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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』

1『幸せ兎』:2019/03/08(金) 22:34:41

覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい。

                     クリスティナ・ロセッティ


   ≪  ザザ――――z__________________ .....  ≫

   
     「…………」
                       
                    「キミも、そう思う?」

        「いいや」

    「おれは――――悲しくっても、覚えてたいよ」

                       「……この景色を。
                         いくつになっても。」

  「はは。理由なんて。だって、生まれ故郷だぜ。この――――」

                           ≪ザザ  ――――― ≫
 
                                       ≪    プツン≫

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『薬師丸』がGMのミッションを行うスレです。

☆過去スレ(星見板)
【ミ】『ハッピー・ハッピー・コメットテイル』 
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【ミ】『コメットテイル幸福奇譚』
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【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
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★過去スレ(黄金板)
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 
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【ミ】『黄金色ハッピーテール』 #2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1439137290/

74ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/03/30(土) 23:10:40
>>70

(…………)ウィーン

数十秒立ち止まった後、真っ先に手に取ったのは、
「のど飴」と「ご当地味のチョコスナック」だ。

その後、『豚まん』を発見すれば売り場をしばらく見ていたが、買う事はしないようだ。

「いえ、ここは独断だけでは拙いかと」

ボソリと小さく音声を発すると
他のバスツアーの客の様子を伺い始めた。

とりあえず年齢の近そうな『ロングヘアの少女』に話しかける。

「こんにちは、同じバスで来たモノですけれども」
「何か良いモノはありましたか?」

75『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/02(火) 12:37:16
>>71(小石川)

「ども、『大丸六花』です」

       「『仲真紗蕗』でぇ〜す」

自己紹介を返されたが、どこかぎこちない感じだ。
知り合いの知り合い――――それも明らかに違う世代だし、そういうものか。

「へえ、相談役……イカす響きすね」

      「ラベンダー! 小石川さんおしゃれですねぇ。
        いわれてみれば、ラベンダーのにおいするかも」

「わたしたちが普段食べ……てるトマトも、
 小石川さんの家のものかもしれないということか……」

少女たちは純粋な『憧れ』交じりの視線と言葉を向けてくる。
この三人組は、『個性』こそあれ基本的に善良なのかもしれない。
特徴的な喪服についても、『探偵衣装』を愛好する小角の身内だからか、
それとも単に触れるとヤバそうだからか、特に触れたりもしてこない。

――――『和やかな気持ち』になるには、いい相手かもしれない。

「さっきの自己紹介すごかったですねえ。包丁屋さん?とか」

           「小料理屋の息子で包丁研ぎが特技、だぞ」

「それそれぇ〜。個性的なひとばっかりで〜。なんだかにぎやかになりそうですねえ」

ちょうどそんな話をしていると、『自己紹介』をしていた軟派男の『緑里』が近くを通った。
それから、マスクと眼鏡を付けた⑯の少女も少し遅れて通る。多くの者が外に出ているようだ。
 
・・・とはいえ『時間』はもうそんなにないが。そのためか、天雨は土産屋を出てバスに戻っていった。

>>72(黒峰)

リーマン風は『お菓子』が置かれているスペースを物色している。
どれも『ご当地』カラー・・・『東海地方』の名産モチーフの味だ。
たまに、なんでそれを選んだ?ってチョイスの商品もあるが。

「お土産をお探しですか? 貴女も……
 こういう時、無難なものを選ぶか、
 それとも『ネタ』に走るか……難しいところですね」

リーマン風は自分が見られているとでも思ったらしく、
黒峰に会釈をして、両手に持った商品を見せてきた。

『しゃちほこ型のクッキー』と『ひつまぶしキャラメル』・・・いかにもな選択だ。
話しているうちに、②のロリータ服は特に何かを買うでもなく、店を出て行った。

76『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/02(火) 12:37:26
>>73(宗海)

軽妙な軟派男も、忠犬のように待つ少女も、特に宗海を呼び止めることはない。
再び車内に戻る――――今残っているのは、ほんとうにごく一部の乗客だけだ。

最後尾では『ヤス』――――アクセサリーだらけの金髪青年が、
特に起こされた形跡もなく眠っていた。熟睡している風ではなく、
起こすのは特に非礼には当たらないだろう。軽く、ゆすってみると。

        ぱち

目を開き、1度周囲を見渡した。

「ん…………あー、いぃーよ。『フレイム』に買うもんは伝えてるし、さ。
 アイツは人の倍動くから、オレは人の半分しか動かない。『バランス』だぁーね」

                 スゥー

         「そういうキミは? 買い物とか行かなくっていーの?」

それから再び目を閉じ――――その状態で、宗海に問いかけてくる。

「ま……乗る前に必要なものは揃えてる、そぉーいう『雰囲気』あるけどさ」

>>74(ヨロズ)

のど飴もチョコスナックも、ご当地キャラや観光地仕様の包装になっていた。
袋だけでも持ち帰れば、それはそれで旅の思い出にはなるかもしれない。
豚まんは――――やや割高なので、まあ、買うまでもなかったのかもしれない。

「――――こんにちは。少し前の列に座っている子、だよね」

少女はやや大人びた、落ち着いた調子で声を返してきた。

「そうだね、本格的なお土産は、帰りに買う予定だから――――
 軽いものになるけれど。この『小倉トーストラスク』なんて、気になるかな」

             ガサ

「ただ、バスの中で食べるのには――――少し、こぼれやすそうだから。
 そういう意味では、あなたが持っている飴なんていいものだと思うよ」

           「あとは、食べ物じゃあないけれど、
             これ。この『巾着袋』なんて素敵だね」

両手で順番に指し示すのは、ややいい値段のする『洋菓子』と、
特にご当地とかは関係なさそう(素材や製法がご当地なのだろう)な巾着だ。

そうこうしていると、⑦の軟派男や、⑯の少女などもこの買い物スペースに入ってきていた。
代わりに、『ロリータ服』の②などは見切りをつけたのか、特に何を買うでもなく帰っていった。

>城井

武谷は返答待ちだが、特に急かすような風でもない。

77城井 達己『サクリファイス・セオリー』:2019/04/02(火) 20:39:44
>>67
 
「いや、どうなんでしょうね」
 
自身の『意気込み』を問われ、思わず言葉を濁す『城井』。
 
「『なんとか楽しまなきゃ』って思って参加してはいるんですけど、
 なんだろうな。むしろ、そう思ってる時点で『違う』んじゃないかって」
 
「まあ」
 
濁しつつもそこまで言って、改めて『武谷』へと顔を向ける。
 
「『ミステリー抜き』で楽しむってやり方も、ありですもんね。
 やり方はどうであれ、誰よりも楽しまないと、嘘ってもんだから」
 
「結局俺の意気込みって言ったら、それに尽きるんですよね」
 
目の前の男は、おおよそその手の悩みとは無縁に見える。
だからこそ、得るものがあるんじゃないかと声を掛けたのだ。
それがたとえば、些細な世間話だったとしても。

78小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/02(火) 22:28:42
>>75

ラベンダーの香りや『鎮静剤』だけではない。
こうしたやり取りも、心の中を穏やかにしてくれる。
そういった意味でも、少女達との会話は有意義なものだった。

  「ええ、城井さんですね。
   私も少しだけ、お話させていただきました」

  「この旅行のために色々と『下調べ』をなさってきたそうで……」

  「そうですね……。
   皆さんと一緒に過ごす時間が楽しいものになれば……と思います」

              ニコ……

会話を交わす最中に、何人かが近くを通り過ぎるのが目に入った。
この少女達も、何か用事があるのかもしれない。
いつまでも引き止めてしまっては申し訳ない。

  「――私は、そろそろバスに戻ろうと思います。
   もしよろしければ……またお話をさせていただきたいです」

  「小角さん、大丸さん、仲真さん――それでは……」

三人の少女達に丁寧に頭を下げて、その場を立ち去る。
元々、特に用事はなかったので、そのままバスに乗り込む。
座っていた席に戻り、軽く居住まいを正す。

  「――天雨さん……売り場には、何か目を引くものがありましたか?」

おそらくは横に腰を下ろしているであろう天雨に尋ねる。
その前に、軽く車内を見渡す。
今の時点で誰が戻ってきているかを把握しておく。

79黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/02(火) 22:49:46
>>75
「私は……外したときのことを……考えると、やっぱり無難なのを……選んじゃいますね……。
 得体の知れないものを買う勇気は……ありません……」

ひつまぶしキャラメルなるものをちらりと見ながら。

「……ご自分用のお土産ですか?
 それとも……ご家族や友人に……?」

80宗海『エトセトラ』:2019/04/03(水) 21:55:45
>>75-76
「あら、……そうですよね。
 お二人でいらしてるのだから、
 それくらいの『配慮』はされてますよね」

「ゴメンなさいね。起こしてしまって」

『懸念』と『予感』は半々だったが、
今回は余計な世話を焼いてしまったようだ。
軽い詫びを入れてから、肩口を揺すっていた掌を離す。

    「私の用は済みましたから。

     『荷物』は事前に用意できても、
     新鮮な『空気』は運べませんので」

    「――――では、ごゆっくり」

それだけ言い残すと、自身の座席に戻る。

81ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/03(水) 22:59:17
>>76
「なるほど、ご親切にありがとうございます」

感心したように頷けば、しばらく小倉トーストラスクと巾着を見比べ、巾着を選んでレジに向かった。

82『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/04(木) 00:47:48
>>77(城井)

「『旅行』なんだから、『楽しまなきゃ』なのフツーじゃねえか?
 『楽しもうとしない』ヤツなんていたら『ノリ』悪くなるしよォ〜。
 まッよくわかんねーけど、楽しむ気があるのはいいことだと思うぜぇ」

          ニィ

「城井くん、やる気ムンムンッ!って感じなのはわかるからよッ!
 もしミステリーとかいうのがつよくわかんねー感じだったら、
 おれとヤスんとこ混ぜてやるぜ。きっと楽しくなるはずだからよォ〜」

知的な答えとか、こじゃれたトークとか、
そういうのはこの男には求められなさそうだが、
考えすぎないことを望むなら、とてもいい相手に思えた。

  ジャララ

        「そうだ、ジュース飲むか?
          オレのが年上だしよォ〜、
           1本くらいならオゴッてやんぜ!」
 
               「あ、この200円するエナドリはナシな!」

そして、小銭入れを出しながらそのようなことを言ってきた。
受け入れたとして、これを『貸し』にしてくるようなタイプには見えない。
とはいえそろそろバスに戻ってもいい時間に思えるし、断るならそれを理由にしてもいいだろう。

>>78(小石川)

「はぁ〜い、またバス着いたらお話しましょ〜。二人とも、あたしたちも戻ろ!」

          「うむ、そうだな……小石川さん、またあとで」

                 「ではっ、ス。またお話しましょ」

同じく、小石川もバスに戻り――――いつの間にか、半分ほどは車内に戻っていた。
外で待機しているらしい『外ハネ』の少女が目印になっており、バスはわかりやすかった。

「あら――――お帰りなさいまし、小石川さん。
 そうですわね……サービスエリアらしい品ぞろえでしたわ。
 名産品のフルーツを使った『土産菓子』は興味を惹かれますけれど、
 さすがに、往路で『土産菓子』を買って帰る気はしませんもの」

言葉通り、天雨の手元には買い物袋などは見当たらない。
そして今現在――――バスの車内にいるのは、このあたりの面々のようだ。

「人探しですの? 半分くらいは戻ってきてるようですけれど――――」

②:天雨。オートクチュールのゴスロリ女。
③:小石川『スーサイド・ライフ』。喪服の女性。
⑥:スマートフォンをコンセントにつなぎ、椅子にもたれているシニヨンの女。
⑧:美形の青年。タブレットを見ていたが、
⑨:黒セーラーに外ハネのショートカットの少女。
⑬:大丸六花。みつあみと眼鏡が特徴。
⑭:仲真紗蕗。ベレー帽と茶髪でどんぐりのようなシルエット。
⑮:小角宝梦。銀髪。フクロウを思わせる顔立ち。
⑳:アクセサリーをじゃらじゃら付けた金髪の青年。寝ている?

83『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/04(木) 00:48:00
>>79(黒峰)

ひつまぶしキャラメル――――『段階的』に食べ方を変えるひつまぶしのように、
口の中に入れておくとだんだん味の毛色が変わっていく、というのがウリらしい。
明らかに惨劇を起こす狙いの菓子であり、包装に描かれた笑顔の男にすら悪意を感じる。

「これは職場の同僚用ですね。個包装のお菓子は都合がいいんで。
 家族や友人にももちろん、土産は買って帰りますけど――――
 勝手知ったる相手には、もう少し面白いものを買って帰りたいですからね」

リーマンはそういうと、時計を一瞥して手に持っていた菓子を置いた。

「悩んでるうちにいい時間になってきてるみたいですし、
 せっかくだから土産は現地で探してみることにします。
 ……土産屋がある場所かどうかは、分かりませんけども」

        「……ええと、そういえばお名前は?
          私は『真田一太郎(サナダ イチタロウ)』と申します。
           堅苦しい言い方ですが、以後お見知りおきを」
 
確かに、そろそろいい時間になりそうだ。乗り遅れなんて事は起きないだろうにせよ、
今から戻れば余裕をもって席に着けるだろう。もちろん、もう少しなら粘っても構わないだろう。

>>80(宗海)

「いぃーよ、いぃーよ、気にしなくってェ」

         ヒラヒラ

「空気が、きれいなトコだといいねぇ。行先もさぁ…………
 ウマイ空気吸って吐いてると、それだけで『旅』って感じするからさぁ」

               ―――ストン

                    「んっじゃ、お休み〜」

手を小さく振り、やや上げていた頭を再び座席に沈める『ヤス』。

席を離れていた面々も少しずつ車内に戻ってくる。
まだ半分もいないが、じき全員揃い出発することになるだろう。
旅先における『15分』という時間は、驚くほど短い。

「お帰りなさい、ってほど時間は経ってませんけど――――」

刈崎は席に残っていたため、宗海が席に着くと再び話しかけてきた。

>>81(ヨロズ)

「旅は道連れ世は情け――――なんていうのは、少し大げさかな」

        「その柄――――良いセンスだね。
         話す機会があったら、またよろしく」

              ニコ…

彼女もまた、巾着をひとつ手に取ってレジまで同行した。

会計は特に滞りなく、すぐに終わり――――少女はバスへまっすぐ帰っていく。
ヨロズはどうするか。だいたいの者はそろそろ戻ろうとしているようだが、粘れなくはない時間だ。

84黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/04(木) 20:47:47
>>83
「私は黒峰唯と言います……。
 ……こちらこそ、よろしくおねがいしますしますね……」

特にすべきこともなく、めぼしいお土産もないのでバスに戻ろう。

85小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/04(木) 21:38:12
>>82

  「いえ……ただ――」

  「もし乗り遅れる方がいては――と……」

  「ガイドの方やドライバーの方がいらっしゃるので、
   参加者の私が気を回す必要はないのでしょうけれど……」

出発時間までには全員が帰ってくるだろう。
人数が足りなければ、相応の対応がなされるはずだ。
わざわざ自分が気に掛けるようなことではないのは分かっている。

  「――少し……心配性なのかもしれません」

  「城井さんがおっしゃられたように、旅行なのですから楽しまなければいけませんね」

自分に言い聞かせるような言葉と共に、努めて明るい微笑を向ける。
『不幸』が起こる時は予測ができない。
あの時――『彼』を失った時のように。
だから、せめて自分が気付ける範囲のことには、できるだけ気付きたい。
いつかどこかで『不測の不幸』が起きた時に、誰かが悲しむことを少しでも減らしたいから。

  「……バスの外で、後ろにいらっしゃる三人の女の子達とお話をさせていただきました」

  「一緒にいると、私が彼女達くらいだった頃を思い出して……」

  「何だか……懐かしい気持ちになりました」

自分とは一回り以上は離れているように見える少女達。
彼女達が私と同じくらいの年齢になる頃には、どんな人生を歩んでいるのだろう。
それは、もちろん分からない。

  「こうした経験は、とても素敵な思い出になるのでしょうね……」

だけど、幸せでいて欲しいと思う。
そして、その時――私は、まだ『約束』を守れているのだろうか。
『彼』と交わした『最後の約束』を――。

86宗海『エトセトラ』:2019/04/05(金) 00:21:12
>>83
「ええ、軽い用事でしたから」

『刈崎』に返答し、出発を待つ。

87ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/06(土) 16:18:53
>>83

「ええ、『ヨロズ』と申します」
「また、後ほど」

軽く頭を下げると、バスへ戻っていく。

88『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/06(土) 16:48:31
>>84(黒峰)

バスに戻ると、ちょうど添乗員がまだ外に面々を呼びに行った。
笹井もすでに座席についていて、おもむろにスマホを見せてきた。
ウェブブラウザアプリの検索画面だ。暇つぶしに見ていたらしい。

「ちょっ、あんたこれ見てよ。これ。
 『観覧車』があるサービスエリアあるみたいよ。
 普段高速乗らないから、こーゆ―のテンション上がるわ」

通るかもしれないが、さすがに遊んでいく時間はない気はした。
まあいずれにせよ、そろそろバスも先へと進むことになるだろう・・・

>>85(小石川)

「小石川さん……優しいんですのね。
 とても素晴らしい考え方と思いましてよ。
 けど、まあ……普通のサービスエリアですし、
 外に目印になる子も立ってますから、
 さすがにここで逸れる方はいないでしょう」

「おっしゃる通り、心配しすぎも心の毒ですわ」

窓の向こう、天雨の視線の先――――
快活そうな外ハネの少女(そうではない外ハネの少女もいる)が、
建物方向を見ながら立っているのが見えた。
目印になっているのかどうかは測りかねるが、
とりあえずバスに乗客は戻ってきているし――――
ここでいきなりリタイヤ者が出るような悲劇はなさそうだ。

「3人……ああ、ええと、後ろから三番目の列の。
 そうですわね、自分たちだけで参加するツアーは、
 『遠足』や『修学旅行』とはまた違うでしょうし」

「この旅の思い出を、10年後に語り合えるような……
 そういう素敵な旅路になれば、この上ないですわね」

笑みを浮かべながら、小石川の言葉にうなずく天雨。
彼女らが、今の小石川の年になるのは10年以上後だろう。

――――10年。長い時間だ。何もかもが変わる時間……
それでも変わらない『情』があれば、それほど素晴らしいことはない。

89『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/06(土) 16:48:44
>>86(宗海)

「そうですか……あ。そろそろ出そうですね」

「『迷子』になった人がいなければいいのだけど」

そのあとも多くの乗客はバスに戻り、
まだ戻ってきていない者を添乗員が呼びに行った。
刈崎の懸念は幸いにして杞憂で、全員戻ってきている。

>>87(ヨロズ)

「私は『包(くるみ)』――――それじゃ、また」

そういうわけで、買い物袋を持ってバスに戻った。

「あ、お帰りなさい」

     「何か買ったんですかぁ〜?」

先に戻ってきていた『大丸』たちに声をかけられる。

>城井

「『ミステリーツアー』参加者の方、
 そろそろバスのほうお戻りくださ〜〜い」

添乗員が小走り気味にやってきて、
車内に戻るように誘導された。
武谷は城井に『皆まで言うな』とばかりに、
コーラの缶を手渡して同じくバスへと戻る。

>全体

添乗員に誘導され、まだ買い物をしていたものも、
あるいは別の用を片づけていたものも、
数分後には車内に揃った。また『旅路』が動き出す。

サービスエリアに何か危険があるでもなし、
当然ではあるが全員無事な様子であり、
違うとすれば一部、多少荷物が増えている程度。

――――――再び、バスが走り出した。

                ブロロロロ・・・

「 バスは今、どこに向かっているのかァ〜〜〜
     みなさん、気になりますよね〜〜〜〜〜 」

             「 少なくとも 」

    「 半分は過ぎましたのでぇ〜〜〜 」

                 「 到着をお楽しみにお待ちくださぁ〜〜い 」

片道『3時間』から『3時間半』といったところだろうか?
そこそこ長いが、日帰りでもない『バス旅行』なら、特別超長距離でもない。

とはいえもうしばらくかかるし、その間常に話し続けるのも相当疲れるだろう。
特にやることがないなら、仮眠をとるなり、一人の世界に入るなりしてもよさそうだ。

             ブォォォーーーーーーーーーーーーー ・ ・ ・ ・ 

                            ――――何事もない進路が、続く。

90黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/06(土) 20:50:41
>>88-89
「一周回るのに……時間がかかりますから……ツアー旅行で乗るのは厳しそうです……。
 でも、観覧車で眠るというのは確かに……いい経験になるかもしれません……。
 ……降りそこねそうですけど……」

目的地がテーマパークとかならともかく、道中でそんなのんびりする余裕は無さそう。
ところで今は何時ぐらいだろう?

91小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/07(日) 02:47:34
>>88
>>89

至って何の問題もない、安全で平穏な道中。
もし――今ここで『事故』が起こったら。
脈絡のない不穏な考えが、ふと脳裏を掠める。

   ――そうしたら……。

私は、『彼』の下へ旅立つことができる。
だけど、それでは『約束』を破ることになる。
それに、同じ場所にいる多くの人達を巻き込んでしまう。

        スゥゥゥ……

目を閉じて、静かに深呼吸する。
移動時間が長く続くせいか、つい『良くない考え』が頭に浮かぶ。
その気持ちを紛らわせるために、窓の外を一瞥する。

  「私達は――どこへ向かっているのでしょう……」

隣に座る天雨に聞こえる程度の小さな声で、ぽつりと呟く。
その言葉は、自分自身に対する問いかけでもあった。
また、どことなく『抽象的な響き』を含んでもいた。

  「天雨さんは……何か『近く叶えたいこと』をお持ちですか?」

  「私は……『庭をラベンダーの花で一杯にすること』――でしょうか……」

そのような質問が口をついて出た。
何故なのかは、自分でもよく分からない。
ただ、きっと純粋に聴いてみたかったのだろうと思う。

92宗海『エトセトラ』:2019/04/07(日) 23:00:21
>>89
「『バス』は目立ちますし、
 『パーキングエリア』も別れてますから、
 大丈夫なはず……。   ん、ン……えェ、そうね」

小さな『欠伸』をし、バスの出発を待つ。
しばらくは車体に揺られ、うつらうつらとしている。

93ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/08(月) 23:04:29
>>89

「ええ、お土産とお菓子を買って来ました」

ご当地仕様のチョコスナックと飴を座席の上から3人に見せて

「食べますか?」

訊ねてみた。

94『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/10(水) 01:30:51
>>90(黒峰)

「『観覧車』で『寝る』とかそれもう、もうよ?
 ロマンチックさのかけらもないじゃん。
 あんた、『ジェットコースター』でも寝てそ〜だわ」

呆れ交じりの返答が返ってきた。
彼女は彼女で観覧車を『観覧』に使わなさそうだが。

        ――――現在は、『午前10時頃』だ。

>>91(小石川)

「さあ――――『植物園』や『美術館』『博物館』辺りかしら」

             「もちろん、私の願望ですけれど」

       フフ

抽象的な響きは拾われず、
即物的な行く先を希望する天雨。
察されなかったのか、察した上でかは謎だ。

「短期的目標としては『ビジネス英語』の上達ですわね。
 私、それほど英語が得意な方ではございませんので」

「もちろん、今は旅ですから……『単語帳』なんて持ち込んではいませんけれど」

>>92(宗海)

「ええ、ちゃんと全員戻ってきましたね。
 心配しすぎだったみたいです――――
 小中学生くらいの子もいるみたいだから、どうにもね」

視線をやや後ろに向ける刈崎。
後列には中学生らしき集団がいるし、中には小柄な面々もいる。
成人男性の彼から見れば『小学生』に見えてもおかしくないのだろう。

「眠いなら、着いたら起こしますよ。
 外の景色がステキ――――って旅路でも、なさそうだし」

>>93(ヨロズ)

「お土産! 早速すね」

        「へえ〜〜カワイ〜〜」

              「そんなのも売ってたのか!
               てっきり『軽食』くらいかと……」

位置関係的にやや苦しいようで、
小角は首を傾けて覗き込んできていた。

「えぇ〜、いいんですかあ? いただいちゃって――――」

    「悪いすね、いただきます」

         「せっかくだし、お言葉に甘えさせていただこうかな」

「え、あっ、じゃ、じゃああたしも〜〜〜」

お菓子のシェアには二人が早く、仲真だけやや遅れて食いついてきた。

>城井
>全体

「 この後、目的地までサービスエリアには入りませぇ〜〜ん 」

                「 がっ 」

      ブォォォォーーーーーーーーーーーーン  ・ ・ ・

「 もしどうしても止まってほしいとかがあれば、
  『5〜10分』くらいまでなら余裕ありますのでぇ、
  お早めに、ワタシ『矢田』までお声かけくださぁ〜〜い 」

           「 止まれるところ、探しますのでぇ〜〜〜 」

談笑なり寝息なりをBGMに、バスは高速道路をひた走る。
途中いくつかのサービスエリアを通過したが、特に止まることもなく、
順調に――――乗客の側でも特に『酔って死にそう』とかは出ず、
バスは『A県』と『G県』の県境を、ついさきほど超えたようだ。

おそらくは――――このまま、何事もなく、目的地に着く、のだろう。

                   ・・・・・変わり映えしない、道が続く。

(☆以後、バス車内での会話がこれ以上必要ではないと判断された場合、
   その旨をお伝えいただければそのPCは『何かある』まで『待機』に移行します)

95小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/10(水) 20:46:06
>>94

  「……天雨さんは文化的な施設がお好きなのですね」

  「私も……そういった静かな場所にいると心が落ち着きます」

  「『自然公園』などで森の中を散歩することも多いでしょうか……」

会話を続けながら、改めて話のしやすさを感じる。
やはり、彼女とは心なしか共通する部分があるのかもしれない。
もちろん、全ての面で似通っているというわけではないとしても。

  「――『英会話』……ですか」

  「私も、そういった方面にはあまり……」

ふと、また以前の旅行のことを思い返す。
あの場所で出会った『彼ら』は、全員が外国人だった。
『英語』という言葉から、その時のことを無意識に連想していた。

  「そういえば――以前どこかで耳にしたことを思い出しました……」

  「外国の方と話し合いをする際に、『相手の国の言葉』が分かっていても、
   意図的に『第三の国の言葉』を使う場合もあるそうです」

  「つまり、『自分の国の言葉でも相手の国の言葉でもない言葉』ですが……」

  「『お互いに対等な立場で会話をするため』だと聞いたことがあります。
   母国語と外国語の差による誤解や食い違いを防ぐためでもある――と……」

  「学者の方など、語学に造詣が深い方同士であれば、
   そういった方法でのやり取りも行われるのかもしれませんね――」

96黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/10(水) 21:47:36
>>94
「ジェットコースターは……ちょっと怖いですね……。
 ……しかし、確かに……挑戦する価値はあるかもしれません」

97ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/10(水) 23:13:45
>>94

「どうぞ」ウィーン

買ってきたお菓子の封を切れば、中身を一つずつ3人に手渡すヨロズ。
自身の分も取り出して、飴玉を口に入れる。

「さて、本番に備えて少し『スリープモード』に入ります」

「ミステリーを解くのに」
「『ズ』が必要になったら、いつでも力添えしますので声をかけてください」

「では、しばし『スリープ』します」ウィーン

飴玉を口内で転がしながら3人に話し終えると前を向いて
隣のカップルの方を一瞥した後、目を閉じる。

98宗海『エトセトラ』:2019/04/11(木) 22:42:06
>>94
眠りに落ちる。

99『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/12(金) 01:09:37
>>95(小石川)

「やっぱり、気が合いますわね。
 私も――――森林浴は好みでしてよ。
 うるさいところが嫌いというわけじゃあないけど、
 心身のリフレッシュは静かな場所に限りますわ」

窓の外は自然とは縁遠い、
遠距離トラックに景観をふさがれていた。

「博識ですのね、小石川さん」

「そのような慣わしがある――――と、
 私も聞いたことはございますわ。とはいってもまあ、意識せずとも、
 『中国』の方にどちらも母国語でない『英語』を使って道案内をするなんて、
 今時珍しいことではありませんし……そういうものかもしれませんわね」

今回の行く先は、果たしてどのような『人間』がいるのだろうか――――

>>96(黒峰)

「冗談よ? 冗談だからね?
 いやそっちも冗談かもしれないけどさぁ、
 マジに聞こえるのよ、声のトーンとか。顔とか」

自分から言い出しておいておののく様子の笹井。

>>97(ヨロズ)

「ズ? ……?? あ、えと、ありがとうございまぁす」

         「どもっす」

      「ふふん、なるほど――――
       頭脳には自信があるようだね。
       もしもの時には是非、協力願おう」

「スリープ。あっ、おやすみなさぁ〜い」

        「私も寝るから着いたら起こして」

               「わたしも眠いぞ」

仲真はよくわかっていない様子だったが、
小角はその『言葉遊び』を解したらしく、
意味ありげな笑みを浮かべて言葉を返してきた。
大丸については、眠くなっていたらしく上の空な様子だった。

横のカップルは、男性のほうが眠っており女性は本を読んでいる。
常に話していなくてもいい程度には、『勝手知った』仲なのかもしれない・・・

>>98(宗海)

バスの揺れはちょうど眠りを誘うようで、
寝ようとさえすれば、あとは問題なく意識が薄れていく・・・

>全体

        ブオォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・ ・ ・

その後数十分、新たに眠りに落ちる者も多数――――20人を乗せたバスは、高速道路をひた走り続けていた。
ほかに車は走っていない。尤も、それほど活気のないルートであれば珍しくはあっても不自然ではない。

     ゴ
                                   『ボボ』
         ォォォ 
                 ォォォォ  ――――――z____   

                                     ォォ

                    『ボッ』
     「…………『霧』か」
                   ウィー
                         ウィーン
                                     『ボフッ』

道路には霧が立ち込め始めていた――――
山間部に見える地形ゆえのことだろうか?
とはいえワイパーを稼働させれば、走れないようなものではない。
添乗員はともかくとして、運転手については特に何を困るでもなく車を走らせ続けている。

「 お客様方ぁ〜〜〜っ 長らくのご乗車、お疲れ様でございあまぁ〜〜〜す 」

            「 あと、もう少しで高速道路を降りましてェ〜〜〜〜 」

                       「 そこからは『一般道路』で少し走りますが 」

                                  「 それで、『目的地』でございまぁ〜〜す! ので! 」

    「 今しばらく、当バスのシートでおくつろぎくださぁぁ〜〜〜〜い 」
    
眠っているものはもちろんのこと、いちいち止まるでもなく、渋滞に引っかかることもないゆえ、
看板をじっくり眺める機会はなかった――――加えて、この霧。『今どのあたりなのか』は巧妙に『わかりづらい』。

               ・・・ともかく、そろそろ着いてもおかしくはないようだ。『どこに』かは、知らないけれど。

100小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/12(金) 20:00:36
>>99

おもむろに顔を上げて、添乗員の言葉に耳を傾ける。
移動の時間も、残り少ないのだろうか。
また、現在の時間を確認したい。

  「――『目的地』まで、そう遠くないようですね……」

隣の席に座る天雨に声をかける。
今すぐ着くというわけではないにしても、近くまで来ているらしい。
向かう先は一体どのような場所なのだろう。

  「……『霧』」

  「何かの『前兆』でしょうか……」

  「たとえば『天気が崩れる前触れ』のような……」

『ミステリーツアー』という趣向には相応しい天候かもしれない。
不思議な偶然だと感じた。
窓の外を眺めながら、ぼんやりと物思いに耽る。

  「――『雨』が降らないといいのですが……」

『雨が降らないで欲しい』という言葉の裏には、別の意味が含まれていた。
それは、何か不測の事故が起こらないで欲しいという願いだった。
心配しすぎは毒だと分かっていても、霧という状況が、そうした気持ちにさせていた。

101宗海『エトセトラ』:2019/04/12(金) 20:03:26
>>99
「霧……」

頭の中も霧が掛かっている。

102黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/12(金) 20:07:59
>>99
「──それで、その赤い洗面器を頭に乗せた男の人は……──」

……結局おしゃべりを続けてろくに眠らずにここまで来てしまった。
思った以上に『気が合った』ということか。
寝不足が心配だけども……。

「……この辺りは、霧が濃いですね……。
 安全運転をしてくれれば……大丈夫だと思いますけど……」

103ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/14(日) 22:51:44
>>99

パチリ

「……」

目を開けるとスマートホンを取り出して時間を確認しようとした。

104『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/14(日) 23:06:28
>>100(小石川)

「そのようですわね――――
 それにしても、この『濃霧』。
 滅多に見ませんわよ、こんなの」

「私も、気候に詳しいわけじゃあないけれど」

天雨としては霧は霧、
単なる自然現象のようだ。

「念のため雨具を持ってきたのは正解でしたわね。
 一応、予備もありますから――――
 もしご準備がなければ、お貸ししますわよ?
 そのお召し物も、あまり濡らさない方が良いでしょうし」

もっとも、小石川の懸念は――――当然のこと。
ただでさえ『旅行』には不測のトラブルがつきもので、
小石川自身『不測』を体現するような、能力の持ち主だ。

           ・・・それに、『前例』もある。杞憂ならいいのだが。

>>101(宗海)

眠気と同じように、霧もすぐには晴れない・・・

>>102(黒峰)

「ちょっ、そこで切らないでよ。
 ナニその話、なんか有名なヤツなの?
 検索したら出てくんの? どうなのよ?」

      ススッ

スマホに視線を落とす笹井だったが、
霧に反応してか言葉に反応してか顔を上げた。

「『バス会社』は新興っぽいけど悪い噂はないし、
 新興ってもある程度歴はあるっぽいから、
 無茶な運転はしない……って信じてるわアタシ」

「それより、現地もこんな天気だと気が滅入るわね。滅入らない?」

           「ま、寝るのには関係ないか」

>>104(ヨロズ)

スマートフォンは『11時頃』を示している。
少し電波が悪くなっていた。山間部ゆえだろう。
ヨロズ自身の機能には、全然支障はなさそうだ。

「……んぐ……グー……」

後ろの方から寝息が聞こえてくる。
小角の声だ。どうやらバスに揺られるうちに寝付いたらしい。

105『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/14(日) 23:07:00
>全体

         ブロロロロロロ ・ ・ ・

霧こそ出ているものの、別にそれで何か事故が起きるでもなく、
ほかの車がいきなり突っ込んできたりするわけでもなく、
だが、霧が晴れることもなく、『インターチェンジ』を出た。
田舎道、と言ってしまってほとんど問題ないであろう、そんな道に、出た。

――――――――それから、ほんとうにすぐのことだった。

              『ボボボッ』
                        『ボシュッ』
    『ボッ』
                    『ボボ   ボッ』
 
      「・・・!?」
 
                 「何ですの……これはッ」

                        「…………??」

最初に、声を上げたのは②に座る『天雨』だった。
近くにいる面々には、その声に不思議そうな顔をする添乗員が見える。

「 あっ、そうですね。霧は確かに珍しいですね〜〜〜〜!
  もしかすると、この旅はとっても『幸先イイ』のかもしれません! ね! 」
 
               「珍しいって・・・そんな次元じゃあなくってよ!?」

なぜ? ――――眠っている『城井』には、あるいは半分寝ている『宗海』には、
あるいはすぐには判断できないかもしれないが、窓の外を見ていた『小石川』はすぐわかる。
『ヨロズ』や『黒峰』も、起きている以上はすぐにそれが『目に入ってくる』から、わかる。

          ゴ     ゴ
                      ゴ
                          ォオオ オ オ オ  ・・・・・

                 ――――霧の色が『赤』に変わりつつある。
                      血のような赤ではない。『夕焼け』の赤だ。
   『ボッ』
           『ボッ』  『ボボッ』

運転手も、添乗員も、それについて何をコメントすることもない。

「そろそろ着きそうかなぁ、ロッちゃん」
 
           「どうかな……高速降りて少しとか言ってたっけ」

ヨロズの近くであれば『仲真』、黒峰の隣の『笹井』といった、
いかにも『リアクションしそう』な乗客たちも、この事態にまるで気づいていないかのように。

・・・まあ、寝ている人間もそこそこいるので、『全員気づいていないのか』はわからないのだが。

106黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/15(月) 00:09:34
>>104-105
「霧の中で眠る……確かに、あまりそそられませんね……。
 ……?
 夕焼け……?
 いえそんな……さっき確認したときは、まだお昼にも……なってませんでしたし……」

時間を確認する。
それと『ボッ』とかの音はどこから聞こえてくる?

107小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/15(月) 00:57:07
>>104
>>105

確かに『不安』はあった。
でも、何も起きてはいない。
少なくとも『ここまで』は。

  「ええ……ご親切にありがとうございます」

  「ちょうど雨具の持ち合わせはなかったものですから……」

会話を交わす途中で、その『異変』に気が付いた。
『赤い霧』――それが自然に起きたものとは思えない。
心の中の不穏な気持ちが高まるのを感じる。

  「あの――天雨さん……」

  「……『赤い霧』をご覧になったことはおありでしょうか?」

『異変』に対して反応を見せた天雨に、外の光景について尋ねる。
同時に、自分にも『同じ景色』が見えていることを伝える。
今、『見えている人』と『見えていない人』がいるらしいことは分かった。

   ――もしかすると……。

『スタンド』――まず最初に、その可能性が頭に浮かぶ。
それなら、この『奇妙さ』も『見える者と見えない者の違い』も説明がつく。
問題は、これが『危険かどうか』ということ。

   ――『霧』……。

『霧』の能力には、以前にも遭遇したことがある。
今日と同じような『旅行』の最中に。
そして、その時は『スタンド使い同士の争い』が起きた。

108ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/15(月) 23:20:57
>>104-105

「…………」キュイーン

窓の外を見て、霧を観察する。


(超常現象でしょうか)
(赤い霧は、全体にかかっているのでしょうか、ね)
(そして、この異音は、何事でしょうか)

分析を続けながら、視線を下げて振り向きシャロとリッカを見る。

「私のデータベースが告げています」
「何かが、起こるかもしれないと」

「ご用心をしてください。ホウムさんも起こした方が良いかもしれません」

そう告げれば、窓へ向き直り周囲の様子を確認する。

109宗海『エトセトラ』:2019/04/15(月) 23:53:00
>>104-105
「……何を、騒いで……」

意識を覚醒させながら、
叫んでいる『天雨』と添乗員に合わせ、
窓の外に出ている『霧』を眺める。

110『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/16(火) 22:32:29
>>106(黒峰)

「夕焼け? 何が? とゆーか、あの女クソうるさいわね。
 どんだけ『霧』が珍しいってのよ。そこまでは珍しくなくない?」

笹井には何も見えていないのか? 騒ぐ②の女に舌打ちしている。
時計を見る……時間が変化した様子はない。『午前11時頃』だ。

音は――――耳に響くはっきりした音という風でもない。
霧に包まれた窓の外、その全体から聞こえるような、
はっきりとしない感覚だ。それ自体が異常の元、とは思えない。

>>107(小石川)

「――――『映画』でなら見たことはありましたけれど、
 それより貴女には見えていますのね!? この『赤い霧』!」

          「明らかに異常ですわ」

   「とはいえ」

             スッ

天雨はスマートフォンを取り出し、
カメラを窓の外に向ける。
液晶に移るのは、普通の霧交じりの公道だ。

「私達の目のほうがおかしい、という可能性もあるでしょうし」

           「少なくとも窓の外に異常は見当たりませんわ。
            もちろん『霧が赤いこと』以外で、だけれど」

先ほどの焦りを抑え込むように、天雨は平静の表情を作っている。

>>108(ヨロズ)


「で、でーたべーす? なんだかその、わかんないですけどぉ」

            「ホーちゃん、ホーちゃん起きて、
             ヨロズさんが何かあるんだってぇ」

         ユサユサ

「んん、な、なんだ……なんだね……」

仲真は小角を起こそうとしている。
大丸は何言ってんだ?って顔で、つられるように窓の外を見た。

ヨロズは赤い霧を観察する――――どこまで広がっているのかは知らないが、
バスの前側方向は完全に赤いし、その中にバスが進んでいるため、
後ろもだんだん赤い霧に覆われて行っている、といった状態だ。

そうではあるが、バスに損傷が出ているとか、乗客が苦しんでいるとか、
そうした危険な兆候はない――――異音も、『現実』を伴わない感じがする。
身近な例でいうなら、ヨロズが『ボーダー・リーヴァー』を伸ばすとき、
それ自体に意味はないが『シュルル』だの『バシュッ』だの、音が鳴る事がある。

        ・・・ああいう、実体のない『スタンド音』に、近い気がする。

111『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/16(火) 22:32:57
>>109(宗海)

霧・・・今やそれは、『夕焼け』のような赤色に染まり始めていた。
天雨は添乗員に声をかけるのを止め、『③』の女性と話しているのが見える。
同列に座る①の城井は眠っているため、彼にこれがどう見ているのかは不明だ。

突然塗料が混じったような赤ではない。窓が汚れている、という様子でもない。
かといって、バスの中に入り込んでくるとか、車体を削り取っているとか、血の匂いとか、
そのようなあからさまな危険性も見えない・・・変な言い方だが『普通の異常気象』ともとれる。

>全体

天雨が食って掛かるのをやめた後、運転手も添乗員も怪訝な様子でそのまま運転を続けている。
ただ、濃霧と言って差し支えのない領域になりつつあるため、走行速度が落ちてはいるが……

            ブ ロ ロ ロ  ・ ・ ・ ・

                         『ボフ……』

                                 ・・・・・・

そのまま走り続けていると――――――霧が、少しずつ、薄くなり始めていく。

      オ
          オ
            ォ
               オ 
                   オ   ォ  

                           オ  ・・・

               ――――――――だが依然、『赤い霧』だ。

そして霧の間から除く、『空』もまた、薄く赤みがかっている。夕焼けのフィルタをかけられたかのように。

                                  │\
      ┌────────────────┘  \
      │     この先 .:.:.::         ;:;:;       \
      │     :;:; :;:;:;:;:;:;:;:   『紅鏡町』      ;:;:;:;:;;:/
      └────────────────┐  /
                                  │/

                                     ・・・『行先看板』だ。『それ以外の行く先はない』。

112小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/17(水) 00:11:45
>>110
>>111

  「そう――ですね……」

液晶と実際の光景を見比べながら、曖昧な言葉を返す。
この異変に『スタンド』が関わっているとしても、今のところは何も分からない。
もしかすると、何かをするべきかもしれない。
けれど、それが却って良くない結果を招いてしまうことも考えられる。
それを思うと、今は静かに座っていることが最善のように思われた。

  「――『注意』を……していましょう」

  「今できることは、それくらいのようですから……」

  「もし何か気付いたことがあれば、お知らせします……」

声量を抑えた小さな声で、天雨に語りかける。
少なくとも、彼女には見えている。
これから何かが起きてしまった時に、助け合うことができるかもしれない。

  「……『目的地』でしょうか?」

視界に見えた『看板』――ここが『ミステリーツアー』の『目的地』なのだろうか。
いつの間にか、『霧』だけではなく『空』までも赤みを帯びている。
朝に出発して、今は昼前のはず。
『夕方』になるには早すぎる。
この場所そのものが、赤く染められているようにも感じられた。

   ――『赤』……。

外の霧は、血のような赤色ではない。
それでも、『赤い色』から無意識に『血』を連想してしまう自分がいる。
『発作』を抑えるための『自傷』を行う度に目にしている、馴染み深い色。
自分の腕を伝う『赤色』を見つめていると、気持ちを落ち着かせることができる。
けれど、外を包んでいる『赤い色』を眺めていても、不安な思いは消えなかった。

113黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/17(水) 20:24:53
>>110-111
「……」

(気づいてない……?
 ……まさか……スタンド……?)

「……あ、いま看板が……。
 『紅鏡町』って……書いてあったような……。
 ……ツアーの目的地でしょうか……?
 聞いたことない、地名ですけど……」

看板に反応した人はいるだろうか?

114宗海『エトセトラ』:2019/04/18(木) 00:14:01
>>110-111
例えば、車窓に『偏光フィルム』を貼り付けたり、
予め準備していた『プロジェクトマッピング』の投影など、
風景を『赤色化』させる『人為的手段』は存在する。

    「まるで、『ヒッチコック』の『マーニー』ね。

     ――――どういう『趣向』で、
     こんな『演出』を仕掛けたのかしら?」

『赤い霧』を眺めながら、ほくそ笑んだ。
『紅鏡町』と書かれた『看板』が、視界の端を過る。

ここが『A県』であれば、
タイムスリップ感覚を愉しめる『歴史的テーマパーク』もある。
そう安くないが、『貸し切り』も可能だったはずだ、と思い返す。

とどのつまり、『久遠宗海』は、
この『異常事態』に、全くの『ノーガード』で挑んでいた。

115ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/18(木) 23:52:36
>>110-111

視覚、聴覚より得た情報を整理するヨロズ。

(結局のところ)
(『スタンド能力』に関係する可能性) が高い)

「……このバスの目的地が、本当に予定通りであれば良いのですが」

「『ミステリーツアー』で到着した場所に文句を言うなど、『人間』のする事ではないですし」ギュインッ

首から上だけを動かして後方の3人の方を向く。

「不安を煽ってしまっておいて、本当に申し訳無いのですが」
「今の所は、成り行きをに従うしか無いようです」

「行くしかありませんね」
「『紅鏡町』へ」ギュインッ

また窓の外へ注目する。

116『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/20(土) 08:06:14
>>112(小石川)

「――――ええ、『注意』に越したことはございませんわ。
 何か問題が起きるとしても、少なくともこの天雨サトリは予期している。
 それに、貴女もね。これでかなり『不意を打たれる』可能性は下がるでしょう」

危険な事態が起きてもおかしくない、と彼女は考えているようだ。

     「……『紅鏡町』?」

少し思案するような表情で、天雨は看板を見ていた。
じきにバスがそこを通り過ぎ、見えなくなってから。

「……? 聞き覚えのない地名ですわね……ツアーの『仕込み』かしら?」

ありえない話でもないだろうが、天雨自身その言葉には半信半疑の様子だった。
いずれにせよ、赤い世界をバスは走る。天雨の顔色にも、若干の不安の色は感じられた。

>>113(黒峰)

「ウソ、見てなかったわ。『紅鏡町』ぅ〜?
 まあ……こんな田舎の町の名前なんてそりゃ知らないけど、
 どうも『観光名所』に連れて行って貰える風じゃないわね」

           「『町興し』の一環ってとこかしらん」

明確に看板に反応した人間は、②と③の『ロリータ』と『喪服』コンビ。
他は、そうそう露骨な反応を見せているものは見当たらない。
後ろのほうから聞こえてくる声から察するのであれば⑩の『おかっぱ』の少女もか?

>>114(宗海)

あくまで『ミステリーツアー』――――その前提の範疇でも、
このような異常事態を引き起こすことは、決して不可能ではない。
赤い霧の世界も、謎めいた看板も、すべて『お楽しみ』の謎と思えば、
何も警戒する理由はない。『愉しむ』のが、むしろ作法と言える。

「『マーニー』?」

「――――確かに『映画』みたいな『演出』ですね」

         「こうなると、そろそろ目的地かな。
          ずっとこれを続けてはいられないでしょうし」

そういう意味では『宗海』の姿勢は正しいし・・・
この事態にも大げさに慌てている人間など、ほとんどいないようだった。

117『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/20(土) 08:06:28
>>115(ヨロズ)

スタンドによるもの、と断定はできない。
金をかければこの状況を『演出』出来なくはないだろうし、
予想だにしない異常気象、というのはどこにでもあるものだ。
あるいは――――スタンドとは無関係な『不思議』も、あってもおかしくない。

「『紅鏡町』? え、あ、そっすね。成り行きに従うしかないすよね」

「あたし旅行ってあんまりいかないし、どんなところでも楽しみですぅ」

大丸は怪訝そうな顔で、二度に分けてうなずいた。
仲真についてはよくわかっていない様子で笑みを浮かべており・・・

        「なっ」

            「な……なんだ、これは……!?」

  「何って霧だろ。別に普通じゃん」

                    「ふ、普通ではないだろう……!」            

――――小角だけが、その『異様な光景』を見て、固まっている様子に見えた。

窓の外には、相も変わらず赤いフィルタを通した霧の風景と、田舎道が続いている。
なお、赤いのは『霧』や、雲間に見える『空』で、その内に根付くアスファルトや草木などは普通の色だ。

>全体

しばらくすると、霧のほうはほとんど薄まり始めていた。赤いのは――――『空』だけ。

俄かに『謎』の立ち込め始めた旅路だが、深刻視している者はごく少ない。
実際のところ――――特に、何か深刻な事態が起きている、というわけでもない。
が、『何かあるかもしれない』という考えは、『ミステリー』には重要だろう。
実際のところ――――何が、深刻な事態につながるのか、誰にも分らないのだから。

とはいえ、少なくとも今のところ、このバスは『娯楽』を大きく脱線することもない。

            「…………」

                    「矢田さん、ちょっと」

     「? はい?」

運転手が添乗員に声をかけて呼びつけ、何か小声で話している。
見えた限りの表情は、どちらも『疑問』が一番即しているだろう。
客席から運転席は見えづらい。二人して何かを見ているようにも見えた。

            ブロロロロロロ ・ ・ ・

濃霧を警戒して徐行気味に走っていたバスが、霧が薄まるにつれて、速度を取り戻していく。
が、その走行にはどこか迷いが見えた。もちろん事故を起こすような蛇行運転というわけではないが、アクセルを踏み切れないような。

      ・ ・ ・ そして。

                     ・ ・ ・行く先に、『赤い町』が見えてきた。
                          赤く塗りつぶされている、という風ではない。
                          赤色の建物がやけに多い。そういう町が見えてきたのだ。

118小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/20(土) 16:46:47
>>116
>>117

ツアー側の用意した『仕込み』というのは、一つの可能性としては考えられた。
実際、以前に参加した旅行も『林間学校』のような趣向で行われていた。
それと同じように、雰囲気作りのための仕掛けと受け取ることもできる。

  「『仕込み』――ですか……」

『看板』なら、あらかじめ準備しておける。
赤色の『建物』が多いというのは、元々そういう場所だと思えば有り得なくはない。
けれど、『空』を赤く染めることができるだろうか。

  「……そうだといいのですが」

『看板』と『町』は『ミステリーツアー』の一部かもしれない。
ただ、少なくとも『赤い空』は『仕込み』の類ではない。
そして『空』が『予定外』なら、『看板』と『町』も予定の範疇ではないかもしれない。

  「――何かあったのでしょうか……?」

運転手と添乗員の様子に視線を向ける。
果たして、これは『予定外』なのだろうか。
普通の旅行とは違って、それが判断しにくい。

  「天雨さん……」

  「こんな所で申し訳ないのですが――あの……驚かせるつもりはありません」

  「……どうか、私の見苦しい振る舞いをお許し下さい」

声を落として天雨に告げてから、座ったままで軽く身を屈める。
床に落ちたものを拾う時のような姿勢だが、何も落としてはいない。
これから行う行動を、他の乗客から見えにくくしたかった。

        スラァァァァァ―――――z_____
                       
自身の左手に、『スーサイド・ライフ』を発現する。
その刃で『左目』を抉り取り、『左耳』を切り落とす。
それから帽子の角度を斜めに変え、切断された箇所が見えないようにしたい。
『スーサイド・ライフ』は、自分の脚に根元まで突き刺しておく。
スカートで隠れる部分に刺しておけば、外から見える心配はないはず。

  「天雨さん――勝手なお願いですが……」

  「運転手さんと添乗員さんの目に留まってしまうかもしれません……」

  「……その際は、お二人の注意を少しだけ引いていただけませんか?」

姿勢を戻し、自分と『同じ』であると予想した天雨に小声で頼む。
そして、『目』と『耳』を運転席方向に移動させる。
自分の席は運転席の後ろだから、移動距離はごく短い。
移動は座席の下を通し、遮蔽物の陰になるようにして進ませたい。
目的は、二人の会話を聞くことと、二人が見ているものを確かめること。

       パーツ
切り離した『部位』は、一般人も含めて全ての人間の目で目撃できる。
目立つ『浮遊』は避けたいが、避けられない場合は、できるだけ物陰を選びたい。
もし誰かに気付かれてしまった時は、騒ぎになる前に解除して消すつもりでいる。

今は、できることはないと思っていた。
しかし、ツアー側の二人の様子が、どうしても気にかかる。
実際に何かが起きた後では遅いかもしれない。

   ――思い過ごしならいいけれど……

そのために、現状を早い内に知っておきたい。
少なくとも『空』は赤いまま。
『異変』は、今も確かに続いているのだから。

119黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/21(日) 21:44:19
>>116-117
(反応したからスタンド使い、反応しなかったから非スタンド使い……とは、さすがに早計ですね……)

「……町が見えてきましたね……あそこでしょうか……。
 名前に違わず……ずいぶん赤い町です……」

人の姿は見えるだろうか?

120宗海『エトセトラ』:2019/04/21(日) 23:26:37
>>116-117
「そうでしょうね。

 看板に書かれた『紅鏡町』、
 どんな『町』なのか、楽しみですね……」

『不吉さ』と『好奇心』を覚えながら、
『町』へ到着するまで、窓の外を眺めている。

121ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/22(月) 22:57:17
>>117

「……なるほど」

「『紅鏡町』に迷い込んだのか、招かれたのかはわかりませんが」
「あの霧に包まれた時点で、辿り着くのは決まっていたような気がしますね」

独り言のように呟いて、3人の方を振り返る。

「よろしければ、バスを降りた後も一緒に行動させていただけませんか」ウィーン

3人に問う。

122『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/23(火) 21:09:18
>>118(小石川)

仕込み。確かに不可能ではないだろう――――
なにせ、これは『ミステリー』と銘打ったツアーなのだ。
空を赤くするトリックも、もしかしたらあるのかもしれない。

「『ノヴレス・オブリージュ』――――ご存知でして?
 『高貴なるものの責務』とでも言えばいいのかしらね、
 『力ある者』は『力なき者』のために振舞うべき、という事」

        スラァァァァァ―――――z_____
                       
 ザシュッ・・・          

「例え無知な者には見苦しく見えようと、
 それに則った行動は称賛に値し…………!?」

余裕ありげに笑みを浮かべる天雨だったが、
小石川の『スーサイド・ライフ』による『自傷』、
そして浮遊する『左目』と『左目』には冷や汗を垂らす。
屈んだとはいえ、さすがに隣り合った席である天雨には見える。
とはいえ、他の者には見えまい。足に刺した刃も、浮かべた感覚器も。

「……そ、それ、痛くはございませんの?
 ――――いえ、失礼。少々取り乱しました。
 良いでしょう。貴女の頼み、確かに承りましたわ」

               「『10cc』」

       キュイ―ン

手元に『アンティーク調』の如雨露を発現し、軽く掲げて見せる天雨。

「陽動向けの能力ではないけれど――――見せたのは『信用の証』と受け取ってくださいまし」

そして……『耳』と『目』は、運転席の状況を、誤魔化しなくリアルタイムで伝えてくる。

「…………『紅鏡町』。知ってるか?」

             「聞いたことないですね……経路になら、なおさら」

「…………電波は圏外とはいえ、ついさっきまで『ナビ』も機能していた」

             「道を間違えた……? いや間違える余地ないですよね」

「……とりあえず、むやみに走り続けるべきじゃないな。町内で止まれる場所を探す」

             「ですね……幸い旅程は皆さん知りませんし、誤魔化せるかな……」

                     ・・・『よろしくない』状況であっても。これを他人に伝えるか、否か。

123『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/23(火) 21:15:47
>>119(黒峰)

長いバス旅に揺られ寝ている人間もそこそこいるし、
その判断基準はスタンド使いなら考え付く可能性はある。
隠そうと思えば隠せる――――意味があるかはともかく。
逆に、リアクションの激しい人間などは『霧』だけで珍しがっていてもおかしくはない。

「インスタ映えしそォ〜〜〜ッ。あんたインスタやってる?」

ともかく、笹井からは呑気な言葉が返ってきた。

人は……ごく普通の、通行人の姿が見える。
彼らまで赤く染まっているとかはなく、本当に『ただの一般人』のように見える。
衣服や、髪の色、時折手に持っているのが見えるガラケーなども、常識的なカラーだ。

>>120(宗海)

「紅鏡町? 看板――――見逃してたみたい。
 ここが『目的地』ってことですかね、なんだか外国みたい」

「ええ、オシャレそうな雰囲気で楽しみです」

笑みを浮かべる。不吉さは、彼は感じていないのだろうか。

    「……・どこだったかな、白い建物ばっかりの町がある国は」

           スススッ

                 「……あれ、『圏外』?」

タブレットで何げなく検索を掛けようとした刈崎の手は止まり、
仕方ないか――――といった様子で宗海と同じく窓の外を見始めた。赤い町を。

>>121(ヨロズ)

「?? なんか霧と関係あるんすか、この町。
 霧がめっちゃ出るとか? 『ロンドン』みたいな?
 ――――私もあんま星見町から出たことないんで、
 もしこの辺詳しいなら、同行してもらえるのは助かりますけど」

        「あたしもいいですよぉ〜」

大丸は、ヨロズの問いに特に何か迷うでもなく答えた。仲真もそれに続く。
心の底から三人だけで楽しみたいなら『ツアー』に参加はしないだろうし、
それは自然だろう――――だが、小角は何か品定めするようにヨロズを見ている。

          キョロッ

「・・・・・・い、いいだろう。いや、ぜひだ。
 『人手』は、一人でも多いほうがよさそうだからね」

                   キョロッ

       「仕事みたいな言い方すんな」 「人たくさんのほうが楽しいもんねぇ」

それから、大きな鳥のように首を動かし、窓の外とヨロズの顔を繰り返し見比べ答えた。

なお、もう一つ後ろの座席の女子三人はロングヘアの少女以外寝ており、
その起きている少女も『英単語帳』をめくるのに夢中で外は見ていない。
最後尾の『武谷富黎武』とそのツレも、今は半分寝ているらしく反応は不明だ。

>全体

そうしてバスは――――謎めいた『赤色の町』紅鏡町へと、ややゆっくりと入っていく。
乗客のある程度は眠るなどしていたが、起きている者の多くは、その風景に感嘆していた。
チェーン店などは別だが、多くの建物が『赤』の要素を含む、統一感のある町並み。
とはいえ、ちらほらと見える人影はごく普通の町民で、髪が赤いとかそういうのはない。

               ブロロロロロ ・・・

                        ・・・

                            ・・・ 

町の風景には『学校』……のように見える大きな建物や、
遠景に見える、あまり大きくはなさそうな『観覧車』らしき影、
そして、今しがた通過した、少し古びた『商店街』の入り口。

         ブ ロ ロ ロ・・・

――――――――― やがてバスは減速し、『ロータリー』のような場所に、ゆっくりと駐車しようとしている。

                      ・・・一同の『旅』は往路を終え、『本題』に入ろうとしていた。

124黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/23(火) 23:45:39
>>123
「……いえ……私はインスタは……やってませんね……」

見える携帯電話はガラケーだけ?
スマホを持った人はいない?

125小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/24(水) 18:32:45
>>122
>>123

二人の会話から、現在の状況は概ね理解できた。
乗客に聞かれることを前提としていない所でまで、演技をする必要はない。
これが事実であることは間違いないはず。

  「――……」

しかし、これを闇雲に広めることは躊躇われた。
それをしてしまうと、少なからず混乱を招くだろう。
逆に、今の事態を悪化させてしまうかもしれない。
それに、必ずしも信じてもらえるとは限らない。
これも『演出の一部』だと受け取られる可能性も考えられる。

  「天雨さん――この状況は『予定外』のようです」

  「私たちは、偶然『迷い込んでしまった』のか……」

  「あるいは『引き込まれた』のではないか――と……」

自分が知り得た事実を、隣の天雨だけに小声で伝える。
しばらく他の参加者には伏せておき、あくまで内密に注意を払う。
今の段階では、それが最善のように思われた。

  「……今は、少し様子を見ているつもりです」

  「ここで混乱が起きてしまうと……却って危ないかもしれません」

  「それに、信じてもらえるかどうか――少し心許ないですので……」

バスが停まる直前を見計らい、先程と同じルートで『目』と『耳』を本体の所へ戻す。
戻せたら、目と耳を左右のポケットに分けて入れておく。
『スーサイド・ライフ』自体も、まだ解除しない。

   ――『赤い町』……。

ここに辿り着いたのが、『ミステリーツアー』とは無関係の事態であることは確実。
何が起きるかは分からないし、何が起きても不思議はない。
町の景観を静かに見つめながら、心の中で思った。

126宗海『エトセトラ』:2019/04/25(木) 23:17:58
>>123(GM)
「『世界の車窓から』で見たような……。

 『南洋』だったかしら。
 ……あら、本当に?」

『圏外』と聞き、自身の『スマートフォン』もチェックする。
『霧』の影響か。それともたまたま調子が悪いのか。

    「――――随分と、ギラギラした景観ね。

     ……結構、『予算』が掛かってるのかしら」

『ディズニーランド』でミッキーの耳を付ける程度には、
洒落の解っている『宗海』も、街並みの色彩に驚くあまり、
ついつい『無粋』な言動が飛び出してしまった。

127ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/26(金) 00:20:23
>> 123

「ええ、よろしくお願いいたします」ウィーン

3人と会話しながら停車を待つヨロズ。
今のところは、他の乗客に自分から声をかけるつもりはないようだ。

128『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/26(金) 01:13:57
>>124(黒峰)

「なんで? なんでよ、投稿とかしなくてもさぁ〜。
 俳優とか……芸能人のアカウント見たりするじゃん。見ない?」

        「てかあんたテレビとか見るの?
         寝ながら点けてるとかナシでね」

目に見えた範囲ではとりあえず『ガラケー』のようだったが、
誰彼なく携帯を見える位置に持っているわけではないため、
実際のところの『シェア率』は、今のところはよく分からない。
ただ、偶然で済ますには妙に『ガラケーが多い』ような気はした。

>>125(小石川)

図らずも――――というわけでもないが、『予定外』を知ってしまった小石川。
だが、『予定外』の塊であるスタンド使いの自分や『天雨』などはともかく、
他の人間がこのような異常事態を、素直に受け入れてくれるかはあやしいところだ。
伏せておく、という判断は、おそらく正しいものと思われた。

「そう、『予定外』――――好きではない言葉ですけれど、
 この状況を見せられれば、納得するほかにはございませんわね」

平静を装っているのがわかる声色で、
天雨は窓の外の風景を眺めながら答える。

「私も、様子を見るのに賛成ですわ。乗客も『子供』が多いですし、
 『パニック』に陥るよりは『予定通り』を装うほうがいくらか安全でしょう」

目と耳をポケットに入れる様子にやや目を細めつつも、
天雨も小石川の考えに同意しているようだ。とりあえず『協調』出来る。

「・・・『迷い込んだ』なら、まあ、出ればいいとして」

     「『引き込まれた』なら厄介でしょうね。何が目的かにもよるにせよ」

霧の中の奇妙な町、紅鏡町。それが何を齎すのかは謎ばかりだが、『何かある』。
それは間違いない――――とはいえ、赤い街並みと澄んだ空気は旅行先としては悪くない景観だった。

>>126(宗海)

自身の『スマートフォン』も『圏外』のようだ。単純に『電波が悪い』のだろうか?
山中などは今も電波が通じない場所はあるものの、ここは仮に『田舎』だとしても町中だ。

「ギリシャだったか、スペインだったか――――――
 日本にもこういう町があったなら、もっと宣伝してくれればいいのに」

            「それとも、そうですね、全部『セット』なのか……
              だとしたらこの旅の内に堪能し尽くさなくちゃ」

幸いか、『無粋』な言葉にも刈崎は前向きな反応だった。
目が痛いような下品な赤ではないが『奇抜』な情景であるのは間違いない。
町単位でこのような『セット』を作るあたり、相当な『予算』と『やる気』があるのだろうか。
あるいは元からこういう『セット』なのか・・・いずれにせよ、調べるための端末は今は使えない。

>>172(ヨロズ)

他の乗客たちも、ヨロズたちに何か干渉してきたり、割り込んできたりはしない。
寝ているからというのもあるし、座席の制約もある。人間関係で何かあるとしても降りてからだろう。

>全体

              プシュ  ゥゥゥ ――――― ッ ・・・

やがてバスは完全に停車しきり、添乗員の案内で一同は荷物を手に『ロータリー』へと降りていく・・

「大きな荷物ありましたら、え〜……宿泊施設に行くまでバスで預かっておきますよ〜ッ」

眠っていた『ヤス』なども目を擦りながら外に出て、辺りを見渡し始めていた。

                『20人』。

ひとまずは何事もなく、バスに乗っている全員が謎めいた『赤い町』に降り立とうとしている。
何か理由があって残っておきたいとか、少し待ってほしいなら、申し出れば多少は問題ないだろう。

                 ヒュ

                      オ オ オ ・・・

なお、この付近にはあまり人気がない。
バスを泊めたのはそういう理由もあったのかもしれないが・・・

     ザッ

            ザッ

バスを降りた者にはこちらに向けて歩いてくる人影が見える。
黒い髪を覆うように『赤い飛行帽』を被り、カメラを首から提げた若い男性のようだった。

                   「…………」

その陽気そうな表情は、降り立った大所帯にか、別の何かにか、どこか『驚いている』ようにも見える。

129黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/26(金) 19:16:59
>>128
「ううん……テレビはあまり……。
 芸能人の知識も……ほとんどありません……」

バスが停まったようなのでとりあえず降りよう。
周囲に今の日時が確認できるようなもの・場所はないか見回す。
コンビニ等でもあれば新聞で日付は確認できそうだが……。

130小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/26(金) 21:25:09
>>128

  「――ありがとうございます……」

天雨の方を向いて、軽く頭を下げる。
少なくとも、明確に『協力者』と呼べるのは彼女になるだろう。
これから先どうなるかは分からないが、今の時点ではそうだ。

  「もし何かが起こった時に、私たちの力で対応できればいいのですが……」

スタンド使いだと分かっている人は、もう一人いる。
三人の少女の中の一人。
彼女の能力は知らないが、スタンド使いであることは知っていた。

  「もう一人……私たちと『同じ』方がいます」

  「先程お話した『三人の内の一人』ですが……」

おそらく、彼女も何か普通ではないものを感じてはいるだろう。
ただ、この状況の中で協調できるかは、まだ分からない。
まだ年若い少女に、あまり危険なことをさせたくないという思いもあった。

  「……ともかく、今は出来ることをしましょう」

指示に従い、自分の手荷物を持ってバスから降りた。
そして、一行の最後尾につく。
目的は、周囲に注意を払うこと。

   ――今、私に出来ることは、これぐらい……。

誰かに見られていないことを確認し、『目』を操作してポケットから移動させる。
移動先は、自分の後頭部。
帽子の陰に隠れながら、外を覗き見るような形にしておく。
やや視界が狭くなることは避けられないとしても、ないよりはいい。
これで、自分の『前後』を同時に把握する。

  「――……」

顔に残った右目で男性を見て、その視線をカメラに移す。
そのカメラは、どのようなものだろうか。
こういったものに詳しくはないけれど、少しぐらいなら何か分かるかもしれない。

131宗海『エトセトラ』:2019/04/26(金) 23:27:45
>>128(GM)
『スマートフォン』を振って見たり、
車窓へ向けた結果、『電波』が届かないと理解する。

    「あら、……どうしましょう。

     ――――『電波法』は大丈夫、なのよね?
     ……ちゃんと『許可』があっての『利用』なら良いのけれど」

    「『撮影場』でも使用の許可は、……下りるのかしら」

『劇場』や『コンサート会場』、
果てや公的な『試験場』にも利用されている、
『妨害電波発生装置』の存在に行き当たるのは、自然な思考法だった。

    「それにしても、『邪魔』と『ジャマー』って、

     ――――フフフッ、ちょっと不思議ね」

手荷物だけを持ってバスから降りると、
驚きを示した『飛行帽』の男性へと、視線を向ける。

132『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/28(日) 23:01:01
>>129(黒峰)

「マジ? じゃあネットとかばっかり見てたりするの?
 最近多いらしいじゃん、テレビ見ないでYoutubeって人」

日時がわかるものは、少なくとも今すぐ目に入る範囲にはない。
コンビニは先ほど、バスが町中を回っていた時に見かけたので、
何か心当たりがあるのならば――――それを確かめる事は出来るだろう。

>>130(小石川)

「――――――『スタンド』の能力は人によって大きく違う。
 どのような能力かわからない、それも子供の手を借りるのは、
 あまり望ましくはございませんけれど……覚えてはおきましょう」

「根本的に、私達二人ではどうにでもならないケースもあるでしょうし」

20人だ。町中に味方がいる――――『作れる』可能性はあるが、
少なくとも星見町から今日、このバスで来た『同胞』は『20人』。

「ただ、そうですわ。『出来る事』は出来る限りやりましょう」

              「――――それが『持てる者』の責務ですもの」

イマイチ不確かな戦力であっても、頼る必要は出てくるかもしれない。
彼女も今はバスを降り、『ほかの二人』と……『おかっぱの少女』と共にいる。

             スゥーーーー ・・・

後方のの視界を確保しつつ、男性のカメラを見る。
よくわからない――――というのが正直なところだ。片手で扱えそうなサイズではある。
いわゆる『デジカメ』だろう。それなりに使い込まれた風にも見える。……といったところ。

>>131(宗海)

「『道路』と『ロード』とか――――
 この町、『歩道』までちょっと『赤っぽい』んですね」

言葉通り、ロータリー沿いの歩道は赤レンガのような色合いだ。

「それにしても『連絡』できないのはちょっと困っちゃいますね。
 ネットで検索とかされると、ミステリーに不都合なことはあるんでしょうけど」

        「よいしょっ、と――――それじゃ、降りますか」

バスの外は空気が澄んでいる。さすがは山中、といったところか。

                スタ  スタ

流石にいつまでも付きまとうつもりはないということか、
刈崎は宗海の近くではあるがやや離れた位置で添乗員達の降車を待つ。

飛行帽の男性の表情はそれほど長続きはせず、生来のものらしい陽気な笑みに変わる。

133『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/28(日) 23:03:04
>全体

『矢田』:
「 はぁい、それではですねっ、この、えー、この町がこのツアーの最初の目的地でして! 」

            「 え〜〜〜これからぁ、ですね・・・ 」


『飛行帽』:
「いや〜〜〜〜〜」

と、添乗員の『矢田』はやや迷いがちに言葉を選んでいたが、
彼女もまた『飛行帽の男』に気づき、そしてその『声』に振り向かざるを得ない。


『飛行帽』:
「――――――ここに『バスツアー』ご一向だなんて。珍しいッスね! この時期に!」

           「ホラ、『紅葉の時期』には、よく、来たもん、なんスけど!」

     ニィィ

カメラを手に持ち替え、見知らぬ町に降り立った一同に向ける男性。


『飛行帽』:
「あっ、申し遅れました。皆さん初めまして!
 自分、『フリーカメラマン』の『出雲 明(いずも あきら)』ってものッス」
 
             パシャーーッ

                 「まずは記念に一枚ィッ!」

と、そのまま写真を撮ってしまった。
これには添乗員の『矢田』も面食らった様子で、彼に遠慮がちに詰め寄る。

『矢田』:
「あのぉ〜〜〜ッ、すみません、『記念撮影』とかはこっちで間に合ってますんでぇ〜〜〜」

『出雲』:
「まあまあ、写真ってのは何枚あっても困らないものッスよ! 金とかは、取る気ありませんから!」

もめ事になりそう、といった雰囲気ではないが、必要だと思うなら割って入ってもいいかもしれない。
これを『バスツアーの一環』と考えるなら、彼もまた『仕込み』なのかもしれないし。

特にそういうつもりがないなら、見ていたら見ていたで話はまとまる気はする。
あるいは、暇をつぶすために他の乗客や今まで話していた相手と話していてもいいかもしれないし、
痺れを切らしてこの場所から動き出すのも、まあ、自由ではある。ソワソワしている者はすでにいる。

                         ・・・狭いバスを出た今、真の意味で『何をしてもいい』。

(☆基本的に、その場にいても特に注目されていない・主な行動にかかわっていない人間については描写を省きます。
  どんな会話をしているか知りたい、あるいはどういう様子か知りたい人間がいれば、レス中で指定とそれに必要な行動の描写をお願いします)

134黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/04/29(月) 21:57:30
>>132-133
「……なんでしょう、あの人……」

出雲の様子を見る。

ところで太陽はどれくらいの高さにあるだろうか?

135小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/04/29(月) 22:50:02
>>132
>>133

現時点では、まだ何も起こっていない。
先程の『赤い霧』や『赤い空』を除いては。
そして、今も普通ではない事態である以上、注意を払う事は続ける。

  「――……」

状況を説明する矢田の様子を静かに見守る。
彼女が苦慮しているのが見て取れた。
何かするべきか考えていると、カメラマンを名乗る男性の声が耳に届く。

  「……あの――」

  「『紅葉』……それが『紅鏡町』の『名物』なのでしょうか?」

遠慮を含んだ声色で、出雲に声を掛ける。
まずは、この町の事について知っておきたい。
この出雲という彼は、ある程度は詳しいようだし、話しやすいように思える。

  「もし他にも『名所』などをご存知でしたら、教えていただけませんか?」

  「そのような場所があれば、ぜひ足を運んでみたいと思いますので……」

今は、これが『予定内』であるように振舞うのが最善だと考えていた。
この申し出は、ツアー側に対して助け舟を出すという意味もある。
今が『予定外』であるという事は、まだ伏せておかなければいけない。

136宗海『エトセトラ』:2019/04/29(月) 23:51:54
>>132-133(GM)

>             パシャーーッ

      「ひっ」

突然のシャッター音に驚き、反射的に肩を竦める。
それが突然の撮影だと解れば、ツカツカと『出雲』へ歩み寄る。


      「いきなりの写真撮影なんて、困りましたね。

       ――――それ、『消せます』よね?」

柔和な態度を崩さぬまま、『出雲』へと強く要請する。

137ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/04/30(火) 14:24:50
>>132-133

「失礼、少し『フリーズ』しておりました」
「ええ、ここからはきちんと稼働しますのでご容赦を」

3人に告げながら、スマートフォンを確認。
使用可能か、電波は来ているか、地図は使えるか。

「ともかく、降りましょうか」
「そして、ええと……」

バスを降りながら、添乗員か運転手に集合時間を確認する。


「さて、どうしましょうか、シャロさん、リッカさん、ホウムさん」

「ちなみに、私は『機械』を『操作』するのが得意です」
「具体的には、少し目立つ行動をすれば『出雲』という者が使ったカメラの画像を確認、消去することができるでしょう」

「別に気にしないのであれば、早速、探索を提案します」
「とりあえずは、村役場が妥当ではないでしょうか」ギュインギュインガシャンウィーンプシュー

『駆動音』を鳴らせながら早口で3人に話す。
『ミステリー』は始まったと、ヨロズは解釈している。

138『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/30(火) 23:07:40
>>134(黒峰)

「やばっ、撮られると思ってなかったわ、変な顔で写ってたらどうしよ」

出雲は『外ハネの少女』に詰め寄られ、また『喪服の女』に観光案内をしている。
暴力に訴えるとか暴言を吐くとかそういう様子はない。
とりあえずは様子を見ていても問題ないだろう。

太陽は――――特におかしな高さにはない。『この時間の空ならこれくらい』って感じだ。

>>135(小石川)

「おっ! ご婦人、い〜いとこに目付けますね。
 『紅葉そのものがすごい!』ってわけでもないスけど、
 『赤い町並み』に『紅葉』の景色は結構、評判でしたよ」

         ニィィッ

「他の名所なら――――『日時計広場』はここから近いかな。
 ガッカリ名所、なんていわれることも、なくはないスけど。
 初めて見るなら一回見とくべき、そして撮っとくべきスね!
 あとは、『遊園地』! 小さいですけど色々アトラクションがありましてね」

              「それ以外だとォ〜〜〜ッ」

熱の入ったトークを始める『出雲』。 
小石川に語り掛けるというより、『演説』のような色を帯びた響きだ。

>>136(宗海)

『出雲』:
「――――・・・おっと、失礼、もちろん消せますとも。
 カメラマンとして『望まない』なら『残さない』のはマナー」

ばつが悪そうな顔で、謝罪を返す『出雲』。

                   スッスッ

カメラを操作し、最新写真の『データ削除』を行った。
望むのであれば『消す画面』も見せてくれるだろう。
無許可での撮影は、とりあえず何も残さない形になったようだ。

「配慮がなってなかったッスね、大変失礼〜〜〜ッ」

139『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/04/30(火) 23:07:54
>>137(ヨロズ)

『小角』:
「? ああ、うむ、かまわないよ。ぼーっとすることくらい誰だってあるさ」

『仲真』:
「ですねぇ〜」

『大丸』:
「シャロとかしゃべってる途中にフリーズすることありますからね」

スマートフォンは使用可能だが、電波は来ていない。
地図は、『位置情報がわからない』旨を示し『紅鏡町』を示さない。
集合時間については降りる際には『後で案内する』と言われたが、
なるほど、やや前後するが『矢田』のほうからアナウンスがあった(後述)

『大丸』:
「カメラはあの子が言ってくれてますし、いいんじゃないすか?
 べつに撮られてヤバいようなカッコもしてないすし……
 子っていうか年は知らないすけど、まあ、乱暴することもないんじゃ」

             「あ、ちなみに私は『速読』とか得意っす」

『小角』:
「わたしは謎解きが得意だぞ! なにせ、探偵になる女だからね……」

『仲真』:
「あっ、えーっとぉ、あたしはおしゃべりとか料理とか得意ですぅ」

いまいち頼りになるのかならないんだかわからないが、
とりあえずこの三人を当座の仲間として『謎解き』は幕を開けそうだ。

『仲真』:
「役場……たしかに、探索ならまずは地図とかほしいですもんねえ」

一応、『出雲明』はこのあたりの地理に詳しそうだ。利用できるかもしれない。

>全体

出雲が宗海や小石川への対応に気を取られている間に、
『添乗員』である矢田が、やや慌て気味に全員に呼びかける。

『矢田』:
「 とッ――――とりあえずぅ〜〜〜ですねっ 」

    「 皆さんこの、新天地に色々期待もあるかと思います!! 」

          「 まずは『自由行動』ということでっ 」

                     「 『2時間後』にここにもう一度集合!」

                           「 〜〜〜とっ、いう流れに! なります!! 」

切羽詰まった感のあるアナウンスに、乗客たちの反応は様々だ。
いきなりこの瞬間動き出す者は、とりあえずいないようだし、
大声で騒ぎ立てる者なども、今この瞬間には少なくともいない。

反応をうかがいたい人間がいれば話しかけてもいいし、 
今話している相手については――――まあ、自然に知れるだろう。
もちろん自由行動、という言葉に従って、早速この場から動き出してもかまわないはずだ。

140小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/01(水) 07:00:37
>>138
>>139

  「――ありがとうございます」

丁寧に頭を下げ、感謝の言葉を告げる。
まずは、その辺りに行ってみるべきだろうか。
ただ、一人で向かうのは良くない。
この赤い町で、これから何が起きるか分からない。
バスに残るという選択もあるが、それでは『情報』は集められないだろう。

  「――……」

出雲から視線を外し、天雨の様子を確かめる。
しかし、彼女と行動を共にしようとは思っていない。
彼女は『事情』を知っている。
現状を知る人間が一ヶ所に固まっていては、目が行き届きにくくなってしまう。
何しろ、人数が多いのだから。

  「あの……もし良ければ、ご一緒させていただいてもよろしいでしょうか?」

自分の近くで、『一人でいる参加者』を探して声を掛けたい。
何をするにしても、一人きりで行動するのは避けた方がいいように思う。
自分が同行することで、それを防ぐ。

141ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/01(水) 12:30:06
>>139

「承知いたしました」

それぞれの得意な事柄を聞けば小さく頷いて、『出雲』の方を向く。

「そう、でしたね」
「スマートフォンは圏外で、地図アプリも使えませんから」
「地道に位置情報を取得していくべきでしたね」キュイン

真っ直ぐに『出雲』の方へ歩き、問いかける。

「すいません、『地図看板』のようなものは、この辺りにあるでしょうか」
「無いようでしたら、役場か観光案内所のようなものの場所を教えて頂けるでしょうか」

142黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/01(水) 21:30:21
>>138-139
「一応……言えば消してくれるようですね……」

出雲がデータ削除する様子を見ながら。

「……ふむ、どうしましょう……。
 さすがに……往来の真ん中で眠るわけにはいきませんし……。
 適当に歩こうかな……」

笹井と一緒に行動してもいいが……その前に先程看板に反応していた2人の様子を確認する。

143宗海『エトセトラ』:2019/05/01(水) 23:31:10
>>138-139(GM)
データが消えたと解れば、剣呑な雰囲気を崩し、
にこやかに笑い掛けながら、小さく一礼をする。

  「お手間掛けますね。

   ――――ほら、最近は『SNS』とか、
   無用な騒動が多いですから、……過剰かしら?」

そんなことはないだろう、と言外に押し込みながら、
『小石川』へと街並みの説明をする『出雲』へと念を押す。

   「あら、この町にはお詳しいみたいですね。
    『フリー』と伺ってましたけど、この辺りで活動されてるのかしら。

    ……ところで、どうしてこんなに『赤い』の?
    赤い建物に関係して『訴訟』が起きたくらいですし、
    その、住みづらくはないのかな、なんて思いますけど」

町の説明を聞くに、事情に詳しいだろうと考え、『出雲』に問い掛ける。

144『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/02(木) 21:43:07
>>140(小石川)

「………………」

        チラ

やや引いた位置で話を聞いていた天雨と、視線が合った。
天雨は『出雲』に警戒的な視線を向けていたようだ。
彼女のほうから『近寄ってくる』といった様子はない。
小石川と同じく、『目を行き届かせる』ためだろうか、
最後尾の列にいた『女子三人組』に近づいていくのが見えた。
彼女らは小石川から遠い位置にいるため、いまいち会話などはわからない。
マスクと眼鏡の少女がスマホを触り、空を見ながら何かほかの二人に言っているのは、わかる。

そして一人でいる人間を探すが――――

「ん〜! いいですよ、ってゆーかむしろ『大歓迎』かなァーーーーっ。
 あっ、自己紹介はしましたけど――――改めまして『緑里主水』でェす」

            ヘラッ

     「『旅』とか慣れてるんで、色々聞いてくれていいですよォーーー?」

間延びしたような口調で話す、ワンレンボブの髪の青年。⑦に座っていた『緑里』だ。
ナンパ男前回の自己紹介をしたためか、彼の周りにはちょうど、あまり人がいなかった。

他に『リーマン風』の男性もいるが、彼は1人立ちつくす『城井』に声を掛けようとしている。

>>141(ヨロズ)

仲真達『室内遊戯トリオ』は、カルガモ親子のように『ヨロズ』についてくる。
先頭が小角、真ん中に仲真、一番後ろに大丸。ちょうど『身長順』。ある種の美意識を感じる。

『小角』:
「うむ、情報を集めなければ――――――『推理』が出来ないからね」

『大丸』:
「『ミステリー』っても、そこまで張り切るもんでもないんじゃないの……」

                    ドヤ…

静かな自信を表情に浮かばせる小角。霧が『赤くなった』頃の狼狽具合は、
とりあえず今のところは収まっているようだ。再発するかどうかは読めない。
大丸についてはそもそも事態を把握できていないので、どこか生返事だ。

『仲真』:
「ホーちゃん『なぞなぞ』とか得意だもんねぇ。すごいんですよ、あたしが考えたのすぐ解いちゃうんです」

仲真の出題に問題があるのかもしれないが、まあ、『得意』らしいので任せてもいいだろう。

『出雲』:
「この近くの『日時計広場』のほうに、『観光案内図』があるよ。大体の建物はそこに書いてるかなァ〜」

大人相手ではないからか、砕けた口調で返す出雲。『日時計広場』は小石川にも説明していた『観光地』だ。

145『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/02(木) 21:44:38
>>142(黒峰)

「ま〜スッピンとかならともかく、アタシは撮られたくらいで何も言わないけど」

喪服の女性は『出雲』と話していたが、今は先ほど自己紹介をしていた⑦の『緑里』と話している。
もう一人、『ロリータ服』の女性は――――『2つ後ろの列』にいた女子三人組に近づいていくのが見える。
女子三人組はやや遠いため何を言っているのかはわからないが、マスクと眼鏡の少女がスマホと空を見比べて愚痴っている。

「あんたどうすんの? 一緒に行く? 一緒に。てゆーか、こんな町中で寝るのはさすがに無いでしょ」

笹井は黒峰の『眠り』をまだ甘く見ているのかもしれない・・・

>>143(宗海)

「『プロカメラマン』ですんで、『SNSで無料公開』なんてのはね。
 もちろん金とッて公開するつもり、ってわけでもないッスからご安心を。
 ・・・金取れる『被写体』だとは思いますけど、ってのは余計なハナシか」

            ニィィっ

『無断使用』を否定しつつ、笑みを浮かべる出雲。
カメラは首にかけなおし、それ以上『盗撮』をすることもない。

「…………ええ、『拠点』みたいなもんスね〜。『第二の、故郷』って言ってもいいかな」

「赤いのは『観光戦略』ッスね。海外に『白い町』があるの知ってます?
 もちろん、見て回れば分かりますけど全部赤いわけじゃないですし、
 絶対に赤くしなきゃいけないわけでもないんスけどね」

「なにせこの町、『遊園地』は……あるけど小さいっちゃ小さいし、
 名所になってる『日時計』は、まあ、地味ってのが定評ですし?
 あとは……観光地ってわけでもないスけど―――――
 『隕石落下地点』も、東海なら『星見町』のが有名ですし。
 なんというか『普通の色』だと、こう、決め手に欠けるんですよ。
 だから『なんとか観光客を集めるために』ってことで、
 補助金? 助成金ってのかな、そーいうのまで出してるんスよね」

そして、町について饒舌に、小石川にしていたように語りだす。
先ほどに比べれば『陽気』が薄いのは『実情』を語るがゆえだろう。

『出雲』:
「オレみたいに『町の空気』が好きな人間はともかく、
 知らない人を呼び込むには『個性』が必要スからね〜ッ」

『刈崎』:
「――――久遠さん、ワタシはその『日時計』、っていうのを見に行きますけど」

                    「また後で、ですかね」

話していると、『刈崎』が宗海に声をかけてきた。特に同行を強いる語調ではない。

146小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/03(金) 01:16:25
>>144

緑里という男性を見ると、昔のことを少しだけ思い出す。
それは、バスの道中でも思ったことだった。
けれど、それを表情には表さない。

  「ええ……お名前は、先程バスの中でも伺いました」

  「――小石川文子です」

  「何かありましたら、その際はよろしくお願いします……」

緑里に会釈を返し、これからの行動を考える。
ともかく、この紅鏡町のことを知りたい。
しかし、今は特に手掛かりらしいものが見当たらない。

  「……『日時計広場』という場所があると、『あちらの方』にお聞きしました」

  「ここから近いようですから、そこへ行ってみたいのですが……」

出雲に軽く視線を向けてから、緑里に提案する。
とりあえずは、出雲から聞いた場所に向かうことにしたい。
ひとまず、近い場所にあるという『日時計広場』を最初の目的地にする。

  「すみません――」

  「『日時計広場』までの『道順』を教えていただけませんか?」

改めて出雲に声を掛け、『日時計広場』の行き方を聞いておきたい。
それが済み、緑里の了承が得られたなら、『自由行動』を始める。
ロータリーから立ち去る前に、もう一度だけ天雨の方に顔を向ける。

147黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/03(金) 20:59:25
>>145
「さすがに、人の迷惑になる場所で……眠るのはよくないですからね……。
 笹井さんは……どこか行ってみたいところってあります……?」

笹井からそこはかとなく『一緒に行きたい』オーラを感じる……。
こちらとしても特別どこへ行きたいというのもないし、行きたいところがあるならひとまず合わせよう。

148ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/04(土) 23:27:59
>>144

「なる、ほど」
「ありがとうございます。では、皆さん行きましょう」ウィーン

周囲を確認。
見渡して、『日時計広場』らしきものが見えれば先頭に立ってそこを目指す。
見当がつかなければ、再度『出雲』に行き方を問おうとする。

149『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/05(日) 16:44:16
>>146(小石川)

緑里はそうした小石川の心情を、当然のように読み取らない。
ポンチョの裾から垂れる飾り紐を弄りつつ、爽やかに笑みを浮かべている。

『緑里』:
「日時計? おれはなんでも楽しいですから、なんでもい〜ですよ」

         「お姉さんみたいなキレーな人と一緒ならね〜ェ」

喪服の意図も察していないのかどうなのかは、わからない。
ともかく出雲に話を聞きに行く。緑里も、やや距離を置いて付いてくる。

『出雲』:
「こっから『日時計広場』でしたら――――
 あそこの『ビジネスホテル』の角をこういって、こう、ッスね」

「途中に『看板』があるから、ま、多分迷う事はないッスよ!」

天雨は『女子三人組』と話し始めていたが、
小石川の視線に気づくと振り向き、一度小さく頷いた。
女子達も、釣られたのか同じくこちらもを向いてきたが、
全員がバラバラのタイミングで会釈した程度でそれ以上はない。

あまり話が盛り上がっている様子はないが……
少なくとも、今は助け舟などはいらなさそうだ。
特にやり残しがなければ、緑里と共に『自由行動』の時間だ。

>>147(黒峰)

「あたし? あたしはね、そうね〜〜〜ッ」

同行の流れになったからか、主導権を握れたからか、
ややテンションを上げつつスマホをポケットにしまう笹井。

「とりあえずさ、あっちのお子様チームが『地図』がどうとか言ってるし、
 あたしらもその場所行かない? それ。それがあるとこも観光地っぽいし」

彼女は出雲と、『おかっぱ少女』が率いる女子たちの会話を立ち聞きしていたようだ。
特に意見がないのであれば、『日時計広場』までついていく事になるだろう。

>>148(ヨロズ)

見渡してみれば、看板があった。観光用なのだろう。
それに従って歩けば、すぐにそれらしい場所が見えてきた。

『仲真』:
「日時計…………えぇーと、あれかなあ?」

『大丸』:
「あれっぽい」

・・・あまり芳しくない反応を示す仲真と大丸。

仲真が小さく指差す先にあるのは……なるほど、あれは日時計だ。

石造りの土台に金属の指針が取り付けられたいわゆる『水平型』で、
当然のように土台の石は仄かに赤い。指針については黒っぽい。
それが、広場の中心に・・・多少の花壇と、ベンチに囲まれ設置されていた。
横から見れば単なるオブジェにしか見えないのがイマイチな反応の理由だろう。

『小角』:
「ほう……これで時間がわかるのか、どれどれ」

ヨロズの背に遮られていたらしく、
小角は横に一歩出てから日時計に歩み寄る。

『仲真』:
「えっとね、影の向きで分かるみたいだよぉ。ここにそう書いてる〜」

『大丸』:
「ふうん…………おっ、ヨロズさん、観光案内図もここみたいすよ」

他方では仲真が目ざとく案内板を見つけ、大丸もそちらに着いて行った。

それ以外では、現地人らしき人間も多少は見当たる。
犬の散歩らしき男性や、待ち合わせらしき少女などだ。

150宗海『エトセトラ』:2019/05/05(日) 22:37:48
>>145(宗海)
「『ふるさと創生事業』、かしら。

 憶を超える『補助金』を各自治体に交付して、
 ――――結局、超芸術的な『モニュメント』や『黄金像』、
 そんな『無駄遣い』に終わってしまった市町村もありましたけれど」

無論、この町のように『並木道』を整備したり、
『基金』や『貯金』で利益を上げたりと、プラスになった自治体もあるが。

    「けれど、とても映えるでしょうね。
     交付時期と違って、カメラの精度も上がってますから。

     ――――私の写真なんかより、よっぽど『人目』を惹きますよ」

笑みを浮かべた『出雲』の雑談を受け流すように、最後の一言を付け加えた。
そのまま別れようとするが、ふと気になる単語が耳に入る。

> 『隕石落下地点』も、東海なら『星見町』のが有名ですし。

    「あら、それって……。ここから近いの?

     ねェ、『出雲』さん。
     よろしければ、『案内』して頂けないかしら」

    「――――ええ、『刈崎』さん。また後で」

『刈崎』に挨拶を返し、『出雲』に同行をお願いする。

151小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/06(月) 00:40:00
>>149

向こうに見える三人は、天雨に任せる。
二人だけでは、参加者全体に気を配ることは困難だろう。
それでも、今は出来ることをしなければいけない。

  「ありがとうございます――」

  「――行きましょう」

出雲に頭を下げて、緑里に向き直る。
そして、『日時計広場』を目指して歩き出す。
緑里との間は、近すぎず離れすぎない程度の距離を保つ。

  「……『旅』には慣れているとおっしゃいましたね」

  「今までは、どんな場所に行かれたのですか……?」

歩きながら、緑里に問い掛ける。
自分は、旅行の経験は少ない。
旅慣れている人だからこそ、何か気付く事があるかもしれない。
あるいは、知らない土地に来た時の心得のようなものを知っているとも思える。
目的地に着くまでの間、そういった話を聞いてみたかった。

152黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/06(月) 20:48:56
>>149
「……地図……そうですね、街のおおまかな地理を……把握しておくのは大切です……。
 迷子になったら困りますし……」

広場へ向かう。

153ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/07(火) 21:16:45
>>149

「なるほど」

「『日時計』、ですね」
「地味ではありますが、趣深くて私は好きですよ」

日時計に近づく小角を横目に、2人と共に案内図に近づく。
役場の位置、観光名所の位置を確認。

(住所、最低でも県名や市名や郡名くらいは書いてあっても良さそうですけど、どうでしょうかね)
(あとは、隣接している自治体名とかも読み取れれば良いのですが)

案内図から情報を得ようとするヨロズ。

154『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/08(水) 04:59:39
>>150(宗海)

「へえ、詳しんスね――――――それじゃ、よい観光を」

             「っと、と」

受け流されるがままに、どこかに去ろうとしていた出雲だったが・・・

「と、『隕石落下地点』ッスか? ――――『隕石』はないッスよ。
 『落下地点』……ただの凹みッスけど、まあ、ちょっと遠いスね」

宗海の申し出に、立ち止まる。
 
         「遊園地とかの方なんで。
          行きたいなら案内はしますけど」

あくまで『落下地点』でしかない、というのは『星見町』のそれと同じだろう。
観光地ではないという但し通り、それほど乗り気ではなさそうだったが、出雲は歩き出す。

「・・・・・・なんか、宇宙とか隕石とか好きなんスか?」

>>151(小石川)

三人のうち、『マスクと眼鏡』の少女がこちらに再び視線を向けたが、
いずれにせよ物理的な距離もあるし、向こうには天雨もついている。
とりあえず今のところは、緑里と共に日時計広場を目指すことになる。
彼は小石川の定めた距離を特に乱す事もなく、歩いている。

「国内がほ〜とんど、ですねぇ。国外はあ〜〜んまり」

「北から南まで、いろんなとこ行きましたよ、いろんな相手とね・・・」

           「海も山も行きましたよ」

                 「都会も田舎も・・・」

「ここは、その中でも相〜〜〜当、『変わった町』みたいですけどね〜〜ッ」

抽象的な答えが返ってきたのは、質問自体、深く掘り下げるものではないからだろう。
旅慣れた彼にもこの町は『変わっている』ようだが、彼が見ている空の色はわからない。

「逆に、お姉さんはどんなところの話聞きたいです?」

そうこうしていると、『日時計広場』が見えてきた。
同じころ、『眠そうな女』と『シニヨンの女』も、ここに来たし、
先に来ていたらしい『小角たち』と『おかっぱの少女』の姿も、見受けられた。
小角はあまり目立たない日時計を眺めており、おかっぱの少女らは案内板を見ている。

>>152(黒峰)

「まあバスとか? あるなら使えば手っ取り早いけどさ、
 知らない町で適当に乗ったら損するもん。損。
 ある程度はどこに何があるか、知っといた方がいいわよね」

広場にはそれほど時間を要さずに到着できた。
地味な感じの『日時計』がなるほど確かに存在し、
鹿撃ち帽をかぶった、乗客の一人の少女がそれを見ている。
そのツレである面々は、観光案内図のほうに群がっているようだった。
また、同じころに『喪服の女』がポンチョの男『緑里』と共にこの場に到着する。

>>153(ヨロズ)

『仲真』:
「あ〜、でも、あたしもちょっと好きかも。ほら、あたしも地味なとこあるしぃ〜」

『大丸』:
「私はもうちょっとわかりやすい観光地のが好きすね。
 まあ、一応写真だけ撮っとくか……後で忘れないように」

            パシャー

『仲真』:
「あっ、あたしもあたしも〜」

スマホを日時計に向け、画面に納める大丸たち。

『小角』:
「なっ、なんだなんだきみたち、撮るなら先に言いたまえ!」

『大丸』:
「時計を撮ってんだよ時計を」

『仲真』:
「あっあたしはホーちゃんも撮ってるけど、ポーズはしなくて大丈夫だよぉ〜」

自分が撮られていると思ったのか、あわててポーズを決め始める小角。  
そしてそれらを横目に、ヨロズは案内図で役場や各観光地の位置を把握した。
遊園地のほかには、商店街、校庭開放も行われている私立の学校、隕石落下地点、
それから今いる日時計広場に、ここの周辺を含む『駅前通り』――――これが『紅鏡町』だ。

だが・・・『この町のこと』以外は、まるで何も書かれていない。

             ・・・『不自然』だ。

この町については書いている。だが、外からこの町を見た、逆にこの町から外を見た文章がない。
それは例えば住所であったり、県名や市名――――周辺の地域といった、ごく普通に書かれるべき情報もだ。
案内板の文字数は、その面積に対して『少ない』。すっかりと書き忘れられているかのように。 

                     ・・・『そういうもの』なのか?

155黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/08(水) 23:11:16
>>154
「あれが地図ですね……忘れないようにいちおう撮っておきましょう……」

観光案内図に向かい、撮影する。

156小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/08(水) 23:15:50
>>154

  「そう――ですね……」

  「これまで行かれた場所で……
   この町のように『変わった景色』をご覧になったことはおありですか?」

  「たとえば――『夕方でもないのに空が赤い』というような……」

世間話をするような口調で質問を投げ掛けながら、軽く空を見上げた。
この赤い空は、彼の目にはどのように映っているのだろう。
心の中で思いながら、『日時計』に近付いていく。

  「――……」

ふと、先程の少女が脳裏を過ぎる。
気のせいか、こちらに視線を向けていたように見えた。
しかし、今その意味を確かめることはできない。

  「……あれが『日時計』のようですね」

ひとまず第一の目的である『日時計』を見物する。
一度は見るべきだと推薦されているし、何か分かることがあるかもしれない。
もし大体の時刻が読み取れるようなら、『日時計』で今の時間を確認しておく。

  「すみません――」

  「お手数ですが、今の時間を教えていただけませんか?」

緑里に声を掛け、現在時刻と『日時計』に大きな違いがないか確かめる。
一連の行動が済んだら、案内板の方に足を向ける。
それを見て、次の移動先について考えてみたい。

157ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/10(金) 22:47:24
>>154
(なるほど)

(最近似たようなことがありましたね……)

案内図を読み終えれば、首から上を動かして、日時計の方を向いて問いかける。

「ホウムさん、今、『何時』でしょうか」

158宗海『エトセトラ』:2019/05/10(金) 22:50:45
>>154(GM)
「ええ、それなりに」

『出雲』についていく。

159『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/11(土) 00:28:49
>>155(黒峰)

特になにか邪魔が入るわけでもなく、写真撮影を済ませた。
空の色こそ不安だが、この町それ自体は『赤信号』のような危険状態ではない。

「この近くだと、デカく書いてるのは学校、商店街……遊園地は遠いかァ」

「てゆーか学校って観光地じゃなくない? 『清月』くらいデカいのかな」

笹井は明らかに案内板をよく見ていないので、知らないで口にしているが……
黒峰にはその『私立鏡ヶ丘学園』が『校庭開放』を行っているという文面が見えている。
地図に書かれている面積を考えれば相当な『マンモス校』か、『金がかかっている』のだろう。

他に『地図』を見て探したい建物があるなら、そう時間をかけずに見つけられるはずだ。もちろん、あればだが。

>>156(小石川)

「………………………『夜なのに空が明るい』なら知ってますけど、
 空が赤い? 異常気象かなんかで聞いたことは、あるようなァ〜〜〜」

          「『心当たり』でも、あるんですかぁ〜っ?」

彼の目に映る空の色は、わからない。その笑みの意図もだ。
仮に『スタンド使い』だとしても――――『申告』しない可能性だってある。

        ザッ  ザッ

とりあえず小石川の後に続いて、日時計の元に歩いてくる緑里。
腕を軽くまくって腕時計に視線を向けているあたり、思惑は同じらしい。

「へー、洒落てるけど……『映(ば)え』はあ〜んま良くなさそうですね。
 んで、今は『11時45分』ですけど〜、あっ。日時計と比べる感じですよね〜〜〜」

         「こんなもんでちゃんと時間見られるのか〜、気になりまぁすもんね〜っ」

時間については――――同じだ。
少なくともこの町の『現在時刻』は、霧に入る前と、あるいは自分たちの時計と地つなぎだ。
ちょうど、日時計のほうで『小角』が『おかっぱの少女』に同じことを聞かれ、同じ時刻を答えた。

そして案内板に向かう。だいたい、『出雲』が話していたような建物や地名が大きく扱われている。
その他で目当ての『施設』等があるなら、探せばそう時間をかけずに見つける事もできるだろう。あればだが。

>>157(ヨロズ)

謎めいた『町』に取り込まれる経験は二度目という『ヨロズ』だが、
あの白い町とこの赤い町では、差異も大きい。探るべき要素も、だ。
初めから完全に目的を同じとしていた『今泉』や『カレン』らとは違い、
半分以上事態を把握していない『小角』らは『協力者』としてもやや覚束ない。

『小角』:
「ん? 今は……ああ! ちょっと待ってくれたまえ、この角度だと見づらいから」
 
             スタスタ

      「え〜っと・・・『11時』で・・・影がここだから、『45分』だね」

一瞬腕時計を見ようとしていたが、『日時計を見てくれ』と解釈したらしく、それを伝えてきた。

『仲真』:
「撮った写真、あとでグループラインに上げとくからねぇ〜」

『小角』:
「気が利くなあシャロは……わたしも何か撮ったら上げておくか」

すでにスマホを下ろして案内板に興味を移していた大丸と違い、
仲真はその様子もカメラに収めている。というより、基本的に撮っていそうだ。

『大丸』:
「ヨロズさん、こっからだと『商店街』とか……あと『校庭開放』してる学校が近いみたいすよ」

その大丸が声をかけてくる。もちろん急かすような響きはないが、『参考』にしてもいいかもしれない。

>>158(宗海)

「なるほどッスね。――――――ああ。『タクシー』乗るッスけど、いいスか?
 バスも出てるけど、あんま本数ないんで……この時間ならたぶん、待たされるッスから」

            「それか『歩いていきたい』なら、それでもいいスけど。
             まあ〜……30分あれば着けなくはないんで、歩けるならそれでも」

出雲はそう言いながら、携帯電話をポケットから取り出す。
彼の視界は周囲を見渡しているが停車しているタクシーはない。呼び付けるため、だろう。

「『宇宙の神秘』って感じじゃ、ないッスけどね。『記念碑的』っていうか……」

特に異論がないならすぐにタクシーは来るだろう。歩きたいなら、それもまた『旅行』の醍醐味だ。

160小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/11(土) 06:06:48
>>159

  「……いえ――『ありません』」

  「赤い町並みを見て、いつか耳にした『赤い空』の話を思い出したものですから……」

  「もし、この町の空が赤ければ――『似つかわしい』のではないか、と……」

探りを入れるつもりは少しもなかったと言えば、嘘になる。
しかし、期待していた訳ではない。
ただ、『スタンド使いであることを隠そうとしていない』という可能性はなくなった。

  「そうですね……」

  「これで時間が分かるというのは……何か不思議に思えます」

  「『神秘的』というと少し違うかもしれませんが……」

  「何となく……この町には似合っているような――」

  「――そんな気がします……」

この『日時計』に、これ以上の気になる点は見当たらなかった。
少し変わった名物ではあるけれど、おかしいとは思えない。
少なくとも、今のところは。

  「……『遊園地』があるというようなお話も聞きました」

  「どのような場所か見てみたいと思うのですが……」

案内板を眺めて、『遊園地』の位置を調べる。
現在地から歩いていける距離なら、道順を頭に入れておきたい。
もし遠ければ、この近くにバス停などがないか確かめる。
小さくても『遊園地』なら、そこに行くまでの『交通機関』も用意されているかもしれない。
そういった移動手段があるなら、それを利用することも考えたい。

161黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/11(土) 20:04:22
>>159
「見たところ……相当大きそうですね……。
 近頃は、防犯を意識して……関係者以外立入禁止が普通……。
 ……どういう学校なのか……少し興味があります……」

ホテルの類があるか確認する。
遊園地があるならどこかしらで泊まれそうだが。

(ガイドさんたちは……予定外という感じでしたが……どうするんでしょう?
 私は別に……外でも寝れますけど……)

162宗海『エトセトラ』:2019/05/12(日) 22:50:07
>>159
「では、『タクシー』で参りましょう」

タクシーを待つ。

163『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/13(月) 14:20:14
>>160(小石川)

「…………ああ、『夕方』になったら、きっと映えますよね〜。
 あのカメラマンのヒトがここに滞在してんのも分かる気がするなぁ〜」

この青年の言葉は『軽く』中身が見えない。
単に詰まっていないだけなのかもしれないが、
あえて詰めていない、としてもおかしくはない。
悪意か善意か、それについても判然とはしない。

「町自体が神秘的? っていうか、『浮世離れ』してるっていうか?
 雰囲気の話ですけど〜〜、なんかそういうの、良い感じですよね〜〜」

スタンド影響下の謎の町と分かるなら、警戒は誰でもするだろう。
もっとも、日時計の前で彼女の考えたであろうポーズを決めていた小角などは、
知人が多いからか場慣れしているのか、目に見える慌てはもう消えていたが。

「遊園地? いいですねぇ、こういうとこのローカル遊園地って味がありますよ。
 おれも、そ〜こまで詳しいってわけじゃあ、ないんですけどぉ〜〜〜」

「『なんでそんなデザインにした?』って言いたくなるようなキャラがいたりとか〜〜っ」

歩いて行けなくもない……気はするが、相当に疲れる距離ではある。
それよりはこの近くと、遊園地の付近に書かれたバス停の表記をアテにするのが良さそうだ。

「じゃ、遊園地行ってみます? おれ、遊園地とか結構行くんで得意ですよ」

           ヘラッ

どうやら緑里はこの後も同行するようだ。

・・・というより、このナンパ男は何も言わなくても着いて来そうな気はする。
もし何か理由があって着いて来てほしくない時が来たら、明言した方が良さそうだ。

>>161(黒峰)

ホテルは近辺にも見つかる。硬い名前から察するに、ビジネスホテルだろう。
それから推定『旅館』も一軒……これは商店街の方にあるようだ。
ほかに遊園地の側にもホテルはあるらしく、泊まる場所には困るまい。

「デカい『大学』とかなら知らない人が入れるのもまーよくあるけど、
 名前的に『高校』でしょこれ。流石に校舎とかには入れないんでしょーけど」

「歩いて行けなくもない距離っぽいし、行きたいなら行っても良いけど? 行きたいならね」

笹井は、無意味とは分かっているのだろうが、
最新型スマホの画面を未練っぽく撫でつつ言う。

>>162(宗海)

タクシーはすぐに到着し、二人を載せて『隕石落下地点』に向かった。
運転手は特に雑談を好む者でもなく、出雲もそれに口は開かない。
道路はさほど混んでおらず、赤い街並みがハイスピードで流れていく。
沈黙が苦にはならない程度には『華やか』に映える風景ではあったが、
住んでいる人間も『特別』かと言えば、特にそういうわけでもないらしく、
星見町と違いがあるなら、『歩き携帯』がほとんど見られないくらいだ。

・・・・・・十数分後には、『それ』が見えた。

「着きましたよ、『隕石落下跡』」

「早速、落下跡見に行くッスか?
 それともこの辺の散策でも?
 ――まあ、赤くもないただの公園ッスけど」

止まったタクシーから降りれば、自然公園のような趣きの風景。
流石に芝生や木々まで赤いはずもなく、空気の澄んだ冷たさ以外は『普通』だ。

「観光スポットにはイマイチですけど、
 地元民はここで犬の散歩とかしてるッスね」

と出雲が言う。その視線の先には確かに、犬連れの若い女性がいるようだった。
特に際立って目立つ様子もない。空が赤い以外にこの町に異常は・・・『今のところ』見られない。

164小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/14(火) 00:53:16
>>163

  「――ええ……行きましょう」

今は、一人にならなければいけない理由はない。
むしろ、それを防ぐために同行を申し出たのだから。
もし差し迫った危険などが見えれば、それに応じて対応を考えたい。

  「『遊園地』までは、バスが通っているようです」

  「『バス停』は……」

周囲を見渡し、この近くにあるらしい『バス停』を探す。
見つかったら、出発時間と行き先を確かめたい。
今の時間に最も近い便に乗って、『遊園地』に向かうことにする。

   ――……

バスの車内にいた時から、『スーサイド・ライフ』を発現し続けている。
しばらく何も起こらないなら、今は消しておくべきだろうか。
ただ、その後で起こる何かを見落とす可能性があるかもしれない。
それを考えると、解除することがためらわれる。
今の状態から疲労を感じるまで、まだ猶予があるかどうかを確認したい。

165黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/14(火) 19:22:37
>>163
「行ってみたいですね……。
 ……特に何もなく……すぐ他所へ向かうことになるかもしれませんけど……」

歩いて行ってみよう。

166ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/14(火) 22:34:24
>>159
「なるほど」
「では、『商店街』へ向かいましょう」

スマートフォンで現在時刻を確認し、3人を待って目的地へ移動しようとする。

167宗海『エトセトラ』:2019/05/14(火) 23:00:29
>>163(GM)
「『クレーター』がハッキリと目立つのなら、
 行ってみたいですけれど、――――『説明書き』はあります?」

自身もタクシーから降りると、澄んだ空気を静かに吸い込んだ。

「クイズ。世界で一番、隕石が発見されてる場所は?
 ……答えは『南極』。世界のおよそ『8割』の隕石が、
 『南極』で発見されてますけれど――――」

「別に『地軸』や『重力』の影響で、
 『南極』にたくさん落下するわけじゃあないんですよ」

別段、意味のある行為ではないが、
話をしながら『犬種』を確認する。宗海は『犬派』だ。

「周りが『氷』だから、見つかりやすいだけ。
 ですから、『落下跡』が残る程の『隕石』であれば、
 『神話』や『伝説』が残るんじゃないか、って思いましたけど」

「――――大体の『落下地点』は、近現代でもない限り、
 その『落下』に尾ひれが付きまとうものですから……」

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170『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/05/15(水) 16:35:17
>>164(小石川)

遊園地のほうに向かうバスは、数分後にも訪れるようだった。
周り・・・『おかっぱ』『小角』らを特に気にしないのであれば、
問題なくバスに乗り込み、そのまま遊園地に到着してしまえそうだ。

「バスですか〜。おれ小銭めっちゃあるんでバラしたかったら言って下さ〜い」

疲労については――――『スーサイド・ライフ』は『2時間』は能力を持続させられる。
まだ1時間も経過していない今、運動を伴っているとはいえはっきりした疲れはない。

問題があるとすれば、深く刺したとはいえ『刃』に固定などはない事か。
歩き回っているだけならいいが、足を動かせば当然それだけ『干渉』する。
もちろん、落としてしまっても『スタンド使い』以外には見られないし、
見られたとしても何か『攻撃』しているわけでもないので、致命的ではないにせよ。
逆に『帽子』で隠している『耳目』は、何かの拍子で見られれば『よろしくない』だろう。

>>165(黒峰)

「学校だもんね。校庭開放っても、別に『観光地』じゃなくて地元民向けでしょーし」

               スタスタ
                    スタ
笹井も歩いてついて来る。
地図通り、そう時間がかからず『それ』が見えてきた――――まずは『時計塔』が。
そしてそれが何の建物なのか考えるより早く、隣接する清廉な『校舎』が。

「デカッ」

笹井のシンプルな感想も無理はないかもしれない。
星見町が誇る『小中高大一貫校』の『清月』にも匹敵する学舎。

                       ――――『私立鏡ヶ丘学園』だ。

>>166(ヨロズ)

現在時刻は『11時50分』を過ぎている。商店街に着くころには『12時』を回るだろう。

『大丸』:
「そろそろお腹すいて来ますしね、私がすいてるわけじゃないすけど」

『仲真』:
「『名物』とかあるのかなぁ〜? あたし、えと、甘いものとか食べたいなぁ〜!」

『小角』:
「う、うむ、行こうか。……この町の『謎』を解く鍵は、今のところ見当たらないしな」

小角はさほど周囲を探索していなかったようなので、鍵がないとは言い切れないが、
まあ、確かに赤い霧の『ヒント』のようなものが配置されていたりはしなかった。
あるいは――――スタンド能力の影響である以上、『そんなものはない』かもしれないが。

          スタ

             スタ

『小角』:
「………………………………よ、ヨロズさん、ちょっといいかい」

そうして商店街に向け歩く道中・・・相変わらず、三人組の中では先頭を歩く小角が小さな声で話しかけてきた。

>>167(宗海)

「まあ、映像記録が残ってるような『最近』落ちた物でもないし、
 今ある『クレーター』が、本当に隕石で出来た物なのかどうか」

「その辺はわかんないッスけど……ありますよ、一応。
 それに『説明書き』も。もうちょっと歩きますけどね。
 ――――『伝承』とかが好きなんスか?」

             ザッ

「この町は、『そういうの』はそこまで多くはないんスよね〜」

犬種は『チワワ』だ。別段、珍しいものでもないが、『王道』の愛らしさがある。
出雲に着いていけば、『落下痕』と説明書きにたどり着くまでにそう時間はかからない。

       ザッ

「・・・・・・?」

その出雲が足を止めたとき、視界にまだ『それらしい』ものはなかった。
彼の視線の先には普通に今風な恰好の男がいるだけだったし、彼も少しして、歩くのを再開した。

171黒峰 唯『オールナイト・トレイン』:2019/05/16(木) 18:55:43
>>170
「……これは……本当に大きい……。
 ちょっと、予想以上に……」

人はいる様子だろうか?

172小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/05/16(木) 19:43:08
>>170

このままバスに乗って、『遊園地』に向かってもいい。
ただ、彼女――小角がスタンド使いであることは知っている。
今後のことを考えると、彼女には伝えておくべきかもしれない。

  「……ここで少し待っていて下さいますか?」

緑里に一言掛けてから、移動を始めた少女達の方へ歩いていく。
三人とは顔を合わせていたが、『おかっぱ』の少女とは初対面だ。
まず、『おかっぱ』の少女に向かって会釈したい。

  「――こんにちは……」

簡単な挨拶を済ませてから、『小角』に近付く。
他の少女が近くにいれば、『小角』を少し離れた所に呼びたい。
できる限り伏せることにした以上、他の少女に聞かせたくはない。

  「……ここに来たのはツアーの予定ではありません」

  「何か分かったら……またお知らせします」

  「――それでは……」

それだけを伝え、呼び止められることがなければバス停に戻りたい。
その後は、考えていた通りバスに乗って『遊園地』に向かうつもりでいる。

173ヨロズ『ボーダー・リーヴァー』:2019/05/16(木) 22:56:54
>>170

(日時計とスマートフォンに時差はほぼ無し)
(13時半に一度バスに戻るとして、そうですね……)

ふと空を見上げるヨロズ。
空の色、雲の様子、日の高さなどを簡単に確認しようとした。

「ええ、何か食べに行きましょうか」ウィーン

視線を下げて三人を確認し、出発する。

 スッ
スッ

(『おかしなこと』は、間違いなく発生している)
   
   シュイーン

(しかし、まだ『何も起こっていない』とも言えます)

(『何かが起こる前にミステリーツアーを中止して帰還を目指す』か)

(『何も起こさずにミステリーツアーを完了させる』か)

(私は、どちらを目指すべきでしょうか……)




>『小角』:
>「………………………………よ、ヨロズさん、ちょっといいかい」

「はい」ギュインッ

行動方針を選択しかねていたヨロズだったが、
ホウムから声をかけられれば歩きながら顔を彼女に向ける。


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