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文部スレ

3397とはずがたり:2017/08/11(金) 16:13:18
出逢いバーから反政府デモ迄行動派なんでしょうな

安倍政権をジワジワ追い詰めた、前川喜平氏の「人間力」
https://news.goo.ne.jp/article/mag2/nation/mag2-260190
04:30MAG2 NEWS

捨て身の覚悟で「加計学園問題」の告発を行った前川喜平前文科省事務次官。安倍政権は当時、すぐにメディアなどを使って前川氏への個人攻撃を始めました。しかし、メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんは、前川氏の発言にはウソ偽りが感じられず、あの「告発」以降、国民の心が急速に安倍政権から離れ始めたのは起こるべくして起こったことだと持論を展開しています。

安倍政権の支持率を急落させた前川喜平氏の人間力
「ここだけの内緒の話ですが、2015年9月18日の夜、国会正門前に私はいたんです。シールズの連中がね、ラップのリズムで集団的自衛権はいらない、とコールしている。私も一個人としてみんなに混じって声を出してました」

前の文科省事務次官、前川喜平氏が先日、福島市内で開かれたイベント「前川さん大いにかたる─加計・憲法・夜間中学などなど」で話した内容だ。

公衆の面前で「内緒の話」もあるまいが、そう言うからには今回が初披露なのだろう。

「集団的自衛権を認めるという憲法解釈は成り立たないし、立憲主義に反する。あってはならない解釈にもとづいて法律をつくったあの安保法制は憲法違反です。あの夜、一回きりでしたが、今日行かなきゃもうない、と。バレていないと思いますよ。バレていたら事務次官になっていなかったはず」

当時の前川氏は文部科学審議官である。翌年6月には事務次官にのぼりつめた。官房長、初等中等教育局長をへて順調に出世の階段をのぼっていた。その人が、安倍政権の新しい安保法案に反対し、参院本会議で可決されるのを阻止すべく声をふりしぼっていた国会前の集団の中に身を置いていたというのだ。

たしかに、幹部官僚の人事権を握る官邸がそれを知れば、即座に左遷させられたことだろう。

退職後とはいえ、元事務次官が時の政権に「行政を歪められた」と物申した衝撃と注目度の高さは、想像をはるかに超える。福島で開かれたこのイベントに、はるばる四国から参加した女性もいたほどである。

思い切った言動もさることながら、その人格がどのようにしてつくられたかに関心を持つ人も多いようだ。質問者のなかに「前川さんに興味があります」とはっきり言う婦人もいた。

とにかく前川氏の言うことは論旨明快、ウソ偽りが感じられない。だから、安倍首相をはじめ官邸や内閣府の面々が対照的に、胡散臭く見えてしまう。実際、安倍首相の人気急落には、前川氏の出現も大いに影響しているのではないか。

こと教育論に限っても、前川氏は安倍首相のアンチテーゼといえる存在だ。教育再生を謳い、「人づくり革命」と意味不明の新スローガンを繰り出した安倍首相は「国のために命を懸ける」人づくりを教育の眼目とする。

それに対し、前川氏は人それぞれの個性の違いを重視する。「いじめ」についても、道徳教育が足りないと安倍首相は考えるが、前川氏は違う。

この日のイベントで、参加者の一人が前川氏にこう質問した。

「前川さんは、いじめがひどいのであれば学校に行かなくていいと仰っていましたが、そう思ったきっかけは」

前川氏は自身の不登校体験を語りはじめた。親の仕事の都合で奈良から東京に転居した小学校三年生の時、東京の言葉や担任の先生になじめず、学校に行く直前になると吐き気や頭痛がして欠席した。

3398とはずがたり:2017/08/11(金) 16:13:29

当時、奈良の学校にはプールがなく、泳げなかった。プールのある東京の学校の水泳の授業が怖かった。四年生になって、別の学校に転校し、担任の先生が優しかったこともあって、ようやく溶け込めたという。そういう児童期の体験が、前川氏の教育観をつくりあげたのかもしれない。

「学校の規則や、人間を規格にはめようとする教育には抵抗感をもっていました…そういう人間が文科省で事務次官をやってはいけないのかもしれませんが…」

子供を規格に押し込めない教育。その実例として、前川氏が紹介したのは、大阪市立大空小学校だ。同小学校元校長、木村泰子氏によると「スーツケースではなく、風呂敷のような学校」なのだそうである。

前川氏は言う。「スーツケースのような一つの型に入れようとすると息苦しくなって逃げたくなる。大空小学校はどんな問題を抱えている子でもすべて受け入れて個別に対応する。どんな形の子供でもそれぞれの個性を生かしながらやわらかく一つに包みこんで共同体をつくっていく。そのとき、守るべきルールはたったひとつ。自分がされて嫌なことは他人にしない。それだけは守りなさい、と」

おそらく前川氏は、政府、文科省が進めている現実の教育とのギャップに悩みながらも、大空小学校のような教育が実際に行なわれていることに救いを見出していたのであろう。事務次官になっても役人は前例踏襲であるし、組織の論理から逃れることは難しい。そこに、安倍官邸のような締めつけが加わると、それこそ息苦しい。

「学校という仕組みからマインドが離れられないんです。親がなくとも、学校がなくとも、子供が学校以外の場所で学ぶのはいくらでも可能です」

学校に行かなければ不良だとでもいうような風潮を前川氏は戒める。加計問題での勇気ある発言と併せ、日本の官僚もまんざら捨てたものではないと思わせてくれる。

こういう視点を持つ人なら、現役の官僚だったころでも、国の最高権力者が古い道徳や国家意識を押しつけるかのような姿を見たとき、どう感じるかは自明のことだ。

安倍首相の明治憲法に回帰するような憲法観はもとより、「人づくり革命」とか「一億総活躍」とかいったスローガンであらわされる単眼的な人間観には大いなる疑問を抱いていたことだろう。

しかもその権力者が、ほとんど国としては必要としない獣医学部を特例的に新設することを決め、その事業を親友の経営する加計学園に担わせるための認可を、文科省に求めてきたのである。

加計学園が安倍首相はもとより自民党の有力議員の選挙を応援してきたことも知られている。学問や教育が、政治によって歪められる心配もあるのだ。

加計理事長と政治家。これはもう、絶望的に癒着した関係に見える。

松沢成文参院議員が数回にわたり国会で質疑を繰り広げたのが、加計学園グループの学校法人英数学館の敷地内に「自民党岡山県自治振興支部」という自民党の政党支部が存在することだ。

支部長は加計孝太郎氏。会計責任者、埋見宣明氏は岡山理科大同窓会の副会長。

事務担当者、小林正博氏は加計学園グループ・並木学院高校の校長。支部の支出の全てが政治活動費、組織活動費であり、何らかの政治活動が行われていたことは明らかである。

つまり、加計学園の英数学館に事務所を置いて政治活動をやっている。そのスタッフは学園の関係者ばかりということだ。

松沢氏は「教育基本法十四条の二に違反するのではないか」と7月10日の閉会中審査でただしたが、当時の松野文科大臣は例のごとく明確な答弁を避けた。そこで松沢氏は、参考人として出席していた前川喜平氏に「事務方のトップの経験者としてどういう見解をお持ちですか」と質問した。

3399とはずがたり:2017/08/11(金) 16:13:46
>>3397-3399
前川氏は「一般論としては」と断ったうえで、「学校の関係者、校長以下の教職員がそういった学校の立場で政治活動をするということは教育基本法に違反するおそれがあると考えております」と語った。

09年の安倍氏の衆院選挙で、加計学園グループは、傘下の岡山理科大学、千葉科学大学、倉敷芸術科学大学などに所属する事務職員を選挙運動の応援に動員した。

これに教職員組合が反発。「職場の上下関係において上位にあるものが行えば、強要の意図がなくとも下位のものは非常に断りにくい状況に追い込まれる。これは思想信条の自由に対する重大な侵害である」と、加計理事長あてにパワー
ハラスメントの調査を求める要求書を突きつけている。

学校法人が、事務職員を半ば強制的に特定の国会議員候補者の選挙運動にかかわらせるというのは、公職選挙法にもふれる問題ではないか。しかも国から多額の私学助成金を受けているのである。学校ビジネスを拡大するのに政治家を利用し、国からカネを引き出すという加計理事長の経営術は、教育のあり方を考え続けてきた前川氏と、根本精神からして相容れない。

前川氏のような教育観は、教育ビジネスの観点からすると旧態依然とした岩盤であるらしく、6月26日、国家戦略特区諮問会議の有識者議員らが記者会見したさい、竹中平蔵氏は前川氏を激しい口調で批判した。

「改革に反対する人たちが牙をむいてきた。前次官が記者会見で話した内容には、違和感がある。行政が歪められたというが、違うでしょうと。あなたたちが52年間も設置の申請さえ、させないということで、行政を歪め国際的に大きく遅れをとってしまった。だから国家戦略特区という枠組みで歪みをただしたのだ」

竹中氏の発言は、多くの国民が抱いている疑念について触れていない。客観的にことの経緯を見ていくと、全てが“加計ありき”で進められ、加計学園も認可されることを前提に早くから準備を始めている。異例な展開と特別扱いの背景に、安倍首相と加計理事長の親密な関係への官僚の忖度があったのではないか。そのような疑念は無視し、抵抗勢力による岩盤規制こそが元凶だと話をすり替える。

ならば竹中氏に問いたい。諮問会議において、今治市の提案が、いわゆる「石破四条件」に合致しているかどうか、すなわち既存の大学にはできない研究、教育内容を実現する確信が持てるまでの議論がなされたのか。

岩盤規制の改革はいいが、無条件に何でも認めるわけにはいかない。ゆえに獣医学部設置の条件を定め閣議決定したのが「石破四条件」である。これを無視していいわけがない。前川氏はその点について記者会見で疑問を呈したのだ。竹中氏はそれに答えていない。

官邸、内閣府、諮問会議は、加計学園の名前を伏せ「愛媛県と今治市」の提案として獣医学部新設を審議してきた。しかし8月6日の朝日新聞は、2015年6月に愛媛県、今治市から特区ワーキンググループがヒアリングしたさい、議事要旨に記載のない加計学園の幹部が実際には同席していたと報じている。

国民にはすでにバレている“加計ありき”の計画を、いつまでも隠そうとし、ウソの上塗りばかりしているから、政権中枢の信用は低下の一途をたどっているのだ。

このような政権が、いくら「人づくり」を叫ぼうとも、空虚に響くのはあたりまえだ。まして「○○改革」が陳腐になったから「○○革命」と言う。奇妙な言葉遣いで人をごまかそうとする政権には、前川氏でなくとも、あきれ果てる。

image by: WikimediaCommons

出典元:まぐまぐニュース!

3400とはずがたり:2017/08/11(金) 16:26:35
>>3396

パソナテックと愛媛大学 産学連携によるIT人材育成 『データサイエンス基礎コース』開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000458.000001465.html
8月6日(日) 愛媛大学にて「開講式」を実施
株式会社パソナテック 2017年8月2日 10時00分

IT・エンジニアリング分野に専門特化した人材サービス・アウトソーシングサービスを行う株式会社 パソナテック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 吉永隆一)と国立大学法人愛媛大学(本部:愛媛県松山市、学長 大橋裕一)は、人工知能技術の研究開発などを行う株式会社エクサインテリジェンス、愛媛県内の企業などと連携し、愛媛大学の学生に実践的なデータ分析の機会を提供する特別講座『データサイエンス基礎コース』を開始いたします。また8月6日には「開講式」を実施いたします。
昨今、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」や「AI」に関するサービスが広がっていることを背景に、IT人材の需要は増加しています。特に「IoT」や「AI」を活用するためには、ビッグデータの分析が必要となることから、日本国内ではデータサイエンティストの不足が課題になっています。

そこで、パソナテックと愛媛大学は、人工知能技術の研究開発などを行うエクサインテリジェンスや、愛媛県内の企業などと連携し、愛媛大学の学生を対象に、データ分析の技術などを学ぶことができる特別講座『データサイエンス基礎コース』を8月6日(日)より開始いたします。本講座では、統計学をはじめとするデータサイエンスの基礎知識やスキルについて講義を行うほか、実際に愛媛県内の企業で使用されているデータを用いた実践的なデータ分析演習を実施いたします。

パソナテックと愛媛大学は本講座を通じて、地方大学に通う学生にIT分野におけるキャリア構築の支援や、地元企業への就業機会の創出を目指してまいります。

3401とはずがたり:2017/08/19(土) 21:21:07
公立が躍進、京都の教育改革で何が起きたか 進学実績が劇的に変化
https://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/bizskills/toyokeizai-184628
08:00東洋経済オンライン

今、教育の世界で注目される自治体がある。京都――。古い歴史を持つ街だが、任天堂、京セラ、日本電産等のテクノロジー企業が本社を置く街でもある。

1869年、全国に先駆けて小学校が設立されたという歴史があるが、近年はというと、長く公立高校は進学実績で苦戦していた。ところが、それが今変化している。いったい何が起きたのか。

公立で起きた「堀川の奇跡」
京都は私学発祥の地と呼ばれ、東京と並んで私学が多いことで有名だ。その一方、公立高校はというと、進学実績などで私学に大きく水をあけられ、「国立大学に進学するなら私学に」といわれる時代もあったという。

その京都で2002年に「堀川の奇跡」と呼ばれる現象が起きた。公立の市立堀川高校の躍進だ。前年度の国立大学への合格者数は6人だったにもかかわらず、この年一気に106人まで増えたのだ。

直近2016年度の進学実績(現役生のみ)は国公立大学129人(内、東京大12、京都大32、大阪大7、神戸大9)、私立大学183人(早慶7、関関同立92)となっており、現役東大合格者数は同校過去最多。公立高校における東大・京大の現役合格率は全国1位だ。現在では、スーパーグローバルハイスクール(SGH)とスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校ともなっている。

同校の躍進の陰にはさまざまな取り組みがあったが、象徴的だったのは1999年に普通科と並んで「探究科」を設けたことだ。当時、京都市の教育長だった門川大作市長はこう話す。

「探究科は、特別な受験勉強をする学科ではありません。生徒は自らテーマを決めて、研究していく。そこに京都大学の大学院生や教師がサポート役として入る。研究していくうちに、生徒の心が変化していく。高校卒業後も研究を続けたい。そのためには基礎学力が必要だし、設備の整った大学に通いたい。そう考えるようになる子もいます」

探究科は「探究する力を育成する」学科で、具体的に育成しているのは「興味関心を持つ力」「課題を設定する力」「課題を解決する力」「他者に表現する力」。何を探究するかは、生徒一人ひとりが自分で見つけることになる。「探究基礎」という授業をカリキュラムに盛り込み、その授業では1年半かけて3段階の手順に基づいて進められる。

最初に行うのは、探究の「型」(探究の進め方や表現方法)を学ぶこと。次に学ぶのが「術」(具体的な調査技法。実験・フィールドワーク・資料の見方など)。そして最後に「道」(実際に探究活動を進めることで普遍的な探究能力を高める)を学ぶ。情報取得の基礎学習から問題解決の体験を経て、論文作成に至るまでの取り組みを進めるというものだ。

一般的な偏差値教育とは違う、個性的なアプローチだが、そのおかげで生徒は自分の探究心に沿って学び、その延長としての進学先を考えることができる。

この探究科は現在の総合的な学習の時間のようなものといえる。今日21世紀型スキルと呼ばれるような、論理力、思考力、協働する力、リーダーシップ評価の「ものさし」が明確に存在しない中での、先駆けた取り組みだった。

あくまでも生徒が中心で、周囲の大人は教えるのではなく、本人たちが考えるのをサポートする役目が大きい。当時教育長をしていた門川市長はこう話す。

門川大作市長

「1995年に起きた地下鉄サリン事件では、有名大学卒の容疑者たちが複数いた。それを見て、このような人たちを育てるような教育は絶対にしない。社会で何かしら人のために役に立てるような子どもを育てたい。子どもたちが30歳になったときにどのような生き方をしているか、それを考えながら教育していきたいと強く思った。堀川でできたことは、どこでもできると確信している」

公立の小中学校の改革
堀川の奇跡の後、京都では公立の小中学校の改革も進んだ。2004年に内閣府の構造改革特区制度を利用して「小中一貫教育特区」の認定を受けた地域において、小学校における英語科や小中一貫の読解カリキュラムを設け、小中の連続性を高め一貫教育の形をつくってきた。その結果、中学入学時に生活不適応を起こす「中1ギャップ」が緩和され、学力向上も見られたのだ。

3402とはずがたり:2017/08/19(土) 21:21:22
>>3401-3402
小中学校の改革の中で、特に注目したいのは御所南小学校だ。

同小学校は1995年に5つの小学校が統合し誕生した学校。御所南小学校の開校当初は662人だった児童数は、2016年度現在はほぼ倍増の1254人。人気化で児童数が増えており、学校施設は手狭で教室数も不足していることから、2018年に「御所東小学校」が開設される予定と盛況だ。

同小学校では、フィンランドの教育法を取り入れ、独自教科「読解科」を導入して課題解決能力等の育成に取り組んだり、地域との連携による総合的な学習の時間を柱とした教育課程に取り組むなど、先進的な取り組みが注目されている。

同校では保護者・地域が学校運営に参加する「学校運営協議会」を設けたコミュニティ・スクールが特徴的だ。2002年に地域と連携して「学校の裁量権の拡大」や「地域の学校運営への積極的な参画」などをテーマとした実践研究を同校で開始。健康安全部会や文化部会といった学校支援活動を行う「企画推進委員会」を設置したり、「学校関係者評価」を取り入れた。その目的は学校と地域相互の評価を基に学校運営を改善することだ。このようなコミュニティ・スクールは、2016年度末現在では全市立学校・園の約9割にあたる239校園に設置されており、全国最多となっている。

また学校運営協議会設置校では、10年以上前から教員公募制を採用している。異動や退職で教員に欠員が出た場合、学校は求める先生を市内の教員から公募することができる。候補者の面接には校長とともにPTAや学校運営協議会の代表も同席する学校もあるという。一般の学校現場では見られないほど関係者の参加意欲が高いと感じる。

また、1週間5日間連続の学校参観日「自由参観」を設けた。授業参観というと、指定された半日や1日が通常だが、5日連続にすることによって親にとって参加しやすくなる。ほかでは見られない取り組みだ。

小中学校の改革を経た今、御所南小学校、同校と同じ校区にある京都御池中学校、そして堀川高校に進学するのが公立では「エリート」、つまりアンテナの高い親がその学区に引っ越しをしてまでも子どもを入学させたいと考える進学先といわれるようになっている。

堀川高校と並んで西京高校も進学校として知られるようになっている。2016年度の合格実績は、272人の卒業生の内、東大・京大が29人、北海道大学・東北大学・名古屋大学・九州大学の旧4帝大が62人等、京都府内の公立高校の中でもトップレベルにある。

テクノロジーが教育に与える変化
このように変貌を遂げる京都の教育だが、一部の学校の偏差値を上げたことだけが成果ではない。不登校児童生徒に対するICTを活用した学習支援も特筆すべき点だろう。

京都府の公立小中学生で長期欠席者(年度間に30日以上欠席した者)は2015年度で3789人いるが、2007年度から、市立中学校に在籍する長期欠席の傾向にある生徒に、学校が教材を配信し、生徒が自宅で教材をもとに自学自習できるシステムを導入した。遠隔で学習指導を行うシステムが有効に機能すれば、一人ひとりの子とより向き合うことが可能になるだろう。

京都の児童生徒へのパソコン整備は児童生徒5.4人に1台と、政令指定都市では2番目、100万人を超える政令市では最も充実した台数を配備。2016年度から全小中学校の普通教室および全小学校のコンピュータ教室にタブレット型PCの整備を進めるなど、地道な取り組みも背景にはある。

約20年前に始まった、偏差値教育とは縁遠い「探究科」を設置するという取り組み。そして、地域ぐるみで課題解決に取り組む姿勢は、京都ならではのものだ。

2020年に小中高の次期学習指導要領が改訂され、小学校で教える内容が増える。たとえばプログラミング教育が始まるほか、5、6年生では英語が必修となる。ただでさえ教師の多忙が深刻化する中、自治体として何を重視し、取捨選択していくか。京都の取り組みには参考になるところがあるはずだ。

3403とはずがたり:2017/08/21(月) 20:05:30
加計獣医学部の図面流出…法外な建築単価のウソも露呈か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211431
2017年8月15日

 いよいよ森友疑惑とソックリの状況になってきた。文科省の大学設置・学校法人審議会(設置審)で認可判断の「保留」が決まった学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画。学園が申請していた教育内容について疑義が生じた――とされているが、設置審が判断を先延ばしした理由はそれだけじゃない。最近になって獣医学部施設の図面が流出し、そこに新たな疑惑が浮上したというのだ。

「加計学園獣医学部の施設図面が流出したらしい」。永田町でこんな話が駆け巡ったのは、7月24日に加計問題について2度目の閉会中審査が行われた直後だった。

「加計問題が長引いている理由のひとつは、加計学園や今治市がいまだに獣医学部施設の概要を公表していないことです。本当に『先端ライフサイエンス研究』が可能な施設・設備なのか、炭疽菌や結核菌といった厳重管理が必要な細菌やウイルスを扱う『バイオセーフティーレベル3(BSL3)』施設の構造や耐久性はどうなっているのかが、サッパリ分からない。しかし、図面が明らかになればこれらの疑問が全てが分かるため、流出情報が注目されたのです」(野党議員)

 なるほど、今治市や加計学園がどんなに「従来の獣医学部とは違う」と説明したところで、専門家が図面を確認すれば真偽は一発で分かる。既存の獣医学部と何ら変わらなければ、大ウソだったことになるのだ。

 それだけじゃない。施設や設備の中身以上に重要なのは、図面によって、相場の2倍以上といわれる「坪150万円」の建築単価の妥当性が白日の下にさらされることになるのだ。加計学園は、このバカ高い建築費を根拠に、今治市に96億円(うち愛媛県が32億円)の補助金交付を申請していた。仮に建築費の“水増し”が明らかになれば、森友の補助金不正受給事件と構図は同じ。大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された森友前理事長の籠池泰典、妻・諄子の両容疑者は、国からの補助金5600万円余りを騙し取った――とされているが、加計問題はケタが2つも3つも違う。刑事事件に発展するのは間違いないだろう。そうなれば、そんなインチキ計画を認めた国家戦略特区諮問会議はもちろん、議長である安倍首相も責任を免れないのは言うまでもない。

 図面が明らかになるのは時間の問題。その時が安倍政権の終わりの始まりだ。

3404とはずがたり:2017/08/21(月) 20:05:41

加計獣医学部の図面で発覚 最上階に“豪華パーティー会場”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211875
2017年8月20日

 加計学園の獣医学部新設計画は、やっぱりデタラメだった――。

 愛媛県今治市で建設中の岡山理科大学獣医学部キャンパス。建築図面が流出したとのウワサが永田町を駆け巡っていたが、日刊ゲンダイは全52ページにわたるその図面を入手した。驚いたのは、最先端のライフサイエンス研究とは無関係な豪華“パーティー施設”が計画されていることだ。

 日刊ゲンダイが入手したのは〈(仮称)岡山理科大学 獣医学部 今治キャンパス 新築工事及び周辺工事 獣医学部棟〉と題された建築図面。作成者として加計学園関連グループ会社の「SID創研」と「大建設計」の名前がある。日付は平成29年3月。図面は全52ページの詳細なもので、7階建ての獣医学部棟の平面図や断面図、施設配置図や設備品まで事細かに記されている。

 1〜6階は講義室や実習室、実験動物飼育室などとなっているのだが、最上階の7階の図面には、教育施設として似つかわしくない表記が出てくる。「ワインセラー」「冷蔵ショーケース」「ビールディスペンサー」……。一体、何のための設備なのか。図面には「パントリー(配膳室)」と書いてある。隣は「大会議室」だ。つまり、会議室を“宴会場”として利用するための設備のようなのだ。

■立食なら100人規模のパーティー可能

 獣医学部キャンパスは今治市内でも高台にあたる「いこいの丘」にある。最上階ならかなり見晴らしがいいはずで、建物の北西に位置する「大会議室」からは瀬戸内海が望めそうだ。

 1級建築士に図面を見てもらったところ、会議室の大きさは「ホテルの宴会場」程度もあり、立食なら100人規模のパーティーが可能だという。まさか、加計孝太郎理事長は、海の見える最上階でワインを傾けながら、親友の安倍首相と「いやぁ、おかげさまで」なんて談笑しようと考えているのか。「男たちの悪巧み…」再び?

 こんな設備を大学に設ける必要があるのかどうか。元文科省審議官の寺脇研氏(京都造形芸術大教授)は、「加計理事長の趣味じゃないか」と言った上でこう続ける。

「ワインセラーやビールディスペンサーが大学内に置いてある例は聞いたことがありません。学生数が数万、数千人単位の“マンモス大学”なら、学部棟とは別に来賓施設があってもおかしくないでしょうが、生徒数1000人にも満たない獣医学部程度のキャンパスに宴会場なんて造る必要はありません。来賓パーティーをやるなら、市内のホテルを借りればいい。これは文科省の設置審査に引っかかりますよ。加計学園が教育や研究よりも、接待を気にしていると思われても仕方ないでしょう」

 どういう目的でワインセラーやビールディスペンサーが必要なのか加計学園に問い合わせたが「夏季休業中のため、休業明けに順次対応する」という返事だった。

 ただでさえ、獣医学部新設を巡っては、愛媛県と今治市の補助金算出の根拠となる建設費192億円に“水増し”疑惑が浮上している。膨らんだ建設費の一部が宴会場のためだとすると、ますます税金を投入する理由がなくなる。

 図面が明らかになった今、獣医学部新設の必要性、国家戦略特区とアベ友の闇がさらに深まったと言える。

3405とはずがたり:2017/08/21(月) 21:42:19
最後迄読んだら橘木先生が書いてて一寸吃驚した。

東京大学 エリートはどこへ消えた?――徹底解剖 日本の大組織
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170821/Bunshun_3757.html
文春オンライン 2017年8月21日 07時00分 (2017年8月21日 21時01分 更新)

3406とはずがたり:2017/08/21(月) 21:45:42
小林 哲夫
2017/05/12
早慶MARCHも津田塾も。大学ブランド「格付け」に異変あり
「学部」と「学部」がしのぎを削るブランド戦略
http://bunshun.jp/articles/-/2403?utm_source=excite.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=relatedLink

 大学選びにおいて、親世代の価値観が子世代に通用しなくなってきている。一方で各大学は自らのブランド力を高め、より多くの学生を獲得すべく様々な方策をとっている。有名大学でさえ、昔のブランド力にすがっていては生き残ることが難しいのが現状だ。大学ブランドの変化から時代の変化が見えてくる。
(出典:文藝春秋オピニオン 2017年の論点100)

津田塾大が「2017年の勝負」に出た理由

 大学受験では親世代の感覚がおよそ通用しないケースが見られる。親世代が学生だったころ(おそらく、多くは1980年代)と現在では、私立大学の立ち位置が変わっているからだ。

 たとえば、女子大である。埼玉県内に住む受験生を持つ家庭で、娘が津田塾大、明治大に合格したとする。親は津田に通ってほしい。しかし、娘は明治に行きたいという。その理由は明治のほうが家から近い。学びたいテーマがある。元気な女子が多い。男子と交わり楽しい学生生活を送りたい。それにトイレがきれいでパウダールームまであるから、という。

 もちろん、津田塾大に魅力がなくなったというわけではない。少人数で行き届いた教育はいまでも高い評価が得られている。とくに語学の授業には定評がある。就職実績も良い。しかし、1990年代以降に広がった「女子大ばなれ」の影響を受けてしまった。両方受かって、立教大や明治大を選ぶ女子学生が出てきたのである。それが遠因となって、1980年代まで人気が高かった津田塾大、日本女子大、東京女子大、神戸女学院大も難易度が下がってしまった。

 だが、津田塾大も指をくわえて見ているわけではなかった。2017年、勝負に出る。千駄ヶ谷キャンパスに総合政策学部を新設する。東京体育館の目の前で、かつて津田スクールオヴビズネスがあったところだ。学部長には萱野稔人氏。現代思想が専門で、津田のなかではもっともメディアへの露出度が高いスター教授だ。巻き返しが功を奏して、総合政策学部は看板学部となるだろうか。

「在野」の早稲田はいつしか「官僚養成」ブランドに

 女子大がやや苦戦する一方、早慶上智、東京理科大、そしてMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)はブランド力を堅調に維持している。青山学院大は文系学部すべてを相模原から青山キャンパスに移したので、埼玉、千葉の受験生を取り戻した。

 では、中央大の多摩キャンパスはロケーションでハンディを抱えていることになるだろうか。通学には都心から1時間半は要するので、埼玉、千葉、神奈川の受験生はどうしても敬遠してしまう。しかし、学生の出身地をみると首都圏以外が4割近くいる。早慶MARCHのなかでもっとも多い。これは、多摩地区の家賃が都心よりも安い、大学周辺は自然に囲まれて喧噪感がない、という背景がある。中央大は全国区というブランド力を確立していた。

 さて、早慶である。大手予備校によれば、両方受かった場合、慶應を選ぶというデータが出ている。これは、慶應のほうが早稲田よりも大手金融機関、商社、メーカーなどへの就職実績が良いからといえる。たとえば、みずほフィナンシャルグループ就職者は慶應174人、早稲田118人(2016年)となっている。

3407とはずがたり:2017/08/21(月) 21:46:17
>>3406-3407
 では、早稲田の強みはどこか。「在野」「反骨」という建学精神とは裏腹に公務員になる学生が多い。国家公務員合格者(総合職、一般職)464人は全国トップ。東京都1類118人も群を抜いている(2015年)。官僚養成大学としてのブランド力を築いているのだ。

「グローバル学部」が看板学部になる時代

 早慶上智、東京理科大、MARCHレベルになると、大学そのものより学部間においてブランド力でしのぎを削っている様子が見てとれる。

 慶應の看板学部はと問われれば、親世代は経済学部と答える。しかし、いまや法学部のほうが人気は高い。偏差値も上だ。優秀な女子が入学してレベルを上げたという説がある。逆に振るわないのが、SFC(湘南藤沢キャンパス)だ。1990年代、華々しくデビューしコンピューター、語学教育のカリキュラムが充実していたため、メディアから大学教育の最先端ともてはやされた。起業家養成で注目されたこともある。だが、今となってはそれほど話題にならなくなった。

 早稲田大では国際教養学部に勢いが見られる。すべて英語で授業が行われており、原則として留学が必須となっている。就職実績も良い。上位に日本アイ・ビー・エム10人、三菱東京UFJ銀行8人、日本航空8人、三菱商事7人など(2016年)。

 親が学生だったころは、存在しなかった学部が意外にブランド力を持っている。たとえば、立教大経営学部である。立教大のなかではもっとも難易度が高い。経営学、会計学、商学という既存の学問へのアプローチよりも、グローバル企業で活躍できる人材養成を前面に打ち出したことで人気を集めた。

 法政大グローバル教養学部は1学年100人。法、経済、経営、社会などの学部に比べると、7分の1から8分の1以下である。徹底した少人数教育、英語による授業によって就職実績を高め、法政一むずかしい学部となった。

 関西の関関同立(関西学院大、関西大、同志社大、立命館大)も首都圏と似ている。同志社大グローバル・コミュニケーション学部とグローバル地域文化学部、関西学院大国際学部、立命館大国際関係学部など、学部レベルでブランド力の高まりが見てとれる。

 近畿大は3年連続志願者日本一を続けている。マグロの養殖、つんく♂の入学式プロデュースなどで、近大の知名度は全国的に広がっているが、関関同立の壁は厚くブランド力につながっていない。教育力を高め、それを、難易度、学生の進路にどう反映するかが課題だ。

 大学のブランド力は歴史と伝統、規模、難易度、教育内容、研究水準、教員の社会へ向けた発信度、学生の活躍、就職実績、OB・OGなどによって構築される。教育、研究の成果、結果で評価されるには時間がかかる。大学が新設学部などの新しい試みで本当のブランド力を付けるためには、最短でも10年が必要とされよう。逆にいえば、10年後、20年後、ブランド力が変わってしまうおもしろさが大学には秘められている。

出典:文藝春秋オピニオン 2017年の論点100

著者:小林哲夫(教育ジャーナリスト)

3409とはずがたり:2017/08/23(水) 16:48:05
全幼稚園・保育園で同様の詐欺がないか調べて自民党支持層故に甘やかされてきた幼稚園・保育園経営屋の豚どもを全員しょっぴけえぇぇヽ(`Д´)ノ

「森友」幼稚園:教員52人勤務実態なし 障害児支援担当
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%80%8C%E6%A3%AE%E5%8F%8B%E3%80%8D%E5%B9%BC%E7%A8%9A%E5%9C%92%E6%95%99%E5%93%A1%EF%BC%95%EF%BC%92%E4%BA%BA%E5%8B%A4%E5%8B%99%E5%AE%9F%E6%85%8B%E3%81%AA%E3%81%97-%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E5%85%90%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%8B%85%E5%BD%93/ar-AAqzwN0?ocid=NEFLS000#page=2
毎日新聞
1時間前

 学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)を巡る補助金詐欺事件で、学園が2011〜15年度、障害のある園児の支援担当として大阪府に届けた教職員延べ90人のうち、52人は同園で勤務実態がないことが分かった。教職員を配置したように見せかけるため、系列保育園の保育士らの名義を悪用した疑いがある。大阪地検特捜部は前理事長の籠池泰典容疑者(64)らが不正を認識していたとみて追及する。

 籠池容疑者と妻諄子(じゅんこ)容疑者(60)は11〜16年度、府に虚偽の書類を提出して、専任教員数や障害のある園児数に応じた補助金約9200万円をだまし取った詐欺などの疑いで再逮捕された。

 府によると、障害児の数に応じた補助金(年額1人当たり上限約78万円)の受給には、担任以外の教職員を園児のサポートに当てるなど手厚い支援が必要。補助金申請時には支援を担当する教職員リストの提出が義務付けられている。

 関係者によると、学園は支援担当の教職員について、11年度19人▽12年度22人▽13年度20人▽14年度20人▽15年度9人--の延べ90人を届け出た。

 しかし、府が今年3月以降に検査した結果、延べ90人中52人は園から給料が支払われた形跡がなく、勤務実態が確認できなかった。

 学園の内部資料によると、この52人の大半は系列保育園の保育士や事務員、看護師らだった。特捜部は教職員や保護者らへの聴取を重ねた結果、学園が11〜16年度に障害のある園児として申請した延べ119人分は補助金の要件を満たす支援をしておらず、保護者の同意も得ていなかったと判断。全てが架空請求だったとみている。

 一方、学園系列の開成幼稚園(大阪市住之江区、休園中)でも12〜13年度、延べ21人の教職員が支援担当と記載されたが、13人は勤務実態が確認できなかった。特捜部は既にこの幼稚園の関係者からも事情を聴き、調べを進めている。【三上健太郎、岡村崇】

3413とはずがたり:2017/08/24(木) 08:59:33
未だ其処迄云へないけど(煽りでは云ってたかも知れないけど),そろそろ加計学園も森友同様不認可断念破綻へ向かって仕舞へって本気で云っても良い感じになってきたかも。

加計疑惑「建設図面」入手でも…NHKはなぜ放送しないのか
日刊ゲンダイDIGITAL 2017年8月23日 18時01分 (2017年8月24日 08時30分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20170823/Gendai_410561.html

 再び「加計疑惑」に火がつくのは間違いない。「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦・共同代表が、23日夜10時、獣医学部の「建築図面」全52ページをツイッター上に全面公開するからだ。建築家やライフサイエンスの専門家に直接見てもらうためだという。「黒川敦彦@加計の図面戦争なう」のツイッターアカウントにアクセスすれば、誰でも閲覧可能だ。

 建築士や獣医学の専門家が「建築図面」を詳細に分析したら、批判が噴出するのは確実である。すでに本紙が2回にわたってスクープしたように、建設中の獣医学部キャンパスには、あまりにも不可解な点が多いからだ。

 最上階の7階の図面には、「ワインセラー」「ビールディスペンサー」……などの表記があり、まるで宴会場のよう。さらに、バイオハザード施設がWHOの安全基準を満たしていない恐れがある。

 最大の問題は、建築費が水増しされている可能性を捨てきれないことだ。獣医学部の施設整備費は148億円。これを延べ床面積3万2528平方メートルで割ると、坪単価は約150万円になる。建設費を基に、愛媛県と今治市は、96億円を補助すると決定している。

 ところが、坪150万円は高すぎると疑問視されているのだ。国会でも民進党の今井雅人衆院議員が、同じく国家戦略特区で医学部をつくる国際医療福祉大に確認した上で、「医学部の建築費は坪当たり87万円、看護学部の方でも79万円とのこと。約半額です。…

本当にこれほどカネがかかるのか」と疑問をぶつけている。

 建築のスペシャリストが、黒川敦彦氏が公開する獣医学部の「建築図面」を見たら、価格が水増しされているのかどうか一発でわかるはずだ。

「かりに坪単価を水増ししているなら、補助金詐欺にあたる。驚いたことに、今治市は補助金を出すにあたって学園の見積もりの妥当性も検討せず、市議会もチェック機能をはたしていません」(黒川敦彦氏)

 建築費を水増ししていれば、国の補助金5600万円を不正受給した疑いで逮捕された森友学園の籠池夫妻と同じ構図である。

 見逃せないのは、公共放送であるNHKが、この「建築図面」を独自入手しながら放送しようとしないことだ。

「NHKは建築図面をかなり前に手に入れたようです。現場の記者は『クローズアップ現代+』で放送することを前提に、建築の専門家に分析もしてもらったようです。でも、官邸から圧力があったのか、忖度したのか、まったく別の理由なのか、いまだに放送されていません」(NHK関係者)

 NHKは、前川喜平前文科次官のインタビューを撮りながら放送しなかった前科がある。

 行政が歪められた「加計疑惑」にどんな闇があるのか、徹底解明する必要がある。

3414とはずがたり:2017/08/29(火) 11:47:05
森友学園
籠池夫妻、栄養士免許を二重に悪用
https://mainichi.jp/articles/20170822/k00/00m/040/115000c?inb=ys
毎日新聞2017年8月22日 07時00分(最終更新 8月22日 08時12分)

栄養士免許を悪用した不正の構図
http://tohazugatali.web.fc2.com/gyosei/2017-08-29.jpg

 学校法人「森友学園」(大阪市)の補助金不正事件で、詐欺容疑で21日に再逮捕された前理事長、籠池泰典(64)と妻諄子(60)の両容疑者が、幼稚園職員の栄養士免許を悪用し、大阪府と大阪市から補助金を二重に不正受給した疑いがあることが分かった。職員は栄養士として勤務していなかったが、学園側は職員がアレルギーを持つ園児に指導したように装い、系列の保育園でも働いたように書類を捏造(ねつぞう)していた。

【100万円返す】籠池前理事長が安倍昭恵氏が経営する居酒屋を訪問
<言ってた>「工費15億円」理事会で発言、契約書提出後
<森友の保育士「休園でよい」服従…子どもは限界だった>
<「総理でなく総裁」「妻は私人」「過去の人」…ご都合主義的使い分け>
<森友学園>前理事長夫妻逮捕 値引きこそ疑惑の核心だ
 関係者によると、学園運営の塚本幼稚園(大阪市)は2015年度、女性職員(30)を専任栄養士として配置し、食物アレルギーがある園児に家庭訪問で食育指導したとして府の補助金を申請。免許の写しなどを府に提出し約156万円を受給した。

 しかし、府が今年5月に事情を聴いたところ、職員は免許を持っていたが、実際には幼稚園の事務担当だったと説明。指導や家庭訪問はしておらず、免許を悪用されたことも知らなかったという。

 一方、学園系列の高等森友学園保育園(大阪市)は市に対し、この職員を保育園の栄養士としても申請。同園は15、16年度で市の補助金計252万円を受給していた。

 職員は保育園で勤務していなかったが、園側は職員と雇用契約書を結び、給与を支払ったように装った書類も市に提出していた。保育園を運営する社会福祉法人は籠池容疑者が代表を務めている。

 「書かれていることは全部うそ」。保護者の女性は今年5月、学園が府に提出した書類を見て驚いた。障害で支援が必要な園児数に応じて支給される補助金の対象に我が子の名前があり、「給食委員会にて卵アレルギー対応食を献立てている」「食育の観点から栄養士を配置し、家庭への巡回指導も徹底」--などと書かれていた。書類は籠池容疑者の直筆で、女性は「知らない間に補助金の対象にされた。一番悪いのは籠池氏だが、府や市もちゃんとチェックしたのか」といぶかった。

 大阪地検特捜部によると、学園が「障害児」とした延べ119人分の申請全てが虚偽だった。ある保護者は、口と耳の症状でそれぞれ診断書を出したが、園が府に出した資料では、二つの診断書が切り貼りされ、一つにされていた。

 弱視の長女が補助金申請に利用されたとして詐欺容疑で告発した元保護者の男性はこう話す。「教育熱心だと思っていた籠池夫妻が鉛筆なめなめして補助金を不正受給していたとすれば、憤りを通り越して悲しみを感じる」【三上健太郎、岡村崇、米山淳】

3415とはずがたり:2017/08/29(火) 14:56:28
2017年4月26日(水)
県立13高校閉校、新設4校に再編計画/県教委
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2017/20170426024640.asp

http://tohazugatali.web.fc2.com/education/0426s.jpg

 青森県教委は26日、県立高校再編の第1期実施計画案を公表した。2020〜22年度末にかけて県内6地区の全日制計13校を閉校する。閉校の前年度には西北、中南、上北、三八の4地区にそれぞれ、統合に伴う受け皿となる4校を新たな学校として開校する。中村充教育長は記者会見で、生徒数の急激な減少期に入ることを背景に「一定規模の学級数を維持し、教育活動の質の向上を確保するため」と理由を述べた。第4次となる今回の計画は18年度から5年間実施され、学校数としてはこれまでで最も大規模な再編となる。

3416とはずがたり:2017/08/30(水) 22:44:58
>>3408>>3410

いいかげんな中国検閲、英ケンブリッジ大への遮断リストで浮き彫り
2017年8月30日(水)12時23分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8339.php

8月23日、だが中国検閲当局の実態は、潤滑油の効いた機械にはほど遠く、バラバラで、欠陥や回り道、さらには官僚の性急な仕事ぶりのせいで機能が損なわれていると、中国政治を専門とする学者は分析する。写真は北京で開かれたケンブリッジ大学出版局の書籍フェア(2017年 ロイター/Thomas Peter)
1930年代の中国の農村革命家に関する学術研究論文についての古い書評は、中国政府にとって特に避けるべき危険な話題ではない。厳しくなる一方の今の共産党の基準に照らしてみても、だ。

この書評が、英ケンブリッジ大の出版事業を手掛けるケンブリッジ大学出版局(CUP)に対し、中国当局が中国からのアクセスを遮断するよう要請した約300の論文と書評のリストに含まれていた事実は、秘密のベールに覆われている中国の検閲当局の内部論理への手掛かりを与えてくれると、専門家は指摘している。

習近平国家主席は2012年に就任して以降、検閲を強化し、インターネットや市民社会のさまざまな局面で締め付けを強化している。また、学術界やその他機関に対する共産党の権威を高めようとしている。

だが中国検閲当局の実態は、潤滑油の効いた機械にはほど遠く、バラバラで、欠陥や回り道、さらには官僚の性急な仕事ぶりのせいで機能が損なわれていると、中国政治を専門とする学者は分析する。

「一言でいえば、雑だ」と、英ノッティンガム大のジョナサン・サリバン准教授は言う。「記事が検閲され(閲覧遮断の対象に)選ばれた大ざっぱなやり方を見ると、十分な考えをもとに実施されたものではないと考えられる」

学問の自由を懸念する声に押されたCUPは21日、中国当局の要請に従って学術誌「チャイナ・クォータリー」に掲載された一部の論文や書評の閲覧を遮断した決定を撤回した。

中国側の反応は不明だ。教育省や外務省、サイバー担当部門、出版物を管理する部門は、取材の要請に応じなかった。

当局側が閲覧遮断を要請した論文や書評のリストには、1989年の天安門事件や1966─76年の文化革命、チベットや台湾問題、情勢不安定な新疆(Xinjiang)ウイグル自治区など、政府にとって神経質な話題を扱ったものが含まれる。

だがそのリストは、完全にはほど遠いものだった。

1930年代の農村革命家についての論評は、誤ってリストに含まれたのではないかと、専門家は指摘する。

共産党支持の中国南部の農村に関するカマル・シール氏の本についての、厳しい内容だがおおむね無害な1991年の書評がブロックされた理由は、この村の名称がXinjiangであり、書名にそれが含まれていたためと思われる。

この村の漢字表記は、北西に2500キロ以上離れたイスラム教徒が多く住む新疆とは全く異なるが、英語表記は両方とも同じXinjiangで、区別がつかない。

3417とはずがたり:2017/08/30(水) 22:45:14
>>3416-3417
<キーワード検索>

遮断リストを大まかに分析した英オックスフォード大博士課程に在籍するXu Xibai氏は、検閲担当者はチャイナ・クォータリーのデータベースで、タイトルや要旨にタブーの単語が含まれているものを短時間で検索したとみられる、とツイートした。

「検閲担当者はいくつかのキーワードを検索し、上役を喜ばせる長さのリストを作るのに必要なだけの論文や書評を選んだのだろう」と、Xu氏は分析。「実際に論文に目を通したり、論文リストを人の手でチェックするような手間はかけていない」

建国の父と称される毛沢東を擁護する内容の論文が遮断リストに含まれる一方、より批判的な内容のものは含まれていなかった。

また、検閲当局の網の目を逃れたセンシティブな話題もあった。

共産党は、経済政策の失敗で数百万人が飢え死にした1958─61年の「大躍進政策」に関する議論を厳しく管理している。検閲当局は、この話題についての本を禁止しているが、今回の遮断要請リストには含まれていなかった。

また、共産党への批判を歓迎すると表明し、実際に批判した人を後から処罰した1950年代の「百花斉放百家争鳴」政策についての論文なども、リストに含まれていなかった。

共産党によるニュースや情報の検閲は、時に逆効果を生んだり、外部の人間を困惑させたりしてきた。

2009年には、パソコン上のポルノ画像や暴力的画像をチェックするソフトウエアが、猫のアニメキャラのガーフィールドを描いた映画ポスターや、肉色鮮やかな豚肉料理、映画俳優ジョニー・デップさんの顔のアップ写真をブロックした。

カナダのトロント大の研究者グループ「シチズン・ラブ」が、中国で人気のライブ中継サイトで昨年までに禁止された単語のリストを作ったところ、「ムーラン・ルージュ」や「ウサギの煮込み」「ヘリコプター」「禅」などの単語が含まれていた。

今回CUP側に閲覧遮断要請を伝えたのは、書籍輸入業者だった。だが検閲の指示がどこから来たか明らかにならない限り、明確な結論を出すのは難しいと、仏社会高等研究院で中国を研究するセバスチャン・ベグ氏は言う。

「検閲システムはもちろん政府の指揮下にあるが、一様なものではない」とベグ氏は言う。

香港教育大の李肇祐助教は、今回の遮断要請は、観測気球だったとみている。

「彼らはいつも、小規模なところから初めて次第に拡大し、要請を難しいものにしていく。今回は、中国政府が、国際的な学術出版社にも影響を及ぼすことができるかどうか確かめた最初の一手の1つかもしれない」

(John Ruwitch記者、翻訳:山口香子、編集:伊藤典子)
[上海 23日 ロイター]

3418とはずがたり:2017/08/31(木) 23:29:16
「工学部改革」は実現できるの?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170829-00010006-newswitch-bus_all&pos=2
8/29(火) 15:35配信 ニュースイッチ

学科の縦割り見直しの試金石
  文部科学省は2018年度から大学の工学教育改革を後押しする新事業を始める。学士・修士の6年一貫教育や、学科・専攻の定員設定の柔軟化など、文科省の制度改正と連動し、学生重視の複数の取り組みからなる改革プランを助成する。産業動向と工学教育にギャップがある現状を解消するのが狙い。工学修士進学率の高い研究型大学のほか、実務的な教育手法を導入する中堅私立大学など広く対象とする。

 18年度予算の概算要求で12億円を盛り込む。初年度は工学系学部を置く約160校の1割に当たる15校程度を対象とする。大学にプログラム開発費や専任スタッフの人件費を支援する。

 新事業の柱は文科省が秋以降に委員会を設置し、制度化の議論を始める6年一貫制を実現する取り組み。進学する場合も学部教育を4年間と定め、各大学の学則で卒業研究・論文の在り方を必修としている現状を見直す。

 教育年限が6年になれば、時間に余裕ができる。代わりに学習課題を設定してグループでプロジェクトを完成させるプロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)や留学、長期インターンシップ(就業体験)など実践的な教育手法を導入しやすくなる。卒論に代わる達成度評価の導入が想定される。

 大学運営面では、学科縦割り構造の見直しも改革プランとして挙げられる。通常は学部各学科、大学院研究科各専攻に学生定員と教員数が決まっている。これを変更し、社会ニーズに対応し新分野の教育や研究を開拓できるようにする。

 工学教育は分野ごとの専門性が高く、学部・学科を横断したカリキュラムを編成する大学は少なかった。これまで独自の工学教育改革をリードしているのは東京工業大学、名古屋工業大学、京都工芸繊維大学、金沢工業大学などに限られている。文科省はこの流れを新事業で広げていく。

<解説>
 今回の改革は工学部が対象だが、この先は工学部に限るものではない。文科省は「他学部へも広げていく」としている。その意味で注目されるのは「学科の縦割り構造の見直し」だろう。学生の定員は、学部の下の各学科に人数が定められている。時代に合わなくなり、受験生も集まらない古い領域の学科でも、「今ある定員と、それによって決まる教員ポストは、既得権益として手放せない」と聞く。

 そのために、時代が求める新分野の教育や研究への転換が、学内で阻害されている状態だ。しかし、学科の定員をひとくくりにし、学部での合計定員という扱いになればこれが変わる。学部の中で、社会や学生のニーズにあった分野を新たに立ち上げ、研究者を雇用する。そして一方で役目を終えた分野は教員の定年退職に伴って自然になくなり、シフトしていくことになる。このことを頭に置いて、工学以外の分野の教員にも、自発的な改革に取り組んでいってほしい。

日刊工業新聞科学技術部・山本佳世子

3419とはずがたり:2017/08/31(木) 23:30:45
HOMEトピック総合順位では東大だけど、「教育資源」でトップだった大学とは
http://newswitch.jp/p/8524
2017年04月01日
総合順位では東大だけど、「教育資源」でトップだった大学とは
東京医科歯科大が1位に。TESグローバルが初の日本版教育ランキング

 英教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)を運営するTESグローバルは30日、ベネッセグループと共同で、日本の大学の教育ランキングを発表した。上位は東京大学、東北大学、京都大学の順で国立大が続き、私大では早稲田大学(10位)、慶応義塾大学(11位)が上位だった。日本版の教育ランキング作成は初めて。従来の研究重視のランキングとは違うため、大学選びに新たな視点を提供しそうだ。

 TESグローバルは、以前から全世界の「研究力」を対象とする「THE世界大学ランキング」を作成している。今回作成した「THE世界大学ランキング日本版2017」は大学の「教育力」を国別に見た調査であり、作成は米国に次いで2番目となる。

 教育資源に相当する学生1人当たりの資金や同教員数、また高校教員や企業人事担当者、研究者の評判調査など、11指標からなる四つの切り口で点数化した。日本の435大学の提供データなどを基に、総合上位150位や切り口別のランキングを出し、約300の大学名を挙げた。

 切り口別では特色ある大学名が上位に入った。教育資源の1位は東京医科歯科大学、5位は浜松医科大学だ。高校教員の評判は1位が国際教養大学となった。企業や研究者の評判では、大規模研究大学が上位を占めた。これに対して国際性では1位の立命館アジア太平洋大学、2位の大阪経済法科大学、3位の東京国際大学など私立大学が上位を占めた。
日刊工業新聞2017年3月31日
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明 豊

明 豊
04月01日 この記事のファシリテーター
大学は多種多様なものであり、同じ尺度で数値化、序列化するのはおかしい。ランキングは学術論文雑誌の出版やデータベースのビジネスを手がけるところが出しているケースが多く、指標も測定可能なものだけが使われている。本質的な大学の研究教育の評価と混同され、国の政策などに反映されるのはよくない。

3420とはずがたり:2017/08/31(木) 23:33:02
関西に長いけど理科大といえば東理のこんだらー。

2017年08月30日
「理科大」で真っ先に思いつくのは?大学にも商標登録が欠かせない
関西では理科大といえば岡山理科大学だが…
http://newswitch.jp/p/10227

 サラリーマンの昼食を探訪する番組で「社長は何を食べているのか?」と言うのを見た。これで思い出したのが、自分のサラリーマン時代の昼食。1962年(昭和37)の入社当時、昼食は会社の弁当工場で作られたものを、全員が一緒に食べた。社長の土光敏夫さんも同じものを食べていると聞いた。

 入社したのは石川島播磨重工業で、入社の前々年に旧石川島重工業と旧播磨造船所とが合併していて、筆者は合併後最初の新入社員であった。略称は英文社名の頭文字をとってIHIとしたが、現在はこれが社名となっている。学生時代に英国最大の化学会社名ICI(インペリアル・ケミカル・インダストリー)を知っていたので、若干の違和感があった。

 側聞によれば、土光さんは両社は対等という意味で旧社名の連名を新社名としたとのことであった。当時、社名を言う度に、長いと感じていたが、最近はより長い合併後の社名もあり、このような命名の先駆けになったものと思われる。

 ところで、大学の名前にも長いのがある。筆者の勤務先であった東京理科大学法人は、諏訪と山口に別大学を設置していて、それぞれ、諏訪東京理科大学、山口東京理科大学という名称である。山口の方は、最近、経営が山陽小野田市に移り、名称は山陽小野田市立山口東京理科大学に変わった。地元での略称は理科大であるが、一般的には山口理科大などと呼ばれている。移行によっても人員・設備は変わっていないが、受験生は大幅に増えている。

 「理科大」と呼ばれている大学に、全く別法人の大学がある。それは、最近、よく報道される加計(かけ)学園の大学である。学校法人加計学園が経営する大学には3大学がある。その中の一つに岡山理科大学がある。関西では理科大といえば岡山理科大学のことである。

 「岡山理科大と東京理科大学は同じ経営の大学ですか?」という質問を良く受けるが、すでに述べたように全く別の大学で、人的交流などもない。

 ニュースで愛媛県今治市に加計学園の獣医学部としての建設現場に「理大」の案内板が写っていた。東京理科大学の校章は、理大という文字で構成されているので、複雑な思いがした。大学名においても商標登録が必要である。

 例えば「東京大学」「東大」などは商標として登録されている。混乱を防ぐためにも、大学も企業と同じように商標登録が必要であろう。

(文=大江修造<日本開発工学会会長・東京理科大学元教授>)
日刊工業新聞社2017年8月28日

3421とはずがたり:2017/09/07(木) 20:08:46
卒業後の年収が最も高い米大学ランキング
Forbes JAPAN 2017年9月7日 07時00分 (2017年9月7日 19時46分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/it_lf/20170907/ForbesJapan_17615.html

高校を卒業しつつある若者の多くは、人間的な成長や啓発のみならず、特定のキャリアに向けた最善のスタートが切れ、できればすぐに満足できる収入が得られる大学に入りたいと思っている。

まさにこの点に焦点を当てた調査結果が最近、報酬調査サイト「ペイスケール(PayScale)」により発表された。同調査では、米国の大学・専門学校2700校を卒業した230万人の給与情報などがまとめられており、どの大学の学士号取得者が最も高い給与を受け取っているかが示されている。

トップ10校は以下の通り。対象となったのは学士課程の卒業生のみ。かっこ内の金額は卒業後5年以内と10年以上の年収中央値だ。

1位 ハービー・マッド大学(8万1000ドル、15万5800ドル)
2位 プリンストン大学(6万9800ドル、14万7800ドル)
3位 マサチューセッツ工科大学(8万1500ドル、14万7000ドル)
4位 ニューヨーク海事大学(7万1600ドル、14万5100ドル)
5位 米国陸軍士官学校(7万5100ドル、14万4300ドル)
6位 米国海軍兵学校(7万5000ドル、14万3800ドル)
7位 カリフォルニア工科大学(7万8800ドル、14万2500ドル)
8位 バブソン大学(6万6600ドル、14万1700ドル)
9位 ハーバード大学(6万9200ドル、14万700ドル)
10位 スタンフォード大学(7万3300ドル、14万400ドル)

トップとなったハービー・マッド大学は、カリフォルニア州クレアモントにある私立のリベラルアーツ(一般教養)系大学。
工学と科学のプログラムに定評があり、約800人の学生が在籍する。卒業生の年収中央値は就職後5年以内で8万1000ドル(約880万円)、10年以上では15万5800ドル(約1700万円)だった。また卒業生の58%が、自分の仕事は世界をより良くしていると感じると回答した。

2位のプリンストン大学は、米国の名門大学群「アイビーリーグ」に入るニュージャージー州の私立大学で、5200人超の学生が在籍する。年収中央値は就職後5年以内で6万9800ドル(約760万円)、10年以上で14万7800ドル(約1600万円)。

3位のマサチューセッツ工科大学(MIT)は、科学と工学に重点を置く私立大学で、1万1000人の学生が在籍。生存する卒業生は13万人以上いる。同大学の学士号取得者は、就職後5年以内で8万1500ドル(約890万円)、10年以上で14万7000ドル(約1600万円)を稼いでいる。

修士以上の学位取得者では?

学士よりも高い学位を取得した卒業生も含めると、ランキングの順位は多少変動した。

1位は、学士限定のランキングでは10位だったスタンフォード大学。卒業生の年収中央値は業務経験5年以内で7万7200ドル(約840万円)、10年以上で15万4700ドル(約1680万円)だった。全体の60%が、自分の仕事は世界をより良くしていると感じると回答した。

2位はハービー・マッド大学。年収中央値は業務経験5年以内で8万2400ドル(900万円)、10年以上で15万3400ドル(約1670万円)だ。3位はカリフォルニア工科大学で、年収中央値は業務経験5年以内で8万2000ドル(約890万円)、10年以上で15万2400ドル(約1670万円)だった。
Karsten Strauss

3422とはずがたり:2017/09/08(金) 10:04:10
学区の小学校から14人卒業、なのに公立中に入学者ゼロ
http://digital.asahi.com/articles/ASK8S6TD0K8SONFB00Z.html?_requesturl=articles%2FASK8S6TD0K8SONFB00Z.html&rm=409
高木文子2017年9月7日04時12分

 三重県松阪市の山あいの中学校で1年生がゼロという異例の事態になっている。通学区域の小学校からは今春14人が卒業したのに、1人もこの中学校には進まなかったという。一体、なぜ?

 ポーン、ポーン……。

 8月。緑に囲まれた松阪市立大江中の校庭に、テニスボールの音が響いていた。「ちょーギリギリや」「ごめん」。声を掛け合うソフトテニス部員は、男女8人。すべて2年生だ。

 3年生が7月に引退して女子は2人になり、団体戦に出場できなくなった。「ほかの中学より(練習で)ボールを打つ機会は多い。個人戦で結果を出せるようがんばりたい」と谷口瑠菜さん。男子は今季に県大会に進み、安田廉生さんは「内容の濃い練習をしている」と自信を見せた。

 大江中は2、3年生で23人の小規模校だ。「先生が一人ひとりの生徒に接する時間が長く、学習面でメリットがある」と中西裕之校長。授業で発言や発表をする機会が多く、行事もリーダー役を任されやすい。

 ただ、通学区域は小中1校ずつ。9年間ほぼ同じ顔ぶれになる。「生徒同士の上下関係や友だちへの評価が固定しないよう配慮している」と中西校長は話す。

 大江中は昨年10月、地域の保護者81世帯に対して、統廃合についてアンケートを実施。具体的に近隣の中学の名前を挙げて、統合する希望先まで聞いた。この結果、統廃合が「必要」「仕方ない」という回答が7割を占めた。

 こうした動きの後、学区の小学校を巣立った14人の子どもたちは一人として大江中に進まなかった。

 市教委によると、3人は志望する部活動がない場合などに認められる特例を使って隣接学区の中学に進学。7人は住民票を移す形で隣の多気町の中学に進学した。私立中に進んだ生徒もいた。

 小学校のある保護者は「(卒業前の)6年生の保護者の間で『うちの子だけ大江中に取り残されるんじゃないか』という不安が広がった」と、大江中が避けられた背景を打ち明ける。

 「入学ゼロ」の衝撃は大きかった。

 今年6月には、小中の保護者や自治会関係者、校長、市教委などで協議会ができた。あらためて小中の保護者に意見を聞くと、今度は存続に前向きな声が大勢を占めた。ただ、会合に足を運んだのは保護者の半数ほどだった。

 市教委は存続を願う地元の意向に沿う形で、小中一貫教育など四つの取り組み案を8月の会合で示した。年約30コマの「合同授業」案は、バスで他校に集まり、大勢でサッカーや合唱、討論ができるといった具合だ。

 委員からは「(次に入学予定の)5、6年生の親御さんをどう納得させるか。即効性を考えないと」といった声も上がった。

 来春の進学シーズンに向けて、模索が続く。(高木文子)

3423とはずがたり:2017/09/08(金) 10:05:37
(あのとき・それから)1945年 「桃太郎」教科書から消える 軍国教育に利用された「英雄」
http://www.asahi.com/articles/DA3S13120776.html?iref=com_fbox_d1_01
2017年9月6日16時30分

 (昭和20年)

 1980年代、記者は幼い頃、大正一桁生まれの祖母から「桃太郎」の話を聞いた。絵本などはなく、暗記で、「桃太郎さん、桃太郎さん」と「ももからうまれたももたろう」で始まる二つの歌も歌う。どこで覚えたか、語ることなく祖母は他界した。団塊世代の母は、祖母の桃太郎を聞いた記憶がないという…

3424とはずがたり:2017/09/09(土) 15:52:42
早稲田や東大見ても解る様に有名企業への就職だけが能じゃ無いとは云え流石一橋+東工大だ。


「有名企業への就職率が高い大学」トップ200
1位一橋大、2位東工大で、6位は豊田工業大
http://toyokeizai.net/articles/-/187597
井沢 秀 : 大学通信 情報調査・編集部チーフ 2017年09月08日

2017年卒の有名企業400社への実就職率では、一橋大学が3年連続で1位になった (撮影:風間仁一郎)
大学生の就職率は右肩上がりで売り手市場が続いている。が、大企業を目指す学生にとっては、話が別だ。リクルートワークス研究所が発表している大卒求人倍率調査によると、2017年3月卒の全体の大学求人倍率が1.74倍に対し、従業員規模5000人以上の企業に限ると、0.59倍という数字だった。つまり学生1人あたり1社に満たない。それにも関わらず、全般的に好調な就職状況を背景に、学生の大手志向は強まり、大企業に関しては「就職難」といっても過言ではない状況になっている。

「有名企業」400社への実就職率をランキング


そんなハードルの高い大企業への就職に強い大学をまとめたのが、2017年版「有名企業400社の実就職率」ランキングだ。

データは2017年の卒業生のもので、対象となる「有名企業」400社は、日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選んでいる。トヨタ自動車や日立製作所、三菱東京UFJ銀行など、誰もが知っている大企業への就職率が高い大学、とご理解いただきたい。この400社に、卒業生(大学院進学者を除く)のうちどれだけの割合で就職しているか、を見ている。

ランキング1位は一橋大学、2位は東京工業大学だ。この両校は毎年、大企業に、数多くの学生が就職する大学として知られる。リーマン・ショック後、近年最も大学生の就職状況が厳しかった2011年でも、両校の有名企業400社への実就職率は、50%を超えていた。

一橋大学の今春の就職先は、三菱東京UFJ銀行23人、みずほフィナンシャルグループ25人、三井住友銀行16人と、3大メガバンクがベスト3を占める。東京工業大学の就職者数上位企業は、三菱電機29人、トヨタ自動車と日立製作所が23人、パナソニック21人など、製造業が大半だ。

では不動のトップ2以下はどうなっているのか。

ちなみに、入試の難易度でこの両校を上回る東京大学は、意外にも27位だった。有名企業400社の就職者数は1589人と少なくないものの、同時に一般企業以外の進路を選ぶ学生も多く、そのため順位が低くなる要因となっている。

東大新聞の調べによると、官公庁や研究所をはじめ、一般企業以外に就職した学生は1000人を超える。官僚や研究者を養成する帝国大学だった東京大学に対して、一橋大学は東京商業学校、東京工業大学は東京職工学校という、実学の大学として始まっている。こうしたバックボーンの違いが有名企業の実就職率の差となって表れているようだ。

3位の慶應義塾大学は総合大学で最上位だ。卒業生が8000人を超える大規模大学にも関わらず、46.5%が大企業に就職している。就職者数の多い企業のベスト3は、みずほフィナンシャルグループ146人、東京海上日動火災保険97人、三菱東京UFJ銀行91人などで、就職者が多い企業には金融系が多い。

3位慶應、4位上智、5位国際教養大

一方、慶應義塾大学と並び立つ、早稲田大学は7位。実就職率は慶應義塾大学より10ポイント近く低いものの、就職者が多い企業は、みずほフィナンシャルグループ109人、三菱東京UFJ銀行105人、東京海上日動火災保険81人などで遜色ない。

一般企業以外では、教員176人が、地方公務員と国家公務員合計で638人が就職しており、起業なども含めた多様な進路を選ぶ学生が多いことが、ランキング順位の差となっている。ちなみに、慶應義塾大学の教員就職者は25人、公務員は210人と、少なかった。

3425とはずがたり:2017/09/09(土) 15:52:59
>>3424-3425
東京の難関私大である上智大学は4位だ。就職者の多い企業に金融が並ぶのは早慶と同じ。ただ、就職者数最多の企業がANAの32人で、日本航空も14人など、CA職に就く学生が多い。女子比率の高い上智大学らしい特徴といえよう。

5位と6位はグローバル系と理工系の小規模単科大学だった。5位の国際教養大学は2004年設立の歴史が浅い大学ながら、留学生と一緒の寮生活(1年次)や海外留学が必須など、グローバル人材の育成に力を入れている。そのためか一期生から大企業に数多く就職している。

6位の豊田工業大学はトヨタ自動車が社会貢献活動の一貫として設立した大学である。学費の安さや教育・研究施設の充実などにより、優秀な学生が集まることが大企業に強い一因となっている。

前出の東京工業大学や豊田工業大学の実就職率が高いのは、優秀な理系学生が企業間で争奪戦になるという構造的な要因もある。

そうした影響もあり、電気通信大学(8位)や東京理科大学(11位)、名古屋工業大学(12位)、九州工業大学(15位)、東京農工大学(22位)など、理工系大学が上位にランクインしている。さらに理工系学部の定員の多い、大阪大学(9位)や名古屋大学(13位)、京都大学(17位)などの難関国立大も上位に名を連ねる。

近年、理系学生の就活の形態には、変化が見られる。2017年3月卒の学生の就活スケジュールは、3月に企業の広報活動が解禁になり、6月から選考が始まった。が、一部の理系学生は3月を待たず、大学を通して企業と接触し、学生時代に身につけた専門性と企業が求める技術とをすり合わせる、「ジョブマッチング」が行われていた。

学生と企業が納得したうえで、3月からの採用プロセスが始まるため、ミスマッチが少なく、スムーズに就活が進む。理系学生に追い風が吹いているのだ。

ランキングに戻ろう。表中の実就職率が30%を超えている大学は増加傾向にあり、2011年と比較すると9校から21校に増えた。こうした、約3人に1人が大企業に就職する大学は、さらに増えるかもしれない。

新たな採用手法も難関大に有利か

近年、社員が知人や友人を推薦することから選考が始まる、「リファラル採用」も増えている。いわゆる縁故採用とは異なり、一般の就活スケジュールで選考されるが、企業は通常の学生より多くの情報を得てコミュニケーションがとれるので、一般的な学生よりも就活が有利に進む。

ランキング上位の大学の学生は、身近に大企業で働くOBやOGが多い。ゼミやサークルなどを通して、そうした先輩と知り合い、推薦される可能性が高いのは有利である。

さらには就活スケジュールの短期化の影響もある。広報解禁が3月で選考開始が8月だった前年と比較して、2017年卒の学生の就活期間は2カ月短かった。そのため企業は認知度を高めようと、ランキング上位にあるような難関大の学生に対するアプローチを早めた。3月以前の”プレ広報”で優秀な学生集団が形成され、3月以降に一般学生とは別に選抜するケースが増えているというわけだ。

大企業が狭き門であることに変わりはないが、こうした採用手法が広まると、一般的な大学の学生よりも、難関大生に門戸が大きく開かれることになる。今、大企業の就職実績が高い大学は、さらに伸びる可能性が高いということだ。

3426とはずがたり:2017/09/09(土) 17:31:58
改革ばかりしてってのは特に学生対教員で教員数が少ない私大では教員が疲弊して教育ばかりしている大学って事でまあ学生にはそれでいいのかもしれないけど,本来の大学ってまあそんな懇切丁寧であるべきではあんまないとは思うんだけど・・

「改革力で優れている大学」103校ランキング
1位近大、2位立命館大、3位が東大の理由は?
http://toyokeizai.net/articles/-/175288
安田 賢治 : 大学通信 常務取締役 情報調査・編集部ゼネラルマネージャー 2017年06月09日

4月にオープンした近大の新たな学術拠点・アカデミックシアター。「CNNカフェ」や蔵書の3割がマンガの図書館などを設置、次々と新しいことに挑戦する近大の改革力への評価は高い?(写真:近畿大学)

先行き不透明で変革が求められる昨今、本当に改革力がある大学はどこなのか――。

少子高齢化によって大学の置かれている環境は年々厳しさを増している。今年、18歳になる人の数は約120万人と見られているが、「2018年問題」といわれるように、来年からさらに少子化が進行する。2025年に一度増加するが、減少傾向は続き、十数年後には100万人をも切ることになる。大学の置かれている厳しい状況は今後も続くのだ。

私立大の45%が定員割れ?に

「大学全入時代」とは、大学の入学定員が受験生の数を上回ることだが、現状はまだそこまでには至っていない。2016年の大学の入学定員はおよそ59.3万人で、大学志願者は約65.1万人だ。ただ上回っているといってもほんのわずかである。「どうしても第一志望に進学したい」「絶対医師になる」と考える受験生の中には、受験に失敗したら妥協せず、浪人を選択する層も一定割合いる。そうなると定員の埋まらない大学が増加する。

その結果、昨年は、私立大学のおよそ45%が定員割れを起こした。すでに大学に入りやすい状況が進んでいるといってよい。また、今年は文部科学省による入学定員の厳格化で、学生募集の厳しい大学にとっては追い風になった。大都市圏の大手大学が入学者を絞ったため、浪人を敬遠する受験生がこれまで定員割れになりがちな大学にも目を向けて、進学したと見られるからだ。

2018年、2019年にも、入学定員がさらに厳格化され、学生募集に苦労している学校にとっては一息つける状態。だが、それ以降は再び、厳しさを増すことになる。一方、国公立大学の定員割れは数校あるものの、いずれも少人数で、合格者の歩留まりの読み違いと推測される程度である。

このような厳しい状況は今後、少子化と相まってさらに加速していく。今まで以上に魅力的な大学へと変わらないことには、生き残りはより厳しくなっていく。淘汰が進むのは当たり前のことであり、どこの大学にとっても改革は待ったなしの状況だ。

学生募集が厳しい大学にとっては、改革によって、学生数の確保で「量」が主な目的になる反面、学生募集に不安がない有名大学は、入学者の「質」の向上を狙うことになる。子どもの数が減少すれば、当然ながら、優秀な学生も減っていくからだ。

少子化が進むことは、以前から分かっていた。しかし、多くの大学では、「これだけ受験者が来ているのだから、うちに限って学生募集が厳しくなるような状況は起こらない」と考えていた。ところが、それがあっという間に変わってしまったのである。その中でも早くから改革を実施してきた大学も少なくない。

では、改革が進んでいる大学はどこか??それを推し量る指標として作成したのが、「改革力が高い大学ランキング」だ。

トップは4年連続志願者数日本一の近大

このランキングは、常に大学についてウォッチしている、高校の進路指導教諭による評価を基に作成した。大学通信では毎年、全国約2000進学校の進路指導教諭にアンケート調査を実施している。昨年は711校から回答を得たが、その中で「改革力が高い大学」はどこかを聞いた。5校連記で大学をあげてもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント、以下3、2、1ポイントを割り当てて、合計を集計し、ポイントの高い順に並べた。

3427とはずがたり:2017/09/09(土) 17:32:13
>>3426-3427
トップは近畿大学だ。今年の志願者数は14万6896人、4年連続で日本一に輝いた。2007年の志願者数は6万人台であり、ランキングも9位にとどまっていたが、この10年間で志願者数を倍以上に伸ばした。前年比でも、志願者は2万6981人、22.5%も増えている。

近畿大学の改革内容を見ると、学部新設では2010年に総合社会学部、2011年に日本初の建築学部、2016年に国際学部を設置している。国際学部は語学教育で評価の高いベルリッツとタイアップし、開設年度から人気を集めた。国際ビジネスで活躍するグローバル人材育成を目的とし、入学後、半年間は少人数の語学教育や海外のことを学び、1年生の後期から2年生の前期まで1年間留学するのが必須だ。現在は留学中の学生の映像をホームページで公開中。改革力だけでなく、広報力の高さも、その特長として挙げられる。

さらに、2020年の完成を目指して、メインキャンパスの整備も進む。今年は5つの建物からなる、アカデミックシアターが竣工した。2400席用意される24時間オープンの自習室、蔵書の3割がマンガという画期的な図書館などもある。

研究力の高さも注目されている。クロマグロの完全養殖、ウナギ味のナマズの開発など、水産研究所の研究成果を、受験生や保護者にわかりやすく伝えたことで、注目度が高まった。卒業生のつんく♂がプロデュースした入学式も大変な話題だ。入試の面でも日本で初めて完全ネット出願に切り替えている。このような多岐に渡る改革が受験生の支持を集め、高校の進路指導教諭にも高く評価されたと見られる。

2位は立命館大学。他大学に先んじて改革をスタートさせた “大学改革のフロントランナー”だ。学部の新設、新キャンパスの設置、付属校の拡充など、学園全体で取り組んできた。近年でも2015年、大阪のJR茨木駅から徒歩5分の地に、新しく大阪いばらきキャンパスを開設した。経営学部と政策科学部を移転させ、2016年には総合心理学部を新設し人気を集めた。来年には滋賀のびわこ・くさつキャンパスに、食マネジメント学部の新設を申請中だ。認可されれば、立命館大にとって15番目の学部となる。

東大が推薦入試を実施するという驚愕

3位は東京大学、4位は京都大学で、東西の最難関国立大が入った。この両大学の評価は、やはり昨年から始まった新入試制度の影響がある。東京大学が後期試験を廃止して推薦入試を導入、京都大学は推薦入試と学力型AO入試をあわせた特色入試を実施した。予備校の入試担当者は「募集人員は大した数ではないが、東京大学が推薦入試を実施するというのは、進路指導教諭の先生方には信じられないという思いが強い。その衝撃が高い評価につながったのではないか」と語る。

11位の大阪大学も、今年から後期試験を廃止し、AO・推薦の世界適塾入試を実施した。この影響もあって、3年前の19位から11位に順位を上げている。やはり、今までにない新たな入試は難関国立大では大きな改革として、受け止められている。

5位は東洋大学だ。学部・学科の新設・改組を積極的に推し進め、新キャンパスの設置、付属高の拡充などを不断に行ってきている。近年の改革を見ても、2013年に群馬の板倉キャンパスに食環境科学部を設置。今年は国際地域学部を改組し、国際学部と国際観光学部の2つの学部を新設。さらに、今年からオープンした赤羽台キャンパスには、情報連携学部を設置した。一度に3学部を新設するのは珍しい例で、この影響もあり、今年の志願者は初めて10万人超えを達成した。

改革力で上位の大学には、今年の志願者ランキングの上位校が多いのも特徴だ。6位の明治大学は志願者ランキングで4位、8位の早稲田大学は同3位、12位の法政大学は同2位だった。13位の千葉大学は国公立大の志願者数ランキングでトップとなっている。改革力が高い大学と志願者数の多い大学は、ある程度相関関係があることが読み取れる。

大学の改革はどうしても、学部・学科の新設、入試方式の多様化などに目を奪われがちだ。しかし、改革はそれだけにとどまらない。大手の大学では、全学共通の教養科目の設置、英語の少人数教育の実施など、教育面の改革も行っている。文科省も2020年の大学入試改革を、大学入試だけでなく高校教育、大学教育をあわせた、三位一体の改革と位置付けている。これからは教育改革も今まで以上に進み、改革力として評価されていくと見られる。

3428とはずがたり:2017/09/10(日) 20:56:32
>共産党幹部の子供の留学についても一考の余地がある。党幹部の年収は表向き2万ドル足らずのはずなのに、その子供がアメリカの名門大学で学び、自由を謳歌している。中国にいる彼らの親は、欧米の思想や文化の流入を厳しく制限しているというのに。党幹部の子供の留学受け入れについては、暫定的な中止措置を検討してもいい。
良いかもね。てか北京大学HSBCビジネススクール所属なのにこんな過激な記事書いても大丈夫なの!?

欧米の名門大学よ、 中国マネーに屈するな
No More Kowtowing to Chinese Censors
2017年9月1日(金)16時00分
クリストファー・バルディング(北京大学HSBCビジネススクール准教授)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/09/post-8357.php

<中国の圧力で検閲に加担したケンブリッジ大学の弱腰は、アカデミズムに広がる収益変調をあぶり出した>

イギリスの名門大学の出版局が中国当局の圧力に屈して、論文の検閲に加担する――。

ケンブリッジ大学出版局の8月18日の発表に研究者や学生は耳を疑った。中国当局の要請を受けて、学術誌「チャイナ・クォータリー」のサイトに掲載された天安門事件関連などの論文300点以上について、中国からのアクセスを遮断したというのだ。

世界中の学者が抗議の声を上げたため、同出版局は3日後に決定を撤回したが、問題はこれでは終わらない。

中国当局は国内はもちろん、外国に滞在する学生や研究者にも監視の目を光らせる。欧米の大学や学術関係者はこうした動きにどう対応すべきなのか。

ここ10年に欧米で学ぶ中国人留学生は急増した。00年には外国に留学する中国人学生は年間5万人足らずだったが、15年には52万人を突破。中国の教育制度では思考力よりも暗記力が重視される上、退屈なマルクス主義の講座を何コマも履修しなければならない。そんな息苦しい環境から逃れて、欧米で学びたいと思う若者は大勢いるのだ。

欧米の大学もニーズに応じようと、リクルーターを中国に送り込み、現地の留学斡旋会社を通じて入学志願者を募っている。一方で、名門大学が中国に分校を開設したり、中国の大学と提携したりする動きも活発だ。デューク、ジョンズ・ホプキンズなどアメリカの大学12校が中国の大学と学位・単位の相互認定協定を結んでいる。

しかし検閲や自己検閲が常態化し、学問の自由が抑圧されている中国の大学との提携には批判的な学術関係者もいる。

中国で思想・言論統制が一段と強化されたのは、12年に習近平(シー・チンピン)が権力の座に就いてからだ。大学教授はメディアの取材を避け、当たり障りのないテーマでも口をつぐむようになった。「過去40年で今ほど言論の自由が制限されたことはない」と、ある著名な中国人教授は言う。

中国当局は統制の意図を隠そうともせず、大学の教職員向けの検閲ガイドラインを一般に公開している。それによれば、憲法と共産党指導部の批判は一切許されず、宗教について論じることも禁止されている。

ミイラ取りがミイラに
台湾やチベット、天安門事件など、暗黙のうちにタブーになっているテーマもある。中国に進出したアメリカの大学を調べた米政府監査院(GAO)の最近の報告書によると、中国人学生は自分の言ったことを同級生が当局に知らせるのを恐れて、タブー視されている問題についての発言を自己検閲している。

中国の大学では共産党員が学生に紛れて講義を聞き、内容をチェックしている。学長や学部長、理事長など管理職に昇進できるのは共産党員だけだ。

習政権の汚職一掃キャンペーンを主導する強大な権限を持つ共産党の機関・中央規律検査委員会が最近実施した監査では、欧米の思想を比較的オープンに受け入れている北京大学や清華大学などが「思想的、政治的」に弱体だと批判された。

欧米の大学側は中国の大学と提携することで学問や言論の自由を中国に広げられると主張するが、現実にはミイラ取りがミイラになっている。学問の自由より提携の存続を重視し、中国の検閲に加担するありさまだ。

ケンブリッジ大学出版局の決定も経営上の判断だった。中国の要請に応じなければ、サイト内の全ての論文が中国国内では閲覧できなくなる可能性があったと、同出版局は説明。実際、問題の論文が再び閲覧できるようになると、中国側は独自にアクセス遮断の措置を取った。

3429とはずがたり:2017/09/10(日) 20:56:47
>>3428
それでも、学問の自由の守り手を自任するなら、最初に要請があった時点で毅然として突っぱねるべきだった。気になるのは中国に対する弱腰がケンブリッジに限らないことだ。多くの著名な教育・出版機関がチャイナマネーを失うまいと中国の言いなりになっている。

アメリカの大学は多様な文化圏から留学生を受け入れたり、ドナルド・トランプ米大統領の移民規制に抗議したりして、コストをかけずにリベラルなイメージを売り込んでいる。その割に中国当局に要求されれば、学問の自由をやすやすと譲り渡す。中国当局と良好な関係を保てば、大きな収益がもたらされるからだ。その現実を前にすれば、原理原則はいとも簡単にねじ曲げられてしまう。

欧米の大学と出版局を悩ますのは厳しい二者択一だ。中国の要求に応じて検閲と人権侵害に加担するか、要求を突っぱねて巨額の収益や寄付金を失うか。

このジレンマから抜け出す方法はある。まず欧米の大学の図書館が、検閲に加担する出版局の出版物や学術誌の受け入れを拒否すること。出版局にとっては大学の図書館から締め出されるほうがチャイナマネーを失うより大きな痛手となる。

次に、研究者は検閲に加担した学術誌に論文を提出せず、提出された論文の査読をせず、掲載論文を引用しないことだ。

大学の覚悟が問われる
欧米の大学は中国に対する見方を全面的に再検討する必要がある。彼らが中国に進出して学問の自由を守り、広げられるというのは全くの幻想だ。進出するなら、共産党の宣伝マシンになる覚悟をすること。

そして本国では、学問と言論の自由を断固として守るべきだ。中国の学者を招いて香港の民主化運動について語ってもらう、あるいはダライ・ラマ14世を講演に招くといった場合も、中国当局にお伺いを立てる必要はない。中国人留学生が領土問題などで国家主義的な主張を振りかざし、講師や仲間の学生に嫌がらせをしたら、大学当局はしかるべき処分をするべきだ。

共産党幹部の子供の留学についても一考の余地がある。党幹部の年収は表向き2万ドル足らずのはずなのに、その子供がアメリカの名門大学で学び、自由を謳歌している。中国にいる彼らの親は、欧米の思想や文化の流入を厳しく制限しているというのに。党幹部の子供の留学受け入れについては、暫定的な中止措置を検討してもいい。

加えて、中国の大学に招聘された研究者は学問の自由を圧殺する体制を手放しで称賛するなど、翼賛的な御用学者にならないよう自重する必要がある。

今の中国では文化大革命以来、最大の言論統制の嵐が吹き荒れている。相互交流を通じて中国の大学にリベラルな風を吹き込めるなどと考えるのは甘い。チャイナマネーの誘惑に負けず、原則を貫けるか。欧米の大学の信念が問われている。

From Foreign Policy Magazine

<本誌8月29日発売最新号掲載>

3430とはずがたり:2017/09/10(日) 21:51:23
バカな安倍ちゃんにお似合いの低レベルな官僚か。。

ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで
西川伸一 | NPO法人オール・アバウト・サイエンスジャパン代表理事
https://news.yahoo.co.jp/byline/nishikawashinichi/20170910-00075571/
9/10(日) 8:41

先日、大学を去る友人の最後の講義を聞きに出かけた。東京から離れた地方の大学を支え続けてきた友人の最後の講義は、彼の研究の話ではなく、30年にわたる自らの経験をもとに、日本の大学を高いレベルに保つためには、何をすべきかを、若い人たちに熱く語るものだった。 講義で友人は、どんな状況にあっても大学は長期視野に基づく優れた計画のもと自らを変え続ける必要があることを訴えていたが、講演の最後に、このような努力を無にしてしまう政府の見識の低さが最近目立ち始めたことを嘆いていた。その例として友人は、安倍首相が2016年OECD閣僚理事会で行った演説の一節を引用していたが、それを見て私も驚いたので、もう一度英語と日本語の両方を読み直してみた。

安倍首相のOECD閣僚理事会で行った演説
この演説は、安倍ミックスをはじめとする様々な改革と集中投資で日本経済は生まれ変わったことを強調する内容だが、その中で政府が目指すイノベーションの一つとしての教育改革について次のように述べている。

「日本では、みんな横並び、単線型の教育ばかりを行ってきました。小学校6年、中学校3年、高校3年の後、理系学生の半分以上が、工学部の研究室に入る。こればかりを繰り返してきたのです。しかし、そうしたモノカルチャー型の高等教育では、斬新な発想は生まれません。」、そして続けて 「だからこそ、私は、教育改革を進めています。学術研究を深めるのではなく、もっと社会のニーズを見据えた、もっと実践的な、職業教育を行う。そうした新たな枠組みを、高等教育に取り込みたいと考えています。(Rather than deepening academic research that is highly theoretical, we will conduct more practical vocational education that better anticipates the needs of society. I intend to incorporate that kind of new framework into higher education.)」と述べている。
出典:首相官邸ホームページ

まともな科学者なら、これを読んだらこの国の科学はおしまいだと思うだろう。もちろん原稿は、優秀な内閣府の官僚が書いたのだと思う。知識をひけらかす才気紛々とした原稿だ。しかし「Rather than deepening academic research that is highly theoretical(極めて理論的な学術研究を深めるのではなく)」といったフレーズを平気で使える官僚が日本の高等教育政策を担っているのかと思うと暗澹たる気持ちになる。

実際今年3月、Natureは日本の科学力が14分野中11分野で大きく低下していることを指摘した。この主な原因をNatureは政府の研究投資の停滞のせいにしていたが、平気でこのようなフレーズを首相の演説に盛り込む、科学について無知な官僚が科学政策を担っていることも大きな問題だと思う。

ドイツの科学は今絶好調
こんなことを考えながら、新しく発行されたNatureを眺めていたら、Abbottさんの記事「Germany’s secret to scientific excellence(ドイツの卓越性の秘密)(オープンアクセス)」という記事が目に止まった。

この記事で3つのグラフが示されている。最初は、科学技術への投資だが、着実に増加しているものの、ドイツは我が国より低い(民間投資も合わせた統計)。しかし、論文の引用レベルを示す指標でドイツは米国と肩を並べるまでになり、科学研究は絶好調だ。ところが最後に示された特許取得数の統計は、ドイツが日本の半分にも満たないことを示している。すなわち、ドイツ政府はOECDでの安倍演説の逆、「すぐ役立つ職業教育ではなく、理論的学術研究を深める」方針を科学技術政策の根幹にしている。

3431とはずがたり:2017/09/10(日) 21:51:39
>>3430-3431
ドイツ科学の好調さは政策が支える
記事の中心は、「広く深く教育を進め、政治宗教から自由でなければならない」というフンボルトの思想をドイツ教育のDNAと捉え、将来展望に立って安定的に科学技術を推進するためメルケル政権が行った2つの政策についてだ。一つは大学改革で、これまで州政府の予算で運営されてきた大学に、連邦政府も「卓越クラスター」として直接予算を導入し大学の学術研究を促進する政策、そしてもう一つは大学やマックスプランクやヘルムホルツなどの研究機関を競わせるだけではなく、垣根を払った共同研究を促進するために行った政策だ。

この結果、先に述べた学術研究が急速に進展しただけでなく、もう一つ我が国の大学の凋落を印象付けたタイムズ高等教育トップ200に、なんと22大学がランクイン(2005年には9校だけ)している(我が国では東大と京大の2校だけ)。この結果ドイツの大学の魅力は増して、今や外国人教員数は全体教員数の12.9%に達している。

他にも参考になることの多い記事だが、この成功が全てドイツ政府の政策の結果であることがこの記事の要点だ。

そして、「ドイツの研究者になぜドイツの学術が花開いているのかと質問すると、誰もがメルケル首相のおかげだと答える」と述べている。

これは記者の誇張だというかもしれない。しかしこのことを私自身は実感として感じている。現役最後の2012年、ベルリンにあるマックス・デルブリュックセンターで行われた幹細胞のシンポジウムのオーガナイザーの一人として手伝ったことがある。この時、メルケル首相が若い研究者と公開討論会を行うので、シンポジウムを一時中断して、そちらに参加することになった。そこで、メルケル首相一人と、あとはセンターの若い研究者三人(だったと思う)が科学者の前で討論をしていた。内容はドイツ語のせいもあって全く覚えていないが、我が国で行われる研究所見学名目の大名行列の様子と比べ、首相自らが研究者の生の声を聞きに研究センターに来ているのを見て感銘した。

つまるところ、大学の凋落を招いている我が国の問題は、「生の声」と「データ」に基づかず、お仲間の官僚や政治家のウケだけを狙う思いつきを政策にしてしまう、内閣府に集まる少し頭のいい官僚の問題ではないかと私は思っている。「日本の大学の凋落をもたらしたのは安倍首相」などと語られる日がないよう、内閣府が主導して、データと生の声を反映した科学技術行政を構想し直して欲しいと思う。

西川伸一
NPO法人オール・アバウト・サイエンスジャパン代表理事
1948年滋賀県生まれ。1973年京都大学医学部卒業。7年医師として勤めた後1980年ドイツ ケルン大学留学。1987年熊本大学医学部教授、 1993年京都大学大学院医学研究科教授を歴任。 2000年理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター副センター長。2013年、あらゆる公職を辞し、NPO法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン代表理事として様々な患者さん団体と協力して、患者さんがもっと医療の前面で活躍する我が国にしたいと活動を行っている。

3432とはずがたり:2017/09/11(月) 10:08:52
4半世紀以上前の印象論だと津田塾,東女,本女のイメージはなんとなくいいけど,その他はフェリスはなんか印象在るけど後は知ってる程度だな。名門だったのか。

女子大はなぜ凋落したのか、25年で偏差値最高74から65へ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170911-00141669-diamond-bus_all
9/11(月) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン

 『週刊ダイヤモンド』9月16日号の特集は「35年の偏差値と就職実績で迫る 大学序列」です。全96ページで大学序列の変貌と実態を明らかにしました。

 「津田の東の本女(ぽんじょ)には、セイント・フェリスの泉あり。大妻・実践・共立の昭和女の白百合は武蔵野跡に咲き乱れる」

 この一文は、かつて大学受験生向け月刊雑誌「受験螢雪時代」の編集長を務めた代田恭之が作った女子大くくりだ。

 くくられているのは津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学、聖心女子大学、フェリス女学院大学、清泉女子大学、大妻女子大学、実践女子大学、共立女子大学、昭和女子大学、白百合女子大学、武蔵野女子大学、跡見学園女子大学の13校である。

 これらの大学、親世代には難易度も人気も高いブランド大学というイメージがあるかもしれない。だとしたら、現代受験事情を知る者、子供世代の認識とずいぶんなギャップがある。

 冒頭の一文の最初に出てくる津田塾は、私立女子大の最高峰。昔は「女の東大」とまで呼ばれた。同大学芸学部の1992年の偏差値は74。早慶上智に準ずる位置にいた。

 ところが2017年は65。92年から9ポイントと大幅に下落した(「進研模試」を基に算出したベネッセコーポレーショのデータによる)。「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)レベル、あるいはその下になってしまった。

 津田塾ばかりが落ち込んだわけではない。トップ群の東女も、92年に70(文理学部)あったものが17年は64(現代教養学部)で6ポイント下落している。

 大学受験を市場として捉えれば、マーケットは広がっていたはずだ。87年から17年までの30年で男子の大学在籍者数が17万人増であるのに対し、女子の大学在籍者数は78万6000人も増えている。女子の進学率が急伸したからだ。

 市場は拡大したのになぜ凋落したのか。受験者からのニーズが広がらなかったのである。

 女子学生には共学志向が強まっている。共学校は女子学生の争奪戦を繰り広げ、彼女たちを大歓迎した。2000年代初頭まで女子大の得意分野であった語学系、国際系の学部も取りそろえた。やはり女子大の特色だった少人数体制についても、共学で整うようになった。

 そうした結果、女子大を受験する層がごっそりと共学へ流れてしまったのだ。

 女子の大学志願者数の推移を共学であるMARCH、「津田塾・東女・本女」「大妻・共立・昭和女子・白百合・聖心」の3グループで比較すると、一目瞭然だ。MARCHはこの25年でどんどん女子志願者数が増えている。対して女子大は横ばいである。

 ニーズが消えるというのは残酷なものだ。かつて女子からの人気が高かった短期大学は数多くが廃止されている。今夏にはついに、青山学院女子短期大学が19年度以降の学生募集を停止することを発表した。

 「青短」の略称で知られる女子短大のトップブランド校であっても志願者数の減少が続いていた。女子の4年制大学への志向が強まったからだ。

3433とはずがたり:2017/09/11(月) 10:09:05
>>3432
● ブランド女子大の 全盛期を知る親もいなくなる

 今の受験生の親世代はギリギリ、全盛期の女子大の記憶が残っているかもしれない。特に自分も女子大出身で女子大の教育の内容が優れていると認識していれば、わが子に進学してほしいと働き掛けることもあるだろう。そこから子供が興味を持って教育内容を知れば、魅力を感じるかもしれない。

 実際、女子大の中には就職実績が優れているところもある。津田塾は、女子差別撤廃条約批准や男女雇用機会均等法制定に卒業生が関わったり、女性官僚に津田塾出身者が多かったことから、「津田マフィア」と呼ばれていた時代もあるほど。

 今も大学教授は現役120人を輩出。仮に45〜65歳で教授になったとすると、1学年(約600人)のうち約6人が大学教授になっている計算。企業の役員は24人で、53〜65歳でなったとすると1学年のうち約2人が役員になっている計算だ。

 津田塾は17年4月、東京・千駄ヶ谷に「総合政策学部」を新設した。大学開校以来初めての新学部だ。勝負に出るならまさにギリギリのタイミングだろう。

 もう少し下の親世代になると、共学志向が強くて、女子大のよさをあまり認識していないかもしれない。その子供は女子大に興味を持つ機会は少ないだろう。

 武蔵野女子は04年に共学化して武蔵野大学となり、志願者数も難易度も大幅に上昇した。時代に応じてこのように変化するのも選択肢の一つである。このまま役割を終えるのを座して待つか、存在意義を強く打ち出すか、共学化するか。選択肢は幾つかに限られる。

週刊ダイヤモンド編集部

3434とはずがたり:2017/09/11(月) 19:18:14
籠池夫妻を追起訴、大阪府の補助金巡る詐欺など
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20170911-567-OYT1T50042.html
15:30読売新聞

 学校法人「森友学園」(大阪市)を巡る補助金詐欺事件で、大阪地検特捜部は11日、前理事長・ 籠池 かごいけ泰典(64)、妻の 諄子 じゅんこ(60)両被告を詐欺と詐欺未遂の罪で追起訴した。

 2人は学園が運営する「塚本幼稚園」を巡り、2014?16年度、専従教員の数を偽って大阪府の「運営費補助金」計約2200万円を詐取したほか、11?15年度には障害児ら特別な支援が必要な園児数に応じて支給される府の「特別支援教育費補助金」計約7000万円を詐取したなどとして、8月21日に再逮捕されていた。

3435とはずがたり:2017/09/12(火) 18:58:45
私学助成は憲法違反ちゃうの?

焦点:私大の倒産回避に「イエローカード」、少子化で検討
https://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20170912029.html
12:04ロイター

 9月12日、文部科学省は、経営悪化が著しい私大に対し、事業撤退を含めた早期の是正勧告をできるような制度改正の検討に入った。写真は大学生達。都内で3月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
(ロイター)
中川泉

[東京 12日 ロイター] - 文部科学省は、経営悪化が著しい私大に対し、事業撤退を含めた早期の是正勧告をできるような制度改正の検討に入った。複数の関係筋によると、少子化に伴う学生の定員割れが深刻化し、4割の私立大学が赤字経営に転落。「大学倒産」で学生に影響が出かねないと判断したからだ。

具体的には経営改善策を促す「イエローカード」の財務基準を定める方向だ。中央教育審議会の中間答申も踏まえ、今年末にはある程度の結論を得たい考えだ。

文科省の外郭団体である日本私学振興・共済事業団によると、2015年度末に全国の私大596校のうち40.8%にあたる243校が、授業料を含む事業活動収入よりも経費が上回る赤字経営に直面している。このうち赤字幅が事業活動収入の20%以上にのぼる大学が89校に上っていた。

背景には、少子高齢化に伴う18歳人口のはっきりした減少傾向がある。2005年に約137万人だったが、2017年に約120万人に減少。さらに2032年に約98万人となり、2040年には約88万人まで縮小するとの試算がある。

政府部内の複数の文教関係者は「大学法人の経営悪化が、本格化するのはこれからだ」と指摘する。

そこで、負債額が膨大な規模になる前に大学に対して警告を発し、早期に経営を是正させる「イエローカード」制度の導入について、文科省は検討を始めた。

具体的には、日本私学振興・共済事業団が策定した大学経営の状態を自己判断できるフローチャートを利用。このフローチャートでは、赤字継続年数や負債超過の状態などからレッドゾーン、イエローゾーン、正常状態の3つのゾーンに大学をランク付けする。

このうち、経営危機が深刻化するリスクの高い大学には、バランスシート上の指標を用いて「退場」を勧告できるような仕組みも検討する。

この新システムと同時に、文科省は私学助成金の配分の見直しも検討している。

総額3200億円程度の私学助成金は、大学の規模や経営指標に応じた現在の配分から、教育の「成果」に応じた配分とすることが、2017年度の政府の「骨太方針」に盛り込まれた。

欧米のように学生の成績向上や卒業後の年収などを可視化し、助成金の傾斜配分を行うべきとの発想だ。

しかし、実際の「成果」について、政府内や大学関係者に共通の認識が形成されていない。

また、助成金総額は財政難から06年をピークに減少傾向にある。日本私学振興・共済事業団によれば、15年度時点で私大の経常経費の1割弱しか賄えていない。

文科相経験者の一人は「私学のあり方や規模感など、全体のビジョンなく助成金を減らせば、私立大学は納得してくれないだろう」とみている。

文科省は今年3月、中央教育審議会に高等教育の将来構想を諮問。中間答申は今年末、最終答申は今後1年程度かけて結論を得る。

大学の必要規模数や助成金のあり方も含めて将来像が示されたのち、高等教育の抜本改革は、20年度ごろにスタートすることになりそうだ。

(編集:田巻一彦)

3436とはずがたり:2017/09/12(火) 19:59:49
誰だよこんなアカハラするクソ人間は?!

東京学芸大、50代教授を諭旨解雇=複数学生にアカハラ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00000088-jij-soci
9/12(火) 17:47配信 時事通信

 東京学芸大は12日、50代の男性教授が学生に悪質で不適切な言動を繰り返すアカデミックハラスメントを行ったと発表した。

 複数の学生が精神疾患を発症し、卒業後の就労にも多大な支障が生じたといい、8月30日付で諭旨解雇の懲戒処分にした。教授は今月11日付で辞職した。

 同大によると、教授は2014年3〜10月、学生に就職の内々定を出した企業に取り消させるため連絡を取ろうとしたほか、内々定先の企業の採用責任者に学生の情報を話し、学生や卒業生らを登録したメーリングリストを使って学生に不安を与えるメールを送った。

 また、学生に研究室の仕事を優先させるため、1時間以内に予定されているインターンシップの打ち合わせをキャンセルするよう命じたと受け取れるメールを送るなどした。教授は事実関係をおおむね認めているという。

 東京学芸大は「心よりおわび申し上げる。再発防止と信頼回復に努める」としている。

3437とはずがたり:2017/09/13(水) 10:56:51
「灘高校1979年卒」の神童は、大人になってどうなったのか?
文春オンライン 2017年9月13日 07時00分 (2017年9月13日 10時21分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20170913/Bunshun_4081.html

 どんなに勉強したってかなわない相手がいる。教科書をパッと読んだだけで、教師の話をさっと聞いただけで、すべてを、いやそれ以上を理解してしまう人たちだ。彼らは幼いころ、神童と畏敬の念をこめて呼ばれていた。

 神童は大人になってどうなったか。願わくば、頭の良さを生かして、社会のために役立ってほしいところだが、小泉純一郎の迷フレーズ「人生いろいろ」である。そこで、新刊 『 神童は大人になってどうなったのか 』 (太田出版)では、愛すべき神童たちを追いかけてみた。みなさんにたいへんな敬意を表しつつ、敬称略をお許しください。

◆◆◆

 灘中学・高校。神童の宝庫である。指折りの天才、秀才が集まった。

 なかでも1979年卒業生の面々には、やたらと濃いキャラクターが集まった。勝谷誠彦、和田秀樹、中田考、吉田尚正、宮園司史、井内摂男、西川知一郎、伊藤芳朗、飯泉嘉門。彼らは1960年、61年生まれ。わたしと同学年だが、まるで別世界に住む人たちに見えた。

 勝谷は文春OBのコラムニスト。灘中学に1ケタで合格するほど神童ぶりだった。ということは日本でもっとも頭がよい小学生の1人だったわけである。たが、灘高卒業まで成績はふるわず、1年浪人して早稲田大第一文学部へ。編集者、作家、コメンテーターなどとして活躍。憲法改正で自衛隊整備など保守的な主張を繰り返し、ときに市民運動を「左巻き」と批判する一方で、権威主義を徹底的に嫌う。今年、兵庫県知事に立候補し64万票集めるものの、当選はかなわなかった。速射砲のようなしゃべりまくりは実におもろい。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属はだてじゃない。


 勝谷と灘在学中に全くそりが合わなかったのが和田秀樹である。よほどくやしい思いをしたのか、最近まで勝谷をSNSで罵倒していたが、『感情的にならない本』を出してベストセラーになった。東京大理科III類、医学部という受験の最高峰を歩み、精神科医のかたわら、受験のマニュアル本を数多く出している。数学は解答を丸暗記して頭にたたき込むと指南して、東大受験生に勇気と希望を与えた。

 和田と灘中学受験のために同じ塾に通っていたのは、中田考だ。東京大文学部イスラム学科出身。ムスリム名ハサンのデビューは鮮烈だった。ISの支配地域に何度も足を運び、IS幹部との知己を得、日本人人質事件では交渉役を買って出るなどしたが、逆に警察から睨まれてしまい、公安担当から事情聴取を受け、家宅捜査までされてしまう。だが、イスラム学者として、イスラム教文献の翻訳は世界で高い評価を受けている。

  中田を捕まえる立場になるかも知れないのが、吉田尚正である。警察官僚で、今年9月に警察庁刑事局長から第94代警視総監に就任する。勝谷とは「おまえ、警視総監やれや」「まあな、機会があったらな」というやりとりがあったようだ。2020年の東京オリンピック開催に備え国際的なテロの対策責任者となる。当然、中田の動きも気になるところか。

 もう1人、警察官僚がいた。元広島県警察本部長の宮園司史だ。2014年、オバマ米大統領の広島訪問に伴う警備で陣頭指揮をとった。その後、警察庁長官官房となり、最近、退職している。

3438とはずがたり:2017/09/13(水) 10:57:05
>>3437-3438
■関西のお笑いの雰囲気をかもし出す、灘神童79年卒業組
 宮園と灘高時代に成績を競い合ったのが井内摂男、西川知一郎。灘高文系トップ3と言われた。なかでも井内は駿台、Z会などで上位成績者に登場し、同年代の受験生にとってはヒーローだった。神童・勝谷も小学校時代に井内をどうしても超えられなかったと振り返る。井内は経産省官僚となった。中部経済産業局長時代、「地方創生コンシェルジュ」と銘打って、地域発展の陣頭指揮をとった。50代半ばにすっかり悪名高い内閣府の知的財産戦略推進事務局長に就任。やはり最近、退職した。安倍、菅体制がいやになったのか。

 西川は法曹の世界に入った。現在の肩書きは福岡高裁宮崎支部部総括判事である。最近では、九州電力川内原子力発電所の再稼働に反対する住民側の申し立てを退けている。原発容認派裁判官として、原発反対派から嫌われてしまう。

 西川とは法廷で顔を合わせることがあるかも知れないのが弁護士の伊藤芳朗だ。

 1990年代半ば、オウム真理教事件ではワイドショーに出ずっぱりだった。タレント弁護士的な役回りを果たしたが、テレビ番組制作に肩入れしすぎてしまう。番組の依頼で弁護士の立場を利用し、戸籍謄本などを不正に取得して金銭を受け取ったとされ、東京弁護士会から業務停止4カ月の懲戒処分を受けてしまった。どこか憎めない。

 吉田、宮園、井内、西川、伊藤は灘らしくすべて東京大法学部卒。飯泉嘉門もそのお仲間だ。飯泉は自治省官僚を経て、2003年から徳島県知事を4期つとめる。県知事選の公約にJリーグに加盟するチームを作ることを掲げている。自治省時代、2002年のワールドカップで試合会場となった新潟県や埼玉県に出向したとき、地域活性化を目の当たりにしたからという。それが、現在のJ2チーム、「徳島ヴォルティス」だ。勝谷と灘知事会は作れなかった。

 ついでにもう1人。勝谷が灘中学に入学早々のこと、通学途中で「会社四季報」を読みながらぶつぶつ呟いている、一学年上の中坊を見かけた。のちの村上ファンドである。やや都市伝説っぽいが、村上世彰は78年卒。1年浪人して東京大法学部へ進み、通産省を経て、M&Aコンサルタント会社を興す。インサイダー取引で逮捕歴はあるが、いまでも意気揚々だ。最近、『生涯投資家』(文藝春秋)を上梓して上場企業のあり方を問いかける。もの申す姿勢は変わらず、なかなか懲りない。

 こうした灘神童の面々は社会にどんな影響を与えたか。

 勝谷、和田は彼らを支持する熱狂的ファンを楽しませてくれる。中田はイスラムの世界をわかりやすく伝えた。吉田、宮園、井内は官僚として国家を支えて国民に奉仕した。飯泉は県民にサッカーをプレゼントした。西川、伊藤は法廷で社会のあり方を問い続けた。村上は企業買収、合併で会社のありように一石を投じた。

 どこか関西のお笑いの雰囲気をかもし出す、灘神童79年卒業組。総代(卒業生代表)は成績トップの天才ではなく、生徒会長をつとめた存在感抜群の勝谷誠彦だった。天才と狂気の代と言われている。彼らが社会に役立ったかどうかは議論の分かれるところだが、世間を楽しませてくれる、もとい、社会を騒がせているのはたしかだ。

 神童はこうでなければおもしろくない。子どものころからさんざん期待されているのだから。

(小林 哲夫)

3439とはずがたり:2017/09/14(木) 17:06:43
ベタ褒めし過ぎで気持ち悪い記事だが。

Fランク寸前大学が全国5位大学に成長した理由〜共愛学園前橋国際大学・学長インタビュー
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiwatarireiji/20170911-00075593/
石渡嶺司 | 大学ジャーナリスト
9/11(月) 6:00

知名度が低くても全国5位、4大事業に全選出のすごい大学

大学の学長が評価する大学と言えば、有名校が上位に来る。そうお考えの方が多いはず。
実際、『大学ランキング』(朝日新聞出版)の2018年版の「学長からの評価〜教育面で注目」ランキングでは2位に国際教養大学、3位国際基督教大学、4位東京工業大学、と有名どころが並びます。1位の金沢工業大学は知名度こそ2〜4位の3校より落ちますが、それでも鳥人間コンテスト・NHKロボットコンテストなどの常連校でもあり、知っている人は多いはず。
では、5位の共愛学園前橋国際大学は、と言えば上位4校ほどの知名度がありません。
もっと言えば、6位・立教大学、7位・立命館アジア太平洋大学、8位・近畿大学などに比べても知名度はないでしょう。
 無理もありません。全学生合わせても1000人ちょっとの小規模校です。

 この小規模校は学長ランキングで全国5位になっているだけではありません。
 スーパーグローバル大学等事業(GGJ)、地(知)の拠点整備事業(COC)、大学教育再生加速プロジェクト(AP)、地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)という文部科学省の大学支援施策4本すべてに採択されています。
有名校から無名校までどれかに選定されている大学は延べで205校あります。このうち、4本すべてに採択されているのは共愛学園前橋国際大学以外には千葉大学しかありません。
ここまで評価される共愛学園前橋国際大学は現在では地元の群馬県・高校教員から強く支持される大学です。
ですが、同校は1999年に開学、その後、数年間は低迷。Fランク寸前とまで言われるほど追い込まれていた大学でした。

2年目に定員割れで「共愛には行くな」

共愛学園前橋国際大学は1999年に開学しました。
前身の共愛学園女子短期大学国際教養科からの改組転換で、国際社会学部のみの単科大学です。国内初の国際社会学部、という触れ込みで開学し、初年度こそ入学定員を上回りましたが、2年目から定員割れとなります。
2000年代の進路指導について、群馬県のある高校教員はこう述懐します。
「国際社会学部と言われても何ができるかよくわからないし、小規模。偏差値もボーダーフリーでないにしても限りなく近い。ちょっと生徒には勧められない、と思っていた。今でいうところのFランク大学、いや、一応、偏差値が付いていたから、Fランク寸前大学か」

背景が似ている大学は卒業生を出さずに廃校

 ここまで評価が低かった大学は、廃校になってもおかしくありません。
 開学時期が共愛学園前橋国際大学と1年違いの2000年に開学した広島安芸女子大学は開学時期以外にも類似点が多数ありました。
前身は女子短大、開学ないし開学2年目から定員割れ(広島安芸女子大学は定員195人に対して入学者は1年目32人、2年目38人)、地方かつ単科大学というところも同じです。
この広島安芸女子大学は開学3年目に共学化、立志舘大学と改称します。これで開学3年目の入学者は107人と上向きますが、それでも定員割れ。教職員のリストラ、理事長の横領疑惑などで迷走し、2003年、卒業生を出さないまま廃校が決まりました。
 共愛学園前橋国際大学も広島安芸女子大学/立志舘大学と同じコースをたどっていてもおかしくはありません。
大森昭生学長は、1999年の開学時、国際社会学科の専任講師でした。

「日本初の国際社会学部として自信がありました。ところが全国どころか群馬からも来てくれません。進学相談会のブースで通り過ぎて行った高校生を呼び止めて聞くと、『英語が勉強したい』。それならうちでしょ、と言うと『共愛って国際ナントカですよね』と言われました。あのときのショックは忘れられません」

では、共愛学園前橋国際大学は、なぜ、Fランク寸前・定員割れから復活することができたのでしょうか。そこには、逆転の秘策があったのです。

逆転の秘策1〜学部名を変えずにコース制で対応

ダメ私大:看板の付け替えでさらに泥沼化
共愛前橋:コース制で分かりやすく

ダメな大学ほど、大学名・学部名の変更で対応しようとします。
大学名は女子大や工学系大学が総合大学化を目指す場合、有効なケースもあります。
実際、過去には文京学院大学(←文京女子大学)、武蔵野大学(←武蔵野女子大学)などの成功例もあります。
学部名も同様に、受験生を増やすことに成功した大学もあります。が、大半は低迷したままです。
教育内容や教員が大きく変わらないまま看板の付け替えでしかないこと、それから、さらに意味不明な学部名にしてしまう大学が多い、この2点により失敗する大学が大半なのです。

3440とはずがたり:2017/09/14(木) 17:07:11
その点、共愛学園前橋国際大学はどうしたでしょうか。
この長い大学名も、不評だった学部名・学科名(国際社会学科)も変更しませんでした。
では、どうしたか。
コース制を2002年度から導入したのです。
英語、情報・経営、心理・人間文化(当時は地域・人間文化)、国際(当時は国際協力・環境)の4コース。のちに児童教育コースも設置し現在に至っています。
各コースとも実質的には学科も同然であり、しかも受験生にとっては何が勉強できるのか、目指す進路はどこにあるのかがはっきりします。
「いくら国際社会学部という看板に自信を持っていても、高校生は理解してくれません。そこでコース制を導入し、何を勉強できる大学なのか、明確にする必要がありました」(大森学長)

逆転の秘策2〜実用英検2級で学費を「値引き」

ダメ私大:学費を極端に上げる(下げる)
共愛前橋:資格取得者を優遇

コース制と合わせて2002年度から導入されたのが資格取得者に対する優遇制度、資格特待生制度です。
推薦・一般入試合格者のうち、実用英語検定2級、情報処理技術者試験、日商簿記2級の取得者に対して授業料全額を免除。
これは年度毎に学業成績に関する審査を行うことになってはいたが、基本的に特待生期間は4年間の継続として運用された。

※『大学マネジメント』2014年5月号「共愛学園前橋国際大学の学生募集戦略」(著者は須田洋一・共愛学園理事長)

この資格特待生制度の効果は大きなものがありました。優秀な学生が志望するようになったからです。
コース制度の導入と相まって、出願者・入学者とも2002年度は大きく回復。2004年度には入学定員を減らした(250人→200人)こともありますが、定員割れから脱却。以降、現在まで定員割れには陥っていません。
この実用英検2級で学費を実質無料とする方策はカンフル剤として有効であり、実際に、神戸海星女子学院大学(兵庫県)、梅光学院大学(山口県)、北陸大学(石川県)などが同様の方策を導入、成果が出ています。
一方、このカンフル剤について、
「資金がある大学だからこそできた話。うちの大学は資金がないから無理」
とする大学関係者も多数います。
この点について、大森学長はこう振り返ります。

「本学園は無借金経営を旨としてきており、この資格特待生制度のために借金をしたわけでも、留保資金が潤沢だったわけでもありません」

つまり、現在の定員割れ大学の多くと同じ状況にあったと言えるでしょう。

「資格特待生制度を導入できたのは、定員割れをしていたからこそ、考え方を逆転させたからだと思います。特待生が入学しなければ支出はゼロですが、収入もゼロです。しかし、特待生が入学すると学費は免除ですが、入学金・施設設備費はいただいていましたから収入はプラスになります」
大森学長はビジネスホテルになぞらえて、こうも話してくれました。
「ホテルの部屋は深夜になると半額になったりしますよね?何もしないで空き部屋になるよりは、半額でもいいから入れた方が収入になるはず。それと同じです」
この資格特待生制度、実用英検2級で学費無料とするなんて、との批判も結構あります。この批判、心なしか、難関大関係者・出身者に多い気がします。
確かに、実用英検2級は高校卒業程度のレベルです。
しかし、それを満たす高校生の割合はそう多くありません。
2016年、文部科学省の「平成27年度英語力調査」(調査は2015年)によると、準2級〜2級程度以上の学力をもつ高校3年生の割合は「読むこと:32.0%」「聞くこと:26.5%」「書くこと:17.9%」「話すこと:11.0%」と、目標値の50%には達していません。
難関大出身者・関係者からすれば取得していて当たり前の実用英検2級でも平均的には、かなり高いレベル、と言えます。
そうした、優秀な高校生を学生として迎え入れるのは、有効な方策と言えます。
ただし、資格なら何でもよかったわけではない、と大森学長は振り返ります。

「一時、漢字検定についても資格特待生制度に加えることを検討しました。しかし、本学のカリキュラムで伸ばしてあげられるか、学内で議論となり、結局、見送りとなりました。単に学費が安いから、というだけでなく、優秀な学生をさらに伸ばしてあげることによって、『力が付いた』と思ってもらえるかどうか。教員採用試験なり金融業界なり航空業界なり、希望の進路につなげることができなければ、無意味です。資格特待生制度も効果を生みませんし、ブランド構築もできません」(大森学長)
なお、この資格特待生制度は導入後10年たった2012年度から、適用年度を4年間から1年間のみ、となりました。

3441とはずがたり:2017/09/14(木) 17:07:40
逆転の秘策3〜推薦入試における評定平均の維持

ダメ私大:評定平均を引き下げ、悪循環に
共愛前橋:一時の不興を買っても引き下げない

受験生が集まらなければ、入試を易化する、これが大学業界の鉄則となっています。
一般入試だと、国語であれば漢文を外し、次に古文を外していきます。科目選択も、文系であれば英語・国語・選択科目の3科目から2科目、あるいは1科目、または、得意科目の得点を優遇する入試制度を導入していきます。
そして、推薦入試では、高校の成績の評定平均を下げていきます。しまいには、評定平均は一切問わない、とする推薦入試を導入する大学も。
この推薦入試の評定平均引き下げは高校側も求めるところです。特に中堅以下の高校からすれば、大学進学者を増やしたいとの意向がある一方、評定平均の低い生徒をどうにかしたい、とも考えます。推薦入試の評定平均引き下げは高校側のニーズに合っているとも言えます。
ただし、当然ですが、こうした入試の易化は、それだけ学生の質の低下を意味します。
あえて易化させ、質の低い学生でも徹底してフォローすることによって、成長させる、という戦略もなくはありません。
しかし、ダメな定員割れ私大ほど、確たる戦略がある訳ではありません。対症療法的に入試を易化する一方でフォロー策はほぼなし。その結果、大学教職員はフォローで教育そのものが後手に回り、結果として教育の質そのものも低下してしまいます。
教育の質が低下すれば、受験生はさらに減少。それを見た大学経営陣がさらに入試を易化…、と悪循環が止まりません。
その点、共愛学園前橋国際大学は思い切った手に出ました。推薦入試での評定平均を下げなかったのです。
「評定平均の引き下げを期待していた高校教員の方から相当怒られました。『何を考えているんだ』くらい、言われたことも一度や二度ではありません」
「定員割れだった時期には、まだ自分たちの教育力はさほど高くないことを自覚していました。ただ、誰でも引き受けてしまうと適当に単位を出すことにもつながります。それだと社会から信頼されなくなり、誰も受験してくれなくなります。それなら、自分たちが教育できる人たちに来てもらおう、と学内で話し合いました。」
結果として、推薦入試の評定平均は引き下げることなく、現在に至っています。
この評定平均の維持、言うだけなら簡単です。が、実際には高校側からの圧力などもあり、引き下げる大学が大半を占めます。
そうした大学が多い中、教育の質を維持するという目的から評定平均を引き下げなかったことは称賛に値します。

逆転の秘策4〜教職員の団結は給与抑制策まで

ダメ私大:学内がまとまらずに内紛にまで発展
共愛前橋:団結し、給与抑制策までまとめる

各大学とも、現状を良しとせず、前進させようとする教職員は必ずいます。大学によっては学長や理事長など経営陣が大学改革を強く考えていることもあります。
それがうまく行かないのは、大学の規模に関係なく、学内がまとまらないからです。
大学によっては一部の教職員(または学長など経営陣)と、反発する教職員・経営陣との間で内紛状態にすらなることもあります。
その点、共愛学園前橋国際大学は違いました。
教職員は全員が経営者、との意識のもとで動いています。
これも言うだけなら簡単ですし、どの大学でも似たようなスローガンを掲げるところもあります。
共愛学園前橋国際大学は教職員全員が参加するスタッフ会議によって、教職員一人ひとりが経営に参画します。
第一回は開学直前の1998年度末に開催され、そのときの議題は「学生センターの机のレイアウト」でした。
「なぜ、レイアウトまで付き合わなければならないのか、とする先生もいましたが、学生が訪問する大学の中枢たる学生センターをどうするかは重要事項です。あえてこの議題にすることで教職一体をイメージしやすい、ある意味では『しかけ』でもありました」(大森学長)
開学後3年間は毎月。以降は定例としては年2回、スタッフ会議を開催。重要事項を話し合っているそうです。
このスタッフ会議によって決定した事項の一つが人件費抑制規程です。
「定員割れだった時期に決まりました。評定平均の維持が評価されず入学者がさらに減るようであれば、その分だけ収入も減ります。その分は自腹を切ろう、というするのが人件費抑制規程で帰属収入の55%を人件費が超えるようであれば一律給与をカットする、というものです」(大森学長)
ただし、この規程は適用されることなく現在に至っています。

逆転の秘策5〜学内が必要と思える人材を登用

ダメ私大:無理な人事策で内紛も
共愛前橋:若手ベテラン関係なく登用

必要な人材を登用する。
これも言うだけなら簡単です。
が、実際には、内閣の閣僚、政党要職などを見てもそう簡単なものではありません。

3442とはずがたり:2017/09/14(木) 17:08:00
実際に、最近では民進党の山尾議員の幹事長登用が失敗に終わり、イメージを大きく引き下げてしまいました。
大学においても同様です。過去には、無理に評論家やスポーツ指導者などを要職に起用し、大きくもめた大学もあります。
その点、共愛学園前橋国際大学は若手起用が中心です。
現在の大森学長は2003年、学部長となります。候補となった時点では34歳、ポストは教授ではなく、専任講師でした。
学部長就任と同時に助教授(現・准教授)に昇格しますが、それでも准教授を学部長とするのは異例のことです。
なお、現在の学部長は村山賢哉准教授ですが、やはり、大森学長と同じく30代で選出されています。

村山学部長。事情を知らない人は若さに驚く。
村山学部長。事情を知らない人は若さに驚く。
大森学長の就任時は48歳。学長としては相当、若いと言えるでしょう。ただ、これは若ければいい、というわけではない、と大森学長は話します。
「前々学長は当時の理事長でしたが、年配でした。大学の理念を熱心に説いてくれる方で、学内みんなが必要と感じたからこそ就任をお願いしました。私についても学長候補者選考委員会は相当悩んだようです。私自身も、私よりはきちんと学内を治める人の方がいい、と感じていました」
なお、学長候補者選考委員会は、委員の半数以上が教職員から選ばれます。この委員会の候補者決定に対して教職員全員の信任投票があり、理事会に上程されて最終的に任命するのは理事長です。
「教職員が人選をする、ということは自分たちの大学の現状や課題を分析し、それに対応する人選をする、ということです。実際、私が候補となったときは学長を補佐する体制をきちんと組むことが付帯条件となりました。このような選出方法ですと、学内に学長を選んだ責任感が醸成されます。同時に、学長は学内に力強い応援団を持つことも意味します」(大森学長)

受験生が増加、群馬のトップ私大に

共愛学園前橋国際大学の努力は徐々に評価されていきます。
当初は「共愛は受けるな」との姿勢だった、地元・群馬の教員も変化していきました。
「共愛でもいい」に変わり、「共愛はいい」に、そして、「共愛を受けろ」にまで変わりました。
現在では、地元の国公立大学(群馬大学、群馬県立女子大学、高崎経済大学)との併願が約3割を占めます。

現在の状況を地元の高校教員はこう評します。
「現在は、大学の教育が信頼できる。生徒には、『国公立と合わせて受けなさい』と指導している。ただまあ、難易度が上がった分だけ、落ちる確率も高くなった。現状では落ちた場合のフォローの方が大変だ」

偏差値も上がり、文科4冠王かつ学長評価で全国5位

共愛学園前橋国際大学のモットーは、「学生中心主義」「地域との共生」「ちょっと大変だけど実力がつく大学」です。
その評価は地元・群馬県内にとどまりません。
冒頭でもご紹介した通り、『大学ランキング』(朝日新聞出版)の2018年版の「学長からの評価〜教育面で注目」ランキングでは全国5位。
そして、スーパーグローバル大学等事業(GGJ)、地(知)の拠点整備事業(COC)、大学教育再生加速プロジェクト(AP)、地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)という文部科学省の大学支援施策4本すべてに採択されています。
偏差値も、表のようにFランク寸前だった状態から10ポイント以上、上がっています。

グローバルでも、地域が重要

グローバル関連の事業の採択を受けると、大半の大学では、海外大学との連携に動きます。
共愛学園前橋国際大学は地元・群馬の企業であるサンデン、あるいは伊勢崎市、群馬県などとの連携に動きました。
サンデンは車のエアコン・コンプレッサーで世界トップシェアを誇る企業です。
「本学の学生は平均すれば80〜90%が地元・群馬県出身。そして、70〜80%が群馬県内に就職していきます。世界を飛び回るビジネスマンとか、最先端の研究者育成という意味ではグローバルではないかもしれません。しかし、群馬県内にはサンデンのようにグローバル企業が多数あります。働く場所は群馬県内だったとしても、グローバルを意識しなければなりません。小中高の教員はどうか、と言えば群馬県は外国人労働者の多い県です。子弟も外国人が多く、やはりグローバルを意識する必要があります。これは自治体職員も同様でしょう。民間企業であれ、教員・公務員であれ、地元に就職するにしても、グローバル人材が必要です。むしろ、地方都市にこそ、グローバル人材が必要でしょう」(大森学長)

地域(ローカル)に根付くグローバル人材をグローカル人材とも呼びます。
共愛学園前橋国際大学は、このグローカル人材を育成する大学であり、その点で高く評価を受けています。
「文部科学省にはグローバル人材育成推進事業を説明する際、『本学は羽ばたかないグローバル人材を育成します』と言いました」(大森学長)

3443とはずがたり:2017/09/14(木) 17:08:28
>>3439-3443
地元だけか、地元以外もか、がジレンマ

それでは、共愛学園前橋国際大学は群馬県内だけの大学か。
実はこの点が現在の同大のジレンマです。
群馬県内の公立高校からの評価は高いですし、結果として群馬県内出身者が入学者の80〜90%を占めています。
「定員割れ状態でないにしても、本学のような小規模校では、入試広報に割けるリソースは限られています。それもあって、群馬県外での学外会場入試や高校訪問などは縮小しています」(大森学長)
ただし、それでは群馬県外の出身者が居心地悪い大学か、と言えばそうではありません。
「東北、新潟、長野には数は少ないですが、高校訪問はさせていただいています。地方会場受験も大規模校に比べると数は少ないのですが、本学にとっての割合は大きいので、完全にやめる、というところまでは行っていません」(大森学長)
ジレンマもあるが、やりがいもある、と大森学長は話します。
「拠点大学として選任していただいたCOC+だと、地方創生が事業の目的ですから、地元に就職させることが課題です。ですから、地元前橋市と一体となり、地元企業と協働しての実践的な人材育成プログラムや4か月間にわたる市役所や企業でのインターンシップなどを展開し、地域人材を育成しています。しかし、学生一人一人の未来は地方創生のためにあるのではなくて、彼ら彼女ら一人一人のためにあります。夢をもって東京に働きに行きたい。例えば航空業界に行きたいとか、旅行業界に行きたいとか。そういう学生は地方創生に逆行するから応援しないということはありえないことです。そういった学生たちの夢もしっかりと応援していくことが本学の使命です。若者の未来は若者のものであって、大人の事情のものではないということもぶれてはいけません。ジレンマでもあり、難しいところですが、それを両立させていくことこそが大人の成すことです」

新たな教育プログラム実施に高校も期待大

共愛学園前橋国際大学は2017年8月、「KYOAI GLOCAL HONORS」という新しい教育プログラムについての説明会を実施しました。
入試はセンター試験で数学を含む4科目に口頭試問を含む面接。1年次に海外研修があり(費用は大学負担)、2年次後半からはビジネス力育成プログラム(タイでの海外研修を実施予定)か公務員養成プログラムを選択。通常講義の他、プログラムに参加学生のための特別ゼミなども用意されています。
担当するのは、村山学部長(准教授)と西舘崇・専任講師。西舘講師は外務省研究調査員、日本国際フォーラム主任研究員を経て2016年から現職。

「めざす人材像は、共愛・共生の精神を持った次世代のグローカルリーダーです。それも世界の視点から地域を見ることができる人材です」(大森学長)
説明会では、お盆時期にもかかわらず、群馬県内外の高校、それもトップクラス校の関係者を含めて約20人が参加。終了後には質問が飛び交うなど、注目の高さがうかがえました。

「ちょっと大変だけど、実力のつく大学です」

定員割れの状態から文科4冠・全国5位にまで躍進した現状を大森学長は次のように振り返ります。
「教職一体のガバナンス体制が良かったのではないでしょうか。伝統的な大学の在り方を根底から変えようとする動きですから、様々な議論が生じましたが、定員割れの現状を鑑みれば先に進むしかなかったのかなと思います。資格特待生制度というカンフル剤、長期的な持続可能性を担保する文化づくり、そこから生まれる教学改革の三位一体によって、定員回復へのシナリオが描けたのではないでしょうか」
私が同大を見学したとき、講義・ゼミでも講義外でも熱心に勉強し、あるいは議論する学生が小さなキャンパスにあふれていました。かつて定員割れ状態にあった大学とは信じられないほどの活況ぶりです。

「本学はモットー通り、勉強が大変です。ちょっと大変ですが、その分だけ実力がつく大学です」(大森学長)

石渡嶺司
大学ジャーナリスト
1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。 編集プロダクションなどを経て2003年から現職。 扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 採用担当・就職情報会社・就職課の勤務経験、自身の就活経験ゼロながら就活関連の本・記事を書き続けて13年となるから人生わからない。 主な著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)『女子学生はなぜ就活に騙されるのか』(朝日新書)『教員採用のカラクリ』(中公ラクレ、共著)など。 主な連載は「ホンネの就活ツッコミ論」(日経カレッジカフェ)「石渡嶺司の反就活学」(毎日新聞大阪本社)「キャリアの流儀」(北海道新聞社)など。

3444とはずがたり:2017/09/14(木) 21:27:32
学生がふざけたクソ学生で補償して貰えればラッキーと思って働けないとか云ってきてる可能性が無い訳では無いと思う。
けど,だとしてもこの教授が悪いね。学生が悪くなかったらなおこの教授が悪い。しかし研究室に拘束って理系か?

東京学芸大の教授 一斉メールで「留年して」
9/12(火) 21:22配信 TOKYO MX
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00010000-tokyomxv-soci

 東京・小金井市にある東京学芸大学教育学部の男性教授が、複数の学生に留年をほのめかすなどの嫌がらせを繰り返す、いわゆる「アカデミックハラスメント」をしたとして、大学は男性教授を諭旨解雇処分にしました。

 東京学芸大学によりますと、男女3人の元学生が卒業後、大学に対して、50代の教育学部の男性教授によるアカデミックハラスメントの被害を訴えたということです。教授は、学生に留年をほのめかしたり、企業の内々定を取り消させようとしたりと、嫌がらせを繰り返していたということです。

 「なぜ17時に研究室にいなかったのか。今夜中に必ず返信しなさい」「卒論の進捗(しんちょく)の悪い人は論文を提出できません」「留年してください」など、学生に不安を与えるような数々のメールは、メーリングリストを利用して他の複数の学生たちも読めるよう、教授が一斉送信していました。

 学芸大学に通う現役の学生からは「残念です」「(教授と学生が)うまく合わなかったのかなと思うが…」「大学の教員としてはやっちゃいけないことだと思うし、してほしくないと思います」といった声が聞かれました。

 大学によりますと、被害を訴えた卒業生のうち2人は、就職したものの今も精神疾患で働けない状態だということです。

 一方、諭旨解雇処分となった教授は11日付で辞職し、反省しているものの、言動の一部については「指導の一環だった」としています。

 東京学芸大学は「誠に遺憾であり、再発防止に努めたい」とコメントしています。

3445とはずがたり:2017/09/14(木) 21:44:09
東京の名門校「武蔵」の生徒はムダから学ぶ
岩石薄片をひたすら削るだけの授業の意味
http://toyokeizai.net/articles/-/181748
おおたとしまさ : 育児・教育ジャーナリスト 2017年08月02日

3447とはずがたり:2017/09/15(金) 16:01:56
遂に今年が奨学金(日本育英会)の返還の最終年だそうで今手紙で連絡が来た。最後は端数も纏めて支払う必要があってちょっと高めみたいだ。

育英会が日本学生支援機構となって大阪と名古屋の事務所が閉鎖されて,市谷にある事務所への電話がいくらかけても掛かんなかった腹立たしい思い出もあるが,あれは解消されたのであろうか?

また予備校の時,小論文の先生があんなもの(奨学金)返さなくて良いんですと云ってて,河合塾のアウトローな雰囲気が大好きだったが,俺はちゃんと返したなぁ〜。

なんにせよ感慨深い。

3448とはずがたり:2017/09/15(金) 16:05:28
大阪市でも給食が不味い問題あったが腹すかせた中学生が残すんだから相当に不味いのだろう。。

神奈川・大磯町の中学校給食、不評で大量の食べ残し
TBS News i 2017年9月14日 19時34分 (2017年9月15日 00時00分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170914/Tbs_news_105354.html

 神奈川県大磯町で去年から始まった中学校の給食に不評の声が相次ぎ、教育委員会が対策を検討していることがわかりました。
 食べ残されたブロッコリーにサラダ。これは、大磯町の町立中学校で今年7月に提供された給食の残りです。大磯町によりますと、去年1月から2つの町立中学校で給食が導入されましたが、「味が薄い」「おかずが冷たい」など、生徒から不評の声が相次ぎました。食べ残しの割合は平均26%で、多いときで55%に上ったということです。

 こうした事態を受け、町の教育委員会は今月から、温かい汁物に食べ残しの多かった野菜を加えるなどの対策を講じたほか、生徒の状況に応じて、弁当を持参できる「選択制」の導入も検討しているということです。教育委員会は、「深刻な状況だと痛感している。今後、学校などと相談しながら、食べ残しを減らす努力をしていきたい」とコメントしています。(14日17:51)

3449荷主研究者:2017/09/16(土) 19:01:23

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00441372?isReadConfirmed=true
2017/8/31 05:00 日刊工業新聞
国立大発VCが活発化、VB経営者不足・2号ファンドで課題も

 東北、京都、大阪の3国立大学の出資事業で、各大学子会社のベンチャーキャピタル(VC)の活動が本格化してきた。最初の「1号ファンド」の投資実行は各社10社前後になっている。一方でベンチャー(VB)のかじ取りを任せる経営者の候補人材不足や、次に立ち上げ予定の2号ファンドの期限など、共通する課題も多い。3大・3VCの担当者に展望を聞いた。(編集委員・山本佳世子、大阪・安藤光恵)

【各社、強いライバル意識】
 3国立大に東京大学を加えた、4国立大の大学発VBに向けた出資事業(官民イノベーションプログラム)は、2014年1月施行の政府の産業競争力強化法により可能となった。

 東大は在京の関連VCを踏まえた調整に時間がかかったうえ、民間ファンドに出資する特殊な方式を採っていたこともあり、活動が遅れた。

 これに対し3大学・VCは同じ方式でファンド組成は15年7月から半年間に集中。大阪大学ベンチャーキャピタル(OUVC)、東北大学ベンチャーパートナーズ(THVP)、京都大学イノベーションキャピタル(京都iCAP)のファンド組成が続いた。各社には自然、ライバル意識が育っている。

 各1号ファンドは動きだしたばかりだ。4VCの1号ファンド総額は約632億円だが、まだ投資実績はその1割程度にすぎない。実行額が少ない一因は一般の民間VCと違い、「大学発VBの起業直後に投資をする」というミッションがあるためだ。ただ今後は、設備投資の需要が出てきて投資額も膨らむ見込みだ。実際に投資済VBに対する追加の投資事例も出はじめた。

●京大、コンサル社新設し連携
【強固な信頼関係】
 京大は、VCのみやこキャピタル(京都市伏見区)と、日本ベンチャーキャピタル(東京都千代田区)のファンドを“京大認定ファンド”として、京都iCAPとの連携を強化している。「民間VCとともに投資する協調投資の上、我々がリードをとる形になっている」と京都iCAPの室田浩司社長は明かす。また、京大の阿曽沼慎司理事は「社員のキャピタリストたちは、大手製薬企業における新事業の開発経験者ら粒ぞろい」と、VCと大学本部の強固な信頼関係をのぞかせる。

 京大は6月に東大、東北大とともに特別な規制緩和がされる文部科学省の「指定国立大」に選ばれており、大学の知を活用したコンサルティング会社の新設を計画中。京都iCAPと、技術移転会社の「関西ティー・エル・オー」の3社での相乗効果を図る。VCの投資先もライフサイエンスやIT、エネルギー・素材とバランスがよいのも特徴だ。

●東北大、「モノづくり系」に特化
 これに対し、東北大の強みであるモノづくり系に投資先を特化したのが東北大のTHVPだ。材料や電気・電子の分野は通常、開発に期間も資金もかかるうえ、一般的に株式上場後の株価も高くならない。それだけに「民間VCはやりたがらないが、イノベーション創出には大事な分野」だと樋口哲郎THVP取締役は説明する。

 軟磁性材料「ナノメット」の薄帯はモーター部品などに使われる(THVP出資先の東北マグネットインスティテュート提供)

 節電効果の高いタイミングデバイス素子の材料、新規ランガサイト型結晶(THVP出資先のピエゾスタジオ提供)

 東北地域の産業振興のため、下請けに甘んじていた中堅・中小企業が東北大と共同研究する案件も投資対象にしている。

3450荷主研究者:2017/09/16(土) 19:02:03
>>3449-3450 続き

●阪大、セーフティネット模索
【VBのリスク】
 各社とも起業の候補となり得る技術シーズは豊富だが、VB経営者などの候補人材の不足が悩みの種だ。阪大の産学共創本部の北岡康夫副本部長(大学院工学研究科教授)は、「医学系の研究者なら、例えVBが頓挫しても病院勤務の道もあるため、思い切って取り組める。工学系の研究者の場合、VBのリスクを考えて不安になる面がある」と課題を指摘。「セーフティネットを作れないか」と思案する。

製造工場内にあるマイクロ波リアクター(OUVC出資先のマイクロ波化学提供)

抗菌ペプチド、抗体誘導ペプチドを活用した医薬品などを開発する(OUVC出資先のファンペップ提供)

 東北大は、起業家教育に長けた「アクセラレーター」が学内施設に入り、若手研究者や博士学生に実践教育をする仕組みを秋から始める。学内からの人材輩出に注力すると同時に、「外部を巻き込み、多様な人に仙台へ来てもらう」(東北大の矢島敬雅理事)両面作戦を掲げる。

 起業人材が東京に偏る問題は京大も同じだ。最近、東京の起業家候補30人ほどが登録する「アントレプレナー・キャンディデート・クラブ」を始めた。iPS細胞(人工多能性幹細胞)やワイヤレス給電など最先端の京大研究者と、7月に開設した東京の新拠点で交流。次の起業プランを暖めていく。

【2号ファンド、問題は設計期限】
 現在の最も大きな問題は、次の2号ファンドの設計期限だ。産業競争力強化法では集中実施期間があり、2号ファンドも2017年度末までに設立計画認定と出資認可を終えなければならない。

 阪大のOUVCの神保敏明社長は、「2号ファンドの準備はしており、製造業との接点や他大学との連携など1号と違う形を考えている」というが、立ち上げの理想は数年後だという。1号の投資がまだ途上だけに、「次の設計は時期尚早」「期限延期を」と関係者は口をそろえる。

 文科省と経済産業省の担当者もこれを理解しつつ、「かつて起業直後のVBに投資するVCは民間では希だったが、今は増えてきている」(経産省)面もある。実際に延期となるかどうか、秋に始まる同法改正の議論に注目が集まりそうだ。

(2017/8/31 05:00)

3451荷主研究者:2017/09/16(土) 20:14:57

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00441670?isReadConfirmed=true
2017/9/4 05:00 日刊工業新聞
東北大学サイエンス・エンジェル、科学の魅力を次代に伝える “リケジョ”かっこいい

 東北大学が自然科学系学生や教員の女性比率を高めようと模索している。多様な視点を集めることで、研究力の向上や国際競争力を強化させるのが狙いだ。こうした流れの一環で始まった大学院の女子学生たちが参加する「東北大学サイエンス・エンジェル」(SA)の活動は、女性研究者の増加に一役買っている。今年誕生11年目を迎え、SA出身者は累計で600人を超えた。(仙台・田畑元)

女性研究者の講演に聞き入る高校生ら

 7月下旬、東北大の青葉山北キャンパス(仙台市青葉区)で開かれたオープンキャンパス。蒸し暑い教室で女子高生らが真剣なまなざしを教壇に向ける。目線の先にいるのは、SAの福與(ふくよ)悠里さん(理学研究科博士課程前期2年)。講演を通じて女子中高生に科学の魅力を伝えるメッセンジャー役だ。専門とする薬学の面白さを熱く語った。

 女性研究者の道を志す上でSAの存在は大きい。オープンキャンパスに訪れる女子学生からは、「SAの人たちがいるから東北大に入りたいとの声もある」(田中真美男女共同参画推進センター副センター長)とか。

 07年に18・78%だった東北大の理系女子学生(学部生)の比率は16年には22・11%に上昇した。女性教員の数も07年の7・30%から16年に12・64%になった。より一層増やすため、女性に限定した研究者採用枠や昇進枠も設ける。

 SAの活動は、06年に文部科学省の「女性研究者支援モデル育成」事業として採択された、女性研究者支援プログラムがきっかけで始まった。3年間助成後、大学独自の資金でこれまで活動を継続している。

 年度ごとに学内公募し、40―50人程度を採用する。採用された学生は総長から任命され、職員扱いとなって大学から給与(時間給)を支給される。更新も可能で修士・博士課程をまたいで活動する学生も多い。主な活動はオープンキャンパスでのトークイベントの主催やそれぞれの母校でのセミナー開催など。東北各県や東京に出張することも多い。

【進路選択にも役立つ】
 平田萌々子さん(理学研究科博士課程後期3年)は地学を専攻し、防災・減災を研究する現役SAの1人。修士1年から5年間の活動を通じ、「研究室外の学生たちと横のつながりができた。トークイベントを通じて女子高生らと話し、初心を思い出した」と話す。

現役SA生の平田さん

 SAは、OG組織もあることから、「企業や省庁訪問など就職活動に役立った」。平田さんは来春、大手自動車部品メーカーに研究職として入社する予定だ。SAの活動は、女性研究者間の交流を深くし、進路選択にも役立ったとか。

 SAの1―2期を務めたOGの瀬戸文美さん(東北大助教)は、「研究内容を伝えることに興味があった。最初は手探りで大変だった」と設立当時を振り返る。今では男女共同参画推進センターの職員として、SAを運営する立場になった。

 「“リケジョ”ってかっこいい」―。オープンキャンパスの現場には、現役学生の目線でいきいきと科学の魅力を語り、次代にバトンを伝えようとするSAたち。その奮闘する姿は、女子高生たちの進路選択にきっと影響を与えたはずだ。

(2017/9/4 05:00)

3452とはずがたり:2017/09/19(火) 15:52:18

「教育出版」小学校道徳教科書 首相の写真掲載問題視
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170908-00000071-san-soci
9/8(金) 7:55配信 産経新聞

 ■特定団体? 不採択運動相次ぐ

 道徳の教科化に伴い、今夏に全国の教育委員会などで初めて行われた小学校道徳の教科書採択で、「教育出版」(東京都千代田区)が発行する教科書を選ばないよう求める要請が各教委に相次いでいたことが7日、分かった。教科書に安倍晋三首相の写真を掲載したことを問題視したり、採択を控えた教委に同じ文面の批判はがきが大量に送られたりしていた。特定の政治思想をもつ複数の団体が組織的に運動を展開しているともみられ、教科書業界に困惑が広がっている。

 教科書業界関係者によると、大規模採択区の名古屋市教委が7月20日、教育出版の教科書を採択したところ、各教委に同教科書を採択しないよう求める運動が相次いだ。

 横浜市では、8月2日の採択日に会場近くで男女約30人が「NO!教育出版」のプラカードを掲げて不採択を要求。同教科書を採択した松山市などの教委にも、教員OBら複数の団体から採択の撤回要請が出された。

 京都市教委には7月23日から8月2日にかけ、不採択を求めるはがきが大量に届いた。90通が同じ文面で「『再生機構』の支援する教育出版の道徳教科書を採択しないで下さい」という書き出しだった。

 同教科書は、「育鵬社」の中学歴史・公民教科書の編集や採択を支援する民間団体「日本教育再生機構」の元理事が監修者に名を連ねている。このため「育鵬社系」「来年の中学道徳教科書に育鵬社が参入予定」などとするレッテル貼りが行われているという。

 内容に関する具体的な批判では、主に5年生用に収録された教材「下町ボブスレー」で国産ボブスレー(そり)に乗った安倍首相の写真が掲載されたことに、「本文と関係ない」などと問題視している。一方、再生機構の八木秀次理事長は「教育出版を支援した事実はない」と関係を否定。育鵬社も道徳教科書に参入しておらず、教育出版本とは無関係だ。

 教育出版では「政治的な意図や何らかの団体との関係は一切ない。学習指導要領にのっとり『考え議論する』道徳を目指している」と強調。安倍首相の写真掲載については「国産ボブスレーが誕生した喜びを象徴しており、国による中小企業支援の一つの到達点として国を代表する人が写っている場面を選んだ」と説明している。

3453とはずがたり:2017/09/19(火) 15:53:22
<埼玉県>保育士確保へ自治体争奪戦 バスツアーで魅力PR
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170914k0000e040313000c
09月14日 13:05毎日新聞

 待機児童をなくすために埼玉県南部の都市部を中心に保育所の新設が急ピッチで進む一方、保育士不足が深刻化している。各自治体は給与の上乗せなど多様な支援メニューを用意して「あの手この手」で保育士確保に躍起となっている。自治体間で限られた数の保育士を奪い合う「争奪戦」の様相を呈する中、さいたま市は今夏、市の魅力を知ってもらうことで保育士の卵たちを呼び込もうと、バスツアーを始めた。【山寺香】

 「大宮は交通の便が良く、新幹線も空港バスもすべてここから出ています。東急ハンズ、そごう、マルイ……。人気のお店も充実していますよ!」。9日に開催された、さいたま市主催の「保育体感ツアー」。JR大宮駅西口の歩行者用デッキ上で、保育士を目指す女子学生5人に向かって旅行会社の男性添乗員が声を張り上げた。

 同市は新幹線3線が乗り入れる大宮駅を抱える利点を生かし、沿線各県から保育士を呼び込もうと、昨年度から東北や北信越各県の保育専門学校や短大へのPR活動を強化。今春、これらの地域から12人の保育士を採用した。7月から始めたバスツアーには計2回で15人が参加し、保育施設だけでなく市大宮盆栽美術館や商業施設「コクーンシティ」なども巡って市の魅力をPR。参加費は無料、市が往復の新幹線代を負担するなど「至れり尽くせり」の内容だ。

 9日のツアーでは、市の担当者から、最大8万円の家賃補助(国、市、事業者が負担)など、同市の支援メニューの説明があり、大宮駅近くのビル内にある市立桜木保育園(吉田知江子園長、定員165人)で屋上園庭などの施設を見学した。その後、私立保育園を見学し、コクーンシティで昼食とショッピングを楽しんだ。同市保育課は「街の雰囲気や住みやすさを肌で感じることで、就職先の候補にしてもらえるのではないか」と期待する。

 群馬県の短大2年、大井奈々子さん(19)は「自然もあり適度に都会な埼玉には憧れがある。1人暮らしをしたかったので月8万円の家賃補助はとても魅力的」と話した。新潟市の専門学校3年、小野朱音(あかね)さんは「とても大きくきれいな施設で職員も多く、安心して働けそう。周囲にいろいろなお店もあり、私生活も楽しめそうなイメージがわいた」と笑顔を見せた。

 ◇給与上乗せ、就職準備金も

 さいたま市は来年度、20の認可保育所を新設・増改築予定で、新たに350人前後の保育士が必要となるという。民間保育所に対し、市独自で職員1人当たり給与に月額1万500円上乗せする補助も実施するなど、複数の支援策を用意している。

 マンション建設が相次ぎ若い世代の流入が続く埼玉県南部の自治体は、軒並み保育士不足の悩みを抱える。16年に待機児童緊急対策室を新設した戸田市は、今年4月以降に採用した常勤保育士に対し就職準備金などとして2年間で計30万円を給付する独自の取り組みを始めた。三郷市でも家賃補助に加え、9月からは市のホームページのトップ最上部に「三郷市で保育の仕事を始めませんか」という欄を設け、クリックすると市内12の私立保育所の募集要項がまとめて見られるようにした。

 保育所問題に詳しい「保育園を考える親の会」(東京都)の普光院(ふこういん)亜紀代表は「根本問題は保育士の待遇改善。保育士給与は全産業の平均より10万円以上低く、その是正に手を緩めずに取り組んでほしい」と話す。また、国の保育士の配置基準が低いため保育士が疲弊し、保育事故を起こしかねない恐怖から離職者が後を絶たない現状があると指摘。「現場の負担を軽くする工夫や、将来的には配置基準を上げることが不可欠」と強調した。

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3454とはずがたり:2017/09/23(土) 07:18:16
ランキング下がったのは小泉以降の大学への予算削減のせいなのに大学が怒られるんかいヽ(`Д´)ノ
>ある旧帝国大学の執行部幹部は感情をぶちまけた。「ランキングにね、われわれは強い怒りを感じている。国や政治家連中は、海外のランキングがどんな仕組みかもろくに知らないで、順位が落ちたから日本の研究力が落ちた、教育力が落ちたと騒いで、もっと努力しろと言い放つ。腹立たしいったら」。
おまえらが予算削減したせいだって逆切れしろよなあ

「世界で戦える日本の大学」ランキング! 3位京大、2位東北大、1位は東大ではなく…
ダイヤモンド・オンライン 2015年11月2日 09時00分 (2017年7月10日 17時26分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20151102/Diamond_80909.html

『週刊ダイヤモンド』11月7日号の第1特集は「最強大学ランキング」。世界で戦える「最強大学」ランキングから、国のお墨付き「スーパーグローバル大学」の座を巡る大学間競争の裏側まで、大学のリアルをお届けします。
 ある旧帝国大学の執行部幹部は感情をぶちまけた。「ランキングにね、われわれは強い怒りを感じている。国や政治家連中は、海外のランキングがどんな仕組みかもろくに知らないで、順位が落ちたから日本の研究力が落ちた、教育力が落ちたと騒いで、もっと努力しろと言い放つ。腹立たしいったら」。
 この幹部の言うランキングとは、英教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が10月1日に発表した世界大学ランキングのこと。毎年秋に発表されるもので、今年は東京大学が昨年の23位から43位へ、京都大学が昨年の59位から88位へとそれぞれ順位を大きく落とした。
「順位が下がったのは、評価方法が変わったからなんです」。ランキング発表以降、学長に電話して小言を言うOBやら政治家やらへの釈明に追われる羽目に陥った。
 ランキングは各大学の教育環境や研究者間の評価、論文の引用数などによって評価されるが、確かに今回順位を下げたのは、評価の算出方法が変わった影響が大きい。
 1位は米カリフォルニア工科大学で5年連続。このほか英オックスフォード大学、米スタンフォード大学などが上位を占めており、そもそも英米の大学にいい順位が出やすいランキングという事情もある。
 ただ、単年ではなく推移で見ると、アジアの中で日本が勢いを失ってきているのは分かる。今回、東大は5年ぶりに首位から転落。初めてアジア首位となったのは26位のシンガポール国立大学、2位は42位の北京大学だった。
 評価の算出方法の変更以前に、英語で書かれた論文数の指標などは、日本の大学の評価が上がりにくい構造があり、大学関係者からの不満は多い。しかし、ひとたび海外の大学と提携交渉などをするとき、あるいは留学生が進学先を検討するとき、彼らがこれらのランキングを尺度として使うことは避けられない。
 世界の代表的な大学ランキングには、THEのほか、クアクアレリ・シモンズ(QS)、上海交通大学が公表しているものがある。ただ、これらのランキングには問題がある。一部のトップ大学を除いて日本の個々の大学がどのような状況にあるかをつかみにくいのだ。
 そこで、本特集では日本の大学を世界に通じる力で測る「最強大学」のランキングを作成。世界で活躍できる人材を育成する教育体制の実績、世界に通じる研究の実績、グローバル企業への就職実績から総合順位を算出した。
総合トップは東工大
国際系G5は上位20位入り
 教育力、研究力、就職力という三つの力を測る9指標を基に相対評価でランキングを作成した結果、対象124校のトップに輝いたのが理系国立のドン、東京工業大学だ。グローバル企業就職率(調整値)では22.2%を獲得、海外展開を進めるメーカーなどの専門性を生かした就職に強いことが証明された。
 2位と3位の僅差となったのが東北大学と京大。いずれも世界に誇る研究力が得点に貢献しており、同様の点で他の旧帝大(北海道大学、東大、名古屋大学、大阪大学、九州大学)も全てベスト10入りした。東大は研究力で抜きんでているものの、他が振るわず7位。私大では9位に慶應、11位に早稲田がランクインした。
 注目は「グローバル5」(G5)と称される国際系大学・学部の代表格とされる5大学(国際教養大学、早稲田、国際基督教大学、上智大学、立命館アジア太平洋大学)が全て20位以内に入っている点だ。研究力のない大学が沈む中、教育力で圧倒的な実力を誇る国際教養大は4位に食い込んだ。

3455とはずがたり:2017/09/28(木) 07:40:38
加計 獣医学部新設、実習見直し補正申請
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8A%A0%E8%A8%88-%E7%8D%A3%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8%E6%96%B0%E8%A8%AD%E3%80%81%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E8%A3%9C%E6%AD%A3%E7%94%B3%E8%AB%8B/ar-AAsw2Pl
日テレNEWS24 日テレNEWS24
12 時間前

 加計学園が、獣医学部の新設について実習期間を見直した計画書を文部科学省に提出したことが分かった。
 加計学園を巡っては文部科学省の審議会が、既存の大学より実習期間が短く不十分などとして認可の判断を先送りにしている。関係者によると、加計学園は週あたりの実習時間を減らして全体の実習期間を延ばし教員を1人増やした補正申請書を27日午後に提出したという。

 審議会は来月下旬、再び認可するか判断する。

3456とはずがたり:2017/09/29(金) 13:20:42
都心部の大学だけ肥ってくのは良くないだろうとは思うけど。

23区の私大定員増、文科省認めず 小池知事は反発
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASK9W7KRSK9WUTIL067.html
10:55朝日新聞

 文部科学省は29日、東京23区内の私立大学・短大の定員を抑制する告示をした。2018年度は定員増を、19年度は大学・短大の新設を原則として認めない内容。東京の一極集中を緩和するために安倍政権が打ち出した措置の一環だが、小池百合子・東京都知事は反対を表明しており、総選挙の争点にもなる可能性がある。

 23区内の大学に通う学部生は全国の約18%を占める一方、地方では定員割れの私大も少なくない。こうした状況を緩和しようと、政府は6月に23区内の定員を抑える方針を閣議決定し、法整備に向けて有識者会議で検討している。

 今回の告示は法律ができるまでの暫定措置で、18年度の定員増と19年度の大学・短大の新設は申請を認めない。ただし、定員増のための施設整備を今年6月末までに理事会で決めている場合などは、例外として18年度の定員増を認めるという。文科省は当初、19年度も定員増を認めない方針だったが、社会人の「学び直し」などについて政府の議論が進んでいることを踏まえ、結論を先送りした。

 小池氏は以前からこうした方針に反対を表明しており、29日も「到底納得できるものではない」「地方創生や大学のあり方について本質的な議論を喚起すべく、必要な主張をしていく」とコメントを発表。今後も選挙を通じてアピールするとみられる。

 文科省によると、告示案に対する意見公募でも「若者が地方大学で学びたいと考えるようになることが重要」「地方に仕事がなければ、若者は地方に残ることができない」などと、定員抑制に否定的な意見が多かったという。(水沢健一)

3457荷主研究者:2017/10/01(日) 11:26:18

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170914_13047.html
2017年09月13日水曜日 河北新報
東北の八怪・帝大学者と知性(上)人間学の壇上/分野超え文芸の腕磨く

原龍三郎筆「ざくろ」。勝本正晃賛「秋風に腹から笑う(ざくろ)哉」(仙台文学館所蔵)

 昭和初期の東北帝大に「東北の八怪」と称された文人学者の一群がいた。専門分野にとらわれず、文芸の腕を磨く。そこには古今東西の知識への飽くなき探究心があった。大学人が担う知性の在り方を、東北帝大の先人の足跡をたどりながら再考する。(報道部・菊間深哉)

<独特の雰囲気>
 夜ごと自宅や料亭で酒を酌み交わす。腹ばいになって絵画、書、俳句に筆を振るう。仲間の技量に悪態をつきながらも、俳句や漢詩で互いに金言を寄せ書きした。

 あふれんばかりの知性で異彩を放つ文人学者「東北の八怪」。法文学部教授だった勝本正晃(まさあきら)(法学)が自身を含めた仲間を、中国・清朝の商都に集った文人画家たち「揚州八怪」になぞらえ、後年こう呼んだ。

 その主な面々は、第7代総長の熊谷岱(たい)蔵(医学)、阿部次郎(哲学)、小宮豊隆(独文学)、原龍三郎(工学)、太田正雄(筆名・木下杢太郎、医学)、武内義雄(中国哲学)、児島喜久雄(美学)らだった。

 東北の八怪が催す楽しげな宴席の様子を、ドイツの建築家ブルーノ・タウトが仙台に滞在した1934(昭和9)年、日記に書き残している。

 「宴飲半ばに席画が始まる。太田氏が絵筆を取ると、他の人たちも描かずにいられない気持ちになってくる-私までがそうだ」

 タウトが「自筆の絵を贈ることは仙台の美俗である」と特筆したように、彼らの交友は他の帝大にはない独特の雰囲気を醸し出した。京都帝大、東京帝大で教授を務めた哲学者の和辻哲郎も「(太田ら)この人たちの気分はいかにものどかで、東京や京都とひどく異なっていた」と記した。

 東北の八怪たちの弁。医学者の太田は「なぜ天は自分に色んなものに興味を持つ才能を与えたのか」。勝本はそんな太田を「科学と文芸をうのみにする強靱(きょうじん)な知識欲があった」。

<通達波紋呼ぶ>
 片や平成の国立大。国は新産業創出の先導役を求め、企業の投資先となる研究に大きな期待を寄せる。

 「投資を呼び込む大学経営に転換」(未来投資戦略2017)、「大学改革による科学技術の活性化」(科学技術イノベーション総合戦略17)…。

 こうした国の方針は、大学の多様な知性の在り方を変容させる危うさもはらむ。2015年には人文系学部廃止を求める文部科学省通達が出され、波紋を呼んだ。

 東北大大学院文学研究科の長谷川公一教授(社会学)は「実用第一主義の国の本音が漏れた。かつて東北帝大の文人らが共有した総合的な知性の価値をどう現代に意義付けるか、大学は社会に示していかないといけない」と痛感した。

 「科学者の研究の先には命の尊厳などの倫理的問題が見え隠れする。答えを考え抜くには、まずは多様な価値観を知らなくては」。東北大大学院理学研究科長の寺田真浩教授(有機化学)は指摘する。

 専門を超えた価値観がぶつかり合う「人間学の壇上」(勝本)に、東北帝大の文人たちは立っていた。

[主な参考文献]阿部次郎「合本三太郎の日記」 太田正雄「木下杢太郎日記 第2巻」 大平千枝子「父 阿部次郎」 勝本正晃「机辺散語」 篠田英雄訳「日本 タウトの日記 II」 原田夏子、原田隆吉「回想 東北帝国大学」 「近代作家追悼文集成 第30巻」 「『東北大学無名会懐古展』パンフレット」 「『近代の文人画』展図録」 「仙台市史 特別編3 美術工芸」

3458荷主研究者:2017/10/01(日) 11:26:57

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201709/20170914_13048.html
2017年09月14日木曜日 河北新報
東北の八怪・帝大学者と知性(下)教養の先に/社会変える力生み出す

太田正雄筆「罌粟(けし)」。武内義雄賛「けむりをふくみあめをおびきょうたいをていす ふんをつけたいをこらしえんしょうをたくましゅうす」(仙台文学館所蔵)

<祖国への思い>
 第2次世界大戦下の1943(昭和18)年10月。東北帝大で初の学徒出陣が2カ月後に迫っていた。

 「芸術を解せざるやからを文盲と言う。諸君はこれから文盲の世界へ入る」

 美学概論の講義で、法文学部教授の阿部次郎(哲学)は徴兵を待つ学生らにこう切り出した。特高警察が目を光らせる中、当時の軍隊の在り方に異論を公言する阿部の姿は、聴講した学生らに「凜(りん)とした心」を感じさせた。

 東北帝大医学部教授から東京帝大に移っていた太田正雄(筆名・木下杢太郎、医学)は米軍の東京への空襲が激しさを増し、同時に死に至る病に自らがむしばまれていく中で、雑草の写生を毎日続け、1000枚近いスケッチを残した。

 「早く描いてしまわないと花の色があせてしまう」。大学から帰宅したある夕方、熱中のあまりに夕食を忘れ、そう言ったという。

 昭和初期の十数年間に東北帝大にそろった文人学者仲間で、後年「東北の八怪」とも呼ばれた阿部と太田は文芸の価値が軽んじられた戦時下でも、強烈なまでに文人の道を究め続けた。

 「われらは民族的理想が(普遍的な教養に基づく)『道』に協(かな)わぬものであるとき、この理想に抗争することによって初めて民族に対する奉仕を全くする」

 阿部が青年時代に出版した随筆集「三太郎の日記」のこの一節に、文芸に対する彼らの気概と信念の原点をたどることができる。

 根底には彼ら独特の「祖国への思い」もあった。東北帝大の文人たちはいずれも大正末期、西欧に長期留学して小さな祖国を海外から眺めた。

 阿部の三女の大平千枝子氏(故人)によると、「日本を世界に恥じない立派な国にするという共通の願い」が彼らの文芸活動を支えた。

 専門分野にとどまらず、文芸に深い意義を見いだして教養をひたすら追い求める阿部や太田の姿に、当時は多くの人々が憧れを抱いた。

<幅広い見識を>
 専門分化が進み、経済活動に直結する研究や教育を国が強く求める今日の大学で、そうした価値観をつくるのはそう簡単ではない。だが原発事故、生命工学、軍事研究といった課題に直面する現代の学者には、専門を超えた倫理観や幅広い見識が必要とされる。

 東北大高度教養教育・学生支援機構の野家啓一総長特命教授は「どう進むべきかという『方向感覚』と他者に共感する『平衡感覚』。両者でなす教養を科学研究が失ったから、原発事故が起きた」と指摘する。

 物理学から哲学に転じた経歴を持つ野家氏は「社会全体を変えるイノベーションは、科学技術と人文社会にまたがる教養の先にこそ生まれるのではないか」と問い掛け続ける。
         ◇          ◇           ◇
 昭和初期の東北帝大に「東北の八怪」と称された文人学者の一群がいた。専門分野にとらわれず、文芸の腕を磨く。そこには古今東西の知識への飽くなき探究心があった。大学人が担う知性の在り方を、東北帝大の先人の足跡をたどりながら再考する。(報道部・菊間深哉)

[主な参考文献]阿部次郎「合本三太郎の日記」 太田正雄「木下杢太郎日記 第2巻」 大平千枝子「父 阿部次郎」 勝本正晃「机辺散語」 篠田英雄訳「日本 タウトの日記 II」 原田夏子、原田隆吉「回想 東北帝国大学」 「近代作家追悼文集成 第30巻」 「『東北大学無名会懐古展』パンフレット」 「『近代の文人画』展図録」 「仙台市史 特別編3 美術工芸」

3459荷主研究者:2017/10/01(日) 11:43:24

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170918/CK2017091802000056.html
2017年9月18日 中日新聞
ひび割れ休館、再開に暗雲 県立中央図書館

◆移転新築も検討

臨時休館中の県立中央図書館=静岡市駿河区で

 床や天井のひび割れが複数見つかり、七月初旬から臨時休館している県立中央図書館(静岡市駿河区)の再開に暗雲が立ちこめている。十〜十一月の再開を目指していたが、調査が遅れ、年内は難しい状況。年々増え続けた蔵書の重みがひび割れの原因とみられ、県教育委員会は図書館の移転新築も含め解決策を検討している。

 県教育委員会によると、ひび割れた二階閲覧室の床と一階天井の調査を始めたのは今月半ば。八月中に調査に入る予定だったが、閲覧室の図書を書庫に移動させるための保管データの書き換え作業などに時間がかかり遅れた。

 閲覧室は、設計上、積載可能な十万冊の二倍の二十万冊が保管されていた。図書館職員は「書庫より閲覧室に利用頻度の多い本があった方が、利用者にとって便利だろうという考えで、どんどん増えてしまった」と弁明する。

 調査は閲覧室の書架を取り外し、床のモルタルをはがして内部の状況を把握するのが目的。地盤の傾きなど見るボーリング調査も予定している。調査の終了は十月半ばまでかかる見通しで、結果の分析にはさらに二カ月以上を要する。

 分析が終わったとしても、再開の判断には、日本建築防災協会(東京)の判定委員会の協議を経る必要があり、なお時間がかかる。

 現在、県立中央図書館は閲覧室と書庫にある約八十二万冊のほぼ全ての図書の閲覧や貸し出しを停止。専門的な学術書や郷土誌などの蔵書が多く、図書館の職員は「利用できないことで研究者や卒論を書く学生に迷惑をかけてしまっている。この状況が長引くのは申し訳ない」と話す。

 県教委は昨年度、県立図書館の老朽化やアクセスの不便さを理由に、JR東静岡駅南口の県有地に整備する「文化力の拠点」への一部機能移転を議論する有識者会議を開いた。

 ひび割れが深刻な場合は閲覧室の立ち入りが今後全くできない可能性があり、県教委内では移転新築など根本的な議論の必要性を問う声も出始めている。県教委の担当者は「図書館を一から造ることになった場合、少なくとも五、六年の期間が必要。調査を速やかに終えて図書館の今後を決めなければ」と話している。

 県立中央図書館は一九六九年に開館。三階建て(地下二階)で延べ床面積は八千八百十六平方メートル。

◆蔵書82万冊、許容量超す

 県立中央図書館のひび割れは、毎年約二万冊の蔵書が増え続け、閲覧室や書庫の許容量が限界を超えたことが原因とみられている。

 開館から四十八年。当初は五十万冊の蔵書を想定ししていたが、二〇〇二年に五十万冊を超えた後、一六年に八十二万冊に達した。館長、副館長室を書庫に造り替えるなどし保管場所を確保している。

 日本図書館協会(東京)によると、これより古い都道府県立図書館は全国で六館しかない。協会の西野一夫副理事長は、蔵書の重みが原因とみられるひび割れで休館するケースは聞いたことがないという。「古い県立図書館の多くで耐震性や蔵書量に不安がある。これから多くの図書館が直面することになる問題だ」

 県立中央図書館は、高価で専門的な学術書や政府の官報、郷土資料などを重点的に購入している。安価な小説など、貸し出し需要が多い本を購入する市町の図書館を補完するためだ。

 市町の図書館が古くなったり利用が少なくなった本を廃棄している一方、県立図書館はほとんどを廃棄していない。図書の電子データ化を進めているが、著作権がある図書は原則データ化できず、著作権の期限が切れた古い資料でも原本は残している。

(垣見窓佳)

3460さきたま:2017/10/10(火) 08:36:11
組体操、特にタワー、ピラミッドなどのリスクの高い技はいますぐ全廃してほしい。


組み体操でのけが 見直しで30%以上減少
10月9日 12時22分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171009/k10011172621000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_067

全国の小中学校や高校で組み体操の見直しが行われた結果、昨年度、子どもがけがをして医師の診察を受けた件数は、前の年度に比べて30%以上大幅に減ったことが、日本スポーツ振興センターのまとめでわかりました。

小中学校や高校の運動会などで行われる組み体操で障害が残るけがが相次いだことを受けて、スポーツ庁は去年3月、安全を確保できない場合は実施しないよう全国の教育委員会などに通知しました。

これを受けて、各地で組み体操を取りやめたり、危険度が高い「ピラミッド」や「タワー」などの技を禁止したりする動きが広がった結果、昨年度、子どもがけがをして医師の診察を受けた件数は5271件と、前の年度の8071件から35%近く大幅に減ったことが、日本スポーツ振興センターのまとめでわかりました。

その一方で、骨折の大けがをした件数は、全体のおよそ25%に当たる1326件に上っています。

学校での事故に詳しい名古屋大学の内田良准教授は「事故の件数が減ったことは評価したい。ただ、教諭が安全な指導方法を知らず重大な事故につながるケースが少なくないので、しっかりした態勢を確立して安全を確保すべきだ」と話しています。


子どものけが 1都6県で1300件余

日本スポーツ振興センターによりますと、首都圏の1都6県で昨年度(平成28度)、子どもがけがをして医師の診察を受けた件数は、合わせて1323件でした。

最も多かったのは埼玉県で389件、次いで東京都の378件、神奈川県の216件、千葉県の181件、栃木県の61件、群馬県の58件、茨城県の40件となっています。

千葉県では、流山市などの小中学校で組み体操を取りやめる動きが広がった結果、前の年度より280件余り減りました。

一方、骨折は東京都で99件、埼玉県で87件など、首都圏の1都6県で300件以上にのぼり、スポーツ庁は、引き続き安全対策の徹底を呼びかけています。

3462とはずがたり:2017/10/11(水) 21:58:09

無免許でひき逃げの疑い、岐阜大教授を逮捕
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASKBC3WB5KBCOHGB006.html
12:52朝日新聞

 岐阜県警は11日、岐阜大教育学部教授の辻泰秀容疑者(59)=同県山県市西深瀬=を自動車運転死傷処罰法違反(無免許過失運転致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕し、発表した。名前を名乗らず、容疑を否認している。県警は乗っていた乗用車の所有者などを調べ、本人と特定したという。

 加茂署によると、辻容疑者は4日、同県七宗町神渕の県道で、無免許で乗用車を運転。道路左側に停車した軽乗用車に追突し、乗っていた同町のパート女性(66)に首がねんざするなどの重傷を負わせ、そのまま逃げた疑いがある。辻容疑者は2011年10月から免許が失効していた。

 岐阜大によると、辻容疑者は美術教育学の専攻。岐阜大は「逮捕されたことは誠に遺憾。厳正に対処したい」とコメントした。

3463とはずがたり:2017/10/13(金) 12:25:50
国立大英語「マーク式と民間」必須…新大学入試
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171013-00050002-yom-soci
10/13(金) 6:05配信 読売新聞

 大学入試センター試験に代えて2020年度に始まる「大学入学共通テスト」の英語について、国立大学協会の理事会は12日、従来型のマークシート式と実用英語技能検定(英検)などの民間試験の両方を全国立大82校の受験生に課す方針を決めた。

 来月開催する総会に諮り、正式決定する予定で、私立大や公立大の入試にも影響を与えそうだ。

 理事会は12日午後、東京都内で開かれ、約20大学の学長らが出席した。文部科学省が今年7月に公表した共通テストの実施方針では、英語は24年度から民間試験に全面移行するが、23年度までは、大学側が共通テストのマークシート式か民間試験、またはその両方を選択できる仕組みになっている。これに対し、理事会では「大学ごとに英語のテスト形式が異なると、出願先の変更などが難しくなり、受験生が混乱する」などの意見が出て、全国立大で足並みをそろえることにした。

3464とはずがたり:2017/10/17(火) 10:49:17

小6から確執、「副担任代えて」母は訴えたが 中2自殺
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000060-asahi-soci
10/16(月) 20:54配信 朝日新聞デジタル

 福井県池田町の町立池田中学校で今年3月に2年の男子生徒(当時14)が自殺した問題で、家族が生徒を叱責(しっせき)した副担任を代えるよう希望するなど、学校側に改善を求めていたのに、適切な対応が取られていなかったことがわかった。両者の関係に問題があったことは校長や教頭にも報告されていたが、具体的な対応の指示はなかったという。

 同校は生徒数40人で、1学年1学級。有識者らでつくる調査委員会が作成した報告書によると、副担任は昨年4月、池田中に異動となり、男子生徒のいた2年生を受け持つことになった。副担任は生徒が小学6年の時、同じ小学校の家庭科の講師だった。当時ミシン掛けで居残りをさせられ、帰りのバスに間に合わなかったことがあり、生徒は家族に「副担任は嫌だ」と言っていたという。

 昨年5月、生徒は「副担任が宿題未提出の理由を言い訳だとして聞いてくれない」と言って登校をしぶった。同じ日の午後に担任が家庭訪問をした際、母親は「副担任を代えてほしい」と求めたという。

 しかし、担任は「代えることはできない。副担任と2人にならないようしっかり見ていきます」と答えた。この件は教頭に報告したが、学校からの指示は特になかったという。

3465とはずがたり:2017/10/18(水) 23:52:13
国際 DOL特別レポート
2016.10.28
中国人エリートが米国よりも日本を留学先に選ぶのはなぜか
http://diamond.jp/articles/-/105980
中島 恵:フリージャーナリスト

?私は新刊『中国人エリートは日本をめざす』の執筆のため、今年の春から東大や早稲田など日本の有名大学の関係者に取材をしてきた。私が取材した中で、日本の有名大学を選ぶ中国人留学生は、中国人の中ではどちらかというとおっとり型、激しい競争を好まないタイプが多いと感じてきたが、アメリカ留学はどうなのか?



?留学生たちの意見は、以前、東大の記事(「中国人エリートが東大留学する本当の理由」)や、早稲田の記事(「中国人エリートが慶應よりも圧倒的に早稲田を目指す理由」)に詳しく書いたので一部割愛するが、アメリカにも留学経験があり、現在、東大で中国人留学生の指導も行っているある教授はこう語る。…

?日本では「欧米に留学する人は一流、日本には欧米に行けなかった人が来るのだろう、と思い込んでいる人もいると思いますが、必ずしもそんなことはないですよ」と教授はつけ加える。「日本に来る留学生は、確かに中国の進学校で1番だった、という超一流ではないかもしれないけれど、日本の住みやすさや日本文化を理解し、日本で落ち着いて勉強したいという性格の中国人で、そこそこのエリート。強いていうなら、1.5流といってもいいでしょう」

?つまり、多くの中国人が行きたがるアメリカではなく、あえて日本を選ぶ人は、激しい競争を好まない、控えめなタイプが多い。トップにはなれなくても、常にコツコツやるがんばり屋さんに向いているといえる。自分の専門分野に合った教授が大学にいるかどうかなど、自分にとって重要なポイントとなることをいくつか天秤にかけて、冷静に留学先を日本に定めている人が多いという。…

3466名無しさん:2017/10/20(金) 05:52:30
天皇陛下退位19年3月末 即位・新元号4月1日で調整
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171020-00000010-asahi-soci

10/20(金) 3:00配信
 政府は天皇陛下の退位日を2019年3月31日とし、皇太子さまが翌4月1日に新天皇に即位して、その日に新しい元号を施行することで最終調整に入った。新元号は政府が来年中に発表する方針だ。平成は31年3月末日で幕を閉じることになる。

 複数の首相官邸幹部が明らかにした。政府は、衆院選が終わった後の11月以降に首相ら三権の長、皇族でつくる「皇室会議」を開いたうえで、天皇陛下の退位日にあたる特例法の施行日について、政令で定める。

 天皇陛下は退位の意向をにじませた昨夏のおことばで「戦後70年という大きな節目を過ぎ、2年後には平成30(2018)年を迎えます」と区切りの時期に言及。政府は改元日について「18年12月下旬退位、19年1月1日改元」と「19年3月末退位、4月1日改元」の2案を検討していた。

 元日改元にした場合は、官公庁や民間のシステム改修など国民生活への影響を抑えられるというメリットがあった。一方で、年末年始には陛下が重視する宮中行事が相次ぎ、19年1月7日には昭和天皇逝去30年の式年祭もあるため、宮内庁は難色を示していた。

 首相官邸はその後、「宮中行事に配慮して欲しいという宮内庁の希望を受け入れた方がいい」(幹部)と判断し、4月1日改元とすることで最終調整に入った。特例法の規定に基づき、いまの陛下は19年3月31日の終わりと同時に退位し、皇太子さまは4月1日の始まりと同時に新天皇に即位する。新元号も同日施行される。

 新元号は、初めて元号が定められた「大化の改新」(645年)から数えて、248番目。新元号の公表時期はこれまで、来年夏ごろの日程が有力だったが、来春に前倒しする案も政府内では浮上している。周知期間を長くとり、カレンダーなどをつくる業者に配慮するためだ。

 天皇の退位は江戸時代の光格天皇以来、約200年ぶり。現憲法下では初めてとなる。特例法は陛下一代限りの退位と皇太子さまの即位を定めており、退位後の陛下の称号は「上皇」、皇后さまは「上皇后」となる。皇位継承順位が第1位となる秋篠宮さまは、「皇太子待遇」となる。

 政府は今後、退位に伴う皇位継承の儀式や上皇の補佐体制について、準備組織を立ち上げるなどして本格的な検討に入る。


     ◇

■退位に関する経緯と今後の主な日程

【2016年】

8月8日 天皇陛下が退位の意向をにじませる「おことば」を表明

10月17日 政府の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」が初会合

【2017年】

1月17日 政府が新天皇即位と改元を19年1月1日とすることを検討しているとの報道について、宮内庁の西村泰彦次長が「実際にはなかなか難しい」と発言

3月17日 与野党が、退位を可能とする特例法の整備を求める衆参正副議長の「議論のとりまとめ」に合意

4月21日 有識者会議が特例法の整備を求める最終報告を安倍晋三首相に提出

6月9日 国会で特例法が成立

11月以降  政府が皇室会議を経て、退位日と改元日を正式決定

【2018年】

夏までに? 政府が新元号発表

【2019年】

3月31日 天皇陛下が退位

4月1日 皇太子さまが即位、新元号に

3467とはずがたり:2017/10/21(土) 21:22:57

2017.10.20 21:30
金沢大教授セクハラで停職 指導中抱きしめる
http://www.sankei.com/west/news/171020/wst1710200090-n1.html

 金沢大は20日、教え子の女子学生にセクハラ行為をしたとして人間社会研究域の40代の男性教授を出勤停止14日間の懲戒処分にしたと発表した。

 金沢大によると、教授は平成27年12月から昨年11月、複数回にわたって自身の研究室で指導中だった学生を抱きしめたり、不快にさせるメールを送ったりした。

 昨年11月に学生が大学に相談して発覚した。教授はセクハラ行為を認め「十分反省している」と話しているという。

 山崎光悦学長は「再発防止活動を強化し、社会的信頼に努める」とのコメントを出した。

3468とはずがたり:2017/10/27(金) 16:22:26

加計学園の獣医学部新設 最終判断は11月前半に
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20171027-00000015-ann-soci
10/27(金) 11:49配信 テレ朝 news

 加計学園の獣医学部新設を認めるかどうかについて、林芳正文部科学大臣は審議会の判断が来月前半にずれ込むという認識を示しました。

 林文科大臣:「52年ぶりの獣医学部新設の案件がありまして、より慎重な審議を行うために必要な審査日程を確保した」
 加計学園の獣医学部新設を巡っては、文部科学省の大学設置審議会で認可するかどうか審査されています。8月に学生への実習計画などに不十分な点があるとして保留され、今月末をめどに最終的な判断をする予定でした。関係者によりますと、今月初旬に専門家による会議が開かれましたが、その後、議論は進んでいないということです。林大臣は閣議後の会見で、「日程や内容が報道されるリスクを避けるために日程を再調整した」と話しました。

3471とはずがたり:2017/11/02(木) 20:31:03
腹立たしいけどなあ

加計学園獣医学部の来年4月開学 認可される見通しに
https://news.goo.ne.jp/topstories/politics/412/38355232d9f5f44fc1150b74f54941ff.html
(NHKニュース&スポーツ) 19:21

学校法人「加計学園」の獣医学部に対して、来年4月に開学を認めるかどうか審査する文部科学省の審議会の専門委員会が2日に開かれ、課題とされていた学生たちの実習計画などに改善が見られると評価する意見をまとめました。これにより、加計学園の獣医学部は今月10日の答申で開学が認可される見通しとなりました。

3472とはずがたり:2017/11/02(木) 20:38:28

<教育無償化>日商は慎重姿勢 3000億円負担で
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/215491/2
18:44毎日新聞

 日本商工会議所の三村明夫会頭は2日の記者会見で、安倍晋三首相が教育無償化や待機児童対策で企業側に3000億円の負担を求めていることについて「いくつか疑問があり、中身がよくわからない。オープンな議論をしたうえで結論を出してもらいたい」と述べ、政府に慎重な対応を求めた。

 三村会頭は「これまで(教育無償化の財源として)教育国債やこども保険が議論されてきたが、事業者負担に統一されたのか。今後、さらに託児所が不足すれば経済界に負担を求めるのか」などと疑問点を挙げた。企業は社会保険の事業主拠出金として既に4000億円を負担し、政府が企業内保育所の補助金などに使っている。

 三村会頭は「新しく事業者負担が加わるのであれば、中小企業には特別な配慮をお願いしたい」とも述べた。3000億円の負担については、経団連の榊原定征会長が「応分の協力はすべきだろう」と容認する考えを示しているが、財界内には慎重論もあり、議論を呼びそうだ。【川口雅浩】

3473パリ行最終便:2017/11/03(金) 11:48:02
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12213-20171103-50034/

授業料「出世払い」の検討案…自民教育再生本部
2017年11月03日 11時07分

 自民党の教育再生実行本部(馳浩本部長)は2日、高等教育の授業料を国が一時的に肩代わりし、学生が就職後に一部を国に分割納付する「出世払い」制度についての検討案をまとめた。

 今後、検討案をもとに議論を進める。

 検討案では、国立大学の授業料54万円と入学金28万円を基本額として、所得制限を設けずに、国公私立を問わず大学などの高等教育の授業料と入学金を国が肩代わりし、私立大学などで上回る分については無利子奨学金で対応するとしている。卒業後の返還時期については、就職して年収が「250万円以上」「300万円以上」となった際などと例示。標準的な収入の場合、約20年で納付を終えると見積もっている。

 同制度を巡っては、高所得世帯も対象になるため、導入に否定的な意見も出ている。

3474パリ行最終便:2017/11/03(金) 12:11:40
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20171103-567-OYT1T50032.html
加計問題、野党追及へ…首相の「アキレスけん」

10:46

 文部科学省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が学校法人「 加計 かけ 学園」の獣医学部新設を認める見通しとなったことを受け、1日召集された特別国会で野党側は加計問題を最大のテーマに位置づけるとみられる。

 安倍首相にとって内閣支持率を一時急落させた「アキレスけん」だけに、国会審議で丁寧な説明を行い、国民の理解を得たい考えだ。

 首相は加計問題に関し、衆院選の党首討論会などで「国会審議で、私が(選定に)関与していたと言う方は一人もいなかった」などと述べ、便宜供与があったとの疑惑を一貫して否定してきた。独立した第三者機関である設置審が専門的な検討を行い、認可の見通しとなったことから、政府・与党内には「プロセスに一点の曇りもないことが証明された」(首相周辺)との受け止めが広がっている。

3475パリ行最終便:2017/11/03(金) 12:31:42
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20171103k0000m040145000c.html
<加計獣医学部認可へ>野党「疑惑」追及の構え

11月02日 23:22

 文部科学省の審議会が、安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設計画に「ゴーサイン」を出すことになった。だが、数々の「疑惑」を残したまま首相は9月の臨時国会冒頭で衆院を解散しただけに、特別国会で野党は一連の手続きが「加計ありき」で進められたと追及を強める構えだ。

 国家戦略特区を活用した学園の学部新設を巡っては、特区を所管する内閣府幹部が昨秋、文科省に対して「総理のご意向」と早期開学を迫ったことを記した内部文書の存在が今年5月に発覚。一方、首相は7月の衆院予算委員会の閉会中審査で、学園による獣医学部の計画を知った時期を問われ、「今年1月20日」と主張した。

 1月20日は、政府が特区で学部を新設する事業として加計学園を認定した日付だ。2012年12月の第2次安倍政権発足後、毎日新聞の「首相日々」では、首相が学園の加計孝太郎理事長と計13回にわたり食事やゴルフをともにしていたことが確認できる。加計氏を「腹心の友」と呼ぶ首相が、学園が事業者に認定される当日まで計画を知らなかったことになり不自然さは拭えず、野党は理事長の国会招致を求めていた。

 計画には、首相の側近らの関与も取りざたされている。文科省の内部文書には、自民党の萩生田光一幹事長代行がたびたび登場。萩生田氏自身は否定しているが、官房副長官時代の昨年10月、文科省幹部に獣医学部の早期開学を迫ったとされる内容が記されている。13年5月の萩生田氏のブログには、首相、加計氏と3人で写った写真が投稿され注目を集めた経緯もある。

3476とはずがたり:2017/11/03(金) 17:37:27
>3. 大学をいかに支えるかは、大きく分けてアメリカモデルと欧州モデルがある。アメリカでは、公費で支えているのは州立大学であり、州内の子弟に対してそれほど高くない授業料で良質な教育を施している。ただし、州外あるいは海外からの学生には高い授業料をとる。カリフォルニア大学などいくつかの例外はあるが、多くの州立大学は教育に専念する大学で、良い研究者を高給で雇用する、ということはない。そして、世界的な成果を生み出す研究者を輩出するのは、ハーバード大学やコロンビア大学など、高い授業料や潤沢な寄付金を集める私立大学である。

>このモデルを日本に当てはめると奇妙なことがわかる。日本では、研究系大学は国立大学で、教育系大学は私立大学に多い。また、欧州では授業料が無料あるいは極めて低額である。その理由は、多くの大学が国立であるからだ。ただし、大学授業料を無料にしているような欧州の国々では、付加価値税は16%から25%である。つまり、財源の裏づけなくして、授業料無償化はあり得ないのだ。

>4. アメリカ・欧州モデルと比べ、日本の大学無償化はどういう意味を持つか。それは私立大学が私立大学でなくなり、より積極的に私立大学を国立・公立化するということだろう。では、日本の大学に必要な改革は何か。それは、世界に通用する研究者を高給で処遇して、世界で戦える人材を育てるような教育をする研究系大学(大学院大学)と、優秀な官僚や企業人材を即戦力として供給できる教育系大学へと分化していくことである。

─────────此処迄はファクト(と夫れに基づく解釈)。此処からは伊藤先生の意見─────────

>研究でも、教育でも、社会が必要とする人材を予想して研究・教育内容を柔軟に変える必要がある。そのプロセスでは、大学が機動的に動けるように、文科省による規制や管理はできるだけ少ないほうが良い。学部の新設や、定員の変更もできるだけ自由に行うことが成功につながる。そう考えると、大学無償化は、いま日本の大学が向かおうとしている方針とは真逆の動きになるだろう。

研究系大学(大学院大学)と教育系大学に分けるとして,今高額の授業料取ってる私立大学はどうするのか?例えば授業料1000万とか吹っかけて政府に全額負担って事は無くなるであろう。詰まり,授業料が全部公定になるって事か?自由化と逆行すると思われる。また大学が研究で行くか教育で行くかも実績を元に(2流官庁の)文科省が決めざる得なくなる。


「大学無償化」で、世界で戦える人材はつくれるのか
https://news.goo.ne.jp/article/forbesjapan/business/forbesjapan-18314
11月02日 12:00フォーブス ジャパン

文部科学省の天下り問題、加計学園問題、大学教育無償化……相次ぐ行政・政治・大学をめぐる問題が覆い隠す、実践すべき「真の大学改革」とは。

今年は例年になく大学や教育関係の話題が多い。昨年暮れから報道されていた文部科学省の違法天下り(再就職)斡旋疑惑から、1月に文科省前川喜平事務次官が引責辞任。違法天下り問題の調査が開始され、3月に最終報告(『文部科学省における再就職等問題に係る調査報告(最終まとめ)』2017年3月30日)が発表された。

違法事案は10年から16年で計62件、処分者は43名にのぼった。この報告書を読むと、本省やOBを通じての斡旋で国公立大学、私立大学、さまざまな財団に多くの天下りがおこなわれていたことが詳細に書かれている。その幅広い天下り先のリストには、驚くばかりである。

つぎは、2月に報道が開始された、森友学園問題であるが、これは大学ではないので省略する。さらに、3月に加計学園問題がもちあがった。今治市は四国には獣医学部がないことから鳥インフルエンザ問題が起きたときなどに対応に不安が残ることなどを理由に、獣医学部の新設をかねてから働きかけてきた。獣医学部は、ここ52年間新設が認められてこなかったことから、特区制度の利用を申請、16年9月に認められていた。

11月には国家戦略特区の諮問会議で獣医学部の新設が認められ、今年1月、今治市が事業者を公募したところ、加計学園だけが名乗りを上げ、今治市で新設する方針が決まったという。手続き的には、瑕疵がないようにみえる。問題とされたのは、加計学園の加計孝太郎理事長が、安倍総理大臣と旧友であること、そして、内閣府から文科省に認可を急ぐように圧力があったのではないかということ。安倍総理の意向を官僚が「忖度」したのかどうかが、与野党攻防の、政治の焦点となっている。

3477とはずがたり:2017/11/03(金) 17:37:42
>>3476
一連の問題についての、私の感想は、世間での関心とは、すこし異なる。天下り問題についてのマスコミの論調は、違法な天下りはいけない、いかにしてOBを使って規制をすり抜けたか、が焦点になっていた。しかし、違法でも合法でも、文科省職員(現役、OBを問わず)が、自らが規制する業種である大学の理事や教授として再就職すること自体が問題ではないか。

1月25日に、日本維新の会の片山虎之助共同代表が、憲法を改正して幼児期から大学までの教育の無償化を盛り込むべきだと、参議院の代表質問で訴えたのに対して安倍総理は前向きな姿勢を示した、といわれている。維新の会としては、安倍総理が目指す9条の変更という憲法改正に、大学無償化を付け加えれば、憲法改正を支持するという姿勢をみせて、安倍総理もそれに乗ったということなのだろうか。

「大学無償化」は、一般に、授業料負担を無しにすること、と理解されている。では日本全国の大学の年間の入学金・授業料の総額はいくらなのか。答えは、年間3兆1000億円だという。内訳は、国公立大学が、4160億円、短大が1500億円、私立大学が2兆5500億円と圧倒的に私立大学のほうが大きい。

その後8月にかけて、自民党内で、大学無償化の財源をどうするかということが継続的に議論されてきている。大学無償化そのものの問題点は、次のとおりだ。

1. 成績が優秀で、大学でさらに人的資本を蓄積できる人に給付型奨学金を支給することに反対する人は少ないだろう。しかし、それであれば、給付型奨学金で十分であり、大学無償化をする必要はない。

2. 無償化すれば、進学への障壁が低くなる。優秀なものの進学を助けると同時に、大学に進学しても授業についていけないような人も進学するようになるかもしれない。人口は減っているにもかかわらず、大学数が増加を続けてきた結果、私立大学の一部は定員割れを起こしている。定員割れが続き、学生集めに苦労している私立大学にとっては、大学無償化は朗報だろう。

3. 大学をいかに支えるかは、大きく分けてアメリカモデルと欧州モデルがある。アメリカでは、公費で支えているのは州立大学であり、州内の子弟に対してそれほど高くない授業料で良質な教育を施している。ただし、州外あるいは海外からの学生には高い授業料をとる。カリフォルニア大学などいくつかの例外はあるが、多くの州立大学は教育に専念する大学で、良い研究者を高給で雇用する、ということはない。そして、世界的な成果を生み出す研究者を輩出するのは、ハーバード大学やコロンビア大学など、高い授業料や潤沢な寄付金を集める私立大学である。

このモデルを日本に当てはめると奇妙なことがわかる。日本では、研究系大学は国立大学で、教育系大学は私立大学に多い。また、欧州では授業料が無料あるいは極めて低額である。その理由は、多くの大学が国立であるからだ。ただし、大学授業料を無料にしているような欧州の国々では、付加価値税は16%から25%である。つまり、財源の裏づけなくして、授業料無償化はあり得ないのだ。

4. アメリカ・欧州モデルと比べ、日本の大学無償化はどういう意味を持つか。それは私立大学が私立大学でなくなり、より積極的に私立大学を国立・公立化するということだろう。では、日本の大学に必要な改革は何か。それは、世界に通用する研究者を高給で処遇して、世界で戦える人材を育てるような教育をする研究系大学(大学院大学)と、優秀な官僚や企業人材を即戦力として供給できる教育系大学へと分化していくことである。

研究でも、教育でも、社会が必要とする人材を予想して研究・教育内容を柔軟に変える必要がある。そのプロセスでは、大学が機動的に動けるように、文科省による規制や管理はできるだけ少ないほうが良い。学部の新設や、定員の変更もできるだけ自由に行うことが成功につながる。そう考えると、大学無償化は、いま日本の大学が向かおうとしている方針とは真逆の動きになるだろう。

結局、文科省の天下り問題、加計学園問題、大学教育無償化の問題をすべて貫いているのは、文科省も族議員も、世界で戦える大学をつくろう、とか、世界で戦える人材をつくろう、という戦略的な考えをもっているわけではないということだ。
伊藤 隆敏

3478とはずがたり:2017/11/06(月) 17:56:42

国立大学分が無料でそれ以上の値段の私立は差額負担か。納付含めまあ妥当な線だけどこれを大学無料化というのか?公約違反というかウソちゃうけー。

大学在学中は授業料無償化 自民が検討案まとめる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171102/k10011208321000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001
11月2日 15時17分

自民党の教育再生実行本部は、大学などに在学中は授業料を支払わず、卒業後に一定の年収を超えた場合、所得に応じて国に納付する新たな制度の導入に向けた検討案をまとめました。この中では、納付の対象となる一定の年収について、「250万円以上」など複数の案を例示していて、今後検討を進めるとしています。
自民党が憲法改正の検討項目としている、高等教育を含めた教育の無償化をめぐって、党の教育再生実行本部は、大学などに在学中は授業料を支払わず、卒業後に一定の年収を超えた場合、収入に応じて国に納付する新たな制度を導入すべきだとしていて、このほど制度設計の検討案をまとめました。

この中では、在学中に支払いを免除するのは「国立大学の授業料に相当する年間およそ54万円と、入学金およそ28万円を基本とする」としたうえで、私立大学などでこれを上回る差額分については、無利子の奨学金などでの対応を検討するとしています。

そのうえで、納付の対象となる一定の年収については「初任給の平均値にあたる250万円以上」や、「300万円以上」など複数の案を例示して、今後検討を進めるとしているほか、納付額は正規雇用の標準的な収入の人でおよそ20年で支払いが完了する程度に設定するなどとしています。

教育再生実行本部は、今後、この検討案を基にさらに具体的な制度設計の議論を進めることにしています。

3479とはずがたり:2017/11/07(火) 08:55:41
ひっかけ問題にひっかかるのは読解力では無く人が良いだけかも知れない(;´Д`)

教科書の文章、理解できる? 中高生の読解力がピンチ
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASKC36GYCKC3UTIL01K.html
07:16朝日新聞

 教科書や新聞記事のレベルの文章を、きちんと理解できない中高生が多くいることが、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究グループの調査で分かった。新井教授は「基礎的な読解力がないまま大人になれば、運転免許や仕事のための資格を取ることも難しくなる」と指摘している。

 調査の名称は「リーディングスキルテスト」。教科書や新聞記事などの文章を読んでもらい、意味や構造を理解できているかを調べる内容で、2016年4月から今年7月にかけて、中高生を中心に全国で約2万4千人が受けた。問題は、コンピューターで受験者ごとに無作為に出題した。

 その結果、例えば「メジャーリーグ選手の出身国の内訳」に関する中学校の社会科教科書の文章を読み、内容に合うグラフを正しく選べた中学生は12%で、高校生も28%にとどまった。文章には「選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身」とあったが、四つのグラフの中から「72%がアメリカ合衆国出身」という事実を示すものを選択できない生徒が多かった。

 似た文章を比較する問題でも誤答が多かった。調査では、やはり中学校の社会科の教科書にある「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」という文と、「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」が同じ意味かを尋ねた。幕府と大名の関係が入れ替わっているため、正解は「異なる」だが、中学生の42%、高校生の27%が「同じだ」と答えた。

3480とはずがたり:2017/11/07(火) 13:12:12
前川氏「大臣が答申通りに認可の必要ない」
11/6(月) 21:17配信 Fuji News Network
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20171106-00000622-fnn-soci

加計学園の獣医学部について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会が、2018年春の新設を認める見通しであることが明らかになったことについて、前川前文科事務次官が取材に応じ、「大臣が設置審の答申通りに認可する必要はない」と持論を展開した。
前文科事務次官・前川喜平氏は「設置審の答申があったら、すぐ(文科)大臣が設置認可をするのはおかしいと、わたしは思います」、「負えない責任まで負うことになる」、「本来、国家戦略特区諮問会議で判断すべきことを含めて、文科大臣が責任を引き受けることになってしまう」などと話した。
設置審は10日にも、林文科相に加計学園の獣医学部を認可するよう答申を行う見通しで、最終判断を行う林文科相は、すでに設置審の答申を尊重する意向を示している。
これについて、FNNのインタビューに応じた前川氏は、「加計学園の獣医学部に限っては、設置審だけでは判断できない」として、「大臣は、答申通りに認可する必要はない」と述べ、加計学園の獣医学部新設を認めた、内閣府の国家戦略特区諮問会議を再検証するよう、あらためて求めた。
一方、加計学園獣医学部の責任者である吉川泰弘氏は、再検証について、「論理的に考えてあり得ない。構造改革特区の皆さんには、獣医学教育の新しいアプローチを開いたという点で、非常に感謝している」とコメントしている。

最終更新:11/6(月) 21:17

3483とはずがたり:2017/11/07(火) 17:19:14
いつも思うけど読んでから答えろよなあ

龍谷大・ゼミ受講めぐり学生らが申し立て 京都
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171106-00010000-asahibc-l26
11/6(月) 16:57配信 朝日放送

京都市の龍谷大学で、教員不足によりゼミを受講できず、学習権を侵害されたとして、学生らが京都弁護士会に人権救済を申し立てました。

人権救済を申し立てたのは龍谷大学の経営学部の学生らで、6日に会見を開きました。龍谷大学経営学部では、2年生の後期から受講する少人数制で専門性の高い「ゼミ」と呼ばれる授業の数が、教員不足のため、かつての25クラスから今年度は18クラスまで減少。2年生500人のうち、およそ80人がゼミを受講できない「未ゼミ生」となっています。学生側は、「学習権を奪われている」と主張。さらに、「就職活動で不利になる可能性がある。同じ学費を払っているのに質が違うのは、おかしい」と主張しています。学生らは、今年6月、およそ330人分の署名を大学に提出しましたが、何ら対応が示されないことから、弁護士会に人権救済を申し立てたということです。龍谷大学は、「申し立て書を見ていないので、現時点でのコメントは控える」としています。

朝日放送

3484荷主研究者:2017/11/07(火) 22:47:10

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00448286
2017/10/27 05:00 日刊工業新聞
東北大、太陽電池関連の大学発VB設立

松島社長(左から2人目)、高梨弘毅東北大金研所長(右端)

 【仙台】東北大学金属材料研究所は26日、大学発ベンチャー、パンソリューションテクノロジーズ(仙台市青葉区、松島悟社長)を設立したと発表した。太陽電池用シリコン結晶の新測定法をもとに開発した検査装置を国内外に販売するほか、コンサルティングなども手がける。2023年度に新規株式公開(IPO)と230億円の売り上げを目指す。

 同社は、東北大のベンチャーキャピタルである東北大学ベンチャーパートナーズから1億2000万円の出資を受けて設立。従来手法では不十分なシリコンウエハーのエネルギー変換効率を正確に測定する手法を開発。この技術をもとに製作した測定器は、正確かつ高速でウエハーの質を評価できる。

 「セルやウエハーの不良品を大幅に削減でき、メーカーの利益増が見込める。変換効率の高い太陽電池の開発速度アップも期待できる」(松島社長)。

3487名無しさん:2017/11/09(木) 14:33:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171109-00000101-sph-ent

「2017ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた30語が9日、同賞事務局から発表され、
男性秘書に対する暴言・暴行が報じられ、傷害と暴行の疑いで書類送検された豊田真由子
前衆院議員(43)の「ちーがーうーだーろー!」が候補に入った。

豊田氏は5月、当時政策秘書だった男性の運転中に頭や顔を複数回殴ったとされ、
週刊新潮は暴行の際に録音したという音声を報道。「このハゲ〜!」「ちーがーうーだーろー!」
などとヒステリックに叫んでいた。

ほかにはタレント・ブルゾンちえみ(27)の「35億」や、サンシャイン池崎(36)の「空前絶後の」、
今年6月に引退した加藤一二三九段(77)の愛称「ひふみん」などがランクイン。日常会話でも
使われるようになった「忖度(そんたく)」「インスタ映え」なども候補となった。

事務局では「言葉そのものに、勢いがなく低調な年といえるのではないか。息の長い流行語も少なく、
事象をそのまま直接的にとらえる言葉も多かった。例年と比較すると、嗜虐性、負の言葉が多い年だった」
と分析。その中でも「日本で初めて10秒の壁を破った桐生祥秀選手、29連勝の藤井フィーバーは
希望を与えてくれた事象であった」とした。

東大名誉教授の姜尚中氏、歌人の俵万智さん、女優の室井滋、漫画家のやくみつる氏、
「現代用語の基礎知識」の清水均編集長が選考委員を務め、12月1日にトップテンと
年間大賞が発表される。

◆ノミネート30語は以下の通り

アウフヘーベン/インスタ映え/うつヌケ/うんこ漢字ドリル/炎上○○/AIスピーカー/
9.98(10秒の壁)/共謀罪/GINZA SIX/空前絶後の/けものフレンズ/35億/
Jアラート/人生100年時代/睡眠負荷/線状降水帯/忖度(そんたく)/ちーがーうーだーろー!/
刀剣乱舞/働き方改革/ハンドスピナー/ひふみん/フェイクニュース/藤井フィーバー/
プレミアムフライデー/ポスト真実/魔の2回生/○○ファースト/ユーチューバ-/ワンオペ育児

3488とはずがたり:2017/11/09(木) 14:59:08
<広島大>教授が学生に暴行 傷害罪で30万円罰金命令
毎日新聞社 2017年11月9日 12時48分 (2017年11月9日 13時30分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/society_g/20171109/Mainichi_20171109k0000e040280000c.html

 生物学者の長沼毅・広島大教授(56)が指導する男子学生に暴行し、けがをさせたとして傷害罪で略式起訴され、東広島簡裁から今月1日付で罰金30万円の略式命令を受けていたことが分かった。長沼教授は過酷環境にいる微生物の専門家で「科学界のインディ・ジョーンズ」とも呼ばれ、テレビ番組に数多く出演している。

 広島大などによると、長沼教授は3月、鹿児島県内で男子学生と口論になり、足を払って転倒させて全治3週間のけがをさせたうえ、顔につばを吐いたという。また、昨年からこの学生に「クビにするぞ」などの暴言を浴びせるアカデミックハラスメントも繰り返しており、同大は今年7月に長沼教授を停職6カ月の懲戒処分にしていた。【竹内麻子】

3489とはずがたり:2017/11/09(木) 20:21:32

「教育無償化」骨格判明、認可外保育施設も条件付きで対象に
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20171109-00000090-jnn-pol
11/9(木) 14:10配信 TBS News i

 政府が進める「教育無償化」政策の骨格が、JNNの取材で明らかになりました。政府は、認可外の保育施設も条件付きで「無償化」の対象に含める考えです。

 それによりますと、保育園については、0歳児から2歳児は親の年収がおよそ250万円未満の世帯に限って「無償化」の対象とし、3歳児から5歳児は年収に関係なく1人あたり1か月6万円程度まで国が補助する方向です。政府は、認可外の保育施設も補助する上限額を設定した上で、無償化の対象に含めることで最終調整に入っています。

 大学の無償化については、年収およそ250万円未満の世帯には国立大学で年間54万円、私立大学についても額を上積みして授業料を免除する方向です。また、年収およそ350万円未満の世帯には国立大学で授業料の半額程度を、授業料が国立より高い私立大学でも授業料を一部免除する方向で検討されています。

 また、私立高校の無償化についても、親の年収要件を定めた上で対象を拡充する方向です。(09日13:31)

最終更新:11/9(木) 17:50

3491とはずがたり:2017/11/14(火) 19:19:47
なんで授業後任の持たせて貰えない(=他人に取られた)位で激昂して竹刀で殴りかからにゃならんのか?

担当授業でその先生の格が決まるみたいな古い事やっとんちゃうか,この分野は

嫌がらせ准教授「接近禁止徹底を」 病欠の立命大教授支援集会
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171106-00000035-kyt-soci
11/6(月) 22:55配信 京都新聞

 同僚からの嫌がらせにより、病気欠勤を余儀なくされたとして、所属する立命館大に対し、職場での接近禁止の徹底を求めている産業社会学部の女性教授(58)を支援する集会が6日、京都市中京区で開かれた。
 教授は2012年に男性准教授に竹刀を持って研究室に入られるなどの行為を受け、精神的ショックから14年3月から15年6月まで、断続的に病気欠勤した。准教授は13年3月に停職1カ月の懲戒処分を受けた。教授は授業のある日に、准教授が校内に入らないよう大学側に求めているが、解決には至っていない、という。支援集会には約40人が参加した。
 教授は、准教授に対し、嫌がらせで精神的打撃を受けたとして京都地裁に損害賠償を求め提訴。京都地裁は今年8月24日、慰謝料の支払いを命じる判決を言い渡した(大阪高裁で控訴中)。学校法人立命館は「2人の授業日を別の日に分け、(准教授に対して)教授の研究室棟に接近しないよう求め、了承もとった。できる対策は行っている」としている。

2017-10-30
立命館 生存学研究センターで教員いじめ
http://hiroponkun.hatenablog.com/entry/2017/10/30/021113

立命館大学の教員である大谷いづみさんが同僚教員から陰湿ねいじめ・ハラスメントを受けたという事件です。 控訴審が始まるとのことです。


 大谷いづみさんは、日本における生命倫理教育の草分けとして、また、尊厳死言説史研究で、教育、研究面で広く業績をあげられてきました。  ところが、現在、大谷さんは、2012年3月に両足骨折による入院直後からはじまった、科研同報メール上での立命館大学同僚の准教授X氏による嫌がらせ、科研実績報告書の業績削除、さらには同年6月の復帰初日に大学研究室棟で発生した竹刀をもった暴力的言動と、その後のX氏の不誠実な行動、および大学側の不適切な対処によりPTSDを発症し、断続的な病気欠勤を余儀なくされてきました。

 この間、安心・安全な職場復帰と教育研究環境の整備を求めて大学と折衝をしてきましたが、X氏は停職処分が終われば責任はないといわんばかりの態度で、表面的な謝罪はくりかえすものの事実上の拒否にあい問題が解決しないまま時間が過ぎてきました。大谷さんはそのことで研究室のある大学構内にわずかな時期を除いて入れないという状態が続いていました。この9月末には、週に1度、自宅から私費のヘルパーのつきそいで出校し、帰宅のタクシー乗車まで在校時間中のすべてをガードにつきそわれてなんとか授業に復帰されています。  責任の確定と精神的な損害に対する補償をもとめてX氏に対して提訴した民事裁判では、先ごろ第一審の判決が下り、一応勝訴とはなりました。しかし、判決では、X氏が否認していた業績削除問題の加害行為と、竹刀をもって研究室に押し入り帰宅を強要した事件の不法行為は認定しましたが、その後のX氏の接近行為や竹刀事件とPTSDとの因果関係は認定せずに終わっています。大谷さんは、この結果にショックをうけておられ、精神的にも肉体的にも厳しい状況においこまれています。  そういうなかでも、大谷さんは、「陰湿な業績削除や竹刀をもっての帰宅強要など暴力的精神的に追い詰めていく一連の言動とPTSDとの因果関係を否定する判決は、性被害やいじめ自殺、ストーカー殺人や障害者が感じる恐怖などを、「所詮、気の持ちよう」と処する世間の無理解や偏見にも通底するもの」と考え、つらいなかで控訴を決意されました。  つきましては、このような大谷さんを支援する会の立ち上げをお認めいただき、活動にご支援いただける方を募りたいと思います。



3492とはずがたり:2017/11/14(火) 19:20:08
>>3491

【事実経過】 (1)

事件の背景

 大谷いづみさんは、立命館大学産業社会学部子ども社会専攻に2007年に教授として着任しました。同年に発足した生存学研究センターには、発足時より参加していましたが、そこで2010年より運営委員に加わり、2012年4月1日より同センター副センター長を務めたX氏にハラスメントを受けるに至りました。

(2)骨折入院から事件まで(2012年3月6日-9月)

 大谷さんは、もともと生後9ヶ月で罹患したポリオの後遺症による両下肢障害者ですが、2012年3月6日未明、自宅にて転倒して両足骨折し、約2ヶ月の入院と1ヶ月の自宅療養を経て、同年6月1日に復帰しました。3月9日の入院直後から、X氏から、科研(科学研究費)同報メール上での嫌がらせがはじまり、4月末には、2011年度の科研実績報告書の作成途上、X氏による一方的な業績削除とその抗議に対する個人宛脅迫メールが送られ、復帰して出校した初日の2012年6月4日、氏が竹刀をもって大谷さんの研究室に押し入り、帰宅せよと脅す事態に至りました。  X氏は、生存学研究センター副センター長に就任が決まった2012年2月ころから、明らかな攻撃的奇行が続いていたと聞いています。大谷さんに対する暴力的威迫行為は、骨折入院による「生命科学と倫理」の授業を、氏と同じく生存学研究センターに所属する特別招聘准教授が代替したことに起因するようですが、これは規程に則ったもので、学部も生存学研究センターも了解していました。6月4日の竹刀事件後も氏とはす向かいの研究室での勤務を余儀なくされるなかで、出退勤や同席する会議の前後には事務職員にガードされ出校を最低限にしているにもかかわらず、異常な回数、氏と出会うことが続き、PTSDを発症するに至りました。

(3)懲戒停職とその後の経過まで(2013年3月-2016年9月25日)

 X氏はこの事件に対する大学の懲戒停職処分により2013年の3月から4月にかけて1ヶ月停職します。その解除後、大谷さんは氏と出会うことなく安心・安全な就労ができるような環境調整を求めてきましたが実現しませんでした。PTSDが悪化してふたたび出校できなくなるに及んで、2013年秋にようやく大谷さんの授業曜日のX氏のキャンパス内立ち入り禁止が学部長によって指示されました。  2014年1月、X氏がこの指示を無視して出校するにおよび、X氏が竹刀を持って大谷さんを捜し回るフラッシュバックが続き、事件から2年に及ぶPTSDの過緊張・過覚醒の疲労のため、2014年3月末からPTSDによる病気欠勤を余儀なくされるに至ります。その後、2015年度後期からは所属専攻の配慮により1年間の学外研究の機会を得て、安心・安全な環境で研究にあたることによってPTSDからの回復を感じるに至ります。

(4)職場復帰から現在に至るまで(2016年9月26日-現在)  帰国した2016年9月末から、大谷さんはほぼ2年半ぶりに衣笠キャンパスに出校し、授業を開始します。しかし、強い緊張と不安の元、知人の厚意で週1日の授業日に自宅から研究室・教室までつきそわれての復帰となりました。帰国早々、サポート役の教員を通して、相手方との接触が生じないための環境調整とともに、2017年度以降の段階的な授業復帰を要請しました。しかし、学部長からは環境調整については、裁判を口実に「大学に問い合わせてください」という一片のメールで拒否されます。2017年度の授業開始直前の4月1週目にようやく新学部長からX氏との話し合いがありましたが、氏が出校しないという約束を拒否し、現在の状況に至っています。



3495とはずがたり:2017/11/16(木) 08:11:37

学校・教育
東大、東北大…国立大学で進む「雇用崩落」の大問題
大学教育の根幹が崩れていく
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52927
田中 圭太郎

これが国立大学の現状か…

筆者はこれまで、日本各地の大学で起こっている「非常勤講師・職員の雇い止め」問題をレポートしてきた。今後、大学は職員の雇い止めをさらに進めていくことは想像に難くない。…

2015年5月、日本国内の大学関係者が驚愕する、ある報告書が作成された。執筆者は、国立大学協会政策研究所の豊田長康所長(とは註:>>2701>>2705>>2746>>2764>>2765-2766など)。「運営費交付金削減による国立大学への影響・評価に関する研究」と題されたこの報告書には、国からの大学運営費交付金が年々削減されたことに連動して、国立大学で書かれた論文の数が減少していることを明らかにしたのだ。

OECD加盟国で論文数が減っているのは日本だけであることも示されているうえ、2012年時点での人口当たりの論文数は最も少ないという。…

国が国立大学に支出する予算は年々削減される一方で、さらなる論文数の減少が懸念される。しかし、問題視すべきは論文数の減少だけではない。筆者はこれから大学で起こる「教職員数の急減」が、大学運営により深刻な影響を及ぼすと考えている。そしてそれは、大学のレベルの低下にもつながるだろうと危惧している。

国立大学の雇用はいま崩壊の危機にある。その背景を、国の大学政策と、大学が抱える問題から探ってみる。

筆頭格は東大・東北大

現在、全国86の国立大学法人で働く非常勤教職員は、約10万人いるといわれている。筆者は、そのうちの多くの教職員が、2018年4月以降雇い止めとなる可能性があることを、東京大学のケースを中心に伝えてきた。(<東京大学で起こった、非常勤職員の「雇い止め争議」その内幕> http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52605

きっかけは2013年4月に施行された改正労働契約法。簡潔に言えば「5年以上同じ非正規労働者を同じ職場で雇う場合、本人が希望すれば無期労働契約にしなさい」とする条文が新たに加えられたことにある。

現在、多くの職場がこの法律への対応を余儀なくされている(とは註:自動車メーカーで骨抜きへの動きがhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1114776863/1582 )。日本国内の非正規労働者は約450万人いるとみられており、企業の対応はまちまちだが、法改正から5年が経過する2018年に向けて、各企業では、非正規雇用労働者の無期雇用への転換を進める動きが活発になっているのは間違いない。

にもかかわらず、なぜか大学は世間の動きに反して「無期雇用化」に非常に消極的で、国立大学の多くが、非常勤教職員の無期雇用への転換を拒んでいることが表面化している。

しかも大学の雄である東京大学と東北大学が、その先頭に立っているのだから驚くほかない。

猶予はあと半年…?

現在、東京大学には非常勤教職員が約8000人いる。大学はその大半を原則5年で「雇い止め」にする方針を、8月7日に開かれた組合との団体交渉で明確にしている。

一方東北大学は、准職員と時間雇用職員約3200人を、2018年から2020年にかけて雇い止めにする方針を示している。いずれも改正労働契約法を意識してのことだ。

2つの大学とも、非正規職員を無期雇用にする代わりに、2018年度から無期雇用できる新たなポストを作り、公募するという。

東京大学が新設するのは、専門的で高度な業務を担当する「職域限定雇用職員」。東北大学は3種類の「限定正職員」を新設し、9月9日から、すでに一部で試験を始めている。非正規職員も希望すれば受験できるので、「無期雇用への転換を促す改正労働契約法の趣旨に反しない」と両大学は主張する。

3496とはずがたり:2017/11/16(木) 08:12:07
しかし、この新しいポストの採用人数は明らかになっていない。…
特に東京大学が公募する「職域限定雇用職員」では、採用は予算の裏付けがある部局に限られている。過去にも同じような制度が新設されたが、その時もほとんどの職員が採用されなかった、と20年以上働く女性職員が証言する。
「東大での非常勤教職員の雇い止めは2009年頃から始まりました。その時にも『特任の職員』という制度を新設するので、継続して働きたい人は受験してくださいと言われました。しかし、どの部局も予算がなく、結局ほとんど募集はありませんでした。その時の経験から、今回の公募も、自分が働く部局では募集がないのではと、多くの非常勤教職員が不安を抱いています」

つまり、職域限定雇用職員などの新たなポストは、無期雇用への転換を拒否したと言われないように、大学側が体裁を取り繕うだけの策にすぎない可能性があるのだ。

東京大学と東北大学に対して、組合側は希望する教職員全員を無期雇用に転換するよう交渉しているが、いまのところ大学側は雇い止めの方針を変えていないという。…この両学校で雇い止めがまかり通ると、他の国立大学も同じ対応を採り、大学で「雇い止めの雪崩」が起こる可能性があるのだ。

雇い止めが始まる2018年4月まであと半年あまり。このままでは全国の国立大学で、雇用の大崩壊が起きかねない。

きっかけは法人化

なぜ東京大学と東北大学は、非常勤教職員の無期雇用への転換を阻もうとしているのか。その理由として、2004年に行われた国立大学の法人化の影響が考えられる。

国立大学法人化は、国立大学を国による制約から解放し、自由かつ創造的な教育や研究を行うことを目的にしていた。構想当初は、法人化によって、国民的、人類的な課題に応える大学を創造するという理想が語られていた。

しかし、実態は全く違った。『危機に立つ国立大学』(クロスカルチャー出版)などの著作で国立大学法人のあり方に警鐘を鳴らしている北海道大学の光本滋准教授は、現状を次のように指摘する。
「国立大学の法人化は、大学経営の自由度を増すためではなく、予算の使用方法や人事などについて法人化前よりもさらに厳しい統制を国から受ける、独立行政法人制度がベースになっています。要するに、行財政改革の一環で行われたのです。

国からの統制を強める大学の法人化は、国会で審議した際に強い批判を浴びました。そのため政府は、大学の学問の自由を守るためとして、いくつかの約束をしました。

6年ごとに定める中期目標を、大学が自主的に設定できること。大学の評価を、他の独立行政法人と同様に行うのではなく、大学にふさわしい方法で実施すること。組織を改編・廃止する場合は、大学が自らの判断で行うこと。そして、国が十分な財政を保証すること。政府がこれらの点を約束したうえで、法人化はスタートしました。

ところが法人化されると、政府は約束をすべて反故にしました。国立大学に天下り官僚を送り込み、政府の強い統制下に置いたのです。それから10年あまりが経過したいま、教員養成大学と学部に対し、定員削減や他大学との統合などを迫っているのが現状です」

2015年6月に、当時の下村博文文部科学大臣は「教員養成系および人文・社会科学系学部」の廃止や、社会的に要請の高い分野への転換に積極的に取り組むことを求める「決定」を全国の国立大学法人に通知した。この「決定」は各大学の評価結果とは何の関係もなく、国立大学法人法に反した、違法性がある「命令」といえる。

日本学術会議は下村大臣の決定を批判。日本経団連も「即戦力を有する人材を求める産業界の意向を受けたものであるとの見方があるが、産業界が求める人材像は、その対極にある」と異例の声明を発表した。大学関係者も産業界も国の方針に懸念を表明したのだ。

しかし政府は、批判を受け止めることもなく、いまも下村大臣の「決定」を変えていない。去る8月1日に開かれた文部科学省の有識者会議では、教員養成系の大学と学部が最初のターゲットとされ、各大学は2021年までに縮小や統合の結論を出すよう強く迫られている。

削減される「運営費交付金」

さて、法人化によって大学にもたらされたのは、財政難だ。

法人化以前の国立大学の予算である「国立学校特別会計」に入れられていた、国の一般会計からの繰入金は、法人化後は「運営費交付金」に引き継がれた。これは、当初は「使途を限定しない」として、大学が自由に使える資金のはずだった。

ところが、「運営費交付金」の額は2010年度までは毎年約1%ずつ減額されたのだ。それ以降も新たな方式が採用されたことにより、交付金は年々減らされている。

その一方で、減額分をカバーするためと称して、「特定運営費交付金」や「プロジェクト補助金」などの名目で予算が計上されるようになった。


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