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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

1666チバQ:2016/09/29(木) 00:09:06
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1609280031.html
【評伝】ペレス前イスラエル大統領核開発で辣腕 穏健派に転向、左派退潮止められず
09月28日 18:14産経新聞

 イスラエルのシモン・ペレス前大統領が28日、93歳で死去した。イスラエル建国に携わった世代の一人だったが、晩年は政治的影響力を喪失。かつて主流だった左派路線の担い手だったペレス氏の足跡は、イスラエル政治における左派の退潮やネタニヤフ現政権にみられる右派・強硬路線の隆盛と軌を一にしている。

 ペレス氏は英国委任統治時代のパレスチナで、イスラエル国防軍の前身である民兵組織ハガナに入隊した。1948年のイスラエル建国後は、ベングリオン初代首相の下で軍備拡大や核開発に辣腕(らつわん)を振るい、59年にはベングリオン氏が率いる中道左派マパイ党から政界に転身。当初は対アラブ強硬派として知られたが、エジプトとの関係が好転した70年代後半を境に穏健派に転向している。

 イスラエルでは建国当初から、手厚い住宅補助や福祉などの社会主義的な政策を掲げるマパイ党や、後継政党の労働党が強い影響力を持った。ペレス氏はその中枢に身を置き続けた。

 しかし、2000年の第2次インティファーダ(対イスラエル抵抗運動)発生後は世論の硬化を背景に労働党が衰退し、対パレスチナでより強硬なリクードなど右派に取って代わられる。同時に新自由主義的な経済政策も進み、貧富の格差が拡大した。

 現在のイスラエルでは若者を中心に、リクード主導政権下で家賃の高騰が続いていることなどへの不満は大きい。ペレス氏は15年の総選挙で、中道左派連合を率いる労働党のヘルツォグ党首への支持を表明しているが、それは、同党が社会不満の受け皿となることで政権を奪還する好機とみてのことだったろう。

 だが同選挙では、安全保障上の「脅威」を強調し、労働党の対パレスチナ姿勢を弱腰だと批判するリクードが第一党の座を維持。ペレス氏が尽力したオスロ合意に基づくパレスチナとの「2国家共存」路線は実質的に破綻したままだ。「建国の父」の一人に数えられるペレス氏は、建国以来の“伝統”である左派勢力の退潮を止めることができないまま、不帰の客となった。(カイロ 大内清)

1667名無しさん:2016/10/02(日) 11:28:03
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160928-00010002-wedge-int
高まるトルコの反米感情
Wedge 9月28日(水)12時10分配信

 トルコ国民の大半が今回のクーデター未遂事件への欧米の関与を確信し、反西側感情が高まり、トルコの西側離れが加速していると、8月20日付の英エコノミスト誌が報じています。要旨は以下の通りです。

CIAの工作員がクーデターを支持
 クーデター未遂事件後のトルコは陰謀説で溢れている。政府寄りの新聞は、CIA工作員がクーデターを指揮した、米退役将軍が反乱側に巨額の資金を送った、米国がエルドアン殺害を命じたなどと主張している。

 ある世論調査によると、トルコ人の84%がクーデター首謀者は外国の支援を受けていたと考え、70%以上が米国の関与を疑っている。エルドアンは、米国が、クーデターを画策したとされるギュレン師を引き渡さなければ、西側との関係は悪化すると警告した。

 こうなった責任の一端は西側にもある。西側諸国はクーデターを直ちに糾弾せず、状況を見極めようとしていたとの疑念をかき立てた。粛清が始まると、オーストリア首相はトルコのEU加盟協議の一時停止を提案し、ドイツの裁判所は在独トルコ人の集会にエルドアンが中継で参加することを禁じた。

 野党も含めトルコの政治家は、西側はクーデターに伴う大量殺戮よりも、クーデターへの政府の対応に対して批判的だと非難した。

 しかし、政府の弾圧に歯止めが利かなくなっていると欧州が批判するのも無理はない。兵士、裁判官、教師、警官、ビジネスマン等、8万人以上が逮捕、解雇、停職処分になり、ジャーナリスト100人近くが拘束され、100以上の報道機関が閉鎖された。政治犯を収容するため一般の犯罪者が釈放された。粛清された人々の多くは、ギュレン師との関係は薄弱と思われる。

 6月後半以降、エルドアンの支持率は47%から68%に急上昇し、エルドアンが開いた集会には100万人以上が集まり、野党の指導者たちも駆けつけた。

 エルドアンは、西側と違って直ちにトルコへの支援を申し出てくれたとプーチンを称賛した。こうした賛辞や、昨年のロシア戦闘機撃墜についてエルドアンが表明した遺憾の意は、プーチンの耳に心地よく響いただろう。しかし、プーチンはトルコと西側との亀裂を利用したいだろうが、ロシアとトルコはシリア問題で対立していて、両者の蜜月関係には限界がある。

 ある西側の外交官は、現時点でトルコがNATOを離れる心配はない、ただ、プーチンは今後もトルコを米国やEUと対立させようとするだろうと言う。かつて親西側だったトルコ政府は、この10年、西側から徐々に離れていったが、クーデターに対する欧米の曖昧な対応の後、この傾向は加速しつつある。

出 典:Economist ‘Duplicity coup’ (August 20, 2016)

 エコノミスト誌は、トルコでのクーデター未遂事件の後、トルコの反西側感情が高まっていると述べています。クーデターはCIA等西側の陰謀であったとの報道が広く行われていること、エルドアンがクーデターを画策したと非難しているギュレン師を米国が引き渡さないこと、多くの西側諸国がクーデター後のトルコ政府の対応を非難していること、などが原因であるといいます。

 その結果、トルコの西側離れが加速しつつあると言っていますが、現在起きているのは、主として反西側感情の高まりであり、政策の面で西側離れが加速しているとまでは言えないでしょう。

1668名無しさん:2016/10/02(日) 11:28:21
>>1667

トルコはNATOの一員
 トルコと西側との関係で重要なのは、トルコがNATOの一員であることです。クーデター未遂後も、トルコがNATOから脱退すべきであるとの議論は聞きません。米国とトルコの共同空軍基地であるインジルリク基地については、バイデン米副大統領のトルコ訪問で、その安定的運用が確認されました。トルコと西側との関係の土台は揺らいでいないと見てよいでしょう。

 トルコと西側の関係で最近重要になっているのは難民問題です。去る3月、トルコからギリシャへの難民流入対策を柱とする「EU・トルコ声明」が発表されましたが、クーデター未遂後も、この合意は反故にされていません。難民問題については、今後も引き続き、トルコはEUと協力していくものと見られます。

 トルコと西側との関係で注目すべきはトルコとロシアの急接近です。エルドアンは、クーデター未遂事件でトルコ政府を応援してくれたとしてプーチンを称賛し、8月9日にロシアでプーチン大統領と会談し、昨年11月のトルコによるロシア戦闘機撃墜に遺憾の意を表明し、両国関係を正常化することで合意しました。NATOの弱体化を目指すプーチンにしてみれば、トルコの接近は絶好の機会と考え、今後とも画策を試みるでしょうが、前述のようにトルコはNATOを離脱する考えは持っていません。トルコとロシアはよりを戻したと見るべきで、両国の接近を過大評価すべきではないでしょう。

 ロシアとの関係と並んで注目すべきは、トルコと米国との関係です。一番のとげは、ギュレン師の問題ですが、米国はクーデターを画策したという証拠がなければ引き渡さないといっているので、この問題は糸を引くでしょう。

 他方でトルコと米国はシリア北部のトルコ国境近くでのISに対する攻撃で協力しています。IS掃討という点では、トルコは米国と利害を共有しています。シリア問題でも基本的立場を共有しています。トルコの反米感情はなかなか収まらないでしょうが、外交、軍事面では是々非々の関係を保っていくでしょう。

岡崎研究所

1669チバQ:2016/10/04(火) 22:57:22
http://www.sankei.com/world/news/161004/wor1610040040-n1.html
2016.10.4 20:24
【緊迫トルコ】
非常事態宣言を90日延長へ ギュレン師系粛清進める狙い
 【カイロ=大内清】トルコ政府は3日、7月のクーデター未遂で発令された3カ月間の非常事態宣言を、今月19日から90日延長すると決めた。クルトゥルムシュ副首相が同日の閣議後の記者会見で明らかにした。

 治安当局の権限が強化される非常事態令下で、クーデターの黒幕と名指しする在米イスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン師の支持者らの拘束や訴追をさらに進める狙いがある。

 トルコ政府はクーデター未遂後、ギュレン師系とされる警官や軍人、自治体職員らの粛清を進め、これまでに約3万2千人を逮捕。4日には新たに警官約1万2千人を停職処分にしたと発表した。

 政府は「非常事態令下でも基本的な人権が損なわれることはない」と説明。ただ、政府に批判的なメディアなどへの圧迫や人権侵害につながっているとの批判も強く、非常事態宣言の延長をめぐっては、野党第1党の共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首が「(当局による)無謀なやり方」が常態化するとの懸念を示していた。

 一方、野党の極右、民族主義者行動党(MHP)は非常事態宣言の延長を支持すると表明した。

1670チバQ:2016/10/06(木) 18:03:52
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161006k0000e030215000c.html
<国連シリア報告書>腹部縛り水で飢えしのぐ アレッポ惨状

10:44毎日新聞


<国連シリア報告書>腹部縛り水で飢えしのぐ アレッポ惨状

シリア北部アレッポの反体制派支配地域で、負傷者を運び出す民間救助隊「ホワイトヘルメッツ」の隊員ら=9月21日、AP

(毎日新聞)


 【カイロ秋山信一】国連人道問題調整事務所(OCHA)は5日、内戦下のシリアでも激戦地の北部アレッポの人道危機に関する報告書を発表し、「限られた食料を子供に与えるため、母親たちは腹部をロープでしばったり、水を大量に飲んだりして飢えをしのいでいる」などと惨状を伝えた。ロイター通信が報じた。

 アサド政権側が包囲する反体制派支配地域では、政府軍やロシア軍の激しい空爆が続き、食料や医薬品が欠乏。国連は「推定約27万5000人の住民の半数が避難を希望している」としている。

 アレッポの反体制派支配地域では、米国とロシアが主導した一時停戦が9月19日に崩壊して以降、過去最大規模の空爆が続き、病院やパン屋など生活に必要な施設も標的になっている。政権側は9月上旬から反体制派支配地域への包囲も続けており、外部から生活物資を搬入するのは極めて難しい状況だ。

 国連によると、政権側の空爆は、地下施設まで破壊する地中貫通爆弾(バンカーバスター)や、住宅を焼く焼夷(しょうい)弾を多用。また、深刻な燃料不足のため、住民らは空爆された現場のがれきから燃料を探したりしているという。

 AP通信によると、国連は5日、アレッポの反体制派支配地域の航空写真も公開。空爆で住宅が崩れたり、道路が陥没したりした跡が確認できる。

 シリア軍総司令部は5日に声明を出し、「人道的理由」でアレッポでの空爆や砲撃を一時的に抑制する方針を示した。無差別空爆に対する国際的な非難をかわすと同時に、反体制派戦闘員の投降や民間人の退避を促す狙いがあるとみられる。

 シリア内戦を巡っては、米国とロシアによる停戦協議が相互不信から暗礁に乗り上げ、戦闘が抑制される見通しはない。フランスのエロー外相は5日、仏メディアに、米露に停戦やアレッポへの人道支援物資搬入の実現を働きかける考えを示した。

1671名無しさん:2016/10/10(月) 23:01:31
同時多発的「カリフ制」再興の夢。
イスラム国とエルドアン。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161004-00010000-cyzozk-soci
【特別対談】イスラーム法学者・中田考/哲学者、作家・東浩紀――民主主義はこれからどうなるのか?【前編】
サイゾー 10月4日(火)12時0分配信 (有料記事)

――参院選、東京都知事選が終わり、大した波乱もなく下馬評通りの結果となった。だが、ここに来て、国民国家や民主主義への批判が一層大きくなっているのも事実だ。イスラーム研究家である中田考氏は、そもそも人やモノの移動を禁じ、国民とそれ以外を区別する国民国家には根本的な問題を抱えていると考え、カリフ制こそが国境の存在しない理想の世界だと言う。情報技術を駆使し民主主義のバージョンアップを提起した批評家・東浩紀氏は、動物的な生を保障するグローバルなプラットフォームの上に、小さな最小国民国家が立ち並ぶことこそが、新たな民主主義であるべきだというが、これはどこか中田氏の思想と呼応しないだろうか?まったく異なるアプローチから民主主義の未来を考える、特別対談をここにお届けしたい。(※本対談は、7月28日にゲンロンカフェで行われたものを加筆、再構成したものです)

東 中田さんの著作『カリフ制再興』(書肆心水)や『イスラーム法とは何か?』(作品社)などを読んで、ぜひ議論したいと思っていました。特に中田さんが長年主張し続けている「カリフ制」という思想は、僕が書いた『一般意志2・0』(講談社)とどこか共振するところを感じています。そのあたりも、今日はじっくり議論させてください。

 まず、時事的な話題からお聞きしますが、7月にトルコの軍部がクーデターを起こして、失敗しました。中田さんはこの事件をどのようにご覧になっていますか?

中田 トルコの現状を伝える、興味深いアンケート調査を報じた記事がありました。現代トルコに詳しい内藤正典先生(同志社大学教授)のツイートで知ったのですが、トルコのあるシンクタンクの調査によれば、トルコ人のうち20%弱はイスラーム国の支援者であり、共感を抱いている人も20%強いる。つまり、合わせて約40%が、程度の差こそあれイスラーム国を支持しているという結果です。しかもこの数字は、1年間で倍増しているそうです。

東 半分に近いトルコ人がイスラーム国支持というのは、かなり衝撃的な数字です。ただ、その場合の「支持」とは何を支持しているのかが気になります。イスラーム国の思想に共感しているのか、それともさまざまな戦闘行為や破壊行為も含めて支持しているのか、どちらなんでしょうか?

中田 お答えする前に、この数字は少し誇張があるように感じることは言っておきます。おそらく半分ぐらいで見ておくのが妥当じゃないでしょうか。トルコという国は、いまエルドアン政権の支持者、すなわちトルコのイスラーム化を支持する人々と、イスラーム化を歓迎しない世俗主義者とで二分されているんです。もし先ほどの40%という数字が本当だとすると50%のうちの40%ですから、エルドアン政権支持者の8割がイスラーム国を支持していることになりますが、それはあり得ません。

東 中田さんの感覚だと、トルコ人のおよそ20%がなんらかの形でイスラーム国を支持しているということですね。それでも、驚くべき数字です。エルドアン自身はどういうスタンスなんですか?

中田 エルドアンは当然、イスラーム国に反対しています。でもそれは、ISが首を切ったり、遺跡を破壊したりしているからではなく、彼自身がカリフになりたがっており、ありていにいえば、エルドアンや彼の熱狂的支持者は、かつてのオスマン・トルコ帝国復活を願っているわけです。

東 じゃあ、カリフ制を標榜するイスラーム国はライバルになるということですね。
本文:17,199文字

1672名無しさん:2016/10/10(月) 23:03:24
>>1671

http://news.livedoor.com/article/detail/11921783/
クーデターから生還したトルコ大統領の危険すぎる野望の正体
2016年8月23日 6時0分 週プレNEWS

7月15日に突如発生したトルコの軍事クーデター(未遂)。そこから間一髪で生き延び、権力の座を死守したエルドアン大統領は、国内で反対派の粛清を進めるとともに、世界各地にさまざまな「戦争の種」をバラまき始めている。

中東情勢に詳しい国際ジャーナリストの河合洋一郎氏は、クーデターを鎮圧した後のエルドアン大統領の“変化”が気になるという。

「首相を11年間務めた後、2014年に大統領となったエルドアンは、トルコ共和国建国以来の伝統である政教分離に反し、イスラム化政策をとり続けてきました。最近では、長年権力の座に居続けている人間にありがちなパラノイア(偏執病)的傾向が出てきたのか、『新オスマン帝国建設』の野望を抱いているといわれています。

これにはエルドアンが過去2回、助からないと診断されたガンから生還したことも影響しているでしょう。自分が生かされたのは、“オスマン帝国の栄光をトルコ人の手に取り戻す使命を神から与えられているからだ”、というわけです。今回のクーデターを乗り切ったことで、その確信はさらに強まったに違いありません」

元外務省主任分析官の佐藤優氏は、エルドアンがクーデター未遂をくぐり抜けたことの意味をこう語る。

「エルドアン政権とは、いわば“選挙によってできた王朝”です。彼の息子がIS(イスラム国)とつながって石油の密売をやっているという話に代表されるように、選挙で選ばれた以上、任期中は何をやってもいいという発想です。今回も、建国の理念を求めてクーデターを起こした人たちを徹底的に粛清している。非常にやっかいですよ」

そのエルドアンが本気で勢力拡大に乗り出すとなれば、これは単なる“中東のモメ事”では済まない世界の大問題になる。

トルコという国はアジア、ロシア、ヨーロッパ、アフリカのちょうど中間地点。地政学的に極めて重要な位置にある。そのため、トルコはEU(欧州連合)メンバーではないにもかかわらず、アメリカやヨーロッパ主要国の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)の一員であり、国内の米空軍基地には核兵器が配備されているとされる。

そうした背景があることから、エルドアンは各国に対して、挑戦的な態度を見せている。

例えばアメリカには、クーデターの首謀者を米在住の宗教指導者ギュレン師であると断定し、その身柄引き渡しを強く要求している。さらにロシアに対しても、反ロシアのイスラム過激派戦士たちをクリミアやチェチェンに供給するなど、あらゆる方面に敵を作る勢いだ。

このままでは、トルコの政変が国際社会を混乱に陥れる引き金となり兼ねない。発売中の週刊プレイボーイ36号では、トルコ発・地球規模の「ネオ世界大戦」の可能性を検証。クーデターからの生還で“神”となりつつある、エルドアンの危険すぎる思想と行動を、ぜひご覧いただきたい。

(取材・文/小峯隆生 協力/世良光弘 写真/Getty Images)

■週刊プレイボーイ36号「これが『トルコ&IS』から始まるネオ世界大戦の全貌だ!!」より

1673名無しさん:2016/10/10(月) 23:04:48
>>1671

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34877
決して偶然ではないトルコの大復活
政治経済力をつける歴史的・地理的必然性
2012.3.30(金) 前田 弘毅

 トルコの勢いが止まらない。ロシアではウラジーミル・プーチン氏が再び政権に就いても「石油頼み」は変わらないとされるが、隣国であり経済的に結びつきも強いトルコでも、レジェプ・タイップ・エルドアン首相率いる公正発展党(AKP)がやはり長期政権を維持しながら、安定した国家運営を見せている。

盤石な政治基盤を固めつつあるトルコのエルドアン首相

 周辺諸国の危機が相次ぎ、国内でも独裁化の傾向が時に指摘されながらも、単に経済的な規模の拡大だけではなく、安全保障や外交でもその存在感を急速に増している。

 自信を得たトルコは、半ば西欧に押しつけられてきた(?)「神話」の見直しにも着手したようだ。

 「オスマン帝国はEUより300年前に『単一市場、単一通貨、単一法典』を実現していたのだ」

 これは、一昨年出版された『第2オスマン帝国』(Baki Tezcan, The Second Ottoman Empire, Cambridge University Press, 2010)という作品の一節である。

 この『第2オスマン帝国』というタイトルから、歴史好きの読者はローマ帝国史やドイツ帝国史などを想起するかもしれない。

 あるいはユーラシアのトルコ系(チュルク系)諸国、すなわち中央アジアの国々とトルコ共和国を結ぶ新たな汎チュルク圏連帯とか、旧オスマン領のバルカン・北アフリカ・アラブ諸国との連携を強めるいわゆるネオ・オスマン主義外交を思い浮かべる読者もいるだろう。

 しかし、実際には本書は上記のいずれにも当たらない純然たる歴史書かつ学術書である。従来は停滞ないし衰退・混乱の時代とされてきた17世紀のオスマン社会を、当時の西欧社会の変革も念頭に置きながら、新たな帝国秩序樹立の変革期として捉え直している。

英国では正当化され、オスマン史では否定され・・・

 本書冒頭で筆者は次のような象徴的な問いを投げかけている。英国においてチャールズ1世を処刑した1649年のピューリタン革命やジェームス2世を退位に追い込んだ1688年の名誉革命は肯定的に評価される。

 しかし、ちょうど1年ずれたオスマン朝における皇帝殺害や廃位(1648年、1687年)は、帝国衰退と混乱の象徴とされてきた。

 ところが、ある種の「民意」を背景として王権を制限したという意味において、英国の革命とオスマン朝のクーデターはともに「民主的な」出来事である。

1674名無しさん:2016/10/10(月) 23:05:28
>>1673

 実際には、戦争指導者としての皇帝とその奴隷中心の軍事独裁体制から、商業にも精通した国家エリートや商業活動における裁判に詳しい法律家などが中心の「市民」国家へ、オスマン朝が変貌を遂げた象徴的な出来事であることを本書の中で指摘する。

 著者の視点は必ずしも「革命的」ではないようだ。日本でも近年優秀な研究者を輩出しているオスマン学者の間では、実はこうした理解はこの30年ほどでほぼ共通認識となってきたとされる。

 最近出版されたばかりの小名康之編『近世・近代における文書行政』(有志舎)の中でもオスマン史家の小笠原弘幸氏が同様の指摘を行っている。

 筆者はオスマン朝史を専攻しているわけではないので、学術的な評価を下すことは控える。

 しかし、世界的な交易活動との関連も含めて当時のオスマン朝政治社会を描こうとする姿勢や、西欧史を強く意識している比較史の視点、加えてトルコ出身・米国で活躍する学者が英語で記したオスマン帝国論として、少なからぬ意義を本書に見いだすことができるように思う。

 なお、著者のバキ・テズジャンは、トルコのビルケント大学を卒業後、米国のプリンストン大学で博士号を取得し、現在はカリフォルニア大学デイビス校准教授を務める。

近世史の見直しと「現代」への問い

 本書は『第2オスマン帝国』という名前を与えて、従来の「衰退シンドローム」的な見方からの脱却を図っている。こうした「歴史の見直し」、とりわけ「近世」という時代のとらえ方について再考する動きが各界で広がりつつある中で著されたという点も重要である。

 日本でも、江戸時代のとらえ方などがこの20〜30年で大きく変わった。裏返せば、ポストモダンなど死語のようで、実際には学術的な検討はまだまだ多くの余地が残されているということでもあろう。

 むろんオスマン帝国とトルコ共和国は全くの別物で、その点もまたしっかり認識する必要がある。西欧がなぜ台頭したのかという問いも忘れてはならない。また、昨年夏のイスタンブール滞在中も感じたが、現地ではクルド情勢を含めて内政・外政ともに相当厳しい状況も存在する。

 ただし、こうした学術界の動きを見ても、トルコの台頭は偶然でも一過性のものでもないようだ。紆余曲折が予想されるものの、今後も経済的に自信をつけた非西欧諸国における学術動向にも目を向けていく必要があろう。

 また、このことは、まさに本書を「ロシア欄」で取り上げる理由の1つである。西欧との関係や資源国としての尺度でしかなかなかとらえないロシアの問題点について、比較の視点からも様々な示唆を得られるように思える。

 自国の特殊性を強調したり、あるいは一方的な西欧化こそ善とするような、両極端かつ西欧一辺倒な「近代的」発想からいったん自由になる必要があろう。そして、全く同じことが日本についても言えるのではないだろうか。

1675名無しさん:2016/10/10(月) 23:06:47
>>1674

日本語での情報の拡充と英語での発信の重要性

 また、本書の内容とは直接の関係はないが、英国史など西欧史に比べるとアジア史は圧倒的に研究書の翻訳が足りないとも感じた。確かに専門の研究者は英語・現地語で対応するし、マーケットがこれまで比較的小さかったことが理由だろう。

 このほか、翻訳が研究業績としてあまり評価されないという斯界の問題もある。しかし、本書のように知的啓発に富む作品は是非邦訳され、歴史好きのビジネスマンや大学生にも読んでいただきたいと思う。そもそも同じ歴史学者でも、他地域について教科書程度の知識しか持ち合わせないことも多いのである。

 筆者が授業で(実行の度合いはともかく)議会や憲法導入がオスマン帝国では日本より早かったと言うと、たいていの学生はとても驚く。

 イスラム国に対する偏見がはびこる理由は、日本語でアクセスできる良質な情報がいまだに相対的に少ないことにも求められるかもしれない。ただし、オスマン帝国史など最近日本語でも良質の研究書が増えつつあり、是非書店などで手に取っていただきたいと強く思う。

 また、従来よく言われていることであり、過度に強調すべきではないが、トルコと日本の歴史のパラレルな部分など改めて興味を引かれる。

 筆者はテズジャン氏とは面識がないが、彼が学んだプリンストン大学のオスマン学・トルコ史には共通の知人が多い。昨年スタンフォードの学会で知り合った1人と交わした移動のバンの中での会話は楽しかった。

 筆者と同世代の彼は、自分の親世代は皆エンジニアなど技術者志望であったが、次の自分の世代は「食えない学者志望」だと笑っていた。自分も企業戦士・技術者の息子世代で、叔父たちが日本企業の技術者だったことを伝えると、ずいぶんと打ち解けた。

 もっとも「食えていない」と言っても向こうはプリンストンで学位を取っている。英語での発信力には雲泥の差がある。

 繰り返しだが、これからは欧米で教育を受けたアジア研究者の躍進にもきちんと目を向けていかなければならないのであろう。「知の循環」という意味では人文学にとどまる話ではないように思える。

 限界が様々に指摘される中で、知的なグローバル世界の可能性を考えさせる読書であった。

1676名無しさん:2016/10/10(月) 23:07:53
>>1671

http://blog.canpan.info/jig/archive/5988
NO4270 『エルドアンのオスマン帝国の夢活性化』 [2016年10月01日(Sat)]
エルドアン大統領はオスマン帝国の、亡霊にでも取り付かれているのであろうか。昨日も書いたが、ローザンヌ条約とケマル・アタチュルクに対する歴史的な非難だけではなく、今度はギリシャとの島の、領有問題を引き出してきた。

彼に言わせれば、エーゲ海に浮かぶ島の多くは、オスマン帝国の領土であったが、それが第一次世界大戦の敗北によって、ギリシャに獲られてしまった、という考えだ。

エルドアン大統領はいまこそ、その屈辱を跳ね除け、栄光のオスマン帝国の時代の領土を、奪還する時だということであろう。もちろん、このエルドアン大統領の発言に対して、ギリシャ政府は強い反発を示している。

ただ、もし、トルコとギリシャが武力衝突を、するようなことになれば、ギリシャには勝ち目は全く無い。しかも、トルコは今では、NATOのメンバー国になっており、シリア・イラク問題では重要な、位置を占めているのだ、その事は欧米諸国の仲裁の動きに、ブレーキをかけることにもなろう。

ただ、この行き過ぎたエルドアン大統領の動きに対し、野党第一党のCHPのクルチダウール党首は、猛烈に反発している。

彼は『誰にも歴史を裏切ることは出来ない。』と語り、次いで『何故この時期にこの問題を、エルドアン大統領は言い出したのか。トルコでは失業問題が拡大し、国民は生活に困窮している。トルコの81地域いずれもが、抱える問題からの出口を探しているのだ。ローザンヌ条約締結はトルコ人が行ったことであり、それを守る義務がある。彼らはセーブル条約だけを守るというのか。我々はアンカラ(共和国の意味)を守り、彼らはイスタンブール(オスマン帝国の意味)を守るというのか、我々は共和国を守り、彼らはカリフ制を守るというのか。我々は市民を守り、彼らは問題を守るというのか。大統領の座に就いた者は、国を裏切ることは許されない。エルドアン大統領が唱えたエニ・カプ精神(クーデター後のエルドアン大統領が呼びかけた国民大集会)とはそれなのであれば、我々は拒否する。』と語っている。

まさにクルチダウール党首の、言うとおりであろう。エルドアン大統領の夢想である、オスマン帝国の復興と、彼のカリフ就任には、トルコ国民の相当部分が、付いていけないだろう。

ただ懸念されることは、苦しい経済状態の下では、国民は栄光の時代への回帰を求めることもある。いま問われているのは、エルドアン大統領が正気に戻ることと、トルコ国民のこのエルドアン発言に対する、冷静な対応だ。

エルドアン大統領の感情の暴発が、ギリシャの歴史遺産を破壊(現実にシリアでもイラクでも、多くの貴重な歴史遺産が破壊されている)、するようなことがあってはならないし、多くの両国の国民を犠牲にすることも許されない。それほど不幸なことはあるまい。

:ローザンヌ条約―1923年 にトルコ共和国と西ヨーロッパ諸国が交わした講和条約。

;セーブル条約―1920年第一次世界大戦オ後オスマン帝国と西ヨーロッパ諸国が交わした講和条約。ケマルアタチュルクは反発。

Posted by 佐々木 良昭 at 09:58

1677とはずがたり:2016/10/12(水) 15:10:59
<アフガン>無差別に発砲、14人死亡 シーア派モスク
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/184/3ce7024f0eafd682c6858b9f078ece78.html
(毎日新聞) 10:52

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンの首都カブールで11日夜、武装した男がイスラム教少数派シーア派のモスク(礼拝堂)を襲撃し、治安部隊と銃撃戦になった。内務省によると、子供1人を含む少なくとも14人が死亡、36人が負傷した。男は約1時間後、治安部隊に殺害された。犯行声明は出ていないが、シーア派を敵視するスンニ派武装組織が関与した可能性がある。

 地元メディアなどによると、男は治安部隊の制服を着てモスクに侵入し、信者に向かって無差別に発砲したという。この日は「アシュラ」と呼ばれるシーア派の宗教行事を翌日に控え、多数の信徒で混雑していた。

 アフガンでは人口の約1割の少数派ハザラ人が主にシーア派で、テロや誘拐などの被害に遭う事例が相次いでいる。カブールでは7月、ハザラ人を狙った自爆テロで約80人が死亡。この事件ではアフガンで影響を拡大している過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を主張した。

1678とはずがたり:2016/10/16(日) 18:36:50
中身気になるぅ(;´Д`)

サウジを「破門」? イスラム教内部に新たな亀裂
スンニ派の盟主サウジを蚊帳の外に置いたチェチェンの国際会議とは
http://jp.wsj.com/articles/SB12281053434115554903104582336861633789988
By YAROSLAV TROFIMOV
2016 年 9 月 27 日 15:16 JS
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 中東ではサウジアラビアが主導するイスラム教スンニ派とイランが主導するシーア派の政治紛争が、すでに宗教戦争に変わってしまった。いまやスンニ派内部の神学論争がこの地域に新たな政治的亀裂をつくり出している。その亀裂はロシア南部のチェチェン共和国で行われた、当初はあまり知られていなかった会議の結果として生じたものだ。

 チェチェンの指導者ラムザン・カディロフ首長は、スンニ派の流れをくむ「スーフィー」の信奉者だ。この異端で神秘主義的なイスラム信仰の分派は、サウジが求める厳格なイスラム主義と長く対立している。サ...

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1679とはずがたり:2016/10/16(日) 18:38:22
2ちゃんにあった♪

【国際】チェチェンの国際会議、スンニ派盟主サウジを破門?「スーフィー」と「ワッハーブ派」、一律に捉えられない神学教義と暴力の関係c2ch.net

1 :ニカワ ★ 転載ダメc2ch.net:2016/09/30(金) 04:48:36.69 ID:CAP_USER9
グロズヌイで演説するチェチェン共和国の指導者ラムザン・カディロフ首長
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-PX924_XROADS_M_20160921160636.jpg

中東ではサウジアラビアが主導するイスラム教スンニ派とイランが主導するシーア派の政治紛争が、すでに宗教戦争に変わってしまった。いまやスンニ派内部の神学論争がこの地域に新たな政治的亀裂をつくり出している。その亀裂はロシア南部のチェチェン共和国で行われた、当初はあまり知られていなかった会議の結果として生じたものだ。

チェチェンの指導者ラムザン・カディロフ首長は、スンニ派の流れをくむ「スーフィー」の信奉者だ。この異端で神秘主義的なイスラム信仰の分派は、サウジが求める厳格なイスラム主義と長く対立している。サウジの主流派は、18世紀のイスラム法学者、ムハンマド・イブン・アブドゥル・ワッハーブの教えに基づく厳格なイスラム主義(同じくスンニ派に属し「ワッハーブ派」と呼ばれる)を信奉する。

カディロフ氏はイスラム反政府勢力の元メンバーで、ロシアのプーチン大統領に極めて忠実な人物として知られていた。また、同氏は迷子になった猫を探すため、画像共有アプリ「インスタグラム」のアカウントを使って市民の協力を募ったこともある。少なくともチェチェン以外で、同氏がイスラム教の権威と見なされることはあまりない。

しかし、ロシアが昨年からイランと同盟を組むシリアに介入し、新たに中東への影響力を強めたのに刺激され、カディロフ氏は8月下旬にチェチェン共和国の首都グロズヌイで開いた会議に、イスラム世界で最も有名な指導者の一部を招き入れることに成功した。

■サウジが除外されたグロズヌイ会議

アラブ首長国連邦(UAE)のイスラム教財団が共催したこの会議には、エジプト・カイロにあるアズハル・モスクのイマーム(宗教指導者)、シシ・エジプト大統領のアドバイザーら、影響力のあるイエメンのイスラム法学者ハビブ・アリ・ジュフリ氏、シリアのムフティー(イスラム法官)などが出席した。会議の使命は誰がスンニ派イスラム教徒にふさわしいかを決めるのと同じくらい野心的なものだった。

会議にはサウジの主流派代表であるワッハーブ派だけでなく、スンニ派から派生して幅広く支持されているサラフィー主義者たちも招かれなかった。サラフィー主義は、預言者ムハンマドたちの時代の「純粋な」原理に復古することを主張する一派だ。(チェチェン当局はサラフィー主義を禁止しており、「誤った」服装を着たり、礼拝を行ったりする自国民を定期的に収監している)

グロズヌイ会議の決議で、スンニ派が伝統的な4つのイスラム法学派を引き継ぐ一派だと定義され、スーフィーの慣行が称賛されたのは驚くに値しない。一方でこれはワッハーブ派とサラフィー主義が蚊帳の外に置かれたことを示唆する。

■抗議噴出、サウジは「はめられた」?

グロズヌイ決議のニュースが中東に漏れ伝えられると、イスラム教最大の聖地を管理するサウジだけでなく、数百万人のサラフィー主義者を破門しようとするこの試みに対し、予想通り反発がわき起こった。

こうした反発は、特にイランがサウジの正統性を排除するため同様の神学理論を長く援用してきたことも原因となった。イランのザリフ外相は今月、米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で、中東の危機を「ワッハーブ派とイスラム教主流派との争い」だと描写した。ザリフ氏は米国とイランの関係改善につながった核合意の立役者の一人だ。

1680とはずがたり:2016/10/16(日) 18:38:41
>>1679-1680

グロズヌイ会議から数週間のうちに、サウジでは多数の宗教指導者と一般市民がソーシャルメディア(SNS)で憤りを表明した。

サウジの首都リヤドにあるキング・サウード大学のサレ・アルカトラン教授(政治学)は、「一般レベルでサウジ国民は非常に憤慨し、この王国(サウジ)がロシア・スーフィー枢軸と米国・シーア派枢軸のわなにはめられたと考えている。(このため)彼らは怒りと不安をあらわにしているのだ」と話した。

グロズヌイ会議によって困惑させられたのはサウジとサラフィー主義者だけではなかった。どちらにも属さないムスリム同胞団も「深い悲しみ」を表明し、グロズヌイ会議が「世界中のイスラム教徒の間に不和を発生させた」と述べた。

シリア内戦の背景も、こうした抗議を部分的に後押しした。

米ワシントンにあるタハリール中東政策研究所のフェロー、ハッサン・ハッサン氏は、「それ(今回の会議)はサラフィー主義者対穏健派の問題とは見なされていない。(エジプトの)シシ大統領支持者とUAE国民の支持者が、ロシアがシリア市民を空爆している最中に同国を訪問したと考えられているのだ。それは後味の悪さを残し、彼らは反逆者、裏切り者と見なされている」と語った。

■一律に捉えられない神学教義と暴力の関係

中東で最も残虐なジハーディスト(聖戦主義者)組織――特に過激派組織「イスラム国」(IS)――の一部がサラフィー主義の中でも極端な教義に従い、アブドゥル・ワッハーブが発したファトワ(宗教令)の一部を信奉しているのは事実だ。ただ、ある神学教義に従うことが必ずしも政治的な急進主義、ましてや暴力に傾斜することだと捉えることはできない。サラフィー主義、スーフィー、シーア派は全て暴力組織を生み出し、地域の混乱に拍車をかけてきた。

サウジの宗教主流派である「ワッハーブ派」は王への服従を強調し、正当な統治者が宣言しない限りジハードに参加するのを禁止している。各地のサラフィー主義者の多くは、暴力は言うまでもなく、政治的な実行主義をも回避する「最も穏健な」流れに属している。

一方、スーフィーは常に精神的成長だけを追求してきたわけではない。欧州の植民地主義者に対する歴史上のジハードはスーフィーの指導部によって主導されることが多かったし、現在のスーフィー反抗組織にはイラクのナクシュバンディ教団軍が含まれている。当時、チェチェンでスーフィーの宗教指導者だったカディロフ氏の父は、1990年代にロシア軍に対して正式にジハードを宣言し、大規模な反乱部隊を個人で率いていた。

現在のチェチェンでは国家がイスラム教の順守を強制し、公共の建物内で女性はヒジャブ(頭を覆うスカーフ)着用を要求され、アルコール類の販売は違法とされている。

英エクセター大学で上級講師(中東政治・安全保障)を務めるオマル・アシュール氏は語る。「スーフィーを穏健に見せているのは、彼らが現状維持を支持することが多いからだ。ただ、スーフィーがサラフィー主義よりも穏健だという考えはばかげている。両者は共に退行的で反自由主義的、そしてある程度は反民主主義的なのだ」

By:YAROSLAV TROFIMOV

http://jp.wsj.com/articles/SB12281053434115554903104582336861633789988

1681チバQ:2016/10/17(月) 18:02:09
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00000124-mai-m_est
<イエメン>内戦悪化の一途 米軍が初の軍事報復

毎日新聞 10月14日(金)21時14分配信

【カイロ秋山信一、ワシントン会川晴之】アラビア半島南西端の国イエメンで続く事実上の内戦が、悪化の一途をたどっている。政権側を支援するサウジアラビア主導連合軍の空爆で民間人ら1万人以上が死亡し「戦争犯罪」との批判が強まる。13日には反政府勢力からの攻撃を理由に、米軍が初の軍事報復を行った。中東の主要産油国や米国が関わる「代理戦争」は、アラブ最貧国で総人口の1割を超える300万人の難民・避難民も生んだ。だが、出口は見えないままだ。

 イエメンでは、イランが支援する反政府勢力のイスラム教シーア派武装組織フーシが、首都サヌアなどを実効支配する。南部アデンに逃れた政権側は、イランの地域覇権を警戒するサウジや、その後ろ盾の米国が支える。

 昨年3月以降、サウジ主導連合軍は1年半空爆を続け、民間人が巻き込まれる事例が多発。今月8日にはサヌアの葬儀場が攻撃され、140人が死亡した。「学校、市場、病院、結婚式に続き、葬儀が不当な攻撃のリストに追加された」。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は13日、連合軍の民間施設攻撃を指弾した。

 昨年3月以降、子どもを含む民間人の死者は少なくとも4175人で、国連は連合軍の空爆が「最大の原因」と断じる。民間人被害の多さから多数の国が使用・保有を禁じるクラスター(集束)爆弾も使われている。一方、フーシと連携するサレハ前大統領派は弾道ミサイルでサウジへの越境攻撃を行う。

 今月に入り、フーシ側支配地域から紅海上の米国やアラブ首長国連邦(UAE)の艦船に砲撃が相次いだ。国際海運の大動脈スエズ運河につながる重要航路を巡り、緊張は高まっている。米軍は13日、フーシ側のレーダー施設を巡航ミサイルで攻撃。フーシは攻撃への関与を否定し、後ろ盾のイラン軍は「商船警護」のためイエメン南方のアデン湾に艦船を向かわせた。

 米ホワイトハウスのシュルツ副報道官は13日、フーシへの攻撃は「再発防止のための自衛行為」と説明。紛争に本格介入する考えを否定した。連合軍に空中給油などの後方支援を行ってきた米国だが、8日の葬儀場空爆を受け支援見直しの可能性に言及していた。ただ、今回の報復で、状況が複雑化する可能性は残る。

 国連が和平交渉を仲介するが停滞気味だ。アラブ情勢に詳しいエジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のモアタズ・サラマ氏は「サウジは空爆の有効性を過信した。フーシ側は和平交渉を優位に進めるため越境攻撃で揺さぶっている」と指摘している。

1682チバQ:2016/10/17(月) 20:38:27
>>1681
http://mainichi.jp/articles/20161017/k00/00e/030/126000c
イエメン
サウジ連合軍が誤爆認める 葬儀場140人死亡

毎日新聞2016年10月17日 10時19分(最終更新 10月17日 10時19分)
【カイロ秋山信一】内戦が続くイエメンの首都サヌアで今月8日に葬儀場が空爆され、140人が死亡した事件で、ハディ政権を支援するサウジアラビア主導の連合軍は15日、「政権側からの誤った情報に基づき、十分な事前確認をせずに空爆を実行した」とする調査結果を発表した。国営サウジ通信が報じた。連合軍は遺族らに補償し、関係者を処分する方針を示した。

 連合軍は昨年3月、ハディ政権を支援するため、サヌアを実効支配するイスラム教シーア派武装組織フーシやサレハ前大統領派に対する空爆を始めた。過去にも病院や結婚式場など民間施設を空爆したと再三非難されていたが、誤爆を認めるのは異例。主要同盟国の米国など国際社会から批判が高まったのが背景にあるとみられる。

 連合軍の声明によると、ハディ政権側から「フーシ指導者らの集会がサヌアで行われており、ただちに攻撃すべきだ」と現地の空爆作戦センターに通報があった。センターは連合軍司令部の承認を待たず、標的が民間施設である可能性を吟味せず空爆を命じた。

1683チバQ:2016/10/17(月) 20:41:31
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161017k0000e030145000c.html
<イラク>北部モスルの奪還作戦開始 IS最大拠点
10:56毎日新聞

<イラク>北部モスルの奪還作戦開始 IS最大拠点
イラク・モスルの位置
(毎日新聞)
 【カイロ秋山信一】イラクのアバディ首相は17日、国営テレビを通じて演説し、過激派組織「イスラム国」(IS)の最大拠点である北部モスルの奪還作戦を始めたと発表した。モスルはISがイラクで実効支配を維持する唯一の主要都市で、政府側はIS掃討作戦の仕上げと位置付けている。首相は年内の奪還を目指すが、ISも約1年前から防衛の準備を進めており作戦は長期化が予想される。

 軍幹部らを伴い軍服姿の首相は「(モスルを含む)ニナワ県の解放作戦を始める。偉大な勝利の瞬間は近い」と述べた。政府側は作戦開始に先立ち、モスルの住民に避難を呼びかける文書を空から投下した。

 AP通信などによると、作戦には政府軍、警察、クルド自治政府の治安部隊、イスラム教スンニ派民兵、シーア派民兵など2万5000人規模の部隊が参加し、南、北、東の3方向からモスルを攻撃する。米軍主導の対IS有志国連合が空爆や偵察、作戦指揮などで支援する。米国のマクガーク大統領特使(対IS有志国連合担当)は「我々は歴史的な作戦に協力することを誇りに思う」と述べた。

 モスルはイラク第2の都市で、ISの前身組織が2014年6月にシリアから大規模侵攻した際に制圧した。バグダディ指導者が一方的な「建国」を宣言した場所でもあり、ISにとっては「首都」であるシリア北部ラッカと並ぶ主要拠点だ。

 ISは昨年秋ごろから周囲にざんごうを築くなど防備を固めてきた。100万人以上の民間人が残るとみられるが、ISは住民の市外への移動を原則禁止にしている。空爆や砲撃に対し住民を「人間の盾」として利用する思惑があるとみられ、政府側には民間人の犠牲抑止も大きな課題だ。

 イラクでは14年以降の対IS戦で300万人以上が自宅を追われた。国連はモスル攻略作戦でさらに100万人が国内避難民になる恐れがあるとしており、人道危機の深刻化も懸念されている。

 作戦開始を受け、カーター米国防長官は声明で「IS掃討作戦で決定的瞬間だ」と述べ、イラク軍などを支援する姿勢を強調した。

1687チバQ:2016/10/18(火) 21:30:23
http://www.sankei.com/world/news/161018/wor1610180031-n1.html
2016.10.18 13:06
【イスラム国(IS)】
モスル奪還作戦は順調 米政府、数週間以上との見通し

 【ワシントン=加納宏幸】イラク政府がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が掌握する北部の主要都市モスルの奪還作戦を開始したことについて、米国防総省のクック報道官は17日の記者会見で「予定よりも早く目標を達成した」とし、順調に進んでいると強調した。

 クック氏は米軍は空爆、イラクに駐留する5千人規模の部隊による助言、補給などでイラク軍やペシュメルガ(クルド兵)部隊の支援に徹しているとし、「困難な作戦であり、ある程度の時間がかかる」と述べた。米軍高官は、奪還作戦が「数週間か、それ以上続く」との見通しを示した。

 カーター国防長官は声明で、作戦開始を「ISを打倒に向けた作戦の決定的な瞬間だ」と歓迎。また、「イラクの仲間が私たちの共通の敵に勝利し、モスルとイラク全土をISの憎悪や残虐行為から解放すると確信している」とした。

1688チバQ:2016/10/18(火) 21:31:40
http://www.sankei.com/world/news/161017/wor1610170032-n1.html
2016.10.17 21:26
【イスラム国(IS)】
モスル奪還へ政治・宗派対立はらむ進軍 イラク首相、反シーア派感情配慮
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が拠点とするイラク北部モスルの奪還作戦をめぐり、同国のアバディ首相は17日の演説で、「モスルの市街地に入るのは国軍と(中央政府の)警察だけだ」と強調した。この発言には、モスルに近い北部のクルド自治政府への牽制(けんせい)や、モスル住民に根深い反シーア派感情への配慮といった意味合いがあり、奪還作戦がイラク国内の政治・宗派対立をはらみながらのものであることを示している。

 イラク北部に自治政府を持つ少数民族クルド人勢力は、2014年にISがモスルを制圧して以降、その周辺地域でペシュメルガ(クルド兵)部隊を展開してきた。

 アバディ氏が、モスル市内での軍事作戦を国軍と警察に限定するとしたのは、クルド側の進入を許せば、治安維持などを名目にモスルの実効支配を進めるとの懸念があるためだ。

 クルド側は、もともとクルド人が多く住むモスル一帯を「歴史的クルディスタン(クルドの国)」の一部だとみなしていることから、実際にアバディ政権がモスルからクルド側の“締め出し”を図った場合はもちろん、モスルへの進駐が実現した場合でも両者の対立が深まる可能性は高い。

 一方、アバディ氏の発言には、イラク軍をモスルにとっての「解放者」と印象付けたい狙いもある。

 イラクでの対IS作戦ではこれまで、国軍と連携するシーア派民兵が大きな役割を果たす半面、民兵によるスンニ派住民への略奪や暴行、殺害なども頻発してきた。スンニ派にはシーア派主導の中央政府への不信感も強いことから、モスル奪還でシーア派民兵が前面に出る事態となれば、民心の離反を招く恐れもある。

 ISは、スンニ派住民のそうした恐怖心をあおることで軍事作戦への抵抗を図るものとみられる。

 また、ISがゲリラ戦を展開して市民の犠牲が増えれば、住民がISのみならず政府への反感を募らせることも考えられ、その後の治安維持が困難となる可能性もある。

1689とはずがたり:2016/10/19(水) 10:28:05

ロシア シリア北西部基地の無期限使用など協定批准
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161014/k10010730451000.html
10月14日 22時29分

ロシアのプーチン大統領は、ロシア軍が空爆の拠点としているシリア北西部の基地について、無期限に無償で使用できるとしたシリア政府との協定を批准する法律に署名し、欧米が非難を強めるアサド政権への支援を強化する姿勢を改めて示しました。
ロシア大統領府は14日、ロシア軍がシリアへの空爆の拠点としているシリア北西部ラタキア郊外の空軍基地について、両政府間の協定を批准する法律にプーチン大統領が署名したと発表しました。

協定では、ロシア軍はこの基地を無期限に無償で使用できるほか、駐留部隊の兵士は国境で審査を受けずにシリアに出入国することができ、兵士とその家族には外交官と同様の特権が与えられることになります。

これに先立ちロシア国防省のパンコフ次官は、ロシア海軍が拠点としているシリア西部のタルトゥース港に関する協定についても批准に向けた手続きを進めていることを明らかにしています。

シリア情勢をめぐっては、アサド政権が北部のアレッポへの空爆を続け、市民を含む犠牲者が増えていることに欧米が非難を強めています。
今回の協定の批准で、ロシアはアサド政権への支援を強化する姿勢を改めて示したことになり、今後、欧米とロシアの対立が一段と深まることが懸念されます。

1690チバQ:2016/10/19(水) 12:36:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161018-00000142-jij-m_est
砲火、狙撃手、仕掛け爆弾=150万人に危機迫る―モスル奪還作戦

時事通信 10月18日(火)19時35分配信

【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)が支配する北部モスルの奪還作戦を進める中、最大150万人とみられるモスルの一般市民の人道状況悪化に対する懸念が高まっている。

【特設ページ】「イスラム国」〜その実像と最新情報〜

 国連人道問題調整事務所(OCHA)は17日付の声明で「モスル市民は、集中砲火や狙撃手の攻撃、仕掛け爆弾など多数の脅威にさらされる恐れがある」と警告を発した。

 17日に始まったイラク部隊やクルド人治安部隊「ペシュメルガ」などによる作戦は、これまでのところモスル周辺地域での掃討作戦にとどまっている。IS系メディアは、この日に撮影したとされるモスル市内の映像を報じ、「人々は平穏に暮らしている」と主張した。

 ISは市民の移動を厳しく制限する措置を取り、監視の目を光らせている。脱出を図ったIS関係者を処刑したと伝える情報もある。一方で、イラク部隊の突入による市街戦に備え、モスルの各地に爆発物を仕掛けたり、狙撃手を配置する準備を進めたりしているとされる。

 こうした状況から、イラク部隊の突入前に脱出できる市民は一部に限られる見通し。突入作戦が始まれば、民間人の被害が一気に拡大する恐れもある。

 ロイター通信によると、イラク軍は作戦開始に先立つ16日、上空から市民向けに大量のちらしを投下。軍部隊に出くわした場合は十分な距離を取るよう求め、爆発音を聞いても取り乱すことがないよう呼び掛けた。

1691とはずがたり:2016/10/19(水) 18:24:49

公開むち打ち刑で女性泣き叫ぶ、異性交際で処罰 インドネシア
http://www.jiji.com/jc/article?k=20161018034824a&g=afp

【バンダアチェAFP=時事】インドネシア・アチェ州の州都バンダアチェのモスクで17日、恋人とハグやキスをしていたなどとして未婚男女13人に対する公開むち打ち刑が行われた。(写真はむち打ち刑を受けるイスラム教徒の女性)
 6組の未婚の男女が体を触ったり、ハグやキスをしたりしたとして有罪とされていた。このほかに男1人が、姦通につながりかねない隠れた場所で女性と一緒にいたという、6組の男女よりは軽い罪で有罪とされていた。
 刑を執行された男女の年齢は21〜30歳で、うち1人の女性は執行時に泣き叫んだ。妊娠していることが判明した22歳の女性は出産までむち打ち刑の執行を延期された。
 アチェ州ではインドネシアで唯一、シャリア(イスラム法)が適用されている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2016/10/18-15:21)

1692とはずがたり:2016/10/19(水) 18:32:05
元々アチェ独立支持派の俺だったけどこう復古的なイスラム政治やられちゃうとねぇー(;´Д`)

津波被災後、イスラム法を厳格化したインドネシア・アチェは今
http://jp.wsj.com/articles/SB11780535754685564831004580358730643264328
By RICHARD C. PADDOCK
2014 年 12 月 25 日 19:37 JST

 【バンダアチェ(インドネシア)】10年前のインド洋大津波で壊滅的な打撃を受けたインドネシアのアチェ州は、復興を遂げる中で宗教色を強め、シャリア(イスラム法)を厳格化してきた。

 住民の多くは、大津波は神に与えられた試練であり、悲しみの中でも恵みがもたらされたと話す。30年近くに及ぶ内戦が終わり、外の世界に対して州が開かれ、50億ドル(約6000億円)に上る国際援助が得られたからだ。

 インドネシアでは、2004年12月26日の大津波で約16万7540人の命が奪われた。その後の広範囲にわたる変化の中で、指導者たちはシャリアの権限を拡大することがよりたやすくなった。法を犯した者の公開むち打ち刑もその一例。インドネシアでイスラム法が認められているのはアチェ州だけだ。

スマトラ沖大地震から10年-バンダアチェの今

 同州の分離独立運動の元活動家で、州議会の議員を務めたこともあるラムリ・スライマン氏は「アチェ州の住民は新たな生活様式を持つようになった」と語る。同氏は、性行為が見つかった同性愛者や姦通(かんつう)者に対する最大100回のむち打ち刑など、シャリアのより厳格な刑罰の立法化を推進した。

 インド洋大津波の死者・行方不明者は十数カ国で計22万8000人。アチェ州では最も多くの犠牲者と甚大な被害が出た。沿岸地域では最大3キロほど内陸に入った場所まで波にのまれ、遺体やがれきだらけの荒地となった。

 状況があまりにも悲惨だったことから、アチェ独立運動を展開していた反政府勢力と、当時のユドヨノ大統領率いる政府は対立をやめ、緊急援助物資の提供と遺体の埋葬を支援することで合意。05年8月に和平協定が成立し、29年に及んだアチェ独立紛争が終結した。これは当時、アジアで最長の戦争だった。

 和平協定でアチェ州は自治権を拡大し、政府歳入の割り当て分が増えた。さらに、地元の政党の存在が認められるようになり、元反政府勢力の人々が結成した政党のアチェ党が地元政治を支配するようになった。

非イスラム教徒にも適用

 アチェ州は大津波の数年前に既にシャリアの施行を開始。世俗的な法体制と並行して別の警察や裁判所を設けていた。この10年間でイスラム法はより深く根を下ろすようになった。州政府は今年、シャリアの適用対象をイスラム教徒でない人々にまで拡大し、姦通者や同性愛者のむち打ち刑を可能にする規定も追加した。

 反政府勢力の元リーダーで、数年間スウェーデンに亡命していたアチェ州のザイニ・アブドゥラ知事は、独立運動の目標はあくまで独立であり、イスラム法の普及ではなかったと話した。だがイスラム法は歴史的に信仰心の厚い住民の間で人気があり、反政府勢力の元メンバーたちもそれを受け入れたという。

 アチェ州は時に「メッカのベランダ」と呼ばれる。インドネシアで中東に最も近く、アラブの商人たちが最初に到着してイスラム教を伝えた場所でもある。

 アブドゥラ知事はインタビューで、「宗教とアチェの住民は切っても切り離せない」と話した。

 過去には投資家の間に、インドネシアの他の地域もイスラム教の保守的な教義を採用し始めるのではないかと懸念する声もあった。国内にはイスラム過激派のいる地域がところどころにあり、宗教に触発されたテロ事件が発生した歴史もある。

 しかし、シャリアはアチェ以外の地域には拡大していない。国民の大半が穏健なイスラム教義を好んでいることから、他地域にイスラム法が広まることは当面ないと専門家はみている。

1693とはずがたり:2016/10/19(水) 18:32:26
>>1692-1693
宗教法重視の代償

 アチェ州はシャリア重視の代償も払ってきた。人権団体から批判されるうえ、海外からの大規模投資がなかなか呼び込めず、きれいなビーチへの観光客誘致も進まない。外部の企業の多くは宗教法によって支配されている地域での事業運営には慎重だ。

 ジャカルタを本拠とする政治コンサルタントのポール・ロウランド氏は、イスラム法は「投資を寄せ付けない」と語った。

 アチェ州の宗教規定を執行するのは宗教警察だ。従来の警察から独立して運営され、独自の警官が通りをパトロールする。若い女性にゆったりした服を着るよう注文をつけ、男性にはモスク(イスラム教礼拝所)に通って祈りをささげるよう指示し、結婚していないカップルには隣り合って座らないよう警告している。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、賭博や飲酒、異性との不適切な行動といった違法行為を行ったとして、2010年以降で150人以上が公衆の面前でむち打ちにされた。アムネスティ・インターナショナルは「残酷で冷酷で下劣」と批判する。

 宗教的指導者たちは一部の行き過ぎを認めている。アチェ州の田舎のほうでは、女性はオートバイにまたがることが禁じられていた。2010年には宗教警察の警官が、女子大生を人前で男性と一緒にいたとして逮捕した後、イスラム法警察署でレイプする事件が起きた。警官3人のうち2人には禁錮刑が言い渡され、地元の宗教警察のトップが更迭された。

 アチェ州の当局者らはシャリアの規定を擁護し、こうした規定は外国の一部の地域ほど厳しくないと主張している。

 「われわれは人々を殺害したり、石を投げたり、両手を切り落としたりといったことはしない」と、アチェ州のシャリア・イスラム・エージェンシーの代表者、スヤリザル・アバス氏は言う。「われわれの目標は、人々が良い行動をし、良い仕事につき、自分たちの暮らしの改善を常に求めることだ」

枕でむち打ちの練習

 43歳のある刑執行官は、妻でない女性と寝たとして2人の男性にむち打ちを行ったと述べた。

 この執行官は体重が110キロほどもあり、約1メートルのとう製のむちを振りかざすと、かなりいかめしく見える。むち打ちの際には、死刑執行人風のフードをかぶり、地面に届く長さのローブを着て、目だけが見えている。こうした処罰は公の場で行われ、群衆が見に集まる。

 宗教警察の捜査官は、義務としてこの職務を受け入れたがいい気分はしなかったと話した。自身の目標は規定違反者を痛めつけることではなく、公衆の面前で恥をかかせることで罪を清め天国に行かせることだと語った。むち打ちの前には枕を殴って練習し、強すぎたり弱すぎたりしないようにするという。

 彼は自分の子供にむち打ちを行っていると想像するという。「私はいわば、いたずらをしたわが子に腹を立てている父親だ。誰かをむち打つとき、胸中に憎しみは全くない」

 厳格なイスラム法規定は、大津波後にアチェの支援にやってきた国際機関の反感を買ったかもしれない。それでも規定を支持する人々は、同性愛者を罰することは社会の基準を維持し、病気から身を守るために必要だと主張する。

 シャリア・イスラム・エージェンシーのアバス氏は「シャリアの教えでは、男性と男性が性的関係を持つことは禁じられている。アチェ州ではそうした行為が決して起こらないことをわれわれは望んでいる」と語った。

1694とはずがたり:2016/10/19(水) 18:47:57
イラク ISの拠点モスル奪還へ作戦開始
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161017/k10010732451000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_003
10月17日 12時04分

イラク軍は、過激派組織IS=イスラミックステートが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦を開始し、対IS作戦は重大な局面を迎えています。
イラクのアバディ首相は17日未明(日本時間17日朝)、国営テレビで演説し、「勝利のときが来た。残虐なISからモスルを解放する作戦を始めた」と述べ、奪還作戦の開始を宣言しました。モスル周辺にはイラク軍のほか、クルド人部隊なども含めた数万人規模の部隊が展開しているもようで、モスルの南や東からISの拠点に向けて、ミサイルを発射し、砲撃も続けています。また、ISの戦闘員はモスルの西側の一部の地域から撤退したということです。

ISはおととし6月、モスルを電撃的に制圧し、イラクでの最大の拠点としてきました。モスルを奪還すれば、ISは大きな足場を失うことになり、対IS作戦は重大な局面を迎えています。

ただ、モスルやその周辺には百数十万人の市民がいて、戦力で劣るISが市街地に潜伏し、市民を盾にして抵抗を続けるおそれがあります。イラク軍は、アメリカ軍など有志連合の空爆の支援を受けながら今後、モスルの中心部に向けて地上部隊を進めていく構えですが、市民の犠牲をできるだけ、避けるため、慎重に攻撃を続けると見られ、奪還作戦は長引くことも予想されます。

米国防長官「モスル奪還を確信」
イラクのアバディ首相がモスルの奪還作戦の開始を発表したことを受けて、アメリカのカーター国防長官は16日、声明を発表し、「ISの壊滅に向けた決定的な瞬間だ。アメリカと有志連合は困難な闘いへと立ち向かうイラク軍やクルド人部隊、そして、イラクの人々を支援する用意ができている」と述べました。そのうえで、「われわれはイラクの仲間たちが残虐なISに打ち勝ち、モスル、そして、残りの支配地域の自由を勝ち取ることを確信している」として、モスルなどの奪還に向けてアメリカ軍主導の有志連合が全力で支援する姿勢を示しました。

過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦に参加する有志連合の調整役を担うアメリカのマクガーク大統領特使は、自身のツイッターで、「勇敢なイラク軍などの成功を祈る。この歴史的な軍事作戦でともにあることを誇りに思う」と述べ、イラク軍を最大限支援していく姿勢を示しました。

モスル奪還作戦 イラク軍が成果強調 さらに進撃の構え
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161018/k10010733331000.html?utm_int=detail_contents_news-related-auto_002
10月18日 5時15分

過激派組織IS=イスラミックステートが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦で、イラク軍は初日だけでモスル周辺の10以上の村を制圧したと成果を強調し、さらに進撃を続ける構えです。
イラク政府は17日、過激派組織ISが2年以上にわたって支配するイラク第2の都市モスルの大規模な奪還作戦を開始し、アメリカ軍などの空爆による支援を受けながら、イラク軍やクルド人部隊などがモスルの周辺地域で砲撃を続けました。

現地部隊の幹部は、17日、報道陣に対し、「地上部隊の作戦で、モスルの周辺の11の村を解放した」と明らかにしました。また、クルド人部隊もモスルの東にある9つの村を包囲し、ISの戦闘員たちを封じ込める作戦を続けているということです。

前線を視察したクルド自治政府のバルザニ議長は17日、「きょうの作戦はテロとの戦いの転換点となった」と述べ、奪還作戦の初日の成果を強調しましたが、IS側も各地で自爆攻撃などで抵抗を試みているもようです。

イラク軍は引き続きクルド人部隊と協力し、ISの戦闘員数千人がいると見られるモスルの市街地の制圧に向けて少しずつ部隊をすすめる構えで、夜間も空爆や砲撃を繰り返すなど、現地は緊迫した状況が続いています。

米国防総省「長く厳しい戦い強いられる」
アメリカ国防総省は、長く厳しい戦いを強いられるとの見通しを示し、アメリカ軍として空爆とともに、イラク軍への後方支援を強化していく姿勢を示しました。

アメリカ国防総省のクック報道官は17日の会見で「これまでのところイラク軍は初日の目標を達成した」と評価しました。そして奪還作戦について、「困難で時間がかかるであろうと見ており、われわれはその作戦の第1日目にいる」と述べ、長く厳しい戦いを強いられるとの見通しを示しました。

1695とはずがたり:2016/10/19(水) 18:49:24
>>1694-1695
モスルの奪還に向けてアメリカ軍はこれまでイラク軍などの兵士の訓練を強化するとともに、アメリカ兵の要員もおよそ600人増員して5000人規模の態勢とし、準備を整えてきました。アメリカ軍の役割についてクック報道官は作戦の主体はあくまでイラク政府だと強調したうえで、「アメリカ軍は前線に近いところにはおらず、イラク軍への助言などの役割を果たしている」と述べ、空爆とともに、ISと戦うイラク軍への後方支援を強化していく姿勢を示しました。

イラクのモスル奪還作戦 住民に不安広がる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010734721000.html
10月19日 7時32分

過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦で、イラク軍などは18日、モスルの南にある複数の村を制圧しましたが、ISも自爆攻撃などで激しく抵抗しています。NHKの電話インタビューに応じたモスルの住民は、戦闘に巻き込まれないか不安が広がっていると話しました。
過激派組織ISが2年以上にわたって支配するモスルの奪還に向けて、イラク軍やクルド人部隊などは17日から大規模な軍事作戦を続けています。

イラク軍によりますと、作戦2日目の18日にはモスルの南にある9つの村を制圧したほか、この2日間でISが自爆攻撃に使う車両20台を破壊したということです。これに対し、IS系のメディアは、モスルの南にあるシャルカトでISが2度にわたり自爆攻撃を行い、奪還作戦に参加するシーア派の民兵少なくとも33人を殺害したと伝え、激しい戦闘が続いています。

NHKの電話インタビューに応じたモスルに住む男性は、「ISが、イラク軍は民間人も容赦なく攻撃するという情報を流している」としたうえで、「人々はとても恐れている」と述べ、戦闘に巻き込まれないか不安が広がっている状況だと話しています。その一方で「一部の若者がISの車両に火をつけるなど抵抗を始めたと聞いた」と話し、奪還作戦の開始を受けて、モスルの中でも反ISの動きが出始めているということです。
オバマ大統領「成功を確信」
イラク第2の都市モスルの奪還作戦について、アメリカのオバマ大統領は「作戦の開始は大きな前進で、困難な戦いになるだろうが成功を確信している」と述べ、厳しい戦いを強いられるものの奪還は可能だと強調しました。

過激派組織ISが支配するモスルの奪還に向けイラク軍などが大規模な軍事作戦に乗り出したことについて、オバマ大統領は18日の会見で「作戦の開始は大きな前進だ」として、ISの壊滅に向けきわめて重要な作戦だという認識を示しました。そのうえで「厳しく困難な戦いになるだろうが、私は成功できると確信している」と述べて厳しい戦いを強いられるものの奪還は可能だと強調しました。

一方、現在の作戦の状況についてアメリカ国防総省の当局者はモスルの東側からおよそ1万人のクルド人部隊が、南東側と南側からは合わせて1万8000人ほどのイラク軍が進軍し、周辺の村の掃討作戦を進めているとしています。
またアメリカ軍は、作戦への助言に加え、空爆やロケット砲による攻撃など後方からの支援にあたっていると説明しています。
これに対しモスルのISの勢力は最大で5000人ほどと推定されるということです。
さらにこの当局者は、ISが市民を強制的にモスルにとどめ「人間の盾」にしようとしていると指摘し、戦闘が激しさを増すにつれ作戦の困難さも増していくとの認識も示しました。
「避難民の急増に備えを」
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所のグランディ高等弁務官は18日、イラクのアルビルで記者会見を開き、モスル奪還作戦の進行に伴って避難民が急増する事態に備えるべきだと訴えました。

グランディ高等弁務官は、「避難民の保護は人道支援機関だけの責任ではない。逃げ出した人たちを強制的に帰らせたり、仕返しをしたりするようなことがあってはならない」と述べ、ISと同じスンニ派の住民たちに危害が及ばないよう、イラク政府などが責任を果たすべきだと強調しました。

ただ、ISの戦闘員が避難民に紛れる可能性も指摘されていることから、避難民を守るためにも検査は徹底するべきだとしています。

1696チバQ:2016/10/19(水) 20:41:19
http://www.afpbb.com/articles/-/3104905?cx_tag=pc_rankday&cx_position=2#cxrecs_s
サウジアラビア、王子の死刑執行 口論になった友人を殺害
2016年10月19日 11:58 発信地:リヤド/サウジアラビア
【10月19日 AFP】サウジアラビア当局は18日、殺人罪で死刑判決を受けた同国のトゥルキ・ビン・サウド・カビル(Turki bin Saud al-Kabir)王子の刑を執行した。サウド王家のメンバーは数千人いるが、処刑されるのはまれ。

 内務省の声明によると、カビル王子は口論になったサウジ人を銃で撃って殺害した罪で、首都リヤド(Riyadh)で刑が執行された。

 サウジの英字紙アラブ・ニューズ(Arab News)は2014年11月、リヤドの裁判所が友人を射殺した王子1人に死刑判決を言い渡したと、名前を出さずに報じていた。同紙によれば、王子は2012年12月、リヤド郊外のキャンプ場で口論の末に発砲して1人を殺害し、1人を負傷させた。その後、自ら警察に通報したという。

 同紙は犠牲者の親族の話として、死刑判決はサウジの「公正な司法制度」を反映したものだと伝えている。

 サウジでは死刑の大半が刀による斬首で執行される。AFPが集計した内務省の記録に基づくと、王子は今年サウジで死刑が執行された134人目となった。(c)AFP

1697チバQ:2016/10/19(水) 20:41:52
http://www.afpbb.com/articles/-/3104589
ボコ・ハラムから解放の女子生徒ら、家族と再会 ナイジェリア
2016年10月17日 09:58 発信地:アブジャ/ナイジェリア
【10月17日 AFP】(写真追加)ナイジェリア北東部チボク(Chibok)の学校から2014年にイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)により拉致された女子生徒200人以上のうち、解放された21人が16日、家族との再会を果たした。

 首都アブジャ(Abuja)で開かれたキリスト教形式での式典に出席した一人の少女は、40日間食べ物なしで生き延びたとしながら、「森の中にいた時、飛行機からの爆弾がすぐ近くに落ちたこともあった。けがはしなかった」と述べた。

 式典の途中で少女らの親族が到着し、2年ぶりの再会を果たした。親たちは涙ながらに娘たちを抱きしめた。

 式典は女子生徒らの解放の交渉を行ったナイジェリアの治安部隊によって催された。拉致された女子生徒の多くはキリスト教信者だったが、人質となっていた間に強制的にイスラム教に改宗させられたという。

 当初、女子生徒276人が拉致されたが、直後に数十人が脱走。今年に入ってからは、4か月の乳児を抱く19歳の少女が見つかっていた。

 ライ・モハメド(Lai Mohamed)情報相は、「すべての少女が解放されるまで」交渉を続けるとしながら、「近く、今回より多の人質が解放されるだろう」と述べた。

 ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は、ボコ・ハラムから広い地域を奪還したが、拉致された少女たちを取り戻せなかったことで激しい批判を浴びていた。拉致された少女らは、同国内にイスラム原理主義国家の樹立を狙うボコ・ハラムの蛮行の象徴となった。(c)AFP

1698チバQ:2016/10/19(水) 20:43:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3104591
シリア反体制派、ISの象徴的都市を制圧 北部ダビク
2016年10月17日 09:53 発信地:ベイルート/レバノン
【10月17日 AFP】シリアの反体制派は16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあった北部の町ダビク(Dabiq)を制圧したと明らかにした。ダビクはISが終末論的戦いの場所と位置付けていた町で、ISにとって大きな打撃となった。

 在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」やトルコ国営メディアなどによると、制圧はトルコの軍用機や砲撃の支援を受けて行われた。

 アレッポ(Aleppo)県にあるダビクは軍事戦略的な価値はほとんどない。だがイスラム教スンニ派(Sunni)の預言者がキリスト教勢力とイスラム教徒の間で終末の戦いが行われる場所だと述べたことから、ISとその信奉者にとっては西洋に対する闘争の代名詞として思想的に極めて重要な意味を持つ。ISは米国とその同盟諸国による空爆を、現代の「十字軍(Crusaders)」と見なしている。

 動画にはひと気のなくなった町の通りが映され、建物の正面にはISの黒い旗の絵や落書きが残されている。

 反体制派はその後、付近にある複数の村の奪還にも乗り出し、トルコ国営のアナトリア(Anadolu)通信によるとその際の戦闘で反体制派の9人が死亡、28人が負傷した。(c)AFP/Maya Gebeily with Dave Clark in London

1700とはずがたり:2016/10/21(金) 14:24:18
ISIS「人間の盾」より恐ろしい?イラク軍によるモスル住民への報復
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/isis-84.php
Iraqi Civilians Fleeing ISIS in Mosul Face Torture and Death in Revenge Attacks: Amnesty
2016年10月20日(木)16時00分
ジャック・ムーア

<イラクにおけるISISの最後の主要拠点モスルにイラク軍が攻撃をかけた。モスルに残るざっと100万人の住民は残ってISISの人質になるか、逃げて敵対するシーア派の兵士や民兵に拷問・処刑されるか、究極の選択を迫られている> 

 イラク政府軍と民兵組織がテロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)の支配から逃れた何千人もの民間人を拷問し、恣意的に拘束・処刑していると、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが18日に発表した報告書で告発した。

 報告書は「ダーイシュ(ISISのアラビア語の略称)が犯した罪のために処罰される人々」というタイトルで、モスル奪還作戦の開始直前に発表された。イラク北部のモスルは14年6月からISISの支配下にある。戦闘が始まれば、市内や周辺の村々から多数の住民が脱出する可能性があるが、彼らは政府軍や民兵の残虐な制裁を受けかねないと、報告書は警告している。

 報告書はこれまでにISISの支配地域から逃れてきた住民たち──拘束されたり拷問された人やそれを目撃した人、殺害されたり、行方不明になった住民の親族ら470人超の証言を基にまとめられた。

【参考記事】モースル奪回間近:緊迫化するトルコとイランの代理戦争

「戦争の惨禍とISの恐怖支配から逃れてきたイスラム教スンニ派のイラク人を待ち受けているのは、シーア派主体の政府軍とシーア派民兵組織による残虐な報復だ」と、アムネスティの中東調査ディレクター、フィリップ・ルーサーは述べた。「ISが犯した罪のために住民たちが制裁を受ける」

解放で宗教対立が再燃か
「ISがイラクに深刻な安全保障上の脅威を及ぼしているのは事実だが、だからと言って裁判なしの処刑や誘拐や拷問、恣意的な拘束は正当化できない。モスル奪還作戦の実施に当たり、イラク当局はこうした恐るべき虐待が二度と起きないよう対策を講じるべきだ」

 今年5、6月に実施された西部の都市ファルージャの奪還作戦では、戦闘の最中から逃れてきた男たちがイラク軍と民兵組織に殺害される悲劇が数件起きたと、アムネスティは報告している。

 5月にはファルージャの北の町シジルから逃れた地元部族の男たちがイラク軍の制服を着た男たちに身柄を引き渡され、確認されただけで成人男性12人と少年4人が殺害されたと報告書は述べている。6月には、ファルージャの北西から逃れたメヘムダ部族の男たちざっと1300人(未成年者を含む)が地元当局に引き渡される前に民兵に拷問された。

「イラク当局は広くはびこる虐待を黙認するばかりか加担し、やりたい放題の風潮を助長している。民兵の暴走を抑え、こうした深刻な人権侵害は許されないと、厳重に戒告する必要がある」と、ルーサーは語った。

 モスルはスンニ派が多数を占める都市で、イラクに残されたISISの最大拠点だ。奪還作戦はイラク政府軍とクルド人部隊が主導。シーア派が多数を占める政府軍の兵士や民兵がモスルに侵攻すれば、イラクを引き裂いてきた宗派対立が再燃するおそれがある。

1701チバQ:2016/10/22(土) 13:13:19
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00010010-afpbbnewsv-int
イエメン、大統領派がフーシ派を停戦違反と非難

AFPBB News 10月22日(土)13時0分配信

イエメン、大統領派がフーシ派を停戦違反と非難

AFPBB News 10月22日(土)13時0分配信

1702とはずがたり:2016/10/22(土) 22:44:15
IS幹部、奪還作戦下のモスルから逃走か 米軍「見捨てている」
http://www.afpbb.com/articles/-/3104997?utm_source=yahoo&utm_medium=news
2016年10月20日 08:01 発信地:ケイヤラ/イラク

【10月20日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の掃討作戦を続ける有志連合の米軍幹部は19日、イラク軍が奪還作戦を開始した北部モスル(Mosul)からISの幹部らが逃走していると明らかにした。

 米主導の有志連合の地上部隊を率いる米軍のゲイリー・ボレスキー(Gary Volesky)少将はビデオ回線を通じて記者会見を開き、「われわれはダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)に、幹部らは彼らを見捨てていると言っている。モスルから脱出する動きがあった」と語った。

 ボレスキー少将は、モスルにいる3000〜4500人規模のIS戦闘員のうち、多数の外国人が抵抗する勢力の中核を形成することになると予想。モスルを離れる者は全員が審査を受けるので、外国人戦闘員が避難民に紛れて脱出する試みは阻止されるだろうとも述べた。

 17日にモスル奪還作戦の開始を発表したイラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は19日、前線を視察した。これまでに市の南方や東方を中心に数十の村を奪い返したイラク軍は、20日にも複数の攻撃を計画している。

 市内には大勢の市民が留め置かれたままで、物資の供給も細ってきている。ISを標的とした空爆が激しさを増す中、多くの市民は地下に避難しているもようだ。

 モスルは2年前にISの最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者が「カリフ制国家」の樹立を宣言した場所だが、現在はイラクにおけるISの最後の拠点となっている。(c)AFP/W.G. Dunlop with Colin Bertier in Arbil and Ahmad al-Rubaye in Al-Shura

1705とはずがたり:2016/10/23(日) 18:19:45

イエメン、一時停戦中も銃撃 国連特使は停戦延長を要請
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%80%81%E4%B8%80%E6%99%82%E5%81%9C%E6%88%A6%E4%B8%AD%E3%82%82%E9%8A%83%E6%92%83-%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%89%B9%E4%BD%BF%E3%81%AF%E5%81%9C%E6%88%A6%E5%BB%B6%E9%95%B7%E3%82%92%E8%A6%81%E8%AB%8B/ar-AAjhKtG
AFPBB News
4 時間前

【AFP=時事】国連(UN)のイスマイール・ウルド・シェイク・アフメド(Ismail Ould Cheikh Ahmed)イエメン担当特使は22日、イエメンで72時間の一時停戦期間が切れるのを前に停戦の延長を求めた。停戦期間中にもかかわらず、政権側とイスラム教シーア派(Shiite)系の武装組織「フーシ派(Huthi)」との戦闘は激化している。

 イエメンへの人道支援物資輸送を目的とした停戦はイエメン時間の20日午前0時(日本時間同日午前6時)直前に発効。72時間後の22日午前0時(日本時間23日午前6時)に失効する。

 アフメド特使はフェイスブック(Facebook)への投稿声明のなかで「いくつかの地域で両軍による違反の報告があるが、(停戦は)おおむね守られている」「ここ数日間で、内戦の影響を受けた数地域に食料や人道支援物資が届けられた。これまで立ち入れなかった地域にも国連職員が到達した」と述べたうえで、より広域に物資を届けるために、さらに数日間が必要だと付け加えた。

 軍当局者によるとこの2日間、停戦中にもかかわらずサウジアラビアとの国境沿いで政権側とイランの支援を受けたフーシ派との銃撃戦が激しさを増しているという。

1706とはずがたり:2016/10/23(日) 18:32:35
俺もこれ(IS解体でテロリストの却って拡散)心配だけど,ISのテロ攻撃阻止に成功してるのはイランだそうな(書き込んだ心算が書き込めてない。。)
欧州も見倣うべし。

モスル奪還、成功すればIS戦闘員の欧州流入も 専門家らが警鐘
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%83%AB%E5%A5%AA%E9%82%84%E3%80%81%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0is%E6%88%A6%E9%97%98%E5%93%A1%E3%81%AE%E6%AC%A7%E5%B7%9E%E6%B5%81%E5%85%A5%E3%82%82-%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6%E3%82%89%E3%81%8C%E8%AD%A6%E9%90%98/ar-AAj7hsZ#page=2
AFPBB News
4日前

【AFP=時事】イラク軍が開始したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦をめぐり、欧州の当局者や専門家は18日までに、奪還に成功すればIS戦闘員が新たに欧州に流入してくる恐れがあると相次いで警鐘を鳴らした。既にイスラム過激派による襲撃が続発している域内で治安をめぐる懸念に拍車が掛かっている。

 欧州では過去2年間、ジハード(聖戦)に参加するため数千人がイラクやシリアへ向かった。しかし、今年に入ってから両国でのISの支配領域が縮小しているため、一部は欧州に戻り始めている。

 欧州連合(EU)欧州委員会のジュリアン・キング(Julian King)委員(安全保障同盟担当)はドイツ日刊紙ウェルト(Die Welt)に対し、モスル奪還に成功すれば「暴力的なIS戦闘員の欧州帰還を招きかねない」との見方を示した。

 キング氏はモスルから欧州へIS戦闘員が大量に逃げてくる可能性は低いとしながらも、少数でも「深刻な脅威であり、それに備えなければならない」と強調した。同氏によれば、イラクやシリアの戦闘地域には欧州出身のIS戦闘員が依然として2500人程度いるという。

 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のラファエロ・パントゥーチ(Raffaello Pantucci)国際安全保障担当部長は英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)への寄稿で、ISがイラクの最大拠点であるモスルを失えば新たな戦闘員の勧誘にはマイナスになる可能性があるが、「家」を失ったIS戦闘員は西側諸国にとって危険な存在になるはずだと警告した。

 パントゥーチ氏は「指導者を持たず、革命の志にも欠けるIS戦闘員は今後、世界各地の治安当局者にとって脅威になるだろう」と述べている。

 テロ対応を専門とする英コンサルティング会社イプソ(Ippso)のマネジングディレクター、クリス・フィリップス(Chris Phillips)氏はISについて「新しい局面に入りつつある」と指摘。「カリフの支配」を失う中でゲリラ行為やテロ活動を増やさざるを得なくなると予想した。

【翻訳編集】AFPBB News

1707チバQ:2016/10/23(日) 21:09:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000032-jij-m_est
モスル奪還、道のり険しく=部隊進撃にIS抵抗―イラク
時事通信 10月23日(日)14時18分配信
 【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)にとって同国内最大の拠点である北部モスルを奪還する作戦を開始してから24日で1週間。

 軍はクルド人治安部隊「ペシュメルガ」と協力して進撃を続けるが、IS側の抵抗は根強く、モスル制圧への道のりは険しい。

 イラク北部にあるクルド自治政府のシンジャリ内相は22日、ロイター通信のインタビューに対し、イラク側がモスルから5キロの地点まで部隊を進めたと戦果を強調。ただ、ISとモスル市内で衝突することになれば「厳しい戦いになる」と指摘し、攻略は容易でないとの認識を示した。

 主にモスルの南方と東方から部隊を進めるイラク側は、これまでにモスル周辺のIS支配圏にあった30〜50の村落を掌握したとされる。イラクのアバディ首相は「目標に向かって速いペースで進んでいる」と評価する。

 しかし、IS側にどの程度の被害が出ているかは不明だ。ISは村落から住民を次々にモスルに連行しているとされ、民間人を「人間の盾」にしてモスルでの市街戦に持ち込む戦術とみられる。モスル南方では工場に火を放ち、有毒ガスを発生させるなど、なりふり構わず進撃に抵抗している。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161022-00000146-jij-m_est
有毒ガスで1000人治療=ISの工場放火で拡散か―イラク北部
時事通信 10月22日(土)23時55分配信
 【カイロ時事】イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)からの奪還を目指す北部モスル付近のミシュラクにある硫黄を扱う工場一帯で、有毒ガスによる被害が発生した。

 ロイター通信によると、モスル南方カヤラの病院関係者は22日、1000人近くが呼吸器の異常を訴えて治療を受けたと明らかにした。

 有毒ガスは、ISが19日ごろに工場に放火したことで周辺に拡散したとみられている。AFP通信は、工場の近くで暮らす民間人2人がガスによって死亡したと報じた。

1708チバQ:2016/10/23(日) 21:09:54
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00000000-jij_afp
-intキルクークで対IS戦続く、死者イラク側46人、IS側48人
AFP=時事 10月23日(日)8時1分配信
【AFP=時事】イラクの治安部隊は22日、同国北部キルクーク(Kirkuk)で2日目となったイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との激しい戦闘を続けた。イラク軍がモスル(Mosul)奪回作戦を続行する中、ISは21日早朝にキルクークに侵入し大胆な奇襲攻撃をかけて同国を動揺させた。

 クルド人政府が支配するキルクークでは、21日早朝にIS戦闘員数十人が同市の公共ビルを強襲し、イラクの対テロ特殊部隊と情報部隊がIS戦闘員の行方を追っている。奇襲攻撃2日目もISの狙撃手や自爆犯は拘束されておらず、イラク政府は同市に援軍を派遣した。

 イラク内務省所属の准将はAFPに対し、「これまでダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)との戦闘により46人が死亡し、133人が負傷した。そのほとんどがイラク治安部隊員だ」と語った。キルクーク保健衛生局もこの死傷者数を確認し、緊急事態に対処するため献血を呼び掛けている。

 キルクーク警察署長は、これまでにIS戦闘員48人を殺害し、ほか数人が負傷したと発表した。負傷者の中には奇襲攻撃のリーダー格だったとみられるリビア人も含まれているという。

 イラク治安部隊のハッターブ・オマル・アレフ(Khattab Omar Aref)准将は、「現在は治安部隊が状況を掌握しているが、(キルクークの)南部と東部の数か所でいまだにIS戦闘員の残党が潜伏している」と述べた。

 銃を持ち、しばしば自爆ベストも着用した過激派が自らの死も辞さずに、軍事的目標の達成ではなくただ混乱を引き起こすことを目的に起こす攻撃は「インギマシ攻撃」と呼ばれる。キルクークは今回のインギマシ攻撃で意表を突かれた形になった。【翻訳編集】 AFPBB News

1709とはずがたり:2016/10/23(日) 23:31:02
>>1706

2016年 09月 12日 08:43 JST
コラム:イスラム国の攻撃が成功しない国
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/4146-4147
Dina Esfandiary, Ariane M. Tabatabai

1710チバQ:2016/10/24(月) 19:33:37
http://www.sankei.com/world/news/161023/wor1610230011-n1.html
2016.10.23 16:37更新


イランで閣僚辞任相次ぐ 文化相は大統領方針に反し不興買ったか?

 イランで10月中旬、ジャンナティ文化・イスラム指導相が突然辞任したことが23日までに明らかになった。厳格なイスラム体制下、欧米文化の流入を嫌う保守強硬派の圧力に屈する形で音楽ライブが相次ぎ中止に追い込まれており、穏健派ロウハニ大統領の方針に反したとして不興を買ったことが原因とみられている。

 昨年7月に欧米などと核合意を結んだロウハニ政権は、社会の自由拡大を掲げてきたが、保守強硬派の頑強な抵抗にさらされ、一向に進んでいない。ライブで公演予定だった著名歌手らが「音楽への侮辱だ」と批判するなど、不満が広がっている。

 前後して、グダルジ・スポーツ・青少年相とファニ教育相も辞任。2013年8月のロウハニ現政権の発足以来、閣僚の辞任は初めて。来年5月の大統領選を見据えた動きとの見方もある。(共同)

1711チバQ:2016/10/24(月) 21:30:53
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016102300070&g=int
イラクで「禁酒法」制定=キリスト教徒ら反発

 【バグダッドAFP=時事】イラク連邦議会は22日、酒類の販売、輸入、製造を禁止する法案を可決した。禁止条項が地方自治に関する法案に急きょ盛り込まれた。虚を突かれた形の宗教的少数派の反発を招く恐れがあるが、大きな影響力を持つイスラム各派にとっては歓迎すべき動きとなりそうだ。
 キリスト教徒のヨナダム・カンナ議員は同法について、破った場合、1000万(約82万円)〜2500万ディナール(約206万円)の罰金を科されると解説。「(宗教的)少数派の自由を保障した憲法に違反している」と指摘し、裁判闘争に打って出る考えを示した。
 イラクで酒類を供するレストランやホテルはまれだが、首都バグダッドなどでは小規模な商店がアルコールを販売している。ビールや「アラック」と呼ばれる蒸留酒を製造するイラク企業もある。(2016/10/23-14:24)

1712チバQ:2016/10/24(月) 21:37:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3105394
モスル奪還作戦中のイラク、議会でアルコール禁止法を不意打ち採決
2016年10月23日 13:01 発信地:バグダッド/イラク

政治
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モスル奪還作戦中のイラク、議会でアルコール禁止法を不意打ち採決 イラク南部の港湾都市バスラで、警察が押収したビールなどのアルコールと武器(2009年6月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/ESSAM AL-SUDANI
【10月23日 AFP】イラク議会は22日、アルコールの生産、販売、輸入を禁止する条項を含む法案の採決を行った。この採決は少数派の一部を憤らせる一方、影響力のある宗教政党を喜ばせた。

 アルコール禁止の是非をめぐり、支持派は、イスラムの教えに反する一切の法を禁じる憲法の条項によって正当化されると主張。一方、反対派の一部は、同じ憲法の宗教的少数派の慣習を保障する条項に違反していると主張する。

 議員と議会関係者によると、アルコール禁止条項は地方自治体関連の法案に土壇場になって追加されたもので、アルコール禁止への反対派にとっては不意打ちだったという。

 同法は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦が行われている北部に国民の目がくぎ付けになっているタイミングで議会を通過した。

 イラクの飲食店やホテルでアルコールが提供されることはめったにない。しかしアルコールの消費は比較的広く行われており、特に首都バグダッド(Baghdad)では数多くの小規模な酒類小売店を見かける。

 イラクにはビールの「ファリダ(Farida)」やアラック(アニス風味の蒸留酒)の「アスリヤ(Asriya)」などさまざまな種類のアルコールの製造業者も存在する。(c)AFP

1713チバQ:2016/10/26(水) 16:37:14
2256 チバQ 2016/10/26(水) 14:31:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000048-asahi-int
IS「首都」ラッカ攻略へ 米国防長官「準備に入った」

朝日新聞デジタル 10月26日(水)13時41分配信


 米国のカーター国防長官は25日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称するシリアの要衝ラッカの攻略に向けた準備に入ったことを明らかにした。ISのイラク最大拠点モスルの奪還作戦と並行して進めることになりそうだという。

 米国を中心にモスル奪還で連携する有志連合の国防相会合が同日、パリであり、仏ルドリアン国防相と臨んだ会見で説明した。

 この日の会合では、ラッカを包囲し、孤立させる作戦も議題になったといい、カーター氏は「すでに準備に入っている。(モスル奪還作戦と時期的に)重なってくるだろう」と話した。ルドリアン氏も詳細な説明は避けつつ、「同時並行になるだろう」とした。
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朝日新聞社

1714とはずがたり:2016/10/26(水) 16:59:18
アラブの統一は戦後70年の課題であったが,世俗主義のアラブ連合共和国の類の試み(エジプト+シリア,エジプト+シリア+北イエメン,ヨルダン+イラク,エジプト+シリア+リビア,シリア+イラク)は全て失敗した。その絶望の上に,イスラム原理主義による統一の試みがISなのであって,欧州の民主化への動きが押し止める事が出来ずに現代欧州が形成された事を考えるとアラブ世界の統一への欲求の過小評価は出来ない筈である。

ドイツ統一を求めた自由主義革命であるフランクフルト国民会議は大ドイツ主義か小ドイツ主義かれ割れて結局小ドイツ主義の旗の下でプロイセン王に統一ドイツ皇帝への就任を依頼した(拒否されて瓦解。その後プロイセン王は普仏戦争でプランスを打ち破ってパリ・ベルサイユ宮殿で独力で帝位に就く事になった訳だが。)。
ISはフセインが敢えなく倒された事を見てたのでヨルダンやサウジに戴冠しようとはせず,バグダディ自らカリフを名告る事になる。

石油が戦略物資で有る以上,アメリカがこの地を自由にならない大国に委ねることはあり得ないけど,石油がバナナぐらいの存在になればスルタンが出ようがカリフが出ようがアメリカは放任で地域大国の形成が可能になって安定だけはするかもしれない(苛烈なイスラム原理政治が執り行われそうだけど・・)

つらつら駄文を連ねたが,ラッカとモスルを落としてもそれが終わりではなく新たな戦争の始まりに過ぎないだらうと云ふことである。

IS「首都」ラッカ攻略へ 米国防長官「準備に入った」
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/164/3789c58371c831ca3a7ae04278ca6209.html
(朝日新聞) 13:41

 米国のカーター国防長官は25日、過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称するシリアの要衝ラッカの攻略に向けた準備に入ったことを明らかにした。ISのイラク最大拠点モスルの奪還作戦と並行して進めることになりそうだという。

 米国を中心にモスル奪還で連携する有志連合の国防相会合が同日、パリであり、仏ルドリアン国防相と臨んだ会見で説明した。

 この日の会合では、ラッカを包囲し、孤立させる作戦も議題になったといい、カーター氏は「すでに準備に入っている。(モスル奪還作戦と時期的に)重なってくるだろう」と話した。ルドリアン氏も詳細な説明は避けつつ、「同時並行になるだろう」とした。

1715チバQ:2016/10/26(水) 18:55:17
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000027-jij_afp-int
IS、モスル周辺で残虐行為か 障害のある女児殺害の情報も

AFP=時事 10月26日(水)15時52分配信
【AFP=時事】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は25日、イラク軍がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のイラクでの最後の主要拠点モスル(Mosul)奪還作戦を進める中、ISが民間人数十人を殺害したとの情報提供を受けたことを明らかにした。

イラク軍、モスル包囲網狭める ISも自爆攻撃などで抵抗

 OHCHRのルパート・コルビル(Rupert Colville)報道官はスイスのジュネーブ(Geneva)で記者団に対し、今回の殺害に関する情報は民間人や政府の情報筋から提供された「予備的」なもので、身の安全のため情報提供者の氏名は公表できないと語った。

 提供された情報によると、残虐行為はイラク軍がモスルへと進攻していた19日〜23日にIS戦闘員によって実行されたという。

 モスルの南約45キロにあるサフィナ(Safina)村では民間人15人が処刑され、遺体が川に投げ込まれた。他の住民に恐怖心を広めるためとみられる。サフィナ村では民間人6人が19日に手を車につながれて村中を引きずり回されたとの情報もある。6人はISと敵対している部族長と関わりがあったというだけでそのような目に遭ったとみられている。

 23日にはモスルの南にあるルフェイラ(Rufeila)村でISが住民を強制的に行進させた際に、ついて行けなかった女性3人と女児3人の計6人を射殺したという。6人が行進について行けなかったのは、殺された女児の1人が身体障害者だったためだとみられている。

 またコルビル報道官は、ISの人質となっていた元警察官50人が23日にモスル近郊の建物で処刑されたとの情報があることも明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB

1716チバQ:2016/10/27(木) 00:18:29
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161027k0000m030064000c.html
<イラン大統領選>ロウハニ師、再選出馬へ 強硬派は反発
10月26日 20:21毎日新聞

<イラン大統領選>ロウハニ師、再選出馬へ 強硬派は反発
イランのロウハニ大統領=ハノイで2016年10月6日、AP
(毎日新聞)
 【テヘラン田中龍士】来年5月19日投票のイラン大統領選に、保守穏健派ロウハニ大統領が再選を目指して立候補する見通しとなった。大統領選を統括するラハマリファズリ内相が25日、出馬を明言した。現段階では保守強硬派の対抗馬は不在で、再選が有力だが、既得権益の打破を試みる政権に強硬派は圧力を強める。約半年後の選挙を見据え、両陣営の綱引きは激しさを増している。

 「核合意の目標は世界に扉を開き、経済を促進させること。無用な論争をせず、国の発展に努めるべきだ」。昨年7月に米欧との核合意にこぎつけたロウハニ師は23日、政権批判を強める強硬派をけん制した。政権は、関連ビジネスが国内総生産の最高4割を占めるとも言われ、聖域視されてきた革命防衛隊の経済活動にメスを入れる姿勢を示している。

 9月初旬、防衛隊が経営する大手建設会社と同社関連企業の取引を大手銀行2行が拒否したことが表面化した。マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金の規制に携わる国際機関「金融活動作業部会(FATF)」に協調する政権の姿勢の表れだ。

 だが、こうした動きに対し、最強硬派紙ケイハンは「国益に反する」と批判。FATFとの協調を続けるかは防衛隊出身者が幹部の国家安全保障最高評議会にゆだねられた。

 強硬派の圧力は、公的機関の幹部らが不当に高給を得ていた問題でも表れた。強硬派系メディアが、1カ月で20億リヤル(約640万円)を得ていた銀行頭取の給与明細書を5月に公開後、相次いで高給問題が発覚。批判の矛先は政権に向けられた。だが、政権は今月初旬に公的機関の幹部ら約400人の訴追見通しを発表して批判をかわした。

 さらに、ロウハニ師は23日、ジャンナティ文化・イスラム指導相ら3閣僚の交代を発表。ジャンナティ氏は8月に強硬派の圧力で聖地マシュハドなどでの音楽コンサートを中止したことで、ロウハニ師との不一致が顕在化していた。

 評論家のダリユシュ・ガンバリ元国会議員は「(今春の)総選挙で支持勢力が拡大し、コンサート問題が噴出したタイミングを選んで行動に出た」と分析。大統領選を見据え、国民の支持を高める措置だと指摘した。

 最高指導者ハメネイ師は9月下旬の演説で、保守強硬派のアフマディネジャド前大統領に大統領選出馬を断念するよう伝えたと示唆。「君が出れば、社会が二極化する」と述べたとした。「二極化を望まない姿勢はロウハニ師の穏健路線を追認したも同然」(外交筋)ともみられている。改革派は独自候補の擁立を見送り、ロウハニ師支援を明確にしている。

1717名無しさん:2016/10/30(日) 10:05:36
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061400043&g=int
性被害者なのに有罪判決=オランダ女性に禁錮、罰金刑-カタール

 【ドーハAFP=時事】中東の産油国カタールの裁判所は13日、性的暴行の被害を訴えたオランダ人旅行者の女性(22)に対し、婚外の男女関係の罪を問い、禁錮1年、罰金3000カタール・リヤル(約9万円)の有罪判決を言い渡した。禁錮刑には執行猶予が付き、罰金を支払い次第、国外退去が認められる。カタールでは婚外関係は重罪。被害を届け出た女性は3月14日に逮捕され、収監されていた。

 カタールは2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)大会開催国。多くの女性サポーター来訪が見込まれる中、被害者の扱いに欧米からは批判が起きている。
 女性の弁護士によると、事件は首都ドーハのホテルで起きた。飲料に薬を混入されたとみられ「一口飲んで気分が悪くなった」。見知らぬ場所で意識を回復し「襲われたと悟った」という。
 暴行容疑で逮捕されたシリア人の男は、合意の上だったと主張。しかし、裁判所は13日、違法な性行為の罪でむち打ち100回、飲酒の罪で同40回を言い渡した。(2016/06/14-05:27)

1718名無しさん:2016/10/30(日) 20:53:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000001-jij_afp-int
地中海渡る移民らの死者、年初来3800人に 過去最多を更新
AFP=時事 10/27(木) 9:13配信

【AFP=時事】国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は26日、リビア沖で見つかった過密状態のゴムボート内で、燃料と海水の中で死亡した移民29人の遺体を発見したと明らかにした。国連(UN)は同日、地中海(Mediterranean)を渡ろうとして死亡した移民・難民が今年に入ってから少なくとも3800人に達し、通年ベースで過去最多を更新したと発表した。

 MSFによると、同団体の救助船「ブルボン・アルゴス(Bourbon Argos)」が25日、リビア沿岸から26カイリの水域で、ゴムボートに乗っていた107人を救助。一方、濁った燃料と海水の混合液があふれ返った床の上で、11人の遺体を見つけた。その後、ブルボンアルゴスはいったんその場を離れて近くの別の救助作業に向かい、その船から139人を救出した。

 救助隊が最初のゴムボートに戻って詳しく調べたところ、死亡者は29人で、死因はおそらく窒息か皮膚のやけど、溺水(できすい)であることが分かった。独NGO「シー・ウオッチ(Sea Watch)」のチームの支援も得て、遺体を有害な混合液から引き揚げる作業が数時間かけて行われた。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の広報担当者はAFPの取材に電子メールで答え、「今年に入ってから少なくとも3800人が地中海で死亡したか行方不明になったと報告されていることを確認できる」と述べた。昨年の死者3771人を上回り過去最多を記録した。

 昨年は移民100万人以上が地中海経由で欧州に渡ったが、今年は3月にトルコと欧州連合(EU)の間で移民抑制策で合意された効果で33万人足らずにまで抑制されている。しかし、死者数は逆に増えている。

 UNHCRによると、最も危険なルートとなっているのはリビア─イタリア間で、リビアからイタリアに移民が47人到着するごとに死者が1人出ている計算。これより大幅に距離が短いトルコからギリシャのルートでは、88人に1人が死亡しているという。

 UNHCRは移民が3分の1にまで減少しているにもかかわらず死者が急増している原因について、密航業者が渡航に耐えない劣悪な移民船を使用することが多いためと説明している。【翻訳編集】 AFPBB News

1719チバQ:2016/10/31(月) 01:37:17
http://www.afpbb.com/articles/-/3106177
シーア派民兵がモスルの西に展開、ISの供給路断つ新作戦
2016年10月30日 08:03 発信地:ケイヤラ/イラク
【10月30日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からのモスル(Mosul)奪還作戦開始後2週間近くが経過したイラクで29日、民兵部隊が同市と隣国シリアにあるISの拠点を結ぶ供給ルートを断つ新しい作戦を開始した。

 モスル奪還作戦開始後、イラク軍は同市の北、東、南の各方面からモスルに向けて地上部隊を進軍させていたが、これまでモスルの西には部隊を展開させていなかった。

 モスルの西に位置する町タルアファル(Tal Afar)に29日、イランが支援するイスラム教シーア派(Shiite)民兵が主でこれまでは控え的な役割を果たしていたハシド・シャービ(Hashed al-Shaabi)が展開し、新たな作戦を始めた。

 ハシド・シャービのアフメド・アサディ(Ahmed al-Assadi)報道官はAFPに対し、「(タルアファルの)作戦は、モスルとラッカ(Raqa)の供給ラインを断つ目的で実施されるものだ」と語った。ラッカはISが事実上の首都とするシリアの拠点を指す。

 アサディ広報官は、今回の作戦はモスル南方地域から進軍が行われ、ハトラ(Hatra)、タルアブタ(Tal Abta)、タルアファルの各町の奪還を目的としていると述べた。

 タルアファルに進軍したことで、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産として登録された古代都市で、すでにISに破壊されたハトラのすぐ近くで戦闘が行われることになる。また名前は挙がらなかったものの、作戦は先にISによる破壊行為を受けていたニムルド(Nimrud)遺跡付近でも行われる可能性がある。

 モスル奪回作戦にシーア派民兵が加わることは論争の的となっていたが、ハシド・シャービの複数の幹部はイスラム教スンニ派(Sunni)が多数を占める地域に進軍する計画はないと述べている。

 タルアファルは2014年にISに占拠されるまでシーア派のトルクメン系住民が大多数を占めていた。同町の奪還はシーア派民兵の主要な目的になっている。(c)AFP/Ahmad al-Rubaye with Ammar Karim in Baghdad

1720チバQ:2016/10/31(月) 17:57:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161031-35091407-cnn-int
ISIS、モスル周辺の市民数万人を「人間の盾」に

CNN.co.jp 10/31(月) 15:57配信

イラク・バシカ近郊(CNN) イラク第2の都市モスルを過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」から奪還する作戦が進行する中、ISIS支配下にある人々が戦闘に巻き込まれる懸念が高まっている。ISISは女性や子どもを含む数万人を拉致し、モスルの中心部に強制的に配置。「人間の盾」として、イラク軍部隊と米軍主導の有志連合による侵攻を阻止する考えだ。

国連の当局者がこのほど語ったところによると、ISISはモスルの周辺地域に住む約8000世帯の家族を拉致。銃を突き付けて脅迫しながら同市まで連行したという。国連はISISが拠点を置くモスル南郊の街の人口について、以前の2万3000人から6万人に急増したと発表。この街の攻略を図るイラク軍は、作戦を遂行する上で多くの民間人の存在がまぎれもない懸念事項だとの認識を示した。

モスル奪還作戦に参加するイラク北部クルド地域政府の治安部隊ペシュメルガの幹部も、モスルへの進軍の速度を緩めていると明かす。「民間人の生命を守るため、作戦行動は慎重にならざるを得ない」という。

国連人権高等弁務官事務所の報道官は、ISISが自軍の領域や部隊への軍事攻撃を見送らせる目的で、人質に取った民間人を利用すると説明。「邪悪かつ卑劣な戦略の下、女性や子どもを含む数万人が人間の盾にされる」と非難した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのリン・マールーフ氏は「民間人を人間の盾に使うことは戦争犯罪だが、イラク軍や有志連合も民間人に多大な被害を及ぼす可能性のある攻撃は避けなくてはならないという国際法上の義務を負う」と指摘する。

ISISが2年にわたり支配するモスルの中心部は一段の人口密集地であり、現在生活している住民の数は100万人を超えるともいわれる。今後本格的な市街戦に突入すれば、民間人に膨大な数の犠牲者が出る恐れがある。

1721とはずがたり:2016/11/01(火) 12:29:15
これまでは

イラン→シーア派ヒズボラ「3月8日運動」→vs←ハリリ@スンニ派「3月14日運動」←サウジアラビア

で,今回

ヒズボラ→和解←アウン@マロン派・反シリア派→妥協←ハリリ氏@首相候補?→反撥?←スンニ派

となったのか?ややこしい。

<レバノン>大統領にアウン氏選出、2年5カ月ぶり空席解消
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161101k0000m030103000c.html
00:07毎日新聞

 【カイロ秋山信一】レバノン国民議会は10月31日、元軍人のミシェル・アウン氏(81)を大統領に選出した。イスラム教シーア派とスンニ派の主要政党の対立によって国家元首不在の異常事態が続いていたが、2年5カ月ぶりに空席が解消された。スンニ派のサード・ハリリ元首相(46)が次期首相候補の座と引き換えにアウン氏支持に転じたことで妥協の機運が生まれた。

 アウン氏は1回目の投票では当選に必要な全議席の3分の2の票を確保できず、2回目の投票で議席の過半数の票を得て当選した。2014年5月に前大統領の任期が切れた後、選挙のために議会が招集されたのは今回が46回目だった。

 レバノンではイランがシーア派組織ヒズボラ、サウジアラビアがハリリ氏らスンニ派勢力をそれぞれ支援し、中東の覇権を競う両大国の「代理戦争」が繰り広げられてきた。ヒズボラが推すアウン氏が大統領に選任されたことを、アラブメディアは「サウジの敗北だ」と報じている。

 18以上の宗教・宗派が混在するレバノンでは、大統領はキリスト教マロン派から国民議会での投票で選出されるのが慣例だ。ヒズボラなど「3月8日運動」とハリリ氏らの「3月14日運動」の2大政党連合がそれぞれ別の候補を支援し、選出は難航していた。

 ハリリ氏は10月20日に一転してアウン氏支持を表明。アウン氏は見返りにハリリ氏を首相候補に指名すると報じられている。スンニ派には変節への反発が強く、組閣は難航する可能性がある。

 アウン氏は1980年代のレバノン内戦で反シリア派を率いて、ヒズボラなどと対立。シリア軍駐留時代は国外に亡命し、シリア軍撤退後の05年に帰国。旧敵のヒズボラと和解した。

1722チバQ:2016/11/01(火) 19:50:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161101-00000001-mai-m_est
<レバノン>大統領にアウン氏選出、2年5カ月ぶり空席解消

毎日新聞 11/1(火) 0:07配信

 【カイロ秋山信一】レバノン国民議会は10月31日、元軍人のミシェル・アウン氏(81)を大統領に選出した。イスラム教シーア派とスンニ派の主要政党の対立によって国家元首不在の異常事態が続いていたが、2年5カ月ぶりに空席が解消された。スンニ派のサード・ハリリ元首相(46)が次期首相候補の座と引き換えにアウン氏支持に転じたことで妥協の機運が生まれた。

 アウン氏は1回目の投票では当選に必要な全議席の3分の2の票を確保できず、2回目の投票で議席の過半数の票を得て当選した。2014年5月に前大統領の任期が切れた後、選挙のために議会が招集されたのは今回が46回目だった。

 レバノンではイランがシーア派組織ヒズボラ、サウジアラビアがハリリ氏らスンニ派勢力をそれぞれ支援し、中東の覇権を競う両大国の「代理戦争」が繰り広げられてきた。ヒズボラが推すアウン氏が大統領に選任されたことを、アラブメディアは「サウジの敗北だ」と報じている。

 18以上の宗教・宗派が混在するレバノンでは、大統領はキリスト教マロン派から国民議会での投票で選出されるのが慣例だ。ヒズボラなど「3月8日運動」とハリリ氏らの「3月14日運動」の2大政党連合がそれぞれ別の候補を支援し、選出は難航していた。

 ハリリ氏は10月20日に一転してアウン氏支持を表明。アウン氏は見返りにハリリ氏を首相候補に指名すると報じられている。スンニ派には変節への反発が強く、組閣は難航する可能性がある。

 アウン氏は1980年代のレバノン内戦で反シリア派を率いて、ヒズボラなどと対立。シリア軍駐留時代は国外に亡命し、シリア軍撤退後の05年に帰国。旧敵のヒズボラと和解した。

1723チバQ:2016/11/02(水) 20:18:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110200752&g=int
モスル奪還へ総力戦=対ISで異例の協調-イラク


1日、イラク北部モスル南方の村へ進撃する政府軍兵士(AFP=時事)
 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク国内で最大の拠点とする北部モスルの奪還作戦は、イラク軍部隊が1日に市内に突入し、正念場を迎えた。イラクからの報道によると、軍幹部は「(1日が)モスルの本当の解放の始まりだ」と述べ、IS掃討へ総力戦で臨む考えを強調した。
 モスル市内には同日、軍部隊が南方から、米軍の訓練を受けた精鋭の対テロ部隊が東方からそれぞれ突入した。市の周辺には、警察部隊やクルド人治安部隊「ペシュメルガ」、イスラム教スンニ派部族兵なども展開。市の西方には、モスルのIS戦闘員が隣国シリアに脱出するのを防ぐため、イスラム教シーア派民兵が送り込まれた。
 抗争を続けてきたイラクのシーア派、スンニ派、クルド人など各勢力の部隊がこうした共同作戦を行うのは異例。アバディ首相は「われわれは一つにならなければならない」と国内各派に団結を呼び掛けた。(2016/11/02-18:04)

1724チバQ:2016/11/02(水) 20:20:02
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110200112&g=int
議長派ファタハ、29日に総会=7年ぶり、新指導部選出-パレスチナ


1日、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムで記者会見するパレスチナ自治政府のアッバス議長(EPA=時事)
 【エルサレム時事】AFP通信によると、アッバス・パレスチナ自治政府議長の支持基盤ファタハの中央委員会は1日、新指導部を選出する総会を、29日にヨルダン川西岸パレスチナ自治区ラマラで開くことを決定した。総会開催は2009年以来7年ぶり。

 総会では、ファタハの最高意思決定機関である中央委員会のメンバー、そして中央委に次ぐ意思決定機関である革命評議会の議員を選出する。ファタハ内ではアッバス議長と同議長に批判的な勢力との対立が続いており、指導部メンバーの刷新により対抗勢力の排除を図りたい考えとみられる。(2016/11/02-07:46)

1725チバQ:2016/11/02(水) 20:21:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110100924&g=int
死刑制度「限定」復活も=首相、柔軟姿勢示す-トルコ


1日、アンカラで演説するトルコのユルドゥルム首相(AFP=時事)
 【エルサレム時事】トルコのメディアによると、ユルドゥルム首相は1日、7月のクーデター未遂事件を受けて復活の可能性が浮上している死刑制度に関し「他の政党と合意すれば、限定的な措置を取れるはずだ」と述べた。首都アンカラでの演説で語った。条件を付け柔軟な姿勢を示すことで欧州連合(EU)の反発を緩和できるか、瀬踏みしている可能性がある。
 一方、死刑制度を復活させたとしても「遡及(そきゅう)適用はしない」と語り、今回のクーデター未遂事件に絡み既に逮捕している者には適用しないことも示唆した。ただ、エルドアン政権が事件の黒幕として敵視する在米イスラム指導者ギュレン師はまだ拘束されていない。(2016/11/01-22:37)

1726チバQ:2016/11/02(水) 20:27:15
http://www.sankei.com/world/news/161030/wor1610300021-n1.html
2016.10.30 14:19
【イスラム国(IS)】
モスル奪還作戦にシーア派民兵が本格参戦、宗派対立懸念

 過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点、イラク北部モスルの奪還作戦で、イランの影響力が強いイスラム教シーア派民兵組織「人民動員隊」が29日、モスル西方地域の奪回に向け攻撃を始めた。イラク軍などが北、東、南の3方面から進撃する中、シーア派民兵が本格的に参戦、西部でも戦線が開かれることで戦闘は激しさを増しそうだ。

 シーア派民兵はイラク中部ファルージャ奪還作戦の際にスンニ派住民を拷問したとの疑いもあり、モスルやその周辺でも宗派間の対立感情が悪化する懸念が高まっている。最大150万人が取り残されているとも指摘されるモスルの住民はスンニ派が中心。

 シーア派民兵が制圧を目指すのはモスル西方の要衝タルアファル。モスルと、ISが「首都」とするシリア東部ラッカの間に位置する。(共同)

1727とはずがたり:2016/11/02(水) 22:05:44
子供60万人逃げられず=イラク部隊突入のIS拠点
時事通信社 2016年11月2日 05時33分 (2016年11月2日 13時42分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161102/Jiji_20161102X447.html

 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点としてきた北部モスルの市街戦が迫る中、子供を含む住民の被害拡大に深刻な懸念が世界に広がっている。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は1日、声明を出し、モスルについて「子供約60万人を含む150万人の民間人が逃げられずにいる」と強調。安全な脱出ルートを設ける必要があると訴えた。
 モスルにはこの日、ISからの奪還作戦を進めるイラク部隊が複数の方向から突入し、もはや市街戦は避けられない情勢となっている。声明は「IS戦闘員が多くの病院や学校を占拠し、こうした施設がイラク部隊による攻撃の標的になることに懸念が高まっている」と危機的状況を訴えた。
 イラク軍などは10月17日、モスル奪還作戦に着手した。1日までにモスル一帯で暮らしていた約1万8000人が戦闘地域外に脱出したとみられる。しかし、モスルの人口を考えれば、住民の圧倒的多数はISの監視の中、まだ市内にとどまっている。

1728チバQ:2016/11/03(木) 08:21:58
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161103k0000m030064000c.html
<イラン>国会が承認 ロウハニ大統領指名の3閣僚就任
11月02日 20:06毎日新聞

 【テヘラン田中龍士】イランの国会は1日、先月辞任した文化・イスラム指導相ら3閣僚の後任としてロウハニ大統領が指名した3人の就任を賛成多数で承認した。来年5月に大統領選を控える中、再選が有力視されるロウハニ師の安定した影響力が示された形だ。

 保守穏健派のロウハニ師が2013年8月に就任した当時の議会では、保守強硬派の影響力が強く、今回承認された3閣僚のうち教育相とスポーツ・青少年相の最初の指名者は否決された。だが、今春の総選挙で支持基盤の改革、穏健両派が躍進し、議会でロウハニ師の意向が反映されやすくなった。

1729チバQ:2016/11/03(木) 08:23:19
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110300088&g=int
改革派弾圧の元検事にむち打ち刑=退任後の横領で-イラン

 【テヘランAFP=時事】国営イラン放送は2日、改革派弾圧で悪名高いモルタザビ元テヘラン首席検事に対し、横領などの罪でむち打ち135回の判決が言い渡されたと報じた。退任後に務めた社会保障機関での不正の責任を問われた。
 社会保障機関の弁護士は「公共財の横領でむち打ち70回、公共財の浪費に関する過失で同65回」と説明した。上訴が可能という。
 モルタザビ元首席検事は保守強硬派のアハマディネジャド前大統領に近く、在職中は改革派刊行物の出版停止やジャーナリスト投獄で非難を浴びた。「継続的かつ重大な人権侵害」を理由に、米国の制裁対象にも指定された。
 2009年の大統領選時に起きた改革派デモで、少なくとも3人の参加者が拘束後に死亡した責任を問われ、10年に更迭。その後、密輸取り締まり機関や社会保障機関のトップを13年まで務めた。(2016/11/03-05:55)

1730チバQ:2016/11/03(木) 08:27:23
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20161103k0000m010158000c.html
<TPP>山本農相失言、与党も批判 審議優先、辞任求めず
01:38毎日新聞

<TPP>山本農相失言、与党も批判 審議優先、辞任求めず
TPP承認案を巡って起きた主な問題(2016年)
(毎日新聞)
 ◇公明党の漆原氏「すぐわびるならしゃべるなと…」と批判

 山本有二農相の失言問題で2日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)承認案・関連法案の衆院通過が週明けにずれ込む見通しとなったことは、政府・与党にとって大きな痛手だ。安倍政権は山本氏を続投させて審議の遅れを最小限にとどめる方針だが、追及材料を与えた山本氏に対し、与党の批判が強まっている。【高橋克哉、田中裕之】

 「こんなことで辞任すれば(今国会承認に向けた動きが)全部終わってしまう」。政府高官は2日にこう語り、山本氏を続投させる考えを示した。

 山本氏を辞任させた場合、野党が後任農相に所信表明を求めるのは確実だ。担当閣僚の交代でTPP審議のやり直しを迫られる可能性もあり、辞任の回避は「辞めさせる方が時間がかかる」(政府関係者)という内向きの事情からだ。

 山本氏は8月の内閣改造で入閣した。衆院TPP特別委員会の審議では、輸入米の売買同時入札(SBS)の不透明な取引問題を巡り、野党の追及を受けて守勢に回る場面も少なくない。その山本氏が国会外での失言を繰り返したことに、与党の批判は強い。

 公明党の漆原良夫中央幹事会会長は2日の記者会見で「すぐわびるならしゃべるなと言いたい」と批判。自民党幹部も「こんな発言はあり得ない」と語った。

 TPPを重要視する安倍晋三首相のもと、早期承認が与党の最重要課題で、現地時間で8日の米大統領選までに衆院を通過させたい考えだ。米国の承認手続きを後押しする狙いからで、自民党幹部は「大統領選までの衆院通過は、日本の意思を表明するための当初からの目標だ」と語った。混乱拡大を避けたい自民党内からは、山本氏への目立った辞任論は出ていない。

 与党は今国会での承認に向け、小幅な会期延長を検討している。それでも野党が徹底抗戦に出れば、参院での審議は窮屈になりかねない。参院自民党幹部は2日、「場合によっては12月下旬まで延長して衆院を解散すればいい」と述べ、勢いづく野党をけん制した。

 ◇野党攻勢、審議に応ぜず

 民進党は2日、今週中のTPP承認案・関連法案の採決に応じない方針を決めた。同党は1日、採決に応じることで自民党と合意。「年金カット法案」として批判を強める年金制度改革関連法案の審議に重点を移す戦略だったが、山本有二農相の相次ぐ失言を受け、攻勢に転じた。

 「発言は看過できない。この大臣の下で自由貿易の議論はできない」。民進党の蓮舫代表は2日の党会合で、審議に応じない姿勢を鮮明にした。

 同党が1日、自民党と「2日衆院TPP特別委、4日本会議」の採決日程で合意したのは、TPP参加の検討は民主党政権時代に始めた経緯があるためだ。年明けの衆院解散の観測も流れるなか、徹底抗戦すれば「民主党政権との整合性を問われかねない」との懸念も出ていた。

 想定外の失言問題に対し、民進党では「山本農相の下での審議は国会の権威に関わる」(今井雅人特別委理事)と気勢が上がる。だが、山本氏の最初の発言で辞任に追い込めないまま、一度は採決に応じた姿勢には分かりにくさも残る。細野豪志代表代行は2日の記者会見で、山本氏を擁護する政府・自民党の対応を「強者のおごりだ」と強く批判。「国民の不幸はおごり高ぶった自民党に対するもう一つの選択肢がないことだ。我々の責任は重い」とも語った。【葛西大博】

1731チバQ:2016/11/03(木) 19:44:20
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161103-00000026-jij_afp-int
ISから解放されたモスル東端の村、バリカンで2年ぶりひげそり
AFP=時事 11/3(木) 13:43配信

ISから解放されたモスル東端の村、バリカンで2年ぶりひげそり
イラク北部モスル東端のコクジャリ村で、バリカンで伸ばしっぱなしだったひげをそる男性(2016年11月2日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラク北部モスル(Mosul)東端にあるコクジャリ(Gogjali)村では2日、前日に市内に到達したイラク軍精鋭部隊の掃討作戦による発砲音が響き渡る中、住民たちが白旗を手に用心深く自宅から出てきてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の残忍さを口々に語った。

【関連写真11枚】大きなハサミでばっさり行く人も

「トラクターを没収され、6日間も拘束されて殴られた。解放されたが、それ以降、仕事はできなかった」。母親と息子2人に寄り添われて取材に応じた農家のユセフ・ファリクさん(40)の顎には、ISの戦闘員に強要されて伸ばし始めた長いひげが生えていた。「彼らは私たちを殺し、いつも金を無心した。私たちはどこへも行けず、毎日が地獄だった」と母親が続けた。

 村の住民の間では、イラク特殊部隊員がくれた電動バリカンが引っ張りだこだ。男性たちは行列をつくって順番待ちをし、ISの命令でずっと伸ばし続けていたひげを2年ぶりにようやくそることができた。

 イラク軍は、国内最後のIS主要拠点であるモスル奪還作戦の開始から2週間余りで市東端に到達したが、そこから市内へは入れないまま戦闘が続いている。市内には100万人以上の市民が取り残されているとみられ、ISが人々を強制的に集めているとの複数の住民の報告もある。支援関係者からは「最悪の事態に備えている」との声も出ている。【翻訳編集】 AFPBB News

1732チバQ:2016/11/03(木) 21:16:15
http://www.sankei.com/world/news/161103/wor1611030034-n1.html
2016.11.3 08:28

モスル奪還ならISに大打撃 スンニ派多数、統治困難も
 モスルは「イスラム国」(IS)がイラクでの本拠地としており、政府軍などの奪還作戦が成功すれば、ISにとって軍事的な大打撃となるだけでなく、“建国宣言”の地を失う象徴的な意味合いを持つ。ただ、イスラム教シーア派主導のアバディ政権を嫌うスンニ派アラブ人らが多数を占める都市で、シーア派を中心に構成される政府軍による平定作業は、困難なものとなることも予想される。

 「市街戦だ」「多くの住民が室内に引きこもっている」。ロイター通信は1日、電話取材に応じたモスルの住民の声を伝えた。街中では政府軍などとISが激しい戦闘を展開しているもようだ。

 モスルは約2年前、電撃的に進攻したISがイラク軍を駆逐して掌握。翌月には最高指導者のアブーバクル・バグダーディ容疑者がモスル市内のモスク(イスラム教礼拝所)で、自身が全信徒を率いる「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)だと宣言した。

 カリフを名乗ったことに、域内外のイスラム諸国では非難が広がった。

 一方でISが、イスラム教で理想とされる政教一致のカリフ制国家の再興を現実に宣言したことは、各地の過激派の間でISの求心力を高めることにもつながった。

 イラク北部のクルド自治政府に拘束されたISメンバーらは、過去の産経新聞の取材で、同容疑者を「本物のカリフ」とみなしていると証言している。

 政府軍が米主導の有志連合と連携して進める奪還作戦には、モスルを中心に支配領域を広げるISの戦略を破綻に追い込み、支持者らがISに抱く「幻想」を打破する狙いがある。

 一方、モスルの多数派のスンニ派アラブ人には、シーア派を中心とする政府軍が進駐すれば、「ISに協力した」として追及や嫌がらせ、略奪などを受けるとの警戒感もある。住民の反シーア派感情を背景に、ISのゲリラ戦術やテロが激しさを増す可能性も高い。

 さらに、モスル周辺の実効支配を狙うクルド自治政府のほか、政府軍に協力するシーア派民兵の後ろ盾であるイランがイラク北部での影響力を拡大させることを警戒し、隣国トルコが干渉を強めることも考えられる。ISがモスルを放棄しても周辺地域の不安定な情勢は続くものとみられる。(ガジアンテプ 大内清)



【用語解説】モスル

 イラク北部最大の都市で、首都バグダッドに次ぐ同国第2の規模。2015年の推定人口は約170万人だったが、イラク軍などの攻撃を前に住民らの脱出が相次いだ。「イスラム国」(IS)の前身組織が14年6月に制圧したイラクにおける拠点で、最近も最大8千人のメンバーがいたとの情報がある。少数民族のクルド人が多く住み、一帯を「歴史的なクルディスタン(クルドの国)」の一部とみなしている。住民の多くはISと同じスンニ派で、シーア派が主導するイラクの現政権に対し、根深い反感を抱いているとされる。

1733チバQ:2016/11/04(金) 21:22:32
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161104X838.html
クルド系政党党首ら拘束=南東部で爆発、8人死亡―トルコ
20:46時事通信

 【エルサレム時事】トルコ当局は4日、テロ捜査の一環で、クルド系政党・国民民主主義党(HDP)共同党首のデミルタシュ、ユクセクダー両議員ら同党の議員十数人を拘束した。その後、クルド人が多数派を占める南東部ディヤルバクルでは、反政府武装組織クルド労働者党(PKK)が仕掛けた自動車爆弾によるとみられる爆発事件が発生し、8人が死亡。クルド問題が深刻化する可能性がある。

 エルドアン政権は昨年の総選挙で躍進したHDPについて、「テロ組織」とみなす反政府武装組織クルド労働者党(PKK)と密接な関係があると非難。トルコ当局は、デミルタシュ共同党首らがテロ組織メンバーの疑いがあるなどとして捜査を進めてきたが、ユルドゥルム首相は今回の拘束について、容疑に関する証言を拒否したためだと説明した。

 これに対し、HDPは「民主主義の終わりだ」と非難。トルコに反テロ法改正を求めている欧州連合(EU)も強い懸念を示している。

1734名無しさん:2016/11/05(土) 22:30:05
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161101/k10010751781000.html?utm_int=news-politics_contents_list-items_082
外相 常岡氏の保護へ適切な対応求める考え
11月1日 11時05分
岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、イラク第2の都市モスルの近郊で、クルド自治政府当局に拘束された日本人ジャーナリスト、常岡浩介さんについて、邦人保護の観点から適切な身柄の扱いなどを求めていく考えを示しました。
日本人のフリージャーナリスト、常岡浩介さんは、過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦を取材するため、イラク北部を訪れていて、モスルの近郊でクルド自治政府当局に拘束されたことが確認されました。

これについて、岸田外務大臣は、閣議のあと記者団に対し、「邦人保護の観点から、イラクにある日本大使館から、領事の面会を申し入れるなど、必要な対応を行っている。現在は現地当局で取り調べ中で、詳細については控えたい」と述べ、適切な身柄の扱いなどを求めていく考えを示しました。

1735チバQ:2016/11/05(土) 23:40:03
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161105-00000007-jij_afp-int
イラク軍、モスル市街に初進入 ISの激しい抵抗受け部分的撤退
AFP=時事 11/5(土) 9:19配信

イラク軍、モスル市街に初進入 ISの激しい抵抗受け部分的撤退
イラク北部コクジャリを通ってモスルに向かうイラク軍のM1エイブラムス戦車(2016年11月4日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が制圧していた同国北部モスル(Mosul)の奪還作戦を進めているイラク軍は4日、モスルの市街地に初めて入ったが、大量の爆弾と砲撃を使った反撃を受け一部の部隊が部分的撤退を余儀なくされた。

 夜明けを待って、空爆支援を受けたブルドーザーと戦車が東からモスル市街に進攻した。イラク軍がモスル市街に進攻したのは、10月17日にモスルを奪還するための大攻勢を開始して以来、初めて。

 指揮官によると、2014年6月にISがモスルを制圧したとき最後まで街に残っていたイラク対テロ部隊(CTS)の「モスル連隊(Mosul Regiment)」は、今回モスルに入るとすぐに「激しい抵抗」に遭ったという。

 砲撃が数時間ほぼ途切れることなく続き、前線からCTSの無線に入った報告によると、ISは通りの至る所にバリケードを築き、爆弾を仕掛けていたという。

 AFP特派員の報告によると、CTSの装甲車の一部はアル・カラマー(Al-Karamah)の通りに入ったが、ISの激しい抵抗を受け数時間後に撤退した。

 CTSの将校は匿名を条件に「これほどの抵抗は想定していなかった。やつらはすべての道を封鎖していた」と語り、新たな攻撃を仕掛けるかどうか検討中だと述べた。「大勢のイスラム過激派がいた……撤退して新しい策を練るのが得策だった」

 CTSの一部がモスル市内に残っているが、4日に開始されたモスル進攻作戦には少なくとも5個連隊が参加しており、撤退した部隊の規模を判断するのは困難だ。【翻訳編集】 AFPBB News

1736チバQ:2016/11/05(土) 23:40:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3106878?utm_source=yahoo&utm_medium=news
ISから奪還の村で民兵が住民虐待か、イラク・モスル周辺
2016年11月04日 17:53 発信地:ロンドン/英国
【11月4日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は3日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が拠点都市としているイラク北部モスル(Mosul)の奪還作戦に参加しているスンニ派(Sunni)部族の民兵らが、奪還した村の住民たちに拷問や虐待を行っていると報告した。

 アムネスティによるとスンニ派民兵らの部隊は、ISから奪還したモスル南東部の複数の村で「報復」攻撃を行っており、ISへの関与が疑われる男性や少年を不当に拘束したり、拷問や虐待を行ったりしているという。

 アムネスティは複数の地元当局者や目撃者らに聞き取り調査を行った結果として、金属の棒で殴られた、電気ショックを与えられた、車のボンネットに縛り付けられて通りを引き回された、おりに入れられたといった証言を報告している。(c)AFP

1737チバQ:2016/11/05(土) 23:41:04
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161106k0000m030040000c.html
<イラン>新閣僚3人を承認 ロウハニ大統領が指名
18:44毎日新聞

 イランの国会は先月辞任した文化・イスラム指導相ら3閣僚の後任としてロウハニ大統領が指名した3人の就任を賛成多数で承認した。来年5月に大統領選を控える中、再選が有力視されるロウハニ師の安定した影響力が示された形だ。

 保守穏健派のロウハニ師が2013年8月に就任した当時の議会では、保守強硬派の影響力が強く、今回承認された3閣僚のうち教育相とスポーツ・青少年相の最初の指名者は否決された。だが、今春の総選挙で支持基盤の改革、穏健両派が躍進し、議会でロウハニ師の意向が反映されやすくなった。【テヘラン】

1738名無しさん:2016/11/06(日) 06:52:20
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110400080&g=pol
常岡氏、IS通訳と説明=「名誉勲章受章」も-イラク当局

 【エルサレム時事】クルド系メディア「ルダウ」によると、イラク北部のクルド自治政府当局にジャーナリスト常岡浩介氏が拘束された問題で、自治政府当局者は3日、常岡氏が取り調べで過激派組織「イスラム国」(IS)指導者の通訳を務めたことがあると明かしたと述べた。
 常岡氏は今週、クルド自治区内で、ISなどと関係があるとして治安部隊に拘束された。同氏はISが「首都」と位置付けるシリア北部ラッカを訪問したことを認め、仕事ぶりを評価されて「ISから名誉勲章をもらったと語った」という。(2016/11/04-06:30)

1739チバQ:2016/11/06(日) 22:08:52
http://www.sankei.com/world/news/161106/wor1611060025-n1.html
2016.11.6 21:03
【緊迫トルコ】
イスタンブール混乱続く 他党党首ら拘束に反発デモ
 【中東支局】ロイター通信などによると、トルコの最大都市イスタンブールで5日、クルド系左派の野党、人民民主党(HDP)の幹部や国会議員らの拘束に反発するデモがあり、警察当局が催涙弾や放水で対抗した。エルドアン政権は7月のクーデター未遂以降、教師や司法関係者ら11万人以上の身柄拘束や職務停止に乗り出しており、混乱が続いている。

 当局は4日、HDP共同党首のデミルタシュ氏とユクセクダー氏を含む国会議員12人を拘束した。当局者は「テロに関連した事情聴取を拒否したため」と理由を説明している。

 アーネスト米大統領報道官が拘束に関し、「深く困惑している」と述べたほか、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表も懸念を表明。欧米との溝が深まっている。

 拘束の数時間後には、南東部ディヤルバクルの警察署付近で車爆弾によるテロが発生。AP通信によると9人が死亡、約100人が負傷した。地元当局は武装組織「クルド労働者党」(PKK)の犯行と断定して非難した。一方でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系のサイトも犯行声明も出した。

 また、イスタンブールのアタチュルク国際空港では5日夜から6日未明にかけ、2人乗りのバイクが警察官の制止を振り切って侵入する騒ぎがあった。同空港では6月、ISによる爆弾テロで41人が死亡する事件が起きている。

1740チバQ:2016/11/06(日) 22:42:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161106-00000073-jij-m_est
クルド系政党、議会ボイコット=党首ら逮捕に反発―トルコ
時事通信 11/6(日) 19:34配信

 【エルサレム時事】トルコのクルド系政党・国民民主主義党(HDP)は6日、声明を出し「議会での活動を停止することを決めた」と議会ボイコットの方針を発表した。

 党首らの逮捕を受け、政権と全面対決する姿勢をあらわにしている。一方、ユルドゥルム首相は同日、HDP党首らについて「何年も、私たちが地方自治体に送っていたお金をテロ(組織)に転送していた」と述べ、逮捕の正当性を強調した。

 少数民族クルド人に対するエルドアン政権の強権姿勢に対しては内外から非難の声が高まっている。さらに国民分断が進みテロが続く恐れがある。

 トルコ当局は4日、対テロ捜査の一環として、HDPのデミルタシュ、ユクセクダー両共同党首を含む国会議員9人を逮捕。2015年の総選挙で躍進したHDPをめぐっては、エルドアン政権は反政府武装組織クルド労働者党(PKK)の政治部門とみなし、デミルタシュ共同党首らが「テロを扇動した疑いがある」などと訴えていた。

 トルコ国会は5月、議員の不逮捕特権を剥奪する改憲案を可決。HDPを狙い撃ちにする改憲とみられていた。7月のクーデター未遂を受け発令された非常事態宣言を契機に、HDPをはじめ反政権派への取り締まりが強化されていく中で、HDP首脳部を一気に襲う逮捕劇となった。

 欧州連合(EU)は「重大な懸念」(モゲリーニ外交安全保障上級代表)を表明。トルコ系移民が多く暮らすドイツでは5日、「エルドアン大統領の独裁」に抗議する行進が行われ、数千人のクルド人が参加した。

1741とはずがたり:2016/11/07(月) 15:11:30
子供60万人逃げられず=イラク部隊突入のIS拠点
時事通信社 2016年11月2日 05時33分 (2016年11月2日 23時58分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161102/Jiji_20161102X447.html

 【カイロ時事】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラク最大の拠点としてきた北部モスルの市街戦が迫る中、子供を含む住民の被害拡大に深刻な懸念が世界に広がっている。国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」は1日、声明を出し、モスルについて「子供約60万人を含む150万人の民間人が逃げられずにいる」と強調。安全な脱出ルートを設ける必要があると訴えた。
 モスルにはこの日、ISからの奪還作戦を進めるイラク部隊が複数の方向から突入し、もはや市街戦は避けられない情勢となっている。声明は「IS戦闘員が多くの病院や学校を占拠し、こうした施設がイラク部隊による攻撃の標的になることに懸念が高まっている」と危機的状況を訴えた。
 イラク軍などは10月17日、モスル奪還作戦に着手した。1日までにモスル一帯で暮らしていた約1万8000人が戦闘地域外に脱出したとみられる。しかし、モスルの人口を考えれば、住民の圧倒的多数はISの監視の中、まだ市内にとどまっている。

1742チバQ:2016/11/07(月) 17:53:11
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161107-00180065-newsweek-int
不安定化するトルコで、拡大する内務省の役割
ニューズウィーク日本版 11/7(月) 16:30配信
<シリア内戦に伴う難民の流入、昨年7月以降のテロの増大、そして今年7月15日のクーデタ未遂事件以降、トルコ国内で内務省が存在感を高めている>

移民政策から軍の再編まで

 シリア内戦に伴う難民の流入、昨年7月以降のテロの増大、そして今年7月15日のクーデタ未遂事件が発生した中、存在感を高めているのが内務省である。内務省の職務は多岐に渡るが、その中でも最も重要なのが国家の防衛と公共秩序の維持であり、不安定化するトルコの国内情勢を安定化させるためにいくつかのテコ入れが行われている。

 例えば、難民政策に関しては、2014年に移民管理総局(GDMM)が内務省傘下に創設され、シリア難民の法的位置付けの整備で中心的役割を果たしている。

 また、トルコでは、イスラーム国(IS)とクルディスタン自由の鷹(TAK)によるテロが2015年6月以降、頻発している(表1)。TAKは非合法武装組織であるクルディスタン労働者党(PKK)との関係が取りざたされる組織である。

<表1:2015年6月以降にトルコで発生した主なテロ>

 2015年10月10日にアンカラで、ISによるトルコ共和国史上最も死亡者が多かったテロ事件が起こったが、後の10月28日に、内務省はテロリスト・リストを発表した。このリストは定期的に更新されており、リストに掲載されるテロリストの数は増加している。特にクーデタ未遂事件後、ギュレン運動の関係者が多く名を連ねるようになった。PKK対策として、前回の小論で述べたように「村の守護者制度」を専門に扱う部署の設置を決定した。

【参考記事】トルコ政府とPKKとの抗争における「村の守護者」の役割

 内務省は軍の再編にも密接に関与している。7月15日のクーデタ未遂事件後、これまで軍が統括してきた国内治安維持軍と沿岸警備隊が内務省の傘下に入った。また、エルドアン大統領は、国家情報局(MİT)の国内部門と警察も内務省傘下に統一するプランを提示している。

 このように、近年、トルコにおける内務省の存在感は確実に増してきている。内務省の原型はオスマン帝国後期まで遡るが、トルコ共和国において正式に組織化されたのは1985年と比較的新しい。この背景には、1960年代と70年代のトルコが極左と極右の抗争で混乱したことと、1984年にPKKがトルコで本格的にテロ行為を始めたことがあった。

1743チバQ:2016/11/07(月) 18:03:25
http://www.sankei.com/world/news/161107/wor1611070002-n1.html
2016.11.7 09:00
【三井美奈の国際情報ファイル】
イラン最高指導者の後継者は誰に 中東揺さぶる人事に世界の目が…
 イランの最高指導者アリー・ハメネイ師(77)の健康不安説が浮上し、後継者をめぐる観測が広がっている。最大の焦点は、次期指導者がハメネイ師に近い強硬保守派か、親欧米路線をとるロウハニ大統領(67)の穏健保守派か、だ。イスラム教シーア派の盟主イランのトップ人事は、昨年7月のイラン核合意の行方を左右し、影響は中東だけでなく世界中に広がることが確実だ。

 イランでは今年2月、最高指導者の選出を担う専門家会議(定数88)の選挙が行われ、ロウハニ大統領を支持する穏健、改革派が過半数を占めた。専門家会議は任期8年で、高齢のハメネイ師の後継者を決めるとみられている。ハメネイ師は2014年9月に前立腺の手術を受け、「がんにかかっている」との噂も流れた。

 10月25日付英紙フィナンシャル・タイムズは、後継者選びでは「ハメネイ師自身が重要な役割を担うだろう」と指摘した。ハメネイ師の親族によると、同師は米国が核合意の強力な履行を求めて、イランに干渉することを懸念しているという。核合意はイランが核開発を制限する見返りに国際社会が制裁を解除する内容で、ロウハニ大統領の主導で実現した。

 同紙は、保守強硬派の革命防衛隊ではハメネイ師の次男、モジュタバ・ハメネイ氏の就任を望む声が強いが、「ハメネイ師は家族による地位継承に強く反対している」と伝えた。穏健・改革派の候補として、ロウハニ大統領や、革命の指導者ホメイニ師の孫のハッサン・ホメイニ氏をあげたが、「有力な後継者候補はまだ現れていない」とした。

 一方、9月26日付米紙ワシントン・ポスト(電子版)は、「後継者は欧米の友人ではないだろう」という識者の見方を伝えた。米外交問題評議会のレイ・タケイ上級研究員の寄稿で、「ハメネイ師と革命防衛隊は、イランのエリート指導部の中でもっとも反動的なメンバーの一人を擁立しようとしている」と指摘した。タケイ氏が有力候補としてあげたのは、イスラム法学者特別法廷で検察を率いた56歳のイブラヒム・ライシ氏。ハメネイ師と同じイラン第二の都市マシュハドの出身だという。特別法廷は、イスラム価値観への侮辱、反体制プロパガンダ、背教などを裁く強硬保守派の牙城だ。

 イランではシーア派の教えにのっとり、シャリーア(イスラム法)を最もよく解釈できる法学者が国家を指揮することとされ、最高指導者は司法、立法、行政など国の全権を把握する。ハメネイ師は、1989年、イラン革命の指導者ホメイニ師の後継者に選出されて以来、27年間の在位を通じて現体制の基盤を作った。

 イランは人口約7900万。湾岸随一の大国だ。最近はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を通じて影響力を大きく広げている。原油、天然ガスの埋蔵量が豊富な、世界屈指のエネルギー大国でもある。

 汎アラブ紙アッシャルクルアウサトによると、専門家会議の重鎮ラフサンジャニ師は6月、同会議内に特別委員会が置かれ、後継者選びをめぐる協議に入ったことを明らかにした。次期体制をめぐる綱引きは、すでに水面下で活発化しているようだ。
(外信部編集委員)

1744とはずがたり:2016/11/08(火) 19:15:37
トルコの公務員解雇、ナチスを彷彿=ルクセンブルク外相
ロイター 2016年11月8日 16時01分 (2016年11月8日 19時06分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161108/Reuters_newsml_KBN1330JG.html

[ベルリン 7日 ロイター] - ルクセンブルクのアッセルボルン外相は7日、トルコ政府が7月のクーデター未遂以降に公務員を解雇した対処法が、ナチスドイツによる戦術を想起させるとし、欧州連合(EU)は遅かれ早かれ、トルコに制裁を科さければならなくなるだろうと述べた。
一方、ドイツ政府は、テロとの戦いにおける重要パートナーと良好な関係を保つことは重要だとして、この考えをはねつけたとみらえる。
トルコでは7月のクーデター未遂以降、兵士や判事から教師、政治家、記者に至るまで11万人以上の公務員が拘束されたり、停職や免職になったりしている。エルドアン大統領はクーデター未遂を機に、あらゆる反対派の取り締まりへと舵を切ったとの批判もある。
アッセルボルン氏は、大学の学位をはく奪された人や、無収入になった人もいると述べた。解雇された教師からは、家族を養えないと不満も聞こえたという。
「こうした方法は、ナチスドイツ時代に使われた方法だが、非常に悪い方向に進歩している」と、同氏は述べた。

1745とはずがたり:2016/11/09(水) 09:18:35
俺がいつも云ってるけどトルコとロシアの歴史的和解の可能性は?!
アメリカがシリアで血を流すメリットアメリカに殆ど無いからなぁ。。
クルド支援の俺としては如何ともし難い現状だ。

冷泉彰彦
プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
アレッポにもモスルにも、ほとんど関心がない米世論
2016年11月04日(金)16時00分
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/11/post-873.php

 大統領選の投票まで残り一週間を切った今、一部の世論調査では全国レベルでドナルド・トランプ候補の支持率がヒラリー・クリントン候補を1%上回ったか、接戦の中道州で情勢が逆転しているという報道が出ています。

 ですが、常識的には「事前投票」が40%近く進行している現状では、この時点の世論調査の数字にはあまり意味がないという意見、あるいはメディアが接戦を煽っているのは両陣営への「最後のテレビ広告枠販売」で稼ぐためという解説もあります。

 今週2日には、歴史に残る名勝負の結果、ワールドシリーズでシカゴ・カブスが優勝し、翌朝のニュースは各局この話題一色になりました。仮に、本当にトランプ優勢が事実であれば、こんな「悠長な」ことは言っていられないはずで、「大逆転」の可能性は極めて低いと見られます。

 その一方で、この米大統領選の動向を「じっと」注視している勢力があります。それは、ロシアです。

 問題は、シリアのアレッポをめぐる情勢です。

 激しい空爆によって、市街のほとんどが破壊され、多くの民間人犠牲が出ている中で、一部報道によれば30万人もの市民が、アレッポの東部市街に取り残されていると言われています。アメリカとロシアを中心とした交渉によって何度も「休戦」の合意がされていますが、その度に休戦協定は破られ、本稿の時点では「アサド政府軍は空爆継続」の一方で、「ロシア軍は空爆を暫定的に停止」しているようです。

 ロシアのラブロフ首相からは、アメリカを中心とする有志連合へ向けて様々な非難の言葉が出てきています。

「我々が休戦に応じたのは、シリアの反政府勢力について『テロリスト』と『非テロリスト』の区分けをする時間をアメリカに与えるためだ。だが、アメリカはその区分けはできなかった」

「シリアの反政府勢力には、アルカイダへの忠誠を誓うヌスラ戦線がいる。彼らは『シャーム・ファトフ戦線』と名前を変えているが、テロリストであることには変わりはない」

「ということは、現在市内に残っている人間は全員がテロリストと、その『人間の盾』だとみなすしかない」

「アメリカにはその攻撃を非難する資格はない。イラクのモスルで行われていることと全く同じだからだ。ISというテロリストが『人間の盾』を抱えているところへ、米軍は空爆を続けているではないか。アレッポも全く同じだ」

 つまり、ロシア政府としては、アレッポに残存している反政府勢力への攻撃は基本的に止めないとしているのです。その一方で、ロシアはトルコとの間で軍事的な協議を続けています。

 まず、ロシアのゲラシモフ軍参謀総長は9月15日、トルコの首都アンカラを訪問してアカル軍参謀総長と会談しています。両軍の参謀総長の会談は11年ぶりだというのですが、その2週間後の今月1日、2人は今度はモスクワで再度会談しているのです。

1746とはずがたり:2016/11/09(水) 09:18:52
>>1745-1746
 どうしてこの両名が頻繁に協議を重ねているかというと、様々な報道を総合するとアレッポ情勢についての詳細を詰めているようです。現時点では、シリアをめぐるロシアとトルコの立場には差があります。

 まずロシアは「アサド政権支持」であり、したがって「穏健な反政府軍」にも「アルカイダ系(シャーム・ファトフ戦線)」にも敵対しています。ISとも敵対していますが、敵視する優先順位はISが最優先ではなく、あくまでアサド政権に敵対してくる反政府勢力(穏健派+シャーム・ファトフ戦線)です。

 一方のトルコのシリア政策は、両国の国境地帯におけるクルド系の勢力拡大を抑制するのが最優先になっています。ですから、アレッポにおける政府系と反政府系の対立も、そしてISとの戦いにもそれほど熱心ではありませんでした。それ以前の話として、トルコはシリアのアサド政権との関係は悪かったですし、何よりもNATO加盟国であるトルコは、アメリカに基地使用を認めさせて米欧の対中東、対ロシアの戦略的な拠点になっていたはずでした。

 大変に大きな「差」であるわけですが、ここ数カ月、トルコとロシアは急速に接近しています。では、こうした違いについて、一気に矛盾を解消して、一気にトルコがロシアの同盟側に行ってしまうのでしょうか?

 そこまで極端なことはないと思います。今回の協議では、それぞれの立場の相違点は認めつつ、お互いの利害が一致する部分については、お互いが協力するという非常に細かな作戦協定のようなものを模索しているものと見られます。

 一方、アメリカのオバマ政権は、相変わらず「曖昧な政策」を続け、米世論は中東地域への関心を失っています。オバマ政権は、アレッポでは「反政府軍を応援」し、「人道危機への対処を訴え」てはいます。ですが、善玉と悪玉の峻別ができないことが、直接介入できないことの口実になる一方で、ロシアに空爆の口実を与えています。

 今回の大統領選では、世論の関心は極めて低いものの、この問題は争点になっています。

 ヒラリーは、あくまで「人道安全地帯」で反政府勢力を保護する一方、「飛行禁止区域の設定」を主張しています。つまり、一歩、いや二歩踏み込んだ介入をするというのです。反政府勢力への肩入れを強化するということは、善玉と悪玉の峻別、もしくは悪玉の改心を受け入れるということなのでしょう。いずれにしても、ロシアとアサド政権に対しては徹底対決の構えです。

 一方のトランプは正反対に、「この地域の問題解決はプーチンに任せる」「トルコのエルドアン大統領のクーデター後の権力強化を認める」「アサド政権の存続を認める」という、「プーチンに完全に降参する」姿勢を公言してはばからず、何度も何度もそれを語っています。NATOに至っては、アメリカ自身から関与を薄めるようなことを言っています。

 ロシアのラブロフ首相は今月2日、タス通信に対して「米大統領選は予測しても仕方がない。だが、これで米国の対外戦略が決まり、シリア情勢に対する姿勢も見えてくるだろう」と語り、大統領選の結果を注視していることを明かしました。

 ですが、アメリカでは中東問題への関心は薄いままなのです。今週3日には、前夜のMLBワールドシリーズでシカゴ・カブスが108年ぶりに優勝したニュースばかりが報じられていました。アレッポ情勢にも、モスル情勢にもほとんど関心は払われていないのです。

1747名無しさん:2016/11/13(日) 11:07:21
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111200039&g=pol
まるでアレッポ上空=窮状訴える錯覚画、日本へ

 シリア北部の激戦地アレッポの様子を描いたトリックアート(錯覚画)が日本にやってくる。長さ5メートルの大きな絵が広場に敷かれ、一見すると平面だが、ある位置から写真を撮ると立体になり、空爆で崩壊したアレッポの上空に立っているような画像ができ上がる。3月にニューヨークの国連本部前で展示された錯覚画を、人権団体アムネスティ・インターナショナル日本が東京都内で展示する。

 シリア内戦が始まって5年が経過し「戦闘で毎日多くの人が命を落とし、安全を求め他国に逃れている」(アムネスティ)のに、他のニュースに紛れ窮状への世界の関心は薄らいでいる。危機感を抱いたアムネスティや国際援助団体オックスファムが「紛争で苦しむ人々を思い出してほしい」と、世界各地で錯覚画を発表してきたアーティスト「3Dジョー&マックス」に制作を依頼した。
 アムネスティ日本の山下瑛梨奈さんは「写真を撮ってツイッター、インスタグラム、フェイスブックに載せてほしい。それだけで『忘れていない』と日本からメッセージを発信できる」と呼び掛けている。
 展示は計4日間行われ、千代田区神田駿河台の明治大駿河台キャンパス・リバティタワー前の広場で17、18両日の午前11時〜午後5時。さらに文京区春日の「文京シビックセンター」1階で21日の午前11時〜午後9時、22日の午前9時〜午後7時。

 写真を撮れる器材を手に現場に行けば、立体的に撮影できる「絶好の位置や角度」をスタッフが教えてくれる。文京区の展示を日没後まで伸ばしたのは、仕事帰りの会社員にも撮影してもらいたいため。山下さんは「シリア内戦と言うと難しいと思ってしまうかもしれないが、学生でも社会人でも1人でできることもあると考えてほしい」と訴えている。(2016/11/12-07:35)

1748名無しさん:2016/11/13(日) 12:04:57
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110700525&g=pol
日本大使館員が常岡氏と面会

 外務省幹部は7日、イラク北部のクルド自治政府当局に拘束されたジャーナリスト常岡浩介氏に、在イラク日本大使館職員が3日に面会したと明らかにした。健康状態に問題はないという。拘束の容疑や身柄引き渡しの時期については明言しなかった。(2016/11/07-15:35)

1749チバQ:2016/11/13(日) 23:05:11
http://www.cnn.co.jp/world/35092064.html
ISISが民間人60人を殺害、市内に遺体つるす モスル
2016.11.12 Sat posted at 12:17 JST
(CNN) イラク北部にある過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の拠点モスルに対する奪還作戦が続くなか、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は11日、ISISがモスルで今週、民間人少なくとも60人を殺害したと明らかにした。
UNCHRの報告書によれば、ISISは8日、イラク治安部隊と協力したなどとしてモスル市内で民間人40人を殺害。9日夕にはモスル北部の軍事基地で、情報漏えいの罪で民間人20人を殺害したとの情報もある。遺体は市内の複数の箇所につるされているという。
モスル市内やその周辺での戦闘が続く中、民間人は市外に逃れるか自宅にとどまるかの厳しい選択を迫られている。数万人が市外に脱出する道を選ぶ一方、他の住民はイラク治安部隊の指示に従い自宅にとどまっている。また、ISISへの恐怖から自宅を離れられない人々もいる。

1750チバQ:2016/11/13(日) 23:06:03
http://www.cnn.co.jp/world/35092063.html
ISIS高位司令官、空爆で死亡 フセイン時の情報機関幹部
2016.11.12 Sat posted at 11:50 JST

イラク北部アルビル(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」からの奪還作戦が続くイラク北部モスルで、有志連合の空爆によりISISの高位司令官が死亡したことが12日までに分かった。イラク軍の情報機関筋がCNNに明かした。
同筋情報によると、マフムード・シュクリ・ヌアイミ容疑者は8日、モスル西部でイラク主導有志連合の空爆により殺害された。ISISも動画でヌアイミ容疑者の死亡を確認。この中で同容疑者について「戦闘で死亡した殉教者」と言及した。
同筋は、ヌアイミ容疑者がフセイン政権下で情報機関幹部だったと指摘した。
イラク軍は先月、国内のISISの最大拠点であるモスルの奪還に向けて軍事作戦を開始。今月に入り、モスル市内にも進軍し、ISISとの激しい戦闘が続いている。

1751チバQ:2016/11/13(日) 23:07:03
http://www.afpbb.com/articles/-/3107727
二大拠点への同時作戦で相乗効果も=IS「首都」攻撃開始から1週間-シリア
2016年11月12日 17:03 発信地:エルサレム/中東・アフリカ
【11月12日 時事通信社】過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカの攻略作戦が始まってから13日で1週間。隣国イラクでも北部モスルをISから奪還する作戦が進行中で、ISの二大拠点を同時に攻めることによる相乗効果が期待されている。しかし、ラッカの作戦は政治的にも軍事的にもより複雑で、難航は必至だ。

 6日に開始されたラッカ攻略作戦は、シリアのクルド人民兵主体の「シリア民主軍」(SDF)が地上戦を担っている。SDFは、米軍主導の有志連合による空爆支援を受けながら、ラッカ北方から進攻。まずは、周辺地域を制圧し、ラッカを隔離する作戦だ。

 シリア反体制派「シリア民主フォーラム」の設立者サミール・アイタ氏が中東の衛星テレビ局アルジャジーラに語ったところでは、モスルはISの「商都」であるのに対し、ラッカは2014年6月に「国家樹立」を宣言したISにとって「国家計画の基礎となっている都市」。同氏は「ラッカの支配を失ったとき、『国』としてのISは消滅する」と指摘した。

 ただ、シリアでは、アサド政権軍やそれを支援するロシア軍、反体制派などが入り乱れ、異なる思惑を抱きながらISとの戦闘を展開している。有志連合の中でもトルコとSDFは敵対しており、トルコはSDFの作戦参加に反対の立場だ。ラッカの作戦がさらに進めば、利害対立が表面化しかねない。

 また、SDFの主力部隊はクルド人勢力で、アラブ系戦闘員は約3分の1にすぎない。アラブ系住民が大半を占めるラッカを制圧、統治するのに十分な人数がいないことも問題視されている。

 一方、ラッカ出身者はアルジャジーラに対し「モスルの戦闘は、ラッカへのさらなる圧力を意味する。ラッカに撤退するISの幹部が増える可能性が高い」と話した。その場合、ラッカの一般市民にしわ寄せがいき、生活がさらに苦しくなることも危惧されている。(c)時事通信社

1752チバQ:2016/11/13(日) 23:08:47
http://mainichi.jp/articles/20161113/k00/00e/030/098000c
パキスタン

爆発の死者52人に イスラム国が犯行声明

毎日新聞2016年11月13日 08時53分(最終更新 11月13日 15時13分)
 【ニューデリー金子淳】パキスタン南西部バルチスタン州にあるイスラム教の聖廟で12日、爆発があり、地元メディアによると、死者は少なくとも52人、負傷者は102人に上った。ロイター通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)系のニュースサイト「アーマク通信」が、ISの犯行だと伝えた。

 爆発があったのは、同州の山中にあるイスラム教神秘主義の聖廟で、国内各地やイランなどから多くの信者が訪れることで知られていた。爆発を機に停電したため、救助活動が遅れたという。

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 ISはイスラム教少数派のシーア派を「異教徒」と主張し、パキスタンでテロの標的にしている。爆発があった聖廟は宗派を問わず多くの人々が訪れるが、アーマク通信は今回のテロも「シーア派を狙った」としている。

 ISは隣国アフガニスタン東部に一定の支配地域を確保しており、これまでもパキスタンの複数のテロ事件で犯行声明を出している。

1753名無しさん:2016/11/14(月) 00:11:27
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161110-00010004-bfj-soci
ジャーナリスト常岡浩介さん「イスラム国ともう交渉できない」
BuzzFeed Japan 11/10(木) 16:43配信

イラク北部のクルド自治政府に一時拘束されていたジャーナリスト・常岡浩介さん(47)が帰国した。常岡さんは11月10日、BuzzFeed Newsの単独インタビューに応じた。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

常岡さんによると、現地入りしたのは10月19日。クルド自治政府の軍事組織ペシュメルガに許可を取って、密着取材をしていた。過激派組織「イスラム国」の拠点である、イラクの都市モスルの奪還作戦を取材するためだった。
ところが、10月27日、イラク大統領の記者会見に出席するため保安検査を受けた際、「イスラム国」のロゴが入ったキーホルダーを所持していたことから、クルド自治政府に拘束され、そのまま12日間、引き止められた。

ーーなぜ、イスラム国のキーホルダーを持っていたのですか。

2014年9月に(イスラム国支配下の)ラッカを訪問しました。キーホルダーはそこから帰る途中、同じバスに乗り合わせた義勇兵にもらったものです。

現在、中東には、イスラム国支持者が大勢います。その支持者やメンバーに会うかもしれない。何か役に立つ場面があるかもしれないと思って、ロゴが入ったキーホルダーを、バッグのポケットに入れたままにしてしまったのです。

そんなキーホルダーを持ったまま、大統領の会見取材をするためのセキュリティチェックを受けるのは、全く間抜けでした。私はそれが原因で、クルド自治政府からISメンバーなのではないのか、と疑われて連行されました。

ーーイスラム国を取材するようになったきっかけは?

私は当初、イスラム国を取材するつもりは、全くありませんでした。今も関心があまりないです。私が取材しようとしたのは、シリアに入り込んだチェチェン勢力でした。その過程で、偶然イスラム国の司令官と知り合い、これはいい取材機会だと思いやりとりをしていました。

ーーネットを見ると、常岡さんとイスラム国のメンバーとが、笑顔で写っている写真が見つかります。あれは何なのですか。

あの写真を見た人が、非常識だと考えるのは当然だと思います。首を切られるのが怖いので、彼らと過度に親しげな態度をとりました。私はただ、首を切られたくなかった。写真を撮ったのは、緊急的な行為です。今でも、もし、イスラム国に迷い込んだら、同じことをやるしかないと思います。

ただ、そうしたことがイスラム国側には、好意的だと受け止められました。それで湯川遥菜さんが捕まった際、イスラム国から招待されたのです。

1754名無しさん:2016/11/14(月) 00:12:46
>>1753

ーー常岡さんは、湯川遥菜さんと後藤健二さんがイスラム国に捕まっていた2015年1月22日、イスラム法学者の中田考さんと記者会見をして、「イスラム国と交渉ができる」と訴えました。常岡さんはイスラム国と実際、どんな関係なのですか?

あの記者会見は、湯川さんと後藤さんがこれから処刑されるという場面のものでした。私は当時、あの問題に関わっているイスラム国の幹部オマル・グラバ司令官と、連絡がつく状態でした。彼の上官が、人質問題を管轄していたのです。

ーーオマル・グラバ司令官とは、今も連絡がつくのでしょうか?

いいえ。2015年の7月が最後の向こうからの連絡でした。内容は挨拶だけ。その後、こちらから何を聞いても答えてくれなくなりました。

彼とはメッセージアプリのWhatsAppで連絡を取っていました。それも2015年10月を最後にオフラインです。ネットに接続している形跡がありません。もし今、イスラム国と交渉をしてくれと言われても、もはやできない状態です。

ーーそれ以外にイスラム国とのつながりはなかったのですか。

そうですね。接点は彼だけです。その彼がたまたま、湯川さんの問題と関わっていた。あの時点で望みは限りなく小さいという認識はありました。でも、ゼロでない限り努力すべきだと考えました。

ーー常岡さんについては、現地メディアが「イスラム国の通訳を務めた」と報道したそうです。イスラム国に対して、どういうスタンスなんですか?

私はアラビア語ができません。メンバーでも支持者でもありません。私がイスラム国に関心がないと言ったのは、その考えに全く共鳴しないからです。

私はイスラム世界を訪問して、1992年ぐらいからコーランを読み始めました。

イスラム法学者の中田考先生と一緒に活動したこともありましたが、その主義主張には全く共鳴できません。今は中田先生からツイッターでブロックされ、Facebookでもフレンドを解除されています。

私はコーランを読んでイスラム教徒になりました。イスラム国は、コーランに書かれていないことを他の人たちに強制しています。彼らの考えは、私が信じているイスラム教と全然関係がないものにしか見えません。

1755名無しさん:2016/11/14(月) 00:13:46
>>1754

ーー今回、どうしてモスルに取材に行ったのですか?

今回は元々、他の国で用事があって中東に行ったのです。それが上手くいかず待たされている間に、モスルの攻略が始まりました。

日本には他にもベテラン・ジャーナリストがいますが、たまたまその人たちが現地に行っていないという状況もあり、急遽ノープランから現地入りすることにしてしまいました。

ヘルメット、防弾チョッキを持たず、キーホルダーがカバンに入っていたのも、そうした準備不足が原因でした。

ーー旅券を返納した、という報道もありましたが、どういう経緯ですか。

クルド自治政府はまだ捜査中で、私は容疑者です。仮に僕がパスポートを持ったままどこかへいくと、クルド側の顔を潰すことになります。

そのため私はひとまず旅券を返納して、日本政府の発行する帰国のための一時書類を受け取り、日本に帰国しました。旅券はバグダッドの日本大使館が預かって日本に送り、11月17日頃には私の手元に戻ってくる、と説明を受けています。

ーー日本政府は、どんな対応でしたか?

とても親切に対応してくださいました。大使館の方は、バグダッドから現地に来て、帰国のための交渉をしてくれました。本当に感謝しています。

ーー常岡さんは、なんども拘束されていますね。

そうですね。ただ、私は当局に捕まっていますが、一度もインサージェントグループ(反乱軍)には捕まっていません。今回もインサージェントグループについては、捕まらないようにしていました。しかし私にとって、クルド自治政府は危険な組織ではない、という認識でした。そこに対する警戒が抜けていました。

ーー取材は続けるのですか?

モスル奪還作戦が続いているので、現場に戻りたいと考えています。
現地政府は、捜査で「白」と分かれば入れてくれるでしょうが「濃いグレー」とか「黒」だと判断されると、入国拒否になる可能性もあります。私は黒も白も、全くの無実です。どうにか、信じてもらいたいです。

Kazuki Watanabe

1756チバQ:2016/11/15(火) 23:32:59
http://www.yomiuri.co.jp/world/20161114-OYT1T50016.html
イラク軍、遺跡の町を「イスラム国」から奪還
2016年11月14日 11時13分
 【アルビル(イラク北部)=上地洋実】イラク軍は13日、北部ニムルドをイスラム過激派組織「イスラム国」から奪還したと発表した。


 ニムルドはイラク軍が奪還作戦を進めるイラク第2の都市モスルの南東約30キロ・メートルに位置し、約3000年前に栄えたアッシリア帝国の遺跡で知られる。

 「イスラム国」は昨年4月、古代遺跡を重機で破壊したり爆破したりする映像を公開した。イラク軍は「ニムルドを完全に解放した」と発表したが、遺跡の現状については明らかにしていない。

1757チバQ:2016/11/16(水) 12:56:35
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111600107&g=int

遺跡都市、無残な姿=ISから政府軍奪還-イラク














15日、イラク北部で、同国軍が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還したニムルド遺跡に立つ兵士(AFP=時事)

 【ニムルド(イラク)AFP=時事】イラク軍が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還した北部ニムルドの都市遺跡に15日、AFP通信記者が入った。約3000年前に栄えた古代アッシリア王国の都は、彫像が粉々になって倒され、かつて50メートルの高さを誇ったピラミッド型の塔も崩されるなど、無残な姿をさらしていた。


 ISは2014年、ニムルドを含むイラクの広範な地域を占拠。15年には宮殿を爆破したり、石の彫刻をたたき壊したりする映像を公開した。イスラム法の極端な解釈に基づき「偶像」と見なしたためで、略奪した遺物を闇市場で売って資金源にしていたとみられる。
 約500メートル離れた村で生まれた民兵組織司令官のアリ・バヤティさんが、ニムルドを前回訪れたのは2年以上前。丘の上にある遺跡を調べながら、「100%破壊されている」と声を落とした。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、遺跡の破壊が戦争犯罪に当たると指摘している。
 ニムルドは、イラク軍が奪還作戦を進める同国でのIS最大拠点モスルの約30キロ南方に位置。数キロ先では戦闘が続き、散発的に爆発音も聞こえる。遺跡の破壊状況を調べる専門家の現地入りは、まだ先になるとみられる。
 遺跡自体にも、ISが仕掛け爆弾などを残している可能性がある。イラク軍の爆発物処理班メンバーは、遺跡内を注意深く歩きながら「爆弾やわなが多数あると疑われる。それらを取り除いて、初めて安全と言える」と話した。(2016/11/16-07:24)

1758チバQ:2016/11/16(水) 18:39:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161115-00000039-jij_afp-int
エジプト最高裁、モルシ元大統領への死刑判決覆す判断

AFP=時事 11/15(火) 20:25配信


【AFP=時事】エジプトのムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)元大統領に対して2013年の政権転覆後に行われた裁判の一つで下された死刑判決について、エジプト破棄院(最高裁に相当)が覆す判断を示した。司法筋が明らかにした。

 モルシ元大統領は、前任者で長期政権を築いたホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領を辞任に追い込んだ2011年の民衆蜂起の際に発生した脱獄事件と警察署襲撃事件に関与した罪で死刑判決を受けていたが、破棄院は再審を命じた。

 さらにモルシ元大統領のかつての支持基盤で、現在は非合法化されている「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」の指導者ムハンマド・バディア(Mohammed Badie)被告ら5人の共同被告人についても、再審が行われる見通し。【翻訳編集】 AFPBB News
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1759チバQ:2016/11/16(水) 19:37:11
http://www.afpbb.com/articles/-/3108124
イラク・ニムルド遺跡にISの爪痕、奪還後明らかに

2016年11月16日 14:23 発信地:モスル/イラク

【11月16日 AFP】イラク北部でイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配下にあった古代遺跡の町ニムルド(Nimrud)はイラク軍によって奪還された。だが古代アッシリアの遺跡群はISによって著しく破壊されていると、15日にニムルド入りしたAFP記者が語った。

 ニムルドは紀元前13世紀に建設され、アッシリア帝国の首都ともなった古代都市。しかし彫像は倒れて粉々に砕け、再建された宮殿や、ジッグラト(ピラミッド型神殿)なども激しく損傷している。

 イラク軍は13日、同国におけるIS最後の拠点モスル(Mosul)奪還作戦の一環でニムルドを奪い返したと発表している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3108081
イラク軍、モスル東部の3分の1以上を奪還 内務省報道官

2016年11月16日 08:32 発信地:バグダッド/イラク

【11月16日 AFP】イラク軍は約4週間前に開始した同国北部モスル(Mosul)をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還する作戦で、これまでに同市東部の3分の1以上の解放に成功したことをイラク内務省報道官が15日、テレビ放送された記者会見で明らかにした。

 イラク軍は先月17日、イラクでISが掌握している最後の都市であるモスルの奪還作戦を開始。モスルの北と東と南から進軍していた。

 ISは2014年、首都バグダッド(Baghdad)の北と西の広い範囲を制圧したが、イラク軍は米軍主導による空爆の支援を受けて、ISが掌握していた地域の大半の部分をすでに奪還している。(c)AFP

1760チバQ:2016/11/22(火) 21:22:48
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161122-00000019-jij_afp-int
イラク最後のIS拠点モスル 「人間の盾」から逃れた人々
AFP=時事 11/22(火) 13:43配信

イラク最後のIS拠点モスル 「人間の盾」から逃れた人々
イスラム過激派組織「イスラム国」のイラク最後の拠点都市モスルのアデン地区から逃れ、イラク軍特殊部隊が制圧した市東部カルククリへ向かう市民(2016年11月18日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】イラクでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が支配する最後の大都市モスル(Mosul)から逃げ出したバッシャールさんは、IS戦闘員によって村を追われ、「ヒツジのように」扱われた挙句、最後は「人間の盾」にされたことを明らかにした──。バッシャールさんと家族は、モスルから無事脱出し、乗せられたイラク治安部隊のトラックの荷台で市内の様子を語った。

 今月初めにイラク政府軍がモスルに進攻した際、退却しつつあったISにより、周辺の村々から住民が連行された。ISにとって周辺の人々は、米主導の連合軍による空爆やイラク軍による爆撃に対する「保険」だった。

 バシャールさん一家もその中にいたが、運よく脱出に成功した。自宅へ向かって徒歩で逃れようとしていた途中で、チグリス川(Tigris River)の対岸に駐屯していたイラク治安部隊の注意を引くことができた。部隊が送ってよこしたボートに乗って川を渡り、バシャールさんたちはISの支配地域の最後の区間から脱出できた。「治安部隊が見えたので叫んだら、近づいて来てくれたんだ。でなかったら、凍え死んでいた」

 モスルでは政府軍が徐々に東部に進入していっているが、市内の大半はまだISが支配し、市民にとってはますます絶望的な状況になっているとバッシャールさんは語った。「どこへ行っても発砲がある。多くの家族は路上で寝ていて、人々は消耗しきっている。銃撃戦の真っ只中にいるんだ」

■失うものはない

 政府軍の進撃開始直後、ISによって母親や家族と共に「ヒツジのように」連行されたと話すのは、ハッサンさんだ。「モスルには人があふれているが、まともに過ごせる場所がない。食料もない。ただ運命を待ち受けているだけだ」と人々が置かれた状況について説明した。

 ハッサンさんの父親や他の親戚はまだモスルの中に捕らわれたままだ。そのため、取材の際には匿名を希望し、ハッサンさんの母親も名前を名乗らなかった。ハッサンさんたちは夜の間にこっそりモスルを抜け出し、ISから身を隠しながら2日間眠らずに過ごしたが、自宅へ戻る途中で道に迷った。ようやく帰宅した最初の夜は疲れ切っていたが、ISの支配から逃れたことの安堵感に包まれた。

 ハッサンさんの母親は、歩いて村へ帰るまでの間に腫れ上がったという足を指さし、「脱出できたのは、失うものは何もないという気持ちだったから」と話した。【翻訳編集】 AFPBB News

1761チバQ:2016/11/22(火) 21:44:12
http://mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/030/061000c
イラク

「禁酒法」に「発想はISと同じだ」と批判

毎日新聞2016年11月21日 20時29分(最終更新 11月21日 20時40分)
法案可決 クルド人や少数派のキリスト教徒ら
 イラク連邦議会で10月にイスラム政党の主導で「禁酒法」案が可決されたことが、少数民族クルド人や少数派のキリスト教徒らの反発を招いている。過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦がヤマ場を迎える中、クルド人らは「少数派の権利を侵害するような発想はISと同じだ」と非難。法施行を阻止するため、連邦裁判所に「違憲だ」と訴え出た。【アルビル(イラク北部)で秋山信一】

<イラク>「禁酒法」可決 シーア派主導か、困惑も
 「禁酒などばかげた考えだ。ここでは皆が文句を言っている」。クルド人自治区の中心都市アルビルで今月13日、酒屋店員のイドリス・シモンさん(35)は語気を強めた。シモンさんはISから「悪魔崇拝者」として弾圧を受けた宗教的少数派のヤジディー教徒で、「宗教解釈を一方的に社会全体に押しつける手法は、まるでISのようだ」とイスラム政党を非難した。

 イラクは人口の約6割がイスラム教シーア派で約2割がスンニ派。「禁酒法」制定の動きは飲酒が禁じられている隣国のイスラム教シーア派国家イランの影響による政策だとの見方もあり、別の酒屋を経営する男性(37)は「(イラク戦争後の)シーア派主導の政府はイランの言いなりだ」と断じた。法律が施行されても、クルド人自治区は適用除外になる見通しだが、男性は「自治区外での商売は難しくなる」と言う。

 イラクメディアによると、10月下旬、地方自治関連法案に酒類の販売や製造を禁じる条文が急きょ盛り込まれ、直後に議会で賛成多数で可決された。シーア、スンニ両派の議員の多くが賛成し、クルド人(人口の約15%)や、キリスト教徒の議員らは押し切られた。

 飲酒はイスラム教では禁忌とされ、イスラム系の議員には宗教心の強い有権者の支持拡大につなげたい思惑があったとみられる。だが、イスラム教徒であっても世俗色の強いクルド人や、赤ワインを「キリストの血」とみなすキリスト教徒らは反発。イラクは伝統的に世俗色が強く、ビールや蒸留酒を製造する企業もあるため、イスラム教徒からも「個人の信仰の問題で法律で規制すべきではない」との声が出ている。



ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/030/061000c#csidxe19a0d8d3706dc79c054d41b12c2eb5
Copyright 毎日新聞

1762チバQ:2016/11/22(火) 22:06:56
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-161122X346.html
空爆強化で戦況泥沼化=過激派撤退案、政権側が拒否―シリア
14:30時事通信

 【カイロ時事】シリア内戦の激戦地である北部アレッポで、反体制派に対するアサド政権やロシア軍の空爆が激しさを増している。25万人以上が暮らす同市東部の反体制派支配地域では、21日までの1週間で民間人百数十人が命を落としたとみられる。政権側は、反体制派側の抵抗が続く限り攻撃の手を緩めない姿勢で、戦況の泥沼化に歯止めがかからない状況だ。

 シリア和平交渉の再開を目指すデミストゥラ国連特使は20日、アサド政権のムアレム外相とダマスカスで会談した。この中で、同特使はアレッポ東部で抵抗を続ける過激派「シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)」を域外に撤退させ、残った反体制派による自治を認めるよう提案。しかし、ムアレム外相はこれを拒否した。

 アレッポでは反体制派による政権側支配地域への攻撃も続き、20日には学校に対する砲撃で子供8人が死亡するなど大きな被害が出た。過激派が国連の説得に応じてアレッポを去る見通しは立っておらず、政権側は「対テロ戦」の名目で事実上の無差別攻撃を続ける。反体制派地域の制圧が進めば、さらなる死傷者や大量の避難民が出る事態が懸念されている。

 アレッポ情勢をめぐってはこれまで、反体制派を支援する米国と、アサド政権の後ろ盾であるロシアの主導による停戦の試みが続けられてきた。

 しかし、交戦が一時的にやんでもすぐに再燃する展開が繰り返され、事態打開には結びついていない。オバマ米大統領はシリア情勢について「短期的には楽観できない」と指摘し、当面の情勢悪化は避けられそうにないとの見解を示した。

1763チバQ:2016/11/22(火) 22:50:17
http://www.afpbb.com/articles/-/3108874
イスラエルはヒトラーよりましと言えるか…トルコ大統領の発言が波紋
2016年11月22日 16:41 発信地:イスタンブール/トルコ
【11月22日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が21日のイスラエルのテレビ局とのインタビューで、ナチス・ドイツ(Nazi)の独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)とイスラエルのどちらが残忍かといった質問は「妥当性に欠ける」と述べたために、両国関係に新たな緊張が生じそうだ。

 エルドアン大統領は「ヒトラーがしたことは認めないが、イスラエルがやってきたことも認めない。これだけ多くの人々が死んでいる状況で、どちらがより残忍なのかと尋ねる問いは妥当ではない」との考えを示した。

 トルコとイスラエルの関係は2010年、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に向かうトルコの支援船をイスラエル軍が急襲し、乗っていたトルコ人10人が死亡した事件をめぐり過去最悪の水準まで悪化。6年にわたって断絶状態が続いたが、最近は元の水準にまで正常化されつつあった。しかし、トルコが約1週間前に新たに駐イスラエル大使を任命した矢先に、今回の大統領の発言が波紋を広げている。

 イスラエルに関するエルドアン大統領の発言でヒトラーに触れたものはこれが初めてではない。支援船襲撃事件の際には、イスラエルは「ヒトラーの魂を生き永らえさせている」と述べて非難した。また国連(UN)推計でパレスチナ人2251人が犠牲となったイスラエル軍による2014年のガザ侵攻では、イスラエル人には「良心も名誉も誇りもない。彼らは四六時中ヒトラーを呪っているが、蛮行ではヒトラーの上をいく」と述べ、イスラエルがパレスチナ人に行っているのは「集団虐殺」だと非難した。(c)AFP

1764名無しさん:2016/11/23(水) 15:29:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161118-00000022-jij_afp-int
イスラム過激派との戦いにはFBの広告購入が有効、米政府
AFP=時事 11/18(金) 12:08配信

【AFP=時事】ソーシャルメディアは長年、イスラム原理主義をめぐる戦いの重要な舞台となってきた。

 だが、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」やその他の類似組織が行う「聖戦」の宣伝活動と戦う上では、フェイスブック(Facebook)をはじめとするソーシャルメディアへの投稿よりもそこに掲載されるオンライン広告の方が費用対効果が高いことが、今年米政府により明らかになった。

 イスラム原理主義との「ソフトパワー」の戦いで指揮を執る米国務省のマイケル・ランプキン(Michael Lumpkin)氏は17日、米首都ワシントン(Washington D.C.)で開催された「ディフェンス・ワン・サミット(Defense One Summit)」で、広告主向けのフェイスブックの緻密なメトリクス(評価尺度)は、ネット上でイスラム過激派組織の訓練を受けている可能性のある人物らを米政府が見つける際の一助となると述べた。

 同氏によると、「フェイスブックの広告を利用すれば、フェイスブックの内部に入ることも、特定のユーザーを捕まえることもできる。国を選び、年齢が13〜34歳で、(ISの最高指導者)アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を好む人々などと絞り込んでいけば、対象者が浮上し、彼らに直接メッセージを送りつけることができる」という。

 大手ソーシャルメディアが収集した詳細なユーザー情報は、ソーシャルメディアを好む人々の中から対象となるユーザーを特定するうえで極めて重要とランプキン氏は指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News

1765名無しさん:2016/11/23(水) 16:08:27
>>1671

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161115-00010004-wedge-int
帝国回帰を夢見るトルコ
Wedge 11/15(火) 12:12配信

 10月6日付の米フォーリン・アフェアーズのサイトで、トルコのシリア北部侵攻について、Ryan Gingeras米海軍大学院准教授が、トルコの行動を、オスマン帝国への回帰を指向していることと絡めて論じています。要旨は以下の通りです。

シリアはオスマントルコの一部だった
 8月のトルコ軍による北部シリアへの侵攻は、トルコ・シリア国境地帯におけるイスラム国(IS)拠点の壊滅とシリア・クルド(PYD)の封じ込めという二つの目的を実現するというトルコの安全保障にとって極めて重要な作戦であった。

 この作戦については、米ロの支持を受けたとはいえ、政治的にも現実面においても懐疑的な見方がある。今回の侵攻が益々強まりつつあるエルドアン大統領の権威主義指向から目をそらそうとする試みであるとの批判や未遂に終わった7月のクーデター事件の首謀グループとされるギュレン派軍人の大規模な粛清の中で行われたことも理由である。他方、シリアがオスマン帝国の一部であったという過去の事実によって、侵略ではなく寧ろ恩恵をもたらす解放であるとの見方も一部にある。

 トルコの近代の対外政策は必ずしもオスマン帝国の歴史を肯定するものではなく、世俗的な国益を重視したものであったが、エルドアン・AKP政権の成立以来、オスマン帝国の過去の栄光を再評価し、現代の地域政策を正当化する論調が広まっている。

 しかし、このような傾向は地域の安定にとって重大なリスクがある。特にシリアにおけるクルド系住民・組織(PYD)の意見、トルコとの関係の歴史についての見方である。

 PYDがRojava(シリア・クルディスタン)としている地域は、過去においてクルド公国の中心部を形成し、その後オスマン帝国時代にトルコにより併合され、多くのクルド人、アルメニア人住民が殺害された。この記憶は未だ強く残っている。

 多くのシリア・クルド人にとってはISよりもトルコの方がより大きな脅威であり、トルコがオスマン帝国の栄光をかざして北部シリアへの介入を強化すれば、クルド、PYDの激しい抵抗を招き、PYDとの直接的な軍事対決を惹起し、同時にトルコ内における不安定化と動乱に発展する可能性がある。

出 典:Ryan Gingeras‘Ottoman Ghosts’(Foreign Affairs, October 6, 2016)

 今回のトルコ軍による北部シリア侵攻は、昨年来よりエルドアン大統領が追求してきた対IS、対PKK戦同時遂行の必然的な発展です。特にシリアにおけるクルド系(PYD)の勢力伸長に相当な危機感を持つに至ったことがうかがわれます。


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