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ねこのあしあと
82
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/09(日) 17:28:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「りの見つかりました。けどあんま体調良くなさそうなので明日学校これるかどうか……」
「れんくんありがとう。明日の朝一度家に寄ってもらえないかしら?」
「あ、はい……」
抱きかかえられたりのを見てりののお母さんは吃驚したようだが、いつもの穏やかな調子に戻るとにこにこ微笑み話し始めた。
それに対しえ、と思いつつもりのの為だからと明日りのの家に寄ることを決めるが、正直りのに追い返されないか不安だった。
×
次の日の朝、りののお母さんと約束した通りりのの家に寄った。
またクイズに正解するようなピンポーンという音とともにりののお母さんが出てくる。
「あの、あまり体調悪いようでもないし行かせてみることにしたんだけど……何かあったら連絡ちょうだいね」
連絡ちょうだいね、という言葉に僕はりののお母さんの子供かよと思った。
けれど体調も悪くなさそうだしよかったと微笑む。
「ほらりの、れんくんよ!学校行きなさい」
「……………っ、れん……?え、えと…先行ってて!後から行く!」
りのの家の中で乱暴に部屋のドアを閉める音とりのの声が聞こえてどうしたのだろうと不思議に思う。
けれどまあ昨日より元気そうでよかった。
「じゃあ、学校でね」
軽く微笑むとりのの家の前を去っていった。
×
部室、朝の部活の時間。
まあ後から遅れていくと言ったりのも無事学校にきてよかったと思う。けどね?
「りの元気出せよ作戦は中止ーっっっ!」
芽衣部長が言う。いや、叫ぶ。
もうりのがいる場で中止とか言ったから本当に中止なんだろうなと思った。
けどりのは何も反応してこない。今日もぼーっとしてる。
「……り、りの?どうしたの、最近ぼーっとしてるけど……」
「え?!あ、ううん、何も………気にしないで!」
気にしないでって言われても気になるよ……
それに触ろうとすると突然避けてきたりするし、何だよもう。
「何か最近りのおかしいって!それに何で僕りのに触っちゃダメなの?!そんなの僕の勝手じゃんか!」
思いが全部口から出てきて本音が炸裂する中、りのはくすりと冷静に微笑んだ。
「おかしくないよ、れんの勘違い。それに触っちゃダメなんて言ってないよ?」
やっぱり様子が違うりのに部員皆え?と驚いたような表情をしている。
そこで僕も冷静さを取り戻すとにこりと笑顔を浮かべて問い掛けた。
「ふうん………あ、じゃあさ、今ここでキスしようよ?」
きっとりのは断るだろうね。
まありのの行動は思ったとおりで、苦笑を作りながら断ってきた。
「えー、ここでじゃ恥ずかしいよ。皆いるもん」
「なら違う場所でする?」
ずっとふるふると首を左右に振るりのに段々苛立ってきた。
そこでついぎゅっと抱きしめようとしたが、
「いやっ……………!」
バッチリ断られてりのが寄けてきた。
もう何でかわかんないよ。
「りの……もう僕のこと好きじゃない?なら別れようよ」
「え、あ………違う!ちがう、の……」
りのが何かを必死に否定してくる。
それに対し僕は意地悪っぽく言った。
「何が違うの?」
「…………っ、れんにさわんないでっていったのもっ……きらいだからとかじゃないの………
でもなんか……りのはれんのまわりのおんなのこにしっとしてばっかりで………じぶんがいやになってきて……」
僕は今まで世瀬木とかに妬いてたけど、りのはそんなんじゃなく本当に僕を大事に思って妬いてくれたんだなって思う。
けど僕ときたらりのみたいに自分が嫌になるほど妬いてないし、そんな僕と付き合ってるりのが段々可哀想に思えてきた。
「……りの、別れよっか」
(つづく)
83
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/09(日) 17:29:41 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
うん、まあ書いてる側としては嬉しいです(`・ω・´)!←
いつか本当に黒の恋愛編もやらなきゃいけないっていう。
でも今は出来そうにないっていう……・!((
84
:
燐
:2011/10/09(日) 17:58:02 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>そかそかw
ドSでもエエよw
うんw←
私の本命もドSみたいなもんやしww
黒様の恋愛編頑張れ^m^
85
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 09:18:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
じゃあまさか燐はMだったr((殴
黒はりののこと好きだしりのはれんが好きだしるいは黒のこと好きだしどうしようっていう←
86
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 09:50:00 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
別れようと告げた瞬間正直すごく後悔した。
そしてりのの答えを聞いたあと、もっと後悔した。
「………うん」
別れようなんて言わなければよかった。
もっとりのを大事にすればよかった。
頭の中でぐるぐるぐるぐる、ずっと後悔してるところにゆりが口出ししてきた。
「ちょ、ちょっと待ってよ!れんくん何で別れようなんて言ったの?!」
少しだけ安心した。
ゆりたちのお陰で別れずに済むかもしれないという希望が見えて。
ゆりの質問に対し弱気に答える。こういうときに限って強気になれない……
「……僕は、りのみたいに…泣くほど嫉妬とかしてなくて、でも……りのは泣くほど僕のことを思ってくれてて、…何か失礼かなって思ったから……」
嗚呼、僕って馬鹿だなあ。
話してるうちに自分が言い訳とか屁理屈しか言ってないように思えてきた。
まあこれはゆりにもそう聞こえたようでゆりが完全に怒ってる。
「じゃあれんくんはりのちゃんのこと好きじゃないっていうの?!」
ゆりの目からぽろりと涙がこぼれ落ちた。
こんなに僕たちのことを心配してくれてるんだなって嬉しくなる。
けど今はそんなこと考えてる場合じゃなく、さっきよりは強気に言い放った。
「そんなの……好きに決まってるじゃんか!」
僕の答えを聞いて少し落ち着いたのか、ゆりが微笑む。
そして僕の別れようって言った考えを取り消してくれた。
「そんなに好きなら別れる必要なんてないじゃない?
りのちゃんの方はどうなの?れんくんのこと好き?」
ゆりの質問にりのは俯きながらも頬を赤らめて頷く。
「す、き………」
ぼそりと好きと呟いたあと、付け足すようにちょっと大きな声で言った。
「………好き、だかられんと別れたくないよ……っ!」
僕だって、と少し涙ぐむとりのにそっと抱きついた。
それに対しゆりはにこにこと満足気に微笑みながら告げる。
「いくられんくんが失礼かなー、とか感じててもお互い好きなら別れる必要なんてないでしょ?
好きなら付き合う、嫌いなら別れる!こういう考えじゃなきゃ二人はお互い大好きなのに別れることになっちゃうよ!」
ありがとうと心の中で叫ぶとぎゅうっと力強くりのを抱きしめた。
そしてついでにとでも言うようにゆりが微笑む。
「るいちゃんと芽衣ちゃんと黒くん!片思い中でも好きなら好きで頑張ってね!諦めちゃダメだよ?」
その話しに対して真っ先に頷いたのは世瀬木だった。
それで僕も世瀬木にとられないようにとより強くりのを抱きしめる。いい加減苦しそうだったけど。
「ところで、ゆりちゃんと海の方はどうなの?」
るいさんがにっこにこ悪戯っ子のような笑みを浮かべて聞いた。
ゆりはぼおっと顔を真っ赤にさせて、海はめずらしくめっちゃ真剣な顔をして告げる。
「僕はゆりのこと、好きだよ」
(れん「なんかさ、海に真剣な顔って似合わないよね」
りの「かっこいいんだけどねえー……」
れん「かっこいい?(む、)」
りの「え、えと……れんがいちばん好きだから気にしないでね!」
れん「当たり前、」)
87
:
燐
:2011/10/10(月) 10:58:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>うんwここではそやけどねw
リアではSって言われるなw
88
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 13:53:03 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
ああ、リアではものすごいSそうな雰囲気w
89
:
燐
:2011/10/10(月) 13:54:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>リア友にめっちゃ言われるよw
ドSドSってww
私はそんな自覚ないんだけどなw←
90
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 16:23:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
いやだってドSっぽいもん←
よかったね、黒とおそろry((殴
91
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 16:52:57 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
ゆりがめずらしく頬どころか顔を赤くさせている。
正直僕も…っていうかたぶん部員全員ゆりと海の恋の行方は気になってたんじゃないかな。
るいさんが悪戯っ子のような笑みを浮かべるが相変わらず海はまじめーな顔をしていて、それをわくわく見る僕たち。
そしてついに、ゆりがぼそりとちいさな声で言い放った。
「………べ、べつにっ……わたしは海のこと好きじゃないし………っ!」
は………?
皆めちゃくちゃ固まる。
そして咄嗟に口を開いたのは海だった。
寂しそうな切なそうな苦笑を浮かべて呟く。
「そっか……そうだよね。変なこと言ってごめんな」
きっと後悔して泣いているだろうゆりの頭をぽんぽんと二回ほど叩いて海が部室から去っていった。
部室のドアが閉まるとるいさんが叫ぶように言った。
「何で好きじゃないなんてっ………!」
「何でだろうね……本当は大好きなのにね」
ゆりが無理にくすりと笑うと何故か胸がぎゅうっと締めつけられた。
人のことなのに放っておけない気持ちがちょっとわかった気がする。
「いいよ、言っちゃったものは取り消せないし。
海じゃない人を好きになれば済むことでしょ?それならわたしがんばるから!」
何でそんな無茶をするのかと言いたくなる。
けど今まで散々アドバイスしてもらってきたから言えるに言えなくて、ダメだな僕とか心から思う。
「………め、迷惑掛けてごめんね皆!」
ゆりが必死に笑顔を作る。けど段々いらついてきたのかるいさんが言い放った。
「迷惑だわ!今まで相談してきた相手が自分のことになるとこんなに弱いだなんて…人の相談受けるより自分のことを頑張ればどう?!」
キツい言い方だなと思う。
けどこう言わなきゃゆりの為にならないんだとも思う。
そしてふにゃ、とゆりが表情を緩めて思いっ切り泣き出す、直前に顔を見せないように去っていってしまった。
「ごめ、頭冷やしてくる………」
何だよ、もう。
「……泣き顔くらい見せればいーのに」
(新キャラが登場しそうででも登場させるとごっちゃになるから嫌でどうすればっていう)
92
:
燐
:2011/10/10(月) 17:15:03 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
新キャラか・・w
出しちゃえば?
でも、登場人物多すぎてもアカンしな・・・。
うーん。どうしよっかw
おっ!!
ドSっぽいすかw←何照れてるんだw
そやねんw黒様とオソロやし・・\(^o^)/
にゃはははww
93
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 17:34:01 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
▼雑談ターイム!((氏
×雑談タイム ○考えようタイム
タイムのタイトルのセンスの無さは気にしたら負けです。
今回ねこのあしあとで登場人物多過ぎるかなとか思ったので前作のゆうぐれカフェと登場人物を比べてみた。
<ねこのあしあと>(ねこのあしあとって打つときねこのあちあとと打ってしまった馬鹿ww)
れん、りの、芽衣、るい、ゆり、海、黒、舞衣
<ゆうぐれカフェ>(覚えてるかなあww)
羽花、祐斗、ゆうぐれ、恭汰、幸、Lan、のん、ライア、チョコ、里桜、良
おお、結構多かった!
そして羽花とか馬路懐かしいです泣けてくる(´;ω;`)
できれば消してほしくないけどいつかは消えてしまうものなので今のうちに自分の掲示板とかにゆうぐれカフェ載せておこうかなとか。
めちゃくちゃ考えてます、だって悲しいorzorz
そして考えがまとまった、新キャラ登場させますすみませんorz
ごちゃごちゃになるかもしれませんがそれを承知して見てくれる方は見てくださいm(_ _)m
よろしくおねがいします。
94
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 17:47:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × ゆりside) ※途中シリアスかもしれません;
ごめんね、ごめんなさい。
わたしはとっても大事な人を傷つけてしまいました。
嗚呼、神様。できることなら時間を戻してください。
×
「…………うわあああああんっ……!!!」
皆に迷惑掛けないようにって思ってたのにるいちゃんい思いっ切り迷惑って言われちゃった。
けどそれも仕方無いと思うと何故か心がじんわりしてきて涙が溢れてきた。
皆に涙を見せたくなくて部室を飛び出して、立ち入り禁止になってたはずの屋上ならバレないかなとか思って誰にも気づかれないようこそりと入る。
もう秋になりかけた風が枯葉といっしょに流れてきて、それが頬に伝う涙を冷たくさせる。
できることならこのまま飛び降りたいとも思った。
………飛び降りる?それは良い考えなんじゃないかなあ。
だってわたしが死んでも誰も悲しまないじゃない。
屋上のフェンスをそっと掴み、軽く力をいれた。
相変わらず頬には涙が伝って、風が冷たくて、もう何か後ろから誰か刺してくれればいいのに!とか思ったりしちゃう。
わたしなんかどうせ迷惑な子だった、昔っから。
人の相談は受けるくせに自分のことは何にもできなくて、ダメな子とか大人子供構わず言われつづけて。
けどそんな暗い世界を変えてくれたのは海だった。
いっしょにあそぼーよって、無邪気な馬鹿っぽい笑顔を浮かべて手を差し出してくれた。
わたしに手を差し出してくれた海がとっても大好きだった。
「かっ、いぃ……………」
涙で声が震える。
本当に殺してほしくなってきた。
早く、早く………
段々と自分で自分を急かすようになってきて、勢いでフェンスを飛び越えてしまった。
そう、あとここから飛び降りればわたしは死ねるんだよ?
ほらほら早く、急がなきゃ誰かきちゃうよ!
「ば、い……ばいっ!」
ガシャンッッ!!!!!
さようなら、皆。
(うわあ、シリアスごめんなさいorzorz
そしてゆりの気持ちを書くために目線を変えてしまいましたがごっちゃになりませんでしたか?
いちばん気をつけなきゃいけないところだったのですがどうしても…と思って勢いで書いてしまいました。)
95
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 18:07:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
黒とおそろいおめでとう←
キャラ増やすことになりましたえへへ!((殴
96
:
ライナー
:2011/10/10(月) 18:24:00 HOST:222-151-086-003.jp.fiberbit.net
コメント失礼します、ライナーです^^
新キャラですか、おめでとうございます!
ちなみに……こんな事言ってしまってはいけないとは思うんですが、新キャラって主要メンバーですか?
主要メンバーとして入れるなら、今のメンバーの誰か一人を抜いた方が無難だと思います^^;
何故かというと、長編小説での一般限界人数が8人だからです。
ねここさんの小説は面白いと思うので、キャラクターを沢山覚えてくれる人は多いと思うのですが、8人を超えるとどうしてもキャラの個性が深く掘り下げられず、どれも薄いキャラクターになってしまうのです。
ですので、漫画などでも出で来る「たまに出たり、必要とされたときだけに登場するキャラクター」を分けると良いです。
これを俗に言う「サブキャラ」という奴ですね。
参考にして貰えると有り難いです。
それと、こういうときに頼って下さいよ!僕の出来ることなら何でもお教えするので!(^w^)>
ではではwww
97
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 18:53:54 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>ライナーさま
主要メンバーというかちょこちょここ登場する予定なのでどっちかというとサブキャラに入るかもしれません(´・ω・)
でもいろいろ考えるとキャラが増えるたびまずねここの頭が大変になったり問題点があるので今回はやめようかなとかそういうことも考えてます←
うあ、何か考えてるうちにキャラいれない方がいいなとか思えてきました(´・ω・)
すっごくわかりやすい説明ありがとうございます^^!
なるほどこういうときに…!←
次キャラ増やそうか迷ったときは真っ先にライナーさまの元へ駆けつけます(笑)
二回目になりますがありがとうございました!
98
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 18:57:24 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
▼ということで、←
えと、新キャラは後に回すか出さないかどちらかになりそうです(´・ω・)
一度出したら結構ストーリーに関わってきそうなキャラになりそうなのでそこらへんはネタバレになりますが黒に任せようかなと!
ぐだぐだですが生暖かい目で見てくれると嬉しいです、泣いて喜ぶ(´;ω;`)
99
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 19:33:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × ゆりside)
「きゃああああああっっっ!!!!!」
体がふわりと宙に舞い、ジェットコースターで落ちるようなそんな速度で落下していった。
思わず声を漏らし嗚呼、わたし死ぬんだと思ったそのとき!
「ゆ、りっ………!!!」
黒くんの声が聞こえて、その声といっしょに手首が掴まれた。
宙ぶらりんの状態になるけどそれを引っ張ってくれて、何とか屋上に戻れた。
安心したのか恐いと感じたのかぶわあっと涙が溢れ出す。
「う、わあああああああああんっっ、」
それを黒くんがそっと抱きしめながら見守っててくれて、死のうとか考えてたわたしが馬鹿みたいに思えた。
しばらくわたしが泣きつづけて、落ち着いたかなってときに黒くんが問い掛ける。
「………どうして飛び降りようとした?」
答えようと思ったけど答えたら嫌われるかもしれないとかまた迷惑って思われるかもしれないって心配になってきた。
くすんと半泣きになりながら黙っていると黒くんがわたしの頭を撫でながら軽く微笑んだ。
「大丈夫だから、嫌いになんかならないし迷惑でもないから言ってみな?」
この黒くんの言葉に不安さとかが一気に吹っ飛んでいった。
そして本音を全部話すと黒くんがそっかとちいさく頷いてくれて、その一つ一つの行為にどきどきしてるわたしがいた。
「……少なくとも俺はゆりにいてほしいと思ってるし迷惑とか感じたこともないから死ぬなよ……な」
一瞬嘘だと思った。
黒くんの口からこんな甘い言葉出てくるはずないと。
だけど本当だと知って嬉しくなった。
「ありがと!」
ねえるいちゃん、わたしは反省しました。
海を振ってしまってごめんなさい。
でもわたしの好きな人は変わってしまったかもしれない。
黒くん、に………。
「授業とか面倒臭いから俺抜け出すけど、ゆりは?」
相変わらず冷静な態度に戻るとわたしに問い掛けてきた。
何かさっきからどきどきして、だけどいっしょにいたくて黒くんもサボるなら、と思って悪戯っぽく微笑むと頷いた。
「わたしもいっしょに行く!」
(一方その頃れんたち。
れん「どうすれば、」
りの「どうしようね、」
芽衣「……知らない、」
るい「知らないわよ、あんな子……」
沈黙がつづくばかりでした)
100
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/10(月) 19:41:39 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
▼100記念レス!
1カ月も経たないうちに
>>100
までいくとは…(`・ω・´)!
そして1カ月も経たないうちにゆうぐれカフェのレス数を半分以上超えてるっていう!
あれもこれも皆さんの応援のお陰だなあと思います^^
お礼といっていいのかわかりませんが番外編を書きたいなあとか。
番外編といっても文章つらつら書くとメインの小説の方とごちゃごちゃになっちゃうので、いつも下の()内で書いてる台本みたいな(れん「どうすれば、」りの「どうしようね、」など)感じで書こうと考えています。
まあ暇なときにパパッと書きますねv
これからもよろしくおねがいします!
101
:
燐
:2011/10/10(月) 19:45:08 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ
>>100
レスおめでとん!!!!(^。^)y-.。o○
これからも読者として居させていただきます!!!!
102
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/11(火) 08:07:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
ありがとー!
これからも頑張りますヽ(*´∀`)ノ
103
:
明優
:2011/10/11(火) 11:34:25 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
100突破おめでとー♪
ってか早いねw
これからも更新頼みます♪
104
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/11(火) 18:00:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>明優
ありがとー!
前作とか前前作とかで鍛えられたんだなーって思うww
がんばりますノ
105
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/12(水) 09:10:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × ゆりside)
「……………ねえ黒くん」
恥ずかしくて照れくさくて黒くんが話してるときにずっとにこにこしつつも緊張してた。
でもふと思い浮かんだことがあってくい、と黒くんの袖をつまんで問い掛ける。
「その、るいちゃんたち怒ってた、よね……?」
あんな直球に迷惑って言うほどだもん、怒ってるに決まってる。
少しマイナス思考に考えると黒くんがぽん、とわたしの頭を手で何度か叩くように撫でた。
「……怒ってないって言ったら嘘になる。けど心配してる気持ちが強いかもな」
遠回しに発言してくれたけど時間が経てば怒ってるんだと理解してしまう。
けど心配してるって聞いて罪悪感が渦巻いてきた。
「……………ごめんね」
何故か謝ってしまった。
こんなこと突然言われても困るに決まってるのに……。
でも、黒くんはそれでもわたしに微笑んでくれた。
「大丈夫、気にしなくていいから」
そんな甘い声で言われたら気にしたくても気にせないじゃない、馬鹿。
このときわたしは気づいた。
―――わたしってもしかして海のこと好きじゃないかも……?―――
そうだよ、わたしは黒くんが好きなんだよ。
……海を振ってよかったと今思う。
そうじゃなきゃ、黒くんを好きになって本当の「好き」を理解できてなかった。
(つづく)
106
:
スズラン
:2011/10/12(水) 18:54:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
久しぶりに顔出しました!
100突破おめでとうデス!
これからも頑張ってください!
107
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/12(水) 19:09:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
一方その頃れんたち。
「………もう放課後、かあ」
「そうだねえ……結局あのあと海もゆりちゃんも黒くんもこなかったしねえ」
まだ誰もきていない部室で僕がぽつりと呟くと、りのがこくりと数回頷き反応した。
暫く溜息を吐きながら待つと、勢いよく部室のドアが開き走ってきたのか息切れしつつも海が登場する。
「う、わあ、海。吃驚し「これ見て!」
りのが吃驚したと発言しかけたところで海が自分の携帯をずいっと差し出してきた。
え?!と思って二人で争うように覗き込むとそこにはゆりからのメールの本文が書かれていた。
―――――
朝はごめんね、海。
気持ちの整理がついたので放課後そちらへ向かいます。
―――――
気持ちの整理がついた………?
好きか嫌いかはっきりしたってことだよな。
ついに付き合うか、とすごくわくわくした様子を見せる。
りのも海も何処か嬉しそうな雰囲気を漂わせていた。
海につづいて芽衣部長とるいさんもくる。
そしてさっきのメールを見せた。
「………は?馬路で言ってんの?ゆり」
「何よ今更……嫌いだわ、あんな子」
芽衣部長もるいさんももうゆりのことをよく思っていないようで驚いてはいたが関係無いという表情を浮かべる。
けどタイミングがいいのか悪いのか、ゆりが何故か世瀬木といっしょにきた。
「………こんに、ちは」
明らかに緊張している様子のゆりの頭を落ち着けというように撫でたのは―――世瀬木だった。
ちょい待ち、二人できたことも何か気になるし何なの?
………まあ、きっと偶然だよな。
(つづく)
108
:
燐
:2011/10/12(水) 19:11:04 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
やっぱ黒様・・・タイプじゃねーわw
めっちゃドSだし・・・。
私にはあの人が居てくれればいいんだw
109
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/12(水) 19:34:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「……あの、ね。朝は迷惑、掛けちゃったけど……わたし、よく考えてみて本当の気持ちを理解しました」
僕とりのと海はわくわくしつつも何処か緊張気味に、芽衣部長とるい部長はふん、と顔を逸らし、だけどちょっと気にしてる。世瀬木は無表情。
誰もがゆりの話しのつづきを気にして期待する中、ゆりは笑顔で最悪なことを言い放った。
「わたしの好きな人は海じゃないみたい」
この言葉にるかさんと芽衣部長の怒りが爆発した。
海も固まって、世瀬木以外皆有り得ないといった表情を浮かべる。あれ、でも世瀬木も驚いてはいるようだ。
「ゆり…アンタまだ自分の気持ちに嘘吐く気?!」
「………見損なったわ。朝からこれだけの長い時間考えた結論がこれ?ふざけないで頂戴」
芽衣部長とるいさんは今にも手を出しそうで、少し怯えながらゆりが対抗する。
僕とりのは何も口出しすることないし、海はまだ現実を理解できていない。
「……だ、だってわたし、本当に他に好きな人がっ………!!
それにわたしにもいろいろあって!」
「アンタの事情なんて知らないわ!
無理矢理別の男作ったんでしょ?さいってー!!!」
めずらしくるいさんの怒りが頂点に達し、ついにゆりに近づき手を振りかざした。
そのとき、僕も止めに入ろうとしたけどそれより先に世瀬木の手がるいさんの手を掴む。
「………ふざけてんのはお前らじゃねえの?人の話しも聞かないでうだうだうだうだ、うるせえんだよ」
世瀬木に恋するるいさんが世瀬木にこんなこと言われてショックだったと思う。
けどゆりのことが許せない気持ちが強いのか掴まれた手を振り払って言い放った。
「わたし、ふざけてなんかないわ!それに貴方に何の関係があるの?!」
この質問はなかったことにしてほしいと後悔した。
だって、世瀬木の答えが最悪だったから。
「お前らが人殺ししようとしたのを防いだ」
最初は何の関係があるのかも何の意味かもわからなかった。
世瀬木の詳しい説明を聞くまでは、ね。
「朝のことがあってショックだったのかゆりが自殺しようとしたんだよ、屋上から飛び降りて、な。そこを俺がちょうど良くサボりにきたもんだから止めたってわけ。
危なかったよなあ、お前ら。俺がゆりを止めてなきゃお前らがゆりを精神的に追い詰めて自殺させたことになってたよな?」
……あのゆりが?
―――自殺?―――
(つづく)
110
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/12(水) 19:36:35 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>スズランさん
ありがとうございます^^
お互いがんばりましょうね(`・ω・´)!
>燐
そっすかw
元々ドSの設定だったから燐に合わなかったのかもね
111
:
スズラン
:2011/10/12(水) 20:12:27 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
はい!
あと、よびタメOKですよw
112
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/13(木) 16:00:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>スズランさん
急にタメに変えるのって大変ですよね(∀)
といいつつもタメ口にさせていただきます…!
呼び方はスズランって呼び捨てで大丈夫かな?
そしてスズランさんもタメ口でどうぞノ
気軽にねここって呼んでね(・ω・`*)ネー
113
:
燐
:2011/10/13(木) 16:07:29 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>そか・・w
ま、そうだよな・・。
てかスズランは私の妹やw
仲良くしてあげてなw
114
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/13(木) 17:21:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
そうですね(∀)
うは、一生大事にします!((ryry
じゃなくいいなあ可愛い妹さん…(´・ω・)ジトー
115
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/13(木) 17:34:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「……で、でも!自殺してしまうような原因を作ったのはわたしたちじゃないもの!」
るいさんが大好き大好きとうるさく言っていた世瀬木に対して反抗しているのを見ると何だか凄い違和感がある。
けどるいさんの言っていることが間違っているような…とは感じられる。
「………確かに、自殺しちゃうような原因を作ったのはわたしだよね、海を振ったんだもん。
でも、わたしの人生なんだからわたしが好き勝手決めていいじゃない。別に海と付き合わなくたって迷惑にはならないでしょ?ていうか後々考えてみたらるいちゃんはわたしを迷惑って言ってたけど何が迷惑なのかなあ?海を振っただけで。
間違ったことを当たり前のように言って人を自殺させようとする……何かかっこ悪いね、るいちゃん。間違ったこと言ってるのに、あーあ、自殺しようとしたわたしも馬鹿みたいだったなあ」
ゆりが本音をぶちまける。
世瀬木がよく言ったという表情で見ていたから仕組んでるっていうかアドバイスしたことはわかるけど…
ここまで変わるものなのか?
ゆりと世瀬木の仲は疑問だらけだ。
ぜったい自殺を助けただけじゃないはず―――……
と、そこで、またるいさんが反論する。
「………っま、間違ったことなんて言ってないわよ!
それに……迷惑なのよ!ゆりの存在自体が!!!」
嗚呼、嵐の予感がする。
(つづく)
116
:
燐
:2011/10/13(木) 17:49:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>にゃはははww
うんww
可愛い?
にゃははww
めっちゃ頑固な妹やでw
117
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/13(木) 18:50:48 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「……なら、それならわたしが自殺して死んでればよかったねっ………!!」
ついにゆりの瞳からは涙がこぼれ落ちる。
これにはるいも焦ったようで少しおどおどするが、すぐに世瀬木がゆりを慰めるいさんに反抗した。
「ゆり……俺がついてるから、な?
………あとそこの三年女子さ、間違ったことだらけ言ってて聞いてて餓鬼くせえわ。ゆりの正論に間違いまくりの意見出したって聞いてる側は不愉快なだけなんだけど?」
確かに僕も、これは世瀬木とゆりが正論だな、と思った。
そこできりがないと判断した芽衣部長が厳しい表情で言い放つ。
「部長命令。いろいろ部を消す」
………消すって、廃部ってこと?
遠回しに表現したんだろうけど下手だな芽衣部長。
……それより廃部ってどうすれば、
突然の事態にどうしようと考えるが、芽衣部長から他にも部長命令があるようだ。
「それと、三年生の言うことは聞くこと。でも部長命令が最優先ね。
いろいろ部は廃部することになるけど、わたしたちはまだ部長と部員関係になってるから困ったときはまた部活のときみたいに助け合おうね!
ばいばい………っ!」
やだ、嫌だよそんなの絶対。
なあ、誰か嫌だって言ってよ!
「嫌だ………」
思いが通じたのか突然りのが口を開く。
そして半泣きになりつつも告げた。
「やだよっ……廃部なんて寂しいよおっ………それに正直言って今回のことはるいさんが悪いんじゃないの……?認めようよっ、ゆりちゃんが自殺しそうになるほど追い詰めるのはいくらなんでもやりすぎだよっ……」
「り、りの………」
りのの名前を聞いて軽く動揺したのはるいさん。
それにつづけて僕も言った。
「そうだよ……るいさんさえ認めてくれればこんな大事にならなくてすんだんじゃないのかな……」
「れんまでっ………」
りのと僕につづいたように突然海が発言しだした。
「るい!もうゆりを傷つけるのはやめてよ……
僕、ゆりのこと大好きだけど無理に付き合ったりしたくないよ!」
ゆりが驚いた表情をし、るいさんが有り得ないといった表情をした。
そしてふるふると首を左右に振るとるいさんが話し出す。
「うそ……うそよ、うそよね?わたしが間違うはずないじゃない……
うそだああああああああっっっ!!!」
るいさんが絶叫する。
何とか、何とかならないの?
(つづく)
118
:
燐
:2011/10/14(金) 16:45:25 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
何かよく分からない展開なんだが・・・。
てか、鈍感で理解不能な私の意見やから気にせんといてなw
119
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/15(土) 19:27:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
うわあああ、ごめんね(´;ω;`)!
気にするなと言われても気にするよorz
正直今書いてるところ苦手です(´・ω・)
……早く抜け出さねば!
120
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/15(土) 20:06:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「今お前の目の前で起こっていることは嘘なんかじゃなく現実。お前のせいでこんな状況になっていると言っても間違いではない。
―――そしてもう一つ、わかっていることがある。それはお前が心からの謝罪を述べればそれで済むということ。」
いろいろ部を消すという言葉を聞いても冷静な世瀬木が冷たく言い放った。
けれど言葉はまるでるいさんに救いの手を差し伸べているようで、これじゃあますまするいさんは世瀬木の虜になってしまうではないかと思った。
世瀬木の言葉を聞いて数秒黙ったが、決心がついたのかるいさんが涙でぐしゃぐしゃな顔を隠して小さい声で告げる。
「ごめんなさい………っ!」
小さくても周りがしいんとしている為綺麗に響き渡るるいさんの言葉には確りと気持ちがこもっていて心から謝っているんだと理解できた。
ゆりがるいさんに驚きの目線を向けたが、すぐにふっと微笑み泣き崩れていたるいさんにしゃがんで手を差し伸べた。
「………うん、わたしこそごめんね。」
るいさんがパッと顔を上げると、相変わらず涙でぐしゃりとしているが驚いて有り得ないというような表情だった。
けどまだ疑っているのかゆりの手にるいさんが自分の手を重ね、握らずにそっと問い掛けた。
「そ、の……本当に、許してくれる、の………?」
僕らは皆にっこりと笑顔を浮かべていた。
海はちょっと切なそうな表情もしていたし、りのは心配で半泣きだったけど、それでも笑顔を浮かべる。
「当たり前じゃん!」
ゆりが満面の笑みを浮かべると、るいさんの顔にも笑顔が浮かんだ。
これで一件落着、かな。
「よかったあ!」
×
「……で、ね?るいとかの問題とは別に、ゆりは何でまた海を振ったのかなあ?その理由を聞かせて?
ね、今男子いないんだし…………れんくんはいるけど。」
いろいろ部の部室内、放課後のこっそりガールズ(+男子一名)トーク。
ゆりと海の問題について情報聴取だそう。
「……い、いいよ。全部教えるよ………れんくんならいてもいいしね。」
僕は女子の中に一人混じっていても気づかれないというか問題ないのか、と嬉しく、でも少し寂しく思うと苦笑を浮かべる。
そしてついにゆりが本当のことを話し始めた。
「あのね、わたしが自殺しようとしたとき、屋上から落ちかけたところを黒くんが助けてくれたの。それですっごく優しくって…何かね、そのときからドキドキしてたのかも。授業中は二人で遊んでて……わかったの、わたし黒くんが好きなんだなあって。」
ほんのりと頬を赤らめて話すゆりに一瞬どきんとした。
そのあとりのを見たら、楽しそうに無邪気な笑顔を浮かべてて更にズッキュンときた。
芽衣部長とるいさんも楽しげに聞いてて、まあ女子は皆こうなんだろうけど……餓鬼だなあとか思った。
でもゆりが世瀬木のことを好きになっていたのは予想外。
ちょくちょく目で合図したり仲悪くないのはわかってたけどまさかそんな出来事があったとはね……
たまには放課後残ってみるものだよ、と少し楽しそうな笑みを浮かべてみた。
そして本物のガールズトークが始まる。
「馬路で?!世瀬木くん……良いとこあんじゃない!」
「ゆりまで世瀬木くんを?!……まあ、ライバルだけど仲良くしましょうね。」
「な、なんか……そんなことがあったらゆりちゃんが海のこと好きにはなれないよねえ……」
芽衣部長、るいさん、りのが一気に騒ぎ出す。
そしてついに僕に話しは振られた。
「ねえねえ、れんくんはどう?!最近モテ期きてるっぽいけどもしれんくんが世瀬木くんだとしてこの状況でゆりに告られたら付き合っちゃう?」
め、芽衣部長め………!
なんて思いながら戸惑った表情を浮かべて首を傾げる。
「わ、わからない、か「えええっ、つまんない!じゃあ実践してみよーよ、れん!」
まあ女子っていうのは楽しくなると話しを遮るもんで。
りのが座っていたソファから立ち上がると勢いよく言い放った。
と、いうことで、しぶしぶと屋上へ向かう。
@ 本文長すぎエラーが出たので次レスにつづく!
121
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/15(土) 20:06:44 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
「はいはーい、台本作ったからそのとーりにお願いね!」
こういう時だけ思考回路が働き出すんだもんな、芽衣部長は。
そして台本作りとか行動早いし……
まあ、女子の為っていうかりのの為だと思い台本を片手に実践しようとする。が、
「……っえ、えええええええぇぇぇえぇえっ?!
しょ、初っ端から抱きしめるとか無理だよ!!!!!」
屋上から落ちるシーンは危ないからカットということで…台本の先の方に目を遣るとはっきりと大きな字で「世瀬木がゆりを抱きしめる」と書いてあった。
片手に台本を持ったまま両手をぶんぶん振ると断固拒否しようと必死に無理だと叫ぶ。
けれどもりのは可愛かった。
「えー……、れんりののこと抱きしめられない?りの寂しいなあ……黒くんはできるのにれんができないって、れん黒くんに負けてることになっちゃうのになあ……」
わかってる、僕を陥れる罠だと!
だけど可愛いものには弱いもので、デレデレしつつも首を縦に振る。
「や、やるやるやるってば!!!抱きしめるくらい余裕だよ!」
さあ、もう一度。
恥ずかしさ紛れにそっとりのを抱きしめる。
りのはノリノリだから随分と上手くて、僕も釣られて自然と手がりのの頭に動いていた。
「大丈夫、だから………」
台本通りに小声で言うと、りのが僕の腕にしがみつくようにくっつき泣いて可愛い。
泣き真似上手いなあと心の中で思いつつもそっとりのの頭を撫でた。
「ううん、ラブラブね………ゆり、こんな感じだった?」
「う、ん。たぶん……何か自分がこういうことしてたって思うとすっごい恥ずかしいかも……」
こそこそと話す芽衣部長とゆりの声。
そしてそれにるいさんも加わった。
「ちょっとゆり……先輩のわたしを差し置いて世瀬木くんとこんなことするなんていけない子……」
ふざけ半分のるいさんの言葉に内心驚いた。
るいさんもこんなふざけるんだなーって。
そしてトントン、と腕を叩かれたので下を向いてみた。
するとりのが顔をあげて微笑んでいて、ちょっと嬉しくなる。
「こういうのもいいよね」なんて呟かないでほしい。
キスしたくなっちゃうじゃん。
ガールズトーク中の芽衣部長たちに気づかれないようにこそっと唇と重ねた。
「りの、今幸せ。」
こそりとりのが告げる。
それにつづいて僕も告げた。
「うん、僕も幸せ。」
学校のチャイムが街いっぱいに響き渡る。
それはまるで僕らを祝福しているように思えた。
(芽衣、るい、海「リア充め、爆発しろ……」
れん、りの、ゆり「え?!」
世瀬木「……………哀れだな。」)
122
:
燐
:2011/10/15(土) 20:08:10 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>結構気にする方なんかw
意外な一面発見や(p_-)
今日はねここの小説読まれないから明日読むわ^m^
123
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/16(日) 10:41:16 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
え、だって折角見てくれてんのに内容わかりにくかったら嫌じゃんか(´・ω・)
うあ、読んでくれるならいつでも嬉しいです、ありがとう!
124
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/16(日) 11:50:12 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「ちょ、ちょっとストップストップ!
れんくんとりのったら、何勝手にキスしてんのさー!」
芽衣部長から大声でストップを掛けられ、咄嗟にりのから離れる。
どうしよう!と少し焦るけどりのは嬉しそうな表情を浮かべていて、僕も素直に微笑んだ。本当は嬉しかったから。
「何だかりのちゃんとれんくんが演じるとすごくリアルだね。」
ゆりがあはは、と楽しそうに微笑むがこんな甘いことやってたのかと思うと世瀬木も大胆な奴だなあ、と思う。
愛してるよとか好きだよとかそんな言葉伝えなくたって両思いなんじゃないか?と思った。
「……で、まあ。れんくんはどう思った?
これでゆりに告白されたら付き合う?」
ここはまあ、ゆりを安心させる為にも僕の心に罪悪感が残らない為にも、ちゃんと本当のことを言うべきだね。
「こんなことあったらもう付き合うしかないじゃん。」
くすりと微笑みを浮かべるとゆりの強ばっていた表情も緩み満面の笑みが浮かび上がった。
良い仕事したなーとか思うと鞄を片手にりのに言う。
「りのー、帰るよ!」
「はあい!またね、みんなっ!」
(つづく)
125
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/18(火) 17:03:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
▼ねここの頭を整理しようの会。
※注意※
ここから先はネタバレを含む可能性があります。
それでもいいよ!という方のみご覧ください。
×
よくわからない展開になりかけたときの為に軽く整理。
そしてこのキャラクターが相手のことをどう思っているか等書きたいと思います。
<付き合ってる、または片思い(付き合ってるなら○○ × □○等、片思いなら○○←×(×の方が○○を好きになっている)>
れん×りの 黒←ゆり、るい ゆり←海 れん←芽衣
黒は誰かに恋をしているようなしてないような……書くとかなりのネタバレになるので書きません><
<ぼくの心>
れんの心…りの「かわいい、愛してるよ」、ゆり「頼りになる優しいお姉さん」、海「黙れ海。いや、ゆりに振られたのはドンマイ」、るい「……ちょっと恐いイメージが。でもふざけるのは意外だなあ」、芽衣部長「………僕のことまだ好きなのかな」、世瀬木「嫌いだ!頼りになる、けど……」、舞衣「僕のいちばんの友達、だよ」
りのの心…れん「大好き!」、ゆりちゃん「かわいーお姉ちゃん」、るいさん「まとも……だったのになあ」、芽衣部長「れんのこと、まだ好きなのかなあ……」、海「れんがごめんね、キツいこと言って。でも本当のことだからね」、黒くん「……えと、頼りになる、よ!」、舞衣ちゃん「………なんかね、れんをとられそうで不安……」
ゆりの心…りのちゃん「かわいい妹!」、れんくん「かわいい弟!」、るいちゃん「ごめんね……っ」、芽衣ちゃん「おもしろいおねーさん!」、海「………大好き、だったよ」、黒くん「すごいドキドキするっ……」、舞衣ちゃん「れんくんとりのちゃんの仲を引き裂かないで、ください」
芽衣の心…りの「れんくんと別れてくれればわたしがれんくんと付き合えるかなあ」、れんくん「まだ大好きなのに……」、るい「たまーに狂うわよね、アンタ」、海「あは、氏ね★ry」、世瀬木くん「少しはるいも見てやってねー」、舞衣「舞衣……アンタも中々狂うわよね……でも振られ仲間だよ!」
るいの心…りの「可愛い妹よ」、れんくん「恋愛のアドバイザー、かしら?いや、そんなことないわね」、ゆり「………負けないわよ」、芽衣「わたしのいちばんのお友達よ」、海「海のスペシャル★タイム、あれ意味ないんじゃないの?」、世瀬木くん「かっこいいわ!本当にっ!」、舞衣さん「………お願いだからあの子たちの恋の邪魔はしないで頂戴」
海の心…れんくん「弟、かな〜」、りのちゃん「可愛い妹さ!」、ゆり「振られた今でも大好き、だよ」、るいさん「……恐い、恐いよ!」、芽衣部長「ジュースだけは飲みたくないでーす」、世瀬木くん「………あんまり好きじゃない……」、舞衣ちゃん「……マネージャーっであんまり好きじゃないんだよねえ」
黒の心…れん「中々面白い奴」、りの「―――(ネタバレなので書きません)」、ゆり「―――」、三年女子「うるさい奴、苦手だな」、部長「騒がしい、」、二年男子「好きではない」、舞衣「愛してほしいんなら猫かぶって愛してくれる奴探せよ、本性じゃ誰も好きになってくれねえよ」
舞衣の心…れん「おとも、だち?」、りの「きらい!アンタなんかだいっきらい!」、ゆり「……隠し扉から出るタイミング、間違ってたわよ」、海「ゆりと同じく」、黒「アンタは中々気に入ったわ」、るい「……だれそれ?」、芽衣「……部長とれんが付き合ってなかったなんて…!」
……な、長かった!
こんなもんだと思います、
黒は隠してる場所がおおいですが、ストーリーに深く関わりそうなところなので^^;
それではっ、お疲れ様でした!←
126
:
燐
:2011/10/18(火) 17:30:24 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>エエよエエよww
にゃはははww
たまには私の小説にもコメくれw
127
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/18(火) 20:26:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
コメしときましたノ
がんばってね!
128
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/18(火) 20:40:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「ね、れんれん!ちょっときて、」
「んー、おはよーりの、何ー?」
朝のおはようの挨拶も無しにりのが僕を呼んできた。
さり気無く挨拶をしつつもりのに近寄ると、りの独特の甘い香りがする。
「んとね、昨日芽衣部長とるいちゃんとメールした結果、黒くんに好きな人誰か聞いてみようってことになって…それでね、れんに許可をもらいたいんだ!」
あれ、何だか嫌な予感……
心の中でぽつりとそう呟くと、作り笑顔を浮かべて問い掛ける。
「許可って何のかな?」
「あのね、黒くんと何があるかわからないから……キスは流石にしないけどぎゅーとかするかもしれないの、いい?」
嫉妬深い僕に突然何を聞き出すんだと思えばりのったらまたそういうことに好奇心を持ち出して……
ここはガツンと言ってやらなくては。
「いけません!そーいう奴と絡んじゃダメッ!」
僕の言葉にりのがえー、と軽くブーイングを起こした。
何だかどうしような気持ちになってくる。
「………ぎゅ、ぎゅーだけ、なら…そのあと僕にもやってくれんならいいよ、」
少し恥ずかしげにぼそりと呟くと、それをバッチリ聞き取ったりのが微笑んだ。
「本当?!やったあ!ありがと、れん!」
「…………っ!」
許可してよかったと今実感する。
僕の頬に触れたりのの唇はとても暖かかった。ちなみに甘い香りがふんわりしたよ!(れん後日談)
(りの「許可もらいましたあ!」
芽衣「よっしゃあ、じゃありの行くんだっ!」
るい「待ってるわよ!………ゆりに見つからないようにね。」
りの「らじゃっ!」
ガールズトークの一部を切り取ったもの。)
129
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/18(火) 20:58:47 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
りのが廊下をパタパタと走って部室に入る。
世瀬木とりのを二人にするのは何か嫌だからこそっとついていくことにした。
「………あの、黒くんは好きな人とかいないの?」
りのがさり気無く世瀬木に問い掛ける。
まだ部員がきてないという設定らしく、本当に自然に聞こえる。
「……好きな奴…か。いるけど……知りたい?」
「うんっ、知りたい知りたい!」
何故この作戦にりのを使ったか今理解した。
りのと世瀬木は仲良いんだっけ、ああそうですか。
けど、世瀬木がまんまと罠に掛かってりのに知りたいかと問い掛ける。
次の瞬間、世瀬木がりのと答えるかゆりと答えるかずっと気になっていた、のに。
「………教えてやらない。」
「ええっ………」
「何かヤバイことでも?」
教えないと答えた世瀬木に思わず声を漏らすりの。
その反応に気づいていたのか世瀬木がりので遊び始めた。
にやにたしながら問い掛ける。
「………うう、なんでもない、よ……」
しゅんと落ち込むりのに可愛いとちょっとドキンとした。
そして世瀬木を見ると世瀬木の頬も薄く桜色に染まってた。
この野郎…と思っていると、世瀬木の手がりのの頭にのっかりそっと叩くように撫でた。
「俺はりのが好きだよ。」
まだ好きなんだ……と少しガッカリしたそのとき、世瀬木がついに本当のことを言い始める。
「………でもさ、ゆりが好きなのかもしれないし……よくわかんねえ……」
「そ、か……ねえ、黒くんはゆりちゃんに幸せになってほしい?」
りのがふと、思ったことを問いかけ出した。
何の質問だろうと思ったけど、それはあれだけガールズトークをしてただけあるな、という内容だった。
「幸せに、なってほしい。」
「なら黒くんが幸せにしてあげればいいんだよ。りのは……れんがいるしそれに、れんがいなくなっても一人でがんばるって決めたから……ね?」
……一人でがんばる?
それに僕いなくなったりしないよ!
「………れんのこと、芽衣部長とか舞衣ちゃんにとられちゃうかもしれないもんっ………こわいよ、でも……れんの気持ちが芽衣部長とか舞衣ちゃんの方にいってるならそれは仕方な、」
「それなら俺が幸せにするってのはダメ?」
「「え………」」
りのがえ、と声を漏らすのにつれて僕も思わず声を漏らした。
ヤバイと口を塞ぐけれどアイツらには聞こえてなかったようでほっとする。
世瀬木がりのを幸せに………?
「………幸せ、に……してくれる、の……かあ……」
ダメだよ、ダメだってば!
そう思ったとき、後ろから芽衣部長とるいさんがやってきた。
「………やったね、作戦成功、」
どういうこと………?
130
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/19(水) 16:52:04 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
芽衣部長とるいさんのにこにこした不気味な笑みに一瞬何が何だかわからなくなる。
けどすぐ気づく。罠にかかったのは世瀬木ではなくりのなんだと。
「……っなんで、何でこんなこと!」
部室の中にはりのと世瀬木がいるにも関わらず、大声で怒鳴った。
すると芽衣部長がにこりと至極嬉しそうに口角を釣り上げる。
「だって、そろそろわたしの番かなって思ったんだもん。」
芽衣部長の番………?どういうこと?
この状況は理解できたものの言っている意味がわからずに首を傾げると、相変わらず可愛らしく微笑んだまま芽衣部長が告げた。
「あのときりのはわたしかられんくんをとったでしょ?だからそろそろ…今度はわたしが奪う番かなあって!ねえ、れんくんとりのはもう別れちゃうかもねっ!」
「嫌だ!お前なんかと付き合いたくないっ……!」
自然と涙が溢れてきた。
もういろいろ部なんて廃部してしまえって思った。
そして部室のドアを乱暴に開けると体が勝手に動きりのに抱きついていた。
「りのっ……僕とりのは別れないよねっ………?!」
りのが驚いた表情をしているのがわかった。
そして思い出す、さっきりのは幸せにしてくれるといった世瀬木の方にいってしまうかもしれないということを。
けれどりのは惑わされず、はっきりと告げた。
「うん、別れたりしないよ。
―――ごめんね、黒くん。りのはれんしか愛せないの、りのを幸せにするのもれんがいるから……辛くなったら、頼っちゃうかもしれないけど……その、
自分勝手でごめんねっ…………」
そんなこと、気にしなくていいのに。
僕が世瀬木だったらぜったいそう言う。
そして世瀬木もきっとそう言うよな。
少し嬉しいような、寂しいような曖昧な表情を浮かべると廊下にいる芽衣部長とるいさんに言い放った。
「引き離そうとするならもういいです。話しかけないでください。」
もうこの部活はおわりだ………そう、思った、のに。
この部活から離れることが寂しくて辛くてどうすればいいかなんて全然わからない。
「………皆が幸せになるっていう方法はないのかなあ。」
りのがぽつりと呟いた。
その言葉はまるで僕を助けてくれたみたいで、それをヒントに一生懸命考えた。
………一つだけ、一つだけ思い浮かぶことがある。
「芽衣部長、るいさん!」
(つづく)
131
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/20(木) 20:25:53 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「幸せになりましょう」
僕の声だけが廊下に響き渡り、りのたちはえ?と首を傾げていた。
でも、でもね?僕らは皆で幸せになりたいんだから、
「自分は幸せになれるって思ってないとまず幸せになんかなれるわけない」
それに自分を信じたら他人を憎むようなこともなくなるはずだ、と微笑む。
そしてりのの微笑む姿を見て安心して、芽衣部長とるいさんに向かって告げた。
「幸せはくるのを待つもんじゃないし他人のをとるわけでもない。
努力したから幸せがくるなんて綺麗事言ったってそうはならない。
全ては運命なんだよ。
そしてその他人の運命を壊すような人間が幸せになんかなれるはずない」
苦しい目に遭って辛くて死にたくて、だけど最後には幸せが訪れる。
なんて、そんな綺麗事は結局うそなんだよ。と残酷なことを告げるけど最もだと思った。
芽衣部長もるいさんも納得してくれそう―――――だったのに、
世瀬木の一言で全てを台無しにされた。
「場合によっては一生幸せがこなかったりするかもな。
運命なんだから、」
違う、違うのに。
別に芽衣部長たちに幸せがこないなんて一言も、
…………あ、でも幸せがくるっても言ってない。
それなら今言おうじゃないか。
「皆幸せがくるよ、僕が保証する」
「りのも!みんな幸せになるって決めたんだもん、幸せがくるに決まってるよ!」
僕の言葉につづきりのがにこりと可愛らしく口角を釣り上げて告げた。
どうやら一件落着したらしく、ほっと安心すると共にあることに気づいた。
「あ、あの、ゆりと海は……?」
「嗚呼、だいじょーうぶ。ただね、ゆりが具合悪いらしくて保健室行ったから後でお見舞い行っておきな!」
芽衣部長がにこにこしながら言う。
相変わらず、立ち直り早いなあ……と思っているうちに、世瀬木の姿が消えてることに気づいた。
「…………?あ、」
そうか、ゆりだからか。
一人で納得するとりのの方を向いてなんとなく、にこりと微笑んだ。
早く芽衣部長とるいさんと世瀬木たちが、幸せを感じられるといいな。
(つづくー)
132
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/22(土) 16:21:57 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「ねえれん、ゆりちゃん大丈夫かなあ……」
「大丈夫だよ、世瀬木もいるしね」
りのの不安そうな声に僕もちょっと心配になってきたけれど、大丈夫だと自分に言い聞かせて頷いた。
そんな僕の様子を見てりのも安心したのかにこりといつもの可愛らしい笑みを浮かべる。
「あのね、りのはれんがいくら違う子を好きになっても、芽衣部長とか舞衣ちゃんと付き合っちゃっても止めないよ。だけど、」
何処かで聞いたことのある台詞にん?と首を傾げる。
ああ、そうか。これは世瀬木に対して言ってた言葉か……りのは僕が盗聴してたって知らないんだっけ。
そんなことを考えているうちにりのの言葉がピタリと止まった。
不思議に思って突然俯いたりのの顔を覗くと涙が溢れているのがわかり、何か声を掛けようとするがりのはそのまま告げた。
「りの、は……ずっとれんを、好きでいるっ、から………!」
何だ、そんなことか。
そんな、嬉しいこと。
「……僕だって違う人を好きにならない、りのをずっと愛してるよ!」
ぎゅうっとりのに抱きつくと、ほんのりのりのの頬が赤くなったのかわかった。
そして僕はこのとき、りのを永遠に愛すと誓ったのだった。
(芽衣「はあ、リア充……」
るい「本当、リア充……」
れん、りの「………え、」)
133
:
燐
:2011/10/23(日) 09:57:17 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
コメするぜぃw
最近はねここの小説が読まれない・・(>_<)
暇な時がない・・・。
でもクリスマス前やったら読めるかもw←遠ww
134
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/23(日) 10:46:15 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
10月31日、ハロウィンの日は毎年学校で大ハロウィンパーティーが行われる。
参加者は必ず仮装ということで僕も芽衣部長に無理矢理仮装させられてる。
「……あのさ、これ仮装っていえなくね?」
僕が着せられたのは犬の耳つきの茶色いパーカーに膝までのズボン。
尻尾もつけられてなんかしっくりこない服装になる。
「いーじゃんいーじゃん!何かさあ、れんくんの髪金色だから合うよねこういうのー」
むっと表情を歪めつつもパーカーのフードを被り犬の耳を引っ張る。
すると何処からやってきたのか仮装したりのがぴょこんと現れて僕に手を差し出した。
「トリックオアトリート!
お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」
にこにこと無邪気な笑みを浮かべるりのの表情と服装がドストライクでした。
魔女のとんがり帽子に10月に半袖の魔女ワンピース……可愛い。
オレンジと黒の組み合わせはやっぱハロウィンがいちばん想像できるけど可愛いから平日でもクリスマスになっても着ててほしいと思いました。
「………れん、れーんっ、
お菓子集めいっしょに行こうよー」
りのに見惚れてぼおっとしてる僕にりのがねえねえと話しかけた。
それでやっと我に返りこくこくとあわてて数回頷く。
「う、うん、行こうか………
それより仮装、可愛いね」
にこりと微笑むとりのが恥ずかしそうに頷いた。
「ありがと。魔女の仮装似合うかどうかわかんなくて恥ずかしかったけどれんが可愛いって言ってくれるならそれでいいや!」
ハロウィンはまだまだ始まったばかり。
今年はどんなハロウィンになるでしょうか?
(芽衣「トリックオアトリート!
お菓子くれなきゃ殴……うそうそ、悪戯、するよ………?」
れん「め、芽衣部長にお菓子あげなかったら絶対悪戯どころじゃなくなるよな……」)
最初クリスマスイブ編書いてて投稿しようと思ったのですが…
どうしてもれんがりのにずっきゅんしてるところを書きたくてクリスマスイブは全部消してハロウィンに笑
りのにトリックオアトリート、お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!って言わせたかっただけっていうのはないしょだよ(´・ω・`)!
135
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/23(日) 10:51:30 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
ゆっくりでいーよノ
読んでくれるの気長に待ちます(`・ω・´)←
ていうかねここの文章が読んでくれること前提っていうw
ごめんねー
136
:
燐
:2011/10/23(日) 11:03:28 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>ありがとう(^_-)-☆
結構マイペースに読んでいきます
137
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/23(日) 13:13:41 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
小説は読みたいときに読むのがいちばんなので(*´ω`*)
138
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/24(月) 17:35:04 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside) ハロウィン編まだまだつづくよー!
「はいはーいっ!いろいろ部の皆注目ー!
今からわたし、るい、海チームとゆり、世瀬木チームとれんくん、りのチームに別れてどのグループがいちばんおおくお菓子を集められるか、名付けてハロウィンゲームを始めまーす!
制限時間は放課後の部活の始まる時間の四時半ね!それじゃ、スタート!」
随分と楽しそうな無邪気な笑顔で振る舞う芽衣部長の言葉にハロウィンゲームとかネーミングセンスないなと軽くツッコミをいれつつも話しを聞いていた。
そしてふと思ったことがあるのだけれどカップル成立してるところは二人組にして、海は自分たちのグループにいれてあげたんだなってこと。
「……何だかんだ言って優しいよな」
ぽつりと呟きかぼちゃの帽子をかぶる芽衣部長を見つめくすりと微笑む。
するとりのがむうっと表情を歪ませた。
「………れん、また芽衣部長の方いったりしないでね」
魔女の帽子でちょっと顔が隠れて、だけど上目遣いで可愛いと心から感じた。
このまま四時半まで僕の精神が持つかどうかはわからないけれどとりあえず顔を真っ赤にさせながら微笑む。
「だ、だいじょうぶだよ。それよりさ、お菓子集めよ?」
まあ、後輩だからって芽衣部長たちに負けるつもりはないから!
二人で手分けしてお菓子を集めて、時が過ぎていった。
×
―――――四時半、部室にて。
「なんでかな……三年生だからかお菓子くれなかったっていうか先生が渡す側に回れ!って言ってきたよ」
芽衣部長が少ないお菓子を机に並べて残念そうにぐてえっと顔を伏せる。
その数はキャンディー三個にクッキー一個。可哀想に……
「わたしと黒はいっぱいもらったよ!
黒が女の子からたくさん集めててね、すごかったー!」
にこにこと嬉しそうな無邪気な笑みを浮かべるのはゆり。
キャンディー二十個にクッキー五個、マシュマロが十個という好記録。
それに対し芽衣部長がうだうだと話し始めた。
「おーおーいーですね若いってのは。
……ん?ていうかゆり世瀬木くんのこと黒って呼んだ?また進展したのかな?」
「え、あ………うん、黒って呼ぶことに、なりました……」
そういえば、と芽衣部長に言われて僕も気づいた。
初々しいカレカノな様子にまるで親のように見守る僕等。
……人の恋愛ってハラハラするもんだな。
一方僕等のチームといえばりのの格好が男ウケよくて萌えるということでたくさんゲット。
僕はまあ……犬のフードかぶっていい子ぶってがんばりました!
キャンディー三十個にクッキー十個、マシュマロ五個にグミが二十個だった。
「はい、皆お疲れ様。
総合成績は芽衣、わたし、海チームが四ポイントでゆり、世瀬木くんチームが三十五ポイント、れんくん、りのチームは六十五ポイント!
結果はれんくん、りのチームが優勝よ!」
るいさんがにこにこと微笑みながら告げる。
優勝と聞いてこんなくだらないことなのに嬉しさが込み上げてきて、自然に笑みが溢れた。
「優勝者にはクリスマスにリア充させてやるよ券をプレゼントしまあーっす!」
芽衣部長の機嫌が直ったのか、それとももうやけくそになったのかあははーと適当な笑みを浮かべながら紙きれを渡す。
上から目線の内容にむっとするがまあいいかと心の中で小さく呟いた。
「トリックオアトリート、お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞー!」
部室の中、皆で声を揃えて告げる。
今年のハロウィンも良い感じになりました。
(ハロウィン編しゅーりょー、かな?)
実はれんの犬耳パーカーお気に入りだったりしますえへへ!
こっから一旦日常挟もうかそれとも挟まないでクリスマス編突入しようか迷ってます。
予定としては一旦日常挟んで整理整頓して、そしてクリスマスに入るつもり……
実は芽衣とるいと世瀬木受験生なんだよね(´・ω・`)
その三人いなくなったらいろいろ部どうするとか全く考えてないや(´;ω;`)
139
:
燐
:2011/10/24(月) 17:48:22 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
後半の話はあんま読んでないけど・・。
黒様とゆりの恋は実ったんかな?
140
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/24(月) 20:51:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
お陰様で無事実りましたよノ
いやあ、長かった←
141
:
燐
:2011/10/24(月) 20:59:08 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ねここ>>良かった良かったw
ま、一件落着かw
で、どっちから告ったん?
142
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/25(火) 16:33:14 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
(ねここの中の)設定では世瀬木から告ったつもりですが。
ご想像にお任せしますry
143
:
燐
:2011/10/25(火) 16:48:06 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>やっぱ男が告らんと話なりたたんw
うんw←
てか、黒様ってさ・・りのが好きじゃなかったっけ?
辞めたんかw←気分ややなw
144
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/26(水) 20:04:32 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
あー、でも草食系男子が多いので(∀)
小説読めば大体わかるよ、流れが。
145
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/26(水) 20:24:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「てゆうかさ芽衣部長…クリスマスにリア充させてやるよ券を僕等が持ってるってことは、僕等はクリスマスいちゃいちゃしていいんだよね?」
ふと疑問に感じたことを思い浮かべれば芽衣部長に問い掛ける。
すると芽衣部長がふにゃあっと表情を緩ませながら答えた。
「えー、ああ、うん。そーだよお?」
「じゃあゆりと世瀬木はいちゃいちゃしちゃダメなんですか?」
ここはストレートにいこうかと考えにこりと笑顔を浮かべながらまた問い掛けた。
それに対し少し戸惑う芽衣部長を予想していたがあまりにもさらりと答えてしまった。
「そうだよ?」
「え、ええっ?!折角のクリスマスなのに?!」
「うん」
相変わらず即答な芽衣部長に反論するのは諦め、仕方無いと俯いた。
けれどもう一つ疑問が生まれる。
「じゃあ芽衣部長のグループが優勝してたらどうなったんですか?」
きょとん。
きょととん。
きょとととん。
きょととととん。
芽衣部長の目が真ん丸になったあと、数秒後にこおっと微笑んで軽くスルーされた。
「さあってと、りのといちゃいちゃする計画立てときなね!
学校ってクリスマスイブの12時に鐘なるわよね?そんときクリスマスツリーの前でキスしなさい!」
スルーされた上に公開キスしろと宣言されこの人頭おかしいんじゃないかと思った。
けど、その計画は実行するつもりでいる。から、
「芽衣部長たち、協力頼んだ……」
あまり頼りたくなかった芽衣部長に頼んだと言うのはぎこちない気もしたがまあいいかと立ち直り、ぼそりと呟くように言う。
楽しいクリスマスになりそうだな。
(次、クリスマス編入りまーす!)
ジングルベール!
れんたちはひと足先にクリスマスを迎えます!
そしてねここのテンションモ上がりつつありますヽ(*´∀`)ノ
146
:
燐
:2011/10/26(水) 20:26:38 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>草食系男子は完全Mやw
ま、私はSの分類に入るけどww←関係ないやろw
肉食系男子はオラオラ系やしなw
苦労すんでw
147
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/27(木) 17:25:26 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
うあ、確かにMが多いかもね(´・ω・`)
でも中にはMじゃない人もいるかも。
ねここもよくSだと言われます、そんなことないのに(`・ω・´)!ryry
うそですSですorz
てゆかそろそろこの小説と関係ない内容になってきたから一応返レスはしとくけどできるだけ関係ない話しとか控えてね;
ごめんなさいm(_ _)m
148
:
燐
:2011/10/27(木) 17:29:16 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>やろw
ま、Sな女は社交的って言うか・・積極的って言うか・・。
とにかくエエ付き合いが出来る証拠やでw
うんw
そやなwチャット化しとるなw
じゃ、これで去るわw
バイ(p_-)
149
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/27(木) 17:47:08 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「雪だあ………!」
――――12月24日、クリスマスイブ。
時刻はまだお昼時だというのに雪がちらほらとちらつき始めている。
「初雪だねー!」
隣でにこりと無邪気で可愛らしい笑顔を浮かべるりの。
そして僕はまだ昼だというのにクリスマスツリーの前での公開キスのことを考えてドキドキしてた。
「あーもう!ちょっとれん、れんくん!きて!!」
芽衣部長に呼び出しが掛かりそんなにダメだったかと頭を抱えたあと、りのに待っててと呟いて芽衣部長の元へ走った。
「あのねえれんくん!せーっかくこのわたしがリア充を許可してあげてるってのにそれはないでしょ!
てゆか何で部室前廊下から動こうとしないのよ!ほら、どっかでちゅープリコンテストとかあったよね?うろつくならそこらへんうろつけこの馬鹿っ!!」
長い一方的なお説教にあの、その……と口を挟もうとするがそれは許されず、話しがおわった途端にポーイッと芽衣部長たちの控える部室から投げ出された。
大体ちゅープリって何処で撮ってんだよ!と聞こうとしたが部室のドアは思いっ切りしめられ、結局とぼとぼとりのの元へ戻っていった。
「……ごめん、りの。待たせて………」
さっきとは別人のようにボロッとした僕を見て、りのが苦笑しながら尋ねる。
「だ、だいじょーぶ?」
「あー、う、うん……」
りのの心配そうな問い掛けに大丈夫と答えようとするが実はこれからのことを考えると大丈夫じゃない気がしてきて、自信なさげに頷いた。
でもりのは僕の心を見抜いたかのようにむっと可愛らしく僕に告げる。
「あのね、りのはれんを困らせる為に付き合ってるんじゃないの!
確かにりののことでいろいろ考えてくれてるのはうれしいけど、……そんなにうれしいことされてもりのうれしくてたまんなくなっちゃうから、今日は控えめでいい、よ……」
後にいくにつれてりのの恥ずかしそうな声が聞こえて心臓がドックドクし始める。
可愛いなコイツとか思いながらもにこにこと微笑んで言った。
「でも僕はりのに幸せになってほしいからさ!
うれしくてたまんなくなるようなことなんて何回あってもいいだろうし、ね?」
嗚呼神様、どうか一生この幸せな関係でいられるようにしてください。
クリスマスイブだし神様も聞いてるかも、とか思いながら心の中でそっと願う。
そしてそのあと、例のちゅープリの場所へ行こうとした。
りのと僕の手が触れたり離れたり、でもまたくっついたりして焦れったい。
そしてやっと指先が絡み合い手を繋いだ。
これが所謂恋人繋ぎって奴か、結構恥ずかしいんだなあ。
(芽衣「このっ、リア充め……!でも今日は我慢しなきゃ、このこのおっ……!」
るい「…………はあ。」
海「…………はあ。」
ゆり「……わ、わたしたちもラブラブしたかった……」
世瀬木「あとでこっそり抜け出そうか?」
ゆり「あ、う……うん、ぜひ……」
馬鹿な芽衣部長とそれに対し冷静に溜息を吐くるいと海。
そして困り果てたゆりと世瀬木であった。)
150
:
燐
:2011/10/29(土) 17:04:41 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
一気に読んだ・・けど。
まだ分からない点が。。。
って言ってもパラパラ読みだが。。
いつかじっくり読むぞw
151
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/29(土) 17:13:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「ところでりの、ちゅープリって何?」
……………
暫く沈黙が続く。
「え、えとね。その……き、キスしながらプリクラ撮る、ことかな……」
りのもうろ覚えなのかぎこちない表情を浮かべて説明する。
その説明のおかげというか説明のせいであまり知りたくなかったちゅープリとやらの行動を理解してしまった。
つまりキスしているところを写真に撮るということだろう?
オッケー、分かった。
「りの、やめようか!」
繋いでいた手を思わずパッと放すと俯きながら叫ぶように言い放つ。
驚いた顔で振り向くりのには申し訳ないけれど、ね。
「そ、の……僕まだキスしてるところを写真に撮られるのとかは嫌で……ごめん」
何度も頭を下げて謝罪を述べる。
けれどりのの顔には可愛らしい笑顔が浮かんでいた。
「いーよいーよ、れんが嫌なら撮らくていい!」
優しさのこもった暖かい言葉。
なのに可愛らしい笑みにはこんなにも冷たい寂しさが混じっていて、心から申し訳無いなと思った。
(芽衣「れんくんの馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿ー!」
海「おいおい……れん、ちゅープリ撮れよ……」
ゆり「りのちゃん……寂しいだろうなあ…」
世瀬木「俺とゆりは後で行こうか」
るい「あら?ゆりと世瀬木くんは今日リア充禁止のはずよね……?」
ゆり、世瀬木「う………」
れんとりのを見守るいろいろ部の部員たち)
152
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/29(土) 17:22:12 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
一度放した手はもう戻らない、とは言うもので。
さっき思わず放してしまったりのの右手はぽつんと何処か寂しげに見える。
りのの右手を握っていた僕の左手も、何だか寂しくて切ないと感じている。
まだ残ってる、じんわりとしたりのの手の暖かさが更に僕を寂しい気持ちにさせた。
繋いだ手を放してしまったら、もう手に入らないような気がしてならない。
「……………あ、あのさりの。」
何も用事なんてないけれどこの気まずい雰囲気が嫌で思わず声を掛ける。
泣き虫なりのの表情は何故か明るく楽しそうなものだったけれど。
「なーに?」
「なんでも、ない……」
寂しいと感じているのは僕だけ?
切ないと感じているのは僕だけ?
こんなに本気になってりのを愛しているのは僕だけ?
ああ、ダメダメ。
たまにこんな消極的な考えになってしまう。
でも僕もそれほどりのを愛せるようになったかと、大人への成長に少し嬉しくなり微笑む。
するとりのがそっと、僕の左手に触れてきた。
「その、手繋ぎたい、です………」
強気だけと寂しがりやで泣き虫なりのがこんなに勇気を出して言ってくれた言葉。
それにすごく嬉しく感じて、大きく頷くとぎゅっとりのの右手を握った。
「僕も繋ぎたいなって思ってた!」
無事メリークリスマスを迎えられそうです。
153
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/30(日) 16:53:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
うわわ、ごめんね!
見逃してた><
ありがとー、
まあじっくり読めばわかると思うよノ
154
:
燐
:2011/10/30(日) 21:29:42 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ねここ>>見逃してしまって結構です。
にゃはw←
じっくり読んだ。←一応だけど・・。
何かエエ展開やな・・って関心してたw
155
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 16:29:36 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
大切なコメントを見逃したままにするわけないじゃないか(`・ω・´)
その良い展開がいつ終わるかねryry
嘘です、この先はよく考えてない;
パソコンと睨めっこして必死に考えてますノ
156
:
燐
:2011/11/01(火) 16:35:35 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>あれ?下書きとかしないの?
私の場合・・ノートに結構書き込んでいる。
めっちゃネタバレ有りやけどwww
そかそかww(p_-)
それは良かったw
157
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 16:49:49 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside/クリスマス編)
「(もう日が沈んできてる……)」
廊下の窓から見える外は雪が積もり、暗くなってきた。
そして真っ白い校庭に輝くクリスマスツリー
「……12時って夜のだよね?」
ふと、思い浮かんだ疑問をりのに尋ねる。
「12時にクリスマスツリーの前でキスをする」と芽衣部長は言っていたけれど……
「……午前の、正午じゃない方の、です…」
りのに何の話しのことかを説明しようとすると、俯くりのがぽそりと告げた。
りのもキスを楽しみにしていたようで、少し嬉しくなる。
「………キス、しようね」
にこりと微笑むと、りのも顔を上げて微笑んでくれた。
そして突然、頬に暖かく柔らかいものがあたる。
「………クリスマスプレゼントのおまけ、」
プレゼントの箱とともに渡されたキス。
背伸びをするりのが可愛くて、一気に暑くなってくる。
「ふ、冬なのに暑いね……」
「そ、だね……」
二人顔を真っ赤にする、バカップルのクリスマスはまだまだ続きそうです。
(芽衣「こんのバカップルめ!!爆発しろっっ!!!クリスマスとともに爆発してしまえ!!!!!」
ゆり「め、芽衣ちゃん!落ち着いて!」
るい「芽衣!落ち着きなさい!!」
海「芽衣、早まるな!!!」
世瀬木「あほらし………」
芽衣の暴走を必死に止める部員とアホらしいと見つめる三年男子一名)
158
:
燐
:2011/11/01(火) 16:52:05 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
何かロマンチックな展開やわぁ・・(*^_^*)
こんな展開好きだぜぃ(p_-)
159
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 16:52:42 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
ねここ下書きとかあんましないタイプなんだよね。
でも、頭の中でアニメみたいに想像してるからそれをそのまんま言葉にしてる、かなw
パソコンに向かわないと良いっていうかまだましな文章が書けないんだよね。
ノートだと落書きが始まるし適当に書きすぎるww
160
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 16:53:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
再びコメントありがと!
ねここの頭がロマンチックな頭ですから←
(別に妄想ばっかしてるわけじゃないよ!←)
161
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 16:56:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
▼嬉しいお知らせ!
なんと、今確認してみたらゆうぐれカフェのレス数を軽々しく超えているではないかヽ(*´∀`)ノ
ねこのあしあとはイベントだらけで本題という本題に入っていないような気もする。
最終的にれんに手を差し伸べた人は誰かを書かなきゃいけないのですがクリスマス編おわってからかなあ^^;
これからもがんばりますね!
162
:
燐
:2011/11/01(火) 16:57:08 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>私は結構妄想してるほうw
アニメで好きなキャラを妄想中です←殴
そうなんやw下書きなしだとどっか絶対間違えるからさ。
ま・・下書きって言っても細かい文章やセリフを入れるだけやけど・・。
ま、この調子で頑張れ!!
163
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 17:29:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside/クリスマス編)
23時55分、クリスマスツリーにて
雪がだんだん強くなって銀色世界になった頃。
僕とりのは冷えた手をお互い暖めるように絡める。
「永遠の愛を誓います」
ふいに僕が呟いた言葉は結婚式の誓いの言葉のようだった。
そしてりのも僕につづけて誓う。
「りのも、永遠の愛を誓います」
11時59分、10秒
30秒……
50秒………
12時00分00秒
「「メリークリスマス」」
僕の唇とりのの唇が重なる
そして街いっぱいにベルの音が鳴り響いた
まるで僕たちを祝福するかのように
(.。.:*・゚Merry-X'mas:*・゚。:.*)
164
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 17:32:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
ロマンチックでいっぱいなところに訂正を……(´;ω;`)
>>163
の、23時55分は11時55分に変換しといてください;
意味は同じなのでどちらでも良いのですかなんとなく。
芽衣は今頃爆発しろと叫びまくっているだろうなと思う。
165
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/01(火) 17:42:07 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
<クリスマス編おまけ>
(ねこのあしあと番外編/クリスマス後日談、れんの日記)
12月24、25日 ○曜日
今日はりのと一緒に学校でクリスマスを祝った
24日から25日への変わり目の瞬間キスした
すごく嬉しくて幸せな気持ちでいっぱいだったけど、どこからか「爆発しろー!!!!!」と聞こえてきた
あれは一体誰の声だったのだろうか
聞いたことのあるような、ないような……
(ねこのあしあと番外編/芽衣後日談、日記)
12月24、25日 ○曜日
きょうはくりすますがありました
きぶんはさいあくでした
れんくんとりのにくりすますにりあじゅうさせてやるよけんなんてあげなきゃよかった
ばくはつしろばくはつしろばくはつしろ
りあじゅうばくはつしろ
くりすますとともにとんでけばくはつしろこのやろう
にじゅうよんにちとにじゅうごにちのさかいめにれんくんとりのはきすしてるだろうな
だからばくはつしろーとさけんでやりました
るいによなかにきんじょめいわくだとおこられました
るいはどうせわたしのきもちなんてわからないんだ
ゆりはおちついてよってわたしをとめてきました
りあじゅうになにがわかる
かいははやまるなとかいってきました
しつれんしたかっこわるいやつがくちだしするな
せせらぎくんがあほらしいといっていました
りあじゅうめ
それにあほらしくてもいいんだりあじゅうばくはつしろ
みんなばくはつしろ
―― ―
うああああああああああっ!!!!((ry
書きたくて書きました、ごめんなさい!
芽衣の日記が平仮名だらけなのはやる気がなかったからですねw
ばくはつワードが多いですが気にしないで!
166
:
燐
:2011/11/01(火) 17:49:01 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
おお!!!更新されとるやんかw
日記編っすか?
これは・・・。
167
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/02(水) 15:17:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
おまけみたいなものだよ(`・ω・´)
番外編w
168
:
燐
:2011/11/02(水) 15:35:30 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
ねここ>>そかそかw
めっちゃ更新するのを楽しみにしてんぜw
169
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/02(水) 15:42:59 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside/クリスマス後日常編)
「今日転入生来るんだってー!」
「え、馬路で?」
クリスマスが終わりカップルが突然増え出すこの時期、変なタイミングで転入生が来るらしく正直驚いている。
かなり騒ぎになっていたのに僕はりのに言われてやっと気づき、情報力ないな僕と少し反省する中、一人見覚えのある少女が入ってきた。
「芽衣部長!」
何故芽衣部長が1−Aの教室に?と疑問を抱く。
とにかく自分の席から立ち上がるとりのと一緒に芽衣部長の元へ駆け寄った。
「れんくんとりのちゃんに嬉しいお知らせだよ!
あのね、このクラスにくる転入生、いろいろ部に入るんだって!」
「「え………」」
突然寒気がしたのは気のせいかな。
嫌な予感がする、何かが起こるような感じが。
「………あの、名前とか知らないんですか?」
芽衣部長にそう尋ねると、さっぱりとした顔で頷いた。
「うん、知らない」
……………
暫く沈黙が続く。
そしてやっと芽衣部長が口を開いた。
「ま、そういうことだから!じゃねー!」
明るく1−Aを去っていく芽衣部長。
この人はどこまで能天気なんだろうと感じた。
「……転入生、か」
×
「転入生を紹介しまーっす!」
このクラスの担任はこんなにも馬鹿だったかと悲しく思う中、何故か心の中がざわめいているような気がした。
そしてじっとクラスのドアを見つめると、そこから入ってきたのは、
「舞衣です、よろしくお願いします」
「ま、い………?」
そう、幼馴染で僕の一番の親友である舞衣だった。
実際会ったのは何ヶ月か前だとしてもその日からメールはかなりしてる。
それも舞衣からの一方的なメールばかり。
「やっぱ彼女になりたい」とか「りのなんか嫌い別れろ」……とか。
「れん………会いたかったわ」
「…………………僕は会いたくなかった」
舞衣に声を掛けられると無視しようかと悩むがぼそりと返事をした。
それが舞衣を挑発させる行為になるとは思わなくてね。
「……わたしもねえ、今日からいろいろ部の仲間なの。
仲良くして、ね?」
「い、」
「ダメッッ!!!!!」
仲良くしてと言われ嫌だと返事をしようと思った瞬間、りのの声が教室中に響いた。
そして強気な態度でキッパリと告げる。
「れんはりのと付き合ってて、お互いちゃんと好きって気持ちがこめられてて……
それを引き裂いたりしないで!
舞衣ちゃんはただ幸せになりたいだけなんでしょ?
幸せは人のをとるものじゃないって前れんが言ってたよ、」
何処かで聞いたことのあるような台詞……
そうか、それは舞衣に言っても通用する、舞衣も同じような行動をしようとしているんだ、あのときの芽衣部長と。
「……他人の幸せ、ねえ………正直そんなのどうでもいいわ。
わたしはね?れんが欲しいの、他の人じゃダメ。
ねえ、これって恋愛感情よね……?
いくられんとりのが付き合っていたとしても、それを引き裂く引き裂かないはわたしの自由じゃないかしら?」
舞衣はかなり強くなってる。
言葉だけじゃもう負けないようだ。
でも、負けじとりのも言い返した。
「れんとりのが別れたら悲しむ人も少なからずいるんだよ……なのに無責任に別れるなんてできないよ!
それにね、好きって気持ちがお互いあるなら他にどんな理由があっても別れる必要はないんだって。
でも逆に考えて、どっちか片方に好きって気持ちがなかったら?それは別れた方はいいと思う」
「でも、」
舞衣が言い返そうとした、そのとき。
僕が席から立ち上がり、舞衣ににこりと作り笑顔を浮かべた。
「ねえ、僕等って友達でしょ?」
舞衣にとって凄く残酷な言葉だったと思う。
けど、こう言わなきゃ止められないとわかっていた。
……ごめんね、舞衣。
僕には愛すべき人がいる。
永遠の愛を誓った、ね。
(芽衣「ふんふーん(鼻歌)」
新入部員が舞衣だと知らないのんきな芽衣)
170
:
燐
:2011/11/02(水) 15:46:45 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
舞衣の登場か!!?
これはヤバイで・・;;
171
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/02(水) 16:14:43 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
舞衣登場させなきゃ悪役がいないんだよおお(´;ω;`)
……うん、急展開ですね、w
172
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/02(水) 16:31:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside/急展開※狂ってます、ちょっとだけ。)
――――放課後、1−Aの教室
僕とりのと舞衣だけが部活に行かないで残っていた。
時刻は午後4時20分、部活まであと10分ある。
「………りの、行こう」
「うん……」
りのの手を強引に引くとりのも頷きながらついてくる。
勿論、今日からいろいろ部に入る舞衣も……
「ねえれん、いろいろ部の部室ってどこ?教えてくれなきゃわたし分からないわ」
くすりと意地悪な笑みを浮かべながら、舞衣が僕の肩に触れる。
嫌だと心の中で吐き捨てると、無視してりのと部室へ向かった。
「………逃げるものほど、遠い存在のものほど手に入れたくなるものなのよ?れん……」
×
午後4時30分、部室にて
「嫌だ!新入部員なんていらない!!!」
新入部員が来ると聞いて楽しそうに微笑む僕とりの以外の部員。
何も知らないくせに、とついつい怒鳴ってしまった。
「……はあ?れんどうしたんだよ」
「だって新入部員は舞衣なんだってば!!!」
海に頭可笑しいのか?と問い掛けるような様子で突っ込まれた為本当のことを大声で言った。
最初は僕を疑った皆。けど、部室のドアが開いた瞬間、それが本当なんだと更に実感した。
「こんにちは!今日からいろいろ部に入る舞衣です、よろしくね」
まず最初に口を開いたのは舞衣だった。
そして黙り込む部員たちを守るように世瀬木が言い放つ。
「俺たちはまだお前を仲間と認めていない」
こくこくと頷く部員全員。
それに対して舞衣はにこりと微笑んで言い返す。
「ふうん…残念だなっ!」
無邪気な笑みだった。それまではね、
けど次の瞬間、それは不敵な気味の悪い笑みに変わった。
「………まあいいわ、れんはわたしの親友だし……
仲良くしましょ?れん、」
「っ………やだ」
舞衣が僕の傍に歩みよって肩に触れてきた。
触れられたところがカタカタと小さく震える。
「……親友っていうのはとても仲の良い友達同士のことを言うのよ?
わたしはれんが大好き。勿論れんも、わたしが大好きでしょう?」
嫌いなんて言えない。
それに親友になるって決めてた。前はね。
今は違うんだ、
舞衣を親友となんか思ってないのにっ…!
「……ねえれん、
わたしのこと、好きなの?嫌いなの?」
黙り込む僕にずいっと顔を近づけてキスする直前まできた。
勿論嫌いと答えたらキスされるだろう。ここは嘘でもいいから好きというしかない。
「……っす、き」
声が震えた。
嘘のことなんて、言いたくなかった。
「そう、ならキスしても構わないのね」
「え?……や、それは」
「好きなんでしょう?わたしのこと」
ああ、ダメだ。
舞衣はもう完全に狂ってる。
(芽衣「舞衣がいる?ん?幻覚?違う違う。ってか舞衣ってこんな子だったっけ?ん?会ったのっていつだっけ?先月?もっと前か?ん?」
混乱状態の芽衣)
173
:
燐
:2011/11/02(水) 16:38:15 HOST:zaq7a66fee5.zaq.ne.jp
芽衣〜!!!!
部長なんやからしっかりしろ!!!
幻覚ちゃうでw現実やw
悪役かww
困るなw
一番KYなヤツが入って来ると・・厄介やw←スルーしてくれw
174
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/03(木) 22:50:35 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
芽衣よりれんのがしっかりしてるよw
れんはまともだけど芽衣は…正常じゃないです(`・ω・´)(((
175
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/05(土) 16:08:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「ダメだよ舞衣ちゃん、そんな無理矢理な恋しちゃ」
こんなにシリアスな状況だというのに一人にこにこしている人
不思議に思いくるりと声の主のほうを向くと、ゆりの姿があった
「折角舞衣ちゃんかわいーのに、台無しだよ?
てゆーか選びたい放題じゃん、舞衣ちゃんなんか」
ゆりの言葉に、舞衣の余裕な表情が強ばってきた
きっとゆりを睨みつけ反抗する
「何よっ……アンタは好きな人と両思いだし邪魔されてないからそんなこと言えるのよ!」
ゆりの恋愛講座的なものは本当に凄いと思う
ただ自分の恋愛に関して不器用なんだけど
「わかるよ、舞衣ちゃんの気持ち。
大好きでたまらないのに自分のほうを向いてくれなくて、でも諦められないんだよね。
邪魔しないでとかそういうことも思っちゃうよね、でも
大好きな人の幸せそうな笑顔見たらどうでもよくならない?」
ゆりの言葉はかなりの説得力があった
そしてそれは僕にも当てはまることで、僕だって何か悩みがあってもりのの笑顔を見るとどうでもよくなるから
「………れん、の…幸せそうな顔……
わたし、自分のことばっかり考えてれんが困ってるのも気づけなかった」
舞衣の表情が緩くなって優しい笑顔が灯る
そして今まで見た中でいちばん綺麗で明るい表情で告げた
「でもね、ゆりちゃんに言われてわかったよ。
いちばん大切なのはれんの気持ち、だから……れんがわたしを好きになってくれる日まで待ってる!」
舞衣との問題は解決、かな
よかった、
(芽衣「青春だねえ!」
海「………ゆり」
るい「あら?海はまたゆりに惚れちゃったかしら?」
海「ば、馬鹿!違うっていうとうそになるけど馬鹿!」
るい「先輩に馬鹿なんて言っていいのかなー?」
海「ご、ごめんなさ、い……」
れん「平和だなー」)
176
:
燐
:2011/11/05(土) 16:21:23 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
ねここ>>異常やなw
見た目からwww
更新楽しみにしとくw
177
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/06(日) 14:48:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside/あけましておめでとう!)
「れーんくーんっ、あけおめことよろーっ!……といってもあと何ヶ月かでお別れだけどね!」
なんだかなあ、
時が過ぎるのは早いものでもう新年を迎え芽衣部長の言葉どおり三年はもう時期引退することになっている
「あけましておめでとうございます、芽衣部長」
最後くらい優しくしてやるかと思い寂しそうな芽衣部長に対し微笑んでやった
学校は休みだというのに新年早々いろいろ部の部室に集まらせるのはどうかと思うけどね
「あ、れんくんもきたー!
あけましておめでとう、今年もよろしくね!」
部室内でにこりと微笑み雰囲気を一気に和ませたのはゆり
今年三年になるからか少し大人っぽくなったか?と軽く疑問符を浮かべ挨拶を交わした
「あけましておめでとう、」
そして次、新年早々会いたくないがぽつりと呟く
「あけおめ、世瀬木」
案外優しく挨拶を返すのかと思いきやふいっと無視されプツンと僕の中の何かの糸が切れた
そしてにこにこと作り笑顔を浮かべると毒を吐く
「世瀬木とあと数ヶ月で会わなくなると思うと嬉しいよ、今年は良い年になりそうでね」
「……本当は寂しいんじゃねえのか?餓鬼」
認めたくないけど口では世瀬木に勝てないようです
まあ、恋愛では勝ったけどね
次、今年も相変わらず馬鹿な海
「れんくーん、あけおめことよろー!」
「はいはいよろしくねー」
適当な返事を返すと海がオーバーにがっかりした様子を見せつけてくる
うぜえと思いながら振り向くとそこにはるいさんが、
「あけましておめでとう、あと数ヶ月だけど…今年もよろしくね、れんくん」
るいさんも何だかんだいって癒やし系だよなあ、
相変わらず大人びた雰囲気のるいさんにペコリと軽くお辞儀をすると挨拶を交わす
「あ、あけましておめでとうございます!今年っていうか残り数ヶ月、よろしくおねがいします!」
そして次は、
「よ、舞衣!あけおめことよろー」
無邪気な雰囲気で微笑む舞衣
軽く挨拶をすると、嬉しそうに笑った
「あけおめ、れん!今年もよろしくねー」
そしてそして、やっと最後の一人
「あけましておめでとう、りの」
「ん、あけましておめでと!今年もよろしくね、」
新年を迎えてまた一段と可愛くなったなとは恥ずかしくて言えなくて
ただただ頬が赤く染まりつつあるのを隠すことしかできなかった
「えーっとお、良い雰囲気のとこ悪いけど説明させてもらうよ。
今日新年早々此処に集まったのは他でもない!
初夢を語れ!大会をやるからでーす!あと冬に相応しい遊びとか、エトセトラ(笑)」
芽衣部長が何故エトセトラといったのかも、ましてや何故(笑)をつけたのかはわからない
けれどまあ今月いっぱい我侭聞いてやるか、とか思ったり、思わなかったり、エトセトラ(笑)
とにかく今年もがんばろう!
(つづく)
あとがき
行き成りハッピーニューイヤー!
今回の見どころはエトセトラ(笑)ですry
そこで豆知識(いらないけど)
etc...ってたまに書いてあるのはエトセトラの略なんだよということ!
うわあ、知ってるしコイツ馬鹿じゃねえの?とかそういうことは心の中で呟いてください。
ねこのあしあともラストスパートを迎えそうな、でもそんなことはなかったりあったりエンドレス(笑)
……エトセトラの次はエンドレスっていうね←
178
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/06(日) 16:12:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
(ねこのあしあと × れんside)
「はいはーい、じゃあまずわたしから!
わたしはねえ、お餅いっぱい食べる夢見たよ!あれはおいしかったなあ〜」
勝手に呼び出しといて勝手に企画考えて勝手に語り出す芽衣部長
お餅いっぱい食べるとか芽衣部長らしいな、と苦笑を浮かべるとまたもや勝手に話しを進めていった
「次、ゆりは?どんな夢見た?!」
「ごめんね、覚えてな「うそつき、どーせ世瀬木くんとラブラブした夢でも見たんだ」
無邪気な芽衣部長の表情が一気に曇った
けれどゆりの真っ赤な顔を見ると世瀬木とラブラブした夢を見たのは本当らしい
「……ふーんだ、次。海、」
「僕は世瀬木を倒してゆりとラブラブになった夢を見たよ!」
妄想大爆発の海の夢に正直引いた
けどまあ幸せそうで何よりだ
「へー、海も結構夢見がちね!次っ、るい!」
段々楽しくなってきたのか芽衣部長がにこにこと微笑み出した
そしてるいが相変わらず落ち着いて語る
「わたしは愛猫が喋れるようになった夢を見たわ」
おお、ファンタジー系だ
その愛猫が何て喋ったのか気になるけれど芽衣部長が強制的に次に進めたため世瀬木が語った
「ゆりと同じく」
さ、さらりと何ラブいこといってんだコイツ。
ムカツクと思いつつも幸せそうなゆりの顔を見てまあいいかと思った。
「次は舞衣っ!」
「舞衣はれんと付き合うことになった夢かな、やっぱり!」
ああ、うん。
そうですかとしか言いようがない夢を見たな。
「次、りの!」
「りの、は……れんと別れる夢見ちゃって、……だかられん、別れないでね!」
「し、新年早々不吉な夢を見たようだけど僕はりのと別れるつもりないから、」
りのの夢に対しドンマイと軽く呟きながら励ました
そして芽衣部長が笑顔でさらりと不吉なことを言うと僕に語らせる
「あー、りのに関しては正夢にならないことを祈ったり祈わなかったり祈ってあげてもよかったりエンドレス(笑)
で、れんくんは?どんな夢見た?」
「いやだからエンドレスとかエトセトラとか(笑)とか何なんだよお前、」
「いーから夢語る」
え、まさかの強制ですか
嫌そうな表情を浮かべるけどちょっと意味深な夢だったから協力してもらおうと思って語った
「あの、ねこのあしあとを追い掛ける夢でさ……僕、昔誰か女の子とねこのあしあと追い掛けて、その女の子を探してるんだけど、」
(芽衣「……意味深ねー」
るい「芽衣、意味深の読み方わかってる?」
芽衣「え?いみふか、じゃないの?」
るい「いみしん、よ?」
芽衣「ほえっ!」)
出て来ちゃったよエンドレス(笑)ww
これからも出てくるかもしれない、えへへ!
179
:
燐
:2011/11/06(日) 16:29:36 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
エンドレスってこれじゃね?→etc
まさか小説にetcが出てくるとはな・・;;
180
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/11/06(日) 16:59:20 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>燐
ねここはetcはエトセトラかと思ってたんだけど(´・ω・`)
てゆか調べてみてもエトセトラって出てくる、
芽衣部長の趣味というか口癖というかw
とにかく(笑)をつけるのが芽衣部長流(`・ω・´)
181
:
燐
:2011/11/06(日) 17:00:24 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
ねここ>>etcは便利さw
口癖だと!?\(゜ロ\)(/ロ゜)/
あんなもんが・・・。
うーん・・(-_-;)
考えられん(-_-;)(-_-;)
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