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金融機関観察スレッド

1■とはずがたり:2002/11/07(木) 17:40
銀行・証券・信託銀行・生保・損保といった金融機関とその子会社・関連会社の観察スレッド

612とはずがたり:2005/01/14(金) 09:33
小樽での北銀の地盤は強いんですねぇ。

海を越えて―北銀・道銀経営統合
(上)百年以上のきずな
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/076/1.htm
小樽の企業支えた北銀

 観光客でにぎわうJR小樽駅に降り立つと、駅からまっすぐ港へ延びる坂道の向こうに石狩湾が見える。その道沿いに、見覚えのある「北陸銀行」の赤色の看板が立っている。

 その北銀小樽支店から北西へ約二百メートル行ったところに、旧北銀稲穂支店の建物がある。一九三九年(昭和十四年)ごろに建てられたもので、木造二階建てだが、外壁に茶色のモルタルレンガが張られ、銀行らしい重厚な雰囲気を醸し出している。小樽市内に現存する北銀関連の建物としては最も古いそうだ。

 同支店は六五年に小樽駅前に移転し、今は食料品卸業「栗原恒次郎商店」が店を構えている。当時使われていた金庫が今も残っており、往時をしのばせる。

 「うちのおじいさんがぜひにと言ってここに移ったと聞いています」。同商店の三代目社長、栗原誠一さん(55)がそう説明する。誠一さんの祖父で、創業者の恒次郎さんは十八歳の時、現在の新湊市海老江を出て、小樽に単身渡り、まもなく同商店を創業した。北銀とは当時からの付き合いだ。

 誠一さんは「若い時にこっちに出て、同じ富山から来た北銀に親しみがあったから、ここに入りたいと思ったんじゃないですかね」と祖父の思いを代弁する。

 北陸と北海道は、江戸時代から北前船を通じて交流があった。一八九二年(明治二十五年)―一九二一年(大正十年)の三十年間に全国から北海道に移住した約百八十九万人のうち、約三割は北陸の出身。中でも一八九九―一九〇八年の十年間は、富山県からの移住者数が約六万人と最も多かった。

 北銀の前身・十二銀行は一八九九年(明治三十二年)、小樽に道内一号店を出店。北海道経済を支えた旧北海道拓殖銀行が開業したのは翌年のことだった。

 小樽支店の出店と同じ年に創業した同市内の酒造会社の現社長、田中一良さん(47)は「小樽市内の伝統ある企業は、ほとんど北銀と取引している」と語り、「面倒見がよい北銀以外と取引する気はない」と全幅の信頼を置く。

 小樽支店の取引先が北銀に対して愛着を持っていることは、経営統合を記念して、北銀と道銀が初めて共同開発した無担保の金融商品「ほくほくファンド」の確約件数が、七月末の発売開始から一か月ほどで、すでに他支店を大きく上回る五十件以上に達していることからもうかがえる。

 同支店の第三十八代支店長、浅林孝志さん(46)は「小樽のお客様は、北銀を地元の銀行だと思う気持ちがものすごく強いと感じています」と語る。

 「北海道は第二の地元」と北銀の高木繁雄頭取も強調するが、店舗は現在、札幌、函館、小樽を除くと七市に一つずつだけ。高木頭取は「よくよく考えたら、道内は店舗網ではなく単独店だった」と吐露する。

 東京など本州とつながりを持つ北銀と、道内百三十店舗のネットワークを持つ道銀。両行が経営統合して誕生する「ほくほく」グループが、道内で“第二の拓銀”の地位を目指す上で、百年以上培ってきたこのきずなが何よりの強みになる。

613とはずがたり:2005/01/14(金) 09:35
日本海縦貫線にもプラス?
>九月十三日には、今度は北銀が主催し、富山市内のホテルでビジネス交流会を開く。当初は五十社程度の参加を見込んでいたが、申し込みが殺到。計八十一社(うち道内から十四社)が参加する予定だ。北銀側は「銀行へのお客様の期待を感じた」(高木繁雄頭取)と予想を上回る反響に驚く。

太平洋ベルト地帯中心主義からは見えてこない地域軸が確かに有るようで頼もしい。

海を越えて―北銀・道銀経営統合
(中)相乗効果
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/076/3.htm

 「北海道のマーケットは大きいと感じた。それに見合うものを作ってやろう、と張り合いも出る」。滑り止め手袋などを製造する「丸和ケミカル」(高岡市野村)の木田博久社長(62)はそう声を弾ませる。

 昨年十月、北陸銀行は札幌市内のホテルで開かれたビジネス交流会に同社を含む取引先企業八社とともに参加した。交流会は、異業種の企業が業務提携や共同事業などを話し合う場になればと、北海道銀行が一九九九年から開催している。

 「丸和ケミカル」は、札幌市内の塗料卸売会社など二社との商談がまとまり、北銀の取引先と道内企業との“ビジネスマッチング”第一号となった。

 「丸和ケミカル」がPRした商品は、土の代わりに、水を吸うと膨らむ吸水性のポリマーを入れた土のう袋。その名も「土No袋」。わずか三百五十グラム程度の袋が、水を吸うと三分以内に十五キロに膨らみ、表面には積み上げても滑り落ちないよう滑り止めゴムがついている。使用後は脱水剤をまぶして水分を除き、可燃ごみとして廃棄できる。

 フォーラム後も、同社は北銀から道内の取引先を紹介され、すでに四社と販売契約が成立した。

 当初は洪水などの水害を想定して開発した商品だったが、北海道では「違った用途を提案された」と木田社長は喜ぶ。

 例えば、北海道では、建物の入り口前に積もった圧雪をつるはしで割って取り除くが、雪解けのころになると、周囲の圧雪が溶けて水浸しになることがある。その水を防ぐために使えるというアイデアだ。

 九月十三日には、今度は北銀が主催し、富山市内のホテルでビジネス交流会を開く。当初は五十社程度の参加を見込んでいたが、申し込みが殺到。計八十一社(うち道内から十四社)が参加する予定だ。北銀側は「銀行へのお客様の期待を感じた」(高木繁雄頭取)と予想を上回る反響に驚く。

 こうした企業支援は、国内だけにとどまらない。

 北銀は一昨年、中国の大手銀行・中国銀行(北京市)と提携して、同国の通貨「元」での融資受け付け業務を開始。行内には昨年一月、「中国営業推進室」を開設した。同年三月には中国に進出する企業で組織する「ほくりく長城会」も結成、情報提供などを行っている。現在、会員企業は発足時の百五十三社から四百三十七社に増えた。

 一方、道銀もロシアとつながりがあり、北陸財務局の松村淳一・理財部長は「(北銀の取引先企業にとって)経営統合によって、将来的にロシアや極東のマーケットへの進出も見込めるのでは」との見方を示す。

 さらに、今年七月には、北銀浅草支店一階に、北海道の物産を扱う店舗が入居。販売する商品の納入元は北銀と道銀の取引先が中心だ。高木頭取は、こうしたケースを積み重ねることで「『ほくほく』と取引すればいいことがあるというイメージを持ってもらえれば」と期待する。

 経営統合の成功は、両行が“得意技”を生かして、どれだけ顧客を満足させられるかにかかっている。

614とはずがたり:2005/01/14(金) 09:38
>札幌市より古くから海運の拠点として栄えた函館市の顧客はプライドが高く、…函館では「銀行に勝手に取引先を決められるのは嫌だ」と拓銀からそのまま北洋に移るのを断った客が数多くいたからだ。

結構店舗の閉鎖統合は難しいのかね?
拓銀に対してだいぶ落ちるイメージだった(?)北洋と違って北海道や北陸にはブランドイメージあるから大丈夫じゃないかね?

海を越えて―北銀・道銀経営統合
(下)課題
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/076/4.htm

 江戸時代から北海道の玄関口として栄えてきた函館市。人口約二十八万人の都市に、北陸銀行が三店舗、北海道銀行は七店舗を持つ。経営破たんした北海道拓殖銀行を引き継いだ北洋銀行とともに“三つどもえの激戦”が展開されてきた。

 北銀の持ち株会社「ほくぎんフィナンシャルグループ」と道銀が今年六月に発表した経営統合後の経営戦略で、計百四十八か所ある道内の店舗(北銀二十二、道銀百二十六)を十店削減する案が打ち出されたが、「店舗を統廃合する計画が出た場合、顧客が統合した店に移ってもらえるかどうか心配」と、道銀函館支店の三戸篤人支店長は打ち明ける。

 札幌市より古くから海運の拠点として栄えた函館市の顧客はプライドが高く、かつて拓銀の店舗が北洋に引き継がれた際、函館では「銀行に勝手に取引先を決められるのは嫌だ」と拓銀からそのまま北洋に移るのを断った客が数多くいたからだ。

 一方、経営統合に対して顧客も不安を抱える。「経営統合が発表された後、北銀と道銀が一緒に金利を引き上げるんじゃないかと心配になった」。同市内のアルミ建材製造販売会社社長(45)は、当時の心境をそう語る。

 両行と取引する社長は統合発表の後、すぐに両行に「今後どうなるのか」と問い合わせた。両行からは「当分は今のままです」との返事を得たが、それでも「今後どうなるか分からない」と情報収集を怠らない。

 十店の削減により約30億円が浮く計算のため、店舗の統廃合は避けては通れない。目標期限は二〇〇八年三月期。課題はほかにもある。

 両行を合わせた不良債権残高(今年三月期末)は5692億円で、地銀トップの横浜銀行より2339億円も多い。債権総額に占める比率は、上位の地銀が5%前後なのに対して8・01%。銀行の健全性を示す自己資本比率も、同じく上位の地銀の10%以上に対し、7・48%にとどまる。

 さらに、両行はこれまで計約1400億円に上る公的資金を受けているほか、民間企業や地元自治体からも計900億円余りの増資をしてもらっている。両行にとって、経営改善は待ったなしの状況だ。

 北銀にとって、北海道事業部は赤字部門。「金融庁筋が北銀に北海道から撤退しては、という投げかけをしたこともあった」(金融関係者)。
 しかし、北銀は道銀と経営統合する道を選んだ。北銀の高木繁雄頭取は「北海道は、北銀が遺伝子のつながった人たちと一緒に出かけてサポートしてきた土地。北海道経済の発展に対して、北銀が果たした役割には自負心がある」とこだわる。

 海を越えて動き出す“ほくほく丸”が、顧客サービスの向上と経営の効率化の両立という荒波をどう乗り越えていくか。船長の手腕が試される。
     ◇
 この連載は、金巻有美が担当しました。

615とはずがたり:2005/01/14(金) 09:43

海を越えて―北銀・道銀経営統合
>>612-615
 北陸銀行(富山市)と北海道銀行(札幌市)が九月一日に経営統合し、「ほくほく」丸がいよいよ船出する。地方銀行として預金量全国二番目の金融グループとなるが、遠く海を隔てた地銀同士の経営統合は前例がない。なぜ両行は決断したのか、統合によるメリット、そして課題は何か――。三回にわたってリポートする。
>>614■(下)課題
>>613■(中)相乗効果
>>612■(上)百年以上のきずな

>>609 北陸銀が住宅ローン首都圏拡販へ オリックス信託銀と取り次ぎ委託契約
>>573 ほくほくFG、北見・網走の支店を廃止−−取引、道銀移管へ /北海道
>>489 ほくほくFG、きょう発足 もうけと健全性、二兎を追う
>>484 北陸銀・道銀の「ほくほくFG」統合認可 来月1日付で北陸財務局
>>117「ほくほくFG」来年9月に設立 北陸銀、北海道銀の統合 収益力強化、リストラ加速
>>103 北陸銀と道銀の統合、2004年9月に前倒し
>>73 ◆ローソン、北陸銀と提携し銀行内店舗開業
>>32 ◆北陸銀・北海道銀、2004年度メドに経営統合


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