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中近東がらみのフィクション(欧米・アジア)

32さーひぶ。:2009/07/20(月) 01:46:57
>>31の続き)
ダルフールの人道被害の状況はあいかわらず深刻でしょうし、アラブ諸国が
無策の中で、医療をはじめとして欧米の援助が不可欠なのは確かでしょう。
ジャンジャウィードに非アラブ系住民を虐殺させたともいわれるバシル大統領
には、今年2月に国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出しましたが、米欧諸国で
は北朝鮮の金正日に劣らぬ酷い独裁者扱いをされています。

それにしても、米欧の政治家やメディアがダルフール問題について大々的に
騒げば騒ぐほど、イスラエルのパレスチナとくにガザ地区への虐殺や非人道
的行為に対して米欧がおとなし過ぎることを、気にせずにはいられません。
中国についても、チベットなら騒ぐが、ウイグルならちょっとダンマリですね。
人道危機を世論操作に使わないで、米メディアを牛耳っているユ○ヤ系の方々。

こういった米欧のダブルスタンダードによってアラブの人々がたびたび煮え湯
を呑まされてきたからこそ、米欧の中東和平策が一向に実を結ばないのではな
いですかね。ねえ、オバマさん。

紹介したERの第12シーズン・第15話「ダルフール」は、発売されているDVDボックス
「ER 緊急救命室 〈トゥエルブ・シーズン〉 セット2」
に収録されています。オンラインだと2000円ぐらいで購入できます。
DVDは世界各国、もちろんアラブ諸国でも販売・視聴されています。

33さーひぶ。:2009/07/28(火) 12:32:06
↑追記。台詞の一部はアラビア語です。

34さーひぶ。:2009/07/28(火) 12:42:20
【ハリーハウゼンのシンドバッド3部作放映】

今週、テレビ東京のお昼の映画枠で、特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンのシンドバッド3部作
が放映されているようです。

『シンドバッド黄金の航海』は昨日放映済み。
『シンドバッド七回目の航海』は今日のこの後13:30-15:25に放映予定。
『シンドバッド虎の目大冒険』は30日13:30から放映予定のようです。

35さーひぶ。:2009/09/06(日) 02:44:05
「ER12 緊急救命室」第20話「天使のいないところ」

>>31-33で紹介した米NBCの医療ドラマ、今晩もダルフールの話でした。

毎回観ているわけではないので詳しい設定はよく知りませんが、
散発的にダルフールの話を扱っているようです。
スーダン政府系のアラブ民兵(ジャンジャウィード)の暴虐に悩まされる非アラブ系住民たちを、
米国人の医療スタッフたちがいかに助けるか、という筋書きは今回も。

台詞の大半は英語から日本語に吹き替えられていますが、あいさつはアラビア語で
「サラーム・アレイクム」「アレイクム・ッ・サラーム」
となっています。

そのほか、英語を話さないダルフール住民たちの台詞は、口語アラビア語になっており、
日本語に吹き替えられていません。

「タビーブ」(医師)、「アカラ」(彼は食べました)などのアラビア語の台詞が出て来ます。

登場するダルフール住民が非アラブ系としても、スーダン国民でムスリムなら、
アラビア語スーダン方言を話せるでしょう。

しかしながら、撮影している場所はスーダン国内ではないだろうし、演じている俳優やエキストラ
がどんな人たちなのか? アラビア語をどのくらい話せるのか?さえ不詳です。

まあ、米国のテレビドラマなので、視聴対象層の大半はアラビア語を解さないだろうから、
アラビア語の台詞部分は大して力を入れて作っていないでしょうが。

36さーひぶ。:2011/04/20(水) 01:05:59
【映画『オリエント急行殺人事件』のシドニー・ルメット監督が逝去】

既報ですが、『十二人の怒れる男たち』などの名作映画で知られる米国の
シドニー・ルメット(Sidney Lumet)監督が4月9日に亡くなりました。
『十二人の怒れる男たち』(1957年)もいうまでもなく不朽の名作ですが、
『オリエント急行殺人事件』(1974年・英)を挙げる人も少なくないでしょう。

豪華キャストをそろえ、アガサ・クリスティーのミステリを映画化した本作は、
大ヒットを記録し、日本のテレビでも何度か放映されました。
ユーゴスラビアの雪の中に閉じ込められたオリエント急行で発生する事件の
華麗なトリックもエルキュール・ポワロの名解決も有名ですが、映画の冒頭の
イスタンブールのイスラーム圏的情緒にあふれたシーンも良いですね。

特に印象的なのが、アジア側からフェリーに乗り込もうと船着場にやって来る
ショーン・コネリー演じるイギリス軍大佐にかぶさるかのように、
アラビア語でイスラームの礼拝を呼びかけるアザーン(أذان)の朗誦。


アッラーフ・アクバル(الله اكبر)「御神は至大なり」
アッラーフ・アクバル(الله اكبر)「御神は至大なり」
アシュハド・アン・ラー・イラーハ・イッラッラー(اشهد ان لا اله الا الله)
       「御神(アッラーフ)のほかに神はない、と私は告白します」


名監督に合掌

http://en.wikipedia.org/wiki/Sidney_Lumet
http://en.wikipedia.org/wiki/Murder_on_the_Orient_Express_(1974_film)
http://en.wikipedia.org/wiki/Adhan

37さーひぶ。:2012/03/05(月) 00:58:08
【リー・タマホリ監督映画『デビルズ・ダブル──ある影武者の物語』】

 劇場公開中の『デビルズ・ダブル──ある影武者の物語』を観て来ました。
リー・タマホリ監督、ベルギー・オランダ映画、2011年公開。台詞は英語。
英題はThe Devis's Double、アラビア語はبديل الشيطان(悪魔の身代わり)。
 2003年までイラクの独裁者であったサッダーム・フセイン大統領の長男
ウダイ・サッダーム・フセイン(عدي صدام حسين)の影武者を務めていた
ラティーフ・ヤヒヤー(لطيف يحيى)さんの自伝を映画化した作品です。
ウダイは、残忍な独裁者として怖れられていた父サッダームでさえ手を焼き、
「生まれたときに殺しておけばよかった」とさえ言わしめたほどの無軌道・
残虐非道ぶりが知られていました。鬼畜のような男とそのまっとうな影武者、
まったく正反対の二人を主演ドミニク・クーパーが見事に演じ分けています。

[あらすじ]イランと戦争中であったイラク軍の中尉ラティーフ・ヤヒヤー
は、大統領の長男ウダイによって召還され、彼の影武者になれと頼まれる。
独裁者の息子として富と権力をもち、暴力と乱交に明け暮れるウダイを嫌った
ラティーフは拒むが、拷問され、家族の危険をちらつかされたため承諾する。
ウダイとよく似ていた彼は、顔の一部を整形されて義歯を付け、影武者になる。
影武者はウダイと瓜二つになりきるが、怒るとすぐに銃をぶっ放し、女たちと
乱交するウダイを嫌悪する。あるとき、ウダイは父に愛人を世話していた側近
カーメル・ハンナ(كامل حنا ججو)を惨殺し、サッダームをも呆れされる。
ラティーフは、ウダイに拉致された少女をこっそり逃がすが、ウダイの手下が
少女を口封じして遺体を捨てる。影武者ラティーフは、家に帰ろうとしたり、
勝手な自由行動をすれば、拷問にあわされる地獄の日々を送る。1990-91年の
イラクのクウェート侵攻と湾岸戦争を経て、ウダイの愛人として似た境遇を
送っていた美女サラブと連れ立ってイラク国外へ亡命するが…。

>>38へ続く)

38さーひぶ。:2012/03/05(月) 01:52:20
>>37の続き)
原作者のラティーフ・ヤヒヤーさんは、1987〜91年にウダイの影武者となった
後、ヨーロッパへ亡命して作家として身を立て、ウダイが米軍に射殺された
2003年に『The Devis's Double』を発表。本作にも協力しています。
本作は R18指定の過激な作品ですが、過激すぎてついに映像化できなかった
事実もあるとのこと。ただ、ラストシーンは明らかに事実ではないでしょう。

撮影の大半は地中海の島国マルタで行われ、'80年代頃のバグダードを再現。
主演(一人二役)のドミニク・クーパーはイギリスのスター。
ヒロイン・サラブ役のリュディヴィーヌ・サニエはフランスの若手女優。
サッダーム役のフィリップ・クァストはオーストラリア出身の俳優。
そのほか脇役は、中東系の役者が堅実に固めています。

いちばん気になったのは、暴虐なイラク人とその影武者をなぜイギリス人が、
ヒロインをなぜフランスの女優が演じているか、ということでした。
台詞を英語で話せ、人気・実力とも兼ね備えたスターを揃えたのでしょう。
しかし、それとは別な意味で、皮肉を感じました。
イラクという国は、言語・宗教・民族の多様な人々が住む中東の土地を、
支配したイギリスが勝手な国境線を引いて造った人工国家です。
それももとは、イギリスとフランスが勝手に中東を分割したことに由来します。
クルド人を毒ガスで虐殺したのも、元はイギリスが始めた蛮行です。
こうして出来てしまったあのような独裁国家のありさまを、イギリスやフランス
の人たちが、これ見よがしに演じて、欧米の観客はどう感じるのでしょうか?

欧米やイランでは話題になっているようですが、アラブの反応は???

日本語公式サイト   http://devilsdouble.gaga.ne.jp/
デビルズ・ダブル   http://en.wikipedia.org/wiki/The_Devil's_Double
           http://www.imdb.com/title/tt1270262/
ラティーフ・ヤヒヤー http://en.wikipedia.org/wiki/Latif_Yahia

40さーひぶ。:2013/12/09(月) 12:28:59
【イラク日本人人質事件のその後を観る映画『ファルージャ』】

アメリカのイラク侵攻開始(2003年)後の2004年に発生した日本人人質事件
の当事者のその後をたどるドキュメンタリー映画
『ファルージャ  イラク戦争日本人人質事件…そして』(伊藤めぐみ監督)
が12月7日から公開されています。
 ttp://fallujah-movie.com/

人質事件当時、米軍の激しい爆撃を受けていたイラクでは、多国籍の多数
の人々が拉致されて人質になりましたが、本作が扱うのは日本人人質のみ。
しかも、最初に拉致されて生還した3人のうち2だけを取り上げています。
拉致したグループが日本の自衛隊のイラクからの撤退を要求するや否や、
日本国内では、人質になったのを「自己責任」として非難する声が起こり、
3人は帰国後も激しいバッシングにさらされました。
 高遠菜穂子さんは、人質事件とバッシングの後遺症から立ち直ると、再
びイラク支援に乗り出し、現在はイラクとヨルダンとを行き来しながら、
孤児の支援や先天異常の子供に日本人医師を斡旋するなどの活動を続けて
いるようです。
 高校生だった今井紀明さんは、バッシングを受けての長い引きこもり状
態から立ち直り、引きこもりの子供に通信制高校教育を受けさせるNGO
の活動に取り組んでいるようです。
 圧巻だったのは、高遠さんを訪ねて事件があったイラクのファルージャ
(ファッルージャ)を取材する場面。米軍の無差別爆撃にさらされた現地
では、米軍が使用した兵器の影響と疑われる先天異常による流産・奇形児
出生が激増しています(劣化ウランの放射能によるものでしょうか?)。
目をそむけたくなる光景に、ファルージャがフクシマよりはるかに危険な
被曝状況にあるのではないかと思い知らされました。
>>41へ続く)

41さーひぶ。:2013/12/09(月) 12:46:35
>>40の続き)
昨日、12月8日(日)の夜に観に行って来たのですが、日曜の夜21時30分から
始まるレイトショーおよび23時過ぎからの遅い時刻のトークショーまで、
130席が満席になり、人質事件から9年が経つにも拘らず関心の高さを
うかがわせました。高遠さん、今井さん、伊藤監督によるトークショーが
催され、かつての人質たちが今もパワフルな活動家として健在であること
を実感しました。特に、NGOなどの組織に属さず、たった一人で、治安
が非常に悪いイラクで死を意識しながら活動を続ける高遠さんはすごい!

国内6か所で、それぞれわずか1週間の限定公開ですので、ぜひ貴重な映
像をご覧ください。

ttp://fallujah-movie.com/
新宿バルト9 12月7日(土)〜13日(金)
広島バルト11 12月7日(土)〜13日(金)
横浜ブルグ13 12月21日(土)〜27日(金)
梅田ブルグ7 12月21日(土)〜27日(金)
T・ジョイ京都 12月28日(土)〜1月3日(金)
T・ジョイ博多 1月4日(土)〜1月10日(金)

42さーひぶ。:2013/12/14(土) 01:40:26
『ファルージャ』

先ほど、東京での一週間限定公開が終わり、伊藤監督と高遠さんと放送作家の方による
トークショーがありました。

今晩もほぼ満席でした。
好評につき、東京での再上映が決まったと、監督から報告がありました。
早くも「続編を」という声があがっています。

トークショーでは、高遠さんから「香田証生くん」という名前がちょっと出ましたが、
それ以上の話題にはならず。
2004年、あの「自己責任」過熱報道の後で、たしか海外滞在中だった香田青年は、
何を思ったのか(日本での報道を知ってか知らずか)
イラクに入国して、武装勢力に拘束され、斬首された挙げ句、その動画をさらされました。
あの事件はたいへん衝撃的でした。

今回の作品が香田さんら他の人質にふれていないのは、なぜでしょう?
余りにも刺激が強すぎてタブーなのでしょうか?

また、イラクの先天異常の問題は解明されるのか? 米軍の責任は?

続編に期待します。

43さーひぶ。:2014/01/05(日) 21:45:37
【イスラエル・パレスチナの壁を超えるフランス映画『もうひとりの息子』】

昨年10月19日より日本国内各所で公開中の、2012年のフランス映画
『もうひとりの息子』(原題は“Le fils de l'Autre”)を観て来ましたが、
詳しくは「フランス語スレッド」に書きました。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/558/1114010077/47-48

 日本語公式サイト ttp://www.moviola.jp/son/

兄ビラル役で出演のマフフード・シャラビは、ヒップホップ・ミュージシャン
として、現在公開中の『自由と壁とヒップホップ』にも出演しています。

44さーひぶ。:2014/01/07(火) 22:42:54
【ラップで抵抗するパレスチナの若者たちを描く『自由と壁とヒップホップ』】

昨年(2013年)12月14日から国内で公開されているパレスチナ・アメリカ映画
『自由と壁とヒップホップ』(原題「Slingshot Hip Hop」、アラビア語「مقلاع الهيب هوب」)
を観て来ました。 日本語公式サイト ttp://www.cine.co.jp/slingshots_hiphop/
           英語公式サイト  ttp://www.slingshothiphop.com/

 パレスチナ・シリア系アメリカ人の女性監督ジャッキー・リーム・サッローム
(Jackie Reem Salloum, جاكي ريم سلوم)が、パレスチナの若者たちによる
アラビア語のヒップホップシーンを知って衝撃を受け、取材・撮影して
2008年に公開した作品です。原題のSlingshotとは「投石器」の意味で、
ヒップホップ音楽を武器(投石器)にして、イスラエルの占領・抑圧・差別や
貧困と闘うパレスチナの非暴力の闘争を描いたものです。
イスラエル領内のパレスチナ人地区や、占領下にある西岸・ガザ地区で
活動するヒップホップ・ミュージシャンの若者たちや家族らにインタビュー
して制作しており、ヒップポップのプロモーションビデオを見ているようです。

 本作は、別スレッドで紹介したサウジ映画『少女は自転車にのって』と同じ
12月14日から国内公開が始まり、その直後に観に行ったのですが、あいにく
私はヒップホップやラップになじみがなかったもので、何度も観直しました。
ヒップホップやラップに詳しくない人にとっては、とっつきにくい作品でしょう。
 しかし、『少女は自転車にのって』でサウジの抑圧される女性たちを見せ
つけられた後で本作を観ると、パレスチナの女性たちが宗教的・部族的な
抑圧を受けずに、むしろ自由で底抜けに明るいとさえ感じさせられます。

 東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでは1月10日まで、その後は
大阪・愛知・新潟・兵庫・京都・広島などで上映予定。(自主上映も募集中。)
 「Slingshot Hip Hop」「مقلاع الهيب هوب」など関連キーワードで検索すると、
動画サイトで関連動画を観ることができます。
 ウィキペディア記事 ttp://en.wikipedia.org/wiki/Slingshot_Hip_Hop


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