したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

九州・沖縄 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 18:16:25

統一地方選スレから西海道・琉球地方のネタを独立させます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40

2134チバQ:2011/03/26(土) 11:18:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000191-mailo-l45
’11統一地方選:県議選・決戦の構図/中 合併で進む定数減 /宮崎
毎日新聞 3月22日(火)12時59分配信

 ■日南市区(定数2)
 09年に日南市と南那珂郡の北郷町、南郷町が合併して新日南市が誕生。定数は3から1減した。
 旧日南市が地盤の自民の外山、社民の高橋は、ともに3選を目指す。また、市長選に出馬した元職が支援者の要請を受け、立候補の可否を検討している。
 ■小林市・高原町区(定数2)
 小林市と野尻町が昨年合併し、高原町のみとなった西諸県郡が同市区に合区された。定数は3から1減した。
 自民は2人が立候補予定。高原町が地盤の丸山は3期ぶりの選挙戦で4選へ挑む。小林市が地盤の宮原は3選を目指す。
 昨年4月の市長選に立候補した新人で建設会社役員の鮫島は、県議選に初挑戦。
 自民会派を離脱し、民主議員との統一会派で代表を務めた水間篤典は引退する。
 ■日向市区(定数2)
 前回は無投票だったが、定数が3から1減となり選挙戦へ。
 自民は十屋が3選を狙う。新人で元市議の日高も自民公認で初挑戦する。
 民主議員との統一会派に所属する西村は、無所属での再選を目指す。
 自民の黒木覚市は引退する。
 ■串間市区(定数1)
 現職の辞職、市長選出馬に伴う昨年7月の補選と同じ顔ぶれの一騎打ちとなる公算が大きい。再選を目指す岩下に対し、新人で元市議の福留が挑む。いずれも無所属で立候補するが、自民県連は2人とも推薦している。
 県議選と同日実施予定だった原子力発電所立地の賛否を問う住民投票は、福島第1原発の事故を受けて見送りになった。
 ■西都市・西米良村区(定数1)
 定数は2から1減。自民で3選を目指す押川以外に立候補の動きはない。前回、自民公認で当選した浜砂守は退く。
 ■えびの市区(定数1)
 自民の中野が4選を目指す。立候補の動きは他になく無投票の可能性が高い。(敬称略)
………………………………………………………………………………………………………
 ■日南市(定数2)
高橋透 50 党県副代表  社現(2)
外山衛 53 党県政調会長 自現(2)
 ■小林市・高原町(定数2)
鮫島憲明  61 建設会社役員 無新
丸山裕次郎 42 党県青年局長 自現(3)
宮原義久  48 農業     自現(2)
 ■日向市(定数2)
十屋幸平 56 食肉会社社長 自現(2)
西村賢  38 運輸会社役員 無現(1)
日高博之 40 [元]市議  自新
 ■串間市(定数1)
岩下斌彦 65 [元]市教育長 無現(1)
福留成人 50 [元]市議   無新
 ■西都市・西米良村(定数1)
押川修一郎 55 党県部会長 自現(2)
 ■えびの市(定数1)
中野一則 62 農業 自現(3)
 (敬称略、50音順。氏名、投開票日の年齢、主な肩書、党派、新旧、当選回数)

3月22日朝刊

2135チバQ:2011/03/26(土) 11:19:25
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000274-mailo-l45
’11統一地方選:県議選・決戦の構図/下 児湯郡で5人混戦 /宮崎
毎日新聞 3月24日(木)16時52分配信

 ■北諸県郡区(定数1)
 選挙区の自治体は三股町のみ。自民の蓬原が5選に挑む以外に立候補の動きはない。
 ■東諸県郡区(定数1)
 国富町と綾町。国富町を地盤とする自民会派の中野が、今回は無所属で3選を目指す。無投票の可能性が高い。
 ■児湯郡区(定数3)
 口蹄疫(こうていえき)の被害集中地域である高鍋▽新富▽木城▽川南▽都農−−の5町。現職3人に新人2人が挑む構図となりそう。
 自民の坂口は、09年から県議会で1人会派。新富町を地盤に6選を狙う。高鍋町の松村は再選を目指す。
 東国原英夫前知事を支持する新人議員会派に所属した木城町の図師は前回、トップ当選した。道交法違反罪で略式起訴され会派を離脱。昨年2月、議会から辞職勧告を受けたが、1人会派で議員活動を継続、再選を期す。
 新人2人はいずれも川南町在住。口蹄疫で豚が被害を受けた農業法人会長の遠藤は初の立候補。林田は町議からの転身に挑戦する。
 ■東臼杵郡区(定数1)
 門川町、諸塚村、椎葉村、美郷町の2町2村。定数は2から1減。
 諸塚村の黒木は自民から再選へ向けて立つ。7選出馬を検討していた自民の米良政美が引退を決めたため、両者を推薦方針だった自民県連は、黒木を公認に切り替えた。
 ■西臼杵郡区(定数1)
 高千穂、日之影、五ケ瀬の3町。
 自民の緒嶋は高千穂町を地盤に7選へ向け出馬する。他に立候補の動きはなく、6期連続の無投票となる可能性が高い。(文中敬称略)
………………………………………………………………………………………………………
 ■北諸県郡(定数1)
蓬原正三 62 県副議長 自現(4)
 ■東諸県郡(定数1)
中野広明 69 [元]県部長 無現(2)
 ■児湯郡(定数3)
遠藤威宣 57 農業法人会長  無新
坂口博美 63 党県顧問    自現(5)
図師博規 41 精保福祉士   無現(1)
林田幸雄 59 [元]川南町議 無新
松村悟郎 57 建材会社長   自現(1)
 ■東臼杵郡(定数1)
黒木正一 60 [元]諸塚村議長 自現(1)
 ■西臼杵郡(定数1)
緒嶋雅晃 70 [元]党県会長 自現(6)
 (敬称略、50音順。氏名、投開票日の年齢、主な肩書、党派、新旧、当選回数)

3月24日朝刊

2136チバQ:2011/03/26(土) 11:28:04
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000253-mailo-l44
’11統一選・情勢と構図:県議選/上 /大分
毎日新聞 3月20日(日)15時23分配信

 ◇大分市区、立候補減り「静かな戦い」
 ◇別府、中津、宇佐は激しく
 県議選(定数44)は4月1日告示、同10日投開票される。16選挙区に前回より8人少ない61人が立候補を予定している。4選挙区で無投票の公算があり、東日本大震災による運動の自粛ムードもあって、「静かな戦い」となりそうだ。3回にわけて、情勢を報告する。(敬称略)
 ◆大分市区(定数13−14)
首藤隆憲  63 民現(1)
小嶋秀行  56 民新
藤田正道  48 民新
阿部英仁  62 自現(5)
麻生栄作  49 自現(3)
渕健児   70 自現(3)
油布勝秀  60 自元(1)
河野成司  53 公現(1)
吉岡美智子 57 公新
堤栄三   54 共現(2)
守永信幸  48 社新
平岩純子  56 無現(2)
竹内小代美 65 無新
箕迫高明  61 無新
 17人が立候補した前回と一変。無投票の可能性もあったが、辛うじて選挙戦になりそうだ。
 民主は、社民系だった現職の首藤、大分市議からくら替えする小嶋、引退する梶原九州男の後継で九電労組出身の藤田を公認。4人目擁立も模索し、現有2議席からの飛躍を目指す。別会派ではあるが、引退する新日鉄労組出身の高村清志の支持層取り込みがカギ。
 前回5人を公認、2人を推薦した自民は、今回は公認4人のみ。県議長の安部省祐が大分市長選に転身。現職の阿部、麻生、渕と、元職の油布で現有4議席を守る。
 公明は県本部代表の竹中万寿夫が引退し、現職の河野と、大分市議から転じる吉岡を公認。共産は現職の堤を公認。社民は、昨年参院議員に転身した吉田忠智の後継で県職労出身の守永を公認し、現職の平岩と、引退する内田淳一の後継で元高校教師の竹内を推薦。いずれも現状維持を目指す。新人の箕迫は草の根での選挙を目指す。
 ◆別府市区(定数5−7)
佐藤博章 67 民現(2)
牧野浩朗 59 自現(7)
荒金信生 65 自現(6)
嶋幸一  45 自現(1)
戸高賢史 40 公新
福田公子 35 共新
原田孝司 52 無新
 民主の佐藤は連合大分などの複数候補擁立方針の影響で減少する労組票を補うため「県立美術館誘致」を訴えて個人票集めに懸命。
 自民は現職の牧野、荒金、嶋を公認。牧野は観光業界や、後援団体回りで組織を引き締める。荒金は、毎夏の「音頭大会」など地道な活動で築いた支持基盤を精力的に回る。前回2位当選の嶋は、精力的に続けてきた後援会活動を生かし、支持拡大を目指す。
 公明は前回トップ当選の伊藤敏幸が引退し、元参院議員秘書の戸高を後継に擁立。支持団体回りで知名度アップを目指す。共産の新人、福田は街頭演説や小集会をこなし、4年前に失った党の議席奪還を目指す。社民は別府市議から転身する原田を推薦。出身の県教組や、教員時代の知人らに支持を訴え、社民系8年ぶりの議席を目指す。
 ◆中津市区(定数3−4)
大友一夫 64 自現(3)
毛利正徳 51 自現(1)
吉冨幸吉 61 無現(2)
馬場林  57 無新
 自民の大友は前回の区割り再編で地元の旧下毛郡が中津市に編入され、苦戦が予想されたが、高校同窓会などを通じて浸透しトップ当選。反動を警戒する。同じく自民現職の毛利は、今回も女性や若者らによる草の根運動を展開する。
 吉冨は、今回、民主への公認申請は取り下げ無所属で戦う。個人応援団・女性の会がフル回転している。
 社民推薦の馬場は前回の市議選でトップ当選。前回落選した塙晋の後継として、社民の組織、労組をフルに活用している。
 ◆宇佐市区(定数3−6)
末宗秀雄 56 自現(2)
元吉俊博 54 自現(2)
尾島保彦 58 無新
高橋宜宏 58 無新
中村明美 62 無新
広岡利公 76 無新
 市議から転じる4新人が現職2人に挑む。連合、社民と民主も推薦する元市議、尾島の参戦に、現職は危機感を深める。
 前回トップ当選の自民・末宗は、自民を支持する3市議が立つため陣営引き締めに躍起。事務所開きで岩屋毅県連会長も駆け付けた。元吉は建設、商工業者を中心に票を固める。連夜ミニ集会をこなす。
 尾島の総合後援会長に、引退する民主・賀来和紘が就き、事務所開きに民主・横光克彦衆院議員も駆けつけた。高橋は「とことん市民主義」を訴え浸透を図り、市内をくまなく回っている。女性の中村は市議の実績を強調し、「新風を巻きおこす」と呼び掛ける。広岡は「是永修治市政をつくった」と訴え、支持を広げる。【高芝菜穂子、梅山崇、祝部幹雄、大漉実知朗】

3月20日朝刊

2137チバQ:2011/03/26(土) 11:28:29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110321-00000207-mailo-l44
’11統一選・情勢と構図:県議選/中 /大分
毎日新聞 3月21日(月)13時36分配信

 ◇日田、新人2人が現職に挑戦
 ◇由布、豊後高田、杵築は無投票か 国東一転選挙へ
 ◆日田市区(定数3−5)
桜木博   72 自現(2)
井上伸史  64 無現(3)
酒井喜親  63 無現(1)
財津さやか 37 無新
杉野義光  67 無新
 2市議が年末年始に出馬を表明。無風ムードから一転、激戦に。
 保守本流を自負する自民の桜木は旧市で厚く布陣。旧郡部は「ゲリラ戦で切り崩す」構え。同じ保守地盤の杉野とせめぎ合いも。
 自民公認から推薦に回った上津江出身の井上は旧郡部に加え、旧市内も後援会を強化。「前回のトップ当選は出来過ぎだ」と引き締める。
 前回、「社民の灯」を守った社民推薦の酒井は平和運動センター、連合の組織戦を展開し、「打って出る半面、引き締めが大事」と陣営。
 現職の在りように不満を抱く前市議会議長の杉野は元衆院議員や元市長との個人的パイプと厚い後援会で、出遅れなどのカバーに努める。
 民主・国民新推薦の財津は「若者と政治の距離を縮める」。無党派層や女性、若者を取り込む構えだが、中央で民主が失速。連合組織も酒井に傾き、態勢の再構築を急ぐ。
 ◆玖珠郡区(定数1−3)
浜田洋  67 自現(1)
梅木恒明 76 無新
佐藤左俊 63 無新
 自民の浜田に、民主・社民推薦の佐藤、無所属の梅木が挑む。
 浜田は元玖珠町商工会長の経験を基に、意欲的に県政報告会を展開。商工会、農協など推薦団体は約40。商工関係や保守票、九重町などへの浸透を図る。
 玖珠町議から転身する佐藤は草の根で浸透を図り、「新しい政治の風を」と現職批判を強める。町職員時代は農林畑。「農林業の衰退に歯止めをかける」
 東京・目黒高ラグビー部監督として一時代を築いた梅木は「年中無休夜間診療所」開設や福祉対策を訴える。
 ◆由布市区(定数2−2)
近藤和義 77 自現(3)
江藤清志 73 無現(3)
 無投票になれば、旧大分郡区時代を含めても91年以来、20年ぶり。旧湯布院町が地盤の近藤は副議長も経験し、安定感が増した。自治労出身の江藤は社民、民主推薦で、組合中心に支持基盤を固めている。
 ◆豊後高田市区(定数1−1)
佐々木敏夫 68 無現(6)
 区割りが一新した前回は、佐々木と旧西国東郡区の堤俊之との大激戦だったが、今回は無投票の公算大。自民県連副会長も務めた佐々木だが、「支持を広げ、小さい意見にも耳を傾けたい」と政党公認や推薦は受けない。
 ◆杵築市区(定数1−1)
衛藤明和 63 無現(1)
 対抗が立つ気配はないが、前回、3度目の挑戦で自民現職を破った衛藤は、選挙戦も想定。後援者回りを続け、地盤を固める。
 ◆国東市・東国東郡区(定数2−3)
三浦公   37 自現(2)
小野弘利  72 無現(4)
藤原真由美 57 無新
 無投票ムードは、2月上旬の藤原の立候補表明で一変。市を真っ二つに割った2月20日投票の市長選まで本格的な動きがしにくく、各陣営とも短期決戦の中で支持固めを急ぐ。
 三浦は県議会副議長も務めた父の時代からの支援者を中心に組織固め。商工・建設業者などの支援も受ける。
 社民推薦の小野は出身母体の県教組を中心とした労組の支援に加え、個人人気で保守層にも食い込む。
 藤原は旧国東町議会事務局時代や女性の社会進出活動の知人らで態勢を整え、知名度向上を図る。
 ◆速見郡区(定数1−2)
上野公則 53 無新
三浦正臣 33 無新
 現職の後継として年末に町議からの転身を決めた自民推薦の上野には農漁協、土地改良区、建設業界などが推薦。陣営は「各団体に相手の支持者も多く、一筋縄ではいかぬ」。
 前回惜敗した民主、社民推薦の三浦。釘宮磐・大分市長の参院選初出馬当時に支援した父の知人や各種業界にも支持を訴え、保守層にも一定程度浸透する。(文中敬称略)【楢原義則、深津誠、大漉実知朗、祝部幹雄】

3月21日朝刊

2138チバQ:2011/03/26(土) 11:28:50
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000185-mailo-l44
’11統一選・情勢と構図:県議選/下 /大分
毎日新聞 3月22日(火)12時53分配信

 ◇豊後大野、竹田、臼杵は現職と新人激突 津久見は新人同士
 ◆豊後大野市区(定数2−3)
浅野益美 56 自新
玉田輝義 48 無現(1)
後藤政義 59 無新
 有権者の4割がいる旧三重町の票がカギ。同町出身の玉田と後藤がしのぎを削る中、旧朝地町出身の浅野がどう切り込むか。
 浅野は在職死亡した佐々木哲也の後任。自民公認を得て、党派色を鮮明に打ち出し、保守層にアピールする。
 玉田は市職労や連合大分豊肥地協の推薦を受けたが、2年前の市長選の対応を巡り組織内にしこりも。保守層も取り込み、浮揚を狙う。
 後藤は三重農高同窓会の人脈と、大分市役所での行政経験が武器。ミニ集会や企業回りで知名度アップを図る。
 ◆竹田市区(定数1−2)
土居昌弘 41 無現(1)
荒巻文夫 64 無新
 保守系の一騎打ち。
 自民推薦の土居は首藤勝次の市長選立候補に伴う補選で無投票当選。県商議所青年部連合会会長も務め、若さを前面に出した戦い。
 荒巻は元市議会議長の知名度を生かす。基幹産業の農業振興が市活性化につながると主張。農業団体の推薦を受け挑む。
 ◆佐伯市区(定数3−3)
田中利明  59 自現(3)
御手洗吉生 64 自現(2)
深津栄一  62 社現(1)
 6人の激戦となった前回から一変。女性中心に候補者擁立を模索する民主は今も固めきれておらず、無投票の公算もある。
 自民県連政調会長の田中は地域をこまめに回り、支持を固める。同じ自民の御手洗は支持基盤の福祉関係を軸に訴えを浸透。社民の深津は「暮らし」や「平和」を掲げる。
 ◆臼杵市区(定数2−3)
志村学  65 自現(4)
久原和弘 64 社現(4)
芝崎祐治 59 無新
 ベテランの志村、久原に新人の芝崎が挑む。
 志村は副議長や自民県連幹事長など豊富な経験を掲げ、保守本流をアピール。市内の約90団体から推薦状が出ているが、陣営は上滑りを警戒する。
 前回大分市区から転入した久原は、出身の旧野津町を後援会がまとめ、旧市では支持労組が臼杵商高同窓生らを通じて浸透を図る。
 芝崎は、在職死亡した旧市長の長男。01年の旧市長選で9500票を得票した実績はある。民主市議らが支援する。
 ◆津久見市区(定数1−2)
板井王成  60 無新
古手川正治 54 無新
 7期務めた自民重鎮の古手川茂樹が引退。自民推薦を得た後継の長男正治に、社民推薦の板井が立ち向かう構図。
 3人が立った前回は保守系2人の支援を巡り、市基幹産業の石灰石採取関連企業が分裂したが、今回は一本化した。社民市議3期の板井は、出馬表明が今月9日と出遅れたが、支持労組を中心に巻き返す。民主にも協力を要請している。(文中敬称略)【佐野優、古田健治】

3月22日朝刊

2139チバQ:2011/03/27(日) 12:02:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000228-mailo-l42
’11統一地方選:長崎市長選 自民選挙区支部、田上氏を“支持” /長崎
毎日新聞 3月26日(土)16時3分配信

 自民党の「県第1選挙区支部」(冨岡勉支部長)は25日、4月の長崎市長選で現職の田上富久氏(54)=無所属=の“支持”を決めた。しかし、党内で市長選を担当する「長崎支部」は対応を明確にしておらず、党としての態度は不明。市長選には、新人で前市教育長の太田雅英氏(63)=同=と、新人で市議会副議長の中田剛氏(67)=共産=も立候補を表明している。
〔長崎版〕

3月26日朝刊

2140チバQ:2011/03/27(日) 16:01:45
http://373news.com/_senkyo/11/kengi/index.php?storyid=31335#news
鹿児島県議選 業界団体対応出そろう
(2011-03-26)

団体や企業からの推薦状がズラリと並ぶ県議選立候補予定者の事務所(一部画像処理してあります)=鹿児島市 4月1日告示、10日投開票の鹿児島県議会議員選挙を前に、県内の主な業界団体の選挙への対応が25日までに出そろった。政権交代後初となる県議選だが、県議会で依然圧倒的多数を占める自民党との蜜月関係をこれまで通り維持する団体がある一方、与党・民主党との協調路線にかじを切ったため、両党のはざまで苦慮する組織も。中には、先行き不透明な国政をにらみ、政党離れを加速させる動きも見られる。
 主な団体のうち、自民系候補だけ推すのは、県建設業協会(川畑俊彦会長、約1万4000人)と、県農民政治連盟(川井田幸一委員長、約5万8000人)。
 建設業協会は自民公認全42人と無所属2人を推薦。政権交代以降「コンクリートから人へ」をスローガンに掲げる民主党への反発を強めており、今回も「自民友好団体」との旗印を鮮明にする。
 農政連は、自民公認41人と無所属2人を推す。環太平洋連携協定(TPP)への拙速な参加阻止などについて、推薦者全員と政策協定を締結した。
 一方、政党の枠にとらわれず、「人物本位」で推薦を決めたという団体も。県医師連盟(池田琢哉委員長、約800人)は、自民公認34人に加え、自治労を母体に無所属で立候補する非自民現職らも推薦する。池田委員長は「崩壊しつつある地域医療を再生させるため、自分たちの考えを理解し、行政とのパイプ役になってくれる県議が幅広く必要」としている。
 ただ、鹿児島市医師連は、組織内候補の自民現職1人の推薦にとどめた。昨夏の参院選全国比例で組織内候補を一人も送り出せなかったことを教訓に、「政権与党は民主だが、“県政与党”は自民。党派を超えた医療の専門家として選んだ」という。
 昨夏の参院選鹿児島選挙区で、民主、自民の両候補を推薦した県歯科医師連盟(曽山幸一会長、約530人)。前回県議選では、組織内候補を自民公認で送り出した経緯があるが今回は自民23人、民主3人、無所属1人を推薦する。各支部で会員が推薦する候補者を軸に決めたという。
 高速道路無料化を掲げる民主に理解を示す全日本トラック協会。これまで県議選でほぼ自民一辺倒だった県トラック政治連盟(外薗輝蔵委員長、約780社)では今回、当該支部が自民の一部に加え、民主公認3人の推薦を決めた。
 だが、ある幹部は「上部団体と与党との関係があるとはいえ、自民が多い県議会の実情を考えると、(民主への)一本化は難しかった」と説明。さらに「民主が候補者をもう少し擁立できる力があれば、対応は今回と違っていたかも」と、民主への不満を漏らした。

2141チバQ:2011/03/27(日) 16:02:07
http://373news.com/_senkyo/11/kengi/index.php?storyid=31332#news
鹿児島県議選 組織の公明、上積み懸命
3候補、目標各1万2000票
(2011-03-27)

公明党の立候補予定者を「励ます会」に駆けつけた支持者ら=21日、鹿児島市民文化ホール 4月1日告示、同10日投開票の鹿児島県議会議員選挙で公明は、2003年の前々回県議選で獲得した3議席堅持を目指す。だが、3人が立候補する鹿児島市・鹿児島郡区の定数は2減の17となり、これまでに24人が出馬表明する激戦区。支持母体・創価学会の組織力を背景に、他陣営からは“手堅い”とみられる同党だが、09年の政権交代後、野党として迎える初の県議選という側面もあり、混戦必至の戦いを前に支持拡大に懸命だ。
 3月中旬、鹿児島市であった同党候補予定者を「励ます会」では、歌や踊り、映像などで3氏の実績や人柄をアピール。太田昭宏前代表も駆け付け、集まった支持者約2000人を前に、国・地方合わせおよそ3000人の議員数を誇るネットワークを強調した。
 組織力を生かし着実に準備を進めていると他陣営には映るが、ある学会幹部は「まだ十分な手応えとはいかない」と、慎重姿勢を崩さない。定数2減で、当落ラインが前回よりも上がると予想されるからだ。
 選挙区を割り、3候補全員が1万数百票ずつ獲得するという巧みな選挙戦術を展開した前回。今回は、3議席死守に向け各候補1万2000票獲得を目標に掲げる。
 目標達成には、前回よりも3人で計5000票近くを上積みしなければならない計算だが、高齢化など支持母体の「体力低下」を指摘する声も。さらに一昨年夏の政権交代で野党となったこともあり、幹部の一人は「これまでのように与党としての実績を強調できない」と苦しい胸の内を明かす。
 とはいえ、県議会政党別勢力で、自民に次ぐ数となる公明。築地孝一県選対本部長は、「統一地方選で党がかかわる市町村議選がないことは好材料」とし、「総力戦。これまで縁のなかった有権者からも支持が得られるよう“攻める選挙”に徹したい」と話した。

2142チバQ:2011/03/27(日) 16:04:53
http://373news.com/_senkyo/11/kengi/index.php?storyid=31333#news
鹿児島県議選 新人を重点支援候補に/民主鹿県連
(2011-03-27)

4月1日に告示が迫った鹿児島県議選で、情勢分析などを行った民主党県連常任幹事会=26日、鹿児島市 民主党鹿児島県連(川内博史代表)は26日、常任幹事会を開き、任期満了に伴い4月1日告示、10日投開票の日程で行われる県議会議員選挙(新定数51)で、西之表市・熊毛郡区(同2)に同党公認で立候補予定の新人・石田尾茂樹氏(52)が、党本部の重点支援候補に決まったことが報告された。
 重点支援候補は、与野党が対決する1人区など少数激戦区の候補者が対象。石田尾氏を含む公認候補3人(現職1、新人2)、推薦候補1人の活動報告や情勢分析で、「東日本大震災の影響で統一地方選への関心が薄れ、盛り上がりに欠ける。投票率が低くなるのでは」と懸念する声が上がったという。
 このほか東日本大震災の被災者支援のため、川内代表ら県関係国会議員4人が28〜30日、2班に分かれて岩手県と福島県入りし、生活支援物資などを届けることを確認した。

http://373news.com/_senkyo/11/kengi/index.php?storyid=31306#news
鹿児島県議選 国民新県支部、7人推薦決定
(2011-03-26)
 国民新党鹿児島県支部は25日、4月1日告示、同10日投開票の県議選で、7人を推薦することを決めた。7人の内訳は民主党公認・推薦4、無所属現職2、社民党公認1。
 さらに、2009年の衆院選で国民新党から立候補した松下忠洋氏を応援するため自民党を離党した上野新作氏=5期、枕崎市区=を最重点候補とした。
 このほか、連合鹿児島が推薦する候補を「支持」することも決めた。
 推薦・支持候補次の通り(敬称略)。
 【推薦】上野新作(枕崎市区)山口修(鹿児島市・鹿児島郡区)青木寛(同)吉留大輔(同)石田尾茂樹(西之表市・熊毛郡区)桃木野幸一(姶良市区)福司山宣介(鹿児島市・鹿児島郡区)
 【支持】二牟礼正博(鹿児島市・鹿児島郡区)柳誠子(同)遠嶋春日児(薩摩川内市区)桐原琢磨(霧島市・姶良郡区)前野義春(鹿屋市・垂水市区)中山信一(志布志市・曽於郡区)

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/
 2日、日置市で開かれた松下の集会。自民を離党した県議の上野新作(74)=枕崎市区=が登壇すると、会場は一斉に大きな拍手でわいた。

 自民の支持母体の県漁連など水産4団体の会長を務める上野は、従来から松下を支持している。だが、前回は自民の県連幹事長という重職を務めており「応援したくてもできなかった」と振り返る。今回、松下を積極支援するため、自民を離れたという。

 集会で上野は「4団体は自民を推薦しているが、これに服従するわけにはいかない。3区だけは変えなければならない」と述べ、松下も「上野さんの離党は大変心強い」と最大限の謝辞を送った。

2143チバQ:2011/03/27(日) 16:08:16
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011kengi.0.1851525.article.html
【県議選直前・選挙区の情勢】(1)佐賀市 (11年3月15日)
佐賀市 (定数11) 

区域拡大も定数1減・勇退組の3万票が鍵

立候補予定者
藤崎輝樹 (40) 民現①
篠塚周城 (61) 自現⑥
留守茂幸 (63) 自現⑤
木原奉文 (57) 自現④
古賀善行 (65) 自現①
伊藤豊 (61) 公現③
武藤明美 (63) 共現④
徳光清孝 (53) 社現①
江口善紀 (43) 民新
川粼常博 (44) 自新
古賀陽三 (33) 自新
畑瀬房次 (54) 無新
合瀬博俊 (40) 無新
名簿は党派は国会の衆院勢力、現職、元職、新人の順。さらに当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 旧佐賀市と旧佐賀郡が2度の合併で誕生した新佐賀市として初の県議選。今回から川副、久保田、東与賀の旧佐賀郡3町が加わった。定数1減で11議席を争う戦いに、現職8人、新人5人が立候補の意向。民主、自民、公明、共産、社民の主要5政党が直接ぶつかる唯一の選挙区。区域拡大と定数減の影響がどう出るか注目される。


 政権与党として初の県議選となる民主は、現職、新人の2人を公認、県都での議席増を狙う。元町議で2期目を目指す藤崎輝樹(40)=大和町=は若い同世代への支持拡大を狙う。原口一博衆院議員の秘書を長年務めた新人の江口善紀(43)=本庄町=は知名度アップを図る。両陣営とも、中央のゴタゴタ続きで民主党への支持が下がっていることに危機感を募らせる。


 自民は現職4人、新人2人を公認する。県議会議長の留守茂幸(63)=大和町=は多忙な公務の合間を縫って地盤固めを図る。党県連幹事長の木原奉文(57)=多布施=は、旧佐賀市中心部を主地盤としていた原口義己、吉田欣也、岩田和親が出馬しないことで、地盤内での票の奪い合い激化を警戒する。


 合併した旧郡部3町からは、議長や党県議団会長を歴任した篠塚周城(61)=川副町=と、元久保田町助役の古賀善行(65)=久保田町=が議席維持を目指す。票の上積みを狙って市中心部へと支援の輪を広げる。


 自民の新人は、燃料販売会社代表の川粼常博(44)=諸富町=と、前回涙をのんだ岩永浩美前参院議員秘書の古賀陽三(33)=新郷本町。川崎は県議不在の地元・旧諸富町で支持を固める。古賀は地元を中心に支援者回りを続け、雪辱を期す。


 公明は県議会唯一の議席確保が命題。現職の伊藤豊(61)=開成=は精力的に集会を開き、上積みを狙う。共産は、前回トップ当選で返り咲いた武藤明美(63)=共産、天祐=がミニ集会や街頭活動を精力的にこなし、さらなる支持拡大に努める。前回、8年ぶりに県都の議席を得た社民は、徳光清孝(53)=朝日町=が自治労を中心に支持拡大に努め、議席死守を狙う。


 無所属は新人2人。会社役員の合瀬博俊(40)=若楠=は、佐賀青年会議所の前理事長という人脈を生かす。農業の畑瀬房次(54)=大和町=は県職員時代の人脈を生かしながら支持を訴える。


 前回の当選ラインは、旧市部が6500票だったのに対して旧郡部は5千票。今回は「9千票」を超えるとみる陣営が多い。不出馬の現職4人の前回得票は3万票を超える。各陣営とも新たに選挙区に加わった旧佐賀郡3町への対応などに気をもみながら、前哨戦を繰り広げている。=敬称略=

2144チバQ:2011/03/27(日) 16:10:03
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011kengi.0.1852249.article.html
【県議選直前・選挙区の情勢】(2)唐津市 (11年3月16日)
唐津市 (定数6)

現職、新人 同数名乗り

立候補予定者
峰達郎 (50) 自現②
桃崎峰人 (61) 自現②
大場芳博 (61) 自現①
田崎信幸 (56) 自現④
宮崎泰茂 (68) 無現⑤
米倉幸久 (63) 自新
宮地昭博 (51) 民新
山口勝弘 (55) 共新
林正樹 (62) 無新
山粼久美子 (58) 無新
名簿は党派は国会の衆院勢力、現職、元職、新人の順。さらに当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載

2145チバQ:2011/03/27(日) 16:10:14

 現職5人と新人5人が名乗りを上げ、大混戦の様相。今回から定数1減の6議席となるが、今は欠員1で現職数と同じ。議席維持を目指す現職の地盤を、初めて公認候補を送り込む政権与党の民主や非自民系の新人らが切り崩せるかが焦点だ。
 民主新人で広告代理店経営の宮地昭博(51)=和多田=は元日から早朝の辻立ちを続ける。民主政権への風当たりの強さを意識して政党色は打ち出さず「地域代表」として支持を訴える。連合佐賀の推薦を取り付け、伊万里・有田地区を含めた労組の支援にも期待をかける。
 現職陣営で、動きを活発化させているのは自民の大場芳博(61)=半田。保利耕輔衆院議員の秘書から転身して臨んだ前回、苦しんだ末の当選だった。今回は主地盤の鏡地区から無所属新人の会社役員林正樹(62)=鏡=が名乗りを上げ、鏡や半田など旧唐津市東部地域での集票も大きなかぎ。「混住化が進み、無党派層が増えてきた」(関係者)だけに、地元票の動向は大きなかぎ。
 上場地区からただ一人出馬する自民現職、田崎信幸(56)=肥前=は出身の農協を軸に地盤固めの戦略を描く。ただ「新人の乱立で票の流れが見えない」と危機感は強い。
 無所属のベテラン宮崎泰茂(67)=佐志=は1月から事務局活動をスタート。自民現職の峰達郎(50)=山本=も2月末に事務所開きを行い、臨戦モードに入った。
 前回1万6百余りを集めてトップ当選した自民の桃崎峰人(61)=2期・浜玉=は主地盤の浜玉、七山で組織を引き締め、「楽観ムード」を警戒する。市議から転身する自民新人の米倉幸久(63)=相知=は、引退する楢粼近(74)=相知=から地盤を禅譲される形で、相知、厳木、北波多の3地区を固める。
 昨夏の参院選に続いての出馬となる共産の山口勝弘(55)=北波多=も玄海原発のプルサーマルや地域の公共投資への疑問を投げかけ、支持拡大を急ぐ。
 旧大島邸の保存運動にかかわった山粼久美子(57)=坊主町=は、2月に出馬表明。「唯一の女性候補」として無党派層にアピールする。
 市民派の故増本亨=妙見町=の死去で受け皿をなくした反自民票の動向も注目される。
 現職5人と新人5人が名乗りを上げ、大混戦の様相を見せる唐津・東松浦。今回から定数1減の6議席となるが、これまで欠員1だった現職数と同じ。この選挙区に初めて公認候補を送り込む政権与党の民主をはじめ、非自民系の新人が現職地盤をどれだけ切り崩せるかが焦点だ。
 民主新人で広告代理店経営の宮地昭博(51)=和多田=は今年元日から事務所前で早朝の辻立ちを続ける。菅政権への風当たりの強さを意識し、政党色は打ち出さず、商工業を中心に「地域代表」として支持を訴える。
 一方で連合佐賀の推薦を取り付け、傘下の産別に支援を要請中。各単組への浸透はこれからだが、連合の拠点だった地区協議会が伊万里市に集約、「造船、自動車など伊万里・有田地区の有力労組の支援が得られる」(後援会幹部)期待がある半面、一枚岩の集票体制が築けるかが課題だ。
 2月になって市中心部から旧大島邸の保存運動にかかわった山崎久美子(57)=坊主町=が出馬表明。「唯一の女性候補」として無党派層にアピールする。市民派の故増本亨=妙見町=の死去で受け皿をなくした反自民票の動向が注目される。
 現職陣営で、いち早く動きを活発化させているのは自民の大場芳博(61)=1期・半田=。代議士秘書から転身し臨んだ前回、苦しんだ末の当選だったうえ、今回は主地盤の鏡地区から無所属新人の会社役員林正樹(62)=鏡=が名乗りを上げたことで危機感は強い。
 地元の半田を中心に宇木、原など周辺地区の足場固めを進めるが、「混住化が進み、無党派層が増えてきただけに、どれだけ地元を固めきれるかがカギ」(後援会幹部)という。
 上場地区からただ一人の自民現職、田崎信幸(56)=肥前・1期=は出身の農協を軸に地盤固めの戦略を描く。ただ今回は「新人の乱立で票の流れが見えない」と、2期目に挑む難しさを口にする。前回並みの支援体制が築けるかどうかだ。
 旧唐津市では無所属のベテラン宮崎泰茂(67)=5期・佐志=は1月から事務局活動をスタート。自民現職の峰達郎(50)=2期・山本=も2月末に事務所開きを行い、臨戦モードに入った。
 前回1万6百票余りを集めトップ当選した自民の桃崎峰人(61)=2期・浜玉=は主地盤の浜玉、七山で組織を引き締め、「楽観ムード」を警戒する。市議から転身する自民新人の米倉幸久(63)=相知=は、引退する楢粼近(74)=3期・相知=から地盤を禅譲される形で、相知、厳木、北波多の3地区を固める。
 昨夏の参院選に続いての出馬となる共産の山口勝弘(55)=北波多=も玄海原発のプルサーマルや地域の公共投資への疑問を投げかけ、支持拡大を急ぐ。

2146チバQ:2011/03/27(日) 16:11:09
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011kengi.0.1852758.article.html
【県議選直前・選挙区の情勢】(3)鳥栖市・三養基郡 (11年3月17日)
鳥栖市 (定数3)

民主、初議席目指す

立候補予定者
指山清範 (45) 自現②
向門慶人 (40) 無現①
原康彦 (56) 民新
山口認   (58) 社新
名簿は党派は国会の衆院勢力、現職、元職、新人の順。さらに当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 4期を務めた社民の牛嶋博明(69)が勇退することになり、構図は大きく変化した。民主が初議席を目指して参戦し、社民の新人とともに自民、無所属の現職組に挑む。これまで動きが少なかったのが一転、激戦区となった。
 自民現職の指山清範(45)=藤木町=は党支部長を務める。前回、自民公認で3人が立ったが、今回は唯一の候補。「無党派が増えた中では難しさもある」と、引き締めを図りながら、個々の支持者へのあいさつ回りに力を入れている。
 無所属現職の向門慶人(40)=古賀町=は元衆院議員秘書で前回、市議からくら替えした。校区別に県政報告会を開き、1月以降は市長選の応援に奔走した。「どこまで地域に浸透できるか。とにかく時間が足りない」と語る。
 民主新人の原康彦(56)=鎗田町=はJR九州出身。市議6期で議長も務めた。市議補選で公認候補が敗れるなど“逆風”を受けるが、「個人をどう評価してもらうか、独自性を出したい」。福岡県を含め労組や団体に浸透を図る。
 社民新人の山口認(58)=今泉町=は国労出身で、党鳥栖総支部幹事長などを務める。保守層にも支持を広げていた牛嶋の“後継者”として、地盤を引き継げるかが課題。陣営は「表舞台の経験がない」と懸命に顔を売り込んでいる。 =敬称略=

三養基郡 (定数2)
民主票の行方 焦点に
立候補予定者
宮原真一 (41) 自現①
石丸元章 (46) 自元
服巻稔幸 (40) 無新
名簿は党派は国会の衆院勢力、現職、元職、新人の順。さらに当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 定数1減となり2議席を争う。5期務めた自民の堀田一治(74)、2期の民主の末安善徳(69)が勇退。民主の候補擁立は難航しており、自民公認2人と無所属1人の争いとなりそう。民主票の行方は大きな焦点。
 自民現職の宮原真一(41)=みやき町=は、元県農協青年部協議会委員長で、父は元県議会議長。「見えにくい選挙戦。党派関係なく一個人として戦う」。農協関係者や地元の旧北茂安町、旧三根町を中心に支持固めを急ぐ。
 前回落選した食肉販売会社員の石丸元章(46)=みやき町=も自民公認で出馬する。「この4年で行うべき“宿題”がたまっている」と、地元の旧中原町や近隣の上峰町を中心に票を固める。
 堀田が勇退した基山町からは、新人の建築会社社長服巻稔幸(40)が無所属で出馬する。後援会顧問に堀田、会長に町長の小森純一が就任。町内を小まめに回っている。「足で稼ぐしかない」とみやき、上峰町も支持者の協力を得て浸透を図る。 =敬称略=

2147チバQ:2011/03/27(日) 16:11:55
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011kengi.0.1853383.article.html
【県議選直前・選挙区の情勢】(4)小城市・神埼市郡 (11年3月18日)
小城市(定数2)

12年ぶり選挙戦へ
立候補予定者
伊東猛彦 (49) 自現④
藤木卓一郎 (43) 自現③
三根實 (56) 無新
名簿は党派は国会の衆院勢力、現職、元職、新人の順。さらに当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 2期連続で無投票だったが、自民現職の伊東猛彦(49)=三日月町=と藤木卓一郎(43)=三日月町=、無所属新人で前小城市議の三根實(55)=小城町=が立候補を表明。保守系3人による12年ぶりの選挙戦となりそう。
 伊東は地元の医療法人理事長を総括責任者に据え、強力な組織を中心に活動している。昨年10月に他候補より早く事務所を開いて活動を始めた藤木は、三日月、牛津の農村部を中心に支持を広めている。
 三根は、自転車で細かく回るなど地道な選挙活動を展開し、同業の農家を中心に支持拡大を図る。大票田の地元小城町を固めにかかっている。
 自民の国会議員秘書から県議に転身した現職2人と、自民系市議だった新人の三つどもえで、支持基盤が重なる部分も多い。民主や社民が候補を擁立できず、反自民票の動きも大きく影響する。=敬称略=


神埼市郡(定数2)
「吉野ヶ里票」に注目
立候補予定者
内川修治 (58) 民現①
石井久起 (59) 自現①
八谷克幸 (61) 無新
名簿は党派は国会の衆院勢力、現職、元職、新人の順。さらに当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 民主の内川修治(58)=神埼市千代田町=と自民の石井久起(59)=同市神埼町=の現職2人に、前回72票差で敗れた無所属新人の八谷克幸(61)=同市神埼町=が挑む構図。いずれも神埼市からで、吉野ヶ里町の票の行方を注視する。
 元千代田町長の内川は民主県連幹事長。中央のゴタゴタで民主は逆風下にあるが、1期目の実績を訴えながら「地方の視点から中央に強く意見していく」と「地元」を強調して戦う。
 元神埼市議の石井は、石油販売会社社長も務めた経歴から商工業者からの支持も厚い。職場回りや地元での集会、各地でのつじ立ちと、さまざまな活動で地道に足場を固めている。
 雪辱を期す元県職員の八谷は、JAさが役員で、県農政協の推薦を受けた。TPP問題への関心を追い風に、県職員時代の人脈とJAでの経験を生かしながら支持拡大を図る。 =敬称略=

2148チバQ:2011/03/27(日) 16:12:50
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011kengi.0.1854609.article.html
【県議選直前・選挙区の情勢】(5)武雄市・杵島郡 (11年3月19日)
武雄市 (定数2) 

8年ぶりの選挙戦

立候補予定者
石丸博 (65) 自現④
稲富正敏 (63) 自現③
青木一功 (35) 民新
名簿は現職、新人の順。さらに国会の衆院勢力順の党派、当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 自民現職のベテラン2人に民主新人が挑む構図。前回は無投票で、8年ぶりの選挙戦となる。山内、北方両町と合併した新武雄市となって初の県議選で、立候補者がいない両町での浸透も鍵を握る。
 自民現職で今期は議長を経験した石丸博(65)=橘町=は「長崎ルート開通へ向け、この4年が大切」と、新幹線を生かしたまちづくりへの尽力を訴える。旅館組合や医師会など20近い団体の推薦を取りつけている。
 同じ自民現職で副議長の稲富正敏(63)=武雄町=は、市長の樋渡啓祐や市議15人が支援。市民病院の経営を引き継いだ病院の関係者も後押しする。「地域の声を県政の場で発言し続けたい」と意欲を見せる。
 医療法人役員の青木一功(35)=武雄町=は、民主党県連の候補者公募で公認候補に。「この12年で選挙戦は1度だけ。市民に選択肢を与えたい」という。朝夕のつじ立ちを重ね、労組回りなどで支持拡大を図る。
 民主は8年前の県議選で新人候補を推薦、昨年4月の市長選では新人候補(落選)を推薦した。だが、党としての浸透はこれからの状況。反自民票の動向や今も残る市民病院民営化をめぐるしこりの影響も焦点になる。=敬称略=


杵島郡 (定数2) 
現職に新人3人挑む

立候補予定者
石倉秀郷 (61) 自現②
三苫紀美子 (65) 無新
定松一生 (53) 自新
三根建一 (60) 無新
名簿は現職、新人の順。さらに国会の衆院勢力順の党派、当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 自民現職1人と新人3人で2議席を争う。自民現職の稲富康平(65)=白石町=が勇退、前回僅差で敗れた候補を民主が推薦で支援するなど、選挙構図は微妙に変わっている。
 自民現職の石倉秀郷(61)=江北町=は、福祉・子育て支援などに取り組んだ実績と、「杵島郡の一体的発展」を訴える。農商工各種団体のほか、公明推薦も取りつけた。
 前回296票差で敗れた県地域婦人連絡協議会会長の三苫紀美子(65)=江北町=は、民主推薦を得て3度目の挑戦。女性票や民主支持層を中心に支持拡大を狙う。
 勇退する稲富の後継として、元町議の定松一生(53)=白石町=が出馬する。新規就農支援やブランド化、無病対策による医療費抑制などを掲げる。町商工会や地元医師会らが支援する。
 元県職員の新人三根建一(60)も白石町が地盤。武雄土木事務所長など「社会資本整備畑」を歩んできた経験から防災や農業生産基盤整備を訴える。土地改良区などの支援を受ける。
 地盤が重なる中での地元票固めの一方、候補空白区の大町町や旧福富町への浸透が鍵になる。=敬称略=

2149チバQ:2011/03/27(日) 16:14:02
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011kengi.0.1854615.article.html
【県議選直前・選挙区の情勢】(6)鹿島市・藤津郡、多久市、嬉野市 (11年3月20日)
鹿島市・藤津郡(定数2) 

三つどもえで混戦

立候補予定者
土井敏行 (57) 自現②
坂口祐樹 (40) 自現①
松田義太 (37) 無新
名簿は現職、新人の順。さらに国会の衆院勢力順の党派、当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 定数2を、自民現職2人と民主推薦の無所属新人1人で争う。自民3人で九州新幹線長崎ルート建設に伴うJR長崎線の経営分離問題を争点とした前回と異なり、今回は民主の候補が出る新たな構図。鹿島・太良の地域対抗の様相も絡み、三つどもえの混戦を繰り広げている。
 自民現職の土井敏行(57)=2期・鹿島市高津原=は、「ガタリンピック」を主催する市民団体の代表世話人を務めた市民派。前回は在来線存続派が後押し。今回は在来線の利活用促進や地域振興事業の誘致を訴える。2期の実績や現職の強みをアピールし、市長や商議所、農政協議会など幅広く支持を集める。
 坂口祐樹(40)=1期・太良町多良=も自民現職。前回、太良町議を経て新人ながらトップ当選、16年ぶりに太良で議席を確保。この4年で地元の支持をさらに強固にした。町長や町商工会など町ぐるみの選挙戦を展開する。地元中心に県政報告会を開き、鹿島市南部の七浦・浜地区に支持を広げている。
 民主推薦の松田義太(37)=鹿島市高津原=は、元鹿島市議会議長の故・松田仲義氏の三男で市議1期から転身。連合佐賀の推薦を受け、各労組や自治労への浸透を図る。民主は昨夏の参院選で、市内で投票数の約4割にあたる6千票余りを獲得したが、国政レベルでは強い逆風。同級生を中心に草の根運動を続け地域回りを展開する。=敬称略=


多久市 (定数1) 
8年ぶり選挙戦に

立候補予定者
福島光洋 (54) 自現③
野田勝人 (54) 無新
名簿は現職、新人の順。さらに国会の衆院勢力順の党派、当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 4期目を目指す自民現職の福島光洋(54)=3期・西多久町=に、多久市議から転身する新人の野田勝人(54)=北多久町=が挑む。前回は無投票で、8年ぶりの選挙戦になる。
 福島は自民党市支部を中心に活動。後援会長に市商工会会長を迎え、各団体からの推薦を取り付けるなど組織固めを進めている。
 野田は、昨夏の参院選で民主候補を応援した非自民系の市議らが支援。市内5町ごとに集会を開くなど、小まめな活動で支持の拡大を図る。
 4月の市議選では初めて民主公認の新人が立候補を予定しており、民主支持層の動向も気になる。自民対非自民という市議会の対立構図が県議選にも影を落とし、激しい戦いになりそうだ。=敬称略=

嬉野市 (定数1) 
前回に続き無投票か
立候補予定者
石井秀夫 (63) 自現④
名簿は現職、新人の順。さらに国会の衆院勢力順の党派、当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 自民現職の石井秀夫(63)=4期・嬉野町下宿=が立候補を表明しているほかは現時点での動きはなく、前回に引き続き無投票の公算が高い。
 石井は自民党県連会長代行などを歴任。現職市長や農協などの支持を取り付けて地域まわりを展開している。2018年の九州新幹線西九州ルート開通を見据えたまちづくりや、特産の茶・大豆などのブランド化事業での農業振興を重点公約に掲げる。
 「新幹線新駅の周辺整備など、県と市が協力する問題について両者をつなぐ役割を果たしたい」と意欲を示す=敬称略=

2150チバQ:2011/03/27(日) 16:14:47
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011kengi.0.1854962.article.html
【県議選直前・選挙区の情勢】(7)伊万里市、西松浦郡 (11年3月21日)
伊万里市(定数3) 

民主が初の公認候補
立候補予定者
竹内和教 (62) 自現③
中倉政義 (61) 自現③
岡口重文 (55) 自現①
松尾真介 (52) 民元①
名簿は現職、新人の順。さらに国会の衆院勢力順の党派、当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
 自民の現職3人と民主の元職1人が争う構図。顔ぶれは前回と同じだが、民主が初めて公認候補を擁立したことで、現職陣営には緊張感が高まっている。
 自民現職の竹内和教(62)=松島町=は市中心部が地盤。県政報告会などで、県政とのパイプ役を3期務めた実績をアピールし、地盤固めに力を注ぐ。建設、商工業者などからの推薦も多い。
 同じ自民現職の中倉政義(61)=東山代町=は、地盤の市西部を中心にミニ集会を重ねる。西九州道開通に向けた振興策や交通網整備、地域交通の充実などを4期目の課題に挙げ、地元や工業団地関係者に支持を訴える。
 農林業が盛んな市東部を地盤とする岡口重文(55)=大川町=は、前回は無所属で初当選した。今回は自民公認で、「農林水産業の再構築」を掲げて、こまめな集会で地盤を固める。農林水産業者への支持拡大を狙う。
 前回、自民公認で落選した松尾真介(52)=瀬戸町=は、今回は民主公認で出馬する。教員で培った人脈に加え、労組など民主支持層への浸透を図る。国民新党からも推薦を取り付け、日本郵便関係者への支持拡大を狙う。=敬称略=

西松浦郡 (定数1) 
民主擁立断念、無投票か
立候補予定者
原田寿雄 (54) 自現①
名簿は現職、新人の順。さらに国会の衆院勢力順の党派、当選回数(○内数字)、年齢の順で掲載
  自民現職の原田寿雄(54)=有田町戸杓=が立候補を表明。ほかに動きはなく、無投票になる公算が大きい。
 原田は旧有田町の窯元出身で、前回は4期目を目指す自民現職を破って初当選した。「有田町の最優先課題は経済対策」とし、「窯業と雇用の改善を急がなければならない。有田焼創業400年祭も町の枠を超え、広がりを持たせる必要がある」と訴える。
 「ぎりぎりまで候補者擁立の努力をする」としていた民主党県連は擁立を断念した。=敬称略=

(おわり)

2151チバQ:2011/03/27(日) 16:18:52
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-touitu2011/2011/03/23090548.shtml
秒読み県議選 16選挙区の構図・1/長崎市区、西海市区、西彼杵郡区

 統一地方選の県内第1ラウンドで行われる県議選(4月1日告示、10日投票)が目前に迫った。今のところ16選挙区(定数46)に前回(2007年)より8人少ない計65人が立候補を予定している。前哨戦の構図を選挙区ごとに紹介する。(文中敬称略)

◎長崎市区(定数14) 民・自がっぷり四つ

 現職11人を含む計18人が立候補を予定。民主と自民がともに1増となる5人を擁立し、がっぷり四つに組んで県都で争う。

 民主の高比良末男と渡辺敏勝は三菱重工労組長船支部、陣内八郎は県職組が支援。長崎市議からくら替えする深堀浩も九州電力労組が支える。高比良元は、野母崎やかつて町長を務めた三和など旧町地区を重点的に回り、保守層の切り崩しを図っている。

 自民の野本三雄は三重など市北西部、中山功は小ケ倉など市南部を地盤とし、勇退する佐藤了=4期=の票の取り込みも狙う。下条文摩左は住吉など市北部を軸に支持を拡大。市議から転じる新人2人は、小森明人が東長崎を重視し、前田哲也は医療・保育業界に浸透を図っている。

 ほかの3党は現有議席維持を目指す。公明は、小林駿介=2期=の後継で元長崎自動車幹部の川崎祥司が市北部から支持を広げ、江口健が市南部を固める。前回トップ当選の共産・堀江ひとみは上滑りを警戒し、組織を引き締める。社民の金子三智郎は建設長崎の支援で「社民の灯を絶やすな」と懸命だ。

 無所属では、現職の浅田眞澄美が県庁舎移転反対を訴え、市中心部に浸透。同市議の中村すみ代も同じく反対を掲げ、銭座地区から草の根運動を展開中。元職の押渕礼子は戸町地区や医療業界の支持を固めようとしている。元諫早市議の岩永賢一は新幹線整備反対を主張している。

◎西海市区(定数1) 現職と新人一騎打ち

 3期目を目指す自民現職の瀬川光之と、無所属新人で公立中・高校元教諭の田崎耕太の一騎打ちがほぼ確実。

 瀬川は市内各地で県政報告会を開き、地域行事に小まめに足を運ぶなど票固めを継続。党支持者をはじめ、公明の協力にも期待。後援会も支持拡大への動きを加速している。「雇用創出」を最優先課題に掲げ、大島造船所など地場企業と連携した新産業創出を訴える。

 一方、田崎は街頭演説に加え、知人や友人などのつてを頼りに各地でミニ集会を開き、知名度アップに懸命だ。県内公立校での教職経験を生かし教育改革などを訴える。民主、国民新党の推薦を受け、市内の労組や郵政関係者の中でも動きが始まっている。

◎西彼杵郡区(定数2) 無投票の公算大

 現職で自民公認の三好徳明と、新人で民主公認の浜口俊幸が立候補を予定。ほかに出馬の動きはなく、無投票の公算が大きい。

 2月中旬の選挙事務所開きで、三好は「県民や行政が一体となり県の発展に努力しないといけない」と支援者らに訴えた。

 連合長崎が推薦する浜口は「県民に開かれた議会改革や、無駄を省いた行財政改革を進めたい」と声を上げ態勢を整える。

▽立候補予定者

◇長崎市区
高比良末男 62 民現(2)
渡辺敏勝 63 民現(2)
陣内八郎 61 民現(1)
高比良元 58 民現(1)
深堀浩 45 民新
野本三雄 73 自現(4)
中山功 62 自現(3)
下条文摩左 62 自現(1)
小森明人 51 自新
前田哲也 47 自新
江口健 60 公現(2)
川崎祥司 48 公新
堀江ひとみ 52 共現(1)
金子三智郎 63 社現(1)
浅田眞澄美 44 無現(1)
押渕礼子 72 無元(2)
岩永賢一 53 無新
中村すみ代 64 無新

◇西海市区
瀬川光之 49 自現(2)
田崎耕太 28 無新

◇西彼杵郡区
浜口俊幸 55 民新
三好徳明 71 自現(5)

【編注】

「田崎耕太」の崎は大が立の下の横棒なし

「浜口俊幸」の浜はサンズイにウカンムリにマユ毛のマユの目が貝

 【お断り】立候補予定者名簿の政党は衆院勢力順(民主=民、自民=自、公明=公、共産=共、社民=社、みんなの党=み、無所属=無)。政党内は現職−元職−新人の順で、当選回数(丸数字)ごとに五十音順。年齢は投票日翌日の満年齢。

2152チバQ:2011/03/27(日) 16:20:36
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-touitu2011/2011/03/24092910.shtml
秒読み県議選 16選挙区の構図・2/佐世保市・北松浦郡区、平戸市区、東彼杵郡区、松浦市区

◎佐世保市・北松浦郡区(定数9) 「松田票」の行方焦点

 旧佐世保市区(定数8)と旧北松浦郡区(同1)が合区され、合計定数を維持して実施。北松区現職で8期目を目指していた自民の松田正民(57)が理事長を務めていた社会福祉法人の不適正支出問題の責任を取るとして不出馬を表明。本番直前で選挙構図が大きく塗り変わった。立候補予定者は今のところ現職8、元職1、新人2の計11人で、少数激戦が予想されている。

 佐世保市と北松佐々、小値賀両町を舞台にしての初の戦い。予定者を旧選挙区別でみると、市区から10人、北松区から1人。各陣営とも地盤や支持団体の票固めを進めているが、新たに選挙区に加わった地域に侵食を図る動きもある。

 不出馬に転じた松田は特定候補の支援はしない意向で、支持者票の行方が焦点の一つ。「他の自民候補に流れるのでは」(同市の自民関係者)との声がある一方、投票棄権者が増えるとの見方もあり、影響は不透明さを残している。

 前哨戦終盤は各陣営とも集会を開くなどして浸透に躍起だが、東日本大震災の余波もありムードは低調。投票率の低迷が懸念されている。

◎平戸市区(定数1) 出馬模索する動きも

 現職の西川克己だけが立候補を表明しているが、水面下で出馬を模索する動きもある。

 2009年の補選に無所属で初当選した西川は2月の県政報告会で「市と県のパイプ役を果たす」と立候補を宣言。市長の黒田成彦も招き、連携する姿勢をアピールした。今回も「支持者は自民、民主にまたがる」と無所属。

◎東彼杵郡区(定数1) 現職の無投票3選か

 自民公認で現職の中島廣義が3期目を目指す。前回は保守地盤が固い東彼3町の地の利を生かし、民主推薦の前波佐見町議(当時)との一騎打ちを制した。今回も農、漁、窯業団体を中心に地盤固めを継続。他に出馬の動きはなく、無投票の公算が大きい。

◎松浦市区(定数1) 10年ぶりの選挙戦へ

 4期目を狙う永淵勝幸は農業、商工業など130を超える団体の推薦を獲得。地区ごとの県政報告会を終え、12日の総決起集会には500人近くを集めた。定例県議会が終わり、支持基盤の引き締めに注力。10年ぶりの選挙戦に「自分との戦い」と気を引き締め、現職の強みである県とのつながりを強調する。

 民主党員ながら「政党にこだわらず、地域の課題を解決したい」と無所属で挑む友田吉泰は市議を22日付で辞職。つじ立ちや街頭演説による草の根運動を徹底。労組の推薦を受けつつ、永淵が「元市農林課長」の強みを見せる農村地域の切り崩しにも懸命。「ふたを開けるまで結果は分からない」と話す。

(いずれも敬称略)

▽立候補予定者

◇佐世保市・北松浦郡区
久野哲 63 民現(1)
山田朋子 39 民現(1)
宮内雪夫 77 自現(10)
田中愛国 66 自現(4)
溝口芙美雄 63 自現(2)
外間雅広 52 自元(1)
織田長 61 公現(3)
吉村庄二 71 社現(3)
中嶋徳彦 36 み新
末次精一 48 無現(1)
北村亮樹 40 無新

◇松浦市区
永淵勝幸 70 自現(3)
友田吉泰 47 無新

◇平戸市区
西川克己 63 無現(1)

◇東彼杵郡区
中島廣義 65 自現(2)

 【お断り】立候補予定者名簿の政党は衆院勢力順(民主=民、自民=自、公明=公、共産=共、社民=社、みんなの党=み、無所属=無)。政党内は現職−元職−新人の順で、当選回数(丸数字)ごとに五十音順。年齢は投票日翌日の満年齢。

2153チバQ:2011/03/27(日) 16:21:38
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-touitu2011/2011/03/25091010.shtml
秒読み県議選 16選挙区の構図・3/諫早市区、南島原市区、島原市区、雲仙市区

◎諫早市区(定数4) 4現職に挑む元職

 出馬を検討していた元職が取りやめ、民主も逆風の中、2人擁立を見送った。共産も数人に打診したが説得できず、現時点では現職4人と元職1人が立候補の予定。ただ新人1人も出馬を模索する動きがある。

 選挙戦で「台風の目になる」(現職の1人)と警戒されているのは橋村松太郎。旧森山町長や県議3期の実績を強調し、地盤の旧森山町などから市中心部への浸透を図っている。

 迎え撃つ現職。自民は3人を公認。7選を目指す八江利春は知名度と後援会の結束力で旧市農村部を拠点に保守層を取り込む。3選を狙う北浦定昭は、商工関係の票の掘り起こしを図りつつこまめに回る。再選を目指す中村和弥は、旧小長井町が地盤。農漁業や流通団体などを後ろ盾に付け、支持を訴えている。

 民主公認の山口初實は、地盤の旧多良見町を固めつつ、連合長崎や三菱重工労組などが組織固めを急ぐ。

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門開門調査では、5人全員が「反対」の立場。開門を求める有権者には選択肢がなく「非常にお寒い選挙。開門賛成の政党は何をやっているのか」(漁民の一人)との声が出ている。

◎南島原市区(定数2) 三つどもえ固まる

 4人が立候補を予定していたが、そのうち、新人の元南有馬町議会議長が体調不良を理由に断念。現職2人と新人1人による三つどもえの構図が固まった。

 自民現職の末吉光徳は、県議会議長を務める経験と実績、「ぶれない政治姿勢」を訴え7期目を目指す。長年の支持基盤の農業者らを中心に票固めを進める。

 前回トップ当選した無所属現職の松島完は、朝のつじ立ちやミニ集会を積極的に行い、支持拡大に懸命。地道な草の根活動で若者や女性層への浸透を目指す。

 元加津佐町議の新人中島浩介は、衰退感のある市周辺部に「新しい風を」と訴える。2人の元加津佐町長が支援。市全域での知名度アップも図る。

◎島原市区(定数2) 現職無投票当選か

 8期目に挑む自民の加藤寛治、3期目を狙う無所属の楠大典が立候補を予定。現職以外に出馬表明はなく、無投票の公算が大きい。

 島原雲仙農協組合長の加藤は、農業関係を軸に約300の団体から推薦状を集めた。「島原半島の発展に全力を注ぐ」と強調する。

 楠は民主、社民が推薦。連合長崎島原地協などが運動を支える。活動紹介の資料を手配りし「県民こそ主人公の県政を」と訴える。

◎雲仙市区(定数2) 自民2人再選濃厚

 候補者公募にも応募者がなく、民主は擁立を断念。自民現職2人の無投票当選が濃厚になっている。

 徳永達也は、出身地の国見町をはじめ、市の有明海側が地盤。2期5年の実績などをアピールし、態勢を整える。

 金澤秀三郎は長年会社を経営する小浜町など橘湾側を足場に、農林水産業の振興などを訴え、支持を固めている。

▽立候補予定者

◇諫早市区
山口初實 63 民現(1)
八江利春 71 自現(6)
北浦定昭 65 自現(2)
中村和弥 50 自現(1)
橋村松太郎 64 無元(3)

◇南島原市区
末吉光徳 64 自現(6)
松島完 31 無現(1)
中島浩介 44 無新

◇島原市区
加藤寛治 64 自現(7)
楠大典 63 無現(2)

◇雲仙市区
徳永達也 51 自現(2)
金澤秀三郎 50 自現(1)

 【お断り】立候補予定者名簿の政党は衆院勢力順(民主=民、自民=自、公明=公、共産=共、社民=社、みんなの党=み、無所属=無)。政党内は現職−元職−新人の順で、当選回数(丸数字)ごとに五十音順。年齢は投票日翌日の満年齢。

2154チバQ:2011/03/27(日) 16:22:42
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-touitu2011/2011/03/26133432.shtml
秒読み県議選 16選挙区の構図・4/大村市区、五島市区、壱岐市区、対馬市区、南松浦郡区

◎大村市区(定数3) 吉川票の行方注目

 自民が3議席独占を果たした4年前は、3位と次点の得票がわずか13票差の大接戦。今回も4人が争い、「有数の激戦区」(県議会関係者)との見方が強い。4期務めた自民の吉川豊が引退を表明しており、「吉川票」の行方が注目点の一つ。

 自民は、小林克敏と野口健司が議席死守を目指す。党県連政調会長の小林は2月の「女性の集い」に人気女性国会議員を招き、チラシにも党幹部との写真を載せるなど「中央とのパイプ」を強調。

 一方、野口の新年会合や事務所開きには、前知事で参院議員の金子原二郎が毎回足を運び、支援を呼び掛けている。陣営は地元衆院議員の支援にも期待を寄せる。

 民主は、前回、僅差で泣いた元職の高見健が議席奪還を期す。労組などを軸とした従来の支持層に加え、新たな推薦団体も獲得するなど支持基盤を広げている。

 新人の松本洋介は、現市長の松本崇の長男だが、陣営は「まだ知名度不足」との認識。無所属で戦い、無党派層の支持を取り込む戦略で、ミニ集会を重ねて支持を訴える。

◎五島市区(定数1) 民主と自民が激戦

 民主現職の山田博司と自民新人の柿森誠の一騎打ちが確定的。前哨戦が激しさを増している。

 山田は積み重ねてきた巡回活動を続け、後援会のネットワークを駆使した戦いを展開。農業者、漁業者など対象ごとにチラシを使い分け、若年層に的を絞った集会を開くなど細かな戦術で3期目を目指す。

 元市議の柿森は市議11人の支援を軸に、精力的に地域回りやミニ集会を重ねて浸透を図ってきた。党中央の人気議員を招いた集会も開催。地元衆院議員の強力な後押しも得て、組織戦で議席奪取を狙う。

◎壱岐市区(定数1) 現職に新人再挑戦

 3選を狙う現職の山口壮三に、新人の山本啓介が再び挑む。

 「即戦力、即行動、離島振興一筋で頑張りたい」。山口は23日の事務所開きでこう強調。助役を務めた旧郷ノ浦町を地盤とし、政党の支援は受けないが、40団体の推薦を得た。県政報告ビラを島全域に配り、「実績」をアピールする。

 山本は衆院議員谷川弥一の元秘書。前回は自民公認で敗れたため、推薦にとどめた。小学校区ごとに世話人を置き、地域を細かく回る。3人で争った前回は、同じ旧芦辺町が地元の候補者と共倒れ。今回は「世代交代」に自信を見せる。

◎対馬市区(定数1) 4人が争う大混戦

 民主公認の永留邦次、自民公認の坂本智徳、前市議の中原康博、前市議会議長の波田政和が出馬予定。1議席を4人が争う混戦になりそう。

 永留は地元衆院議員、山田正彦の後援会や連合長崎が支援。各種集会や県政報告会は50回を超えた。

 坂本は各世帯のあいさつ回りを徹底。13日の決起集会には市議22人の半数以上が応援に駆け付けた。

 中原は島内のほぼ全域に事務所を構えた。政党の枠を超えた支持の広がりに自信をのぞかせる。

 波田は大票田の厳原、美津島両町を軸に活動。国と直接交渉できる「対馬特区」の制定などを訴える。

◎南松浦郡区(定数1) 現職、新人一騎打ち

 自民現職の馬込彰と、無所属新人で民主の推薦を受ける末竹和行が立候補を予定。5人が乱立した前回とは一変、現職と新人の一騎打ちがほぼ確実。

 県議会副議長の馬込は4期16年の実績を強調。公明党の推薦や建設業界などの支持を得つつ、草の根運動を展開。選挙区内全域で満遍ない浸透を図る。

 末竹は、前農相山田正彦の元秘書。漁、商業など100を超える企業・団体の推薦を獲得。ミニ集会を重ね、あいさつ回りに力を注ぐ。20日の総決起大会では800人以上を集めた。

(いずれも敬称略)

=おわり=

 ▽立候補予定者

 ◇大村市区
高見健 57 民元(1)
小林克敏 66 自現(4)
野口健司 47 自現(3)
松本洋介 34 無新

 ◇五島市区
山田博司 40 民現(2)
柿森誠 58 自新

 ◇壱岐市区
山口壮三 70 無現(2)
山本啓介 35 無新

 ◇対馬市区
永留邦次 65 民現(1)
坂本智徳 57 自元(2)
中原康博 57 無新
波田政和 53 無新

 ◇南松浦郡区
馬込彰 58 自現(4)
末竹和行 47 無新

 【お断り】立候補予定者名簿の政党は衆院勢力順(民主=民、自民=自、公明=公、共産=共、社民=社、みんなの党=み、無所属=無)。政党内は現職−元職−新人の順で、当選回数(丸数字)ごとに五十音順。年齢は投票日翌日の満年齢。

2155チバQ:2011/03/27(日) 16:24:40
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-touitu2011/2011/03/24091522.shtml
3市議選戦いの構図・長崎(定数40)

「11減」入り乱れの様相

 統一地方選の第2ラウンド(4月24日投票)で行われる長崎、佐世保、大村各市議選まで1カ月。3市とも予想の顔触れがほぼ固まり、票の掘り起こしが熱を帯びている。それぞれの構図を紹介する。

◇◇◇

 定数が11減って40に。編入合併した旧7町に各1議席を配分した特例がなくなったことから、立候補予定者が旧市と旧町の垣根を越えて動き回り、入り乱れた戦いを繰り広げている。

 現在のところ、現職33人、新人17人、元職1人の計51人が立候補予定。

 民主は現職7人のほか、引退する労組出身の現職に代わる新人3人を公認。さらに無所属の3人(現職1、新人2)を推薦した。

 自民は現職のうち2人が県議選へくら替え。現職5人に新人1人を加えた公認候補全員の当選を目指す。

 公明は引退する3人の現職に代わり、新人3人を擁立。現有6議席を確保の構え。

 前回選挙で旧合併町から2議席を獲得し、現状5議席の共産は現職2人が退く一方、新人の出馬は1人にとどめ、4議席死守を狙う。

 社民は現職2人の当選を目指す。

 無所属は現職13、元職1、新人9人が出馬を予定している。

 前回の当選ライン(旧市内)は2546票。長崎市の選挙人名簿登録者数は4年前に比べて約4500人減だが、定数削減で当選ラインの上昇が見込まれ、現職が引退する旧外海町、旧三和町などは各陣営の草刈り場になっている。ベテラン議員の一人は「前回投票してくれた人が500人は減ったという危機感を持って動いている。地道に数十票ずつ積み重ねている」と"どぶ板"選挙で勝ち抜く構えだ。(村田傑人)

 ▽立候補予定者
中村照夫 65 民現(3)
五輪清隆 55 民現(2)
源城和雄 61 民現(2)
西田実伸 57 民現(2)
井上重久 57 民現(1)
吉村正寿 48 民現(1)
平戸都紀子 62 民現(1)
梅原和喜 56 民新
川瀬隆文 45 民新
馬場尚之 56 民新
深堀義昭 66 自現(8)
奥村修計 70 自現(7)
吉原孝 69 自現(5)
富川忠孝 64 自現(2)
宮崎高舟 35 自現(1)
岩永敏博 49 自新
麻生隆 56 公現(2)
久八寸志 46 公現(1)
向山宗子 50 公現(1)
永尾春文 45 公新
林広文 43 公新
山本信幸 47 公新
内田隆英 55 共現(2)
中西敦信 30 共現(1)
牧山隆 54 共現(1)
原口一二美 53 共新
鶴田誠二 58 社現(4)
池田章子 50 社現(1)
重橋照久 67 無現(7)
井原東洋一 75 無現(6)
野口三孝 68 無現(6)
板坂博之 67 無現(4)
梶村恒男 70 無現(4)
久米直 68 無現(4)
毎熊政直 57 無現(3)
小宮慶一 72 無現(2)
佐藤正洋 68 無現(2)
野口達也 56 無現(2)
浦川基継 38 無現(1)
筒井正興 59 無現(1)
堤勝彦 48 無現(1)
吉原日出雄 53 無元(3)
河内英一 60 無新
武次良治 59 無新
富川憲四郎 52 無新
中村俊介 35 無新
林田俊昭 60 無新
平野剛 41 無新
福田博彦 65 無新
柳洋二 49 無新
山口喜生 53 無新

 【お断り】立候補予定者名簿の政党は衆院勢力順(民主=民、自民=自、公明=公、共産=共、社民=社、みんなの党=み、無所属=無)。政党内は現職−元職−新人の順で、当選回数(丸数字)ごとに五十音順。年齢は投票日翌日の満年齢。

2156チバQ:2011/03/27(日) 16:26:26
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-touitu2011/2011/03/25090750.shtml
3市議選戦いの構図・佐世保(定数36)

江迎、旧市北部は激戦

 北松旧江迎、鹿町両町が佐世保市に編入合併された後、初の市議選。前回選挙の前にも北松旧4町を編入合併したが、それ以前からの定数36を今回も維持する。今のところ前回を4人下回る46人が立候補の意思を表明。選挙区域が広がり人口も増したことから、各陣営とも厳しい戦いを強いられる。特に江迎町や旧市北部地域は候補者が乱立、生き残りを懸けた局地戦の様相を呈している。

 立候補予定者の内訳は現職30、元職4、新人12。旧町地域では江迎町が4人と混戦、他は単独か2人の争いの見通し。前回は旧4町から各1人以上当選したが、新たに2町が加わり今回も旧町域の議席が増える可能性は高い。旧市北部では合併旧町地域に近いことに加え、同じ地盤で現職、元職と新人が争うなどして前哨戦が過熱している。

 有権者数は21万4824人(3月2日現在)と前々回比約2万6千人、前回比約1万人増。前回当選ラインは2300票台と前々回を約500票も上回ったが、激戦だった同日実施の市長選の余波で投票率が伸びたのも一因。今回は市長選がいまだ確定せず、投票率が前回を下回る恐れもある。安全圏は2500票程度とみられている。(山口恭祐)

 ▽立候補予定者
片渕雅夫 64 民現(7)
山下隆良 64 民現(4)
小野原茂 60 民現(1)
柴山賢一 57 民現(1)
中野隆保 56 民新
久野秀敏 39 民新
市岡博道 60 自現(7)
松尾裕幸 61 自現(5)
草津俊比古 62 自現(3)
森岡浩一 71 自現(2)
大岩博文 58 自現(1)
吉村洋 54 自現(1)
井手吉弘 57 自元(3)
崎山信幸 52 自元(1)
明石功 57 公現(3)
大塚克史 47 公現(2)
川内敏明 57 公現(1)
森田浩 53 公現(1)
山下千秋 63 共現(6)
真坂共子 61 共新
速見篤 57 社現(3)
早稲田矩子 68 社現(2)
古家勉 60 社現(1)
永田秀人 44 社新
久池井一孝 64 無現(6)
宮城憲彰 67 無現(6)
吉田勝利 67 無現(6)
長野孝道 63 無現(5)
永山正幸 59 無現(4)
浦日出男 69 無現(3)
田中稔 57 無現(3)
大村哲史 54 無現(2)
野村博文 57 無現(2)
眞木朝夫 63 無現(2)
林健二 53 無現(1)
山下廣大 36 無現(1)
浦元子 58 無元(1)
千北豊明 62 無元(1)
井手敏行 58 無新
小川隆裕 50 無新
亀山春光 67 無新
角田隆一郎 48 無新
永安健次 40 無新
湊浩二郎 56 無新
宮田京子 48 無新
山口裕二 59 無新

 【お断り】立候補予定者名簿の政党は衆院勢力順(民主=民、自民=自、公明=公、共産=共、社民=社、みんなの党=み、無所属=無)。政党内は現職−元職−新人の順で、当選回数(丸数字)ごとに五十音順。年齢は投票日翌日の満年齢。敬称略。

【編注】「崎山信幸」の崎は大が立の下の横棒なし

2157チバQ:2011/03/27(日) 16:27:42
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/k-touitu2011/2011/03/26133016.shtml
3市議選戦いの構図・大村(定数25)

元職増で激戦に拍車

 定数25に対し、今のところ31人が立候補する見通し。36人が争った前回とは一転、少数激戦となりそう。返り咲きを狙う元職の増加が特徴で、激戦に拍車が掛かりそうだ。

 今期限りで4人が引退し、立候補予定者の内訳は現職20、元職4、新人7。元職には、当選回数を多く重ねたベテランのほか、昨年の大村市長選で現職と激戦を演じた議長経験者や元県議の名前も。

 党派別では、民主1、自民、公明、共産各2の計7人が政党公認で戦い、残る24人は無所属。共産は候補者を1人増やし、自民は1人減った。このほか、自民は現職、新人の計3人を推薦、社民も元職、新人各1人を推薦する。

 候補予定者の中には、4人が3議席を争う県議選大村市区の事務所開きや総決起集会に姿を見せ、協力姿勢を示している候補予定者も複数いる。県議選の結果は、市議選の行方にも影響を与えそうだ。

 市長選で、議会をほぼ二分して松本市長を支持した陣営と"反松本"で戦った陣営のしこりもくすぶっている。ここ数年、「議会改革」のトップランナーとして知られる同市議会。さらなる改革を進められるかも焦点となりそうだ。(吉岡俊治)

 ▽立候補予定者
大崎敏明 57 民現(2)
永尾高宣 63 自現(3)
宮本武昭 67 自現(3)
田中守 60 公現(3)
神近寛 56 公現(1)
久野正義 72 共現(2)
福地勝伸 62 共新
川添勝征 69 無現(5)
前川与 74 無現(4)
田中秀和 54 無現(3)
恒石源治 62 無現(3)
広瀬政和 68 無現(3)
伊川京子 63 無現(2)
辻勝徳 66 無現(2)
三浦正司 60 無現(2)
三田村美津子57 無現(2)
村上秀明 59 無現(2)
山口弘宣 48 無現(2)
園田裕史 34 無現(1)
中瀬昭隆 67 無現(1)
村崎浩史 31 無現(1)
村上信行 61 無元(5)
岩永光功 47 無元(4)
里脇清隆 51 無元(4)
山北正久 61 無元(2)
荒木潤 61 無新
北村貴寿 38 無新
古閑森秀幸 51 無新
城幸太郎 56 無新
朝長英美 58 無新
水上亨 60 無新

 【お断り】立候補予定者名簿の政党は衆院勢力順(民主=民、自民=自、公明=公、共産=共、社民=社、みんなの党=み、無所属=無)。政党内は現職−元職−新人の順で、当選回数(丸数字)ごとに五十音順。年齢は投票日翌日の満年齢。敬称略。

2158チバQ:2011/03/28(月) 22:39:49
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110328/03.shtml
統一選、県内“民主隠し”広がる 震災で逆風一段落も追い風なく



街頭で演説する県議選に立候補予定の新人。「民主」の文字は見当たらない=松浦市内
 政権交代後、初の統一地方選を迎えた民主党。だが、党運営や政権公約をめぐる迷走がたたり、県内の立候補予定者は「市民の反応が厳しい」と口をそろえる。「民主」を表に出さず戦う陣営が相次いでいるほか、党の看板を嫌い、あえて無所属で選挙に臨む新人も。東日本大震災を契機に「逆風」が弱まったとの見方もあり、他党からは「攻撃しにくくなった」の声も漏れるが、地方での基盤確立を図りたい政権党に追い風が吹く気配はない。

 県議選対馬市区(定数1)の民主現職は、あいさつ回りで所属政党を極力、口に出さないことに決めた。差し出すリーフレットにも「民主」の文字はない。それでも度々こんな言葉を浴びる。「民主党はダメ」「離党すれば応援する」

 昨年秋には、同党国会議員からPRポスター用のツーショット撮影を頼まれたが、断った。「そんな写真を張り出す勇気はない。党を前面に出して戦うのは厳しい」

 同党県連は、県議選(4月1日告示)の16選挙区すべてに候補者の擁立を目指したが、6選挙区は公認・推薦候補のいない空白区。雲仙市区(定数2)の候補者公募には一人も応募がなかった。

 県議選での“民主隠し”は、自民現職との一騎打ちが見込まれる1人区でより顕著だ。

 松浦市区の新人は、民主党員の元市議。ところが県議選への転身に際して党の役職を辞め、公認どころか推薦願も出さなかった。南松浦郡区の新人は同党国会議員の元秘書だが「公認では幅広い支持を集められない」(陣営幹部)と推薦にとどめた。

 「民主だ、自民だ、というより五島に必要な政治をやらなければ」−。県議選五島市区で自民新人と争う民主現職は集会で声を張り上げた。政党対決の印象を避け、個人の売り込みに躍起。民主系市議は「応援要請はあまりない」とおとなしい。

 これに対し自民陣営は、広報車で「マニフェスト違反」や「政治とカネ」を攻撃していた。だが震災後は自粛。五島市議は「民主党の体質は変わっていないが、今はマイクでがんがん言えない」と悔しがる。諫早市区(定数4)の自民現職も演説での首相批判のトーンを弱めた。

 「政府はそれなりに頑張っているじゃないか」。長崎市区(定数14)の民主現職は周囲からこう言われるようになり、震災を機に評価が「底打ち」したとみる。だが安堵(あんど)感はない。「原発事故が収束するのを祈るばかりだ」

関連記事
powered by weblio

2159チバQ:2011/03/30(水) 20:05:23
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20110329ddlk46010761000c.html
’11統一選かごしま:県議選の注目区 /鹿児島
 統一地方選第1ラウンドの県議選は4月1日告示、10日投開票される。定数2減で最激戦区の鹿児島市・郡区(鹿児島市、三島村、十島村)と、混戦模様の阿久根市・出水郡区(阿久根市、長島町)の現状を追った。

 ◆鹿児島市・郡区

 ◇既存政党批判に警戒も 「党公認」への思いさまざま
 鹿児島市・郡区(定数17)は主要政党の候補者が出そろう県内唯一の選挙区。出馬予定24人のうち19人が党公認で戦う見通しだ。だが、大阪府の橋下徹知事や名古屋市の河村たかし市長など全国的に首長が率いる地域政党がブームとなり、既存政党の支持率は伸び悩む。他選挙区に比べ都市型で無党派層が多い同区で「党の看板」を背負って戦うことへの思いはさまざまだ。

 「全国の地域政党と連携して県政革命をします」

 民主新人のビラは地域政党との連携を掲げ、人気にあやかる。民主衆院議員事務所の全面支援を受けるが「民主党はマニフェストで大風呂敷を広げすぎた。組織を中から変えたい」と党を批判する。党支持率は低調気味で県連関係者は「党を前面に出さず、候補者個人の魅力を訴える戦略」と明かす。

 自民党は各予定候補とも、地域票や業界団体など一定の基礎票がある。ある現職は「自民はみな『自分党』。党の看板ではなく個人票が勝負」と呼び掛けに必死だ。しかし今回は、国政で野党に転落してから初の県議選。党支持率も伸び悩み、追い風が吹く気配はない。ある現職陣営は「民主も自民もダメ、という空気」とこぼす。

 公明、共産、社民は組織をフル回転させて党支持層の票固めに全力をあげる。

 ある無所属新人は、政党間の争いの間げきを突こうと躍起だ。「純粋無所属」を掲げ「特定の組織、企業のための政治が県の借金を増やした」と既存政党批判を繰り広げる。こうした動きに、ある現職陣営は「県議選でも一定の浮動票はある。鹿児島には地域政党がないので無所属に票が流れる可能性はある」と警戒心を隠さない。【福岡静哉】

 ◆阿久根市・出水郡区

 ◇長島町でしのぎ削る 「パイプ」強調・中村氏/世代交代訴え・古賀氏/公務員批判・竹原氏
 阿久根市・出水郡区(定数1)は自民現職で6選を目指す中村真氏(69)▽無所属新人、前市議、古賀操氏(50)▽同、前市長、竹原信一氏(52)による三つどもえとなる見通しだ。1月の出直し市長選の現市長派が中村、古賀両氏に「分裂」し、一定の支持がある竹原氏が間隙(かんげき)を突く。勝敗の行方が混とんとする中、長島町が主戦場となりつつある。

 「公務員がやりたい放題。我々が取りかからないと変わらない」

 26日、阿久根市であった決起集会で竹原氏は得意の公務員批判をまくし立てた。

 中村氏は「地元首長と連携できない人に県議はできない」。古賀氏は「破壊だけで市民にメリットはない」とけん制する。

 「08年市長選みたいだ」。関係者は口をそろえる。引退する市長の後継者と議員らが支援する候補が激戦を繰り広げ、竹原氏が“漁夫の利”で初当選した。今回も「反竹原票」が割れれば竹原氏には一騎打ちより戦いやすい。水面下で「反竹原」の一本化も模索されたが不調に終わった。

 同区は阿久根市(有権者約2万人)と長島町(同約9500人)。各陣営とも「竹原派」と「反竹原派」が2年以上対立する同市の勢力図は動かないとみて同町で活発に動く。

 中村氏は県政報告会をこまめに開き、川添健町長が出席することも。赤潮対策など「国、県とのパイプ役」を強調し、陣営は「前回は8割近く得票した」と自信をのぞかせる。

 古賀氏は同町に足場がなく、2月からバイクで町全域を回り、知名度アップに励む。古賀氏は「多選批判、世代交代をアピールしており手応えはいい」。

 竹原氏は16日からほぼ連日、同町で集会を開催。陣営は「長島でも格差への不満の声を聞く。竹原氏の実績は評価されているはず」と期待をにじませる。【村尾哲】

2160チバQ:2011/03/30(水) 22:47:32
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001103300002
選挙区の半数 無投票か
2011年03月30日

  統一地方選前半戦の県議選(4月1日告示、10日投開票)の22選挙区のうち、半数の11選挙区で無投票となる公算が大きくなっている。前回2007年の6選挙区からほぼ倍増する一方、これまで立候補を表明したのは68人にとどまり、前回の82人を割り込むのはほぼ確実。「無風」の選挙区が増えれば有権者の関心は薄れ、投票率の低下に拍車をかけるおそれもある。(岩崎生之助)


  「本当に選挙があるのか、という状態」。県議選で無投票が予想される人吉市(区)の男性(83)は、告示直前の雰囲気をそう表現する。同市ではこれまで、様々な選挙で川辺川ダム計画への賛否が争点になってきた。だが、計画が白紙になって初の県議選となる今回、名乗りを上げたのは3選を目指す自民現職だけ。男性は「ダム問題で喧々囂々(けん・けん・ごう・ごう)の時代に比べ冷めている。過疎化対策など他の課題もあるのに選択肢がないのは残念」と話す。


  県選挙管理委員会によると、過去の県議選で無投票だった選挙区の数と無投票当選者数は、87年=なし▽91年=11区、18人▽95年=7区、9人▽99年=9区、16人▽03年=8区、9人▽07年=6区、7人。定数や区割りが異なるため単純比較できないが、25年ほど振り返っても今回の無投票区数は91年に並んで多くなる可能性が高い。


  投票率と照らすと、無投票区がなかった87年は73・64%だったが、11区で無投票だった91年は65・36%に急落。95年以降も60%台半ばで推移し、07年の前回は過去最低の61・92%だった。


  今回無投票が予想される11選挙区は、定数1が8選挙区で定数2が3選挙区。立候補表明の状況から見ると、1人区は自民が「総取り」し、2人区は自民、新社会、無所属が分け合うことになりそう。自民は公認だけでも11議席を無投票で手にするうえ、上益城郡区の無所属新顔は自民が推薦している候補だ。


  一方、民主は昨年の参院選で敗北して以降、地方組織の強化に力を注いできた。今回は計10人を公認・推薦し、擁立目標数の「2けた」は辛うじて達成したが、全選挙区の半数で自民の「不戦勝」を許すことになる。ある県連幹部は「(熊本市区の)現職2人の議席は何としても守る。政権交代しても一気にはいかないが、1人でも多く増やして基盤を強化する」と話した。

2161チバQ:2011/03/31(木) 22:11:11
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000253-mailo-l45
’11統一地方選:県議選・争点の行方/上 口蹄疫 /宮崎
毎日新聞 3月29日(火)15時46分配信

 ◇悲痛な農家の声、届かず
 「我々の意見が行政に届かない。情けなくてね、涙が出てきた」。家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の被害が集中した川南町から県議選に初めて立候補する新人の農業法人会長、遠藤威宣(たけのり)(57)は、今もやりきれない思いを抱えたままだ。
 口蹄疫が発生した昨年4月。豚5000頭を飼育し、JA尾鈴養豚部会会長だった遠藤らはまん延防止ため「発生農家から3キロ圏内の家畜は処分を」と予防的殺処分を県や町に訴えた。「感染力が強い豚に出たら大変なことになる。その前に感染を食い止めたかった」との思いからだ。
 しかし、ほどなく豚にも感染し、畜産密集地での殺処分や埋却地確保は難航。県や町の指揮命令系統は混乱した。国が殺処分前提のワクチン接種を決めたのは5月中旬。被害規模は既に取り返しがつかないほど拡大していた。
 児湯郡選出の県議は、全員協議会などで県に対策を求めたが、結果的に牛や豚など約29万頭が殺処分された。「『生命、財産を守る』のが政治なのに、基幹産業の畜産を守りきれなかった」
 昨年8月に口蹄疫は終息が宣言され、川南町でも牛や豚の導入が進む。一方、「また口蹄疫が出たら」「埋却地を確保できない」と経営再開をためらう農家も。「官と民が一緒にならないと有事に対応できない。地元の意見をしっかりと県に届けたい」と意気込む。
 同じく新人で川南町議だった林田幸雄(59)も「傷ついた畜産品のブランドイメージを回復するには、生産者の努力だけでなく行政の支援が必要。双方の橋渡しを」と話す。
 現職3人は口蹄疫にどう向き合ったか。坂口博美(63)は「家畜の全額補償は、県議会が強く求めたからこそ実現した」と強調。図師博規(41)は「議会に詰め、畜産農家はもちろん商工業者の運転資金の相談にも乗った」。松村悟郎(57)も「地域の実情をいち早く把握して県と調整し、国に提案してきた」と訴える。
 口蹄疫で露呈した県と市町村の間の溝。地域の再生・復興へ県議が果たすべき役割も改めて問われることになる。(敬称略)
   ◇  ◇
 統一選の県議選は4月1日告示、10日投開票される。立候補予定者の訴えや思いを通して情勢、争点を追う。【川上珠実】

3月29日朝刊

2162チバQ:2011/03/31(木) 22:11:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110330-00000252-mailo-l45
’11統一地方選:県議選・争点の行方/中 定数・政調費 /宮崎
毎日新聞 3月30日(水)15時50分配信

 ◇削減は時代の流れ?
 名古屋市議選の告示から間もない今月上旬、宮崎市区から立候補する新人の元旧清武町副議長、平原和利(61)は自身の選挙の参考にと現地を訪れていた。
 お目当ては河村たかし市長率いる地域政党「減税日本」の戦いぶり。ある候補者の選挙カーにはマニフェストと顔写真は張られていたが、名前の連呼はなく「静かな選挙戦に驚いた」という。聞くと「有権者はネットで政策を調べてくれる」。結果、28人が当選。最大会派として議員報酬半減を市議会に提案した。
 県議の報酬は1人当たり年間936万円。さらに「第2の報酬」との指摘もある政務調査費360万円が支給されている。口蹄疫(こうていえき)や鳥インフルエンザ、新燃岳噴火など相次ぐ危機対応で逼迫(ひっぱく)する県財政を踏まえ、平原は議員報酬の4割削減を掲げ「高額報酬は許されない」と指摘する。
 宮崎市議会は昨年、政調費の不正支出問題に揺れた。調査委に加わった新人の前宮崎市議、伊地知義友(56)は、税金の不透明な使われ方に疑問を感じ、「政調費支出の透明性の確保、報酬に見合う活動が求められる」と訴える。
 一方、現職も議会改革を避けているわけではない。県議会は07年、議会改革等検討委を設置。県政課題を知事ら執行部に問う一般質問は、傍聴者に分かりやすいよう「一問一答」制度を導入。政調費についても08年、支出1円から領収書など証拠書類の添付を義務付けた。定数も45から39へと削減し、宮崎市議会の定数46をはるかに下回る。
 委員長を務めた宮原義久(48)は「政調費には透明性が厳しく求められ、定数削減も時代の流れだ。県議会は痛みを伴う改革にも取り組んできた」と言い切る。さらに「報酬削減」には「選挙向けのパフォーマンスにすべきでない」とクギを刺す。
 議員には、地域に住む県民の声をすくい取った政策立案も求められる。2月定例会では中山間地域振興など2条例を議員発議で可決。議員の手による条例は06年の県防災対策推進条例以降、計5本となった。
 しかし、例えば年4回開かれる定例会での一般質問回数は議員間でばらつきがある。任期4年間で最多10回の議員がいるのに対し、ベテランと呼ばれる議員ほど質問回数はゼロに近いのも事実だ。(敬称略)【石田宗久、小原擁】

3月30日朝刊

2163チバQ:2011/03/31(木) 22:12:24
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110331-00000261-mailo-l45
’11統一地方選:県議選・争点の行方/下 政党 /宮崎
毎日新聞 3月31日(木)16時46分配信

 ◇被災地配慮し対決回避
 手のひらサイズのメモ帳は、握手を交わした相手の名前で埋まっていた。政治活動を応援してくれる後援会名簿を頼りに住宅街を回る日々。訪問先は1日100軒を超えることもある。
 新人で元毎日新聞記者の渡辺創(33)は昨夏の参院選に立候補したが、落選。支援者の後押しで、引退する権藤梅義の後継として民主公認で宮崎市区から立候補する。
 民主にとっては09年の政権交代後、政権与党として迎える初の統一選は党勢拡大の契機となるはずだった。
 しかし、小沢一郎元代表の政治とカネへの対応や政策実現を巡る混乱で、菅直人首相の支持率は低迷。県連の公認候補は現状維持の3人。推薦も1人にとどまる。
 渡辺も「風向きは厳しい」と認める。民主公認と知った初対面の有権者から「民主は好かん」「今度はだめ」と露骨な拒絶も少なくない。それでも渡辺は「国会議員と比べ県議と有権者との距離は、より近い。逆風だからこそ、信頼を得られれば吹き飛ばされない」と自らに言い聞かせる。
 対する県議会最大会派の自民は公認20人、推薦2人。本会議での自民、民主系議員の応酬は珍しくないが、新燃岳噴火や東日本大震災が統一選に影響するのは確実だ。外山三博(71)は「被災地に身内がいる人の心情を思うと政党間の選挙という意識は除きたい」と話す。
 2月定例会では、自民が衆院の早期解散を求める意見書を提案しながら、取り下げる一幕があった。関係者によると、提案は党本部の指示。自民県連会長で議長の中村幸一(68)は「こんな時期だからこそ、県民の生活や防災のため団結すべきだ」と選挙活動自粛を呼び掛けた。
 公明の河野哲也(51)も「洪水や竜巻など実態に応じて地域防災を見直したい。市民は政党の争いを望んでいない」と語る。
 また、民主議員らと統一会派「新みやざき」を組む西村賢(38)は、民主からの「推薦」の打診を断った。「目指すのは議会改革であり、政党に縛られるつもりはない。国難の時に国政で争うのはやめるべきだ」と無所属を貫く。(敬称略)【石田宗久】

3月31日朝刊

2164チバQ:2011/04/01(金) 23:07:36
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110401-OYS1T00543.htm
「竹原流」是か非か、今度は県議選で争い展開
 鹿児島県議選阿久根市・出水郡区(定数1)には、自民現職・中村真氏(69)、無所属新人の前阿久根市議・古賀操氏(50)、無所属新人の前阿久根市長・竹原信一氏(52)の3人が立候補。市長選、市議選で繰り返された「竹原流」を巡る争いが、今度は県議選で展開されることになった。

 選挙区は阿久根市(有権者1万9853人)と長島町(同9508人)。

 1月の出直し阿久根市長選で一騎打ちの末、僅差(きんさ)で敗れた竹原氏。県議への転身を目指し、長島町でチラシを配るなどしてきた。出陣式では「『竹原はろくでもないやつ』と(決めつけ)、まだ本当のことに気づいていない人の心のスイッチを入れるきっかけにしたい」と語った。

 これに対し、反竹原氏派は、中村、古賀両氏による分裂選挙に。6選を目指す中村氏は、川添健・長島町長や漁協、農協などの支援を受ける。出陣式では「知事の勧告にも従わない独善的な手法で、国や県とのパイプ役になれるだろうか」と竹原氏を批判した。

 古賀氏は、あいさつ回りで世代交代をアピール。出陣式では「なれ合い政治が竹原前市長を誕生させ、阿久根市では2年で選挙に1億円近く使った。混乱を見つめ直すため、誰かが声を上げなければ」と訴えた。

(2011年4月1日 読売新聞)

2165チバQ:2011/04/02(土) 13:34:38
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001104020001
35議席に54人挑む
2011年04月02日


勝利に向けて、拳を振り上げる支持者ら=熊本市

  県内の統一地方選の幕開けとなる県議選が1日告示され、定数49に対して68人が立候補した。22選挙区のうち11選挙区では定数を上回る届け出がなく、14人の無投票当選が確定。残る11選挙区の54人は10日の投票日に向け、防災や財政再建など様々な課題をめぐって論戦を繰り広げる。政権交代後初の県議選でもあり、議席の7割を占める自民を相手に民主がどう戦うかにも注目が集まる。


  候補者数は1991年の76人を下回り、過去最少を更新した。07年の前回選挙で最多の6人だった女性候補者は、現職の引退もあって3人に減った。


  候補者68人の新旧別は現職40人、元職5人、新顔23人。党派別の公認の内訳は自民28人、民主6人、公明3人、共産3人、新社会1人。無所属は27人。
 自民からは、引退する6人を除いた現職28人が立候補した。推薦を受けた元職と新顔の無所属5人も名乗りを上げ、当選後の会派入りも含めて現有勢力の維持拡大をねらう。


  民主は熊本市区の現職2人に、元職と新顔を加えた計6人を擁立した。推薦の4人も含め、非自民系の統一会派、民主・県民クラブ(6人)の所属議員の上積みをはかる。


  公明は熊本市区の現有議席維持のため現職と新顔の3人が立候補。前回1議席を失った共産は元職と新顔計3人を立てて奪還に全力を挙げ、社民は推薦候補の3人の当選を目指す。新社会は荒尾市区の現職1人が無投票で5選を決めた。


  無投票となったのは2人区が荒尾市、山鹿市、上益城郡の3選挙区で、1人区が人吉市、菊池市、上天草市、阿蘇市、下益城郡、玉名郡、鹿本郡、芦北郡の8選挙区。県選挙管理委員会によると、3月31日現在の県内の有権者数は148万9081人。


長期「無風状態」有権者ため息も  


  無投票で当選した14人の中には、4回連続という現職もいる。続けて3回は2人、2回も2人。長期にわたる「無風状態」に有権者からはため息も漏れる。


  届け出が締め切られた1日午後5時すぎ、選挙カーで遊説していた早川英明氏(63)=自民=は熊本市植木町の自宅に戻った。定数1の鹿本郡区に立候補したのは現職の早川氏だけ。談笑しながら待っていた支持者約200人の輪に入って握手を交わし、庭先で妻らと並んで万歳三唱した。


  1999年以降、選挙を戦わずに議席を手にし続けている早川氏。あいさつでは「初心忘れるべからずという言葉が一番好き」と気を引き締めたが、松村鎮雄後援会長は「順風満帆」と不戦勝の喜びを隠さなかった。


  ただ、福祉関係の仕事をする同町の男性(60)は「4回連続はありえない。県議の働きは町民に見えにくく、存在感がない。期待も薄いのではないか」と冷静に話した。

2166チバQ:2011/04/02(土) 13:34:57
注目の選挙区


  玉名市区 2議席をかけ、ともに自民現職の2人に対し、元玉名市議と旧岱明町議の議員経験者2人が参戦。自らの地盤や後援会をフル回転させての集票合戦が繰り広げられそうだ。


  県議選5度目の挑戦となる元町議は、出陣のあいさつで「民主の推薦は受けたが私は無所属」と訴え、6期の議員歴を強調。元市議も3期の実績などをアピールした。


  一方、再選を目指す女性候補の出陣式には、父親の元参院議員も登場。また別の現職の弁士には、元市議に近いとされた前市長が駆けつけるなど、各陣営のつばぜり合いが見られた。


無所属同士の一騎打ち


  阿蘇郡区 国道325号沿いの高森町に4選を狙う現職。約7・5キロ離れた南阿蘇村に若手の新顔が事務所を構えての一騎打ち。県内で唯一、無所属同士がぶつかり合う。


  口蹄疫(こう・てい・えき)対策などJAとの結びつきを強調する現職に対し、新顔の出陣式では県議会議長経験者の元自民党県連会長が「当選したら自民党に入党させる」と明言。保守票を奪い合う「仁義なき戦い」の様相だ。


  震災を受け、県議会各会派が朝夕2時間の拡声機自粛を申し合わせての選挙戦。ただ、選挙区は阿蘇市を挟んだ飛び地で広大なため、両陣営とも「時間いっぱい使わせてもらいます」。


「自VS.民」構図くっきり


  球磨郡区 2議席を自民現職と自民推薦の無所属新顔、民主新顔の3人が争う。各陣営の出陣式には県選出の国会議員が駆けつけ、「自民対民主」の構図を印象づけた。


  現職への支持を呼びかけた参院議員は、子ども手当をめぐる対応など民主党政権を批判。「油断することのないように」と引き締めを図った。自民推薦の新顔を後継候補とし、勇退する6期目の現職は「球磨郡の自民2議席を守ることが町村の発展につながる」と強調した。


  3度目の挑戦となる民主新顔は「球磨郡に政権与党の基盤を」と訴え、自民推薦の新顔に対し「絶対に負けるわけにはいかない」と意気込んだ。

2167チバQ:2011/04/03(日) 10:19:34
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110402/20110402_0006.shtml
福岡市議選 7選挙区の構図と争点
2011年04月02日 15:27  146万都市の街づくりや市政の監視役をだれに委ねるか−。東日本大震災で選挙活動の自粛ムードが広がる中、福岡市議選(定数62)の9日間に及ぶ攻防が1日、スタートした。立候補したのは96人(現職50人、元職3人、新人43人)。1972年の政令市移行後では前回(101人)に次いで2番目に多い。昨年12月に就任した高島宗一郎市長のもとで、議会の与野党勢力図はどう変わるか。議員の世代交代はどこまで進むのか。7選挙区をめぐる戦いの構図を紹介する。

 ●東区(定数12―16) 「最大定数」めぐる争い

 有権者数が20万人を超え、定数も12と最大。現職10人、元職1人、新人5人が名乗りを上げた。民主が現職2人に加えて、有力労組に支持基盤を持つ新人1人を擁立して議席の上積みを狙う。自民、公明は現有議席数の公認候補を立て、勢力維持を図る。人工島事業中止を訴える共産は元職を立て議席奪還に挑む。

 選挙後にみらい福岡と統一会派を組む、みんなの党は1人を公認、みらいの現職1人を推薦。市議会への足場確保をにらむ。ふくおかネットワークは議席死守を目指す。

 ●博多区(定数9―14) 有力候補多く激戦必至

 九州新幹線鹿児島ルートが全線開通し、JR博多駅周辺を軸にした地域振興策がクローズアップされている。定数9に対し、現職7人、元職1人、新人6人が争う構図。有力な支持基盤や組織を持つ元職や新人もおり、激戦は必至。

 民主、自民、公明、共産、みらい福岡とも現有議席数に公認数を絞っているが、民主は無所属新人を推薦し、勢力拡大を狙う。社民は元職を擁立し、議席回復を目指す。元首長らがつくった諸派の日本創新党が市内で唯一、公認候補を立てた。

 ●中央区(定数7―13) 現職の「壁」に迫れるか

 7議席を現職6人、新人7人で競う構図は前回と同じ。前回は現職の壁が厚く、新人で当選できたのは党公認候補2人だけだった。新人がどこまで現職に迫れるかが焦点となっている。

 民主は前回トップ当選の現職に加え、新たに新人を公認し議席増を目指す。自民は公認を現職2人にとどめた。公明、共産、みんなの党、みらい福岡は公認1人。市立こども病院の移転計画について検証作業がヤマ場を迎え、市民の関心が高まる中、各候補の訴えが注目される。

 ●南区(定数11―15) 高齢化や交通格差課題

 今回から定数が1減り11になった。現職10人、新人5人の計15人が立候補。無所属は新人の1人だけ。初参戦するみんなの党を含め政党や会派がぶつかり合う選挙区だ。

 最大勢力は自民。議長経験者が引退するものの三男を後継に指名。他候補も地盤を固めて5議席維持を目指す。対するのは民主で、現職2人に加え女性新人を擁立。勢力拡大を狙う。転勤族が多いマンモス選挙区だが、進行する高齢化への対応や、西鉄沿線とその他地域との交通格差の是正が議論になりそうだ。

2168チバQ:2011/04/03(日) 10:20:00
 ●城南区(定数6―12) 競争率2倍の最難関に

 6議席をめぐり、現職5人、新人7人の計12人がしのぎを削る。競争率2倍は、7選挙区の中で最難関。有権者数が10万人に満たない小規模区で、地盤や支持層が一部競合し激戦となっている。

 現有1議席ずつの民主と自民は、勢力拡大を狙って複数候補を擁立。公明、共産、ふくおかネットワーク、平成会は1議席維持を図る。新人1人を公認し、市議会会派のみらい福岡とともに無所属新人を推薦したみんなの党も絡み、各党、各会派間の議席争奪合戦は熾烈(しれつ)だ。

 ●早良区(定数9―16) 引退議員の票が焦点に

 現職5人が引退し、元職1人と新人10人が立候補。定数が1減った9議席を、前回より4人多い16人が争う。ベテランの引退で、これまでの地盤の切り崩しを狙う動きが活発化しており、混戦模様だ。

 新人のうち4人は引退議員の後継。後継を立てなかった社民現職票の行方や、引退する自民現職が安定した地盤を築いていた区南部から、同党推薦の無所属新人が2人立った影響がどう出るか。市長選に立候補した元職や、みんなの党新人の戦いぶりもポイント。

 ●西区(定数8―10) 定数1増え少数激戦に

 住宅開発が進み、人口増加率も高い西区。市内7区で唯一定数が1増え8になった。現職7人全員が立候補。これに新人3人が加わり、10人による少数激戦となる。西部や南部など自然の残る地域と、都市部との調和のとれた地域づくりをめぐる論戦が期待される。

 民主は現職に加え、新人1人を公認。初の複数候補擁立で議席増を目指す。現職勢がそれぞれの地盤や支持団体の票を固める中、地盤を持たないみんなの党新人がどこまで支持拡大できるかもポイントの一つ。


=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=

2169チバQ:2011/04/03(日) 10:20:42
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kumamoto/20110402/20110402_0003.shtml
注目選挙区
2011年04月02日 16:14  ●定数16に22人、激戦模様 有権者1万人増 浮動票取り込み焦点

 ▼熊本市区

 県内有権者の3分の1が集中する熊本市区は、前回同様22人で16議席を争う激戦模様となった。党派別の立候補者数は民主2、自民5、公明3、共産1、無所属11。旧富合町の選挙区編入などで有権者は1万人以上増加していて、各陣営は組織固めや浮動票の取り込みに力を注いでいる。

 政権与党の民主は2議席の「死守」を目指す。現職の1人は事務所近くの駐車場で出陣式に臨み「私は『陳情を受けるから票を持ってこい』という古い政治はしません。力を貸してください」と頭を下げた。支援者もマイクを握り「党への逆風で厳しい戦い」と危機感をあらわにした。

 市西部のアクアドーム熊本では、ベテランの自民現職が出陣式。農林漁業者らを前に「熊本市の政令指定都市昇格は決まったが、次は道州制がある。州都を勝ち取るための重要な4年間になる」と支持を呼び掛けた。

 無所属現職は熊本城内の加藤神社で「(東日本)大震災で熊本経済は沈みがちになっている。熊本を元気にするために、皆さんの気持ちを希望に向けていくために、全力を挙げて戦っていく」と声を張り上げた。

 ●現元新4人、3議席争う 自民からくら替え

 ▼天草市・郡区

 天草市・郡区では自民現職3人のうち1人が引退を表明。残る現職2人と、自民から民主にくら替えした元職、引退した自民現職の元秘書が無所属新人として3議席を争う構図となった。候補者4人はこの日、出身地など拠点となる地で出陣式を開いた。

 民主元職は天草市倉岳町で「天草のために働くなら、どちらの政党でも構わないという思いで出た。希望を持てる天草にしたい」と訴え、地盤の天草上島から下島まで選挙カーを走らせた。

 無所属新人は、最も有権者数が多く、地元でもある旧本渡市で第一声。陣営幹部は「本渡で負ければ当選はない。大票田の本渡で県議をつくらないでどうする、という機運を盛り上げたい」。

 自民現職2人は固い地盤を持つ旧牛深市と天草市五和町で選挙戦をスタート。引退した現職の支持層や、旧本渡市の票の行方次第では厳しい戦いとなるだけに、ある幹部は「天草は広い。地盤があるからといって、安心できる戦いではない」と語った。

 ●現職引退受け三つどもえ 民主、無所属激突

 ▼宇土市区

 宇土市区では民主新人と無所属新人2人の計3人が立候補し1議席を争う。昨年4月の市長選と同じ三つどもえの構図だが、顔触れも状況も異なる選挙戦となった。

 無所属新人の一人は、引退する自民現職の長男で、後継として自民推薦を受けて立候補。大型商業施設の駐車場であった出陣式では、支持者に向かい「商店街の活性化、定住促進など市の取り組みをバックアップしていかなければならない。父に引き続き頑張っていきたい」と訴えた。

 民主新人の元市議は、昨年の市長選で元松茂樹市長の初当選を支えた中心人物の一人。出陣式は選挙事務所裏の駐車場であり「震災は他人事ではない。市民生活を守るために、道路や河川などの整備をきちんとやらなければならない。県議会で仕事をさせていただきたい」と呼び掛けた。

 立候補と同時に市議を失職したもう一人の無所属新人は、市役所近くの空き地で出陣式。「宇土市民が心を一つにする政策を実行しなければならない。市民の手に政治を取り戻さなければならない。元松市政が進めるまちづくりを県につなぐパイプ役を果たしたい」と語り、支持を求めた。


=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=

2170チバQ:2011/04/03(日) 10:21:10
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/oita/20110402/20110402_0003.shtml
注目の3選挙区
2011年04月02日 17:10  ●日田市 3現職に2新人挑む

 5人が名乗りを上げた日田市選挙区(定数3)。現職3人がいずれも立候補し、これに元市議会議長と政党推薦を受ける元市議の新人2人が挑む。地域振興策や、県との連携の在り方などを争点に激しい選挙戦が展開されそうだ。

 現職は出陣式で、県道整備を進めた実績をアピールし「大分県は厳しい状況にあり、政策立案能力がある議員が必要だ」と支持を求めた。別の現職は「安心して暮らせるように防災対策を見直したい。少子高齢化や農林業の発展など課題は山積している今こそ政治の出番だ」と第一声を上げた。

 新人は「県と市の連携を強化し、教育改革と観光振興に力を入れ、活気あふれる天領日田を復活させたい」と、新たな政治スタイルの必要性を訴えた。

 ●宇佐市 6人が乱立で大接戦

 宇佐市選挙区(定数3)は自民現職2人に、市議からの転身を目指す無所属新人4人が挑む構図となった。6人はいずれも旧宇佐市出身で、激戦を展開している。

 自民現職は市中心部で出陣式。「僅差の戦いになるのは確実」と危機感を強め「県庁内での人脈も広がってきた。経済の安定と地域の発展のために働かせてほしい」と実績をアピールした。

 無所属新人は同市の事務所前でマイクを握り「宇佐の政治は市民でなく労働組合や一部企業のためのもの。この古い政治システムを打破し、大分、宇佐を変えたい」と変革を訴えた。

 民主、社民推薦の無所属新人は市西部で第一声。出馬表明が1月下旬と出遅れたが「徐々に取り戻し、ようやく並んだ。これからが勝負」と強調した。

 ●別府市 主要政党そろい激戦

 別府市選挙区(定数5)は、民主現職1人、自民現職3人、公明新人1人、共産新人1人、社民推薦の無所属新人1人の計7人が立候補。8年ぶりに社民系候補が出馬し、主要政党がそろう激戦区になった。

 民主現職の出陣式には横光克彦衆院議員が出席し「民主の議席死守を」と訴えた。社民推薦の無所属新人の出馬を受け「票は半分に割れたのだから厳しい戦いになる」と支持を呼び掛けた。

 自民の岩屋毅衆院議員や市議、ホテル関係者などが駆け付けた出陣式で、自民現職は東日本大震災に触れながら「県の災害危機への対策見直しが必要だ」と訴えた。

 唯一の女性候補の共産新人も大震災からの復興や福祉・くらしの充実を訴え、市内を遊説。4年前に失った議席奪還を目指している。


=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=

2171チバQ:2011/04/03(日) 10:21:51
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kagoshima/20110402/20110402_0003.shtml
注目の選挙区
2011年04月02日 17:04  ●鹿児島市郡区 し烈 17議席に24人出馬

 鹿児島市・鹿児島郡区(定数17)には24人が立候補した。前回県議選に比べて定数が2減した狭き門。主要政党が公認候補を立て、無所属を交えた最激戦区となった。

 民主現職の出陣式は東日本大震災犠牲者への黙とうで始まった。支持率が低迷する同党。現職は今回と同じく民主が公認候補2人を擁立しながらも共倒れした前々回の県議選に触れ「悪夢を思い出している。逆風の選挙で厳しい」と訴えた。

 自民は12人を擁立、党内でもしのぎを削る。前回は次点で落選した元職は出陣式で「4年前の悔しさを胸に何としても勝ち上がりたい」と声を高め「頑張れ東日本」のステッカーを張った選挙カーを走らせた。

 共産現職は繁華街で「知事は川内原発3号機増設計画への同意をただちに撤回すべきだ」と演説。無所属新人は「県議会はまともな議論をしていない」と今の県議会や既成政党を批判した。

 ●阿久根市・出水郡区 前市長交え3氏が混戦

 阿久根市・出水郡区(定数1)には6選を目指す自民現職の中村真氏(69)と無所属新人で元阿久根市議の古賀操氏(50)、無所属新人で前阿久根市長の竹原信一氏(52)が立候補した。昨年12月に市長リコール(解職請求)が成立、1月の出直し市長選で敗れた竹原氏を交え三つどもえの混戦となった。

 3人は各選挙事務所前で第一声を上げた。

 中村氏は、竹原氏を念頭に「知事の是正勧告を聞かない人が県とのパイプになれるのか。パイプ役は即戦力の私しかいない」と力を込めた。

 古賀氏も「議会不要論を唱える人に(議員の働きを)期待できるのか」と竹原氏を批判し「市議を経験した自分が住民に一番近い」と訴えた。

 竹原氏は「政治家に期待すべきは公平公正な社会の仕組みを作ること」と主張。「みんなが正義感に従って生きれば未来は明るい」と訴えた。


=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=

2172陽菜:2011/04/04(月) 14:41:10
おい、田崎耕太って僕の学校の元教師だぞ?

社会習ってた

2173チバQ:2011/04/04(月) 23:52:10
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/main/20110404/20110404_0002.shtml
影薄い政令市県議 福岡市南区 初の無投票当選 市議選は激戦 役割見えず
2011年04月04日 10:59
 市議選は激戦、県議選は無投票−。こんな両極端の現象が福岡市南区で起きた。政令市の福岡市は県に匹敵する行政権限があるため、県議の存在が薄れがち。市議選に立候補した新人は、県議会進出に目もくれなかった。市民も県議の活動がよく分からない。県議の役割って何だろう?

 1日夕、福岡県議選で福岡市南区(定数4)の無投票が決まった。1972年に政令市になって以降、初の出来事。当選者は自民2人、民主、公明のいずれも現職。「よもやこんな形で当選が決まるとは」。民主現職の喜びは控えめだった。

 対照的に、同じ日に告示された福岡市議選の南区は激戦必至。定数が1減され、11議席を現職10人と新人5人で争う。

 自民県議は「県議選は新人が割り込みづらい情勢だったのでは」とみるが、当事者のとらえ方は違う。「市議会の方が市民生活に密接な政策に取り組める」。市議選に挑んでいるみんなの党新人は言い切った。

 人口70万超が目安の政令市は、警察などを除き県と同格の行政機能を持つ。一般の市町村ならば県が担う国道や県道の管理、都市計画も政令市の仕事。他の市町村と違い、県の力を借りることが少ない。

 福岡市選出のある県議は「政令市の県議は地域事情にとらわれず、県全体のことを考えられる」と長所を挙げるものの、別の県議は「市民の相談を受けて、市役所や区役所に行くこともある」と打ち明けた。多くの市民には県議と市議の違いが分かりにくいようだ。

 議員定数は公選法に基づき、人口に応じて配分される。このため福岡県議会(定数86)は福岡、北九州両政令市から選出される議員が計38人、全体の約4割を占める。福岡市議会には62人(今改選から)、北九州市議会には61人の市議もいる。

 政令市選出の県議の削減へ向けた動きも出始めた。横浜、川崎、相模原の3政令市がある神奈川県で、公明党は「政令市の県議定数半減」を公約した。1票の格差が広がる恐れもあるが、県本部幹事長の仁田昌寿横浜市議は「“二重議会”に有権者の批判は根強い」と公選法改正も求める。

 福岡市南区では10日の投票日に向け、市議候補の声だけが街頭に響き渡る。新人の一人に「無投票当選できるならば、県議選に立候補するか」と尋ねた。答えは、迷いなく返ってきた。

 「興味ありませんね」


=2011/04/04付 西日本新聞朝刊=

2174チバQ:2011/04/05(火) 21:44:59
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001104050003
県議選 政治団体に変化
2011年04月05日

 県議選への各政治団体の対応が、従来の動きと少し違ってきている。県下最大の県農民連盟は国政選では活発に動くことが多いが、今回の県議選では組織だった動きには至っていない。その一方で、複数の候補者を推薦した県内各地の医師連盟は、これまでになく活発に動いている。(中島健)


 県農民連盟は今回、推薦希望者にアンケートを課すなどし、所属政党にこだわらず人物本位で支援を決めた、とされる。


 立候補予定者に出した質問状の最初は「TPP(環太平洋経済連携協定)交渉への参加の是非について」だ。農業県宮崎を左右するTPPの問題に対する姿勢を問う内容だった。


 賛否はどちらでも構わないとしつつも、姿勢を明確にするよう注意書きがあった。ほかの質問では、口蹄疫(こう・てい・えき)からの復興策、戸別所得補償制度への考え方など、立候補予定者の農政への熱意を問い、農政に理解のある候補者の支援を決めた。


 しかし、今回は選挙ムードは感じられないという。東日本大震災で、被災地の生産者の苦境に心を痛めるだけでなく、県内の農業者にも野菜価格の下落などの影響が出てきたためだ。


 JAの関係者は言う。「『選挙どころじゃない』というのが、心境ではないか。国政選挙ではローラー作戦にも取り組むが、(今回は)地域ごとに組合員らに推薦を知らせるぐらいになるんじゃないか」


 対照的なのが医師連盟だ。幅広い政党の候補者を推薦しただけでなく、推薦候補の中には、数十年ぶりとみられる組織内候補がいるのだ。


 「県医師連盟も全力をかけて応援する」


 告示前の3月27日、宮崎市の市民プラザで開かれた組織内候補の決起集会には大勢の医療関係者が詰めかけた。来賓で参加した県医師連盟の稲倉正孝委員長は「20代の医師は10年前の約半分に減った。この厳しい状況が地域医療崩壊につながっている」と、支援の理由を説明した。


 県内の各市郡の医師連盟は今回、26人の推薦を決めた。だが、稲倉委員長は取材に対し、「順番をつけたら一番」と、組織内候補への力の傾け方を表現した。


 医師会の関係者は「これまで、ほとんど県政に対して積極的に関与してこなかった」と明かした。さらに、医師不足などの地域医療問題の深刻化に対し「効果的な施策を(自分たちが)提言できていなかった」とも語った。


 選挙戦に入り、医療関係者は候補について街頭演説などをサポートしている。しかし、「医師会は『選挙では当てにならない』と言われてきた。支持が広がるかは分からない」と言い、まだ手応えは得られていないという。

2175チバQ:2011/04/05(火) 22:14:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000260-mailo-l45
’11統一選みやざき:県議選 JAと連合、「推薦」で組織戦 /宮崎
毎日新聞 4月5日(火)15時22分配信

 ◇構成支部・組織の依頼に
 統一選では、経済・労働団体が、構成支部・組織の依頼で「推薦」候補を選定し、組織的な支援に動いている。
 JAグループ宮崎の政治団体「県農民連盟」は県内12JAにある支部から推薦願を受け、県議選では前回07年より2人多い37人を推薦した(一部地域で重複推薦、無投票当選者含む)。
 農政重視の立場から国政選挙では主に自民・保守系無所属の候補を推薦してきた経緯があるが、地方選では党派を問わずJAとの関係が深い候補が多く、民主、公明、社民候補を推薦した支部もある。
 同一選挙区内に複数支部が存在する場合もあり、児湯郡選挙区(定数3)では児湯、尾鈴両支部から推薦があった現職、新人計5人全員を承認した。
 連合宮崎は、県議候補9▽市議候補予定30▽町議候補予定2▽町長候補予定1人を推薦。UIゼンセン同盟、日教組、自治労など各構成組織から推薦があった候補を推薦した。
 県議選では従来の民主、社民県連所属議員だけでなく、県議会で民主議員が統一会派を組む日向市の無所属現職1人を初めて推薦した。【石田宗久】

2176チバQ:2011/04/05(火) 22:14:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000253-mailo-l46
’11統一選かごしま:県議選 選挙区割り巡り思いさまざま /鹿児島
毎日新聞 4月5日(火)15時20分配信

 ◇「大選挙区で新人発掘へ」「小選挙区で地域の声を」
 県議選は10日の投票日に向け、15選挙区42議席を70人(現職41▽元職2▽新人27)が争っている。合区で選挙区が拡がり定数増となった2選挙区はともに現職、新人入り乱れての混戦となっている。
 一般的に、定数が多く、エリアが広い大きな選挙区なら当選ラインが下がり新人が割り込む余地が出る一方、定数が少なく、エリアが狭い小さな選挙区の方が人口の少ない市町村の代表を議会に送りやすいとされる。
 過去5回の県議選で、立候補者に占める当選者の割合を、現職と新人別に比べると、現職が91年80%→95年86%→99年78%→03年88%→07年85%▽新人が41%→31%→37%→37%→35%と推移。現職が8割前後の“高値安定”の一方、新人は3〜4割と低い。
 「現職に有利」とされる1人区が多いことが背景の一つにある。今回も21選挙区のうち11区が1人区。ある新人陣営は「1人区は新人が割り込めず無投票になりやすい。大きな選挙区なら新人が出やすく人材発掘が進む」と主張する。これに対し、ある1人区の現職陣営は「大きな選挙区は人口が少ない自治体を地盤とする候補者に不利」と反論する。
 公職選挙法で県議選の区割りは「市郡単位」と定められている。議員1人あたりの人口が基準で、10年国勢調査(速報値)に基づくと鹿児島県は3万3459・3人。これを上回れば合区は禁止され、半数未満なら隣接区へ強制的に合区される。この間(1万6730人〜3万3459人)は県条例の改正で合区が可能だ。今回、これを活用して定数3減の議論の中で鹿屋市・垂水市区(定数4)と西之表市・熊毛郡区(同2)が新設され、新人が立ち混戦模様だ。
 次期県議選では枕崎市区、薩摩郡区など七つの1人区が合区できるとみられ、定数減の議論とあいまってさらに再編が進む可能性もある。
 一方、全国都道府県議長会は09年、国に各県が条例で自主的に選挙区・定数を定められるよう「市郡単位」条項を外す法改正を求めている。【福岡静哉】

4月5日朝刊

2177チバQ:2011/04/05(火) 22:15:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000232-mailo-l43
’11統一選くまもと:県議選・菊池郡区 「我こそが本流」保守系3人 /熊本
毎日新聞 4月5日(火)15時13分配信

 ◇共産も1人
 舌戦が繰り広げられている県議選で、激戦区に数えられる一つが4人の争いとなった菊池郡区(定数2=菊陽町、大津町)。固い保守地盤の地で自民と無所属の現職2人、そして無所属の元職(自民推薦)1人が「我こそ保守本流」とつばぜり合いを演じ、共産新人が党勢拡大を図る。【取違剛】
 「唯一の自民党公認候補です」。4日昼過ぎ、選挙スタッフに紹介された自民現職は大津町の住宅街でマイクを握った。「自民党の坂本代議士(哲志衆院議員、熊本3区)の支援を受けて初めて戦う選挙。負けて泥を塗るわけにはいかない」。一方、無所属現職も夕刻、同町東部の住宅街で防災や危機管理、議会の情報公開などを訴えた後「坂本哲志の直系として負けるわけにいかない」と力を込めた。
 現職の2人はいずれも大津町、無所属元職は菊陽町を地盤にしている。地盤が重なる現職同士の戦いも熱を帯びる。
 元職は菊陽町の公民館前で演説した。前回は同町が地盤の候補が3人も立った結果、28票差で次点に泣いた。「菊陽に県議は必要だ。町活性化のため本当に発信力のある人を選んでほしい」
 共産新人は4日、大津町で街頭演説し、原発や国保料負担の問題などを訴えた。

4月5日朝刊

2178チバQ:2011/04/07(木) 00:09:57
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/oita/20110406/20110406_0001.shtml
大分県議選 旧郡部の候補危機感
2011年04月06日 15:52
 「平成の大合併」から2回目となる今回の県議選。県内は18自治体のうち、14が市になった。市町村合併前の旧市部と人口に差があれば、旧郡部が地盤の候補の議席獲得は難しい状況となり、2007年の前回県議選では現職が議席を失ったケースもある。今回も立候補を見送った選挙区もあり、旧郡部の候補は厳しい選挙戦を強いられている。旧郡部は過疎や防災などの多くの課題を抱えており、有権者は危機感を抱いている。

 5人が立候補した日田市選挙区(定数3)。唯一、旧郡部から出馬する現職陣営には焦りが見える。前回県議選は県内最多の得票だったが、この4年間で旧郡部の人口は約千人減少。加えて、新人の1人が旧郡部出身で地盤も重なる。陣営幹部は「前回のように郡部票はまとまらない」とみている。

 前回県議選で、選挙区は23から16に減少。旧市との合併前に旧郡部の選挙区から選出された7人の県議のうち、豊後高田市選挙区と宇佐市選挙区では、旧郡部の選挙区選出の現職が相次いで落選した。今回、立候補したのは2人だけだ。

 6人が激しい選挙戦を展開する宇佐市選挙区(定数3)の候補者の地盤は、いずれも旧市部。旧郡部選出で前回落選した元職が、後継者を探したが「人口が少ない郡部から新人が当選するのは厳しい」として断念。代わりに、旧市の新人を支持して旧郡部の振興を託す選択をした。

 一方、危機感をバネにまとまる動きも。4人が出馬する中津市選挙区(定数3)では、郡部出身の現職陣営幹部は「地元の県議を絶やしてはいけないという機運が、今回も強く感じられる」と手応えを感じている。人口減少や高齢化は気掛かりだが「あと(県議選)4、5回は大丈夫」との声も漏れてくる。

 ただ、旧郡部からの立候補が不利な状況は変わらない。日田市中津江村の30代男性は「県議が減るのは、地方が切り捨てられているからではないか。がけ崩れの防止や高齢化対策など、政治の力で実行してほしいことは多いのに」と不安をのぞかせた。


=2011/04/06付 西日本新聞朝刊=

2179チバQ:2011/04/07(木) 00:11:14
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110402/20110402_0002.shtml
注目の選挙区
2011年04月02日 15:33  ●主要5政党が激突 佐賀市区

 川副、久保田、東与賀の旧佐賀郡3町が加わり、全市域が一つの選挙区となった佐賀市区。唯一、主要5政党の公認候補が出そろい、11議席をめぐって無所属を含む12人が「県都決戦」で激突することになった。

 地方基盤の拡大を目指す民主の新人は出陣式で「税金の無駄遣いをチェックし、地域の防災、暮らしの安全をしっかりと見つめ直す」と強調。原口一博・県連代表は「県政を“維新”できる人を選んでください」と民主が旗印とする地域主権改革の重要性を力説した。

 一方、旧郡部を地盤とする自民のベテラン現職は「県の農業、水産業、商工業振興のため、県民の安全・安心のため、新人の気持ちで頑張りたい」と熱弁を振るった。出陣式にはJAグループ佐賀の政治組織・県農政協議会の中野吉実会長も出席、支持を呼びかけた。

 公明現職は「命を守る政治、社会的に弱い立場の人を守る政治を貫いてきた。勝ち抜いて次の4年間を頑張りたい」と意気込んだ。共産現職は知事選候補とともに県庁前など街頭に立ち、原子力発電中心のエネルギー政策転換を訴え、「福祉と防災の佐賀県づくりに尽くす」。社民現職は原発・防災対策や雇用・経済対策を挙げ、「安心・安全の確かな指針を示すのが政治。安心して暮らせる佐賀県を目指す」と訴えた。

 ●社民“牙城”守るか 鳥栖市区

 鳥栖市区には、現職2人、新人2人が立候補、3議席を争う激戦区となった。

 社会党時代を含め13期、通算52年にわたり議席を守り続けてきた社民にとって、“牙城”とも言える選挙区。4期で引退するベテランの跡を継ぐ社民新人は、出陣式で「長く続いてきた議席を守る大事な選挙」と強調。支持者からは「鳥栖から社民の灯を消すな」との声が上がった。

 県議会で統一会派を組む民主の新人の出陣式には、県選出の同党国会議員全員が応援に駆け付けた。原口一博・県連代表は「社民党とは良好な関係だが、複数選挙区で無投票はありえない」と党勢拡大をアピールした。

 ●「原発」対策で論戦 唐津市・東松浦郡区

 九電玄海原発がある唐津市・東松浦郡区は、1減した6議席を10人で争う混戦。東電福島第1原発の事故を受け、原発の安全性確保に向けた候補者の姿勢に有権者の関心が集まりそうだ。

 原発事故発生以来、各陣営には「もし、玄海原発で事故が起きたらどうなる」といった不安の声が寄せられており、ほとんどの候補が、第一声で原発問題に触れた。自民現職の1人は「安全基準を根本的に見直さなければならない」と強調。

 地域防災計画の見直しなどを含め、他の候補にも同じようなアピールが目立つ中、無所属現職は「段階的に原子力発電を廃止し、自然エネルギーを活用して電力供給すべきだ」と主張。

 共産新人は「老朽化した(玄海)1号機の廃炉を求め、プルサーマル発電の3号機の運転再開を認めない」と訴えた。


=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=

2180チバQ:2011/04/07(木) 00:15:04
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/oita/20110404/20110404_0001.shtml
県議選擁立難航、労組票に不安 民主、組織戦略ほころび
2011年04月04日 15:25  ●「地道に訴えるしか…」
 
 2009年の政権交代後初めてとなる県議選。民主党は政権与党の強みを県議会でも生かし、社民系との統一会派・県民クラブが自民党から最大会派を奪い、地方の「政権交代」実現を目指す。しかし内閣支持率の低迷など思わぬ逆風で候補擁立は難航し、社民系候補と競合する選挙区では労組票が目減りしそうだ。地方組織強化の好機と位置付けていた統一地方選は、思惑通りとはいっていないようだ。

 「私の票が半分に割れたのだから当然苦しい。何とか5番目に入りたいと頑張るので、最後までお願いします」。別府市選挙区(定数5)の民主現職は、1日の出陣式で支持者に切々と訴えた。

 前回県議選で、現職は民主・社民系で唯一の候補者だった。今回は無所属新人が社民推薦を受けたため、前回に比べて組合員約2200人で社民を支持する平和運動センターの支援が期待できない。現職の前回得票は約9500票。陣営幹部は「地域などから新たな支援者を獲得するしかない」と表情を引き締める。

 民主党県連と社民党県連合は昨夏、「自民を過半数割れにし、県民クラブを最大会派にするため、定数3以上の選挙区ではそれぞれ公認候補を擁立する」と確認した。別府市選挙区のように両党の候補が立候補する選挙区では、労組票の行方が焦点となっている。

 社民系の無所属新人が立候補した宇佐市選挙区(定数3)では、民主党県連幹部の現職が引退した。関係者は「労組に支援打ち切りを突きつけられ、事実上引退に追い込まれた」とささやく。現職引退に伴い、新人は民主党の推薦を受けた。

 民主党は、候補者擁立でも苦戦が続いた。自民2人、社民1人の現職3人の無投票当選となった佐伯市選挙区では、告示直前まで候補者を探し続けたが、見つけることはできなかった。

 統一地方選で地方組織の基盤を強化し、政権安定につなげるシナリオを描いていた民主党。しかし連合大分を通じて民主、社民が選挙協力する「大分方式」頼みの体質や、党支部や後援会組織の弱さが顔をのぞかせつつある。県連や各陣営は「選挙は組織を強化する絶好の機会。とにかく地道に支持を訴えるしかない」と話している。


=2011/04/04付 西日本新聞朝刊=

2181チバQ:2011/04/08(金) 00:02:52
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110407/20110407_0001.shtml
揺れる「県庁舎移転」 大震災受け、長崎県議選長崎市区
2011年04月07日 11:47
長崎県庁舎の移転先に決まった魚市場跡地。津波や液状化に対する市民の懸念が高まっている 東日本大震災の影響を受け、長崎県議選の長崎市区(定数14)で、県庁舎移転問題が争点に急浮上している。県は既に、高台にある現庁舎を臨海埋め立て地に移転する方針を決定。ところが震災後に市民の間で「津波や液状化が心配」と不安の声が高まり、移転反対派が勢いづいている。候補者18人のうち、任期中に移転に賛成した現職の大半はこの問題に沈黙しているが、一部に「再検討が必要」と“転向”する候補も出始めた。

 5日夜、市中心部の小学校体育館で移転反対派の無所属現職が開いた総決起集会は400人を超す住民が集まった。「移転は税金の無駄遣い。現在地で建て替えをするべきだ」と主張する候補の演説に、商店主(53)も同調し「埋め立て地で大丈夫なのか」と県方針に疑問を投げ掛けた。

 県は、老朽化した現庁舎は震度6強で崩壊の恐れがあるとして「新たな防災拠点施設が必要」と移転構想を推進。JR長崎駅近くの魚市場跡地約3万平方メートルに、2016年度完成を目指し、行政棟や警察棟など3棟を建設する計画だ。

 県議会は今年1月、移転新築を求める意見書を自民、民主などの賛成多数で可決。県は11年度予算に初めて設計費を計上した。これに対して中心商店街関係者らは「人の流れが変わる」と今も反対運動を続けている。

 移転に賛成していた民主現職候補は、3日夜の演説会で「人知を超えた災害が起き、場所の選定をもう一度議論することが大切だ。予算の執行も待つ必要がある」と凍結を訴えた。「不安に思う市民の声が多かった」と態度を変えたという。ほかに「議論に時間をかけてもいい」(自民新人)「県民の意識とねじれている」(無所属新人)など、移転見直しに言及する候補は増えている。

 東北各地で自治体庁舎も大きな被害を受けた今回の大震災。「防災拠点」の安全性が問い直される中、長崎の県都決戦も“余震”に揺れている。


=2011/04/07付 西日本新聞朝刊=

2182チバQ:2011/04/09(土) 08:01:59
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20110409-OYT8T00064.htm
激戦区増 懸命訴え
 統一地方選前半戦の府議選(定数109)、大阪市議選(同86)、堺市議選(同52)は10日、投開票される。初の統一選に臨む地域政党「大阪維新の会」(代表=橋下知事)やみんなの党が、既成政党を相手にどこまで議席を伸ばすかが焦点。東日本大震災を踏まえた防災・危機管理のあり方や大阪都構想の是非をテーマに、各候補は最終盤の訴えに懸命だ。

    ■府議選□

 無投票だった2選挙区を除く60選挙区計107議席を巡り、204人が争う。候補者が200人を超えたのは28年ぶりで、女性は29人に上っている。

 候補者の党派別内訳(無投票当選者を除く)は、民主33人、自民32人、公明22人、共産38人、社民1人、みんな2人、維新58人、諸派1人、無所属17人。新旧別では現職86人、新人114人、元議員4人。

 維新の参戦により、多くの選挙区で混戦模様。中でも自民のベテラン現職と維新新人が激しく競り合う大阪市中央、西淀川両区や、民主が現職2人を擁立した豊中、枚方両市などで各候補が火花を散らしている。

  □大阪市議選■

 145人が舌戦を展開する。党派別は、民主24人、自民23人、公明19人、共産24人、みんな1人、維新44人、無所属10人。新旧別は現職75人、新人64人、元議員6人。女性は25人が名乗りを上げている。

 大阪市議選を「主戦場」と位置づける維新は、全24選挙区のうち18選挙区で複数候補を擁立。定数2の中央、福島両区では議席の独占を狙う。民主、自民、公明、共産、維新の主要5党の候補がそろった選挙区は15に上り、各党のつばぜり合いは激化している。

   ■堺市議選□

 前回より2人多い78人が争う。党派別では、民主12人、自民11人、公明12人、共産10人、みんな2人、維新15人、諸派1人、無所属15人。新旧別は、現職が47人、新人24人、元議員7人で、女性は18人が立った。

 政令市昇格5年を経た市の将来像などが争点で、定数を5上回る15人が立候補した南区などで激戦となっている。

(2011年4月9日 読売新聞)

2183チバQ:2011/04/10(日) 21:24:33
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001104030003
県議選ルポ1 「原発」に注目と沈黙
2011年04月03日


九州電力玄海原子力発電所の近くで支持を訴える候補者の選挙カー=玄海町(一部を画像処理しています)

 告示日の1日、唐津市東部の神社であった出陣式。自民現職候補は重点政策の農業振興を後回しにし、東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故と、選挙区内にある九州電力玄海原発(玄海町)について言及。100人を超える支持者に対し、こう約束した。
 「県が進める原発行政、プルサーマル行政を認めてきた我々にも、重い責任が課された。国の安全基準の甘さ、企業の認識の甘さを抜本的に見直したい。(玄海で事故が起きれば)北部九州が全滅するという危機感で取り組む」
 6議席を10人で争う激戦区となった唐津市・東松浦郡選挙区。前回選挙も、玄海原発3号機のプルサーマル計画が争点の一つになった。その際、自民党は「国策として理解できる」と容認した。2009年に玄海原発で、国内初のプルサーマル発電が開始された。
 今回は、福島第一原発の事故で放射能汚染や住民避難が広範囲に及んだことなどが問題となり、争点に「原発」が急浮上した。
 別の自民現職候補も出陣式の冒頭、「玄海は大丈夫かという声が寄せられる。九電には、完全な安全対策をお願いした」と述べた。
   ■   ■
 一方、4年前に続き立候補した共産新顔候補は「玄海」に照準を合わせる。「福島の事故を教訓とし、九電の言いなりに進められた原発を抜本的に改める」と話し、プルサーマル発電の反対を訴える。
 無所属現職候補は選挙戦初日から玄海町に入った。「県や国、電力会社が言ってきた原発の安全神話は崩れた。自然エネルギーを増やし、段階的に原発を廃止しよう」と声を張りあげた。別の無所属新顔候補は2日、県議会でプルサーマル問題を追及し続け、今期で引退する女性県議と一緒に選挙カーに乗り込み、反原発を訴えた。
 各陣営は、前回、反プルサーマルを訴えて7823票を得て3選を果たし、任期途中で死去した増本亨氏の票の行方にも注目する。
   ■   ■
 原発を巡る論議に積極的ではない候補者もいる。民主新顔は2日昼、原口一博・前総務相と市内4カ所で街頭演説に立ったが、「原発」とは別の政策の訴えに時間を割いた。九電労組の推薦を受け、チラシでも「安全を第一に原子力発電を重要なエネルギー源と位置付け、県民の理解活動に取り組む」とうたう。別の自民現職や無所属新顔も「原発」に触れていない。
 自民候補を支援する唐津市議は「(交付金などが落ちる)玄海、唐津は九電の『城下町』。正面切って原発批判をしにくい面もある」と本音を打ち明ける。
 有権者の反応は様々だ。
 自民現職候補の出陣式に来た農業の男性(74)は「福島の事故で電力会社と国は信用できなくなった。原発はできれば廃止して欲しい」。一方、大震災発生以降、「自粛ムード」でめっきり客足が減ったという玄海原発の近くにある居酒屋の男性経営者(46)は「原発があり、我々はここに住んでいる。電力会社を信用するしかない。原発マネーがなくなったら、この町はどうなるのか」と話した。(吉村治彦、岩田正洋)

2184チバQ:2011/04/10(日) 21:25:25
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001104030005
地域すみわけ票固め 佐賀市(定数11)
2011年04月04日

 「どの自民候補もベテラン候補の地盤に入らないよう、境界の南部バイパス(環状南通り)で選挙カーを引き返している。地盤はもう固まっているからね」


 自民新顔候補の選挙運動は、告示直後こそ佐賀市全域を選挙カーで一巡したものの、その後は市中心部の支持固めに余念がない。今回の選挙から選挙区が拡大したにもかかわらずだ。


 陣営関係者が「(秘)」の活動予定表を広げると、東日本大震災に配慮した県議会の申し合わせ通り、朝夕2時間ずつの選挙カーによる運動自粛を徹底していた。「時間が半減した午前中は2地域を回るのが精いっぱい」と選挙活動への影響も口にした。


   ■   ■


 旧佐賀市と旧佐賀郡は前回選挙後の2007年10月に合併した。選挙区も今回から旧佐賀市選挙区(定数10)と旧佐賀郡選挙区(同2)が統合され、選挙区が大幅に広がった一方で、定数は1減の11となった。


 定数減で激戦が予想されるなか、各陣営が動向を注目していたのは、引退する県議を支持した票の動きだ。いずれも旧佐賀市選挙区選出で、7期、6期目のベテランなど現職4人が出馬せず、前回選挙で獲得した計3万超の票が宙に浮いた。


 しかし、県内の選挙区で唯一、主要5政党すべてが公認候補を擁立する「県都」にもかかわらず、立候補は定数より1人だけ多い12人にとどまった。引退する自民現職の後継候補の擁立が思うように進まなかったほか、「旧佐賀市の南部と北部で1人ずつ、旧郡部に1人」と3人目を模索した民主も人選が不調に終わった。


 結果、候補者12人のうち9人が4年前に続く出馬。各陣営とも旧市部の「宙に浮いた3万票」を奪いに行くより、むしろ、地域をすみ分けるような形で足場固めに躍起になっている。


   ■   ■


 旧佐賀郡の自民現職の陣営幹部は、「政治に関心があり、前回投票した」という理由で旧佐賀市の「3万票」の行方を気にするものの、それでも選挙運動は地元中心との方針は変えていない。


 背景には、前回、自公協力の恩恵を受けた郡部の「公明票」が旧佐賀市の公明現職に一本化され、自分の得票が減るという危機感がある。告示日の1日にあった出陣式では、「旧佐賀市は大票田だが、まったくの白紙。新人候補同様の姿勢で臨みたい」と、地元支持者の引き締めを図った。


 別の自民新顔陣営は選挙期間中、地元を重点的に回り、個人演説会を開くのも地元だけだ。選挙期間中の街頭演説の計画でも、票の掘り起こしが難しいと判断した遠方の旧町村に行く日程は1日しか組み込まなかった。これまで、事務所前を他の候補の選挙カーが通ったのは、わずか1度だけだったという。


 この陣営関係者は言う。「1人しか落選しないから、その1人にならないように地元できちんと得票できればいい。みんな暗黙の了解ですみ分けている」(小川直樹、伊豆丸展代)

2185チバQ:2011/04/10(日) 21:25:52
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001104050001
民自対決 浸透に躍起
2011年04月06日

 政権交代後初めてとなる県議選では、民主が地方での勢力を拡大しようと、13選挙区中8選挙区に公認・推薦候補を擁立した。県議会最大会派の自民の公認・推薦候補と対立している3選挙区を紹介する。(岩田正洋、伊豆丸展代)


■武雄市(定数2) 自民現職2人に挑む
 「政争の町に風穴を開けたい」。武雄市選挙区で自民現職2人に挑む民主新顔は、事務所開きでそう訴えた。
 衆院選挙区が全県1区だった中選挙区時代の衆院議員3人がしのぎを削った同市。その流れをくむ保守系市議が対立し、過去の市長選などで市を二分する激戦を繰り返してきた。
 民主は昨年4月の市長選で推薦候補を出したが、大敗。地方勢力拡大の足がかりをつくろうという県連の公募に、この新顔が応募。「武雄を変えよう」と呼びかける。
 対する自民現職の一人は8年前、前の年の市長選で応援した候補が無投票当選した勢いでトップ当選。だが、昨年4月の市長選では支持候補が敗れた。陣営は「市長選は引きずらない」と、議長経験の実績や地元への貢献などをアピール。再びトップ当選を目指す。
 もう1人の自民現職は出陣式に樋渡啓祐市長が出席し、親密さをアピール。陣営関係者は「武雄市は政権交代した。負けるわけにはいかない」と票の上積みを目指す。一方で「(民主新顔が)何を訴えたいのかが分からないから、対抗できない」と、民主党批判も忘れていない。


■伊万里市(定数3) 保守地盤対労組の票
 2日、民主元職の選挙カーに同乗した川崎稔参院議員は、政権交代後の2010年夏に伊万里港が国の重点港湾に選ばれたことに触れ、候補者を「与党にパイプがある」と持ち上げた。
 伊万里市選挙区は4年前と同じ顔ぶれの4人による選挙戦だが、前回は自民公認だった元職が民主にくら替えし、自民現職3人に挑戦している。
 民主は初の公認候補。09年の衆院選では比例区の同市の得票で自民を上回った。昨夏の参院選比例区では逆転されたものの、民主党県連は「潜在票はある」とみる。
 その支えの一つが港湾関連企業の名村造船所やSUMCOなど労組票だ。自民現職の陣営は「反自民票は1人当選させるだけの力がある」と警戒。別の自民現職も「(伊万里港が重点港湾に選ばれたのは)自民党政権が長年がんばってきたから。民主はいいとこ取り」と批判を強める。
 強固な保守地盤の選挙区に擁立された民主候補に、別の自民現職の陣営は「政権交代直後の民主ならともかく、政権にほころびが出てきたのが救い」と話す。


■神埼市・郡(定数2) 吉野ケ里の票に注目
 「この地域のために、役に立つのは誰かを考えてほしい」。選挙戦最初で最後の日曜日の3日。神埼市・郡の自民現職は長崎道東脊振インターチェンジに近い吉野ケ里町の交差点で、東西南北に行き交う車に手を振った。「ここなら吉野ケ里の人もいるし、レジャー帰りの神埼市の人もいる」
 民主、自民の現職2人に加え、前回、72票差で苦杯をなめた無所属新顔=自民推薦=が立候補。3陣営は異口同音に「吉野ケ里を制するものがこの選挙区を制す」という。3人とも神埼市(有権者数約2万7千人)が地盤で、吉野ケ里(有権者数約1万2700人)の票を奪い合う構図だ。
 とはいえ、地盤固めも重要で、どの陣営も「満遍なく運動せざるをえない」。東日本大震災の影響で選挙カー使用を自粛する午後6時以降、民主現職はミニ集会などで支持を呼びかけ、無所属新顔は自転車で選挙区内を回り、浸透を図る。文字通り「三つどもえ」の大激戦に、県連幹事長を務める民主現職の陣営関係者は「足が止まったところが負ける。最後までもがいていく」と話している。

2186チバQ:2011/04/10(日) 21:26:31
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000751104040001
革新の火 継続に危機感
2011年04月05日


候補者の演説を聴く有権者=鳥栖市

 鳥栖市今泉町の選挙事務所前。1日の社民新顔候補の出陣式で、地元区長の激励あいさつには鬼気迫るものがあった。


 「今度の選挙に指定席はありません。まさしく群雄割拠。しかし、鳥栖で革新の火を消してはなりません。ぜひ死守してもらいたい」。集まった支援者約100人の表情が引き締まった。


 1954年の市発足以来、県議選は計14回あった。このうち革新系の県議は社会党時代を含み、79年の選挙を除いてすべて議席を獲得。市は「鉄道のまち」として栄え、旧国鉄に関係のある市民が多く住む。労組が強い土地柄で、87年には革新系市長が誕生した。社民が全国的に退潮傾向になってからも、1議席は確保してきた。


 今回は、社民現職の牛嶋博明氏が引退を表明し、牛嶋氏と同じ旧国鉄労組出身の新顔の擁立が決まった。牛嶋氏は「しっかり議席をバトンタッチしたい」と、後援会長として陣頭指揮を執り、選挙ポスターに新顔と握手する写真を載せて「後継者」色を鮮明にする。


 それでも、候補者決定が告示2カ月前で、新顔の政治経験はゼロ。知名度の低い候補を浸透させるため、重要政策を年金や雇用問題から急きょ、原発問題にシフトし、「反原発」に共感する票の取り込みに期待をかける。


   ■   ■


 市議、県議を4期ずつ務めた牛嶋氏の知名度は抜群で、党派を超えた「牛嶋票」がある。社民、民主の間にはこれまで、県議選は牛嶋氏、国政選挙では民主党県連代表の原口一博氏(衆院佐賀1区)という「すみ分け」があった。


 しかし、民主は牛嶋氏の引退を機に、市議6期、市議長まで務めた新顔を立て、鳥栖市区から初の議席獲得を狙う。出陣式で原口氏は「これまでは(政治経験豊富な)牛嶋さんだから協力した。複数人区での無投票はありえない」と言う。


 民主は2カ月前の市議補選で新顔が保守系新顔に大差をつけられて落選。逆風が吹いていたが、大震災の発生で「政権批判が薄らいだ」とみる。3日夜の個人演説会で新顔は「国難の今こそ政治が問われる。与党として地方から政権を支えたい」と訴えた。


   ■   ■


 新顔を受けて立つ、無所属と自民の現職2人。無所属現職は、元自民党衆院議員の秘書時代に培った人脈を基盤に、2月の市長選で再選した橋本康志市長の支持層への浸透を図る。市長再選の原動力となった市内の大手製薬会社も支援に回る。「(橋本市長に投票した)有権者をどれだけつなぎ留め、投票してもらえるかがカギ」と話す。


 一方、前回3人の自民公認が立候補して苦戦を強いられた自民現職は、今回唯一の自民公認候補となった。「真の保守系候補」を自任し、建設業界や地元商店街への支持拡大を図る。朝夕の自粛時間帯は、ハンドマイクを持って各所で辻立ちを続ける。


 陣営は「支持層の重なりが前回よりは少なくなったものの、油断していると足元をすくわれかねない」と組織固めに重点を置く。(上山崎雅泰)

2187チバQ:2011/04/10(日) 21:28:45
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011rensai.0.1864171.article.html
混戦激戦・県議選さが<1>鳥栖市(11年4月3日)
競う民、社 現職に危機感



3議席を4人で争う鳥栖市。市長選や調整が

つかなかった政党事情も反映し、激戦となっ

ている

 4人で3議席を争う鳥栖市は、市を二分する激戦となった市長選が決着したばかり。その余波も収まらない中、再び戦いの火ぶたが切られた。自民、無所属の現職組に挑む民主、社民の新人。民主は初議席を狙い、社民は社会党時代から確保してきた議席の死守が命題。党のメンツをかけた激戦が繰り広げられている。


政策論争に期待



 「県民の目線でものを申す議員がいなくなると大変なことになる。確実にバトンタッチをしたい」−社民新人の山口認(58)の出陣式で、後援会会長を務める県議の牛嶋博明(69)が力を込めた。牛嶋は今期で勇退するが、4期のうち3回がトップ当選。確固たる地盤を築いてきた。



 山口のポスターにも顔写真を入れ“後継”をアピールする。ただ、支持者は保守層にも及ぶだけに「票がどこにあるのか分かればいいが…」と陣営は苦慮する。頼みの官公労もかつての勢いはない。「風が吹けば…」と原発問題での政策論争に期待をかける。



 民主新人の原康彦(56)の元には、県選出国会議員3人が駆けつけ、県連代表の原口一博(51)は街演でもマイクを握った。原は市議6期で議長も経験した。県連の元幹事長で、重点候補という位置づけにある。



 社民との関係について、原口は「牛嶋さんなら応援したが、次の候補の顔がなかなか見えなかった。複数区で無投票になる事態はあり得ない」と話す。連合の推薦を受け、労組が基盤という点で社民と競合するが、母体のJR九州労組を軸に民間労組へ支持拡大を図る。



市長選のしこりも



 社民、民主の競り合いを警戒するのは、3期目を目指す自民の指山清範(45)と、無所属で2期目に挑む向門慶人(40)。指山は前回、苦しい戦いを乗り切ったが、今回は党支部長としてのメンツもかかる。陣営幹部は出陣式で「4人の中では唯一の真の保守。万一のことがあってはならない」と引き締めた。



 向門は秘書をしていた元衆院議員の人脈を核に地盤を築いてきた。2007年の初当選後、市長選のしこりから自民党を離党せざるを得なかった。「組織がない戦い。2期目の壁をどう乗り越えるか」と陣営。今年の市長選でも橋本康志市長(55)を支持し、その運動を支えた仲間が結集している。



 「市長選の支持をめぐって同じ町区の住民同士が対立した。今また選挙どころではないと言われる」。ある陣営はやりにくさを嘆いた。集会を開こうにも「人集めで地域に迷惑を掛けるので逆効果」と各陣営とも抑え気味。震災に伴う自粛ムードに加え、市長選のあつれきが県議選にも波及した形だ。激戦とみられる割には投票率の低下が懸念されている。=敬称略=

2188チバQ:2011/04/10(日) 21:29:13
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011rensai.0.1864546.article.html
混戦激戦・県議選さが<2>佐賀市(11年4月4日)
主要5政党 しのぎ削る
 新たに合併した川副、久保田、東与賀の佐賀郡3町が加わり選挙区は拡大したが、定数は1減となった佐賀市。11議席を12人が争う少数激戦区だ。南部をめぐる攻防に加え、現職議員4人の引退・転身による旧市街地の3万票の行方が焦点。県内では主要5政党の候補がそろう唯一の選挙区で、党のメンツもかかる激戦となっている。



地域を挙げた戦い



 「町から県議の火を消してはダメ」「地元に絶対県議は必要」−。旧諸富町を含む南部地域では、県とのパイプ役を期待した“おらが町”の代表を送り出そうと、地域挙げた対決の様相だ。



 前回、半世紀ぶりに県議が誕生した久保田が地盤の自民現職の古賀善行(65)。旧市での知名度の低さを自覚し、出陣式でも「新人同様、初めての選挙の気持ちで臨む」と議席死守を誓う。地元を固め、旧市の票獲得に懸命だ。



 いずれも元町長を父に持つ自民新人の川粼常博(44)と民主新人の江口善紀(43)も南部が地盤。前哨戦でも父親たちが旧町内を細かく回り、支持を訴えた。



 川粼は「諸富から県議を」の声を背に、町を挙げた戦いを展開。江口は出身地の川副と原口一博衆院議員秘書時代に地の利がある旧市を中心に駆け、民主2議席を目指す。



 これらの動きに神経をとがらせるのが、前回南部3町だけで9800票を集めた自民現職の篠塚周城(61)。地盤の川副、東与賀に加え、出身地の西与賀も選挙区になり、「最低でも1万票以上」を目標に掲げる。



 同じ自民現職のベテランも実績をばねに上位を狙う。留守茂幸(63)の支持者は「現職議長に恥ずかしくない票を」と気勢。旧市唯一の自民現職木原奉文(57)の支持者も「今度当選すれば議長の目もある」とハッパをかけ、地盤が重なっていた勇退議員の票の取り込みを図る。



無党派への浸透



 再挑戦の自民新人古賀陽三(33)は同じ北川副校区のベテラン引退で地元自治会もバックアップ。「候補者中最年少」をアピールし無党派への浸透もうかがう。民主現職の藤崎輝樹(40)は「承認だけの機関はいらない」と議会改革を掲げ、「若者が動けば政治は変わる」と同級生を中心とした仲間が結集、若年層の取り込みを図る。



 公明現職の伊藤豊(61)は市域の拡大を警戒し組織の引き締めを図る。「唯一の県議会の議席は譲れない」と、福祉を中心に3期12年の実績を訴える。共産現職の武藤明美(63)と、社民現職の徳光清孝(53)はプルサーマル中止を前面に押し出す。武藤はミニ集会や街頭演説を精力的にこなし、徳光は後援会と支持労組がフル回転する。無所属新人の合瀬博俊(40)は政党や組織の推薦は受けない草の根運動を試み、自転車を組み合わせた街演で「脱既成政党」の受け皿を狙う。



【写真】候補者12人のポスターが張られた掲示板。1票を求め舌戦が続く=佐賀市の神野公園

2189チバQ:2011/04/10(日) 21:29:38
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011rensai.0.1865214.article.html
混戦激戦・県議選さが<3>鹿島市・藤津郡(11年4月5日)
地域、政党 複雑に絡み

 自民現職2人が鹿島市と太良町のそれぞれの地盤を核に支持を固める中に、勢力を伸ばしている民主から推薦を得た無所属新人が割って入る構図。政党の戦いに地域対決や新幹線などの地域課題対応などが複雑に絡み合う。有権者の動向が読みづらい選挙戦が続いている。


 自民現職の土井敏行(57)は2期の実績を強調。出陣式では取り組んでいる仕事として、JR肥前鹿島駅舎の改装や老朽化した県総合庁舎の中心市街地への移転構想、有明海再生を挙げ、県との連携強化を訴えた。



現職「議席死守を」



 九州新幹線長崎ルート建設に伴うJR長崎線の経営分離が主な争点だった前回は、新幹線反対を訴えた。問題が“決着”し、今回は樋口久俊・鹿島市長をはじめ、新幹線容認派だった市議も複数応援する。商工会議所など政財界を広く固めており、農政協議会からも後押しを受ける。



 前回、太良から16年ぶりの県議となった自民現職の坂口祐樹(40)は「太良の議席を死守し、鹿島・太良の架け橋として県に発言していく」と声を枯らす。岩島正昭・太良町長らが、“オール太良”態勢で後押しする。



 前回は太良町で全得票数の9割近い約6200票を獲得、さらに鹿島で約3500票上積みした。今回は両市町でさらなる上積みを目指しているが、鹿島市での県政報告会や個人演説会について陣営幹部は「他陣営の締め付けが厳しく、集まる人が少ない」と厳しい表情だ。



民主、勢力を拡大



 現職2人が神経をとがらせるのが民主の動向。無所属新人の松田義太(37)=同市高津原=を推薦した。民主は2009年の衆院選2区で大串博志が自民候補を破って選挙区初当選。新幹線や諫早湾干拓問題にかかわりながら支持を広げている。衆院選での得票率は鹿島市で約5割、太良町は4割強。昨夏の参院選では鹿島で4割近く、太良で3割強を集めた。県内自治体の中でも勢力を拡大している方だ。



 松田は市議からの転身で、父・仲義(故人)は元市議会議長。保守系にも支持者が多い、今回は民主推薦に加え、前回は土井を支持した前鹿島市長の桑原允彦も支援に動く。新幹線問題では在来線の利活用促進を訴える現職と差別化を図り、「東日本大震災で大変な時。長崎ルート建設を一時凍結し、巨額な財源を震災復興にあてるべき」と踏み込む。連合佐賀の推薦を受け、出身母体の祐徳自動車を軸に東亜工機などの民間労組や自治労への浸透を図る。



 地域事情や政党が絡み合う選挙戦。各陣営からは「今回ほど見えない選挙はない。手応えがあるようでないような感覚」「地方選レベルでの民主票が読めない」の声も。手探りの集票作戦を展開している。



【写真】2議席をめぐり、三つどもえの激戦を繰り広げる鹿島市・藤津郡選挙区で政策を訴える立候補者。地域や政党が複雑に絡み合い、有権者の動向も読みづらい

2190チバQ:2011/04/10(日) 21:30:00
http://www.saga-s.co.jp/news/electionsaga2011/2011rensai.0.1865620.article.html
混戦激戦・県議選さが<4>唐津市・東松浦郡(11年4月6日)
福島原発事故で様相一変

 「原発の安全神話は崩れた。福島の事故は他人事ではすまされない」。告示日の1日、6期目に挑む宮崎泰茂(68)の第一声は、国や県の原子力政策批判から始まった。


 今回から1議席減となる唐津市・東松浦郡。6議席を10人が争う大混戦は、東日本大震災による福島第1原発事故で様相が一変。玄海原発の地元として、安全対策が争点に浮上した。



 宮崎の地盤、唐津市佐志は原発事故で避難対象となる半径10キロのEPZ(防災対策重点地域)の境界。「もし玄海で事故が起きれば、住民は安全に避難できるのか」。訴えは熱を帯びた。



 同じころ、原発のおひざ元、上場地区が地盤の自民現職田崎信幸(56)の出陣式では、あいさつに立った玄海町議長が「得意の農業分野も大事だが、原発問題にもぜひ取り組んでほしい」と添えた。



 告示前のミニ集会では「玄海は大丈夫か」と何度も聞かれた。こうした地元の不安感から「まず原発に触れないと、自分の政策が訴えられない」と田崎。第一声の冒頭でも「万全の安全対策を電力会社にお願いした」と強調した。



 今回の事故は、地域づくりにも影響を与えかねない。「国の防災指針見直しで避難区域の線引きが変更されれば、まちづくりも変わってくる」と自民現職の桃崎峰人(61)。九電火力発電所(同市二タ子)に移転が決まった唐津赤十字病院の改築を政策に掲げるだけに、「津波の心配はないか、原発事故の際に医療ができる立地か、抜本論議が必要」とする。



 他の自民陣営では、選挙事務所に「東日本大震災の復興支援」をうたう現職の峰達郎(50)が出陣式で原発の安全性確保に言及したものの、2期目を目指す大場芳博(61)と市議から転身する新人の米倉幸久(63)は地元固めを優先、県政や地元に対する政策を中心に訴える。



 一方、民主初議席を狙う新人の宮地昭博(52)は事故発生後、マニフェストの最後に掲げていたエネルギー政策を急きょ前面に出し、「県民の安全と情報公開を前提とした原子力政策の推進」を訴える。ただ、頼みの九電労組は「福島の事故と混同して争点化してほしくないのが本音」(陣営幹部)で、支援戦略が描きにくい問題でもある。



 唐津市議会では3月末、反プルサーマル団体の請願が初めて採択されるなど、原発に対する有権者の厳しい視線を無視できない状況。反原発を訴える共産の山口勝弘(55)は「今まで沈黙していた住民が意思表示を始めた」と語り、「九電にものが言える唯一の候補」とアピールする。



 新人では、草の根の選挙戦を展開する無所属の林正樹(62)は原発に触れていないが、同じく無所属の山粼久美子(58)は事故直後から反原発の姿勢を表明。大震災による「自粛ムード」で、盛り上がりに欠ける選挙戦だが、原発立地地域の未来図をめぐる舌戦は最終盤を迎える。=敬称略==おわり=



【写真】福島第1原発の事故を受け、玄海原発の安全対策を訴える候補者=1日朝、唐津市内

2191チバQ:2011/04/10(日) 21:30:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000183-mailo-l41
激戦の構図:県議選ルポ/上 鳥栖市選挙区 /佐賀
毎日新聞 4月5日(火)14時57分配信

 ◇「民・社」と保守系、共に亀裂
 「『指定席』がなくなり、群雄割拠の選挙になった」
 県議選が告示された1日、鳥栖市内で開かれた山口氏の出陣式で支援者は声を張り上げた。
 鳥栖市区で当選の「指定席」に座ってきたのが、3回連続でトップ当選を果たしてきた社民県連代表の牛嶋博明県議(69)だ。今期で引退し、後継者である山口氏を後援会長として支援する。
 その牛嶋氏が、同じ選挙区で原氏を擁立した民主に怒りを募らせる。「1月まで『鳥栖では(候補を)出さない』と言っていた。政治の道に反する非情さだ」
 原氏は牛嶋氏の引退を受け「今を逃すと民主は鳥栖から県議を出せない」と6期務めた市議を辞職して出馬した。「国政選挙は民主、地方選は社民というのが『あうんの呼吸』だったはず」という牛嶋氏の怒りに「思いこみだ」と困惑を隠さない。
 民主と社民で組む県議会の統一会派・県民ネットワークはもとより、国政選挙での協力も「信頼関係が壊れた以上、破棄する」と牛嶋氏は断言する。県議選の結果にかかわらず、冷え込んだ関係が尾を引くことは必至だ。
  ◇  ◇
 「投票用紙に『向門』と書かれるのではないかと思うほど、一生懸命応援していただいた」
 3月に行われた向門氏の事務所開き。約2週間前の鳥栖市長選で再選された橋本康志氏(55)は向門氏を持ち上げた。
 07年の前回選挙で自民の公認から漏れた向門氏は、同年2月の市長選で当時新人だった橋本氏を支援。橋本氏が自民公認の現職の牟田秀敏氏(70)を破ると、向門氏も5候補中2番目の得票で初当選を果たした。
 同じ顔合わせになった今年2月の市長選でも橋本氏を支援した向門氏は「市長選と県議選は別」と上滑りを警戒する。
 一方、市長選で牟田氏を支援した指山氏は「支持者がようやく市長選のショックから立ち直ってきた」と力を込める。前回選挙で定数と同じ3人だった自民公認候補は、今回は指山氏だけ。しかし「民主政権が混乱しても、自民の支持率回復にはつながっていない。若い無所属の向門氏の方が、保守層の支持を受けやすい」と危機感を見せ、無党派層への支持浸透を狙う。
 企業進出や人口増加に伴い、同市の有権者は4年前の前回選挙から約3割が入れ替わった。圧倒的な強さを見せてきた牛嶋氏の引退に民主・社民の亀裂、保守系候補の対立と、情勢は不透明さを増す一方だ。【遠藤雅彦】
  ◇  ◇
 県議選の投開票日まであと5日。激しい戦いが続く注目の3選挙区の現状を報告する。
………………………………………………………………………………………………………
 ◆鳥栖市区(定数3−4)
山口認  58 社新
原康彦  56 民新
向門慶人 40 無現(1)
指山清範 45 自現(2)

4月5日朝刊

2192チバQ:2011/04/10(日) 21:31:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000119-mailo-l41
激戦の構図:県議選ルポ/中 唐津市・東松浦郡区 /佐賀
毎日新聞 4月6日(水)12時9分配信

 ◇原発問題、「民・自」歯切れ悪く
 前回選挙に比べ、定数は1減の6となったにもかかわらず、1人多い10人が立候補した唐津市・東松浦郡区。東日本大震災の原発事故に伴い、選挙区内に抱える九州電力玄海原発(玄海町)への考え方が急きょ争点に浮上した。
 勢いづくのは共産や無所属だ。これまでも原発に反対し続けてきた宮崎氏は「あの悲惨な状況を唐津に置き換えて考えていただきたい。『玄海原発やめてくれ』との県民の声が日増しに大きくなってきた。段階的に太陽光や風力など自然エネルギーに変えていくべきだ」と、マイクを握る手に力を込めた。
 山口氏もプルサーマルの即時中止や老朽化した1号機の廃炉を主張し、10キロ圏内を基本とした原子力防災対策の見直しを訴える。「沈黙の町・玄海での街頭演説でも日増しに拍手が大きくなってきた」と手応えを感じている。反原発で活発に活動し、任期半ばで亡くなった無所属、増本亨氏が前回獲得した7800票の行方も注目の的だ。
 半面、その他の無所属からは急激な争点化に戸惑いも感じられる。林氏は「まだまだ不勉強」と断りつつ「安全性を確認した上での運転を」と呼び掛け、山崎氏は「地域の経済が玄海原発で回っているのも現実だが、次の世代のためにプルサーマルだけは反対していく」と訴える。
 最も歯切れが悪いのは与党・民主と県政与党・自民の候補だ。特に現職はプルサーマルの県民投票条例案で否決に回ったことや、原発を容認してきた従来の判断を、改めて有権者から問われる形になる。
 その中で、宮地、田崎、大場、米倉、桃崎の5氏は国の安全基準の見直しや電力会社の点検強化徹底を求めることで安全性の担保にしようという点で一致。「日本のエネルギー政策は原発に頼っている」「生活には多くの電気が必要」などと原発容認をにおわせる。中には「まだ事態がはっきりしないので」と、なるべく触れないようにする陣営もある。
 異色なのが峰氏だ。「福島原発事故を想定外で済まされますか。目の前で安全神話が崩されたのに」と危機感あらわに訴え、九大による水素エネルギーの研究を加速させることの重要性にまで踏み込んだ。ただし「脱原発ではない」とも述べ、苦しい立場をのぞかせる。
 福島原発の事故については、大票田の唐津市でも「ああいうことが現実になるとは」「前回選挙では考えもしなかったが」と、有権者の関心は高い。それがどのような投票行動に結びつくのか。審判の日は迫る。【原田哲郎】
………………………………………………………………………………………………………
 ◆唐津市・東松浦郡区(定数6−10)
宮地昭博  52 民新
宮崎泰茂  68 無現(5)
田崎信幸  56 自現(1)
峰達郎   50 自現(2)
林正樹   62 無新
大場芳博  61 自現(1)
山口勝弘  55 共新
米倉幸久  63 自新
桃崎峰人  61 自現(2)
山崎久美子 58 無新

4月6日朝刊

2193チバQ:2011/04/10(日) 21:31:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000186-mailo-l41
激戦の構図:県議選ルポ/下 武雄市区 /佐賀
毎日新聞 4月7日(木)12時56分配信

 ◇民主の若手擁立で選択肢
 「九州の148選挙区のうち、47選挙区が無投票。このような状態で地方政治に民意が届いているとは思わない。この武雄をそうするわけにはいかなかった」
 県議選告示翌日の2日、青木氏は武雄市の商業施設に原口一博前総務相を迎え、声を張り上げた。前回選挙で武雄市区は無投票。しかも、長年保守系が議席を分け合ってきた。今回、30代という若い青木氏の出馬により、有権者に新たな選択肢を与えた、と陣営は強調する。
 政権交代で与党となった民主にとって、地方組織の強化は急務。中でも衆院3区内には県議もおらず、党勢拡大の足がかりが欲しいという思いは強い。しかし、昨年4月の武雄市長選では、3選を目指す現職の樋渡啓祐市長(41)の対抗馬の新人、谷口優氏(64)を推薦したものの、4400票差をつけられ敗退。それから1年。公募で選んだ青木氏を立てて足場づくりを狙う。
 一方、8年ぶりの選挙に挑む現職2人。稲富氏の陣営は「選挙になるなんて頭の片隅にもなかった」と明かす。だが昨年11月以降8回繰り返したというビラの全戸配布や1日約20回のつじ立ちなどで精力的に動き回り「日ごろの活動の成果が現れるとき」と冷静だ。
 石丸氏もこまめにあいさつ回りを繰り返し「今までの実績やつながりもあり、今新しい人を選ぶという選択にはならないのでは」と強調する。
 ただし前回が無投票だったため、武雄市が06年に旧山内、旧北方両町と合併し、選挙区が広がってからは初の選挙。新たに有権者となった旧両町に対し、現職2人は系列の市議らを足がかりに支持を伸ばそうとしている。だが「自分たちの地域から候補が出ていないせいか、反応が今一つ」(石丸氏陣営)と手応えを図りかねている様子だ。
 逆に旧北方町は衆院2区にあたるため「2区の民主・大串博志氏の支持票が見込める。民主が武雄にこだわる理由はそこにあるのでは」と稲富氏の陣営は推測する。
 青木氏陣営は「議員がいなければ、力が結集できない」と言い「今までの県議より働けると実感してもらう戦いを」とラストスパート。対する稲富、石丸氏陣営は「今まで2人でうまく補い合いながら活動してきた。今さら新しい人を選ぶ必然性はない」とはねつける。果たして有権者はどのような結果を導き出すだろうか。【竹花周、姜弘修】
………………………………………………………………………………………………………
 ◆武雄市区(定数2−3)
石丸博  65 自現(4)
稲富正敏 63 自現(3)
青木一功 35 民新

4月7日朝刊

2194チバQ:2011/04/10(日) 21:32:46
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110403/20110403_0002.shtml
【激突の現場 長崎県議選注目区ルポ】<1>松浦市区 争点に「原発」急浮上
2011年04月04日 15:42
鷹島肥前大橋を渡り、町の一部が玄海原子力発電所から10キロ圏内にある鷹島町に入る候補者 オレンジのジャンパーにスニーカー。ときおり街宣車を止めて有権者に握手を求めて走りだす。現職と新人の一騎打ちとなった県議選松浦市区で、無所属新人の友田吉泰氏(47)は「若い力」を前面に掲げる。

 4期務めた市議選は、民主党公認で労組の支援で常に上位当選してきた。今回は同党の公認も推薦も受けていない。それでも選挙事務所には労組の推薦状が約20枚張られ、1日の出陣式には労組関係者を中心に約70人が集結。連合長崎の佐世保地協北松ブロック長が「県政で活躍してほしい」とエールを送った。

 歴史的な政権交代を果たしたものの、その後は低迷を続ける民主党。松浦市でも昨年1月の市長選で民主推薦の新人候補は現職に約7千票差で大敗した。2月の知事選、7月の参院選でも民主系候補の票は伸び悩んだ。「政党票では勝ち目がない。個人票を掘り起こそう」(陣営幹部)。友田氏は、年明けからつじ立ちを続けるなど、知名度アップに力を注ぐ。

 ■政党色に濃淡

 自民現職の永淵勝幸氏(70)は初めて赤いジャンパー姿で選挙に臨んでいる。出陣式をした市中心部の商店街には、友広郁洋市長、議長ら市議12人、商議所会頭、市観光協会鷹島支部長、農漁業者、建設業者など各界から約200人が集まった。友広市長は「市長選、知事選での尽力に応えたい」と支援を約束した。

 2001年の県議補選で初当選して10年。「自民党として政治活動を行ってきた」。友田氏とは対照的に政党色を強調する永淵氏。140に上る地元の各種団体から推薦状を集め、組織選挙を展開している。

 陣営にとって計算外だったのは、東日本大震災への対応に尽力する民主党政権への批判が難しくなったことだ。永淵氏は国政問題に全く触れず、「現職の強みを信じてほしい」と10年の実績をアピールしている。

 ■募る市民の不安

 争点に急浮上したのが福島第1原発事故を契機とした原発問題だ。九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)から10キロ圏内に鷹島があり、市民の不安が高まっている。

 2006年の旧鷹島、福島両町との合併後、初めての県議選。松浦市の有権者約2万人のうち、両地区の有権者数は2割強を占めており、両陣営ともに重視している。

 原発問題で、友田氏は「電力の安定供給も大切だが、市民の不安を解消してほしい」と訴え、永淵氏も「危機管理や安全基準など国がしっかりと指針を示すべきだ」と主張。ともに半径10キロ圏内を対象にした国の防災計画の見直しを求める。

 福島第1原発で屋内退避とされた半径30キロ圏内には松浦市内がすっぽり入る。市内の男性(68)は「20キロ、30キロ圏内も安心して暮らせない。選挙ではしっかりした論戦を期待したい」と話した。

    ×      ×

 ▽松浦市区(定数1−2)

友田 吉泰 47 無 新 
永淵 勝幸 70 自 現3

   ◇   ◇

 県議選が幕を開けた。県政を担う地域代表の座をかけ激しい選挙戦が展開されている。注目選挙区の戦いの模様を報告する。


=2011/04/03付 西日本新聞朝刊=

2195チバQ:2011/04/10(日) 21:33:24
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110404/20110404_0001.shtml
【激突の現場 長崎県議選注目区ルポ】<2>長崎市区 県庁舎移転なお論戦
2011年04月04日 16:37
県庁前で演説する長崎市区の候補者(右下)。県庁舎移転問題には触れなかった ■見直し派に転換
 
 2日、長崎市中心部の鉄橋。マイクを握った無所属元職は、東日本大震災に触れた後「まず頭をよぎったのが県庁舎でした」と切り出した。「私は議会にいたとき賛成の立場だった。しかし今回の惨状を見て、どうしても見直さなければいけないと考えを変えた」と声を張り上げる。聴衆から大きな拍手がわき起こった。

 この候補は昨年2月の知事選に立候補したときも移転凍結を訴えた。演説を聴いた支持者の女性(72)は「見直しは当然。あの津波被害を見れば、だれでも不安になる」と方針転換を歓迎した。

 3日、同じ鉄橋で演説した自民新人も「移転に疑問を持つ市民は多い。もう一度議論が必要だ」。アーケード街で演説した無所属現職も「移転を止めましょう。決してあきらめない」と訴えた。候補の背後には、今年7月で閉店する博多大丸長崎店。近くの男性(77)は「大丸もなくなるし、県庁も移ると人の流れが変わる」と不安を口にした。

 ■危険性どちらに

 中村法道知事が2月に決断した県庁舎移転。老朽化した現庁舎は震度6強の地震で倒壊するとして、埋め立て地の長崎魚市跡地に移す方針だ。県議会で40年近くの議論を経た末の結論だった。

 2日、商店街で街頭演説した自民現職は「震災を見ても、防災拠点として新庁舎の必要性は変わらない」と強調。その上で「設計に2年かける。その間、震災を教訓に別の視点から内容を詰めることも必要だ」と述べた。演説後、この候補は「移転を語らないと“選挙で避けた”と言われそうで…」と話し、選挙カーで走り去った。

 しかし、移転に賛成した他の現職候補はほとんど触れない。社民現職は「住宅の震災対策や原発問題の方が関心が高い」と説明する。

 「逃げたかな、という感じですね」。移転反対の商店主らでつくる「県庁舎整備計画を考える会」の関係者は語る。同会が告示直前、長崎市区の立候補者全員にアンケートしたところ、回答を寄せたのは18人中わずか6人。移転賛成は1人で、他は見直しか現在地の建て替えだったという。

 ■跡地活用見えず

 一方、移転がこのまま進めば跡地活用策が最大の焦点になるが、まちづくりに関する論戦はあまり見られない。「賛成か反対かで議論が止まると、跡地活用を考える機運が盛り上がらない」(自民党関係者)と懸念する声も出る。

 さらに移転問題は“身内”同士にも微妙な影を落とす。かつて移転凍結を表明した県職員OBの民主現職は、県職連合出身の別の民主現職との間で、県職員票の争奪戦を繰り広げている。職員の多くは新庁舎建設を求めており、凍結を語った候補は労組の支援を得られなかった。

 長崎市区では民主と自民が現有議席よりも1人多い5人ずつを公認し、立候補者は前回より2人増えた。公明、共産、社民の各党も議席維持を目指す中、県庁舎問題も加わり選挙戦は激しさを増している。

    ×      ×

 ▽長崎市区(定数14−18)

中村すみ代 64 無 新 
高比良元 58 民 現1
小森明人 51 自 新 
押渕礼子 72 無 元2
渡辺敏勝 63 民 現2
深堀浩 45 民 新 
高比良末男 62 民 現2
堀江ひとみ 52 共 現1
野本三雄 73 自 現4
前田哲也 47 自 新 
陣内八郎 61 民 現1
浅田眞澄美 44 無 現1
川崎祥司 48 公 新 
金子三智郎 63 社 現1
下条文摩左 62 自 現1
江口健 60 公 現2
中山功 62 自 現3
岩永賢一 53 無 新

=2011/04/04付 西日本新聞朝刊=

2196チバQ:2011/04/10(日) 21:33:54
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110405/20110405_0001.shtml
【激突の現場 県議選注目区ルポ】<3>大村市区 政策かすむ政争の街
2011年04月05日 15:03
大村市で開かれた総決起大会に詰め掛けた支持者たち 「勝負の時に私がおるのとおらんのじゃ…。ねえ、みなさん。蹴散らしてでも大村に持って来んばいかん」

 3月に大村市内で開かれた自民現職小林克敏氏(66)の県政報告会。独特の口調で県立図書館の誘致を訴えると、大きな拍手がわき起こった。

 前回は次点と僅差で当選。今回は駅前再開発事業などを実績として強調し「選挙の時だけよかことを言って当選なら世も末。4年間の活動の評価を」と引き締めを図る。

 「政治力を結集し、仲間とつくる大村なのか、特定の人間の思い通りになる大村なのか」。もう一人の自民現職野口健司氏(47)が3月、満場のホールに呼び掛けた。

 野口氏は前回はトップ当選。伝統を重視した教育政策や環境に配慮した街づくりを提案する。後援会事務所開きで「私もできるだけ一緒にやっていく」と語った前知事の金子原二郎参院議員ら国会議員の支援も受け、医師会を中心とする支持基盤を固める。

 ■吉川票の行方は

 自民が議席を独占していた大村市区だが、前回8576票を獲得したベテランの吉川豊氏が引退を表明。吉川票の行方が焦点の一つだ。2人の現職はそれぞれ、吉川氏との握手写真を配布物に掲載し支持者にアピール、他候補も取り込みに躍起になっている。

 「政争の街」と言われる大村は、選挙ごとに構図が複雑に入れ替わる。昨年の市長選では現職と、県議の支援を受けた元市議が接戦を展開。しこりがいまだに残る。県議会でも、自民の2人が真っ向からさや当てを演じる場面が目立った。「もう、こりごり」とこぼす有権者は少なくない。

 「強大な相手に恵まれ感謝したい」。政争とは一線を画したイメージ作りを狙うのが無所属新人の松本洋介氏(34)。松本崇市長の長男だ。
 塾講師の経験をもとに教育充実を訴え「ゼロからのスタート」と強調、無党派層の取り込みを目指す。ただ、支援の軸となるのは松本市長の支持者層。表だっては支援しないという松本市長だが、「若い挑戦は評価する。身内として自然な形では応援したい」と打ち明ける。

 ■将来性はあるが

 前回13票差で涙をのんだ民主元職の高見健氏(57)。この4年、家業の農業に力を入れアスパラガスなどを作ってきた。政策の重点項目にも1次産業の育成を据える。

 支持基盤の労組票は、他候補と競合しにくく、東日本大震災の政府対応を受け、与党批判も緩やかになったようにもみえる。「即戦力になる。(大村の県議)3人の調整役も果たしたい」と、1期務めた経験もPR。農業や商工業関係者への浸透も狙っている。

 県内の市で唯一、人口が増えている大村市。交通の利便性は新幹線が開通すればさらに高まり将来性は十分だ。しかし怪文書が飛び交う政争の激しさの前に、政策論争はかすみがちだ。「昔と違う。3人が一緒にならんと。そろそろ変わらんと恥ずかしか」。ある候補の出陣式で有権者の一人はそう話した後、他候補批判をまくしたてた。

    ×      ×

 ▽大村市区

 (定数3−4)
小林克敏 66 自 現4
野口健司 47 自 現3
高見健 57 民 元1
松本洋介 34 無 新


=2011/04/05付 西日本新聞朝刊=

2197チバQ:2011/04/10(日) 21:34:24
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110406/20110406_0001.shtml
【激突の現場 長崎県議選注目区ルポ】<4>対馬市区 ダブル分裂で大混戦
2011年04月06日 15:28
対馬市美津島町の漁港沿いを、支持を求めて走り抜ける選挙カー 1議席を4人が争う対馬市区。民主現職と、議席奪還を目指す自民元職の対決に、自民の公認争いに漏れた無所属の2新人が割って入る。自民の分裂に加えて民主も内紛を抱え、混戦に拍車が掛かっている。

 自民・坂本智徳氏(57)は、「新たな対馬づくり」とキャッチコピーを掲げ、赤いジャンパーで活力をアピール。党の金子原二郎、谷川弥一の両国会議員も「県政とのパイプ役は坂本君しかいない」と後押しする。

 「手応えを感じている。負ける気がしない」。4日夜、同市美津島町であった個人演説会で民主・永留邦次氏(65)は、博多―厳原間の高速旅客船とフェリーの運賃引き下げなどの実績を強調し再選へ自信を見せた。

 2人の無所属新人も負けていない。中原康博氏(57)は旧峰町議と合併後の市議を合わせ5期18年間務めた実力者だ。「対馬再生」を掲げ、島の基幹産業である農林水産業の振興などを強調している。

 波田政和氏(53)も元市議会議長で、その知名度を武器に有権者への浸透を図る。「対馬のブランド化」を強調し、「対馬特区」指定の推進や航路の無料化などの政策を掲げて、支持層の拡大を図っている。

 ■党勢回復に冷水

 対馬市は、もともと自民が強い保守の土地柄だ。政権交代が起きた2009年の衆院選では民主が自民より得票したが、続く県知事選や参院選では自民が巻き返した。

 今県議選も自民の議席奪還の芽が出たかに見えたが、4人が名乗り出た公認争いがもめて分裂に陥った。選考過程が不透明だとする中原氏と波田氏の2人が無所属で出馬し、残る1人も中原氏支持に回った。

 自民分裂で漁夫の利となりそうだった民主にも騒動が起きる。昨年暮れに、永留氏が中村法道知事と握手する写真を選挙用パンフレットに掲載したのだ。

 県知事選で民主推薦候補を擁して戦った島内の民主支持者にとって中村知事は“天敵”のような存在。その中村氏とのツーショット写真を配り、選挙戦では民主党色を出そうとしない永留氏に対し批判の声が上がり、票の一部が新人候補に流れている。

 ■決め手見えない

 自民も民主も党公認の2人には市議団や組合組織などが付き、形としては組織力をアピールしている。しかし、末端への浸透具合は不透明だ。

 ある陣営の出陣式に参加した40代の建設業者は「党とか団体とか関係ない。仕事をくれそうな人に投票するだけ」と言い切った。同市美津島町のイカ釣り漁師(62)に至っては「燃油費の高騰で休漁が続く毎日。選挙どころじゃない」と吐き捨てるように話した。

 水産業の不振に加え、雇用環境の悪化や人口流出など問題が山積した中の選挙戦。各候補は打開策を掲げるが、有権者にはいまひとつ響いていない。各陣営とも投票率を前回並みの75%前後とみるが、ある陣営幹部は「今回は何が当選の決め手になるか分からない。票も読めないよ」と頭を抱えた。

    ×      ×

 ▽対馬市区

 (定数1−4)
中原康博 57 無 新
坂本智徳 57 自 元2
永留邦次 65 民 現1
波田政和 53 無 新


=2011/04/06付 西日本新聞朝刊=

2198チバQ:2011/04/10(日) 21:34:57
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110407/20110407_0002.shtml
【激突の現場 県議選注目区ルポ】<5>諫早市区 諫干、波紋広がるか
2011年04月07日 14:50
国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門。開門を主張する候補の登場が県議選にどう影響するかは不透明だ 「地元の判断を仰ぐには、開門の旗を立ててみないと」。長年、その是非をめぐる論争が続く国営諫早湾干拓事業。選挙前、諫早市区の候補者は全員「開門反対」とみられていたが、告示前日に「即時開門」を訴える無所属新人が登場した。

 小長井町漁協の元組合長で事業に反対してきたこの新人は、7候補の中で唯一、選挙ポスターで開門問題に触れ「即時実現」と明記した。

 「開門派」を自任する別の無所属新人も、同じ日に立候補を表明した。

 告示前、開門反対派が準備する開門差し止め訴訟費用の募金問題が表面化した。市自治会連合会が各世帯から募っていることが、一部市民の反発を受けている。ある陣営は「募金で開門問題が市民の話題に上っている。関心が高まっているかもしれない」とみる。

 一方、民主現職は党中央との“ねじれ”が頭痛の種だ。開門した場合の営農地の農業用水確保対策などを念頭に「これ以上、お金は使えない」と開門反対を訴えるが、陣営幹部は「マイナス材料」と警戒感を隠さない。

 ただ政党候補が反対一色なだけに、どこまで争点化するかは不透明だ。

 ■保守票奪い合い

 定数4のうち、自民が3議席を占める諫早だが、今回は2009年の市長選で惜敗した無所属元職の参戦で保守票の争奪が激化している。

 「県幹部の中には私のファミリーといってもいい人がいる」。この元職は3月の決起集会で断言した。町長6期、県議3期の経験と人脈が武器だ。元議長で7選を狙う自民現職も「よその議員と互角以上に闘えないと、諫早がないがしろにされる」「多数派を形成してこそものが言える」と影響力を誇示する。

 1期目の自民現職は若さを強調。個人演説会で「議員は動くことが大事なのに動いてない人がいる」とベテラン勢をけん制し「諫早の人口が大村に流れている」として育児環境の充実を掲げる。2期目の自民現職は特定の地盤や組織に属さない層に訴える。「『民主党は期待外れ、今更自民党も…』というのが多くの国民の気持ちだ」と語り、政務調査費の透明性確保などを主張している。

 ■旧町舞台に混戦

 6年前に合併した諫早市区。前回は旧市、町の2人ずつが議席を分け合ったが、今回は旧市2人、旧町5人が立候補。旧町での「票の食い合い」が目立っている。

 ここでも、旧森山町が地盤で「浪人時代に市内を隅々まで回った」とする元職を他陣営は警戒している。2年前の市長選で旧町の勢力をまとめたとの見方もあり、ある陣営幹部は「よく名前を聞く」と話す。旧市が地盤の候補は「(旧町の候補に)負けたら、みなさんに影響が出る」と対抗心もあらわに演説した。

 利害と支援関係が交錯する選挙戦。「地元の声を聞く人を選ぶ」と、ある陣営の個人演説会を訪れた70代男性が言えば、街頭演説を聞いた男性(64)は「県全体を考える人がいい」と語った。

 利益誘導を声高に叫ぶ候補者も多い中、有権者は地域の代表に何を求めるのか。ある候補者は個人演説会で付け加えた。「議員だけではなく、有権者も問われている」

    ×      ×

 ▽諫早市区

 (定数4−7)
八江利春 71 自 現6
北浦定昭 65 自 現2
中村和弥 50 自 現1
橋村松太郎 64 無 元3
山口初實 63 民 現1
山崎寿郎 31 無 新 
森文義 62 無 新 


=2011/04/07付 西日本新聞朝刊=

2199チバQ:2011/04/10(日) 21:35:32
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110408/20110408_0001.shtml
【激突の現場 県議選注目区ルポ】<6完>佐世保市・北松浦郡区 カギ握る北松2万票
2011年04月08日 15:34  佐世保市鹿町町の商店主男性(71)は窓の外を見やった。「県議選で選挙カーがこんなに来るのは初めてだ」。1年前の佐世保市と合併後、初の県議選を迎えた同町では告示当日から10台近い選挙カーが頻繁に訪れ、候補者の名前を連呼する。男性は30年近く、元自民党県連幹事長の松田正民氏を支援してきたが、その松田氏は告示3週間前に突如、パーティー券購入問題で出馬を断念した。男性のもとにはその直後から、県議候補が次々と訪れるようになった。

 11期目を目指す旧佐世保市区の自民現職は4年前から着々と旧北松区に組織を広げ、2期目の自民現職も漁業者を中心に票を固めて個人演説会のスタートを同区で切るなど力を注ぐ。自民元職も3月以降は松田氏との密接な関係をアピールして北松入りしている。

 鹿町、江迎両町と佐世保市の合併に伴い、今回から9議席の合区になった佐世保市・北松浦郡区。有権者約23万人のうち、約2万2千人を旧北松区の佐々、小値賀、旧江迎、旧鹿町が占める。松田氏は前回、約8500票を獲得。各陣営は松田票を含む北松票の行方が鍵を握るとみる。

 ■新人2人に注目

 現職8人に元職1人と新人2人が挑む少数激戦となった今回の県議選。とりわけ若い2新人の動きが注目されている。

 松田氏の戦線離脱で勢いをつけるのが、旧北松区に唯一地盤を持つ元佐々町議の無所属新人だ。「北松から県議を絶やしてはならない」。佐々町で開いた出陣式では「地域愛」と書かれた旗を掲げ、佐々町長の援護射撃も受けた。期間中はほとんどの活動を旧北松区に集中させている。

 みんなの党新人は「北松に入り込む余地はない」とあえて地盤固めに専念する。4年前の佐世保市議選で約2500票を得た同新人は、昨夏の参院選にくら替え出馬。自民、民主に次ぐ票を獲得し、最下位の共産に2倍以上の差をつけた。佐世保市と北松浦郡での得票は約1万4700票に上った。選挙期間中の大半を、地元日宇地区での練り歩きに費やす。

 ■浮動票の行方は

 激戦の一方、投票率の低下を懸念する声もある。前回、最下位当選した無所属現職の後援会幹部は「震災の影響で選挙に対する関心が薄れている」と語る。投票率55・9%だった前回、同候補は旧市区で約9800票を獲得して最後の8議席目に滑り込んだ。都市部の住民を主な支持基盤にしており、投票率の低下で無党派層の票が逃げることを懸念する。

 投票率が下がると、当選ラインにも影響する。「当選ラインが下がれば新人有利になる」と気をもむ民主現職は、選挙区唯一の女性候補として子育て政策をアピール。選挙ポスターや選挙カーにあえて「民主」の文字を入れず、浮動票を狙う。

 11人の論戦から肝心の争点は見えてこない。佐世保市船越町の男性(64)は「石木ダム事業や市街地の再開発問題、原発の防災計画など考えたいことは山ほどあるのに、具体的な将来像を示してくれる候補がいない」とため息をついた。

 =おわり

    ×      ×

 ▽佐世保市・北松浦郡区

 (定数9−11)
久野哲 63 民 現1
吉村庄二 71 社 現3
溝口芙美雄 63 自 現2
中嶋徳彦 36 み 新 
織田長 61 公 現3
北村亮樹 40 無 新
末次精一 48 無 現1
外間雅広 52 自 元1
田中愛国 66 自 現4
山田朋子 39 民 現1
宮内雪夫 77 自 現10


=2011/04/08付 西日本新聞朝刊=

2200チバQ:2011/04/10(日) 21:37:02
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000491104050002
県庁舎移転が再燃
2011年04月05日

 ■長崎市選挙区 震災契機 争点に


 県庁舎移転が、県議選の長崎市選挙区で争点に急浮上している。中村法道知事は今年2月、長崎魚市跡への県庁舎移転を表明したが、ほどなくして東日本大震災で甚大な津波被害が発生、海沿いに建つ新庁舎が災害時の拠点として機能できるか懸念する声が強まる中で選挙戦が始まった。移転を推進してきた候補らも、避けて通れない話題になりつつある。


 「なぜ防災拠点を求めて海に行かねばならないのか。一度決まったことだからと、あきらめないでください」


 移転推進派が大勢を占める県議会で、移転反対を主張し続けてきた無所属現職の浅田眞澄美氏は、告示日の1日昼、長崎市の鉄橋で声を張り上げた。


 庁舎移転を進める県は、3月30日付の地元紙に新庁舎に関する全面広告を掲載し、「長崎近海に明確なプレート境界はなく、大きな津波が起きることはない」と主張した。県広報課によると、広告費用は「100万円弱」だという。


 浅田氏はこの全面広告にかみついた。「国を挙げて被災地を支援している時にこんな金の使い方をしていると、全国から笑われてしまう」。演説の大半は移転問題に費やした。


 共産現職の堀江ひとみ氏も震災前から移転反対の立場を貫いており、各地の街頭演説で語気を強める。


 かつて自民党会派に所属し、移転賛成派だった無所属元職の押渕礼子氏は、昨年2月の知事選に立候補した時から移転反対を唱えている。2日の街頭演説では「今回の惨状を見て、移転を見直さなければと考えるようになった」と訴えた。


 これに対し、移転推進派の現職陣営の多くは、移転問題を「封印」するもくろみだった。


 民主現職の渡辺敏勝氏は「十分な安全性の検証は必要だが、あえてこの話に触れたくはない」としていた。


 自民現職の野本三雄氏の陣営も「今の雰囲気では県庁舎は話題にできない」と語っていた。


 しかし、県庁舎移転に対する有権者の関心は高まる一方だ。そんな空気を察したのか、野本氏は3日の個人演説会で「移転を積極的に進めてきたが、震災を教訓として再検証が必要」と踏み込んだ。ただ、野本氏は「安全性を再点検する必要はあるが、魚市跡地への移転の考えを変えたわけではない」とも語る。


 公明現職の江口健氏は「県庁舎の話題を避けているわけではない」と話す。


 移転に反対する地元自治会や商店街でつくる「県庁舎整備計画を考える会」は3月、長崎市区の18候補に移転問題に対する考えを問うアンケートを実施した。回答があったのは6候補だけで、いずれも移転には慎重姿勢だった。同会の三瀬清一朗さんは「推進派が回答しなかったのは、申し合わせがあったかのようだ」といぶかる。(枝松佑樹)


■移転に反対する市民グループ「県庁舎整備計画を考える会」が実施したアンケートに対する各候補の回答


中村住代 64 無新 「魚市跡は軟弱地盤で防災拠点にはならない」
高比良元 58 民現 無回答
小森明人 51 自新 「影響調査などを市民に説明して対策を協議すべきだ」
押渕礼子 72 無元 「震災を見て見直すべきだと考えるようになった」
渡辺敏勝 63 民現 無回答
深堀浩 45 民新 「市庁舎建て替えと併せてもう少し考えるべきだ」
高比良末男 62 民現 無回答
堀江ひとみ 52 共現 「現地建て替えがよい」
野本三雄 73 自現 無回答
前田哲也 47 自新 無回答
陣内八郎 61 民現 無回答
浅田眞澄美 44 無現 「現地建て替えがよい」
川崎祥司 48 公新 無回答
金子三智郎 63 社現 無回答
下条文摩左 62 自現 無回答
江口健 60 公現 無回答
中山功 62 自現 無回答
岩永賢一 53 無新 無回答
(届け出順、敬称略)

2201チバQ:2011/04/10(日) 21:37:34
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000491104070002
自民2氏 主導権争い
2011年04月07日


「頑張ろう」と拳を突き上げる支持者=大村市

■激戦区の構図(1)
《県議選》大村市


「大村の発展を県につなぐには圧倒的な支援を」


 告示日の1日、JR大村駅近くでの第一声で、自民現職の小林克敏はトップ当選にこだわった。


 前回は、次点と13票差の最下位当選で10年ぶりの政界復帰を果たした。


 3月末の後援会総会。元防衛相で党政調会長の石破茂が駆けつけ、地元の自衛隊大村基地から東日本大震災の被災地へ派遣された700人近い陸海の隊員を称賛した。「自衛隊票」は親類やOBを含め市内で1万人超とされる。陣営は自衛隊OB組織からの支援取り付けに力を注いできた。


 「今回、敵失があったのは確かだが、過去2回の県議選で1度も勝っていない。人を大勢集めるだけでなく、票を伸ばすぞ」。陣営幹部は檄(げき)を飛ばす。


 相手は民主ではない。県連内での主導権争いが絡む同じ自民現職の野口健司。「敵失」とは、野口の後援会職員が、長崎新幹線関連用地の未公表情報を伝える代わりに党県連のパーティー券の購入を支援者へ持ち掛けたとされる問題を示す。


 前回トップ当選の野口は2月、この問題の責任を取る形で県議会の議会運営委員長を辞めた。


 「私の関与も、金銭の授受もない。悔しい」。野口は釈明に時間を割く。「影響なしとは言えない」と選対の一人も眉を曇らす。


 危機感は陣営を総力戦に向かわせている。前知事の参院議員金子原二郎は、野口の事務所開きで「私もできるだけ一緒にやる」。金子の元秘書や衆院議員谷川弥一の元事務所員らが陣営に出入りし、企業などへ推薦を求めて独自に動く。


 大村は「政争のまち」と言われて久しい。選挙のたびに構図が微妙に変化し、次回選挙に遺恨を残す。


 4年前は3議席を自民系が独占した。今回は党県連幹事長の吉川豊が引退することから、小林、野口の両陣営とも、吉川が前回得た8500票余の取り込みを狙う。吉川自身は2人の会合に顔を出してあいさつし、中立の立場をとる。


 「小林VS.金子・谷川・野口連合軍」。両陣営の関係者が描く今回の構図だ。選挙後に、県議会最大会派の自民党で予想される派閥間の駆け引きも視野に入れ、舌戦の熱は高まる。


 一方、無所属新顔の松本洋介は今回が初挑戦。「権力闘争はやめて、チーム大村のためのクリーンな選挙を」と訴え、小林と野口の対立構図に割って入る。


 父は当選5回の現職市長・松本崇。祖父も元市長、祖母は元県議だった。無党派層にも支持を呼びかけるが、選挙戦では「松本党」と呼ばれる父親の強固な後援会の動きが目立つ。


 前回無所属で立ち、13票差で次点に泣いた元職の高見健は今回、民主公認で立候補した。社民大村支部が支援する。出陣式には民主県連代表の衆院議員山田正彦も姿をみせたが、保守系の多い後援会組織はまとまりにくく、高見は「即戦力」をアピールして無党派層への支持拡大に活路を見いだそうとしている。


 県内第4位の人口を抱え、人口が最も増えている大村市だが、延べ60人を数える歴代県議会議長に同市区選出者は一人もいない。「足の引っ張り合いが、また県議会まで続くのか」。そんな苦言も有権者から飛び出す。=敬称略(加藤勝利)


 ◆大村市(定数3―4人)
小林克敏 66 自現(4) 介護施設理事長
野口健司 47 自現(3) 社福法人理事
高見健  57 民元(1) 保育園理事長
松本洋介 34 無新  学習塾代表
(届け出順)

2202チバQ:2011/04/10(日) 21:38:04
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000491104080002
政党色排す民主系 前面に出す自民系
2011年04月08日

■激戦区の構図(2)
《県議選》松浦市・五島市


 九州電力玄海原子力発電所から11キロの離島、松浦市鷹島町の演説会場。無所属新顔の友田吉泰は4日夜、「福島の事故では20キロ圏内が避難した。玄海の想定は大丈夫か。万一の時どう逃げるのか。これを問わずに何が地域の代表か」と集まった聴衆に問いかけた。


 旧鷹島町長の宮本正則と2人の市議もマイクをとり「被爆県長崎なのに、原発近くに住む者の不安が全然届いていない」。口々に訴えた。


 この応援弁士3人はいずれも半月前まで自民党鷹島支部役員。3月半ばの総会で支部解散と県議選の自主投票を決めた後、友田支援に回った。玄海原発への不安を訴えても、党所属で松浦市区選出唯一の現職永淵勝幸が取り合ってくれなかったという。これが離反の理由だ。


 民主所属の市議だった友田は政権交代後、市内の選挙で民主系候補の苦戦が続いたことから今回、民主公認を受けなかった。宮本は、友田が無所属になって支援しやすくなったと言う。「1人区はいわば首長選だ。一人だけの地域代表なんだから、党派を超えて人物を選ぶのが当然だ」と強調した。


 その前日、島北部の漁港での街頭演説。自民党参院議員で前知事の金子原二郎は「選挙に不利だからと民主党公認を断った人もいる。当選したらまた民主党に行きますよ」と友田批判を繰り広げた。


 松浦市区で永淵は2001年、三つどもえの県議補選を制して初当選。以来、市町合併を挟んで2回、無投票が続き、選挙戦は10年ぶりだ。「金子先生、中村法道知事、友広郁洋松浦市長。パイプ役が私の務め」と自民系同士の密接な関係をアピールした。


 原発については「安全、危機管理の問題、私たちもしっかり勉強し、考え直すべきだ」と一言触れた。


 漁業が盛んな鷹島は金子の父で元農水相の岩三以来、金子支持者が多い。金子は集まった支持者を引き締めた。「本当の真の保守系、県議会過半数の自民党の候補は永淵さんだ。それを冷静に考えて下さい」


     ◇     


 政党色を排する民主系と、対照的に前面に打ち出す自民公認との一騎打ち。五島市区も似た構図だ。


 2日夜、五島市木場町であった民主現職の山田博司の個人演説会。冒頭、後援会長の小林伍市は「県議選は政党の戦いではない。これまで島のためにやってきたことで判断してほしい」と訴えた。


 例えば大学入試センター試験。本土に渡らないと受験できなかったが、山田は自ら働きかけ09年から島内で受けられるようにしたと強調。「民主党ははっきり言って評判が悪い。でも、ぜひ支援の輪を広げて欲しい」と結んだ。


 チラシには県議として残した実績を写真入りで列挙。政党色を打ち消し、人物本位で選んでもらう戦略をとる。


 対する元五島市議で自民新顔の柿森誠は、党所属議員を伴った遊説を重ねる。知事と五島市長の中尾郁子をそれぞれ選挙で支えた自民の貢献ぶりを強調。「2人の間のパイプとして私を送り込んでほしい」と訴えて回る。


 パイプを強調するのは、離島ゆえの市財政の切実さからだ。3日、ショッピングセンターでの街頭演説。選対本部長を務める市議会議長の熊川長吉は、20%以下という市の自主財源を挙げ、こう訴えた。「島の発展には県の力が頼り。必要なのは、中村知事と話ができる自民の議員だ」=敬称略(市川雄輝、安倍龍太郎)


 ◆松浦市(定数1―2人)
友田吉泰 47 無新  機械製造会社員
永淵勝幸 70 自現(3) 市体育協会監事
 ◆五島市(定数1―2人)
柿森誠 58 自新  〈元〉市議
山田博司 40 民現(2) 〈元〉福江市議
(ともに届け出順)

2203チバQ:2011/04/10(日) 21:38:34
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000491104090002
開門の是非 影響未知数
2011年04月09日

■激戦区の構図(3)完
《県議選》諫早市


 「どうして漁民と農民がいがみ合わなければならないのか」。国営諫早湾干拓事業に伴う湾内の漁業権交渉に、かつて加わった元小長井町漁協組合長の無所属新顔、森文義は訴えを開門の是非に絞り、大漁旗を掲げた選挙カーで叫んだ。ポスターには「開門の即時実現に向け行動」と大書きした。無所属新顔の山崎寿郎も開門推進派を自任する。


 2533億円をつぎ込んだ干拓事業。潮受け堤防排水門の開門を命じた福岡高裁判決を菅直人首相が受け入れて4カ月がたつ。湾周辺では開門反対を主張する農漁民らの動きが活発だ。


 県の財産で設立し、干拓営農地を所有・管理している県農業振興公社(理事長・中村法道知事)や営農者・漁業者らは、国を相手に19日にも異例の開門差し止め訴訟を長崎地裁に起こす。選挙戦はそんなさなかに繰り広げられている。


 開門反対派の5人による激戦とみられていた構図は告示直前、開門推進派の2人が立候補を表明して7人の混戦になった。


 しかし、開門推進を訴えてきた市民団体などが推進派の候補者を表だって支援する動きはない。


 昨年7月、開門調査を求める1万人超の署名簿を集めた諫早市民の会は「私たちは超党派のグループ。団体として特定の支援は難しい」。開門を訴えてきた共産などの既成政党も今回は候補擁立を見送った。


 一方、党県連としては「開門反対」の立場をとる民主。現職山口初實の選対幹部は「党本部の逆風を受け、『開門』のイメージとも戦っている」と危機感をあらわにする。震災で話題にのぼることは少ないが、支持率低迷は続く。地元では開門を決断した菅首相と、同一視されがちだ。


 目には見えにくいが、反対派にも逆風は吹く。


 大震災の直後、市自治会連合会が、開門差し止め訴訟を支援する募金を震災の義援金と共に回覧板で募るよう求めていたことが明るみに出た。「賛否両論があるのに、義援金と一緒に訴訟費用を集めるのはどういうこと?」。日ごろは干拓問題に関心の高くない人たちまで巻き込み、その声は市内で静かにくすぶり始めている。


 「(開門という)国の理不尽なやり方を是正できるのは私だけ」。旧森山町は干拓地の後背地に標高の低い田畑が広がる。地元の町で、3月に開いた総決起大会で無所属元職の橋村松太郎はわずかに触れた。


 自民現職3人はどうか。


 八江利春は告示日の1日にあった個人演説会で、約20分間の演説すべてを開門問題に割いた。「地元の意見も聞かず、すでにできあがった堤防を菅さんが開けろという。あえて干拓問題と戦っていく」


 北浦定昭も同日の出陣式で九州新幹線長崎ルート、長崎国体などと共に県政の重要課題と位置づけた。


 湾に面する旧小長井町が地盤の中村和弥は5日、「絶対に開門は阻止すべきだ」と、旧高来町で短くふれた。


 「イサカン(諫干=諫早湾干拓事業)は票にならん」。地元ではずっと、そうささやかれてきた。しかし今回は首相の決断、開門反対派の提訴、支援金集めのトラブルなどが相次ぎ、それらの波紋は選挙戦に微妙に影響を与えている。=敬称略(安倍龍太郎、江崎憲一、加藤勝利)


 ◆諫早市(定数4―7人)
八江利春 71 自現(6)
北浦定昭 65 自現(2)
中村和弥 50 自現(1)
橋村松太郎64 無元(3)
山口初實 63 民現(1)
山崎寿郎 31 無新 
森文義 62 無新 
(届け出順)

2204チバQ:2011/04/10(日) 21:39:34
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000125-mailo-l42
終盤情勢:’11統一選・県議選/上 /長崎
毎日新聞 4月6日(水)12時15分配信

 県議選は5日、選挙運動期間の折り返し点を過ぎ、終盤へと突入した。無投票となった5選挙区を除く11選挙区で候補57人が、東日本大震災被害に思いをはせつつ、選挙戦を繰り広げている。各選挙区の情勢を探った。
 ◆長崎市区
 ◇「当落線上に8氏」激戦
 14議席を巡り、前回の県議選で当選した現・元職12人に、新人6人が挑んでいる。前回と比べ有権者が約5000人減る一方、立候補者は2人増。大震災の影響で選挙戦も盛り上がらず、複数の陣営が「当選ラインは1万票を割る。組織力のある10候補が先行、残る議席を8人が激しく争っている」とみる。最後まで予断を許さない展開だ。
 民主、自民はともに現有議席より1人多い5人を擁立。民主は連合傘下労組出身の渡辺、深堀、高比良末、陣内の各氏が組織固めを急ぐ。連合推薦が得られなかった高比良元氏は票の掘り起こしに懸命。自民は現職の野本、下条、中山の3氏が実績をアピール。名前の浸透を図る新人の小森氏は地盤固め、前田氏は国会議員の応援を受ける。公明の江口、川崎両氏は創価学会の支援を得て手堅いが、緩みを警戒する。
 大震災発生を受け、防災対策を前面に出すのが共産の堀江氏と社民の金子氏。「原子力行政の見直し」を訴える。無所属の浅田氏は埋め立て地の長崎魚市跡地への県庁舎移転に改めて反対。震災発生後1週間も経たずに「安全宣言」した県などを批判する。震災後、移転反対に転じた押渕氏は地元回りに力を入れる。草の根で支持拡大を図る中村、岩永両氏も「新幹線はいらない」との主張と併せ、攻勢を強めている。【阿部義正】
 ◇長崎市区(定数14−18)
中村すみ代 64 無新
高比良元  58 民現(1)
小森明人  51 自新
押渕礼子  72 無元(2)
渡辺敏勝  63 民現(2)
深堀浩   45 民新
高比良末男 62 民現(2)
堀江ひとみ 52 共現(1)
野本三雄  73 自現(4)
前田哲也  47 自新
陣内八郎  61 民現(1)
浅田眞澄美 44 無現(1)
川崎祥司  48 公新
金子三智郎 63 社現(1)
下条文摩左 62 自現(1)
江口健   60 公現(2)
中山功   62 自現(3)
岩永賢一  53 無新
 ◆佐世保市・北松浦郡区
 ◇合区で「北松」が焦点
 選挙区が合区され、9議席を現職8人、元職1人、新人2人が争う。当落線上で複数の候補者が競り合い、告示直前に出馬を断念した自民現職の前回得票約8400票の争奪戦が激しくなっている。
 北松浦郡唯一の候補となった自民推薦の北村氏は「北松の灯を消すな」と訴えて支持拡大を図り、佐世保市の各候補も北松に攻め入っている。
 民主は逆風の中、支持労組を引き締めるとともに女性層への働きかけなどで久野、山田両氏の議席死守に懸命。前回選で公認2人が苦杯をなめた自民は企業、団体票を手堅くまとめ、現職の溝口、田中、宮内の3氏と元職の外間氏の4人全員当選を目指す。
 公明の織田氏と社民の吉村氏はともに組織票を固める。みんなの中嶋氏は浮動層などへの浸透を目指す。前回選で最下位当選だった無所属の末次氏は後援会をフル回転させる。【山下誠吾】
 ◇佐世保市・北松浦郡区(定数9−11)
久野哲   63 民現(1)
吉村庄二  71 社現(3)
溝口芙美雄 63 自現(2)
中嶋徳彦  36 み新
織田長   61 公現(3)
北村亮樹  40 無新
末次精一  48 無現(1)
外間雅広  52 自元(1)
田中愛国  66 自現(4)
山田朋子  39 民現(1)
宮内雪夫  77 自現(10)

2205チバQ:2011/04/10(日) 21:39:44
 ◆諫早市区
 ◇一転、開門争点に
 国営諫早湾干拓事業の開門調査などが争点となっている。
 八江氏は干拓地沿いの農村部を固めながら防災の観点から開門反対を訴える。北浦氏は市中心部で支持固め。市議時代の人脈を生かし、精力的に動く。
 旧小長井町議だった中村氏は現職一番の若さで「実行力」を強調し、旧郡部で集会を重ねる。前回市長選で惜敗した橋村氏は、合併後に衰退する旧郡部の窮状を訴える。民主の山口氏は、出身の三菱重工労組が支援、市西部を地盤に1議席死守を目指す。
 一方、開門を訴える2氏。山崎氏は環境保護の立場から開門を主張し、脱原発も。元小長井町漁協長の森氏は、漁業不振の経験を基に開門を訴える。【柳瀬成一郎】
 ◇諫早市区(定数4−7)
八江利春  71 自現(6)
北浦定昭  65 自現(2)
中村和弥  50 自現(1)
橋村松太郎 64 無元(3)
山口初實  63 民現(1)
山崎寿郎  31 無新
森文義   62 無新
〔長崎版〕

4月6日朝刊

2206チバQ:2011/04/10(日) 21:40:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000192-mailo-l42
終盤情勢:’11統一選・県議選/中 /長崎
毎日新聞 4月7日(木)13時2分配信

 ◆大村市区
 ◇4氏が激しく競る
 前回8576票を獲得し、今回引退を表明した自民県連幹事長、吉川豊氏の票の行方が注目を集める。
 小林氏は、集会で圧倒的な動員力を誇り、組織の引き締めにも躍起。告示前日の3月31日の後援会総会には、その吉川氏も駆け付けた。野口氏は、吉川氏との協力関係を強調しつつ組織固め。前知事の金子原二郎参院議員、谷川弥一衆院議員らが支援する。
 高見氏は、無所属で挑んだ前回は13票差で惜敗。50回を超える集会を開き、農業振興などを訴える。今回は民主公認を得て、議席奪還を期す。松本氏は34歳の若さを前面に「県政に新風を」と訴える。人口増の大村で、積極的に街頭演説をこなし、浮動票の取り込みを狙う。【柳瀬成一郎】
 ◇大村市区(定数3−4)
小林克敏 66 自現(4)
野口健司 47 自現(3)
高見健  57 民元(1)
松本洋介 34 無新
 ◆松浦市区
 ◇危機感強める現職
 友田氏は市内に事業所を置く機械メーカーの労組出身。民主市議を4期務めたが、今回は無所属で挑む。今年1月から市内全域を精力的に回り「確実に知名度は上がってきた」と陣営関係者は期待を込める。一方、永淵氏は市長らが支援する盤石の態勢。ただ、01年の補選で初当選後は2回連続で無投票当選で、10年ぶりの選挙戦には不安も。陣営は危機感を強め、告示後も金子原二郎参院議員がテコ入れ。公明にも急きょ支援を要請し、引き締めを図る。【野呂賢治】
 ◇松浦市区(定数1−2)
友田吉泰 47 無新
永淵勝幸 70 自現(3)
 ◆対馬市区
 ◇前回同様の“分裂選挙”
 民主推薦で前回初当選した永留氏が、今回は初の民主公認を得た。元旧厳原町職員で、市議から転身した永留氏は、山田正彦前農相の後援会や連合傘下労組など組織を固める一方、保守層への人脈を広げて再選を目指す。
 前回、永留氏に232票のきん差で敗れた坂本氏は、今回も自民公認と谷川弥一衆院議員らの支援を得て雪辱を期し、自民支持層への浸透を図っている。だが、ともに保守系無所属で元市議の中原、波田両氏との3人で公認を争ったことから、前回に続く“分裂選挙”を余儀なくされている。
 中原氏は自衛隊父兄会などの支持団体を固め、波田氏は元市議会議長の知名度を生かし選挙戦を展開している。【錦織祐一】
 ◇対馬市区(定数1−4)
中原康博 57 無新
坂本智徳 57 自元(2)
永留邦次 65 民現(1)
波田政和 53 無新
 ◆壱岐市区
 ◇ベテランに再挑戦
 3選を目指す山口氏に、自民推薦の山本氏が再挑戦している。
 山本氏は年齢が山口氏のちょうど半分で世代交代を強調。企業選挙に加え、今回は18小学校区ごとに世話人を置き、支持拡大を図る。秘書を務めた谷川弥一、前知事の金子原二郎の両国会議員の応援を受ける。一方、山口氏は元旧郷ノ浦町助役。今回は自治労の支持を得られず「草の根」を前面に。引き続き「本土との格差解消」を訴え、玄海原発(佐賀県玄海町)について「島は30キロ圏内にある」と安全対策の再検討を求めている。【阿部義正】
 ◇壱岐市区(定数1−2)
山本啓介 35 無新
山口壮三 70 無現(2)
〔長崎版〕

4月7日朝刊

2207チバQ:2011/04/10(日) 21:40:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000235-mailo-l42
終盤情勢:’11統一選・県議選/下 /長崎
毎日新聞 4月8日(金)14時41分配信

 ◆五島市区
 ◇衆院選の“代理戦争”?
 前回同様、民主対自民の一騎打ちになった。過去、民主が2連勝しており、衆院選の代理戦争の様相も。
 昨年12月末、立候補表明した柿森氏は、地域回りに重点を置き、支援市議団11人や国会議員の支援で浸透。終盤は浮動票が多い市中心部の攻略に全力を挙げる。
 3選を目指す山田氏は、この4年間、地域回りや街頭演説などこまめに活動を展開。自民支持層が多い周辺部へも浸透し、現職の強味を生かして市中心部での上積みを狙う。【椿山公】
 ◇五島市区(定数1−2)
柿森誠  58 自新
山田博司 40 民現(2)
 ◆南島原市区
 ◇3候補が集票に奔走
 激しい選挙風土だが、島原半島の他の2市区が無投票の上、東日本大震災の影響もあって、選挙カーの運動は控えめだ。昨年の市長選で初当選した藤原米幸市長の支持者は自主投票。その票を巡る動きが水面下で活発になっている。
 中島氏は前回松島氏を、市長選ではその父(前市長)を支援したが、今回は松島親子とたもとを分かち、藤原市長支持者の取り込みを図る。中心部から取り残された周縁部代表をアピールする。市長選で3位の候補を支援した末吉氏も、6選を支えた組織を立て直し、市長支持者にアプローチする。前回史上最年少で当選した松島氏は、父の再選を阻んだ市長派との対決を意識し、若年層など票の掘り起こしに懸命だ。【古賀亮至】
 ◇南島原市区(定数2−3)
中島浩介 44 無新
松島完  31 無現(1)
末吉光徳 64 自現(6)
 ◆西海市区
 ◇最年少が現職に挑む
 ともに旧西彼町出身の2氏の一騎打ち。3期目を目指す瀬川氏に、立候補者のうち最年少の田崎氏が挑む。
 瀬川氏は初の自民公認を得ての戦い。大崎高校の中高一貫教育の実現など実績をアピールし、幅広く浸透を図っている。市内の人口減少に歯止めを掛けるため「働く場の創出」を掲げる。
 一方、「西海から長崎を回復させる」と訴える田崎氏は民主の推薦を得て、自民との対決色を打ち出す。瀬川氏と対立する保守系グループとも連携している。【阿部義正】
 ◇西海市区(定数1−2)
瀬川光之 49 自現(2)
田崎耕太 28 無新
 ◆南松浦郡区
 ◇亀裂の修復がカギ
 前回は自民系3人など計5人の乱戦だったが、今回は自民公認対民主推薦の一騎打ち。いずれも、乱戦で生じた亀裂をいかに修復するかがカギ。
 前回、無所属だった馬込氏は自民に復帰。建設業関係を手堅くまとめ、漁協合併などの政策で漁民にも浸透。前回、分裂した自民支持層の一本化に力を入れ、5選を目指す。
 山田正彦前農相の秘書だった末竹氏は、民主と連合長崎の推薦を受け、選挙準備を先行。前回分裂した民主・非自民勢力を結集し、個人演説会などで支持を広げている。【椿山公】
 ◇南松浦郡区(定数1−2)
馬込彰  58 自現(4)
末竹和行 47 無新
〔長崎版〕

4月8日朝刊

2208片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/10(日) 21:55:36
阿久根市・出水郡の竹原信一氏落選。
http://www3.nhk.or.jp/senkyo/#/skh/4604/
志布志市・曽於郡の中山信一氏落選。
http://www3.nhk.or.jp/senkyo/#/skh/4614/

2209チバQ:2011/04/10(日) 22:09:12
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001104060001
民・自対決 総力戦
2011年04月06日


握手を求めて有権者に駆け寄る候補者=合志市

  合志市区


  3日夜、合志市内の公民館。民主新顔の辻藍(32)が支持者ら約100人に、保育行政の持論を説いていた。応援に来ていた同党の参院議員、松野信夫は「政権与党に直結する県議が必要だ」と呼びかけた。


  合志市区(定数1)に立候補したのは、辻と自民現職の高木健次(61)。今回の県議選で唯一、民主対自民の一騎打ちとなる選挙区だ。2007年8月の補選と同じ顔ぶれだが、当時は高木が約3千票差で初当選した。


  辻の演説会場には昨年3月の市長選で敗れた前市長の大住清昭や、次期衆院選に合志市を含む熊本3区から立候補する本田浩一の姿も。昨年7月の参院選に出て、一定の知名度がある本田は辻の遊説や集会に寄り添う。「本田の次の選挙との相乗効果」。県連幹部は狙いをそう説明した。


  一方の高木陣営が1日に開いた出陣式には約700人(陣営発表)が集結。市長の荒木義行や本田が挑む3区の自民衆院議員、坂本哲志の妻も顔を出した。柏尾武二議長ら市議12人も居並んだ。


  「中立」に徹する首長が多いなか、マイクを握った荒木は「高木県議に勝って頂きたい。再選あってこそ合志の発展がある」と旗色を鮮明にする。自民県議だった荒木は、07年7月の衆院3区補選に名乗りを上げて辞職。その補選で高木は辻を破った。


  3区は保守分裂の国政選挙が続き、支持模様が見えにくい地域。一方で、住宅地の開発が進み無党派層も増えているとされる。


  辻陣営の幹部は「投票率を上げて無党派層を取り込む」と意気込む。連合熊本の推薦を得たほか、国会議員が連日応援に入る力の入れよう。1日の出陣式には合志市は地盤でない衆院議員の福嶋健一郎(2区)も駆けつけ「(選挙区の)熊本市や荒尾、玉名には行かずあえて合志に来ました」と声を張り上げた。


  迎え撃つ高木陣営は「4年間の実績がある。相手は気にならない」と強気だ。商工、農林業など約30団体の推薦を取り付けたほか、高木派の市議の集票力をフル回転させる選挙戦を展開。6日夜には市役所近くのホールで1千人規模の集会を開き、徹底した引き締めを図る。


  「政権与党」の民主と「県政与党」の自民。意地と意地とがぶつかりあうなか、審判の日が近づいている。=敬称略
(岩崎生之助、塩入彩)


  ◇


  10日の投票に向け、各陣営の動きが激しさを増す県議選。戦いの現場を歩いた。

2210チバQ:2011/04/10(日) 22:09:42
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001104070002
自・民・無 4人攻防
2011年04月07日


1日の告示日、候補者や支持者らは出陣式の前に東日本大震災の犠牲者らに黙祷(もく・とう)を捧げた=天草市

  「正直、民主党の看板で戦うのに抵抗を感じたが、天草のためなら個人的な小さな問題。政治家として目指すものは変わらない」


  天草市内の公園で2日にあった街頭演説会で、民主が公認する元職の小谷邦治(60)はマイクを手に力を込めた。


  自民が全議席を占める天草市・郡区(定数3)。1人が引退を表明し、現職2人と元職、新顔の計4人が熾烈(し・れつ)な戦いを繰り広げる。


  天草地域では前回2007年選挙から、市町村合併に伴う区割り変更で四つの選挙区が天草市・郡区と上天草市区(同1)に再編された。自民県議だった小谷は、地盤としていた8町のうち4町が上天草市区に移った影響もあり、次点に泣いた。


  今回、民主にくら替えして議席奪還を狙う小谷。陣営幹部は、地方議員を増やしたい民主との思惑が一致した結果と見るが、元々の支持者からは「親子で約50年も自民の県議だったのに、今さらなぜ民主か」と言われ、民主側からは「何でくら替えした候補を応援できるのか」とささやかれる。


  そうした声を意識してか、小谷は出陣式で「どちらの政党でも私は構わんのです。天草のためにもう1回働かせてください」。民主県連代表の松野頼久衆院議員も「自民党から民主党(に移った)と言うが、私もそうだ。おやじもじいさんも自民党で育った」と援護射撃した。


  ただ、小谷陣営はチラシや名刺、選挙カーから「民主」の文字を消し、表向きは政党色を出さない戦略で「政党の枠をこえた『天草党』として戦うため」(陣営幹部)としている。


  一方、9期目に挑む自民現職の西岡勝成(64)は牛深、前回トップ当選した自民現職の池田和貴(47)は五和、河浦、天草、新和などといった旧町のそれぞれの地盤で実績をアピール。後援会などの組織固めに力を注ぐ。


  また、引退する自民現職の元秘書の泉広幸(58)は、有権者の約4割がいる旧本渡市を中心に遊説に回るなど知名度アップに懸命だ。=敬称略
(佐藤幸徳)

2211チバQ:2011/04/10(日) 22:10:52
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001104080003
新顔、票求め奔走
2011年04月08日


街頭で支持を訴える候補者=熊本市

  「○○(候補の名前)の支援の輪を広げて下さい」


  熊本市区の無所属新顔の選挙事務所では5日から、電話作戦にひと工夫を加えた。一度電話した相手に再び電話をかけ、「輪を広げる」という言葉を使って「必死さを伝える」(陣営幹部)狙いだ。


  熊本市区は16議席をめぐって現職12人と元職3人、新顔7人の計22人が争う激戦区。だが、東日本大震災の影響もあって選挙戦は盛り上がりに欠け、低投票率が予想される。知名度や組織力で上回る現職のほうが有利との心理が広まるなかで、新顔の陣営は票の掘り起こしに懸命だ。


  ただ、県議会の各会派が朝夕の各2時間、拡声機の使用を自粛するよう申し合わせたことを受け、新顔も同調せざるを得ない事情がある。


  この新顔陣営では午後6時以降、買い物客や会社帰りのサラリーマンらで人通りが増える熊本市中心部に選挙カーをとめ、ハンドマイクを握って名前と顔を売る。候補者は頭を何度も下げながら、名刺を配って歩き回り、渡した名刺は告示から4日間で1千枚を超えたという。


  別の無所属新顔の陣営は市議時代に培った組織をフル活用し、朝夕の企業回りに力を入れる。訪問した会社は4日までに60以上。事務所では、午前8時から午後8時まで後援会名簿をもとに電話をかけまくる毎日だ。


  無党派層が多いとされる都市部の選挙。現職も安穏とはしていられない。


  「地元から5人が立候補し、横一線。大変厳しい」


  熊本市西部に地盤がある現職は告示の1日、集まった農漁業者約1千人を前に訴えた。


  選挙事務所が数百メートルしか離れていない新顔もいるといい、後援会名簿にはほかの陣営に名を連ねる有権者も少なくないという。支援者を奪い合う状況に、この現職陣営は前回以上の得票は難しいとみている。


  防災対策、地域活性化など課題は山積しながら、争点がかすむ今回の県議選。どの陣営も有権者の動向を推し量れずにいる。ある現職の応援に来ていた元国会議員がこぼした。「地元を回っていても、まったく票が読めません」
(磯部佳孝、土井恵里奈)

2212チバQ:2011/04/10(日) 22:12:36
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110406-00000214-mailo-l43
’11統一選くまもと:県議選・合志市区 県政与党か政権与党か /熊本
毎日新聞 4月6日(水)13時4分配信

 ◇自民、民主一騎打ち 訴えに党意識
 11選挙区で舌戦が続く県議選で、合志市区(定数1)は自民現職の高木健次氏(61)に民主新人の辻藍氏(32)が挑む、唯一の与野党一騎打ちの構図。顔ぶれは前回(07年補選)と同じだが、現在は県政与党と政権与党。両候補とも党を意識した訴えに力が入る。【結城かほる】
 高木氏は5日、市中部の農協支所での演説で「県議49人のうち34人が自民。圧倒的多数の与党にいなければ仕事はできない」と強調した。県農政連などの推薦を受けており、現時点でのTPP(環太平洋パートナーシップ)参加反対などを「個人マニフェスト」に掲げている。東日本大震災にも触れ「復興財源の確保に、交付金カットなど地方へのしわ寄せもくる。厳しい環境で農業を育てるためにも継続して県政に当たらせてほしい」と訴えた。
 一方、辻氏は同日夕方、市南部のスーパーに姿を見せた。選挙カーの後ろから自転車で到着すると「30年後も働くことができる候補」と、教育問題など長期的課題にも取り組める若さをアピールした。「民主党政権でようやく地域主権が現実になり、熊本のことは熊本で決められる」と政権交代の意義を強調。「新しい時代へ政治が変わろうとしている。地域の力が重要で、その力の強い合志が新しい熊本を作り上げる力になる」と刷新を訴えた。

4月6日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000198-mailo-l43
’11統一選くまもと:県議選・宇城市区 にじむ「旧町意識」 /熊本
毎日新聞 4月7日(木)13時3分配信

 ◇現職2人と新人、大票田巡り決戦
 県議選は6日から後半戦に入り、各候補は追い込みに入った。05年に5町が合併した宇城市区(定数2)には自民と無所属の現職各1人と無所属新人の計3人が立候補。市民の間には合併効果が見えてこない焦燥感が漂うが、選挙戦ではそれぞれの「旧町意識」もにじむ。【取違剛】
 「松橋で議席を失えば小川町と三角町に2議席が行ってしまう」。無所属現職は6日朝、地盤の同市松橋町の街頭で率直に訴えた。市内の医療体制拡充にも力を込めるが、最後は重ねて「松橋町に議席を残すための選挙だ」と強調した。
 同市は三角、松橋、小川など5町が合併してできたが、一体感の乏しさも指摘されてきた。ただ、小川町が地盤の自民現職と三角町の無所属新人は地盤固めとともに有権者の4割超がいる「大票田」松橋町での支持拡大を狙う。
 前回選に続いて挑戦の無所属新人は午後、松橋町のスーパー前でマイクを握った。「旧5町各地域が特性を生かし、特産物の収益性が上がる政治をする。皆さんの生活水準が向上して定住促進にもつながる」
 自民現職は松橋町と小川町で選挙カーを走らせた。訴えるのは地元産品の海外への販路開拓など地域振興策。最終日の9日は松橋町約20カ所で街頭演説する予定で、陣営は「松橋決戦だ」と意気込む。

4月7日朝刊

2213チバQ:2011/04/10(日) 22:13:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110408-00000218-mailo-l43
’11統一選くまもと:県議選・熊本市区 のぼり掲げ、自転車で /熊本
毎日新聞 4月8日(金)13時54分配信

 ◇選挙運動自粛申し合わせ、新人候補らアピール方法模索
 県議選は7日、終盤戦に入った。熊本市の政令指定都市移行を控え、広い選挙区は今回が最後とみられる熊本市区(定数16)。新人候補らは、東日本大震災を受けた県議会の選挙運動自粛の申し合わせで、知名度や実績のある現職が運動を進めやすい環境の中、アピール方法を模索している。【取違剛、結城かほる】
 「おはようございます」。7日午前9時、無所属新人は市中部の流通団地を自転車で回っていた。午前8〜10時の選挙カー自粛を受け、名前を書いたのぼりを掲げ10キロ近く走る。政策までは訴えられないが「パフォーマンスといわれても名前を知ってもらわなければ新人は始まらない」。
 共産元職は昼前、市南部の市総合支所前で街頭演説した。「4年前に失った県議会の1議席、ぜひとも回復させていただきたい」。運動自粛も「選挙運動は自主的であるべき」と、演説で震災に配慮する発言を交えながら選挙カーをフル稼働させている。この日21カ所で街頭演説をした。
 無所属新人は7日夕、同市並建町の公民館で約60人を前に力説した。「現職に打ち勝たないと当選はない」。食文化産業の形成や子どもの「育つ環境」づくりを掲げる。「大相撲でいえば私はいま7勝7敗。もう1勝積み上げて16番目の議員として勝ち名乗りを上げさせてほしい」
 午後5時半。別の無所属新人が自転車で支援者が待つ市南部に現れた。市議時代、選挙カーと名前の連呼が「選挙の迷惑行為」といわれ選挙カーの使用はやめた。「新しいスタイルを皆さんと考えたい」と理解を求め、秘書を務めた国会議員とのつながりを強調し支援を呼びかけた。

4月8日朝刊

2214チバQ:2011/04/10(日) 22:13:42
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kumamoto/20110408/20110408_0001.shtml
政権与党か県政与党か 首長、県議選対応で苦悩 支持者分裂動けず 関係重視 自民推すケースも
2011年04月08日 14:54  政権与党の民主か、県議会最大会派の「県政与党」自民か−。10日投開票の県議選で、各首長が候補者たちとの距離感に頭を悩ませている。「保守王国」熊本で、与党時代からの関係を重視して自民候補を推す動きがある一方、地域特有の政治構図から、動くに動けないケースも。地元首長が選挙戦に与える影響は大きいだけに、各陣営はその動向を注視する。

 「天草には私たちの意思が通じる(自民)県議が3人いた。今後も、その関係を継続したい」

 6日、天草市役所前。天草市・郡区(定数3)の自民現職2人の演説には、そう訴える安田公寛市長の姿があった。

 このおよそ5時間後、同じ場所であった自民系の無所属新人の演説でも市長は応援に立った。

 同区は自民現職3人のうち1人が引退。残る自民現職2人と、民主公認の元職、引退した自民現職の秘書を務めた無所属新人の計4人が激戦を繰り広げる。

 安田市長は「政権与党とのパイプ役を」と訴える民主候補でなく、3人の応援に立った理由を「県営路木ダム建設も交通網整備も、民主党県連ではブレーキがかかるが、自民現職3人は努力してくれた。政治信条の似た3人を選んだ方が地域の力になる」と説明した。

 ただ、こうした首長は少数派だ。

 民主新人と無所属新人2人の3候補が立つ宇土市区(定数1)。元松茂樹市長は支持者が3候補に分裂し、特定候補に肩入れできない状況だ。3候補の陣営は「元松市政と連携し、県政とのパイプ役を果たしたい」と秋波を送るが、市長は「バラバラに分かれていますから…」と漏らす。

 八代市・郡区(定数4)も事情は似通う。自民現職3人と共産新人に加え、民主、社民などが推薦する無所属新人の計5人が争う。福島和敏市長はいずれの出陣式にも祝電を出さなかった。

 蒲島郁夫知事も応援は控える立場。自民、公明両党などの支援を受けた2008年の知事選では、具体的な政策や数値目標を盛り込んだマニフェストに「特定候補の選挙運動には参加しない」と明記した。6日の会見でも「応援してもらった方には感謝しつつもマニフェストに従って応援はしていない」と語っている。


=2011/04/08付 西日本新聞朝刊=

2215チバQ:2011/04/10(日) 22:15:25
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000321104070001
県議選注目選挙区を行く(上)
2011年04月07日

◆無所属だけど政党色
【中津市区】


 5日夜、無所属現職の吉冨幸吉氏が約800人を集めて中津市で総決起大会を開いた。壇上には横光克彦衆院議員(大分3区)ら民主党の国会議員が並んだ。


 事務所の外には党ポスターが張られ、中には国会議員の為書きがあちこちに張ってある。党の色を前面に出し労組など支持層の票を狙う。選対幹部も「とにかくこの環境で一票でも多く集める」と話す。


 吉冨氏は07年は党公認で当選したが、昨年10月に政務調査費の使い道が問題になり県連の全役職を解任された。今回は公認を辞退して挑んでいる。


 連合大分は前回は吉冨氏を推薦したが、今回は新顔で社民推薦の馬場林氏のみを推薦した。だが連合大分中津地協は、独自に吉冨氏の推薦を決めた。連合関係者の1人は「馬場、吉冨の2議席欲しいが、党の公認なしでは吉冨氏の組織票は減るだろう」とみる。


 一方、中津市議から転身の馬場氏は県教組出身。過去2回、市議選でトップ当選を果たしたこともあったが、県議選ではとまどいも見せる。5日に中津市耶馬渓町で開いた総決起集会では、教え子や教職員など約100人を前に、選対委員長が「『馬場は大丈夫』といった根も葉もない攻撃を受けている」と発破をかけた。


 自民現職の大友一夫氏は旧三光村議長。旧下毛郡部を中心に建設業界や農漁業従事者らからの支持を集めている。同じく自民現職の毛利正徳氏はミニ集会を重ね、防災などを訴えるが、陣営幹部は「前回は新人で期待票も多かった。今回はそうはいかない」と危機感を抱いている。


◆後任あえて強調せず
 【別府市区】


 3日午後、JR別府駅近くの公園で民主現職の佐藤博章氏は、東日本大震災に触れてから自身の公約を訴えた。メーンは県立美術館の別府市誘致。マイクを握った7分間で「民主公認」を口にしたのは、終了30秒前に一度だけだった。


 「内閣支持率が少し上がったと聞いて、ようやく前日夕方から(民主公認を)言い始めた」と苦笑する。


 別府市選挙区は7人が主要政党の公認、推薦を受ける激戦区。だが、深まる政治不信で候補者が打ち出す政党色は希薄だ。震災の影響で自粛ムードも漂う。


 5日午前9時過ぎ。国道10号沿いで、無所属新顔の原田孝司氏は次々に走ってくる車に黙々と手を振り、頭を下げ続けた。名前を少しでも印象づけたいところだが、他の候補者との申し合わせで朝夜の拡声機の使用を控えている。


 原田氏は社民系労組の独自候補。過去の選挙で連合大分の支援を一手に受けてきた佐藤氏と一部支持層が重なり、別府地区平和運動センターの幹部は「投票用紙に原田の名前を書いてもらわなければ」と焦る。


 自民現職の牧野浩朗氏の陣営幹部は、選挙カーのスタッフに自民公認を連呼しないよう指示。「民主のエラーで政権交代の影響はないが、自民も得点をかせぎきらん。あえてそこを強調する必要はない」と話す。


 同じく自民現職の荒金信生氏の陣営は「選挙が盛り上がっていない。投票率が下がれば影響が大きい」と懸念を示す。前回2位で初当選した自民現職の嶋幸一氏もこまめに市内を回り、支持を広げようと懸命だ。


 7人の中で最年少となる共産新顔の福田公子氏は昨夏から辻立ちを重ね、知名度上昇をはかってきた。公明新顔の戸高賢史氏は勇退する現職の全面的な支援を受け、組織戦を展開している。


   ◇
 10日の投開票に向けて知事選と共に県議選も終盤戦に入った。注目選挙区を訪ね、各候補の戦いぶりを2回に分けて紹介する。

2216チバQ:2011/04/10(日) 22:15:50
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000321104080001
県議選注目選挙区を行く(下)
2011年04月08日

◆組織の威信かけ鼓舞
 大分市選挙区


 「幹事長の職にふさわしい順位で当選させよう」。民主新顔の小嶋秀行氏の出陣式で支援労組の代表は、こんな言葉で集まった人々を鼓舞した。大分市選挙区は、多くの陣営が選挙カー利用を午後6時で打ち切ったり、音量を控えめにしたり。震災による自粛ムードも手伝って例年よりも盛り上がりを欠いている。


 民主は小嶋氏ら3氏を公認。改選前は、無所属で当選し今回は同党から出る首藤隆憲氏を含めて2議席だった。もう1人の擁立を目指していたが、政権運営が不安視される逆風の下、候補者を見いだせなかった。


 党支持労組の多くが加盟する「みんろうきょう」(民間労組20組織)は、新日鉄大分労組出身県議(前職の会派は無所属の会)の議席を8期32年守ってきたが今回は擁立を断念。公認3氏のうち唯一の官公労出身の首藤氏の支持に回った。みんろうきょう幹部は「分散支援となれば、まとまりに影響が出るため一本化を決めた」と話す。


 県議会最大会派の自民党は、県連幹事長の阿部英仁氏ら現職と元職の計4氏を擁立している。態度を明らかにしていなかった前議長の安部省祐氏が2月末に後援会の会合で不出馬を表明。その後、党として同氏の後継候補は立てられなかった。「時間的に不可能だった」と県連幹部。前回、公認・推薦の計7人中3人が落選した反省から、確実な1議席増を目指したことも裏目に出たようだ。


 14人目で立候補を表明した無所属新顔の箕迫高明氏以外の13陣営は、いずれも政党の公認または推薦候補。ある陣営の責任者は「組織や後援会の実力が通知表のようにはっきり票数に出る選挙。メンツをかけた戦いでもある」と話した。


◆世襲阻止VS.現場主義
 津久見市区


 津久見市選挙区では板井王成氏と古手川正治氏の無所属新顔2人による一騎打ちの戦いが繰り広げられている。前回、多選批判もあり保守が分裂した選挙を制し7選を決めた古手川氏の父・茂樹氏が引退。地盤を継いだ長男で運送会社長の古手川氏に対し、3月になって社民市議だった板井氏が「世襲阻止」を掲げて名乗りを上げた。


 告示日の1日、津久見湾を見渡す海沿いの集落前。道沿いに出てきた女性らを前に板井氏が声を張り上げた。「市議3期12年の活動を続け県政を見てきたが、一向に津久見の活気を取り戻せていない」。この日は重野安正・社民党幹事長も駆けつけ「同じ人が28年やることは好ましくなく、跡取りが勝てばまた続く」と訴えた。板井氏は労組の支持固めを進めるほか、連日街頭演説を重ねている。


 古手川氏は2月の出馬表明から、各地域へこまめに足を運ぶ。市中心部であった出陣式には、地元企業の幹部がずらりと並んだ。保守が分裂した前回とは打って変わり今回の一本化を示す光景。「モットーは現場主義。皆さんと津久見を元気にしたい」。古手川氏は中小企業の経営者としての実績を強調した。連日夜にミニ集会を開催し、地域との対話を重視する姿勢を見せている。

2217チバQ:2011/04/10(日) 22:21:10
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110405-OYT8T00940.htm
19人、支持拡大狙う宮崎市区
 県議選は10日の投開票日に向け、選挙戦となった8選挙区の33議席を巡り、48人が舌戦を繰り広げている。各選挙区の中盤情勢を3回に分けて報告する。

 ■宮崎市区

 民主の渡辺は地元の東大宮と大宮、引退する権藤梅義が地盤とする大塚を中心に支持を拡大。井上はJP労組のほか、女性に支持を広げつつある。

 自民は4人を公認。横田は出身の旧佐土原町で浸透している。党県第1選挙区支部幹事長で、支部長の武井俊輔の支援者からも好感触を得た。同じく佐土原が地盤の福田は元JA組合長の経歴を生かし、田野、清武も含めた旧3町での浸透を目指す。外山は地盤とする住吉を中心に支持固めに奔走。河野は清武を中心に支持拡大を目指す。

 公明は前回トップ当選した長友安弘の後継となる重松と、前回2位の新見が支援組織を背景に安定した戦い。大淀川の北は重松、南は新見と、すみ分けを図る。

 社民は鳥飼が党の支持層以外にも浸透。松村は引退する外山良治の受け皿を目指し、旧清武町への食い込みも図る。共産の前屋敷は党の支援者にとどまらない支持の広がりを狙う。

 無所属8人は混戦。前回6000票近くを得て落選した旧高岡町出身の有岡は生目地区にも浸透し始め、上積みを目指す。全選挙区を通じて最年少の29歳、清山は東大卒の医師。県医師会幹部も後押しする。

 右松は地元の大橋と後援会事務所がある住吉などで支持を集める。数年間の辻立ちで知名度は上がった。前回の宮崎市議選でトップ当選の伊地知は、地元の生目台などで支持固めを進めている。

 元清武町議の平原は、旧町域外の本郷北方に選挙事務所を設けて旧市域への浸透を目指す。同じく清武出身の野崎は、主宰する太鼓団体関係者や出身大学の同窓生らを足がかりに旧市域への食い込みを図る。川添は市の南部で活動を活発化。副市長を務めた菊地は出身の田野町を基盤にアピールに懸命だ。

 ■都城市区

 少数激戦で各陣営とも当落線上を意識する。

 前回トップ当選の星原は、商工会関係者らの厚い支持で、合併前の旧4町をほぼ固めた。引き続き上位をうかがう。

 二見は引退する萩原耕三の支持票を一定程度、取り込むとみられる。元参院議員や親族の市議から支援を受けるほか、若さを打ち出して浮動票も狙い、他陣営も警戒する。

 山下は農業や福祉政策をアピール。地盤の旧中郷村で態勢を整えた。近隣からの集票も目指す。市職労などの労組が支援する満行は、官公庁や企業が集まる市中心部で支持を拡大している。

 前回の自民公認から一転、無所属で挑む徳重は、大票田の横市、五十市地区が地盤だが、保守層が強い地域で自民票離れを懸念。推薦を得た公明支持層に期待を寄せる。

 県議会議長と自民党県連会長を務める中村は、知名度の高さを生かし、地元の志和池地区以外に幅広い地域で支持拡大を目指すが、公務で前哨戦を十分に戦えなかったとして挽回に躍起だ。

 中村と地盤が一部重なる内村は、前回落選後のあいさつ回りで支援者を増やした。子育て環境の充実などで、女性層への浸透を図る。

(文中敬称略)

(2011年4月6日 読売新聞)

2218チバQ:2011/04/10(日) 22:26:21
「ようそう」を漢字で書くとNGワードになるみたい

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110406-OYT8T01081.htm
公認3現職が先行 延岡市区

2氏が横一線で追う 日向市区

 ■延岡市区

 現職で政党公認の田口、河野、太田が先行。残る2議席を巡って後藤、井本、松田が激しく競っている。

 前回トップ当選の田口は、県北地区同盟や旭化成関係者などの支援を受け、手堅い戦い。地区ごとの集会を重ねて支持を広げる。河野は堅固な支援組織を背景に組織戦を展開。公明党の「重点区」で、党所属の町議らも応援に入った。太田は県北地区労組会議が支援する。

 後藤は自民党公認だが、新人だけに知名度アップが鍵。6日、初めて決起集会を開いて支持者の引き締めを図った。県議4期の実績がある井本は、これまでに培った根強い支援者が支持拡大に奔走。自身も草の根運動で精力的に回る。

 松田は市南部の伊形、土々呂地区などで支持を固めつつあり、旧町や新興住宅地で票の掘り起こしを図る。

 ■日向市区

 先行する日高を西村と十屋が横一線で追う戦い。元日向市議の日高は、塩見、日知屋地区の一部が地盤で、過去2回の市議選でトップ当選。公明推薦に加え、スポーツ団体関係者も支援する。

 西村は無所属だが、公明、連合宮崎の推薦を得て、一定程度の組織票を確保する見通し。4年間で50回以上の集会を重ね、告示後は自転車遊説で高齢者や主婦などに浸透しつつある。

 十屋は地盤とする大票田の財光寺地区を中心に支持拡大を図る。県議会農林水産委員長として、口蹄疫や鳥インフルエンザ対策に奔走した実績を評価する有権者もいる。

 ■児湯郡区

 松村、坂口を図師が猛追し、遠藤、林田が追いかけるようそう。選挙区の全5町のうち、候補者が出ていない都農町の有権者の動向が注目される。

 松村は地盤とする高鍋町の商工業者を中心に支持を広げ、安定した戦いを展開。他町で上積みを図る。坂口は県議5期の実績を生かし、地元新富町の漁業関係者や自民支持層を中心に票を固める。

 前回トップ当選の図師は、2009年に無免許運転で摘発されたが、地元の木城町を含む全5町を回り、女性層を中心に支持を広げている。

 口蹄疫で家畜を殺処分された畜産農家の遠藤は、被害農家でつくる口蹄疫被害者協議会から推薦され、畜産関係者の票を固めつつある。同じ川南町出身で、自民党県議だった永友一美の支援者の一部が陣営に加わり、保守層にも浸透を図る。

 同じく川南町から出馬した林田は、同町や都農町を地道に回り、懸命に追い上げている。(文中敬称略)

(2011年4月7日 読売新聞)

2219チバQ:2011/04/10(日) 22:26:51
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110408-OYT8T00049.htm
新人、2現職追う 小林市・西諸県郡区

三つどもえ2氏が追う日南市区 無党派層取り込みが鍵串間市区

 ■小林市・西諸県郡区

◇小林市・西諸県郡(定2−候3)

宮原 義久48農業自現〈2〉

鮫島 憲明61建設会社役員無新 

丸山裕次郎42党県青年局長自現〈3〉

 旧小林市区と旧西諸県郡区が統合され、定数は1減。宮原、丸山の自民現職2人を無所属新人の鮫島が追う。

 地道な支援者回りを続けてきた宮原は、農村部を中心に幅広い年代に支持を広げている。前回は2位に2244票差を付けたが、楽観論を払拭し、公明推薦を追い風に上積みを図る。

 旧西諸県郡区選出の丸山は、新燃岳噴火の影響を強く受けた高原町が地盤で、防災対策などを訴えて同町に浸透。旧小林市域に選挙事務所を構え、市中心部での集票を狙う。

 鮫島は昨年4月の小林市長選に立候補、落選したが、引退する県議・水間篤典の元後援会幹部らを陣営に招いて体制を強化。市長選で得た4509票からの上積みを目指す。

 ■日南市区

◇日南市(定2−候3)

外山  衛53党県政調会長自現〈2〉

坂元 裕一62(元)県会議長無元〈6〉

高橋  透50農業社現〈2〉

 当初は無投票ともみられたが、坂元が告示10日前に立候補を表明し、三つどもえになった。リードする高橋を外山、坂元が追う。

 高橋は自治労や主要企業の労組が動き、大票田の旧市を中心に安定した戦い。無党派層にも一定程度、浸透している。「保守票が他の2人に割れて有利」とする楽観論もあり、陣営は払拭に躍起だ。

 外山は無投票当選の見方で緩みかけた雰囲気を一掃しようと、組織の引き締めに懸命。出身の日南高OBなどが主体の後援会組織がフル回転している。推薦する日南市漁協など水産業界で支持を拡大しており、同じく推薦を得た公明支持層にも期待をかける。

 坂元は旧北郷、旧南郷町で森林、建設関係を中心に支持を広げる。前哨戦は出遅れたが、挽回しようと、勝手連による草の根選挙を展開。2009年4月の日南市長選で落選したが、県議選は当選6回で、元県議会議長の実績を「即戦力」とアピールし、幅広い層への浸透を図る。

 ■串間市区

◇串間市(定1−候2)

岩下 斌彦65幼稚園理事長無現〈1〉

福留 成人50美容室経営無新

 岩下が先行し、福留が追う展開。昨年7月の補選と同じ顔合わせの一騎打ちとなり、定数1に対し、自民が2人を推薦した。両陣営とも、見送りとなった原発立地の是非を問う住民投票の結果を尊重する立場だったため、原発問題は争点になっていない。

 岩下は現職としての実績を強調し、建設、漁協関係などの保守票を手堅くまとめた。公明の推薦は好材料。保育料無償化などの公約を掲げ、主婦層などへの浸透も図る。

 自民党串間支部幹事長の福留は、保守票の一部を取り込みつつ、「生活者の視点」を掲げて無党派への食い込みを図る。自主投票となった農協の関係者からも、一部から支援を取り付けた。郊外をこまめに回り、個人票を積み重ねている。(文中敬称略)

(2011年4月8日 読売新聞)

2220チバQ:2011/04/10(日) 22:28:59
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104030001
県議選ルポ1/鹿児島市郡区
2011年04月03日

 2日午後、買い物客らでにぎわうJR鹿児島中央駅周辺では、各候補の選挙カーがひっきりなしに通り、通行人に拡声機で支持を呼びかけて回った。選挙カー同士がすれ違うこともしばしばだ。


 48万人の有権者を抱える鹿児島市郡区は定数17に対し、24人が立候補した最激戦区だ。定数削減により、今回から2議席減った。立候補した現職18人のうち必ず1人は落選する計算だ。
 鹿児島市中心部はマンションが林立し、無党派層も多い。過去の例からして県議選への関心は高いとは言えず、近年の投票率は50%代前半と県内でも下位に位置する。
 共通する明確な争点は見えにくい。各党は「新幹線を生かした経済振興」「福祉の充実」など、政治理念を中心とした訴えを展開する。県内各政党が候補者を擁立し、対決色も強い。候補者の多くは「国政の影響が強く出る選挙区」と口をそろえる。無党派層は県議選を通じて国政への評価をするとみる。
 国政与党の民主の候補者は現職と新顔のわずか2人。それでも県連幹部は「政権交代後の支持者離れもあり、新たに支持層を広げることは相当難しい」と共倒れ回避に必死だ。


 一方、県政与党の自民は12人の公認候補を立てた。勢いがあるように見えるが、候補者本人は得票の分散を懸念する。票が散れば他党の候補に競り負ける可能性があるからだ。


 公明、共産、社民は手堅く現有議席(3〜1)の維持を狙う。5人いる無所属候補は、出身母体である企業や推薦団体などの地盤固めに力を入れる。
 候補者はそれぞれ地区ごとの地元を持ち、強固な地盤を誇る候補者もいる。ある現職候補は「鹿児島市郡区では広くより深くが大切。街頭演説や辻立ちは選挙ムードを高める効果はあっても票にはつながらない。協力企業の朝礼回りなどで足元を固めたほうが票につながる」と話す。


 当落ラインと言われるのは1万票。候補者の多くは「地盤の票だけでは1万票を超えるのは難しい」と語る。市中心部に多いとされる無党派層の票をどれだけ上積みできるかが、勝敗を分けそうだ。
(森本浩一郎)

2221チバQ:2011/04/10(日) 22:29:19
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104030002
県議選ルポ2/薩摩川内、いちき串木野市区
2011年04月04日


ガンバロー三唱で気勢をあげる支持者ら=薩摩川内市

 「この30年近く、地域は原発とともに歩んできた」
 県議選告示日の1日、薩摩川内市区(定数3)に立候補した自民現職候補の1人は、第一声で原発問題をこう語り出した。
 市中心部から約10キロの海沿いに建つ九州電力川内原子力発電所。1978年に1号機が着工して以降、市への経済効果は交付金や地元建設業者への発注などで1690億円以上とされる。原発関連の仕事に就く市民も多い。世界最大級の3号機増設計画を市議会や市長が認め、県議会も昨年10月、最大会派の自民などの賛成多数で、増設を求める陳情を採択した。
 だが、東日本大震災に伴う福島第一原発の事故は、市民に衝撃を与えた。無職の男性(77)は「これまでは街のために原発はしょうがないと思っていたが、福島の事故を見て考えが変わった。経済振興も、安全には代えられない」と話す。
 増設に賛成した自民現職候補らも動揺を隠せない。自民からは田中良二氏(54)、鶴薗真佐彦氏(57)、外薗勝蔵氏(59)が立候補したが、告示日は3人とも「安全対策の徹底を求める」「エネルギー政策全体の中で原発を議論する必要がある」とし、増設の是非には踏み込まなかった。3人は原発を争点化せず、九州新幹線を生かした経済振興などを中心に訴えている。
 一方、無所属新顔の遠嶋春日児氏(56)=社民推薦=は選挙カーに「増設中止!」と掲げ、明確に反対を打ち出す。4年前も立候補し、反原発を訴えたが落選している。遠嶋氏は「福島の事故で、『原発はしょうがない』と黙認していた人が、『やっぱり嫌だ』と反対の声をあげ始めている。そうした声を受け止めていく」と話す。ただ、稼働中の1、2号機については「安全対策の徹底を求める」として停止までは求めていない。
   ◇    ◇
 川内原発から半径20キロ圏にほぼすべての市域が入る隣のいちき串木野市区(定数1)。当初は現職以外、立候補の動きがなかったが、福島第一原発の事故後、川内原発3号機増設に反対するため共産が急きょ候補者を擁立した。
 共産新顔の松下兼文氏(64)は、福島の事故を「安全神話が引き起こした。避難するような事態はごめんだ」と主張する。「思わぬ選挙戦になった」と話す自民現職の吉留厚宏氏(49)は「増設は凍結・見直しを、運転中の1、2号機は安全性の確保を求めていく」と訴え、党県議団のこれまでの主張とは一線を画している。
(寿柳聡、星賀亨弘、森本浩一郎)

2222チバQ:2011/04/10(日) 22:29:54
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104040002
県議選ルポ3/薩摩郡、西之表……
2011年04月05日


会合を回ってあいさつする候補者

 3日、さつま町湯田のホテルで開かれていた地元集落の総会と花見に、無所属新顔で元町長の井上章三氏(64)が駆けつけた。
 住民らを前に「私が出たため16年ぶりに選挙になった。県議をみなさんが選択する機会がなかった。その分、縁遠くなった。町のために身近に働く県議が必要だ」と訴えた。
 日曜日のこの日は会合や花見が集中。あいさつが終わるとすぐに次の会場に向けて駆け出した。「組織のない草の根選挙。足でかせぐしかない」と話す。
 県議選薩摩郡区(定数1)の選挙区はさつま町だけ。自民現職の宮島孝男氏(56)が井上氏の挑戦を受ける。前回は無投票だったため、選挙戦は今回が初めてだ。
 宮島氏は告示日の1日は出陣式の後、選挙カーに乗って町内を回った。集落をめぐり、「農業振興、畜産振興」「子どもを産み、育てやすい環境づくり」「林業振興」など、地域に合わせた政策を訴えた。宮島氏は「初の選挙戦なので実際に自分の名前を書いてもらえるのかわからないが、川内川と支流の激特(激甚災害対策特別緊急事業)や北薩横断道路など、県議として見届けたい事業がある」と再選に意欲を見せる。
   ◇    ◇
 選挙区再編で西之表市区と熊毛郡区が合併した西之表市・熊毛郡区(定数2)。熊毛郡区の日高滋氏(57)と、前回西之表市区で無投票当選した松里保広氏(53)の自民現職2人に、民主新顔の石田尾茂樹氏(52)が挑む三つどもえの戦いになった。
 石田尾氏は前回熊毛郡区で立候補し、日高氏に敗れた。今回は県連の公募に応募し、3人いる民主の公認候補の一人だ。県政与党の自民の議席を奪えるかが注目される。
   ◇    ◇
 志布志市・曽於郡区(定数1)では、「志布志事件」で無罪判決が確定した無所属現職の中山信一氏(65)のほか、新顔2人が立候補した。前回落選した元大崎町議の西高悟氏(51)は、今回は自民公認を受けた。大崎町の医師草野力氏(56)も交え、大隅地域の振興策などをそれぞれ訴えている。
   ◇    ◇
 曽於市区(定数1)では前回当選者が任期中に死去。次点で繰り上げ当選し6選を目指す自民現職の徳留紀寿氏(71)に、元市議の瀬戸口三郎氏(58)が挑む。
(星賀亨弘、三輪千尋、森本浩一郎)


●各選挙区の候補者
 薩摩郡区(定数1)
井上章三 64 無新
宮島孝男 56 自現(1)
 西之表市・熊毛郡区(定数2)
日高滋 57 自現(3)
松里保広 53 自現(4)
石田尾茂樹 52 民新
 志布志市・曽於郡区(定数1)
中山信一 65 無現(2)
西高悟 51 自新
草野力 56 無新
 曽於市区(定数1)
徳留紀寿 71 自現(5)
瀬戸口三郎 58 無新
(届け出順)

2223チバQ:2011/04/10(日) 22:30:23
4がない
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104060001
選挙区ルポ5/霧島市・姶良郡区……
2011年04月07日


街頭で演説し道行く人や車のドライバーに支持を求める候補者=霧島市

 県議選霧島市・姶良郡区は前回選挙と同じ顔ぶれになった。1度は県議を経験した5人が四つの議席をめぐって激しく争う。
 現職4人は4年間の実績を強調し、議席維持を狙う。2期目を目指す無所属の中重真一氏(34)は子育て真っ最中の経験から「子育て支援の政策などに取り組んだ」と実績や若さをPRする。無所属の桐原琢磨氏(57)は4選に向け「錦江湾を取り巻く自然環境の改善、医療保険制度の充実」などを掲げる。
 自民現職の2人はいずれも7期目を目指すベテランだ。田之上耕三氏(67)は「農林水産業の発展、災害に強い快適なまちづくり」などを中心に訴え、山田国治氏(65)は「県財政の健全化、地域産業の振興」などを掲げた。
 返り咲きに燃えるのが自民元職の高橋稔氏(59)。前回は780票差で敗れた。霧島市内で人口の多い旧国分市区選出の県議だったが、前回は他地域が手薄だったとの反省がある。「国分以外の地区にも支持を広げ、今回は雪辱を期す」と語る。
 選挙区は噴火活動が続く新燃岳周辺を抱える。霧島温泉街などの宿泊・観光施設では予約キャンセルが相次ぎ苦境に立つ。しかし未曽有の大災害となった東日本大震災で選挙カーでの活動時間が短縮され、候補者は山あいよりも有権者の多い都市部での運動が中心となりがちだ。温泉街の人たちからは「観光復興策も積極的に訴えてほしい」との声が漏れる。
     ◇
 姶良市は姶良、加治木、蒲生の3町が合併して昨年誕生した。新市になって初の県議選は定数2に4人が立った。自民現職が現有の2議席を守るか、新顔2人が議席を奪うかが焦点だ。
 自民の2人は現職としての活動を強調する。元加治木町長の川野威朗氏(66)は「県議の定数と報酬の見直し、教育の再生と文化・スポーツの振興に努めたい」などと訴え、2期目を目指す。酒匂卓郎氏(41)は「保育所の整備拡充など子育て支援と教育再生、農林水産業の振興、医療・福祉の充実、社会資本整備」などを掲げ3選を狙う。
 2人に挑む新顔はいずれも無所属。桃木野幸一氏(58)は民主と国民新の推薦を受けた。「自民県政をチェックし、少数、弱者の意見をしっかり反映させる」と意気込む。山崎正明氏(41)は4度目の県議選。「一人ひとりを大切にする県政、子供や孫に借金を残さない県政に」などと主張している。
(周防原孝司)

2224チバQ:2011/04/10(日) 22:30:59
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104070001
選挙区ルポ6/阿久根市・出水郡区
2011年04月08日


商店街やスーパーなど人の集まる所で支持拡大を図る候補者=阿久根市

 5日夜、阿久根市最北の八郷集落の公民館。車座になった住民40人の中心に自民現職で6選を目指すスーツ姿の中村真氏(69)がいた。選挙期間中に演説会を開いたのはこの夜だけだ。
 「西平良将新市長は政治の素人。今回はそのパートナーを選ぶ県議選です。知事の是正勧告も聞かなかった人が、県とのパイプ役になれるでしょうか?」


 矛先はまず前市長で無所属新顔の竹原信一氏(52)に向かったが、返す刀で同じ無所属新顔で前阿久根市議の古賀操氏(50)も斬る。「市長も新人、県議も新人ではやっていけない」


 この日の夕方、竹原氏は市内のショッピングセンター前で、ブルゾン姿でマイクを握った。「国、県とのパイプがなければ、社会が悪くなるようなことを言う人間は政治家として失格です」。中村氏に照準を絞った5分間の演説だった。


 竹原氏に対し中村、古賀両氏は、市長時代に議会不要論を唱えていながら県議選に立候補するのは「矛盾だ」と指摘している。


 この点について、竹原氏は「議会は議員によってしか変えられないでしょ」と反論する。具体的な公約を尋ねると、「私が県議会にいるだけでみんな気合が入るでしょ」と話した。


 阿久根市・出水郡区は阿久根市と長島町が選挙区で有権者は約2万9千人。阿久根市が有権者の7割を占める。古賀氏は1月の市長選で中村氏とともに西平氏を支持して竹原氏の3選阻止に協力したが、県議選では「反竹原」の一本化はならず、票が二分されることになった。


 古賀氏は、かつて反竹原派と呼ばれた前市議12人の一人だった。しかし、かつての「盟友」が応援してくれるわけではない。阿久根市では統一地方選の後半戦で出直し市議選がある。前市議らの支持者には、中村氏を支援する人もおり、安易に古賀氏の応援に回れないという背景もある。


 古賀氏は毎朝、青いウインドブレーカーを着て長島町と阿久根市の国道沿いで1時間半ずつ手を振って知名度アップを図る。竹原氏の政治手法を否定しながら、中村氏については「県とのパイプを誇示すること自体、旧態依然とした政治家のありようだ」と批判している。


   ◇   ◇


 三つどもえの戦いとなった出水市区は自民が2議席を守れるかが焦点。ともに自民現職の小幡兼興氏(68)は5選を、通畠幸一氏(61)は再選を目指す。高尾野町議、出水市議を務めた無所属新顔の堀口文治氏(57)が切り崩しを狙う。(原口晋也)


 阿久根市・出水郡区(定数1)
中村真 69 自現5
古賀操 50 無新
竹原信一 52 無新
 出水市区(定数2)
小幡兼興 68 自現4
堀口文治 57 無新
通畠幸一 61 自現1
(届け出順)

2225チバQ:2011/04/10(日) 22:31:31
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104080001
県議選ルポ7/南薩3選挙区
2011年04月09日


ゲートボールを楽しむお年寄りの輪に飛び込み、握手で支持を訴える候補者=南九州市

 青々とした茶畑が広がる。茶の産地として知られる南九州市では、まもなく新茶の収穫シーズン。準備に慌ただしい茶農家のそばを選挙カーが通り過ぎる。
 同市知覧町の茶農家の男性(56)は県議選にさほど関心がないというが、「候補者の選択肢が広がったことはいい」と話した。
 指宿市・揖宿郡区だった旧頴娃町が今回から編入され、知覧、川辺、頴娃の旧3町が対象になった県議選南九州市区(定数1)。前回までの川辺郡区から数え、選挙戦は24年ぶりだ。
 南九州市の基幹産業は農畜産業。なかでも荒茶生産は市町村単位で全国一を誇る名産地だ。だが荒茶の生産額は低迷し、高齢化で茶栽培をやめる農家もいる。収入が減っている状況は野菜や畜産農家でも同じだ。
 地元が抱える課題に、2候補者とも「農業や商工業の振興」を柱に掲げる。
 「変革」を旗印に無所属新顔で挑む柚木茂樹氏(57)は農業を中心とした地元振興や雇用創出を訴える。地域活性化には住民の声に耳を傾け、県を動かす県議の存在が必要だと説く。
 「これまで県政は住民にとって遠い存在だった。選挙戦となったことで有権者が候補者の主張を聞いて投票し、自分たちで選んだ県議が誕生するという機会が生まれた。地元と県の橋渡し役として役目を果たしたい」と意欲を見せる。
 迎え撃つ自民現職の川原秀男氏(64)は「経験」が最大の武器だ。だが5期連続無投票当選だっただけに危機感は強い。選挙戦に向け各地域の後援会を再構築。年明け以降、集落単位で集会を開き、県政での実績を繰り返し訴えてきた。
 川原氏は「南九州市は農業の町。農業生産額を上げ、農家の収入を向上させることが大切だ。商工業の振興も同時に進めなければ地域の発展にはつながらない」と主張する。
   ◇    ◇
 枕崎市区(定数1)では、6選を目指す県漁連会長で無所属現職の上野新作氏(76)に無所属新顔2人が挑む。元市議の原村且元氏(59)は街頭演説を精力的に行い、支持拡大に躍起だ。神園健氏(39)は若さをアピールし浸透を図っており、新旧交代が実現するかが焦点だ。
   ◇    ◇
 南さつま市区(定数1)では2009年11月に補欠選挙があった。補選で初当選を果たし、再選を目指す無所属現職の園田豊氏(51)に、補選で争った大迫忠興氏(68)と若手の堀之内欣也氏(41)の無所属新顔2人が挑む。(安斎耕一)

2226チバQ:2011/04/10(日) 22:35:27
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110406/20110406_0003.shtml
福岡市議選の終盤情勢<上>
2011年04月06日 14:40  96人が62議席を争う福岡市議選は、10日の投開票日に向けて終盤戦に入った。東日本大震災の「自粛」ムードの中で、各候補者は少しでも有権者にアピールしようと、訴えに力を込める。7選挙区の構図は異なるが、いずれも当落は予断を許さない激戦だ。選挙戦の終盤情勢を探った。 (敬称略)

 ●東区 東部で激しい戦い

 市内最多の定数12をめぐる現元新16人の争い。前回23人から候補者数が大きく減り、投票率にもよるが、当選ラインは上がるとみられている。

 自民現職森英は香椎、同じく川上は西戸崎の地盤で着々と票を固める。ともに民主で、前回最多得票の現職金出と、新人隈崎は千早・名島の地盤が重なり、票の掘り起こしに懸命だ。現有議席死守を目指す公明は現職の渡辺、山口が支持団体などの引き締めに全力。

 東部の和白周辺は前回同様に厳しい票の争奪戦。公明現職の尾花に、民主現職の阿部、自民現職の今林、みらい福岡現職の三角、無所属で社民推薦の新人落石の地盤が近接し、しのぎを削る。

 自民新人真武は多々良川以西で、無所属現職の藤本は香椎を拠点に、支持拡大の構え。前回議席を失った共産元職の綿貫と、ふくおかネットワークの新人森文は、組織票固めを徹底する。みんなの党新人吉武は党を前面に出し無党派層を狙う。

 ●博多区 14候補による混戦

 定数9をめぐる14人の混戦。30、40代の新人や実績のある元職の動向が注目されている。

 民主現職で有力労組出身の田中は、那珂南を足場に組織票結集に全力。自民は現職3人で、3回連続トップ得票の川口が那珂、福田は吉塚を中心に手堅い戦い。南原は地元の諸岡に加え、博多部でも支持を集める。公明は現職石田と新人古川が区を南北に分け、支持団体を軸に浸透。

 みらい福岡は、現職の鬼塚が福岡空港周辺で支持固め。新人浜崎は、元副議長の父親の地盤・三筑で知名度アップを狙う。

 共産現職の比江嶋は千代を、社民元職の高田は堅粕を拠点に、組織票の取りまとめに必死。日本創新党公認の新人日下部は全域で浸透を急ぐ。ともに無所属新人で、民主推薦の新村、みんなの党推薦の平石や、石井は浮動票の取り込みを図る。

 ●中央区 鍵握る無党派層票

 支持基盤の固い現職に、新人が挑む形。定数7を現職6人と新人7人が争い、都市部の無党派層票が鍵を握る。

 自民2人はいずれも議長経験者。現職稲員は赤坂、現職妹尾は舞鶴や大名を中心にそれぞれ地盤の引き締めを進める。民主は、前回トップ当選だった現職の田中が、平尾を拠点に支持拡大を図る。新人の渋谷も、労組票などの上積みを狙う。

 公明現職の楠は支持団体を中心に手堅く票固め。共産現職の星野は支持層への浸透を着々と進める。みらい福岡現職の水城は荒戸を軸に実績アピールに力を注ぐ。

 無所属新人で自民推薦の中島は、引退したベテラン市議の地盤を引き継いだ。無所属新人の橋田は草香江を拠点に支持拡大に懸命だ。

 みんなの党新人の御厨は知名度アップに全力。無所属新人の前田は子育て世代への浸透を狙う。同じく無所属新人の加藤、古賀は票の掘り起こしに力を入れる。

2227チバQ:2011/04/10(日) 22:36:24
    ×      ×

 ●東区(12−16)

森文子 45 ネ新
渡辺裕江 59 公現2
尾花康広 47 公現1
川上晋平 39 自現3
三角公仁隆 55 ら現1
森英鷹 56 自現4
阿部正剛 48 民現1
真武研二 42 自新
綿貫英彦 44 共元1
藤本顕憲 66 無現4
今林秀明 50 自現1
金出公子 63 民現2
山口剛司 52 公現2
隈崎啓一郎 37 民新
落石俊則 55 無新
吉武輝実 57 み新

 ●博多区(9−14)

比江嶋俊和 64 共現4
川口浩 50 自現6
浜崎太郎 44 ら新
石田正明 58 公現3
古川清文 42 公新
田中丈太郎 38 民現1
石井英俊 34 無新
高田保男 63 社元5
南原茂 57 自現4
鬼塚敏満 68 ら現4
新村優 30 無新
平石洋介 34 無新
福田衛 39 自現1
日下部晃志 34 諸新

 ●中央区(7−13)

加藤じゅん 44 無新
中島正裕 49 無新
水城四郎 41 ら現3
稲員大三郎 66 自現8
楠正信 56 公現1
妹尾俊見 67 自現6
橋田和義 40 無新
渋谷陵候 36 民新
星野美恵子 60 共現5
前田薫子 33 無新
御厨幸弘 58 み新
古賀達也 34 無新
田中慎介 32 民現1

    ×      ×

 一覧表の候補者は届け出順。党派の略称は、民=民主、自=自民、公=公明、共=共産、社=社民、み=みんな、ら=みらい福岡、ネ=ふくおかネットワーク、平=平成会、諸=諸派、無=無所属。現元新の後に続く数字は当選回数。


=2011/04/06付 西日本新聞朝刊=

2228チバQ:2011/04/10(日) 22:36:47
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110407/20110407_0001.shtml
福岡市議選の終盤情勢<下>
2011年04月07日 14:37  ●南区 政党間の攻防注目

 定数が1減した11議席を現職10人、新人5人の計15人で争う。自民が市内最多の5議席を持つ選挙区で、政党間の攻防が注目される。

 上積みを狙う民主は、現有議席より1人多い3人を擁立。前回トップ当選の現職三原は労組を中心に支持固め。現職山下は高宮、新人財津は大橋を拠点に支持拡大を図る。

 自民は、市議長の現職光安が区南部で積極的に展開。現職伊藤も地盤の引き締めを進める。現職飯盛は長住を、現職打越は井尻を中心に攻勢を強める。新人川上は引退した議長経験者の父親の地盤を引き継いだ。

 公明現職の大石と松野は支持団体への浸透に全力。みらい福岡現職の国分は若久などで地盤固めを進める。共産現職の宮本と、ふくおかネットワーク新人の今井はそれぞれ支持層にアピール。みんなの党新人の富永は、高宮を足場に支持拡大を狙う。無所属新人の本山はサラリーマン層への訴えに力を入れる。

 ●城南区 12人が激しく競る

 市内で最も有権者が少なく、定数は最少の6。この議席を、2倍の12人で争う「最激戦区」だ。現職5人、新人7人が激しく競り合っている。

 8期連続トップ当選の実績がある平成会現職の高山は、区内全域に浸透を図る。公明新人の篠原は引退市議の地盤を引き継ぎ、支持団体を軸に手堅い戦いを進めている。

 自民は現職の阿部が長尾を拠点に地盤固め。新人の北嶋は田島を中心に支持を拡大する構えだ。民主は現職太田が鳥飼を中心に北部で、新人の調は七隈周辺の南部で票の掘り起こしを進める。

 ふくおかネットワークの現職高森と、共産の現職倉元はそれぞれの支持層への浸透に力を注ぐ。みんなの党新人の丸田と、同党とみらい福岡の推薦を得た無所属新人の国分は、いずれも党を前面に出した戦い。無所属で自民推薦の新人永野は追い上げに懸命だ。無所属新人の川副は、地域主権などを訴えている。

 ●早良区 新旧交代進み過熱

 ベテラン市議5人が引退。定数が1減した9議席を現職5人、元職1人、新人10人の計16人が争う混戦だ。引退市議をこれまで支持してきた票の争奪戦が過熱している。

 民主は拠点が北部の現職栃木、南部の現職玉井が地盤固めを進める。新人松本は中部を中心に票の掘り起こしに懸命。

 自民新人の津田、無所属で自民推薦の新人大森は、ともに8期務め引退した父親の後継。公明は現職黒子が支持団体を固め、新人高木は引退市議の支持層浸透を進める。

 みらい福岡現職で自民推薦の平畑は高取周辺を地盤に堅実な戦い。共産現職の中山は遊説で広く支持を呼び掛ける。引退市議の後継となった無所属新人の関屋、元県議の無所属新人大原はいずれも自民推薦で、南部を中心に票獲得に活発に動く。市長選に出た無所属元職の荒木、みんなの党新人平田は支持拡大に全力。無所属新人の飯野、占部、黒岩は懸命に支持を訴えている。

 ●西区 10候補の少数激戦

 7区で唯一定数が1増え8議席になる一方、候補者は最少の10人。少数激戦の中で、現職7人全員が立候補し、支持基盤固めを進める。新人3人は食い込もうと、懸命に追い上げている。

 民主は前回、市内最多得票だった現職江藤が壱岐地区を中心に浸透を図る。新人の斉藤は北東部を拠点に自転車で細かく遊説、票の掘り起こしを進める。

 自民は現職小畠が区東部、現職冨永が西部で地盤を堅持。みらい福岡現職の笠は田尻、元岡を固め、東部への支持拡大も目指す。公明現職の川辺は支持団体を軸に、手堅い戦いぶり。

 共産の現職熊谷、社民推薦で無所属現職の池田は無党派層への浸透も狙い、再選に全力。みんなの党新人の寺島は街頭演説を繰り返し、浮動票取り込みを狙う。無所属新人の宮崎は独自の戦い。

2229チバQ:2011/04/10(日) 22:37:59
   ×      ×

 ●南区(11−15)

宮本秀国 67 共現6
富永周行 36 み新
飯盛利康 33 自現1
国分徳彦 53 ら現3
山下謙二 64 民現1
三原修 54 民現3
財津由香 39 民新
本山貴春 29 無新
川上陽平 34 自新
大石修二 50 公現4
松野隆 48 公現1
光安力 62 自現4
今井明美 51 ネ新
打越基安 56 自現2
伊藤嘉人 50 自現3

 ●城南区(6−12)

永野繁一 53 無新
丸田輝久 51 み新
篠原達也 51 公新
北嶋雄二郎 61 自新
倉元達朗 43 共現3
川副陽介 63 無新 
高山博光 71 平現8
国分孝徳 44 無新 
高森清子 62 ネ現1
太田英二 39 民現1
阿部真之助 46 自現2
調崇史 32 民新

 ●早良区(9−16)

飯野健二 50 無新
大森一馬 45 無新
平田真一 60 み新
黒子秀勇樹 55 公現4
玉井輝大 59 民現1
松本一郎 28 民新
占部正文 64 無新
関屋道治 51 無新
大原弥寿男 59 無新
津田信太郎 36 自新
栃木義博 57 民現3
黒岩孝二郎 60 無新
荒木龍昇 59 無元2
高木勝利 47 公新
平畑雅博 48 ら現2
中山郁美 51 共現2

 ●西区(8−10)

斉藤哲也 27 民新
川辺敦子 57 公現2
熊谷敦子 58 共現1
寺島浩幸 49 み新
笠康雄 63 ら現3
小畠久弥 60 自現4
池田良子 59 無現1
江藤博美 59 民現3
冨永計久 62 自現3
宮崎光子 48 無新

    ×      ×

 一覧表の候補者は届け出順。党派の略称は、民=民主、自=自民、公=公明、共=共産、社=社民、み=みんな、ら=みらい福岡、ネ=ふくおかネットワーク、平=平成会、諸=諸派、無=無所属。現元新の後に続く数字は当選回数。文中敬称略。

2230チバQ:2011/04/10(日) 22:38:37
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110402/20110402_0003.shtml
県議選 注目の4選挙区
2011年04月02日 15:19  県議選(定数86)が1日告示され、無投票となった13選挙区(同20)を除く33選挙区(同66)で9日間の選挙戦がスタートした。麻生渡知事の引退で16年ぶりに新しい県政のかじ取り役を決める選挙が同時に行われる中、各候補者はさまざまな県政課題にどう取り組もうとするのか。県内選挙区の中で特に激戦が予想される4選挙区について情勢をまとめた。

 ●春日市 2議席 5人で争奪戦

 定数2に現職1人、新人4人の計5人が立候補した。現職を擁する民主に対して、自民は2人を推薦し議席独占を狙う。みんなの党も絡み、激戦は必至だ。

 みんなの党の新人中村孝三氏は4回目の立候補。党のアピールに力を注ぐ一方、民主、自民批判層への浸透を図る。

 無所属新人の平山喜基氏はボランティアを募集し、草の根選挙で臨む。松下政経塾出身で前々回に次いでの挑戦。

 無所属新人の松尾嘉三氏は春日市議を辞し、県議選に挑む。自民の推薦を受け、市議時代の実績をアピールする。

 無所属新人の中牟田伸二氏はサラリーマンからの転身。知名度は低いが、自民に加えて公明の推薦も受けた。

 唯一の現職、民主の岸本善成氏は1期4年の実績を強調。党への逆風の中、若さを強調し、幅広い支持を目指す。

 ●小倉北区 5党の公認候補激突

 定数が1減して3となった中、県内の選挙区で唯一、主要5党の公認候補が顔をそろえた。

 民主現職の原田博史氏は、政権批判の逆風を浴びる中での選挙戦。労組や支援団体への浸透を図りながら地域での支持拡大に躍起だ。共産新人の永田浩一氏は、前回失った党の議席を奪還するため、従来の党の支持者に加え、無党派層の取り込みに力を入れる。

 公明現職の壹岐和郎氏は、支持母体の創価学会がフル回転。震災対応など党の活動実績を前面に出して支持者を固め、議席維持を図る。みんなの党新人の佐藤栄作氏は、元県議の父親の後援会や同級生を中心に選挙戦を展開。若さをアピールし、既成政党批判の受け皿を狙う。自民現職の中村明彦氏は、7期28年の実績や国政とのパイプを強調。長年かけて築いた後援会を軸に経済界や保守層を手堅くまとめる。

 ●直方市 元職転出 三つどもえ

 前回まで4回連続立候補した元職が直方市長選へ転出。定数は1で、無所属現職の野下昭宣氏と無所属新人の高木直行氏、自民新人の香原勝司氏による三つどもえの戦いとなった。

 前回583票差で一騎打ちを制した野下氏は、農政連の推薦を受けた。通算3期の知名度を生かし、第一声では「県や市の職員と力を合わせ、地域の問題に取り組んできた」と実績をPRした。

 高木氏は、「東日本の大震災は遠い場所の話ではない。国民の命を守るのが政治だ」として、遠賀川の水害対策の必要性を強調、自民党国会議員の秘書を務めた経験も訴えた。

 香原氏は、党公認を前面に打ち出し、地元企業や団体の推薦も積極的に受けた。「雇用不安や高齢化問題を解決するために、自民党の県議が必要だ」と支持層の結束を呼び掛けた。

 ●大牟田市 定数減 生き残りし烈

 定数が1減、2議席を4人で争う。激しい前哨戦を繰り広げた各陣営は票の上滑りを警戒する。

 自民現職高岡新氏は第一声で、「後継者がいなかった」と多選批判を意識しながらも、8期目への決意を表明した。培ってきた個人票の積み上げを着実に進める。

 共産新人の中西倫仁氏は支持者を前に、東日本大震災の原発事故に触れ「大牟田を防災と福祉のまちに転換したい」と力を込めた。街頭演説などで基礎票固めを急ぐ。

 無所属新人で社民、民主の推薦を受けた大橋克己氏は、前回トップ当選した故人の後継者。出陣式では元労組員など高齢者が目立ったが、無党派層への浸透も狙う。

 「県の支援を持ってくるのは私に任せて」。自民現職田中秀子氏は出陣式で県とのパイプ役を強調。陣営内には激戦への危機感もあり、企業・団体の引き締めに懸命だ。


=2011/04/02付 西日本新聞朝刊=

2231チバQ:2011/04/10(日) 23:05:01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110410-00000094-jij-pol
前阿久根市長の竹原氏落選=道府県議選の注目候補―鹿児島【統一選】
時事通信 4月10日(日)22時41分配信

 道府県議選のうち、鹿児島県議選(定数51)には前阿久根市長の竹原信一氏(52)=無所属=が挑んだが、落選した。竹原氏は、市職員のボーナスカットや副市長の選任といった重要案件について市議会を開かないまま専決処分を繰り返すという政治手法で注目を浴びた。昨年12月の市長リコール(解職請求)に基づく住民投票で失職、今年1月の出直し市長選で敗れていた。 (了)
竹原信一(たけはら・しんいち)

2232チバQ:2011/04/11(月) 22:13:13
>>2129>>2221
http://www.asahi.com/politics/update/0411/SEB201104100026.html
川内原発の増設中止訴えた候補、初当選 鹿児島県議選2011年4月11日19時44分
 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の3号機の増設計画が争点に浮上した、鹿児島県議選薩摩川内市区(定数3)では、増設中止を訴えた社民推薦の無所属新顔、遠嶋春日児(はるひこ)氏(56)が自民現職3人の議席独占を阻み、初当選した。

 当選を決めた遠嶋氏は「3月11日の地震から原発問題の関心が高まった。今後、(増設問題を)どうするんだということを考える契機を与えてくれた。(これまでの政策を)大きく転換する契機になった」と増設計画の見直しを訴えていく考えを語った。

 3号機の出力は世界最大級。遠嶋氏は前回も反原発を訴えたが落選した。今回の選挙カーには「増設中止!」の大文字を掲げた。

 対する自民3人は選挙戦で「安全対策の徹底を求める」としつつ、増設への賛否は明かさず、明確な争点化を避けた。自民が過半数を占める県議会と知事は昨年、増設に同意したが、福島の事故で周辺自治体からは増設凍結を求める声が上がっていた。

 自民候補の1人も震災後の有権者の意識の変化を感じ、「(震災発生の)3月11日までは90%の市民が増設を待っていたが、今は状況が違う」と認めていた。

http://www.asahi.com/business/update/0411/SEB201104110008.html
川内原発の増設計画、凍結 鹿児島県が手続き保留を要請2011年4月11日21時42分
 九州電力は11日、計画中の川内原子力発電所3号機(鹿児島県薩摩川内市)増設について、当面手続きを見合わせる考えを明らかにした。鹿児島県の伊藤祐一郎知事がこの日、周辺の海の埋め立て申請など建設に必要な手続きを保留するよう求めたためだ。
 川内3号機の増設計画は東京電力福島第一原発の事故を受けた国の安全基準見直しまで事実上凍結される見込みだ。
 川内3号機は出力159万キロワットで世界最大級。2014年に着工し、19年に運転開始予定だ。昨年、伊藤知事が増設の計画に同意し、国が重要電源開発地点に指定した。
 伊藤知事は「同意撤回はありえないが、安全性が担保されていないことが明らかになった。福島の事故が落ち着かないと、手続きは進められない」と話した。

2233チバQ:2011/04/11(月) 22:14:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110411-00000255-mailo-l46
’11統一選かごしま:県議選 自民現職、相次ぎ苦杯 /鹿児島
毎日新聞 4月11日(月)15時44分配信

 ◇民主、現職が1議席死守
 県議選は10日投開票された。定数3減となり、無投票を除く15選挙区の42議席を70人(現職41、元職2、新人27)が争った。民主は鹿児島市・郡区で現職が1議席を死守した。自民は南九州市区などで現職の落選が相次いだ。当日有権者数は113万8576人。投票率は53・23%で、過去最低を更新した。【福岡静哉】
 ◇投票率53.23%、過去最低
 今回の県議選は定数3減に伴い23選挙区が21選挙区に再編され、計79人が出馬した。内訳は民主3▽自民42▽公明3▽共産3▽社民1▽無所属27。6選挙区で自民現職9人が無投票当選した。
 現有1議席の民主は政権与党の力を背景に候補者増を目指したが、鹿児島市・郡区(定数17)で現職と新人の2人▽西之表市・熊毛郡区(同2)で新人1人の計3人にとどまり、票の掘り起こしに広がりを欠く選挙戦となった。
 現有38議席の自民は枕崎市区、南さつま市区を除く19選挙区で計42人を擁立。無投票で現職9人を当選させたうえ、13選挙区で33人(現職28▽元職2▽新人3)が、さらなる議席増加を目指した。
 公明は鹿児島市・郡区で現職3人を擁立し現有議席の維持に支持層をフル動員。共産は現職1人、新人2人を擁立。社民は鹿児島市・郡区で現職が引退し、後継の新人が1議席死守を目指した。
 また連合は9人(民主1、社民1、無所属7)を推薦し、県議会第2会派・県民連合=現有7人=の拡大を目指した。
 選挙区別では、鹿児島市・郡区は定数2減となり、民主2▽自民12▽公明3▽共産、社民各1▽無所属5−−の24人による激戦区となった。現職も危機感を強め、他候補の地元に攻め込むなど、なりふり構わぬ候補もいた。福島第1原発の事故を受け、連合推薦の現職らは川内原発3号機の「増設反対」を掲げ、支持拡大を図った。
 薩摩川内市区(定数3)は3号機増設に同意した自民現職3氏に対し「増設反対」を掲げる無所属新人=社民推薦=が挑んだ。いちき串木野市区(同1)は増設同意の自民現職に対し、共産が告示直前に新人を擁立するなど原発増設問題が争点となった。
 阿久根市・出水郡区(同1)は竹原信一前市長がくら替え出馬。自民現職、無所属新人との三つどもえの戦いとなり注目を集めた。合区された鹿屋市・垂水市区(同4)と西之表市・熊毛郡区(同2)はいずれも現職、新人が入り乱れた。
 このほか出水市区、姶良市区の2人区で自民現職と無所属新人が対決し、混戦に。薩摩郡区(同1)は自民現職に前さつま町長が挑む激戦となった。南九州市区(同1)は24年ぶりの選挙戦。曽於市区(同1)は前回に続き保守分裂選挙だった。
 ◇投票用紙引換券の男女別色分け廃止−−鹿児島市選管
 ○…鹿児島市は今回の県議選から、投票所で本人確認後に配る投票用紙引換券の男女別色分けを廃止した。性同一性障害を持つ有権者から「精神的な苦痛になっている」と要望があったため。
 市選管によると、これまでは男女別の統計を取るため、男性には青、女性には桃色の引換券を配っていたが、今回からオレンジ色に統一した。ただ、男女別の統計を引き続き取るため、女性用には、右下の角を一部切り取った引換券を配った。
 ◇合区で埋没不安「公平な目線を」−−垂水市民
 ○…再編で旧鹿屋市区(定数3)と旧垂水市区(同1)が合区した鹿屋市・垂水市区(定数4)。垂水市の山間部で集落活性化に知恵を絞る商業、宮下直弥さん(30)は「選挙結果によっては、置き去りにされるという心配を抱く垂水市民も多い」と話した。垂水市は大隅半島の玄関口。「全線開業した新幹線効果を半島全体に波及させる要の位置にある。公平な目線で、地域特性を生かした政策実現に期待したい」と新選良に注文をつけた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板