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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4556名無しさん:2020/09/09(水) 03:55:05
>>4555

 こうした状況も踏まえ、永田町ではすでに①9月下旬に臨時国会召集して解散―10月25日投開票②10月上旬臨時国会召集で解散―11月1日投開票、などの怪文書がばらまかれている。もちろん、コロナの感染拡大がある程度収まることが前提だが、「晩秋からの感染再拡大前に勝負をかける」(自民幹部)という意味では現実味を帯びる。

 それにはまず総裁選での圧倒的勝利が前提となる。菅氏の野望をかぎ取って、支持派閥があえて造反を黙認する高等戦術に出れば、菅氏の求心力は低下し、その後の政権運営も各派閥に配慮せざるをえなくなる。

 菅新政権が「安倍政権の負の遺産の管理と後片付け」(細田派幹部)ではなく、「新たな自民党の再出発」(菅グループ幹部)に踏み出せるのかどうか。自民史上、異例の無派閥で非世襲の菅氏。新政権発足までの期間が、トップリーダーとしての資質と器量が問われる「運命の8日間」となりそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4557名無しさん:2020/09/09(水) 03:56:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/11d75ad17fefa1255a5d36de999d94fb96aa7555
「安倍政権へのうんざり感」だけが敵? 二階幹事長・竹中平蔵氏を味方につけた菅官房長官が首相の座を射止める可能性(伊藤智永)
9/8(火) 10:10配信

「ポスト安倍」に菅義偉官房長官が再浮上してきた──。盛んに飛び交う観測の虚実を吟味する。自民党の岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長に続く「第3の候補」とも、勢いでは2人をしのぐ「陰の本命」とも言われるが、本当のところはどうなのか。

「再浮上」とは、昨年春に「令和おじさん」ともてはやされた後、秋の内閣改造から鳴かず飛ばずだったのが、新型コロナウイルス対策で「冷房と暖房を同時にかける」政府方針の陣頭指揮を執るようになった見え隠れを言う。

 安倍晋三首相が体力・気力・内閣支持率のいずれも減退している時、「内閣の番頭」が目立つのは当然という見方は表面的すぎる。首相が沈みだしたら代わりに官房長官が前面に出てくる現象は、実は歴代政権で例がない。あったら相当に不穏である。しかも菅氏の場合、安倍首相も了解の上でそうしている。世論の過半数が反対する「Go Toキャンペーン」強行も、早期衆院解散否定も、菅氏の独断専行ならともかく、安倍首相が明らかに追認、黙認している。それが何を意味するか。

 時の首相より官房長官の実力が目立つことはまれにあり、「剛腕」と呼ばれた。橋本龍太郎内閣の梶山静六氏、小渕恵三内閣の野中広務氏が典型だ。中曽根康弘内閣の後藤田正晴氏、小泉純一郎内閣の福田康夫氏は、首相の方が目立っていたからちょっと違う。

 官房長官が首相になるのは意外に難しい。後藤田、梶山、野中3氏は退任後の政局で首相候補に擬せられたが、梶山氏が自民党総裁選に挑んで敗れ、野中氏は野心はあったが派閥事情で抑えられた。後藤田氏は「政界ご意見番」に徹して晩年の名声を保った。

 ◇官房長官出身は3人

 平成以降、官房長官から首相になった例は3人しかない。竹下登内閣の小渕恵三氏、小泉内閣の安倍晋三氏と福田氏。ただし、3人とも派閥領袖の後継者か血筋正しい「プリンス」である。「血統書」なしに実力だけで成り上がった例はない。小渕氏は竹下元首相の「指名」、安倍氏は事実上、小泉前首相からの「禅譲」だった。そもそも後藤田、梶山、野中3氏は党内ににらみは利いても自前の政治勢力を持っていなかった。

4558名無しさん:2020/09/09(水) 03:57:08
>>4557

 こうした経験則に従えば、菅氏がいま目立つからと言って首相候補とみなすのは早合点になる。だが、菅氏が異質なのは8年近い在任中、無派閥を中心に「隠れ菅系議員」をきめ細かく囲いこんできた周到さだ。総勢約50人いるとされ、盟友関係にあって独自の総裁候補を持たない二階俊博幹事長の派閥と合わせれば、総裁選に挑むには十分な勢力になり得る。

 福田氏は、森喜朗内閣から居残りで小泉内閣まで官房長官を足かけ3年半務め、事実上「陰の外相」を兼ねるなど実力を発揮したが、年金未納問題であっさり辞めた後は小泉政権と距離を置いた。この身の処し方が後に生きる。2007年9月、第1次安倍内閣が「小泉改革直系」の呪縛で自滅した時、自民党内に緊急避難で圧倒的な福田待望論が起きたのは、政権運営の実力は実証済みながら、「小泉カラー」に染まらないイメージが好都合だったからだ。福田氏は総裁選で、安倍政権の麻生太郎自民党幹事長との一騎打ちを制した。ちなみに菅氏はこの時、麻生氏の推薦人に名を連ねている。

 因果は巡り、菅氏はいまや、おそらく今後も破られることのないだろう官房長官在任期間史上最長記録を更新中の実力者だ。麻生副総理兼財務相とは安倍首相との距離感や政局観でしばしば対立を繰り返す緊張関係にあり、コロナ対策では事実上の「臨時首相代行」格に収まっている。では、仮に安倍首相がコロナ感染爆発か、東京五輪中止か、体調不良か、何らかの事情で来年9月の自民党総裁任期前に辞める事態になった場合、緊急避難で名実とも「菅政権」に切り替わる可能性はあるのか。

 ◇「発展的継承」

 安倍政権へのうんざり感は、世論だけでなく政官界に広がっている。「菅後継首相」の最大の難点は、菅氏が8年近く政権中枢で支えた「安倍カラー」そのものにある。菅氏周辺は一時「福田方式」の可能性を思い描いたが、コロナ対策から逃げ出すわけにはいかず、むしろ政権の前面に押し出るしかないと腹をくくった。コロナ危機で座礁したアベノミクスを、V字回復は無理でも、新たな軌道に乗せて成長戦略に回帰させる「コロナ時代における安倍政治の発展的継承」を掲げる戦術である。

4559名無しさん:2020/09/09(水) 03:57:32
>>4558

 岸田、石破両氏は「ポスト安倍」の1、2を争う有力候補とされながら、コロナ時代の政権として何をしたいのかはっきりしない。菅氏は二階氏と9月に派閥横断の「地方創生・未来都市推進議員連盟」を作る。人工知能(AI)やビッグデータを活用する「スーパーシティ構想」の改正国家戦略特区法(5月に成立)を使った産業国際競争力強化政策の推進母体というふれこみだ。菅氏のブレーンである竹中平蔵氏の影が色濃く、世論に懐疑論も根強いが、ともあれ菅氏が本気なのは分かる。

 政局のキーマン・二階氏が、候補全員に保険を掛けて勝ち馬に乗るのはいつもの手だが、会食したり、講師を務めたり、会合で持ち上げるだけでなく、一緒に議連まで作るのは菅氏だけである。

(伊藤智永・毎日新聞専門記者)

(本誌初出 ポスト安倍「菅氏本命」の虚実 二階氏との連携に透ける“本気度”=伊藤智永 20200901)

4560名無しさん:2020/09/09(水) 04:04:00
https://www.asahi.com/articles/ASN945WYCN92UTFK02B.html
麻生氏から岸田氏への「宿題」 2人の空気一変、逆境に
有料会員記事 自民党総裁選2020

西村圭史

2020年9月4日 19時00分

 突然の首相退陣を、自民党の岸田文雄政調会長は講演のために訪れた新潟市で聞いた。急いで帰京したものの「ポスト安倍」をめぐるうごめきは、岸田氏抜きで一気に進んだ。数日のうちに5派閥が菅義偉官房長官の支持を表明。「大事な時に東京にいないなんて致命的だ」。自民党内ではそんな辛辣(しんらつ)な声も聞かれる。

 岸田氏が期待していた麻生派や細田派も菅氏支持。岸田派(宏池会)内には悲愴(ひそう)感が漂う。「こんな形ではしごを外されるなんて」。同派幹部はそう顔をゆがめた。別の幹部は悔やむ。「禅譲を狙うという戦略自体、取るべきではなかった」

 派内には撤退論もくすぶったが、岸田氏は1日、「国民のため、国家のため、私の全てをかけて取り組む」と正式に出馬を表明した。同派幹部は「『負けそうだから、またしっぽを巻いて逃げた』と思われたら、政治家として終わる」と苦しい状況を解説した。

首相の退陣発表から2日後、岸田氏は麻生氏を訪ねていました。総裁選での支援を依頼する岸田氏に、麻生氏はある「宿題」を課しました。それを受け、岸田氏は首相官邸へ。総裁選をめぐる舞台裏を追いました。

批判控え、仕え続けた末に
 岸田氏は吹っ切れたかのように発信を強める。3日には一番乗りで政策集を公表。会見では菅氏が掲げる「安倍政権の継承」に対し、「私は安倍政権時代の政策の発展、充実」と主張し、「どんな政策も5年10年と同じことをして通用するほど世の中は甘くはない」と指摘した。

 同日夜に出演したBS番組では…

4561名無しさん:2020/09/09(水) 04:06:12
https://www.asahi.com/articles/ASN956F21N94ULFA024.html
「菅政権」見守る霞が関 財務省は期待、頭抱える総務省
有料会員記事 自民党総裁選2020

2020年9月6日 5時00分

 第2次安倍政権は経済産業省出身者を中心とする「官邸官僚」が省庁全体を掌握し、「経産省内閣」とも呼ばれた。新たな政権では官邸と各省庁との力関係はどう変わるのか――。政権中枢だった菅義偉官房長官(71)が優位に進める自民党総裁選を、霞が関も固唾(かたず)をのんで見守っている。

 2次政権は安倍晋三首相の最側近、今井尚哉首相補佐官兼首相秘書官を筆頭に、新原浩朗経済産業政策局長、佐伯耕三首相秘書官ら経産省出身の「官邸官僚」と呼ばれるメンバーが、外交や社会保障など経済以外の分野でも霞が関を動かした。

 新型コロナウイルス感染症対策でも、飲食や観光など複数の省庁にまたがる消費喚起策「Go To キャンペーン」の取りまとめ役が経産省になったように、存在感は抜きんでていた。だが、学校への一斉休校要請や全世帯向けの布マスクの配布など、こうした官邸官僚主導の政策は混乱を招いた。

「官邸詣で」減りそう
 首相周辺の顔ぶれが一新されれば、官邸から同省への指示は「確実に減るだろう」(同省幹部)とみられている。菅氏がトップに就いたとしても、同省が所管するエネルギーや通商政策について目立った発言をしておらず、「官邸詣で」も減りそうだ。

 かつては「最強官庁」と言われていた財務省。ある幹部は「今井氏らによるトップダウンがなくなることで、各省が持ち寄って調整する形に戻るのではないか」と政策決定過程が変化する可能性を指摘する。

 菅氏が、野党や自民党の一部が…

4562名無しさん:2020/09/09(水) 09:16:47
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/09/09/kiji/20200908s00042000573000c.html
岸田氏に票分け“施し案” 世論調査劣勢も「2位になれば次に目を残せる」 狙いは“石破つぶし”狙う
[ 2020年9月9日 05:30 ]

 自民党総裁選が8日、告示され、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の3氏が立候補を届け出た。14日に投開票され、安倍晋三首相の後継総裁が決定する。国会議員票、地方票ともに菅氏が圧倒する中で「岸田氏に票を分けよう」という“施し案”が出るなど党内情勢を左右する2着争いがヒートアップ。党所属議員の注目は今後の人事に移っている。
 東京・永田町の党本部で行われた立候補者演説会。菅氏は勝負カラーの黄色のネクタイ姿で「首相は道半ばで退かれた。悔しさを推察すると政治的空白を作ることはできない」と力を込めた。

 5派閥と無派閥議員約30人の支援を受け、党所属の国会議員票の約7割を固め、地方票も約6割を獲得する見通しとされる。圧勝ムードの中で、党幹部らから漏れてきたのは岸田氏への“票分け”だ。すでに党幹部らが見据えるのは“次の次の総裁”。永田町では菅氏について「ワンポイントかと思われたが、この優勢ムードで次の任期3年をプラスして4年やるつもりだろう」とみられている。4年後に菅氏は75歳。「首相の座を譲っても不思議ではない」とされ「宏池会の会長で岸田派を率いる岸田氏に挑戦の余地を残せるようにすべきでは」の指摘が党内で上がり始めた。

 「2位になれば次に芽を残せる」と岸田氏周辺では次点を目指す動きが活発化。3位なら政府・党内ともに役職のない“無役”になるとみる関係者は多い。朝日新聞が7日に発表した世論調査によると、岸田氏を「次の首相のふさわしい人」としたのはわずか6%。菅氏の48%はおろか、石破氏の27%にも及ばない。石破氏が2位なら「菅氏への不満票がかなり集まったとして、石破氏の影響力が残る。岸田氏に2位になってほしい」と語る自民党議員もいる。

 森喜朗元首相も7日に「安倍さんの本心は岸田さんだ。しかし周りが(菅氏で)納得する空気になって、乗らざるを得なくなった」と援軍のコメントを出していた。党内の“石破つぶし”の側面からも“施し案”が進む。

 14日の投開票で菅氏に続く2位は誰になるのか。岸田氏へどれほどの票が回るのか、まだまだ生臭い駆け引きは続きそうだ。

 ▽自民党総裁選の仕組み 党則に「総裁が任期中に欠け、特に緊急を要するとき」は、党大会に代わる両院議員総会で後任を選ぶことができる規定がある。この場合、党所属国会議員1人1票と47都道府県連3票ずつで投票される。国会議員票が394票、都道府県連票が141票。いずれも有効投票の過半数を得た候補がいなければ、上位2人の決選投票になる。立候補には推薦人20人が必要となる。

4563チバQ:2020/09/09(水) 09:45:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bdcaa83249ed53b44126ebaf9164c556fe7327c
自民総裁選 大阪府連は菅氏と距離、維新蜜月に反発の声
9/9(水) 0:25配信
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総裁選の演説会に臨んだ(右から)岸田政調会長、菅官房長官、石破元幹事長=8日午後、東京都千代田区の自民党本部(飯田英男撮影)
 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日、告示された。立候補した3人のうち、大阪府連では大阪維新の会の影がちらつく菅義偉官房長官(71)に反発し、石破茂元幹事長(63)を支援する議員も少なくない。次期首相となる新総裁は新型コロナウイルス対策と経済再生に注力すべきだとし、早期の衆院解散・総選挙に否定的な声も聞かれた。

 「今回は党員投票での1位を目指す。次に向けての準備運動であり、ゴールは来年の9月だ」

 石破氏支持を表明している府連所属の地方議員は8日、来年9月の総裁任期満了を見据え、こう語った。

 今回の総裁選では菅氏が本命視され、石破氏と岸田文雄政調会長(63)による2位争いが焦点とされる。

 ある府議は石破氏の地方創生政策について「東京一極集中はだめだというのは石破氏の持論だ。維新とも距離を置いており、最適の人だろう」と評価した。

 一方の岸田陣営も動いている。8日は広島県連所属の県議が府連を訪れ、岸田氏支援を要請した。府連幹部は「府連や議員団が組織立って特定の候補を支援することはない」と話す。

 新型コロナ対策について、多賀谷俊史・府連幹事長は「国民に分かる方針を立ててしっかりやってもらいたい」と注文を付けた。

 年末にかけ、さらなる冷え込みが指摘される経済も立て直しが急務だ。ある地方議員は「中小・小規模事業者の皆さんの票で戦っている。その人たちの声を優先して聞かなければいけない」と強調する。

 府連内では、次期首相による早期の衆院解散とともに、大阪都構想の是非を問う住民投票との同日実施に対する警戒感も渦巻く。ある幹部は「コロナ禍を理由に総裁選の党員投票を見送る一方で、衆院選をするとなれば矛盾が生じる。どう説明するのか」と不満をにじませた。

4564チバQ:2020/09/09(水) 11:44:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/0714eff895feafa6b22ba414b080af30241d01bf
自民総裁選「とにかく県内3票を」 岸田氏の地元・広島
9/9(水) 10:11配信




自民党総裁選が告示され、共同記者会見に臨む岸田文雄政調会長=2020年9月8日午後3時8分、東京・永田町の自民党本部、遠藤啓生撮影
 自民党総裁選が8日告示され、広島県内からは岸田文雄政調会長(衆院広島1区)が立候補した。菅義偉官房長官と石破茂元幹事長との三つどもえの選挙戦となるが、複数の派閥が菅氏を支持しており、岸田氏は厳しい戦いになりそうだ。岸田氏の後援会幹部は「とにかく(県連持ち分の)3票は確実に押さえたい」と話す。

 「格差や分断が進んでいる中、国民の政治への信頼と、政治の聞く力を取り戻さなければならない」。告示後の立会演説会で、岸田氏は力を込めた。

 新総裁は、国会議員と都道府県連の代表者に投票権を限る「簡易総裁選」で選出される。広島県連(党員約2万7千人)を含むほとんどの都道府県連が党員への予備選挙を行い、各候補者の得票に応じて持ち分の3票を振り分ける。

 県連は、自民県議を中心とした複数のチームを作り、7日から各地の県連を回って岸田氏支持を呼びかけている。宇田伸幹事長は「(県内では)圧倒的な3票を」と意気込むが、岸田氏の地元秘書は「県の北部や東部には石破氏の支持者もおり、決して楽な戦いではない」と漏らす。2018年の総裁選では県連有志らが安倍晋三首相を支持したが、県内の党員・党友投票では安倍氏1万5095票に対し、石破氏も6171票を得ている。
朝日新聞社

4565チバQ:2020/09/09(水) 18:04:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cc74a6122e459134b188c011a4047fcb23d9aa7
重鎮を激怒させた岸田氏「麻生―古賀」股裂きの誤算〜森元首相が示した教訓と次への希望
9/9(水) 18:01配信
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「麻生―古賀」の因縁に翻弄された岸田氏

FNNプライムオンライン
安倍晋三首相の突然の辞任表明を受けた自民党総裁選挙。その行方を大きく左右したと思われるのが次の言葉だ。

【画像】「水と油の関係」麻生氏と古賀氏

「古賀とメシを食ったその足で俺のところに来るなんて、どういうことなんだ」

これは7年8カ月もの間、安倍首相の盟友として政権を支え続けてきた麻生太郎副総理が、当初ポスト安倍の最有力と言われてきた岸田文雄政調会長への怒りを周囲にぶちまけた言葉である。

発端は、首相が退陣表明した8月28日夜、岸田氏を含む岸田派幹部が都内に集まり今後の対応を協議した会合。この会に派閥名誉会長である古賀誠元幹事長が出席していたことを、これまで岸田氏にポスト安倍の一定の期待をかけてきた麻生氏が問題視したのだ。

「話に来る順番が違うだろう」

麻生氏と古賀氏は、共に福岡を地盤にしているが、長年に渡る地元での勢力争いや、安倍政権へのスタンスを含む政治的路線などを巡って「水と油の関係」(自民党関係者)だった。もちろん岸田氏もこの政治的確執を熟知していて、ポスト安倍に向けて、いかにして麻生氏・古賀氏双方の協力を得るという必要条件をクリアし、安倍首相からの支持を受けて勝利の方程式を完成させるかを模索してきていた。

しかし、ポスト安倍レースは安倍首相の電撃辞任により風雲急を告げた。

安倍首相が退陣表明をした2日後の30日夕方、岸田氏は麻生氏の個人事務所を訪れていた。岸田氏は麻生氏に対し総裁選に出馬する意向を伝えるとともに、麻生派の支援を要請し、深く頭を下げた。

ところが、この日の岸田氏に対する麻生氏の対応は、自らも期待をかけ、安倍首相が後継と目していたはずの人物への対応とは思えないほどそっけないものだった。麻生氏の返答は、「首相が支援するのであれば」という“条件付きの支援”だった。麻生氏が岸田氏の“仁義の切り方”に強い不快感を抱いたことが、この対応につながったことは想像に難くない。
菅支持に雪崩を打つ各派閥…岸田氏の支援要請に安倍首相の答え
岸田氏は麻生氏と会談した翌日の8月31日、首相官邸で安倍首相と向き合った。岸田氏は安倍首相に総裁選での支援を正式に要請したが、安倍首相は岸田氏が“総裁候補のひとり”であることを認めつつも、「私自身が個別の名前を挙げるのは控えている」と述べるにとどめた。岸田氏の安倍首相からの“禅譲シナリオ”が明確に崩れた瞬間だった。

その“禅譲シナリオ”を岸田氏から奪う形になったのが、いち早く動いた菅義偉官房長官と二階俊博幹事長だった。安倍首相が辞任表明した翌日の29日、菅氏は衆院赤坂議員宿舎で二階氏と二階氏側近の林幹雄幹事長代理、森山裕国対委員長と面会し、前向きに出馬を検討する意向を伝えた。二階氏ら出席メンバーはかねてから、次の総裁選に菅が出馬すべきだと言い続けていたが、この日の菅の反応から、「出馬は固い」と確信し、二階派として他派閥に先駆けて菅支持を固めた。

そして30日に菅氏が出馬の意向を固めたことが明らかになると、菅氏が本命との見方が一気に広がる。さらに安倍首相と岸田氏の会談により、首相が岸田氏を推さない姿勢が明らかになると、麻生派は同日、二階派に続いて菅氏支持を決め、その夜には安倍首相の出身派閥である細田派も菅氏支持を事実上決めた。

これにより岸田氏の、党内最大派閥の細田派と第二派閥の麻生派の支持を取り付け、選挙戦を優位に進めるという目論見は完全に崩壊したのだった。

4566チバQ:2020/09/09(水) 18:05:13
安倍首相と麻生氏が抱いた岸田氏への“不満”
その予兆は以前より密かにあった。安倍首相や麻生氏は今年春ごろまでは岸田をポスト安倍の最有力とみていたが、新型コロナウイルスへの対応に追われるなかで、その資質について徐々に疑問府を付け始めていた。

麻生氏の周辺によると、岸田氏が自民党の政調会長として与党内の調整にあたった、新型コロナウイルス拡大に伴う経済対策としての国民への現金給付をめぐる経緯にも麻生氏は強い不満を持っていた。政府与党が当初、収入が減った世帯を対象に一世帯あたり30万円の給付を決定したものの、その後、二階幹事長や公明党が国民全員への1人10万円給付に舵を切ったため、政府が閣議決定をやり直す事態になった件だ。

財務大臣の麻生氏は、安倍首相の説得を受け、最終的に政策の変更を受け入れたが、この時、「大事な場面で党を抑えきれない奴だ」と岸田氏の対応に不満を漏らしていた。

そして6月、安倍首相は通常国会の会期末会見で後継について聞かれ、次のように答えている。

「言わば後継者を育てるどうこうという話がございましたが、後継者というのは、育てるものではなくて、育ってくるものであります」

また安倍首相は『月刊Hanada』に掲載されたインタビューで、「(後継は)同僚議員の支持を得なくてはならない。その際、引きつけるのはやはり情熱なのだろう」と語り、次期総裁に必要なキーワードとして「情熱」を挙げた。さらに菅氏についてポスト安倍の「有力候補の一人であることは間違いない」と述べた。

一連の安倍首相の発言からは、岸田氏を念頭に置き激励する意図が感じられる一方、岸田氏が思い通りに育っていないことや情熱が不足していることを嘆き、後継として本当に相応しいのか逡巡しているのではないかとの見方が広がった。同時に、岸田氏より菅氏の方が後継に適任だと感じているのではないかとの憶測も呼んだ。
「平時の人」岸田氏を追い込んだ「2つの緊急」
実際、2012年の第二次安倍政権発足から7年8カ月の間、安倍首相を近くで支えてきた官邸メンバーの一人も、「このコロナ禍の難局で次を任せられるのは、岸田さんではなく菅さんなのではないか」と周囲に語り始め、次のように漏らした。

「岸田さんは平時の人なんだよね」

岸田氏は、緊急時でなければ首相に相応しいが、緊急の場合の登板には向いていないとの認識を示唆した言葉だ。その通り、コロナ禍という未曽有の事態と安倍首相の緊急辞任という「2つの緊急」重なりが、菅氏を浮上させ、岸田氏を窮地に追い込んだ。

そして、とどめとなったのが、古賀・麻生という二人の派閥重鎮の因縁だったのかもしれない。岸田氏にしてみれば、自派閥の名誉会長と会うことは何ら問題がない行動だろう。しかし麻生氏からすると、対立する古賀氏が推す岸田氏であっても「安倍首相が推すのであれば」一肌脱ごうと見守ってきた自負があっただけに、自らより早い面会はその逆鱗に触れるに十分だったのだろう。

岸田氏にとっては、安倍首相の突然の辞意表明により、麻生氏と古賀氏という、相反する両者の利害を一致させるだけの時間的な余裕もなく、「古賀を切ってから俺のところに来い」という、麻生氏が以前より突き付けてきた踏み絵を踏むこともできず、支持を失う結果となった。

4567チバQ:2020/09/09(水) 18:07:01
森元首相が明かした岸田氏の失敗と、「次」への希望
この一連の経緯について、古賀氏と昵懇の関係で、麻生氏のこともよく知る森喜朗首相は、7日夜の自民党議員のパーティーで、来賓席に座る岸田氏を前に、「麻生さんは本当は岸田さんをやりたかったんだと思うがだめになった。なぜか。古賀さんと麻生さんがあまり仲良くないという話。岸田さんは何でだろうと思うかもしれないが、僕は当然だと思う」と述べ、古賀麻生両氏の確執の深さを考えれば当然の結末だとの認識を示した。そして次のように述べた。

「二階さんと菅さんはどんどん進んでいた。それを岸田さんは全然わかっていなかった。それをもういっぺんひっくり返すというのは麻生さんを味方にするしかなかったと思います。安倍さんも本当の気持ちは岸田さんですよ。しかし周りがだんだんそういう空気になって結局菅さんに乗らざるを得なくなった」

このように森氏に「全然わかっていなかった」と面前で一刀両断された岸田氏だが、森氏は、岸田氏に対し「この大事な総裁選挙、なんか勝敗が決まったようなことを言っているが、やってみなきゃわかりません。しかしどんなことになっても岸田さんはこれから次の次の大事な大事な日本の政治の中心になる人だ」とエールも送っている。

出馬後の岸田氏については陣営内からも「吹っ切れた」と評価する声も聞かれる。テレビなどで訴える姿についても、発信力の弱さが指摘されてきた割には、評価する超えも少なくない。岸田氏にとっては、次の次につなげるため、議員票・地方票ともにいかに多くの票を積み上げられるかという重要な戦いが続く。

(フジテレビ政治部 自民党総裁選取材チーム)

4568チバQ:2020/09/09(水) 19:51:18
>>3098の続き
〈4月26日、首相とガネーシャの会の会食に出席したメンバー〉

 秋本真利、大串正樹、黄川田仁志、熊田裕通、坂井学、武村展英、田中良生、藤井比早之、穂坂泰、星野剛士、牧原秀樹、三谷英弘、山本朋広

 〈参院で菅氏に近いとされる当選1回生〉

 朝日健太郎、小川克巳、小鑓隆史、島村大、園田修光、柘植芳文、徳茂雅之、三宅伸吾、渡辺美樹、和田政宗(敬称略)

4569チバQ:2020/09/09(水) 19:59:41
https://www.sankei.com/politics/news/200909/plt2009090031-n1.html
【総裁選】「ポスト菅」も焦点 後任の官房長官…萩生田、河野、加藤、森山氏ら浮上
2020.9.9 18:51政治政局
自民党総裁選
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 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官が次期首相に指名された場合、新内閣の官房長官にだれを充てるのかが焦点になっている。内閣の要で政権のスポークスマンとなるだけに、菅氏が描く政権構想が最も反映されやすいポストだ。水面下では菅氏を支持する党内5派閥を中心に候補の名前が挙がっている。

 最大派閥の細田派(清和政策研究会、98人)で有力視されているのは萩生田光一文部科学相だ。安倍首相の側近で官房副長官の経験があり、各省庁を取りまとめる官房長官に求められる官僚へのにらみも効く。菅氏も大学入学共通テストへの国語と数学の記述式問題の導入見送りを決めた手腕を高く評価しているとされる。一方で率直な物言いが波紋を広げることもあり、スポークスマンとして適任か意見が分かれそうだ。

 麻生派(志公会、54人)の河野太郎防衛相も菅氏が「あいつは面白い」と評価する一人だ。SNS(会員制交流サイト)を駆使し、永田町の常識にとらわれない言動は、菅氏が掲げる「改革」のイメージに合致する。しかし、合理主義者で、官僚や党幹部を容赦なく批判した過去もあり、「何をしでかすか分からない」(党幹部)との警戒感は根強い。

 竹下派(平成研究会、54人)からは、堅実な仕事ぶりで知られる加藤勝信厚生労働相の名前が挙がる。ただ、旧大蔵省出身の役人気質との声もあり、菅氏が次の官房長官に求める「省庁の縦割りを壊す責任者」としては疑問符もつく。

 にわかに注目を集めているのが石原派(近未来政治研究会、11人)の森山裕国対委員長だ。確実な国会運営が菅氏や二階俊博幹事長から厚く信頼されている。75歳と高齢のため、「体力勝負」の官房長官には不向きとの見方もあるが、官房副長官らとの間で負担が分散されることになれば、新政権の「扇の要」に据えられる可能性がある。

 菅氏と同じ無派閥の国会議員から抜擢(ばってき)されることも想定される。最右翼は梶山弘志経済産業相だ。菅氏が「政治の師」と仰ぐ梶山静六元官房長官の長男で、手堅い答弁に定評がある。ただ、温厚な性格で知られ、官僚をどこまでコントロールできるのかは未知数だ。

 派閥と距離を置く小泉進次郎環境相も注目だ。人気の高さは健在で、小泉氏と個人的に親しい菅氏が英才教育を重視して起用するのではとの噂は絶えない。

 安倍首相は「菅総理には菅官房長官がいないという問題がある」(月刊『Hanada』9月号)と指摘する。政権の安定には力量のある官房長官の存在が欠かせず、菅氏自身がそれを熟知する。次の次の首相も視野に入る「ポスト菅」をだれが射止めるのか。(大島悠亮)

4570名無しさん:2020/09/09(水) 20:07:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d5819777b818206c75f18c4a91ff7dd35d3e97d
菅官房長官の知られざる素顔 妻には敬語、行きつけは回転ずし
9/9(水) 6:32配信

「事務所に秘書として入ったばかりのとき、菅さんから『いっしょにおすしを食べに行こう』と誘われたことがあったんです。私は『国会議員が行くおすし屋さんってすごいところなんだろうな』と期待していたのですが、連れていかれた先は回転ずし店でした(笑)。『ここ、早くていいんだよ』と言って、10分ほどで食べて店を出ていましたね」

そう語るのは、横浜市会議員の遊佐大輔氏(39)だ。

9月14日に実施が予定されている自民党総裁選挙。その候補者のなかで最も“ポスト安倍”に近いといわれているのが、菅義偉官房長官(71)だ。

菅官房長官といえば、最近の政界では異色の存在。世襲やエリート官僚出身の議員だらけのなか、たたき上げで現在の地位にまで上り詰めた。

「高校卒業後は段ボール工場で働いていましたが、一念発起して小此木彦三郎氏(享年63)の秘書になりました。横浜市会議員として政治家デビューしたのは、38歳。衆議院議員初当選は47歳という遅咲きでしたが、そこからメキメキと頭角を現し始めました。安倍政権では官房長官として歴代最長の任期を務め、昨年の新元号発表以降は“令和おじさん”という愛称で国民から親しまれるようになりました」(全国紙記者)

そんな菅官房長官だが、夫人の真理子さんのスタンスもまた“異例”だった。

政治家の妻といえば通常、積極的に人前に出て夫をサポートするタイプが多い。しかし真理子さんはほとんどと言っていいほど、表に出てこないのだ。

「真理子夫人と菅さんの出会いは、小此木事務所。彼女はそこでときどきお手伝いをしていたそうです。職場恋愛のような形です。夫人は表に出ることがあまり好きではないのですが、当時の菅さんは政治家を志していませんでした。だから問題ないと考えていたようです。しかしその後、菅さんは出馬することになりました。その際、夫人に『政治のことは何もしなくていいから!』と頼み込んで説得したそうです」(永田町関係者)

菅官房長官は『週刊文春WOMAN』'19年8月30日号で、政治家になると打ち明けた際の妻との会話をこう明かしていた。

《だから選挙のときだけ手伝ってくれ、ほかは出さないからと。もう否応なしに》

夫妻の関係について、真理子さんの参加していた婦人会の女性はこう語る。

「菅さんは秘書と話すときと、奥さまと話すときとでは口調がまったく違います。奥さまには“ですます調”で実に丁寧な敬語で話すんですよ。最初は驚きましたが、奥さまがいるから自分は議員の仕事を全力で全うできるという気持ちの表れなのでしょう」

「女性自身」2020年9月22日号 掲載

4571名無しさん:2020/09/09(水) 20:16:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/acf14e69453f8df8cd80154dc3c74e988bdf69d4
総裁選投票できるなら…菅氏44%、石破氏36%、岸田氏9% 毎日新聞世論調査
9/9(水) 7:00配信

 毎日新聞と社会調査研究センターは8日、安倍晋三首相の後任を選ぶ自民党総裁選の告示を受けて緊急の全国世論調査を実施した。「あなたが投票できるとしたら誰に投票しますか」と尋ねたところ、菅義偉官房長官と答えた人が44%で、石破茂元幹事長が36%で続いた。岸田文雄政調会長は9%にとどまった。党内5派閥の支持を固めた菅氏優位の情勢を反映する一方、石破氏への世論の支持も根強くあるようだ。

 ◇安倍政権から「変化を期待」55%

 次の首相に期待するのは安倍政権からの継続性か、それとも政策や政治姿勢の変化かとの質問には過半数の55%が「変化を期待する」と答え、「継続性を期待する」との回答は33%、「どちらとも言えない」は11%だった。

 継続性を期待する層の85%が菅氏を支持しており、菅氏が安倍路線の継承者と受け止められていることがうかがわれる。変化を期待する層の56%が石破氏、22%が菅氏と回答。長期政権からの変化を望む声は強いものの、石破氏がその受け皿になり切れていない。

 安倍内閣の支持率は50%で、前回調査(8月22日)の34%から16ポイントの大幅増となった。不支持率は前回の59%から42%に減少した。新型コロナウイルス対策などへの批判で内閣支持率は低迷していたが、安倍首相が持病の悪化を理由に辞任を表明したことで、長期政権をねぎらう雰囲気が広がったとみられる。

 自民党の政党支持率も39%と前回調査より10ポイント増えた。こうした情勢を受け、安倍首相への同情票や新政権へのご祝儀票が期待できるうちに衆院解散・総選挙を行うよう求める声が自民党内で強まっている。

 調査では「首相が代わったら早く衆院選を行って国民に信を問うべきだ」「今は選挙より新型コロナウイルス対策を優先すべきだ」という二つの異なる意見を例示し、どちらに考えが近いかを質問。「コロナ対策を優先すべきだ」との回答が65%を占め、「早く衆院選を行うべきだ」の23%を大きく上回った。「どちらとも言えない」は11%だった。

 第2次安倍政権が発足した2012年12月と比較して自身の暮らしがどうなったかを聞いたところ「良くなった」23%、「悪くなった」24%、「変わらない」52%だった。

 安倍政権の政策や首相の政治姿勢に対する評価は以下の通り。

<新型コロナ対策>評価する29%・評価しない47%

     <経済>評価する45%・評価しない35%

   <社会保障>評価する29%・評価しない41%

<外交・安全保障>評価する57%・評価しない27%

<首相の政治姿勢>評価する43%・評価しない39%

 調査は18歳以上を対象に、携帯電話のショートメール機能を使う方法を主体として実施した。コンピューターで無作為に数字を組み合わせた携帯電話と固定電話の番号に自動音声応答(オートコール)で電話するRDS法で対象者を抽出。携帯電話の場合は、調査を承諾した人にショートメールで回答画面へのリンク情報を送付。固定電話の場合は、自動音声の質問にプッシュ番号で回答してもらった。目標サンプル数を携帯700件・固定300件に設定し、携帯730件・固定301件の有効回答を得た。【平田崇浩】

4572名無しさん:2020/09/09(水) 20:35:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/a19c425594aa3ef18c64e12724bf20d7469f1c7d
大勢決した自民総裁選 注目集まる「その先」
9/9(水) 17:55配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日に告示され、石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)が立候補した。総裁選に3人以上が出馬するのは、自民党の野党時代に安倍氏が勝利した2012年以来だ。本来なら投票日(14日)まで激しい舌戦が繰り広げられ注目も高まっていくはずだが、今回の総裁選では党内7派閥のうち5派閥が支援する菅氏の圧倒的優位は変わらず、永田町には「消化試合」のムードも漂っている。

石破氏を抜き人気急上昇した菅氏
 石破派のベテラン秘書はこう嘆く。「菅さんはこれまで政権で黒子役に徹していたこともあり、一般からの人気が低いのが“弱点”でした。しかし、コロナ禍で安倍政権の継続を求める人が多く、先週の新聞各紙の世論調査でも軒並み、『次の首相にふさわしい人』1位は菅さんでした。(こうした流れが)地方の議員や党員に与える影響は大きく、地方票も大きく伸ばすでしょう。国会議員票は7割を抑えたというし、とても太刀打ちできません」。

 安倍首相が8月28日に突然の辞任を表明し、総裁選が始まる直前まで、自民党の国会議員の中で国民からの人気が高かったのは石破氏だった。劣勢だった菅氏が短期間で石破氏を追い抜いたことが、各社の世論調査から分かる。朝日新聞の6月の世論調査で「次期総裁にふさわしい人」は石破氏がトップで31%、菅氏は3%だった。ところが、9月2,3日の調査では菅氏が31%、石破氏が25%と逆転。読売新聞が8月7日〜9日に「次の首相にふさわしい自民党の政治家」を聞いた全国世論調査では、石破氏が24%、菅氏と岸田氏はともに4%だったが、9月4〜6日の調査では菅氏が46%、石破氏33%、岸田氏9%と、こちらも逆転している。

 総裁選の形式も菅陣営に有利に働くとみられる。今回は国会議員票と党員票(いわゆる地方票)が同数のフルスペック型(394票+394票)ではなく、「緊急を要する場合」に行われる簡易型(394票+141票)の投票方式を取る。この場合、地方票の割合はフルスペック型よりも大幅に低くなる。

 直近2回の総裁選で石破氏に投票した小泉進次郎環境相も、今回は菅氏を支持することが明らかになった。圧倒的な国会議員票と世論調査の結果は、菅氏がポスト安倍の最右翼であるとのムードを加速させている。

4573名無しさん:2020/09/09(水) 20:36:12
>>4572

絶対優位の菅氏の不安材料は?
 菅氏に不安材料はないのか。総理大臣となれば、これまでの官房長官の役割より幅広い分野での政策的な知見や強いリーダーシップが求められる。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は政策面、とりわけ外交と安全保障面での不安を挙げる

「菅さんは『ふるさと納税』を導入したり、『GoToキャンペーン』を主導したりするなど地方活性化には長けていますが、外交や安全保障は安倍首相らに任せており、明るいとはいえません。(今秋に)大統領選が行われるアメリカと今後どう付き合っていくのか、安全保障をどうするのか、冷え込んだ日中関係をどう立て直すのか、このあたりの手腕は未知数です」

 菅氏の答弁能力に不安があると指摘するのは、麻生派のベテラン議員だ。

「菅さんは分野によっては、まともに答弁しないことがある。委員会でも『おれの答弁の機会を極力減らせ』と事前に指示してくることも多い。総理になれば、野党からの厳しい質問を一日中受けて、答えなければいけません。曖昧な回答をすると国民も失望してしまう。菅さんにとって悩みの種でしょう」

 もっとも大きな不安は、派閥の支援を受けていることと指摘する評論家も多い。
今回、党内の最大派閥の細田派をはじめ、麻生派、竹下派、二階派、石原派の5派閥が菅氏を支援している。総裁選後に多くのポストを得るべく、派閥間の主導権争いも過熱している。

 菅氏は2日の出馬会見で、「私は派閥の連合で推されて、ここにいるわけではない」と派閥の影響力を否定したが、仮に総裁選に勝利して首相になった場合、自身のやりたいように組閣や党人事を行い、政権運営をしていけるのか。

 前出の鈴木氏は「派閥の領袖たちは百戦錬磨。総裁選後はさまざまな要望を出してくるし、菅氏は手を焼く」と指摘。それゆえ菅氏は首相になった後に、すぐに解散・総選挙に踏み切るとみている。

「菅さんはすでに、内閣の顔触れを考えていると思います。総裁選に勝利し、総理大臣になったら、その人事を断行してすぐに解散・総選挙をする。選挙に勝てば、国民の支持を得たということで、その内閣で自由に政権運営ができる。派閥の領袖たちもなかなか口を挟めない。この流れを狙っていると思います」

4574名無しさん:2020/09/09(水) 20:36:37
>>4573

広まる「10月25日総選挙」説
 永田町では、新型コロナウイルス対策が思うように進まず、安倍内閣の支持率が下落していた5月ごろ、「9月衆院解散、10月25日総選挙」の噂が広まっていた。衆院議員の任期は来年10月まであるが、来年はさらに景気が悪化する可能性があり、東京五輪・パラリンピックも開催できるか不透明な情勢だ。それならば先の通常国会で成立させた大型補正予算の効果が出る今年秋に選挙をやった方が政権与党に有利、というのが理由だった。

 最新の世論調査では、内閣支持率がV字回復している。JNNが9月5日、6日に実施した調査では内閣支持率が62.4%(+27.0)、不支持が36.2%(-26.0)。8月1日、2日の調査よりも内閣支持率が27ポイントも増えた。自民党の支持率もそれに比例してアップしている。解散をする環境は整っているようにも見える

 連立を組む公明党にも、10月総選挙を歓迎する声はある。同党の国会議員が言う。「来年7月には東京都議選があり、党を挙げて全員当選を目指します。それに注力する分、同じ年に国政選挙をやる余力がない。今、総選挙をやってくれた方が、都議選に向けて時間も空く。歓迎する人は多いでしょう」。

 重要なのは解散総選挙に打って出たい時期に、新型コロナの感染をある程度、抑え込めているかどうかだ。各紙の世論調査をみると、「本腰を入れて新型コロナ対策、経済対策をやってほしい」「総選挙は来年でいい」という声が多く上がっている。政権側が判断を見誤ると、しっぺ返しを食う可能性もある。

 菅氏も8日の共同記者会見で、「国民が政権に期待しているのはコロナの収束」だとした上で、「コロナの状況がどうかということは(解散総選挙に)大きく影響するだろう」と述べている。

 もう1つ解散の重要な判断材料となり得るのが、野党の支持率だ。国民民主党と立憲民主党などによる「合流新党」が15日に誕生し、玉木雄一郎氏らの新「国民民主党」も同じく15日に発足する。自民党の新総裁が臨時国会での首班指名を経て新しい首相に選出される見込みなのは16日だ。野党の「新しい塊」に国民の期待がどれだけ集まるのか、政府・自民党は今後、細かく情勢調査をして、解散の判断材料にするだろう。

 菅氏が有利に展開する総裁選だが、“その先”への関心も日に日に高まっている。

4575名無しさん:2020/09/09(水) 20:39:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/221c497028a77c8fb24f25228eeae3e4c5fcc11b
ほぼ勝負が決まった自民党総裁選、3氏の出陣式と推薦人から見えた「狙い」
9/9(水) 12:16配信

 9月8日に自民党総裁選が告示され、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、そして石破茂元地方創生担当大臣が出馬した。その日に行われたそれぞれの出陣式は、総裁選の行方をある程度暗示しているともいえるだろう。

 菅義偉官房長官と岸田文雄政調会長は出陣式を永田町に近いホテルニューオータニで行ったが、菅長官が使用したのはホテル内最大のバンケットルームである「鶴の間」だった。

 開始予定の午前11時になる頃には、二階俊博幹事長や麻生太郎副総理兼財務大臣など有力政治家が次々とやって来た。今回の総裁選に出馬を検討していたが、推薦人の数が足りなくて諦めたと言われる野田聖子元総務会長や稲田朋美幹事長代行の姿も見えた。“密”を避けるべく空間をとって並べられた300ほどの椅子は、こうした議員たちでほぼ埋まった。

 いち早く菅長官を支持した二階氏と菅優位を決定付けた麻生氏がその中心といえるが、二階派と麻生派の他、所属メンバー98名という最大規模を誇る細田派や、少数とはいえキャスティングボートを握りかねない石原派が菅支持を表明したために、菅長官の勝利はほぼ確実と見られている。

 そのせいだろうか、会場の空気は躍動感といったものやワクワクする期待感のようなものは感じられず、むしろ落ち着いているように思われた。

任期1年で安倍政治をまっとうする役割
 式の冒頭に挨拶したのは選対本部長を務める小此木八郎衆議院議員で、「10歳の時に菅長官が父の事務所に入り、いつの間にか一緒にご飯を食卓を囲んでいた」とかつてのエピソードを紹介した。

 さらに岡山から全旅連青年部長、兵庫から但馬牛肥育農家、北海道からNPO上士幌コンシェルジュが登壇し、菅長官にエールを送った。

 彼らは午前の記者会見をこなしている菅長官が到着するまでの“繋ぎ”の役だったに違いない。

 だがいずれも菅長官が後押しする「Go To キャンペーン事業」や積極的に取り組んでいる農産物輸出に期待を寄せる関係者たちで、菅長官への期待や業績をアピールするには最適な存在だった。そしていよいよ菅長官が登場すると、会場から拍手が沸き起こった。

 「(体調のために道半ばで退く)総理の悔しさを推察した時に、この国難、政治空白を作ることができない、このコロナ対策、経済対策、携わった者誰かが出馬してこの国難を解決しなければならない、そういう思いで熟慮に熟慮して私自身(出馬を)決心したものであります」

 菅長官の主張は9月2日の出馬表明以来、安倍晋三首相からいささかもはみ出ることはない。その役割はあくまで安倍後継であり、安倍首相がやりのこしたことを成し遂げるということだ。

 もっとも菅長官が多くの議員の支援を得ることになった求心力の源泉は安倍首相だ。よって菅氏に課せられたのは、残りの任期1年で安倍政治をまっとうすることに他ならない。

4576名無しさん:2020/09/09(水) 20:41:25
>>4575

岸田氏は「自分こそが保守本流だ」と主張
 その鶴の間の3分の1ほどの広さの鳳凰の間で、ほぼ同じ時刻で行われたのが岸田文雄政調会長の出陣式。こちらは岸田派を中心に、40名以上が参加した。

 「今こそこの自民党、そして保守本流の考え方。これが国民から求められている」

 3候補の中で「最も影が薄い」と言われる岸田氏だが、「自分こそが保守本流だ」と主張し、気合を入れて勝利を目指すと宣言した。慣例通りに出陣式の後、縁起を担いで参加者にカツカレーがふるまったところも本格的だ。

 一方で「新しい日本を作る」と安倍政治に批判的な石破茂元地方創生担当大臣は、出陣式をホテルではなく自民党本部の一室でこじんまりと行った。

 派閥のメンバーは会長を務める石破氏を入れても19名で、47名の岸田派の半分にも及ばない。政策面では他の2人に負けない石破氏だが、国会議員の間で人気がないこと、そして財政面で苦戦することが予想される。それは立候補届を出した際に提出した20名の推薦人の構成でも見てとれる。

 たとえば石破派は20名の推薦人のうち、15名を派閥内から選抜した。そして橘慶一郎元復興副大臣、渡海紀三郎元文科大臣、中谷元元防衛庁長官、三原朝彦元防衛政務次官、村上誠一郎元規制改革担当大臣の5名を派閥外から選んでいる。このように派閥の外から名前を借りるのは、「派閥の枠にとらわれずに広く支持を集めている」とアピールするためだ。

推薦人の女性メンバーが示すこと

 しかし石破陣営の推薦人20名は全員男性で、女性の推薦人はいない。さらにいえば2018年の総裁選で出馬した時も、石破氏の推薦人には女性はいなかった。

 そもそも石破派に女性のメンバーがいないのだ。出馬会見ではそのことを記者から質問されて、石破氏が答えに窮した場面もあった。

 一方で菅長官の推薦人には、木村弥生総務大臣政務官、鈴木貴子元防衛大臣政務官、牧島かれん元内閣府大臣政務官、山田美樹元外務大臣政務官、有村治子元少子化担当等大臣、吉川ゆうみ参議院議員の計6名の女性が名前を連ねている。彼女らが名前を連ねた背景は様々だが、「推薦人の3割を女性が占めている」ということが重要だ。

 これは第2次安倍政権が最重要政策のひとつとして「女性が輝く社会」を掲げ、「2020年度までに管理職の3割を女性にする」という目標を立てていたことを思い出させる。

 しかし「2020年度までに管理職の3割を女性にする」という目標は実現するのに難しく、今年7月に目標達成期限を「2020年代の可能な限り早期」と先送りした。

 それを責任者として担当していたのが、男女共同参画会議の議長を務めた菅長官だ。よってこの推薦人の構成から、安倍政権時でなしえなかった政策を果たそうという菅長官の意気込みが改めて伺えるのだ。

 なお岸田陣営はその推薦人のうち4名が女性だ。そのうち上川陽子元法務大臣、堀内詔子元厚労大臣政務官、国光あやの衆議院議員は派閥内だが、加藤鮎子衆議院議員は「谷垣グループからの借り」になっている。

 もっとも加藤氏の亡父・加藤紘一元防衛庁長官はかつて宏池会会長を務めていたが、2000年11月の加藤の乱で宏池会を分裂させたという経緯がある。そして加藤氏らのグループが谷垣派に繋がり、もう一方が今の宏池会になる。そのように考えて面子を見れば、なかなか趣があるではないか。

 8日に火ぶたが切られた総裁選は、投開票が行われる14日まで休むことはない。そして来年9月にはまた総裁選が行われるのだ。誰が勝つかはほぼ決まっているとしても、誰が死ぬかは決まっていない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

4577名無しさん:2020/09/09(水) 20:42:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff1841cb31419e65f0549faecdbf142224b0ba75
安倍政権の功罪 そして総裁選に挑む人々(2)
9/9(水) 17:20配信

「報道部畑中デスクの独り言」(第205回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、自民党総裁選に挑む3人の候補者と、それぞれが掲げるスタンスについて―

安倍総理大臣の後継を決める自民党総裁選挙が9月8日に告示され、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長、菅義偉官房長官の3氏が立候補を届け出ました。午前には各候補が出陣式で気勢を上げ、午後には党本部で所見発表演説会、記者会見と慌ただしい時間が過ぎました。

午後1時から開かれた所見発表。候補者3人のネクタイは、左から石破さんが青、菅さんが黄、岸田さんは赤と、奇しくも交通信号と同じ並びとなりました。

記者会見では、3人の並びは逆に。菅さんの優勢は揺るぎない状況ですが、3人のスタンスにははっきりとした違いがみられ、演説そのものは興味深いものがありました。

石破さんは「納得と共感」をスローガンに、内需主導を重視した経済への転換を目指します。「ポストアベノミクスの展開」と銘打ち、消費の活性化、都市・地方間の格差解消のための政策を総動員するとしています。

その1つが、経済金融総合対応会議(日本版NEC)の創設。アメリカでは「経済的安全保障」という理念のもと、国家安全保障会議と同じ機能を期待されて、27年前に設立されました。

所見発表では、記者の間で言われている「あてこすり芸」に磨きがかかった感があります。

「少数意見が尊重されなければ民主主義は機能しない」

「政府を謙虚に機能させる政党でなくてはいけない」

「えこひいきがあってはいけない」

「党は党員のもので国民のものだ。国会議員の党ではない」

具体的な言及こそ避けたものの、安倍一強、公文書改ざん問題、モリ・カケ問題、総裁選で党員投票がスキップされたことなどを暗に批判するフレーズが、随所に散りばめられていました。演説では「グレートリセット」「この国の設計図を書き換えて行く」と結びました。

4578名無しさん:2020/09/09(水) 20:43:20
>>4577

「安倍政権の継承」を明確にしたのが菅さんで、中央省庁の縦割り解消、規制改革、地域活性化に重点を置きます。所見発表では、まず安倍総理への賛辞から始まりました。

「国難にあって政治の空白は許されない」「アベノミクスを今後も継承し、さらなる改革を進める」「最優先の課題は新型コロナウイルス対策」……毎日の官房長官の会見が、そのまま自民党本部に持ち込まれたような印象を受けました。

秋田県で農家の長男として生まれた生い立ちについても触れながら、地方分権の重要さを強調。デジタル庁の新設などは「菅カラー」と言えるものでしょうか。

ただ、7つの派閥のうち、5つの派閥の“みこし”に乗っている現状からか、終始、原稿を目に落としての演説は、「安全運転」がやや鼻につきました。演説が冗漫になり、聞いていた石破さんが途中でスマホをいじる一幕もありました。

ちなみに菅さん自身は、他の候補の演説中、下を向いて表情を殺していました。この辺りが党内や国民にどう映ったのか、気になるところです。

岸田さんは「分断から協調へ」と唱え、経済格差是正を訴えています。「国民の声を丁寧にしっかり聞き、政治のエネルギーに変える“聞く力”を再確認して、新しい時代に向かって行かなくてはいけない」と語ります。

一方、安倍政権については評価しながら、「さまざまな課題も浮かび上がって来た」と指摘。アベノミクスについても成果があったとしながら、「成長の果実がいつか中小企業、地方へという期待があった」として、道半ばという認識を示しました。

すべてが「両論併記」、よく言えば「バランス感覚」とも評せますが、「一体どっちなのだ?」と解釈に苦しむことが多いのも岸田節だと思います。

国会や地方議会には、議事進行係という“お役目”があります。国会で通称「呼び出し太郎」と呼ばれ、「ギチョーーッ」「〜されることを望みまーーす!」と叫ぶあれです。

私が国会を初めて担当した1998年、小渕内閣発足時の議事進行係が岸田氏でした。先輩記者から「あれをやる人は、今後出世する人だ」と言われたことを、私事ながら思い出しました。

4579名無しさん:2020/09/09(水) 20:43:44
>>4578

総裁選は両院議員総会で国会議員票394、47都道府県の地方票47×3=141の535票で争われます。地方票は多くで予備選を行い、得票数に基づいて3票分を振り分けることになります。

菅さん優勢と言われるなかでポイントがあるとすれば、1つは「勝ち方」「負け方」、いわゆる「2位争い」。2位か3位かで、次に向けた布石につながるかどうかが大きく変わって来ます。割合が少なくなったとは言え、党員約100万人の意向は、そういう意味では侮れないと言えます。

もう1つは「地方」です。安倍政権は「トリクルダウン」という言葉を使っていましたが、経済対策の恩恵が地方に浸透する前に、新型コロナウイルスが襲って、道半ばに終わっている感があります。

地方の声をいちばんよく聞いていると自負するのは石破さんですが、菅さんは出馬表明会見で、自らの実績として「ふるさと納税」を挙げて来ました。横浜市議からの“たたき上げ”でもあり、地方重視の姿勢を鮮明にして来ており、地方票にどう影響するかが焦点となりそうです。

盤石に見える菅陣営で死角があるとすれば、5派閥の“呉越同舟”でしょうか。先週(9月2日)の菅氏の出馬会見の直後に、麻生・竹下・細田3派の会長が共同記者会見を開きました。今回の総裁選は二階幹事長が「菅優勢」の流れをつくったと言われ、この3人がそろい踏みの図は、二階派への抵抗という見方がもっぱらです。

前述の党員投票のスキップに加え、各派閥の主導権争い、新政権の“猟官運動”が先鋭化すれば、党員の失望感を生み、党勢の衰退がじわじわとボディーブローのように効いて来る懸念もあります。そして、国民の反発にもつながって行くでしょう。(了)

4580名無しさん:2020/09/09(水) 20:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcac6ddb0c565ca267536ca26a9a72a5e4e293a5
二階幹事長、なぜこれほど強大な力を持つに至ったか
9/9(水) 11:31配信

 2020年9月8日、二階俊博幹事長の在職日数が歴代最長(1498日)となった。政治の師・田中角栄元首相を抜いたのである。師匠の田中元首相は70年代後半から80年代半ばにかけて、暗躍する「闇将軍」として君臨したが、弟子にあたる二階氏は表舞台の最高実力者として汗をかいている。現下の「ポスト安倍」政局でも、菅義偉官房長官を次期首相に事実上内定させる剛腕ぶりを見せ、我が世の春を謳歌しているが、なぜこれほどまでに力を持つようになったのか。政治力の源泉を探る。

■ とにかく先手必勝

 8月28日午後、安倍晋三首相が辞意を表明した。辞意を固めたのは24日だが、28日以前には誰にも言っていない、というのが安倍首相の説明である。永田町も霞が関もメディアも辞意表明を受け、ハチの巣をつついたような騒ぎとなったのは周知の通りである。

 さて、この一大政局を第六感で察知していた人物がいる。

 二階氏である。

 8月17日午前、安倍首相が慶応大病院を訪問したことで一大政局は幕を開けた。この日以降、最高権力者の「体調不安説」は、現実に存在する「体調不安問題」に切り替わり、「ポスト安倍」をめぐる闘いがスタートした。

 二階氏は先手必勝を好む。安倍首相がしばしの静養から復帰した19日、間髪入れずに菅氏と会食している。菅氏とは6月から緊密に会談を重ね、呼吸を整えてきた。政局になると、信頼関係の深さが勝負となる。

 翌20日には安倍首相と岸田文雄政調会長が首相官邸で会談しているが、二階氏は先を越すように別の“動作”に入っていく。25日に予定されていた定例の党役員会を中止したのだ。稲田朋美幹事長代行とともに地元和歌山入りする翌週の出張日程もキャンセルし、さらに27日に予定していた安倍首相の連続在職日数歴代1位を祝う会も見送った。まるで辞意表明を察知していたかのような鋭い動きである。

 20日の時点では、安倍首相の進退はかなり不透明だった。短期的には「当面続投」との見方がほとんどで、安倍首相自身も政権維持に意欲があるとされていた。繰り返すが、安倍首相が辞意を固めたのは24日だ。20日の段階で辞意表明があるとはっきり予測できた人、具体的に想定して準備していた人は少ない。二階氏も実際のところ、確証は得ていなかったはずだ。

 それでも、直感に従うかのように重要な日程の変更に踏み切った。28日、予定通り新潟県に出張していた岸田文雄政調会長とは雲泥の差がある。

 辞意表明翌日の29日、二階氏はまたもや蠢動する。衆院赤坂議員宿舎内で菅氏と会談したのだ。席上、菅氏は二階氏に総裁選に出馬する意向を示す。二階氏も全面支援を約束する。翌30日午前、菅氏が出馬の意向を固めたとの報道があふれ出す。石破茂元幹事長も、岸田氏も、まだ出馬を明言していない状況の中、出馬するかどうかわからなかった菅氏が最初に名乗りを上げる格好となった。「菅氏出馬決断」の情報は、二階氏サイドが戦略的にマスコミに流したとみられている。

 岸田氏は30日、麻生太郎副総理兼財務相に面会して支持を依頼しているが、1日遅れの感は否めない。翌31日午前、今度は安倍首相に面会して支持を求めたが、時すでに遅し。31日夜、最大派閥の細田派は幹部会で菅氏支持の方針を確認した。

 節目の会合、日程変更、マスコミ対策。二階氏がすべてにおいて先手を打っていることがわかる。

■ 段ボールみかんを抱えてあいさつ回り

 二階氏といえば、地元・和歌山県産のみかんを政界関係者に贈ることで有名だ。今でこそ「二階みかん」は宅急便で届くが、数年前までは本人自らみかんの入った小ぶりの段ボール箱を抱えてあいさつ回りをしていた。二階氏と親交の深いある永田町関係者は、事務所のインターホンを二階氏が押し、玄関先に段ボール箱を置いていった姿を覚えている。人心収攬術の極意は「義理(G)と人情(N)とプレゼント(P)」。“二階のGNP”とも呼ばれているという。政治家、番記者、経済人、官僚、誰に対してもその原則は崩さない。

4581名無しさん:2020/09/09(水) 20:45:13
>>4580

 1939(昭和14)年2月生まれの81歳。和歌山県御坊市出身で、実父は県議会議員を務めている。中央大法学部政治学科を卒業後、遠藤三郎元建設相(旧静岡2区)の秘書を11年務め、県議2期を経て1983年の衆院選で初当選を飾る。44歳だった。以来連続当選12回、勤続37年。当選同期に甘利明自民党税調会長、伊吹文明元衆院議長らがいる。

 90年代末まで政局の表には登場してこなかった遅咲きの政治家である。93年に小沢一郎氏とともに自民党を離党し、新進党、自由党、保守党などを経て2003年に自民党に復党した。新進党、自由党時代には小池百合子東京都知事と関係を深めており、10年間の「非自民党」生活で培った人脈は、後にさまざまな場面で生きることになる。

 出戻り組に厳しい自民党内で二階氏が出世できた最大の理由は、選挙対策と国会運営で抜群の才能を見せたからである。

 二階氏が一躍全国区の知名度を持ち、政界での存在感が高まったのは2005年である。復党したばかりの04年、二階氏は選挙の現場責任者である総務局長を拝命。推薦したのは当時の武部勤幹事長だった。05年5月、小泉純一郎首相の強い意向で衆院郵政民営化に関する特別委員会委員長にも就任し、野党に配慮した丁寧な委員会運営で混乱回避に成功する。

 9月の衆院選では、総務局長として「刺客」作戦を陣頭指揮し、空前の圧勝劇に貢献した。

 第1次安倍政権では国対委員長として次々に法案を成立させ、安倍首相の信頼を勝ち得ている。第2次安倍政権が発足すると、衆院予算委員長として戦後最速で予算を成立させ、与党の幹事長として臨んだ2017年の衆院選も大勝に導いた。

 選挙対策と国会運営において、二階氏以上の技量、実績を持っている現役政治家はいない。権謀術数に長けた権力者のイメージが先行するが、選挙(ガチンコ勝負)と国対(寝技的な根回し)における能力は群を抜いている。

■ 政策も二階流

 政策面においても独自のセンスと視点を持っている。

 例えば、災害対策に力点を置いてインフラ整備を推進する「国土強靭化」は二階氏の専売特許である。野党時代の自民党が東日本大震災の甚大な被害を踏まえ、二階氏を中心に具現化していった路線だ。国土強靭化は「土建政治」との批判をものともせず、今では政府の災害対策の代名詞として定着した。これは二階氏の政治力に負うところが大きい。

 二階氏の災害対策に対する意識の高さは特筆に値する。2016年12月22日から23日にかけて、新潟県糸魚川市で大規模火災が発生した。出火元はラーメン店だったが、強風にあおられて火が広がってしまった。死者は出なかったものの、二階氏はこの大規模火災に対する対応が重要な政治判断を伴うものだと瞬時に見抜いた。それまで地震にしか適用されてこなかった「被災者生活再建支援制度」をこの糸魚川市の火災案件にも適用するように主張したのだ。すでに政府・与党内で絶大な発言力を持っていた二階氏の根回しで被災者生活再建支援制度の適用がすんなり決定し、12月31日には二階氏自ら関係議員を連れて現地入り、自治体の要望を聞いている。大晦日でも仕事に取り組む二階氏の姿勢に、地元住民らが感激したのは言うまでもない。

4582名無しさん:2020/09/09(水) 20:45:33
>>4581

 15年12月22日、国連総会本会議で、11月5日を「世界津波の日」にすることが決まった。日本を含む共同提案国は142カ国に上った。この世界津波の日を主導したのは二階氏である。有志の議員たちとともに在京の各国大使を細かく回り、国連での採決を実現させたのだ。

 二階氏が津波対策に尽力しているのは、和歌山県広川町の「稲むらの火」の物語の影響が大きい。1855年の安政南海地震が発生した際、高台に住んでいた庄屋が津波が来ることを察知し、稲わらに火を放った。村人たちは火事だと思って高台に集まって消火にあたったところ、村に津波が押し寄せた。庄屋の機転で村人たちは津波に飲み込まれずに済んだ――というエピソードである。二階氏は、地元の教訓を国連案件にまで発展させ、形にしているのだ。

■ 媚中派、バラマキの批判が起きても翳り見えない政治力

 中国に太いパイプを持つため、しばしば「媚中派」と批判される。国土強靭化については「実態はバラマキ型の公共事業だ」との指摘が絶えない。観光業界のドンであることから「GoToトラベル」キャンペーンをごり押している、との非難も浴びている。それでも、その政治力に翳りは見えない。選挙で勝利し、国会で法案を通し、政策面でも具体的に結果を出しているからである。

 まもなく発足する菅義偉政権下で、二階氏は引き続き幹事長を務めるとみられている。“角栄超え”の史上最強の幹事長の出番はまだ続きそうである。

紀尾井 啓孟

4583名無しさん:2020/09/09(水) 20:47:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/034e8d1efeae38096b18fbf45a79d4aa20ce22f6
「菅政権は進次郎と河野太郎の二枚看板で長期政権になる」作家・大下英治氏が明かす全内幕〈週刊朝日〉
9/9(水) 11:30配信

 自民党内で「次の総理は菅で行こう」という路線はどのように敷かれて行ったのか。菅義偉官房長官と二階俊博自民党幹事長の両方と親しい間柄であるノンフィクションライターの大下英治氏が全内幕を明かす。

 速攻で首相の座を奪取しにいった菅氏。安倍晋三首相が官邸で辞任を表明した8月28日の翌日、菅氏と二階氏、森山裕国対委員長の3人が赤坂議員宿舎で密談し、菅政権で行くことに決めたという。大下氏はこう語る。

「二階さん1人でも菅さん1人でも、天下は絶対獲れない。そこに森山さんが加われば、3人寄れば文殊の知恵ですよ。これまで、ポスト安倍の候補に何人もの政治家が上がって来たけれど、私は今回は菅さんがふさわしいと思っていた。だから、菅さんは総理になるためには二階さんと組むべきだと思っていた。自民党内で雪崩を打って各派閥が菅支持を打ち出し始めた8月31日、菅さんから私の携帯電話に『どうもありがとう』とお礼の電話がありました」

大下氏はこれまで、 『直撃菅義偉 内閣官房長官』『ふたりの怪物 二階俊博と菅義偉』『内閣官房長官秘録』など、2人に関する著書を多数書いてきた。

「2人がタッグを組むきっかけとなったのは、私が企画し、司会をした週刊朝日2017年2月17日号に掲載された二階さんと菅さんの対談なんですよ。 それまで、2人の対談というのは、どこにも見当たらなかった」

 その時が2人の初対談だった。記者もこの対談には同席したが、印象深かったのは、菅氏が「私のところ(官房長官)には、ありとあらゆる情報が集まる」と自信たっぷりに語っていたことだった。政治家のスキャンダルから芸能界、記者のスキャンダルまで、あらゆる情報が集まるのだろうと思った。

対談が終わった後、二階氏、菅氏と大下氏の3人だけで、都内のホテルの個室のあるレストランへ飲みに出かけた。

「3時間くらい飲みました。二階さんは遠藤三郎元建設相の秘書を11年務めた後に県議2期、菅さんは小此木彦三郎元建設相の秘書を11年務めた後に市議を2期していたから、お互いにうまが合う」

 大下氏が言うように、二階氏、菅氏の2人は国会議員までの道のりが似ている。

4584名無しさん:2020/09/09(水) 20:48:05
>>4583

「これまでは、自民党政権の首相は、小泉純一郎、福田康夫、麻生太郎、安倍晋三とバトンが継がれてきた。4代とも父や祖父が首相や大臣経験者というおぼっちゃま政権。そのような2世にはこのコロナ時代の大乱世を率いていくのは難しい」

 菅氏は1948年12月、秋田県雄勝郡秋ノ宮村(現湯沢市)で生まれた。父親の和三郎はいちご農家で、父親が中心になって開発したので和三郎の名前を取って「ワサ」という品種のいちごが現在も生産されている。

「菅さんには、親がいちご農家だったから土の匂いがある。これからは土の匂いのある首相が必要。土の匂いということは、地方の匂いでもある。コロナですっかり、疲弊している地方経済を蘇らせるのは土の匂いのする政治家です」

 菅は地元の高校を卒業後、秋田から単身で、家出同然で上京。東京・板橋の段ボール工場に住み込みとして働く。そんな生活を2年続けながら法政大法学部政治学科に入学した。入学金や学費を貯めるため、ガードマン、新聞社の記事運び、食堂の給仕など、様々なアルバイトを経験したという。 こうした経緯から"苦労人""叩き上げ"と呼ばれる。

 2世でもなく、平凡な生活をしていた 菅氏が、どのようにして首相の座を射止める道をひらいて行ったのか。

「菅さんはこれまで、『総理になるつもりはない』と言い続けてきたのは、衣の下の鎧を見せなかったんですよ。しかし、安倍総理は菅さんの実力はよく知っていて、衣を脱いだ時の強さはわかっていたはず。その菅さんと二階さんが組んだんだから、これは強いと思ったことでしょう。よく見ると、菅さんは笑顔の時ですら怖い目をしている」

 菅氏は官房長官を7年8カ月間している間に、霞が関の官僚たちを掌握していった。

「菅さんは会見で、『(霞が関の)縦割りの弊害をぶち破って、新しいものをつくっていく』と語っていたでしょう。官房長官が弱かったら官僚がバラバラになる。ところが、菅さんは官房長官として強過ぎるほどだった。官僚たちからの忖度まで起きた。普通ならば官僚たちと話を詰めて、安倍さんのところにもって行く案件をA案、B案、C案と3件に絞っていく。菅さんはさらにA、B、C案のうち、たとえば自分はB案がいいと思っていますと口にする。安倍総理はほとんど菅さんの決めたB案で承諾していたそうです。つまりは、安倍官邸がやっていた政治は、菅さんが支え役に徹して動かしていたということ。だから、安倍さんが辞めても、安倍政治を継承できるでしょう」

4585名無しさん:2020/09/09(水) 20:48:30
>>4584

 9月8日に告示された自民党総裁選では、菅氏、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の3氏が立候補。14日の投開票で新総裁を選出する。

「今年7月上旬、二階さんに会いに幹事長室に行った時、二階さんは『私と菅さんとは2人でいつも会っているけど、幹部同士は会っていないな。もっと、しっかり組まなきゃいけないな』と話していたんです。二階派と菅グループの幹部同士が顔合わせする会を開こうというニュアンスでした」

 布石は着々と打たれていた。二階氏は「次は菅」と決めていたというのは、何故か。

「二階さんにとって、岸田文雄政調会長とは何かとぶつかることが多かったんです。地方選挙では、互いが候補者を出して因縁の戦いをしている。昨年7月に行われた参院選でも、二階さんは岸田派の溝手顕正氏と同じ選挙区で票を競り合っていた河合案里氏の応援に行っている。何かとぶつかるから、岸田さんは二階さんにものを頼みにいったことがない」

 今回の総裁選では、安倍首相が岸田氏を応援せず、岸田氏にとってはハシゴをはずされた形となった。

「安倍さんが強い間は、岸田さんへの禅譲もあったでしょう。しかし、安倍さんは体を壊し、支持率も低下。安倍さんの力が弱くなると、禅譲はあり得ない。最大派閥である 細田派(98人)が岸田さんを応援しないのは、安倍さんがそれまでのように岸田さんを応援しようという強い気持ちを失ったんでしょう。岸田さんは新型コロナ対策の『条件付き給付金30万円』を提案し、閣議決定まで済んでいたのに二階さんと公明党の山口那津男代表にひっくり返された。岸田さんは、根回しをしたり、強引にものが引っ張ったりすることが苦手な資質だから、物足りなさを覚えたのでしょう」

 これまで、報道各社の「次の首相には誰がふさわしいか」というアンケート調査では、常に石破茂氏がぶっちぎりでトップを独走してきた。本来は石破氏が首相の座に就くのが自然にも思える。二階氏も、石破氏のパーティに講師として招かれることにOKを出していた。

4586名無しさん:2020/09/09(水) 20:48:51
>>4585

「菅さんが最終的に出馬を決めるのに、森山さんが重要な役割を果たしたので、新官房長官は森山さんになるかもしれない。河野太郎説も出ていますが、ちょっと、自分を主張しすぎる」

新総裁の任期は来年9月まで。菅政権は1年限りのつなぎで、短命政権との見方もあるが……。

「絶対、そんなことにはならない。菅政権は、長期政権になる。安倍さんの内閣支持率が悪くなったのはモリカケや『桜を見る会』の問題があったから、国民は首相が信頼できないと考えるようになった。菅さんの強みは、安倍流のマイナスがないということ。安倍さんのマイナス要因とは、奥さんの昭恵さん、友達優遇。この2つのマイナスが菅さんにはない。歴代首相の中では竹下登さんに近い。ただ、調整型と言われた竹下さんと違うのは、菅さんは攻めるからね。梶山静六元官房長官に師事していたことがあるだけに、攻撃力がある。大乱世の梶山と呼ばれた人だからね。 菅さんには安倍総理をバックに持ちつつ、二階さんと強く組むうえに、若くて人気のある河野太郎さん、小泉進次郎さんの2枚看板も手の内にある。彼らを育てていけば、長期政権もありうる」

 小泉進次郎氏が妻の滝川クリステル氏を最初に紹介した政治家は菅氏だった。

「菅さんは進次郎さんの一番の後見人ですよ。菅さんは進次郎さんをいいところで使いますよ。安倍さんみたいに意地悪はしません。進次郎さんを光らせるように扱うでしょう」

 そんな菅氏は、地盤である自身の選挙区ではどんな顔を見せているのだろうか。2005年秋から11年3月まで、菅氏の私設秘書を務め、現在は横浜市議3期目の遊佐大輔氏(39)は、菅氏の秘書になった経緯をこう振り返る。

「私は横浜高校野球部で、西武ライオンズの松坂大輔投手の一級下の後輩なんです。その後、ケガのため退部しますが、高校卒業後は桜美林大学に進学しました。しかし、祖父の会社がたち行かなくなって、大学を辞め、アルミ缶とスチール缶を扱う民間のゴミ工場に就職したんです。その会社の社長が菅さんをずっと応援してきた関係で、私も、菅さんの選挙のボランティアをするようになりました。菅事務所でたまたま秘書が辞め、空きが出たタイミングがあって秘書にしてもらいました。菅さんに拾ってもらったようなものです」

4587名無しさん:2020/09/09(水) 20:49:19
>>4586

「安倍さんにとっては石破さんが怖いんですよ。二階さんにその気はまったくないが、石破さんに接近したように見えるというのは安倍総理にとっては牽制になる。二階さんと石破さんが組んで、万が一にでも、石破政権が誕生したら、モリカケ(森友・加計)問題や『桜を見る会』の疑惑を蒸し返される。石破さんは9月1日の会見で、モリカケの再調査を『必要ならばやる』と、堂々と発言してますからね。森友問題の際の公文書改ざんを苦にして自殺した元近畿財務局の職員の妻も、抗議している。それは安倍さんにとって一番、ストレスの原因になるし、妻の昭恵さんとの関わりも追及されますからね」

 総裁選は国会議員票394票と都道府県連代表票141票の535票の行方で決まる。フルスペックの総裁選ではなく、地方票を大きく削られたことから、「石破潰し」とも報じられた。

「フルスペックの総裁選をやれば、石破さんが勝つと信じるのは間違い。石破さんの人気を支えてくれたのは実は皮肉なことに安倍さんなんです。石破票というのは安倍批判票だったんですよ。その安倍さんがいなくなったら、かつてのように地方票も集まらないでしょう。あまりに地方票が集まらないようだと、石破さんは苦しくなる」

 二階氏や菅氏と距離があると思われた麻生氏も、9月2日、細田派会長の細田博之氏、竹下派会長の竹下亘氏と3人で合同記者会見を開き、『菅支持』を表明した。だが、この会見は二階氏には声がかからなった。

「麻生さんが菅支持に回ったのは、自民党主流派が反主流派に転落する怖さをよく知っているから。このまま岸田さんで走ったのでは、菅政権発足後、菅さんと二階さんに人事権やポストを握られてしまい、好き勝手にやられると思ったから反撃に出たのだろう。外された二階さんはカンカンですよ。自分が一番槍で走って、菅政権を誕生させたのに後からやって来て大きな顔をしてという思いでしょう。自民党内の内紛勃発ですね」

 すでに、閣僚ポストのぶん取り合いが始まっている。

4588名無しさん:2020/09/09(水) 20:51:34
>>4587

 菅氏の座右の銘は『意志あれば道あり』。遊佐市議は、菅氏から教わった人生訓を心に刻み、今も実践しているという。

「菅さんは1対1の関係を重んじる人。ずっと教えられて来たことは『絶対に人に見返りを求めるな。今、与えられたことを全力で頑張っていれば、いつか必ず、誰かが見ていて、むくわれる』ということと、『自分で決断し、信じた道を一生懸命、突っ走れ。意志を強く持っていれば必ず、道はひらける』でした」(遊佐市議)

 菅氏の選挙区は神奈川2区。地元の体制は盤石だという。

「神奈川2区は自民党の県議と市議、秘書の関係が日本一強固だと思います。官房長官の7年8カ月、なかなか地元に帰ってくることがかなわないので、地元にいる議員や秘書を信用してくれていて、日々、任されている」(同)

 そんな菅氏だが、秘書たちと飲みに行くこともあるのかというと、「この7年8カ月、飲み会なんてないです。菅さんは危機管理の責任者ですし、お酒を飲めないですから」(同)。

 パンケーキなど甘いものが好きで、アルコールはダメなそうだ。ファーストレディになるかもしれない真理子夫人については、

「奥さんは普段はあまり事務所に来ません。選挙の時には選対事務所に来ますけど」

 遊佐市議らが、強固な結束で地盤を支えているようだ。

(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

4589名無しさん:2020/09/09(水) 20:53:50
順番を間違えました。

1ページ>>4853
2ページ>>4584
3ページ>>4585
4ページ>>4587
5ページ>>4586
6ページ>>4588

https://news.yahoo.co.jp/articles/034e8d1efeae38096b18fbf45a79d4aa20ce22f6
「菅政権は進次郎と河野太郎の二枚看板で長期政権になる」作家・大下英治氏が明かす全内幕〈週刊朝日〉

4590チバQ:2020/09/09(水) 21:34:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/666fd5f68b096a5915e025bcae145570c6151b21
菅氏、地方票で過半数上回る勢い 石破氏、予想外の伸び悩み 岸田氏は苦戦
9/9(水) 21:02配信

自民党総裁選が告示され、記者会見する(左から届け出順)石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長=東京都千代田区で2020年9月8日

 毎日新聞は14日に自民党総裁選が投開票されるのを前に、各都道府県連幹部や国会議員を取材して、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた地方票141票の動向を探った。菅義偉官房長官(71)が地方票の過半数(71票以上)を確保して80票を超える勢いで、党内5派閥の支持が固い国会議員票と合わせて新総裁に選出される流れが強まっている。石破茂元幹事長(63)は30票弱、岸田文雄政調会長(63)は10票あまりを確保した模様だ。

【データで見る自民党総裁選】

 総裁選は、議員票394票と地方票の計535票で争われる。44都府県連が、3票の行方を決めるために党員に郵送投票を求める「予備選」を実施。うち36府県(未定だった福井、福島、香川3県を含む)が得票数に応じて3票を割り振る「ドント方式」を採用し、7都県(未定だった山口県含む)が最多得票者が3票全てを得る「総取り方式」を採用した。菅氏の出身地の秋田は予備選を行わずに菅氏に全3票を投じる方針。北海道と新潟は「意向調査」「アンケート」を経て幹部が投票先を協議する。

 菅氏は「総取り方式」の7都県全てで優勢で、この7都県だけで21票を確保しそうだ。地元・神奈川や、菅氏支持の流れを作った二階俊博幹事長の地元・和歌山、安倍晋三首相の地元・山口などが含まれる。

 菅氏はドント方式の36府県でも多くで優位に立っている。3票を巡るドント方式で「2票」を獲得するには過半数の獲得で済むため、菅氏に地方票が集まりやすい構図となっている。

 3票独占には次点の3倍超を獲得する必要がある。石破氏は地元・鳥取がドント方式だが、2018年総裁選での県内の党員得票率が95%に達しており、陣営は鳥取での3票獲得に自信を見せる。岸田陣営もドント方式の地元・広島での3票獲得を目指している。【まとめ・佐藤慶】

4591チバQ:2020/09/09(水) 21:35:04
https://mainichi.jp/articles/20200909/k00/00m/010/262000c?inb=ys
消えた「アンチ安倍」地方票 思惑外れた石破氏 圧勝狙う菅氏 惨敗恐れる岸田氏
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月9日 21時09分(最終更新 9月9日 21時11分)
 安倍晋三首相(党総裁)の後任を決める自民党総裁選(14日投開票)で、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた計141票の地方票でも菅義偉官房長官(71)がリードする構図となっている。地方票への浸透をテコに局面転換を図ろうとしてきた石破茂元幹事長(63)には厳しい展開だ。石破氏と岸田文雄政調会長(63)の陣営は、候補の地方行脚や派閥所属議員の地元での投票呼びかけで巻き返そうと懸命だ。

 「東京に集まりすぎたヒト、モノ、カネを地方に分散しなければならない。東京一極集中は大きな効果があったが、これからは変えていかなければならない」。石破氏は9日、埼玉県川越市の田んぼの真ん中で「地方創生」にかける思いをぶつけた。

 この日、石破氏は埼玉県と千葉県で演説を重ね、本格的に全国行脚をスタートさせた。4度目の総裁選挑戦となる石破氏は、自身の「地方人気」に自信を持ってきた。「握手した数が票の数」が持論の石破氏。十数年前から各地の選挙戦の応援行脚に励み、12年総裁選では5人が乱立する中で全党員票の半数近い約48%の支持を獲得。党員に割り当てられた300票のうち165票を得て、安倍首相の87票を上回った。

 18年総裁選でも、現職首相との一騎打ちという不利な状況の中で約45%の党員票を獲得して「善戦」と評価され、「地方の石破」のイメージを定着させた。しかし毎日新聞の情勢取材では、石破氏は菅氏に大差を付けられそうな状況だ。

 石破氏は、最近の「次の首相」を問う世論調査では自民支持層からの支持は必ずしも厚くはなかったが、無党派層などの評価で全体のトップを走ってきた。これを受け、石破陣営は、「次の国政選挙」を見据えた国会議員が、世論の支持の厚い石破氏のもとに集まるのを待つ戦略で総裁選に臨もうとしていた。

 それが安倍首相の…

4592チバQ:2020/09/09(水) 21:59:23
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009090035.html
【総裁選】注目の地方票 石破、菅、岸田各陣営の狙いは 茨城、広島など
2020/09/09 21:09産経新聞

【総裁選】注目の地方票 石破、菅、岸田各陣営の狙いは 茨城、広島など

特産品のレンコンを贈られる岸田氏=9日午前、茨城県美浦村(永原慎吾撮影)

(産経新聞)

 14日投開票の自民党総裁選は、国会議員票で優位に立つ菅義偉官房長官が47の各都道府県連に3票ずつ配分された計141の地方票でも優勢が伝えられる。2位を争う石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長も自身の地元やゆかりのある地域で票の取りこぼしは許されず、各陣営が総力戦を展開する。石破、岸田両氏は告示から一夜明けた9日、早速地方に飛んだ。

 「自民党員一人一人に訴えることで地方で支援の輪が広がり、国会議員の判断にも影響する。そう信じて私の思いを訴えたい」

 岸田氏は9日、茨城県美浦(みほ)村で集まった党員らに重ねて支援を求めた。茨城は岸田派(宏池会)所属の衆院議員2人が選出されているだけに、陣営は「岸田氏には回れるだけ回ってほしい」と票の積み上げを期待する。

 ただ、茨城は菅氏に近い梶山弘志経済産業相の地元でもあり、菅陣営も鼻息が荒い。安倍晋三首相と石破氏の一騎打ちとなった平成30年の前回総裁選では石破氏が安倍首相を破っただけに石破陣営も譲る気配はなく、3氏が争う激戦区だ。

 岸田陣営が「恥ずかしい戦いはできない」と背水の陣を敷くのは岸田氏の地元である広島だが、もう一つ落とせないのが昨年12月に死去した望月義夫前事務総長が地元としていた静岡だ。岸田氏も思い入れは強く、総裁選告示前の5日には静岡市の望月氏の墓前で「総裁選を全力で戦う」と奮闘を誓った。だが、静岡には菅氏を支持する有力議員もおり、菅陣営は「勝てる」と自信をのぞかせる。

 知名度の高さを生かし、地方票での巻き返しを図る石破氏は9日、埼玉県ふじみ野市で約30人の支援者を前に「一人一人に居場所のある日本をつくることが私の使命だ」と訴えた。

 陣営は石破派(水月会)所属議員が足場を築く埼玉だけではなく、同派事務総長の田村憲久元厚生労働相の地元である三重でも票の上積みを狙う。三重も前回総裁選で安倍首相を制しており、期待は高まる。

 全国的に雪崩を打ったように菅氏支持に傾く中で、菅氏への反発が渦巻くのが大阪だ。菅氏は「大阪都構想」をめぐり大阪府連と対立する日本維新の会代表の松井一郎大阪市長と気脈を通じ、府連側の不信感は根強い。

 その間隙を突くのが石破氏だ。これまでも地方選の応援で大阪入りを重ね、支援者も多い。石破氏の側近は「維新寄りの菅氏には1票も渡さない」と意気込んでいる。(永原慎吾、奥原慎平、大島悠亮)

4593チバQ:2020/09/10(木) 09:52:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12096f23c9ddef48e0ab9edd2efd9d9cadb3bd5
「菅政権」の人事に関心 党内、強まる派閥圧力 自民総裁選
9/10(木) 7:14配信
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 自民党総裁選で、菅義偉官房長官の優位が鮮明になる中、党内は早くも「菅政権」の誕生を前提に動きだしている。

 菅氏は党役員・閣僚人事で「脱派閥」を掲げるが、支援する5派閥は圧力を強めている。

 「選挙が始まって限られた日数での支援に感謝する」。菅氏は9日、衆院議員会館で二階派議員約15人の激励を受け、こう応じた。最後は「勝つぞ」コールで見送られた。

 同派会長の二階俊博幹事長は、菅氏をいち早く支持。その「見返り」として、同派では二階氏続投への期待が高まる。河村建夫会長代行は6日、一連の経緯に触れ、記者団に「(菅氏が)総裁になったら、そのことは頭に置いて人事をやると思う」とあけすけに語った。

 他派閥も事情は同じだ。党内最大の細田派は「官房長官ポストを取りたい」(ベテラン)と宣言。麻生派も「取りに行くものは取りに行く」(関係者)と鼻息が荒い。閣僚経験者の一人は「入閣待機組の面倒を見ないとすぐにつまずく」と指摘。人事をめぐる要求が今後、一段と強まるのは確実だ。

 これに対し、菅氏は8日の共同記者会見で、新首相に就任した場合の人事について、改革意欲と専門知識を優先する「適材適所」を強調。派閥推薦にとらわれない姿勢をにじませた。

 ただ、無派閥の菅氏にとって、足元の党内基盤は脆弱(ぜいじゃく)だ。派閥の意向を無視して支持を失えば、新首相に選出されても、たちまち行き詰まりかねない。こうした事情を踏まえ、菅氏陣営からは「今回は派閥からちゃんと人を出す形にしないと駄目だ」(幹部)との声が漏れる。

 一方、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の陣営は懸命に巻き返しを図るが、劣勢の見通しが広がる中、今後の処遇に無関心ではいられない。

 岸田氏陣営は、岸田氏が安倍晋三首相を支えてきた経緯を踏まえ、「菅氏もそこまでひどい扱いはしないだろう」(中堅)と期待する。石破氏陣営は安倍政権と距離を置いてきただけに、総裁選後も「冷遇」が続くとみている。幹部の一人は「人事には誰も期待していない」と吐き捨てるように語った。

4594チバQ:2020/09/10(木) 10:00:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e69d15eab7e7221ab63933a067cecb61f1fc380
最長宰相の安倍氏、郷土山口の誉れも 「身内びいき」県外では厳しい声
9/10(木) 6:30配信
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▽県内も1強盤石

安倍首相の通算在職最長を祝う県庁の横断幕の下でテープカットする首相の地元秘書(左)と村岡知事(中)、柳居議長(2019年12月2日)
「祝歴代最長達成」。安倍晋三首相の連続在職日数が憲政史上最長となった8月24日、山口県庁玄関に記念の横断幕が掲げられた。村岡嗣政知事は「県民の皆さまとともに心からお祝い申し上げます」とたたえた。

 県は第1、2次政権発足時と通算在職日数の最長記録を更新した昨年11月にもお祝い行事をしている。前回は伊藤博文や桂太郎ら県出身の歴代首相7人と安倍首相を並べて紹介するパネル展を約300万円かけ開催。自民党県連幹部の柳居俊学県議会議長と同じく党員の村岡知事、安倍首相の地元秘書の3人がテープカットして祝った。

 山口が輩出した首相には戦後の岸信介、佐藤栄作の名前もあり、ともに安倍首相の祖父と大叔父。故郷に錦を飾った県庁での祝賀は自民党王国での安倍首相の絶大な存在感を浮かび上がらせた。

 ちなみに高校まで宇部市で過ごした旧民主党の菅直人元首相のことは展示会で触れられていない。

 2012年に当時野党だった自民党を率いて政権を奪還した安倍首相。看板の経済政策「アベノミクス」のおかげか、世界的な景気拡大の流れと軌を一にしたのか、株価は右肩上がり。大企業の業績も軒並み過去最高を更新した。国政選挙では連戦連勝。格差拡大の批判もどこ吹く風と支持率は底堅かった。

 こうした実績に杉田水脈衆院議員(比例中国)は「後世の歴史が安倍政権の7年8カ月を必ず評価する。歴代総理より一歩も二歩も上を行く外交で日本が信頼される国家になった。病気を抱えながらあれだけのことをやられ涙が出そうだ」と絶賛。山口とゆかりがなく、性的少数者(LGBT)を巡る言動などで物議を醸すことも多い杉田氏が党県連入りしたのも、杉田氏を推す安倍首相の威光のおかげとみる関係者が多い。ことほど県政界でも「安倍一強」の態勢は盤石だった。

 お膝元の下関市議会の林透議長は「1次政権を投げ出したと批判され、地元の少人数の集いで『申し訳ない』と謝っていた姿が印象に残る。あの経験があったからこそ今がある」と振り返る。父晋太郎氏の時から応援する無職上河内重雄さん(83)も「経済を再生し、外交もあんなに頑張った総理はいない」と慰労する。

 ただ、地域にとって誉れの「おらが街」の宰相も政権が長期化する中で全国からは身内びいきと見られることが多くなる。地元支援者が多数招かれた首相主催の桜を見る会を巡っては多額の公費投入に「政権の私物化」と批判を浴びた。

▽国家築いた自負

安倍首相の通算在職最長を祝う企画展の等身大パネルと並ぶ村岡知事(2019年12月2日)
 また、日露首脳会談の舞台となった長門湯本温泉の高級旅館「大谷山荘」での新年会が会費1人3千円だったことから「安すぎる」と話題に。市民オンブズマンやまぐちの広岡逸樹代表幹事は「3千円でできるわけがない。森友加計問題や桜を見る会と同じくお友達優遇」と批判。旅館関係者は「地元総理のために旅館も赤字覚悟で頑張っているはずだ」と推し量る。

 こうした批判について桜を見る会に参加した林議長は「総理は地元びいきにならないよう常に気にしていた」と説明。小熊坂孝司市議も「自費で行って何が悪い。地元優遇と言われるが悔しければ自分のところからも総理を出してみろという気持ちだ」と反論する。

 明治維新を成し遂げ国家の礎をつくった自負が強いとされる山口人にとって郷土の首相は特別な存在。だが政権末期に見舞われたコロナ禍では「アベノマスク」などの対応を巡り批判が相次いだ。歴代最長を更新した4日後に突然、退陣を表明した。

 権力の黄昏(たそがれ)を予兆していたかのように、くだんの歴代最長を祝う県の行事には「税金で政党を応援するのはおかしい」「私は安倍政権を支持していない」と県民たちから抗議の電話が158件届く。好意的な意見の21件を大きく上回る。県によると、昨年の行事ではそれほど反発の声はなかったという。

 横断幕は当初は10月9日まで設置する予定だったが、県は早めに外すことも検討している。批判が理由ではなく、予想外の退陣に合わせてだという。

4595チバQ:2020/09/10(木) 10:04:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/11166374fcb34ee13de16c3f788698cc2b0cc5a4
野上氏、初入閣なるか 「有望な一人」だが他に待機組も
9/10(木) 0:55配信
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菅陣営の出陣式に出席した野上氏(右)=8日、ホテルニューオータニ
 自民党総裁選で菅義偉官房長官が優勢に立つ中、党内では閣僚・党役員人事に向け、主導権争いが激しさを増している。富山県在住国会議員では、野上浩太郎参院議員の初入閣が焦点になる。

 今後は14日に新総裁が決まり、16日の臨時国会で新首相を選んで内閣が発足する。無派閥の菅氏は勝利した場合、人事を含め、派閥の意向にとらわれない政権運営を目指す方針。だが、陣営内では新政権での存在感を高めようと、ポストを巡る派閥間の争いが繰り広げられている。

 自民で初入閣の目安は衆院が当選5回以上、参院3回以上とされる。最大派閥・細田派の野上氏は、2016年に3選を果たした。

 同年8月から官房副長官を約3年間務め、安倍晋三首相や菅氏を補佐した。堅実な仕事ぶりや実直な人柄は評価が高く、いまは党参院幹事長代行に就く。

 副長官は「閣僚へのステップ」とされ、2月の政治資金パーティーでは派閥の細田博之会長が「いよいよ大臣だ」と激励。県在住国会議員の間では「菅氏の下で実績を残し、有望な一人だ」との声が上がる。
 ただ、参院の入閣枠は通常2人。同じ細田派の橋本聖子五輪相は東京五輪に備えて続投する可能性があるほか、他に待機組がいるため、野上氏の入閣は次回以降とみる向きもある。

 県関係では、細田派の田畑裕明衆院議員(3期)、竹下派の堂故茂参院議員(2期)が副大臣の適齢期。両氏とも派閥内の年長者や改選期の早い議員が優先されるとの見方があるが、県内の党関係者からは「あり得る」との声も聞かれる。(七瀬智幸)

4596チバQ:2020/09/10(木) 11:24:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/597b7d8a70821c091d042528b0208a0042ddbb12
菅氏支持の5派閥が場外戦 重要ポスト巡りアピール合戦
9/10(木) 10:26配信



目線の先には二階幹事長の背

自民党総裁選に出馬した石破茂氏、菅義偉氏、岸田文雄氏(左から届け出順)
 14日投開票の自民党総裁選で、菅義偉官房長官の支持を打ち出して圧倒的優位な情勢に導いた5派閥が場外戦の様相だ。「菅政権」誕生を見越し、閣僚や党の重要ポストをうかがいアピールし合う。度を過ぎた“派利派略”が次期内閣の「足かせ」となったり、主流派分裂を引き起こしたりするとの臆測も飛んでいる。

【世論調査】次期首相、菅氏が50%

 告示前日の7日夕、国会内に麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派所属の参院議員約10人が集った。党内第2派閥は菅氏陣営の一翼を担う。事前に報道陣に案内を出す念の入れようで、カメラに向け一斉に拳を突き上げ「総裁選、頑張ろー」。幹部は「(菅氏選対で)最も大きな役割を担っていきたい」と話し、選挙後にやってくる派閥間の主導権争いで後手に回らぬ決意をみなぎらせた。

 安倍晋三首相の盟友で精神安定剤とも称される麻生氏は、政権を「ど真ん中」で支えてきた自負が強い。その継承者を自任する菅氏は、麻生派にとって「首相の思いと政策を遂行できる唯一の候補者」(麻生氏周辺)。首相が務めるはずだった残り1年の総裁任期中、麻生派は引き続き人事面で厚遇されてしかるべきだ-との打算が透ける。

 同様に、首相の出身派閥で党内最大の細田派も盛んに情報戦を仕掛けている。「森喜朗元首相が幹部に『官房長官と党三役を取れ』と指令を出した」「首相に近い下村博文氏が入閣希望リストをまとめた」…。最長政権の礎となったメンツと威信を懸け、党内をけん制。麻生派、名門派閥の竹下派と3派だけで、菅氏を担ぐ共同記者会見を開く奇手さえ見せた。

 いずれの派閥も、目線の先にとらえるのは二階派の二階俊博幹事長の背だ。

 首相の退陣表明後、いち早く菅氏と接触、気脈を通じる森山裕国対委員長の石原派と相乗りで「菅氏支持」を表明、一気に流れをつくった。総裁選の告示前から幹事長続投説が取り沙汰され、他派閥は「菅氏との間で既に密約が交わされたのでは」(陣営関係者)と疑心暗鬼を募らせる。

     ■ 

 菅氏の推薦人となった20人の顔ぶれも、入閣待機組とされるベテランを押し込む派閥もあり、「各派閥の論功行賞狙い」(自民関係者)の思惑が色濃い。

 こうしたさや当てを意識してか、当の菅氏は8日、「人事は適材適所。改革意欲のある人を優先して考えたい」と派閥にとらわれない意向を示した。だが、額面通り受け取る向きはない。

 安倍政権の主要ポストを留任させる居抜き人事か、一定の派閥均衡型人事か、信賞必罰を前面に出した「菅カラー」人事か-。過熱するばかりの党内に、菅氏陣営からは「派閥を無視するなんてできない。任じられれば誰でも『適材適所』だ」と予防線を張る声の一方、「一歩間違えれば空中分解しかねない」との懸念も。

 衆院解散戦略とも絡む次期総裁による党役員人事と組閣は15、16日。

 (河合仁志)
西日本新聞

4597名無しさん:2020/09/10(木) 11:57:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7e31f089dea4f80c71c960c3601992d9129d2f2
急接近「菅・二階コンビ」で総裁選圧勝後、新総理は日本経済を回せるか
9/10(木) 7:01配信

 安倍晋三首相の経済戦略であるアベノミクスは、金融緩和、財政出動、成長戦略から成り立っている。では、次期首相が濃厚な菅義偉官房長官のスガノミクスは、どのようなものになるのか。

 コロナ禍が終息を見せないなか、金融緩和を継続、折に触れて財政出動、景気の底割れを防ぐのは避けられないだろう。これは、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長が首相になっても同じ事。では、競うべきは成長戦略なのか。

 菅氏はこれまでに、ビザ発給の条件を緩和する観光立国、地方活性化のためのふるさと納税、労働力確保のための外国人労働者受け入れ、高止まりした大手3社の携帯電話料金の値下げ、などに取り組んできた。

 立候補会見で、さっそく言及したのが携帯電話料金で、この問題に関する菅氏の問題意識の高さを示し、大手3社の株価は揃って下落した。

 供給サイドの改革を促すことで競争環境を高め、通信事業の活性化を促す意義はあり、スガノミクスの一翼を担うだろう。

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、法改正で寡占の弊害を取り除こうとする総務省をあざ笑うように、新プランと称した法の裏をかく奇策で、携帯電話料金の高値安定を維持してきた。

 だが、コロナ禍で国内総生産が年率3割も下落、倒産が相次ぎ、国民が失業の不安に怯える未曾有の経済危機を乗り切るには、個別、ミクロの成長戦略では間に合わない。

 自粛にある程度の終止符を打ち、経済を前に動かす戦略を、感染対策と同時に宣言し、大胆に推進すべきだろう。

コロナ対策、どうすべきか
 新型コロナウイルスの正体が見えず、感染の恐怖に怯え、政治家や自治体の首長が「ステイホーム」繰り返し、マスメディアが危機感を煽る報道のなかでは、ひたすら自粛するしかなかった。しかし、国内ウイルス発生から8カ月が経過、「何をどうすべきか」の方策は立てられている。

 安倍首相が2カ月半ぶりに行った8月28日の記者会見は、「退任会見」となってしまったが、本来、新型コロナウイルス対策本部が、節目として「今後の取組」を打ち出す重要な発表の場だった。

 A4判で6枚に及ぶ取組内容は、相変わらず盛り沢山で焦点を絞りにくいが、詰まるところ「1」の感染症法における入院勧告等の運用の見直し、であり、「2」の検査体制の抜本的な拡充、に尽きる。

 1は、指定感染症の指定除外、あるいは二類相当とされている感染症法上の分類のレベルダウンを意味する。二類相当は、感染者は入院を原則とし、移動と就業に自粛を促し、濃厚接触者には外出を控えてもらい、それを無症状者にも適用するという厳しさ。しかも、その業務をすべて保健所が担うために、「目詰まり」が起こってPCR検査すら受けられないという診療渋滞を生み、第一波のピーク時には、医療崩壊寸前の自治体もあった。

 2は、かねて指摘されている諸外国と比較した際の検査態勢の貧困解消である。PCR検査だけでなく抗原簡易キットによる検査体制を整え、抗原検査で1日20万件、PCR検査で6万件を確保。軽症者と無症状者が8割で、その無自覚が致死率の高い老人と既往症を持つ人を感染させる危険性を除去するため、いつでもどこでも検査する体制を整える。

4598名無しさん:2020/09/10(木) 11:57:38
>>4597

スガノミクス成功のカギ
 実は、スガノミクス成功のカギを握るのは、コロナ禍で経済を回すことであり、そのために必要なのが検査である。マスメディアに評判の悪いGoToトラベルキャンペーンだが、7割の国民が時期尚早と判断するなか、菅氏が主導して踏み出したことを評価する政財界関係者は少なくない。

 そこには、総裁選で後ろ楯となる「観光のドン」の二階俊博幹事長と歩調を同じくしたいという計算があるにせよ、「ステイホーム」と無難な呼びかけをするだけではなく、「経済の死」「日常の喪失」を阻止する宣言をしたに等しい、という意味で評価されている。

 また、政界や経済界だけでなく、医師のなかにも、その決断を“密かに”歓迎している人がいる。

 「満員電車でも、会話がなくマスクをつけていれば移ることはなく、密を避け、手洗い消毒を頻繁になっていれば、このウイルスは恐れるに足りない。それでもパーティー、飲食、夜の街でクラスターが発生することはあるでしょう。その時は、震源地を確かめ、検査を徹底的に行って自粛してもらう。

 そうやって経済を回していかないと、国民生活はたいへんなことになる。だけど、医者の立場で、『恐れず、元に戻そう』とはいえない。感染が流行した時、責任を負わされるのが怖い。それはやはり政治の仕事で、菅さんはやってくれるでしょう」(治療にあたる医師)

検査体制を整えて経済を回す

 過剰な自粛が、今、社会生活を壊している。

 天理大ラグビー部にクラスターが発生すれば、関係のない学生の教育実習やアルバイトまで断わられ、大学はオンライン授業が中心で対面を避ける。阿波踊りも盆踊りも花火大会も開かれず、プロ野球は5000人までで甲子園大会は無観客試合すら認められなかった。

 失われているのは国民総生産だけでなく、「密」なことで生まれる祭やスポーツの活気であり、対面で育まれる友情や愛情であり、人との交わりで生まれる情操、知力、体力である。

 ウイルスが国民を殺すというならともかく、今、ハッキリしているのは60代以下の既往症、基礎疾患のない人には、短期間、発熱、咳、喉の痛み、味覚障害などを生じさせるものでしかないことだ。

 もちろん、ウイルスを高齢者や基礎疾患のある人に撒き散らして感染させると死に直結するから怖い、という側面はあるわけで、だから検査の拡充と徹底である。

 スガノミクスに必要なのは、アベノミクスに代わる成長戦略ではない。経済を回し、日常を取り戻すことであり、そうなって初めて将来展望が開ける。

 橋下徹氏を総務相に迎えての携帯3社との大げんか、といった菅政権誕生後の政治劇にも期待はしたいが、まず成すべきは、国民を引き連れてのコロナ禍からの脱出である。

伊藤 博敏(ジャーナリスト)

4599名無しさん:2020/09/10(木) 11:59:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9eeca9ebf8c97f8523517f29c0d8130cce75a1e
二階幹事長の権謀術数…辞任会見"前"から「菅新総理」で決まりだった
9/10(木) 6:02配信

 8月28日に安倍晋三首相が突然の辞任を表明し、「ポスト安倍」をめぐる戦いが始まった。しかし投開票日は9月14日であるにもかかわらず、大勢は9月初頭の段階で決まっていた。細田派や麻生派など、主流5派が菅義偉官房長官への支持を明らかにしたからだ。その背後で暗躍していたのが二階俊博自民党幹事長だった。

 8月28日の辞任会見前、安倍首相と二階幹事長は2人だけで会談を行った。おそらくそこで事前に首相から辞意が伝えられたのだろう。その瞬間、二階氏の頭の中で「ポスト安倍」候補者は「菅、石破、岸田」の3人に絞られたはずだ。

 その後、同日の会見前に行われたテレビ番組の収録で、「健康状態が心配されている安倍首相が辞任した場合、後継の総裁はどのようにして選ぶのか」と尋ねられた二階氏は、このように答えている。

 「緊急を要するなど状況によって党員がやむを得ないと考えるなら、緊急の措置を講じていく」

 安倍首相が任期途中で辞めるとなれば、それは「緊急を要する状況」だと言える。まだ辞任が発表されていないにもかかわらず、この時点で党則を利用して「緊急事態につき、総裁選において通常の党員投票は行わず、両院議員総会での選挙という緊急措置を講じる」という流れを二階氏はお膳立てしていたのだ。

 実はこれによって、石破茂元幹事長は安倍後継への道が事実上閉ざされることになったのだ。石破氏は「次の総裁選にも必ず出馬する」と目されており、「次の総理大臣にふさわしい人」アンケートでもつねに上位にランクインしている。総裁選での石破氏の強みは、地方からの支持だ。2年前の総裁選でも、党員からの投票結果では安倍首相をおびやかす勢いだった。

 しかし国会議員が大半を占める両院議員総会で総裁を選ぶとなると、主流派から強い支持を受ける必要がある。つまり、安倍政権に批判的だった石破氏は、前述の二階氏の発言によって党員投票がなくなったことで、総理の芽は摘まれてしまったのである。

 「党内野党」と言われるほど安倍政権に対して批判的だった石破氏だが、二階幹事長との仲はそれほど悪くはなかった。6月8日に2人で会談した後、二階氏は石破氏を「さらに高みへと進んでいただきたい期待の星」と評していたし、安倍首相が辞任しなければ、9月17日に行われる石破派の政治資金パーティーで講師役を務めることも決まっていた。しかし、二階氏は後述する理由によって、そんな石破氏を見限った形となった。

 次に切り捨てられたのが、「ポスト安倍」の大本命とみられていた岸田文雄政調会長だ。ここでも二階氏は最初に「流れ」を作ることで、事実上岸田氏を総裁選から排除した。

 辞任会見翌日の29日夜に二階幹事長が菅氏と会談し、翌30日に二階派が「菅支持」を明確にしたことで、「流れ」ができた。他の派閥も勝ち馬に乗るために菅氏支持を打ち出し、結果として岸田氏を支持するのは岸田派のみとなってしまった。二階幹事長が「菅氏支持」を決めた時点で、岸田氏の運命は決まっていたのだ。

4600名無しさん:2020/09/10(木) 12:00:58
>>4599

続投を狙う二階幹事長の思惑

 今回の総裁選において、二階幹事長の最大の目的は「幹事長ポストを死守すること」である。今年81歳になった二階氏は政界引退を念頭に、自身の地盤である和歌山3区を三男に継承すべく動いている。

 しかしそこに立ちはだかるのが、世耕弘成参院幹事長だ。もともと二階幹事長が1983年に初めて衆院選に出馬した旧和歌山2区(現在の和歌山3区)は、世耕氏の祖父の選挙区でもあった。現在は和歌山県選出の参議院議員であるものの、世耕氏としては二階氏の選挙区へと鞍替えし、衆議院に立候補したいはずだ。

 ここで選挙区をめぐる「二階VS世耕」という対立が顕在化した。「幹事長を引退して、次の総選挙で地元を奪われてはならない」。そう考えていると見られる二階氏としては、選挙区の差配に絶大な影響力を持つ幹事長のポストを絶対に手放せない。そこで今回の総裁選びにおいても、幹事長続投が実現しそうな候補者として担いだのが菅氏だったのだ。

 2012〜14年に幹事長を務めた石破氏は党務にも通じている。総裁就任後は独自色を出してくることは間違いなく、これまで「党内野党」として冷遇され続けたため怖いものはない。そうなると、二階氏は幹事長を続投できるかどうかわからない。

 また仮に岸田政権ができた場合、二階氏の影響力が削がれることは想像に難くない。なぜなら、早くから「政権を禅譲される」と言われていた岸田氏の背後には、安倍首相だけでなく麻生太郎財務相の影がチラつくからだ。

 元をたどれば、麻生派と岸田派は同じ宏池会の流れを汲んでおり、一時期は両派が合流した「大宏池会」構想も検討されていた。岸田氏が首相になった場合、岸田派だけでなく麻生派が影響力を拡大することは必至で、この二派から幹事長が出ることも十分に考えうる。

 それに対して、8年近くも官房長官を務めていた菅氏であれば、「安倍政権の継承」をスローガンにして現在の体制を維持する可能性が非常に高い。菅氏は選対本部長以外、党の要職を経験したことがなく、かつて菅氏自身も「本当は幹事長をやりたいが、安倍さんに任せてもらえない」と漏らしていたとされる。

 安倍政権でも「官邸と官僚は菅官房長官、党は二階幹事長」という形で棲み分けができていた。二階幹事長としては、「石破氏や岸田氏ではなく菅氏が総理になれば、このまま自分が党を差配できる可能性が高い」という計算があったのだろう。

 こうした深謀遠慮の結果、二階幹事長はいちはやく菅氏支持を明確にした。しかし前述の通り、腹の内は辞任会見前から決まっていた。だからこそ石破氏を戦略的に排除し、主流派の支持が菅氏に集中する「流れ」を作ることで、自身の野望をかなえようとしている。

4601名無しさん:2020/09/10(木) 12:02:14
>>4600

激化する「菅新政権」でのポスト争い

 今後注目すべきは、やはり新政権の人事である。すでにポスト争いは激化している。9月2日に二階派を排除する形で開かれた細田派、麻生派、竹下派の共同会見は、菅氏支持を明確にする一方で「総裁選後は、二階派だけではなくこちらにも配慮しろ」といった菅氏への牽制が目的だった考えられる。

 しかしこれだけ菅氏に恩を売ったのだから、二階幹事長の続投はほぼ確実と見られる。仮に世耕参院幹事長との間で、「世耕氏が衆議院に鞍替えする代わりに、二階氏の三男は参議院から出馬する。そしてゆくゆくは、三男を衆議院に鞍替えさせる」という確約がなされれば、一部でささやかれている名誉職の副総裁への「昇格」受け入れる可能性はある。しかし総裁選後、党内人事を決めるまでの短期間にそこまでの取引が成立する見込みは低い。

 その他の人事を左右するのは、総裁選での地方票の動向だ。今回、総裁選出の場となる両院議員総会では、国会議員票394票と各都道府県連が3票ずつ持っている地方票141票の合計535票を、候補者3人で奪い合うことになる。国会議員だけでなく地方からも強い支持を得られた場合、菅氏としても自分好みの人材を登用できるだろう。

 逆に地方票の結果が芳しくないと、派閥の意向に従わざるをえない。各派からの圧力を牽制するためなのか、ここ数日、菅氏はしきりに「脱派閥」「適材適所」を唱えており、仮に地方票を獲得できなかったとしても、自己流の人事を断行する可能性はゼロではない。

 サプライズとしては、河野太郎氏の官房長官就任もありうるだろう。現防衛大臣の河野氏は一般からの人気が高く、強力な「選挙の顔」になる。ただし自身の意見を強く主張する傾向があること、麻生派の影響力を強く受けていることもあって、起用にはリスクが伴う。

 またすぐに菅氏支持を表明した小泉進次郎氏の処遇も注目だ。現在は環境大臣の立場にあるが、他の主要大臣や党務での起用も考えられるだろう。

 菅氏も含めた3人は、いずれも神奈川県の選挙区から出馬している衆議院議員だ。派閥色が薄い菅氏としては、自身の後継者を同じ神奈川県から出すことを目指しているのではないだろうか。伊藤博文から安倍晋三まで8人の首相を輩出した山口県をモデルに、「第二の山口」を夢見ているのかもしれない。

4602名無しさん:2020/09/10(木) 12:03:03
>>4601

今秋の衆院解散はありうるのか?

 人事とともに最近うわさされているのが秋口の衆議院解散と総選挙で、具体的な日程が様々に取り沙汰される。本当に解散するとなれば10月の臨時国会冒頭が有力だが、今秋に断行するには二つの条件が必要となる。

 まずは世論調査の結果である。総裁選では一瞬で決着がついたも同然の状況になったものの、菅氏が「選挙の顔」としてどれだけ国民の支持を得られるのか、まだ明らかではない。一般的に、新政権が成立した直後は「ご祝儀相場」ということで支持率が高くなる。

 しかし今回の総裁選は、主流5派が支持する菅氏の圧倒的優位が明らかで、国民から「派閥の力関係が総理を決定する」ように見えてもおかしくはない。「密室政治」と批判する声も多いため、政権成立後の支持率がどのように推移するか、予測するのは難しい。

 菅氏としても、本格政権になるか、「ショートリリーフ」で終わるかの瀬戸際であるため、かなり慎重に支持率を注視するのではないか。加えて、解散する場合は「自公で過半数」という達成しやすい目標を掲げて、続投へのハードルを下げる可能性もある。

 もう一つのポイントが、冬が近づくにつれて懸念される新型コロナウィルスの再流行だ。仮に総選挙が行われるとして、解散から投開票までの期間にコロナ感染者が爆発的に増加した場合、コロナ対策への批判が集中し、政権にとっては厳しい選挙となる。最悪の事態を避けるためにも、感染者数が長期的に安定していることは解散に踏み切る際の必須要件だ。

 この秋に解散総選挙が行われる場合、おそらく二階幹事長は出馬せず、三男の擁立を目指すと見られる。その後は名誉職である副総裁に就任し、菅氏の本格的な政権運営が可能になる。しかし逆に考えれば、今秋に解散総選挙が行われなかった場合、菅氏と二階幹事長の蜜月はまだ続くことになる。これからも、政治は二階幹事長の手の上で踊り続けるのだろうか。

山田 惠資(ジャーナリスト)

4603名無しさん:2020/09/10(木) 12:06:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3d7cafd446e3e3c280928852ee5223f78af03cb
「マスコミが大騒ぎしているだけ」総裁選、“推薦人”は大臣ポストが用意される? 菅氏推薦人の平沢勝栄議員を取材
9/10(木) 11:29配信

 安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙。9日午後には、自民党青年局と女性局が主催する討論会が開催され、官房長官の菅義偉氏、政調会長の岸田文雄氏、元幹事長の石破茂氏、3名の候補者が出席した。

 永田町で「菅官房長官の一強」とささやかれる中、ニュース番組「ABEMAヒルズ」では、菅氏の推薦人で安倍総理の元家庭教師である平沢勝栄衆議院議員を電話取材。まず、推薦人に決まった経緯について、平沢議員は「誰かから頼まれてやるものではない」と主張する。

「菅さんは複数の政策グループだけでなく、同期の人も応援している。選挙対策本部が『それぞれから推薦人を出してもらおう』ということで、二階派の3人は参議院・衆議員から1名ずつ、まとめ役の事務総長の私だった。同じ事務総長という立場では、石原派の坂本哲志さん、竹下派の山口泰明さんがそれぞれ推薦人に名前を連ねている。誰かから『やってくれ』と頼まれるものではなく、グループ内で決めています」

 さらに「推薦人になることで、大臣ポストが用意されていることはないか」という質問には「マスコミが大騒ぎしているだけで、ポストが用意されるなんてことはない。おそらく、菅さんが総理になられると思うが、総理になっても私に何か見返りがあるなどの、そういうことはない」とコメント。

 二階派の事務総長だけでなく、自民党の広報本部長でもある平沢議員。安倍総理の辞任に「突然のことだった。安倍内閣が7年8カ月続いて、みんな予想していなかったこと」と驚きを明かす。

■総裁選、“菅一強”で盛り上がりに欠ける? 平沢勝栄議員「党員選挙が行われない」は間違い

 今回の自民党総裁選挙について、盛り上がりにかけるのではないかと共に、すでに菅陣営は二位を岸田氏にするために一部は岸田氏に投票するのではないかという声が上がっていることについても質問をぶつけた。

「自民党の中はみんな一生懸命。『党員選挙が行われない』と書くマスコミもあるが、規模は小さいけれど、党員選挙は行われている。私の地元でも党員の皆さんにはハガキを出して『菅さんを応援してください』と呼びかけて、電話もしている。そのハガキに菅さんの名前を書いてくれる人、書いてくれない人がいる。普段に比べると、規模が小さいだけで『党員選挙が行われない』は間違い。最後の1票でも無駄にすることなくやらないと大変です」

 また、新政権の外交については「同じ自民党の中だから大きくは変わらないだろう。微調整は必要かもしれないが、特に外交は安倍さんのやり方を継承した方がいい」とコメント。「もしかしたら解散総選挙があるのでは?」と聞くと、「あるかもしれない。残りの任期はあと1年で、今までだいたい3年で総選挙になっている。(菅さんが立候補したことで)支持率が上がった経緯もあり、今(解散総選挙を)やった方がいいんじゃないかという声もある」と語った。

 気になる新首相は9月17日にも選出される見込みだ。

(ABEMA/「ABEMAヒルズ」)

4604名無しさん:2020/09/10(木) 12:08:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/275cbef4d9ee346c98b2f9704a8f3e299d2bd516
石破・岸田潰しを終えた「菅・二階コンビ」が、次に狙うこと
9/10(木) 7:31配信

 8月29日、選挙プランナー・松田馨氏の携帯電話は鳴りっぱなしだった。

 「どうやら衆院選が近い。急いで情勢調査を頼みたい」
「解散になったら、ぜひ私の選対に付いてほしい」
「コロナ禍での選挙になったら、何に気をつければいいのだろうか」
「ネット選挙対策に力を貸してほしい」

 選挙コンサルディングの会社「ダイアログ」の代表を務める松田氏は、選挙情勢の分析に定評があり、選挙でのネット戦略にも長けている。その松田氏に対し、与野党問わず、10人以上の国会議員や陣営関係者から問い合わせや選挙協力の申し出があったのだ。

 この前日の8月28日、安倍晋三首相が、持病の潰瘍性大腸炎の再発を理由に突然の辞意表明を発表。世間は驚きとともに、次期首相は誰になるのかに関心を寄せた。その後、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が出馬を表明したが、9月14日に総裁選を控えた現段階において、すでに菅氏が次期総裁に就くことが決まったかのようである。

 前回の記事で指摘したが、背景には、二階俊博幹事長が「菅擁立」に尽力したことがある。このまま「菅総理」が誕生したあかつきには、二階氏が党から菅氏をサポートする「菅・二階政権」とでも呼ぶべき政権が誕生する可能性が高い。

 菅総裁誕生がほぼ既定路線となった今、永田町ではもはや次期首相が誰になるのかには興味がなく、ポスト安倍決定後、解散総選挙があると睨み、自分の足場固めに動き出したのである。

どん底の支持率から急上昇

 9月29日衆院解散、10月13日衆院選公示、同25日投開票――。永田町を駆け巡る解散日程である。

 自民党石破派衆院議員の政策秘書は語る。

 「菅氏で決まりでしょう。菅氏は就任早々、すぐに解散に打って出ますよ」

 その理由は支持率だと指摘する。共同通信が8月29、30日に実施した世論調査では、内閣支持率が56.9%ときわめて高い数字を記録したからだ。1週間前に行われた調査から、何と20.9ポイントも跳ね上がったのである。同秘書はこう続ける。

 「安倍首相辞任で、野党の合流話は消し飛んだ。安倍内閣の支持率が高い今なら、安倍政治を継承する菅氏が解散に打って出れば、自民党勝利は見えてくる。タイミングは今しかない」

 今年6月、自民党が極秘裏に進めた独自の衆院選情勢調査で、同党は66議席減という衝撃的な数字が示されたと伝えられている。安倍首相のコロナ対応の悪さに加え、検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案などが有権者の怒りを買い、従来の自民党支持層までも愛想を尽かしたと見られる数字だった。

 ところが、安倍首相辞意表明によって、事態は一変。野党の離合集散にも辟易した有権者が、自民党支持に転じたといってもいい現象だろう。その間隙(かんげき)を縫って解散総選挙になれば、勝たなくても負け幅は極めて少ないとの見立てである。

 加えて、菅氏本人の事情もあると指摘するのは、無派閥の中堅衆院議員だ。

 「主要5派閥が菅氏支持を打ち出した。“石破氏潰し”の側面もありますが、一方で菅氏に対する、1年の期間限定で“私たち派閥が支えてやる”というメッセージでもある。それを打破するために、すぐさま選挙に打って出ることも十分あり得ます」

 官房長官として7年8ヵ月、安倍政権を支えてきた菅氏とはいえ、無派閥宰相となれば各派閥に気を使うしかないとの見方だ。つまり、手足を縛られた傀儡政権で、安倍政治を継承しつつも、独自の政策は打ち出せないというのである。

 派閥の領袖たちからすれば、すぐに解散などせずに新型コロナウイルス対策を続けてほしいというのが本音だという。下手に解散に打って出て、現有議席を上回って菅氏への国民的な支持が固まり、権力基盤ができあがってしまったら、派閥の圧力が利かなくなる恐れがあるからだ。

 しかし、菅氏は決めたことはやり抜く頑固さを持っていると、前出・無派閥議員は語る。

 「総務相時代、菅氏は官僚の反対を押し切って、ふるさと納税を実現した。これで行くと決めたら、どんな反対にあっても突き進む。現在は熟慮の最中で、解散があるかどうかは五分五分だと思う」

 さまざまな情報を収集し分析した上で、判断を下すとの解説だ。解散が既定路線になっているかのような永田町だが、まだ分からないというのが正しい見方だろう。

4605名無しさん:2020/09/10(木) 12:09:43
>>4604

「二階の引き締めに過ぎない」…のか?
 一方、秋解散はないとの見方もある。総裁選が非常時を理由に、両院議員総会で選出する「簡易方式」決めることになったからだ。新首相が就任早々、民意を問い、1ヵ月近く選挙戦を展開することは、簡易方式で押し切った総裁選の手法と明らかに矛盾するとの指摘があるのだ。

 「政治の空白・停滞は一刻も許されない。総裁の体調を考えれば、1日も早く後継を決めることが必要だ」(9月1日、二階俊博幹事長)

 党員・党友の投票実施を訴えた自民党県連や若手議員の要望を二階氏は、はねのけた。この言葉は、一定の大義がある。新首相は速やかに秋冬に向けて来るであろう新型コロナウイルスおよびインフルエンザの猛威に注力すべきだとも受け取れる。であるなら、解散などもってのほか、と言い換えることもできるのだ。

 また、自民党清和会(細田派)OBは、あきれたように語る。

 「解散情報で自民党衆院議員の中には、早くも地元で選挙事務所を構えた者もいる。しかし、これだけ煽って素直に解散するわけがない。二階氏の引き締め策に過ぎない。冷静に判断すれば解散はない」

 要は、二階氏の手のひらで踊っている者が後を絶たないとの指摘だ。

 とはいえ、新総裁に就任しても、あくまでも安倍首相の代わりであり、任期は2021年9月30日まで。しかも、現衆院議員の任期は同10月21日で、約1年の中で、解散総選挙は必至だ。新首相がどこで伝家の宝刀を抜くのか。当分、この話題は避けられない。

山田 厚俊(ジャーナリスト)

4606チバQ:2020/09/10(木) 17:52:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/970c5e314d92c8ce1bdcf8209f3d71ab70119b9c
自民党総裁選に3度敗れた徳島県人 挑戦の末に
9/10(木) 17:09配信




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68年の自民党総裁選を伝える徳島新聞
 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が行われている。その自民党総裁選に3度挑んで敗れた徳島県人がいる。後に首相となる三木武夫氏である。

 三木氏は板野郡御所村(現阿波市土成町)出身。米アメリカン大、明治大を卒業後、1937(昭和12)年の衆院選で初当選。当時30歳で全国最年少だった。以来、19回連続で当選する。

 少数派閥の領袖(りょうしゅう)だった三木氏が最初の自民党総裁選に出馬したのは、68年。安倍首相が連続在職日数を記録するまで歴代最長だった佐藤栄作氏に挑んだ。佐藤氏は現職の首相。三木氏は総裁3選を阻止するため、佐藤内閣の外相を辞任して立候補した。4人中、2位となり、当時の新聞は「三木氏の説く人心一新が党内から意外に多く同調者を集めたことを物語るといえよう」などと伝えている。

 2度目の総裁選は70年。同じく首相だった佐藤氏に挑んだ。大差を付けられた2位だったものの、当時の新聞は「批判票、予想上回る」と記している。

 3度目となった72年の総裁選は、退陣した佐藤氏の後継が争われた。他に田中角栄、福田赳夫、大平正芳各氏が立候補し、田中氏が勝利した。三木氏は4位だった。

 その後、田中内閣が金脈問題で退陣に追い込まれる。後継については当時の副総裁椎名悦三郎氏の裁定に委ねられ、74年12月1日、三木氏が指名された。4日の両院議員総会で選出された後、9日に衆参両院で首相に指名された。

 三木氏がそれぞれの局面で語った言葉が印象深い。過去の徳島新聞によると―。

 1962年に総裁選の出馬の意思を聞かれた際には「男は1度勝負する。勝負の時は近づいている」。総裁選初出馬時には、3選を目指す佐藤を念頭に「人心がうんでは政治の活力は生まれない」と述べている。

 2度目の総裁選出馬表明では「私は何ものも恐れない。ただ大衆のみを恐れる」と決意を示した。総裁選敗退後は「男は何度でも勝負する」。

 椎名裁定で総裁に指名された心境については「青天の霹靂(へきれき)の心境だ。国家、国民のために一身を投げ打つ覚悟がある」。

 政界を揺るがすロッキード事件が国民の関心を集めた時には「たとえ一時政府、自民党が傷ついてもうやむやにする方が日本の民主政治の致命傷になる」「私は政権に恋々とする気持ちはなく、いかなる人物についても究明は徹底的にやる」などと話している。

 76年の退陣表明では「日本の民主政治の健全な発展を目指してただ一筋に歩んできた風雪40年の道を、今後とも不変の情熱を持って歩み続ける決意だ」と語っている。

4607名無しさん:2020/09/10(木) 18:54:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ade01a7598e5e2e171d3fba24d7d45ce0eee0eb
二階幹事長が続投へ 自民役員人事、官房長官が焦点
9/10(木) 18:35配信

 自民党総裁選(14日投開票)で優位に立つ菅義偉官房長官(71)は10日、衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、新首相を選出する臨時国会を16日に召集すると伝えた。菅氏は14日選出された場合、15日に党役員人事を行い、16日の首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に組閣に踏み切り、新内閣を発足させる方針だ。役員人事では、菅氏は総裁選出馬を全力で支援した二階俊博幹事長(81)を続投させる意向で調整に入る。菅氏の後任にあたる官房長官が焦点となる。

 複数の菅氏周辺が明らかにした。二階氏は2016年幹事長に就任。安倍晋三首相の総裁任期延長を主導し、官房長官を務める菅氏との連携を深めてきた。

 安倍首相が辞意を表明した翌日の8月29日、菅氏は二階氏と会談して出馬の意欲を示した。二階氏は二階派をまとめて菅氏支持をいち早く表明し、総裁選で菅氏優勢の流れを作った。そのため、二階派を中心に二階氏の続投を求める声は強まっており、最大派閥の細田派など他の派閥も容認する方向に傾いている。

 菅氏は9月8日の共同記者会見で人事について「適材適所でやるものだ」と述べ、派閥推薦は受け付けない方針を示している。党内では菅氏と気脈を通じ、菅氏と二階氏の会談にも同席した森山裕国対委員長(75)について、官房長官などの要職起用も取り沙汰されている。

 16日に召集される臨時国会は同日午後、衆参両院の本会議で首相指名選挙を行う。会期は18日までの3日間。総裁選には石破茂元幹事長(63)、岸田文雄政調会長(63)も立候補している。【野間口陽、東久保逸夫、遠藤修平】

4608名無しさん:2020/09/10(木) 19:08:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a59b2d9b9e0ee4b3c8897bc4f547027b1d9a552
「言うほどたたき上げでもない」「努力しない人にはドライ」“パンケーキおじさん”菅氏が若者に冷たい理由
9/10(木) 11:01配信

「菅さんは農家出身で、努力してきた人です。それは事実ですが、父親は満鉄(南満州鉄道)に勤務し、戦後はイチゴの新品種を開発。母親は教員で、菅さんの2人の姉も大学を出て教員になりました。そして菅さんの3人の息子は皆大学を出て、1人は東大です。今言われるほどの“田舎者”ではありませんし、エリートでもあるのです」(政治担当記者)

「庶民の気持ちを知っている」と評価されているが……

 秋田県の農家に生まれ、高校卒業後に上京して就職、その後苦学して大学を卒業し、政治を志して国会議員秘書に……次期首相就任が有力となった菅義偉官房長官の経歴が繰り返しこう紹介され、その叩き上げ振りと、パンケーキが大好きというギャップに好感度が高まっている。

 携帯電話料金の値下げを求める独自の政策も、庶民の気持ちを知っているとして評価が高い。

「金持ちの家に生まれた世襲議員の安倍首相や麻生財務相は携帯料金なんて関心を持たなかったし、電話料金がいくらかかっているのかも知らないでしょう」(同)

 しかし菅官房長官が首相に就けば、厳しい「自己責任」を求める可能性が高いという。

「努力して成功した分、周りも頑張って当然」
「菅さんは国会議員の秘書だった時、『菅さんがいなければ事務所が回らない』と言われたほど働いたし、横浜市議になって誰よりも選挙区を回りました。今は官房長官として1日2回の会見をこなし、夜は会食を3階建てで回し、翌朝5時に起きるのです。

 これだけ努力して成功した分、周りも頑張って当然と考えがちで、努力しない人にはドライな印象です」(同)

 実際、「私は性別問わず、きちんと仕事をする人が好きです」と語っている(『週刊文春WOMAN』 2019夏号』)。

 多くの人の話を分け隔てなく聞くという菅官房長官。“指南”を仰ぐ1人が、90年代にゴールドマン・サックスで日本の不良債権を追及し、現在は文化財修復の小西美術工藝社社長を務める英国出身のデービッド・アトキンソン氏だ。

「低生産性経営」に対するアトキンソンの厳しい批判
 菅官房長官は、「13年から始めた観光立国の仕組みづくりに際して、アトキンソンさんの本を読み、感銘を受け、すぐに面会を申し込んだ。その後何度も会っている」と述べている(『東洋経済』19年9月7日号)。

 アトキンソン氏は経済政策の論客として知られるが、中小企業の生産性が低いことを一貫して批判してきた。今のコロナ禍でも、中小企業を支援する時は「低生産性経営をやめてもらうという条件を付けること」と主張し、「機会があったにもかかわらず成長できず納税もしない企業を優遇すべきではありません」とまで述べている(『日経ビジネス』5月12日)。

 これが正論だとしても、今、低生産性を理由に支援を切られれば中小企業の多くが倒産してしまうだろう。

「菅さんも同様に、経済政策では『自己責任』を基本とする新自由主義を進めるでしょう。自己責任において競争すれば経済成長が期待できる反面、頑張れなければ救われず、格差が広がる問題がある。あの竹中平蔵さんやホリエモンに通じるかもしれません」(前出・政治担当記者)

 菅官房長官にその片鱗は見える。

4609名無しさん:2020/09/10(木) 19:09:12
>>4608

菅氏の掲げる「自助」では、若い世代が割を食う
 小泉首相(当時)が郵政民営化を果たした後、民主党政権の誕生、自民党政権の復活と続く間に反対派が巻き返し、民営化は後退した。菅官房長官は民営化賛成で、その後退を批判している。

 消費税についても、9月3日の会見で「社会保障のために必要なものだ」と述べ、減税を否定した(同日、時事通信)。消費税は、国としては景気に左右されず安定的に徴税できるが、低所得者ほど負担が大きくなる逆進性の高い税だ。

 そして総裁選出馬表明と共に国の基本として掲げた「自助」。

 9月2日のNHK「ニュースウオッチ9」に出演し、「自助・共助・公助」と書かれたフリップを掲げ、「まず自分でできることは自分でやる、自分でできなくなったらまずは家族とかあるいは地域で支えてもらう…」と語った。

 しかし「自助」では、若い世代が割を食うことになる。

60歳以上が6割保有……高齢者に偏る日本人の資産
 夫婦が老後30年暮らすためには、年金収入の他に2000万円必要――昨年6月、金融庁がこのレポートを発表すると世論が反発し、麻生財務相が無理矢理取り下げたことは記憶に新しい。

 取り下げても現実が変わるわけではなく、年金だけに頼れなければ高齢者はお金を貯めて備えるしかない。

 しかも2000万円は厚生年金受給世帯の平均。より豊かな生活を望めばより多くの資金が必要になる一方、自営業者など国民年金だけの人は月の受給額が5万円台しかなく(18年度)、世帯としては4000万円、5000万円が必要になる。

 日本人の資産は高齢者に偏り、国民の金融資産と個人所有の不動産の総額2700兆円のうち6割を60歳以上が保有しているが、今後、高齢化と将来不安で高齢者の資産はさらに増えると見られる。

 問題は、こうしてお金を貯めた高齢者が認知症になること。

「自助」により高齢者は資産を貯め、経済成長を阻害する
 認知症が進行して意思能力が無くなれば財産は凍結され、銀行口座からお金を下ろすことも、不動産を売却することも、投資することもできなくなる。

 凍結されている財産はすでに巨額だ。第一生命経済研究所の星野卓也氏の試算では、認知症の人が持つ金融資産は2017年度末で143兆円に上り、このまま認知症人口が増えれば2030年度末には215兆円に達する。

「これだけのお金が消費に回ること無く、投資も行われないのは経済成長に大きなマイナスです。それより、子供や孫が困っている時に親がお金を使えないのは大きな問題です。

 人生終盤の後期高齢者は年金だけで暮らせるようにして、資産が凍結される前に、子供や孫に資産を移転すべきです。若い世代への資産移転については税制改正大綱でも毎年指摘されていますが、促進策の立案は進んでいません」(星野氏)

 菅官房長官が「自助」を求めれば高齢者は資産を貯めて移転は進まず、経済成長を阻害し、若い世代が割を食うことになるのだ。

 菅新政権には、パンケーキのような甘さは無いだろう。

坂田 拓也

4610名無しさん:2020/09/10(木) 19:16:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d3dc3c41d3366277aa3556d19b030992c081288
「河野発言」政府与党内に波紋・・・政権幹部からは冷ややかな反応
9/10(木) 11:46配信

 河野防衛大臣の衆議院の解散・総選挙について「おそらく10月のどこかで行われるだろう」との発言が、政府・与党内で波紋を広げています。

 「おそらく10月のどこかで早期の解散総選挙が行われるでしょう」(河野太郎防衛相)

 アメリカのシンクタンクのイベントにオンラインで参加した河野大臣は9日夜、自民党の新総裁選出後に速やかに解散総選挙が行われるという見通しを示しました。自民党内では、直近の世論調査で自民党の支持率が高まっていることなどから早期の解散総選挙を求める声があがっています。

 しかし、現職閣僚の解散をめぐる発言について、政権幹部の間からは、「解散は次の総理が決めること」「そういうところが子どもだ」などと冷ややかな反応が相次いでいて、16日に誕生する予定の新しい総理大臣は、連立を組む公明党との協議も踏まえ慎重に判断するとみられます。(10日11:26)

4611名無しさん:2020/09/10(木) 19:48:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/6634072fd104c5148db98e15a9f73d8e0ccbe93b
「後任は菅氏」首相が4月に意向 田原総一朗氏が明かす
9/10(木) 19:11配信

 安倍晋三首相は10日、ジャーナリストの田原総一朗氏と官邸で面会した。田原氏は面会後、記者団に対し、首相は4月に田原氏と面会した際に「(後任の)総裁は誰がやるか、その時にはっきり菅(義偉)さんだと言っていた」と語った。

 田原氏によると、首相は菅氏を推す理由として「彼は世襲でもないし、エリートでもない。他人の足を引っ張ることもない」と述べたという。

4612名無しさん:2020/09/10(木) 20:29:24
https://bungeishunju.com/n/n898ee30b1f3c
安倍長期政権の驕りを糾す! 古賀誠・元自民党幹事長「岸田総理を菅さんが支える」

文藝春秋digital
2020/03/22 08:00

今の安倍総理は、鞘から権力という刀を抜き、ひけらかしているように見える。政権に驕りが見えるし、緊張感を欠いているのは否めない。安倍総理の後は、岸田文雄さんに舵取りをして欲しい。今こそ、一致結束で宏池会政権の樹立を。/文・古賀誠(元自民党幹事長)

目次
権力は鞘に収めておくべき
「つくしの坊や」発言の真意
菅さんの骨のあるところも好き
安倍改憲案「自衛隊明記」には反対だ
「耳の痛いことも伝える」のが宏池会の政治
大平総理と小泉総理の違い
麻生さんとの対立など考えていない
橋下さんのような決断力、実行力
最後は「人」だから


権力は鞘に収めておくべき
昨年11月に安倍晋三総理の在任期間は憲政史上最長に到達しましたが、長い間、政権与党の中にいた私から見れば、功罪相半ばするものがあります。

まず評価すべき点で言えば、何より政治が安定していること。政治が不安定だと、国民生活に様々な支障を来してしまいます。桜を見る会などで支持率が下がったといっても、まだ40%を超えている。歴代の政権を見てもなかなか40%には届かなかったことを思えば、十分に安定していると言えるのではないでしょうか。

反面、長期政権の弊害として、どうしても国民の間に「飽き」が出てきてしまう。結果として政権にも驕りが見えたり、緊張感に欠けた政権運営になりがちです。実際、昨年の臨時国会では、任命したばかりの2人の大臣が辞職に追い込まれました。

私たちは先輩の先生方から、「権力というのは、その力が強ければ強いほど鞘に収めておくべきもの」と教わってきました。ところが今の安倍総理は、鞘から権力という刀を抜き、ひけらかしているように見える。公的な行事であるはずの桜を見る会に大勢の地元支援者を招いていたことは、象徴的だと言えるのか分かりませんね。

野党は今、ここぞとばかりに総理を追及しています。それに対し、総理も感情的になってしまう。人間だから仕方がない。しかし少なくとも一国の最高指導者である以上、我々よりも我慢をしてもらわなくてはいけません。我慢をすることもリーダーとして大事な資質です。

ただ、野党のことを言っては悪いけれど、何でもかんでも攻撃一辺倒という政治手法は、昔と全く変わっていませんね。相変わらず中身のない連合政権の幻想を夢見ては、攻撃に終始している。国民もそのことをよく見ているから、支持率がまだ40%以上もあるのでしょう。

4613名無しさん:2020/09/10(木) 20:29:38
>>4612

「つくしの坊や」発言の真意
その安倍総理の総裁任期は2021年9月までですが、一部には総裁4選を求める声も出ています。当然ながら、色んな意見があっていい。

しかし、政治に携わる人間にとって、誰を総理=総裁として推すかということは極めて重要な選択だと思っています。日本が誰を必要としているか、日本がいかなる指導者を求めているか。使命感を持って、国民の声を丹念に拾い、冷静に誤りのない分析をする。国会議員の先生方にとって、それが最も大事なことです。

「国民の声」という意味では、世論調査を見ますと、石破茂さんへの支持が高いようです。もちろん総理に対し、言うべきことを言っているという面もあると思いますが、これは具体的な政策というより、やはり長期政権への「飽き」が大きいことの裏返しでしょう。

ただ、宏池会政権を実現したい私の立場から言えば、やはり安倍さんの後は、派閥の会長である岸田文雄さんに舵取りをしてもらいたい。

私は、総理大臣には細かな政策は別にして、「3つの柱」をしっかり持って頂きたいと思っています。1つ目は国民に対する政治家としての責任。2つ目は世界の国々に対する日本の指導者としての責任。3つ目は次世代に対する責任。この3つの柱を岸田会長がどのように考え、国を作っていこうとするのか。

これまで岸田会長には、期待も込めて厳しいことも申し上げてきました。昨年8月には、報道番組で「いくら禅譲といっても『つくしの坊や』じゃないが、ポキッと折れたら何もない」と発言したことがメディアでも取り上げられましたが、あの頃はまだ、総理総裁を目指していくという決意、宏池会の会長として保守本流を担っていくという自覚と責任が明確には見えてこなかった。しかし、そこから少しずつ次の総裁選に立候補するという心構えが出てきたように映りますし、ご自分の考えなども率直に仰っているように思います。おこがましいことですが、大きな成長の一つではないでしょうか。

確かに、石破さんに比べて、世論調査の数字はまだ高いとは言えません。だけど、そう物事を急かさないで下さい(笑)。総裁選出馬を決意され、今まさに血を流して肉を付けている時です。もう少し魅力が出てきて欲しいとは思いますが、過剰な期待感を押し付けてしまっては、岸田会長もかわいそうだと思いますよ。

同じ派閥とはいえ、よく「なぜ古賀さんは岸田さんと近いのか?」と聞かれます。私は叩き上げの党人派でしたが、岸田さんは真逆。名門開成高校の出身でスマートなイメージが強い。不思議に思われるのでしょう。

あえて言えば、岸田さんのご尊父、岸田文武さん(元衆院議員)が宏池会の1期先輩で、よく食事や飲み会に誘って下さいました。残念ながら65歳で亡くなられ、後継者の岸田さんが若くして国政に出てきた。ご子息に恩返しを、という意識もあったのだと思います。しかも、地元が近い。私は福岡で岸田会長は広島。新幹線に乗れば1時間半程度の距離です。岸田会長が当選1回生、2回生、3回生くらいの頃は、選挙があれば、よく広島まで立ち寄って応援させてもらいましたね。

岸田さんに派閥を引き継いだのは12年9月です。この時点で私は、次の選挙には出ないことを決めていました。当時、岸田さん、逢沢一郎さん、林芳正さんという3人の先生が派閥の要職に就いておられた。彼らを集めて「後を決めておきたい。話し合いで決めてくれ」と伝えたんです。ところが、3人とも黙り込んだまま。僭越でしたが、私から「岸田さんで行きましょう」と指名いたしました。あのお人柄です。最初は「いやー」と遠慮していましたが、逢沢さんも林さんも「是非」ということで、後任の会長をお願いしたという経緯があります。

4614名無しさん:2020/09/10(木) 20:29:55
>>4613

菅さんの骨のあるところも好き
岸田会長ともう1人、私が期待しているのが、菅義偉官房長官です。

私と菅さんは同じ体験の共有者なんですね。私は戦争で4歳の時に父を亡くし、女手一つで苦労する母を見て、国会議員になろうと決意しました。そこから国会議員の秘書を経て、政治家になった。菅さんも出身地の秋田から横浜に出られ、国会議員の秘書、地元市議を経験し、苦労されて国政に進出した叩き上げの政治家です。

私はよく「“土の匂い”を感じる」と言うんですよ。苦労した体験を生かす政治、地方や弱者にも優しい政治で、日本を引っ張ってもらいたい。何も、2世3世議員だけに総理総裁の資格があるわけではないのですから。

もちろん、世襲議員が一律に悪いとは言いません。ただ一つ言えるのは、2世3世議員は「ふるさと」を持っていないということです。週末は選挙区に帰るのですが、彼らはそこで生まれ育ったわけではありません。学生時代の友達だって東京に居るわけでしょう。私の友達なんか、土に這いつくばって生きてきたヤツばかりですよ。残念ながら、そういう“土の匂い”は勉強しても身に付けることはできません。岸田さんもそうですが、この点は我々と2世3世議員との決定的な違いです。

菅さんは今でこそ無派閥ですが、以前は宏池会に入っていました。ところが、09年の総裁選で、私に真っ向から反発して、派閥から出て行ったのです。私の推薦する候補者とは別の候補の推薦人になった。当然、「会長の俺に楯突くのか」と悔しさ、無念もあったけれど、まぁそういう骨のあるところも好きなんですよ。

安倍政権がこれだけ安定した政権になったのは、番頭役だった菅さんの働きが大きかったのは間違いない。危機管理をはじめ、政権のために身を粉にして働いてこられた。大変素晴らしいことだと思います。

ここのところ、菅さんは色々ご苦労も多いようですが、政治の世界ですから、風も吹けば、雨も降る日もある。しかし、そういうこと一つ一つが血肉となり、より大きな器になっていくのではないでしょうか。皆さんがどういう想像をされるかは別ですが、私は今も菅さんに大変期待しているし、信頼もしています。ほら、そこ(古賀事務所の応接室)に私の孫を菅さんが抱いている写真が飾ってあるでしょう。どういう意図なのか、先月の「赤坂太郎」には、写真が「見当たらなかった」と書いてあったけれど、ずっと置いているんですよ(笑)。

あと、菅さんは、二階俊博幹事長ともすごく仲良くやっておられるみたいですね。二階さんも2世3世議員ではなく、同じ“土の匂い”のする政治家。私にとっても、同志として数少ない盟友です。

その菅さんと岸田会長がタッグを組めば、強いよね。

ところが、2人は同じ宏池会だったのに、どうも互いが互いを苦手にしているのか、接点があまりないようです。でも、一瞬でグッと近づく時もあれば、どれだけ仲が良くても一瞬で離れる時もある。それが政治ですから。もちろん、私が2人を引き合わせるなどという恐れ多いことは、今の時点では考えてもおりませんが……、本当に良い組み合わせだと思いますね。

ただ、今でも菅さんを総裁として見てみたいとも思っていますが、宏池会の政権を作ることが私の最大の責務である以上、何としてでも岸田会長を総理総裁にして、保守本流の政治を担ってもらう。その時に菅さんは幹事長なのか、官房長官なのか。いずれにしても、菅さんの力を引き続き国政で生かして頂きたいと思っています。

4615名無しさん:2020/09/10(木) 20:30:07
>>4614

安倍改憲案「自衛隊明記」には反対だ
岸田会長のことは、安倍総理も期待しておられるようですね。岸田さんもそれは素直に受け止めておられるのではないでしょうか。

総理は岸田さんに憲法論議を進めていくことも、期待しているのでしょう。大いに結構だと思います。法律は国民が守るものですが、憲法は国民が国家に守らせるもの。国会議員である以上、憲法を勉強し、議論を行うのは当然のことですから。私も、緊急事態条項の創設や教育の充実、合区解消など、自民党が掲げる改憲項目はどれも重要だと思っています。ただ一点、憲法9条に自衛隊を明記するという案を除いて、です。

安倍総理はよく「自衛官が息子に『お父さん、憲法違反なの?』と尋ねられ、息子は目に涙を浮かべていた」と説明していますが、本当にそうなのでしょうか。私は、憲法に書かれていないからといって、自衛官の方々やそのご家族の方々がかわいそうとは思いません。災害支援をはじめ、あらゆる分野で国民の多くが自衛隊に感謝と尊崇の念を持っています。自衛隊の存在は国民の皆さんに十分に認められているのです。

もし自衛隊の存在を憲法に書き込めば、戦争に近付く“蟻の一穴”になりかねない。かつて小泉純一郎総理が「自衛隊が活動しているところは非戦闘地域だ」と答弁をしていましたが、最近は実際に戦闘地域の近くまで行くようになっている。歯止めをかけたつもりでも、1つ穴が開くと、運用はどんどん広がっていくのです。

こういうことを申し上げると、特に戦後生まれの若い先生方から「古賀さんの言うことは非現実的で理想に過ぎない」と反論されることがあります。しかし、そういう理想を実現するために、政治というものがあるのではないのか。憲法9条には、大東亜戦争の反省に立った国民の決意と覚悟が込められている。その憲法9条を守り抜く精神こそ、池田勇人さんが旗揚げし、護憲派だった大平正芳さんや宮澤喜一さんらへと連なる宏池会の哲学なんです。だから、本当は岸田会長にはこうしたことをもっと打ち出してもらいたい。別に安倍さんも「それなら岸田さんを応援しない」なんて絶対に仰いませんよ。

「耳の痛いことも伝える」のが宏池会の政治
宏池会の政治とは何か。もう少し説明しましょう。

日本ではここのところ、森喜朗さん、小泉さん、安倍さん、福田康夫さんと、総理の祖父、岸信介さんを源流とする清和会が総理大臣を輩出し続けてきました。その清和会の政治とは、言うなれば、国家の力を強くしていこうというものです。一方、宏池会の政治とは、国民の考え方や自由をもっと大事にしていこう、というもの。そして、批判や悪口ではなく、徹底した現実路線を貫く。国民に聞こえが良いことだけを言うのではなく、耳の痛いこともきちんと伝えていく政治です。

例えば、宏池会出身の大平正芳総理はかつて「売上税」の導入を提唱しました。将来の高齢化社会を見越し、安定した財源確保のための構想だった。直後の衆院選では自民党は大敗しましたが、そこには、必要なことは言わねばならないという信念があったのです。

清和会の政権はどうだったか。国民のニーズに応えるためにやむを得ない面もありましたが、赤字国債をどんどん発行し、国の借金は1000兆円を超えた。40年ほど前、大平政権の頃の借金は何十兆円というオーダーですから、増え方が尋常ではないことが分かるでしょう。

痛みは伴うけれど、財政規律は守るべきです。経済学者の中には「内国債(自国で発行された債券)である限り、国の資産だ。国債利子も資産所得なので、金額が大きくなっても問題ない」という意見があります。確かに一理ありますが、現実の財政レベルの話としては政策の裁量の余地が狭められるということは重大な問題です。

大平総理と小泉総理の違い
20年度予算案(約102.7兆円)で言えば、最も大きいのが社会保障費(約35.8兆円)。次が国債費(約23.3兆円)。そして地方交付税(約15.8兆円)。毎年、この3つで予算の70%を超えているのです。逆に言えば、他の政策に対する裁量権は約30%にすぎない。だから、最も大事なはずの科学技術への投資、中小零細企業対策などもなかなか伸びません。由々しき問題です。こうした現実がある限り、「内国債だから大丈夫」という意見は間違いだと、私は思いますね。

4616名無しさん:2020/09/10(木) 21:27:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/abe53526fb1edcc40600def3690a4aaf240ff612
各派閥、早くもポスト皮算用 「官房長官」狙う細田派 自民党総裁選
9/10(木) 20:57配信

 安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選は菅義偉官房長官の優位が動かず、党内の関心は党役員と閣僚人事に集まっている。菅氏は「脱派閥」を強調しているが、菅氏を支持する5派閥は皮算用を始めている。派閥の意向を無視した人事を行って党内の不満が高まれば、政権基盤は不安定になる危険性もはらんでいる。

 最大勢力の細田派(清和政策研究会、98人)は、首相(党総裁)と幹事長は別の派閥から出す「総幹分離」の考え方から、安倍政権下では幹事長ポストは望んでこなかった。同派執行部は「最大派閥として次は幹事長か官房長官のポストは欲しい」と話す。

 菅氏優位の流れを主導した二階俊博幹事長が続投した場合、官房長官を取れるかが焦点だ。別の幹部は「どちらもダメなら選対委員長は取りたい」と話す。

 麻生派(志公会、54人)は、麻生太郎副総理兼財務相や河野太郎防衛相が長く要職にあったこともあり、入閣の適齢とされる衆院当選6回以上で未入閣の「待機組」が残る。麻生氏らを処遇した上で、当選6回の伊藤信太郎元外務副大臣、井上信治元環境副大臣の初入閣を期待している。

 竹下派(平成研究会、54人)では茂木敏充外相の続投が期待されている。現在は同派が持っていない幹事長、総務会長、政調会長、選対委員長の「党四役」のポスト確保も目指している。

 二階派(志帥会、47人)では、二階氏の続投は「当然だ」(同派幹部)とみている。衆院当選8回で同派事務総長の平沢勝栄党広報本部長の入閣を最優先する方針で、ほかに衆院当選6回の議員が初入閣する可能性もある。

 石原派(近未来政治研究会、11人)は衆院当選6回の坂本哲志元総務副大臣の初入閣を悲願としている。菅氏に近い森山裕国対委員長は要職に起用される見通しだ。

 総裁選に立候補している岸田文雄政調会長率いる岸田派(宏池会、47人)の若手は「まずは沈黙でしょう。勝った側が決める。若手の抜擢(ばってき)はあっても『待機組』の入閣は厳しいと思う」と話した。同じく石破茂元幹事長が率いる石破派(水月会、19人)の中堅議員は「冷や飯を食うのは仕方がない」とこぼした。

 菅氏は10日の記者会見で、人事について「首相の専権事項だ。新内閣が発足した後に考えることだ」と述べるにとどめた。

4617チバQ:2020/09/10(木) 23:39:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7fe6af20f43f8db4923956efbccab0fb535fd0c5
政局 長期政権背景に巧みな人事 離合集散の野党は最大の功績者
9/7(月) 20:58配信

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産経新聞
安倍晋三首相 強さの秘訣は選挙と人事

 集団的自衛権行使を限定的に容認する安全保障関連法が成立した平成27年秋。自民党の谷垣禎一幹事長(当時)は、与野党の国会攻防が鎮まった後、安倍晋三首相にこう語りかけた。

【表】キャッチフレーズで振り返る安倍政権

 「国論が二分するような厳しい法律を成立させたのだから、次はすべての国民が『そうだね』と共感できることをやりましょう」

 首相は「私も同じことを考えていました」と応じ、2人で社会保障政策などを話し合った。谷垣氏は翌年の自転車事故で国会から去ったが、このときの会話が、幼児教育・保育の無償化を含め少子高齢化時代を見据えた「全世代型社会保障」改革へとつながった。

 首相が長期政権を築いた背景には、「お友達内閣」などと批判され1年間で終わった第1次政権の反省を踏まえ、人事で絶妙な手腕を発揮し、政局を安定させた面が大きく影響した。

 とりわけ党の要(かなめ)となる幹事長に谷垣氏や二階俊博氏のような政策面で距離のあった重鎮を配置したことが奏功した。アドバイスに耳を傾けつつ、両氏には政権に対する批判を解消に導く役割を担わせた。

 首相は24年12月の第2次政権発足以降、昨年まで毎年のように内閣改造や党役員人事などを行ったが、骨格となる麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官は同じポストにおいた。対照的に、人事では党内各派閥から入閣希望者のリストを受け付け、一定の範囲で採用するガス抜きも図った。

 派閥推薦を受け入れた閣僚には不祥事も目立ったが、首相は多くのケースで早期更迭を決断。政権に致命的な影響を及ぼすことはほとんどなかった。

 政局を安定させたもう一つの要因が、野党総裁時代も含め、国政選挙に6連勝した首相の勝負勘だった。

 消費税率は26年4月に5%から8%に引き上げられたが、首相は同年11月、27年10月に予定した10%への引き上げを1年半延期する方針を示したうえで、衆院解散を断行した。「増税した年の選挙は避けるはず」という野党の油断も突く形で、自民党は291議席を獲得し、大勝した。

 28年7月の参院選で、首相は消費税率10%引き上げをさらに2年半延期する方針を表明して勝負し、自民党は32の改選1人区で21勝するなど勝利を収めた。

 29年9月には、消費税率引き上げ分の使途を変更する是非を問うとして衆院を解散。野党は小池百合子都知事を担ぎ出し政権奪還を目指したが、野党勢力は分裂し自民党は地滑り的に284議席の圧勝を果たした。

 選挙の強さが求心力を高める相乗効果を生み、「安倍1強」の政権基盤は年を追うごとに厚くなった。

 この間、主要野党は政権を奪い返す態勢自体を作ることができなかった。自民党の重鎮は「野党こそ長期政権を支えた最大の功績者だ」と皮肉る。

 野党は国会で「森友・加計学園」問題や首相主催の「桜を見る会」などの追及に力を注いだ。致命傷となる事実は発掘できなかったが、政府にも公文書の改竄(かいざん)や情報公開の不徹底といった、首相への忖度(そんたく)ともとれる動きが目立った。政権終盤、じわじわ内閣支持率が下がったのはこれらが効いた面が大きく、「1強」の弊害が出たともいえる。

4618チバQ:2020/09/10(木) 23:44:11
>>4555
https://news.yahoo.co.jp/articles/572e3bd181d66e549b68d10a4cdede5da21fc8c2?page=4
東洋経済。誤字ってる〜 まだ治ってない~

>故梶山清六元幹事長

4619チバQ:2020/09/10(木) 23:53:21
細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派、菅G 計6つ
幹事長、政調会長、総務会長、選対委員長、官房長官 5ポスト
なんで、どっかのグループがどれも取れないことになるんですよね。
副総裁ポストを久しぶりに作ってお茶濁すか?

4620とはずがたり:2020/09/11(金) 00:49:07
4回生以下の若手にポストの意向調査とかおっぱじめちゃってるもんな。誰も二階を首に出来ないし二階も手放す心算は無いw

二階幹事長が続投へ 自民役員人事、官房長官が焦点
毎日新聞2020年9月10日 18時34分(最終更新 9月10日 19時48分)
https://mainichi.jp/articles/20200910/k00/00m/010/207000c

 自民党総裁選(14日投開票)で優位に立つ菅義偉官房長官(71)は10日、衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、新首相を選出する臨時国会を16日に召集すると伝えた。菅氏は14日選出された場合、15日に党役員人事を行い、16日の首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に組閣に踏み切り、新内閣を発足させる方針だ。役員人事では、菅氏は総裁選出馬を全力で支援した二階俊博幹事長(81)を続投させる意向で調整に入る。菅氏の後任にあたる官房長官が焦点となる。

 複数の菅氏周辺が明らかにした。二階氏は2016年幹事長に就任。安倍晋三首相の総裁任期延長を主導し、官房長官を務める菅氏との連携を深めてきた。

 安倍首相が辞意を表明した翌日の8月29日、菅氏は二階氏と会談して出馬の意欲を示した。二階氏は二階派をまとめて菅氏支持をいち早く表明し、総裁選で菅氏優勢の流れを作った。そのため、二階派を中心に二階氏の続投を求める声は強まっており、最大派閥の細田派など他の派閥も容認する方向に傾いている。

 菅氏は9月8日の共同記者会見で人事について「適材適所でやるものだ」と述べ、派閥推薦は受け付けない方針を示している。党内では菅氏と気脈を通じ、菅氏と二階氏の会談にも同席した森山裕国対委員長(75)について、官房長官などの要職起用も取り沙汰されている。

 16日に召集される臨時国会は同日午後、衆参両院の本会議で首相指名選挙を行う。会期は18日までの3日間。総裁選には石破茂元幹事長(63)、岸田文雄政調会長(63)も立候補している。【野間口陽、東久保逸夫、遠藤修平】

4621名無しさん:2020/09/11(金) 07:25:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e2872834e93ee6ebeb6655b5ce4d9d8622e9ce7

村上正邦・元自民党参院議員会長が死去

9/10(木) 9:45

産経新聞
KSD事件にからむ証人喚問で答弁する村上正邦氏=2001年2月28日

 自民党参院議員会長、労相などを歴任し、「参院のドン」と呼ばれた村上正邦(むらかみ・まさくに)氏が10日午前4時半、埼玉県朝霞市内の病院で死去した。88歳。家族葬の予定。

 福岡県出身。拓殖大卒。参院議員秘書を経て昭和55年の参院選全国区で初当選し、連続4期務めた。

 けんか腰の発言で物議を醸すこともあった半面、国対畑が長く、根回しや裏方の仕事を得意とした。また、保守派を代表し、参院の独自性を訴える政治家として頭角を現してきた。

 平成4年に宮沢喜一改造内閣の労相で初入閣。その後参院自民党の幹事長、議員会長に就き、存在感を増した。10年には参院議員初の自民党派閥領袖(りょうしゅう)となる「政策科学研究所」(中曽根派)会長に就き、11年に亀井グループと合併した「志帥会」(現・二階派)の初代会長に就いた。同年に行われた「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」の運営に尽力した。

 小渕恵三首相が倒れた12年、青木幹雄官房長官、自民党の野中広務幹事長代理と亀井静香政調会長(いずれも当時)とともに森喜朗政権発足を導き、「5人組」と呼ばれた。同年に参院憲法調査会の初代会長に就任したが、13年2月、「ものつくり大学」設立に関する国会質問などの見返りに現金を受け取ったとされる「KSD事件」の責任を取って議員辞職した。同年3月に受託収賄容疑で逮捕、起訴、20年に実刑が確定、収監された。

 21年に仮釈放。その後は出版やブログを通じて憲法改正を訴えたり永田町の現状を批判したりするなど積極的に発信していた。

4622名無しさん:2020/09/11(金) 10:52:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3ea36253e9360b1be445428b4d550995f961191
「菅官房長官」総裁選で“独走”の理由 麻生副総理に送った「メッセージ」とは
9/11(金) 5:56配信

 安倍総理の退陣表明により、総理大臣への道が拓けた菅義偉(よしひで)官房長官。戦いの幕が開くや、いきなりの王手となったが、背景には密かに総裁選出馬に向けて進めてきた“準備”があったのだ。

 ***

 総理大臣の権力というものが持つ底知れぬ魔力を物語るエピソードがある。

「小渕内閣の官房長官として黒子に徹していた野中(広務)さんですら、最後の最後には自らが総理大臣になるかどうかで相当悩んだ。総理大臣が持つ絶大な権力を間近で見てしまうと、やはりどんな人でも“自分も”と思ってしまうわけです。野中さんは結局、あることを理由に総理大臣になるのは諦めましたが……」(閣僚経験者)

「叩き上げ」「策士」――。野中氏と共通項を持つ一人の政治家が今、野中氏が踏みとどまった最後の一線を越えようとしている。

 菅義偉官房長官(71)。

 安倍総理が退陣を表明した翌日の8月29日、早くも「自民党総裁選に出馬の意向」と報じられたのだ。これまで出馬の可能性について「考えたこともない」と一貫して否定していたにもかかわらず、総理が退陣を表明するや、いきなり豹変したわけである。もちろん、「考えたこともない」との菅氏の発言を額面通りに受け取っていた者は永田町にはいまい。何しろ、表面上は出馬を否定しながら、出馬に向けて着々と布石を打っていたのだから。

 その布石にはすでに報じられているものとそうでないものがある。「ポスト安倍」のカギを握る自民党の二階俊博幹事長と、6月、7月、8月と3カ月連続で会食したことは既報だが、読売新聞の記事によると、そこでは次のようなやり取りがあったという。

二階氏「次の首相はどうか。やるなら応援するよ」

菅氏「ありがとうございます」

麻生氏に送った「メッセージ」
 菅氏と親しい参院議員の鈴木宗男氏が言う。

「安倍総理の残念な記者会見があってから、菅さんには『必ず声がかかりますから頑張って下さい』と激励しました。菅さんはいつも何を言っても『ありがとうございます』。そこが菅さんの偉いところで、他には何も言いません」

 全国紙の政治部デスクによると、

「退陣表明翌日の29日、二階さんは早速菅さんと会談し、改めて総裁選での支援を約束しています。また、二階さんは大島理森衆院議長や森山裕国対委員長とも会談。総裁選の形式を、党員投票なしで両院議員総会で選ぶ方式にすることを確認し、一気に“菅総理誕生”の流れを作ろうとしました」

 こうした動きに、一部からは「密室政治」との批判が出ており、

「2000年に小渕総理が倒れた際、森喜朗さんを後継にすることを密室で決めた『五人組』になぞらえ、二階、菅、大島、森山の4人を『新四人組』と呼ぶ声もあります」(同)

 批判の声は、耳が早い菅氏本人の元にも届いたに違いない。慎重な性格で知られる彼が、それでも出馬の意向を示したのはなぜだったのか。

「安倍総理の出身派閥である細田派は総裁選への対応を安倍総理に一任。長い間安倍総理を支えてきた菅さんとしては、安倍総理の支援は見込める、と踏んだはずです」

 と、政治部記者。

「さらに29日には、自民党の岸田文雄政調会長を推すか菅さんを推すか迷っていると言われていた麻生派の麻生太郎副総理兼財務相が菅さんを支援する、との情報が流れた。こうした情勢を受け、菅さんは『大勝負』に打って出ることを決断したのでしょう」

 本誌(「週刊新潮」)が8月27日号で暴いた菅氏の「策謀」も、総裁選に向けた布石の一つだったに違いない。中国による統制強化が進む香港から流出する金融機能の受け皿都市として彼が提案したのは、世界3位の金融センターである東京ではなく、なぜか大阪と、麻生氏の地元の福岡だった。記事ではそうした事実をお伝えしたが、その後、安倍総理が退陣表明。菅氏が麻生氏に送っていた「メッセージ」が生かされる機会が早くも訪れたのだ。

4623名無しさん:2020/09/11(金) 10:56:18
>>4622

「横浜のドン」と密会
 安倍総理が退陣を考えていることを、いつ菅氏が察知したかは定かではない。ただし、8月17日に続いて安倍総理が慶応病院に入った24日、菅官房長官は極めて興味深い行動に出ている。その日、彼は密かに、大恩ある人物との手打ちを果たしていたのである。

 その人物とは、横浜にある港湾荷役業「藤木企業」会長の藤木幸夫氏。地元企業の役員も多数兼務する「横浜のドン」は、8月18日に90歳の誕生日を迎えたばかりである。

 菅氏が横浜市議だった時代から選挙の支援をしてきたのが藤木氏。菅氏が藤木氏のことを「会長」と呼んで平伏する関係は長らく続いたが、横浜が誘致を目指すカジノに藤木氏が猛反対したことからすきま風が吹きだしたのは3年ほど前のこと。昨年、本誌の取材に応じた藤木氏は菅氏のことを「権力ボケ」「安倍の腰巾着」とコキおろしていた。

「8月24日、菅さんは藤木企業の会長室で藤木会長と会っています。当日朝、急に菅さん側からアポが入り、午後の早い時間に会った。二人が会ってきちんと話したのはおよそ3年ぶりです。前回会って以降、大勢の人がいる場所で顔を合わせることはあったものの、きちんと話をすることは一度もありませんでした」(藤木企業関係者)

 気になるのは二人の会話の内容だが、

「それは分かりません。藤木会長は菅さんと会ったことについて余計なことは口にしないのです。菅さん側も『誕生日を祝いに行った』といった話をするだけのようです。ただ、このタイミングで藤木会長を訪ねてきたのは、総理になろうがなるまいが、今後の政局に備えて、自身の足元を固める必要があったから、としか考えられません」(同)

「ひとつの革命」
 3年ぶりの会談で一体何が話し合われたのか。8月31日朝、自宅から出てきた藤木会長に聞いた。

――3年ぶりに会った? 

「あっちが言ってきたから。でもお互いの気持ちだけは年中ツーカーだったから」

――菅さんが総理候補と言われているが? 

「もう決まりだもん。あの人は叩き上げの人だからね。日本では、世襲的な政治家と苦労して叩き上げた政治家と、真っ二つに分かれている。私は二階さんとは一応、兄弟分になっているから、いつでもどんな連絡でもするけど、よくあんなお坊ちゃんみたいな家の人の面倒を見ているなと。世襲の最たるものが安倍であり、反対側の最たるものが菅くんだからな」

――苦労人である菅さんが日本のトップになろうとしている。

「菅がね、日本のトップの座を射止めたことは、これはもう、ひとつの革命じゃないですか」

――去年の本誌のインタビューでは「(菅氏は)安倍の腰巾着」と言っていたが? 

「いまでも腰巾着ですよ。腰巾着ってのは、すごい褒め言葉なんですよ。腰の巾着だよ。旅に出る時に持っていくんだよ。腰巾着が無くなったら旅は中止だよ」

――大事な存在、と。

「もちろん。腰巾着になれないんだよ、普通は」

――菅さんとはどんな話をしたのか? 

「それは、(国会議員の秘書時代は)苦労したよなぁ、あいつがいたし、お前の上でうるさい秘書がいっぱいいたなぁ、と。いろんなヤツがいたけど君は最後まで我慢して、苦労したよなぁって。そういう話をする雰囲気になっちゃうんだよ。ヤツと二人でいるとね」

 終始にこやかな表情で取材に応じた藤木会長。面倒を見てきた菅氏がついに総理大臣の座に手をかけたという喜びが言葉の端々から感じられた。

「週刊新潮」2020年9月10日号 掲載

新潮社

4624名無しさん:2020/09/11(金) 10:58:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b46ecbd4aaa75258593ab712409e6d110756d33
二階俊博幹事長81歳の黒い魂胆 “菅政権樹立の功労者”を目指し〈重要ポストを手中に…〉
9/11(金) 6:01配信

 7年8カ月に及ぶ一強政権の後に繰り広げられたのは、新たな一強の「勝ち馬」に乗ろうとする者たちの騒乱であった。

 首相の安倍晋三は8月28日の会見で、「総裁を辞めていく立場で、私から次の総裁選に影響力を行使しようとは考えていない。そうすべきでもない」と語った。しかし安倍は6月以降、悪化する健康状態をにらみつつ、後継を選ぶシナリオを描いていた。そこには2007年の第1次政権で批判された「政権投げ出し」の二の舞を演じたくはないとの強い思いがあった。安倍の意向を踏まえつつ、この総裁選の荒波を巧みに乗りこなしたのは、財務相兼副総理の麻生太郎、幹事長の二階俊博、そして自ら総裁候補に名乗りを上げた官房長官の菅義偉の3人だった。

 時は3カ月前にさかのぼる。

「麻生さんにお願いしたい」と語った安倍
 6月13日。安倍は東京・信濃町の慶応大学病院で人間ドックを受診した。官邸広報室は「半年に一度受けている定期的な受診」とメディアに説明したが、すでに安倍は体調に異変を感じていた。退陣会見で安倍は「6月の定期健診で(潰瘍性大腸炎の)再発の兆候がみられるとの指摘を受けた」と述べている。

 この直前の6月10日、安倍は麻生と官邸で約1時間サシで会っている。人間ドックを3日後に控え、体調の異変から「万が一」の事態を予期した安倍に対し、麻生は「疲れているんでしょう。まあメシでも」と安倍を久しぶりの夜会合に誘った。コロナ対応で揺れる政権に対し、世論の風当たりが厳しくなっていた頃だ。

 安倍周辺は「政権を維持できなくなった場合、総理は『そのときは麻生さんにお願いしたい』との腹をこの頃は固めていたようだ」と話す。内閣法9条は「首相に事故のあるとき、または欠けたときはあらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」と規定する。臨時代理は(1)麻生(2)菅(3)外相の茂木敏充(4)総務相の高市早苗(5)防衛相の河野太郎――の順番だ。つまり、序列1位の麻生を臨時代理に指名する、というプランだ。

 6月19日夜、安倍はホテル・アンダーズの「ザ タヴァン グリル&ラウンジ」で麻生、自民党税調会長の甘利明、そして菅の3人と2時間以上、会談した。コロナ禍で夜会合を控えてきた安倍にとっては3カ月ぶりの外食だった。メディアは会合の趣旨を「総理と官房長官のすきま風を埋めるのが狙い」と書き立てたが、安倍の思いはやや異なる。政権発足時から安倍を支えてきた3人と顔を合わせることで、治療を続けながら何とか首相を続ける道を探るという決意の表れであった。

 この6月の人間ドックの直後、安倍の健康不安説を煽る出所不明のチェーンメールが永田町の一部に出回った。「6月19日の会合には総理の主治医が同伴し、別室で待機していた」「主治医は複数。潰瘍性大腸炎の専門家」などと書かれたものだが、単なる怪文書であり、気に留める者は多くはなかった。

4625名無しさん:2020/09/11(金) 10:58:34
>>4624

「安倍首相が吐血」報道で健康不安説に火が
 ところが8月上旬、写真週刊誌『FLASH』(8月18・25日号)が「7月6日に安倍首相が吐血」と報じ、健康不安説に火がつく。その頃、安倍は潰瘍性大腸炎の再発を主治医から正式に告げられていた。

 終戦記念日の8月15日、安倍は麻生を自宅に招き約1時間会談した。翌々日に控えた慶応病院での精密検査の結果次第では、そのまま長期入院となる可能性もある。その場合、政権運営を麻生に託すしかない。安倍は第1次政権での辞任の際も、幹事長だった麻生に真っ先に伝えている。安倍周辺も「総理は菅さんより麻生さんを信頼している」とみる。

 麻生も「もし安倍総理に何か起きたら自分がやる」と周囲に公言していた。政府専用機に搭乗する際、総理は1号機、副総理は2号機に分乗するとの取り決めがある。不慮の事故でトップ2人が同時に不在となるのを避けるためだが、麻生はいつも「オレは総理と話がある」と、安倍と一緒に1号機に同乗することを求めた。周囲がたしなめると「両方死んだら、菅に(総理を)やらせりゃあいいんだよ」と、意味ありげにニヤリとするのが常だった。

 一方、甘利は安倍が麻生と会った翌16日のフジテレビの番組で、「(安倍は)休むことが罪だというような意識まで持っている。強制的に数日でいいので休ませなきゃだめだ」と、すぐに休養が必要との認識を示した。甘利も安倍が休養をとり、麻生が臨時代理として首相を務める可能性が高いと受け止めていた。第2次麻生政権の足音が聞こえてきた。

 もっとも、内閣法は臨時代理の要件として「事故のあるとき」を挙げているものの、ときの首相が入院した場合も含まれるかは見解が分かれる。菅に近い国会対策委員長の森山裕は、この点を記者団に問われると「(該当するかどうかは)首相の専権事項だ」と濁している。森山の発言は菅の意向か、あるいは安倍の意向かと、疑心暗鬼が広がった。

 だが、臨時代理の正統性が争点となる以前に、そもそも安倍が入院を受け入れなかった。当初は1週間程度の入院が必要と病院側から言われたが、安倍は1週間であっても政治空白をつくるのを避けるため入院せず、臨時代理も置かないことを決意する。この時、安倍はギリギリ執務可能と判断したのだ。

 しかし結局、安倍は24日の再検査の結果を受けて続投を断念。麻生は安倍の退陣表明後の麻生派の会合で「私自身が自民党総裁をめざすことはない」と述べ、自身の出馬を明確に否定した。この瞬間、第2次麻生政権は幻に終わった。

菅との会談を絶妙に入れた二階
 麻生が臨時代理に就くかどうかが焦点となっていた頃、安倍と決して折り合いがいいとは言えない二階は慎重に動きを見定めていた。二階の基本戦略は「勝ち馬に乗る」こと。総裁候補がいない二階派の現状を逆手に取り、特定の候補者が過半数にあと一歩届かない状況が生まれたとき、自らがその最後の一手となる。そして政権樹立の功労者となり、政権の重要ポストを手中に収める――そんなしたたかな戦略だ。



 この記事「 『二階俊博』その男、面妖につき――新政権樹立の功労者へ 」の続きは「文藝春秋digital」でお読みください。

赤坂 太郎/文藝春秋 2020年10月号

4626名無しさん:2020/09/11(金) 10:59:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/187526b28c056172dcb982fa5c7816fba592ea3b
総裁選の3氏、党内での意外な"ひとがら評価"を元自民党職員が語る
9/11(金) 8:51配信

 9月8日に告示され、14日に投開票される自民党総裁選――。

 立候補者は届け出順に石破茂元幹事長(63)、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)の3氏。14日の両院議員総会に向け、論戦が繰り広げられているが、すでに主要派閥の票を固めた菅氏勝利との予想が大半だ。

安倍首相は、当初は岸田氏に譲るつもりだった
 今年7月に著書『気配りが9割 永田町で45年みてきた「うまくいっている人の習慣」』(飛鳥新社刊)を出版した元自民党職員で、政治評論家の田村重信氏は、「気配り力でも菅が圧勝」と語る。

「安倍晋三首相は、当初は岸田に禅譲するつもりだった。岸田は自らが領袖を務める岸田派、そして細田派、麻生派がまとまれば国会議員の過半数を超え、菅は出馬できなかった。それなのに岸田では『選挙の顔』にならないと……。

 結局、岸田は何がしたいのか、周りはよくわからなかった。自民党の野党時代、私は当時政調会長だった橋本龍太郎元首相の10万部を超えるベストセラー『VISION OF JAPAN』(1993年)という本をプロデュースし、橋本が総裁選を勝ち抜く原動力の一つになった。

 現在、政調会長を務める岸田にもビジョンを語った本を早く書くべきだと思っていた。ようやく本を書いたようだけど、発売日が投票日の14日。これでは遅すぎますよ」

菅氏は気配り上手、内輪で慕われる
 菅氏は無派閥ながら細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派など、幅広く支持を集めた。田村氏は「誰からも慕われる」菅氏とのエピソードを打ち明ける。

「参議院選挙のとき、私が菅の選挙区の横浜で自民党員に向け、公約・政策を講演することになっていました。ある会合で偶然、菅と一緒になったら『田村さん、今度横浜で講演をやってくれるのですね。ありがとうございます』とお礼を言われて、本当に驚きました。一介の職員のことを気にかけてくれているだけではなく、その情報収集能力と記憶力の高さには感服しました。

 もちろん職員は、どんな政治家に対しても一生懸命につかえます。でも、そこは人と人ですから、誰に対しても分け隔てなく礼儀正しい、そして気配り上手な菅と仕事したいと思う職員は多い」

4627名無しさん:2020/09/11(金) 10:59:48
>>4626

「首相を目指すなら敵はつくってはいけない」
 菅陣営の選挙態勢にも義理人情に厚い菅氏の特徴が出ているという。

「菅の選挙対策本部長は、無派閥の小此木八郎。父・小此木彦三郎の秘書から菅は政治活動のスタートを切った。その原点・小此木への恩を忘れていないということで、子息の八郎となったのでしょう」

 菅氏が師と仰ぐ梶山静六は竹下(登)派の七奉行の1人。田村氏は「かつて竹下登は、首相を目指すなら『敵は作ってはいけない』と言い、さまざまな政治家に自らできる協力を惜しまなかった。そうした現場にも私は遭遇しています。菅も『Go To キャンペーン』など難しい政策をやり遂げる剛腕で知られながらも、敵が少ない」と話す。

石破氏が国民に人気でも、党内で不人気なわけ
 一方で国民の人気が高い石破氏は、党内ではなかなか支持が広がらない。

「理屈っぽい性格の石破には敵が多い。そして自民党で一番敵にしてはいけない安倍首相まで敵にした。

 2014年、第2次安倍内閣が発足したとき、石破は新設された安全保障法制担当大臣の要請を蹴った。たしかに集団的自衛権に対する考え方は安倍首相と違うかもしれないが、安全保障に詳しい石破の協力がなかったため、国会答弁で大変苦労していた安倍首相を周りは見ています。

 同じ党の人が困っていても石破は助けてくれないという思いから、自民党の政治家は石破の実力は高く評価するが、ついていきたいとは思いません。ただ石破はマスコミの依頼は断らないし、取材に丁寧に答える。これが石破の外と内の人気格差の正体。もう少し石破が党内の仲間に気配りができていれば、総裁選の風向きも変わっていたかもしれません」

 総裁選は、始まる前に雌雄決していたのだろうか――。

<取材・文/村田孔明>

【田村重信】
政治評論家、元自民党政務調査会調査役
1953年、新潟県栃尾市(現長岡市)生まれ。拓殖大学政経学部卒業後、宏池会(大平正芳事務所)を経て、自由民主党本部に勤務。現在は、日本国際問題研究所客員研究員、拓殖大学桂太郎塾名誉フェロー、JAPAN STAR ENTERPRISES特別顧問。7月に新刊『気配りが9割』(飛鳥新社)を出版

日刊SPA!

4628名無しさん:2020/09/11(金) 13:17:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9ccc1fb82e7cb6babd179e0bac585e31a0eb06f
菅義偉内閣が目論む「10月25日解散総選挙」の狙いと勝算
9/11(金) 11:07配信

8月31日朝、議員会館に入る菅官房長官。この日の午後、「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元官房長官を訪ねた 撮影:蓮尾真司

勝ち馬に乗れ――。自民党の名だたる大派閥が雪崩(なだれ)を打って菅義偉官房長官(71)の支持に回った。9月14日投開票の自民党総裁選は、戦う前から勝敗が決した格好だ。すでに菅官房長官の下には財務省や外務省などから「首相秘書官」候補が集められ、組閣作業が急ピッチで進められているという。その先に見据えるのは、解散総選挙だ。

「まずは二階派が菅支持を打ち出し、麻生派、細田派、竹下派が次々と菅支持に回りました。これは、安倍総理がいなくなっても、引き続き、同じ構図で権力を保持していきたいということです。とはいえ、菅総理としてはフレッシュな印象を与える組閣をしなければならない。そこで、河野太郎防衛相と小泉進次郎環境相の二人を重要ポストに登用して、世代交代を印象づけようとするでしょう。

ご祝儀相場で、高い内閣支持率が望めるのは組閣直後です。菅氏は選挙に関して主戦論者ですから、できるだけ早く解散を打つ可能性もあります。ただ、野党も合流新党が15日に発足し、共産党との選挙協力もかなり進んでいます。自民党は20議席程度落とすのではないか」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

現在の自民党は284議席で、仮に20議席を落としたとしても、単独で安定多数を確保できる見通しだ。菅総理は初陣を「勝利」で飾る。選挙に勝てば、総裁選で党員投票を経ず、「内輪の論理で総理になった」という批判を封じることもできる。

「選挙のスケジュールは、10月13日公示で、大安吉日の25日投開票と言われています。菅総理で選挙に勝てば、来年9月にもう一度行われる総裁選で再選される可能性が高まる。菅内閣は1年限りの暫定政権ではなく、長期政権になるかもしれません。それを見越しているから、菅官房長官とは関係がよくない麻生太郎財務相が率いる麻生派は、いち早く菅支持を打ち出した。今の地位を菅内閣でも維持したいがためです」(官邸関係者)

一方、菅官房長官も長期政権樹立への誘惑から逃れることはできない。

「菅総理としては選挙に勝って、権力基盤を盤石なものにするため、オール自民党での組閣を意図しているでしょう。総裁選を争う石破茂元幹事長や岸田文雄政調会長などを重要閣僚として登用。菅総理誕生の立て役者、二階俊博幹事長はもちろん続投で、甘利明税調会長を閣僚か党幹部として処遇すれば、本格的な政権が出来上がります。官房長官には人気が高い河野防衛相や森山裕国対委員長、梶山弘志経産相といった名前が挙がっています」(全国紙政治部デスク)

そうは言っても、「一寸先は闇」と言われる政界のことだ。

「総裁選は無記名投票なので、菅支持を打ち出している派閥に所属していても石破氏や岸田氏に投票する議員も出てくるはずです。造反議員の数次第では、菅総理は出だしから苦労することになる」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

菅義偉内閣は、9月16日の臨時国会で発足する見通しだ。

『FRIDAY』2020年9月18日号より

FRIDAYデジタル

4629名無しさん:2020/09/11(金) 13:22:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/858efabb48ae5f203478e0465a52bbcb4bd53c05
首相、派閥会長と人事めぐり意見交換か
9/11(金) 12:25配信

 安倍総理は午前10時半ごろ、自民党本部に入り、出身派閥・細田派の細田会長と会談しました。新総裁誕生後の自民党役員人事や内閣改造に向けて意見を交わしたものとみられます。

 細田派は菅官房長官の支持を表明していて、派内からは菅氏の後任となる官房長官ポストなどを求める声が上がっています。(11日11:24)

最終更新:9/11(金) 12:25
TBS系(JNN)

4630名無しさん:2020/09/11(金) 14:16:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/4488ce92313296b6a102645e58d7ba4579140757
関心すでに「人事」「解散」 菅氏“本命”で
9/11(金) 12:06配信

投開票まで、あと3日となった自民党の総裁選挙は、菅官房長官の優位が変わらない情勢で、政界の関心は、新政権の人事と衆議院の解散総選挙の時期に移っている。

総裁選は、議員票を固めた菅官房長官が圧倒的な優位を維持し、石破、岸田両氏は、し烈な2位争いを繰り広げている。

FNNの取材では、394の国会議員票については、菅氏が8割に迫る300票台に乗せる勢いで、石破元幹事長は20票台、岸田政調会長は50票台にとどまっている。

141ある地方票でも、菅氏が過半数を制する見通しで、菅氏の優位は揺るがない。

ただ、菅陣営の1人は、「複数の派閥から岸田氏に一定の議員票を回す動きがある」と話していて、議員票と地方票の上乗せを狙う岸田氏と、地方票で大きく巻き返しを図る石破氏との2位争いも加熱している。

人事では、総裁選でいち早く菅支持を打ち出した二階幹事長の留任が有力視されている。

さらに、年内の解散総選挙の可能性も取りざたされていて、「総選挙は近い。解散できなければ、次の内閣は1年で終わる」と語る自民党幹部もいる。

一方、公明党の斉藤幹事長は11日午前の記者会見で、「新政権は新型コロナの感染拡大防止と社会経済活動の両立に全力を挙げるのが最大の課題だ」と、早期の解散総選挙を強くけん制するなど、総裁選後を見据えた動きが激しさを増している。

4631名無しさん:2020/09/11(金) 14:21:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/64f195f3da4674dfc00a1e871cec12ebae99ac2b
“安定のガースー”こと菅氏を待つ2つの難題と解散論〜仁義なき総裁選で踊った“二階流”の真髄
9/11(金) 7:01配信

「安倍政権が進めてきた改革の歩みを決して止めてはならない」

ポスト安倍を決める自民党総裁選挙出馬にあたり、こう力を込めたのは“大本命”とされる菅義偉官房長官だ。そして菅氏は、あっという間に自民党の7派閥のうち5派閥の支持を受け、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長に対して圧倒的優位に立った。

かつて派閥政治の打破を打ち出したこともある無派閥の菅氏は今や、二階俊博幹事長という老獪な政治家の後ろ盾のもと、並み居る派閥の長を手なずけるかのような体制を構築した。そして余程の波乱が起きない限り、菅首相が誕生するのは時間の問題となっている。

菅氏の強みの1つは、自らが結果を残してきた官僚機構の縦割り打破や規制改革に関しての実行力、そして官房長官として長年にわたり危機管理を担ってきたという自負だ。

さらに菅氏のもう1つの強みが「情報収集力」だ。3台の携帯電話を使い分けつつ、この7年8カ月の間、朝昼晩と様々な相手と会談し、情報収集を続けてきた。その情報を武器にしつつ、「令和おじさん」「安定のガースー」などともてはやされても決して安倍首相の前に出ることはなく黒子に徹してきた。その菅氏がいま、「全く考えていない」と繰り返してきた総理総裁への道を自らの意思で切り拓き、その座を手に入れようとしている。

情報力を維持できるか?いずれ迫る“官邸病”の懸念と“側近人事”の難しさ
今後の課題は、「安定のガースー」が総理総裁として何をやるかだ。しかしその道は必ずしも平たんではない。まず人事だ。派閥からの推薦を受けないと明言した菅氏が、自らを支持した5派閥が納得できる、不満を封じ込める人事を断行できるのかが注目される。

特に、自民党内や連立与党の公明党に絶大な影響力を誇る二階幹事長を続投させるのか交代させるのかが、まず大きな焦点になる。現時点では続投との見方が大勢だが、その場合は二階氏への権力集中を警戒する細田派・麻生派・竹下派の不満に配慮する人事を行う必要性が生じるだろう。

また人事においては、安倍首相に「菅官房長官の官房長官がいない」と言わしめたように、参謀としての官房長官ポストに誰を起用するかも課題だ。菅氏は官房長官として、国会対策や党内情勢の掌握など辣腕を発揮してきたが、その言わば“社内統治”をどのように行うのか、自らが引き続き主導するのか、参謀や側近ら信頼する誰かに託すのかが焦点となる。

次に、総理総裁になっても、武器としてきた「情報収集力」をこれまでと同じ水準で維持できるかどうかだ。安倍政権の残した教訓の一つに、いわるゆる“官邸病”がある。政権後期になると安倍首相は、菅氏という強力な参謀を持ちつつも、側近官僚の意見に傾倒し、コロナ対応などで世論の動向を見誤った場面がある。複数の官邸メンバーがこう証言している。

「政権が長くなって、耳障りの悪い話が首相の耳に直接入りづらくなっている」

この教訓をふまえる必要がある菅氏だが、首相になれば、日々の動向はこれまで以上に国民やメディアに注視され、警備上の都合もあり行動は制限されるようになる。縦横無尽に動き、時に隠密に行ってきた菅氏独自の情報収集は続けられるのか。それは菅氏らしさを打ち出す政策判断・政局判断に影響するだけに、「首相の目と耳になる」とも言われる側近に誰を置くかとも絡んで最初のハードルになりそうだ。

4632名無しさん:2020/09/11(金) 14:21:43
>>4631

縛られる解散総選挙の時期、菅氏の判断は?
そして「次の総理総裁は菅」が既定路線になりつつある今、永田町の関心事は人事と共に解散総選挙の行方に移っている。来年秋の衆議院の任期満了を待つことなく、解散総選挙に打って出る可能性が囁かれているほか、菅氏のもとには自民党議員から「早期解散すべし」との声が多く寄せられているという。

菅氏はコロナ対応を優先する考えを示しつつも、4日のフジテレビの「LiveNews it!」では、いつ解散するかという問いに対して「状況次第だ」と早期解散に含みも持たせている。新内閣発足後の支持率や世論の動向、新型コロナウイルスの感染状況を見極めて、「今やるべきだ!」と思えば瞬時に決断するのだろう。

菅氏は2008年秋、当時就任したばかりの麻生首相や公明党が10月解散総選挙を視野に入れた際、リーマンショックの影響が大きいとして異論を唱え、年が明ければ支持率も回復すると進言した。麻生氏はこれを聞き入れたが、下落した支持率が持ち直すことはなく、自民党は2009年夏の総選挙で惨敗、民主党に政権を明け渡すことになった。麻生氏にとってトラウマになっているとされる、この解散見送り論を唱えた菅氏が、今回自らが「伝家の宝刀」を抜くポジションに就いた時、何を思いどのような決断を下すのだろうか。

菅氏優位の流れを作った「老獪な政治家」に見る永田町を生き抜く術
自民党総裁選挙は、国会議員や党員だけが投票できる国民不在の選挙などとよく言われるが、投票権を持たない多くの国民の民意をくみ取らなければ、共感なき政治を進めることに直結してしまい、支持率もそれを反映したものになるだろう。どの候補が総裁になろうとも、その点は変わらない。岸田、石破両氏は、苦戦を強いられているが、来年秋には再び総裁選がある。今回敗退したとしても、この経験を通じて次にどう戦うのかという教訓や課題が見えるだろう。

今回の総裁選では人間関係をめぐって、岸田氏に対して麻生副総理が苦言を呈したり、石破氏に対して竹下派幹部が厳しい言葉を向けたこともあった。岸田・石破両氏にとって、これを永田町の旧弊だと見ることもできるが、人と人との繋がりやそれぞれの事情という政治の根源的なものだと捉え、果敢に乗り越える勇気がなければ、次回も同じことが繰り返されてしまう可能性がある。

今回の総裁選で、いち早く菅支持を打ち出し、大きな流れを作った二階氏はかつて親しい与党議員に政治の要諦をこう話したという。

「政治家の発言は、七色に光るものでなければならない。どうとでも受け取れる発言をしておけばいいんだ」

愚直さだけでは通らないのが政治の世界だ。安倍首相が辞任を表明する前、二階氏は石破、菅、岸田の3氏について、特定の人物をポスト安倍の最有力と明言することはなかった。しかし、安倍首相の辞任を表明すると、直後にいの一番に菅支持を打ち出した。菅氏の武器が「情報収集力」だとすれば、二階氏の武器は群を抜く「流れを読む力」だろう。権力と人心を同時につかむという一筋縄ではいかない行動を体現してみせた二階氏を評した与党幹部の次の言葉は、権謀術数の渦巻く政界を生き抜く1つの術を表している。

「二階さんは発言がコロコロ変わる。政治の動きに敏感に反応し、体もその通り動いてしまう。でもね、何が何でも仲間のことは守り抜く。これが本当の政治家だよ」

(フジテレビ政治部 自民党総裁選取材チーム)



政治部

4633名無しさん:2020/09/11(金) 14:24:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbc72b2acd4f4d94930210fe8e5c56d43aa85bc3
菅官房長官が安倍政権から”継承しない”のは「順番、説明責任」【自民党総裁選・討論1】
9/10(木) 22:02配信

20代男性・美容師
「コロナの影響で出勤日数が激減、給料も激減。会社も国も補償なく厳しい」
36歳・主婦
「アベノミクスで収入格差が増えたのに、まだ継承していかなきゃいけないの?」
この声に、“次の首相“候補たちはどう答えるのかーー

自民党総裁選に立候補している石破元幹事長・菅官房長官・岸田政調会長の3人の候補が9月9日、日本テレビの「news zero」に出演。「収入」「子育て」「デジタル」の“3つのギャップ”など、さまざまなテーマについて議論しました。
(聞き手:有働由美子キャスター、小栗泉・日本テレビ解説委員)

菅官房長官、安倍政権から”継承しない”のは「順番、説明責任」

有働:突然ですが、日本酒とワインは辛口が好きな石破元幹事長に質問です。自分を歴史上の人物にたとえると、明智光秀か石田三成。そのくらい自民党で追い詰められているということでしょうか?

石破:はっはっは、そうではない。明智光秀が「泣かぬなら逃がしてやろうホトトギス」と言ったらしい。殺すのでもない、鳴かせるのでもない。逃がしてやる。

有働:逃がすのは誰?

石破:いやいや、かわいそうな立場の人だよ。いじめちゃだめですよ。

有働:続いて、お酒は飲まない、パンケーキが大好きな菅官房長官です。安倍政権を継承ということですが、引き継がないもの、引き継ぎたくないものはなんですか?

菅:私は昨日、アベノミクスに点数つけました。80点とつけました。そのマイナスの部分を引き継がない、ということですよ。

有働:具体的には?

菅:具体的というか、100点満点ってほとんどないと思いますから。マイナスの部分。

有働:引き継ぎたくないマイナスの部分は?

菅:ふふ。なかなか厳しいですね。やっぱり、順番とか、説明責任。そういうことだと思います。

有働:そして自他共に認める酒豪、岸田政調会長。森元総理が「岸田さんは次の次の政治の中心」と話しましたが、正直どう思いましたか?

岸田:光栄なことだとは思いますが、今は今の戦いに専念したいと思っています。

4634名無しさん:2020/09/11(金) 14:26:46
>>4633

石破元幹事長「みんな同じにやるってのはいかんですよ。本当に困っている人に(支援を)厚くする」

有働:まずは「収入のギャップ」です。悩んでいるのは20代男性、美容師の方。「コロナの影響で出勤日数が激減、給料も激減。会社も国も補償なく厳しい」という声があがっています。石破さん、こういう方々にどんな支援を考えていますか。

石破:それは経済的支援を増やすことと、いろんな方々に働く場所、そして所得を与えていくことです。日本は男女間の収入差、先進国1位。正社員と非正規、ものすごく差がある。そういうところ埋めていく。そういう方々の生産性、能力を最大限引き出すことと、経済的支援を行うこと、その組み合わせですよね。

有働:経済的支援というと具体的には? 

石破:いろんな人がいろんな理由で収入が減っているんですよ。どういう理由で減っているのか、例えばエンターテインメイント関係、大道具さん、小道具さん、照明さん。自分の努力じゃどうしようないっていう方には(支援を)厚くしていかなければいかんのじゃないですか。

有働:金額的にも?

石破:そうそう。厚くしていく。みんな同じにやるってのはいかんですよ。本当に困っている人に厚くする。そういうことです。

有働:36歳主婦の方からです。「アベノミクスで収入格差が増えたのにまだ継承していかなきゃいけないの?」ということで、アベノミクスうまくいったという菅さんは、この質問にはどう答えますか?

菅:アベノミクスというのは、政権交代してから雇用を過去最大ぐらいに増やすことができたんです。その中で働く人も増えたんです。雇用が400万人増えていますから。そういう中で雇用全体を増やして、最初はどうしてもパートが入りますが、家庭に例えれば、総収入は増えていると思ってます。

有働:なるほど、ただ収入のギャップを数字でみると顕著に表れています。

岸田政調会長「(アベノミクスの)配分のあり方について見直していかなければいけない」

小栗:厚生労働省によりますと、一世帯あたりの平均所得はおよそ552万円です。ただ、割合で多いのは500万円未満の人たちで、全体のおよそ56%を占めています。「生活が苦しい」と答えた世帯も、半数以上に上っています。

有働:つまり稼げている方とそうでない方が二極化している。お三方が収入のギャップをどう解消していくのか。その考え方がこちらです。

4635名無しさん:2020/09/11(金) 14:26:56
>>4634

石破「ポストアベノミクスへの展開」
菅「アベノミクス継承」
岸田「中間層の復活」

有働:岸田さんは「収入格差の解消」を重視していますが、アベノミクスを引き継ぐ菅さんのやり方では格差が解消しないということでしょうか?

岸田:アベノミクスはぜひ発展・充実させなければいけないと申しています。配分のあり方について見直していかなければいけない。また、中間層でご苦労されている方は、教育とか住宅の部分での苦労が多い。そういった支援もしなければならない。そして最低賃金もより上げていかなければいけない。そういった形で、今の成長の果実の分配の有り様をより国民に納得してもらう形にしていく。こういった発展・充実を目指さなければならないと申し上げています。

有働:石破さんはこの収入のギャップ、格差はどう解消していく?

石破:これはいかにして生産性を上げていくかということなんですね。つまり、このお金を出してでもこのサービス受けたいよ。これを生産性という。直接的な支援も必要でしょう。けれど、女性であり、非正規の人であり、そういう人たちの稼ぐ力を上げていくために国があらゆる支援をするということですね。そうしないといけません。

有働:菅さん、2人の意見で取り入れるべきものは?

菅:まずやはり、雇用を増やすことじゃないでしょうか。雇用を増やすことで総雇用者所得は増えるわけですから。一人ひとりで見ると、雇用が増えた分、最初はパートですから(収入が)少なくなりますけど、雇用を増やして経済を成長させる。このこと(が大事)だと思います。

小栗:安倍総理はアベノミクスで400万人以上の雇用を創出したと成果を強調していますが、実はその75%が非正規です。この点をどう変えますか?

菅:最初は、増えた人は非正規から入ります。そういう中で、正規社員の有効求人倍率1を超えていますから、そこ(非正規)から正規に変わっていくという過程をとると思います。

小栗:なかなか非正規から正規になるのは大変だと思いますが、何かいい工夫はありますか?

菅:やはり経済が成長すれば当然そうなっていますから、雇用をまず確保する。そこが大事だと思います。政権交代前は、雇用がなかったんですから。日本でものづくりしても利益を上げることができなくて、会社が雇用をどんどん絞っていった時代ですから。やはりアベノミクスによって雇用が増えた。400万人増えたと言われましたけども、人口減少ですから、高齢者になりますと当然働く人が少なくなりますから、500万人減っているんです。差し引き400万人増えた。女性が330万人、働ける機会ができたと思っています。

4636名無しさん:2020/09/11(金) 14:27:58
>>4635

コロナ禍における経済対策

有働:コロナで非正規から切られてしまうということもあります。コロナ後を考えると、経済の成長はすぐにはなかなか結果が出ないかと思います。

菅:今はとにかく、雇用を守るために雇用調整助成金があります。非正規の方にもこのお金が出るよう対策を講じました。そして、一般の正規の方でも、1日1万5000円という、本来よりもはるかに高いお金にさせてもらったりとかですね。あるいは企業が続けて商売とかできるように無利子無担保の融資をやって、とにかく雇用を守って企業が商売できるように守ることが今は一番だと思っています。

有働:石破さんはどういうふうにお考えですか?

石破:正社員にあたる言葉って英語にないんですよ。だからローマ字で書く。そして若い人の夢が正社員。これおかしくないですか。正社員と非正規がこんなに違っていいんですか。同じ労働は同じ賃金。当たり前のことです。そしてまた、男女間の賃金格差が先進国で一番大きい。それで本当に女性の能力って最大限に使えてますか。そういう格差を是正しなきゃいかんです。

岸田:コロナ後を考えると、やはりITに対応できる企業と対応できない企業、接触型の産業と非接触型の産業。この格差はやはりある程度覚悟しなければいけない社会になります。よってこの「労働移動」を考えていかなければいけない。その受け皿を考えないといけない。新しい成長のエンジンを受け皿として考えていく、労働移動も考えなければいけない。私はコロナ後において一つのポイントになると思っています。

4637名無しさん:2020/09/11(金) 14:56:34
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091100538&g=pol
自民総裁選、入院治療中の山本元環境相が投票を棄権へ
2020年09月11日11時15分

 自民党総裁選で、入院治療中の山本公一元環境相(衆院愛媛4区)が投票を棄権することが分かった。関係者が11日明らかにした。山本氏は、自主投票を決めた旧谷垣グループに所属。次期衆院選には出馬しないと表明している。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200911/k10012612811000.html
自民党総裁選 山本公一元環境相が投票棄権へ 体調崩し入院中
2020年9月11日 14時09分

安倍総理大臣の後任を選ぶ自民党総裁選挙をめぐり、衆議院愛媛4区選出で、谷垣グループの山本公一元環境大臣は、体調を崩して入院しているため投票を棄権することを党の総裁選挙管理委員会の事務局に伝えました。

関係者によりますと、山本氏は前日まで認められている不在者投票も行わないということです。

4638名無しさん:2020/09/11(金) 20:46:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd435a2b465157fa50737b75f2b56bc95cc83920
自民、二階幹事長の再任有力 党役員人事
9/11(金) 20:12配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選の後の党役員人事で、二階俊博幹事長の再任が有力になっている。新総裁に選出される公算が大きい菅義偉官房長官は二階氏の党運営を高く評価しており、安倍政権から引き続いて党のまとめ役を任せたい考えとみられる。党関係者が11日、明らかにした。

 自民党は14日の総裁選で新総裁を選出。幹事長ら党四役人事は15日に決める方向で準備を始めた。16日召集の臨時国会で新首相が指名されて組閣、新内閣が発足する見通しだ。

 複数の関係者によると、菅氏は新総裁に選ばれる前提で、既に人事の検討に着手。二階氏の再任を軸に人事の調整を開始する。

4639名無しさん:2020/09/11(金) 23:38:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/390e85ff32c4f894ed8254871fb8e3fdd739e2ab
菅氏、総得票7割の勢い 2位争いの岸田、石破両氏は伯仲 総裁選
9/11(金) 21:37配信

 毎日新聞は11日、安倍晋三首相の後任を決める自民党総裁選(14日投開票)の情勢を分析し、国会議員票(394票)の動向を探った。党内7派閥のうち5派閥から支持を得た菅義偉官房長官は約7割を固め、300票に届く勢い。菅氏は毎日新聞が9日に集計した地方票(141票)の動向調査でも80票を超える勢いとなっており、全体(535票)の得票割合でも7割に届きそうだ。菅氏は14日の両院議員総会で新総裁に選出される見通しだ。

 議員本人や秘書、党、派閥幹部などへの取材を基に分析した。明確な回答を得られなかった議員などは無回答扱いとした。

 菅氏は支持を受ける細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)内をほぼ固めた。無派閥議員(64人)についても、菅氏を支持する「ガネーシャの会」(15人)をはじめ、半数以上が菅氏に投票する方向だ。党内には総裁選後の人事などを意識して菅氏支持を積極的に表明する議員が多く、菅氏陣営が優位に立っている。

 一方、岸田文雄政調会長は岸田派(47人)内をほぼ固め、50票台を確保しそうだ。

 陣営の選挙対策本部長に就任した遠藤利明元五輪相ら谷垣グループの4人は岸田氏への投票を明言。さらに竹下派からも、岸田氏と同じ広島県が地盤の平口洋元副環境相、新谷正義元厚生労働政務官が選対に加わり、他派閥への支持拡大を目指す。

 岸田氏陣営はさらに、菅氏の支持派閥の所属議員らに岸田氏への投票を水面下で呼びかける動きも見せ、上積みに躍起だ。

 石破茂元幹事長も石破派(19人)を固めたが、計30票弱と苦戦を強いられている。

 安倍政権に批判的な谷垣グループの中谷元・元防衛相や無派閥の村上誠一郎元行政改革担当相、石破氏と初当選同期で無派閥の渡海紀三朗元文部科学相らも積極的に支援に回るが、劣勢は否めない。

 地方票動向調査では岸田氏が10票あまり、石破氏は30票弱を確保する模様となっている。国会議員票との合計では両氏の得票は伯仲する可能性があり、2位争いも激しさを増している。【東久保逸夫、加藤明子、水脇友輔】

4640名無しさん:2020/09/11(金) 23:42:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/b45ee438679fdd4d97733c66b559894a17744630
総裁選 菅氏が石破氏を10Pt以上リード
9/11(金) 11:40配信

日本テレビが自民党の党員、党友を対象に、電話調査を行い、今回の総裁選挙で、誰を支持するか、たずねたところ、菅官房長官が、1位で、2位の石破元幹事長を10ポイント以上リードし、優勢であることがわかりました。

電話調査は、今月8日から3日間、全国の有権者のうち、自民党の党員、党友であると答えた人を対象に行ったものです。

それによりますと、今回の総裁選挙で誰を支持するか、たずねたところ、菅氏が46パーセント、石破氏が35パーセント、岸田政調会長が10パーセントでした。

一方で、「まだ決めていない」、「わからない」との回答は9パーセントでした。

今回の総裁選は、国会議員の394票と都道府県連の141票で争われます。日本テレビが394の国会議員票について取材したところ、10人程度が態度をまだ明らかにしていませんが、菅氏の支持は7割を超え、300票以上を獲得する見通しです。

石破氏は、石破派の19人以外に支持は広がらず、30票以上獲得するのは厳しい情勢、岸田氏も、岸田派の47人のほかは、谷垣グループの一部などの支持にとどまっていて50票台と伸び悩んでいます。

今回の党員・党友への調査を基に取材を加えて都道府県連の141票を予想し、国会議員票を合わせると、菅氏は、全体でも7割をうかがう優勢です。

一方で、石破氏と岸田氏は全体では、ともに1割台にとどまる見込みで、2位争いが激しくなっています。

また、今回は行われなかった、全国一斉の党員投票が仮に行われたとして、調査の結果を394の党員・党友票に換算してみました。

それによりますと、菅氏は、過半数の198票以上を獲得する勢いで、石破氏は4割弱のおよそ150票程度、岸田氏は、およそ1割で、40票程度の見込みでした。

一方、調査で支持した候補について支持の理由をたずねたところ、菅氏は、「安定した政権運営が期待できる」が最も多く51パーセント、石破氏は、「人柄が信頼できる」が最も多く21パーセント、岸田氏も、「人柄が信頼できる」が最も多く40パーセントでした。

また、新しい自民党の総裁に最も取り組んでほしい政策について、たずねたところ、「経済対策」が最も多く、33パーセントで、続いて「新型コロナウイルス対策」が17パーセント、「外交・安全保障」が13パーセントでした。

※日本テレビ緊急電話調査
 9月8日〜10日に実施
 全国の有権者のうち自民党員・党友と答えた1207人が回答
(調査協力:JX通信社)

4641名無しさん:2020/09/12(土) 00:45:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/666fd5f68b096a5915e025bcae145570c6151b21
菅氏、地方票で過半数確保の勢い 石破氏、予想外の伸び悩み 岸田氏は苦戦
9/9(水) 21:02配信

 毎日新聞は14日に自民党総裁選が投開票されるのを前に、各都道府県連幹部や国会議員を取材して、47都道府県連に3票ずつ割り当てられた地方票141票の動向を探った。菅義偉官房長官(71)が地方票の過半数(71票以上)を確保して80票を超える勢いで、党内5派閥の支持が固い国会議員票と合わせて新総裁に選出される流れが強まっている。石破茂元幹事長(63)は30票弱、岸田文雄政調会長(63)は10票あまりを確保した模様だ。

 総裁選は、議員票394票と地方票の計535票で争われる。44都府県連が、3票の行方を決めるために党員に郵送投票を求める「予備選」を実施。うち36府県(未定だった福井、福島、香川3県を含む)が得票数に応じて3票を割り振る「ドント方式」を採用し、7都県(未定だった山口県含む)が最多得票者が3票全てを得る「総取り方式」を採用した。菅氏の出身地の秋田は予備選を行わずに菅氏に全3票を投じる方針。北海道と新潟は「意向調査」「アンケート」を経て幹部が投票先を協議する。

 菅氏は「総取り方式」の7都県全てで優勢で、この7都県だけで21票を確保しそうだ。地元・神奈川や、菅氏支持の流れを作った二階俊博幹事長の地元・和歌山、安倍晋三首相の地元・山口などが含まれる。

 菅氏はドント方式の36府県でも多くで優位に立っている。3票を巡るドント方式で「2票」を獲得するには過半数の獲得で済むため、菅氏に地方票が集まりやすい構図となっている。

 3票独占には次点の3倍超を獲得する必要がある。石破氏は地元・鳥取がドント方式だが、2018年総裁選での県内の党員得票率が95%に達しており、陣営は鳥取での3票獲得に自信を見せる。岸田陣営もドント方式の地元・広島での3票獲得を目指している。【まとめ・佐藤慶】

4642名無しさん:2020/09/12(土) 00:48:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dc59abeddf1bf3b02eac792f78a98584d57a138
安倍首相、細田派会長に「苦労をおかけしました」
9/11(金) 13:03配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)は11日午前、自身の出身派閥である細田派(清和政策研究会)の細田博之会長と党本部で会談した。14日投開票の総裁選をめぐり、細田氏が派内を菅義偉(すが・よしひで)官房長官への支持でまとめたことを念頭に、「いろいろ苦労をおかけしました」とねぎらった。

 同派は28日に都内で政治資金パーティーの開催を予定しており、細田氏は安倍首相に出席を求めた。

 総裁選をめぐっては当初、同派の下村博文選対委員長や稲田朋美幹事長代行が出馬を模索していた。

4643名無しさん:2020/09/12(土) 00:49:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d3f5af800cac96a44f0b1693fc314c9745b3916
安倍首相、自民党本部の総裁室で資料整理
9/11(金) 11:16配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)は11日午前、党本部に入った。自身の辞任表明を受けた14日投開票の総裁選を前に、総裁室で資料整理などをするとみられる。

 午前10時半過ぎに党本部に到着した首相は報道陣が見守る中、ゆっくりとした足取りで総裁室に向かった。

4644名無しさん:2020/09/12(土) 00:53:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/80212e5033eb14b9686aa870d32ed4afedbc6fe8
“菅人事”注目は“ポスト菅” “内閣の番頭”候補を直撃!
9/11(金) 19:54配信

自民党総裁選は、早くも次の内閣人事に注目が集まっている。

“菅首相”の誕生となれば、焦点となるのは、女房役の官房長官の行方。

赤いバイクにまたがり、笑顔で記念撮影。

11日午後、電動バイクを導入した日本郵便を視察に訪れた小泉環境相。

今、“次の官房長官”候補の1人として、その名前が一部で取りざたされている。

自民党総裁選で独走状態にあり、“菅首相”の誕生が確実視される中、注目されているのが、次の官房長官。

すなわち、“ポスト菅”。

官房長官は、1日2回の記者会見をはじめ、危機管理や省庁間の調整などを担う、いわば“首相の相棒”。

11日、その候補に名前が挙がる面々に質問をぶつけた。

気になる、“ポスト菅”についての答えは...。

14日に迫った自民党総裁選。

岸田政調会長は、自身初の著書の発売イベントに参加。

石破元幹事長は、異例となる2巡目の議員事務所回りを行った。

一方、本命視される菅官房長官には、「官房長官を務めると首相に近づける?」といった質問が。

菅官房長官は、「なかなかお答えしにくい質問だなと思います」と述べた。

“首相への最短コース”となりつつある、官房長官のポスト。

その座を史上最長の期間務めた菅氏が首相になった場合、自身の相棒となる官房長官に誰を起用するのか。

今、候補に名前が挙がっているのが、菅氏と同じ神奈川県選出の小泉環境相と河野防衛相のほか、菅氏のもとで副長官を務めた萩生田文科相と加藤厚労相。

厚い信頼関係にある、森山国対委員長。

そして、菅氏が“政治の師匠”と仰ぐ、梶山静六元官房長官の長男・梶山弘志経済産業相。

“首相の相棒”として名前が挙がっていることについて...。

河野防衛相「次期総理にお伺いしていただきたいと思います」

萩生田文科相「名前を挙げていただくことは光栄に思っていますが、人事は、新総理がすべて決めることなので」

加藤厚労相「仮定の質問には答えるべきではない」

自民党・森山国対委員長「そのことについてはコメントはありません」

梶山経済産業相も10日、「仮定の質問にはコメントできない」と回答。

そうした中、小泉環境相は、「今までの人事の時期というのは、いろんな報道がありますが、わたしが環境大臣という事前の報道があったことは1回もありません」と進次郎節で答えた。

けむに巻こうとしたため、もうひと押ししたが...。

小泉環境相「特に、わたしからコメントはありません」

彼らの中で、街の人に“首相の相棒”として人気だったのは...。

60代「この中だと加藤さんかな。日頃、テレビで見えている彼自身のありようといいますか」

50代「河野さんかなと思いました。次の総理大臣が河野さんかなと思うので」

自民党新総裁誕生まで、あと3日。

その後の人事にも注目。

4645とはずがたり:2020/09/13(日) 00:34:47
粘るねえ。見苦しいぞ。

案里議員の事務所閉鎖へ 地元広島、活動拠点失う
https://www.sankei.com/affairs/news/200912/afr2009120010-n1.html
2020.9.12 15:54社会事件・疑惑

 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反罪で起訴され公判中の参院議員、河井案里被告(46)の広島事務所が今月末で閉鎖されることが12日、関係者への取材で分かった。同じく公判中の夫で前法相の衆院議員、克行被告(57)=広島3区=も、広島市内の事務所を7月11日に閉鎖。夫妻は今も国会議員を続けているが、ともに地元の活動拠点を失う。

 案里議員の事務所は広島市中区のビルにあり参院選で初当選後に開設された。克行前法相の事務所は、昨年10月下旬に同市安佐南区内で移転。直後に参院選で車上運動員に違法報酬を支払った疑惑が報じられた。

 夫妻の事務所はそれぞれ、今年1月と6月に検察の家宅捜索を受けた。夫妻は6月中旬の逮捕直前に「逮捕されたら広島の事務所を閉めてほしい」と周囲に伝えていたという。

4646名無しさん:2020/09/13(日) 10:12:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/905228e7c0dad89e77974a79b375502ab620e605
「寝首をかかれる」安倍総理が明かしていた菅官房長官への警戒心 なぜ両者に溝が?
9/12(土) 5:56配信

小学生時代から“調整役”

 安倍総理の退陣表明により、“次期総理”の座を掴んだ菅義偉(よしひで)官房長官。両者の関わりを遡ると、2007年の安倍総理退陣後、菅氏は「安倍再登板」を主張し続け、第2次安倍内閣が発足すると官房長官として安倍総理を支えた。が、いつしか安倍総理は「寝首をかかれる」と警戒心を露わにするようになり、昨年両者の溝は決定的なものになったという――。

 ***

 秋田県雄勝郡秋ノ宮村(現湯沢市)出身の菅氏の足跡は、「叩き上げ」そのものだ。

 秋田時代の同級生の話。

「小学校時代は桃組と桜組の2クラスあり、義偉は桜組でした。で、桃組と桜組のケンカがしょっちゅうあったのですが、そういうときに義偉が間に入ってまあまあと双方を説得する。お互いの言い分を聞いて、悪いと思った方には謝らせ、それをもって、もう一方の組に行き、これで水に流してくれと頼んで争いごとを収めてしまうのです」

 早くも調整能力の高さを発揮していた菅少年。地元の高校を卒業後、上京したことについて、菅氏のHPでは以前、〈集団就職〉と記されていたが、

「義偉が東京に行ったのは事実ですが、それが『集団就職』ではなかったことは間違いない」(同)

段ボール工場勤務から政界へ
 上京後は段ボール工場で働きながら学費を貯め、法政大学法学部に入学。卒業後、いったんは電気設備会社に就職するものの、政治の世界に進みたいとの思いを抱き、大学の学生課で法政OBの中村梅吉元法相を紹介してもらう。そして1975年、中村元法相の秘書に横浜を地盤とする小此木彦三郎代議士を紹介してもらい、秘書になるのだ。ちなみに秘書時代に知り合った真理子夫人との間に3人の子どもがいる。

 小此木代議士の秘書を11年間務めた菅氏は87年に横浜市議選に出馬して初当選。95年までの2期8年、市議をやった後、96年に衆院選に挑んで初当選を果たしている。この期間のことを知る関係者の証言を重ね合わせていくと、菅氏はここぞという時に自らの意思を貫いて「勝負」をかけ、這い上がってきたことが分かる。

 83年に小此木代議士が通産大臣に就任すると「自分が大臣秘書官をやりたい」とゴネて翌年、実際に秘書官となった。横浜市議選に出馬する際には、当時の自民党横浜市連幹事長が「神奈川区から出ろ」と言うのを拒否して西区から出た。96年に国政に進出する際には、小此木代議士の三男の八郎氏を神奈川3区に追いやり、自身は小此木代議士が圧倒的な強さを誇った神奈川2区から出馬して当選――。

 また、自らの地盤を強固なものとするために、使える人脈は徹底的に使う。その最たるものが、横浜にある港湾荷役業「藤木企業」会長の藤木幸夫氏との関係である。

 週刊新潮は5年前に掲載した特集記事「政権ナンバー2の座に2年と4カ月! 総理の椅子が欲しくなった『菅官房長官』権力の階段」で、菅氏の歩みを詳報。記事の中で、菅氏の「育ての親」である元自民党神奈川県連会長で元神奈川県議の梅沢健治氏が次のように証言している。

〈藤木幸夫さんは、“あいつ(菅氏)を勝たせる”と言って相当応援していた。藤木さんはいろんな会社をもっていて、その下に大勢の従業員がいる。そんな彼らは“藤木軍団”と呼ばれていて、選挙の半年前くらいから動いてくれる〉

4647名無しさん:2020/09/13(日) 10:12:57
>>4646

安倍総理は「寝首をかかれる」と警戒
 国政に転じてからも「勝負師」の顔は変わらない。当選の2年後、98年の総裁選では小渕派(平成研)を離脱して梶山静六氏を支援するも、結果は敗北。その後は加藤派(宏池会)に属し、2000年には「加藤の乱」に同調して無念を味わっている。

 バクチに例えるなら「負けがこんで」いた菅氏が“大当たり”を勝ち取ったのは06年。「再チャレンジ支援議員連盟」を立ち上げ、安倍晋三総理を誕生させた菅氏は、第1次安倍内閣で総務大臣兼郵政民営化担当大臣に就任したのだ。さらに、07年に安倍総理が体調不良を理由に退陣した後も「安倍再登板」を主張し続け、12年にそれを実現させた。以来、官房長官の座にあり続ける菅氏について安倍総理は、

「ある時から、“いつか寝首をかかれる”と警戒するようになりました」

 と、自民党関係者。

「警戒心を抱くようになったのは、数年前、菅さんが無派閥のグループを作り出した頃からです。それまで何でも総理の了承を得てから行動していた菅さんが、その時は総理に相談なく動いた、ということで不信感を持ち始めたのです」

 また、菅氏は内閣人事局を通じ、霞が関の人事を掌握して官僚に睨みを利かせてきたが、

「そのせいで官僚が皆、菅さんの方を見て仕事をするようになった。それも安倍総理としては不快だったようです」(同)

菅氏の逆襲
 両者の溝が決定的となったのは、新元号を発表して「令和おじさん」として知名度が急上昇した19年。

「元号発表の翌5月、菅さんは訪米してペンス副大統領と会談しているのですが、あれは明らかに総理の座を意識した行動でした。安倍さんは当然、警戒心を高めました」(先の政治部記者)

 しかも、その訪米に同行した外務省幹部は、

「ペンス副大統領に対し、菅さんのことを『次期総理』だと紹介しています」(政府関係者)

 しかし、好事魔多し。その後、菅原一秀、河井克行両代議士ら側近たちに相次いでスキャンダルが発覚し、「ポスト安倍」レースから一旦脱落した菅氏。今年に入って新型コロナウイルスが猛威を振るい始めてからも「干された」状態が続いていたが、

「今井尚哉・首相補佐官などの『官邸官僚』が、コロナ対応を巡って布マスク配布などの失敗を繰り返し、馬脚を現しました」

 菅氏に関する著作もあるノンフィクション作家の森功氏はそう話す。

「そして菅の逆襲が始まり、安倍総理が辞任を表明すると、菅の前に総理大臣への道が敷かれていった。ただ、これは安倍総理が政権を放り投げたから総理になれる可能性が出てきただけで、なるべくしてというわけでは当然ない。だから、生まれるのは菅の『居抜き乗っ取り内閣』なわけです」

 とはいえ、「菅総理」が現実のものとなった時、

「党役員人事や組閣では、菅さんが可愛がっている河野太郎防衛相や小泉進次郎環境相を厚遇する可能性もある。彼らは将来の総理候補ですから、菅氏は総理を退いた後も『闇将軍』として影響力を持ち続けられる」(永田町関係者)

 菅氏の政治の師である梶山静六氏は「大乱世の梶山」と評された。まさに「大乱世」であるコロナ禍の今、菅氏の前に総理への道が拓けるとは、何たる因果だろうか。

「週刊新潮」2020年9月10日号 掲載

新潮社

4648名無しさん:2020/09/13(日) 10:13:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/38a734b92bcd87579237a2fa1ff91cd2633d8d70
石破氏、岸田氏の「2位争い」が何とも熾烈な事情
9/12(土) 5:01配信

 次期首相を決める自民党総裁選は、9月14日の投開票を前に菅義偉官房長官の大勝を前提とした消化試合の様相となっている。メディアの事前情勢調査でも、国会議員票、地方票の双方で菅氏の優勢が際立っているからだ。このため、派閥単位の締め付けの中でも見え隠れする“反菅票”が「本番の投票でどれだけ顕在化するか」(無派閥有力議員)に、各陣営の関心が集まっている。

 党員・党友投票抜きの「簡略型」となった今回の総裁選は、石破茂元幹事長、菅官房長官、岸田文雄政調会長の3候補が、国会議員394、地方代表141の計535票を奪い合う構図。議員と地方代表による投票で過半数(268票)を超える候補がいなければ、上位2候補による議員だけの決選投票となるのがルールだが、今回はすでに菅氏が圧倒的支持を集めているため、「一発決着」となるのは確実だ。

 そこで政界が注目するのは「票の出方」(自民幹部)だ。具体的には菅氏がどれだけの票を獲得するかと、石破、岸田両氏の2位争いの行方。菅氏が予想通りの完勝となれば「本格政権の可能性が広がる」(自民長老)とされる一方、石破、岸田両氏のいずれかにとっては、3位に沈んだ場合、「次への挑戦権を失う危機を招く」(自民幹部)との見方が多い。

■菅陣営の目標は「380票以上」の完勝

 9月8日に告示された選挙戦はすでに後半戦で、大手メディアはそれぞれさまざまな手法を駆使して情勢調査を実施、その内容を報道している。これに3氏の陣営の票読みも加味すると「菅氏支持が7割以上で、石破、岸田氏の2位争いは大接戦」というのが大方の予測となっている。その結果、すでに以下のような3候補それぞれの「勝敗ライン」が浮かび上がっている。

 すでに「当確」の菅氏が目標とするのは「全体の7割強となる380票以上」だ。細田派(98)、麻生派(54)、竹下派(54)、二階派(47)、石原派(11)に加えて無派閥議員の半数以上(約40票)の支持を受けており、単純に足し算すれば議員票だけで300票を超える。これに、地方票の6割弱(80票前後)が上積みされれば380票以上となる。

 ただ、前回総裁選で所属議員の参院組を中心に半分近くが石破氏に投票したとされる竹下派は、今回も足並みの乱れが目立つ。しかも、菅氏が無派閥ということもあって、支持する細田派など4派閥にも、一定数の“隠れ反菅”議員が存在するとみられている。

4649名無しさん:2020/09/13(日) 10:14:12
>>4648

 その一方で、地方票でも「総裁選後の主導権争いへの配慮などから、各陣営にバランスをとる動き」(自民幹部)が見え隠れしており、都道府県一律各3人という地方代表票が分散傾向となる可能性も少なくない。このため、自民党内でも「判官びいきも含めて、菅氏の票が予測より30票以上減るのでは」(自民幹部)との見方も広がる。

 さらに「仮に菅氏が330票程度にとどまれば、『これは事件』となりかねない」(菅陣営幹部)との不安を漏らす向きもある。その場合は「菅氏支持陣営での犯人捜しが始まり、それが『菅新首相』の求心力にも影を落とす」(同)ことにもなるからだ。

 これに対し、低レベルの戦いを余儀なくされている石破、岸田両陣営は、「生き残りをかけての2位争い」でしのぎを削る。特に、4度目の挑戦となった石破氏は、前2回の総裁選で地方票の強さが際立ったこともあって、陣営内にも「今回、地方票も伸びずに3位となれば、これが最後の総裁選になりかねない」(幹部)との悲壮感も漂う。

 石破派は19人と弱小で、推薦人20人には事実上の自主投票となった谷垣グループと無派閥に、竹下派1人を加えた5人が名を連ねた。国会議員の固定票は25強とみられており、これに地方票の3割以上(約45票)を足せば、70票程度がいわゆる基礎票で、これにどれだけ上積みできるかが2位争いを左右することになる。

■岸田氏、「地方票1桁で3位」なら再起は困難に

 これに対し、岸田派は47人と石破派に28人の差をつけており、もともと同じ宏池会系だった谷垣グループや無派閥などから、10人以上の支持が見込まれるため、議員票は60前後が基礎票となる。ただ、各種情勢調査でも地方票は「1割前後」と伸び悩みが際立ち、陣営内でも「何とか2桁(10票以上)は確保したい」と弱気の声も広がる。このため、全体では基礎票は石破氏と肩を並べる70票前後となっている。

 かねて安倍晋三首相の「意中の後継者」として、一時は本命視されていた岸田氏だけに、「いくら梯子を外されたとしても、地方票1桁で3位なら再起は難しくなる」(閣僚経験者)のは否定できない。それだけに、「無派閥の“浮動票”や、菅氏支持陣営の議員の1本釣りなどに全力を挙げることで、なんとか80票以上を確保したい」(岸田氏側近)とまなじりを決する。

 仮に、こうした現状が9月14日の投票結果にそのまま表れれば、「菅氏380前後、石破、岸田両氏はいずれも75票前後」という結果も想定される。ただ、菅氏支持陣営の中には「あまり菅氏に勝たせすぎると、本格政権作りに向けて人事でもいうことを聞かなくなる」(麻生派幹部)との声も少なくない。

4650名無しさん:2020/09/13(日) 10:14:43
>>4649

 さらに、「今回総裁選は、反乱分子の石破氏の息の根を止めるのが目的で、場合によっては意図的に菅氏支持陣営が岸田氏に票を流すこともありうる」(自民幹部)との見方もある。加えて、地方議員が軸となる地方代表も、それぞれの派閥系列の人物が多いため、「投票直前の微調整も可能」(自民幹部)との声も漏れてくる。

■いつもの総裁選ドラマ、「どよめき」か「ため息」か…

 こうしてみると、今回の総裁選も「まさに派閥談合の極致」(自民長老)となる公算が大きい。ただ、これまでの総裁選史を振り返ると「必ずドラマがあった」(閣僚経験者)のも事実。その多くは、劣勢と見られた候補が議員票で想定以上に上積みしたケースだ。

 9月14日午後2時からの総裁選は、これまで通り無記名投票で実施される。しかも、国会議員と地方代表計535人が名簿読み上げ順に一緒に投票することになるので、「投票時の表情や動作の“監視”を含めても、誰が誰に入れたかがまったくわからない」(総裁選管理委)のが特徴だ。

 開票結果が報告・公表されるのは9月14日午後3時半前後と見込まれている。届け出順に石破氏、菅氏、岸田氏の得票が読み上げられることになるが、会場となる都内のホテルの大会議場で、どの候補の得票に「おおっ!」というどよめきが巻き起こるか、それとも「あーあ!」というため息ばかりが広がるのか。消化試合ではあっても、「ふたを開けてみるまでわからない総裁選ドラマ」(自民長老)となることは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4651名無しさん:2020/09/13(日) 10:15:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/9367a46dc47e65a11919f8fb9de457ebfb840a61
「ポスト菅」官房長官選び 「派閥重視」「発信力」「政治手腕」どれ重視?
9/12(土) 13:32配信

 自民党総裁選は菅義偉官房長官の優勢が揺るがず、永田町の関心は早くも閣僚・党役員人事に移っている。とりわけ注目されているのが、内閣の要となる官房長官だ。派閥重視か、発信力か、たたき上げの政治手腕か-。「ポスト菅」に誰を据えるかで、菅氏が目指す政権の姿も見えてくる。

 官房長官は、内閣の「番頭格」だ。菅氏は2012年12月の第2次安倍政権発足と同時に就任。熊本地震などで危機管理を担い、省庁横断の政策を実現するため、陣頭指揮を執ってきた。14年の内閣人事局発足以降は人事権も武器に省庁の掌握を強めた。

 安倍晋三首相は「菅総理には菅官房長官がいないという問題がある」と指摘していたが、「ポスト菅」の適任者は誰なのか。

 まず挙がるのが萩生田光一文部科学相。15〜17年に官房副長官を経験し、菅氏は実務能力を高く評価。最大派閥の細田派所属で、同派に影響力がある森喜朗元首相は「官房長官を取れ」と指示を飛ばしており、起用は細田派への配慮になる。

 同じく官房副長官経験者の加藤勝信厚生労働相も答弁が安定し、候補者の一人とされる。ただ新型コロナウイルス対策を巡って、菅氏との溝が生まれたと指摘する声もある。

 発信力に期待するなら、河野太郎防衛相だ。ツイッターのフォロワー数は175万人を超え、「選挙の顔」として期待も高い。菅氏と同じ神奈川県選出で関係も近いが、言動を不安視する声も。9日には10月の衆院解散の可能性に言及し、「就任の目は消えた」と見る向きもある。

 菅氏が最も信頼しているのが、梶山弘志経済産業相だ。菅氏が師事した故梶山静六元官房長官の長男で、安定した国会答弁から期待する声もあり「脱派閥」のアピールにもなる。

 森山裕国対委員長を推す声もある。総裁選では二階俊博幹事長とともに「菅政権」への流れを一気につくった一人。鹿児島市議出身で、熟練した国会戦術に菅氏も安心して任せている。二階氏の幹事長留任が強まる中、官邸の重しとして最適任との見方がある。 (湯之前八州)

4652名無しさん:2020/09/13(日) 11:52:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/96d546d10807b3e433c05329736bb0e32afec085
菅氏の経済指南役は2人「菅政権」閣僚ポストに誰が就くのか
9/12(土) 9:26配信

【プロはこう見る 経済ニュースの核心】

 自民党総裁選がスタートした。ポスト安倍を決める総裁選でもあるが、結果はすでに見えているようなものだ。

 気の早い市場は「菅(義偉)政権」の閣僚ポストに誰が就くのか、その人選に注がれている。

 とりわけ、そうした閣僚人事に神経をとがらせているのが地方銀行の面々だ。「剛腕で鳴る菅氏がどの地銀に再編の白羽の矢を立てるのか、戦々恐々としている」(ある地銀幹部)というのだ。

 菅氏は2日の総裁選出馬会見で、「地方の銀行について、将来的には数が多過ぎるのではないか」と語り、翌3日には「再編も一つの選択肢になる」と踏み込んだ。

 この菅発言を受け、地方銀行の株価が軒並み上昇した。市場は地銀の再編を先取りし始めている。

■地銀再編は北尾吉孝氏

 中でも株価が急騰したのは、福島銀行など人口減少と収益低下に喘ぐ地銀だった。そうした株価急騰の地銀に出資しているのが北尾吉孝社長のSBIホールディングスだ。金融関係者によると「菅氏と北尾氏は昵懇の仲。昨年のSBIグループの20周年の式典にも、菅氏は参院選のさなかであったにもかかわらず駆けつけたと聞いています」という。その北尾氏が打ち出したのが「第4のメガバンク」で、地方経済活性化のために地銀を糾合するという構想だ。同構想に参加したのが福島銀行や島根銀行などで、菅発言で株価が急騰した。「出資した地銀株が急騰して北尾さんはさぞやホクホクでしょう」と地銀幹部は語る。

■デジタル行政は竹中平蔵氏か

 さらに地銀再編の陰にはもうひとりのキーパーソンがいると囁かれている。竹中平蔵氏(東洋大学教授)だ。永田町関係者によると「竹中さんはよく菅さんの元を訪ねている」という。昨年開催された経営者を集めた講演会では、菅氏がゲストに呼ばれ、竹中氏が司会をしている。そこで竹中氏から出されたのが「行政のデジタル化の推進」だった。菅氏が総裁選で「デジタル庁」の創設に言及している背景には竹中氏の影がちらつく。その竹中氏はSBIホールディングスの社外取締役でもある。

 よもや「デジタル庁」の初代長官は竹中氏ということもあるまいが。

(小林佳樹/金融ジャーナリスト)

4653名無しさん:2020/09/13(日) 12:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/38a734b92bcd87579237a2fa1ff91cd2633d8d70
石破氏、岸田氏の「2位争い」が何とも熾烈な事情
9/12(土) 5:01配信

 次期首相を決める自民党総裁選は、9月14日の投開票を前に菅義偉官房長官の大勝を前提とした消化試合の様相となっている。メディアの事前情勢調査でも、国会議員票、地方票の双方で菅氏の優勢が際立っているからだ。このため、派閥単位の締め付けの中でも見え隠れする“反菅票”が「本番の投票でどれだけ顕在化するか」(無派閥有力議員)に、各陣営の関心が集まっている。

 党員・党友投票抜きの「簡略型」となった今回の総裁選は、石破茂元幹事長、菅官房長官、岸田文雄政調会長の3候補が、国会議員394、地方代表141の計535票を奪い合う構図。議員と地方代表による投票で過半数(268票)を超える候補がいなければ、上位2候補による議員だけの決選投票となるのがルールだが、今回はすでに菅氏が圧倒的支持を集めているため、「一発決着」となるのは確実だ。

 そこで政界が注目するのは「票の出方」(自民幹部)だ。具体的には菅氏がどれだけの票を獲得するかと、石破、岸田両氏の2位争いの行方。菅氏が予想通りの完勝となれば「本格政権の可能性が広がる」(自民長老)とされる一方、石破、岸田両氏のいずれかにとっては、3位に沈んだ場合、「次への挑戦権を失う危機を招く」(自民幹部)との見方が多い。

■菅陣営の目標は「380票以上」の完勝

 9月8日に告示された選挙戦はすでに後半戦で、大手メディアはそれぞれさまざまな手法を駆使して情勢調査を実施、その内容を報道している。これに3氏の陣営の票読みも加味すると「菅氏支持が7割以上で、石破、岸田氏の2位争いは大接戦」というのが大方の予測となっている。その結果、すでに以下のような3候補それぞれの「勝敗ライン」が浮かび上がっている。

 すでに「当確」の菅氏が目標とするのは「全体の7割強となる380票以上」だ。細田派(98)、麻生派(54)、竹下派(54)、二階派(47)、石原派(11)に加えて無派閥議員の半数以上(約40票)の支持を受けており、単純に足し算すれば議員票だけで300票を超える。これに、地方票の6割弱(80票前後)が上積みされれば380票以上となる。

 ただ、前回総裁選で所属議員の参院組を中心に半分近くが石破氏に投票したとされる竹下派は、今回も足並みの乱れが目立つ。しかも、菅氏が無派閥ということもあって、支持する細田派など4派閥にも、一定数の“隠れ反菅”議員が存在するとみられている。

4654名無しさん:2020/09/13(日) 12:02:57
>>4653

 その一方で、地方票でも「総裁選後の主導権争いへの配慮などから、各陣営にバランスをとる動き」(自民幹部)が見え隠れしており、都道府県一律各3人という地方代表票が分散傾向となる可能性も少なくない。このため、自民党内でも「判官びいきも含めて、菅氏の票が予測より30票以上減るのでは」(自民幹部)との見方も広がる。

 さらに「仮に菅氏が330票程度にとどまれば、『これは事件』となりかねない」(菅陣営幹部)との不安を漏らす向きもある。その場合は「菅氏支持陣営での犯人捜しが始まり、それが『菅新首相』の求心力にも影を落とす」(同)ことにもなるからだ。

 これに対し、低レベルの戦いを余儀なくされている石破、岸田両陣営は、「生き残りをかけての2位争い」でしのぎを削る。特に、4度目の挑戦となった石破氏は、前2回の総裁選で地方票の強さが際立ったこともあって、陣営内にも「今回、地方票も伸びずに3位となれば、これが最後の総裁選になりかねない」(幹部)との悲壮感も漂う。

 石破派は19人と弱小で、推薦人20人には事実上の自主投票となった谷垣グループと無派閥に、竹下派1人を加えた5人が名を連ねた。国会議員の固定票は25強とみられており、これに地方票の3割以上(約45票)を足せば、70票程度がいわゆる基礎票で、これにどれだけ上積みできるかが2位争いを左右することになる。

■岸田氏、「地方票1桁で3位」なら再起は困難に

 これに対し、岸田派は47人と石破派に28人の差をつけており、もともと同じ宏池会系だった谷垣グループや無派閥などから、10人以上の支持が見込まれるため、議員票は60前後が基礎票となる。ただ、各種情勢調査でも地方票は「1割前後」と伸び悩みが際立ち、陣営内でも「何とか2桁(10票以上)は確保したい」と弱気の声も広がる。このため、全体では基礎票は石破氏と肩を並べる70票前後となっている。

 かねて安倍晋三首相の「意中の後継者」として、一時は本命視されていた岸田氏だけに、「いくら梯子を外されたとしても、地方票1桁で3位なら再起は難しくなる」(閣僚経験者)のは否定できない。それだけに、「無派閥の“浮動票”や、菅氏支持陣営の議員の1本釣りなどに全力を挙げることで、なんとか80票以上を確保したい」(岸田氏側近)とまなじりを決する。

 仮に、こうした現状が9月14日の投票結果にそのまま表れれば、「菅氏380前後、石破、岸田両氏はいずれも75票前後」という結果も想定される。ただ、菅氏支持陣営の中には「あまり菅氏に勝たせすぎると、本格政権作りに向けて人事でもいうことを聞かなくなる」(麻生派幹部)との声も少なくない。

4655名無しさん:2020/09/13(日) 12:04:28
>>4654

 さらに、「今回総裁選は、反乱分子の石破氏の息の根を止めるのが目的で、場合によっては意図的に菅氏支持陣営が岸田氏に票を流すこともありうる」(自民幹部)との見方もある。加えて、地方議員が軸となる地方代表も、それぞれの派閥系列の人物が多いため、「投票直前の微調整も可能」(自民幹部)との声も漏れてくる。

■いつもの総裁選ドラマ、「どよめき」か「ため息」か…

 こうしてみると、今回の総裁選も「まさに派閥談合の極致」(自民長老)となる公算が大きい。ただ、これまでの総裁選史を振り返ると「必ずドラマがあった」(閣僚経験者)のも事実。その多くは、劣勢と見られた候補が議員票で想定以上に上積みしたケースだ。

 9月14日午後2時からの総裁選は、これまで通り無記名投票で実施される。しかも、国会議員と地方代表計535人が名簿読み上げ順に一緒に投票することになるので、「投票時の表情や動作の“監視”を含めても、誰が誰に入れたかがまったくわからない」(総裁選管理委)のが特徴だ。

 開票結果が報告・公表されるのは9月14日午後3時半前後と見込まれている。届け出順に石破氏、菅氏、岸田氏の得票が読み上げられることになるが、会場となる都内のホテルの大会議場で、どの候補の得票に「おおっ!」というどよめきが巻き起こるか、それとも「あーあ!」というため息ばかりが広がるのか。消化試合ではあっても、「ふたを開けてみるまでわからない総裁選ドラマ」(自民長老)となることは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト


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