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鬼和尚の仏教購読会 別館
1
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/16(火) 22:40:04 ID:HDZhjLgoC
明日より、黄金の華 の 購読会を始めるのである。
どうやらOSHO35才の時の講演らしい。
OSHOは、すごい人なのである。
セゴドンやゲバラに匹敵する革命家だったのでありましょう。
それでは、明日からお楽しみに!
(´・(ェ)・`)つ
2
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/17(水) 06:54:48 ID:LC3de7YgO
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く
より抜粋
寓話をひとつ・・・
昔、羊をたくさんかっているとても裕福な魔術師がいた。
ところがこの魔術師はひどいけちでもあった。
羊飼いを雇いたくなかったし、羊が草を食んでいる牧場のまわりを柵で囲いた
くも無かった。
そのために森の中に迷い込んだり、谷に落ちたり、色々なことをする羊がよく
いた。
とりわけ逃げ出すものが多かった。
魔術師が彼らの肉や皮を欲しがっていることを知っていたからだ。
羊たちはそれが嫌だった。
ついに魔術師は解決策を見つけだした。
彼は羊に催眠術をかけ、先ず「お前たちは不死だから、皮を剥がれても何の害
にもならない。それどころか、それは非常にお前たちの為になるし、むしろ気
持ちがいいくらいだ」という暗示をかけた。続いて魔術師は、「私は群れを深
く愛する”善き主人”だから、お前たちの為なら何でもする用意がある」とい
う第二の暗示をかけた。更に彼は、「万が一何かが起ることになっているのだ
としても、とりあえず今日、たった今起るわけではないのだから、そんなこと
を考える必要はない」
と第三の暗示をかけた。さらに又魔術師は、「おまえたちはまったく羊ではな
い」と暗示をかけ、何匹かの羊には「おまえたちは人間だ」、また別の羊には
「おまえたちは魔術師だ」と暗示をかけた。
それ以来、彼は羊の世話や気苦労からすっかり開放された。
羊たちは二度と逃げ出すこともなく、魔術師が彼らの肉や皮を取りに来るとき
を静かに待っていた。
ゲオルギー・グルジェフはこの寓話をこよなく愛していた。
彼の哲学全体がこの小さな寓話の中に含まれている。
そしてこの寓話は、通常の無意識状態にある人間を表している。
この話は、あるがままの人間を最も美しく描いてみせている。
人間は機械だ。
人間は機械に生まれついたわけではないが、機械のように生きて、機械のよう
に死んでゆく。
人間は大きく花開く意識の種子を宿している。
人間は神になる可能性を秘めている。
だが、それは実現しない。
それが起らないのは、社会によって、国によって、組織化された教会によって、
既得権益を有する者たちによって、人間が催眠術にかけられているからだ。
社会は奴隷を必要とする。
そして人が奴隷の境遇に甘んじたままでいられるのは、成長して最大限に花開
くことを許されないときだけだ。
社会はあなたの肉やあなたの皮を必要とする。
だが言うまでもなく、誰もそんな目には会いたくない。
だから、社会の一員となり、文明を身につけるプロセスというのは、全て深い
催眠術に他ならない。
人間はまさに生れ落ちた瞬間から催眠術をかけられてゆく。
社会は人間の味方であり、人間の幸せのために存在するのだと信じるように催
眠術をかけられてゆく。
それはまったくの誤りだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
3
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/17(水) 13:55:34 ID:LC3de7YgO
>>1
スレタイ訂正
購読会→講読会
(´・(ェ)・`)ゞ
4
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/18(木) 06:40:41 ID:LC3de7YgO
>>2
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
人間は自分が不死であると信じるように催眠術をかけられてゆく。
そうではない。
人間は不死になりうるが、いまは違う。
催眠が解けずに残っているかぎり、人間は決して不死にはならない。
あなたはどうしても死を免れぬ存在として生きている。
なぜなら肉体の中で生きているからだ。
肉体はやがては死んでゆく。
生まれるものは必ず死んでゆく。
誕生は肉体の始まりであり、死はその終わりだ。
あなたは自分の内にある肉体以上の何かを知っているだろうか?
肉体よりも高く、肉体よりも深い何かを体験したことがあるだろうか?
生まれるよりもまだ先に自分の中にあった何かを見たことがあるだろうか?
もしそれを見たことがあるなら、あなたは不死だ。
自分の顔、自分の本来の顔、生まれる前に持っていた顔を知っていたら、
あなたは死後にも自分がそこに存在することを知っている。
さもなければあなたは何も知らない。
人間は不死の存在たりうるが、肉体と同一化しながら生きているために、死に
囲まれて生きている。
社会はあなたが肉体以上のものを知ることを許さない。
社会が興味を持つのはあなたの肉体だけだ。
---肉体は利用することができるが、魂は危険だ。
なぜなら、魂の人は一個の自由人だからだ。
彼を奴隷に貶めることはできない。
みずからの内に不死なる魂をもつ人は<存在>そのもの、神そのものにより深く身
をゆだねている。
彼は人間が作り上げた社会、文明、文化の構造など少しも気にかけない。
これらのものは彼にとっては監獄だ。
彼はキリスト教徒、ヒンドゥ教徒、イスラム教徒としては生きていない。
彼は群集の一部ではありえない。
彼は個として存在している。
肉体は群集の一部だ。
あなたの魂はそうではない。
あなたの魂はきわめて個的なものだ。
それは自由の香りをおびている。
だが、魂というものは市場では利用できない。
社会が必要とするのはあなたの肉体だけだ。
もしあなたが魂を得ようと努力し始めたら、それは社会にとって非常に危険だ。
そうなったら、あなたの関心が変わってしまうからだ。
あなたは外交的な人間から内向的な人間になる。あなたは内側に向かい始める。
社会は外側にある。社会はあなたのエネルギーが外に向かって流れ続けるよ
うに、 あなたが外交的な人間であり続けることを---金や権力や名声や、 そうい
った全てのものに興味をもち続けることを望んでいる。 もしあなたが内側に向
かって動き始めたら、 それはあなたが離脱者になったということだ。 あなたは
もう外側で演じられているゲームの一部ではなくなったということだ。 あなた
はその一員ではない。 あなたはみずからの実存の内部へ深くもぐりはじめる。
すると、そこには不死性の源がある。 社会はあなたが内側に入ってゆくことを
妨げる。 その最良の方法は、自分は内側に入りつつある という偽りの観念をあ
なたに与えることだ。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
5
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/19(金) 06:00:43 ID:LC3de7YgO
>>4
1黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く
より抜粋
魔術師は羊に「おまえたちはライオンだ」と言った。
彼は「おまえたちは不死なるものたちだ」と暗示をかけ、催眠状態に導いて
「我々は人間であるばかりか、偉大な魔術師でもある」と信じ込ませた。 教会
に通っても、内側に入ってゆくわけではない。 だが、社会はあなたに催眠術を
かけて、 内側に入りたければ教会に通わなければならないと信じ込ませてきた。
しかし教会は他の全てのものと同じくらい外側にある。 そして聖職者とは国や
社会の代理人だ。 聖職者はいつも神秘家に反対してきた。 なぜなら、神秘家の
もとへ行けば、あなたは内側に向かって動きはじめるからだ。 神秘家はまった
く違う生き方をしている。 彼のエネ
ルギーは異なった動き方をする。 彼の川は内側に向かって流れている。 だから
神秘家のもとへ来る人は、その神秘家と波長が合うや、 自然に、すみやかに、
内発的に、内側へと動きはじめる。 そもそも師と、神秘家と共にある目的はそ
こにある。
この『黄金の華の秘密』(『太乙金華宗旨』のこと。 ヴィルヘルムによる独訳
にユングが解説を加えたのが、『黄金の華の秘密』) という書物は、世界で最も秘教的な論書のひとつだ。
それはあなたに肉体以上のものになる方法を示す。
死を超えてゆく方法をあなたに示す。
花開く方法をあなたに示す--- いかにして種子のままでとどまらずに、黄金の華
になるかを。 インドで私たちが、「一千枚の花弁をもつ蓮華」と呼ぶものが、
中国では「黄金の華」と呼ばれている。それは象徴だ。 花は完全さ、全一性を
表している。 花は潜在能力の最大の表現、潜在能力の実現を表している。
花は実存の美、雄大さ、荘厳な響きを表している。 そしてあなたが一千枚の花
弁をもつ蓮華、 あるいは黄金の華にならないかぎり---。
いいかね、あなたは遠くまで行かなければならない。
いいかね、あなたは社会があなたの周りに仕掛けた罠から脱け出さなければ
ならない。
いいかね、あなたはそのためにこの世に生まれてきた為すべき仕事をまだや
り遂げていない。
いいかね、あなたはたんなる種子であって、まだ魂ではない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
6
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/20(土) 11:04:15 ID:LC3de7YgO
>>5
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
この『黄金の華の秘密』という論書は非常に古い--- 世界最古の論書のひとつ
かもしれない。 確実に25世紀は経ている。それよりもっと古いかもしれない。
ゆうに25世紀までは遡ることができる。
さらにこの論書はあらゆる偉大な宗教の大いなる統合でもある。
それはたぐい稀でユニークなことだ。
『聖書』はキリスト教徒のものだ。 『タルムード』はユダヤ教徒のものだ。
『ヴェーダ』はヒンドゥ教徒のものだ。 『法華経ダンマパダ』は仏教徒のも
のだ。 『道徳経』は道家タオイストのものだ。
だが、この『黄金の華の秘密』という小さな書物は、格別誰のものでもない。
あるいは万人のものだ。
この書物は道家の教えに深く基付いている。
それは生と存在に迫る道家の道の開花だ。 が、それだけではない---ツァラツ
ストラがある役割を演じている。 ツァラツストラの教えがその中には織り込ま
れている。 仏教徒の教えもその中に織り込まれている。 そしてキリスト教徒の
ある秘教学派、ネストリウス派の人々、 彼らもまたそれなりの役を演じている。
だから、キリスト教とユダヤ教もその一部になっている。
それは最も統合的な参入への道アプローチのひとつだ。
それは世界のあらゆる伝統の中にある美しいもの全てを統合させる。
何世紀にもわたってそれは口頭でのみ伝えられ、書物は秘伝とされ続けてきた。
それは大衆の手には入らなかった。
なぜなら、みだりに教えてはならないことがあったからだ。
それは弟子たちにのみ明かされた。 師は、機が熟したときにのみ弟子たちに
語った。
というのも、もし正しく理解しなかったら、もしどこかで過ちを犯したら、 必
ず有害な結果を招くほどの潜在力を秘めたかぎを、それはあなたに与えるからだ。
それは正しく理解されなければならない。 そしてそれは師の臨在のもとでのみ
究明されるべきものだ。
それは強力な技法だ---それは原子エネルギーと同じくらい強力だ。
今のところ原子力の秘密は大衆から隠されている。
ひとたびその秘密が大衆に漏れ始めたら、非常に危険なことになる。 もし原子
爆弾をひそかに作ることができるようになったら、すさまじい混沌が引き起こ
されずにはすまない。 原子力の研究に関しては厳重に秘密が守られている。
それとまったく同じようにして、この書物は、”内なる爆発” をもたらす最も潜
在力のある技法のひとつをあなたに教える。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
7
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/21(日) 08:50:43 ID:LC3de7YgO
>>6
1黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
何世紀にもわたって、その秘密は護られ--- 師弟のあいだでのみ、内密に弟子た
ちに授けられた。
そしてとりわけこの秘教学派の門人たちは 本を書きたいという誘惑をいっさい
退けた。
実際、世界のあらゆる宗教が、その霊的な教え を書き記すことを長いあいだ潔
しとしなかった。
何かが口頭で伝えられるときには、ある種の美しさがある。
それは生きている---それがひとつ---師が背後にいるからだ。
それは生命を失った言葉ではない。 その言葉には魂、翼がある。
師の体験がそれを支え、師がその証人となる。
それはたんなる空論ではない。 ただの哲学ではなく、実存的な、体験される
、生きられる何かだ。
そして師は旅路を終えている。
彼は道に横たわる数々の危険を知っている。 彼は罠を知っている。 彼は人々
が道を外れる地点を知っている。
そして師は、弟子が道を外れることがないようにあらゆる手を尽くす。
真理に近付けば近付くほど、あなたが道を外れる可能性は大きくなる。
なぜなら真理に近付くと、あなたは非常
に自己中心的になりかねないからだ。
「いまや私は知っている」、「いまや私
は確固たる基盤を築いた」--と。
そして自我エゴがその状況につけこめば、あなたはかつての暗い谷間に舞い戻
り 、その頂を失ってしまう。
真理に近付くと、それを人々と分かち合いたいという大きな欲望が湧いてくる。
が、あなたは真理を余すところなく体験したわけではない。
そして生半可な真理を分かち合うのは危うい。
というのも、生半可な真理には強大な力があるので、嘘よりもいっそう危険だ
からだ。
嘘は無力だ。 遅かれ早かれ、人々は自らそれが嘘であることに気付く。
だが生半可な真理は何世紀にもわたって残存しかねない。
何世紀にもわたって影響を及ぼしかねない。 誰ひとり生半可な真理を通して行
き着くことはできない。
そして旅路の半ばにいる者は、この世にも属さず、あの世にも属していない。
彼は天国と地獄のはざまにいて、じつに奇妙な立場に置かれている。
古いものは失ったが、新しいものが手に入らないために、あなたは混沌と化す。
古い秩序は去ったが、新しい秩序は生まれていない。
あなたは黒雲と化し、混乱状態に陥る。
もっと明晰になるよりも、もっといきいきとするよりも、 もっと光に満ちあふ
れるよりも、 むしろあなたの生は二つの極のあいだで葛藤を起してしまう。
あなたは引き裂かれ、ばらばらになり始める。 あなたの半分は大地に属し、半
分は天空に属している。 今やあなたの居場所はどこにもない。
今やあなたは何者でもない。 これは狂気を引き起こしかねない。
それゆえに『黄金の華の秘密』は、何世紀にもわたって口頭でのみ伝えられて
きた 。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
8
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/22(月) 07:13:00 ID:LC3de7YgO
>>7
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
さらに、口伝によってその教えはつねに命脈を保ち続ける。
それはそのようにして統合を成し遂げた。
それは基本的には中国の道家の風土で誕生した。
だがその後、ボーディダルマが中国にやってきた--- 新しいメッセージ、仏陀
のメッセージを携えた新しい師がインドからやって来た 。
そして『黄金の華の秘密』の教えに従っていた人たちはとても寛容な人々だっ
た 。
彼らはいかなる制度化された教会の一部でもなかった。 彼らはボーディダルマ
もまたそれを有していることを即座に見て取る ことができた---それは一目瞭
然であり、歴然としていた。
彼らはボーディダルマの教えを自分たちの教えの中に取り入れた。
そして同じことがゾロアスター教徒の師たち、 ネストリウス派のキリスト教徒
に対しても起った。
中国に何かが伝えられるたびに、 もしそれが価値あるものであれば、取り入
れられた。
口伝による教えは川のように生き生きと流れ、成長を続ける。
新しい水の流れが加わり、その一部になる。
教えはひとたび書き記されると、もうそれ以上何も取り入れることができなく
なる。
そうなったら、それは硬化して、流動性を失い、屍になる。
今や『黄金の花の秘密』の成長は止まってしまった。
成長が止まって何世紀も経つ。 書き記されて以来、その成長は止まったままだ
。
私はなぜ『黄金の華の秘密』を講話の題材として選んだのか?
それはその教えがまだまだ成長しうるからだ。
それは世界へのこの上もなく美しいメッセージだ。
その火を消してはならない。
私はそれをよみがえらせたい。
それに私は今、弟子たちに語りかけている--- 私のもとへ来て、生まれ変わる
ために死ぬ用意ができている人々に。 花咲くために死ぬ用意ができている人々
に。
種子は死ななければならない。
そうしてはじめて種子は成長することができる。
種子は消え去らねばならない。
そうしてはじめて樹は生まれてくることができる。
私はこの小さいけれども、計り知れない価値 をもった書物を基に話を進めてゆく。
この書物が再び息を吹き返せるように--- それは私とあなた方とのあいだで息ずく
ことができる。
それは再び流れはじめることができる。
そしてこの書物には計り知れないほど重要な何かがある。
それを理解し、実践したなら、あなたは豊かになるだろう。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
9
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/23(火) 06:52:26 ID:LC3de7YgO
>>8
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
だが、まず理解しなければならないのは、あなたは催眠術にかけられているから 、
その催眠を解くプロセスを通り抜けなければならないということだ。
いいかね、あなたは条件付けられているから、 その条件付けを解かなければならな
い。
死がやって来つつあるのだということを覚えておきなさい。
死は今日は起らないと考えてはいけない。
死はいついかなる時でも起こりうる。
実際、すべてのものごとはつねに今起こる。
種子は今死に、つぼみは今花になり、鳥は今鳴きはじめる。
すべてのものごとは今この瞬間がもたらす空間でのみ起こる。
過去では何も起こらず、未来では何も起こらない。 すべてのものごとはつねに現在
において起こる--- ものごとはそのようにしか起こらない。
現在が存在する唯一の時間だからだ。
過去とはあなたの記憶にすぎない。 そして未来とはあなたの空想にすぎない。
ところがあなたは過去に生きるよう催眠術をかけられている。
未来に生きるよう催眠術をかけられている。
過去か未来のどちらかを選ばせはしても、社会は あなたが現在に生きることは許さ
ない。
キリスト教徒やヒンドゥ教徒やイスラム教徒たち--- 彼らは過去に生きるよう人々
を条件付ける。
彼らの黄金時代は過去にあった。
共産主義者、社会主義者、ファシストたち--- 彼らは未来に生きるよう人々を条件
付ける。
彼らの黄金時代は未来にある。ユートピアがやって来つつある。「革命が起れば、
本当にいきいきと生きることができる。 そうなったら黄金時代が訪れる。」と。
人は実在しない過去に連れてゆかれるか、 あるいは、やはり実在しない未来に連れ
てゆかれる。
どの社会も現在に生きなさい、今ここを生きなさいとは教えない。
サニャシンであるとは、真の探求者であるとは、今ここを生きるということだ。
そして今ここを生きる以外に生はない。
だが、そうするためには、かけられた催眠を解かなければならない。
あなたは機械ではなく、人間にならなければならない。
あなたはもう少し意識的にならなければならない。 あなたは意識的ではない。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
10
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/23(火) 22:58:44 ID:1d4drIFg0
やっとみつかったのじゃ。
おしょーの話は前置きが長いのじゃ。
この本は中国の道教による気の修練の本なのじゃ。
インドのヨーガスートラと同じようなものと思えばよいのじゃ。
11
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/24(水) 02:57:02 ID:LC3de7YgO
>>10
鬼和尚、ありがとうであります。
うむ。本題である仙道、気功法の話がなかなか出てこぬのであります。
けど、前ふりの話しも、たのしいのでよいであります。
(´・(∀)・`)つ
12
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/24(水) 04:35:01 ID:LC3de7YgO
>>9
1黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く
より抜粋
私は死んでゆく男のそばに座っていたことがある--- 彼とは同じ大学の教授仲間だ
った。 彼は輝かしい経歴の絶頂にあった。
ところが、そのとき彼は心臓発作に襲われた。 心臓発作はいつも人が頂点を極めた
ときにやってくる。 成功の後にはつねに心臓発作がつき物だ。
成功をおさめたあと、他に何が得られるだろう?
そこで彼は心臓発作を起して死の床についていた。 私は彼に会いに行った。
彼は深い悲しみに沈んでいた---誰が死を望むだろう? 彼は絶望に打ちひしがれ、
悲しみに悶えていた。
私は彼に言った。「心配することはない。君は死んだりしないよ」
彼は言った。「何を言ってるんだ?医者たちはだよ、 医者たちは口をそろえて回復
する見込みはまったくないと言ってるんだ。 君は何を根拠に僕が死なないというの
かね?」
私は言った。「君はそもそも死ぬことなどできないよ。 というのも、君は一度も生
きたことがないからだ。 君は死ぬための第一条件を満たしていない。 この50年間、
君は夢遊病者のように生きてきた。 君は夢を見ていたんだ。君は一度も生きたこと
がない。 私は君を何年も見守ってきたんだ」
彼はショックを受け、腹を立てた---あまりに腹を立てたので、 しばらくのあいだ
死のことなどすっかり忘れてしまった。 怒りに燃えた目でにらみながら彼は言った。
「死んでゆく人間に向かってそれはないだろう。少しは思いやりがあってもいいじ
ゃないか。 どうしてそんなにひどい態度をとるんだ? 死んでゆく相手に向かって大
した哲学を並べるじゃないか--- 『君は
一度も生きたことがない』だって。 こんな時によくそんなことを口にできるね?」
私は静かに聴いていた。 私はひと言もしゃべらず黙っていた。すると激しい怒り
が消えて、彼は泣き出した。 彼の目には涙があふれた。彼は愛を込めて私の手を握
ると、こう言った。
「君が正しいのかもしれない。 私は一度も生きたことがなかったんだ。たぶん君
は不作法じゃなくて、真実を言っただけなんだ。それに私にこんなことが言えるの
は君だけだ。」
そのあと深い感謝が湧き起こり、しばらくのあいだ、その顔にぱっと光がさすのが
見えるほど彼は意識的になった--- 光がそこにあった。
彼の存在は霊光オーラに包まれていた。 そして彼は「ありがとう」と言った。
その夜、彼は死んだ。 私は最後の瞬間まで彼のそばにいた。 彼は言った。
「もし君がここにいなかったら、私は 生を取り逃がしてきたように、死もまた取り
逃がすところだった。 だが、私は意識して死んでゆく。少なくとも一つだけ嬉しい
ことがある--- 私は無意識のまま死んでゆくのではない。」
そして彼の死は美しかった。 彼は何も思い残さずに息を引き取った。
彼は安らかに死んでいった。彼は「ようこそ死よ」と言わんばかりの心境で 死んで
いった。彼は感謝に満ちて死んでいった。彼は祈りのうちに死を迎えた。
彼の次の生はきっと必ず異なる質をおびるにちがいない。 死がそうまで美しければ
、その死はあなたに新しい生をもたらす。
だが人は一瞬一瞬を---それが生の瞬間であろうが、愛の瞬間であろうが、怒りの
瞬間であろうが、死の瞬間であろうが---生きなければならない。
それが何であろうと、人は一瞬一瞬を可能な限り意識して生きなければならない 。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
13
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/24(水) 22:20:23 ID:1d4drIFg0
死に際になれば誰もが自分とは何であったのかとか、真剣に考えるようになるものじゃ。
それは本人には苦しいことであるが、悟りに近づくチャンスでもあるのじゃ。
今までの人生にはない真剣な心構えで、この上なく己というものを見つめれば光明を得るチャンスもあるものじゃ。
教授も最後にオショーに逢ってよかったのじゃ。
14
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/25(木) 07:07:43 ID:LC3de7YgO
>>12
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
空想にふけりながら畑で胡瓜を盗んでいる百姓がいた。
「この胡瓜の袋を持って逃げよう」と彼は考えた。「そしてこれを売って金に換え、
雌鶏を一羽手に入れよう。
雌鶏は卵を産んで、それを抱いて温め、何匹 かの雛をかえす。
その雛を大きくなるまで育てたら、そいつを売って雌の子豚 を買おう。
そいつを立派な豚に育てて、子種を仕込む。そうすりゃ数匹の子豚 を生むから、そ
いつらを売り飛ばす。豚を売った金で畑付きの家を買うんだ。 畑に胡瓜を植えたら
、誰にも盗ませるものか---しっかり見張り続けるんだ。 腕っぷしの強い見張り番を
雇って、ときどき出かけてゆき、 『おい、こら!しっかり見張るんだぞ!』と怒鳴
ってやるんだ。」
その百姓は空想にふけるあまり、我を忘れて声のかぎりに叫んだ。
見張り番がその声を聞いて、駆けつけてきた。 彼は百姓をつかまえて、さんざん叩
きのめした。
だが人間はそのようにして---夢を見、空想にふけり、 欲望を未来に投影しながら
暮らしている。 ”あなた”はそのようにして生きている。
だがそれは、この美しく、途方もない価値のある生を生きる道ではない!
これはまったくの浪費だ! あなたは瞬間に、現在にもっと注意深くならなければ
いけない。 あなたは自分の意識をふり絞らなければならない。
意識はあなたの宝だ。 何世紀にもわたって考案され、編み出されてきた技法はす
べて、人の内部にもっと意識をつくりだすための、人の内部にもっと火をつくりだ
すための、 あなたの生をもっと熱烈なものに、炎にするための手段に他ならない。
人々は鈍感な生を生きている。人々はうわの空で生きている。人々はぼんやりと生
きている。
どうしてまわりへの留意をそこまで欠いたまま生きることができるのだろう?
留意が欠けた状態は闇だ。留意は光だ。
そしてこの論書は、 どのようにしてあなたの内部にもっと多くの光をつくりだすかを教える。
そうすればいつの日にか黄金の華が---。
(´・(ェ)・`)
(つづく
15
:
素人A
:2018/10/25(木) 13:20:53 ID:/mRrWwwM0
鬼和尚さん 私は夢の中で怪獣においかけられたり 普段やらなければ
成らない事をサボり追い詰められるけどて助からないとおもつても何でか
起きてて夢だと知り安心してああよかったで胸をなでおろし安心するけど
此処に現実のヒントが隠されている用だ?夢の中でも堅実でも模学のは
深い意味があるようだ。まあ我々はいろんな経験を積んでさあ鳥の山を
のぼつているのかも、五重の塔とヨーガのチャクラも皆関係あるようだし
明朗に模学ひとは聖人なのかも我々が聖人のまねしても肝心な事が抜け落ちる
だけなのか
16
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/25(木) 23:03:10 ID:1d4drIFg0
↑悪夢を見る者はその夢をコントロール出来るようにするべきなのじゃ。
夢の中で夢を自覚すれば夢をコントロールできるのじゃ。
悪夢も楽しい夢に変えられるのじゃ。
怪獣を花とかお菓子に変えてしまうとかのう。
最初は夢の中で手を見られるようにと寝る間際に念じるのじゃ。
毎日やればできるようになるのじゃ。
17
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/26(金) 07:33:30 ID:LC3de7YgO
>>14
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
二人の精神科の医者が路上で出会った。
「やあ元気そうだね。ところで僕の調子はどうだい?」とひとりが言った。
人々は互いに尋ねあっている。誰も自分の調子がわからない。
彼らは互いに目をのぞき込み、自分自身に関する情報を他人から集めている。
他人の意見がこれほど重要になっているのはそのためだ。
誰かに馬鹿だと言われたら、あなたは怒り出す。なぜだろう? あるいはあなた
は悲しくなる。なぜだろう?
あなたは打ち砕かれる。自分を賢い人間だと思っていたのは、 他人から「あな
たは賢い人だ」と言われたからだ。
あなたが拠り所としていたのは他人の意見だ。
今度は他の誰かから「お前は馬鹿だ」と言われる。
他人はあなたの知恵を簡単に、いともたやすく打ち砕くことができる。
あなたがトランプで立てた宮殿に、彼は石を投げつけた。
いまやすべてが打ち砕かれる。人がひどく腹をたて、 真っ赤になって怒り出し
、ひどく暴力的になるのはそのためだ。 人がひどく悩んでくよくよするのはそ
のためだ。
他人がどう思うかを絶えず気にしているのは、 あなたが他人が考える自分しか
知らないからだ。 あなたは自分自身のことは何も知らない。
さあ、これはなんという状況だろう? この私に私のことがわからないのに、
他の誰に私のことがわかるというのだろう?
外側から私を観察することはできないし、 そのような仕方で私を手に入れるこ
とはできない。 外側から観察することができるのは私の肉体だけだ。
私は内側から自分の意識を知ることができる。 鏡の前に立つときでさえ、見え
るのは自分の肉体だけだ。 自分の意識を鏡で見ることはできない。
あなたですら鏡でそれを、自分の意識を見ることはできない。
あなたは直接それを観なければならない。 それは鏡には決して映らない。それは何にも決して映らない。
それは不可視のものだ。 あなたは目を閉じて、それで在らねばならない。
それこそが自らの意識を知る唯一の方法だ。
だが人々はじつに無意識に生きている。
彼らはただ他人の意見に従って生きている。
他人の言ったことが彼らの魂になってしまう。
他人はいつでもそれを取り消すことができる。
人々は乞食のままでいる。
あなたは自分自身について何かを直接知ったことがあるだろうか?
あなたは他人の意見を持ち込むことなく自己に直接遭遇したことがあるだろうか
?
ないとしたら、あなたはまだ生きてはいない。
自己に遭遇することで、自分自身を直接、間髪を入れずに観ることで、 はじめ
て生は息ずきはじめる。
他人が思うあなたではなく、あるがままのあなたを観ることができたとき、 は
じめて生は立ち現れてくる。 他人にどう思われようと、他人に何を言われよう
と、いいではないか。
彼らはあなたの行動を観察することはできるが、 あなたそのものを観察するこ
とはできない。 自分自身を観察したいと思うなら、それができるのはただあな
ただけであり、 他の誰にもできない。召使にはそれはできない。
他の誰かに任せるわけにはゆかない。専門家にもそれはできない。
ところが私たちは完全な放心状態に陥っており、 目覚めているものが内側にひ
とりもいないために、 他人の意見がひどく気になって仕方がない。
私たちは深く眠りこけ、内側でいびきをかいている。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
18
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/26(金) 22:41:35 ID:1d4drIFg0
オショーはみんな寝て夢を見ているという。
それは自分を観ていないからなのじゃという。
自分について知らない、自分を観ていない者がどうして起きて夢を見ていないと言えるじゃろうか。
自分を観て自分について知ることが出来るのは自分自身だけなのじゃ。
それが出来れば目覚めることもできるのじゃ。
19
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/27(土) 09:22:13 ID:LC3de7YgO
>>17
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
ぼんやり屋の教授が床屋に出かけた。 彼は椅子に腰をかけたが、帽子を取ら
なかった。
「すみませんが、帽子を取っていただけますか」と床屋が言った。
「ああ失礼」と教授が言った。「御婦人がいらっしゃるとは知らなかった」
自分自身のぼんやりとした状態を見守りなさい。 それを見守ることで、あなた
の中に注意深さが生み出される。 自分の中で何が起っているか見守りなさい。
思考が通り過ぎてゆき、記憶がよみがえってくる。怒りの雲が湧き起こり、 悲
しみの暗夜が訪れ、あるいはすばらしい喜びの朝がやってくる。 自分の中を通
り過ぎてゆくものすべてを見守りなさい。 もっともっと注意深くなりなさい。
ゆっくりゆっくり、あなたは統合された注意深さになってゆく。
そして「黄金の華の秘密」は、 みずからの内なる光のもとで統合を成し遂げ
る技法を説いている。
経文に入ってゆく前に、この書物に関してはこんな話が伝えられている
--- この書物は中国のある秘教集団に由来する。
この秘教集団の創始者は、名高い道教の奥義体得者、 呂厳(ロゲン)だったと
いわれている 。
呂厳はこの秘密の教えをどこで体得したのだろう?
呂厳自身は、その起源を関伊喜(カンインキ)師に帰している。
伝説によると、老子は彼のために『道徳経』を書いたとされている。
老子はその生涯で、ただのひと言も言葉を文字に書き記さなかった。
彼は何かを文字に書き留めて欲しいという勧めを何度も何度も断った。
彼はみずからが知るに到ったことを弟子たちに伝えたが、 進んで書き示すこと
はなかった。
彼は「言い表すことのできる<道タオ>は、真の<道タオ>ではない」 と言ってや
まなかった。
表現することのできる<道>はすでに偽りのものになっている。
それは師との親密な触れ合いの中でのみ学ばれうるものだ。
それを伝えるすべは他にはない。 それは深い魂の交流のなかでのみ学ばれう
るものだ。 そこでは師と弟子が出会い、弟子は何も控えずすべてをさらけ出し
、 師と弟子は重なり合って、そこで互いの意識が溶け合う。
このような出会い、魂の交流のなかで、はじめて<道>は伝えることができる。
だから老子は申し出を何度も断った。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
20
:
鬼和尚
◆GBl7rog7bM
:2018/10/27(土) 22:45:16 ID:1d4drIFg0
ようやく書の解説に入ったのじゃ。
呂厳とは呂洞賓という名前で知られる仙人なのじゃ。
仙人が書いたとされる道教の本であったものを禅が取り入れたのじゃ。
十牛図と同じなのじゃ。
そのようなことが度々起こるのも中華では儒教、仏教、道教が同じ道を伝える三教合一の思想があったからなのじゃ。
21
:
避難民のマジレスさん
:2018/10/28(日) 05:59:18 ID:LC3de7YgO
>>19
黄金の華の秘密
スワミ・アナンド・モンジュ訳
第一話 催眠術を解く(つづき)
より抜粋
老子は長寿を保った。 だが死が近付くと、彼は水牛に乗って中国を去っていった。
なぜ水牛に乗っていたのだろう?
それは彼の教えすべてが流れる水の教えだったからだ。
彼はこう言っていた。
人は水のように自在に姿を変えて流れ、新鮮なままで、つねに大洋に向かって進ん
でゆかなければならない。
水のように柔らかく、女性的で、受容的で、 愛に満ちあふれ、非暴力的でなければ
ならない。
人は岩のようであってはいけない。岩はとても強そうに見えるがそうではない。
そして水はとても弱そうに見えるがそうではない。
けっして見かけにだまされてはならない。
水は最後には岩に勝って、岩は砕かれて砂になり、海へと運ばれる。
岩は柔らかい水と闘うことで最後には姿を消してしまう。
岩は男性的だ。それは男性的な精神、攻撃的な精神だ。
水は女性的で、柔らかく、愛に満ちあふれ、少しも暴力的ではない。
だが、攻撃的ではないものが勝つ。
水にはいつでも降伏する用意があるが、その明け渡すことで征服する。
それは女性のやり方だ。
女性はつねに降伏し、それによって征服する。
ところが男性は征服したいと思いながら、とどのつまりは降伏せざるをえない。
老子が中国を去るときに水牛を選んだのはそのためだ。
彼はどこへ行こうとしていたのだろう?
彼はヒマラヤへ行き、その永遠の美のなかに消え去ろうとしていた。
真実の人はいかに生き、いかに死ぬべきかを知っている。
真実の人は全一に生き、全一に死んでゆく。
真実の人は祝福のなかで生き、祝福のなかで死んでゆく。
彼はヒマラヤで完全に独りになろうとしていた。 だが、彼は国境でつかまった。
そして国境で老子をつかまえた男は関伊喜師だった。
彼は中国辺境の最後の関所を衛る役人だった。
老子はその関所を通り抜けなければならなかった。
国外に出る道は他になかった。
関伊喜は老子を説き伏せた。
「あなたは逝こうとなされている。 あなたはこの国から永遠に去ってゆこうとなさ
れている。 あなたはまもなく肉体を離れられることでしょう。どうか2,3の言葉
を書き記してください。 書き留めてくださらないなら、この国を出ることを許しま
せん。それくらいの代償は払っていただきたい。」
そこで老子は仕方なく関伊喜の小屋に3日間とどまった。
老子はそこで『道徳経』を書いた。
(´・(ェ)・`)
(つづく)
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