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政治思想総合スレ

1■とはずがたり:2002/12/07(土) 02:10
ウヨ・サヨ・保守・リベラル何でもありで且つ冷静に。思想史なんかも歓迎で。

399神奈川一区民:2010/02/19(金) 00:08:26
>>398
そうですね。自衛隊は自分の考えでは軍隊
だと思いますので、日本国憲法では違憲だ
と思います。ですので、憲法を改憲しない
といけないと思っています。ただ、自衛隊
の海外派遣には反対です。

400とはずがたり:2010/02/19(金) 00:55:15
なるほど。専守防衛に徹するけど,アメリカの庇護は要らんと言うかんじでしょうか。

法学の人は違憲状態が堪らなく嫌なんでしょうかねぇ。
俺は理念として現実とミスマッチでも9条は世界に誇れる条文として残して良いと思います。

代わりに自衛隊の海外派兵は認めても良いように思います。戦争への反省を理由に,海賊の取締にも軍隊出せないようでは国際社会への責任が果たせていない様に思います。

401 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/19(金) 12:00:01
>>397
> 普天間の移設も海外に移設すべきだと考えています。自立した外交を望んでいます

政治思想とはちょっとズレるかもしれませんが、興味があったので。
普天間移設がこじれたのは、移設「後」の展望を鳩山政権が語れなかったからだと思います。
例えば、民主で一番タカ派と言われがちの前原は海外移設派なんですが、その後がまるで違います。

前原→不足分を自衛隊強化で補い、日米安保の片務的条項を改めて強化、日米共同で東アジアの安保を担う
社民→平和外交?
鳩山→東アジア共同体 by 寺島?

このあたりをどう考えているのかな、と。
スレ違いになるようでしたら、↓でお願いします。
国際関係・安全保障論
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/

402 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/19(金) 12:03:06
>>400
> 法学の人は違憲状態が堪らなく嫌なんでしょうかねぇ。

いや、そうでもないっスよ。
現実的に自衛隊は必要だし、解釈改憲は良くないが、現実に即して改憲したら更なる解釈改憲を進めるだけだ、と
杉原閥で左派系の恩師も言ってました。

403神奈川一区民:2010/02/19(金) 18:41:50
>>400
9条自体は素晴らしいと思います。ただ、
形骸化してますよね。日本は戦後、平和外
交をしてきました。自衛隊を海外派遣しな
いことによって、日本は信頼を得てきたと
思います。海外では米国より信頼があると
思います。
 中曽根内閣時代、シーレーン防衛の為に
自衛隊を派遣しようとした時、後藤田正晴
氏が反対したことによって派遣断念に追い
込まれました。後藤田氏の判断は間違いで
はないと思います。
やはり、自衛隊の海外派遣はしない方が外
交上いいと思います。

>>402
そういう考えもあるのですね。
憲法改正は半永久的に無理なので、そうい
う考えが一番現実的だと思います。

404とはずがたり:2010/02/19(金) 20:02:13
>>402
左派系の人はそう考え,右派系の人は取り敢えず違憲状態を何とかしろと主張する感じなんでしょうか?

中曽根のは西側だ東側だと云う立場にたっての海外派兵だったと思うんですけど,ソマリアの海賊の攻撃からの防衛に第二次大戦で反省しているんでぇ,出せないですわ,では本当に何を反省してるんだかって感じでは?
海外侵掠出来ないのだから国際社会の航海の安全も守る義務ねーやって姿勢は正しいとは思えないです。

まあ北清事変で多国籍軍で共同出兵したときも今のソマリアの海賊ぐらいの感覚だったのかも知れませんけど。

405神奈川一区民:2010/02/19(金) 20:35:35
>>404
日本は敗戦国というのを引き摺っているの
が大きいですね。ソマリアの海賊問題は自
衛隊を派遣すべきですけど、派遣して騒ぐ
国がある以上難しいと思います。
海賊から日本の船を守る為に自衛隊を派遣
するのは国民のコンセンサスを得られると
は思いますが。

406おま天:2010/02/19(金) 22:01:35
今のやり取りを見る限り神奈川一区民さんは特にタカ派ではないように見えますね。
自衛隊の海外派遣については他の人のほうがもっと積極的ぽい気もしますし。
あくまで「言うべきことは言う外交」としての「タカ派」なのですかね。
フランスのドゴールぽい感じなのですかね。

407神奈川一区民:2010/02/19(金) 22:25:36
>>406
ありがとうございます。
日本人が思っている以上に海外から日本は
評価されていると思いますよ。(但し、韓
国、北朝鮮や中国は除く)せっかく先人が
築いた平和外交は大事にしたいです。
自分は愛国心があると思ってますので、そ
ういう意味ではタカ派だと思います。

408とはずがたり:2010/02/19(金) 22:26:52
>>405
>派遣して騒ぐ国がある以上難しいと思います。
俺あんま知らないんですけど何処の国がどの位騒ぎましたん??

>>406
俺が自己規定としての左翼であるみたいに,自己規定としてのタカ派なんでしょうね。

ドゴールに関しては知りませんでしたがアルジェリア独立容認など世の趨勢見えてたんですねぇ。ちょっと印象違いました。
>しかしアルジェリアに対してド・ゴールは、担ぎ出した人々の思惑とは逆に、独立は必至と判断していた。ド・ゴール自身が後年の回想録で第一次インドシナ戦争の背景にある民族自決の動きを理解していたこと、また当初は完全独立ではない緩やかな連邦制も模索した(実際に国民にも提案している)ことを明かしている。これが原因で将軍達の反乱が勃発、結局アルジェリア領有の継続を主張する右翼組織OASのテロによる反対を押し切って、1962年、独立を承認した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB

409神奈川一区民:2010/02/19(金) 22:40:44
>>408
中国、韓国、北朝鮮あたりですね。
何をやっても文句言う国ですけどね。

同じ敗戦国のドイツやイタリアはどうでし
ょうね。やっぱり、軍隊を派遣するのでし
ょうか。

410とはずがたり:2010/02/19(金) 23:52:12
>>409
ソマリアに関しては実際なんかいってましたかね?
中国当たりが多少がたがた云っても仕方がない気がします。
実際にあの辺の海上輸送の不安定でASEAN諸国など迷惑を蒙っているでしょうし,文句は云わないのでは?

ドイツやイタリアはNATOに加盟しているから,軍隊をあちこちに派遣した実績有るんじゃなかったでしたっけ?
この辺うろ覚えなんで不正確かも知れません。

411神奈川一区民:2010/02/20(土) 01:58:15
>>410
自分が間違いでした。

公海上の海賊取り締まりは国際海洋法で認
められているのですね。日本の場合は国内
問題で難しいみたいですね。ドイツは法整
備をしてからフリゲートを現場海域へ送っ
たようですね。国際法で認められている以
上、誰も文句言えないですね。

412とはずがたり:2010/02/20(土) 02:20:13
>>411
すみませぬ。お調べいただき感謝です。

ああいうこそ決然と派遣すればいいのではないかと思います。
アフガンやイラクは明らかに当事者の片一方に肩入れすることになるのに対して,そういう党派対立色が薄くて折角国際貢献できるのに,と残念に思いますね。

413チバQ:2010/03/17(水) 21:23:54
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001003150010
ルポ 新「保守」 (上)
2010年03月15日


「行動する保守」などが呼びかけたデモ行進。女性を先頭に立て、在日本大韓民国民団の本部前まで歩いた=2月21日午後、東京都港区、福留庸友撮影

●右翼超える「市民の会」


 警官隊に制止されながら、100人を超す男女が、日の丸を手に叫び声をあげる。
 「日本から出て行け」「ゴキブリ」「キムチ」
 各国の外交施設が集まる東京都港区。2月21日、韓国大使館領事部や在日本大韓民国民団の入るビルの前で、「行動する保守」を名乗る人々が、インターネットで呼びかけた街頭デモがあった。
 この翌日は、日本と韓国が領有権を争う竹島(韓国名・独島)について、世論を喚起しようと島根県が定めた記念日。「軍事力を含めた手段で竹島を奪還せよ」。横断幕に太文字の主張が躍る。
 「攘夷」。参加者が持参した旗や看板にも、いかつい言葉が並ぶ。新聞にそのまま書けない、在日韓国・朝鮮人を犯罪者扱いする表現もある。
 彼らが「反日」と見なすものすべてが非難の対象だ。看板には民主党や中国、北朝鮮を批判する文言も。取材する記者にもヤジが飛ぶ。デモの後、人々は近くのオーストラリア大使館に移動して拳を上げた。「(捕鯨問題で)日本を侮辱する白人と開戦するぞ」
 バス停に立ち、遠巻きにデモ隊を眺めていた一般の女性が記者に聞いてきた。「あの人たちって右翼なの?」


 彼らは「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などここ数年に結成された保守系市民団体の集合体だ。黒塗りの街宣車や特攻服に象徴される、従来の「右翼」と呼ばれる政治団体とは異なる。
 参加者に声をかけた。デモのために日の丸を買った中野区の女子大生(19)、「報道は偏っている」と話す横浜市青葉区の外食チェーンの男性管理職(49)、拉致問題の「救う会」に入っていたという茨城県つくば市の化学会社の男性社員(36)……。口々に「周辺国に、日本人はなめられている」などと答える。「これまでは『愛国運動』と言えば右翼。私たち普通の市民が参加できる運動がやっとできた」とも。
 参加団体の中で最大の在特会は2006年末に結成された。ネット上の登録会員はこの1年でほぼ倍増し8千人になり、3月から全国に23支部を置いた。この日、名古屋や福岡でも、外国人参政権反対などをテーマに街宣を行った。
 特に関西で活動が先鋭化する。「キムチ臭い」。昨年12月、日本の小学校にあたる京都の朝鮮初級学校前に集まり拡声機で騒いだ。学校が隣の公園を運動場代わりに使っていることに対し、朝礼台やスピーカーを公園から撤去する実力行使に出て、互いに刑事告発する事態になっている。
 京都弁護士会は、在特会側の行為を「公園使用の批判を超え、差別を助長する嫌がらせ」と非難する声明を発表。右翼団体「一水会」顧問の鈴木邦男さん(66)は2月発売の著書で、彼らの活動を「右翼以上に過激」「右翼は乗り越えられた」と評した。


 東京都港区のデモが終わった夕方、参加者は、日の丸や段ボール製の看板をカバンにしまい、地下鉄に乗って家路についた。前橋市の男性行政書士(54)は家族に活動を「差別的」と非難されているという。名刺をくれた後、「話を聞いてくれてありがとう」と頭を下げて、立ち去った。
 罵声を浴びた民団では、在日本大韓民国青年会の会合が開かれていた。在日3世の金宗沫前会長(33)は「こっそりとした差別はあっても、憎しみを直接ぶつける市民デモなんて以前はなかった」と戸惑う。「興奮したサッカーのサポーターが騒いでいる感じ。近所に暮らす、普通の人だと思うと怖い」
     ◇
 民族主義的な主張や外国人の排斥を、公然と唱える新たな保守団体が現れ、勢いを増す。どんな人々なのか。(西本秀)


【同志社大の板垣竜太准教授(朝鮮近現代史)の話】
 在特会の主張は『マンガ嫌韓流』や類書がベースだ。誇張や事実のつまみ食いで、朝鮮半島や在日の人々を批判し、植民地支配を正当化する主張は、今やネットに蔓延する。「韓国併合」から100年たっても、日本社会の下地で朝鮮人蔑視が続く。さらに拉致問題で北朝鮮批判があふれ、関係ない在日への攻撃を黙認する雰囲気が広がる。フランスでは移民排斥を唱える極右に、市民団体が「私の友人に手を出すな」と呼びかけて対抗した。在特会だけが問題ではない。日本が、多様性に開かれた社会になれるか問われている。

414チバQ:2010/03/17(水) 21:24:34
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001003160005
ルポ 新「保守」(中)
2010年03月16日


在特会の街頭デモに参加する人たち。インターネット上で生中継された=1月17日、名古屋市中村区、竹谷俊之撮影

●ネット発 危うい動員


 2月下旬のデモの様子を、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)はインターネットの動画サイトで生中継した。全国から同時にアクセスした視聴者は1千人を超す。
 「マスメディアは無視する。我々の武器は動画だ」
 在特会の桜井誠会長(38)はマスコミが報じない自らの主張を広めるため、ネットを自前の「放送局」にした。
 街頭活動に撮影隊が同行して中継するほか、録画を「ニコニコ動画」「You Tube」など動画サイトに投稿し、常時閲覧可能にしている。抗議相手や警官とのもみあいなど偶発的な事件が話題を呼んでアクセスが増えると、次の動員につながる。


 昨年12月に京都の朝鮮学校前で騒いだ動画は、早回しの映像に軽快なBGMが付いた、音楽ビデオのような導入で始まる。この3カ月で計9万回以上閲覧された。
 「嫌韓流」をテーマにした本の執筆者でもある桜井会長は「私の演説は一種のエンターテインメント。テレビの演出と一緒」と語る。約10分の「You Tube」画像の中で、「寄生虫」など外国人をののしる表現を差し挟むのがコツという。
 相手が留守でも、画像を撮るために「抗議」を演じることもある。
 千葉県浦安市の社会保険労務士の男性(32)は「最初は強烈。でも、繰り返し見るとオレもあれくらい怒ってもいいと思った」。いま男性は街宣でマイクを握る。「国賊」「反日マスコミ」。1月に東京・有楽町で声を張り上げた。
 ネット発の危うさと軽さ。在特会は、街頭活動を「祭り」と呼ぶ。ある話題で一斉に盛り上がるネット用語と同じノリだ。名古屋のデモには、ネットで見た岐阜の中学生5人組が、「売国奴」と書いた手製の看板を手に加わった。
 不透明な点もある。
 桜井会長の名はペンネームで、本名や職業は取材に明かさない。事務所や活動費は寄付で賄っているという。
 会員には、参院選に候補を擁立する保守系政治団体など既存団体の関係者も交じる。街頭デモの際は、警察への届け出や街宣車の手配など、手慣れた彼らが指南する。
 警察も活動を注視する。警察内で購読されている雑誌「治安フォーラム」は2月号で、民族主義的主張を打ち出す新たな市民運動を「過激な傾向を示す」と指摘した。


 在特会の主張は、在日韓国・朝鮮人らが日本に滞在し、普通に暮らすこと自体を、ほかの外国人と比べて「特権」と批判するものだ。生活保護の受給や外国人犯罪と、在日との関係を強調し、社会に潜在的にある差別意識や、生活不安をくすぐる。現在、朝鮮学校への助成廃止などを求め、自治体や地方議会への働きかけを狙う。幹部は語る。「過激な映像や批判的報道で、名前が売れた。次は行政との交渉力をつける番だ」



【北海道大大学院の中島岳志准教授(政治思想史)の話】 


 政治はここ10年、既得権たたきに躍起だった。規制緩和や郵政民営化、公務員改革、事業仕分けなど、国民の「自分より得しているヤツがいる」というねたみをあおり、支持を得る。ワイドショーも対立構図に乗った。在特会の「特権」という発想や、ネット動画の中で運動を演じるのも、劇場型政治の戯画だ。経済政策の選択の幅が狭まり、政治の対立軸として、夫婦別姓や死刑、外国人参政権など「価値観」を問う問題が前面に出てきた。「左・右」ではなく、「好き・嫌い」で政治を判断する時代になっている。

415チバQ:2010/03/17(水) 21:25:37
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001003170004
ルポ 新「保守」(下)
2010年03月17日

●不安の時代に根張る


 「行動する保守」に集うのは、「ネット右翼」という言葉だけではくくれない人たちだ。
 「民主党を粉砕するぞ」
 名古屋で1月、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)が開いたデモでマイクを握った情報処理会社の男性社員(31)は「一二三(ひふみ)」という仮名で参加する。会社では、運動のことを話題にしない。
 政治には無関心だった。理系大学院を終えた後、就職してから「嫌韓流」の本に出会い、はまった。一人暮らしの一二三にとって、運動は、同僚には話せない歴史観や靖国問題などを話題にできる場だ。「国に貢献している」とも感じられる。
 彼らは、従来の「保守」とは趣が異なる。地縁や商売で結ばれた自民党後援会のような共同体組織ではない。都会的なバラバラの個人が集い、仲間を発見する。


 既成政党すべてに不満を抱く無党派も目立つ。「民主はサヨク、日本をダメにしたのは自民」。東京のデモに参加した化学会社の男性社員(36)はこう語る。小泉純一郎首相当時の自民は支持したが、2006年に安倍晋三首相(当時)に代わると、「タカ派と期待したのに、靖国参拝しなかった」と幻滅した。
 在特会が生まれたのは、この時期だ。小泉時代に目覚め、受け皿を失った保守無党派層の先端部分なのか。政権交代が、危機感に拍車をかける。
 政治不信は運動論にも表れる。彼らは日本会議など従来の保守団体を「会議で議論ばかり。我々は行動する」(桜井誠会長)と批判する。一方の日本会議は「私たちは時間をかけても、政治や行政に働きかけ、法や制度の変更を目指す」(江崎道朗専任研究員)という。


 時代の気分にも根を張る。「スパイの子供」。彼らは、朝鮮学校前でこう騒いだ。拉致問題を背景に、朝鮮学校を高校無償化の対象から外すことを検討する政府の発想と重なる。
 経済規模で日本と並んだ中国への警戒感も働く。「このままではのみ込まれ、日本はチベットのようになる」。外国人参政権反対デモに参加した2女の父親という国立大の男性職員(45)は語った。
 社会の流動化や閉塞(へいそく)感、国際環境の変化に対する危機感……。先の見えない日本への不安に、運動が油を注いで、極端な敵意を膨らます。
 東西統一直後のドイツで、若者に「外国人は出て行け」と突き飛ばされた経験のある大阪大大学院の木戸衛一准教授(ドイツ政治)は「在特会は、人種差別的なヘイトクライム(憎悪犯罪)をあおっている」と見る。「人種差別撤廃条約を批准しながら、日本は差別を禁じる国内法の整備を留保してきた。ドイツ刑法の『民衆扇動罪』のような歯止めが必要だ」と指摘する。(この連載は西本秀が担当しました)


 【関西学院大の鈴木謙介助教(社会学)の話】
 市民参加の保守運動が登場したのは90年代後半からだ。「新しい歴史教科書」の運動が先駆け、拉致問題で保守世論が盛り上がり、その延長に在特会が生まれた。世の中全体では少数派だが、ネットの発信力で潜在的な支持者を開拓し、街頭行動を呼びかけ存在感を増している。参加者は、行動は過激だが、社会的関心が高いという意味でマジメ。これまで市民運動と言えば「左」で、「右」の受け皿が育っていない。保守的なものを求めると、過激な団体に流れるほかない不幸がある。より極端に走る人々が現れると怖い。

416とはずがたり:2010/04/18(日) 13:05:57
昨晩は珍走団は五月蠅かったつくばですが,今日は右翼が鬱陶しいわい。。

417建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/04/18(日) 16:35:48
某都知事だけでなく、ヘイトスピーチ(言葉による攻撃)を議論と誤解している人が多いのじゃないか? 
軽蔑し、侮辱し、罵詈雑言を浴びせることは、「批判」ではなくヘイトスピーチでしかないのに。
ヘイトスピーチの応酬では、戦争にしかならない。健全で建設的な議論の文化を築く必要がある。

418チバQ:2010/04/19(月) 22:52:27
帰化はネガティブなことではない と言っているはずなのに
名誉毀損で訴えるってなんか違和感・・・・

http://www.mbs.jp/news/jnn_4407615_zen.shtml
社民党首、都知事は「帰化」発言撤回を

 社民党の福島党首は、石原東京都知事が「与党を形成しているいくつかの政党の党首とか、与党の大幹部に、帰化した人が多い」という趣旨の発言をしたことに対して、「事実誤認に基づいたものだ」として、撤回を求めました。

 「石原氏のように政治家の政治信条を“帰化したからだ”という事実誤認に基づいて説明をすることが、私の政治信条を歪め、踏みにじるものです。私の名誉を毀損していると考えます」(社民党 福島みずほ 党首)

 福島氏が撤回を求めた石原氏の発言は、先週17日に都内で開かれた「全国地方議員緊急決起集会」の席上でのもので、石原氏は、「与党を形成しているいくつかの政党の党首とか、与党の大幹部は調べてみると多い」と発言したということです。

 これに対して福島氏は、「私も私の両親も帰化した者ではない」と否定した上で、「帰化した人は日本人であり、帰化した者ではない日本人と同等の権利義務がある」と指摘。「石原氏のように、そのことを問題とすること自体、人種差別ではないか」と批判しました。

 その上で、永住外国人に地方参政権を認める政治信条について「“帰化したからだ”という事実誤認に基づき、説明をすることが私の政治信条を歪め、踏みにじるものだ。私の名誉を毀損している」と述べ、石原氏に対して撤回を求めました。(19日12:00)

419とはずがたり:2010/04/19(月) 23:10:26
名誉毀損の構成要件は事実と違ってれば良かったんでしたっけ?

420神奈川一区民:2010/04/19(月) 23:14:37
>>418
石原慎太郎氏は新井将敬氏を馬鹿にしてい
たからね。石原氏のような政治家がいるか
ら、在日外国人の帰化が進まない。

421建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/04/19(月) 23:23:45
>>420
中国、韓国、北朝鮮あたりですね。
何をやっても文句言う国ですけどねwwww

422名無しさん:2010/04/20(火) 01:29:52
>>418
一応マジレスしとくと、石原発言は
「参政権促進派は帰化した人が祖国への奉仕のようなものとして頑張ってる」
が要旨では?
だからそれ以外の理由でそういう活動してる人からは「私の活動の根本の部分に対する誤解を広めるものだ」となってもおかしくないのでは。

「作家なんて所詮カネ儲けて女にモテて銀座で豪遊したくて文筆活動してるんだろ?都知事や政治家になりたがるような人も何人もいるがまさに俗物主義の権化じゃないか」
みたいな事左翼が言えば石原は喜んで告訴に踏み切ると思うのだけど。
無論「金儲け」も「モテ」もネガティブな事じゃないでしょうけど、それが「一番の理由だろ」みたいに言われて流布されるのは名誉毀損と思う人もいると思うよ。

423栃木都民:2010/04/20(火) 12:56:44
石原と新井は衆議院旧東京2区で同じ自民党ながら、激烈な争いをしていたからね。
とくに、蒲田駅周辺を握っていた在日韓国人関係が新井について、当時の自民党長老都議が反発、火に油を注いだ歴史もある。
その腹いせもあるのでは。
在日朝鮮人といっても、3世、4世になると日本人と結婚したり、すっかり日本人化している。
まして、韓国社会でも帰胞だのいわれて差別される、親の世代が生きている間は親の面子を立てているけど、きっかけがあれば国籍取得をするだろう。

424建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/04/20(火) 19:40:41
千葉9と神奈川1、オマエらは在日特権を許さない会に入れよwww

425名無しさん:2010/05/02(日) 03:12:18
>>新井将敬氏

保守系の論客として活躍した新井将敬氏。
死後「彼は日本人以上に日本人であった」と言われた。

426とはずがたり:2011/04/06(水) 14:18:22

さも自分の意見だけが正義だと喚き散らす連中はあんま信頼されないと思うけど,こんな時は気をつけないとあかんやろうね。。

「自粛」「不謹慎」同調圧力に警鐘 識者ら
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201104050161.html
2011年4月5日11時5分

 歴史的な災厄に直面する日本社会に今、「正しさ」を錦の御旗に掲げた同調圧力が働き始めてはいないか。識者たちから、そのような懸念が聞こえ始めている。オールジャパン的な体制が必要視される状況にあって、「団結」の内実を問おうとする視点だ。

 「私は『自粛』『不謹慎』反対運動を立ち上げることにしよう」。ジャーナリストの佐々木俊尚は週刊ポスト4月1日号に、そう記した。

 ある音楽公演に「不謹慎だ」「節電しろ」と批判が相次いだことを紹介。「節電は必要だが、我々は普通に経済活動をし、日常生活を送ればいいのだ」と述べたうえで、こう警鐘を鳴らした。「『人がつながって一致団結する』ということと、『圧力をかける空気をつくりだす』という行為は表裏一体で、容易にダークサイドに転ぶ」

 フランス現代思想が専門の内田樹も同誌で、「『この非常時に、そんなふるまいが許されるか』という恫喝(どうかつ)から『非国民』という名指しまではわずかの距離しかない」と述べた。

 作家の高橋源一郎は3月下旬、ツイッターで「祝辞 『正しさ』について」と題する連続ツイートをした(http://togetter.com/li/114133)。

 震災を前に「なにかをしなければならないのだけれど、なにをしていいのかわからない」と訴える学生に、「『正しさ』への同調圧力」に押しつぶされないように、と助言する。悲劇を前に連帯や希望を語ることは「正しい」。しかし「社会の全員が同じ感情を共有しているわけでは」ないのだよ、と。

 「自分にとって大きな負担となる金額」を寄付する意思を明かしつつ、それも「正しいから」ではなく「ただ『時期』が来たから」するのだと、正月に還暦を迎えた作家は記した。

 「気をつけて」と、高橋はツイートで次世代に呼びかけている。「『不正』への抵抗は、じつは簡単です。けれど、『正しさ』に抵抗することは、ひどく難しいのです」(塩倉裕)

427とはずがたり:2011/04/21(木) 03:02:06
サンケイの記事だけど俺も陰翳歓迎。暗い駅は寧ろ欧州風の落ち着きがあって良いではないかと利用する度に思った。

東日本大震災 「暗さ」「陰影」歓迎するムードへ 東京の夜は明るすぎた
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000109-san-soci
産経新聞 4月18日(月)7時56分配信

 東日本大震災の影響で、首都圏を中心に繁華街のネオンが消え、経済活動が沈滞ムードに包まれる。一方で、節電が暗さに対する日本人の意識に変化をもたらしている。「陰影」という日本建築の概念に光が当てられ、夜の暗さを再評価する機運が出てきた。「東京の夜はこれまで明るすぎた」−。そんな自戒の念が聞こえてくる。(日出間和貴)

[フォト] 石原氏“自販機悪玉論”に業界困惑…

 東日本大震災から1カ月近くが過ぎた4月上旬、東京都内の駅構内で「地下鉄の暗さ」について、2人の中年男性が気になる会話をしていた。

 「震災以降、東京の地下鉄はまるでロンドンのように暗くなった」

 「ヨーロッパを旅すれば分かるけど、駅の構内はこんなもの。この暗さにもだんだん慣れてきた」

 企業や家庭で進められる節電の励行。夏場に向けた電力抑制を控え、まちの暗さを受容する感性はさらに歓迎されていいはずだ。

 昼から夜へ、明るさの谷間に当たる「たそがれ時」に対する意識は、国民性や気候風土が反映される。日本の夜の明るさや派手なライトアップに長年、疑問を投げかけてきた東京工大の乾正雄名誉教授(建築工学)によると、日本では日没の1時間前に照明をつけるが、ヨーロッパではほぼ日没の頃。明るさの余韻を惜しむかのように照明をなかなかつけないという。

 乾名誉教授は、過度に明るい夜間の環境が「人に常に動き回ることばかりを強いて、じっと考える能力を喪失させたことはうたがいようがない」と、『夜は暗くてはいけないか』(朝日新聞社、1365円)で指摘する。確かに、こうこうと輝く蛍光灯のもとでは哲学することは向かない。

 昭和8年、作家の谷崎潤一郎(1886〜1965年)は47歳のときに日本家屋が織りなす薄暗さの美について論じた『陰翳(いんえい)礼讃』を刊行した。この一冊は、海外の建築家の間でも建築思想の「手本」として読み継がれてきた。

 米国の現代美術家、ジェームズ・タレルも影響を受けた一人。設計した宿泊・体験施設「光の館」(新潟県十日町市)の館内には、光を知覚するさまざまな仕掛けが施されている。「来館者は寝泊まりしながら、自然光と人工光が織りなす『陰影の美』の作品世界を肌で触れることができる」(同館)。明るさに慣れた都会人に、夜の闇と隣り合わせだった時代へのタイムスリップが人気を呼んでいる。

 ◆無駄な光なくす

 一方、全国に先駆けて、平成元年に「光害(ひかりがい)防止条例」を制定した岡山県美星(びせい)町(現井原市)。天文台のある美星町の区域内に適用される条例で、過剰照明の自粛を呼びかけ、夜10時以降は各家庭でも消灯することを励行する内容だ。条例には「美しい夜空を見よう」という目的があり、星の見え方は市民のモラルにかかっている。

 美星天文台の綾仁(あやに)一哉台長は「暮らしの中から無駄な光をなくし、照明を水平よりも上に向けないようにするだけでも星はきれいに見える。都会の空に本来の夜空が戻ることは、節電による一つの形といえる」と評価する。

 谷崎の『陰翳礼讃』にある一節。〈暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った〉

 「闇の世界」を完全に忘れ去る前に、現代人が心に留めておきたい警句といえる。

428栃木都民:2011/04/21(木) 11:21:40
>>423
蒲田西口でのD都議(石原系)と在日との争いは激烈でしたね。土建業内でも反目しあっていましたから。
まあ、石原も新井も見えないところではかなりダーティでしたからね。それにたかる選挙民が一番のもんだいですが。
新井のお母さんは一生懸命なものがありましたね、自死したときは見ていられませんでした。
一世にはいろいろな人がいましたが、戦前の教育を受けたこともあり仁義を大切にしていましたね。
ちなみに私は自民党でも、石原陣営でも新井陣営でもありません。

429片言丸:2011/04/24(日) 17:21:25
「原発議論が民主主義深める」サンデル教授インタビュー
2011年4月24日9時17分
http://www.asahi.com/international/update/0423/TKY201104230335.html

 サンデル教授は22日、米ハーバード大の学生主催のシンポジウムの後、朝日新聞などの取材に応じた。主なやりとりは次の通り。

 ――福島第一原発の問題をどう見ているか。

 危機が起きる前、米国は原発推進に向かっていたが、再考を迫られた。他のすべての国も、エネルギー政策の安全性やリスクを新たな枠組みで議論することが避けられないだろう。

 だが、根本的には、膨大なエネルギー消費に依存する物質的に豊かな生活様式をどうするか、我々がどんな社会に住みたいかという価値観の問題になる。

 ――日本での原発の賛否をめぐる議論は激しいものになるかもしれない。

 私のアドバイスは、思慮深く、丁寧な議論をすること。絶対に議論を避けてはならない。社会が直面する最も困難な課題について、賛否両派が相互に敬意を持って、公然と討議できれば、民主主義は深まる。だからこそ、建設的に議論するための枠組みの設定が非常に重要となってくる。

 ――誰が枠組み設定を担うべきか。

 政治指導者に責任があるが、しばしば機能しない。有権者が望まないからだ。民主主義に不可欠な、自ら考えて議論する市民を育む教育の責任が大きい。メディアも意味ある議論を提起する義務がある。

 ――日本政府は11年度予算の途上国援助(ODA)削減を決めた。

 日本が震災後の緊急事態を過ぎた時、途上国援助で再び寛大な役割を担うことに、私は疑念がない。(ケンブリッジ=春日芳晃)

430とはずがたり:2013/05/14(火) 00:15:49

中立性欠くと被告側抗議=ネオナチ裁判、最初から波乱―ドイツ
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-130507X729.html
2013年5月7日(火)16:26

 【ベルリン時事】ドイツ各地でトルコ系住民ら10人を殺害したとして起訴されたネオナチ組織の女ベアーテ・チェーペ被告(38)の初公判が6日、ミュンヘン上級地方裁判所で開かれた。被告側は裁判官が中立ではないと抗議。公判は14日まで中断され、波乱の幕開けとなった。

 被告は「国家社会主義地下運動」を名乗る男女3人組の1人で、2000年から07年にかけ、10人を殺害したとされる。警察は当初、事件を移民間の抗争として捜査していた。しかし、11年11月に銀行強盗に失敗したメンバーの男2人が死亡した後、アジトを捜索したところ、殺害現場を撮影したDVDや使用した拳銃が見つかり、犯行が発覚した。

 被告側は、入廷の際に被告側だけ身体検査を求められたことに不満を表明。裁判官は公平ではないと主張した。

431とはずがたり:2013/06/03(月) 17:50:00

東洋学園大学教授・櫻田淳 平成の「富国強兵」路線に専念を
2013.6.3 03:07
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130603/stt13060303080000-n1.htm

 「歴史認識」に絡む橋下徹大阪市長の一連の発言が投げ掛けた波紋の後、韓国紙、中央日報が「原爆投下は神の懲罰である」と言い放った論評を掲載したことは、日韓両国における「ナショナリズム言説」の応酬の風景を出現させたようである。

 ≪正義語れる官軍になってこそ≫

 古来、「歴史認識」は大概、「戦争で勝った側」のものが世に流布する。「勝てば官軍、敗(ま)ければ賊軍」という言葉は、「敗れた側」にとって、どれほど理不尽にして悔しいものであっても、一つの真理を表している。故に、端的にいえば、「次の戦争」で「戦勝国」になってしまえば、「歴史認識」の案件は決着がつく。

 ここでいう「次の戦争」とは、武力行使を伴う文字通りの「戦争」という意味にとどまらず、経済、産業、技術上の優位の維持、さらには対外広報・文化・芸術・スポーツなどを通じた対外影響力の確保という意味の「競争」を含むものである。こうした「戦争」や「競争」に際して、いかに「勝ち組」に回るか。筆者は、そうしたことにこそ何よりの関心を抱いているし、そのことこそ、真剣な議論に値するものであろう。

 筆者は、突き放した物の言い方をさせてもらえれば、第二次世界大戦という「近代以降、偶々(たまたま)、敗れた一度だけの対外戦争」に係る弁明には大した意義を感じていないし、その弁明に日本の政治家が精力を尽瘁(じんすい)するのは、率直に無益なことであると考えている。

 故に、筆者が安倍晋三首相の再度の執政に期待するのは結局のところは、「次の戦争」で「戦勝国」としての立場を確実に得るために必要な態勢の整備である。

 「アベノミクス」と総称される経済再生施策から、憲法改正を含む安全保障に係る態勢の拡充、さらには安倍首相が就任直後に披露した「アジアの民主主義的な安全保障ダイヤモンド」構想に示された対外政策方針に至るまで、安倍首相が推し進める平成版「富国強兵」路線は、こうした考慮に裏付けられてこそ、意義を持つものであろう。

432とはずがたり:2013/06/03(月) 17:50:10
>>431-432
 ≪橋下発言は「必然性」が薄弱≫

 逆にいえば、こうした平成版「富国強兵」路線の貫徹に具体的に寄与しない政策対応は、「歴史認識」の扱いを含めて、全て棚上げにしても何ら支障はない。国際政治で問題とされるのは、結局は「力」である。安倍首相には、日本の「力」の復活に専念してもらえれば、宰相の仕事としては十分である。

 翻って、橋下市長の一連の発言において批判されるべきは、その発言の中身というよりも、それを語る「必然性」が誠に薄弱だということにある。要するに、「橋下市長は、自らの歴史認識を開陳することで、何をしようとしたのか」が、曖昧なのである。橋下市長は、一連の発言を通じて、第二次世界大戦の「敗戦国」としての日本の立場を弁護しようとしたのであろう。

 目下、特に米国、英国を含む欧州諸国、さらには豪印両国や東南アジア諸国は、日本の「次の戦争」における盟邦であると期待されているし、その故にこそ、安倍首相は、第2次内閣発足以後、これらの国々との「提携」を加速させている。しかし、橋下市長の発言のように、「従軍慰安婦」の解釈を含めて日本が「敗戦国」としての立場の弁明に走ることは、これらの国々との「提携」を進める際の妨げになる。

 というのも、これらの国々の多くは、結局は、「戦勝国」であるからである。「歴史認識」のような「互いに妥協できない」案件を不用意に持ち出し、「敗戦国」と「戦勝国」の立場の違いを結果として際立たせるような言動は、果たして賢明であるのか。橋下市長に問われているのは、その言動の当否ではなく、その言動を披露する際の「賢明さ」なのである。

 ≪中朝韓の対日批判資格を問え≫

 因(ちな)みに、中朝韓3カ国からの対日批判への対応は、そもそも「戦勝国」ですらない韓朝両国、さらには「戦勝国」の地位を継いだだけの中国が何故、あたかも自ら「戦勝国」であるかのように装って、対日批判に走っているかという「資格」を問い質(ただ)し続ければ、それで十分であろう。

 「正義」は、「戦争」や「競争」に勝ってから語るべきものである。しかし、勝ってから語られる「正義」は、大概、白々しいものでしかない。政治における「正義」とは、そうしたものである。当代日本の政界やその周辺には、「正義」、即(すなわ)ち「自らにとっての『正しいこと』」を口にしていれば、必ず受け容(い)れられると信じている「政治活動家」は、政治的スペクトラムの左右を問わず、至るところに盤踞(ばんきょ)している。

 政治家は、国家・社会にとって「必要なこと」よりも自らにとって「正しいこと」を優先させる言動に走れば、瞬時に「政治活動家」に変貌する。橋下市長の一連の発言に因(よ)る騒動の顛末(てんまつ)が示すのは、彼もまた、その「政治活動家」の一例であったという事実であろう。(さくらだ じゅん)

433とはずがたり:2013/08/02(金) 09:53:46

麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html

 麻生太郎副総理が29日、東京都内でのシンポジウムでナチス政権を引き合いにした発言は次の通り。

ナチスの憲法改正「手口学んだら」麻生氏発言に関する記事はこちら
 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。

 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。

 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代。バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。

 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、結構しゃべる。しかし、そうじゃない。

 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。

 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。

 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。

 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。

 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。

 僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。

 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。

 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。

434とはずがたり:2013/08/02(金) 09:56:55
ワイマール憲法下でナチスが政権取ったのはわーわー騒がしい喧騒の中なイメージなんだけど,麻生に取ってみたら,ナチスは冷静に粛々と政権取った(から評価できる)と云うイメージなんか?

435とはずがたり:2013/12/01(日) 10:53:55

石破氏ブログに批判の声 「政治家としての資質を疑う」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/TKY201311300366.html
朝日新聞2013年11月30日(土)23:37

 特定秘密保護法案を大きな声で批判するデモは「テロ行為」なのか――。自民党の石破茂幹事長のブログに、デモ参加者や識者から怒りの声があがった。

 「なんだ、これは」。29日のデモに参加した東京都世田谷区のパート、中山照章さん(60)は同日夜にツイッターでブログを知り、驚いた。「『法案は民主主義を壊すものだ』と訴えている矢先に、反対意見を狙い撃ちにしたい政権の本音が出た。反対運動が盛り上がってきて、焦っているのではないか」と話す。

 「デモとは何か」の著書がある五野井郁夫・高千穂大准教授(国際政治学)は「人々が声をあげるのは、法案を承服していないから。(テロを)石破氏は『絶叫戦術』と言うが、やむにやまれず声を出しているのであり、テロ行為と変わらないというのは民主主義を愚弄(ぐろう)している」と指摘。そのうえで、石破氏の政治家としての資質にこう疑問を投げかけた。

 「民主主義とは異なる意見をいかにして取り入れていくかということ。議会の外にも民主主義はあり、議員会館にいて静穏を妨げるも何もない。石破さんを応援するものだったらよく、意に沿わないものだったら否定するのだろう。言論の自由を否定する石破さんの政治家としての資質を疑う」 ジャーナリストの大谷昭宏さんは、「法案を成立させたい『本音』を暴露したような発言だ。自分たちがつくった法律に対して、声を上げる人、何かしらのアピールをする人の存在を真摯(しんし)に受け止めず、『異端分子』としか受け止めていない証しだと思う」と話す。

 「国民の知る権利が奪われる重要な問題なのに、(石破氏は)異論を唱える人たちを切り捨てている。過去には、安倍晋三首相も選挙運動を批判した聴衆を『左翼の人たち』と言った。そういう発想の人たちが法案を通そうとしている恐ろしさを感じる」

436とはずがたり:2013/12/10(火) 09:38:18

通名制度を見直し 変更数十回など不正の温床となるケースも 片山さつき議員
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20131209/plt1312091534001-n1.htm
2013.12.09

 安倍晋三政権が、外国人の通名(通称名=日本人名)の厳格化に乗り出した。総務省自治行政局外国人住民基本台帳室長が先月15日に通達を出し、外国人が通名を記載する際には要件を厳格にした上で、原則として変更を許さないものとしたのだ。総務大臣政務官時代からこの問題に取り組んできた、自民党の片山さつき参院議員が、通名の問題点を語った。

 「日本人が改名するには、家裁の許可が必要です。しかし、外国人の場合、届けるだけで通名を変えられる。これはいかにもおかしい。通達により通名が容易に変更できなくなって当然です」

 片山氏はこう語る。

 外国人が通名を変える例は珍しくない。中には、数十回も変えたケースもあり、不正の温床になることも。実際、11月1日、埼玉県警組織犯罪対策課と大宮西署は何度も通名を変えて約160個もの端末を転売した韓国籍の男性を、組織犯罪処罰法違反および詐欺容疑で逮捕した。

 片山氏は「通名制度も、そろそろ見直した方がいい」といい、存在への疑問をこう語る。

 「通名制度は、昭和14(1939)年の創氏改名制度で日本名を持った人々が、敗戦後の21(46)年の姓名復旧令で、その日本名を使用したのが始まりです。日本で生きていくにはその方が便利だったというほかに、戦後の混乱期に、一度登録した通名で商業登記や不動産登記などの手続きが積みあげられてしまった側面もありました」

 だが、通名を記載できた旧外国人登録制度(2012年廃止)とは異なり、現行制度では、特別永住者証明書にも在留カードにも、通名を記載する個所がなくなった。片山氏は続ける。

 「戦後生まれの人は、通名を持つ意味は少ない。日本名を名乗りたければ帰化すればいいのです」

 確かに、そうすれば通名を隠れみのにして外国人が政治献金することも防止できる。さらに通名は、日本の安全保障にも影響しうる可能性がある。さらに、片山氏はこう警告する。

 「中国の習近平国家主席が国防動員法に基づいて、日本にいる中国人に登録を求めています。中国が沖縄県・尖閣周辺の空域に『防空識別圏』を設置するなど国内外で緊張感が高まる現在、通名で潜伏する中国人たちが北京政府の指示の下でいきなり蜂起するようなことは、絶対に避けなければなりません」 (安積明子)

437とはずがたり:2014/01/07(火) 19:17:18
アメリカの対中基本姿勢は第二次大戦前から機会均等・門戸開放だしな。
対中利権と云う程の事ではないにせよ,日本に過剰に肩入れして対中の利潤機会を失いたくないのはアメリカも他国と同様。戦略爆撃機飛ばして中国側から何の妨碍も受けなかったことで実質的に問題なしと判断下したのであろう。
靖国も首相とかに参拝して欲しければ宗教性を排すとかA級戦犯除けるとか色々やらないとあかんやろ。
桜井の云う健全なナショナリズムが靖国参拝なんかで養われる訳がない。気持ち悪いわ( ゜д゜)、

【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】
米への失望禁じ得ず
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140106/plc14010603160002-n1.htm
2014.1.6 03:16

 …わが国唯一の同盟国であるアメリカを最重要の戦略的パートナーと位置づけつつも、いま、私は、オバマ政権への失望を禁じ得ない。

 安倍晋三首相の靖国神社参拝を受けて、東京の米国大使館が「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させる行動をとったことに米国は失望している」と表明したことに、失望と懸念を抱いている。

 米国の反応を、膨張し続ける中国がどう解釈するかを考えれば、オバマ政権が長期的視点で中国の戦略を分析し、その真意を測ることをおろそかにしてはいないかと、懸念せざるを得ない。

 国務省も大使館同様の声明を発表した。米国は靖国問題が政治的要素となった経緯についてどれほど調べた上で発表したのだろうか。

 靖国参拝が問題視され始めたのは、歴代の日本国首相が合計60回の参拝を果たしたあとの1985年9月だった。いわゆる「A級戦犯」合祀が明らかになった79年以降も、歴代首相は6年半にわたって21回参拝した。中国の非難はそのあとだ。時間軸で見る中国の靖国参拝非難は、同問題が中国の政治的思惑から生じたもので、日本たたきのカードであることを示している。

 12月26日、安倍首相は靖国神社のみならず鎮霊社にも参拝し祈りをささげた。鎮霊社には靖国に祀られていない全ての戦死者、日本人のみならず外国人戦死者の霊も祀られている。

 靖国の英霊にも、鎮霊社の英霊にも、さまざまな民族と宗教の人がいる。両御社での鎮魂の祈りは、宗教、民族および国境を越えてなされていることを心に刻みたい。

 首相の参拝意図は…平和を守(る)…との誓いである。その上で日本に命をささげた人々に心からの哀悼の誠をささげるものだ。オバマ大統領がアーリントンで祖国に殉じた英霊に敬意を表し祈りをささげるのと何ら変わりはない。指導者として、当然の責務である。

 米国が日中関係に踏み込むのであれば…法治国家の指導者として他に踏み込むべき事柄があるのではないか。

438とはずがたり:2014/01/07(火) 19:17:36
>>437-438
 たとえば尖閣諸島である。国際法上も日本国領土であることが明らかだからこそ、日本占領のとき、米国はこれを施政権下においたのではなかったか。であれば、尖閣諸島は日本国の領土であるとの見解を明らかにしてもよいのではないか。法を無視し、軍事力を背景にした中国の膨張主義の前に、どちらにもくみしない米国の姿勢が中国の尖閣領有への主張を増長させる要素のひとつとなっていることに、留意せざるを得ない。

 だがここで急いでつけ加えたい。日本人が日本の領土である尖閣防衛の任務を果たすのは当然であり、米国の助力を努々(ゆめゆめ)、当然と思ってはならない。同時に、尖閣諸島の地政学的および戦略的重要性を認識すれば、米国が立場を明確にして尖閣に対する中国の冒険主義を抑制することは米国の国益にも合致する。

 尖閣問題についても、靖国問題と同じく、事実に基づいた長期的観察を行い、それを大きな戦略的枠組みの中で分析する必要がある。

 米国は常に「現状変更は好ましくない」との牽制球を日本に投げてきた。日本政府は中国の反発への恐れと、米国の意向の尊重という2つの要素を前に、尖閣諸島が明確な日本国領土であるにもかかわらず、船だまりも作らず、日本国民の上陸も許さず、現状維持に終始してきた。

 対照的なのが中国だ。彼らは日本の反発を無視し、米国の出方をうかがいながら…少しずつ、現状変更に挑み続けてきた。

 振りかえってみよう。78年、トウ小平は日中間に棚上げ合意など存在しないにもかかわらず、記者会見で「棚上げに合意」と発表した。中国の現状変更への挑戦はこの時点から始まっている。…東シナ海における彼らの執拗さは、南シナ海でベトナムやフィリピンから島々を奪い続けてきた執拗なる40年と重なる。つまり、現状維持を要求する相手を、米国はずっと間違えてきたと言わざるを得ない。

 11月23日に中国が突如尖閣を含む形で防空識別圏(ADIZ)を設定した。ホワイトハウスはいち早く…中国を強く批判したが、12月4日、バイデン副大統領は北京での習近平主席との会談でADIZを撤回せよとは要求しなかった。加えて米政府は…事実上、民間機に飛行計画の提出を促した。

 ADIZに関する国際社会の常識を変え、領空であるかのように扱う中国に、撤回を求めないオバマ政権の、守るべき原理原則や価値観とは何なのだろうか。

 米国国務省は、靖国参拝に関して推移を見守るという。米国の大戦略や方針が定かでないかに見えるいま、大事なのは日本の国家意思の堅固なることだ。激変する日本周辺の状況の中で、日本は偏狭であってはならず、健全な民主主義国家でなければならない。そのために必要なのが健全なナショナリズムである。安倍首相が鎮霊社に祈りを捧げ、靖国神社を参拝したことは、その意味で極めて正しいことなのだ。

439とはずがたり:2014/01/07(火) 19:19:18

靖国参拝を米国が許容できない理由
日米の認識のギャップ
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3484
2014年01月07日(Tue)
辰巳由紀 (スティムソン・センター主任研究員)

安倍総理が昨年12月26日に靖国神社に参拝して以降、フェイスブックなどのソーシャルネットワークサイトやその他のメディアでは「安倍総理の靖国神社参拝に対するアメリカの反応」に注目が集まっている。米国政府は参拝当日に、アメリカ大使館が参拝に「失望」を表明する声明を出すという異例の対応をしたが、この声明を巡り、アメリカ大使館のウェブサイトが「炎上」する事態にまで発展しているという日本の報道も見た。しかし、おおむね日本では「アメリカ政府はそんなに腹を立ててはいない」「日米関係にはあまり影響はないだろう」という楽観的な雰囲気のようだ。

 ワシントンで生活している身としては、大いなる違和感を感じる。ワシントンでアジア政策に何らかの関わりを持っている人たちの間では、今回の総理による靖国参拝は大問題として認識されており、安倍総理を見る目は格段に厳しくなっているからだ。ちなみに、前掲のアメリカ大使館が出した声明も、「大使館に出させたのは手ぬるかった。ホワイトハウスからの声明として出すべきだった」という声すら一部からは挙がっているほどなのだ。

靖国とアーリントンは「似て非なるもの」

 ここまで書くと「米国は中国や韓国による働きかけに影響されているのだ。日本がきちんと説明すれば、米国も理解してくれるはずだ」という声が返ってくるかもしれない。しかしお断りしておきたいのは、今回の批判はそのような観点から出てきているものではなく、それ故に日本にとっては今後、非常に取扱いが難しい問題になる可能性が高いということだ。

 私自身の経験から言えば、アメリカ政府の関係者やアメリカ人研究者と話をするとき、中国や韓国の専門家が相手であっても「戦争に負けたら、国のために犠牲になった人に尊敬の念を表してはいけないのか?」という問いに「そうだ」と答えることができる人はまずいない。いわゆる「歴史問題」に関する誤解や疑問について日本の立場を丁寧に説明すれば、「日本が国のために命をささげた人たちを追悼し、敬意を表すことは批判されるべきではない」という点については、同意してくれるようになることが殆どだ。

 しかし、その場合でも、「戦争の犠牲者に対する日本人指導者による敬意の表し方」としての「靖国神社参拝」はどうしても理解してもらえないのだ。特に、ちょっと日本に詳しい人になると、1979年にA級戦犯が合祀されて以降、天皇陛下が靖国神社を参拝していないことも知っており、「天皇陛下ですら参拝していない場所を参拝することに、なぜ一部の日本の指導者はそこまでこだわるのか」となる。

 ちなみに、靖国神社参拝の正当性を主張する際に、米国バージニア州のアーリントン国立墓地を引き合いに出し、「アーリントン国立墓地だって南北戦争時の南軍の兵士が埋葬されていても大統領が献花したりするのだから、靖国神社に総理が参拝して何が問題なのだ」という論調を日本で目にすることがあるが、これはアメリカ人には全く受け入れられないたとえである。

 彼らに言わせると、アーリントン国立墓地は、確かに南軍の兵士も埋葬されているが、宗教色のない墓地であり、敷地内に奴隷制や朝鮮戦争、ベトナム戦争の正当性を主張するような資料館もない。さらに「米軍で戦闘地域に派遣される時に『アーリントンで会おう』と言って出発する兵士なんかいないよ」というあるアメリカ人の研究者の言葉が端的に示すように、国立墓地の存在が米軍人の精神的支柱になってはいないという意味で、靖国神社とアーリントン国立墓地は「似て非なるもの」なのだ。

440とはずがたり:2014/01/07(火) 19:19:32

 このような背景をもとに、安倍政権発足後、米国は水面下であらゆる機会をとらえて「靖国参拝だけはしないでもらいたい」と安倍総理本人やその周辺などに水面下で伝えてきた。政府関係者だけではなく、自民党に知己の多い民間の研究者からも、一貫して同じメッセージが出ていた。昨年10月に日米安全保障協議会(2プラス2)会合のために来日したヘーゲル国防長官とケリー国務長官が揃って千鳥ヶ淵に献花に赴いたのも、「戦争の犠牲者に追悼の意をささげるのであれば、こちらの施設があるではないか」という明確なメッセージだった。

 それにも拘わらず先月、安倍総理が靖国神社参拝に踏み切ったことで「安倍は個人の信条を日米同盟の将来や日本の国益に優先させる指導者なのか? そうだとすると、尖閣諸島で状況が緊迫するようなことがあった場合に、理性的な対応をしてくれることを本当に期待できるのか? わざと中国を挑発するような行為に走らないといえるのか?」という不信感が湧き上がっている。「大局的判断よりも自分の思い入れにこだわる指導者を米国は信頼できるのか? そのような人物がけん引する日本という国との関係を強化することで、米国がリスクを抱え込んでしまう可能性はないのか?」というわけで、米国の東アジアにおける立ち位置を考慮したうえでの「日本リスク論」が首をもたげているのである。

 このような不信感は、参拝から2週間が経過した今も根強く残っている。これまでは靖国神社参拝を「日本と中国・韓国の間の過去の歴史を巡る問題の一つ」であるとして、事態を静観していた米国が、今回の靖国神社参拝を契機に、この問題に当事者意識を持ち始めるに至っているのである。

日米関係への影響は不可避

 特に今回、総理の靖国神社参拝についての事前説明が日本側から全くなかった(参拝するという通報も、参拝の30分前に行われたという話もある)ことが、米政府の苛立ちを強めているようだ。ビジネスライクなことで知られるオバマ大統領は「サプライズ」を何よりも嫌うが、今回の参拝はオバマ政権にとっては「サプライズ」以外の何物でもなかった。小泉政権時代のように、米国との関係が指導者の強力な個人的関係にけん引され、ブッシュ大統領の強い意向を受けた米政府が、小泉総理に対する表立った批判を一貫して抑制していたような時代ではない。

 しかも、今回の参拝は、米国からの度重なるメッセージを無視して強行された、という見方がワシントンではほぼ、定着している。「水面下でのメッセージが伝わらないなら、これからはもっとはっきりと、公の場で米国は発言すべきではないか」という主張がジワジワと説得力を増している。今回のアメリカ大使館から出た声明がその第一歩となってしまう可能性も十分にあるのだ。

 参拝以降、「来春のオバマ訪日は中止すべきでは」との声も根強く残っている。「訪日は中止すべきではない」という意見の人の中にも、「オバマ大統領本人の口から、はっきりと安倍総理に米国の不快感を伝えたほうがいい」と思っている人がいる。つまり、日本での認識とは異なり、今回の参拝は今後の日米関係に何らかの影響を及ぼすことは避けられないというのがワシントンの雰囲気なのだ。

441とはずがたり:2014/01/07(火) 19:19:52
>>439-441
米国の不信感と当事者意識

 要は、米国では、靖国神社とは、A級戦犯の合祀や、敷地内の資料館「遊就館」の展示を含め、戦前の日本の行為を正当化する象徴的存在なのである。つまり、そこに日本の総理が参拝することは、事後にどのような説明があったとしても「第二次世界大戦前の日本の行為を正当化する歴史観の肯定」であり、サンフランシスコ講和条約以降の国際秩序(当然、日米安全保障体制もその一部に含まれる)の否定につながる。これは中国や韓国の反応を抜きにして、米国として許容できないものなのである。

 さらに日本の総理が靖国神社に参拝することで、中国や韓国に「日本の軍国主義化」について大騒ぎをする絶好の口実を与えることになり、日本にはこれからアジア太平洋地域で安定した安全保障環境を作り出すために一層、安全保障分野での役割を拡大してもらいたいと考える米国にとっては非常に具合が悪い。つまり、日米同盟をこれから深化させていきたいという米国の意図が本物であればなおさら、日本の総理大臣による靖国神社参拝は敵に塩を送るに等しく、「百害あって一利なし」の行為なのだ。


 今回、残念なのは、「安倍総理靖国参拝」の衝撃が余りに大きく、「沖縄県の普天間飛行場の辺野古移設案受け入れ」という日米関係の実務面では極めて重要な成果が全く注目を集めていないことだ。しかも、この件について日本政府に謝意を表明するために行われたはずの日米防衛電話会談の中でも「日本が隣国との関係改善に努力することの重要性」についてヘーゲル国防長官が言及している。

 昨年12月17日に発表された日本初の国家安全保障戦略、新防衛大綱、新中期防衛力整備計画から明らかになった「アジア太平洋地域の安定という公共財のために日本は努力を拡大する」「自衛隊をより機動的に運用する」「本土防衛に必要な能力を強化する」といった方向性をもとに日米防衛協力の指針(ガイドライン)など、より具体的な防衛協力の中身を議論しようというときに、日米関係、ひいては安倍政権を見るオバマ大統領や閣僚の目が厳しくなるというのは、この作業に従事する事務レベルの人間にとっては、非常にやりにくい状況なのである。

米国に配慮しつつ参拝する方法はなかったのか

 国に命をささげた人に敬意を表し、追悼の意を表すために靖国神社に総理として参拝したい、して何が悪い、という安倍総理の思いも理解できる。しかし、この問題はまだ日本の中でも意見が分かれている。日本の国内がそのような状況なのだから、参拝を「国民との約束」と説明するのは無理があったのではないか。であるならば、米国にも一定の配慮を示しつつ、靖国神社を参拝するような方法は模索できなかったのだろうか。

 参拝そのものへの注目が大きすぎてほとんどのメディアが報じていないが、靖国神社参拝後に安倍総理が出した声明は「不戦の誓い」がはっきりと言及され、参拝に当たっての安倍総理の思いが伝わってくる、非常に良く書かれたものだ。たとえば、靖国神社参拝直後に千鳥ヶ淵にも献花し、そのあと、正式な記者会見を開いてあの声明を読みあげ、記者からの質問に答える、という方法を取ったらどうだっただろうか。

 安倍政権は、政権発足以降、「日米同盟間の信頼の回復」を掲げて安全保障政策上の様々な措置を積極的に講じてきた。国家安全保障戦略の策定や防衛大綱・中期防衛力整備計画の見直しはもちろん、国家安全保障会議の発足や特別秘密情報保護法の成立など、いずれも、日本の安全保障政策が国際安全保障環境に迅速に反応し、種々の政策を打ち出す即応性を得るためには必要とされてきたもので、日米同盟にとってもプラスになるものばかりである。政策実務面で日本が着実な前進を見せ始めた今、今回の靖国参拝が指導者間の「信頼」に傷をつけ、実務者の足を引っ張るようなことにならないことを願うばかりである。

442とはずがたり:2014/01/07(火) 19:32:40

首相靖国参拝 東南アジアは冷静
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140104044.html
産経新聞2014年1月4日(土)07:56
 ■インドネシア 「中韓主張は一面的」

 ■シンガポール 「関係改善見切った」

 安倍晋三首相らによる靖国神社参拝をめぐり、中国と韓国は年初から機関紙の論評や会見で安倍首相批判を行った。一方、第二次大戦で日本の占領統治を受けるなどした東南アジア諸国では、安倍首相の立場に理解を示す冷静な論調が目立った。

                   ◇

 インドネシアで最も影響力のあるコンパス紙は、12月28日付の社説で安倍晋三首相の参拝について、東シナ海の領土をめぐる日中の緊張が高まっているこの時期に行ったのは「適切なタイミングでなかった」としつつも、「(靖国問題で)自らを被害者と位置付ける中韓の主張は一面的な見解だ」とクギをさした。

 その上で、今回の参拝は戦死者の霊に祈りをささげ、日本国民が再び戦争の惨禍に苦しむことのないように取り組む決意を伝えたとする「安倍首相の見解」を紹介した。

 同紙はさらに、「靖国神社には、現在は戦争犯罪者と見なされている数百人だけでなく、戦争の犠牲となった(各国の)約250万人も祭られている」と指摘し、国に命をささげた人々のために参拝することは日本の指導者として当然だとする安倍首相の立場にも言及した。

 一方、シンガポールのストレーツ・タイムズ紙(12月27日付)は、安倍首相が参拝に踏み切ったのは、これまで摩擦を避けようと終戦記念日や春秋の例大祭で参拝を見送ったにもかかわらず中韓が強硬姿勢を崩さず、「冷え切った中韓との関係に改善の見込みは少ないと見切ったためだ」との分析記事を掲載。中韓の敵視政策が逆に参拝の呼び水となったとの見方を示した。

 また、ベトナムやインドは政府声明などで参拝の是非に言及せず、対話による問題解決を促すにとどまった。

 日本の「軍国主義化」を非難する中韓のように、先の戦争の文脈で参拝そのものを批判したのは、これまでのところ、台湾と、中国系の人口が大半を占めるシンガポールだけで、一部で主張されるような、靖国問題を含む歴史認識問題で「日本がアジアで孤立する」といった事態は想定し難いという事実が改めて浮き彫りとなった。

 日本は、敗戦後の1955年にインドネシアのバンドンで開かれた「アジア・アフリカ会議」で国際社会に本格復帰してからは、欧米の過酷な植民地支配からの独立を果たしたアジア諸国の経済発展に貢献し、「平和国家」としての揺るぎない信頼を築いた。

 安倍首相も就任1年足らずの昨年11月までに東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟全10カ国を訪問し、ASEANを地域協力の「最も重要な基軸」に据える立場を明確にした。

 ASEANも中国との南シナ海領有権問題などを念頭に、日本との安全保障協力の強化を目指している。

 中韓が今年、靖国問題でもASEAN切り崩しの外交攻勢をかけてくるのは必至だ。日本は、これに対抗し、アジアの友邦諸国と結束を固めていくことが一層重要となっている。(黒瀬悦成)

443とはずがたり:2014/02/16(日) 17:37:21

>米国の首都のワシントン国立大聖堂にもアメリカ合衆国を敵として戦い、戦後に戦犯扱いされた将軍たちが祭られている事実
靖国も賊軍の会津藩や長岡藩の戦死者も弔えば良い。

【あめりかノート】
靖国参拝 オバマ政権の偽善 ワシントン駐在客員特派員・古森義久
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131229/amr13122903080000-n1.htm
2013.12.29 03:08

 米国のオバマ政権は安倍晋三首相の靖国神社参拝に対し「失望」を表明した。その背後には靖国に祭られた霊の中に米国を敵として戦い、戦後に戦犯と断じられた人たちがいるからという理由づけもあることは明白である。

 だが米国の首都のワシントン国立大聖堂にもアメリカ合衆国を敵として戦い、戦後に戦犯扱いされた将軍たちが祭られている事実が新たな注視を集めたことは皮肉だといえる。オバマ政権の、自国と日本に適用する価値基準が明らかに背反しているからだ。

 首都中心部にそびえる大聖堂はキリスト教のあらゆる宗派の礼拝や追悼の国家的な場となってきた。多数の大統領の国葬や歴史上の人物の式典が催され、無数の米国民が参拝してきた。

 大聖堂のネーブ(身廊)と呼ばれる中央の礼拝堂の祭壇わきには南北戦争でアメリカ合衆国に反旗を翻し、奴隷制を守るために戦った南部連合軍の最高司令官のロバート・E・リーとその右腕のストーンウォール・ジャクソンという2人の将軍の霊をたたえる碑文と生前の活動を描く多色のステンドグラスが存在する。その慰霊表示は礼拝堂の壁面全体でも、よく目立つ巨大な一角を占めてきた。

 その事実が話題になることはこれまで少なかったが、12月11日、大聖堂で南アフリカの大統領だったネルソン・マンデラ氏の追悼式が催されたのを機に議論を生んだ。

 ワシントン・ポストの首都圏コラムニストのジョン・ケリー氏が「なぜリーとジャクソンが大聖堂で栄誉を受けるのか」と題する記事で疑問を提起したのだ。「人種平等のために戦ったマンデラ氏を悼む場に人種平等阻止のため戦った2人が堂々と祭られていることに驚いた」との指摘だった。

 バージニア州のランドルフメーコン大学のエビー・テロノ歴史学教授も「首都の大聖堂にこの首都自体を破壊しようとした将軍たちの慰霊表示があることは矛盾」との見解を述べた。

 だが両将軍の大聖堂への祭祀(さいし)は1953年と歴史は古い。南部連合の子孫の女性団体が20年がかりで訴え、実現させた。その結果はリー将軍らの「高貴な信念の豪胆なキリスト教戦士」という碑文での聖人化であり、戦場での勇猛な活躍ぶりのガラス画化だった。

 こうした疑問に対し大聖堂の広報官は「南軍将軍の慰霊表示も米国の歴史のキリスト教の視点からの紹介であり、歴史にはよい部分も悪い部分もある」として公式の反対はないと言明した。死者の霊は生前の行動によって責められることはないとの見解だった。

 だからこそこの大聖堂にオバマ大統領も閣僚たちも頻繁に参拝するのだろう。だが、その政権は靖国に対しては問われる前に日本の首相の参拝への「失望」を喧伝(けんでん)するのだ。ブッシュ前政権が当時の小泉純一郎首相の靖国参拝を認め、むしろ中国の圧力に屈するなという意向を示したのとは対照的である。

 日本の首相は頻繁に靖国を参拝すべきだというジョージタウン大学のケビン・ドーク教授は「オバマ政権の靖国への態度は大聖堂の現実からみると明らかに偽善的だ」と論評するのだった。

444とはずがたり:2014/02/22(土) 22:46:10

倉山満「“自称・保守”にいま一度、覚悟を問い直したい」
http://nikkan-spa.jp/587712
2014.02.17 雑学

平成25年10月1日、安倍晋三首相がデフレ下での増税を発表した日に、改めて「保守とは何か、世に問う」と決心したという憲政史家の倉山満氏。昨年の増税騒動において何を感じたのか? 

「デフレ化での増税がアベノミクスに反することは子供でもわかる話です。加えて政権の命綱である政策にキズがつけば、即、政局です。安倍内閣が幸いなことにまだ続いているのは、相手が劣化して弱っているからであり、三角大福の時代であれば、即死でした。実際、増税を呑んだことによって公明党の山口那津男代表には釘を刺され、例大祭には行けなくなりました。たかが増税ひとつを阻止できずに、何が『戦後レジームからの脱却』か、と思ったのです」

――保守政治家として期待される安倍首相の限界を感じた、ということでしょうか?

「私が標榜する保守とは『成熟した保守』です。学術用語で言うところの『保守』ではなく、一言で語るならば大局観を持った態度のことです。『韓国人が嫌いだ』とか、『安倍晋三首相がやることはすべて正しい』といったような、脊椎反射のような貧しい愛国心のことではありません。広い視野と深い見識を養い、日本を『滅亡』から救うことのできる態度を指します。私は今でも安倍首相こそ日本の指導者にふさわしいと信じています。ほかに比肩しうる保守政治家が今の永田町にはいないからです。いわゆる保守色の強い安倍首相があえて、『まずは経済』と宣言した。この事実には間違いなく、大きな意味があったはずなのです」

――しかし残念ながら、安倍首相は財務省を中心とした日本のエスタブリッシュメントが推進する増税という同調圧力に屈してしまいました。

「日本中の企業が4月から6月までは景気が悪化するから備えなければ、と躍起になっています。推進派も含めて『増税すれば景気は悪くなる』と認めている。誰より、安倍首相本人がそれをわかっています。しかし、そんな安倍首相ですら同調圧力に負け、増税を止められなかった。日本人が『保守』と言う場合、いったい何を『保ち守って』いるのか。具体的に何をすれば我々は日本を『保ち守った』 ことになるのか。いま一度、整理して考えたくなったのです」

――新刊『保守の心得』では、増税政局における倉山さんの忸怩たる思いが伝わってきます。「日本はすでに滅んでいる」という指摘もじつに刺激的です。

「『保守の実現』を何とするかは、一言では回答できないのですが、保守の反対を『滅亡』だと定義してみました。国が滅亡しなければ、少なくとも日本は保たれていると仮定するわけです。滅亡とは具体的にどんな状態か。八通り例を挙げてみました。

445とはずがたり:2014/02/22(土) 22:47:04
>>>444-445

一、民族殲滅…………タスマニア
二、国家灰燼…………カルタゴ、満洲
三、民族奴隷化………チベット
四、国家解体…………旧ユーゴスラビア
五、衛星国化…………東欧諸国(冷戦期)
六、内戦直前状態……ドイツ・ワイマール共和国、スペイン(フランコ登場期)
七、国内代理戦争……スウェーデン(ナポレオン戦争期)
八、ニュートラル……三島由紀夫の定義した日本

 滅亡は一様ではなく段階があります。タスマニアのように民族ごと最後の一人に至るまでイギリスに滅ぼされてしまう例もあれば、満洲のようにいつの間にか国が失われている、という滅亡もあります。最初に現実を突きつけますと、今の日本はすでに滅んでいます。なぜかというと、七の『国内代理戦争』状態にあるからです。しかし、完全に滅んでいるわけではない。では、愛する日本を完全な滅亡から救うにはどうすればいいか、それを考えてほしいと思うのです」

――敗戦から70年、外国の軍隊が駐留し、事実上はアメリカの属国です。滅亡状態にある日本を自らの手で正常な状態に戻すことが「成熟した保守」の目指すべき道だと説いています。日本が敗戦国から脱却するための方法として、昭和天皇のお言葉を掲げて解説していらっしゃいます。

「昭和戦中期に昭和天皇は『明治大帝の遺訓である憲法を遵守すること、財界を安定させること、外交で無理をしないこと』と毎年のように交代する内閣に必ず申し渡したそうです。大日本帝国は陛下の意思を実行できずに滅亡しました。憲法、財政、外交。この三つの分野だけは、絶対に道を誤ってはいけないのです。もし、踏み外せば、国家の滅亡が待っています。まず、憲法で大事なことは、日本の歴史を見直すこと。日本国憲法を改正するという考えをやめ、帝国憲法をもとに作り直していくべきです。財政とは、正しい経済学の知見に基づくことです。財務官僚がでっち上げたデマに惑わされるなど論外です。役人や御用学者たちの方便に騙されてはいけません。 外交については、マトモな軍隊を持って初めて発言力があるのだと自覚しましょう。自衛隊はアメリカの軍楽隊より弱い、といえば、ほとんどの日本人にとって衝撃でしょう。しかし、現実を見据えないと、正しい議論はできないのです」

倉山氏の新刊『保守の心得』は「学校では教えてくれない『保守入門の書』」を掲げている。「日本は好きだけど何をしたらいいのかわからない」という方は必読だろう。左によった価値観が支配している日本社会に一石を投じる書となりそうだ。 <取材・文/犬飼孝司 写真/本多 誠>

【プロフィール】
倉山満氏。憲政史研究者。シリーズ累計20万部を突破したベストセラー『嘘だらけの日米近現代史』『嘘だらけの日中近現代史』『嘘だらけの日韓近現代史』に続いて、『保守の心得』を3月1日に発売

446名無しさん:2014/02/26(水) 12:09:02
お前は、喫煙して「他人に迷惑をかける」から死んでくれ!!

http://www.youtube.com/watch?v=sixBUhZbJqo

車内や密室での喫煙を全面禁止!! 窓等を開けて喫煙も、全面禁止!! 煙!の匂いが、髪の毛や他に染み着く!!
屋内喫煙の全面禁止!、屋内喫煙場所は撤去!、屋内に喫煙場所は設置しない!
喫煙者の為に、灰皿を準備するな!! 喫煙を推奨してるのか!

喫煙者は、絶対に屋外喫煙!! 屋外の野天のみ!!、喫煙可能で後始末の義務化!!
喫煙者に、灰皿等の持参と後片付けを義務づけ!! 強力な罰則規定を!

全ての煙草、一律に1箱1000円へ!!

宜しく!!

447とは:2014/03/05(水) 17:53:37
大沢真幸のちくま新書の戦後の思想空間を拾ったので読む。思想や哲学は言いっぱなし、レッテル貼りでまぁいい商売だよなとは思うが、まぁそんなにいいなら自分がやれよってのが我が経済学の倫理だから別にいいよなぁ以上の表明はしない。寧ろエビデンス、エビデンスと五月蠅いから経済学は詰まらないんだろうなw

大沢先生、この後女性問題で大学辞めたってのを前提で読むとちょっと凄みも出る。因みに一度講義を受けたこともあるが面白かった。

448とはずがたり:2014/03/07(金) 00:14:09
竹田もきしょければ石原も醜い。あーやだねぇ。。┐('〜`;)┌

石原慎太郎、衝撃発言「皇室は日本の役に立たない」「皇居にお辞儀するのはバカ」
ビジネスジャーナル 2014年3月3日 17時00分 (2014年3月6日 23時08分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140303/Bizjournal_201403_post_4279.html

「負けたのにヘラヘラ『楽しかった』はありえない」「メダルをかじるな」、そして「君が代は聴くのでなく直立不動で歌え」。
 2月23日に閉幕したソチ五輪に関連して、「明治天皇の玄孫」として話題の右派論客である慶應義塾大学講師・竹田恒泰氏が、日本選手に対して上記のコメントをTwitterに投稿して物議を醸したが、スポーツの国際大会では出場選手に対して、しばしば国家への忠誠を強要するようなプレッシャーがかけられることがある。
 中でも厳しいのは試合前や表彰式での「国歌斉唱」のチェックで、元サッカー日本代表の中田英寿氏のように「国歌を歌っていない」として右翼から街宣や抗議を受けたケースも少なくない。
 そんな中、意外な人物が「国歌なんて歌わない」と堂々と宣言して一部で話題になっている。
 政治家でありながら中韓に対してネトウヨ顔負けのヘイトスピーチ的発言を繰り返し、東京都知事時代には尖閣諸島の買収を宣言して領土問題再燃のきっかけをつくった人物。日本維新の会共同代表・石原慎太郎氏である。

●石原氏「国歌は歌わない」
「文學界」(文藝春秋/3月号)に「石原慎太郎『芥川賞と私のパラドクシカルな関係』」と題されたインタビューが掲載されているのだが、そこで石原氏は「皇室について、どのようにお考えですか」と聞かれ、次のような発言をしているのだ。
「いや、皇室にはあまり興味はないね。僕、国歌歌わないもん。国歌を歌うときにはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」
 つまり、石原氏は国歌を歌わないばかりか、仕方なく歌う場合には歌詞を「君が代は(天皇の世は)」ではなく「わがひのもとは(私の日本は)」と歌詞を変えてしまうというのだ。
 代表的な右派論客が堂々と天皇をないがしろにするような発言をしていることに驚かれる読者もいるかもしれないが、石原氏がもともと反天皇制的なスタンスを取っていることは一部では知られていた。今から約50年前、天皇一家の処刑シーンを描いた深沢七郎の小説『風流夢譚』をめぐって、右翼団体構成員が版元の中央公論社の社長夫人と家政婦を死傷させる事件が起きているが、事件の直前に石原氏はこの小説について、こんなコメントを寄せている。
「とても面白かった。皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった。そういう皇室に対するフラストレーションを我々庶民は持っている」(「週刊文春」<文藝春秋/1960年12月12日号>)

●国歌斉唱時の起立義務付けをしながら、自分は斉唱拒否
 先に紹介した「文學界」インタビューでも、石原氏は戦時中、父親から「天皇陛下がいるから皇居に向かって頭を下げろ」と言われた際、「姿も見えないのに遠くからみんなお辞儀する。バカじゃないか、と思ったね」と語っている。
 もちろん思想信条は自由だし、最近は反韓反中がメインで天皇に対しては否定的という右派論客も少なくない。だが、石原氏は都知事時代、都立高教員に国歌斉唱時の起立を強制し、不起立の教師を次々に処分していたのではなかったか。また、日本維新の会の共同代表で石原氏のパートナー・橋下徹氏も大阪府知事だった11年、国歌斉唱時に教職員の起立を義務付けた、いわゆる「君が代条例」を大阪府で成立させている。
 一方で国民に愛国心を強制しながら、自分は平気で「国歌が嫌い」と斉唱を拒否するというのは、いくらなんでもご都合主義がすぎるのではないか。
(文=エンジョウトオル)

449とはずがたり:2014/03/18(火) 19:51:33
保守的な山梨はどーしよーもねーなー・・・
「介護以外の話をしない」ことを条件にするなど大変に失礼な話しだ。。

山梨市、上野千鶴子さんの講演会中止 反対意見寄せられ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG3G3FZ5G3GUZOB002.html
朝日新聞2014年3月14日(金)19:53

山梨県山梨市が、18日に予定していた社会学者の上野千鶴子さんの講演会を中止したことがわかった。介護や、最期までひとりで生きる心構えを語る予定だったが、上野さんの別のテーマでの発言を問題視する人から反対が寄せられ、市長が中止を決めた。

 市によると、講演は昨秋、依頼。今年2月に広報し、164人の参加希望があった一方、上野さんのツイッターやコラムでの発言を例に「公費で催す講演会の講師としてふさわしくない」という意見が約10件メールなどで寄せられた。

 例示されたのは、読者の悩みに答える朝日新聞のコラム「悩みのるつぼ」で、少年の性欲の悩みに対し、異性とのつきあいについて上野さんが答えた2012年12月8日付の回や、「セクシィ・ギャルの大研究」「スカートの下の劇場」などの著書タイトル。

上野千鶴子さん講演、一転開催 山梨市 開催要求相次ぎ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG3K3TVPG3KUZOB003.html
朝日新聞2014年3月17日(月)12:54

 山梨県山梨市が社会学者上野千鶴子さんの講演会「ひとりでも最期まで在宅で」を中止するとした問題で17日、市が中止を撤回し講演会を予定通り18日に開催することが分かった。

 市によると、中止が報じられた14日以降、市民から開催を求める意見が相次いだことから、市の担当者が望月清賢(せいき)市長に翻意を促し、一転、開催が決まった。担当者が16日夜、上野さんに電話で伝えた。その際、「介護以外の話をしない」ことを上野さんに確認し、同意を得たという。

 望月市長は17日朝、朝日新聞の取材に対し「いろいろとうるさいのでコメントしない。結果をみて判断してほしい」と述べた。

450とはずがたり:2014/04/04(金) 20:43:36

【痛快!テキサス親父】日韓関係を悪化させた元凶は「朝日新聞」と「吉田清治氏」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140320/dms1403201741007-n1.htm
2014.03.21

 ハ〜イ! みなさん。今回は、俺の地元・テキサスの『ダラス・モーニングニュース』に掲載された記事を紹介したい。「韓国が戦時中の慰安婦について日本を猛攻撃」という記事だ。読者のみなさんには、「慰安婦=戦時売春婦」であることは、もう説明するまでもないだろう。

 記事には、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の発言内容が書かれていた。要約すると、彼女は日本に対して「過去を否定しない勇気が必要だ」といい、安倍晋三首相率いる日本政府については「国家主義で、第2次世界大戦を賛美している」と批判しているという。

 原爆を2つも落とされ、無条件降伏に追い込まれ、何年間も国土を占領される屈辱を味わった第2次大戦を日本が賛美しているって? 韓国はそんな分析をしていて、本当に大丈夫か?

 同紙によると、朴氏は中国の共産主義者(=習近平国家主席ら)には協調的な言葉を並べているというが、これもおかしい。中国は先の大戦後、東トルキスタンやチベットに軍事介入し、朝鮮戦争に参戦、ベトナムに侵攻、インドやソ連と国境紛争を起こすなど、周囲の国々と衝突して数多くの犠牲者を出している。

 日本と中国のどちらが戦争を賛美しているかは一目瞭然だろう。

 記事は、朝鮮半島分断の責任が米国にあるような記述となっているが、冗談じゃない。朝鮮戦争で、米軍は3万6000人以上の死者を出しながら、韓国を共産主義者から守った。現在でも約2万8000人の米軍人が、韓国人を守るために命をかけている。

 慰安婦問題については、きっかけをつくった人物と、問題を大きくしたメディアがある。

 元軍人の吉田清治氏は1983年、戦時中に済州島で慰安婦狩りをしたという著書「私の戦争犯罪」を出版した。当然、韓国側は「許せない!」と反日感情で燃え上がり、国連の報告書にも紹介された。日本の朝日新聞などは吉田氏を何度も紙面に登場させた。

 ところが、しばらくして慰安婦狩りは吉田氏の創作だと判明したという。マスコミが「なぜ、こんなことをしたのか?」と追及すると、吉田氏は「本に真実を書いても何の利益もない(=売れない)」「事実を隠し自分の主張を混ぜて書くのは新聞だってやる」と開き直ったらしい。

 朝日新聞は吉田氏の件以外に、戦時勤労動員制度の『女子挺身隊』と慰安婦を結び付け、「強制連行した」などと報じた。米軍の資料でも「慰安婦は雇用されていた」とある。慰安婦問題で日本を現在のような窮地に追い込み、日韓関係を悪化させた責任はこの辺にありそうだ。

 米国にも日本にも、おかしなメディアがあり、嘘つきがいる。日本人は自国の名誉を守るため、慰安婦に関する証拠・事実を明らかにして、徹底的に責任追及をすべきだ。朴氏も勇気を持って歴史を振り返り、「日本叩き」のプロパガンダを即刻止めるべきだ。

 親愛なるみなさんと貴国に神の祝福がありますように。米国に神のご加護がありますように。

 では、また会おう!

 ■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、さまざまなニュースについて動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。

451とはずがたり:2014/04/16(水) 16:29:32
警備部って何する所?

反ヘイトスピーチ団体元代表逮捕 生活保護費を不正受給疑い
共同通信 2014年4月15日 16時52分 (2014年4月15日 16時54分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140415/Kyodo_BR_MN2014041501001760.html

 大阪府警警備部は15日、生活保護費を不正受給したとして詐欺の疑いで、ヘイトスピーチ(憎悪表現)への反対行動を行っていた市民団体「友だち守る団」(昨年5月解散)の元代表林啓一容疑者(52)=大阪市西成区橘=を逮捕した。
 警備部によると、守る団は「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などの右派系市民グループに対抗するとして、昨年2月に結成。最大で約30人のメンバーを抱え、ヘイトスピーチが行われる場所に行き、非難の言葉を浴びせてきた。
 逮捕容疑は無収入とする虚偽の申告書を大阪市に提出し、2011年6月〜12年2月に生活保護費約110万円をだまし取った疑い。

452とはずがたり:2014/04/17(木) 10:45:31
如何に教育勅語が神聖化され軍国主義に国民をかりかて人を殺し殺される為に使われたかをちゃんと教育する良い機会になるかもね。

<教育勅語>だれが?1年生全員の机に置かれる 青森高校
毎日新聞社 2014年4月16日 22時18分 (2014年4月16日 23時24分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140416/Mainichi_20140417k0000m040113000c.html

 青森県立青森高(青森市)で14日朝、1年生281人の教室の机に、戦前の教育理念を示した「教育勅語」を印刷した紙が置かれていたことが分かった。学校関係者は「全く意図が分からない」と困惑している。

 教育勅語は1890年に明治天皇の名で出され、親孝行や夫婦の和をうたう一方、戦前の軍国化を進める根拠となったとされる。

 同校によると、14日午前7時過ぎに小川拓哉教頭が校舎4階の1年生の教室を廊下から見回った際に、各机の上に紙が置かれているのを見た。教頭は始業前の自習で使う資料と思ったが、同8時20分ごろに学年主任に確認して学習用資料ではないと判明。既に生徒が手にしていたため、「危険性はなく、教育勅語そのものを否定も肯定もしない」として回収はしなかった。

 同校によると、紙は縦約30センチ、横約7センチの短冊形。縦書きで教育勅語の全文が記され、日付だけが「平成二十六年四月十四日」と変更され、「御名御璽(ぎょめいぎょじ)」の記載はなかったという。

 11日の終業時に紙はなかったが、週末の12〜13日に模擬試験が行われたほか、14日は午前6時から職員玄関が開いていた。【宮城裕也】

453とはずがたり:2014/06/03(火) 12:30:51
こんなことあったの?

ブッシュ元大統領 靖国参拝申し出たが日本側が明治神宮変更- NEWSポストセブン(2014年5月10日16時00分)
http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_255131

 先日来日したアメリカのオバマ大統領が明治神宮に参拝した意味を日本のマスコミは正しく報じなかった。国家神道に敬意を示したとか、日韓併合を決めた明治天皇を評価したことになる、などと日本に都合のよい解釈をする右派論客やネット上の保守派が多かったようだが、実際には全く逆で、これは安倍晋三首相らの靖国参拝に対する強烈な抗議の意思表明である。

 明治神宮には2002年にブッシュ大統領も参拝したが、その時の経緯が今回の真相を教えている。
 
 ブッシュ氏は当初、対テロ戦争協力への返礼の意味も込めて、小泉首相がこだわる靖国神社への参拝を申し出た。戦勝国アメリカの大統領が参拝すれば、中韓も批判の根拠を失う可能性があった。しかし、当時の政府はそれを決断できず、日本側から要請して明治神宮に変更してもらったのだ。

 つまり、米側から「明治神宮に行きたい」と言ってきた今回の真意は、「我々は靖国神社には決して行かない」というメッセージなのである。現実を直視すべきだ。

※SAPIO2014年6月号

454とはずがたり:2014/07/08(火) 19:56:08
やれやれ在特会からも切られちゃったのかね?
>1審判決後は在特会と距離を置き、街宣にも加わっていないという。

産経新聞 産経新聞 2014年07月08日15時43分
「幼い子への配慮なく反省」右派系団体、後悔の念も ヘイトスピーチ訴訟
http://news.livedoor.com/article/detail/9021177/

 朝鮮学校に対するヘイトスピーチで在日特権を許さない市民の会(在特会)に賠償を命じた1審京都地裁判決を支持し、在特会側の控訴を棄却した大阪高裁判決。

 右派系市民団体のメンバーで、今回のヘイトスピーチに加わり賠償を命じられた男性(45)は「幼い子供たちへの配慮がなかったことは反省している」と後悔を募らせた。

 3児の父。京都市の管理する公園を朝鮮学校が校庭として不正使用していたと聞き、「社会への問題提起が必要」と街宣に参加した。ところが「ぶち殺せ」と繰り返した街宣に授業中の児童らは号泣。1審判決も「差別意識を世間に訴える意図があった」とし、政治活動とは認めなかった。

 「人種差別とされたのは歯がゆいが、手段を間違えれば誤解されるのだと痛感した」。1審判決後は在特会と距離を置き、街宣にも加わっていないという。

 在日韓国・朝鮮人らを対象にしたデモは、今もコリアンタウンがある東京・新大久保や大阪・鶴橋を中心に頻繁に発生するなど社会問題化。安倍晋三首相は昨年5月の国会答弁で、ヘイトスピーチを「結果として自分たちを辱めている」と批判。「日本の国旗が焼かれても、その国の国旗を焼くべきではない。それが私たちの誇りだ」と述べた。

 韓国や北朝鮮に厳しい保守派の論客として知られる杏林大の田久保忠衛名誉教授(国際政治学)も、ヘイトスピーチには苦言を呈する。

 「どんな理由があったとしても、人種差別的な批判の仕方は言語道断だ。法で規制する以前に、日本人の品格や良識で、このような問題を封じ込めなければならない」

455とはずがたり:2014/07/08(火) 19:59:26

ヘイトスピーチ:大阪高裁「違法」在特会側の控訴棄却
http://mainichi.jp/select/news/20140708k0000e040206000c.html
毎日新聞 2014年07月08日 12時35分(最終更新 07月08日 14時51分)

 京都朝鮮第一初級学校(現・京都朝鮮初級学校)を運営する京都朝鮮学園がヘイトスピーチで名誉を傷付けられたとして、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)と会員らに計3000万円の賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が8日、大阪高裁であった。森宏司裁判長は「在日朝鮮人を嫌悪・蔑視する発言は下品かつ低俗で、強い違法性が認められる」と述べ、在特会と会員ら8人に計約1220万円の支払いなどを命じた1審判決を支持、在特会側の控訴を棄却した。在特会側は上告する方針。

 原告側の代理人によると、ヘイトスピーチの違法性を認めたうえで、高額の賠償を命じた司法判断は高裁レベルでは初めて。

 判決によると、会員らは第一初級学校が京都市管理の公園を運動場として不法占拠していると訴えた。2009年12月〜10年3月、京都市南区にあった学校の周辺で計3回の街宣をし、「朝鮮学校を日本からたたき出せ」「スパイの子ども」などと演説した。この様子を撮影した動画をインターネット上で公開した。

 判決はこの街宣について、「多数の児童らが在校する日中に、多人数でいきなり押しかけて拡声機を使って怒号して威嚇した」と指摘。在日朝鮮人とその子ども、朝鮮学校側への社会的な差別意識を助長させ、増幅させる悪質な行為だと厳しく批判した。

 さらに、日本での在日朝鮮人の民族教育に重大な支障を与えただけでなく、「何の落ち度もない朝鮮学校の児童が被った精神的苦痛も多大だった」と述べた。そして、国連の人種差別撤廃条約の趣旨、個人の幸福追求権を定めた憲法13条などに照らし、この街宣を違法と判断し、学校側への高額の賠償を命じるのが相当と結論付けた。

 また、第一初級学校が統合移転した、京都市伏見区の新校舎の半径200メートル以内での街宣も禁じた。

 在特会側は昨年10月の1審・京都地裁判決を不服として控訴していた。控訴審で在特会側は、朝鮮学校側が公園を無許可で占有していたことを追及するための街宣であり、公益性があったと主張、「発言も差別ではなく、政治的意見だ」と反論した。

 この街宣を巡っては、訴訟の被告でもある会員ら4人が威力業務妨害などの容疑で逮捕され、全員の有罪判決が確定している。一方、朝鮮学校の当時の校長も公園に無断でサッカーゴールなどを置いたとして、都市公園法違反罪で罰金刑を受けた。【服部陽】

456とはずがたり:2014/07/08(火) 20:03:30
この記事では切られちゃってるけど人種差別を禁止する条約なんかも利用して高額の賠償金を認めたそうだ。
醜い右の日本人が賠償金奪われるのは小気味よいわ。最高裁でも同様の判決が下されることを望む。
お金が朝鮮総連経由で北朝鮮資金源になってしまうのはちょいと残念だけど・・。。

ヘイトスピーチ「街宣差し止め」一審支持 朝鮮学校妨害
http://www.asahi.com/articles/ASG7765WPG77PTIL023.html
太田航2014年7月8日11時43分

 京都朝鮮第一初級学校(京都市、現・京都朝鮮初級学校)周辺で「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の会員らがヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)をしたことが名誉毀損(きそん)にあたるかが争われた訴訟の判決が8日、大阪高裁であった。森宏司裁判長は在特会側の控訴を棄却。「学校の児童が人種差別という不条理な行為で多大な精神的被害を被った」と述べ、約1226万円の異例の高額賠償と新たな街宣活動の差し止めを命じた一審・京都地裁判決を維持した。

 原告代理人によると、ヘイトスピーチに対する損害賠償が高裁段階で認められたのは初めて。在特会側は上告する方針だ。

 一審判決によると、在特会の会員らは2009年12月〜10年3月、当時京都市南区にあった同校周辺で、「キムチ臭いで」「保健所で処分しろ、犬の方が賢い」「朝鮮半島へ帰れ」などと3回にわたり演説した。この演説内容が名誉毀損や業務妨害にあたるとして、同校を運営する学校法人「京都朝鮮学園」が計3千万円の損害賠償や学校周辺での街宣活動の禁止を求めていた。

457とはずがたり:2014/08/17(日) 10:58:13
福田め,いいこといってるじゃあないか。
この手の批判を謙虚に受け止めて前提として成立しているとした上で,人智への信頼を持ちたいと俺は思ふのである。

2014.8.16 13:01
【賢者に学ぶ】イデオロギーになりえない 保守派が「保守主義」という矛盾
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140816/lif14081613010019-n1.html

 劇作家の福田恆存(1912〜1994年)は、保守の本質について極めて正確に指摘している。すなわち保守は「主義」、つまりイデオロギーになりえないと。

 「私の生き方ないし考へ方の根本は保守的であるが、自分を保守主義者とは考へない。革新派が改革主義を掲げるやうには、保守派は保守主義を奉じるべきではないと思ふからだ」(「私の保守主義観」)

 当然だ。保守とはイデオロギーを警戒する姿勢のことである。保守は常に疑い、思考停止を戒める。安易な解決策に飛びつかず、矛盾を矛盾のまま抱え込む。保守の基盤は歴史や現実であり、そこから生まれる《常識》である。

 彼らは革新勢力の《非常識》に驚き、「乱暴なことはやめましょう」と警告する。つまり、保守は常に革新勢力の後手にまわる宿命を負っており、特定の理念を表明するものではない。福田によれば、保守は改革主義の火の手があがるのを見て始めて自分が「保守派」であることに気づくような存在なのだ。

 一方、革新勢力は、歴史や現実の中に障害物や敵を見出(みいだ)す。よってその外部に「歴史観」「世界観」を設定する必要がある。

 近代とは、自由・平等・人権といった理念を完全な形で実現しようとする運動であるが、その背後にあるのは、歴史に法則(見とほし)が存在するという信仰、すなわち進歩史観だ。

 こうした思考回路を根本の部分で拒絶するのが保守である。

 「保守派は見とほしをもつてはならない。人類の目的や歴史の方向に見とほしのもてぬことが、ある種の人々を保守派にするのではなかったか」(同前)

 しかし、不幸にもあえて「保守」の立場を明確に打ち出さなければならない時代がやってきた。「歴史の進歩」というスローガンの下、《常識》の破壊が急速に進んだからだ。

 この「あえて」という部分が消滅したところに、俗流保守主義は発生する。

 彼らは自分たちの正義を愛し、徒党を組み、理想を声高に叫ぶ。過去から目を逸(そ)らし、「新しい国」の創生を訴える。

 福田はイデオロギーに堕した「保守主義」、および十年一日「保守的」スローガンを唱えて自己愛に浸る俗流保守主義者を深く軽蔑し、避けた。

458とはずがたり:2014/08/17(日) 10:58:34
>>457-458

 本来の保守主義は、自由や平等の節度なき拡張を批判してきたはずだ。しかし戦後、特に冷戦構造下において、思考が捻(ね)じ曲げられた俗流保守主義者は、臆面もなく「際限なき自由」およびグローバリズムを唱えだすようになった。彼らは革新勢力と同様の腐臭を放ちながら、伝統の破壊に勤(いそ)しむようになる。挙句(あげく)の果てには憲法に「理想と未来の姿」を盛り込むなどと発言する首相まで登場した。

 福田は、戦後保守の欺瞞(ぎまん)を見抜いていた。

 「保守派は見とほしをもつてはならない。人類の目的や歴史の方向に見とほしのもてぬことが、ある種の人々を保守派にするのではなかったか」(同前)

 しかし、不幸にもあえて「保守」の立場を明確に打ち出さなければならない時代がやってきた。「歴史の進歩」というスローガンの下、《常識》の破壊が急速に進んだからだ。

 この「あえて」という部分が消滅したところに、俗流保守主義は発生する。

 彼らは自分たちの正義を愛し、徒党を組み、理想を声高に叫ぶ。過去から目を逸(そ)らし、「新しい国」の創生を訴える。

 福田はイデオロギーに堕した「保守主義」、および十年一日「保守的」スローガンを唱えて自己愛に浸る俗流保守主義者を深く軽蔑し、避けた。

 本来の保守主義は、自由や平等の節度なき拡張を批判してきたはずだ。しかし戦後、特に冷戦構造下において、思考が捻(ね)じ曲げられた俗流保守主義者は、臆面もなく「際限なき自由」およびグローバリズムを唱えだすようになった。彼らは革新勢力と同様の腐臭を放ちながら、伝統の破壊に勤(いそ)しむようになる。挙句(あげく)の果てには憲法に「理想と未来の姿」を盛り込むなどと発言する首相まで登場した。

 福田は、戦後保守の欺瞞(ぎまん)を見抜いていた。

「だが、保守派が保守主義をふりかざし、それを大義名分化したとき、それは反動になる。大義名分は改革主義のものだ。もしそれが無ければ、保守派があるいは保守党が危殆(きたい)に瀕(ひん)するといふのならば、それは彼等が大義名分によつて隠さなければならぬ何かをもちはじめたといふことではないか」(同前)

 当時も今もきちんと理解されたとは言い難い福田の指摘を、このご時勢だからこそ、正面から捉える必要があるのではないか。

適菜収(てきな・おさむ)
 昭和50年、山梨県出身。早稲田大で西洋文学を学び、ニーチェを専攻する。卒業後、出版社勤務を経て、現在は作家・哲学者として執筆活動に専念。「日本を救うC層の研究」「日本をダメにしたB層の研究」、呉智英氏との対談「愚民文明の暴走」など著書多数。

459とはずがたり:2014/10/23(木) 11:26:13
日本の名誉とか直ぐ口にする連中は信用成らんと思ってるけど,そういう連中が増えてるのは危険やねぇ。。

朝日「誤報」で日本が「誤解」されたという誤解
2014年09月18日(木)12時18分
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/09/post-677.php

 いわゆる「従軍慰安婦」問題をめぐる証言記事に関して朝日新聞が誤りを認め、取り消したことに関連して、あらためてこの「従軍慰安婦」の議論が盛んになっています。その議論の多くは「誤報」、つまり「狭義の強制」があったと報道されたことで、「国際社会の誤解」を招いた朝日新聞には責任があるという考え方です。

 例えば安倍首相は9月14日のNHKの番組で、朝日新聞が「世界に向かってしっかりと取り消していくことが求められている」と述べたそうですし、加藤勝信官房副長官も17日の記者会見で、「誤報に基づく影響の解消に努力してほしい」と述べています。

 また朝日新聞の訂正直後に実施された、読売新聞の世論調査によれば、『朝日新聞の過去の記事が、国際社会における日本の評価に「悪い影響を与えた」と思う人が71%に達した』そうです。

 しかし、こうした「国際社会に誤解されている」という議論は、それ自体が「誤解」であると考えるべきです。以下、その理由を指摘したいと思います。

 一点目は、80年代末にこの「従軍慰安婦」問題が知られるようになって以降、たとえ偽りの証言や、誤報によって「狭義の強制」があったという伝わり方をしたとしても「現在の日本国の名誉や評判」はまったく傷付かなかったということです。

 ですから「国際社会における日本の評価に悪影響があった」という印象、あるいは加藤官房副長官の言う「誤報による影響」というのは、そうした理解の全体が「誤解」です。

 理由は簡単です。国際社会では、サンフランシスコ講和を受け入れ、やがて国連に加盟した「日本国」は、「枢軸国日本」つまり、常任理事国でありながら国際連盟を脱退し、更にナチス・ドイツ、ファシスト党のイタリアと組んで第二次世界大戦を起こした「枢軸国日本」とは「全く別」であることを認識しており、そこに一点の疑念もないからです。

 それは、講和を受け入れたという法的な理由だけではありません。戦後の日本政府、日本企業、日本人が国際社会で活動するにあたって、国際法や各国法を遵守し、多くの国や地域の中で際立った国際貢献を行い、例えば国連安保理の非常任理事国にも再三選出されているように、戦後の日本および日本人の行動が国際社会から信頼されているからです。

 現在の日本国と枢軸国日本が別である以上、第二次大戦の戦中に枢軸国日本が起こした非人道的な行為に関しては、現在の日本国が、現在の世代として政府の正式謝罪を行ったり、現在の世代の納税した国庫金から補償をしたりする必要はありません。

 補償に関しては「講和条約で解決済み」だというのは、別に責任から逃げているわけではなく、「講和によって枢軸国日本から日本国への移行が相手国により承認された」、つまり「現在の日本国は枢軸国日本ではない」ことが相手国から承認されたことを意味するからです。これは、サンフランシスコ講和の対象外であった、日中、日ソの各講和や日韓条約でも全く同様です。

460とはずがたり:2014/10/23(木) 11:27:09
日本の名誉とか直ぐ口にする連中は信用成らんと思ってるけど,そういう連中が増えてるのは危険やねぇ。。

朝日「誤報」で日本が「誤解」されたという誤解
2014年09月18日(木)12時18分
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/09/post-677.php

 いわゆる「従軍慰安婦」問題をめぐる証言記事に関して朝日新聞が誤りを認め、取り消したことに関連して、あらためてこの「従軍慰安婦」の議論が盛んになっています。その議論の多くは「誤報」、つまり「狭義の強制」があったと報道されたことで、「国際社会の誤解」を招いた朝日新聞には責任があるという考え方です。

 例えば安倍首相は9月14日のNHKの番組で、朝日新聞が「世界に向かってしっかりと取り消していくことが求められている」と述べたそうですし、加藤勝信官房副長官も17日の記者会見で、「誤報に基づく影響の解消に努力してほしい」と述べています。

 また朝日新聞の訂正直後に実施された、読売新聞の世論調査によれば、『朝日新聞の過去の記事が、国際社会における日本の評価に「悪い影響を与えた」と思う人が71%に達した』そうです。

 しかし、こうした「国際社会に誤解されている」という議論は、それ自体が「誤解」であると考えるべきです。以下、その理由を指摘したいと思います。

 一点目は、80年代末にこの「従軍慰安婦」問題が知られるようになって以降、たとえ偽りの証言や、誤報によって「狭義の強制」があったという伝わり方をしたとしても「現在の日本国の名誉や評判」はまったく傷付かなかったということです。

 ですから「国際社会における日本の評価に悪影響があった」という印象、あるいは加藤官房副長官の言う「誤報による影響」というのは、そうした理解の全体が「誤解」です。

 理由は簡単です。国際社会では、サンフランシスコ講和を受け入れ、やがて国連に加盟した「日本国」は、「枢軸国日本」つまり、常任理事国でありながら国際連盟を脱退し、更にナチス・ドイツ、ファシスト党のイタリアと組んで第二次世界大戦を起こした「枢軸国日本」とは「全く別」であることを認識しており、そこに一点の疑念もないからです。

 それは、講和を受け入れたという法的な理由だけではありません。戦後の日本政府、日本企業、日本人が国際社会で活動するにあたって、国際法や各国法を遵守し、多くの国や地域の中で際立った国際貢献を行い、例えば国連安保理の非常任理事国にも再三選出されているように、戦後の日本および日本人の行動が国際社会から信頼されているからです。

 現在の日本国と枢軸国日本が別である以上、第二次大戦の戦中に枢軸国日本が起こした非人道的な行為に関しては、現在の日本国が、現在の世代として政府の正式謝罪を行ったり、現在の世代の納税した国庫金から補償をしたりする必要はありません。

 補償に関しては「講和条約で解決済み」だというのは、別に責任から逃げているわけではなく、「講和によって枢軸国日本から日本国への移行が相手国により承認された」、つまり「現在の日本国は枢軸国日本ではない」ことが相手国から承認されたことを意味するからです。これは、サンフランシスコ講和の対象外であった、日中、日ソの各講和や日韓条約でも全く同様です。

 第2の誤解は、したがって「枢軸国日本」の行動への批判がされると、まるで自分たちが批判されたように感じて、反論や名誉回復を行わなくてはならないという心情になる、そのこと自体が「誤解」であるということです。

461とはずがたり:2014/10/23(木) 11:27:31
>>460-461
 もちろん、「国のかたち」はサンフランシスコ講和によって変わったけれども、民族や文化の上で一貫性はあるし、その延長で、戦場で亡くなった多くの兵士も自分たちと同じ日本人であり、そうした犠牲者に「枢軸国の不名誉」を押し付けることはしたくない、それは自然な心情としてあると思います。

 ですが、この問題に関しても、個々の兵士に至る日本軍の「全員が戦争犯罪人」であるという考え方は「講和」の精神にはありません。あくまで誤った方針へと指導した責任者のみの罪を問うという「講和条件」で和平を実現したのであって、個々の兵士や戦没者の全員の名誉まで否定しているわけではありません。

 ですから、偽証言や誤報に基づく問題があったからといって「慰安所を設置した軍隊」としてまるで日本軍全体や個々の戦没者までが不名誉な印象で固定化されているわけではありません。批判の対象としては、そのような「慰安所を設けなければ士気が保てない」ような作戦を続けて、実際に「慰安所設置」に関わった軍の上層部へのものであると理解すべきです。

 第3の誤解は、それでも軍の方針や軍の上層部の名誉を回復したいとして、これはこの欄でも再三申し上げてきたことですが、「狭義の強制」つまり銃剣を突きつけて「人さらいのように」女性を集めたというのは「事実でない」と主張することに「効果はない」ということです。

 つまり「強制連行ではなかったが人身売買だった」、または「軍や警察が女性の身柄を拘束した事例があるが、それは業者の財産権という社会秩序維持のためだった」、「脱走を取り締まったが、それは戦地での危険から保護をするためだった」、「一晩に大勢の相手をさせたが、少なくとも対価として金銭の支払いはあった」という「事実の訂正」をしたからといって、国際社会の評価は変わらないと考えるべきです。

 というよりも、「事実関係の訂正キャンペーン」を強化すれば「日本軍の従軍慰安婦という問題を初めて知ることになる」人を増やしてしまうだけです。そうした人々が「なるほど人身売買であって民間主導の経済行為だったのだ」と「理解」を示して「ポジティブな印象」を持つ可能性はゼロだと思います。

 この論点に関しては、「現在の価値観で過去の問題を断罪している」とか「19世紀まで奴隷制を実施していたアメリカに言われたくない」などという反論があるようですが、こうした言い方も日本を一歩外に出れば現実論として全く説得力は持ちません。

 第4の誤解は、「狭義の強制はなかった」という点など、「枢軸国日本の名誉回復」を進めることが、国際社会での日本の立場を強化するという考え方です。これは大変に危険な誤解です。というのは、この考え方で押し切れば、中国や韓国は「現在の日本政府や日本人は枢軸国日本の名誉にこだわる存在」つまり「枢軸国の延長」だというプロパガンダを国内外で展開することが可能になります。

 そうしたプロパガンダがあるレベルを越えていくようですと、国際社会における日本の政治活動や経済活動に支障を来すばかりか、特に中国の場合は日本を仮想敵とした軍拡の口実にもなっていきかねません。そのように対立を激化させた責任が日本にあるとなれば、アメリカなど同盟国の心証も悪化させることになります。

 第5の誤解は、これは「朝日新聞」の立場に近い人々の間に見られると思いますが、日本の保守的な世論や、あるいは安倍政権がこの問題で強硬になれば、「いつかは強い外圧が来て何とかしてくれるだろう」という見通しがあるように感じられます。これも誤解だと思います。

 国際社会は「激しく日本批判をするような面倒なこと」はせず、むしろ日本を軽視したり無視したりするだけでしょう。というのは「慰安婦問題に関する事実関係の訂正をしたい」という日本の意向が「全く理解できない」からです。反発する以前に「理由が分からない」ことでの違和感、不快感がひたすら深まるだけだと思います。

 そうかと言って、日本の主張に「国際社会に挑戦する」ような危険性や覚悟が見えるわけではありません。ですから「もう一度戦争をしたがっている」という危険性ではなく、「この程度の男尊女卑や既得権益擁護の古さを抱えている」という象徴的なニュアンスで感じ取って、例えば市場としての優先順位を下げたり、投資額を抑制したりという静かな動きを加速する、つまり国際社会のリアクションとしては、軽視、あるいは無視ということになるだけではないでしょうか。

 いずれにしてもこの議論では、「誤報により誤解されているから、その誤解を解きたい」という考えそのものが「誤解」だということを理解していただきたいと思います。

462とはずがたり:2014/12/05(金) 11:02:48
「右派が脅迫キャンペーン」=慰安婦問題で安倍政権批判―米紙社説
時事通信社 2014年12月5日 05時46分 (2014年12月5日 10時56分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20141205/Jiji_20141205X401.html

 【ニューヨーク時事】4日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、従軍慰安婦問題に関する社説を掲げ「安倍晋三政権に鼓舞された右派政治勢力が脅迫キャンペーンを展開中だ」と批判した。安倍政権は歴史のごまかしを求める勢力に迎合する火遊びをしていると訴えた。
 「日本の歴史粉飾」と題する社説は、日本の右派勢力が朝日新聞の慰安婦記事取り消しにつけ込み、アジアの女性が性的に虐げられた歴史的事実を否定するため、執拗(しつよう)に朝日新聞非難を続けていると主張した。
 ニューヨーク・タイムズは3日付の紙面でも日本国内の朝日新聞非難キャンペーンを取り上げた記事を1面に掲載した。慰安婦問題についてニューヨーク・タイムズは、元慰安婦の証言などから強制連行があったとする見方を一貫して取っている。

463とはずがたり:2014/12/06(土) 10:36:00
石原も戦争の被害やつらさから頑張って立ち直った戦後レジームの日本人の枠内の人間なんですねぇ〜。

石原慎太郎、衝撃発言「皇室は日本の役に立たない」「皇居にお辞儀するのはバカ」
ビジネスジャーナル 2014年3月3日 17時00分 (2014年5月31日 12時08分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140303/Bizjournal_201403_post_4279.html

「負けたのにヘラヘラ『楽しかった』はありえない」「メダルをかじるな」、そして「君が代は聴くのでなく直立不動で歌え」。
 2月23日に閉幕したソチ五輪に関連して、「明治天皇の玄孫」として話題の右派論客である慶應義塾大学講師・竹田恒泰氏が、日本選手に対して上記のコメントをTwitterに投稿して物議を醸したが、スポーツの国際大会では出場選手に対して、しばしば国家への忠誠を強要するようなプレッシャーがかけられることがある。
 中でも厳しいのは試合前や表彰式での「国歌斉唱」のチェックで、元サッカー日本代表の中田英寿氏のように「国歌を歌っていない」として右翼から街宣や抗議を受けたケースも少なくない。
 そんな中、意外な人物が「国歌なんて歌わない」と堂々と宣言して一部で話題になっている。
 政治家でありながら中韓に対してネトウヨ顔負けのヘイトスピーチ的発言を繰り返し、東京都知事時代には尖閣諸島の買収を宣言して領土問題再燃のきっかけをつくった人物。日本維新の会共同代表・石原慎太郎氏である。

●石原氏「国歌は歌わない」
「文學界」(文藝春秋/3月号)に「石原慎太郎『芥川賞と私のパラドクシカルな関係』」と題されたインタビューが掲載されているのだが、そこで石原氏は「皇室について、どのようにお考えですか」と聞かれ、次のような発言をしているのだ。
「いや、皇室にはあまり興味はないね。僕、国歌歌わないもん。国歌を歌うときにはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」
 つまり、石原氏は国歌を歌わないばかりか、仕方なく歌う場合には歌詞を「君が代は(天皇の世は)」ではなく「わがひのもとは(私の日本は)」と歌詞を変えてしまうというのだ。
 代表的な右派論客が堂々と天皇をないがしろにするような発言をしていることに驚かれる読者もいるかもしれないが、石原氏がもともと反天皇制的なスタンスを取っていることは一部では知られていた。今から約50年前、天皇一家の処刑シーンを描いた深沢七郎の小説『風流夢譚』をめぐって、右翼団体構成員が版元の中央公論社の社長夫人と家政婦を死傷させる事件が起きているが、事件の直前に石原氏はこの小説について、こんなコメントを寄せている。
「とても面白かった。皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった。そういう皇室に対するフラストレーションを我々庶民は持っている」(「週刊文春」<文藝春秋/1960年12月12日号>)

●国歌斉唱時の起立義務付けをしながら、自分は斉唱拒否
 先に紹介した「文學界」インタビューでも、石原氏は戦時中、父親から「天皇陛下がいるから皇居に向かって頭を下げろ」と言われた際、「姿も見えないのに遠くからみんなお辞儀する。バカじゃないか、と思ったね」と語っている。
 もちろん思想信条は自由だし、最近は反韓反中がメインで天皇に対しては否定的という右派論客も少なくない。だが、石原氏は都知事時代、都立高教員に国歌斉唱時の起立を強制し、不起立の教師を次々に処分していたのではなかったか。また、日本維新の会の共同代表で石原氏のパートナー・橋下徹氏も大阪府知事だった11年、国歌斉唱時に教職員の起立を義務付けた、いわゆる「君が代条例」を大阪府で成立させている。
 一方で国民に愛国心を強制しながら、自分は平気で「国歌が嫌い」と斉唱を拒否するというのは、いくらなんでもご都合主義がすぎるのではないか。
(文=エンジョウトオル)

464とはずがたり:2014/12/11(木) 07:54:05
このくたばり損ないは脳梗塞だったのか。

石原慎太郎がヤバすぎる!ついに「支那と戦争して勝つ」と明言!
http://lite-ra.com/2014/08/post-334.html

 日本維新の会解党にともなって、「次世代の党」をたちあげ、最高顧問の椅子に座った石原慎太郎。…石原は先日、発売された「週刊現代」(8月9日号)で、今の野望は何か、と聞かれてこう答えたのだ。
「支那(中国)と戦争して勝つこと」
 この発言は…作家・石原慎太郎が最近になって上梓した短編集『やや暴力的に』(文藝春秋)の著者インタビューでのことだ。…石原は表題作「やや暴力的に」を書いた理由いついて昨年患った脳梗塞をあげている。
「主治医によると、『(棺桶に)片足だけでなく両足を突っ込んだ状態』だったそうです。…それで、これからも小説を書いて行けるのか少し不安だったので試しに書いてみたのが表題作「やや暴力的に」です」…問題は…インタビュー末尾のアンケート企画「私のいちばん」においてだ。これは著者の「いちばん」をQ&A方式で10項目に渡り一問一答するもの。…その中で石原は「いちばんの野望は?」との問いに前記の驚愕発言をしたのだ。おそらく多くの人々は見落としてしまっていると思われる誌面のスミに掲載された一言。…たしかに石原はこれまでも暴言や問題発言を繰り返してきた。中国や韓国に対しても「三国人発言」に始まり差別発言を連発。…好戦的な主張を繰り返してきた。もはや暴言は石原の代名詞であり、何を言っても問題視されなくなっている。

 しかし今回…“戦争して勝つ” とはっきり口にしたということも驚きだが、この発言によって、石原が2年前に仕掛けた行動の動機が明らかになったといえる…周知のように、日中関係がここまで悪化したきっかけは、2012年の日本政府による尖閣諸島国有化だが、この政府の動きをひきずりだしたのは、当時の都知事・石原慎太郎だった。その数ヶ月前に石原が突如、尖閣を都で購入する事を発表したため、当時の民主党政権と外務省が日中の紛争になることおそれて国有化を行ったのだ。
 いわば、石原こそが日中関係悪化の仕掛人なのだが、当時、石原の行動の動機は尖閣という領土を中国に侵犯されないために、動きの鈍い国のかわりに立ち上がった、ということになっていた。だが、「いちばんの野望は支那…と戦争して勝つこと」という今回の発言を聞くと、それは逆だったのではないかと思えてくる。石原はとにかく中国との戦争がしたくてしようがなかった。そのきっかけをつくるために尖閣諸島を購入しようとした──。
 実際、日経新聞電子版で連載された「検証・尖閣国有化(3)」(13年3月27日)には、尖閣諸島問題をめぐって石原が当時の野田首相に対して、戦争の覚悟を迫る言動をしていたことが記されている。…2012年8月19日…首相の野田佳彦は首相公邸…に密かに…石原慎太郎を招き入れ、頂上会談に臨んだ」「…石原が野田に対して、『中国と戦争になってもやむを得ない』という趣旨の強硬論を展開した」「内輪の会合では、石原さんは『中国と戦争になっても仕方ない…』と言っていた。米専門家の分析として、海空戦力であれば、自衛隊は人民解放軍を凌駕しているという趣旨の話を再三していた。『通常戦争なら…勝てる』という趣旨だった」(首相補佐官の長島昭久の回想)。
 いったいなぜ、石原はここまで中国と戦争をしたいのか。実は石原の過去の発言をチェックしてみると…とにかく中国人を差別し、中国に異常な敵愾心を燃やしている事がよくわかる。…ようするに、日本人より下流の民族だと見下していた中国が、次第に国力や経済力を付けてきたことが、我慢ならないのだ。だから、中国と戦争をして国力のちがいを見せつけてやりたい、そう思っているのだろう…しかも、気になるのは、慎太郎のこうした戦争への欲望がここにきてより露骨になり、エスカレートしていることだ。かつては、あくまで非公式な場所での発言だったのが、メディア上で堂々と戦争への野心を語るようになってしまった。
 これは、おそらく昨年石原を襲った大きな出来事が関係している。13年2月、石原は…入院した。病名は脳梗塞。…入院の間、石原は“暴力”をテーマに小説を書いた。つまり、石原は生命の危機を経験したことで、これまで以上に自分の野望を実現したいと考え始めたのではないか。
 今年7月、石原はこれまで手元に置き続けたいとこだわってきた膨大な蔵書約3200冊を、逗子市の図書館に寄贈している。その際、石原は「本を手放すのは覚悟がいる」と発言しつつ、「終幕が近いから」と寄贈の理由を説明したが、石原の言う「戦争の覚悟」と「本を手放す覚悟」は本質的には同じものではないのか…そんなごく個人的な「覚悟」に巻き込まれる国民はたまったものではない…
(エンジョウトオル)

465とはずがたり:2014/12/19(金) 11:34:34
日本の財政の会計は何が問題なんだ?そこだけ気になったから嫌いな石原の会見だけど一部削除しつつ転載

2014.12.16 15:18
石原慎太郎氏引退会見詳報(1)「晴れ晴れとした気持ちで政界去れる」
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141216/plt14121615180025-n1.html

 石原慎太郎前衆院議員(次世代の党最高顧問)は16日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、「今度の選挙で(落選という)結果になって、私は引退を決心した」と述べ、政治活動からの引退を表明した。政治家人生を振り返った石原氏は「歴史の十字路に何度か自分の身をさらして立つことができたことは政治家としても物書きとしてもありがたい経験だった」と語り、「欣快(きんかい)として、わりと晴れ晴れとした気持ちで政界を去れる」と語った。会見の詳細は以下の通り。

 「皆さん、こんにちは。僭越(せんえつ)でございますが、大してニュースバリューもないこの私が個人の資格で皆さんにこうやって大がかりな記者会見を申し込んだ理由は、私も延べ50年以上政治に携わってきたが、結局、今度の選挙でああいう結果になって、私は引退を決心した。ただ、(衆院選の)開票日に、いってはいけないが、自宅にまで浅薄なメディアの先兵が押しかけて、歩く途中もマイクを突きつけて『一言、二言』と(コメントを求められた)。そこで、後にゆっくり話させてくれということで、日本記者クラブにご厚意いただいて、この機会を設けさせていただいた。私が申し上げたいことを端的に申し上げて、皆さんに批判をいただきたい」

 「結論から言えば、かねがね私はこの解散が決まったときに、選挙をきっかけに引退をするつもりだった。私自身も肉体的にひびが入ったりもして、見回してみると国会議員の中の最高齢者になった。これ非常に皮肉な話だ。かつては奥野誠亮さんという尊敬していた大先輩が、90歳を過ぎるまでかくしゃくとして国会議員を務められたそうだが、とても私にはその自信も能力もないので、これをきっかけに引退ということを声明しようと思った」

 「私の実家の石原家は、武田武士の残党だった。武田家は(織田)信長に滅ばされて雲散霧消した。武田の赤備えというのは戦国時代有名だったそうで、武田武士を争って3つの藩が抱えたそうだ。1つは毛利藩、1つは井伊藩、もう1つは伊予藩だった。私の先祖は甲州から追われて伊予藩に抱えられたそうだ」

 「…政治家として、どの国も物書きが政治に参画、コミットするのは例がないわけではない。ゲーテとか、(フランスの)ドゴール(大統領)の文化相を務めた(アンドレ)マルローの例もある」

2014.12.16 17:18
石原慎太郎氏引退会見詳報(2)「『新党ヤマト』でいけばよかった」
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141216/plt14121617180026-n1.html

−−次世代の党が選挙戦で前面に打ち出したのは自主憲法制定だった。それに対する世の中の評価については。

「憲法は良い意味でも悪い意味でも、これだけ日本社会に定着してしまうと、国民の関心はあまりない気がする。本当に憲法を変えなくてはいけないと考えている人は、残念ながら希少な存在でしかなくなったと思う」

「皆さんもメディアの方々だから文章について講釈するのはうるさいことだと思うが、あの醜い前文ひとつを見ても、間違いが非常に多い。私も最後の予算委員会で安倍(晋三)総理に話したが、言葉には助詞、動詞、形容詞、いろいろあり、助詞も非常に大事な要素だ。この助詞の間違いが前文にたくさんある。例えば『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して』という部分だが、人にお金を貸すとき、『あなたに信頼してお金を貸します』とは言わない。やっぱり『信義を信頼』だ」

466とはずがたり:2014/12/19(金) 11:34:53
「かつて…福田恒存さんと前文の話をしているとき、『石原君、勘定してごらん。5つも6つも7つも8つも助詞の間違いがあるぞ』と言う。私も本当にその通りだと思う。9条を変えるとなると大事になるから、せめて『に』だけは国文学者を集めて、変えようじゃないかと総理に言った。それが蟻の一穴となって憲法を変えることができるんじゃないかと。安倍さんは残念ながら答えませんでしたな」

−−石原氏はかつては300万票を得票したこともある。その石原氏が比例で出馬しながら、これだけ集票が落ちた。

「…選挙の結果はいいでしょう。もう勘弁してください」

 −−今回の選挙で自公3分の2体制になったが、民意は何を示したと評価するか。

「それを逆に明かしているのは共産党の躍進だと思う。なんというか、今回、共産党に多くの支持が集まったのは、いま自分たちを囲んでいるもろもろの社会的な現実に対する、みんなが漠として感じている現況への不満の社会心理学的なリアクションだと思う。何が不満かというと、色んな格差が出てきた」

「例えば経済一つにしても、私は新聞を読まずに主にテレビで情報を拾っているが、ニュースの度に、経済を評価する指標に株の値段があげられる。経済動向を測るメジャースティックに株の値段が真っ先に取り上げられる。私はあまり良いことじゃないと思う。ほとんどの人が株なんてやってない」

 「確かに株価は2倍になった。でも株価が何を表しているかというと、経済界の上層部、つまり上場を果たしている企業の内容だ。それだけをもって、日本全体が良くなっている、国民の生活が向上しつつある、そういった判定を下すには確かな指標にはならないと思う。その不満や不安がこの結果になった気がする」

 「それとメディアの怠慢だと思う。前から言ってきたが、なんで日本の会計制度を変えないのか。日本は単式簿記で大福帳の域を出ない。どんな国でも複式簿記ですよ。日本は国家の財政運営に財務諸表がない。バランスシートがない。そんな近代国家はないですよ。国家の体をなしている国で、日本と同じように大福帳の域を出ないのは、私の知る限り北朝鮮とフィリピンとパプアニューギニアぐらいですな」

 「メディアが頑張って、少し勉強して、声を起こして経済界が動いたらこの国は変わってくると思う。国の借金は1兆円近くあると言いながら、個人の持っている金融資本は1250兆くらいある。このギャップが埋められない」

2014.12.16 18:17コメント1
石原慎太郎氏引退会見詳報(3)「橋下徹は、若いときの田中角栄」
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141216/plt14121618170030-n1.html

−−橋下徹という政治家について、今後の彼の生き方も含め、どんな思いでみているか。

「彼は天才ですね。私は絶対、彼は(衆院選に)出るべきだったと思っている。前日まで私は何度も電話をして口説いた。彼は彼なりの言い分で、『自分はちょっと風呂敷を広げすぎたから、これを畳まなくちゃいかん』と。風呂敷って何か。大阪都構想ですよ。…」

「私は大阪が衰退するということは、日本の衰退だと思う。橋下君も感じていると思うし、安倍総理にしても自民党の政治家も、大阪というものをもう少し持ち上げないと、日本のバランスが取れないと痛感していると思う」

「橋下君はそれを念願するんだったら、国会に出てくるべきだ。安倍君とも(菅義偉)官房長官とも親しい仲らしいし、そういった人脈を通じて、とにかく国会で内閣を動かさないと大阪は持ち上がってこない。僕は絶対、彼は出るべきだったと思う」

467とはずがたり:2014/12/19(金) 11:35:17

−−橋下氏は総理になる器か。総理になる可能性はあるか。

「僕はあると思う。あんなに演説のうまい人をみたことない。言葉の調子は違うが、田中角栄だね。若いときの。それから例が良くないかもしれないけど、彼の演説のうまさ、迫力というのは若いときのヒトラーですよ。ヒトラーは後にバカなことをしたが」

「ドイツの外交官が『石原さん、ヒトラーは悪名を被っているが、若い時にやったことは間違っていなかった。ただ、ユダヤ人を偏見で虐殺したことは許せないが』と言っていた。私はその言葉を是とするし、橋下徹ってのは彼に該当する政治家だ。惜しいことをしたなあ。彼は必ずもう一回でてくるだろう。再登場すると思う。させなきゃいかんですよ」

−−石原氏は(前東京都知事の)猪瀬直樹氏に副知事を経験させ、後継に指名したが、(医療法人徳洲会グループから)5千万円の提供を受けて問題になった。誤算だったか。
「それはわからないが、私は彼を評価している。物書きのくせにあんなに数字に精通して、数字の虚構を見破ることできる男を私は知らなかった。それから役人が体裁の上でつく嘘を見破るのも非常にうまい。彼は日本でも一流のノンフィクション作家だったから、そういうリサーチ能力は非常にあった。非常に惜しい人を失ったと思う。東京のためにも大きな損失だった」

−−その5千万円をいただいた相手は(「徳洲会」前理事長の)徳田虎雄氏だった。徳田氏はもともと石原さんのファンであり支持者だったが、違和感はなかったか。
「むしろ私が徳田さんのファンだ。彼は本当に日本のシュバイツァーといっていいのか、見事な志を持った大事業家だと思う。日本の医師会が彼に反発し、自民党が彼をボイコットしたのは間違いだと思う。彼だけの自己犠牲を踏まえて病院の経営で人を助けた人がいますか」

−−猪瀬氏から石原氏に相談はなかったのか。
「ない。個人の金融の問題ですから」

−−数ある歴史の十字路の中で、忘れ得ない十字路は。
「私は日本の国会議員として初めてアメリカの戦略基地を訪れた。(元首相の)佐藤(栄作)さんが向こうの国務省にはかってくれたんだろうが。佐藤ってすごい人だと思う。沖縄返還交渉で非核三原則を唱えながら、アメリカの大統領のジョンソンに『日本は核を持ちたい、日本の核について協力してくれ』って言って断られている。それを諦めた後、沖縄返還の時にニクソン(元米大統領)と丁々発止やりながら、ドイツと一緒に核開発をしようと思って話をもちかけている。これだけの大きな二枚舌を使った政治家はいないと思う」

「私はそれで『アメリカの核の抑止力はない、アメリカの核の傘というのは全く信用できない』ということを暴いた。そのおかげで私は核保有論者にされたが、あの体験は日本に覚醒をもたらしたと思うし、自分にとっても歴史的な十字路に立ったポイントだと思っている」

2014.12.16 19:10
石原慎太郎氏引退会見詳報(4)「共産中国は嫌いだ。中国の若者は共産党独裁の壊滅を」
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141216/plt14121619100035-n1.html

−−中国人が石原先生にどういう質問があるかインターネットで集めた。3つの質問に絞って質問する
「絞って3つ?」
−−先生は本当に中国が嫌いか。また嫌いだとしたらどういう理由か
「嫌い。共産主義も嫌い。共産中国嫌いだ。あなた方がチベットをなくしたんだ」
−−東京都が尖閣諸島を買おうという運動で日中関係は悪化した。今の結果は望んでいるか。日中関係はこれからどうすればいいか
「もうちょっと頭冷やして、共産党の独裁というのを壊滅させることだ。それがあなたも含めて幸せなことではないか」
−−中国の若者に対してメッセージを
「自分の人生を自由闊達に開いていくために共産党の独裁というのを壊滅させなければだめだ」

468とはずがたり:2014/12/19(金) 11:35:44
>>465-468
−−自主憲法制定まではいかないが、憲法改正を唱えている方は今の自民党内では半数を…
「当たり前じゃないですか。自民党の党是じゃないですか」

−−本当にこれで終わりなのか。終わりなら次は何をするのか。今日は田中角栄元首相の命日だが、宿敵の田中角栄氏と、長期政権になるであろう安倍晋三首相に政治家として何を言い残すか

「安倍さんには初志貫徹してもらいたい。しかし、角栄という人物は素晴らしかった。あんなおもしろい人はいなかった。私はかつて若い仲間と選挙権を18歳に下げようというキャンペーンをやった。選挙権を18歳に下げようという会合をやるために『自民党のホールを貸してくれ』と申し込みに行った。幹事長は田中角さん。角さんが『何に使うんだ』と言うから、『選挙権を18歳に下げるキャンペーン』と言ったら、『馬鹿なことを言うな。馬鹿なことを。何を馬鹿なことを言っているんだお前。選挙権は25歳でいいんだ。25歳で。頭冷やせ馬鹿』と言われて、私は後になってその通りだなと思った。成人式に親を連れてこなくちゃいけない連中が多い時代に18歳まで選挙権下げるのは間違いだ。絶対反対だ。25歳で十分だ」

−−ロッキード事件の背景に角福戦争があったのか。それともアメリカの謀略か
「日本のエネルギー問題でウラニウムの取得というものをアメリカルートじゃなくて自分で開発しようと動きだした。これはアメリカの虎の尾を踏んだと思う。しかもロッキード裁判というのはめちゃくちゃな裁判だ。アメリカの刑法を日本に持ち込んできて、向こうでやった免責証言は日本の裁判で使われて、しかもそれに対する日本側の反対尋問を許さない。こんなでたらめな暗黒裁判はない」

2014.12.16 19:20
石原慎太郎氏引退会見詳報(5完)「尖閣の中国公船、私なら追っ払う」
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141216/plt14121619200037-n1.html

−−週刊誌で「シナと戦争して勝つこと」と発言。文学者としての発言なのか、政治家としての発言か。日本政府が尖閣諸島を国有化した後に海域の緊張が続いている
「私が首相なら追っ払う。ある週刊誌のインタビューで『一番したいこと』を聞かれたので『シナと戦争して勝つこと』と。私は日本人として言った」

−−衝突が起きてもいいのか
「衝突を仕掛けているのは中国だ。けんか仕掛けているのは向こうだ。日本の領海に入っているのはシナ人の方だ。頭を冷やした方がいいよ、シナの人は」

−−若い芸術家の育成以外にトライしてみたいことがあれば
「新しくつくった財団で、アラブとか東南アジアとか、日本人と違った感性を持っている若い芸術家がいるから、そういう人たちに日本に来てもらい、刺激を受けて、新しい芸術を世界のために展開してもらいたい。その手伝いをできるだけするつもりだ」

−−政治生活で成し遂げたことは何か。心残りは何か
「小さなことで都知事の立場でやれたことはいくつかあった。ただ、痛快だったのは日本の経済使節団が中国に行った。周恩来が『これからいかなる日本人も歓迎する』と言った。経済人が『青嵐会も歓迎するか』と聞いたら、周恩来が呵々大笑(かかたいしょう)して『私は彼らを非常に評価している。青嵐会の人たちは昔の日本人ですね』と発言したそうだ。心残りは憲法が一字も変わらなかったことだ」

−−今の心境は
「いくつで死ぬか知らないが間もなく死ぬのだろう。死ぬまでは言いたいことを言って、やりたいことをやる。人から憎まれて死にたいと思う」

469とはずがたり:2015/01/01(木) 09:33:20
放火か?

靖国神社でぼや 建造物侵入容疑で男逮捕
共同通信 2014年12月31日 19時21分 (2014年12月31日 19時24分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20141231/Kyodo_BR_MN2014123101001256.html

 靖国神社の境内を調べる捜査員と消防隊員ら=31日午後6時36分、東京都千代田区
[拡大写真]

 31日午後5時ごろ、東京都千代田区の靖国神社境内で、国内外の戦死者を慰霊するために建てられた「鎮霊社」から出火し、屋根などの一部を焼いた。警視庁によると、けが人は確認されていない。
 警視庁はこのぼやに関連し、建造物侵入の疑いで20代とみられる男を現行犯逮捕した。出火の経緯についても調べる。
 男の行動を不審に思った靖国神社の職員らが取り押さえ、通報を受けて駆け付けた警察官に引き渡した。
 靖国神社のホームページなどによると、鎮霊社は靖国神社に合祀されない国内外の戦死者を慰霊するため、1965年に建てられた。

470名無しさん:2015/01/24(土) 16:53:06
ただの民族主義新聞ではない模様

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150119-00000013-sasahi-eurp

以前の名は「ハラキリ」テロ襲撃の新聞社は一癖あり?〈AERA〉
dot. 1月19日(月)16時11分配信

 襲撃事件で注目を浴びることとなった、フランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」。フランスでも独特の存在感を放つ新聞だという。今回の事件はこの新聞と、さらにフランスの歴史的背景も関わっているようだ。

「ハラキリ」。Hを飛ばして発音するフランス語では「アラキリ」と読む。

 これが、今回の襲撃事件によって世界的に有名になったフランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」の1960年代の名前だった。日本と関わりがあったわけではない。世間の良識をあざ笑う際どさの象徴だった。

 創刊当時は月刊だった「ハラキリ」の創刊号には、腹を切り裂いた刀差しの歌舞伎役者のような奇妙な絵が描かれている。それから約半世紀。「シャルリー・エブド」と名前を変えた雑誌は、イスラムの預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことに怒りを覚えたアルジェリア系フランス人のイスラム教徒たちによって、記者や漫画家12人が惨殺される事件の主役になった。

 すっかり「言論の自由」の砦に祭り上げられた「シャルリー・エブド」だが、もともとの定位置は、一癖も二癖もあるゴシップ紙。「批判したがり」の風刺漫画家と左派の編集者たちがたむろする梁山泊のような存在だった。ほかで拒否される作家の画もどんどん載せる炎上商売が得意で、部数は通常は5万部程度。それがフランス史上最大級の支援の輪を巻き起こし、「生存者号」と銘打った最新号が500万部という驚異的な部数を売り上げる日が来るとは。

「ハラキリ」の名前を捨てたのは70年のことだ。ドゴール大統領の死を揶揄した表紙で発禁処分を受け、現在の「シャルリー・エブド」に改名して発行を続けたとされる。この経緯が本当ならば、フランスで唱える言論の自由も必ずしも「無条件」ではない、ということになる。

 シャルリー・エブドは過去に繰り返し預言者ムハンマドの風刺画を掲載していたので、いかにも反ムスリム路線の雑誌であるかのように見られているが、それは誤解だ。風刺漫画で嘲笑した対象にはユダヤ教やキリスト教も。フランス人の誇る革命以来の「政教分離」を脅かすような相手はみな攻撃したのだ。「神」への批判もフランスでは罰せられない、はずだった。

 しかし、その論理は、イスラム教徒には通じなかった。欧州のムスリム社会に詳しい内藤正典・同志社大学大学院教授は、「いじめの構図と同じです。フランス人は自分が国内のイスラム教徒をいじめていることに気づかない」と指摘する。

「フランスにはカトリック教会の抑圧から市民が自由を勝ち取った歴史があります。だから教会もキリストも嘲笑する自由があると考える。イスラム教徒も、たとえば、エジプトのムバラクやイラクのフセインを風刺されても怒らない。しかし、預言者ムハンマドだけは別格なのです。なのに、フランス人は、フランスで生きる以上、お前たちも受け入れなければならないと求めます。フランス人からすれば啓蒙しているつもりなのです」

※AERA 2015年1月26日号より抜粋

471名無しさん:2015/01/31(土) 01:17:06
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150130-00000107-jij-cn
西側価値観、大学に持ち込むな=改革・自由派学者に圧力―強まる言論統制・中国
時事通信 1月30日(金)17時38分配信

 【北京時事】中国の袁貴仁・教育相はこのほど、大学の教授らに対して西側諸国の教材使用に対する管理を強化するよう指示した上で、「西側の価値観を伝える教材をわれわれの教室に持ち込んでは絶対いけない」として、自由や民主主義など西側民主国家の普遍的価値観を教えないよう要求した。中国共産党系のメディアでは改革・自由派学者に対する圧力が一層強まっている。
 30日の国営新華社通信(電子版)によると、袁氏は「党の指導を攻撃・誹謗(ひぼう)したり、社会主義のイメージを損ねたりする言論が大学の教室に現れることを絶対に許さない」と強調。「習近平総書記による重要講話精神を教材に盛り込み、教室に持ち込み、学生の頭脳に入れるよう着実に推し進める必要がある」と訴えた。

472名無しさん:2015/02/05(木) 23:59:55
政治思想とはちょっと違うかもしれませんが、
有識者会議の名のもとに「民意の洗礼を受けない少数者」が政治に関与するのはどうかと思う。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2015020400414
戦後70年談話、有識者会議を先行=菅長官

 菅義偉官房長官は4日午前の記者会見で、安倍晋三首相が8月に発表する戦後70年談話の作成に当たり、与党側との調整を求める声が出ていることに関し、「まず、有識者の皆さんと相談させていただく形になる」と述べ、有識者会議での検討を先行させる考えを示した。(2015/02/04-12:08)

473とはずがたり:2015/02/08(日) 21:14:05

思想的な話題である感じもするのでこちらにも転載

仏風刺画:表現の自由を脅かす「タブー」への反発
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1401097607/325-326n
2015年02月06日

 1月7日にパリで起きたフランスの週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件は、容疑者がイスラム過激派を名乗り、また同紙がこれまで再三、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載していた背景から、「イスラム教徒」、「表現の自由」という、この国の根幹に関わる問題を浮き彫りにしている。

…まずシャルリーエブド紙について触れなければならない。事件1週間後のパリ各地のキヨスクには、早朝から発売を待つ人の行列ができた。今でこそ世界に名を知られることになった同紙だが、通常の発行部数は3万部程度で、事件後、初めて手にしたというフランス人が大半だ。日本に比較対象になるようなメディアが見当たらないので例えるのが難しいが、それほど大上段に構えた反権力の言論機関という趣はない。普段から紙面はイラストや漫画で大半が埋められており…低俗に近い印象を与えるものも多い。

 事件1週間後の表紙に掲載されたムハンマドが涙を流す風刺画について、「まだやるか」と国内外のイスラム教徒を中心に抗議の声が上がったが、過去の風刺画と比べると、相当、抑制している印象を受けた。過去にはそれほどひどいものがあった。

私は2012年9月、当時は別の場所にあったシャルリーエブド紙を取材に訪れたことがある。当時も今回同様、ムハンマドの風刺画の掲載を巡って、世界中で反発が起きていた。今回の事件で難を逃れた当時のジェラル・ビアル編集主幹が取材に応じ「なぜ反感を持たれるのか理解できない。見たくない人は見なければいいだけだ」と語った。…
 シャルリーエブド紙の言い分は「自分たちは常に時事問題を扱っており、たまたま今回、ムハンマドを取り上げただけだ。ムハンマドだけを特別に批判の対象にしていない」という趣旨だった。確かにその通りだ。だが当時掲載されたムハンマドの風刺画は、紹介するのがはばかられる内容だった。イスラム教ではそもそも預言者を描くこと自体が禁忌だ。「これはイスラム教徒が怒っても当然だろう」と率直に思った。

 議論を複雑にしているのが、ユーモアのセンスの違いだ。フランス人は自分たちが奥深いユーモアを理解し、それを分からない方が悪いぐらいに思っている印象がある。これまでにも仏メディアは再三、福島第1原発事故で避難生活を余儀なくされている人の神経を逆なでするような…風刺画などを載せている。毎回、日本大使館が抗議するなどの騒ぎになったが、当のフランス人たちは「ユーモアの範囲内」として、あまりピンときていない様子だった。私が日本に一時帰国してフランスに戻った直後、支局で鼻血が出た時に、フランス人の助手が「フクシマの影響かもね」と言って笑った時にも不快感を持った。文化的に個人の主張が先に立ち、周囲を思いやる感覚にやや欠ける国民であるというのが、この国で人物観察をしている私の印象だ。一方で、裏を返せば、相手の無神経さを許容する土壌もある。なのでイスラム教徒の感じる怒り、違和感は当然、理解できる。

 だが、言論の自由をことのほか大切にするフランス人の感覚も同時に理解しなければならない。…フランスで、自由、平等、友愛の国是は絶対的な価値を持っている。その自由の根幹となるのが表現の自由だ。そしてその自由を最も脅かすのが、タブーと自己規制だ。相手への思いやりと自己規制の線引きは難しい。

 そこに移民の統合の問題が絡んでくる。… フランス政府は戦後の成長期の労働力不足を補うために北アフリカの旧植民地から労働者を招いた。1970年代以降に彼らが祖国の家族を連れて来たいと言った時、フランス社会に同化させる政策が足りなかったと今、指摘されている。実際、パリの郊外には白人が一人もいないような移民の集住地域ができ、就職を含めたさまざまな場面で差別を受ける状態が続いている。

 フランス人に接していて、イスラム教徒を話題にする時、ことさら差別につながりかねない言葉や表現に気をつかっているのに気付くことがある。自由、平等の共和国の理念に反する差別が存在することに後ろめたさを感じ、また認めたくないのかもしれない。やや極端に言うなら、イスラム教徒の移民に対し、社会全体が腫れ物に触るように接しているような印象すら受ける。そしてその、ある意味、タブー視することこそが、時には自由の理念への脅威となる。シャルリーエブドのムハンマド風刺には、ユーモアのセンスの違いや文化的なある種の無神経さに加え、フランス社会に表れた新たなタブーへの反発という背景がある。…【パリ宮川裕章】

474名無しさん:2015/02/11(水) 11:00:26
少子化解消には、
「早婚化の推奨」という左派が嫌いそうな対策と、
「非摘出子の法的・社会的容認」という右派が嫌いそうな政策を、
どちらも奨励する必要があるのが、
思想的に面白いです。

日本人の結婚観と、少子化対策の問題
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1148427444/984-985

475名無しさん:2015/02/11(水) 11:05:32
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150210-00042018-gendaibiz-pol
「イスラム国」事件における自己責任論と、個人を侵食する全体主義について 文/ 角幡唯介(ノンフィクション作家、探検家)
現代ビジネス 2月10日(火)6時2分配信

 文/ 角幡唯介(ノンフィクション作家、探検家)

日本人拘束事件がもたらした心の騒めき
 ISIL(いわゆる「イスラム国」)による日本人拘束事件は、ここ数年のあいだで最も強烈なインパクトを与えられたニュースだった。

 個人的な感想になるかもしれないが、一連の報道を通じて私に大きな衝撃を与え続けたのは、一貫して二人の、とりわけ後藤健二さんの目のなかに宿る心情だった。最初に公開された二人がオレンジ色の囚人服のようなものを着せられ、砂漠の荒野に座らされて、隣で黒づくめの男がナイフを振りかざす、あの映像---。

 後に判明したところによると、あれは合成だったらしいのだが、しかし、あの映像のなかの後藤健二さんの、カメラのこちら側に向かって激しく訴えかけるような視線に、私は心の奥底を揺さぶられたような思いがした。そしてその後に続くいくつかの写真と、ナイフを首に当てられる直前、観念したかのように目をつぶった最後の表情を見たときは言葉を失った。

 いったい彼はどのような気持ちで「イスラム国」の支配地域に侵入することを決断したのか。やはりこうなることをある程度予測して行動を起こしたのだろうか。テロリストたちに拘束され、何ヵ月間も監禁される間、彼は何を思い、どのように過ごしてきたのだろう。そしてまさに自らの死が現実のものとして、しかもそれが斬首という極めて残酷な形態で実現しようとする瞬間、彼は何を思っていたのだろう。後悔したのだろうか。怖くなかったのか。死は織り込み済みだったのか。最後の瞬間に何を念じたのか---。

 この事件がわれわれにもたらした心の騒めきは、じつにこうした彼らの心情を、われわれ自身が想像しようとすることによって引き起こされたものだった(そしてその騒めきは「イスラム国」が一連の非道な映像を公開することによってもたらされたものでもあった)。私は今でも彼らが拘束されたときの映像を思い返すたび、吐き気を催したくなるような暗澹たる気分になる。

 あの映像を通して想像させられた、命が潰されようとしている瞬間の彼らの極限的な心情に比べると、たとえば安倍晋三のごとき見せかけの勇ましさに自己陶酔するだけの小人物が、後藤さん殺害の報せを聞いてどれだけ顔を紅潮させようが、そこには胡散くささと白々しさしか感じられなかった。

476名無しさん:2015/02/11(水) 11:05:54
>>475

「公に迷惑をかける人間は死んで当然」なのか
 だからだろうか、今回の事件に関しては、2004年のイラク人質事件のときのような激しい「自己責任論」が新聞やテレビなどで表だって論じられることはなかった。だが、ネット上では相も変わらず、後藤さんや湯川さんに対して口さがない罵詈雑言が浴びせられているようだ。

 たしかに危険を前提にこうした行動をとる際、自己責任は当然の原則である。行動者は自らが選択した行動の帰結を、自らの責任で完結させなければならない。だが、日本における自己責任論は、「公に迷惑をかける人間は死んで当然」とでもいうような、非常に歪なかたちに変形しており、そこに何ともいえない違和感をおぼえるのだ。

 自己責任の問題は、究極的には、個人と国家の関係をどのように捉えるかという視点に収斂される。行動者の原則からすると、今度の事件で二人が殺害されたこと自体は、冷酷なようだが、致し方ない面があった。彼ら自身もそのリスクを承知のうえでシリアに入国した以上、殺害されるという最悪の結果に対して、彼ら自身が抗議できる立場にはないからである。リスクを前提に行動する者は「生きて帰るための自助努力」を怠ってはならず、それは絶対的に貫徹されなければならない行動者のモラルであるといえる。

 しかし、あくまでもそれは行動者の側からみた自己責任であり、そのことに国家がどのように関与するかは、まったくの別問題だ。いうまでもなく私たち日本国民には憲法によって渡航の自由が認められており、表現や言論の自由も認められている。一方で近代国家には自国民を保護する義務があり、私たちは自分の生命と財産を守ってくれるという前提があるからこそ、高い税金と引き換えに国家の存在を許容しているのである。そして当然のことながら、「自国民保護の原則」は無制限に適用されなければならない。

 例えば自動車事故が起きて運転手が大ケガをした場合、その運転手が素面だったら救助するが、酔っ払っていたら救助しない、などという判断があってはならない。それと同様に、この行為は安全無害だから保護する、この行為は事前にリスクが伴うことがわかっていたのに勝手に決行したのだから自己責任で放っておく、というふうに、国家が国民の行為を選別することがあっては絶対にならないはずだ。

 自国民保護に関して、国家が何らかの恣意的な基準を用いて選別することが断固として認められないのは、それが憲法で保護された国民の自由や権利を侵害することに繋がりかねないからである。この問題は少し考えたら誰でも簡単に理解できることだと思う。これは危険で、これは安全などと、公権力が個人の行動の内容を好き勝手に判別する状態がまかり通れば、その判断基準は当然、公権力側に都合のいいように拡大的に適用され、ゆくゆくは言論や表現の自由が認められない中国のような強権的政治体制に発展してしまうことだろう。

 民主主義社会を維持しようと思えば、われわれ個人は、自分たちの自由と権利を侵害するような武器を、安易に国家の側に明け渡してはならないのである。

477名無しさん:2015/02/11(水) 11:06:17
>>476

外交関係を優先して自国民の命を軽視した安倍首相
 しかし一方で、このような原則論を声高に叫んでも、なにかとても虚しい気がしてくる。今回のような「自己責任論」が噴出する背景には、そのような表面的な論理とは全く別物の、もっと根深い、日本国民全般の精神から発せられる原因があるような気がするからだ。要するに日本人というのはその心性として、個人が自ら判断して行動を起こすこと、それ自体に対して、徹底して否定的な態度を取る傾向があるような気がするのだ。

 仮に今回の事件が、後藤健二という個人ではなく、例えばアンマンの日本大使館員が湯川遥菜さんの情報収集活動をしている最中に拘束されて殺害された事件だったとしたら、同じような非難は巻き起こっただろうか。まず、起こらなかっただろう。

 もちろんこの大使館員は職務命令を守った結果、事件に巻きこまれたわけだから、自己責任の原則は適用されないという理屈は、ひとまず成り立つ。しかし逆の見方をするとそれは、公や組織に命じられて事件に巻きこまれたかぎりは非難しないが、個人が判断して行動したことで事件に巻きこまれた場合は非難する、ということを意味してもいる。

 つまり後藤さんとこの大使館員の本質的な相違は、判断の主体がどこにあったのかという点に帰せられるわけで、あくまで日本人が非難するかどうかの基準にしているのは、「公によるものか、個人によるものか」という部分に過ぎないのだ。この議論においては活動の中身に対する吟味は完全に置き去りにされている。彼がシリアで何をしようとしていたのか、崇高なことだったのか、ろくでもない目的だったのか、そんなことは関係ないのである。中身はどうあれ、彼が個人の判断で活動していたということに対してバッシングを浴びせているのだ。

 個人に厳しく公に甘いという傾向は、今回の事件に対する安倍首相の行動に対する国民感情や、マスコミ各社の批判の弱さを見てもよくわかる。そもそも2月3日の参院予算委員会における岸田文雄外相の答弁によると、政府は昨年12月3日の時点で後藤さんが「イスラム国」に拘束されていた事実を把握していたという。その時点ですでに米国の記者や英国のNGO関係者が残虐な方法で殺害されていたわけだから、政府は「イスラム国」に拘束された二人が非常に危険な状態にあることを認識していたはずだ。

 それなのになぜ安倍首相は、あろうことかイスラムの仇敵であるイスラエルで「『イスラム国』がもたらす脅威を少しでも食い止める」などと自己陶酔的に演説し、周辺各国に2億ドルの支援を約束したのだろう。少なくとも、このタイミングで「イスラム国」を敵視するような演説をしたら二人の命が危険に晒されることは当然予見できたはずだ(もし予見できなかったのなら、それは客観的な情勢分析能力の欠如という別の意味で問題は深刻である)。そして実際に「イスラム国」は、この演説を逆手に取り2億ドルの身代金を要求してきたわけだから、どう考えても安倍首相の雄々しい演説と今回の事件との間には明確な因果関係が横たわっているのである。

 これはテロに屈するとか屈しないとかそういう話ではなく、安倍晋三という男が「自国民保護の原則」をどのように捉えているかの問題なのだ。要するに彼は米国との外交関係を優先して二人の命を軽視した。少なくともそう非難されても仕方のない失敗だった。である以上、政治は結果責任が原則であるのだから、安倍首相が二人を死に追いやった責任は免れようもなく、本来なら内閣が吹き飛ぶような事態になってもおかしくないはずだ。

 ところがどういうわけが、この点に関するマスコミ各社の責任追及は歯ぎしりしたくなるほど緩く、また全体的な国民感情も安倍首相や外務省の判断ミスに非常に寛容なものがあるように感じられるのだ。

478名無しさん:2015/02/11(水) 11:07:16
>>477

個人の自由や権利を侵害しはじめた安倍政権
 公というのは常に個人の自由と権利を侵食しようとする性向がある。そのため個人は常に意識的に緊張感を持ってこれと対峙しなければならない。個人より公を上のものと考える風潮は近年、いよいよ強まっており、今回の「イスラム国」事件における自己責任論のあり方と、安倍政権に対する批判の弱さはその端的な表れであるようにも思える。今のように、個人が自ら進んで自己の自由や権利を放擲し、公に対して追従的になろうとするならば、日本の社会と政治体制は必然的に全体主義的な方向に進まざるをえないだろう。

 いや、政治のほうはすでに悪びれもせずにその全体主義的嗜好を露わにしはじめた。それを象徴するようなニュースが、たまたま今日(2月8日)の新聞朝刊に掲載されていた。外務省は7日、シリアへの渡航を計画していたフリーランスのカメラマンに対し、渡航を中止させるために旅券を返納させたと発表したのだ。これは恐るべき挙行といわねばならない。

 このカメラマンが言う「現地での取材を自粛することはテロに屈することになる」という意見は、まったくの正論だ。彼らのようなジャーナリストがいなければ「イスラム国」のような特異な政治体制下で抑圧されている人々の困窮は決して伝わらないだろう。そして何よりも、事実を正常に伝えられる社会が維持されることは、自称ナショナリストたちが後生大事に抱える国益などよりも、よほど大きな価値があるのではないか。たとえその行為にどれだけ危険が伴ったとしても、個人がその信条に従って行動するかぎり、国家から不当な干渉を受けるいわれはないはずなのである。

 だが、ついに国家は破廉恥にも、「イスラム国」の事件を口実に個人の自由や権利を侵害することを決定したらしい。原則を踏みにじり、ついに個人を呑みこもうとしはじめたのである。

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角幡唯介 (かくはた・ゆうすけ)
1976年北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大探検部OB。02〜03年、長らく謎の川とされてきたチベット、ヤル・ツアンポー川峡谷の未踏査部を単独で探検し、ほぼ全容を解明。03年朝日新聞社入社、08年退社。10年、学生時代の探検を題材に執筆した『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で第8回開高健ノンフィクション賞、11年同作品で第42回大宅壮一ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。次作『雪男は向こうからやって来た』では12年第31回新田次郎文学賞を受賞。続く『アグルーカの行方』は13年第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。13年からは朝日新聞の書評委員を務めるなど、書評も精力的に執筆している。
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角幡唯介

479名無しさん:2015/02/19(木) 22:28:02
中谷坂太郎さんについて存じ上げませんでしたが興味深い。


https://twitter.com/paramilipic/status/567989574514786305
靖国神社については朝鮮戦争において海上保安庁特別掃海隊でなくなった方の遺族が合祀を求めているが神社側に拒否されている。神社側は「日本の戦争ではない」「海上保安庁が行ったこと」として合祀=戦死は認めないという立場のようだ。

特別掃海隊戦死者-合祀基準問題
http://trekky.matrix.jp/logs/log/eid285.html

しかしながら,靖国神社の合祀基準は変遷はあるものの非常に厳格です。「陛下のために国難に殉じた日本国民」の一点です。
おそらく,靖国側の判断は朝鮮戦争時における行動について,「占領下での米軍の要請」という点に難色を示したものであると考えます。実際の回答は「太平洋戦争(大東亜戦争)までの戦死者に限る」だったそうです。多分,前者を換言したものと考えますが,これでは言葉足らずでしょうね。
これはSF講和条約締結(1951年)をもって戦争終結とする定義に反しますので,この言葉だけでは,いわゆるA級戦犯の方々の合祀にも整合性がなくなってしまいます。もう少し,熟考した回答を靖国側は用意した方が良かったのではと思います。

靖国に合祀されない殉国者〜中谷坂太郎
http://ameblo.jp/yamatogusa/entry-11515174325.html

2014年05月20日 18:54 投稿
【宮崎哲弥】ザ・ボイス そこまで言うか!H26/05/20【戦後初の戦死者】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23597116
動画の説明文:
今回の『ザ・フォーカス』は必聴!! 城内康伸さんの著書【昭和二十五年 最後の戦死者】を引き合いに、軍事に対する関心が高まっている今こそ、「実は日本も、極秘裏に朝鮮戦争へ"参戦"していた!」という真実に向き合おうと主張されました。
お恥ずかしながら私、『日本特別掃海隊』のことはもちろん、その戦死者である中谷坂太郎さんが、おかしな理屈で靖国に合祀されないという不条理さも一切知りませんでした……。
まぁ、当時すでに施行されていた日本国憲法からすれば極めて不都合な話ですし、靖国神社が事なかれ主義に走るのも仕方がないのかも。こんなところにも戦後レジームがあったのかと憤ると同時に、掃海隊を誇りに思う内容でした。

日本最後の一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
日本が参戦した戦争による日本人最後の戦死者
朝鮮戦争における中谷坂太郎(1950年10月17日没、当時21歳)。元山沖で、海上保安庁所属の掃海艇が触雷したことによる。

【集団的自衛権】戦後唯一の「日本人戦死者」の中谷坂太郎さんは、集団的自衛権によって戦死していた…。
http://matome.naver.jp/odai/2140415132731852901

本当の「靖國神社問題」
http://www.geocities.jp/huckbeinboxer/yasukuni011.html

日本特別掃海隊
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%83%E6%B5%B7%E9%9A%8A
日本特別掃海隊(にほんとくべつそうかいたい)とは、朝鮮戦争の際に国連軍の要求で日本の海上保安庁が派遣した掃海隊。特別掃海隊とも。

480名無しさん:2015/02/20(金) 00:20:18
>>472
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150219-00000034-mai-pol
<戦後70年談話>来週に有識者初会合 座長代理に北岡氏
毎日新聞 2月19日(木)13時5分配信

 政府は、安倍晋三首相が8月にも発表する戦後70年談話に関する有識者会議の初会合を来週に開催することを決めた。座長に西室泰三日本郵政社長(79)、座長代理に北岡伸一国際大学長(66)を充てる方針。複数の政府筋が明らかにした。

 70年談話を巡って政府は、有識者会議の意見を踏まえた上で、8月にも決定する。当初は有識者会議を2月初めに開く予定だったが、委員の人選などに時間がかかり、ずれ込んだ。

 北岡氏は首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の座長代理、日中両国の学者らによる「日中歴史共同研究」の日本側座長を務めた。首相のブレーンの一人として知られる。また西室氏は、日本と中国の有識者らでつくる「新日中友好21世紀委員会」の日本側座長を務めている。

 菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で有識者会議について「歴史・政治に造詣の深い学者、言論界、ビジネス界など幅広い分野から委員を人選する最終調整をしている」と述べた。【木下訓明、松本晃】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150219-00000578-san-pol
戦後70年首相談話 有識者会議は思想・年齢など幅広く人選 与党調整念頭に“軟着陸”狙う
産経新聞 2月19日(木)20時32分配信

 安倍晋三首相が第2次政権発足直後に表明した戦後70年談話作成に向けた具体的な作業が動き始める。19日に発表された有識者会議「21世紀構想懇」の人選は、歴史認識をめぐる表現に神経をとがらせる自民党ベテランや公明党との調整も念頭に置いたものだ。幅広い層の声を反映させた形を取りながら、首相が目指す新たな未来志向の談話発表へ慎重に“軟着陸”を狙っている。

 21世紀構想懇のメンバー16人は、最年長の西室泰三日本郵政社長(79)から最年少の瀬谷ルミ子日本紛争予防センター理事長(37)まで幅広い年代の有識者を集めた。学者がやや目立つものの、会社経営者のほか、報道機関からは論調の異なる読売新聞と毎日新聞から1人ずつ選び、バランスを取った。慰安婦問題などを念頭に女性も3人入っている。

 首相は、民主党政権下の平成24年8月の産経新聞単独インタビューで、過去の植民地支配と侵略を謝罪した戦後50年の「村山富市首相談話」に関し「(河野洋平官房長官談話なども含め)全ての談話を見直す必要がある。新たな政府見解を出すべきだ」と明言。同年12月に首相就任後は、歴代内閣の歴史認識を「全体として引き継いでいく」とトーンダウンさせたが、「首相の本音が村山談話の見直しなのは変わっていない」(周辺)という。

 首相が強い意欲を持つ政策を実現させるため、首相が活用しているのが今回の21世紀構想懇のような有識者会議だ。短兵急に物事を進めた第1次政権の反省を踏まえ、有識者会議でさまざまに議論をさせながら、与党内や世論の理解を深めていく手法だ。昨年7月の集団的自衛権の行使容認の閣議決定前にも「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」で前さばきの議論をさせ、とりまとめを実現した。

 こうした回りくどいプロセスを踏むのは、連立を組む公明党への配慮もある。公明党は村山談話の見直しに慎重姿勢で、山口那津男代表は18日も70年談話に関し「(過去の談話と)全く意味の変わるものにならないように」と首相を牽制(けんせい)している。「70年談話の作成にあたっては21世紀構想懇の提言を踏まえる」という形を取ることで、公明党からも了解を得たい考えだ。

 今回の21世紀構想懇にもも、京都大の中西輝政名誉教授ら首相の考えに近い学識経験者が複数入っていることから「議論をリードしながら、思想信条の異なるメンバーの意見をまとめていく」(自民党幹部)との期待がある。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は19日の記者会見で「今度の懇談会は70年の首相談話を書くことを目的としたものではない」と述べ、21世紀構想懇の提言は談話作成の参考に過ぎないとの見方を強調。「談話を作成するのはあくまでも官邸」(政府高官)というのだ。

 談話作成にあたり幅広く意見を聞きながらも、主導権は絶対に渡さない。そこには歴史認識をめぐる首相の強い意志があるといえそうだ。(桑原雄尚)

481名無しさん:2015/02/20(金) 00:20:35
>>480

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015021900610
70年談話、25日検討着手=政府が有識者会議開催へ

 菅義偉官房長官は19日の記者会見で、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話について検討する有識者会議の初会合を25日に開催することを明らかにした。西室泰三日本郵政社長、北岡伸一国際大学長ら16人のメンバーも併せて発表した。首相は同会議での議論を踏まえて談話をまとめる意向で、過去の侵略と植民地支配へのおわびを明記した1995年の村山富市首相談話などとの整合性をどう取るかが焦点となる。
 会議の名称は「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」(21世紀構想懇談会)。メンバーの内訳は歴史や外交・安全保障を専門とする学者が10人、経済界3人、マスコミ2人、NPO1人。座長に西室氏、座長代理に北岡氏が互選される見通しだ。
 西室氏は有識者会議「新日中友好21世紀委員会」の日本側座長を務める。中国側の立場に理解のある同氏の起用で、首相の歴史認識に批判的な中国への配慮を示す狙いがあるとみられる。
 メンバーには、集団的自衛権の行使容認に道を開いた政府の有識者懇談会の座長代理を務めた北岡氏のほか、中西輝政京大名誉教授、宮家邦彦立命館大客員教授ら、首相の外交・安保観に近いと目される学者も入った。
 人選について、菅長官は会見で「歴史、政治に造詣の深い、幅広い分野・世代の方々にお願いした」と説明。戦後50年の村山談話や同60年の小泉談話を踏まえ「歴史認識に関する歴代内閣の立場は全体を引き継ぐ」と従来の説明を繰り返した。ただ、首相自身は「侵略と植民地支配」や「反省とおわび」の文言をそのまま用いることには否定的な見解を示している。
 その他のメンバーは次の通り。
 飯塚恵子読売新聞アメリカ総局長▽岡本行夫岡本アソシエイツ代表取締役▽川島真東大大学院准教授▽小島順彦三菱商事会長▽古城佳子東大大学院教授▽白石隆政策研究大学院大学長▽瀬谷ルミ子日本紛争予防センター理事長▽西原正平和・安全保障研究所理事長▽羽田正東大副学長▽堀義人グロービス経営大学院学長▽山内昌之東大名誉教授▽山田孝男毎日新聞政治部特別編集委員。 (2015/02/19-18:56)

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015021900432
北岡、中西氏も起用=座長は西室氏-70年談話検討会議

 政府は19日、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話について検討する有識者会議のメンバーを固めた。西室泰三日本郵政社長のほか、北岡伸一国際大学長、中西輝政京大名誉教授、山内昌之東大名誉教授、白石隆政策研究大学院大学長ら十数人が起用される。月内に初会合を開き、座長には西室氏が互選される見通しだ。 
 北岡、中西両氏は首相に近い保守の論客。北岡氏は集団的自衛権の行使容認をめぐる第2次政権の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の座長代理、中西氏は第1次政権の「美しい国づくり企画会議」のメンバーをそれぞれ務めた。山内氏は中東、白石氏は東南アジアの地域情勢に詳しい。(2015/02/19-13:15)

482名無しさん:2015/02/20(金) 00:20:56
>>481

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150219/k10015591271000.html
首相談話 有識者懇談会の設置発表
2月19日 18時26分

菅官房長官は午後の記者会見で、戦後70年となることし、安倍総理大臣が発表する「総理大臣談話」を巡って、日本郵政社長の西室泰三氏らをメンバーとする有識者懇談会を設置し来週、初会合を開くことを発表しました。
政府は懇談会の議論を踏まえ、ことし夏をめどに談話を取りまとめる方針です。

この中で菅官房長官は、「『20世紀を振り返り、21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会=21世紀構想懇談会』を総理大臣の下に設置する」と述べ、戦後70年となることし、安倍総理大臣が発表する「総理大臣談話」を巡って、安倍総理大臣の私的諮問機関として、学識経験者や財界人らからなる有識者懇談会を設置することを発表しました。
懇談会のメンバーは、日中両国の有識者からなる「新日中友好21世紀委員会」の日本側の座長を務めた日本郵政社長の西室泰三氏や、集団的自衛権の行使を巡る政府の有識者懇談会の座長代理を務めた国際大学学長の北岡伸一氏、三菱商事会長で、経団連副会長の小島順彦氏、認定NPO法人日本紛争予防センター理事長の瀬谷ルミ子氏ら16人です。
菅官房長官は「安倍政権としては、戦後50年の村山談話、60年の小泉談話を含めて、歴史認識に関する歴代内閣の立場は全体としては引き継ぎ、今後も引き継いでいく考えだ。70年の談話は、それを前提として作成する」と述べました。
そのうえで菅官房長官は、懇談会のメンバーについて「多様な視点から議論いただくので、歴史や政治に造詣(ぞうけい)の深い学者のほか、言論界やビジネス界など、幅広い分野や世代のかたがたにお願いした。どのような成果物を出すかも含め、懇談会のなかで議論される」と述べました。
懇談会は、来週25日に初会合を開き、政府はその議論を踏まえ、ことし夏をめどに「総理大臣談話」を取りまとめる方針です。

民主・岡田代表「しっかり議論したい」
民主党の岡田代表は記者団に対し、「バランスのある、極端な人がいない人選を望みたい。70年談話については、安倍総理大臣の考えが非常に大事なので、しっかり議論していきたい。『懇談会で議論しているから言えない』といった答弁は、私は認めない。どういう談話を出すかで、日本に対する世界の受け止め方は大きく変わってしまうので、よりよいものを作るために、いろいろ議論していきたいと思っている」と述べました。

483とはずがたり:2015/02/24(火) 17:25:29
BLOGOS編集部2015年02月23日 17:42
【詳報】"日本国の誇りを取り戻す"?「朝日新聞を糺す国民会議」の水島総氏・加瀬英明氏が会見
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1114775789/1118-1123

この水島と加瀬は何者だ??水島の経歴はなんとなく想像着くけど加瀬のはよく判らんね。プロ市民って秀逸な造語があるけどプロ右翼みたいなもんか?まあ本来右翼は昔からそれ(右翼活動)で飯喰ってる訳だからそもそも本源的にプロなんだけど。

加瀬英明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E7%80%AC%E8%8B%B1%E6%98%8E

父は外交官の加瀬俊一、母・寿満子は元日本興業銀行総裁小野英二郎の娘である。また従兄妹にはジョン・レノンの妻オノ・ヨーコがいる。自由社社長。

東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、イェール大学・コロンビア大学に留学。​青年時代から、外交官である父・俊一の影響を受けて育った事などがきっかけで、評論・執筆活動をおこなうようになる。

編集委員会代表を務める月刊誌「自由」2007年10月号の「巻頭言」では、終戦時の昭和天皇の態度について「要は天皇以下、当時の指導者たちには、国民に対する責任感が全くなかった。この無責任な人間としての心を失った姿が、戦後日本の狂いの初めであると思う。苦境に際して、己の責任を回避して、他に責任を転嫁、己の生き残りを優先する。迷惑をかけた人々に対し、何らの責任を取ろうとしない。この無責任体制が、今日の日本をもたらしたと言えないか」、「先の参議院選挙で、戦後最強の保守勢力・自民党が歴史的大敗北をした。その時とった、安倍総理の姿勢をみて、思わず敗戦時の昭和天皇のことを想い出した。安倍総理も彼を支える側近の人たちも、終戦時の天皇同様、責任を回避する言動に終始し、党・支持者に対し、責任を取る発言をしなかった。そして世論の過半数が辞めるべきだというなか、総理は内閣続投の意思表示をするだけだった。敗戦時に天皇や側近者たちが、敗戦の責任を国民に詫びることなく、天皇制度の維持画策に狂奔したのと全く同じである」と書いた。

水島総
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%B3%B6%E7%B7%8F

水島 総(みずしま さとる、1949年(昭和24年)6月18日 - )は、日本の経営者、映画監督、脚本家、プロデューサー、政治活動家、日本文化チャンネル桜代表取締役社長。頑張れ日本!全国行動委員会幹事長。

1968年(昭和43年)、静岡県立静岡高等学校卒業。1972年(昭和47年)、早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻卒業。その後、フリーランスのディレクターとして200本以上のフジテレビなどのテレビドラマの脚本・演出を手がけ[1]、後に映画にも進出。日本国内においてフィリピンに関する番組を放送してきた「ウィンズ・フィリピノ・チャンネル」を主宰。2004年(平成16年)、株式会社日本文化チャンネル桜を設立。8月15日より、スカパー!Ch.767にて放送開始。

484名無しさん:2015/03/01(日) 11:06:54
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150228-00010000-chuokou-int
「言論の自由」、その痛みと覚悟(時評2015)
中央公論 2月28日(土)16時27分配信

言論の自由とは何か。風刺を含め、およそ批判や批評の意味は何か。二〇一五年が始まって早々に、私たちに突きつけられた問いである。

 一月七日、フランスの風刺雑誌『シャルリー・エブド』本社を武装テロリストたちが襲い、編集長や画家を始め多数の関係者が犠牲になった。かねてイスラム教の預言者ムハンマドを題材とする風刺画を掲載してきた同誌へのテロ行為に対し、言論の自由を訴え、犠牲者を追悼する動きが各地で起こり、一月十一日のパリの大行進には一六〇万人もの人々が参加した。

 言論の自由は民主的社会の根本原理である。政治権力に対する批判はもちろん、宗教権威に対する批判も制限されてはならない。十八世紀の哲学者ヴォルテールは、自身がはげしいカトリック教会批判で一度は国外生活を余儀なくされた人物であるが、「あなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」という言葉を残している。寛容と言論の自由のために戦い続けた一生であった。

 ポイントは、自分にとって不快な意見であっても、あるいは自分にとって不快な意見こそ、それを主張する権利を認めなければならないということである。その言説が守るに値するから擁護するというのではない。それなら、気に食わない言説は抑圧してもかまわないことになる。「お前の言説は私の気分を害するものだからけしからん」という不寛容とは対極にあるのが、ヴォルテールの立場であった。

 しかしながら、「とはいえ、あまりに下品だったり、信者を愚弄したりするような風刺にも問題がある」という意見が少なくないのも事実だ。政治権力を批判するならともかく、現実に差別を受けている少数者の信仰まで風刺する必要があるのか。そのように考えるならば、言論の自由にも制限があってしかるべきということになる。

 これに対し、宗教戦争の過去をもつ欧州においては、多数派の宗教も少数派の宗教も等しく批判の対象となる。例外的に批判を免れるものをつくりだせば、やがてそれが暴走する可能性を否定できない。自らが信じるもの、権威とするものを批判されれば誰でも腹が立つが、それを認めてこそ自由で民主的な社会は保持される。このような信念に支えられた欧州の「言論の自由」とは、血塗られた過去の経験に基づく原則であって、単なる理想論ではない。

 はたして、日本社会はこの原則を受け止められるのか。奇しくも年末のテレビ番組では、人気歌手のふるまいが議論を呼んだ。実際に彼にどれだけの政治的意図があったのかわからない。とはいえ、権威をからかい、権力を揶揄するかに思える行動をすべて批判している限り、社会の寛容度は間違いなく低下する。彼が謝罪に追い込まれたのをみて、あらためて日本社会における批評の自由を考えざるをえなかった。「空気を読む」を当然とする国において、言論の自由を守ることは実に難しい。

 ちなみに、パリの襲撃事件後に出た『シャルリー・エブド』の表紙には、ムハンマドを思わせる人物が泣きながら「私はシャルリー」という標語を掲げている姿が描かれている。そこに添えられているのは、「すべては赦される」という言葉である。仲間を殺されたシャルリーの側も、批判されたイスラムの側も、相互に痛みを覚えつつ、それでも憎悪の連鎖を防がねばならないという決意を訴えかけたものであろう。

 言論の自由とは何か、それはどれだけの代償と痛みを伴って守られるべきものなのか。世界においてテロが横行する時代だからこそ、あらためて考えねばならない。どのような選択をするにせよ、覚悟が必要なのは言うまでもない。
(了)

宇野重規 政治学者
最終更新:2月28日(土)16時27分

485名無しさん:2015/03/01(日) 15:10:02
中学生同士のキスでも逮捕か…性犯罪罰則強化の“ズレた”発想
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1112072544/2112-2113

486名無しさん:2015/03/08(日) 15:37:55
少年犯罪の厳罰化を求める右派が実名報道に賛成し、
更生の道を閉ざさない為に左派が実名報道に反対するのが一般的ですが、
実名報道による私刑により、国家による裁判権・刑罰権の独占を侵害されたと国家主義者が怒り、
国家による裁判権・刑罰権の独占の解放だと喜ぶ極左アナキストがいるような倒錯的な状況になれば、
日本の言論も幅が広くて面白いと思います。

川崎中1殺害「ここが犯人の自宅らしいよ」実名さらしネット中継、どんな問題がある?
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1112072544/2117-2118

「週刊新潮」が18歳少年の実名を報道する理由
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1112072544/2119

487名無しさん:2015/03/11(水) 23:50:51
http://www.logsoku.com/r/entrance2/1417699508/
http://project99.jp/?page_id=75
■大阪民国・トンキン連呼などの地域対立や男女対立・世代対立・人気競争etc.を煽っているのは在日
対立・格付け・コンプ煽り/デフレ→少子化→移民/TPP・反原発/自作自演ネガキャン
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488名無しさん:2015/03/21(土) 00:34:10
>>487のリンクを2chに貼っているやつがいるようです。
2chにはNGワードなどで直接は書き込めないから、
とはさん掲示板に書き込んだ上で、2chで宣伝しているんでしょう。
とはさんが、もし気になるようであれば、何らかの対策されたほうがよいかもです。



【必勝】次世代の党 七十【 [転載禁止](c)2ch.net
http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/giin/1426689053/93

93 名前:無党派さん[] 投稿日:2015/03/21(土) 00:08:05.15 ID:JTXCZ7Kl
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1039194613/487
  ↑ ↑  ↑ ↑  ↑ ↑

489とはずがたり:2015/03/21(土) 11:18:42
>>488
おお,有り難うございます。
>>487のどこが引っ掛かるんですかねぇ・・。最近よく見てるのは議員板ではなく道路板なんですがトンキン連呼とか酷いので前以てNGワード指定で透明あぼーんしてます。。
レスに関しましては板の運営に支障が出ない限りどんな意見でも削除とかはなるべくしたくないので暫く様子を見てみます!

490名無しさん:2015/03/22(日) 15:28:12
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150317-00010002-shincho-pol
「反知性主義」って何? 注目のキーワードを解説
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 3月17日(火)13時1分配信

■発売前からランキング1位に
 最近、「反知性主義」という言葉がよく使われている。

 憲法学の泰斗の名前すら知らずに憲法改正につき進む安倍総理を批判するときや、科学的知見を無視して放射能の恐怖を煽る環境活動家を批判するとき、あるいは「イスラーム国」を批判する際にも、この言葉が使われている。

 にわかに注目を集めつつあるキーワードに、出版業界も素早く反応。次々と「反知性主義」の関連本が刊行されている。

 なかでも人気思想家の内田樹氏が編著を務める『日本の反知性主義』(晶文社)は、発売1か月前からamazonランキングの「日本の政治」部門でトップを独走している状況だ。

 ところで、「反知性主義」とは、そもそもどのような意味なのか。

『反知性主義』(新潮選書)の著者で、国際基督教大学(ICU)副学長の森本あんり教授に話を聞いた。

■「反知性主義」ってなに?
 森本教授は次のように解説する。

「反知性主義(anti-intellectualism)は、もともとアメリカで生まれた言葉です」

「冷戦初期のアメリカでは、多くの知識人がさしたる根拠もなく“共産主義者”とレッテルを貼られ、大衆から攻撃されました。この知識人への理不尽な攻撃を、リチャード・ホフスタッターという学者が“反知性主義”という概念で分析したのです」

「日本でも、福島原発事故や歴史認識問題をきっかけに、盛んに反知性主義という言葉が使われるようになりました。元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は、反知性主義を『実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する態度』と定義しています」

「最近ネットでは、自分とは異なる考え方をする人に対して“反知性主義”という言葉を使う傾向が見られます。要するに、“お前はバカだ”と言う代わりに“反知性主義”というレッテルを貼るわけです」

 しかし、「反知性主義を単なる“バカ”という意味で使うのは誤りだ」と森本教授は指摘する。

■「反知性主義=バカ」ではない
 では、森本教授は「反知性主義」をどう捉えているのか。

「本来の反知性主義とは、知性そのものへの反対ではなく、知性が権力と癒着して人々の生活に余計な口出しをすることへの反対です」

「たとえば、学者が原子力の研究をすること自体には反対しないが、特定の学者が行政や業界と癒着して国の原発政策推進や世論誘導に加担するようになったら、それには強く反発する」

「つまり反知性主義には“反権威主義”という重要な側面があるのです。だから、アメリカにはハーバード大など名門大学出身の“反知性主義者”もたくさんいます」

「権力の暴走を許さない健全な社会を維持していくために、日本にも“知性的な反知性主義者”が増えて欲しい。そのような願いを込めて『反知性主義』という本を書きました」

 どうやら「反知性主義」という言葉には、われわれが思いもよらないポジティブな意味があるようだ。いま注目急上昇のキーワードだけに、その本来の意味をしっかりと押さえておきたい。

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491名無しさん:2015/03/22(日) 15:30:00
>>486

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150319-00010003-shincho-soci
「少年法」なんて単なる要望に過ぎない/呉智英(評論家) 少年犯罪の「実名・写真報道」私の考え〈週刊新潮〉
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 3月19日(木)9時0分配信

 そもそも今の少年法は昭和23年に制定された法律で、少年が犯した事件について、名前や住所を新聞やその他の出版物に掲載することを禁じています。その理由として、未成年が社会的に弱い立場であることや、教育で更生する可能性が大きいことなどが挙げられていて、罰則規定はない。そのためにグレーゾーンが生まれている。以前、佐藤道夫札幌高検検事長が“罰則がないことは要望に近い”という見解を出していましたが、そういうことではないか、と思います。本当に少年保護が必要なら罰則を設けるべきです。グレーゾーンのままでいるため、是か非かという議論が繰り返されているのです。

 少年法とは立場が違うかもしれませんが、心神喪失者の犯罪についても同様の議論が起こっています。1981年に起ったパリの人肉事件で、犯人の佐川一政は心神喪失を理由にフランスの裁判で不起訴処分になった。こうなるとマスコミは佐川の本名は出せなくなった。一部では実名を報道する動きもありましたが、大手新聞は全て仮名として扱いました。その後、唐十郎が佐川との書簡をまとめた『佐川君からの手紙』という小説を82年に発表し、芥川賞も受賞した。作品名に『佐川君』と入っていたため、実名を知らなかった人にもそれが伝わり、新聞も書籍広告を○○君とは出来ず、そのまま載せていました。同様に今回の事件をノンフィクションライターが名前入りの作品として上梓したら、どうするんでしょうかね。

 それはともかく、今回私が問題にしたいのは、法律上のことではなく、現況に即して考えていない点です。反社会的行為に対して刑罰を与えることは、社会を維持していくうえで大切なことです。民衆は組織を維持するために、私刑を行なう権利を持っているはずなんです。ところが、現在の法律では、反社会的な行為を行なった人間に対して、罰を与えられる加罰権は国家権力しか持っていない。

 週刊新潮が実名報道をすると、週刊新潮には社会的制裁を加える権利はない、と主張する民権主義者と呼ばれる人たちがいます。一方、民衆は、今回の犯人がどういう育ち方をしてきたのか、家庭環境はどうだったのか、詳しく知りたいと思っている。さらにこの人間が何という名前で、今後関わることがあるかもしれない場合の参考にしようとしている。それなのに、法律の立場は実名を出すな、というものです。これは民衆の意見を国家が禁止していることになる。ですから人権主義者、民権主義者を標榜している人間が、国家権力の側に立っていることがおかしいと考えます。彼らが国家の言い分を擁護している現状が問題なのです。

「特集 少年犯罪の『実名・写真報道』私の考え」より
※「週刊新潮」2015年3月19日号

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493名無しさん:2015/04/11(土) 20:50:44
http://politas.jp/features/2/article/162
【沖縄県知事選】「ネット右翼」はなぜ沖縄の米軍を擁護するのか?
古谷経衡 (評論家/著述家)2014年11月14日

11月16日に投開票を控えた沖縄県知事選は、普天間飛行場の辺野古への移設に反対する翁長雄志氏(前那覇市長)と容認派の仲井真弘多氏(現職)の接戦となっている。
そんな中、「ネット上で右派的、国粋主義的な言動を行う人々」=通称「ネット右翼(「ネット保守」とも呼ばれる)」界隈では、基地移設容認を掲げる仲井真氏への支持が圧倒的に強い。
彼らは、沖縄における反基地運動や集会を「反日左翼の仕業である」として、強い呪詛の対象として捉えている。加えて沖縄の米軍を「日本を護る存在」として捉え、在沖の米兵を悪者のように言うのは、「反日だ」と罵っている。
インターネット空間の中では、翁長氏に対する中傷も百花繚乱である。曰く「氏は支那(中国)から支援を受けている」「氏が知事になれば沖縄が中国に占領される」云々である。「ネット右翼」がこのように時として過激な「反基地」「反米軍」への敵意を剥き出しにするのはなぜか。
このようなネット空間での「基地擁護」と対になった「基地反対派への呪詛」の理由を知るには、まず「ネット右翼」の構造自体を俯瞰する必要がある。
◆「保守」と「ネット右翼」の違い
まず私は、「保守」と「ネット右翼」を常に分けて考えるようにしている。
「保守」とは、戦後日本の中で、全国紙「産経新聞」と、論壇誌『正論』を中心として(所謂「正論路線」)伝統的に自民党清和会(福田派)のタカ派的国家観を支持する人々の事を指す。言わずもがな、この正論路線のイデオロギー的骨子は「反共」と「親米」である。
これに対して「ネット右翼」は、こうした「保守」の自民党的出自とは違う、全く別の場所=インターネット空間から発生したクラスタ(集団)である。特にゼロ年代の初頭、2002年の日韓ワールドカップ前後からその傾向が顕著となった。つまり「保守」と「ネット右翼」は、その「出自の違い」でもって明確に区別することができるのである。
ところが、本来「保守」とは全く違った出自に由来する「ネット右翼」の主張や見解は、「保守」の理屈と余り変わらない。なぜなら、ゼロ年代以降に登場してきたインターネット空間における「ネット右翼」の依拠する理論的支柱は、「保守の理屈」に寄生しているからである。これは例えば、「保守」の論客が「中国脅威論」を唱えれば、ネット右翼が「支那人けしからん」、「日米同盟強化」を唱えれば「米軍基地に反対する人間は全員反日」という理屈になる。
なぜ「コピー」ではなく「寄生」なのか。それは、実のところ「保守」と目される人々が出版したり寄稿したりする本や雑誌の詳細を読むこと無く、そのヘッドライン(見出し)のみを観て自説に採用しているからである。「コピー」は原文を引用する場合があるが、「ネット右翼」はそもそも原文を読まず、「保守」の言う理屈のヘッドラインと目次しか見ていない。
だから本当は「中国脅威論」にもそれなりの軍事的な分析や薀蓄が含まれているのだが、そうした部分を一切無視してタイトルだけを拝借して「支那人けしからん」というふうになる。まこと「保守」から発信される情報の、そのヘッドラインにだけに寄生する「ネット右翼」のこうした行為を、私は「ヘッドライン寄生(見出し寄生)」と名づけている。
沖縄基地問題に関する保守とネット右翼の関係
つまり「ネット右翼」の言説の上流にあるのは、ほぼすべて「保守」と目される人々による理論である、と観ることができる。「ネット右翼」は体系化された「保守」の理屈にそのまま寄生し、ヘッドラインだけを見て表現を過激に加工することで自身の理屈に採用しているきらいがある。

494名無しさん:2015/04/11(土) 20:51:22
>>493
◆「保守」に寄生する「ネット右翼」
なぜネット右翼が在沖米軍を養護し、それに反対する人々を激しく呪詛するのか―-それは「ネット右翼」が寄生している宿主である「保守」が、「親米」だからである。
試しに、現在YouTubeで50万回近くの再生回数がある「『5分でわかる!』沖縄から米軍基地が無くなったら」というネットユーザーが匿名で投稿した動画を視聴してみる。「沖縄が平和なのは、米軍基地が存在しているからだ」という、典型的な「親米保守」の「米軍抑止力」理屈に依拠している。
問題なのは、この動画の中に登場するある保守系のジャーナリストが、「もし、沖縄から米軍が撤退したら、中国人民解放軍の工作員が忍び込んで、あっという間に沖縄が中国に占領される」という自説を、傍証としてこの動画の中に引用していることだ。
しかしこの自説は、あくまで彼の「シミュレーション」に過ぎない。しかも動画内で引用されているこの場面というのは、安保政策でタカ派的価値観を標榜するある宗教団体が母体となって設立した、宗教系出版社から刊行された書籍の、特典付録映像として収録されたDVD映像からの引用なのである。
私はジャーナリストが宗教団体に関与するべきではない、と言っているのではない。宗教団体が製作するビデオ番組に出演するべきではない、とも言っていない。
しかし、「沖縄に中国の工作員が紛れ込んだ末、中国軍が沖縄を占領する」というストーリーは、数多くの(突拍子もない)可能性の中の一つに過ぎないが、こうした「親米保守」と目される保守派の人々が「シミュレーション」として語った筋書きの一つが、まるで「重大な根拠」のようにしてネット動画の中で引用され、それがネット空間の中で拡散されている現実がある。「ネット右翼」が如何に「保守」の「論調の一部」に寄生し、それを無批判・無検証に拡散しているのかが、分かるだろう。
◆問われる「保守」のカタチ
たしかに、中国の軍事費は毎年10%以上のの増加をみせており、不透明な部分も多く指摘されている。中国人民解放軍は特に空軍力と海軍力の近代化を急いでおり、現代戦に不可欠な無人機の開発も怠っていない。南沙諸島、西沙諸島での中国軍とベトナム、フィリピンなどとの緊張と衝突は現実問題として起こっている。いまや世界第2位の経済大国になった中国に対し「中国脅威論」が展開されるのは無理もない(ただし私は、軍事的な観点から、中国軍の沖縄本島侵攻の能力は現段階ではほぼゼロであると考える)。
その抑止力として、沖縄に米軍を存置させるのが、日本の安保政策にとって必要不可欠だ、という理屈は理解できる一方で、反基地運動を展開し、米軍に嫌悪感を示す人々を「反日、中国の手先」と決めつけるのは愚の骨頂だ。
翁長雄志氏は、選挙戦の演説の中で「私は保守の政治家である」といった。本土の保守派が聞けば、「辺野古移設反対で日米同盟に亀裂がはいるというのに、何が保守だ!」と怒る人が大勢いる。しかし、その理屈はあくまで「親米保守」の理屈であり、多分翁長氏が言う「保守」の姿とは違っているのだろう。
一般的に「保守」とは、「伝統や文化を守り、育てていく姿勢」と理解されている。沖縄から基地をなくし、沖縄が先祖から受け継いだ伝統的な土地を回復する、という主張は、おそらく沖縄にとっては「最も保守的」で「ナショナリスト」的な立ち位置なのかもしれない。
私は同じ日本人である沖縄県民が、米軍の兵士に乱暴されたり、陵辱されるのを「安保のためのやむを得ない犠牲」と黙って見過ごす態度が、本当の愛国的態度だとは思えない。本土の保守は、「親米保守」にこだわるあまり、そうした沖縄の「ナショナリズム」を蔑視し、侮っている。時として本土の保守の無思慮な物言いが、沖縄の人々を傷つけているとさえ感じる。
沖縄県知事選挙は辺野古移設を問うもの以上に、「保守とはなにか」という根源的な問いかけを行っている。

▼古谷経衡 (ふるや・つねひら)
評論家/著述家。1982年札幌市生まれ。立命館大学文学部卒。インターネットと保守、マスコミ、アニメ評論など幅広い分野で執筆、講演活動などを行なっている。著書に『クールジャパンの嘘』(総和社)、『反日メディアの正体』(KKベストセラーズ)、『ネット右翼の逆襲』(総和社)、『若者は本当に右傾化しているのか』(アスペクト)、『もう、無韓心でいい』(ワック)、『ヘイトスピーチとネット右翼』(オークラ出版/共著)など。

495とはずがたり:2015/05/08(金) 20:24:26

元朝日の植村隆氏、NYで安倍首相を批判 櫻井よしこ氏らも 「私はこの闘いに負けない!」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150505-00000527-san-n_ame
産経新聞 5月5日(火)15時53分配信

 【ニューヨーク=黒沢潤】元朝日新聞記者で慰安婦報道に関わった北星学園大(札幌市)の非常勤講師、植村隆氏は4日、米ニューヨーク市で講演し、集まった約80人を前に「私は激しいバッシングを受けている。この闘いに負けない」と強調した。

 植村氏は「捏造」と指摘される元慰安婦の証言を取り上げた記事(1991年8月)について「捏造だと攻撃することは、慰安婦問題をなきものにしようということにもつながる」と主張。日本が戦後70年間守り続けてきた「言論の自由」や民主主義への攻撃でもあるとし、「勇気を持って辛い体験を話した慰安婦のおばあさんたちの尊厳をも傷つける」と訴えた。

 一方、日本で1990年代半ばから「歴史修正主義者の動き」が出てきたとして「教科書から慰安婦問題を除くべきだという運動が始まり、そのリーダーの1人が安倍(晋三)首相だ」と批判した。

 また、植村氏非難を繰り広げる言論人として、ジャーナリストの櫻井よしこさんと東京基督教大学の西岡力教授の名を挙げ、櫻井さんについて「暴力的な言辞を繰り返す側に立ち、あおっている」と述べた。

 植村氏は、北星学園大への抗議電話などが相次いでいることも紹介した上で、不快感を表明。かつて、関西地方の女子大への就職が決まっていたにもかかわらず、抗議メールが殺到したこともあり、大学が翻意したことについて「最初、憤ったが、大学側も被害者である」と語った。娘までもネットで誹謗中傷されているとし、「異常な事態だ」と訴えた。

 英語通訳を通じて講演した植村氏は最後に自ら英語で、「I WILL FIGHT(私は闘い続ける)」と強調した。

 植村氏は先月下旬、米国の大学の招待により、中西部シカゴ一帯で全米講演を開始した。5日には東部プリンストン、8日にはロサンゼルスでも講演する予定だ。

最終更新:5月5日(火)21時27分

496とはずがたり:2015/05/21(木) 08:26:01

去年の10月の記事。

橋下・大阪市長:在特会会長と面談 怒号応酬、10分で物別れ
http://mainichi.jp/area/news/20141021ddn041010010000c.html
毎日新聞 2014年10月21日 大阪朝刊

 特定の民族への憎悪や差別をあおる「ヘイトスピーチ」の規制を検討している大阪市の橋下徹市長は20日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長と市役所で面談した。双方が声を荒らげ、怒号も飛び交って紛糾し、当初30分間の予定だったが、10分足らずで終了した。

 面談は冒頭、橋下市長が発言を促したところ、桜井会長が「あんたが言い出したことやろ」と言い返し、険悪な雰囲気に。橋下市長は「民族や国籍をひとくくりにし、評価をするような発言はやめろ」「制度に文句があるなら選挙に出て訴えろ」などと発言。桜井会長も「一地方の首長ごときでふざけたこと言うな」などと反論した。両者が立ち上がって詰めより、警備関係者が制止する場面もあった。

 大阪高裁が今年7月の判決で、在特会による朝鮮学校へのヘイトスピーチを違法な人種差別と認定したことを受け、市は9月、審議会に対策のあり方を諮問。橋下市長は7月の記者会見で「大阪市内で(ヘイトスピーチを)やめてもらえるなら直接、僕が対応してもいい」と話したことを受け、在特会側が面談を申し入れた。

 一方、在日コリアンには面談に反対する人もおり、NPO法人「コリアNGOセンター」(大阪市生野区)の金光敏事務局長は「何のための面談か全く意味が分からなかった。在特会の社会的認知を高めただけ。市民の代表の市長が公の場で罵倒される姿に不快な感じがした」と話した。

497とはずがたり:2015/06/01(月) 07:50:29
日本の伝統的な考え方は神仏習合である。明治維新以降失われた日本の考え方を取り戻すべきだ。神社なんて寺の片隅でじっとしとればいいのだ。

2015.6.1 07:20更新
元NHKアナで宮司の宮田修氏「戦後教育で失われた日本の考え方取り戻すべきだ」 
http://www.sankei.com/west/news/150601/wst1506010013-n1.html

 日本会議福岡(会長、松尾新吾・九州電力相談役)の総会が31日、福岡国際ホール(福岡市中央区)で開かれた。宮司で元NHKアナウンサーの宮田修氏が講演し、「戦後教育の中で失われた伝統的な日本の考え方を取り戻すべきだ」と訴えた。

 宮田氏は平成14年、千葉県長南町の熊野神社で宮司のなり手がいないと知り、通信教育で神職資格を取得した。NHK退職後、同神社の宮司を務めている。

 宮田氏は「常に新しい出来事を報じてきたアナウンサーとして、毎年同じ場所、同じ時刻、同じメンバーで神事を営む神社の世界は奇異に映った。ただ、これは、来年も出席しようと、互いの健康を慈しむ考え方なんです。こうした温かな先人の考え方を取り戻したい」と述べた。

 総会の冒頭、松尾氏は憲法改正について「今年12月に設立予定の『(新しい憲法をつくる)県民会議』で、改正機運を盛り上げよう」と呼びかけた。

498名無しさん:2015/06/14(日) 11:07:48
http://blogos.com/article/116621/
小林よしのり2015年06月13日 13:45占領期を二つに分けてもしょうがない

八木秀次が朝日新聞の記事中で、「戦後レジーム」とは
ポツダム体制のことで、7年間の占領期の前半のこと、
憲法と教育基本法がその象徴だと言っている。

後半はサンフランシスコ体制で、日本を反共の防波堤に
するために、講和条約と日米安保条約と自衛隊の創設に
繋がると勝手な分析をしている。

安倍首相の言う「戦後レジームからの脱却」とは、前半の
ポツダム体制からの脱却のことで、だから教育基本法を
見直し、憲法改正を訴えるのだと八木は言う。

そうは言っても、安倍首相はアメリカが怖くて、
ポツダム宣言の間違いを明確に否定することも出来ず、
主権回復記念日までやったくせに、アメリカに対して、
思想・言論の自由を主張できない。

野党と共に、安倍首相も、ポツダム体制の蟻地獄に
引きずり込まれてしまった。

さらに言うなら、日米安保条約もポツダム宣言の枠外の
ものでもなく、岸信介の安保改定もまた米国追従の強化に
過ぎないのだが、この国の自称保守派はどういうわけか、
岸信介神話を盲信していて、真実がなにも見えていない。

最高裁の砂川判決が岸信介政権下で画策されたものである
という事実すら知らないのか、見たくないのか、
安倍政権&自称保守の知性の劣化は果てしない。


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