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商業・流通

298とはずがたり:2008/09/27(土) 15:09:22
古い記事がパソ内から見つかったので転載してみる。


【経済を読む】「生活総合産業」セゾン、たそがれ
2002年3月18日 asahi.comより

ゼソングループ各社の資本・業務提携
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/commerce/b031801.jpg

  「セゾングループ」の中核を担ってきた大手スーパー西友が、世界最大の小売業、米ウォルマートの傘下に入る。グループ各社が外部企業との資本・業務提携を急ぐのは、バブル期の不動産投資のツケでもある。各社とも自己資本をすり減らし、グループ企業の株を放出して生き残りを図る。80年代に日本の消費文化をリードしたセゾングループだが、創始者の堤清二氏らが描いた「生活総合産業」は幻に終わろうとしている。

 ●薄れる関係 系列各社は自立へ

 「どういうことだ。大急ぎで調べてくれ」

 14日午後2時過ぎ、出先で「西友、ウォルマートと資本提携」の報に接したグループ基幹会社の首脳は、慌てて自社スタッフに指示した。

 株価に響く提携話には徹底した情報管理が求められる。しかし、グループ内で株式を持ち合うセゾンの場合、重大発表に先立ち、経営トップ同士が当日朝に電話で情報交換するのが常だった。その「儀礼」さえすっ飛ばした外資からの買収劇に、この首脳はグループ意識の薄れを感じた。

 セゾングループには幹事会がある。西武百貨店、西友、クレディセゾンなど、グループ基幹会社の首脳が集まる会合だ。呼び方は何度か変わったが、堤氏が中心にいた時代には、グループの事業戦略を「機関決定」する場だった。

 幹事会は最近まで、月1〜2回開かれていた。ただ、ここ2年ほどは、各社の事業戦略を練り上げる余裕などなかった。00年7月、グループの開発会社、西洋環境開発が約5500億円の負債を抱えて破たんしたためだ。幹事会は、その処理に必要な1千億円の調達法を話し合う、金策の席と化した。グループを統括するセゾンコーポレーションも昨夏から、事実上活動していない。

 西洋環境開発の処理は今年2月末、西武百貨店が3店舗の証券化、生活雑貨専門店ロフトの株売却などで500億円を調達して、完了した。

 「皮肉にも、負の遺産の処理がグループ各社をかろうじて結びつけていた」(グループ中堅幹部)だけに、「身軽」になった各社の関係は一層薄くなりかねない。

 ●崩れた栄光

 東京・池袋の「げた履きデパート」だった武蔵野デパートは、戦後、西武百貨店を軸に約100社の集団に成長した。

 「不思議大好き」「おいしい生活」「無印良品」……。80年代前半のセゾングループは、前衛的な宣伝や文化活動、商品開発で、都市部の消費者から喝さいを浴びた。

 だが90年代、バブル崩壊とともに「セゾン文化」は輝きを失う。95年当時、グループ代表幹事だった高丘季昭・西友会長は「セゾンが発信した先進性や特異性が全国に行き渡り、社会全体がセゾン化した。セゾンは時代に追いつかれた」と語った。死の直前だった。


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