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【感想や雑談等の】プリキュアディケイド【世界か】ネガのスレ

1ふたりは名無しさん★:2011/01/16(日) 09:24:02 ID:???0
ここはこの
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/1261/1277301414/
プリキュアディケイドスレのネガのスレ

プリキュアディケイドスレのSSの感想や雑談等を自由に語るスレです。

作家さん達も是非ご利用下さい

152241:2011/06/12(日) 00:43:17 ID:WXaFaWU.0
実を言えば、ほむらは『魔法少女としては最弱』である。
普通の魔法少女ならば、変身をしただけで常人をはるかに超えるパワーと身体能力を持つ。
だが、ほむらにはそれが無い。常人よりは間違いなく強いが、魔法少女としては最低ランクの強化しかできない。
武器も魔法では作り出せず、自衛隊やアメリカ軍基地から盗んできた軍用兵器に魔力を付加して強化し使用している。
そんな彼女が、最強クラスのベテラン魔法少女でいる理由はひとえに時間操作という特殊能力のおかげだ。
強力すぎる時間操作能力、そして長い戦闘経験からの判断力が彼女を最強の一角へと押し上げている。
本来肉体強化などに使うリソースの全てを、特殊能力に振り分けた極特化型魔法少女…それがほむらだった。
だが…前述したように彼女の魔法少女としての戦闘能力は、時間操作に依存している。
その時間操作の意味をなさないものには、とことん相性が悪い。
例えば人間が時間を止められたとして、素手でコンクリートの壁を破壊できるだろうか?
どんなに時間を止めても鎖で縛られた人間が、鎖を引きちぎることができるだろうか?
答えは否である。
そう、時間停止はあくまで時間停止でしかない。
どんなに停止した時間の中で攻撃を叩き込めても、攻撃が効かないなら意味はないし、拘束されれば振りほどけない。
以上の理由により、現在ほむらは最大の危機に立たされていた。
「…しくじった。 まさかこんな強力な魔女がこのタイミングで出てくるなんて…。
 RPGを持ってくるべきだったわ」
まどかの監視だけのつもりだったため、強力な対戦車ロケット砲などの装備を置いてきたことを今さらながらにほむらは悔やんだ。
だが悔やんでも仕方ない。今はこの状況から何とか脱出しなければならない。
足をとられたほむらに、魔女から数え切れない鎖が放たれる。
今度の鎖は先がナイフのように尖った矢じりのようなものだ。
あんなものをまともに受けるわけにはいかないが、足をとられていては避けようもない。
「ちぃ!?」
ほむらは舌打ちすると、盾からショットガンを取り出し迫りくる鎖に散弾を連射する。
「駄目! 落としきれない!?」
空中で叩き落とされる鎖だが、数が多すぎて対処しきれない。
ほむらは咄嗟に、左腕を抱えるようにして庇う。
魔法少女は、魂の結晶であるソウルジェムが砕けない限り不死身だ。時間をかけ魔力で回復させれば欠損した身体も修復することができる。
ほむらのソウルジェムは左手の甲に装着されている。それを守るため、ほむらは左手を抱え込み衝撃に備えた。
だが、そこに声が響く。

153241:2011/06/12(日) 00:43:49 ID:WXaFaWU.0
「まったく…ダメージ覚悟なんて痛々しい戦い方ね」
呆れたようなその声と共に、どこからともなく白い円盤のようなものが高速で飛来した。
その白い円盤はまるで回転ノコギリのように飛来すると、ほむらに迫る鎖と、ほむらを拘束していた鎖を切断する。
「これは…」
そして、ほむらの前に降り立つ白い影。
金の髪の、冷たい目をした少女だった。
少女が手を差し出すと、鎖を砕いた白い円盤がその手に収まる。
白い円盤に見えたものは帽子だった。
「戦いは、もっと優雅に、よ…」
その帽子をかぶり、ほむらに向かって一礼をする少女。
その様子は舞台の踊り子のようだった。
「あなたは…魔法少女なの?」
そう聞きながらも、ほむらにはそうでないことがなんとなく理解できていた。
纏う雰囲気が違う。おそらく、士子と同質の何者かであろうとほむらは推測する。
「いいえ。 士子と同じ、別の世界からの来訪者。
 そうね…『アップル』とでも名乗っておきましょうか…」
そう言いながらも、まるで舞うような動きで迫りくる鎖を叩き落としていく。
「士子と同じ…『プリキュア』とかいう存在なの?」
その言葉に、アップルと名乗った少女は肩をすくめる。
「『プリキュア』ね…私にとっては最も嫌いな言葉だわ。
 まぁ、今回は士子の話に乗ってここまで来たけど、基本的にはただの傍観者よ。
 ちょっと、頼まれごとを果たしに来ただけ…」
そう言って再び帽子を投げつけるアップル。
帽子はまるで意思を持つかのように飛び、魔女をけん制する。
そんななか、アップルはほむらに向き直った。
「あなたに渡すものがあるわ。 受け取りなさい」
「これは…何?」
渡されたものは数枚のカードだった。全て何かしらの機械的な機器が描かれている。
「お節介な、『世界の破壊者』様からのプレゼントよ。
 あなたの魔力を込めれば、起動するわ」
その時、魔女が帽子のけん制を振り切ってほむらたちに向かう。
それを見たほむらは、咄嗟にカードの一枚に魔力を送り込んだ。

154241:2011/06/12(日) 00:44:14 ID:WXaFaWU.0
「!?」
光と共に、カードが形を変えほむらの手に収まる。
それは特殊な作りの大口径ミニガンだ。迫る魔女に照準を定め、トリガーを引く。
世界を引き裂くような轟音と共に放たれた弾丸は、軽機関銃と手榴弾の猛攻に傷一つつかなかった魔女を穿つ。
「なんなのこの威力は!? 魔力の付加すらしていないのに!!」
あまりの威力に、ほむらは驚きの声を上げた。
やがてハチの巣になった魔女はバラバラと消滅していくと、結界が消え去り通常の空間に戻っていく。
「お見事」
アップルはグリーフシードを拾い上げ、ほむらへと投げてよこした。
「…礼をいうわ」
「別に。 私はただそれをあんたに渡すのを頼まれただけよ」
そう言ってアップルは背中を向ける。
「この『世界』の動向は今、多くの者たちが注目しているわ。
 せいぜいがんばることね」
そう言うと、アップルはまるで最初からそこにいなかったかのようにスゥっと消え去った。
「何だったのかしら、彼女は…?」
今までのループにない出来事の連続に、もはやほむらは驚くという常識を捨てていた。
一種の逃避なのかもしれない。
「多くのものが動向を注目している?
 …裏で何かが起こっているようね」
そう思案しようとするが、ほむらは頭を振り思考を中断した。
情報が少なすぎる。この状態で余計な心配をしても、害になるだけだ。
「どこの誰が、どんな思惑かは知らない。
 でも…この力、有効に使わせてもらうわ」
ほむらは腕の中の数枚のカードをギュッと握りしめる。
いましがた自分が使ったものが、どんな代物なのかほむらは知らない。
それは天使に抗うため、人が作った科学の牙。
人を守るため、神にすら抗う科学の戦士の銃。
ソレの名は『GX-05ケルベロス』という。
そして…それすら超える代物が今その腕の中にあることを、ほむらは今は知る由もなかった。


〜〜〜〜〜〜

155241:2011/06/12(日) 00:44:40 ID:WXaFaWU.0
見滝原を見下ろす建設中の高層ビル、そこに一人の男の姿があった。
その顔は薄く笑っているようで、しかし油断が無い。
どことなく、獲物を探す野生の動物のような気配を醸し出す男だ。
そんな男の後ろに、また一人の男が現れる。
こちらはどこか皮肉げな顔をした男だ。首から下げたトイカメラがよく目立つ男である。
「またこの世界のお宝でも探してるのか?」
その言葉に町を眺めていた男は答える。
「まさか。 さすがにこの世界のお宝は諦めたよ」
「…どういう心境の変化だ? お前らしくない」
カメラを下げた男がうろんげに尋ねる。
「この世界のお宝は、『ソウルジェム』だ」
「…なるほど、それを盗んだら怪盗じゃなくて立派な誘拐犯だな」
「僕としてはそれでも構わないんだけどね…。
この世界のお宝は僕が持つより、彼女たち一人一人が持っていたほうが輝く…だから諦めたのさ」
「まぁ、人の命の輝きは本人が持ってこそだな」
カメラの男は納得したように頷くと話を続けた。
「それよりこっちを手伝え」
「そんなにマズいのかい?」
「ああ、マズい。 この『世界』の歪みの影響が色んなところで出ている。
 特にイマジンの連中がそこらじゅうで悪さをしててな。色々あって『ライダーが悪の手先になった世界』ができた。
 あの『世界』を救うにはライダー全ての力が必要だ。
 光の巨人たちやシンケンジャーたちレジェンド戦隊たち、それにプリキュアも宇宙狭しと異変解決に飛びまわってるんだ。
 お前だけさぼらせないぞ」
「わかってるさ」
そう言って男は立ち上がる。
「でも、肝心なこの『世界』はいいのかい?」
「大丈夫だ。 俺の分身みたいな『世界の破壊者』さんが頑張るみたいだからな。
 それに、使えそうなカードは何枚か渡した。あとは自分たちの力で頑張ってもらうさ。この『世界』を守るのはあくまでもこの『世界』の人間であるべき、あくまで手を貸すだけ…それが今回の件でのルールだ。
 何かあるたびに頼られても困るんでな。いつまでもガキの面倒は見きれないぜ」
そう言ってカメラの男は皮肉気に笑う。
「それにしても彼女…アップルはよく協力する気になったね。
 僕の記憶では、彼女は『プリキュア』が死ぬほど嫌いだったはずだけど」
その言葉に、カメラの男はニヤリと笑いながら答えた。
「あれはな…いわゆるツンデレってやつだ。
 プリキュアのことを死ぬほど嫌っているし、敵対だってしている。
 でも、根っこは同じなんだよ。夢と希望で人の笑顔を守る、って根っこはな。
 ただ、その役目をプリキュアに取って代わられたから恨んでるだけだ。
 拗ねてるだけのガキなんだよ」
「そういうものかなぁ?」
「そういうもんだ、ガキってのはな。
 だが、実力は確かだ。 『世界の破壊者』とあいつにこの世界の手助けは任せられるくらいにはな」
そう言ってカメラの男が手を振り上げると、目の前に灰色のオーロラのようなものが発生した。
「ほら、さっさといくぞ海東!」
「せかさないでくれたまえ、ナマコを食べられない門矢士くん」
二人の男は、灰色のオーロラをくぐり、違う世界へと向かった。


〜〜〜〜〜〜

156241:2011/06/12(日) 00:45:27 ID:WXaFaWU.0
ほむらと合流を果たした士子と杏子。
「あんたが士子の仲間かい? あたしは…」
「知っているわ、佐倉杏子。 暁美ほむら、あなたと同じく魔法少女よ」
「…なんだか先回りされてるみたいで、変な感じだ。よろしく、同業者さん。
 くうかい?」
「いただくわ」
そう言って、杏子が握手の変わりに差し出したうまい棒をほむらは受け取った。
「で、どんな秘密を教えてくれるんだい?」
「そうね…」
そして、ほむらはソウルジェムの秘密について語る。
「この石っころがあたしらの本体? あたしの身体はもうゾンビみたいなもん?
 そんなバカな話、信じられるかよ」
「そう思うのも無理はないわ。でもこれが真実よ…」
「…」
杏子は静かに何かを思案している。
その間に、士子はほむらに耳打ちした。
(ねぇ、魔女化やキュゥべえの企みについては話さないの?)
(全てを一気に話しても混乱が大きくなるだけよ。今はそのことを話すにはまだ早すぎる)
(…それもそうね)
そんな風に士子たちが小声で話しているうちに、杏子は考えがまとまったようだ。
杏子が口を開く。
「あたしは長いこと一人でやってきたから、人を見る目には自信がある。
 そのあたしから見て、お前らの目はとても嘘を言ってるようには見えない。
 でも…このことはそう簡単には信じられない。
 お前らの言ってることが本当だって証拠はあるのか?」
「当然の反応ね…いいわ、証拠を見せてあげる。
 士子、これを」
予想通りの反応に、ほむらは髪を掻きあげると自分のソウルジェムを士子に渡した。

157241:2011/06/12(日) 00:45:54 ID:WXaFaWU.0
「さっき話した通り、ソウルジェムが肉体を操れる限界はおよそ100メートル…士子、ちょっと向こうの自販機で飲み物でも買って来てくれないかしら?」
「私をパシリに使うなんて、いい度胸してるわ」
そう言ってため息をつくと、士子が自販機へと歩きはじめる。
それを見ながら、杏子はほむらへと問い詰めた。
「おい、テメェどういうつもりだ。
 お前の言ってることが本当なら、お前は…」
「ええ、死ぬわね」
「怖く…ねぇのかよ?」
「…怖いわよ。
 ソウルジェムが戻ってくれば生き返れるって分かっていても、もしかしたらもう目覚めないかもしれないっていうのは、文字通り死ぬほど怖いわ」
「なら、なんでそんなことが出来るんだよ!?」
訳が分からない苛立ちに、杏子が叫ぶ。その言葉に、ほむらは静かに答えた。
「あなたに信じてもらうため、あなたに仲間になってもらうためよ。
 あなたを死なせたくない。あなたと一緒に生き残りたい。
 だから、お願い…私たちの仲間になって。
 そして…一緒に戦って。
 お願い…杏…子…」
そこまで言ったほむらから、ガクンと、まるで電池の切れたおもちゃのように唐突に力が抜ける。
「お、おい!?」
慌てて支える杏子だが、すぐにその目は驚愕で見開かれた。
瞳孔の開いた瞳、呼吸の音がない口、そして心臓の鼓動が聞こえない胸…そのすべてが『死』という現実を表していた。
イタズラなどで何とかなるものではない。
今しがたまで言葉を交わしていたほむらは、なんの原因もなく、唐突に死んでいた。
それは、ほむらの言葉が真実だったという証拠である。
「…まったく、何なんだろうねこいつら。
 以前どっかであったことあるのかな」
誰ともなく杏子は呟く。
自分と互角にやり合った正体不明の士子、そして自分を死なせたくないとこんなことまでやってのけるほむら。
この二人が何を想い、何をやるのか見届けたい…そんな気持ちが杏子の中で膨らむ。
だが…
「ちょいと…考えないとね」
ほむらの身体を抱きかかえながらそう呟くと、杏子はポケットからチョコバットを取り出し、齧りついた。


〜〜〜〜〜〜

158241:2011/06/12(日) 00:46:16 ID:WXaFaWU.0
「…お前の言ってたこと、全部信じるよ。
 私ら魔法少女は全員、キュゥべえの野郎の契約詐欺に騙されてたってわけか」
蘇生したほむらを前に、杏子が吐き捨てるように言う。
「なら、私たちの仲間に…」
そう言葉を続けたほむらを、杏子は手で制した。
「…悪いんだが、そいつはちょっと待ってくれないか」
「…理由は聞いてもいいかしら?」
「…ちょっと気持ちに整理をつけたいんだ。
 あたしもあんたたち二人が何をやるのか見届けたい。
 だから3日でいい、少し…時間をくれないかい?」
「…わかったわ」
杏子の神妙な様子に、ほむらはそれ以上この場でせかすようなことは避けた。
「3日後、この場所で会いましょう。
 いい返事を期待しているわ」
「ああ…」
「…」
そう言って帰っていく杏子の後ろ姿をじっと見つめる士子は、杏子が深い悩みを抱えていることを感じ取っていた…。


〜〜〜〜〜〜

159241:2011/06/12(日) 00:46:46 ID:WXaFaWU.0
「…」
翌日、再び隣町にやってきた士子は、昼間の公園のベンチに座ってぼうっとしている杏子を見つけた。
「やぁ」
「…ああ、士子か。 今日は何の用だい?」
「別に。 暇だから様子を見に来ただけよ」
「平日なんだから学校にでも行けよ」
「その言葉、そっくりお返しするわ」
「ははっ、それもそうだ」
そう言って士子と杏子はお互いに笑い合う。
その時だ。
「キョーコ、このおねえちゃんだれ?」
舌足らずな女の子の声に士子が振り向くと、そこには一人の少女が立っていた。
年齢は明らかに十に届いていない、幼い少女だ。
そんな少女が『ほえっ』とでも擬音のつきそうな、可愛いはてな顔で立っている。
「うわ、何この可愛い子!」
「ああ、『千歳ゆま』っていうんだ。 ちょっと事情があって、私が面倒みてる」
士子の黄色い声に、杏子が答える。
「こいつは門矢士子。 昨日話した、私と戦った魔法少女だ」
「私、魔法少女じゃないんだけど?」
「いいだろ、同じようなモンだ」
冷静にツッコミを入れる士子に、杏子は大仰に肩を竦めた。
「キョーコと戦った!?」
それを聞いてからのゆまの反応は早かった。
きゅっ、と握りしめた可愛らしい小さな手を精いっぱいに伸ばす。
そして…
「えーいっ!!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
白昼の公園に、士子の悲鳴が響いた。
戦いの中でもないであろう大きな悲鳴を上げながら、士子がスカートを押さえる。
「水色のストライプ、か。 可愛いのはいてるじゃん」
「なっ、なっ…!!」
ニヤニヤと意地悪く笑いながら言う杏子に、士子は羞恥で真っ赤になりながら何かを言おうとしたが声が出ない。
ゆまはあろう事か、士子に対してスカートめくりという攻撃を敢行していた。
一撃で士子にまれにみる大損害を与えたゆまは、そのまま士子に詰め寄る。

160241:2011/06/12(日) 00:47:17 ID:WXaFaWU.0
「キョーコは悪い魔法少女じゃないよ! キョーコに何かするってゆうなら、ゆまがやっつけてやる!!」
「ちょ、ちょっと落ち着いてゆまちゃん。
 って、杏子! 笑ってないで何とかしなさいよ!!」
ゆまの勢いにさすがの士子もたじたじだ。
そんな様子を杏子は肩を震わせながら、笑いを堪えている。
「杏子!!」
「わかった、わかった。
 ゆま、こいつとは仲直りしたんだ。 もう戦わないよ」
「ほんと?」
「ああ、ほんとだ。 心配してくれてありがとな。
 でも、しっかり士子には謝るんだぞ」
そう言ってゆまの頭を優しくなでる杏子。
その言葉に従って、ゆまはぺこりと士子に頭を下げた。
「ごめんなさい、おねえちゃん」
「いいのよ、ただの勘違いなんだし…」
「そうそう、可愛い水色ストライプを晒したからって、そう怒るなよ」
「…死にたいの、あんた」
士子は笑いながら肩を叩いてくる杏子をジト目でにらんだ後、ため息をつくとゆまの頭を撫でた。
子供特有の柔らかい髪の感触に、士子の顔がついほころぶ。
だが…
「…!?」
士子の顔に戦慄が走りこわばる。
その様子に気付いた杏子は、何とも言えない顔でゆまに話しかけた。
「ゆま、あたしはこいつとちょっと話がある。
 しばらく一人で遊んでてくれ」
「うん!」
杏子の言葉に素直に従って、ゆまは公園へと走っていった。
後に残されたのは、何ともこわばった顔の士子と杏子の二人。
「…まぁ、座れよ。
 ちょっと話をしようぜ」
「ええ」
自分の隣をぽんぽんと叩き促す杏子に従って、士子はベンチに腰掛けた。
そしてポケットからトッポを取り出し、封を切る。
「くうかい? なんてね」
「ああ、もらうよ」
杏子の口癖を真似ておどける士子に苦笑し、杏子はトッポを一本齧った。


〜〜〜〜〜〜

161241:2011/06/12(日) 00:47:52 ID:WXaFaWU.0
「あたしが昨日少し時間をくれって言った理由は、ゆまのことを考える時間が欲しかったからなんだよ」
「でしょうね。 今の様子を見てればなんとなくわかるわ」
「あいつは魔女に襲われてるところを、あたしが助けた。
 両親はその時魔女に殺されちまって行くあてもない。
 だからあたしが面倒みてやってるんだ。ゆまが一人で生きていける術を身につけるまでな…」
ぽつりぽつりと話しだす杏子。
「あの子のことで悩んでるっていうと…まさかと思うけど、あの子も…」
「…ああ、魔法少女だ」
士子の言葉に、杏子は頷いた。
「あたしと行動するようになってから、ゆまには魔法少女のことも魔女のことも教えてやった。
 そうしたら『魔法少女になりたい』とか言いだしてね。
 最悪なことに魔法少女としての素質もあったらしくて、キュゥべえの野郎から魔法少女にならないかって何度も勧誘を受けてたんだ。
 でも、そのたびにあたしは『魔法少女には絶対なるな』って強く言って聞かせてたんだよ…」
「それじゃ、なんであの子は魔法少女に?」
「あたしがさ…二つほどデカいヘマをしちまったのさ…」
士子の言葉に、杏子は自嘲気味に答える。

162241:2011/06/12(日) 00:48:20 ID:WXaFaWU.0
「お前もさっき気付いたんだろ? ゆまのこと…」
「…ええ」
士子は先程のゆまの頭を撫でていた時のことを思い出す。
可愛い少女のおでこ…髪で隠れる生え際の辺りに、不自然な傷をいくつも見つけていた。
丸い火傷の跡…おそらくあれは…。
「お察しの通り、タバコの跡だ。
 実の娘に根性焼きとはね…ほんと、ゴリッパな親だよ、反吐が出そうだ」
吐き捨てるように杏子が言い放つ。
「…ゆまはさ、『役立たず』って言われて親から毎日のように虐待を受けてたんだよ…。
 そのトラウマで『役立たずだと捨てられる』って、強迫観念を持ってたんだ。
 あたしはそれに気付いてやれなかった。
 あたしが再三『魔法少女になるな』って言ってるのを、『役に立たないから、なるな』って言ってるように思ったんだよ。
 これが、あたしの一つ目のヘマ」
「…もう一つは?」
「もう一つは単純。 魔女との戦いで油断してヘマしたってだけ。
 両手両足切り落とされて、『こりゃ死んだ』って諦めた次の瞬間、切られたはずの両手両足が元に戻ってたんだ。
 魔女の野郎をぶっ殺してなんで助かったんだろうって考えてたらさ…魔法少女になったゆまがニコニコ笑いながらあたしのところに走ってきたんだ。
 すぐ分かったよ…ゆまがあたしを助けるために魔法少女になったってのはね」
その時の光景を思い出しているのか、何とも言えない表情で杏子は目を伏せる。
士子も杏子の様子を前にして声をかけれない。
そんな中、杏子は言葉を続ける。
「あたしは…魔法は自分のためだけに使うべきだ、って思ってる。
 自分のためだけに魔法を使えば、それでどんな結果になっても自業自得だ。
 でも、他人のために魔法を使っても、悪い結果になれば必ず後悔して誰かを憎んじまう。
 だからあたしは他人のためには戦わない。自分の利益のためだけに戦う。
 でも…そんなあたしがゆまを『あたしのため』に、他人のために魔法少女にしたんだ」
頭を抱えるように語る杏子。
「魔法少女は命懸けだ。
 同じ命を懸けるなら、真っ直ぐ生きることに懸けたほうがいいに決まってる。
 あたしだってそう思う。
 それをあたしはゆまを魔法少女に引きずりこんで、あげく魔法少女は全員ゾンビ同然…。
 あたしはいいんだ、魔法少女として戦うことで覚悟もしてたし、今さら後悔はない。
 でもゆまは違う。 あいつはそんな覚悟も、人生を選ぶこともできる歳じゃない。
 キュゥべえの野郎の口車に乗せられて、言われるままあたしを助けようと魔法少女になっただけだ。
 そんなあの子に…あたしは何て言って何をしてやればいいんだよ…」
絞り出すように語るその姿は、まるで懺悔をする罪人のようだった…。


〜〜〜〜〜〜

163241:2011/06/12(日) 00:48:50 ID:WXaFaWU.0
公園の土管の中で遊んでいたゆまは、世界がぐにゃりと歪んだように感じた。
「あれれ?」
しばらくして、立ちくらみだということに気づいた。
すぐに立ちくらみはおさまり、世界はいつも通りの姿に戻る。
最近、こんな出来事が多くなってきた気がするが、幼いゆまにはその理由はわからない。
杏子に相談するつもりも、ゆまには無い。
何かの病気だったら『役立たず』になる。そうしたら杏子に捨てられるかも…トラウマと子供特有の妙な頑固さが絶妙に混ざり合い、杏子に相談するという考えをゆまから奪い取っていた。
「まぁいいや」
そう言うと、ゆまはポケットの中のものを取り出した。
それは4つのグリーフシードだ。杏子がゆまに使うようにと渡していた代物である。
だが…そのどれにも使用した形跡は無かった。
「えへへ…グリーフシード、もっと貯めてキョーコにあげたら、キョーコ喜んでくれるかな?
 ゆまを『役に立った』って言って撫でてくれるかな?」
夢想するように薄く笑うゆま。
幼い少女は、それが悲劇へ向かう道とは気付かない。
ただ大好きな杏子に褒めてもらいたいという、子供らしく純粋で、それでいて危うい想い。
ゆまのポケットの中で、黒く濁ったソウルジェムから、ゆっくりと光が失われていった…。


〜〜〜〜〜〜

164241:2011/06/12(日) 00:49:20 ID:WXaFaWU.0
爆炎とともに魔女が消え去り、空間が元の現実世界のものと戻っていく。
おどろおどろしい魔女の結界が消えていくのを確認した杏子が変身を解きながら、傍らの
士子に話しかけた。
「悪いな、魔女退治手伝ってもらっちまって」
「いいのよ、何となくよ」
グリーフシードを杏子に渡しながら、士子が返す。
そんな中、杏子は早速ポケットからチュッパチャプスを取り出すと、それを舐めはじめた。
「前から思ってたけど、あんた太るわよ」
「うっせぇ、魔女退治で運動してるから太らねぇんだよ」
杏子の言葉につい苦笑が漏れる。
「それにしてもチマチマした攻撃が得意な魔女だったな。 まぁ、楽勝だったけど」
「ええ、これもゆまちゃんのおかげね」
そう言う士子の視線の先には、猫耳の魔法少女姿から変身を解くゆまの姿があった。
いましがた戦ったのは虫のような魔女だった。
身体を細かく分散し、少しずつダメージを与え続けるという戦い方をするいやらしい魔女で、本来ならば強敵だっただろうことは想像に難くない。
そんな魔女相手に士子と杏子は傷一つ負っていなかった。
その理由は二人の実力というものもあるが、それ以上にゆまの存在が大きい。
死の淵に陥った杏子を助けるために願い、魔法少女となったゆまの特殊能力は『治癒能力』である。
それも遠距離にいる相手の、四肢切断クラスの傷を一瞬の間に完治させるほど強力なものだ。
その力を発揮し、ゆまが二人を回復し続けたおかげで、二人は傷ひとつ負わずに立っている。
「でも…ゆまちゃんの魔力は大丈夫なの?」
眉をひそめながら士子当然のことを聞いてくる。
「大丈夫、あたしより多くのグリーフシードを渡してるんだ。 魔力は十分なずだよ。
 なぁ、ゆま」
「…」
杏子が振り返りながらゆまに問うが、ゆまからの返事が無い。
「ゆま?」
いぶかしみながら、再び杏子が問うがゆまからの反応はない。
俯き加減でその顔は分からないが、様子がおかしいことだけは確かだった。

165241:2011/06/12(日) 00:49:48 ID:WXaFaWU.0
「おい、ゆま? どうしたんだ?」
「…キョーコ、キョーコはグリーフシードあるとうれしい?」
「ん? そりゃあ、あれが無いと思いっきり魔法は使えなくなるし、なるべく多く欲しいさ」
ゆまの質問の意図は分からない杏子だが、常日頃から思っていることを口にする。
それを聞いたゆまは顔を上げた。
「…よかったぁ」
そう言って笑うゆまだが、その視線はどこか虚ろだ。
それに気付いた士子と杏子は、何かが起きていると身を固くする。
「えへへ…ゆまね、グリーフシード貯めてたんだよ。これ全部キョーコにあげるね」
そういってゆまがポケットから取り出したのはグリーフシードだった。
「それはあたしの渡した…まさか、使ってなかったのかい!?」
「うん…ゆま、いい子だから我慢できるよ。 だからグリーフシード、杏子にあげるね」
そう言って虚ろな目で笑うゆまに、年相応の可愛らしさは微塵もない。
薄い不気味な笑みを貼りつかせた、まるで人形だ。
明らかに精神に何かしらの異常が起こっている。
「ゆま、お前…ソウルジェムは…」
杏子の震える言葉に、ゆまはゆっくりと自身のソウルジェムを取り出した。
すでに真っ黒に濁りきったそれに、緑の清浄な光は灯っていなかった。
「バカ!? ゆま、すぐにグリーフシードを使いな!!」
杏子の怒鳴る声に、ゆまはビクッと肩を震わせる。
そしてゆまはゆっくりと涙を流して叫び始めた。
「なんで? なんで怒るの、キョーコ!?
 ゆま、役に立たなかった!? ゆまのこと嫌いになった!?」
「いや、そんなことは…」
突然のゆまの様子に、杏子は思わずたじろぐ。
「ゆま、キョーコのためだったら何でもやるよ! キョーコの役に立つよ!
 だから、だから…」
ゆまの真っ黒に濁りきったソウルジェムに、ピシピシという音をたてながらヒビが入っていく。
「!? マズい!?」
それを見た士子が駆け出すが、もう…間に合わない。
「ゆまを…ひとりにしないで。 ゆまのこと…愛して」

バリン!

ソウルジェムが砕け、ソウルジェムから黒い霧のようなものが立ち上る。

166241:2011/06/12(日) 00:50:24 ID:WXaFaWU.0
「ゆまぁぁぁぁぁ!!」
倒れ行く小さなゆまの身体を駆け寄った士子と杏子が支えるが、その身体にすでに命の息吹はない。
「ゆ、ゆま…」
震えながらその小さな亡骸を抱きしめる杏子だが、悲しみにくれる暇はなかった。
「なんだこいつは…」
ゆまのソウルジェムを砕き立ち上った黒い霧は一か所に集まり形を成していくと、巨大な犬のような形に変化した。
同時に辺りの景色が異質なものへと変わっていく。
それは杏子の良く知るもの。
それは…
「なんで…なんで魔女が出てくるんだよ!!」
「いいからゆまちゃんを抱えなさい! 早く!!」
訳が分からず叫ぶ杏子に怒鳴るように士子が答え、キュアディケイドへと変身を果たす士子。
それに反応して杏子も魔法少女の姿へと変身を遂げる。
「グゥゥゥゥゥゥ…」
低く唸る犬の魔女はそのまま二人に向かって突進してきた。
「!?」
「はえぇ!?」
慌てて飛び退く士子と杏子。その二人に魔女から黒い触手が伸びる。
「この魔女、強い!」
士子が触手の猛攻を弾きながら焦りの声を上げた。
杏子も右手に持った槍で触手を捌くが、いつものようなキレがない。
本来槍は両手で使う武器だ。左腕がゆまの身体を抱えて使えない以上、いつものような動きはできようはずもない。
それを判断した士子は即座に叫んだ。
「杏子、一旦退くわよ!!」
「最初っからそのつもりだよ! でも、こいつ…早い!!」
「ちぃ!!」
犬の魔女はその姿かたちの通り、とんでもない俊敏性で士子と杏子を責め立てる。
このスピードでは逃げた瞬間、後ろから一撃でこちらがやられてしまう。
かといってこのままという訳にもいかない。
杏子は、腕の中で刻一刻と熱を失っていくゆまの身体に焦燥を募らせる。
一刻を争う事態が進行中であろう今の状態で、魔女の相手など出来ない。

167241:2011/06/12(日) 00:50:48 ID:WXaFaWU.0
「おい士子! 一か八か二人掛りで正面突破だ、このまま直進して魔女に一撃入れてそのまま逃げるぞ!!」
「それしか…ないわね…」
杏子の提案に士子は頷くと拳を握りしめた。
その時だ。
「その必要はないわ」
クールなその声と共に、二人の間にほむらが降り立つ。
「異質な魔力を感じて来てみれば…こんなことになっているなんて…」
「おまえ、いつの間にそこに…」
突如として現れたほむらに目を丸くする杏子だが、ほむらはそれには答えず口早に捲し立てる。
「逃げるわよ。 二人とも私の手をとって」
「え?」
「いいから!!」
ほむらの勢いに押され、杏子がほむらの左手を、士子がほむらの右手をとった。
丁度、ほむらを中心に三人で手を繋いだ状態である。
「いくわよ。 止まれ、世界よ!」
ほむらの言葉と共に左腕の盾が展開し、内部機構の歯車がカチリという音と共に止まる。
ほむらたちを除くすべてがモノトーンのように反転し、世界の全てが静止した。
「これは!?」
「私の魔法、時間停止よ。
 手を絶対離さないで。 手を離したらその瞬間、あなたたちの時間も止まってしまうわ」
そう言って魔女から全力で離れ始める3人。
「おい、暁美ほむら! これは一体どういうことだ!!」
「説明は後でゆっくりしてあげるわ」
「明り! 出口よ!!」
3人はそのまま全力疾走で、光へと飛び込んでいった。


〜〜〜〜〜〜

168241:2011/06/12(日) 00:51:22 ID:WXaFaWU.0
「…魔女があたしら魔法少女のなれの果て?」
「…そうよ。 私たち魔法少女は、グリーフシードの濁りが限界に達した時、魔女になる。
 そして…それこそあいつの、キュゥべえの真の目的よ…」
「…」
公園のベンチに横にしたゆまの小さな手を俯きながら握り、杏子が振り返らず背中越しにほむらから真実を静かに聞く。
「…ごめんなさい。
 一気に全ての真実を教えてもあなたが混乱すると思って、このことはまだ伏せていたの。
 まさかこんなことになるなんて…」
「いいさ、あんたの言う通りそんなこと一気に聞かされてたら、あたしの頭がパンクしてたよ」
目を伏せ、自らを責めるようなほむらに、杏子はそう返した。
「魔女化は魔力消費と精神的なストレスによって進行する。
 この子も恐らく…何かを抱えていたのね」
杏子は無言でゆまの小さな身体を抱きかかえる。
「…元には戻せないのか?」
「無理よ…少なくとも私はその方法を知らない」
「…」
無言で歩きだす杏子。
その背中に、士子もほむらも何も語る言葉を持ってはいなかった。


〜〜〜〜〜〜

169241:2011/06/12(日) 00:51:51 ID:WXaFaWU.0
「…」
暗い部屋に、赤い光が満たされる。
ここは杏子とゆまが使っていたホテルの一室だ。
ベッドにはゆまの小さな身体が横たえられている。
まるで眠っているかのようだが、ゆまの肌は白く、呼吸もない。
赤い光はベッドに横たわるゆまを包むと、真っ白なゆまの肌に赤みが戻っていく。
同時に、呼吸をしているようにゆまの胸が上下し始めた。
肌を触れば、温かさが戻っていることに気付くだろう。
杏子は魔法によって身体の機能を操り、仮死状態を作り上げていたのだ。
だが、所詮は仮死状態。魂が無い以上、ゆまが目を覚ますことは二度とない。
「ゆま…」
事実を理解する杏子は、ギリリと歯を食いしばり、ゆまの名前を呟いた。
その時、ホテルの部屋のドアが開く。
「…」
「…士子、か。 どうしたんだい?」
大きな荷物を持った士子がそこには立っていた。
「必要そうなもの、持ってきたわ」
そう言って士子は手にした荷物をテーブルに置いた。
それは数多くの食べ物だった。
サンドイッチにおにぎり、肉まんにフライドチキンにハンバーガー、その他もろもろ。
片っ端から、という表現がぴったりくるようなバラバラのラインナップだ。
「腹が減っちゃ、戦はできないでしょ?」
その言葉に杏子は苦笑する。
「ほんと、あんたといると調子狂うよ。
 いろいろ先回りされちゃってさ…」
「気持ちが同じだからでしょ?
 私は…諦めたくない。 杏子もそうでしょ?」
「ああ、そうさ。
 完全に駄目だってなるまで、諦めてたまるか」
そう真剣な顔で士子に杏子が答えた。
「それじゃ…」
すうっ、息を吸う二人。
そして、
「「くうかい?」」
同じ言葉で苦笑し合うと、二人だけの晩餐会は始まった。

170241:2011/06/12(日) 00:52:33 ID:WXaFaWU.0
お互いに無言で、食べ物を頬張る。
乙女の食事としては下品に、豪快に食べ物に被りつき次のものに手を伸ばす。
今はこれからすることのために、少しでもエネルギーが必要だった。
どれほどそうしていたころだっただろうか?
「あたしの家は…貧しかった…」
りんごを齧りながら、ゆっくりと杏子がそんな話を始めた。
「あたしの父親は、宗教家だった。
 理想を追い求める人だったよ…宗教にも、今にあった新しい教えが必要だって考えててさ…。
 その理想に従って、所属する宗教団体の教義の枠を外れた教えを説いたため破門されたのさ。
 それからあたしたち一家は、その日の喰い物にも事欠くあり様だった…」
「…」
士子もシャクッと、りんごを齧りながら黙って杏子の生い立ちを聞く。
「あたしは…父が好きだった。
 そんな父が正しい教えを説いていながらも耳を傾ける者がいないことに、あたしは納得がいかなかった。
 そこでキュゥべえと知り合い魔法少女になるかわりになんでも願いを叶えるって話に、あたしは頷いたよ。
 願いの内容は…『みんなが父の話を真面目に聞いてくれますように』…ってね。
 願いはすぐに叶ったよ。
 父の話を聞きに人々がたくさん集まった。全てが平和に終わったって思った…。
 けど…あたしはこう思っちまったのさ。『褒めて欲しい』って…。
 あたしは…魔法のおかげで人が集まったって真実を父に話しちまった…。
 どうなったと思う?」
「…どうなったの?」
「父は深く絶望して、あたしを魔女扱いしたよ。
 そして…父は母と妹を道連れに無理心中しちまった…。あたしだけが…取り残された」
「…」
「あたしは、その時決めたんだ。
 もう、他人のために魔法なんて使わない。自分のためだけに使う…ってね。
 でも…さ…」
そう言って杏子はゆまの亡骸の方を見た。
「ゆまと居て色々…思い出したよ。
 あたし、マンガやアニメの魔法少女に憧れててさ、愛と勇気で奇跡を起こしみんなを幸せにする正義の魔法少女になりたかったんだ。
 なぁ、士子。 『奇跡』ってあると思うか?」
杏子のその問いに、士子は答えた。

171241:2011/06/12(日) 00:53:01 ID:WXaFaWU.0
「『奇跡』なんてね、そこらじゅうに転がってるわ」
りんごをまた一口齧ると士子は話し始めた。
「…お返しに私の話をしてあげよっか?
 私はね、目が覚めたら何も覚えていなかった」
「記憶喪失ってやつか?」
「まぁね」
そう言って肩をすくめる士子。
「目を覚ました私にあったのは、この『プリキュア』という力だけだったわ。
 私は…不安でしょうがなかった。
 記憶は過去、過去は自分が生きた『世界』の確かな証…分からないと思うけど、それが無いって言うのは依るべきものがないということ。
 その心細さは表現できないわね…」
黙ってりんごを齧りながら先を促す杏子。
「私は言われるまま、私の記憶と私の『世界』を探し求めて仲間と一緒に、プリキュアたちに関わり続ける旅に出た。
 でもね…取り戻した過去は、笑えないほど最悪だったわ…」
フッと昔を思い出して士子が笑う。
「私はね、プリキュアに敵対するものが、プリキュアを倒すための計画の部品…人に似せて作られた、人でないものだったわ…」
「人でないもの?」
「人工的に作られたプリキュアを倒すためのもの…言うなれば人造人間ね。
 あんたたち魔法少女は『元』人間かもしれないけど、私は土台っから人外だったってわけよ。
 …こんな話、信じられない?」
「まさか。 あたしらみたいなのがいるんだ、もうどんな話が来たって驚かないよ。
 信じるさ」
そう言って大仰に肩をすくめる杏子に、士子はクスリと笑い話を続けた。
「私は…過去も世界も私にはないと知った時絶望して、全てがどうでも良くなったわ。
 でもね…そんな私に『奇跡』が起こったのよ。
 今まで出会い、絆を結んだ多くのプリキュアたちが言ってくれたのよ。
 『私の世界は確かにある。 私たちと繋がった心と絆、それがその証拠だ』ってね。
 私にとって、その言葉は心の隙間を埋めてくれた、大切な仲間からの『奇跡』よ。
 そして…私は今、こうしてここにいる…」
「まさにマンガの愛と勇気の勝つストーリーだな」
「でしょ。 でもね、それが私には起こった。
 なら…他で起こらない道理はないわ」
「ああ」
茶目っけをきかせ、ウインクしながらそう言う士子に杏子は苦笑した。

172241:2011/06/12(日) 00:53:37 ID:WXaFaWU.0
「じゃあ…行くか」
「ええ!」
そう言って頷き合う2人。その間に、声が響いた。
「…で、いつになったら私に声をかけてくれるのかしら?」
士子と杏子が振り返ると、そこにいたのは何とも呆れた表情のほむらだった。
「お前いつから…?」
「あなたたちがりんご食べ始めたあたりからよ」
「時間止めて後ろに立たないでよ」
「あの話の最中に声かけれるほど、空気が読めないわけではないわ」
士子のぼやきを無視して呆れたようにため息をつき、ほむらは髪を掻き上げる。
そんなほむらに杏子が驚いたように言う。
「もしかして手伝ってくれるっていうのか?」
「何か不都合があるの?」
「いや…お前って、何か大切なものがあって、そのためだったら他のものなんて切り捨てられそうな…そんな『覚悟』をした目をしてる。
 そんなお前がこんな面倒事に首突っ込むなんて思わなくてさ…」
その言葉に、ほむらは苦笑した。
「あなたって鋭いわ。 そう、私には全てを切り捨ててでも守りたいものがある」
でも…、とほむらは続けた。
「本当に全てを切り捨てたら、結局は守りたいものが守れないのよ。
 私は…仲間が欲しい。 これから起こる戦いに、隣に立ってくれる仲間が…。
 その仲間に、杏子になって欲しい。だから、これは利害の一致ということよ。
 それに…そこにいる士子との契約なのよ。
 『協力してもらうかわりに、ハッピーエンドになれる物語にする』っていうね。
 士子の協力を確かなものにするためにも協力させてもらうわ」
その何とも言い訳がましい言い方に士子は苦笑し、小声でほむらに囁く。
(今までのループでも杏子とは結構仲良かったんでしょ?
 素直に『杏子の助けになりたい』って言えばいいのに…この意地っ張り)
(…あなたと行動してて毒されたとはいえ、そうそう簡単に変われないわよ)
(はいはい)
そんなやり取りをする士子とほむらに、杏子は深々と頭を下げる。
「礼を言うよ。 ありがとう」
「勘違いしないで。どうしても不可能と判断したら、私はあの魔女を倒す。
 あなたを死なせるわけにはいかないし、私はそこまで甘くない。
 それだけは…覚えておいて」
「ああ、肝に銘じておくよ」
「さて…じゃあ、行きましょう。
 愛と勇気が勝つ、奇跡を起こすストーリーをやりに!」
士子のその言葉に、ほむらと杏子は頷いた。


〜〜〜〜〜〜

173241:2011/06/12(日) 00:54:09 ID:WXaFaWU.0
「…ここだな。 あの魔女の魔力を感じる」
手にしたソウルジェムの反応を確かめながら、杏子が言った。
そこは何の変哲もない、マンションのエントランスだ。
「何だか、嫌な空気ね…」
どこか重苦しい、肌に纏わりつくような空気を士子は敏感に感じ取って身震いする。
「それにしても…まさかこことはね…」
「? 何か思い当たることでも?」
「ああ。 ここはあたしとゆまが始めて会った場所だ。
 ほら、丁度いま士子がいる辺りにゆまの親の死体が転がってたんだけど…」
「ちょ! そういうのやめなさいよ!」
「あはは、悪い悪い」
「まったく…」
憮然とした表情の士子に、笑いながら謝る杏子。
「あなたたち、お気楽ね…」
その様子にため息をつくと、ほむらが切り出した。
「手筈は分かってるわね?
 私と士子が防いでいる間に、思うようにやってみなさい」
「ああ、分かった」
杏子が頷くのを確認すると、ほむらは魔法少女の姿へと変身する。
それにならい、士子と杏子も変身した。
「今行くぞ、ゆま!」
杏子が槍を振るい、空間を裂く。
現れた魔女の結界への入り口、そこに3人は飛びこんで行った。


〜〜〜〜〜〜

174241:2011/06/12(日) 00:54:46 ID:WXaFaWU.0
手足の生えた動く檻のような使い魔に、様々な動物を模したようなグロテスクな使い魔の群れ。
それはさながら悪趣味な動物園のようだった。
そしてその中央に鎮座する、黒い犬の魔女。変わり果てたゆまの魂だ。
「ゆま!! あたしだ、杏子だ!!
 迎えに来たんだ! 一緒に帰るぞ!!」
大声で呼びかける杏子だが、犬の魔女は士子たちを見つけた途端に飛びかかってきた。
「だりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
気合い一閃、飛び出した士子の拳が犬の魔女の突進を止めた。
「目を瞑って!!」
ほむらの声と共に飛びのいた士子。
それと入れ替わるようにほむらが投げ込んだ閃光手榴弾が炸裂、閃光に目を焼かれた犬の魔女は悲鳴を上げながら距離をとると大きく咆哮した。
その咆哮が合図になったように、周りの使い魔たちが一斉に3人に殺到する。
士子の拳と、ほむらが召喚したケルベロスから吐き出される銃弾が使い魔たちをなぎ倒していく。
「杏子、露払いは任せて呼び続けて!!」
「ああ!!」
士子の言葉に頷いた杏子は、魔女へと近づくと再び呼びかける。
「ゆま! いつからこんなに聞きわけない子になったんだ!!
 さぁ、帰るぞ!!」
「グゥゥゥゥゥゥゥ!!」
唸りと共に繰り出される爪の一撃を、杏子が槍で捌く。
「ゆま、あたしとお前が出会ってからはそんなに長くない。
 始めはただの気まぐれだった。 自分と似た境遇だから何となくだった」
迫りくる攻撃をかわしながら、杏子は魔女に語りかける。
「でも…お前と暮らして、懐かしいものを思い出したんだ。
 一人じゃない食事、一人じゃない夜…誰かが待ってくれている場所、無くしたはずの温かいものをお前はあたしに思い出させてくれたんだ!
 だから…ゆま、あたしと一緒に帰ろう!!」
杏子の魂からの必死の呼びかけ。
「グゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「! ぐぁ!!」
だが、その答えは無数の触手の攻撃だった。
「かはっ…」
「杏子!!」
鋭利な触手は杏子の肩と足を貫き、脇腹を抉る。
「ゆ…ま…」
落ちていく杏子の身体。だが士子が気付いた時には、杏子はほむらと共に士子の隣に降り立っていた。
時間停止を使って、ほむらが杏子を受け止めたのだ。

175241:2011/06/12(日) 00:55:25 ID:WXaFaWU.0
「大丈夫、杏子!?」
「使い魔どもはしばらく任せなさい…」
そう言ってほむらは迫りくる使い魔たちに銃弾をばらまく。
その間に杏子は傷を押さえながら、槍を杖代わりに立ち上がった。
「はは…神様…一度くらい幸せな夢を見させてくれてもいいじゃないか…。
 何だって…こんな悪夢ばっかりみせるんだよ」
そう言って杏子はフッと笑う。
「杏子…」
士子の呼びかけに、杏子は振り返った。
「!?」
その顔を見て、士子は嫌な予感に襲われる。
「…悪かったね、二人とも。
 あたしのバカに付き合わせちまって…」
「あんた…まさか…」
士子の震える声に背を向ける杏子。
「行ってくれ。
 あの子は…あたしが連れていく」
それは死を覚悟した目だ。そんな目で犬の魔女を杏子は見つめた。
だが…

バチン!

使い魔と戦うほむらの銃声、そして使い魔の声…様々な音の鳴り響く戦場で、その音は確かに、はっきりとその場に響いた。
「な、何すんだよ?」
叩かれた頬を押さえ、杏子が目を丸くしながら士子を見る。
その士子には明らかな怒気が見て取れた。
「あんた…ふざけるんじゃないわよ。
 あんたは愛と勇気が勝つストーリーが見たかったんでしょ! そんな魔法少女に憧れたんでしょ!!
 それを…なんでそんなに簡単に諦められるのよ!!」
「そんなこと言っても、どうしようもないだろ!!
 現実はマンガみたく甘かないんだよ!!」
「確かにその通りよ。
 でもね…杏子は本当に愛と勇気が勝つストーリーを信じたの?」
「な…に…?」
「口ではそう言いながら、現実的じゃないって心のどこかで最初から諦めてたんじゃないの?」
「…」
その言葉に杏子は押し黙る。
確かにそれは、自分の心にあったことだ。
ゆまを元に戻すと言いながら、そんなこと起こるはずないと今までの経験と現実から諦めていた。
同時に横で聞いていたほむらも、この言葉は深く心に響いた。
まどかを救うためという理由で、必要な犠牲と杏子たちの命を助けることを最初から諦めていたからだ。

176241:2011/06/12(日) 00:56:03 ID:WXaFaWU.0


「願い、夢、希望…全ては人を未来に進めてくれるもの。
 願いを、夢を、希望を信じるからこそ、そのために人は努力もするし、辛い試練にも耐えられる。
 信じること…これが出来なければ何もできないわ。
 私は、ゆまちゃんを助け出せるって心の底から信じる!
 私にできることだもの、杏子にだって出来るはずよ。
 だから信じて! 奇跡は起こせるって!!」


士子の言葉に、杏子は押し黙った。
士子は本気で言っている。あり得ないような奇跡が、本当に起こると真っ直ぐに信じて戦っている。
その姿は、杏子の目指したマンガのような、夢と希望を叶える魔法少女のものに見えた。
だから問う。
自分の目指すべきものがなんであるのか知るために…
「なぁ士子、お前、一体何者なんだ?」
その言葉に、士子はニカッと笑って答えた。
「全てを壊し、全てを繋ぐ! キュアディケイド!
 通りすがりの…プリキュアよ!!」
言葉と同時に、士子は犬の魔女に向かって飛び出した。

177241:2011/06/12(日) 00:56:26 ID:WXaFaWU.0
その後ろ姿を見つめながら、杏子は、ほむらは思う。
士子のどこまでも甘い、子供のような理想論。
だが…それこそが自分たちの心の底から望んでいるものだということに…。
「いくわよ…」
ほむらが杏子に手を差し出してきた。
「士子に続くわ。 それとも…今のままそこで見てる?」
「へっ! 手なんて借りるかよ、自力で追いついてやるさ!」
そう言って、立ち上がる杏子。
その様子を見てほむらは頷くと、ほむらと杏子は士子を追って犬の魔女へと向かって行った。


〜〜〜〜〜〜

178241:2011/06/12(日) 00:57:02 ID:WXaFaWU.0
迫る犬の魔女を見据えながら、士子がカードを取り出す。
それを後ろから追いついたほむらが士子に言った。
「あれだけの啖呵を切ったんだから、何か手はあるんでしょうね?」
「当り前よ。 まぁ、見てなさい」
そう言ってカードをスラッシュする士子。

キュアライドゥ ブロッサム!
カード認識音と共に、キュアブロッサムの姿へと変化した士子は続けてカードをスラッシュした。
アタックライドゥ フォルテウェイブ!
「集まれ、花のパワー! ピンクフォルテウェイブ!!」
花のつぼみを模したエネルギー弾が、犬の魔女へと直撃した。
「お、おい!?」
「大丈夫よ、今のは浄化の技。 これで穢れを浄化してやれば…」
それが士子の考えだった。
魔女がソウルジェムが浄化しきれない穢れによって変化したものならば、その穢れを浄化すれば元に戻る可能性はある。
そう思ったのだが…
「うわっ!?」
振るわれた尾の一撃を3人が同時に飛んで避ける。
「おい! 全然変わんねぇぞ!!」
「あ、あれ?」
(おかしい。 あの技は浄化以外にも相手を拘束・戦意喪失させる効果があるはずなのに、なんの変化もないなんて…)
「士子、いいからもう一回やってみろよ!」
「ええ!」
そう言ってピンクフォルテウェイブのエネルギーを溜める士子に、犬の魔女がその爪を振りかぶり飛びかかった。
「危ない!?」
ほむらが士子に身体をぶつけるようにして、その一撃をかわす。
それと同時に士子が再びピンクフォルテウェイブを放った。
すると、
「ギャゥ!?」
「「「!!?」」」
さっきの一撃とは違い、魔女は痛みに耐えるように後ずさる。
同時に、魔女の中に微かな温かなものを感じた。
「…今の感じた?」
「ああ、間違いなくゆまの、魔法少女のころの魔力だ!」
ほむらの言葉に杏子が嬉々として答えた。

179241:2011/06/12(日) 00:57:54 ID:WXaFaWU.0
魔女の淀んだ気配が少しだけ弱まり、その中にゆまの清浄な魔力を感じたのだ。
それは浄化が成功していることを意味する。
だが何故、一度目の時には何もなく、二度目の時には浄化が成功したのか?
少し考えて、士子はその答えに行き着いた。
「成程…浄化という考え方はいいんだ。
 問題なのは浄化の方法が『プリキュア』の、別の世界の力であることね」
プログラムはOSが違えば正しく動かない。
他のOSで動かすには、そのOSで動かすように『変換』する必要がある。
それと同じだ。
二度目のピンクフォルテウェイブは、ほむらが士子に接触していたため、ピンクフォルテウェイブにほむらの魔力が付加された状態だったのだ。
だからこそ、効果があったのである。
「私の技を、魔力で付加してもらって何度も叩きこめば…!」
「…でも今の一撃、私は結構な魔力を消費したわ。
 それであの程度の浄化では、元に戻すまでにどれだけの魔力を消費することになるのか…」
勢いづく士子に、ほむらは淡々と状況を分析する。
今、浄化ができたのは僅かな分だけだ。それを元に戻すまで続けるとなると相当な魔力を消費する。
魔法少女にとって、魔力は命と同義語だ。
一人を救うために、一人が魔力切れで魔女化してしまっては本末転倒な話である。
それを聞いていた杏子はゆっくりと、静かに言った。
「…あたしがやる。 いや、やらせてくれ」
「杏子…」
士子をまっすぐに見つめる杏子は、フッと笑った。
「なぁ、士子。
 あたしら魔法少女も、お前らプリキュアみたいになれるかな?
 マンガみたいな、最後に愛と勇気が勝つ…そんな子供じみた、誰もが夢見る最高の結末を作れるかな?」
その言葉に、士子は力強く答えた。
「当り前じゃない。
 私だってできた。 あなたたち魔法少女に出来ない道理はないわ!」
その答えに、杏子は頷く。
「だったら、今ここがあたしの、『魔法少女 佐倉杏子』の新しい出発点だ!
 あたしの力で、ゆまを助け出す!!
 士子!!」
「ええ! 杏子、私の手を握って!!」

180241:2011/06/12(日) 00:58:23 ID:WXaFaWU.0
士子が杏子の手をとった。
そして一枚のカードをスラッシュする。
ファイナルアタックライドゥ ブブブブロッサム!
認識音と共に、士子の身体が光に包まれる。
「く、すげぇ力だ!」
繋いだ手からその力を感じ取った杏子が呟いた。
「私の持つ最大級の浄化技よ!
 魔力を込めて、私に合わせて!!」
「ああ!! あたしの魔力、持ってけ!!」
その言葉と共に、杏子の胸に輝く赤いソウルジェムが光を放ちはじめる。
杏子から立ち上る赤い魔力は、士子の光と混じり合い、一つに溶け合っていく。
士子と杏子が跳んだ。
さながら光の流星となって、二人が空を駆ける。

「「おおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

そしてその光の流星は、犬の魔女をハートの形で貫いた。
「プリキュア・フローラルパワー・フォルティシモ…さぁ、杏子。 あんたも一緒に!」
「ああ!」
頷き合う士子と杏子。
そして…
「「ハーーーート、キャァァァッチ!!」」
二人の声と共に、犬の魔女が金色の光と共に爆発する。
崩れゆく犬の魔女の身体が、ゆっくりと光の粒へと変わっていった。
その光がゆっくりと、一か所に集まっていく。
そして…犬の魔女が完全に消え去るのと同時に空間が元へと戻り、コロンと何かが地面へと転がった。
緑の綺麗な卵型の宝石…ゆまのソウルジェムだ。
「へ、へへ…やった! やったぞ! ゆまを、ゆまを救えたぞ!!」
「ええ、やったわ!」
「…お疲れ様、士子、杏子」
ボロボロの身体で士子に支えられながら、泣き笑いの表情でソウルジェムを拾い上げる杏子。
ほむらも反対側で杏子を支えながら、杏子の魔力を回復させていた。
互いに支え合う3人の誰かが笑いだし、いつの間にか3人は皆、笑っていた。


〜〜〜〜〜〜

181241:2011/06/12(日) 00:58:47 ID:WXaFaWU.0
「ゆま…」
杏子は緑のソウルジェムを、ゆまの手にゆっくりと握らせる。
しばらくして、ゆまの瞼がゆっくりと動き出した。
「ほぇ? ここは…」
眠そうに目をこすりながら、ゆまが起き上がる。
その様子に耐えられなくなったのか、杏子は跳びかかるようにゆまを抱きしめた。
「ゆま、ゆまぁぁ!!」
「どうしたのキョーコ? ねぇ、どうしたの?」
何も分からないゆまはしばし目を白黒させていたが、杏子の身体が震えていることに気付いた。
「キョーコ、泣いてるの?」
「バーカ…泣いてなんか…ないよ…」
震える身体と声で杏子の様子を知ったゆまも、まるで伝染したかのように泣き始めた。
「ふ、ふぇぇぇん。 キョーコ、キョーコ!!」
「バカ。 今日からは…杏子なんて呼ぶな。
 今日からは…『お姉ちゃん』って呼べ」
「キョーコ…おねえちゃん?」
「あたしとあんたは…家族だ。 これからはずっと一緒だ」
「ほんとうに一緒にいてくれる?
 ゆまが役立たずだから捨てたりしない?」
「バァカ、捨てられる訳ないだろ。 可愛い、愛しいあたしの…妹を」
その言葉に、ゆまは感情が決壊したかのように大声で泣き始めた。
「おねえちゃん! キョーコおねえちゃん!!」
「ゆま、ゆま!」
大声で泣きながら抱き合う杏子とゆま。
その光景はまぎれもなく、美しい姉妹の抱擁だった。


〜〜〜〜〜〜

182241:2011/06/12(日) 00:59:21 ID:WXaFaWU.0
「グス…よかった…」
部屋の隅で、杏子たちの様子を見ていた士子は感動で溢れた涙を拭った。
そしてカシャっと、シャッターをきる。
「それにしても、万事無事に済んでよかったわ」
「…」
「? ほむら?」
隣にいるほむらに話しかけたが返事がない。
いぶかしみながらほむらの方に振り返ると、ほむらは俯きながら肩を震わせていた。
「ほむら、あんた泣いて…」
「ち、違うわ。 私はもう涙なんて捨てた。 泣くことなんて…」
「…それだけ目を腫らせて言っても説得力ないわよ」
「…」
士子の指摘に、ほむらは視線をそらす。
そして、ぽつりと呟いた。
「私は…今までまどかのためになら、みんなの命を諦めていた。
 私は…この光景を、何度も何度も見捨ててきたのね…」
今までのループの中で見捨ててきた仲間たち…その罪深さに、ほむらは今さらながらに慄く。
そんなほむらの肩を、士子はポンと優しく叩いた。
「大丈夫。 今度は私がいる。
 誰も見捨てない、ハッピーエンド以外の結末は認めない。
 勝ちましょう、みんなで」
「ええ…」
士子の言葉に、力強くほむらは頷いた。
それを確認し、士子は満面の笑顔を見せる。

183241:2011/06/12(日) 00:59:43 ID:WXaFaWU.0
「出ましょう。 今は私たち部外者は邪魔よ」
「ええ。 姉妹二人きりにしてあげましょう…」
「おい、待ってくれよ。 二人とも」
気を利かせ、部屋を出ていこうとした二人を杏子が止めた。
「ありがとう。 おまえら二人がいなかったら、あたしはゆまを失ってた」
「その子を助けたのはまぎれもなくあなたよ。 私たちは手を貸しただけにすぎないわ」
「…まったく、ホントに参ったよ、おまえらには」
士子の言葉に杏子はひとしきり苦笑すると、真剣な表情に戻って続けた。
「それで例の件…あたしも仲間に加えてくれ、頼む」
「杏子…」
「二人にはデカい借りが出来ちまったしね。
 それにこの目で見たいんだよ、おまえらと一緒に作る未来ってのを…」
その言葉に、ほむらは一歩前に出て確認するように問う。
「杏子、私たちの敵はとてつもなく強大。
 世界の仕組みそのものを敵に回すようなことになる。
 命の保証はできないわよ」
「へっ、望むところさ。
 あたしやゆま、他にもたくさんの魔法少女の運命を弄んだんだ…必ずオトシマエを付けさせてやる」
「わかったわ…」
杏子の答えに、ほむらは頷くと手を指しだす。
「歓迎するわ、杏子。 私たちで、必ず勝ちましょう」
「ああ、よろしく、ほむら、士子!」
3人は互いに握手を交わし合う。
ここに、運命を変えるための、二人の魔法少女と一人のプリキュアの同盟はこうして成されたのだった…。


〜〜〜〜〜〜

184241:2011/06/12(日) 01:00:28 ID:WXaFaWU.0
月の映える静かな丑三つ時。
開発著しい見滝原では珍しくない、建設途中の高層建築。そのさらに上、作業用クレーンの先に一つの影があった。
猫のような小動物だ。 その生物は紅い瞳で、眼下の町を見つめる。
町の光を見つめる、その顔はまるで仮面のように、無表情という名の表情が張り付いている。
「おかしなことがあるものだね。 魔女の反応が、ソウルジェムの反応に還元されるなんて…。
 どうやら、この世界にイレギュラーな存在が紛れているみたいだね。
 これは調査をする必要がありそうだ」
そう言っているが表情も口調も変わらないため、どのように考えているか分からない。
「まぁ、あの子とさえ契約が結べれば何があったって些細なことだね。
 ああ、今から楽しみだよ。 君が契約を結び、僕たちのために死んでくれるその時が…。
 ねぇ、まどか…君はどんな願いで魔法少女になり、どんな風に僕たちの、この宇宙のために死んでくれるんだい?」
そう少女のような声で呟くと、白い生物は眼下の町へと飛び降りる。
舞台の裏から表へ…希望と絶望を弄ぶものが今、動き始めた…。


〜〜〜〜〜〜

185241:2011/06/12(日) 01:01:08 ID:WXaFaWU.0
カッカッカッカ…
軽快な音を立て、黒板の上をチョークが踊る。
自分の名前を書き終ると見滝原中学の制服に身を包んだほむらが、振り返ってお辞儀をした。
「暁美ほむらです。 よろしく」
ほむらにとっては転校生としてループの度に行ってきた、いつもの行事。
だが…今回は違う。
隣では同じように、自分の名前を書き終えた士子が振り返った。
「門矢士子よ、みんなよろしく!」
同じく見滝原中学の制服に身を包んだ士子の声が教室に響く。
そう、士子はどんなふうにしたのかほむらと同じく見滝原中学に転入してきたのだ。
二人の転校生の登場に、教室内はざわざわとした空気に包まれ、ほむらはふと窓の外を見た。
魔法少女として魔力で強化した視力には、ビルの上から学校を監視する杏子とゆまの姿が映っていた。
一人のはずの未来との戦い。なのにそんな自分の隣に仲間がいる。
こんな事態は今までのループの中でただの一度もない。
(これなら今度こそ、今度こそ…変えてみせる!)
そう考えたほむらの視線の先には、一人の少女の姿があった。
ピンクの髪の、柔和そうな少女だ。
(まどか…今度こそ、あなたを運命から救ってみせるから!
 私と、仲間で必ず!!)
心の中で決意を新たにするほむら。


かくして役者は揃い、舞台の幕は上がった。
飛び入り参加多数、演出家不明…混沌というにふさわしい戯曲の…。
この戯曲が喜劇となるか悲劇となるか…それはまだ誰も知らない


『プリキュアディケイドSP  魔法少女まどかマギカの世界編〜後編〜』へ続く…

186241:2011/06/12(日) 01:01:52 ID:WXaFaWU.0
『プリキュアディケイドSP まどかマギカの世界編〜前編〜』終了後挨拶。


士子「みんな、『プリキュアディケイドSP まどかマギカの世界編〜前編〜』はどうだったかしら?」
ほむら「思ったよりよかったわね」
杏子「おう! あたしなんて活躍しっぱなしだしな」
士子「作者、ほむらと杏子ペアが好きなのよね。
   『おりこマギカ』第一巻は実質杏子の外伝状態だったし、あれを参考に杏子の魅力を出したそうよ」
杏子「へへっ、照れるな」
ほむら「…でも、次は大丈夫なのかしら?」
杏子「? どういうことだ?」
ほむら「だって…SSで同じ手は二度使えないでしょ?」
士子「良く気付いたわねほむら。
   そう、実は今回のゆまちゃんの救出のプロット…『杏子とのFPフォルティシモで魔女浄化』は本来、さやか説得編でやる予定だったの。
   そのネタを再構成の際に、ゆまちゃん救出編に変更するってことになったわけ」
杏子「なるほど、だから展開がさやか説得の内容みたいなんだな。
   って、待てよ! てことはさやかの時は同じ手は…」
士子「…あの白い悪魔がそんなこと許すと思う?」
ほむら「…後半戦の難易度が上がったわね。
    とはいえ、それ以上にプラスは多いから大丈夫でしょうけど…」
士子「ちょっとTV本編との主な差を箇条書きしてみましょうか?」


1,門矢士子がほむらに全面協力している。
2,佐倉杏子が正義の魔法少女化してほむらの仲間になっている。
3,千歳ゆまが仲間になっている。
4,ほむらの火力大幅UP。
5,魔女化の治し方が確立している。
6,ほむらと杏子が超素直。


士子「とまぁ、これがTV第一話の開始時にすでに成されているという訳ね」
ほむら「…こうしてみると凄まじいチートね」
士子「特にチートなのが6ね。 あんたがもう少し素直だったら、TV本編も違ってただろうし」
ほむら「…大きなお世話よ、門矢士子」
杏子「でも、これだけあれば後半だっていくらなんでも大丈夫だろ。
   もう何も怖くない! なんちゃって」
士子・ほむら「「………」」
杏子「ん? どうしたんだ二人とも?」
ほむら「杏子…それ、死亡フラグよ」
杏子「えっ?」
士子「というわけで、次回予告!!」

187241:2011/06/12(日) 01:02:24 ID:WXaFaWU.0
『プリキュアディケイドSP  魔法少女まどかマギカの世界編〜後編〜』 予告編


門矢士子と佐倉杏子の協力により、未来への戦いを始めたほむら。
だが、本来ありえないはずの門矢士子との出会いによって、世界はほむらの知らない物語を紡ぎ始める。

「お父様、私達が救世を成し遂げます」
「愛は無限に有限だよ」

まどかを狙う、白と黒の魔法少女の参戦。

「悪いけれど、あなた達のことは信用できないわね」
「巴マミ…!」

交わらない心。

「以前から上条君のことをお慕いしておりましたの」
「えっ?」

ぶつかる想い。

「わたしって、ほんとバカ」
「変えられないというの、この運命は!?」

繰り返す悲劇。

「こうでないと、フェアではありませんものね」
「あなたは…!?」

あり得ないはずの事象。

「君にはわかったんじゃないのかい? 『ワルプルギスの夜』の正体が」
「そんな…」

残酷な真実。

「希望を持つ限り救われないっていうの?」
「祈りで始まり、絶望で終わる。それがこの宇宙の正しいサイクルだ。
 希望を持つ限り、救いなんて無いんだよ」

運命に翻弄されながらも、少女たちは戦う。

「この一撃にすべてを賭ける!!
 お願い! あの子の、まどかの夢を! 
 みんなで明日を迎えたいって夢を、私に守らせて!!」
『EXCEED−CHARGE』

そして…舞い降りる絶望。

「どうやら最後に彼女は探し当てたらしいね。 求めていたものを…」
「おい、ありゃ何だ! 周りの木が、草が枯れて…!?」
「命が…吸われていく!?」
「あれは…あれはまさか!?」

絶望に閉ざされた未来に、少女たちは何を想い戦うのか?

まどか「私の、私の願いは…!」
士子「通りすがりの…プリキュアよ!!」


『プリキュアディケイドSP  魔法少女まどかマギカの世界編〜後編〜』


それは…夢と希望を叶える、少女たちの物語…

188241:2011/06/12(日) 01:03:02 ID:WXaFaWU.0
ほむら・杏子「「無理だこれ!!」」
士子「なお内容は予告なく変更される場合があります、だってさ」
ほむら「杏子、なんてことを!? あなたはどこまで愚かなの!!」
杏子「あたしのせいか、これ!?」
士子「読み取れるだけでも…結構ヤバい内容になってるわね」
杏子「あのスカした白いお嬢様とヤンデレキリングマシーンの参戦とかはまだいいとして、後半はヤバいだろ!」
ほむら「特に最後、これはどう見ても『アレ』の降臨フラグ…これは勝てない。
    今回のチートが一気に吹き飛んだわ」
士子「絶望的なことだけは間違いないわね。
   まぁ、作者はいつもゴールから考え始めるタイプだし、もうこの物語のゴールは完成しているはずよ。
   もっともいつになるかわからないけど…」
杏子「まぁ、夏の間には何とかなるんじゃねぇの?」
ほむら「どうかしら、同時進行もあるし…」
士子「ただ、SS書きとして動き出した以上は途中では止まれないからね。
   あの作者も、必ず書くっていってるし」
ほむら「まぁいいわ、私はまどかが幸せになってくれればそれで大満足だし」
杏子「あたしも、マジで幸せな夢が見たいね」
士子「そこは大丈夫じゃないの。 あの作者ハッピーエンド主義者だし。
   さて、前編はここまで。
   プリキュアと魔法少女、次回も夢と希望でハッピーエンドに向かって頑張っちゃうわ。
   それじゃ…」
三人「「「また見てね!!」」」




〜END〜

189241:2011/06/12(日) 01:03:40 ID:WXaFaWU.0
さて…ここからはあとがきを書かせていただきます。
まずは今回の各種設定から。


門矢士子…言わずと知れたキュアディケイドに変身する少女。
     イーター戦後、次元世界の旅を続けていたところ、歪んだ『魔法少女の世界』を発見。
     次元震などの次元災害が起こる前に歪みを修正するため、『魔法少女の世界』への介入を決めた。
     世界の真実を知り、絶望の未来と戦い続けるほむらに協力する。
     士子の行動は魔法少女達をどう変えていくのか…?

暁美ほむら…クールでミステリアスな黒髪の美少女。
      時間操作能力をもつ魔法少女であり、『魔法少女の世界』を歪ませている張本人。
      親友の鹿目まどかを救うために、一ヶ月の時間を数え切れないほど繰り返し戦い続けている。
      時の繰り返しの中で、この『世界』の真実にたどり着いた唯一の存在。
      何度繰り返しても助けられない絶望からまどか以外はすべて見捨てると決めていたが、士子との出会いで再び仲間全員を救うために戦い始める。
      
      文武両道、才色兼備な完璧超人だが、元々は三編み、メガネ、病弱なドシっ娘という過去を持つ。
      つぼみさんなみに大幅なチェンジを成し遂げている人物。人間やればできるもんだ。
      ちなみに、彼女の『時間操作能力』は実は制限が多いのだが、本作では某紅魔館のメイド長並に便利能力になっている。


佐倉杏子…学校にも通わず、万引きや盗みなどで生計を立てている不良少女。
     魔法少女としてかなりのベテランで、その戦闘能力の高さは誰もが一目置くほど。
     さらに精神的にも強く、幾多の真実を知った後も絶望することなく、魔法少女として戦い続けた。
     士子・ほむら達と共に『世界』の真実を知り、二人と共に未来への戦いに身を投じる。

     誰にも頼らない、と決めていたほむらも彼女にだけは共闘を持ちかけたり、ほむらからかなり信頼されていた。
     ほむらが名前で呼ぶのはまどかを除けば杏子だけであることからも、格段の信頼や友情を寄せていたようだ。
     面倒見の良さはどこでも健在でスピンアウト作品『魔法少女おりこマギカ』では、行くあてのない少女千歳ゆまの面倒を見ている。
     

千歳ゆま…杏子が魔女から助け、面倒を見ている少女(というか幼女)。
     スピンアウト作品『魔法少女おりこマギカ』のヒロイン的存在。
     可愛い少女なのだが、このシリーズのキャラだけあってかなり暗い過去を背負っておりよく顔芸を晒すことで有名。
     杏子を助けるために魔法少女になり、戦いの運命に身を投じることになる。
     非常に強力な治癒魔法の使い手で、防御力に難のある杏子との相性は抜群。

     猫耳幼女な魔法少女姿は、どうみてもでじ子しか見えません。ほんとうにありがとうございました。

190241:2011/06/12(日) 01:04:38 ID:WXaFaWU.0
魔女…『魔法少女の世界』における敵であり、魔法少女と対極に位置する呪いを振りまく存在。
   『結界』と呼ばれる特殊な空間に隠れ、『使い魔』と呼ばれる戦闘員を使って人間を殺したり、集団自殺に追い込んだりする。
   倒されると『グリーフシード』と呼ばれる魔力回復のアイテムを落とす。
   実は魔法少女のなれの果ての姿であり、魔法少女を魔女化させることがインキュベーター達の計画だった。


犬の魔女…ゆまの変化した魔女。
     高い俊敏性で他者を襲うが、実は愛されたくて自分がいかに凄くて役に立つかアピールしているだけ。
     その攻撃の全てに耐えきれば、おのずと仲間になるだろう。

     TV本編に使い魔だけ登場し、名前と存在は確認できたが登場しなかった魔女。
     公式の解説文からゆまを連想したため、本作ではゆまが変化した魔女ということにした。
     猫耳幼女が犬の魔女とはこれいかに、とは思っても言ってはいけない。

     外見と戦闘イメージはモンハンの『ナルガクルガ』と『ジンオウガ』。
     うーん…死ぬほど強そうだ。


キュゥべえ(インキュベーター)…
『魔法少女まどかマギカ』におけるマスコットであり黒幕的存在。白い猫のような小動物。
外見だけなら非常に可愛らしいが…。
素質のある少女に願い事を一つ叶えるかわりに、契約を結び魔女と戦うことを要求してくる。
電王のイマジンの様に願いの曲解はしないが、かなえられた願いはどこかしら穴があり、最終的に願った人物が幸せになることはない。

魔法少女のマスコット像を一変させた、白い悪魔。
願いによって『希望』を抱かせてから様々な手で『絶望』に叩き落とし魔女化させ、その落差によって生まれる感情エネルギーを回収するのが目的の宇宙人。
本人達に感情はないらしいが、人間の感情を操る術をよく心得ているようで、言葉巧みに少女たちを絶望へ追い落とす。
人類のことは家畜程度にしか考えておらず、
まどかが魔女化して地球が滅ぶ際は「エネルギーは回収できたし、後は君達人類の問題」と言って人類を見捨てて地球から去ろうとしていた。

あまりの外道っぷりに作者はTV本編放送中、
『ウルトラマンでも仮面ライダーでも何でもいい、この白い悪魔を何とかしてくれ』
と何度も思ったが、そう思ったのは作者だけではないはずである。

191241:2011/06/12(日) 01:06:20 ID:WXaFaWU.0
では、ここからあとがきを少々書かせていただきます。

今回は『まどかマギカ』という作品とのクロスです。
以前ここで書きましたが、脚本・ストーリー構成が私にとって神様的な人でしたので私は情報が流れた瞬間から期待してました。
可愛い絵のほのぼのアニメを予想していた人たちを尻目に、
「ああ、この子たち全員惨たらしく死んでくんだろうな…」
と確信にも似た思いで見ておりました。
そして予想通りの鬱展開と、魅せられる見事な設定の数々。本当に凄まじい作品でした。
そしてそれを見終わった後、私はこれに士子を混ぜたい、そう思ったのです。
私はSS書きとして、原作を尊重しています。
賛否両論ありますが、原作最終回は私は最高のハッピーエンドだったと思います。
ただ…『与えられた条件・設定を無視しない範囲』での計算し尽くされた最高のハッピーエンドです。
あの5人が全員揃う瞬間が見たい…私はそう思いましたが、そのためには『与えられた条件・設定』を破壊しなければなりません。
そして私はその役目を士子というキャラに負わせました。

何故士子なのか?
実は、私の書く『門矢士子』はその内面においてイメージ元があります。
それは『まどかマギカ』の脚本・ストーリー構成である虚淵玄氏の『ファントム』という作品の『エレン(アイン)』というキャラです。
他にも私の書く『プリキュアディケイド』はかなりの影響を受けています。
そう、私の書く『門矢士子』は虚淵ヒロインの派生型だったんです。
だからこそ、今回はどうしても『まどかマギカ』という作品とのクロスをやってみたかったのです。

他にも理由はあります。
私のSSを書くときの基本スタンスは『誰も書かないなら俺が書く』です。
マイノリティーなのが好きなんですよ。
だからこそ、私の書いたプリキュアディケイドは普通の作家さんなら書かないと思う『世界』を中心にしています。
それと同じで、『まどかマギカ』とのクロスなんて私以外誰も書きません。だからこそ、書きたくなってしまいました。
うーん、ただのへそ曲がりですね(笑)
ただ、書く以上は全力投球、皆さんに楽しんでもらえるような展開にしたつもりです。

次回は地獄の後半戦、こっちがチートなら向こうもチート。
パワーアップした敵を相手に士子やほむら、杏子達がどう戦うのかご期待下さい。

では。

192ふたりは名無しさん:2011/06/23(木) 23:09:10 ID:TACRmZ2.0
.

193ふたりは名無しさん:2011/09/03(土) 23:30:03 ID:SPMFc4do0
241氏のプリキュアディケイド他SS面白かったです
http://fusigina.sakura.ne.jp/bouken/src/1315059586586.jpg

194Z41:2011/09/04(日) 06:21:54 ID:J9r61xpM0
>>193



            ____
          /      \
         /  _ w _\ __________ 。
       /    _____| |  ヘ__  ヘ__|
   /⌒|     ((_____| | Σ __(○)_(○)
  /   |. ι   (__人__)   | |  '' ,         | 
 |    l \      |   |    | |    △         |   。
 ヽ     -一ー_~、⌒)^),-、|    | |________|
  ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ~    | |  |

195241:2011/10/16(日) 22:03:11 ID:NjQiPG0.0
>>193

大変遅ればせながら、素晴らしい絵をありがとうございます。
私は完全に活動停止状態でしたが…この絵を見させてもらい、再び筆を取ることが出来ました。
本スレにて新しい世界のSSを投稿します。
よろしければお楽しみください。

最後にもう一度、私のSS書きとしての心の花を元に戻してくれた193氏へ。
ありがとうございました。

196Z41:2011/10/20(木) 05:25:16 ID:5o46wwmY0
  / ̄ ̄ ̄\
     / ─    ─ \
    /  <○>  <○>  \.
    |    (__人__)    |
    \    ` ⌒´    /
    /              \


今ならマジで・・・本当にマジで・・・矢車アニキにさえこう言える・・・・

「お前はいいよな・・・・俺が4月から最近まで見た地獄はそんなもんじゃ無かったぜ・・・」


そういう訳なので、241氏コメが遅れました・・・まどマギ×プリキュアディケイド・・・・

「ハッピーバースデェ!」っと思わず某ファウンデイションの会長の様に叫ぶほど

オモローでした

そして、このスレで生まれたキャラのクロスSSを書きたいという、その欲望・・・

「素晴らしいぃ!!」再び某ファウンデイションの会長の様に叫んでしまいます

私はもう書けそうに無いですから、キャラたちも活躍の場を与えられ喜ぶかと・・・・

ちなみに、オールスターズTVを読まれて、流れ星の妖精に願いを叶えてもらうとか

叶えるのは本当は一つだけとか、黄色が狂ってる、赤が口が悪い

青色が一番魔女に成りやすそう

桃色が名前がキュアオールスターとか、地球を滅ぼす程

プリキュアとしての力が凄そうで、さらに黒色に依存される

こいつ・・・明らかにまどマギ見てる・・・そしてパクリやがった・・・・

と思われたでしょうが、マジですべて偶然で、自分でも吹きマスタw


フレッシュの世界の感想ですが・・・今言えるのは・・・・・
















エスタ姉さんサイコー!!!

せっちゃんと、どっちを選べばいいんんだーーーーー!!!

mktnも性格が本家よりキツメでイイ!!

197ふたりは名無しさん:2011/10/29(土) 07:45:03 ID:CjPERhOQ0
フレッシュ編次回も楽しみです^^
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1319841791.jpg

198ふたりは名無しさん:2012/01/01(日) 18:10:12 ID:BdwvONVc0
何だか公式でキュアディケイドらしき子が発表された件。

歴代プリキュアの力を持つ未来のプリキュア『キュアユニオン』…これは本当にディケイドみたいになるんじゃなかろうか…。

199Z41:2012/01/01(日) 21:48:56 ID:nxa5GD2.0
キュアディケイドらしき子見ますスタ・・・・
もしそうなら、残り11ヶ月どころかもう後一ヶ月ちょっとで
フリーダムに妄想出来なく・・・

すでに変身アイテムが鏡のついたコンパクトとか

星空みゆき と星之つどいとか

黄色が漫画描いてるとか

熱い心を持つ熱血パワーとか

青がビューティとシャイニングスター(光り輝く星)と美しさを名前であらわしてるとか

被っててやりにくいと言うのに・・・・

200ヒガシマル:2012/02/05(日) 03:56:30 ID:Q62pe3q6O
SS書キーを失った俺はSSを投下する事は出来ない
だが目の前の小ネタを投下しない程、年老いちゃいないぜ!(ダイレン回の元リュウレンジー的に)


その1 宇宙最大の宝がドミテモあれです本当にアリガトウゴザイマシタ


スタービ「とうとうキュアメモリーが全部集まったスタ!」

びー玉の様なキュアメモリーが光を放ちながら、ひとつに融合した

つどい「これは!?

るみ(中の人を、マドカの杏子タソの人に変更、理由は今日から始まるアレの黄色と被ってるから)
エェ〜!?コレってアレだよぉ〜!?スーパーマ…

つどい「ダメェ!!言っちゃダメェ!!

かぐや「そうねコレどうみてもアレよね、あの無敵になれるスーパース…

つどい「だからダメェー!
のぞむ「どうしたのよ、つどい?だってコレどう見てもアレじゃない、スー…

つどい「ワアー!ワアー!
ゆりな「そうアレだわ…マリ…

つどい「みんないい加減にして!!確かにコレはどう見てもアレ、そうスーパーマリオのスーパースターだよ!
でも絶対にスーパーマリオのスーパースターとか言っちゃダメ!!
任天○に怒られちゃうでしょ!!だから絶対にコレをスーパーマリオの
スーパースターって言っちゃダメ!!分かった!!

あつこ「アンタが一番言ってんじゃん…

201ふたりは名無しさん:2012/02/21(火) 13:02:44 ID:B3OQBgt60
スマプリが5人組のプリキュアという事で、
以前ディケイドスレでどなたかが提案しておられた、
「9年目は5人プリキュア」という案がなにげに実現してますねぇ。
このままいけばNSだけでなく、10年目のTVシリーズにも
キュアディケイド的プリキュアの進出がありえるかも・・・?

202ヒガシマル:2012/02/29(水) 22:58:10 ID:Mj4ndHi6O
>>201氏

なんとそのような書き込みがあったとは…すっかり忘れてたお…記憶力も衰えとる…
だが目の前の小ネタを投下しないほど年老いちゃいないぜ!

その2 久々の登場

キュアライドゥ ピィースゥ!

ディケイド・ピース ピカピカピカリン、ジャンケンポン!…チッ、またかよ!!

夏夫 10連敗目です

士子 なんで私がやると勝てないのよ!

なぎさ 日頃の行いが悪いからよ

栄子 それか余程運が悪いのかな?

夏夫 悪運は強いんですけどね…


鷲滝 おのれキュアディケイド!貴様によってピースのサザエさんとの
ジャンケン勝率も破壊されてしまった!悪魔め!

士子 お前まで出て来んな!


その3 不遇大戦

ヒロイン新世紀!

美樹さやか 全てのプリキュアを倒すまでは…


蒼乃美希 完璧に潰す…


杏子 なんでプリキュアと戦わなきゃなんねぇんだよ?


ふたりの不遇ヒロインが闇に墜ちる時、予測不可能の事態が!!

スーパーヒロイン大戦

2012年4月公開!?

キュウべぇが君を絶望に落とし入れる
お喋りキュウベぇストラップ付き前売り券発売中!


その3 ならプリキュアでもやりましょうよ

プリキュア達の最大のピンチ!その時伝説のヒロインが現れる!

うさぎ よろしく、お仕置き!

プリキュアオールスターズ&セーラームーン

2014年1月公開(してくれ!いやお願いだからして下さい…)

203111:2012/05/09(水) 03:28:39 ID:7BMZFIh2O
長いことご無沙汰しておりました、111です。
なかなか筆が進まない間にも、たくさんの作品が投下され、本家の方もいろんな動きがありましたね。
ひとまず、まだ書いてなかった感想を。

>GATEZONE氏
5の世界乙でした。同じ世界のプリキュア同士での戦いは悲しいものなので、なかったことになってよかったとか思ったり。それでいて、私にはない発想でしたので、楽しめましたし参考にもなりました。オリキュアでやってたろって?原典あるかないかで違ってくるのよね。

>241氏
まどかマギカの世界とフレッシュ世界前編、それから金水番外編も乙でした。勝手ながら、まどかの世界編は私が原作を視聴するまで読まずにいたんです。で、実際に見てみまして、確かに面白いアニメでした。漫画はまだ読めてないんですが…私も杏子が一番好きです。オープニングで1カットしか出てないのに妙に印象的で、早く活躍が見てみたいと思っていました。実際に戦うのを見ても、私は槍や薙刀などの長い得物で戦うキャラが好きなのでさらにお気に入りになりました。閑話休題、そんなわけでまどか世界、楽しく読ませてもらいました。特にゆまじょ戦で杏子と士子がフォルティシモするところが、まさにプリキュアしててとても好きです。ナージャやディメンジョンライダーコンビ他の様々な存在が動向を見守るまどか世界の未来、そしてほむらに託されたカード、私もとても気になります。
実を言うと、私もまどか視聴後にキュアディケイドとのクロスを書きたくなってしまいました。
しかし、仮にもここはプリキュアちゃんねる。違う書き手が、プリキュアとは関係ない一つの作品を題材にしてもいいものなのか?そもそもディケイドとプリキュアだって直接関係ないとはいえ、そこで二の足を踏んでいるんです。
次に金水番外編ですね。私はシリーズでSSが一番好きなので、ダークフォールの皆さんも全員好きなんですが、このシリーズを読んでいるとシタターレがその中で一番好きになります。いいお母ちゃんだ。
私も女の子は少しくらいポチャやプニとしている方がカワイイと思います。ダイエットにしてもなんにしても、節度が大事ですね。
フレッシュ世界前編、そういえば以前、フレッシュ世界編は超カッコイイウエスターがテーマの一つとおっしゃってましたね。序盤のウエスターらしいコメディチックなところと、エスタ登場後のシリアスさのギャップがよかったです。エスタさん、この時点でノーザクラスじゃそりゃ詰みまさあな。
東西南の幼少期とかって結構想像の余地がありますよね。ラビリンス自体せつなの回想やクライマックス時の描写くらいだから割と謎がある感じですし。
このスレの子たちによるクロスものですか。私には多分書けません。十年とか余裕でかかります。私的には、誰かが書いてくださるなら許可はいつでも出したいと思っているのですが。

204111:2012/05/09(水) 03:29:51 ID:7BMZFIh2O
>777氏
ハトプリ×Wプロローグと、オールスターやよい編乙でした。
プリキュアの秘密はフィリップでもなかなか探れないんですね…超すげー。
ミステリーぽい導入がWらしくていいですね。


番は我々プリキュアヲタクに最も近いキャラなので、どうしても贔屓してしまいますよね。海賊戦隊の銀色みたいですし。
かくいう私も以前、番外編でもしオールスターDX2に番や砂漠の使徒たちが出てたらって考えたことがあるので。大のプリキュア好きの番がフェアリーパークに行かないはずがないですもの。
こまちと舞が二人で本を作ってるっていう設定がすごくいいですね。
大事な友達から勇気をもらうことで、また新たな出会いの輪が広がる。それってとても素敵なことだと思います。

寄り道して本編が進められない気持ち、よくわかります。私だってさっきみたいなこと考えたりしますから。(決してスプラッシュスター世界の投下が遅れている言い訳ではない)
なので私には、お互いにがんばりましょうとしか言えません。


>スレ主氏
小ネタの数々乙です。
「それって命令?」…失礼しました。
他の方はともかく、私は意外にアナログ人間で小心者なので、ブログを立ち上げることはまずしません。
ここのスレに投下し、皆さんに感想をいただけ、私の作品に触発された作家の方々が新たな作品を投下してくださり、それを読む。私はそれだけで満足なのです。
それと、たとえ公式側が本当にディケイド的なプリキュアを放送しようとも、私は自分の作品世界を曲げないでしょう。
以前投下した士子のキャラソンじゃないですけど、何物にも縛られることなく書いていきたいんです。
じゃあまどか世界とのクロスも躊躇いなく書けばいいって?
…自由でも最低限ルールやマナーは守りたいんです。
なんか色々生意気な口きいてどうもごめんなさい・・・;


長くなりましたが、最後に、111はまだまだ書き手としても読み手としても現役です。よろしければお付き合いください。

205ふたりは名無しさん:2012/05/15(火) 22:59:45 ID:QwrJuJxQ0
777氏オールスターズの世界編乙です

オールスターズの世界編…私のオールスターズTVと通ずる物がありますね…
因みにオールスターズTVはNSから数ヵ月後の出来事です。
みゆき達がバットエンド王国を倒し、ピエーロやジョーカー達の捨てられた
悪の部分の放った怨念が加わりとうとうボウキャークが誕生し…
いう脳内妄想をしていますw

オールスターズTVでは歴代チームごとのレジェンド回以外に、今回の777氏の
番×やよい的なシャフルコラボ回も想定してました。

ちなみに、オリキャラの想井るみと番の絡みは自分も考えてたんですが、
やよいの漫画描きの設定や中の人まで被ると言うもうこれ、大塚たかし様が
このスレ見てくれてんじゃね?状態に被ったので、るみの趣味を漫画書きから、
アニメの脚本書きに変えた為に幻におわりマスタ…

後はコラボじゃないですけど、歴代のスーパープリキュアへ変身出来る
アイテムゲット回に、あゆみをゲストにとかも考えました。

ネタバレ防止に事実は伏せますが、フゥちゃんが再びあゆみの前に現れ、
再会を喜ぶも束の間、ボウキャークがフゥちゃんに、フュージョンの怨念を送り込み、
フゥちゃんは再びフュージョンと成ってしまい、みなとみらいは再び大混乱。

TVでそれを見た、ふたりの追加戦士を加え6人と成ったキュアオールスター達は、
パッションに変身したキュアバーニングスターによって、みなとみらいにテレポートし
戦うのですが、当然勝ち目はなく窮地に追い込まれますが…
因みに私はNSは見に行けませんでした…でも、あゆみちゃんは俺の嫁!

ちなみにボウキャークが人々からプリキュアの記憶を奪うまで、プリキュアの噂を
収拾しまくっていた、つどいは番の描くプリキュア漫画の噂をつかみ、
番とやよいが参加したコミケ会場に来ていると妄想したので、

777氏のオールスターズの世界とオールスターズTVの世界は同じ世界とします!

…すいません…していいですよね?…

206ふたりは名無しさん:2012/05/15(火) 23:01:20 ID:QwrJuJxQ0
111氏お久しぶりです。
111氏も、まどマギ編執筆を考える程まどマギに魅入られましたか。
自分も杏子派です!杏子ちゃんマジあんあん
決してほむほむとどちらを嫁にしようか迷ったりなどしてませんよ!

しかし私は少々まどマギで困っている事が有ります。
まだ全話見てないんですが、Wikipediaでまどマギについて調べた所
最後ほむほむ以外の全ての人は、まどかの記憶を失うという事を知り

やべぇ!オールスターズTVの主人公達以外が
プリキュアの記憶を失う設定と被ってるぅ!
只でさえ、妖精が地球外生命体で願いを叶えてくれるとか

敵が怨念から生まれたのが呪いから生まれた魔獣に似てるとか
ラスボスが怨念の集合体なのが、魔女の集合体との噂のある
ワルプルギスの夜に似てるとか
並びの順番が黄桃青赤とか被ってるのに…
これじゃあたし完璧にパクったと思われる…

レインボーメモリーズ第二部も、主人公が救おうとするプリキュア達に
真実を話す事も出来ず
しかもその救おうとするプリキュアから不信者扱いされ、それでも
ひとりで全てを背負い破滅へ向かう未来を変えようするとかもうこれ

ほむほむじゃん!この抱き締めてあげたくなる健気さ感は、ほむほむじゃん!

もうこれ絶対まどマギ見てないとか言ってんの白々しいとプゲラされてるよと
大変困っています…
なぜ見てもいないのにこんなにも被ったのか…恐らく正月だと言うのに体調不良から
実家にも帰れず、1人孤独を抱えそれでも、もう何があっても〜挫けな〜い ♪
の精神で頑張ってSSを書いていた私の心と、同時期に(まどマギは1月6日から放送開始)
1人孤独を抱え頑張っていた、ほむほむの心がハートリンクしたのでしょう
でも僕が優しく抱き締めてあげたいのは、杏子タソなんだ…

(´・ω・`)
ゴメンよほむほむ…

何時もの下らない前置きはこれくらいにして、真面目な話をします。
111氏のプリディケSSへの真摯な姿勢に目からウロコが落ちました
今後も111氏と皆さんに作品を投下していただく為にそろそろ次スレが必要ですね

元々プリディケスレは2ちゃんから始まりました、なので古巣に帰り
3スレ目は2ちゃんに立てようかと思案しています。

皆さんの力作を見る度に、コレだけの力作に対してコメが少ないなぁ・・・
という思いがありまして
2ちゃんならもっとコメが貰えるんじゃと考えました。

ただ2ちゃんは規制で長文を投下しにくかったり、荒らされたりする可能性も高いなど
リスクもあるし・・・どうしたらいいでしょうか?

207777:2012/06/07(木) 10:40:04 ID:1JzbG7m20
>>111
感想ありがとうございます。
W×ハートキャッチの冒頭は翔太郎がいつも書いている報告書のように全部ローマ字打ちにしようと思ってました。
けれど文に起こしてみたら読みにくいことこの上なかったので、日本文にしました。
番外編は、突貫作業ではありましたが好評を頂いてありがたいです。
今回のテーマはハートキャッチの『出会い』と『チェンジ』、スマイルの『現実は無情』をかけ合わせました。
やよいはみゆきを起点に番とこまちと舞に出会い、少しだけ変われた。そして、本が数冊しか売れなかったは厳しい現実があるから。
それでも最後に笑って過ごせたらウルトラハッピーです。
という、かなり後付け感丸出しの返答でした。
お互い頑張りましょう。

>>205
番外編の冒頭でも書きましたが、世界は無数にあります。
205氏の世界と私の世界が、どこかで重なっていてもそれは不思議な事ではありません。
as you like!

>>241
本来ならば241氏の『まどかマギカ』クロスの感想を書かなければいけいないのでしょう。
しかし、私は氏の作品をまだ読んでいません。
なぜなら私は自分のルールとしてSSやクロスは原典を読む、または見るなどしないと読まないようにしているからです。
迂闊に知らない作品のSSやクロスを読んでしまうと原典のネタバレなどがあるためです。
なので、241氏のクロスの感想は原典まどかマギカを視聴してから書きたいと思っています。

208ふたりは名無しさん:2012/07/08(日) 12:03:23 ID:L7Oc0pHs0
もう
誰も

209ヒガシマル:2012/08/03(金) 14:13:11 ID:Cy8.s8UgO
〉〉208氏小ネタではバッドエナジーからスマイルになれないかも知れませんが…


今なら当てられる気がする…

そろそろ10周年テレビシリーズの企画が動きだすかと…もうとっくに動いてるかな?
そこでタイトルの予想をしてみたいと思います


【メモリアルプリキュア】
プリキュア10周年、そして女児向けアニメシリーズ初の10周年という
メモリアルを祝して、ベタにこうくるんではないかと
誕生日などのあらゆるメモリアルを人々から奪う
プリキュア史上最強の敵が現れ
プリキュアオールスターズが戦い勝利するも、散りぎわの敵に

プリキュアに初めて変身した日のメモリアルを奪われ全てのプリキュアは
二度と変身出来なくなってしまう

それから数ヵ月後、倒したはずの敵が復活し再び人々のメモリアルを狙いはじめた
変身出来ないプリキュアオールスターズにそれを止める事は出来ない

しかしその時メモリアルを守る新たなるプリキュアチーム
メモリアルプリキュアが誕生した

敵から取り戻したプリキュアオールスターズの
プリキュアに初めて変身した日のメモリアルの結晶

キュアメモリアルを使い、歴代のプリキュアに変身し戦うメモリアルプリキュア
プリキュアオールスターズは、敵からメモリアルを奪われない力を持った
彼女達にキュアメモリアルを預け、影ながら支える道を選択する


【オールスターズプリキュア】

オールスターズのTV版はプリキュアオールスターズ○○みたいになるとおもってましたが
近年のプリキュアはハートをキャッチするから、ハートキャッチプリキュアとか
辛いときも笑顔で輝く未来ハッピーエンドを向かえ
スマイルになる意味を込めてスマイルプリキュアなど
何々なプリキュアといった感じなので、テレビでオールスターズな
プリキュアでオールスターズプリキュアではないかと
なのでプリキュアオールスターズTVは
オールスターズプリキュアにタイトルとチーム名共に変更いたします!

もうSSは投下出来そうにないですけど…


最後に最悪の結末バッドエンドな予想

渡「プリキュアに10周年テレビシリーズでのオールスターズは有りません」

ゴセイレッド「プリキュアもテレビでオールスターズは30周年位かな?」


平成ライダーもスーパー戦隊もオールスターズテレビシリーズの前作品が
不評というジンクスがありますが、スマイルが好調なのでプリキュアは
そのジンクスを踏んでないんでひょっとしたら…

ライジングイクサ&黒目ゴセイナイト
「その不評な前作品とはなんの事だ…」

210111:2013/01/10(木) 06:15:12 ID:4BMoVo4QO
まず遅れましたが明けましておめでとうございます。

>777氏
スイプリ前編乙でした。
過剰なバカップルに囲まれアコに悪影響が出ないかメフィパパ並に心配してしまいます(笑)。
ハミィは歴代妖精の中でもかなりお話のウェイトを占めるキャラなので、擬人化してもあんま問題ないですね。
登場人物が増えるとその分苦労も増えてしまいますよね。

それから途中で出てきたツィゴイネルワイゼン、わからなくて検索したら、有名なあの曲なんですね。士子がこれを選んだのは、よく耳にするからなのでしょうか?
最後に、現行スレ埋めるのは、次スレ建つまで待ってみましょう。

>スレ主様
小ネタ乙です。
次スレを2ちゃんねるに建てるかお悩みとのこと。
確か初代スレは板違いで削除されたんでしたね。
確かにこれだけ色々な作者の方々の作品、もっと多くの人の目に触れてほしいと考えるのも当然です。
とはいえ、2ちゃんにおけるリスクも承知のことと思います。

私としては、やはり3スレ目もこのプリキュアちゃんねるに建てるのが無難かと考えます。どこか他にも、皆が投下しやすくて治安もそれなりによく、hit数も多いようなそんな都合のいいサイトがあればいいんですが…

あくまで私一人の意見なので、他の方々のお考えも聞きたいです。

211ふたりは名無しさん:2013/01/10(木) 12:39:13 ID:bmbUp6FMO
私こそ遅くなりましたが
明けましておめでとうございます

今年はとうとうプリキュアが
10年期ディケイドを迎える記念すべき年ですね!

そしてその記念すべき年第一弾の投下乙でした777氏
感想はまた追って書かせていただきます。

そして111氏お久しぶりです。

3スレ目なのですが、あれから考えまして
やはり2ちゃんは長文を投下しにくいという
致命的なデメリットがありますので

引き続きこの掲示板にて続けて行くのが
いいのではと思いました

動画もかなりの再生数がありますから、宣伝も十分出来ましたし
感想コメが少なくても、読んでくださる方は予想以上にいると私しんじてる!

出来ましたらこのネガのスレを3スレ目としてもよろしいでしょうか?

ネガスレがこのまま1000行く事は無いでしょうし
埋まらないまま放置はしのびないと思いまして。

勝手な言い分かもしれませんが…

それと2スレ目の破壊ですが、残りやく30スレと中々の労力になるかも
しれませんが、もしお任せ出来るなら

777氏に破壊をお願いしたいと思います。


ところで……
ドキドキしながら待っていた10周年TVシリーズは
文字どおりドキドキでしたが、ディケイド的プリキュアを
望んでいた者にはドキドキでは有りませんでした…
マナタソとりっかタソにはドキドキしてますが…

こうなった以上はプリキュアディケイドSSで
その心の穴を埋めるしか有りません
無理をせずご自分のペースで皆さん頑張ってください!

バットエンド状態の私は小ネタがやっとです…すいません

212777:2013/01/13(日) 22:17:18 ID:W.BCGVhs0
明けましておめでとうございます。
そして、感想ありがとうござます。

本当はもっとひびかなやエレハミ、アコそうなど各カップルのやり取りを書いていたのですが、あまり話が進まないのも問題ですので、渋々カットしました。
アコそうなどかなりばっさり切り捨てました。
描かれていないだけで、111氏の心配をよそにアコはしっかりと影響を受けてますよw

ツィゴイネルワイゼンについてです。
原典の士がそうであったように士子も天才です。料理も音楽もスポーツも勉強も何でもできます。
もちろんテレビで聞いた音楽の耳コピなんてのもお手の物です。
なので、自分が聞いたことのある曲の中で、最も印象深かく、なおかつ難しそうな曲を選んだと思います。

ということにしておいて下さい。
本当はバイオリンとピアノの協奏曲を作者である私がそれくらいしか知らなかったというところです。

それからハミィの擬人化についてです。
私がディケイドプリキュアを書く上でのルールとして、基本的には妖精を出さないと決めています。
プリキュアを作る要素のなかで妖精の割合は結構大きいものだと思います。
なので、原典との違いを出すために妖精は登場させません。
ただ、スイートはハミィが主人公している部分がかなり大きいです。ハミィがいなくてはスイートプリキュアではありません。なので、擬人化という形で登場させました。

213777:2013/01/13(日) 23:23:27 ID:mHXILeUo0
前レス、〉111氏と書くのを失念していました(汗

スレ主様から任されたスレ破壊についてですが今ところは、以前書いた番外編を予定しています。
まだ誰を主役にして、誰と組み合わせるかは考えていません。

もし、どなたかのリクエストがあればリクエストのあった組み合わせを一本書いてみたいと思います。

スレについてはスレ主様の意向に沿います。
現行スレの破壊が終われば、このスレの破壊に移りたいと思います。

214ふたりは名無しさん:2013/01/18(金) 11:52:26 ID:BIQ7J54A0
>777様へ

スイートプリキュア前編お疲れ様でした。
設定は予想通りでしたが、まさか、ヒビキとカナデの親が結婚するはありませんでした。

二人の仲が悪いのはそれだけではないとは思いますが、問題が解決を願っております。


実は私は「キュアディケイド」と「プリキュア大戦」と「門矢士子」と「夏美」の言葉を使ってオリジナルキャラクター視点の話を考えております。

215お知らせ:2013/02/03(日) 06:28:23 ID:d.D2yu/60
以下このスレはプリjキュアディケイド3スレ目と成ります。よろしくお願いします。
もちろん感想と雑談のレスもおkです。

それと、とうとう数時間後に10周年TVシリーズが始まりますので
妄想だけでも、あと数時間後で10周年でTVでオールスターズだ
ヒャッハーな気分を味わいたくこんなもの書きますのでどうぞ


オールスターズ☆プリキュア 主題歌(ゴーカイジャー主題歌替え歌)

「大集合!オールスターズ☆プリキュア」

歌: キュア・レインボーズ コーラス:ヤング・フレッシュ


(進め!勇気の旗掲げ 7つの海を駆け抜けろ)

キラキラかわいい星たち 大集合している

(イチかバチか無敵な風 キミを導く)

その輝きは永遠不滅 また眺めよう

(目指せ!地図にない場所 幻なんかじゃないのさ)

星達からもらった 夢や希望思い出そう

(たったひとつ自分だけの宝物誰も探してる)

一番お気に入りの星が みんなそれぞれあるでしょう?

(確かめたい みんな同じじゃないから やりたいことをやってやれ!)

ありがとう みんなが応援してくれたから ここまで これたよ

(命懸けだぜ 欲しけりゃその手で掴め)

だからもっと みんなに合うため 大集合!

(レッツゴー! レッツ ゴーカイジャー) 

オールスターズ☆プリキュア

(GOさぁレッツゴー! レッツ 勝ち残る)

(大集合!) オールスターズ☆プリキュア

(キミの前に広がる海 道なき道を行こう!)

星にかけた みんなの願い 今叶うんだよ!

(レッツゴー! レッツ ゴーカイジャー)

オールスターズ☆プリキュア

(Goさぁレッツゴー レッツ明日が)

(大集合!) オールスターズ☆プリキュア

(頑張るキミのがむしゃらな今 この世界を変えるぜ!)

大集合する星たちが 起こす奇跡の瞬間!

(でっかい夢は無限大 海賊戦隊ゴーカイジャー)

ドキドキワクワクとまらない! オールスターズ☆プリキュア〜



決して、ドキドキワクワクとまらないは、ドキドキプリキュアと被るだろと
ツッコまれる事を狙ったりしてませんよ

216ふたりは名無しさん:2013/02/08(金) 05:01:12 ID:1Z55gVuEO
今更ながらスーパーヒーロー大戦を視聴して
劇場で見れなかったのが悔しいのう×2で書いちゃいました その1

荒地の荒野にブラック〜ハッピーまでの歴代主人公プリキュアが
横一列に立ち並び1人の少女の元へ歩み寄っていた

ナレーション(キュウべぇ)
「たったひとり、栄光の七人プリキュアに戦いを挑む少女が居た。
その名は鹿目まどか!またの名を魔法少女まどか!

グリーフシードをかざし、魔法少女へと変身する、まどか。変身が完了すると同時に
七人プリキュアと魔法少女まどかが、お互いを目指し駆け出した。

素手での格闘をしばらく繰り広げると、まどかがオレンジ色の
グリーフシードを取出し、かざしながら言葉を発した
まどか「マギカチェンジ!
まどかがそう叫ぶと、まどかの髪の型と色服装が変化した

まどか「魔法少女マミ!

ブラック「ありえない!

まどかはブラックとブルームを黄色いリボンで拘束した

まどか「ティロ・フィナーレ!!

まどかはそう叫びながら、魔法で生み出した大砲の様な巨大な銃で、
ブラックとブルームを撃った、撃たれたふたりは
紫色の光の渦の様な物に呑まれ消え去った

ハッピー「ブラック!ブルーム!

まどか「マギカチェンジ!
今度は赤いグリーフシードを取出しそう叫ぶまどか

まどか「魔法少女 杏子!
再び、まどかの髪の型と色、服装が変化した

まどか「ロッソ・ファンタズマ!

まどかがそう叫ぶと、なんとまどかは五人に分身し
残りの五人のプリキュアを槍でなぎはらった

五人のプリキュアも紫色の光の渦の様な物に呑まれ消え去った
七人プリキュアを全て消し去り、ひとり荒野に立つまどかは静に呟いた

まどか「全てのプリキュアは私が倒す…

次の瞬間、まどかの背後にひとりのプリキュアが静に現れた
まどかは背をむけたまま、僅かに首を
背後に立つプリキュアに向けた

背後に立つプリキュアは、まどかを力強く見つめながら、まどかに語り掛けた

キュアディケイド「なら私は全ての魔法少女を倒す…

タイトル出現

『スーパーヒロイン大戦』

217111:2013/02/26(火) 00:06:45 ID:ERxCrvRwO
リハビリ兼、予告だけなら何やってもいいよね!そう思…わない?それはどーも!な偽予告シリーズ。



ザンギャック帝国の滅亡から数年−


ナビィ「見えてきた!見えてきた!」
マーベラス「よくよく縁があるみたいだな…この星とは」
アイム「本当に、ここにあるのでしょうか?」

またも地球にやってきた宇宙海賊たち。
彼らの目的とは?


時を同じくして、地球でもまた新たな戦いの火種が芽生えていた−

みゆき「どういうこと!?だって、ミラクルジュエルって…!」
キャンディ「クル〜…」
大海「フフフ、これこそが本物のミラクルジュエルなのさ。そして、このレンジャーキーがあれば…」


スコーピオン「如月…貴様らが、我望様を…っ!」
賢吾「何故今またホロスコープスが!?」

オフィウクス「私はオフィウクス・ゾディアーツ。残された最後の星」


そして、出会うはずのない者たちが出会ってしまう−

みゆき「海賊さんなんか、ピーター・パンみたいにやっつけちゃうよ!」
マーベラス「ガキはベッドで絵本でも読んでろ!」
弦太朗「俺はプリキュアとも友達になる男だ!」
士子「混沌とした戦い…なんとか止めなければ!」


様々な思惑が交差し、戦いは激しさを増していく。そして…



オフィウクス「見るがいい!世界が滅ぶその瞬間を!」
士子「空が、歪んで…!?」
ジョーカー「素晴らしい!これこそ私たちの望んだバッドエンドです!!」
エスケイプ「こっちがゴクで、こっちがマゴク。そして私がエスケイプ。すっごくいいものよ」
キャンサー「今のお前さんらとかけて、厚めに切られた食パンと解く…そう、もう『シマイ』さ。大人しくお開きにしちまいなよ!」


マーベラス「ゴーカイチェンジ!」
みゆき「プリキュア、スマイルチャージ!」
弦太朗「宇宙、キターーーー!!」
士子「プリキュア!オールインディケイド!」

ゴーカイジャー×フォーゼ×スマイルプリキュア
超MOVIE大戦NEO
総進撃!倒せ悪の大軍団!


世界よ、これが正義の味方だ!


ヒロ戦Zは宇宙刑事参戦と聞いて「お、おぅ」な気持ちになったのと、
作中あの人のレンジャーキーやあのゾディアーツは出なかったなとかあの人たちはどうなったのかとかあいつとしっかり決着つけてほしかったとかいう要望から予告だけ作ってみました。

218ふたりは名無しさん:2013/03/03(日) 04:18:32 ID:b.xeHvYUO
111氏もまさかの大戦ネタとは、なんなしにネガのスレを開いて不意を突かれましたw

電王とフォーゼがクレヨンしんちゃんとコラボするなら
ライダーや戦隊がアニメになってプリキュアとコラボも有りと思うんですけど

やはり男の子向けと女の子向けは混ぜるな危険なんですかね…

それと私もヒロ戦Zに宇宙刑事参戦は、えっ?なに?っとしか言えないDX2のかれんさん状態に成りました…
何より予告でウィザードとギャバンがメインなのを見て
ディケイドとゴーカイジャーがメインに成ることはないんだろうなと、おセンチに成りました…

今後ディケイドとゴーカイジャーの絡み以上のインパクトを与える事は難しいかと
更に第三弾には宇宙刑事参戦以上のインパクトを与えなくてはならないとか

今回Zと付けたのはこれ以上無理!一旦これで終わりという事かな?

あっそれと、今更すぎですがレンジャーキーネタへの感想ですが…
ハッピーのキーはアイムタソに使って欲しい!

感想だけでは物足りない(私が)のでヒロ戦Z絡みの小ネタを


スペースドツクゾーン誕生
全宇宙征服!?


ありす「四つ葉財団の調査の結果、スペースドツクゾーンが宇宙で暴れ回っているらしいのですわ

セーラーマーズ「セーラー戦士は苦汁の決断を下したわ…

シャリバンと赤繋がりで、セーラーマーズが映る

セーラームーン「銀水晶の力を使ったらその余波で地球が壊れちゃう!

キュアハートとセーラームーンのバトルシーン

ハート「私は最後のドキドキだよ

地球最大の危機!大集合せよ、全ヒロイン!

プリキュア×まどかマギカ×セーラームーン
スーパーヒロイン大戦乙
4・27ロードショー!

宇宙刑事参戦をスーパーヒロイン大戦でやるとしたらセーラームーンしかないかと
それと現行ライダーメインなら、ドキドキとセーラームーンを絡めようと思いました

いつかプリキュアとセーラームーンは実現して欲しいプリキュア5とセーラー5の対決とか見たいよー!!!
それと777氏、スイートの世界の感想忘れていました…すいません…
もう間が開いてしまったので、後編を読み終えてから総評感想を書かせていただきます…

219111:2013/03/11(月) 15:24:23 ID:I/g4RrnYO
>777氏
オールスターの世界りんちゃん編乙でした。
リアルタイムで読ませていただきました。

こうした自分の趣味が活かされている作品を拝見すると、サブカル方面の知識しかない自分には書けそうにないため、いつも感心してしまいます。

今回はスポ根少年漫画的で、直前に書かれた本編スイプリ世界とはまた違った味わいで読むことができました。
プリキュア5キャラは単独では扱いにくいとのことでしたが、このりんちゃんはしっかり主役してると思います。
端々に出てくる、のぞみやWおっかさんな生徒会長コンビも、とてもよかったです。
そして、サンクルのキャプテンには個人的に功労賞をあげてあげたいw

改めて乙でした。
次の作品も楽しみにしています。

220777:2013/04/01(月) 21:20:30 ID:OLfJqpck0
どうも777です。
今日は4月1日ということで、ネタを一つ投稿したいと思います。

221777:2013/04/01(月) 21:21:04 ID:OLfJqpck0

 それはなんでもない日常のはずだった。

「六花お待たせ」
「あっ、マナ。おはよう」
「おはよう。マナ」
「まこぴー! もう来てたんだ」
「うん。今日はアリスのお屋敷でお茶会でしょう?
 私、こういうの初めてで、ドキドキしてなかなか寝付けなくて早く来ちゃったの。迷惑だったかな?」
「ううん。そんなことないよ! まこぴー、今日は色々なお話しようね」
「う、うん」
「はいはい。マナ、落ち着いて。真琴も困ってるわよ」
「あはは。ごめんごめん」
「それじゃ、落ち着いたところでアリスの所に行きましょう」
「それには及びません」
「うわ!? し、執事さん!?」
「一体どこから!?」
「……この私が気が付かないなんて」
「驚かせてしまって申し訳ございません。お出迎えに参りました」
「みなさんごきげんよう」
「アリス、おはよう」
「おはようアリス」
「おはよう。わざわざ迎えに来てくれたんだ」
「はい。今日はみなさんと楽しく過ごせるため早くから来てしまいました」
「真琴と一緒ね」
「ちょっと六花!?」
「別に恥ずかしがることじゃないよ。私だって、昨日から胸がキュンキュンしてたんだもん」
「そうですわよ。大切な人たちと会えるのに心が弾まないわけがありませんわ」
「六花だって、凄く楽しみにしてたもんね?」
「もう、マナ。余計なことは言わなくいいの」

 穏やかな日常はどこにでもある。

「みんなおはよー!」
「おはようさん、みゆき」
「あ、みゆきちゃんおはよう」
「今日も元気だね、みゆきちゃん」
「そうですね。みゆきさんはいつでも元気ですからね」
「うん。私はいつだって元気いっぱいだよ!」
「みゆき、おはようクルー!」
「キャンディ!? どうしてここに?」
「ポップから逃げてきただよね?」
「ち、違うクルー! やよい、失礼なこと言わないでほしいクル」
「そやそや。キャンディーは勉強が嫌になっただけや」
「あ、あかね!」
「そうなのキャンディ?」
「ク、クルゥ……」
「まあまあ、みんなそんなに攻めないで。キャンディだってたまには息抜きしたよね?」
「なおぉ」
「そうですよ。久しぶりにキャンディにも会えたんですから」
「れ、れいか!」
「そうだね。それじゃ、キャンディ。何して遊ぼうか?」
「ク、クルー! キャンディはーー」
「キャンディ!」
「うわ! 本棚からポップが飛び出してきよった!」
「やはりここにいたでござるか!」
「お、お兄ちゃん!?」
「さあ、帰るでござるよ!」
「もう、勉強はいやクルー!」
「あ、待つでござる!」
「行っちゃったね」
「て、見過ごしてる場合じゃないよやよいちゃん! みんな追いかけよう!」
「あ、みゆきちゃん!」
「はあ、またこのパターンかいな」
「まあ、そう言わない」
「そうですよ。これはこれで楽しいものです」

222777:2013/04/01(月) 21:21:35 ID:OLfJqpck0
 友達とはしゃいだり。

「ひびき、新作できたから試食してみて」
「ちょっと待って。もうすぐ終わるから。それじゃ、いくよエレン」
「ええ。準備OKよ」
「アコもいい?」
「あー。あー。うん。大丈夫」
「それじゃ、3、2、1」
「また練習始めたわね」
「演奏会が近いから熱が入ってるニャ」
「じゃ、先にハミィが試食しましょうか?」
「やったニャ!」
「ちょっと待ったー!」
「ニャニャニャ!?」
「ええ、ひびき!?」
「これは私が先に食べるんだから!」
「さっき演奏が終わってからって言ったじゃない」
「それは、それ。とにかく試食は私が一番にするんだから!」
「ひびき、勝手に演奏を中止しないで!」
「あんたが一番練習しないといけいないんだから!」
「ちょっと! エレン、アコ!?」
「ほら、早くこっちに来なさい!」
「でも、ケーキが!」
「終わってからね」
「笑顔が怖いよ。エレン」
「頑張ってね〜」
「それじゃ、遠慮なくいただくニャ」
「はい、召し上がれ」
「ケーキィィ!」
「ひびき、集中!」
「は、はい!」
「音ズレてる!」
「アコ、ごめん!」
「美味しいニャ!」
「ありがとうハミィ」
「ケーキィィィィィイ!」

 同じ時間を共有したり。

「コッペさま〜。私また失敗しちゃいました!」
「つぼみ元気出しなよ。それくらいどうってことないって」
「でも〜」
「まあ、確かにアレはちょっと酷かったよね」
「あら、何かあったの?」
「実はですねーー」
「ちょっといつき止めてください! ゆりさんに報告しないでください!」
「あはは。ごめんごめん」
「じゃあ、私が教えるっしゅ!」
「えりか!?」
「カクカクシカジカ」
「ウマウマパクパク」
「と、いうことです」
「……」
「ゆ、ゆりさん?」
「ぷっ」
「ああ、ゆりさん笑った!」
「わ、笑ってないわ!」
「そんな、ゆりさん酷いです!」
「ち、違うのよ! つぼみ……ぷっ」
「ゆりさん、ツボに入ってますね」
「いつき余計なこと言わない、ふっ」
「うわ〜ん! コッペさま〜!」
「あ、つぼみ待って! 私もコッペさまにもふもふする!」
「待って、つぼみごめんなさ……ぷっ」
「ゆりさん少し落ち着きましょう」

 笑い合ったり。

223777:2013/04/01(月) 21:22:09 ID:OLfJqpck0
「う〜ん! やっぱりカオルちゃんのドーナッツは最高だよ」
「いつもありがとうね。ラブちゃん」
「ほら美希たんも」
「私はもう十分食べたわ。それにこれ以上はカロリーの取り過ぎになるから」
「美希ちゃん。ちゃんとご飯食べてる?」
「心配してくれてありがとうブッキー。でも大丈夫よ。だってーー」
「私、完璧だから。よね」
「せつな。人の台詞取らないでよ。それにせつなに言われるとちょっと腹が立つわね」
「どうして?」
「だって、せつな。ラブと同じくらい食べるはずなのに全然太って見えないじゃない」
「美希たん!?」
「み、美希ちゃん。それじゃまるでラブちゃんが太ってるみたいだよ」
「そ、そうだよ。私はダンスも頑張ってるからふ、太ってなんかいないよ!」
「あれ、そうだっけ? でも、この間お風呂場からラブの悲鳴が聞こえてきたんだけど」
「せつな、それは言わないって約束でしょう!?」
「あ、ごめんないさい」
「ラ、ラブ……」
「ラブちゃん……」
「ふ、二人ともそんな目で見ないでぇぇぇぇ!」
「あ、逃げた! 待ちなさい!」
「さすがラブね。さっそく運動するなんて」
「これはちょっと違うと思うけど」
「元気でいいね。な、兄弟!」
「せやな。それにしてもいい天気や」
「プリップー!」

 ふざけあったりしていた。

224777:2013/04/01(月) 21:22:32 ID:OLfJqpck0

 しかし、それは突然終わりを告げた。

「キャー!」
「悲鳴!?」

 幸せなはずの世界は崩壊を迎えた。

「なんなのあの化け物?」
「ジコチューではありませんね?」
「私も見たことがない」
「でもみんなを助けなきゃ!」

 それはどの場所でも起こっていた。

「アカンベーとは違う怪人がいる!」
「しかも二体もおるで!?」
「なんだかヒーローものに出てくるような怪人だね」
「やよいちゃん冷静だね……」
「それよりも襲われてる人たちを助けなければいけません」

 世界各地で起こり始める異変。

「もうメイジャーランドはなくなったはずなのに」
「今まで私たちが相手にしてきた相手とは違うみたいね」
「ひびき、あの怪人って」
「なんだか分からないけどここで助けなきゃ女がすたる! みんな行くよ!」

 それに呼応するように出現する怪人たち。

「な、なんですかあの怪人は!?」
「二体とも砂漠の使徒とは違うみたいだね」
「相手が誰であっても誰かを傷付けるなら戦うまでよ」
「久しぶりにやるっしゅ!」

 街を破壊し、人々を襲い始める。

「街が……破壊されてる!」
「二体とも見たことないわね」
「どうしよう……」
「みんなの幸せを壊すなんて許せない!」

 それは世界崩壊の序曲であった。

225777:2013/04/01(月) 21:22:56 ID:OLfJqpck0
 そして、怪人たちと時を同じくして現れる存在がいた。

「君たち危ないから離れていて」
「あなたは?」
「俺は、魔法使いさ」

「いい餌がいるじゃねーか」
「あなた怪しいわね。一体誰?」
「俺は怪しい奴じゃねーよ!」
「いえ。街中で登山リュックを背負ってるいる方はちょっと……」
「何してんだ仁藤さん!」
「え? バイクにリーゼントに短ランって、そんな古典的なヤンキーまだおったんか!?」
「漫画の主人公みたいな人いたんだ」
「お兄さん誰ですか?」
「俺は全てのライダーと友達になる男だ!」

「ホワチャー!」
「怪人と素手に戦ってる!?」
「君たち早くに逃げるんだ」
「お兄さんたちは逃げないんですか?」
「俺たちなら大丈夫だよ」
「おい、さっさと終わらせるぞ。映司」

「君たち、見たところ中学生と高校生だね。すぐにこの場から離れなさい」
「おい、後藤ちゃん。女の子にそんな言い方はないよ」
「そうだぜ。う、うん。レディーたち、ここは危険だ。すぐに離れな」
「またそんなキザな事を言って……」
「たまには決めせてくれよ相棒」
「あなたたち誰ですか?」
「俺たちは二人で一人の探偵でーー」


 「仮面ライダーだ」


 仮面ライダーとプリキュア。
 二つが世界が交差するとき、物語は始まる。

226777:2013/04/01(月) 21:23:20 ID:OLfJqpck0

「ぐおぉ!」
「刑事さん!」
「ブッキー手当お願い」
「うん。刑事さん、大丈夫ですか!?」
「俺に……質問するな……。くっ!」
「せつな、なにが起こってるの?」
「分からない。刑事さんが戦っていた怪人が一瞬にしてマゼンタの仮面の人にやられたわ」
「それに仮面の人の隣りにいるのはマゼンタのプリキュア?」

 そして重なり始めた世界を破壊するため再び悪魔が立ち上がる。

「私は」
「俺は」

 「世界の破壊者」

「私は全てのプリキュアを」
「俺は全ての仮面ライダーを」

 「破壊する」

 世界の存続を賭けた戦いが今、始まる。

『仮面ライダー×プリキュア オールスターVSオールスターズ』

227777:2013/04/01(月) 21:25:41 ID:OLfJqpck0
次回予告

「仮面ライダー?」
「プリキュア?」
「本来、僕達は決して交わらないはずだった」
「私達の世界が、あなたたちの世界を侵食している?」
「日曜日の朝8時30分。この時間の境界線が曖昧になってしまったの」
「もしくは逆かもしれない。俺たちが君たちの世界を侵食しているとも言える」
「全ての原因はディケイドだ」
「戦うしか……ないの?」
「私は、戦えない!」
「キュア、エコー?」
「戦わないのなら生き残れないぞ」
「困ってる人のため。みんなのため。じゃあ、あなたはいつ自分のために動くの? 相田マナさん?」
「わ、私は……」
「そこまでよキュアディケイド!」
「どうしてだ士! なんでまた破壊者なんかになったんだ!」
「関係ない。俺は世界を破壊する。ただ、それだけだ」
「おのれディケイドォォォォォォオ!」

228777:2013/04/01(月) 21:34:19 ID:OLfJqpck0
こんな感じの嘘予告でした。

強固に築かれていた8時30分の壁は何者かによって破壊されてしまった。
それに呼応するようにプリキュアと仮面ライダーの世界。二つの世界が融合を開始した。
そして、それを阻止するにはプリキュアと仮面ライダーのどちらかが消えなければならなかった。
第三の勢力としてキュアディケイドと仮面ライダーディケイドがプリキュアと仮面ライダーに攻撃を開始する。
ディケイドによって次々と倒れていくヒーロー達。残ったヒーロー達もそれぞれに戦いを始める。
果たして、この事件の結末は?

ストーリーも何もない勢いだけの予告でした!

229777:2013/04/01(月) 22:05:58 ID:OLfJqpck0
>111氏感想ありがとうございます。
りんちゃん編でのりんちゃんが主人公していると言われてほっとしています。
今回は初めてスポーツ物を描いたのですが、上手く伝わるか心配でした。
ちなみに功労賞を頂いたキャプテンですが、前スレに余裕があったらもう少しだけ掘り下げたかったです。
微妙に説明不足なところがあったかと思いますがそこは大目に見て下さい。

この後もこの3スレ目となるこのスレの破壊に勤しみたいと思います。

>>214

私の作品を読んで頂いてありがとうございます。
長いこと返信せずに申し訳ありませんでした。
ヒビキとカナデは仲が悪いというよりは大きくすれ違っている状態なので、後編ではそのズレを士子が修正してくれるでしょう。
後編も頑張って書くので気長に待っていて下さい。

オリキャラ作品の方も頑張ってください。

230111:2013/07/19(金) 02:25:41 ID:mRgShMY2O
>>777
遅くなりましたが予告ネタ乙でした。
助っ人に来たライダーズの組み合わせが意外で、見てみたくなりました。


話は変わりますが、皆さん講談社の小説版仮面ライダーディケイドは読まれましたか?

TV版とは設定が変更されてるとこが多いですが、ディケイドメンバーのキャラが深く掘り下げられています。
特に、鳴滝の正体がしっかり描かれていたので、興味がありましたら一度読んでみるのをオススメします。


プリキュアもその内小説版が発売されるかもと考えた時、真っ先におジャ魔女高校生が思いついたのは内緒です。

231111:2013/07/19(金) 02:35:51 ID:mRgShMY2O
さて、不肖111。
もうどれだけぶりか数えるのも嫌になるくらいですが、第10話スプラッシュスターの世界前編投下します。

ただし私的な事情による急遽な投下ですので、Aパートの途中までですので予めご了承ください。

232111:2013/07/19(金) 02:39:58 ID:mRgShMY2O
土曜深夜31:30…

「「「スーパーヒーロータイム!!!」」」


晶「新たな強敵の出現。どう立ち向かう?聖獣戦隊フウインジャー」
士子「仮面ライダーペルソナは、クレアさんが家出?これは一大事ですよ」
翼「スプラッシュスターの世界に来たプリキュアディケイド。でもこの世界は本当に危機なのか?」

翼「必ず最後まで」
クレア「真実を見届けろ」
士子「それがみんなのルールです」

233111:2013/07/19(金) 02:41:13 ID:mRgShMY2O
これまでのプリキュアディケイドは…

「キュアトゥイートシャドウは…後藤つぐみは、かつて、私達の仲間だった…」
「私はお前のことなんて嫌いだ!
うじうじと意気地無しのヘタレで、理想主義の甘ちゃんで、泣き虫で!
周りに甘えっ放しで、放っておけばすぐに潰れてしまいそうなほど弱虫で!
それなのに、私にないものを全て持っているから、
だから私はお前が嫌いだ!大嫌いだ!」

《limit break,memory loading...》

「私、負けない!」
「所詮お前はクズ星…どれだけ輝こうとも、落ちる定めにあるんだ…!」
「クズ星なんかじゃない。
私は流れ星。みんなの希望を背負って、夜を切り裂き飛び続けるんだよ」

「ディケイド。次の世界が、最後のプリキュアの世界です」
「最後の世界…この旅が終わる時、そこには何があるのかしら」

234111:2013/07/19(金) 02:42:26 ID:mRgShMY2O
「それでは、いってきまーす」
階下から響く声に、ミルクは目を覚ました。
ベッドから起きて、窓の縁から外を見下ろすと、白衣を来た士子のこぐ自転車がよろよろと走っていた。
無理して慣れない自転車に乗っていくこともないと思うが、士子曰くこの町は自転車で走るのが一番だそうだ。
ミルクは床に飛び降りると同時に、くるみの姿に変わって着地する。
簡単に身支度を済ませてから部屋を出て、階段を降りダイニングキッチンに顔を出す。
「やあくるみちゃん。おはよう」
「おはよう」
ピンクのエプロンをつけた栄介と朝の挨拶を交わすと、ベーコンエッグがフライパンの上で華麗な宙返りを披露する。
「もう焼けるから、座って待っててよ」
テーブルには空の食器がワンセット広がり、新聞を読む光子が既に就いていた。
椅子に座ると同時に、卓上トースターからパンが二枚飛び出す。
くるみは手元の皿にそれを乗せると、小麦のキャンパスをピーナッツバターで染める。
『この一週間は、春らしい穏やかな空模様が続きます』
テレビからは、お天気キャスター増子美佐の明るい声が流れている。
『この陽気は日食が観測される、来週末まで続くものと思われます』
「お待たせ」
栄介がくるみの目の前に、ベーコンエッグとコールスローサラダ、ピッチャー入りのオレンジジュースを並べる。
「ゆっくりと召し上がれ」
栄介はオレンジジュースをコップに注ぐと、再び流し台に戻っていく。
「いただきます」
くるみは合掌し、まずはパンを一口かじる。
香ばしい薫りと、ピーナッツバターの程よい甘さが口一杯に広がる。
しかし、今のくるみにはこの朝食をゆっくりと楽しむだけのゆとりはなかった。
「何かめぼしい事件はあった?」
口の中のパンを飲み込んで、くるみが新聞ごしに光子に問う。
「人気女優、柏倉アリサ、白昼の遊園地デート」
光子は新聞を畳んでそばのラックに入れた。
「至って平和そのものよ。この世界は」
光子がため息をつくと、同調するようにくるみもため息をついた。
「今日で十日目ね…」

235111:2013/07/19(金) 02:46:19 ID:mRgShMY2O
十日前。この世界にやってきた時。

士子は白衣を身にまとって、革製の手提げ鞄を持っていた。
今回はヤブ医者かと軽口を叩くくるみを適当にあしらい、かばんを物色したところ、どうやら天文学者の卵で、この夕凪町に住む天文学の教授に師事しているという役割であるようだ。
いつもの通りに士子はその教授の家に向かい、その間にくるみと光子は周辺の聞き込みを行った。
この世界に忍び寄る、魔の手の情報を知るべく…
しかし、日が沈みかける頃まで走り回ってみても、この世界の脅威についてはなにひとつ手掛かりが得られなかった。
暗くなる前に家に戻ると、玄関の前で帰って来た士子と遭遇した。
なにかわかったかと聞いてみると、士子は教授宅の天文台での話を始めた。
やれ、とても広いとか大きな望遠鏡があるとかいったことを興奮したように話し、近々起きる日食の観測会の準備のためにしばらく教授宅に通うことをくるみたちに伝えた。
「それで、この世界のプリキュアについては?」
と聞いたら、
「あ、忘れてました」
とペロリ舌を出した。
「あなたねぇ!」
「まあまあまだ一日目ですし、その内なにかわかりますって」
…次の日も、士子は教授宅へと向かい、くるみと光子は聞き込みや町中をまわったりした。
しかし、士子が言うところのその内が来ないままに、くるみたちはこの世界で十日目を迎えていた。

236111:2013/07/19(金) 02:47:55 ID:mRgShMY2O
『それでは本日も、頑張っていってらっしゃいませ!』
テレビの中でキャスター達が笑顔で頭を下げる。
「ねえ光子」
「なに?」
箸で小さくちぎったベーコンエッグを口に運びながら、くるみは少し前から考えていた仮説を切り出した。
「ひょっとして、この世界はもう終わっているの…?」
「この世界のプリキュアの物語が、てこと?」
「邪悪な存在は影も形も見当たらない。
それって、この世界のプリキュアが倒してしまった後だから…とは考えられない?」
光子はアイスティーのコップから口を放した。
「わからないけれども、士子が役割を与えられてる以上、それはないんじゃないかしら」
「…そう、そうよね、うん」
くるみ自身も、それが馬鹿げた考えだということを理解していた。
しかし、そうとでも考えないと、このなにも起きない現実に理由がつけられないのだ。


(やっぱり、この世界のプリキュアを探してみないことには始まらないのかしら。
でも手がかりらしきものはほとんどないし。
それに、こんなにも長い間大海が動かないのも気になるわ。
いやでも、既に暗躍している可能性も…
なんにせよ、情報がなさすぎる。
だけど、周辺の聞き込みも完了してるし、もう話を聞いてない人間なんていないし、なにか起きそうなところに張り込むには、この町は少し広すぎるし…)
「くるみちゃん、おーい、くるみちゃん」
「ぅん?」
栄介の声に目を開くと、時計は昼時を指していた。
テレビからはワイドショーのコメンテーターたちの話が聞こえる。
どうやら考え込んでいるうちに、ソファーで眠ってしまっていたみたいだ。
「まいったわね…私も知らずにこの世界に毒されてきてるのかしら」
ふいに、くるみの眼前に縦縞模様のハンカチの包みが差し出された。
「なに、これは?」
「士子ちゃんのお弁当さ。だけどあの子ったら忘れて行っちゃってね。
悪いけど、届けに行ってくれないかな」
「なんで私が。光子に行かせればいいじゃない」
「光子は図書館に勉強をしに行ってるよ。
僕も家の仕事があって出られないから、頼むよくるみちゃん」
「ハァ、仕方がないわね」
くるみはため息を吐くと、弁当の包みを手に提げ立ち上がった。
「行ってきてあげるわよ。どうせ暇なんだし」
「悪いね。それじゃあこれも」
栄介が反対の手に紫色のハンカチの包みを持たせる。
「くるみちゃんの分のお弁当だよ。くるみちゃんもお昼まだだもんね」
「それはどうも」
くるみは簡単に礼をすると、玄関に向かっていった−

237111:2013/07/19(金) 02:58:41 ID:mRgShMY2O
世界の破壊者ディケイド。様々な世界を巡り、その瞳はなにを見るのか−



「まかせて★スプラッシュ☆スター★ DECADEver」

♪プ・リ・キュ・ア♪
スパスパスパークS☆S(プリッキュア!)
プリキュアプリキュアスプラッシュスター♪
くるくるミラクルS☆S(プリッキュア!)
ハッチャケブッチャケノーノープロブレム
(プリキュアSplash☆Star withキュアディケイド)

広い草原渡って 風が薫るよ
星瞬く夜空に 月は満ちるよ!
一人だけでは 不安な日々も
あなたがいて(いつもそばに) 私がいる(Shine! sun sun sun)
繋がった絆が(high!)ってな感じで♪

「あなたを大好き!」って 気持ちが弾けてる
「大切だよ!」ってneed you! 拍手がパチパチね
(プリッキュア! プリッキュア!)

スパスパスパークS☆S プリキュアプリキュアスプラッシュスター♪
テカテカ王手かS☆S ギャップもウエイブもゴーゴープログラム
スパスパスパークS☆S プリキュアプリキュアスプラッシュスター
くるくるミラクルS☆S ハッチャケブッチャケノーノープロブレム
(プリキュアSplash☆Star withキュアディケイド)

明日は明日の風が吹く ★Splash☆Star★

238111:2013/07/19(金) 03:00:24 ID:mRgShMY2O
第10話「走れ花鳥風月!タイムリミットは日食の時!!」


広い道を滑るように走り抜け、くるみは頬に風が当たるのを感じる。
出かける時、教授宅は遠いからと栄介が貸してきたインラインスケートの調子は悪くない。
ヘルメットをかぶり、肘や膝には紫のプロテクターを付け、背中には、二人分の弁当が入ったリュックサックを背負っている。
リュックからは、くるみがいつも履いている赤い運動靴も提げている。

士子が通う教授宅には、以前も忘れ物を届けたことがあるし、聞き込みしていた頃に何度も前を通ったことがあるため、道程は知っている。
昼時のこの辺りは自動車も通行人も滅多にいない。
自然とスケートを走らせる速度も増していく。
長い直線を加速をつけて走っていく。
その時、脇の茂みから目の前に何かが飛び出してきた。

「きゃっ!?」
急な事態に、思わずその何かを抱きかかえると、スケートのバランスが崩れそうになり、ヨロヨロよろめく。
「ぬっ、くっ…ホォッ!」
転ばないようにしている内、クルリとその場で一回転し、止まった時には自然とフィギュアスケートのような謎のポーズを取っていた。
「うわぁ、くるみお姉さんすご〜い!」
抱えた何者かが、聞き覚えのある無邪気な声をあげた。
「ごめんなさいみのりちゃん。ビックリしたでしょ?」
「ううん、だいじょうぶだよ」
「みのりちゃん!」
抱えた女の子…みのりを地面に下ろすと、一人の少女がその小さな女の子の名を呼びながら、くるみの前に現れた。
「急に道路に飛び出したりしたら危ないわよ、みのりちゃん」
「ごめんなさーい、薫お姉さん」
青みがかった髪を伸ばし、同じ色の瞳を中心にした端正な顔立ちの、大人びた雰囲気の少女…薫。
「ああ、霧生薫」
くるみは彼女とも面識があった。

二人が飛び出して来た方向を見る。
オープンカフェ風にいくつかのパラソルの下に並べられた机。
ガラス張りの壁の向こう、ショーウインドウの中には、こんがりキツネ色に焼けたパンが並んでいる。

「そうか、ここはPANPAKAパンだったわね」
この夕凪町で評判のベーカリー、PANPAKAパン。
みのりは夏野家から教授宅への道のりの中程にあるこの店の娘だ。
そして、彼女に懐かれている霧生薫が、よくここに来てみのりと遊んであげているのを、くるみも買い物の時に何度か見たことがあった。
「随分急いでたみたいだけど、どうかしたの?」
両腕をみのりの胸の前で組まされながら、薫がプロテクター姿のくるみを眺める。
「大したことじゃないわ。士子に忘れ物を届けに行くだけ」
くるみはリュックサックを、背負ったままで薫に見せた。
「それじゃあ、舞の家まで行くのね」
「舞おねーちゃんちー?」
舞とは教授の娘の名前だ。
おとなしい性格の少女で、薫やみのりの姉の友人である。
「そう。だからもう行くわね」
くるみは手を小さく振り、再び教授宅へとスケートで走り出した。
どんどんスピードを増していき、あっという間にくるみは薫とみのりからは見えなくなってしまった。
「いっちゃったね」
「でも、士子は確か…」
その時、一人の客が店から出てきた。

239111:2013/07/19(金) 03:01:57 ID:mRgShMY2O
少し離れた位置からでも、丸い屋根の展望台が美翔教授宅の場所を教えてくれる。
近付いていけば、展望台は徐々に大きくなっていき、白い柵のテラスと、よく手入れされている庭も見えてくる。

「やっと着いた」
くるみはスピードを落とし、門の前でピタリと止まる。
方向転換し、玄関まで徐行を始めようとすると、ちょうどそこから一人の人物が出てくるところだった。
涼しげな目元に、真一文字に結ばれた薄い唇。
伸ばしっぱなしの髪の毛を後ろで一つに結び、かっちり着ている白衣の首元に、サンゴのネックレスが輝いている。
「鯨井じゃない」
士子と共に美翔教授に師事している、鯨井泳人だ。
「……」
鯨井はくるみに声をかけられても、表情一つ変えない。
「あーっ!美々野やんか!」
二人の頭上から、底抜けに明るい声が降ってきた。
くるみが見上げると、美翔邸のベランダから、小麦色の肌に金髪ショートカットの髪型、白衣の下から覗く虎縞模様のミニスカートという、いかにもギャルっぽい容姿の女性が、笑顔で身を乗り出しブンブンと大きく手を振っていた。
「や、美々野くん」
その隣では、同じく白衣を着た茶髪の男が、柵に寄り掛かってマグカップを持っている。
「虎間。隼」
虎間大河、隼春彦。
二人も美翔教授の生徒である。
美翔邸で来週行われる日食の観測会は、この三人と士子で準備を進めていた。
「どしたん〜?教授んとこ用事ぃ〜?」
虎間は挨拶と同じ調子で、くるみに来訪の理由を尋ねた。
「士子に忘れ物を届けに来たの」
「またかい。よく忘れ物するもんだ」
「でも一足遅かったで。今日は準備午前で切り上げや」
「え…えぇ〜っ!」
くるみは間の抜けた声をあげた。
何のためにここまでインラインスケートを走らせて来たのか。
「せやから、うちはダーリンとラブラブしとったんや」
「こら、よさないか大河」
突然虎間に抱き着かれても、隼はまるで動じず、一滴のコーヒーもこぼさない。
「そういうのは、後で二人の時にしないか」
「ええやん、誰かに見られてるのも」
虎間と隼は、自他ともに認めるバカップルというやつだ。
人目をはばかるどころか、むしろ他人に見せつけるようにいちゃつきだしてしまう。
「あー、無駄足踏んだわ…」
くるみは見ていられないと、踵を返して帰ろうとする。
「おい」
その時、低い声に呼び止められた。
「なんなの、鯨井」
今まで黙っていた鯨井が、やっと口を開いたのだ。
「小門なら、お嬢と裏でスケッチをすると言っていた」
「お嬢って…舞と?」
舞は中学校で美術部に所属しており、絵を描くのが大好きである。
士子も嗜む程度に絵を描いているため、二人はすぐに打ち解けた。
「まだいるかもしれない」
「そう。教えてくれてありがとう」
くるみは鯨井に礼を言うと、教えられた裏庭に向かった。

240111:2013/07/19(金) 03:04:37 ID:mRgShMY2O
美翔邸の裏庭は、裏庭とはいえそれなりの広さを有しており、数本の広葉樹と小さな池がある。
その裏庭の隅、画架を立てて一心不乱に風景を写し描く一人の少女がいた。
吊り目気味の瞳はせわしなくスケッチブックと目の前の風景を交互に見つめ、鉛筆を握った細い腕を振るい続けて、ただ絵を描くことのみに専念している。
「舞」
しばらく様子を見ていたくるみだったが、期を見て少女の名前を呼んだ。
しかし少女…舞は、全く聞こえてないように手を休めない。
「ん…ん゛ん゛っ!」
くるみは出来る限り耳元に近づいて、わざとらしい咳ばらいをする。
それでも舞は脇目も振らない。
「まーいまいまいまいまいまいまーーい」
名前を連呼してみるものの、舞は絵を描き続けている。
「あーもう!」
くるみは頭をぐしゃぐしゃと掻きむしった。
「きゃあ!」
「わっ!?」
突然叫び声をあげた舞に、くるみは驚きのけ反る。
「ど、どうかしたの?」
「くるみさん、いつの間に来てたの?」
「今気付いたんかい!」
ようやく自分の存在を認識した舞に、くるみは力一杯ツッコミを入れた。
「あ…ごめんなさい、私、絵の方に集中してて…」
ツッコミのあまりの迫力に、舞は謝り出してしまった。
「あ、いや、別に怒ってるんじゃないのよ。
あなたが集中すると周り見えないってのは知ってるし」
これまでにないツッコミ後の反応に、くるみは慌ててフォローする。
(なんか…ペースに飲まれてるわ。この世界のペースにも、舞のペースにも)
「それより、士子はいないの?
一緒にスケッチしてるって聞いて来たんだけど」
話題を変えると、舞は鉛筆を椅子の上に置いた。
「小門さんなら、少し前にPANPAKAパンに寄って帰るって言ってましたよ」
「えぇ!?嘘でしょ!?」
今し方そのPANPAKAパンを通り過ぎて来たばかりだというのに。
自分の巡り合わせの悪さに、くるみは思わず非難めいた声をあげてしまった。
「…ハァ、それで、どれくらい前に別れたの?」
気を取り直して舞に問う。
士子が発ってそれ程経っていないのなら、まだ追いつけるかもしれない。
ここまで来てしまった以上、意地でも士子に弁当を手渡したいのだ。
舞は指を顎に当て、空を仰ぐ。
「確か、10分くらい前…」
「10分ね。それならまだ間に合う…」
「か、30分くらい前…」
「え?」
「ひょっとしたら、1時間くらい前…かも」
「……」
くるみは額に手を当て俯いてしまった。
(そうよね。話しかけられても聞こえないくらいの集中力だもの。
時間の感覚だってわかんなくなって当然か)
「ありがとう。とりあえず行ってみるから」
話を切り上げて、くるみは重たい足を再び滑らせ始めた。


美翔邸の表に出てくると、既に虎間たち三人の姿はなかった。
その代わり、一人の少女が門から敷地内に足を踏み入れるところだった。
短く切り揃えられた赤い髪に、大きな赤い瞳の少女は、霧生薫に漂う空気とよく似たそれをまとっている。
…今日は、やたらと顔見知りに会ってる気がする。
「あら、くるみ。こんなところで珍しいわね」
くるみがそう思っていると、向こうから声をかけられた。
「舞はいるかしら?」
くるみに尋ねた少女の名は、霧生満。
霧生薫の双子の姉妹だ。
「今は裏でスケッチをしてるわよ」
くるみは今出てきたばかりの裏庭を指差した。
「そう」
くるみとすれ違おうという時、満は急に足を止めた。
「そういえば、くるみ。来る途中に士子を見たわよ」
「本当?どこで見たの」
ずい、と顔を近付けてきたくるみに、満は思わずたじろぐ。
「トネリコの森に入って行ったわ。大空の樹まで行くつもりかしら」
「大空の樹…」
大空の樹とは、トネリコの森にある大樹だ。
とても大きな樹で、この夕凪町のどこからでも見ることができる。
(大空の樹までは、ここからだとPANPAKAパンよりは近いけど、上り坂になってるのよね)
くるみは脳内で夕凪町の地図を広げ、大空の樹までの道筋を辿った。
満が怪訝そうな眼でくるみを見る。
「士子に用事でもあるの?」
「少し、ね。届け物があるから来てみたのに、いなかったから困ってたの」
くるみがうんざりした表情を見せると、満は気の毒そうに苦笑いを浮かべた。
「ともかく、教えてくれてありがとう。今から行ってくるわ」
くるみは再びインラインスケートを滑らせ始めた。

241111:2013/07/19(金) 03:06:57 ID:mRgShMY2O
夕凪町を見下ろすかのように広がるトネリコの森。
その中の遊歩道を、普段の靴に履き替えてくるみは歩いていく。
「そういえば、この辺は珍獣ミミンガがいるって噂のとこだったわね…」
少しでも手がかりがほしかったくるみは、その話を勝手に精霊の目撃談と誤解し、光子と二人で一昼夜張り込んだことがある。
収穫は、その話が単なる噂話であったという事実と、数え切れない虫刺されのみであったが。
緩やかな勾配の道は、開けた景色からやがて、木々が生い茂り木漏れ日の降る風景に変わっていく。
森の木によって清められた空気の中だと、頭の中までスッキリしてくるようで、くるみは歩きながら思索をめぐらせる。
考えるのは、もちろんこの世界のプリキュアのことだ。

士子がダークドリームから聞いたという言葉などから考えても、この世界にプリキュアがいないという可能性はほぼゼロだ。
ではこの世界のプリキュアはどこの誰なのか。
ここまでの例から考えれば、士子に与えられた、『美翔教授の教え子の学生』という役割に関係する少女に間違いはないだろう。
そうなると、真っ先に考えつくのは教授の娘の舞だ。
そして、彼女と特に親密にしている少女たち。
彼女らのうちの何人かがプリキュアなのか。
あるいは、全員がプリキュアであるのか。
…いい線を行っていると思ったんだが。
実はくるみは舞のことも密かにつけまわったことがある。
だが、人知れず戦っているような不審な点は見られず、またも空振りに終わっているのだ。
そもそも、彼女がもしプリキュアであったなら、より近いところから彼女を見ている士子が気づけないものだろうか。
士子は一見のんびりして鈍感な人間に見えるが、その実洞察力に優れて抜け目ない、勘の鋭い女である。
それとも士子は既になにか掴んでいて、そのことを自分たちには隠しているのか?
それこそありえない、とくるみは自分の考えを一笑に付した。
そんなことをする利点が見つからないというのもあるが、なにより彼女が自分を騙したり嘘をつくはずはない。
士子と自分はそれほどつきあいは長くない。
だが、いくつもの戦いを乗り切り、寝食も共にしているのだから、彼女からの信頼は得ている。
それは自分だって同じだ。
決して口には出さないが、くるみも士子のことを信じている。
彼女の旅に同行した発端も、自分達の世界を救ってくれた彼女と共に戦いたいと願ったことからだ。
だから士子が隠し事をしているはずはないと、くるみは信じているのだ。
「……」
この世界のプリキュアについて考えていたはずが、結局士子のことばかりを考えてしまった。
「あ〜…ダメよダメダメ!」
気持ちを切り換えようとかぶりを振っているうちに、爪先に巨大な樹の根がぶつかった。

242111:2013/07/19(金) 03:09:58 ID:mRgShMY2O
くるみは顔を上げる。
樹齢数百年はあろうかというどっしりとした幹と、そこから四方に伸びる葉振りのよい太い枝。
とてつもない大木なのに、威圧感や圧倒感などを感じさせず、むしろ近くにいると温かく見守られているような錯覚におちいるこの大木こそが、大空の樹だ。

「…何度来ても、すごい木だけど」
くるみが言葉尻を濁したのは、この巨木の足元に不審な動きを見せる人物がいたからだ。
「…なにしてるのよ、士子」
自分の捜し求めていた人物が、大空の樹の幹に抱き着くように腕を伸ばしてへばり付いていたのだ。
「…ああ、くるみさん」
士子は不自然な姿勢で首だけ振り返る。
目尻がトロンと下がったその表情は、寝起きのようにどこかポワポワとしている。
「ひと夏そうしてれば、もしかしたら羽化できるかもしれないわね」
くるみが士子にツッコミを入れると、大空の樹の根の一つから、一人の少女がひょっこり顔を覗かせた。
「あ、くるみさんだ」
少女は姿を現し、とてとて二人に近付いてきた。
「うわ、咲か。タヌキかと思った」
「ヒドイなあ!」
「…ふふっ」
「士子さんまで!」
少女は日向咲。PANPAKAパンの娘で、みのりの姉だ。
丸い顔とタレ目は、確かに小動物チックである。
士子は再び大空の樹に頬をくっつける。
「どう?士子さん」
「暖かくて、少し不思議な感じですね」
咲は士子の言葉に微笑み、隣まで歩くと同じように大空の樹に張り付いた。

「…それで、結局あなたたちはなにをしているの?」
くるみは二つ並んだ少女の背中に、未だ解決されない疑問を再度投げかける。
「日向さんに薦められたんですよ」
士子がまた首だけで振り向く。
今度は咲も、士子に続いてくるみの方を見た。
「こうして大空の樹にペッタンコすると、元気が沸いてくるんだよ」
「ペッタンコ?」
「そう。くるみさんも、ホラ」
咲は大空の樹から離れてくるみの手を取り、彼女を自分と士子の間に置くと、もう一度樹に抱き着いた。
くるみは戸惑いながら、左右の二人に倣い大空の樹に体を寄せる。

表皮はゴツゴツと硬いが、なめらかな肌触りのため体に傷がつくことはなさそうだ。
大きく息を吸うと、森に漂っているよりも一層強い木の香りを感じた。
目を閉じてみると、抱き着いた部分から、わずかに生命の鼓動のようなものを感じた。
「……」
自然の神秘に、くるみが驚き目を開くと、こちらを見ていた士子と目が合った。
「なにか、力が沸いて来る気がしてきませんか?」
そう言って士子は笑った。
「樹から元気を貰おうなんて。士子、あなた不安なの?」
しかし、くるみが何気なく口にした疑問に、士子は目を見開き固まってしまった。
「不安…」
一言つぶやくと、また大空の樹に頬をくっつける。
「そうか、私は不安なんですね…」

243111:2013/07/19(金) 03:16:14 ID:mRgShMY2O
「士子?どうかしたの?」
急に様子の変わった士子に、くるみは動揺した。
士子は大空の樹から離れる。
「この旅が終わった先に何があるのか。それを考えると、なんだかモヤモヤして、胸の中に一欠の氷が滑り落ちるような、そんな感情が沸き起こるんです」
士子は大空の樹から離れ、そのモヤモヤを掴み出そうとするかのように胸を押さえて俯く。
「それがなんなのか、ずっとわからなかったんですが、そうですか、これが不安…」
「士子…」
目を伏せた士子の顔に、長いまつ毛が影を落とした。
今まで見せたことのない寂しそうな表情に、くるみは続けて掛ける言葉を失った。
「ねえ士子さん」
突然、咲が小走りに士子に近寄った。
「どうかしましたか日向さん?」
「今度の観測会のことだけど」
咲に優しく答える時には、もう普段通りの士子の顔に戻っていて。
他愛ない会話をする二人を見ていると、くるみは一人取り残されたような気持ちになる。
さっきの士子の表情は幻だったのだろうか…

「ねえくるみさん」
「え?」
不意に咲に話し掛けられ、くるみは間の抜けた声を出した。
「なにか用があってここまで来たの?」
「それは…」
くるみは自分がここまで来た理由を思い出した。
「士子にこれを渡そうと…」
リュックから弁当の包みを取り出したくるみは絶句した。
「むぐむぐ…私に?」
士子がいつのまに手にしたのか、クロワッサンを食べていたのだ。
「士子…ナニ、ソレ」
抑揚を失った声で、くるみは機械的に士子に問う。
「PANPAKAパンのクロワッサンです。庶民的な価格でありながらサクサクの皮とふんわりな中身という匠の技を味わえます」
「いつもごひいきにしてもらってまーす」
咲がおどけながら、士子にペコリと頭を下げた。
「ナンデ アンタガ ソンナノ タベテルノ?」
「お弁当を忘れてしまいましたから。PANPAKAパンに行って買ってきたんですよ。なにか問題がありましたか?」
「大ありよ!」
くるみが抑えていた感情を突如爆発させた。
「栄介から、あんたにお弁当渡すよう言われて走り回った、私の時間とこのお弁当をどうしてくれるのよ!」
くるみはズイっと、弁当の包みを士子の鼻先に突き付けた。
「一回舞の家まで行ってここまで来た私は一体なんなのよ!?」
今にも掴みかかりそうな勢いで、士子にまくし立てる。
「ええっと…おマヌケさん?」
「うぐあっ…!」
士子の悪意のないとどめに、くるみはよろよろと後ずさり、大空の樹の根にしなだれかかった。
「ひどい……!ひどすぎるっ……!こんな話があるかっ……!何時間もかけて………やっとの思いで…辿り着いたのに……届けたのに……クロワッサンっ……!あいつがもぎ取ってしまった!ここまでの私の時間…手間…労力をっ……!」
くるみは湿っぽく愚痴をこぼし始めた。
「ねえ、くるみさん」
すると、咲がくるみに近付いていった。
「それ、いらないなら食べてもいい?」
それ、と指差したのは、士子に与えるはずだった弁当だ。
「さっきアイス食べたところじゃないですか、日向さん」
士子は咲の食欲に、呆れたように苦笑いを浮かべた。
「え〜、いいでしょ。ねぇくるみさん」
咲は猫なで声で、くるみに甘える。
「いいわよ。むしろ食べてくれるなら助かるわ」
「やったあ!」
咲は弁当を受け取るや否や、適当な根に腰を下ろして包みを広げた。
「わあ、すごい!」
蓋を開けると、弁当箱の中には色とりどりの具材が所せましと詰め込まれており、咲は目を輝かせた。
「卵焼きに、コロッケに、エビチリ、どれもおいしそう!」
「よかったですね、日向さん」
士子がにこやかに咲を眺めていると、ぐぅ〜と腹の虫が鳴き声をあげた。
「そんなに腹ぺこだったんですか?底無しですね」
「違うよ、私じゃない」
士子と咲は顔を見合わせ、同時に同じ方向を見た。
「…だ、だって、昼も食べずにいたんだから仕方ないじゃない!」
二人に見つめられたくるみは、頬を染めながら言い訳した。
「別になにも言ってませんが…」
士子になだめられてもなお赤い顔のまま、くるみは咲の隣に座り、自分の弁当を広げた。

244111:2013/07/19(金) 03:16:59 ID:mRgShMY2O
「あれ、くるみさんのお弁当…」
既に食べ始めていた咲が、隣の弁当を覗き込み、違和感を口にする。
「こっちと少し具が違わない?」
「まぁね。士子と私じゃ好みが違うから」
くるみの弁当には、エビチリの代わりに一口サイズのハンバーグがいくつか入っている。
咲はそのくるみの弁当に熱い視線を送っている。
「…もしかして、食べたいの?」
「え、いいの!?」
くるみはミニハンバーグの一つを箸でつまみ、咲の弁当の白飯の上にポンと置いた。
「どうぞ」
「やった!じゃあ私からも」
咲もお返しに、エビチリのエビを一尾、同じようにくるみの白飯に置く。
そして咲は返す箸でくるみから分けてもらったハンバーグを口に運んだ。
「ん〜、おいし〜!」
その味に目を細めて歓喜し、バクバクと弁当を食べていく。
「本当によく食べるわね…」
年頃の少女にしては、少々はしたなく見えるような食いつきに、くるみは息を漏らした。

ふと、正面にいる士子の方を見る。
士子は手近な樹に背中を預け、クロワッサンの最後の一欠を口に押し込んでいた。
その横顔は憂いを帯び、先程胸の内を吐露した時に似ていた。

やっぱり、さっき見た表情は見間違いなどではない。くるみは確信した。
あんな具合に弱音を吐く士子を、くるみは見たことがなかった。
そうだ、普段どんなに気ままに振る舞っていようとも、士子だって一人の女の子だ。
自分はこれまで、士子の一体なにを見ていたのか。
己の情けなさと、士子の瞳の色の深さに、くるみは絶句してしまった。

245111:2013/07/19(金) 03:18:50 ID:mRgShMY2O
しばらくして。
「それじゃあね、くるみさん!」
「ええ…」
日が傾きはじめたので、くるみは咲に手を振り別れる。
結局あの後も士子とロクに会話出来ないまま、咲の他愛ない話に適当な相槌を打ちながら、三人でトネリコの森を下山してしまった。
山のてっぺんを見上げると、大空の樹がここからでもその雄大さを見せている。
くるみは、なぜだかその大樹が登る前よりも遠くに感じてしまう。
「かーのじょ」
軽薄なトーンの声と、チリンチリンと小気味よいベルの音がくるみを呼んだ。
士子が自転車に跨がり、腕をハンドルの上で組んでこっちを見ていた。
「乗っていきませんか」
ポンポンと、自転車の荷台を叩いて誘う。
くるみは、少しの逡巡の後に、無言でその荷台に腰掛けた。


士子がペダルを漕ぎ出すと、合わせて景色がゆっくりと流れる。
春の風を切る爽やかさとは裏腹に、くるみの頭と心はぐちゃぐちゃだった。
せっかく士子に、さっきの不安について聞き出せる機会なのに、言葉が出てこない。
せめて普段通りの会話でも交わそうとするが、自分は士子とどんな話をしていたのかさえも思い出せない。
士子の一瞬の陰りに目を奪われたくるみは、今や自分さえ見失っていた。
それゆえに、自分を乗せた自転車が、夏野家への帰り道から逸れていることに、しばし気づけなかった。
「士子?こっちは家とは違う方向じゃ…」
ようやく、いつもとは違う道を走っていることに気づいた時、くるみは思わず声を出していた。
「せっかくですから、ちょっと寄り道して行きましょうよ」

246111:2013/07/19(金) 03:26:45 ID:mRgShMY2O
ひとまずここまでです。
あんなに時間かけてこれだけとか、ホンマ泣けるでぇ。

冒頭は、いつかプリキュアもスーパーヒーロータイムに参加してくんないかなって妄想から、オリジナルの戦隊とライダーと絡ませてみました。

あとOPのディケイド版まかせてsplashstarは、以前どこかのBBSで見かけたものを少しアレンジしたものです。


さてお話の続きは、またしばらくかかりますのでお待ちください。
さすがに今回くらい長くは待たせないと思いますので…

247ふたりは名無しさん:2015/01/21(水) 09:49:48 ID:t48d9kAcO
スーパーヒロイン大戦GP
明日のナージャ3期


衝撃の明日のナージャ3期まで放送!


イントロダクション

明日のナージャの次は、ふたりはプリキュアのはずだった・・・

プリキュア伝説消滅!

明日のナージャが3期まで放送された事により、次のアニメ企画はナージャを
参考としたラブロマンス物とされ、プリキュアは歴史は一瞬で消滅してしまった・・・

歴史を変えるため、プリキュアの伝説を取り戻すため、プリンセスプリキュア達が
明日のナージャが3期まで放送された謎を解き明かす!
ナージャとプリンセスプリキュアのプリンセス対プリンセスの壮絶な戦いが今始まる!

248ふたりは名無しさん:2015/01/21(水) 20:01:56 ID:ANUkrvoY0
「女王様、今一度魔法を……」
神代は終わり、西歴を経て
人類は地上でもっとも栄えた種となった

「みんなの為に振るいます」
我らは星の行く末を定め、
星に碑文を刻むもの

「秩序は燃え尽きた」
人類をより長く、より確かに、
より強く繁栄させる為の理――人類の航海図

「多くの意味が焼失した」
これを、魔術世界では人理と呼ぶ

「私達の未来はたった一秒で奪われた」
人理

「聞いて!この領域に集まった一騎当千、万夫不倒のみんな!」
「相容れぬ敵同士であろうと今は互いに背中を預けて!」
「私の名は春風どれみ!みんなのために魔法をつかいます!」

「この戦いは人類史を遡る長い旅路」

第一の聖杯 
呪いの魔女
人理定礎値_C+
Ⅰ Ⅱ Ⅲ

「ですが悲観することはありません……貴方には無数の出会いが待っています」


第二の聖杯 
十二色の姫君
人理定礎値_B+
Ⅳ Ⅴ Ⅵ

「この星の全てが聖杯戦争という戦場になったとしても」

第三の聖杯 
高貴なる放浪者
人理定礎値_A
Ⅰ Ⅱ

「この地上の全てが疾うに失われた廃墟になっていても」

第四の聖杯 
調和の女神
人理定礎値_A-
Ⅳ Ⅲ

「その行く末に無数の強敵が立ちはだかっても」

第五の聖杯 
■■■の怪盗
人理定礎値_A+
Ⅰ Ⅱ Ⅲ

「結末は未だ誰の手にも渡っていません!」

第六の聖杯 
最後の聖女
人理定礎値_EX
Ⅳ Ⅴ Ⅵ

「さあ、戦いを始めましょう……マスター」

第七の聖杯 
古の銀月
人理定礎値_■
Ⅴ Ⅵ

過去最大の規模で行われる
聖杯戦争、開幕

テレ朝少女大戦/Grand Order

それは
未来を取り戻す物語

249ふたりは名無しさん:2015/02/23(月) 12:39:02 ID:9cBBFBKkO
うえ〜ん(つД`)10周年TVシリーズはこんなの見たかったよぉ〜!!!
改め15周年こそTVでオールスターズしろください!
それでこんなの見せろください!その1

『スタースコープ』

望遠鏡型のオールスターズプリキュアのオリジナル必殺アイテム。
4人〜6人で、4人の時は2対2、6人の時は3対3で、自分達の胸辺りの高さで宙に浮く
スタースコープの左右に立ち必殺技を放つ(NGワード戦隊のバズーカじゃねーか)

更にオールスターズチップが変化したオールスターズコラボレーションアイテムを
セットし歴代チームの必殺技をオールスターズプリュキア流に変化させた必殺技を発動可能。

オールスター「スタースコープが効かない!?」

クモジャキー「そんな物、幹部3人が合体したデザトリアンには涼風ぜよ!」

追い詰められるオールスターズプリキュア。その時4人のポシェットの中から光が

オールスター「ブロッサムのオールスターズチップが光ってる?」

シャイニングスター「ムーンライトのチップもだわ」
ファンタジースター「サンシャインのも光ってるぅ〜」

バーニングスター「マリンのも」

4人は光るチップを思わず取り出した、そして次の瞬間取り出したチップが4人の
手を離れ4人の頭上へと上昇した、そしてチップがさらに強い輝きを放ちながら変化し始めた

チップはそのプリキュアの武器が変化したオールスターズコラボレーションアイテム
に成りキュアオールスター達の手元へと下降した。
アイテムを手にしたキュアオールスター達は取るべき行動を自然に理解し
順々にスタースコープにアイテム をセットしようとした。

「「「「オールスターズコラボレーション!!」」」」

オールスター「スターブロッサムタクトセット!」

シャインニングスター「スタームーンタクトセット!」

ファンタジースター「スターシャイニータンバリンセット!」

バーニングスター「スターマリンタクトセット!」

「「「「完成!スタースコープ・ハートキャッチモード!」」」」

「「「「花よ輝け!プリキュア・スター・フォルテウェーーブ!!」」」」

スター・フォルテウェーブがデザトリアンを捕える

「「「「ハーートキャッチ!」」」」

ちなみに技の威力は、最終回での究極奥義を30%減させた位

250ふたりは名無しさん:2015/02/23(月) 12:46:16 ID:9cBBFBKkO
オールスターズコラボレーション・シリーズの販促チラシ


プリキュアオールスターズの大いなる力!!


01ハートキャッチモードセット

スターブロッサムタクト

スタームーンタクト

スターシャイニータンバリン

スターマリンタクト

必殺技音声

花よ輝け!プリキュア・スター・フォルテウェーーブ!
ハーートキャッチ!


02ドキドキモードセット

スターラブハートアロー

スターマジカルラブリーパッド

スターマジカルラブリーハープ

スターラブキッスルージュ
必殺技音声

あなたに届け!プリキュア・スター・マイスイートハート!


03スイートモードセット

スターミラクルベルティエ
スターラブギターロッド

スターミューズキュアモジューレ
スターファンタスティックベルティエ

必殺技音声

プリキュア・スター・パッショナートハーモニー!


04フレッシュモードセット
スターピーチロッド

スターベリーソード

スターパインフルート

スターパッションハープ

必殺技音声

わるいのわるいの飛んで行け!プリキュア・スター・ラブサンシャイン!


05プリンセスモードセット
現時点、武器詳細不明の為省略

必殺技音声

舞え花よ!プリキュア・スター・フローラル・トルビヨン!

ごきげんよう


春のオールスターズ映画限定商品

マックスハートモードセット

スターブラックスパークルブレス

スターホワイトスパークルブレス

スターハーティエルバトン
必殺技音声

みなぎる勇気!あふれる希望!光輝く絆と共に!
スター・エキストリーム・ルミナリオ!


希望小売価格 各2980円(税込)

251ふたりは名無しさん:2018/07/11(水) 19:22:18 ID:1klyKDe20
次のライダーのジオウが平成20作品目にして最後の平成ライダー故に
やはり歴代絡めたお祭りに成りそうや
プリキュアも最後の平成作品で来年はテレビでオールスターズやらんかな........
やらんやろな....
せめてジオウ始まったらプリキュアジオウSS投下されんかな........(/ω・\)チラッチラッ


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