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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第五章
340
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2020/03/18(水) 03:01:46
「〜〜〜〜〜〜〜〜♪」
ステージ上でなゆとマホロが楽しそうにダンスを踊っていた。
「一体これは・・・!?」
つれてきた兵士に事情を聞こうと振り返ると。
「おお〜〜〜〜〜〜〜!やっと起きたでござるか!いや〜〜〜〜よかったでござるな〜〜〜〜」
兵士達に囲まれあれよあれよと宴会の席に着かされた。
「ちょ・・・君達は僕の事がキライだったんじゃないのか?」
強引に中央のブレイブ達が集まる場所に押し込まれ。
おせっかいを焼いてくる兵士達に問う
「そりゃぶっちゃけていってしまえば好きではありませんぞ〜でも拙者達を統率してくれなかったら
全員生還なんて恐らくできなかったですからな〜感謝もしているのですぞ〜」
マホロに対する応援を続けながら兵士達は言う。
「ま〜とにかく今は歌って楽しめの精神が一番たいせ
うおおおおおおおおおおおマホロちゃああああああああん」
「気軽に・・・ね」
マホロの応援に専念し始めた兵士達を他所に目の前にある酒・・・はやめてジュースを飲みながら
ステージで踊っているマホロを見る。
・・・生きていたのか・・・?それにしてはなにか違和感があるな・・・
今ステージで踊っているユメミマホロに違和感を覚える。
本物であることは歌や踊りをみている感じほぼ間違いないと思うのだが・・・。
>「いやぁ〜、ガザーヴァも帰ってきてくれたし、我々としては嬉しい戦力アップだね!
これもすべて明神君のお陰だとも!
明神君、ふつつかな娘だがよろしく頼むよ! どうか可愛がってやって欲しい!」
>「ちょっ! パパ! やめてよねそういうの!
ボクはあくまで、コイツがどうしてもって言うから仕方なく力を貸してやるだけだしー!」
・・・今は無粋な事を考えるのはやめよう。
楽しい宴を邪魔する権利はだれにもないのだから。
341
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2020/03/18(水) 03:02:07
なゆは宴の最中に考え込んでいた。
理由は当然僕だろう、当然彼女はこう考えているはずだ・・・
ジョンを助けるにはどうしたらいいだろう
と
「なゆ・・・考える必要なんてない僕を素直に見捨ててくれれば・・・」
>「……エーデルグーテ」
その名は知識としてしっていた・・・。
聖属性の要所ゲームでも知らないプレイヤーは居ないといわれるほど必ずプレイヤーが訪れる場所。
僕も一度なにかのクエストで生かされた気がするが・・・。
「なゆ、僕の事はいいんだ。旅に僕は必要ない、だから・・・」
そこにいけば呪いのようなこの力をどうにかする事ができる可能性はあるかもしれない。
だがゲームなら遠い場所に一瞬でいけても現実では途方もない時間がかかるだろう。
バロールの魔法を頼るにしても時間を空けなければならない。
なゆは・・・みんなは僕のなんかの為ではなく世界の為に時間を使うべきなのだ。
>「みんな、次はエーデルグーテに行こう……! ジョンのブラッドラストを治療するには、あそこに行くしかないよ!」
>《まさか、なゆちゃんの口からその名前が出るとは思わへんかったわ〜。渡りに船、って奴やろか。
さて、頃合いやねぇ。せっかくの祝勝会の中、水を差すようで悪いんやけど……。
そろそろお仕事の話をしてもかまへんやろか〜?
いや、別にみんなはお祝いしてるのにうちだけキングヒルで書類に囲まれとるとか。
いけずやわぁとか、そんなことは全然考えてへんえ?》
>「おおっと! 五穀豊穣君のことをすっかり忘れていた!
じゃあ、そろそろ――次のクエストの話をするとしようか。
君たちの新たに向かう場所の話を……ね」
《せやね。アルフヘイムで戦うなら、聖都のバックアップは不可欠や。
アルメリア王国の影響力は国外では著しく減退してまうけど、プネウマ聖教会の権威は国外でも絶大やからね。
これからはアルメリアの外にも行ってもらわなあかん場合も出てくるし、協力者は多い方がええもんねぇ。
ただ――》
どちらにせよ、エーデルグーテにいかなくてはならないと説明を受ける。
それでも、爆弾を・・・僕を抱えていくメリットなんてないはずだ・・・なのに・・・。
>「それから……言うまでもないことだけど、もし敵が現れたとしてもジョンは戦わないこと。
みんなも、出来るだけジョンを戦わせないように。その前に戦闘が終わるようにして。
わたしとエンバースが前衛に立つから、カザハと明神さんは後衛。
ガザーヴァは斥候として、ガーゴイルに乗って行く先の哨戒を――」
敵に情けを掛けてしまうほどやさしい君達は・・・僕を見捨ててはくれないんだね。
342
:
ジョン・アデル
◆yUvKBVHXBs
:2020/03/18(水) 03:02:51
の後僕は自主的に牢屋に戻った、試したい事があって部屋より牢屋のほうが適していたからだ。
「ふうう・・・!」
ブラッドラストを発動させる、アジダハーカの時のように全力ではなく少しずつ。
戦闘時でもない限り全力発動は気分的に難しいが・・・。
それでもこれからふと気分が高揚するたびに暴走してはたまらない
だからどの程度までいけるのが試す必要があった。
「バロールの魔法が効いている今が試すにはちょうどいい!」
視界が赤く染まる、本能がむき出しになっていくような感覚。
力が強くなる・・・感覚が鋭くなる・・・体に溜まっていた今日一日の疲労がなくなる・・・
体の異常もなくなっていく・・・・・・!?
異変に気づいた僕は直ぐにスキルを解除する。
「バロールが僕に施した魔法の効力が弱まってる・・・」
壁を全力で殴る。
壁は少しへこみ、僕の手は痛くないわけじゃないが、血がでるほどではない。
弱体化はしているが先ほどより遥かに効果が弱くなっていた。
「・・・試す事すらできないのか」
牢屋のベットに倒れこむ。
やはり今の僕は爆発物だ、それも一体いつ爆発するかもわからない不良品。
なゆに甘えてる場合じゃない・・・早く別れなければ・・・早く・・・。
>「出来るだけジョンを戦わせないように。」
なゆならなんとかしてくれるんじゃないかという甘えと。
それでもマホロのようにどうにもできなかったという現実。
もし僕が完全に暴走したら?なゆ達と殺し合いをする事になったら?
そうでもなくても自爆するような事態になったら?
そんな事でなゆ達を悲しませるくらいなら・・・僕は・・・!
なゆ達に別れを告げようと牢屋から飛び出そうとしようとした時。
傷だらけの少女が目の前に現れる。
「なんだ・・・なんだよ・・・言いたい事があるならはっきりいえ!」
少女はなにも言わず佇んでこちらを無表情に見つめていた。
「恨んでるだろう?憎いんだろう!?だったらさっさと僕を殺したらどうだ!!一体僕の前にでてきてなにがしたいんだ!」
少女は喋らない。
「さっきはペラペラと喋ってたくせに・・・なんで今度はだんまりなんだよ!頼むよはっきりいってくれ!!!!」
「一体何事ですか!?」
騒ぎを聞きつけ牢屋に戻ってきた兵士に取り押さえられ、この件で牢屋に強制拘束される事になり旅が始まる日まで牢屋に監禁される事になった。
その間ずっと夜な夜な壁に向かって話すジョンが目撃され、周知の事実となる。
「君は一体僕に・・・なにをさせたいんだ・・・?」
旅が始まるまでの間・・・牢屋の扉の前に佇んだ彼女は一言も喋らなかった。
343
:
embers
◆5WH73DXszU
:2020/03/23(月) 23:22:45
【フィロソフィカル・バーンド・コープス(Ⅰ)】
焼死体の肉体が燃え尽きていく/その末端から中心に向けて、灰化の進行は止まらない。
〈マスター。あなたはもう助からない。誰を呼んだところで、もう間に合わない〉
「……ああ、そうだな」
〈だから……私をサモンして下さい。まさか、このまま顔も合わせずにお別れするつもりですか?〉
暫しの逡巡――焼死体の灰化した指先が、ひび割れた液晶に触れた。
魔力の燐光が渦を巻く/小さな騎士の輪郭を描く。
そして純白の騎士が、主を見上げた。
〈これが、あなたのエンディングですか〉
「どうやら、そうらしいな」
〈これが、あなたの望んだエンディングですか〉
「……さあ、どうだろうな。だけど、そんなに悪いエンディングじゃない気がするよ」
焼死体はあと数分もしない内に、■■■■の未練を果たす為だけの何かになる。
新しい仲間達を守り/己の強さを証明し――未来に待つ一周目を変える。
物語は続く――ただ、そこに宿る主観が消えるだけで。
〈あなたにとっては、そうかもしれませんが。でも私にとっては違う。
一巡目だとか、二周目だとか、そんな事は関係ないのですよ。
今ここにいる私の主は、今ここにいる、あなただけなんだ〉
瞬間、純白の閃き――灰化の及んでいない、焼死体の胸を貫く。
〈だから、あなたの欠片を下さい。いつか、あなたを呼び覚ます為に〉
「……ずっと前から思ってたけどさ」
〈……なんですか〉
「お前、俺には勿体ないパートナーだよな」
その言葉を最後に――焼死体は完全に灰と化した/なおも燃え続ける未練の炎。
遺灰に満たされた闇狩人のコートが――独りでに立ち上がる。
スマホを操作/黒手袋を装備/フードを目深に被った。
「――行こう、フラウ」
そして――いつもと変わらない/唯一無二の相棒への声色。
〈……それは、どうも。ですが……あなたは、最低のマスターだ。
そんな事、今言われたって――喜べる訳がないでしょうが〉
純白の騎士は吐き捨てるように呻いて、スマホの液晶に姿を消した。
344
:
embers
◆5WH73DXszU
:2020/03/23(月) 23:23:29
【フィロソフィカル・バーンド・コープス(Ⅱ)】
『おぉ〜っ! みんな、おかえりなさーいっ!』
「……【自爆】と【死線拡大】のコンボか?いや、違うな――」
そして物語は進行する/何の変化もなく。
『マホ――』
『おおーっと! ヤボは言いっこなしだよ? 月子先生……』
「なるほど。マホたんと俺達だけの秘密か――蠱惑的な響きだ」
[■■■■の成れの果て/闇霊]は完全に、焼死体として振る舞う。
勝利を祝う宴の喧騒に、微かな/しかし楽しげな笑みを零す。
『みんな、次はエーデルグーテに行こう……! ジョンのブラッドラストを治療するには、あそこに行くしかないよ!』
「……なるほど。ついでに俺も焼死体から“ただのしかばね”にジョブチェンジ出来る訳だ」
その身に染み付いた習慣のように、皮肉めいた諧謔を口遊む。
『それから……言うまでもないことだけど、もし敵が現れたとしてもジョンは戦わないこと。
みんなも、出来るだけジョンを戦わせないように。その前に戦闘が終わるようにして。
わたしとエンバースが前衛に立つから、カザハと明神さんは後衛』
「ああ、任せておけ。仲間を守りながらの戦いなら、随分前にスキルレベルを上げてある」
『それも了解。わかってんなジョン、正面で敵とかち合ったら迷わず後ろに下がってこい。
トーチカ被せてやっから。俺とカザハ君なら、お前が隠れるくらいの時間は稼げる』
「悪いが明神さん、それは不可能だ――ゲージ一本貯まる前に、俺が戦いを終わらせるからな」
焼死体と同じように仲間を思いやり/焼死体と同じように強さを誇る。
『じゃあ――行きましょう、みんな!
根源海の彼方、万象樹ユグドラエアの麓にある……聖都エーデルグーテへ!
レッツ・ブレ――――イブッ!!』
「……レッツ・ブレイブ。なあ、この掛け声、どうしてもやらなきゃ駄目なのか?」
だが――そこには、実質的に誰もいない/ただ焼死体のような現象が、そこにあるだけだ。
345
:
embers
◆5WH73DXszU
:2020/03/23(月) 23:24:00
【ロスト・グローリー(Ⅳ)】
『――駄目です。やはり誰とも連絡取れません。ログインの形跡もなし』
『……そうですか。では、仕方ありません。事前の取り決め通りに事を運ぶのです。
かのクランは最新コンテンツにおける不正ツールの使用が確認された。
故に、そのコアメンバー全員をアカウント凍結処分とする』
『本当に、いいのですか?運営が、意図的に誤BANを行うなど……』
『日本代表選手とそのチームに失踪されたとなれば、我々の沽券に関わるのです。
彼らが本当に引退したのなら――どうせ、真相は誰にも分からないのです』
『……一体、何があったのでしょう』
『ふん、ゲーマーなんて所詮、飽きたらそれまでの連中なのです』
『……そんなものなのでしょうか』
『そんなものでなければ、困るのです。
彼らが全員、全くの同時に何らかの事件に巻き込まれて、
日課のゲームもろくに出来ない状況にあるなんて……それこそ馬鹿げてるのです』
『それは……そうですね』
『なのです。どうせ、新シーズンが始まったら思い出したようにゲームを起動するのです。
もっとも、その頃には……彼らのアカウントは全てBANされているのですが。
ああそうだ。サブアカウントの方も、監獄にブチ込んでおくのです』
『ああ、それはいいですね。反省文を書くまで新シーズンはお預けにしてやりましょう』
『です。では……仕事を始めましょうか。彼らの代わりも、探さなくてはなりませんし』
『――“ハイバラ”。お前も結局、一山幾らの、口だけのゲーマーだったのですか?』
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