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Tohazugatali Book Review

1小説吉田学校読者:2006/05/29(月) 22:32:07
新スレ誕生。古今東西、森羅万象、硬軟織り交ぜ、新刊・旧刊問わず、読んだ本、読もうとする本、読んでない本、読ませたくない本をああだこうだ言うスレ。

397とはずがたり:2016/10/05(水) 22:56:05
むむう。。まさに風前の灯火。。

「小学二年生」が休刊へ 看板雑誌「小学一年生」だけに
http://www.asahi.com/articles/ASJB37DG5JB3UCVL02X.html?iref=com_rnavi_srank
塩原賢2016年10月4日12時00分

 小学館が刊行する「小学二年生」が、部数の低迷などから12月発売の2017年2・3月合併号で休刊することがわかった。「小学三年生」から「小学六年生」まではすでに休刊しており、かつて同社の看板雑誌だった学年誌は「小学一年生」を残すのみとなる。

 小学館は、同社創立の1922(大正11)年に「小学五年生」と「小学六年生」を創刊。学年別学習雑誌の先駆けで、25年までに「小学一年生」から「小学四年生」までが相次いで刊行された。学年誌は同社の「創業以来の基幹事業」とされ、73年には「小学三年生」が102万部を記録するなどした。

 だが、少子化や小学生のニーズの多様化などから、発行部数は各学年とも数万部程度まで減少。「小学五年生」が2010年3月号で、「小学六年生」が同年2・3月合併号で休刊。12年には「小学三年生」と「小学四年生」も相次いで休刊した。(塩原賢)

398とはずがたり:2016/10/07(金) 01:25:46
ついにアマゾンが書籍の「安売り」を始めた!
「もしドラ」、2割引きだったら買いますか?
http://toyokeizai.net/articles/-/74725
山田 俊浩 :東洋経済オンライン編集長 2015年06月26日

399とはずがたり:2016/10/12(水) 14:50:48
>>388-389
両本読破。淋しいなぁ。。
特に薩次とキリ子の話しは好きだったが。『本格・結婚殺人事件』と『完全恋愛』が読みたいけど未読だ。

ただ親となったせいか歳のせいか人がざくざく死ぬ話しは好きではなくなってはいる。懐かしさだけで読めてしまうけど。

瓜生慎の最終作『日本・マラソン列車殺人号』も読まねばなるまい。。名犬ルパンはまだ完結してないのかな?
また完結したシリーズでも余力の限り追加して欲しいところ。

400とはずがたり:2016/10/12(水) 15:18:39

国会図書館検索でスマホ現在地漏えいの恐れ
http://www.yomiuri.co.jp/science/goshinjyutsu/20161005-OYT8T50089.html?from=yartcl_os2&seq=15
2016年10月05日 17時10分

 国会図書館の検索機能をスマートフォンから使うと、スマートフォンの現在地が漏えいする恐れがある。検索結果のURLアドレスに、利用者の現在地情報が含まれているためだ。Facebookやブログなどで紹介した場合に、GPSの位置情報が一般に公開されてしまう。(ITジャーナリスト・三上洋)

401とはずがたり:2016/10/14(金) 09:13:22
英作家からは批判も ノーベル文学賞に賛否
(2016年10月14日午前1時12分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/entertainment_all/1163161.html

 【ロンドン共同】英映画「トレインスポッティング」の原作者として知られる英作家アービン・ウェルシュ氏は13日、ツイッターで、ボブ・ディラン氏が選ばれた今年のノーベル文学賞について「まずい発想の懐古賞」と批判を展開した。
 ウェルシュ氏は「ディラン氏のファン」としながら、授賞を支持する人に向けて「辞書で音楽と文学の項目を調べて比較してみろ」と指摘した。
 一方、「悪魔の詩」などの著者で文学賞候補として名前が挙がるインド系英作家サルマン・ラシュディ氏は「(古くから)歌と詩は密接な関係にある。素晴らしい選択だ」とたたえた。

402とはずがたり:2016/10/14(金) 10:38:33
【ボブ・ディランにノーベル賞】歌手になぜ? 「プロテスト」ソング次々と 「吟遊詩人」の文学性評価
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-lif1610140006.html
07:19産経新聞

 なぜ歌手にノーベル文学賞が? ボブ・ディラン氏(75)は、現代のポピュラー音楽に革命をもたらしたシンガー・ソングライターとして知られる。詩的な言葉を、ときに語りかけるように、ときにぶつけるように歌い、詩と音楽の世界を融合させてきた現代の「吟遊詩人」。その卓越した文学性とは…。

 ディラン氏は若い頃、大恐慌時代の貧困労働者らの感情を歌ったフォークシンガーのウディ・ガスリー(1912?67年)に傾倒し、20歳でレコードデビュー。公民権運動やベトナム戦争で揺れる60年代の米国で、社会的メッセージ性の強い「プロテストソング」を次々と発表し、若者を中心に絶大な支持を集める。

 当時の大衆音楽では、恋愛の喜びを歌うなどしたシンプルな歌詞がほとんどだった。そんな中、「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」「見張塔からずっと」といった楽曲の歌詞は、抽象的ながら人間の生の意味を聴衆に問いかけ、単なる「流行歌」の枠を超えていく。

 ディラン氏の歌詞を翻訳した詩集を刊行しているフォークシンガー、中川五郎さんは「ディランはその時代の出来事や目の前で起きていることを歌いながら、100年後も歌い継がれる普遍性も持っている。そんな深さ、大きさを『文学的』と呼ぶなら、まさしく彼の言葉はノーベル文学賞にふさわしい」と話す。

 ディラン氏は、音楽にフォーク、ロック、ブルース、カントリーなどの要素を取り入れながら、詩の世界にも強い関心を示してきた。「ディラン」を名乗ったのは、英ウェールズ出身の詩人、ディラン・トーマスに傾倒したからだともいわれ、好きな詩人として英国のT・S・エリオットの名前を挙げている。

 また、アレン・ギンズバーグら米国の詩人たちと交友し、詩の伝統を吸収。社会性の強い歌詞だけでなく、暗喩(あんゆ)を散りばめ、楽曲を豊かな解釈が可能なものに発展させていった。

 コラムニストの上原隆さんは「ディランの詩は非常に難解。メロディーに乗せて独特の歌い方をすることで、初めて魂に伝わるところがある。受賞は詩だけではなく、メロディーと歌い方も併せて評価されたのだと思う」と指摘する。

 ディラン氏は「フォークの神様」として日本のフォーク歌手らにも大きな影響を与える一方、半世紀以上にわたり、作品を断続的に発表。ポピュラー音楽のカリスマとして存在感を示し続けている。08年には「卓越した詩の力による作詞がポピュラー・ミュージックと米国文化に大きな影響を与えた」として、ピュリツァー賞特別表彰を受賞し、ここ数年はノーベル文学賞の有力候補に名が上がるようになっていた。

 イラストレーターで作家のみうらじゅんさんはこう話した。「難解と言われた歌詞も、この受賞によって全ての謎が解けることでしょう」

403とはずがたり:2016/10/15(土) 00:45:05
講談社、一迅社を買収 コミックで相乗効果狙う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00000050-zdn_mkt-bus_all
ITmedia ビジネスオンライン 10月14日(金)13時26分配信

講談社、一迅社を買収 コミックで相乗効果狙う
一迅社のWebサイト
 講談社は10月14日、同業の一迅社の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。

【講談社の発表文】

 一迅社は1992年創業。累計210万部を超える「ヲタクに恋は難しい」などコミックや漫画雑誌、ライトノベルを発行し、2016年7月期の売上高(見込み)は44億円。

 講談社は「コミックジャンルにおいて両社の強みを生かし、相乗効果を発揮して、漫画市場の活性化に大いに寄与していくものと確信している」としている。

404名無しさん:2016/10/15(土) 21:01:32
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161009-00000003-withnews-sci
盛岡発「文庫X」が全国に拡散 書名伏せ販売、版元も驚く売れ行き 若手の発想きっかけ、見せた書店の底力
withnews 10月11日(火)7時0分配信

 盛岡市にある書店で売り始めた「文庫X」が、全国に広がっています。手作りのブックカバーをつけ、タイトルや著者名、出版元を伏せることで、「先入観にとらわれずに読んで」との思いを込めました。版元主導ではなく、地方の一書店が始めた取り組みが店員のネットワークを通じて広がり、30都道府県の200店舗以上が同じ方法で販売。本は重版を繰り返し、すでに5万部を超えています。

このお店で始まりました
 盛岡市にある「さわや書店フェザン店」。文庫Xはこの店から始まりました。

 手作りのブックカバーには、表裏ともにびっしり文字が並んでいます。書き出しはこうです。

 「申し訳ありません。僕にはこの本をどう勧めたらいいか分かりませんでした。どうやったら『面白い』『魅力的だ』と思ってもらえるのか、思いつきませんでした。だからこうして、タイトルを隠して売ることに決めました」

発案した書店員は
 文章を考えたのは、昨年9月に入社した長江貴士さん(33)。プライベートでこの本を読んでいて「ノンフィクションの中で、誰にでも読んでもらいたいと思った初めての作品」と感じたそうです。

 普通に売ったのでは、なかなか手にとってもらえないと考え、あえて書籍名などを隠すことを思いつきました。文章は長江さんが考え、同じ店でアルバイトをしている店員が文字を書くことに。ブックカバーはコピー機でモノクロ印刷したもので、手作業で裁断し、一つずつ付けています。

 当初仕入れたのは60冊。時間をかけて売っていくつもりでしたが、5日後には完売。長江さんは「本の中身が何も分からないというのは、とてもハードルが高いと思っていました。それだけに、とてもびっくりしています」と話します。

異例の売れ行き
 文庫Xについて明かしているのは、税込み810円の価格、ノンフィクションであること、500ページ以上という3点のみ。レシートにもタイトルを表示しない徹底ぶりです。さらに、買って開封した後に持っている本だとわかった場合は、単行本・文庫本を問わず、返金に応じています。

 7月21日から文庫Xとして売り始めて、フェザン店では2カ月で1600冊以上が売れました。通常の文庫本は月200冊売れれば月間トップになるので、異例の売れ行きです。

 この取り組みが、店長の田口幹人さん(43)の書店員ネットワークを通じて他店へも拡大。今では北海道から沖縄まで、約30都道府県の200店舗以上で販売されています。チェーン店で扱うことも決まりそうで、一気に300店舗を超える見込みです。

 「他店の書店員からは『これ、いい本ですよね。でも、単行本のときに頑張ったけど売り切れなかった思い出が……』といった声が多く聞かれました。せっかくのいい本なんだから、一緒に売っていこうと声をかけたんです」と田口さん。

405名無しさん:2016/10/15(土) 21:01:53
>>404

出版社の了解を得て
 もちろん、版元の出版社と著者の了解を得ています。それぞれ店ごとに独自のブックカバーをつけているところがほとんどですが、中には「フェザン店と同じものを使わせてほしい」という店もあります。

 版元の出版社の営業担当者は、こう話します。

 「書店の力でこんなに本が売れるのはすごいことです。お客さんと距離が近く、それだけ親密に接していることの表れで、底力を見せつけられました」

 本の売れ行きは順調に伸び、初版3万部だったのが5刷で5万5千冊にまでなったそうです。

ネタバレしない理由は
 ネット上でも話題になっている文庫Xですが、書籍名などの「ネタバレ」を書いている人がほとんどいないのも特徴です。田口さんは「本好きな人が、それだけ大事に思ってくれているんでしょうね」と話します。

 フェザン店では、12月9日に「文庫X開き」と称して、書籍名などを明かす予定です。さらにそこに向けて、文庫Xに関する著者インタビューや、各地で販売している書店員の思いをまとめたフリーペーパーを準備中です。

 田口さんは「楽しんでいただいたみなさんも含めて、もう一度盛り上がる機会にできたら」と話しています。

406とはずがたり:2016/10/18(火) 21:13:45
TSUTAYA、誤解と憶測に満ちた会社の正体
メディアに出ないCCC増田社長が口を開く
http://toyokeizai.net/articles/-/89858
杉本 りうこ :東洋経済 記者 2015年10月28日

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)による公立図書館の運営(指定管理者制度)が議論を呼んでいる。「TSUTAYA図書館」と呼ばれる運営図書館には、従来ならなかった空間や利便性に一定の評価がある。一方で、選書や独自分類のあり方について強い批判もあり、愛知県小牧市がTSUTAYA図書館計画を白紙撤回するなどの動きが出ている。

今週発売の週刊東洋経済(10月31日号)は増田宗昭・CCC社長への独占インタビューを掲載し、一連の問題が噴出して以来、初の経営トップの見解を伝えている。増田氏が自社を取り巻く逆風をいかに受け止めているかは、記事をお読みいただきたいが、忘れてならないのは「CCCとは、増田氏とは、何者か」だ。どのような価値観を行動原理とし、いかなるビジネスモデルに支えられている企業と経営者なのか。その理解を抜きにして、問題の行方は展望できない。
CCCを知る手がかりとしてここでは、独占インタビューのうち、誌面に掲載できなかったやり取りを中心に公開する。

変化を受け入れる「のりしろ」

――レンタル最大手と呼ばれていますが、実はTSUTAYAは実店舗におけるCD・DVD販売の最大手で、最大の書店チェーンともなっています。
TSUTAYAがなぜ成長できたか。それはFC(フランチャイズ)加盟企業とCCCが互いにリスペクトできているから。「FC本部の言うことを聞け。聞かなければペナルティ」という関係じゃない。

――TSUTAYA以外の屋号を認めるなど柔軟です。
彼らを単なるFCとは思っていないからね。加盟企業に教えてもらうことも多い。ある種、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)的な繋がり。たとえばTSUTAYAは、ある時期から大型化(300坪以上)しているのだけれど、それはトップカルチャー(FC企業最大手)がそういう店を作ったのが始まり。その店がお客さんに支持されているのを見て、「ああ、これからはこうだ」と教えてもらった。CDをレンタルだけでなく販売することも、高知のFCに教えてもらった。

がちがちの運営ではうまくいかないよ。だって何が正しいかなんて、わからない世の中だから。「そちらに行ってはいけない」と、ついこの間まで言っていた方向に、気がついたら行かなくちゃいけないような時代じゃない??ついこの間まで、スマートフォン(スマホ)なんて存在しなかった。そんな変化が起こっている。特に俺たちはエンタテインメントを扱っているのだから、変化を受け入れる「のりしろ」が多くないと。

「顧客価値があるから、お客さんが行く。だから儲かる」
もうひとつ重要なのは、TSUTAYAは加盟企業を公に募集していないということ。創業時からそうだし、今もそう。つまりここまでの成長は、既存企業が多店舗展開した結果。これから代官山にあるような蔦屋書店を100店展開するけれど、それもCCCがすべて直営するのではなくて、既存の書店(FC)さんが変わっていく。

で、FCさんがなぜ多店舗展開できるのかと言ったら、それは儲かるから。

――どうして儲かるのですか。
顧客価値がある、つまりお客さんが行きたい店であるということ。経営者って普通は、どうやったらお客さんが来るかを考え、「お客さんが何人来た!」ってことを喜ぶけれど、俺は「俺なら行きたいか?」を考える。顧客にとっての価値を考えている、企画している。だからCCCは企画会社。そして、そのノウハウを、FC企業やパートナー企業に提供している。

イノベーションには執念がいる

ターニングポイントは代官山・蔦屋書店を出す前に行った、米ニューヨークの光景なんだ。通りを歩いていると、ヴァージン・メガストアーズ(CDチェーン)がなくなっていたり、バーンズ・アンド・ノーブル(書店チェーン)の商品が少なくなっていたり。

CD店が消えた引き金はもちろん、インターネット配信やネット通販がきっかけ。チェーンを経営している企業は赤字になって、これでは続けられないと思って店を閉める。本当はお客さんはいたのよ。でも店を閉めて、お客さんがみんなネット側へ行くかというと、そうじゃない。結果として、一挙にお客さんが減る。そうするとCDメーカーは売り上げがガーンと下がるから、「取引条件を何とか変えねば」とあがく。するとCD店はまた減って、産業がますますシュリンクしていく……。

407とはずがたり:2016/10/18(火) 21:13:56
>>406-407

そういうことを考えて、決めた。ネットでできることはジリ貧になるからやめる。逆にネットじゃできないことを企画会社として掘り起こすと。音楽と一緒で、書店の環境もすごく変わったじゃない??アマゾンも電子書籍もあるでしょう。この状況下で過去と同じようにやっていては、CD店と同じ未来が待っているよ。

――ではどんな未来を目指すのでしょうか。
これからお客さんは、本を並べて売るだけの書店を評価しなくなる。じゃあどうするかというと、まずは「来たくなる」書店にすること。特に人口が多いプレミアエイジ(中高年層)が来たくなるようにしないと。

代官山についてはよく、「カフェで本をタダ読みさせているから売れていない」と言われるけれど、実際には坪月商30万円だよ。あんな立地で、ほかにそんな店ある??代官山には商品、空間、それからもてなしがあるから。イノベーションを起こすのには執念がいる。代官山をやるときも、役員は全員反対だったんだから。でも俺たちは経験値がまったくないことを、試行錯誤してここまでやってきた。

直営の蔦屋書店は、いわばR&D

ここまで直営で展開してきた蔦屋書店は、いわばR&D(研究開発)なの。そこで試行錯誤した結果のノウハウを集約した儲かる店について、浦和(11月25日開業)でやって、それをFCが展開していく。書店業界でこんなに真面目にR&Dをやっている企業がほかにあるだろうか。コストもかかるし、上場していたら、絶対に説明不能だったよね(注・CCCは2011年にMBOで上場を廃止している)。

「挑戦する人たちは必ず失敗している。だけど試行錯誤する中で成長もしていく」
すごいことでしょう。このご時世に、これから100店、しかもでかい店を出そうとしている。ここで書店が「自分たちはこれだけやっている、成果も出した」と言えるようになったら、そこでやっと出版社に「これだけ本を買い切って売るから(注・書店は基本的に書籍を返品できる)、もうちょっとマージンを見直して、利益を上げさせてよ」と交渉できる。出版取次(卸)とも話ができる。ただ、それは二の次。まずはお客さんに来てもらうようにする。

――常々、経営とは失敗を許容することだ、と言ってきました。
マンションの家賃を毎月もらうような仕事なら、何も挑戦しなくてもいい。だけど、やったことがないことに挑戦したら、当然失敗する。成功するのは、1000回に3回ぐらいしかない。成功するためには、失敗は必要悪。だから挑戦する人たちは、必ず失敗する。だけど試行錯誤する中で成長もしていく。それが知的資本経営というもの。
――その観点でいうと、図書館は試練の時です。

同じこと(図書館は今までやったことがないという意味)。CCCのこれまでのひとつの功績は、独自のノウハウで地方の書店を再生してきたこと。地域の企業が儲かるようにして、さらに出店もできるようになって、みんなに喜んでもらっている。今、図書館を再生しているけれど、これもいずれは喜ばれると思っている。

CCCは、みんなに見えない「お化け」

――結果で評価されると。
あのね、CCCってお化けなんだよ。

――お化け?
みんな見えない。見たことがない。今まであまりメディアにも出ていなかったから、知らないんだよ。俺、経済メディアの取材を、これまで受けていないじゃない。

俺の信念は結果を見ないこと、つまり、原因しか見ないということ。結果なんて、コンピュータを見れば誰でもわかるよ。CCCは、FCとの関係のあり方も普通とは違うし、新しい会社、企画会社という存在を具現化しようとしている。だけどみんなの頭のパラダイムでは、従前の行動や価値観が埋め込まれているのね。

これから世界では中国がますます台頭し、国内は高齢化が進んで、同時に外国人が増えて、という時代になる。そのときに日本が何をやるべきかというと、デザインだったり、データベースを活用した経営だったり、そういう分野しかない。CCCはその時代と分野の先頭バッターとして走りたい。
(撮影:今井康一)

408名無しさん:2016/10/23(日) 08:43:25
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161022-00010006-bookbang-soci
「都庁は敗戦するわけにいきません」小池百合子都知事の座右の書『失敗の本質』が注目を集める【文庫・ベストセラー】
Book Bang 10月22日(土)8時30分配信

 10月9日〜10月15日のAmazonの文庫売り上げランキングが発表され、第1位は映画「君の名は。」の関連書籍で主人公以外のキャラクターにスポットをあてた『君の名は。 Another Side:Earthbound』が獲得した。

 第2位は新海誠監督自身が執筆した『小説 君の名は。』。第3位は大人気ウェブ小説の第11段『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11』となった。

 4位以下で注目は8位にランクインした『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』。東京都の小池百合子知事が9月23日の記者会見で「座右の書」として取り上げ注目が集まった。

小池知事は「ミッドウエー作戦からガダルカナルとか、日本軍がいかにして負けたかという本。経営書として読んでも面白い。それぞれ何をどうやって間違ったかというのは、大体失敗に共通することで、要は楽観主義、陸軍と海軍の縦割り、兵力の逐次投入とか。こういうことで日本は敗戦につながっていくわけですけれども、都庁は敗戦するわけにはいきません」(東京都ウェブサイトより再構成)と述べ、問題が紛糾する豊洲移転問題の裏に見えてきた日本型組織の欠点について学べる一冊だと話題となった。

1位『君の名は。 Another Side:Earthbound』加納新太[著](KADOKAWA)
 田舎町の女子高校生・三葉と東京に暮らす男子高校生・瀧。出会うことのない二人が出逢うとき、少女と少年の物語が、いま動き出す。サブキャラクターたちを掘り下げる、スニーカー文庫だけの特別編。(KADOKAWAウェブサイトより)

2位『小説 君の名は。』新海誠[著](KADOKAWA/メディアファクトリー)
 山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。(KADOKAWAウェブサイトより)

409名無しさん:2016/10/23(日) 08:43:41
>>408

3位『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11』大森藤ノ[著](SBクリエイティブ)
 迷宮都市オラリオ――『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。GA文庫大賞初の≪大賞≫受賞作。(SBクリエイティブウェブサイトより抜粋)大人気ウェブ小説の文庫化第11段。

 4位以下は次の通り。

4位『流鶯: 吉原裏同心(二十五)』佐伯泰英[著](光文社)

5位『キノの旅XX the Beautiful World』時雨沢恵一[著](KADOKAWA)

6位『この素晴らしい世界に祝福を!10 ギャンブル・スクランブル!』暁なつめ[著](KADOKAWA)

7位『女のいない男たち』村上春樹[著](文藝春秋)

8位『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』戸部良一[著](中央公論社)

9位『新約 とある魔術の禁書目録(17)』鎌池和馬[著](KADOKAWA)

10位『Re:ゼロから始める異世界生活10』長月達平[著](KADOKAWA)

〈Amazon文庫売り上げランキングより 集計期間10月9日〜10月15日〉

BookBang編集部

SHINCHOSHA All Rights Reserved.

410とはずがたり:2016/10/24(月) 11:31:50
この大川某の事は全く知らなかったけど,近年売れなくなった本を売ると云う課題に一石を投じたのではないか?!

天才か、大川藍写真集でブラが“外せる”
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20161021/Narinari_20161021_40369.html
Narinari.com 2016年10月21日 17時01分 (2016年10月23日 00時00分 更新)

女性ファッション誌「JJ」(光文社)の専属モデルを務め、グラビアやバラエティ番組でも活躍中の大川藍(23歳)が10月24日、6年半ぶりの写真集「iamai」(講談社)を発売する。そのイベント参加特典「特製ブラホック型ブックバンド」の全容が、このたび公開された。

大川が「さわりたくなるカラダNo.1」と注目を集めていることから、そんな“さわりたくなるカラダ”を再現した“さわりたくなる”特設サイト(http://www.lespros.co.jp/special/ai_okawa/iamai/)が先日より公開され、話題を呼んでいる今回の写真集。

このたび発表された「特製ブラホック型ブックバンド」は、実際に販売される写真集と組み合わせることで、より一層“さわりたくなる”欲求が高まり、いかんともしがたい気持ちにさせられる代物に仕上がっている。

「特製ブラホック型ブックバンド」は、その名の通り写真集のページが折れたり、傷ついたりしないように守るためのブックバンド。ほんの少し通常のブックバンドと異なるのは、ブラジャーを模したレース素材を使用し、留め金に実際のブラジャーと同様のホックを使用していることだ。どこにも販売していない、まさに特製のブックバンドとなっており、遊び心の詰まったものになっている。

そして今回、いち早くこの「特製ブラホック型ブックバンド」を体験した映像が解禁となった。ホックを両手でスピーディーに外したり、片手でおしゃれに外したりする者もいれば、両手でガチャガチャと外すのに手間取る者もいるようだ。そこに本物の大川がいる訳でもないのに、何度外してもまた外したくなる、気づいたらまた手が伸びて触ってしまうこの「特製ブラホック型ブックバンド」。「VR」が流行の最先端を進む時代に、一石を投じたと言っても過言ではないだろう。忘れてはいけない何かを我々に示してくれているような気すらしてくる。

すでに写真集のイベント特典として発表されていたこの「特製ブラホック型ブックバンド」。ファンの間では一体どういったものなのか物議をかもしていたが、より写真集を楽しむことができる「ブックバンド」の登場に、今まで以上に期待感を煽られたに違いない。

写真集「iamai」は、講談社より10月24日に発売。今回発表された「特製ブラホック型ブックバンド」は写真集発売記念イベント参加者限定で手に入れることができる。イベントは大阪、東京と2日間にかけて開催。気になる人は、“さわりたくなるカラダNo.1”の大川のイベントに参加してみてはいかが?

411名無しさん:2016/10/30(日) 08:01:26
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161025/k10010744081000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_071
漫画など情報発信施設整備で明大に参加要請 超党派議連
10月25日 21時29分
漫画やアニメなどの情報を発信する拠点施設の整備構想を進めている超党派の議員連盟は、構想の具体化を目指して、年内にも大学や出版社などと準備会合を立ち上げることになり25日、明治大学に参加を呼びかけました。
超党派でつくる議員連盟は日本文化をアピールしようと、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに、漫画やアニメなどの情報を発信する拠点施設「MANGAナショナル・センター」を整備することを目指しています。

こうした中、25日、議員連盟の会長を務める自民党の古屋選挙対策委員長などが漫画やアニメなどを研究する専門の図書館を所有している明治大学を訪れました。この中で古屋氏は、構想の具体化を目指して、年内にも大学や自治体それに出版社などと準備会合を立ち上げる方針を伝えました。
そして古屋氏は「かつては、拠点施設を税金ですべてつくる方針も考えたが、学校を含めた民間の力をできるだけ活用したいと考えている」と述べ、参加を呼びかけました。
これに対して、明治大学の土屋学長は「もし一緒に構想を進めることがあれば、とてもすばらしいことだと」と述べ、協力する考えを伝えました。

412名無しさん:2016/11/06(日) 15:30:19
一冊で2400ページ! 常識はずれの漫画本『DEATH NOTE 完全収録版』はどのように生まれたのか〈dot.〉
dot. 10/28(金) 11:30配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161025-00000089-sasahi-ent

413とはずがたり:2016/11/11(金) 14:16:12
2016.03.17
アマゾン、衝撃的な取次「出し抜き」策…出版業界の取次「外し」加速で悪しき慣習破壊
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14266.html
文=佐伯雄大

 アマゾン ジャパンが、また出版界を出し抜いた――。

 2月20日付当サイト記事「アマゾンと出版社、容赦ない取次『外し』加速…問われる取次の存在意義、存亡の危機か」で、取次の経営破綻を背景に、出版社に対して直取引契約の勧誘で攻勢をかけるアマゾンの実態に迫った。直取引の契約内容が出版社にとって、取次を通じて書籍を卸すよりも好条件であるため、直取引する出版社が増えている。これは、新興出版社や小零細出版社が、取次との間で不利な取引条件をのまされている実態にアマゾンが目を付け、結果的に取次を出し抜いた手法が歓迎された結果といえる。
 しかし、それだけではなかった。アマゾンはもっと狡猾に出版界を出し抜く策を用意していた。それが「ハンチョク」とも呼べる仕組みである。これが、出版社との直取引の急増に一役買っているというのだ。アマゾンが「取寄せ注文特別プラン」という名で呼んでいるこの仕組みは、いったいどのようなものなのだろうか。

 たとえば、アマゾンが取引する取次・日本出版販売(日販)に書籍『A』を100冊注文したとする。日販は「web-bookセンター」というネット書店用倉庫と書籍の送品拠点・王子流通センターの在庫を、アマゾンの引き当て先としている。仮に『A』が合計70冊しか在庫がなかった場合、残りの30冊は『A』を刊行する出版社に日販から注文が飛ぶ。その後、さまざまなケースがあるが、数日かけて残りの30冊を出版社から調達してアマゾンに納品するというのが、これまでの商品の流通である。
 しかし、取次が30冊の注文をしても、出版社側はそれに応えられる書籍とそうでないものがある。むしろ、満数出せるケースのほうが少ないのかもしれない。それゆえ、アマゾンといえども、取次にない商品の調達率がなかなか上がらなかったという。
 そこで同社が編み出した、この残り30冊を直取引するという仕組みが「半直(ハンチョク)」である。初めは取次在庫をあたる。そこにない商品を確保するルートを自らつくり上げたのである。これによって、アマゾンは全体の調達率が向上し、商品のリードタイムも4日以内に縮まるというメリットが得られるそうだ。

取次の顔も立てたサービス

 一方、出版社にとってのメリットはなんなのか。ある出版社の幹部社員は語る。

「アマゾンの直取引の支払いの早さや条件が取次との取引よりも良いことなどから、当社のトップは直取引を導入するように社内に指示しました。しかし、もう取次はトーハンと日販しかないといっても過言ではありません。取次の中抜きをするということは、2社に真っ向からケンカを売ることになり、恐いです。昨年12月期にアマゾンへの出荷を完全直取引に切り替えた出版社が32社もあると聞きましたが、そこまでの勇気はありません。今でも新刊の搬入数(取次からすると仕入数)は絞られています。この『取寄せ注文』なら、まずは取次にある在庫から出荷されるので、取次に対して大義名分がたちます。アマゾンもそのあたりの事情をよく知っているので、『取次の顔も立てたサービス』と謳って出版社に提案していました」
 また、別の出版社営業幹部は語る。
「アマゾンからは、うちで出す全商品が対象といわれましたが、取引条件も当社にとってはよい数字を提示いただきました。しかし、アマゾンから示された資料を見て驚きました。アマゾンが当社に発注した商品や実売、商品調達率などを細かく数字で見せられたのです。発注金額と実売金額を比べると、かなりの開きがありました。さらに、その差が機会損失だともいわれました。直取引をやれば、調達できなかった商品が売り上げに変わったかもしれない、そういう甘い誘いを受けました。取引条件も合わせて考えれば、出版社にとっては魅力です」
 アマゾンが取次に発注した際の「取次在庫のヒット率」は60%程度だという。裏を返せば、出版社の機会損失が4割くらいに上る可能性もあるのだ。

414とはずがたり:2016/11/11(金) 14:16:25
>>413-414

恐ろしい数の商品が動くアマゾン

 では、なぜこのような事態が起こっているのか。出版流通に詳しい関係者は語る。
「アマゾンからは膨大な数の注文が飛んでくるため、取次がアマゾンの注文に100%応えることはできないでしょう。アマゾンの「和書」年間売上高は1500〜1800億円だと推測されています。1カ月に150億円もの商品が売れているとは、恐ろしい数の商品が動いているのです。取次とすれば、アマゾン専用の倉庫をつくらなければ、すべての注文に対応できないはずです。それに、1兆5000億円の出版市場の多くを占めるのが書店の売り上げです」

 つまり、取次はアマゾンだけに商品を卸しているわけではなく、書店にもきちんと対応しなくてはならないため、アマゾンのすべての要望に応えられるはずはないというのだ。同関係者が続ける。
「日販のweb‐bookセンターは、1点の書籍を多数在庫するところではなく、1点当たりの在庫数を少なく持って、多品種の書籍を保有しているところです。おそらく1点当たり数百冊が上限ではないでしょうか。ですので、この倉庫だけではアマゾンの膨大な数の注文には対応しきれません。そこで日販は、王子流通センターという売れ筋を大量に在庫する倉庫もアマゾンからの注文の引き当て先に加えたのです。いずれにせよ、書籍流通ではトップクラスの日販の倉庫をもってしても60%しか対応できないのですから、アマゾンの引当率が100%になることは絶対にあり得ません。だからこそ、アマゾンは出版社に直取引を持ちかけているのです」
次々と流通問題を解決


 今回紹介した動きを裏側から見ると、これまで出版界が解決できなかった流通問題をアマゾンが次々に解決しているともいえるが、その見返りはアマゾンだけが享受する。
 アマゾンというインターネット書店の登場により、実店舗の書店では対応できずにいた顧客からの注文(客注)にも応えられるようになった。今では、注文したその日に受け取れるサービスにまで昇華した。
 そして、小零細出版社の悩みだった正味(書籍の仕入れ値)の低さと、部戻しや注文保留などの足かせとなる付帯条件も、アマゾンと直取引をすれば、月末締めの翌々月末にすべての売り上げを現金化できる。
 取次在庫のない商品、とくに出版社が指定する出荷調整品や在庫僅少本などは書店も取次も商品を入手できずに、販売機会をロスする要因だった。たとえあったとしても、客に手渡すには日数も要した。こうした商品も、直取引を契約することで優先的に素早く満数出荷してもらえる体制をアマゾンは築き始めている。
 アマゾンは3月9日付で官報に決算公告を掲示した。アマゾン ジャパンの売上高が316億円、アマゾンジャパン・ロジスティクスが582億円。2社合わせて約900億円しかないのだ。楽天やヤフーに比べて、この格段の売上高の低さはなんなのか。
 そして、5月1日をもって、アマゾン ジャパン、Amazon.com Int'l Sales, Inc. 、Amazon Services International, Inc.は合併して、アマゾンジャパン合同会社になるという。さらに同日より、消費税を請求していなかったサービスはそれを請求するようになる、と取引先に伝えてきた。次回はこうした動きについてレポートしたい。
(文=佐伯雄大)

415とはずがたり:2016/11/11(金) 17:19:11

米テキサス州に新たに2店展開 紀伊國屋書店、日系企業向けに
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20161110/Jcast_kaisha_283087.html
J-CAST会社ウォッチ 2016年11月10日 16時35分 (2016年11月11日 08時04分 更新)

紀伊國屋書店は2016年11月7日、アメリカ・テキサス州に2店を開店すると発表した。出店場所はともにダラス市郊外。「テキサス・キャロルトン店」が12月、「テキサス・プレイノ店」が17年2月にオープンする予定だ。出店の理由は、同州が資源豊富で、日系企業をはじめとする企業の進出も多いためという。
地域密着イベントも
キャロルトン店は、州内の人気居住エリアに位置する基幹店として、マンガやアート、ファッションに関する書籍を取り揃える。プレイノ店はプレイノ市内の大手日系ショッピングモールに開店。日本の新刊やベストセラーをリアルタイムで取りそろえる。
両店舗では書籍に加えて文具も取り扱い、地域に密着したイベントを定期的に開催するという。
紀伊國屋書店にとって両店舗は、アメリカで11、12店舗目、海外では29、30店舗目となる。

416とはずがたり:2016/11/11(金) 18:17:30

全国の図書館、カード1枚で=マイナンバーで来夏にも―総務省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161111-00000012-jij-pol
時事通信 11/11(金) 7:10配信

 総務省は10日、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度で使う個人番号カードについて、来夏にも全国の地方自治体が運営する図書館の利用カードとしても使える仕組みをつくる方針を固めた。

 個人カード1枚でさまざまな図書館の本を借りられるようにして利便性を高め、普及につなげる。

 総務省によると、図書館を設けている自治体は1350団体で、多くの自治体に参加を促す。

 新たな仕組みは、個人カード裏面のICチップに内蔵され、本人確認などに使う「マイキー」と呼ばれる部分を活用する。希望者はマイキーを使ったサービスのポータルサイトで事前に自分のIDを作成し、図書館側は利用カードの番号をポータルサイトに登録。例えば、自宅近くの図書館と別の自治体にある勤務先周辺の図書館を利用している場合、どちらの本も借りられるようになる。

 また、図書館の利用カードとして使えるようになると、本を借りるたびに本人確認を行える。このため総務省は、住民が利用カード更新のためにわざわざ図書館を訪れる必要がなくなるメリットもあるとみている。

 総務省は、個人カードの普及策を推進。民間のクレジットカードなどのポイントを個人カードに集約し、商店街での買い物にも使えるようにする考えだ。

417とはずがたり:2016/11/15(火) 11:41:36
「やりがい」…でも低待遇 非正規司書、年収200万円以下が9割
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/287945
2016年11月09日 15時31分

 全日本教職員組合(全教)は7日、公立小中学校の図書館で司書などとして働く非正規職員へのアンケートを行い、92%の人が年収200万円以下だったとの結果を発表した。

 調査は2015年11月から16年3月に実施、377人が回答した。

 年収51万〜100万円が回答者の52%に上り、101万〜150万円も22%だった。時給では751〜800円が最も多く28%。通算勤務年数が5年以下の人が52%を占め、自由記入の欄には契約を打ち切られる「雇い止め」への不安を訴える声が多かったという。

 低待遇の一方、95%の人が現在の仕事にやりがいがあると答え、63%が正規採用を希望していることも分かった。

 全教の担当者は「司書という専門知識を有する人の待遇改善を国などに働き掛けていきたい」としている。


=2016/11/08付 西日本新聞朝刊=

418とはずがたり:2016/11/28(月) 19:14:14
神田神保町で「岩波ブックセンター」を経営、(有)信山社が破産 東京商工リサーチ
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20161128/Tsr_tsr20161128_01.html
2016年11月28日 14時45分 (2016年11月28日 18時06分 更新)

 (有)信山社(法人番号:8010002031530、千代田区神田神保町2-3、設立平成12年8月、資本金300万円、故柴田信代表)は11月25日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には和田一雄弁護士(山近・矢作法律事務所、千代田区有楽町1-13-1、電話03-3215-5410)が選任された。
 負債は現在調査中。
 東京・神田神保町で(株)岩波書店(TSR企業コード:290016118、法人番号:6010001010826、千代田区)発行の書籍販売を中心とした「岩波ブックセンター」を経営していた(岩波書店との資本関係は無い)。人文・社会科学系の専門書、新書、文庫をはじめ岩波書店が刊行する書籍の大部分を取り扱っていることで広く知られ、多くの書店が集中する神保町界隈でもランドマーク的な存在として知名度を有していた。
 しかし、28年10月に代表の柴田取締役会長が急逝。事業継続が困難となり11月23日より店舗営業を休業し、動向が注目されていた。

420とはずがたり:2016/12/26(月) 18:45:54

休刊・電子版移行相次ぎ、雑誌販売が書籍下回る
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20161226-567-OYT1T50025.html
15:22読売新聞

 出版科学研究所は26日、2016年の紙の雑誌の推定販売金額が約7200億円の見込みとなり、41年ぶりに書籍を下回る見通しになったと発表した。

 書籍は約7300億円の見込み。

 同研究所によると、16年1?11月期の雑誌の推定販売金額は、前年同期比6・4%減の6633億円。月刊誌は同6・0%減、週刊誌は同8・0%減。男性ファッション誌「Gainer」(光文社)などの休刊や、海外の記事に定評がある「クーリエ・ジャポン」(講談社)など紙から電子版に移行する雑誌も相次いだ。

 インターネットやスマートフォンなどの普及で、出版業界を雑誌が支える構図が変化しつつある。

421とはずがたり:2017/01/13(金) 20:49:31
興味深い!

ウェブ直販で5000部! 大人気『わがや電力』を作るまでにやった7つのこと
http://yohoho.jp/15448

422名無しさん:2017/01/15(日) 09:47:13
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170110-00000020-ann-soci
講談社の社員の男を逮捕 自宅で妻を殺害した疑い
テレビ朝日系(ANN) 1/10(火) 13:05配信
 講談社の社員の男(41)が去年8月、東京・文京区の自宅で妻を殺害したとして逮捕されました。

423とはずがたり:2017/01/17(火) 08:20:48
妻がノイローゼになって話しが通じなかったのではないかと思ってしまう。それで殺して良い訳は無いが本人も激務の編集と家庭の両立が難しくてノイローゼ気味だったのでは?

2017.01.15
妻殺害容疑で社員逮捕、講談社内で異常事態…箝口令の通達、「しょせんマンガの人間の事」
http://biz-journal.jp/2017/01/post_17734.html
文=編集部

 10日、大手出版社・講談社社員でコミック誌「モーニング」編集次長の朴鐘顕(パク・チョンヒョン)容疑者が、妻(佳菜子さん)を殺害した容疑で警視庁に逮捕された。
 朴容疑者は警察の調べに対し、「育児をめぐって夫婦げんかになり、もみ合いになってヘッドロックをした」「気がついたら自殺していた」「妻は自分(=朴容疑者)のジャケットで首をつった」などと容疑を否認。佳菜子さんの首には絞められた痕跡があり、警視庁は朴容疑者が腕で首を絞めた可能性があるとみているという。
 また、以前より佳菜子さんは文京区の子ども家庭支援センターに、子育てをめぐるトラブルから朴容疑者にたびたび暴力を振るわれていたと相談していたとも報じられている。
 そんな朴容疑者の逮捕に至るまでの過程における“異常さ”について、講談社関係者は次のように語る。
「実は昨年の11〜12月頃、社内では『朴さんが逮捕される』という噂が流れていました。しかしその後も逮捕されず、噂も沈静化していたところ、逮捕された10日の前週後半になって『近々逮捕されるらしい』という情報が流れたのです。しかも逮捕後、テレビ各局はニュース番組で朴さんが路上を歩く“隠し撮り映像”を流しており、逮捕の情報を掴んで事前にマークしていたことは明らかです。そんな情報が社内外に流れるなど、通常ではあり得ないので、その点はかなり異常な事態だと思います」
 そして逮捕後、講談社社内では社員に対しある“通達”が出されたという。
「逮捕直後に局ごとの会議で、上から『会社としての見解はHPに記載されている内容のみ』『外部のマスコミなどから取材や問い合わせを受けたら、広報部へ回して、勝手に話さないように』などの“通達”が出されました」(別の講談社関係者)

「マンガの人間がやらかしたこと」
 同関係者によれば、「特に全社一斉メールなどで細かい内容の指示などは出ていない」ということだが、意外にも社内は平静を保っているという。

「朴さんは社内では“優秀な人”ということで有名ですが、そもそもウチはマンガ、ファッション誌、それ以外の雑誌を扱う部署ごとで完全に縦割りになっているので、各部署間での交流がほとんどない。特にマンガの部署は他部署の人間からは『モラルのないオタクの集まり』と見られているので、今回の事件を受けても、『しょせんマンガの人間がやらかした事で、関係ない』『しょせん他人事』という雰囲気です。ちらほらと外部からイタズラ電話がかかっているようですが、特にウチの雑誌に対する不買運動などが起こっているわけでもないので、みんな通常通り働いていますよ。もっとも、マンガの部署は針を突くような騒ぎになっているかもしれませんが」
 朴容疑者は現在、警視庁の調べに対し黙秘しているというが、今後の動きが注目される。
(文=編集部)

424とはずがたり:2017/01/25(水) 20:32:12
面白そうだ。

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1244132903/348-349
『若者離れ?電通が考える未来のためのコミュニケーション術』(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

425とはずがたり:2017/01/25(水) 20:50:51
これもチェック

『日本の古都はなぜ空襲を免れたか』 (朝日文庫)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1074159913/1043

426とはずがたり:2017/02/05(日) 14:37:48
夫婦揃って保守派だから気に喰わなかったけど亡くなったか。若い頃,曽野綾子を一寸美人だなと思った事有るのは内緒だが(;´Д`)
とまれこいつは保守派だから日本国民を政府に从順なバカにすべくゆとり教育の道筋なんかつけたんだな。冥福なんか祈ってやらんぞ。

<訃報>三浦朱門さん91歳=作家、元文化庁長官
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/entertainment/mainichi-20170205k0000m040082000c.html
02月04日 21:00毎日新聞

 「第三の新人」の一人として社会や家庭を鋭く観察する小説を書き、文化庁長官を務めるなど文教行政に尽力した作家、三浦朱門(みうら・しゅもん)さんが3日、死去した。91歳。妻は作家の曽野綾子さん。

 東京都生まれ。朱門は本名。東京大文学部卒業と同時に日本大芸術学部で教職に。旧制高知高校の友人、阪田寛夫らと1950年に第15次「新思潮」同人となり、51年に「冥府(めいふ)山水図」でデビュー。芥川龍之介を思わせる知的な作風で頭角を現し、安岡章太郎や吉行淳之介、遠藤周作らとともに「第三の新人」と呼ばれた。

 戦後の家庭のもろさを冷笑的にとらえた「箱庭」で67年新潮社文学賞、東京・武蔵野の風土に根差す人々を描いて文明批評の面も評価された「武蔵野インディアン」で83年芸術選奨文部大臣賞。大学紛争の中、69年に日大教授を退職した。「結婚なんかおやめなさい」「老人よ、花と散れ」「日本人をダメにした教育」など家庭や教育問題の著作も多数。

 温厚でバランス感覚にも優れ、多くの公職に就いた。85?86年は文化庁長官を務め、国体の文化版として国民文化祭を発案。88?94年日本文芸家協会理事長。96年に教育課程審議会会長に就任し「ゆとり教育」の道筋をつけた。87年日本芸術院会員、99年文化功労者。2004?14年は日本芸術院院長。

 いずれもカトリック信徒の曽野さんとは“おしどり作家”として知られた。

 ◇作家の面倒を見てくれた

 作家の黒井千次さんの話 文芸家協会の理事長を引き受ける際に「誰かがやらないといけない当番のようなもの」だと言って快く、作家の面倒を見てくれたのが印象的だった。最近、イベントや映画などで「第三の新人」が扱われることが増え、主だった作家はこれでほとんど亡くなってしまったが、その位置づけは今後しっかり見据えておく必要があろう。

427とはずがたり:2017/02/15(水) 06:30:17
出る杭でも打たれない 絵本作家・五味太郎に聞く
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yahooroupeiroapp/20161019-00062737/
Yahoo!ニュース個人 アプリ特別企画 | アプリ特別企画
2016/10/19(水) 10:35

428とはずがたり:2017/02/20(月) 14:21:23
畢竟,事業継続に行き詰まってたんだな。。残念だなあ・・。息子がもう一寸大きかったら定期購読しても良いんだがなあ。出版不況出しなあ・・。

科学誌「ニュートン」元代表取締役逮捕 出資法違反容疑
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1147586435/268
野平悠一2017年2月17日13時02分

「ニュートン」民事再生申請=発行元「雑誌存続に全力」―東京地裁
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-170220X358.html
13:18時事通信

 出資法違反容疑で元社長らが逮捕された科学雑誌「Newton(ニュートン)」の発行元「ニュートンプレス」(東京都渋谷区)は20日、東京地裁に民事再生手続きの開始を申し立てたと発表した。

 同社は「雑誌を維持、存続させることが、課された社会的使命と考え、全力で再建に臨みたい」などとするコメントを出した。

 ニュートンは1981年創刊の月刊科学雑誌。元社長ら2人が17日、利息を支払うなどと持ち掛けて定期購読者から現金を預かったとして、出資法違反容疑で山口県警に逮捕された。

429とはずがたり:2017/03/10(金) 19:42:17
JRダイヤ改正で市販時刻表もダイワリ改正
http://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20170310/Itmedia_business_20170310033.html
ITmedia ビジネスオンライン 2017年3月10日 07時45分 (2017年3月10日 19時20分 更新)

 ダイヤ改正に合わせて、市販の時刻表も変化する。それは鉄道会社から渡される情報の反映だけではない。列車の時刻は同じだけれど、JTB時刻表、JR時刻表は「見やすさ」で競争している。ダイヤ改正は、時刻表の見やすさを工夫するチャンスでもある。

 しかし、列車の運行本数が増えたから、新路線が開業したからといって、単純にページ数を増やすわけにはいかない。特にJTB時刻表とJR時刻表は、第三種郵便物の上限となる1キログラムを超えないように作られている。そのために本文のページ数を節約したり、薄くても裏写りしない紙を使ったりする。特集ページや付録にも力が入るため、時刻表はもはや重量の限界に達している。

 逆に、列車や路線が減った場合はどうするか。ページ数を削減する場合と、ページ数を変更せず、行間を増やすなどで紙面を見やすくする工夫を行う場合がある。しかし、ライバルに対抗して魅力を出すために、付録や特集ページに力を入れたい。重量配分を考えると、列車の時刻を掲載するページは、「これ以上増やしたくない」「できることなら減らしたい」という存在である。ここがメインコンテンツであるにもかかわらず。

 ところで、出版物の設計書を「台割(だいわり)」という。台は印刷の単位。割は割り付け(配置)だ。つまり、“JRダイヤ改正”は、市販の時刻表にとっては“ダイワリ改正”でもある。JTB時刻表とJR時刻表の改正の様子を比較すると、どちらもページ数を増やした路線もあれば、減らした路線もある。結果としては前号と同じページ数で収まった。そこにはどんな工夫があるか、詳しく見ていこう。



●16ページ単位を巡る駆け引き

 雑誌だけではなく、売れる商品は「便利なもの」または「おもしろいもの」そして「その両方を持つもの」だ。かつて時刻表は「便利なもの」分野だった。現在は「おもしろいもの」の要素も必要になっている。なぜなら、時刻表の商品性が変わってきたからだ。

 乗り換え検索ソフト、検索サイトの利用が増えて、時刻表はかつてのように会社に1冊、部署に1冊という必需品ではなくなった。発行部数が減って、趣味層の購読者の比率が高まっている。旅行ファン、鉄道ファンへの訴求も重要だ。最近の月刊時刻表は付録が付いたり、巻頭カラーページが増えたりしている。付録も重量増の原因だし、カラーページの紙は重い。しかし、これはやめられない。

 せっかく本文のページ数を削って軽くしたというのに、アクセサリー的な要素で重量が増える。まるでスポーツカーの開発のような状況だ。その本文のページ数にしても、増減は単純ではない。輪転機で一度に印刷できる単位は16ページで、1ページあたりのコストが最も安い。そこで、16ページが雑誌や本を作るときの基準となる。

 列車の運行本数が増減、路線が開業または廃止された場合に、掲載枠を16ページ単位で増減できるなら、ページ数を増減する。…

16ページ単位で増減できない場合はレイアウト変更で対応する。掲載枠を詰めたり広げたりして、なるべく見やすく変更しよう、となる。

 16ページ単位で本文ページを削除できた場合に、余った重量で付録や特集ページの分量が決まる。この余り重量には余裕も必要だ。2月号は3月号のダイヤ改正情報のうち、在来線特急と新幹線を特集ページで先に掲載する。指定席券の販売開始は乗車日の1カ月前だから、繰り上げて掲載しないと間に合わない。

 逆に、余り重量があって、掲載する情報が少ないときはユニークな特集が組まれる。JR時刻表はカレンダー冊子やチケットを入れるクリアファイルが付録になったことがある。JTB時刻表は私鉄の時刻表を拡大して掲載した。マンガを載せたこともある。鉄道の情報が少ないときは、時刻表の魅力も減るため、特集ページで魅力アップを図るというわけだ。

 乗り換え検索アプリより見やすく、おもしろく。市販の時刻表には、編集部の苦労と工夫が詰まっているのだ。

(杉山淳一)

430とはずがたり:2017/03/12(日) 20:32:18
森友学園“極右”理事長は教諭を次々と失踪させていた!(1)不法投棄のゴミを燃やして…
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20170312/Asagei_76900.html
アサ芸プラス 2017年3月12日 09時55分 (2017年3月12日 20時00分 更新)

 総理夫妻らを巻き込んでの、学校を舞台にしたスキャンダルが連日、国会を揺るがせている。次から次へと噴出するのは、カネと教育方針を巡る常識外の現実。「疑惑」をたれ流すトンデモ教育機関の主とはいかなる人物なのか。
「塚本幼稚園」(大阪市淀川区)を運営する学校法人「森友学園」が、突如としてその名を全国に知られることになったきっかけは、今年4月の開校を目指す私立小学校「瑞穂の國記念小學院」(大阪府豊中市)の土地取得に、とんでもない問題が露呈したことだった。
「15年5月、学園は将来的な購入を前提に、国有地の賃貸契約を結びました。ところが‥‥」
 こう解説するのは、社会部記者である。
「その際、土壌改良や埋設物撤去工事が行われたはずですが、16年3月、学園が『新たに土中からゴミが見つかった』と国に報告。これと前後して、『開校に支障が出るから土地を買いたい』と学園が言いだした。すると、評価額9億5600万円の土地で、大阪航空局が約8億2000万円のゴミ撤去費用がかかると算出し、実質9割引きとなる常識外れの額で国から購入していたのです」
 そもそも地元住民に言わせれば、「あの土地は教育用地として考えることができない」シロモノなのだという。ベテラン大阪府議がその理由を説明する。
「伊丹空港の騒音問題で国が買い上げる30、40年前までは民有地だったんだが、近所の人間がゴミを不法投棄する『ゴミ捨て場』として有名だった。

動物の死骸なんかもあった。おまけに敷地内のいたるところでゴミを勝手に燃やすもんだから、常に煙が上がっていたな。今回、土中から大量のゴミが出てきたけど、そりゃ当然だろうと思う」
 現在、土壌汚染対策工事が進められているが、
「掘り返した土が油まみれで異臭もしているため、大規模な土の入れ替えが必要と言われている。おまけにゴミの撤去も完全には行われていないのではないか。搬出用のダンプカーが現場でほとんど目撃されていないこともあり、一部のゴミはそのまま埋め戻されている」(前出・ベテラン府議)
 とても子供を通わせられるような場所ではないのだ。いわく付きなのは、土地だけに限らない。森友学園に小学校の設置認可を与えた大阪府の体制にも疑義が生じている。
「11年夏、学園が私立小学校設置における規制緩和の要望を府に出したんです。それまで幼稚園しか運営していない学校法人には、借入金を用いた小学校の設置は認められていませんでしたが、これを撤廃すべきというものです。経営難による廃校を避けるための制度なのですが、府は12年4月、要望をのんでいます」(前出・社会部記者)
 今日に至るまで、この基準を用いた申請は森友学園のみ。府との「特別な関係」を疑われてもしかたのない経緯である。申請が通ってからは、資金力不足が明らかになった。
「当初、賃貸契約だったのは、購入資金を持っていなかったから。そもそも14年12月、大阪府私立学校審議会では学園の借り入れが所有資産を超えていたことに加え、校舎や施設設立のために必要とされる積立金もほとんどなかった。私立学校を経営する組織としては、あまりにも無計画でした」(豊中市議)
 そうした事情を背景とした「9割引き」土地購入だったのである。

431とはずがたり:2017/03/14(火) 10:29:19
TSUTAYA展開の会社 徳間書店を傘下に入れる方針固める
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/524/946935c72bdac182e447fe97c0ba686b.html
(NHKニュース&スポーツ) 01:39

DVDレンタルや書籍販売などのTSUTAYAを展開する会社が、雑誌や書籍などを幅広く発行している徳間書店を傘下に入れる方針を固めました。

432とはずがたり:2017/03/15(水) 19:49:37

「つぶやき」から絶版寸前小説復刊 盛岡・さわや書店
http://news.goo.ne.jp/article/iwate/region/iwate-73288455.html
00:00岩手日報

 盛岡市のさわや書店フェザン店(田口幹人店長)が、絶版寸前だった小説を救った。出版元から「ひとさらいの夏」(冨士本由紀著、双葉社)の最後の在庫50冊を引き受け、1月にツイッターで「復刊」を呼び掛けたところ、2月下旬に5千部が重版されるほど人気が広がった。昨年、手書きのカバーで本を覆う「文庫X」で脚光を浴びた同店が、再び出版業界でムーブメントを巻き起こしている。  復刊を呼び掛けたのは、文庫Xを発案した同店の文庫・文芸担当、長江貴士さん(33)。「皆さんのお力を借りたいなぁ」という書きだしで1月下旬に6件連続でつぶやき、同書を「人生にこれ以上広がりがないと自覚してる女性たちに射(さ)し込む濁った光を描き出す短編集」と紹介した。  双葉社によると、本は2010年8月に発売。部数は伸び悩み、昨年秋に営業担当の田中沙弥さんが「大好きな本の最後の50冊を大好きな書店で売ってもらいたい」とさわや書店に持ち掛けた。長江さんは「実際に復刊できるか分からないところから始まったが『何か盛り上がりに関わりたい』との思いで呼び掛けに応じてもらえたと思う。文庫Xがなかったらうまくいかなかった」と語る。

433とはずがたり:2017/03/15(水) 20:14:41
金瓶梅読んでみたい(;´Д`)

四大奇書
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%A4%A7%E5%A5%87%E6%9B%B8

四大奇書(しだいきしょ)とは、中国で元代から明代にかけ、俗語体で書かれた4つの長編小説の総称。「奇書」とは「世に稀なほど卓越した書物」という意味である。「四大奇書」は清代前期の書店が販売促進用につけたキャッチフレーズであり[1]、その名は清中期の乾隆年間(1736年 - 1795年)に芥子園刊本において確立した[2]。
「四大奇書」に挙げられているのは『三国志演義』、『水滸伝』、『西遊記』、『金瓶梅』の4作品である[3]。だが、本場中国では清中期になってから『金瓶梅』の代わりに『紅楼夢』を加えたものを「四大名著」と呼ぶ[4]ようになり、「四大奇書」よりこちらの方が一般的である。

434とはずがたり:2017/03/19(日) 07:58:09
2017.03.18
来年開館のツタヤ図書館、中身空洞のダミー本を3万5千冊も購入!巨額税金投入の裏側
http://biz-journal.jp/2017/03/post_18386.html
文=日向咲嗣/ジャーナリスト

「まったく、人をバカにした話だと思いますよ。152万円も出して、ダミー(偽物)を3万5000冊も買って並べるというのですから」
 そう憤慨するのは、山口県周南市のある市議会関係者だ。憤るのも無理はない。昨年12月に開催された市議会の予算委員会で、市が来年2月オープン予定の新図書館の開館準備に「ダミー本を3万5000冊分、約152万円で購入」することを明らかにしたからだ。
「ダミー本」とは、ダンボールでできた中身が空洞の偽物の本のこと。マンションのモデルルームなどで、部屋のインテリアをオシャレに演出するために使われる洋書風の小道具といえば、イメージしやすいだろう。その偽物の本を、よりによって新設する公共図書館に3万5000冊分も入れる計画というのだ。
 仮に1冊2センチの厚さの単行本を寝かせて縦に積み上げると、その高さは700メートルにもなる。偽物に152万円も使わず、1冊2000円の本を760冊買ったほうが有意義なのではないだろうか。市民の知的活動を支える社会教育機関が“偽物の本”を大量に購入するというのは、長い公共図書館の歴史のなかでも、前代未聞のことだろう。
 周南市は、なぜそんなことをするのか。
 それは、この開館予定の図書館の指定管理者となるのが、レンタル大手TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)であることが関係している。CCCは、空間プロデュースから手掛け、図書館開館後は指定管理者として図書館運営業務を担う。同社が運営する図書館は、すでに全国に4例あり、通称“ツタヤ図書館”と呼ばれている。
 いずれも、都会型のカフェや新刊書店を併設した商業スペース顔負けのオシャレ空間を売りにしており、とりわけ壁面一杯に広がる4メートル超の高層書架を配置する独特のデザインが最大の特徴だ。
 ツタヤ図書館は、2013年の佐賀県武雄市を皮切りに、神奈川県海老名市、宮城県多賀城市、そして先月には岡山県高梁市でオープンしている。これらの図書館では、高層書架の高い位置にダミー本が配架されているが、その具体的な数量が出てきたのは今回の周南市が初めてだ。市の担当者は、次のように話す。
「新図書館用に購入するのは、すべて新刊で6万冊を予定しています。(ダミー本は)ダンボールでつくった装飾といいますか、本に囲まれた空間づくりのために置かせていただくように進めているところです」

「装飾」や「本に囲まれた空間づくり」は、「コーヒーを飲みながらゆったりと本が読める」というツタヤ図書館のコンセプトを実現するためには不可欠な要素のようだが、いくらオシャレな空間づくりのためとはいえ、152万円もかける必要があるのかと問うと、前出の担当者は、こう答えた。
「いろいろなご批判もあろうかと思いますので、これから本の置き方を工夫するなどしまして、できるだけダミー本は少なくして、経費削減を進めているところです」

435とはずがたり:2017/03/19(日) 07:58:35
ツタヤ図書館は補助金を得るための施設

 なぜダミー本を3万5000冊も購入するのかについて、市議会関係者に話を聞いたところ、意外な裏事情がみえてきた。
「新しい図書館は、書架が10万冊分入るんです。今のところ、新規に6万冊購入することになっているのですが、そうすると書架に空きができるので、そこを埋めるために3万5000冊分のダミー本を買うのだと思います」(市議会関係者)
 10万冊分買う予算がないから、足りない分をダミー本にするのだろうかと聞くと、「それは違うと思う」と否定する。
「(CCCが多く購入しようとしている)暮らし向きの本(料理や旅行など生活実用書)は、そんなに膨大な点数を買えないのではないでしょうか。予算が足りないわけではなく、一度に買える冊数が限られているのだと思います」(同)
 一度に大量購入ができないにしても、「偽物を何万冊分も入れる」ことに対して、市議会で議論はなかったのだろうか。同市議会関係者は、「本の購入については、みなさんほとんど物申さないです。結局、市長が『これでいく』と言うのであれば、仕方がないかという感じです」と明かしつつ、さらに裏事情を暴露する。
「そもそも図書館をつくるという雰囲気ではありません。駅ビルを建て直すにあたって、市費だけでつくっては大変なので、国の補助金をもらいたいと考えたのです。そのためには、ビルの中に何か公共施設をつくらなければなりません。そんな折、市民から『図書館が欲しい』という意見があったので、『では図書館をつくろう』となったのです」(同)
 つまり、あくまで「駅ビル開発ありき」で、新図書館は補助金をもらうために後からつけた理由だったのだ。だが、建設中のJR徳山駅前の図書館から800メートルしか離れていない場所には、立派な中央図書館がある。新図書館開業後も、中央図書館はこれまで通り運営が継続されるという。
 取材を進めてみると、周南市の新図書館建設プロジェクトには、国から巨額の補助金が投入されていることがわかった。

 国土交通省管轄の「都市再生整備計画事業」がそれで、市議会関係者によれば、土地代と既存建物解体費用を除いた総事業費約33億円のうち半額の16億5000万円が国の補助金だという。その施設の半分の空間を占める図書館には、少なくとも約8億円以上の国費が投入されているとみられている。

巨額な補助金を使うツタヤ図書館

 今回の駅ビル開発事業は、駅前周辺の賑わいを取り戻し、市の中心地として再整備することを目的に行われているのだが、興味深いのは、ほかのツタヤ図書館との酷似点だ。
 先行するツタヤ図書館の宮城県多賀城市や岡山県高梁市、さらには来年オープン予定の宮崎県延岡市でも、同様に国の巨額補助金を活用した同種の駅前開発が行われている。
 ちなみに多賀城市でも、新図書館施設の整備に6億2000万円もの「地方都市リノベーション給付金」(国土交通省管轄)が投入されていることがわかっている。
 周南市は、国から支給される巨額補助金をフルに活用し、その潤沢な資金を元に、CCCがプロデュースするデザイン重視の施設を建築している。それらはダミー本に象徴される、湯水のごとく税金をつぎ込んだ典型的な“ハコモノ行政”である。
 それを如実に表しているのが「図書購入費」だ。周南市の場合、新設時には、約1億3000万円もかけて6万冊を調達する計画なのに、開館後は、そんな大盤振る舞いとは打って変わって、予定されている図書購入費は、毎年たった450万円しかない。全国の公共図書館における平均額878万円(14年)の約半額である。
 駅前開発について、地元の人はどうとらえているのだろうか。新図書館建設予定の徳山駅周辺商店街では、町の活性化事業に期待感が高まっているかと思いきや、商店主たちは意外に冷めた見方をしていることがわかった。
「新しい図書館が来年できるのは知っています。期待感はありますが、まだ先の話なのでピンときません。(ダミー本については)初めて聞きました。それが町の活性化になるのであれば、それもいいんじゃないでしょうか」
 このように、物わかりのいい見解を示す店主もいれば、「ダミー本をそんなに入れるんですか。市民をバカにしていますよね。税金の無駄遣いでしょう」と怒る店主もいる。

436とはずがたり:2017/03/19(日) 07:59:01
>>434-436
 そうしたなかで、駅前開発そのものに懐疑的な見方をする人も少なくない。
「お金を払ってツタヤ(CCC)に運営してもらうので、財政は大丈夫なのかなと心配しています。効果的にも、どうなのかとみています」「駅自体を使う人が少ないです。使っているのは、大半が高齢者か学生です。こちらは車社会ですから、駅前に新図書館ができても、駐車場が有料らしいので、たぶんはやらないと思いますよ」と厳しい意見もあった。
 ちなみに、ダミー本購入のほかにも、多くの市民が憤慨するのが、駅前図書館ビルに入居する、いわゆる「民業部分」にあたるCCC経営のカフェや新刊書店から市が得るテナント料だ。
 市の発表では「坪3000円を予定」としているが、ある店主は「うちは駅から1キロ離れているが、テナント料はその3倍払っている」と言う。格安なテナント料は、CCCへの利益供与ではないかとの見方も出ている。

市議会のドン「ダミー本は壁のデザインの一部」

 では、ツタヤ図書館に賛成派の議員たちは、どう考えているのだろうか。“周南市議会のドン”と呼ばれる兼重元市議会議長に話を聞いた。同氏は昨年、ツタヤ図書館の導入に反対する市民団体が全議員に送付したアンケートを「ゴミ箱に落とす」とブログに書き、激しく批判を浴びた人物だ。
「ダミー本は、壁のデザインの一部だと思っており、まったく気にならない。駅前の新図書館は、あくまで“集客施設”。図書館としての役割は中央図書館以下、市内の5館が果たす。新図書館は地の利を生かした集客施設として、ブックアンドカフェにする。そのために、ツタヤのノウハウを生かしてもらう」(兼重氏)
 つまり、表向きは図書館だが、実体は駅前の集客装置として期待された「ブックアンドカフェ」なのだから、ダミー本が何万冊あっても問題にならないという論理である。こうした論調を図書館の専門家は、どうみるのか。
『図書館づくり繁盛記』(日外アソシエーツ)などの著書で「東京の図書館をもっとよくする会」代表の大澤正雄氏は、長年自治体直営図書館の館長として、住民本位の図書館運営を実践してきた経験から、次のように話す。
「150万円も出してダミー本を3万5000冊も買うのは、図書館に対する考え方が中身ではなく、見せ物と考えているところに問題があります。そこには住民のための運営ではなく、『ツタヤ図書館を使わせてやる』という尊大な運営方針が透けて見えます。それは、公共性を無視したもので、指定管理の典型が現れたといえるでしょう」
 読むべき本をそろえるのではなく、ダミーで見た目だけを整えて集客するためのインテリアとするという考え方は、決して“市民本位”の行政とはいえないのではないだろうか。
(文=日向咲嗣/ジャーナリスト)

439とはずがたり:2017/04/05(水) 20:11:00
ご冥福をお祈りします。

日本を代表する詩人、大岡信さん死去…86歳
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/entertainment/20170405-567-OYT1T50070.html
19:02読売新聞

  明晰な知性と柔らかな感受性で詩作や文芸批評に活躍した現代日本を代表する詩人の大岡信(おおおか・まこと)さんが5日午前10時27分、呼吸不全のため静岡県三島市内の病院で死去した。

 86歳だった。葬儀は近親者で行う。

 歌人・大岡博さんの長男として同市に生まれ、旧制沼津中時代から詩や短歌に親しんだ。東大卒業後、読売新聞に入社。川崎洋、茨木のり子らの詩誌「 櫂 かい」に参加し、56年に第1詩集「記憶と現在」を出した。63年に退社し、「春 少女に」や「地上楽園の午後」(詩歌文学館賞)などの詩集を発表した。

 古典や現代芸術への造詣も深く、「紀貫之」(読売文学賞)、「詩人・菅原道真」(芸術選奨文部大臣賞)など文芸、美術、演劇評論でも活躍。

440とはずがたり:2017/04/05(水) 22:19:10
TSUTAYAが不振出版社を買い続ける狙い 徳間書店の買収で目指すは書店の「ユニクロ」
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/business/toyokeizai-166250.html
06:00東洋経済オンライン

「TSUTAYA」や「蔦屋書店」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が3月下旬、中堅出版社の徳間書店を買収した。2013年に業務・資本提携し、子会社を通じて議決権の約15%の株式を保有していたが、今回、比率を約97%へ引き上げた。買収は一面では債務超過に陥っていた徳間書店の救済だが、CCCの増田宗昭CEOの強い危機感に基づく攻めの一手という側面もある。

徳間書店はエンタメに強い老舗の出版社で、かつてはアニメ制作事業としてスタジオジブリを抱えていたことでも有名だ(ジブリは2005年に分離・独立)。だが近年は主力雑誌が苦戦している。

発行部数(2016年10?12月、日本雑誌協会のデータ)は、看板である男性向け娯楽誌の『週刊アサヒ芸能』が19万9850部(2011年10?12月比25%減)、モノ系月刊誌の『GoodsPress』が4万8727部(同57%減)、アニメ月刊誌の『アニメージュ』が4万6433部(同28%減)だった。

巨額赤字で債務超過に転落
業績も低調だ。特に2015年3月期は売上高約75億円に対し、最終赤字10億円を計上し、債務超過に転落した。

月刊誌2つを休刊し、返本率の抑制や役員報酬の削減などで業績と財務の改善を図っていたが、2015年夏には「一部の金融機関が債務者区分を変更した」という情報が業界に流れるなど信用不安が払拭できず、2017年3月期も債務超過を解消できなかった。

徳間書店は2000年代前半にも巨額債務を抱えて経営不振に陥っている。当時はメインバンクの三井住友銀行から迎えた松下武義社長の手で不採算部門のリストラが断行された。

だが徳間生え抜きの経営者にバトンタッチした後の2010年ごろからまた赤字を計上するようになっていた。「印刷会社など取引先は『徳間書店単独での存続は難しい。CCCは(約15%の)小規模出資から踏み込んで、本格的に救済する気があるのか』と注視していた」(金融関係者)という。

両社の間には浅からぬ縁がある。CCCは1990年代後半に衛星放送サービス・ディレクTVの日本展開に乗り出したが、その事業会社に出資していたのが徳間書店だった。

当時社長だった創業者の徳間康快氏(2000年に死去)は、既存の出版ビジネスの枠に飽き足らない大胆な試みをする経営者として知られており、同様に創業経営者である増田氏とは通じ合うところがあったようだ。

増田氏のCCCが資本業務提携から子会社化へと徳間書店への関与を深めた背景の一つには、ディレクTVという挑戦をともにしてくれた徳間氏への恩義を込め、救済したという側面もあるだろう。

だがそれを上回るのは、増田氏の強烈な危機感だ。

いまや書店最大手に

3月31日、東京都内のホテルで開かれたCCCの社員ミーティング。グループ傘下の多くの社員が一堂に会する恒例の年次会合の場で、増田氏は「SPA(製造小売業)をやらなければアマゾンには勝てない」と語ったという。

徳間書店の買収について具体的に言及しなかったものの、なぜ買収したのか、どう活用するのかという「増田氏の真意」はこの一言で明らかだ。

SPAとはユニクロのファーストリテイリングのように、小売業が川上の製造分野まで手がけ、オリジナル商品を開発する経営モデルだ。つまり増田氏はCCC系列の店舗で扱う商品・サービスを、自ら開発しようと考えているのだ。

徳間書店側も「自社から良質なコンテンツをCCCに提供し、出版やライツビジネスなどの事業を拡大する」(業務管理部)と東洋経済の取材に回答しており、今後はアニメなどエンタメ関連の雑誌・書籍や関連グッズを、グループ向けのオリジナル商材として開発するとみられる。

441とはずがたり:2017/04/05(水) 22:19:34

>>439-440
ネット通販のアマゾンが圧倒的な品ぞろえによるロングテールを強みとするのに対し、増田氏は「アマゾンにはない、ここにしかない」というオリジナル性で差別化を図ろうと考えているのだ。

CCCの業績は近年、極めて好調だ。直近の2016年3月期は売上高2392億円、営業利益117億円と増収増益。2017年3月期決算はまだ開示されていないが、CCC関係者によるとやはり増収増益だったようだ。

背景にあるのは書店事業の成長だ。TSUTAYAを中心とするCCC系列の新刊販売書店は2016年末時点で全国に812店を数え、書籍・雑誌販売額は1308億円に上る。

過去10年間で店舗数は1.6倍、販売額は1.7倍に伸びており、書店チェーンとしては紀伊國屋書店(売上高は2016年8月期で1059億円)を上回る国内最大手となっている。

これらの書店のほとんどはCCCの直営ではなく、FC加盟企業による経営だ。そもそも増田氏は自社の業態を「書店チェーン」とも「CD・DVDレンタルチェーン」とも思っていない。毎日の生活を楽しめる商品やサービスを提案する「企画会社」というのが自らの定義だ。

そして最終顧客である一般消費者にライフスタイルを提案するためには、まず直接の顧客であるFC企業に「店舗パッケージ」を提案し、採用してもらう必要がある。

2011年以降に増えている「蔦屋書店」はまだ直営店が多いが、これはFC展開の雛形となるマザー店舗という位置づけだ。蔦屋書店には、国内外の雑誌をバックナンバー含め大規模に展開する「マガジンストリート」を設置したり、書籍を持ち込んで長居できる居心地のよい飲食店を併設したりしている。

この形態は増田氏が2000年代半ばに米国を視察した際、アマゾンの急成長による書店チェーンの衰退を目の当たりにし、「アマゾンにはできないことをやらなければ生き残れない」と考えた結果だ。

銀座で明らかになる買収子会社の「使い道」
蔦屋書店はFCの雛型店舗として、飲食店併設などさまざまな取り組みを行っている(撮影:今井康一)

この「アマゾンにできないこと」を模索する流れに、徳間書店の買収もある。恐らく増田氏の頭の中には、単にオリジナル商品を開発させるにとどまらないアイデアがあるはずだ。そのモデルケースがこの4月、東京・銀座にお目見えする。

4月20日にオープンする大型商業ビル「GINZA SIX」に、蔦屋書店初となるアートをテーマにした店舗を開設する。詳細はまだ公開されていないが、和の美を表現した空間で世界中から集めたアート関連書籍を販売するほか、イベントスペースで実際のアートのオークションも展開することになるようだ。

この国内最大規模となるアート専門書店を企画するうえで活躍したのが、CCCが2015年8月に傘下に収めた美術出版社だ。経営破綻し民事再生手続き中だった同社の再生スポンサーとなることで、グループ企業とした。

美術出版社はアート専門の月刊誌『美術手帖』が看板媒体。開業に向けて、アーティストやアート作品市場に詳しい編集部がオリジナルのムックなどを編集・出版したほか、グループ内コンサル的な立場で店舗開発そのものにも知見を提供しているという。

この事例が一定の成功を収めれば、徳間書店の知見を生かしたアニメ特化の店舗なども早晩登場するだろう。

徳間書店のように債務超過までに至らずとも、経営不振の出版社は少なくない。今後もCCCが経営に行き詰まった出版社を買収し、商品と店舗の開発リソースとして役立てる可能性は十分にある。5年後の出版・書店の勢力図は、CCCを台風の目として様変わりするかもしれない。

442とはずがたり:2017/04/13(木) 17:30:54
ブックオフ業績不振に苦しむ 書籍以外の商材拡大は進むか
https://news.goo.ne.jp/article/thepage/business/thepage-20170412-00000002-wordleaf.html
08:00THE PAGE

 中古本販売大手のブックオフが業績不振に苦しんでいます。10日には社長交代の人事を発表しましたが、業績回復の見通しは立っていません。

 ブックオフは書籍を中心に中古品を買い取り、店頭で再販売するという中古品販売チェーンの大手です。同社は従来の古書店のイメージを一新し、コンビニのような明るい店舗で比較的新しい中古本を大量に扱うという業態を開発。立ち読みが自由にでき、気軽に書籍を持ち込めるという雰囲気が利用者に受け、急成長を遂げました。

 ところが2007年、創業者である坂本孝会長が業者からリベートを受け取っていたとして同社のトップを辞任。後任トップにはコンサルタント出身の佐藤弘志氏が就任したものの、再び社長交代となり、2011年からは銀行出身の松下展千前社長が同社を率いてきました。

 ところが松下氏の社長就任後、2012年頃から売上高の伸びが鈍化するようになり、2016年3月期には上場以来初の最終赤字に転落、2017年3月期決算も13億円の赤字を見込んでいます。このため同社は4月10日、松下社長が代表権のない取締役に退き、後任に堀内康隆取締役執行役員が昇格する人事を発表しました。新しい経営体制で早期に業績を回復したいところですが、足元の状況はかなり厳しそうです。

 同社の業績が悪化しているのは、主力商品である書籍・ソフト・アパレルの販売が低迷しているからです。2016年3月期の販売実績(直営店)を見ると、活字の書籍は前年比プラスでしたが、コミックの売上高はほぼ横ばい、その他書籍は前年比マイナスとなっています。今年に入っても販売不振は続いており状況はあまり改善していません。

 こうした状況になっているのは、ネットや電子書籍の普及で紙の書籍の市場そのものが縮小したことが大きく影響していると考えられます。市場環境の変化については同社もよく理解しており、最近は書籍に代わる新しい商材として中古家電に力を入れていました。

 しかし中古家電の買い取りは思うように進まず、先行投資を回収できずこれが業績の足を引っ張りました。当面は書籍以外の商材の拡大を図り、その間に家電の売上げを伸ばしたいところですが、今のところメドは立っていません。一部からは時代の流れと指摘する声もありますが、一方で中古品の市場は今後、拡大が予想されています。当面は、新社長がどのような戦略を打ち出すのかに市場の注目が集まりそうです。

(The Capital Tribune Japan)

443とはずがたり:2017/05/14(日) 19:40:38
容疑者xの献身も映画化されたhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1162819896/447ようだ。

「窓ぎわのトットちゃん」、中国で1千万部突破
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASK5D62Q7K5DUCVL018.html
05月12日 19:48朝日新聞

 俳優・黒柳徹子さん(83)の自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」の中国での発行部数がこの春、1千万部を超えた。日本での発行部数800万部を2015年ごろに抜き、その後も年100万部のペースで伸びているという。

 小学1年生で退学になった活発な少女トットちゃんが自主性を尊重する「トモエ学園」に転入し、生き生きと学園生活を送る。第2次大戦中が舞台の物語だ。

 講談社から1981年に刊行され、35カ国以上で出版された。中国語版「窓辺的小豆豆」は2003年に発行され、中国の出版社が販売を手掛ける。当初はなかなか浸透しなかったものの、学校の推薦図書となった6?7年ほど前から人気に火がついた。日本より売れたのは中国だけという。

 講談社の劉岳・中国事業部長(55)は「中国では日本よりも激しい受験競争が繰り広げられていて、トモエ学園ののびのびとした教育方針が共感を呼んでいるのだろう」と話している。

 6月21日に北京で中国の出版社主催で記念の式典が開かれる。黒柳さんもコメントを寄せる予定だ。(塩原賢)

444とはずがたり:2017/05/17(水) 12:55:36
「週刊少年ジャンプ」、200万部割れ ピークの3分の1以下に
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-ent1705160011.html
05月16日 18:19産経新聞

 集英社の漫画誌「週刊少年ジャンプ」の印刷部数(印刷証明付き)が、200万部を割りこんだことが16日、分かった。

 日本雑誌協会が16日に公表した今年1?3月の平均印刷部数によると、「週刊少年ジャンプ」は平均191万5000部。平成28年10?12月平均から約9万部減った。ピークだった6年には公称653万部を発行しており、当時からほぼ3分の1以下となった。

 同誌は昭和43年に創刊。月2回刊行だったが、44年10月に週刊となり「週刊少年ジャンプ」に改称。「ドラゴンボール」など数々の人気作品を生んでいる。昨年9月には、40年間続いた秋本治さんの「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が終了した。

 人気週刊漫画誌では、講談社の「週刊少年マガジン」が1?3月は96万4158部、小学館の「週刊少年サンデー」は31万9667部だった。

445とはずがたり:2017/05/17(水) 20:05:07
>>284-286
結婚キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!

阿川佐和子さんが結婚…「穏やかに老後を」
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/entertainment/20170517-567-OYT1T50083.html
19:17読売新聞

 エッセイストの阿川佐和子さん(63)が9日に元大学教授の男性(69)と結婚したと、阿川さんが17日、所属事務所を通じて発表した。

 阿川さんはマスコミ各社へのファクスで、「くだらないことに笑い合って、ときどき言い争いつつ、穏やかに老後を過ごしていければ幸いかと存じます」とコメントした。挙式の予定はないという。

446とはずがたり:2017/05/29(月) 16:15:27
2016年11月28日 16時27分 更新
「岩波ブックセンター」経営の信山社が破産 神保町のランドマーク的存在
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1611/28/news109.html

岩波書店の書籍を幅広く取りそろえる「岩波ブックセンター」を経営していた信山社が破産。
[ITmedia]

 東京商工リサーチなどによると、岩波書店の書籍を中心に扱う「岩波ブックセンター」(神田神保町)を経営していた信山社が、11月25日付で東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は約1億2700万円。

447とはずがたり:2017/05/29(月) 16:15:47
>>446
 2000年設立。同社が経営する岩波ブックセンターは、人文・社会科学系の専門書、新書、文庫など、岩波書店が刊行する書籍の大部分を取り扱い、書店が集中する神保町のランドマークとして知られていた。岩波ホールが入居する岩波神保町ビルに隣接しているが、岩波書店との資本関係はない。

 だが、今年10月に同社代表取締役の柴田信会長が死去。事業継続が困難になり、11月23日から休業していた。

448とはずがたり:2017/05/29(月) 16:16:19
2015年06月26日 17時59分 更新
取次準大手・栗田出版販売が民事再生申し立て 負債135億円
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1506/26/news136.html

出版取次で準大手の栗田出版販売が民事再生法の適用を申請。負債額は取次の倒産では過去最大。
[ITmedia]

 帝国データバンクによると、出版取次で準大手の栗田出版販売(東京・神保町)が6月26日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。負債総額は昨年9月末時点で134億9600万円と、出版取次の倒産では過去最大という。同業の大阪屋が支援を表明している。

 1918年(大正7年)創業の老舗。雑誌を主体に幅広いジャンルを全国の書店約1800店に販売し、大手と異なり中小・零細規模書店との関係構築を重視していた。

 1991年10月期には701億7900万円の売上高を計上していたが、出版不況が進む中で業績が悪化し、2014年9月期の売上高は329億3100万円にまで落ち込み、債務超過に転落していた。

449とはずがたり:2017/05/29(月) 16:16:59
2016年07月21日 17時50分 更新
哲学書「精神と自然」の新思索社、破産決定
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1607/21/news134.html

哲学書「精神と自然」など専門書の出版で知られる新思索社が破産開始決定を受けた。

[ITmedia]

 東京商工リサーチによると、哲学や社会学の専門書を手掛ける新思索社が7月13日、東京地裁から破産開始決定を受けた。債権者18人に対し、負債総額は5099万円。

 1994年創業。「精神と自然」「精神の生態学」(グレゴリー・ベイトソン著)や「社会学への招待」(P・L・バーガー著)など、哲学や社会学の専門書で知られたが、出版不況で売り上げが伸び悩み、業績低迷が続いていたという。

 そうした中、同社の代表取締役・小泉孝一氏が死去し、事業継続を断念。2016年7月8日に取締役が破産を申し立てていた。

450とはずがたり:2017/05/29(月) 16:17:39
2016年03月15日 12時44分 更新
取次中堅の太洋社、破産決定 芳林堂書店の倒産で8億円焦げ付き
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1603/15/news100.html

出版取次中堅の太洋社が東京地裁に自己破産を申請。出版取次の倒産では、栗田出版販売に次ぐ2番目の規模となる。

[ITmedia]

 帝国データバンクと東京商工リサーチによると、出版取次中堅の太洋社が3月15日、東京地裁に自己破産を申請し、同日、破産開始手続き開始決定を受けた。2月に自主廃業を検討する方針を明らかにしていたが、芳林堂書店の破産なども響き、自主廃業を断念した。

 負債は昨年12月期末時点で約76億円で、その後変動している可能性がある。出版取次の倒産では、栗田出版販売(負債133億円)に次ぎ2番目の規模。

 1946年創業の中堅。コミックに注力していることで知られ、2005年には売上高486億円を計上。だが出版不況で収益は落ち込み、15年6月期には売上高が171億円にまで落ち込み、6期連続で経常赤字に陥っていた。

 本社不動産の売却や人員削減などで立て直しを図っていたが、昨年6月に業界4位の栗田出版販売が民事再生を申し立てるなど、環境は悪化。今年2月5日には、自主廃業を視野に資産精査と書店の帳合変更を進める方針を明らかにしていた。

 だが15年6〜12月期の中間決算が約2億円の最終赤字になるなど、財務内容が想定以上に悪化していたという。帳合変更先の書店への支払いができなくなる恐れが生じていると公表したことで、一気に信用不安が拡大。大口取引先だった芳林堂書店が同月、自己破産を申し立てたことから約8億円の焦げ付きが確定。帳合変更に伴う約2億円の未回収金も生じ、自主廃業を断念した。

451とはずがたり:2017/05/29(月) 16:19:27
2016年02月05日 16時52分 更新
コミックに強い取次中堅の太洋社、自主廃業も視野に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1602/05/news123.html

帝国データバンクによると、出版取次中堅の太洋社が自主廃業も視野に資産精査を進める方針を明らかにした。

[ITmedia]

 帝国データバンクによると、出版取次中堅の太洋社が2月5日、自主廃業も視野に入れ、資産精査と書店の帳合変更を進める方針を明らかにした。8日には出版社向け説明会を開く。

 1946年創業の中堅。特にコミックに注力していることで知られ、2005年には売上高486億円を計上。だが出版不況で収益は落ち込み、15年6月期には売上高が171億円にまで減少。6期連続で経常赤字に陥っているという。

 本社不動産の売却は人員削減で再建を図っていたが、昨年6月に業界4位の栗田出版販売が民事再生を申し立て、同社への警戒感も高まっていたという。負債は15年6月期末で84億7900万円。

452とはずがたり:2017/05/31(水) 09:53:34
>所蔵雑誌は毎年約1万冊ずつ増え、出納を重ねるたびに傷みも進む。デジタル化も望まれるが、著作権の問題が複雑に絡み合う。雑誌のデジタル化は国立国会図書館だけが特例として許されているのが現状。このことも議論すべきときが来ている。

雑誌の図書館「大宅文庫」の危機に反応した著名人たち
https://news.goo.ne.jp/article/dot/trend/dot-2017052900065.html
05月30日 11:30dot.

 日本最初の雑誌の図書館として知られ、約78万冊の蔵書を誇る大宅文庫が存続の危機だ。支援を募るクラウドファンディングに著名人たちが応じている。

 ツイッターには、こんなつぶやきがあふれた。

「ドキュメンタリー時代に大変お世話になりました。インターネットが発達していなかった当時、調べ物といえば国会図書館か大宅文庫だった。支援」(脚本家・野木亜紀子さん)

「言論人や出版人は参加・シェア必須じゃないかと。事実がネットで塗り替えられる今だからこそ大宅壮一文庫の重要性は高まってると思う」(ジャーナリスト・津田大介さん)

「大宅文庫は日本の文化遺産ですので後世に残す必要があります」(作家・猪瀬直樹さん)

 雑誌の図書館・大宅文庫がクラウドファンディングの「Readyfor」で始めた運営資金募集に応じようという呼びかけだ。支援の輪はあっという間に広がり、プロジェクト開始3日目には目標の500万円が集まった。同文庫事業課の鴨志田浩さんは言う。

「こんなにたくさんの方に応援してもらえるとは予想外。本当にうれしい。開始前は、達成できないのではと不安でした。身が引き締まる思いです」

●新聞やネットとは違う

 一般にはなじみのない大宅文庫なるものの存続に、なぜこれほど支援が集まるのか。

 正式名称は「公益財団法人大宅壮一文庫」。評論家の故・大宅壮一の蔵書をベースに1971年に設立され、明治以降の雑誌約1万タイトルを所蔵する。その資料価値の高さは誰もが認めるところだ。

 5月に大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞したジャーナリストの森健さんも、「リサーチには欠かせない」という一人。かつては月に2、3度足を運んでいた。

「先日も、老人の恋について調べたくて行きました。新聞には載りにくい世俗的な話題を扱った記事も、大宅文庫に行けば探し出すことができる。雑誌には、新聞のようなきれいごとではなく、ネットの情報とも違う、雑多で猥雑な社会のディテールが詰まっていると感じます」

 マスコミ関係者の利用が約9割だが、出版不況やネットの普及で来館者が減り、年に2千万円ほどの赤字が続く。一時的な支援で存続できるのか。

『未来の図書館、はじめませんか?』などの共著があり、図書館事情に詳しいアカデミック・リソース・ガイドの代表、岡本真さんは、図書館のクラウドファンディング成功事例として、演劇・映画の専門図書館「松竹大谷図書館」を挙げる。同館は、所蔵する脚本のデジタル化など、その時々の目的に合わせて過去に5回、クラウドファンディングで支援を募った。支援金総額は1500万円に上る。

「クラウドファンディングはお金の調達だけが目的ではありません。松竹大谷図書館は、持続的に応援してくれるファンを獲得した成功例。大宅文庫も、マスコミ以外の利用をどう開拓するかが鍵になる。大切なのは、支援者に継続的にアプローチして、中長期的に応援してもらう関係を作ることです」(岡本さん)

 大宅文庫の鴨志田さんも言う。

「人件費の削減など、出るもの(支出)を止める方向ばかり考えてきた。今回のクラウドファンディングをきっかけに、守りから攻めに切り替えられたら」

●雑誌のデジタル化

 所蔵雑誌は毎年約1万冊ずつ増え、出納を重ねるたびに傷みも進む。デジタル化も望まれるが、著作権の問題が複雑に絡み合う。雑誌のデジタル化は国立国会図書館だけが特例として許されているのが現状。このことも議論すべきときが来ている。

 大宅文庫は引き続き6月30日まで支援を募集し、集まった支援金は施設の補修やデータベースシステムの改修、職員の給与などに使われる予定だ。(編集部・高橋有紀)

※AERA 2017年6月5日号

453とはずがたり:2017/06/05(月) 22:14:31

週刊新潮の中づり広告、6年前から文春側に貸し出し トーハンが調査結果公表
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1706050027.html
18:34産経新聞

 発売前の「週刊新潮」(新潮社)の中づり広告を出版取次大手「トーハン」から文芸春秋が入手していた問題で、トーハンは5日、約6年前から中づり広告を文芸春秋側に毎週貸し渡していたなどとする内部の調査結果を公表し、改めて新潮社に謝罪した。

 調査結果によると、トーハン社内では平成17年春以降、週刊新潮の中づり広告を掲出。文芸春秋の営業担当者から「自社は校了(校正完了)後で、内容変更はできない」などといわれたため、商談中に広告をメモすることを黙認するようになった。23年春ごろからは営業担当者に広告を貸し渡す仕組みができたという。

 トーハンの特別調査委員会は「(「週刊文春」の)内容変更が間に合うと知っていれば、貸し渡しは行わなかった」と指摘。「当社担当者が金銭授受や供応などの提供を受けた事実は確認されていない」とした。

 この問題をめぐっては「週刊文春」の新谷学編集長が「情報を不正、不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりした事実は一切ない」とする反論メッセージを公式サイトに掲載。週刊新潮編集部は、広告の入手は正当な情報収集に当たらず「アンフェアな編集姿勢を反省しようとせず残念だ」と批判するコメントを発表していた。

454とはずがたり:2017/06/05(月) 23:52:30

「共謀罪」に国際ペン会長が異例の反対声明
http://www.asahi.com/articles/ASK654G6JK65UCVL014.html?iref=com_rnavi_arank_nr03
木元健二2017年6月5日18時05分

 「共謀罪」法案をめぐり、日本ペンクラブ(浅田次郎会長)は5日、東京都内で会見を開き、法案に反対するジェニファー・クレメント国際ペン会長の声明を発表した。世界の作家らでつくる国際ペンが、日本の国内法案について反対声明を出すのは極めて異例で、2013年の特定秘密保護法案のケースに続く。

特集:「共謀罪」
 声明は「国際ペンは、いわゆる『共謀罪』という法律を制定しようという日本政府の意図を厳しい目で注視している。同法が成立すれば、日本における表現の自由とプライバシーの権利を脅かすものとなるであろう」としている。

 2月に「共謀罪」への反対声明を出した日本ペンクラブの浅田会長は「国際ペンの反対声明を心強く思う。その半面、恥ずかしい。本来は外国の方からこれは本当はこうだろうというようなことを言わせてはならない。どう考えてもこの法律は必要だとは思えない」と語った。

 国際ペンは1921年の設立。ロンドンに本部を置き、100以上の国家・地域に149のセンターがあり、2万6千人以上の作家・ジャーナリストらが参加している。ジェニファー・クレメント会長はメキシコ出身の作家・ジャーナリストで、国際ペン初の女性会長。(木元健二)

455とはずがたり:2017/06/10(土) 10:01:38
まあ広義の出版物って事で。

紙地図、売り上げ20分の1に スマホ猛威、取次も倒産
http://www.asahi.com/articles/ASK587DH9K58UOOB012.html?iref=com_alist_8_01
三浦亘2017年6月10日07時50分

 国土地理院が発行する紙地図の販売数が低迷している。販売を受託している日本地図センターによると、2016年度の売り上げは約47万枚で、記録のある1946年度以降で最少。最盛期だった81年度の約910万枚と比べると約20分の1だ。紙地図は生き残ることができるのか。

 5月の連休中、長野県の北アルプスは大勢の登山者でにぎわっていた。しかし、上高地から涸沢(からさわ)まで約7時間をかけて歩いても、紙地図を見ていた登山者は民間の登山用地図「山と高原地図」を使っていた2人だけ。北穂高岳(3106メートル)に登っても、やはり地図を広げている登山者は一人もいなかった。

 かつて、地理院の紙地図は登山者にとって必携だった。しかし、大学の山岳部やワンダーフォーゲル部など組織化された登山者は減っており、複数で紙地図を見る場面は珍しくなっている。さらに、スマートフォンの普及が紙地図の減少に追い打ちをかける。世界中の地図が見られ、GPS(全地球測位システム)機能で現在地も分かるためだ。

 紙地図の売り上げは、世相も反映してきた。バブル経済のころは不動産需要からか、埼玉県の「浦和」や東京都の「八王子」など首都圏が上位を独占。阪神淡路大震災が起きた後の95年度は「神戸首部」がトップとなった。ただ、やはり山岳関連の人気が高く、北アルプスの「穂高岳」が1位の年が多い。昨年度もそうだったが、販売数は1921枚で、前年度の3353枚から4割減った。

 流通面の問題も深刻だ。今年2月には、地図の大手取次業者だった日本地図共販が倒産。これを機に紙地図の扱いをやめる書店も出ている。地理院の主な紙地図は、縦46センチ横58センチの大判のため、広いスペースを必要とすることも、書店が敬遠する要因の一つという。

 道路地図や市街地図など民間の…

456とはずがたり:2017/06/10(土) 10:06:59
俺,そんな傾向あったなあ。推理小説に夢中になてた中高生の頃>(1)実は右脳をあまり使っていない「活字中毒」の人
別にそれでも良いじゃん♪
人生の時間は限られてるんだ。かったるいし下らんかもしれない本をゆっくりなんか読んでらんない。

せっかくの読書がムダに!? 「残念な読書」になっている3つのケース
https://dot.asahi.com/dot/2017022200124.html
(更新 2017/2/26 11:30)

1万人の脳を分析した医学博士が教える 脳を強化する読書術
加藤俊徳著
定価:1,404円(税込)
978-4023315723

 本を読むのには、それなりに時間がかかります。しかし、時間をかけてたくさんの本を読んでも、効果的に脳が鍛えられていないケースがあると言います。そんな「残念な読書」を回避する方法を、『脳を強化する読書術』(朝日新聞出版)の著者で、「脳の学校」代表でもある加藤俊徳医師に紹介してもらいました。

*  *  *
 健康のためにはバランスよくさまざまな食材を食べましょうとよく言われますが、脳の健康についても、まんべんなくバランスよくアタマ全体を使えている状態がもっとも理想的です。脳の使い方には人それぞれにクセがありますが、そのクセを放っておくと、脳内の同じところばかりを使う偏った脳になってしまいます。

 せっかくの読書が空回りしてしまっているケースを3つ紹介しますので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。

(1)実は右脳をあまり使っていない「活字中毒」の人

 本を読む時に、文字を追うのは主に左脳の役割です。右脳は読んだ内容を映像にする役割を果たします。ざっくり示すなら「文字の左脳・映像の右脳」と覚えておくとよいでしょう。

 文字がアタマの中で映像化されることで理解力や記憶力がアップしますが、「活字中毒」の人たちは読書中にあまり右脳を使っていません。文字が一気に左脳側のアタマにスッと入るので、右脳側のアタマを使う必要がないのです。そのため、どんな内容でも苦なくスラスラと読めるわりには、読んだ内容があまり記憶に残っていないということが起こります。

 そのような方におすすめしたいのが、「ゆっくり読む」という読み方です。ゆっくり読んだほうが、まんべんなく脳を使うことができます。

(2)じっと座って読みふける「静の読書」

 本を読む時に、ただじっと座って読んではいませんか? 読む場所はいつも同じではないですか? このような同じ場所でじっと読む方法を「静の読書」と呼んでいますが、実際に多くの方がこういったマンネリ化した読書をしています。

 たとえば、屋外で本を読む、読む時間帯を変えてみる、友達に本の内容を伝えるなど、本の読み方や読む場所を工夫するだけでも、いつもの読書が効果的な脳トレに変わります。いわば、「動の読書」です。

(3)読むのが苦手と思い込んでいる人の「イヤイヤ読書」

 先日「本が読めなくなった。認知症になってしまったのではないか」と、主婦の方から相談を受けました。よくよく話を聞くと、子育てと親の介護で、新聞を読む時間もない毎日が数年間続いていたといいます。それがある日、美容院で雑誌を開いたところ、文字が全然アタマに入らなくてショックを受けてしまいます。

 文字を読むための脳の回路を長い間使っていないと、こういうことが起きます。しかし、もともと使っていたものなので、また活字を読み始めれば、読めるようになるのです。

 何事もそうですが、イヤイヤ取り組んでも効果的な脳トレにはなりませんから、(2)であげた「動の読書」などで本との縁を結び直してみては、いかがでしょうか。

 たとえば、資格勉強や受験勉強などで「読まなければならない本」がある時にも、動の読書は効果的です。本と主体的にかかわることで脳が活性化しますから、本から得られる情報が格段に増え、理解力や思考力がアップします。

457とはずがたり:2017/06/28(水) 12:57:41
出版不況なのに、『コロコロコミック』が80万部も売れているヒミツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170628-00000023-zdn_mkt-bus_all
6/28(水) 8:17配信 ITmedia ビジネスオンライン

『コロコロコミック』が売れている
 毎月15日は「小学生男子がゲラゲラ笑う日」――。

 「な、なんだよ、いきなり。どういう意味?」と思われたかもしれないが、正式にこのような日が登録されているわけではない。子どもたちのバイブルとも言える『月刊コロコロコミック』(以下、コロコロ/小学館)の発売日なのだ。



いまは出版不況。雑誌なんて売れないはず」と言いたくなる気持もよーく分かる。漫画雑誌の発行部数をみると、ほとんどが右肩下がり。そんな中で、『コロコロ』は80万部ほど。メインターゲットの小学4〜6年生男子に絞ると、2人に1人が読んでいる計算になるのだ。

 雑誌の創刊は1977年。“不惑”になっても、なぜ子どもたちを笑わせ続けることができるのか。妖怪ウォッチの生みの親でもある和田誠編集長に聞いたところ「うんこ・ちんちん原理主義で喜んでいただける」とのこと。いきなり「うんこ・ちんちん原理主義」である。聞いたこともないこの言葉に、どんな意味があるのか。

 もうひとつ疑問がある。小学生のとき夢中になって読んでいたはずなのに、ほとんどの子どもはいつの間にか雑誌を手放す。周囲の大人に聞いても「あれ、確かに」「気付いたら『ジャンプ』を読んでいたよ」といった声ばかり。ひょっとしたら、雑誌離れのタイミングというものがあるのかもしれない。

 『コロコロ』は40年も経つのに、なぜいまも売れ続けているのか。また雑誌を卒業するとき、子どもたちは何を考えているのか。この2つの謎を解くために、和田編集長に話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

●「うんこ・ちんちん原理主義」は永遠

土肥: 『コロコロ』の読者ターゲットは、小学4〜6年生の男子なんですよね。この層は150万人ほどいるのに対し、雑誌の発行部数は80万部。つまり、2人に1人は読んでいる計算になるのですが、どういったところにチカラを入れているのでしょうか?

和田: 小学4〜6年生の男の子は、女の子と比べて成長が遅いですよね。女の子は恋愛やオシャレなどに興味があるのに、男の子は漫画に「うんこ」や「ちんちん」が登場すると、ものすごく喜ぶ。時代が変わってもこうした傾向は同じで、編集部ではこのことを「うんこ・ちんちん原理主義」と呼んでいます。

土肥: どこかの雑誌は「努力、友情、勝利」をテーマに掲げていますが、『コロコロ』は「うんこ、ちんちん」なわけですね。…

458とはずがたり:2017/06/28(水) 12:58:33
>>457-458

●『コロコロ』を卒業する男子の心

土肥: 『コロコロ』を読んでいるのは、小学4〜6年生の男の子が多いですよね。どこかのタイミングで雑誌を“卒業”するわけですが、それがいつなのかがよく分からないんです。この取材前に、周囲の人に聞いたところ「遠い昔のことだからよく覚えていないなあ」「そんなこと考えたこともない」「あれ? いつの間にか『ジャンプ』を読んでいた」といった声ばかり。男の子の間で「もう『コロコロ』は読まない」といったタイミングに、何らかの傾向はあるのでしょうか?

和田: あります。先ほどもご紹介したとおり、男の子はうんこやちんちんを楽しんでいる。なぜ楽しめるかというと、思春期に突入していないから。つまり、自我に目覚める前の段階で雑誌を読んでいる。ただ、大人びた男の子は、恋愛やオシャレ、音楽などに興味を示し始めます。例えば、女の子に興味をもつと、『コロコロ』に掲載されている漫画を幼稚に感じるんですよね。

 前月まで何度も繰り返して読んでいたはずなのに、今月は手にも取らない。昨日まで雑誌の中で夢を見ていたのに、急に目覚めてしまうような感覚ではないでしょうか。

土肥: ある日、突然『コロコロ』を読むのが恥ずかしく感じるのでしょうか?

和田: ですね。ほとんどの男の子が離れます。そして中学生や高校生になると、『コロコロ』は最も遠い存在になるのではないでしょうか。…

土肥: 別れるときには「スパッ」と離れていくわけですね。でも、編集部としてはできるだけ長く読んでいただきたいですよね。「恋愛なんてしちゃダメ」と思わないですか?

和田: できるだけ長く読んでいただきたい気持ちはあります。ただ、『コロコロ』は読者と一緒に成長してはいけないんですよ。

土肥: 成長してはいけない? どういう意味でしょうか?

和田: 『コロコロ』の読者は、うんちが好き、ちんちんが好き、ゲームが好き、オモチャが好きなのですが、人間は必ず成長します。成長して次の段階に入れば、『コロコロ』を卒業して、違う雑誌を読んでいただきたい。

土肥: おお、懐が深い。

和田: いえ、そうではありません。成長した読者にしがみついてしまうと、下の世代が興味をもちそうな漫画を掲載できなくなるんですよね。そうすると、新しい読者を増やすことができなくなる。…

459とはずがたり:2017/07/10(月) 09:00:21
漱石×二葉亭四迷かw

男性の「月が綺麗ですね」に込められた深い意味とは? 告白をされた女性の気持ちと返事4つ
http://top.tsite.jp/news/woman/o/25460639/
2016年5月9日 (月) 21:37 配信 マイナビウーマン

美しい満月を見ているとき、もしも横にいる男性から「月が綺麗ですね」という言葉を投げかけられたら、みなさんはどんな反応をしますか? そのフレーズは愛の告白なのか、それともほかの意味が込められているのか……。思わず返事に困ってしまいそうですよね。そこで今回は、男性からいきなり「月が綺麗ですね」と言われたら、女子はどう感じるのか、働く女性に聞いてみました。

■ロマンチック! 素敵!
・「月をみるのが好きな人なんだと少し印象が良い」(27歳/電機/営業職)
・「ちょっと気恥ずかしいがロマンチックだと思う」(31歳/医療・福祉/専門職)
・「なんてロマンティックな人なのだろうときゅんとくる」(32歳/建設・土木/事務系専門職)

女子はロマンチックなことに弱い生き物です。月が綺麗と言うなんてピュア、心が広い人、余裕がある人、などなど、好印象を受けた女性が多数いました。

■キモい、ナルシスト、キザ
・「なんかキザなひとだなとおもう」(33歳/その他/事務系専門職)
・「ロマンチックさがちょっと怖い」(26歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「何を言っているんだろうこの人と思う」(26歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)

キモい、ナルシスト、ロマンチスト、キザ、なんて辛らつな意見も多く飛び出しました。言う相手にもよるのかもしれませんが、ロマンチックと女子に思ってもらえるかどうかは紙一重のようです。では、そろそろネタばらしです。

■夏目漱石的なあれ?

・「漱石さんかな?と思う」(33歳/学校・教育関連/専門職)
・「夏目漱石かなと思う」(31歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「からかい半分かもしれないけど、口説かれてるなーと嬉しくなる」(27歳/生保・損保/秘書・アシスタント職)

そう、実に11%の女性は「月が綺麗ですね」に込められた意味に気がついていました。夏目漱石が教師をしていたころ、生徒に「I love you.」の日本語訳を聞かれて「月が綺麗ですね、と訳せば日本人には伝わる」と言ったという、逸話から来ているのです。当時の男性は「愛してる」なんて言わないですからね。情景の浮かぶ素敵な訳し方です。つまり、「月が綺麗ですね」と言われた女子は男性に告白されていたのでした。実に9割近くの女子が気がついていなかったとは残念です。では、適当な返事はどんなものがあるでしょうか? アンケートでどう返すかも聞いてみました。

■文学的にお返事

・「好きな人ならば、死んでもいいわと言う」(22歳/情報・IT/技術職)
・「死んでもいいわとは言いませんよ。うふふ。」(33歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

こちらは、同じく文豪の二葉亭四迷が「Yours(あなたのものよ)」というセリフを「死んでもいいわ」と訳した話からきているのです。文学男子が言った夏目漱石風の告白に、二葉亭四迷で返せたら、名実ともに文学男女の出来上がりです(笑)。日本語はまだまだ奥が深いですね。

男性のみなさん、「月が綺麗ですね」の告白はあまりオススメしません。意味をわかってもらえないばかりか、悪印象になる可能性もあり、かなりハイリスクです。そして、女子の皆さん、もし意中の男性に「月が綺麗ですね」と言われたら、「死んでもいいわ」も良いですが、「ずっと月はきれいですよ(ずっと前から私も好き)」と返すのがオススメです。

男性はこれで告白に踏み切る! うまいこと意中の男性から告白させる方法5つ

(マイナビウーマン編集部)

460とはずがたり:2017/08/02(水) 10:16:23
印刷しすぎて!? 村上春樹の『騎士団長殺し』バカ売れでも“大赤字”の怪現象
http://news.livedoor.com/article/detail/13407515/
2017年7月30日 19時0分 日刊サイゾー
『騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編』(新潮社)

 今年の上半期、出版業界で大きな話題を集めたのが、村上春樹の最新作『騎士団長殺し』(新潮社)だ。発売時には大きな話題となり、ベストセラーランキングでも上位に入っている同作だが、業界内での評価は違うようだ。

『騎士団長殺し』は、村上春樹にとって『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)以来4年ぶりの長編小説。発行元の新潮社は、初版で異例となる100万部を刷ると、発売前にさらに30万部の増刷をかけ、計130万部を用意した。これについて、書店関係者は語る。

「これだけ大量に刷るというのは、もちろん『売れる』という自信があったからでしょうが、背景には近年の書籍の売上傾向もあると思います。ここ最近、出版界ではごくごく少数の本が爆発的に売れる状況が完全に定着しており、一度勢いがつくと、いつまででも売れ続けます。村上春樹レベルになると、新作が出るだけでニュースになりますので、ロケットスタートを狙ったのでしょう。売る側の書店としても、『村上春樹の新作が○万部到達!』というのがニュースになれば、普段はあまり書店に立ち寄らないような人が来店してくれることが期待できます。『売れているから読んでみよう』という人が必ずいますから」

 こうした販売戦略が実り、大手出版取次・日販(日本出版販売)が発表した2017年上半期ベストセラーランキングで、『騎士団長殺し』は総合2位、文芸書ランキングでは1位にランクインした。しかし、業界内ではあるウワサがささやかれているという。大手出版社社員が語る。

「上半期ランキング1位の『九十歳。何がめでたい』(佐藤愛子著/小学館)が累計90万部ですから、2位の『騎士団長殺し』は、それ以下。しかも『九十歳。何がめでたい』は昨年8月発売なので、さらに割り引かなくてはいけません。『騎士団長殺し』は、我々が伝え聞いたところでは60〜70万部しか売れていないようです。ほかの業界の方には、『本なんて紙とインクだけでしょ』『本なんて腐らないんだから』などと言われますが、印刷・製本には莫大な費用がかかりますし、売れ残った何十万部の本をストックしておくのはこれまた費用がかかりますし、税金の問題もあるので、返本は程なく断裁に回されることになります。ハードカバー本の断裁にも当然莫大な費用がかかりますので、“本当に”130万部刷ったのだとすれば、断裁率は5割近く。これでは出版社は大赤字だと思います」

 コンスタントに数十万部を売り上げる作家など、日本には片手で数えるほどしか存在しないが、それでも判断を見誤ると赤字とは……。出版業界とは、なんとも因果な商売のようだ。

461とはずがたり:2017/08/20(日) 19:05:09
なんと!
しっかし何所で読んだんだっけなあ。。どっかの定食屋だっけ?せんなり?ぶらうん?

「浮浪雲」連載あと2回で終了か…長寿マンガ44年1039話
https://news.goo.ne.jp/article/hochi/entertainment/20170819-134-OHT1T50232.html
07:10スポーツ報知

 小学館の漫画誌「ビッグコミックオリジナル」の最新号で、連載中の漫画家・ジョージ秋山氏(74)の「浮浪雲(はぐれぐも)」が、「あと2話」と記されていることが19日、分かった。終了となれば、1039話が掲載予定の9月20日号で44年の歴史を締めくくることになる。

 1973年に同誌で連載がスタートした「浮浪雲」は幕末が舞台の時代劇で、主人公は東海道の宿場町である江戸・品川宿の問屋「夢屋」の主人・雲。無類の女好き、酒好きでありながら剣の達人という顔を持ち、自由気ままに生きる中で発する言葉が“教訓”として人気の作品だ。

 少年漫画からキャリアをスタートさせ、人を食べるシーンが賛否を呼んだ問題作「アシュラ」や、日活ロマンポルノとして映画化された「ピンクのカーテン」などで知られる秋山氏の作品の中でも、代表作として知られる。78年には小学館漫画賞青年一般部門を受賞。過去2度ドラマ化され、78年にはテレビ朝日系で渡哲也(75)が、90年にはTBS系でビートたけし(70)が雲を演じた。

 単行本は現在、110巻まで発売。「ビッグコミック」系では、さいとう・たかを氏(80)のゴルゴ13(68年?)、黒鉄ヒロシ氏(72)の「赤兵衛」(72年?)に並ぶ長期連載作品だけに、終了が事実であれば大きな話題となりそうだ。

 ◆主な長寿漫画

 ▼少年誌 2016年9月、「週刊少年ジャンプ」で連載されていた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治氏)が41年に及ぶ連載を終了。単行本は200巻。

 ▼青年誌 「ゴルゴ13」(さいとう・たかを氏)は1968年11月から「ビッグコミック」で休載なく連載され続け、まもなく50年目を迎える。単行本は現在185巻。

 ▼少女漫画 「王家の紋章」(細川智栄子あんど芙?みん氏)は76年から41年間「月刊プリンセス」で連載中。単行本は現在62巻。

462とはずがたり:2017/09/03(日) 09:39:18
出版界のこれから 2012
街の小さな本屋が生き残れるビジネススタイルを見つけたい
https://adv.asahi.com/special/contents160081/11052180.html
博報堂ケトル クリエイティブディレクター / 編集者 嶋 浩一郎氏
2012年11月28日

463とはずがたり:2017/09/18(月) 18:54:41

米ローリング・ストーン誌が売却へ。買い手はまだ現れず
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/business/sponichi-spngoo-20170918-0114.html
16:54スポニチアネックス

 音楽、文化、政治などを扱い、米国を代表する雑誌のひとつとして有名な「ローリング・ストーン誌(隔週発行)」が売却される可能性が出てきた。

 ニューヨーク・タイムズ紙が報じているもので、1967年に創刊したヤン・ウェナー氏(71歳)と、ウェナー・メディア社の社長でもある息子のガス・ウェナー氏(27歳)が保有する株式を手放す意思を示した。

 同社が発行していた「USウィークリー」「メンズ・ジャーナル」はすでにアメリカン・メディア社に売却されたが、米国を代表するローリング・ストーン誌を買収しようとする会社はまだ現れていない。

 ガス・ウェナー社長は「売却しても会社には残りたい」としているが「それは買収先の思惑次第」とコメント。前週のインタビューでは「出版業界は昔とはまったく違ってきた」と語っていた。

 なおAP通信によればヤン・ウェナー氏は「ローリング・ストーン誌の使命を理解してくれるバイヤーを探したい」と希望を口にしている。

464とはずがたり:2017/10/13(金) 20:18:22

文芸春秋の松井清人社長が文庫本貸し出し中止を要請、全国図書館大会で
http://news.livedoor.com/article/detail/13744162/
2017年10月13日 18時17分 産経新聞

 文芸春秋の松井清人社長が13日、東京都内で開かれた全国図書館大会で「図書館で文庫を貸し出すのはやめてください」と呼びかける一幕があった。

 深刻化する出版不況下での異例の訴えは論議を呼びそうだ。

 出版業界主催の分科会で登壇した松井社長は、文芸春秋では収益全体の30%強を占める文庫本が最大の収益源であることを明かした上で、近年、廉価な文庫本も積極的に貸し出す図書館が増えている例を挙げ、売り上げに「少なからぬ影響がある」と指摘。「版元の疲弊に歯止めをかけるのは文庫が生む利益。販売低迷は作家にとっても命取りになりかねない」「(読者に)せめて文庫くらいは自分で買おうという習慣ができるのが重要」と理解を求めた。

 出版科学研究所によると、昨年の文庫本の推定販売金額は1069億円。3年連続で6%台の大幅減となり市場はピークの約7割に縮んだ。人口減や書店の淘汰に加え、スマートフォンの普及による娯楽多様化なども要因とされる。

465とはずがたり:2017/12/13(水) 13:54:39

TSUTAYA」のCCC、主婦の友社を買収か
ITmedia ビジネスオンライン 2017年12月13日 11時45分 (2017年12月13日 13時31分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20171213/Itmedia_business_20171213072.html

 「TSUTAYA」などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、中堅出版社の主婦の友社を買収する方針を固めたと一部が12月13日報じた。

 同日付の日本経済新聞によると、CCCは主婦の友社の発行済み株式の9割超を筆頭株主の大日本印刷から数億円で購入する予定という。競合する米Amazon.comに対抗する狙いで、主な読者層である主婦向けのマーケティングのノウハウを書店づくりに生かす方針としている。

 女性向けの老舗出版社として知られる主婦の友社は、女性誌「Ray(レイ)」「S Cawaii!(エスカワイイ)」「GISELe(ジゼル)」のほか、料理本・園芸本を中心に発行している。

 CCCはITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、「当社が発表したものではないため、コメントを差し控える」(広報担当者)と述べた。

 CCCはCD・DVDレンタル事業の売上高が減少傾向にあり、書店事業の拡大に注力している。近年は「美術手帖」発行元の美術出版社、ライフスタイル雑誌「GoodsPress」などを出版する徳間書店を買収。「Pen」「Newsweek」を出版するCCCメディアハウスなども傘下に持つなど、コンテンツ分野への進出を積極化している。

 出版社の知見を生かした書店づくりも始めており、今年4月には美術出版社が企画に加わったアート専門書店「銀座 蔦屋書店」を商業ビル「GINZA SIX」(東京・中央区)内にオープンした。

466とはずがたり:2018/01/04(木) 20:13:52
中学の同窓会をやってきたが一人,新潮社のカメラマンになってた。すげー。
佐藤愛子とかの写真撮ったりするそうな。

467とはずがたり:2018/01/06(土) 17:28:21
ちくまは最も好きな出版社の一つだっただけに残念だ。

「ちくま学芸文庫ですら、こんな妙な帯をつけて売上を狙う時代か。」
記録。/炎上後、ちくま学芸文庫アカウントがコメントを連ツイしたので追加。 更新日: 2018年01月06日
https://matome.naver.jp/odai/2151511931288091701

468とはずがたり:2018/01/16(火) 19:46:29
スキー専門誌の草分け:
「スキージャーナル」発行元が破産 ネット上に惜しむ声
2018年01月15日 14時42分 公開
[ITmedia]
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1801/15/news091.html#utm_source=yahoo&utm_medium=feed&utm_campaign=20180116-075&utm_term=zdn_mkt-bus_all&utm_content=rel2-1

469とはずがたり:2018/02/04(日) 07:40:36
紀伊國屋だけど経営不振極まって愛国系書籍に頼ってるらしい。嘆かわしいのお。。

https://twitter.com/ichitawake/status/959604870180347904
位置@ファンタジー馬鹿?
@ichitawake
フォローする @ichitawakeをフォローします
その他
紀伊国屋の社長が首相と会うのはタレントらの「付き合い」とは違う。その社会に対しての影響力が大きいのだから、本来権力者とこのような交流を深めること自体を問題視しなければならない立場ではないのか?
やはり、紀伊国屋の書籍に愛国系の書籍が多いには理由があった、と判断せざるを得ない。

17:50 - 2018年2月2日

こんな人たち@根本 淳
@nemojun1974
8 時間8 時間前
その他
返信先: @ichitawakeさん
ある時期から紀伊国屋を利用していません。やはりその理由からです。

470とはずがたり:2018/03/04(日) 20:10:52
あの人のことば 2017年11月28日 17時07分 JST | 更新 2017年12月08日 13時14分 JST
瀬戸内寂聴を支える、おちゃめな29歳秘書。寝起きに下着を見せて「かわいいでしょ?」
年の差を感じさせない2人の関係は、どのようにして生まれたのか。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/11/27/manaho-seo_a_23289776/?utm_hp_ref=yahoo
吉川慧

471とはずがたり:2018/03/16(金) 21:38:44

麻生が買ってて吃驚して調べて見たらこんなひどい会社だったとは。。

ぎょうせい
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8E%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%9B%E3%81%84

かつてのオーナー家で「ぎょうせい」の“中興の祖”とも言える藤澤乙安(2000年3月没)は、もともと株取引に長じ、一代で巨富を築いた立志伝中の人物で、戦後に経営破綻した「ぎょうせい」の前身である帝国地方行政学会を買収し再建を果たした。もっとも、乙安は当初から出版事業に関心があったわけではなく、目的は自身の節税策として赤字会社の買収による利益圧縮にあった。

その後、乙安は官公庁とタイアップした出版物(法務省編「現行日本法規」のような法令集、経済産業省の「通商白書」、月刊「文部科学時報」など)を多く刊行し出版事業の中核とした。これらは、“「役所が公費でそろえた法令や判例などの資料をタダでもらい、まとめて刊行するだけ。出版物の多くは買い取りでリスクがない」(経済誌記者)“ビジネスモデルであった。また“「入社試験で父親の職業を聞かれ、『公務員』と答えると合格する、と社内では言われている」(同社関係者)”など役所との太いパイプを築き上げた。

この結果、“「出版業界はここ5年連続で売上高が前年度割れし、10年前の水準に戻ってしまったが、『ぎょうせい』は景気に左右されず、売上高を伸ばしている」(清田義昭「出版ニュース」編集長)”と評され、2001年度の売上高は出版業界7位の約760億円、社員数は業界最多の約2千人を誇る強固な経営基盤を築き上げた。

しかし、社内では“「うちは超安月給で、新入社員の約3割は入社後3年ぐらいで辞めてしまう。取締役でも年収は1千万円台の前半と聞いています」(社員)”といわれ、“「人件費や経費を抑えて収益を上げ、徹底した節税で株主に15%の高配当をする。ただし、株の大半は実質的に社長のもの。結局、社長だけがもうかるシステム」(前出のOB)”と言われた。

こうした中、乙安より事業を引き継いだ藤澤玄雄・社長(乙安の養子)が、乙安からの相続財産のうち課税されるべき相続税約12億円脱税したとして、2002年8月に東京国税局から東京地検に告発され[2]、同年9月に社長を辞任(同月、相続税法違反で逮捕され翌月起訴。2004年7月の一審・東京地裁は懲役2年、罰金2億5千万円の実刑判決、2005年1月の二審・東京高裁も被告側の控訴を棄却、さらに2006年1月最高裁でも上告棄却で実刑確定し、収監さる)し、このことが、MBOによってオーナー経営から脱却する契機となった。

※以上、週刊朝日2002年9月20日号より参照、“”内のコメントは同記事より引用。

472とはずがたり:2018/04/22(日) 12:18:39
海賊版サイト「ブロッキング要請は法的に無理筋」東大・宍戸教授、立法を議論すべきと批判
https://www.bengo4.com/internet/n_7683/

インターネット上で、マンガや雑誌が無料で読める「海賊版サイト」が、深刻な社会問題となっている。毎日新聞によると、政府は4月中にも、国内の通信事業者(プロバイダー)に対して、海賊版サイトへのアクセスを遮断する「ブロッキング」を実施するよう要請する調整に入ったという。一方、専門家からは「きちんとした立法過程を踏むべきだ」という批判の声があがっている。

海賊版サイトでは、著作者の許可なく、マンガや雑誌が大量にアップロードされて、だれでも無料で読めるようになっている。有名な「漫画村」など、その利用が広がる中で、出版社の売上も急落しており、この問題が浮き彫りになっていた。こうした状況の下、政府も「ブロッキング」を含めた対策を検討していた。

一方で、海賊版サイトへのアクセスを遮断する「ブロッキング」をめぐっては、憲法で保証された「通信の秘密」「表現の自由」に反するという指摘が、かねてよりあがっている。また、電気通信事業法でも、電気通信事業者は「通信の秘密」を侵してはならない、とさだめられている。

こうした法的ハードルを乗り越えようと、政府は「無料閲覧によって生じている出版社や著作権者の被害を踏まえ、要請を刑法上の『一時的な緊急避難措置』と位置付ける」(毎日新聞)という。児童ポルノでは、このような観点からブロッキングがおこなわれた過去がある。

しかし、宍戸常寿・東京大学教授(憲法・情報法)は「そのような解釈は許されない」「通信の秘密が不当に侵害される」と批判する。宍戸教授に聞いた。

●「公開の議論もなく性急に決着を付けることで、国民にツケが回る」
――今回の報道を受けて、どのように考えたか?

私は、「著作権保護のための通信遮断が緊急避難にあたる」という解釈は許されないと思います。

「通信の秘密」(憲法21条、電気通信事業法4条)の侵害に対する違法性阻却事由としての緊急避難は、極めて厳格な要件の下で認められると考えているからです。自殺の防止や生命の救助等を除けば、児童ポルノのブロッキングが限界だと思います。

――著作権侵害も「緊急性」が高いと考えられないか?

ここでいう「緊急避難」(刑法37条)とは、(1)現在の危難、(2)補充性、(3)法益の均衡の3つの要件がそろっている場合のことをいいます。

海外サーバにある児童ポルノサイトについては、対象となった児童にとって過酷な人格権の侵害がネット上で継続している状態であり、全体的な児童ポルノ対策の中で、通信の秘密との関係でこの3つの条件がぎりぎり認められると判断されてきました。

詳しくは、安心ネットづくり促進協議会の報告書をご覧ください。

https://www.good-net.jp/files/original/201711012219018083684.pdf

これに対して、著作権侵害サイトは実効的対策を尽くしているかも含めて、3つの条件を満たさないことが、早くから指摘されてきました。「一時的な緊急避難措置」といいますが、それは立法ができるまでの間という意味合いで、これまでの解釈とは「緊急」という言葉の意味を、差し替えていると言わざるをえません。

この数年、関係省庁から「そろそろ知財ブロッキングが緊急避難でできないか」と定期的にたずねられ、そのたびに「電気通信事業法の解釈としては無理だ。早く立法したらよいと思う」と言い続けてきました。さらに、その方向で、具体的な論点も示してきました。

現行法では難しい、著作権侵害は問題だ、ということが早くからわかっていたのですから、しっかりした議論を重ねて、正当性と実効性ある立法措置をとるべきだったのです。ところが、そのような議論・立法措置を怠って、今騒がれているような「緊急」事態を招いたのは、ひとえに関係省庁の無策と、法的に無理筋な解釈変更に固執された人たちによるものです。

公開の議論もなく性急に決着を付けることで、そのツケを国民全体の「通信の秘密」「知る権利」に回そうというのは、私にとっては理解しがたいことです。

473とはずがたり:2018/04/22(日) 12:18:59
>>472

――具体的にどんな問題があるのか?

ブロッキングは、アクセスを遮断して、通信の秘密を「窃用」するだけではありません。遮断の前提として、論理的にはすべての通信について、事業者が利用者のアクセス先を「知得」する必要があります。これも通信の秘密の侵害の一種です。

国民のすべての「通信の秘密」を、法令上の正当行為でもなく、正当防衛や緊急避難でもないかたちで侵害することは、許されません。言い換えれば、海賊版サイトにアクセスするわけではない、すべての「通信の秘密」が不当に侵害されることになるのです。

このようなあやふやな根拠で「アクセスを遮断しろ」と要請されても、通信事業者(プロバイダ)は法的リスクの問題を考慮する必要があります。

遮断に関わるプロバイダは「通信の秘密」侵害罪(電気通信事業法4条、179条)で、大量の告訴・告発のリスクにさらされることになります。仮に、政府見解や閣議決定が示されても、それを信頼して行動したことのリスクは負わなければいけません。

●「通信の秘密」だけでなく「政府統治の正当性」も破壊するおそれ
――海賊版サイトの問題はどう対応したらいいのか?

適切な利益衡量をおこなって、明確な基準を立て、必要最小限度の範囲に遮断の範囲を限定し、裁判所の関与・異議申立ての手続きを整備したうえで、海賊版サイトへのアクセス遮断を合法化する立法は、憲法21条(表現の自由、通信の秘密)に反しない余地があると、私は考えています。

私も、この問題で苦しんでいる出版社・著作者ほどではありませんが、物書きの端くれとして、著作権侵害は苦々しく思います。自分の著作権が侵害されているサイトを見たこともあります。

しかし、解釈でブロッキングを求める方たちも、ひとたび、こうした法律の根拠のない例外を認めてしまえば、それが今後、自分たちの「表現の自由」や「通信の秘密」にどのような影響を及ぼすか、立ち止まって考えていただきたいと思います。ひとたび、著作権侵害まで緊急避難の名目でブロッキングできるということになれば、著作権侵害よりも質的に悪質な名誉毀損なども、政府から要請があれば、ブロッキングできて当然だ、ということになるでしょう。

――法解釈ではなくて、きちんとした立法プロセスを踏むべきということか?

そのとおりです。もちろん、民主的な立法プロセスは万能ではありません。しかし、そこを通すという手続きを踏むことで、すべての当事者が、自己の利益・考えをもう一度見直し、濫用のおそれのない合理的で正当な集合的決定にたどり着くことができるはず。これこそが民主主義を支える考えであり、現在の政府もそれによって統治の正当性を得ているわけです。

そうした立法プロセスを回避して、国民の基本的権利にかかわる重要な問題について「自己の利益を通そう」「あの人の利益を通してあげよう」というのは、それが美辞麗句で語られれば語られるほど、警戒する必要があります。法律による行政の原理とは、そうした機能を持っています。そして今回は「通信の秘密」だけでなく、この原理それ自体が危険にさらされているともいえます。

――このまま解釈変更がおこなわれたら、どんな影響があるか?

今回のブロッキングの議論について外野から見ていて、きちんとした手続きを踏むのではなく、むしろ回避しようとされているのではないか、と感じます。そのことは、今後の情報通信社会において、政府の統治の正当性だけでなく、著作権(者)という正当な権利(者)の基盤までも破壊することにつながるのではないか、と恐れています。

(弁護士ドットコムニュース)

474とはずがたり:2018/04/23(月) 22:54:52

https://twitter.com/NHK_PR/status/988261190202789888
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【注文殺到3000人待ち】
予算1万円で客に合った本を選ぶ「1万円選書」を手がける、北海道の本屋さん。
バブル崩壊、出版不況…廃業の危機にさらされながら闘い続けた町の本屋さんの仕事に迫ります。

475とはずがたり:2018/05/07(月) 22:25:27
かわhttp://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=55が好きでした。

息子も一時期好きで読んであけた。

哀しいなあ。ご冥福をお祈りします。楽しい本をありがとう。

加古里子さん死去
2018/5/7 12:57
c一般社団法人共同通信社

https://this.kiji.is/366071523834397793
47行政ジャーナル


行財政専門情報サービス

全国の新聞社43社と共同通信社が提供する行財政ニュースサービスです。中央省庁や多くの自治体でご利用いただいています。

詳細はこちら
 「だるまちゃん」シリーズや児童文化研究で知られる絵本作家の加古里子さんが2日、死去した。92歳。福井県出身。

476とはずがたり:2018/05/14(月) 12:49:06
厳しいなあ。。

出版取り次ぎ「限界」 一晩で55店配送、積み荷は激減
https://www.asahi.com/articles/ASKD551YBKD5UCVL00H.html?ref=yahoo
塩原賢2018年1月12日13時50分

 出版市場の縮小で積み荷の本は激減しているのに、配送先は増え続ける――。出版社と売り場をつなぐ出版取り次ぎが非効率にあえいでいる。コンビニの増加が背景にあり、この1年で1千店以上増えて約5万5千店に。人手不足の配送現場では、高齢ドライバーが深夜の街を駆け回る。(塩原賢)

 神奈川県綾瀬市にある本専門の運送会社「出版輸送」相模営業所。今冬の夕方、記者が訪ねると、倉庫では取次会社から集荷した本の仕分け作業が始まっていた。

 大型トラックの荷台から次々に降ろされた雑誌の束がベルトコンベヤーを流れていく。その両側に並ぶ4台の3トントラックに、各運転手が持ち場の配送先の束を積み込んでいく。

 記者が同乗する見上哲也さん(57)のトラックは、綾瀬市と大和市内の書店2店、コンビニ53店、この日の計55店分を積み込み終えても、荷台の約3分の1しか埋まっていない。重さにして約1トン。近年では平均的な積載量という。

 同営業所の亀川英明所長(55…

477とはずがたり:2018/05/18(金) 12:35:11
図書館みたいに五月蠅いところで勉強出来る無神経さが信じられん。やっぱ茶店やファミレスが静かで落ち着く♪

図書館で自習、大阪で解禁の動き 禁止に半世紀の歴史
https://www.asahi.com/articles/ASL4T5284L4TPTIL011.html?ref=tw_asahi
半田尚子、左古将規2018年5月16日23時14分

 この春、大阪市の市立図書館の多くが46年前から続くルールを見直し、図書館での自習を認めた。図書館での自習は、東京都立図書館など全国の数多くの公立図書館で禁じられている。どうして、図書館で自習をしたらダメなのか?

 土曜日の12日、大阪市立中央図書館前で約70人が開館を待っていた。図書館によると、夏休みは学生も加わって館内の約1千席が埋まる。

 大阪市は1972年以降、市内の各区に市立図書館を建ててきたが、全館で自習を禁止してきた。とはいえ、自習者がつまみ出されるわけではなく、多くの場合は図書館側が黙認している。その結果、一般の利用者からは「席に余裕がないから、譲るように言って」と苦情を言われ、自習する学生からは「どうして席で寝ている人は許されて、自習はダメなのか」と問いただされ、図書館職員は板挟みになっていた。ある職員は「まじめに勉強に来た子たちを追い出したくないが、重い本を持って席を探す人を見ると心が痛む」と明かす。

 方針転換のきっかけは、天王寺区が2015年に図書館の席の利用実態を調べたこと。同時に使われている席が半数ほどだったため、天王寺図書館では16年4月に書棚を動かして22席を33席に増やし、17席を自習可能とした。その後、24区の区長が集まる会議で自習問題が取り上げられ、今年3月までに24館中20館が解禁を決めた。区長会議で議論をとりまとめた榊(さかき)正文・浪速区長は「本を借りて返すだけでなく、新たな機能を持った図書館を考えていきたい」と話す。

■過熱する席取り背景、排除…

478とはずがたり:2018/05/20(日) 11:11:55

40年不明の書物がヤフオク出品
高野山大図書館買い戻せず
https://this.kiji.is/369781722033718369
2018/5/17 20:11
c一般社団法人共同通信社

 高野山大学図書館(和歌山県高野町)の所蔵で、40年以上前に行方不明となった密教の儀礼に関する書物3冊がヤフーオークションに計7千円で出品され、その後、計約25万円で落札されたことが分かった。買い戻すため、図書館の蔵書だったと知らずに入手し出品した人物と交渉したが、値段の折り合いがつかず断念したという。図書館が17日明らかにした。

 図書館によると、「伝法灌頂金剛界作法」「金剛界三昧耶戒作法」「伝法灌頂台蔵界作法」で、詳細な刊行日などは不明だが、いずれも江戸後期〜明治期のものだという。サイト上では「正徳2年(1712年)」「肉筆のもの」と紹介されていた。

479とはずがたり:2018/05/30(水) 22:12:44
個人事務所が破産ってどんな経営してたんだ!?

小説「家族輪舞曲(ロンド)」の作家・椎名桜子氏の個人事務所、(株)オフィシャル・タブー(東京)が破産
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20180530/Tsr_tsr20180530_01.html
東京商工リサーチ 2018年5月30日 13時15分

 (株)オフィシャル・タブー(TSR企業コード:295212446、法人番号:3010901015753、世田谷区砧8-26-28、設立平成13年5月、資本金1400万円、椎名桜子社長)は5月21日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には佐々木奏弁護士(森・濱田松本法律事務所、千代田区丸の内2-6-1、電話03-6266-8510)が選任された。
 負債は現在調査中。

 作家・椎名桜子氏の個人事務所として出版物などの編集業務を行っていた。椎名氏は昭和63年、小説「家族輪舞曲」を発表、同作は映画化されたことでも話題となった。しかし、近年はヒット作に恵まれず、業績不振で経営は悪化。債権者より破産を申し立てられていた。

480とはずがたり:2018/06/26(火) 15:56:13
「大草原の小さな家」著者名、文学賞から外す=米協会、先住民差別理由
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-180626X405.html
10:21時事通信

 【ワシントン時事】米図書館協会は25日、声明を出し、テレビドラマ「大草原の小さな家」の原作者名を冠した児童文学賞「ローラ・インガルス・ワイルダー賞」の名称を「児童文学遺産賞」に変更することを決めたと発表した。作品内での先住民に対する差別的な言及を理由としている。

 1930年代に原作が出版された「大草原の小さな家」は、米西部の開拓民一家を描いたワイルダー氏の半自伝的小説。70年代にドラマ化され、日本でも人気を博した。だが、一連の作品に出てくる「良いインディアンは死んだインディアンだけ」といったせりふなど、先住民を非人間的な存在として扱う姿勢が「賞が目指す価値観と合致しない」と判断した。

481とはずがたり:2018/06/29(金) 15:26:17
前からネットで気に入って読んでたトモちゃんは女の子!http://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/tomochan/だが,ついに単行本1〜6巻を大人買いしてしまった。
わざわざ難波のジュンク堂迄出て行ったぜ〜w群堂みすずちゃんかわええ〜☆
あと一ヶ月分ぐらい書きためたら次の7巻は8月頃に出るのかな〜♪

1-124(124) 第1巻 2015/10/8:1話〜8話(8話)
125-236(112) 第2巻 2016/2/3:9話〜17話(9話)
237-359(123) 第3巻 2016/7/8:18話〜23話(6話)
360-476(117) 第4巻 2017/1/15:24話〜31話(8話)
477-598(122) 第5巻 2017/8/9:32話〜37話(6話)
599-722(124) 第6巻 2018/2/9:38話〜41話(4話)
723-810(98)→6/29現在

482とはずがたり:2018/07/12(木) 21:05:58

>>442>>391-392>>386

2018.05.22
「安値で買い叩く」ブックオフ、経営危機に…「ヤフオクのほうが高く売れる」浸透で店に行く意味消失
http://biz-journal.jp/2018/05/post_23412.html
文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント

 中古本チェーン最大手のブックオフコーポレーションが、3期連続で最終赤字を計上した。

 同社が5月10日に発表した2018年3月期の連結決算は、最終損益が8.8億円の赤字だった。17年3月期は11.5億円の最終赤字、16年3月期は5.2億円の最終赤字を計上していた。

 同社の展開する中古本・中古家電販売店「ブックオフ」は、店舗数が激減している。10年3月期には1100店以上を展開していたが、18年3月末時点では825店となった。8年で約300店が減ったかたちだ。18年3月期も18店純減しており、店舗数減少の流れが止まらない状況にある。

 18年3月期は、不採算店の店舗閉鎖損失や早期の黒字化が見込めない大型複合店の減損損失などで12.5億円の特別損失を計上した。店舗数が減少したこともあって、売上高は前年比1.6%減の800億円だった。

 全売上高の9割近くを占めるリユース店舗事業が前年比0.8%減と不調だった。既存店売上高が前年比で3.5%減ったことが響いた。客数が6.1%減と激減し、客離れが深刻な状況にある。

 リユース店舗事業で主力の中古本販売の不振が顕著となっている。売上高は前年比で5.3%も減った。不振の大きな要因としては、本の買い取りの減少が挙げられる。18年3月期の仕入高は前年比で2.3%減った。16年3月期が3.5%減、17年3月期が4.9%減と減少が続いている。

 仕入高が減っている理由としては、本離れや本の電子書籍化が進んでいることで紙の本の流通が減っていることが挙げられるだろう。

 出版科学研究所によると、17年の出版市場は前年比4.2%減の1兆5916億円だった。電子書籍が16.0%増の2215億円だった一方、紙の本は6.9%減の1兆3701億円で13年連続のマイナスだったという。このように、紙の本の流通が減っているため、ブックオフの買い取りも苦戦しているといえる。

 また、ブックオフ自身の問題もあるだろう。ブックオフで本を売る場合、1冊の査定額が10円といった“二束三文”の価格を提示されることが少なくない。もちろん、すべてがそうというわけではないが、高値で売れるのはまれといっていい。そのため、本を売る人の間で「ブックオフの査定は厳しく、安値で買い叩く」という認識が広がっている。

 これは、ブックオフに明確な査定基準が存在するためだろう。この基準によって、極端に高額な査定が算出されることはほとんどない。赤字が発生しないようにするためには、買い取り価格を低く設定せざるを得ないという事情もある。

483とはずがたり:2018/07/12(木) 21:06:25
>>482
ネットを介した個人売買が普及し苦戦
 一方、「ヤフオク!」や「メルカリ」など、インターネットを介したオークション、フリーマケットのサービスが近年発達しているが、こういったサービスでは買い手が主に個人のため、欲しい商品であれば多少高い金額を提示してでも手に入れようとする傾向があり、思わぬ高値で売れることも少なくない。

 このようなサービスが普及したことで、「ブックオフで売るよりもネットを利用して個人に売ったほうが高く売れる」という認識が広まった。その結果、ブックオフで本を売っていた人がネット売買市場に流れていき、ブックオフの仕入高の減少につながったといえるだろう。

 これは、本以外の商材にも当てはまる。ブックオフはCDやDVD、ゲーム、家電、アパレル、ブランド品など多種多様な商材を取り扱っているが、物を売りたい人が個人間のEC市場に流れたことで、以前と比べて店舗での買い取りが難しくなっているといえる。

 買い取りが難しくなっているため、品ぞろえにも影響が出ている。魅力的な物を買い取ることが難しくなり、品ぞろえの充実度が低下し、それが客離れにつながっている側面もある。

 個人間のEC(電子商取引)市場の発達は買い取り面だけでなく、販売面でも苦戦を強いられる要因となっている。わざわざブックオフに足を運ばなくても物が買えてしまうからだ。ネット通販のアマゾンがさまざまな小売業を駆逐しているように、ヤフオクやメルカリなども小売業を駆逐し始めている。その矢面に立たされているのが、中古販売店でありブックオフといえるだろう。

 個人間のEC市場の成長はすさまじい勢いだ。経済産業省によると、17年のネットオークションの市場規模は前年比3.2%増の1兆1200億円で、そのうちの個人間取引は3.2%増の3569億円だった。また、フリマアプリの市場規模は58.4%増の4835億円で、フリマアプリが初めて登場した12年から、わずか5年で5000億円弱の巨大市場に成長している。

 そういった状況もあり、ブックオフはオンライン事業を強化している。自社サイトに加え、「楽天市場」やヤフオクなどに出品している。14年4月にヤフオクを運営するヤフーと資本業務提携を結び、15年12月にはヤフオク上に「ブックオフオンラインヤフオク!店」を開設。ブックオフの店舗在庫をヤフオク上で販売し、出品数を大幅に増やしていった。17年10月にはアマゾンの仮想商店街型サイト「アマゾンマーケットプレイス」に出店し、販売を始めている。

 ただ、18年3月期のオンライン事業の売上高は前年比5.9%減の61.4億円と、大幅な減収となった。本の販売が落ち込んだことが大きく影響したという。営業利益は43.8%減の2.3億円だった。

 総合買い取りのハグオール事業も苦戦が続いている。東京23区を中心とした訪問買い取りサービスに加え、複数の百貨店内で買い取り相談窓口を運営するなど、積極的な買い取り策を実施したが、催事販売「東京古着」を撤退したことなどが影響し、売上高は7.7%減の20.7億円、営業損益が8.9億の赤字(前期は6.8億円の赤字)となった。

 八方塞がりの感があるブックオフ。業績改善の道は平坦ではなさそうだ。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

484とはずがたり:2018/08/19(日) 19:57:01
軽減税率めぐり出版団体、政府と対立 「有害図書以外適用を」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180818-00000043-san-bus_all
8/18(土) 7:55配信 産経新聞

 8%から10%への消費税率引き上げが来年10月に迫る中、有害図書を除く書籍や雑誌に対し税率を低く抑える「軽減税率」の適用を求める出版社団体と、適用に慎重な政府が対立していることが17日、分かった。団体は軽減税率が適用される新聞同様、書籍や雑誌も「知識を得るため負担を減らすべき対象だ」と訴える。一方、政府は「納得できる有害図書排除の仕組みができていない」と主張。両者の溝が埋まる気配はない。

 出版社団体が本格的に動き出したのは6月中旬。超党派の国会議員でつくる「活字文化議員連盟」と「子どもの未来を考える議員連盟」が東京都内で合同総会を開き、書籍や雑誌に対し軽減税率を適用するよう求める活動方針を採択した。方針案をまとめたのが、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会の4団体だ。

 平成28年度の税制改正大綱では、書籍や雑誌の軽減税率について「有害図書排除の仕組みの構築状況などを勘案しつつ、引き続き検討する」と提言。団体はこれを受け、民間の管理団体が有害図書を区分する仕組みを総会で提案した。

 具体的には、法曹や教育関係者などによる第三者委員会を立ち上げ、有害図書の基準を作成。軽減税率の適用対象は「出版倫理コード」を付与し、4団体で構成する機構がコードを管理する。

 各出版社は基準に照らして自主的に倫理コードを付与して出版。出版後に有害図書の疑いがある書籍が見つかれば第三者委の審議にかけ、有害図書と判断されると標準税率に戻す仕組みだ。

 団体は年末の31年度税制改正を視野に、既に与党税制調査会の幹部に方針案を説明に回るロビー活動を強化。団体の担当者は「おおむね反応は好意的だ」と手応えを強調する。

 だが、この動きに財務省は不快感を隠さない。税制を立案する主税局の幹部は「憲法の租税法律主義で税率は法律で定めている。民間団体が書籍ごとに税率区分を決めるのは事実上の違法行為だ」と忠告する。

 団体側も黙ってはいない。日本オリンピック委員会(JOC)が五輪メダリストなどに贈る報奨金は所得税が非課税になることを例示し、「非課税対象を民間団体(のJOC)が選ぶことが認められるのであれば、民間(の出版社団体)が書籍の税率区分を判断するのも問題ない」と反論する。

485とはずがたり:2018/08/25(土) 20:11:35
「母さん僕だよ」 金田一の聖地・真備にあの人から寄付
12:10朝日新聞
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/region/ASL837FV1L83PPZB011.html
「母さん僕だよ」 金田一の聖地・真備にあの人から寄付

昨年11月、小説の登場人物に扮して倉敷市真備町を歩く「1000人の金田一耕助」の参加者たち。中には白いマスク姿の「佐清」に扮した人も(川崎修さん提供)

(朝日新聞)

 寄付者の名前は「佐清(すけきよ)」――。名探偵金田一耕助ファンの「聖地」として知られる岡山県倉敷市真備町に、小説の登場人物の名前を借りた寄付が続々と寄せられている。7月の西日本豪雨で金田一のイベント用の衣装などが浸水。地元有志が修復費用の寄付を呼びかけたところ、遊び心あふれた支援の輪が広がっている。

 倉敷市真備町は、ミステリー小説の巨匠・横溝正史(1902?81)が戦中から疎開して戦後も生活。金田一シリーズを書き始めた場所として知られる。「佐清」とは、映画化され大ヒットした「犬神家の一族」でマスク姿が印象的な登場人物だ。

 金田一ゆかりの地となった真備町では毎年11月、コスプレイベント「1000人の金田一耕助」を開催。ファンが金田一や登場人物になりきって「聖地」を歩くのが恒例だったが、西日本豪雨で真備公民館岡田分館に置いてあった地元有志が寸劇などで使う衣装やゲタ、看板など約50点が泥水につかり、補修が必要になるなどした。

 ボランティアでイベントの運営に参加する「岡田地区まちづくり推進協議会」の川崎修さん(39)がツイッターで復興資金を募ったところ、振込先の「名探偵のふるさと募金」の口座に「金田一耕助」「犬神佐兵衛」「磯川常次郎」「田治見要蔵」ら小説の登場人物のほか、「江戸川乱歩」「アガサ・クリスティー」ら推理小説の巨匠名義の寄付が相次いだ。

 中には「母さん僕だよ佐清だよ」「佐清その頭巾を取っておやり」「祟(たた)りじゃー」など、小説や映画のセリフを意識したとみられる名義も。8月17日時点で、400人以上から210万円の寄付が集まったという。

 「金田一ファンのつながりを感じることができた。災害でつらいときこそ、笑顔になれるような話題が重要。生活の復興が最優先だが、できる限り早くイベントを復活させたい」と川崎さん。市立真備図書館にあった横溝正史の書籍約800冊も浸水で読めなくなるなどしたため、倉敷市に寄付金の一部を寄付して書籍等を購入してもらう予定。寄付の振込先は「楽天銀行ホルン支店普通口座1665613 カワサキ オサム」。川崎さんのツイッターアカウント「@osm4」で寄付の最新状況も発信している。(榧場勇太)

487とはずがたり:2018/09/11(火) 23:08:51

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1036554230/1606に拠ると今年1年はドワンゴが失速した様だが

2015.06.20
企業・業界
カドカワ、取次会社“外し”加速か 紀伊國屋書店とも直取引開始、業界の常識破壊
文=佐伯雄大
https://biz-journal.jp/2015/06/post_10427.html

 大手出版社KADOKAWA(カドカワ)は6月4日、埼玉県所沢市から購入した旧所沢浄化センター跡地に新しい印刷製本・物流拠点とともに、図書館や美術館、博物館を融合した文化施設を建設する「COOL JAPAN FOREST 構想」(以下、同構想)を発表した。その敷地は約37万平方メートル――東京ドーム8個分という広大なもの。



しかし、この構想をめぐって、経営統合したドワンゴとの間で不協和音が聞こえてくる。関係者は語る。

「KADOKAWAは2015年3月期第2四半期連結決算で、9億円の営業損失を計上し、8億円もの最終赤字を計上した。文庫やコミックスの売上減と雑誌不振など本業の出版が低迷しているのが原因。経営状態が厳しい中、KADOKAWAは300人ものリストラを実行するなどしているにもかかわらず300億円もの投資をすることに、ドワンゴ側の経営陣から『どこからそんな金が出るのか』などとつつかれていたようです。しかも、土地の取得に当たって競争入札相手の何倍もの高い価格で購入したことも、ドワンゴの経営陣が不満を募らせる原因にもなっている」
 
 こうした両者の不協和音を裏付けるようなやりとりが、6月4日の記者会見の様子からも見て取れた。共同持ち株会社KADOKAWA・DWANGOの川上量生会長は、こう挨拶した。

「本業と関係のないところに、会社のリソースを使いまくるというのが、僕が自慢にしていたこと。KADOKAWAと一緒になるに当たって、僕らは子どもの会社で、KADOKAWAは大人の会社。これからあまりむちゃはできなくなると思っていたが、今回の発表を聞いて、明らかに角川会長は僕よりもはるかにスケールが大きく、本業と関係のないところに力を入れていく人だと思い、非常に安心した。会社としても協力していきたい」

 川上氏が「本業と関係のないところに力を入れる」というフレーズを繰り返すと登壇者から笑いが起こり、出席者に違和感を与えた。川上氏の挨拶を受けて、角川氏は「(川上氏に)やんちゃすぎると言われて、事業費300億円をどう減らすか、苦心している」とコメント。言葉の裏から、この事業に対する両社の温度差が感じられる場面だった。

488とはずがたり:2018/09/11(火) 23:09:10
>>487
直取引拡大の意味

 同構想は、図書館や美術館、博物館などの文化施設ばかりが目立っているが、もうひとつの柱である出版の製作・物流拠点についてもKADOKAWAは大胆な構想を持っている。それが、一部で報道されているアマゾンとの直取引に大きく関係するという。関係者は語る。

「今年4月から、アスキー・メディアワークスやメディアファクトリー、角川マガジンズなど傘下にある出版8社、いわゆるオールKADOKAWAの出版物を、取次会社を介さずにアマゾンに直接納品し始めた。今年に入ってその話題で業界はもちきりだったが、KADOKAWAはそれだけにとどまらなかった。アマゾンとの直取引と同時に、大手書店の紀伊國屋書店とも直取引の実験を始めたのです。ただ、商品管理が高度にシステム化されたアマゾンとは異なり、書店現場でこれだけ膨大な商品を管理するのは難しいようで、うまくいっていません。KADOKAWAには主要な取引書店を特約店として囲う『36法人会』というものが存在しており、これら書店法人との直取引を見込んで大胆に舵を切ったのではないか。そして直取引の機能を担うのが、所沢に建設するロジスティクスセンターであることはいうまでもないでしょう」

 つまりKADOKAWAは、もう出版業界に取次会社は不要と考えているのだろうか。昨年、取次3位の大阪屋が経営危機に陥り、楽天ほか大手出版社が資金を捻出して債務超過を解消した。その際に角川氏は他の大手出版社に協力を求めるために、「取次を救済するのではない。その先にいる書店さんを救うためだ」と訴えた。角川氏が絶えず見据えているのは、販売拠点である実店舗とネットの書店なのである。

KADOKAWAの狙い

 ただ、「取次を外す」のは、そう簡単ではないと出版業界関係者は言う。

「取次はいわば、出版社とアマゾンとの間で壁となってくれていた部分もある。取次とアマゾンとの販売報奨などの交渉は、かなり熾烈なもののようだ。出版社はそういう交渉を毎年アマゾンと互角に行えるのか」

 果たしてKADOKAWAは、疲弊していく書店と直取引することで、書店の利益率の改善につなげようとしているのか。それとも、縮小していく業界で、取次機能がいずれは不要になるものと見越しての行動なのか。取次不要論は極論すぎるきらいもあるが、KADOKAWAが、縮小する出版業界において新たな流通イノベーションを起こそうとしているのは間違いなさそうだ。「業界3者による利益分配」のモデルは、もう終わりを告げようとしているのかもしれない。

 KADOKAWAという大手出版社が、アマゾンと直取引を始めた――この報道の裏側には、「将棋5段」の腕前を持つ角川氏の深慮遠謀が潜んでいるのかもしれない。
(文=佐伯雄大)

489とはずがたり:2018/09/13(木) 23:11:26

https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/1040014088380674048
松浦晋也
@ShinyaMatsuura

それ以前に、光が入ると本は傷むというのに、なぜガラス張りの図書館なんか設計した??松浦晋也さんが追加

hashide kai
@hashide_kai
和歌山大学に通う友人より。これは新図書館ですが、殆どガラス張りなデザイン性重視の為、今回の台風で窓ガラス殆ど粉砕、資料も教授用部屋も壊滅。中には窓全部破損で吹きっさらしで四阿(あずまや)状態の部屋も。…
16:07 - 2018年9月12日

https://twitter.com/adachi_hiro/status/1040067588166836225
安達裕章
@adachi_hiro

なんで建築家の人たちは、図書館をガラス張りにしたがるのかなあ。日光で本が傷むというコトを、想像できないくらいアホなの?彼らにとっては「本なんてのは単なるインテリアの小道具」に過ぎないかも知れないけど、だったら「世界一美しい図書館」なんて名前を付けるのはヤメてくれい。安達裕章さんが追加

神戸新聞
認証済みアカウント

@kobeshinbun
神戸三宮の高層ツインタワー 屋上庭園に「世界一美しい図書館」:https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201809/0011630126.shtml … #神戸新聞 #三宮再整備
19:40 - 2018年9月12日

490とはずがたり:2018/09/15(土) 19:09:00
!?アメリカの三流サスペンスじゃあないんだからw

「夫を殺す方法」執筆の米女性小説家、夫殺害容疑で逮捕
2018.09.15 Sat posted at 17:59 JST
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35125685.html?ref=rss

(CNN) 「夫を殺す方法」の随筆を発表したことがある米オレゴン州居住の女性小説家が自らの夫を殺害した容疑で逮捕されたことが15日までにわかった。

同州の巡回裁判所に提出された刑事訴状で判明したもので、小説家のナンシー・クランプトンブロフィー容疑者(68)は殺人や武器の違法使用の罪に問われている。

27年間の結婚生活を送ってきた容疑者の夫(当時63歳)の射殺された遺体は今年6月、勤務先のオレゴン州の料理団体で発見され、容疑者は3カ月後に逮捕されていた。

同州ポートランドの警察当局は、捜査で得た情報により、女性小説家を容疑者と断定。ただ、刑事訴状や警察の声明では犯行の動機に触れていなかった。

ロマンスも織り込んだサスペンス小説を手掛けるナンシー・クランプトンブロフィー容疑者は2011年、「夫を殺す方法」の随筆をブログ上で発表。この随筆では、小説家として「殺人や犯行後の警察の捜査の進行などについて長い間、考えをめぐらせてきた」と書き出していた。

地元紙「オレゴニアン」はこの随筆の中身は夫殺害に関する賛否を詳述する2節にわかれていると伝えた。同容疑者はこの中で「離婚は高くつく。持ち物を本当に分割したい?」などと書いていた。

容疑者はこれまで数多くの書物を著し、テーマは殺人未遂、背信、犯罪や放蕩(ほうとう)生活などだった。

容疑者は自らのサイトに載せた経歴で「小説家はうそつき。誰がそう言ったかは忘れたが、それは真実ではない」「小説を書く上であなたは長い間忘れ去り、もしくは意図的に埋もれたままにしておいたあなた自身の人生の部分を深く掘り下げ、暴くことになる。そうだとしても、時にはその結末を変えた方が賢明なこともある」とつづっていた。

491とはずがたり:2018/09/21(金) 19:53:34
新潮45「右寄り」に活路 出版不況で「ヘイト路線」「炎上商法」? 批判噴出「なぜ差別に加担」
会員限定有料記事 毎日新聞2018年9月21日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20180921/ddm/041/040/029000c#cxrecs_s

http://tohazugatali.web.fc2.com/book/2018-09-21.jpg
月刊誌「新潮45」の部数の推移
 <access>

 杉田水脈衆院議員の性的少数者への差別論文を載せ、擁護する特集まで組んだ月刊誌「新潮45」。出版不況下の部数減を背景に「ヘイト路線」や「炎上商法」に走っているのではないかとの指摘や、「なぜ差別に加担するのか」との疑問が出版界や書店業界、論壇の間で出ている。【中村かさね、宇多川はるか】

 「社名を冠した雑誌をなくすわけにはいかず、右派論客の寄稿を厚くすることに延命の活路を見いだしたのだ…

この記事は有料記事です。

残り1026文字(全文1227文字)

492とはずがたり:2018/09/22(土) 23:39:16

杉田論文「そんなにおかしいか」新潮45の反論が再び大炎上 絶滅していく紙メディア「最期の咆哮」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20180919-00097511/
木村正人 | 在英国際ジャーナリスト
9/19(水) 19:35



確信犯的な炎上商法か
インターネットが登場する前は、紙メディアは活字情報の流通を独占していたため、金回りも良く、健全な言論を発展させていく力にあふれていました。しかし今や、紙メディアの独占状況は完璧に破壊され、生き残りをかけた苦しい戦いを強いられています。

雑誌はもう当たり前のことを書いていて売れる時代ではなくなりました。雑誌は売れないと言論活動を続けることはできません。極端な主張、とんでもない言論、嫌悪や不安をあおる扇情的な記事でないと読んでもらえない悲しい現実があります。

「新潮45」は一定の読者を確保するために杉田論文を擁護する企画を確信犯的に組んだのでしょう。わざと問題を起こして注目を集める炎上商法なのかもしれません。

一方、ロンドンを拠点に映画をプロデュースしている筆者の友人によると、映画業界はネットフリックスやアマゾンの参入で、プロデューサーや俳優は奪い合いという好景気に沸いています。こうした環境では「新潮45」の企画より、ハナさんのような革新的なパフォーマンスの方がウケるようです。

(おわり)

493とはずがたり:2018/09/25(火) 17:37:35
「部数低迷で編集に無理」と新潮社
https://this.kiji.is/417237740491392097
2018/9/25 17:33
c一般社団法人共同通信社

 月刊誌「新潮45」の休刊を決めた新潮社は理由について、ここ数年の同誌の部数低迷に触れ、「試行錯誤の過程で編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていたことは否めない」とした。

494とはずがたり:2018/09/26(水) 18:49:05
ワック社や飛鳥新社ってどんな色なの??

結局正論と諸君!が二大保守論壇だったのが今は正論・WiLL・Hanadaの3強?


産経;「正論」1973年創刊,1990年より部数を伸ばす
文藝春秋;「諸君!」:1969年創刊。文藝春秋の兄弟誌の位置づけ。90年代後半から保守化の流れにのる,2000年代前半最盛期,9万5千部→2009.2休刊
ワック;「WiLL」(04.11創刊)マルコポーロを潰した花田紀凱が編集長就任して創刊
新潮;「新潮45」:若杉編集長から右傾路線→2018年廃刊
飛鳥新社;「Hanada」2016,5花田が編集長就任して創刊

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%AB%96_(%E9%9B%91%E8%AA%8C)
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/touch/20090627/p1
https://ja.wikipedia.org/wiki/WiLL_(%E9%9B%91%E8%AA%8C)

495とはずがたり:2018/10/05(金) 13:18:58
2018.1.24
なぜ日本のメディアは取り上げない? 全米で話題騒然の小説『パチンコ』
https://courrier.jp/news/archives/110308/

米国で話題を集めている小説がある。タイトルは『pachinko』、そう、日本でお馴染みのあのパチンコである。

著者は米国在住の韓国系アメリカ人、イ・ミンジン氏。第二次世界大戦の前から1980年代にかけての日本を舞台に四世代の韓国系の家族を描いている。なぜか日本では取り上げられないこの小説の著者イ氏に米国「ニューヨーク・タイムズ」紙が日本の新大久保でインタビューした。

日本のなかでも雑多な雰囲気で、多言語の飛び交う街として知られる東京・新大久保。

韓国系の人々が多く住むこの街には、近年さまざまな国から移住者がやってくる。韓国系の肉料理店だけでなく、ハラール・フード(イスラム法で許された食材)を扱う料理店など、アジア諸外国の店舗が軒を連ねる新大久保は、民族・文化的に均質とされる日本では異質の街なみを形成している。

そんな新大久保は、小説家Min Jin Lee(イ・ミンジン)氏と会うのにぴったりな場所だった。韓国のソウルで生まれ、幼いころに家族でアメリカに移住した彼女は、去年『Pachinko(パチンコ)』という小説を出版。この歴史小説はまたたく間に話題となり、アメリカで最も権威のある文学賞のひとつ、「全米図書賞」にノミネートされた。

彼女は10年前にも韓国系移民を題材とした小説を出している。その『Free Food for Millionaires(億万長者のただ食らい)』ではニューヨークを舞台に設定し、彼女と同じような韓国系アメリカ人を描いたが、今度の『パチンコ』では地球の反対側、つまり日本と朝鮮半島が舞台となっている。


世界各国で話題になっているが、舞台となっている日本では取り上げられない小説『Pachinko』


彼女が韓国からニューヨーク(厳密に言えばニューヨークのクイーンズ区エルムハースト)に移り住んだのは7歳のころ。そのため、「私にとって故郷は非現実的で、夢のような場所なんです」と彼女は言う。

そんな彼女の故郷、韓国から日本への移住者が急増したのは20世紀初頭。日本の帝国主義政策により、1910年に朝鮮半島が併合されたのがきっかけだ。彼女と会った新大久保に住む多くの“zainichi(在日朝鮮人)”も、当時日本に移住して来た人々の末裔である。

『パチンコ』で描かれているような移住者たちは、スラム街に集まり低賃金労働に従事した。

日常は差別で溢れていた。第二次大戦後に朝鮮半島が日本から解放されても、彼らの苦境は変わらなかった。日本の帝国主義に従属する必要はなくなったが、代わりに日本での在住権を失ってしまったのだ。

とはいえ故郷に帰ったとしても、家や仕事があるわけではない。日本に留まることを選択した彼らは、そこから何十年にもわたり、在住権をめぐる争いを繰り広げることになったのだ。

イ氏と会った新大久保のレストランでは、Kポップの映像が流れていた。壁には、有名人のサインがたくさん飾られている。逆説的に聞こえるが、在日朝鮮人への差別が根強く残っていても、韓国料理は人気を博しているのだ。20代の店員も主に日本語を話していて、英語話者のイ氏とは最終的に韓国語で話していたが、会話はたどたどしかった。

496とはずがたり:2018/10/05(金) 13:19:22
>>495
4代にわたって在日朝鮮人を苦しめ続ける差別

『パチンコ』で描かれる家族、バーク家もまた、在日朝鮮人に共通する困難に直面する。窮乏、差別、日本人に同化することの可能性と限界……。日本人による在日朝鮮人への人種差別や偏見は、植民地時代から続く侮辱や嫌悪が根源となっている。

朝鮮人と日本人の身体的特徴は似ているため、日本人として通るように思える。しかし在日朝鮮人だと露見したときのことを考えると、日本人に同化するのは社会的・精神的に危険な選択だと言わざるを得ない。

名古屋大学で文化人類学・民俗学を研究している浮葉正親教授は、以下のように述べる。

「移住者への差別はどこでも起こり得ますが、在日朝鮮人の人々への差別は植民地時代に端を発しています」

さらに浮葉教授はこう続ける。

「現在の在日朝鮮人の人々は第4世代へと移って来ていますが、彼らはもはや移民だとは言えません。日本人と本質的に変わらないのです」

いまでは、『パチンコ』で描かれる時代と比べると、あからさまな差別は減っている。しかし浮葉教授によれば、差別がなくなっているわけでは決してないのだ。たとえばインターネット上では、在日の人々をゴキブリに見立てて描いていたり、核武装した北朝鮮のスパイ扱いしている愚劣な記事を度々見かける。

イ氏は20年近くもの間、『パチンコ』を構想し推敲を重ねてきた。きっかけは1989年、彼女がまだイェール大学の学生だったころまでさかのぼる。彼女は当時、プロテスタントの牧師が開いた講演会を聴きに行ったのだが、その牧師は在日朝鮮人のコミュニティで暮らしたことがあった。

実は彼女はそのときまで、在日朝鮮人の歴史や現状を何も知らなかった。韓国系アメリカ人は勤勉で、上昇志向の強い人間だとみられている。彼女自身、そう捉えられることに慣れていたため、在日朝鮮人の人々が日本社会の最下層で差別を受け、長きにわたって苦しんできたことに驚かされたのだ。

「私は調査をしていく上で神経質にならざるを得ませんでした」と彼女は言う。在日朝鮮人は、韓国系の移民である彼女自身にとっても、まったくく馴染みのない存在だったのだ。

パチンコ経営が豊かになるための手段

在日朝鮮人の人々にとって、経済的に豊かになるための手段が、パチンコ店の経営だった。騒々しく、煙草の煙が充満する店内で、多くの日本人が興じるパチンコ。その多くが在日朝鮮人の人々によって経営されている。

しかし、パチンコは利益の出る一方で、法律的にはグレーゾーンに置かれていた。「ゲーム」だと捉えれば合法だが、「ギャンブル」だと捉えるとそうではなくなってしまうからだ。

「日本は結局、パチンコ禁止の道を選びませんでした。しかし経営を大目に見る一方で、その経営者を貶す風潮が醸成されてしまったのです」

とイ氏は言う。彼女によれば、このようなパチンコ経営の現状こそ、在日朝鮮人が置かれている社会的立場の縮図となっている。彼らは日本社会に定着している、しかしその一員だと法的に受け入れられているわけではないのだ。

イ氏の家族は韓国系移民のなかでもバラ色の経歴を辿ってきたといえる。彼女の父親は韓国で化粧品会社を営んでいたが、朝鮮半島が再び戦火に巻き込まれることを恐れ、移住を決意。そして1970年代の半ばにニューヨークへと渡ると、マンハッタンのブロードウェイ31丁目で店を始めた。

店はすぐに成長を遂げて、アパレル・装飾系の卸売業を展開するようになり、勤勉に働いた彼らは中産階級の仲間入り。さらに貯蓄の甲斐があって、イ氏を含めた3人の娘を大学へ行かせることもできた。

『パチンコ』は、イ氏が粘り強く取り組んだ結果生まれた作品である。1990年代の終わりから2000年代の初めにかけて、彼女は初稿を執筆していたが、もともとはテーマも内容も限定された小説だった。当初の予定では、主人公のソロモン・バークは投資銀行に勤める野心溢れた青年であり、東京へと転勤したものの差別や裏切りに遭う、という構想だった。

「でもひどくつまらない小説になってしまったんです」と彼女は言う。大きな社会問題を扱ってはいても、登場人物や人間関係に緻密さや現実味が足りなかったのだ。


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