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感想など何でも掲示板

1nishiyan:2022/03/24(木) 11:50:50
地震のお見舞い
https://note.com/iwanaminote/n/n7a78210a96cd



101nishiyan:2017/10/31(火) 11:15:02
Tシャツ詩
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000092M.jpg

Tシャツ詩2017.10.31



102佐藤公則:2017/10/31(火) 16:33:58
nishiyanさんへ
特許を申請したり、実際に作って販売するという手もありそうですね。
短歌Tシャツがあるなら、「Tシャツ詩」にして、詩集にもしちゃうとか。
半分冗談で、半分はまじめにそんなことを思います。
売れるかどうかは分かりません。(^_^)



103nishiyan:2017/11/10(金) 02:12:30
Tシャツ詩
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000094M.jpg

Tシャツ詩2017.11.01


(佐藤さんへ)
出版関係の人や物書きで食べている人は、必死でしょうが、その面からはわたしのはお遊びになります。しかし、お遊びといっても、表現の過程ではまじめに必死にやっています。どんな場所でも、表現上で自分を殺したり抑圧したりすることなく、言いかえると、社会に漂う類型化したマスイメージに流したり迎合したりすることなくやろうとしているつもりなんですが。生真面目に語るとそういうことになります。




104佐藤公則:2017/11/11(土) 05:32:03
nishiyanさんへ
コメントを読むと、わたしがお遊びとして揶揄しているように受け取られたと感じますが、そういうつもりではないです。深く考えたわけではありませんが、歌の発生当初の人々からすると文字に詠まれたり、さらに定型化したり、あるいは旅をし、火鉢を抱えて歌を詠むことは想像も出来なかったと思います。また近世にかけて歌がるたのような形で再び大衆化するということも考えられなかったことです。そうした変遷を考えますと、これからもそうした予想外の変遷があるんだろうなと単純に思います。今ならば斬新か、斬新すぎる発想と思われるものが、いつかフォーマルになってしまうということも全くあり得ないことではないかも知れないという気もします。表出の仕方としても、どんな媒体でということも、いろんな枝分かれが想像されるので、いずれにせよいろいろな試みは貴重なものではないかとわたしは思っています。またわたし自身はなかなか柔軟な発想というものが取れないので、他の人のそうしたアイディアには余計に感心してしまうところがあります。



105nishiyan:2017/11/20(月) 00:56:47
佐藤さんへ
うーん、顔を突き合わせない電子会話はむずかしいですね。佐藤さんの話はそのまま理解しています。確かに、佐藤さんの投げた言葉をよけたように見えますが、そして実質よけたことになりますが、そのまま話を返せば「ええ、そうですね」くらいの笑い話で終わるものですから、「生真面目に語」ってみたというわけです。わたしは「親父ギャグ」も好きで、遊び心の余裕もあるつもりですが、この「Tシャツ詩」がそんな軽いものと見なされて結構なんですが、わたしの舞台裏としてはそんな「生真面目」さもありますよ、ということで特に佐藤さんには語ったという次第です。自分では実際に作る気はないですけど、著作権なんか主張する気はないから、気に入って作ってみたいという人が出たらとてもうれしいなと思います。
ああ、それから言い忘れていました。そんなにたくさんは作れないと思いますが、「Tシャツ詩」で、佐藤さんの掲示板をお借りします。



106nishiyan:2017/11/21(火) 01:41:18
Tシャツ詩
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000097M.jpg

Tシャツ詩2017.11.02
#6




107佐藤公則:2017/11/30(木) 00:27:58
nishiyannさんへ
ああ、そういうことですね。分かりました。それからこの掲示板のご利用のこと、どうぞどうぞです。
それにしても「Tシャツ詩」、面白い狙いですよね。ぼくにはまだちょっと難しい気がします。いやなんですけど、ぼくが書くと何か堅苦しくなって「Tシャツ」のニュアンスが出ない。nishiyanさんのやろうとしていることはよく分かって、ぼくもそんなふうにやってみたいと思うけどまだ力不足ですね。続編を楽しみにしています。



108nishiyan:2017/12/01(金) 04:49:44
Tシャツ詩2017.11.03
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000099M.jpg

Tシャツ詩2017.11.03

#7

(佐藤さんへ)
はい。ちから加減を微妙に、気楽に、がんばってみます。これは自分自身もたのしむ詩だろうなと感じています。



109nishiyan:2017/11/05(日) 02:08:08
Tシャツ詩20171105
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000100M.jpg

Tシャツ詩20171105

#8




110nishiyan:2017/11/08(水) 10:57:18
Tシャツ詩 #9
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000101M.jpg

Tシャツ詩 #9


若い命は
危うくて
呑貪呑 貪呑貪 突き進む




111nishiyan:2017/11/08(水) 11:22:37
Tシャツ詩 #10
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000102M.jpg

Tシャツ詩 #10




112nishiyan:2017/11/09(木) 10:51:34
Tシャツ詩 #11
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000103M.jpg

Tシャツ詩 #11



113nishiyan:2017/11/10(金) 12:48:37
Tシャツ詩
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000104M.jpg

Tシャツ詩

#12



114nishiyan:2017/11/12(日) 11:30:02
Tシャツ詩
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000105M.jpg

Tシャツ詩

#13

「違うだろう!」
子どもの肌に
言葉の飛沫の刺さる



115nishiyan:2017/11/14(火) 00:59:01
Tシャツ詩 #14
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000106M.jpg

Tシャツ詩

#14

(はああああ)
秋 ねこのように
背伸びする欠伸する



116佐藤公則:2017/11/14(火) 16:21:52
Re: Tシャツ詩 #14
 いいですねぇ。ぼくも猫さんの真似をしなくちゃと思います。



117nishiyan:2017/11/15(水) 10:54:21
Tシャツ詩 #15
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000108M.jpg

Tシャツ詩

#15

どんな眼差しも
心の窓を開けて
やって来る


※佐藤さんへ
コメント、どうも。



118nishiyan:2017/11/17(金) 00:53:18
Tシャツ詩 #16
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000109M.jpg

Tシャツ詩

#16

(ガラ ガラン)
ちょっときつい眼差しは
びくっと受け止めらる



119nishiyan:2017/11/18(土) 00:00:53
Tシャツ詩 #17
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000110M.jpg

Tシャツ詩

#17

ひとつの眼差しにも
この地の 遙かな果てより
生い繁って来た樹木の今よ



120nishiyan:2017/11/18(土) 11:18:26
Tシャツ詩 #18
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000111M.jpg

Tシャツ詩

#18

歯痛のきみは
ひとり
暗いトンネルの中



121nishiyan:2017/11/19(日) 20:19:00
Tシャツ詩 #20
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000112M.jpg

Tシャツ詩

#20

ひとり生まれ
葉揺れくり返し
ひとり静かに散ってゆくのか

#Tシャツ詩



122nishiyan:2017/11/19(日) 20:44:57
Tシャツ詩 #19
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000113M.jpg

Tシャツ詩

#19

大空の青ばかりでなく
木の葉一枚にも
心にぎわう病み上がり


※ #19をとばしていました。



123nishiyan:2017/11/21(火) 01:07:44
Tシャツ詩 #21
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000114M.jpg

Tシャツ詩#21

ああ なんと
これは・・・
『猿の惑星』

註.また映画『猿の惑星』があっているらしい。ずいぶん昔にテレビで観た。その種の驚きについて。



124佐藤公則:2017/11/21(火) 14:01:27
nishiyanさんへ
質問です。
これ(Tシャツ詩)はウィンドウズ付属の「ペイント」でも出来そうですが、どんなソフトを使って制作しているのでしょうか。ずっと気になっていたので、もし教えていただけたらお願いします。



125nishiyan:2017/11/22(水) 13:13:06
Tシャツ詩#22
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000116M.jpg

Tシャツ詩

#22

うん? なんと
軍事オタクらのそこを流れる
「大日本オタク帝國憲法」



126nishiyan:2017/11/22(水) 13:36:51
画像への製作について
 佐藤さんへ

はい、ウィンドウズ付属の「ペイント」を使っています。

1.まず、Tシャツの画像はネットからひろってきたものです。
(サイズが大きすぎたら、フリーソフトの「リサイズ超簡単!Pro」で小さくしたりします。たぶん、これでそのTシャツの画像は小さくしたと思います。)

2.その後の過程を具体的に言うと、

・そのTシャツの画像をウィンドウズ付属の「ペイント」で読み込みます。

・読み込んだ画像の右側を伸ばして空けます。その右側の空いたところで「ペイント」の「テキスト」(「A」の印)に別の所から作品を貼り付けます。書体や文字のサイズは、その「テキスト」のところで変更します。

・そのできたテキストを「選択」で囲み、「回転」を使って「右へ90°回転」します。それを「選択」の中の一番下にある「透明の選択」をして、Tシャツに持っていって適当な場所に貼り付けます。

・右に引き延ばして空けていた部分を元に縮めて、ファイル名をつけて「JPEG画像」で保存してできあがりです。

と、こういった次第です。画像ソフトはいろいろあるようですが、わたしはこのシンプルな「ペイント」を愛用しています。





127佐藤公則:2017/11/22(水) 15:45:17
Re: 画像への製作について
丁寧に教えていただきありがとうございます。



128nishiyan:2017/11/23(木) 10:39:48
Tシャツ詩#23
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000119M.jpg

Tシャツ詩

#23

(からん ころ からん ころ)
時代とともに
なじみの音消え また新た



129nishiyan:2017/11/25(土) 12:19:24
Tシャツ詩#24
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000120M.jpg

Tシャツ詩

#24

ちがった世代、ちがう土地
ふたり出会えば
内で言葉ちぐはぐ奏でる




130nishiyan:2017/11/26(日) 23:10:59
Tシャツ詩#25
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000121M.jpg

Tシャツ詩

#25

髪の色も言葉も違っても
ふたり出会えば
言葉以前の流れ合う



131佐藤公則:2017/11/27(月) 14:58:11
26日の句を別に
霜降りて白菜の葉は青々と

※いずれにしてもたいした句にはなり得ませんね。見えたまんまです。



132nishiyan:2017/11/28(火) 00:48:02
Tシャツ詩#26
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000123M.jpg

Tシャツ詩

#26

ばしっと受けとめた
ボールの感触
人と人とのあわいに流れる



133nishiyan:2017/11/29(水) 12:57:06
Tシャツ詩#27
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000124M.jpg

Tシャツ詩

#27

これでもそれでも
あれでもなくって
ええっと みどりの葉裏の
あれみたいな



134nishiyan:2017/12/11(月) 02:30:48
Tシャツ詩#28
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000125M.jpg

Tシャツ詩

#28

・・●・・●・・・・・・●
●・●・・・(●)・・●
・・・・((・))・・・・・・★




135nishiyan:2017/12/21(木) 01:31:13
Tシャツ詩#29
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000126M.jpg

Tシャツ詩

#29

ほんとうは(誰もが知ってる)
規則の境界のずっと向こう
子どもらが跳びはね悩む



136nishiyan:2017/12/04(月) 00:05:45
Tシャツ詩#30
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000127M.jpg

Tシャツ詩

#30

ほんとうの味方はね
やわらかい眼差しと言葉とを
ずしりと隠し持っている人さ


※ 「Tシャツ詩」は、ここらでおしまいにします。




137佐藤公則:2017/12/04(月) 14:55:06
nishiyanさんへ
ここらでおしまい、とあってちょっと残念です。毎日読むのを楽しみにしていたんですが・・・。ここまでの掲示板の活用ありがとうございました。また何かありましたらご活用ください。



138nishiyan:2017/12/04(月) 15:12:53
はい。
はい。また近々お世話になります。



139nishiyan:2017/12/05(火) 10:34:14
(無題)
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000130M.jpg

唐突ですが、わたしが若い頃、「ひも作り」で作ったもっとも大きい焼き物の傘立てです。上部の口径は約20?、高さは約47?です。焼き物を習いつついっしょに作っていた同僚の方に焼いてもらいました。傘立てを作ろうとして作ったのではありませんが、用途としては飾りか傘立てでしょう。



140佐藤公則:2017/12/05(火) 16:15:34
Re: (無題)
ぼくも徳利を作ったことがありますが、家では一輪挿しとして使われ、そのうちに物置の奥に消えてしまいました。nishiyanさんの作品ほど本格的なものではありませんでしたが。



141nishiyan:2017/12/06(水) 00:32:33
傘立て詩#1
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000132M.jpg

傘立て詩

#1

雨の日の町内会の寄り合いに
開いて 閉じた
傘がない ない ない ないなあ


(佐藤さんへ)
 勤めていた私立高校に窯がありまして、陶芸が週一回ある「ゼミ」という授業にも組み入れられ、また陶芸クラブもありました。指導している人が体育の先生でしたが、繊細な、いい人でした。放課後居残りして習いつついっしょに作っていました。三年間位だったと思います。だから、そんなには作っていないのです。
 「傘立て詩」、またよろしくお願いします。これは、少しゆっくりやります。





142佐藤公則:2017/12/06(水) 12:41:30
Re: 傘立て詩#1
こういうことでしたか。「傘立て詩」とは予想も出来ませんでした。
ちなみにぼくの傘は町内会にはまだデビューを果たしていません。特に敬遠しているということもないのですが・・・。



143nishiyan:2017/12/09(土) 11:52:56
傘立て詩#2
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000134M.jpg

傘立て詩#2

若い頃傘貸すように
貸した本
今や借り主もおぼろ



144nishiyan:2017/12/14(木) 01:47:35
傘立て詩#3
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000135M.jpg

傘立て詩

#3

じっと立つ電柱のように
風になびいている
物静かな人もいるさ



145nishiyan:2017/12/14(木) 15:18:29
UPしました
(わたしがネット上で呼びかけを開始した「消費を控える活動」のしめくくり)
という文章をブログなどにUPしました。読んでいただければ、と思います。



146佐藤公則:2017/12/15(金) 00:40:56
nishiyanさんへ
読ませていただきました。nishiyanさんの文章はそれ自体としては立派に総括されている文章じゃないかなという感想を持ちました。当初からぼくはnishiyanさんのやろうとしていること、つまり吉本さんが言っていた生活者の消費力の自己コントロールの実践化を、どのような形でどのように広めることが出来るのかについて興味関心を持ち注視してきました。たぶんその折に、ぼくなりに、今が実践の時期なのだろうかというような懸念も独り言のように呟いた記憶があります。けれども、そういうことよりも、吉本さんを読む多くの人たちが躊躇したりまともに検討しようともしない中で、ひとり果敢に挑戦しようとする人がいることに驚くと共に、結果がどうであれ、それに最初に取りかかったnishiyanの功績をぼくは高く評価したいと思っています。こういうことはやはり誰かがやっておかなければならなかったことです。nishiyanさんがそれをやってくれたおかげで、nishiyanさんにも、周囲のぼくらにも、課題なり何なりがまた見えるようになったと思います。ぼくなんかはもう少し分からないと動きようがないように感じ、また分からないことが多くてどうしようもないのです。まだまだ後ろ姿を追わせていただくことになると思います。活動は休止しても考察は続けるということですので、それを期待しております。ぼくも有効性ということは疑っていませんし、可能性を今後も探り続けたいと考えています。



147nishiyan:2017/12/16(土) 01:35:05
傘立て詩#4
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000138M.jpg

傘立て詩

#4

動いていない
と見えるもの
内に微動しているよ


佐藤さんへ
 読んでもらい、感想もいただきありがとうございます。やってみないとわからない見えてこないということがありますね。たいしたことはできませんでしたが、素人ながらいい経験をしました。
 それに新たなことをやることは、どんな分野でも少数で孤独なことを避けられないですね。今では「ベーシックインカム」という言葉もずいぶん広まってきましたが、それでも社会のAI度が格段に上がって雇用などが問題化しないと本格的に検討を迫られるという風にはならないのでしょうね。物事には時季ということもあるように見えます。




148佐藤公則:2017/12/17(日) 11:46:25
nishiyanさんのコメントを読んで
最近のデータでは、世帯年収で500万以下が6割、1000万以上が1割、また300万以下が全体の3割程度だという結果が出ています。きちんと調べていないのでこのようなデータの信憑性がどうかという問題はありますが、いずれにしても景気のよい家庭は少ない気がします。つまり多くの家庭は収入のほとんどを必要経費に廻さざるを得ない状態だという気がします。選択消費できる余裕がない状況にあるのではないでしょうか。吉本さんが生活者の経済的な力を指摘した頃とはずいぶんと状況が違ってきているという気がします。この辺をnishiyanさんがどう考えているのか、あるいは本当はどうとらえるべきか、教えていただければありがたいです。(こういう捉え方にぼくは自信がないのです。)



149nishiyan:2017/12/17(日) 15:58:39
佐藤さんへ 1/2
 確かにわたしたちの経済状況が悪化してきています。大多数が実感としてあると思います。それは失政や意図的な悪政というほかないものによって引き起こされているはずですが、わたしたちは社会の具体的な場で具体的に生活防衛するほかありません。

 ほんとうはわたしたち生活者が政権を蹴り落とすくらいの政治性を発揮すべきだと思いますが、政党や政治の液状化現象でわたしたちの〈代理〉がよく見えないという政治の状況もあるように思います。

 わたしも「吉本さんが生活者の経済的な力を指摘した頃とはずいぶんと状況が違ってきているという気が」しました。だからあんまり「選択消費」を前面に出すことはしなかったと思います。しかし、いずれにしても二昔前の身近なもので間に合わせという自給的な生活は払底されてしまって、現在は、お金を出して消費して物やサービスを購入するしかない高度消費社会になってしまいました。逆に言えば、広告あふれる社会になってしまっているように、企業は商品やサービスを買ってもらえないと存立できないことになります。知らぬ間にこういう社会になってしまいました。わたしたちはまだ一昔前の自給性の名残を持った、高度経済成長以前の社会を見知っていますから、こういう社会は少し驚きがあります。しかし、現在の子どもたちはもはやそれが自然、当然となっているはずです。

こういう相互関係では、家計の状況が悪化して現在は自らの身を切るように家計消費の必需消費が抑えられていると思いますが、消費を控えることは有意味だと思っています。その消費を控えることを意識的なものに転位させることができれば、政権や政治はさらに恐れおののくと思います。安倍晋三が選挙前だったか「ていねいに・・説明・・」とか口先だけを言っていましたが、これは公衆にさらされていることからの恐れからきているはずです。

 わたしたち生活者がまとまって何か表現するということ、つまり生活者の政治性の表現は、選挙以外には思い当たるものがほとんどありません。わたしたちの経済状況が逼迫してきている状況で、政治がその悪影響を読み取り内省した行動を取らない限り、わたしたちの日々の具体的な行動による政治的な表現は、必要だと思っています。(しかし、その行動の現実化はむずかしそうです。) 「消費を控える」ということは、現在の高度消費社会の生活者と企業等との相互関係が押し出してきた表現や行動のイメージを本質とするものであって、家計状況の良し悪しとはとりあえず直接は関わらないと考えています。ただ、具体的に表現する場合の威力の差はあると思います。

 こうしたこととは別に、わたしたち生活者の経済状況や現在に至る推移をたどることは必要だと思っています。何回か訪れたことがありますが、政府の資料は、ていねいなんだけど、煩雑でわかりにくく見にくいです。以下、主なところを取り出してみました。(続く)



150nishiyan:2017/12/17(日) 16:02:19
佐藤さんへ 2/2
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa03/2-1.html



151佐藤公則:2017/12/18(月) 14:45:12
nishiyanさんへ
 丁寧に教えていただきましてありがとうございます。
 データの方ですが、書かれたアドレスに飛んで確認しました。ぼくの元になっているのはネットで見かけられるもので、金融や経済を専門とする人が国税庁の調査を使ってグラフ化したもののようです。少し内容が違っているようですがよく分からないです。

>「消費を控える」ということは、現在の高度消費社会の生活者と企業等との相互関係が押し出してきた表現や行動の イメージを本質とするものであって、家計状況の良し悪しとはとりあえず直接は関わらないと考えています。

 最初のコメントに書かれていますが、要するに「イメージが本質なんだよ」ということをおっしゃっているんですよね。ここらがどうもよく分からなくて、たとえばぼくの感覚ですと、貧しくて控えるほどの消費なんかしていないよということになってしまいます。つまり消費を控えるというイメージをつくりがたいように感じるのです。
 もしかすると、ここは認識だけの問題になるのでしょうか。つまり消費を控えることで経済を縮小させることが出来、ぼくたちは政府をリコールできることを知るだけでいいんだと。多くの生活者がそのことに気づき、自覚するようになれば、先ずはいいんだということなのでしょうか。お手数なので返事はいりませんが、こういうことをずっと考えてきているのです。で、よく分からないんです。まだ自分の中できちんと答えを見つけ出せていないんです。



152nishiyan:2017/12/19(火) 14:07:43
傘立て詩#5
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000143M.jpg

傘立て詩

#5

「なめとっとや?!」
(なめてはいないけど)
「わたしは・そう・思います」



153nishiyan:2017/12/19(火) 14:13:23
返信2017.12.19
 いえいえ、別に「お手数」ではないです。お互い知恵を絞り合う方が有益だと思います。わたしはこの現在の社会の段階、その構成にまだまだ通じてはいませんので、対話で見えてくることもあると思います。そしてそのとき、ささいに見える疑問は大切だと思います。

 先にわたしは、「『消費を控える』ということは、現在の高度消費社会の生活者と企業等との相互関係が押し出してきた表現や行動のイメージを本質とするものであって、家計状況の良し悪しとはとりあえず直接は関わらないと考えています。ただ、具体的に表現する場合の威力の差はあると思います。」と書いています。この「イメージ」という言葉を使った箇所で、これは別の言葉がいいかなと思い迷ったことがあります。その「イメージ」は、(関係や構成の像)あるいは(有り様)という意味で使っています。もう一度、たどり直してみます。

1.おそらく江戸期までは、この列島社会は農業が中心の社会で、どうしても必要な鉄材の農具やお盆や正月に必要な品々は行商や町に出かけて買っていたものと思います。つまり、太古の話ではなく、江戸期そしてその名残として近代の高度経済成長期以前までは、自分の小さい頃の見聞きした実感を交えてその自給的生活が主流だったと考えています。こういう農業中心の産業社会、経済社会では、柳田国男の言葉(註.1 以前わたしが「沈黙の在所」6の詩に引用した言葉)のように消費する者は現在以上に買い控えることができます。町人や武士がいたとしても主流は多数を占める農民のであり、その「家計消費」の中心が自給性にあるからです。しかし、自給できないものを買い控えたとしても、現在のように社会的な威力としては発現しません。

2.高度経済成長期以後の大きく変質してしまった産業社会、経済社会については、天然水が販売され始めた1970年代だったと思いますが、それを潮目として高度消費社会に突入してきたと吉本さんがていねいに分析されていたと思います。上の1.の文脈でその社会内のイメージ(関係や構成の像)で言うと、高度経済成長期の生み出しものや波及させたことの促しによって産業社会がサービス産業の方にシフトしてしまい、自給性の生活が払底されてきたということだと思います。このことは、一面では、わたしたち生活者は誰でもお金を稼いでそのお金を使って生活に必要とするものを〈消費〉せざるを得ない状況に置かれてしまったということになります。こういう家計消費がGNPの過半を占めるような社会では、わたしたち生活者の側から見れば、「消費」しないと生活できません。そして、所得の低下や物価上昇など経済社会や政治から波及してくるものに対しては、生活者は当然のこととして消費を抑えるなど少し身構えて対処するはずです。この生活者の自然な行動が総和として表現されるとき、社会の経済の現状を大きく揺さぶりますから、政治担当者などはうろたえるほかありません。・・・フライデーなどいろんな消費喚起政策をひねりだしているようですが、ほんとうに生活者のための政治経済政策を取らないかぎり現状のような主流は変わらないと思います。

 つまり、現在は、1.の世界ではなく2.のような社会になってしまったということで、生活者の悪政などに対する無意識的な防御という自然な行動自体が、無意識的な政権や政治批判になり得るし、その力として表現されてしまう社会段階になっているというふうに考えています。これは以前述べたことがありますが、わたしたち生活者は、知らない間に大きな力(経済的な権力)を持たされてしまった社会段階に生きているということになると思います。わたしの行動提起は、生活者のその自然な行動を意識的なものに転位させたいなという試みでした。

 付記
 佐藤さんのこだわりというか疑問は、「たとえばぼくの感覚ですと、貧しくて控えるほどの消費なんかしていないよということになってしまいます。つまり消費を控えるというイメージをつくりがたいように感じるのです。」というところ、具体性や実感にあるのでしょうか。

 上に述べたのは、現在の生活者と店や企業との関係、つまり社会内の関係が変貌してしまったということです。もちろん、半世紀前から、サラリーマンの家に育って現在みたいな消費中心の生活になじんできた人は、昔も今も消費は変わらないじゃないかという実感を持つかもしれませんが、社会の重心や構成として見たら大きく変わってしまったということ。そして、中流意識が9割という状況から現在のような「不況」意識に落ち込んできたわけですが、その社会内の関係の本質が変わるわけではありません。選択消費も落ちているでしょうが必需消費も抑えられているのが現状でしょう。つまり、わたしたちは自然に(のように)家計消費を変動させてきています。消費を控えてもきています。しかし、わたしたちは日々消費をせざるを得ません。この両者の関係にはある臨界点があるような気がします。つまり、わたしたち生活者は唯々諾々と堪え忍ぶばかりではないと思います。また家計消費が過半の経済力を持ってしまっているのだから、放っていても、この政治経済担当層とわたしたち生活者との見えないところでの押したり引いたりのせめぎ合いが、政権は倒せないとしても現在の流れを変動させていくのは確かだと思っています。

 今回は、とりあえずこんなところで終わります。(12/19)


 (註.1)
 これに反して町が村に対抗しようとする気風は、かえって
それ以前に始まっている。いわゆる都鄙問題の根本の原因は、
何か必ず別にあったはずである。
 私の想像では、衣食住の材料を自分の手で作らぬというこ
と、すなわち土の生産から離れたという心細さが、人をにわ
かに不安にもまた鋭敏にもしたのではないかと思う。今でこ
そ交易はお互いの便利で、そちらがくれぬならこちらもやら
ぬと強いことが言えるが、品物によっては入用の程度にえら
い差があった。なくても辛抱できる、代わりがある、また待
ってもよいという商品を抱えて、一日も欠くべからざる食料
に換えようという者などが、悠長に相手を待っておられぬの
は知れている。ましてや彼等が農民の子であったとすれば、
小さな米櫃に白米を入れて、小買いの生活に安堵してはおり
にくい。
  (『都市と農村』 P350 柳田国男 ちくま文庫)

 柳田国男のこのシンプルな生活者と商との関係の構造の把握は、現在のように広告産業が華やかなイメージを振りまき誘惑し続ける続ける社会においても、不変だと思います。気に入った捉え方です。



154nishiyan:2017/12/20(水) 11:13:32
傘立て詩#6
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000145M.jpg

傘立て詩

#6

川原に小石がころがっている
ただそれだけなんだけど
その小石がひとつ心に落ちてきた



155佐藤公則:2017/12/21(木) 15:43:24
Re: 返信2017.12.19
 前回の文章を読んでだいぶ理解が進みました。「自給性の生活が払底されてきた」という言葉で、シフトした生活者の位置と経済社会における潜在力の増大がよりはっきりと見えてくる気がします。変化については理解していましたが、ぼくはそこからの観点が薄かったかなと思います。全体としての認識は同じかと思いますが、nishiyanさんの文章はよく整理されていて、ぼくなんかが漠然と考えているところを分かりやすく表現してくれていると思います。
 で、nishiyanさんは、「わたしの行動提起は、生活者のその自然な行動を意識的なものに転位させたい」と眼目を述べていらっしゃいます。いわば無意識的な有り様を意識的なものにさせたいということですね。ここも、分からなくはないです。ただ、ここのところを意識するということは関係性とか、経済社会構成を理解するという意味になるかと思います。すると、そこでは啓蒙的にやっていくほかないということになりそうです。
 ただ、このように考えてきますと、「消費を控える」という具体的な行動の指針の言葉と、どう関わってくるかということがよく分からないのです。もっと具体的にいうと、理解のところですましておけばいいじゃないのかということなんです。今の段階ではそこのところでいいんじゃないのかと。
 そこから次の段階として、現政権を批判する際の手段としての経済力の行使、つまり消費の抑制という形で展開することが可能になるということが出てきます。ここのところもよく分からないんですね。現在のように経済のパイが縮んだところで、どれほどの効果が認められるかということです。当分のところ歴代の政権は経済不況に汲々としてきました。生活者層もまた自衛的になることを余儀なくされてきています。消費の抑制を余儀なくされてきたという実際があるように思います。こういう状況下では「消費を控える」という行動の指針は、それほどの効果が持てないのではないのかというのが、ぼくなんかの理解の仕方です。 どんな政権も、生活者が行動を起こす前に、すでに汲々とせざるを得ない状況にあるわけです。そしてどの政権も打開など出来ないというのが先見的だとぼくは思っています。安倍政権は旧来通りの政権の内で、最後の政権といってもいいような、がむしゃらな打開策を講じている気がします。ぼくはだめだと思っていますが、いわゆる悪あがきなんだと思います。もちろんこの悪あがきさえほかの政権ではやれませんでしたから、ある意味では考えられることは考えつくしてやっているように見えます。何もやらないことにくらべるとやっているように見えてしまいます。それがおそらくは支持率が低下しない理由かと思います。支持といっても消極的な支持なのでしょう。しかし、経済効果は一部の領域、分野にしか波及されないようですから、早晩、退かざるを得なくなることは目に見えているという気はします。悪あがきにも限度はあります。
 少し論点がずれたので元に戻しますと、現在の状況下で、「消費を控える」呼びかけはやはり難しいことのように思えてなりません。じゃあ、いつなら遣れるんだというと、分かりません。吉本さんの分析に対し、理解と共感は持つのですが、実効性の問題として考えると、腰が引けます。これまで為されたことがないことですから、誰がどのように、どんなときにやればいいのかさえよく分からないのです。そこのところでnishiyanさんの言動に注目してきました。何かまた考えがあれば教えてください。



156nishiyan:2017/12/22(金) 13:42:21
傘立て詩#7
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000147M.jpg

傘立て詩

#7

沈黙に
道があり街があり
ひとりぶらついている


佐藤さんへ
前回のぼくの文章は、手を入れてこの間の「しめくくり」の続編としてブログなどに載せようかと思っています。佐藤さんのいろいろな指摘、ゆっくりじっくり考えていきたいと思っています。しめくくりした今は、ちょとほっとしている状態です。いろいろやろうとしていることが詰まっていますが、できるだけ張り詰め過ぎずにやろうと思います。この件で(この件以外でも良いですが)、何か思いついたら互いに意見交換しましょう。



157佐藤公則:2017/12/24(日) 02:26:56
nishiyanさんへ
はい、そうします。今後ともよろしく。



158nishiyan:2017/12/24(日) 12:26:20
傘立て詩#8
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000149M.jpg

傘立て詩

#8

沈黙の街に
天候も季節もあり
秋雨の中傘さし渡る



159nishiyan:2017/12/28(木) 00:08:49
傘立て詩#9
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000150M.jpg

傘立て詩

#9

目を合わせずに
黙っていて
通じ合う
通路の時代があった


註.近代以前、世界は狭く、この列島では、互いにあまり
目を合わせず、寡黙が普通であった。柳田国男もそう記している




160nishiyan:2018/01/11(木) 02:15:38
今年もよろしく
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000151M.jpg

 こちらから、新年のあいさつをさせてもらいます。

 吉本さんは、「生涯現役」と言われましたが、どんな姿形、
どんなに何もしていないように見えても、この人間界に生きて
いる限りは、万人が「生涯現役」であろうと思っています。
 今年もよろしく。



161佐藤公則:2018/01/11(木) 03:02:33
Re: 今年もよろしく
おめでとうございます。
昨年もいろいろ教わることが多く、お世話になりました。今年もよろしくお願いします。
こちらは今し方アップしたところで、nishiyanさんにはこれからメールを差し上げようとしていたところでした。
今日の作品は新年らしくていいですね。重くもなく、軽すぎもせず、いいくらいの意気込みのようなものが感じ取れます。テンションとしてはそういうところで数年間休まず書き続けてこられていますので、スタスタと確かな足取りで歩み行く後ろ姿もはっきりと見えてきます。これからも期待しています。刺激を受け取ってぼくもがんばらせてもらいます。



162nishiyan:2018/01/21(日) 02:41:10
傘立て詩#10
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000153M.jpg

傘立て詩

#10

沈黙の
通路に花の咲き
互いに匂い立つ かすか




163nishiyan:2018/01/06(土) 15:12:21
傘立て詩#11
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000154M.jpg

傘立て詩

#11

前後上下に内なる目を向けつつ
ち・ん・も・く・ば・へ
沈黙場から浮上するイメージ群
きらめき上る




164nishiyan:2018/01/10(水) 01:33:43
傘立て詩#12
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000155M.jpg

傘立て詩

#12

沈黙場
在ること自体に
わたしも 世界も 生きて揺らぎ在る




165nishiyan:2018/01/14(日) 13:28:39
傘立て詩#13
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000156M.jpg

傘立て詩

#13

黙っていたらわからない
というわけでもない
ちゃんと伝わり来る滴がある




166nishiyan:2018/01/18(木) 01:57:28
傘立て詩#14
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000157M.jpg

傘立て詩

#14

「ここ置いときますね」
「ああ はい」
「どうもねー」




167nishiyan:2018/01/22(月) 01:40:10
傘立て詩#15
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000158M.jpg

傘立て詩

#15

昭和の古い家並みに
草も生え
傘立ても静かに眠っている




168nishiyan:2018/01/27(土) 00:23:58
傘立て詩#16
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000159M.jpg

傘立て詩

#16

眠りの内に
ぶつぶつ泡上るも
時は容赦なく掃き去っていく




169nishiyan:2018/01/30(火) 01:41:29
傘立て詩#17
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000160M.jpg

傘立て詩

#17

「明日は 必ず
行きますから」




170nishiyan:2018/02/10(土) 02:00:19
傘立て詩#18
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000161M.jpg

傘立て詩

#18

(千日も 行けなかった
けど あ し た
は かならず 行きますから)




171nishiyan:2018/03/03(土) 05:39:07
傘立て詩#19
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000162M.jpg

傘立て詩

#19

言葉は地面に腰下ろし
子どもらの遊び回る
動線を追ってゆく



172nishiyan:2018/02/07(水) 00:10:54
傘立て詩#20
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000163M.jpg

傘立て詩

#20

遙か昔の
(さあ 泉よ湧け!)
の思い込め傘立てることもある


佐藤さんへ
作歌というか詩的表現、お疲れさんでした。こちら数日来風邪気味で昼間は寝込んでいました。たいぶよくなりましたが、もう少しかかりそうです。こちら以上に寒そうですから、佐藤さんもお気をつけください。



173nishiyan:2018/02/10(土) 01:25:07
傘立て詩#21
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000164M.jpg

傘立て詩

#21

小さいことに見えるけど
ある日小石見て
縋(すが)り願い祈ることはあるさ




174nishiyan:2018/02/23(金) 13:35:02
佐藤さんへ
 急な中断で奇妙に思われたかもしれません。病に倒れました。今日、2月23日退院しました。詳しくは、今からUPするブログの「お知らせ―読者のみなさんへ」に少し詳しく書いていますので、そちらを見てください。退院したら、またやります、再開します。



175nishiyan:2018/02/25(日) 09:16:30
傘立て詩#22
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000166M.jpg

傘立て詩

#22

小石を投げてみる
水面が びわわん びおおん
ふるえ降りてくる



176佐藤公則:2018/02/25(日) 10:12:19
Re: 佐藤さんへ
今、nishiyanさんのブログの方にコメントを書き込んだところです。同じ時期にぼくも「肺炎」を患い、寝込んでいました。現在はすっかり回復しましたが、急に「死」というものが接近し、まだ近辺をうろうろしている感じです。それで、すっかり落ち着いたという感じもならなければ、日常に完全に帰還出来たというようでもありません。何か、少しの透き間を感じます。たぶん時間だけの問題で何の現実的な不安もありませんが、とりあえず、身のうちから何かを始めようという気がわき出るのを待とうという気でいます。しばらくはだらだらやらせてもらいます。それではまた。



177nishiyan:2018/02/25(日) 10:25:57
それはお大事に
そうでしたか、お互い歳取ったものですね。つまり、病にかかりやすくなってきましたね。わたしは、二十代初めに盲腸炎だったかで、一度病院にかかったきりで、その後ほとんど病院とは無縁でした。わたしの場合は、長年積もり積もったものかもしれません。わたしも少し養生していますが、佐藤さんもお大事に。



178nishiyan:2018/03/04(日) 23:34:37
傘立て詩#23
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000169M.jpg

傘立て詩

#23


窓の外から 口だけ動かし
(あそぼー!)
窓の内から 口だけ動かし
(今日はあそばれん!)




179nishiyan:2018/03/08(木) 14:51:00
傘立て詩#24
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000170M.jpg

傘立て詩

#24


出会えない
言葉は乾いて
アスファルトに倒れる



180nishiyan:2018/03/18(日) 11:36:49
傘立て詩#25
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000171M.jpg

傘立て詩

#25


すれ違う
二つの通路交差して
言葉の深みふるえ合う



181nishiyan:2018/03/25(日) 10:47:07
傘立て詩#26
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000172M.jpg

傘立て詩

#26

偶然に出会った
道端の言葉から
みどりの滴深みに滲む




182nishiyan:2018/04/21(土) 00:49:44
傘立て詩#27
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000173M.jpg

傘立て詩

#27

ありありと
深々(しんしん)に
流れ続ける下水(したみず)



183nishiyan:2018/04/09(月) 01:40:38
傘立て詩#28
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000174M.jpg

傘立て詩

#28

若葉が揺れる
日差しに映える
わが夏、今年も、また




184nishiyan:2018/04/15(日) 01:30:37
傘立て詩#29
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000175M.jpg

傘立て詩

#29

〈しみじみ〉が砂漠化した現在でも
背中から ふいと苦難の
物語始まり吹き荒れ終わり、身に染む




185nishiyan:2018/04/21(土) 13:42:03
傘立て詩#30
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000176M.jpg

傘立て詩

#30

誰にでも どんな所にも いつでも
ある ということは
目立たなくても
た・い・せ・つだろうな


※「傘立て詩」は、これにておしまいです。




186nishiyan:2018/04/28(土) 03:11:12
木詩#1
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000177M.jpg

木詩

#1

昔という石を 踏んでみる
と どこからか
少し古びた時間が流れ出す



187nishiyan:2018/05/21(月) 03:01:47
木詩#2
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000178M.jpg

木詩

#2

いつ頃からか 昔は
自宅には柿や桃など
植えてあったものだが
飢餓線上への配慮の道は今・・・




188nishiyan:2018/05/12(土) 01:06:02
木詩 #3
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000179M.jpg

木詩
#3

知らない間に 風景は
顔を変える
それでも遙か太古より
人は同じ人の道歩むか



189nishiyan:2018/05/21(月) 14:05:21
木詩#4
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000180M.jpg

木詩

#4

景色には 消えたり生まれたり
いろんな事情の降り積った
時間の層がある



190nishiyan:2018/05/30(水) 15:26:46
木詩 #5
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000181M.jpg

木詩

#5

木肌に耳
当てた気分で
静かに木の側に立つ



191nishiyan:2018/06/08(金) 14:03:11
木詩 #6
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000182M.jpg

木詩

#6

この木の内を
流れる樹液の音色(おんしょく)
なぜきみにわかるのか



192nishiyan:2018/06/17(日) 12:06:55
木詩#7
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000183M.jpg

木詩

#7

空想ではなく
わかりそうなのは
〈共に在る〉からか



193nishiyan:2018/06/23(土) 17:52:23
木詩 #8
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000184M.jpg

木詩
#8

わたしの内臓に
微かに共鳴している
ひとつの流れ



194nishiyan:2018/07/13(金) 10:30:15
木詩 #9
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000185M.jpg

木詩

#9

自分の前世のような
遙かな 朧(おぼろ)の
いのちの始まりの時よ



195nishiyan:2018/09/05(水) 15:29:09
木詩 #10
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000186M.jpg

木詩#10

心 木の流れに触れ
木の夢のような 判読できない
場所にうとうと眠る



196nishiyan:2018/09/23(日) 13:15:21
木詩 #11
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000187M.jpg

木詩

#11

ここはどこ
わからない
ただ〈木〉を志向する




197nishiyan:2018/10/08(月) 14:44:24
木詩 #12
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000188M.jpg

木詩

#12

葉を刻み肉を煮ても
時には おおーい
とあらゆるものに呼びかける



198nishiyan:2018/10/22(月) 12:50:18
木詩 #13
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000189M.jpg

木詩

#13

(おーい おおおーい)
返答が欲しいのじゃない
ただ同じこの大気を呼吸してると思ってさ



199nishiyan:2018/11/04(日) 12:49:44
木詩 #14
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000190M.jpg

木詩

#14

簡単に手をつなぎ合う
なんか嘘っぽい
だから湿っぽい葉の軒先にいる




200nishiyan:2018/11/09(金) 10:53:26
木詩 #15
https://img.shitaraba.net/migrate1/6900.regist/0000191M.jpg

木詩

#15

そんなにきづなったり
つなぎあったり
取り立てて言わなくっても
内にそれぞれさ・・・


※木詩は、これでおしまいです。






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