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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』
105
:
『サヨナラ_エレジィ・タウン』
:2019/04/14(日) 23:07:00
>全体
ブロロロロロロ ・ ・ ・
霧こそ出ているものの、別にそれで何か事故が起きるでもなく、
ほかの車がいきなり突っ込んできたりするわけでもなく、
だが、霧が晴れることもなく、『インターチェンジ』を出た。
田舎道、と言ってしまってほとんど問題ないであろう、そんな道に、出た。
――――――――それから、ほんとうにすぐのことだった。
『ボボボッ』
『ボシュッ』
『ボッ』
『ボボ ボッ』
「・・・!?」
「何ですの……これはッ」
「…………??」
最初に、声を上げたのは②に座る『天雨』だった。
近くにいる面々には、その声に不思議そうな顔をする添乗員が見える。
「 あっ、そうですね。霧は確かに珍しいですね〜〜〜〜!
もしかすると、この旅はとっても『幸先イイ』のかもしれません! ね! 」
「珍しいって・・・そんな次元じゃあなくってよ!?」
なぜ? ――――眠っている『城井』には、あるいは半分寝ている『宗海』には、
あるいはすぐには判断できないかもしれないが、窓の外を見ていた『小石川』はすぐわかる。
『ヨロズ』や『黒峰』も、起きている以上はすぐにそれが『目に入ってくる』から、わかる。
ゴ ゴ
ゴ
ォオオ オ オ オ ・・・・・
――――霧の色が『赤』に変わりつつある。
血のような赤ではない。『夕焼け』の赤だ。
『ボッ』
『ボッ』 『ボボッ』
運転手も、添乗員も、それについて何をコメントすることもない。
「そろそろ着きそうかなぁ、ロッちゃん」
「どうかな……高速降りて少しとか言ってたっけ」
ヨロズの近くであれば『仲真』、黒峰の隣の『笹井』といった、
いかにも『リアクションしそう』な乗客たちも、この事態にまるで気づいていないかのように。
・・・まあ、寝ている人間もそこそこいるので、『全員気づいていないのか』はわからないのだが。
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