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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

8801OS5:2023/09/07(木) 09:39:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdcce4fbe194158ed78e05a89f77ccbd18638a2b
国交相ポスト、「公明枠」維持へ 麻生太郎副総裁も留任の方針
9/7(木) 5:00配信
毎日新聞
自民党の岸田文雄総裁

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、月内に実施する内閣改造・党役員人事で、公明党が長年確保してきた国土交通相ポストを引き続き「公明枠」とする方針を固めた。自民内ではポスト奪還を求める声が高まっていたが、選挙協力を巡って亀裂が生じた自公関係の修復を優先するため、閣僚枠については公明への配慮を示す。斉藤鉄夫国交相を留任させる調整を進めている。岸田政権を中枢で支えてきた自民の麻生太郎副総裁も留任させる方針だ。

 複数の政府・与党関係者が6日、明らかにした。国交相は建設、運輸、観光行政などを所管し、業界団体にも影響力を持つ。自公が政権復帰した2012年から10年以上、公明が独占しており、自民内では奪還論が強まっていた。

 ただ、自公は衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う候補者調整で対立を深め、今月4日に次期衆院選に向けた東京での選挙協力の復活で合意したばかり。首相は、自公の関係改善を優先する必要があると判断したとみられる。首相は21、22年の人事で国交相ポストを自民に返還するよう求めたが、公明側が拒否した経緯がある。

 一方、首相は党内第2派閥の麻生派(55人)を率いる麻生氏を副総裁に据えて連携することで政権基盤の安定化を図ってきた。今回の党人事でも続投させて、来秋の党総裁選での再選につなげたい考えだ。

 内閣改造では「デジタル行財政改革」の担当閣僚を新たに置くことも検討している。首相は6月、デジタル化を推進するため「令和版デジタル行財政改革」を政権の優先課題にすると表明しており、政府内の司令塔機能を強化する狙いがあるとみられる。

 インドネシア訪問中の首相は、インドでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席した後、11日朝に帰国する予定だ。首相は11〜13日を軸に人事を実施する意向を周囲に示しているが、調整状況によっては25日以降に先送りする可能性もある。【竹内望、高橋祐貴、木下訓明】

8802OS5:2023/09/07(木) 11:23:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/190a455f7715a879a92f028a91a596d9da95f096
岸田首相、麻生副総裁再任へ 萩生田氏要職で調整、林外相続投を検討 内閣改造・党人事
9/7(木) 7:05配信


時事通信
ASEANインド太平洋フォーラムで演説する岸田文雄首相=6日、ジャカルタ(EPA時事)

 岸田文雄首相(自民党総裁)は月内に予定する内閣改造・党役員人事で、麻生太郎党副総裁を再任する意向を固めた。

 萩生田光一政調会長は続投させるか他の要職に起用する方向で調整。林芳正外相の留任も検討している。政権を支える「骨格」メンバーを維持し、政権の安定を図る狙いだ。複数の政府・党関係者が6日明らかにした。

 関係者によると、首相は人事に当たり「骨格は極力変えない」と周辺に説明した。骨格では茂木敏充幹事長の処遇が最大の焦点。首相が再選を目指す来年秋の総裁選や次期衆院選もにらみ、続投か交代かを判断する。

 党内第2派閥を率いる麻生氏は、第2次安倍政権と菅政権で副総理兼財務相を一貫して務め、岸田政権では副総裁に就任。第3派閥を束ねる茂木氏とともに、政権基盤の弱い首相を支えてきた。首相は来年秋の総裁選を勝ち抜くには麻生氏の支持が不可欠とみており、関係者は「麻生氏続投は既定路線だ」と語った。

 萩生田氏は故安倍晋三元首相の側近で、かねて首相の信頼も厚い。最大派閥・安倍派の有力議員「5人衆」の一人で、先月末に発足した同派新体制では意思決定を担う常任幹事会に加わった。安倍派を引き寄せたい首相は萩生田氏を留任させるか、他の要職に横滑りさせるか検討している。

 林氏は岸田派の座長で、同派の将来の総裁候補とされる。東京電力福島第1原発の処理水放出に伴う日中関係悪化を受け、林氏の手腕に期待が高まっている上、日本が今年いっぱい先進7カ国(G7)議長国を務めることもあり、首相は外相交代は得策ではないとの判断を強めている。

 安倍派の松野博一官房長官らの処遇も課題。政権の不安定化を招かないようにしつつ、党内各派の要望にも配慮し、政権浮揚に向けて刷新感をいかに演出するか、首相は難しい判断を迫られそうだ。

 首相はアジア歴訪から11日午前に帰国。人事はこの週か今月下旬に行われる見通し。

8803OS5:2023/09/07(木) 11:24:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/44f8e8309ef7ec92d41abc816d8a4df8de882ff3
田村憲久元厚労相、岸田派入りの意向 三重1区選出、元石破派事務総長
9/7(木) 8:21配信


中国新聞デジタル
国会議事堂

 かつて自民党石破派(水月会)事務総長を務め、現在は無派閥の田村憲久元厚生労働相が近く、岸田文雄首相率いる岸田派(宏池会)入りする意向を固めたことが6日、分かった。


 田村氏は三重1区選出で当選9回。安倍晋三、菅義偉の両政権で厚労相を務めるなど社会保障分野の政策通として知られる。複数の関係者によると、すでに宏池会幹部に入会する考えを伝えており、来週の派閥研修会で表明する案がある。

 田村氏が加われば宏池会の勢力は46人となる。党内第4派閥は変わらない。田村氏は石破茂元幹事長が会長だった水月会が2021年12月に派閥を解消してグループ化したのに合わせ、脱退していた。

中国新聞社

8804OS5:2023/09/07(木) 19:05:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e18f01d609072d010c020f5fe5ab7df75c798c
茂木幹事長、麻生氏の続投有力 萩生田、西村両氏は要職
9/7(木) 18:53配信


共同通信
麻生太郎氏、茂木敏充氏

 岸田文雄首相(自民党総裁)が近く踏み切る内閣改造・党役員人事で、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長の続投が有力となった。党内最大派閥、安倍派の萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相は党要職か閣内で起用の方向。首相はインドから帰国後に最終判断する。人事は来週実施に向け調整を始めた。複数の政府、与党関係者が7日明らかにした。

 麻生派は党内第2派閥、茂木派は第3派閥で、岸田派と共に主流派を形成してきた。首相は来年秋の党総裁選で再選を目指しており、政権の骨格である麻生、茂木両氏の協力が必要との判断に傾いたとみられる。

 政権幹部は取材に、両氏の処遇について「再任の方向だ」と明らかにした。茂木氏は「ポスト岸田」候補の一人とされる。5日の記者会見で来年の総裁選対応を聞かれ「今は党の幹事長。政権を支えるのが私の仕事だ」と述べていた。

 両氏と合わせて政権の骨格を成す松野博一官房長官や、萩生田氏、西村氏は安倍派所属。首相は松野氏らを党幹部や閣内に取り込み、安倍派の協力を得る考えとみられる。

8805OS5:2023/09/08(金) 15:40:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/56a2af857c3c5d68fdd5db1fae33f513a78dc9e9
なぜ安倍氏を失った「安倍派」は迷走しているのか…反LGBT、韓国嫌悪、公明批判を連呼する保守派の"限界"
9/8(金) 11:17配信
プレジデントオンライン
故安倍晋三元首相の追悼集会であいさつする岸田文雄首相=2023年7月8日、東京都港区の明治記念館 - 写真=時事通信フォト

安倍晋三元首相が2022年7月に死去してから1年以上が経過した。安倍氏が残した“遺産”はこれからどうなるのか。評論家の八幡和郎さんは「安倍氏は『保守派の愛国者』でありながら、立場の違う人とも対話できる稀有な政治家だった。しかし残念ながら、現在、安倍氏のレガシーは保守派だけに独占されている」という――。

【画像】フランス人に党派を超えて敬愛されているドゴール元大統領

■岩盤保守層をがっちり押さえた安倍元首相

 安倍晋三元首相は、岩盤保守層の支持を大切にした。首相在任中は、30%の保守層の支持を得て政権が倒れない下支えにし、選挙のときはより幅広い50%程度の支持を獲得して議席を伸ばした。

 テレビ朝日の世論調査によると、2012年の再登板以降、支持率が68〜29%と乱高下したが、これはかなり意図的にメリハリを付けた結果だった。

 「戦後レジームの克服」「東京裁判史観からの脱却」「自主憲法の制定」など威勢のいいスローガンを叫び、国会では大臣席からヤジを飛ばし、秋葉原で「安倍やめろ」コールに演説を妨害されたときは「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と応じた。

 岩盤保守層を確保しておくことは、国民に不人気だがやらねばならない政策を実行したり、「モリカケ桜」のようなスキャンダルによる“冬の時期”を乗り切ったりするには役に立つが、選挙に勝つには不十分である。

■野党政権を望んでいる国民は1割しかいない

 そこで、安倍氏には中道リベラルにも支持される別の顔があった。20年9月の安倍氏退陣時の朝日新聞世論調査によると、実績評価について71%が「評価する」と答えた。22年7月の暗殺直後の世論調査でもあまり変わらず、安倍政権に対する国民の高い満足度を証明している。

 この国では、選挙で野党に投票する人が野党政権を期待しているわけでない。前回の衆院選時の共同通信の世論調査(21年10月)では、与野党逆転を望むのは11.4%に過ぎず、与野党伯仲が49.4%、与党が野党を上回るが34.6%だったので、自公連立政権が過半数ぎりぎりで継続することを望んでいる。

 そんな不安定な政権は大胆な政策は取れず、海外からも信用されないので国民意識のレベルが問われるが、どっちにしても野党政権を望んでいるのは10%強ということだ。

■安倍政権が支持率を上げられた理由は「外交」

 政党支持率では、立憲民主党・共産党・れいわ新選組・社民党の合計が20%前後だが、これにはあくまで「野党として」期待をする人も入っている。

 国政選挙で与党が勝利したときの自公両党の得票率は45%ほどで、野党4党合計が35%ほどだ。これだと議席数で与党が圧倒的多数を獲得できる。これが、内閣支持率が30%を切る時期の選挙だと与野党伯仲になるのだが、安倍政権は選挙のときには支持率を上げていた。

 安倍政権が肝心なときに支持率を上げられたのは、外交での成功が故だ。安倍レガシー(遺産)のなかで世界史に残るのは、「自由で開かれたインド太平洋」構想を提唱し、アジア・太平洋とヨーロッパとインドを包括した対中国包囲網を構築したことだ。

 対米外交ではトランプ大統領と蜜月関係を築き、世界の首脳はトランプに口をきいてもらいたいときや、どう接したらいいか知りたいときに安倍氏を頼った。伝統的に、日本は共和党政権とは関係良好だが、民主党政権とは良くない。だが、安倍氏の場合、オバマ大統領時代の米国議会での演説は大成功だったし、現職のアメリカ合衆国大統領として初の広島訪問も実現した。

8806OS5:2023/09/08(金) 15:41:00
■外交にとどまらない安倍氏の「レガシー」

 良好な関係を築いたのはアメリカだけではない。新型コロナ禍で流れたが、習近平主席を国賓として招待していたし、朴槿恵大統領(当時)と慰安婦合意をまとめ、米国オバマ政権も巻き込んで「不可逆的な解決」というコンセプトを打ち立て、政権交代があっても蒸し返しを認めない原則を確認した。

 プーチン大統領との北方領土交渉も、それなりに進展していた。2人には堅固な信頼関係があり、もし安倍氏が存命であれば、世界でもっとも有力な「平和のための調停者」と期待されただろう。

 TPPに関しても、首相就任前はやや消極的だったが交渉をまとめ上げたし、長年の課題だった日欧FTAも実現させ、「自由貿易体制の守護者」と褒められた。

 若者の就職状況が劇的に改善したのは、規制緩和を通じて、中高年より若者に有利な状況がうまれたからだ。海外では安倍政権のもとで女性の社会進出が飛躍的に進んだと評価されている。

 新型コロナ禍で焦点がぼやけたが、積極財政主義を掲げつつ、二度の消費税引き上げを実現したし、軽減税率の実現など公明党の要求も十分に採り入れていった。

 憲法改正は停滞したが、集団的自衛権の行使を認める安保法制の改正に成功して、解釈改憲を実現させた。

■安倍氏を神格化する保守派と、冷める一般国民

 銃撃事件から時間がたって、保守派は安倍氏を神格化せんばかりの勢いだが、反比例して一般国民は冷めてきている。

 それには、野党系勢力が政治テロへの怒りを示さず、テロに一定の評価を与えても社会的に排斥されない日本の特殊な政治風土も影響している(戦前からの宿痾だが)。

 その道具に使われているのが、旧統一教会だ。安倍氏との関わりは特別に批判されるようなものではなかったのに、「祖父から三代続き」という言葉で印象操作がされている。朝鮮半島統一を悲願とするこの団体と安倍氏とでは、向いている方向が違う。

 しかも、安倍氏とは関係ない人たちと、この団体との繋がりは、なぜかとがめられない。関係団体の活動を通じた旧統一教会の広告塔的存在は国連の潘基文・前事務総長だが、相変わらず日本のリベラル勢力からちやほやされている。

 自民党の最大派閥である安倍派は後継者も決められず弱体化しているし、保守派も憲法改正や皇位継承問題といった、国家の基本に関わる問題には熱心さが感じられない。一方、やたら熱心なのが、積極財政論、LGBT法案反対、韓国嫌悪、台湾与党への支援であり、公明党との連立批判だ。

8807OS5:2023/09/08(金) 15:41:22
■経済政策は情勢に応じて柔軟に変えていくもの

 退陣後の安倍氏が、自分の砦として保守派を強化する必要があり、総理在任当時より保守的な主張に傾いていたのは事実だ。ただ、それ以外の主張を安倍氏が許さなかったのかといえば疑問であるし、派閥外の岸田首相が保守派の主張に沿っていないと攻撃するのも見当外れだ。

 財政均衡論を主張するのは保守派としておかしいとか言う人もいるが、本来的には健全財政主義が保守主義らしい主張だし、経済政策はその時々に応じて君子豹変が必要なのだから、安倍派が最晩年の安倍氏の意見を金科玉条にするのはおかしい。

 アベノミクスが大成功とならなかったのは、金融財政政策に頼りすぎ、地道な産業強化策などが不十分だったからだろう。一部の経済ブレーンたちが、もっと大胆にマクロ経済政策をすれば良かったと自己弁護し(薬が効かないといわれた医者が、量を増やせば効くだろうというようなもの)、それに晩年の安倍氏も乗せられていたところはある。それでも、安倍氏がある時期主張していたことに拘泥しないことを「裏切りだ」などと批判すべきではない。

■安倍氏だったらLGBT法案をどうかじ取りしたか

 LGBT法案の一部に安倍氏が難色を示していたことから、推進派の稲田朋美氏を「裏切り者」扱いする大合唱が保守派から起きたが、安倍政権時代に法案化は方向付けされていたし、安倍氏が保守派の大勢ほどLGBT政策に後ろ向きだったわけでない。

 安倍氏が、LGBT法案が皇位継承問題に悪影響を及ぼすと危惧していたと主張する人もいる。伝統的な性についての価値観が揺らぐことは、皇室にとって頭痛の種だが、それを理由にLGBT政策を歪めるべきでないし、安倍氏が懸念を側近に漏らしていたとしても、マイナスにしかならないから、公にはそんな発言をするはずがない。

 安倍氏が、保守派が喜ばない政策を実行したことも思い出すべきだ。先ほど功績として紹介した習近平主席の国賓招待や韓国との慰安婦合意、TPPやEPA(EUとの経済連携協定)の締結などは、保守派にとっては面白くないはずである。

 安倍政権の政策に対して猛攻撃をしていた保守派の人たちも多いが、それは安倍氏に対する裏切りだとは思ってないだろう。なのに、安倍派の議員が個別政策で中道リベラル寄りの意見を持ったからといって裏切り者扱いすることはおかしい。

8808OS5:2023/09/08(金) 15:41:43
■公明党との連立解消は安倍政治の否定となる

 韓国についても、安倍氏は朴槿恵にすら粘り強く対処したし、中国に配慮せずに台湾の民進党に肩入れしたわけでもない。

 公明党には、一貫して連立パートナーとして協力を求めてきたのだから、連立解消を主張することは、普通に考えれば安倍政治の否定だ。

 歴史観についても、安倍氏は戦後レジームの克服を主張していたが、米国議会での演説や戦後70年談話で示された見解は、歴史修正主義と指摘されないよう細心の注意を払いつつ、日本だけが悪いというわけでないという気持ちをにじませ、日露戦争などが世界に与えた前向きの功績を評価してほしいとしてバランスを取ったものだ。

 フランス革命記念日の式典に主賓として出るつもりだったくらいで(水害のために取りやめ)、一部保守派のように、「フランス革命がすべての誤りの始まり」的な突拍子もない歴史観を持っていたわけでない。

 長州人で、吉田松陰と交流があった佐藤信寛を先祖に持ち、高杉晋作の一字を名に含む安倍氏にとって、一部保守派の江戸時代礼賛、明治維新の意義否定論も相容れるはずない。

■「安倍レガシー」の正しい継承方法とは

 私は、保守派が今後、安倍氏の考え方を一つの模範として大事にしていき、その遺志を継ぐことを旗印に掲げることに異存があるわけでない。ただ、安倍氏の考え方の一部をつまみ食いして金科玉条にすべきでないし、安倍氏が国内外で、自分と違う考え方の人と妥協しつつ、うまく関係を築く達人だったことを引き継ぐことも、安倍レガシーを守ることだと認めるべきだと思う。

 保守派の人はよく「安倍氏から直接こう聞いた」と言うが、中道リベラルの人には別の言い方をしていたことも多い。

 私は安倍氏が「日本のドゴール」のような存在として扱われることを期待している。フランスのドゴール元大統領は、保守本流団結のシンボルであり、ドゴール派が強い保守政党として健在だ(現在の共和党)。

 その一方で、レジスタンスの英雄、第五共和国の創立者、米ソの狭間で独自外交を守った愛国者、欧州統合の基礎をつくった人などとして、フランス人に党派を超えて敬愛されている。

 安倍氏の遺産は、保守派の人にとっても、幅広い国民にとってもそれぞれ遺産であるべきだし、それは相乗効果をもたらすと信じている。一部の保守派が排他的な形で独占しようとするようなことはあってはならないのだ。

 安倍派は会長も決まらず迷走中だが、誰が率いるにせよ、その点は、派閥として明確にしておいたほうが良いだろう。

 *本稿の内容の詳細は『安倍さんはなぜリベラルに憎まれたのか』(ワニブックス)、『日本の政治「解体新書」 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』 (小学館新書)に書いた。



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八幡 和郎(やわた・かずお)
徳島文理大学教授、評論家
1951年、滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。通商産業省(現経済産業省)入省。フランスの国立行政学院(ENA)留学。北西アジア課長(中国・韓国・インド担当)、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任後、現在、徳島文理大学教授、国士舘大学大学院客員教授を務め、作家、評論家としてテレビなどでも活躍中。著著に『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス、八幡衣代と共著)、『日本史が面白くなる47都道府県県庁所在地誕生の謎』(光文社知恵の森文庫)、『日本の総理大臣大全』(プレジデント社)、『日本の政治「解体新書」 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書)など。
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徳島文理大学教授、評論家 八幡 和郎

8809OS5:2023/09/10(日) 22:15:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ea3ac824cebf4935f35107046d479425ce4013
松野氏と萩生田氏、引き続き要職に 女性閣僚増やす方針
9/10(日) 21:25配信

朝日新聞デジタル
松野博一官房長官

 岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造・党役員人事で、松野博一官房長官を続投を含め要職で起用する方針を固めた。自民の萩生田光一政調会長も、引き続き要職を充てる方向だ。また、首相を除いて19人いる閣僚のうち2人にとどまっている女性の人数を増やす方向で検討する。複数の政権幹部が明らかにした。

 首相は自民の麻生太郎副総裁を留任させる意向を固めており、茂木敏充幹事長も続投させる方向で調整している。11日に訪問先のインドから帰国した後、最終的にポストを固める考えだが、政権の骨格はほぼ維持する方針。

 松野氏と萩生田氏は、自民最大派閥の安倍派の有力議員。首相は政権の安定を重視する観点から、引き続き要職での起用が必要と判断した。

 また、女性を積極的に登用する姿勢を示すため、女性閣僚も増やす考えだ。女性の社会進出は日本は主要7カ国(G7)で最も遅れており、政治分野での男女格差が要因となっている。

朝日新聞社

8810OS5:2023/09/10(日) 22:16:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4875397ee98955c19bc3bdc4f779331d9e8f2ba
西村経産相は留任、高市経済安保相も…内閣改造で首相検討
9/10(日) 5:01配信

読売新聞オンライン
西村経済産業相

 岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、西村経済産業相(60)と高市経済安全保障相(62)を留任させる方向で検討に入った。河野デジタル相(60)の続投案も出ている。

高市経済安全保障相

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。西村氏は衆院当選7回で経済再生相などを歴任し、2022年8月に経産相に就いた。東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を所管し、福島県などへの説明役も担う。関係閣僚では、野村農相が今回の改造で交代する見通しで、首相は西村氏に職務を続けさせ、政府対応に万全を期したいとの考えに傾いている。

河野デジタル相

 西村氏は、党内最大派閥・安倍派(100人)の中枢を担う「5人衆」の1人だ。5人衆では、松野官房長官(60)と萩生田政調会長(60)も要職で起用される方向となっている。首相は安倍派の意向も踏まえ、両氏のポストを決める考えだ。

 高市、河野両氏はいずれも衆院当選9回で、前回21年9月の総裁選で首相に敗れ、22年8月から現職を務めている。首相は無派閥で保守派の高市氏について、保守支持層の取り込みと女性の積極登用の観点から続投が好ましいと考えているとみられる。

 河野氏はマイナンバーカードを巡る問題で、11月末までの完了を目指す総点検の責任者で、政府・自民内には「途中交代は避けるべきだ」との声が多い。首相はインドから帰国する11日にも、河野氏が所属する麻生派を率いる麻生副総裁と会い、調整を進める見通しだ。

8811OS5:2023/09/10(日) 22:26:05
ほぼ選挙区調整の実務は終わったからお飾りor派閥バランスで選べますね
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf5717e13985769d5b7399c9dafccf08dc009f23
岸田首相、非主流派「懐柔」狙いか 森山氏の調整手腕にも期待
9/10(日) 7:0

時事通信
森山派の研修会であいさつする自民党の森山裕選対委員長=7日、鹿児島市

 13日の内閣改造・自民党役員人事で、森山裕選対委員長が要職で起用される方向となった。

 岸田文雄首相には、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う候補者調整で発揮した「仕事師ぶり」(党関係者)への期待に加え、来年秋の党総裁選に向けて非主流派を懐柔する思惑もありそうだ。

 森山氏が率いる森山派(近未来政治研究会)は7、8両日、鹿児島市で研修会を開き、結束を確認した。内閣改造への対応を記者団から問われた森山氏は「政策集団としては政策を磨くことが全てだ。人事の時に派閥として行動するとか、そういうことは一切やらない」と語り、所属議員を押し込もうと躍起になる他派閥と一線を画した。

 首相が昨年8月に森山氏を選対委員長に起用したのは「10増10減」を巡る調整手腕に期待したからだ。調整対象は134選挙区。各派の利害がぶつかる難作業だったが、今年7月に完了させた。党関係者は「普通は数年かかる調整を半年で終え、衆院解散の環境を整えた」と語った。

 公明党との調整がこじれて東京での衆院選協力が一時破綻したことで、森山氏の責任は免れないとの声も党内の一部にあった。ただ、森山氏は国対委員長を歴代最長の4年余り務める中で築いた野党とのパイプも強み。首相はこの点に加え、来年9月の党総裁選に向け、菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら党内非主流派との関係の近さにも着目したとみられる。

 党関係者の一人は「森山氏は人望が厚い。無役にすることはあり得ない」と語った。

 森山氏を巡っては幹事長就任を期待する声も党内にあった。茂木敏充幹事長が続投する方向となったものの「党四役にとどめるべきだ」(関係者)との声が依然強い。総務会長横滑り案に加え、選対委員長として引き続き公明との関係修復に当たってほしいとの希望もある。

 森山派の所属議員は8人で、党内6派閥の中で最少勢力。現在、同派の閣僚はゼロだ。派閥として首相に入閣希望を伝えないという異例の対応を取る中、入閣者を出せるかにも注目が集まる。

8812OS5:2023/09/10(日) 22:26:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe7a8f6fd9d168d833e059549acfdc505bc6da45
森山氏要職で調整 「自公国」当面見送り 岸田首相11日帰国、人選本格化
9/9(土) 20:51配信

時事通信
自民党役員会に向かう森山裕選対委員長=5日、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)は9日、13日に予定する内閣改造・党役員人事で、森山裕選対委員長を要職に起用する方向で調整に入った。


 自民内には国民民主党の早期の連立政権参加を探る動きもあったが、環境は整っていないと判断し、今回の改造では見送る意向。首相は11日にアジア歴訪から帰国し、人選を本格化させる。

 複数の政府・自民関係者によると、首相は「政権の骨格は維持する」と周辺に語っており、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長は留任させる考え。首相は11日、麻生、茂木両氏に加え、森山氏とも会談する意向だ。

 森山氏の処遇については選対委員長続投のほか、総務会長に横滑りさせる案も出ている。

 森山氏は菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら非主流派に近いものの、衆院小選挙区の「10増10減」を巡る候補者調整で手腕を発揮。党内で信望が厚く、首相は政権の安定化を図るのに森山氏の起用は不可欠と判断したとみられる。

 一方、先の国民代表選で与党寄りの玉木雄一郎代表が再選されたことを受け、自民内では「自公国」連立構想が再燃。今回の改造に合わせた国民幹部入閣案が取り沙汰されていた。

 しかし、国民支持労組が加盟する連合の芳野友子会長が「連立はあり得ない」と反対。玉木氏が連立参加の条件として衆院選での候補者調整を挙げたことから、自民内ではなお時間を要するとの見方が強まった。自民幹部は「今回の改造に合わせた連立組み替えは難しい」と語った。

8813OS5:2023/09/10(日) 22:32:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/609f45d8b808d382489f7948753674bb7f6a2387
茂木氏続投、岸田首相は安定優先 総裁再選へ「封じ込め」狙う 自民
9/9(土) 7:06配信
時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁=8月29日、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相が、交代論も出ていた茂木敏充自民党幹事長の続投を調整するのは、党内第3派閥の茂木派を取り込んで政権基盤の安定を優先させるためだ。

 再選が懸かる党総裁選を来年秋に控え、「ポスト岸田」に意欲を燃やす茂木氏の出馬を封じ込める思惑もあるとみられる。

 「岸田派は第4派閥だから主導権を握りきれない。党内に配慮しないといけない」。同派中堅は8日、首相の事情をこう解説。党関係者は「首相は党の安定を志向した」と語った。

 首相は2021年11月、幹事長に茂木氏を起用。以来、第2派閥・麻生派会長の麻生太郎副総裁も交えて重要課題を協議し、3者連携を基盤に政権の安定を図ってきた。内閣支持率が低迷する中、茂木氏が続投を希望し、麻生氏もそれを推している状況を踏まえ、引き続き政権運営には茂木氏の協力が欠かせないと判断したもようだ。

 一方、今回の人事で茂木氏の処遇が最大の焦点となった背景には、同氏の独断専行があった。少子化対策では、首相と事前調整せずに児童手当の所得制限撤廃を主張。8月には物価高対策を盛り込む経済対策に関し、23年度補正予算案の編成に言及した。ある党幹部は「何の権限があるのか。決めるのは首相だ」と苦言を呈した。

 公明党が一時、東京での衆院選協力を解消すると宣言した際には、交渉に当たる茂木氏の責任を問う声もあった。だが、9月に入ると一転して選挙協力が復活。別の党関係者は「『これから一緒にやろう』というのに代えづらい」と語った。

 ただ、総裁選への立候補を断念するかは見えない。茂木派関係者によると、「本人はやる気満々」。参院中堅は「麻生氏が不出馬の保証人になるのだろう」との見方を示した上で、「支持率ががた落ちするなど政権が最悪の状況にならない限りは」と条件を付けた。

8814OS5:2023/09/10(日) 22:38:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbf2c782255279fb7bc9e08133343b23bc25b059
自民・森山裕氏を要職起用へ 首相、13日に内閣改造の意向
9/9(土) 5:00配信
毎日新聞
自民党の森山裕選対委員長

 岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、内閣改造を13日に行う意向を固め、複数の与党幹部に伝えた。人事では、自民の森山裕選対委員長を留任を含め党要職か重要閣僚で起用する調整を進めている。首相はインドネシア、インドを歴訪中で11日に帰国する予定。帰国後、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らと会談し、人事の内容を最終判断する考えだ。


 公明党の山口那津男代表は8日、訪問先の那覇市内で記者団から内閣改造は13日かと問われ、「はい。インドから総理より電話をいただいた」と語った。

 首相は帰国翌日の12日に自民党臨時総務会を開催する予定で、党役員人事の一任を取り付ける。その後、人事の調整を本格化させ、13日に党役員人事を経て、内閣改造に踏み切る考えだ。

 森山氏は2022年8月から選対委員長を務め、衆院小選挙区定数の「10増10減」に伴う選挙区調整をまとめた。岸田政権では「非主流派」にとどまる菅義偉前首相や二階俊博元幹事長に近いとされてきたが、野党各党へのパイプを生かした実務能力の高さを首相は信頼しており、引き続き要職での起用を検討している。【高橋祐貴】

8815OS5:2023/09/11(月) 08:34:44
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d34ac044c466256b688fb4638ca4a6d956a0bb32
安倍派改め「塩谷座の15人」に関与する森元首相と約30年前の福田赳夫元首相の異同と今後

坂東太郎十文字学園女子大学非常勤講師
9/11(月) 6:20
 自民党派閥史に新たな1ページが。「派」ならぬ「座」の誕生です。8月31日、新体制として塩谷立元文部科学相を座長とする15人の「常任幹事会」(衆議院9人、参議院6人)が今後合議して運営していくと発表されました。

 こうした動きを国民不在の「サル山のボス争い」「派利派略」と切り捨てるのはたやすい。でもこの「ボス争い」がそれはそれで興味深いのも事実です。

 政治は政策論争だけでは動きません。もう1つ「権力闘争」が加わって初めて実体化するのです。というわけで100人の国会議員を抱える「塩谷座」を考察します。(文中一部敬称略)

「5人衆」とは
 領袖の安倍晋三元首相死去後、取り急ぎ会長代理へ就任した塩谷立と下村博文元文部科学相が就任するも暫定で新体制の発足が望まれていました。塩谷は自らを座長(司会とかまとめ役といった感じ)として有力者数人を含めた集団指導体制を提案していたのに対して下村は空席になっている会長=領袖を選べと主張。今回の決定は塩谷案の採用で下村は排除されてしまったのです。

 有力者とは森喜朗元首相が地方紙「北國新聞」の連載「総理が語る」で「会長候補」と名指しした次の5人となります。後の連載で森が使った「5人衆」が定着しつつある面々。○中の数字は当選回数。

高木毅国対委員長・元復興相⑧ 67歳

松野博一官房長官⑧ 60歳

西村康稔経済産業相⑦ 60歳

萩生田光一政調会長・元文科相、経産相⑥ 60歳

世耕弘成参議院幹事長・元経産相⑤ 60歳

「プラス9人衆」とは
 座長の塩谷(当選回数10回・73歳)を含めた計6人で仕切るともみられていたものの蓋を開けたらプラス9人の15人の大所帯。加わったのが

【衆議院】

松島みどり元法相⑦ 67歳

柴山昌彦元文科相⑦ 57歳

稲田朋美元防衛相⑥ 64歳

西村明宏環境相⑥ 63歳

【参議院】

橋本聖子元五輪相⑤ 58歳

野上浩太郎元農相④ 56歳

末松信介元文科相④ 67歳

山本順三元国家公安委員長④ 68歳

岡田直樹地方創生相④ 61歳

15人の選考基準は
 まず塩谷&5人衆以外の9人が選ばれた背景です。何かあるかとあれこれ推測した結果、以下の通りとなりました。

 まず5人衆の衆院最少当選回数者である萩生田の6回未満は除外。参院は世耕の5回当選者に合わせると橋本聖子しかおらず衆参のバランスを欠くため4回生まで含むとしたもよう。その上で

1)座長より年長は避ける(該当者5人)

2)大臣未経験者も外す(該当者3人)

 どちらもクリアしている参院の4回生が1人いるとはいえ、すべて比例当選というのが引っかかったかも。比例のみならば橋本聖子も同じながら、そこは当選5回が物を言う。

 だとしても15人は多い。根拠は何だと聞き回っても誰も知らないか言わないか。冗談めかして「森さんの大好きなラグビー(の出場人数)に合わしたんじゃね?」と教えてくれた方も。まさか。いやいや。真相は藪の中。

福田系と安倍系でちょうど3対3
 中核になるであろう「塩谷&5人衆」も味わい深い。

 安倍派は創設者の福田赳夫元首相に連なる「福田系」と安倍元首相に極めて近い「安倍系」および「その他」に分類できます。といっても明確ではないのですが。

塩谷座長と松野、高木は福田系で世耕、萩生田、西村が安倍系。ちょうど3対3に分かれます。ちなみに下村は安倍系。入るとバランスが崩れますよね。ただ西村は経歴から「その他」かもしれません。

 おそらく5人衆から新会長(領袖)がいずれ選出されそうです。先の北國新聞連載で森は「官房長官の松野さんは、今は自分のことで精いっぱい」「世耕さん」は「結局、参院にとどまるんじゃないかな」「高木さん」は「総理総裁を狙っているわけではない」と「除外」。次は「西村さんと萩生田さんだ」と述べています。

 としたら福田系の西村と安倍系の萩生田による決勝戦が次のラウンドかもしれません。

8816OS5:2023/09/11(月) 08:34:57
先々々々代86歳は何で影響力があるのか
 ところで森元首相86歳は何で影響力があるのでしょうか。1つには安倍派の領袖の移り変わりにうかがえます。森派→町村信孝派→細田博之派→安倍派と移ろい、町村・安倍の両氏は既に鬼籍。細田は現職の衆議院議長で「三権の長」。慣例により派を離脱しているのです。ゆえに安倍元首相を「先代」とすれば先々々々代が存命中なので頼ってしまうし本人もまんざらではないし。

 ただ森首相時代を知る者も、知らない世代でも東京五輪組織委員会会長の彼のありさまを覚えているでしょうから「何であのような人が」と疑問を持って当然。ただ永田町では人望が厚いのですよ。何しろフットワークが軽くてあらゆるところへ顔を出し人脈が広い。数ある失言の多くもリップサービスの行き過ぎという面もありました。

91年の「4天王」とは
 いずれにせよ決定的な後継者がいない「塩谷座」が今後分裂するのではないかとうわさされているのです。既に下村は憤懣やるかたないでしょうし。

 酷似しているのが安倍元首相の父である晋太郎元外相が率いた時の「安倍派」後の領袖争い。息子が急逝であったのと異なって父の方は最晩年、誰がみても病状悪化が明らかで水面下で闘争は始まっていました。

 1991年、晋太郎が没すると次世代の通称「4天王」による綱引きが本格スタート。その4人の名と誕生および初当選は以下の通り

加藤六月(26年生)67年初当選

塩川正十郎(21年生)67年初当選

森喜朗(37年生)69年初当選

三塚博(27年生)72年初当選

 派内で安倍系の筆頭であった加藤と福田系の森が一頭地を抜いていたものの折からのリクルート事件に共に連座して謹慎状態。そこで加藤が塩川を、森が三塚を担いで「三六戦争」の火ぶたが切って落とされたのです。

福田元首相の仲裁と分裂食い止めの手際
 結論としては当時当選13回の長老・長谷川峻座長(ここでも「座長」登場)の裁定で三塚派が誕生します。この顛末を塩川が「読売新聞」2008年11月.29日朝刊で語っているのが興味深いので紹介する次第です。

 病み上がりであった塩川が福田赳夫(安倍晋太郎の前の領袖)に呼ばれて「病後の君のやせた姿を見るとたまらん。生きることに専念せよ。必ず君が必要とされる時が来る」と説教された。

 帰り際に「三本の矢」の例えを出されて長谷川座長、三塚事務総長とともに代表世話人である塩川の3人が協力して難局を切り抜けよ。君(=塩川)は健康第一で生き残れと声をかけた、と。(3人の肩書きは派内のもの)

 そこで3人で徹底的に話し合って塩川が後継指名を長谷川座長に一任すると提案。三塚が指名されるのは予想していたが、派の分裂を避けるためにはこれ以外にないと考えた、とあります。

 福田元首相はこの時点で政界を引退しており、現在の森元首相と似た立場でした。この話のままであったならば、福田は仲裁して後継争いの一方の当事者を事実上諦めさせたとなります。

 しかし恐れていた「派の分裂」は結局起きてしまったのです。敗軍の将となった加藤はとがめられて派から除名され、30人規模のシンパを引き連れて脱会を試みました。ここでも福田が動いて脱会を12人ほどに止めたのです。

98年の分裂劇
 この騒動は続きがあります。福田の死去(95年)後の98年、森が新領袖に就きました。この時点での派内の有望政治家は

小泉純一郎(42年生)72年初当選

亀井静香(36年生)79年初当選

平沼赳夫(39年生)80年初当選

ら。森と小泉は名コンビで2005年の郵政解散の際に解散権を振りかざす小泉首相をなだめる森前首相という「プロレス」を演じたのはあまりに有名。98年、森派に納得しない亀井・平沼らは派から計11人を引き抜いて新派閥結成へと走ったのです(現在の二階派の源流)。

 この頃、自民の主要5派閥のうち森派を含む実に4派閥が分裂騒動を抱えていた結果、森派は小泉→安倍晋三(1次)→福田康夫と4代続けて総理を輩出するも、09年の総選挙で民主党に惨敗して下野の憂き目をみるに至りました。

2人の元首相の違い
 酷似する安倍晋三派と91年の安倍晋太郎派の「その後」。現役のまま死去した領袖(安倍親子)の跡目争いで「5人衆」やら「4天王」が台頭し、元オーナーが仲裁役を買って出ている点までソックリです。

 ただ福田赳夫元首相は衝突する2者の一方を説き伏せて分裂回避を狙い、かなわなかったものの最小限にとどめるべく尽力したのに対して森元首相は焚きつけている風。しかも15人まで膨らんでしまい、収拾がつかない状況を招いています。ここが大きな違いでしょう。

8817OS5:2023/09/11(月) 20:08:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbb9c9e01afefe5aed7819da7622bf2f92cf4a0b
首相、改造へ本格調整 新内閣で総合経済対策
9/11(月) 19:45配信


産経新聞
自民党本部に入る岸田文雄首相=11日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、内閣改造と党役員人事を13日に行うのを前に、党本部で幹部と相次ぎ会談し、調整を本格化させた。首相は麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長を留任させる方針で、政権の安定を優先して骨格は維持する。内閣の要である官房長官や、幹事長を除く党四役ポストが調整の焦点だ。


首相は11日朝、インドネシアとインドの歴訪を終えて帰国。公邸で萩生田光一政調会長と面会した後、午後から党本部に入り、幹部を個別に呼んで会談を重ねた。終了後、周辺には「今日は決まらない。希望を聞いた」と語った。会談は、関口昌一参院議員会長▽森山裕選対委員長▽茂木氏▽世耕弘成参院幹事長▽小渕優子組織運動本部長▽萩生田氏▽遠藤利明総務会長▽麻生氏-の順に行われた。

首相は12日には公明党の山口那津男代表と会談し、自民の役員会と総務会で人事の一任を取り付ける。13日には党四役を指名し、組閣本部を設置して第2次岸田再改造内閣を発足させる。

新内閣では物価高などに対応する総合経済対策の策定を急ぐ考えで、10日にインドで行った記者会見では「発足直後からスタートダッシュしていきたい。その陣頭指揮をとる決意だ」と述べた。

留任が固まった麻生、茂木両氏は、それぞれ党内第2派閥の麻生派(志公会、55人)、第3派閥の茂木派(平成研究会、54人)を率いる。麻生、茂木両氏が、第4派閥の岸田派(宏池会、45人)の領袖(りょうしゅう)である首相を支える「三頭政治」の構造が維持される。

加えて政権基盤の安定化を図るため、最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)からも萩生田氏、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら、有力者を要職で処遇する考えだ。森山裕選対委員長も要職で起用する。

また、国土交通相は引き続き公明党から起用し、斉藤鉄夫国交相を留任させる方向だ。

8818OS5:2023/09/11(月) 20:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6a6d72f4c3fae440343fe5ac5e1c52ef8f8852a岸田首相、13日改造へ調整本格化 「思い切った経済対策」策定
9/11(月) 11:18配信


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時事通信
内外記者会見に臨む岸田文雄首相=10日、ニューデリー(AFP時事)

 岸田文雄首相(自民党総裁)は10日、訪問先のインド・ニューデリーでの内外記者会見で、内閣改造・党役員人事を13日に行う方針を表明した。


 新体制発足後に「必要な予算に裏打ちされた思い切った経済対策」を早急に取りまとめる意向も示した。11日朝に帰国し、人選を本格化させた。

 羽田空港に到着した首相は首相公邸で過ごした後、午後に党本部に入った。茂木敏充幹事長、森山裕選対委員長、関口昌一参院議員会長らと会談し、人事について協議する。12日にかけて公明党の山口那津男代表とも面会する。

 首相は会見で「帰国後に関係者と調整を進め、早ければ13日に党役員人事、閣僚人事を行うことを考えている」と説明。人事の規模などに関しては「11、12両日に本格的に調整したい。今の時点で具体的な内容について申し上げることは控える」と述べた。

 経済対策については「物価高から国民生活を守り、賃上げと投資の拡大の流れをより力強いものにする総合経済対策にしたい」と説明。「大至急行わなければならず、新しい体制発足直後からスタートダッシュしていきたい。陣頭指揮を執る決意だ」と強調した。

 2023年度補正予算案編成や臨時国会召集など今後の政治日程に関しては「新たな体制で経済対策を作り、早急に実行していくことを最優先に検討したい」と述べるにとどめた。

8819OS5:2023/09/12(火) 05:31:34
>>8811
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5e470b595003ea3e7d171870929efe517f937c6
小渕優子氏を自民党選対委員長で起用へ 首相、茂木幹事長を牽制か
9/11(月) 23:28配信

朝日新聞デジタル
首相官邸=2023年9月1日午前10時28分、東京都千代田区、上田幸一撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)は11日、小渕優子・党組織運動本部長に、党4役の選挙対策委員長に起用する意向を伝えた。小渕氏も受け入れる意向を示している。首相は現選対委員長の森山裕氏については、同じ4役の総務会長で起用する方向だ。首相は13日に党役員人事と内閣改造を行う。

 複数の政府・与党関係者が認めた。首相は外遊から帰国した11日、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと党本部で相次いで会談。小渕氏とも意見交換し、最終判断した。

 首相は茂木氏の幹事長を続投させる方針だが、茂木派の有力議員である小渕氏の起用で、来秋の総裁選のライバルとなりうる茂木氏を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

 小渕氏は故恵三元首相を父に持ち、知名度が高い。首相は小渕氏が複数回、閣僚を務めた経験と手腕を評価。「女性活躍」を推進する観点もある。

朝日新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/16e57565bb43f6799f9b03412b298fb20cc857b0
<独自>木原官房副長官は交代へ 磯崎副長官も
9/11(月) 21:22配信
産経新聞
木原誠二官房副長官=8月4日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造と党役員人事に際し、木原誠二、磯崎仁彦両官房副長官を交代させる方針を決めた。政府関係者が11日、明らかにした。

木原、磯崎両氏は令和3年10月の岸田政権の発足時から官房副長官を務めてきた。木原氏は首相の最側近として知られるが、家族を巡る週刊誌報道があり、処遇が注目されていた。

8820OS5:2023/09/12(火) 05:33:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/c71d8d76f9f3f1fd3a7b2e395848315235450ddf
木原官房副長官は退任の見通し 内閣改造、本人が固辞し方針転換
9/11(月) 22:31配信

朝日新聞デジタル
都道府県議会議長との懇談会に臨む木原誠二官房副長官=2023年7月20日午後0時19分、首相官邸、上田幸一撮影

 岸田文雄首相は13日に行う内閣改造人事にあわせ、最側近の木原誠二官房副長官を退任させる意向を固めた。副長官を続投させる方向で調整していたが、木原氏が固辞し方針を転換した。相次ぐ週刊誌報道を踏まえた対応とみられる。首相官邸の幹部が明らかにした。

 岸田派に所属する木原氏は、外交・内政の重要問題を首相とともに検討してきた最側近。首相にとって政権運営に欠かせない存在だが、木原氏の意向を踏まえた。木原氏は週刊誌報道が相次いだ後、記者会見や首相外遊の同行を控えるなどしていた。

朝日新聞社

8821OS5:2023/09/12(火) 07:47:14
https://www.asahi.com/articles/ASR976WP0R97UTFK00D.html
「行こう」 首相は箸を置いた 日中首脳「立ち話」の舞台裏
有料記事福島第一原発の処理水問題岸田政権

ジャカルタ=鬼原民幸 斎藤徳彦2023年9月8日 7時00分
 東京電力福島第一原発の処理水放出をめぐり、日中関係が険悪化する中、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議出席のためにインドネシアを訪問した岸田文雄首相。最大のミッションは、中国の李強(リーチアン)首相と接触し、日中間で首脳レベルの意思疎通を図ることだった。

 「行こう」。6日昼、首相は弁当を食べきることなく箸を置き、ASEANプラス3(日中韓)首脳会議の会場の控室に急いだ。「李首相が現れた」との報告が入ったからだ。李氏の姿を確認すると、通訳と一緒に近づき、「建設的かつ安定的な日中関係の構築は重要だ」と語りかけた。

 首相と李氏との「立ち話」は約15分間に及んだ。テーブルに着かずに会話を交わす会談形式としては異例の長さだ。日本側の説明によると、首相は中国との関係を重視する姿勢を強調したうえで、日本産水産物の禁輸措置の撤回を求めたという。ただし、両首脳のやりとりは落ち着いた様子で進み、険悪な雰囲気になることもなかった。

 中国側が処理水放出に激しく反発する中、日本側は水面下での対話を粘り強く模索し続けた。首相の言う「建設的かつ安定的な関係」をめぐり、外務省幹部は「処理水を除けば、中国も日本と同じ思いだと感じた」と話した。同行筋も「最大の目的が達成できた」と胸をなで下ろした。

■「中国は突出」に凍りついた…

8822OS5:2023/09/12(火) 07:58:28
https://www.asahi.com/articles/ASR986CRYR96UTFK01K.html
「冷や飯」の石破氏、入閣か? 「次の首相」首位でも立ちはだかる壁
有料記事岸田政権自民

松山紫乃 森岡航平2023年9月9日 7時30分
 自民党の石破茂元幹事長が、「安倍1強」に抗する唯一の実力者として存在感を放ったのは今や昔。仲間は次々に去り、自前の派閥は消え失せた。ただ、最近になって次の内閣改造で石破氏が登用される可能性が取りざたされるようになり、本人は意欲を示しているのだが――。

 8月27日午後、鳥取県八頭町。県都・鳥取市から車で約30分の山あいに、グレーのジャンパーに長靴をはいた石破氏の姿があった。

 台風7号の影響による護岸や橋の崩落。鳥取県知事などを歴任した父・二朗氏の墓がある地元の生々しい傷痕を前に、石破氏はうめいた。「こんなことになっていたのか」。同行した自治体職員らに、政府による激甚災害指定が実現するよう尽力したいと訴えた。

 石破氏の週末は、全国出張で埋め尽くされている。地元・鳥取に限らず、その高い知名度にあやかろうと講演会の打診はやまず、地方選挙の応援にも飛び回る。「依頼があれば断らない」。それは石破氏のモットーだ。

 ただ、国会議員が集う東京・永田町での平日は一転、石破氏の周りには週末と違った静寂が広がる。

「非主流」刻まれた烙印 首相と会食、広がる臆測
 第2次安倍政権下の2016…

8823OS5:2023/09/12(火) 10:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/776d2b6b9538ea0885ac6c9090ec46aa3b2616e8
茂木氏“留任”は誤算?“小規模改造”に疑問の声も…13日に内閣改造 党役員人事
9/11(月) 23:30配信

テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

13日に内閣改造に踏み切る岸田総理は、11日にインドから帰国した直後、自民党幹部らと相次いで会談し、具体的な調整に着手しました。

岸田総理:「11日朝、帰国後、関係者の方々と調整を進めて、早ければ13日に党役員人事・閣僚人事を行うことを考えております」

公邸に戻った総理がまず呼び寄せたのは、萩生田政調会長。この場で顔を合わせた唯一の幹部です。

昼すぎ、総理は自民党本部へ移動。ここから、総裁室での1対1の会談が立て続けに起こります。相手は、森山選対委員長、茂木幹事長、麻生副総裁など。さらに、午前中にも会っていた萩生田氏と2度目の会談を持ちました。確認できる限り、2度対面したのは、萩生田氏ただ1人。政調会長留任や、重要閣僚への起用が検討されています。

また、総理は、麻生副総裁を続投させる意向のほか、茂木幹事長を留任させる方向で最終調整。おととし総裁選を争った、河野デジタル大臣と高市経済安保担当大臣を、留任の方向で調整しています。


◆政権浮揚へ“サプライズ人事”は

岸田内閣の支持率を見てみると、今年はじめには20%台まで低下しましたが、5月のG7広島サミット前後に40%台まで回復。その後、マイナンバーカードの問題などを背景に、再び下落し、先月の調査は33%台と低い水準となっています。

政治部・山本志門デスクに聞きます。

(Q.岸田総理が一番最初に会ったのは萩生田氏でした。官房長官あり得ますか)

山本デスク:「可能性は十分あると思います。萩生田氏が総理公邸に入った時、わざわざ裏口から入りました。記者団の目を避ける形で入ったので、我々としても『官房長官ではないか』とざわつきました。萩生田氏は、自民党の最大派閥・安倍派の幹部ですし、答弁能力や実務能力に長け、岸田総理からも信頼が厚いと言われています。そのため、官房長官の可能性は十分あると思います。ただ、官房長官人事については、今のところ、萩生田氏に決まったという情報は入ってきていません。松野官房長官の続投も根強くあり、12日にならないと分からないと思います」

(Q.自民党の人事では、要の幹事長を茂木氏留任の意向。これは順当な人事と言えますか)

山本デスク:「そう見えますが、実はちょっと違います。岸田総理は最後まで、茂木氏を交代させるか悩んでいました。どうしてかと言いますと、この間、岸田総理と茂木氏の間には『相当、隙間風が吹いている』という見方をする関係者が多くいました。なぜかというと、例えば、茂木氏が事前の相談もなく、少子化対策を発信したりするなど、発信の在り方も含めて『岸田総理の不信感が募っていた』という指摘があります。しかし、結果的に岸田総理は、茂木氏の続投で調整に入っています。今後の政権の安定性を考えると、党内第3派閥の会長を務める茂木氏を交代させることはできませんでした。いわば、この人事が想定通り進まなかったことで、萩生田氏の処遇も含め、人事の細かいパズルが難航していった可能性があります」

(Q.前回の自民党総裁選で争った高市大臣・河野大臣も留任との見方がありますが)

山本デスク:「留任させる方向で調整が進んでいます。この2人は、2年前に総裁選を戦った、いわばライバルで、来年の総裁選で自身に挑んでくる可能性があります。2人を野に放つよりかは、内閣に取り込むことで政権の安定を図ろうとしているのだと思います。また、河野氏は、マイナンバーをめぐる問題の担当大臣なので、政策の継続性を考えた場合、留任させる判断が働いたのだと思います」

(Q.内閣改造で政権浮揚を図りたいところですが、主要メンバーに大きな異動がないと、大胆な人事とは言えないと思いますが、どうですか)

山本デスク:「岸田総理は当初、大幅な改造を目指していましたが、政権の骨格は維持したうえで、小規模な改造にとどまる方針です。一方で『中規模になる』という見方を示す人もいます。今回、自民党内の安定性を重視した、いわば内向きな人事だという印象を受けます。自民党内からは『刷新感がないのなら、なぜ今、人事をやる必要があるのか』という疑問の声も早速上がっています」

テレビ朝日

8824OS5:2023/09/12(火) 11:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd574f8edc422d3e59a0bb4b8033d4d316baf2b6
選対委員長に小渕氏、総務会長に森山氏 首相に人事一任
9/12(火) 10:50配信

産経新聞
小渕優子氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は12日の党役員会で、13日に行う内閣改造と党役員人事について一任を取り付けた。党四役では、小渕優子組織運動本部長を選対委員長に、森山裕選対委員長を総務会長にそれぞれ起用する方針だ。最側近の木原誠二官房副長官は交代させる。引き続き閣僚人事の調整が焦点となる。

首相は12日の役員会で「人口減少問題をはじめ国民とともにやらなければならないことは山積している。日本はまさに正念場だ。総力を挙げて先送りできない課題に取り組むため、党役員人事と閣僚人事を行いたい」と述べた。また、公明党の山口那津男代表とも人事をめぐり会談した。

13日には党四役を指名し、臨時閣議で閣僚の辞表をとりまとめ、内閣改造を行う。新内閣で、物価高などに対応する総合経済対策の策定を急ぐ。

党四役では麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長を留任させ、萩生田光一政調会長も続投の方向で検討している。閣僚は松野博一官房長官や西村康稔経済産業相を続投も含めて要職で起用する方向で、公明党の斉藤鉄夫国土交通相は留任させる。

小渕氏は衆院当選8回で自民の茂木派(平成研究会)に所属。小渕恵三元首相の次女で、森喜朗元首相が首相に要職での起用を推していた。平成26年には関連政治団体の政治資金規正法違反事件で経済産業相を辞任しており、なお説明責任を問う声がある。

森山氏は衆院当選7回、参院1回。首相に批判的な菅義偉前首相に近く、率いる派閥の森山派(近未来政治研究会)は所属8人の党内最小勢力だ。ただ、衆院選挙区「10増10減」に伴う選挙区調整をまとめるなど、調整力に定評がある。

8825OS5:2023/09/12(火) 18:13:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c50c390e91cb96143c6d7582cc7fd081e1088e9
官房副長官に村井、森屋両氏 木原、磯崎両氏の後任
9/12(火) 14:41配信
産経新聞
村井英樹氏

岸田文雄首相は12日、翌日に行う内閣改造・自民党役員人事で、衆参の官房副長官の後任を決めた。衆院は木原誠二氏に代わって村井英樹首相補佐官を、参院は磯崎仁彦氏に代わり森屋宏参院議員を、それぞれ起用する。複数の政府関係者が明らかにした。

村井、森屋両氏は前任の2氏と同じく、首相が率いる自民の岸田派(宏池会)に所属する。

首相は、松野博一官房長官を続投させる方針も決めた。自民の萩生田光一政調会長も続投させる。

8826OS5:2023/09/12(火) 19:19:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/68ffc5882d4cf1e1662b67f45f0ae61b9b063e68
小渕優子氏の党選対委員長起用は「刷新感」 茂木氏けん制の狙いも
9/12(火) 18:42配信

毎日新聞
自民党役員会に臨む小渕優子氏=東京都千代田区の同党本部で2023年9月12日午前9時24分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相(自民党総裁)は13日の党役員人事で、小渕優子組織運動本部長(49)=茂木派(平成研究会)=を党選対委員長に起用する。留任が目立つ中で「刷新感」を演出する思惑とともに、「ポスト岸田」への意欲を隠さない同派の茂木敏充幹事長(67)をけん制する狙いも透ける。6月に亡くなった「参院のドン」の「遺言」も影響しているようだ。

 「とにかく、小渕をよろしく頼む」。2022年8月、東京都内のホテルの日本料理店。首相は食事を共にした青木幹雄元自民党参院議員会長から小渕氏の処遇を託された。「参院のドン」の異名を持ち、引退後も参院平成研に大きな影響力を残していた青木氏は、21年の党総裁選で岸田氏を支持し、勝利に貢献したとされる。首相はこうした経緯を意識した側面がある。

 小渕氏は、かつて平成研会長だった恵三元首相の次女。青木氏は小渕政権で官房長官を務めた恵三氏の側近で、首相在任中に急死した父の後継者となった小渕氏を常に気に掛けてきた。平成研の前会長・竹下亘氏(21年に死去)も「いずれ小渕に派閥を返す」との意向を持っていたとされる。

 これに対し、茂木氏は青木氏と折り合いが悪かった。21年に茂木氏が平成研会長となり、幹事長に就任した際も青木氏は激怒したという。首相は当時、そうした事情を耳にしていたが、周辺に「ただ、茂木さん以外に幹事長をやれる人がいない」とこぼしていた。

 首相は小渕氏とは、政調会長時代に財政再建に関する特命委員会の小委員長に指名するなど関係は良好だ。22年の内閣改造・党役員人事でも選対委員長への起用を検討したが、茂木氏が難色を示したため、見送ったとされる。

 首相は今回の人事で、来秋の党総裁選での再選戦略を優先して茂木氏を留任させた。だが、児童手当の所得制限撤廃や補正予算編成など、政権の重要課題に関して度々、首相に先んじて方針をアピールしてきたことなどから、首相は不信感を募らせているという。茂木派内に後ろ盾となる議員が複数いる小渕氏を同じ党四役に登用することで、茂木氏に対抗させたい思惑があるようだ。自民関係者は「茂木氏にとって小渕氏は警戒する相手だ。けん制できるのは、同じ派閥の小渕氏くらいしかいないだろう」と指摘する。

 ただ、小渕氏は「政治とカネ」の問題を抱える。14年に関連政治団体の政治資金収支報告書の虚偽記載などが発覚し、経済産業相を辞任した過去があり、「説明責任を果たしていない」との批判は今も残る。党役員に充てたのは、定例記者会見があるため、追及を受ける機会が多い閣僚への起用は難しいとの判断もあったとみられる。

 秋本真利衆院議員(自民党を離党)が受託収賄容疑で逮捕されるなど政治とカネを巡る問題が自民で相次ぐ中、小渕氏の起用は政権にとってリスクとなる可能性もはらむ。党幹部は「過去の政治資金問題は、いずれ小渕氏が乗り越えなければならない『壁』だ。その壁を越えられるかが試されている」と話す。【小田中大】

8827OS5:2023/09/12(火) 19:20:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a096c0f5eaf1a7da60cd9aa23fe5b35a85b3b28
小渕氏「要職」ザワつく永田町 同じ派閥 茂木氏との“因縁”とは
9/12(火) 18:32配信


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テレビ朝日系(ANN)

All Nippon NewsNetwork(ANN)

13日に迫る内閣改造と自民党の役員人事。幹事長や官房長官など主要ポストでの留任が相次ぐなかで、小渕優子氏を「自民党の要職」に起用した岸田総理大臣の思惑に迫ります。

■あす内閣改造 茂木幹事長ら留任

 13日に迫った自民党の役員人事と内閣改造。すでに分かっているのが党の4役です。「幹事長」の茂木氏と「政調会長」の萩生田氏は留任。「総務会長」は森山氏が任される方向です。

 一方、新たに「選対委員長」に内定したのが小渕優子氏です。この小渕氏の起用に…。

 自民党関係者:「茂木氏への嫌がらせだ」

■同じ派閥 茂木氏との“因縁”とは
 
 永田町がざわついた茂木氏と小渕氏、2人の因縁とは。自民党の「選対委員長」に内定した小渕優子氏。女性の積極登用をアピールする狙いもありますが、こんな見方も…。

 自民党ベテラン議員:「岸田総理は茂木幹事長にかなり不満を持っている」
 自民党関係者:「茂木氏への嫌がらせだ」

 来年秋の総裁選で岸田総理のライバルとなり得る茂木幹事長。同じ茂木派の小渕氏は森元総理ら重鎮から将来の総裁候補として期待されています。党の幹部に小渕氏を起用することで、茂木氏の出馬を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

 自民党関係者:「茂木氏が総裁選に出ようものなら小渕氏を優遇するぞという警鐘だ」

 一方で、小渕氏を不安視する声も…。

 自民党ベテラン議員:「本人は地元で会見をして、それで済んだという認識があるんだろうけど、それではなかなか通らないだろう」

 小渕氏といえば、秘書が有権者にワインを配ったり…。家宅捜査を前にパソコンのハードディスクをドリルで壊したことなどの責任を取り、経産大臣を辞任した過去があります。

 さらに、党の4役のうち2つを茂木派が握ることで、他の派閥からの不満が起こりかねません。総理は閣僚の人事でバランスを取るとみられますが、河野デジタル大臣、高市経済安保担当大臣ら3人は留任する見込みです。

■汚染水発言の野村大臣「疲れた」
 
 一方で、閣僚入りを諦めた人も…。

 茂木派 野村哲郎農林水産大臣:「処理水を汚染水と言い間違えたことについて、全面的に謝罪して撤回したいと思います」

 「汚染水」発言が問題になった野村農水大臣です。

 茂木派 野村哲郎農林水産大臣:「多分、きょうが最後の記者会見になろうと思います。私も、もう年齢が80歳になりますのでちょっと疲れたなと…」

■木原副長官は“交代”党で起用

 また、週刊誌でスキャンダルが報じられた木原官房副長官は退任させ、党の役職で起用する見通しです。

テレビ朝日

8828OS5:2023/09/12(火) 19:23:41
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091100979&g=pol
改造人事、総裁選を意識 実力者取り込み、刷新感カギ―岸田政権
2023年09月12日07時04分


 岸田文雄首相が本格調整に入った内閣改造・自民党役員人事には、党内各派の実力者を取り込んだ「総主流派」体制を構築することで、来年秋の党総裁選を乗り切ろうとの思惑がにじむ。ただ、党内対策に偏れば新味に乏しい人事となりかねず、政権浮揚へ刷新感をどう打ち出すかが焦点だ。

 首相は11日朝、外遊先から帰国後、萩生田光一政調会長をひそかに公邸へ呼び込んだ。13日の人事について協議したとみられる。萩生田氏は森山裕選対委員長とともに要職での起用が有力となっており、永田町には「萩生田官房長官」説が駆け巡った。
 首相は午後に党本部で再び萩生田氏と会ったほか、森山氏や続投させる方向の茂木敏充幹事長、麻生太郎副総裁とも相次ぎ会談。幹事長や官房長官といった「骨格の人事は固まったのか」との記者団の問いかけには応じなかった。
 萩生田氏は最大派閥・安倍派で空席が続く会長ポストの有力候補と目される。茂木、森山両氏はそれぞれ派閥トップ。麻生派領袖(りょうしゅう)の麻生氏は首相の後見役を自任する。政権の要所に有力者をつなぎ留めようとの思惑は明らかだ。
 政権内では、2021年の前回総裁選で首相と争った河野太郎デジタル相と高市早苗経済安全保障担当相の留任案も浮上。総裁選出馬への意欲を隠さない西村康稔経済産業相の要職起用も有力で、石破茂元幹事長についても閣内での処遇が取り沙汰される。政府関係者は首相の人事方針について、「総裁選に向け、ライバルに力を蓄えさせないことを意識しているのだろう」と指摘する。
 党内には、低迷する内閣支持率を再浮上させるには「若手、女性を大胆に登用し、新たな改革志向を打ち出すのが最も大事だ」(党関係者)との声も上がる。首相は政権基盤の安定と人事の浮揚効果のバランスをどう取るかで苦慮しそうだ。

8829OS5:2023/09/12(火) 19:27:43
ふぁ!?
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023091200998&g=flash
【速報】自民党の木原稔氏の防衛相就任が固まった
2023年09月12日19時21分


自民党の木原稔氏の防衛相就任が固まった

8830OS5:2023/09/12(火) 20:06:54
>>8829
あっ、木原違いか!😓

8831OS5:2023/09/12(火) 20:18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/74a26fd8e64b6ffbc1114106a6a2421944c9fcd7
外相に上川陽子氏、女性閣僚5人 第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ決まる
9/12(火) 20:06配信


4
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産経新聞
上川陽子氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日に行う内閣改造と党役員人事で、外相に上川陽子元法相の起用を決めた。防衛相には木原稔元首相補佐官を初入閣させる。女性5人を閣僚として起用するとともに、党人事でも小渕優子組織運動本部長を選対委員長に充てる。政権の骨格は維持しつつ、女性の積極起用と11人の初入閣で刷新感を打ち出す。

【各社報道を比較】岸田内閣の支持率

初入閣のうち女性は3人。こども政策担当相に加藤鮎子元国土交通政務官▽地方創生担当相に自見英子内閣府政務官▽復興相に土屋品子元厚生労働副大臣-を起用する。

さらに、厚生労働相に武見敬三元厚労副大臣▽総務相に鈴木淳司元総務副大臣▽法相に小泉龍司衆院議員▽農林水産相に宮下一郎元財務副大臣▽文部科学相に盛山正仁元法務副大臣▽環境相に伊藤信太郎元外務副大臣▽国家公安委員長に松村祥史元経済産業副大臣-を起用する。

このほか経済再生担当相として、新藤義孝元総務相を再入閣させる。

一方、内閣の要である松野博一官房長官は留任させる。鈴木俊一財務相、西村康稔経済産業相と、公明党の斉藤鉄夫国土交通相も続投させる。

河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相も留任。両氏は令和3年の党総裁選を争った首相のライバルだが、引き続き閣内で処遇する。河野氏は新内閣の看板施策に据えるデジタル行財政改革担当相を兼ねる。

党役員では森山裕選対委員長を総務会長に起用する。萩生田光一政調会長と高木毅国対委員長は続投が決まった。麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長も留任で、政権の骨格を維持する。

官房副長官には村井英樹首相補佐官、森屋宏参院議員を起用する。

首相は13日午前の党臨時総務会で党四役を指名する。臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた後、組閣本部を設置して新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、第2次岸田再改造内閣を発足させ、記者会見に臨む。

8832OS5:2023/09/12(火) 21:32:09
・林外相と加藤厚労相が外れた
・小渕選対委員長はお飾り+茂木の牽制
・安倍派5人衆はバランス崩さず睨み合ってて欲しいから全員留任


総理大臣 岸田文雄 岸田派

総務大臣 鈴木淳司 安倍派
法務大臣 小泉龍司 二階派
外務大臣 上川陽子 岸田派 再
財務大臣 鈴木俊一 麻生派 留任
文科大臣 盛山正仁 岸田派 
厚労大臣 武見敬三 麻生派
農水大臣 宮下一郎 安倍派
経産大臣 西村康稔 安倍派 留任
国交大臣 斉藤鉄夫 公明党 留任
環境大臣 伊藤信太郎麻生派
防衛大臣 木原稔  茂木派
官房長官 松野博一 安倍派 留任 
デジ担当 河野太郎 麻生派 留任
復興大臣 土屋品子 無派閥
国家公安 松村祥史 茂木派
こども政策加藤鮎子 谷垣G
経済再生 新藤義孝 茂木派 再
経済安保 高市早苗 無派閥 留任
地方創生 自見英子 二階派

副総裁  麻生太郎 麻生派 留任
幹事長  茂木敏充 茂木派 留任
政調会長 萩生田光一安倍派 留任
総務会長 森山裕  森山派 横滑
選対委員長小渕優子 茂木派
国対委員長高木毅  安倍派 留任

参院幹事長世耕弘成 安倍派


数字は派閥人数。当役員+留任or再任+新任
安倍派 5人衆全員留任 萩生田政調会長・高木国対委員長・
100 世耕参院幹事長・松野官房長官・西村経産大臣 
  3+2+2

麻生派 麻生副総裁・鈴木財務相・河野デジタル相留任
055 1+2+2人

茂木派 茂木幹事長留任 小渕選対委員長新任 加藤勝信外れる
054 2+1+2人

岸田派 林芳正外れる
046 0+1+1人 他に官房副長官(村井英樹・森屋宏)

二階派 武田良太無役のまま
041 0+0+2人

森山派 森山裕が総務会長に横滑り
008 1+0+0人   

谷垣G 0+0+1人

無派閥 石破茂無役・小泉進次郎・野田聖子無役のまま
    0+1+1人 

公明党 0+1+0人

8833OS5:2023/09/13(水) 07:13:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f5cc75458ee51a4b18788b4185c0638a6107624
「政治とカネ問題が再燃する」小渕優子氏の選対委員長抜てきに不安の声 自民党役員人事、首相周辺「茂木氏けん制の意味合いも」
9/13(水) 6:00配信

西日本新聞
自民党の小渕優子=4月、大分県

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、陣容をほぼ固めた内閣改造・党役員人事で、続投方針の茂木敏充幹事長など政権の骨格を維持する一方、小渕優子組織運動本部長(49)を党四役の選対委員長に抜てきする。女性登用と世代交代による刷新感を演出し、次期衆院選の「顔」に据えたい考え。ただ小渕氏の「政治とカネ」問題はくすぶっており、もろ刃の剣になりかねない。

 首相は外遊から帰国した11日、茂木氏ら党幹部8人と相次いで個別に会談。中でも、党四役(幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長)や参院幹部ではない小渕氏との会談は党内の耳目を集め、「小渕選対委員長」に一気に傾いた。

 小渕恵三元首相の娘で、将来のリーダーとして有望視され、選挙の応援弁士としても引く手あまたの小渕氏。一方で、2014年に関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件が発覚し、経済産業相を辞任。説明責任を果たしていないとの指摘は根強く、表舞台から遠ざかっていた。選対委員長登用は予算委員会などで追及されやすい閣僚と比べ「ダメージは最小限に抑えられる」(与党関係者)との打算もにじむが、党内には「問題が再燃する」と不安視する向きもある。

 抜てきは首相側の事情も垣間見える。小渕氏は茂木氏率いる茂木派に所属し、党四役に同じ派閥の議員が並ぶのは異例。来年の党総裁選に向け、首相は「ポスト岸田」をうかがう茂木氏への警戒を強めており小渕氏に活躍の場を与えるのは「茂木氏をけん制する意味合いもある」(首相周辺)。最大派閥安倍派に影響力を振るう森喜朗元首相も重用を求め、呼応した形だ。

 この他、総務会長への横すべりが固まった森山裕選対委員長は、衆院小選挙区定数「10増10減」に伴う候補者調整をまとめた手腕が評価された。四役の一角にとどまり、政権中枢と、菅義偉前首相や二階俊博元幹事長ら非主流派との橋渡しも引き続き担う。

 安倍派の萩生田光一政調会長は留任濃厚。閣僚ポストも浮上したが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題が再びクローズアップされるのを避けたとの見方が強い。首相の安倍派への配慮が色濃く出ている。

 (大坪拓也、岩谷瞬)

西日本新聞

8834OS5:2023/09/13(水) 07:18:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/68ffc5882d4cf1e1662b67f45f0ae61b9b063e68女性・待機組を積極登用 岸田首相、総裁再選へ多方面に配慮 安定重視も火種抱える
9/13(水) 7:13配信


時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相=12日午前、東京・永田町の同党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)が13日に行う内閣改造・党役員人事は、政権安定を最重視しつつ、女性議員と各派閥の「入閣待機組」も積極的に取り込んだ。

 世論の動向と各派閥の意向の双方に配慮した。年内の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、首相は来年秋の総裁再選を最大の目標として新たな布陣を構想したが、火種も抱えた再出発となりそうだ。

 再改造内閣の閣僚19人のうち女性は5人で、現在の2人から大幅増。外交の継続性の観点から続投するとみられていた林芳正外相は同じ岸田派の上川陽子幹事長代理と替わる。上川氏はこれまで3回法相に就任し、安定感には定評がある。子育て世代の加藤鮎子氏をこども政策担当相に充て、刷新感もアピールする。

 党人事では、選挙実務を担う選対委員長に茂木派の小渕優子氏を起用。同派会長の茂木敏充幹事長が留任するため党四役のうち2ポストを同一派閥で占めることになり、他派閥から不満が出る可能性もある。

 内閣の要となる官房長官や財務相が留任するのは、最大派閥の安倍派と第2派閥の麻生派のバランスも考慮した結果だ。首相が前回総裁選を争った高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相も閣内にとどめる。各派が推した入閣候補も一部受け入れた。総裁選を意識した「総主流派」体制づくりが明確となった。

 ◇青木氏の遺志
 小渕氏登用の背景には、「参院のドン」と称され、6月に死去した青木幹雄元官房長官の「遺志」が働いた。安倍派に今も影響力を及ぼす森喜朗元首相が実現に動き、首相は長老らの期待に応えた形となった。

 「心残りは小渕(恵三元首相)さんのお嬢さんのことだろう。あなたの夢、希望がかなうよう最大限努力する」。森氏は8月29日、青木氏の党葬で弔辞を述べ、早大時代からの青木氏との長い交流を振り返りながらこう締めくくった。党葬には首相も参列した。

 青木氏は小渕内閣で官房長官を務め、父の急死で地盤を継いだ優子氏を目にかけてきた。昨年8月、早大つながりの首相と森、青木両氏が会食。青木氏はこの場に同席した小渕氏を「登用してほしい」と首相に直談判した。

 会長不在の安倍派の新指導部の顔触れは、森氏の意向に沿う形で決着した。首相とすれば「森氏の意向に応じれば、来年秋の総裁選で安倍派の支持を得られやすくなる」(政府関係者)との思惑もあった。

 青木氏は首相に、かねて折り合いの悪かった茂木氏を要職から外すよう言い残していたとされる。「ポスト岸田」への野心をちらつかせる茂木氏と同じ党四役に小渕氏を充てることで、茂木氏の突出に歯止めをかける効果も期待したとみられる。

 ◇今なお「説明不足」
 小渕氏の起用は「もろ刃の剣」となりそうだ。政治資金問題で2014年に経済産業相を辞任したが、今も「説明不足」の烙印(らくいん)を押されたまま。小渕氏は13日の就任会見で早速、質問を浴びることになり、再びこの問題が蒸し返される可能性もある。

 野党も秋の臨時国会などで政権への攻勢を強める構え。立憲民主党の岡田克也幹事長は12日の記者会見で、小渕氏について「説明が十分だとは思っていない。より説明責任が求められる」と指摘した。

8835OS5:2023/09/13(水) 07:18:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/486f09b717a795928aaed7f20f3ec5d2018fbb58
「ドリル優子」は禊ぎが済んだ? 小渕優子氏を目玉にする岸田首相の人事が「巧み」な理由
9/13(水) 6:32配信


AERA dot.
AERA dot.

 岸田文雄首相は、9月13日に内閣改造とともに自民党の役員人事に着手する。選対委員長に小渕優子元経産相をあてる方針を固めたという。


 小渕氏は故小渕恵三元首相の長女で、2000年5月に父の急死後、地盤を引き継ぎ衆院群馬5区で初当選した。当選8回を数え、2008年の麻生政権では、戦後最年少で少子化担当相として入閣し、その後は経産相も務めた。

 小渕氏の起用について、自民党幹部は次のように説明する。

「解散総選挙も近いとみられ、岸田首相は女性活躍を掲げているだけに、積極的な登用は絶対に必要だった。党役員人事でも『男ばかりが並ぶとな……』と渋い顔だった。小渕氏もいろいろあったが禊ぎが済んだと判断して、岸田首相は党人事の目玉で選対本部長起用だ」

「いろいろ」とは、小渕氏が関係した「政治とカネ」の問題だ。

 2014年、小渕氏の政治団体で不明朗な会計処理が週刊誌報道で発覚。東京地検特捜部が会計担当(当時)の元秘書らの自宅や関係先を家宅捜索し、刑事事件に発展した。15年には元秘書2人が政治資金規正法違反罪(虚偽記載など)で有罪判決を受けた。

 判決によると、両被告は小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」(東京)の政治資金収支報告書で、未来研から地元・群馬側の政治団体に計約5600万円の寄付があったように装ううその記載をした。また、群馬側の政治団体の収支報告書でも、計約2億円のうその記載をするなどした。これら虚偽記載は、もともと未来研で一部の支出を収支報告書に記載せず、実際の預貯金残高と書面上に1億円ものずれが生じたため、それを解消するためだった。

 この件で、小渕氏は経産相を辞任し、自身も刑事告発された。結局、嫌疑不十分で不起訴となったものの、世間の疑念を払しょくできなかったのは事務所が驚きの対応をしたことが大きい。

 家宅捜索に入る直前、小渕氏の事務所は重要な証拠となりうる複数のパソコンのハードディスクに電気ドリルで穴をあけて破壊したのだ。「ドリル優子」と異名をとるようになったゆえんだ。

 当時の捜査幹部は、

「ガサが入るのがうすうすわかって、ハードディスクをドリルで破壊するなんてことははじめてだ。こういう時代だから、少々の破壊ならなんとかデータは復旧できる。しかし、ドリルで穴あけたもんだから、まったくデータは復旧できなかった。それもあって事件は秘書、会計責任者止まりで終わってしまった」

 と振り返る。

 ドリルでの破壊は大きくニュースでも報じられた。

「地元で小渕恵三元首相は知っているが小渕優子と名前を聞いて最初はピンとこない人もけっこういるんだ。しかし、ドリル優子っていうと、ああ知っているって。それくらい不名誉な名前が売れてしまった悲しい現実がある」

 と小渕氏の地元の地方議員は話す。

 ようやく表舞台に戻ってきた小渕氏には、かねて後ろ盾がいた。小渕元首相の最側近で参議院のドンと呼ばれた青木幹雄元官房長官だ。今年6月に亡くなったが、生前、取材した際には、小渕氏について「実力はお父さん以上だよ」と期待を寄せており、次のようにエールを送っていた。

「(事件で)躓いてしまったが、自分が元気なうちに女性初の総理になってほしいもんだわ。ドリルはいかんが、これくらいで政治の世界でへこたれてはいけない。今は我慢の時、これを乗り切れば道は開ける」

8836OS5:2023/09/13(水) 07:18:49
 また、青木氏は早稲田大学の同窓でもある森喜朗元首相、岸田首相とも親しいことから、「森さんにも、岸田首相にもお願いしておかないと」とも語っていた。

 一方、小渕氏が所属する茂木派内の反応はどうか。茂木敏允幹事長も続投という方針で、党4役のうち茂木派が2役を占める。このことは「喜ばしい」としながらも、派閥の未来を懸念する声も出ている。

「茂木幹事長は、小渕氏を推していた青木先生とは不仲で『茂木はまだまだ』と常日頃、言われていた。派閥では茂木幹事長より小渕氏を将来の首相にという声もある。来年秋の自民党総裁選には、茂木幹事長も出たいはず。派閥が割れなければいいが……」(茂木派の国会議員)

 小渕氏は次期総裁選をにらんで「党役員なら幹事長、入閣なら経産相より上を」と周囲には漏らしていたという。

 岸田派の国会議員によると、やはり、今回の人事は岸田首相の総裁選に向けた布石という意味もあるようだ。茂木派の2人の有力者を党役員に据えた理由を解説する。

「来年の自民党総裁選のライバルを2人、党役員で取り込んだのは大きい。それに、森氏も小渕氏をぜひ入閣か党役員にとインタビューでもアピールしており、最大派閥の安倍派のメンツも立てたことになる。小渕氏の台頭で茂木幹事長も総裁選に手を上げにくくなったはず。岸田首相の巧みな人事だ」(岸田派の議員)

 岸田首相の“思惑”どおりになるか。(今西憲之)

今西憲之

8837OS5:2023/09/13(水) 07:19:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/e084207cefafce2298a65a6d88b56c37011f27c7
岸田首相、内閣改造・党役員人事で各派のバランス重視
9/13(水) 0:14配信

産経新聞
官邸に入る岸田文雄首相=12日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)が13日に行う内閣改造・党役員人事では、党内の各派に配慮したバランス重視の姿勢がみられた。


閣僚人事では、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)と第2派閥の麻生派(志公会)からそれぞれ4人を登用した。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は領袖の茂木敏充幹事長が留任し、さらに小渕優子組織運動本部長を党四役の選対委員長に起用。閣僚も3人を登用した。

首相が率いる第4派閥の岸田派(宏池会)と非主流派とされる二階派(志帥会)はそれぞれ2人が入閣した。

一方、最少派閥の森山派(近未来政治研究会)は入閣者を出さなかったが、領袖の森山裕選対委員長を党三役の総務会長に充て、重視する姿勢をみせた。

8838OS5:2023/09/13(水) 07:20:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6d2ef8b55481a20ed40d72ec45345904ffb9fd1
内閣改造で公明が国交相ポストを維持 岸田首相、選択肢乏しく
9/12(火) 22:04配信
産経新聞
与党党首会談後に記者団の取材に応じる公明党の山口那津男代表=12日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相が13日に行う内閣改造で、公明党の斉藤鉄夫国土交通相を留任させる方針が固まった。国交相ポストは平成24年から公明が占め、自民党内から「奪還論」も出ていた。首相は早ければ今秋にも想定される衆院解散・総選挙を意識し、自公関係の安定化を最優先したといえる。しかし、海上保安庁を所管する国交相は安全保障面での役割が大きく、「平和の党」を標榜(ひょうぼう)する公明がポストを握り続けることには懸念も残る。


■「しっかり担っていきたい」と意欲

「ポストや人物はあくまで公明の要望。任命するのは首相側なので、判断はお任せしたい」

山口氏は12日、首相と会談後、記者団にこう述べた。具体的な言及は避け、任命権者である首相への配慮を見せた。

だが、前日の11日夜、さいたま市内で報道陣に非公開で開いた石井啓一幹事長の党会合では様子が違った。参加者によると、山口氏は、いかに国交相ポストが市民生活と関わるかを力説し、「首相とよく相談をして、公明党がしっかりと担っていきたい」と語り、意欲を示したという。

地方から要望を吸い上げることで存在意義を示してきた公明にとって、道路や港湾、住宅など生活に密着した所管が多い国交相は、「もっともふさわしいポスト」(公明幹部)だ。その裏で10年以上、ポストを譲ってきた自民内では国交行政に明るい議員が減った。5月に衆院選での東京での選挙協力を巡る自公関係が悪化すると「そろそろ返してほしい」(幹部)との声もあがった。

■公明閣僚に中国へ強硬姿勢取れるか

ただ、首相は8月に山口氏と会談し、「地に落ちた」(石井氏)とされた信頼関係を修復するため、合意文書の作成を自ら願い出た経緯がある。人事の要望をむげにすれば再び関係がこじれかねない。公明関係者は「首相にとって、今回の人事で国交相ポストはそれほど選択肢はなかったのではないか」と見る。

一方、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺では中国の海警局船が領海侵入を繰り返すなど緊張が高まる。中国は台湾に侵攻する場合、大量の偽装漁船で押し寄せるなど軍事と非軍事を組み合わせた「ハイブリッド戦」を仕掛けるとの指摘がある。初動対応を担うのは海上保安庁であり、国交省の管轄だ。

海保は事態の進展に合わせて自衛隊へ対応を引き継ぐ必要がある。公明は伝統的に中国との友好関係を重視しており、自民の防衛族議員は「公明党の閣僚に土壇場で強硬姿勢が取れるか不安だ」と懸念する。(市岡豊大)

8839OS5:2023/09/13(水) 07:22:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/4647c9624efff9c01d89650e854f01c1424545bb
内閣改造...目玉は「女性活躍」 ベテランと若手「安定感」×「刷新感」
9/13(水) 0:17配信
13日に行われる内閣改造について、岸田首相は全ての閣僚の顔ぶれを固め、女性が過去最多に並ぶ5人となることがわかった。

岸田首相はどのような狙いで顔ぶれを固めたのだろうか。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・阿部桃子記者が中継でお伝えする。

政権の骨格は維持しつつ、政権浮揚にもつなげたい岸田首相が、人事の目玉として当初からこだわったのが「女性活躍」。

「過去最多タイ」を実現するため、自らの派閥の実力者・林氏をあえて外相から外し、派内のベテラン・上川氏を充てる一方、当選回数が少ない40代の加藤鮎子氏と自見英子氏を抜てきした。

いわば「安定感」と「刷新感」を同時に演出した形で、自民党内から「女性活躍と派閥のバランスがうまくとれた人事だ」との評価が聞かれる。

ただ、「政策重視ではなく女性を多くすることが目的の抜てきだ」との見方や、「無理な登用であれば不祥事のリスクも高まる」との懸念もあがっている。

一方、高市氏と河野氏を続投させたことについて、ある関係者は「ライバルをおりの中に閉じ込めた」と話していて、2024年の総裁選に向け、岸田首相の再選戦略が色濃くにじんだ人事とも言える。

8840OS5:2023/09/13(水) 09:44:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/461e5955cb287ec72b6bfa34af05262e40c5f922
再エネ汚職(上) 脱原発旗手と風力業界顔役 つないだ競馬とカネ
9/11(月) 7:30配信
産経新聞
秋本真利容疑者

「青森県について、心配な事象を把握した」

平成31年2月、衆議院予算委員会。秋本真利は青森県の洋上風力発電事業計画について、熱弁をふるっていた。手にしていたのは青森県にある自衛隊関連施設が「事業の支障になりうる」と記載された未公開資料。秋本は「洋上風力が青森県でもしっかりと展開されるべきだ」と強調した。


自民党では異端の「脱原発派」として再生可能エネルギーを推進する秋本だが、地盤は千葉。なぜ、縁のない青森の個別案件に触れたのか。背後には「黒幕」がいた。青森県で洋上風力発電開発を進めていた「日本風力開発」の社長だった、塚脇正幸だ。

国会質問の1カ月後、塚脇は秋本に3千万円を無利子・無担保で貸し付けた。4カ月後の令和元年7月、秋本は、日本中央競馬会(JRA)に個人馬主として登録した。登録には一定の個人資産が必要で3千万円は、そのための「見せ金」だった。

海上に設置した巨大風車を回す洋上風力発電。発電効率の高さなどから国は再生可能エネルギーの主力電源化の「切り札」と位置づけるが、開発立地や業者選定のルール整備などハードルも多く、開発は道半ばだ。

洋上風力に社運を懸ける塚脇と、「再エネの旗手」だった秋本。両者を結び付けたのは、共通の趣味である競馬だった。

「再生可能エネルギーの分野で自民党、いや、日本の政界の中で第一人者といってもいい」

令和3年の衆院選、千葉9区で4選を目指す秋本真利の応援に駆け付けた河野太郎は、こう持ち上げた。外相などを歴任し、辛辣(しんらつ)な物言いで知られる河野が手放しで若手議員を褒めるのは異例。自民党内の脱原発派として数少ない「同志」であることが要因だった。

千葉県のサラリーマン家庭に生まれた秋本は、高校卒業後に自動車レーサーを目指し渡米するもかなわず帰国。その後、同県富里市議に当選した。そのころ出会ったのが、通っていた法政大大学院で特別講師を務めていた河野だ。

核燃料サイクルに関する河野の質問にスラスラ答えた秋本を、河野が「国会議員にならないか」と誘った-。秋本は周囲にそう語るが、地元政界関係者は秋本を「市議時代は別の地元国会議員にべったりだったが、国会議員に当選してから離れた。自分の利益にならないことはすぐに捨てられるタイプ」と評す。

国会議員となった秋本は、平成29年に党再生可能エネルギー普及拡大議員連盟の事務局長に就任。ますます再エネにのめり込んで「族議員」を自任するようになり、政治活動の資金面でも再エネ業界を頼った。

事実、秋本の政治資金収支報告書には複数の企業からの寄付の記載が並ぶ。ただ、一切記載のない有力な支援企業があった。11年に塚脇正幸が創業した「日本風力開発(日風開)」だ。

大手総合商社を経て日風開を立ち上げた塚脇は大手電力会社と渡り合ってきた再エネ業界の顔役の一人。「風力は(将来の)石油。要のエネルギー資源になる」が口癖で「ガッツがあり頭もよく、人付き合いは天才的」(業界関係者)との評価の一方、強引な手法は周囲に危うさを感じさせるものだったという。

塚脇は再エネの中でも事業規模が大きい洋上風力発電に着目。影響力を頼ろうと秋本に接近したが、そのツールが「馬」だった。

風力発電関連施設を視察するのと並行して地方の厩舎(きゅうしゃ)を視察するなど、秋本の競馬好きは一部で有名だった。以前から自身も競走馬を所有していた塚脇は、秋本に個人馬主になることを提案。登録条件の「保有資産7500万円以上」を満たすため、3千万円を現金で気前よく貸した。

「見返り」は、日風開が受注を目指していた青森の洋上風力発電に関する平成31年2月の国会質問。国土交通省関係者の間では「唐突過ぎる」とささやかれたという。

2人の蜜月はさらに加速する。令和3年秋には共同運営する馬主組合「パープルパッチレーシング」を設立。塚脇は自らは表に出ず、会計士の知人を代表に据えた。レースの出走や種付けなどの実務は秋本が一手に請け負い、塚脇は資金を提供し続けた。

8841OS5:2023/09/13(水) 09:45:34

秋本は4年2月、国会質問で洋上風力発電事業の公募の審査基準の見直しを要求。10月に公募改定案が公表された翌日、議員会館で「馬の購入代」として現金1千万円が秋本側に渡った。

永田町では、秋本と塚脇の関係は知る人ぞ知るものになっていた。再エネの急先鋒は、いつしか日風開の「代弁者」に変貌していた。

政界関係者によると、東京地検特捜部の逮捕が近づき、任意聴取を受けていた秋本は、内閣改造などの話題で盛り上がる政界をよそに、こんな心配事を漏らしたという。

「競走馬、大丈夫かな」



再生可能エネルギー拡大の「切り札」とされる洋上風力発電が汚職の舞台となった。クリーンさの裏で利権を生み出した再エネの実態を解剖する。(敬称略)


https://news.yahoo.co.jp/articles/64e2cc910c9f9a18141f73b692ef49087d89af50
再エネ汚職(中) 入札敗れ「政治の力」商社に対抗 ルール変更要請
9/12(火) 7:30配信
周囲を照らす極彩色の巨大な武者人形が夜道を練り歩き、威勢のいい「ラッセラー」の掛け声が響いた。


8月上旬、青森市で行われた「青森ねぶた祭」。桃太郎をかたどった山車の台座に、青森・陸奥湾の洋上風力発電事業への参入を目指す日本風力開発(日風開)の名前があった。昨年、初めて祭り参加者のスポンサーとなり、今年も社員ら数十人が現地入りしていた。「地域貢献」の一環だった。

所有者のいない海に設置される洋上風力発電の施設は、国が整備する区域を事前に指定する。「準備区域」「有望区域」「促進区域」の順に段階が進み、最後は入札で開発事業者を選ぶ仕組み。区域の指定には地元の反応も考慮されるとされ、候補地に食い込もうとする企業は多い。

ただこの時、日風開の前途には暗雲が垂れこめていた。ねぶた期間中の8月5日、社長(当時)の塚脇正幸(64)が洋上風力発電事業を巡り衆院議員の秋本真利(48)に賄賂を贈った疑いがあるとして、本社が東京地検特捜部の家宅捜索を受けたからだ。

令和2年、首相(当時)の菅義偉が2050(令和32)年までに脱炭素社会を達成する「カーボンニュートラル」を宣言。洋上風力発電は目標達成の切り札とされ、国は2040(令和22)年までに発電能力で3千万〜4500万キロワットを導入すると掲げる。

平成31年4月には事業推進のための「再生エネ海域利用法」が施行され、区域の指定も順次開始されたが、特徴は事業規模の大きさにある。小型のものだと数億円で建設できる陸上風力発電と違い、洋上風力のそれは数千億円以上だ。

最も「地元」に食い込んだ業者が、事業を受注する-。関係者によると、風力発電業界には長年、こうした慣習があった。だが令和3年12月、この慣習を打ち破る出来事が起こった。

洋上風力発電で初となる大規模入札で、三菱商事のグループが日風開を含む既存の風力発電業者などを抑えて秋田県沖と千葉県沖の計3区域を全て落札。圧倒的な低価格が勝因だった。

予想外の結果は「三菱ショック」と呼ばれ、業界は騒然となった。外資系の最大手と組み、うち2区域の入札に参加して敗れた日風開にとっても、衝撃は大きかった。同社関係者は「最低、1つは取れるとみていた」と打ち明ける。

焦った塚脇は資本の力ではなく、「政治の力」で入札の審査条件そのものを変えることを志向した。業界団体や旧知の大学教授に働きかけ、価格だけでなく、地元への密着度や事業開始時期の早さなどを条件に加えるべきだと論陣を張った。

そして頼ったのは、同じ法政大出身で脱炭素を掲げた菅を「オヤジ」と慕う「再エネ族議員」の秋本だった。

4年2月17日の衆院予算委員会。既に2回目の入札公募が1回目と同じ基準で始まっていたが、秋本は「2回目から評価の仕方を見直してもらいたい」と、経済産業相(当時)の萩生田光一に迫った。

その翌月、萩生田は2回目の入札を停止。審査基準を見直してから再開すると公表した。半年後の10月、実際に審査基準は変わった。

価格重視である点は変わらず、霞が関でも基準の変更自体は「穏当なもの」と受け止められたが「多少とも有利になったのは間違いない」(検察幹部)。その翌日、日風開社員が衆院議員会館の秋本の事務所を訪れた。持っていた袋の中にあったのは、現金1千万円の束だった。

「洋上風力は結局、政治家の力に頼らざるを得ない。(塚脇は)仮にカネがかかっても、プロジェクトが取れるなら安いものだと思ったのだろう」。ある業界関係者は、こう打ち明けた。(敬称、呼称略)

8842OS5:2023/09/13(水) 09:46:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/c780e9997d460502ede4ec45399939551efb5cc2
再エネ汚職(下) 「脱原発」歪んだ構図 利権争い生んだ業者優先政策
9/13(水) 7:30配信

産経新聞
東京電力福島第1原発事故直後に行われた陸上自衛隊の特殊消防車による放水作業=平成23年3月18日(陸自提供)

自民党の衆院議員でありながら「脱原発」の旗手として洋上風力発電事業の推進を推し進めた末、業者から賄賂を受け取った疑いで東京地検特捜部に逮捕された秋本真利。再生可能エネルギーをライフワークとするようになった原点は「3・11」だった。


平成23年3月、母親の故郷・福島で起きた東京電力福島第1原発事故。「脱原発は、亡くなった母への誓いなんです」。秋本は、古くから知る地元議員に以前、そう漏らしたという。

秋本の母の故郷である福島県新地町は、津波と原発事故で甚大な被害を受けた。その母は事故の翌年に死去。千葉県富里市議を経て国政に打って出た秋本が初当選を果たす直前だった。

地元議員は「市議時代は学校給食とか、地元に密着した話ばかりだったが、原発事故を機に変わった」と振り返る。

秋本にとって、再エネに携わる出発点となった原発事故。それは国にとっても、エネルギー政策の大きな転換点でもあった。

◆再エネの活用しかない

日本で化石燃料以外のエネルギーが注目され始めたのは、半世紀前にさかのぼる。

昭和48年の第1次石油危機をきっかけに、石油依存からの脱却が叫ばれるようになった。平成に入る前後には地球温暖化が世界的な問題に。平成9年に温室効果ガスの削減をうたった京都議定書が採択され、17年に発効すると「脱石油」は決定的になった。

ただ、主役は大規模で安定した電力供給が可能な原子力発電。21年には首相(当時)の鳩山由紀夫が国連気候変動首脳会合で温室効果ガス排出の「25%削減を目指す」と宣言したが、頼りにしたのは原子力だった。

その流れを一変させたのが23年の原発事故だ。原子力にも石油にも頼らず、電力需要に応える。そのためには再エネの活用しかない。

原発事故時の首相、菅直人は同年5月、再エネの割合を「2020年代の早い時期に20%に引き上げる」とし、翌24年7月には再エネからつくられた電気を、市場より割高に買い取ることを事業者に義務付ける固定価格買い取り制度(FIT)をスタートさせた。

効果はてきめんだった。新規参入が相次ぎ、制度の主力となった太陽光発電のエネルギー供給量は、24年から令和3年の間に約13倍にまで拡大した。

◆腐敗やひずみも

存在感を示し始めた再エネ。ただ、その裏で腐敗やひずみも蓄積されていった。

太陽光発電では立地などを巡って近隣住民と事業者のトラブルや訴訟が続発。計画したが資金繰りなどで稼働できない案件も増え、今年6月には約5万件がFIT認定を取り消された。秋本を逮捕した東京地検特捜部は近年、毎年のように再エネを舞台にした経済事件の摘発を続けている。

「今回の事件でエネルギー政策の膿(うみ)が出た」。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の杉山大志は指摘する。問題視するのは、現在の日本の再エネ政策がFITなど事業者側に利益を与える制度に偏っていることだ。

太陽光パネルや風力発電の風車といった技術開発では、中国や欧米に後れを取っている。ある電力関係者は「完全に(海外に)主導権を握られている」と嘆く。

杉山は「既存の政策は、事業者同士の利権争いを起こし『安く電気を買う』という国民の利益を破壊するものだ。基礎研究や技術開発への投資を強めるべきだった」と話す。

原発事故後に促進され、利権を生んだ再エネ市場。現実を直視し、政策そのものを根底から見直さない限り、再び事件は繰り返される。(呼称、敬称略)



この連載は石原颯、桑波田仰太、末崎慎太郎、深津響が担当しました。

8843OS5:2023/09/13(水) 11:58:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/641b69983894ac13362282f543786c8f37ab5731
内閣改造の「意外すぎる人事」…そこからみえた「岸田のつぎの総理大臣」の「有力候補」
9/13(水) 11:33配信


現代ビジネス
驚きの外相人事
〔PHOTO〕Gettyimages

 どちらが岸田文雄首相の後継者にふさわしいか――。

 もしかすると、そんなレースの幕開けとなるかもしれない。

【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」

 9月13日に行われる内閣改造を巡る外務大臣人事のことである。

 今回の内閣改造で、外務大臣は当初、現職の林芳正氏が続投すると見られていたが、元法務大臣の上川陽子氏と交代することとなった。

 林氏も上川氏も岸田首相が率いる岸田派(宏池会)に所属している。

 林氏と言えば、2021年衆院選で参議院議員から鞍替えして初当選したことでも記憶に新しい。

 約26年間にわたって参議院に籍を置いてきた林氏が、衆議院議員になった目的は、総理総裁を目指すためだ。

 林氏は2012年に自民党総裁選に出馬するなど、総理総裁への野心を見せてきたが、これまで総理を輩出したことがない参議院に所属していることがあだとなっていた。

 その林氏が衆議院に鞍替えを果たし、2021年11月には、満を持して岸田首相から外務大臣のポジションを与えられた。

 G7広島サミットが控える中、林氏は得意の英語で外交をこなし、岸田首相を側近の大臣としてサポートしてきた。

 その、外務大臣が内閣改造で上川氏に代わることとなったわけである。

上川氏の「弱点」
上川氏〔PHOTO〕Gettyimages

 上川氏は岸田派の中でも「安定感がある」と評価が高く、これまで少子化対策担当大臣や、公文書管理担当大臣、法務大臣などを歴任してきた。

 法務大臣にいたっては続投も含めると5代にわたって務めており、オウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚らの死刑を執行したことでも有名だ。

 こうしたことから「女性初の総理大臣」候補の1人として数えられることもあったが、法務行政に経歴が偏っていることがネックになっていた。

 しかし、今回の上川氏の外務大臣起用によって状況は大きく変わることとなる。

 上川氏に法務行政以外の仕事を経験させるという側面をもつ今回の人事によって、上川氏は総理候補の1人として有力視されることになるかもしれない。

 そもそも、岸田首相にとっても外務大臣は、安倍晋三政権のもとで約4年半にわたって務めてきた思い入れの強いポジションである。

 かつ、岸田首相はG7広島サミットに代表されるように、外交を重視する政権運営をしてきている。

 今後もロシアのウクライナ侵攻やミサイルを連発する北朝鮮、原発処理水の海洋放出を受けて日本産水産物の全面禁輸措置を取る中国への対応など難題が目白押しだ。

 この要職を林氏から上川氏に代えたのは、岸田派の中でどちらがポスト岸田にふさわしいか、試している側面もあるかもしれない。

 外務大臣を巡る岸田首相の采配は将来の総理総裁候補の運命を左右することになるのか。

 その行方も注目される内閣改造となっている。

 *

 なお、【つづき】「小渕優子が、内閣改造で選対委員長へ…希望した「こども大臣」にはなれない「トホホなワケ」」でも、内閣改造にまつわる最新情報をお届けしている。

宮原 健太(ジャーナリスト)

8844OS5:2023/09/13(水) 11:59:14
https://gendai.media/articles/-/116086?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.12
# 政局

小渕優子が、内閣改造で選対委員長へ…希望した「こども大臣」にはなれない「トホホなワケ」
宮原 健太ジャーナリスト

「党四役」の一角を占めたが…
「ドリル」は定例会見には耐えられないと見られたか。

岸田文雄首相が9月13日に実施する内閣改造・党役員人事で、小渕優子氏を選対委員長として起用する方針を固めた。

選対委員長といえば、自民党の中でも「党四役」の一角を占める重要な役職だが、関係者によると、小渕氏はもともと閣僚への起用を要望していたという。

なぜ希望はかなわなかったのか。

その背景には、有名な「ドリル優子」の異名がある。

小渕氏〔PHOTO〕Gettyimages


小渕氏は小渕恵三元首相の次女で、2000年に26歳の若さで初当選した。

その後、2008年に当選3回にして少子化対策・男女共同参画担当大臣に大抜擢され、2014年には経産大臣に就任。

しかし、その直後に週刊新潮によって、政治資金収支報告書に多額の虚偽記載がされている疑惑が報じられ、2ヵ月も経たずに大臣を辞任した。

さらに、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所などに家宅捜索に入ったところ、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されている痕跡を発見。

あまりに乱暴な証拠隠滅に「ドリル優子」という呼び名が定着してしまった。

なお、この事件では小渕氏は嫌疑不十分で不起訴となっているが、元秘書は政治資金規正法違反罪で起訴され、有罪判決を受けている。

こうした過去から、小渕氏はニュースで話題になるたびに「ドリル」がついて回る。

7月に松川るい参院議員が党女性局のフランス研修で、エッフェル塔前で記念撮影をしたことが問題になった際にも、小渕氏が組織運動本部長として松川氏を注意したが、その際にも「ドリル優子」がネット上で話題になった。

8845OS5:2023/09/13(水) 11:59:37
希望は通らず
一方で、自民党内からは「もう9年前の事件なので禊は済んだ。そろそろ要職に起用しても良いのではないか」という声も出ており、今回の内閣改造では、党ナンバー2の幹事長に大抜擢されるのではないかという観測も一時期流れた。

だが、最終的には幹事長は茂木敏充氏が続投し、小渕氏は選対委員長に落ち着くこととなった。

永田町関係者は語る。

「小渕氏本人はこども政策担当大臣を希望していたようだ。過去に特命担当大臣として少子化対策に取り組んだことがあり、自身の子育ての経験も生かせると考えたのだろう。ただ、大臣になると週2回の定例会見をこなさなければならない。過去のドリル事件について記者から質問を受けることは必至で、岸田首相は会見があまりない選対委員長への起用を提案したようだ」

自民党は今年、10年後に女性の国会議員を3割にする目標を掲げ、衆院選に立候補する新人女性には一律100万円を支給することも決定している。

小渕氏が選対委員長になれば、こうした取り組みにも関わっていくことになるだろう。



しかし、小渕氏の「政治とカネ」の疑惑が完全に払拭されなければ、そのもとで選挙に立候補する女性の方々を応援することも難しい。

まずはドリル事件について、改めて説明することが小渕氏には求められる。

8846OS5:2023/09/13(水) 20:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/e75a920e3d885da68535cb3dd2329290b740cd87
小渕 vs 茂木のバトルが激化…内閣改造で平成研の「内ゲバ」が始まった!
9/13(水) 13:03配信

現代ビジネス
「懐刀」がまさかの退任
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 9月13日の内閣改造のサプライズは、なんといっても「木原誠二官房副長官の退任」だろう。木原氏は岸田文雄首相の「懐刀」として政務を取り仕切り、エマニュエル米国大使を通じてアメリカ政府と連絡を取る他、岸田政権が目玉政策とする「異次元の子育て政策」の名付け親になるなど、その存在が官邸から消えることはないと思われていたからだ。


 だが木原氏の妻の前夫の不審死をめぐる週刊誌やネットの追及は止まらず、その第一報を報じた週刊文春が7月6日に発売されて以来、木原氏は一時的にその姿を潜めていた。たとえば岸田首相は7月11日から14日までNATO首脳会合及び日EU定期首脳協議に出席するためにリトアニア・ベルギーを訪問し、さらに16日から19日までサウジアラビア・UAE・カタール訪問したが、いずれも磯﨑仁彦官房副長官が同行している。

 しかし8月の日米韓首脳会談(米国)や9月のASEAN首脳会談(インドネシア)、G20首脳会談(インド)には、木原氏が同行した。もっとも日米韓首脳会談への同行は「卒業旅行」と揶揄されたものの、木原氏に対する岸田首相の“寵愛ぶり”に残留を予想した者は少なくない。

 それが「退任」となったのは、木原氏が激しい批判に耐えきれなくなったと同時に、内閣支持率を回復させるためだったに違いない。岸田首相にとって最重要課題は、来年9月の自民党総裁選に勝ち抜くことだ。そのためにはその前に衆議院選を行い、自民党が勝利する必要がある。

 そのタイミングを狙うとなると、年内が最有力となる。というのも、来年7月には東京都知事選が行われ、公明党は現職の小池百合子知事を応援することになっている。ある公明党関係者は、「都知事選の周辺での衆議院選は避けてほしい」と述べた。知事選で非自民の小池知事を応援しながら、衆議院選では自民党の候補を応援することはできないというのがその理由だという。

幹事長を狙っていたが…
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 実際に年内解散の様子がうかがえる。岸田首相はインドで開かれたG20首脳会議から帰国した9月11日に党内の要人と面談したが、そのひとりである小渕優子元経産大臣の表情がすぐれなかったという報道があったからだ。

 小渕氏は「参議院のドン」として死ぬまで大きな政治的影響力を行使した故・青木幹雄元参議院自民党会長の秘蔵っ子で、青木氏は生前、故・小渕恵三首相の忘れ形見である小渕氏が総理大臣に就任することを希望していた。今回の党人事では「小渕氏の幹事長抜擢説」が流れたほどだ。

 しかし幹事長には、ポスト岸田を狙う茂木敏充平成研会長が留任。もし衆議院選が行われるなら、小渕氏はそのサポート役になる。

 それが「浮かない顔」の原因だったに違いない。茂木氏は現在、小渕氏も所属する平成研の会長を務めているが、前述の青木氏に嫌われていたため、長らく会長に就任できなかった。会長を務めていたのは派閥の始祖の故・竹下登元首相の弟である故・竹下亘元復興大臣で、2021年9月17日に竹下氏が亡くなるまで、いわば平成研は「総理総裁候補を擁しない派閥」となっていたのだ。

8847OS5:2023/09/13(水) 20:42:29
「茂木から献花を受け取るな」
幹事長に留任した茂木敏充氏[Photo by gettyimages]

 そして竹下氏が死去した後、しばらく平成研の会長職は空白のままだった。茂木氏が平成研会長に就任したのは、竹下氏の死から2か月後の11月25日だったのだ。

 今年7月9日に地元・島根県で行われた青木氏の葬儀に、茂木氏は招待されていなかった。青木氏は生前、「茂木から献花を受け取るな」と申し渡していたと言われる。それほど敬遠されていながら、茂木氏は青木氏の葬儀に参加したのは、葬儀で弔辞を読むことになっていた小渕氏を牽制し、「自分こそが平成研の後継者」とその存在感を示したかったのだろう。

 青木氏亡き後の小渕氏の“後見人”を自任するのは、青木氏の早大雄弁会の後輩で、「女房より長い付き合い」を自負する森喜朗元首相だ。これに対して、茂木氏の背後にいるのが麻生太郎元首相。麻生氏は派閥内に河野太郎デジタル大臣を擁し、名実ともにキングメーカーとしての党内の地位は不動だ。

 こうした“老人たち”が幅を利かすのは、総理派閥の宏池会が党内第4位の勢力にすぎないためだ。森氏は安倍派を「私が作った」と言い放ち、同派内の“5人衆”のうちでは、もっともお気に入りの萩生田光一政調会長を強く推す。

 そうした“重鎮たち”の間にあって、「人事」を得意とする岸田首相はパワーバランスを重視する。小渕氏を党4役に抜擢しながら、茂木氏を牽制する地位に置いたのは、おそらく衆院選挙を意識してのことだろう。

 そして、小渕氏に選挙対策委員長のポストを打診した際、岸田首相は選挙日程について囁いたのではないか。そうなれば小渕氏は茂木氏と「二人三脚」で衆議院選を担わなければならない。

 小渕氏の憂鬱な表情は、それを物語っているようにしか思えない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8848OS5:2023/09/13(水) 20:43:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f2bd42c14c9e535b17851f66802beb1e5796894
万博担当相に自見氏 吉村知事「力合わせていきたい」 相次ぐ交替に懸念の声も
9/13(水) 19:07配信


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産経新聞
建設が進む2025年大阪・関西万博の夢洲会場=9月、大阪市(甘利慈撮影)

13日の内閣改造で、2025年大阪・関西万博を推進する万博担当相に、自見英子(はなこ)参院議員が就任した。開幕が約1年半後に迫る中、海外パビリオンの着工遅れにより、政府主導での準備推進が決まった直後の起用。大阪からは期待が寄せられる一方、頻繁に担当相が交代するポストの存在感の薄さを懸念する声も上がった。

「ともに成功に向けて力を合わせていきたい」

万博開催地となる大阪府の吉村洋文知事は13日、記者団の取材に応じ、自見氏の万博担当相就任を歓迎。早期に面会する意向を示し、前任の岡田直樹氏からの交代には「できれば同じ人に続けてほしかったが、自見氏も積極的に尽力していただけると思う」と期待を込めた。

大阪市の横山英幸市長も同日、記者団の取材に「個人的に接点はないが要職を歴任され心強い」と評価。自見氏が関西との縁が薄い点については「日本全体で盛り上げる思いで大臣をしてもらっているので、何も感じない」とした。

万博担当相は令和2年9月に経済産業相の兼任が外れた。初代の井上信治衆院議員は就任直後から頻繁に来阪。国と府市、経済界で分担する万博会場建設費が当初想定の1・5倍となる1850億円に上振れする際には、各方面に負担増への協力を要請して回った。

以降、ほぼ1年ごとに交代し、今回の自見氏で4人目。ある万博関係者は、経済界や建設業界と万博の準備を急ぐ中で、続投となった経産相や国土交通相のポストと比べ、「存在感はどんどん希薄になっている」とみる。

最近は万博担当相が大阪を訪れる機会が減っていたとの指摘もあり、日本国際博覧会協会(万博協会)の幹部は「(万博担当の)秘書官が時間の取り合いに負けているのかもしれない」と推し量る。新閣僚の顔ぶれに関する一連の報道では、自見氏の入閣時の肩書は前任の岡田氏と同様、兼任する地方創生相が先行。「世の中からすると、万博担当相がいなくなったのかなと思われるのでは」とこぼした。

8849OS5:2023/09/13(水) 20:44:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/14d03d876c3a7579b4c7aa6f670c84a0db825a05
女性登用をアピール、オウム死刑執行の上川氏抜擢 内閣改造・党人事
9/13(水) 19:30配信

産経新聞
記者会見後に記念撮影に応じる(右から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の党本部(鴨志田拓海撮影)

岸田文雄首相は13日に行った内閣改造と自民党役員人事で、閣僚に上川陽子外相ら過去最多に並ぶ5人の女性を起用した。自民党役員にも小渕優子選対委員長を据え、女性活躍の推進をアピールした。


上川氏は法相時代、オウム真理教を巡る事件の死刑囚13人の死刑執行命令書に署名する決断を下したことで知られる。留学経験があり、英語も堪能だ。前任の林芳正氏に続き、首相率いる自民党岸田派(宏池会)からの登用となった。

女性外相の起用は小泉純一郎政権での川口順子氏以来、約20年ぶりで、国際的なイメージアップを図る狙いがある。6月に開かれた先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍相会合では出席閣僚らのうち、日本だけが男性で、海外メディアでは女性活躍の「遅れ」だと指摘された。首相周辺は「世界標準の有能な女性外相が活躍することは、政策だけでなく日本のイメージを作る上で非常に重要だ」と語る。

一方、小渕氏は国政選や地方選の候補者調整を仕切る選対委員長ポストに就いた。党内には「華がある」(閣僚経験者)として、選挙応援にも期待する声があがる。

ただ、小渕氏は平成26年、関連政治団体の政治資金規正法違反事件で経済産業相を辞任した過去があり、今も説明責任を果たしていないとの指摘がある。国会で野党の追及を受ける閣僚でなく、党務での処遇となったのも、そうした事情がある。

13日の就任会見では「選挙の必勝のために日頃からしっかりとした基盤を作っていく」と抱負を語った。だが、説明責任を問われて言葉を詰まらせる場面もあり、さっそく起用を不安視する声が出ている。(千葉倫之)

8850OS5:2023/09/13(水) 20:45:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/644e3b9194242895b98cd9972691dab5a85ca5fe
林芳正氏〝斬り〟内閣改造、保守派取り込み画策も 目を引く〝論功行賞〟二世議員も…安倍氏信頼厚かった木原氏が防衛相に
9/13(水) 17:00配信
夕刊フジ
官邸に入る岸田文雄首相=13日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日、内閣改造と自民党役員人事を行い、第2次岸田再改造内閣を発足させる。「政界屈指の親中派」とされる林芳正外相を退任させる一方、保守系人材を随所に配置して、自民党から離反した「岩盤保守層」を取り戻そうとする狙いが見える。ただ、LGBT法を主導した新藤義孝元総務相を入閣させる〝論功行賞〟も目を引き、保守派の怒りは容易にとけそうもない。外相に起用する上川陽子元法相をはじめ、女性閣僚は過去最多の5人で「女性活躍」をアピールするが、新たな顔ぶれには「二世議員」も目立つ。政権の骨格は維持し、財務省主導の増税路線などは維持するとみられる。今回の人事で内閣支持率が回復すれば、岸田首相による年内の衆院解散もあり得そうだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

「(入閣予定者らに)連絡は取っている。あす正式に閣僚名簿を発表したのち、言及したい」

岸田首相は、人事の大枠が判明した12日午後8時ごろ、記者団に改造の狙いを問われ、こう明言を避けた。臨時国会の召集についても、「何もまだ決まっていない」とかわした。

判明した人事には、岸田政権から離反した保守層を取り戻したい岸田首相の思惑と、複雑な相関図も透けてみえる。

まずは、「サプライズ」(党ベテラン)の声も上がった、林外相の退任は大きい。

林氏は、親子2代で日中友好議員連盟の会長を務めた。米シンクタンクは同議連を「中国共産党が対日政治工作に利用している」と指摘する。中国は軍事的覇権主義を強め、複数の邦人を拘束している。林氏には毅然(きぜん)とした対中姿勢が期待されたが、今年4月に訪中した際、笑顔で中国要人と握手する様子が報じられた。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「林氏は、日本側の立場を強く示すことがなく、確固たる外交スタイルが見えなかった。同じ宏池会の岸田首相と林氏の関係が想像以上に『微妙』だったようだ。岸田首相は自ら外交を主導したい。これは、『安倍晋三首相―岸田外相』の構図とまったく同じで、強く意識している。このスタイルでは、上川氏の『手堅さ』が重要だったのだろう。ただ、外交力が高く評価された安倍氏と違い、岸田首相には戦略がなく、外交手腕は疑問符だらけだ」と分析する。

鈴木氏は、岸田首相がG7(先進7カ国)など、国内外に対して「女性活躍」を打ち出していた経緯も指摘する。

今回、過去最多(タイ)の5人が閣僚入りする見通しだが、重要ポストへの上川氏の起用は、その目玉にもなり得る。

上川氏は、静岡県出身。東京大学から、シンクタンクを経てハーバード大学大学院へ留学し、米国上院議員の政策立案スタッフを務めた。2000年に初当選し、衆院7回当選。法相として3回入閣した。18年にはオウム真理教の元教祖らの死刑執行命令書に署名したことで知られる。

党ベテランは「わが国は現在、中国とロシア、北朝鮮という核保有国に囲まれ、安全保障情勢は極めて厳しい。上川氏は政治家として安定感があるが、外交能力は未知数だ。ただ、手をこまねいている余裕はない。『台湾有事』などを見据え、国防強化や、外交攻勢は急務だ」と語った。

8851OS5:2023/09/13(水) 20:45:50
岸田政権と距離を置く「岩盤保守層」への配慮も目立つ。

保守派が期待する高市早苗経済安保担当相の留任は早々に浮上した。そして、防衛相に起用される木原稔元首相補佐官も、保守派期待の一人だ。

木原氏は熊本県出身で、早稲田大学卒業後、日本航空に勤務した後、05年に衆院議員に初当選した。当選5回。防衛政務官などを務め、外交・安保畑に詳しい。第二次安倍政権、菅義偉政権で首相補佐官を務めた。現在、党安全保障調査会幹事長を務めている。21年の自民党総裁選で、高市選対の事務局長を務めた。「安倍氏の信頼の厚かった木原氏の防衛相起用は保守層へのアピールにもなる」(党ベテラン)のだ。

増税路線継続「国民の声」に配慮しないのか

一方、保守派を〝激怒〟させたLGBT法をめぐり、反対論の多い自民党内を調整した新藤氏を経済再生担当相として再入閣させる方針は反発を生みそうだ。

LGBT法では、保守系議員に加え、当事者や女性の団体など、世論から強い反発が出た。ところが、党委員会幹部だった新藤氏らは強引に一任を取り付け、国会に法案を提出した。党議拘束をかけて反論を押さえ込み、法制化にこぎつけただけに、党中堅は「保守の〝裏切り〟だった。今回の人事は、完全な『ご褒美』とみなされる」とあきれかえる。

内閣改造・党役員人事の全体像をどう総括するのか。

前出の鈴木氏は「鈴木俊一財務相の留任など、岸田政権は増税路線など、核となる政策を継続し、『国民の声』にはあまり配慮しない意思を示した。唯一、評価できるとすれば文春砲が直撃した木原誠二官房副長官を外したことだ。人事の危機管理能力が『ゼロ』だったが、ようやく決断したということだ」

改造内閣の顔ぶれを見ると、党内最大派閥の安倍派の有力者である松野博一官房長官、西村康稔経済産業相らが留任し、党でも萩生田光一政調会長と高木毅国対委員長が続投する。

前回総裁選で岸田首相と争った河野太郎デジタル相、高市氏、次期総裁に意欲的な茂木敏充幹事長らライバルも現ポストで続投させる。

鈴木氏は「保守派に加えて、最大派閥の安倍派に配慮し、味方に付けようと党内バランスを重視した。さらに、次の総裁選へライバルを徹底的に囲い込み、求心力を維持する『内向き人事』だ。年内の解散・総選挙を視野に、情勢を見定めるのだろう」と分析した。

岸田首相はきょう、13日午前の党臨時総務会で党四役を指名する。臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、組閣本部を設置して新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、第2次岸田再改造内閣が発足する。

8852OS5:2023/09/13(水) 20:46:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4d8f262e0d27343304fff66e69c93f68441036d
面目保った安倍・麻生・茂木派 内閣改造は派閥のバランス重視
9/13(水) 18:59配信
産経新聞
認証式を前に官邸に入る、こども政策担当相への就任が決まった加藤鮎子氏=13日午後、首相官邸(酒井真大撮影)

13日に発足した第2次岸田再改造内閣は、自民党各派閥の勢力に即してポストを分配するバランス重視の人事となった。昨年8月の第2次岸田改造内閣発足当時と比べて、派閥別の獲得ポスト数に大きな変動はなく、首相が各派の意向に配慮した跡がにじんだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、先月に決まったばかりの会長職を置かない新体制の影響が人事にどう反映されるかが焦点だった。結果は第2派閥の麻生派(志公会)と同様、閣僚・党四役のいずれも前回水準を維持。両派ともに2人の「入閣待機組」を閣内のポストに就け、主流派としての面目を保った。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は待機組2人の入閣に加え、党四役の2ポストを射止めた。

首相が率いる岸田派(宏池会)は、前回3人を閣内に送り込んだが、今回は2人にとどまった。来年秋の総裁選での首相の再選を見据え、各派の要望を優先させた形だ。

一方、非主流派に位置付けられる二階派(志帥会)は前回同様、閣僚の2ポストを獲得した。最小派閥の森山派(近未来政治研究会)は会長の森山裕選対委員長が総務会長に横滑りし、現状を維持した。

谷垣グループ(有隣会)からは加藤鮎子こども政策担当相が当選3回で初入閣した。無派閥では土屋品子復興相の起用に高市早苗経済安全保障担当相の留任と、いずれも女性だった。

数字上は派閥間で大きく明暗が分かれる結果とはならなかったが、ある閣僚経験者は「それぞれが大小の不満を抱えている。その不満が(反岸田の)連携につながる」と語った。(大橋拓史)

8853OS5:2023/09/13(水) 20:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/30e53441f49645dd82efce0a8ace8e3cb57eeef7
首相最側近の木原氏が異例の兼務 党幹事長・政調会長ダブル代理に
9/13(水) 18:50配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む木原誠二官房副長官=2023年9月12日午前9時17分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党総裁の岸田文雄首相は13日、首相官邸で官房副長官として重用してきた木原誠二衆院議員に、党の幹事長代理と政務調査会長代理を兼務させる方向で調整に入った。両ポストの兼任は異例。首相が最側近を通じて、党運営と党による政策立案の双方を直接、掌握する狙いも透ける。

 木原氏は2021年10月の政権発足と同時に副長官に就任。岸田派所属で「首相の知恵袋」「ブレーン」と称され、「新しい資本主義」や「異次元の少子化対策」など政権の看板政策の絵を描いてきた。

 今回の人事でも首相は続投を求めたが、私生活や家族の問題が毎週のように「週刊文春」で報じられ、木原氏は退任を選んだ。

 ただ、木原氏の能力を買う首相は、引き続き自らの近くに置きたいと考え、政府の公務である副長官より、比較的負担の軽い党務のポストへの就任を求めたとみられる。

 首相は「ポスト岸田」への意欲を隠さない茂木敏充幹事長への警戒心を高めている。木原氏が就く幹事長代理は本来なら「上司」の幹事長を支える立場だが、「首相が茂木氏のお目付け役として幹事長室に送り込んだのだろう」(岸田派中堅)との声が出ている。

朝日新聞社

8854OS5:2023/09/13(水) 21:02:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/36a7073c542aa65532ad7b3679aad5ee780e5254
首相会見 外相交代の理由聞かれ「林氏は有能だが…」
9/13(水) 20:26配信


産経新聞
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は13日、同日に行った内閣改造で林芳正前外相を続投させず、後任に上川陽子元法相を起用した理由について「従来の林大臣も大変有能な大臣だったが、党内における有能な人材にもそれぞれの力を発揮してもらう。こうした態勢を組むことも、より外交を前進させていくうえで意味があると考えている」と述べた。


一方、自身が外交を主導したい考えもにじませた。安倍晋三内閣で4年7カ月の外相経験を持つ首相は「私も長く外相を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した。首脳外交において大きな役割を果たしていきたい」と強調した。

8855OS5:2023/09/13(水) 22:26:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/9adb2ca4c88dd03fa46de4d78d0032bd642f10e0
内閣改造で不満も噴出、二階派幹部「屈辱だ」…安倍派幹部「麻生派と同じ4人はバランス欠く」
9/13(水) 21:18配信

読売新聞オンライン
第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(前列中央)ら(13日)

 岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、党内6派閥ごとの閣僚の起用人数を、改造前からほぼ維持した。不公平感が出ないよう派閥均衡に配慮する狙いがあるとみられる。ただ、「主流派」以外の要望は必ずしも反映されておらず、不満も噴出している。

 「うちは希望通り。満額回答だった」

 茂木派(54人)を率いる茂木幹事長は、新しい布陣について周囲に満足そうに語った。同派は茂木氏と小渕優子選挙対策委員長で党四役の2ポストを占めたほか、閣僚での処遇を求めていた衆院議員2人を含む3人が入閣した。同派とともに主流派を形成する麻生派(55人)も、閣僚4人を確保し、人選もほぼ派閥の要望通りだった。

第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(手前)と新閣僚ら(13日午後、首相官邸で)=川口正峰撮影

 他の派閥の閣僚は安倍派(100人)4人、岸田派(45人)2人、二階派(41人)2人、森山派(8人)0人。改造前と比べ、岸田派が1人増えた以外は変化がなかった。首相としては、起用を減らした派閥が反発を強め、政権批判に回るような事態を避けたい思惑があったとみられる。

 一方、閣僚数の上積みを求めていた最大派閥の安倍派幹部は「所属議員数を考えれば、麻生派と同じ4人ではバランスを欠く」と漏らす。また、「非主流派」の二階派幹部は、人事の調整過程で、首相側から閣僚起用を1人に減らす打診があったことを明かす。結果的には2人が入閣したが、うち1人は派閥が要望した議員とは異なり、この幹部は「屈辱だ」と怒りをあらわにした。

 首相が率いる岸田派は第4派閥と党内基盤は弱い。首相は、党四役以外の党役員や副大臣・政務官人事などで各派閥の要望をくみ取りたい意向だが、「ポストの数は限られている」(首相周辺)のが実情だ。「非主流派」などの不満が収まらなければ、党内の不安定化につながる可能性もある。

8856OS5:2023/09/13(水) 23:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/708d758aeb97e68764fdb952627f568a1ae11c4e
河野氏や高市氏ら“ポスト岸田”は留任…第2次岸田再改造内閣が発足 自民党関係者からは「ライバルを檻に」
9/13(水) 21:06配信
東海テレビ
ニュースONE

 内閣改造と自民党の役員人事の顔ぶれが決まりました。ジャーナリストの二木啓孝さんは「どこにアクセルを踏むのかが分からない“安全運転内閣”だ」と指摘しますが、今回のポイントと、解散総選挙の行方についても聞きました。


 愛知7区選出の鈴木淳司衆院議員が総務大臣となるなど、新任が11人、留任が6人、再任が2人となっています。自民党の新執行部のメンバーには、萩生田氏の政調会長就任などが決まっています。

 今回の内閣改造のポイントは、女性が5人入閣したことです。特に注目されているのが、自民党の選挙対策委員長に就任する小渕優子さんです。

ニュースONE

 小渕さんは「女性初の総理大臣候補」とも言われていますが、過去には政治資金問題でわずか1カ月半で経済産業大臣を辞任しています。13日午前の会見では「地元などで誠意をもって回答させていただいている」との発言もありました。


 処遇が注目された「ポスト岸田」については、河野デジタル大臣、高市経済安全保障大臣、自民党の茂木幹事長がそれぞれ留任となりました。自民党関係者の間では「ライバルを檻に閉じ込めた」との見方もあるようです。

 この「檻に閉じ込めた」理由について二木さんは、“組閣で人気がでるか”、“解散総選挙で勝てるか”、“2024年9月の総裁選はこのメンバーでいけるか”という3つの目的をたてている、と指摘します。


 気になるのが解散総選挙の行方です。現在、物価高やマイナンバーカードの問題など、難しいかじ取りが迫られるものが多くありますが、二木さんは「年内にあり得る」と話していました。

8857OS5:2023/09/14(木) 08:14:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe1ac268de00c49b462e1b79d021652e18cd3b87
“会長不在”の安倍派 内閣改造で「現状維持」も…派閥幹部「5人衆」ばかりが重用…禍根を残す?
9/14(木) 6:06配信
自民党の最大派閥・安倍派が、後任の会長を決められないまま臨んだ内閣改造・党役員人事。安倍派にあてがわれたポストを維持できるのか注目されたが、結果は待機組ら4人が入閣し「現状維持」となった。一方、派閥内で力を持ついわゆる「5人衆」が全員、主要ポストに“留任”したことで派内から不満も出ている。

■会長不在の安倍派、結果は「現状維持」
安倍派は、安倍元首相の死後、新体制を1年以上決められずにいたが、『内閣改造・党役員人事までには決めないといけない』との考えから、8月末に塩谷立氏を事実上のトップ・座長とする常任幹事会を新たに設置し、15人による「集団指導体制」が決まった。

新体制では、森喜朗元首相が支持する「5人衆」、松野博一官房長官・西村康稔経済産業大臣・萩生田光一政調会長・高木毅国対委員長・世耕弘成参院幹事長が実権を握っているが、今回の人事で「5人衆」は全員、党や政府の主要ポストに“留任”した。

また、入閣待機組の鈴木淳司氏が総務大臣、宮下一郎氏が農林水産大臣で初入閣。安倍派としてはこれまでと同じ閣僚4人を維持した。ある派閥幹部は「満足のいく結果」だと評価している。

■「5人衆」は全員が留任 自分たち優先の人事?との声
一方、安倍派議員のひとりは「及第点」だとした上で、幹部が全員留任したことについて、「次世代の議員への入れ替えがなかったことは不満を生むのではないか」と指摘する。また、「『5人衆』がもし自らのポストを中堅・若手に譲り、差し替えていたら、評価は違ったのに…」と本音を吐露する。

■“100人”派閥の割に少ない?閣僚人数
今回の人事で、入閣待機組2人が大臣に起用され、留任した松野官房長官・西村康稔経済産業大臣とあわせて、これまでと同じ4つの閣僚ポストを確保した安倍派。

しかし、これは所属議員がおよそ50人の麻生派と同じ数で、安倍派は“100人”の最大派閥にもかかわらず4つにとどまったとも言える。

派内からは「最大派閥にいるのに、閣僚になれるまで待機する期間が延びるだけでは所属する意味がない」との声も上がっている。

■どうなる会長不在の新体制
『人事までには体制を整える』という共通認識のもと、新体制作りを急いだ安倍派。しかし、派内に不満がくすぶる中、塩谷座長と「5人衆」が、今後どのように政権運営に関わり派閥の存在感を高めていくのかが注目される。

8858OS5:2023/09/14(木) 14:23:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/94e380f31f0a15c6dfbf4f1ee47bf33c5c9af7b8
派閥均衡、ライバル囲い込み…首相、総裁再選へ内向きの内閣改造
9/14(木) 13:29配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は内閣改造・自民党役員人事で、党総裁選のライバルとなる「ポスト岸田」の茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相らを囲い込み、動きをけん制する一方、各派閥に配慮した総裁選再選シフトを敷き、女性の積極登用で刷新感を打ち出した。ただ、政治とカネの問題など“古傷”もあり、支持率の回復につながるか、効果は未知数だ。

 閣僚人事では、最大派閥の安倍派と第2派閥の麻生派が4人ずつ、第3派閥の茂木派が3人。第4派閥の岸田派と二階派が各2人で無派閥が3人(うち1人は谷垣グループ)。首相周辺は「総裁選に向け、他派閥に恩を売った方がいい」。安倍晋三元首相の後継会長が決まらず冷遇を警戒していた安倍派のベテランは「まずまずの結果だ」と安堵(あんど)した。

 改造前、女性閣僚の割合は先進7カ国(G7)で最低レベルと指摘されていた。過去最多タイの5人となり、官邸幹部は「女性活躍や多様性がある内閣として対外に示せる」。九州選出の衆院議員も「有権者への格好のアピール材料となる」と歓迎する。一方、党内からは「能力や経験が足りないのに起用した、頭数ありきの人事だ」(中堅)との声も漏れる。

 支持率の回復どころか、低下しかねない不安材料も多い。「与党間調整や政策立案に欠かせない」(自民中堅)と評されていた最側近の木原誠二官房副長官は週刊誌報道が続き交代させたが、マイナンバーを巡るトラブルで責任を問う声が出ていた河野氏や、放送法の「政治的公平」に関する総務省文書を巡って物議を醸した高市氏は留任。政府が解散命令請求を検討する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘される閣僚や党役員もいる。

 自らの関連政治団体の政治資金規正法違反事件で、ドリルでハードディスクが破壊されたパソコンが見つかり、「ドリル優子」とやゆされる小渕優子選対委員長は、説明不足との批判が根強い。洋上風力発電事業を巡る汚職事件も抱えているだけに、自民ベテランはぼやく。「タイミングが最悪。小渕氏の問題は再燃し、衆院解散は一層難しくなるんじゃないか」 (御厨尚陽、岩谷瞬)

8859OS5:2023/09/14(木) 18:28:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e4b06b7d19c37ceb9a638db554d621f26f55efd
総理大臣補佐官にかつて国民民主所属の元参院議員・矢田稚子氏を起用する案を検討
9/14(木) 14:57配信

日テレNEWS
政府が、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、内閣総理大臣補佐官に起用する案を検討していることがわかりました。

複数の政府与党関係者によりますと、内閣改造に伴う人事で、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、総理補佐官に起用する案が検討されています。

国民民主党の幹部が、「補佐官に起用される方向だ」とする一方、政府関係者は「起用は自民党、国民民主党の協議次第」と述べています。

連立与党に国民民主党が加わる構想が、当面実現しない見通しとなる中、岸田総理は今後、矢田氏を起用するかどうかを慎重に判断するものとみられます。

矢田氏は産業別の労働組合の1つ「電機連合」の組織内候補として、2016年の参議院選挙で初当選したものの、去年の選挙で落選しています。

総理補佐官への起用を検討する背景には、自民党と国民民主党の将来的な連携強化に向けた布石との見方が出ています。

8860OS5:2023/09/14(木) 18:29:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ce2cd1da6c84f5889fd07b41cebb825921d1f70

内閣改造最大のミステリーは林芳正氏の外相退任「岸田派の後継者として育成へ」角谷浩一氏が分析
9/14(木) 6:00配信


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日刊スポーツ
林芳正外相(2023年4月撮影)

 第2次岸田再改造内閣は13日、正式に発足した。

 今回の内閣改造をめぐっては、外相の留任が確実視されていた林芳正氏が退任し、同じ岸田派の上川陽子氏に交代。この人事は、今回の内閣改造「最大のミステリー」と臆測を呼んでいる。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、林氏を岸田派の後継者として早く育てたい首相が、閥務(派閥内の業務)に専念させるためにあえて閣僚から外したのではないかと分析した。内向きな理由にも見える外相交代劇の背景について、角谷氏に話を聞いた。

【イラスト】第2次岸田改造内閣の閣僚一覧表

 ◆  ◆  ◆

 林氏は対中関係でも重要な役割を担っていただけに、交代には外務省もびっくりしただろう。一方、現在岸田派は総裁派閥にもかかわらず「ポスト岸田」が見当たらない。2世議員で性格も穏やかだが、気が利くタイプではないというのが、周囲の林氏評。参院から前回の衆院選でくら替えしたばかりだが衆院初当選直後に外相となり、衆院議員としての派閥での振る舞い方もほとんど知らない。岸田政権もいつまで続くか分からず、今後も「宏池会時代」を続けるには林氏を育てるしかないと、首相は考えたのではないか。「林派」に向けた第1歩だろう。 後継者がおらず、混乱している安倍派を目の当たりにした影響も大きいはずだ。派閥の体制がしっかりしているかどうかは、首相が最も重視する来年の自民党総裁選再選戦略そのものに関わってくる。首相は、急ごしらえでも派閥の「顔」を育てる必要性に、駆られたのではないかと思う。

 ◆  ◆  ◆

 林氏は英語が堪能で、2年弱の外相在任中もそつなく仕事をこなした。9日にはウクライナを訪れたばかりで、今回の交代劇を唐突と受け止める向きも少なくない。13日夜に行われた首相の記者会見でも、林氏を交代させた理由を問う質問が出た。首相は「林大臣も優秀な大臣だったが、自民党内における有能な人材に力を発揮してもらう体制を組むことも、より外交を前進させるため意味があると考えている」と主張。米国留学経験もある上川氏の経験や知識に触れつつ、外交の舞台で大きなウエートを占めるのはあくまで首脳外交との認識を示し「私自身もこれから大きな役割を果たしたい」などと話した。【構成=中山知子】

8861OS5:2023/09/14(木) 18:30:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f6876c55e43dd423e6c2a8898942d4ab8351d99
首相補佐官に元国民民主参院議員の矢田稚子氏起用で調整
9/14(木) 16:59配信


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毎日新聞
矢田稚子氏=岡本同世撮影

 第2次岸田文雄再改造内閣発足に伴い、政府はパナソニック社員で元国民民主党参院議員の矢田稚子(わかこ)氏(57)を首相補佐官に起用する調整に入った。複数の関係者が14日、明らかにした。矢田氏は電機連合出身で、今月8日まで国民民主党の顧問を務めていた。政府・自民党には国民民主を支援する民間労組を取り込む狙いがある。

【写真】記者会見する河野太郎デジタル相

 関係者によると、政府がパナソニックに対し、矢田氏を政府の要職で起用する方針を打診した。矢田氏が所属していた電機連合は加盟する連合側に、矢田氏が政府の役職に就く見通しを伝えたという。

 矢田氏は、2016年参院選比例代表に旧民進党公認で出馬し初当選。その後国民民主に入党し、22年参院選で落選した。電機連合の男女平等政策委員長や国民民主の副代表などを歴任したが、国民民主は8日の両院議員総会で矢田氏の顧問退任を了承していた。

 国民民主は政府の22年度当初予算に賛成するなど、野党としては異例の対応で注目を集めた。2日の代表選では、予算賛成を主導し、政府・与党との連携を重視する玉木雄一郎代表が再選され、国民民主を連立政権に加える「自公国」連立構想が自民党内で再燃。今回の内閣改造では国民民主幹部の入閣も一時取り沙汰されていた。【安部志帆子、遠藤修平】

8862OS5:2023/09/14(木) 19:54:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/95796db7f2adfe19883086fd96c20aa8359df41a
岸田人事に長老の影 基盤強化狙うも党内にため息
9/14(木) 19:37配信

産経新聞
麻生太郎副総裁(左)と二階俊博元幹事長=2018年1月19日

14日に本格始動した第2次岸田文雄再改造内閣と自民党役員の陣容をみると、岸田首相(党総裁)が党の長老格の意向を反映させたことが随所にうかがえる。麻生太郎副総裁は茂木敏充幹事長の続投を首相に進言し、政界を引退した森喜朗元首相は小渕優子選対委員長の登用を求めるなどしていた。首相には政権基盤を固める狙いがあるようだが、党内には反発もある。

【写真一覧でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

14日夜、麻生氏と二階俊博元幹事長が東京都内で会食した。結束して政権を支えていくことを確認したとみられる。

首相経験者で麻生派(志公会、55人)を率いる麻生氏は、首相の後見人的な存在だ。首相や茂木氏とともに「三頭政治」といわれる主流派を形成している。

首相は茂木氏の交代も検討したが、麻生氏は続投を進言。政権の安定を重視した首相が受け入れた形となった。閣僚人事では麻生派は4人が入閣した。所属人数が2倍近い安倍派(清和政策研究会、100人)と同数のため、安倍派内には不満が残った。

幹事長在任期間が歴代最長の二階氏は、岸田政権では非主流派となっている。二階氏が会長を務める二階派(志帥会、41人)に対し当初、首相側から閣僚への登用を2人から1人に減らす打診があった。二階氏側近は「ならば一つもいらない」と反発して巻き返し、2人を確保した。幹部は「結果2つだが、『よかった』とはならない。われわれは忘れない」と憤った。

森氏は小渕氏について、6月に死去した青木幹雄元参院議員会長が将来の首相候補として期待していたことを念頭に「華やかな舞台に、もう一度登場させたい」などと述べていた。

過去に森氏が領袖(りょうしゅう)として率いた安倍派は、派の有力者「5人衆」とされる松野博一官房長官らが続投となった。安倍晋三元首相の死去後に森氏の影響力が強まり、5人を中心とする集団指導体制に移行したのも森氏の意向だとの指摘がある。新体制発足に伴い会長代理を外れた下村博文元政調会長は11日のインターネット番組で「森氏の影響力が今の形で表れるのは残念な状況だ」と批判した。(沢田大典)

8863OS5:2023/09/14(木) 20:48:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/12d3db629170e559b8a2493b3a1bcd908dd42196
新厚労相が会見「医療関係団体の代弁者ではない」 かつて組織内候補
9/14(木) 20:05配信

朝日新聞デジタル
就任会見に臨む武見敬三厚生労働相=2023年9月14日、東京・霞が関、藤谷和広撮影

 私は医療関係団体の代弁者ではない――。第2次岸田再改造内閣で初入閣した武見敬三厚生労働相は14日の就任会見でこう述べ、国民の立場で職務にあたると強調した。武見氏はかつて「日本医師会」(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の組織内候補で、日医が厚労相就任を歓迎するコメントを出していた。


 武見氏は13日の内閣改造で初入閣した。日医は同日、松本吉郎会長名でコメントを発表。新内閣を「大変素晴らしい布陣」と評価したうえで、特に武見氏が厚労相、日医連の組織内候補の自見英子氏が地方創生相として入閣したことは「日本医師会として、誠に喜ばしい限り」とした。

 武見氏の父・太郎氏は日医の元会長。武見氏は1995年の参院選比例区で日医連の組織内候補として初当選し、その後、東京選挙区に移ってからも、日医連が推薦を出すなど支援してきた。自見氏も組織内候補として参院選比例区で当選を重ねてきた。

 来年度は医療機関の収入に直結する診療報酬の改定があり、年末に向け日医をはじめとした利害関係者との調整が本格化する。

朝日新聞社

8864OS5:2023/09/14(木) 21:42:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/be0e9a7563e2791108c8de4076319f2050544262
自見英子大臣 所属・二階派が入閣に大激怒する“隠れ麻生派”の嘘! 領袖選びは組織票のため「麻生さんのコマですよ」
9/14(木) 20:57配信

SmartFLASH
13日、官邸に姿を見せた自見英子氏

 9月13日に岸田文雄首相が実施した内閣改造では、事前に「女性登用」の意向が伝わっていたとおり、過去最多タイの女性閣僚5人が誕生した。

 そのなかで、地方創生担当大臣をまかされ、万博担当や沖縄・北方対策担当なども兼務するのは、初入閣の自見英子(はなこ)参議院議員(47)だ。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏(77)を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回の二階派(志帥会)所属だ。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました。

 2021年には、故・橋本龍太郎元首相の次男である橋本岳議員と“略奪婚”に近い、熟年結婚をしたことも話題になりましたね……」(二階派関係者)

 今回、二階派からは2人が入閣。最近では勢力減が目立つ二階派にとって、自派閥から初入閣が出たことは喜ぶべきところだが……。すんなりとは喜べない事情があるのだという。

 前出の二階派関係者が続ける。

「自見さんの入閣は寝耳に水ですよ。そもそも、二階派として入閣を要望したのは、自見さんとは別の議員でしたから」

 内閣人事は、自民党内の派閥争いをモロに表わす出来事だ。

 今回、最大勢力の安倍派と麻生派からは、それぞれ最多の4人が入閣。茂木派が3人、岸田派と二階派は各2人、谷垣グループから1人が入閣している。

「自見さんを閣僚にねじ込んだのは二階さんではなく、自民党副総裁の麻生太郎さんだと聞きました」と、自民党担当記者は話す。

 なぜ所属派閥ではなく、他派閥の領袖が推したのか。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かす。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんとの“犬猿の仲”で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン”といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても“隠れ麻生派”なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。今回の入閣も、“麻生さんのコマ”として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切ってまで、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。

 県連は党本部に、大家さんを支部長にするように申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得”しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(同前)

 まさに、麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。

 自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ”を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。

 麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 これまで数々の力技を見せてきた麻生氏だが、今回の「女性登用内閣」は、あまり世論の支持を受けていないようだ。

 無理筋になってきているのでは――。

8865OS5:2023/09/14(木) 21:43:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/14b5c2469b6ebdd764536555ccab14f0828860e4
自民・安倍派で退会者 集団指導体制に不満
9/14(木) 15:35配信

テレビ朝日系(ANN)
自民党の最大派閥安倍派の土井亨(どい・とおる)衆議院議員が、新体制への不満から派閥を退会しました。安倍元総理大臣が亡くなって以降、初めての退会者となります。

安倍派は先月、会長不在のまま15人の幹部による集団指導体制を発足させました。

土井氏は、これまで「会長を選任するべきだ」と主張していて、新たな運営体制に不満を示していたという事です。

安倍派の幹部は、「後に続く人はいない単独行動だ」として慰留はせず、14日に受理しました。

これで所属議員は99人となりました。

テレビ朝日報道局

8866OS5:2023/09/14(木) 21:51:26
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/politics/bunshun-65745.html
“ドリル事件“以来9年ぶりの要職 「ファミリー企業に1400万円超」 小渕優子・選対委員長(49)に不透明な政治資金処理が発覚
2023/09/13 16:00文春オンライン

 9月13日の内閣改造・党役員人事で、選挙対策委員長に就任した小渕優子氏(49)の関係政治団体が、2015年からの7年間で、1400万円以上を自身のファミリー企業に支出していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

 関係政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で経産相を辞任して以来、約9年ぶりに要職に起用されたが、新たに不透明な政治資金処理が発覚したことで早くも説明責任が問われる事態になりそうだ。

 小渕氏は1996年、成城大学を卒業後、TBSに入社。1998年、父・恵三氏が首相に就任したのに伴い、TBSを退社し、私設秘書になった。2000年5月、恵三氏が急逝すると、地盤を継ぎ、翌6月の衆院選で初当選を果たす。

 2008年9月、麻生政権で戦後最年少の34歳で男女共同参画・少子化担当相として初入閣。2014年9月には、第2次安倍政権で重要閣僚とされる経産相に就任した。


経産相を辞任したのは9年前 ©時事通信社
「完全に禊が済んだ」岸田首相が選対委員長に起用
 ところが、その直後の2014年10月、小渕氏の関係政治団体「小渕優子後援会」などが開催した東京・明治座での観劇会を巡り、支出が収入を大幅に上回るなど、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題を「週刊新潮」が報道。

 東京地検特捜部が捜査に乗り出し、小渕氏は経産相を辞任。結局、収支報告書への虚偽記載額は3億円を超え、2015年10月、小渕氏の元秘書2人には有罪判決が下された。

「以降、小渕氏が要職に起用されることはなかった。しかし、今回、岸田首相は『完全に禊が済んだ』として党四役の一角、選対委員長に起用したのです」(政治部デスク)

 その後、小渕氏の政治資金はどうなっているのか。政治資金規正法違反事件が発覚した翌2015年以降の政治資金収支報告書を確認したところ、自身のファミリー企業に多額の支出をしている実態が浮き彫りになった。

 問題のファミリー企業とは、「光山商事」、「光山倉庫」、「光山電気工業」など、小渕氏の祖父・小渕光平元衆院議員(故人)が立ち上げた「光山社(こうざんしゃ)」の流れを汲む企業グループだ。中でも「光山商事」や「光山倉庫」は、取締役の大半が小渕姓で、小渕氏の従兄が社長を務めている。

親族が関連する企業への支出が計1400万円以上
 小渕氏の政党支部「自由民主党群馬県第五選挙区支部」や、「小渕優子後援会」の収支報告書(2015年〜2021年)によれば、「光山商事」にガソリン代など、「光山倉庫」に倉庫使用料代など、「光山電気工業」に事務用品代などの名目で、計1400万円以上を支出していた。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。

「政治資金には税金が含まれているので、その使途には厳正さが求められます。その意味で、親族が関連する企業への支出は、道義的な問題がある。どうしてもその企業に発注しなければいけない必然性があるのか、丁寧に説明すべきです」

 小渕事務所に見解を求めたところ、以下のように回答した。

「(ファミリー企業について)選挙区支部及び後援会の政治資金については、政治資金収支報告書記載のとおりです」

 だが、小渕氏の政治資金に関する疑惑はそれだけではなかった――。

 9月13日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および9月14日(木)発売の「週刊文春」では、小渕氏が、有罪判決を受けた元秘書が取締役を務める企業にも多額の政治資金を支出していた問題や、巨額の政治資金収入を支える意外な“タニマチ”、小渕氏が選対委員長に起用されるまでの経緯などについても詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年9月21日号)

8867OS5:2023/09/14(木) 23:02:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1d3b06eb22290d52d89d81c3f0957328b98904b
女性の総理補佐官を2人任命 自民・上野通子参院議員らを起用
9/14(木) 21:01配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

岸田総理は総理大臣補佐官に自民党の上野通子参院議員を任命する方針を固めました。政府関係者が明らかにしたもので、「女性活躍や消費者行政」を担当するということです。

また、国民民主党の前参院議員で労働組合出身の矢田稚子氏を、同じく総理補佐官に任命する方針も固めました。矢田氏は「賃金や雇用」を担当するということです。

今回の改造では、女性閣僚を過去最多タイとなる5人登用しましたが、さらに女性の総理補佐官を2人任命することで、「女性重視」の姿勢を打ち出し、政権浮揚につなげたい狙いがあるものとみられます。

矢田氏の起用に関しては、与党関係者は「国民民主党との連携が進みつつある表れ」と話していますが、矢田氏本人は周囲に「政局とは無関係だ」と語っています。

TBSテレビ

8868OS5:2023/09/14(木) 23:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4e91ddf62065193b0d46d2a5fdaf5276fae2476〝11月解散〟浮上 吉か凶か改造内閣、補正予算成立直後「伝家の宝刀」が 林氏斬りの新内閣、支持率〝ご祝儀〟あるか
9/14(木) 17:00配信


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夕刊フジ
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

第2次岸田文雄再改造内閣が14日午前、本格始動した。岸田首相は、物価高対応や賃上げ実現、少子化対策のため、月内に経済対策策定を閣僚に指示し、来月中の取りまとめを目指す方針だ。こうしたなか、永田町では「10月中旬、臨時国会召集」「11月上旬までの2023年度補正予算成立」「11月の衆院解散」というスケジュールが流れ始めた。果たして、「政界屈指の親中派」外相らを退任させ、女性閣僚5人を起用した新内閣に支持率の〝ご祝儀〟はあるのか。岸田首相が「伝家の宝刀」を抜けば、有権者は〝前内閣の功罪〟も含めて判断することになりそうだ。

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「今はまず、思い切った経済対策をつくり、早急に実行していくことを最優先に日程を検討する。現時点で、これ以上、申し上げることはない」

岸田首相は13日夜、皇居での認証式を経て、新内閣が正式発足した後、解散・総選挙への見解を問われ、こう明言を避けた。

ただ、岸田首相の慎重な姿勢に相反するように、永田町では思惑と観測が交錯している。前述のように、具体的な政治日程を盛り込んだ文書が飛び交った。解散時期によって投開票日は複数記されている。

焦点となるのは、内閣改造・自民党役員人事による浮揚効果だ。

岸田首相は、記者会見で「変化を力にする内閣」と説明したが、閣僚19人のうち、初入閣11人とするなど〝変化〟は確かだ。高市早苗経済安保担当相を留任させ、上川陽子外相らを起用するなど、女性閣僚は過去最多タイの5人となった。

危機管理なのか、「政界屈指の親中派」である林芳正外相や、文春砲の連続追及で「機能不全」に陥った最側近の木原誠二官房副長官を退任させた。

LGBT法で離反した「岩盤保守層」の取り戻しを狙ったのか、安倍晋三元首相の信頼も厚かった木原稔元首相補佐官を防衛相に抜擢(ばってき)するなど、配慮も見せた。

官邸幹部は「支持率は高まるはず」と期待するが、どう見るか。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「政権の骨格となるメンバーは変わらず、財務省主導の『増税路線』に沿った主要政策は継続するつもりだ。岸田首相としては、来年の総裁選を見据えて『党内バランス』と『求心力』を意識した内向き人事で、本気で選挙に打って出る人事ではない。経済対策を打ち、補正予算を成立させ、旧統一教会の解散請求、外交的成果など、国民の関心を引くアピールをして、解散・総選挙につなげられるか。情勢は極めて厳しい」とみる。

岸田首相は13日の記者会見で、エネルギー価格高騰を受けたガソリン補助金の継続をはじめ、国民生活を支援する経済政策を実行すると表明し、賃上げにも言及した。

「10月中をメドに取りまとめを目指す」と明言しているが、計算通りに行くのか。

自民党中堅は「国民は戦略性に乏しい岸田政権の経済対策に辟易(へきえき)している。国民負担を軽減するなら減税がもっとも合理的だが、現実は、財務省の意を受けた『大増税路線』だ。内閣改造も、実は意味不明な配置が多い。大臣ポストを熱望する〝待機組〟の意向に応えた『在庫一掃内閣』で、支持率が上がっても一過性だろう」と手厳しい。

さらに、解散・総選挙をめぐって、岸田首相は〝失策〟の過去がある。

8869OS5:2023/09/14(木) 23:09:23
低空でも続投路線

岸田首相は今年6月、国会会期末に合わせて「情勢をよく見極めたいと考えている」と発言し、〝解散風〟を猛烈に吹かせたが、結局は自ら引っ込めた。党内外から「解散権を駆け引きに使っている」と批判を浴び、国民世論も欺瞞(ぎまん)的と受け止めたのか、支持率は加速度的に下落した。結局は解散の機会を失った。

今春の統一地方選で躍進した日本維新の会などの選挙準備が整う前に、永田町に流れるスケジュール通り、岸田首相は解散に踏み切るのか。

政治評論家の有馬晴海氏は「社会が多様化するなかで、新たな人事や政策、政治的成果の『賞味期限』は極めて短くなっている。岸田首相は、在任の長さに強い関心があり、『低空飛行でも首相を続投する』のが基本路線だろう。実務や安定感を重視し、長期戦を見据えた内閣改造ともいえる。解散の行方は不透明だ」と語った。

8870OS5:2023/09/15(金) 07:42:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8196378b8e8f5a118f08598a34dc76f8f4cd90
「三頭政治」変化の兆し 岸田首相、茂木氏に不信感 年内の衆院解散に両論〔深層探訪〕
9/15(金) 7:00配信


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時事通信
記者会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸

 13日の内閣改造・自民党役員人事で、岸田文雄政権の権力構造に変化が見え始めた。「三頭政治」と称された岸田首相と茂木敏充幹事長の関係に不信感が芽生え、幹事長交代論も一時浮上。首相は来年秋の党総裁選での再選に向け、最大派閥・安倍派への傾斜を強めた。今後の政局の焦点は、首相が年内の衆院解散・総選挙に踏み切るかどうか。新たな布陣を国民がどう評価するかや、経済対策の内容や国会対応が判断を占う材料となる。

 ◇2度の会談
 11日午前11時すぎ、首相公邸に向かう裏門に黒塗りセダン車が入った。後席にいたのは、安倍派有力議員の萩生田光一政調会長だった。

 首相は同日朝、インドから帰国したばかり。人事調整で真っ先に萩生田氏と30分余り協議し、午後には党本部でも再び約40分話し合った。

 今回の人事で注目されたのは茂木氏の処遇だった。茂木氏は宰相への野心を隠さず、官邸側との調整がない「突出」が目立っていた。1月の通常国会の代表質問で「児童手当の所得制限撤廃」を表明、最近も秋の補正予算編成を主張した。首相は周囲に「どうなっているんだ」といらだちを見せた。

 首相は就任以来、麻生太郎副総裁、茂木氏との連携を重視。定期的に党本部で相談し、政権の重要方針を決めてきた。岸田派が第4派閥にすぎず、政権運営のため第2派閥の麻生派、第3派閥の茂木派の協力が欠かせなかった。それを古代ローマの有力者3人による政治体制になぞらえて「三頭政治」と表現したのは茂木氏だった。

 「続投と交代、どちらがいいのか」。首相は今夏以降、茂木氏の留任の可否を悩んでいた。麻生氏は「仕事ぶりで交代させるべき点がありましたか」と続投を求め、首相は結局受け入れた。

 一方で萩生田氏、松野博一官房長官ら安倍派有力者「5人衆」が全て閣僚・党幹部に留任。最側近だった岸田派の木原誠二氏が週刊文春報道で官房副長官退任を余儀なくされ、官邸中枢の意思決定プロセスも変わるとみられる。政権安定へ最大派閥を引き寄せ、総裁再選への流れを強めたい首相の思惑がにじむ。

 党選対委員長には、茂木派に所属し派内で首相候補に推す声もある小渕優子氏を起用。首相が安倍派に配慮を示したのとは対照的に、茂木氏へのけん制とみる向きも強い。茂木氏は13日の記者会見で総裁選への対応を問われると「政権をしっかり支えていきたい」と語った。だが、2人に生じた疑心暗鬼は簡単には消えそうにない。

 ◇「ドリル」火種に
 女性閣僚を過去最多に並ぶ5人に増員したのは「刷新感」を打ち出すためだった。一方、目玉人事となった小渕氏は、就任初日の記者会見で早速、過去の政治資金問題で「洗礼」を受けた。

 小渕氏は涙をこらえながら「おわびしたい」と陳謝。しかし、2014年に発覚したこの問題では関係データの入るハードディスクがドリルで破壊されていたことが判明。説明はなお不十分とされ、政権の火種となりそうだ。

 解散時期の見方は自民内で交錯する。党幹部は「なお首相は年内解散を諦めていない」と説明。党関係者は「党内固めを優先した陣容だ。解散は来年秋の総裁選後だろう」と慎重だ。

 政府・与党は臨時国会を10月16日に召集する案を軸に検討する。物価高対策などを盛り込んだ経済対策を策定し、財源の裏付けとなる補正予算を編成する方針。この国会での成立を目指せば年内の政治日程は相当窮屈になる。ただ「経済対策を策定するだけで解散することも可能だ」(経済官庁関係者)との見方もある。

 低迷する内閣支持率の向上も、衆院解散を行う必要条件だ。21年9月、当時の菅義偉首相が総裁選出馬を断念したのも、低支持率の中で解散を模索したことが明らかになり、党内で反発を受けたためだ。岸田首相が「解散カード」をどう駆使するのか。世論や党内情勢も見極めて慎重に判断するとみられる。

8871OS5:2023/09/15(金) 08:15:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ce7c148568cfe63d5d23deadf1532d678025d86
岸田内閣改造、くすぶる不満 派閥均衡腐心も「配慮足りぬ」
9/15(金) 7:17配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=14日午前、東京・永田町

 13日に発足した岸田政権の新体制は、派閥ごとの入閣者数が岸田派を除いて変わらず、岸田文雄首相が力の均衡を崩すまいと腐心した形跡がうかがえる。

 このため、派単位では「合格点だ」と評価する声が多いが、最大派閥の安倍派など一部には「配慮が足りない」と不満もくすぶる。首相は15日の副大臣・政務官人事でも各派への気配りを求められそうだ。

 「わが派は内閣でも党でも要職を担うことになった」。14日の茂木派(54人)総会で会長の茂木敏充幹事長が内閣改造・党役員人事の結果をこう報告すると、所属メンバーから拍手が起きた。

 同派は茂木氏の幹事長留任、小渕優子氏の選対委員長就任により党4役を2ポスト確保し、入閣待機組2人を含む3人を入閣させた。一連の人事には来年9月の党総裁選に向けて茂木氏の動きを封じる首相の思惑もあったが、派の中堅は「満額回答だ」と語った。

 麻生太郎副総裁が留任し、閣僚4枠を維持した麻生派(55人)も「不満はない」(関係者)との受け止め。入閣者数が1減の2人だった岸田派(46人)は、昨年の初入閣組2人が失言などで辞任した後だけに「今回は仕方がない」(若手)と納得している。閣僚ゼロの森山派(8人)幹部は「最小派閥から森山裕会長を党4役の総務会長に押し込めただけで十分だ」と語った。

 一方、安倍派(100人)は突出して所属議員が多いが、入閣者は麻生派と同じ4人。幹部は「規模を考えればおかしい」と不満げだ。派内では西村康稔経済産業相ら「5人衆」が同じポストにとどまったことにも「新陳代謝が必要だった」(中堅)と批判が渦巻く。派を仕切る5人衆に対する反発が首相にも向かいかねない状況だ。

 二階派(41人)からも前回と同じ2人が入閣した。ただ、関係者によると、首相官邸から当初提示されたのは「入閣枠1」。派幹部が「それなら要らない」と突っぱねたところ、官邸は慌てて2人に増やしたという。別の幹部は「最初の1人案は忘れない。禍根を残した」と憤る。

 官邸の不手際を問題視する声もある。今回、閣僚19人のうち2人は「参院枠」と位置付けられている。参院議員の入閣は改造前日に官邸が参院幹部に内定を伝えるのが慣例にもかかわらず、連絡を怠ったという。複数の関係者によると、世耕弘成参院幹事長は「屈辱だ」と周囲に怒りをぶちまけた。

8872OS5:2023/09/15(金) 08:15:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/11586f019694077a0935b39b654b871543834aed
河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾
9/15(金) 8:03配信


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現代ビジネス
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 2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのかを考えてみる。

【写真】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか

「岸田おろし」への恐怖心
新内閣の顔ぶれ[Photo by gettyimages]

 端的に言ってしまうと、この人事は「自民党総裁選」を念頭に置いたものであり、「総選挙」を見越したものではないということ、さらに「攻めの人事」というよりは、「守りの人事」であるということが特徴としてある。そうした視座から見れば「国民を向いた人事」というよりは、「党内を向いた人事」といってよいだろう。

 それは、派閥間の均衡への配慮や、重要閣僚ポストや党役員ポストに留任が多いことに表れている。

 まず、今回の人事は政権の延命のための「派閥の論理」によるものであったといえる。

 岸田氏にとって最大の眼目は、来年秋に行われる自民党総裁選に勝利することにある。というのも、岸田派は現在のところ党内第四派閥であり、100人を数える最大派閥である安倍派や、50人を超える麻生派や茂木派に比べて弱小だ。9月に入会が伝えられた元石破派の事務総長を務めた田村憲久元厚労相を加えても、岸田派は46人にすぎない。

 そうした派閥の情勢からすれば、岸田派よりも多い安倍派、麻生派、茂木派の支持を獲得できなければ、自派閥だけでは総裁の座を守り切れず、「岸田おろし」という党内政局が起こる可能性もある。

 新内閣の閣僚を見れば、岸田首相を含めた20人の閣僚のうち、岸田派は3人、麻生派は4人、茂木派は3人、安倍派は4人、非主流派の二階派は2人、谷垣グループからは1人、無派閥2人、そして連立のパートナーである公明党から1人というように、各派閥のバランスを見ながらの人選となっている。

 党役員については、麻生太郎氏が副総裁、党四役は茂木敏充氏が幹事長、森山裕氏が総務会長、萩生田光一氏が政調会長、小渕優子氏が選対委員長となっており、麻生派1人、茂木派2人、安倍派1人、森山派1人という配分になる。

 この党役員と閣僚を加えると、岸田派が3人、麻生派、茂木派、安倍派が5人、二階派が2人、森山派が1人、谷垣グループが1人、無派閥が2人となり、自派閥の岸田派を少なくしても岸田政権を支える麻生派、茂木派、安倍派に配慮したものとなっていることは明らかだ。

内閣改造のどこが「新しい」のか?
留任した高市早苗経済安全保障担当相[Photo by gettyimages]

 こうした人事については、しばしば「人心を一新し、難局に当たるための適材適所」という説明が政権側から述べられるが、それだけではない。むしろ「人事を政権浮揚のためのチャンス」ととらえる向きもある。つまり新しい閣僚を選ぶ中で、その政権の「新味」を出すことで、有権者の期待を獲得し、支持率の向上を試みることも出来る。

 今回の人事ではどうだっただろうか。

 今回の内閣改造は11人の初入閣者を数えていて、全閣僚の半数以上を占めている。こうした「数」的見地からすれば「新味」はあるのかもしれないが、分析する上では「質」的に留任する閣僚についても注目する必要がある。

 実は今回の内閣改造では、重要ポストほど留任者が目立つ。首相の岸田氏を除いて、官房長官の松野博一氏、デジタル相の河野太郎氏、財務相の鈴木俊一氏、経産相の西村康稔氏、経済安全保障相の高市早苗氏、そして国交相には連立のパートナーの公明党の斉藤鉄夫氏と、6人の閣僚が留任している。

8873OS5:2023/09/15(金) 08:16:06

 さらに外相の上川陽子氏、経済再生相の新藤義孝氏の2人は、これまでも重要閣僚ポストを経験してきた人物であり、安定感はあるが「新味」はないともいえる。つまり、ある意味で、「質」的見地からは重要閣僚ポストにおいては「既視感」があり、目新しいものとはいえない印象がある。

 こうした「既視感」は、党役員ではさらに強い。党役員人事でも麻生、茂木、萩生田の各氏は再任であり、森山氏は選対委員長から横滑りといえ、純粋に新任であるのは小渕氏のみといえる。

 唯一の新味と言えるのは、女性の閣僚が2人から5人へと倍以上に増加したこと、党役員人事においても、女性が党四役に就任したことが挙げられる。こうした女性登用は評価されるだろう。

念頭にあるのは「総裁選」
 先ほども指摘したとおり、こうした人事は必ずしも国民に向けた「総選挙」を意識したものではなく、党内向けの「総裁選」を念頭に置いたものであると考えることが出来る。

 注目すべきは「ポスト岸田」を狙って総裁選に出馬する可能性のある潜在的な「将来の総裁候補」を、内側に取り込んで身動きできなくしたことだろう。つまり閣僚や党役員として処遇することで、「将来の総裁候補」が来年の総裁選に「出馬をできない状況」を作り出している。

 前回の2021年の自民党総裁選においては、岸田首相のほかに、河野、高市などの有力な総裁候補の各氏も出馬して、熱い選挙戦が行われたことは記憶に新しい。特に河野氏は国民的人気を背景として、岸田氏との決選投票まで残り、現在でも将来の首相候補として名前が挙がる人物である。

 前回の総裁選に出馬した政治家は、当然ながら、将来の「総裁の椅子」を狙っていると考えられる。しかし岸田氏が警戒しているのは、有力な前回総裁選出馬者だけではない。茂木派の領袖である茂木氏、現在は領袖を欠いている最大派閥・安倍派の萩生田氏や西村氏も総裁への意欲を示している。

 そこで、これらの有力「総裁候補」を閣内や党の要職に就けることで、来年の総裁選への出馬を抑止することに、今回の人事の主眼はある。ここまで持って回った手段をとるのは、やはり岸田派が第四派閥だからだ。

党内に潜むライバルたち
河野太郎デジタル担当相[Photo by gettyimages]

 特に、岸田氏が注目しているのは、河野氏と茂木氏の動向だろう。

 河野氏は、前回の総裁選では国民の人気において岸田氏を凌駕する勢いだった。また、歯に衣着せぬ言動をいとわないところもあり、野に放てば岸田政権に対してどんな批判を行うかわからない。場合によっては河野氏が「岸田倒閣運動」の急先鋒になる可能性もある。

 そのために、閣内に残して対応の難しいマイナンバーカードの問題に忙殺させることで、総裁選への出馬準備をさせない腹づもりもあるかもしれない。もっと言えば、マイナンバーカードについての批判の矢面に立たせておくことによって、河野氏の総裁選への力を削ぐことも意図しているととらえられなくもない。

 この河野氏は、必ずしも自らの派閥を持っているわけではない。あくまでも麻生派の一員であり、麻生氏の影響力も及ぶものと考えられる。結果、この人事によって、岸田氏がもっとも警戒しているのが茂木氏であるということが明らかとなったといえる。

 続く後編記事『これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」』では、茂木氏の力を削ぐために岸田首相が採った策略と、今なお内閣改造に大きな影響を及ぼす「ドン」の存在について分析しよう。

白鳥 浩(法政大学教授)

8874OS5:2023/09/15(金) 08:17:03
https://gendai.media/articles/-/116232?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.15
# 政局

これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」
内閣改造の裏側を読む
白鳥 浩法政大学教授
プロフィール
2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのか。

前編記事『河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾』に引き続き、考えてみたい。

最大のライバル・茂木氏をつぶせ
今回の人事には、いかに岸田氏が茂木氏に対して様々な配慮と対策を行って、来年の総裁選への出馬を食い止めようとしているかが端的に示されているといってよい。

茂木氏は9月5日に、幹事長である限りは「岸田政権を支える」と発言した。つまり、これは裏を返せば、「幹事長でなくなれば、茂木氏は岸田政権を支える必要はなくなる」というようにも読める。党内第三派閥で50人以上のメンバーのいる茂木派が主流派から外れれば、今後の政権運営にも暗雲が立ち込める。

かといって、このまま幹事長職を継続させてしまえば、茂木氏に党内からの支持が集まっていくことも予想される。

というのも幹事長は、総裁が首相として官邸に出ている間は実質的に党の実務を取り仕切ることとなり、選挙における候補者の決定や、最終的な政策の決定などにも影響力を及ぼすことが出来る「権力のあるポスト」である。総裁への意欲を明確に示している茂木氏が幹事長を続けて、隠然たる権力を持ってしまっては、岸田氏もいつ寝首を搔かれるかわからない。

そこで、岸田氏が考えた対策が、小渕氏を党四役に抜擢することだった。同じ茂木派で主導権を争う小渕氏は必ずしも茂木氏とはそりが合わず、したがって茂木氏に対するけん制になる。つまり、茂木氏と小渕氏を党内で互いに競わせることで、岸田氏はその実を得て、茂木氏に権力が集中しすぎることを防ごうとしているとみることが出来る。

小渕氏を選対委員長に抜擢したことには別の意味もある。小渕氏は小渕恵三元首相の娘でもあるため、その彼女を要職に配することの意図も考えることが出来る。

第一に、公明党との関係の改善が見込めることがある。公明党が自民党の総裁を首班とする連立政権に参加したのは、1999年の小渕第二次改造内閣からであり、小渕元首相の娘を好意的に思っている公明党とのパイプを期待できる。

思えばここ最近、東京都において公明党と自民党との関係はぎくしゃくしていた。5月25日には公明側が「東京における信頼関係は地に落ちた」とすら発言し、東京の選挙協力も白紙となっていた。

9月4日には何とか東京での選挙協力にこぎつけ、合意文書を締結することが出来たが、こうした連立与党間のきしみについては、幹事長である茂木氏に責任があるという見方も強い。選挙協力に影響が出ないように、関係修復を期待するという意味で小渕氏を登用したという見方も出来る。

8875OS5:2023/09/15(金) 08:17:31
第二に、沖縄における選挙対策もある。小渕元首相は2000年のG8沖縄サミットの開催を決定し、それを記念して首里城の守礼門をデザインした2000円札を発行したことで知られる。残念ながら小渕氏はサミット前に亡くなってしまい参加は叶わなかったが、沖縄においてはいまだに一定の人気を持っている。そこで娘の優子氏を登用することで、基地問題などで県民の不満の矛先が自民党に向いても、一定の緩和効果が見込める。

小渕恵三元首相[Photo by gettyimages]
第三に、中国との関係についても一定の改善効果が見込まれる。中国とは処理水放出の問題で、中国側が日本産の海産物の輸入禁止などの措置を出したことで、厳しい関係にある。

しかし小渕元政権時の1998年には、中国の指導者として江沢民氏が初めて来日し、「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言(略称は日中共同宣言)」を発表して、日中の友好関係に尽力した。それに対して、中国側も一定の評価があり、日中関係の改善が期待できる。

そして最後に、何よりもこれは最大派閥である安倍派の実質的なオーナーである森元首相が強く推した人事であり、最大派閥の支持を得るためには岸田氏は、森氏の意向を聞かざるを得ないということがあった。



「岸田森内閣」の成立
今回の人事には、現在、政界にいない政治家の影響力の下に行われたと示唆する報道もある。

つまりこの人事は、故人である安倍元首相、青木元官房長官、そして現在議員バッジをつけていない森元首相らの影響力の下にあったことも取り沙汰されている。中でも森氏の影響力は注目すべきである。

安倍氏は現在の最大派閥である安倍派を作り上げた。この安倍派に対する配慮がなければ内閣改造、党役員の人事は成立しない。また、党内では、総裁への意欲を強く示している茂木氏に対する、生前の青木氏の否定的な評価も影響を与えたと考えられる。

とりわけ彼らの意向を強く代弁したのが森氏である。

森喜朗元首相[Photo by gettyimages]


岸田首相は森氏の意向を受け、いわゆる安倍派「5人衆」のうちの萩生田氏、西村氏、松野氏、高木氏を内閣や党の要職で処遇し、さらに小渕氏を党四役の選対委員長に抜擢した。

かつて1982年に中曽根内閣が組閣されたときに「田中曽根内閣」といわれたように、政権内部ではなく外部の影響を強く受けたことにならい、今回も森元首相の影響下にある岸田内閣として「岸田森内閣」という印象を持たれる可能性がある。

また、「大宏池会」を狙う岸田政権のキングメーカーである麻生派の領袖・麻生氏の意向も強く反映されているという。これも外部からの政権人事への影響ととらえられよう。

いずれにしても第四派閥出身という足かせから逃げ切れない岸田首相のこの内閣改造、党役員人事が、国民にどのように受け止められるか。今後も注意深い検討が必要だ。

8876OS5:2023/09/17(日) 09:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1b111d5772e35c3257575e2be64132ba4ca9b57
「人事の岸田」がほくそ笑む…元野党議員を取り込んだ「恐ろしすぎる思惑」
9/17(日) 7:03配信

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元野党議員が政務官に
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 第2次岸田第2次改造内閣の最大の目玉は、国民民主党の参議院議員だった矢田稚子氏の首相補佐官就任ではなかったか。矢田氏は2016年の参議院選で、民進党の公認候補として比例区で当選。2018年に国民民主党に参加して副代表を務めたが、2022年の参議院選では15万9929票を獲得しながら落選した。


 この時、自民党の越智俊之氏は11万8710票で最下位当選を果たし、立憲民主党も石橋通宏氏が11万1703票を獲得して3期目を制した。日本維新の会に至っては、最下位当選の青島健太氏の得票数は3万3553票に過ぎず、矢田氏の得票数よりはるかに少ないのだ。

 にもかかわらず、矢田氏が落選したのは、国民民主党が比例区で315万9625票しか獲得できず、3人しか当選させられなかったことが原因だ。そもそも国民民主党は2022年の参議院選で「比例区で500万票の獲得」を目標に掲げたものの、その6割程度しか果たしていない。

 落選後に会った矢田氏は、「次の選挙は出ない」とやや厳しい表情で筆者に語った。ちょうど、矢田氏が支持母体の電機連合の政治アドバイザーを辞任した頃のことだった。それでも矢田氏は、議員時代に事務局長を務めた「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の活動などに顔を出していた。その様子は「政治の現場でまだまだやりたいことがある」と言いたげに見えた。

 参議院議員時代に取り組んだ少子化対策や子育て問題、とりわけ矢田氏自身が経験に基づいて訴えてきたヤングケアラーの問題は、ようやく国が調査に乗り出し、中学生の17人に1人、全日制の高校生の24人に1人が「世話をしている家族がいる」ことが判明。国民民主党は2022年2月、「児童福祉法の一部を改正する法案(ヤングケアラー支援法)」を参議院に提出した。

 こうした業績を考慮するなら、矢田氏に補佐官として任せるべきジャンルは自ずから明らかになるはずだ。しかし岸田文雄首相は矢田氏を「賃金・雇用担当補佐官」に任命した。ちなみに矢田氏が在籍した国民民主党のスローガンは「給料を上げる。国を守る」で、賃金・雇用は国民民主党の“1丁目1番地”といえる政策だ。

 よって岸田首相が矢田氏を首相補佐官に任命したことは、矢田氏の党籍がすでにないとはいえ、どうしても国民民主党に対する“取り込み”を連想させてしまう。さらに国民民主党が矢田氏が首相補佐官に就任したことを歓迎しているように見えることも、そうした印象を強めている。

8877OS5:2023/09/17(日) 09:44:32
前例はあるものの…
さらなる「大物」を狙っているとされる岸田首相[Photo by gettyimages]

 だが厳密には、そうともいえない面もある。たとえば9月15日の榛葉賀津也幹事長の会見では、榛葉氏は冒頭発言で補佐官就任ニュースを紹介し、矢田氏を「元国民民主党の仲間」と述べたが、筆者が「矢田氏は現在の仲間なのか、かつての仲間なのか」と質問すると、「友達だ」と微妙にはぐらかした。

 なお野党出身の元国会議員が自民党政権で補佐官に就任したのは、矢田氏ばかりではない。民主党政権時に文科副大臣を務めた鈴木寛氏の例がある。

 鈴木氏は経済産業省から慶應義塾大学助教授を経て、2001年の参議院選で民主党の公認候補として東京選挙区で初当選した。2期12年の任期の中で文科副大臣を2期務めたが、2013年の参議院選で落選。その翌年10月には安倍政権で文科省参与に就任し、2015年から文科大臣補佐官を4期務めた。

 しかし鈴木氏が矢田氏と異なるのは、初出馬の際には民主党のみならず自民党も、鈴木氏に政界入りを勧めた点だ。当時の自民党は内閣支持率が低かった森喜朗政権だったため、鈴木氏は民主党を選択した。

 その一方で矢田氏は労組出身で、自民党から政治の世界へ誘われた可能性はほとんどない。それだけ自民党政権への距離は遠く、ハードルは高いといえた。

 にもかかわらず、矢田氏が岸田首相からの「一本釣り」に喰いついたのは、やはり「自分のいる場所」を見つけたかったからではないか。これは周囲から反対があったために実現しなかったが、今年4月に行われた大阪市長選に自民党側から出馬の打診があった時、矢田氏は前向きの姿勢を示したという。

 そのような情報が官邸に伝わった結果、矢田氏の補佐官就任に繋がったのだろう。そして岸田首相は今度は矢田氏を“餌”にして、さらなる大物を釣り上げようとしているのだ。

 それは国民民主党なのか、あるいは労組なのか。岸田首相は今回の改造内閣を「変化を力に代える内閣」と命名した。ならば自民党にこれまでなかった異質なものを官邸に取り込むことこそ、岸田政権の力の源泉になるに違いない。そしてパワーを得た後、一気に衆議院解散に突き進む。「人事を尽くして天命を待つ」のではなく、「“人事”を描いて運命を紡ぐ」。それが岸田首相のやり方なのかもしれない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8878OS5:2023/09/17(日) 09:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5eda95c106f32c2a243835187811d2af983901ad
茂木幹事長留任の舞台裏 「相談だが…」岸田首相が切り出した党人事
9/16(土) 22:10配信


産経新聞
臨時総務会を終え、カメラに向かってポーズをとる自民党新執行部(左から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、麻生太郎副総裁、岸田文雄首相(党総裁)、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

13日に行われた内閣改造・自民党役員人事の最大の焦点は、茂木敏充幹事長の去就だった。

「留任をお願いしたい。ついては相談だが…」

11日午後、東京・永田町の自民党本部総裁室。外遊から帰国したばかりの岸田文雄首相(総裁)は茂木氏にこう切り出した。相談とは、閣僚として処遇しきれない各派閥の推薦議員を党の要職で起用することだった。

■派内に根強かった「主戦論」

茂木派(平成研究会)所属の小渕優子元経済産業相を選対委員長に、週刊誌で妻の元夫死亡をめぐる捜査が取り沙汰された木原誠二官房副長官を幹事長代理に起用する考えも伝えた。

「もちろんいいですよ」。快諾した茂木氏だが、派内には幹事長続投の打診があっても辞退し、来年の党総裁選出馬に備えるべきだとの主戦論が根強かった。茂木氏も一時は無役となる選択肢を検討したが、経済再生や安全保障が喫緊の課題となる中、自らが政局の火種となるべきではないとの考えに傾いた。

留任の感触はそれ以前から得ていた。人事の時期が迫っても、首相からは国民民主党との距離感など先々の重要案件について意見を求められていた。留任報道が飛び交っても、首相から報道を否定する連絡もなかった。続投との見立ては、ともに首相を支える麻生太郎副総裁とも一致した。

■小渕氏にゴーサイン

幹事長人事に並んで注目を集めたのが、小渕氏の党四役抜擢だった。

「了解してる。受けてもらって構わない」

11日夜、茂木氏は選対委員長の打診を受けたと報告してきた小渕氏にゴーサインを出した。10月の衆参補欠選挙や次期衆院選を控え、派閥の部下にあたる小渕氏が選対委員長に就けば指示や連携がしやすい。茂木派が党四役のうち2つを握れば派閥の存在感もさらに増す。

小渕氏の起用で首相が茂木派の分断を図った―。12日以降はこうした見方が広がった。将来を嘱望される小渕氏だが、過去の政治資金問題が尾を引いて表舞台からは長らく遠ざかっていた。この間、派内で求心力を増した形跡もない。茂木氏にとって「派閥分断」という解釈は意外だった。

■遠のいた総裁選出馬

首相も第3派閥の領袖に気を使った。人事当日の13日朝、党本部で麻生、茂木両氏と面会した際にはこう伝えた。

「いろいろ書かれているが、派閥に対して何かするという気持ちは全くないので」

茂木派は今回の人事で幹事長と選対委員長に加え、3つの重要閣僚ポストを獲得し、主流派としての地位を固めた。一方、首相を支える道を選んだことで茂木氏の総裁選出馬は遠のいた。13日の就任会見では「岸田政権を支えていく。それに尽きる」と明言した。

とはいえ、政界一寸先は闇。首相も一年後の口約束など意味を持たないことを理解してか、留任を条件に総裁選での支持を求めることは最後までなかった。(石鍋圭)

8879OS5:2023/09/17(日) 09:49:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b052d50a7adf0ea9e22b8879bba86ad999217d
「自公国」連立へ首相布石 補佐官に異例の野党出身者 岸田政権
9/16(土) 7:12配信
時事通信
首相補佐官の辞令交付後、矢田稚子氏(左)と撮影に応じる岸田文雄首相=15日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた矢田稚子元参院議員を首相補佐官に抜てきした。


 野党出身者の補佐官起用は極めて異例で、自民、公明両党の連立政権に国民を加える「自公国」連立へ布石を打ったとの見方が与野党に広がる。ただ、国民を支持する連合は連立に反対で、構想の先行きは不透明だ。

 「適材適所の考え方で首相が判断した。これ以上申し上げることは差し控えたい」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、今回の人事は自公国連立への布石かと問われると、こう述べるにとどめた。首相官邸で同じ質問を記者団から受けた矢田氏も「私は関知していない」と語った。

 自公国連立構想は菅政権時代に自民内の一部で浮上。昨年12月に機運が高まったものの、国民内で慎重派の意見が強まり、暗礁に乗り上げた。しかし、2日の国民代表選で与党寄りの姿勢が目立つ玉木雄一郎代表が再選されると自民内で再燃。13日の内閣改造では国民幹部を入閣させる案も取り沙汰された。

 自民内で検討されているのは、「政策協議」「閣外協力」などと段階を追って国民との間合いを詰める案だ。矢田氏は連合に加盟する電機連合の元組織内議員で、関係者によると、連合の芳野友子会長と良好な関係にある。自民関係者は「今回の人事は連合とのパイプづくりが狙いだ」と説明。閣僚経験者は「将来の連立に向けた布石だ」と言い切った。

 首相は14日、公明党の山口那津男代表に電話し、「矢田氏を補佐官に起用したい。ご承知おきください」とわざわざ伝えた。公明は国民の連立参加には慎重とみられ、修復の途上にある自公関係が再び悪化しないよう配慮したようだ。

 国民の反応は割れている。玉木氏は15日、東京都内で記者団に、矢田氏は8日に国民顧問を退任したため補佐官就任は知らなかったとしつつ、「現場の声を届けてくれる」と期待感を表明。一方、連立慎重派の一人は「国民幹部が裏で動いたのではないか」と疑心暗鬼に陥っている。

 立憲民主党は反発している。泉健太代表は15日、都内で記者団に「違和感がある。政治的人事と言われても仕方がない」と批判した。立民支持と国民支持の労組を抱える連合の関係者は「連合が壊れる」と悲鳴を上げた。

8880OS5:2023/09/17(日) 09:51:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b802123829bfe109b682f5b4dd48adf928f5e3
「麻生ー茂木ライン」に“くさび”か 党内力学のカギ握る森山総務会長
9/15(金) 21:02配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

「森山さんが実質的な党の仕切り役になるだろうな…」

ある自民党関係者は党四役の総務会長に起用された森山裕氏の就任会見を見ながら、こう呟いた。

【画像】ポスト岸田を狙う茂木幹事長への“くさび”か…森山氏、小渕氏、木原氏を抜てき

岸田首相が党内最少派閥の長である森山氏を、総裁・幹事長に次ぐ党のナンバー3である総務会長に抜擢したのには狙いがある。

首相の信頼厚く…変わる「3頭政治」
首相はこれまで、政権運営をするにあたり麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長への相談を重視し、週1回は自民党本部に足を運び3人だけで会談し、意思決定を行ってきた。この様子は共和政ローマで3人の実力者が実権を握った寡頭政治体制になぞらえ「3頭政治」と呼ばれてきた。

一方、森山氏は、これまで党四役の選挙対策委員長を務めながらも、この3頭政治とは一定の距離を置き、非主流派の代表格・菅前首相や二階元幹事長とのパイプ役になってきた。当初、岸田首相としては、非主流派の反発を最小限にとどめたい狙いでの、森山氏の配置だった。しかし、森山氏は選対委員長として、衆議院小選挙区の区割り変更、いわゆる“10増10減”に伴う候補者調整に尽力した他、歴代最長の国対委員長在任時に培った網の目の人脈を生かし、高木毅国対委員長に度々助言を行い、国会運営にも影響力を発揮した。また、6月には衆議院解散を首相に直言するなど存在感を高め、「人脈が幅広くバランス感覚に優れ、実務能力が高い」(首相周辺)と評価を上げた。

そして、「ポスト岸田」を視野に入れる茂木氏の言動に首相が苛立ちを募らせ「3頭政治」に疑心暗鬼になるのとは対照的に、その穴を埋めるかのごとく、首相は森山氏への信頼感を高めた。

その結果、岸田首相は今回、森山氏を総務会長に抜擢した。総務会長は、自民党に常設される最高意思決定機関「総務会」のトップで、国会に提出する法案や党務に関する案件は全て総務会の了承を経なければ決まらない。森山氏は、幹事長の下で選挙の実務のみを仕切る選対委員長よりも、さらに明確な権限を手にした形だ。

今回の人事でも麻生氏、茂木氏は続投し「3頭」の形は維持されるが、森山氏の昇格で、「これまでとは構図が変わる」(自民党関係者)可能性がある。

ある自民党のベテラン議員は、「岸田総理は『3頭政治』を継続させながら、『森山ルート』で独自に情報収集し、自分で最終判断するのだろう」と強調する。今回の人事のポスト調整をめぐっても森山氏は「非主流派」の重鎮議員らと頻繁に連絡をとり、岸田首相に状況を伝えた。実際、首相周辺は「表では麻生さんや茂木さんとよく会っているが、電話でやりとりしている回数が圧倒的に多いのは森山さんだ。総理は党幹部の中で一番、森山さんを頼りにしている」と話す。

8881OS5:2023/09/17(日) 09:51:40
党のあちこちに打たれた「くさび」
こうした“くさび人事”は森山氏だけではない。新たに党四役に抜擢された小渕優子選挙対策委員長と、幹事長代理に起用される首相の側近・木原誠二前官房副長官の存在だ。この2人は、「ポスト岸田を狙う茂木幹事長へのわかりやすい“くさび”」(自民党関係者)とみられている。

岸田首相はもともと茂木幹事長の交代を検討していたものの、麻生副総裁の意向を聞き入れ留任させた。ここで首相が打った手が、同じ茂木派の小渕氏の起用だった。茂木氏が幹事長を務める体制の中で、党四役に同じ茂木派の小渕氏を起用するのは異例のことで、将来の首相候補とも言われている小渕氏の存在は茂木氏への明らかなけん制(自民党幹部)だ。

一方、木原氏は岸田首相のブレーンとされ、少子化対策など政権の重要政策の決定にど真ん中で関わってきた。その木原氏が今回就任する幹事長代理は、その名のとおり幹事長の代理であり、本来は茂木幹事長を支える役職だが、ある自民党の中堅議員は「実態は『茂木さんの監視役』だ」と断言する。

森山氏、小渕氏、木原氏という、打たれた“3つのくさび”。

来年9月には、岸田首相が就任時に決めた党役員の「連続3期まで」という任期規定により、副総裁の麻生氏と幹事長の茂木氏の任期は満期を迎えるため、2人は自動的に今の役職から「退任」となる。

ここからの1年で、岸田首相の党に対するアプローチがどのように変容するのか注目だ。
(フジテレビ政治部)

政治部

8882OS5:2023/09/17(日) 09:51:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b05fdb0131910e3c25cc9c160ddc4929cbc1ef5
岸田首相、副大臣・政務官人事決定 二階派が減り「冷遇」の声も
9/15(金) 20:35配信
毎日新聞
副大臣らと記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列左から3人目)=首相官邸で2023年9月15日午後5時2分、竹内幹撮影

 政府は15日の閣議で、副大臣26人と政務官28人の人事を決定した。前回(2022年8月)と比べると、副大臣は岸田文雄首相が率いる自民党第4派閥の岸田派からの起用が増えた。非主流派の二階派からの起用は1人のみに減った。二階派は政務官枠も減り、派内からは「冷遇だ」と不満の声も上がった。

【写真で振り返り】政治家の失言・問題発言

 「どの閣僚にどういう副大臣を付けるのが適切なのか、どの大臣・副大臣にどういう政務官を付けるのか。チームとして人選を行った結果だ」。首相は15日、首相官邸で記者団にこう語った。

 派閥別にみると、副大臣の起用が最も多いのは最大派閥の安倍派の6人。岸田派5人▽麻生派4人▽茂木派3人▽二階派1人――と続いた。13日の閣僚人事に続き、安倍派のほか、第2派閥・麻生派、第3派閥・茂木派の党内主流派に配慮した形となった。政務官は、安倍派6人▽岸田派5人▽麻生派4人▽二階派3人▽茂木派1人。

 前回と比べ起用人数が減った第5派閥の二階派は副大臣1人と政務官3人。同派幹部は「そもそも適齢期の議員が少ない」と平静を装うが、若手を中心に派内には「明らかに冷遇されている」との不信感もくすぶる。

 会長の二階俊博元幹事長は内閣改造に先立ち、首相との会談で人事について「好きにやってください」などと伝えた。この後、首相は人事を巡る調整で、二階派に「閣僚1人でどうですか。あとは党(の役)職で」と提示した。同派幹部は「じゃあゼロでいい」と突き返した。

 最終的には、首相側が方針を変え、小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の2人が入閣したが、閣僚の枠も減らそうとした首相の姿勢は遺恨を残した。ある幹部はこうした経緯を振り返り「1人と提示されたのは忘れない。屈辱だ。戦闘モードだ」と語る。【李舜】

8883OS5:2023/09/17(日) 09:52:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a87f3f4f47e0dfd6b4dc6c99674e5734715312d
安倍派存在感 岸田派巻き返し 副大臣・政務官人事
9/15(金) 19:11配信

産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

15日に決まった第2次岸田再改造内閣の副大臣・政務官の顔ぶれをみると、岸田文雄首相が閣僚や党四役のポストを自民党各派の勢力に応じて分配したのと同様に、党内バランスに配慮したことがうかがえる。一方、閣僚ポストの獲得数を前回から減らし、割を食った格好の岸田派(宏池会)は副大臣・政務官人事で若干の巻き返しを図った。


副大臣ポストを最も多く得たのは最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で6人。同派は政務官人事でも最多の6ポストを射止め、存在感を示した。

首相が率いる岸田派は派閥の中で唯一、閣僚ポストを減らしたが、副大臣・政務官にはそれぞれ5人を送り込んだ。無派閥を除けば、いずれも2番目の多さで、閣僚人事で他派の意向を優先した分を補ったとみられる。同派幹部は「要望通りだ」と語る。

安倍派、岸田派に次いで副大臣ポストを多く獲得したのが第2派閥の麻生派(志公会)で4人。続いて第3派閥の茂木派(平成研究会)3人▽非主流派で第5派閥の二階派(志帥会)1人▽最小派閥の森山派(近未来政治研究会)はゼロ-と、おおむね派閥の規模に応じたポストの割り当てとなった。

政務官人事でも、麻生派が4人と3番目の多さとなり、二階派3人▽茂木派1人▽森山派はゼロ-と続いた。無派閥からの登用は、副大臣が4人、政務官が6人だった。

一方、13日の内閣改造では過去最多に並ぶ5人の女性が閣僚に登用されて注目を集めたが、副大臣・政務官の計54人に女性の起用はなかった。各派の推薦に基づいてポストを調整した影響があったとみられ、ある閣僚経験者は「派閥に配慮し過ぎだ」と批判した。(大橋拓史)

8884OS5:2023/09/17(日) 09:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcbf5756e33c1ef2f99c9574e7d36c5c8771c04d
【解散・総選挙へ】岸田首相、自民党内“反主流派”菅前首相と激しい暗闘 スキャンダルのぶつけ合いに発展
9/16(土) 16:15配信

NEWSポストセブン
岸田文雄・首相、反主流派との暗闘も(写真/JMPA)

 初入閣は11人、過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を引っさげ、第2次岸田再改造内閣が発足した。だが、岸田文雄・首相の視線はすでに「解散」へと狙いを定めている――。


 内閣改造直後から自民党内には「やはり岸田総理は解散・総選挙をやるつもりだ」(ベテラン議員)との受け止めが広がり、再び解散風が強まっている。

 岸田首相を解散へと追い立てているのが自民党内の不穏な動きだ。来年9月には自民党総裁選が行なわれる。再選をめざす首相にとって最大のライバルになると見られているのが党内第2派閥を率いる茂木敏充・幹事長だ。

 自民党には、政権を支える立場の幹事長は「首相(総裁)と総裁選を争わない」という不文律がある。そこで岸田首相は茂木氏に幹事長を続投させて政権に囲い込む一方で、茂木派内で茂木氏と対立関係にある小渕優子氏を党4役の一つ選対委員長に据えて牽制した。

「小渕が選対委員長として目立つほど、茂木は埋没する。小渕起用には茂木の力を削ぐ狙いもある」(岸田側近)

 前回総裁選で首相と争った河野太郎・デジタル相と高市早苗・経済安保相をあえて留任させたのも、閣内に封じ込めておくためだ。

反主流派との暗闘
 だが、党内にはそれでも安心できない強敵が残っている。反主流派の旗頭、菅義偉・前首相だ。菅氏は今年初めに反岸田の声をあげた後、一時は鳴りを潜めていたが、8月7日に二階俊博・元幹事長、森山裕・総務会長(当時は選対委員長)と会食して「反主流派3人衆」の結束を確認すると、積極的に動き出した。

 各地の講演でタクシー不足解消のために「ライドシェア解禁」【※注】を提唱し、週刊ダイヤモンドで「官邸の決断」の連載をスタートして岸田政治との違いをアピールするなど対抗姿勢を鮮明にしている。

【※/一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア(相乗り)」。これまで日本では一部を除き道路運送法で禁止されているが、タクシー不足などから解禁を検討すべきという声があがっている】

 水面下では、岸田首相は内閣改造の前から、反主流派と激しい暗闘を繰り広げてきた。

「政権を襲った木原スキャンダルも、官邸サイドは『情報が漏れすぎる。菅政権で重用された元警察官僚が背後で糸を引いている』と疑っている」(同前)

 官邸側も反撃に出た。さる9月8日、首相の地元・広島の中国新聞が、菅側近として知られた河井克行・元法相の選挙買収事件で、「すがっち 500万円」などと買収資金の提供元が書かれた河井氏のメモを検察が押収していたことをスクープした。

 菅氏は「そんなことあるわけがない」と報道内容を強く否定したが、自民党内では「中国新聞は岸田総理の地元紙。木原スキャンダルに対抗して菅さんにダメージを与えるために官邸サイドが仕掛けた」(菅氏に近い議員)と受け止められている。

 両陣営の対立はスキャンダルのぶつけ合いに発展しているのだ。

8885OS5:2023/09/17(日) 09:55:36
 そんな岸田首相が愁眉を開いたのが改造直前のNHKの9月世論調査(8〜10日調査)だったという。5月の広島サミット後から下がり続けていた内閣支持率が36%とわずか3ポイントだが上昇に転じたからだ。

「注目したのはNHK調査で福島第一原発の処理水放出後の総理の対応を『評価する』という意見が75%に達していたこと。総理は喜んで意を強くしている」(岸田側近)

 政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。

「岸田首相はこの機会を逃したら来年の自民党総裁選前後まで総選挙を打つタイミングがなくなる。今後の政治日程には増税やマイナンバーカード問題、消費税のインボイス導入など国民の批判が高まる課題が目白押しだけに、解散を先送りすれば支持率もジリ貧になって総裁選で引きずり下ろされてしまう可能性がある。進むも地獄、退くも地獄なら、反主流派が倒閣に動く前に一か八かの解散ということでしょう」

 自民党内の反主流派に背を撃たれそうになって、首相は総選挙へと突き進むしかなくなっているとの見方だ。

※週刊ポスト2023年9月29日号

8886OS5:2023/09/17(日) 09:55:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/979d2e580967db2a0a108bc1aa8eb6d7485abc98
労組切り崩し「自公国」連立へ布石か 首相補佐官に元国民民主副代表起用
9/16(土) 16:16配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた民間労働組合出身の矢田稚子(やたわかこ)元参院議員(57)を首相補佐官に起用した。首相の政策ブレーンである補佐官に野党出身者が就くのは異例で、国民とその支援労組を取り込む布石としたい狙いだ。自民内で模索が続く自民、公明、国民3党連立構想の具体的な動きが表面化した形だが、国民や連合には戸惑いが広がっている。

 矢田氏は15日、首相官邸に入り、首相から辞令を交付された。記者団に「働く人の声を国政につなぎたい思いで一民間人としてお受けした」と述べた。

 矢田氏は、国民を支援する連合傘下のパナソニックグループ労組幹部を務め、2016年参院選比例代表に電機連合の組織内候補として旧民進党から出馬し初当選。22年参院選で落選し政界を引退。今月8日に国民顧問を退任した。労組の役員も退いている。政府は勤務先を通じ補佐官就任を打診したとしている。

 担当は国民民主が重視する賃金・雇用政策で、政府、自民が連携を深化させたい意図は明白。官邸幹部は「賃金・雇用の専門家で助言をもらいたい。民間人としてお願いしたが、臆測するのはご勝手に」と自民側からの秋波をにおわせた。

 国民の榛葉賀津也幹事長は記者会見で「政策実現のためにいろいろなパイプを駆使する。矢田氏もその一つになり得る」と期待感を示した。連立構想との関連は「関係ない。政局で捉えるのは失礼」と否定した。

 「自公国」連立構想は、自民の茂木敏充幹事長らが、水面下で国民の玉木雄一郎代表らと調整してきたとされる。自民にとっては、野党分断や東京での選挙協力を巡り一時対立した公明党へのけん制の側面も浮かぶ。矢田氏登用を第一歩に、政府、自民は秋の臨時国会に提出が想定される補正予算案に対し国民の賛成を引き出し、さらに政策実現の実績を重ねたい考えだ。

 ただ国民の一部や連合内は連立参加への拒否感が根強く、選挙区調整など実現へのハードルも高い。自民幹部は「連立はない。閣外協力だ」と解説する。

 玉木氏に近い国民中堅は「新しい野党の形となり得る」と歓迎したが、「事実上の連立入りと受け止められても否定できない」(幹部)との警戒感も高まっている。連合幹部は「労組出身の元議員とはいえ、今は政治から離れた立場。労組も連合も口が出せない」といら立ちを募らせた。

 自民の閣僚経験者は「巧妙な一手。労組を取り込む呼び水になり得る。これで国民もこちらにつきやすくなるな」と笑みを見せた。 (岩谷瞬、御厨尚彰)

8887OS5:2023/09/19(火) 00:17:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/300a644b3ad5d72248ca5a577031366db04170db
「岸田首相の懐刀」木原誠二氏、幹事長代理と政調会長特別補佐の兼務で調整
9/18(月) 18:16配信

読売新聞オンライン
木原誠二氏(8月7日)

 自民党は幹事長代理に就任する見通しの木原誠二衆院議員について、政調会長特別補佐も兼務させる方向で調整に入った。木原氏は岸田首相の最側近で、首相の意向を党側に伝える役割を担うとみられる。



 複数の党関係者が明らかにした。木原氏は13日の内閣改造で官房副長官を退くまで、政府で内政や外交全般を取り仕切っており、今後は党の政策決定などにも関与していく見通しだ。木原氏自身も党政調の役職を希望していたという。

 木原氏は首相が率いる岸田派に所属し、2021年9月の党総裁選で公約作りを主導するなど、首相の懐刀として知られる。官房副長官退任に合わせ、首相が「党とのパイプ役になってほしい」と求めていた。党政調でも処遇されることで、「党運営だけでなく、政策面でも首相の影響力が強まる」(幹部)との見方が出ている。

8888OS5:2023/09/19(火) 12:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/96fdc39040250c81385a7edaf45e247c3936fb42
「アリの一穴になり得るかも」安倍派にさざ波 5期目議員が退会届、新体制に不満
9/19(火) 9:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党最大派閥・安倍派で昨年7月の安倍晋三元首相死去以来、初めての退会の動きが明るみとなり、派内にさざ波が立っている。土井亨衆院議員(宮城1区)が塩谷立座長に派閥退会届を提出。近く手続きを経て所属議員は99人となる見通し。会長を空席としたまま、集団指導の新体制に移行したことへの不満が理由で、今後は無派閥で活動する意向という。派内には少なからず同様の不満があり、大所帯が抱える分裂リスクを回避し結束を保てるか改めて問われる。


 第2次岸田再改造内閣が発足した13日、安倍派から改造前と同じ4人の閣僚と党四役1人の登用に成功し安堵(あんど)感もあった塩谷氏に、土井氏は退会届を手にして向き合った。同派ベテランは「彼の意思は固い。翻意はしない」と見通す。

 土井氏は2005年初当選の5期目。安倍派議員によると、会長の下に集う本来の形とは懸け離れた派閥の体制に失望していたという。派内一部にも派有力者が政府や党の要職を占め続ける現状への不満がある。

 安倍派はこの1年以上、後継会長を決められず、8月末に塩谷氏ら15人による意思決定機関・常任幹事会を新設。高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人組」や一部閣僚経験者が選ばれたが、直前まで派会長代理だった下村博文元政調会長は外された。派の元会長で今も強い影響力を振るう森喜朗元首相の意向が反映された。

 関係者によると、土井氏は過去に森氏と確執があり、森氏がにらみを利かせた新体制について「許せない様子だった」(派関係者)という。

 現状、土井氏に続く退会希望は表面化していない。ただ「気持ちは分かる。この退会がアリの一穴になり得るかも」(中堅)といった声もある。下村氏は11日のインターネット番組で「(自身の処遇で)ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と恨み節を口にした。

 若手は「派閥運営は正念場。早く会長を決めるべきだ」と求める。だが派内は「次の衆院選までは今の体制のままでいく」(重鎮)との方針に傾きつつある。

 閣僚経験者は「安倍さんのように100人まとめて面倒を見るスーパーエースなんてそういない。歴史的に集団指導体制はうまくいかない。みんな、分かった上でやっているんだ」と複雑な胸の内を明かした。 (坂本公司、御厨尚陽)

西日本新聞

8889OS5:2023/09/19(火) 12:52:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/689b975452214cb651d9c7a014bca0cc10ffbb87
日本医師会の元会長「けんか太郎」が父の武見厚労相、日医代弁者になること「毛頭考えず」
9/18(月) 9:05配信

読売新聞オンライン
武見敬三氏

 武見厚生労働相は17日のNHK番組で、父親が日本医師会(日医)の会長だったことに自ら触れ、「医療関係団体の代弁者になることは毛頭考えていない」と強調した。

 武見氏の父・太郎氏は長く日医会長を務め、日医の意に沿わない場合、政府相手でも徹底抗戦し、「けんか太郎」の異名を取った。

日本医師会

 武見氏はかつて日医の政治団体、日本医師連盟(日医連)の組織内候補だった。13日の内閣改造では、日医連の現在の組織内候補である自見地方創生相も初入閣した。日医は声明で両氏の入閣を「誠に喜ばしい限りだ」と歓迎した。

 年末に向け、日医などと診療報酬改定の調整が本格化する見通しで、武見氏には「身内びいきになる」との懸念を打ち消す狙いがあったようだ。政府内では「日医が嫌がる政策に切り込めるか、今後力量が試される」との声が出ている。

8890OS5:2023/09/19(火) 20:39:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/46c3eaae60da2ed7729f40510bea3f737dd8f8b3
【政界の断面】「小石河連合」が復活? 小泉氏らに次期総理望む声 派閥政治への反発か
9/19(火) 19:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
2021年の自民党総裁選で連携した(左から)石破氏、河野氏、小泉氏=2021年9月17日、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)が行った内閣改造と党役員人事への支持が伸び悩む中、日本経済新聞の世論調査「自民党総裁(次期総理)にふさわしい人」で無派閥の小泉進次郎元環境相(衆院11区)が1位となり、政界がざわついている。同率2位は石破茂元幹事長と河野太郎デジタル相(15区)。先の総裁選で岸田陣営に対抗した「小石河連合」がベスト3を占めることとなった背景には、派閥主導で進められた人事への世論の反発がありそうだ。

 内閣改造・党役員人事を受けた世論調査で、岸田内閣の支持率は共同通信が6ポイント増の39%だが、日経は42%、読売新聞は35%で改造前と横並びだ。来秋の総裁選に向け、岸田氏の再選戦略を練る主流派陣営は「反主流派の逆襲を呼びかねない調査結果」(官邸関係者)と警戒感を強めている。

 日経が内閣改造に合わせ13、14日に行った世論調査「自民党総裁にふさわしい人」で1位となった小泉氏は16%、石破氏と河野氏は15%でそろって2位。4位は8%の高市早苗経済安全保障担当相、5位は7%の菅義偉前首相(2区)で、上位5人を党内反主流とされる議員が占めた。

 首相就任後も自派閥を率いる岸田氏は6%で6位。以下は岸田派の林芳正前外相とやはり自派閥を率いる茂木敏充幹事長がそれぞれ4%、安倍(晋三元首相)派の萩生田光一政調会長と茂木派の小渕優子選挙対策委員長がそれぞれ3%で続き、主流派とされる議員は軒並み下位どまりだった。

 小泉進次郎氏の父・純一郎元首相の現役時代を知る自民の元議員は「純一郎さんは『自民党をぶっ壊す』と派閥政治を全面否定して解党的危機を乗り切った」と振り返り、「今や総理も幹事長も派閥を辞めないばかりかトップに居座ったまま役職に就いている。立ち位置に客観性が乏しいからリーダーとして支持されない」と断じた。今回、初入閣を果たした議員の側近は「国民に『派閥頼みは民意と逆行』との印象を抱かれて支持を得られないのであれば、内閣の先行きが心配になる」と表情を曇らす。

神奈川新聞社

8891OS5:2023/09/19(火) 20:40:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/17cc32129a8d7912da3ece04dce544addb640b15
岸田政権、皇位継承たなざらし 担当内閣参与が退任
9/19(火) 7:07配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)、鈴木俊一財務相(左)、高市早苗経済安全保障担当相=15日午後、首相官邸

 岸田政権下で皇位継承の議論がたなざらしになっている。

 今後も皇族数の減少が見込まれるなど喫緊の課題と位置付けられるが、自民党では保守派が女性・女系天皇の容認につながることを警戒。今月13日には、皇室制度を担当する山崎重孝内閣官房参与が退任し、ますます進捗(しんちょく)が見通せない状況となった。

【図解】有識者会議が示した皇族数確保策

 「衆参両院議長の下で検討が行われている。国会の議論にコメントする立場にない」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、政府として議論を促さない考えを改めて示した。

 皇室典範は、父方が天皇の血筋を引く「男系男子」が皇位を継承すると規定。現在、皇位継承資格を有するのは、(1)秋篠宮さま(2)秋篠宮さまの長男の悠仁さま(3)上皇さまの弟の常陸宮さま―の3人のみで、安定的な継承には不安が残る。

 皇室の構成も平成以降最少の17人にとどまり、悠仁さま以外の未婚の皇族はいずれも女性。婚姻などで皇族数がさらに減少すると、天皇が行う国事行為の臨時代行や、各種行事への臨席、被災地への慰問といった皇族の役割が果たせなくなる恐れもある。

 上皇さまの天皇退位を受け設置された政府の有識者会議は2021年12月にまとめた最終報告書で、悠仁さまが皇位を継承する流れを揺るがせにしてはならないとし、その次代の議論は「機が熟していない」と明記。その上で、皇族数の確保策として、(1)女性皇族が結婚後も皇室に残る(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰する―の2案を提示した。

 岸田文雄首相は今年2月の自民党大会で「安定的な皇位継承を確保するための対応は先送りできない課題だ」と述べたが、具体的な動きにはつながっていない。有識者会議の報告を受け設置された自民党の「皇室問題等についての懇談会」(座長・麻生太郎副総裁)も22年1月の初会合以降、音沙汰なしだ。

 この問題に関わってきた政府関係者からは「首相は表で言うだけで、やる気がない」との不満が漏れる。ある閣僚経験者も「議論の機運が全く盛り上がっていない」と認める。

 自民党内には保守派を中心に「女系天皇容認につながるのではないか」(安倍派幹部)との意見が根強い。一方で、21年の総裁選で野田聖子元少子化担当相が「女系天皇も選択肢の一つだ」と訴えるなど容認派も一定数いる。首相としては、党内が二分し政権基盤が揺らぐのを避ける思惑もありそうだ。

8892OS5:2023/09/19(火) 21:01:09
https://news.goo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-726901.html
知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相
2023/09/17 06:30TBS NEWS DIG

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

(TBS NEWS DIG)

9月13日に行われた自民党の役員人事と内閣改造では、小渕優子氏の選対委員長起用や、史上最多タイの5人の女性閣僚誕生などが話題となった。その中で、多くの人を驚かせながら、あまり話題に上っていない人事がある。それが林芳正外務大臣の退任だった。なぜ林氏は交代となったのか。

「派閥を頑張ってもらいたい」 岸田総理からの要請
内閣改造を翌日に控えた9月12日の昼、宏池会(岸田派)のナンバー2、林外務大臣は総理官邸を訪れた。
週末にウクライナを訪問していたことについて、岸田総理に報告するのだという。
およそ30分後、総理執務室から出てきた林氏は硬い面持ちだった。

林 芳正外務大臣(当時)
「(記者:人事については)ウクライナの報告だけです」

記者団の質問にこのように答え、官邸をあとにした林氏だったが、実際には、この総理との会談で、林氏の大臣交代、そして後任に上川陽子氏をあてる人事が正式に決まったという。

政府関係者によると、この場で、岸田総理は林氏に次のように要請した。

「派閥を頑張ってもらいたい」

“最大のサプライズ”外務大臣交代

TBS NEWS DIG Powered by JNN
9月13日に行われた自民党役員人事と内閣改造。

最大の焦点だった茂木幹事長の処遇をめぐって思い悩む中、岸田総理はいくつかの人事プランを用意していたとされる。小渕幹事長説や萩生田官房長官説など、さまざまな案が永田町をかけめぐったが、外務大臣人事についてはほとんど話題にならなかった。それは、林氏が外務大臣として1年10か月の間、堅実に仕事をしていたこともあり、続投があたかも既定路線であるかのように見られていたためだ。


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後任が同じ派閥で女性の上川氏だったことを聞いたアメリカの政府関係者は、「岸田がこの大臣交代を断行した勇気に驚いた」と興奮気味に語り、ある自民党幹部は「完全に岸田さんがライバルを潰した」との見方を示した。

霞が関や永田町からは「最大のサプライズ人事だ」との声が漏れた。

「安倍外交だってそうだった」首脳外交へのこだわり
なぜ林氏を交代させたのか。
9月13日の記者会見で問われた岸田総理は次のように答えている。


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岸田総理
「首脳外交というものは大変大きなウエートを占める。このように認識をしています。私も、長く外務大臣を務める中で、外交のありよう、そして外交における首脳外交の重要性、こういったことも痛感をいたしました。私自身、この首脳外交において大きな役割をこれからも果たしていきたいと思います。従来の林大臣も大変優秀な有能な大臣でありましたが、党内におけるこの有能な人材にも、それぞれこの力を発揮してもらうこうした体制を組むことも、より外交を前進させていく上でこれは意味があると考えています」

実は、政権発足してから間もない2021年11月にも、岸田総理は周囲に対して次のように語っている。

岸田総理(周囲に対し)
「外交は官邸主導でやる。安倍外交だってそうだった。外交は総理大臣がメッセージを出していくものだ」

第2次安倍内閣以降、4年8か月にわたり外務大臣を務めた岸田総理。そのときの経験から学んだのは「外交は最終的に総理大臣がやる」ということだったという。

外交は継続性が大事で、外務大臣も長く続けた方が国際舞台で有利。このように言われることが多いが、岸田総理自身は外務大臣を長く続けさせることよりも、派閥の別の人材に経験を積ませることのほうが重要だと考えたということになる。

実際、宏池会幹部によると、想定していた宏池会の閣僚枠は3。その内訳は再入閣・留任が1人、初入閣組が2人だった。もし林氏が留任すれば他の大臣経験者は入閣できない。派閥の新陳代謝を進めるため、そして、この組閣で岸田総理が目指した女性閣僚倍増のため、今回は上川氏を選んだ。

“身内でありライバル”の林氏
今回の交代劇にはもう一つの事情もある。
岸田総理が林氏を交代させないとみられていたのは、背景に両者の“微妙な関係”もあったからだ。

林氏は岸田総理より早く、2012年の自民党総裁選に出馬した。将来的に総理を目指すことを公言していて、2021年には参院議員から衆院議員への“鞍替え”も果たした。

8893OS5:2023/09/19(火) 21:01:22
「水正会」という、派閥を超えた会合を開いて自身の応援団を増やすなど、着々と総理を目指す上での環境整備をしていて、岸田総理からすれば“身内でありライバル”なのだ。
過去の自民党総裁の多くは、総裁になれば派閥を離れていたが、岸田総理は会長職にとどまっている。林氏を外務大臣に据えたのも、林氏が派閥に残ることで林氏の力が強くなりすぎることを警戒したのが理由の一つとされている。

つまり、林氏を外務大臣から外すのはライバル潰しどころか、将来の総理候補に力をつけさせることになりかねない。それでも岸田総理は林氏を派閥に戻した。ポイントは宏池会の現状にある。

宏池会の惨状と巻き返し

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内閣改造前の段階で、宏池会に所属する国会議員は45人(現在は46人)。総裁派閥ながら、なかなか人数が増やせず、第4派閥に甘んじている。
宏池会幹部によると、「50人を目指せ」と言ってきたのにもかかわらず、なかなか増えない実態に、岸田総理はいらだっていたという。

来年には自民党の総裁選がある。岸田総理としては、自分の足元を固めて再選は確実としたい。このため、林氏を戻してでも派閥をテコ入れし、体制を強化するよう命じたのだ。
一方で、さきほど紹介したように、今回の内閣改造で宏池会の閣僚希望枠は3だったが、入閣は1人足りない2人にとどまった。この結果、初入閣組を1人減らさなくてはならず、入閣候補とされた石原宏高衆院議員は閣僚ではなく総理補佐官となった。
各派閥の要望を最大限受け入れ、「党内融和」を重視することで、総裁選に有利になることを選んだのだ。

ただ、閣僚は減らしても、目立たないところで巻き返しに動いた。
自民党の「党7役」と言われる幹部の役職、組織運動本部長と広報本部長にそれぞれ金子恭之元総務大臣、平井卓也元デジタル大臣をあてた。
また、副大臣・政務官では最大派閥の安倍派の12人に次ぐ、10人を送り込んだ。
ちなみに、自民党の「党4役」に異例の2人を、閣僚にも3人を送り込んだ第三派閥の茂木派だが、副大臣・政務官では4人にとどまっている。

岸田総理
「閣僚、副大臣、大臣政務官さらには総理補佐官については適材適所でご覧のような老壮青、さらには男女バランスとなりました。要はチームとして人選を行いました」

岸田総理は、あくまで全体を見ることが大事だと強調した。

政権浮揚にはつながらず

TBS NEWS DIG Powered by JNN
岸田総理(派閥研修会の懇親会にて)
「令和の『明日は今日より必ず良くなる時代』、宏池会がしっかりと時代をリードして作っていく。こういった気迫を持って、この時代に臨んでいきたいと思っています」

9月14日、内閣改造直後に行われた宏池会の夏の研修会。宏池会関係者によると、岸田総理は、一部の世論調査で内閣支持率が上がったことを自ら紹介し、喜んでいたという。

ただ、その後、別の世論調査では支持率は横ばいで、内閣改造で政権浮揚はできなかった、との見方が大勢を占めつつある。

閣僚経験者
「女性を入れたからといって支持率があがるわけではない」

身内を固めることはできても、国民の支持はつかめていない岸田総理。

まずは、物価高を受けた経済対策で、どのような納得感のあるメッセージを打ち出せるかが焦点となる。

TBSテレビ 政治部
官邸キャップ
川西全

8894OS5:2023/09/19(火) 21:03:55
https://news.goo.ne.jp/article/news1242/world/news1242-463692.html
権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”
2023/09/15 17:25ニッポン放送 NEWS ONLINE

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

(ニッポン放送 NEWS ONLINE)

「報道部畑中デスクの独り言」(第340回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、改造内閣の「目玉」について—


2023年9月7日、東アジア首脳会議〜出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202309/07asean.html

第2次岸田再改造内閣が発足しました。今回は6人が留任で、いわば「政権の骨格」が維持されましたが、11人が初入閣、女性閣僚は5人で過去最多に並ぶ陣容となりました。

「女性の政治参画が遅れているのは国際的にも問題と言われている。総理の意気込みを感じた」(加藤鮎子・子ども政策担当相)

「生活者目線の政策や、わかりやすい説明で、女性閣僚として私に与えられた役割を発揮していきたい」(自見英子・地方創生担当相)

その他、土屋品子復興相が初入閣、上川陽子外相は再入閣、高市早苗経済安全保障担当相が再任となりました。こうした女性閣僚の数がニュースにならなくなる時代が来るのを望みたいものです。

一方で留任した6人は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相、鈴木俊一財務相、斉藤鉄夫国土交通相。また、自民党役員人事では茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長が続投と……政権の骨格維持たるゆえんです。


初入閣で就任会見に臨む自見地方創生担当相

「この内閣は『変化を力にする内閣』。明日はきょうよりも良くなる、誰もがそう思える国づくりを」

岸田文雄首相は組閣後の記者会見で、内閣をこのように名付けました。ひねりのない素直な命名です。経済、社会、外交・安全保障を3本柱とし、特に、物価高への対応や、構造的賃上げの実現などに向けた経済対策の取りまとめを月内に閣僚に指示する方針を示しました。

「〇〇内閣」……新しい内閣が発足すると命名されるのが常ですが、野党の反応です。

—–

「薄味な内閣改造」(立憲民主党・泉健太代表)

「総裁選対策内閣」(日本維新の会・馬場伸幸代表)

「聞く耳持たずに突き進む内閣」(共産党・小池晃書記局長)

—–

軒並み突き放す表現ですが、国民民主党の玉木代表は「『賃上げ実現内閣』になってもらいたい」と、政権におもねっているかのような柔らかさでした。

国民民主党のスタンスはさておき、一方で玉木代表からはこんな発言もありました。

「入った人より、入らなかった人に関心がある。柱が抜けたときの岸田総理を支える体制として疑問」

8895OS5:2023/09/19(火) 21:04:10
林芳正外務大臣 第59回ミュンヘン安全保障会議(基調発言) 2023年2月18日 ドイツ・ミュンヘン 〜外務省HPより https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/nsp/page4_005774.html

玉木氏が指摘する「入らなかった人」……その1人として林芳正外相の名を挙げました。なぜ、林氏が外れたのか……これについては首相会見でも記者から指摘されました。

「外交は首脳会合が大変大きなウェイトを占める。長く外務大臣を務めるなかで首脳会合の重要性を痛感した。私自身、首脳外交で大きな役割をこれからも果たしていきたい。林大臣も有能な大臣だったが、党内の有能な人材にも力を発揮してもらう体制を組むことは、より外交を前進させていく上で意味のあることだと考えている」

外交に強い自信をにじませた首相の回答です。政治に限らず、物事は自信のある分野で足をすくわれることも少なくないだけに、細心の注意をお願いしたいところです。

会見では私も、原発処理水の海洋放出に関し、中国の水産物禁輸措置への一段の打開策について質しました。首相の回答は以下のようなものでした。

「先日、ASEAN関連首脳会議で中国の李強首相に対し、日本の立場を直接伝えた。引き続き中国に対し、即時撤廃を求めていきたい」

「ホタテの加工をおたくにはやらせない」……これぐらいのことは言ってもらいたいところですが、岸田首相にはないものねだりか? これまでの姿勢を改めて強調しました。


国民民主党・玉木代表

この処理水海洋放出の他、ウクライナ侵攻など、外交問題が山積するなかでの外相交代です。親中派とされる林氏に対し、上川氏の外相起用、また、あわせて今回就任した木原稔防衛相とともに、台湾有事へのシフトという見方もありますが、いささか解せないところです。

先の総裁選で戦った高市早苗氏、河野太郎氏の閣僚再任、茂木敏充氏の幹事長続投……ライバルを閣僚や党の要職にとどめ、いわば「動きを封じる」ことで、維新の馬場代表が指摘するような「総裁選対策」を敷いたという見方があります。だとすると、岸田派である林氏の処遇は、逆に「ポスト岸田」へのフリーハンドを与えたのかどうか……今後の動きに注目したいと思います。

人事というものに正解はありません。派閥のバランスを取れば「派閥均衡内閣」と揶揄され、ある派閥を重用すれば「偏重」と批判されます。苦心の跡がみられる今回の人事ですが、最大の“目玉”は、林外相が閣外に去ったことなのではないかと私は思います。

最後に現場の状況を1つ。今回の閣僚呼び込みで特徴的だったのは、新閣僚の顔にマスクがなかったこと。新型コロナウイルスが5類に移行した影響です。

ここ最近は、マスク姿の閣僚呼び込みが続いていました。初入閣の人物は面識に乏しい上に、マスクのために、前もって写真を確認していても誰か判然とせず、音声収録後に「あれ誰だっけ?」と、記者間で確認することもありました。

今回はしっかりと“お顔”を確認。そういう意味では文字通り、「顔の見える内閣」となりました。官僚の原稿棒読みでなく、自らの言葉をもつ大臣を期待したいものです。(了)

8896OS5:2023/09/19(火) 21:05:18
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-586627.html
河野太郎が残って野村農水相が交代したのは良かったが、パパのコネ多すぎない?
2023/09/15 16:00FNNプライムオンライン



首相の娘とか幹事長の娘とか…
先週の小欄では「河野太郎をクビにするな」、また先々週は「野村農水相には辞めてもらった方がいい」と書いたので、今回の内閣改造と自民党人事でこの2つが実現したのは良かった。

ただちょっと「パパのコネ」が多過ぎはしないか。政治家の世襲を否定はしないし、女性の活躍は大賛成だが、首相の娘・幹事長の娘と続くと、せっかくの女性登用の価値が下がってしまう。

特に、故小渕恵三元首相の娘である小渕優子氏は、自民党4役の選対委員長に抜擢されたのだが、故小渕氏の盟友だった故青木幹雄元官房長官が、優子氏を重用して欲しいと森喜朗元首相に「遺言」したなどといった話を聞くと、パパのお友達がみんなで娘をひいきしているようで「いい加減にしろ」と言いたくなる。

小渕氏が就任会見で過去の政治資金問題について、涙をこらえながら「忘れることのない心の傷」と述べたのも、なんだか自分が被害者のような態度で納得できなかった。

人事直後の13・14両日に行われた世論調査では、読売と日経が内閣支持率は上がらず横ばいで、日経は「改造効果乏しく、派閥均衡評価せず」という厳しい見出し。共同だけは6ポイント上がっていたが、小渕氏の人事については「適切でない」が59%に上った。

なぜ林芳正氏を交代させるのか
私がそれより納得できないのは、林芳正外相の交代だ。ロシアのウクライナ侵攻や、処理水放出への中国の反発など、外交懸案が多いこのタイミングで、なぜ「顔が効く」林氏を交代させ、いくら評価が高いとは言え、外交については未知数の上川陽子氏を充てたのか。

これについて、岸田文雄首相が会見で「外交は首脳外交というものが大変大きなウエイトを占める。私も長く外務大臣を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した」と述べたのには驚いた。

つまり岸田氏は、自分が外相の時に安倍晋三元首相が行った首脳外交を見て、外交は外相でなく首相がやるものだと「痛感」し、自分も首脳外交をやりたいから林氏は「いらない」と思ったのだろうか。

だが安倍氏と自分を重ねるのは、さすがに無理があると思う。岸田氏は自衛隊の反撃能力の保有を含めた防衛力強化を打ち出して、米国など国際社会から高い評価を得たし、処理水の放出も、中国を孤立させ国際社会を味方につけており、外交能力は悪くないと思う。

だが防衛力強化は安倍氏が、また処理水放出は菅義偉前首相が敷いたレールを進んだだけという見方もある。岸田氏一人に外交をすべて任せるのは、はっきり言って不安だ。

林氏が親中派なので交代させたという説があるが、林氏はどちらかと言うと普通の日本人より欧米的な価値観を理解する人だ。国際派で交渉力がある林氏を、今交代させるのはあまりいい手だとは思えない。

岸田氏の本心は
もう一つ気になったのは、外相をやめた林氏が岸田派の閥務に専念するという話である。せっかく岸田政権ができたのに、おそらく最も政策に明るい林氏をなぜ派閥に置くのか、これも不思議な話である。

来年秋には、自民党総裁選が行われる。ポスト岸田の一番手である茂木敏充幹事長については、麻生太郎副総裁が高く評価しているが、岸田氏はむしろ警戒しているようだ。

岸田氏は首相になった頃、「一期やったら次は林さんに譲る」と言っていたと聞いたことがある。同じ派閥なので十分ありうる話だが、岸田氏はこれから支持率がさらに下がって解散できなくなり、自分がおろされた時のために、後継として林氏を温存したのではないか。
【執筆:フジテレビ上席解説委員 平井文夫】

8897OS5:2023/09/20(水) 08:56:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/857a161597ed5936905a7626ca5a9e55b60426cb
岸田首相の内閣改造の評価散々「林、木原ダブル交代」となった裏側
9/20(水) 6:02配信
 岸田文雄首相が狙った内閣支持率アップにはつながらず、「『変化を力』どころか『変化ゼロ』」などと評価も散々な第2次岸田再改造内閣だが、一連の人事の中で多くの永田町関係者が「政治的サプライズ」と口を揃えたのが、林芳正外相と木原誠二官房副長官の退任劇だった。

 林氏はG20外相会議の議長役として活躍し、人事直前にウクライナを電撃訪問してゼレンスキー大統領と会談したことなどから、「誰もが外相留任と思っていた」(外務省幹部)のが実情。

 その一方で、岸田首相の最側近として官邸の仕切り役だった木原氏も、大手紙が「副長官留任」と報じるなど、政府与党内でも「岸田首相は結局、木原氏を交代させない」との見方が支配的だったからだ。

 結局、岸田首相は大方の予想を裏切る形で両氏を交代させた。そこで、その経緯や背景を検証すると、「岸田首相と林氏との派閥内での極めて微妙な関係に、最側近の木原氏の処遇問題が絡んだことが、ダブル交代の真相」(官邸筋)とする見方が浮かび上がってきた。

■背景に宏池会での岸田、林氏両氏の「特殊な関係」

まず、林氏の外相交代だが、(9月14日の寄稿で触れたように)「林氏は数カ月前から、『次の人事では外相をやめて党の役職につきたい』と直訴し、岸田首相もこれを受け入れていた」(官邸筋)とされる。

 ただ、林氏は岸田首相が人事工作を本格化させた段階で「G20 外相会議の議長役なので国連総会までは続けたい」との意向も示していた。このため、「岸田首相は一時、国連総会後への人事先送りも検討したが、すでに党内調整が進んでいたためそれを断念した」(官邸筋)のが実態とされる。

 しかし、「外交専門家」を売り物にしている岸田首相が、国連総会直前にG20外相会議の議長役の林氏を交代させるのは「人事手続き上もありえない」(G20自民幹部)はず。G20外相会議のメンバーからも「この時点での交代は理解できない」との疑問が相次いだ。

 その謎を解くカギが、岸田首相と林氏の「特殊な関係」とされる。林氏は現在岸田派の座長で、岸田政権が終わった後の同派後継会長就任が確実視されている。ただ、岸田首相は「退陣時期やその時点での党内状況によっては、退陣後も派閥会長にとどまることを念頭に置いている」(岸田派長老)との見方もある。

 というのも、総理総裁を輩出してきた名門派閥「宏池会」の領袖だった古賀誠元幹事長が、2012年秋に岸田氏に派閥会長を引き継ぐ際、その直前の自民党総裁選に古賀氏が派閥代表として擁立したのは、当時参院議員だった林氏。要するに「派閥の総理総裁候補としては林氏が先輩」となる。

 こうした経緯も踏まえ、2020年9月の総裁選で、当時の安倍政権での政調会長だった岸田首相は、官房長官だった菅義偉前首相に完敗した際、党内の多くが「岸田は終わった」と指摘したことを受け、岸田派でも「林派への代替わりの動きが急速に進んだ」(派若手)とされる。

 ただ、「岸田首相は内心、この動きに猛反発し、それが翌2021年秋の総裁選出馬につながった」(派幹部)というのが実態だ。このため岸田派関係者は「それ以来の林氏への強い警戒心が、今回の外相交代人事のつながった」と指摘する。

8898OS5:2023/09/20(水) 08:56:47
■8月初めに決まっていた「木原氏退任」

 こうした岸田首相の判断に微妙に絡んだのが最側近の官房副長官として官邸の切り回し役を務めてきた木原誠二氏の処遇だ。人事の直前に一部大手紙が「木原氏留任」を大きく報じたこともあり、表向きは「本人が固辞したことによる退任」とされている。

 しかし、「木原氏の妻が元夫の死亡をめぐり警視庁から事情を聴かれた際、捜査に政治的圧力をかけた」などと繰り返し『週刊文春』に報じられたことを不安視した岸田首相は、「木原氏を傷つけない形での交代を模索していた」(側近)との指摘もある。

 岸田首相と極めて親しい政界関係者は「岸田首相と木原氏の間では、8月初めに退任が決まっていたが、官邸側近にもそれを伝えなかった」と解説する。同関係者は「岸田首相は留任させようとしたのに本人が『内閣に迷惑をかける』という理由で断るという“美談”にして、木原氏のイメージダウンを防いだお芝居」と苦笑する。

 一連の伏せられた経緯については、岸田首相や木原氏は「決して口にしないで闇に葬る構え」(岸田派関係者)だとされる。ただ、同時進行となった「林氏と木原氏のダブル交代」は、岸田首相の足元の岸田派内に複雑な波紋を広げたのは間違いない。

 そもそも、「外相退任後は党のしかるべき役職に」と求めていた林氏に対し、岸田首相は人事断行の際、「君には派閥の面倒をみてほしい」と伝え、結果的に無役にした。これに対し林氏は「困惑と不満を隠して、とりあえず派内の各議員との懇親を深めることにした」(林氏周辺)という。

 これとは対照的に木原氏は幹事長代理と政調会長特別補佐に任命される方向だ。「岸田首相の懐刀として、茂木敏充幹事長や萩生田光一政調会長の監視役を務める」(岸田派幹部)ということで、「林氏との待遇の差は歴然」(同)となる。

 ただ、林氏の後任外相に岸田派幹部の上川陽子氏を起用した人事には、同派内から「なんで上川氏ばかりが重用されるのか」(閣僚経験者)との不満も噴出。それが岸田首相の派閥領袖としての対応への不信感にもつながっているのが実情だ。

■岸田派含め各派が「人事」に不満

 今回の人事を受けての各種世論調査では、「多少のばらつきはあるものの、支持率回復にはまったくつながらなかった」のは厳然たる事実。しかも、「政権安定を優先した岸田首相が派閥順送り人事を受け入れたのに、岸田派だけでなく、各派閥がそろって不満を漏らしている」(自民長老)という実態は「岸田首相にとっても想定外」(官邸筋)とされる。

 その岸田首相は19日午前、ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。同日午後(日本時間20日午前)に国連総会一般討論演説で核軍縮への決意を表明するなど「得意の岸田外交」で存在をアピールして、帰国後の政局秋の陣に臨む構え。

 ただ、訪米出発前の19日朝には官邸で木原氏と密談したうえで自民党役員会に臨むなど、「木原氏を介した党運営への目配りも欠かさない」(官邸筋)ことが、「今回のダブル交代での岸田首相の本心がにじむ」(自民長老)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8899OS5:2023/09/20(水) 11:29:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/8808aa57cf13dd35e648d90fb0540ba51b937567
「ドリル優子」と皮肉られても…小渕優子こそ“初の女性首相”の有力候補である理由
9/20(水) 11:02配信

ダイヤモンド・オンライン
記者会見する自民党の小渕優子選対委員長=13日午前、東京・永田町の同党本部 Photo:JIJI

 2014年に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、経産相辞任を余儀なくされた小渕優子氏。その小渕氏が、自民党の役員人事で選挙対策委員長に任命された。約9年ぶりの要職復帰となる。だが小渕氏といえば、不祥事の発覚後に「証拠隠滅のためにパソコンのハードディスクをドリルで破壊した」という報道が飛び交い、いまだにネット上で揶揄(やゆ)されている状況だ。だがそれでも、筆者は小渕氏が「初の女性首相」になれる可能性を秘めていると考える。その理由とは――。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

● 選挙対策委員長に 小渕優子氏を起用の理由とは?

 去る9月13日、岸田文雄首相が内閣改造および党役員人事を行った。今回の人事では、安倍派、麻生派、二階派、茂木派など、各派閥の人材を幅広く登用しているのが特徴だ。党内に“敵”を作らず、政権の基盤を安定させることを重視したとみられる。

 すでに各所で詳しく報じられているため、本稿では全員の紹介は避けるが、閣僚19人のうち初入閣は11人。13のポストを入れ替えるなど、「派閥のバランス」を重視しながらもフレッシュな顔ぶれをそろえた。

 岸田内閣・自民党は新体制の下で、「異次元の少子化対策」や防衛費の大幅増、マイナンバー制度の改善、経済安全保障体制の確立といった課題に取り組んでいくことになる。

 筆者が今回の人事で注目しているのは、岸田首相が女性閣僚を内閣改造前の2人から5人に増やしたことだ。女性閣僚数としては、第1次小泉純一郎内閣、第2次安倍晋三改造内閣と並び過去最多である。

 その面々を順に見ていくと、「ポスト岸田」の有力候補の1人である高市早苗・経済安全保障担当相は留任となった。高い専門性と実務能力を評価されての判断だろう(本連載第311回p3)。

 そして、岸田首相が特に重視する外相には、元法相の上川陽子氏が起用された。上川氏は東京大学卒・ハーバード大学大学院修了で、法相在任時にはオウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名:松本智津夫)元死刑囚らの死刑執行命令書にサインをした人物である。今回の人事でも、その度胸と手腕が評価されたとみられる。

 日本はこれまで、女性の人権問題について国際社会から厳しく批判されてきた(第333回)。その中での上川外相の抜擢(ばってき)には、日本における女性政治家の活躍を国際社会に強くアピールする狙いもありそうだ。

 また、副大臣を経験していない自見英子(じみはなこ)・前内閣府大臣政務官は地方創生担当相に、加藤鮎子・前国交大臣政務官はこども政策・少子化担当相に抜擢された。この二人の起用に関しては、岸田内閣の支持率低迷が続く状況を打開するために、政権の清新さをアピールする思惑があるのかもしれない。

 そして、復興相には無派閥の土屋品子氏が初入閣した。土屋氏は聖心女子大学を卒業後、栄養関連の専門学校で学んだ異色の経歴を持つ。栄養士・製菓衛生師・調理師などの資格も保有しているとのこと。この人物の登用にも、「ジェンダー平等」をアピールする狙いがあると推察される。

 一方、党役員人事に目を向けると、選挙対策委員長には小渕優子氏が起用された。この判断は、一連の女性閣僚の登用とは毛色が異なるものだ。

● 経産相在任時に不祥事が発覚 しばらく裏方に徹してきた小渕氏

 というのも、過去の人事も含めて、自民党による女性政治家起用は(1)華やかさと人気を内閣支持率に取り込むこと、(2)「女性の社会進出」に積極的に取り組んでいると世間にアピールすること――の2点を主な目的としてきた。

 もちろん、それは決して悪いことではない。女性を積極起用する中で、高市氏をはじめ、野田聖子・前こども政策担当相、小池百合子・現東京都知事など、手腕を身に付けて実績を上げる女性政治家が続々と台頭してきた(第285回)。世間へのアピールにとどまらず、優秀な人材の輩出につながる効果もあったといえる。

 だが、今回の小渕氏の起用は、こうした文脈からは逸脱している。それどころか、内閣支持率を下落させる懸念材料になりかねない。

8900OS5:2023/09/20(水) 11:29:40
 小渕氏は知っての通り、第84代総理大臣である故・小渕恵三氏を父に持つ世襲議員だ。戦後最年少の34歳9カ月で初入閣し、内閣府特命担当相として少子化対策や男女共同参画などに従事。14年には経済産業相に就任し、順調なキャリアを積み重ねていた。

 ところが、経産相在任時に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、辞任を余儀なくされた(第93回)。嫌疑不十分で不起訴となったが、それ以降、小渕氏は閣僚に就いていない。党組織本部長など、どちらかといえば裏方といえる仕事で汗をかいてきた。

 そんな「スネに傷持つ身」である小渕氏が、今回久しぶりに要職に起用されたわけだ。

 だが小渕氏は、経産相就任前に文部科学大臣政務官や財務副大臣の経験はあるものの、それ以外は政治家として顕著な実績があるわけではない。経済安全保障の専門家として存在感を見せる高市氏や、こども家庭庁の設立に携わった野田氏と比べると見劣りする。

 政治家としての「修羅場」の経験値も同様だ。悔しい結果に終わったものの、高市氏、野田氏は初の女性首相を目指して総裁選を戦った経験がある。特に野田氏は「郵政造反議員」として05年の郵政解散総選挙において小泉首相(当時)に反旗を翻し、選挙区に「刺客候補」を立てられる苦境を生き残った。

 それに対して、小渕氏は元首相の令嬢として、政界の先輩からかわいがられてきた印象だ。最年少の閣僚起用や、経産相への抜擢は、能力や業績を高評価された人事というよりも、先輩方の寵愛(ちょうあい)が反映された結果だと思えてならない。

 もちろん、高市氏や野田氏も21年に「NTTとの会食問題」が取り沙汰されるなど不祥事もあった。両名とて“清廉潔白”というわけではないが、やはり政治家としての実績・経験は小渕氏を上回っているとみてよいだろう。

 そんな中で下された、今回の人事。小渕氏の抜擢は「参院のドン」と呼ばれた故・青木幹雄氏の「遺言」に基づくものだという見方が強い。だから筆者は「従来の女性登用の文脈から逸脱している」と述べたのだ。

● 今回の起用は小渕氏にとって 飛躍のチャンス!?

 青木氏は小渕恵三内閣の官房長官で、茂木派の長老として隠然たる影響力があった。小渕優子氏の“実質的な後見人”といえる立場だったが、今年6月に89歳で死去した。

 一部報道によると、青木氏は生前「われわれの使命は小渕優子内閣を作ることだ」と公言していたという。そして、森喜朗元首相がその「遺志」を後押しした。

 青木氏は小渕元首相が急死した際、森氏を後任に決めた人物だとされる。いわば森内閣の生みの親だ。青木氏に恩義がある森氏は、その「お別れの会」で「(小渕優子内閣を作るという)夢がかなうよう最大限努力してまいる」という趣旨の発言をしたと報じられている。

 今回の小渕氏の選対委員長への起用にも、森氏の意向が反映されているようだ。それが事実ならば、またもや長老の寵愛による抜擢である。実力でもぎ取った要職だとは到底いえない。

 ただし、岸田首相が小渕氏に任せたのは「選挙」の対策である。結果が数字として表れるため、その力量が可視化されてしまう難しい職務だ。「政治家は選挙に落ちたらタダの人」という言葉があるように、結果によって党員の人生が大きく左右されてしまう責任ある立場でもある。

 この人事に鑑みると、岸田首相は小渕氏に対して「長老の意をくんでポストは与えるけれども、実力は自らの手で証明しなければならない」と示したようにも思える。


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