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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』
154
:
『サヨナラ_エレジィ・タウン』
:2019/05/08(水) 04:59:39
>>150
(宗海)
「へえ、詳しんスね――――――それじゃ、よい観光を」
「っと、と」
受け流されるがままに、どこかに去ろうとしていた出雲だったが・・・
「と、『隕石落下地点』ッスか? ――――『隕石』はないッスよ。
『落下地点』……ただの凹みッスけど、まあ、ちょっと遠いスね」
宗海の申し出に、立ち止まる。
「遊園地とかの方なんで。
行きたいなら案内はしますけど」
あくまで『落下地点』でしかない、というのは『星見町』のそれと同じだろう。
観光地ではないという但し通り、それほど乗り気ではなさそうだったが、出雲は歩き出す。
「・・・・・・なんか、宇宙とか隕石とか好きなんスか?」
>>151
(小石川)
三人のうち、『マスクと眼鏡』の少女がこちらに再び視線を向けたが、
いずれにせよ物理的な距離もあるし、向こうには天雨もついている。
とりあえず今のところは、緑里と共に日時計広場を目指すことになる。
彼は小石川の定めた距離を特に乱す事もなく、歩いている。
「国内がほ〜とんど、ですねぇ。国外はあ〜〜んまり」
「北から南まで、いろんなとこ行きましたよ、いろんな相手とね・・・」
「海も山も行きましたよ」
「都会も田舎も・・・」
「ここは、その中でも相〜〜〜当、『変わった町』みたいですけどね〜〜ッ」
抽象的な答えが返ってきたのは、質問自体、深く掘り下げるものではないからだろう。
旅慣れた彼にもこの町は『変わっている』ようだが、彼が見ている空の色はわからない。
「逆に、お姉さんはどんなところの話聞きたいです?」
そうこうしていると、『日時計広場』が見えてきた。
同じころ、『眠そうな女』と『シニヨンの女』も、ここに来たし、
先に来ていたらしい『小角たち』と『おかっぱの少女』の姿も、見受けられた。
小角はあまり目立たない日時計を眺めており、おかっぱの少女らは案内板を見ている。
>>152
(黒峰)
「まあバスとか? あるなら使えば手っ取り早いけどさ、
知らない町で適当に乗ったら損するもん。損。
ある程度はどこに何があるか、知っといた方がいいわよね」
広場にはそれほど時間を要さずに到着できた。
地味な感じの『日時計』がなるほど確かに存在し、
鹿撃ち帽をかぶった、乗客の一人の少女がそれを見ている。
そのツレである面々は、観光案内図のほうに群がっているようだった。
また、同じころに『喪服の女』がポンチョの男『緑里』と共にこの場に到着する。
>>153
(ヨロズ)
『仲真』:
「あ〜、でも、あたしもちょっと好きかも。ほら、あたしも地味なとこあるしぃ〜」
『大丸』:
「私はもうちょっとわかりやすい観光地のが好きすね。
まあ、一応写真だけ撮っとくか……後で忘れないように」
パシャー
『仲真』:
「あっ、あたしもあたしも〜」
スマホを日時計に向け、画面に納める大丸たち。
『小角』:
「なっ、なんだなんだきみたち、撮るなら先に言いたまえ!」
『大丸』:
「時計を撮ってんだよ時計を」
『仲真』:
「あっあたしはホーちゃんも撮ってるけど、ポーズはしなくて大丈夫だよぉ〜」
自分が撮られていると思ったのか、あわててポーズを決め始める小角。
そしてそれらを横目に、ヨロズは案内図で役場や各観光地の位置を把握した。
遊園地のほかには、商店街、校庭開放も行われている私立の学校、隕石落下地点、
それから今いる日時計広場に、ここの周辺を含む『駅前通り』――――これが『紅鏡町』だ。
だが・・・『この町のこと』以外は、まるで何も書かれていない。
・・・『不自然』だ。
この町については書いている。だが、外からこの町を見た、逆にこの町から外を見た文章がない。
それは例えば住所であったり、県名や市名――――周辺の地域といった、ごく普通に書かれるべき情報もだ。
案内板の文字数は、その面積に対して『少ない』。すっかりと書き忘れられているかのように。
・・・『そういうもの』なのか?
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