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伝説の勇者!?

1 ◆hRcyHAGLYI:2012/02/27(月) 21:04:29 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
初めまして、裕です。

初書きなので変なところがあるかもしれないですが、
アドバイスとかいただけるとうれしいです!!

※注意
 死んでしまうシーンがあります。
 そのシーンが入る前には『※』を入れるつもりですが、そのつもりで読んでいただけると嬉しいです。

2 ◆hRcyHAGLYI:2012/02/27(月) 21:06:32 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
今の生活楽しい?
そう聞かれることがたまにある。
聞かれたら即答で「つまらない」と答える。
毎日毎日同じことの繰り返しで何か変わったことを探してもなかなか無い。
どんなにあがいても結局同じ。
そう思ってたけど……

  
             ◎

「……おい、お前…次こそはただじゃおかねーからな……。」
そう相手が力を振り絞って俺に話しかけてくる。
それだけ言って相手は倒れた。
「え、お前らまた来んの!?もうやめてほしいんだけどさぁ。」
今、俺の足元には今倒れた奴を含めてヤンキーが3人倒れている。
俺が喧嘩を売ったわけではなく、向こうが俺に勝手に喧嘩をふっかけて勝手に返り討ちにあっただけの話だが。
俺自身はヤンキーじゃない。ただちょっと力が強いだけ。
最初はちょっとしたことでクラスのヤンキー的な人と喧嘩になり倒しただけだったのだが、
噂が噂を呼びどんどんと強い奴が喧嘩をふっかけてくるようになった。
今では俺が通っている朱雀中の奴らだけでなく他中の奴ら、高校生の奴ら等も絡んでくる。
正直言ってめんどくさい。どうやったら終わるんだろうか。
とりあえず時間を見るために携帯を見る。
「うあぁぁ、こいつらのせいでまた遅刻かよ!!来年受験だってのに…」
朝によく喧嘩を挑まれるので最近遅刻が多い。
せめて放課後にしてほしい。
急いで学校に行こうとすると小さな赤い石につまずいた。
「…なんだこの石?こいつらのか。一応貰っとこ。」

              ▽

「30分遅刻か…、まぁいつもよりは早いか。」
普段と同じように教室のドアを開けた。…はずだった。
だがドアの向こうは教室ではなく見たこともない場所につながっていた。
俺はとっさにドアを閉める。
……いや、気のせいだよな。うん。
気持ちを落ち着かせてからもう一度ドアを開けてみる。
やっぱり何度開けてみても変な場所しか見えない。
地面には魔方陣のような模様が描かれており、ぱっと見てみると何か封印されていそうな部屋だ。
廊下の前に立っていても仕方ないので入ってみる。
するとさっき拾った赤い石が光り出してどこかへ行ってしまった。
「何だ今の。」

「ようやく来た、紅!!誰だ誰だー?……って晴仁じゃん!!」
部屋の奥の方から誰かが来た。
と思ったら同じクラスでよく話したりもする沖田 秀だった。
その一歩後ろに下がったあたりにはもう一人、同じクラスの藤和 柚がいた。
こっちは席替えとかで席が近くなったらよく話すレベル。
「お前らも来てたんだ。」
「うん、あと会長もいるよ。」
部屋の壁にもたれかかっている人が見えた。
朱雀中の3年、生徒会長の佐藤 翔の姿が見えた。

3 ◆hRcyHAGLYI:2012/02/28(火) 18:16:21 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「そういや秀。紅って?」
さっき秀が『ようやく来た、紅!』と言っていた。
しばらく気になっていたことだ。
「あぁー、俺も詳しいことは分からない。
詳しい子もいるんだけどどこか行っちゃったなぁ。」
そう言って秀が俺が入ってきた方とは逆の方向にあるドアを見る。
俺もちらっとそのドアを見る。
それと同時に勢いよくドアが開いた。
きれいな金髪の長い髪、緑色の目をした俺たちと同じくらいの少女が出てきた。
「すみません、只今帰りました!
秀さん、柚さん、翔さん。紅のお方はいらっしゃいましたか……って、あぁっ!」
彼女が俺のほうを見て驚く。
俺の顔に何かついてるのだろうか。
「えっと、その紅のお方ってのは?」
「最近紅い魔石…、石を拾ったりしませんでしたか?」
確かに今日の朝、道で拾った。
あいつらのじゃなかったのか。
「その石を持ってここに来た方、それが紅のお方です。
あっ!申し遅れました、私セツナと言います。」
セツナと言う少女はペコリとお辞儀をして自己紹介する。
俺とは違って礼儀正しいなぁと思った。
「ふーん、じゃあ俺が紅のお方だ。あ、俺は神崎 晴仁な。」
「よろしくお願いしますね。」
「あ、俺は黄色の石。」
「あたしは青い石ひろったよ。」
「俺は緑だ。」
秀、柚、会長がそれぞれ言う。
「紅のお方が来たということは4人そろいましたね!
これで何とかなるかも…。」
「なんとかって?」
「あなた方が暮らしているアースランド、私たちが暮らしているレガルランド。
この二つの世界があるのですが、今レガルランドが危機に迫っているのです。
各地で封印されていた4体の悪魔が蘇り街を荒らしています。
それをあなた方に救っていただきたいのです。」
なんだかアースランドだとかレガルランドだとか混乱するような言葉がたくさん出てくる。
「なんであたしらが?」
「1000年以上前にも似たようなことが起こりました。
 その時に世界を救った勇者様達は、手に4色の石を持ち
 アースランドとレガルランドを繋ぐこの部屋から突然現れたそうです。
あなた方のように。」
「だから……?」
「はい。あなた方はきっとこの危機を救ってくださる勇者様なのです!」
『…えぇー!?』

              ▽

今の生活楽しい?
そう聞かれることがたまにある。
聞かれたら即答で「つまらない」と答える。
毎日毎日同じことの繰り返しで何か変わったことを探してもなかなか無い。
どんなにあがいても結局同じ。
そう思ってたけど……
突然変わったことが起こることもあるんだな。
今回のことでそれが改めて分かった。

4 ◆hRcyHAGLYI:2012/02/29(水) 21:26:29 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
結局その後、俺達4人はセツナに何度も何度も頼まれ仕方なく、セツナが言う『勇者様』になることになった。
「ありがとうございます、なんだか無理言っちゃってすみません…。
あ、そういえば皆さんの髪と目、黒いままでした!」
レガルでは黒い目と黒い髪なのは悪魔の証らしい。
だが実際の悪魔は見たことがある人がいないそうだ。
「えーっと…適当にですが髪の毛の色と目の色を変えさせていただきました。
嫌でしたら他の色にしますので言ってくださいね。」
周りの頭や目を見る。
俺は元々茶髪だったから髪の色はそのまま、目はそれに合わせて茶色くなっていた。
藤和は黒髪のショート&黒眼から金髪ショート&赤眼になっている。
秀は栗色の髪、眼は俺と藤和の中間色。
会長はアニメとかによくいそうな銀髪に青眼。
皆それぞれ色が変わっていた。
「なんで俺だけこんなに変化が地味なんだよ、オイ。」
他の3人は変化が派手なのに俺だけは変った感じがしない。
目が茶色に変わっただけだ。
「気に入りませんでしたか?」
「いや、別にいいんだけどさぁ…。」
「ならそのままでいいでしょうか?」
「…あぁ、いいよ。」
妙な色になるよりかはこのままのほうがましだ。
「そうだ、最後の最後には悪魔の四天王を倒すか封印していただくと思うのですが、
やっぱりそのために武器は必要不可欠じゃないですか。
なので!!勇者様が来たときのために武器を4つ用意しておいて……あれ、1つ無い!」
張り切って大きめのカバンから武器を取り出そうとセツナが探していたのだが、
なかなか1つ見つからないらしくグチャグチャにあさっている。
そしてしばらく探してから申し訳なさそうにセツナが言った。
「あの…1つ武器を失くしちゃったみたいで…その…誰か一人は素手で戦っていただきたいのですが…。
それとだれがどの武器を使うのかも決めてもらえますかね…。」
そう言ってセツナは刀、槍、銃を取り出した。
すごく落ち込んでいる気がするが気にしないでおこう。
藤和は小さい頃チャンバラごっこを毎日していたらしいので刀を使うことが決まった。
今でも毎日誰かと喧嘩している俺は素手と言うのも決まった。
槍と銃は秀と会長の希望がかぶらなかったので秀が槍、会長が銃で決定した。
「よかった…、これからは私もこんなミスしないように気をつけますっ!」
「セツナファイト!
 …あ、そう言えば私たち学校あるんだけど大丈夫なの?」
そう言えばさっきは教室のドアを開けてここに来た。
あの時30分遅刻だったからもう1時間くらい遅刻している。
さすがにまずい。
「大丈夫です、レガルランドでの一日はアースランドでの一秒なんです。
 遠出していた時はテレポートストーンと言う魔石でこの部屋まで移動することも可能です。
 この部屋ならアースランドとつながっていますから。」
先程までは武器が入っていたバックから今度は小さな紫色の石を出す。
朝に拾った赤い石と同じような大きさだ。
「そのテレポストーンってのは逆も可能なのか。」
「はい、行ったことがあれば。
何もない砂漠のど真ん中だったとしても行ったところならどこへでも行けますよ。
では私そろそろお店の手伝いをしないと…」
「手伝い?」
「お父さんが経営しているパン屋さんのお手伝いをしているんです。
 でも呼んでいただければいつでも駆けつけますよ! 
携帯で呼んでくださいね。これ、番号とアドレスです。では。」
レガルランドにはパン屋も携帯もあるらしい。
世界観は全然違うのに妙な所に共通点があるから紛らわしい。
違う世界ならハッキリと違っていてほしいものだ。

5 ◆hRcyHAGLYI:2012/02/29(水) 21:29:12 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「じゃあ一旦学校に戻る?」
とりあえずするべきことも分かったからか藤和がそう切り出す。
「ちょっと待ってくれ。
3人は同学年で同じクラスだから話したことはあるんだろうが、俺は3人名前すら知らない。
教えてくれないか?俺は佐藤翔、もうすぐ卒業だし辞任するが生徒会長をやっている。」
俺もまさか卒業式まで1カ月を切っている時期に3年生と新しく仲良くなるとは思っていなかった。
「確かにそうだな…ですね。
俺は神崎晴仁だ…です。」
敬語は苦手だ。大嫌い。こういうとき部活に入っておけばよかったと後悔する。
「俺は沖田秀。バスケ部の部長やってます。」
「私は藤和柚です。一応演劇部やってます。」
「晴仁君に秀君に柚ちゃんか。」

「じゃあそろそろ教室に…」
全員の名前を知り、そのあとアドレス交換もした。
それで満足したのか会長は学校へ戻ろうとする。
「待って!どうせこれから一緒に戦うわけだし…ですし。
 敬語とか呼び方とか無しにしてもう少し気軽に話そうぜ…話しませんか?」
「俺は別にいいが。会長と呼ばれるとやりずらいし。」
「よし、じゃあ皆お互い下の名前で呼びあう!敬語はなし!」
『了解。』
「あれ、藤和って下なんだっけ?」
「柚だよ、ゆーずー。」

6 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/02(金) 07:01:55 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
俺ら4人はドアを開け、元の教室に戻った。
セツナの言うようにもう1時間以上はレガルで過ごした気でいたが、戻ってくると朝の時間と変わっていなかった。
教室ではすでに授業が始まっていた。
遅れたことを軽く先生に叱られ、苦笑しながら座る。
そして秀と柚の席をちらっと見た。
2人とも少し状況がつかめていないような顔をしていた。
そして放課後。
翔も集まって話した。
「ねぇ、なんかおかしいよ。」
「だよな。」
3人が顔を見合わせている。
でも何がおかしいのかさっぱり分からない。
「何が?」
「晴仁はおかしくないの?」
「え?あぁ。」
「私、秀、翔がレガルに移動したのは授業が始まる前。
レガルにいたのは一時間、こっちでは1秒も進んでないはず。
でも戻ってきたとき30分経っていたくらいの時間だった。」
「俺は1秒も経ってない状況だったけど…。」
確か俺は30分くらい遅刻していたからそれであっているだろう。
それを聞いて翔が何かひらめいたようだ。
「それだ。」
「え?何が?」
「一番最後にレガルに来たのは晴仁だろう?
 それと同様最初にこっちに戻ってきたのも晴仁だった。
 どっちが原因かは分からないが、最後に来た人かこっちに戻ってきた人の時間に合わせられるんじゃないか?
 そうじゃないと俺らは今同じ時間にいないことになるからな。」
…みんなが皆分かっているようで分かっていない顔をしている。
でもまぁ謎は多分解明されただろう。
じゃあ早速レガルに…
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「なんだよ急に!びっくりするって!」
「俺らどうやってレガルに行くんだよ!」
「「「……あ。」」」

7名無しさん:2012/03/02(金) 12:46:06 HOST:wb92proxy07.ezweb.ne.jp
勉強できたらだめ
あそうですか
じゃあ総理は無理ですよ

8名無しさん:2012/03/02(金) 12:50:28 HOST:wb92proxy02.ezweb.ne.jp
配管工事の面接も免許証が要るみたいですよ?

9 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/02(金) 21:45:00 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「でもまさか晴仁が気が付くなんてなー。」
秀が少し笑って言う。
秀には言われたくないセリフだが今はそっちよりもレガルに行けないことのほうが大事だ。
「行き方は分からないけど行くなら同時に行ったほうがいいよね?
 今日みたいに一人遅かったりすると授業とか分からなくなっちゃうかもしれないし…。」
「そうだな。まぁ3人になら俺が教えるが。」
「授業よりも翔のほうが楽だったりしてね。」
俺的にはハゲやババアの授業より翔の授業のほうが何倍もいい。
「そうだ、携帯はつながらないか?セツナに。」
翔がポケットから携帯を出す。
スマホで、ストラップはミッキーのストラップだった。
あまりそういうイメージがなかったので意外と言ったら翔は「彼女とおそろいなんだ。」と言った。
失礼だが彼女が居ること自体意外だった。
とりあえずそのスマホでセツナにかける。
レガルランドとアースランドをつなぐことはできないだろうと思っていたが、セツナは電話をかけてからすぐに出た。
そして、レガルへ行く方法は魔石を握ってどこかのドアを開ければいいらしい。
俺らはポケットから魔石を出し、握り閉めてから近くの教室のドアを開けた。
開けてみるとドアはそのまま朝にも行った「英雄の間」と言うレガルの部屋へとつながっていた。
ふと周りを見回してみると皆の動きがとても遅くなっていて面白かった。

               ▽

英雄の間には1000年以上前に戦い、世界を救ったと言われる4人の勇者の祭壇があった。
自分の拾った魔石の色の祭壇の上に武器は置いてあり、普段は魔石に収納されている感じになっていた。
必要だと思ったら武器にしてすぐ使えるのだろう。
レガルではまだこの部屋にしか居たことがない。
入ってきた逆方向のドアを開けて行ってみる。セツナの家だと思われる家に出た。
家の大きさはそこそこ大きく、結構裕福な家のようだ。
今は人の家を探索しないほうがいいと思ったので、家を出る。
するとアースランドでは見たことのないくらいキレイな街が広がっていた。
多分この国の城だと思われる大きな建物を中心に小さめの家が連なっている。
「わぁー、きれい!こんな街に住みたいなぁー。」
「俺が買ってあげようか、家。」
「え、ホントに?」
秀が楽しそうにしている柚に向かってそういう。
柚はすごくうれしそうだが中学生の俺らには絶対に買えないと思う。
「……あぁ、まぁ、大人になったらな。」
「やったぁー!」
何の約束だ。
この2人は結婚でもすんのか。
翔も同じことを思っていたのか2人を少し冷めた目で見る。
「「え、何?」」
2人が俺と翔を見て慌てたのと、小さな竜のようなモンスターが俺達4人を襲ったのが同時だった。
不意打ちの竜の攻撃は柚の目に直撃した。
「い…いったぁーーーい!!!」
柚がそう叫んだ瞬間、魔石が光りそれと同時に腰に差していた刀から水でできた竜のような生き物が出てきた。
「えぇ、何コレ?あ!そうだ、あの竜倒してきちゃってよ!」
柚がそう頼むと水の竜がモンスターに向かって行った。
そしてモンスターは逃げて行ってしまった。
「行っちゃった。
 それにしても…この竜何だろう?」
「水竜ですよ。」
声がした方を向くとセツナが微笑んで立っていた。
水竜とは魔石の力で召喚できる竜の中でも水でできた竜のことを言う。
柚の拾った魔石は青だったので水や風、氷の力を使うことができる。
赤、黄色、緑の魔石もそれぞれ青のように魔力があり、何かきっかけがあると使えるようになるらしい。
その力を使いながら悪魔を倒していく、そういうことだ。
「水竜か。……アクアとかどう?」
「何がですか?」
「この竜の名前!」
「竜に名前を付けるんですか、めずらしいですね。」
「水竜を使うのって私だけじゃないんでしょ?名前付けないとさ。」
セツナはそれを聞いて楽しそうに笑った。
水竜に名前を付けたのは柚が初めてらしい。
他の人は水竜を物扱いしているから、名前など必要ないということだ。
それを聞くと柚は少し怒って「かわいそう」と言い、アクアと名付けた水竜をなでていた。

10 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/03(土) 22:18:01 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「目、大丈夫?」
怪我した柚の右目を手当てしながら秀が聞く。
「今は痛いし見えないけど…いずれ治るでしょ。」
「ならいいんだけどな。はい、眼帯。」
柚が渡された眼帯をつける。
レガルにいるときは金髪で赤眼なので、眼帯をつけると余計にファンタジーキャラな感じになる。
秀はと言うと先程から柚の兄のようだった。
手当てがすごく上手で尊敬する。
俺も怪我が多いから今度からは秀に手当てしてもらおうと思った。
「っていうかさぁ…ここって花粉飛んでたりするかな?」
「えぇ、この時期はレガルでも一番多く飛ぶ時期ですが。」
「やっぱりか、さっきから目はかゆいし花はむずむずするし…」
そう言って柚が今度はマスクをする。
眼帯にマスクとは妙な格好だ。
「柚キモッ。」
「黙れ秀。」
顔は笑っているが今にも刀を抜いて振り回しそうな殺気だ。
「落ち着いてくださいね。
 じゃあお城に行きましょうか。」
「お城?」
「えぇ。そこでもう少し詳しいことが聞けますので。」

11 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/04(日) 06:19:35 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
そしてセツナに連れられて先程見た大きな建物、レガル城に行った。
城の中にはセツナの顔を見るだけで案内をしてもらうことができた。
城の中はゲームやアニメでよく見るような城だった。
「セツナ!」
後ろでセツナを呼ぶ声が聞こえた。
セツナが立ち止まったので俺達も立ち止まる。
後ろを見るとかなりかっこいい青年が居た。
「お兄ちゃん!」
「もしかしてその4人が…?」
「うん、勇者様!
 それより久しぶり。」
セツナは兄に会えてとてもうれしそうだった。
久しぶりということはしばらく会えていなかったんだろう。
「初めまして、私はセツナの兄でエースと言います。」
「よ、よろしくお願いします。」
「今からルーシー様のところへ行くの。一緒に行こうよ。」
「あぁ、分かった。また婚約の話だろうけどなぁ…。」
エースはそのルーシーと呼ばれた人のところへ行くのにかなり気が重そうだ。
俺達4人は2人の後ろでひそひそと話す。
「セツナの兄ってこの城の人と婚約してんのかよっ!」
「そうみたいだな。」
「そりゃ晴仁と秀と翔より何倍もかっこいいから彼女や婚約者の一人や二人…
 あ、翔は彼女居るんだね。」
「なんで思い出したように言うんだ。」
「なんか翔って彼女居ないイメージが…。」
「ひどいだろうそれは。」
「っていうか俺達かっこいい方だと思うんだけどなー」
「…自分で言うの?それ。」
と、まぁくだらない話をしているうちにルーシー様と言うのがいる部屋についた。
ルーシー様は王様と女王様の娘、かなりの有名人だ。
部屋に入るとルーシーは俺たちに目もくれずエースに走り寄っていく。
「エース様もいらしたのね!
 ねぇ、いつ式をあげようかしら?」
「…えっと…今、悪魔が復活してきているのは知っているだろ?
 だから、その騒動が終わったら。結婚しよう。」
「騒動が終わるって…勇者様が来たわけでもないのに?」
「いいや、その4人が勇者なんだ。」
エースが手をこちらに向けてそういう。
ルーシーは俺たちにやっと気付いたのかじーっと見てくる。
「エースが勇者じゃないんだぁ…、末裔ならてっきりそうかと…。」
かなり残念がられた。
そして今分かった事実、エースは1000年前に救ったと言われる勇者の末裔らしい。
エースがそうということはセツナもそうだろう。
末裔だったからお嬢様であるルーシーと婚約するという話も出てきたのだろう。
「異世界から来るのが勇者なんだろう?だからエースさんだと無理なのだよ。」
残念がられたのに少しイラついたのか、翔が優しい物腰で反論する。
「…あなたよりエースのほうがかっこいい。」
「……。」
「まぁまぁまぁまぁ翔サン?落ち着いてくださいねー、はいはい。」
「そうそう、本当の話なんだから今更落ち込まないでっ!」
秀と柚が慌てて翔を引きずり、奥の方に連れていく。
柚が連れて行くとむしろ逆効果な気もするが。

12 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/05(月) 19:50:27 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
俺は小さいころから友達の好きな人の相談に乗る側だった。
とは言っても最近はあまりそういうことはない。
でも好きな人が居るという人を見ていると誰が好きなのか等が分かるようになった。
何が言いたいのかと言うと、ルーシーはエースにあこがれてはいるが好きではないということだった。
何かおかしい。
「なぁ、ルーシー…様。
 変なこときくけど…エースさんのこと本当に好きか?」
「はぁ?何いきなり。当たり前でしょ茶色男。」
茶色男…、さすがにそれはひどくないだろうか。
服は制服だしカーディガンは黒だ。茶色じゃない。
「でもさ。顔見た途端に指揮はどうするかなんて聞かないんじゃ」
「しつこいわね、好きだって言ってるじゃな…」
ルーシーが必死で反論してくる。
その途中にドアが勢い良く開いた。
「失礼しますお嬢様。
 正面玄関で竜が暴れています、必死で止めているのですがこちらに近づいてきています。
 今すぐ避難してください!」
「竜?わかった。あなたも早く避難してね。」
知らせに来た兵士を早く避難させる。
意地っ張りのような性格だが優しいところもあるらしい。
少しほっとした。
兵士が避難した直後、ドアが破られた。
避難が遅れてしまったようだ。
「あれってさっきの!」
「さっきからなんなんだこの竜は。」
今回は柚を狙うのではなくルーシーを狙って竜は飛んで行った。
「え…ちょっと!?私!?」
「危ねっ!」


「……。」
竜は黒コゲになって倒れていた。
もう復活はしなさそうだ。
さっき竜を思い切り殴ろうとしたら、炎が出た。
これが魔石の力なのかと少し呆然としていた。
…そうだ、ルーシーは。
「ありがとう…。あんたが、晴仁が居なかったらきっとそこの子みたいに怪我してたわ。」
そう言ってルーシーは柚を見る。
柚は少し恥ずかしそうに目を反らしている。
「…やっぱり晴仁の言うとおりね。
 エースのこと好きだけど結婚とかそういう好きじゃないみたい。
 エースもそうでしょう?」
エースにそう言うとエースは小さくうなずいた。
「小さいころから結婚することが決まってたから自分に嘘ついてた。」
「なんだよいきなり。
 急に素直になって気持ち悪いな。」
「だって本当のことだもの。いいじゃない!」

「とりあえず…晴仁ありがとう。」

13 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/06(火) 06:59:41 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「そうだ。そもそも俺たちは詳しいことを聞きに来たんだろう?」
翔がはっと思いだす。
その言葉にルーシーが反応して聞き返す。
「詳しいことって何よ?」
「魔石のこととか、悪魔のこととか、俺達は全然知らない。
 だから教えてほしいのだ。」
「魔石や悪魔のことって言われても私もあんまり知らないわよ…。
 研究は進められてるけどまだ不思議なことばかり。
 私でも力になれないわ。ごめんなさいね。」
結局お城で手に入った情報は何もなかった。
しいて言うならばセツナの兄がこの国の姫と婚約しているということくらい。
でも悪魔を倒すのには全く持って関係ない。
俺たちはお城から出た。
セツナとルーシーがコソコソと話しているのが気になったけれどとりあえず出た。

<<柚side>>

城から出てすぐにルーシーと話していたセツナが走ってきた。
そして今度は私にコソコソと話しかけてきた。
「晴仁さんって…向こうに彼女さんっていらっしゃいますか?」
「え?居ないと思うけど。」
「よかったぁ…。」
セツナが少しほっとした表情を見せる。
「え、何々?好きなの?」
「違いますよ!!」
慌てて首を横に振る。
どうやらルーシーが晴仁のことを気になっているらしい。
ルーシーからセツナに同じ質問をされ、自信満々に「いないですよ!」と答えた。
だから実際にいたらルーシーに申し訳ないということだそうだ。
まぁアレに彼女なんているわけないけどね。
「やっぱり居ないですよね、顔がそんな感じのオーラを…あ。」
セツナは見た目よりも黒い子かもしれない。
少しそう思った。

14彗斗:2012/03/06(火) 22:36:34 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
小説読みました!!とっても面白いです負けずに自分も頑張らないと(汗)
ラブストーリはあまりみないんですが初心者の自分でも分かってよみやすかったです!

15 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/06(火) 23:00:10 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
ありがとうございます^^
小説書くのは初めてなので変なところとかもありますが;

16 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/06(火) 23:13:06 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「結局何も得られることはなかったけど行こう!」
ノリノリで秀が走り出す。
それを翔が止め、言う。
「どこにだ。」
「悪魔んところ?」
「聞き返されても困るんだが。」
行き詰ってしまった。
悪魔の場所は全く分からない、城に行っても得られたことはなし。
目的がなくなってしまい私を含めて4人とも呆然。
そのあとしばらく色々な人に聞き込みながら歩いてみたものの進展はなかった。
それどころか悪魔の事を知っている人が少なかった。
「英雄って言っても1000年前のことなんて誰も知らないのかもね。」
「でも俺らだってさー、鳴くよ(794)うぐいす平城京っての知ってるじゃん?1000年以上前。」
「794年は平安京。平城京は710年!」
「あれ?」
秀の将来が心配だ。
ずいぶん前にやって忘れてたというなら分かるけれど、平安京と平城京は昨日習ったところだ。
小学校で歴史は基本やったのにまた最初からやり直すのもなぜだか分からない。


「そうだ、封印したって所に行こうぜ!」
その提案をしたのは晴仁だった。

17 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/07(水) 06:58:07 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「それが…、封印したところもいまいち分かってないんです…。」
一瞬で却下。
本当に行く場所が無くなった。
次に切り出したのは翔と秀だった。
「じゃあさ、特訓みたいなのできる場所を探してもいいか?」
「俺と翔はまだ魔法みたいなの使えないからさー。」
確かに2人が力を使えるようになってくれれば少しは楽になるだろう。
セツナが知り合いを教えてくれたおかげですぐにその場所は見つかった。
冒険者育成ギルド<朱雀>。
この町には冒険者になろうと思う人が少なくはなく、このようなギルドが建てられたそうだ。
セツナの知り合いで、ギルドマスターのシャントさんは外見はいかついけれど優しい人だった。
でも優しくても練習はとてもハード。
1時間でかなり鍛えられた気がする。
ただ翔も秀もまだ魔石の力は出ていない。
「シュウ!カケル!まだまだ足りんぞ!」
私と晴仁はもう使えるようになっていたというのもあり、今は休憩時間だ。
秀と翔は思い切りしばかれている。

18 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/07(水) 21:47:34 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
          ▽

特訓している姿を見て私はぼーっと考えていた。
正直言うとこのままずっとレガルに居たい。
こんな風に特訓して戦って…、それでもいいからここに居たい。
だからこの前言っていた「こんな街に住みたい」と言うのは間違っていない。
むしろ「ずっとここに住みたい」が正解。
学校なんて楽しくない。
別にいじめられているわけでもはぶられているわけでもないが面倒くさい。
ただそれだけ。
異性、先生、先輩に媚売ったりだとか、好かれるためには個性がなくちゃダメだとか、
友達の好きな人とは話すのも控えなくちゃいけないだとか。
どんなに努力してもなかなか実らなくて結局怒られたりとか。
そんな面倒なことから逃げたかった。
逃げちゃだめだとか、諦めなければ必ず報われるとか、
そんなただの綺麗事を信じる気にも全くならない。

そう考えていた時、青い石を拾ってレガルに来た。
逃げられた…そう思った。
結局晴仁や秀や翔が後からきて完全に逃げた感じはしなかったけど…
それでも絶対にアースランドよりも楽しい。
今この時はそう思っていた。

          ▽

「「出たァ!!」」
どうやら2人とも魔法が出たらしい。
秀は雷の魔法、翔は回復、支援の魔法ができるようになったらしい。
「やったよ晴仁、柚!これで足手まといじゃない!」
「俺も回復でサポートがんばるよ。」
回復まであると本当にRPGの世界に入ってきたみたいだ。
青いプニョプニョしたモンスターが出てくるんじゃないかと少し思う。

19名無しさん:2012/03/08(木) 11:59:57 HOST:wb92proxy11.ezweb.ne.jp
折角お勉強したのに居酒屋ですか(笑)
惨めですね

20彗斗:2012/03/08(木) 19:48:36 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
コメント失礼します
この小説はとても分りやすいです。この続きが見たいです!!

21 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/08(木) 21:11:32 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
<<晴仁side>>
2人が魔法を使えるようになってよかったと思う。
思うけど…
「やることねぇー!暇なんだよ。観光もしてきちまったしさ。」
「え、いつ!?」
「秀と翔が特訓してる間にセツナと柚と俺で…」
「ずりぃ!両手に花じゃんよー!」
「黙れよ女好きは。」
今までそこまで目立ってはいなかったが秀は女好きだ。
と言っても実際に恋愛とかをしたことはないらしい。
秀は女好きだけどいい奴だとは思う。
「もういっそのこと悪魔来ちゃえばいいんじゃねーの?
 魔法も使えるしかかってこいだっ!」
「ちょっと晴仁さん!悪魔を甘く見すぎで…」
「じゃあ殺ってやるよ。」
その声と同時にギルドの窓が割れた。
窓のほうを向くとそこには俺たちと同じ制服の格好をした俺たちと同じくらいの少年が居た。
「お前だれだよ。」
「俺はハルキだよ。あ、く、まのな。」
来た、マジで来たよ。
でも悪魔っぽさは全然ない。
3人は俺にそっくりだと言って騒いでいる。どこがどう似てるのだろう。
セツナも驚いているようだった。
「あの…私の知っている悪魔の四天王にハルキなんていませんでしたよ?」
「そりゃそうだ、俺は悪魔の四天王じゃないからな。ただの悪魔だよ。」
「でも悪魔なら耳の形とか尻尾とかがあるは……っ」
ハルキと名乗った悪魔は思い切りセツナを殴り気絶させた。
「しばらくだまってもらおうか。」
「セツナ!」

22彗斗:2012/03/08(木) 22:21:11 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
コメント失礼します
殴って黙らすとかww結構乱暴ですね。

23 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/09(金) 21:13:47 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「おい!お前いきなり出てきてなんなんだよ。」
「セツナだっけ?こいつが変なこと言ったからさー。
 だから倒しただけ。文句ある?」
平然とした顔でハルキがそういう。
その態度が余計にイライラとさせる。
「ありまくりだっての!」
「あれ、そうー?で?どうする?」
「戦う!」
そう言った途端秀が驚いたような顔をして俺に言う。
「何言ってんだよ晴仁!
 相手の思い通りに動くなって!」
「でもさ」
「そんなんだからヤンキーに喧嘩売られんでしょ?」
「うっ……。」
柚の言うことは結構正しいので何も言い返せない。
「…まぁ戦いたいから戦うけど…。」
「は?」
柚がぼそっと言った言葉がすごく引っかかる。
人のことを言っておきながら自分は戦いたいというのはどういうことだ。
「だから戦うって言ってるでしょ!
 っていうか逃げたくても逃げられないよね、この状況。」
先程ギルドのドアを開けようとしていたのだが、なぜかどこも鍵がかかっていて開かなかった。
要するに出口が全部ふさがれている状態。
何から手をつければいいか分からない。
しかもハルキはただ座っているだけでこちらには攻撃をしようともしない。
この4人の中で一番落ち着いていたのは翔だった。
「晴仁、秀、柚の3人は魔法を使って戦っていてくれ。
 俺はセツナを回復させる。」
「分かった。よし行くぞ!」
「話し終わったー?
 いいよ、いつでも殺してあげ……」
ハルキの顔のすぐ横を翔の弾丸が飛んでいく。
「殺されるのはどっちかな。」
翔は今まで見たこともないような笑みを浮かべていた。
そのあとすぐに秀に「翔はセツナ回復係でしょうが!」と言われすぐに元にもどったが。
「やだなー、かすっちゃったじゃん。どうしてくれんの。」
そう言いながらも攻撃を繰り返してくる。
さすがに強い。
3人それぞれの魔法で応戦していく。
俺と柚は基本武器で戦っている。
「3対1だとさすがにまけちゃうかもなぁ。」

24 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/12(月) 08:19:31 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「なかなか起きないな…そんだけダメージくらってたのか?」

<<セツナside>>

なんだか全身が痛い。
攻撃を受けたのは一部分だけだけれど、多分飛ばされたときに全身を強打してしまったのだろう。
でもなんとか体を起こす。
「あ、起きた。」
「え?沖田?」
「秀じゃない、集中しろ!」
「はぁーい。」
秀さんが反応した。
相手は強いからすきなんてみせちゃ…
じゃなくって!
「あの人悪魔じゃないですっ!
 悪魔に操られている人間です!それもアースランドの!」
翔さんにそうつたえるとびっくりした顔をしていた
アースランドの人が他にもいることを知ったからだろう。
「どういうことだよ。」
「一つだけアースランドの人と見分ける方法があります。」
私はその方法、どうやれば治るか、全部伝えた。
魔石を持っているか持っていないかで分かること。
レガルの人で魔法を使える人は魔石がなくても使えること。
アースランドで魔法を使える人は魔石がないとだめということ。
ハルキという悪魔の首には黒い魔石がかかっているということ。
悪魔は耳はとがっていて尻尾が生えているがハルキは何もないということ。
全部伝えた。

25名無しさん:2012/03/12(月) 13:20:02 HOST:wb92proxy16.ezweb.ne.jp
五十年かかってそんな習熟度ですか?

どこが習熟してるのか知りませんが

大したもので結構ですね。

26名無しさん:2012/03/12(月) 13:21:27 HOST:wb92proxy16.ezweb.ne.jp
そんなんでお金稼げて結構ですね?

無にするのが芸術ですか?

とても面白いです(笑)


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