A ケネーはフランスの経済学者、医者である。当時のフランスは貿易重視であったため、贅沢品の製造や、貿易収支の黒字保持が政策目標であった。しかしそのせいで農産品の価格は安価に抑えられており、農民の生活は困窮していた。そこでケネーは自由主義を基本とした重農主義を主張した。また重商主義が経済のごく一部しか解明せず政府の経済への介入を不可欠としたため、政府なしでも経済がまわっていくことを示す必要があった。そこでケネーは、「経済表」の中で、単純再生産モデルではあるが、経済の再生産のモデルを作り上げた。そして、農業については、穀物取引の自由化によって良価が設定されるとした。