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伝説の勇者!?

9 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/02(金) 21:45:00 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「でもまさか晴仁が気が付くなんてなー。」
秀が少し笑って言う。
秀には言われたくないセリフだが今はそっちよりもレガルに行けないことのほうが大事だ。
「行き方は分からないけど行くなら同時に行ったほうがいいよね?
 今日みたいに一人遅かったりすると授業とか分からなくなっちゃうかもしれないし…。」
「そうだな。まぁ3人になら俺が教えるが。」
「授業よりも翔のほうが楽だったりしてね。」
俺的にはハゲやババアの授業より翔の授業のほうが何倍もいい。
「そうだ、携帯はつながらないか?セツナに。」
翔がポケットから携帯を出す。
スマホで、ストラップはミッキーのストラップだった。
あまりそういうイメージがなかったので意外と言ったら翔は「彼女とおそろいなんだ。」と言った。
失礼だが彼女が居ること自体意外だった。
とりあえずそのスマホでセツナにかける。
レガルランドとアースランドをつなぐことはできないだろうと思っていたが、セツナは電話をかけてからすぐに出た。
そして、レガルへ行く方法は魔石を握ってどこかのドアを開ければいいらしい。
俺らはポケットから魔石を出し、握り閉めてから近くの教室のドアを開けた。
開けてみるとドアはそのまま朝にも行った「英雄の間」と言うレガルの部屋へとつながっていた。
ふと周りを見回してみると皆の動きがとても遅くなっていて面白かった。

               ▽

英雄の間には1000年以上前に戦い、世界を救ったと言われる4人の勇者の祭壇があった。
自分の拾った魔石の色の祭壇の上に武器は置いてあり、普段は魔石に収納されている感じになっていた。
必要だと思ったら武器にしてすぐ使えるのだろう。
レガルではまだこの部屋にしか居たことがない。
入ってきた逆方向のドアを開けて行ってみる。セツナの家だと思われる家に出た。
家の大きさはそこそこ大きく、結構裕福な家のようだ。
今は人の家を探索しないほうがいいと思ったので、家を出る。
するとアースランドでは見たことのないくらいキレイな街が広がっていた。
多分この国の城だと思われる大きな建物を中心に小さめの家が連なっている。
「わぁー、きれい!こんな街に住みたいなぁー。」
「俺が買ってあげようか、家。」
「え、ホントに?」
秀が楽しそうにしている柚に向かってそういう。
柚はすごくうれしそうだが中学生の俺らには絶対に買えないと思う。
「……あぁ、まぁ、大人になったらな。」
「やったぁー!」
何の約束だ。
この2人は結婚でもすんのか。
翔も同じことを思っていたのか2人を少し冷めた目で見る。
「「え、何?」」
2人が俺と翔を見て慌てたのと、小さな竜のようなモンスターが俺達4人を襲ったのが同時だった。
不意打ちの竜の攻撃は柚の目に直撃した。
「い…いったぁーーーい!!!」
柚がそう叫んだ瞬間、魔石が光りそれと同時に腰に差していた刀から水でできた竜のような生き物が出てきた。
「えぇ、何コレ?あ!そうだ、あの竜倒してきちゃってよ!」
柚がそう頼むと水の竜がモンスターに向かって行った。
そしてモンスターは逃げて行ってしまった。
「行っちゃった。
 それにしても…この竜何だろう?」
「水竜ですよ。」
声がした方を向くとセツナが微笑んで立っていた。
水竜とは魔石の力で召喚できる竜の中でも水でできた竜のことを言う。
柚の拾った魔石は青だったので水や風、氷の力を使うことができる。
赤、黄色、緑の魔石もそれぞれ青のように魔力があり、何かきっかけがあると使えるようになるらしい。
その力を使いながら悪魔を倒していく、そういうことだ。
「水竜か。……アクアとかどう?」
「何がですか?」
「この竜の名前!」
「竜に名前を付けるんですか、めずらしいですね。」
「水竜を使うのって私だけじゃないんでしょ?名前付けないとさ。」
セツナはそれを聞いて楽しそうに笑った。
水竜に名前を付けたのは柚が初めてらしい。
他の人は水竜を物扱いしているから、名前など必要ないということだ。
それを聞くと柚は少し怒って「かわいそう」と言い、アクアと名付けた水竜をなでていた。


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