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血液型差別者物語特集

1灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/03/15(日) 13:02:59 ID:SkQ6bSos0
【恋のライバルは何型?】(作り話)

B男 「違う人と付き合うことになったからお前と別れる」
A子 「なに急に…、それって酷くない?その人の血液型は?」
B男 「聞いてないから知らない」
A子 「え。好きな人の血液型も知らないの?それで本当に好きって言えるの?」
B男 「俺はそういうことにこだわらないし」
A子 「B型は特にそれ言うよね。叩かれ型だから。判った。彼女の血液型はBかABでしょ。血液型の相性が良くなきゃ付き合う気になれるはずないもんね。A型のあたしとは相性が悪いもんね!」
B男 「その決め付けるところが嫌だと前から言ってたはずだが」
A子 「決め付けられたくなければ早く相手の血液型言ってよ!」
B男 「じゃあ判ったら言うよ。取り合えず俺はもう家に帰る」

A子もしぶしぶ家に帰る。そして友人のO子に電話をする。
O子 「えーー、急に!?」
A子 「やっぱりB型は浮気性で自己中だったワ。こっちがA型らしく気を使ってきたのに全然判ってない」
O子 「少しは判ってくれてもいいよね」
A子 「B男、相手の血液型知らないんだってさ!変だよね。血液型をお互いに知ってるあたしの方が、その女より勝ってるよね!」
O子 「やっぱり戻ってきてほしい?」
A子 「…、イラナイ。B型はもう疲れる。新しい女も、人の男に手を出す無神経のB型だから合うんだと思うし」
O子 「女性がB型だと決まったわけじゃないジャン。まあいいや。もう寝るね」

〜2日後〜
B男と道端でバッタリ会う。

B男 「昨日彼女と献血に行ったから、約束どおり血液型言うよ。彼女はA型だった」
A子 「はい?嘘でしょ。その女嘘付いたんだよ!A型と言えば好かれると思って!」
B男 「献血の医師が嘘言うか!お前のこと前から嫌いになってたからもう付きまとってくんな!」

【完】

2灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/03/15(日) 13:17:02 ID:SkQ6bSos0
【パワハラブラハラ】

B子 「あたしとO子は細かいこと嫌いでさあ。A男、会社のHPに掲示板とかアンケート調査のとか、色々きちんとリンクしといてね」
A男 「僕も出来るかどうかは」
O子 「A型でしょ!HPの作業終わったら掃除もきちんとやっておいてよ。あたし達はもう帰るんだから」

O子とB子は本当に帰宅。

AB子 「A男さん大変だね。あたしも手伝うよ」
A男 「有難う。僕は後輩でA型で、それだけの理由でコキ使われてるからね」
AB子 「酷いよね。あたしも『ABは頭がいいんだからHPの作成作業お願いね』と言われたりするし。疲れた顔したら『そういうところ二重人格だね』って言われるし」
A男 「血液型にこだわりすぎる奴は嫌だな。あの二人は遊び感覚じゃなくていき過ぎだし」
AB子 「狂信者だよね。あ、そうそう、あたしは違うパソコンから、違うページの編集やるね」

二人係でパソコン作業と掃除を終わらせた。
帰ろうとしたときにたまたま会社に来た社長に会う。

社長 「随分遅くまで頑張ってくれたんだなあ」
A男 「はい。HPの編集作業とかありまして」
社長 「同じ部署のB子とO子、居酒屋に入って行ってたぞ。それでも二人で頑張ってたのか」
AB子 「本当は先輩たちはA男さん一人に任せてたけど、とても一人で終わらせれる量じゃないから手伝ってました」
社長 「?! それは黙認しておけないな」

次の日、O子とB子は社長から呼び出しを食らい、厳重注意を受けた。
注意をされた二人は逆恨みをして「ABのチクリ魔」と言いながら数日間苛め、それをA男がまた社長に言ったことで、二人はクビになった。

【完】

3灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/03/18(水) 10:03:08 ID:SkQ6bSos0
【本当に好きなら】

B子 「O男くんカッコイイし優しいよね。やっぱりO型。だから好き」
AB子 「イイナ。あたしはOとABで相性が悪いからダメ」
B子 「あ、O男君だ。おはよう!」
O男 「おはよう^^」

舞台は高校。
モテルO男は、女子達の憧れの的。いつも女子達から声を掛けられ、爽やかな笑顔で応えていた。
それを遠目に、大人しいA子は黙って見ているだけだった。A子もO男が好きだった。

AB男 「俺の彼女がO男好きになったから別れるって言って来た」
B男 「俺の好きな女もソレ。O男、八方美人だよな。なんかムカツク」
男達の間ではこういう会話になっている。

AB子 「あのA子ってキモくない?暗くて近寄りたくない」

男に好かれるわけが無いと思われガチなA子をライバル視する者は誰も居なかった。

ある日の放課後、B男とAB男たちがO男を体育館の裏に連れ出す。

B男 「O男さあ、前から態度がムカツクって思ってたんだけど」

O男が連れ出されるところを見ていた女子達は[O男くんが]と言いながらうろたえていた。
いつも大人しいA子が女子達に尋ねる。

A子 「何?O男くんがどうしたって?理科室掃除してたから判らないんだけど」
B子 「男子達に体育館の裏に連れて行かれたの」

A子は一目散に体育館の裏に行く。他の女子は誰も助けに行っていなかった。

AB男 「おいみんな!こいつシメるぞ!」
A子 「おいコラ!!!」

男たちはびっくりしてA子を見る。

A子 「集団で一人をやるってどういうことだ!今すぐ警察に訴えてやろうか!!!」

男たちはしぶしぶ去っていく。
窓から様子を見ていた女子達は、A子を不思議がる。

B子 「A子もO男くんが好きだったの?」
AB子 「そういやAとOも相性イイよね」
女子達「あんな女が近づくの許せなーい」

A子 「O男くん大丈夫?O男くんは女子に人気があるから、男子が僻んでるだけだよ」
O男 「ありがとう、助かったよ」
A子 「実はO男くんのこと前から好きだったから、すごく焦っちゃった。女子達は[O型だから]という目で見てるけど、あたしはO男くんが何型でもいい。性格が好きだから」
O男 「危険を顧みずに駆けつけてくれたその優しさに心を打たれたから、これからもよろしく」

【完】

4灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/03/18(水) 12:12:40 ID:SkQ6bSos0
【ほんとうに好きなら・続】

B子 「あんたさあ、O男君に媚売ったでしょ。あそこで告白すれば叶うと思って。血液型で相性がいいからってヤラシイよね」
A子 「O男君は血液型で女を見る人じゃない。自分が好かれなかったからって情けないね」

B男 「俺の彼女が別れるの取り消しだってさ。O男ダメだったから俺がイイってさ」
AB男「オマエはそれで嬉しい?俺の好きな女は最初から付き合ってなかったから、そろそろオトス」
B男 「腹の立つ部分はあるけど、戻ってきてくれるなら、O男の性格を見習って成長しようと思う」

AB子「あたしもA子のような人だったら、好かれてたんだろうね。一緒になっても相性悪いから疲れるだろうとか思ってたけど」

B子と他の女子達は、B子とO男が付き合ってることを納得がいかないため、A子の靴を隠したり鞄にチョークの粉をつけたりしている。
それでもA子は、本当にO男が好きなので、別れようとはしない。

O男 「俺の彼女に悪さをするのを辞めて欲しい。さもないと、みんなのことを嫌ってしまいそうだ」

この一言で女子達は悪さを辞めた。
自分の性格が好かれないということを理解したようだ。

それから数年後、A子とO男は子供と手を繋いで遊園地で遊んでいた。

【完】

5灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/03/28(土) 14:21:52 ID:9.AHPAiU0
【北風と南風】
女 「うわっ、風冷たい。。しかも向かい風で自転車をこぐのがつらーい」
男 「北風って最悪な風だよな」
女 「人を苦しめるから北風はB型だね」

男 「今日は南風だな」
女 「暖かい。心地が良い春の風。この優しい感じはA型だね」

北風「おい南風、人間たちが話してるビィガタエエガタって何だ?」
南風「生物の血のタイプといいましょうか。各々によって違うようです」
北風「血だと?風に血なんか無いだろ」
南風「血にこだわる人は何にでも血のタイプをつけたがるようです」
北風「無茶苦茶な生物だな」

【完】

6灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/03/31(火) 16:55:31 ID:Seo9bmPo0
えりちい「B型の男に振られた、超ムカツク!」
イケメン「どうしたのかな?僕はA型。お話を聞いてあげるよ」
えりちい「B男があたしをs」

7灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/03/31(火) 17:01:37 ID:Seo9bmPo0
【騙される女】

えりちい「B型の男に振られた、超ムカツク!」
イケメン「どうしたのかな?僕はA型。お話を聞いてあげるよ」
えりちい「B男があたしを散々振り回した挙句に好きな人が出来たって〜。どんだけ自己中なんだろう。悔しいの」
イケメン「大変だったね。僕はそんなことしないよ^^」

二人の交際スタート。

イケメン「僕、営業の仕事やってるんだけど、物が売れなくて、、クビになりそうだ」
えりちい「そしたらあたしが買ってあげる!30超えてるからお金にはそんなに困ってないの」

えりちいはイケメンが売るものを、総額70万円くらい買った。

えりちい「イケくんごめんね、もう銀行が底をついちゃったから。でも大事に思う気持ちは変わらないから!」
イケメン「あっそう。じゃあオマエは用済み」
えりちい「え?」
イケメン「オマエみたいな血液型オタク、誰が好きになるか」
えりちい「イケくんはA型だから優しいよね?B型に洗脳された??」
イケメン「A型なのは本当だけど。血液型オタクが嫌だって言ってんのに面白い女だね。さようなら」

イケメン「B型もA型も男は嫌い!OかABを狙う!」

そしてOとABのイケメンにもまた騙されて捨てられて、えりちいはもぬけの殻になった。

【完】

8灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/04/23(木) 23:56:44 ID:NboH5DDs0
【好みのタイプとは違うけど】

A子「あたしの彼はO型なの。だからあたしと相性がいいし、彼は細身で長髪女性が好きなんだって。だからあたしは髪を切らないし太らないように気をつけてるの」
友子「すごいね。いいなあ。頑張ってるね。あたしも彼氏ほしい」
A子「まず痩せなよ。あたしなんて身長160センチだけど50K無いんだよ」
友子「あれ、O男君じゃないの?AB子と一緒に居るよ」
A子「あのデブで二重人格の。O男が腐っちゃうからあたしが近くに行く」
友子「じゃああたしはこれで。また明日ね☆」

O男「AB子さん、この前ケガの手当てしてくれてお礼にジュース買ってきた。あげるよ」
AB子「ありがとう!でもいいの?こんな仲良くしてから彼女怒らない?」
O男「・・・・・」

友子は二人の様子を前から見ていた。不信に思っていた。

友子「O男君!ちょっと待って。前から変に思ってたけど、A子のことどう思ってるの?」
O男「…、そろそろ別れ様と思ってるから、自分の口から言うよ」
AB子「え?!」

A子「聞こえてたけど。どういうこと?」
O男「悪いがA子とはもう付き合えない」
A子「あたしの何が悪いの?あたしは一生懸命努力して、O男の好みになろうと頑張ったのよ!」
O男「俺は隣に居るAB子を好きになった」
AB子「?!嬉しいけど、でも申し訳ないな」
A子「こんな相性が悪くて外見も最悪な女に?!O男は趣味が悪くなった?!」
O男「その差別的発言が嫌いなんだ。いくら俺が止めてもやめようとしなかった」
A子「こんな女と結婚したら食費掛かるだけよ!!」
AB子「さっきから酷い言い様だね。食い物くらい自分の小遣いだけで賄うよ!」
O男「A子は確かに、外見は俺の好みだ。だがAB子はA子と違って責任感と優しさがある。A子と結婚してストレスが溜まって病院行くよりは遥かにマシだ。それに俺は血液型の相性なんかにこだわってない」

友子もA子も何も言えなくなった。
O男はAB子と手を繋ぎ、二人の元を去っていく。

9灼熱の炎 ◆fVXrGf9UJg:2009/05/22(金) 13:45:32 ID:NboH5DDs0
【本当の自信】

女 「恋人未満のA男とB子っていつも仲いいよね。ふざけあってて楽しそう」
O子 「…、そうだよね。でもA型とB型だからいつまで持つか」

あるとき、A男がB子に対して冷たくなる。
B子 「なんで突然縁切りをしなきゃいけないの?何年間も親しかったのに」
A男 「B子に問題ないけど価値観の違いかな」
B子 「たしかに全てが同じじゃなかったけど、そんなに違ったかな?納得いかない!」
それでもA男はB子の元を去っていく。

O子 「相手が去りたいと言ってるのに見苦しい女w。さてA男くんにメールしよっと」

B子は色々考えた。
たしかにA男と喧嘩するときもあったが、それは悪い方が謝ってるし何故突然に縁切りなのか。
そう考えてる間、O子とA男は会ったり会話したりしている。
O子はA男と相性が良いと思ってるので、自信を持ってA男に接しているのだ。

B子が何気なく散歩をしていたら、O子とA男が一緒に居るところを目撃する。
隠れてさりげなく会話を聞く。

O子 「B子は最初は落ち込んでたけど今は元気にしてるよ。やっぱ考え方の合わない人とは離れて良かったって言ってる」
A男 「元気なら良かった。性格は嫌いじゃないからな」
B子 「(何!?そんなこと言ってないし、A男に嫌われてなかったの?)」
A男 「O子が色々教えてくれたおかげで、B子から聞けなかった気持ちを聞けて良かった」
B子 「なにそれ!」

思わず大声が出たB子に、二人がびっくりして振り向く。
B子 「どういうことなのか、まずA男の携帯見せてもらう!」
無理やり携帯を取り上げ、O子からのメールを追う。

『B子はA男くんのあの発言が心に引っかかるし、あの行動に対しても目に付くって言ってたから』

B子 「A男が縁切りしたいわけはこれだったのか。O子テメーふざけんなよ」
A男 「でもB子が思ってることなんだろ?」
B子 「言ってもいないし思ってもいない!なんで真に受けたの!」
O子 「血液型の相性が悪いくせに幸せそうにしてるB子が許せなかった。あたしの方がA男くんと仲良くやれる自信があったのに」
B子 「本当に自信があるならこんな卑怯なことするな!」

A男とB子の仲は元通りになり、O子とは今後一切関わらなくなった。

【完】

10灼熱の炎:2009/10/22(木) 01:08:40 ID:UNhRbCkM0
【コーヒーに依存】

O男「B型は浪費家だからな。あのB型女、馬鹿そうだから騙そう」

O男はB子に爽やかな笑顔で近づく。
B子も愛嬌があるので笑顔で挨拶する。
O男「僕O型なんだ。O型とB型って相性いいよね」
B子「血液型診断ではそう書かれてますね」
こうしてO男とB子は、一週間くらいで仲良くなった。

これをA男が遠くから見ていた。
A男はB子と親友だけど、B子に恋愛感情を持っていた。
A男「俺はどうやったらB子を射止めれるだろう」
何気なく本屋の前を通り、雑誌の表紙を見る。
そこには『コーヒーを飲み続けるとO型になる』と書かれていた。

A男「これだ!血液型の相性が良くなればB子は俺を好きになる!」

A男は早速コーヒーを買う。
そこでB子と会う。
B子「A男、コーヒー好きだったっけ?」
A男「今日から沢山飲んでみようかなって」

次の日、O男がB子に近寄ってきた。
O男「困ったなあ。親が入院して、俺がお金を出さないと…。でも金がないなあ」
B子「それは大変だね。私もお金ないし、力になれないなぁ」
O男「女性ならよく稼げるところがあるんだけどなあ」
B子「分かった。私は働いてお金を稼ぐから、まずは入院してる親御さんに会わせて。挨拶しておきたいから」
O男「いや…、親は面会謝絶になるくらい悪くて。感染症だし」
B子「そしたら入院先のお医者さんに、入院費のことで相談したいと思う。その病院に連れて行って」
O男「相談とかはまずいよ。相談しても無理そうだし」
B子「どうして私が病院に行くのを嫌がるの?」
O男「えっと、ほら、病院って病気を遷されるかもしれないし」
B子「私が短期間で入院費を払えるくらいまで働いたら、すごく体に負担が掛かる心配はしないのに、病院に行ったときの感染は心配するの?オカシくない?」
O男「…」
B子「何だか先週からオカシイと思ってたけど、やっぱり騙し目的で私に近づいたんでしょう。血液型の相性が良いとか、アピールばかりしてくるから怪しいと思ってた!」

O男は戸惑うばかり。
B子「B型だからバカだと思ったんでしょう。B型は皆そうだと思ってる血液型オタクの方がずーっとバカだよ!」
B子はO男のもとを去った。
B子は歩いた先でA男と会う。

B子「どうしたの?顔色悪いよ」
A男「コーヒーの飲みすぎだから心配ない。O型になればB子と相性最高になる…」
そういって、A男は座り込んだ。

B子「何考えてるの?私との相性のために血液型を変えようとしないでよ」
A男「ごめん、俺の気持ちは迷惑だよね」
B子「そうじゃないよ。というか、私のこと好きだったの?嬉しいよ。A男が何型であってもいいんだよ。A男の優しさが好きなんだよ」
A男「え?」
B子「本当にコーヒーが好きなら、血液型が変わるくらい飲んでもいい。でも相性は血液型を変えても変わらない。私はさっき、O男と絶縁したし」
A男「O男のこと気に入ってたんじゃなかったの?」
B子「近寄ってくるから受け答えしてただけ。O男は私を騙す目的だったし、好きになった覚えは無い」
A男「そっか。血液型にこだわりすぎてた俺は馬鹿だな」
B子「家まで送るから、ゆっくり体を休めようよ。これからも宜しくね!」

こうしてA男とB子は結ばれた。

11灼熱の炎:2009/11/04(水) 21:06:31 ID:UNhRbCkM0
【親しき仲にも礼儀ありなのに】

葉架 「私たちA型とO型だから相性いいよね」
A子「そうかもね」
葉架「私の好きな人はA男。だけどB子と仲いいんだよね」
A子「応援するから頑張りなよ」

葉架とA子は親友。
A子は葉架の恋を応援していた。

葉架「いくら努力しても駄目だった。髪型をおしゃれにしたりおしとやかにしたりして頑張ったのに、B子のぶりっ子に適わない」
A子「どうしたらいいだろうね。B子のまねばかりしても絶対好かれるとは限らないし」
葉架「そうだ!A男とB子の仲を引き裂こう!」
A子「どうやって!?」

葉架はインターネットのあらゆる掲示板に、A型とB型は相性が悪いことを書きたて、自分の知り合いたちにもA型とB型が仲良いのはオカシイと言いまくった。
その成果があり、何人かは「A型に気をつけよう」「B型とは距離を置こう」と言い出した。

葉架「これでA男に近付こう!」

しかしA男は「相性が悪いと言われるけど、言われがちなだけだ」と言うだけ。

葉架「馬鹿じゃないの!なんであんな自己中なB子がいいの!」
A男「自己中は感情を押し付けるお前の方だ。付きまとってくるな」

葉架はA子に助けを求めた。
葉架「A子、A男を説得して!B子なんかとくっつくなって言って!」
A子「そんなことしたら私が頭おかしいと思われる…」
葉架「私を応援する気ないの?それで友達?」
A子「いつも命令ばっかり。友達辞めるからさようなら」

葉架のキチガイ振りは知れ渡り、A型とB型は相性が悪いと信じ込んでいた人達も考えを改めた。
皆「あの自己中女の言うことを信じてた自分が恥ずかしい」

こうして血液型差別をする自己中女には、誰も寄り付かなくなった。

〜葉架は、葉の部分を「ば」にして読んでください。〜

12灼熱の炎:2010/02/16(火) 10:29:55 ID:UNhRbCkM0
【拘ったばかりに】

小学生の学校帰り。
O子 「えー、A子の両親ってABとOなの?それ相性悪いから離婚するんじゃないの?」
A子 「結婚してから13年、仲いいから大丈夫だよ」
O子 「A子の弟はB型でしょ?喧嘩多くない?」
A子 「姉弟だから喧嘩はするけど、多いのかな?」
O子 「あたしはB型とAB型が嫌い。A子の弟は顔見るだけでムカツクもん」

A子は気分が悪かった。
O子に何もしてない弟が悪く言われたからだ。
これをAB子に愚痴った。

次の日。
O子 「おはよう。ねえねえ、A子、AB子、今日帰ったら、お菓子屋行かない?遠足のおやつ買おうよ」
A子 AB子「行かない」
O子 「なんで?!」
A子 「AB子と二人だけで行く」
AB子「O子はあたしのこと嫌いなんでしょ?あたしAB型だもん」
O子 「ちがうよ!A子の弟が嫌いだと言ったんだよ」
A子 「嘘つき!B型とAB型が嫌いと言ったくせに!」

こうして遠足は、血液型に拘るO子は孤立することになった。

13灼熱の炎 ◆DBC4n9j0Q.:2012/02/20(月) 13:36:33 ID:fagwXKaA0
【馬鹿企業】(作り話)
AB社長「雇うのは頭の良いABとAに決めている。OとBは全員不採用だ。面接では血液型を必ず聞け」
人事「はい」

その企業にはAB型とA型しか居なかった。皆、なんなく事務の仕事をこなしている。
一応その企業は有名なので、大学生が就職したいと応募して面接にやってくる。
人事が面接を担当していた。

AB社長「O型の癖に一流大学卒業見込みも居たのか。それは入学のとき、裏口でもやったのだろう。そんな奴は不採用だ」

こうして、新規採用もAB型とA型だけが選ばれた。
数ヵ月後、やる気が無くて仕事中に携帯電話でゲームをして遊ぶ社員が数人出てきた。
課長や部長が注意してもやめず、仕事が進まない。

AB社長「お前らクビだ!頭が良いと思って採用したのが失敗だった!」
A男社員「A型だから頭が良いと思って採用したんだろ。クビでいいよ。その代わり、俺の友達のO男を血液型だけで落としたことを、雇用機会均等法違反で訴えるから」
AB社長「血液型ではない。才能があると思って選んだだけだ。勝手な決め付けはやめてもらいたい」
AB女社員「嘘を付かないでください。私、ここの人事といとこなんですけど。すべて聞いてます」
AB社長「お前ら、次の就職も出来ないようにしてやろうか」
A男社員「脅し?その言葉も訴えるから。再就職先は、お前が[頭が悪い]と言って落としたO男が会社を立ち上げたから問題ないしな」

こうして馬鹿企業は訴えられて、信頼を無くして潰れた。
馬鹿企業の社員は全員、O男の会社へ転職した。

やる気が無かった社員は、馬鹿社長についていきたくなかっただけであり、仕事がしたくないわけではないので、O男の会社で一生懸命働いた。
O男の会社が業績を伸ばし、一流企業に上り詰めた。
馬鹿企業の社長は、首を釣って自殺した♪

14灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2013/12/17(火) 13:49:56 ID:H9WWGwvU0
【ストーカーされたストーカー】(実話が1割入った作り話)

O男とO女は幼馴染で長年付き合っていたが、O男が女優の卵・サアヤと知り合って好きになり、別れることになった。
しかし2ヶ月後、とある道端でサアヤが勢いよくO男に背を向けて去っていったので、それを20mほど離れた場所から見ていたO女が、O男に何があったのかと尋ねる。

O男「サアヤに振られた。俺がO型らしい性格じゃないのが気に入らないって言われた」
O女「別れた?!O型らしい性格って何?」
O男「明るくて一途でリーダー的で。俺には全部当てはまらない。サアヤはA型で綺麗好きだと自分で言ってるけど、行動も本当にその通りだった」
O女「長所を自分で言っちゃう人って珍しいね。あ、もし時間があるなら一緒に近くの喫茶店に行かない?」

O女は、O男とサアヤの破局が嬉しかった。
喫茶店でO女はO男に今も惚れていることを打ち明ける。
こうしてO男とO女が復縁して、幸せになった。

と、思ったが!!!

復縁してから一週間ほどでサアヤがO男に付き纏ってくるのだ。
O男を振った数日後に、自身がO男を好きだったことに気付いたからだ。
それなのに、自分と別れたあとにすぐにO女と付き合ったのが気に入らないらしい。
撮影の仕事がないときは常に、O男の家の近くに立っていたり復縁を求める手紙を送ったりしている。
O女には「この泥棒猫!だらしないくせに人の男を取るな!」という罵倒を、O女を見かけるたびにしている。

O男はサアヤに、これ以上嫌がらせを続けるなら警察に訴えることを伝えた。
するとサアヤは別で恋人になってくれる男性を探し、とある男性と付き合うことになった。
このおかげで、サアヤはO男とO女に連絡すら入れなくなった。

サアヤは、O男が違う女性に心が惹かれてしまった痛い記憶があるせいで、今の彼氏の心を繋ぎ留めたい一心で、付き合って間もないころから自身の裸動画を彼氏に送ったりしていた。
しかし数ヵ月後には、サアヤはその彼氏が嫌になり別れを告げる。
だが、その彼氏はサアヤに付き纏うようになってしまった。

【続く】

15灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2013/12/17(火) 21:12:55 ID:H9WWGwvU0
【ストーカーされたストーカー 続編】

O男は数ヶ月振りにサアヤから連絡が来て、護衛を頼まれた。

O男「O女、悪いけどサアヤの命が危険だから、ストーカーから守るためにサアヤのところに行く」
O女「それならあたしも行く。護衛は人数が多い方が良いでしょう」
O男「それはまずい。O女とサアヤが喧嘩をしそうだ」

O男は歩いてサアヤの家へ行き、サアヤの仕事場(撮影現場)まで一緒に歩き始めた。
O女は男装してサアヤにばれないようにし、二人から10mほど離れた後ろからついて歩いている。
サアヤの仕事場まで歩いた後、O男は自分の仕事場に向かって行った。
O女は仕事が休みなのでそのまま帰宅。
そしてO男が仕事を終えたあと、サアヤの仕事場へ向かった。
O男はサアヤの撮影を見ながら少し離れたところで待機していた。
サアヤは仕事を終えて帰宅準備をする。そこへ女優仲間が話しかける。

女優仲間「あそこで待ってる人って彼氏?」
サアヤ  「うん。今日から元彼が近付かないように守ってくれることになったの」

サアヤは自分の知り合いに、O男を現在の彼氏だと言っている。
この会話、O男に聞こえていたらO男は激怒しただろう。

サアヤはO男と一緒に自宅に向かう途中、送り向かいをしてくれた御礼がしたいと言い、O男をレストランへ誘う。
サアヤは稼ぎが良いので、自分とO男の分、高いメニューを頼み奢るつもりでいる。
男装して後ろから付いてきていたO女は、別の席に座って安いメニューを頼む。

サアヤ「こうやって二人で食事するの何ヶ月ぶりだろう」
O男  「今晩の食事、助かったよ。ありがとう。仕事、すごい頑張ってたね」
サアヤ「頑張ってるの分かる?嬉しい。やっぱあたしA型だから、仕事も家事も完璧にこなすんだよね。そういえばO男の彼女は何型なの?」
O男  「O型」
サアヤ「O型同士って相性いいの?お互いに家事とか嫌いそうじゃない?家の中とか凄い汚くなりそう。でもそんなO型とA型は凄く合うと思う。A型が家を守って、逞しいO型が外でいっぱい稼いでくるの。凄い理想だなあ」
O男 「俺は全然、逞しくないから」
サアヤ「そんなことないよ。O男はO型らしいよ」
O男 「そうか?それじゃ明日も仕事だからそろそろ帰るよ」

O男とサアヤは、サアヤの自宅に向かい一緒に歩く。
また10mほど後ろからO女が付いて歩く。
サアヤを自宅へ送った後、O男はO女と合流する。

O女「あの人変だよね。ストーカー対策の相談をしてなかった。それどころか、O男に『私は素晴らしい女性です』と訴えてるよね」
O男「あの会話は俺も困った。だけどサアヤに再び惚れることはなさそうだけどな」

次の日もそのまた次の日も、O男はサアヤの仕事の行き帰りを歩いて送っていた。

ある日、ついにストーカー男が姿を現した。

サアヤ「B男、もう近付いてこないでよ!O男に手を出したら承知しないから!」
B男  「俺の気も知らないでこの男といつもいつも歩きやがって!」

O男はB男のみぞおちを殴って気絶させ、道路の脇にそのまま寝かせ、サアヤの手を引いて足早に逃げた。
男装して後ろから付いてきていたO女も、B男に姿を見られることに抵抗を感じ、走って二人を追ったが、二人に近付きはしなかった。
サアヤの自宅に着いたO男は、まずサアヤの家の玄関へ入った。
O女は外で待機。

【続く】

16灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2013/12/17(火) 22:10:49 ID:H9WWGwvU0
【ストーカーされたストーカー 続々編】

O男  「ストーカーのこと、警察に相談しないのか?」
サアヤ「実はB男と付き合ってるとき、浮気されたくないから裸の画像をメールで送ってたの。警察に言ったらそれをインターネットにアップするし、警察にも見せるって言ってる」
O男 「そこまで好きだった相手を何故嫌になった?」
サアヤ「あのころは寂しさのせいで、誰かを傍に置いておきたかったの。B男自体、凄く好きというわけではなかったと思う。B型だから、性格があっさりしてるから、飽きたときはすぐに去ってくれると思ったのに。凄く付き纏われて、裏切られた気分…」

寂しさとは、O男と別れた寂しさのことだ。
O男はその意味が分かっていたのでその部分には答えなかった。

O男 「護衛は俺以外に居ないのか?俺も毎日こういうことが出来るとは限らない。サアヤは男の友達が何人か居るだろう」

こう言ってO男はサアヤの家の玄関から外へ出て、O女と合流する。
O男はサアヤと会話した内容をO女に伝えた。
O女はイライラしていた。
自分とは違う血液型を馬鹿にし、自分の血液型は最高だと訴える姿勢、O男と別れるときは[O男はO型らしくない]と言ってたくせに、今になって言ってることを変えたこと、そうしながら復縁を迫っていることが気に入らなかった。
O男がサアヤになびくことはないのは分かっているが、自分の恋人に近付いてきすぎる女は良く思えないのだ。

サアヤは近間や遠方から、友達の男性たちを護衛に呼んだ。
しかし護衛の男性たちはサアヤに腹を立てていた。
男性たちはサアヤの身を守ろうと必死だったが、肝心な本人が仕事以外でも夜に外出をしたがるし、家に鍵も掛けないのだ。
サアヤは護衛のおかげで[もうB男が近付いてこなくなった]と判断し、出かける時だけ誰かに付いてきてもらえばそれで良いと思い、危機管理能力が薄くなっていったのだ。
そのため友人の男性たちは護衛を辞めてしまい、サアヤはO男だけを頼るようになった。

サアヤはO男に自身のブログを紹介する。
女優の卵だから顔画像を載せながら記事を書き、ファンを募っているのだ。
O男はサアヤのブログを、義理で一度は見ようと思い開いてみた。
記事にはこう書かれていた。

『私はA型で几帳面なので部屋の掃除をきちんとします』

部屋の画像も載っていたが、本当に綺麗だった。
サアヤはこれを見せることで、O男が再び自分に惚れてくれるだろうと思っていた。
しかしO男はサアヤに惚れることは無く、護衛のために一緒には歩くが用事が済んだらすぐに去ろうとするので、サアヤはとうとう切れてしまった。

サアヤ「あんなだらしないO型女のどこがいいの!あの女は振られたくせに近付いたストーカーでしょう。そんな女がどこ魅力的なの!!」
O男 「なんだよ。ストーカーはお前の方だろ!お前こそB男とやってること変わらないぞ!」
サアヤ「忘れたの?あたしたちの破局は、あたしが振ったせいよ。だからあたしは振られても近付いてくるストーカーとは違う!!」
O男  「どっちが先に振ってようと今は関係ない!もう俺に関わってくるな!」

O男は電話番号もメールアドレスも変更した。
それをサアヤには教えなかった。完全な絶縁を決意したのだ。
それを隠れてみていたB男は、O男が連絡先を変更したことは知らないけど、完全にサアヤと絶縁したことは分かったので、数日後にサアヤの家の郵便受けにこういう手紙を入れた。

『O男です。あのときは悪かった。今夜きみの家に行くから鍵をかけないで待っててほしい』

サアヤはその通りにしたため、B男はサアヤの自宅に侵入し、サアヤを刺し殺してしまった。
このことは大きなニュースになる。
このニュースを見たO男とO女は勿論驚くが、二人には悲しみの感情は無い。
そしてインターネットにはサアヤの裸の画像がアップされていた。

O女「正直、もう私たちは何もされないことが分かってホッとしてる。私たちはこれから笑って過ごそうね」
O男「ああ。実を言うと今だから言えるけど、サアヤと別れるとき、俺は本能的にO女の家の近くに歩いてたんだ。だから俺はサアヤと付き合ってるときも、一番好きなのはO女だったんだと思う」
O女「だから近くに居たんだね。嬉しい。もう他の人に惚れないでね。あの時はサアヤに新鮮味を感じただけでしょう?」
O男「本当に申し訳なかった。違う女と付き合ったことでO女が最高の女性だということに気が付いた。俺は血液型に拘らない女が好き」

こうしてO男とO女は末永く幸せに暮らした。

【完】

17灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2014/01/08(水) 01:44:36 ID:H9WWGwvU0
【男の純情?】

とある大学の昼休み、1年生のコウタという男が、同学年の可愛らしい女生徒に声を掛けていた。
コウタ「コンチー(こんにちは)!俺、コウタって言うんだけどさ、名前なんていうの?」
女生徒「A子です」
コウタ「その名前からすると、もしかしてA型?」
A子  「よく分かりましたね!そのとおりです」
コウタ「敬語は使わないでよ。俺まだ友達少ないからさ、仲良くしてくれると嬉しいな。A型ならさ、いつもお部屋とか綺麗にしてる?」
A子 「そ、そうでもないかな・・」
コウタ「おお!謙虚だね。さすがA型!」

コウタはA子に一目惚れしていた。
なんとか自分の彼女になってもらおうと頑張っていたのだ。
現時点では、コウタとA子は友達である。

A子は学校の帰りに、高校時代から仲が良かった同級生であって同じ大学に通うB男に会う。

B男「A子のクラスも授業終わったんだね。違うクラスで同じ時間に授業が終わることはあまりないもんな。こうやって会うのは久しぶりだな」
A子「そうだね。あ、今日ね、不思議な男友達が出来たの。明るくて積極的な人」
B男「男友達?。……そっか。明るいのはいいな。ムードメーカーだな」

次の日も、そのまた次の日も、コウタはA子に話しかけ、授業のために教室から別の教室へ移動するときも常について行っていた。
A子の数人の女友達は、A子に明るい彼氏が出来たと思って羨ましがるが、A子はコウタのことを恋人ではなくて友達だと否定する。

コウタは「身も心も綺麗なA型の体にくっついて、俺の体も綺麗にしたい」と言って、A子に抱きついたり腕を組んだりするようになった。

A子  「コウタくん、前にも増して積極的だね」
コウタ「もっともっと仲良くなりたいから。あ、A子ちゃんの弁当手作り?この玉子焼きもらうね。パクッ。ああ、やっぱ女の子の手作りは最高だなあ」

コウタは清潔感がなく、離れていても体臭が漂ってくる。
そんな男にくっつかれることで、A子はイライラが募っていった。
コウタは、ただ積極的にすれば相手に好かれると思っている。

A子は、教室移動の時は足早に一人で移動するようになり、移動先の教室の席も、コウタから離れた場所を選ぶようになった。
昼休みも、コウタが探せない場所まで移動して、一人で昼食を食べるようになった。
電話の着信も電子メールも、コウタから送られたものは全部無視するようになった。

コウタは焦燥感が芽生え、A子の帰り道を追った。
そして誰も居ない路地でA子の服の背の部分を引っ張り、行く手を阻む。
そして声を荒げる。

コウタ「お前最近冷たいな!それでもA型かよ!!」
A子  「あ、、、」

A子は恐怖のあまり、声が出ない。
そして体も思うように動かないので逃げることも出来ない。
コウタはA子に足払いをして転ばせた。

コウタ「こうなったら無理やり繋いじゃわないとなぁ」

【続く】

18灼熱の炎 ◆V2DwkA8pj2:2014/01/08(水) 12:18:36 ID:H9WWGwvU0
【男の純情? 続編】

コウタに足払いを掛けられて横たわっているA子は、恐怖のあまり体が硬直していた。
コウタは座り込んでA子にもっと近づこうとするが、勢いよく走ってくる音が聞こえた。
コウタが振り向いた途端、走ってきたB男がコウタに飛び蹴りを食らわせた。
コウタは痛さのあまり、動けなくなったが、B男の顔はしっかり見ていた。

B男「A子、大丈夫か?早く逃げよう」

A子の胸の中は一気に暖かい感じが漂った。
B男はA子と肩を組みながら、A子の自宅の方向へ走り出した。
コウタが動けないうちに自宅へ着かないと、追われて自宅の場所を知られてしまうと思い、先程まで動けなかったA子も頑張って走っていた。
ようやくA子の自宅に着き、A子はB男に礼を言って別れた。

次の日、コウタはB男のクラスメイトや担任に、B男に蹴られたことを告げ口していた。
本当はコウタが居る学校には来たくなかったA子は、コウタが皿恨みで何かすることを予測していたので、投稿してB男のクラスを様子見していたので、すかさず声を張り上げた。

A子「この男は昨日、あたしに酷いことをしようとして蹴られた。B男は悪くない!」

B男のクラスメイトはコウタとA子のことを知らないので、どっちが正しいのか判断に困っていたが、A子に付いてきていたA子の友達は、コウタが普段からA子を追い回していたことを話した。
B男のクラスに居るB男の友達も、B男が理由なく暴力を振るう男ではないことを話した。

こうしてコウタは誰からも信用されなくなり、元々少なかった友達も離れ、独りぼっちになった。
そして担任から退学を告げられた。

A子とB男は、これ以上何かしたらコウタのしたことを警察に話すと警告した。
そして二人は手を繋ぎながらコウタのもとを去っていった。

A子とB男は、花見、バレンタイン、クリスマス等を毎年、二人で共に過ごして幸せそうにしている。
それを隠れて見ているコウタは、悔しいが二人に近付くことは出来ない。
法律に触れない方法で復讐をしようと考え、ついにこんな行動に出た。

コウタ「俺B型だけどさ、A型の女ってどう思う?つまらなくて陰湿で、きもくない?」

こんなことを、自分が元通っていた大学の生徒たちの登下校中に近付いて言い始める。
こうすることで、A型とB型の相性が最悪だということを植えつけ、A子とB男が交際していることは恥ずかしいことだと、周りの生徒に言わせようとしているのだ。

しかし誰も相手にしない。
「きもいのはお前。くせーんだよ」と言う者も居る。

しかしコウタはめげず、風呂にも入らず、周知活動を続けていた。
インターネットの世界でも、質問コーナーで自分をB型男性だと名乗り、A型女性を悪く言っていた。
コウタの本当の血液型は誰も知らないが、そんなことは誰も興味を持たなかった。

数年後、やがてA子とB男が結婚式を挙げる。
ウエディングドレスを着て幸せそうに笑うA子は、ものすごく美しかった。
コウタは何年経った今も、A子に未練を持って悔しがっていた。
インターネットでこんな書き込みをする。

『僕は自分の妻がA型の子供を妊娠したらおろさせます。何型を結婚すればA型は作られないのでしょうか?』

返事はこんなものばかりだ。

『お前みたいな奴と結婚したがる女は居ないから心配するな』
『血液型を気にする人キライ』

コウタは精神病になっているが、病院に連れて行こうとする優しい者はコウタの周りには居ない。
家に引きこもって体を動かさないコウタは筋肉がものすごく衰えている。
生活習慣病にもなっているが、本人も気付かない。

障害を閉じるのは時間の問題だ。


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