西暦65年に死んだ古代ローマの哲学者セネカの「地球は煙のように消えてなくなる」との予言に基づくものだ。1999年に出版された『Apocalypses: Prophecies, Cults, and Millennial Beliefs through the Ages(終末観と予言の歴史)』によるとセネカはこう言ったという。「この世で私たちが目にしているもの、敬っているものはすべて炎に包まれ、正義と幸福の新しい世界が到来するだろう」。
1999年出版の『Apocalypses: Prophecies, Cults, and Millennial Beliefs through the Ages(終末観と予言の歴史)』によると、「地球はハレー彗星の尾に含まれる有毒ガスで覆われ、地球上の生物はすべて窒息死する恐れがある」というフランスの天文学者カミーユ・フラマリオンの説を多くの人々が信じていたという。
しかし、アメリカにあるプリンストン大学の地質学者アダム・マルーフ氏はこの説に異を唱えている。ポールシフトの研究家である同氏は、現地時間11月8日放映のナショナルジオグラフィック チャンネルのテレビ番組「2012: Countdown to Armageddon(2012年:アルマゲドンへのカウントダウン)」の中で、この終末説に真っ向から反論した。
ニューヨーク州にあるコルゲート大学の天文考古学者で『The End of Time: The Maya Mystery of 2012(歴史の終焉:2012年マヤ予言の謎)』の著者アンソニー・アベニ氏は、「約5125年(187万2000日)を周期とするマヤの長期暦はこの時期に現在の周期が終わり、新たに次の周期が始まるとされている」と説明する。