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九州・沖縄 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 18:16:25

統一地方選スレから西海道・琉球地方のネタを独立させます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40

2212チバQ:2011/04/10(日) 22:12:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000214-mailo-l43
’11統一選くまもと:県議選・合志市区 県政与党か政権与党か /熊本
毎日新聞 4月6日(水)13時4分配信

 ◇自民、民主一騎打ち 訴えに党意識
 11選挙区で舌戦が続く県議選で、合志市区(定数1)は自民現職の高木健次氏(61)に民主新人の辻藍氏(32)が挑む、唯一の与野党一騎打ちの構図。顔ぶれは前回(07年補選)と同じだが、現在は県政与党と政権与党。両候補とも党を意識した訴えに力が入る。【結城かほる】
 高木氏は5日、市中部の農協支所での演説で「県議49人のうち34人が自民。圧倒的多数の与党にいなければ仕事はできない」と強調した。県農政連などの推薦を受けており、現時点でのTPP(環太平洋パートナーシップ)参加反対などを「個人マニフェスト」に掲げている。東日本大震災にも触れ「復興財源の確保に、交付金カットなど地方へのしわ寄せもくる。厳しい環境で農業を育てるためにも継続して県政に当たらせてほしい」と訴えた。
 一方、辻氏は同日夕方、市南部のスーパーに姿を見せた。選挙カーの後ろから自転車で到着すると「30年後も働くことができる候補」と、教育問題など長期的課題にも取り組める若さをアピールした。「民主党政権でようやく地域主権が現実になり、熊本のことは熊本で決められる」と政権交代の意義を強調。「新しい時代へ政治が変わろうとしている。地域の力が重要で、その力の強い合志が新しい熊本を作り上げる力になる」と刷新を訴えた。

4月6日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000198-mailo-l43
’11統一選くまもと:県議選・宇城市区 にじむ「旧町意識」 /熊本
毎日新聞 4月7日(木)13時3分配信

 ◇現職2人と新人、大票田巡り決戦
 県議選は6日から後半戦に入り、各候補は追い込みに入った。05年に5町が合併した宇城市区(定数2)には自民と無所属の現職各1人と無所属新人の計3人が立候補。市民の間には合併効果が見えてこない焦燥感が漂うが、選挙戦ではそれぞれの「旧町意識」もにじむ。【取違剛】
 「松橋で議席を失えば小川町と三角町に2議席が行ってしまう」。無所属現職は6日朝、地盤の同市松橋町の街頭で率直に訴えた。市内の医療体制拡充にも力を込めるが、最後は重ねて「松橋町に議席を残すための選挙だ」と強調した。
 同市は三角、松橋、小川など5町が合併してできたが、一体感の乏しさも指摘されてきた。ただ、小川町が地盤の自民現職と三角町の無所属新人は地盤固めとともに有権者の4割超がいる「大票田」松橋町での支持拡大を狙う。
 前回選に続いて挑戦の無所属新人は午後、松橋町のスーパー前でマイクを握った。「旧5町各地域が特性を生かし、特産物の収益性が上がる政治をする。皆さんの生活水準が向上して定住促進にもつながる」
 自民現職は松橋町と小川町で選挙カーを走らせた。訴えるのは地元産品の海外への販路開拓など地域振興策。最終日の9日は松橋町約20カ所で街頭演説する予定で、陣営は「松橋決戦だ」と意気込む。

4月7日朝刊

2213チバQ:2011/04/10(日) 22:13:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000218-mailo-l43
’11統一選くまもと:県議選・熊本市区 のぼり掲げ、自転車で /熊本
毎日新聞 4月8日(金)13時54分配信

 ◇選挙運動自粛申し合わせ、新人候補らアピール方法模索
 県議選は7日、終盤戦に入った。熊本市の政令指定都市移行を控え、広い選挙区は今回が最後とみられる熊本市区(定数16)。新人候補らは、東日本大震災を受けた県議会の選挙運動自粛の申し合わせで、知名度や実績のある現職が運動を進めやすい環境の中、アピール方法を模索している。【取違剛、結城かほる】
 「おはようございます」。7日午前9時、無所属新人は市中部の流通団地を自転車で回っていた。午前8〜10時の選挙カー自粛を受け、名前を書いたのぼりを掲げ10キロ近く走る。政策までは訴えられないが「パフォーマンスといわれても名前を知ってもらわなければ新人は始まらない」。
 共産元職は昼前、市南部の市総合支所前で街頭演説した。「4年前に失った県議会の1議席、ぜひとも回復させていただきたい」。運動自粛も「選挙運動は自主的であるべき」と、演説で震災に配慮する発言を交えながら選挙カーをフル稼働させている。この日21カ所で街頭演説をした。
 無所属新人は7日夕、同市並建町の公民館で約60人を前に力説した。「現職に打ち勝たないと当選はない」。食文化産業の形成や子どもの「育つ環境」づくりを掲げる。「大相撲でいえば私はいま7勝7敗。もう1勝積み上げて16番目の議員として勝ち名乗りを上げさせてほしい」
 午後5時半。別の無所属新人が自転車で支援者が待つ市南部に現れた。市議時代、選挙カーと名前の連呼が「選挙の迷惑行為」といわれ選挙カーの使用はやめた。「新しいスタイルを皆さんと考えたい」と理解を求め、秘書を務めた国会議員とのつながりを強調し支援を呼びかけた。

4月8日朝刊

2214チバQ:2011/04/10(日) 22:13:42
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kumamoto/20110408/20110408_0001.shtml
政権与党か県政与党か 首長、県議選対応で苦悩 支持者分裂動けず 関係重視 自民推すケースも
2011年04月08日 14:54  政権与党の民主か、県議会最大会派の「県政与党」自民か−。10日投開票の県議選で、各首長が候補者たちとの距離感に頭を悩ませている。「保守王国」熊本で、与党時代からの関係を重視して自民候補を推す動きがある一方、地域特有の政治構図から、動くに動けないケースも。地元首長が選挙戦に与える影響は大きいだけに、各陣営はその動向を注視する。

 「天草には私たちの意思が通じる(自民)県議が3人いた。今後も、その関係を継続したい」

 6日、天草市役所前。天草市・郡区(定数3)の自民現職2人の演説には、そう訴える安田公寛市長の姿があった。

 このおよそ5時間後、同じ場所であった自民系の無所属新人の演説でも市長は応援に立った。

 同区は自民現職3人のうち1人が引退。残る自民現職2人と、民主公認の元職、引退した自民現職の秘書を務めた無所属新人の計4人が激戦を繰り広げる。

 安田市長は「政権与党とのパイプ役を」と訴える民主候補でなく、3人の応援に立った理由を「県営路木ダム建設も交通網整備も、民主党県連ではブレーキがかかるが、自民現職3人は努力してくれた。政治信条の似た3人を選んだ方が地域の力になる」と説明した。

 ただ、こうした首長は少数派だ。

 民主新人と無所属新人2人の3候補が立つ宇土市区(定数1)。元松茂樹市長は支持者が3候補に分裂し、特定候補に肩入れできない状況だ。3候補の陣営は「元松市政と連携し、県政とのパイプ役を果たしたい」と秋波を送るが、市長は「バラバラに分かれていますから…」と漏らす。

 八代市・郡区(定数4)も事情は似通う。自民現職3人と共産新人に加え、民主、社民などが推薦する無所属新人の計5人が争う。福島和敏市長はいずれの出陣式にも祝電を出さなかった。

 蒲島郁夫知事も応援は控える立場。自民、公明両党などの支援を受けた2008年の知事選では、具体的な政策や数値目標を盛り込んだマニフェストに「特定候補の選挙運動には参加しない」と明記した。6日の会見でも「応援してもらった方には感謝しつつもマニフェストに従って応援はしていない」と語っている。


=2011/04/08付 西日本新聞朝刊=

2215チバQ:2011/04/10(日) 22:15:25
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000321104070001
県議選注目選挙区を行く(上)
2011年04月07日

◆無所属だけど政党色
【中津市区】


 5日夜、無所属現職の吉冨幸吉氏が約800人を集めて中津市で総決起大会を開いた。壇上には横光克彦衆院議員(大分3区)ら民主党の国会議員が並んだ。


 事務所の外には党ポスターが張られ、中には国会議員の為書きがあちこちに張ってある。党の色を前面に出し労組など支持層の票を狙う。選対幹部も「とにかくこの環境で一票でも多く集める」と話す。


 吉冨氏は07年は党公認で当選したが、昨年10月に政務調査費の使い道が問題になり県連の全役職を解任された。今回は公認を辞退して挑んでいる。


 連合大分は前回は吉冨氏を推薦したが、今回は新顔で社民推薦の馬場林氏のみを推薦した。だが連合大分中津地協は、独自に吉冨氏の推薦を決めた。連合関係者の1人は「馬場、吉冨の2議席欲しいが、党の公認なしでは吉冨氏の組織票は減るだろう」とみる。


 一方、中津市議から転身の馬場氏は県教組出身。過去2回、市議選でトップ当選を果たしたこともあったが、県議選ではとまどいも見せる。5日に中津市耶馬渓町で開いた総決起集会では、教え子や教職員など約100人を前に、選対委員長が「『馬場は大丈夫』といった根も葉もない攻撃を受けている」と発破をかけた。


 自民現職の大友一夫氏は旧三光村議長。旧下毛郡部を中心に建設業界や農漁業従事者らからの支持を集めている。同じく自民現職の毛利正徳氏はミニ集会を重ね、防災などを訴えるが、陣営幹部は「前回は新人で期待票も多かった。今回はそうはいかない」と危機感を抱いている。


◆後任あえて強調せず
 【別府市区】


 3日午後、JR別府駅近くの公園で民主現職の佐藤博章氏は、東日本大震災に触れてから自身の公約を訴えた。メーンは県立美術館の別府市誘致。マイクを握った7分間で「民主公認」を口にしたのは、終了30秒前に一度だけだった。


 「内閣支持率が少し上がったと聞いて、ようやく前日夕方から(民主公認を)言い始めた」と苦笑する。


 別府市選挙区は7人が主要政党の公認、推薦を受ける激戦区。だが、深まる政治不信で候補者が打ち出す政党色は希薄だ。震災の影響で自粛ムードも漂う。


 5日午前9時過ぎ。国道10号沿いで、無所属新顔の原田孝司氏は次々に走ってくる車に黙々と手を振り、頭を下げ続けた。名前を少しでも印象づけたいところだが、他の候補者との申し合わせで朝夜の拡声機の使用を控えている。


 原田氏は社民系労組の独自候補。過去の選挙で連合大分の支援を一手に受けてきた佐藤氏と一部支持層が重なり、別府地区平和運動センターの幹部は「投票用紙に原田の名前を書いてもらわなければ」と焦る。


 自民現職の牧野浩朗氏の陣営幹部は、選挙カーのスタッフに自民公認を連呼しないよう指示。「民主のエラーで政権交代の影響はないが、自民も得点をかせぎきらん。あえてそこを強調する必要はない」と話す。


 同じく自民現職の荒金信生氏の陣営は「選挙が盛り上がっていない。投票率が下がれば影響が大きい」と懸念を示す。前回2位で初当選した自民現職の嶋幸一氏もこまめに市内を回り、支持を広げようと懸命だ。


 7人の中で最年少となる共産新顔の福田公子氏は昨夏から辻立ちを重ね、知名度上昇をはかってきた。公明新顔の戸高賢史氏は勇退する現職の全面的な支援を受け、組織戦を展開している。


   ◇
 10日の投開票に向けて知事選と共に県議選も終盤戦に入った。注目選挙区を訪ね、各候補の戦いぶりを2回に分けて紹介する。

2216チバQ:2011/04/10(日) 22:15:50
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000321104080001
県議選注目選挙区を行く(下)
2011年04月08日

◆組織の威信かけ鼓舞
 大分市選挙区


 「幹事長の職にふさわしい順位で当選させよう」。民主新顔の小嶋秀行氏の出陣式で支援労組の代表は、こんな言葉で集まった人々を鼓舞した。大分市選挙区は、多くの陣営が選挙カー利用を午後6時で打ち切ったり、音量を控えめにしたり。震災による自粛ムードも手伝って例年よりも盛り上がりを欠いている。


 民主は小嶋氏ら3氏を公認。改選前は、無所属で当選し今回は同党から出る首藤隆憲氏を含めて2議席だった。もう1人の擁立を目指していたが、政権運営が不安視される逆風の下、候補者を見いだせなかった。


 党支持労組の多くが加盟する「みんろうきょう」(民間労組20組織)は、新日鉄大分労組出身県議(前職の会派は無所属の会)の議席を8期32年守ってきたが今回は擁立を断念。公認3氏のうち唯一の官公労出身の首藤氏の支持に回った。みんろうきょう幹部は「分散支援となれば、まとまりに影響が出るため一本化を決めた」と話す。


 県議会最大会派の自民党は、県連幹事長の阿部英仁氏ら現職と元職の計4氏を擁立している。態度を明らかにしていなかった前議長の安部省祐氏が2月末に後援会の会合で不出馬を表明。その後、党として同氏の後継候補は立てられなかった。「時間的に不可能だった」と県連幹部。前回、公認・推薦の計7人中3人が落選した反省から、確実な1議席増を目指したことも裏目に出たようだ。


 14人目で立候補を表明した無所属新顔の箕迫高明氏以外の13陣営は、いずれも政党の公認または推薦候補。ある陣営の責任者は「組織や後援会の実力が通知表のようにはっきり票数に出る選挙。メンツをかけた戦いでもある」と話した。


◆世襲阻止VS.現場主義
 津久見市区


 津久見市選挙区では板井王成氏と古手川正治氏の無所属新顔2人による一騎打ちの戦いが繰り広げられている。前回、多選批判もあり保守が分裂した選挙を制し7選を決めた古手川氏の父・茂樹氏が引退。地盤を継いだ長男で運送会社長の古手川氏に対し、3月になって社民市議だった板井氏が「世襲阻止」を掲げて名乗りを上げた。


 告示日の1日、津久見湾を見渡す海沿いの集落前。道沿いに出てきた女性らを前に板井氏が声を張り上げた。「市議3期12年の活動を続け県政を見てきたが、一向に津久見の活気を取り戻せていない」。この日は重野安正・社民党幹事長も駆けつけ「同じ人が28年やることは好ましくなく、跡取りが勝てばまた続く」と訴えた。板井氏は労組の支持固めを進めるほか、連日街頭演説を重ねている。


 古手川氏は2月の出馬表明から、各地域へこまめに足を運ぶ。市中心部であった出陣式には、地元企業の幹部がずらりと並んだ。保守が分裂した前回とは打って変わり今回の一本化を示す光景。「モットーは現場主義。皆さんと津久見を元気にしたい」。古手川氏は中小企業の経営者としての実績を強調した。連日夜にミニ集会を開催し、地域との対話を重視する姿勢を見せている。

2217チバQ:2011/04/10(日) 22:21:10
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110405-OYT8T00940.htm
19人、支持拡大狙う宮崎市区
 県議選は10日の投開票日に向け、選挙戦となった8選挙区の33議席を巡り、48人が舌戦を繰り広げている。各選挙区の中盤情勢を3回に分けて報告する。

 ■宮崎市区

 民主の渡辺は地元の東大宮と大宮、引退する権藤梅義が地盤とする大塚を中心に支持を拡大。井上はJP労組のほか、女性に支持を広げつつある。

 自民は4人を公認。横田は出身の旧佐土原町で浸透している。党県第1選挙区支部幹事長で、支部長の武井俊輔の支援者からも好感触を得た。同じく佐土原が地盤の福田は元JA組合長の経歴を生かし、田野、清武も含めた旧3町での浸透を目指す。外山は地盤とする住吉を中心に支持固めに奔走。河野は清武を中心に支持拡大を目指す。

 公明は前回トップ当選した長友安弘の後継となる重松と、前回2位の新見が支援組織を背景に安定した戦い。大淀川の北は重松、南は新見と、すみ分けを図る。

 社民は鳥飼が党の支持層以外にも浸透。松村は引退する外山良治の受け皿を目指し、旧清武町への食い込みも図る。共産の前屋敷は党の支援者にとどまらない支持の広がりを狙う。

 無所属8人は混戦。前回6000票近くを得て落選した旧高岡町出身の有岡は生目地区にも浸透し始め、上積みを目指す。全選挙区を通じて最年少の29歳、清山は東大卒の医師。県医師会幹部も後押しする。

 右松は地元の大橋と後援会事務所がある住吉などで支持を集める。数年間の辻立ちで知名度は上がった。前回の宮崎市議選でトップ当選の伊地知は、地元の生目台などで支持固めを進めている。

 元清武町議の平原は、旧町域外の本郷北方に選挙事務所を設けて旧市域への浸透を目指す。同じく清武出身の野崎は、主宰する太鼓団体関係者や出身大学の同窓生らを足がかりに旧市域への食い込みを図る。川添は市の南部で活動を活発化。副市長を務めた菊地は出身の田野町を基盤にアピールに懸命だ。

 ■都城市区

 少数激戦で各陣営とも当落線上を意識する。

 前回トップ当選の星原は、商工会関係者らの厚い支持で、合併前の旧4町をほぼ固めた。引き続き上位をうかがう。

 二見は引退する萩原耕三の支持票を一定程度、取り込むとみられる。元参院議員や親族の市議から支援を受けるほか、若さを打ち出して浮動票も狙い、他陣営も警戒する。

 山下は農業や福祉政策をアピール。地盤の旧中郷村で態勢を整えた。近隣からの集票も目指す。市職労などの労組が支援する満行は、官公庁や企業が集まる市中心部で支持を拡大している。

 前回の自民公認から一転、無所属で挑む徳重は、大票田の横市、五十市地区が地盤だが、保守層が強い地域で自民票離れを懸念。推薦を得た公明支持層に期待を寄せる。

 県議会議長と自民党県連会長を務める中村は、知名度の高さを生かし、地元の志和池地区以外に幅広い地域で支持拡大を目指すが、公務で前哨戦を十分に戦えなかったとして挽回に躍起だ。

 中村と地盤が一部重なる内村は、前回落選後のあいさつ回りで支援者を増やした。子育て環境の充実などで、女性層への浸透を図る。

(文中敬称略)

(2011年4月6日 読売新聞)

2218チバQ:2011/04/10(日) 22:26:21
「ようそう」を漢字で書くとNGワードになるみたい

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110406-OYT8T01081.htm
公認3現職が先行 延岡市区

2氏が横一線で追う 日向市区

 ■延岡市区

 現職で政党公認の田口、河野、太田が先行。残る2議席を巡って後藤、井本、松田が激しく競っている。

 前回トップ当選の田口は、県北地区同盟や旭化成関係者などの支援を受け、手堅い戦い。地区ごとの集会を重ねて支持を広げる。河野は堅固な支援組織を背景に組織戦を展開。公明党の「重点区」で、党所属の町議らも応援に入った。太田は県北地区労組会議が支援する。

 後藤は自民党公認だが、新人だけに知名度アップが鍵。6日、初めて決起集会を開いて支持者の引き締めを図った。県議4期の実績がある井本は、これまでに培った根強い支援者が支持拡大に奔走。自身も草の根運動で精力的に回る。

 松田は市南部の伊形、土々呂地区などで支持を固めつつあり、旧町や新興住宅地で票の掘り起こしを図る。

 ■日向市区

 先行する日高を西村と十屋が横一線で追う戦い。元日向市議の日高は、塩見、日知屋地区の一部が地盤で、過去2回の市議選でトップ当選。公明推薦に加え、スポーツ団体関係者も支援する。

 西村は無所属だが、公明、連合宮崎の推薦を得て、一定程度の組織票を確保する見通し。4年間で50回以上の集会を重ね、告示後は自転車遊説で高齢者や主婦などに浸透しつつある。

 十屋は地盤とする大票田の財光寺地区を中心に支持拡大を図る。県議会農林水産委員長として、口蹄疫や鳥インフルエンザ対策に奔走した実績を評価する有権者もいる。

 ■児湯郡区

 松村、坂口を図師が猛追し、遠藤、林田が追いかけるようそう。選挙区の全5町のうち、候補者が出ていない都農町の有権者の動向が注目される。

 松村は地盤とする高鍋町の商工業者を中心に支持を広げ、安定した戦いを展開。他町で上積みを図る。坂口は県議5期の実績を生かし、地元新富町の漁業関係者や自民支持層を中心に票を固める。

 前回トップ当選の図師は、2009年に無免許運転で摘発されたが、地元の木城町を含む全5町を回り、女性層を中心に支持を広げている。

 口蹄疫で家畜を殺処分された畜産農家の遠藤は、被害農家でつくる口蹄疫被害者協議会から推薦され、畜産関係者の票を固めつつある。同じ川南町出身で、自民党県議だった永友一美の支援者の一部が陣営に加わり、保守層にも浸透を図る。

 同じく川南町から出馬した林田は、同町や都農町を地道に回り、懸命に追い上げている。(文中敬称略)

(2011年4月7日 読売新聞)

2219チバQ:2011/04/10(日) 22:26:51
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110408-OYT8T00049.htm
新人、2現職追う 小林市・西諸県郡区

三つどもえ2氏が追う日南市区 無党派層取り込みが鍵串間市区

 ■小林市・西諸県郡区

◇小林市・西諸県郡(定2−候3)

宮原 義久48農業自現〈2〉

鮫島 憲明61建設会社役員無新 

丸山裕次郎42党県青年局長自現〈3〉

 旧小林市区と旧西諸県郡区が統合され、定数は1減。宮原、丸山の自民現職2人を無所属新人の鮫島が追う。

 地道な支援者回りを続けてきた宮原は、農村部を中心に幅広い年代に支持を広げている。前回は2位に2244票差を付けたが、楽観論を払拭し、公明推薦を追い風に上積みを図る。

 旧西諸県郡区選出の丸山は、新燃岳噴火の影響を強く受けた高原町が地盤で、防災対策などを訴えて同町に浸透。旧小林市域に選挙事務所を構え、市中心部での集票を狙う。

 鮫島は昨年4月の小林市長選に立候補、落選したが、引退する県議・水間篤典の元後援会幹部らを陣営に招いて体制を強化。市長選で得た4509票からの上積みを目指す。

 ■日南市区

◇日南市(定2−候3)

外山  衛53党県政調会長自現〈2〉

坂元 裕一62(元)県会議長無元〈6〉

高橋  透50農業社現〈2〉

 当初は無投票ともみられたが、坂元が告示10日前に立候補を表明し、三つどもえになった。リードする高橋を外山、坂元が追う。

 高橋は自治労や主要企業の労組が動き、大票田の旧市を中心に安定した戦い。無党派層にも一定程度、浸透している。「保守票が他の2人に割れて有利」とする楽観論もあり、陣営は払拭に躍起だ。

 外山は無投票当選の見方で緩みかけた雰囲気を一掃しようと、組織の引き締めに懸命。出身の日南高OBなどが主体の後援会組織がフル回転している。推薦する日南市漁協など水産業界で支持を拡大しており、同じく推薦を得た公明支持層にも期待をかける。

 坂元は旧北郷、旧南郷町で森林、建設関係を中心に支持を広げる。前哨戦は出遅れたが、挽回しようと、勝手連による草の根選挙を展開。2009年4月の日南市長選で落選したが、県議選は当選6回で、元県議会議長の実績を「即戦力」とアピールし、幅広い層への浸透を図る。

 ■串間市区

◇串間市(定1−候2)

岩下 斌彦65幼稚園理事長無現〈1〉

福留 成人50美容室経営無新

 岩下が先行し、福留が追う展開。昨年7月の補選と同じ顔合わせの一騎打ちとなり、定数1に対し、自民が2人を推薦した。両陣営とも、見送りとなった原発立地の是非を問う住民投票の結果を尊重する立場だったため、原発問題は争点になっていない。

 岩下は現職としての実績を強調し、建設、漁協関係などの保守票を手堅くまとめた。公明の推薦は好材料。保育料無償化などの公約を掲げ、主婦層などへの浸透も図る。

 自民党串間支部幹事長の福留は、保守票の一部を取り込みつつ、「生活者の視点」を掲げて無党派への食い込みを図る。自主投票となった農協の関係者からも、一部から支援を取り付けた。郊外をこまめに回り、個人票を積み重ねている。(文中敬称略)

(2011年4月8日 読売新聞)

2220チバQ:2011/04/10(日) 22:28:59
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104030001
県議選ルポ1/鹿児島市郡区
2011年04月03日

 2日午後、買い物客らでにぎわうJR鹿児島中央駅周辺では、各候補の選挙カーがひっきりなしに通り、通行人に拡声機で支持を呼びかけて回った。選挙カー同士がすれ違うこともしばしばだ。


 48万人の有権者を抱える鹿児島市郡区は定数17に対し、24人が立候補した最激戦区だ。定数削減により、今回から2議席減った。立候補した現職18人のうち必ず1人は落選する計算だ。
 鹿児島市中心部はマンションが林立し、無党派層も多い。過去の例からして県議選への関心は高いとは言えず、近年の投票率は50%代前半と県内でも下位に位置する。
 共通する明確な争点は見えにくい。各党は「新幹線を生かした経済振興」「福祉の充実」など、政治理念を中心とした訴えを展開する。県内各政党が候補者を擁立し、対決色も強い。候補者の多くは「国政の影響が強く出る選挙区」と口をそろえる。無党派層は県議選を通じて国政への評価をするとみる。
 国政与党の民主の候補者は現職と新顔のわずか2人。それでも県連幹部は「政権交代後の支持者離れもあり、新たに支持層を広げることは相当難しい」と共倒れ回避に必死だ。


 一方、県政与党の自民は12人の公認候補を立てた。勢いがあるように見えるが、候補者本人は得票の分散を懸念する。票が散れば他党の候補に競り負ける可能性があるからだ。


 公明、共産、社民は手堅く現有議席(3〜1)の維持を狙う。5人いる無所属候補は、出身母体である企業や推薦団体などの地盤固めに力を入れる。
 候補者はそれぞれ地区ごとの地元を持ち、強固な地盤を誇る候補者もいる。ある現職候補は「鹿児島市郡区では広くより深くが大切。街頭演説や辻立ちは選挙ムードを高める効果はあっても票にはつながらない。協力企業の朝礼回りなどで足元を固めたほうが票につながる」と話す。


 当落ラインと言われるのは1万票。候補者の多くは「地盤の票だけでは1万票を超えるのは難しい」と語る。市中心部に多いとされる無党派層の票をどれだけ上積みできるかが、勝敗を分けそうだ。
(森本浩一郎)

2221チバQ:2011/04/10(日) 22:29:19
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104030002
県議選ルポ2/薩摩川内、いちき串木野市区
2011年04月04日


ガンバロー三唱で気勢をあげる支持者ら=薩摩川内市

 「この30年近く、地域は原発とともに歩んできた」
 県議選告示日の1日、薩摩川内市区(定数3)に立候補した自民現職候補の1人は、第一声で原発問題をこう語り出した。
 市中心部から約10キロの海沿いに建つ九州電力川内原子力発電所。1978年に1号機が着工して以降、市への経済効果は交付金や地元建設業者への発注などで1690億円以上とされる。原発関連の仕事に就く市民も多い。世界最大級の3号機増設計画を市議会や市長が認め、県議会も昨年10月、最大会派の自民などの賛成多数で、増設を求める陳情を採択した。
 だが、東日本大震災に伴う福島第一原発の事故は、市民に衝撃を与えた。無職の男性(77)は「これまでは街のために原発はしょうがないと思っていたが、福島の事故を見て考えが変わった。経済振興も、安全には代えられない」と話す。
 増設に賛成した自民現職候補らも動揺を隠せない。自民からは田中良二氏(54)、鶴薗真佐彦氏(57)、外薗勝蔵氏(59)が立候補したが、告示日は3人とも「安全対策の徹底を求める」「エネルギー政策全体の中で原発を議論する必要がある」とし、増設の是非には踏み込まなかった。3人は原発を争点化せず、九州新幹線を生かした経済振興などを中心に訴えている。
 一方、無所属新顔の遠嶋春日児氏(56)=社民推薦=は選挙カーに「増設中止!」と掲げ、明確に反対を打ち出す。4年前も立候補し、反原発を訴えたが落選している。遠嶋氏は「福島の事故で、『原発はしょうがない』と黙認していた人が、『やっぱり嫌だ』と反対の声をあげ始めている。そうした声を受け止めていく」と話す。ただ、稼働中の1、2号機については「安全対策の徹底を求める」として停止までは求めていない。
   ◇    ◇
 川内原発から半径20キロ圏にほぼすべての市域が入る隣のいちき串木野市区(定数1)。当初は現職以外、立候補の動きがなかったが、福島第一原発の事故後、川内原発3号機増設に反対するため共産が急きょ候補者を擁立した。
 共産新顔の松下兼文氏(64)は、福島の事故を「安全神話が引き起こした。避難するような事態はごめんだ」と主張する。「思わぬ選挙戦になった」と話す自民現職の吉留厚宏氏(49)は「増設は凍結・見直しを、運転中の1、2号機は安全性の確保を求めていく」と訴え、党県議団のこれまでの主張とは一線を画している。
(寿柳聡、星賀亨弘、森本浩一郎)

2222チバQ:2011/04/10(日) 22:29:54
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104040002
県議選ルポ3/薩摩郡、西之表……
2011年04月05日


会合を回ってあいさつする候補者

 3日、さつま町湯田のホテルで開かれていた地元集落の総会と花見に、無所属新顔で元町長の井上章三氏(64)が駆けつけた。
 住民らを前に「私が出たため16年ぶりに選挙になった。県議をみなさんが選択する機会がなかった。その分、縁遠くなった。町のために身近に働く県議が必要だ」と訴えた。
 日曜日のこの日は会合や花見が集中。あいさつが終わるとすぐに次の会場に向けて駆け出した。「組織のない草の根選挙。足でかせぐしかない」と話す。
 県議選薩摩郡区(定数1)の選挙区はさつま町だけ。自民現職の宮島孝男氏(56)が井上氏の挑戦を受ける。前回は無投票だったため、選挙戦は今回が初めてだ。
 宮島氏は告示日の1日は出陣式の後、選挙カーに乗って町内を回った。集落をめぐり、「農業振興、畜産振興」「子どもを産み、育てやすい環境づくり」「林業振興」など、地域に合わせた政策を訴えた。宮島氏は「初の選挙戦なので実際に自分の名前を書いてもらえるのかわからないが、川内川と支流の激特(激甚災害対策特別緊急事業)や北薩横断道路など、県議として見届けたい事業がある」と再選に意欲を見せる。
   ◇    ◇
 選挙区再編で西之表市区と熊毛郡区が合併した西之表市・熊毛郡区(定数2)。熊毛郡区の日高滋氏(57)と、前回西之表市区で無投票当選した松里保広氏(53)の自民現職2人に、民主新顔の石田尾茂樹氏(52)が挑む三つどもえの戦いになった。
 石田尾氏は前回熊毛郡区で立候補し、日高氏に敗れた。今回は県連の公募に応募し、3人いる民主の公認候補の一人だ。県政与党の自民の議席を奪えるかが注目される。
   ◇    ◇
 志布志市・曽於郡区(定数1)では、「志布志事件」で無罪判決が確定した無所属現職の中山信一氏(65)のほか、新顔2人が立候補した。前回落選した元大崎町議の西高悟氏(51)は、今回は自民公認を受けた。大崎町の医師草野力氏(56)も交え、大隅地域の振興策などをそれぞれ訴えている。
   ◇    ◇
 曽於市区(定数1)では前回当選者が任期中に死去。次点で繰り上げ当選し6選を目指す自民現職の徳留紀寿氏(71)に、元市議の瀬戸口三郎氏(58)が挑む。
(星賀亨弘、三輪千尋、森本浩一郎)


●各選挙区の候補者
 薩摩郡区(定数1)
井上章三 64 無新
宮島孝男 56 自現(1)
 西之表市・熊毛郡区(定数2)
日高滋 57 自現(3)
松里保広 53 自現(4)
石田尾茂樹 52 民新
 志布志市・曽於郡区(定数1)
中山信一 65 無現(2)
西高悟 51 自新
草野力 56 無新
 曽於市区(定数1)
徳留紀寿 71 自現(5)
瀬戸口三郎 58 無新
(届け出順)

2223チバQ:2011/04/10(日) 22:30:23
4がない
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104060001
選挙区ルポ5/霧島市・姶良郡区……
2011年04月07日


街頭で演説し道行く人や車のドライバーに支持を求める候補者=霧島市

 県議選霧島市・姶良郡区は前回選挙と同じ顔ぶれになった。1度は県議を経験した5人が四つの議席をめぐって激しく争う。
 現職4人は4年間の実績を強調し、議席維持を狙う。2期目を目指す無所属の中重真一氏(34)は子育て真っ最中の経験から「子育て支援の政策などに取り組んだ」と実績や若さをPRする。無所属の桐原琢磨氏(57)は4選に向け「錦江湾を取り巻く自然環境の改善、医療保険制度の充実」などを掲げる。
 自民現職の2人はいずれも7期目を目指すベテランだ。田之上耕三氏(67)は「農林水産業の発展、災害に強い快適なまちづくり」などを中心に訴え、山田国治氏(65)は「県財政の健全化、地域産業の振興」などを掲げた。
 返り咲きに燃えるのが自民元職の高橋稔氏(59)。前回は780票差で敗れた。霧島市内で人口の多い旧国分市区選出の県議だったが、前回は他地域が手薄だったとの反省がある。「国分以外の地区にも支持を広げ、今回は雪辱を期す」と語る。
 選挙区は噴火活動が続く新燃岳周辺を抱える。霧島温泉街などの宿泊・観光施設では予約キャンセルが相次ぎ苦境に立つ。しかし未曽有の大災害となった東日本大震災で選挙カーでの活動時間が短縮され、候補者は山あいよりも有権者の多い都市部での運動が中心となりがちだ。温泉街の人たちからは「観光復興策も積極的に訴えてほしい」との声が漏れる。
     ◇
 姶良市は姶良、加治木、蒲生の3町が合併して昨年誕生した。新市になって初の県議選は定数2に4人が立った。自民現職が現有の2議席を守るか、新顔2人が議席を奪うかが焦点だ。
 自民の2人は現職としての活動を強調する。元加治木町長の川野威朗氏(66)は「県議の定数と報酬の見直し、教育の再生と文化・スポーツの振興に努めたい」などと訴え、2期目を目指す。酒匂卓郎氏(41)は「保育所の整備拡充など子育て支援と教育再生、農林水産業の振興、医療・福祉の充実、社会資本整備」などを掲げ3選を狙う。
 2人に挑む新顔はいずれも無所属。桃木野幸一氏(58)は民主と国民新の推薦を受けた。「自民県政をチェックし、少数、弱者の意見をしっかり反映させる」と意気込む。山崎正明氏(41)は4度目の県議選。「一人ひとりを大切にする県政、子供や孫に借金を残さない県政に」などと主張している。
(周防原孝司)

2224チバQ:2011/04/10(日) 22:30:59
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104070001
選挙区ルポ6/阿久根市・出水郡区
2011年04月08日


商店街やスーパーなど人の集まる所で支持拡大を図る候補者=阿久根市

 5日夜、阿久根市最北の八郷集落の公民館。車座になった住民40人の中心に自民現職で6選を目指すスーツ姿の中村真氏(69)がいた。選挙期間中に演説会を開いたのはこの夜だけだ。
 「西平良将新市長は政治の素人。今回はそのパートナーを選ぶ県議選です。知事の是正勧告も聞かなかった人が、県とのパイプ役になれるでしょうか?」


 矛先はまず前市長で無所属新顔の竹原信一氏(52)に向かったが、返す刀で同じ無所属新顔で前阿久根市議の古賀操氏(50)も斬る。「市長も新人、県議も新人ではやっていけない」


 この日の夕方、竹原氏は市内のショッピングセンター前で、ブルゾン姿でマイクを握った。「国、県とのパイプがなければ、社会が悪くなるようなことを言う人間は政治家として失格です」。中村氏に照準を絞った5分間の演説だった。


 竹原氏に対し中村、古賀両氏は、市長時代に議会不要論を唱えていながら県議選に立候補するのは「矛盾だ」と指摘している。


 この点について、竹原氏は「議会は議員によってしか変えられないでしょ」と反論する。具体的な公約を尋ねると、「私が県議会にいるだけでみんな気合が入るでしょ」と話した。


 阿久根市・出水郡区は阿久根市と長島町が選挙区で有権者は約2万9千人。阿久根市が有権者の7割を占める。古賀氏は1月の市長選で中村氏とともに西平氏を支持して竹原氏の3選阻止に協力したが、県議選では「反竹原」の一本化はならず、票が二分されることになった。


 古賀氏は、かつて反竹原派と呼ばれた前市議12人の一人だった。しかし、かつての「盟友」が応援してくれるわけではない。阿久根市では統一地方選の後半戦で出直し市議選がある。前市議らの支持者には、中村氏を支援する人もおり、安易に古賀氏の応援に回れないという背景もある。


 古賀氏は毎朝、青いウインドブレーカーを着て長島町と阿久根市の国道沿いで1時間半ずつ手を振って知名度アップを図る。竹原氏の政治手法を否定しながら、中村氏については「県とのパイプを誇示すること自体、旧態依然とした政治家のありようだ」と批判している。


   ◇   ◇


 三つどもえの戦いとなった出水市区は自民が2議席を守れるかが焦点。ともに自民現職の小幡兼興氏(68)は5選を、通畠幸一氏(61)は再選を目指す。高尾野町議、出水市議を務めた無所属新顔の堀口文治氏(57)が切り崩しを狙う。(原口晋也)


 阿久根市・出水郡区(定数1)
中村真 69 自現5
古賀操 50 無新
竹原信一 52 無新
 出水市区(定数2)
小幡兼興 68 自現4
堀口文治 57 無新
通畠幸一 61 自現1
(届け出順)

2225チバQ:2011/04/10(日) 22:31:31
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104080001
県議選ルポ7/南薩3選挙区
2011年04月09日


ゲートボールを楽しむお年寄りの輪に飛び込み、握手で支持を訴える候補者=南九州市

 青々とした茶畑が広がる。茶の産地として知られる南九州市では、まもなく新茶の収穫シーズン。準備に慌ただしい茶農家のそばを選挙カーが通り過ぎる。
 同市知覧町の茶農家の男性(56)は県議選にさほど関心がないというが、「候補者の選択肢が広がったことはいい」と話した。
 指宿市・揖宿郡区だった旧頴娃町が今回から編入され、知覧、川辺、頴娃の旧3町が対象になった県議選南九州市区(定数1)。前回までの川辺郡区から数え、選挙戦は24年ぶりだ。
 南九州市の基幹産業は農畜産業。なかでも荒茶生産は市町村単位で全国一を誇る名産地だ。だが荒茶の生産額は低迷し、高齢化で茶栽培をやめる農家もいる。収入が減っている状況は野菜や畜産農家でも同じだ。
 地元が抱える課題に、2候補者とも「農業や商工業の振興」を柱に掲げる。
 「変革」を旗印に無所属新顔で挑む柚木茂樹氏(57)は農業を中心とした地元振興や雇用創出を訴える。地域活性化には住民の声に耳を傾け、県を動かす県議の存在が必要だと説く。
 「これまで県政は住民にとって遠い存在だった。選挙戦となったことで有権者が候補者の主張を聞いて投票し、自分たちで選んだ県議が誕生するという機会が生まれた。地元と県の橋渡し役として役目を果たしたい」と意欲を見せる。
 迎え撃つ自民現職の川原秀男氏(64)は「経験」が最大の武器だ。だが5期連続無投票当選だっただけに危機感は強い。選挙戦に向け各地域の後援会を再構築。年明け以降、集落単位で集会を開き、県政での実績を繰り返し訴えてきた。
 川原氏は「南九州市は農業の町。農業生産額を上げ、農家の収入を向上させることが大切だ。商工業の振興も同時に進めなければ地域の発展にはつながらない」と主張する。
   ◇    ◇
 枕崎市区(定数1)では、6選を目指す県漁連会長で無所属現職の上野新作氏(76)に無所属新顔2人が挑む。元市議の原村且元氏(59)は街頭演説を精力的に行い、支持拡大に躍起だ。神園健氏(39)は若さをアピールし浸透を図っており、新旧交代が実現するかが焦点だ。
   ◇    ◇
 南さつま市区(定数1)では2009年11月に補欠選挙があった。補選で初当選を果たし、再選を目指す無所属現職の園田豊氏(51)に、補選で争った大迫忠興氏(68)と若手の堀之内欣也氏(41)の無所属新顔2人が挑む。(安斎耕一)

2226チバQ:2011/04/10(日) 22:35:27
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110406/20110406_0003.shtml
福岡市議選の終盤情勢<上>
2011年04月06日 14:40  96人が62議席を争う福岡市議選は、10日の投開票日に向けて終盤戦に入った。東日本大震災の「自粛」ムードの中で、各候補者は少しでも有権者にアピールしようと、訴えに力を込める。7選挙区の構図は異なるが、いずれも当落は予断を許さない激戦だ。選挙戦の終盤情勢を探った。 (敬称略)

 ●東区 東部で激しい戦い

 市内最多の定数12をめぐる現元新16人の争い。前回23人から候補者数が大きく減り、投票率にもよるが、当選ラインは上がるとみられている。

 自民現職森英は香椎、同じく川上は西戸崎の地盤で着々と票を固める。ともに民主で、前回最多得票の現職金出と、新人隈崎は千早・名島の地盤が重なり、票の掘り起こしに懸命だ。現有議席死守を目指す公明は現職の渡辺、山口が支持団体などの引き締めに全力。

 東部の和白周辺は前回同様に厳しい票の争奪戦。公明現職の尾花に、民主現職の阿部、自民現職の今林、みらい福岡現職の三角、無所属で社民推薦の新人落石の地盤が近接し、しのぎを削る。

 自民新人真武は多々良川以西で、無所属現職の藤本は香椎を拠点に、支持拡大の構え。前回議席を失った共産元職の綿貫と、ふくおかネットワークの新人森文は、組織票固めを徹底する。みんなの党新人吉武は党を前面に出し無党派層を狙う。

 ●博多区 14候補による混戦

 定数9をめぐる14人の混戦。30、40代の新人や実績のある元職の動向が注目されている。

 民主現職で有力労組出身の田中は、那珂南を足場に組織票結集に全力。自民は現職3人で、3回連続トップ得票の川口が那珂、福田は吉塚を中心に手堅い戦い。南原は地元の諸岡に加え、博多部でも支持を集める。公明は現職石田と新人古川が区を南北に分け、支持団体を軸に浸透。

 みらい福岡は、現職の鬼塚が福岡空港周辺で支持固め。新人浜崎は、元副議長の父親の地盤・三筑で知名度アップを狙う。

 共産現職の比江嶋は千代を、社民元職の高田は堅粕を拠点に、組織票の取りまとめに必死。日本創新党公認の新人日下部は全域で浸透を急ぐ。ともに無所属新人で、民主推薦の新村、みんなの党推薦の平石や、石井は浮動票の取り込みを図る。

 ●中央区 鍵握る無党派層票

 支持基盤の固い現職に、新人が挑む形。定数7を現職6人と新人7人が争い、都市部の無党派層票が鍵を握る。

 自民2人はいずれも議長経験者。現職稲員は赤坂、現職妹尾は舞鶴や大名を中心にそれぞれ地盤の引き締めを進める。民主は、前回トップ当選だった現職の田中が、平尾を拠点に支持拡大を図る。新人の渋谷も、労組票などの上積みを狙う。

 公明現職の楠は支持団体を中心に手堅く票固め。共産現職の星野は支持層への浸透を着々と進める。みらい福岡現職の水城は荒戸を軸に実績アピールに力を注ぐ。

 無所属新人で自民推薦の中島は、引退したベテラン市議の地盤を引き継いだ。無所属新人の橋田は草香江を拠点に支持拡大に懸命だ。

 みんなの党新人の御厨は知名度アップに全力。無所属新人の前田は子育て世代への浸透を狙う。同じく無所属新人の加藤、古賀は票の掘り起こしに力を入れる。

2227チバQ:2011/04/10(日) 22:36:24
    ×      ×

 ●東区(12−16)

森文子 45 ネ新
渡辺裕江 59 公現2
尾花康広 47 公現1
川上晋平 39 自現3
三角公仁隆 55 ら現1
森英鷹 56 自現4
阿部正剛 48 民現1
真武研二 42 自新
綿貫英彦 44 共元1
藤本顕憲 66 無現4
今林秀明 50 自現1
金出公子 63 民現2
山口剛司 52 公現2
隈崎啓一郎 37 民新
落石俊則 55 無新
吉武輝実 57 み新

 ●博多区(9−14)

比江嶋俊和 64 共現4
川口浩 50 自現6
浜崎太郎 44 ら新
石田正明 58 公現3
古川清文 42 公新
田中丈太郎 38 民現1
石井英俊 34 無新
高田保男 63 社元5
南原茂 57 自現4
鬼塚敏満 68 ら現4
新村優 30 無新
平石洋介 34 無新
福田衛 39 自現1
日下部晃志 34 諸新

 ●中央区(7−13)

加藤じゅん 44 無新
中島正裕 49 無新
水城四郎 41 ら現3
稲員大三郎 66 自現8
楠正信 56 公現1
妹尾俊見 67 自現6
橋田和義 40 無新
渋谷陵候 36 民新
星野美恵子 60 共現5
前田薫子 33 無新
御厨幸弘 58 み新
古賀達也 34 無新
田中慎介 32 民現1

    ×      ×

 一覧表の候補者は届け出順。党派の略称は、民=民主、自=自民、公=公明、共=共産、社=社民、み=みんな、ら=みらい福岡、ネ=ふくおかネットワーク、平=平成会、諸=諸派、無=無所属。現元新の後に続く数字は当選回数。


=2011/04/06付 西日本新聞朝刊=

2228チバQ:2011/04/10(日) 22:36:47
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110407/20110407_0001.shtml
福岡市議選の終盤情勢<下>
2011年04月07日 14:37  ●南区 政党間の攻防注目

 定数が1減した11議席を現職10人、新人5人の計15人で争う。自民が市内最多の5議席を持つ選挙区で、政党間の攻防が注目される。

 上積みを狙う民主は、現有議席より1人多い3人を擁立。前回トップ当選の現職三原は労組を中心に支持固め。現職山下は高宮、新人財津は大橋を拠点に支持拡大を図る。

 自民は、市議長の現職光安が区南部で積極的に展開。現職伊藤も地盤の引き締めを進める。現職飯盛は長住を、現職打越は井尻を中心に攻勢を強める。新人川上は引退した議長経験者の父親の地盤を引き継いだ。

 公明現職の大石と松野は支持団体への浸透に全力。みらい福岡現職の国分は若久などで地盤固めを進める。共産現職の宮本と、ふくおかネットワーク新人の今井はそれぞれ支持層にアピール。みんなの党新人の富永は、高宮を足場に支持拡大を狙う。無所属新人の本山はサラリーマン層への訴えに力を入れる。

 ●城南区 12人が激しく競る

 市内で最も有権者が少なく、定数は最少の6。この議席を、2倍の12人で争う「最激戦区」だ。現職5人、新人7人が激しく競り合っている。

 8期連続トップ当選の実績がある平成会現職の高山は、区内全域に浸透を図る。公明新人の篠原は引退市議の地盤を引き継ぎ、支持団体を軸に手堅い戦いを進めている。

 自民は現職の阿部が長尾を拠点に地盤固め。新人の北嶋は田島を中心に支持を拡大する構えだ。民主は現職太田が鳥飼を中心に北部で、新人の調は七隈周辺の南部で票の掘り起こしを進める。

 ふくおかネットワークの現職高森と、共産の現職倉元はそれぞれの支持層への浸透に力を注ぐ。みんなの党新人の丸田と、同党とみらい福岡の推薦を得た無所属新人の国分は、いずれも党を前面に出した戦い。無所属で自民推薦の新人永野は追い上げに懸命だ。無所属新人の川副は、地域主権などを訴えている。

 ●早良区 新旧交代進み過熱

 ベテラン市議5人が引退。定数が1減した9議席を現職5人、元職1人、新人10人の計16人が争う混戦だ。引退市議をこれまで支持してきた票の争奪戦が過熱している。

 民主は拠点が北部の現職栃木、南部の現職玉井が地盤固めを進める。新人松本は中部を中心に票の掘り起こしに懸命。

 自民新人の津田、無所属で自民推薦の新人大森は、ともに8期務め引退した父親の後継。公明は現職黒子が支持団体を固め、新人高木は引退市議の支持層浸透を進める。

 みらい福岡現職で自民推薦の平畑は高取周辺を地盤に堅実な戦い。共産現職の中山は遊説で広く支持を呼び掛ける。引退市議の後継となった無所属新人の関屋、元県議の無所属新人大原はいずれも自民推薦で、南部を中心に票獲得に活発に動く。市長選に出た無所属元職の荒木、みんなの党新人平田は支持拡大に全力。無所属新人の飯野、占部、黒岩は懸命に支持を訴えている。

 ●西区 10候補の少数激戦

 7区で唯一定数が1増え8議席になる一方、候補者は最少の10人。少数激戦の中で、現職7人全員が立候補し、支持基盤固めを進める。新人3人は食い込もうと、懸命に追い上げている。

 民主は前回、市内最多得票だった現職江藤が壱岐地区を中心に浸透を図る。新人の斉藤は北東部を拠点に自転車で細かく遊説、票の掘り起こしを進める。

 自民は現職小畠が区東部、現職冨永が西部で地盤を堅持。みらい福岡現職の笠は田尻、元岡を固め、東部への支持拡大も目指す。公明現職の川辺は支持団体を軸に、手堅い戦いぶり。

 共産の現職熊谷、社民推薦で無所属現職の池田は無党派層への浸透も狙い、再選に全力。みんなの党新人の寺島は街頭演説を繰り返し、浮動票取り込みを狙う。無所属新人の宮崎は独自の戦い。

2229チバQ:2011/04/10(日) 22:37:59
   ×      ×

 ●南区(11−15)

宮本秀国 67 共現6
富永周行 36 み新
飯盛利康 33 自現1
国分徳彦 53 ら現3
山下謙二 64 民現1
三原修 54 民現3
財津由香 39 民新
本山貴春 29 無新
川上陽平 34 自新
大石修二 50 公現4
松野隆 48 公現1
光安力 62 自現4
今井明美 51 ネ新
打越基安 56 自現2
伊藤嘉人 50 自現3

 ●城南区(6−12)

永野繁一 53 無新
丸田輝久 51 み新
篠原達也 51 公新
北嶋雄二郎 61 自新
倉元達朗 43 共現3
川副陽介 63 無新 
高山博光 71 平現8
国分孝徳 44 無新 
高森清子 62 ネ現1
太田英二 39 民現1
阿部真之助 46 自現2
調崇史 32 民新

 ●早良区(9−16)

飯野健二 50 無新
大森一馬 45 無新
平田真一 60 み新
黒子秀勇樹 55 公現4
玉井輝大 59 民現1
松本一郎 28 民新
占部正文 64 無新
関屋道治 51 無新
大原弥寿男 59 無新
津田信太郎 36 自新
栃木義博 57 民現3
黒岩孝二郎 60 無新
荒木龍昇 59 無元2
高木勝利 47 公新
平畑雅博 48 ら現2
中山郁美 51 共現2

 ●西区(8−10)

斉藤哲也 27 民新
川辺敦子 57 公現2
熊谷敦子 58 共現1
寺島浩幸 49 み新
笠康雄 63 ら現3
小畠久弥 60 自現4
池田良子 59 無現1
江藤博美 59 民現3
冨永計久 62 自現3
宮崎光子 48 無新

    ×      ×

 一覧表の候補者は届け出順。党派の略称は、民=民主、自=自民、公=公明、共=共産、社=社民、み=みんな、ら=みらい福岡、ネ=ふくおかネットワーク、平=平成会、諸=諸派、無=無所属。現元新の後に続く数字は当選回数。文中敬称略。

2230チバQ:2011/04/10(日) 22:38:37
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110402/20110402_0003.shtml
県議選 注目の4選挙区
2011年04月02日 15:19  県議選(定数86)が1日告示され、無投票となった13選挙区(同20)を除く33選挙区(同66)で9日間の選挙戦がスタートした。麻生渡知事の引退で16年ぶりに新しい県政のかじ取り役を決める選挙が同時に行われる中、各候補者はさまざまな県政課題にどう取り組もうとするのか。県内選挙区の中で特に激戦が予想される4選挙区について情勢をまとめた。

 ●春日市 2議席 5人で争奪戦

 定数2に現職1人、新人4人の計5人が立候補した。現職を擁する民主に対して、自民は2人を推薦し議席独占を狙う。みんなの党も絡み、激戦は必至だ。

 みんなの党の新人中村孝三氏は4回目の立候補。党のアピールに力を注ぐ一方、民主、自民批判層への浸透を図る。

 無所属新人の平山喜基氏はボランティアを募集し、草の根選挙で臨む。松下政経塾出身で前々回に次いでの挑戦。

 無所属新人の松尾嘉三氏は春日市議を辞し、県議選に挑む。自民の推薦を受け、市議時代の実績をアピールする。

 無所属新人の中牟田伸二氏はサラリーマンからの転身。知名度は低いが、自民に加えて公明の推薦も受けた。

 唯一の現職、民主の岸本善成氏は1期4年の実績を強調。党への逆風の中、若さを強調し、幅広い支持を目指す。

 ●小倉北区 5党の公認候補激突

 定数が1減して3となった中、県内の選挙区で唯一、主要5党の公認候補が顔をそろえた。

 民主現職の原田博史氏は、政権批判の逆風を浴びる中での選挙戦。労組や支援団体への浸透を図りながら地域での支持拡大に躍起だ。共産新人の永田浩一氏は、前回失った党の議席を奪還するため、従来の党の支持者に加え、無党派層の取り込みに力を入れる。

 公明現職の壹岐和郎氏は、支持母体の創価学会がフル回転。震災対応など党の活動実績を前面に出して支持者を固め、議席維持を図る。みんなの党新人の佐藤栄作氏は、元県議の父親の後援会や同級生を中心に選挙戦を展開。若さをアピールし、既成政党批判の受け皿を狙う。自民現職の中村明彦氏は、7期28年の実績や国政とのパイプを強調。長年かけて築いた後援会を軸に経済界や保守層を手堅くまとめる。

 ●直方市 元職転出 三つどもえ

 前回まで4回連続立候補した元職が直方市長選へ転出。定数は1で、無所属現職の野下昭宣氏と無所属新人の高木直行氏、自民新人の香原勝司氏による三つどもえの戦いとなった。

 前回583票差で一騎打ちを制した野下氏は、農政連の推薦を受けた。通算3期の知名度を生かし、第一声では「県や市の職員と力を合わせ、地域の問題に取り組んできた」と実績をPRした。

 高木氏は、「東日本の大震災は遠い場所の話ではない。国民の命を守るのが政治だ」として、遠賀川の水害対策の必要性を強調、自民党国会議員の秘書を務めた経験も訴えた。

 香原氏は、党公認を前面に打ち出し、地元企業や団体の推薦も積極的に受けた。「雇用不安や高齢化問題を解決するために、自民党の県議が必要だ」と支持層の結束を呼び掛けた。

 ●大牟田市 定数減 生き残りし烈

 定数が1減、2議席を4人で争う。激しい前哨戦を繰り広げた各陣営は票の上滑りを警戒する。

 自民現職高岡新氏は第一声で、「後継者がいなかった」と多選批判を意識しながらも、8期目への決意を表明した。培ってきた個人票の積み上げを着実に進める。

 共産新人の中西倫仁氏は支持者を前に、東日本大震災の原発事故に触れ「大牟田を防災と福祉のまちに転換したい」と力を込めた。街頭演説などで基礎票固めを急ぐ。

 無所属新人で社民、民主の推薦を受けた大橋克己氏は、前回トップ当選した故人の後継者。出陣式では元労組員など高齢者が目立ったが、無党派層への浸透も狙う。

 「県の支援を持ってくるのは私に任せて」。自民現職田中秀子氏は出陣式で県とのパイプ役を強調。陣営内には激戦への危機感もあり、企業・団体の引き締めに懸命だ。


=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=

2231チバQ:2011/04/10(日) 23:05:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110410-00000094-jij-pol
前阿久根市長の竹原氏落選=道府県議選の注目候補―鹿児島【統一選】
時事通信 4月10日(日)22時41分配信

 道府県議選のうち、鹿児島県議選(定数51)には前阿久根市長の竹原信一氏(52)=無所属=が挑んだが、落選した。竹原氏は、市職員のボーナスカットや副市長の選任といった重要案件について市議会を開かないまま専決処分を繰り返すという政治手法で注目を浴びた。昨年12月の市長リコール(解職請求)に基づく住民投票で失職、今年1月の出直し市長選で敗れていた。 (了)
竹原信一(たけはら・しんいち)

2232チバQ:2011/04/11(月) 22:13:13
>>2129>>2221
http://www.asahi.com/politics/update/0411/SEB201104100026.html
川内原発の増設中止訴えた候補、初当選 鹿児島県議選2011年4月11日19時44分
 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の3号機の増設計画が争点に浮上した、鹿児島県議選薩摩川内市区(定数3)では、増設中止を訴えた社民推薦の無所属新顔、遠嶋春日児(はるひこ)氏(56)が自民現職3人の議席独占を阻み、初当選した。

 当選を決めた遠嶋氏は「3月11日の地震から原発問題の関心が高まった。今後、(増設問題を)どうするんだということを考える契機を与えてくれた。(これまでの政策を)大きく転換する契機になった」と増設計画の見直しを訴えていく考えを語った。

 3号機の出力は世界最大級。遠嶋氏は前回も反原発を訴えたが落選した。今回の選挙カーには「増設中止!」の大文字を掲げた。

 対する自民3人は選挙戦で「安全対策の徹底を求める」としつつ、増設への賛否は明かさず、明確な争点化を避けた。自民が過半数を占める県議会と知事は昨年、増設に同意したが、福島の事故で周辺自治体からは増設凍結を求める声が上がっていた。

 自民候補の1人も震災後の有権者の意識の変化を感じ、「(震災発生の)3月11日までは90%の市民が増設を待っていたが、今は状況が違う」と認めていた。

http://www.asahi.com/business/update/0411/SEB201104110008.html
川内原発の増設計画、凍結 鹿児島県が手続き保留を要請2011年4月11日21時42分
 九州電力は11日、計画中の川内原子力発電所3号機(鹿児島県薩摩川内市)増設について、当面手続きを見合わせる考えを明らかにした。鹿児島県の伊藤祐一郎知事がこの日、周辺の海の埋め立て申請など建設に必要な手続きを保留するよう求めたためだ。
 川内3号機の増設計画は東京電力福島第一原発の事故を受けた国の安全基準見直しまで事実上凍結される見込みだ。
 川内3号機は出力159万キロワットで世界最大級。2014年に着工し、19年に運転開始予定だ。昨年、伊藤知事が増設の計画に同意し、国が重要電源開発地点に指定した。
 伊藤知事は「同意撤回はありえないが、安全性が担保されていないことが明らかになった。福島の事故が落ち着かないと、手続きは進められない」と話した。

2233チバQ:2011/04/11(月) 22:14:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000255-mailo-l46
’11統一選かごしま:県議選 自民現職、相次ぎ苦杯 /鹿児島
毎日新聞 4月11日(月)15時44分配信

 ◇民主、現職が1議席死守
 県議選は10日投開票された。定数3減となり、無投票を除く15選挙区の42議席を70人(現職41、元職2、新人27)が争った。民主は鹿児島市・郡区で現職が1議席を死守した。自民は南九州市区などで現職の落選が相次いだ。当日有権者数は113万8576人。投票率は53・23%で、過去最低を更新した。【福岡静哉】
 ◇投票率53.23%、過去最低
 今回の県議選は定数3減に伴い23選挙区が21選挙区に再編され、計79人が出馬した。内訳は民主3▽自民42▽公明3▽共産3▽社民1▽無所属27。6選挙区で自民現職9人が無投票当選した。
 現有1議席の民主は政権与党の力を背景に候補者増を目指したが、鹿児島市・郡区(定数17)で現職と新人の2人▽西之表市・熊毛郡区(同2)で新人1人の計3人にとどまり、票の掘り起こしに広がりを欠く選挙戦となった。
 現有38議席の自民は枕崎市区、南さつま市区を除く19選挙区で計42人を擁立。無投票で現職9人を当選させたうえ、13選挙区で33人(現職28▽元職2▽新人3)が、さらなる議席増加を目指した。
 公明は鹿児島市・郡区で現職3人を擁立し現有議席の維持に支持層をフル動員。共産は現職1人、新人2人を擁立。社民は鹿児島市・郡区で現職が引退し、後継の新人が1議席死守を目指した。
 また連合は9人(民主1、社民1、無所属7)を推薦し、県議会第2会派・県民連合=現有7人=の拡大を目指した。
 選挙区別では、鹿児島市・郡区は定数2減となり、民主2▽自民12▽公明3▽共産、社民各1▽無所属5−−の24人による激戦区となった。現職も危機感を強め、他候補の地元に攻め込むなど、なりふり構わぬ候補もいた。福島第1原発の事故を受け、連合推薦の現職らは川内原発3号機の「増設反対」を掲げ、支持拡大を図った。
 薩摩川内市区(定数3)は3号機増設に同意した自民現職3氏に対し「増設反対」を掲げる無所属新人=社民推薦=が挑んだ。いちき串木野市区(同1)は増設同意の自民現職に対し、共産が告示直前に新人を擁立するなど原発増設問題が争点となった。
 阿久根市・出水郡区(同1)は竹原信一前市長がくら替え出馬。自民現職、無所属新人との三つどもえの戦いとなり注目を集めた。合区された鹿屋市・垂水市区(同4)と西之表市・熊毛郡区(同2)はいずれも現職、新人が入り乱れた。
 このほか出水市区、姶良市区の2人区で自民現職と無所属新人が対決し、混戦に。薩摩郡区(同1)は自民現職に前さつま町長が挑む激戦となった。南九州市区(同1)は24年ぶりの選挙戦。曽於市区(同1)は前回に続き保守分裂選挙だった。
 ◇投票用紙引換券の男女別色分け廃止−−鹿児島市選管
 ○…鹿児島市は今回の県議選から、投票所で本人確認後に配る投票用紙引換券の男女別色分けを廃止した。性同一性障害を持つ有権者から「精神的な苦痛になっている」と要望があったため。
 市選管によると、これまでは男女別の統計を取るため、男性には青、女性には桃色の引換券を配っていたが、今回からオレンジ色に統一した。ただ、男女別の統計を引き続き取るため、女性用には、右下の角を一部切り取った引換券を配った。
 ◇合区で埋没不安「公平な目線を」−−垂水市民
 ○…再編で旧鹿屋市区(定数3)と旧垂水市区(同1)が合区した鹿屋市・垂水市区(定数4)。垂水市の山間部で集落活性化に知恵を絞る商業、宮下直弥さん(30)は「選挙結果によっては、置き去りにされるという心配を抱く垂水市民も多い」と話した。垂水市は大隅半島の玄関口。「全線開業した新幹線効果を半島全体に波及させる要の位置にある。公平な目線で、地域特性を生かした政策実現に期待したい」と新選良に注文をつけた。

2234チバQ:2011/04/11(月) 22:15:27
 ◆南九州市区
 ◇24年ぶり選挙戦 柚木さん初当選
 24年ぶり選挙戦となった南九州市区(定数1)は無所属新人の柚木茂樹さん(57)が、自民現職、川原秀男さん(64)の7選を阻んだ。
 川原さんの5期連続無投票当選に対し「変革」を掲げた柚木さんは地盤の旧知覧町に加え、川原さんの地盤の旧川辺町でも元町長が支援。旧頴娃町でも浸透を図った。川原さんは危機感を強めこまめにミニ集会を開き、初めて公明の推薦を受けたが、及ばなかった。
 ◆枕崎市区
 ◇三つどもえ制し、上野さんが6選
 枕崎市区(定数1)は、候補者の中で最高齢の無所属現職、上野新作さん(76)が三つどもえを制し、6選を果たした。
 上野さんは元自民党県連幹事長。09年衆院選鹿児島3区で国民新党から出馬した元職候補を支援するため自民を離党。今回、無所属で選挙戦に臨んだ。多選や高齢批判に加え、3区で国民新元職に敗れた自民前職側が、他陣営を支援する動きもあったが、基幹産業・水産業の関係団体など多くの支援を得て議席を守った。
 ◆志布志市・曽於郡区
 ◇組織力で西高さん 中山さん3選阻む
 志布志市・曽於郡区(定数1)は無所属現職で3選を目指した中山信一さん(65)が自民新人、西高悟さん(51)に敗れた。
 中山さんは03年県議選で買収罪に問われたが、07年3月に無罪が確定。これを追い風に直後の07年県議選で悲願の返り咲きを果たした。しかし今回、空白区解消を目指す自民党県連が徹底的にテコ入れ。前回分裂した保守層が一本化されたこともあり、中山さんに再び風は吹かなかった。
 ◆いちき串木野市区
 ◇原発反対派退け、吉留さんが3選
 いちき串木野市区(定数1)は自民現職の吉留厚宏さん(49)が、川内原発3号機増設反対を訴えた共産新人の松下兼文さん(64)を破り3選を果たした。
 当初は吉留さんの無投票当選とみられたが、福島第1原発事故を受け、松下さんが告示4日前に出馬表明。昨年9月県議会で増設推進陳情に賛成した吉留さんに対し、松下さんは原発に不安を抱く有権者の受け皿を狙ったが及ばなかった。

4月11日朝刊

2235チバQ:2011/04/12(火) 19:59:18
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20110412ddlk46010693000c.html
’11統一選かごしま:“現職受難”の県議選 有権者、変化求める? /鹿児島
 10日投開票された県議選は定数3減の影響もあり、現職は12人が落選した。平成に入ってから最多で“現職受難”の選挙となった。会派別では、最大会派・自民は11日、無所属新人1人を追加公認し33に。現有38から5議席減らした。第2会派・県民連合(民主、社民、無所属)は現有7議席を維持する見通し。公明、共産も現有を死守したが、ともに得票数を減らした。【福岡静哉】

 ◇自民、不調
 自民は公認42人のうち9人が無投票当選。残り33人のうち、4〜6期のベテランら現職9人を含む10人が落選した。当選者32は過去最低。県連の池畑憲一幹事長は「定数3減、川内原発問題に加え、保守系の無所属新人に自民公認が敗れる選挙区が目立った」と振り返った。

 県連は11日、曽於市区(定数1)で自民現職を破った無所属新人、瀬戸口三郎氏(58)を追加公認し、計33人とした。選挙後に保守系無所属が会派入りし、議席数を増やすのは自民のお家芸。池畑幹事長は「今回も複数が会派入りする可能性がある」と言う。ただ今のところ、現有38には届かない見通し。

 ◇県民連合善戦
 県民連合(現有7人)は、連合鹿児島の推薦が共通点。連合推薦9人(現職6、新人3)のうち6人が当選したが、霧島市・姶良郡区や志布志市・曽於郡区などで現職3人が落選した。当選者6人(民主1人、社民1人、無所属4人)に加え、姶良市区で連合が支持した無所属新人、桃木野幸一氏(58)=民主推薦=が県民連合入りし、現有議席は確保する。また、別の無所属新人1人へも働き掛ける。連合の川野和幸会長は「現職3人の落選を新人が穴埋めし、何とか現有を確保できた」と振り返った。

 ◇党公認も苦戦
 低投票率で無所属の中でも特定の組織を持たない候補には厳しい選挙とみられたが、鹿児島市・郡区(定数17)では「純粋無所属」を標ぼうし議員報酬半減などを訴えた新人、下鶴隆央氏(31)が3位当選した。枕崎市区(同1)では同、神園健氏(39)が若手市民を中心とした運動で6選した現職に149票差まで詰め寄った。鹿屋市・垂水市区(同4)でも同、郷原拓男氏(33)が自民現職に次いで次点と善戦した。

 ある党関係者は「現職、党公認が苦戦しており『変化』を求める思いが有権者の底流にあると感じた。鹿児島でも大阪などのように地域政党が候補を擁立していればある程度の議席を得ていた可能性がある」と分析した。

 ◇原発反対派に追い風 福島事故受け争点に浮上
 県議選は、福島第1原発事故を受け、川内原発1、2号機の安全性や、3号機増設の是非が争点に急浮上した。薩摩川内市区(定数3)では増設反対派が初当選し、賛成派の1人が落選。鹿児島市・郡区(定数17)では九電組織内の現職が苦杯をのんだ。

 「自民のほかの2人はしっかり戦ったのだから、逆風をしっかり受け止める度量が私に無かったということ」。薩摩川内市区で落選した自民現職、鶴薗真佐彦氏(57)は11日夜、薩摩川内市永利町の選挙事務所で、こう敗戦の弁を述べた。

 自民現職3人は昨年9月県議会で3号機増設の推進陳情に賛成し、福島第1原発事故で逆風となった。前回も同じ4人が出馬し、3位の鶴薗氏と4位で落選した遠嶋春日児氏(56)の得票は1905票差あった。今回、鶴薗氏は3位の遠嶋氏に3174票の差をつけられた。

 鹿児島市・郡区(定数17)でも「原発の風」が吹いた。九電組織内候補の無所属現職、山口修氏(63)が落選。陣営関係者は「激しい逆風。九電内は固まっても、広がりを欠いた」とため息をつく。逆に「原発反対」を訴えの軸にした無所属現職、柳誠子氏(50)は前回より当選順位を上げた。陣営は「原発反対の訴えに対する有権者の反応がとても良かった」と振り返った。

2236チバQ:2011/04/12(火) 19:59:33
 ◇阿久根・竹原氏支持に陰り? 落選、市議選に影響も
 阿久根市・出水郡区(定数1)に立候補した阿久根市の竹原信一前市長(52)は、当選した自民現職、中村真氏(69)に2398票の大差で敗れた。固定票を持つ阿久根市でも中村氏に届かず、24日投開票の同市議選(定数16)への影響は必至だ。

 落選が決まった10日夜、竹原氏は報道陣に「数字が出たという事。ほかになにもない」と力無く答えた。昨年末の市長リコール住民投票や1月の出直し市長選と比べ、落胆の色を隠せない様子だった。

 阿久根市での竹原氏の固定票は過去の選挙などから約7000票とみられ、地盤のない長島町での劣勢を阿久根市で挽回する作戦だった。ところが同市でも中村氏に238票及ばず、陣営は「手応えはあったが……。投票率が伸び悩み不利に働いた」と悔やんだ。

 中村氏陣営も、阿久根市での“善戦”は「予想外」と受け止めている。ある陣営幹部は「県とのパイプ役として誰が適任か、有権者が冷静に判断した。議会批判をしていた竹原氏が県議に出ることの矛盾を感じた人も多かったのでは」と分析した。

 阿久根市では、住民投票による議会解散に伴う出直し市議選が17日告示され、10人以上擁立予定の竹原派が過半数奪取を狙うが、今回の県議選の結果に危機感を募らせている。

 出馬予定のある竹原派前市議は「活動が頭打ちしている。民主主義うんぬんというこれまでの主張は、市民の心をとらえ切れていない」と顔をしかめた。別の前市議も「影響は大いにあるだろう。各候補が頑張るだけだ」と言葉少なだ。

 一方、反竹原派の立候補予定者は「市議選は投票率が上がるので気は抜けないが、竹原支持に陰りが出てきた」と見ている。【村尾哲】

 ◇投票率は過去最低更新 有権者の関心高まらず
 県議選の県全体の投票率は53・23%(前回比3・95ポイント減)で、前回に続き過去最低を更新した。東日本大震災を受け有権者の関心が最後まで高まらなかったことなどが背景にあるとみられる。定数2減の激戦で候補者が票の掘り起こしに努めた鹿児島市・郡区も過去最低を更新する46・64%(同3・91ポイント減)で初めて50%を割り込んだ。

 選挙戦となった15選挙区のうち、前回無投票でなかった12選挙区で投票率が伸びたのは、前市長が出馬し混戦の阿久根市・出水郡区69・54%(同10・73ポイント増)▽激戦の枕崎市区60・63%(同6・52ポイント増)▽合区で乱戦の鹿屋市・垂水市区54・27%(同1・20ポイント増)の3選挙区だけ。いちき串木野市区は川内原発増設問題を主な争点に一騎打ちとなったが、共産新人の出馬表明が告示4日前と出遅れたことも響き、鹿児島市・郡区に次ぎ2番目に低い47・84%(同22・69ポイント減)だった。【福岡静哉】

2237チバQ:2011/04/12(火) 20:00:14
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20110411-OYT8T01180.htm
無所属躍進 政党離れ象徴

組織型選挙見直し必要か
 10日に投開票された統一地方選前半戦の県議選(定数51)は、自民が前回県議選(2007年)に比べて6議席減らす一方、無所属の当選者が3人増えた。現有議席を確保した各政党も下位当選が目立ち、有権者の政党離れを象徴する結果となった。各党は今後の国政選挙に向け、支持団体の集票力に頼る組織型選挙の見直しを迫られそうだ。

 選挙区再編で定数3減となった今回、自民は現職37人を含め42人を擁立。12人を公認した鹿児島市・鹿児島郡区(定数17)で4人が落選するなど厳しい選挙戦となった。

 政権与党として初の選挙戦に臨んだ民主も、鹿児島市・鹿児島郡区の1議席にとどまった。当選した現職は前回トップ当選だったが、今回は新人候補と票が分散したこともあり、前回に比べて得票は約6200票減った。

 同選挙区で現有議席を死守した公明、共産、社民の3党も、前回と同数の候補者を擁立しながら、いずれも総得票数を減らした。

 一方、無所属候補は13人が当選し、うち新人が8人を占めた。鹿児島市・鹿児島郡区で初当選した無所属新人は、既存政党と一線を画した「純粋無所属」をアピールし、1万票余りを獲得して3位当選を果たした。

 また、無所属新人と自民現職が一騎打ちとなった1人区の3選挙区(曽於、南九州市、薩摩郡)では、無所属新人が全勝。南九州市区で、7選を狙う自民現職を破った無所属新人は、「組織型選挙の時代は終わった。県政に地元の声が届かない現状を変えたいという市民の思いが勝利につながった」と勝因を分析した。

 平井一臣・鹿児島大教授(政治学)は今回の結果について、「政権交代後に民主党が国民の信頼を失い、有権者に『この政党ならば』という期待感がなくなっている。支持団体に軸足を置くのではなく、幅広い有権者と対話の機会を作っていかなければ、政党離れの流れは止められないだろう」と指摘した。

(2011年4月12日 読売新聞)

2238チバQ:2011/04/12(火) 20:00:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110412-OYT8T00006.htm
宮崎市区若手が躍進

29歳トップ当選、2位は33歳


支援者と抱き合って当選を喜ぶ清山さん  県議選宮崎市区(定数12)では、29歳の無所属・清山知憲さんと、33歳の民主・渡辺創さんの新人2人が1、2位を占めた。同市区の投票率が前回の49・68%(旧清武町は含まず)より5ポイント近く下がる中での躍進で、将来性などに期待する有権者が多かったとみられる。

 清山さんは10日夜、「選挙経験がない29歳が1位当選したという事実は、県政を変えたいという県民の思いの表れ」と勝因を分析。11日朝、都城市区(定数6)で当選した無所属新人・二見康之さん(30)から電話を受け、「お互い頑張ろう」と励ましあった。

 昨年10月に宮崎大医学部を退職して出馬。「東大卒の29歳の医師」として、知名度は急速に上昇した。訴えは医師確保を中心にした社会保障にほぼ一本化。父の雅晴さん(60)がほかの政策も訴えるよう助言すると、「自分は勉強が足りない。当選後にもっと勉強し、ほかの分野に挑戦したい」と説明したという。

 2位当選の渡辺さんは、昨年夏の参院選宮崎選挙区で落選した雪辱を果たした。

 引退する県議の地盤を引き継ぎ、参院選で培った人脈を駆使した選挙戦を展開。「負けたら政治生命は終わり」(陣営関係者)と背水の陣で臨んだ。

 新聞記者として取材を通じて政治を志すようになり、その役割を「個々の人が人生で出会う障害をできるだけ取り除くこと」と語る。

 「東国原県政が誕生した時、県民の期待は高まったが、生活は何も変わらなかった。若手の当選は県議会の変革を期待する有権者の思いが反映された結果だと思う。県民のニーズをできる限りかなえていきたい」と力を込めた。

(2011年4月12日 読売新聞)

2239チバQ:2011/04/12(火) 20:01:40
http://mytown.asahi.com/areanews/miyazaki/SEB201104100015.html
自民が実質過半数 民主は3議席守る 県議選
2011年4月11日

 統一地方選挙前半戦の県議選(定数39)は10日、無投票当選が決まった6選挙区を除く8選挙区で投開票され、自民系が実質過半数となる見通しとなり、民主は3議席を維持した。社民は2議席を減らした。当選者の内訳は無投票当選を含め、現職30人、新顔7人、元職2人。直前に東日本大震災が発生し、選挙運動を自重する動きが広がる中、候補者は口蹄疫(こうていえき)や新燃岳の噴火被害からの復興、災害への備えなどを訴えた。投票率は49.02%で、前回に続き過去最低を更新した。

 これまで過去最低の投票率は前回2007年の55.38%だった。

 新しい議席の党派別の内訳は、民主3、自民18、公明3、共産1、社民3、無所属11。

 民主は現職1人が引退したが、現職2人と昨夏の参院選宮崎選挙区に立候補した新顔が当選。改選前の3議席を維持した。

 改選前は23議席で過半数を確保する自民は、現職4人が引退。現職18人、新顔2人を公認した。無投票で現職5人が当選したものの、公認全員の当選は果たせなかった。ただ、無所属で無投票当選した現職と、自民推薦で再選を決めた現職らが自民入りすると考えられ、自民系が実質、過半数となる見通しだ。

 公明は現職1人が引退したが、現職2人と新顔1人が組織力に支えられ、改選前議席を維持した。

 前回、議席を奪い返した共産は、現職が1議席を死守した。

 社民は現職4人、新顔1人を公認。労働組合が組織戦を展開したが、都城市区の現職らが及ばず改選前5議席から2議席減らした。

 一方、自重ムードで新顔には厳しい選挙戦となった。立候補した18人のうち当選は7人。新顔が立った7選挙区のうち、4選挙区では、いずれも現職の壁に阻まれた。

2240チバQ:2011/04/12(火) 20:02:25
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20110412ddlk45010665000c.html
’11統一選みやざき:改選後の県議会 自民、過半数確保へ /宮崎
 ◇民主と公明、現状維持 社民は後退
 10日投開票された統一選・県議選は、今回から定数が6削減された39議席を巡り54人が立候補し、公認候補18人が当選した自民党が最大会派として勢力を維持する構図が固まった。既に無所属2人が自民会派入りを明言しており、過半数の20議席を確保するのは確実な情勢だ。民主、公明は改選前の3議席、共産は1議席を維持したが、社民が2議席を失った。既存政党の干渉を嫌う無所属議員による新たな会派結成の動きもある。【石田宗久】

 当選者の内訳は、現職30▽新人7▽元職2人。党派別では民主3▽自民18▽公明3▽社民3▽共産1▽無所属11人。

 逆風の中で統一選を迎えた民主県連は、引退した現職の後継の新人が宮崎市区で初当選し、3議席を維持。一方、推薦候補が落選し党勢拡大には至らなかった。

 改選前に23人が所属した自民は公認した20人のうち18人が当選。無所属で出馬したが、かつて会派に所属した延岡市区の元職、東諸県郡区の現職が復帰の意向を示している。ただ、自民党籍を有する無所属当選者には「数合わせや会派間の駆け引きのために使われたくない」と慎重な人もいる。

 公明は宮崎市区で現職が引退したが、強固な支持母体の後押しで新人が初当選。共産も宮崎市区で1議席を守った。

 社民は都城市区で現職が落選。宮崎市区では現職の後継として新人が立候補したが及ばず、改選前の5から3議席に後退した。

 初当選した無所属新人には「有志を募り共に行動したい」「先輩からの誘いはあるが、白紙」などの声があり、じっくりと今後の立ち位置を探ろうとしているようだ。

 ◇自民が13万829票 34.33%を獲得−−政党別得票数・率
 県選管が11日発表した県議選の政党別得票数・率によると、無投票6選挙区を除く8選挙区では自民が13万829票と最多で34・33%を獲得した。

 当日有権者数78万4326人に対して投票率は49・02%と過去最低を更新し、有効投票数は38万1072票。前回07年と比べ6万7379票の減少。すべての政党が得票数を減らしたが、得票率では差が出た。

 民主の得票数は前回比3207票減の2万6866票。得票率は7・05%で、前回比0・34ポイント上昇した。

 自民の得票数は前回比7万7816票減。得票率は12・2ポイント下回った。

 公明は3万1990票(1360票減)で得票率8・39%(0・95ポイント増)。

 共産は7419票(6557票減)で得票率1・95%(1・17ポイント減)。社民は3万6840票(8971票減)で得票率9・67%(0・55ポイント減)といずれも減らした。

 無所属は14万7128票(3万532票増)で38・61%(12・61ポイント増)となった。

2241チバQ:2011/04/12(火) 20:02:36
 ◆4選挙区を分析

 ◇新人が1、2位 自、社議席1減−−宮崎市区
 定数12に現職8人、新人11人が立候補する激戦となった。投票率は前回07年に比べ、約5ポイント減の44・85%。無党派層を取り込みたい新人には苦しい選挙戦も予想されたが、無所属新人で医師の清山知憲氏(29)が1万3921票の高得票でトップ当選を果たした。民主新人の渡辺創氏(33)が続き、新人が1、2位を占めた。

 党派別では、自民と社民が議席を一つずつ減らし、自民3、社民1。民主、公明は2議席、共産は1議席をそれぞれ確保。無所属は3議席だった。公明は組織力を発揮して現職、新人とも上位当選。落選した自民現職は無所属新人2人と同じ地盤の旧清武町で票を分け合った。社民は新人を後継候補に立てたが、力及ばなかった。

 ◇現職の党幹部、明暗を分ける−−都城市区
 定数6に、現職5人、元職、新人各1人が立候補する少数激戦に。旧北諸県郡4町を地盤とする自民現職の星原透氏(63)が、前回に続きトップ当選。自民を離党し、初めて無所属で挑戦した現職の徳重忠夫氏(67)は危機感を持った陣営の引き締めで5選。若さをアピールした無所属新人の二見康之氏(30)は初当選。一方、社民現職で、党県副代表の満行潤一氏(52)は、連合傘下労組の推薦を受け4選を目指したが、組織票を固め切れなかった。自民現職で、党県連会長の中村幸一氏(68)は6選、山下博三氏(61)は再選。無所属の内村仁子氏(68)は返り咲き。

 ◇改選前の議席、各党とも守る−−延岡市区
 昨年の市長選で落選し、無所属で県議5選を目指した井本英雄氏(64)が、旧東臼杵郡3町を中心に根強い支持票をまとめ、ただ1人1万票を超えトップ当選で返り咲きを果たした。

 自民公認の新人で、前市議長の後藤哲朗氏(55)は知名度と保守票をまとめ初当選。公明現職の河野哲也氏(51)、社民現職の太田清海氏(60)もそれぞれ組織票をまとめた。民主現職の田口雄二氏(52)は、旭化成労組など支持団体が危機感を持って動き、党への逆風を跳ね返し議席を守った。各党とも改選前の議席を守り、無所属現職の松田勝則氏(45)の再選はならなかった。

 ◇地盤で票割れ、新人2人落選−−児湯郡区
 口蹄疫からの再生・復興を主な争点に、現職3人に新人2人が挑む激戦区となった。投票率は、県平均を超えたものの、前回07年より約6ポイント減の58・76%にとどまった。

 当選したのはいずれも現職だった。自民現職の坂口博美氏(63)と松村悟郎氏(57)は、それぞれ地盤の新富町、高鍋町で高得票し、無所属現職の図師博規氏(41)は5町でまんべんなく集票した。これに対し、被害が集中した川南町から立候補した新人2人は地盤で票を分け合ったのが響いた。他町での票も伸び悩み、現職の厚い壁に阻まれた。

2242チバQ:2011/04/12(火) 20:03:11
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20110412ddlk43010602000c.html
’11統一選くまもと:第1ラウンド、県議選を終えて(その1) /熊本
 ◇民主「戦略的な甘さがあった」 自民「政権奪還へのステップ」
 統一地方選第1ラウンドの県議選は、民主、自民の対決など激しい選挙戦が繰り広げられ新県議が決まった。公認・推薦候補を含め民主と自民が8選挙区で対決したが、自民はすべての選挙区で議席を得たのに対し、民主は現職が落選するなど惨敗に終わった。民主は「戦略的な甘さがあった」とし、自民は「政権奪還への重要なステップ」と評価した。【結城かほる】

 ◇民主
 公認候補6人のうち現職1人、新人4人が落選した民主。松野信夫選対本部長は11日会見し「全国的な党への逆風と選挙運動自粛が新人にマイナス要因に働いた」と分析した。地方組織の強化は政権交代後、課題として指摘され続けているが、民主は県議選でも候補擁立に難航、22選挙区中11選挙区で自民候補の無投票当選を許した。「候補擁立までは達成したので、時間はかかるが人材を見つけ、育成していきたい」と強調した。

 ◇自民
 自民は公認候補28人に加え、推薦4人を10日付で公認。当面32人で会派を作り、無所属当選者の会派入りは申請を受けた上で判断する。前川收幹事長は、民主と対決した合志市区や天草市郡区の勝利を成果に挙げ「県連の歴史にもないチームワークで戦えた。政権奪還へのステップになる」と述べた。投票率の大幅低下について、馬場成志政調会長は「九州では防災対策に政治の役割が重要という認識が高まらなかったのでは」と話した。

 ◇公明「目標の3議席確保」
 公明は熊本市区で3議席を守り、他の選挙区では自民の公認・推薦候補を推薦・支持した。県本部の城下広作幹事長は「当初の目標3議席を達成した。自民との連携は政策面で契約をするものではなく、今後も是々非々で行き過ぎがあれば止める」と話した。第2ラウンドの首長選、市長村議選についても「投票率が回復することもないだろうし、熊本市を中心に混戦となる」と気を引き締めた。

 ◇共産「議席復活でホッと」
 全国でも4県しかない無議席だった共産は、議席復活を果たした。県委員会の久保山啓介委員長は「住民の要求実現の先頭に立つ議員がおらず4年間障害になっていた。熊本市区の復活が果たされほっとした」と話した。投票率の低下は「民主に裏切られ自民も支持できない失望が棄権になった」と分析した。

2243チバQ:2011/04/12(火) 20:03:31
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20110412ddlk43010620000c.html
’11統一選くまもと:第1ラウンド、県議選を終えて(その2止) /熊本
 ◇自民が絶対安定多数 民主、相乗り候補で会派保つ−−新県議の顔ぶれ
 新県議の顔ぶれを政党公認・推薦別で見ると、自民は擁立した33人のうち公認の現職28人全員を含む32人が当選。議長と各委員会の委員長を独占し全委員会で過半数の委員を占める絶対安定多数(31)を超えた。引退議員の後継とした推薦候補も5人のうち4人が当選し、保守地盤の強さを見せつけた。無所属当選者の会派入りで、改選前34議席の維持も視野に入った。

 民主は公認6人を含め擁立した10人のうち当選者は5人にとどまった。公認は現職も落選し、当選1人と惨敗。社民などと相乗りの推薦候補でかろうじて会派を保ちそうだ。

 ◇公明、議席維持 共産、議席復活
 公明は熊本市区で3人が当選し議席維持。共産は得票数こそ前回選より若干減らしたものの、投票率低下で当選ラインも下がり熊本市選挙区で1人当選、悲願の議席復活を果たした。【結城かほる】

 ◇「自粛」「失望」で関心低く 問われる県議会の役割−−過去最低の投票率
 今回の県議選の投票率は52・42%と前回(61・92%)を大きく下回り過去最低となった。東日本大震災を意識した選挙運動自粛の申し合わせで候補者の顔が見えにくくなったこともあるが、政権交代後の民主への失望や地方議会への関心低下が増幅された面も否めない。その結果、個人後援会や組織など強い固定票を持っている候補が有利になりやすく、候補者別では現職が40人中38人が当選したのに比べ、新人は23人中7人にとどまった。

 民主は議席拡大を目指し公認候補6人を立てた。しかし新人4人のうち2人は4年前の候補者で、元市議、元自民県議が1人ずつと新鮮味を欠いた。特に天草市郡区は激戦区といわれながら投票率が12・05ポイントも下がり、民主、自民とも「コップの中」で競っていたことになる。

 熊本市区も投票率を5・77ポイント下げ、後継候補でない新人は1人のみで現職・元職14人と経験者が多数を占めた。その中で前回選より得票を伸ばした4人は、選挙を見据え地域で政治活動を長く続けてきた。「連呼がどれだけ票になるか」と数十人単位のミニ集会や1カ所にとどまっての街頭演説を増やし、支持を固めた陣営もいた。選挙運動の自粛は、選挙カーと名前の連呼という形を改めて見直すきっかけにはなった。

 候補者の訴えを載せる選挙公報が発行されない点は、前回選でも課題とされたが、条例は制定されず変わらなかった。県選管も、選挙の投票・開票速報を閲覧しやすくするなど、県民への広報面で改善が必要だ。

 川辺川ダム、水俣病など大きな課題に一定の道筋がついたとはいえ、大震災で縮まる県経済をいかに活性化し、人口減少の中で地域を維持するのか、県議会の役割が問われている。【結城かほる】

2244チバQ:2011/04/12(火) 20:04:42
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001104120002
「二大政党」ほど遠く
2011年04月12日

厳しい表情で記者会見する民主党の松野信夫参院議員(左)と県連の鎌田聡幹事長=熊本市神水1丁目

  10日投開票された統一選前半戦の県議選(定数49)は、現職28人が全員当選した自民と、公認候補が1議席しか取れなかった民主で明暗を分けた。少なくとも今後4年間、県議会では「二大政党」とはほど遠い状況が続く。一方で、有権者の2人に1人しか投票に行かなかった今回の選挙は、民意の反映という点からも大きな課題を残した。

  16議席を22人で争う激戦となった熊本市区。次点に泣いた民主現職の濱田大造氏(40)の事務所には11日朝、沈痛な面持ちの支持者が次々と訪れた。

  初当選した2007年の前回よりも約4800票減らした。濱田氏は民主党への逆風を敗因の一つに挙げ、「(陣営の)支持者らがお願いに回っても『民主はだめ』と言われた。それを跳ね返す強さがなかった」。再挑戦については「ひとくちに4年と言っても長い。仕事をしていると短いが……」と悔しさをにじませた。

  一方、前回の雪辱を果たした共産公認の元職、松岡徹氏(66)は早朝から支持者へのあいさつ回りに忙しかった。党県委員会の久保山啓介委員長は「民主党も自民党もダメという有権者が何事にも筋を通す共産党を求めた」と総括した。

  天草市・郡区(定数3)で、自民からくら替えし民主公認で出馬して自民現職らに敗れた元職、小谷邦治氏(60)。支援者が朝から後片付けに追われていた事務所で、陣営幹部は「保守地盤では民主党から出るのは難しいということかもしれないが、今回の選挙で天草を変える足がかりはできた」と前向きに話した。

  民主と自民は今回、4選挙区で公認候補が対決し、推薦候補も含めると7選挙区で議席を争った。

  「惨敗と言わざるを得ない」。民主県連事務所での記者会見で11日、選対本部長の松野信夫参院議員は苦渋の表情を浮かべた。

  松野議員は、(1)党への全国的な逆風(2)政権交代後の成果が見えにくい(3)東日本大震災で選挙への関心が高まらず、無党派層の支持が集まらなかった――と敗因を分析。公認候補として唯一当選した鎌田聡幹事長も「震災後に(逆風が)弱まったと思ったが、実際はそんなことはなかった」と述べた。

  4年後の統一選を見据えて人材発掘と地方組織の強化を進めるといい、16日には常任幹事会を開いて具体的な対応を話し合う。

  一方の自民県連。落選した1人を除き、当選した元職・新顔の推薦候補4人を追加公認し、現職28人と合わせ改選前勢力をほぼ維持した。今後、当選した保守系無所属の新顔3〜4人にも入党を働きかける方針。

  前川收幹事長は11日、記者団に「ほぼ完勝」と宣言し、勝因を「民主党政権への有権者の不信感があった。自民県連が蒲島県政の推進役として成果を上げてきたことも評価された」。過去最低の投票率については「東日本大震災の影響とそれに伴う自粛ムードが影響した」と話した。

  県議選での大敗を、これから選挙に挑む民主の立候補予定者たちはどう受け止めたのか。

  17日に告示される熊本市議選に出る新顔、大塚信弥氏(30)は「正直ここまで惨敗するとは思っていなかった」と漏らした。

  街頭演説での反応などから党への逆風を感じてきた。11日朝には支援者数人から電話があり、「今こそ私たちが支えるとき」と励まされた。「当選はスタートライン。党がこんなときだからこそ地方から盛り返したい」。政党色は薄めずに活動していくという。

  19日告示の菊陽町議選に立候補する現職、北山正樹氏(62)は「(大敗は)当然の結果。政権交代のために有権者は1票を投じてくれたのに、今の党は自浄作用が機能していない。選挙は厳しくなるが、野党時代から主張してきたことを一貫していきたい」と話した。

2245チバQ:2011/04/12(火) 20:04:56
  「県政の監視」存在理由の説明を


  東日本大震災の衝撃のなか行われた県議選が終わった。うやむやになった観もあったが、民主に相変わらず強い逆風が吹いていることを示した。

  今回、4年前に賛否を二分した川辺川ダム計画のような明確な争点がなかった。防災や地域振興などの訴えは聞こえたが、論戦は盛り上がりを欠き、投票率は52・42%。3回連続で過去最低を更新した。

  この関心の低さの中で、公認・推薦の33人中32人を当選させた自民は果たして「ほぼ完勝」と胸を張れるのか。大阪や愛知では首長主導の地域政党が人気を集めたが、そうした受け皿がない熊本では有権者が棄権に流れたとも考えられる。52・42という数字は、政治への根強い不信の現れとも言えよう。

  震災や、震災を理由にした運動自粛を投票率低下の原因にしては、決してならない。ある当選した現職は「県議選の投票率は一度下がると戻らない。派手さがないから」と自嘲気味に漏らした。だがその前に、「県政の監視」という重責を担う存在理由をもっと県民に説明していく必要があったのではないか。(岩崎生之助)

2246チバQ:2011/04/12(火) 20:05:26
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20110412-OYT8T00121.htm
民主惨敗 表情険しく

県議選 自民が改選前上回る見込み


厳しい表情で県議選を振り返る松野選対本部長(左)と鎌田県連幹事長  統一地方選前半戦の県議選(定数49)の開票から一夜明けた11日、1議席しか獲得できなかった民主党の幹部は、惨敗した結果を厳しい表情で受け止め、地方組織の強化を誓った。公認28人全員の当選を決めた自民党は早速、推薦候補の追加公認を決め、改選前の34議席を上回りそうな見込みとなり、与野党で明暗が分かれた。(大田裕一郎)

 「大変厳しい結果だ」。民主党県連で、統一選の選対本部長を務める松野信夫・県連最高常任顧問は、険しい顔で選挙戦を総括した。

 熊本市区で1議席を獲得したものの、濱田大造・県連政調会長ら5人が落選し、「全国的な政権に対する逆風の中で、大震災を受けた選挙活動の一部自粛もあり、知名度に劣る新人候補や地盤の弱い候補にとってマイナス要因だったことは否めない」と振り返った。

 民主党は過去最多の6人を公認、4人を推薦して臨んだ。国会議員3人が各陣営の応援に駆け回り、「有権者の反応はいい」(県連幹部)とする見方もあったが、予想以上に厳しい結果となった。

 県議会での対応について、県連の鎌田聡幹事長は「議席を失い厳しくなるが、政権与党とのパイプは必要なので、存在感を示していきたい」とした。

 後半戦については、「党への不信感が根強く、状況は厳しいことを各候補とも認識したはずだ。確実に1票1票固めていかなければ勝利の展望が開けない。各陣営にげきを飛ばしていきたい」と、決意を新たにしていた。

 一方、自民党県連の前川收幹事長は「今までにない勝利だ。政権交代へのステップはできた」と笑みを浮かべて勝利宣言した。

 自民党は、熊本市区で推薦候補1人が落選したものの、公認・推薦33人のうち32人が当選。うち推薦候補4人を追加公認し、議会の各常任委員会で過半数を占めるのに必要な議席数を確保した。

 前川幹事長は「民主党政権への不信感の中、自民党が、蒲島県政の政策を推進する役割を果たしてきたことが評価された。公明党の支援もありがたかった」と勝因を分析した。県連の山本秀久会長は、今後、保守系無所属の当選者をさらに3人程度取り込み、改選前の議席数を超えることができるとの見通しを示した。

(2011年4月12日 読売新聞)

2247チバQ:2011/04/12(火) 21:43:09
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2011_130247821065.html
自民、第1会派は維持 県議選
[2011年04月11日 08:27]

事務所に張り出した候補者名簿に赤い花を付ける自民党県連の職員=10日午後、大分市大手町の自民党県連事務所
 大分県議選は無投票当選を除く12選挙区で選挙戦となった。県内各政党の関係者は開票の行方を緊張した表情で見守った。公認や推薦候補が当選を決めるたびに「よし」と拍手が湧いた。激戦区の様子を伝えるニュース速報や開票所からの情報に一喜一憂した。

 ▽自民党 大分市大手町の県連事務所には冨松真弘事務局長らが詰め、開票速報で各選挙区の状況を見守った。午後9時半ごろから玖珠郡や臼杵市、大分市などで次々に当確が判明し、壁に張り出した候補者名簿に赤い花が並んだ。しかし豊後大野市と速見郡で新人候補が敗れ、「二つ落としたか…」と落胆の声も。岩屋毅県連会長は「現有議席の維持を目標にしていたが、新人の一部は震災による自粛ムードもあって十分に戦いが進められなかった」と話した。

「自粛ムード」目標届かず
 ▽民主党 開票が始まると、選対幹部が各候補の事務所を訪れ戦況を見守った。大分市は公認の新人が勝利して議席を増やしたが、別府市は現職が敗北。獲得議席は公認3、推薦3。ただ、公認、推薦した9人全員の当選や、社民党との統一会派で第1党になる目標は実現しなかった。梶原九州男選対委員長は「厳しい結果。東日本大震災による運動の自粛ムードで新人に厳しい戦いとなった」と分析。社民との協力関係は「日頃の協調が選挙でもいい方向に働いた」と話した。

「よく頑張った」
 ▽社民党 大分市都町の社民党県連合事務所では、内田淳一代表らが、テレビで投開票を見守っていたが、午後9時半ごろから各選挙区の陣営の事務所に移動。候補者のそばで開票を待った。
 公認、推薦計14人のうち12人が当選。内田代表は「全員当選が目標だったが、まずまずの結果。民主も合わせると、自民の議席数(22)に近づけたのではないか。よく頑張ったと思う」とほっとした表情だった。

3議席を確保
 ▽公明党 大分市の公明党県本部では若杉広則事務長らが、大分・別府両市の公認候補の開票状況を見守った。激戦区の別府市では、現職の後継新人を立てたが、当選の知らせに「よし!」と笑顔。大分市の新人候補も健闘し、現有の3議席を確保した。推薦した14人の候補も1人を除いて当選を決めた。
 「議席を死守でき、ほっとした。県民の声を反映させる政治をこれからも貫いていきたい」と若杉事務長。

1議席守る
 ▽共産党 大分市中津留の共産党県委員会では、午後10時ごろ大分市の現職当確の一報が入り、支援者らに安堵(あんど)が広がった。午後11時に「別府市最後の議席に他候補が当確」との情報が入ると、支援者は「あー」と悔しそうな表情を浮かべた。林田澄孝党県委員長は「大分は順当に当選を勝ち取った。別府は力及ばす、現職の壁を突き崩すことができなかったのは残念」と目標としていた両市同時の議席獲得はならず厳しい表情を見せた。

2248チバQ:2011/04/12(火) 21:44:33
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236399
県議選 自民系半数占める 民・社系16議席現職も落選
2011年4月11日 03:15 カテゴリー:九州 > 大分

 県議選(定数44)は10日、無投票の4選挙区を除く12選挙区で投開票があり、県議会最大会派の自民党は公認・推薦候補(現在会派に所属する無所属現職1人を含む)が、民主・社民系の統一会派・県民クラブの公認・推薦の獲得議席を上回り、半数の22議席を占め、第1党を維持した。

 自民党は今回の県議選で、公認・推薦など計24人の全員当選を目指し、前回選挙後に最大会派として確保していた24議席の獲得を狙った。玖珠郡選挙区で現職浜田洋氏(67)が再選を決めるなど現職全員が当選し、第1党は確保したが、公認・推薦の2新人が落選、目標に届かなかった。

 県民クラブは、政権交代後初の県議選となった民主党が4人、社民党が3人を公認したほか、両党で計12人を推薦。最大会派を目指したが、民主公認の現職佐藤博章氏(68)が別府市選挙区で落選するなど、無所属で立候補した会派所属の現職を加えても16議席にとどまった。

 公明党は大分、別府両市の選挙区で3議席を維持し、共産党は1議席を守った。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2249チバQ:2011/04/12(火) 21:47:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000197-mailo-l41
’11統一選・さが:県議選 民主4人、自民27人当選 /佐賀
毎日新聞 4月12日(火)16時7分配信

 ◇公明、共産は現有議席維持
 県議選で当選した新議員の党派別内訳は、民主4(改選前3)▽自民27(同30)▽公明1(同1)▽共産1(同1)▽社民1(同2)▽無所属4(同3)。今後、会派再編の可能性もあり、県議会の勢力図がどう変わるか注目される。
 政権与党の民主は推薦を含め9人の候補を立てたが、当選は佐賀市区と鳥栖市区の2新人を含む4人にとどまった。一方、県政与党の自民は議席を減らしたものの、無所属新人の当選者1人を推薦している。
 公明、共産は現有議席を維持したのに対し社民は1議席減らした。社民は現在、民主と統一会派を組むが、鳥栖市区で争ったことで、協力関係に黄信号がともっており、今後の動向に関心が集まっている。
 新議会の会派構成は30日の任期スタート後、議長などを決める臨時議会が開かれるまでに議会事務局に届け出ることとなっており、5月の連休前後に決まる可能性が高い。
 一方、女性は3人が立候補したものの、当選したのは現職1人のみ。改選前の2人から1減となった。

4月12日朝刊

2250チバQ:2011/04/12(火) 21:48:57
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110411/01.shtml
県議選、民主は1増の11議席 自民は過半数届かず

 本県統一地方選の第1ラウンド、県議選は10日、無投票の5選挙区を除く11選挙区で投票が行われ、即日開票された。11日未明までに全当選者が確定し、無投票の8人を合わせ46人の新県議が誕生した。政権交代後、初の改選となり、地方基盤の拡大を目指した民主は公認12人のうち11人が当選し、現有議席より1増となった。県議会最大会派の自民は公認25人を擁立したが、20人当選にとどまり、推薦を含めても過半数確保は難しい情勢。公明は3人、共産は1人がそれぞれ現有勢力を守った。社民は長崎市区で初めて議席を失い、初参戦のみんなの党は届かなかった。無所属は10人が当選した。

 東日本大震災を受け運動を自粛する陣営が相次ぐなど、選挙戦は盛り上がりに欠け、投票率は57・85%に低迷。過去最低だった2007年の前回をさらに2・27ポイント下回った。当日有権者数は96万7516人(男44万3221、女52万4295)=無投票区を除く=。

 焦点となった二大政党の攻防では、民主が中央政権への逆風を受けながらも改選時勢力に1議席を上積み。対する自民は元職2人が復活するなど底力も見せたが、現職4人が落選した。

 新人は9人が当選。元職は5人のうち4人が返り咲いた。現職は40人のうち7人が涙をのんだ。 長崎市区は公明現職の江口健氏がトップ当選。民主、自民はともに1増の5人全員が議席を確保した。社民は現職の金子三智郎氏の落選で、56年間守り続けた同市区の議席を明け渡した。

 新設の佐世保市・北松浦郡区では、自民現職の宮内雪夫氏が11回目の当選を飾り、現役最多記録を更新。自民元職の外間雅広氏も返り咲いた。北村亮樹氏が落選したため、旧北松浦郡区出身の議員はいなくなった。

 7人による混戦となった諫早市区では、無所属元職の橋村松太郎氏が6年ぶりに県政に復帰。現職のうち自民2人と民主1人が議席を守ったが、自民の北浦定昭氏が落選。

 大村市区は自民現職2人で明暗を分けた。小林克敏氏が5選を決めたのに対し、野口健司氏が落選。無所属新人の松本洋介氏が初当選し、民主元職の高見健氏が復活を果たした。

 対馬市区は自民元職の坂本智徳氏が4人による乱戦を制した。南島原市区(定数2)では、無所属新人の中島浩介氏がトップで初当選。無所属現職の松島完氏も2期目の当選を果たしたが、現県議会議長の末吉光徳氏が落選した。

 松浦市区では、無所属新人の友田吉泰氏が自民現職の永淵勝幸氏を下し初当選。五島市区では、民主現職の山田博司氏が自民新人の柿森誠氏に競り勝った。無所属同士で争った壱岐市区では、新人の山本啓介氏が現職の山口壮三氏を退け、初当選を果たした。

2251チバQ:2011/04/12(火) 21:49:23
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20110411-OYT8T00302.htm
自民低調過半数割れ
 統一地方選の前半戦となる県議選は10日、無投票の5選挙区を除く11選挙区で投開票され、新議員46人の顔ぶれが決まった。政権交代後に初めて行われた県議選で、自民党はベテランの現職議員の落選が相次ぎ、当選は20人と過半数を割り込んだ。民主党は、目標の現有10議席を上回る11議席を確保。公明党は3人、共産党は1人、社民党は1人が当選した。投票率は57・85%で、過去最低だった前回の60・12%を下回った。

 佐世保市区と北松浦郡区が合区して選挙区は前回より1つ減ったが、定数は同じ。東日本大震災で自粛ムードが漂う中、選挙戦となった11選挙区では、57人の候補が地域経済の浮揚策などについて訴えた。

 15選挙区に27人の公認・推薦候補を立てた自民党は、議長の末吉光徳さんらベテラン議員が、無所属候補に票を奪われて議席を失うケースが目立ち、現有の23議席を下回った。

 民主党は10選挙区に12人の公認候補擁立にとどまったが、候補者を絞り、支持層をまとめたことが奏功した。今後は無所属議員の会派入りを巡り、両党の激しい綱引きが予想される。

 後半戦は長崎、佐世保両市長選など4首長選と8市町議選が行われる。市長・市議選は17日、町長・町議選は19日告示、投開票は24日。

(2011年4月11日 読売新聞)

2252チバQ:2011/04/12(火) 21:50:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000209-mailo-l42
’11統一選ながさき:県議選 世代交代、進展も /長崎
毎日新聞 4月12日(火)16時17分配信

 10日投開票された県議選(定数46)は、政権交代後初めて実施されたが、内閣支持率が低迷する民主を自民は攻めあぐね、前回(07年)より得票率を下げ、議席の過半数を維持できなかった。再編は必至で、過半数を巡り、会派間の綱引きが活発になるとみられる。また、現職議長が40代新人と30代現職に敗れるなど、世代交代を印象付ける結果ともなった。開票結果を基に、今回の特徴を分析した。【阿部義正】
 ◇民主6.7ポイント増も自民の半分−−党派別得票率
 無投票の5選挙区を除く11選挙区の党派別得票率をみると、民主が前回(07年)より6・7ポイント増。2年前に政権交代し、県議会での躍進も狙ったが、内閣支持率の低迷などで自民の約半分にとどまった。公明は前回比1・1ポイントアップ、社民も微増した。自民が同2・7ポイント、共産は同1・1ポイント減らした。前回30%を超えていた無所属は5・5ポイント低下した。
 前回より4人多い12人を公認した民主は、現有議席より1人上回る11人が当選。新人・元職の3人が当選、現職1人が落選した。同4人少ない25人を公認した自民は現有議席を3人下回る20人の当選にとどまり、「第1党」の座は維持したが、現職4人が落選し過半数割れした。公明、共産はそれぞれ現状維持。社民は、長崎市区で議席を失った。【下原知広】
 ◇わずかに“若返り”−−当選者平均年齢
 当選者の最年少は、前回27歳で初当選した松島完氏の31歳。前回と比べると、松島氏を含む30代が2人多い4人に、40代は同数の9人になった。50代が5人少ない11人となったものの60代で1人、70代では3人増えた。現職が4人多く当選したが、平均年齢は前回改選時(56・41歳)よりわずかに“若返り”、55・97歳となった。
 ◇自民、過半数へ無所属勧誘
 県議会最大会派・自民が過半数割れしたことで、今後は自民が無所属に合流を勧誘するなど、県政与党の枠組みづくりの動きが活発化するとみられる。
 改選後の会派構成は、公認と推薦を合わせて、改革21(民主、社民などの統一会派)13人▽自民21人▽公明3人▽共産1人。自民が過半数を確保するには再編が必至で、無所属8人の去就が注目される。自民ベテラン県議は「同じく過半数割れした前回選と違い、自民への風は微風でも追い風。勧誘に乗るだろう」と自信を見せる。
 同時に、正副議長、県連三役などのポストを巡る自民内の勢力争いも活発化する。自民会派は主流、非主流の2グループがあり、改選後は主流派11人と非主流派10人の対立が激化する見通し。ポストは5月開催予定の臨時議会と自民県連大会で決まるが、既に水面下では、激しい駆け引きが始まっている。【阿部義正】
〔長崎版〕

4月12日朝刊

2253チバQ:2011/04/12(火) 21:51:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000211-mailo-l42
’11統一選ながさき:県議選を振り返って  /長崎
毎日新聞 4月12日(火)16時17分配信

 ◇民・自は全員が当選、押渕氏4票差、次点に泣く−−長崎市
 民主、自民はともに現有議席より1人多い5人を擁立。しのぎを削った結果、全員が当選した。それにはじき飛ばされたのが、無所属元職の押渕礼子氏(72)と社民現職の金子三智郎氏(63)。昨年2月の知事選で惨敗し、再び県議選に出馬した押渕氏は出身の医師会が自主投票とする中、苦しい戦いに。震災後、県庁舎移転反対を前面に出したが、高齢批判などを受け、最下位当選者とわずか4票差の次点に泣いた。金子氏は出身の県建設産業労働組合などが支援。しかし、組合員の減少などの目減り分をカバーできなかった。
 公明2氏は現職がトップ当選、新人が4位当選。支持母体の創価学会が奮闘した。前回トップ当選だった共産現職は得票数を4000余り減らしたが、今回も上位に。また、長崎市議からくら替えした新人4人は3人が当選した。【阿部義正】
 ◇県庁舎問題が再燃 県議会で再審議必至
 県都・長崎市で争点に浮上したのが長崎魚市跡地への県庁舎移転問題。中村法道知事が決断し、議論は収まりかけたが、東日本大震災発生で再燃した。移転「反対」の女性候補が「海辺に移すな」などと攻勢を強める一方、「賛成」した現職の一部も「魚市跡地以外」または「再検証」などに転じた。改選後の県議会で、再び審議されるのは必至だ。
 選挙戦では、同市区の女性候補4人全員が「反対」を訴え、議論に火をつけた。「埋め立て地の魚市跡地に建てるのでは防災拠点にならない」「中心商店街を空洞化させるだけの移転」などと批判し「皆の力で覆そう」と声を張り上げた。
 一方、先の県議会で移転に賛成した現職らは発言を控えていたが、連日伝えられる震災被害に考えを変えていった。自民現職の下条文摩左氏(62)は「再検証が必要」。民主現職の高比良元氏(58)は「現在地(での建て替え)は無理だが、魚市跡地は考え直さなければならない」。同じく高比良末男氏(62)も「しきり直しだ」。
 こうした状況に、推進派の自民現職、野本三雄氏(73)は苦り切る。当選はしたものの次点と4票差の最下位。移転論議のあおりを受けた格好で「震災を教訓にし、その視点で基本構想を見直すことは大事」と話す。【阿部義正】
 ◇パー券問題大きく響く、自民現職・野口氏が落選−−大村市
 自民現職で、前議会運営委員長の野口健司氏(47)が落選した。医師会など有力な組織の支援を受けるだけに「当選は順当」との予測もあったが、事務所職員による政治資金パーティー券問題が大きく響いた。
 問題が発覚したのは昨年6月。男性事務所員が新幹線長崎ルートの大村保守基地の予定地図面と引き換えに、パー券の購入を支援者に持ち掛けていたことが判明。2月に議運委員長を辞任するまで議会で追及され続けた。
 野口氏は出陣式でも「金品の授受はない」と訴えたが、中傷する文書が数多く出回るなど苦境に。結局、浮動票は民主元職らに流れたとみられる。野口氏は取材に「今のところ、心情的にそういう気持ちにない」と次回選挙への不出馬を示唆した。【柳瀬成一郎】

2254チバQ:2011/04/12(火) 21:51:54
 ◇自民、終盤に猛追118票差 山田氏薄氷の3選−−五島市
 前回、自民に大勝した民主現職の山田博司氏(40)は「逆風は感じられない」と余裕のスタートを切った。が、結果は自民に3連勝したものの、その差はわずか118票。歓喜に沸く選挙事務所で山田氏は「風としかいいようがない」と苦渋の表情で結果を分析。「お礼は仕事で」と決意も言葉少なだった。
 山田氏は、支持者回りなどこまめな活動を積み重ねて態勢は万全。逆風を意識してか、民主色を抑える戦術を取った。一方、昨年12月に出馬表明した柿森誠氏(58)は、谷川弥一、金子原二郎の両国会議員や市議団11人らの支援を受け、公明の推薦で弾みを付けて猛追撃。終盤には山田氏への批判票を取り込むと同時に、民主への逆風に乗って浮動票が大量に流れ込み、大接戦となった。【椿山公】
 ◇現職の優位覆す 友田氏が1500票以上の差−−松浦市
 松浦市区で初当選した無所属新人の友田吉泰氏(47)は、4選を目指した自民現職の永淵勝幸氏(70)に1500票以上の差を付ける完勝だった。
 当初は友広郁洋市長や市議の大半が支持する永淵氏優位とみられたが、ある市議は「県議の活動に不満を持つ同僚もいて、実際には票集めに動かなかった」という。
 一方、民主市議だった友田氏の無所属での出馬に「民主隠し」の批判があったが、福島第1原発事故を受けた玄海原発(佐賀県玄海町)の防災対策の検証を強調。「原発に近い鷹島、福島は当然ながら、旧市区の一部も20キロ圏内と話すと、有権者の反応が違った」(友田氏)といい、市民に膨らんだ原発不安を票に結び付けた。【野呂賢治】
 ◇中島、松島両氏の競いに埋没 末吉氏、再起へ含み−−南島原市
 南島原市区は連続7選を目指した自民現職の議長、末吉光徳氏(64)が落選し、世代交代を印象付けた。
 末吉氏は、昨年4月の市長選で支援した候補が3位に沈むなど影響力にかげりが見え、高齢化した組織も立て直せなかった。東日本大震災の自粛ムードで、活発な論戦にならなかったことも影響。藤原米幸市長支持者へのアプローチは進まず、逆に市長派取り込みに成功した中島浩介氏(44)と、市長選で実父が敗れて市長派との対決姿勢を強めた松島完氏(31)の競り合いに埋没した。
 末吉氏は「議長の公務に精いっぱいで地元に帰れず、訴えが浸透しなかった」と敗因を分析。「有権者が主役の政治を実現するにはどうしたらいいか考える」と再起に含みを残した。【古賀亮至】
 ◇最低の投票率 8選挙区で低下過去
 今回の県議選は、無投票となった5選挙区を除く11選挙区の平均投票率が57・85%で、過去最低だった前回(07年)の60・12%をさらに2・27ポイント下回った。無投票の選挙区が前回の1から大幅に増えた他、東日本大震災で選挙運動の自粛ムードが広がった影響も考えられる。
 前回無投票だった松浦市区を除く10選挙区のうち8選挙区で投票率が下がった。特に有権者が多い長崎市区は52・69%で前回から0・77ポイントの減。今回から合区となった佐世保市・北松浦郡区も54・64%で、1・47ポイント低下した。
 最も高かったのは南松浦郡区(新上五島町)の76・02%だったが、前回から6・96ポイントと大幅に下落した。【錦織祐一】

4月12日朝刊

2255チバQ:2011/04/12(火) 21:53:18
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110412/20110412_0001.shtml
有権者 世代交代選ぶ 県議選投票結果分析
2011年04月12日 17:04  10日に投開票された県議選で、46人の新議員が決まった。自民党を中心に現職計7人が落選する一方で新人9人が当選し、世代交代が進んだ。投票率が過去最低の57・85%になる中で、有権者はどんな選択をしたのか。選挙区ごとの結果を振り返り、有権者の意識を探った。

●長崎市区

 民主・自民とも改選前から1人多い5人が全員当選し、社民や無所属の候補がはじき出された。

 民主公認のうち労組の支援を唯一受けられなかった現職の高比良元氏(58)は地元の旧三和町を中心に支持を広げた。

 自民では、新人の小森明人氏(51)が東長崎地区で「地元から県議を」と訴え初当選。最下位に自民現職の野本三雄氏(73)が滑り込んだ。

 公明現職の江口健氏(60)がトップ当選し、共産現職の堀江ひとみ氏(52)も議席を守った。県庁舎移転反対を訴えた無所属現職の浅田眞澄美氏(44)は前回よりも約1千票上積みした。

 一方、無所属元職の押渕礼子氏(72)はわずか4票差で敗れた。社民現職の金子三智郎氏(63)は労組以外に支持が広がらず、平和を長年訴えてきた社民の灯が消えた。

●佐世保市・北松浦郡区

 自民元職の外間雅広氏(52)が市・郡部くまなく得票し、返り咲きを果たした。松田正民氏の不出馬で注目された旧北松区の票は分散、唯一の同区出身で無所属新人の北村亮樹氏(40)は、地元佐々町で半数近い2910票を獲得したものの、旧佐世保市区での知名度不足を補えなかった。

 投票率は54・64%と低迷。公明現職の織田長氏(61)や自民現職の宮内雪夫氏(77)、佐世保重工業(SSK)労組出身で民主現職の久野哲氏(63)らが組織票で安定した戦いを見せた。一方、浮動票頼りの無所属現職の末次精一氏(48)や民主現職の山田朋子氏(39)は、滑り込んだが厳しい戦いを強いられた。みんなの党新人中嶋徳彦氏(36)は届かなかった。

●大村市区

 現職2人と元職、新人の4人が3議席を争い、前回トップ当選の自民現職野口健司氏(47)が落選した。

 野口氏は医師会などの支持基盤に加え、国会議員の支援も受けたが伸び悩んだ。事務所職員が新幹線建設予定地の地図を渡す見返りに市民にパーティ券の購入を持ち掛けていた問題なども響いたとみられる。

 自民現職小林克敏氏(66)は4年間の実績を強調してトップ当選。前回僅差で落選した民主元職高見健氏(57)は農業の経験などを生かし、支持母体の労組以外にも支持を広げた。無所属新人松本洋介氏(34)は、父親の松本崇市長の後援会の支援も得て滑り込んだ。

●諫早市区

 4議席を7人で争った混戦は自民現職、北浦定昭氏(65)が落選する波乱があった。

 自民現職3人と、無所属元職の橋村松太郎氏(64)の保守系4人による票争奪が激化。「手応えはよかった」北浦氏だが、橋村氏が県内最多の1万6千票超を得票するなど激戦の中ではじき飛ばされる形となった。

 一方、民主現職の山口初實氏(63)。「手応えの感じにくい選挙だった。正直敗戦も考えた」と語るほど危機感は強かったが、労組の支援などで議席を守った。

●松浦市区

 10年ぶりの選挙は、無所属新人の友田吉泰氏(47)が自民現職の永淵勝幸氏(70)に1667票差を付けて初当選した。民主系労組の支援をベースに、年明けから市内各所でつじ立ちや街頭演説など草の根運動で知名度を上げた。福島第1原発事故で関心が高まった原発の安全対策や地場産業振興などの政策を掲げ、「若さ」と「説明力」を前面に支持を広げた。

2256チバQ:2011/04/12(火) 21:53:38
●対馬市区

 1議席を4人が争った激戦区は自民元職坂本智徳氏(57)が2位以下に3千票以上の差をつけて圧勝、2期ぶりの復帰を果たした。15人の市議団や県建設業協会対馬支部などが支援し組織戦を展開。中村法道県知事とのパイプも強調し支持拡大につなげた。

 連合長崎などが支援した永留邦次氏(65)は票が伸びず、民主公認唯一の落選となった

●壱岐市区

 自民推薦で無所属新人の山本啓介氏(35)が、無所属現職の山口壮三氏(70)を1899票差で破り、2度目の挑戦で当選を果たした。山本氏は漁協など市内約60団体から支援を受け組織選を展開。世代交代を訴えて支持を広げた。山口氏は2期8年の実績を強調したが及ばなかった。

●五島市区

 民主現職の山田博司氏(40)が再選を果たした。山田氏は、県道改良や離島地区での大学入試センター試験の実現など2期5年の実績を強調。若さと行動力を訴え、自民新人で市議11人の支援を受けた元五島市議の柿森誠氏(58)を118票差でかわした。

●西海市区

 自民現職の瀬川光之氏(49)が地元農協、漁協の幅広い支持を固め、民主から推薦を受けた無所属新人の田崎耕太氏(28)に倍以上の差を付け圧勝した。一方、投票率は前回より10ポイント以上低下。全体的に低調な選挙戦となった。

●南島原市区

 「市全体の均衡ある発展」を掲げた無所属新人の中島浩介氏(44)が、市内全域で支持を伸ばし、1万2507票と他の候補を大きく引き離してトップ当選。前回、中島氏の支援を得た無所属現職の松島完氏(31)は、父親の世佳氏の市長選落選もあり今回は苦戦とみられたが、その危機感をバネに草の根選挙を徹底させ再選を決めた。

 自民現職で議長の末吉光徳氏(64)は、主な支持基盤が建設業界で中島氏と重なった上、松島氏と旧有家町内の票が割れ7期目はならなかった。

●南松浦郡区

 自民現職の馬込彰氏(58)が無所属新人で民主推薦の末竹和行氏(47)との一騎打ちを約500票差で制した。馬込氏はあいさつ回りを徹底、厚い保守地盤を手堅く固めた。末竹氏は、1次産業の振興など島の活性化を訴えたが及ばなかった。

2257チバQ:2011/04/12(火) 21:54:40
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110411/20110411_0002.shtml
民主20自民41 ともに改選前維持 県議選
2011年04月11日 05:08 ◆みんなの党、初議席ならず

 10日投開票された県議選(定数86)は、無投票で当選が決まった13選挙区20人を除き、33選挙区で当選者が決まった。民主は20議席、自民は41議席を獲得、ともに改選前の議席を維持した。共産、社民は長く守り続けた議席を失った。投票率は43・12%で過去最低。

 前回第2党に躍進した民主は、公認候補25人を擁立し、前回選挙の12人を上回る20人(現職14人、新人6人)が当選した。北九州市八幡東区、春日市では現職が落選したが、新人は福岡市博多区、同市中央区、大野城市で初の議席を獲得した。自民現職との一騎打ちとなった古賀市でも新人が競り勝った。

 自民は公認44人のうち現職32人、新人9人が当選。前回議席を失った北九州市門司区、直方市で新人が当選し、議席を奪還した。大牟田市や柳川市ではベテランの現職が落選した。公明も改選前の11議席を維持した。

 共産は北九州市を中心に公認7人を擁立。だが現職1人を含め、すべての候補が落選した。

 社民は、唯一の公認候補だった田川郡の現職が落選し、社会党時代を含め初めて議席を失った。

 公認7人を擁立したみんなの党は議席を獲得できなかった。

 新人の当選者は前回より7人増の25人。現職の当選者は61人、元職はゼロ、女性は前回より1人増えて4人となった。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2258チバQ:2011/04/12(火) 21:55:05
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110412/20110412_0002.shtml
県議選 2大政党化が定着 「オール与党」なれ合い懸念
2011年04月12日 12:29
福岡県知事選と県議選、福岡市議選の開票作業が進む福岡市立中央体育館=10日、同市中央区赤坂(撮影・永田浩) 10日投開票の県議選では、自民が41議席を獲得、推薦候補を含めて単独過半数(44議席)を確保した。民主も公認の20議席に、推薦候補を加えて県議会での勢力を伸ばす見通しで、県政の二大政党化が定着する結果となった。一方、知事選で敗れた共産が県議会の議席も失い、「オール与党体制」が強まることに懸念が出ている。

 自民が県議選で単独過半数を得たのは2003年以来。「(地域に)根があるということ。長年の伝統、人脈の積み重ねが生きた」。武田良太県連会長はこう勝因を分析した。

 1人区の古賀、柳川両市で現職が敗れたが、「市長選など地元の事情があり、政党対政党の図式にならなかった」と説明。次期衆院選に向けて「相当な励みになった。この勢いをつなげていきたい」と意気込みを語った。

 民主は改選前の20議席を維持。県議会では、推薦候補を含めて改選前より1人多い23人で会派を構成する方向だ。

 全国的には退潮傾向だっただけに、県連の吉村敏男幹事長は「大健闘。宗像市、春日市など(定数2以上の)複数区ではまだ伸びしろがある」と手応えを語った。今後、選挙区ごとに検証作業を行うという。

 自民、民主の議席は計61となり、県議会(定数86)全体の7割を超えた。二大政党化が進む中で、共産と社民は埋没。いずれも改選前の1議席を失い、県議会から姿を消すことになった。

 知事選では、民主、自民、公明、社民、国民新の5党が「相乗り」で支援する小川洋氏が初当選。県議選で落選した共産現職は「これでオール与党になる」。これまで「唯一の野党」を自負してきただけに、執行部とのなれ合いに不安を抱く。

 これに対し、民主、自民とも「新しい知事とは緊張感を保っていく」と反論する。改選前の県議会で「執行部との過剰な事前調整の廃止」などを検討しており、民主県議は「議会改革を進める限り、なれ合いにはならない」と主張する。

 自民県連の知事選候補者選考では、小川氏と違う人物を推す動きが県議団内で大勢を占めた。このため、自民内に小川氏への“しこり”を指摘する声もある。議会関係者は「予算案を初めて審議する6月定例会で一波乱あるのでは」と推測する。

 議会との関係づくりは小川氏側も手探りだ。

 「今後は定期的にざっくばらんな話ができる場をつくっていただきたい」。11日、当選後のあいさつ回りで民主県連幹部からこう呼び掛けられ、小川氏は笑顔で答えた。「広く支持をいただいてますんで、みなさまと相談しながらと思ってます」

2259チバQ:2011/04/12(火) 21:56:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000034-san-l40
岡県議会 社共議席失う
産経新聞 4月12日(火)7時57分配信

 ■福岡市議も顔ぶれそろう

 統一地方選第1陣の九州・山口8県議選と福岡市議選は11日未明までに開票作業が終わり、新議員が出そろった。

 福岡県議会では自民が41、公明が11、農政連が3の現有議席を維持。民主は18議席を20に伸ばした。一方、共産、社民は現有各1議席をいずれも失い、議席ゼロとなった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000168-mailo-l40
選挙:県議選 自民会派、過半数へ 県議会の新勢力図、固まる /福岡
毎日新聞 4月12日(火)15時44分配信

 県議会(定数86)の新たな勢力図が決まった。最大会派の自民党県議団(改選前41人)は公認41人に無所属新人が2人以上加わり、単独で過半数に達する見通し。民主党議員らでつくる民主・県政クラブ(同22人)も、公認20人に無所属新人を含めると23人となり、公認全員が当選した公明党(同11人)は改選前と同数を確保。議席を失った共産、社民両党と明暗を分けた。
 各党の県幹部からは、今後の県議会運営に対する意気込みや懸念が聞かれた。
 自民の武田良太会長は党の地力を勝因に挙げ「県民の負託に対する責任を果たさないといけない」。民主の吉村敏男幹事長は「全国的には大健闘」と評価したが、風頼みの体質からの脱皮が必要との認識を示した。公明の森下博司幹事長は「議会や議員報酬、政務調査費の改革姿勢が評価された」と述べた。
 これに対して旧社会党時代から64年間議席を守ってきた社民は、豊島正章幹事長が「かつては知事も誕生させた力を持っていたが、2大政党化で票が取りづらくなった。極めて厳しい結果」。48年ぶりに議席を失った共産の渡辺孝雄書記長は「接戦で負けた選挙区もあり、残念。100%オール与党となる県議会を今後は県民と一緒になって監視したい」と話した。【江田将宏、松本光央】
〔福岡都市圏版〕

4月12日朝刊

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110411/20110411_0003.shtml
県政のリング越本氏届かず 福津市
2011年04月11日 11:28  「ゼロからのスタートを支えていただいたのに申し訳ありません」。福津市区で落選した民主新人でボクシング元WBCフェザー級王者の越本隆志氏は事務所で支持者に頭を下げた。

 長年、議席を守ってきた自民の壁は厚かった。民主への逆風もあった。それでも「有権者一人一人に語りかければ、志は伝わるはずだ」と街角に立ち、ミニ集会を各地で開いてきた。特に若年層への支持拡大を狙ったが、一歩届かなかった。

 25年前、父がボクシングジムを構えたのを機に移住し、世界への階段を歩んだ福津市。愛するまちのため「市民の声を反映した政治を」と注文をつけた。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2260チバQ:2011/04/12(火) 21:56:46
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110411/20110411_0001.shtml
福岡市議選 高島与党過半数を維持 民主は候補の半数落選
2011年04月11日 03:56  10日に投開票された福岡市議選(定数62)で、昨年12月に就任した高島宗一郎市長を「市政与党」として支える自民党、公明党、みらい福岡の3会派は、計37人(改選前38人)が当選を果たし、過半数の議席を維持した。民主党は公認候補16人のうち当選は8人にとどまり、改選前から2議席減。初参戦のみんなの党は3議席を獲得した。東日本大震災で選挙戦が「自粛」ムードに沈む中、投票率は戦後最低の42・96%となった。

 民主は、前回の東区トップ当選者を含む現職3人が落選し、新人6人のうち5人が届かなかった。政権交代後初の市議選のため、党本部の戦略に沿って全7選挙区で複数候補(推薦を含む)を擁立したが、支持層が競合して苦戦した。政権批判の逆風をはね返せず、有権者からの支持は伸び悩んだ。

 一方、自民は、改選前の議席数と同じ19人を公認して臨み、18人が当選した。推薦した6人のうち3人も当選し、会派の所属議員数はほぼ変わらないとみられる。引退したベテラン議員の後継として地盤を引き継いだ新人は2人が当選した。

 公明は擁立した12人全員が当選を果たした。終盤から支持団体がフル回転し、改選前の議席数を守りきった。

 共産党は全7選挙区に1人ずつ擁立したが、城南区と博多区で届かず、当選は5人。改選前の6議席から1減した。社民党は公認した元職が返り咲いた。推薦した2人も当選した。

 選挙後にみらい福岡と統一会派を組むことで合意したみんなの党は、3議席を得た。みらい福岡は擁立した7人全員が当選した。

 ふくおかネットワークは3人全員が落選し、議席を失った。平成会は城南区の現職が9期連続トップ当選。諸派の日本創新党は博多区の新人が届かなかった。

 震災の自粛ムードで知名度の低い新人は苦戦を強いられたが、当選者は前回(16人)より1人少ない15人。女性は過去最多の13人が立候補したが、当選は5人だった。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2261チバQ:2011/04/12(火) 21:57:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000169-mailo-l40
選挙:福岡市議選 高島市政与党が多数派 みらい、市議会の第3勢力へ /福岡
毎日新聞 4月12日(火)15時44分配信

 福岡市議選(定数62)は、昨年の市長選で高島宗一郎市長を支援した自民、公明、みらい福岡が改選前とほぼ同じ計37人を当選させた。逆風が続く民主は現職3人を含む8人が落選、現有議席から2減。改選前と勢力図に大きな変動はないが、7人が当選したみらいは、みんな(3人)との統一会派結成で議会内第3勢力の座を視野に入れている。
 最大勢力の自民は公認した19人中、新人1人が落選。同市議団の小畠久弥会長は「伸ばせる余地はあったが、震災による自粛で新人には厳しかった」。会派は当選した推薦候補を加え、勢力を拡大する見通し。一方、みらい福岡は11日、みんなと合意していた統一会派を組むための協議に入った。調整が必要とみられるが、笠康雄幹事長は「自民、民主では応えられないニーズがある。これから責任が重い」と期待を込める。有権者の関心が東日本大震災へ向かう中、投票率は低迷し、過去最低の42・96%となった。【門田陽介】
〔福岡都市圏版〕

4月12日朝刊

2262チバQ:2011/04/12(火) 21:58:50
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110412/20110412_0003.shtml
大政党の流れ定着 県議選分析
2011年04月12日 16:25  10日投開票された県議選(定数38)は、改選前と比べ、民主が1増の4議席を獲得する一方、自民は2議席減の28議席(推薦含む)となった。党派別得票率では、民主が12・25%(前回7・26%)、自民が59・36%(同58・41%)といずれも4年前を上回った。両党で7割超を占めており、県内でも二大政党制への流れが定着しつつあることがうかがえた。

 党派別にみると、自民、公明、共産、社民の4党は前回とほぼ同じ得票率だったが、民主は約5ポイント伸ばした。政権交代後、初の統一選で地方組織の強化を目指した民主県連の園田泰郎代表代行は「過去最多の候補者を擁立し、次につながる財産になった」と総括。一方で、1議席増にとどまったことについて「政権党としては満足できる結果でない」と話した。

 野党として臨んだ自民は、強固な保守地盤を背景に安定した戦いを見せた。自民県連の木原奉文幹事長は「民主への逆風を考えれば伸び悩んだとも言えるが、県議会で最大会派は変わらず、一定の目的は達した」と評価した。

 公明、共産、社民が獲得したのは、いずれも県都・佐賀市区の1議席のみ。各党とも候補擁立を見送った選挙区が多く、二大政党のはざまで「勢力拡大策」が課題となって浮かび上がった。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110411/20110411_0002.shtml
県議選 自民「世代交代」進む 民主は健闘1増4議席
2011年04月11日 03:52  政権交代後、初の県議選(定数38)が10日、投開票された。推薦2人を合わせて計9人を擁立した民主は改選前から1議席増やし4議席と健闘。一方の自民は立候補した30人(推薦を含む)のうち当選者は28人(同)で、改選前から2議席減らした。

 「政権」を足掛かりに地方組織の基盤強化を狙った民主は、党勢の陰りを最小限に抑えた格好。自民は今回、ベテラン議員の引退を受け若手の新人を積極的に擁立し、「世代交代」を進めた。

 他の政党は、公明が1議席を堅守。共産は2人を擁立したが、改選前と同様、佐賀市区の1議席にとどまった。2議席死守を目指した社民は1議席となり、社会党時代から通算52年続いた鳥栖市区で議席を失った。

 今回は、市町村合併で選挙区が1減の13、定数も3減となり、無投票当選の2選挙区(定数各1)を除く11選挙区で計51人が激戦を展開。東日本大震災の発生で、地域の防災対策や原発立地県としての対応策のほか、地域経済の浮揚策、少子高齢社会を踏まえた福祉施策なども論戦の焦点となった。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2263チバQ:2011/04/12(火) 21:59:19
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kumamoto/20110412/20110412_0001.shtml
自民、都市部でも堅調 県議選結果分析 震災選挙現職が強み
2011年04月12日 13:22  10日投開票された県議選(定数49)は、自民が公認28人全員の当選を果たして圧勝した。一方、民主は改選前の2議席を1議席に減らし、惨敗した。東日本大震災による自粛ムードの中、有権者の関心が高まらず、投票率は統一地方選が始まった1947年以降初めて6割に届かず、過去最低を更新。現職は40人中38人が当選して強みを発揮した。今回の結果を分析した。

■自民が第1党堅持

 自民は11人の無投票当選者に加え、投票があった11選挙区でも17議席を取った。4人の推薦候補を追加公認し、32議席を獲得。引き続き県議会の第1党として圧倒的多数を保持する。

 選挙区別では、1人区の合志市区などで手堅く議席を確保し、2人区の玉名市区、球磨郡区では推薦も含めて議席を独占。公認5人が当選した熊本市区(定数16)でも、上位3人を自民候補が占め、これまで弱点とされた都市部でも堅調に票を伸ばした。

 公認6人を擁立した民主は改選前の2議席から上積みを目指したが、菅直人政権への逆風もあり「保守王国」の厚い壁にはばまれた。

■新人の当選は7人

 現職が落選したのは、菊池郡区(定数2)の無所属候補と熊本市区の民主候補の2人だけで、38人が議席を守った。元職も立候補した5人のうち4人が返り咲いた。

 これに対し、新人は23人が立候補したが、議席を獲得できたのは宇土市区(同1)など計7人。うち熊本市区では新人7人中、当選は2人にとどまった。
 県議選では東日本大震災を受け、多くの候補者が朝夕の拡声器を使った選挙運動を自粛した。このため、選挙戦は盛り上がりに欠け、知名度で劣る新人には不利に働いたとみられる。

■熊本市区50%割れ

 投票率は52・42%。前回(2007年)の61・92%を9・5ポイント下回り、3回続けて過去最低を更新した。県内有権者の3分の1を占める熊本市区は46・70%で、初めて50%を割り込んだ。

 下げ幅の最大は宇城市区で14・86ポイント減の61・31%。次いで水俣市区が14・09ポイント減の56・99%、八代市・郡区が13・62ポイント減の50・29%、天草市・郡区が12・05ポイント減の64・43%。この4選挙区では前回より10ポイント以上も下がった。最も高かったのは球磨郡の71・65%。前回より投票率が上がった選挙区はなかった。

   ◇   ◇

 鈴木桂樹・熊本大教授(政治学)の話 投票率の低下は、震災の影響よりも有権者が「県議会は何をやっているのか、本当に必要なのか」と存在理由に疑問符をつけた結果といえるのではないか。県議選は選挙公報が発行されず、各会派は運動の自粛を申し合わせた。候補者一人一人の政策や実績がほとんど示されなかった。有権者への発信が少ない中、結果的に大きな後援会などの組織を持ち、知名度のある現職が有利になった面は否めない。

2264チバQ:2011/04/12(火) 22:00:18
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236408
最年少25歳 吉村氏当選 福岡県議選
2011年4月11日 04:16 カテゴリー:政治 九州 > 福岡

全国最年少で当選し祝杯を挙げる吉村悠氏=10日午後11時15分ごろ、北九州市小倉南区 福岡県議選の北九州市小倉南区では、現職である母の地盤を受け継いだ自民党新人の吉村悠氏(25)が初当選。最年少の都道府県議が誕生した。吉村氏は当選確実の知らせに、事務所に集まった支持者と握手を繰り返し「若さと情熱、行動力で安全・安心なまちづくりに取り組みたい」と語った。

 立候補する予定だった母が親の介護を理由に立候補を辞退し、代わりに党から公認されたのは2月中旬。準備期間が短かったが、「若いフットワークの軽さを生かして」(陣営関係者)自転車で選挙区を回った。ミニ集会も積極的に開いて地域に浸透し、混戦から抜け出した。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2265チバQ:2011/04/12(火) 22:17:36
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/touitu2011/2011/04/07090944.shtml
2011.4統一地方選/県議選終盤 首長の動きは

県議選候補の応援演説をする朝長市長(左)=佐世保市内


 選挙戦終盤を迎えた県議選。各陣営の関心事の一つが選挙区内の市長、町長の動きだ。現職首長の多くは「中立」を強調するが、中には過去の因縁などから、特定候補の支援を鮮明に打ち出すケースも。統一地方選第2ラウンドの首長選を間近に控える立候補予定者の多くは、慎重な対応を見せている。

 「前回(県議会に)送れなかったのは私にも責任がある」。3日、佐世保市内であった自民元職の集会。朝長則男市長は、激戦だった4年前の市長選で応援してくれたとして、演説に熱を込めた。

 自民、公明の推薦を受け初当選した朝長市長。2009年衆院選で自民を応援し、民主との関係がこじれたが修復。今回は政党推薦を受けず再選を狙う。県議選告示後は、ほとんどの候補者の事務所を激励に訪れる"全方位外交"を展開。特定陣営への肩入れとみられないよう腐心している。

 もう1人の市長選候補、郷土史家の前川雅夫氏は県議選にノータッチ。ただ5日、米原子力空母の寄港に抗議する集会には、社民現職らと一緒に参加した。

 長崎市長選に立候補予定の3氏。再選を目指す田上富久市長は朝長市長と同様、政党に推薦願を出さなかったが、県議選告示前、自民新人の集会に顔を出した。「4年前に応援してくれたから」と陣営幹部は解説。告示後は「あちこちから要請はあるが応じていない」という。

 一方、主要政党に推薦願を出した前教育長の太田雅英氏は、別の自民新人の出陣式に出席。複数候補の事務所にも足を運ぶが「エール交換だけ。お願いはしていない」。市議会副議長の中田剛氏は、共産現職とのタッグを組みフル回転している。

 新人同士の一騎打ちが予想される北松小値賀町長選。ある候補者は「仮に民主候補を推せば、自民支持者が離れる」と静観の構え。

 中村法道知事をはじめ、首長の多くが「中立」を掲げる中、表立った動きを見せる首長にはそれぞれ事情があるようだ。

 自民現職と無所属新人が戦う松浦市区。友広郁洋市長は自民現職の出陣式でマイクを握り「ご支援いただいたのでお返しをしたい」とあいさつ。無所属新人の出陣式には姿を見せなかった。支持基盤が現職と重なる上、新人は昨年1月の市長選で対立候補を支援。だが友広市長は「市政運営に支障がないように」との理由で、新人側にも「祈必勝」の為書きを送った。

 3人が2議席を争う南島原市区では、藤原米幸市長が3候補のうち2人の出陣式に激励のメッセージを寄せた。もう1人の候補の父は昨年4月の市長選で戦った当時の現職。「要請がなかったし、ないのも当然だろう」(藤原市長)

 諫早市の宮本明雄市長は現職4人の支援を公言。演説会に順次駆け付け、親密ぶりをアピールする。無所属元職は、2年前の市長選で344票差の接戦を演じた相手。現職の陣営幹部は「冷や汗をかかされた相手を応援できるわけがない」と市長の心中を推し量る。



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2266チバQ:2011/04/12(火) 22:18:09
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11094243.shtml
2011.4統一地方選/県議選 解説 かき消された政党対決色

惨敗自民 敵失頼み限界

 未曽有の大震災ショックがさめやらぬ中で行われた県議選。新たに防災の訴えを加える候補者もいたが、県庁舎移転や諫早湾干拓の開門調査問題も含め、当落を左右するほどの争点にはならなかった。むしろ「被災地への配慮」などを理由に選挙運動を自粛する陣営が相次ぎ、投票率を押し下げる一因となったのは残念だ。

 政権交代後、初の改選となった今回。民主が地方でも足場を固められるか、自民がそれを防げるか−という二大政党の攻防が焦点だった。だが「政治とカネ」や政権公約をめぐる党中央の迷走で厳しい逆風を受ける民主が、1人区で看板を隠して無所属で戦い、自民も震災後は表立った政権批判を封印。政党対決色はかき消された。

 それもあってか、民主は現有議席より1多い11議席を確保。ただ当初は全16選挙区への候補者擁立を目指していたが、実現したのは7選挙区だけ。「躍進」とまではいかず、支援労組の組織率が先細りする中、地域に根差した候補の育成という課題は残したままだ。

 一方、自民は公認25人を擁立する強気の構えだったが、ふたを開ければ、20人当選と惨敗。元職2人が復活したものの、現職4人が議席を失った。推薦を含めても県議会で過半数割れは必至。無所属議員の取り込みを図る。昨年2月の知事選、同7月の参院選に続き、県内では民主に連勝していたが、敵失頼みには限界をうかがわせた。

 社民は、長崎市区で旧社会党時代から56年間守り続けた議席を失った。被爆地で平和運動をリードするなど一定の役割を果たしてきたが、党の衰退をあらためて印象付ける結果となった。

2267チバQ:2011/04/12(火) 22:19:34
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11102507.shtml
2011.4統一地方選/県議選 長崎市区 県政に新風吹く

◎市議転身3人初当選 前田さん、小森さん歓喜

 「よし! 当選だ」−。10日投票が行われた県議選は、11日未明までに無投票区を除く全11選挙区の開票が終了。それぞれの戦いを勝ち抜いた38陣営が次々に喜びの声を上げた。長崎市区では、長崎市議から転身を目指した4人のうち、3人が混戦を抜け出し、見事に初当選。苦戦を伝えられた現職も底力を見せつけ、歓喜のゴールに飛び込んだ。元職の返り咲きも各地で相次ぎ「皆さんの支援に必ずご恩返しを」と約束。思わぬ落選に肩を落とす現職の一方で、30歳代の新県議も2人誕生、「県議会に新風を吹かせる」と声を弾ませた。

 長崎市議からの転身を図った新人4人。51歳の小森明人さんと47歳の前田哲也さんの若い自民候補の2人は、固い組織を持たないままの挑戦にもかかわらず、初当選を果たした。無所属新人の中村すみ代さんは届かず、明暗を分けた。

 「よし。やったぞ」。矢上町の小森さんの事務所に吉報が届くと、一斉に拍手と歓声に包まれた。4年前に現職が引退し、「県議の空白地域」となった東長崎。他陣営の切り崩しの標的になったが、告示後の個人演説会の開催先を地元に絞って対抗した。

 「感謝でいっぱい。『地元から県議を』という皆さんの声が届いた」。そう言って小森さんは喜びを爆発させた。

 前田さんも転居で固い地域票はなく、苦戦を強いられた。だが市議3期12年、医療や子育てなど「命を守る政治」や経済活性化を訴えてきた自信を胸に、これらの業界を地道に回った。

 「当確」の知らせに何度もガッツポーズ。「県政を変えてほしいという期待を託していただいた」。頑張ろうコールで力強く拳を突き上げた。

 一方、中村さんは市議を6期24年務めた実績と県庁舎移転反対を訴えたが、及ばなかった。

◎高比良元さん、底力見せる

 長崎市区の民主現職、高比良元さんは堂々と2期目の当選。苦戦がささやかれたが、古くからの支援者を中心に結束、底力を見せつけた。

 4年前と異なり、連合長崎の支援を失った「孤立無援の戦い」。出陣式では「まさに桶狭間(おけはざま)の戦いだ」と、少数の軍勢で大軍を打ち負かした織田信長に自身をなぞらえてこう表現。陣営や支持者に発奮を促し、9日間の選挙戦を駆け抜けた。

 「当確」の一報が伝わると、自宅に集まった支援者が大きくどよめいた。県庁マンを振り出しに旧三和町長、長崎市議を務め、議会きっての論客として知られる。「再び県政の課題に全力で取り組みたい」と喜びの声を上げ、一人一人と握手を交わした。

◎深堀さん勝ち名乗り 民主新人、不安はねのける

 長崎市区では民主新人の深堀浩さんも堂々と勝ち名乗りを上げた。長崎市議1期を経ての45歳。鮮やかに県議への転身を果たした。

 九州電力社員の深堀さんは4年前、初挑戦の市議選で、電力総連を中心とする組織をバックに当選ラインの2倍を超える6千票台をたたき出し、2位に900票近い差をつけた。

 ところが初挑戦の県議選では、市議選での"実績"が思わぬあだに。行く先々で「あなたは大丈夫」と言われ、それを打ち消して回る日々。東日本大震災の原発事故への配慮から会社も表立って動けず、不安は最後まで拭えなかった。それでも九電の取引会社がサポート。地元の浦上地区でも久しぶりの県議誕生に向け機運が高まった。

 平野町の事務所。支援者と抱き合い、喜びを爆発させた深堀さん。マイクを握ると、「ふるさと長崎を素晴らしい街にすることを誓う」と声に力を込めた。

◎社民議席失う 金子さん吉報届かず

 長崎市区で2期目を目指した社民現職、金子三智郎さん。議席の死守に挑んだが、当選圏に一歩届かず、県都長崎で旧社会党時代から56年間守り続けた社民党の「灯」が消えた。

 党員減少や支持労組の規模縮小など、前回に増して苦戦を強いられた。「石にかじりついてでも当選を勝ち取りたい」。選挙期間中は危機感をあらわにし、組織固めに奔走。地元自治会の応援も取り付けた。

 震災にも敏感に反応。防災服姿で「脱原発」を繰り返し、被爆地での社民党の存在感をアピール。「消費税引き上げ反対」も訴えたが、票の上積みにつなげられなかった。

 日付が変わるまで待ったが吉報は届かず、「お世話になりました」と頭を下げた。

2268チバQ:2011/04/12(火) 22:20:43
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11101118.shtml
2011.4統一地方選/県議選 松浦市区 新人の友田さん保守層崩す

 10年ぶり、1市2町の合併後初の選挙戦となった松浦市区は、民主市議からの転身を目指した無所属新人、友田吉泰さんが勝利。「市民の心に『変えよう松浦』の訴えが届いた」と、満面の笑みで支持者と喜びを分かち合った。

 市議選では毎回トップクラスの得票だったが「政党にこだわらず、地域の課題を解決したい」と無所属での出馬を選び、保守層の切り崩しに成功。現職の10年間の成果に疑問を唱え、刷新を訴えるとともに、伊万里湾コンテナターミナルからの農水産物輸出による1次産業の振興と原発の防災対策を柱に、政策を真摯(しんし)に論じ、支持を広げた。

 一方、自民現職の永淵勝幸さんは、主要団体の推薦を受けながらも相手の猛烈な追い上げを許し、「初当選以来の選挙運動で、(有権者の情勢を)読めなかった」と肩を落とした。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11102945.shtml
2011.4統一地方選/県議選 対馬市区 坂本さん2期ぶり復帰

 一つの席をめぐり、民主現職と自民元職、無所属新人2人の計4人が乱立した対馬市区は、元職の坂本智徳さんが混戦を抜け出し、2期ぶりの返り咲きを果たした。

 選挙戦序盤から前知事の金子原二郎参院議員や地元選出の谷川弥一衆院議員が応援に駆けつけたほか、大半の市議がバックアップ。地元の建設業協会から推薦を受けるなど組織力で他陣営を上回った。

 街頭演説では、雇用対策や農林水産業の活性化、新たな離島振興法制定に向けた意欲をアピール。昨年2月に自民党の支援を受けて当選した中村法道知事とのパイプも強調し、支持拡大につなげた。

 対馬市厳原町の事務所に当確の一報が入ると支援者は歓喜。坂本さんは「県政の場に戻り、新たな島づくりに取り組む」と力強く決意を語った。

 連合長崎など組合組織が支えた現職の永留邦次さん、既存政党に頼らない草の根活動を展開した前市議の中原康博さん、前市議会議長の波田政和さんは票が伸びなかった。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11105329.shtml
2011.4統一地方選/県議選 大村市区 「政治家一家」松本さん勝つ

初当選を果たし支持者から花束を受け取る松本洋介さん=10日午後11時6分、大村市西本町の事務所


 3議席をめぐり、現職と元職、無所属新人の計4人が激戦を繰り広げた大村市区。松本洋介さんが初当選を果たし、民主党公認の高見健さんも返り咲いた。

 県政初挑戦の松本さんの父は、現職の松本崇大村市長。「政治の良い点、悪い点、両面を見てきた」という政治家一家で育った。「政争や党利党略のない政治で大村市の発展に尽力したい。県政に新風を吹かせよう」と訴え、無党派層を中心に支持を集めた。

 「当選確実」の報が届き、事務所は喜びに沸き返った。松本さんは「ご支援に必ず恩返ししたい」と笑顔で握手を交わしていた。

 前回は、13票差で涙をのんだ高見健さん。4年間、雪辱の機会を待ち望んできた。今回は民主党公認を受け、新たな支持層を開拓。念願の県政返り咲きを果たした。高見さんは「国、県、市のつなぎ役となりたい」と喜びを爆発させた。

 自民現職の小林克敏さんは、国や県とのパイプをアピール。危なげない戦いで5期目続投を果たした。

◎野口さん競り負け

 自民公認で4期目を目指した野口健司さん。まさかの落選に、事務所に集まった支持者は言葉もなく、ぼうぜんと天を仰いだ。

 万全の態勢で臨んだはずの選挙戦だった。前知事の金子原二郎参院議員、谷川弥一衆院議員をはじめ、現職市議らが強力に支援。市医師会の支持も受け、「まだまだ47歳。やりたいことが山ほどある。これからが本番」と訴えてきた。

 だが、敵対する自民現職や新人らとの激戦に競り負けた。支持者の前に姿を見せた野口さんは「私の力不足。本当に申し訳ない」と涙ながらに頭を下げた。

2269チバQ:2011/04/12(火) 22:21:11
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11103422.shtml
2011.4統一地方選/県議選 佐世保市・北松浦郡区 元職相次ぎ復活

当選確実となり万歳する外間雅広さん(中央)=10日午後11時49分、佐世保市本島町の事務所


◎外間さん涙のリベンジ 票掘り起こし結実

 市町村合併の進展を受けた旧佐世保市区(定数8)と旧北松浦郡区(同1)の合区に伴い、9議席を11人が争った佐世保市・北松浦郡区。市区で前回次点に泣いた自民元職、外間雅広さんは、悲願の2期目返り咲きを達成した。失意の底から4年間かけ支持基盤の再構築を図り、背水の陣で臨んだ末の勝利に、陣営は歓声と涙であふれた。

 外間さんは8年前の前々回、無所属で立候補し初当選。自民公認で2期目を目指した前回は終盤で新人の追撃を受け、まさかの落選。「ぼうぜんとし頭が真っ白になった」と当時の衝撃を振り返り、一時は政界から身を引くことも頭をよぎったという。

 しかし「俺がやらなければ」と発奮し、政治活動を再開。関係企業、団体を中心とした従来の支持基盤に加え、新たに出身地の同市日宇町に事務所を構え、地域票を開拓して本番に備えた。北松区の自民現職、松田正民県議が3月に不出馬を表明し、直前で構図が一変した選挙戦でも「前回の轍(てつ)は踏まない」と繰り返し、最後まで陣営の引き締めを図った。

 当選確実の報に沸き返る同市本島町の事務所で、外間さんは支援者から大きな拍手を浴び、感極まった表情。「支えていただいた皆さんのおかげ」と深々と頭を下げた。

◎SSK労組出身久野さん議席守る

 旧佐世保市区の現職勢8人は安定した戦いを展開。民主は佐世保重工(SSK)労組出身の久野哲さん、唯一の女性候補の山田朋子さんがともに議席を守った。自民は現職最多の11期目となる宮内雪夫さんをはじめ溝口芙美雄さん、田中愛国さんがそろって当選。公明の織田長さん、社民の吉村庄二さんは支持票を手堅くまとめた。無所属の末次精一さんは念願の2期目を実現した。

 一方、県内で唯一みんなの党公認で出馬した新人の中嶋徳彦さんは、知名度不足から涙をのんだ。

 このうち久野さんは佐世保市広田1丁目の事務所で当選のあいさつ。「県北の発展に向け、党派を超えて対策を考える環境をつくっていきたい」と述べた。

◎北松の灯消える 北村さん無念の落選

 旧北松浦郡区からただ一人立候補した無所属新人の北村亮樹さんは、現職候補がひしめく旧市区勢の一角を突き崩すことができず落選。合区に伴い、北松を地盤とする県議がいなくなる初の事態となった。

 北村さんは2003年、32歳で北松佐々町議に初当選後、05、09年と連続3回当選。自民党佐々支部所属だが、同党現職の松田正民県議に対抗する形で県議選立候補を決意。松田氏が3月に不出馬を決め、北松唯一の候補者となった。

 選挙戦では、北松の県議の必要性を訴え旧市区勢に対抗。町長らの支援を得た地盤の佐々町を核に、40歳の若さもアピールして浸透を図ったが、知名度不足という不利を覆すことはできなかった。

 佐々町の事務所で北村さんは「私の不徳の致すところ。申し訳ない」と悔しさをにじませた。

2270チバQ:2011/04/13(水) 00:11:57
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110412-OYT8T00004.htm
県議会主導権引き続き自民
2人会派入り希望、過半数へ
 10日投開票の県議選(定数39)で、自民公認候補の当選は18人で過半数を割ったが、少なくとも2人の無所属当選者が自民会派への入会を希望、過半数となり、引き続き議会運営などで主導権を握る見通しだ。民主も無所属議員との連携を継続する考えで、11日の当選証書付与式の後、会派の勢力拡大に向けて自民、民主の活動が活発化しそうだ。

 改選前の会派「自由民主党」には22人が所属。今回の県議選では、このうち16人が党公認で、1人が無所属で当選した。ほかに1人会派の「自民党鳳凰の会」に所属する現職・坂口博美氏と、新人1人が党公認で当選した。

 読売新聞の取材に対し、当選した無所属の元議員と新人の計2人が新たに自民会派入りを希望しており、自民会派が20人に達するのはほぼ確実な情勢だ。

 今期で県議を引退する自民県連の米良政美幹事長は「4、5人は会派入りしてくれそうな気がする」としており、11日以降、無所属議員らへの働きかけを本格化させる考えだ。

 民主は改選前、無所属系議員との統一会派「新みやざき」(8人)を構成していたが、所属議員の引退もあり、改選後に残った議員は4人に半減。民主新人1人が加わる見通しだが、権藤梅義・県連幹事長は「会派の議員数を増やすことが重要」と話す。

 公明、共産はそれぞれ改選前の3、1議席を維持した。社民は5議席から3議席に後退したが、鳥飼謙二・県連代表は「地道に増やしてきた議席だけに、安易に他党などとの会派形成はできない」としている。

 現議員の任期は29日までで、現在の会派は一度、消滅する形になる。新議員は25日までに会派結成届や所属届を議会事務局に提出し、新しい会派構成が決まる。

(2011年4月12日 読売新聞)

2271チバQ:2011/04/13(水) 00:17:59
>>2241

>>1281
>県議会で統一会派「新みやざき」を結成し、離党届を提出していた元自民県民の会の3議員を「党の団結を阻害した」として除名処分にした。3人は徳重忠夫▽水間篤典▽浜砂守の各県議。また、党籍を持ったまま新会派に加わった松田勝則県議は離党勧告処分にした。

徳重忠夫:無所属当選  都城市区
水間篤典:引退
浜砂守 :引退
松田勝則:無所属落選  延岡市区

2272名無しさん:2011/04/13(水) 12:30:58
県議選長崎市区、陣内陣営4人逮捕 県警など現金買収の疑いで

 県警捜査2課と大浦署は12日、公選法違反(現金買収)の疑いで、10日投開票の県議選長崎市区で当選した民主党の陣内八郎議員(61)派の▽長崎市西琴平町、同議員の後援会長で飲食店経営、城尾忠明(58)▽諫早市小野町、県職組委員長、川原重信(57)▽長崎市城山台1丁目、県職組執行委員、生越義幸(47)▽諫早市天満町、県職組職員、山脇寛子(54)−の4容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は3日ごろから8日ごろまでの間、長崎市内の選挙事務所前の路上で、運動員7人に対し、通行する有権者に手を振り、候補者の名前を連呼させ、陣内氏への投票を呼び掛けるよう依頼。報酬として現金数千円〜数万円を渡した疑い。

 川原容疑者は同議員の選対長だった。

http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110413/04.shtml

でもって、次点が先の知事選に出馬した押渕礼子(最下位当選に4票差)
3ヶ月以内に陣内が辞めれば、繰上げ。
なんだかんだいって運が強いな>押渕

2273片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/13(水) 19:41:13
>>2272
こんな初歩的な選挙違反が県議選の県庁選挙区の現職陣営であるんですね。
それともこれも風俗やスピード違反の摘発みたいなもんで気まぐれに摘発するのか?
いずれにしてももう陣営の中心人物を逮捕していて自信にあふれた捜査ですね。
粘るか粘らんかというところですね。。

2274神奈川一区民:2011/04/13(水) 20:22:47
>>2273
陣営に内通者がいて、警察に刺したのでは
ないでしょうか。
よくある話ですよ。
選挙は何でもありです。

2275名無しさん:2011/04/13(水) 20:31:15
県職労って、知事選で民主党推薦の橋本じゃなくて、元県職員の中村(自公推薦)を応援していたよね。
で、参院も元知事の金子(自民)に内通してたよね。
党県連主流派(三菱労組・西岡党)的には、どうってことないんじゃないの?

2276チバQ:2011/04/13(水) 20:48:34
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1870957.article.html
古川氏3選 連載「33万票の重み」(上)
 現職の古川康氏が共産新人を大差で破り3選を決めた佐賀県知事選。県民が託した33万票の意義と3期目の古川県政が直面する課題を検証する。

 

 「得票は県民一人一人からいただいた辞令と思う。その重みを感じている」。圧勝での3選から一夜明けた11日朝、古川氏は佐賀県庁での記者会見で、前回を4500票上回る33万7千票の重責をそう表現した。

 

  選挙前に発生した東日本大震災と福島の原発事故。原発立地県の県民は、古川氏へのの「辞令」に、一層の安全、安心への思いを込めた。

 

 選挙戦で玄海原発の安全対策強化を国や九電に求める姿勢をアピールした古川氏。その真価が問われる場面が早速、月内にも訪れる。九電が定期検査からの運転再開を延期している玄海2号機、3号機への対応だ。

 

 原子力・安全保安院は3月末、福島第1原発事故で九電はじめ電力各社に原発の緊急安全対策を指示した。保安院は月内をめどに検査、認可する意向で、九電は5月にも運転を再開したい考えだ。

 

 古川氏は対応を記者に問われ、「まずは対応結果を見てから。基本的には規制している国がしっかり考えるべきことだ」と国の判断を注視する考えを示した。

 

 ただ、福島県の佐藤雄平知事が国や東電に対し「裏切られた」と批判したように、原発の「安全神話」が崩壊した中で、国が示す判断の信頼が揺らいでいるのも事実だ。

 

 事故を契機に、原発に不安を抱く県民は増えている。県原子力安全対策課などには連日、問い合わせや意見が相次ぎ、10件を超える日もあるという。「原発はやめろ」「玄海原発は大丈夫か」「県は九電にきちんとものを言ってほしい」。不安や怒り、注文が交錯する。

 

 プルサーマルに同意する際にも議論になった安全性の確認手段。古川氏は「国より高い専門性を持つ職員や学者を集めて、国以上の審査をするのは難しい」とし、「国は福島事故から相当学んでいるはず。本当に反省しているか、より厳しく、必要な規制をしているかをしっかりみていきたい」。県も原子力行政の体制を強化し、防災計画の見直しにも着手する方針を語った。具体的な安全対策の取り組みが見えてくるかが、県民の安心の指標になる。

2277チバQ:2011/04/13(水) 20:49:25
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1870958.article.html
古川氏3選 連載「33万票の重み」(下)
 佐賀県知事選翌日の11日、3選を決めた古川康氏は推薦を受けた自民、公明、民主の3党と県農政協議会、連合佐賀を駆け足で回った。

 初めて推薦した民主県連の事務所では園田泰郎代表代行ら役員5人が出迎えた。「信任の表れ」と得票率の高さを向けられると、古川氏は「分析したが、幅広い支援をいただいた結果。これからも一生懸命やっていくので、ご支援をよろしく」と頭を下げた。

 

 前回、野党の民主は他党との相乗り禁止で自主投票だった。政権交代後の今回は県連代表の原口一博衆院議員が総務相時代の協力などを理由に早々に支持を表明、県連レベルで推薦を出した。民主の支持母体である連合佐賀も呼応し、古川陣営は「さまざまな協力を得た」と自公に民主が加わった効果を評価する。

 

 民主との距離が縮まる分、県議会最大会派の自民との間には微妙な空気が流れる。

 

 選挙前、任期最後の2月定例県議会。引退する自民県議団会長は一般質問で古川氏にくさびを打った。「知事は民主党に軸足を置いて県政をやっておられるのではないかという印象が強い」。

 

 一方で昨年に続き、民主政権の方針に沿った県の当初予算案に対し、自民は賛成、民主や社民系でつくる会派・県民ネットワークは長崎新幹線建設費などを理由に反対した。中央と地方で与党が異なるねじれ。知事も県議も「悩ましい」と吐露する。

 

 今回の県議選。二元代表制など議会のありようも問われた。自民ベテランの一人は個人演説会で力を込めた。「今までは知事を応援する立場でよかったが、二元代表制の一翼としてチェック、監視することがより大事になる」。

 

 執行部提出の議案は否決も修正もなく、追認機関との批判も受ける。議会の存在意義に危機感を募らせるとともに、圧倒的得票で3期目に入る古川氏に対峙(たいじ)する決意にも映る。

 

 選挙前、古川氏は「配慮はしなくてはいけなくなる。いろんな声を聞けば、ブレーキがかかるものや、もっとやれというものもあると思っている」と幅広い支援を受けることの影響を認めた。

 

 古川氏が掲げた36項目のマニフェスト。あえて時期などを明示しない「未完成」とし、今後、県庁内や議会、県民を巻き込んだ議論を経て、新しい総合計画に反映させる狙いという。選挙戦では原発・防災以外はあまり注目されず、県民への浸透は不十分で、活発な議論が欠かせない。

 

 議会の議決が必要な「新総合計画」。二元代表制の機能がどう発揮されるのか、知事と議会の関係を問う試金石となる。

2278チバQ:2011/04/13(水) 23:47:22
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236737
地域課題 どう向き合う 県議選日田市区結果を受けて
2011年4月13日 02:13 カテゴリー:九州 > 大分
 10日に投開票された県議選日田市選挙区(定数3)では、現職3人が2007年の前回と同じ得票順で当選した。東日本大震災の影響があったとはいえ、5人が出馬しながら、投票率は過去最低の69・57%で、現職の2人は得票が前回から4千票以上減った。「県議が何をしているのか見えにくい」という有権者の声は少なくない。3人にとっては、4年間で地域課題解決に取り組むことが求められている。

 「候補者が増えたので覚悟はしていたが…」。無所属の井上伸史氏(64)=自民、公明党推薦=は連続のトップ当選ながら、前回より4774票少ない1万1548票にとどまった。約3割の有権者が離れていった格好だ。前回は平成の大合併による地盤の旧郡部の危機感を背景に票を伸ばしたため、後援会幹部は「前回が良すぎた上に、投票率も下がったので仕方がない」とフォローした。

 8220票で2位だった無所属の酒井喜親氏(63)=社民、国民新党推薦=も、前回から4215票減らした。支持母体である労働組合票の一部が、民主推薦で無所属新人の財津さやか氏(37)に流れたとみられる。しかし、陣営幹部は「労組票が割れたのは限定的で、それ以上に『地域に根差した活動をしていない』と評価されたのだと思う。政治家としてもっと勉強すべきだということだろう」と厳しく分析する。

 一方、7785票で3位の自民公認、桜木博氏(72)=公明党推薦=は、次点の無所属新人、杉野義光氏(67)に217票差に迫られたものの、前回から576票しか減らなかった。歩くのも困難なほど体調が思わしくなかっただけに、陣営幹部は「道路整備など県議として関わった仕事が有権者に評価されたからこそ、票が逃げるのを防げた」と強調する。

 一方、落選したものの、杉野氏は現職の仕事量の少なさを指摘し、7568票を獲得。財津氏も若い世代などから支持され、4673票を集めた。杉野氏の陣営幹部は「新人でも善戦できたのは、現職のことを『おかしい』と思う人たちの票の受け皿になったからではないか」とみる。

 有権者の一人は「知事の出身地だからか、県議は影が薄い。地域の課題を一つ一つ解決していく姿勢をみせてほしい」と期待を込めた。

=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2279チバQ:2011/04/13(水) 23:48:50
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104110001
県議選 阿久根・竹原氏「基礎票」減らす
2011年04月12日


落選が決まり、取材に応じる竹原信一氏。淡々と選挙結果を分析した=10日、阿久根市脇本

 県議選阿久根市・出水郡区(定数1)は前市長の竹原信一氏(52)=無所属新顔=が、国や県との人脈を前面に出して6選を目指した自民現職の中村真氏(69)に2400票差で完敗した。「反竹原派」が一本化できないまま2人立った有利な状況を生かせなかった。24日の出直し市議選とのダブル勝利を目指した竹原氏派の立候補予定者たちは落胆を隠せなかった。


 「有権者の3割を占める長島町でつけられた差を阿久根で逆転する」というのが、竹原氏陣営の思惑だった。だが長島町で2200票差がつき阿久根市の残票が2千票を切ったと分かると、事務所に詰めかけた支持者50人は押し黙った。


 市長時代の竹原氏を支えて市議会リコール運動の先頭に立った前市議の石沢正彰氏(65)は出直し市議選への影響を問われ、「だいぶある。つまらん結果だ」と言って立ち去った。前市議牟田学氏(52)は「もう竹原改革という旗印を唱えるだけじゃいかんな」。竹原氏派の前市議たちから弱気の言葉が続いた。


 過去の実績から、竹原氏の同市での基礎票は7500票で、投票率に左右されにくいとみられていた。しかし、今回市内で獲得できたのは5704票。中村氏に競り負けた。総得票は中村氏1万192票、竹原氏7794票。もう一人の前市議、古賀操氏(50)は1969票にとどまった。


 大差の勝利に、前市議で中村選対の木下孝行氏(51)は「県議に転身するなんて阿久根を踏み台にするつもりかという竹原支持者の反発があったと聞く」と語る。


 古賀氏を支援していた別の市議は明かす。何人もの自分の支持者から「中村、古賀両氏のどちらに入れるべきだろう」と相談を持ちかけられ「冷静に判断してほしい」と暗に中村氏への投票を促したという。「法を守らない竹原氏を県政に送り出してはいけないという思いから、予想を超す古賀票が中村氏に流れた」


 市長解職の住民投票を主導した「阿久根の将来を考える会」の川原慎一会長(43)も同様の分析をしたうえで、こう語った。


 「今回の県議選は、これ以上の市政の混乱を避けて安定を求める民意が現職を選んだのだろう。竹原氏には『定数51の県議会で、1人で何ができるのか』という疑問を持った支持者は棄権し、基礎票が減った面もあると思う」(原口晋也)

2280チバQ:2011/04/14(木) 00:07:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news1/national/20110413-OYT1T00479.htm
当選した民主党県議の出納責任者ら逮捕…長崎
 10日投開票された長崎県議選を巡り、同県警は12日、長崎市区で当選した民主党の陣内八郎氏(61)陣営の選対本部長で、同県職員連合労働組合委員長の川原重信(57)(長崎県諫早市小野町)や同組合書記の山脇寛子(54)(同市天満町)ら4容疑者を公選法違反(買収)の疑いで逮捕した。

 県選管によると、山脇容疑者は陣営の出納責任者。公選法により、罰金刑以上が確定すれば連座制が適用され、陣内氏は失職し、同一選挙区から5年間立候補できなくなる。

 ほかに逮捕されたのは、同組合執行委員の生越義幸(47)(長崎市城山台1)、陣内氏の後援会長で飲食店経営の城尾忠明(58)(同市西琴平町)の両容疑者。

 発表によると、川原容疑者らは3〜8日頃の間、県選管に届け出をしていない選挙運動員の女性7人に、長崎市の事務所付近で陣内氏の名前を連呼させたり、通行人に手を振らせたりして、報酬として数千円〜数万円を渡した疑い。

(2011年4月13日11時46分 読売新聞)

2281チバQ:2011/04/14(木) 12:39:41
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000001104140002
県職労本部を捜索
2011年04月14日

県警の捜査員が、県職労本部から押収した資料を段ボールに入れて運び出した=県庁

 ◇選挙違反事件 民主、表情厳しく

 県議選長崎市区の民主現職、陣内八郎氏派の県職員連合労働組合委員長ら4人が、公職選挙法違反容疑で逮捕された事件で県警は13日、県職労本部などを家宅捜索した。県議選の当選者らは当選証書と議員バッジをこの日受け取ったが、陣内氏は代理が出席し、民主党所属議員らは厳しい表情だった。

 家宅捜索は午前に始まり、捜査員10人余が組合事務所から選挙に関する資料やパソコンを箱に詰め運び出した。

 県職労の松田圭治副委員長によると、選挙戦で手を振る行為をした運動員7人の時給は700円程度だったという。選挙運動に当たらない「機械的労務」と関係者が勘違いし、報酬を支払っても問題ないと判断したようだ。長崎市区で当選した民主党県連幹事長の渡辺敏勝氏は、「なんでこんな初歩的なミスをするのか」と悔しがった。

 公選法では、選挙で重要な役回りをした関係者が選挙違反事件で有罪が確定した場合、候補者本人の当選を無効とするなどの「連座制」を規定している。

 逮捕された4人は後援会長、選対本部長、会計責任者などで、陣内氏に連座制が適用されれば議席を失う可能性がある。選挙から3カ月以内に当選者が欠けた場合、次点の候補者が繰り上げ当選となる。

 陣内氏は県職員出身。県職労を支持母体に2007年県議選で民主公認で初当選。今回は1万42票を得て11位で再選された。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236919
県職労に衝撃と戸惑い 県議選長崎市区選挙違反事件
2011年4月14日 01:15 カテゴリー:九州 > 長崎


家宅捜索した県職員連合労働組合本部から押収資料を運び出す捜査員■民主県連、連座制を危惧

 県議選長崎市区(定数14)で当選した民主現職、陣内八郎氏(61)の選挙対策本部長を務めた県職員労組委員長の川原重信容疑者(57)=諫早市小野町=ら4人が公職選挙法違反(現金買収)の疑いで逮捕された事件で、県職労や民主党県連には13日、「厳しい戦いではなかったのに、なぜこんな初歩的な間違いを犯したのか」と衝撃と戸惑いが広がった。

 同日午前9時半、県警の捜査員が県庁1階の県職労本部に家宅捜索に入った。廊下に出てきた県職労幹部は「期間中、次第に運動員が増えてきたと思っていたが、まさかこんなことだとは思わなかった」とショックを隠しきれない様子だった。同区で当選した別の民主現職は「陣営幹部がこんな初歩的な違反をするとは驚き。党にとっても大きな打撃だ」と話した。

 全国的に民主が敗北した今県議選で、県連は改選前から1増の11人当選と善戦した。だが、逮捕されたのが連座制の適用対象になるとみられる陣営幹部だけに、今後、議席を失う可能性がある。

 渡辺敏勝幹事長は「今までの努力が台無しだ。来週の市議選前に再度、候補者や選対に金銭管理をしっかりするよう注意する」と話した。県職労によると陣内氏は同日、電話で「自分は全く知らず驚いている。投票してくれた県民に対し、何らかの対処をしないといけない」と話したという。

 この日は県庁で当選証書授与式があり、陣内氏の陣営からは県職労の組合員が代理で出席した。証書を受け取った組合員は「警告もなくいきなり買収容疑で逮捕とは納得いかない。当選取り消しの最悪の事態は何とか避けたい」と語った。

=2011/04/14付 西日本新聞朝刊=

2282チバQ:2011/04/14(木) 12:40:52
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110414-OYS1T00248.htm
阿久根選挙にうんざり、2年8か月で投票9回


 議会リコール成立を受けた鹿児島県阿久根市の出直し市議選(定数16)が、統一地方選後半戦の17日に告示、24日投開票される。前市長・竹原信一氏(52)派と反竹原氏派が過半数を目指しているが、10日投開票された県議選阿久根市・出水郡区(定数1)で落選した竹原氏の求心力低下や、繰り返される選挙・住民投票への嫌気から、これまでの選挙に比べ、盛り上がりに欠ける前哨戦となっている。

 阿久根市民会館で12日に開かれた立候補予定者による公開討論会は空席が目立った。800人収容の会場に集まった市民は約100人。両派の前市議や新人計11人が、議員定数や報酬、市職員給与の削減などについてそれぞれ持論を展開したが、予定より約30分早く終了した。

 同市では今回の出直し市議選を含め、市長選や住民投票、参院選など2年8か月で計9回の投票が行われるだけに、聴衆の一人は「もう聞き飽きた」と足早に会場を後にした。

 解散前の市議会は反竹原氏派が12人、竹原氏派が4人。出直し市議選には竹原氏の妹(39)ら両派それぞれ10人前後が立候補を予定しているが、竹原氏の落選は各陣営に波紋を広げている。

 1月の出直し市長選で7645票を獲得した竹原氏は、「県議選でも阿久根市ではかなりの票を集める」とみられていたが、5704票にとどまった。投票率が66・90%と、出直し市長選(82・39%)に比べ下がった影響もあるが、「議会をいらないと言っている人が県議選に出るのはおかしい」との批判も受け、当選した自民現職・中村真氏(69)に238票の差をつけられた。

 県議転身については、竹原氏の陣営にも賛否の声が寄せられていたという。竹原氏を支持してきた男性(68)は「知事ならともかく、県議では改革にも限度がある」と話す。竹原氏派の石沢正彰・前市議は「竹原さんの落選で、新人には不安も広がっているだろう。このままでは過半数は難しい」と危機感を募らせる。

 一方、反竹原氏派は過半数獲得に自信を深めている。中村氏を支援した木下孝行・前市議は「2月に議会リコールを成立させた竹原氏派の勢いはある程度止まった。あとは現市長を支えるため、反竹原氏派が全員当選するだけだ」と話した。

(2011年4月14日 読売新聞)

2283チバQ:2011/04/14(木) 12:42:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110413-OYT8T00948.htm
県議選不正集票に批判

 県議選の都城市区(定数6)で当選した徳重忠夫氏(67)(無所属)の支持者で、同市南鷹尾町の無職新原正弘容疑者(71)が公選法違反(供応買収、事前運動)容疑で逮捕されて一夜明けた13日、選挙戦を戦った陣営や有権者からは、不正に票を集めようとする手法に批判の声が相次いだ。

 都城市区は定数6に有力候補7人が立候補し、最下位当選者と次点の票差は約300票の接戦となった。当選した現職の星原透氏は「少数激戦区で焦りはあったかもしれないが、どの候補者も一生懸命戦ったはず。まさか、という思いだ」と驚きを隠せない様子。

 都城市の会社員男性(38)は「票を投じた有権者の思いを裏切る行為。選挙を勝ち抜くためなら何をしても良いのか」と憤った。

 宮崎市区で当選した無所属新人の清山知憲氏は「選挙は素人だったが、自分なりに複雑な公選法を勉強して、違反がないように選挙運動を進めた。買収なんて、今のご時世あり得ない話だ」と批判した。

 徳重氏は読売新聞の取材に、「支持者が逮捕されて驚いているが詳細は分からない。捜査中なのでコメントは差し控えたい」と話した。

 県選管によると、公選法違反で、候補者の親族や選挙資金を管理する出納責任者、選挙運動を取りまとめる総括主宰者らの有罪が確定すると、連座制が適用される。当選は無効となり、5年間は同一選挙区からの立候補が禁止される。

 捜査関係者によると、新原容疑者は徳重氏の後援会に入っており、県警は連座制の適用対象になるか慎重に調べているという。

(2011年4月14日 読売新聞)
関連記事・情報

2284チバQ:2011/04/14(木) 22:31:38
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=31728
鹿児島県議選落選で"3連敗" 竹原氏の「求心力低下」
(2011 04/14 06:30)

県議選の開票を見守る竹原信一氏(右)の事務所には前市議ら支持者も駆けつけた=10日、阿久根市脇本 鹿児島県議選の阿久根市・出水郡区で、前阿久根市長の竹原信一氏(52)は表舞台復帰を果たせず敗退した。市長リコールによる失職、出直し市長選落選に続く“3連敗”に、「求心力の低下」を認める声が出始めた。同市では市議会リコールに伴う出直し市議選(定数16)を24日に控える。竹原氏の落選が、立候補を予定する竹原氏支持派の戦術に影響を与えるのは必至だ。

2285チバQ:2011/04/14(木) 22:58:48
http://mytown.asahi.com/areanews/nagasaki/SEB201104100025.html
民主健闘11議席 自民過半数届かず 県議選投開票
2011年4月11日


原発防災計画の見直しを訴えて初当選し、支持者と万歳して喜ぶ友田吉泰氏(中央)=松浦市志佐町の事務所


 統一地方選前半戦の県議選は10日投開票され、無投票の5選挙区を含め46人の顔ぶれが決まった。12人を立てた民主は逆風下、11人が当選。選挙前議席を1議席上回る健闘をみせた。自民は25人を立てたが、南島原市区で県議会議長の現職末吉光徳氏(64)が落選するなど獲得議席は20にとどまり、目標とした過半数に届かなかった。

■松浦市区 友田氏初当選「原発対策問う」

 「福島のような事故の想定と対策が玄海にあるのか。それを問うのが政治の仕事だ」。九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)から最短8キロの松浦市区(定数1)は、原子力防災の見直しを集中的に訴えた無所属の新顔友田吉泰氏(47)が議席を獲得した。

 元民主党市議だが、無所属で立候補。福島第一原発事故を受けて原発防災を訴えの中心に据え、自民現職との一騎打ちを制した。

■佐世保市・北松浦郡区 旧郡区の選出ゼロに

 佐世保市・北松浦郡区(定数9)は、旧市区(定数8)と旧郡区(同1)が合区して初の選挙。佐々町議から転じて立った無所属の新顔北村亮樹氏(40)が落選し、旧郡区地盤の県議はゼロになった。

 旧郡区で7選し、自民党県連幹事長だった松田正民氏が政治資金パーティー券の購入問題で立候補を取りやめた。北村氏は「北松から県議を絶やしてはいけない」と訴え、告示後の演説会を旧郡区に集中させたが、松田氏支持層を狙って旧郡区に入る自民の各陣営と競合。町外での知名度不足もあって伸び悩んだ。

■県庁移転反対派、上位 長崎市区

 長崎市区(定数14)は、東日本大震災で魚市跡地への県庁舎移転問題が争点に急浮上した。移転反対を強調した無所属の現職浅田眞澄美氏(44)、共産の現職堀江ひとみ氏(52)が上位に食い込み、移転に慎重姿勢を示した民主の新顔深堀浩氏(45)も続いた。

 移転を推進してきた現職候補らは選挙戦で「安全性を検証し直す」などと一定の配慮を見せつつ、従来の組織票を手堅く固めた。

■パー券問題響き野口氏が敗れる 大村市区

 4人が激戦を繰り広げた大村市区(定数3)は、自民現職の小林克敏氏(66)が5選、民主元職高見健氏(57)が返り咲き、無所属新顔の松本洋介氏(34)が初当選を果たした。4選をめざした自民現職の野口健司氏(47)は敗れた。

 小林、野口両氏の激突を軸に展開。小林氏が4期の実績を強調して盤石の態勢でリードする一方、野口氏は政治資金パーティー券問題で選挙前に県議会の議会運営委員長を辞職したことなどが響いた。高見氏は労組の支援、松本氏は父親の松本崇大村市長の知名度を生かし、当選圏に入った。

2286チバQ:2011/04/14(木) 23:47:52
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110412/20110412_0003.shtml
市政与党が底力 福岡市議選 民主、複数擁立で共倒れ
2011年04月12日 16:23  62議席を96人が争った福岡市議選は、投票率が戦後最低の42・96%に落ち込む中、高島宗一郎市長を支える「市政与党」の自民党、公明党、みらい福岡の3会派が過半数の議席を維持し、組織力で底力を示した。一方の民主党は逆風に加え、複数擁立による共倒れもあり、改選前から2議席を減らし敗北。初参戦ながら3議席を獲得したみんなの党は、既成政党離れの受け皿となり、「変革」を期待する世論の一端をのぞかせた。

 ■現職が相次ぎ涙

 「駅前に立つと7割がリーフレットをもらってくれたのに…」。東区で落選した民主現職の金出公子氏は、がっくりと肩を落とした。2007年の前回選挙はトップ当選だったが、今回は16人中最下位となった。

 民主は支持率が伸び悩む中で、前回の2倍にあたる16人の公認候補を擁立した。党勢拡大を狙ったが、逆風を食い止めることができず、当選は8人だけ。改選前から2議席減らした。

 金出氏は前回、東区で唯一の公認候補だった。今回は3人が立ち、新人との間で労組票が分散し共倒れした。こうした傾向は東区だけでなく、3人が立った南、早良区でも現職が涙をのんだ。

 ■批判票の受け皿

 自民は、改選前議席と同じ19人の公認候補を立て、18人が当選した。このうち現職15人は、高島市長が応援に駆けつけるなど「与党」の実績をアピール。新人3人のうち2人は引退した父親の地盤を引き継いだ。

 公明、みらい福岡を合わせた「与党勢力」は計37議席(改選前38議席)となり、市議会の過半数を維持した。

 一方で、新興勢力も登場した。初参戦で3議席を獲得したみんなの党だ。「こんなに票が伸びるなんて驚いた」。南区で当選した新人の富永周行氏は振り返る。

 「民主も自民もダメだという人たちに、第三極として認めてもらった」と富永氏。政権交代後も停滞する国政への不満が、二大政党に対する批判票として表出した。

 ■議会改革焦点に

 東日本大震災の自粛ムードで政策論争は低調だったが、原子力防災の見直しや議会改革を求める訴えは支持された。

 そんな中で勢力を伸ばしたのが社民党。改選前は2議席だったが、公認1人と推薦2人が全員当選。街頭演説では「脱原発」を訴えたという西区の池田良子氏=無所属現職、社民推薦=は「メールや手紙で反響があった。有権者には原発への不安があり、無関心ではなかったと思う」と打ち明ける。

 みんなの党が強調したのは議会改革だった。「議員が身を削るのは当たり前」として、議員定数や報酬の2割カットを公約に掲げた。富永氏は「報酬引き下げの訴えに、うなずく人は多かった。(今回の当選を)議会改革の第一歩にしたい」と意気込みを語った。

2287チバQ:2011/04/14(木) 23:48:34
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110413/20110413_0004.shtml
県議当選の田中氏と八並市長 長年の政敵 固い握手 市政発展へ協力を確認
2011年04月13日 14:45
握手する行橋市の八並市長(左)と県議に初当選した田中氏 10日に投開票された福岡県議選行橋市区で初当選した田中純氏(64)が12日、行橋市役所を訪れ、八並康一市長にあいさつ。2人は過去3回の市長選で激しい戦いを繰り広げてきた間柄だが、今後は市政発展のために協力していくことを確認し固い握手を交わした。

 田中氏は「過去の経緯はきれいさっぱり流し、一緒にやっていければと思う」と話し、八並市長は「話をよくすることで気心は通じ合える。将来に向けて頑張りましょう」と答えた。

 田中氏は「さまざまな課題を市と情報交換できる窓口を作ってほしい」と要望したが、八並市長は「庁内には各担当部署があり、しばらくはそれぞれで対応していく」と答えるにとどまった。

 田中氏は市長選に7回挑戦。うち3回は八並市長と対決し、昨年2月の選挙では79票差に迫った。


=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2288チバQ:2011/04/14(木) 23:49:27
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110412/20110412_0003.shtml
2大政党の流れ定着 県議選分析
2011年04月12日 16:25  10日投開票された県議選(定数38)は、改選前と比べ、民主が1増の4議席を獲得する一方、自民は2議席減の28議席(推薦含む)となった。党派別得票率では、民主が12・25%(前回7・26%)、自民が59・36%(同58・41%)といずれも4年前を上回った。両党で7割超を占めており、県内でも二大政党制への流れが定着しつつあることがうかがえた。

 党派別にみると、自民、公明、共産、社民の4党は前回とほぼ同じ得票率だったが、民主は約5ポイント伸ばした。政権交代後、初の統一選で地方組織の強化を目指した民主県連の園田泰郎代表代行は「過去最多の候補者を擁立し、次につながる財産になった」と総括。一方で、1議席増にとどまったことについて「政権党としては満足できる結果でない」と話した。

 野党として臨んだ自民は、強固な保守地盤を背景に安定した戦いを見せた。自民県連の木原奉文幹事長は「民主への逆風を考えれば伸び悩んだとも言えるが、県議会で最大会派は変わらず、一定の目的は達した」と評価した。

 公明、共産、社民が獲得したのは、いずれも県都・佐賀市区の1議席のみ。各党とも候補擁立を見送った選挙区が多く、二大政党のはざまで「勢力拡大策」が課題となって浮かび上がった。

2289チバQ:2011/04/15(金) 22:04:12
>>2272>>2280-2281
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000194-mailo-l42
県議選・陣内氏陣営の公選法違反:県職員連合労組、弁護団を結成 /長崎
毎日新聞 4月15日(金)12時56分配信

 県議選(10日投開票)で再選した民主現職、陣内八郎氏(61)陣営の公職選挙法違反事件で県職員連合労組は14日、声明を発表。弁護団を結成し「今後の対応は弁護団に一任する」とした。今後、違法性の認識はなかったと主張するとみられる。
 事件では同労組の川原重信委員長や組合役員、後援会長ら4人が公選法違反容疑で逮捕された。声明は県民、県職員らに「大変なご心配とご迷惑をおかけしていることに心からお詫び申し上げます」とした上で「無実を祈っている」との内容。
 また陣内氏も同日、支援者らに「ご心配をお掛けし、大変申し訳なくおわび申し上げます」と陳謝し「無実を信じ、今後の捜査を見守っていきたい」とのコメントを出した。
〔長崎版〕

4月15日朝刊

2290チバQ:2011/04/15(金) 22:09:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000152-mailo-l42
選挙:県議選・長崎市区 次点・押渕氏が異議申し出へ 4票差、来週にも /長崎
毎日新聞 4月14日(木)12時53分配信

 10日に投開票された県議選長崎市選挙区で、最下位当選者とわずか4票差で落選した無所属元職の押渕礼子氏(72)が、投票用紙の再確認を求め、県選管に異議を申し出ることが分かった。来週にも、書類を提出する方針。
 同選挙区(定数14)には18人が立候補。次点だった押渕氏は「無効票を含め、もう一度チェックしてほしい」と話している。公選法では、選挙の効力に不服がある場合、候補者は選挙日から14日以内に文書で異議を申し出ることができるとしている。
〔長崎版〕

4月14日朝刊

2291チバQ:2011/04/15(金) 23:37:41
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110413/20110413_0003.shtml
【焦点を探る 2市長選を前に】<上>春日 初の人口減財政に影響
2011年04月13日 12:57
市南西部で進む住宅建設。「最後の大型宅地開発」といわれている 統一地方選の後半戦、福岡都市圏では春日、太宰府の両市長選(17日告示、24日投開票)が実施される。いずれも現職と新人1人が立候補を表明しており、一騎打ちの公算が大きい。告示を前に、2市長選の焦点を探った。

 昨秋実施された国勢調査の速報値が出た2月、春日市財政課の中村伸久課長は、その数字に目を見張った。2005年の前回調査から市人口が約1600人減少したのだ。市制施行した1972年以前の旧春日町時代を通じても、人口減は初。

 「がくぜんとしました」

 市は福岡都市圏のほぼ中央部に位置する利便性で発展してきた。昭和40年代から人口が急増。国勢調査のたびに、ほぼ1万人ずつ伸び続け、2000年に10万人を突破、05年は約10万8千人と11万の大台も見えていた。

 中村課長が衝撃を受けた背景には、人口減が財政に及ぼす影響があるからだ。「人口が減れば市民税は減る。さらに普通交付税も減額される」

 市民税も普通交付税も一般財源の柱。しかも、市内に大きな企業はなく、市民税の9割超は個人市民税が占める。それが景気低迷による未就労や賃金引き下げなどで、08年度から減少している。07年度約59億円だった個人市民税は本年度見込みで約52億円まで減る。人口減は、それに追い打ちをかける。

   ■  ■

 厳しい財政状況を踏まえ、4選を目指す現職の井上澄和氏(60)は「住民へのサービスを、行政だけで担うには限界がある」とし、官民協働によるまちづくりを強調。地域コミュニティー活動支援や障害者就労支援、地域と学校の連携強化などを掲げる。

 一方で保育所や学校給食などの民間委託を実現させるなどして就任時、約634億円あった市債(借金)を約450億円に減らした実績をアピールし、さらなる行政コストの削減、行政改革の推進を訴える。

 前回に続いて挑む新人で行政書士の古川詳翁(みつお)氏(70)は「財政悪化は深刻」と財政再建を訴えの柱の一つに据え、経常収支比率の高さを指摘する。

 経常収支比率は市民税などの一般財源に対する人件費や借金返済など義務的経費の割合を示す数値。07、08年度は100%を超え、09年度は97・3%に改善したとはいえ、県内26市(政令市は除く)で4番目に悪い。

 古川氏は「財政の硬直化は、市長多選の弊害」と主張。公募した市民代表による機関を設置し、事業仕分けや入札監査制度の導入を提案する。

   ■   ■

 市の南西部で住宅建設のつち音が響く。元ゴルフ場が約700の一戸建て住宅地に姿を変えている。市関係者は浮かない表情で「市内最後の大型開発だろう」とつぶやく。県内で一番面積が小さい市で、人口密度は最も高い。もはや宅地開発は限界に近いのだ。

 これまでのような人口増加は望むべくもない。本年度から始まる第5次総合計画でも10年後の人口予想は、ほぼ現状維持の11万人とした。

 市民税など財源が細る中、経費削減の余地はあるのか。例えば人件費。人口1人当たり4万3597円(09年度)で同規模自治体の平均6万5629円を大きく下回る。職員数は人口千人当たり3・48人(同)で、全国の自治体で最も少ない。

 財源をどう確保し、一方で何を削るのか。難しい財政運営のかじ取りが、次のリーダーに託される。


=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2292チバQ:2011/04/15(金) 23:38:07
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110414/20110414_0001.shtml
【焦点を探る 2市長選を前に】<下>太宰府 観光回遊性どう高める響
2011年04月14日 14:48
観光客でにぎわう太宰府天満宮の参道。このにぎわいを市全体の発展につなげられるか 「太宰府天満宮の参道が祭りのようなにぎわいでも、ここは日常の静けさです」。太宰府市の国指定史跡・大宰府政庁跡前で緑茶販売・喫茶の店を営む松谷正徳さん(32)。天満宮から約2キロしか離れていないが、人の流れは見られない。

 歴史・文化遺産が多く、緑豊かな落ち着いた雰囲気に“一目ぼれ”して福岡市内から転居、3年前に開店した。近くに名所の観世音寺もあり、人々を救うため相手に応じて33の姿に変えるとされる観音菩薩(ぼさつ)にちなみ、屋号は「三十三(みとみ)茶屋」に。

 「全国から来る観光客それぞれに応じた接客ができるようにとの思いを込めたのですが…」

 年間約700万人の観光客の目的地は天満宮と、隣接する九州国立博物館に集中する。年20億円超とされる経済的波及もその周辺に限られる。3年前の市の調査で天満宮に来た観光客のうち政庁跡まで足を伸ばしたのはわずか1・2%だった。

 松谷さんが「700万人という数字はとても実感できない」と言うのも当然だ。

   ■   ■

 一極集中する観光客を、いかに市内各地の名所・旧跡に回遊させ、市の発展につなげるか。

 現職で再選を目指す井上保広氏(63)は「歴史の散歩道を再整備し回遊性を高める」と話す。約15年前に整備された散歩道は東は天満宮、西は国指定史跡の水城跡を結ぶ約7キロ。道沿いには政庁跡なども点在する。

 「新しい案内板を設け、PRを強化。将来的には茶店や休憩施設も整備したい」と井上氏。昨年、市の歴史的風致向上計画が認定され、国からの財政支援が決まった。「歴史や文化遺産を生かしたまちづくりを本格的に進める」と力を込める。

 再度の立候補となる、新人で進学塾顧問の高取正臣氏(60)は「東の天満宮に対して、西の水城跡近くに物産館を誘致する」とし、二つの核で観光客を回遊させる構想を掲げる。

 さらに「観光振興を直接、市の収入増につなげたい」と公設民営の免税店開設や太宰府ブランドの確立を提案。「『大天神』といったブランド名を、お茶や水、酒などに付けて販売。意匠登録すれば版権収入が得られる」と訴える。

   ■   ■

 茶店、休憩施設、物産館…。ただ、「簡単にはいきません。トイレを水洗にするだけでも大変なんですから」と市の木村甚治総務部長。

 政庁跡内にあるトイレを水洗化しようとした際、地下に排水管を埋めることができなかった。文化財保護法で禁じられているためで、「地下の遺構を壊す恐れがある」というのが理由だった。配管を地上に敷設し、排水をポンプでくみ上げ流す方法でしのいだという。

 史跡地は同保護法で厳しく開発が制約される。太宰府は市面積の15%が史跡地だ。歴史の散歩道も大半は史跡地内を通っている。何かを造るにしても「史跡地の保全」が大前提となる。

 歴史・文化遺産を生かしての観光振興は、その遺産群のために制約を受けるという皮肉な状況も生む。財政的裏付けだけでは、このハードルは越えられない。市のトップには、知恵と工夫が望まれる。


=2011/04/14付 西日本新聞朝刊=

2293チバQ:2011/04/15(金) 23:38:31
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110415/20110415_0002.shtml
都市圏4市2町の議員選挙 定数減で“狭き門” 地区の枠越え票掘り起こし
2011年04月15日 14:53  ●予定者 生き残りへ懸命
 
 統一地方選後半戦、福岡都市圏では6市4町で議員選がある。このうち六つは、財政難などから最大4の定数が削減される“狭き門”の戦いに。立候補予定者たちは、あの手この手で生き残り策を練っている。

 新宮町は、定数が16から12と同都市圏では最も多く削減された。現在16人が名乗りを上げ、前回(候補者数18人)と比べると、落選者は2倍の4人に増える見込み。

 有権者約2万人の同町で最も厳しい戦いが予想されるのが町中心部・下府(しものふ)地区。前回は地元から5人が立候補して全員当選したものの下位当選が目立った。今回は6人が立候補するとみられるが、有権者約3千人足らずの地区で互いに票を奪い合い、当選ラインに達せずに「一部で共倒れの危険すらある」と地元関係者は懸念する。

 そのため全町から票を集めようとどこも懸命だ。現職の事務所では他地区の地図ボードが並び、自ら回った世帯の印で埋まる。「2千世帯は回ったが、まだまだ」と話す。「地縁・血縁をたどって他地区の票を上積みする」と強調する新人や「候補者空白地区で票を掘り起こしたい」と意気込む現職もいる。

 一方で、他地区への浸透が難しいところもある。定数が22から20に減る朝倉市議選。同市では小学校区などごとに1人ないし数人の候補者を推薦する「地区推薦」が主流のため、地元の固い結束が「壁」となって、地区を越えて浸透を図るのは至難の業だ。

 有権者約2700人に対し4人が名乗りを上げる激戦地区の立候補予定者は、他地区の知人を頼ろうと考えるが、そこにも地区推薦が網の目のようにあり、「良い返事はなかなかもらえそうにない」と不安を口にする。

 定数が1減の19となり24人が立候補の構えを見せる古賀市議選。市議会は東日本大震災を受け、選挙活動の時間短縮を検討してきたが、賛同者は半数ほどにとどまる見通し。現職の1人からは「それだけ厳しさを実感しているということ。今回は当落が読みにくい」と嘆き節すら聞こえる。

 市議選は17日、町議選は19日が告示日。投開票日はともに24日。


=2011/04/15付 西日本新聞朝刊=

2294チバQ:2011/04/15(金) 23:39:31
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110413/20110413_0001.shtml
長崎市政の課題 市長・市議選を前に】<上>変わる街の「骨格」
2011年04月13日 15:22
長崎市中心部のアーケード街。シャッターを閉めたままの店舗も出始めている 「リスクがあっても人が集まる道を残そう」

 「長崎まちなか龍馬館」の土産物店運営を決めた、1月の長崎浜市観光通商店街振興組合臨時総会。専務理事の中尾直己さん(48)は出席者に呼び掛けた。

 昨年、竜馬ブームに沸いた長崎市。同市浜町の商業ビルの同館は、1年強で20万人を集めたが2月にいったん閉鎖、4月再オープンに向け、市は土産物店を新たに組合で運営してほしいと打診した。家賃、光熱費などを考えると組合が赤字をかぶる危険性もあるが、中尾さんは総会で声を張り上げた。「何もしなければゼロだ。以前の5割の10万人しか来なくても、人が通らない商店街になるよりはいい」

   ■   ■

 長崎市には2000年にアミュプラザ(尾上町)、「夢彩都」(元船町)、08年には「みらい長崎ココウォーク」(茂里町)がオープン。大型商業施設は人の流れを大きく変えた。長崎商工会議所の調査によると、浜町のアーケード(三菱東京UFJ銀行前)の日曜日の歩行者通行量は1990年には約7万3100人だったが、昨年は約2万2900人と3分の1以下。7月閉店を決めた博多大丸長崎店の2010年2月期の売上高は、49億2600万円で、最盛期の1998年2月期比で約4割減少した。

 さらに中心商店街が懸念するのが、県庁舎の長崎駅前への移転計画だ。「県庁が近くなる地域にとってはいいことかもしれない。だが、中心部が寂れてしまって、長崎市の活力が保てるのか」。中尾さんは力を込める。

   ■   ■

 市庁舎もまた、建て替えの時期を迎えている。市は新庁舎を現在地近くの公会堂周辺に新築移転する考えを表明した。実現すれば、「街の背骨」とよばれる県庁と市役所を結ぶ線が消え、中心部の「骨格」が大きく変わる可能性もある。

 長崎市は、県庁ができる長崎駅周辺と新市役所を中心とした地区、中島川沿いから商店街に続くエリアで人の流れができると強調。「街全体の回遊性ができ、中心市街地の活力は維持できる」と説明する。

 元長崎総合科学大教授で市民団体代表の鮫島和夫さん(64)は「駅前再開発は市の発展には必要。一方で浜町地区は歴史の上に発展した街。今後の長崎のまちづくりには、交通ネットワークの整備など両地域の距離感を感じさせない施策が不可欠だ」と指摘する。

 街のにぎわいをつくり、地区のバランスがとれた発展に何が必要か。県、民間との協力も含め、長崎市がどのような将来図を描くか注目される。

   ◇   ◇ 

 長崎市長選、市議選が17日に告示される。県都の将来をどうつくっていくのか。市政の課題を探った。


=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2295チバQ:2011/04/15(金) 23:40:01
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110414/20110414_0001.shtml
【長崎市政の課題 市長・市議選を前に】<下>旧町の疲弊大きく
2011年04月14日 19:20
長崎市高島町の住民が集まる市場。人口減少率は旧町地区で最も高く、今年は中学が休校になった 新学期を迎えた長崎市高島町。島の中学には真新しい制服を着た生徒の姿は見当たらない。たった1人の在校生が卒業した今年は新入生が入らず、一時的に休校することが決まったのだ。

 「子どもの声が聞こえんごとなって寂しかもんですよ。本当は自分がそがんこと言えんとですけど」。島の市場で食料品店を営む小林稔さん(39)はぽつりと言った。

 小林さんには中学生の娘2人がいる。だが、長女が中学生になるのを機に昨春、妻と母、娘たちは本土に引っ越した。同級生が大勢いる環境で教育を受けさせたいと思ったからだ。今は単身で島に残って店をやりくりし、週末だけ本土に渡る二重生活を送る。

 「自分も島生まれ。島全体のことを思うと心苦しいけど、子どものことを考えると…」

   ■   ■

 長崎市の人口は減少傾向が著しい。旧6町が合併した2005年1月4日の46万1266人(06年1月合併の旧琴海町を含む)に対し、昨年9月末では3・7%減の44万4244人になった。

 中でも合併まで過疎地域に指定されていた高島、伊王島、野母崎、外海各地区の減少率は10%以上と高く、最悪の高島では36・1%と急激な落ち込みを見せている。

 最大の雇用先だったのは役場だが、合併前に比べ旧町部で働く職員数は3分の1ほどに削減された。離島では本庁勤務のため家族ごと引っ越すケースもある。

 市地域振興課は「旧町部の居住人口の低下は確かに際立っている。その対策として観光客など交流人口の増加で活性化につなげられるよう努力している」と話す。

   ■   ■

 「虹色の町づくり」をキャッチフレーズに市は旧7町の個性を生かすための振興策を打ってきた。中でも「成功例」とされるのが、外海地区に合併翌年の2006年に開業した特産品販売の道の駅「夕陽が丘そとめ」だ。

 年間10万人を見込んでいた集客は毎年20万人以上。直売所とレストランは2月に拡張された。市は「長崎市の一部となったことで『ブランド力』が付き、県外観光客へのPRが強化できた」と胸を張る。だが、浜本満義駅長は「集客はできたが、収支はいまだに赤字。頑張ってはいるが、まだまだの状態」と話す。

 軍艦島、世界遺産登録に向けた教会群のPR、池島炭鉱の観光利用…。長崎南商工会の幹部は観光をメーンにした行政の周辺部活性化策を評価した上でこう要望する。「建設業者や小売業者は、交流人口拡大だけでは苦しく、廃業も珍しくはない。地元に根ざした中小企業対策など、旧町民の暮らしに直結する部分にも光を当ててほしい」


=2011/04/14付 西日本新聞朝刊=

2296チバQ:2011/04/15(金) 23:40:31
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110415/20110415_0002.shtml
県北拠点 役割重く 告示前、佐世保市政を総点検
2011年04月15日 15:23
軍港として発展してきた佐世保市。中央には西九州道が走る 「平成の大合併」が終了し初となる佐世保市長選、市議選が17日に告示される。平戸、松浦両市を含む県北3市2町の拠点都市として重い役割を担う佐世保市。九州で唯一の米海軍基地と海上自衛隊総監部を抱え、国防の要の軍港でもある。選挙を前に佐世保市政を総点検する。

 ●経済効果と負担見極め

 ▼基地政策

 佐世保市は、基地がもたらす経済効果と地元負担を見極めながら、米海軍や自衛隊との軍民共存を探ってきた。事実、国から基地交付金、調整交付金として毎年約7億5千万円を受け取り、米佐世保基地に所属する軍人とその家族などは6千人、日本人従業員も1500人に上る。市はその経済効果を一般会計並みの948億円と算出する。

 今月5―6日に続き、12―14日に米海軍横須賀基地配備の原子力空母ジョージ・ワシントンが再寄港した。13回目を数える原子力空母の寄港で、同じ空母が短期間に2度寄港するのは例がない。原発事故からの退避行動とみられるが、市は、原子力艦の寄港について「安全性に確信を持つ」とする国の立場を追認する姿勢を変えていない。

 2002年度以降市が毎年実施する原子力艦の放射能漏れを想定した防災訓練は半径1・2キロの想定と内容も見直さざるを得ないだろう。佐世保が空母の補給拠点となる可能性もあり、「(母港以外の)寄港地では何もやっていない」と拒み続ける米側にどう参加を促すか、政府への強い働きかけも必要となる。

 佐世保港の軍民すみ分けは、最大の懸案だった米海軍佐世保弾薬補給所(前畑弾薬庫)の移転・返還を1月に日米が正式合意。ただ返還時期が見通せないこともあり、跡地利用は白紙のままだ。

 ●12年後赤字団体の恐れ

 ▼行財政

 佐世保市の台所事情は、市税や施設使用料など自分で稼げる収入に対し、毎年その約3倍を支出。収入を超える仕送り(地方交付税など)と借金、貯金の切り崩しなどで何とか収支を保っているのが現状だ。人口減少で年々、収入は減る一方、自主財源の3年分に膨れ上がった借金残高が家計を圧迫、12年後には破綻する恐れもある。

 市の本年度一般会計予算は過去最大規模の1121億円。借金の市債残高は1243億円で、貯金に当たる基金残高は113億円と心もとない。市民1人当たり4万円の貯金に対し、47万円の借金を抱える計算になる。

 年間収支は2013年度までは黒字の見通しだが、14年度には10億5千万円の赤字に。21年度には赤字幅が27億8千万円に拡大、今後10年間で計99億円の収支不足が発生する見込みだ。現状のままでは22年度に貯金が底をつき、赤字団体転落の恐れもある。

 主要因が歳入の減少。現在は旧6町との合併特例措置として、多めに支給されている地方交付税が特例措置の終了などで21年度には本年度比で年間22億円減少。人口も2万5千人減る見込みで、市税収入は年間30億円の減額と試算している。一方、高齢者の増加に伴い、社会保障費は約2割増える見通しだ。

 市は市職員の減員や補助金の見直しなどで、10年間で93億円を効率化する中期財政計画を策定。それでもなお借金は1134億円残り、貯金は24億円に目減りする。22年度以降も年間30億円規模の収支不足が予想されており、抜本的な財政健全化策が求められている。

 ●見通し厳しいポールネ

 ▼再開発

 開発事業は、JR佐世保駅西側で佐世保港に面した「ポートルネッサンス21計画」が事業半ばで頓挫し、大きな課題として残る。市は、2009年に撤退した大手不動産アパマンショップ(東京)に代わる事業者を公募する方針だが、どのような内容の施設を誘致するのかは詰めていない。景気低迷もあり、事業の先行きは極めて不透明だ。

 一方、市中心部にある三ケ町商店街の「栄・常盤地区市街地再開発事業」は、市が総額28億4千万円の公金投入で公共3施設を入居させる案を決定し、ようやく実現に向け動きだした。4年遅れの14年3月完成を目指しているが、商店街全体の青写真は描かれておらず、テナントの募集もこれからだ。

 市北部の相浦地区で大型商業施設誘致を望む声が強く、市は3月に策定した都市計画マスタープランに住民の声を反映させた。合併で市域が拡大する中、商業機能の再編をどう図るかも注目だ。

2297チバQ:2011/04/15(金) 23:40:48
●見えない上海航路対策

 ▼観光振興

 経営危機に陥っていたハウステンボス(HTB、佐世保市)は昨年4月に旅行大手エイチ・アイ・エス(東京)の子会社として再スタートを切った。

 HTBはその後、順調に経営回復。最新の2011年9月期の第1四半期(10年10―12月)決算でも入場者数が前年同期比53%増、売上高も同33%増で、本業のもうけを示す営業利益は開業以来初めて黒字となった。HTBには、10年間で総額74億円の再生支援交付金が投入される予定で、今後は公金投入に見合った波及効果の広がりも注目される。

 市の観光統計によると、09年に佐世保市を訪れた観光客は346万5100人、うちHTBには146万3600人、西海パールシーリゾートが74万8800人で大型施設の来場者が全体の6割を超える。このため市は11年度予算にHTBとの共同事業として宣伝費など1600万円の予算を計上している。ただ、HTBが夏以降に計画する上海−長崎航路開設後の中国人観光客対策はソフト、ハード両面とも検討段階にとどまっている。

 ●相次ぐ企業倒産で悪化

 ▼雇用

 リーマン・ショック後に悪化した佐世保市内の雇用情勢は昨年6月ごろから回復傾向にあるとはいえ、今年2月の有効求人倍率は0・55倍で、全国平均の0・62倍を大きく下回っている。

 最大の要因は、2008年以降に相次いだ大手企業の経営危機だ。「佐世保御三家」の一つと呼ばれた造船・舶用機器メーカー辻産業が負債741億円を抱えて経営破綻し、約100人が解雇された。西肥自動車も親和銀行から約10億円の金融支援を受け私的整理を実施。09年にはハウステンボスが従業員285人を削減するリストラ策を実施した。

 雇用悪化を反映し、佐世保市の地域経済力を示す1人当たりの市民所得は07年度の223万円台から08年度は216万円台に下落。同年度の国民所得より58万7千円も下回った。

 市は雇用を増やすため、10年度に12社の誘致・増設に成功し、約700人分の雇用を創出。本年度から県の補助を受け、同市小佐々町に市営工業団地(約17ヘクタール)を新設する事業に着手する。

 ●介護保険料大幅値上げ

 ▼市民生活

 市民生活は年々厳しさを増しており、生活保護を受ける世帯は今年3月時点で4114世帯と、5年前に比べて1千世帯以上増加。合併による増加と雇用状況の悪化が影響している。

 保護世帯のうち4割が高齢者世帯で、2004年度に比べると300世帯以上も増えた。人口千人に対する保護率は2・2%で、全国平均より0・6ポイント悪く、全国で9番目に悪い長崎県全体の平均よりも0・16ポイント悪い。

 高齢化も深刻だ。高齢化率は国連が定める「超高齢社会」の基準を4ポイント上回る25・3%で、市民の4人に1人が65歳以上のお年寄りだ。24年後には3人に1人の割合になるとの試算がある。

 高齢者の増加に伴い、介護保険料は急激に値上げされている。介護保険料基準額は、2000年には1人月額3109円だったが、本年度は4894円に値上げ。全国平均より600円以上高く、生活を圧迫する一因になっている。

 水道料金は10年度、13年ぶりに2割値上げされた。標準家庭1戸当たりの月額水道料金は434円増の2649円。県と市は川棚町への石木ダム建設を計画。総事業費約538億円のうち市の負担は約353億円となる予定で市民の負担がさらに増す可能性が強い。


=2011/04/15付 西日本新聞朝刊=

2298チバQ:2011/04/15(金) 23:45:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000195-mailo-l44
’11統一選・情勢と構図:大分・別府市長選 /大分
毎日新聞 4月14日(木)14時46分配信

 統一地方選の第2ラウンドは、大分と別府の2市長選、別府、日田、中津、宇佐、杵築、津久見の6市議選が17日告示・24日投開票の日程で行われる。また、玖珠町議選、姫島村議選は19日告示・24日投開票だ。その選挙の構図を紹介する。
 ◆大分市長選
 ◇「市・県連携」で異なる見解 3選目指す現職と前県議会議長、対決
 大分市長選は、3選を目指す現職、釘宮磐氏(63)に前県議会議長で自民推薦の新人、安部省祐氏(51)が挑む予定だ。共産は前回に続いて、候補擁立を断念した。
 釘宮氏は民主の衆院議員だった03年、離党して無所属で立候補。「首長は一党一派に属すべきではない」との考えから、政党や団体に推薦は求めない。民主県連は「首長は市民党であるべき」と特定候補を推薦せず、社民も推薦しない。一方、連合大分は前回同様に支える。
 現在の衆院小選挙区制が導入された96年以降、自民は大分1区(大分市)で全敗。戦後最多の5人が乱立した前々回(03年)の市長選は保守分裂で共倒れし、前回は擁立を断念。その後も09年衆院選などで敗北が続き、候補選びが難航した。
 そんな状況の3月10日、安部氏が突然、無所属で立候補を表明し自民を離党。自民市連は候補者擁立を模索していたが、「元自民の県議長が出馬するのにまったく知らんぷりをするわけにもいかない」(市連幹部)と推薦を決めた。
 「市と県との関係は対等。これまでも課題解決に向けて真摯(しんし)に協議を重ね、より良い結果を出してきた」と自負する釘宮氏。一方、安部氏は「現市政は県との連携が取れておらず、受け身になっている」と批判し、定期的なトップ会談などを提唱したいという。【佐野優】
 ◆別府市長選
 ◇自民分裂、政党色も薄れ 4選目指す現職に2新人が挑む
 現職で4選を目指す浜田博氏(72)に、元中国管区警察局長の衛藤文一郎氏(66)と市議の長野恭紘氏(35)の2新人が挑む構図になりそう。3人はいずれも無所属で、政党の推薦は受けていない。
 浜田氏は社民県議出身だが「市民党の立場で戦う」として社民の推薦を断った。市議会最大会派の自民党議員団(12人)が支持を決め、社民系市議も支援する。労組関係に加え、商工団体や旅館ホテル組合、建設関連団体など59団体が推薦。3月末から自治会などの会合や主催のミニ集会などへの出席も続ける。
 衛藤氏は、出身の小中学校や別府鶴見丘高の同級生やそこから紹介を受けた知人らを地道に訪ね、前哨戦を展開してきた。地道に朝の辻立ちなどを続ける一方で、後援会は作らずに個人的な支持拡大を模索。「しがらみのない新しい市政」を訴える。
 長野氏は、ゆめタウン別府誘致の是非を問い実施された06年5月の出直し市長選以来、2度目の市長選挑戦。市内の若手・中堅の企業経営者や一部の自民系市議などの支援を受け、ミニ集会や辻立ちを続けてきた。本番を前に大規模なサポーター集会も開催。気勢を上げ選挙戦に突入する。【祝部幹雄】

4月14日朝刊

2299チバQ:2011/04/15(金) 23:46:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000290-mailo-l44
’11統一選・情勢と構図:6市議選・2町村議選 まちづくり、論戦展開へ /大分
毎日新聞 4月15日(金)15時10分配信

 ◆別府市(定数25)
 ◇定数4減で激戦に
 定数が4減の25となる中、自民12▽公明4▽共産3▽無所属12−−の計31人が立候補の動きを見せる。現新元別では現職24人▽新人7人。
 無所属のうち、当選すれば自民系会派に入るとみられるのは3〜4人、社民系会派に入ると見られるのは3人。民主は擁立を巡り党支部が分裂した影響などもあり、公認、推薦とも候補擁立を断念した。
 自民系が当選後の会派入りを含めて過半数を維持できるか、共産や社民系無所属が各3の現有議席を死守できるかも注目される。【祝部幹雄】
 ◆中津市(定数28)
 ◇旧町村出身候補が焦点
 旧下毛郡4町村を吸収合併して2回目の選挙戦。地域間格差が広がり「サービスが低下した」と住民の不満が募る中、旧町村出身候補が何人当選するかも焦点になる。
 今回は定数30から2減。現職23人、元職2人、新人8人の計33人が名乗りを挙げている。党派別では▽公明2▽共産3▽無所属28。死亡や引退などで新旧交代の波が押し寄せている。激戦模様で当選ラインは1000票台と予想され、旧町村出身候補にとって厳しい選挙戦が予想される。【大漉実知朗】
 ◆日田市(定数24)
 ◇ベテラン引退、新人8人
 定数は今回から4減の24に。現職17、新人8の計25人の少数激戦が予想される。党派別では民主1、公明2、共産3、社民1、無所属18(うち社民系2)人。出身地別では旧市18人、旧郡部7人。
 7期の室原基樹氏、菅田敏幸氏、4期の川崎邦輔氏、3期の矢野美智子氏らベテラン勢に加え、県議選に立候補した2氏を含む計10氏が一斉に引退・転身。これに対し、新人出馬の動きは鈍く「無投票」もささやかれたが、ようやく「無投票はよくない」と1人が名乗り出た。【楢原義則】
 ◆津久見市(定数14)
 ◇5新人の得票に注目
 定数は、2減だった前回と同じ減数で14となる。1人が県議選に立候補した他、議長経験者を含む3〜5期のベテラン3人が引退する。これまでのところ、出馬を予定しているのは現職12人と新人5人の計17人。党派別では公明、共産が各1、他の15は無所属。
 定数減に伴い、前回400票弱だった当選ラインがアップしそうで、5新人の得票に注目が集まる。【古田健治】
 ◆杵築市(定数20)
 ◇一転、少数激戦に
 合併後初の選挙となった前回は定数22に対し29人が立候補する乱戦となったが、今回は定数20人に対し立候補の動きを見せているのは21人にとどまる。党派別では公明1、共産2の他は全員が無所属。
 4年前は、合併時に在任特例で選挙を経ずに市議になった旧市町村議が多数立候補した。特に、旧山香町や旧大田村からの立候補が有権者数に比べて多かったが、今回は旧杵築市13人▽旧山香町7人▽旧大田村1人−−で、ほぼ現有議席並みになりそう。【祝部幹雄】
 ◆宇佐市(定数26)
 ◇新旧交代で少数激戦
 27人が名乗りを挙げ、少数激戦になりそう。4人が県議選に転出するなど、新旧交代の波が押し寄せている。立候補予定者は現職19人、元職2人、新人6人。党派別では共産2、公明1、その他は無所属。
 前回、合併特例で3選挙区に分かれて戦った。今回からは全市1区になり、旧安心院、旧院内両町出身の立候補者には厳しい選挙戦に。しかし合併による周辺地域へのサービス低下は著しく、旧町出身の候補者が「住民の格差不満」をどう取り込むかも焦点になる。【大漉実知朗】
 ◆玖珠町(定数16)
 ◇少数激戦
 現職12、元職1、新人6の計19人の少数激戦が予想される。党派別では公明1、無所属18人。現職では、佐藤左俊氏が県議選に転身したほか、3人が引退する。【楢原義則】
 ◆姫島村(定数8)
 ◇無投票の可能性も
 現職5人、新人5人が立候補した前回と違い、立候補の意向をはっきりと示しているのは現職8人のみ。他に新人1人が態度を決めかねている。99年以来、12年ぶりの無投票の可能性も残っている。【祝部幹雄】

4月15日朝刊

2300チバQ:2011/04/16(土) 00:21:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000192-mailo-l42
課題は今:’11長崎市長選/上 市街地の軸シフト 文化守り、どう発展 /長崎
毎日新聞 4月13日(水)15時34分配信

 「昔はブティックや宝石店など老舗が多かったが今は、ドラッグストアや100円ショップが多い街に変わった」。長崎市万屋町で料理店を営む男性(66)は街の変化を語る。かつては「おしゃれ」をして出掛ける場所だった中心市街地。今ではマンションも林立し、生活空間の一部になった。
 長年、長崎の商業・観光・文化の“顔”だった中心市街地が揺れている。00年に相次いだ大型商業施設の進出で、JR長崎駅〜大波止に街の重心が動きつつある。加えて、16年度目標の長崎魚市跡地への県庁舎移転計画、更に九州新幹線長崎ルートの完成をにらんだ長崎駅周辺土地区画整理事業(23年度完成目標)−−。
 この間、地場企業すら、駅周辺の大型商業施設に出店するようになり、商店街では県外資本によるコインパーキング設置なども進んだ。別の商店街関係者(55)は「人の流れが変わり、地場の力が落ちた」とこぼす。
 1月末には、長崎浜屋と共に象徴的存在だった長崎大丸が百貨店業務の撤退を表明し、7月末で閉店する。跡地には同社系列の店が入る予定だが具体案は示されていない。
 魚市跡地への「県庁舎移転」の事業費は約390億円。駐車場約450台分が整備され、県議会も、県警本部も同時に移転する。駅周辺土地区画整理事業では、約19・2ヘクタールに広場や道路の他、商業施設や官公庁などの施設も計画。太陽光発電や屋上緑化などを盛り込んだ先進的な「低炭素型まちづくり」構想で、中心市街地との“格差”が広がりそうだ。
 市は「浜の町の魅力を落とさないよう駅周辺の商業施設の集積はできるだけ避ける」と説明。今後、市公会堂周辺での建て替え方針が決まった新市庁舎などを核に「回遊性の強化」を図るという。
 が、都市計画行政に詳しい元市職員(65)は「都市の軸が動くのは明らか。丸山町など長崎ならではの文化をいかに守り、街を発展させるかが問われている」と語る。
  ◇    ◇
 17日からいよいよ統一地方選・後半戦。長崎市長選に3人、同市議選には51人が立候補の準備を進める。論戦を前に市が直面する課題を追った。【下原知広】
〔長崎版〕

4月13日朝刊

2301チバQ:2011/04/16(土) 00:21:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000150-mailo-l42
課題は今:’11長崎市長選/下 結核病床、医師確保 対応問う新病院建設 /長崎
毎日新聞 4月14日(木)12時53分配信

 「新市立病院の事務手続きの適正さを示すため監査請求した」。昨年12月24日、田上富久市長のこわばった表情は、新病院を巡る一連の混乱を象徴しているようだった。
 新病院は現在の市民病院(新地町)と市立病院成人病センター(淵町)を統合。救命救急や周産期など高度急性期医療を担う病院として、16年5月、市民病院周辺に開院する計画だ。建設・維持管理を民間に任せるPFI方式を採用。昨年、その業者選定で、最も低く入札した業者より14億円も高い額を提示した業者を選んだことが“混乱”の発端になった。
 住民監査請求を受けた監査委員に、市は業者選定に関する資料提出を拒否。反発した市議会は12月13日、関連予算案から「委託費」を削除して可決。年内の委託契約締結を予定していた市はあわてて資料提出を決め、24日、臨時議会で委託費の可決を得た。
 市長自ら提出した監査請求で、結局「問題はなかった」との結論を得たが、ベテラン市議は「監査の結論も待たずに契約を結ぶなんて『14億円』もの公金に対する意識が欠如している」と不快感をあらわにした。
 課題はこれにとどまらない。一つが成人病センターにある結核病床の存廃問題。当初、新病院にも20床設置する予定だったが、09年に高度急性期医療を優先させる方針に変え、民間病院への譲渡を念頭に交渉を始めた。
 これに、市民グループが「不採算医療の切り捨てだ」と反発。結核病床設置の請願は市議会で不採択となったが、県も新病院への設置を求めており、民間との交渉と合わせて先行きは不透明だ。
 もう一つは医師確保。当初、市は医師数を「82人以上」(現在2病院で76人)と計画。ところが、こちらも高度急性期医療の充実に伴い、必要な医師数も「92人」となった。
 医師不足が言われる中、市は待遇改善などで確保する考えだが、具体案は示されていない。大学からの勧誘や県外の医師を呼び戻す案もあるが、市は「老朽化した今の病院には配置する余裕もない」と事前確保がままならない実情を漏らす。
 課題を抱えながらの事業推進。総事業費110億円のプロジェクトだけに、選挙戦を通じて市民が納得できる「答え」が求められる。【下原知広】
〔長崎版〕

4月14日朝刊

2302チバQ:2011/04/16(土) 11:52:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000157-mailo-l40
わが街の将来:田川市長選を前に 進まぬインフラ整備 /福岡
毎日新聞 4月15日(金)12時39分配信

 「事業に着手すれば財政再建団体になることは明らか。県は支援できないし、着手を決定した場合は中止を進言する」。県が語気を強めて協力を拒否したのは、田川市の汚水処理構想(08年度、県に提出)だ。伊藤信勝市長(65)の公約でもある。
 同市の公共下水道は県内で唯一未整備。構想は、11年度から30年間かけて市中心部約1000ヘクタールで汚水処理システムを整備するというもの。ただ、試算では、整備終了時に約26億円の赤字が生じるため、県は09年「財政上、事業は不可能」と判断した。以来、進展はない。
 背景には慢性的な財政難がある。市税など自主財源は、歳入(今年度当初251億円)の約3割。毎年5億円前後の赤字を、自治体の「貯金」にあたる財政調整基金で穴埋めしている。その基金も4年後には底を尽く見通しで「完全な赤字転落に陥る」(市財政課)可能性が高い。
 そんな中、財政難に拍車をかける財政支出が昨年度、可決された。3年間の総額が14億円を超える市立病院への緊急資金投入だ。03年度に46人いた医師が現在は31人。医師不足が収入減につながる悪循環で、今年度末も5億円超の赤字が見込まれる。
 病院存続をかけた緊急投入だが、市議会では「民間移譲も検討すべきではないか」との声も上がった。しかし伊藤市長は「存続は行政の使命。私の政治責任で(投入を)実施する」と押し切った。
 さらに、田川地区清掃施設組合(周辺3町と構成)のごみ焼却場問題も財政悪化の大きな要因となっている。既に耐用年数を過ぎ、ダイオキシン発生問題も抱える田川市川崎町清掃センターなど二つの焼却場の補修に、最近5年間で約13億円を支出。今後10年間に田川市だけで9億円の延命改修費の支出が必要とされる。新焼却場建設構想はあるが、候補地のめどさえ立っていない。
 これらの課題に、3選を目指す現職の伊藤氏は「市民の理解と協力が不可欠。スピードアップは必要だが、時間をかけて理解を得る努力を続ける」。これに対し、出馬を予定している元市議、笹山良孝氏(58)は「インフラ整備はまちづくりの根幹。下水道、焼却場建設の事業開始はもちろん、病院の経営改革にも直ちに着手する」と主張する。
 下水道、病院、ごみ焼却場。市民生活を直撃するインフラの未整備は深刻であり、かじ取り役に課せられた責務は重い。【林田雅浩】
〔筑豊版〕

4月15日朝刊

2303チバQ:2011/04/16(土) 18:27:13
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104150001
3市議選あす告示 阿久根は混乱?終息?
2011年04月16日

 統一地方選の市議選が17日告示され、県内では阿久根、枕崎、垂水の3市議選(いずれも定数16)がある。投開票日は24日。


 阿久根市議選は竹原信一前市長を支持する市民らが進めた市議会リコール(解散請求)が成立したことに伴うもの。2月にあった市議会解散の賛否を問う住民投票で、解散賛成票が多数となり議会は解散した。通常は解散から40日以内に出直し市議選があるが、統一地方選の特例法が適用され、選挙日程が遅くなった。元職13人、新顔11人の無所属の24人が立候補の準備を進めている。


 枕崎市議選は現職12人と新顔6人の計18人が立候補予定。党派別では自民1人、共産2人、社民1人、無所属14人。前回市議選から定数が2減った。


 垂水市議選は現職12人、新顔4人、元職2人の計18人が立つ見込み。党派別では共産1人、無所属17人。


               ◆


 阿久根市議会の混乱は続くのか、終息するのか。出直し市議選(定数16)では、竹原信一前市長が進めた「改革」を支持する候補がどれぐらい当選するかが注目される。


 立候補を表明しているのは24人。元職は13人で竹原氏派は4人全員が名乗りを上げた。さらに新顔11人のうち竹原氏の改革を支持するのは7人。計11人で、議会の主導権を握れる過半数(9議席)の獲得を目指す。


 10日に竹原氏が県議選で落選した後、「平成維新の会」の名前で市内各戸に配られた3枚1組のチラシに竹原氏の名はない。代わって、川内原発(薩摩川内市)を「極めて危険で無駄な施設」とし、阿久根市のほぼ全域が30キロ圏内と指摘するカラーのチラシが目を引いている。


 竹原氏派の元職は「竹原改革の継続を訴えるだけでは持たない」と説明するが、維新の会の共通の公約は「議員報酬の日当制と議員定数削減」「固定資産税の減税」など竹原改革の「成果」の復活や実現だ。


 一方で不協和音も聞こえてきた。竹原氏の妹(39)が突然、立候補を表明したからだ。知名度の高い竹原氏の妹だけに、ある元職は「1人で何人分もの票を取りかねない。(竹原氏派として)過半数の議席獲得がよけい難しくなる」といら立つ。チラシには10人の立候補予定者を維新の会の会員とし、竹原氏の妹を外している。
(原口晋也)

2304チバQ:2011/04/17(日) 17:12:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110417-00000239-mailo-l46
選挙:県議選 公認10人落選、自民「力不足」−−総括 /鹿児島
毎日新聞 4月17日(日)15時8分配信

 自民党県連の執行部・選対合同会議が16日あり、10日投開票された県議選を総括した。公認42人のうちベテランら現職9人を含む10人が落選した結果を受け、国会議員から「力不足をおわびする」との言葉が相次いだ。
 終了後の会見で森山裕会長は「厳しい結果と受け止めている」と述べた。九州電力川内原発問題が争点となり自民現職1人が落選した薩摩川内市区(定数3)については「原発だけが論点ではなかったと思うが、原子力行政の検証をしっかり進めなければならない」と述べた。
 自民の当選者は、10日付で追加公認した曽於市区の無所属新人を含め33人で、改選前から5減。複数の保守系無所属当選者が追加公認を求めており、週明けにも結論を出す。

4月17日朝刊

2305チバQ:2011/04/17(日) 17:15:04
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/237380
福津市 全候補を調査へ 市議選ポスター代 水増し問題
2011年4月16日 14:04 カテゴリー:九州 > 福岡 社会

 昨年12月の福岡県福津市議選(定数20)で立候補者4人が公費負担の選挙ポスター代を水増し請求していた問題で、同市の荻原益美総合政策部長が16日、緊急の記者会見を開き、ポスターの公費負担を定める条例が不正を誘発しやすい仕組みになっていたとして、条例改正を検討すると発表した。同市議選について、水増し請求を認めた4人を含む全候補者を対象に不正の有無の調査を週明けに始めるという。

 市の条例では、ポスター代の請求は、印刷業者が金額を承認する候補側の証明書とともに請求書を市に提出。市が業者に入金する仕組み。書類がそろっていれば受理され、正規の金額かどうかの調査は、一切行われていなかった。

 これについて、荻原部長は「他自治体の例も調査し、不正を誘発しにくい制度に改めることが必要」として、条例改正を検討する意向を示した。

 また、水増しを認めた議長を含む3市議と落選候補を含め、市議選の候補者全22人に不正がなかったか聞き取り調査する考えを明らかにした。

 水増しを認めた4人が自主返納を申し出ていることについては、「返納が可能か、告訴するか、県選管の指導を仰ぎたい」とした。

=2011/04/16付 西日本新聞夕刊=

2306チバQ:2011/04/18(月) 20:06:30
http://mytown.asahi.com/areanews/kumamoto/SEB201104170044.html
人吉市長選に3人立候補 上天草市長選は一騎打ち
2011年4月18日


 人吉、上天草の両市長選と、熊本、人吉、荒尾、水俣、合志の5市議選が17日告示され、統一地方選の後半戦が始まった。人吉市長選には3人、上天草市長選には2人が立候補。計126議席を争う5市議選には161人が名乗りを上げ、政策や支持を訴える声がまちに戻ってきた。また、上天草市議補選には前職と元職の計3人が届け出た。いずれも19日告示の町村長・町村議選とともに24日に投開票される。

 人吉市長選は再選を目指す現職の田中信孝氏(63)と、いずれも新顔で環境コンサルタント会社社長の長友清冨氏(61)、前市議会議長の大王英二氏(54)が立候補した。田中市政1期目の評価が問われる選挙。農業や観光振興、行財政改革などをテーマに論戦が繰り広げられそうだ。

 過去の市長選と違い、第一声で川辺川ダム問題に触れた候補者はいなかった。民主党政権の建設中止表明もあって争点化されていないが、前回の市長選後にダム計画の白紙撤回を表明した田中氏に対し、ダム反対派も支持に回った。

 一方で、ダム推進の立場だった大王氏の元には自民党の国会議員や県議が応援に駆けつけ、支援を表明。市議として培った人脈を足掛かりに、田中市政への批判票の取り込みを図る。

 長友氏は錦町在住で、市町村合併の推進や入札改革などを訴えている。

    ◇

 上天草市長選は、再選を目指す現職の川端祐樹氏(39)と新顔で元学習塾経営の橋本美春氏(59)が届け出て、一騎打ちの争いとなった。過疎や高齢化などが進み、衰退の一途をたどる基幹の農水産業や観光をどう盛り上げ、雇用や地域経済の底上げに結びつけるかが焦点となる。

 川端氏は告示前、1期4年間の取り組みを市民に説明する報告会を約70カ所で開催。市議会最大の「会派あまくさ」や、合併した旧3町の元町長らの支持も取り付けるなど現職の強みを生かす。

 橋本氏は約40カ所でミニ集会を開いたり、チラシの全戸配布をしたりして知名度を高めることに注力。市議の半数以上が支援に回るほか、学習塾の教え子らもボランティアで運動を支える。

 両氏の出身地で、最も票が多い旧大矢野町を中心に舌戦が繰り広げられそうだ。

2307チバQ:2011/04/18(月) 21:56:08
>>2298
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110418-OYS1T00182.htm
大分市長選、事実上の与野党対決に
 大分市長選は、3選を目指す現職・釘宮磐候補(63)、新人の前県議会議長・安部省祐候補(51)が立候補。連合大分が元民主党衆院議員の釘宮候補、自民党県連が安部候補をそれぞれ推薦し、事実上の与野党対決となった。

 統一選の前半戦で行われた大分県議選大分市区での公認の当選者は自民党4人、民主党3人と拮抗した。

 釘宮候補の出陣式には、民主党県連代表の吉良州司衆院議員や同党県議らが姿を見せたが、「地方の首長選で政党色を出すのはなじまない」(陣営幹部)として、あいさつには立たなかった。

 一方、安部候補の出陣式では、自民党県連会長の岩屋毅衆院議員ら政党関係者が壇上から支持を訴えた。陣営幹部は「民主党政権は信頼を失っている。自民党への追い風を背に選挙戦に臨む」と意気込んだ。

(2011年4月18日 読売新聞)

2308チバQ:2011/04/18(月) 22:04:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000182-mailo-l42
’11統一選ながさき:2市長、3市議選が告示 支持求め、舌戦スタート /長崎
毎日新聞 4月18日(月)14時22分配信

 統一地方選後半戦の幕が上がった17日、県内では長崎、佐世保の両市長選と、長崎、佐世保、大村の3市議選が告示され、7日間の選挙戦が始まった。長崎市長選には新人で前市副議長の中田剛氏(67)=共産=▽現職の田上富久氏(54)=無所属=▽新人で前市教育長の太田雅英氏(63)=同=が立候補し、三つどもえの展開。佐世保市長選は、現職の朝長則男氏(62)=無所属=と、新人で郷土史家の前川雅夫氏(65)=同=の一騎打ち。東日本大震災の影響が全国に及ぶ中、それぞれの地域の課題にどう臨むか、政策論争が期待される。【下原知広】
 ◆長崎市長選立候補者(届け出順)
 ◇全国に誇れる福祉都市を−−中田候補
 中田剛氏は午前9時半、城山町の市議候補事務所前で「平和都市、文化都市に加え、全国に誇れる福祉都市・長崎を創りたい」と第一声を上げた。
 中田氏は、市が昨年作成した防災マップで、M6・9規模の地震では長崎駅周辺が最も大きく揺れることを明記していることを指摘。「液状化現象も心配される一番危険な場所にどうして県庁を移さないといけないのか」と魚市跡地への県庁舎移転に改めて反対。「先が見えない新幹線(長崎ルート)や駅周辺整備事業などをやめ、暮らしや福祉、災害に強い長崎を」と訴えた。【蒲原明佳】
 ◇交流する街、進化させる−−田上候補
 田上富久氏は新地町の湊公園で第一声。長崎ランタンフェスティバルのメーン会場での出陣式は田上氏本人が希望したといい「官民一緒になって盛り上げ、長崎の一大行事に成長した。まさに『市民力』の場所、協働の場所。ここから7日間の選挙戦をスタートできることをうれしく思う」と語った。
 伊藤一長前市長の銃撃事件からの補充立候補にも触れ「4年前、長崎を新しい時代に合う街にしたいという強い思いで立候補した。変化の時代に皆さんと、人、物、情報がダイナミックに交流する街に進化させたい」と述べた。【錦織祐一】
 ◇市民目線で街づくりを−−太田候補
 太田雅英氏は午前10時、長崎港を望む元船町の広場で出陣式。応援に駆け付けた新県議の小森明人氏は「伊藤一長前市長の全幅の信頼を得た、前市長の遺志を引き継ぐ候補」と紹介した。
 太田氏は「市民の目線が大事。これで街づくりをしていかなければ、長崎の街は4年後は埋没してしまう」と危機感を表明。そのため副市長に民間人を起用するとともに、未来の長崎を担う子供たちの教育に力を注ぐと強調。現職候補と同じ行政マン出身だが「市民目線で仕事をするかしないか。大事な対立軸だ」と違いを訴えた。【阿部義正】
 ◆佐世保市長選立候補者(届け出順)
 ◇産業振興図り雇用創出−−朝長候補
 朝長則男氏は午前9時、下京町の四ケ町商店街アーケード入り口で出陣式。民主、自民の地元選出国会議員の他、多くの県議、市議らが来援した。
 宮島大典衆院議員(民主)は「古里の発展のため朝長市長を支え、力を合わせて頑張っていく」と声を張り上げた。
 朝長氏は「産業振興を図り、雇用を生み出し、繁栄に導いていきたい。進化する佐世保づくりを進める」と決意表明。米海軍艦船の寄港が急増している基地問題については「マイナスととらえず、活用しながら共存共生の街づくりをしたい」と述べた。【山下誠吾】
 ◇原子力艦船の寄港反対−−前川候補
 市長選3度目の挑戦となる前川雅夫氏は、今回初めて棚方町に構えた選挙事務所前で第一声を上げた。
 「市民の借金として負担になる」と石木ダム建設反対を掲げた他、福島第1原発事故を例に「放射線の影響を受けるのは赤ちゃんや子供で、取り返しがつかない事故を起こす前にやめてもらいたい」と述べ、米海軍の原子力潜水艦・空母の佐世保寄港反対と、同市中心部が約40キロ圏内に入る玄海原発(佐賀県玄海町)の廃止を訴えていくと強調した。選挙カーでの名前の連呼などはせず、街頭演説や個人演説会で支持を訴える。【野呂賢治】

2309チバQ:2011/04/18(月) 22:07:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000186-mailo-l43
’11統一選くまもと:2市長、5市議選告示(その1) /熊本
毎日新聞 4月18日(月)14時32分配信

 統一地方選の第2ラウンドは17日、人吉、上天草の2市長選と、熊本、人吉、荒尾、水俣、合志の5市議選が告示された。人吉市長選は現職1人と新人2人、上天草市長選は現新各1人が立候補した。市議選は総定数126に161人が出馬。合志市議選(定数21)は無投票当選が決まった。現職の死去に伴う上天草市議補選(改選数1)も同日告示され、いずれも無所属元職の3人が立候補した。投開票は24日。期日前投票は18日に始まる。
 ◆人吉市長選立候補者(届け出順)
 ◇現職に2新人が挑戦
 人吉市長選には3人が立候補。無所属現職で再選を目指す田中信孝氏(63)に、諸派新人で環境コンサルタント社長の長友清冨氏(61)、無所属新人の元市議会議長、大王英二氏(54)が挑む。人口減少と高齢化が進む中、市と人吉球磨地域をどう発展させていくのか、田中市政への評価と共に論戦が繰り広げられる。
 16日現在の有権者数は2万9209人(男1万3148人、女1万6061人)。【結城かほる、大塚拓三】
 ◇「農業、観光、企業を誘致」−−田中信孝氏
 田中氏は市内の青井阿蘇神社で出陣式。高齢者が参加できる軽作業型の農業など1期目を振り返り「窓口負担のない医療費無料化を中学生まで拡大し、小学3〜6年生の基礎学力定着のため、無料の放課後塾を開く」と、2期目の政策を説明した。「1期4年では種まきしかできないが、あと2〜4年で花開く。農業、観光、企業誘致で食べられる街を目指し、2期目も私利私欲を廃し市民のために全力を尽くす」と支持を訴えた。
 ◇「人吉・球磨に維新を」−−長友清冨氏
 長友氏は午前9時、綿町西の自宅で必勝祈願をした後、下田代町で第一声を上げた。長友氏は「沈滞した市政を打破すべく、人吉・球磨地区の市町村を一つにして森や海などの環境を守る」と持論の「球磨市構想」をアピール。市長に就任した場合、3役の給与半減と退職金全廃することにも触れ「人吉球磨に維新を起こしたい」と市政改革を訴えた。その後は、手作りの赤い選挙カーを山村部を中心に走らせ、支持拡大に努めた。
 ◇「球磨地域含め再生を」−−大王英二氏
 大王氏は市内の相良護国神社で出陣式を開き、地元選出で自民の金子恭之衆院議員や溝口幸治県議が出席。福永浩介前市長も参加した。大王氏は「人吉球磨地域まで含めた再生プロジェクトを立ち上げなければ、将来取り残される。人吉市長は市のことだけ考えていては駄目で今の市長ではできない」と現市政を批判。「球磨郡町村としっかりきずな作りをし、議会、市職員と一緒に夢、希望がかなう市にしていきたい」と訴えた。
 ◆上天草市長選立候補者(届け出順)
 ◇現新の2氏が立候補
 上天草市長選には、現職の川端祐樹氏(39)と、新人で元学習塾経営の橋本美春氏(59)の無所属2人が立候補した。
 新人5人が争った前回選と異なり、雇用創出や行財政改革、地域振興策などで2人の主張に大きな隔たりはなく、現市政の評価が問われることになりそうだ。
 16日現在の有権者数は2万6506人(男1万2230人、女1万4276人)。【澤本麻里子、勝野俊一郎】
 ◇「経済・生活基盤の安定」−−川端祐樹氏
 川端氏は同市大矢野町の選挙事務所で第一声。「経済を立て直して少子化を食い止め、安心して平和に暮らせる社会づくりに取り組みたい」と訴えた。次の4年間の最大のテーマに「経済・生活基盤の安定」を挙げ、松島庁舎建て替えや住民の融和など合併で生じた問題の解決も公約に掲げる。「行財政改革を進めてようやく自治体としての基礎づくりができてきた。上天草はこれから飛躍の時代に入る」と支持を呼びかけた。
 ◇「1次産業など底上げ」−−橋本美春氏
 橋本氏は午前10時から同市大矢野町の選挙事務所で出発式。橋本氏は「私は女性であり、主婦だ。無駄遣いは決して許せない。無駄遣いを洗い流して、市の1次産業や地場産業の底上げのために使いたい」と市政の転換を訴えた。さらに「仕事が生まれれば若者が働くことができ、活力が生まれ、笑顔が生まれる。新しい上天草市の第一歩を始めるために大きなうねりを巻き起こす」と決意を述べ、大きな拍手を浴びていた。

2310チバQ:2011/04/18(月) 22:09:34
http://mytown.asahi.com/areanews/oita/SEB201104170037.html
大分市長選、2人立候補 別府は3人 24日投開票
2011年4月18日

 統一地方選後半戦のうち大分、別府の両市長選と中津、宇佐、別府、日田、杵築、津久見の6市議選が17日告示された。いずれも24日に投開票される。

 大分市長選は、現職の釘宮磐氏(63)と、新顔の安部省祐氏(51)=自民推薦=の無所属2氏が、別府市長選には、新顔の長野恭紘氏(36)、新顔の衛藤文一郎氏(66)、現職の浜田博氏(72)の無所属3氏がそれぞれ立候補を届け出た。市議選は6市計137の定数に対し154人が立候補した。

 24日投開票の大分市議補選(被選挙数2)も告示され、3人が立候補した。

 大分市長選は現職と新顔の一騎打ちとなった。

 釘宮氏は同市府内町3丁目の大手公園で出陣式。政治家のあいさつはなく、「健康づくり運動指導者」として高齢者に体操を教えている女性や、同氏が参加している「大分川ラジオ体操同好会」の女性が支持を呼びかけた。

 安部氏は同市都町4丁目の事務所で出陣式を開き、県選出の4人の自民党国会議員全員があいさつ。公明党県本部の竹中万寿夫代表が「新しい市政を作り上げるチャンス。公明党も力強い連帯のエールを送る」と決意表明した。

 別府市長選は、東日本大震災が起きたことに伴う安全・安心なまちづくりのあり方や、影響を受けた観光・経済をどう発展させるか、さらに行財政改革などをめぐって論戦が展開されそうだ。

 長野氏はJR別府駅前で出陣式を開いた。秘書として仕えた衛藤征士郎・衆院副議長らが駆けつけた。

 衛藤氏は同市若草町の事務所前で出陣式。高校の同窓会関係者や県警OBらが激励に集まった。

 浜田氏の出陣式は別府公園。村山富市元首相や横光克彦衆院議員、自民の市議選候補者らが並んだ。

 長野、浜田両氏は楠港埋め立て地へのイズミ(本社・広島市)誘致の是非を最大の争点にした5年前の出直し市長選に続く2度目の対決。浜田、衛藤両氏は別府鶴見丘高校の先輩、後輩の争いでもある。

2311チバQ:2011/04/18(月) 22:24:18
直方市長選は保守分裂で面白そうな感じ
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/237601
4市長16市議選、論戦に 統一地方選後半戦
2011年4月18日 02:05
 県内の4市長選と16市議選が17日に告示され、統一地方選後半戦がスタート。市長選には現職4人と新人5人の計9人が立候補した。

 春日市では、いずれも新人の藤井俊雄氏(50)と古川詳翁氏(70)、4選を目指す現職の井上澄和氏(60)による三つどもえの戦いとなった。

 他の3市は現職と新人の一騎打ち。直方市は新人の一尾泰嗣氏(60)と現職の向野敏昭氏(71)、田川市は新人の笹山良孝氏(58)と現職の伊藤信勝氏(65)、太宰府市は新人の高取正臣氏(60)と現職の井上保広氏(63)がそれぞれ立候補した。財政健全化に向けた行財政改革などが争点になる。

 16市議選には総定数357に対し、計429人が立候補した。市長選と市議選は24日に投票、即日開票される。

=2011/04/18付 西日本新聞朝刊=



>>2230とか
■10年県議選
野下昭宣 70 市自治連理事 無現(農政連推薦)
香原勝司 43 元直方市議  自新       →初当選
高木直行 55 福祉施設顧問 無新
■07年県議選
当 15,074(51.0%) 野下昭宣 66 無所属 元 3 市自治連理事…町づくりを考える「直方市民の1000人委員会」の代表世話人・前回惜敗・元社民系,今回は完全無所属市民派で臨む。
□ 14,491(49.0%) 一尾泰嗣 56 自民 現 学生寮経営=麻生氏等全面支援   11年は市長選へ

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/5906
●4回連続同じ顔触れか 直方市
 4選を目指す現職の一尾泰嗣と、12年ぶりに復帰を狙う元職の野下昭宣の4回連続の一騎打ちの公算が大きい。一尾が3連勝しているが、4年前は野下が195票差まで詰め寄った。今回も接戦になりそうだ。
 一尾は自民支持票や女性票を着実に固める一方、ミニ集会や支援者回りを重ねる。企業の朝礼や夕礼にも出向き、3期12年の実績を強調。国、県と地元を結ぶパイプ役の手腕を訴えている。
 野下は社民党から党籍を抜き、政党色を排除した戦いを展開。“市民党”を掲げ、支援者有志を中心にした草の根選挙に徹する。ミニ集会やあいさつ回り、朝立ちをこまめにこなし浸透を図る。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/5903
現職の一尾泰嗣氏は、初めて自民公認で臨んだ。決起大会には麻生太郎外相や向野敏昭市長が顔をそろえ、1000人以上を動員した。盤石かに見えた組織だったが、実際は上滑りしたようだ。野下陣営が「まるで外相や市長と戦っているようだ」と漏らすほどで、もっと一尾氏個人の資質や魅力をアピールすべきだったのではないか。

■07年市長選
25618 向野敏昭 67 男 無所属 現 直方市長  
8145 堀勝彦 64 男 無所属 新 会社役員


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