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【感想や雑談等の】プリキュアディケイド【世界か】ネガのスレ

172241:2011/06/12(日) 00:53:37 ID:WXaFaWU.0
「じゃあ…行くか」
「ええ!」
そう言って頷き合う2人。その間に、声が響いた。
「…で、いつになったら私に声をかけてくれるのかしら?」
士子と杏子が振り返ると、そこにいたのは何とも呆れた表情のほむらだった。
「お前いつから…?」
「あなたたちがりんご食べ始めたあたりからよ」
「時間止めて後ろに立たないでよ」
「あの話の最中に声かけれるほど、空気が読めないわけではないわ」
士子のぼやきを無視して呆れたようにため息をつき、ほむらは髪を掻き上げる。
そんなほむらに杏子が驚いたように言う。
「もしかして手伝ってくれるっていうのか?」
「何か不都合があるの?」
「いや…お前って、何か大切なものがあって、そのためだったら他のものなんて切り捨てられそうな…そんな『覚悟』をした目をしてる。
 そんなお前がこんな面倒事に首突っ込むなんて思わなくてさ…」
その言葉に、ほむらは苦笑した。
「あなたって鋭いわ。 そう、私には全てを切り捨ててでも守りたいものがある」
でも…、とほむらは続けた。
「本当に全てを切り捨てたら、結局は守りたいものが守れないのよ。
 私は…仲間が欲しい。 これから起こる戦いに、隣に立ってくれる仲間が…。
 その仲間に、杏子になって欲しい。だから、これは利害の一致ということよ。
 それに…そこにいる士子との契約なのよ。
 『協力してもらうかわりに、ハッピーエンドになれる物語にする』っていうね。
 士子の協力を確かなものにするためにも協力させてもらうわ」
その何とも言い訳がましい言い方に士子は苦笑し、小声でほむらに囁く。
(今までのループでも杏子とは結構仲良かったんでしょ?
 素直に『杏子の助けになりたい』って言えばいいのに…この意地っ張り)
(…あなたと行動してて毒されたとはいえ、そうそう簡単に変われないわよ)
(はいはい)
そんなやり取りをする士子とほむらに、杏子は深々と頭を下げる。
「礼を言うよ。 ありがとう」
「勘違いしないで。どうしても不可能と判断したら、私はあの魔女を倒す。
 あなたを死なせるわけにはいかないし、私はそこまで甘くない。
 それだけは…覚えておいて」
「ああ、肝に銘じておくよ」
「さて…じゃあ、行きましょう。
 愛と勇気が勝つ、奇跡を起こすストーリーをやりに!」
士子のその言葉に、ほむらと杏子は頷いた。


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