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自民党スレ

4348チバQ:2020/09/01(火) 10:37:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/12af21946142471a6ead4cc99acb6bdd38e2dfdb
岸田氏、狭まる包囲網 “刃こぼれ”の危険性も
8/31(月) 22:16配信
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自民党総裁選に関する記者団の取材に答える、岸田文雄政調会長=31日午後、東京・永田町の自民党本部(松本健吾撮影)
 自民党総裁選に出馬する意向の菅義偉(すが・よしひで)官房長官を麻生派(志公会、54人)などの主要派閥が相次いで支持する方向となり、岸田文雄政調会長が窮地に追い込まれた。1日に出馬を正式に表明する岸田氏だが、足元の岸田派(宏池会、47人)からも菅氏になびく議員が出かねない厳しい情勢だ。

【表】自民党総裁選をめぐる人物相関図

 菅氏は31日、初当選同期の有志から出馬要請を受けた。中には岸田派の竹本直一科学技術担当相の姿もあった。

 「雪崩が起きないようにしなければ…」

 岸田氏側近はこう語り、唇をかみしめた。岸田氏は安倍晋三首相との信頼関係をてこに、首相の出身派閥の細田派(清和政策研究会、98人)や麻生派の支援を期待していた。しかし、菅氏が出馬の意向を固めると状況は一変し、「菅氏支持の大きな流れ」(党幹部)ができた。

 宏池会には総裁選をめぐる苦い過去がある。昭和45年の総裁選で、出馬に意欲を示した当時の前尾繁三郎会長は、4選を目指した佐藤栄作首相から内閣改造での優遇を約束され、立候補を見送った。しかし、佐藤氏は4選後、内閣改造を見送り、前尾氏は若手の猛反発を買って会長の座を追われた。安倍首相からの「禅譲」を期待して平成30年の前回総裁選への出馬を見送った岸田氏とも重なる。

 今回、すでに出馬を明言している岸田氏だが、仮に見送った場合、求心力低下は避けられない。31日の記者会見では「諦めることなく、強い気持ちで戦い続けたい」と重ねて意欲を示した。

 岸田氏は他派閥の支持が確約されておらず、敗れれば岸田派が「反主流派」になる可能性もある。岸田氏は「迷惑をかけて悪いね」と周囲に語るが、その決意とは裏腹に、結束が問われる局面で「刃こぼれだけは避けなければいけない」(岸田氏側近)との危機感は拭えていない。(永原慎吾、長嶋雅子)

4349とはずがたり:2020/09/01(火) 11:00:10
一週間前の記事。貧乏くじw

岸田氏、ポスト安倍に意欲
「貧乏くじでもひるまず」
https://this.kiji.is/670930969773638753
2020/8/25 18:59 (JST)8/25 19:11 (JST)updated
c一般社団法人共同通信社

 自民党の岸田文雄政調会長は25日、東京都内で講演し「ポスト安倍」への意欲を改めて示した。安倍晋三首相の後継が衆院選に臨んだ場合、議席維持は難しいとの出席者の指摘に「貧乏くじだろうが何だろうが、そんなことでひるんでは安倍首相の次を担うという大きな目標にたどり着けない。どんな状況でも『自分はやる』との強い覚悟を持つ」と語った。

 9月にも想定される内閣改造・自民党役員人事を巡り、幹事長就任への思いを問われると「大きな目標に資するポジションを得たい」と述べた。

 憲法改正にも触れ、首相に就いた場合は、党の改憲4項目を中心に議論を進める考えを重ねて強調した。

4350チバQ:2020/09/01(火) 11:33:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cb45fd3a4188f26da4cde6bc066336adcdfa363
「菅義偉総理」誕生へ…その閣僚人事をどこよりも早く予測する
9/1(火) 7:01配信
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写真:現代ビジネス
 安倍晋三総理が8月28日、体調不良による辞任を表明したことにより、ポスト安倍レースの号砲がついに鳴った。本稿では、次期総理最有力候補に躍り出た菅義偉官房長官の政権構想、そして閣僚人事を大胆に予想してみたい。永田町や霞が関関係者、報道関係者への取材を総合し、それぞれ根拠も合わせて説明していこう。

【写真】安倍よ、ただで済むと思うな…菅官房長官「最後の逆襲」が始まった
最初から「菅氏が本命」だった

Photo by gettyimages
 次期総理候補の筆頭は、安倍総理の辞任表明前から、実は菅義偉官房長官だったと言っていい。というより、現在の自民党の政治家の顔ぶれを見ても、菅氏の他に総理が務まる人材がいないのだ。菅氏はきょう1日にも、正式に自民党総裁選への立候補を表明する見通しだ。このこと自体が、もはや「菅総理」が自民党内で既定路線となった証拠とも言える。

 現実的な「ポスト安倍」候補は、菅氏の他には2人いた。麻生太郎財務相・副総理と岸田文雄自民党政調会長だ。

 だが79歳の麻生氏は、高齢のため再登板は難しい。すでに総裁選に立候補しないことも表明しており、安倍政権の終了後まもなく政界を引退する可能性もある。一方、「ポスト安倍の最有力候補」と言われ続けてきた岸田氏は、新型コロナでの給付金をめぐる一連の騒動で政調会長としての威信が大きく揺らぎ、レースから事実上脱落していた。

 安倍総理が辞意を表明した8月28日に新潟に出張していたことも、岸田氏の政局勘のなさを露呈してしまった。「番記者に『さすがに今日はやばいんじゃないですか』と午前中に念押しされたのに、『予定通りだ』と強行した」(全国紙政治部記者)というのだから、目も当てられない。慌てて夕方に東京にとんぼ返りしたが、「いかに安倍総理との距離が開いていたかがわかる」(同)。

 石破茂元自民党幹事長は、国民からの人気は高いものの、自民党内の支持基盤があまりに弱いため、下馬評ほど総理の座に近いとは言い難い。また、「何でもかんでも自分で解決しようとして部下に仕事を任せない」(自民党ベテラン議員)性格がリーダーには不適格だとの指摘も出ている。今回の総裁選が党員投票なしで実施される公算が大きいことも逆風となる。

 二階俊博自民党幹事長は81歳と高齢で、麻生氏と同様、総理の激務に耐えられるとは思えない。何より二階氏自身が、幅広い人脈と政局勘を最大限に生かせる幹事長ポストこそ、自分の天職だと自覚している。「二階氏は総理が誰だろうが、自分を最大限評価してくれる人の味方につく。それが今は安倍首相なだけ。総理が誰であっても、二階氏の立ち位置は変わらない」(同)。

 結局、総理大臣は国民からの認知度や人気だけでなく、党内を納得させ、黙らせるだけの力や実績がある人物でないと務まらない。自民党というムラ社会における政治力と人脈、連立与党である公明党とのパイプの太さ、霞が関をも掌握する調整力と統率力など、官房長官を7年半務めた菅氏の実力は、いまや岸田氏や石破氏とは比べ物にならない。

安倍政権の路線を踏襲する

Photo by gettyimages
 では、菅氏がもし総理となった場合、どのような政治を展開するのだろうか。

 菅氏は理念先行型ではなく実務家タイプの政治家だ。かつてインタビューで「自分には政治家としての目標がない」と述べたことすらある。そのため、新たな国家像を打ち立てるというよりは、安倍政権の路線を継承しつつ、規制緩和や省庁改革など、社会の効率化路線を一層推し進めると予想される。

 菅氏はこれまで、官房長官として全省庁から情報を吸い上げると同時に、各省庁の局長級人事を差配する内閣人事局を掌握してきた。当然、各省庁がどのような課題を抱えているか、政策遂行のためには、どの幹部に何を指示すべきかについても通暁している。

 菅氏はこれまで、農協改革や携帯料金値下げなど、規制産業の改革を主導してきた。総理になった場合、このような規制改革をさらに進めることを目玉として、政権支持率の浮揚を目指すだろう。

 一方で、口数が少ない菅氏は、多くを説明せず「ゴリ押し」に頼る傾向も強いため、それが裏目に出る可能性もある。かつて「ふるさと納税」を導入した際には、制度に欠陥があるとして反対した当時の総務省幹部を左遷し、実施を強行した。こうした「剛腕」の実情が大きく報じられるようになれば、少なからぬ国民の反感を買うことは間違いない。

4351チバQ:2020/09/01(火) 11:33:44
 もうひとつ、菅氏の致命的な欠点が「人を見る目のなさ」である。

 昨年は菅原一秀前経産相、河井克行前法務相と、菅氏に近い閣僚のスキャンダルが続出した。党内外の情報を集約する立場である菅氏が、それらの話を事前に耳にしていなかったとは思えない。「身内びいき」で問題を放置していたとすれば、由々しきことだ。

 今回の総裁選をきっかけに、表向きは「無所属議員の勉強会」という形を取ってきた菅氏支持グループが組織化される可能性がある。しかし総理就任後、「菅グループ」の議員を重用しすぎれば、やがて身内のスキャンダルが政権の安定を危うくすることにもなるだろう。

外交は素人

Photo by gettyimages
 菅氏の身上は、派手な言動を慎み、実績を確実に残す「小言実行」。それは裏を返せば、華やかさに欠け、国民へのアピール不足・説明不足にもつながりやすいということだ。それがとりわけ懸念されるのが、外交分野である。

 実質的な成果はさておき、安倍総理はドナルド・トランプ米大統領との親交、今年初めのイラン渡航など、外交に関しては「やってる感」を効果的にアピールできていた。

 一方、菅氏は外交については素人。昨年5月の訪米の際には、「次期総理としての顔見せなのではないか」と噂されたものの、具体的な成果や内容はまったく表に出ず、何をしに行ったのか訝られた。

 菅氏は自身の英語が拙いことも自覚している。だが総理ともなれば、外国首脳との懇談や「立ち話」で当意即妙な切り返しを要求される局面が少なくない。「寡黙で真面目なおじさん」キャラは日本では評価されるかもしれないが、諸外国からは失望されるだけだろう。

 おそらく菅氏は、外交は部下に任せるのではないか。そもそも菅氏が外交分野で取り組みたい課題は、北朝鮮による拉致問題だけ。安倍首相と距離を縮めたきっかけも、拉致問題に関して意気投合したことだった。それを踏まえれば、後述するように茂木外相にトランプ大統領後のアメリカとの関係を、そして二階幹事長に中国との関係を、それぞれ維持してもらう方策をとると考えるのが合理的だ。
「河野官房長官」誕生か

Photo by gettyimages
 さて、ここからは「菅内閣」の閣僚人事について予想していこう。

 まず、菅氏が総理となった場合、最も難しいのが官房長官のポストだ。「菅総理には菅官房長官がいない」と安倍総理が語ったのは、非常に的を射た見解である。

 有力候補は河野太郎防衛相だろう。永田町では「『親の七光り』と見られていて人望がなく、若手の取り巻きもほとんどいない」(自民党ベテラン議員)と評判が悪いが、同じ神奈川を地盤とする菅氏とは距離が近い。菅内閣は1年ほどの短期政権で終わることも予想されるため、菅氏がグリップしつつ河野氏を引き上げることが考えられる。

 岸田氏も候補ではあるが、菅氏との関係が悪い。ただ、総理候補としては地味であることが、官房長官としては逆に生きてくる可能性もある。官房長官を長く務めた菅氏は、「余計なことを言わない」ことが官房長官に最も必要な資質であるとよく知っているから、岸田氏を適任と考えるかもしれない。

4352チバQ:2020/09/01(火) 11:34:05
 官房長官は政権の代表として、毎日総理に代わって記者からの質問に答えるのだから、余計な感情をみせる人間やスタンドプレー好きな人間では務まらない。岸田氏が大派閥・宏池会の領袖であることも、政権運営にプラスになると判断しても不思議ではない。

 「岸田官房長官」に不安があるとすれば、海外での邦人拉致・拘束など緊急事態における「鉄火場」で適切に対応できるかどうか、また今後、官房長官会見では予定質問の提出が減る可能性が高いが、想定外の質問にアドリブで回答できるかどうかだろう。これらは「決められない男」岸田氏にとって、最も苦手な分野だ。

 ちなみに、西村康稔経済再生担当相が官房長官に就くとの下馬評も一部であるが、「マスコミにサービスし過ぎる」「脇が甘い」との評価が自民党内には根強く、官房長官を任せるのはリスクが大きい。自民党参院幹事長の世耕弘成氏も官房長官候補として取り沙汰されるが、「経産相時代には、2018年2月の日米首脳会談直前に経産省からのリークが疑われ、慌てて省内の部屋にカギをかけた『マスコミ締め出し』くらいしか目立った仕事をしていない。頼りの安倍総理がいなくなれば、枢要ポストは厳しい」(全国紙経済部記者)。

甘利氏「復活」は財務相として?

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 次は重要閣僚だ。財務相は麻生財務相が留任するシナリオが有力だが、加藤勝信厚労相がスライドする可能性もある。財務省は加藤氏の出身官庁であり、実務上安定すると考えられるからだ。

 一方、甘利明自民党税制調査会長が財務相に就くとの観測もある。理由は、新型コロナウイルス流行により、世界経済が壊滅的な打撃を受ける中、日本でも近く「コロナ債」の発行が現実味を帯びてくるためだ。

 コロナ債とはその名の通り、現下の緊急事態で事業者への補償や経済活性化の原資を調達する国債である。7月にはEU各国が初めて共同債を発行し、約7500億ユーロを調達することで合意した。いまだにコロナ終息のタイミングが全く読めない以上、第二波、第三波が起きれば、また自粛要請を出す必要にも迫られる。飲食店や観光業などは特に大きな打撃を受けるため、その対策が必須となる。

 こうした緊急事態の中、財務相が財政規律に厳しい人物では思い切った政策を打ち出せないため、経済再生担当相としてアベノミクスによる金融緩和を支えてきた甘利氏に、白羽の矢が立つ可能性がある。

 甘利氏は財政規律を重んじる財務省とは距離があるため、機動的な財政を行えるという点では適任だろう。現職の麻生財務相は「財務省の守護神」とも言われたが、もし甘利財務相が誕生すれば、官邸と財務省の対立がより明確になるかもしれず、注目ポイントとなりそうだ。

 甘利氏は2016年1月、支援者からの金銭授受疑惑を週刊文春に報じられ閣僚を辞任したが、事件に関する説明責任をまだ果たしていないとの声も国民には根強い。ただ、それ以前は「3AS(安倍、麻生、甘利、菅)」の一角として権力の中枢にいた。現在も「政府の重要案件については必ず絡む実力者」(自民党議員)であり、菅政権誕生の暁には入閣しても全くおかしくない。
外交は茂木氏・二階氏でカバー

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 次は外交だが、前述したように、外交は菅氏にとって苦手分野である。懸案である北朝鮮による拉致問題については米国の出方にも大きく左右されるうえ、北朝鮮の体制にも動揺がみられる今、トランプ政権が終了すれば、いったんはそれなりに良好な関係を築いた米朝も再び対立を強めてゆくだろう。

 トランプ政権が倒れて民主党のジョー・バイデン大統領が誕生した場合、少なくとも現在よりは対北強硬姿勢をとるとみられ、菅外交はその流れにうまく乗るしかなくなる。トランプ大統領が続投する場合も、安倍政権のように密接な対米関係を維持できるとは思えない。

 そのため、対米外交については茂木外相を続投させ、大きな裁量を与えると考えられる。英語に堪能な茂木氏は目立ちたがり屋ではあるが、モチベーションが高く、何より日米貿易交渉をまとめた実績がある。国際交渉の経験が豊富なある自民党議員は「ほかの人材は国際交渉になると40点といったところだが、茂木氏はコンスタントに60点を取れる」と話す。

 一方、対中国については二階氏の人脈でカバーする展開となるだろう。ただ、今回のコロナ禍でも、二階氏が習近平国家主席を国賓として迎え入れることにこだわったことが、日本国内での感染拡大を許す一因にもなった。「確かに頼りになるが、二階一本足打法はリスクも高い」(全国紙政治部記者)ため、どうヘッジするかが試されそうだ。

 なお、韓国の文在寅大統領が親北朝鮮の姿勢を変えず、「反日」を梃子としたポピュリズム政治を続けるかぎり、日本側のトップが交代しても日韓関係に大きな変化はないだろう。

4353チバQ:2020/09/01(火) 11:34:23
最大の課題は「政権内の人間関係」
 その他の主だった閣僚ポストについてはどうか。平時でも実務の幅が広く、さらにコロナ対応で力量が問われる厚労相は、「とてもではないがバカが務まるポジションではない」(自民党閣僚経験者)ため、官僚出身で実務能力のある加藤氏が続投しない場合、厚労族のエースであり、厚労相の経験もある田村憲久衆議院議員が再任するとの見方が強い。

 経産相については、経産官僚出身の西村氏は有力候補だ。新しいアイデアが求められる官庁の経産省は、スタンドプレーに走りがちな西村氏にはむしろいい舞台になるかもしれない。小泉進次郎環境相が経産相に就任するとの観測もあるが、自民党ベテラン議員は「環境相になって以降、底の浅さが露呈してしまった。とても任せられない」と語る。あくまで超ダークホースである。

 防衛相は岸田氏か、河野氏が官房長官に就かない場合は続投の可能性がある。河野氏は得意の英語を駆使できるポジションが外務大臣の他に防衛相しかないことと、自民党支持層、とりわけ自衛隊ファンからの人気が大きいことが要因として挙げられる。いずれにせよ、宏池会への配慮のうえでも、岸田氏が何らかの形で入閣する公算が大きい。

 ここまで予測した人事のうち、甘利財務相が誕生すれば、インパクトが非常に大きく、政策もかなりダイナミックに進むと思われる。その場合、菅氏にとって最大の課題は、甘利、茂木両氏の仲を円滑に取り持つことだろう。甘利氏は文春報道で失脚する前は、環太平洋経済連携協定(TPP)の困難な交渉の取りまとめに当たっていた。妥結直前になって、後任の茂木氏に「美味しいところを横取りされた」との思いがある。茂木氏のアピール癖が甘利氏を刺激しないか、配慮が必要となりそうだ。 

 以上、菅内閣の青写真を提示してみた。予想はあくまで予想であるが、一つの考え方としてお楽しみいただきたい。
松岡 久蔵(ジャーナリスト)

4354チバQ:2020/09/01(火) 12:16:10
岸田にとっては茂木が出てもらったほうが『爽やかな総裁選』になって良いかもしれないですね。まあ、二位になれなければ終わりでしょうが。

4355名無しさん:2020/09/01(火) 15:02:14
https://digital.asahi.com/articles/ASN913QKJN91UTFK004.html


 自民党は1日午前に総務会を開き、辞任表明した安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める党総裁選について、投票権を国会議員と都道府県連の代表者に限る「簡易総裁選」とすることを決めた。従来の総裁選と比べて地方の意見が反映されにくいことから反発もあったため、各都道府県連に予備選挙を要請する。総裁選の選挙管理委員会は2日に開催する。

自民総裁選、うねりを生んだ地方票 政局動かしたことも
総裁選、「ポスト安倍」は誰に 活発化する永田町を詳報
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 総務会に先立って開かれた党役員連絡会後の記者会見で、二階俊博幹事長は「政治空白は一刻も許されない。コロナウイルスの感染で国民が大変な不安に陥っているときに、積極的な対応を早急に講じていかなければならない」と述べ、全国の党員・党友投票を省略し、国会議員と都道府県連の代表で新総裁を決める「簡易総裁選」を選択する考えを明らかにしていた。

 総裁選は通常、国会議員票に加えて全国の党員・党友による投票を実施し、地方の声を反映する仕組みだ。このため「簡易総裁選」では地方の声を反映できないとして、党内でも反発は強い。小林史明青年局長ら若手有志は31日に二階幹事長に党員投票の実施を求め、145人の署名を提出。下村博文選挙対策委員長や稲田朋美幹事長代行も「党員参加型の総裁選を」と訴えており、党幹部内でも意見が割れていた。

 岩手、山形、神奈川、岐阜、三重、滋賀、大阪、兵庫、鳥取、島根の10府県連も、党本部に党員投票の実施を要望した。

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 総裁選の選出方法は選挙戦の行方を左右するだけに、各立候補予定者も強い関心を寄せていた。菅義偉官房長官、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の立候補が確実視されているが、党内の主流派閥から支持を得る菅氏に対し、石破氏は党内基盤が弱い。一方で石破氏は地方からの支持は厚いため、党員投票を省く簡易型の総裁選は「石破潰し」との見方も出ている。

 菅氏は1日の会見で、党員投票の実施を求める声が党内から出ていることについて問われたが、「いち国会議員としての見解を申し上げる場ではない」として言及を避けた。

4356チバQ:2020/09/01(火) 21:25:01
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20200901k0000m010185000c.html
河野氏、西村氏、野田氏…相次ぐ不出馬 各派が続々と「菅氏支持」
2020/09/01 19:07毎日新聞

河野氏、西村氏、野田氏…相次ぐ不出馬 各派が続々と「菅氏支持」

自民党本部=東京都千代田区で2019年5月16日、曽根田和久撮影

(毎日新聞)

 安倍晋三首相の後任を決める自民党総裁選で、細田、麻生両派など各派が続々と菅義偉官房長官への支持を決めたのを受け、立候補を検討してきた議員は続々と不出馬に追い込まれた。

 「仲間といろいろ相談して今回は出馬しないことにした。今後のことは麻生(太郎)会長としっかりご相談していきたい」。河野太郎防衛相(麻生派)は1日、東京都内で記者団に出馬を断念したことを明らかにした。断念の理由を尋ねた記者団の質問には答えなかった。

 西村康稔経済再生担当相(細田派)も1日の記者会見で出馬見送りを表明。「仲間と相談してきたが、私自身は今回立候補することはない」と語り、「何より新型コロナウイルス対策に空白を作るわけにはいかない。与えられた職責をまっとうしていきたい」と述べた。

 2015年、18年の総裁選で出馬を断念した野田聖子元総務相(無派閥)も1日、党本部で記者団に「非常に残念なことだが、今回の総裁選への出馬はしない」と述べた。一方で「派閥でなければリーダーになれないという党ではなく、どんな人間でも志高く仕事に取り組めば報われることを見せたい」と語り、来年9月の自民党総裁任期満了に伴う総裁選に向け、準備を続ける意向を示した。

 下村博文選対委員長(細田派)は8月31日、記者団に「私も菅長官をしっかりと応援したい」と明言。稲田朋美幹事長代行(細田派)も既に周囲に出馬断念の意向を伝えた。【村尾哲、加藤明子】

4357名無しさん:2020/09/02(水) 03:37:36
令和の加藤紘一こと石破茂
とにかく安倍が嫌いという人間の受け皿
昔の社会党のような役割

国民的人気などは当然ない

枝野なんて首相になれるわけもないんだから帰ってきた民主党は首班に石破の名前を書いてみてはどうか

4358チバQ:2020/09/02(水) 09:59:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ddfb13acc2acfefbb90f63c5a3de9c0c4fdba5e
菅氏支持派が主導権争い 新政権人事でさや当て 自民総裁選
9/2(水) 7:04配信
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自民党役員連絡会に臨む二階俊博幹事長=1日午前、東京・永田町の同党本部
 自民党総裁選は8日の告示を待たずに菅義偉官房長官優位の構図が固まり、党内では早くも党役員・閣僚人事をめぐるさや当てが始まった。

【図解】「ポスト安倍」と各派の動向

 菅氏支持を真っ先に打ち出した二階俊博幹事長は続投確実との見方が広がる中、二階派と、その突出を快く思わない細田、麻生、竹下の主要3派による主導権争いの様相を呈している。

 ◇「二階派外しを」
 「二階幹事長の続投は当然だ」。二階派の閣僚経験者はこう語り、「菅政権」での幹事長ポスト堅持に自信を示した。

 安倍晋三首相が辞任を表明した翌日の8月29日、菅氏が真っ先に接触して総裁選出馬の意向を伝えたのが二階氏と森山裕国対委員長だ。3氏はいずれもいわゆる「党人派」で厚い信頼関係にあり、野党の攻勢で守勢に回る場面が多かった先の通常国会を緊密な連携で乗り切った。

 二階氏は2016年8月、自転車事故で重傷を負った谷垣禎一前幹事長の後を継いで党の資金や国政選挙の公認権を握り、4年間にわたって絶大な権力を行使。逮捕・起訴された河井克行前法相の妻、案里参院議員が当選した昨年7月の参院選では、選挙資金として破格の1億5000万円を送金した。党内には「かなりの我田引水をやっている」(中堅)と二階氏への不満が鬱積(うっせき)している。

 主要派閥のある幹部は、菅氏が2日に総裁選出馬を正式表明するのを受けて、3派幹部が共同で菅氏支持を表明する「構想」を披露。実際には難しいと断りつつ「要は二階派外しだ。二階氏を幹事長から外し、副総裁にしたい」と漏らす。

 もっとも、菅氏出馬の道筋を二階氏が付けたことは衆目が認めるところで、「幹事長は二階氏で決まり。しょうがない」(細田派中堅)、「二階幹事長で衆院選を勝ち、その後に議長にすればいい」(麻生派関係者)と、続投やむなしとの見方が大勢だ。

 ◇官房長官が最大の焦点
 菅氏の女房役となる官房長官にも注目が集まる。内閣の要として霞が関へのにらみを利かせるだけでなく、連日の記者会見で国民に広く認知されるポストだけに、各派が熱い視線を向ける。

 二階派関係者は「菅政権のキーマンは森山氏だ」として、二階氏の信任の厚い森山氏が適任と強調。党幹部も「森山官房長官の可能性がある」と話す。石原派所属の森山氏は「本籍は石原派だが住民票は二階派」(中堅)と見なされており、「菅氏優位」を確定させた3派としては、官房長官に森山氏が就くのは阻止したいところだ。

 細田派重鎮は「幹事長は取られた。官房長官は絶対に取らなければいけない」と派内にハッパを掛けた。麻生派関係者は「細田派は官房長官を狙う。菅氏の下で副長官だった萩生田光一文部科学相が適任だ」との見方を示す。

 官房長官人事では、河野太郎防衛相(麻生派)や梶山弘志経済産業相(無派閥)の名も取り沙汰されている。16日にも発足する新政権人事の最大の焦点となるのは間違いない。

4359名無しさん:2020/09/02(水) 10:23:24
自民党 総裁選 (両院議員総会)総合スレ6
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/giin/1598934819/758

758 名前:無党派さん (ワッチョイ 5f4b-th+2)[] 投稿日:2020/09/02(水) 08:36:07.10 ID:wjtwvl8E0
中々政治の世界は怖いね


官邸内の確執は岸田評の違いから生じたらしい。「非力だ」と否定的な菅さんに対し、
今井尚哉首席秘書官ら側近集団は「岸田政権=安倍院政」とみて歓迎するという構図だ。
岸田さんと高校が同窓の北村滋国家安全保障局長は公然と旗振り役もしている。

 では、菅さんは首相とも意見を異にしていたのだろうか。「実情は違う」と話すのは
中枢にいる高官だ。「総理のちょっとした言葉遣いに菅さんに託すニュアンスを感じる
ことがあった。今考えるとすべて符合する。少しずつ菅さんに軸足を移してきたと思う」

つまり「菅新政権」を裏書きしたのは首相本人ということになる。首相側近官僚は7月ごろから
一転して官房長官室に頻繁に出入りするようになったそうだ。
https://mainichi.jp/articles/20200902/ddm/002/070/077000c

4360名無しさん:2020/09/02(水) 10:23:47
Hideo Seki
@seki33

田﨑史郎氏が、安倍首相が麻生副総理に、官房長官と仲良くせよと説得したと、独自の取材に即して発言。

4361チバQ:2020/09/02(水) 11:41:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a1663e2acd069fe65357750988c80a066706723
菅氏の有利導く思惑見え隠れ…“密室”の自民総裁選 「古い派閥政治に逆戻り」若手から反発も
9/2(水) 10:19配信




東京・平河町の自民党本部(資料)
 自民党が党総務会を開き、総裁選で党員・党友投票を実施しないことを決めた1日、中堅・若手議員からは「密室政治と批判を招く」との声が噴出。安倍晋三首相の「継承者」を掲げる菅義偉官房長官を、党内の主要派閥が出馬表明前に競って支持しながら、「地方の声」を十分に反映しない選挙戦に突入する。党総務会後、正式に立候補表明した岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長はそれぞれ、「安倍路線」との差異化もアピールした。

【画像】菅氏、小泉氏、河野氏…「ポスト安倍」に推す理由は?2000人に聞いた

 「次の総裁は選挙の顔だ。自ら総理・総裁を選べるのが自民党員なのに、強引にやると必ず禍根を残す」。村上誠一郎元行政改革担当相は党総務会で、執行部の党員投票省略に対し異議申し立ての口火を切った。
最後は慣例の「全会一致」
 この日は、国会議員140人超の署名を集めて党員投票実施を二階俊博幹事長に申し入れた小林史明青年局長ら、若手議員もオブザーバーとして出席し、次々と同様に発言。小泉進次郎環境相も「新型コロナウイルス対策など、政府の組織はしっかり回っている。(党員投票を実施すると)『政治の空白が生まれる』との執行部説明は本当だろうか」と後押しした。

 だが約2時間の議論の後、最後は慣例の「全会一致」(鈴木俊一総務会長)として執行部が押し切り、決着を見た。
主導は二階氏、ひそかな反発呼ぶ
 総裁選の党員投票省略は、「緊急を要するときは党大会に代わる両院議員総会で決める」との党則にのっとったもの。党幹部は、2007年に第1次政権の安倍氏、08年に福田康夫氏が首相を辞任した際も同じ方法で実施したとし、適正を強調する。

 若手議員や地方県連が懸念したのは、党員に「開かれていない選挙」で誕生した総裁が新政権を発足させても、正統性の薄さを突かれるというのが一つ。さらに、ひそかな反発を呼んだのは主導したのが二階氏という点だった。
菅氏有利を導くような思惑
 首相の辞任表明翌日に、菅氏と最初に接触。電光石火で二階派として支持を発信し、最大派閥の細田派や麻生派などが「菅支持」に雪崩を打つ今の流れをつくった二階氏。菅氏のライバルの一人、石破氏は地方県連の人気が高いため、党員投票見送りにはこれを封じ、菅氏有利を導くような思惑が見え隠れする。

 選挙の政策論争が始まる前に、水面下の派閥間の合従連衡によって大勢が決してしまうようなシナリオとすれば、国民の目にどう映るのか―。若手議員の署名に賛同した閣僚経験者は、その胸中を代弁するように「われわれはかつて自民の『脱派閥』を約束したのに、これでは古い派閥政治に逆戻りだ」と嘆く。

 党総務会での発言者の賛否は「1対1の割合だった」(当選3回の参院議員)。報道陣に囲まれた小泉氏は「残念な結論になったが、多様な声があることが証明された。国民の声が反映される自民党のスタートにしたい」と話した。 (東京支社取材班)

4362チバQ:2020/09/02(水) 11:41:33
岸田氏、石破氏が立候補表明
 岸田文雄氏の立候補表明は1日午後、国会近くの岸田派事務所に派閥メンバー約40人を集めて行われた。岸田氏は「頑張れ」の声と拍手に押されて登場。初挑戦に緊張した面持ちで「徹底した現実主義に基づく、保守本流の政治を目指す」と決意を語った。

 続いて臨んだ記者会見では、「経済と外交はしっかりとした成果を発揮できる」と自身の強みをアピール。経済政策「アベノミクス」を巡っては評価しつつ、「成長の果実が中間層や中小企業、地方に分配されていない」と指摘し、格差解消にも取り組む意欲を示した。キャッチフレーズには「分断から協調へ」を掲げ、「安倍政権の継承」を前面に打ち出す菅義偉氏との違いをにじませた。


 党員投票が実施されず、5派閥が菅氏支持に雪崩を打っている現状に関しては「党則に基づいた手続きで、正当性がないと言うわけにはいかない」と冷静に受け止めながら「大変厳しい戦いだが、丁寧に訴えを続けることで活路を生み出す努力を続ける」と声に力を込めた。

 石破茂氏も1日午後、国会内で記者会見を開いて立候補を表明した。石破派の約10人が見守る中、会見は石破氏が所用で一時退出した時間を挟んで計約1時間半に及んだ。
 菅氏の圧倒的優勢が伝えられる中、「自分に不利だから立候補をやめるという判断は私はしない。きちんと思いを述べることが強い政権につながる」と出馬を決断した理由を説明した。一方で、地方の声が十分に反映されない総裁選になったことについては「来る国政選挙に多大な影響を与える。野党がバラバラだからと慢心を持つべきではない」と党執行部の決定を強く非難した。

 表に「納得と共感」と大書きし、裏に28項目の政策を掲げたパンフレットを配布。キャッチフレーズに込めた思いについて「納得していただく努力を惜しんではならない」などと訴え、数の力で強行する場面の多かった第2次安倍政権の姿勢を暗に批判した。森友、加計(かけ)学園や、「桜を見る会」といった現政権を巡る疑惑に関しても「検証の必要があれば、しなければならない」と述べた。 (東京支社取材班)

4363名無しさん:2020/09/02(水) 15:54:52
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200902-OYT1T50020/

【独自】自民総裁選、党員投票は実施せず…33都府県連は予備選の方針
2020/09/02 07:38
安倍首相退陣
 自民党は1日の総務会で、安倍首相の後継を選ぶ党総裁選の方式について、全国一斉の党員投票は実施せず、国会議員と各都道府県連の代表者による投票で選出することを決めた。一方で党員投票を求める声に配慮し、都道府県連による党員投票(予備選)の実施を促す。読売新聞社の調べでは、検討中を含めて33の都府県連が予備選を実施する方向だ。


 総裁選は原則、党員投票を実施するが、「特に緊急を要する」場合、国会議員と都道府県連の代表が党大会に代わる両院議員総会で投票し、選出できると党則で定められている。

 二階幹事長は総務会に先立つ記者会見で、「新型コロナウイルスの感染問題に積極的な対応を早急に講じなければならず、後継総裁の選出は緊急を要する」と語り、党員投票の見送りに理解を求めた。新総裁は衆参両院の議長を除く国会議員394人と、47都道府県連の代表者各3人(141人)の計535人による投票で選出されることになる。

 一方で、同党は1日、二階幹事長名で文書を出し、各都道府県連が総裁選での投票先を決定するには、予備選などを通して党員の意向をできる限り反映させるよう各国会議員に求めた。予備選には党本部から財政支援を行う予定だ。

 読売新聞社の調べでは1日現在、東京、神奈川、愛知、兵庫、広島など18都県連が予備選を実施する予定。実施の方向で調整を進めているのは、埼玉、千葉、京都、大阪など15府県連に上っている。対応検討中のところも多く、予備選はさらに広がる可能性がある。

4364チバQ:2020/09/02(水) 17:29:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/36bd4e73b87f347ce5255d142a9e5390b23aaed5
竹下派、菅氏支援を決定
9/2(水) 13:10配信
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 自民党竹下派(平成研究会)は2日午前、東京都内で臨時総会を開き、安倍晋三首相(党総裁)の後継を決める総裁選について、菅義偉官房長官を支援することを決めた。

 竹下亘会長は記者団に対し、「政策の継続性から考えると、菅氏が望ましい」と述べた。

 若手から出馬を求める声が上がった会長代行の茂木敏充外相は出馬を見送り、「次はしっかりチャレンジ、対応する」と来年の総裁選出馬に意欲を示した。

4365名無しさん:2020/09/02(水) 17:30:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/b57ae0508c96d655497e178f64a1c19ed1af2927
山梨知事が菅氏の必勝祈願 武田神社参拝し支持明言

 山梨県の長崎幸太郎知事は2日朝、戦国武将の武田信玄を祭る武田神社(甲府市)を参拝し、自民党総裁選での菅義偉官房長官の必勝を祈願した。

 長崎氏は自民党二階派の元衆院議員で県連常任顧問。公用車ではない車で到着し、臼井成夫元県議とともに昇殿参拝。取材に対し、「菅さんを応援したい。(国会議員としての)1票がないので神様にお願いした」と語った。

 都道府県知事では、菅氏の故郷・秋田県の佐竹敬久知事が菅首相誕生への期待感を表明しているが、菅氏支持を明確に表明したのは長崎氏が初めて。

 長崎氏は平成21年の衆院選で公認争いに敗れた際の党選対副委員長が菅氏だったと思い出を語り、「当時は立場が違ったが、その後は長くお付き合いさせていただいている」と説明。「危機管理能力や先見性を評価している」と述べた。

4366チバQ:2020/09/02(水) 17:31:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/2224d114df7197963f536164e3de4b17d67e105d
石破茂氏「誤算」 二階幹事長から袖にされて早くも崖っぷち〈週刊朝日〉
9/2(水) 8:00配信
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石破茂元幹事長(C)朝日新聞社
 有力候補たちは、早くも首相の座を射止めるための活動を開始。石破茂元幹事長も出馬の意向を示している。国民からの人気も高く、報道各社の世論調査でも常に「ポスト安倍」の筆頭として名前が挙がるが、目下のところ“逆風”に見舞われている。

 石破派は19人で菅グループより少なく、安倍晋三首相は「石破氏だけには政権を譲りたくないと考えている」(細田派議員)ことから、頼みの綱は約100万人の党員票だった。

 しかし、今回の総裁選は党員投票を行わず、国会議員394票、全国の都道府県連141票の合計で決定する両院議員総会で総裁選を実施することが9月1日の総務会で決まってしまった。党員投票なしの総裁選については、小泉進次郎環境相が「過程を国民にも共有することが信頼回復につながる」と批判。こうした声が高まれば情勢がひっくり返る可能性も考えられたが、決定を一任された二階俊博幹事長は「党員投票なし」で押し切ったかたちだ。

 石破氏の最大の誤算は、「頼みの綱」の二階氏の支持を確保できなかったことだ。

 二階氏は6月、石破氏から9月にある石破氏の政治資金パーティーでの講演を依頼されると、これを快諾。2人が接近する動きに永田町がざわついた経緯がある。8月28日の安倍首相の電撃辞任直後、ある自民党幹部はこう語っていた。

「今は二階さんが表立って支援する気配はないが、石破さんが『幹事長は引き続き二階さん』と言えばわからないね。あるいは、石破氏と二階氏の古巣である竹下派の竹下亘会長や、青木幹雄元参院議員会長あたりが二階さんと話をつけるとか。竹下派も長く、総裁が出ていないからね」

 ある派閥の領袖も本誌の取材に「うちは石破を推す」と胸中を明かしていた。

 ところが、菅義偉官房長官の「電光石火」の動きによって、石破氏は大きく先行を許してしまった。それまで出馬の意向を示してこなかった菅氏は8月29日、いち早く二階氏と会談。麻生派を率いる麻生太郎財務相兼副総理、細田派の細田博之会長とも立て続けに会談し、31日には二階派、麻生派、細田派という3派閥が菅氏を推す流れがつくりあげられたのだ。

 同じく、菅氏の素早い動きに行動を封じられたのは、河野太郎防衛相だ。河野氏が所属する麻生派の中堅議員は安倍首相の電撃辞任後、こう語っていた。

「河野氏は安倍首相の辞任会見の日、派閥の緊急会合に欠席。麻生氏も『大事なときになぜ来ない』と不満そうだった。麻生派は候補を出さない方針。行けば、出馬できないと思っているんじゃないか」

 河野氏は29日の記者会見で「これからしっかり考えていきたい。仲間と相談したい」と出馬に意欲を見せていた。

 だが、31日に麻生派が菅氏を支持する流れとなると、麻生氏は河野氏と会談。河野氏は出馬断念に追い込まれてしまった。

 激しさを増す権力闘争。国民を置き去りにしたパワーゲームの中で、新たなリーダーが決まろうとしている。

(本誌・西岡千史、上田耕司/今西憲之)

※週刊朝日2020年9月11日号に加筆

4367名無しさん:2020/09/02(水) 17:33:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d8b24a2595df546ff5e29e53782b226d752bb4f
二階氏が青木氏と会談 菅氏支持で連携確認か
9/2(水) 12:32配信

 自民党の二階俊博幹事長は2日午前、竹下派(平成研究会)に強い影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長と東京都内で会談した。

 二階氏率いる二階派(志帥会)と竹下派は総裁選で菅義偉(すが・よしひで)官房長官を支持することを決めており、連携を確認したとみられる。

4368名無しさん:2020/09/02(水) 18:16:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/02682ee975446cf1beff33624ccf15e54495b5f5
「立候補を決意することを強く要請」二階派が立候補要請書、菅官房長官「天下国家のために全力を尽くして頑張る」
9/2(水) 10:55配信

 2日午前、二階派(志帥会)の河村建夫元官房長官が記者団の取材に応じ、菅官房長官に立候補要請書を提出したことを明らかにした。

 要請書では「新しい内閣はできるだけ安倍内閣を継承することが必要と考えるが、これができるのは菅義偉官房長官ただ一人と考える。よって我々志帥会一同は菅官房長官を全力で応援することを決めた。国家、そして国民のために立候補を決意すること強く要請する」としており、受け取った菅官房長官は「大変ありがたい。天下国家のために全力を尽くして頑張るので、引き続きよろしくお願いしたい」と返答したという。(ANNニュース)

4369チバQ:2020/09/02(水) 18:30:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8df2a8e4ba84fec45f2ad254ac51aaf070591f2
岸田派、国会議員票拡大へ熱気 林芳正氏「選挙に王道なし」
9/2(水) 16:26配信
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岸田文雄政調会長=1日午後、東京・永田町(三尾郁恵撮影)
 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選に出馬する岸田文雄政調会長を支える岸田派(宏池会、47人)は2日午後、東京・永田町の派閥事務所に所属議員が集まり、国会議員票の拡大に向けた会合を行った。同派座長の林芳正元文部科学相は「選挙に王道はない。活発な議論を行い、さらに前進できるようにお願いしたい」と求めた。

【表】識者に聞いた「ポスト安倍」に求めること

 出席議員によると、会合では、当選同期などの人間関係がある他派や無派閥の議員に投票までに複数回接触することなどが呼びかけられた。政策通が多い一方、政争に暗い「お公家集団」と揶揄(やゆ)される岸田派だが、宮沢喜一氏以来、約30年ぶりの首相輩出に向けボルテージは高まっているようだ。

4370名無しさん:2020/09/02(水) 18:31:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/ececadaf02ac4cb3d50af5602ad4f04f6d2f6c0b
谷垣グループは自主投票 自民党総裁選
9/1(火) 21:52配信

 自民党の谷垣グループ(有隣会)は1日、会合を開き、安倍晋三首相の後継を選ぶ党総裁選を自主投票とすることを決めた。グループ内には、中堅・若手を中心に菅義偉官房長官を推す声が強い一方、岸田文雄政調会長と親しいベテラン議員も多いことを踏まえた。

4371チバQ:2020/09/02(水) 23:26:03
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASN926D91N92UTFK01N.html
菅氏支持の3大派閥が会見 政権見据え主導権争い表面化
2020/09/02 19:36朝日新聞

菅氏支持の3大派閥が会見 政権見据え主導権争い表面化

自民党総裁選で候補者の菅義偉官房長官を推薦した会見を終え、退出する(左から)麻生太郎財務相、細田博之元幹事長、竹下亘元総務会長=2020年9月2日午後6時15分、国会内、山本裕之撮影

(朝日新聞)

 菅義偉官房長官が自民党総裁選への立候補を正式に表明したのを受け、菅氏を支持する細田、麻生、竹下の3派閥の領袖(りょうしゅう)が記者会見を開いた。二階派と石原派も菅氏を支持するが、3大派閥のみの会見となった。国会議員は「菅氏支持」で雪崩を打っており、菅政権の誕生を見据えた派閥の主導権争いが表面化した格好だ。

 安倍晋三首相の出身母体で最大派閥・細田派(98人)の会長・細田博之元幹事長は憲法改正や新型コロナウイルス対策などを挙げ、「(菅)官房長官が安倍内閣の業務を引き継いでいただいて、リーダーになることが最善」と支持理由を語った。

 安倍首相の盟友で麻生派(54人)会長の麻生太郎副総理兼財務相も「(安倍首相の)これまで進んだ道と全然違うベクトルに話が進むのはいかがなものか。これだけの支持がある政策を継続していっていただける方がいいのではないか」と語った。

 記者団から、立候補表明した岸田文雄政調会長も安倍首相の路線を継承すると指摘されると「政調会長、外務大臣もして、よく分かっておられるのは間違いない」と述べた上で「危機管理のコロナっていうものに対する対応は、(国民が)一番関心がある」「非常時だということを考えた時に、菅候補のほうが優れている」と語った。

4372チバQ:2020/09/02(水) 23:27:26
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009020086.html
【総裁選を追う 9月2日】二階派幹部「主導権争いという余計な臆測呼ぶ」 菅氏支持各派、早くも綱引き
2020/09/02 23:04産経新聞

【総裁選を追う 9月2日】二階派幹部「主導権争いという余計な臆測呼ぶ」 菅氏支持各派、早くも綱引き

自民党総裁選への出馬会見に臨む菅義偉官房長官=2日午後、東京都千代田区(桐山弘太撮影)

(産経新聞)

 自民党総裁選は2日、「大本命」の官房長官の菅義偉が出馬を正式に表明した。表明前から全7派閥のうち5派閥の支持を取り付け、雌雄がほぼ決する中、周辺では「菅政権」誕生をにらんだ綱引きが始まった。(田中一世)

■菅氏「雪深い秋田に生まれ…」

 午後5時、東京・永田町で菅の記者会見が始まった。前日に派閥事務所で出馬表明した政調会長の岸田文雄、元幹事長の石破茂と異なり、派閥に属さない菅が会場に選んだのは衆院第2議員会館の会議室だった。

 数十台のカメラのレンズが向く中、マイクの前に立った菅は緊張しているようにも見えた。話し始めると、官房長官として毎日こなしている定例記者会見のように無表情だったが、言葉にはやや力がこもっていた。意外な展開となったのは開始から3分。

 「私の原点について少しだけお話をさせていただきたい。雪深い秋田の農家の長男に生まれ…」 

 首相の安倍晋三を支える黒子役だった菅が自身の生い立ちを詳しく語り始めた。

 終盤には東京新聞記者が、首相就任後の記者会見で十分に時間を確保するかという趣旨の質問を62秒間にわたり続けると、こう切り返した。

 「早く結論を質問すれば、それだけ時間が浮くわけであります」

 菅は安倍路線を継承する考えを強調した。着用していたブルーのネクタイは、安倍が8月28日に辞任表明した際のものと色も柄もそっくりだった。

■麻生派幹部「声がけなかった」

 菅の周辺では午前から思惑が交錯した。

 菅は午前9時41分、東京・永田町の官邸に出邸。50分足らずの10時27分、議員会館の事務所に移った。

 数分後、河村建夫ら第4派閥の二階派(志帥会)の幹部が菅の事務所に入り、総裁選出馬の要請書を手渡した。続いて第7派閥の石原派(近未来政治研究会)幹部も出馬要請に訪れた。

 安倍の辞任表明後、菅擁立の潮流をいち早く作ったのも二階派領袖で幹事長の二階俊博と、石原派所属の国対委員長、森山裕だった。

 両派の先駆けた動きに対し、所属議員数で上位の3派閥からは「二階派も石原派も表明するときにこっちに声をかけてくれればよかったのに、しなかった」と異論が出た。

■「二階派外し」?

 夕方の菅の出馬会見が最終盤に差し掛かった午後5時40分。隣の衆院第1議員会館の会議室で上位3派閥の会長が共同記者会見を開いた。

 細田派(清和政策研究会)の細田博之、竹下派(平成研究会)の竹下亘、麻生派(志公会)の麻生太郎-。平均年齢76歳、平均国会議員歴30年の重鎮3氏が横並びに座り、「田舎者丸出しの菅という男が持つ波を日本の政界に吹き込んでいただきたい」(竹下)などと、そろって菅支持を表明した。

 すると、今度は「二階派外しだよね」(菅に近い無派閥議員)という声が漏れた。二階派の河村は記者団に不満を述べた。

 「『一緒にやるべきではないか。主導権争いをやっているのではないかと余計な臆測を呼んでもおかしいですよ』と麻生さんに申し上げた」

 その麻生は3派閥共同記者会見で、淡々とこう説明した。

 「(二階、石原両派は)すでに支持を表明している。ここは表明していない。バラバラに(記者会見を)やってバラバラに集められたら皆さんも迷惑でしょ?」

 菅周辺の慌ただしさが増す中、岸田は午前中から参院議員会館の党所属議員の事務所を回り、頭を下げて支持を依頼し続けた。

 石破は昼過ぎ、TBS「ひるおび!」に出演。平成20年の総裁選で「そんなに親しくなかった」(石破)という麻生と元官房長官の与謝野馨と争い、麻生が与謝野を立派な人だと思うに至ったとの話を紹介し、こう語った。

 「戦ってみて仲良くなることはある。一緒に戦わないと分からないことはある」

(敬称略)

4373チバQ:2020/09/02(水) 23:28:22
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009020084.html
【総裁選ドキュメント】「令和おじさん」で知名度一気 堅実手腕も口下手の評
2020/09/02 22:59産経新聞

【総裁選ドキュメント】「令和おじさん」で知名度一気 堅実手腕も口下手の評

新元号「令和」が書かれた墨書を掲げる菅義偉官房長官=2019年4月1日、首相官邸(古厩正樹撮影)

(産経新聞)

 自民党総裁選で最右翼と目される菅義偉官房長官は安倍晋三政権で黒子役に徹し続けた。華やかさに欠け、パフォーマンスも苦手。知名度の低さを指摘されもしたが、昨年4月の新元号発表で一気に人を呼べる存在になった。7年8カ月にわたる長期政権を支えた点も評価され、次期首相に推される立場にたどり着いた。

 「国民の皆さんが安心できる生活を一日も早く取り戻すことができるために、今なすべきことは何か熟慮をしてきた」

 菅氏は2日の記者会見で出馬を決断する経緯をこう説明した。

 7月下旬ごろから安倍首相の体調が悪化していくのをそばで感じていた。「(出馬すべきかどうか)ずっと自問自答を繰り返してきた」。出馬の意向を固めた後も、周囲にこう苦しい胸の内を明かしていた。

 首相との出会いは北朝鮮による日本人拉致問題がきっかけだ。菅氏は平成13年12月の自民党総務会で北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」の入港禁止を主張。当時、官房副長官だった首相がこれを知り、菅氏と直接連絡をとって支援を約束したのが始まりだ。以来、菅氏は首相を支え続けてきた。

 霞が関に太いパイプを持ち、インバウンド観光推進や利水ダムの洪水対策活用など、縦割りを排した省庁横断型の政策を実現する菅氏の実行力は折り紙付きだ。ただ、口下手で酒を飲まないことから「堅物」「何を考えているのか分からない」と陰口をたたかれることもあった。典型的な実務型の政治家ゆえに全国的な知名度は低かった。

 だが、昨年4月の元号発表で一躍「令和おじさん」と呼ばれ、露出が増えた。「声をかけてくれる層がものすごく若くなった」と戸惑うが、国民の幅広い人気も必要とされる総裁選で有力候補となる素地が徐々に作り上げられていった。

 「ポスト安倍」にはさまざまな名前が挙がった。だが、首相が病で急に辞任を決めたことで政策の継続性を求める声が高まり、最も近くで支え続けた政権ナンバー2の菅氏を担ごうという機運が党内で醸成されていった。

 出身地の秋田から集団就職で上京し、段ボール工場での勤務などを経て、小此木彦三郎元通産相の秘書や横浜市議を経た苦労人だ。

 「今もなんで自分が(総裁候補の中に)いていいのかと思う。田舎から出てきて、そもそも市議も遠い存在だったのに」。周囲にそうつぶやく菅氏が総裁選レースの主役に躍り出ている。(大島悠亮)

4374チバQ:2020/09/02(水) 23:29:50
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009020083.html
【総裁選ドキュメント】菅官房長官、経済、憲法、拉致、外交は安倍路線を継承
2020/09/02 22:09産経新聞

【総裁選ドキュメント】菅官房長官、経済、憲法、拉致、外交は安倍路線を継承

自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官=2日午後、東京都千代田区(桐山弘太撮影)

(産経新聞)

 菅義偉官房長官は出馬を表明した2日の記者会見で、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」を「責任を持って引き継ぎ、さらに前に進めていく」と述べた。憲法改正や北朝鮮による日本人拉致問題といった課題に「引き続き挑戦する」と強調し、外交・安全保障政策も踏襲する考えを示した。安倍政権の基本路線は継承する考えだ。

 菅氏は平成24年に旧民主党から政権を奪還して以降、「経済再生最優先で取り組んできた」と強調。「役所の縦割りの弊害をぶち破って新しいものを作っていく」と今後も改革を進める意気込みを示した。

 外交・安保政策も基本的に引き継ぐ。「日米同盟を基軸としながら近隣諸国との関係をつくる。今の日本の立ち位置は変えるべきではない」と指摘した。

 拉致問題については、「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と条件を付けずに会い、活路を切り開きたい気持ちは安倍首相と同じだ」と述べた。北方領土問題は「次の世代に先送りせずに終止符を打つ。領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針に変わりはない」と語った。

 秋田出身の菅氏は地方創生にも力を尽くしてきた。会見では、自身が総務相時代に発案した「ふるさと納税」や官房長官として推し進めたインバウンド(訪日外国人客)拡大などを挙げながら、「活力ある地方を作るとの思いを常に胸に抱いて政策を実行してきた」と述べ、今後も地方の活性化を進める考えを示した。

4375チバQ:2020/09/02(水) 23:32:40
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009020082.html
【総裁選ドキュメント】雌雄決して、焦点は石破、岸田両氏の「2位」争いへ
2020/09/02 22:04産経新聞

【総裁選ドキュメント】雌雄決して、焦点は石破、岸田両氏の「2位」争いへ

左から岸田文雄氏(2019年12月16日撮影)、石破茂氏(2020年6月8日撮影)

(産経新聞)

 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選は、7派閥のうち5派閥が支持を打ち出した菅義偉(すが・よしひで)官房長官が有利に戦いを進める公算が大きい。政界の関心は、菅氏の背中を追う石破茂元幹事長と岸田文雄政調会長との争いに傾きつつある。

 4度目の挑戦となる石破氏を推す石破派(水月会、19人)は「打倒菅氏」で気合を入れる。ただ、石破氏は2日のフジテレビ番組で「誰がどう計算しても厳しい以外の何物でもない」と選挙情勢を冷静に分析した。

 とはいえ、初挑戦となる岸田氏の後塵(こうじん)を拝することになれば、「本当の勝負」と位置付ける来年の総裁選での勝利が危うくなる。「石破首相」誕生の芽を残すためにも支持の取りこぼしは許されない状況だ。

 石破氏は2日のTBS番組で、岸田氏について「外交や歴史認識、政治手法は似通っている所があるかもしれない」と語った。「(今回の)選挙の結果がどうなるかで組むことはないとはいえない」とも述べ、来年の総裁選を念頭に岸田派(宏池会、47人)との連携の可能性に含みを持たせた。

 一方、岸田派も領袖(りょうしゅう)の支持を広げるために精力的に動いている。万が一、勢力で岸田派に劣る石破派の石破氏にまで後れをとれば、「将来の首相」の期待も一気にしぼみかねない。石破氏を上回ることは最低ラインであり、派の中堅は「われわれの天王山だ。下手な戦いをすれば次につながらない」と気を引き締める。

 岸田氏も2日、記者団を前に「長い経験に裏付けられたさまざまな発信を続けてこられた。総裁選でもしっかりと訴えている」と石破氏を持ち上げた。ただ、同日の読売テレビ番組で今回の総裁選での連携の有無を問われると、「自分がどう戦うのかを世の中に示すのが大事だ」とやんわり否定した。(永原慎吾、奥原慎平)

4376チバQ:2020/09/02(水) 23:33:21
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst2009020029.html
菅氏出馬表明で思惑交錯 維新は歓迎、不安の自民
2020/09/02 21:49産経新聞

菅氏出馬表明で思惑交錯 維新は歓迎、不安の自民

(産経新聞)

 自民党総裁選をめぐっては、大阪維新の会と自民党大阪府連の思惑が交錯している。維新代表の松井一郎・大阪市長は、3人の候補予定者のうち最有力とされる菅義偉(すがよしひで)官房長官との蜜月を背景に大阪都構想などの主要政策を推進し、「菅首相」誕生を歓迎する。一方の自民府連は、菅氏が総裁選を制した場合、“維新寄り”にうつるスタンスが変わるかどうか気をもんでいる。

 「安倍晋三首相のもとで8年近くにわたり、政権の屋台骨として支えてきた。緊急事態の中で国家を運営していくには適任だ」

 維新の吉村洋文代表代行(大阪府知事)は2日、菅氏の出馬表明に先立つ記者会見で、菅氏をこう持ち上げた。菅氏の対抗馬となる岸田文雄政調会長や石破茂元幹事長を含め「誰が首相になろうと、維新は是々非々でやる」とも述べた。

 総裁選の行方は維新の浮沈にかかわる。都構想に加え、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)や2025年大阪・関西万博の誘致といった目玉政策は「安倍-菅-松井」ラインがあってこそ前進してきた。

 松井氏は「あらゆる形で安倍首相と協議しながら進められた」と話す。菅氏とも「週に1回ペースで連絡を取り合っている」(関係者)といい、年末には維新創設者の橋下徹前代表を交えた4人での会食が恒例となっている。

 与野党の枠を越えた親交が続いてきたのも、安倍首相の悲願である憲法改正をめぐり、国政政党「日本維新の会」が一貫して協力姿勢を示してきたことが大きい。

 一方で、苦杯をなめさせられてきたのが、自民府連だ。

 都構想をめぐる膠着状態を打開するため松井、吉村両氏が入れ替え出馬した昨年4月の大阪府知事・大阪市長のダブル選でも、安倍首相と菅氏は自民推薦候補を応援するための大阪入りを見送った。

 対照的に、石破氏は10年以上前から自民府連との関係を構築してきた。ある府議は「地方選挙の応援演説にも駆け付けてくれ、恩義を感じている議員は少なくない」と打ち明ける。府連所属の一部の国会議員らは岸田氏を支援するとみられる。

 大阪市議団の北野妙子幹事長は現在の官邸と維新の関係を「属人的だ」と指摘。菅氏が次期首相になった際は「難産のたまものである都構想反対を認めてもらわなくては」と強調する一方、不安も口にした。

 「どうなることかと心配な面もあるが、まずは信じて進んでいきたい」

4377チバQ:2020/09/02(水) 23:34:24
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/nation/f-so-tp0-200902-202009020000747.html
異例3派閥会長の合同会見「二階派外し」の側面も
2020/09/02 20:37日刊スポーツ

異例3派閥会長の合同会見「二階派外し」の側面も

合同会見を行った左から麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相、細田派の細田博之会長、竹下派の竹下亘会長(撮影・近藤由美子)

(日刊スポーツ)

自民党総裁選をめぐり、麻生派会長の麻生太郎財務相(79)、細田派の細田博之会長(76)、竹下派の竹下亘会長(73)が2日、合同会見を行い、菅義偉官房長官(71)支持を表明した。

党内最大派閥細田派(98人)、54人で第2勢力の竹下、麻生両派のトップが、合同で会見を開いたのは、今回の総裁選がいかに「派閥の論理」で進められているかを物語っている。以前の自民党派閥政治に戻ったような光景だ。

派閥トップがそろい踏みで会見するのは「聞いた事がない」(自民党関係者)事態という。背景には「菅内閣」発足をにらんで、早くも、人事やポスト獲得含みの主導権争いが始まっている、内輪の事情がある。

派閥として、菅氏支持をいち早く支持したのは二階俊博幹事長率いる二階派だ。「菅-二階ライン」はもともと良好で、菅総裁のもとで二階氏が幹事長を続投するとの見方も強い。幹事長は党ナンバー2で、人事やカネを一手に取り仕切る存在で、各派閥にとって「のどから手が出るほど欲しいポスト」(関係者)。16年8月の就任後、二階氏は剛腕幹事長として党内外ににらみを利かせている。

そんな二階氏が、「菅総裁」誕生への流れをつくり、今回他の派閥は先を越された格好になった。ある党関係者は「菅氏が新総裁に選ばれた後も二階氏が影響力を強めることに、焦りがあるはずだ。菅氏支持の流れをつくったのは二階氏なら、多くの議員を抱える自分たちが支持を決めたことで、菅氏優位を決定づけたという自負をアピールしたいのだろう」と、この日の3ボスそろい踏み会見を分析。「流れを決定づけたからには、人事での何かしらの『見返り』を求めたい、都合のよい思いが透けてしまっている」とも話す。

今回の会見について、二階派への事前連絡はなかったといい、今後を見据えた主導権争いからの「二階派外し」という側面もありそうだ。

自民党内では、すでに「ポスト菅」=菅官房長官の後継を筆頭に、主要ポストをめぐるさや当ても始まっており、細田、竹下、麻生各派のトップが意識していることは間違いない。総裁選での支持と見返りのポスト要求の「論功行賞」方式がいやでもちらつく3人の記者会見は、「古い自民党への先祖返り」(野党関係者)と、酷評されても仕方がない。

4378チバQ:2020/09/02(水) 23:38:51
97細田派 菅
56麻生派 菅
54竹下派 菅
47二階派 菅
47岸田派 岸田
19石破派 石破
11石原派 菅

谷垣G=自主投票

4379チバQ:2020/09/03(木) 01:21:37
心情的にはハト派宏池会の岸田には頑張ってもらいたかったが
センスないなあ・・・
次の次も無理だな、こりゃ

https://twitter.com/kishida230/status/1300819460039667714
夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。
ありがたいです。
#岸田文雄 #自民党総裁選 #束の間のひととき #妻の手料理

4380チバQ:2020/09/03(木) 01:30:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/143af57cefdc7ed22f554a34ea0ba56d79962bf2
安倍路線「継承」菅氏に「修正」の岸田氏、「転換」の石破氏…独自色アピールに腐心
9/2(水) 20:03配信

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読売新聞オンライン

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自民党の臨時総務会に臨む岸田政調会長(2日、東京都千代田区永田町で)=源幸正倫撮影

 自民党総裁選で、安倍首相の路線継承を掲げる菅官房長官が国会議員票で優位に立つ中、岸田政調会長と石破茂・元幹事長は、政策や政治姿勢の違いを打ち出そうと腐心している。

 「中間層や中小企業や地方に恩恵がいくと言われ続けてきたが、現状ではそれは実現されていない。意識的に支援の中心を変えていかなければいけないのではないか」

 岸田氏は2日、民放のテレビ番組で、安倍首相の経済政策「アベノミクス」の修正が必要だとの認識を示した。「格差の少ない豊かな社会」を掲げ、アベノミクスの負の側面を是正するとしている。

 岸田氏はこれまで、首相からの禅譲路線を模索してきたが、首相の出身派閥の細田派や麻生派の支持を得られず、独自色をアピールする戦略への変更を迫られている。

 一方、石破氏は、「納得と共感」をキャッチフレーズに掲げ、首相との政治姿勢の違いを強調している。2日のラジオ番組では、「菅氏が政策も発表していないのに、(国会議員の)支持が決まるのは民主主義の否定ではないか」と菅陣営の姿勢も批判した。新型コロナウイルス対策では、必要なら感染収束前にも特別措置法を改正し、経済的支援を伴った休業要請の権限強化を行うと主張する。

 読売新聞の調べによると、2日現在、両氏の地元の広島、鳥取を含む35以上の都道府県連が予備選を実施する方向だ。国会議員票で劣勢に立つ両氏は、独自路線のアピールで、全投票数の26・4%を占める地方票に活路を見いだしたい考えだ。

4381チバQ:2020/09/03(木) 09:52:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/1600ac72d7103557cfbf29feb80f508f9f8241ad
長老支配、派閥均衡…高齢「菅内閣」誕生前に浮かぶ、数々の懸念
9/3(木) 6:02配信
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フラット化の兆しがあったが

写真:現代ビジネス
 安倍晋三首相が辞意を表明する1週間前、自民党で史上初の出来事があった。

 8月21日に全国青年部長・青年局長合同オンライン会議を開催、そこで青年局の組織規約改正を行い、オンライン上で議決が可能になった。

【写真】安倍よ、ただで済むと思うな…菅官房長官「最後の逆襲」が始まった

 これまでは党大会の直前に行われる「青年部局全国大会」に実際に出席して議決する必要があったが、新型コロナウイルスの蔓延や災害発生時には、オンラインで迅速に議決できるように変えた。

 この日は委任状を集めるなど従来の規定に従ったものの、会議には全国の青年局のメンバーら180人がオンラインで参加した。

 2019年秋に小林史明衆議院議員が党の青年局長に就任すると、オンライン会議の導入を一気に進めた。小林議員は当選3回の37歳。上智大学理工学部卒業後、NTTドコモに務めた経験を持つ。

 世の中で進むDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を、もっとも遅れている組織の代表格と思われる自民党に持ち込んだ。昨年来、会議にオンラインでの参加も取り入れてきたが、新型コロナウイルスの蔓延がオンライン化の背中を押した。

 自民党は全国に地方組織を持ち、「青年局」も置かれている。党組織はピラミッド構造で、支部から県連、そして党中央へと意見が集約されていくのが伝統的な組織のあり方だった。

 ところがオンライン会議の導入などDX化は組織のあり方も変える。「オンライン会議になって、党中央の青年局長と直接話ができるようになった」と地方議員を務める若手などは目を見張った。いわば、フラットな組織に変わる大きなきっかけになったのだ。DXをきっかけに、自民党組織が大きく変わるのではないか、そんな予感を抱かせた。
いつか見た派閥の論理
 ところが1週間後、予期せぬ事態が起きる。安倍首相が突如、辞意を表明すると、かつての長老支配、派閥支配を彷彿とさせる動きが党内に広がったのである。

 フラットな組織への転換を進めようとしていた小林議員ら青年局所属の議員が、全国の党員で投票を行うフルスペック(完全な形)での総裁選を求めたのは当然の流れだった。だが、そうした声は「派閥の論理」にかき消されていく。

 9月1日に開いた党の総務会では、小林議員や小泉進次郎環境相などが「フルスペック」の総裁選を求める声を挙げたが、「結局はガス抜き」(ベテランの総務会メンバー)に終わり、党員投票を省略し、両院議員総会で新総裁を選ぶことに満場一致で決した。

 地方票のウェートが半分以下になる両院議員総会での選挙戦では、国会議員の票が決定的な力を持つ。

 選挙方法が決まった段階で、下村博文・元文部科学相や稲田朋美・元防衛相、野田聖子・元総務相など、いったんは出馬に意欲を見せた議員たちも相次いで不出馬を決めた。一方で、派閥の長老たちが、次々に菅義偉官房長官への支持を表明、菅総理誕生への道筋が引かれている。

 河野太郎・防衛相は最後の最後まで出馬にこだわったが、最後は所属派閥の領袖である麻生太郎・副総理兼財務省に、「ならば、派閥から出ていけ」と恫喝されて出馬を取りやめたと噂される。

4382チバQ:2020/09/03(木) 09:53:53
長老たちの春
 派閥の長老が談合で次の総理を決める――。かつて見た光景だ。今回の菅後継の仕掛け人は二階俊博幹事長。

 禅譲を期待した岸田文雄政調会長や地方組織の期待が高い石破茂・元幹事長ら前々からの有力候補を外し、一気に菅氏支持をとりまとめた。

 「あんなに機嫌の良い二階さんは初めてみました」と二階氏に近いベテラン議員が言うほど、キングメーカーとなった自らに陶酔しているという。

 菅総理・総裁が誕生すれば、大臣ポストなどは二階氏の同意なく任命できなくなるに違いない。ご本人が希望するという幹事長続投は、本決まりだと自民党議員の誰もが口をそろえる。

 国民の間で人気のある河野氏を抑え込み、いち早く菅支持を打ち出した麻生氏は、さっそく、副総理兼財務相の留任が語られている。これも麻生氏本人の希望だという。

 二階氏81歳、麻生氏79歳。そして菅氏は71歳である。
「古い自民党へは戻らない」
 安倍氏が自民党総裁に返り咲いた2012年、安倍氏は「古い自民党には戻らない」と強調して総選挙を戦った。当時、政権与党だった民主党への批判は強かったとはいえ、自民党の支持率も決して盤石とは言えなかった。政官業の癒着、長老支配、派閥均衡の組閣などいわゆる「自民党的」なものへの国民のアレルギーは強かった。必死に安倍首相は「古い自民党」を否定してみせたのだ。

 そして第2次安倍内閣が発足した時、安倍首相は58歳、菅官房長官は64歳、自民党幹事長は55歳の石破氏だった。また、総務会長には51歳の野田氏、政調会長には63歳の甘利明氏を据えた。いまや長老の代表格である麻生氏は当時71歳。総理も経験した重鎮として、党内支持基盤が盤石ではなかった安倍総理総裁を支える役回りを担ったが、例外的な高齢だった。

 当時、安倍首相が「古い自民党」を否定して国民の支持を回復しようとしたのは、今と同様、「国難」に直面していたからだ。長引くデフレで経済は疲弊し、東日本大震災からの復興が求められ、外交はボロボロの状況だった。

 今また新型コロナウイルスの蔓延で経済縮小が起きている未曽有の「国難」に直面している。そんな時に、自民党はかつての「古い自民党」に戻っていくのだろうか。菅内閣は適材適所ではなく、閣僚ポストを支持を打ち出した派閥に均衡配分することになるのか。

 そんな長老支配、派閥均衡に戻る自民党とその内閣を、国民は許すのだろうか。圧倒的な議席数を国会で握り、野党も結束を欠く中で、古いスタイルで総理総裁を決めても国民は自民党を指示してくれる、と思っているのだろうか。

 安倍首相は7年8カ月の間、プロンプターを使って国民に直接政策や考えを訴えるスタイルを使ってきた。国民の前で説明するというのが首相として当然の責務だと多くの国民が考えるようになった。

 だからこそ、6月以降、まともな記者会見を開かなかったことに国民の不満が募ったのだ。もはやこの国ではかつてのような「密室政治」は許されないのではないか。

 長老支配・派閥均衡の菅政権は、国民への説明責任を果たし、多くの人たちの支持を得ることができるか。1年以内に行われる総選挙で試されることになる。
磯山 友幸(経済ジャーナリスト)

4383チバQ:2020/09/03(木) 10:11:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e32549ca7c4ee88341c2aecec0bf246b6b5f29a5
大胆な官僚登用、政策実現 「強力な人事権」に不満の声
9/3(木) 0:06配信
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重要課題に対処するため官僚を大胆に起用した
【検証92カ月】

 今年の夏、ある防衛省の人事が関係者を驚かせた。「大臣官房長に昇任させる」。辞令を受けたのは防衛監察本部の副監察監を務めていた芹沢清氏だった。

 「芹沢氏は政権の方針に反対して飛ばされた。もう出世コースに戻ることはないと思われていた」

 防衛省関係者はこう語る。かつて「将来の事務次官」と目された芹沢氏は平成27年10月に配属された国家安全保障局で、集団的自衛権の限定行使を可能にする安全保障関連法に反対した。同法は安倍晋三首相がこだわった目玉政策だ。その後の冷遇は「政権の逆鱗(げきりん)に触れたから」と受け止められた。

 芹沢氏が官房長として出世コースに「返り咲き」を果たした背景にも官邸の影響力がささやかれる。芹沢氏を引き上げたのは、8月に事務次官に就いた島田和久氏で、島田氏は第2次安倍政権発足から昨年7月まで首相秘書官を務めていた。防衛省関係者は「芹沢氏の復権は首相に近い島田氏だからできたことだ」と解説する。

 数々の政策を実現する上で、人事権を駆使した官僚操縦術は安倍政権の真骨頂ともいえる。

 安倍内閣は平成25年8月、小松一郎駐仏大使を内閣法制局長官に起用し、集団的自衛権の行使容認につなげた。外務省出身の小松氏は国際法の専門家だったが、総務、財務、経済産業、法務の4省出身者を順送りで法制局長官に充てる慣例を破る人事だった。

 異例の登用はこれにとどまらない。第2次安倍内閣発足直後には次官級の官房副長官補に外務省国際法局長だった兼原信克氏を起用。後に発足した国家安全保障局のナンバー2に充て、首相が推進した「自由で開かれたインド太平洋」構想の参謀役となった。29年7月には経産省出身の佐伯耕三氏を42歳の若さで首相秘書官に選任した。

 安倍内閣は26年5月、中央省庁の幹部人事を一元管理する内閣人事局を発足させ、霞が関人事の掌握に乗り出す。審議官級以上約600人の人事権を握ることで、縦割り行政を是正し、族議員が人事に介入する余地も狭まった。

 慣例にとらわれない霞が関人事が官邸の主導権確保に貢献した一方、人事に不満を持つ者からは「官邸にごまをする人間だけが出世する」という批判の対象となった。「強力な人事権を発揮する官邸」というイメージは副作用も伴った。

 その最たる例が、検察官らの定年を引き上げる国家公務員法改正案をめぐる騒動だ。野党は東京高検検事長だった黒川弘務氏の定年を延長した今年1月の閣議決定と関連付け「恣意(しい)的な人事で三権分立が脅かされる」と攻撃。芸能人のツイッターでも批判が広がり、政府は国公法改正案の廃案を余儀なくされた。

 実態はどうだったのか。法務省幹部は「国家公務員法も黒川氏の人事も法務省から官邸に上げたもので、官邸は認めただけだった」と明かす。だが、それまでの強力な人事権行使は、官邸が検察人事へ不当に介入したという印象づくりに利用された。その意味で、人事をテコにした霞が関統治はもろ刃の剣でもある。

4384チバQ:2020/09/03(木) 19:19:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/60dd7b1aeb5112c401a7bdd3d03d96d632e56034
3陣営、地方票争奪戦 組織引き締め、世論へ訴え 自民総裁選
9/3(木) 18:44配信
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 自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に立候補する菅義偉官房長官(71)ら3陣営は3日、「地方票」獲得に本腰を入れた。

 全国一斉の党員投票は見送られたものの、ほぼ全ての都道府県連が独自の党員投票(予備選)を実施する方向。その結果は新政権の「正統性」に関わり、敗れた陣営も「次」に影響するとあって、組織の引き締めや世論への訴えに懸命だ。

 菅氏は3日午後のフジテレビ番組で、新型コロナウイルス対応について「社会経済活動を両立させなければならない」と強調した。石破茂元幹事長(63)と岸田文雄政調会長(63)も民放番組に相次ぎ出演し、政策や人柄のアピールに努めた。

 総裁選は国会議員票394票と47都道府県連代表に3票ずつ割り当てられる地方票141票の計535票で争われる。議員票は菅氏が優勢。地方票は全体の4分の1だが、民意により近いとされる。結果判明後に行われる国会議員の投票に影響を及ぼす可能性もある。

 菅氏を推す二階俊博幹事長は3日の二階派例会で「地元の有権者と連携を取っていくことが一番大事だ」と述べ、党員の支持を固めるよう号令を掛けた。菅陣営は同日、選対準備会合を開催。本部長に小此木八郎元国家公安委員長(無派閥)、事務総長に山口泰明党組織運動本部長(竹下派)を選任するなど態勢づくりを急いだ。両氏とも菅氏に近い。

 陣営のある幹部は地方票について「石破氏4〜5割、菅氏3〜4割、岸田氏1〜2割」と分析。「石破氏は地方でずっと前から活動し、菅氏は知名度があり、岸田氏は出遅れている」との見立てを披露した。

 石破陣営も選対会合を開き、地方票中心に巻き返しを図る方針を確認。石破氏は記者団に「党員、そして投票権はない国民に向け、精いっぱい訴える」と語った。新型コロナウイルスや台風の影響で活動しづらいとの懸念があり、派幹部は「相当やりにくい」と嘆く。

 岸田氏は3日に発表した政策集に、デジタル化を進めて地方の活力を引き出す「デジタル田園都市構想」を掲げた。記者会見で「地方の豊かな自然と都市を結び付けることで地方創生を考えていく」と訴えた。4日に福岡県を訪れて自身の後援会を発足させ、党員らに支持を直接呼び掛ける。

4385チバQ:2020/09/03(木) 19:21:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4db7fbcfff59e1ca83d491cbfeb57763bb89b4c8
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月3日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。自民党総裁選に菅官房長官が出馬表明をしたニュースについて解説した。
菅官房長官が自民党総裁選への出馬を表明

大臣室へ入る麻生太郎副総理兼財務相=2018年3月13日午前、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社
菅官房長官)1人の政治家として、安倍政権を支えた者として、いまなすべきことは何かを熟慮してまいりました。そして私は、自由民主党総裁選挙に立候補する決意をいたしました。私の持てる力をすべて尽くす覚悟であります。



飯田)9月2日、国会で行われた菅官房長官の出馬表明のコメントです。「安倍政権を継承しながら力のすべてを尽くす」と語っております。これで構図が岸田政調会長、石破元幹事長、菅官房長官の3人で固まったということになります。
安倍総理の辞任会見の裏で〜すでに総裁選に向けて動いていた自民党各派閥

2020年8月28日、会見を行う安倍総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202008/28kaiken.html
鈴木)3人の総裁選ということになります。総理が辞めるという会見をしたその瞬間から、私は20分くらい、いろいろな合間に議員会館へ行きました。某派閥の幹部を含めた部屋に行ったのですが、誰も総理の辞任会見は聞いていません。すでにその夜、派閥で会うための連絡を取り合って、誰も総理を見ていないのです。

飯田)なるほど。
安倍1強のなかで力を誇って来た人達がそのまま移行〜菅氏総裁という既定路線で動いていた

会見に臨む菅義偉官房長官=2020年6月8日、首相官邸 写真提供:産経新聞社
鈴木)何十年も記者をやっていて、いまさら言うのも何ですが、目の当たりにしました。7年8ヵ月、「1強」と言われていた総理が辞任を口にした瞬間から、誰も自民党の議員は総理を見なくなるのですね。どういうことかと言うと、そのあとの8月29日、30日で菅さんの流れが強まったと言われています。そう考えると、もう既定路線で動いていたのだろうという気がします。あの2日間は、石破さんや岸田さんなど、菅さんの路線ではない派閥の人たちが動いていました。しかし根っこの部分では、菅さんの流れができていた。その根っこの流れをつくったのは、安倍政権で安倍1強を支え、権力の中枢にいた人たちが、そのまま移行しようと。そのためには誰であれば収まりがいいのか、となったわけです。麻生さんという説がありました。安倍さんの某側近が、麻生さんをいまの菅さんのような形にすると。ところが麻生さんは、国民の支持率も含めて、発言などの面でどうなのかという部分があります。そのため、「ならば菅さんがよいのではないか」となった。安倍1強の安倍さんはいなくなりますが、そこで力を誇って来た人たちが、そのまま移行するというような構図です。

飯田)2日の別の記者会見で、細田派の細田さん、竹下派の竹下さん、麻生派の麻生さんの3人が、3派連合で会見をしましたよね。この辺が核となって回そうとしていたというのは、確かにそれぞれの派閥から、いろいろな閣僚を出しているなと思いました。

鈴木)そうなのです。そういう意味では、安倍1強が終わるのではなく、安倍さんがいなくても安倍1強が続いている、というような総裁選の推薦騒動があるという見方をした方がいいです。そのなかで、菅さんが2日に記者会見をした。菅カラーをもっと出すべきだと思いましたが、それは出せません。なぜなら、安倍政権の継承ということで、菅さんはみんなに推されている。継承として菅さんを推している人たちは、自分たちの権力の流れをそのまま移行したい。その菅さんが、「私は私の独自色を出します」とは言えません。

4386チバQ:2020/09/03(木) 19:21:43
菅氏には「地方」をキーワードにした独自路線を出して欲しい

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」
鈴木)いろいろあるとは思います。しかし、私は国民の方を見たときに、菅さんらしく行える国民のための政策は、かなりあると思います。いままでの菅さんのキーワードは「地方」だと思います。ここが実は、石破さんと似ているところです。菅さんが地方に対して行ったことの1つが、ふるさと納税でしょう。

飯田)昨日(2日)の会見でも言っていましたね。

鈴木)あの仕組みにいまは慣れて、「どこに納めようかな、カニがもらえるかな」などと考えるようになりました。

飯田)おいしいものがあるだろうか、と探したりする。

鈴木)いまでは当たり前にやっていますが、これは画期的な税制の仕組みでした。そうした地方というものをキーワードにやって来た。地方創生、地方分権と2日の会見でも言っていました。安倍さんのマクロなものや経済ではなく、菅さんは経済も地方に根差したものだというような、独自色を出していいと思います。しかし、そこが言えない。権力闘争、権力の移行という意味での総裁選なのかな、という感じがします。さらに突き抜けて何をやるのか言って欲しいのですが、そうした矛盾から、国民にはある意味での失望感がある気がします。

飯田)その辺りは、今後の総裁選に向けての選挙活動などで、いろいろなものが出て来たり、メディアの露出も増えるでしょうね。

鈴木)そういう議論をこれからして行きますよね。だからこそもう少し長く、党員投票なども含めて、国民には投票権がありませんが、三者三様の意見を聞きたいですよね。権力の移行が水面下で働くことによって、クローズドな総裁選になってしまう。むしろオープンにした方が、自民党にとってもプラスのような気がしますけれどね。
解散総選挙を菅氏が打つのかどうか〜注目すべきポイント

自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官=2020年9月2日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社
飯田)菅さんがカラーを出せないという状況に、必然的になるという話ですが、そのカラーを出すために「俺には国民の支持があるのだ」ということで、例えば早期に解散を打って出るようなことはあるのでしょうか?

鈴木)いま10.25説が出ています。菅さんはやらないだろうという予想の人もかなりいますが、ある幹部は「確率は50%ある」と。半々だということです。おっしゃるように菅さんが選挙で勝てば、菅色を出してもいいのです。

飯田)安倍さんは選挙に勝つことによって、自分のカラーを出すということをやって来ましたよね。

鈴木)安倍さんはそこです。選挙で勝って来たからです。安倍さんを継承すると言うのならば、そこも継承できますよね。それで勝てば、来年(2021年)の総裁選でも勝った菅さんを降ろすわけには行きません。次のポイントは人事もありますが、解散総選挙を菅さんがどのタイミングで打つのか、打たないのか、ここが非常に注目です。

飯田)麻生さんに政権が代わった直後に、解散をした方がいいでしょうと直談判に行きましたよね? あれは確か菅さんでした。

鈴木)そうです。しかし、麻生さんはできなくて、民主党に代わってしまった。

4387チバQ:2020/09/03(木) 19:47:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/760e6deec4a0af25bd8f02de6714ee58f0f994bb
3氏が選対本部立ち上げ 谷垣G草刈り場に
9/3(木) 17:24配信
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Nippon News Network(NNN)
自民党総裁選の動きです。岸田政調会長に続き、菅官房長官と石破元幹事長も3日午後、選挙対策本部を立ち上げました。

総裁選は事実上の選挙戦に突入し、菅氏優位の中でも票の奪い合いや切り崩しが本格化してきています。

石破氏は2日に続き、自民党議員の事務所を回って協力を要請しました。

石原派・石原元幹事長「石破先生はわれわれの奥さん方では最大の人気者です」

石破元幹事長「奥様によろしく」

岸田派、石破派以外のすべての派閥が菅氏を支持する中でいま、国会議員票の草刈り場となっているのが、無派閥と、支持する候補を決めず自主投票となった谷垣グループです。

2日に石破氏のキャッチフレーズ、「納得と共感」の言葉が含まれた額を手渡した谷垣グループの中谷元防衛大臣。実は3日、岸田氏も中谷氏のもとを訪れ、協力を要請したんです。

すると――。

谷垣G・中谷元防衛相「激励の意味で、これ『学海』というんですけど」

今度は、別の言葉が書かれた色紙を手渡します。「目標を絶やさずに頑張れば目標は達成できる」という意味だそうですが、しかし、中谷氏は石破氏の推薦人に名を連ねたことが明らかになりました。

一方、既に圧倒的優位に立っている菅氏も3日、谷垣グループの特別顧問・谷垣前総裁の自宅まで足を運んで協力を要請しました。

Q.谷垣さんの支持は得られたか?
菅長官「応援をいただけるようお願いしました」

同席した議員によると、谷垣氏は「国民に安心感を与えるよう頑張ってほしい」などと述べたということです。

4388チバQ:2020/09/03(木) 19:49:05
>>4379
良くも悪くもSNSって1枚の写真で判断されちゃいますよ
https://news.yahoo.co.jp/articles/600062cfe56a04e7c943fcf9875de3631991e3a1
岸田氏「家事は分担している」
9/3(木) 16:50配信
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 自民党総裁選(14日投開票)に出馬する岸田文雄政調会長は3日の記者会見で、妻の裕子さんについて「妻に対しては強い立場にない。平素から風呂掃除や皿洗い、家事を分担している」と語った。

 岸田氏は1日、総裁選の準備の最中、地元・広島から駆け付けた裕子さんの手料理を楽しむ様子をツイッターに投稿した。ところが、岸田氏が席に座り、裕子さんが立った状態だったことから「対等ではない」などとのコメントが寄せられていた。

 会見でもツイッターの件を問われたが、「あれから食事が始まるので、必ず家族は同じ食卓につく。写真は途中の一コマだ」と説明。「私は平素の生活で自分のできる家事は分担している。ぜひ理解をしてほしい」と語った。

4389チバQ:2020/09/03(木) 19:49:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/91273204dbd281c6787fa52bf74722bb66ba9a5d
「2人の菅総理」問題 初の事態に新聞記者らが頭を抱える
9/3(木) 16:05配信
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「すが」と「かん」でも漢字にすると混乱する(時事通信フォト)
 安倍首相の辞任を受けて自民党総裁選が行われ、その勝者は9月16日に召集される臨時国会の首班指名で第99代総理大臣となる。総裁選は菅義偉・官房長官が党内主要派閥の支持を取り付けて圧倒的優位が伝えられるが、そうした中で問題となってくるのが「菅総理」の表記だという。

【写真】カイワレサラダを口いっぱいに入れた菅氏
 憲政史上、同姓の総理大臣は「田中義一と田中角栄」「鈴木貫太郎と鈴木善幸」など5組あるが(うち「鳩山一郎と鳩山由紀夫」「福田赳夫と福田康夫」は親族)、菅氏が総理に就任すれば、そこに「菅直人と菅義偉」という“準同姓”の組み合わせが加わることになる。

 声に出せば「かん」と「すが」。テレビ報道では問題ないが、頭を悩ませているのは新聞の表記だ。

「過去の同姓総理は在任時代が大きく離れていたので、同一記事に登場することは稀だった。だが、“2人の菅総理”は在任時期のズレが10年未満となるうえに、菅直人氏は現職の野党議員。“菅元総理が菅総理を国会で追及”という場面もあり得る」(全国紙政治部記者)

 ちなみに戦前の「加藤友三郎と加藤高明」は在任期間こそ同じ1920年代だが、先に就任していた加藤友三郎氏が首相在任中に病死していたため、「2人の菅」とは事情が異なる。

 菅直人政権時代に発生した東日本大震災からの復興や原発政策は、9年が過ぎた現在も大きな政治課題。当時の菅直人氏の発言などを引用して記事を作るケースも出てくるので、字面の紛らわしさは避けられない。常にフルネームを記す方法もあるが、総理の名前はあらゆる記事で頻繁に登場するため、「読者にストレスを感じさせてしまう」(同前)との懸念もあるという。

 もう一つ大きな問題となりそうなのが「検索」だ。これまでは「菅首相(菅総理)」のキーワードで検索すれば菅直人氏の記事や写真がヒットしたが、今後は「2人の菅首相」がズラリと並ぶ。今後の需要が高まるのは“菅義偉・首相”だが、少なくとも当面は「菅義偉を探しているのに、菅直人ばかり表示されてしまう」という事態が想定される。

 記者らの間では2人の使い分けについて、〈菅(平成)と菅(令和)〉、〈菅(旧)、菅(現)〉〈菅(イラ)と菅(冷静)〉〈菅(カイワレ)と菅(パンケーキ)〉などといった大喜利のような話が飛び交っているが、まさか紙面に書くわけにもいかないだろう。読み手の側にも混同しないように注意が必要かもしれない。

4390とはずがたり:2020/09/03(木) 20:25:41

喧嘩出来る人がいなくなってる自民党

「継承」繰り返す菅氏の狙い 自民議員、冷や飯恐れ雪崩
有料会員記事 自民党総裁選2020
https://www.asahi.com/articles/ASN927L38N92UTFK00P.html?oai=ASN936HTPN93UTFK017&ref=yahoo
岡村夏樹
2020年9月3日 7時00分

 菅義偉官房長官(71)は2日、自民党総裁選への立候補を正式に表明し、安倍晋三首相(党総裁)の政策を継承していく考えを示した。岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)、両氏が率いる派閥を除く全5派閥が推す菅氏が争う構図だ。

 菅氏は国会内で開いた記者会見で、7年8カ月にわたる官房長官としての実績を強調。「政治の空白は決して許されない。安倍総裁が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進める」と、自らを安倍首相の後継候補と位置づけた。

 大規模な金融緩和と財政出動などを柱とする「アベノミクス」についても「責任を持って引き継ぐ」と明言。菅政権が誕生した場合の最優先課題に新型コロナウイルス対策を挙げ、「感染拡大の防止と社会経済活動の両立を図る」とした。

4391とはずがたり:2020/09/03(木) 20:41:41

鈴木修か!?>源馬氏を支える自動車系の組織

労組なら労組って書くよねえ。。

野党合流 「新党への挑戦」分かれる決断 静岡県
9/3(木) 19:15配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/53b20dd3de40f4b79a1063495b2ecd18e81e9f2b
静岡朝日テレビ

 野党は、立憲民主党と国民民主党の合流が決まりました。
県内議員は判断が分かれる中、国民民主党の源馬謙太郎衆議院議員は、合流後の新党に参加することを決めました。立憲民主党と合流後の新党に加わるのか、国民民主党に残るのか。最後まで悩んで出した結論は合流新党でした。

源馬謙太郎議員:「まともな政党づくりに挑戦していきたい。挑戦の意味をもってチャレンジしていきたいと、いうことを最終的に決断した大きなポイントになった」

「挑戦」の文字を掲げた源馬氏。
合流をめぐっては国民民主党の最大の支援組織・連合静岡で支援体制が一本化できていません。
関係者によりますと、源馬氏を支える自動車系の組織は合流新党に参加した場合、支持しない考えを示していました。
源馬氏は強力な支援を失う可能性もありますが、野党の大きな受け皿が必要と訴えました。
次の衆院選での比例復活の確率も考えた選択とみられています。

源馬謙太郎議員:「野党はいろんなイメージ。批判一辺倒に見える姿や民衆党時代の失敗これに対する国民のイメージはまだ払しょくされていない。新しいまともな政党づくりをしていきたい」

 国民民主党県連に所属する国会議員の決断は割れ県内の分裂は避けられない状況です。
県連会長の榛葉賀津也参院議員は国民に残ることを選び、渡辺周衆院議員と日吉雄太衆院議員は合流新党に加わります。

4392チバQ:2020/09/04(金) 00:37:30
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASN936WNLN93UTFK00V.html
「選挙の顔にならない」「やっぱりそうだよね」切られた岸田氏
2020/09/03 21:42朝日新聞

「選挙の顔にならない」「やっぱりそうだよね」切られた岸田氏

政策を発表する自民党の岸田文雄政調会長=2020年9月3日午前10時51分、東京・永田町、杉本康弘撮影

(朝日新聞)

 自民党総裁選で5派閥の支持を受け、ほかの候補を圧倒する菅義偉官房長官。安倍晋三首相は当初、岸田文雄政調会長に後継を期待したが、党内や世論の期待が広がらずに支持を見送った。首相批判を繰り返す石破茂元幹事長に「勝てる候補」として浮かんだのが、菅氏だった。

 8月28日夕、首相官邸。安倍晋三首相は辞任の意向を表明した記者会見で、自らの病状を説明した。「先月中ごろから体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状況となった」

 首相が体調を崩した7月半ば、全国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していた。首相に国会審議などで説明を求める声が広がっていたが、首相が応じることはなかった。同30日の岸田文雄政調会長との会食を最後に首相官邸から自宅に直帰するようになり、首相周辺は「食が細くなった」と懸念を深めていた。

 関係者によると菅義偉官房長官はこのころから、首相の健康不安が高まった場合、自身が後を託される可能性があると考えていたという。

 8月上旬には持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎の再発が確認されたといい、来年9月まで総裁任期があるはずだった安倍首相の後継探しは抜き差しならない状況に陥った。

 「ポスト安倍」への期待を問う世論調査では、首相批判を繰り返す石破茂元幹事長がほかを大きく引き離しトップを走っていた。石破氏は、森友・加計学園の問題や財務省による公文書改ざんの再調査にも言及。菅氏の周辺は「後継候補として重要なのは、そういう問題をほじくり返さない人だ」と語っていた。

■「岸田さんではまとまりません」政治手腕を疑問視

 石破氏を警戒する首相や盟友の麻生太郎財務相兼副総理らにとって、「ポスト安倍」は岸田氏が適任という判断が早くからあった。「令和の時代はここにいる岸田さんだ」。昨年7月、参院選の応援演説で岸田氏の地元・広島を訪れた首相は、広島ゆかりの池田勇人、宮沢喜一の両元首相に触れ岸田氏を持ち上げた。昨秋の党役員人事でも、一度は党の要の幹事長に岸田氏の起用を検討。長く首相の政務秘書官を務める今井尚哉・首相補佐官が岸田氏の周辺と会食した際、政権運営の心得を説いたこともあったという。

 だが、党内では岸田氏の政治手腕を疑問視する声が徐々に強まっていった。今年4月には、新型コロナ対応の経済対策として、首相とともに「減収世帯への30万円給付」を主導したが、二階俊博幹事長や公明党幹部らの反発を招いて「国民一律10万円給付」へと方針転換を余儀なくされた。

 「岸田が何をやったんだ」。二階氏はしばしば、岸田氏への批判を口にした。菅氏も「選挙の顔にならない」などと突き放した。「党内は岸田さんではまとまりませんよ」。首相の出身派閥・細田派の閣僚経験者が首相にそう伝えると、首相が「やっぱり、そうだよね」と応じることもあったという。

 そんな中で首相の体調が悪化し、「次善の策」(閣僚経験者)として急浮上したのが菅氏だった。岸田氏は31日、首相官邸で首相と会い、「お力添えをお願いいたします」と総裁選での支援を求めた。だが、首相は「個別の名前を挙げるのは控えている」と、口を濁した。

 「いつから総理になりたいと思ったんだ」。麻生氏は9月1日、立候補の意向を伝えに来た菅氏に尋ねた。菅氏は最近、自身に近い若手議員を集め、石破、岸田両氏のどちらが後継首相にふさわしいか聞いたところ、大半が石破氏の名を挙げたと説明。「出なければいけないと決意しました」と話したという。

4393チバQ:2020/09/04(金) 00:39:07
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20200903k0000m010233000c.html
各候補が本格始動 岸田氏「分断から協調」の政策発表 菅氏は「派閥均衡」選対に
2020/09/03 21:12毎日新聞

各候補が本格始動 岸田氏「分断から協調」の政策発表 菅氏は「派閥均衡」選対に

自民党本部=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

(毎日新聞)

 自民党総裁選(8日告示、14日投開票)の構図が固まり、各候補は3日、活動を本格化させた。党内7派閥のうち5派閥から支持を得て優位に立つ菅義偉官房長官(71)は、選対本部の発足に向けた準備会合に出席した。劣勢とされる岸田文雄政調会長(63)は記者会見で政策を発表し、石破茂元幹事長(63)も選対本部を設置した。

 細田、麻生、竹下、二階、石原の5派から支持を受ける菅氏は3日午前、各派事務総長と無派閥議員の代表者らが開いた選対本部の準備会合に出席した。山口泰明・党組織運動本部長(竹下派)を調整を担う選対事務総長に決めた。

 2日には、二階、石原両派幹部が菅氏と会い、直接支援を伝える一方、残りの細田、麻生、竹下の3派領袖(りょうしゅう)がそろって記者会見するなど支援体制にほころびが見えたばかり。このため午後に再度開かれた準備会合では、無派閥の小此木八郎元防災担当相をトップの選対本部長とし、各派や菅氏に近い無派閥議員、菅氏の当選同期組から1人ずつ副事務総長にあてるなど、各方面に配慮した「均衡人事」となった。

 菅氏はまた、フジテレビの番組で、衆院解散について「状況次第だ。今はまさにコロナ禍。何としても新型コロナウイルス対策はしっかりやってほしいというのが国民の声だ。新型コロナが終焉(しゅうえん)を告げられるかどうかだろう」と指摘。当面は新型コロナ対策を優先すべきだとの認識を示した。

 一方、岸田氏は3日午前、自身の派閥事務所で記者会見し、総裁選に向けて「分断から協調へ」をテーマとする政策を発表した。

 岸田氏は「経済、社会、国際社会の分断を考えると求められているのは『分断から協調へ』だ」と主張。ビッグデータや第5世代通信規格(5G)などを活用して地方と都市を結びつける「デジタル田園都市国家構想」や中間所得層の支援、国民皆保険維持などを掲げ、「安倍政権時代の政策を発展させ、時代に適合させる」と強調。消費税減税は「たちまち具体的に考えていない」と否定した。

 国会議員票で劣勢となる石破氏だが3日午前は、カメラに囲まれながら国会内の歯科医院で定期検診を受けた。記者団に「日本の虫歯はどこにあるのか」と問われると、「定期的にきちんと見ていかないと。ほっとくと後で大変なことになる」とユーモアを交えて答えた。

 その後、東京都内のホテルで選対本部を発足させた。石破派(19人)の山本有二元農相が本部長、鴨下一郎元環境相が本部長代理に就いた。石破派以外の出席者は、渡海紀三朗元文部科学相や三原朝彦衆院議員のみだったが、「国民のために、次の時代のために意義ある戦いにしたい」と気勢を上げた。【飼手勇介、立野将弘、畠山嵩】

4394チバQ:2020/09/04(金) 00:40:06
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009030042.html
【総裁選】内紛勃発の気配も 菅氏支援5派の主導権争いが過熱 
2020/09/03 21:04産経新聞

【総裁選】内紛勃発の気配も 菅氏支援5派の主導権争いが過熱 

会見に臨む菅義偉官房長官=3日午後、首相官邸(春名中撮影)

(産経新聞)

 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選をめぐり、早くも菅義偉官房長官を支持する方針を打ち出した党内5派による主導権争いが過熱している。3日には東京都内のホテルに集まり、選挙対策本部の態勢などを協議したが、選挙後に控える組閣や党役員人事を見据え、内紛が勃発する気配さえ漂った。不協和音が高まれば、派閥に所属せず、党内基盤が盤石ではない菅氏の今後にも影響を与えかねない。

 選対本部には、党内最大派閥の細田派(清和政策研究会、98人)に加え、第2派閥の麻生派(志公会、54人)と竹下派(平成研究会、54人)、二階派(志帥会、47人)、石原派(近未来政治研究会、11人)などからメンバーが派遣される。

 トップの選対本部長には、派閥色を打ち消すため、無派閥の小此木八郎元防災担当相の就任が内定した。事務総長に就く自民党の山口泰明組織運動本部長(竹下派)は記者団に「人の輪が大事だ。皆の良いところを引き出してベストな方向に持っていきたい」と述べ、結束して菅氏を支える考えを強調した。

 ただ、党内では派閥間の主導権争いを懸念する声が多い。党中堅は選対本部を「(菅氏に対する)猟官運動の巣窟」と表現し、選挙対策ではなく貢献度を競い合う舞台になりかねないと懸念を示した。

 支持勢力同士の神経戦は、菅氏が出馬表明した2日から顕在化。細田、麻生、竹下の3大派閥の会長が緊急の合同会見を開き、菅氏の支援を表明したが、いち早く菅氏の支援を決めた二階派の二階俊博幹事長には声をかけなかったのだ。

 麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相は会見で「主導権なんか争ってない」と語ったが、3派に先駆け菅氏が優位に立つ流れを整えた二階氏を牽制(けんせい)する狙いが透ける。

 菅氏に近い無派閥の閣僚経験者は「二階派はカンカンだ」と憤る。党幹部も「自民党が派閥政治をやっていると思われることが良くない。無派閥の菅氏のイメージを損なってどうするのか」と声を荒らげた。

 菅氏もこうした動きに内心は不安を募らせているようだ。3日の記者会見で派閥間の主導権争いを問われると、苦笑いを浮かべながらこう答えた。

 「私は無派閥だ」

(今仲信博)

4395名無しさん:2020/09/04(金) 01:56:39
https://www.asahi.com/articles/ASN936G0XN92UTFK028.html
二階氏「あんたしかいない」 菅氏支持は雪崩となった
2020年9月3日 20時31分

 安倍晋三首相が退陣を表明した翌日の8月29日夜。菅義偉官房長官は東京・赤坂の議員宿舎内の一室で、自民党の二階俊博幹事長、森山裕国会対策委員長と話し込んでいた。二階氏が安倍政権の継続性を念頭に「あんたしかいない」と語りかけると菅氏はこう応じた。「継続性はそうですね」。二階氏は菅氏のその言葉を立候補への意欲と受け止めた。

 それから二階氏の動きは素早かった。翌30日午後、二階派(47人)の幹部が集まり総裁選の対応を話し合った。同派の河村建夫元官房長官は会議後、菅氏について記者団に「首相の残り任期についての責任があるのではないか」と話し、派として支持する姿勢を打ち出した。この時、すでにネット上やテレビで「菅氏、総裁選に立候補へ」との速報が流れ始めていた。

 派閥に属さない菅氏が総裁選を勝ち抜くには、実力者の後押しと「数の力」が欠かせない。二階派が早々に支持を打ち出したこの日の夜、菅氏は周囲にこう意欲を口にしたという。「俺がやらざるを得ない。これで出なかったら、逃げたと言われちゃうよ」

 長期政権で黒衣役に徹してきた菅氏だが、昨年4月に新元号「令和」を発表すると、「令和おじさん」として知名度が上昇。「ポスト安倍」の一人に数えられるようになった。一方で、首相への意欲を問われると「全く考えていない」と否定し続けた。

 そんな菅氏が一転して有力候補に浮上したのは、安倍首相が後継含みで目をかけてきた岸田文雄政調会長の評価が上がらないことが理由だった。昨秋、岸田氏の幹事長への「昇格」を見送った首相は今年に入って以降、「岸田さんは化けないんだよね」と漏らすようになっていた。

 これを好機とみたのが、二階氏…

4396名無しさん:2020/09/04(金) 01:57:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/4346d2317eb2fd8700b924e9ffe9c895962e0c7e
「二階派だけ抜け駆けたまらない」、菅氏支持3派閥が共同会見…総裁選後にらみ存在感誇示か
9/3(木) 7:58配信

 自民党総裁選で菅官房長官を支持する派閥の間で、早くも主導権争いが始まっている。他派閥に先駆けて菅氏支持を打ち出した二階派に対し、党内最大派閥の細田派、ともに第2派閥の麻生、竹下両派のトップ3人は2日、そろって記者会見し、菅氏支持をアピールした。総裁選後の人事をにらみ、存在感を誇示する狙いがありそうだ。

■二階派 呼ばれず不快感

 「7年8か月の間、官房長官として安倍首相を支え、あらゆる国内問題、海外の問題にともに戦ってきた菅氏が安倍内閣の業務を引き継ぎ、リーダーになってもらうことが最善だ」

 細田派会長の細田博之元幹事長は2日、国会内の記者会見でこう述べ、菅氏を支持する考えを正式に発表した。両隣には麻生派会長の麻生副総理兼財務相、竹下派会長の竹下亘元総務会長が並び、細田氏に続いて菅氏支持を表明した。

 主要派閥の領袖(りょうしゅう)がそろって記者会見に臨み、総裁選対応で結束を示すのは異例だ。3派の議員の合計は206人で、党所属国会議員の過半数を占める。細田派幹部は共同記者会見の狙いについて「二階派外しの動きだ」と明言。別の同派幹部も「二階派だけに抜け駆けされてはたまらない」と語った。

 一方、二階派会長代行の河村建夫元官房長官は2日、首相官邸で安倍首相と会談し、菅氏を支持する方針を報告した。共同記者会見に二階派が呼ばれなかったことについては、「これから支援するグループは一つになってやる方がいい」と述べ、首相の出身派閥である細田派の対応に不快感を示した。河村氏は首相との会談に先立ち、麻生氏にも「主導権争いをやっているという余計な臆測を呼ぶ」と懸念を伝えた。

 二階幹事長もこの日、竹下派に隠然とした力を持つ青木幹雄元官房長官や、細田派に影響力がある森元首相と相次いで会談した。両派の動きをけん制する狙いがあるとみられる。

 二階派は、菅氏の出馬表明前の8月30日、他派閥に先駆けて支持を表明した。その後、岸田、石破両派を除く全派閥が菅氏支持に雪崩を打つ流れを作った。菅氏が総裁選で優位に立つ中で、二階派内からは「菅政権になれば、ポスト争いで優遇が期待できる」との声が出ている。

 菅氏支援を確約した二階派議員の署名は2日、菅氏に手渡された。二階氏は署名について、「総裁選でうちが責任を持つということだ」と周辺に語った。

 菅氏の陣営で派閥の動きが活発なことに、岸田派の中堅議員は「総裁選が始まってもいないのに、派閥の都合で決着がつく。先祖返りしたような自民党の姿を国民がどう見るのか」と不安視している。

4397名無しさん:2020/09/04(金) 02:02:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2991ed10fe9ca8e6e05983a09db5c0aba68f3ac
会見呼ばず…露骨な“二階派外し”  「主流派」巡り争い激化
9/3(木) 10:11配信

 派閥に属さない菅義偉官房長官を自民党の5派閥がこぞって担ぎ、「派閥政治の復権」がささやかれる今回の総裁選。2日、菅氏支持をアピールした細田、麻生、竹下の3派会長の共同会見に、「菅氏優勢」の流れをつくった二階俊博幹事長率いる二階派は呼ばれなかった。次期政権発足を視野に入れた派閥間のさや当てがあらわになった形。二階氏も「怒っている」とされ、尾を引きそうだ。

 「二階派と石原派は、既に菅氏支持を表明されている。だから(2日に支持を決定した)3派。主導権を争っているのではない」

 夕方。国会内で開かれた3派会見の席上、麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相は他の2派が同席していない点を問われ、木で鼻をくくったように答えた。

 実情は異なる。共同会見の発案は麻生派。菅氏陣営が走りだす上で「うちらが党内主流派で、反主流派じゃない。一発、けん制しておかないと」(麻生派幹部)との思惑から、露骨な二階派外しを仕掛けたのだった。

 かたや二階派もこの日朝、所属議員45人の署名を添えて菅氏に出馬を直接要請する場面をしつらえ、「主流派」を演出していた。共同会見の動きに対し、同派幹部は「そんなばかなことがあるか」とほえた。

 各派閥がけん制し合い、菅氏により多くの恩を売ろうとする駆け引きの先に見据えるのが、次期政権下での人事の厚遇だ。総理・総裁を頂点とする官邸主導の「安倍1強」が幕を下ろすのと同時に、鳴りを潜めていた派閥の権力闘争が息を吹き返しつつある。党内からは「5派も絡めば選対組織もまとまらない。勝っても『派閥の意向に強く配慮せざるを得ない総裁』になるのは間違いない」(衆院中堅)との声が出ている。

(郷達也、森井徹)

4398名無しさん:2020/09/04(金) 02:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b154eac60a0cd76962d2f0f7dffd334d7f4e991
「菅政権」暫定か本格か 派閥影響濃く、解散時期も焦点 自民総裁選
9/3(木) 7:08配信

 自民党総裁選の本命候補である菅義偉官房長官が出馬を表明した。

 5派閥の支持を受け後継レースの先頭を走るが、党内では安倍晋三首相の残り任期1年限りの「暫定政権」との見方もくすぶる。派閥の影響力を排し、本格政権を確立できるかは不透明だ。

 「安倍政権が進めてきた改革の歩みを決して止めるわけにはいかない」。菅氏は2日の出馬会見で安倍路線の継承を強調。同時に携帯電話料金の引き下げ、外国人観光客の誘致など自ら主導してきた政策を列挙し、独自色も披露した。

 秋田の農家に生まれ、国会議員秘書や地方議員を務めた自らの歩みも紹介。「活力ある地方をつくっていきたいという思いを抱きながら、政策を実行していく」と訴えた。主要派閥の意向に左右されるのでは、という質問に対しては「派閥の連合で推されて今、ここにいるわけではない。自らの判断で出馬を決意した」と反論した。

 しかし、二階俊博幹事長率いる二階派や、最大派閥の細田派などの支持表明で、菅氏の優位が固まったことに変わりはない。実際に各派は組閣や党役員人事を見越し、露骨なアピール合戦に入っている。細田派会長の細田博之元幹事長、麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相、竹下派会長の竹下亘元総務会長は2日、そろって記者会見を開き、菅氏への影響力を誇示してみせた。

 会見から外された格好の二階派は「主導権争いをしていると余計な臆測を呼ぶ」(幹部)と不快感を隠さない。二階派メンバーは菅氏に直接面会し、支援を伝達。菅氏の勝利を前提にした陣営内の競い合いは過熱の一途だ。

 主要派閥が菅氏支援に傾くのは、安倍氏の病気退陣に伴う緊急登板だとの認識が底流にあるためだ。次期総裁の任期は安倍氏の残り任期の2021年9月まで。細田派ベテランは「菅氏は首相の残り任期しか担わない」と指摘、竹下派関係者は「1年限定ならみんな納得だ」と話す。

 菅氏が総裁選で勝利した場合、支援を受けた派閥の影響力を排除するのは容易ではなく、政権運営のフリーハンドが狭まるのは確実。菅氏をよく知る中堅議員は「菅氏は大変。自由がない」と懸念を示した。

 こうした中で政界には、本格政権への脱皮を図るため、菅氏が早期の衆院解散に踏み切るとの観測が飛び交う。新政権発足後は「ご祝儀相場」で支持率が高くなる傾向があり、立憲民主党と国民民主党による合流新党に追い風が吹いていないことも、背景にある。

 菅氏自身は1日の記者会見で「当面は新型コロナウイルス対策が最大の課題。経済の回復にも取り組まなければいけない」と語り、早期解散には慎重な姿勢をにじませているが、竹下派若手は「菅さんは官房長官としては慎重だが、首相になったら解散するのではないか」と指摘した。

4399名無しさん:2020/09/04(金) 02:03:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/595920b3b78e8a93a0415758df237adc3a2c9c96
自民党総裁選 菅氏支持5派などが選挙態勢協議 菅氏も出席
9/3(木) 11:52配信

 自民党総裁選に出馬する菅義偉官房長官への支持を決めた細田派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)、竹下派(平成研究会)、二階派(志帥会)、石原派(近未来政治研究会)の幹部らは3日午前、都内のホテルに集まり、選挙戦略や選対本部の態勢などを協議した。

 会合は報道陣に非公開で行われた。菅氏も駆け付け、会場に入ると大きな拍手が上がった。

 関係者によると、菅氏は「全身全霊をかけて取り組む」とあいさつしたという。

 午前の会合では一部の選対役員を決め、午後に改めて協議する。

4400名無しさん:2020/09/04(金) 02:03:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/760e6deec4a0af25bd8f02de6714ee58f0f994bb
3氏が選対本部立ち上げ 谷垣G草刈り場に
9/3(木) 17:24配信

自民党総裁選の動きです。岸田政調会長に続き、菅官房長官と石破元幹事長も3日午後、選挙対策本部を立ち上げました。

総裁選は事実上の選挙戦に突入し、菅氏優位の中でも票の奪い合いや切り崩しが本格化してきています。

石破氏は2日に続き、自民党議員の事務所を回って協力を要請しました。

石原派・石原元幹事長「石破先生はわれわれの奥さん方では最大の人気者です」

石破元幹事長「奥様によろしく」

岸田派、石破派以外のすべての派閥が菅氏を支持する中でいま、国会議員票の草刈り場となっているのが、無派閥と、支持する候補を決めず自主投票となった谷垣グループです。

2日に石破氏のキャッチフレーズ、「納得と共感」の言葉が含まれた額を手渡した谷垣グループの中谷元防衛大臣。実は3日、岸田氏も中谷氏のもとを訪れ、協力を要請したんです。

すると――。

谷垣G・中谷元防衛相「激励の意味で、これ『学海』というんですけど」

今度は、別の言葉が書かれた色紙を手渡します。「目標を絶やさずに頑張れば目標は達成できる」という意味だそうですが、しかし、中谷氏は石破氏の推薦人に名を連ねたことが明らかになりました。

一方、既に圧倒的優位に立っている菅氏も3日、谷垣グループの特別顧問・谷垣前総裁の自宅まで足を運んで協力を要請しました。

Q.谷垣さんの支持は得られたか?
菅長官「応援をいただけるようお願いしました」

同席した議員によると、谷垣氏は「国民に安心感を与えるよう頑張ってほしい」などと述べたということです。

4401名無しさん:2020/09/04(金) 02:04:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/4beb23b13558ee58baebb0cbb411c76d8d908789
自民党総裁選 内紛勃発の気配も 菅氏支援5派の主導権争いが過熱 
9/3(木) 21:03配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選をめぐり、早くも菅義偉官房長官を支持する方針を打ち出した党内5派による主導権争いが過熱している。3日には東京都内のホテルに集まり、選挙対策本部の態勢などを協議したが、選挙後に控える組閣や党役員人事を見据え、内紛が勃発する気配さえ漂った。不協和音が高まれば、派閥に所属せず、党内基盤が盤石ではない菅氏の今後にも影響を与えかねない。

 選対本部には、党内最大派閥の細田派(清和政策研究会、98人)に加え、第2派閥の麻生派(志公会、54人)と竹下派(平成研究会、54人)、二階派(志帥会、47人)、石原派(近未来政治研究会、11人)などからメンバーが派遣される。

 トップの選対本部長には、派閥色を打ち消すため、無派閥の小此木八郎元防災担当相の就任が内定した。事務総長に就く自民党の山口泰明組織運動本部長(竹下派)は記者団に「人の輪が大事だ。皆の良いところを引き出してベストな方向に持っていきたい」と述べ、結束して菅氏を支える考えを強調した。

 ただ、党内では派閥間の主導権争いを懸念する声が多い。党中堅は選対本部を「(菅氏に対する)猟官運動の巣窟」と表現し、選挙対策ではなく貢献度を競い合う舞台になりかねないと懸念を示した。

 支持勢力同士の神経戦は、菅氏が出馬表明した2日から顕在化。細田、麻生、竹下の3大派閥の会長が緊急の合同会見を開き、菅氏の支援を表明したが、いち早く菅氏の支援を決めた二階派の二階俊博幹事長には声をかけなかったのだ。

 麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相は会見で「主導権なんか争ってない」と語ったが、3派に先駆け菅氏が優位に立つ流れを整えた二階氏を牽制(けんせい)する狙いが透ける。

 菅氏に近い無派閥の閣僚経験者は「二階派はカンカンだ」と憤る。党幹部も「自民党が派閥政治をやっていると思われることが良くない。無派閥の菅氏のイメージを損なってどうするのか」と声を荒らげた。

 菅氏もこうした動きに内心は不安を募らせているようだ。3日の記者会見で派閥間の主導権争いを問われると、苦笑いを浮かべながらこう答えた。

 「私は無派閥だ」

(今仲信博)

4402名無しさん:2020/09/04(金) 02:07:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0e42927707785a99c64ba423fbbf7917499d20f
安倍氏退陣表明前からすでに権力交代も、自民内部では抗争激化
9/2(水) 7:05配信

 安倍晋三・首相の体調悪化が表面化する前から、政権内部ではひそかに権力の交代が進んでいた。「総理の側用人」と呼ばれた今井尚哉・首相補佐官を頂点とする官邸官僚が力を失い、「影の総理」菅義偉・官房長官が再浮上したからだ。

 政府のコロナ対応が二転三転する混乱の原因はそこにあったといえる。

 安倍氏が慶応大学病院で検査を受け、「健康不安説」が広がる最中の8月20日夜、菅氏と二階俊博・幹事長が会談した。検査といっても首相が入院したわけではなく、会談前日には官邸で公務に復帰していることは2人も当然承知している。

 首相が辞任する前に、ポスト安倍を巡ってタッグを組む菅氏と二階氏が政局をにらんだ会合を持ったのだから“謀叛”と見られかねない大胆な行動といっていい。しかし、2人はもう首相を怖れていなかった。毎日新聞専門記者兼論説委員の伊藤智永氏はこう語る。

「安倍政権はすでに事実上の“菅政権”になっていた。つい最近までは、首相補佐官の今井氏らが総理の権威を笠に着て実権を振るう“側用人政治”と呼ばれたが、官邸官僚はアベノマスク配布や持続化給付金業務の電通への委託といったコロナ対策を打ち出して失敗し、総理との関係もギクシャクしていた」

 代わって指揮を執っているのが菅官房長官だ。

「菅氏は感染拡大下でGo Toトラベルキャンペーンを推進してきた。暖房と冷房をいっぺんにかけるような政策は、『医療崩壊しない限り、社会経済活動は止めない』という方針だからです。新規感染者数が過去最高を更新しても、政府は緊急事態宣言を発令しない。それも総理ではなく菅氏が判断していた」(伊藤氏)

 政権の権力構造はコロナ禍で大きく変わっていたというのだ。二階派幹部がシナリオをこう語る。

「安倍総理が退陣すれば総裁選になる。ワンポイントリリーフで首相再登板を目指す麻生太郎副総理が麻生派、岸田派、そして安倍総理の出身派閥の細田派と組めば、菅─二階連合では数で勝てない。それなら、安倍総理をできるだけ延命させて、官邸は菅さん、党は二階さんが権力を掌握し、ポスト安倍に備えて麻生さんの力を削いだ方がいい」

4403名無しさん:2020/09/04(金) 02:08:07
>>4402

レガシーが何もない
 そうした2人の計略は安倍氏の辞任で大きく狂った。安倍氏から政権禅譲してもらうつもりだった麻生氏や岸田文雄政調会長らの反発を招き、自民党内抗争が激化するのは間違いない。この計略は一旦変更されることとなるが、自民党内での動きは激しくなっている。

 すでに麻生氏は「安倍さんから後事を託された」(側近)と動き出し、憲法改正に慎重だった岸田氏は講演(8月25日)で「もし私が政権を担うことになったとしても、憲法改正にしっかり取り組む」と態度をコロリと変えてなりふり構わぬ安倍支持層の取り込みに乗り出した。ポスト安倍に野心を抱く河野太郎防衛相、石破茂元幹事長らも黙ってはいないだろう。

 安倍氏は大叔父である佐藤栄作首相の連続在任記録を抜いたものの、佐藤首相の沖縄返還のような歴史に残る政権のレガシー(遺産)を残していない。安倍氏のお膝元である細田派の長老からもこんな声がある。

「安倍首相が『私の内閣で実現する』と約束した憲法改正、北方領土返還、拉致被害者の帰国はいずれも見通しさえ立っていない。

 経済政策では日本再興を掲げたが、アベノミクスによる景気拡大は2年前に終わり、過去最長のいざなみ景気(小泉政権)を抜けずに政権の終盤はコロナで日本経済は瀕死の状態になってしまった。その上、せめて花道にしようと1年延期した東京五輪も、開催は危うい状況だ。安倍さんにすれば、レガシーが何も残せないのでは辞めようにも辞めることができないと思っていたんじゃないか」

※週刊ポスト2020年9月11日号

4404名無しさん:2020/09/04(金) 02:12:03
「麻生総裁」の声もあった新総裁候補選出の裏側
9/3(木) 17:30配信

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月3日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。自民党総裁選に菅官房長官が出馬表明をしたニュースについて解説した。

菅官房長官が自民党総裁選への出馬を表明

菅官房長官)1人の政治家として、安倍政権を支えた者として、いまなすべきことは何かを熟慮してまいりました。そして私は、自由民主党総裁選挙に立候補する決意をいたしました。私の持てる力をすべて尽くす覚悟であります。



飯田)9月2日、国会で行われた菅官房長官の出馬表明のコメントです。「安倍政権を継承しながら力のすべてを尽くす」と語っております。これで構図が岸田政調会長、石破元幹事長、菅官房長官の3人で固まったということになります。

安倍総理の辞任会見の裏で〜すでに総裁選に向けて動いていた自民党各派閥

鈴木)3人の総裁選ということになります。総理が辞めるという会見をしたその瞬間から、私は20分くらい、いろいろな合間に議員会館へ行きました。某派閥の幹部を含めた部屋に行ったのですが、誰も総理の辞任会見は聞いていません。すでにその夜、派閥で会うための連絡を取り合って、誰も総理を見ていないのです。

飯田)なるほど。

安倍1強のなかで力を誇って来た人達がそのまま移行〜菅氏総裁という既定路線で動いていた

鈴木)何十年も記者をやっていて、いまさら言うのも何ですが、目の当たりにしました。7年8ヵ月、「1強」と言われていた総理が辞任を口にした瞬間から、誰も自民党の議員は総理を見なくなるのですね。どういうことかと言うと、そのあとの8月29日、30日で菅さんの流れが強まったと言われています。そう考えると、もう既定路線で動いていたのだろうという気がします。あの2日間は、石破さんや岸田さんなど、菅さんの路線ではない派閥の人たちが動いていました。しかし根っこの部分では、菅さんの流れができていた。その根っこの流れをつくったのは、安倍政権で安倍1強を支え、権力の中枢にいた人たちが、そのまま移行しようと。そのためには誰であれば収まりがいいのか、となったわけです。麻生さんという説がありました。安倍さんの某側近が、麻生さんをいまの菅さんのような形にすると。ところが麻生さんは、国民の支持率も含めて、発言などの面でどうなのかという部分があります。そのため、「ならば菅さんがよいのではないか」となった。安倍1強の安倍さんはいなくなりますが、そこで力を誇って来た人たちが、そのまま移行するというような構図です。

飯田)2日の別の記者会見で、細田派の細田さん、竹下派の竹下さん、麻生派の麻生さんの3人が、3派連合で会見をしましたよね。この辺が核となって回そうとしていたというのは、確かにそれぞれの派閥から、いろいろな閣僚を出しているなと思いました。

鈴木)そうなのです。そういう意味では、安倍1強が終わるのではなく、安倍さんがいなくても安倍1強が続いている、というような総裁選の推薦騒動があるという見方をした方がいいです。そのなかで、菅さんが2日に記者会見をした。菅カラーをもっと出すべきだと思いましたが、それは出せません。なぜなら、安倍政権の継承ということで、菅さんはみんなに推されている。継承として菅さんを推している人たちは、自分たちの権力の流れをそのまま移行したい。その菅さんが、「私は私の独自色を出します」とは言えません。

4405名無しさん:2020/09/04(金) 02:12:53
>>4404

菅氏には「地方」をキーワードにした独自路線を出して欲しい

鈴木)いろいろあるとは思います。しかし、私は国民の方を見たときに、菅さんらしく行える国民のための政策は、かなりあると思います。いままでの菅さんのキーワードは「地方」だと思います。ここが実は、石破さんと似ているところです。菅さんが地方に対して行ったことの1つが、ふるさと納税でしょう。

飯田)昨日(2日)の会見でも言っていましたね。

鈴木)あの仕組みにいまは慣れて、「どこに納めようかな、カニがもらえるかな」などと考えるようになりました。

飯田)おいしいものがあるだろうか、と探したりする。

鈴木)いまでは当たり前にやっていますが、これは画期的な税制の仕組みでした。そうした地方というものをキーワードにやって来た。地方創生、地方分権と2日の会見でも言っていました。安倍さんのマクロなものや経済ではなく、菅さんは経済も地方に根差したものだというような、独自色を出していいと思います。しかし、そこが言えない。権力闘争、権力の移行という意味での総裁選なのかな、という感じがします。さらに突き抜けて何をやるのか言って欲しいのですが、そうした矛盾から、国民にはある意味での失望感がある気がします。

飯田)その辺りは、今後の総裁選に向けての選挙活動などで、いろいろなものが出て来たり、メディアの露出も増えるでしょうね。

鈴木)そういう議論をこれからして行きますよね。だからこそもう少し長く、党員投票なども含めて、国民には投票権がありませんが、三者三様の意見を聞きたいですよね。権力の移行が水面下で働くことによって、クローズドな総裁選になってしまう。むしろオープンにした方が、自民党にとってもプラスのような気がしますけれどね。

解散総選挙を菅氏が打つのかどうか〜注目すべきポイント

飯田)菅さんがカラーを出せないという状況に、必然的になるという話ですが、そのカラーを出すために「俺には国民の支持があるのだ」ということで、例えば早期に解散を打って出るようなことはあるのでしょうか?

鈴木)いま10.25説が出ています。菅さんはやらないだろうという予想の人もかなりいますが、ある幹部は「確率は50%ある」と。半々だということです。おっしゃるように菅さんが選挙で勝てば、菅色を出してもいいのです。

飯田)安倍さんは選挙に勝つことによって、自分のカラーを出すということをやって来ましたよね。

鈴木)安倍さんはそこです。選挙で勝って来たからです。安倍さんを継承すると言うのならば、そこも継承できますよね。それで勝てば、来年(2021年)の総裁選でも勝った菅さんを降ろすわけには行きません。次のポイントは人事もありますが、解散総選挙を菅さんがどのタイミングで打つのか、打たないのか、ここが非常に注目です。

飯田)麻生さんに政権が代わった直後に、解散をした方がいいでしょうと直談判に行きましたよね? あれは確か菅さんでした。

鈴木)そうです。しかし、麻生さんはできなくて、民主党に代わってしまった。

4406名無しさん:2020/09/04(金) 02:13:54
>>4404-4405

「麻生総裁」の声もあった新総裁候補選出の裏側
https://news.yahoo.co.jp/articles/4db7fbcfff59e1ca83d491cbfeb57763bb89b4c8

4407名無しさん:2020/09/04(金) 02:14:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/913cb355454e307acc6e501a26b4c935e2e55707
菅氏の勝利は確実なのに、世論に不評の「党員投票の省略」を決めた本当の理由
9/3(木) 19:16配信

■「政治空白を作るわけにはいかない」というナゾの理由

 次の自民党総裁は菅義偉官房長官となりそうだ。総裁選は9月8日に告示されるが、党内主要派閥は軒並み菅氏の支持を決めている。このため、メディアは「誰が選ばれるか」ではなく、党員投票を行わない簡略版で総裁が選ぶことになったことを「密室談合」と批判している。

 ただ、あえて党員投票を行わないこの決断は、年内に解散・総選挙を行うための布石だという見方がある。一体どういうことなのか。順を追って説明しよう。

 9月1日、自民党総務会が正規の党員投票を省略する簡略版の総裁選を行うと決定すると、新聞、テレビなどのメディア、さらに政治評論家たちは競い合うように選出方法を批判した。

 8月28日に辞任表明した安倍氏は、新しい首相が決まるまでは通常通り職務を続けて、政治空白は作らないと明言している。それにもかかわらず自民党執行部は「緊急事態に政治空白を作るわけにはいかない」という理由で簡略版の実施を決めてしまった。

■党員投票が行われた場合でも、菅氏の勝利は動かなかったはず

 党員投票を行わない本当の理由は「石破茂元党幹事長つぶし」であったというのは衆目の一致するところ。石破氏は、過去3度の総裁選チャレンジで党員・党友に人気がある。党員投票を行う正規の総裁選を行うと石破氏は有利だ。

 安倍氏は、「与党内野党」として安倍政権にかみついてきた石破氏が後継指名されるのは避けたい。その安倍氏の考えを忖度して二階俊博幹事長ら執行部は、党員投票を省略した「簡略版」を押し通したのだ。この経緯については1日に配信した「『安倍1強』のあとにやってくる『菅1強』は一体いつまで続くのか」で詳しく紹介した。

 結局、総裁選は党所属国会議員による394票、47都道府県に3票ずつ割り振られた141票の計535票で争われることになった。

 県連の中には自主的に党員による投票を行って県連票の指標にしようとしているところもあり、石破氏がある程度存在感を示すかもしれないが、細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)といった派閥に守られた菅氏の有利は動かない。

 しかし、ここで素朴な疑問が生じる。簡略版ではなく党員投票が行われた場合でも、菅氏の勝利は動かなかったはずなのだ。

4408名無しさん:2020/09/04(金) 02:14:57
>>4407

■石破氏が党員票で爆発的に得票するのは不可能だったが…

 正規の党員投票は国会議員の394票と、同じ394票を党員票に委ね、計788票で定める。菅氏は今、議員票のうち300票あまりの支持をとりつけている。党員投票についても、「石破氏が強い」とは言われているが、安倍氏と一騎打ちとなった前回総裁選での党員票の得票率は約45%だった。岸田文雄氏も含めて3人で争われる今回は前回以上の得票率を得るのは難しい。

 例えば菅氏の地元神奈川、麻生太郎副総理兼財務相の福岡、二階氏の和歌山などは菅氏が大量得票するのは確実。広島は岸田氏が意地を見せるだろう。そう考えると石破氏が党員票で爆発的な得票率を稼ぐのは不可能だったことが分かる。であれば、世論の反発の中、強引に「簡略版」とする必要はなかったように思える。

 その理由について自民党幹部議員は、こうつぶやく。

 「最終的には菅氏の判断になるが、衆院解散の布石を打ったのだろう。二階幹事長らはそのことも頭に入れて『簡略版』で押し切ったのではないか」

■政権発足時の「ご祝儀支持」が解散絶好のタイミング

 つまりこういうことである。

 今、自民党は、党員の声に耳を貸すことなく、事実上の首相である総裁を選ぼうとしている。このことに対して野党は「正統性のない政権」という批判を強めることだろう。それに対し「そういう批判をするのなら、党員だけでなく国民全員の声を聞いてみようではないか」と言って、衆院を解散・国民に信を問う道を選ぶ。野党も反対するわけにいかないだろう。

 言い換えれば「民意なき総裁選」を行うことで、早期の衆院解散・総選挙に持ち込む大義名分をつくったということになる。

 菅氏が首相となった時、国民にどのように受け止められるかは不透明だ。ただ、8月28日に行った安倍氏の記者会見を多くの国民は好意的に受け止めたようで、現政権の支持率は再浮上している。新しい首相が選ばれた時は「ご祝儀相場」で支持率が上がるのが通例であり、おそらく菅新政権も順風に乗ってスタートするのではないか。

4409名無しさん:2020/09/04(金) 02:15:19
>>4408

■2008年に「解散先送り」を強く進言したのが菅氏だった

 一方、野党側は立憲民主党と国民民主党の合流による新党結成で期待値を高め、上昇気流に乗りたい考えだったが、結党のタイミングが「菅新政権」のタイミングと重なってしまった。注目度は極めて低い船出となる。

 両者の立場をにらめば、今秋から暮れにかけての衆院選を政権与党側が模索する意味は十二分にあるのだ。それに向けての大義を「菅政権の正統性を問う」と設定するとすれば、8月28日以降の自民党の戦略は極めて高度な政治判断だったといえる。

 2008年、麻生氏が首相に就任した時、麻生氏は発足時の高支持率を背景としてすぐに衆院解散をする考えだった。しかし、その頃、リーマンショックが起きたため解散を見合わせたほうがいいとの意見が高まり、麻生氏は解散を先送りした。このとき最も強く解散の先送りを進言したのは、当時、党の選挙責任者だった菅氏だった。

 ここで解散の機会を逃した麻生内閣の支持率は、どんどん下がっていき、翌年の衆院選で大敗、民主党政権が誕生し、自民党は下野する。

 あれから12年。リーマンショックとコロナ禍という大きな危機の中、新政権が誕生するという意味で、現在と政治状況はとても似ている。12年前の体験を踏まえ、菅氏はどういう決断をするのか。結果が見えてしまった総裁選の行方よりもはるかに興味深いテーマではないだろうか。

永田町コンフィデンシャル

4410名無しさん:2020/09/04(金) 03:03:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/78d654aac5071c0bfe391bb1ef9971809fd539fc
「選挙の顔にならない」「やっぱりそうだよね」切られた岸田氏
9/3(木) 21:42配信

 自民党総裁選で5派閥の支持を受け、ほかの候補を圧倒する菅義偉官房長官。安倍晋三首相は当初、岸田文雄政調会長に後継を期待したが、党内や世論の期待が広がらずに支持を見送った。首相批判を繰り返す石破茂元幹事長に「勝てる候補」として浮かんだのが、菅氏だった。

 8月28日夕、首相官邸。安倍晋三首相は辞任の意向を表明した記者会見で、自らの病状を説明した。「先月中ごろから体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状況となった」

 首相が体調を崩した7月半ば、全国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していた。首相に国会審議などで説明を求める声が広がっていたが、首相が応じることはなかった。同30日の岸田文雄政調会長との会食を最後に首相官邸から自宅に直帰するようになり、首相周辺は「食が細くなった」と懸念を深めていた。

 関係者によると菅義偉官房長官はこのころから、首相の健康不安が高まった場合、自身が後を託される可能性があると考えていたという。

 8月上旬には持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎の再発が確認されたといい、来年9月まで総裁任期があるはずだった安倍首相の後継探しは抜き差しならない状況に陥った。

 「ポスト安倍」への期待を問う世論調査では、首相批判を繰り返す石破茂元幹事長がほかを大きく引き離しトップを走っていた。石破氏は、森友・加計学園の問題や財務省による公文書改ざんの再調査にも言及。菅氏の周辺は「後継候補として重要なのは、そういう問題をほじくり返さない人だ」と語っていた。

■「岸田さんではまとまりません」政治手腕を疑問視

 石破氏を警戒する首相や盟友の麻生太郎財務相兼副総理らにとって、「ポスト安倍」は岸田氏が適任という判断が早くからあった。「令和の時代はここにいる岸田さんだ」。昨年7月、参院選の応援演説で岸田氏の地元・広島を訪れた首相は、広島ゆかりの池田勇人、宮沢喜一の両元首相に触れ岸田氏を持ち上げた。昨秋の党役員人事でも、一度は党の要の幹事長に岸田氏の起用を検討。長く首相の政務秘書官を務める今井尚哉・首相補佐官が岸田氏の周辺と会食した際、政権運営の心得を説いたこともあったという。

 だが、党内では岸田氏の政治手腕を疑問視する声が徐々に強まっていった。今年4月には、新型コロナ対応の経済対策として、首相とともに「減収世帯への30万円給付」を主導したが、二階俊博幹事長や公明党幹部らの反発を招いて「国民一律10万円給付」へと方針転換を余儀なくされた。

 「岸田が何をやったんだ」。二階氏はしばしば、岸田氏への批判を口にした。菅氏も「選挙の顔にならない」などと突き放した。「党内は岸田さんではまとまりませんよ」。首相の出身派閥・細田派の閣僚経験者が首相にそう伝えると、首相が「やっぱり、そうだよね」と応じることもあったという。

 そんな中で首相の体調が悪化し、「次善の策」(閣僚経験者)として急浮上したのが菅氏だった。岸田氏は31日、首相官邸で首相と会い、「お力添えをお願いいたします」と総裁選での支援を求めた。だが、首相は「個別の名前を挙げるのは控えている」と、口を濁した。

 「いつから総理になりたいと思ったんだ」。麻生氏は9月1日、立候補の意向を伝えに来た菅氏に尋ねた。菅氏は最近、自身に近い若手議員を集め、石破、岸田両氏のどちらが後継首相にふさわしいか聞いたところ、大半が石破氏の名を挙げたと説明。「出なければいけないと決意しました」と話したという。

朝日新聞社

4411とはずがたり:2020/09/04(金) 08:29:15
>>4410
国家をどうしようみたいな国家観は自分には無いみたいに云ってた菅だけに立候補もネガティブ過ぎるww
>菅氏は最近、自身に近い若手議員を集め、石破、岸田両氏のどちらが後継首相にふさわしいか聞いたところ、大半が石破氏の名を挙げたと説明。「出なければいけないと決意しました」と話したという。

4412名無しさん:2020/09/04(金) 09:37:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/05d54873f6d92e93342d5a0120643b650883e3a1
「次は菅さんに」 自民総裁選、安倍首相の一言で流れ 新政権でも影響力維持か
9/4(金) 7:09配信

 自民党総裁選で菅義偉官房長官優位の流れが早々にできた背景には、安倍晋三首相が辞任表明当日に漏らした一言があった。

 この一言が出馬に向けて菅氏の背中を押し、大半の派閥が菅氏に雪崩を打つきっかけになったとの見方は強い。菅氏が後継に選ばれれば、首相は次期政権でも一定の発言力を維持する可能性がある。

 「次は菅さんに任せたい」。任期途中で職を辞すると表明した先月28日、首相は周辺にこう明言した。「自分が言わなくても、菅さんの出馬を求める声が出るだろう」とも語った。

 政権批判を続ける石破茂元幹事長の後継阻止を目指す首相は、岸田文雄政調会長に禅譲するシナリオを長く温め、こうした意向を岸田氏に伝えてきた。しかし、岸田氏待望論は党内外で一向に高まらず、首相は辞任表明の前から「岸田さんで大丈夫か」「勝てるなら菅さんでもいい」と漏らすようになっていた。

 首相は31日、岸田氏と首相官邸で面会。総裁選での支援を求めた岸田氏に対し、「自分から個別の名前を挙げるのは控えている」として、岸田氏への「後継指名」はできなくなったと伝えた。

 首相の意中の人は菅氏との一言は党内にじわりと広がり、首相による「事実上の後継指名」(ベテラン議員)との認識が醸成されていった。

 菅氏は出馬の判断について「誰にも相談していない」と説明している。だが、関係筋によると、首相の意向は遅くとも29日には菅氏に伝わっており、菅氏は同日に二階俊博幹事長と会談、出馬の考えを伝えた。二階派が菅氏支持の方針を30日にいち早く固めたのは「首相の意向を側聞し判断したのではないか」(党関係者)との見方がある。

 首相の出身派閥の細田派は31日に仲介者を介して首相の意向を伝えられ、菅氏支持を打ち出した。

 首相の盟友である麻生派の麻生太郎会長は28日の辞任表明当日、官邸で首相と約30分間会談している。30日に岸田氏と面会した際、麻生氏は「首相の考えは大事だ」として、首相からの支持獲得が支持の条件だと通告。31日に岸田氏が空振りに終わったことを確認すると、菅氏を一致して推すよう派内に指示した。

 首相の説明によれば、辞任の直接の理由は持病の潰瘍性大腸炎の再発だ。ただ、内閣支持率が過去最低レベルに落ち込むなど、政権運営が行き詰まっていたことが首相の気力をそいだとの見方も根強い。首相周辺は「さまざまな批判がやまず、首相は精神的にまいっていた」と明かす。

 一方、辞任表明後、内閣支持率は大きく改善した。自民党の閣僚経験者は「首相の影響力はまだまだ大きい。菅氏が勝利すれば、人事についても首相に相談せざるを得ないだろう」と語った。

4413名無しさん:2020/09/04(金) 10:46:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/c71f373bad8b7aeb3c09cee9bd9d86a5355c7dbb

【独自】自民総裁選、全都道府県連で予備選…党員の意向すくい上げる狙い
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9/4(金) 5:03
配信
読売新聞オンライン

1/3

(写真:読売新聞)

 自民党総裁選(8日告示―14日投開票)で、全47都道府県連が党員投票(予備選)を行う見通しであることが3日、読売新聞社の調査で分かった。全国一斉の党員投票が見送りとなるなか、党員の意向をできるだけすくい上げる狙いがあるとみられる。菅義偉官房長官(71)などの3陣営はこの日、活動を本格化させた。

 3陣営 本格始動

 予備選では、31府県が各候補の得票割合に応じて票を割り振る「ドント方式」を採用する方向だ。このほか、4都県が得票1位の候補が3票すべてを得る「総取り方式」で調整している。奈良県は1位に2票、2位に1票を与える。11道県が票の配分方法をまだ決めていない。当初、予備選を見送る考えだった福岡、鹿児島両県は方針転換した。

 今回の総裁選は、国会議員394票と、都道府県連代表141票の合計535票で争う。党本部は都道府県連に予備選などの実施を促しており、必要な財政支援も行う。

4414名無しさん:2020/09/04(金) 17:06:01
和歌山は県連幹部に3票を割り当てるって報道もあったけど予備選やるんですね

自民党総裁選で、和歌山県連も予備選実施
https://this.kiji.is/674477439665325153?c=39546741839462401
自民党和歌山県連は4日、役員会を開き、安倍晋三首相の後継を決める党総裁選で、党員・党友による予備選を実施することを決めた。
最も得票の多かった候補者に全3票を投じる「総取り」とする。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/569564
>予備選を行わないと答えたのは和歌山県連。幹事長ら幹部3人に1票ずつ割り振った上、投票先は委ねる。

4415チバQ:2020/09/04(金) 17:37:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9c96b9b1c8612c20d72d7232e1bff75d15f4b91

菅政権の仕掛け人、81歳「二階俊博」が幹事長を絶対手放さない“家庭の事情”
9/4(金) 11:31配信
228



旧和歌山2区の“怨念”

果たして菅=二階ラインは誕生するのか?
 少なくともネット世論では、二階俊博・自民党幹事長(81)への批判が急速に高まっている。菅義偉・官房長官(71)の首相就任を実現させ、“キングメーカー”として今後も政界に君臨する可能性が高まるにつれ、SNS上には《老害》などの投稿が増えている。

 ***
 自民党最高の実力者として、権勢をほしいままにする──二階幹事長は世間から、こんなイメージを持たれているようだ。

 だが、それは本当の姿なのだろうか。二階幹事長にも“弱点”があるのではないか。それを探るためにも、改めて“菅擁立”の流れを振り返ってみよう。

 新聞各紙の報道を辿ってみると、老害と紙一重の老獪さ、用意周到な計画性には、やはり驚かされる(註:以下の引用ではデイリー新潮の表記法に合わせた)。

 読売新聞が8月30日朝刊に掲載した「[スキャナー]総裁選 『安倍後継』菅氏に焦点 実績強み『緊急登板』待望論」には、二階幹事長と菅官房長官の“急接近”を、次のように報じた。

《「次の首相はどうか。やるなら応援するよ」自民党の二階幹事長は6、7月と2か月連続で行った菅氏との会食で、こう水を向けた。いずれでも菅氏は「ありがとうございます」と応じ、二階氏の申し出を拒否しなかった》(註:改行を省略)
着々と打たれた布石
 2人は8月20日にも会食を行った。その様子を報じたのは朝日新聞の「菅氏、じわり存在感 総裁任期残り1年、岸田氏・石破氏決め手欠く中」(8月25日朝刊)だ。

《菅氏だが、与党内ではポスト安倍候補として名前が取りざたされることが増えている。菅氏は20日に政治評論家を交えて二階俊博幹事長と2時間半会食。3カ月連続となる実力者同士の会合は耳目を集めた》

《ともに議員秘書、地方議員出身のたたき上げ。両氏の信頼が厚い森山裕国対委員長も交え、政権運営をめぐり連携を密にする。二階氏は3日の記者会見で「しっかりやっておられる。大いに敬意を表している」と菅氏を評価した》

 更に二階幹事長は8月28日、TBSのCS放送「TBS NEWS」の「国会トークフロントライン」に出演、ポスト安倍レースで菅官房長官が有力候補と発言した。

 自民党総裁の選出方法を早い段階で一任されると、二階幹事長は両院議員総会での選出を決めたと言われている。

 理由を新聞各紙は「両院議員総会なら国会議員票で趨勢が決まる。地方党員に人気の高い石破茂・元自民党幹事長(63)の伸長を封じ込めることができる」と解説した。

 8月31日には、二階幹事長が記者団に「党員投票は行わない」ことを言明。翌9月1日の自民党総務会で正式に決定した。

目指すは田中角栄!?
 一方、菅官房長官も動いた。9月2日に記者会見を開き、自民党総裁選の出馬を表明した。

 同じ日には細田、麻生、竹下の3派閥も会見で「菅支持」を発表。二階派は含まれていなかったため、九州のブロック紙である西日本新聞は電子版で「会見呼ばず…露骨な“二階派外し” 『主流派』巡り争い激化」と報じた。

 要するに“菅首相”を前提に党内で激しい権力闘争が争われていることが垣間見えたわけだ。

 ひょっとすると3派閥には相当な危機感があったのかもしれない。何しろ前日、毎日新聞は「自民党総裁選:菅氏、自民総裁選出馬へ 二階派、支援の方針」の記事を掲載した。

 記事にある以下の記述を読むと、二階=菅ラインの結束は更に強固になったように見える。

《菅氏は29日、東京都内で二階氏と会談し、総裁選での支援を要請した。二階氏は「頑張ってください」と伝えたという。会談には森山裕国対委員長も同席した》

 4月22日、二階氏は幹事長の通算在職日数が1359日となり、それまで歴代2位だった森喜朗元首相(83)の在職記録を抜いた。9月8日まで幹事長の座にとどまれば、田中角栄元首相(1918〜1993)の最長記録を抜く。

4416チバQ:2020/09/04(金) 17:38:03
目指すは田中角栄!?
 一方、菅官房長官も動いた。9月2日に記者会見を開き、自民党総裁選の出馬を表明した。

 同じ日には細田、麻生、竹下の3派閥も会見で「菅支持」を発表。二階派は含まれていなかったため、九州のブロック紙である西日本新聞は電子版で「会見呼ばず…露骨な“二階派外し” 『主流派』巡り争い激化」と報じた。

 要するに“菅首相”を前提に党内で激しい権力闘争が争われていることが垣間見えたわけだ。

 ひょっとすると3派閥には相当な危機感があったのかもしれない。何しろ前日、毎日新聞は「自民党総裁選:菅氏、自民総裁選出馬へ 二階派、支援の方針」の記事を掲載した。

 記事にある以下の記述を読むと、二階=菅ラインの結束は更に強固になったように見える。

《菅氏は29日、東京都内で二階氏と会談し、総裁選での支援を要請した。二階氏は「頑張ってください」と伝えたという。会談には森山裕国対委員長も同席した》

 4月22日、二階氏は幹事長の通算在職日数が1359日となり、それまで歴代2位だった森喜朗元首相(83)の在職記録を抜いた。9月8日まで幹事長の座にとどまれば、田中角栄元首相(1918〜1993)の最長記録を抜く。

長男落選の衝撃
 二階幹事長の長男は2016年、和歌山県の御坊市長選に立候補した。父の選挙区は和歌山3区で、御坊市も含まれている。

 まさに“父のお膝元”だ。6選を果たしていた現職も、そもそも二階幹事長が政界にスカウトした人物だ。4回も無投票当選を果たしていることにも、圧倒的な「二階王国」の姿が浮かび上がる。

 ところが長男が出馬を決め、それを受けて現職も7選への挑戦を発表した。「二階王国」の分裂選挙と大きな話題になり、おまけに市長選の結果は長男の敗北で終わった。

 現職が約9300票を集めたのに対し、長男は約5800票に留まった。おまけに長男は小泉進次郎・環境相(39)の応援など、国政選挙なみのバックアップを受けながら、現職を倒すことはできなかった。

「これで長男が後継者として国政に出馬する可能性は低くなったと言われています。二階さんには次男と三男の2人が後継者候補として残っていますが、次男は2018年、元暴力団幹部と共謀して会社の乗っ取りを企んだと報じられました。この報道がどれほど影響を与えたのかは分かりませんが、全日空に勤務していた三男は今、二階さんの秘書をしています。三男後継が現実的と見られているようです」(同)
二階俊博VS.世耕弘成
 二階陣営にとって、「たかが御坊市長選」と強がることもできない理由がある。世耕弘成・自民党参院幹事長(57)の動向がそれだ。

「実は旧和歌山2区は、世耕さんの祖父である世耕弘一・衆議院議員(1893〜1965)の地盤でした。伯父である世耕政隆氏(1923〜1998)も1度当選しましたが、次の選挙で落選。そのため参院に転じて5期連続当選を果たしました。この伯父の死去に伴い、1998年、世耕さんは参院に立候補、当選を重ねて現在に至っています。しかしながら世耕さんの本音は、『祖父と同じように衆議院議員として活躍できるよう鞍替えしたい』なのです」(同)

 実のところ、世耕参院幹事長と二階幹事長がガチンコで戦えば、世耕幹事長が勝利すると報じたマスコミもある。

 もちろん仮定の話であるわけだが、二階幹事長が引退した後、参院から鞍替えした世耕氏と新人の三男が戦うというケースはあり得る。

 世耕氏の知名度を考えただけでも、二階サイドの焦りが簡単に想像できるというものだ。

「世耕さんの衆院鞍替えを封じ込み、息子さんへの地盤継承をスムーズに進めるためには、権力が必要です。二階さんからすると、ご自身にいくら権力が集中しても、集中し過ぎるということはありません。菅首相の後見人として党内と国会に君臨しなければ、世耕さんに攻め込まれるという危機感を持っているのです。そして三男を自民党公認で出馬させることに全力を注ぐでしょう」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年9月4日 掲載

4417チバQ:2020/09/04(金) 17:43:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/c403cf1ecb42e1452f5e263e817cf8814284cf41
菅氏支持派に早期解散論 政権発足の「ご祝儀」狙い
9/4(金) 11:09配信
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早期衆院解散のメリット、デメリットは
 自民党総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官が、首相就任後に早期の衆院解散に踏み切るとの観測が党内で流れている。新政権発足による支持率の「ご祝儀相場」が選挙戦の追い風になるとの見立てだ。菅氏は3日、新型コロナウイルスの状況などを見極める考えを示したものの、可能性は否定しなかった。ただコロナ禍での選挙や、さらなる「政治空白」への世論の反発は必至で、新首相は難しい判断を迫られそうだ。

 菅氏はこれまで、早期解散について「当面は新型コロナ対策が最大の課題」などと否定的な考えを示してきた。3日も含みを持たせたものの、慎重姿勢は崩していないとみられる。

 ただ、菅氏支持派では、麻生太郎副総理が早期解散論者で、安倍晋三首相側近の言動も拍車を掛けている。下村博文選対委員長は8月28日のBS番組で「新首相に選ばれれば国民に信を問わざるを得ない」と発言。世耕弘成参院幹事長も参院議員の会合で「確実に解散はある」と10月解散の可能性を伝えたという。

 背景にあるのは内閣支持率の推移だ。安倍内閣は30%台に下降していた支持率が退陣表明後の8月29、30の両日の共同通信の調査で56・9%と前回より約21ポイントも上昇。新政権の発足直後は高くなり、その後は下がるのが一般的で、党内の一部では「解散をやるなら発足直後しかない」(幹部)との声が上がる。15日の立憲民主党と国民民主党の合流新党結党を踏まえ、野党が共闘態勢を整える前に選挙を戦いたいとの思惑も働く。

 自民党には苦い教訓もある。麻生政権はリーマン・ショック対策のため発足直後の解散を断念し、2009年に追い込まれる形で解散して政権を失った。現在の衆院議員の任期満了は来年10月で、麻生氏周辺は「『菅首相』にも早期解散を言い続ける」と明かす。

 だが、新型コロナ収束が見えない中で解散に踏み切れば選挙活動が感染拡大を招く懸念があり、世論の反発は必至だ。

 総裁選では政治空白を生まないために党員・党友投票の省略を決めただけに、長い選挙期間を要する衆院選の断行は整合性も問われる。政府関係者は「新首相は世論の動向もにらみつつ慎重に時期を探るだろう」とみる。(藤本卓郎、石井努)

4418チバQ:2020/09/04(金) 17:53:48
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/456866
岸田・石破氏 2位争い激化 来年の出馬に影響 地方票獲得 TVやはがき作戦も
09/04 05:00





 14日投開票の自民党総裁選で菅義偉官房長官の優位が鮮明になったことで、岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長の2位争いが激しさを増している。今回一定の結果を出せなければ、来年9月に見込まれる次期総裁選での出馬が危うくなるためだ。両氏は、菅氏がすでに議員票の7割を固めている現状を踏まえ、地方票の獲得に向けた活動を強化。一方、「派閥主導」で選ばれたイメージを払拭(ふっしょく)したい菅氏も地方票取り込みに総力を挙げ、圧倒を目指す。
 「できれば3位にしたいんだけどね」。安倍晋三首相は3日、石破氏の得票を気にしながら周辺にこう語った。主要派閥の大半を固め「菅首相」誕生は既定路線となったが、党ベテランは「首相は来年9月の総裁選への芽が残らないよう、石破氏を徹底的につぶしたいんだろう」と指摘する。
 次期総裁選を視野に入れる岸田、石破両氏にとって2位争いの行方は、今後の政治生命に影響しかねない。両氏が熱い視線を送るのが地方票だ。岸田派幹部は「2位は至上命令。石破氏には負けられない」と強調。石破派幹部も「地方票で敗れれば、もう総裁選には出られなくなる」と語る。
 石破氏はもともと地方人気が高く、首相と一騎打ちとなった2018年総裁選では地方票の約45%を獲得。直近の共同通信の世論調査でも「次期首相にふさわしい人」で34・3%でトップとなり菅氏の14・3%、岸田氏の7・5%を引き離した。
 今回の地方票は各都道府県連3票の計141票と国会議員票の3割強で、国会議員票と同数だった前回総裁選より割合が少ない。地方人気の高い石破氏には不利になるが、陣営内には「議員票と合わせ100票近くは取れる」との期待がある。陣営はテレビ出演を増やすほか、県連関係者などに働きかけている。
 一方、石破氏に知名度で後れを取る岸田氏は、いかに存在感をアピールできるかがカギだ。3日の政策発表会で配布したパンフレットでは、「公正でやさしい」「芯の通った政治」とのキャッチフレーズを急きょ付け加えた。
 森友・加計学園などで「公正さ」を問われた首相を念頭に、「反安倍路線」で人気を得てきた石破氏支持層の取り込みを狙う。陣営幹部は「菅氏が継承路線を打ち出し、戦略の転換を迫られた」と明かす。全国的な「はがき作戦」も展開して票の掘り起こしを目指す。
 国会議員票だけで既に全体の過半数をうかがう菅氏だが、党関係者は「議員票で圧勝しても、地方票で大敗すれば派閥主導と見られる」と指摘。菅氏は党を束ねる二階俊博幹事長の力を背景に、各都道府県連の投票者を割り出して地方票の積み増しを働きかけるなど、徹底した地方票対策を展開する構えだ。(広田孝明、吉田隆久)

4419チバQ:2020/09/04(金) 17:55:07
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/456456?rct=n_politics
同床異夢の圧勝態勢 二階氏幹事長、続投へ先手 首相、石破氏封じ影響力 辞任表明5日で「流れ」
09/03 05:00



 自民党総裁選で菅義偉官房長官が、安倍晋三首相の辞任表明からわずか5日間で圧倒的優位に立った背景には、首相と二階俊博幹事長の「同床異夢」の思惑があった。二階氏は親密な関係を築いてきた菅氏の出馬を素早く察知して主導権を掌握し、幹事長続投を視野に入れた。一方、首相は本命視してきた岸田文雄政調会長が新型コロナウイルス対応でつまずくと、対立する石破茂元幹事長の勝機を奪って新政権に影響力を残すため、菅氏に傾いた。
 いち早く動いたのは二階氏だ。首相の辞任表明翌日の8月29日夜、側近らと菅氏と会談。関係者によると「日程が固まれば意思を示したい」と述べた菅氏を見て、二階氏は「出る」と確信した。すぐさま周辺に、菅氏出馬と二階派が支持するとの情報を流した。他派閥幹部は「完全に二階氏に流れをつくられた」と漏らす。
 2016年から幹事長を務め、8日に通算在職日数が歴代最長になる二階氏は81歳。昨年の人事では首相が岸田氏への交代を検討したが反発し、断念させた。その際、二階氏を援護したのは菅氏だった。
 今年に入り両氏は会食を重ね、蜜月ぶりを加速。老練な二階氏の狙い通り、菅氏が優勢になり、幹事長留任の公算は大きくなった。二階派議員は「『菅政権』で人事の優先権はうちにある」と期待する。
 「(菅氏支持を)細田派としてちゃんと取りまとめてくれた」。首相は2日、官邸で面会した河村建夫元官房長官に対し、菅氏優勢の流れを評価した。昨年夏の街頭演説では「令和の時代は岸田さんじゃないか」と述べていた首相の変節には「絶対に後継にしたくない」(周辺)と漏らす石破氏への警戒感があった。
 岸田氏は新型コロナ対策で主導した減収世帯への30万円給付案が覆され、求心力が低下。麻生太郎副総理も首相に「総裁選で候補が乱立したら、岸田氏は(決選投票に残れる)2位になれるか」と、石破氏に敗れる懸念を伝えていた。
 首相にとっては、石破氏は公然と政権批判を繰り返してきたことに加え「森友・加計学園、『桜を見る会』問題が石破政権で再検証される恐怖心がある」(参院幹部)との見方もある。政権の中枢として疑惑の火消し役を担ってきた菅氏なら、その心配はない。
 首相は8月31日に菅氏に支持を伝えた。政府関係者によると側近の今井尚哉首相補佐官らも、距離を置いていた菅氏との接近を図っているという。
 首相周辺はこう明かす。「首相は機嫌がいい。一番狙っていた影響力を菅政権なら残すことができるから」(藤本卓郎、竹中達哉)

4420チバQ:2020/09/04(金) 17:58:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a00d5c5aeda73cbb4d7f1a6cd9bfa71028257f0
目線は次期?窮地の岸田氏 麻生氏が突き付けた条件に「できません」
9/4(金) 10:12配信




自民党総裁選に出馬表明した(右から)菅義偉氏、岸田文雄氏、石破茂氏
 安倍晋三首相が辞任表明する前まで、後継候補の「先頭ランナー」と目されていた岸田文雄政調会長。自民党総裁選で大きく出遅れ、窮地に立っている。首相や麻生太郎副総理兼財務相の後押しを取り付け勢いに乗る戦略は、そのまま菅義偉官房長官にお株を奪われる形で早々と頓挫した。もし惨敗すれば、政治生命の保証もない。反転攻勢に転じ、どこまで菅氏の背に食らい付いていけるか-。

【画像】岸田氏を巡る相関図

 3日午前。都内の岸田派事務所で総裁選の政策を発表した岸田氏は「国民の理解が、今の(厳しい選挙)状況を動かしていくことを願っている」。序盤戦で菅氏の圧倒的優位が報道される中、ファイティングポーズを強調した。続けて昼の民放番組に生出演し、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う国立病院など2カ所を視察、現場重視の姿勢を見せた。深夜もテレビ局をはしごした。

 「地味で優柔不断な優等生」の印象が強い岸田氏が、何か吹っ切れたように動きだした。地元・広島から呼び寄せた妻と一緒のショットも公開し、親しみやすさを売り込む姿に、距離を置く派閥の衆院ベテランは背水の覚悟を感じ取った。「ようやく顔つきが変わってきたよな」
首相は「化けきれなかったよね」
 初当選同期同士で、首相が気が置けない友人の岸田氏。第2次安倍政権では外相を4年7カ月、党政調会長を3年1カ月と常に要職の座を任された。首相がバトンを託す相手と見定め、そのゴールをお膳立てしようと岸田氏にアシストを出したのは明らかだった。だが、「次の首相」を問う世論調査では毎回、首相が目の敵にする石破茂元幹事長に大きく水をあけられ続けた。

 6月のことだ。再び非常事態の様相を呈し始めていた新型コロナ対応と今後の政権運営で腹合わせするため、首相と盟友・麻生氏は一対一で向き合った。ふと「平時なら(次期首相は岸田氏で)いいんだがな…」。水を向ける麻生氏に、首相は「化けきれなかったよね」とうなずいた。

 この前後から首相の胸中で「岸田氏の優先順位が下がっていた」(麻生氏周辺)とみられる。持病の再発による退陣劇が世間を震撼(しんかん)させた8月28日午後、岸田氏の姿は党本部ではなく、講演先の新潟県にあった。織田信長が本能寺の変で倒れた後、織田領の配分を決める「清洲会議」に間に合わず没落したとの説がある家臣・滝川一益を引き合いに、「岸田氏の命運は尽きた」(党関係者)ともささやかれた。

麻生氏が最後の助け舟
 菅氏が電光石火で実力者の二階俊博幹事長と会談し、総裁選の流れを一気にたぐり寄せつつあった同月30日、岸田氏は助力を麻生氏にすがった。そして、条件を突き付けられた。自ら率いる岸田派(宏池会)の前会長で、政界に隠然と影響力を残す古賀誠元幹事長との絶縁だった。

 政界の要石である麻生、古賀の両氏は長年にわたり、地元・福岡の政財界を巻き込んでお互いをけん制し合ってきた間柄。「それはできません」と拒む岸田氏に、麻生氏は最後の助け舟を出した。「だったら、首相に『岸田を応援する』と言わせてこい」-。
 翌31日。官邸に出向いた岸田氏に、友人が掛けた言葉はむなしく響いた。「(総裁である)自分の立場から個別の名前を挙げるのは控えている」。麻生氏は、菅氏支持にかじを切った。雪崩が加速した。

 もはや菅氏の優位は揺るがない。それでも、岸田派は「派閥の人数(岸田氏を除き46人)と石破氏の得票をいずれも上回れば、来秋の『次の総裁選』に望みがつながる」(若手)とし、支持固めと他派閥の切り崩しに奔走する。菅氏支持を決めたとはいえ、後見役だった首相と麻生氏がひそかに、岸田氏に温情票を回す可能性もある。麻生氏の側近は「菅氏に何かあったら、次こそは岸田氏だ。そのカードを完全に捨てたわけじゃない」と話す。 (河合仁志、下村ゆかり)

4421チバQ:2020/09/04(金) 17:58:51
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/640081/
自民派閥探る「勝ち馬」 政策論より「選挙の顔」 ポスト安倍号砲
2020/8/30 6:00 (2020/8/31 11:51 更新)
西日本新聞 一面 郷 達也
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【激震 安倍首相辞任】(上)
 安倍晋三首相の電撃的な辞任表明から一夜明けた29日昼すぎ。都内のホテルに集まっていた報道陣がざわついた。「ポスト安倍」候補の一人、自民党の岸田文雄政調会長と、老練な政治技術で政権を支えてきた実力者の二階俊博幹事長が、同時間帯に現れたのだ。さほど親密な仲ではないとされる2人が、総裁選へ向けて急接近か-。
【関連】消えた“敵”野党に戸惑い…安倍首相が辞意「試される2週間だ」
 後に岸田氏は秘書らとの打ち合わせ、二階氏は大島理森衆院議長との会合と、それぞれ別行動だったことが判明したのだが、ニアミス一つで臆測が駆け巡る水域に永田町は入りつつある。
 土曜のこの日、表向きの会合を開いたのは石原派。総裁選の情勢を慎重に分析したが、誰を推すかは結論を持ち越した。幹部は「派閥として一致団結する。何より時間がない」。夜に入っても、国会近くのホテルでこの幹部と二階氏がひそかに会食するなど、派閥間の情報収集が続いた。
      ■ 
 有力候補をけん制する駆け引きも幕を開けた。
 過去3回の総裁選経験がある石破茂元幹事長は、首相と「険悪な関係」で党内支持基盤は心もとないが、世論調査では高い人気を誇る。今回も意欲を燃やし、国会議員票と同数の394票を割り当てられる党員・党友投票でリードを奪うのが基本戦略だ。
 だが、党執行部は「緊急事態で時間をかけられない」との建前で、党員投票を省く方針。これを露骨な「石破つぶし」とみる若手議員らから「投票の権利を奪うのは党員への裏切り。『密室の総裁選』との批判を招く」と反発の声が上がっている。一方、自身の派閥内には形勢不利とみて「出馬を見送り『次』を狙った方がいい」と石破氏に勧めるメンバーもおり、その足元は混沌(こんとん)としている。
 前回総裁選で首相の3選を支持し、「禅譲」路線を目指す岸田氏は、自ら率いる岸田派と首相出身の最大派閥・細田派、麻生太郎副総理兼財務相が領袖(りょうしゅう)の麻生派の3派をまとめて一気に流れをつくろうと模索する。政権の「番頭格」で最近、首相からの信任が一層高まっているとされる菅義偉官房長官も待望論が強い。
 首相は28日の記者会見で、「総裁選に影響力を行使しようとは全く考えていない」と明言したものの、水面下で後継指名する場合は、2人のうちどちらかを選ぶことになりそうだ。
      ■ 
 小選挙区と政党交付金の制度の定着を背景に、公認権とカネ、人事を握る党執行部の求心力は極まった。派閥間の権力闘争が影を潜めるのと逆に、総裁・総理は「自民党、日本の『顔』であり、選挙に耐え得る、国民の支持が集められる確信がなければ担げない」(二階氏)存在に。国政選挙に6連勝し、約7年8カ月間もの第2次政権を築いた「安倍1強宰相」は、一つの完成形として君臨した。
 その恩恵が消え、動揺を隠せないのが選挙に不安を抱えた「安倍チルドレン」と呼ばれる2012年衆院選の初当選組。「おかしいと思うことがあっても、上に物が言えず情けない」(3期生)。自身の生き残りを懸け、総裁選に自由闊達(かったつ)な政策論争を求めるのではなく、勝ち馬を見極め乗り遅れまいとする党内政局が激しくなっていく。 (郷達也)
   ◇    ◇ 
 「ポスト安倍」レースの号砲が唐突に鳴らされた。思惑が入り乱れる与野党、巨大な主人を失いさまよう官邸官僚はどこへ向かうのか。

4422チバQ:2020/09/04(金) 17:59:33
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/640282/
消えた“敵”野党に戸惑い…安倍首相が辞意「試される2週間だ」
2020/8/31 6:00 (2020/8/31 14:55 更新)
西日本新聞 総合面 森井 徹 川口 安子
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【激震 安倍首相辞任】(中)
 「総理の体調は思ったよりも悪い。要注意だ」。公明党内にそんなメールが出回ったのは今月中旬だった。情報をもたらしたのは安倍晋三首相に近い前代表の太田昭宏氏。現代表の山口那津男氏ではない。
【関連】自民派閥探る「勝ち馬」 政策論より「選挙の顔」 ポスト安倍号砲
 首相と山口氏のぎくしゃくした関係は与党内では周知の事実だ。2人は昨年11月、東京・赤坂のふぐ料理店で会食した。「仲居さんがお酌して話題を振るような状態。ほとんど会話がなかった」。当時そんなうわさが出回った。
 集団的自衛権行使の一部容認、安全保障関連法制定…。「安倍カラー」とも言える保守色の強い政策に同調しているうちに、公明党は集票に苦しむようになった。2019年参院選では、比例票が3年前の前回を100万票も下回った。
 首相の辞任表明に「山口代表は少しほっとしているに違いない」とみる公明関係者は少なくない。自民党内で憲法改正の熱気は恐らく冷める。繰り返された支持基盤の創価学会との「板挟み」も遠のく-。
 28日午後、山口氏は国会内で首相から直接辞意を伝えられた。山口氏は「非常に残念です」と言い、こう加えた。「これまでの支え方が十分でなかったとすれば申し訳ない」
      ■
 一方の野党。反転攻勢に鼻息を荒くしているかと思いきや、そんな熱気は伝わらない。
 野党は7年8カ月に及ぶ歴代最長政権の弊害を並べ「アベ政治を許さない」という共通目標を掲げてきた。「桜を見る会」問題に続き、公選法違反(買収)の罪で起訴された河井克行前法相と妻の案里参院議員の事件、ちぐはぐな新型コロナウイルス対策などを追及。臨時国会召集を迫り「安倍1強」体質をえぐろうと構えていたところで、眼前から「敵」が消えた。
 しかも新党結成のタイミングは自民党総裁選と重なる。大きな旗印を失う形での船出にならざるを得ず、国民に政権交代の必要性を訴える戦略は練り直しが避けられない。
 「安倍政権のひずみをどう修復していくか。新党結党は新しい時代の要請だ」。30日朝、立憲民主党の福山哲郎幹事長はテレビ番組で強調した。個人的に新党と距離を置く国民民主党の玉木雄一郎代表は冷ややかだ。「安倍内閣がだめというだけではもう通用しない」
      ■
 30日、「ポスト安倍」を巡る自民党内の駆け引きが本格化した。党幹部主導で菅義偉官房長官をかつぐ思惑が表面化。岸田文雄政調会長や石破茂元幹事長らの周辺も慌ただしい。
 運命共同体とはいえ、友党の人事に口出ししないのは与党の不文律だ。ところがこの日のテレビ番組で、公明の斉藤鉄夫幹事長は自民党総裁選に注文した。「国民の幅広い理解が得られる選び方をしてほしい」「穏健な保守中道勢力を大切にする総裁になってもらいたい」
 野党からはいつもの原則論が出てこない。誰が後継になるにせよ、新政権は民意を反映しておらず「早急に解散し、国民の審判を仰げ」と迫るのが常道だが、威勢のいい言葉はない。
 立民の逢坂誠二政調会長は「政策を純化させるだけでは自民党には勝てない。今後は協調や包摂といった政治手法が重要になる」という。相手よりも、まず身内が結束できるか。国民の議員は「野党の力あわせが本物になるか。試される2週間だ」とつぶやいた。 (森井徹、川口安子)

4423チバQ:2020/09/04(金) 18:00:43
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/640609/
官邸官僚“暴走”の先に…突然の退陣劇に早くも水面下で猟官運動
2020/9/1 6:00 (2020/9/3 11:12 更新)
西日本新聞 総合面 湯之前 八州 前田 倫之
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【激震 安倍首相辞任】(下)
 8月31日午前9時40分すぎ、安倍晋三首相は辞任表明後、初めて官邸に出勤。記者団の声掛けに「おはよう」と右手を軽く上げた。吹っ切れたようなさばさばした表情。その後ろには、いつものようにかばんを抱えて随行する首相秘書官が。うつむき加減でエレベーターへ急ぐ背中は、首相とは対照的にどこか寂しげだ。
 ≪官邸官僚≫。第2次安倍政権の象徴となったこの四字熟語は、秘書官や補佐官など首相の手足となる側近たちを指す。出身省庁に戻る道を自ら断ち切り、主人への絶対忠誠を誓った彼ら。内閣人事局が省庁幹部の配置を掌握する仕組みが整ったことも追い風に、「総理のご意向」を具現化する実動部隊として発言権を高めてきた。
 その功罪は相半ばする。
 中核を担う今井尚哉首相補佐官らは「1億総活躍社会」「働き方改革」といった看板スローガンを次々に発案。厚生労働省の尻をたたき、企業に定年延長や残業規制を導入させた。熊本地震や九州豪雨では、警察出身の杉田和博官房副長官らが迅速な「プッシュ型支援」を指揮。首相の強力なリーダーシップと「決められる政治」を演出し、最長政権の原動力となった。
 2016年の参院選や17年の衆院選では、消費税を巡る自民党の選挙戦略にまで深く関わり、「公務員の『範』を超えている」との非難を招く。自然な流れで、省庁側は常に官邸官僚の顔色をうかがうようになり、忖度(そんたく)や異論封じが横行する「行きすぎた官邸主導」が完成した。

    ■ 
 一枚岩を誇った官邸官僚の力に陰りが見えたのが、一連の新型コロナウイルス感染症対策だった。
 2月下旬には今井氏らが独走して全国一斉休校の流れをつくり、官邸内にあつれきが生じた。「アベノマスク」の配布、首相とシンガー・ソングライター星野源さんのコラボ動画の公開も、側近の秘書官らが十分な議論抜きに強行。当ては外れ、支持率の下落傾向に拍車を掛けた。このころ、菅義偉官房長官は「一部の官邸官僚のアイデアだけで政策遂行をしないでください」と首相に詰め寄ったという。
 「何をやっても支持率が上がらない」と周囲に漏らす首相。「暴走する官邸官僚の存在は最近、首相の悩みの種に変わっていた」と政府関係者は明かす。そして-。

4424チバQ:2020/09/04(金) 18:01:02
   ■ 
 主人の突然の退陣劇に、「わが世の春」を謳歌(おうか)してきた官邸官僚はぼうぜん自失となったり、次期政権で留任できるよう早くも水面下で猟官運動を始めたりしている。
 総裁選出馬に意欲を見せる「ポスト安倍」候補の中で、彼らと長く仕事をしてきたのは菅氏。仮に菅内閣が発足すれば、現体制の大枠を維持した官邸主導でコロナ禍に挑むことが予想される。岸田文雄氏や石破茂氏らが官邸の主になった場合、官邸官僚を重用する政策決定システムは過去のものとなるかもしれない。
 「批判もされたけど、いいこともやってきたと自負している。7年8カ月支えられ、誇らしい」。長老格の官邸官僚は首相の辞任会見を見届けた夜、しみじみと息を吐いた。 (湯之前八州、前田倫之)
 =おわり

4425チバQ:2020/09/04(金) 18:03:05
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/641616/
2日前まで分裂懸念…竹下派、菅氏一本化に安堵 自民党総裁選
2020/9/4 6:00
西日本新聞 総合面 森井 徹
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菅義偉官房長官の支持でまとまった竹下派の臨時総会であいさつする竹下亘会長(中央左)=2日、東京都

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菅義偉官房長官の支持でまとまった竹下派の臨時総会であいさつする竹下亘会長(中央左)=2日、東京都

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菅義偉官房長官の支持でまとまった竹下派の臨時総会であいさつする竹下亘会長(中央左)=2日、東京都



自前候補擁立論抑える
 自民党総裁選で、菅義偉官房長官支持でまとまった竹下派(平成研究会、54人)に安堵(あんど)感が広がっている。安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった前回は衆参が真っ二つに割れ、しこりが残った。今回も自前候補の擁立論がいったんは浮上したが、「一致結束が最優先」(幹部)として、何とか前回の再現を避けて結束を保った。
 「一本化できたのはものすごくありがたい。これを出発点にしないといかん」。2日にあった派閥の臨時総会。菅氏支持を取り付けた竹下亘会長は「一枚岩」をアピールした。
 わずか2日前の8月31日。衆院若手は会合で「ど真ん中でみこしを担ぎたい」として、茂木敏充外相の出馬を求めた。その数時間後、引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が、かつて同派に所属していた菅氏と面会。参院側は菅氏支持で動き、今回も分裂が懸念された。
 二階派や細田派など主要派閥は早々と菅氏支持で足並みをそろえ、茂木氏を担いでも負け戦になるのは明白。「前回の轍(てつ)を踏んではならない」と幹部は慎重に意見集約を進め、茂木氏が「次はしっかりチャレンジする」と次期総裁選への出馬を目指すことで主戦論の若手を納得させた。
 竹下派は亘氏の兄、竹下登元首相が旗揚げした「経世会」が源流。かつて党内最大勢力を誇ったが、近年は有力な首相候補がおらず、2018年には参院側が額賀福志郎前会長の交代を求めて離脱騒動が起きた。同年の総裁選では衆院側が首相、参院側の多くが石破氏を推し、派内に大きなしこりを残した。
 かつて同じ弁当を食べる慣例から「一致団結箱弁当」と呼ばれた竹下派。関係者は「衆参でまとまっただけで御の字だ」と胸をなで下ろす。ただ菅氏支持が出遅れ、対応の一本化に腐心した状況を踏まえ、参院若手からは「こんなことでは他派閥に置いていかれる」と冷ややかな声も漏れ、名門派閥復活への道は険しい。 (森井徹)

4426チバQ:2020/09/05(土) 03:12:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/64306be9912df2b3a8afcd1ccb014892e3b0f0e1
菅氏「地銀多すぎる」…かつて「ハードランディング」主張の梶山氏支持 地銀改革待ったなし
9/4(金) 18:43配信
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自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官=2日午後、国会内(春名中撮影)
 自民党総裁選で本命視される菅義偉官房長官が2日の記者会見で、地方銀行について「数が多すぎる」と述べ、再編が必要との認識を示唆した。菅氏はかつて、倒産も辞さず銀行の不良債権処理を進める「ハードランディング」論者の梶山静六元官房長官を師と仰いだ経歴の持ち主。足元では新型コロナウイルスも打撃となっており、自前の競争力強化に失敗すれば、地銀は他行との合併や統合を迫られそうだ。(岡本祐大)

 地銀と第二地銀の数は今年3月末で計102行。平成22年4月1日(計106行)から10年で4行減ったのみとなっている。

 菅氏は2日の出馬表明会見で「地方の銀行は将来的には数が多すぎる」と言及し、翌3日の会見では「再編も1つの選択肢になる」と、さらに踏み込んだ。

 地銀には「従来の政府方針を踏襲しただけで無理やり再編は迫られないだろう」という“楽観的”な声もある。ただ、わざわざ言及したからには、菅氏には再編への強い意思があるのではと見る向きもある。

 人口減や長引く超低金利に加え、コロナの影響もあり地銀の経営は厳しい。三菱UFJモルガン・スタンレー証券によると、上場地銀78社の令和2年4〜6月期決算は、約6割の46社で最終利益が減り、2社が赤字となった。

 すでに各行は店舗の統廃合や人員再配置などで経費削減を進めている。関西地盤の2行が合併した関西みらい銀行は今春、約270ある店舗の3分の1程度を集約する方針を発表。滋賀銀行は約130の店舗を4分の3程度に整理する。

 「もはや店舗はコスト」(地銀トップ)という声まであり、北洋銀行(北海道)や山陰合同銀行(島根県)も拠点網を見直す。

 デジタル化による経営効率化の動きもあり、横浜銀行や福岡銀行がオンライン融資を手掛けるほか、スマートフォンのアプリを使った入出金サービスの導入も広がる。中小企業の事業承継などに関するコンサルティング業務で収益源の開拓を探る地銀もある。

 ただ、農林中金総合研究所の南武志主席研究員は「こうした改革は、さらに進める必要がある。コロナによる融資先の貸し倒れで経営リスクが高まっており、(改革が進まなければ)再編が選択肢として検討される可能性がある」と指摘する。

 一方、地銀が統合すれば「経営規模が大きくなり、しぼむ地方経済で果たせる役割が増える」ともしている。

     ◇ 

 各地では地銀と異業種がからんだ合従連衡や地銀同士の統合、合併の動きも出始めている。

 ネット金融大手、SBIホールディングス(HD)は「地銀連合構想」を進め、すでに島根銀行や福島銀行など4行と資本業務提携した。今後10行程度に広げる方針だ。北尾吉孝社長は2日、東京都内で講演し、「合意に近いのが3、4行ある」と述べた。

 また、SBIHDは8月末、複数の地銀などと地方活性化支援を目的に新会社「地方創生パートナーズ」を設立した。横浜銀行などを傘下に持つコンコルディア・フィナンシャルグループや山口フィナンシャルグループなどが参画する。

 地銀間でも連携は広がる。傘下に長崎県の親和銀行を持つふくおかフィナンシャルグループ(福岡市)は、長崎地盤の十八銀行と昨年4月に経営統合。同県内でのシェアの高まりから公正取引委員会に「待った」をかけられたが、他行への債権譲渡で実現した。

 同じ新潟県内を本拠地とする第四銀行と北越銀行は来年1月に合併を予定し、大手の横浜銀行と千葉銀行は昨年7月に業務提携を発表した。銀行以外と連携する地銀もあり、山陰合同銀行は野村証券と包括提携している。

4427名無しさん:2020/09/05(土) 10:52:08
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63482520U0A900C2MM8000/
電光石火の菅氏優勢 自民党総裁選、本命交代の舞台裏
自民党総裁選 政治
2020/9/5 2:05 (2020/9/5 5:15更新)日本経済新聞 電子版

自民党総裁選の候補が出そろった。主役に躍り出たのは7年8カ月の最長政権を支えてきた菅義偉官房長官だ。「ポスト安倍」の本命候補は岸田文雄政調会長とみられてきた。党内有力者の主導権争いが絡み合い、電光石火で「菅氏優勢」の流れが固まった。

「無派閥で総裁選に出るところまでいけるとはなあ」。8月31日、衆院議員会館の自室。菅氏は自身を推す無派閥議員たちに出馬の意向を伝えた後、こう語った。菅氏は2009年…

4428名無しさん:2020/09/05(土) 10:52:37
>>4427

自民党 総裁選 (両院議員総会)総合スレ8
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/giin/1599215139/137

137 名前:無党派さん (ワッチョイ 5f4b-biH0)[] 投稿日:2020/09/05(土) 08:23:12.02 ID:4BpZGZmy0
それほど新しいことが書いてあるわけではないが、最近言われてるのと同じ感じ。
首相が徐々に岸田→菅に動いていくのを、二階氏も察知して菅で動いた。
首相にとっては、菅氏のほうが細田派がまとまるという事情もあったようだ。
もう一つ、首相が麻生氏に「河野さんはどう?」と聞いて、麻生氏が「まだまだだろう」と答えるやりとりがある。
これは別の媒体では、首相が河野氏にも期待をかけた、と解釈されてるが、
ここではこのやりとりで「今なら麻生氏も(河野でなく)菅推しだろう」と首相が考えた、となっている。


>空気の変化を二階俊博幹事長は察した。首相や麻生氏らと会合を重ねるうち、
>岸田氏を語る場面が減り、菅氏を話題にする機会が増えたと感じ取った。

>「勝ち馬は菅氏」と読んだ二階氏は首相が辞任を表明した8月28日には派閥幹部会で
>一任を取り付け、いち早く菅氏を支持する意向を伝えた。


電光石火の菅氏優勢 自民党総裁選、本命交代の舞台裏
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63482520U0A900C2MM8000/

4429名無しさん:2020/09/05(土) 12:17:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/8981c2ba40c1a75507c3593a66cc276f7cd2696f
菅官房長官 支持の理由「緊急事態」
9/3(木) 19:39配信

支持される理由は、「緊急事態だから」との認識を示した。

菅官房長官「現状を見ると、コロナ問題は極めて深刻な問題。経済も、4〜6月期の経済は戦後最大の落ち込み。危機的状況の中で、わたしを支持していただいている。その状況について対応するのに、わたしに期待してくれているのだろうと思う」

自民党総裁選挙に出馬表明した菅官房長官が「Live News it!」に出演し、コロナ対策と経済対策を最優先にすると強調した。

尖閣問題などを抱える中国との関係については、「言うべき点は言う。首脳同士で忌憚(きたん)のない意見交換ができる環境をつくることが大事だ」と指摘した。

また、早期の解散総選挙の是非について、「状況次第だ。コロナ禍の中で国民が何をやってほしいか、客観的に考えながらやるべきだ」と述べた。

4430名無しさん:2020/09/05(土) 12:24:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/81f6e62286d4caca86e2390a7f55aeee8c9083b6
アングル:令和に蘇る自民党「密室政治」、総裁選びにも派閥の論理
9/4(金) 9:18配信

[東京 4日 ロイター] - 安倍晋三首相の後継者選びの行方は、自民党総裁選の投票前に決まりつつあるようにみえる。安倍首相が辞任を発表する数カ月前から、すでに自民党の重鎮の間で駆け引きは始まっていた。

9月14日の総裁選は菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3人が戦う構図となったが、安倍政権をずっと支えてきた菅氏は、出馬を正式表明する前から党内7派閥のうち5派から支持を得ていた。

議院内閣制の日本は通常、与党第一党の党首が首相となる。菅氏が総裁選に勝利すれば、首相になるのは確実だ。

菅氏が次期首相の最有力に浮上するまでの一連の動きは、総裁選びが政策論争よりも派閥の力関係、議員と議員の人間関係、さらには党の資金を握る実力者とのつながりで決まるという、古い政治が今も生きていることの表れだとの声が、党内から聞こえる。

「密室」で決まったというイメージは、次の総選挙に向けて自民党を引っ張る菅氏にはマイナスに作用するかもしれない。

「政策論争は党首を決めることとは関係ない」と、自民党の政調会長だった亀井静香氏は言う。83歳になる亀井氏は今から20年前、小渕恵三首相が脳梗塞で倒れた後、ホテルの1室に集まった自民党の重鎮5人のうちの1人だ。5人は、その部屋の中にいた森喜朗幹事長を次の総裁とした。

保守政党の自民党は、長く派閥政治に支配されていた。派閥の領袖は選挙資金を集め、配下の議員に分配、選挙を支援する。そうして確保した数の力で、派閥内から党総裁を送り出す。

各選挙区1人しか当選しない小選挙区制度を導入した1990年代半ばの選挙制度改革で、派閥の影響力は弱まった。しかし、党内や閣僚ポストの配分や、総裁選の勝敗を決める上で、派閥の領袖は今も重要な役割を果たしている。

4431名無しさん:2020/09/05(土) 12:25:08
>>4430

<党内からも異論>

自民党内では珍しく菅氏はどの派閥にも属していないだけに、今回の動きは際立つ。党関係者は、実力者である二階俊博幹事長との接近が菅氏の立場を押し上げたと指摘する。菅氏と二階氏は6月以降、3回食事をともにしている。

このころ安倍首相は支持率が低迷、辞任するかもしれないという見方が出ていた。持病が悪化したとの報道が、その観測に拍車をかけた。

81歳になる二階氏の党内における影響力は絶大で、選挙制度改革前は各派閥の領袖が決めていた選挙資金の配分を、幹事長として一手に引き受けている。

「古い政治をやる二階さんが出てきた。二階さんは国民の世論だとか関係ない」と、東洋大学の薬師寺克行教授は言う。「菅さんと組んで、党内で根回しをして、短期間でポスト安倍は菅という流れを作ってしまった」と、薬師寺教授は話す。

二階氏にとっては菅官房長官と組むことで、幹事長職にとどまる可能性が高まるメリットがある。ロイターは二階氏のコメントを得られていない。

自民党は1日に開いた総務会で、総裁の選出方法について、全国の党員が投票する通常のやり方をやめ、国会議員と各地方支部の代表3人に限定することを決めた。地方の党員や議員から人気の高い石破氏に有利なやり方ではなく、菅氏に有利な方式を選択した。

旧態依然としたこうしたやり方に対し、党内、とりわけ若手の国会議員や地方の議員からは異論の声が挙がる。

自民党神奈川県連の土井隆典幹事長は「密室で決める形もちろんだめ。幹事長として言えることじゃないけど、石破さんつぶしでしょう」と話す。

安倍政権7年8カ月の中で、石破氏は党内で珍しく安倍首相に批判的な立場を取ってきた。世論調査では、次の首相にふさわしい人物としてトップに立ってきた。

石破氏は、簡易式の総裁選になったことについて「党員に対する侮辱だ」と、ロイターのインタビューなどで語っている。

石破氏の派閥に所属する議員はわずか19人。安倍氏が所属する清和研は98人、麻生太郎副総理が率いる志公会は54人で、いずれも菅氏を支持する。

安倍首相は自身の後継者として、もう1人の総裁選立候補者である岸田文雄政調会長に期待していると考えられてきた。しかし岸田氏は世論調査で支持率が低いこともあり、最終的に安倍氏の支援を得られなかった。これで菅氏に道が開いた。

そして菅氏が勢いを得たと見るや、他の派閥の領袖らはこの流れに乗ったと、複数の関係者は言う。新政権で所属議員を閣僚ポストや党の要職につけるためだ。

総裁選を巡って起きたあらゆることが、古き自民党の政治と似ているものの、一つ重要な違いがある。菅氏自身が派閥の領袖どころか、派閥に属していないということだ。

「派閥は今でも重要だが、昔のように強力な派閥のリーダーがいて、みんなが首相になりたいと思っていた時代とは違う」と、日本の政治に詳しいコロンビア大学のジェリー・カーティス名誉教授は言う。「菅氏は最も強力な人物であり、どの派閥にも属していない」

(Linda Sieg、村上さくら 取材協力:宮崎亜巳、竹本能文 日本語記事編集:久保信博、青山敦子)

4432名無しさん:2020/09/05(土) 12:25:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a00d5c5aeda73cbb4d7f1a6cd9bfa71028257f0
目線は次期?窮地の岸田氏 麻生氏が突き付けた条件に「できません」
9/4(金) 10:12配信

 安倍晋三首相が辞任表明する前まで、後継候補の「先頭ランナー」と目されていた岸田文雄政調会長。自民党総裁選で大きく出遅れ、窮地に立っている。首相や麻生太郎副総理兼財務相の後押しを取り付け勢いに乗る戦略は、そのまま菅義偉官房長官にお株を奪われる形で早々と頓挫した。もし惨敗すれば、政治生命の保証もない。反転攻勢に転じ、どこまで菅氏の背に食らい付いていけるか-。

 3日午前。都内の岸田派事務所で総裁選の政策を発表した岸田氏は「国民の理解が、今の(厳しい選挙)状況を動かしていくことを願っている」。序盤戦で菅氏の圧倒的優位が報道される中、ファイティングポーズを強調した。続けて昼の民放番組に生出演し、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う国立病院など2カ所を視察、現場重視の姿勢を見せた。深夜もテレビ局をはしごした。

 「地味で優柔不断な優等生」の印象が強い岸田氏が、何か吹っ切れたように動きだした。地元・広島から呼び寄せた妻と一緒のショットも公開し、親しみやすさを売り込む姿に、距離を置く派閥の衆院ベテランは背水の覚悟を感じ取った。「ようやく顔つきが変わってきたよな」

首相は「化けきれなかったよね」
 初当選同期同士で、首相が気が置けない友人の岸田氏。第2次安倍政権では外相を4年7カ月、党政調会長を3年1カ月と常に要職の座を任された。首相がバトンを託す相手と見定め、そのゴールをお膳立てしようと岸田氏にアシストを出したのは明らかだった。だが、「次の首相」を問う世論調査では毎回、首相が目の敵にする石破茂元幹事長に大きく水をあけられ続けた。

 6月のことだ。再び非常事態の様相を呈し始めていた新型コロナ対応と今後の政権運営で腹合わせするため、首相と盟友・麻生氏は一対一で向き合った。ふと「平時なら(次期首相は岸田氏で)いいんだがな…」。水を向ける麻生氏に、首相は「化けきれなかったよね」とうなずいた。

 この前後から首相の胸中で「岸田氏の優先順位が下がっていた」(麻生氏周辺)とみられる。持病の再発による退陣劇が世間を震撼(しんかん)させた8月28日午後、岸田氏の姿は党本部ではなく、講演先の新潟県にあった。織田信長が本能寺の変で倒れた後、織田領の配分を決める「清洲会議」に間に合わず没落したとの説がある家臣・滝川一益を引き合いに、「岸田氏の命運は尽きた」(党関係者)ともささやかれた。

4433名無しさん:2020/09/05(土) 12:26:50
>>4432

麻生氏が最後の助け舟
 菅氏が電光石火で実力者の二階俊博幹事長と会談し、総裁選の流れを一気にたぐり寄せつつあった同月30日、岸田氏は助力を麻生氏にすがった。そして、条件を突き付けられた。自ら率いる岸田派(宏池会)の前会長で、政界に隠然と影響力を残す古賀誠元幹事長との絶縁だった。

 政界の要石である麻生、古賀の両氏は長年にわたり、地元・福岡の政財界を巻き込んでお互いをけん制し合ってきた間柄。「それはできません」と拒む岸田氏に、麻生氏は最後の助け舟を出した。「だったら、首相に『岸田を応援する』と言わせてこい」-。

 翌31日。官邸に出向いた岸田氏に、友人が掛けた言葉はむなしく響いた。「(総裁である)自分の立場から個別の名前を挙げるのは控えている」。麻生氏は、菅氏支持にかじを切った。雪崩が加速した。

 もはや菅氏の優位は揺るがない。それでも、岸田派は「派閥の人数(岸田氏を除き46人)と石破氏の得票をいずれも上回れば、来秋の『次の総裁選』に望みがつながる」(若手)とし、支持固めと他派閥の切り崩しに奔走する。菅氏支持を決めたとはいえ、後見役だった首相と麻生氏がひそかに、岸田氏に温情票を回す可能性もある。麻生氏の側近は「菅氏に何かあったら、次こそは岸田氏だ。そのカードを完全に捨てたわけじゃない」と話す。 (河合仁志、下村ゆかり)

4434名無しさん:2020/09/05(土) 12:32:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6672f20f2d57b5b0205d21f32f57fea8d5705133
「次の総理」菅義偉はなぜ頼られるのか、圧倒的な危機管理能力と決断力
9/3(木) 7:01配信

 「雪崩を打って」というしかないのが、「勝ち馬」に乗ろうと、菅義偉官房長官の支持に回った自民党各派閥の姿である。

 「安倍後継」といわれていた岸田文雄政調会長、国民的人気の高い石破茂元幹事長は既に敗色濃厚で、「病に倒れた安倍首相の“弔い合戦”を菅新首相のもとで行う」といった観測気球が早くも飛び交う。

 内閣支持率は急速に持ち直しており、10日に代表選が決まった立憲民主党と国民民主党などの合流新党に、混乱が見られ、統一感がない間に、解散総選挙を行って、現在の3分の2を占める与党勢力を維持しようという思惑である。

二階氏の思惑と菅氏の決断

 流れを作ったのは二階俊博幹事長だ。

 二階氏は幹事長を継続、同時に「観光のドン」として、疲弊する観光地の旅館、ホテル、バス、タクシー、土産物屋などを救済、人の移動を促すことで飛行機、新幹線、鉄道などの業界を活性化させたかった。菅氏は、その思いをすくい取った。

 筆者は、本サイトで<菅官房長官がついに大勝負に出た…「ポスト安倍」仁義なき戦いの勝算>(7月30日配信)と題し、二階氏の思惑に乗りつつ、首相候補に名乗りを挙げた菅氏の「政治家としての決断」について触れた。

 菅氏は、7月22日、GoToトラベル事業を前倒しでスタートさせた。新型コロナウイルスが第2波の兆しを見せていただけに、「時期尚早」という批判もあるなか、あえてリスクを取ったのは、それがキーマンの二階氏との連帯を証明するものであるのに加え、「経済を回すべき」という信念からだ。

 新型コロナは、8割以上の感染者にとっては軽症か無症状で、「単なる風邪」の域を出ない。怖いのは、ワクチンも治療薬も治療法もないなか、70代以上の高齢者や既往症、基礎疾患のある人は、重症率、致死率ともに高いことだ。

 風邪ですらない無症状の若者が、老人に感染させ、死に至らしめる――。

 これがこのウイルスの怖いところで、だから指定感染症として、SARS(急性重症呼吸器症候群)、ジフテリア、結核に相当する第二類相当の厳しい措置が取られているが、それが原因で、旅行、飲食、集会、スポーツ観戦、映画・演劇・コンサート鑑賞などすべてに自粛が要請され、経済は3割も収縮した。

 経済の死は人の死に直結。そこに踏み込むことが政治家の務めだと、「ステイホーム。動かないで!」と、呼びかける小池百合子東京都知事を無視、「動くな、というなら東京は除外」と、露骨な嫌がらせでGoToトラベルから東京を外した。

 この時点で、「安倍首相の病による退任」を知っていたわけではない。ただ、今井尚哉首相補佐官兼秘書官と菅官房長官に、左右から支えられていた安倍氏は、今井氏が「菅氏の首相への色気」を疎んじ、安倍氏への讒言を繰り返すなか、一時、菅氏に距離を置いていた。

4435名無しさん:2020/09/05(土) 12:32:47
>>4434

頼りになるのは菅さん
 だが、安倍氏はコロナ禍のなかで控えていた夜の会食を6月19日に解禁。その日、菅氏に加え、麻生太郎副総理・財務相、甘利明党税調会長と、久々に食事するなかで、菅氏へのわだかまりは解け、以降、しばしば相談を持ち掛けるようになった。

 そこには、アベノマスクの失敗、電通との癒着など、失敗続きながら、しょせんは官僚で責任を取らない今井氏らへの不満、「30万円給付」でヘタを打った後継・岸田氏への不信があった。

 やはり頼りになるのは菅さんだ――。

 加えて、「官邸ポリス」のトップに位置する杉田和博官房副長官・内閣人事局長を通じて、「霞が関」の官僚群を掌握し、「表」と「裏」の情報に精通する菅氏の危機管理能力は得がたかった。

 『官邸ポリス』は、覆面作家の幕蓮が18年末に上梓したノンフィクションノベル。主人公・瀬戸和弘官房副長官のモデルが杉田氏で、北村滋国家安全保障局長、中村格警察庁次長のモデルと覚しき人物が登場、水面下で政権を支える。

 「官邸ポリス」のほかに菅氏は、「官邸の代理人」も重用していた。

 今年5月、賭けマージャンで退任を余儀なくされる黒川弘務前東京高検検事長で、森友・加計学園、桜を見る会などで、いくら首相が刑事告発されようと、検察がピクリとも動かないのは黒川氏の差配だったという。

 検察との関係は、黒川総長の実現を目指し、稲田伸夫前検事総長に官邸が退任を迫ったことからギクシャクし始め、「検察VS官邸」の構図となって、東京地検特捜部は河井克行前法相、妻の案里参院議員を立件した。

マルチ業者と昭恵夫人の関係

 だが、総長人事を守った検察は、秩序の維持という目的を同じくする政権と対立を続ける気はなく、「菅官房長官に借りを返した」(検察関係者)という。

 「官邸ポリスの一員である内調(内閣情報調査室)が注目している人物に、淡路明人というマルチ業者がいます。札幌に48(よつば)ホールディングという会社を持ち、仮想通貨で200億円以上のカネを集め、消費者庁から業務停止命令を受けた。いろんな政治家とつきあいがあるうえ、安倍昭恵夫人との関係を吹聴、カネ集めにも利用した」

 その政界人脈のなかに秋元司代議士もいて、カジノを含む統合型リゾート(IR)を舞台とした汚職事件で起訴された秋元代議士は、贈賄側被告にウソの証言をさせようと、淡路氏に依頼したという。

 証人買収容疑で淡路氏は8月4日、秋元代議士は8月21日、それぞれ逮捕され容疑者となったが、事件関係者の誰もが驚いたのは、秋元容疑者が否認しているのに、淡路容疑者が勾留期限を迎えた8月25日、起訴され被告となり、すぐに保釈されたこと。

 「淡路は、罪を全て認め、秋元以外の政治家との関係も話した。なかには昭恵夫人との関係も含まれていた。検察はそれに蓋をし、杉田を通じて菅に伝えた。淡路の保釈にはそんな取引がある」(検察事情通)

 体調を崩している安倍氏にとっては、刑事告発の決着がついていない桜を見る会、河井夫妻への1億5000万円の法外な選挙資金の提供など、検察との諸問題が残されており、桜を見る会の出席者でもある淡路被告との関係を、昭恵夫人絡みで蒸し返されるのは避けたい。その意を汲み、動いてくれる菅氏は、やはり頼りになる政治家だ。

 二階氏との関係も含め、菅氏が発揮したのは、調整力であり、胆力であり、情報力である。安倍路線を継承、7年8カ月の実績を訴え、病を押しての総選挙を戦う場合、「選挙の顔」は菅氏ではなく安倍氏。その場合の勝算は高く、そのあたりの計算も派閥領袖たちには働いたのだろう。

伊藤 博敏(ジャーナリスト)

4436名無しさん:2020/09/05(土) 12:37:19
これでわかる!自民党総裁選の結果を左右する「派閥」とは?もう菅官房長官で決まりなの?
9/4(金) 15:41配信

 14日の自民党総裁選に向け、出馬を表明した“ポスト安倍”3候補が本格的に始動した。
 
 しかし、その選出方法をめぐっては議員を中心に決めたい執行部と地方も含めた自民党員全員で決めたい若手や中堅の議員たちが対立。さらに、8日の告示を前に、早くも自民党内の多くの派閥が菅氏支持を表明するなど、大勢が決しているとの見方もある。

 3日の『ABEMA Prime』では、自民党の柴山昌彦衆議院議員とテレビ朝日政治部の官邸キャップ・吉野真太郎記者を招き、自民党総裁選とは?ニュースでよく耳にする“派閥”とは?など、素朴な疑問をぶつけてみた。

■そもそも派閥って何?

今回の総裁選に出馬を表明している石破茂元幹事長は石破派(水月会)を、岸田文雄政調会長は岸田派(宏池会)を率いる、派閥のリーダーでもある。一方、菅官房長官自身は派閥に属さない(無派閥)の議員だが、すでに細田派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)、竹下派(平成研究会)など、多くの派閥に支持されている。そもそも、党内の派閥とは何なのだろうか。

山田俊浩(『週刊東洋経済』編集長):思いや政策を同じくする人たちが集まった派閥同士が政策を競い合うという側面があると思う。

柴山:例えば小泉純一郎さんが「官から民」へ、つまり役所だけでなく、民間の力も取り入れていこうとおっしゃり、「郵政民営化」を掲げた。一方、岸田さんたち宏池会は、どちらかといえば経済的に強い人がどんどん走っていく政策よりも、格差を是正し弱者を救うとか、健全財政の政策といったカラーがある。

そして、現在では(衆議院では)各選挙区から1人だけを選ぶ「小選挙区制」が取られているが、かつてはもう少し大きな選挙区の中から複数の議員を選んでいた(中選挙区制)。つまり、同じ選挙区内で複数の自民党候補者が争ったり、同時に選ばれたりしていた。そうなると、やはり応援してくれる仲間づくりが大切になってくる。だから派閥が選挙、そして党総裁選びにも一定の力を持ってきた。ところが各選挙区に1人しか候補者を立てないようになり、お金もあまりかからなくなってきたので、かつてのような強さは無くなり、一言で言えば“軍団”から“仲良しグループ”に変わりつつある。

それでも、総裁だけでなく、誰を大臣や党の役員にするかという議論の中で「うちの派閥、グループにこういう専門家がいる」「この人は当選何回生だよ」というような形で推薦することで、調整がしやすいという側面はある。

4437名無しさん:2020/09/05(土) 12:37:54
>>4436

吉野:駆け出しだった15、6年前、小泉元総理に「政策論争と権力闘争、どちらを優先するのですか」と聞いたことがある。私も若かったので、郵政民営化を推し進めている総理のことだから、「政策に決まっている」と答えると思った。ところが、何の迷いもなく「決まっているではないか。間違いなく権力闘争だ」とおっしゃった(笑)。やはり政治家というのは、勝つか負けるか、というところでやっていると。昔ほどではないにせよ、今はまさに、軍団同士が天下分け目の戦いの権力闘争が行われていると思う。活躍して手柄を立てた軍団は、ご褒美が貰えるわけだ。柴山先生もいる軍勢と、石破さんの19人の軍勢が闘うとどうなるか。自民党を読み解く上で、そういう側面は切っても切れない。

柴田阿弥(フリーアナウンサー):それなら、なぜ派閥に入らない無派閥の議員がいるのだろうか。

吉野:やはり、かつてほど派閥に属するメリットが少なくなっているということがある。派閥という言葉には古いイメージもあるので、むしろ所属していないということがアピールポイントになる場合もある。菅さんも、これまで「自分は無派閥でやってきた」と主張してきた人。今や“派閥丸抱え状態”のようになっているので、ちょっと居心地が悪いと感じていると思う。

ただし、菅さんには「グループ」がある。派閥は体育会系の部活のようなもので、掛け持ちしてはいけない。しかしサークルなら兼務してもいいように、グループは掛け持ちも許される。そして、この菅さんのサークルには鉄の結束があって、会合に招かれたある議員によると、派閥よりも強いくらいの結束力があるらしい。

■結果はもう決まってる?

現在、国会では自民党が与党であるため、安倍総裁の後継を決める自民党総裁は、実質的には次の総理大臣が選出される選挙でもある。

兼近大樹(EXIT):民意とかとかよく分かんないけど、俺らが参加できないのに“私はこうだ”と主張されても。ただ見守っている状態でしかない。

柴山:確かに、多くの方に「自分たちの国の代表なのに投票権がないの?とおっしゃる。アメリカでは「大統領選挙人」を選ぶことで、要は有権者ひとりひとりが大統領を選ぶことができる。だからこそ、それをバックに強力な権限を行使することもある。一方、日本やイギリスやドイツのような国の場合、まず国会議員を選んで、その国会議員が総理大臣を選ぶ仕組みになっている。そして総理大臣は国会に責任を負うということで、国民主権を間接的に担っている。どちらの方が優れた制度だとは言えない。

吉野:自民党総裁選挙は「自由民主党」という組織のリーダーを決める選挙なので、党費も払っていない人が投票権を持つというのはどうか思うが、一方で自民党総裁は総理になるので、後に選挙で国民の審判を受けることになる。我々も聞くべき話を聞き、言うべきところを言って、国民が判断できるようにしたいと思っている。

しかし、告示、そして本格的な政策論争の前に、すでに大勢が決しているとの見方もある。

4438名無しさん:2020/09/05(土) 12:38:28
>>4437

吉野:安倍さんが辞めるということに皆が驚き戸惑っている中、菅さんがさっさと戦闘を始め、会心の一撃をバーンと決めた、という感じになっている。特に“二階軍団”(二階派=志帥会)が先制攻撃をし、“菅さんでいくぞ”という流れを作ってしまった。おそらく、このまま投票まで行くんだろうというのが既定路線だ。

平石直之(テレビ朝日アナウンサー):柴山議員は細田派の所属だが、自分たちの派閥から候補を出さなくても良かったのか。

柴山:確かに、そういう考え方もある。一方で、森喜朗さん、小泉純一郎さん、福田康夫さん、そして安倍さんと、非常に長い期間を清和政策研究会(細田派)出身者が担ってきた。細田会長は党内の融和やバランスを考えた時に、自分たちの派閥だけでポストを独占していいのか、ということを常々気にされてきた。

柴田:では、柴山さんの心の中は決まっている(笑)?

柴山:はい。私は安倍さんが総裁選に出馬した時には率先して応援したし、安倍内閣では首相補佐官や文部科学大臣をしてきたので、安倍さんの政治姿勢、政策を最もよく継承してくれる方がいい。ただ、今は岸田政調会長の下で政調会長代理をやっているので、身近に見ている岸田さんが苦戦をされているということに心を動かされる部分がないことはない(笑)。それでも菅さんとは考え方が近いし、今回はやはり菅さんを応援したい。

やはり今回の総裁選挙は、安倍さんの次のリーダーを選ぶ選挙ということなので、安倍さんの近くで仕事をしてきた菅さんが適任ではないかということで、多くの派閥が支持を表明することになった。つい先日まで菅さん自身は「立候補しない」と仰ってきたが、そういう多くの期待が寄せられたことで、立候補を決意したんだろうと思う。

ただ、岸田さんも石破さんも、自らが率いる仲間たちの思いを実現させていきたい。自民党の総裁選挙は名前を書かない「無記名投票」になっている。逆に言えば、他の派閥でも支持を拡大できるのではないかという考えもあると思う。石破さんの場合、安倍さんとは距離を置いてきた部分があるので、割合は大きくはないものの、安倍さんに対して批判的な人たちの受け皿になっている。だから党員の人たちによる投票を行えば、石破さんが有利だという見方もある。

りんたろー。(EXIT):例えば細田派の議員でも、「石破さんの言っていることがすばらしいな」と感じれば、石破さんに投票する可能性があると?

柴山:それがチェックできない仕組みになっている。だからこそ石破さんも岸田さんも、自分が実現したい政策を他派閥の議員にも一生懸命に訴え、支持をお願いして回っているということだ。

兼近:ただ、この状況を見ている限り、絶対に勝てないと思う。もしかして、でかい金が動いていたりもする?

柴山:確かに、昔の総裁選挙では他の派閥の切り崩しにあたって、お金のやり取りがあったと聞いている。しかし今は政治資金の透明性が求められているし、献金の額も少なくなってきているので、お金を使って総裁ポストを買うというようなことは行われていない。

兼近:だったら本当に負け確定じゃないか。

柴山:ただ、例えば小泉純一郎さんが総裁に選ばれた時には、議員からの支持は少なかった。それでも国民の人気があったので、一般の党員たちも支持をした。それが議員票に影響を与えるということもありうる。

4439名無しさん:2020/09/05(土) 12:39:26
>>4436-4438

これでわかる!自民党総裁選の結果を左右する「派閥」とは?もう菅官房長官で決まりなの?
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d3b27c00bc9d8fbc33769e14c1c5b9bab30c469

4440名無しさん:2020/09/05(土) 12:40:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f388c08dfa46fe7ee5691d18ed750dc9afeda53
「自民党の悪いところは全て見た」政治家・菅義偉 異例のロングインタビュー【緊急公開】
9/4(金) 15:10配信

 安倍総理の突然の辞任を受けて、「次の総理」の最有力候補に急浮上した菅義偉官房長官についての評価はさまざまであるが、「官僚を掌握する力、実務に長けている」といったところが概ねよく伝えられるところである。

 しかし、言うまでもなく、こうした評価が広く知られるようになったのは第2次安倍政権で官房長官に就いてから。

 官房長官ではなく「政治家・菅義偉」あるいは「人間・菅義偉」とはいかなる人物なのか。

 ここで掲載するのは、それを知るうえで格好のノンフィクションである。取材が行われたのは麻生政権末期。政権支持率は低迷し、民主党への政権交代が現実味を帯びていた時期で、菅氏の肩書は自民党選挙対策副委員長だった。

 この時期、菅氏にロングインタビューを行ったのがノンフィクション作家の豊田正義氏。

 政府の要職にいなかったこともあってか、菅氏としてはかなり珍しく生い立ちや自身の考えについて率直に語っている。青春時代については、工場での仕事に明るい展望を抱くことはできず、「ここで一生を終わるのかと暗澹とした気持ちになった」「あまり思い出したくない」と振り返る。

 番記者にすらプライベートについてあまり語らないという菅氏の人物像を知るうえで必読のテキストと言えるだろう。

(以下、豊田正義「根性を忘れた日本人へ 世襲禁止を目指す“反骨漢”衆議院議員・菅義偉」〈『新潮45』2009年5月号収録〉より)

 ***

“家出”同然で東京へ
 桜のつぼみがふくらみ始めた、3月下旬の早朝、菅義偉は黄色いブルゾンに身を包み、相鉄線西横浜駅前にいた。

 事務所スタッフとボランティアの10人ほどが、通勤途中の市民に菅の活動を知らせるパンフレットを配る。菅は、マイクを握り朝の挨拶と政策を短いフレーズで訴え続けていた。

 現在自民党選挙対策副委員長を務める菅義偉、60歳。世襲でも、官僚出身でもない「たたきあげ」の代議士である菅の、国会議員に初当選した13年前からの毎朝の日課が街頭演説である。

 麻生内閣誕生直後から、常に解散総選挙の時期が注目されてきた。菅は選対副委員長として現在最もその動向が注目されている政治家のひとりだ。そのため、朝の街頭演説には多いときで20人近くの記者が集まる。

 今年3月22日、菅は秋田県湯沢市に講演に訪れていた。神奈川2区を地盤にする菅だが、故郷はここ、秋田県湯沢市秋ノ宮だ。秋田藩の時代からの財政をささえた院内銀山のお膝元で1948年の冬に生まれた。父は米を作る農家、姉2人、弟1人の4人姉弟だ。

 菅は読書が好きな少年で、歴史小説を夢中になって読んだ。特に好きな人物は織田信長。天下取りのドラマに胸を躍らせた。

 成績は優秀で、小学校3年から中学卒業まで級長を務めた。

「秋ノ宮は貧しい農村でした。中学の同級生は120人いて、約半数が中卒後に集団就職で上京しました。残り60人のうち30人が家業の農家を継ぐ。高校へ行くのは30人程度でしたね」

 湯沢高校に入学してからは、バスで通学していたが、毎年11月にもなると深い雪に閉ざされ、交通が寸断される。菅は、冬になると実家をでて高校のそばに下宿を借り、そこから通学した。村は、男たちが出稼ぎのため東京に出て行き閑散としていた。冬は家族がばらばらになる季節だった。

 高校までは何とか出させてもらったが、かといって家業の農家を継ぐのは気がすすまなかった。

「どうせいつかは死ぬわけですから、一度の人生思いっきり生きてみたいと。学校で就職を世話してもらって家出同然に東京へ出てきたんです」

4441名無しさん:2020/09/05(土) 12:40:37
>>4440

「テレビには出たくない」
 最初の就職先は、東武東上線沿線にあるダンボール工場だった。

「東京に出さえすれば、将来の展望が開けると考えていました。自分にとって東京は希望そのものだったし、地方の若者は皆同じように考えていたと思う」

 荷運びなどの肉体労働をしながら、ただ日々を食いつぶすような毎日に、やがて菅は疑問を覚えるようになった。

「ここで一生を終わるのかと思うと暗澹とした気持ちになった。現在のフリーター・派遣労働者問題にも通じると思うんですが、将来設計が立てられないところにいると、意欲を失ってしまうでしょう。あのころはあまり思い出したくない青春時代という感じ。とにかくこのままここにいるのだけはいやだと強く思った」

「大学に入って人生を変えよう」、そう決意して、ダンボール工場を辞めた菅は、築地市場で台車運びなどのアルバイトをして入学金を貯め、夜は受験勉強を続けた。2年後に、私学の中で一番学費が安かった法政大学法学部に入学。20歳の時のことだ。

「学生運動全盛期で、授業のロックアウトが非常に多かった。学費を払うのがもったいないと思ったね、法律の勉強はほとんどできなかったし(笑)」

 昼間部に入学した菅は、貯金とアルバイトで、学費と生活費を捻出していた。ロックアウトばかりで授業がないとはいえ、大学とアルバイトを両立するのは困難だった。

「夜間部に転部したい」と学生課に相談に行った菅に、大学職員は「もったいない。あとで後悔するから、がんばりなさい」と慰留したという。菅は根性で学業と仕事を両立し、4年で卒業した。

 青年期の話をするときの菅の口は重い。「田舎の人間だから、口下手ですしね」と言う。いまや政治の世界では珍しい苦労人で、それを売りにすることもできるのだが、「テレビに出るのは嫌い。討論番組は絶対出たくない。雑誌にもあんまり載りたくない」と言う。実際、菅番の記者たちも「プライベートの話はほとんど聞いたことがないし、聞いても、あまり答えてくれない」というほどだ。

4442名無しさん:2020/09/05(土) 12:41:04
>>4441

運命の市議選立候補
「自分の人生の一番の勝負所だったと思う。このとき、失うかもしれないものを顧みて、勝負に出なかったら、今の私はなかったと思う」と菅は言う。それは横浜市議への立候補だった。

 その当時、中曽根内閣が打ち出した売上税構想が、国民からの大反発を受けており、自民党に逆風が吹いていた。

 横浜市議選でも波乱が予想され、長年自民党の公認を受けてきた77歳(当時)の長老市議が引退を表明。長老市議は自分の息子を後継に据えることを発表した。そうすることで自民党の若返りを狙ったのだ。

 しかし、菅と同年齢のその息子は、候補者としてのお披露目をする直前に、風呂場で倒れ、突然死してしまう。

 公認候補がいなくなった自民党は、急遽候補者探しを始め、小此木事務所で頭角を現し、地元支持者の信頼も篤かった菅に、白羽の矢を立てたのだった。

 菅は長老市議の息子の突然の不幸をいたましく思ったが、これも運命だと感じ、立候補する決意を固めた。ところが、菅が出馬表明をした直後に、77歳の市議が引退を撤回して「もう1期やる」と言い始めた。

「皆が私を降ろしにかかり、小此木先生も『今回は止めておけ』と。しかし、子供のころから歴史小説を読み漁ってきた私は、こういう波乱の時こそ、自分の運命が開ける前兆だと感じ取ったんです。だから、もう誰が反対しようが出ようと決心した」

 しかし菅には家庭という守るものがあった。

「誰もが落選する可能性が高いと思っていたから、気持ちは相当揺れましたね。当時息子は3歳、1歳、1カ月でした。落選したら当然無職です。妻は何も言いませんでした。言っても聞く男じゃないと思っていたのでしょうけれど(笑)」

自民党の悪いところはすべて見た
 無所属で立候補すると腹を決め、小此木事務所に辞表を提出した。

 1988年4月の投票日のちょうど1年前に、菅は選挙区の西区に引越しをし、たった一人で準備を始めた。

 後援会作りも難航した。地元の有力者は、長老市議を恐れて、誰も菅を応援しようとしなかったからだ。選挙区内で後援会長を見つけられなかった菅は、秘書時代に付き合いのあった隣の選挙区の会社社長に後援会長を引き受けてもらった。

「当時、私の選挙区の市議は皆60代以上で高齢化していたから、30代という若さはそれだけで武器になると確信していた。そこに勝機をみて、若さを前面に押し出そうと。あとは、『おれは運がいいんだ』と、いま思えば根拠はなかったけれどそれを信じました」

 菅は選挙区をくまなく回った。

 選挙区の西区には、箱根駅伝のルートの一部が存在する。駅伝大会の日には、沿道で応援する人々に挨拶をしながら、何キロも歩いた。毎日300軒を訪問して歩く傍ら、選挙区内に3軒あった葬儀屋に日参して選挙区内の葬儀の情報を集め、弔問にも欠かさず訪れた。

 そして半年が過ぎたある日、長老議員は再び決意を翻し、市議選の立候補を取りやめると発表した。

「この日が10月10日。偶然大安吉日だったんです。これはますます風向きが良くなったと思った。しかし、自民党は公認選びが二転三転して、混乱を極めていたわけです。無所属で出る私に、混乱の責任をとって立候補を取りやめろと迫ってきた人もいました。自民党の悪いところ嫌なところはこのときすべて見ました」

 秘書時代の11年間を尽くしてきた自民党からの冷たい仕打ちに耐え、菅は選挙運動をやりぬいた。そして、投票日の直前になって、土壇場で自民党は菅を公認候補としたのだった。

 選挙の結果は8813票を獲得し、2位当選。菅の選対事務所には大勢の支持者が集まった。万歳をする前に、後援会長は「この中で菅さんが当選すると思っていた人は誰もいないでしょう」と言って、皆を笑わせた。

「結果的にまったくしがらみがない状態で市議会に入れたので、恐いものはなかったです。言いたいことを言えました」

 2期目の選挙では得票を5割も伸ばし、自民党横浜市議の若手のリーダー格になった。

 菅は次第に、国政への進出を考えるようになる。国に財源や権限が握られている中央集権体制に強く疑問を抱いたからだ。

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2020年9月4日 掲載

新潮社

4443名無しさん:2020/09/05(土) 12:43:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/24bc2afcf8488e850caca59b53ac9a07918b972d
菅内閣誕生で浮上する「河野・進次郎起用で総選挙」シナリオ
9/2(水) 8:02配信

8月20日、二階幹事長との2時間半にわたった密談を終えた菅官房長官。総理の座への野心が漏れ伝わってくる

7年8ヵ月にわたる長期政権で「黒衣」に徹してきた男が、表舞台に躍り出た。菅義偉官房長官(71)。安倍晋三総理(65)が体調不良を理由に辞任、菅氏が後継の自民党総裁に選出され、総理になる可能性が断然高まってきた。

「菅さんはやる気です。安倍総理が8月17日に慶應大学病院を訪れ、7時間半に及ぶ『治療』を受けた後、8月20日に菅さんは二階(俊博)幹事長(81)と『ザ・キャピトルホテル東急』の日本料理店『水簾(すいれん)』で密談。このとき、総理の健康状態を踏まえて、万が一、安倍総理が退陣した場合のことも話し合ったはずです」(官邸関係者)

安倍総理の健康不安説が浮上した当初から囁かれていたのは、麻生太郎副総理(79)が臨時代理に就き、安倍総理の意中の後継候補である岸田文雄政調会長(63)に禅譲するというシナリオだった。

「しかし、麻生氏は’09年に自民党が悪夢のような大敗をしたときの総理です。議員は選挙の恨みは忘れないもので、自民党内には、『麻生氏が総理で選挙に勝てるのか』と不安視する人が多い。また、岸田氏の世間的な知名度のなさも致命的です。結局、麻生再登板説の期待値は急速にしぼんでいきました」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)

次に浮上したのが、石破茂元幹事長(63)の名前である。

「麻生氏か岸田氏のいずれが総理になるにせよ、面白くないのは二階氏です。麻生氏や岸田氏では選挙を戦えないという声が党内から挙がれば、政権も揺らぐ。それならば比較的人気が高い石破氏を担いだほうが選挙にも有利だし、自身の地位も維持できるので一石二鳥です。

しかし、安倍総理が、石破氏にだけは総理・総裁の座を渡したくないと考えていることもまた事実です」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

◆安倍総理の気力次第

こうした事情を勘案すれば自ずと導き出されるのが、菅総理というわけだ。菅氏は総裁選への出馬を表明。このままいけば圧勝が予想される。

「二階氏と菅氏の密談では、内閣や党三役の人事まで話し合ったはずです。二階幹事長はもちろん続投。イージス・アショア導入撤回で脚光を浴びた河野太郎防衛相を官房長官にサプライズで抜擢。野田聖子元総務相や小渕優子元経産相、稲田朋美元防衛相を女性閣僚として登用し、小泉進次郎環境相を重要閣僚に任命すれば、支持率40%超えは十分に可能です。

その勢いで解散に打って出る。すでに10月13日公示・25日投開票と言われています。立憲民主党と国民民主党が合流すると言っても、まだ選挙区調整もできていませんし、菅総理なら日本維新の会とも蜜月関係です。与党が負けることはありえません」(前出・官邸関係者)

安倍路線をそのまま継承することが予想される「菅内閣」の日が一日一日と近づいている。

『FRIDAY』2020年9月11日号より

FRIDAYデジタル

4444名無しさん:2020/09/05(土) 12:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/b412692f4490f71b09674a74981250262a74843b
47人いる二階派も合流で…「次期総理」は菅義偉に決まる
9/1(火) 6:32配信

「志半ばで、断腸の思いです」
 8月28日。安倍晋三首相(65)は、辞任表明会見でこう述べた。辞任する理由は、2007年と同じく、17歳のころから苦しむ持病の悪化だった。

 本誌の “吐血スクープ” に端を発した第二次「投げ出し」辞任劇と同時に、永田町では「次期宰相」をめぐる政争の狼煙が上がる。だが、すでに勝負の決着はついているようなのだ。その勝者は、菅義偉内閣官房長官(71)ーー。

「コロナ禍が続く以上、政策の継続性を考えると、菅さんしかない。すでに政府の陣頭指揮は、菅さんが完全に担っており、政治的空白を生まないためにも最善手だ」(自民党幹部)

 だが、安倍首相が職務を遂行できなくなった際、“代理” となるのは麻生太郎副総理兼財務相(79)のはずだ。会見直後、英国の高級紙『ガーディアン』が、「次期首相は失言の多い麻生氏」と報じるなど、“麻生再登板” の可能性もあったが、次期総裁選への不出馬を早々と表明した。

 ジャーナリスト・森功氏は、その経緯を次のように明かした。

「持病の潰瘍性大腸炎が悪化したことを知った安倍首相は、このままでは首相の職務を果たせないと考え、総理臨時代理を麻生氏に頼んだのですが、断わられた。そこで安倍首相は、菅氏にまかせようと決断したんです。麻生氏は、これには反対し、『まだ頑張れよ』と励ましたようですが……」

 これまで安倍首相は、岸田文雄政調会長(63)への政権禅譲を狙っているとされてきたが、その目はもう薄い。

「特別定額給付金の支給をめぐって、岸田氏は政調会長として与党の政策をまとめられず、調整能力のなさを完全に露呈した。その点、菅氏は省庁や党・国会との調整に長け、斬新な人材登用策も期待できる。政策の実行力への評価や、新内閣発足後の “ご祝儀相場” で、内閣支持率は50%を超えるのは間違いない。

 最近人気を集めている河野太郎防衛相(57)を、官房長官に抜擢する可能性も囁かれている」(『インサイドライン』編集長の歳川隆雄氏)

 また、根強い支持を集める “ポスト安倍” 候補・石破茂元幹事長(63)も、総裁選出馬への意欲を見せたが……。

「石破さんは周囲に、『今回の勝負の行方はわからない。でも今回は、ただの負け戦にはならない』と話した。安倍総理の後継を決める両院議員総会での勝負は、分が悪いとみている。石破さんは、菅さんの “次” を狙っている」(自民党中堅議員)

 菅氏に近い議員は、この展開に高揚感を隠さない。

「安倍総理の辞任会見直後、『時が来ましたね。頑張ってください!』と、菅さんを支える議員たちでメールを送り、励ましました。菅さんが手を挙げれば、国会議員50人はすぐに集まる。47人もいる二階派も同調する。石破さんに勢いがあろうと、絶対に負けません」

 野心を見せない菅氏が師事したのは、“大乱世の人” と政界で恐れられた、梶山静六元官房長官である。総理総裁になれなかった師に代わり、大乱世を制する宰相が、まもなく誕生する。

(週刊FLASH 2020年9月15日号)

4445名無しさん:2020/09/05(土) 12:47:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/224d15bcf31917ffb01155331552bf1428384424
田崎史郎氏、28日会見の安倍首相の今後を解説…「続投か退陣か五分五分」
8/27(木) 9:07配信

 27日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月〜金曜・前8時)で、安倍晋三首相の健康問題について特集した。

 首相は28日午後に会見するが政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、首相の体調について「新型コロナ対策で相当ストレスがたまり持病(潰瘍性大腸炎)の悪化につながったのでは?」と指摘し今後、考えられる政権のシナリオを「薬の効果を期待しながら続投」「今後の感染症対策を示した上で退陣」「首相臨時代理を示した上で入院」の3パターンを予想した。



 その上で田崎氏は「そのうちほとんど可能性がないとみられているのが、首相臨時代理をおいて入院されるっていうことなんです」と明かした。続けて「先週、安倍総理に対して僕が知るだけでも2人の議員が臨時代理をおいて病院に入られて休まれてはどうですかと進言されているんです。しかしながら総理のご判断としてそういうことはしないというご判断なんです。総理大臣というのは臨時代理をおくような軽い職ではないと。続けるか続けないか2つに1つの判断なんです」とし続投か退陣かは「五分五分」と解説した。

報知新聞社

4446名無しさん:2020/09/05(土) 12:49:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a92dda1d7c63638f1caba38c773aee5d7e5e52e
有馬晴海氏、安倍首相休養の際の臨時代理第一候補の麻生太郎氏は「俺が代わりにやってもいいよ』という感じです」
8/25(火) 12:51配信

 25日放送のフジテレビ系「バイキング」(月〜金曜・前11時55分)では、安倍晋三首相(65)に2週続けて東京・信濃町の慶応大病院で検査を受けるなどの健康問題が浮上していることを取り上げた。

 政治評論家の有馬晴海氏(62)は、安倍首相が休養した場合の臨時代理就任に麻生太郎副総理(79)が意欲を見せているという説について、「安倍さんが(前回の病気による辞任から)復活して、3年くらい前までは『安倍さんがうまくやっているんだから、俺だってもう1回(首相を)やらせればうまくいくんだよ』みたいなことで、やる気満々だったんですね」と説明。

 「最近は年齢も高くなって、そうでもなかったんですが、今は『早く解散しろ。安倍さんの体調悪ければ、俺が代わりにやってもいいよ』という感じ。選挙になったら、安倍さんは体調面で(全国を)回れないけど、俺は回れるよというのが、一つの根拠に…」と説明していた。

報知新聞社

4447名無しさん:2020/09/05(土) 12:50:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7f09ca58f367572da04b9c759682cab5b182afc
安倍首相退陣よぎる持病説「麻生臨時代理」には慎重
8/24(月) 22:52配信

安倍晋三首相は24日、東京・信濃町の慶応大病院を2週連続で訪れ、治療に当たった。「追加的な検査」と説明したが、詳細な内容を求める質問に応じず、永田町では「健康不安説」が拡大。今後も通院が続くとの見方があり、健康問題の表面化による求心力の低下も避けられない。来月予定される内閣改造や自民党役員人事に踏み切れるかが、今後の焦点だ。この日連続在職日数が2799日と歴代単独1位になったが、歓喜なき節目の日となった。

   ◇   ◇   ◇

健康問題を表に出したくないのが、政治家の常。それだけに、17日に続いて首相が病院を受診したことは異例の行動だった。

首相はこの日、東京・信濃町の慶応大病院に4時間近く滞在。17日は7時間半だった。官邸で取材に「先週の検査の結果を詳しく伺い、追加的な検査を行った」と説明。「体調管理に万全を期して、これからまた仕事を頑張りたい」と執務続行に意欲を示したが、孤独で激務といわれる総理の職を今まで通りに続けられるのか。首相の健康問題は永田町だけでなく、国民の関心事にもなっている。

首相は、検査内容を問う質問に「そうしたことはまたお話をさせていただきたい」とだけ、答えた。記者会見での説明を求める声は多く、首相サイドが近く会見を開く方向で検討に入ったとの情報もある。

政府・与党内では、体調不良の原因は持病の潰瘍性大腸炎の悪化ではないかとの見方が強い。第1次安倍政権退陣の一因になった病気だ。この日、首相は追加的検査を受けたと述べており、今後も通院は一定期間続くとみられる。

一方、過去に首相退陣にも結びついてきた「首相臨時代理」を置くことに、首相は慎重とされる。当面は9月の内閣改造、自民党役員人事を断行できるのかが焦点だ。党総裁の残り任期は約1年で、最後の本格的な人事。一部では党役員で二階俊博幹事長を外し、後継含みで岸田文雄政調会長の起用計画も浮上したが、自民党関係者は「二階氏を代える体力は、もう残っていないだろう」と話す。

昨年、「在庫一掃人事」といわれた内閣改造では大幅交代も予想されたが、「小幅」との見方も。思い通りの人事ができなければ、求心力はさらに低下する。

この日、連続在職日数が2799日の単独1位となり、佐藤栄作元首相超えという大きな節目を迎えた首相だが、歓喜の表情はなかった。「約束した政策を実行するため、全身全霊を傾けてきた」「職に何日間在職したかではなく、何を成し遂げたかが問われる」と、淡々と振り返った。

◆首相臨時代理 内閣法9条に定められ「首相に事故のあるとき、または欠けたときは、あらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」とある。現在の内閣では5人の閣僚が指定されており<1>麻生太郎財務相<2>菅義偉官房長官<3>茂木敏充外相<4>高市早苗総務相<5>河野太郎防衛相の順。もし首相に何かあれば、麻生氏が代理を務める。首相は今年4月の会見で、自らが新型コロナウイルスに感染した際の対応を問われ、仮に意識がなくなった場合には麻生氏が臨時代理になるとの認識を示した。


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