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スーフィズムに関するHP

4014OS5:2024/09/27(金) 22:39:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/532d27a627a8c568c6ae5c0fd395622d03874ce6
【速報】レバノン情勢受け、自衛隊機を周辺国に派遣へ 木原防衛大臣が命令
9/27(金) 18:06配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN
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木原防衛大臣は、イスラエル軍とイスラム組織の交戦が続く中東レバノンに在住している日本人の退避に備え、自衛隊機を周辺国に派遣し待機するよう命じました。

中東レバノンでは、現地に拠点を持つイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」と、イスラエル軍の交戦が続いています。

防衛省によりますと、きょう、上川外務大臣から木原防衛大臣に対し、レバノンに滞在する日本人の国外退避に向けた準備要請があったということです。

これを受け、木原防衛大臣は航空自衛隊の輸送機を周辺のヨルダンとギリシャに派遣し、待機させるよう命じました。

外務省関係者によりますと、レバノンには現在50人ほどの日本人が滞在しており、このうち国外退避を希望しているのは10人に満たないということです。

TBSテレビ

4015OS5:2024/09/27(金) 22:40:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/4285b04b1889bf9e3256c28b833c6d76a0235d33
ネタニヤフ首相、交戦停止拒否 「ヒズボラを全力攻撃」
9/27(金) 6:44配信

共同通信
イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)

 【エルサレム、ニューヨーク共同】イスラエルメディアは26日、ネタニヤフ首相が、同国とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの即時交戦停止案を拒否したと報じた。国連総会出席のためニューヨーク入りしたネタニヤフ氏は「目的達成までヒズボラを全力で攻撃する」と記者団に述べ、交戦を続ける姿勢を強調した。ヒズボラは交戦停止案に言及していない。

【写真】腕に残る拷問の傷痕 イスラエル軍拷問の実態をガザ市民が証言

 ヒズボラの弱体化を狙うイスラエルがレバノンに地上侵攻する可能性を懸念する米仏日などは、回避に向けた交渉の時間を確保するため21日間の交戦停止を求めている。ネタニヤフ氏は日本時間27日夜に国連総会一般討論で演説し、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦闘も含めて立場を表明する。

 ネタニヤフ氏が交戦停止案に応じるとの報道が一時流れたが、イスラエル首相府は声明で否定した。同国メディアは、国内で強い反発があり、方針転換したと報じた。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は26日、国連総会で演説し、イスラエルがガザで「ジェノサイド(民族大虐殺)」をしていると訴え、停戦を求めた。

4016OS5:2024/09/29(日) 22:55:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/276410c0c5023f754cdaa0a062dddf57f6103d75
ナスララ師、ヒズボラ抵抗の象徴 暗殺を警戒、人前に姿見せず
9/28(土) 21:00配信

共同通信

テレビ演説するナスララ師=6月、ベイルート近郊(ロイター=共同)

 イスラエル軍が殺害を発表したレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのナスララ師(64)は、30年以上にわたり組織を率いるカリスマ指導者で、イスラエルに対する「抵抗の象徴」となってきた。イスラエルによる暗殺を警戒して人前に姿を現さず、テレビを通じて長い演説を支持者らに行うのが通例だった。

 ナスララ師は1960年、首都ベイルートに生まれ、イラクのシーア派神学校で学んだ。82年、ヒズボラが設立されるとナスララ師も合流。32歳で指導者に選出された。97年に息子を戦闘で失いながら、2000年にイスラエル軍をレバノン南部から撤退に追い込み、国内やアラブ世界で英雄視された。 社会福祉施策を重視する草の根運動で支持を広げ、ヒズボラを一大勢力に育て上げて国軍をしのぐとされる軍事力も手に入れた。

 イスラエルや米国を「悪魔」とたびたび糾弾。昨年10月以降、イスラエルに向け多数のロケット弾やミサイルを発射した。今月19日の最新の演説では、通信機器の一斉爆発に関し「当然の処罰を受けさせる」と報復を宣言していた。

4017OS5:2024/09/29(日) 22:56:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/b634801cf3d2529cd6e4f447f239320d46c14ea9
ヒズボラ最高指導者の殺害、ネタニヤフ氏「私が指示、重要な成果」
9/29(日) 20:30配信

朝日新聞デジタル
米ニューヨークでの国連総会で9月27日、演説するイスラエルのネタニヤフ首相=ロイター

 イスラエル軍によるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師の殺害をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相は28日夜、殺害は「私が指示した」と明かした上で、「重要な成果だ」と強調する声明を発表した。対応が注目されているイランのハメネイ最高指導者は同日、ヒズボラ支援の継続を誓った。紛争拡大が懸念される中東の緊張状態が続いている。

 ネタニヤフ氏は声明のなかで、イスラエルが目標としているレバノン国境地帯から避難した北部住民の安全な帰還や、中東地域のパワーバランスの転換などを達成するために、ナスララ師の殺害が「必須条件だった」と主張。「今後数日、大きな試練に直面するだろうが、我々は共に立ち向かう」とした上で、ヒズボラへの軍事作戦を継続する考えを示した。

 AP通信によると、ヒズボラを支援するイランは国連安全保障理事会の緊急会合の開催を要求。ハメネイ師は28日の声明で、「シオニスト政権(イスラエル)に抵抗戦線が与える打撃はさらに壊滅的になるだろう」と述べ、ヒズボラ支援を続ける構えを見せた。

朝日新聞社

4018OS5:2024/09/30(月) 07:53:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/495f641884fc25fb038dda2dd6f5f88bac0975c5
ナスララ師殺害、ヒズボラへの打撃甚大 代わる指導者見当たらず イスラエル、一気に追い込む構え〔深層探訪〕
9/30(月) 7:00配信

時事通信
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師=6月19日、ヒズボラ系テレビ局の映像より(AFP時事)

 イスラエル軍は、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師を首都ベイルート南郊で実施した空爆で殺害した。要人排除を仕掛けて敵対勢力の壊滅を図るのは、イスラエルの常とう手段。ヒズボラの継戦能力低下と組織弱体化は必至で打撃は甚大だが、徹底抗戦によって戦闘がさらに泥沼化する懸念が強まっている。

【写真】イランの最高指導者ハメネイ師

 ◇殺害協議から2日
 「ヒズボラが戦争の道を選ぶ限り、イスラエルに選択肢はない」。イスラエルのネタニヤフ首相は27日、国連総会の一般討論演説で熱弁を振るった。直後、米国から電話で攻撃を承認。ガラント国防相やハレビ軍参謀総長らは空軍地下司令室で空爆を緊張した面持ちで見守った。

 米ネットメディア「アクシオス」によれば、ナスララ師殺害作戦は25日に立案された。米紙ニューヨーク・タイムズは、イスラエルがナスララ師の居場所を数カ月間把握していたが、所在不明になる前の「絶好の機会」はわずかと判断し、数分間で80発超の爆弾を投下したと伝えた。

 ナスララ師は30年以上、ヒズボラに君臨した。組織の後ろ盾であるイランの最高指導者ハメネイ師とも親密で、レバノン国軍をしのぐ軍事組織に加え、政党でもあるヒズボラで絶大な権力を持っていた。幹部の多くが殺害された今では「ナスララ師に代わる指導者候補はいない」(米CNNテレビ)とされる。

 パレスチナのイスラム組織ハマス最高指導者ハニヤ氏の暗殺を実行したとされ、さらに現指導者シンワル氏の殺害も狙うイスラエルにとって、ナスララ師も排除の主要目標だった。同師は暗殺を恐れて演説は常にビデオで、居場所は厳重に秘匿していたが、張り巡らされたイスラエルの情報網を逃れることはできなかった。

 ◇イランの出方に焦点
 イスラエル軍は27、28の両日、ベイルートの兵器製造・保管施設や主要司令所を空爆。幹部を次々と殺害し、東部でも攻勢を強めるなど、ヒズボラを一気に窮地へ追い込む構えだ。避難を強いられた北部住民の「安全な帰還」のため地上侵攻の準備も進めているが、ナスララ師死亡を受けて、地上戦を強行するか様子を見るかを慎重に検討する可能性もある。

 ヒズボラを支える地域大国イランの出方も焦点となる。イラン研究センター(トルコ)のセルハン・アファジャン副所長は「イランは同じシーア派で、従順で最も信頼できるヒズボラを見捨てることはできない」と指摘。ハメネイ師が27日に緊急会合を開いたとも報じられ、何らかの対抗策を講じる可能性もある。イランとイスラエルの緊張再燃は、中東情勢の不安定化に拍車を掛けかねない。(エルサレム時事)

4019OS5:2024/10/01(火) 12:16:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8633495f359d77c128f9f88df954fc26643496f
イスラエル軍がレバノン南部に地上侵攻 ヒズボラ掃討狙う
10/1(火) 8:24配信

毎日新聞
イスラエル軍の攻撃を受け、レバノン南部で立ち上る煙=30日、イスラエル北部から、ロイター

 レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘を巡り、イスラエル軍は1日未明、地上部隊をレバノン南部に侵攻させたと発表した。軍は声明で「限定的かつ局地的で標的を絞った攻撃」だとしている。

【写真まとめ】イスラエル軍による空爆で煙が上がるベイルート南郊

 パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘がレバノンにも飛び火し、紛争が拡大した形だ。多数の民間人が巻き込まれるとみられ、イランや近隣諸国の反発は必至だ。中東情勢はいっそう混迷を深めている。

 ロイター通信によると、レバノン南部の国境付近の地元住民は、砲撃のごう音や上空を飛ぶヘリコプターと無人攻撃機の音を伝えているという。イスラエル軍の声明によると、今回の攻撃の標的は国境沿いの村にあるといい、イスラエルに対して差し迫った脅威をもたらしていると主張した。地上部隊を支援するため、空爆や砲撃も実施している。

 イスラエル軍は「(自国)北部の住民を帰還させるために、あらゆることを行う」と強調。ガザ地区や他の地域での戦闘と並行して行うとした。軍の発表に先立ち、イスラエル政府は治安閣議で「次の段階」の作戦計画を承認していた。

 軍は地上戦の準備を進めていた模様だ。米CNNが入手した9月29日撮影の衛星画像によると、レバノンとの国境から8キロの場所に軍の車両約100台が集結していた。

 イスラエル軍のレバノン侵攻は、2006年にヒズボラと交戦した第2次レバノン紛争以来。地上戦によりヒズボラの戦闘員を国境沿いから掃討する狙いがある。

 ただ、ヒズボラは予備役を含めて4万5000人の兵力を抱え、ガザ地区のイスラム組織ハマスを上回る軍事力を持つとされる。南部の丘陵地帯でゲリラ戦を展開するとみられ、戦闘が泥沼化する恐れがある。

 ヒズボラは昨年10月、ハマスに連帯する形で、イスラエルに攻撃を開始。国境沿いで応酬が続き、イスラエル北部では住民6万人以上が避難を余儀なくされた。

 こうした中、イスラエルは今年9月、北部住民の帰還を「戦争の目的」に加え、ヒズボラへの攻撃を本格化させた。9月中旬にはヒズボラの戦闘員らの通信機器がイスラエルによるとみられる工作で一斉に爆発。その後、イスラエル軍はレバノン各地に激しい空爆を実施した。

 27日には首都ベイルート郊外でヒズボラの中央本部を爆撃し、最高指導者ナスララ師を殺害。戦闘開始以来、レバノン側では1600人以上、イスラエル側では50人以上が死亡している。

 ヒズボラは1982年、イスラエルが当時レバノンに拠点を置いていたパレスチナ解放機構(PLO)を掃討するため、レバノンに侵攻したのを機に創設された。イスラエル軍はこのとき、地上部隊をベイルートまで北進させ、PLO幹部を追放。その後もレバノン南部で駐留を続けたが、ヒズボラによる攻撃が相次ぎ、00年に撤退した。

 また、06年にはヒズボラがイスラエル兵2人を拉致したのをきっかけに第2次レバノン紛争が起き、イスラエル軍が地上戦を展開。約1カ月にわたって戦闘が続き、イスラエル側で約160人、レバノン側で1100人以上が死亡した。【エルサレム松岡大地、カイロ金子淳】

4020とはずがたり:2024/10/01(火) 12:27:43

殺害発表のナスララ師とは 30年以上「抵抗」率いたカリスマ指導者
https://mainichi.jp/articles/20240928/k00/00m/030/190000c
毎日新聞 2024/9/28 19:02(最終更新 9/28 19:55) 729文字


 イスラエル軍が28日に殺害を発表した、イスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師(64)は、30年以上にわたりイスラエルに対する「抵抗」を率いた人物で、レバノンや中東地域で影響力を持っていた。

 ナスララ師は1960年、レバノンの首都ベイルートの貧しい家庭に生まれた。10代のころ、イラク中部ナジャフのシーア派神学校で学び、レバノンに戻ってからシーア派民兵組織に参加。その後、82年に創設されたヒズボラに合流した。87〜89年にはシーア派国家イランの聖地コムにも留学している。

 最高指導者に就いたのは92年。前任のムサウィ師がイスラエル軍に暗殺されたのがきっかけだった。このころ、イスラエル軍はレバノン南部に駐留を続けていたが、ナスララ師率いるヒズボラは繰り返し攻撃。2000年にイスラエル軍が撤退すると、その空白に進出する形で拠点を築いた。

 また、06年にはイスラエル兵を拉致してイスラエル軍のレバノン侵攻を招いたが、約1カ月にわたる戦闘を続け、イスラエル領内にロケット弾攻撃を繰り返した。

 ロイター通信などによると、カリスマ的な説法者としても知られ、イスラエルや米国を強硬に非難する語り口は、シーア派住民らの間で強い支持を得てきた。

 ただ、公衆の面前に姿をあらわすことはほとんどなく、演説もテレビで流されるのが通例だった。最後の演説は今月19日。ヒズボラの戦闘員らが所有する通信機器が17、18日にイスラエルによるとみられる工作で一斉に爆発したことを受け、「虐殺以外の何物でもない」と非難。イスラエル軍が地上侵攻を検討していることにも触れ、「レバノンに侵入するなら望むところだ。多くの兵士や戦車を標的にできる」などと語っていた。【カイロ金子淳】

4021OS5:2024/10/01(火) 23:14:41
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241001-OYT1T5終わり見えない戦闘、ヨルダン川西岸隣接地区住民「次の10・7になりかねない」…集落離れた家族も
2024/10/01 07:16
イスラエル・ガザ情勢

スクラップ
[ガザ戦闘1年]混迷<1>
 イスラエル軍とイスラム主義勢力ハマスがパレスチナ自治区ガザで戦闘を開始してから10月7日で1年となる。終わりの見えない戦闘は中東だけでなく世界を揺るがしている。1年間の変化を各地から報告する。

イスラエル軍、レバノン地上侵攻に向け準備か…特殊部隊がヒズボラ建設のトンネルから侵入し情報収集

ヨルダン川西岸トゥルカレムのヌール・シャムス難民キャンプを歩く少年たち(23日)=福島利之撮影
 イスラエル中部の商都テルアビブから北東約35キロ・メートルにあるヤドハナ集落は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸トゥルカレムと隣接する。約1200人が暮らす集落は高さ6メートルのコンクリート壁で守られているが、ダニ・ププコさん(48)は「ここが次の『10・7』になりかねない」と心配そうに話す。


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 昨年10月7日、イスラエル南部のキブツ(農業共同体)などはガザからハマスの越境攻撃を受けた。1170人が殺害され、251人が人質にとられた。

 ププコさんが懸念するのは、イスラエル軍はガザだけでなくトゥルカレムでも軍事作戦を断続的に実施しているためだ。集落にも流れ弾が飛んでくる。トゥルカレムではイスラエル軍の攻撃で161人が死亡した。

 トゥルカレムにあるヌール・シャムス難民キャンプは廃虚と化していた。キャンプには100人程度の戦闘員が潜むとされ、崩れた建物の壁は、殺害された戦闘員やハマスのポスターであふれる。戦闘員の孫(当時23歳)が殺害されたムハンマド・アーマルさん(72)は「我々の土地を守るため若者が抵抗するのは当然だ」と語気を強めた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「ハマスの壊滅」を掲げてガザでの戦闘を開始した。約1年間で攻撃の大義は「イスラエルへの脅威を取り除く」に変容し、攻撃対象はヨルダン川西岸や隣国レバノンに拡大した。憎悪の連鎖に終止符が打たれる気配はない。0011/

4022OS5:2024/10/02(水) 06:25:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/67bd30d2cfa9532bbbd557d14253cd1696be40a3
アフガン東部で「未知の病気」 2人死亡、50人重体
9/25(水) 19:00配信

時事通信
アフガニスタンの首都カブール(EPA時事)

 【ニューデリー時事】アフガニスタン東部パルワン州で感染症が広がり、少なくとも2人が死亡、50人が重体に陥った。


 イスラム主義組織タリバン暫定政権下にある同州当局者は25日、「未知の病気だ」と説明した。

 当局者によれば、渓谷地帯にある同州シンワリ地区で過去4日間に約500人が罹患(りかん)。感染者は増加傾向にあり、重症患者は首都カブールの病院に搬送された。激しい筋肉痛や下痢、発熱などの症状が見られるが、原因は分かっていない。

 地元報道によると、原因特定のため医療チームが同地区に赴き、患者から血液を採取した。アフリカ中部で広がり、最近アジアでの感染も確認されている「エムポックス(サル痘)」との関連は現時点で不明だ。

4023OS5:2024/10/02(水) 21:08:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/0caf7ee79964991caf721756ff2fc969ad7ffe6f
イスラエル、国連のグテレス事務総長を入国禁止 「来るに値しない」
10/2(水) 20:58配信

産経新聞
イランによるイスラエル大規模攻撃を巡り、イスラエルのカッツ外相は2日、X(旧ツイッター)で、国連のグテレス事務総長を入国禁止にすると表明した。

グテレス氏は1日、大規模攻撃を受け、「(戦闘の)激化に次ぐ激化で中東の紛争が拡大することを非難する」との声明を発表した。紛争の拡大を止めるために「停戦が絶対に必要だ」と強く訴えた。カッツ氏は、グテレス氏がイランの攻撃を明確に非難していないことに反発し、「イスラエルに来るに値しない」などと主張した。

国連安全保障理事会の10月の議長国であるスイスは1日、中東情勢に関する公開会合を2日(日本時間2日夜)開催すると明らかにした。

4024OS5:2024/10/02(水) 21:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6674f12da8c6cd35f3574b68282b25c506b8821
イランとイスラエル、報復の応酬へ ヒズボラ窮地で自制転換 中東緊張、戦火拡大に現実味
10/2(水) 20:33配信
時事通信
イラン最高指導者ハメネイ師=8月27日、テヘラン(EPA時事)

 【エルサレム時事】イランが1日にイスラエルへ約180発の弾道ミサイルを発射したことで、懸念されていた戦火拡大が現実味を増している。

 イランを後ろ盾とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師がイスラエル軍に殺害され、レバノンで地上侵攻も始まったことで、イランは対イスラエル直接攻撃を自制する従来方針を転換。イスラエルは報復を明言しており、攻撃の応酬が中東地域の緊張と不安定化を一段と助長する恐れがある。

 ◇全面戦争望まず
 「90%が標的に命中した」。イラン精鋭軍事組織「革命防衛隊」は声明で、ミサイル攻撃の「戦果」を主張。「シオニスト(イスラエル)が軍事的に反撃すれば、さらに破滅的な打撃を受けることになる」と警告した。

 イラン最高指導者ハメネイ師は先月28日、ナスララ師殺害後の声明で「地域の運命を決めるのは抵抗勢力だ」と主張した。ただ、イラン自ら報復攻撃に踏み切るかは明言せず、その真意が臆測を呼んでいた。

 ロイター通信によると、ハメネイ師はナスララ師死亡後に安全な場所へ移動し、ミサイル発射後もとどまっている。レバノンで起きた通信機器の一斉爆発を受け、革命防衛隊も通信機器使用を禁じたとも報じられ、イスラエルによる暗殺や破壊工作を恐れているもようだ。

 イランは、軍事力で上回るイスラエルや米国との全面戦争は避けたいのが本音だ。しかし、イランで起きたイスラム組織ハマス最高指導者の暗殺から2カ月超も報復を見送る間に、「イランに最も従順」(専門家)とされるヒズボラがイスラエルの攻勢で窮地に陥ったことで、強硬姿勢に転じた。

 イラン情勢に詳しいシンクタンク「国際危機グループ」のアリ・バエズ氏は「イランの地域での抑止力は地に落ち、ヒズボラが打倒される前に対抗する必要があった」と指摘する。イスラエルに厳しく対処しなければ、親イラン組織への求心力や威信が低下すると、イラン指導部が危惧した可能性もある。

 ◇「誰であれ攻撃」
 今後はイスラエルの出方が焦点だ。ネタニヤフ首相は1日、「われわれを攻撃すれば、われわれは誰であれ攻撃する。イランでも同じだ」とけん制。反撃対象や規模次第では、事実上の核保有国イスラエルと、核開発を進めるイランの本格衝突を招きかねない。

 4月のイスラエルによる在シリア・イラン大使館空爆では、イランが報復として初めてイスラエルを直接攻撃。イスラエルがイラン領内へ反撃する事態に発展したが、双方が全面衝突を回避するため抑制的対応にとどめたことで、危機は沈静化した。

 だが今回、イスラエルがイラン核施設など重要施設を狙う攻撃に強度を上げれば、歯止めが利かない報復の連鎖も懸念される。米紙ニューヨーク・タイムズは専門家の話として、ヒズボラの弱体化で脅威が減ったことで「イスラエルが強く対応する自由度が、4月より増している」と伝えている。

4025OS5:2024/10/03(木) 23:40:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/a67829bfc2cb1d8582479e620d3c185f77c3f255
イスラエル、ハマス最高指導者の側近殺害 ガザの「事実上の首相」
10/3(木) 20:20配信


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時事通信
 【エルサレム時事】イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザへの空爆で、イスラム組織ハマスの支配下にあるガザの行政機関トップ、ロウヒ・ムシュタハ氏を殺害したと発表した。

 ムシュタハ氏は、8月にハマス最高指導者となったヤヒヤ・シンワル氏の最側近の一人。イスラエルのメディアはガザでの「事実上の首相」と伝えた。

 軍の声明によると、約3カ月前にガザ北部に加えた空爆で、ムシュタハ氏を殺害した。ハマスの地下指揮センターに隠れていたという。この空爆で、他のハマス幹部2人も死亡した。

 ハマスがムシュタハ氏の死亡を公表していないことについて、イスラエル軍は「戦闘員の士気低下を防ぐためだ」と主張した。イスラエル政府は、ハマスの軍事・統治能力の破壊を目指し、ガザでの戦闘を続けてきた。

4026OS5:2024/10/03(木) 23:41:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4aa90e4442e5b3670b293754e7116bcebbe3069
ヒズボラ徹底抗戦、地上戦長期化も ナスララ師死亡から1週間
10/3(木) 20:33配信


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時事通信
演説するイスラム教シーア派組織ヒズボラのナンバー2、カセム師(9月30日に公開された映像より)(ロイター時事)

 【エルサレム時事】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師がイスラエル軍に殺害されてから4日で1週間。

 9月下旬に始まったイスラエル軍の激しい攻撃で弱体化したとの見方があるヒズボラだが、「われわれは勝利する」(ナンバー2のカセム師)と徹底抗戦の構えだ。レバノンに地上侵攻したイスラエル軍は国境地帯のヒズボラ拠点を破壊する短期戦を想定するが、ヒズボラがしぶとく抵抗すれば、長期化する可能性もある。

 カセム師はナスララ師の死亡から3日後の9月30日の演説で、対イスラエル闘争の継続と、パレスチナ自治区ガザでイスラエルと交戦するイスラム組織ハマスへの支持を表明。従来の方針に変わりがないことを強調し、ヒズボラの「健在」をアピールした。

 これまで「最小限の戦闘」しか行っていないとも主張。「戦いは長期化するだろう」と消耗戦も辞さない姿勢を見せた。

 ただ、最高指導者の後継者は発表しなかった。後継者にはカセム師のほか、ナスララ師のいとこでイランとの関係が深いサフィディン師が長らく有力視されてきた。イスラエルは空爆で多数のヒズボラ幹部を殺害。「代わりはいる」とカセム師は語ったが、最高指導者殺害を受けて組織内では内通者がいるのではないかと不信感が広がり、組織立て直しに苦慮していると見る向きもある。

 アルアハラム政治戦略研究所(エジプト)のサイード・オカシャ氏は、「頭(最高指導者)がなくなって、体がどうやって動くのか。ヒズボラ内部は大混乱だ」と指摘。軍事力は低下していると分析した。

 一方、イスラエル軍は2日、ヒズボラとの交戦で兵士8人が死亡したと発表した。シリア内戦に参戦したヒズボラは豊富な戦闘経験を持ち、指揮系統が崩壊しても小規模の部隊で作戦を続行できるよう訓練されているという。ヒズボラは急峻(きゅうしゅん)な地形を把握し、レバノン南部で地下トンネル網を構築。イスラエル軍はガザで地下トンネルの存在に苦しめられた。イスラエルにとってヒズボラを打ち負かすのは容易ではない。

4027OS5:2024/10/06(日) 01:00:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/040b099d476eebf1ac89ba0aba5f78badb04ea17
ヒズボラ指導者候補が爆撃で死亡か イスラエル報道、2000以上の目標を攻撃
10/5(土) 21:02配信


産経新聞
イスラエル

【テルアビブ=佐藤貴生】イスラエル軍は4日から5日にかけて、レバノンの首都ベイルート近郊への爆撃を続けた。イスラエルのメディアは5日、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの次期指導者候補の一人とされるサフィエディン師が死亡したと報じた。ロイター通信によるとイスラエル軍はレバノン北部でも爆撃を実施。攻撃の対象範囲を広げているもようだ。

【写真】イスラエル軍の空爆で破壊されたレバノンの首都ベイルート南郊ダヒエ地区の集合住宅

レバノン政府は4日、イスラエルの攻撃による死者が1年間で2000人を超えたと発表した。ほとんどが直近2週間の攻撃で死亡したという。

一方、サフィエディン師はイスラエル軍が3日夜から4日未明にかけ行ったベイルート近郊への空爆で、安否不明になっていた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によるとサフィエディン師は、ヒズボラ指導者のナスララ師のいとこで、長年ナスララ師と行動を共にし、ヒズボラの実質的なナンバー2とみられていた。

イスラエルは9月27日の空爆でナスララ師を殺害。幹部が地下施設に集まっていたところを標的にしたとされる。米紙ニューヨーク・タイムズ(同)は「生き残っている幹部を追跡し、標的としている」と伝えた。

イスラエルは9月末に始めた「限定的」な地上侵攻で、今月4日時点でヒズボラ戦闘員約250人を殺害したと発表。武器庫や軍事施設など2千超の目標を攻撃し「ヒズボラは深刻な打撃を受けている」(ガラント国防相)と成果を強調した。

ロイターは5日、イスラム原理主義組織ハマスの軍事部門「カッサム旅団」幹部がイスラエルによるレバノン北部への攻撃で死亡したと報じた。

また米中央軍は4日、イエメンの親イラン民兵組織フーシ派の支配地域で、同派関連の15の標的を攻撃したと発表した。フーシ派は紅海などで商船への攻撃も繰り返しており、同軍は「商船の通行を安全なものにするために実施した」と説明している。

4028OS5:2024/10/06(日) 01:02:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/434b1b2fc8a1afb262f9ddd5356d9372ac8079d3
ヒズボラ後継候補の消息途絶 イスラエル、レバノン軍事作戦続く
10/5(土) 15:33配信


時事通信
4日、対シリア国境のマスナア検問所で、戦闘を避けレバノンから避難する人々(ロイター時事)

 【エルサレム時事】イスラエル軍のレバノン空爆を巡り、ロイター通信などは5日、イスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者候補と目されるサフィエディン師の消息が途絶えたと伝えた。

 同師が殺害されていれば、ヒズボラにとっては最高指導者ナスララ師死亡に続く大打撃で、組織弱体化が一段と進む可能性もある。

 米CNNテレビによれば、サフィエディン師は3日夜から4日未明にかけて首都ベイルート南郊で空爆の標的になったとみられる。イスラエルは安否を公表していない。

 イスラエル軍は5日、レバノン南部の病院に隣接するモスク(イスラム礼拝所)内部に設けられたヒズボラの司令施設を空爆したと発表した。北部トリポリでも5日に初めて空爆があり、ヒズボラと連帯するパレスチナのイスラム組織ハマスの軍事部門幹部らが殺害された。グランディ国連難民高等弁務官は5日、レバノンから隣国シリアへの避難者が20万人以上に達したと明らかにした。

4029OS5:2024/10/06(日) 01:05:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c785ff8e67fbc303c9a844f4a803bcb9c61a5f0
レバノンから隣国シリアへ避難民殺到、イスラエルは脱出路を空爆で破壊
10/5(土) 20:28配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【エルサレム=笹子美奈子】イスラエル軍は4日、レバノンへの地上侵攻開始以降、イスラム教シーア派組織ヒズボラの司令官21人を含むメンバー約250人を殺害したと発表した。トルコ国営アナトリア通信は4日、レバノン当局の発表として、昨年10月以降、イスラエルの攻撃によるレバノンでの死者数が2011人になったと報じた。死者数は9月23日以降が1100人超と急増している。

 パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム主義組織ハマスとの戦闘開始から7日で1年となるが、犠牲は、ハマスを支援するヒズボラが拠点を置くレバノンでも拡大が続いている。

 中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラによると、レバノン北部トリポリ難民キャンプに対する5日のイスラエル軍の攻撃で、ハマスの軍事部門カッサム隊幹部サイード・アタラヒ氏の殺害が確認された。イスラエル軍による攻撃対象は空爆も含め2000か所に上る。

 イスラエル軍はレバノンとシリアの国境も空爆し、避難民の国外脱出路が破壊された。足止めされる避難民が増えれば人道状況の悪化に拍車がかかる。

 発表によると、イスラエル軍は3日、レバノンとシリア両国の首都を結ぶ高速道路が通るマスナアと、ヒズボラの武器輸送用とされる地下トンネル(長さ約3・5キロ・メートル)を空爆した。マスナアには、レバノンからシリアへの避難民が押し寄せている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、9月21日〜10月3日に約23万5000人がシリアに逃れた。

4030OS5:2024/10/08(火) 00:13:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8874c4b9f9d9cbc4fe5142c6949928ce279cab0ヒズボラ、徹底抗戦崩さず イスラエルも攻勢強化 レバノン侵攻1週間
10/7(月) 20:32配信


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時事通信
 【エルサレム時事】イスラエル軍は7日、レバノン各地で軍事作戦を継続した。

 イスラエルがイスラム教シーア派組織ヒズボラ掃討のためレバノン南部へ地上侵攻を始めてから7日で1週間となる中、ヒズボラはイスラエル北部の主要都市ハイファにロケット弾を撃ち込んで負傷者を出すなど、徹底抗戦を続ける姿勢を鮮明にしている。

 イスラエル軍は6日夜から7日にかけても、ヒズボラの拠点があるとしてレバノンの南部や東部ベカー高原、首都ベイルート南郊を集中的に空爆。ヒズボラ情報部門本部なども標的となった。軍は7日、兵士2人がレバノン国境地帯での戦闘で死亡したと発表。地上侵攻後のイスラエル軍の死者は11人に達した。

 イスラエル軍は先月30日の地上侵攻開始後、レバノンでの作戦規模や範囲を徐々に拡大しているもようだ。軍の発表では、これまでにヒズボラ戦闘員440人を殺害し、2000以上の標的を攻撃した。6日には新たに1個師団がレバノン南部で「標的を絞った作戦」を開始した。

 ヒズボラは、先月末に最高指導者ナスララ師をイスラエル軍に殺害されて以降、一連の攻撃で組織弱体化が進んでいるとみられる。後継の最高指導者と目されたサフィエディン師は今月3日から4日にかけて行われた空爆の標的になったとされ、今も安否は不明だ。ロイター通信によれば、ヒズボラ幹部は新たな最高指導者の選出までには時間がかかるため、現在は一時的に集団指導体制になっていると語った。

 ヒズボラは7日、昨年10月のイスラム組織ハマスによる奇襲1年を機に声明を出し、ハマスに呼応して始めた対イスラエル攻撃を正当化。「指導部や軍事面で大きな代償を払ったが、抵抗の力で侵略を撃退できると確信している」と主張した。

4031OS5:2024/10/08(火) 00:20:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/197e88ea9a34a272375ccdaf065f107cabf999e6
中国、「和平の使者」演出 仲介外交で途上国糾合図る ガザ衝突1年
10/7(月) 20:31配信


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時事通信
 【北京時事】パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突が始まってから1年となる中、中国は「仲介外交」を掲げて中東への関与を強めている。

 習近平政権は、自国を地域紛争における「和平の使者」として演出。米国やイスラエルに反発するアラブ諸国や新興・途上国の支持を取り付けたい考えだ。

 習政権は当初、ガザの衝突に中立的な立場を標ぼうしていたが、戦闘の激化に伴いパレスチナ寄りの姿勢を鮮明にしている。王毅共産党政治局員兼外相は先月、訪問先の米国で、レバノンへの攻勢を強めるイスラエルを強く非難し、「中国はアラブの兄弟の側に立つ」と明言した。

 中国は米国によるイスラエル支援が「(中東情勢で)火に油を注いでいる」(官製メディア)と繰り返し批判してきた。一方で、7月にパレスチナの主流派組織ファタハやハマスなど各派を北京に招き、「和解協議」を開催。各派は「分断の終結」をうたう宣言に署名した。

 ファタハとハマスは長年対立しており早期に和解が実現する可能性は低いが、習政権は「対立をあおる米国」と「和平を進める中国」というイメージを広めようとしているもようだ。昨年3月に中国の仲介でイランとサウジアラビアが関係修復に至ったことは、習政権の自信につながっている。

 中国の宣伝工作は一部で功を奏しつつある。パレスチナのシンクタンク「パレスチナ政策調査研究センター」がガザ住民らを対象に行った9月の世論調査で、中国の中東政策を「評価する」との回答が26%に達した。中東以外の国・機関では国連の13%などを上回り、最も多かった。問題解決へ向けた中国の関与拡大を「歓迎する」との答えも57%に上った。

 シンガポールの「ISEASユソフ・イサーク研究所」が東南アジア10カ国を対象に実施し4月に公表した調査では、米中いずれかに同調を迫られた場合に「中国を選ぶ」とした回答が過半数を占め、初めて「米国」を超えた。イスラエルを擁護する米国にイスラム教徒が多い域内諸国が反発し、中国への傾斜を招いたとの指摘がある。

 習政権はウクライナ問題においても、ブラジルなど多数の新興・途上国と連携。米国との対立が続く中、各国を糾合する手段として仲介外交を今後も各地で推し進める方針だ。

4032OS5:2024/10/08(火) 21:47:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/aca655b6044d8f9a452145082ea658c7c3dfbbd6
ガザ戦闘1年、イスラエル軍が多正面で戦闘…ハマス・ヒズボラ・フーシと空爆やミサイルで応酬
10/8(火) 11:18配信
読売新聞オンライン
7日、イスラエルによる攻撃が続くレバノン南部ティールで、立ち上る黒煙を見つめる人々=ロイター

 【エルサレム=西田道成】パレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まってから1年の7日、多正面で戦いを続けるイスラエルは、レバノンやガザ、イエメンから相次いで攻撃を受けた。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは約190発の飛翔(ひしょう)体をイスラエルに撃ち込み、イスラエル軍はレバノン南部で1時間に120か所以上に空爆を加えるなど激しく応酬し、紛争は拡大の一途をたどっている。

【写真】「報道」防弾チョッキ着用の女性記者、頭部に銃撃受け死亡

 イスラエル軍によると、ヒズボラは7日夕までに135発の飛翔体をイスラエル領内に撃ち込んだ。深夜にも中部テルアビブ近郊のイスラエル軍情報部門の基地を狙って5発を発射し、一部は迎撃された。イスラエル軍によるレバノン南部への集中的な空爆は、ヒズボラのミサイル部隊や情報拠点などが標的で、これに先立ち地上部隊を援護する空爆も行ったとしている。

7日、イスラエル軍の空爆で破壊されたベイルートの建物=AP

 ロイター通信は、イスラエルの兵士2人が国境付近で死亡し、レバノン側では数十人が死亡したと報じた。レバノン保健省によると、昨年10月から6日までの死者は2083人、負傷者は9869人に達した。

 イスラエル軍は7日、レバノン南部の地中海沿岸の住民に退避を勧告し、攻撃対象地域の拡大を予告した。

 イスラエル軍がイスラム主義組織ハマスの掃討作戦を続けるガザ南部のハンユニスからは7日、飛翔体が発射され、イスラエル軍は発射拠点を破壊したと発表した。ガザ北部からも攻撃があった。

7日、イスラエルによる攻撃が続くレバノン南部ティールから立ち上る煙=ロイター

 また、イスラエル軍はイエメンから地対地ミサイルが発射され、迎撃したと発表した。イエメンの反政府武装勢力フーシは声明で、テルアビブ近郊を標的にしたと認めた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は7日夜、ガザの戦闘1年にあわせた演説で、「我々は戦いを続け、団結して勝利する」と述べ、ハマスの排除やハマスが拘束している人質の奪還などの目的を達成する決意を改めて表明した。

4033OS5:2024/10/08(火) 21:47:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3d3013e40c2c9ed09b7a5ff5f63bf287819a772
「生きるため、金が必要」 8メートルの分離壁よじ登るパレスチナ人
10/8(火) 19:00配信
毎日新聞
分離壁を乗り越えるパレスチナ人たち=ヨルダン川西岸で2024年9月20日、金子淳撮影(画像の一部を加工しています)

 高さ約8メートルの分離壁に、木製のはしごがかけられていた。「行くぞ」。手配師のかけ声とともに、15人ほどの男たちが一斉によじ登る。壁の上部にある鉄条網の隙間(すきま)を抜け、次々と壁の向こう側へ消えていく。

【アップで見る】8mの分離壁に手をかけよじ登るパレスチナ人

 当局に見つかれば、銃で撃たれるかもしれない。それでも、リスクを取るパレスチナ人は後を絶たない。この壁を越えなければ、生きるための金が稼げないからだ。

 発端は昨年10月に始まったパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘だった。イスラエル政府は発生直後、パレスチナ人の「入国」を禁じた。ガザ地区だけでなく、飛び地であるヨルダン川西岸のパレスチナ人たちも、イスラエル側に越境することはできなくなった。西岸では、イスラエルで働いていた約15万人が仕事を失った。

 戦闘が始まって1年。西岸では、分離壁を乗り越え、働きに出るパレスチナ人が相次ぐ。手配師の男性(23)によると、エルサレム近郊だけで1日200人近くに上ることもある。「イスラエル側に行きたいという連絡があれば、いつでも準備する。24時間対応だ」

 イスラエルと西岸を隔てる分離壁は2002年、「テロ対策」を目的に建設が始まった。全長は700キロあまりで、随所に監視塔もある。

 それでも、違法越境は止められない。手配師は壁の両側に複数の見張り役を配置し、警察や軍を見つけたらすぐに中止する手はずを整えている。

 イスラエル側では運転手が待機し、越境者を乗せてそれぞれの目的地まで連れて行く。越境の費用は1回50シェケル(約1900円)。越境者は数週間〜1カ月ほど働いて、戻ってくるケースが多い。

 エルサレム近郊の「越境ポイント」ではこの日、1時間で20人あまりが壁を乗り越えた。初めて臨むムハンマドさん(27)は、成功すればイスラエルの甘味料工場で働くことが決まっている。「見つかれば逮捕されるだろう。でも、我々はハマスではない。ただ、家族を食べさせたいだけだ」

 手配師が合図を送った。ムハンマドさんははしごに手をかけ、するすると登っていく。その姿は数秒後、壁の向こう側に消えた。【ヨルダン川西岸で金子淳】

4034OS5:2024/10/08(火) 22:26:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/a71d8d3bc29b9694c685aa64026fa4b5797e222c
イスラエル軍、レバノンで侵攻拡大 計1万5千人を投入
10/8(火) 20:36配信


産経新聞
イスラエル北部のレバノン国境近くに集結したイスラエル軍の戦車部隊=1日(AP)

イスラエル軍は8日、地上侵攻を続けるレバノン南部に新たに師団を投入し、攻撃範囲を拡大したと明らかにした。イスラエルメディアによると、9月30日のレバノン南部への侵攻開始以降、戦線に投入された兵士は1万5千人を超えたとみられる。

イスラエル軍は、イスラム原理主義組織ハマスと共闘する親イラン民兵組織ヒズボラが拠点とするレバノン南部への攻撃を「限定的な地上作戦」としているが、戦闘規模は拡大している。

また、イスラエル軍は、レバノンの首都ベイルートでヒズボラの予算編成と兵站(へいたん)を担当する幹部を殺害したと主張。今月7日にはレバノン南部で120以上の標的を空爆したと明らかにした。

レバノンの保健当局は、このイスラエルの空爆により数十人が死亡したと発表した。イスラエル軍の攻撃が激化した数週間で、約2千人が死亡したとしている。

イスラエルは、1日に弾道ミサイル180発以上を発射したイランに対する反撃準備も進めているとみられる。イスラエルのガラント国防相は9日にオースティン米国防長官と米ワシントン近郊で会談し、反撃に関して話し合うもようだ。

ハマスがイスラエルを奇襲して始まったパレスチナ自治区ガザでの戦闘は、7日で1年が経過した。イスラエルのネタニヤフ首相は7日のビデオ声明で、奇襲は「想像を絶する苦しみ」と述べ、ガザで拘束されている人質を奪還するまで戦闘を継続する意思を表明した。(石川有紀)

4035OS5:2024/10/14(月) 22:26:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/650df5e5d2d2d2b52602ed7e9f3781f73471c8df国連レバノン暫定軍の拠点にイスラエル軍の戦車が侵入 負傷者も
10/14(月) 14:19配信


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毎日新聞
イスラエルの掘削機がヒズボラのトンネルを破壊する様子を監視する国連部隊=レバノン南部の国境地帯で2019年12月13日、AP

 レバノン南部に展開する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は13日、イスラエル軍の戦車2台がUNIFILの拠点の入り口を破壊し、中に侵入したと発表した。近くでは発煙弾も発射され、隊員15人が皮膚の炎症などの被害にあったという。UNIFILは「イスラエル軍の存在が隊員を危険にさらしている」として抗議した。

【写真特集】イスラエル地上侵攻 緊張のレバノン 10万人以上出国

 イスラエル軍はイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘のため、レバノン南部に地上侵攻しているが、これまでの戦闘でもUNIFILに負傷者が相次いでいる。

 発表によると、イスラエル軍の戦車は13日午前4時半ごろ、UNIFILの拠点に侵入。約45分後に撤退したが、午前6時40分ごろには約100メートル離れた場所で発砲があった。イスラエル軍は12日にもUNIFILの後方支援部隊の通行を妨害したという。

 一方、イスラエル軍は13日、戦車は負傷した兵士の救出活動のためUNIFILの拠点に数メートル侵入して煙幕を使用したと説明し、「UNIFILを危険にさらしてはいない」と主張した。また、UNIFILの拠点のそばからヒズボラがロケット弾などを発射しており、これまでに兵士2人が殺害されたとして、ヒズボラを非難した。

 UNIFILはレバノン南部の停戦監視などのため、レバノン軍とともに巡回などを続けている。軍は地上侵攻前の9月30日、国境から5キロ以内の地点から撤退するよう求めたが、UNIFILは応じていない。【カイロ金子淳】

4036OS5:2024/10/16(水) 10:19:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f300d5c1a82e4bd5d80deff095d897cfc95443e
国連機関「イスラエル軍がガザ北部を封鎖」 推定40万人が孤立か
10/15(火) 7:47配信


毎日新聞
イスラエル軍による退避勧告を受けて北部から避難する住民=パレスチナ自治区ガザ地区ガザ市で2024年10月12日、ロイター

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は14日、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍が北部をほかの地域から完全に孤立させている可能性があると指摘した。北部には住民約40万人が取り残されているとみられているが、1日以降は食料支援が入っておらず、人道危機の一層の深刻化が懸念されている。


 OHCHRによると、ガザ北部ではイスラエル軍が8日連続で激しい攻撃を加えており、幹線道路の分岐点もブロックなどで封鎖した。この付近で避難者に発砲し、写真記者などが殺害されたとの情報もあるという。OHCHRは「中東全体で戦闘が激化する陰で、イスラエル軍はガザ北部で民間人の生命や安全を完全に軽視して戦闘行為を行っている」と批判した。

 一方、イスラエル軍は14日、北部ジャバリア難民キャンプでイスラム組織ハマスが部隊を再編していると指摘し、ハマスが住民の避難を妨害していると主張した。

 ガザ地区では人口の96%が食料不足に直面しており、5万人以上の子供が急性栄養失調で治療が必要とされる。【カイロ金子淳】

4037OS5:2024/10/18(金) 06:04:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/58174c84c41619370d0d3907795257822b71334d
ハマス最高幹部シンワル氏殺害を確認、イスラエル軍発表 組織に打撃
10/18(金) 2:08配信

朝日新聞デジタル

パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で2022年10月1日、反イスラエル集会に出席したシンワル氏=ロイター

 パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍は17日、イスラム組織ハマス最高幹部のシンワル政治局長を殺害したことが確認されたと発表した。ガザ最南部ラファで16日に殺害したと説明した。シンワル氏は長くガザの最高指導者を務めてきた。組織の中枢を担ってきた人物の殺害は、ハマスにとって大きな打撃になる。

 イスラエル軍の発表によると、ハマスの幹部が潜伏している可能性を示唆する情報をもとに、軍の地上部隊が16日、ガザ南部で作戦を展開。シンワル氏らを殺害したという。イスラエル当局が身元の確認を進めていた。

 シンワル氏は、昨年10月7日のイスラエルへの越境攻撃について、ハマス軍事部門トップだったデイフ氏(イスラエル軍が8月に殺害を発表)とともに主導したとみられていた。今年7月に政治局長だったハニヤ氏が訪問先のイランの首都テヘランで殺害されたのを受けて、後任に就いた。

朝日新聞社

4038OS5:2024/10/20(日) 21:18:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3bbb3d3311cfcf0c0cacee73232d3d5fbaf6f08
ヒズボラ副指導者、イランに脱出 イスラエルの攻撃恐れ 報道
10/20(日) 20:14配信


時事通信
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのナンバー2、カセム師(15日に公開されたヒズボラ系テレビ局アルマナルの映像より)=撮影場所不明(AFP時事)

 【カイロ時事】アラブ首長国連邦(UAE)のメディアは20日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのナンバー2、カセム師がレバノンからイランに脱出したと報じた。

【写真】テレビ演説するカセム師

 イラン情報筋の話として伝えた。ヒズボラの後ろ盾であるイラン指導部が、イスラエルによる殺害を恐れて指示したという。

 情報筋によれば、カセム師は、レバノンを訪問したイランのアラグチ外相の飛行機に同乗し、5日にレバノンを後にした。イスラエル軍はヒズボラへの攻勢を強め、9月末に最高指導者ナスララ師を殺害。その後10月には後継候補と目されていたサフィエディン師を標的に空爆を実施した。サフィエディン師も死亡したとの見方が強い。

4039OS5:2024/10/22(火) 02:16:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a5c989dc22c968b36d69fc03fd8ba8048c5abfe
トルコの政権転覆「首謀者」死去 在米イスラム指導者ギュレン師
10/21(月) 20:00配信

共同通信
メディアと面会するギュレン師=2016年、米東部ペンシルベニア州(AP=共同)

 【イスタンブール共同】トルコで2016年、約250人が死亡したクーデター未遂事件を巡り、トルコ政府が首謀者と断定した在米イスラム指導者フェトフッラー・ギュレン師が20日、米国の病院で死去した。83歳だった。死因は明らかになっていない。トルコメディアが伝えた。

 1999年から米東部ペンシルベニア州に生活拠点を移していた。

 41年、トルコ東部エルズルム県生まれ。イスラム教の実践と、トルコが国是とする世俗主義の調和を目指し、学校設立など教育活動や社会奉仕活動を通じて国内外で支持者を増やした。支持者による社会運動は「ギュレン運動」と呼ばれた。

4040OS5:2024/10/22(火) 02:17:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/68f4b3dfce07b42def66aa06fef9e69229a887d9
「木村王国」逆風に危機感 衆院選・青森県3区 立民・岡田陣営「敵失批判だけでは勝てない」
10/21(月) 9:14配信
Web東奥
【写真上】つがる市の個人演説会で木村候補(左)への支持を訴える大島氏=19日【同下】田名部氏(右)と並んで街頭演説する岡田候補=15日、弘前市

 27日投開票の衆院選青森県3区は、自民党前職の木村次郎候補(56)と立憲民主党新人の岡田華子候補(44)が激戦を展開している。木村氏は党の裏金事件への関与や秘書へのパワハラ問題、昨年の知事選を巡る対応などで逆風に見舞われている。一方の岡田陣営は「敵失を攻めるだけでは勝てない」として批判を抑え、政策の浸透に力を入れる。念頭に置くのは、党が支持した候補が惨敗した7月の東京都知事選だ。

 「次郎さんは今、大変苦しい選挙だ。率直に言いますよ。(原因は)本人が甘かったからだ」。19日夜、つがる市での木村氏の個人演説会。大島理森元衆院議長は壇上で厳しく断じた。

 続けて「(木村氏は逆風下で)勉強すればいい。つらい目にあって初めて人の心が分かり、自らが足らざることを学ぶ。政治家木村次郎は、この戦いに勝ち抜くことがスタートだ」と改めて支援を求めた。

 木村氏自身は裏金問題について街頭で謝罪し続けているが、「私たちが一生懸命売ったパーティー券なのに(資金還流についての)説明が遅れた。ちゃんと話してほしかった」(中南の地方議員)、「自分の支持者に木村氏への投票をお願いしにくい」(西北五の地方議員)との声が漏れる。知事選で宮下宗一郎氏を指して「県庁職員を仕えさせるわけにいかない」と発言したことは「次郎ちゃんが宗ちゃんをいじめた、と有権者に言われた」(長年の支持者)と今も尾を引く。

 津軽地域は、父の故・守男氏、兄の故・太郎氏、次郎氏の3人で約40年にわたり衆院の議席を守り「木村王国」とも呼ばれてきた。木村次郎選対本部の今村憲市本部長は「『木村』が受け継いできた国政への影響力は大きい。議席を失うわけにはいかない」と強調する。

 陣営は20日、緊急選対合同会議を開いて体制の引き締めを確認。党3区選対本部長の阿部広悦県議は取材に「各地域の選対で(票を)一つ一つ積み上げてもらう」と組織戦の徹底を誓った。

 「『裏金問題は正直もうどうでもいい。1人暮らしの高齢者の生活、青森の人口減少をなんとかして』という声を毎日たくさんいただく」。岡田氏は20日朝の街頭演説で裏金問題についてほとんど触れず、政策の訴えに時間を割いた。取材には「(自民も木村氏も)説明責任を果たしていない。ただ、有権者が聞きたいのはこれからの青森をどうするかだ」と語る。

 陣営の一人は、批判を前面に出した選挙戦を避ける理由に、東京都知事選を挙げる。党が支援した候補が裏金批判を大きく打ち出しながら失速した経緯を念頭に、「(敵失批判は)支持者向けの訴え。それだけでは支持が広がらない」と警戒する。

 岡田氏は津軽でも一定の知名度がある党県連代表・田名部匡代参院議員と二人三脚で選挙区を回る機会が多く、陣営幹部は「公示日以後、明らかに空気感が変わり、追い風が吹いている」と手応えを語る。

 一方で「地に足の着いた選挙ができていない」と風頼みの選挙戦であることを認める。「われわれが立ち向かうのは木村王国。声を届け、少しでも支援の輪を広げるしかない」と、きめ細かなあいさつ回りや交流サイト(SNS)の活用などで、組織力の差を懸命に埋めようとしている。

 他の新人2人も政策本位の訴えを続ける。無所属の其田寿一候補(38)は地域活性化や所得向上、日本維新の会の長坂淳也候補(48)は農業・漁業への支援などを掲げ、それぞれ浸透に励んでいる。

4041OS5:2024/10/27(日) 01:50:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/18a50254583248b7c9b37ed1ce6d70373298f052
イスラエルの対イラン報復攻撃は3波、防空システムやミサイル基地が標的…兵士2人が死亡
10/26(土) 21:47配信
読売新聞オンライン
イランが再反撃なら報復の連鎖に
 【エルサレム=作田総輝、テヘラン=吉形祐司】イスラエル軍は26日、イランの軍事施設を攻撃したと発表した。イランから今月1日にミサイル攻撃を受けたことへの報復措置で、首都を含むテヘラン州の基地などを標的にし、兵士2人が死亡した。イランが再び反撃すれば報復の連鎖が起き、中東地域の緊張が一段と高まる恐れがある。イランの出方が最大の焦点となる。

 イスラエルがイラン本土を攻撃したのは今年4月以来、2度目となる。米ABCニュースは、今回の攻撃の標的にはエネルギー関連や核施設は含まれていないと伝えた。

26日、爆発音が聞こえた後のテヘラン市街地=ロイター

 イスラエル軍報道官は26日未明(日本時間午前)、攻撃開始を告げる声明を発表し「イランの軍事的な標的に精密な攻撃を加えている」と述べた。約3時間半後に作戦終了を宣言した。イランの複数地域を空爆し、ミサイル製造施設や地対空ミサイル装置などを標的にしたとしている。

  イラン軍は発表で、テヘラン州や西部フゼスタン、イラム2州の軍事施設が攻撃を受け「限定的な被害があった」と認めた。兵士2人が死亡したのは、イスラエルが発射した飛翔(ひしょう)体によるものだと説明した。イラン外務省は26日、イスラエルを厳しく非難し「外国の侵略行為に対し自衛の権利と義務がある」とする声明を発表した。

 米ニュースサイト・アクシオスは、イスラエル当局者の話として、攻撃は3波だったと報じた。防空システムへの攻撃後、ミサイルなどの基地や武器製造拠点を標的にしたという。米紙ニューヨーク・タイムズによると、攻撃対象は約20か所に上ったという。

 同紙は、イスラエル当局者の話として、イスラエル軍機が攻撃を成功させるためシリアやイラクの防空施設も攻撃したと報じた。

 イスラエル軍報道官は、パレスチナ自治区ガザでのイスラム主義組織ハマスとの戦闘開始以降、イランと代理勢力がイスラエルを継続的に攻撃してきたと指摘し「イスラエル国家を脅かす者は大きな代償を払うことになる」と警告した。

 イランは今月1日、ハマス最高幹部が7月にテヘランで殺害されたことなどへの報復措置として、イスラエル本土を弾道ミサイルで攻撃した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は報復を宣言していた。

 ガザでの戦闘を巡っては停戦交渉の再開に向けた協議が27日にカタールで開かれる予定で、今回の攻撃が協議の進展を妨げる可能性がある。

4042OS5:2024/10/27(日) 21:36:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d2d4603241aa23d8d962bf58d35d89156c59f16
ガザ北部「壊滅的」 WHO事務局長、病院襲撃を批判
10/27(日) 16:13配信

AFP=時事
パレスチナ自治区ガザ地区北部ベイトラヒヤのカマル・アドワン病院で、損傷した救急車(2024年10月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は26日、戦闘で荒廃したパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部は壊滅的な状況に陥っているとし、「医療施設の周辺および内部で激しい軍事作戦が展開されている」と指摘した。

 テドロス氏はX(旧ツイッター)に「ガザ北部の状況は壊滅的だ」「医療物資の深刻な不足に加え、アクセスが極めて制限されていることで、人々は命を救う治療を受けられなくなっている」と投稿した。

 テドロス氏は、ガザ保健当局からの報告として、ガザ北部で唯一機能しているカマル・アドワン(Kamal Adwan)病院が25日にイスラエル軍の急襲を受けたと明らかにした。

 保健当局によると、この作戦で子ども2人が死亡。イスラエル軍は数百人の職員、患者、避難民を拘束した。

 イスラエル軍は、軍部隊はカマル・アドワン病院の周辺で活動していたが、「実弾射撃などの攻撃は認識していない」としている。

 ガザ保健当局によると、同院の包囲は解かれたものの、テドロス氏は「大きな代償を伴った」と述べた。

 WHOは25日夜、同院への攻撃で医療従事者3人と職員1人が負傷し、数十人の医療従事者が院内で拘束されたと発表した。院内には当時、約600人の患者、医療従事者らが避難していた。

 テドロス氏は26日、「男性職員44人が拘束されたことで、女性職員と病院長、男性医師1人だけで、緊急に処置を必要とする200人近くの患者の世話をしている」と語った。

 その上で、「医療施設へのいかなる攻撃も国際人道法違反だ」と非難。「ガザの崩壊しつつある医療態勢を守る唯一の道は、即時かつ無条件の停戦だ」と強調した。【翻訳編集】 AFPBB News

4043OS5:2024/10/29(火) 21:36:50
>>4026>>4038
https://news.yahoo.co.jp/articles/30a58f0f04da98f1df323fa62f88c6fa1f0c1853
ヒズボラ新指導者にカセム師 対イスラエルで「抵抗継続」 レバノン
10/29(火) 17:49配信


時事通信
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの新しい最高指導者に選出されたナイム・カセム師=6月19日、ベイルート近郊(EPA時事)

 【イスタンブール時事】レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは29日、新しい最高指導者として、ナンバー2を務めていたナイム・カセム師を選出したと明らかにした。

 イスラエル軍は9月下旬、レバノンの首都ベイルート南郊の地下にあったヒズボラ本部を空爆し、最高指導者だったナスララ師を殺害。ヒズボラではそれ以降トップ不在が続いていた。

 カセム師は暗殺を恐れ、ヒズボラの後ろ盾イランへ逃れたとも報じられたが確認されていない。ヒズボラは声明で「勝利を実現するまで抵抗の炎を輝かせ続けると誓う」と徹底抗戦を強調した。

 ロイター通信などによると、カセム師は1953年生まれ。ヒズボラ創設当初から活動し、91年からはナンバー2としてナスララ師ら指導部を支えてきた。政党としての側面も持つヒズボラで、レバノン国内で政治的影響力を行使してきたとされる。

4044OS5:2024/10/30(水) 03:39:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/c04f226867a4ef715ce8b6f54b5405708658699c
ヒズボラ、ナスララ師の後継にナンバー2選出 指導体制再構築
10/29(火) 19:55配信

朝日新聞デジタル
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラで、ナスララ師の後継として最高指導者に選ばれたカセム師=AP

 レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは29日、イスラエル軍の空爆で殺害された最高指導者ナスララ師の後継に、ナイム・カセム師を選出したと声明で発表した。イスラエル軍との戦闘が続く中、指導体制を再構築するとみられる。

 ロイター通信によると、カセム師は30年以上、ヒズボラの中心人物だった。1982年のヒズボラ設立につながる会議に参加。1991年からは、ヒズボラのナンバー2を務め、主に組織の対外発信を担ってきた。

 ヒズボラ指導部をめぐっては、今年9月27日、イスラエル軍によるベイルート南郊への空爆で、長年ヒズボラを率いてきたナスララ師が死亡。10月に入り、同師のいとこで、後継とみられていたサフィエディン師も、イスラエル軍の攻撃で殺害された。

 ヒズボラの指導体制が大きな打撃を受けるなか、長年、ナスララ師を支えてきたカセム師に白羽の矢が立った。カセム師は、イスラエルとの戦闘を続ける意向で、今月8日のビデオ演説では「我々の能力は充実しており、前線に戦闘員を配備している」と述べた。

 現在、イスラエル軍によるレバノン南部への侵攻は約1カ月にわたって続いており、民間人を含む犠牲者が急増している。レバノン保健省によると、昨年10月以降、計2710人が死亡した。ヒズボラ側も、イスラエル北部を中心にロケット弾やドローン(無人機)による攻撃を繰り返している。(今泉奏)

朝日新聞社

4045OS5:2024/11/05(火) 21:18:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ea5cfdd14ff4b04b51888e381f7901fa7311461
イスラエル交渉団「合意可能性低い」 ハマスも強硬、ガザ停戦依然厳しく
11/5(火) 20:32配信


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時事通信
イスラエルの対外情報機関モサドのバルネア長官=2023年9月、中部ヘルツリヤ(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルのメディアは4日、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を巡り、イスラエルの交渉団を率いる対外情報機関モサドのバルネア長官が最近、イスラム組織ハマスとの合意について「近いうちに実現する可能性は低い」と発言したと報じた。

 ハマス側も強硬姿勢を貫き、妥結への道のりは依然険しい状況が続いている。

 バルネア氏の発言は、ハマスが拘束する人質の家族らに対し、交渉の進捗(しんちょく)状況を説明する場で飛び出した。バルネア氏は「仲介国のカタールやエジプトからまだ何の反応も受け取っておらず、待つのが最善の策だ」とした上で、「現在、合意の可能性は非常に低い」と語ったという。

 停戦交渉は10月27日に約2カ月ぶりに再開され、エジプトのシシ大統領が、長期の停戦へつなげるための2日間の停戦案を提示するなど複数の案が協議されている。だが、ハマス幹部は今月1日、AFP通信に対し、ハマスが求める恒久停戦やイスラエル軍のガザ撤退が含まれていないと主張し、これらの停戦案を拒否したと表明した。

 同じく仲介役の米政府の4日の発表によれば、ブリンケン国務長官はエジプトのアブデルアティ外相との電話会談で、「限られた人数の人質解放でさえも、ハマスは拒否した」と批判した。

 イスラエルはガザ攻撃を続けており、ガザの保健当局は4日、北部で唯一稼働中の病院も爆撃されたと発表した。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、この空爆で子供の患者6人が負傷したとし「驚がくしている」と表明した。同当局によると、ガザではこれまでに4万3374人が、イスラエルの攻撃によって死亡した。

4046OS5:2024/11/09(土) 17:54:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/1da925e101ed987131bb8f51985719102d1d991d
カタールがハマス指導部を追放か 米政権、人質解放拒否を受け要求
11/9(土) 10:31配信


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産経新聞
【ワシントン=大内清】パレスチナ自治区ガザを巡る停戦協議が停滞する中、バイデン米政権がカタール政府に対し、同国にあるイスラム原理主義組織ハマスの在外指導部を追放するよう求め、カタール政府がそれを了承したことが8日分かった。ロイター通信などが米政府高官の話として報じた。

バイデン政権は停戦協議の一環としてハマスが拘束している人質の解放を求めている。ロイターによると、ハマスが数週間前に提案を拒否したのを受け、米側はカタール政府に「米国がパートナーとする国の首都にハマス指導者の居場所はない」と伝達。カタールは10日ほど前にハマス側へ国外への移転を要求した。ハマス当局者はこの情報を否定しているという。

米国とカタールはエジプトとともにイスラエルとハマスのガザ停戦協議を仲介。バイデン政権は米国人を含む人質の解放を優先するが、ハマスには重要な交渉カードを失いたくないとの思惑があるとみられる。

ハマスは2012年、シリア内戦の影響で同国首都ダマスカスにあった在外指導部をカタールの首都ドーハに移した。カタールはハマスに資金を提供する一方でその活動に影響力を行使してきた。

4047OS5:2024/11/11(月) 00:34:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2b7b74d7af27170286d5c52e0527b6fb4deca46
アフガンのタリバン政権、COP29に代表団派遣へ 復権以来初
11/10(日) 22:55配信

毎日新聞
アフガニスタンの首都カブールで警戒に当たるタリバン戦闘員たち=2022年8月1日、川上珠実撮影

 アフガニスタンを支配するイスラム主義組織タリバンの暫定政権は10日、アゼルバイジャンの首都バクーで11〜22日にある国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)に代表団を送ると発表した。2021年8月のタリバン復権以降で、アフガン代表団のCOP参加は初となる。

 険しい山岳地帯を擁する内陸国のアフガンは、気候変動の影響を最も受けやすい国の一つとされる。このため、タリバンはCOP参加を繰り返し求めていた。しかし、その政権を正式承認した国がないことなどから、これまでは受け入れが見送られてきた。

 ロイター通信によると、今年のCOP議長国のアゼルバイジャンは、タリバンをオブザーバーとして招いた。外交筋はロイターに対し、「周辺的な議論や2国間会談への参加」が可能になると説明している。

 アフガンは近年、気候変動の影響による深刻な干ばつや洪水に見舞われてきた。国連世界食糧計画(WFP)によると、今年3〜5月の長雨では全土が洪水の被害を受け、少なくとも540人が死傷した。

 COPでアフガン代表団を率いる環境保護局のカリス長官は「気候変動について各国と問題を共有したい」とする声明を発表した。

 タリバン暫定政権は、女性に対する学校教育を制限していることなどから国際的な批判を集めている。それでも、6〜7月、アフガン情勢について各国の政府代表が協議する国連主催の会議に初参加するなど、国際社会との関わりへの積極姿勢を見せている。【ニューデリー川上珠実】

4048OS5:2024/11/12(火) 21:12:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/154cd2b0eed26000ae7b6e3690f3e846a6b38edd
対パレスチナ強硬派のイスラエル新外相、パレスチナ国家樹立は「非現実的」「ハマスの国家となる」
11/12(火) 18:17配信


読売新聞オンライン
11日、エルサレムで記者会見するイスラエルのサール外相

 【エルサレム=福島利之】イスラエルのギデオン・サール外相は11日、エルサレムで記者会見し、パレスチナ国家の樹立について「現実的でない」として拒否する考えを示した。ヨルダン川西岸については「占領地でなく、領土の係争地だ」との認識も示した。

 前任者の解任を受けて国防相に転じたイスラエル・カッツ氏の後任として外相に就任したサール氏が記者会見を開くのは初めて。サール氏は対パレスチナやイランの強硬派として知られる。

 サール氏は、1993年のパレスチナ暫定自治を認めたオスロ合意や2005年のイスラエルのパレスチナ自治区ガザからの撤退に触れ、「平和をもたらさず、イスラエルの安全保障を悪化させた」との認識を示した。その上で、サール氏は「パレスチナ国家は(イスラム主義組織)ハマスの国家となる」と述べ、ヨルダン川西岸での国家樹立を望まない考えを示した。

 一方、ベザレル・スモトリッチ財務相は11日、党首を務める極右政党の会合で「(米大統領選での)トランプ氏の勝利は重要な機会だ」と触れ、次期トランプ政権がスタートする2025年にヨルダン川西岸でイスラエルの主権を確立すると強調した。

4049OS5:2024/11/15(金) 17:15:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe3bf292256465631ae7586b13cefea31b98d83f
スリランカ議会選 大統領派が3議席から過半数に躍進、「債務の罠」からの脱皮目指す
11/15(金) 16:18配信

産経新聞
巨額の対外債務を抱え経済危機にあるインド洋の島国スリランカで14日に投票された議会選(一院制、225議席)は、ディサナヤカ大統領率いる人民解放戦線(JVP)が参加する左派勢力、人民の力(NPP)が圧勝した。議席数は解散前の3から過半数に大きく躍進。ディサナヤカ氏は公約した減税や貧困対策を推進するとみられる。

選管の途中集計によると、NPPは140議席を超え、解散前に第1党だったスリランカ人民戦線(SLPP)は、数議席と惨敗する見通し。

これまで、港湾や空港整備など大型公共事業を行ってきたスリランカはデフォルト(債務不履行)となり、いわゆる中国の「債務の罠」にも陥った。ウィクラマシンハ前政権は国際通貨基金(IMF)や日中など債権国の支援を得て経済改革を進めたが、「増税などは失政のツケを国民に負わせたものだ」といった有権者の怒りを背景に、9月の大統領選で改革見直しを掲げたディサナヤカ氏が初当選を果たした。同氏は、IMFとの再交渉を進めている。

ディサナヤカ氏は、政権を盤石にするため、大統領就任直後に議会を解散し、総選挙に打って出ていた。政治腐敗批判を受け、大統領制度の見直しも目指している。

JVPは、マルクス・レーニン主義を掲げ、1970〜80年代に反政府武装闘争を展開した。(岩田智雄)

4050OS5:2024/11/17(日) 20:56:34

https://news.yahoo.co.jp/articles/99d5296101315ed067bde49801b349a21c161fa0
イスラエル首相私邸に着弾 ネタニヤフ氏は不在 軍爆撃、ガザ北部で数十人死傷
11/17(日) 18:55配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】イスラエルメディアなどによると16日、イスラエル中部カイザリアにあるネタニヤフ首相の私邸に閃光(せんこう)弾が撃ち込まれ、予備役の軍人ら3人が逮捕された。反体制派による抗議とみられる。ネタニヤフ氏と家族は不在だった。

イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザ北部のベイトラヒヤ地区にあるビルを爆撃し、ロイター通信は救急当局の話として数十人が死傷したと報じた。ビルは5階建てで約70人が住んでいたという。軍は北部で一部地域を包囲して激しい攻撃を続けているもよう。軍は中部でもブレイジ難民キャンプの住宅を爆撃、少なくとも10人が死亡した。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)によると、イスラエル軍は16日、親イラン民兵組織ヒズボラの拠点があるレバノンの南部や首都ベイルートに、計145回にわたり攻撃を行った。

イスラエルのニュースサイトによると、レバノン南部では地上侵攻したイスラエル軍の兵士1人がヒズボラとの銃撃戦で死亡した。ヒズボラは16日、イスラエル北部の都市ハイファにロケット弾10発を撃ち込み、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)が損傷して5人が負傷するなど、激しい戦闘が続いている。

4051OS5:2024/11/17(日) 21:07:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccc3054ae578f2641d8e8ebe7b384eabb17cd627
イスラエル軍がレバノン首都などへの攻撃激化 1日で空爆145回
11/17(日) 20:37配信

朝日新聞デジタル
2024年11月17日、レバノンの首都ベイルート南部郊外で、イスラエル軍の空爆後、煙が立ち込めた=ロイター

 イスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘をめぐり、中東の衛星放送局アルジャジーラは17日、イスラエル軍が首都ベイルートやレバノン南部への攻撃を激化させていると報じた。



 アルジャジーラはレバノン当局の発表として、イスラエル軍が16日、レバノン南部を中心に、145回の空爆を行ったとした。ヒズボラの拠点であるベイルート南郊のダヒヤ地区では17日も激しい攻撃が続いているという。

 イスラエル軍は地上侵攻も激化させ、米CNNは16日、イスラエル軍が10月1日にレバノンへの地上侵攻を開始して以降、最も深く侵攻したとみられるとした。

 世界銀行が14日に公表した報告書によると、戦闘によるレバノンの損害が1年間で推計85億ドル(約1兆3千億円)に上るという。

 CNNは16日、レバノンの情報筋の話として、米政府提案の停戦案についてレバノン政府高官の間で協議が続いていると報じた。

 イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザへの攻撃も続けている。ガザ北部ベイトラヒヤでは17日、イスラエル軍が集合住宅を空爆した。アルジャジーラやロイター通信によると集合住宅には複数の家族が避難していて、数十人が死傷したという。(エルサレム=森岡みづほ)

朝日新聞社

4052OS5:2024/11/19(火) 08:05:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf22972e227a40f224731fe83e17625b53da8a2e
ガザ食料運搬の国連車両襲われる 97台分強奪「飢餓の可能性」
11/19(火) 7:34配信

共同通信
 【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は18日、パレスチナ自治区ガザで16日、食料を運んでいたトラック109台が襲われ、うち97台分が強奪されたと明らかにした。運転手は銃を突きつけられ、積み荷を降ろすよう強要されたという。

 イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くガザでは人道危機が深刻化。特に軍が一部を包囲するガザ北部の状況がひどく、UNRWAのラザリニ事務局長は11日、「飢餓が起きている可能性が高い」と表明した。

 ロイター通信などによると、イスラエル軍とヒズボラの戦闘を巡り、米国提示の停戦草案を協議するため、米特使が19日にレバノンを訪問する。

4053OS5:2024/11/20(水) 09:25:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac32081d84b8788d292dfecb7a85fd259b00f3c6
ガザで援助物資積んだ車両97台略奪される…戦闘開始以来最大規模、住民窃盗団の仕業か
11/20(水) 7:47配信


読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【エルサレム=福島利之】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は18日、パレスチナ自治区ガザで援助物資の食料を積んだトラックの車列が襲撃され、97台が略奪されたと発表した。昨年10月にガザで戦闘が始まってから最大規模の略奪で、ガザ住民で構成される盗賊団の仕業とみられている。

 ガザ南端のケレム・シャローム検問所から16日に入った107台の車列が襲撃された。運転手は銃を突き付けられ、物資を降ろすよう強制されたという。

 盗賊団はガザでイスラエルと戦闘を続けるイスラム主義組織ハマスとは無関係とみられ、ハマスは18日、「治安を混乱させている」と盗賊団を非難する声明を出した。略奪により、国連が支援する南部ハンユニスなどのパン店は小麦粉不足で営業できなくなったという。

人質解放のため「ガザ占領必要」…イスラエル財務相主張
 【エルサレム=福島利之】イスラエルの極右政党「宗教シオニズム」を率いるベザレル・スモトリッチ財務相は18日、パレスチナ自治区ガザに拘束されている人質の解放のため、「我々はガザ北部を占領する必要がある」との考えを示した。

 国会内で記者団に述べた。スモトリッチ氏は、ガザに拘束されている101人の人質が安全に戻らなければ、「我々は(ガザ北部の)主権者となり、永遠にとどまるだろう」と主張した。スモトリッチ氏は以前から、ガザにイスラエルの入植地を再び建設すべきだと主張している。

4054OS5:2024/11/20(水) 17:45:19
 https://news.yahoo.co.jp/articles/b70442b4922ad5e80f4ce015063d52a1978840c6
イスラエル軍、徴兵に応じないユダヤ教「超正統派」1126人に逮捕状…出国も禁止
11/20(水) 16:56配信
読売新聞オンライン
イスラエル国旗

 【エルサレム=福島利之】イスラエル軍は19日、国会外交防衛委員会でユダヤ教の戒律を厳格に守る超正統派の徴兵をめぐり、徴兵に応じない信徒1126人に逮捕状を出したと明らかにした。

 招集命令を受けた信徒3000人のうち2回の呼び出しに応じない1126人が対象で出国が禁じられる。

(写真:読売新聞)

 イスラエルでは18歳以上の男女に徴兵の義務があるが、超正統派は建国以来、「宗教的な伝統を守る」として徴兵が免除されてきた。

 しかし、パレスチナ自治区ガザでの戦闘が長引いて戦死者が増える中、最高裁判所は今年6月、超正統派も兵役の対象にする必要があるとの判決を下し、軍は徴兵の手続きを進めてきた。

 国会では超正統派信徒の徴兵を免除する法案の審議も進められており、軍や警察が実際に逮捕に踏み切るかは不明だ。

4055OS5:2024/11/22(金) 23:29:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/e350c20b1c96af3c8bd11baa847d36cf6ebc97b5
ICC、イスラエル首相らに逮捕状 戦争犯罪などの疑い
11/22(金) 8:10配信

AFP=時事
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)とヨアブ・ガラント前国防相(2023年10月28日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】国際刑事裁判所(ICC)は21日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ガラント前国防相、ハマス軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏に逮捕状を出した。


この前例のない措置にネタニヤフ氏は「反ユダヤ主義だ」「不条理かつ虚偽だ」と猛反発。イスラエルの最も緊密な同盟国である米国も逮捕状を批判した。一方、アムネスティ・インターナショナルなどの人権団体は歓迎した。

逮捕状が出されたことで、ICCに加盟する124か国・地域はネタニヤフ氏が入国した場合、逮捕する義務を負う。このためネタニヤフ氏の移動は理論的には制限されることになる。

アムネスティのアニェス・カラマール事務総長は「ネタニヤフ首相は今や正式な指名手配犯だ」と述べた。

ICCは声明で「裁判部は、少なくとも2023年10月8日から2024年5月20日までに犯された人道に対する罪と戦争犯罪の容疑で、ベンヤミン・ネタニヤフ氏とヨアブ・ガラント氏の2人に逮捕状を出した」と述べた。さらに、デイフ氏にも逮捕状を出したと付け加えた。

イスラエルは8月上旬、パレスチナ自治区ガザ地区南部で7月に実施した空爆でデイフ氏を殺害したと発表したが、ハマスは同氏の死を認めていない。

ICCは、デイフ氏の死亡を確認できなかったため逮捕状を出したと説明している。

パレスチナ自治政府(PA)とハマスも逮捕状を歓迎したが、デイフ氏には言及していない。

ICCのカリム・カーン主任検察官は、加盟国・地域に対し逮捕状を執行するよう求めるとともに、非加盟国・地域に対しては「国際法の順守」に協力するよう促した。【翻訳編集】 AFPBB News

4056OS5:2024/11/22(金) 23:30:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9a14cc7d7dfb9adcd9e9548b0b9b6b81393b8b8
ICCの逮捕状発付に反発 外交への影響必至 イスラエル
11/22(金) 5:46配信
時事通信
イスラエルのネタニヤフ首相=18日、エルサレム(EPA時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザで続く戦闘を巡り、国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)が21日、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相、イスラム組織ハマスの軍事部門トップのデイフ氏に逮捕状を出した。


 イスラエルとその後ろ盾である米国は決定を「拒否する」と激しく反発。一方、イタリアやカナダなどは決定に従う意向を示しており、イスラエルの外交への影響は必至だ。

 ICCには日本を含む124カ国・地域が加盟。イスラエルや米国は参加していないものの、加盟国などに渡航すれば拘束される可能性がある。

 ICCの発表によると、ネタニヤフ氏とガラント氏には、ガザへの食料や水、医薬品などの供給を意図的に制限し、国際人道法に違反した疑いなどがある。

4057OS5:2024/11/25(月) 13:42:41
https://www.sankei.com/article/20241124-HDYXVM4BBRM3TMHREBP6PXC2ZM/
<独自>川口クルド人「出稼ぎ」と断定 入管が20年前現地調査 日弁連問題視で「封印」
「移民」と日本人
2024/11/24 12:00
埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人をめぐり、法務省入国管理局(現・出入国在留管理庁)が20年前の平成16年、難民認定申請者の多いトルコ南部の複数の村を現地調査し「出稼ぎ」と断定する報告書をまとめていたことが24日わかった。しかし日本弁護士連合会が「人権侵害」と問題視したことから、調査結果は表に出なくなった。これらの村などがある3県の出身者は現在も同国の難民申請者の8割を占めることも判明、報告書からは、クルド人の難民該当性について、すでに一定の結論が出ていたことがうかがわれる。

この文書は「トルコ出張調査報告書」。当時、クルド人らが難民認定を求めて各地で裁判を起こしており、同省が訴訟対応として16年6〜7月、これらの村へ入管職員を派遣し、生活実態などを調査した。

報告書は「わが国で難民申請した者の出身地が特定の集落に集中している」「いずれも出稼ぎ村であることが判明。村民から日本語で『また日本で働きたい。どうすればよいか』と相談あり。出稼ぎにより、近隣に比べて高級な住宅に居住する者あり」などと記されていたという。

ところが報告書が訴訟資料として法廷へ提出されると、クルド人側の弁護団が問題視。入管側が難民申請者の氏名をトルコ当局へ伝え、現地の家族を訪問していたことなどを記者会見して非難した。当時のメディアも「法務省が不手際」「迫害の恐れ」などと批判的に報じたが、報告書の内容自体には触れなかった。

報告書は、氏名を伝えたのは申請者から提出された本国の「逮捕状」の真偽を確かめるためで、トルコ側から「氏名がなければ照会できない。欧州各国も同じ方法で事実確認を求めている」と指摘されたためとしているという。


当時、法務省は「新たな迫害がないよう配慮して調査した」と反論したが、弁護団側はクルド人らの人権救済申立書を日弁連に提出。日弁連は翌17年、「難民申請者の情報を提供することは、新たな迫害を生む恐れがあり、重大な人権侵害だ」として当時の法相あてに「警告書」を出した。

この結果、法務省は報告書の調査内容について「封印」せざるを得なくなったという。

弁護団側は、入管の案内役に憲兵(現・治安警察)を同行させたことについても問題視したが、報告書には「村民と憲兵隊との友好関係を確認」「憲兵や警察は日本の難民申請者に無関心」などとも記されていたという。

これらの訴訟で原告となったクルド人らが難民と認められることはなかった。また、入管関係者によると、当時調査した村などがあるガジアンテプ、カフラマンマラシュ、アドゥヤマンの南部3県には、日本に在留するクルド人難民申請者の出身地の8割が集中しているという。


入管庁によると、トルコ国籍の難民申請者は16年からの20年間で延べ1万2287人にのぼるが、難民認定されたのは4人。また川口市によると、市内のトルコ国籍者は同期間で約200人から6倍の約1200人に増えた。難民認定申請中の仮放免者を含めると約2千人にのぼる。

4058OS5:2024/11/25(月) 13:43:05
https://www.sankei.com/article/20241124-OCA6UR7WZFOQ3I6FJV4RX3M2V4/
「軍と警察呼んだ」川口クルド人の出身地訪ねた記者を恫喝 両親「日本で成功の息子誇り」
「移民」と日本人 クルド人が川口を目指す本当の理由①(上)
2024/11/24 14:00
埼玉県川口市に集住するクルド人をめぐり、法務省が20年前に難民認定申請者の多いトルコ南部の複数の村を現地調査し、「出稼ぎ」と断定する報告書をまとめていたことがわかった。クルド人が日本を目指す理由は何か。本当に「難民」なのか。報告書を裏づけるため、彼らの故郷を訪ねた。(報告書の記事はこちら)

日本から激高して電話
「いまオレが軍隊を呼んだ。軍も警察もお前を探している」。記者は日本からの携帯電話でそう脅された。入管当局が20年前に「出稼ぎ村」と断定していた複数の村の一つ、トルコ南東部の都市ガジアンテプ郊外の村。電話の相手は川口市内で解体工事会社を実質経営する30代のクルド人男性だ。


男性は約20年前、この村を離れ、先に来日していた父親を頼って川口に在留。トルコ政府から迫害を受ける恐れがあるとして難民申請を繰り返し、5回目の申請中だ。現在は入管施設への収容を一時的に解かれた仮放免の状態が続いている。

男性には日本でも何度か取材したことがあり、出身の村の名前も聞いていた。今回、男性が憤っていたのは、記者が実際に彼の村を訪ねたからだとみられる。

2階の壁に男性らの名前が刻まれた家を偶然見つけ、村の人に話を聞いていると、男性の母親を名乗る女性が「チャイを飲んでいけ」と、家に招き入れてくれた。

ところが、母親がその場で川口にいる息子とビデオ通話を始め、記者の名刺を見せたところ、男性は激高した。あまりの剣幕に家の外に出ると、冒頭の電話がかかってきた。政府の迫害から日本に逃れたという「難民」が、トルコ軍や警察を動かすのだろうか。


直前まで母親は、日本にいる孫たちの写真入りのバスタオルを見せ、うれしそうにこう語っていた。

「日本で成功した息子を誇りに思う」

「働くため」村人が証言
男性の故郷は日本で難民申請者が集中している村でもある。トラクターが行き交う典型的な農村だが、ところどころに立派な家が建っており、トヨタの大型乗用車に乗った人もいた。男性の実家はひときわ目立つ2階建てで、がっしりした門扉を通り玄関から居間に入ると、50型ほどの大型液晶テレビがついていた。

最初に父親に名刺を渡すと、「オレ、この村から一番初めに日本へ行ったよ」と日本語で話した。父親は川口で解体業をしながら難民申請していたが認められず、10年ほど前に帰国したという。

道端で日本人の姿を見て集まってきた村人は、口々に「コンニチハ。オレ、カワグチにいたよ」「カイタイの仕事。ハッピーケバブも知ってるよ」と話しかけてきた。トラクターで通りかかった老人は、川口に近い東浦和の解体会社の「代表取締役」という名刺を見せ、「今は息子が日本にいる」と自慢げに話した。


村の人によると、約70世帯300人の集落の多くが日本に住んでおり、残っているのは90人程度。欧州は少ないという。

村人らは隠す様子もなく、こう証言した。「なぜなら、日本はビザなしで簡単に行けるから」「働くために日本へ行っている。短期滞在で入国して、翌日からカイタイで働けるのだ」

4059OS5:2024/11/25(月) 13:43:28
https://www.sankei.com/article/20241124-2ZMA4FNKGBJOZIXA6CMPV3RRTM/
「難民なんて全部ウソ」「働くため日本へ」川口の難民申請者の8割、トルコ南部3県に集中
「移民」と日本人 クルド人が川口を目指す本当の理由①(下)
2024/11/24 14:05
埼玉県川口市に在留し難民認定申請するクルド人らについて、トルコの出身地を集計したところ、全体の8割が同国南部の3つの県に集中していたという。中でも特に申請者の多い4〜5つの村がある。そのうちのいくつかの村を訪ねた。=(上)からつづく

立ち並ぶ「御殿」
トルコの総人口8500万人のうちクルド人は2割弱の1500万人。過去20年間で難民申請したトルコ国籍者1万2千人超の大半は、経済的に比較的貧しいクルド人とみられる。

日本とトルコには短期滞在の査証(ビザ)の相互免除措置があり、航空券代さえ負担できれば、パスポートだけで来日し、難民申請することで滞在を継続できる。

入管関係者によると、平成25年から昨年までの11年間に難民申請したトルコ国籍者について、出身地がわかる約4700人を対象に集計。全体の約8割がトルコ81県のうち、ガジアンテプ県と、カフラマンマラシュ県、アドゥヤマン県の南東部3県に集中していた。


3県は、いずれも民族的にクルド人の多い地域として知られるが、中でも特に難民申請者の多い村が4〜5村ある。川口市内で解体工事会社を実質経営する30代のクルド人男性の故郷、ガジアンテプ県の村と並んで、アドゥヤマン県の西部にある村もその一つだ。こちらも荒涼とした丘陵地帯に、立派な「御殿」が立ち並んでいた。


同胞からの迫害ない
クルド人の村長(58)によると、村人約1180人のうち1割近くの約100人が日本にいるという。「みんな仕事の機会を求めて日本へ行った。単純に経済的な理由だ。一人が行くと、親族や知人が彼を頼って日本へ行く」

村は昨年2月のトルコ地震の震源に近く、倒壊した家も多かった。十数人が犠牲になったといい、家を失って日本へ避難した人もいたが、最近は落ち着いてきたという。

村の配管工のクルド人男性(47)は自身も日本で13年間働き、しっかりとした日本語を話した。

「航空券代は10万円くらいだから、ちょっと働けば買え、日本でもっと稼げる。借金して行く人もいるが、すぐに稼いで返せる」。川口に在留しているクルド人に触れると、「われわれが難民だなんてウソ。みんな上手にウソをつく」と話し始めた。

「入管で『国へ帰ったら殺される』『刑務所へ入れられる』と言うでしょ? 全部ウソ。本当にウソ。みんな日本で仕事したいだけ。お金が貯まったら、村へ帰る。私の国で迫害なんて絶対ない」


トルコの憲兵隊(治安警察)は怖くないか尋ねると、「なぜ怖い? この辺りはクルド人が多く、憲兵にも警察にもクルド人が多い。なぜ同胞が同胞を迫害するんだ」。

男性は別れ際、「もう一度日本に行きたい。シャシミ(刺身)が食べたい」と言った。

4060OS5:2024/11/25(月) 13:43:58
https://www.sankei.com/article/20241125-QRFKQ4EKEZLPHDS5E3757O5IHE/
トルコで成功するクルド人、経営者や政治家も 川口の同胞は「努力せず不平言う」
「移民」と日本人 クルド人が川口を目指す本当の理由②
2024/11/25 11:30
埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族、クルド人の難民認定申請者の半数程度は、学歴が中学卒業以下だという。トルコ国内の高校進学率はクルド人を含め9割以上で、背景には経済的な問題もあるとみられる。一方で、トルコでは22人兄弟の中から猛勉強して成功したクルド人にも出会った。

「クルド人」考えたことない
クルド人が人口の約6割を占めるトルコ南部の都市シャンルウルファの私立学校を訪ねた。保育園、幼稚園から小中高校まであり、在学生は約700人。2年前に開校したばかりでクルド人の生徒も少なくないという。


経営者のクルド人、ネジメディン・ゲンチさん(42)は地元出身。経済的に貧しい農家の22人兄弟の21番目で、苦学して公認会計士の国家試験に合格、現在は親族らと学校2校、建設会社、バス会社、コンサル会社、映画館を経営しているという。

「小学校まで5キロの道を歩いて通った。休日はヒツジの放牧を手伝った。私は決して勉強ができたほうではないが、これまでクルド人だからと差別されたことなどない」

クルド人地域は歴史的な経緯から複数の国に分割され、「国を持たない最大の民族」といわれる。ただ、今回トルコで出会ったクルド人の多くは社会的な立場に関わらず「トルコ人」として振る舞い、「クルド人」かと尋ねると「なぜ、そんなことを聞くのか」とけげんそうな顔をされることも多かった。一方で遺伝的な特徴などから「顔を見ればわかる」と話す人もいた。

ゲンチさんは「国家試験に合格したのも、頑張ったからだ。そもそも、自分がクルド人だからなど、これまで考えたこともない」。


彼はクルド系政党に投票しているというが、そのことで迫害も差別も受けたことはないという。日本で難民申請している川口のクルド人について尋ねると、「自分の努力不足を棚に上げて『クルド人だから』と不平不満を言っているだけではないか」。

校舎の壁には宇宙のイラストが描かれ、「世界の扉は君の前に開かれている」と書かれていた。

教育機会の平等は保障
トルコの教育制度は小中高がそれぞれ4年ずつあり、10年ほど前から高校も義務教育になった。憲法に平等原則が明記され、民族的な出自による差別はない。公立の授業料は高校、大学まで無償で、競争は激しいが、教育機会の平等は保障されているといえる。

この結果、高校進学率は上昇し、2022年度は91・7%。大学進学率は4割程度となったが、義務教育にもかかわらず高校に行っていない数%には農村部に住むクルド人も少なくないという。

現地の教育関係者は「農村地域はまだまだ子供を牧畜などで働かせている。親の世代は高校が義務教育ではなかったため、いまも教育に意義を見いだせない人も多いのではないか」。


トルコでは現在、クルド系の国政政党があり、与野党問わずクルド人の政治家を輩出しているほか、国営放送にクルド語のチャンネルもある。クルド語の教育機関の設立も認められているが、公用語がトルコ語で、クルド語を学んでも仕事に生かせないため、あまり人気はないという。

公務員試験も憲法で「採用に当たり職業資格以外にいかなる差別も行ってはならない」と規定されている。受験の願書に民族欄もないため、公務員全体のクルド人の割合の統計もないという。

学歴不問でガテン系
シャンルウルファでトルコ政府の出先機関に勤める国家公務員のクルド人男性(40)は「小学校に入るまでトルコ語を話せなかった。勉強して話せるようになったが、12年前に公務員試験を受けたとき、試験は当然トルコ語で苦労した」と話し、こう続けた。

「外国の人からクルド人は迫害されているのかと聞かれることがあるが、私は迫害はないが差別はあると感じる。言葉の壁もあり、自分たちが少数民族と思い知らされるときもある」

入管関係者によると、日本の難民申請書には学歴欄があり、川口周辺に在留するクルド人の難民申請者の半数程度が中卒以下で、高校の義務教育化以降の世代でも教育を受けていないケースが少なくないという。

川口市内では若いクルド人が改造車を乗り回す暴走行為も問題になっている。トルコの教育関係者は指摘する。

「もちろん学歴がすべてではないが、農村からいきなり日本の都会に来て、教育レベルも高くなければ地元住民と軋轢が生じやすくなるのも当然だろう。それでも学歴不問の力仕事で簡単に稼ぐことができる日本は、本当に魅力的なのではないか」


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4061OS5:2024/11/25(月) 13:45:30
https://mainichi.jp/articles/20240908/k00/00m/040/029000c#:~:text=%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E7%9C%8C%E5%A2%83%E7%94%BA%E3%81%A8%E4%BA%94%E9%9C%9E,%E7%B5%A6%E9%A3%9F%E3%82%92%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%BB%E3%81%97%E3%81%84%E3%80%82
ムスリムの児童も一緒にごはん 茨城2町でハラール給食
毎日新聞
2024/9/8 12:15(最終更新 9/8 12:15)

 茨城県境町と五霞町は、ムスリム(イスラム教徒)の児童・生徒でも食べられるハラールフード(神に許された食品)の給食を初めて提供した。両町の小中学校に給食を提供する境町学校給食センターは「宗教に関係なくみんなと同じ給食を楽しんでほしい。日本の子どもにも世界の食生活や多様性を知ってほしい」と話している。

 イスラム法では、豚肉や、定められた手順で処理をしていない牛肉、鶏肉などを食べることを禁じている。このため給食が食べられず弁当を持…

4062OS5:2024/11/26(火) 08:09:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/7402e81f0e07c833d95f7f9eed1403caff91c715
イスラエルとヒズボラ、停戦交渉が進展か…双方が有利な立場を確保しようと攻撃激化
11/26(火) 7:45配信

読売新聞オンライン
24日、レバノンから発射されたミサイルが着弾したイスラエル中部テルアビブ郊外の現場=AP

 【エルサレム=梁田真樹子】イスラエル軍などによると、レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラは24日、イスラエル北部や中部を計250発のミサイルや無人機で攻撃した。イスラエル軍は同日、レバノンの首都ベイルート南郊のヒズボラ司令部を空爆した。米国仲介の停戦交渉は進展が伝えられており、双方が交渉で有利な立場を確保しようと攻撃を激化させているようだ。

【写真】女性記者は防弾チョッキを着用していたが…頭部に銃撃受け死亡

(写真:読売新聞)

 イスラエルの主要メディアは、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が24日夜、一部閣僚らと協議し、米国が提案したヒズボラとの停戦案に原則として応じる方針を決めたと一斉に報じた。民放「チャンネル12」は25日、「数日以内の合意もあり得る」との駐米イスラエル大使の発言を伝えた。

 停戦案を巡っては、レバノン政府とヒズボラも前向きに検討しているとされる。ただ、イスラエル軍がレバノンでの自由な行動を求めているのに対し、ヒズボラは「主権を侵害する条件は認めない」とするなど、隔たりは埋まっていない。イスラエルの公共放送カンなどによると、米国防総省高官が25日にもイスラエルを訪問しイスラエル・カッツ国防相と協議する。

4063OS5:2024/11/27(水) 13:20:13
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20241127k0000m030020000c.html
イスラエル首相、ヒズボラとの停戦案受け入れ表明 閣議承認へ
2024/11/27 04:25毎日新聞

イスラエル首相、ヒズボラとの停戦案受け入れ表明 閣議承認へ

記者会見するイスラエルのネタニヤフ首相=エルサレムで2024年9月2日午後8時23分、松岡大地撮影

(毎日新聞)

 イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相は26日、テレビ演説で停戦案を受け入れる考えを明らかにした。閣議で停戦案の承認を得る方針も表明した。

 ネタニヤフ氏は、ヒズボラとの停戦の狙いについて、後ろ盾のイランへの対応に「注力」し、イスラム組織ハマスを孤立させるためだと主張。その上で、ヒズボラとの交戦が続くイスラエル北部に「住民を安全に帰還させる」と述べた。

 ヒズボラは、パレスチナ自治区ガザ地区のハマスに連帯する形で、昨年10月からイスラエルに攻撃を開始。これに対し、イスラエルは今年9月末にレバノンへの地上侵攻を始めた。これまでにレバノンでは3700人以上が死亡、イスラエルでも100人以上が死亡した。

 イスラエル側では6万人以上が避難生活を送っている。【エルサレム松岡大地】

https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2024112701000363.html
レバノン住民「悪夢終わり」歓喜 イスラエルとの停戦維持願う
2024/11/27 10:08共同通信

レバノン住民「悪夢終わり」歓喜 イスラエルとの停戦維持願う

レバノン南部サイダの学校で、イスラエルがヒズボラとの停戦案を承認したことに歓声を上げる避難民ら=26日(ゲッティ=共同)

(共同通信)

 【イスタンブール共同】イスラエルとレバノンの民兵組織ヒズボラの戦闘を巡る停戦合意が発表された26日、イスラエル軍の激しい空爆にさらされてきたレバノンの住民は歓喜の声を上げた。「悪夢がやっと終わった」。空爆では多くが犠牲になり、建物も破壊された。「戦争はもうこりごり。子どもたちに安全な暮らしを送らせたい」と漏らし、停戦維持を切実に願った。

 ヒズボラ支持の主婦バトゥール・バドルさん(39)は約1カ月前、イスラエル軍が地上侵攻したレバノン南部から北部トリポリに逃れ、子どもらと避難生活を続けてきた。取材に「抵抗を示して戦争に勝利し、とても興奮している。地元に戻るのが待ち切れない」と語った。

4064OS5:2024/11/27(水) 13:22:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a47bcc03915be07a9693ac4408b8d4b48d663e6
イスラエルとレバノンが停戦合意、60日の戦闘停止へ…ネタニヤフ氏「ヒズボラが違反すれば攻撃」
11/27(水) 11:47配


読売新聞オンライン
26日、テレビ演説するイスラエルのネタニヤフ首相=イスラエル政府提供、AP

 【ワシントン=池田慶太、エルサレム=梁田真樹子】米国のバイデン大統領は26日、イスラエルとレバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘を巡り、イスラエルとレバノンの両政府が米国の仲介した停戦案を受け入れたと発表した。60日間の戦闘停止などが柱で、停戦は現地時間27日午前4時(日本時間27日午前11時)に発効した。イスラエルとヒズボラの双方が合意を履行するかどうか注目される。

【要旨】停戦合意のポイントは

 バイデン氏はホワイトハウスでの記者会見で、イスラエルとレバノンの国境付近で1年余り続いてきたイスラエルとヒズボラによる戦闘終結を表明。「敵対行為の恒久停止」を目的とした合意だと強調した。これに関し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はテレビ演説で、停戦案を受け入れる意向を明らかにした。イスラエル首相府は治安閣議で停戦案を承認したと公表した。

 ネタニヤフ氏は演説で、「ヒズボラが停戦合意に違反し、再武装しようとする場合は攻撃する」と警告した。バイデン氏もイスラエルの「脅威」となる合意違反が確認されれば、イスラエルが「自衛の権利」を行使できるとの認識を示した。

 米政府高官やロイター通信によると、停戦合意では、イスラエル軍がレバノン国境付近から段階的に撤退し、ヒズボラもレバノン南部のリタニ川以北に撤退する。国境付近にはレバノン軍が展開し、ヒズボラの重火器を撤去する。こうした動きを60日以内に完了させる。

 米国と、レバノンの旧宗主国フランスが国連レバノン暫定軍(UNIFIL)などで構成する既存の枠組みに加わり、米国が中心となって停戦違反がないかどうか監視する。バイデン氏とマクロン仏大統領は共同声明で、合意の完全な履行に取り組む考えを示した。

 イスラエルとヒズボラは昨年10月以降、交戦してきた。ヒズボラはパレスチナ自治区ガザのイスラム主義組織ハマスとの連帯を掲げている。ネタニヤフ氏は演説で、停戦を受け入れた理由について、イランの脅威に集中する▽軍の休息や武器の供給を確保する▽ハマスを孤立させる――の3点を挙げた。イランは今年4月と10月、イスラエルを直接攻撃した。

 ヒズボラはイランが後ろ盾だが、イスラエルの空爆で指導者ハッサン・ナスララ師(当時)を殺害されるなど弱体化が指摘されており、余力を残して停戦に応じる思惑があるとみられる。レバノン国営通信によると、ナジブ・ミカティ首相は26日にバイデン氏と電話で会談した。合意を歓迎し、交渉仲介への謝意を伝えた。

 イスラエルとヒズボラの戦闘でイスラエルでは北部の住民が避難生活を強いられ、レバノン保健省によると、レバノンでは3800人を超える死者が出ている。

 一方、ガザでは戦闘が続き、人道状況の悪化も指摘される。バイデン氏は今回の合意がイスラエルとハマスの停戦協議の進展につながることに期待感を示した。

4065OS5:2024/11/27(水) 13:43:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/d05c57b89e6dcaf000d9f9ba180c85f5c3aa31ec
平穏戻るか不透明 レバノン停戦、実効性に懐疑論も
11/27(水) 13:28配信

時事通信
 【カイロ時事】イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘を巡り、イスラエルとレバノン両政府が停戦合意に至ったものの、実効性には懐疑的な見方が出ている。

 停戦が発効しても、イスラエルとヒズボラの敵対関係は続く。イスラエル紙ハーレツは、ヒズボラに対処するには「レバノン政府とその軍は弱い」と指摘。平穏が取り戻せるかは未知数だ。

 イスラエル軍による首都ベイルートを含むレバノン各地への空爆で、大きな損害を被ったヒズボラは「長期戦も可能」と徹底抗戦の構えを示しつつも、停戦へと傾斜した。再起のための「余力」があるうちに戦闘停止を実現したい思惑があるとみられる。

 一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、避難を余儀なくされた同国北部住民の安全な帰還を実現すると約束。しかし、レバノン軍をしのぐ軍事力を持つとされるヒズボラを「壊滅」に追い込むことは事実上不可能で、住民帰還のためにはヒズボラとの停戦合意が必要だった。

 イスラエルは2006年にもヒズボラと衝突し、レバノンに侵攻した。当時はイスラエル軍とヒズボラ双方がレバノン南部から撤退することなどを盛り込んだ国連安保理決議に基づき停戦。しかし、ヒズボラはその後も決議に違反し南部で軍事力を増強してきた経緯がある。このため、この決議を土台に実現した今回の停戦も履行が徹底されるかは不透明だ。

 また、ネタニヤフ氏はヒズボラが合意違反をした場合に攻撃すると表明。ヒズボラが武器密輸など不穏な動きを見せれば、イスラエルが先制攻撃することも想定され、停戦合意が有名無実化する恐れがある。

4066OS5:2024/12/02(月) 09:07:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/ace433662b368a7ca360871dcb397aa025f39710
シリアで内戦激化の懸念、反体制派が第2の都市アレッポ進攻…背景にヒズボラ弱体化と露軍縮小
12/2(月) 6:38配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【カイロ=西田道成】在英のシリア人権監視団は11月30日、内戦下にあるシリアの反体制派が北部の要衝アレッポに進攻し、市内の大半を制圧したと明らかにした。アレッポはバッシャール・アサド政権が支配していたが、政権軍は30日、一時撤退を表明した。近年こう着状態が続いていた内戦が激化する懸念が高まっている。

【写真】アレッポで銃を掲げ車両で移動する反体制派の兵士

 人口約200万人を擁するアレッポはシリア第2の都市。北西部イドリブ県を拠点とする反体制派は27日、アレッポに向けた攻勢を始めた。ロイター通信などによると、政府関係施設や空港などを掌握した。反体制派は、国際テロ組織アル・カーイダ系のイスラム過激派組織「ヌスラ戦線」が前身の「シャーム解放機構」が率いる。

 シリア人権監視団は12月1日、一連の戦闘で民間人を含む370人以上が死亡したと明らかにした。

 政権軍は11月30日、「近く全地域を奪還するための反撃を始める」とSNSで声明を出した。アサド大統領はこの日、アラブ首長国連邦(UAE)の大統領と電話会談し、「シリアにはテロリストを倒す力がある」と強調した。

 軍事的優位を保っていたアサド政権が反体制派の進攻を許した背景には、政権を支援してきたレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの勢力低下がある。アサド政権を支えるロシアもウクライナ侵略に注力し存在感が低下したところを狙われた可能性がある。

 シリアでは2011年、中東の民主化運動「アラブの春」から波及した反政府デモをアサド政権が弾圧したのを機に内戦が始まった。アレッポは反体制派の拠点だったが、16年にアサド政権が奪還すると、反体制派をイドリブ県に追い込み、軍事的優位を確立した。20年にロシアと、反体制派を支援するトルコが停戦に合意して以降、大規模な交戦はなかった。

 一方、ヒズボラは今年9月以降、イスラエル軍の激しい攻撃で幹部が相次いで殺害されるなど弱体化した。レバノンでの停戦が発効した11月27日、シリアで反体制派が反攻を始めた。

 ロシアはウクライナ侵略開始後、シリアの駐留戦力を縮小している。米政策研究機関「戦争研究所」によると、露軍は部隊の一部や防空システム「S300」を撤収した。ウクライナ侵略に投じるためとみられる。ロシアにとってシリアは中東で影響力を維持する拠点だが、余力がない現在はシリアでの戦闘拡大を望んでいないのがプーチン露大統領の本音とみられる。

 露外務省によると、セルゲイ・ラブロフ外相は30日、トルコのハカン・フィダン外相と電話会談し、シリア情勢の悪化を懸念するとの認識で一致した。

4067OS5:2024/12/02(月) 15:31:05
https://www.sankei.com/article/20241125-KXJTMJVJGRMLNGXEK2I5GJROOY/
川口のクルド人、トルコの農閑期に難民申請、農繁期に帰国 血縁集団の絆で「移民の連鎖」
「移民」と日本人 クルド人が川口を目指す本当の理由③
2024/11/26 11:30
埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人の難民認定申請には、特定の周期があるという。毎年秋に来日と申請が急増し、そのうちの一定数は翌年夏までに申請を取り下げてトルコへ帰国する。背景には祖国での生業である牧畜などの農閑期、農繁期のサイクルがあるとみられる。

血のつながりは大切
トルコ南部、アドゥヤマン県西部の草原地帯で、少年がヒツジの群れを追っていた。

この地にかつて、ヒツジやヤギの放牧を生業とする約300戸2千人の一族がいた。当初は遊牧民だったが、その後数十キロ離れた2つの村へ移り住み、定住したという。日本での難民申請者が特に多い4〜5村のうちの2村だ。これらの村があるトルコ南部3県の出身者が、難民申請者の8割を占める背景には、この一族の存在がある。


2村のうち1つの村を訪ねた際、出会った老人は「われわれはその一族の出身だ。2つの村の村民は元をたどれば、4つの家族にたどりつく」と話した。

こうした一族はトルコ社会で「アシレット」と呼ばれ、血縁関係と口伝えによる掟(おきて)で結ばれている。トルコ人やアラブ人にもみられるが、特にクルド人は固い結束を誇るという。

現地のクルド人男性は「私たちは一族の結束が強い上、子だくさんなので親族が本当に多い。私もいとこが100人くらいいるので、結婚式は大変だった」。川口で話を聞いたクルド人男性も「血のつながりはものすごく大切。親戚がヨーロッパにもオーストラリアにもカナダにもいて、たとえば重い病気になったら、日本までお見舞いにくる」と語った。

一人が来日すると同じ村の家族や知人が先に来た人を頼って次々と来日する「移民の連鎖」が起きる要因として、こうした共通の祖先でつながる血縁集団の絆があるようだ。


来日順でヒエラルキー
入管関係者によると、クルド人の難民申請者は毎年、冬を迎え農業や牧畜が農閑期となる10〜11月ごろに急増。翌年、放牧の季節が始まる5〜6月ごろ帰国者が増えるという。昨年1年間のトルコ国籍の申請者約2400人のうち、3割に当たる700人近くは今年6月ごろまでにすでに帰国した。

入管関係者は「彼らは夏前になると『問題が解決した』と言って難民申請を取り下げ帰国していく。秋になると同じ人物が来日し、『また問題が起きた』といって難民申請する。かつての東北地方からの出稼ぎのように、農閑期に合わせた就労目的と考えられる」。

関係者によると、川口周辺では1990年代初めに来日した2村の一族を筆頭に、いくつかの一族が在留している。先に来日して解体業を始めた一族が、あとから来日したクルド人やトルコ人らを雇用するヒエラルキー(階層構造)も生まれているという。

われわれが自由と思うか
アドゥヤマン県では、クルド独立主義者にも出会った。広大なユーフラテス川を望む丘の上で、農業を営む30代のクルド人男性は誇らしげに言った。


「これがメソポタミアだ。クルディスタン(クルドの地)だ」

クルディスタンとは、トルコ南東部だけでなくシリア、イラク、イランなどにまたがるクルド人の居住地域全体を指す。かつてはオスマン帝国だったが、1920年代、この地域で石油が採掘されたことから帝国主義の欧州列強が分割。クルド人は「国を持たない民族」となった。

特にトルコ政府は90年代ごろまで、「山岳トルコ人」と呼んでクルド民族の存在を否定、徹底した同化政策を進めた。男性一家も山の上にある小さな村の出身だが、同化政策により数十年前に山を下りた。

男性はクルド人の独立を夢見ており、青年時代に公園でクルドの歌を歌っていて警察に3日間拘束された経験を持つという。

川口周辺でクルド人の一部と地域住民の軋轢が表面化している問題も、インターネットを通じ知っているといい、「カワグチのクルド人は難民だ」と主張。「われわれがトルコで自由だと思うか」と真顔で尋ねた。

「クルド人にとって、クルドの地で暮らすのが最善だ。クルディスタンは石油も出る。日本よりも豊かだ。しかし、トルコでは生きづらいため日本で難民申請しているのだ」


男性は丘陵地帯を走る車の中でクルドの歌をかけながら、「PKKはわれわれをトルコ軍の兵士から守ってくれている」とも言った。

PKK、クルド労働者党はトルコ国内のクルド人非合法武装組織。「クルド人国家の樹立」を掲げて長年テロを引き起こしてきた。

かつてトルコ政府によるPKK掃討作戦が行われた同国東部の都市へ向かった。(「『移民』と日本人」取材班)

4068OS5:2024/12/02(月) 15:31:30
https://www.sankei.com/article/20241127-7ARBVO6XM5OMXASDNXWMPJDC4Q/
クルド人の「迫害と弾圧」は今も続いているのか トルコ政府「問題は民族でなくテロ組織」
「移民」と日本人 クルド人が川口を目指す本当の理由④
2024/11/27 11:30
埼玉県川口市など国内に在留するトルコの少数民族クルド人や支援者、一部メディアが「クルド人への弾圧はいまも続いている」とする同国東部の都市ジズレを訪ねた。2015〜16年、トルコ軍が非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」への掃討作戦を行った街だ。当時は一般市民も巻き添えになったというが、現在は市民が買い物に出歩く平和な風景が広がっていた。

自分の目で見ればいい
シリア、イラク両国境に近いジズレはチグリス川が流れ、人口約13万人の多くをクルド人が占める。この都市を含む地域で15年夏以降、トルコからの分離独立を求めるPKKと政府の対立が激化。トルコ軍や治安機関を狙った襲撃が相次いだ。


軍や治安部隊は同年末から16年にかけ、PKK掃討作戦を実施。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報告書によると、PKKの構成員だけでなく、多数の住民が巻き添えになって死亡したという。欧米メディアなどは当時、「トルコ政府によるクルド人弾圧」として報道した。

8年たった現在、ジズレは平穏を取り戻し、破壊された建物は政府が再建した。だが、日本のクルド人支援者や一部メディアは「弾圧はいまも続いている」として、川口などで難民認定申請するクルド人の「迫害」の根拠に挙げている。

ジズレを訪ねた日は休日で、中心部では買い物を楽しむ市民らが歩いていた。出会った住民の男性に当時のことを尋ねると、こう問い返された。

「いまも弾圧が続いているって? そう言う人は、ここに来て自分の目で見てみればよいのではないか」

エルドアン政権で激変
PKKは「クルド人国家の樹立」を掲げて1984年、トルコ政府に対する武装闘争を開始。90年以降、国内各地でテロを引き起こし、トルコ国内ではPKKとの戦闘でこの40年間に市民4万人が殺害されたとされる。


トルコ政府のほか米国、英国、欧州連合(EU)がテロ組織に指定し、日本の警察庁も国際テロリスト財産凍結法に基づき「国際テロリスト」に指定している。

一方で、トルコ国内のクルド人の人権をめぐる状況は、2003年に発足したエルドアン政権により様変わりしたといわれる。

同政権はクルド人との融和を掲げ、国営放送でクルド語の放送が始まり、クルド系政党はクルド語での政治活動が可能になるなど、クルド系住民の権利拡大に努めてきた。背景には、トルコの悲願であるEU加盟実現のため、国内の人権状況を改善する必要があったことがある。

12年からは政府とPKKとの和平交渉が始まり、翌13年、PKKは武装解除を宣言。だが、15年6月の総選挙でPKKと連携するクルド系の左派政党が躍進し、エルドアン政権の与党が過半数割れとなった。PKK内部の路線対立もあって、政府とPKKの対立が再燃した。

首都アンカラでは昨年10月、内務省付近で自爆テロが発生し警察官2人が負傷、PKKが犯行声明を出した。先月23日にはアンカラ郊外の大手防衛企業が襲撃され27人が死傷。PKKの軍事部門が犯行声明を出し、トルコ軍がイラク北部とシリア北部にあるPKKの関連拠点を空爆するなど応酬が続いている。


「兵役拒否」も理由に
川口に在留するクルド人の間では、こうした対立状況を「クルド人への迫害」と主張し、難民申請の理由とする形になっている。一方で、トルコで兵役を拒否したことで迫害を受けると主張する人も少なくないという。

トルコは国民皆兵で、兵役は20歳から41歳までの男性に6〜12カ月、義務づけられている。身体障害などがないかぎり兵役拒否は認められず、罰金などが科せられる。

しかし、これはクルド人に限ったことではなく、昨年10月に発行された英国内務省の難民に関する報告書はトルコの兵役義務が難民条約上、迫害には当たらないと指摘。条約上の難民の定義は「人種」や「宗教」「政治的意見」など5つの理由から迫害を受ける恐れがある場合で、出稼ぎ目的の経済的理由も難民には該当しない。

川口市内のクルド人をめぐっては、トルコ政府が昨年11月、2つのクルド人団体とその幹部らクルド人6人についてPKKを支援する「テロ組織支援者」と認定、同国内の資産を凍結した。認定は現在も続いている。


PKKとクルド人について、トルコ政府関係者は「PKKに対するわが国政府の措置が、時にクルド人への迫害だと誤解される場合があるが、われわれが問題視しているのは決してクルド人という民族ではない。問題なのは分離独立のためテロ活動を続けるPKKという組織だ」と話している。(「『移民』と日本人」取材班)

4069OS5:2024/12/02(月) 15:32:02
https://www.sankei.com/article/20241128-SJUA4VKK4RGIVG7EQWDIX35DFE/
川口のクルド人「難民でなく移民」「いなか出身者の行動」トルコ人著名ジャーナリスト語る
「移民」と日本人 クルド人が川口を目指す本当の理由⑤
2024/11/28 11:30
埼玉県川口市に集住するトルコの少数民族クルド人の故郷を訪ねた後、首都アンカラで著名なトルコ人ジャーナリストに会った。ムラット・イェトキン氏(64)。川口のクルド人問題について「クルド人だからではない。いなかの出身者だからだ」と指摘。「彼らは難民ではない。よりよい生活を求めての移民だ」などと語った。

ベテラン記者との対話
イェトキン氏は、トルコの有力紙ヒュリエト英語版の編集長などを歴任し、現在は自身の名を冠したニュースサイトを運営。政治コラムニストとして現地のテレビでもおなじみのベテラン記者だ。

ムラット・イェトキン氏。背後はアンカラ市街=トルコ・アンカラ
ムラット・イェトキン氏。背後はアンカラ市街=トルコ・アンカラ
「カワグチで起きていることはトルコでも同じだ」。川口のクルド人らによる危険運転や大音量の音楽、ごみ出しなどの問題について尋ねると、こう話し始めた。

イェトキン氏は「日本のルールやマナーを守らないのは、彼らがトルコのいなかから、いきなり日本の大都市へ来たからだ。要するに、いなか出身者の行動だ」と指摘。「彼らがルールを守らないなら、警察が注意する。それでも聞かなければ、罰金を科せばよい」

クルド人の多くが日本で難民認定申請し在留を続ける現状については、こう説明した。

「彼らは難民ではない。実際のところは、よりよい生活を求めての移民だ。先に行った者が『稼げるから来い』と言う。『警察や憲兵に迫害されている』として難民申請すればよい。これは日本だけでなく、欧州も同じ問題を抱えている」

2003年からのエルドアン政権によって、トルコはめざましい経済成長を遂げ、クルド人も人権状況だけでなく、生活レベルも大幅に上がったという。イェトキン氏は「トルコでクルド人はトルコ人らと広く混血が進んでおり、最もクルド人の多い都市はクルド人居住地域の南東部にはなく、大都市のイスタンブールだ」と指摘し、同国の非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の名を挙げて続けた。


「一般のクルド人とトルコ人は決して争ったりしない。この40年間、争っているのはPKKであり、彼らは意図的に問題を大きくしようとしている。この対立の図式を利用して難民申請し利益を得ている人々がおり、カワグチのクルド人もその一部だ」

4070OS5:2024/12/02(月) 15:32:16

クルド系の大統領も
イェトキン氏が親しくしているトルコ政府の閣僚がいる。メフメト・シムシェキ財務相(57)。

同国内ではクルド系の国政政党があるほか、閣僚、国会議員、判事、幹部公務員などの要職に就いているクルド人も多数いる。1980〜90年代に首相と大統領を務めたオザル氏もクルド系だったことで知られる。

シムシェキ財務相はトルコ南東部のクルド人の多い地方の村で、9人きょうだいの末っ子に生まれた。苦学して欧米の投資銀行などでエコノミストとして働き、トルコ政界入りした立志伝中の人物だ。

イェトキン氏は「私は彼をよく知っているが、本当に努力していまの地位にまでなった人だ」。

自身がクルド人であることを公言しており、副首相時代の2016年、米国での記者会見で、イランのクルド人記者から英語でクルド人の将来について質問された際、「私はトルコのクルド人だ」とクルド語で答えて話題を呼んだ。


今回のトルコ取材で、クルド人の政治家や経済人に取材を申し込んだが、断られることが多かった。一方で、当初は喜んで取材に応じても、後日「私のことを記事に書かないでほしい」と連絡があったことも再三だった。

この過程そのものに、トルコでの「クルド人問題」の複雑さが表れているようだった。自身がクルド人だと表立って言えるのは、シムシェキ財務相のような完全な成功者か、反体制者に限られるのが、トルコの現状のようだった。世界各国の民族問題の「本質」もそのあたりにあるのではないか。

子だくさん、高い移民性
トルコは経済協力開発機構(OECD)加盟国で、欧州連合(EU)加盟は実現していないものの、日米欧の先進国に新興国を加えたG20の一員でもある。一方で、人口8500万人のうち17歳以下が占める割合は26%。中でもクルド人の出生率は比較的高いといわれ、少子化のトルコで人口が増え続けている。クルド人の多い南東部は子供の人口が4割を超える県もある。


そうした地域を訪ねた際、いなかにもかかわらず小学校低学年の子供たちが午後10時、11時まで公園で遊んでいる姿が目についた。大人がついていない場合もあった。子供の夜ふかしはトルコで社会問題ともなっているという。

それは川口市で夜間、クルド人の子供たちが往来で遊んでいる光景と重なった。市内に集住するクルド人約2千人のうち、小中学生は推計約400人と突出して多く、「子だくさん」のクルド人の「移民性」は顕著となっている。

今年3月にトルコのクルド人地域を現地調査した元国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表で、東洋英和女学院大の滝沢三郎名誉教授(76)は「彼らの多くが経済的理由で来日している以上、問題解決の方向性も、難民認定よりも合法的な就労の道を探ることに力を入れるほうが理にかなう」と指摘。

その上で「彼らにはいったん帰国してもらい、来日して就労を希望する人には他の国と同様、トルコと日本両政府が協議した上で、技能実習に代わる育成就労制度などにより合法的な入国、滞在の道を開いてはどうか」と提言した。=おわり(「『移民』と日本人」取材班)

4071OS5:2024/12/06(金) 15:38:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bb67e4e1d1e32a8073c0164f0143122fd0b5a26
シリア反体制派、中部都市ハマ掌握 首都ダマスカス目指し南下 要衝ホムスへ
12/6(金) 15:27配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】シリアでアサド政権側と戦うイスラム過激派「シリア解放機構」(HTS)など反体制派は5日、シリア中部の都市ハマを掌握した。首都ダマスカスを目指して南下し、国内第3の都市ホムスに向かうとみられる。政権側はハマから撤収したと認めた。北部アレッポからの退却に続く打撃となる。ロイター通信が伝えた。

ハマは2011年の内戦開始以降、政権側が支配下に置いてきた。支援してきたロシアやレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラがそれぞれウクライナ、イスラエルへの対応に追われ、十分な援護ができないことが劣勢の一因とされる。

シリア人権監視団(英国)は5日、アサド政権側が反体制派の進軍を妨げるため、ハマとホムスを結ぶ高速道路の高架橋などを戦闘機で爆撃したと伝えた。

ホムスはダマスカスとアレッポのほか、地中海に面する西部との間を結ぶ交通の要衝。西部の海軍、空軍基地にはロシア軍が駐留しているほか、北西部ラタキアにはアサド大統領の出身母体で国内少数派のイスラム教の一派、アラウィ派が多く住んでいる。

4072OS5:2024/12/08(日) 21:24:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c5093767a8a950eb4966e184b95f0a30e3e6036
シリア反体制派、攻勢続く…SNSで中部や南部の都市「制圧宣言」
12/8(日) 13:11配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【カイロ=田尾茂樹】シリアの反体制派は6日、中部にあるシリア第3の都市ホムスの近郊と南部ダラアを制圧したとSNSで宣言した。北部アレッポや中部ハマを相次いで掌握した反体制派は首都ダマスカスに向け、アサド政権に対する攻勢を南北から加速させている。

 反体制派は、イスラム過激派組織「シャーム解放機構」を中心とする勢力。今後ホムスが制圧されれば、政権の中枢を担う少数派イスラム教アラウィ派の住民が多い地中海沿岸のラタキアや、政権の後ろ盾であるロシアの海軍基地があるタルトゥースと首都が分断され、情勢は緊迫度を増す。

 シャーム解放機構の指導者はCNNのインタビューで「革命の目標は政権打倒だ。目標達成のため、あらゆる手段をとる」と述べた。シリア国営通信は6日、軍情報筋の話として、ホムスや周辺に展開する政権軍が、反体制派を迎え撃つ態勢を整えていると伝えた。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズは、アサド政権を支えるイランの当局者らの話として、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」幹部や大使館員らがシリアから避難を始めたと報じた。イランは、劣勢のアサド政権を援護する戦闘を避ける可能性がある。

 シリアでは、北東部を支配するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」も政権への攻勢を強めている。ロイター通信が伝えた情報筋の話では、東部デリゾールが占拠された。ロシアやイラン、反体制派を支えてきたトルコの外相は7日、シリア各地で戦闘が激化する事態の打開に向け、カタールで協議した。

 イスラエル軍は6日、シリアでの反体制派の攻勢を受け、奇襲攻撃に備えるため、イスラエルが占領するシリアのゴラン高原に追加派兵したと明らかにした。米ニュースサイト・アクシオスは「イスラエル情報当局がアサド政権崩壊の可能性が高まっているとみている」と伝えた。

4073OS5:2024/12/08(日) 21:25:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa6c07cb15085e3735d1aef85b8c45a007712aab
シリアのアサド大統領、国外に逃亡か…反体制派が「首都解放」宣言
12/8(日) 15:14配信

読売新聞オンライン
ダマスカスで8日、アサド政権の崩壊を喜ぶシリア反体制派の戦闘員=AP

 【カイロ=田尾茂樹】シリアの反体制派は8日、首都ダマスカスに進軍し、首都を「解放」したと宣言した。中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラは、父子2代で50年超に及んだアサド政権が崩壊したと報じた。ロイター通信は政権軍幹部の話として、バッシャール・アサド大統領が国外に逃亡したと伝えた。政権軍の司令部は政権の終わりを軍幹部に伝達したという。


シリアのアサド大統領=AP

 シリアのムハンマド・ジャラリ首相は8日、シリア国民が選ぶどんな指導者とも協力する用意があると述べ、政権移譲に応じる意向を示した。反体制派の指導者はSNSで「我々は勝利した。シリア国民のものである公的機関を守ろう」と戦闘員らに呼びかけた。

 アル・ジャジーラはダマスカスで歓声をあげる反体制派や住民の様子を伝えた。

(写真:読売新聞)

 シリアでは2011年、中東の民主化運動「アラブの春」を機に始まった反体制デモをアサド政権が弾圧したことで内戦となった。

 アサド政権はロシアの後ろ盾などで軍事的優位を確保してきたが、ウクライナ侵略を続けるロシアの支援低下に加え、政権を支えてきたレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラもイスラエル軍との戦闘で弱体化した。反体制派は、イスラエルとレバノンの間で停戦が発効した11月27日に大規模な反攻を開始、北部アレッポや中部ハマなどの要衝を次々に制圧していた。

4074OS5:2024/12/08(日) 21:26:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/57ae4ef5d081144f42b953ef1d2a2abb364a39d5
シリアのアサド大統領とは? 眼科医から父子2代で50年以上の独裁
12/8(日) 16:18配信

毎日新聞
記者会見するシリアのアサド大統領=カイロで2000年10月2日、AP

 8日にアサド政権が崩壊したシリアでは、父子2代にわたって50年以上、独裁政治が続いてきた。アサド大統領は2011年に始まった内戦でも国民に対し激しい空爆などを加え続け、最後まで恐怖政治をやめなかった。


 アサド氏は1965年、父のハフェズ・アサド大統領の次男として首都ダマスカスで生まれた。

 父親の後継者と目されていた兄バシル氏が94年に交通事故で死亡したのを機に、眼科医として留学していた英国から呼び戻された。その後、陸軍士官学校などで学び、後継者としての道を歩み始めた。

 00年にハフェズ氏の死去を受け、大統領に就任。英国への留学経験があることなどから、当初は民主化が進むのではとの期待もあった。

 ところがアサド氏は父と同様、情報機関などを使って監視体制を強化し、反体制派を抑圧。自身はイスラム教少数派のアラウィ派で、多数派のスンニ派住民を抑える形で統治を続けた。

 11年に中東の民主化要求運動「アラブの春」の波がシリアにも押し寄せると、国内では反政府デモが相次いだ。だが、アサド氏は軍や治安部隊を使ってデモ隊を激しく弾圧した。反体制派との内戦に突入し、自国民に対しても無差別空爆などを繰り返した。

 国連人権高等弁務官事務所などによると、内戦では21年3月時点で民間人30万6000人以上が死亡しており、このうち約2万7000人が子供だった。

 また、紛争を逃れて国外へ避難した難民も600万人以上に達した。収容した政治犯に対する拷問や殺害もきわめて大規模に行われたため、国民からの信頼はほとんど失われていたとされる。

 アサド氏はダマスカスが陥落した8日未明、首都を離れたと報じられている。だが詳細は分かっておらず、行方は不明だ。【カイロ金子淳】

4075OS5:2024/12/08(日) 21:27:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/38ee0b581ff9f9949775f5a1f885b727eac44483
シリア各地に割拠する反体制派 イスラム過激派、親トルコ、クルド人…政権崩壊で混乱必至
12/8(日) 20:18配信
産経新聞
アサド政権が崩壊したシリアは2011年に始まった内戦の結果、各地にさまざまな反体制派が複雑な形で割拠する事態となった。それぞれ利害が異なる上、イスラム過激派は離合集散を繰り返すなどしており、政権崩壊後の情勢が混乱するのは必至だ。

シリア北西部イドリブには、アサド政権側との戦闘を主導したイスラム過激派「シリア解放機構」(HTS)などが根を張る。HTSは内戦開始直後に活動を活発化させた「ヌスラ戦線」を前身とする。16年に忠誠を誓った国際テロ組織アルカーイダとの決別を宣言し、他組織と合併して改名した。米国などはテロ組織に指定している。

北部のトルコ国境に面する一帯は、トルコのエルドアン政権が肩入れする「シリア国民軍」(SNA)の支配地域だ。HTSとともに政権側への攻撃に加わった。エルドアン大統領はアサド政権の退陣を求め、反体制派を通じてシリアへの影響力浸透を図ってきた。

また、北東部は少数民族クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が支配している。エルドアン政権はトルコ国内の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)の分派だとして、過去にSDFに対する越境攻撃を行った。

さらに、東部の一部地域では小規模ながらイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が暗躍する。かつてシリアとイラクにまたがる広い範囲を制圧したが、米軍と連携したSDFなどの攻撃を受け、19年に支配地域を全て失った。東部にはISの勢力回復を警戒する米軍が兵士約900人を駐留させている。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、クルド人勢力は北東部に施設を設けてIS戦闘員ら数万人を拘束している。過去にISがこれらの施設を襲撃したこともあり、仮に戦闘員らが大量脱走すれば治安の悪化がシリアにとどまらず、周辺地域に飛び火する恐れもある。(カイロ 佐藤貴生)

4076OS5:2024/12/08(日) 22:25:07
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024120800305&g=int
アサド政権、崩壊 反体制派、首都制圧を宣言―大統領の所在不明・シリア
時事通信 外信部2024年12月08日22時11分配信
シリアのアサド大統領=2023年11月、リヤド(サウジアラビア国営サウジ通信配信・AFP時事)
シリアのアサド大統領=2023年11月、リヤド(サウジアラビア国営サウジ通信配信・AFP時事)



 【イスタンブール時事】内戦下のシリアでアサド政権への大規模攻勢を仕掛けた反体制派勢力は8日、国営テレビを通じ、「ダマスカスを解放した」と首都制圧を宣言した。政権最大の後ろ盾であるロシアは「アサド大統領が辞任を決め、平和的な権限移譲を指示して出国した」(外務省声明)と発表。父ハフェズ氏の時代から半世紀以上続き、2011年からの内戦で一時は軍事的優位を固めたアサド独裁政権は崩壊した。

 シリア政府はアサド氏の動静を公表せず、所在は不明だ。米ニュースサイト「アクシオス」は、同氏を乗せたとみられる軍用機が首都を離陸後、中部ホムス上空で針路変更後に高度を下げて消息不明になったと伝えた。

 シリアのジャラリ首相は動画メッセージで、「シリア国民に選ばれるいかなる指導部とも協力する用意がある」と表明。ジャラリ氏は中東メディアに対し、指導部を選出するための自由な選挙を実施する必要性を訴えた。反体制派の主力である「シャーム解放機構」(HTS、旧ヌスラ戦線)の指導者ジャウラニ氏は8日、SNSを通じ、公的機関は正式な引き渡しまで首相の管理下に置かれると主張した。

4077OS5:2024/12/08(日) 22:55:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/93dbe18ee53594e7709c3c722865c84cdb9c67a3
シリア大統領はどこに 未明に飛び立った1機に搭乗? 行き先不明
12/8(日) 14:40配信

毎日新聞
シリア国旗を見るアサド大統領=チュニスで2004年5月、AP

 反体制派が8日未明に首都を制圧したシリアで、アサド大統領の行方不明が続いている。すでにダマスカスを離れたと報じられているが、行き先や方法は分かっていない。反体制派がダマスカスを制圧したころ、国際空港からは1機の飛行機が離陸しており、アサド氏が搭乗していた可能性も指摘されている。


 問題の航空機はSYR9218便。航空機の航路を追跡しているウェブサイト「フライトレーダー24」によると、この便は現地時間8日午前5時(日本時間同11時)ごろにダマスカスの空港を離陸し、しばらく東へ進んだ後、北西へと進路を変えた。そのままアサド政権を支援するロシア軍の基地がある西部ラタキア方面へと向かったが、中部ホムス上空で大きく進路を変え、今度は南東へ向かい始めた。だが、その直後、ホムス西部で航路が途絶えた。

 この便の動きが特殊なことなどから、X(ツイッター)などでは、アサド氏や家族が搭乗していた可能性も取り沙汰されている。航路の追跡が途絶えた理由は定かではないが、ホムスは反体制派が7日に支配下に置いたばかりで、撃墜されたとの臆測も出ている。

 アサド政権は2011年に始まった内戦で、ロシアやイランの軍事支援を受けてきた。また、西部ラタキア県やタルトス県はアサド氏と同じイスラム教少数派アラウィ派の住民が多く住んでいることでも知られ、政権の支持者も多かったとみられる。避難先としてこれらの国や地域が選択肢だった可能性がある。【カイロ金子淳】

4078OS5:2024/12/09(月) 09:55:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/09fd89eb38ab4b3fc79c9cd4dcc706c533db5fcc
シリア・アサド政権崩壊 半世紀に及ぶ親子2代の独裁に幕 大統領と家族はモスクワ到着
12/9(月) 9:42配信

産経新聞
【カイロ=佐藤貴生】シリアでアサド政権側と戦っていた反体制派は8日、首都ダマスカスを掌握し、2000年に発足したアサド政権は崩壊した。ロイター通信によると、アサド大統領と家族はシリアから出国し、同日夜にモスクワに到着した。アサド氏の父、故ハフェズ・アサド氏が権力を握って以来、半世紀に及んだ親子2代の独裁体制が終わり、シリアは歴史的転換点を迎えた。

昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始を発端とする情勢流動化はシリアに到達し、中東の勢力図が一変する可能性が出てきた。ただ、シリア各地に乱立する反体制派の団結は見通せず、「アサド後」を巡る米露や周辺諸国の思惑も交錯しており、混乱が収束するかどうかは不透明だ。

政権崩壊に大きな役割を果たしたイスラム過激派「シリア解放機構」(HTS)を率いるジャウラニ氏は8日、ダマスカス中心部で大勢の市民を前に演説し、「新たな歴史を作った」と勝利宣言した。米国などはHTSをテロ組織に指定している。ジャラリ首相は8日、「人々に選ばれた指導部と協調する準備ができている」と述べ、自由な選挙を行うよう求めた。政権移行に向けてジャウラニ氏と連絡を取っていると話した。

反体制派は8日早朝、首都に入った。政権側の抵抗には遭わなかったという。ダマスカス中心部の広場には数千人の市民が集まり、祝福し合う姿がみられた。各地の市民がアサド一族の銅像などを破壊している動画が出回っている。

HTSを主体とする反体制派は11月27日、北部アレッポや北西部イドリブで政権側への本格攻撃を開始。今月上旬にはハマや要衝ホムスなど中部の都市を制圧し、さらに南下を続けて予想外の速さで首都を手中にした。

アサド政権を支えたロシアは侵略したウクライナへの対応に追われ、イランやレバノンのヒズボラなど親イラン民兵組織もイスラエルとの戦闘に忙殺。双方のアサド政権への援護が手薄になった隙を突いた反体制派の攻撃が奏功した。

アサド氏は、1971年から大統領を務めて独裁体制を築いた父、ハフェズ・アサド氏の死去に伴い2000年に大統領に就任した。独裁体制を引き継いだが、「アラブの春」と呼ばれる11年の民主化要求デモを徹底弾圧し、内戦へと発展。支配地域は7割前後まで縮小していた。

4079OS5:2024/12/09(月) 09:56:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/17defdeee817dc1c411b77c5870d7be17f6cdc74
ロシア、アサド政権崩壊でまたも「勢力圏」喪失 ウクライナ侵略の代償、アルメニアに続き
12/9(月) 9:36配信


産経新聞
ロシアのプーチン大統領

ロシアを後ろ盾としてきたシリアのアサド政権の崩壊は、ロシアがウクライナ侵略に注力するあまり自身の「勢力圏」の防衛に手が回らなくなっている実情を改めて浮き彫りにした。ロシアはこれ以前にも、ウクライナ侵略を背景に同盟国アルメニアの離反を招いていた。ウクライナの戦場でロシアは優勢にあるものの、その代償として失っているものは大きい。

ロシアは2015年、シリア内戦に軍事介入し、反体制派勢力を空爆。劣勢にあったアサド政権軍を優勢に導いた。ロシアは介入の見返りとして、旧ソ連時代から租借してきたシリア西部タルトスの軍港に加え、新たに北西部ヘメイミーム空軍基地の使用権を獲得。地中海や中東、北アフリカなどに軍事的影響力を行使する拠点としてきた。

アサド政権の崩壊を招いた要因の一つには、ロシアがシリア駐留軍の戦力や兵器を引き抜いてウクライナに投入した結果、反体制派への抑止力が低下したことがあると分析されている。

ロシア・アサド政権側と敵対してきた反体制派がシリアを掌握したことで、露軍拠点の先行きは不透明になった。反体制派は現時点で「露軍拠点の安全は保証する」との立場を示しているとされるが、それは露軍拠点を攻撃しないという意味に過ぎない。今後、反体制派が発足させる新政権がロシアとの租借契約の解除に動く可能性があり、そうなればロシアは周辺地域への足掛かりを失う。

ウクライナ侵略を背景にロシアが勢力圏を喪失するのは2度目だ。南カフカス地方では昨年9月、アゼルバイジャンが露主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構」(CSTO)に加盟する隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフで電撃的な軍事作戦に着手し、カラバフを奪還した。

アゼルバイジャンは、ロシアがカラバフに派遣していた停戦監視部隊をウクライナに投入した隙を突いたとされる。ウクライナ侵略でロシアの介入余力が乏しくなったとみて軍事作戦に踏み切った形だ。

この結果、アルメニアは「軍事支援の義務を果たさなかった」としてロシアとCSTOを非難。CSTOへの参加を凍結した一方、欧米諸国との軍事協力にかじを切った。

ロシアが勢力圏とみなす中央アジアの旧ソ連諸国もまた、ウクライナ情勢で中立を維持し、ロシアから一定の距離を置いている。(小野田雄一)

4080OS5:2024/12/09(月) 09:57:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/10dc2fafa33656bcf21518f1db9673650bbd9cdf
アサド政権崩壊で「シーア派の弧」も崩れる イランに大打撃、レバノンへの供給に支障
12/9(月) 7:31配信



産経新聞
シリア

シリアのアサド政権崩壊は、中東にイスラム教シーア派のネックワークを構築してきたイランにとって大きな打撃となる。イランからイラクをへてレバノンに至る「シーア派の弧」がシリアで途絶え、物資供給などが滞る恐れがあるからだ。イスラエルを取り巻く「包囲網」も弱体化する公算が大きく、イランの中東地域に対する影響力の低下は避けられない情勢だ。

【写真】8日、イランの首都テヘランの売店には、シリア反体制派の写真を掲載した新聞もあった

イランからレバノンに送る物資や資金の供給に支障が出ると、イランが対イスラエル攻撃の前線拠点として支援してきたレバノンの民兵組織、ヒズボラの活動に影響すると考えられる。ヒズボラは9月以降のイスラエルによる激しい攻撃で体力を奪われ、アサド政権の崩壊を阻止できなかった。支援が細れば組織の衰退に拍車がかかりそうだ。

イランやイラクで人口の多数派を占めるシーア派はレバノンでも人口の30%前後を占めており、存在感は小さくない。これに対し、「弧」を形成したシリアの事情は異なる。

シリアのイスラム教徒は全人口の90%近くを占めるが、うち70%以上はスンニ派でシーア派の影は薄い。親子2代で半世紀以上、独裁体制を維持したアサド親子も、人口の1割余しかいないイスラム教の一派、アラウィ派の出身だ。

アサド親子は少数派が多数派を支配する統治構造を安定維持する上からも、イランとの関係を深め、その庇護(ひご)を得てきた経緯がある。例えば、イランで王政が崩壊した1979年のシーア派革命の際にも、他のアラブ諸国がイランからの「革命の輸出」を警戒した中で、シリアは真っ先にシーア派政権を承認した。

シリアの脱落に伴う「シーア派の弧」の弱体化は、「抵抗の枢軸」と称して連携してきたイラクやイエメンの親イラン民兵組織に対するイランの求心力にも影響しかねない。

イランは今年4月と10月、イスラエルと互いに本土を攻撃し合ったが、この間に各地の民兵組織と連動して対イスラエル攻撃を組織することはなく、それぞれの対応に任せる姿勢をみせた。米国やイスラエルの軍事攻撃の標的になるのを避ける狙いがあったとも指摘される。(カイロ 佐藤貴生)

4081OS5:2024/12/09(月) 16:17:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bcf7d31b68080cc93b2f31687cbb3468abef91e
シリア、独裁崩壊も安定見えず 反体制派が割拠 周辺国の思惑錯綜 過激派増大に懸念も
12/9(月) 15:26配信

産経新聞
シリアでアサド政権が倒れ、国民は独裁からの解放に歓喜した。ただ、割拠する反体制派の利害は異なり、米露のほかイラン、トルコなど周辺国の思惑も交錯する。国家安定への道筋は見えず、過激派の影響力増大も懸念される。

■あっけなく陥落

イスラム過激派「シリア解放機構」(HTS)を中心とする反体制派は、11月27日から12月8日までの10日余りで北部アレッポなどの要衝を次々と手中に収め、首都ダマスカスをあっけなく陥れた。

政権軍は著しく士気が落ちていたもようだ。英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は、ソ連時代と変わらぬ装備で兵士は薄給に甘んじ、政権にコネがある者が出世する仕組みだったと報じた。アサド大統領は4日、「兵士の給料を1・5倍にする」と発破をかけたが、効果はなかった。

一方、HTSは4〜5年前から北西部イドリブの拠点で兵器や組織の近代化を進めていた。英紙フィナンシャル・タイムズによると、軍事教育を施すアカデミーのほか無人機やミサイルの製造工場を持ち、政権軍との戦闘や闇市場での取引でロシア製やトルコ製の兵器も入手していた。

■国民融和を強調

HTSを率いるのは創始者で40代前半のジャウラニ氏だ。2003年のイラク戦争を機に国際テロ組織アルカーイダに合流。イラクで米軍に逮捕されて数年過ごした後、シリアで「ヌスラ戦線」を立ち上げて内戦に加わった。アルカーイダと決別して他組織と17年にHTSを設立した。

ジャウラニ氏は政権側との戦闘開始後、宗教・民族上の少数派を「保護する」と繰り返し強調した。国民を弾圧して恐怖政治を行ったアサド氏と違い、次期指導者候補として融和を重んじるソフトな姿勢をアピールする狙いとみられる。

ただ、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、かつてHTSは異論を許さない強権的な組織運営を行い、ジャウラニ氏は「イスラム法」による統治を目指すと述べたこともあった。言動を見極める必要がある。

■課題は団結維持

政権打倒を果たした反体制諸派が今後、団結を保てるかも課題だ。HTSなどシリアのイスラム過激派は離合集散を繰り返してきた。東部では19年に支配地域を失ったスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)も、息を吹き返しつつある。

他の民兵組織の立場もさまざまだ。北部のトルコ国境沿いは同国に支援される「シリア国民軍」(SNA)が制圧しているが、北東部はトルコが敵視する少数民族クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が支配。対立構図は残る。

■地域の秩序一変

アサド政権の崩壊は、支援してきたロシアとイランには手痛い打撃となりそうだ。

ロシアはアサド政権との親密な関係を背景に、西部の海軍、空軍基地に軍を駐留させてきた。イランにとっては、対イスラエル攻撃を念頭に構築してきたネットワークの一角が崩れることを意味する。

一方、アサド政権と対立してきたトルコのエルドアン政権はSNAを通じてシリア国内に一定の影響力を保持している。シリア情勢を巡る今後の国際協議などで、存在感を強める可能性がある。(カイロ 佐藤貴生)

4082OS5:2024/12/09(月) 21:40:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/3795ccc715e191b5ed853e512787b5548fd745cb
シリア・アサド政権が崩壊 反体制派が首都を制圧、50年の独裁に幕
12/9(月) 17:54配信
毎日新聞
シリアのアサド政権崩壊を喜ぶ反体制派の戦闘員たち=シリアの首都ダマスカスで2024年12月8日、AP

 内戦が続くシリアの反体制派は8日、首都ダマスカスを制圧し、国営テレビでアサド政権が崩壊したと宣言した。タス通信によると、アサド大統領は8日、家族とともにモスクワに到着し、人道的配慮に基づきロシアへの亡命が認められたという。反体制派が11月下旬に大規模攻勢に出てからわずか12日目で、父子2代で50年以上にわたったアサド政権の独裁が幕を閉じ、2011年から続くシリア内戦は大きな転換点を迎えた。


 ロイター通信などによると、反体制派の報道担当者は声明で「圧政者アサドは打倒された。刑務所から全ての収容者を釈放した」と表明した。国民や戦闘員に対しては「自由なシリアであらゆる財産を守るよう求める」と述べ、治安の維持を呼びかけた。一方、アサド政権のジャラリ首相は声明で「シリアが選ぶどのような政府とも協力する用意がある」と述べ、平和裏に権力移譲を行う意向を示した。

 また、反体制派の政治組織「シリア国民連合」のバハラ議長はロイターに対し、移行政府による18カ月間の統治期間を設け、憲法を制定したうえで民主的な選挙を行うべきだと述べた。今後は反体制派が中心となり、スムーズな権力移行や安定した統治を実現できるかが焦点となる。

 反体制派は米国がテロ組織に指定している「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)が主導している。11月27日に北西部から大規模な攻勢をかけ、北部アレッポや中部ハマなどの主要都市を次々と制圧。中部の要衝ホムスも支配下に置き、そのままダマスカスへ向けて進攻した。シリア南部から北上した別の部隊も首都へ入り、政府軍は目立った交戦はせずに撤退した。HTSのジャウラニ指導者は8日、ダマスカス市内のモスク(イスラム教礼拝所)で「この勝利はすべてのイスラム諸国のものであり、新たな歴史だ」と勝利宣言した。

 アサド政権を支援してきたロシア外務省は8日、アサド氏が内戦の参加者らと協議した結果、大統領の地位を辞することを決め、国を離れたと発表した。平和裏に権力を移譲するよう指示してから出国したとしている。

 中東メディアなどによると、シリア各地で8日、多くの住民が路上に繰り出し、政権崩壊を歓迎した。ダマスカスに住むアブデル・ファラーさん(45)は電話取材に「政権崩壊は予想もしていなかった。これからどうなるのか分からないが、とにかくうれしい」と語った。

 ダマスカスでは大統領宮殿に侵入した集団も確認されたほか、アサド政権を支援していたイランの大使館では反体制派の戦闘員とみられる武装集団が家具や窓ガラスなどを破壊した。

 シリア内戦では、トルコやカタールなどがそれぞれ反体制派の各組織を支援し、米国もクルド系組織を支援した。ロシアとイランはアサド政権の後ろ盾となり、激しい対立が続いた。トルコやイランなどは8日、武力闘争の停止や安定的な政権移行の実現を求めた。一方、シリアと対立してきた隣国イスラエルは8日、アサド政権崩壊の混乱に乗じる形でダマスカスや南部の軍基地などを空爆した。

 中東では昨年10月に始まったパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘を機に周辺国へと紛争が拡大してきた。シリア国内の混乱が続けば、中東情勢がいっそう混迷を深めることになる恐れもある。【カイロ金子淳、エルサレム松岡大地】

 ◇シリア内戦

 中東の民主化要求運動「アラブの春」に触発されて、2011年3月、シリア南部などから反体制デモが全土に広がった。これに対して、アサド政権は市民を徹底的に弾圧。トルコなどは反体制派の支持に回り、内戦は泥沼に陥った。14年には過激派組織「イスラム国」(IS)がシリアなどで「国家」の樹立を宣言。一時は反体制派やISに押されたが、15年のロシアの軍事介入でシリア政府軍が勢いづき、軍事的優位を明確にした。国連人権高等弁務官事務所などによると、内戦では21年3月時点で民間人30万6000人以上が死亡しており、このうち約2万7000人が子供だった。紛争を逃れて国外へ避難した難民も600万人以上に達した。

4083OS5:2024/12/09(月) 22:15:20
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20241209-567-OYT1T50207.html
シリア反体制派、攻勢からわずか12日目で…首都制圧し「独裁者アサド打倒」宣言
2024/12/09 21:58読売新聞

シリア反体制派、攻勢からわずか12日目で…首都制圧し「独裁者アサド打倒」宣言

8日、ダマスカスで、アサド政権の崩壊を喜ぶ人たち=AFP時事 【読売新聞社】

(読売新聞)

 【カイロ=西田道成、テヘラン=吉形祐司】シリアの反体制派は8日、アサド政権が支配する首都ダマスカスを制圧し、「独裁者アサドを打倒した」と宣言した。タス通信は8日、バッシャール・アサド大統領がモスクワに到着し、人道的配慮からロシアへの亡命が認められたと伝えた。父子2代で50年以上に及んだアサド政権は、反体制派の攻勢開始からわずか12日目で崩壊した。

 イスラム過激派組織「シャーム解放機構」(HTS)が主導する反体制派勢力は8日の声明で「ダマスカスは解放された」と表明した。国内融和に向け「協力し、連帯を促進して、国民と国のため最善を尽くさねばならない」と強調した。

 アサド氏亡命の報道に先立ち、露外務省は8日の声明で、アサド氏がシリア内戦の当事者らと協議の上で大統領職を辞すると決め、シリアを去ったと発表。アサド氏は平和的手段での権力移譲を呼びかけたとしている。

 反体制派が進攻した首都では8日、政権を支援してきたイランの大使館が何者かの襲撃を受けたが、大きな衝突は確認されなかった。中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラなどは、政権軍が放置したとみられる戦車の上で歓声をあげる市民の様子を伝えており、政権軍はほとんど抵抗せずに首都を明け渡したとみられる。

 政権崩壊を受け、今後は政権移行が円滑に進むかが焦点となる。シリアのムハンマド・ジャラリ首相は8日、「国民が選ぶどんな指導者とも協力する用意がある」と述べ、権力移譲に応じる意向を示した。ロイター通信によると、反体制派の連合体「国民連合」のハディ・バハラ議長は8日、自由な選挙を行うための安全で中立的な環境を整えるために18か月の移行期間を設けるべきだと語った。

 ただ、HTSは米国からテロ組織に指定されており、国際社会が新政権の承認を判断する際の障害となる可能性がある。このほか、シリアにはトルコが支援する北部の勢力、米国が支援する北東部の少数派クルド人主体の勢力など様々な反体制派勢力がひしめき合う。利害が複雑に絡みあうなか、各勢力が歩み寄り、情勢の安定に向かうかは不透明だ。

 長期化する内戦で、アサド政権は後ろ盾のロシアやイランの支援を受けて軍事的優位を確保してきたが、ウクライナ侵略を続けるロシアの支援低下に加え、政権を支えたレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラもイスラエル軍との戦闘で弱体化した。反体制派は、イスラエルとレバノンの間で停戦が発効した11月27日に大規模な反攻を開始。北部アレッポや中部ハマなどの要衝を次々に制圧していた。

 ◆シリア内戦=2011年3月、中東の民主化運動「アラブの春」がバッシャール・アサド大統領の父の代から長期政権を敷くシリアに波及し、反体制デモをアサド政権が弾圧したことがきっかけで内戦に発展した。15年にロシアがアサド政権の支援のために軍事介入して以降、政権側は軍事的優位を高め、反体制派を北西部イドリブ県に追い込んだ。20年にイドリブ県での停戦合意が結ばれてからは大規模な衝突は起きず、膠着(こうちゃく)状態が続いていた。

4084OS5:2024/12/09(月) 22:24:53
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20241208k0000m030066000c.html
シリア内戦で大規模攻勢 反体制派を率いる組織「HTS」とは?
2024/12/08 08:31毎日新聞

シリア内戦で大規模攻勢 反体制派を率いる組織「HTS」とは?

HTSが率いる反体制派の戦闘員=シリア北部アレッポ県で2024年11月29日、ロイター

(毎日新聞)

 シリア内戦で大規模攻勢を仕掛けている反体制派は、米国がテロ組織に指定している「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)が主導している。国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派「ヌスラ戦線」を前身とする組織だが、近年はアルカイダとの関係を絶ち、アサド政権打倒に集中してきたとされる。一体、どんな組織なのか。

 「この政権(アサド政権)を打倒することが目標だ」。HTSを率いるジャウラニ指導者は5日、米CNNテレビのインタビューにこう強調した。

 CNNや中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、ジャウラニ氏はイラクでアルカイダ系の戦闘員として反米武装闘争に身を投じた経験があり、2011年にシリア内戦が始まってからは、ヌスラ戦線を設立して参戦した。

 だが、16年ごろにアルカイダとの関係を絶ち、17年には複数の武装組織を吸収する形でHTSを結成。拠点とするシリア北西部イドリブ県で「シリア救国政府」も設立し、支配地域での統治を強めた。HTSは最大3万人規模の戦闘員を擁するとみられ、北西部の支配地域では石油などの資源も管理しており、一定の経済力もあるとされる。

 HTSは米国や国連などがテロ組織に指定している。だが、ジャウラニ氏はCNNに「イスラム統治を恐れる人たちはきちんと理解していない」と語り、キリスト教徒や少数民族もHTSの統治下では安全に暮らせると強調。「他の集団を消す権利は誰にもない。多くの宗派がこの地域で何百年も共存してきた」と語った。政権打倒後は「国民に選ばれた議会」を設立する考えも明らかにした。

 シリアでは長年、アサド政権による強権的な支配が続き、内戦が始まってからは各地で政府軍による激しい空爆も相次いだ。政治犯として収容された人たちの多くが厳しい拷問にかけられ、そのまま行方不明になった人も数多い。

 それだけに、HTSが制圧した北部アレッポや中部ハマでは、アサド政権の支配からの解放を祝う市民の姿も報じられている。

 ただ、シリアではクルド人組織を含む多様な反体制派が各地で勢力を維持しており、過激派組織「イスラム国」(IS)も今月、東部で一部地域を支配下に置いたとの報道もある。仮にアサド政権を打倒したとしても、反体制派がまとまるのは容易ではないとみられる。【カイロ金子淳】

4085OS5:2024/12/10(火) 14:02:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/d661fe4b73b4ed8746e85844ad727ba82050ed46
シリア、反体制派に政権移譲へ 首相が方針表明 独裁崩壊で
12/10(火) 6:48配信

毎日新聞
アサド政権崩壊の翌日、町中を歩く市民ら=ダマスカスで2024年12月9日、ロイター

 シリアのアサド政権が崩壊したことを受け、ジャラリ首相は9日、反体制派を主導する「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)が北西部イドリブ県を拠点に設立していたシリア救国政府に対し、政権を移譲することに同意したと明らかにした。中東の衛星テレビ「アルアラビーヤ」が報じた。8日に独裁政権が崩壊したシリアで、スムーズな権力移譲が実施されるかが注目されている。

 救国政府はシリア内戦下で、イドリブ県など一部地域に押し込まれていたHTSが2017年、行政部門として設立した。「内務省」や「保健省」など、通常の政府組織を模倣する形で組織を整えており、公式ウェブサイトによると、「解放されたシリア北部の住民に奉仕し、治安と安定を維持すること」を主要な目的に掲げている。

 中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」は、救国政府を率いるバシル氏が移行政府の首相に就任する見通しだと報じている。HTSのジャウラニ指導者とバシル氏はアサド政権のジャラリ首相らと会談し、今後の統治について協議した模様だ。【カイロ金子淳】

4086OS5:2024/12/10(火) 14:05:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6e07ba8923e105d85f73be6774562cd87bcc98c
悪名高い首都ダマスカスの刑務所、地下に隠し部屋?で捜索 「日常的に拷問」の証言も
12/10(火) 10:29配信


産経新聞
シリア

シリアのアサド政権が崩壊し、国内各地の刑務所に投獄された人々が解放された。一方、拷問が日常化していたとされる悪名高い首都ダマスカスの刑務所では、投獄した人々を閉じ込める隠し部屋があるのでは-との疑念が浮上し、捜索が進められた。市民を恐怖で締め付けた独裁の実態解明は始まったばかりだ。


海外メディアの注目が集まっているのは、ダマスカスの北方30キロにあるサイドナヤ刑務所。英BBC放送(電子版)によると政権が崩壊した8日、この刑務所に収容されていた3500人以上が解放された。

しかし、地下に独房があり、まだ拘束されている者がいるのではないかという疑いが強まったという。消息を知りたいとして、入所者の家族から地方からやってくるケースもある。

9日には民間人の救援活動などを行うボランティア団体「シリア民間防衛隊」も加わり、施設内の壁や床をハンマーで破壊して確認する様子が放映された。同隊は国内の秘密の刑務所に関する情報を提供した者に3千ドル(約45万円)の報奨金を出すと発表した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、軍警察が管轄するサイドナヤ刑務所で過ごした経験者は、入所者への拷問や暴力が横行し、十分な食料も与えられず「日常的に死者が出ていた」と話している。施設の近くには火葬場があり、大量殺害の隠蔽を図った疑いも指摘され始めた。

シリア国内の刑務所では2011年の内戦開始以降、数千人が死亡し、数万人が電気ショックや性暴行を受けたとされる。当局が民衆を不法に拘束して連れ去る「強制失踪」と呼ばれる事案も多発しており、アムネスティは11年以降の強制失踪の犠牲者は8万人を超えるとみている。(カイロ 佐藤貴生)

4087OS5:2024/12/10(火) 14:05:57
https://www.sankei.com/article/20241208-AUYBXXBMTFKEFGO5HBUIQIGLS4/
「アサド家」の統治、あっけない終焉 要因はロシアとイラン勢力の弱体化 シリア政権崩壊
2024/12/8 18:04
シリアのアサド政権の崩壊を招いたのは、後ろ盾だったロシアとイラン勢力の弱体化が要因だ。ロシアは2022年からのウクライナとの戦闘で疲弊。イランと親イラン民兵組織ヒズボラは昨年10月以降、パレスチナ自治区ガザなどでのイスラエルとの交戦で力をそがれていた。

シリアでは11年に中東民主化運動「アラブの春」が波及し反政府デモが本格化、内戦に突入した。アサド政権は劣勢に立たされたが、ロシアの支援で一気に盛り返した。20年にロシアと、反体制派を支援していたトルコが停戦合意し、戦闘は下火になっていた。


ところが、ロシアのウクライナ侵攻は長期化し、アサド政権を支える余裕は失われた。ガザでの戦闘では、ハマスと共闘するヒズボラは中東最強のイスラエル軍の攻撃にさらされ、大きく力を失った。

今回、反体制派が攻勢に出た11月27日から、わずかな期間での政権崩壊。父の代から半世紀以上続く「アサド家」の統治はあっけない終焉を迎えた。(共同)

4088OS5:2024/12/10(火) 21:35:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f923574f03bd14a1d6096e945e4af6908ec2179
シリア、アサド政権崩壊で流動化 戦況混迷、収拾めど立たず 存在感高めるトルコ
12/10(火) 20:31配信

時事通信
シリア北東部ハサカに集う「シリア民主軍」(SDF)の戦闘員=8日(EPA時事)

 【イスタンブール時事】シリアのアサド政権崩壊を受け、政権側優位でこう着していた戦況が再び動き始めている。

 政権を打倒した反体制派の攻勢をきっかけに、国内各地で勢力を競い合う武装組織や関係当事国が活動を活発化。それぞれの思惑が交錯して内戦の構図が流動化し、混乱収拾の見通しは立たない。

 「シャーム解放機構」(HTS)を主力とする反体制派は、政権に押しとどめられていた北西部イドリブ県の拠点から一気に進軍し、わずか12日で国土の中枢部を掌握した。HTSや連携する勢力が、今後の権力移譲プロセスを主導するとみられる。ただ、過激なイスラム主義から穏健路線への転換を強調するものの、全容が不透明な統治手法に警戒が強まる可能性もある。

 存在感が高まっているのは、反体制派と関係が深い隣国トルコだ。HTSをテロ組織に指定しているが、エルドアン大統領は進攻を非難せず容認した。エルドアン氏はかねて、シリア国境から約30キロの「安全地帯」を東西約450キロに及ぶ地域に設け、シリア難民を帰還させると主張。このため、国境地帯からシリア北東部までを実効支配するクルド人主体の「シリア民主軍」(SDF)と対立している。

 トルコと緊密な別の反体制派組織「シリア国民軍」(SNA)は、攻勢に乗じる形でシリア北部テルリファトやマンビジュなどクルド系が掌握していた都市を次々と制圧。さらに攻勢を強めるとみられる。

 SDFは過激派組織「イスラム国」(IS)掃討の一環で、米国の支援を受けてきた。SDFもアサド政権に対抗して政権支配地の一部へ進攻したが、クルド系を敵視するトルコには劣勢だ。中東への関与を嫌うトランプ次期米政権下でSDFへの支援が細れば、苦境に陥りかねない。

 米国はシリア国内のIS討伐を重視。バイデン大統領は8日、約900人の米軍駐留を継続する意向を示した。しかし、反体制派については「今は正しいことを言っているが、言葉だけでなく行動で判断する」と述べ、関与の是非を見極める構えだ。

 一方、アサド大統領を支えたロシアやイランは今後、影響力の低下が避けられない。アサド氏亡命を受け入れたロシアにとっては、地中海沿岸のシリア北西部にあるロシア軍基地の維持が死活問題。イランも「国の将来を決めるのはシリア国民」(ペゼシュキアン大統領)として、連帯していたアサド氏と距離を置き始めた。両国とも反体制派との関係構築や足場の確保を模索しているもようだ。

4089OS5:2024/12/10(火) 22:53:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff66b67756e2fdd17e0bcd8f7264030922bac469
シリアでアサド政権崩壊、イスラエル軍が首都近郊まで進軍との報道…混乱に乗じて侵攻の可能性
12/10(火) 20:32配信

読売新聞オンライン
シリアとゴラン高原を隔てる「アルファライン」近くのゲートに立つイスラエル兵(10日)=AP

 【エルサレム=船越翔、ワシントン=淵上隆悠】イスラエル紙タイムズ・オブ・イスラエルは10日、複数の関係者の話として、イスラエル軍がシリアとの国境にあるゴラン高原の緩衝地帯を越え、首都ダマスカスの南西約25キロ・メートルの都市カタナまで進軍したと報じた。イスラエル軍は否定しているものの、シリアのアサド政権崩壊による混乱に乗じてシリア国内への侵攻を強めている可能性がある。


 イスラエル紙ハアレツは、シリア南部の複数の村を占領したとの情報を伝えた。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は9日の記者会見で「ゴラン高原は永遠にイスラエルの一部だ」と強調した。

 イスラエル軍は9日、ダマスカスや地中海沿岸の西部ラタキアなどの軍事拠点を空爆した。アサド政権の武器流出を阻止する狙いとみられ、在英シリア人権監視団は空爆はこれまでに150回に及んだとしている。

 イスラエルの動きに対し、エジプトやサウジアラビアは「シリアの治安回復の機会を損なう」(サウジ外務省)などと非難している。

 一方、米国務省のマシュー・ミラー報道官は9日の記者会見で、イスラエルの緩衝地帯への侵攻を擁護する姿勢を示した。

4090OS5:2024/12/11(水) 07:51:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c97e59f0b1d4592d8675fc1b3f6d6c24f59e2cf
シリア暫定首相に「救国政府」トップが就任 権力委譲へ始動
12/11(水) 7:23配信


毎日新聞
レストランで席に着く反体制派の戦闘員たち=シリアの首都ダマスカスの旧市街で2024年12月10日、AP

 アサド政権が崩壊したシリアで10日、反体制派が北西部イドリブ県に設置していた「シリア救国政府」トップのバシル氏が移行政府の暫定首相に就任した。ロイター通信などが報じた。反体制派や旧政権の幹部はいずれも国内の融和を優先する方針を示しており、権力委譲に向けた具体的な動きが始まっている。

 報道によると、バシル氏は10日、国営テレビの演説で救国政府と旧政権による閣議を開いたと明らかにした。来年3月1日までの任期中に旧政権から権力委譲を進めるという。

 救国政府は2017年、反体制派を率いる組織「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)がイドリブ県を統治するために設立した行政機関。バシル氏は元エンジニアで、後にイスラム法などを学び、今年1月に救国政府の首相に就任した。

 HTSは国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」が前身で、米国や国連などから「テロ組織」に指定されている。だが、後にアルカイダとの関係を絶っており、イスラム原理主義的な統治とは距離を置く考えを示している。【カイロ金子淳】

4091OS5:2024/12/11(水) 10:32:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcff288bc0274655285083533258605376973cdd
暫定首相就任のシリア 首都に日常戻りつつも各地にイスラエルの空爆
12/11(水) 9:14配信

毎日新聞
通りを歩く市民ら=シリアの首都ダマスカスで2024年12月10日、ロイター

 アサド政権が崩壊したシリアで10日、反体制派が北西部イドリブ県に設置していた「シリア救国政府」トップのバシル氏が移行政府の暫定首相に就任した。ロイター通信などが報じた。反体制派や旧政権の幹部はいずれも国内の融和を優先する方針を示しており、権力移譲に向けた具体的な動きが始まっている。

 報道によると、バシル氏は10日、国営テレビの演説で救国政府と旧政権による閣議を開いたと明らかにした。来年3月1日までの任期中に旧政権から権力移譲を進めるという。

 救国政府は2017年、反体制派を率いる組織「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS)がイドリブ県を統治するために設立した行政機関。バシル氏は元エンジニアで、後にイスラム法などを学び、今年1月に救国政府の首相に就任した。

 HTSは国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」が前身で、米国や国連などから「テロ組織」に指定されている。だが、後にアルカイダとの関係を絶っており、イスラム原理主義的な統治とは距離を置く考えを示している。

 国連でシリア問題を担当するペデルセン特使は10日、「HTSやほかの武装組織は今のところ、シリア国民に融和や包括性といった良いメッセージを発信している」と評価した。

 首都ダマスカスでは10日、多くの銀行や商店が再開し、少しずつ日常が戻り始めた。反体制派は戦闘員に対し、都市部から撤退するよう要請し、HTSを主体とする治安部隊や警察が治安を担うことを決めたという。

 一方、シリアと敵対してきた隣国イスラエルは10日もシリア国内の軍事施設などに空爆を続けた。ロイター通信によると、西部ラタキアではシリア海軍の艦船6隻が標的にされ、このうち5隻が沈没した。港湾施設にも被害が出ているという。

 イスラエルはアサド政権崩壊以降、自国の安全保障を高めるためにシリア各地に攻撃を加えており、占領地ゴラン高原からシリア領内へ侵入したとも報じられている。イスラエルによる軍事活動が激化すれば、シリア国内で反イスラエル感情が高まり、国内の安定化に影響を及ぼす可能性もある。【カイロ金子淳】

4092OS5:2024/12/11(水) 23:27:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/5841b8272d446e54bab0c15c30fd650229fcc76d
シリアで暫定政権が樹立、任期は来年3月まで…正式な新政権発足に向け準備
12/11(水) 22:20配信


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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 【カイロ=西田道成】アサド政権が崩壊したシリアで10日、旧反体制派を中心とした暫定政権が樹立され、初の閣議が開かれた。暫定政権の任期は来年3月まで。旧政権からの権力移譲を進めながら、正式な政権発足に向けた準備を進める。

 暫定首相にはムハンマド・バシル氏が任命された。バシル氏は、2017年に旧反体制派を主導する「シャーム解放機構」(HTS)が北西部イドリブ県に設立した統治機関「救済政府」のトップを務めていた。

 国営通信によると、初の閣議には旧アサド政権の閣僚や「救済政府」のメンバーらが参加した。暫定政権として治安の確保や諸機関の維持を担い、新政権発足までの間、国民への基本的なサービスの提供を目指すことを確認した。バシル氏は「旧政権の閣僚たちも政権移行期に役立ってくれるよう望む」と述べた。

 ロイター通信は10日、旧反体制派の司令部が都市部から戦闘員を撤退させ、代わりにHTSの治安部隊などの配備を命じたと伝えた。首都ダマスカスでは10日、アサド政権崩壊以来初めて銀行が業務を再開した。交通が正常化し、商店も営業を始めているという。

4093OS5:2024/12/12(木) 07:54:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/49e2bb01e0e8a1989bab4feb3c0d9440c6853b07
シリア暫定政権、過激派HTSの主導が鮮明に 安定的な運営なるか
12/12(木) 6:00配信

朝日新聞デジタル
 シリアのアサド政権を打倒した反体制派は10日、暫定政権による初の閣議を開いた。暫定政権の首相には反体制派の中核の過激派組織「シャーム解放委員会」(HTS)系の指導者ムハンマド・バシル氏が指名され、HTSが新体制の構築を主導する流れが鮮明になっている。一枚岩ではない反体制派をまとめ、安定的な組織運営を行えるかが焦点となる。

 反体制派から首相に指名されたバシル氏は10日、テレビ演説で、来年3月1日まで暫定政権を率いると明らかにした。中東の衛星放送局アルジャジーラによると、1983年生まれでエンジニア出身のバシル氏は、HTSが拠点とする北西部イドリブの統治機構「シリア救済政府」のトップを務めていた。この機構はHTSの強い影響下にあるとされ、他の暫定政権の閣僚も、シリア救済政府のメンバーが引き継ぐことになるという。

 HTSは米国や国連などからテロ組織に指定されているが、米NBCニュースは10日、米国が指定の解除を検討していると報じた。カービー米広報補佐官(国家安全保障担当)は同日、記者団に「現時点でHTSについての政策変更は議論されていないが、彼らがすることを注視している」と語った。

朝日新聞社

4094OS5:2024/12/12(木) 17:44:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9fc4ce45b2e96c87d4d1ecb64c13f9690aa489c
シリア旧反体制派指導者「悪名高い刑務所を閉鎖」と言及 化学兵器の安全確保で国際協調
12/12(木) 17:02配信

産経新聞
シリアのアサド政権を崩壊させた旧反体制派を主導するイスラム過激派「シリア解放機構(HTS)」のジャウラニ指導者は11日、「前政権(アサド政権)の治安部隊を解散し、悪名高い刑務所を閉鎖する」と述べた。ロイター通信の取材に応じた。アサド政権からの転換を国際社会にアピールする狙いがある。

アサド政権では、刑務所で市民や反対派への拷問や処刑が行われていたと指摘されている。首都ダマスカス郊外のサイドナヤ刑務所では、2011年からの7年間で、3万人以上が死亡したと推定されている。

ジャウラニ氏は別の声明で、拷問などに関わった人物に対して恩赦を与えない方針を表明。「逃亡した人々の引き渡しを各国に求め、正義を実現させるつもりだ」と指摘し、ロシアに亡命したとされるアサド大統領を含む関係者の責任を追及する方針を示した。

また、ジャウラニ氏は国際機関と協力し、アサド政権の化学兵器が保管された可能性がある場所の安全確保に取り組むとも述べるなど、国際協調を目指す姿勢も明らかにした。

旧反体制派から暫定首相に任命されたバシル氏は11日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで、「近く閣僚を発表する」と明らかにした。国内情勢については、「既に多くの(政府機関の)職員が業務に戻っている」と言及。来週から学校が再開されるとの見通しも述べ、平時に戻りつつあることを強調した。

4095OS5:2024/12/12(木) 21:00:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b3c4a9933ecf1dd69a512c4589874f15ac96b53
シリア反体制派、アサド政権下の拷問・殺害の責任追及 刑務所閉鎖へ
12/12(木) 20:00配信

朝日新聞デジタル
シリアの首都ダマスカス近郊のセドナヤ刑務所で2024年12月9日、建物内に立つ男性=AP

 シリアの反体制派を主導する過激派組織「シャーム解放機構」(HTS)の指導者のジャウラニ氏は11日、アサド政権下の刑務所で収容者の拷問や殺害に関与した全ての者の責任を追及する考えを示した。反体制派がSNSに声明を投稿した。

 ジャウラニ氏は、拷問などに関与した者について、「我々はシリア国内で(責任を)追及し、逃亡した者については各国に身柄引き渡しを要請する」と説明。これにより「正義を達成することができる」と主張した。

 ジャウラニ氏は同日、ロイター通信の書面取材には「(アサド)前政権の治安部隊を解散し、悪名高い刑務所を閉鎖する」と答えた。また、アサド政権が保有していた化学兵器について、国際機関と協力して貯蔵が疑われる場所を調査している、と説明した。HTSは、いかなる状況でも化学兵器は用いないとしているという。

 英BBCは11日、アサド前大統領の父親である故ハフェズ・アサド元大統領の墓が反体制派の戦闘員に破壊された、と報じた。シリア国内では、アサド父子の銅像やポスターが次々に撤去されているという。(今泉奏)

■     ◇

 シリアの反体制派HTSを「シャーム解放委員会」と表記していましたが、今後は「シャーム解放機構」とします。

朝日新聞社

4096OS5:2024/12/13(金) 21:04:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/6348b24ce600981cbcf3dfd79dba200d761e5748
シリアの刑務所から拷問された35遺体…悪名高き「人間食肉処理場」、アサド政権が反体制派処刑か
12/11(水) 20:54配信

読売新聞オンライン
9日、サイドナヤ刑務所で囚人を捜す人々=ロイター

 【カイロ=田尾茂樹】ロイター通信によると、アサド政権が崩壊したシリアの首都ダマスカス郊外のサイドナヤ刑務所で、拷問の痕跡がある少なくとも35人の遺体が10日までに見つかった。刑務所は国際人権団体が「人間食肉処理場」と指摘した悪名高き施設で、旧政権による人権侵害の実態が明らかになりつつある。

 暗い刑務所内の雑居房から姿を見せる数十人のやせた男性。子供とともに拘束されていた女性の姿もあった。政権が崩壊した8日以降、刑務所で撮影されたとされるSNSの映像だ。

(写真:読売新聞)

 刑務所内には秘密の隠し部屋もあったとされ、民間の救助隊などが捜索していた際に多数の遺体を見つけたという。多くは腐敗し、一部は手や足がなかった。

 トルコを拠点に刑務所収容者の家族らを支援する「サイドナヤ拘束者・行方不明者協会」が入手した資料によると、11月現在で4300人が拘束されていた。大半が政治犯や軍からの離反者だった。

 協会の共同創設者で、自身も2017年まで21年間、スパイ容疑で刑務所に収容されたリアド・アウラル氏(50)は「ほとんどの人は『反体制』というだけで明確な理由もなく拘束された。刑務所での処遇は筆舌に尽くしがたいものだった」と打ち明ける。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが17年に公表した報告書によると、「人間食肉処理場」と称されたサイドナヤ刑務所では、シリアで反体制デモが始まった11年から15年までの間に最大1万3000人が裁判を経ずに処刑された。拷問死や衰弱死、病死も相次いでいたという。

 多くの収容者が政権崩壊前に別の場所に移されたとの情報もあり、刑務所から解放された人数は明らかになっていない。シリアでは内戦下で10万人以上が行方不明となっており、多くの家族が捜し続けている。

 旧反体制派などは所在不明の秘密刑務所があるとして、関連の情報提供者に報奨金を出すと発表した。民間団体「シリア民間防衛隊」のラエド・サレー代表はSNSで、バッシャール・アサド前大統領の亡命先のロシアに圧力をかけ、秘密刑務所に関する情報をアサド氏に明らかにさせるよう国連に要請した。サレー氏は「残虐な犯罪を行った旧政権に責任を負わせることが必要だ」と訴えた。

4097OS5:2024/12/13(金) 21:21:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/972590d6425d546ed2cc5fcce677ace7cd8f3c3a
ロシアのアフリカ戦略に痛手か シリア政権崩壊、基地の将来に暗雲
12/13(金) 17:30配信

朝日新聞デジタル
中央アフリカで2023年7月、大統領を警備するロシアの民間軍事会社ワグネルの隊員=ロイター

 ロシアが強力な後ろ盾になってきたシリアのアサド政権が崩壊し、同国地中海沿いの都市にあるロシア軍基地の存続が不透明になっている。中東や欧州に対して存在を誇示する拠点の一つだったうえ、ロシアが力を入れるアフリカの親ロシア国支援の補給基地の役割も果たしてきた。ロシアでは存続について悲観的な見方もあり、アフリカ戦略の痛手になるとの声が出ている。

 ロシアは、シリア西部にフメイミム空軍基地、地中海沿岸にタルトス海軍基地を保有する。2015年に軍事介入してアサド政権を立て直した後、49年間の租借で合意した。

 反体制派が首都ダマスカス制圧を宣言し、アサド氏の亡命が報じられた翌日の9日、ロシアのペスコフ大統領報道官は、「安全確保に関係する可能性のある人に連絡を取っている。軍も必要な対応をしている」と述べ、反体制派と接触しつつ、基地の防衛態勢を強化していることを示唆した。

 いまのところ、反体制派によるロシア軍基地への攻撃の情報はなく、ロシア側もシリアの各勢力への接触を模索しているとみられる。

 それでも、基地存続については悲観的な見方が出ている。

朝日新聞社

4098OS5:2024/12/13(金) 23:19:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/64c05c6890061b66fa5a45da5b8418938d27a4be
ゴラン高原「緩衝地帯」にイスラエル軍が続々…銃撃音聞こえず、地元住民「自由に行き来できる日が来れば」
12/13(金) 22:18配信


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読売新聞オンライン
12日、ゴラン高原のマジュダルシャムスで、緩衝地帯から出てきたイスラエル軍の車両=福島利之撮影

 イスラエルがシリアのアサド政権の崩壊に乗じ、シリアとの間に設けられた緩衝地帯に侵攻している。イスラエルの占領地であるゴラン高原ではイスラエル軍の兵士を乗せた車両が緩衝地帯に活発に出入りしていた。安定を望む地元住民の声をよそに、イスラエルの動きは地域を混乱させる恐れがある。(ゴラン高原マジュダルシャムス 福島利之、写真も)

【動画】ゴラン高原ルポ イスラエル軍兵士が続々とシリア領内へ

 ゴラン高原の北端マジュダルシャムスでは12日、対シリア国境沿いに建てられた鉄製フェンスの門を抜け、イスラエル軍兵士を乗せた四輪駆動車の車列が数十分ごとに行き来していた。車両は緩衝地帯の山道を登り、シリア領内へ進んでいた。

 緩衝地帯から銃撃音は聞こえず、イスラエルが完全に支配下に置いたことをうかがわせた。国境から100メートルほど先の丘に立つ建物に以前掲げられていたシリア国旗はなく、今はイスラエル軍の車両が駐留している。

 緩衝地帯は第4次中東戦争翌年の1974年にシリアと結ばれた兵力引き離し協定に基づき設定された。イスラエルは8日、一方的に協定を破棄し、緩衝地帯に軍を進めた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は12日、「イスラム過激派が空白を埋め、イスラエルを脅かすのを容認しない」と説明した。

 ユダヤ人で1歳の時からゴラン高原のキブツ(農業共同体)に住み、ワイナリーの家業を手伝うアヤ・ペルテルさん(21)は「ゴラン高原は、私が生まれてからずっとイスラエル領だった」と話す。緩衝地帯へのイスラエルの進軍はゴラン高原の安全確保が狙いだが、国連は協定に反する行為を非難し、シリアの主権侵害に「深い懸念」を表明している。

 ゴラン高原は67年の第3次中東戦争でイスラエルがシリアから奪い、50年以上占領を続けてきた。イスラエルとシリア、レバノンの国境が交差するこの一帯には、イスラム教シーア派の傍系ドルーズ教徒が住む。

 シリアのアサド政権下では抑圧されてきた。マジュダルシャムスでシリア領に向かうイスラエル軍を見守っていたドルーズ教徒の元公務員サリームさん(74)は「シリアの独裁者が去ったのはうれしい」と口にした。

 食堂を経営するフィラス・アウィダットさん(39)はシリア南部スウェイダに親戚がいる。「誰が支配するにせよ、この地域が安定し、自由に行き来して親戚に会える日が来れば」と願った。

 緩衝地帯に入り込んだイスラエルは「一時的な駐留」と強調しているが、シリア領ヘルモン山なども占領している。占領状態が続けば、シリアの新政権との関係構築は難しくなり、地域の不安定化が続くのは確実だ。

 ◆ゴラン高原=標高の平均約1000メートルの高原で、広さは約1800平方キロ・メートル。火山の噴火で形成された。1967年の第3次中東戦争でイスラエルが7割を占領、81年に併合を宣言した。人口は約5万3000人で、ドルーズ教徒のアラブ人と入植したユダヤ人がほぼ半数ずつ住む。

4099OS5:2024/12/14(土) 08:40:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2b7d980acfad46c0ba9c41452d403ea833cb47a
難民帰還、受け入れに懸念 内戦で荒廃、新政府に負担 シリア
12/14(土) 7:18配信

時事通信
12日、トルコ南部レイハンルで、帰国のため検問所に並ぶシリアの人々(AFP時事)

 【イスタンブール時事】シリアのアサド政権崩壊を受け、国外に逃れたシリア難民数百万人が一斉に祖国帰還を目指している。

【写真特集】シリア内戦

 ただ、13年以上にわたった内戦でシリアの社会基盤は荒廃。難民の帰国が暫定政府の負担となり、政情不安を招きかねないと懸念する声も上がっている。

 国連によると、シリアでは内戦前の人口の半数近い1300万人超が家を追われ、約620万人が国外へ逃れた。

 隣国トルコは、推計290万人超と最多のシリア難民を抱えているとされる。最大都市イスタンブールに住むサリフ・アルワヤさん(20)は「年末までにバイクなど私物を売り払い、(シリア北部)アレッポに戻る」と話す。シリアのバシル暫定首相もイタリア紙とのインタビューで「皆の助けが必要だ。自由になった国に戻ってほしい」と述べ、早期帰国を呼び掛けた。

 支援団体によれば、トルコからシリアへの帰還者の人数は政権崩壊後5倍に増え、国境の検問所には連日長い列ができている。このためトルコ政府は、2013年に閉鎖した別の検問所を開放した。

 一方、欧州ではシリアからの難民申請・審査を停止する動きが広がり、英独伊が既に実施に踏み切ったと報じられている。オーストリアのネハンマー首相は「欧州はシリア人の帰還を進め、再建を支えなければならない」と表明した。

 外国人排斥を掲げる極右の台頭に直面する欧州各国が、現状を難民送還の好機と見なしている可能性もある。シリア国外の避難先では援助が減っており、難民に帰国を促す圧力が強まっているとされる。

 しかし、受け入れ体制は貧弱だ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、シリアでは人口の9割が人道支援に依存している。グランディ国連難民高等弁務官は「忍耐と警戒」を訴え、帰国時期を慎重に判断すべきだと指摘。トルコの難民支援団体の代表ジェンク・サルギョル氏も、シリアの行政基盤が安定するまで「(帰国には)リスクがある」と警鐘を鳴らした。

4100OS5:2024/12/14(土) 14:27:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/06f3631e17eafd02520adf559a96387af1c760fa
「王のよう」アサド氏の大豪邸 100メートル超の地下通路も
12/14(土) 8:53配信

毎日新聞
無人となった大統領宮殿=シリア・ダマスカスで2024年12月13日、和田大典撮影

 反体制派による攻勢で政権の座を追われたシリアのアサド大統領は、首都ダマスカス中心部の高級住宅街に自宅を持ち、裕福な暮らしを送っていた。13日にこの邸宅を取材すると、内部は既に荒らされ、床には書類や本などが散乱していた。地下には非常時の脱出用とみられる長い通路や部屋もあり、内戦下の独裁者の生活ぶりが垣間見えた。


 アサド氏は隣り合った二つの邸宅を所有し、家族や親族と一緒に住んでいた。反体制派が首都を制圧した8日、家族とロシアへ亡命したとされる。

 建物はそれぞれ4階建てと5階建てで、リビングやキッチンなどのほか、ジェットバスやジムもある。残された家具や鏡などは破壊され、床にはガラスや紙切れなどが散らばっていた。中には、10年以上前の親族名義の高級ホテルの領収書や、連立方程式などの数学の問題が書かれた子供の勉強ノートとみられる紙切れもあった。

 建物の地下通路は少なくとも長さ100メートル以上とみられ、会議室のような部屋などが並んでいた。キッチン、トイレ、寝室もあり、非常時の避難場所として使っていたようだ。出口は鉄の扉でふさがれており、施錠されていた。

 邸宅前で警備に当たっていた反体制派の戦闘員、アハマドさん(25)は「(アサド氏は)王様のような暮らしをしていたが、最後は逃げた。これが独裁の末路だ」と語った。

 数キロ離れた大統領宮殿でも、混乱に乗じて多くの人が中に入り、破壊行為を繰り返したという。近くにあるアサド氏の専用ガレージでは、クラシックカーやスポーツカー、所有していた馬を運ぶトラックなど50台以上が放置され、一部はバッテリーが取り出されていた。【ダマスカス金子淳】

4101OS5:2024/12/15(日) 15:14:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f2e7b86267906724b7c64310da6e64714dba348
暫定政府、「アサド離れ」着々 安定と再建へ課題山積 独裁崩壊から1週間・シリア
12/15(日) 7:13配信

時事通信
13日、ダマスカスでスローガンを叫び、旧反体制派の旗を振るシリアの人々(AFP時事)

 【イスタンブール時事】シリアで半世紀以上に及んだアサド父子による独裁政権が崩壊して15日で1週間。



 政権打倒を果たした旧反体制派が主導する暫定政府が発足し、前政権下の治安部隊解体、憲法や国会の停止など、圧政を極めたアサド体制との決別が進む。円滑な権力移譲からの国家再建を目指すが、政情の安定や国際社会との関係構築など課題は山積している。

 来年3月までの任期で就任したバシル暫定首相は「法の支配」「全ての国民と宗教・宗派の権利の保障」などを訴える。少数派のイスラム教アラウィ派出身だったアサド前大統領は、権力維持のため自身に近い宗派を優遇し、秘密警察などが政権に批判的な市民を徹底的に弾圧。こうした「負の遺産」を教訓に、暫定政府は穏健路線を打ち出し、国民の融和と支持のつなぎ留めに努めている。

 シリアでは現在、「独裁からの解放」に祝賀ムードが広がる。政権崩壊後初の週末の金曜日だった13日、首都ダマスカスや北部アレッポなど各地で市民が街頭に繰り出し、自由をたたえる姿が報じられた。

 暫定政府は早期の組閣を目指し、旧反体制派拠点の北西部イドリブ県を統治した「シリア救国政府」メンバーが主要閣僚を引き継ぐ見通しだ。ただ、「反アサド」で連携した他の旧反体制派などとの協力や前政権閣僚らの処遇は不透明で、対応次第では反発が起きる可能性もある。

 内戦で荒廃したシリアの再生には、国際社会への復帰が不可欠だ。アサド前政権を支えたロシアやイランの存在感が低下し、旧反体制派と緊密な隣国トルコやカタールなどが影響力を強化。中東アラブ諸国も関係改善に着手した。一方、テロ組織に指定される「シャーム解放機構」(HTS)が暫定政府を主導することへの警戒感から、欧米諸国では「言葉だけでなく行動で判断する」(バイデン米大統領)と慎重な見方が大勢だ。

 暫定政府の発足後も、シリアは安定とは程遠い。北部ではトルコが支援する武装勢力とクルド人勢力の交戦が激化し、混乱に乗じた過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力回復への懸念も残る。独裁の終幕後も内戦が収束するめどは立たないままだ。

4102OS5:2024/12/15(日) 15:17:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/df1c45d042150995c5e763b3c1e4946eb17b561e
アサド政権崩壊1週間、シリアは勢力乱立…「イスラム国」は再拡張狙い不穏な動き
12/15(日) 15:00配信

読売新聞オンライン
 【カイロ=田尾茂樹】シリアのアサド政権崩壊から15日で1週間となる。旧反体制派主導の暫定政権が政権移行に向けて始動したが、将来像は描き切れていない。北部ではトルコが支える旧反体制派と米国が支援するクルド人勢力が衝突し、イスラム過激派組織「イスラム国」の不穏な動きも伝えられる。国内安定化への道のりは険しい。

 「革命の勝利を祝おう」。暫定政権の中核組織「シャーム解放機構」(HTS)の指導者アフマド・アッシャラア氏はアサド政権崩壊後初の休日となった13日、SNSでこう呼びかけた。

 10日に樹立された暫定政権は政権移行期間を3か月とし、憲法や議会を停止して改憲作業を進めると表明した。将来の統治体制や新指導者の選び方、民主的な改憲手続きなど決めるべき課題は山積している。

 暫定政権は「法の支配」や「シリアの宗教・文化の多様性尊重」を強調する。しかし、イスラム過激派と称され、米欧がテロ組織に指定するHTS主導の政権移行には懸念も根強い。少数派が排除される可能性を指摘する声もある。

 シリアは様々な勢力が入り乱れ、それぞれを支援する各国の思惑も交錯する。特に政権移行の機会を利用しようとしているのがトルコだ。内戦でシリアから逃れた600万人以上の難民の約半数を受け入れており、負担軽減のため早期帰還につなげたい考えだ。

 トルコは、分離独立を目指す同国のクルド人勢力とシリアのクルド人勢力が連携しているとして、シリアへの越境攻撃も繰り返してきた。アサド政権崩壊後には、トルコが支援する旧反体制派「シリア国民軍」(SNA)を通じ、クルド人民兵組織「シリア民主軍」(SDF)への攻勢も強めている。SDFを支える米国の仲介で停戦に合意したとされるが、米政策研究機関「戦争研究所」によると、SNAの攻撃は続き、トルコがクルド人勢力の抑え込みを図っている模様だ。

 SDFは米軍の支援で「イスラム国」掃討作戦を主導してきた経緯がある。戦力がそがれることで、シリアの一部を一時支配した「イスラム国」が再び拡張するとの懸念が高まる。アサド政権崩壊後に前政権軍の脱走兵54人が「イスラム国」に殺害されたとの情報もある。12〜13日にトルコを訪問したブリンケン米国務長官は、トルコ側に「イスラム国」対策で連携を強化するよう求めた。

 一方、アサド前政権を支えたロシアやイランが旧反体制派とどのように向き合うのかも見えないままだ。

4103OS5:2024/12/15(日) 15:24:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/7131787737621de99a7043fd4c8a27609c519b3f
シリア・アサド政権崩壊から1週間 国民融和、諸外国の協調…課題が山積
12/15(日) 15:13配信

産経新聞
シリアでアサド政権が崩壊して15日で1週間となった。暫定政府が発足して国家再生に向けた政治プロセスが始動したが、国民融和に加え、米欧や周辺国が一致して復興を支援できるかなど困難な課題が山積している。中東産原油に依存する日本も無縁ではない。

■イスラム過激派のイメージ打破狙う

旧反体制派を主導するのはイスラム過激派「シリア解放機構」(HTS)の指導者ジャウラニ氏だ。内戦下で反体制派が設立した「シリア救国政府」のトップ、ムハンマド・バシル氏を暫定政府首相に指名した。来年3月1日まで活動予定の暫定政府はアサド政権下の国会と憲法を停止し、憲法改正も行う。

国際テロ組織アルカーイダと決別した過去を持つジャウラニ氏は、イスラム過激派という自らのイメージの打破に努めてきた。英BBC放送(電子版)によると、ジャウラニ氏は拠点の北西部イドリブで公共サービスや地域の再建を進め、「近代的で穏健な印象」を打ち出してきた半面、こうした戦術はイスラム保守層の反発を買った。

それでも、米国がHTSのテロ組織指定を見直すかは現時点では不明だ。国民融和を目指すというジャウラニ氏の意向が本心だとしても、障害は国内外に残っている。

■ロシアとイランは軍事拠点を失う危機

アサド政権の後ろ盾だったロシアとイランは、シリアに有する軍事拠点を失う危機に直面した。

ロイター通信は14日、シリア駐留ロシア軍が組織再編のため一部拠点から撤退し、装備品を部分的に国外搬出しているとの見方を報じた。露政府筋は欧州や地中海をにらむシリア国内の空軍、海軍基地からは撤収しないと強調するが、暫定政府側は露軍駐留の可否は「今後議論する問題」だとしている。

イランはアサド政権崩壊直後から暫定政府側に接触。イランにとってシリアはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラへの物資供給に不可欠な戦略拠点だ。是が非でも権益を維持したいとの思惑が透けてみえる。

アサド政権と対立した米欧やトルコの外相らは14日、サウジアラビアなどアラブ諸国の外相らとシリア情勢を協議した。政権崩壊で外交上の主導権がロシア、イランから移りそうな気配だ。

■隠匿された化学兵器を発見・廃絶する好機

アサド政権の崩壊は隠匿された疑いがある化学兵器を発見し、廃絶する好機でもある。政権は2013年8月に首都ダマスカス近郊への攻撃で猛毒の神経剤サリンを使用し、民間人千人以上が死亡したとされる。

政権は同年10月、化学兵器の開発や生産、保有を禁じる化学兵器禁止条約に加盟。化学兵器禁止機関(OPCW)はアサド政権の申告に基づいてサリンやVX、マスタードガスなど千トン以上を廃棄したが、使用疑惑はその後も浮上した。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は化学兵器の使用事例が徐々に減ったことから、現存する化学兵器は比較的少量で、安全な調合方法を知らない限り兵器として使用するのは難しいとする専門家の見方を紹介した。とはいえ、何者かが盗んで悪用する可能性が消えたわけではない。(中東支局 佐藤貴生)

4104OS5:2024/12/15(日) 19:42:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/cca308fdb54773a7ba361594cfb6de78771253ed
「アルカイダに忠誠」から穏健化?  暫定政府主導のジャウラニ氏 シリア
12/15(日) 19:02配信

時事通信
シリア暫定政府を主導する「シャーム解放機構」(HTS)の指導者ジャウラニ氏=8日、ダマスカス(AFP時事)

 アサド政権が崩壊したシリアで、暫定政府を主導する旧反体制派「シャーム解放機構」(HTS、旧ヌスラ戦線)の指導者ジャウラニ氏の動向に関心が集まっている。

 過去に戦闘員として国際テロ組織アルカイダ指導者に忠誠を誓い、米国などが国際テロリストに指定。近年は穏健化をアピールしているが、実態は不透明だ。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、ジャウラニ氏はシリア人の父が石油関連の技術者として赴任していたサウジアラビアで1982年に生まれた。2000年代初頭の第2次インティファーダ(対イスラエル民衆蜂起)に感化され、イスラム過激主義に染まったという。03年のイラク戦争開始後はイラクに渡ってアルカイダ戦闘員となり、米軍に5年間拘束された。

 11年にシリア内戦が始まると、アルカイダの支援を受け同国でヌスラ戦線設立に関与。16年にアルカイダとの絶縁を宣言したが、後継のHTSは今も米国からテロ組織指定を受けている。

 11月下旬にHTS主体の旧反体制派が大規模進攻を開始した直後に米CNNテレビに出演。「イスラム統治を恐れる人々は、誤った行いを見てきたか、正しく理解していないかだ」と語るなど国際的な承認をにらみ、欧米を敵視しないソフトなイメージを得るよう努めた形だ。

 ただ、アサド政権が崩壊した今月8日、ダマスカスで演説し「すべてのシリア人にとっての勝利だ」と融和を唱える一方、新生シリアが「イスラム国家の導き手」になると強調した。13年のアルジャジーラのインタビューでは、シャリア(イスラム法)に従い国を運営する計画を語ったこともあり、当時から考えが変化したかは不明だ。

 高岡豊・中東調査会協力研究員(中東地域研究)は「穏健化はにわかには信じがたい」と分析。実際、アサド政権崩壊後に暫定政府が教育機関に「小学生からの男女別学」「イスラム的服装をさせる」といったアフガニスタンのイスラム主義組織タリバンをほうふつさせる通達を出したという情報があり、先行きに懸念を示した。

4105OS5:2024/12/15(日) 22:21:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d3bb46b3059c1dc36ed77b61df42a9eb3fc36f9
前歯抜かれ、食事奪い合う 「戦争犯罪」元収容者証言
12/14(土) 21:06配信

共同通信
取材に応じるマフムード・ムスタファさん=13日、シリア首都ダマスカス(共同)

 【ダマスカス共同】シリアのアサド政権が崩壊した8日、首都ダマスカス近郊のセドナヤ刑務所から7年ぶりに解放された男性(53)が13日、共同通信の取材に応じ、過酷な実態を証言した。「職員の拷問が横行し、わずかな食事を奪い合って死者も出た」。自身は前歯を抜かれ、足の爪をはがされた。アサド前大統領らの「戦争犯罪」追及を訴えた。

【写真】ロシアが核攻撃に踏み切ったらアメリカはどこに報復するか? 米政権内で行われていた机上演習の衝撃的な中身

 マフムード・ムスタファさんはシリア内戦で激戦が続いた首都南部ヤルムーク地区のパレスチナ難民キャンプ出身。2017年、書類を受け取るために当局を訪れた際、突然顔を布で覆われ、連行された。

 「おまえはテロリストだ」。取り調べで妻子を拷問すると脅され「『そうだ』と自供してしまった」。セドナヤ刑務所に入れられた。1部屋に約40人が詰め込まれ、会話は禁じられた。イスラム教の礼拝は過激派の行いだとして禁止された。それでも礼拝すると、電気ケーブルで千回以上たたかれる罰を受けた。

 食事は1日2回。卵1個を7人で分け合った。1部屋でパン3切れしか提供されなかった日、独占しようとした収容者が、別の収容者に首を絞め殺されたこともあった。

4106OS5:2024/12/15(日) 22:22:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/12cd6cea350a2ec4c3d6b84f83b7d0eaff71ef6d
シリアでのIS掃討作戦に懸念 米支援組織に親トルコ勢力が攻勢
12/14(土) 15:34配信



毎日新聞
シリアの国旗=ゲッティ

 内戦下のシリアで米国が続けてきた過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦に懸念が生じている。アサド政権の崩壊を巡る混乱の中、米国の支援を受けて作戦に従事してきた少数派クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が、クルド系を敵視するトルコの支援を受ける勢力から攻勢をかけられているためだ。

【写真で見る】物が散乱したままになっているアサド大統領の邸宅

 「我々の地域への攻撃をやめさせるため、米国が十分な政治的圧力をかけてくれることを望んでいる。現状は十分ではない」。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は13日、SDF幹部の窮状を訴える声を報じた。

 米中央軍によると、シリアとイラクにはISの戦闘員約2500人がいる。SDFは、トルコとの国境地帯を含むシリア北東部を実効支配し、IS戦闘員らの収容施設の管理も行っている。米軍はIS掃討を目的に約900人をシリアに駐留させ、SDFとの連携を続けてきた。

 一方、トルコのエルドアン政権はSDFについて、テロを繰り返してきたトルコ国内の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)とつながりがあるグループだとして敵視する。米国のSDFへの支援にも反対している。

 トルコが支援するシリアの反体制派組織「シリア国民軍」(SNA)はトルコ国境沿いのシリア北部を支配。アサド政権の崩壊に伴い、SDFの支配地域に攻勢をかけている。

 SDF幹部がWSJに語ったところによると、SDFは攻勢を受けたことでIS掃討作戦を中止せざるを得なくなった。また、IS戦闘員の収容者の一部はより安定した場所へ移しているという。

 こうした中、ブリンケン米国務長官は12日、訪問先のトルコでエルドアン大統領らと会談した。米国務省によると、ブリンケン氏は会談に先立ち「トルコはPKKとテロに関して現実的な関心を持っている」とトルコの立場に配慮を示した上で、「ISが再び台頭しないようにしなければならない。そのためには我々が支援してきたSDFは不可欠だ」と強調した。

 シリアの隣国イラクでは、米軍はイラク側の要請を受ける形で、IS掃討目的で駐留する2500人を2026年9月までに大幅に削減する。25年1月に就任するトランプ次期大統領は今月7日に「シリアに関与してはならない」と明言しており、今後の中東での米軍の在り方は不透明だ。

 AFP通信は、トルコの専門家の話として「エルドアン氏はトランプ氏に対して『この地域を私に渡してくれれば、私がISを壊滅させる』と伝える可能性がある」との見方を報じた。【ワシントン松井聡】

4107OS5:2024/12/15(日) 22:24:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/84ad3990a238981ef37cadb332fabcd6a96d055c「祖父はきっとどこかに」 暗黒の政治犯刑務所で続く捜索 シリア
12/14(土) 15:28配信


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毎日新聞
サイドナヤ刑務所=シリア・ダマスカス郊外で2024年12月13日、和田大典撮影

 シリアの首都ダマスカス郊外にあるサイドナヤ刑務所は、8日に崩壊したアサド政権下で「政治犯」とされた多くの人々が収容され、拷問や処刑が繰り返されていた。13日に現地を訪ねると、行方不明の親族を捜す人たちであふれ、捜索活動が続いていた。

【写真まとめ】政権崩壊後、開放されたシリア軍の拘禁施設

 サイドナヤ刑務所は小高い丘の上にあり、周囲を高さ数メートルの壁と鉄条網で囲われている。建物は3階建てで、窓のない雑居房を多数収める。雑居房の鉄の扉には三重の鍵が取り付けられていた。

 建物の入り口付近の地面に、無数の書類が散らばっていた。囚人の名前や罪状が書かれた書類もあり、訪れた人たちが1枚ずつ拾って丹念に読んでいる。「テロリスト」「テロ組織のメンバー」――。並んでいたのは「テロ」という言葉ばかりだ。

 「ここにいるはずの祖父を捜しに来た。情報は何もない」。家族とともに訪れていたヌール・アハマドさん(22)はこう訴えた。

 大工だった祖父、ハサン・アッバスさん(55)は2014年、出稼ぎ先のサウジアラビアから車でシリアに帰国した際、シリア軍に拘束されて消息を絶った。祖父の足取りを追ったところ、約3年後、軍当局者からサイドナヤ刑務所にいると伝えられた。罪名は聞かされておらず、なぜ捕まったのかも分からない。

 反体制派は12月8日、ダマスカスを制圧し、サイドナヤ刑務所からは2万人以上が解放された。だが、祖父は帰ってこなかった。「祖父は忍耐強いから、この刑務所のどこかで生きていると信じている」

 刑務所での捜索に関わった反体制派の救助団体「ホワイトヘルメッツ」は9日、救助活動を終えたと発表した。だが、多くの行方不明者が残っているため、刑務所内に秘密の「隠し部屋」があるとの見方が絶えない。

 記者が訪れた13日には、建物の1階で反体制派の戦闘員らがドリルで床に穴を開けていた。この場所に「毎日、食事が運ばれていた」という証言を得たため、地下トンネルが隠されていないか調べているのだという。

 周囲では大勢の人が集まり、作業を見守っていた。親戚を捜しているヤセルさん(48)は「(刑務所職員らが)撤収する際にトンネルの入り口がふさがれたに違いない。早く見つけて助け出したい」と訴えた。【ダマスカス金子淳】

4108OS5:2024/12/16(月) 10:46:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5665ba4acb2aab5940ef64eff3bf4b7c1f21e45
イスラエル、在アイルランド大使館を閉鎖へ…ガザ侵攻巡るICJ裁判巡り「一線越えた」
12/16(月) 10:39配信

読売新聞オンライン
エルサレムで記者会見するイスラエルのギデオン・サール外相(11月11日)

 【エルサレム=福島利之】イスラエルのギデオン・サール外相は15日、在アイルランドのイスラエル大使館を閉鎖すると発表した。アイルランド政府による「極端な反イスラエル政策」を踏まえた措置だとしている。

 アイルランドは11日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの侵攻がジェノサイド(集団殺害)にあたるとして、南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)に起こした裁判への参加を表明。5月にはパレスチナを国家として承認していた。サール氏は「アイルランドはイスラエルとの関係で一線を越えた」と断じた。

 イスラエルは、アイルランド大使館閉鎖の代わりに、友好国のモルドバに大使館を開く方針だという。

 これに対し、アイルランドのサイモン・ハリス首相は「非常に遺憾」とした上で、「アイルランドは平和を支持し、国際法を擁護している」との声明をX(旧ツイッター)に出した。

4109OS5:2024/12/16(月) 20:41:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d9c27576950ffced8098f5914796f0711aef4cc
川口クルド人「出稼ぎ」報告書、浜田議員が法務省から入手し公表 産経確認文書と同一 「移民」と日本人
12/16(月) 19:24配信

産経新聞
公表された法務省入国管理局(当時)の「トルコ出張調査報告書(地方視察編)」。黒塗りされた部分もある

埼玉県川口市に在留するトルコの少数民族クルド人について法務省が「出稼ぎ」と断定する報告書を出していた問題で、浜田聡参院議員が法務省からこの文書を入手し16日、自身のX(旧ツイッター)で公表した。産経新聞社が確認した文書と全く同一のもので、固有名詞などは黒塗りされている。

公表された文書は「トルコ出張調査報告書(地方視察編)」。A4判約40ページのほか、写真など添付資料が約160ページあった。

当時の法務省入国管理局(現・出入国在留管理庁)が20年前の平成16年、難民認定申請者の多いトルコ南部の複数の村を現地調査し「出稼ぎ」と断定していた内容。しかし、日本弁護士連合会が「人権侵害」と問題視したことから、調査結果は事実上「封印」されていた。

産経新聞は11月24日の産経ニュースと翌25日付紙面で報告書の内容について初めて報じていた。

4110OS5:2024/12/21(土) 00:08:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/4551f5b3b7d2e46587b766173b569cb9de51d09f
シリア、「アフガンと違い女子教育も」 旧反体制派トップ、穏健アピール
12/20(金) 14:23配信


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時事通信
シリアの旧反体制派「シャーム解放機構」(HTS、旧ヌスラ戦線)指導者のジャウラニ氏=17日、ダマスカス(AFP時事)

 【カイロ時事】シリア暫定政府を主導する旧反体制派「シャーム解放機構」(HTS、旧ヌスラ戦線)指導者のジャウラニ氏は19日までに、シリアをイスラム主義組織タリバンが復権したアフガニスタンのような国にするつもりはなく、女子教育の機会を保障する考えを表明した。

 首都ダマスカスで英BBC放送のインタビューに応じた。

 タリバンは2021年の政権奪取後、極端なイスラム法解釈に基づいて女性への高等教育を禁じるなどし、国際社会からの承認は進んでいない。国際テロ組織アルカイダの流れをくむHTSは、イスラム過激派と見なされることも多い。ジャウラニ氏はタリバンとの違いを強調することで、穏健な印象をアピールした形だ。

 ジャウラニ氏はBBCで、シリアは部族社会のアフガンとは思考が全く違うと指摘。HTSが拠点としてきた北西部イドリブ県では「大学教育が8年以上行われ、大学での女性の比率は60%を超えると思う」と語った。

4111OS5:2024/12/21(土) 21:35:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/04d73cc5a798dcb5c20142422a7a58347fce3bfd
シリア北部で攻防激化 トルコが対クルド攻勢 米国との同盟関係に影も
12/21(土) 20:32配信

時事通信
シリア北東部カミシュリで、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)を支持するデモに参加するクルド人=19日(AFP時事)

 【イスタンブール時事】アサド政権崩壊後のシリアで、隣国トルコが後押しする武装組織とクルド系武装勢力の攻防が北部で激化している。

 クルド系は米国が支援しており、北大西洋条約機構(NATO)で同盟関係にあるトルコと米国の関係にも影を落としかねない。シリアは首都ダマスカスなど多くの地域で戦闘が沈静化したが、安定には程遠い状況が続く。

 シリア北部はかつて過激派組織「イスラム国」(IS)が占拠。その後、クルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が米国などの支援を受けて掃討作戦を繰り広げ、広範囲を掌握した。

 ところが、アサド政権打倒を果たした旧反体制派の進攻に乗じ、親トルコ組織「シリア国民軍」(SNA)がSDFに対する攻勢を強化。北部で主要都市を次々と奪い、制圧領域を広げている。SNAはトルコ国境沿いの要衝であるクルド人の町アインアルアラブ(クルド名コバニ)への進軍をうかがっているとみられ、反発するSDFは19日、コバニの住民に徹底抗戦を促した。

 攻勢の背景には、クルド系勢力に脅威を抱くトルコの強硬姿勢がある。トルコはSDFの中核部隊について、トルコ国内でテロを繰り返す反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と一体の「テロリスト集団」と糾弾。過去に何度も、クルド系排除を名目にシリア領内へ越境作戦を仕掛けてきた。

 トルコの狙いはSDFを国境地域から引き離し、「安全地帯」を設けることだ。トルコに残る推計約300万人のシリア難民の一部を安全地帯へ帰還させる道筋も描く。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、トルコが国境沿いで部隊を増強させていると報じ、大規模な侵攻準備との見方も出ている。

 米国にとってIS駆逐で協力するSDFは「重要なパートナー」(国防総省)だ。一方、トルコのエルドアン大統領は「テロ組織は可能な限り早く壊滅させる」と主張。トルコ側には「(米国はSDFの)正体を見誤っている」(フィダン外相)との不満が強まっている。

4112OS5:2024/12/22(日) 19:47:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f77546888ec4e42249e2922c6fdcf80a0307b4c
シリアでロシア、イランの地位後退 露軍車列をあおる地元民 バランス変化、米欧の関与も
12/22(日) 17:00配信

産経新聞
21日、シリア西部ラタキア郊外のヘメイミーム空軍基地からタルトゥースにあるロシア海軍基地へ向かう露軍の車列。先頭車両には露国旗が掲示されていた(大内清撮影)

シリア内戦でアサド政権が崩壊したことは、中東地域のパワーバランスを大きく揺さぶった。アサド政権の後ろ盾だったロシアやイランの戦略的地位が後退する半面、米欧にとっては復興支援などを通じてシリアに関与する余地が増しており、地域安定化への貢献が問われている。

【写真】シリア西部ラタキア近郊のヘメイミーム空軍基地の周辺には、ロシア語の看板を掲げる店が目立つ

21日午後、シリア西部ラタキア郊外のヘメイミーム空軍基地を出たロシアの軍用車やトラックの車列が、南へ約60キロ離れた港湾都市タルトゥースにある露軍港にすべり込んだ。

ヘメイミームはロシアが使用権を持ち、内戦では露軍による旧体制派への空爆拠点となった。タルトゥースは露海軍が地中海に持つ唯一の補給・修復拠点だ。それぞれの施設の周辺にはアラビア語とともにロシア語の看板を掲げる店が並ぶ。住民にとり露軍はアサド政権軍と並んで「決して怒らせてはならない存在」だった。

だが今月8日、旧反体制派の主力「シリア解放機構(HTS)」の進撃を受け、アサド大統領(当時)はヘメイミームからロシアへ亡命し、アサド政権は瓦解した。それと同時に、ロシアがシリアに確保してきた軍事権益は脆弱化した。

■「ロシアはいらない。出ていってほしい」

記者(大内)が追った露軍の車列にはしばしば一般車が割って入り、あおりながら抜き去っていった。プーチン露政権はシリアでの「敗北」を否定するが、この国で露軍の〝威光〟は早くも過去のものとなっている。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は18日、米当局者らの話として、露軍がシリアに配備していた防空システムなどの兵器や兵員をリビアへ移送していると伝えた。21日にタルトゥース港へ入った露軍の車列も移送対象なのか。

港近くで喫茶店を経営するムハンマド・ザーヒルさん(30)は「シリアが平和になるにはロシアは邪魔。もう出て行ってほしい」と話した。

約13年に及んだ内戦でアサド政権は、ロシアのみならず、域内での影響力伸長を目指すイランからも支援を受けた。シリアを巡って利害が一致したロシアとイランは関係を強化。ロシアによるウクライナ侵略以降は、イランが露軍に兵器を供給するなど関係はさらに深まった。

■イラン「抵抗の枢軸」の一翼崩れる

しかし、アサド政権が崩壊したことで、両国は戦略的な後退を余儀なくされている。

ロシアは、中東の最重要拠点であるヘメイミームやタルトゥースの扱いを、シリアで今後発足する新政権と協議する必要に迫られている。イランは宿敵と位置付けるイスラエルに対抗するために「抵抗の枢軸」と呼ぶ勢力圏の確立を目指してきたが、その一翼であるシリアを失い、より直接的にイスラエルと対峙せざるを得なくなった。

イスラエルはアサド政権崩壊後の1週間ほどで主に軍事施設を対象にシリア国内で470回以上の空爆を行ったとされる。これらの標的には政権軍が保有していたレーダーシステムなどが含まれ、イランにとってはイスラエルからの攻撃を早期に察知するのがいっそう難しくなったとの見方が強い。

■民主主義諸国との関係構築に期待

そんな中でシリアの首都ダマスカスを訪問した米国のリーフ国務次官補らは20日、暫定政府を主導するHTSのジャウラニ指導者と会談し、シリアへの復興支援を協議。HTSのテロ組織指定解除にも前向きな姿勢を示したと報じられる。

HTSなど旧反体制派にはアサド政権軍に協力してきたロシアとイランへの反感が強く、長期の内戦で疲弊した国民には米欧など民主主義諸国との関係構築に期待する声が大きい。中東情勢への関与に消極的とされるトランプ次期米政権の出方は不透明ながら、米欧がシリアを取り込むことは露・イランなどの強権主義勢力に打ち込むくさびともなりそうだ。

(シリア西部タルトゥース 大内清)

4113OS5:2024/12/25(水) 07:57:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/34c5c025f6c478dca275ffeee72127af85e84dab
シリア少数派に募る不安…アサド氏出身宗派やキリスト教徒、「穏健」暫定政権に警戒感「権利守られるのか」
12/25(水) 7:45配信

読売新聞オンライン

23日、シリア北西部タルトゥースで、政府施設に掲げられ、切り裂かれていたアサド前大統領の看板

 アサド政権が崩壊したシリアで多数を占めるイスラム教スンニ派の旧反体制派「シャーム解放機構」(HTS)が主導する暫定政権に対し、少数派が不安を募らせている。前政権の中枢を担ったイスラム教アラウィ派の住民が多く住む北西部タルトゥースなどでは、「少数派の権利は尊重されるのか」と懸念の声が上がっていた。(シリア北西部タルトゥース 田尾茂樹、写真も)

 豊かな緑が目立つ地中海沿岸のタルトゥース。アサド政権の強固な支持基盤とされてきたこともあり、街に戦闘の跡は見られない。

 目に付くのは、旧反体制派が使ってきた旗にちなみ、緑、白、黒の3色に三つの星をあしらったデザインだ。首都ダマスカスなどと同様に治安維持はHTS戦闘員が担い、バッシャール・アサド前大統領の写真は至る所で引き裂かれていた。

 「本心でアサドを支持していた市民はいなかった。そう装うしかなかった」。アラウィ派の公務員アラム・ハサンさん(37)は明かす。内戦でいとこを亡くしたという。反体制デモが始まった2011年当時のアサド氏の対応を振り返り、「すぐ辞めれば、これほど多くの犠牲は出なかった」と憤る。一方で「新しい政権は私たちを守ってくれるのだろうか」と不安を漏らした。

 シリアには多数の宗教・宗派が混在し、10%余にすぎないアラウィ派出身のアサド氏は、父の代から権力中枢を同じ宗派で固める一方、強権支配で国家の一体性を保ってきた。政権の恩恵を受けたのは一部の取り巻きだけだったが、ハサンさんを含め、今後アラウィ派に敵意が向けられる可能性を恐れる人は多い。

 イスラム過激派と呼ばれてきたHTSは穏健姿勢をアピールし、国内のすべての宗教・宗派を尊重すると強調している。だが、大学生アマル・シャールさん(21)は「今だけのポーズではないのか」といぶかしがった。

 少数派のキリスト教徒が多いタルトゥース近郊の街サフィタでも懸念の声が上がる。

 シリア国内では政権崩壊後、キリスト教会が何者かに襲撃される事件が報じられている。HTS指導者アフマド・アッシャラア氏がかつて、過激派組織「イラクのアル・カーイダ」に参加していたこともあり、飲食店店員ジョニー・サシンさん(28)は「過激主義が広がり、我々も攻撃されないか心配だ」と話す。

 ジョージ・シャムーンさん(35)も「過激思想は簡単に変わらない」と疑い、「これからどんな統治が行われるのか、分からないことだらけ。混乱が拡大しなければいいが」と語った。

 ◆アラウィ派=イスラム教シーア派の一派とされる。聖地巡礼を行わず、キリスト教やシリアの土着宗教の教えも取り入れ、イスラム社会の中で異端視されることが多い。信徒はシリア北西部の地中海沿岸地域に多く、トルコ南東部やレバノンの一部にもいる。


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