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恋敵アリス
10
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/12(木) 19:16:22 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>槙様
初めまして、ねここという者です。
コメント有難う御座います!
とっても嬉しくて今、にやにやしながら返事を書いています←
いやいや、褒められて嬉しくない人間はいませんよー。
というよりねここは褒められなきゃ頑張れないタイプなのでとーっても嬉しかったです!
これからも駄作ですが書いていきたいと思うので、暇があれば是非見て頂けると嬉しいです^^
11
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/12(木) 19:44:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
「………桜ちゃんっ、自己紹介遅れたねっ! アタシはうさぎめる。めるって呼んでねっ」
めるの明るい言葉に、桜ちゃんが微かに微笑んだ気がした。でも、私の心はほんの少し、傷ついた。まだ、「うさぎめる」っていう偽名を名乗っているんだって思って。
確かに、元の名前で傷ついた気持ちは分かるけど、それって何だか、逃れられない事実から逃げているみたいでずるいよ……!
「……める、一緒に、帰ろう………?」
頬を桜色に染めた桜ちゃんがそっと聞く。私も一緒に帰りたいな、なんて思っていると、めるがぐいっと私の腕を引っ張って元気良く言った。
「んっ、いいけどりのも一緒ねっ! 二人、何だか雰囲気悪いし早く仲直りしてよねっ」
めるが心の傷を隠してるなんて、この頃はまだ気付かなかったよ。
* * * * *
12
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/13(金) 18:59:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
meru side
きっとりのにも桜にも、心の傷なんか見えてない筈。
新しく出来た、深い深い傷が、心にぐっさりと残っているの―――。
「さっ、帰ろうっ!」
隣に眠っている二人の男の子を敢えて見ないようにしながら、りのと桜の腕を引っ張る。
「(………蓮と優が、こんなところにいたなんて。)」
Rino side
「(何だか、今日はめるが微妙に暗い気がする……まあ、大人びただけか。)」
何で私は気づいてあげなかったんだろう。めるの心の変化に―――。
* * * * *
最近内容を書いても消えることが多い……。
そんななか短く短く区切って書いています;
短くて見飽きちゃうかもしれませんが、
これからもよろしくお願いします^^
13
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/15(日) 12:25:45 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
学校の帰り道、ごたごたが収まった私と桜ちゃんとめるは、三人仲良く話していた。ただ時々、めるが妙に暗い表情をするのが分かる。そのタイミングは―――
「あのさ、優君と蓮君が―――」
って、二人の名前を出した時。そういえば、屋上を去る時もめるだけ振り向いて二人を見つめていたような……気のせいかな。
私はどうしてもめるが二人を気にしていると思いたくなくて、早足で家へ帰った。
「ばいばーい!」
三人で手を振り合ってから、ほっと安心の溜め息を吐いた。その時、桜ちゃんがすたたたた、と走ってこちらへ向かってくる。
「ねえ、りの! その……めるがさ、蓮君と優君の名前を出すと落ち込むっていうか、とっても暗い雰囲気になってたんだけど……何か分からない?」
心配そうな、不安そうな表情で私を見つめる。けど、私も何でか分からなくてふるふると首を振った。ただ、何かあることは確かだ。
「………心配だよね。ちょっとだけ、後をつけてみようか。」
こうしてめるの後を追い掛けなければ、私と桜ちゃんの心に大きな傷を作らなくてすんだのに―――
* * * * *
14
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/17(火) 20:14:20 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
「いたよ、桜ちゃん。」
制服の姿で学校の鞄を手に持ったまま、そっと小走りでめるの後をつけていた。やっと見つけためるを陰からこそっと指差し、嬉しそうな笑顔で桜ちゃんを見る。桜ちゃんも、整った顔をにこりと可愛らしい笑みに変えて見せた。
「ここからは静かに、ね!」
なんて呟いていると、めるが私達の通う清水高等学校に入っていくのが目に入った。小さく首を傾げてそっとついていくと、その先は―――
「屋、上………?」
そこには、意識が戻った蓮君と優君がいた。そしてその場に堂々とめるが入っていく。初対面なのに……って考えていると、めるがにこっと笑って言った。
「久し振りだね! 蓮っ、優っ」
知り合いではなさそう。もっと親しい関係……だよね。
* * * * *
15
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/18(水) 17:42:36 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
「! ……花音!」
花、音……? 今、蓮君がめるのこと、花音って呼んだ……?
不思議でたまらなくて、桜ちゃんと顔を見合わせる。額には私も桜ちゃんも表情が強ばった。
「(何で……蓮君がめる……いや、花音の本名を?)」
そう、めるの本名は、一乃瀬花音(いちのせかのん)。一、乃瀬………? 一乃瀬って、どこかで聞いたことのある名前。
「(私は恋花りので、桜ちゃんが桃音桜で、蓮君は藤堂蓮で、優君は……………一乃瀬優…………?!)」
「二人とも、いるんでしょ? 出ておいでっ」
うぐっ……ばれてたみたい。はあ、なんて溜め息を吐きながら、悲しそうな表情でめる……花音の前にいく。
「……………花音。もう偽名はやめてよ……私、アリスになんかなりたくないよ! 花音が偽名なんか使うなら、アリスなんか嫌っ…………!」
泣き崩れながら、私は大きな声で叫んだ。その瞬間、花音に変化が見えた。桜ちゃん達が、心配そうな表情をする。
「……いたいよおっ……! もうこんな、いたいおもいしたくないよおっ……! か、のんは……りのが、ぎ……めいにしたら、よろこ…………ぶ……………」
そのまま倒れていく花音に、何もできなかった。偽名にしたのは私のため? そういえば、偽物のお母さんは私をりっちゃんって呼んでたけど、花音のことはそのまま花音ちゃんって呼んでた。本当のお母さんは私のことをりのって呼ぶけど、花音のことはやっぱりそのまま花音って呼んでた。
それを、思い出させて悲しい目にあわせなくなかったの?
「そんなの、よかったのに……!」
* * * * *
16
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/19(木) 17:15:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
突然のことに私は何の行動も出来ずにいた。桜ちゃんも、驚きの表情を浮かべていて、目の前で倒れた花音を見るだけで精一杯だった。そんな私達とは真逆に、蓮君と優君はさっと動き出す。
「花音っ………!」
蓮君が花音の名前を叫ぶように呼びながらぎゅっと強く、でも優しく抱き締めた。何故か私の胸が痛み出す。
「(だめだよ……蓮君が花音のことを抱き締めると胸が痛むなんて、真剣に苦しい思いをしてる花音に失礼……!)」
正直に言うと、とっても嫌な思いをしていた。胸がぎゅうって締め付けられて、まるで刃物が刺さったみたいに痛いの。
必死に涙を堪え目を閉じる。すると、いつのまにか救急車の音が町中に鳴り響いていた。
「こっちです!」
優君が連れてきたのはお医者さん。蓮君はそっと花音を抱き上げ、救急車へと運ぶ。二人の表情はとっても真剣だった。
Kanon side
「(蓮、優…………。花音は生きてるよ……生きてる、けど………苦しくて、辛くて、意識があるのに体は動かないの………いっそのこと、意識も、体も、ぜんぶぜんぶ消してほしいな………。)
(りのがアリスじゃなきゃ、りのが「花音」って名前で傷ついてなきゃ、花音の努力は全部無駄になるのに……全然寂しくないな。)
(………蓮と優とりのと……桜のことを考えたら、死にたくなくなってきたなあ………。)
生き、たい…………!」
* * * * *
17
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/21(土) 04:58:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
「花音………!」
花音が力なく呟いた一言が嬉しくて、思わず名前を呼んだ。花音が自分のことを死にたくないくらい大切に思うのは、初めてだから。
「大丈夫、花音は生きるよ。だから、心配しないで……!」
少しでも、花音の心が安らぐように、落ち着くように、小さく微笑んで呟いた私に、花音もほんのちょっぴり、微笑んだように見えたよ。
* * * * *
どんなお話にするか全く考えていないため毎回うんぬん悩んでいる私←
恋敵アリスは終わりが見えません((
で、そんな大変な小説を書きながらも短篇集を書きたいなあと思います。
こっちは更新遅めになるかもしれませんが、今まで以上に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします*
18
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/22(日) 11:06:24 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
花音が倒れてすぐお医者さんが来て、病院に運ばれた。けれど、お医者さんでも症状がよく分からなくて、一カ月様子を見たいと言って花音は入院することになった。
――倒れてから一週間経った頃にはもう、花音は全然元気になっていた。
ただちょっと、私の中で気になることといえば、「一乃瀬」って苗字のこと。
そのことを知る為に、優君を屋上に呼び出した。ついでに、告白の返事もしようかな。
「あのねっ、優君にちょっと聞きたいことがあるんだけど……っ!」
正直、聞くのが怖かった。手もカタカタ震えてたけど、優君がぽんぽん、と頭を撫でてくれたから、心が安らいだよ。
「その、花音とは……どんな関係なの……? 一乃瀬って苗字も一緒だし……っ! 偶然ってこともあるかもしれないけど、一乃瀬って漢字も珍しいからさ……!」
言い訳をするように、たくさん話していた。すると、優君がにこりと笑い言う。
「んー……花音と俺は双子なんだ。で、蓮は俺と花音の幼馴染。ついでに言うけど、蓮が何で花音に優しいかっていうと、蓮の初恋の人が花音だからなんだよね。初キスも桃音さんにはりのちゃんとって言ったらしいけど、それも嘘。」
何だか、この話を聞くのが怖くなってきた。優君は私が怖がってるのに気づいているけれど、話はやめないでそっと抱きしめる。そして、また話を続けた。
「蓮の初キスは花音だよ。というよりも、まだ付き合ってるしね。あの二人……。」
* * * * *
19
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/05/27(金) 17:21:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
話を聞き終わると、まるで時間が止まったかの様に私と優君の動きが止まる。優君が、私を抱きしめている。
そんな状況に、どくんどくんと胸が鳴っていた。一つ一つ正確に、同じ音程で同じ速さで。
「(抱きしめられてることにどきどきしてるんじゃないの。ただ……蓮君と花音の関係の話を聞いて、ちょっと吃驚しただけ。だよね、きっと……)」
まだ気持ちの整理がついてなくて、考えれば考えるほど、おかしくなっていく。
それが嫌で、気持ち悪くて。だから「びっくりしただけ」って自分に言い聞かせてるみたい。
前、花音がめるっていう偽名を使ってたことを「ずるい……!」って思ったけど、結局私も真実と向き合えないずるい人間なんだな。
ぴくり……と、急に時間が動き出すように優君が私を見つめる。
それは、とっても真剣な表情だった。
「あの、さ……告白の返事、今……お願いしていい?」
* * * * *
20
:
槙
◆uXwG1DBdXY
:2011/05/30(月) 16:43:34 HOST:KD027082037068.ppp-bb.dion.ne.jp
一度コメントしたっきりですみません!
自分の小説のほうにもコメント頂いたようで有難う御座います!
同じくによによしながら返信させて頂いております←
僕はになら褒められても嬉しくないですねー←
本当ですか!ではこれからは毎日通いつめますのでry電信柱からじーっと見守ってry
毎日見てま(()更新されているたびにわくわくしながら見てます!
21
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/06/05(日) 11:32:35 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
>槙様
うあああああ、もうそんな勿体無いお言葉を頂いて私はどう生きていけばいいんd((
毎日通いつめるなんてそんな…((
一年に一回でも嬉しくてたまらないくらいなのに!
じばらくの間更新をしていませんでしたが、また書くのでよろしくお願いします^^
あれ、していませんでしたがっていう日本語は存在するのか?…ソンザイスルヨネ。((
22
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/06/05(日) 11:42:44 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
Rino side
「あ、そっか。告白……!」
優君に言われてやっと気づき、慌ててどうしようか考えると前に告白の返事を決めていたことを思い出し少しほっとした。
けれど、まだ心の中に「でも……」という迷いがある。
付き合いたい気持ちの方が大きい筈なのに、勢いで一言ぼそりと呟いてしまった。
「私は蓮君が好きだからな……―――っ?!」
私が優君を好きだったのはきっとただの憧れ。
今は違う。この瞬間、嫌というほどそのことが実感できた。
* * * * *
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