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文部スレ

1463とはずがたり:2009/11/01(日) 12:53:07

大学:建学精神や伝統を講義で…広がる「自校教育」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091022k0000e040014000c.html?inb=yt

 大学が自らの歴史や特色を講義で教える「自校教育」が全国で広がっている。04年度に始まった大学認証評価制度で大学の理念を学生に周知できているかが問われるようになったほか、建学の精神や伝統を教えることで、薄れがちな校風を醸成したり、帰属意識を高める狙いがあるようだ。【井崎憲】

 「ヘボンってどんな人?」。16日に明治学院大(東京都港区)であった共通科目「明治学院研究2」の講義冒頭、講師が学生に問いかけた。ほとんどの学生は同大創設者と知っているが、人物像は知らない様子だった。

 日本語をアルファベットで表す「ヘボン式ローマ字」考案で知られる米宣教師ヘボンは幕末に来日し、1863年に同大の源流となる塾を設立した。講義はヘボンの思想の背景にあるプロテスタント精神などが紹介され、明治学院で学ぶ意義を自覚してもらう内容となっている。

 キリスト教系大では国内最古の歴史を持つという同大は、04年度から大学史講義を始めた。大西晴樹学長は「就職面接で『明治学院で学んだ』と胸を張れるようになる。アイデンティティーや心の支えを醸成する効果はある」と話す。

 早稲田大(新宿区)はかつて、東京六大学野球の早慶戦で教授が自主休講するほどの愛校心で知られたが、最近は他大出身教授が増え、こうした習慣も薄れた。05年度から共通科目「早稲田を知る」を開き、創設者らの志を教え、「教室とは別次元の教育的効果がある」と早慶戦観戦を必修としている。

 また、北海道大学も前身の札幌農学校に赴任したクラーク博士らゆかりの人物を学ぶ講座を開いている。

 岩手大の大川一毅准教授(高等教育)が全国立大を対象にした05年のアンケートでは、回答した国立大63校のうち22校(34%)が自校教育に取り組み、08年調査では62校中33校(53%)と実施率が上昇。08年には全公私立大も対象に加えたところ、公立10、私立93校が取り組んでいた。

 04年度から国立大は法人化して他校と差別化を図るようになったほか、全大学が認証評価機関による評価を義務付けられ、理念の周知がチェックされることも自校教育を後押ししている。

 大川准教授は「今後も自校教育は広がっていくだろうが、何を目指すのかという将来に向けた理念を伝える方向にシフトするのでは」と話している。

 ◇認証評価制度

 大学などの高等教育機関の設置基準を緩和する一方、教育の質を事後的にチェックするために導入された。大学の場合、文部科学相が認めた大学基準協会、日本高等教育評価機構、大学評価・学位授与機構の3機関から、7年に1度、認証評価を受けることが義務付けられている。評価基準は大学の理念のほか、教育内容、研究環境、学生支援、財務状況などがある。

毎日新聞 2009年10月22日 10時36分(最終更新 10月22日 12時26分)


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