A. 原子力発電所(大飯発電所は加圧水型軽水炉)では、原子炉の熱を利用して大量の蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して発電します。 今回のように送電が停止した場合は、原子炉の出力を低下させるとともに、タービンを回す蒸気を直接復水器に導き、発電する量を約5%程度(発電所内で使う量)まで急激に減らします。このような運転状態を「所内単独運転」といいます。 今回、大飯3・4号機は所内単独運転となりましたが、1・2号機は3・4号機に比べ、復水器へ逃がせる蒸気量が少ないため、蒸気発生器の水位が変動し、原子炉が自動停止しました。 いずれの場合も、設備や周辺環境の安全には問題ありません。