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【個】『学生寮 清月館』

1『星見町案内板』:2016/01/24(日) 23:51:17
月面を連想させる『灰色』のレンガで出来た『洋館』。
親元を離れた子供達だけでなく、一般学生もしばしば遊びに来る。
『自立心』、『向上心』を培う為、多くの『家事』は学生自身で行っている。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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379七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 19:55:37
 焦げ茶の髪を背中に流した少女――七篠が寮の正面玄関に立っていた。
 どうやら七篠は学校の図書室に行っていたらしい。手には数冊の分厚い本が抱えられている。

「ただいま」

 七篠ははっとしたように口に手を当てた。

――つい家の感覚で…。

 帰宅を告げて、誰か返答してくれる人物はここにいるのだろうか。

380大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 20:34:36
>>379(七篠さん)
「おかえりなさい、お母様」(←寝ぼけた声で)
お昼寝から目覚めたとこの黄リボン付シルクハットを被った緑髪(寝癖つき)・右青目・左赤目・改造済清月学園黒制服の男装少年(16歳 女子)が返答をした。

大神さんははっとしたように口に手を当てた。

――つい家の感覚で…。

同級生をお母さん呼びしてしまうが如き不覚ーーー!

381七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 20:47:25
>>380
 七篠は困惑しているようだ。
 同い年くらいだろうか、寝ぼけているらしい少女を見やり目をぱちくりさせた後、本を棚に置き、カバンから串を取り出してから口を開いた。

「ただいま帰りました。
 ダメですよ、寝癖を付けたままで出歩いたら。
 ご近所の方に見られたら大変です、解かしますからこちらにいらっしゃい」

――た、確かおばあちゃんならこんな感じで…。

 七篠には母親はいない。祖母が母代わりだった。
 きっと祖母ならこのようにするだろう。

 ここは寮だ。親から離れて暮らしている子供ばかりなのだから、母恋しくなる場合もあるだろう。

 七篠はだいぶ困惑――もとい混乱していた。

382大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 21:07:29
>> 381(七篠さん)
「ああ、えーと……」 (素の声で)
パッチリと目を覚まして、オッドアイ(偽)で七篠の姿をキョロキョロと見る

「コホン!」(↓ハスキーボイス↓)
わざとらしく咳払いをして

「い、今のはちょっと間違えただけだぞ!」(↓ハスキーボイス↓)
赤面して

「うーっ!初対面の方をお母様呼びしてしまうなんて!ああっ!ボクとしたことがなんたる不覚!」(↓ハスキーボイス↓)

(こ、こういう時はどうすれば……!?)

「ドウモ はじめまして コンニチハ 大神(おおがみ)デス」 (↓ぎこちないハスキーボイス↓)

大神さんもかなり困惑しているのか、大分無理矢理感のある挨拶をしてきた。

383七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 21:28:04
>>382
 七篠は少女が親恋しくて口走ってしまったわけではないと理解し、顔を赤くした。

「ご、ごめんなさい、変なこと言って!
 私、『七篠』(ナナシノ)と言います」
「その、髪を見てつい、ごめんなさい。
 私も家にいたとき、よく髪跳ねたままでおばあちゃんによくあんな風に言われてて…。
 あ、『櫛』使いますか?」

 せっかく取り出したのだからと七篠は手に持った櫛を大神に手渡す素振りを見せる。

384大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 21:41:51
>>383(七篠さん)
「ああ、ボクってば、髪まで崩れてるのかい! なんたる不覚!なんたる不覚!」(↓ハスキーボイス↓)

「使う!ありがとう!」(↓ハスキーボイス↓)
櫛を受け取る。

「はぁー。(タメイキ) 初対面がこんな姿とは申し訳ないね、七篠さん」(↓ハスキーボイス↓)
櫛で髪を梳かしながら謝る。

「人間、初対面の印象と外見が8割だと言うのに、ボクってばとんだ大失態だ。」(↓ハスキーボイス↓)

「ホントにもうボクってば中身が二流のニセモノなんだから、外見ぐらいはしっかりしておきたいところなのにな。」(↓ハスキーボイス↓)

「困ったものだ。」(↓ハスキーボイス↓)

385七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 22:04:29
>>384
 大神が髪を解かしているのを眺め、七篠は考える。

――中身が『二流のニセモノ』って、なにかコンプレックスとかあるのかな。
――でも、初対面の、こんな変な関わり方した人間が聞くことでもないよね…。

「私も初対面なのに変なことしちゃいましたし、お互い様です。
 なんだか、恥ずかしいですね…」

 小さく笑いながらそう返した。

「大神さん、改めて同じ寮生としてよろしくお願いしますね。
 さっきまでの恥ずかしいのは一回忘れて、今ここから、お友達としてはじめましょう?」

 七篠はどうやら慌てふためいた末に落ち着きを取り戻せたようだ。

386大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 22:19:52
>>385(七篠さん)
「くっ……さっきのは2人だけの秘密だぞぅ……。」(↓ハスキーボイス↓)

「ボクは学校ではクールキャラで通っているんだからな……。」(↓ハスキーボイス↓)

「さっきのは……! くぅっ……! 思い出すだけで恥ずかしい……!」(↓ハスキーボイス↓)

「……うむ、お互いに忘れよう! ユウジョウ!」(↓ハスキーボイス↓)

なんかよく分からんが! サムズアップ! ユウジョウ!

387七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 22:27:53
>>386
「はい、ユウジョウです。
 私も『おばあちゃんみたい』とか言われちゃったら恥ずかしいですから。
 ふたりの内緒、です」

 七篠はそう返しながら、棚に置いていた本を手に取る。
 一番上の本のタイトルは『図説 樹木学―常緑広葉樹編―』だ。シリーズ物のようで『―針葉樹―』『―落葉広葉樹―』もあるようだ。

 このままなにもなければ、七篠は櫛を受け取り部屋へと帰るだろう。

388大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 22:39:58
>>387(七篠さん)
「櫛ありがとね」(↓ハスキーボイス↓)
櫛を返すよ。

「その本……『植物』好きなのかい?」(↓ハスキーボイス↓)
本を見て聞いてみるよ。

「ちなみにボクは『手品』と『動物』が好きさ。」(↓ハスキーボイス↓)

「ボクの部屋にはこっそりとハトとハムスターがいるんだぜ。ボクの手品の相棒さ。」(↓ハスキーボイス↓)

「あ、ちなみにこれも秘密ね。 この寮って『ペットOK』か?を確かめずに連れ込んじゃったし。 でもでも手品の相棒は必要だし?」(↓ハスキーボイス↓)

389七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 22:53:29
>>388
「ちょっと、私も最近『手品』みたいなことを覚えたんですが、
 その『手品』のタネに必要なことなんです。
 ……帰る前に少しだけ。……ちょっと、見ててくださいね?」

 七篠はそう言って手に『手のひら大の付箋』を貼って背中に回すとこっそりと『リルトランク』で『付箋』に触れる。
 そして『モッコウバラ』を花の咲いた状態で生やし、大神に見せた。

「はい、ただの付箋から花が咲きました。
 ちょっと面白いですよね。この『手品』のタネがこの本なんです」

390大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/05/19(水) 23:06:08
>>389(七篠さん)
「へぇ!そいつは初めて見る『手品』だ!」 (↓ハスキーボイス↓)

「ははーん!『手品のタネ』と『植物のタネ』をかけてるわけだね、さすがだ! いつかそのタネを解き明かしたいとこだね。」 (↓ハスキーボイス↓)

「じゃねじゃね〜!」 (↓ハスキーボイス↓)
大神さんは部屋に帰っていった。

391七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/19(水) 23:10:55
>>390
「はい、今度会ったときには『タネ』を見つけてみてください。
 ではまた」

 七篠もそう言って部屋へと戻る。
 これから本を読んで学ぶのだ。何かあったときに力になってくれる、新たな『タネ』を。

392御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 06:11:21

    コン…………
             コン…………

控えめな動作でドアをノックする。
表札の名前は『飯田咲良』。
一応『連絡』はしてきたつもりだが、『ご在宅』だろうか?

「――――――………………」

片腕にはバッグ、もう片方の手には『ケージ』を携えている。
バッグの中身は日用品やら何やら色々だ。
ケージには布が被せられており、『中身』は見えない。

393飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 07:03:21
あれ?スマホに通知……

「ぴゃっ!??」

あ、相変わらず怖いスタンプ…なのは置いといて!!!
御影さん、もしかして部屋の前にいるの!?

慌てて部屋の中を確認する。
パジャマとか脱ぎっぱなしになってない、よし。ゴミも落ちてない、よし。あー!来客用に飲み物準備しておくんだった!

  ドタドタ
    ガタンッ
      バタッ…ゴンッ

慌てて部屋の中を確認して回り、転んでおでこをぶつけたところでノックの音が聞こえた。

>>392

「ごめんなさい!お待たせしました!どうぞ!
 あ、もしかしてペットさんですか?? 本当に静かな子ですね…!」

髪を軽く撫でつけてから、私は御影さんを出迎えた。
……おでこ、赤くなってないかな…。

394御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 15:36:23
>>393

「こんにちは………………」

       ヌゥッ

「『ペット』………………連れてきちゃった………………」

開かれたドアの向こうに、『いつものスタイル』で立っていた。
軽くお辞儀をしてから、部屋の中に入っていく。
ケージからは物音一つしない。

「………………『遊びに来た』」

「『連絡』したけど………………」

             ゴトッ

「大丈夫だった………………?」

    ドサッ

両手のケージとバッグを床の上に置いた。
それと同時に、前髪の下からさりげなく室内を観察する。
今日ここへ来たのは、『情報収集』も兼ねているからだ。

395飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 16:17:18
>>394

「…!(悲鳴を飲み込む)
 …大丈夫ですよ、すみません、LINE返せなくて。
 中へどうぞ!」

玄関を開けたら『ジャパニーズホラー』な女の人がこんにちわって…やっぱりちょっと怖い…。
スタンプもだし、怖いのが好きなのかな…?

「あ、今、クッション出しますね」

うー、御影さん、きょろきょろしてる…?
部屋、変なところ…ないよね?
ベッドが一つに、勉強机、食卓として使う折りたたみ式のちゃぶ台、飲み物用の小さな冷蔵庫…。
勉強机には教科書や勉強用の本、アルバムがあるくらいで変なのないし…ベッドにはくまのぬいぐるみが置いてあるくらい?

と、とりあえず、ちゃぶ台を出して…ピンクのクッションと黄緑のクッションを置いて…。

「今、飲み物出しますね。
 すみません、お茶しかないんですけど」

寮の共用スペースに出て、台所から予備のコップを持ってこよう。

「ちょっとコップ取りに行ってきますね。
 すこし離れますけど、ご自由に」

396御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 18:25:13
>>395

「お構いなく………………」

        ボソッ

出してもらったクッションに腰を下ろす。
クマのぬいぐるみ……確かスタンプにもクマが。
好きなんだろうか?

「――――――………………」

ふと、アルバムが目に留まった。
彼女は家庭の問題を抱えているらしい。
それを見れば、何か分かるかもしれないと思った。

(………………やめた)

アルバムには『過去』が詰まっている。
他人の過去を詮索するなど野暮な事だ。
自分自身にも、そういう所がある。
無闇に触れられたくない部分。
だから、アルバムを覗くのは止めた。

         ――――スッ

その代わりに、どんな本が置いてあるか適当に見ておこう。
立ち上がり、勉強机の周りをざっと確かめる。
もし見られたとしても理由は立つ。
彼女は『スタンド使い』になったばかり。
何か能力と関わるようなものがないとも限らない。

397飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 19:10:06
>>396

勉強机の上には何度も読み込んだらしい星見の観光本とファッション誌。そして真新しい本が数冊置いてあった。
どうやら『テレポーテーション』を扱った与太話の類いらしい。
『中二病』の罹患患者であればありがちではあるが、『テレポーテーション』に限定されて数冊とは珍しいかもしれない。

 ガチャ
    キー…

「すみません、戻りました。
 今、お茶入れますね」コポコポコポ

私は両手にコップを持って御影さんの待つ自室へと戻った。台所の冷蔵庫から氷をいくらか拝借してきたのでお茶もひんやり飲めると思うけど…。

「はい、どうぞ。
 すみません、寮だから手狭で…。
 あ、ペットさん、ケージの中のままじゃ退屈ですかね…?」

結局静かなペットってなんだろう?
やっぱり亀かなにかなのかな?

398御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 19:42:03
>>397

(『瞬間移動』………………)

他の本は、ごく普通のものだ。
だから、そこに異質なものが混ざっていれば目立つ。
気にはなるものの、率直に尋ねるのは躊躇われた。
『世良楽』のような楽天家であれば別だが、『咲良』は違う。
口には出さなくても、頭の中では色々と考えるタイプと見た。
ほんの少しであっても、勘繰られるような言動は避けたい。
彼女自身は何も感じなくとも、
咲良から話を聞いた『他の誰か』が、
それに感付く可能性は捨て切れない。

「『お茶請け』………………何が好き?」

       ゴソ

バッグから袋入りの『七味唐辛子せんべい』を取り出す。
辛さは程々。
そこそこ万人向けの品だ。

           スッ

ついでのように、横に『きんつば』を置いた。
こちらは箱入りだった。
そんなに高い品物ではなく、千円もしないくらいだ。

               ソッ…………

「………………『見たい』?」

ケージを覆う布の端っこを指で摘む。

399飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 19:58:55
>>398

私、たぶん今、目をまんまるくしながら汗を流してる気がする…。

お茶請けの準備わすれてた!
家ではほぼ人が来ることはなかったし、来るとしたらクソ親父くらいですぐ私は外に出かける羽目になっていたから考えたこともなかった。
そっか…お茶請けが必要だったんだ…。

「わ、すみません。気を使ってもらっちゃって…。
 『お煎餅』いただいてもいいですか?
 ピリ辛なの好きなんです」

ちょっと申し訳ないけど、謝ったりするのも気を使わせちゃうだろうし。
次の時は忘れないようにしようと決心する。ぐっ。

「もしよければぜひ!
 ケージもそこまで大きくないですもんね、え、どんな子だろう。
 私の予測では亀さんなんですが…」

どきどきしながら御影さんの指の動きを見守る。
片手で持てるくらいのケージだし、そんなに大きな子ではないと思う。わくわく。

400御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 20:39:00
>>399

「………………どーぞ」

小さく頷いて煎餅を勧める。
本心を言えば激辛が好みだが、
その辺りは空気を読んだという事だ。
そして――――――。

       バッ

布を取り去ると、その下から現れたのは『蛇』だった。
『中型』の真っ白い蛇。
ペットショップでお迎えした『サウザンパインスネーク』だ。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049221/854-855)

蛇はケージの中を音もなく這っていた。
その様子を、うっとりと眺める。
芸術品のような鱗と、無駄のない洗練されたフォルム。
美点と実利を兼ね備えており、まさしく完成された形態だ。
美しい………………。

         「………………『どう』?」

何が『どう』なのか今一つ明確ではないが、
『感想』を求めているようだ。
爬虫類――特に『蛇』は、苦手な人間が少なくない。
その『恐怖』の由来は、恐竜絶滅後に生き延びた蛇が、
『小型哺乳類』を捕食対象にしていたためという説もある。
『ナハトワハト』が味方とする『闇』と同じく、
本能に根ざした『根源的な恐怖』を秘めた存在。
だからこそ御影憂は、『蛇』に惹かれるものを感じている。

401飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 20:58:04
>>400

「ありがとうございます、いただきます。
 御影さんは辛いのとかお好きなんですか?」

袋の中でお煎餅を6つに割り、少しずつ口に運ぶ。
うん、ピリ辛で美味しい。



そして、待ちわびたペットさんとのご対面…。
布が取られたそこにいたのは、綺麗なヘビだった。

「あ、ハズレでしたね、ヘビさんでした。
 お顔は亀さんに似てますし、爬虫類?ですし6割くらい正解って感じ…ですかね?」

ヘビは家の近くの山でもよく見かけるし、近くで見ると意外と可愛いので結構好きかも。
それに…

「この子、白いんですね。
 白いヘビは神様だー!みたいに住んでたあたりでは言ってたんでなんとなく神秘的で…素敵です!」

○市の白蛇が天然記念物としてWikipediaに載っていた時はちょっとびっくりしたけど、
神社があったりするくらいには当たり前で特別な存在だった。
なんとなくめでたい感じがして手を合わせる。なむー。

402御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 21:31:41
>>401

「分かる………………?」

       ボソッ

「そう………………『素敵』………………」

「『神秘的で素敵』………………」

前髪のせいで表情は読みづらいが、
声音から喜んでいる様子が伝わってきた。
『イエリ』もそうだったが、共感してもらえるのは嬉しい事だ。
どちらも『スタンド使い』というのは、単なる偶然か?

「『仲間』………………」

まだ『蛇が好き』とは言われていないが、
寵愛の対象に話が及ぶと、
『空気を読む能力』も鈍るものだ。

「『サウザンパインスネーク』………………」

「アメリカで保護の対象で輸出が制限されて………………
 生体が出回るのは珍しい………………」

        ボソ

「表面は『キール』が立ってザラザラしてるけど………………
 お腹側はツルツルでセラミック的な………………」

「『キール』っていうのは鱗にある凹凸の事で………………
 それを上手く木に引っ掛けて登っていく………………」

              ボソ

「結構いい値段したけど………………
 『お迎え』しちゃった………………」

そして自然と口数も増え、心なしか普段より『饒舌』だった。

「『辛いの』も………………好き………………」

         ボソッ

「………………『激辛料理』とか」

403飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 22:01:38
>>402

あれ、もしかして御影さん…笑ってる?
顔はよく見えないけど喜んでるみたいで、つられて笑顔になっちゃう。

「はい、神秘的で素敵です!
 珍しい子だったんですね、ヘビさんの名前はよく知らないんですけど覚えておきます!」

『サウザンパインスネーク』、1000個のパイナップルのヘビさん…。よし、覚えた。

「え、背中のでこぼこってそんな名前だったんですか?
 すごい、生きるための特性なのかな…。
 おなかのすべすべも気持ちよさそうです…!」

本当は触ってみたいけど、急に触ったりしたらびっくりさせちゃうよね。
じっと観察するだけにしておこう。いつかおなか、触らせてくれないかな…?

「こんな可愛い子だったら思わずお迎えしちゃいますよね。
 素敵なご縁で羨ましいです…」


「激辛料理、好きなんですか?
 私、あんまり食べたことなくって、おすすめのお店とかありますか?」

母の料理はあまり上手くなかった、だからよく缶詰とか食べてたんだけど…缶詰って塩辛くても激辛ってないんだよね…。

404御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 22:22:54
>>403

「『おすすめのお店』は………………」

          ――――ガシャン

「………………歓楽街の『四川料理屋』とか」

おもむろに、ケージの『ロック』を外す。
蛇は脱走の名人でもある。
うっかり鍵を掛け忘れると、たちまちいなくなってしまう。

          ゴソ

「『ハンドリング』………………する?」

両手で抱えるようにして、
ケージから『サウザンパインスネーク』を取り出す。

「最初は動くけど………………
 『安定できるポイント』を見つけたら動かなくなる………………」

「………………やってみる?」

『白蛇』は、御影の手の中でじっとしていた。
蛇に対してジメっとしているイメージを抱く人間もいるが、
蛇の鱗というのは乾いており、ほのかに温かいのだ。
それに加えて、適度なサイズ感と重量感が心地良い。

実際に体験してみれば、
その魅力が伝わる――――と思っている。

405飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 22:43:04
>>404

「歓楽街の方ってまだ行ったことないんです。
 今度ちょっと食べに行ってみます!」

だけど、歓楽街って大人が行く場所なイメージがあってちょっと不安かも…。
激辛麻婆豆腐とか食べてみたいけど、そんなところに中学生の私が行ってもいいのかな…?


「『ハンドリング』…ですか??
 え、もしかして触ってみてもいいんですか!?」

触れるなら嬉しいけど、大丈夫かな?
ヘビさん、怖がらせないようにそっと手を出してみる…。

「白蛇さん、こんにちわ…?
 いらっしゃいませ…?」

406御影憂『ナハトワハト』:2021/05/22(土) 23:14:12
>>405

「どーぞ………………」

      ソッ

驚かせないように、ゆっくりと蛇を『乗せる』。
咲良に対しても蛇に対してもだ。
空気を読む能力が鈍っていても、
その辺りの配慮は出来る。

         シュル…………

咲良の手の上で、静かに白蛇が動き出す。
腕を木に見立てるようにして、スルスルと絡んでいく。
やがて、『安心できるポジション』が決まったのか、
そこで動きを止めた。

「中学生は………………
 ちょっとだけ危ないかも………………」

「もし暇があったら………………
 一緒に行ってもいい………………」

「『予定は未定』だけど………………」

あの辺りは自分の『狩場』でもある。
深入りされるのは困るが、そこまでの心配はいらないか。
『昼間』に来るなら問題ない。
咲良の性格からして、『真夜中』に来る事は考えられない。
その点は『世良楽』も同じだろう。

「ところで――――『アリーナ』の事だけど………………」

          ボソッ

「悪いスタンド使いを
 捕まえたりする人達なんだって………………」

「………………『世良楽』が言ってた」

407飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/22(土) 23:38:41
>>406

「わぁ…!
 なんだか、意外とずっしりで、すべすべで…!
 …すごい、語彙力死んじゃってるんですけどすごいです!!」
「いいなー、大人になったら飼ってみたいかも……」

重たくて柔らかいようで硬くて、すごい。こんなに綺麗で可愛いのに、すごい!
『結構いい値段』って言ってたし、大人になって仕事に就いたら…かな?

「え、いいんですか!
 実はちょっと不安だったんです…。一緒に行けるなら嬉しいです!
 御影さんがもし行けたらで大丈夫ですから」

御影さんって本当に優しくて、気を使ってくれて、素敵な人で…いいなぁ…。
『ジャパニーズホラー』はちょっとびっくりするけど、こんな大人になれたらいいな…。



「『アリーナ』って、悪い人を捕まえるところだったんですね…!警察…みたいな…?」
「悪いスタンド使い…。そっか、そうですよね、スタンドって強いですもんね…。
 悪いこと、できちゃうんだ…」

そんなこと考えたこともなかった。
常原さんはたぶんスタンド使いだけど部屋の掃除を手伝ってくれたし、フラジールさんは献血して人助けしてた。
なにより、御影さんはこんなに素敵な人だから。
きっと、みんな優しいいい人だと思ってた。

そっと、『シスター』を出して、小さな声でつぶやく。

「『シスター』で…悪いこと、したくないな…」

408御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 00:08:16
>>407

「世の中には『悪い人』もいるから………………」

「そういう人が『スタンド』を持ったら………………」

御影憂は『狩人』である。
夜の街を徘徊して『獲物』を探し、
『ナハトワハト』を使って『恐怖』を与え、それを『糧』とする。
自分自身で選んだ生き方であり、
欠くことの出来ない『ライフワーク』だ。
『恐怖を与える側』になれば、
『恐怖を受ける側』にはならない。
だからこそ、御影憂は『恐怖』を与え続ける。

(――――――………………)

世良楽や咲良からは、どう思われているのだろうか?
『裏の活動』は誰にも知られていない。
知られているのは、
『御影憂というスタンド使い』がいるという事だけだ。
『狩人』としての側面も『一派の一員』としての側面も、
誰一人として知らない。
『秘密は絶対』――そうでなければ『活動』に支障が出る。

「………………『しなくていい』」

「『したくなかったら』………………『しない』のが一番」

同時に、御影憂には『別の部分』もあった。
『弱い者に肩入れする』という一面だ。
一方では他者を脅かしながら、
もう一方では虐げられる者に共感を覚える。
一見すると矛盾しているようだが、そうでもない。
御影が狙うのは、不良やチンピラといった、
ろくでもない類の人間ばかりだからだ。

「『でも』………………」

「もし………………
 咲良が『悪いスタンド使い』に襲われたら………………」

           ボソッ

「………………『協力』する」

            ――――――フッ

          ナハトワハト
言葉と同時に、『 夜警 』を発現する。
『本体』とは対照的に、『ゴシックホラー』を思わせる、
闇色の『帽子』と『外套』のヴィジョン。
ツバや裾はボロボロにほつれ、
風もないのにはためいていた。

409飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 00:43:07
>>408

目の前に、御影さんのスタンドが現れた。
マーブル模様の『シスター』とは全然違っていて、闇色のそのスタンドが…なんだか御影さんに似合ってるって、そう思った。

「この子が、御影さんの…スタンドなんですね…。綺麗…」

小さく、憧れを含んだため息をついた。



「御影さん…。ありがとうございます。
 たくさん気にしてくれて、たくさん心配してくれてすごく嬉しいです」

「もし、どこかで悪い人になにかされたら、私は『シスター』と反撃しようとすると思います。
 だけど、もし私だけの力でなんとかできなかったら、その時は…お願いします…」

それから一度息を吸って、覚悟を決める。

「代わりに、もし私が御影さんを助けられることがあれば、私と『シスター』で助けます。
 御影さんが襲われてたら、『シスター』を『まとって』遠くからでも『跳んで』いきます」

「私、御影さん、大好きなので!」

優しくしてくれた、心配してくれた。
警察まで呼んでくれたり、ここまで来てくれたり、本当にいろいろ御影さんにしてもらってる。
きっとこの気持ちは憧れだ。今までにない優しさを与えてくれた人への。

410御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 01:09:17
>>409

       ………………フッ

『ナハトワハト』を解除し、
両手で『サウザンパインスネーク』を引き取る。
『情報の流出』は、出来る限り避ける必要があった。
特に『スタンド』に関しては。

「分かった………………」

        ガシャッ

白蛇をケージに戻し、再びロックを掛ける。

「『助け合い』………………大事………………」

先程の言葉に嘘はない。
また、この前の『遊園地』の時のように、
こちらが同じ立場になる可能性も有り得る。
あの時は、世良楽達とは別行動で切り抜けた。
その必要があったし、
単独で動いた方がやりやすいと考えたからだ。
しかし、もしかすると『手』を借りる事もあるかもしれない。

「でも………………無理はしなくて大丈夫………………」

御影憂には『秘密』がある。
それ次第によっては、
表舞台に出る事は出来ない事もある。
しかし、『襲われていたら協力する』という事に関しては、
『善処』しよう。

411飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 07:02:24
>>410

ヘビさんを御影さんに返しながら、私はちょっと気恥ずかしくなっちゃってた。
だけど、さっきの言葉に嘘はない。もしも、なにかあれば本当に『跳んで』行くと思う。

「無理は、しないつもりです。
 御影さんの優しさに、同じくらい返したいだけなんです。
 もし何かあったら教えてください。」

御影さんの話し方は単語を漏らすようで……なんだか暗い場所の電灯みたいに夜に隠れてる言葉がありそうだなって思った。
もしかしたら、口にしてないところで悩んでるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
でも……無理に照らさないで、頼んでくれるのを待ちたいと思った。

「それに…その…まだ『跳んで』いけたこともないから…練習も必要だろうし…。
 本当に跳べるのかな…」
「もし、御影さんになにかあった時に跳べなかったら困るから…練習…?
 でもどうやって…?」

すこしだけ小さな声で口にしながら、練習方法を悩む。
フラジールさんに手伝ってもらったときは近すぎて跳べなかった。ある程度遠くで襲われてるのを見つけて跳んで護らないといけない。

412御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 15:27:28
>>411

         ソッ

会話の途中でケージに触れる。
別に意味はない。
単なる『照れ隠し』だ。

(――――――………………)

咲良は『いい子』だ。
こういう相手を前にすると、
自分のペースを見失いそうになる。
世良楽の場合は、全く怖がらずに近付いて来る事で、
こちらの調子を狂わされる。
咲良の方は、また別のパターンだ。
あまり距離が近くなると、『情』が湧き過ぎてしまう。

(………………『ダメ』だ)

それが『怖い』。
『自分の生き方』を見失うのが『怖い』。
御影憂にとって、『怖れ』という感情は、
受け入れ難いものだった。
御影憂は『恐怖を与える存在』。
『恐怖を受ける側』であってはならない。

「『跳ぶ』っていうのは………………」

「………………『咲良のスタンド』の事?」

内心の葛藤を表には出さず、
気を取り直して『仕事』に戻る。
ここに来た第一の目的は、
『飯田咲良のスタンド』について知る事だ。
そう『度会』に命じられた事を思い出し、心を落ち着かせる。

413飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 15:54:59
>>412

「そうなんです、私の『シスター』…『シスター・ゴールデンヘアー』なんですが、
 ちょっと変わってるの…かな?普段はこうして人型なんですけど…」

背中から『シスター』にぎゅーっと抱きしめさせる。
ちょっと纏ってるみたいに見えるかな?

「人が『襲われてる』のを見て『護りたい』って思ったらこんな感じで私にまとわりついて、
 速さとかも上がる?みたいです。
 それで、その『襲われてる人』のところまで『瞬間移動』するらしいんですけど…」

「だけど、まだ使えたことがなくて。
 LINEで話したフラジールさんの時は近すぎて『瞬間移動』にはなりませんでした…」

…話しすぎ…かな?
スタンドの話ってどこまで話していいんだろう。
……御影さんになら、知られてもいいかな。

414御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 16:39:15
>>413

「………………そうなんだ」

『シスター』の概要を聞いて軽く頷いてみせた。
話を聞く限りでは、『人型』から『纏うタイプ』になるらしい。
予想以上に特殊なスタンドだ。
『瞬間移動』が『能力』なのだろうか?
『条件』を必要とする所は『ナハトワハト』に近いものがある。

「私のは………………『着る型』だから………………」

「ちょっと似てる………………」

「………………かも」

『自分の能力』については話さない。
世良楽が知っているのも『ヴィジョンだけ』だ。
『ナハトワハト』は『夜は無敵』だが『昼は無力』と化す。
それを考えると、迂闊には教えられない。
また、その『能力』が、
『夜の狩り』と結び付けられる可能性も無いとは言えない。

(………………『あいつ』)

『以前の失敗』を思い出す。
歓楽街で『狩り』を終えた直後、
一度だけ『写真』を撮られてしまった事があった。
車のヘッドライトのせいで、『闇の衣』が解除されたのだ。
その時は止む無く『能力』を披露せざるを得なくなった。
『写真』は即座に削除させたし、
『あの男のスタンド』も確認出来たから良しとするか。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647686/972-989)

「『練習』………………したいんだ………………」

「でも………………
 襲われないに越した事ないから………………」

        ボソ

「………………『難しい』ね」

出来れば『瞬間移動』も確認しておきたかったが、
発動の『条件』が厳しい。
『ナハトワハト』以上だ。
おいそれと出せるものではない以上、
探りを入れるのは『ここまで』が限界だろう。

「だったら逆に………………
 『その状態』で出来る事を考えてもいいと思う………………」

「もし自分が襲われた時は………………
 『一人』かもだし………………」

「『能力を活かせる状況』にするのが一番だけど………………
 『そうじゃない場合』だってあるかもしれないし………………」

こちらの情報は話さないが、『アドバイス』はしておく。
『ナハトワハト』も『条件』が必須だからこそ、
その大切さが分かる。
『条件下』においては絶対的な力を持つが、
それ以外の状態では『強さ』は失われてしまう。
だからこそ、そうなった時の事も考えておく必要があるのだ。
無論、そこから『自分に有利な状況』に持っていく方が、
より重要ではあるが。

415飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 17:32:36
>>414

「『着る』…ですか…?
 御影さんがこの子を着るの、とっても似合いそうです…!」

……ちょっと怖いかもしれないけど、似合いそうなのは間違いないと思う。
いつもの『白いワンピース』から『黒い外套』に、『白』から『黒』になった御影さん。きっと綺麗だと思う。

「誰かが襲われてるのを願っちゃうのは、違いますよね。
 練習はしたいけど、したくないんです…」

「『この状態』で、纏わないでできること…。
 一人でもなんとかできる方法…。ありがとうございます、考えてみます…!」

御影さんの言うことは本当だよね。
『シスター』は私が襲われても纏えない。誰かを『護る』とき以外は人並みの力しか持ってない。
なにか、投げるものとか防犯グッズもってた方がいいのかな?


…あ、そうだ…。

「御影さん、あの、ちょっと関係ないことなんですけど…。
 その、御影さんが『咲良』って呼んでくれるように、私も『憂』さんって、呼んでも…いいですか…?」

最初は『飯田さん』だった呼び方が『咲良』にいつなったのかはわかんない。
わかんないけど、すごく嬉しかったから、私もそう呼びたいなって、そう思った。

416御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 17:50:00
>>415

「あ………………」

言われてみて気が付く。
無意識の内に、自分の中で呼び方を変えていた。
世良楽を『セララ』と呼んでいるせいもあるかもしれない。

「………………いいよ」

      ボソッ

そういえば、世良楽からも名前で呼ばれている。
咲良といい最近そういうのが多い。
まぁ、『名前呼び』くらいならどうという事もない。
『セララ』と『サクラ』、ちょっと似てる?
これも『引力』なのかもしれないけど関係ないかもしれない。

「あ………………そういえば………………」

「『フラジールさんの時は』って言わなかった?」

「『フラジールさん』………………『襲われた』の?」

うっかりして危うく聞き逃す所だった。
少なくとも『やろうとした』という事は、
『襲われる場面』に出くわしたと考えられる。
一体『誰』に襲われたのか?
そこが重要だ。
ろくでなしに喧嘩でも売られたのか、
それとも『危険なスタンド使い』だろうか?

417飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 18:07:54
>>416

「やった!
 憂さん…憂さん♪」

ちょっと小さくガッツポーズ。
呼び方が変わるときって、特別な気持ちになるよね。嬉しい。

「あ、フラジールさんですね。
 んと、LINEでちょっと話したのとあんまり変わんないんですけど、
 襲われてる人を見つけて護りたい!って思わないと『シスター』は本来の力を使えないってことを話したら、
 フラジールさん、スタンドで自分を襲わせて、私に護らせたんです」
「それで、こんな感じで…」

『シスター』を背中にくっつけたままアッパーする真似をしてみる。
たぶんこんなだったような…?

「フラジールさんの子にパンチしたら吹き飛んで消えちゃいました」

(フラジールさんとの絡み)
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1591247432/641-658

418御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 18:29:38
>>417

「あぁ………………『あれ』………………」

そういえば聞いてたような……。
さっきから調子を狂わされているせいか?
今が『危険な状態』でなかったのは幸いだ。

「『魔法使い』みたいな格好してたって………………」

「何か………………すごいね………………」

改めて考えても怪しげな外見だ。
当然、自分自身の姿は棚に上げている。
『一生』も似たような格好をしているし、どっちもどっちだ。
咲良には一緒にいる所を見られたが、
それは世良楽も知っている。
問題はない。

「今日………………『泊まっていい』?」

        チラ…………

「ダメだったら帰るから………………」

横に置いてあるバッグを一瞥する。
『DVD(ブルーレイ見られるか分からないから)』を持参してきた。
もし泊まる事になった場合は、
ついでに『鑑賞会』でもやろうという腹だ。

        ――――『ジャンル』は言うまでもない。

419飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 18:42:06
>>418

「面白いですよね。
 スタンドと本体が同じ見た目なんてあるんですね…?」


「ぜひ!
 やったー!お泊まりパーティーだ!」

あ、でも…寮の部屋、少し狭いけど…大丈夫かな…?
一応、床にクッションを置いてバスタオルかぶって私は寝るつもりだけど、

「おふとん…私のしかないんですけど、
 そこに寝てもらっても、大丈夫ですか…?
 私は床で寝ますから!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうやら飯田の部屋にはノートパソコンがあるようだ。
DVDは再生することができるだろう。

420御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 19:00:34
>>419

「………………いいの?」

「じゃ………………遠慮なく………………」

もしかすると、また『ツネハラ』が現れるかもしれない。
その時は、そちらの情報も取れるだろう。
心の中では、そういう算段もあった。

    ――――――そして数時間後、『夜』が訪れた。


「『これ』………………持ってきたやつ………………」

          スッ

「………………『おすすめ』」

持参した『DVD』をパソコンに挿入すると、『映画』が始まる。
ひたひたと背後から迫ってくる恐怖が特徴のジャンル。
もちろん――――『ジャパニーズホラー』だった。

421飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 19:16:35
>>420
                     「ぴゃっ!?」
           「ぎゃー!!!!!」
「え、あの人、えっ…えっ…!?」
           「な、なな、なに、水ぅー!!!!」
   「やだやだやだ、憂さんたすけて…!?」
               「やめてやめて、後ろ、後ろ!!」
     「休憩、そうです、休憩しましょう??ね???」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その晩、飯田の部屋からは絶えず悲鳴が上がっていたようだった。おそらく近くの部屋まで聞こえてしまっていただろう。
飯田は布団の心配をしていたが、御影の腕に縋りついて眠れない夜を明かした為、無用の心配で終わったようだった。

422常原ヤマト『ドリーム・ウィーバーレス』:2021/05/23(日) 23:44:24
「お嬢様がたが夜中に遊んでおられまして」

  廊下を掃除している。

「ほかのお部屋のかたの事を考えると、
 注意のひとつでもした方がよいかとも思ったのですが…」

しかし…できなかった…
あんなに楽しそうにしているのに…
止めに入るなんて……

 「俺は……弱い………ッ!!」
 「いったいどうすれば良かったのでしょうか……師匠………!」

苦悩のあまり独り言をつぶやいている。

423ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 22:40:58
>>422

「モグモグ」


駄菓子を食べながら金髪の子供が廊下を歩いてきた。
外見的には小学校低学年くらい……寮というのはこの年齢の子も入れただろうか……?
食べかすがポロポロとこぼれ落ちる。


「ほお……」


そして道端で猫を見かけた時のように足を止め、メイドの小芝居を興味深そうに眺めた。

424常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/25(火) 23:09:09
>>423
「いけませんよ! 歩きながらお菓子を食べては」
「ああ… そんなにこぼして」


 急ぎ駆け寄る。寮の誰かのきょうだいだろうか。
 食べかすを拭く……

 「いや……しかし」
 「こういった時は……無理にでもお菓子を取り上げるべきなのでしょうか…」
 「分からない…俺は弱い…………」

 筋骨隆々で眼帯をつけてメイド服を着た漢が苦悩している。

425ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 23:17:42
>>424

「おお?
 ああ、すまん」


足元に寄ってきて床を拭く、奇矯な姿の男性に対して、軽い驚きの声をあげる。
その拍子にひときわ大きな『美味い棒』の欠片がこぼれ、メイドの頭に乗っかった。


「……何をそんなに苦悩しておる?
 大丈夫か?」


足元に這いつくばる(ような体勢の)メイドの頭を、撫でるように菓子の欠片を払いながらそんな事を言う。
心配そうな声色に、幼い優しさがにじむ。
頭から落ちた菓子の欠片は今拭いたばかりの廊下に転がった。

426常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/25(火) 23:33:34
>>425
「いえ、ご心配なさらず
 またこぼされましたね……綺麗にいたします…」

 床を布巾でぬぐう。
 と。頭に感触。これは……

「………………?」
「お…おお…」「う……うッ」
「うおおおお………っッッッ」

   ポロ ポロ

  なんと、奇矯な姿の男性は身を震わせて涙をこぼしている。
 学生寮の廊下で女装した不審成人男性が泣いている。

427ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 23:42:51
>>426

「!? どうした?
 なにか痛かったか?」


慌てて自らも這いつくばるようにして、メイドの顔を覗き込む。
両手を地面につけると、手に持っていた『美味い棒』は潰れ、
こなみじんになって廊下にカスが散らばった。


「げ、元気を出せ……
 お菓子食べるかの?」


そう言うと『美味い棒』の袋が消え、ポップな赤いカラーの『ペロペロキャンディ』が現れる。
『ペロペロキャンディ』が差し出されるが、両者とも地面に這いつくばるような体勢なので、
メイド男性の視界はペロキャンで埋まった。

428常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/26(水) 00:08:41
>>427
キャンディーを受け取り、泣きながらなめる。

 ペロ…ペロ…  「うっ…ウッ…」

  ペロ…………

「撫でられるということが久しぶりだったもので
 …感極まってッッッッ!!!!!!俺は!!!!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ガリガリガリガリガリ!!!
     バリバリバリバリ!!!!

不審な男性が幼女からキャンディーを奪い貪っている。
ちょっと元気になったみたい。

429ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/26(水) 00:17:16
>>428

「大変なんじゃな。
 よくわからんが……」


さっきのは頭に乗った食べカスを払いのけただけだが……
今度こそ慰めるようにヨシヨシと頭を撫でる。


「普段なら『交換』というところじゃが、今回は無料としておこう。
 おおう、健康な歯じゃな。
 わしは中々噛むのがうまくいかんで食べるのに時間がかかるんじゃが」


豪快に噛み砕かれる飴に感心する子供。
その小さい口では、飴をバリバリと食べるのは難しいらしい。
ちなみに『ペロペロキャンディ―』はイチゴ味だった。

430常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/26(水) 00:46:43
>>429
「グスッ… !施し、ありがたく頂きます!!
 身に余る光栄です!!!! ……恐縮です…勿体ない限りです…!」

撫でられ、落ち着いてきたみたいだ。
若干、身を縮め申し訳なさそうにしている。

 「ウッ ウッ  愛……これが愛!!!!!!!!!!」
 「歯磨きを…しっかりするよう両親に教えられ――――――――」


 「!!!!!!!!!!!!!!」
 「わかった!!!!わかったぞッ!!!!」

 メイド男は、急に立ち上がると、
 近くにある掃除用具を載せたカートに駆け寄る。
 そして、何かを取り出すと、君に差し出してきた。

「……お嬢様!!お菓子を食べたら歯磨きをしっかりなさってください!!!」

 『歯ブラシ(未開封)』だ。

431ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/26(水) 00:56:52
>>430

「うん? うん……なにがじゃ?」



『モグの狂信者』みたいなことを言い出したメイドに、首をかしげる。
『わからなかった』ようだ。


「う、ん……まあ、よくわからんが、わかった。
 ではこれと『交換』してしんぜよう。『メロン味』じゃ」


行動の流れはよくわからなかったが、
『歯ブラシ』を渡してきている。歯を磨けと言っている。
という行動と単純な発言の意味は理解できたようだ。
『歯ブラシ』を受け取り、ポケットからまたも『ペロペロキャンディ』を取り出し、渡す。
赤いイチゴ味と違い、緑色だった。

432常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/26(水) 01:21:26
>>431
 「ええ!この『常原(ツネハラ)』、道が見えて参りました」

 「………………『正しさ』と『愛』」
 「『正しさ』なんて……とっくの昔に諦めております…」

緑のキャンディをグっと握りしめると、空(天井)を仰ぐ。

 「お嬢様とお坊ちゃま、皆様にはのびのび過ごしていただいて!!!」
 「俺が掃除をする!!洗濯を!!家事!!!」
 「『正しき道』ではなくとも!!過保護と呼ばれても!!俺はしかし!」

 「やはり『愛』なのです!!!!!」
 「うおおおおおおおおおお失礼いたします!!!!!!」

眼帯メイド漢、思考や行動の流れがよくわからなくなりがちのようだ。
掃除用具を引っ張り廊下を走り去り……

 「歯は磨いてくださいね!俺との約束ですよ!」
 「それと!お菓子を食べるときは、
  できれば『食堂』などで座ってください!!!」

一回だけ振り返り、君にこう言い残した。

433ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/26(水) 01:30:04
>>432

『迷ったのなら掃除するのはやめなさない』と主は言った(言ってない)
だがもう『迷い』は無い。
『新しい道』への扉が開かれたのだ……


「よくわからんがよかったの。
 歯は……うむ」


歯ブラシを握りしめて、メイドガイを見送った。


「家が無くなったらここに住むのもいいかもしれんな。
 候補にいれておくとしよう」


子供も、どこか(勝手に)住めそうな場所を探して、寮の探索へ戻っていった。

434一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/26(水) 22:34:39
「よいしょ…よいしょ…」

デカイ保冷バッグを背負った少年が寮の入り口に到着するとスマホを手に取る。
容姿だけ見ると外国人留学生に見えなくもないが…

「来る前に全部作ってしまいましたね…
 お、重い…『インダルジェンス』助けて…」

僅かながらスタンドに荷物を持ち上げさせて七篠先輩が迎えに来てくれるまで耐える。

435七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/26(水) 22:58:37
>>434

「一抹くん!」

 焦げ茶の髪を背中に流した少女――七篠が正面玄関から声を上げる。
 遊びに来るにしても少し大荷物ではないかと訝しむが、ひとまず一抹に近寄り荷物を持つ。
 高校生女子と中一男子の筋力はそこまで大きく変わらないだろうが、年上の意地だろう。

「ごめんなさい、気付くの遅れちゃって。
 待たせちゃいましたか…?」
「こっちから上がってください。クーラーボックスの中身は……食べ物ですよね?
 ひとまず台所に置いてきましょうか」

 七篠は一抹を寮の中に案内するようだ。

436一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/26(水) 23:16:43
>>435
「あっ、七篠先輩! スタンドを使ったら楽でした!」

割りと元気そうな表情で七篠先輩にお辞儀をする。
背後には『インダルジェンス』が発現していた。
保冷バッグはずっしりとしていて甘い抹茶の香りが漂う。

「来る前に作れるだけデザートを作ってきました!
 この前のクッキーのお返しですよ」

「砂糖などはケチってないから味はするはずです。
 来月分の食費を使っただけあって人間の食べる形
 をしてるから七篠先輩も安心…?」

テクテクと七篠先輩の後を追って寮に侵入する。

437ヤジ『一般人?』:2021/05/26(水) 23:33:14
>>435-436(良かったら、ちょっと混ざりたいかなー なんて……)

〜〜〜♪

「うーっし いい感じでベーコン焼けたぜ。
スクランブルエッグも、よし 焦げ目はないな」

不良っぽい感じの茶髪に、イアリングをしている清月の制服を
着くずしている男がフライパン片手に台所で軽く調理をしている。

 ピー……ッ

「お 湯も丁度よく沸いたな。さて、と
インスタントでは、オニオン クリームポタージュ……うーん
これって感じのがねーな」

438七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/26(水) 23:35:21
>>436

「大丈夫ならよかった…」

 七篠は意外と元気そうな一抹を見てほっと息を吐く。
 そして続く言葉に目を伏せて考え込む。

――来月の食費を削ってる…?
――もしかしてそのために雀を捕まえてこようとしたのかな…。

「お返しなんていいんですよ。
 クッキーは一抹くんへのお詫びなんですから」
「食費は削ったらダメですよ?
 一抹くんは成長期なんですから、身長伸びませんよ?」

 七篠はすこし腰を曲げるようにして一抹に目線を合わせる。
 年齢差があるのもあり、今は七篠の方が大きいがそのうち一抹の方が高くなるだろう。食事をきちんと摂れば、だが。



「台所はここです。共用スペースなのでデザートを冷蔵庫に入れる前に名前だけ書いておきましょうか」

 七篠は一抹を先導し、台所へ誘導する。
 そういえば今は何時ぐらいだろうか。

439七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/26(水) 23:37:47
>>437

「あ、先客がいらっしゃいましたね」
「すみません、お邪魔します。いい匂いですね」

 焦げ茶の髪の女子が挨拶をする。
 後ろについてきているのは弟だろうか、髪の色や諸々違うようだが。

440一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 00:08:45
>>437
「こんにちは。お邪魔してます」

今の今まで小汚いYouTuber崩れのオッサンからケバいホモのオッサンなど社会の極点を見た一抹は図々しく不良っぽいヤジに挨拶をする。
そう、紫の法衣を着ていた闇金詐欺師よりは真っ当だ。

>>438
「背が伸びる以前に私が中学卒業まで死なないか、って
 問題がですね…」

「おっと、仕舞わないと…」

              ドザァ…

妙に重い保冷バッグの中から『自家製練乳チョコ』『もっちり偽アイスプリン』『バナナカラメルパイ』『偽造チョコレートムース』『バームクーヘンブリュレ』と書かれたパックを取り出す。
しかも、かなりの量だ。殺人的カロリーの軍団が圧を放つ…

「牛乳と卵だけあれば、大抵の物を作れるようにと
 義母が教わった品々です」

「ちょっと人探しもしようかなー、と思いましたが
 彼なら生きてそうですから」

441ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 00:21:54
>>439-440(許可 感謝です)

>すみません、お邪魔します。いい匂いですね

「ん? あー、気にしないでくれ。すぐ自室に戻るから
ルームメイトが普段なら作ってくれるんだけど、最近どうもフラッと
外に出ちまうから急遽自分で作らなくちゃいけなくてよ」

ヤジって皆から言われてんだ。宜しく

そう、焦げ茶の髪の毛の女性と雪のような白さが見える男の子に
見た目は少し厳ついが、気さくな笑顔で不良っぽい男は応対して名乗る。

>ちょっと人探しもしようかなー、と思いましたが

「おいおい、すげー量のデザートだな。なに? 此処で今日
パーティでもやんの? なんだったら俺も参加させてくれよ。
ちょっとした隠し芸で盛り上げぐらいやっから。代わりに少し
つまみ食い許してくれたら嬉しいなーってな。

ん? 人探しって何か困り事か?
俺で良ければ手伝うぜ」

男子(一抹)のデザートを仕舞うのを少し手伝いつつ
人探し、と言う言葉に反応して返答する。

442七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 00:30:19
>>440

「え、一抹くん、身体弱いんですか…?
 それとも、なにか…」

 七篠の脳裏に先程の『土下座をしている一抹の写真』がちらつく。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/170

――中学を卒業するより前に殺されてしまうような、そんなバイオレンスな家庭環境…なの…?

 七篠は顔を青くしながら、ひとまずクーラーボックスから冷蔵庫にスイーツを移すのを手伝う。
 種類も量も多く、女子高生としてはこのカロリーと戦うのは気合いが必要そうだった。

「人探し…? 一抹くん探してる人がいるんですか??」

――人探しももちろん気になるけど、それより『義母』って言葉が不安…。再婚家庭…なのかな…。

>>441

「ヤジさん、ルームメイトさんがふらっとなんて…大変ですね…。
 あ、私は『七篠(ナナシノ)』といいます。よろしくお願いします」

――なんだか、ちょっと不良で怖そうかもって思ってたけど…気安い、いい人…なのかも。
――……ヤジ、野次…うーん、矢地さん…とかかな。あとで表札見てみたらわかるかな?

443一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 01:12:15
>>441
「幾つかは持っていっても構いませんよ!
 七篠先輩が私を忘れないようにと死ぬほど作りました」

「そうですね。『偽造チョコレートムース』と『バームクーヘンブリュレ』がオススメです」

『バームクーヘンブリュレ』の例
ttps://delishkitchen.tv/recipes/164108059679916524
がパック詰めされて差し出された。
その隣に切り取られてパック詰めにされた『偽造チョコレートムース』が置かれる。
一例:『チョコレートムース』
ttps://m.youtube.com/watch?v=LY7W7nT5yZ0&t=34s

「お手伝いしてくださるなら嬉しいのですが…
 文系青年の小林さんって名前の方です」

「たまに古文? 何かの詩? を唱え始める不思議な方で
 制服をバンカラマントみたいに着てたり…」

「あっ! ヤジさんみたいにピアスして気がします!」

あれ以来、生死不明の小林さんが持つ特徴を思い出していく。
それなりの変人さんだったから有名かもしれない。

>>442
「一年前までは弱かったですけど宗像さんっておじさん
 と会ってからは元気が出まして…」

「この間みたいに轢かれるのが軽い部類の『不幸』が
 定期的に降り注ぐのです。最初は拉致でしたね。
 次は本格的に死にかけて危なかったですけど、
 過ぎれば良い思い出です」

懐かしそうにするが次々と物騒な言葉が繰り出される。
『家庭』というレベルを越えて一抹個人に生死を争うような『不幸』が引き寄せられているらしい。

「探し人は小林って名前の変人さんで私の同類。
 一緒に事故った仲間です。生きてる…はず…」

444ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 01:32:02
>>442-443

>ルームメイトさんがふらっとなんて…大変ですね

「ななしのちゃんね、よろしくー。あぁ、因みにヤジってのは
あだ名でさ。本名は……あぁ、名前は宮田だから。
そーなんだよ、なんか誰か探してるみたいでさ。すげー謝らなくちゃ
いけない気がするけど、思い出せねーとかで……」


>文系青年の小林さんって名前の方です

ポロッ

「うぉっとと……。
……なんだ、ジョーの事を探してんのか。君」

不良青年は、まじまじと君(一抹)を見つめる。
そして、少し困ったように眉の片方を上げて頭を掻いて呟いた。

「あー、多分。君が探してるの、俺のルームメイト兼相棒で
たぶん間違いねーよ。そんな説明の奴、この街に二人もいねーだろうし。
……けど、参ったな。
ジョーの事探してくれてるのうれしーけどよ。これ、俺が言っちまって
いいか迷うけどさ……。
――ジョーは、君の事『忘れてる』かもしれねー」

445七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 07:47:49
>>444(ヤジさん)

「ヤジさんは宮田さんなんですね。
 あ、それなら、もしよければ私のことも『ユズ』って呼んでくれたりすると嬉しいです。
 下の名前が『譲葉(ユズリハ)』なんです」

――次に譲る葉より、大馬鹿十八年の柚子でいたい。

 七篠はその気持ちを口に出さず、ただあだ名として『ユズ』を提案する。

>>443(一抹くん)

「一抹くんを忘れるなんてそんなことないですよ。
 この間のことがあって忘れちゃうなんて、できませんから」

 先日の『オジロ』との一件。
 年下の少年が両腕をあんなにしてしまい入院し、七篠自身は無傷だったことで七篠は後悔を抱いていた。
 おそらく忘れることは不可能だろう。


「不幸が…それもこの間のが軽い…んですか…。
 その『宗像』という人に…なにかされたんじゃないんですか…?
 オカルトみたいですけど…」

 七篠はヤジを気にして『スタンド』とは言わなかった。

――健康にする代わりに不幸を呼ぶ『スタンド』があってもおかしくない、よね。
――光に当たったら後ろ向きに歩いたり、本から食べ物出したり、『普通じゃないことができる』んだから『不幸を呼ぶ』ことだって…。

 想像が正解かどうかはわからない。
 だが、七篠は『宗像』という人を警戒した方がいいのではと考える。

>お二人(小林さんについて)

「小林…さん…ですか?
 うーん、小林さんって名字の方はクラスにもいますけど、そんな感じじゃないし…。
 もし見つけたら一抹くんに教えますね」

「……ルームメイトさんが、一抹くんが探してる小林さんで、その…『記憶喪失』…なんですか…??
 た、大変です…!」

446一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 11:04:03
>>444
「やっぱりですか…」

夢は所詮、夢でしかない。死んでしまったら忘れてしまう。
私を弟のように見てくれた小林先輩とは一生会えない。
これが宗像さんの抱える虚無感だろうか?
既に『タカ』は刑務所の中。怒りが胸に灯ることもなく失ったものを想うことしかできない…

「でも、生きてるって分かっただけでも良かった…
 小林先輩が忘れても私が覚えていれば、私の知る
 小林先輩は生き続けるのですから」

「それはそうと忘れられたのが悔しいので会ったら
 小林先輩に頭突きします…」

私は自身の心を『墓碑』として亡き小林先輩を想い続けることにしよう。
祈るように今を生きる。小林先輩の言葉を胸に刻んで…

>>445
「宗像さんは私に何もしていませんよ。
 ただ、大切な人の死を心に刻んで『墓碑』のように
 多くを語らず生きる人ですからね」

「会えば分かる、としか言い様のない方です。
 確か配管工をしてるらしいのでマンホールの下に居る
 かもしれませんよ?」

『不幸』だとは思うがスタンド使いとして力を得てからは、あらゆる『不幸』が『試練』へと転じた。
抗いようのないものは『不幸』だ。
しかし、スタンドを手にした時から切り開くという選択肢も同時に得た。

「そういった人が七篠先輩にも現れるといいですね」

と、思うが七篠先輩は普通のままでも良いかもしれない。
特別な出会いより日常を積み重ねる方が彼女には合っているはずだ。気性も大人しく雀に似ている…

447ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 13:04:54
>>445-446

「おぅ ユズちゃん。うん? ちゃん付けは流石になれなれしいか?
 まぁ、そのほうが親近感出ると思うから、そう呼ばせてや」

俺は単なるヤジで良いから、と笑いつつ七篠に告げ。

>やっぱりですか…

「『やっぱり』って、事は。なんか死ぬような目に遭ったのか?
それとも、なんかスタンド能力で此処を弄られたのを一抹君は
目撃したって感じか?
 ……あぁ、俺は使い手じゃないけど、知識あるから全然べらべら
喋ってくれて構わねぇよ。何人かと仕事の一環で鉄火場は経験あっから」

多分、使い手の知り合いだろうし。こっちの女の子(ユズ)も
十中八九お仲間だろうと見当つけた上で、此処と言う強調の際に
頭の部分を指すジェスチャー混じりで話す。

>忘れられたのが悔しいので会ったら小林先輩に頭突きします…

「………うーん、それはちょっと 今は 止めとくほうがいいんじゃないか?」

不良青年は、困ったように眉間を細めて忠告する。

「会ったら、多分。ジョーはぶっ倒れるか何なり良い事おきねーと思う」

448七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 13:15:31
>>446

 七篠は一抹の言葉にすこしほっとしたような表情を浮かべる。
 一抹は『宗像』に対して好感をもっているように思えた。七篠が懸念していた『不幸を呼ぶスタンド使い』のような人物ではないのだろう。

「ごめんなさい、変なこと言ってしまって」
「マンホールの下に…。もしかしたら、いつか会えちゃうかもしれませんね。
 もし会えたらお話ししてみたいかもしれません。
 一抹くんの言う『そういった人』がどんな人なのか、気になりますし」

>>447

「流石にちょっと、呼び捨て…?はハードルが高いかもです。
 ヤジさんって呼ばせてください」
「ヤジさん、スタンド知っているんですか…!
 この街ってたくさんスタンド知ってる人がいたんですね…!」

――スタンドって、もしかして結構ポピュラーなのかな…?
――私が知らなかっただけ…?

449一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 16:54:13
>>447
「スタンド使いじゃないのにスタンドを知ってる…
 さては『アリーナ』の黒服さん! 違うか…」

夕立先輩救出後に『タダヒト』って人が沢山率いてたけど彼等は何者なんだろう。
『アリーナ』のランカーとは違う感じはしたが…

「それはそうと一年前に私と小林さんは『ウルトラ星見ボーイズ』と名乗る連中に夢の中で殺害されました」

「他にも矢貫さん、夢見ヶ崎先輩さんって方々が居て
 2つのチームに別れて報復を行いました。
 私は小林さんと組んで構成員二人を『再起不能』に」

「しかし、私たちの方にリーダー格が来て二人一緒に
『夢』の中で殺されてしまいました。
 リーダー格の名前は『タカウジ』。元は闇金の男で
 『押し売り強盗』の首魁もやっていたらしいです」

「『夢世界』にて人々を殺害して自分たちの『王国』を
 作り上げるのが目的で、私たちに反撃されて逮捕され
 たようですね」

「結局、連中の背後には『殺意』と『悪霊』を操る蛇尾川
 って黒幕が居たり、『エクリプス』全盛期に存在した
 最悪のスタンド使いが暗躍してたり…」

「小林先輩は文学青年さんだから『ネタ』になるかな?
 これが小林先輩と私に起きた事件の全貌となります。
 親友の貴方から教えれば、きっと信じてくれるはず」

運が悪かったら『運命』とやらに引っ張られた小林先輩とも朝陽先輩の『夢』で再開していたかもしれない。
『アダージョ』の言っていたホームレスさんが使うスタンドならば…

>>448
「七篠先輩でも少しだけ頭突きしようかと思いました。
 嘘です。本当だったら軽く『慈悲の刃』で…」

冷蔵庫に無数のデザートを突っ込みながら笑顔を見せる。
ラベルの上に七篠先輩の名前を書いておけば、盗み食いする者など現れまい。

「この町にはスタンド使いが沢山居ますよ。
『音仙』『和国姉弟』の二人が増やしてるみたいです。
 私も『音仙』さんによって目覚めたタイプです」

「他にはスタンド犯罪者の集まり『エクリプス』残党。
『タダヒト』って人曰く、現代のナチスらしいです。
 構成員二人と遭遇しましたが…クズでしたね」

「スタンド使いだからといって全員が味方ではなくて
 潜在的な敵と考えた方が良いですよ。
 仲良く出来ない者は絶対に現れる。仲良く出来ない
 だけならマシですが…」

イマイチ気が合わないから戦おうって思うのは子供だ。
ある程度の譲歩は社会を生きる上で必要な処世術。
しかし、七篠先輩は気が弱いから心配だ。やはり、しばらくの間は彼女を見守った方が良いかもしれない。
無理難題を押し返す気概が身につくまでは…それに『冷房』の恩恵もある…

450ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 20:36:33
>>448-449

>さては『アリーナ』の黒服さん! 違うか…

「あー、いいとこ突いてるよ。黒服ではねーけど、アリーナ勤めなんだ。
ユズちゃん驚いてるけど、スタンド使えなくてスタンド知ってる奴って
そんな滅多にねーって」

雑談交えつつ、静かに一抹の話に耳を傾けた。
そして、一通りそれが終わってから抑揚つけて返答する。

「あー、なる程。夢の中のスタンド……か
どうりでジョーとは頻繁に会うけど、怪我もねぇのに突然なんの兆候なしに
魘されて『すまない』『いかないでくれ』『ゆるしてくれ』とか何度も
呟くと思ってたよ。んでもって起きてる間に聞いても、余り要領得ない感じだし。

……いま、一抹君が会ってもさ。ジョーには多分『覚悟』って言うか
そう言うもんが足りないんだと思う。あいつは、どんな空間や理由があれど
君を守れなかった事がだいぶショックだったんじゃねーかなぁ」

俺には推測しか語れないけどさ。そう、彼にとって君の歩んだ道程は
傍観者の立場であるが故に、その意見だけで話題は更に踏み込むのは避けた。

>『エクリプス』残党。現代のナチスらしいです。
>構成員二人と遭遇しましたが…クズでしたね

「その二人の名前は? 俺、もしかしたら知ってるかもしれねー。
今さっき話した通りアリーナ勤めだから、どんな奴等だったか聞いてみてーわ」

お菓子の名前登録を手伝いがてら、もう少しヤジは君等と世間話を続けるようだ。

451七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 20:58:53
>>449

――『慈悲の刃』でなにされちゃうの…!?

 七篠は驚き、思わずといった様子で自身を確認する。一抹が七篠の名前を容器に書いていることには気付いていないようだ。

 『無痛の刃』と以前形容していたそれであれば、七篠が気付かないうちに傷ができていてもおかしくはない。
 そして、(おそらく)何事もなかったことを確認すると一抹に顔を向ける。

「あれ、一抹くんも『音仙』さん……先生に会ったことがあるんですか?
 なんだか、兄弟弟子みたいですね」

「スタンド使いは基本的に敵…。
 私より経験の豊富な一抹くんが言うならそうなんだろうとは思います。
 ……次こそは、一抹くんが怪我しないで済むように頑張りますから」

 『エクリプス』、現代のナチス。
 以前七篠が聞いた『アリーナ』は危険は伴うが街の大企業のような存在だった。
 『エクリプス』はそれとは違う、もっと危険な存在ということなのだろう。

 今ちらりと出た『タダヒト』という人物が何者かはわからない。
 だが、一抹との面識があり『エクリプス』がそのような存在だと教えてくれるということはいい人なのだろうと七篠は考える。

――年上として、一抹くんに迷惑をかけないようにしないと!

 七篠がそう決心していると、一抹がヤジに『夢の中で殺された』と話してるのを聞き、ぎょっとしたようだ。

――迷惑とか怪我とかそういうレベルじゃなかった…!?

>>450

「あ、そうなんですね…?
 じゃあ知っていたら『アリーナ』の人なのかなと思うことにします…!
 ヤジさんは『アリーナ』でどんなお仕事をされているんですか…?」

 七篠にとって『アリーナ』は野良犬の捕獲に15万円出す組織だ。
 他の仕事はどのようなものがあるのか、気になったらしい。

452一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 22:29:41
>>450
「詳しい知らないってことは『タダヒト』さんの派閥と
 違う。別の派閥にヤジさんは属している…?」

クァンガンさんの話によると『アリーナ』は複数の派閥が牽制し合っているらしい。
そんな世界に何故、ヤジさんが身を置いているのだろうか。

「『夢』の世界は魂を希釈し、再構築する際に生まれる
 不思議な空間らしいです。人は毎夜、死んでは再構築
 されては生まれ変わると『タカ』は言ってました」

「小林先輩は『魂』の再構築が上手くいってないのかも
 しれません。そんなに落ち込まずとも良いのに…」

「もう一回死んだから大丈夫ですよ!」

もう『夢』を見ることは叶わないが朝陽先輩と夕立先輩に助力できたのだ。これ以上は行く機会もあるまい。
また『悪霊』が現れでもしない限りは…

>その二人の名前は? 俺、もしかしたら知ってるかもしれねー。

「裏切りの太門と愛欲のアダージョ。一度は死んだ二人
 ですが『悪霊』となって生きてました」

「でも、上の人に聞いたら起こられるかもしれません。
 名前を知る人達全員から死ぬほど恨まれてました
 私も、うん、複雑な気持ちがあります…」

哀れな二人組だったがド畜生であることに変わりはない。
あの場所で死んでくれて本当に良かった…

>>451
「先生と彼女を呼んでいるのですね。立ち位置は近い。
 弟子とは違うような…医者みたいな感じです…」

「潜在的な敵ってだけで上手く立ち回ればいいのです。
 過剰に警戒しても疲れるだけです。最低限の警戒
 を怠らなければ怖い人達じゃないですよ」

少し脅かし過ぎたかもしれない。やんわりと微妙に訂正。
割りと七篠先輩は誰にでも好かれそうだが…

「あの程度の傷は大したことありません。
 ご自分を責めないでくださいね。私の方こそ弱くて…」

453ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 22:51:27
>>751-752(ここら辺で自分は引きます。お付き合い感謝です)

「うん? 別にユズちゃんが想像するような面白い事は特にないぜ。
万引きG見たいに、スタンド見えない軽犯罪者ひょっ引く担当もいれば
児相とかで、最近息子や娘が変なもんが見える出るって話を聞いたら
スタンド出てるか調査に乗るとか。俺はスタンド使えないから
主にそんな人達の実務報告を記録で整理したりとか雑用よ」

七篠に、そう淡々と語る。

「魂の再構築……か」

そう、相棒(小林)の状態については少し間を形成し一考する素振りをしつつも
それ以上語る事をヤジはしなかった。

>裏切りの太門と愛欲のアダージョ

「ア アダージョっ? おいおい、こんな場所で
んなビッグネーム聞くとは思わなかったぜ……」

一抹の言葉に、明らかにヤジは驚愕を表情に浮かべた。

「散々、敵味方も巻き込んで暴れる奴だったからな。
ん、あぁアリーナでも有名なブラックリストよ。死霊になっても執拗に
迷惑かけてたって聞いても、全然不思議に感じねぇわ。
いや、すげーな一抹君。アダージョと遭遇して生き延びて……いや、厳密には
夢で敗北したとしても、他の仲間達の勝利に貢献したんだろ?
そんで、いま目の前で生きて立ってんだ」

そりゃ、誇っていいよ。と、ヤジは学生にしては随分と大人びた
小林にも少し似た感じで一抹を労った。

「……なんか二人とも、俺が『アリーナ』にスタンド使いでないのに
身を置いてんの不思議そうだけど。色々とこっちにも過去があんのよ
ほら、スタンド使いの所為で身内に不幸が起きて済し崩しみてぇな……けど
こんな辛気臭い話しても、飯食うのに不味くなるし」

俺の事は、そんな気にしなくて良いよ。と話を切り上げた。


「いや、色々話してくれて最近気になってた事も納得したし、貴重な事も聞けたよ。
ユズちゃん、また色々楽しい話を聞かせてや。
一抹君、今はジョーもジョーで自分自身と闘ってる最中なんだよ、きっと。
いずれ俺は、君とジョーが再び知り合いになった切っ掛けの過去に清算つけて
再会出来るって信じてるよ」

つーか、何なら連絡先交換しとくぜ? その方がスムーズにジョーも
君(一抹)と出会えるだろうし。と提案を最後に持ち掛けた。
受ければ、何時か星間通信あたりで小林が『思い出せば』
一抹君に連絡してくれるだろう。

「そんじゃ、二人とも邪魔したな。俺は自室戻って飯食うから」

そう、調理したものを抱えてヤジは去っていく……。

454七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 23:02:01
>>452

「最低限の警戒…難しいですね…。
 知らないことが多くて、なにから警戒していいのかもわからないので…。
 私にはいろいろ足りないところがありますし、すこし大袈裟に警戒しておこうかなと…」

 七篠にはまだまだ不足している部分が多い。
 スタンド使いとしての経験もだが、敵意を持ったスタンド使いとの関わりはこの間の『岩川』が初めてだった。
 知識の不足もあり、警戒してしたりないということはないだろう。

 そして七篠は顔を曇らせて言葉を続けた。

「一抹くん、私は年上です。
 本来、年下の一抹くんを助ける側です。
 だけどできなかったんです。だから、私は悔やんでいるんです。
 私自身が、悔やんでいるんです」

>>453

「本当に生活支援課みたいな感じのお仕事だったりするんですね。
 雑用でも、学生でそんなにいろいろしてるのはすごいと思います!」

455一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 23:33:19
>>453
「天然モノのスタンド使い確保と独り歩きスタンドの警戒
 そんなことまでしていたんですか…」

経済活動を重視する彼等にとっては『治安維持』も必要な活動らしい。
スタンドの見えないヤジさんの身が心配だ。
小林先輩と一緒でも近距離パワー型の護衛無しは厳しいものがあるはずだ。

「いや、私は運良く太門の首を落とせただけで…
 本当の意味で奴を救ったのは…」

それにしても明るい人である。この人なら信用して協力
しても大丈夫だ。
連絡先と自分のスタンドについて書いたメモをヤジさんに手渡す。

「何かしら人手が必要な時は使ってください。
 一回に付き十万からで! 小林先輩のことをよろしく
 お願いします!」

自室に帰るヤジさんにお辞儀をして見送る。
見た目はファンキーだが明るく優しい人だった…

>>454
「私は人の役に立つべくスタンドを使っています。
 だから過程で骨折しようが臓腑を抉られようが些細
 な事なんですよ? 分かってください」

「しかし、その悔しさは七篠先輩の強くすることでしょう」

「そのためなら傷を負ったのも無意味ではなかった。
 寧ろ、もっと私は傷つくべきでしたね」

デザートの山を仕舞い終えて七篠先輩に向き合う。
もっともっと七篠先輩は強くなれる。
そのためなら半死半生の状態になってもいい。

「……ところで七篠先輩のお部屋は何処ですか?
 お昼寝しましょう! 私は床で! 硬い床が好きです!」

456七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 23:51:21
>>455

「些細なことって言われても…わかってくださいって…、それでも…」
「それでも、傷ついたらダメですからね。
 ……心配しますからね…?」

 七篠は俯きながら一抹の言葉に納得できていないようだ。
 思いのほか、頑固らしい。

 七篠は一抹を自室に案内しようとする。
 一抹が異性だという意識はないらしい。高校生女子からすると、小学生から中学生に上がってすぐの子は異性には思えないのかもしれない。

「こっちです。
 うーん、ベッドは一つしかないですけど、タオルケットとか予備の毛布はあるのでお昼寝はできると思いますよ」

 部屋に入るとベッドが一つに勉強机、食卓として使う折りたたみ式のちゃぶ台、飲み物用の小さな冷蔵庫。
 壁には手のひら大の付箋があちこちに貼られている。

 七篠は収納からタオルケットと予備の毛布を出した後、『リルトランク』を出した。
 そして付箋に触れさせ『ラベンダー』を咲かせる。

「よく眠れますよ」

457一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/28(金) 00:16:40
>>456
「私は人のために生きていくのが一番楽しいのです。
 そして、死に近づいた時こそ…」

部屋に入る直前で何かを口走るが部屋を案内されて要らない話題を打ち切る。
一抹にとって知り合いの女性の部屋に入ることは恐れるものではない。本当に恐ろしいのホモだ。

「女の子の部屋って感じですね。お邪魔します!」

部屋に入って早々に便箋を気にしたりと興味津々だ。
電子レンジが無いみたいだからホームレスのおじさんに直してもらったのを譲ってみようか。

「毛布だなんて駄目ですよ。私は部屋の隅で寝ます…
 あと、暑くなったら…定期的にお邪ま…」

部屋の隅に一抹は横になると即座に寝てしまった。
寝れる時に寝て起きる。それを体言する寝方だ。
今なら風呂に沈めても起きないかもしれない…

458七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/28(金) 00:28:05
>>457

「ね、寝ちゃった…」

――ラベンダーがあったにしても、早すぎない…?

 七篠は驚きながら、流石に部屋の隅に寝かしておくのはと思い、『リルトランク』と二人(?)がかりでベッドに移した。
 『リルトランク』はパワーD…つまり、七篠と大差ない力しかない。だが、二人であればこのくらいの年の子供を移動させるのは難しくないはずだ。
 ベッドの上で眠る一抹に冷えすぎないようにタオルケットをかけて見守る。

「よく寝てるなぁ…。ほっぺたぷにぷにだね」

 ベッドの横に座り込み、意味もなく頬をつついてみる。起きる様子はない。
 そうしているうちに、七篠も眠くなってきたのだろう。ベッドにもたれかかりながら小さく寝息をたてはじめた。

 エアコンが除湿をかける快適な室内で、ラベンダーの香りとともに二人は眠ってしまった。

459七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/28(金) 00:39:25
>>457-458

460村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/03(木) 20:00:59
「〜♪」

カリカリ バキ !
           カッ カツ! メキョ

鼻歌まじりに、寮のキッチンで何やら動いている。
同時に何かを引っ掻くような音も聞こえてくる。

461赤月『サクソン』:2021/06/03(木) 22:59:30
>>460

「なんだ、あの音は?」

学校を終え、学生寮へと帰ってきた赤月であったが、
キッチンで何やら奇妙な音が鳴っているのに気が付いた

思わず、好奇心からキッチンの中を覗き込んでしまう

462村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 00:40:52
>>461
カリカリ… パキャ!

キッチンでは男子生徒が小刀のようなものを片手に、『貝』を剝いていた。
大振りで、小学生が想像するような見た目・・・『ホタテ』だ。

 「〜〜♪〜♪」


貝の横から小刀を差し込み、貝紐を下に落としながら貝柱を断ち切って貝を開け・・・
鼻歌交じりに、慣れた手つきでホタテを剥いていく。

463赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 00:51:59
>>462

(何だあれは? 貝類?)

(この国に帰って来てから、食卓に海産物を見る機会が増えたが、
 流石にまだまだ、あれを生で食べたいとは思えないな)

小気味よく貝を捌く青年に好奇の目を向ける
そうやって、背後からこっそりと見ていたのだが

    コツッ

とうとう物音を立ててしまう

464村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 01:29:23
>>463

  ピタ !

 「・・・『物音』。」

 「別に見てても構いやしないが・・・入ってくるなら、一つ条件があるぜ。」

物音のほうに首を向けて、言葉をかける。

 「『手は洗え』だ。消毒もな。」

周囲に目をやると、キッチンの入り口に洗面台、消毒用アルコールが配置されているのがわかるだろう。

465赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 13:46:59
>>464

「気付かれてしまったか・・・・
 すまない、盗み見をするつもりはなかった」


物陰に隠れたまま、応える
その声は落ち着いた口調の割に甲高く、女の声のようだ

「手は、洗ってこよう
 しかし、少し意外だな、君のような男子でもその辺りは気になるのか」

偏見に満ちた受け答えをしながらも、
指示には従い、おとなしく手を洗うこととした

466村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 16:17:15
>>465
 「メシが不味くなるのだけはごめんこうむるというだけの話だ。
 こういう血の気の少ない食材で当たると、概ねひどい目に遭うと相場が決まってる。
 ふふ…まぁ、滅多にあることじゃないが。」

あらかた剥き終えたのか小刀を置き、
ホタテを『貝柱』と『その他の部位』により分け始めた。

 「『紐と肝』は後で甘辛く煮つけて食うとして…今日の本命は『貝柱』だ。
 そうだな…半分を昆布締めで、もう半分を『ユッケ風のタレ』に絡めて『ホタテ丼』で食うとするか…」

上機嫌のまま、作業を進める。
どうやらこの後の献立も決まっているらしかった。

467赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 18:57:12
>>466

「器用なものだな・・・・これはまとめて調理してはいけないのか?」

手洗いを終え、キッチンの中に顔を出す
中学生くらいの少女だ・・・・背はいくらか高いが、顔つきにあどけなさが残る
学年を示す校章は中学二年生のものだが、着用している中等部の制服は新品のように新しい

「わざわざバラバラにするのは面倒だし、
 腹に入ればだいたい同じなのではないか?」

そんな彼女は、食を蔑ろにするような発言しながら、村田の手元を見ている

468村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 19:59:42
>>467
 「その辺は気分次第だ。『M県南三陸産の活けホタテ』。
  良いものはどう食っても美味いが…今日は『いいこと』があった祝いだからな。
 多少面倒でも、手をかけて美味いものを食いたい気分の時はある。」

取り外した紐と肝から、さらに食べない部位…『ウロ』

469村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 20:02:51

>>467
 「その辺は気分次第だ。『M県南三陸産の活けホタテ』。
 良いものはどう食っても美味いが…今日は『いいこと』があった祝いだからな。
 多少面倒でも、手をかけて美味いものを食いたい気分の時はある。」

取り外した紐と肝から、さらに食べない部位…『ウロ』を取り外していく。
この部分は悪くなりやすく、当たると酷い目にあう。

 「…見ねえ顔だ。もっとも、おれもその辺の連中と親交があるわけじゃ無いが。」

470赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 22:05:31
>>469

「そうか、この料理は祝いの品であったか
 うん、祝いの席には特別なモノを食べるものだ」

在りし日の事を思い出す
兄がいた頃はちょっとしたお祝いがとても嬉しかったものだ

「・・・気づいたか?
 ああ、私は今月から清月学園に転校してきた者だ
 名を赤月ナカレという」

6月と言う時期、転校してくるにしてはだいぶ時期が外れている

「そうか、君は高等部の生徒か
 そうなると、『先輩』という言葉を使うのが妥当なのだろうか?」

471村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 23:02:05
>>470
「よしてくれ。そんな上等な人間じゃない。
 おれは『村田』だ。ま、今後何処かしらで会うこともあろうさ。」

喋りながらも手は止まらない。
小刀で取り分けた貝柱を4等分に切り付け、酒をかけて馴染ませる。

 「珍しい名前だな。ハーフとか、そんな感じだ。」

472赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 23:20:48
>>471

「なるほど、先輩と言う言葉は適当でなければ無理に使う必要はないのか
 では、君の事は村田と呼ぶ事にしよう」

「私の名前は、兄がつけてくれたものだ
 名前の由来はわからないが、結構気に入っているよ」

正直に言えば、名前の由来はわからない、といった方が正しい
物心ついた頃には親はなく、親代わりの兄からそう呼ばれていた
だから、実際の所、これが本当の名前なのかも、自分が日本人なのかもわからない

(『後見人』からはこの名前にあった戸籍も用意してもらっているが・・・
 考えてみれば、彼も随分と謎の存在だな)

そんな事を思っていると、村田の料理が完成に近づいてきたようだ

  ぐぅ〜〜〜〜〜〜・・・

転校初日で環境に慣れるのに疲れたせいかお腹が盛大に鳴る

473村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 23:44:53
>>472
 「ハラ減ってんのか・・・ま、一人分作るのも、二人分作るのも大して変わりはしない。
 『昆布締め』は後の楽しみに取っておくとするか。」

手を止めて小刀をまな板に置くと、冷蔵庫へ向かって中身を漁り・・・
カウンター式の食卓を指さす。

 「15分待て。おとなしく座ってろ。」

――――――――――― 15分後 ―――――――――

 「まぁ喰え。味は保証する。」

しばしのち、『赤月』の前に料理が差し出される。
炊きたての白米と・・・『揚げ物』だ。

◆今日の献立
 ・ホタテの貝柱のフライ定食(赤月のみ)
 ・ホタテ貝柱と紐のユッケ丼(村田のみ)

474赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 23:57:52
>>473

「そうだな、まあこの辺はコンビニエンスストアも近いし、
 ちょっと走って行けば・・・・む?」

当初、村田が何をしようとしているのか、理解が及ばなかった
しかし、時間が経過するにつれ、美味しそうな匂いがあがりはじめると
村田の狙いが理解できた

「ゴクリ・・・・ これを食べていいのか?
 し、しかし、私の所持金はそれ程多くはない、後で金を払えと言われても払えないぞ!」

純粋な好意から食事を作ってもらった経験は、残念ながら乏しい
来たばかりの土地だという事もあり、不安が顔に上がる

475村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/05(土) 00:21:39
>>474
 「これだけあってもおれだけじゃ食い切らない。
 朝市から仕入れると美味くて安いのはいいが、一人ぶんの量というわけにはいかないからな。
 斑鳩や鉄、小林あたりに押し付けてもよかったが、せっかくだ。」

隣に座って、どんぶりに向かって手を合わせ、食べ始める。

 「んん。初夏のホタテは『貝柱』が特に美味い。
 歯応え、甘味、大きさ・・・冬のホタテでもかなわないだろうよ。」

476赤月『サクソン』:2021/06/05(土) 00:37:40
>>475

「・・・・ありがとう
 それでは、遠慮なくいただこう」

サクサクとした衣の中にプリプリの貝柱が身を潜める
 
   「熱っ」

揚げたてのフライだ
時折、予想外に熱い部分に舌が触れてしまうが、
口を丸く開け、外気で熱を冷ましながら、食を進めていく

      「はぐっ」

その次は白米だ
箸を使った食事にまだ慣れないため、フォークで米を掬い取る

「美味しい・・・・ こんなに美味しいものを食べたのは初めてだ
 君は実は凄い料理人なのではないか?」

477村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/05(土) 01:04:12
>>476
 「素材がよけりゃ、美味いものを作るのは簡単だ。
 ひとえに第一次産業を営む皆々様の努力の結果を、こうしていただいているに過ぎない。
 実際のところ、家庭料理の味なんてのは素材が8割だ。」

甘辛いコチュジャンベースのたれをかけた貝柱丼をかきこむ。
強い甘味としっかりとした歯ごたえ。活けものならではの新鮮さ。えぐみのかけらも感じない。

 「別に料理人を見下すわけじゃないが、本当に偉大なのは農家、漁師、畜産家・・・
 そういう人たちだってことだ。とても真似できることじゃねぇ。」

もう食べ終わったのか、箸をおいて手を合わせた。

478赤月『サクソン』:2021/06/05(土) 01:27:06
>>477

「そういうものなのか・・・」

過去の食生活を振り返ってみると、素材に拘った事など今までなかった
食事は常に兄が用意した加工食品であったし、
そもそも、常にキッチンがあるとも限らなかったため、料理などほとんどやってこなかった

「それならば、君はそういった人達の代弁者だな
 素材の声を聴いて、私にこうして伝えてくれたのだから」

「だから、私も素直に言おう、ご馳走様、美味しかったよ」

これはこの国に来てから使うようになった言葉の一つだ
食事に対する感謝の言葉・・・・食事を誰かと一緒にするのも久しぶりだ

「『目的』を果たすために来た地なのだが、
 思ってた以上に『好き』になれそうだ・・・・それではな」

そういうと、少女はキッチンを離れて部屋へと帰っていく
真新しい家具を置いたばかりの自室へ・・・


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