したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

【感想や雑談等の】プリキュアディケイド【世界か】ネガのスレ

166241:2011/06/12(日) 00:50:24 ID:WXaFaWU.0
「ゆまぁぁぁぁぁ!!」
倒れ行く小さなゆまの身体を駆け寄った士子と杏子が支えるが、その身体にすでに命の息吹はない。
「ゆ、ゆま…」
震えながらその小さな亡骸を抱きしめる杏子だが、悲しみにくれる暇はなかった。
「なんだこいつは…」
ゆまのソウルジェムを砕き立ち上った黒い霧は一か所に集まり形を成していくと、巨大な犬のような形に変化した。
同時に辺りの景色が異質なものへと変わっていく。
それは杏子の良く知るもの。
それは…
「なんで…なんで魔女が出てくるんだよ!!」
「いいからゆまちゃんを抱えなさい! 早く!!」
訳が分からず叫ぶ杏子に怒鳴るように士子が答え、キュアディケイドへと変身を果たす士子。
それに反応して杏子も魔法少女の姿へと変身を遂げる。
「グゥゥゥゥゥゥ…」
低く唸る犬の魔女はそのまま二人に向かって突進してきた。
「!?」
「はえぇ!?」
慌てて飛び退く士子と杏子。その二人に魔女から黒い触手が伸びる。
「この魔女、強い!」
士子が触手の猛攻を弾きながら焦りの声を上げた。
杏子も右手に持った槍で触手を捌くが、いつものようなキレがない。
本来槍は両手で使う武器だ。左腕がゆまの身体を抱えて使えない以上、いつものような動きはできようはずもない。
それを判断した士子は即座に叫んだ。
「杏子、一旦退くわよ!!」
「最初っからそのつもりだよ! でも、こいつ…早い!!」
「ちぃ!!」
犬の魔女はその姿かたちの通り、とんでもない俊敏性で士子と杏子を責め立てる。
このスピードでは逃げた瞬間、後ろから一撃でこちらがやられてしまう。
かといってこのままという訳にもいかない。
杏子は、腕の中で刻一刻と熱を失っていくゆまの身体に焦燥を募らせる。
一刻を争う事態が進行中であろう今の状態で、魔女の相手など出来ない。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板