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皆鯖候補投下スレ

1名無しさん:2014/07/13(日) 23:23:02 ID:7HofuI4Q0
皆鯖候補を投下するスレです。
TYPE-MOON板からの転載・推薦候補の投下等にお使いください。

現在の候補一覧 http://www13.atwiki.jp/minasava/pages/492.html


テンプレート:

【真名】:
【元ネタ】:
【解説】:

【備考・アピールポイント】:
 キャラクターイメージ・思い入れ等をどうぞ。

2名無しさん:2014/07/14(月) 11:00:37 ID:.EYhhEMk0
【真名】:夏姫
【元ネタ】:史実、春秋左氏伝
【解説】:春秋時代屈指の淫婦として知られ、「各国に災いを招いた妖婦」とさえ称された女性。
小国鄭の穆公の公女で、同じく小国の陳の太夫に嫁ぐが間もなく夫が逝去し、
そこからその陳国の君主も含めて様々な男が彼女に群がった。
国君と有力な太夫が彼女に執心となったために国政は大いに乱れ、
酒宴の席で淫欲にふけったその君主が、夏姫の息子・夏徴舒をバカにしたために
怒った彼は君主を暗殺し、自ら陳の国君を名乗るクーデターを起こしてしまうが、
このクーデター自体は楚の荘王の軍事介入によって即座に鎮圧され、陳はその後楚の属国となってしまう。
夏姫のその後は史記ではなく春秋左氏伝に記され、クーデターが鎮圧されたのち、
荘王に後宮に召し抱えられようとするも、臣下の巫臣が諌めたため、荘王はそれを聞き入れる。
それでは自分が、と楚の臣下・子反が夏姫を娶ろうとするが、これも巫臣が諌め、結果夏姫は別の臣下に嫁ぐがその臣下も戦死。
その後、巫臣の計らいで故郷の鄭に帰国することに成功し、巫臣自身も荘王の死後、
使者として国外に出たことに託け、晋という国でそのまま夏姫を娶る。
だが、まんまと夏姫を娶った巫臣に怒った子反は、同じく楚の臣である子重と共謀し、楚に残った巫臣の一族を皆殺しにした。
それを知った巫臣は復讐に燃え、楚に復讐の竹簡を送った後、晋を呉(楚の隣国で当時はまだ蛮族扱い)と国交を結び、
のちに楚の権威を失墜させる、鄢陵の戦い、そして呉による楚の一時的な滅亡の遠因まで作った。
夏姫はその後、晋で巫臣と幸せに暮らしたという。
このように、夏姫の“犠牲”になった男の数は計り知れないが、近年では自ら淫奔に耽った毒婦というよりも、
ただ男の性欲のなすがままに翻弄された薄幸の美女という説も無きにしも非ずと言えよう。

【備考・アピールポイント】:適正クラスはファニーヴァンプ(こじつければ暗・狂もいける)
明確な年齢までは文献から分からないものの、その生涯を通じて男に言い寄られなかったことの方が少ない。
息子がクーデターを起こすまでに成長した、その10年以上あとまで尾を引くためよっぽどの美貌だったのだろう。

・間違いなく“無辜の怪物”持ち(多分高ランク)

・その老けなさ加減と無辜の怪物の影響から“吸収”スキルも多分持ってる。

・逆に話術系スキルは持っていない(持ってるとしても無辜の怪物による影響で低ランクで保有)
 あくまで男のいいなりになってる感じ。

・性交渉を求められれば誰であろうと拒むことはないが本心では気持ち悪いと思っている。
 多分生前の経験から本質的には男性恐怖症なのだろう。

・自分に言い寄ってくる異性の幸運を無条件に削減する宝具などを持っていそう。

3名無しさん:2014/07/14(月) 13:39:07 ID:gvoUaxBc0
【真名】:吉備真備
【元ネタ】:史実、吉備大臣入唐絵巻、ほか多数
【解説】:奈良時代の学者・公卿
豪族吉備氏の一族。備中国出身。
遣唐使となり、阿倍仲麻呂・玄纊とともに唐へ渡った。
唐では経書と史書のほか、天文学・音楽・兵学などを幅広く学び、
帰朝時には経書、天文暦書、日時計、楽器、音楽書、弓、矢などを献上し、東観漢記をもたらした。
帰朝後は聖武天皇や光明皇后の寵愛を得て、急速に昇進する。
地方豪族出身者としては破格の出世であり、学者から立身して大臣にまでなったのも、近世以前では、吉備真備と菅原道真のみである。

彼の才能に嫉妬した唐人によって、鬼が棲むという楼に幽閉されたが、その鬼というのが真備とともに遣唐使として入唐した阿倍仲麻呂の生霊であったため、難なく救われた。
また、難解な「野馬台の詩」の解読や、囲碁の勝負などを課せられたが、これも阿倍仲麻呂の霊の援助により解決した。
唐人は挙句の果てには食事を断って真備を殺そうとするが、真備が双六の道具によって日と月を封じたため、驚いた唐人は真備を釈放した。

真備が長期間にわたって唐に留まることになったのは、玄宗がその才を惜しんで帰国させなかったためともいわれる。
真備は、袁晋卿という音韻学に長けた少年を連れて帰朝したが、藤原長親によれば、この浄村宿禰という人物は、呉音だった漢字の読み方を漢音に改めようと努め、片仮名を作ったとされる。
また、帰路では当時の日本で神獣とされていた九尾の狐も同船していたといわれる。

中世の兵法書などでは、張良が持っていたという六韜三略の兵法を持ち来たらしたとして、真備を日本の兵法の祖とした。

また、吉備真備は、陰陽道の聖典金烏玉兎集を唐から持ち帰り、常陸国筑波山麓で阿倍仲麻呂の子孫に伝えようとしたという。
金烏は日、玉兎は月のことで「陰陽」を表す。
その他、今昔物語集では、玄纊を殺害した藤原広嗣の霊を真備が陰陽道の術で鎮めたとし、刃辛抄では、陰陽書刃辛内伝を持ち来たらしたとして、真備を日本の陰陽道の祖としている。

宇治拾遺物語では、他人の夢を盗んで自分のものとし、そのために右大臣まで登ったという説話もある。

【備考・アピールポイント】:
・適正クラスはキャスター。日本歴代有数の頭脳を持つ天才。
・日本の陰陽の祖とも言われるからもしかしたらイケモン以上の実力者かも。
・仲の良い友達がいたり、天皇の寵愛を受けてるあたり、人たらしの才能があったのかも。あと絶対イケメン。
・宝具は安倍氏の霊を召喚、太陽と月の操作、九尾の狐を召喚、あたりかな。
・結構多芸みたいなので武術じゃなくて、学問や芸術方面の専科百般持ちでいけるかな。
・他は高速思考と、兵法の祖として軍略ぐらいはもてそう
・頭脳労働には長けても、肉体労働は得意じゃない、典型的な魔術師のイメージ

4名無しさん:2014/07/15(火) 16:48:07 ID:Z8DiIGMw0
>>2
おう、夏姫は最近出土した楚簡には本名も出てるし、従来は息子とされた人物が陳の公子として夫扱いされてるんやで。
詳しくは「清華大楚簡 繋年」でググってみぃ。

5名無しさん:2014/07/15(火) 17:44:53 ID:BQ8ZqPGs0
マジか
ただただ恥ずかしいわ
でも永久に老けない邪淫婦ってそそられるやん

6名無しさん:2014/07/16(水) 22:19:38 ID:uRloWjHY0
>>5
気持ちは判るし、新発見された史料もまだ評価が確定されてるわけじゃないからねぇ。ぶっちゃけ、既存史料を正しいとする説もあれば、新出楚簡が正しいとする説もある。
なんせ、発見されたのが2008年で、その部分が記載された本が出たのが2011年だから仕方がないんだ。

ただ、夏姫を本スレで候補に挙げる際は、「繋年」に記載された少コウ(孔の下に皿)という名前にも触れてあげてもらえるとうれしい。

7名無しさん:2014/07/16(水) 22:24:09 ID:c9RZK2cY0
【真名】:小青
【元ネタ】:白蛇伝
【解説】:
中国の四大民話伝説『白蛇伝』に登場する人物。
白娘子の侍女。
緑や青の服を着た美しい少女で描かれる。
その正体は霊力を持つようになった青蛇の精で、八百年もの間修行し仙術を身につけた。
その後は金銀を盗むなどの悪事を働いていたが、白娘子の神通力で矯正され、彼女の侍女となった。
主の白娘子が妖魔打倒を使命とする和尚・法海に捕まったため、助け出すために山奥で十八年もの間修行を積み、ようやく助けだした。
助けだす時に、雷峰塔を燃やしたとも、沈めたとも言われる。
戲曲では小青の武器として龍泉宝剣が登場している。
蛇の淫性と妖気が減らない小青が貴族の公子・顧連と性の快楽に堕ち、知らない間に顧連が小青の妖毒を受けて中毒し落命したという話がある。


【備考・アピールポイント】:
蛇女。美少女。緑がイメージカラー。
クラスはセイバーかキャスター。
三昧真火を会得したとも、水を操るのが得意だったとも言われるけど、蛇だからどっちかってと水かも。
主の白娘子好き好きっ娘。でも、上記の通り発情期があったりすると、男を求める。
上記の逸話と蛇故に毒系スキル持ちがいいなぁ。

8名無しさん:2014/07/16(水) 22:24:22 ID:uRloWjHY0
あと、ついでに言うと、息子とされた人物が陳の公子として夫扱いされてるのを除けば、大体の展開は既存史料と似たようなもんだ。
以下のところに全文が載っているから第十五章を見るべし。

ttp://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20120105/p1

9名無しさん:2014/07/16(水) 22:42:21 ID:cD9pC6fg0
テンプレートに推薦クラス入ってないな



テンプレート:

【真名】:
【元ネタ】:
【クラス】:
【解説】:

【備考・アピールポイント】:
 キャラクターイメージ・思い入れ等をどうぞ。

10名無しさん:2014/07/16(水) 23:05:35 ID:7Gl8trl20
せっかくだから、自分もひとつ。

【真名】:オズ
【元ネタ】:『オズの魔法使い』シリーズ
【クラス】:キャスター
【解説】:
 オズの国の中央にある、全てが緑色でできたエメラルドの都を治める恐ろしい大王。
 どんな願いも叶える力を持つとされ、東西南北に住む魔女も恐れる存在。
 前に立つ人それぞれに対して巨大な生首、美女、魔獣など異なる姿で現れる。

 その正体は、オマハ出身の奇術師にして気球乗りの中年男性。
 宣伝用の気球がオズの国に不時着し、神の使いと勘違いされたことで王様となる。
 様々な姿で現れるのは、奇術師としての変装や腹話術によるものであり、
 すべてが緑色の都も、緑色の色眼鏡を着用させることでそう見せているだけである。
 実際は魔法などまったく使えないため、魔女達に正体がばれることをひどく恐れていた。

 物語中ではオズ大王としてドロシー達に西の悪い魔女を倒させるが、その後正体を暴かれてしまう。
 話術と説得によってかかしの「知恵」、きこりの「心」、ライオンの「勇気」は与えられたものの、
 ドロシーの「カンサスに帰りたい」という願いだけは簡単に叶えられないため、再び気球を作成。
 ドロシーと共に死の砂漠を越えてカンサスまで戻るつもりだったが、手違いでオズのみが気球で去ってしまった。

 先述のように魔法はまったく使えない普通の人間であったが、シリーズの続編ではグリンダの弟子となり、
 師匠には及ばないものの立派な魔法使いとなっている。

【備考・アピールポイント】:
・創作の登場人物だが、最初の出版が1900年なのでギリギリセーフ、かもしれない。
・「エメラルドの都」で、虚構の神秘を本物の神秘に見せかける能力とか持っていそう。
・グリンダから習った魔法も、奇術師としての観察眼や手品と混ぜて使っている。テクニカルタイプっぽい。
・「陣地作成」も「道具作成」も逸話的にはしっくりくる。

11名無しさん:2014/07/17(木) 00:22:06 ID:O61dultE0
>>10
ドンキホーテと絡ませたいな

12名無しさん:2014/07/17(木) 16:40:26 ID:E7isbSiQ0
【真名】:朱全忠
【元ネタ】:史実
【クラス】:アサシン
【解説】:五代十国時代、唐朝から禅譲を受け、後梁を建国した同時代屈指の梟雄。
 もとの名は朱温。貧しい農家に生まれ、塩賊の黄巣が起こした乱に参加し、
 長安を陥落させることに成功するが長安での略奪の横行や乱の主要人物の政治力のなさから
 先行きの暗さを悟って唐朝に寝返り、のちに宿敵となる李克用と共に乱を鎮圧。
 唐朝より“完全なる忠誠”を意味する全忠の名を賜る。
 乱鎮圧後は各地で群雄が割拠するようになると、昭宗を暗殺して幼帝に禅譲を強い、
 九百九年に開封の地で皇帝を名乗り、国号を梁とし、名も朱晃と改めた。
 皇帝となったのちは各地の群雄から認められず対立するが、その過程で宿敵李克用が途上で没する。
 しかしそのあとを継いだ李存勗は父以上の軍才を持っていたため、徐々に形成が逆転。
 このころになると禅譲の際に唐室の有力な官僚を虐殺したツケが回って来て、
 さらに内政を充実させようにも成果が上がらぬ八方ふさがり。
 晩年には賢夫人と言われた張皇后が死去したために生来の淫乱な性格が戻り、それがもとで病に臥せる。
 皇太子に養子の朱友文を指名するが、それをよく思わない実子の朱友珪によって反乱を起こされ殺された。
 最初事態が呑みこめなかった彼は、反乱軍の中に実子の姿を見ると
 「儂は早く貴様を殺しておくべきだった。残念だ」と溢したという。

【備考・アピールポイント】:
 ・自身の戦闘能力はかなり低い謀殺型アサシン。
 ・軍事力で勝る李克用をいいように手玉に取った計略手腕、
 そして汴州(開封)の政治的価値にもいち早く気付いていたため先見の明を現すスキルを持っていそう。
 ・裏切りを重ねた末に裏切られて死ぬという因果応報の最期を迎えたため、幸運は低い(確信)
 ・性格が極めて悪くその上淫乱であるためマスターによってはさっさと自害させて聖杯を諦めた方がいい場合も。


推したはいいけど宝具だけは思い浮かばぬ

13名無しさん:2014/07/17(木) 19:23:16 ID:srmNmXOs0
【真名】:ヒゼキヤ
【元ネタ】:史実 旧約聖書
【クラス】:キャスター
【解説】:紀元前700年頃のユダ王国の王。ユダ王国きっての名君、善王と名高い
当時最強だったアッシリアの侵攻を陥落目前で退けたり、ユダ王国は断水に弱かったから地下水路を作って飲料水獲得に成功した業績を持つ。
病気で死にかけたけど神様にお願いして寿命延ばしてもらったりもした。(そのとき、寿命を延ばしてもらう証拠に神様が日時計の影を十度戻したらしい(十度≒45分だから即座に一日が45分伸びたことになる))

ただ、どう考えても政治的意図が見え見えのバビロンからのお見舞いに嬉しくなって宝庫の中をフルオープンで見せびらかしちゃうアホの子

ちなみに、神官イザヤはバビロンと仲良くするのを反対していて、ヒゼキヤがバビロンの使者たちをどのように扱ったかを聞くと、「やがてバビロニア人が,ヒゼキヤの子孫の幾人かを含め,すべてのものをバビロンへ運び去るであろう」という予言を受信したという。
ヒゼキヤが死んだ100年後ぐらいに予言は的中して、「バビロン捕囚」が起こったと言う

【備考・アピールポイント】:
 ・陸地作成特化のキャスター。道具作成も申し訳程度につくだろう
 ・神様大好きだから、神の加護、信仰系スキルがたくさんつきそう
 ・でも駆け引きとかは苦手
 ・ちなみに、バビロン捕囚については「まぁ、自分の生きてる間に来ないのはありがたい」と割と余裕だった
 ・宝具は自身が作った地下水路「ヒゼキヤの泉」と神様に寿命延ばしてもらったときに時間巻き戻した逸話かな
 ・ネブさんやソロモンと絡ませたい

14名無しさん:2014/07/17(木) 21:00:40 ID:srmNmXOs0
【真名】:兀突骨
【元ネタ】:三国志演義
【クラス】:バーサーカー、ライダー
【解説】:三国志演義に登場する、鱗で覆われた身長3メートル弱の巨体に、刀も矢も通さない超合金「藤甲」を纏って諸葛亮を苦しめた、南蛮のヒト型決戦兵器。間違いなく人間ではない。
生きた蛇や獣を主食とし、南蛮王・孟獲もひく野蛮さをもつ。
刀も矢も通さない防御力と水の中でも身軽に行動するという高い機動性を持つ鎧を着た藤甲兵を従え、諸葛亮を苦しめる。
しかし、原料が藤と油であることを知られ、火攻めにあい藤甲兵もろとも焼死した。

【備考・アピールポイント】:
・あの諸葛亮を涙させるような最後を遂げる。幸運は低め。
・宝具は南蛮ガジェット「藤甲」。
・バーサーカー適性は低いが見た目的にバーサーカー化された一種の無辜の怪物持ち

15名無しさん:2014/07/20(日) 22:48:15 ID:ExFYsqz60
【真名】:大口真神
【元ネタ】:日本伝承
【クラス】:バーサーカー
【解説】:現在は絶滅してしまった日本狼が神格化したもの。
別名・真神。
大口は大きな口をしているという意味で、真神にかかる枕詞。
大口真神は古来より聖獣として崇拝された。
大和国にある飛鳥の真神原の老狼は、大勢の人間を食べてきた。
その獰猛さから神格化され、猪や鹿から作物を守護するものとされた。
人語を理解し、人間の性質を見分ける力を有し、善人を守護し、悪人を罰するものと信仰された。
また東征のとき、山火事に襲われた日本武尊が何処からともなく現われた巨犬に助けられたことから、火難除けの守護神ともされている。
盗難や火難から守る力が強いとされ絵馬などにも描かれてきた。
。しかし時代が流れ、同じ狼犬神信仰の系統である犬神憑きとの同一視や、人間が山地まで生活圏を広げると、狼は人と家畜を襲うものだという認識が広まった。そして狼の数が減っていくにしたがって、真神の神聖さは地に落ちていったという。

【備考・アピールポイント】:
・神聖さは下がったとは言っても、現在もまだ祀ってる神社あるし、多分鯖で呼べないけど一応。
・バーサーカー適正は低め。

16名無しさん:2014/07/21(月) 23:31:15 ID:Ynz4LVck0
【真名】:ローエングリン
【元ネタ】:アーサー王伝説
【クラス】:ライダー
【解説】:
 アーサー王伝説に登場する騎士。
 白鳥が牽く船に乗っているため、「白鳥の騎士」の異名を持つ。
 パーシヴァルの息子であり、聖杯を守る騎士の一人とされている。

 物語ではアントワープの公爵の娘エルザを助ける為に現れ、悪の騎士を倒す。
 その後エルザと結婚するのだが、「決して名前を尋ねないように」という条件を出す。
 子供も生まれ仲睦まじく生活していたが、ある時禁を破り名前を聞かれた為に、
 自分の名を明かし、白鳥の船に乗って去ってゆく。
 後に別の女性と結婚するが、魔法で籠絡されたと両親に疑われ、軍によって討たれた。

 この物語を元にワーグナーはオペラ「ローエングリン」を作曲し、多くのファンを得た。
 その中にはフリードリヒ二世やアドルフ・ヒトラーも含まれていたという。

【備考・アピールポイント】:
・「名前を明かしてはならない」という、まさに聖杯戦争の設定にぴったりのサーヴァント。
・ただし、白鳥の船という点でバレバレなので、気軽に宝具は使えなさそう。
・オペラでは、「名が暴かれることで聖杯の祝福が解かれる」ということになっている。
・普通に戦う上では絶対負けないが、名前がバレたら即死か弱体化という極端なサーヴァントになりそうである。

17名無しさん:2014/07/22(火) 19:27:51 ID:VceDZ5Bc0
【真名】:温羅
【元ネタ】:日本伝承、桃太郎伝説
【クラス】:バーサーカー、キャスター
【解説】:岡山県南部の吉備地方に伝わる伝承上の人物・鬼。
「鬼神」「吉備冠者」と言う異称があり、古代吉備地方の統治者であったとされる。
吉備に残る伝承では温羅は吉備津彦命に退治されたといわれる。
伝承は遅くとも室町時代末期には現在の形で成立したものと見られ、文書には数種類の縁起が伝えられている。
また、この伝承は桃太郎のモチーフになったともいわれる。

温羅は出雲地域より飛来して吉備に至り、鬼ノ城を拠点として吉備地方を支配し製鉄技術をこの地域へ齎したという。
吉備の人々は都へ出向いて窮状を訴えたため、これを救うべく崇神天皇は孝霊天皇の子で四道将軍の1人・吉備津彦命を派遣した。
命は現在の吉備津神社の地に本陣を構えたという。
温羅に対して矢を1本ずつ射たが岩に呑み込まれた。そこで命は2本同時に射て温羅の左眼を射抜いた。
温羅が雉に化けて逃げたので命は鷹に化けて追った。更に温羅は鯉に身を変えて逃げたので吉備津彦は鵜に変化してついに温羅を捕らえた。
こうして温羅を討ったという。
討たれた温羅の首はさらされることになったが、討たれてなお首には生気があり、時折目を見開いてはうなり声を上げた。
気味悪く思った人々は吉備津彦命に相談し、吉備津彦命は犬飼武命に命じて犬に首を食わせて骨としたが、静まることはなかった。
次に吉備津彦命は吉備津宮の釜殿の竈の地中深くに骨を埋めたが、13年間うなり声は止まず、周辺に鳴り響いた。
ある日、吉備津彦命の夢の中に温羅が現れ、温羅の妻・阿曽媛に釜殿の神饌を炊かせるよう告げた。
このことを人々に伝えて神事を執り行うと、うなり声は鎮まった。
その後、温羅は吉凶を占う存在となったという。

一説には温羅は百済の王とも言われ、戦に敗れ吉備の国に逃れた。吉備の国の人々は彼を快く受け入れた。
温羅はその礼に、たたらや造船、製塩など百済の優れた技術を伝授する。
吉備国の反映をもたらす高い技術と、集団を率いる英知を持った温羅は「吉備の冠者」と呼ばれ、人々に慕われるようになった。
ところが、"豊かになった吉備国"の存在を脅威に感じたのか、はたまた豊富な鉄の産地を狙ったものか、大和朝廷は吉備津彦命に温羅退治を命じ、激しい戦いが巻き起こる。
命に破れ、首をはねられる温羅。見せしめとしてさらされたその首を見て、吉備国の人々は嘆き悲しんだ。

温羅には空が飛べた、大男で怪力無双だった、大酒飲みだった、等の逸話が伝えられる。
見た目は両眼は爛々として虎狼の如く、蓬々な鬚髪は赤きこと燃えるが如く、身長は一丈四尺にも及ぶ。
性格は剽悍で凶悪であったと言われる。

【備考・アピールポイント】:桃太郎の鬼の方。
桃太郎の元となった吉備津彦命はいて温羅がいないのは岡山県民として寂しかったので。

・個人的には百済の王ベースで作りたい。「無辜の怪物」持ちで。
・クラスはキャスターが望ましい。変身能力を持ってるから、魔術は使えるみたいだし。
・宝具1は矢を吸い込む岩の盾。または、対飛び道具用の迎撃装置。このどっちかで、両方はいらない。ただ、一発ずつしか防げない。
・宝具2は製鉄場・鬼ノ城。「陣地作成」と「道具作成」を最大限活用する大工房。完成した城では大量の鉄器の制作が可能。鉄器はランク:E〜D-の宝具扱いとか。
・宝具3は首を切られてもそれでも生きてた伝承から、ある手順を踏まない限り、死なない不死身の肉体。
・宝具4は首だけになっても周囲に鳴り響いた唸り声。この声を聞いてる限り、相手の身動きを封じるとか。
・宝具1、2はキャスター時、宝具3、4はバーサーカー時の宝具で。
・スキルは、「勇猛」「軍略」「カリスマ」「変化」「怪力」「戦闘続行」あたりで。

18名無しさん:2014/07/22(火) 19:34:43 ID:VceDZ5Bc0
ちなみに岡山では毎年8月にうらじゃって祭りがあって、人は顔に鬼の隈取をして踊るって祭りがある。

駅にも「英雄」温羅の銅像もあるし、どっちかってと英雄の面が強い。ただやっぱり有名なのは鬼の伝承だけど。

19名無しさん:2014/08/02(土) 22:29:00 ID:GEftZqV20
【真名】:パロミデス
【元ネタ】:アーサー王伝説
【クラス】:セイバー
【解説】:
 『アーサー王伝説』に登場する騎士の一人。
 サラセン人(イスラム教徒)という異色の経歴を持つ。
 伝説編纂時の北アフリカがイスラム教圏だったことから、黒人という説もある。

 イゾルデを巡ってトリスタンと対立する騎士として登場する。
 ガウェインを含む騎士を馬上槍試合で破り、ランスロットやラモラックに並ぶ剣腕を持つとされる。
 その一方で騎士道文化にはあまり馴染みが無いようで、ランスロットとの馬上槍試合中に剣で馬の首を切り落とすなどの蛮行も働いている。

 当初はトリスタンを嫌っており、あえてトリスタンと逆の陣営に与したりするほどであったが、
 後に互いを認め合い、友人関係を築いていく。
 アーサー王とランスロットが対立した際にはランスロットに味方し、王国崩壊後も生き延びたとされている。

 唸る獣(クエスティングビースト)の探索にも携わったとされているが、
 結局彼には獣を見いだすことは叶わなかった。一説には獣は暴力や王国崩壊の暗喩であり、
 彼にはアーサー王の王国の崩壊を止められないことを意味しているとも言われている。

【備考・アピールポイント】:
・たぶん初めての、イスラム圏のセイバー。イメージではシャムシール遣い。
・ランスロット派の騎士としても初めて。理由を考えてみても面白そう。
・中立善ないしは混沌善?剣に変な概念を付与してもいいかもしれない。

20名無しさん:2014/08/02(土) 22:58:55 ID:VOVejy7o0
むしろ唯一?唸る獣をぶっ殺した話ありの騎士なのであった
剣は五遺剣ネタでバイエルン公ネームの剣になったとか

21名無しさん:2014/08/03(日) 22:42:55 ID:BWbzIoxM0
【真名】:ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー
【解説】:古代ローマ帝国 9代目皇帝。
父はアシア属州の徴税請負人フラウィウス・サビヌス、母はウェスパシア・ポッラ。
母は騎士階級身分であったが、父はそうではなく、結婚によりその身分となった。
2人の子としてサビニ地方のレアテで生まれた。兄は後にローマ長官となるティトゥス・フラウィウス・サビヌス。
子にはローマ皇帝となるティトゥスとドミティアヌスがいる。

兄とともに公的社会に入る。
兄サビヌスは政治の世界へ、弟ウェスパシアヌスは軍に入り、36年よりトラキアに勤務。
次の年にクァエストルに当選、40年にプラエトルに当選、この頃にフラウィア・ドミティアと結婚する。
41年にカリグラが暗殺されクラウディウスが帝位に就くと、ゲルマニアに異動。
その後43年よりブリタンニア遠征に参加する。この遠征は成功を収めた。
52年の暮れに執政官(コンスル)に補欠として当選、その後軍隊を退役し、公的生活から一端退く。

62年に公職復帰、アフリカ属州へ前執政官(プロコンスル)として赴く。
ここでの彼の統治に関して後のタキトゥスの筆は厳しく、スエトニウスは賞賛している。
またこの頃のウェスパシアヌスは財政的に苦しく、兄から経済援助を受けている。
兄の援助を元に交易活動をして財務を復活させ、アフリカからローマに戻る。
その後ネロ帝の随行としてギリシアへ赴く。
しかし、彼はここでネロが主催したコンサートにおいてネロ自身が楽器を弾いている時に居眠りをしてしまい、寵愛を失った。

しかしながら66年にパレスチナでユダヤ戦争があると、ウェスパシアヌスはすぐに軍司令官として同地に赴く。
暴動自体はシリア総督ムキアヌスによって食い止められていたが、ウェスパシアヌスは息子とユダヤ人の反乱勢力を鎮圧、この時フラウィウス・ヨセフスと出会う。

68年にネロが帝位を追われ自殺、時代は内乱期へと突入する。
ガルバ、オト、アウルス・ウィテッリウスと皇帝が濫立し相食む状態になる中、ウェスパシアヌスはムキアヌスの支持を受け、シリア属州の軍団を味方につける。
そして69年、カイサリアでエジプト属州の軍の支持を、そして続いてユダヤ属州の支持を得る。
当時ウィテッリウスはガリア、ラインラントなどローマ軍の中で強剛な軍団を支配下に置いていた。
ユダヤの抵抗勢力と膠着状態だったウェスパシアヌスは事を急がず、まず帝国の食糧補給の要地であったエジプトを押さえる。
そしてモエシア、パンノニア(の支持を得て事実上ウィテッリウスに対抗できうる勢力となった。
この状態で慎重なウェスパシアヌスは部下プリムスをイタリアに侵攻させる。プリムスの軍はウィテッリウスの軍を撃破、クレモナを制圧し、血気だった軍はローマへと向かう。
しかしながら、この時のローマが混乱状態となり、兄は殺されてしまう。
継続していたユダヤの抵抗勢力の制圧のため息子ティトゥスを属州ユダヤに残してウェスパシアヌスは70年にローマに入り、統率を失ったウィテッリウスの軍隊を立て直す。
そして元老院の協力を得て政体を回復。同時期にティトゥスはイェルサレムを陥落させ、内乱は終結、「ウェスパシアヌスによる平和」を宣言、ローマ皇帝として帝位に就いた。

参考・Wikipedia

22名無しさん:2014/08/03(日) 22:43:42 ID:lh0uXt7I0
【備考・アピールポイント】:
・ 「ウェスパシアヌスの命令権に関する法律」「皇帝弾劾権」による権力の強化を行ってるから、スキル「皇帝特権」は持ってそう。
ちなみにこの法律のせいで後の皇帝暗殺が横行する原因となった。
・赤王の元部下。そして赤王のコンサート中に寝る強靭な精神力を持つ。
・財政難を立て直すのが上手そうなので、守銭奴キャラで行けるかも。
(後世に自身の葬式中に目覚めて、葬式費用を聞いて「そんなことに金を使わず自分の遺体は河に捨てればよい」と言ったという内容の喜劇が、上演されるほど)
・トイレ税の人。あまりのセコさに敵対者の嘲笑を受けた。それに対する反論である「金は臭わない」はそこそこ有名な逸話。(反対した息子に有料公衆便所で稼いだ金貨をその鼻先にかざして「臭うか?」と訊ねたらしい)
ちなみにウェスパシアヌスの設置した公衆便所は用を足した利用者から料金を徴収するのではなく、集めた尿を有料で販売したのである(当時、羊毛から油分を洗い流すために、人間の尿が使われていた)
・ウェスパシヤヌスはカエサル家時代のローマ元首とはちがい、神々しさを無理に演出することはなかった。(というよりできないと分かっていた)。
エリート育ちではない彼は普通に喋って政務をおこなったという。同じ軍人元首でも25代目の元首マクシミヌス・トラクスのような粗暴な人物とは区別され、器の大きい人物だと評価される。
・病気になり死を覚悟した時「かわいそうな俺、神になるんだろうな」とつぶやいたと言われる。そして最期に「控えおろう! これから予は神になるぞ!」と叫んで、立ったまま死んだと伝えられる。
本気で神になると信じていた訳ではなく、彼の最後のユーモアであった。

・コロッセウムの建築を開始した人物らしいので、宝具は「闘技場コロッセウム」闘技場内では、すべての宝具・スキル・魔術が使用できなくなり、純粋な肉体のみの勝負となる、とか思い浮かんだ。
・クラスは皇帝特権で仕方なく。武器はコロッセウムとかけてグラディウスとか。正直面白い逸話ばかりだけど、当てはまるクラスが思い浮かばんw

23名無しさん:2014/08/04(月) 09:50:36 ID:dKA1GWk.0
【真名】:サラディン
【元ネタ】:史実
【解説】:
 サラーフ・アッ=ディーン・ユースフ・イブン・アイユーブ。
 勝利王。アイユーブ朝の始祖。寛容と騎士道で欧州に知られた中世イスラムの英雄。
 1137、または1138年セルジューク朝ティクリートで生まれる。
 成人後はザンギー朝シリアの君主ヌールッディーンの重臣であった叔父シール・クーフに仕え、
 エジプト遠征、ファーティマ朝断絶後は自らアイユーブ朝を打ちたてる。
 主君筋のザンギー朝が崩壊すると旧領を併呑、ジハードを宣言し十字軍と戦端を開く。
 ハッティンで大勝を挙げ、エルサレム王国を粉砕、聖地を奪還した。
 後、聖地再奪還を掲げた第三次十字軍とも戦い、獅子心王と好敵手として渡り合い、停戦に到るが、
 協定締結の翌年1193年、55歳で病死した。

【備考・アピールポイント】:
・敵であるキリスト教圏の英雄ですら認める英雄
・かなりのお人よしで苦労したらしい(捕虜釈放したら周りから文句言われたり)
・適性クラスはセイバー、アーチャー、ライダーとか宝具は思い浮かばないが実在するサラディン伝『シリアの稲妻』って名前がカッコいいからなんとかして活かしたい

24服装はどんなの:2014/08/28(木) 19:02:58 ID:eLXZLdpk0
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服装はどんなの http://ameblo.jp/mametsumi27/entry-11898508847.html

25名無しさん:2014/08/31(日) 02:19:28 ID:M9s7PE6M0
【真名】:サナト・クマラ
【元ネタ】:チャーンドーギヤ・ウパニシャッド、ラーマーヤナ、不朽の知恵
【クラス】:キャスター、セイヴァー、ルーラー
【解説】:
ヒンドゥー教の神話・説話に登場する賢人にして、ブラフマーの精神から生まれた四人のクマーラ(チャトゥルサナ)の一人である。
不朽の智恵ではキリスト教におけるはルシファーや堕天使などと誤解された、炎の主方に属するとされる。

【備考・アピールポイント】:
・珍しいブラフマー関連の人、というかブラフマーを無理矢理サーヴァントにしたもの
・ほぼ神霊なため神性は高そう。全身をエーテルで覆ってるらしいので魔力も高いだろう
・宝具は人類の進化を促進した逸話から高レベルのエチャント

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28名無しさん:2014/10/08(水) 19:48:15 ID:ERDMc2xw0
旧皆鯖板のマナスの解説を時系列順に直して転載

284 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:00:55 ID:EUVP51LK [1/13]
マナス少年編あらすじ
勇士誕生
子供が生まれないそこそこの財産があるおっさんが子供が生まれないからアッラーに愚痴ってたら、
若い方の嫁がマナスを妊娠した

マナスを妊娠した嫁は何故か虎の心臓しか食べないとわめきました。
馬飼いが虎と馬の心臓を取ってきて、嫁は二つともぺろりと食べた

陣痛が七日続いて、
全然生まれないから、天使ウマイ母が赤子をボコスカ殴って、
ウマイ母「お前の幸せは草原にあるからとっとと出ろよ」
出た子供を見た女集はオチンチンが突き出てるのを見て一目で男だとわかった

生まれたマナスは、
三十歳みたいに腕を伸ばした
四十歳みたいに足をぐいっと伸ばした
十五歳の少年のように重かった
カヌイシュベクの乳首を吸ったらカヌイシュベクの下腹が千切れそうになった
三袋のバターを三時間で食った

親父が赤子マナスを見た感想

・目が星のよう ・耳が狼のよう ・虎のような胸
・心臓の辺りが石のよう ・肩ががっしり ・腕が太い
・首が虎のよう ・胸幅が広い ・胸板が厚い
・背が広い ・腰が細い ・顔がいかめしい
・鉤鼻 ・睫毛が長い ・見た目がおそろしい
・眼窟がくぼんでいる ・顎が長い ・唇が厚い ・目の堀が深い

頭にマホメットのM
真ん中に聖者(ヌーン)のN
最後に獅子(シーン)のS
で名前はマナスと命名

父「アッラーよこの子を守ってくれ。あらゆる災難から守ってくれ」
と叫ぶ

29名無しさん:2014/10/08(水) 19:48:57 ID:ERDMc2xw0
285 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:03:42 ID:EUVP51LK [2/13]
第3章(ここら辺は原文を引用しないとわかりにくい、とのこと)

典型的な悪餓鬼に育つ
家畜の大切さを教えるためにジャクィプの家畜の放牧をさせる
狼が放牧してる子羊を襲う
狼をぶっ殺してやろうとして追いかける
狼逃げる
実はその狼は・・・・・

岩山の影に消えた狼を追っていたら
四十人のおっさんが現れる、
マナス「狼どこにいるんだよ。おっさんとっとと教えろや」
「狼だったのは俺達だ、名は四十チルテン。イリヤースと言う方がいてお前を四十日間探している」
マナス「おっさん自分が狼ってアホか?今ここで変身したら信じてやるよ」
蒼い狼に変身
びっくり

四十チルテンにさらわれた羊を取り返して
子供達で羊を食うことにした
通りすがりの爺さんがいた
「無駄に羊を殺すなバカ、親の顔が見たいわ」
マナス「爺、火貸せよ。今から羊食うんだ」
「何言ってんじゃこのバカ」
マナスは老人を地面に叩きつける。
マナス「火を貸してくれって言ってるのに火を貸さないなんて、なんて意地悪な爺だ」

ガキ大将がマナスの友達に馬乗りになる
ガキ大将マナスにぼこられる
ガキ大将「ウェーーン」
ガキ大将の子分もぼこられる
マナス「俺をこれから、おかしらと呼べ。ほら羊の肉を食え」
三頭に羊を新しく捕まえて食べた
羊飼いが子供を連れ戻す
「マナスが羊を殺したんだ」
数えてみると一匹も減ってない
「何嘘を言ってるんだ?」

30名無しさん:2014/10/08(水) 19:49:28 ID:ERDMc2xw0
286 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:07:03 ID:EUVP51LK [3/13]
第4〜5章
そんなこんなでいさかいがあったので父親はマナスを引き取って帰ろうとする
カルマク人に襲われる
マナス大暴れで敵を撃退
四十人の男がマナスの目の前に現れる
マナス「ハハハハハハハ」
父「誰もいないのに何を笑っているんだ?」
マナスが目をつぶると目の前に蒼い鎧を突けた軍勢が現れる
マナス「なにこれ?」
40チルテン「わしは髪から指図を受けている。これは皆お前のだ
お前のあたまに幸運が宿るだろう」
マナス「先頭にいる人は誰」
40「今十五歳で賢い人だ」
目を開けたら父親はカルマク人の復讐を恐れて逃げ出した後だった
マナスは泣いた

ここで父親の情けない話が出てくるが省略。
マナス家に帰る
カルマク人が復讐に来るがマナスが撃退する

父親達キルギスの軍勢?とカルマク人がぶつかり合う
槍を持ってマナスが出陣
カルマク人が逃げる
マナス追撃でフルボッコ
カルマク人敗退

287 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:07:59 ID:EUVP51LK [4/13]
6章
マナスが後宮取りと言うゲームを考案
(日本でいう将棋。このゲームが今にいたるまで残る)

隊商はエセルハーンにマナスがどんな奴だか探れと言われた
道で後宮とりゲームをやってるマナスと喧嘩になってボコボコにされる

31名無しさん:2014/10/08(水) 19:49:59 ID:ERDMc2xw0
288 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:11:34 ID:EUVP51LK [5/13]
第7章
馬に変身した悪魔がネズカラにマナスを倒せと命令する
六千の部隊を率いて出陣する
マナスの父と面白い掛け合いがあるが省略
キリギスと戦争・・・戦争ばっかだな
キリギスが劣勢
マナス出陣
マナスは槍を持って敵のほうに向かう
敵の勇士の矢が逸れる
敵勇士を一刺しで殺す
ネズカラを追いかける
40チルテン(竜やら虎やら)が出てくる
ネズカラは悪魔の宿った凄い馬で逃げる
でも、追いつかれる
三回背中を刺されるが何とか逃げ切る

ネズカラ六千の部隊を解放
>ネズカラと共に着た六千の兵は、マナスの敵だったことを悔やむ一方、
>「なんていい人なんだ!戦士マナス少年こそ死を恐れぬ勇者だ。
>あの人のことを悪く言う人なんてくたばっちまえ!」
>そう思いながら嬉々として帰っていった

289 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:13:03 ID:EUVP51LK [6/13]
第8章
マナスは怪物を倒す
>「あの野郎を殺してやる!殺さんでおいたらろくなことはない」と思って、
>肩に掛けたアクケルテ、それは遠きも近きも打ち損じがなく、
>遠きも近きも選り好みせず、銃身は鋼鉄、銃口はダマスカス鋼、
>イスファハン製で、硝煙は靄の如く、照星は恐怖の的、銃弾は死、
>掛けてあればアクケルテ、火を吹けばコイチャグル(古銃の名)、
>狙って撃てば大砲ともなる銃をシャルメイデン(中東の民間伝承の英雄の守護者)
>が守護したまう我らが悪餓鬼が手に取った。
>蒼い火縄を焦がしながら、「神よ助けたまえ!今こそ好機。
>「殺す的はあれです」と彼は念じて、アクケルテを一発撃った。
>灰青色の煙がもうもうと巻き上がって天に昇った
>体長六アルカン(約三十メートル)の怪物が天まで跳ね上がり、
>まっしぐらにマナスの頭上に落ちてきて、地面に長々と横渡った

クィタイから来た密偵を倒す(この時始めて目から火が出る。密偵の右目を引っこ抜く)

32名無しさん:2014/10/08(水) 19:50:30 ID:ERDMc2xw0
290 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:15:31 ID:EUVP51LK [7/13]
第9章
オルクン川でクィタイの調査隊を撃退(このときにアチャバルスを使う、40チルテンも出る)
敵に激しく血を出させる戦いだったので吸血鬼(コンカル)と言う異名が吐く

アチャバルス描写
>腰のアチャルバルスを獅子マナスは抜き放った。
>「俺の方こそ貴様を追い立ててやる!」
>マナスはさっとそいつの首をはねた

291 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:16:02 ID:EUVP51LK [8/13]
第10章
キルギス人「周りは敵だらけだからマナスをハーンにしようぜ」
マナスがハーンになる

>九日間立って宴が終わり、
>皆がそれぞれの帰途についた
>誰もが満ち足りた気分だった

270 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/26(金) 17:25:06 ID:2YJPvS7z [7/9]
青年編<マナス王宮に突入>
完全武装の八十四人の融資の向かう方角には赤い炎が燃え上がり、四つ、五つと旗が翻る方角には大事が起こる。
黒斑の旗、すべすべした槍を脇に抱えて、竜、蛇が這うが如く、マナスの後ろから彼らが付いて行く。
足に毛のない狼――青い鬣の親衛隊士達がその後に従う。
空からはマナスの恐ろしい後ろ盾アルプカラクシュが翼を広げ、爪を立てている。
黒い頭の白い雄駱駝が、まるで襲い掛かるかのように、右のほうのくぼみから首を振り振り飛び出してくる。
突然前方に黒斑の虎の一団が現れた。
それこそ四十チルテン(勇士の守護者、生命の危うい時にチルテンは勇士の前にさまざまな姿で現れ、助言を与えたり、寿命を延ばしたり、戦闘に加勢したり、生活の隠れた指南役になる)、英雄の友だ。
四十チルテンのうちのあるものは竜になって這い。、あるものは豹に、あるものは獅子になっている。
英雄のそばには八十四の勇士がいて、いずれも一騎当千のつわものだ
チルテンのうちあるものは鳥となって、アローケを捕まえようとするかのように空から爪を立てている。
他にも、丸く巻いた尾、斑の毛皮、襲いかかればただではおかぬ、見るからに黒ずんだ虎になったものもいる。
四十チルテンこそ真の友。
勇猛マナス・バートゥルにけちを付けた奴は生かしてはおけぬ

<ステータスの参考に>
立ち止まらずにマナスが竜に近づいて、そいつの首筋を掴みそのまま引きずっていった。

33名無しさん:2014/10/08(水) 19:51:03 ID:ERDMc2xw0
292 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:21:22 ID:EUVP51LK [9/13]
青年篇
第一章「テケス・ハーンの魔人部隊撃滅」
ジャクィプ(マナスの父)マナス父子の住む東部天山のカラシャールで長老会議が開かれ、
アラ・トー遠征が決議される。
かくして、壮途についたマナスの軍の行く手に最初に立ちはだかった強敵は、
カルマク人のテケスハーンである。
魔法使いクヤスは魔法で大軍勢を作り出す。
軍勢を見て臆病風に吹かれる仲間を見てマナスは怒りに駆られ、単騎突撃しようとするがバカイにとめられる。
敵と同じ行動をとる軍勢を見て、バカイは敵の正体を知る。
バカイの策でクヤスの生み出した魔人部隊を全滅する。
怒り狂ったテケスハーンはクヤスを切り殺す。
マナス軍に囲まれたテケスハーン短剣で切腹する。
そして、カルマク人たちの中でテケスの後継者として一番支持を集めたのがカラチャである。
最初は断ったが皆の勢いに押されてなろうとした時、娘サイカルがやってきて「テケスの肉をあさるみたいな行為はみっともないわ」と言われて辞退する。
マナスは、ハーンの後継者にテケスの子テイイシュを任命する
新ハーン即位の祝賀会でマナスは美しいの女勇士サイカルと馬上試合をする。
美人なサイカルを見て鼻の下を伸ばしたマナスはサイカルを死なせないように戦う。
サイカルの槍がマナスの右腋に刺さる
サイカルが肩を掴んで、マナスを馬から落とそうとするが乱入したチュバクがマナスの方を支えたので落ちることはなかった
怒り狂ったマナスは恐ろしい形相になって、目から火を出しサイカルに襲い掛かる。
怒りに燃えたマナスにはさしものサイカルもかなわず逃げ出す。
辛くもマナスはサイカルとの戦いに勝利する。
マナスはそれでは気がすまぬと言って、どっちが死ぬまで戦うと意気込む
あるカルマク人が馬を贈ることでマナスの許しを得る。
祝賀会は終わりマナスは進軍を始める。

293 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:21:55 ID:EUVP51LK [10/13]
第二章「オルゴ・ハーン軍との決戦」

オルゴハーンの部下の胴回りが三尋(約5.4m)ある巨漢アタンは進軍中、道をよぼよぼ歩いていた老人にアタンは数回道をどけと言うがどかない。
怒ったアタンは老人を投げ飛ばそうとするが逆に老人に投げ飛ばされ地面に叩きつけられ、首を引っこ抜かれる。
イシック・クル湖方面に向けて進軍の途次、オルゴハーンの率いるカルマク軍、
およびこれに加勢に来たアクンベシム・ハーン下のカルマク軍との激戦が繰り広げられる。
この戦いでオルゴハーンは討ち死にする。
オルゴハーン后は命乞いし、マナスは許す。

34名無しさん:2014/10/08(水) 19:51:34 ID:ERDMc2xw0
294 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:22:16 ID:EUVP51LK [11/13]
第三章「アクンベシム征伐」

アクンベシムハーンの討伐のため、マナスの更に前進して、
ハーンの本拠地ブラガスィンを突き、大勝利を収める。
このとき見方を竜に変えたりできる凄い魔術師が現れる。
この竜を倒したのはマナスじゃなくて、軍勢が銃をあびせたり、魔術をかけたりで倒した
一突きで山を砕く槍を持ってる奴も出てくる。
マナスはアチャルバルスで無双して、アクンベシムハーンを殺す

295 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:23:00 ID:EUVP51LK [12/13]
第四章「父祖の故地へ移動開始」
長老会議を招集して、アラ・トーへの移住を決定する。
キルギス人とカザフ人の大移動が開始される

296 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/01(木) 03:23:29 ID:EUVP51LK [13/13]
第五章「アロケ・ハーンに向けて進撃」

領地に侵入されたアロケーハーンがマナスに服従を迫る。
怒ったマナスは敵の居城を40チルテンと勇士を伴って攻め込む
城に潜入したマナス一行はアローケの動物園に入る。
そこは猛獣や幻想種がいる動物園で猛獣達がマナスを食い散らかすと期待するが猛獣達はマナスの憤怒を恐れて襲いかかろうとはしない
そして、アローケは動物園の奥深くに居る四百尋(約720m)の竜をけしかけるがマナスはその竜の首を掴んで引きずる。
竜が逃げ出してアローケは戦うことを諦めた。
アロケは息子を差し出しマナスに許しを乞う。
マナスはこの地からクィタイ人とカルタイ人を追い払う

35名無しさん:2014/10/08(水) 19:52:21 ID:ERDMc2xw0
297 名前:名無しさん[sage] 投稿日:09/01/02(金) 02:13:07 ID:PGqoKs9+
第六章
「ショールク・ハーンとの抗争」
アンディジャン征服後、
ショルクハーン遠征が起こる。
激戦の末にマナスがショルクハーンを打ち破る
ショールクハーンは美人な自分の娘を人質として差し出し、
これを妻とする。

第七章
「アルマムベトとの出会い」
マナスは夢を見る。
この夢はどういう意味なのかと聞くと
アルマムベトと言う友人を得ると言う意味。
アルマムベトをマナスは見つける。
誠意を込めてもてなされたアルマムベトはマナスに使えると決意する

第八章
「マナスとアルマムベトの盟約」
アルマムベトとマナスが義兄弟となる。
マナスはしかるべき良き娘を正室に迎えるようにアルマムベトに言われる。(一夫多妻制のようだ)

第九、十、十一章
「マナスのために嫁探し」「マナスの求婚」「マナス、アルマムベト、四十勇士の結婚」
マナスの嫁をマナスの親父が探しにいく。
諸国を放浪して、アテミルとマナスの親父の交渉の結果、
家畜を持っていくことで合意し、
マナスとカヌィケイとの結婚譚が繰り広げられる。
この間にマナスが商人に変装して、
寝ているカヌィケイのおっぱいを揉んだマナスが、
それに驚いて飛び起きたカヌィケイに腕を刺される。
刺されたマナスは激怒して軍勢でアテミルの王宮を
取り囲むと言う面白いエピソードがある。


・ここで青年編は終了。
・マナス以外のエピソードは極力削った。
・大まかな流れしか書いてないそうなので、詳しくは引用依頼。
・結局のところ>>293第二章の爺さんの正体は不明。

36名無しさん:2014/10/08(水) 19:53:26 ID:ERDMc2xw0
255 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/25(木) 19:41:39 ID:bcxb5weX [1/9]
戦闘シーン壮年編
喊声、雄叫びを上げ、六十尋の槍を構えて突撃するマナスの後ろから龍蛇が這って行く。
短い尾の蒼い狼ら―――青いたてがみの勇者の親衛隊士―――がその後ろから付いて行く。
アルブカラクシュ(巨鳥、バトゥールの守護者)が翼を広げ、爪を立てて、空から彼を守る。
黒斑の虎、カイベレン(善霊、家畜の守護霊)、四十チルテンは血に餓えた勇者の友。
恐ろしい顔付きではマナスは余人の及ぶところではない。天に埃を巻き上げ、アククラ馬を駆り、
雄叫びを上げて首領が突っ込むと、不信者どもの一角が崩れて、前に立ちふさがる敵をスィルナイザで叩き落し、
離れたところにいる奴を突き刺し、近づく奴をアチャパルスで叩ききった。
彼の右目から火炎が噴出し、口からは熱気がはとばしり、
左の目からは赤熱の炭が飛び散って、アクケルタからは弾丸が飛ぶ。
撃つ銃はアクケルテ、遠きも近くも打ち損じなく、遠くも近くも区別なし。
銃身は鋼鉄、銃口はダマスカス鋼、硝煙は濃霧、銃床はイスファハン製、
照星は恐怖の的、弾丸は死。

因みにダマスカス鋼とは、木目のような模様を持つ製法の忘れ去られた神秘的な加工金属

ナイフなどにもそれが使われた物が現存しているらしく、
また通常のナイフより丈夫であるため現在でも再現を試まれている

257 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/25(木) 19:44:00 ID:bcxb5weX [3/9]
”怒りたけって、龍のように体中の毛が逆立っている。下の唇が垂れ下がり、
上の唇がめくれ上がって、顔が闇夜のように黒ずみ、その陰鬱さと来たらまるで雨のよう。
下の唇が垂れ下がってサーベルの鞘のよう。口ひげを見れば、斧の柄のよう。
眼から憎悪がはとばしりでて、ふいごで煽った炎のよう。
怒りが漆黒の夜のようになり、顔に出た敵意で髭のごわごわした毛が五足の靴下の毛のように逆立っていて、
夏の発情期の駱駝のようにぎしぎしと歯軋りしている。”

<恐怖>
刺すような眼差しのマナスを見て、アローケはその恐ろしさに慄然とした。まつげは燃え盛る炎。眼は灼熱した炭火、
話す言葉は飛び出す弾丸。人の中にはそんなものはおらぬ。怒りを込めて睨めばアズライルそのもの。
睫毛を見ればダマスカス鋼剣の切っ先のよう。
彼一人で千人の力がある。
虎の額、石の心臓、肩甲骨は太く、象のような腕、まっすぐな鼻筋、赤い眼、反った眉、
毒を含む言葉、すんなりした顎鬚、ぴんと張った髭、怒ればその怒りに誰一人堪えられぬ。
大きな口くぼんだ眼窟、敵意がまざまざと表れていて、相手に飛び掛れば生かしてはおかぬ。
激しい怒りが火と燃えている。
彼の知恵は深く、悪意は少ない、話す言葉は人々に楽だ

ジャブィル・バヤン(獣中で一番獰猛な猛獣、アローケの見立てだとマナス一行を食い散らかすと見ていた)どもは、
一頭たりとも危害を加えず、ただひたすら命乞いをした。
奴らは皆うずくまって、彼に襲い掛かって危害を加えようともせず、ただじっとおとなしくしているだけだった。豹も獅子どもも

37名無しさん:2014/10/08(水) 19:53:57 ID:ERDMc2xw0
258 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/25(木) 19:45:40 ID:bcxb5weX [4/9]
《壮年篇》
第1章 六ハーンの謀反(上)
六ハーンの謀議〉マナスに遣使〉使者を威圧〉祝宴を開く〉使者帰還〉
キョキョトイの追悼式を取り仕切っていたマナスは誰も彼もイスラム教徒も名士も老若男女問わず殴って引っ叩き激しく罵って言うことを聞かせた。
マナスに反感を持つキルギス人が集まって、
「マナスの野郎ムカつくからぶっ殺そうぜ」
「あいつ強いから無理だって、」
「臆病者はいらん!俺達だけでぶっ殺す」
と言う感じの会議で六人のハーンが結束した。

六人の若者をマナスに送り出した。
六人のハーンは若者にあいつ調子に乗ってるからマナスを馬鹿にした態度でマナスに会いに行けと言った

六人はマナスの城に行ったがマナスの勇士たちを見て口が聞けないほどビビリまくる
部下「あいつらどうしましょう」
マナス「ああ、ハーン達が悪巧みしていると言う情報を聞いたぞ。奴らはおそらくそいつらの使者だ。
ちょうど良い、せいぜい恐怖させてやろ」
〜マナスが兵士を使って使者達をビビらせる描写延々と語られる〜
そんなこんなで心が折れた若者達は震えながら六ハーンの手紙をマナスの前で見せる
マナス「ふふん、わしのベクどもが因縁を付けとる。まさしく願ったりかなったりだ。わしが蒼天に願っていたことが地上にはっきりと現れたのだ。まさしくアッラーがお下しになったのだ」
祝宴を開く。

それから七日経って使者達は帰還した。
彼らにはマナスから高価な六十着のガウンと六頭の純血種馬を贈られた
六人のハーンの一人が若者にマナスはなんと言って返答したか聞いた
若者はマナスから預かった手紙を読み上げた
「わしは勇者マナスだ。わしの言葉がわかる者は、わしの言葉を聞いた上で来い
言葉がわからぬものがいたら通訳に説明させ、わしの親書を知った上で来い。
勇者マナスと署名したぞ。わしの名を確認した上で来い。まだわしを見知らぬものは、勇者マナスと署名したあるから、わしの言葉だと承知した上で来い。わしが本気言っていると思え
期限をきめたぞ四十日以内に来い
※中略〜とにかくお前らフルボッコにしてやるよと言う文が続く〜
勝てる気ならやってみろ!」

38名無しさん:2014/10/08(水) 19:54:36 ID:ERDMc2xw0
259 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/25(木) 19:47:42 ID:bcxb5weX [5/9]
第2章 六ハーンの謀反(下)
トュシトュク叱咤激励〉六ハーン進発〉マナス、四十勇士を招集〉六ハーン到着〉マナス、六ハーンに接見〉
ここからは戦争シーン
九十万以上の軍勢の戦い
しばらくして、マナスが敵の陣地に乗り込んできた
敵軍「クッソ、マナスなんかに喧嘩売るんじゃなかった。怖いよ怖いよ怖くて堪らないよ。六ハーンのバカ共め
あいつらのカス共のせいでこんな化け物と喧嘩する羽目になったんだ」
マナス「ハーンを呼んで来い!」
敵軍「ハヒィッ、ただいま」
六ハーン「ヒィィイ、頼むマナス様命だけはなにとぞお助けを」
マナス「そうだな。
ハーン達よ。折角大軍勢を集めたんだ。クイタィ人との戦争に参加しろ。
嫌だとは言わせないぞ」
六ハーン達は断れるはずもなく、遠征に参加した。

39名無しさん:2014/10/08(水) 19:55:07 ID:ERDMc2xw0
260 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/25(木) 19:48:53 ID:bcxb5weX [6/9]

第3章 大遠征の準備
<バカイを遠征軍の総司令官に任命〉アルマムベトを全軍の先導役に任命〉
マナス「ここにいるやつらで総司令官を選べ、決まったら俺に言え」
部下達「ガヤガヤ(嫌だよ、お前やれよ、嫌々お前こそやれよ・・・・・)」
マナス「全く、お前らはどうしようもない腰抜けだな。仕方ないわしが一人選ぶぞ。
わしが選ぶ総司令官は勇ましく、相談するときは頼りになる一騎当千の勇士バカイ翁を選ぶことにするぞ
どうだ?異議があるものはいるか?」
部下達「おかしらのおっしゃるとおりだ。バカイ翁が相応しいぜ」
マナス「よし、これで決まりだ」

マナス「お前らの中で
※中略〜怪物と戦ったり、危険な場所に行ったり、等などの事をマナスは部下達に延々と尋ねる〜
な者はいるか?」
部下達「おお、何てことだ恐ろしいところ行ったことも聞いたこともない。畜生六ハーンどもめ
あいつらめ、自分の陣地で王様だからって、マナスと同等と勘違いしたアホどものせいで貧乏くじを引いちまったよ
もう二度と家に戻れそうにねぇ。集まらずに家で死んだ方がマシだったぜ。」
マナス「いないのか?(イライラ)」
アルマ「私が行きました。
※中略〜マナスの行ったことをどれだけ実行したか説明中〜
マナス王がおしゃったことを実行したのは王の戦友であるわたしです」
マナス「他にはいないのか?少しだけ待つぞ・・・・・・・・・・・・
あい、わかった。アルマのいうことを信じて、この道の先導役を任せようぞ!
彼が墓に入るなら、われわれも墓に入るまでだ。
湖に入るなら、そのときはどうにでもなれ。後から付いて泳ぐだけだ
峠を越えるなら超えるまでだ。道案内するがままにするだけだ
風に飛ばされるなら飛ばされるまでだ。
バカイハーンに部隊を委ね、アルマに道を委ねる
異議のあるものはおるか!!」
部下達「おかしらのおっしゃるとおりだ。賛成!賛成!」

<従軍を望まぬ者に帰郷を許す〉>
マナス「アジパイとチャルィパィに命令を下す
やる気のない奴、弱音を吐く奴は日中に帰らせろ
夕方まで残った奴で弱音を吐く奴は火にくべてく殺してやる
鋼の如く屈強な兵士のみ連れて行く」

各部隊の族長達のテントに回る
アジパイとチャルィパィ「マナス王の言葉を伝える
帰りたいものは帰れ。残りたいものは残れ」

「ヒャッホォォーウィ、聞いたかよ兄弟達マナス王の許可が出たんだぜ
戦利品なんていらねぇや。兄弟おさわばしようぜ」
「帰る奴は罰当たりだ。残る奴は残ってくれ」

ガヤガヤやっている間にマナスは軍中まで歩いていた。
兵士の中にはマナスの顔を知らない奴もいた
「なんだ、あの恐ろしい見た目をした男は」
「マナスとあらば、どんな砲弾も跳ね返す城壁だ。
龍の如き屈強な英雄。この世の誰よりも賢い英雄だ
あの英雄についていこうぜ。
あの人と一緒に栄光を得ようぜ!あの人と一緒に敵を倒そうぜ!
命が尽きたら一緒に死のうぜ!」
「ウォォォォ!!!!そうだ!
マナスが大将なら絶対負けやしねぇ!俺達も行くぜ」
そうして、集まった軍勢は三百万を越した。

40名無しさん:2014/10/08(水) 19:55:38 ID:ERDMc2xw0
261 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/25(木) 20:52:20 ID:bcxb5weX [7/9]
第4章 大遠征の途につく
<マナス、部隊を視察〉
マナス「おお、皆の者、もう半月あまりになったぞ、馬どもを追い集めさせたからな
太った馬どもをやつれさせてしまったぞ。
アルタイからここに移住して以来、わしが飼っている家畜を惜しんだことはない
わしが持っているありったけの馬を集めておいたぞ
取れ、わしの家畜をやるぞ。わしは持ち物をケチったりはせぬ」

「マナス万歳!それでこそマナスだ、あれほどの英雄はおらんぞ」
男達は子供のように馬に群がっていく。

<部隊進発〉
マナスは真紅の旗を掲げて進軍する

<アルマムベトの提案〉
道が二手に分かれている。
マナスが化け物のような恐ろしい顔になって、怒っている
部下達「ガクガクブルブル(な・・・何を怒っているんだ)」
最後の審判の如く部下達は怯えている。
アルマ「王よ、提案があります。あなたにぴったりのお方、女性の中の女性、カラ・ハーン様のご息女カヌィケイさまのお屋敷へ参りましょう。あのお方の祝福を受けてから、旅路へ戻りましょう」

マナス「(・・ニコ)」

四十バートゥル「ヒソヒソ(女房べったりの血に餓えたおとこめ、無理して作り笑いしておる)」

<カヌィケイからの選別〉
カヌィ「皆さん頑張ってください。戦中でもつつがなくお過しなさいますように
どこへあなたの軍勢は行くのですか」
アルマ「おお、姐さん我らにお力添えくださるかと思い、あなたのそばへ参りました」
パーティが開かれる。
カヌィから槍、剣、銃、銃弾、服、毛皮、矢や銃を通さない防具・・・etcを贈られる
マナス「気が利くな。お前は最高の女房だぜ!
何ぼさっとしてやがる出発だ」

<カヌィケイの嘆き〉
カヌィが悲しいとか夫が心配だとかを長々と話す
カヌィ「何時帰ってくるの」
アルマ「一年半と十九ヶ月になる頃に帰り着くと思う」
<マナスと四十勇士、部隊に戻る〉
ここら辺は大して意味ないので省略

<アルマムベト、軍紀に不満〉
カシュク川の谷でテントを張って、くつろぐ。
アルマ「おかしら、あんたは全軍の大将だが・・・・・全くのやぁぁあく立たずだな!
クィタィ人は蟻の如く大群で、魔法使いも大勢いる。
あんたの兵はのんきなんものだな
部下達があんなに弛んでるんならわたしにお暇をくださいよ
わかってんのかよ!お遊びじゃねぇんだ!
遊びのつまりなら、こんな遠征とっとと辞めちまえ」

<アルマムベトを総司令官に選ぶ〉
マナス「バカイは老いたか!何故軍がだれてる事に気付かなんだのか!
総司令官の地位をアルマに譲るように伝えろ!!!!!」

「王より、総司令官の地位をアルマに譲るように言われてきました」
バカイ翁「(計算どおり、これでアルマに総司令官の座を譲れるわい)
おし、わしはマナスよりもアルマを尊敬しておる。喜んで譲ってやるわい」

41名無しさん:2014/10/08(水) 19:56:09 ID:ERDMc2xw0
262 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/25(木) 22:25:32 ID:bcxb5weX [8/9]
第5章 ベージンへ向けて進発
<全軍の点呼をとる〉
アルマが総司令官になって、部下たちは不平不満を言う
アルマは十人隊、百人隊、千人隊といった具合に部隊を編成する

<アルマムベト、全軍に訓示〉
アルマ「わたしが新しい総司令官アルマベトである
話しかけられたとき以外は口を開くな
口でクソたれる前と後に“Sir”と言え
分かったか、ウジ虫ども! 」

「Sir,Yes Sir 」

アルマ「ふざけるな!大声だせ!タマ落としたか! 」

「Sir,Yes Sir! 」

アルマ「貴様ら雌豚どもが俺の行軍に生き残れたら―――
各人が兵器となる。戦争に祈りを捧げる死の司祭だ
その日まではウジ虫だ!地球上で最下等の生命体だ
貴様らは人間ではない
両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!
貴様らは厳しい俺を嫌う
だが憎めば、それだけ学ぶ
俺は厳しいが公平だ、人種差別は許さん
黒豚、ユダ豚、イタ豚を、俺は見下さん
すべて――― 平等に価値がない・・! 」

アルマ「俺の使命は役立たずを刈り取ることだ
愛するマナス軍の害虫を! 分かったか、ウジ虫!」

「Sir,Yes Sir! 」

アルマ「ふざけるな! 大声だせ!」

<強行軍にクィルグィル老怒る〉
クィグィルとボズールは愚痴をこぼしながら行軍、
総司令アルマへの不平不満を述べている。

<クィルグィル、マナスに抗議〉
クィルグィルはマナスに会いに行く。
クィルグィル「kgkjぁjkgklじゃjぎおあじg(とにかく、総司令アルマへの不平不満悪態を付く、アルマを総司令にしたマナスにも悪態をたれる)」
マナス「悪態を付くのはやめろ。十人隊長のところへ戻れ」

<クィルグィル老、十人隊に戻る〉
クィルグィル老はまだ、マナスやアルマの悪口を言い続けてる。

42名無しさん:2014/10/08(水) 19:56:44 ID:ERDMc2xw0
263 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/25(木) 22:26:30 ID:bcxb5weX [9/9]

<宿営の令下る〉
マナスは部隊を望遠鏡で見渡す
皆弱りきって、へとへとになっている部隊見てマナスはアルマに兵を休ませたらどうだと提案する
マナス「クィルグィル翁も文句言ってきたし、そろそろ休ませたほうが・・・・」
アルマ「行軍で死ぬ兵士は悪い兵士だ。生き残る兵士は良く訓練された兵士だ!!
あの爺が死ぬぐらいじゃないと、ろくなことは出来ませんぜ
ホント戦争は地獄だぜ フゥハハー」
マナス「なるほど、クィグィルなんかの話なんか聞いて損したぜ」

そんなこんなで八十一日間休みなしで行軍

兵士達はもう限界状態
それを見てさすがのアルマも
「や・・べっ、このままじゃ全滅しちまうぜ。お前ら宿営だ!宿営!」
<アルマムベト、オルクン川を渡って偵察〉
オルクン川を渡って、偵察。鴨の真帆使いと遭遇したが逃げられる。
自軍のテントに戻って、八日間眠り続ける。

<アルマムベト、天気を変える〉
眼を覚ましたアルマはオルクン川(川に魔法がかかってるっぽい、またこの川を超えた床には怪物や色々な魔法がかかってる)を渡らせるために魔法を使う
雹が降り注ぎ、雪を降らせ、景色は冬景色になる。
魔法を解いて、雲が雲散霧消し、太陽が出る。
川が干上がる。
<全軍オルクン川を渡る〉
川の中にいた魔物たち(馬ほどの大きさのある魚とか)は死に絶え軍隊は無事に川を渡る

<エリメで越冬〉
そのまま行軍。
マンモスやら悪魔が出てくる。

<全軍の点呼と取る〉
特に意味ないシーンなので省略

<アルマムベトとスィルガクを斥候に選ぶ〉
アルマ(ここの章で予知能力を持っていることが判明する)がスィルガクを共にしてカカンに偵察に行く

43名無しさん:2014/10/08(水) 19:57:15 ID:ERDMc2xw0
264 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/26(金) 09:11:41 ID:2YJPvS7z [1/9]
第6章 アルマムベトとチュバクのいさかい
部下に炊きつかれてチュバクは怒り心頭でアルマの凝らし眼を決意する。
アルマの元へ向かう。
その様子を知ったバカイはマナスに事の次第を報告し、マナスと共にチュバクを追いかける
先にチュバクに追いついたバカイはチュバクの説得に取り掛かる。
しかし、チュバクは如何に自分が功績を挙げているかを、アルマの行軍でどれだけの兵士が苦しんだのかを力説する。
後から追いついたマナスの説得でもチュバクの怒りは冷め止まない。
アルマとチュバクは互いに怒りを顕にし、喧嘩口論を繰り広げる。
アルマを怒りの矛先をマナスにも向け、悪態を突く。
マナスは自分が斥候しようと言い、三人(スィルガク、アルマ、チュバク)はそれについていくことで一時的な和解をする
この章でマナスは二人の勇士から悪態を吐かれるが黙って聞くという度量の大きいところを見せる


265 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/26(金) 09:40:53 ID:2YJPvS7z [2/9]
第7章 一つ目の巨人マケル退治
マナス一行が向かってきていることを知ったエセルハーンは一つ目の巨人マケルに使いを出し、マナスを倒せと命令した。
道の様子見をしていたアルマとチュバクはマケルと遭遇する。
マケルの巨体さを見たアルマは弱気になるがチュバクの勇猛果敢な発言で勇気つけられ、マケルと戦うことを決意する。
アルマの弾丸がマケルの単眼に命中し、チュバクの槍が口に突き刺さる。
頭を矛で叩きつけ、弾丸を40,50発撃ち込んでマケルを倒した

―この怪物はかなりでかいっぽい。
 マケルの首を取って、マケルの髪が鋼のようだから手綱にしたりもしている。

44名無しさん:2014/10/08(水) 19:57:46 ID:ERDMc2xw0
266 名前:マナス壮年篇 [sage] 投稿日:08/12/26(金) 17:11:02 ID:2YJPvS7z [3/9]
第8章 クィタイから馬群奪取

アルマの道案内で魔法の橋を迂回し、トゥンシャ町に向かう。
アルマとスィルガクは攻めてきたカカンの都督チャバラと五人の都督を打ち倒す。
アルマは魔法を使って、雹を降らせ、猛吹雪を起こす。
敵の魔法使いである馬飼い頭カルグルは馬群を移す。
クィタイ陣営は防戦準備に乗り出す。
アルマとスィルガクはクィタイ人に変装して、クィタィに潜入する。
元クィタイ人だったアルマは故郷を見て、懐旧にふける。
アルマ一行に遭遇した魔法使いカラグルは変装したアルマ一行をクィタイ人ではないと疑う。
ここでアルマはカラグルを騙す。半信半疑のカラグルはお偉方に話を聞きに行く。
カラグルがいない間にアルマとスィルグルは馬群を盗み出す。
カラグルは盗まれた馬群を追跡し、アルマの奇襲を受け、川に落ちる。
ニ勇士は背後から迫るクィタィ軍と戦う。
敵軍司令官コングルバイがアルマの奇襲を受けて、傷を負う。
アルマとスィルガクはマナスの元へ撤退する。

267 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/26(金) 17:17:33 ID:2YJPvS7z [4/9]
第9章 キルギス軍奮戦
マナスは熟睡から目覚めて、アルマとスィルガクを追ってきたクィタイ人の大軍勢を迎え撃つ。
スィルガクはバカイに救援を求めに走る。
クィタイの大軍相手に三勇士(マナス、アルマ、チュバク)は奮戦する。
スィルガクから救援の知らせを受けたバカイは軍を率いて出動する。
キョル・ケチュー渡河点でマナスはボロンチュ、巨漢の勇士コングルバイと激しい戦いを繰り広げた。


268 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/26(金) 17:19:50 ID:2YJPvS7z [5/9]
第10章 凱旋
マナス軍突撃。
クィタイ人フルボッコ
クィタイが女、金、家畜等をマナス軍に渡して和睦

45名無しさん:2014/10/08(水) 19:58:17 ID:ERDMc2xw0
269 名前:マナス壮年篇[sage] 投稿日:08/12/26(金) 17:22:51 ID:2YJPvS7z [6/9]
〈和平成る。キルギス軍凱旋の途につく〉
クィタイ人からコングルバイ、クィルムス・シャーの〔子〕ムラディル、〔帽子に〕朱房をつけたネズカラ、
カルマク人のウシャン、奴らが命と引き替えに財物を出すことを合意した。
カンガイ人からオロングもその場にいたな。軍司令官コングルバイが奴ら全員をそばに集めた。
黒いたてがみボローンチュ、カトカランの〔娘〕サイカル、いちいち名前を挙げるんですかい。
ソローンのアローケ、猪のような気性の勇士ジョロイ、トクシュケルの〔子〕ボズケルティク、
九十二歳の長寿を保つ、ソロボの〔子〕ソーロンドュク、奴らが自分の命を心配して、
偶像の前に額ずぎ、財物を奉納することを誓った。

奴らは九千頭の黒いひとこぶ駱駝を用意して、ひとこぶ駱駝の背に金貨を積んだ。また、
九千頭の赤いひとこぶ駱駝を用意して、赤いひとこぶ駱駝に高価な金細工を積んだ。
駱駝に高々と積まれた荷の中には金塊もある。これらのすべての荷の上には絹のロープが掛けられた。
さらに白銀を積んだ三万頭の駱駝が引き出された。
白銀を積んだ駱駝を引いて行ったときのその光景を見てくだされ。
エメラルド・ダイヤ・ルビーが二千頭の駱駝に積まれた。贈り物として進呈するために、
今いるすべての馬の中から、互いによく似た黒馬九千頭が選り抜かれて、
それらを達人どもが調教した。さらに九千頭の赤毛馬と九千頭の栗毛馬を用意した。
どいつも姿が優雅で、走れば駿足だ。さらにまたすらりとして美しい大型の鹿毛馬九千頭も用意して、
そいつらが土埃を山のように巻き上げた。ほかにも九千頭の葦毛馬も用意した。
各村落から集めさせた贈り物用の馬群は十万頭に達した。

奴らは各自の町から娘たちを探し出させた。その黒髪は川獺(かわうそ)のよう、
鏡の前で髪を櫛けずらせて、真珠のような歯、反った眉、鴨のような首、小さい上品な頭、
丈は中背、歳は十五、細くて柔らかい指、太いお下げ、黒い干し葡萄や食べ物を口にすると、
白い喉を通してそれらが透けて見える。そういう美しい娘を九千人引き連れ、
工匠の中でも抜きん出た名人たちも連れて、贈り物を届けに、
アンディジャンから逃げたアローケ老人をはじめ、みんなが来た。

昔からこういうことばがある、「槍を刺すなら折れるほどに刺せ。敵であろうとひとたび倒れたら、
辱しめるな、心を安んじさせてやれ」と。
まさにその通りに、バカイ翁とクィルグィル老(チャル)が〔マナス・〕バートゥルのもとへ行って、バカイ翁が言った。
「贈り物を受け取ってやれ、勇者マナスよ。異教徒であろうと、ハーンを戴く人民じゃ。
昔から物をたんと持っておる人民じゃよ。クィタイ人であろうと、膨大な人民じゃ。
握力の強い我が猛者よ、わしの言うことを聞き入れよ。奴らはついに恐れ入った。
今はもう放っといてやれ、バートゥルよ」
賢いバカイがことばを継いだ。
「娘たちを贈り物に差し出したからには、〔クィタイ人を〕虐殺したらよろしくない。
〔キルギス人の〕六ハーンを集めて、彼らと協議したらどうじゃな。相談しようぞ。
あのクィタイ人どもを苦しませぬよう返事をしてやろうぞ」

獅子マナス・バートゥルはバカイの言った助言を受け入れた。
腕の立つ匠をもらう者、望んで娘をもらう者、ひとこぶ駱駝をもらう老、人それぞれであった。
食うや食わずだった者は金銀をもらい、〔みなが〕数えきれぬ家畜をもらった。
クィタイ人とキルギス人が和睦したのち、アローケらはそれぞれの故郷へ散って行った。
カカンでは七十の城門を備える都市を七つ破壊して占領したという。クィタイ人の地へ来て、
キルギス人が殺戮をやったという。十二か月が経って、一年と一月になったとき、彼らが撤退したという。
短かからぬ、長い道のりを通って、ベージンから出たおびただしい〔キルギス人の〕軍勢が郷里へ帰ったという。

46名無しさん:2014/10/08(水) 19:58:47 ID:ERDMc2xw0
271 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/26(金) 17:25:32 ID:2YJPvS7z [8/9]
<槍>
山帽子を切って、柄をつくり、それを腱で巻きしめ、
鉄の八稜の穂先を付け、十二色に光を放ち、狼の舌のような刃をぎらつかせ、穂先を毒液に浸し、風を受ければ唸りを生じ、刺した後には炎症をおこし、金の環をはめ、敵に向けて繰りだす

256 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/25(木) 19:42:34 ID:bcxb5weX [2/9]
名槍スィルナイザ
その柄は黄色い蘆を切って、猛暑に干し、腕利きの匠に腱を巻きつけさせて、膠で固めており、敵との戦いのために題字にとってある。
「何の木だ」と思っても、人には判断が付かぬ。
蘆、腱、膠で出来ていて、表面には色が塗られている。
その力を御覧なされ。敵に槍を突けば突き通って、どんな奴でも馬からすっ飛び、引けば地に長々と伸びる。
その一刺しで敵は殺され、穂先をつかんだ五本指は千切れて落ちる。


その鍛造のためには炭が足らず、あまたの森林が伐採され、鍛冶屋のふいごのためには灰色雄牛どもが屠殺された。
刀鍛冶カラタズがアッラーの神よご加護あれと祈って、その強い腕力を駆使し、焼入れのためにはいくつもの湖が干上がった。
そのような作業に耐え切れず、四十六人の匠がへばった。夏から秋まで叩いて鍛え、切っ先に反りをつけ、毒の泉で焼きを入れた。
剣を夜間抜きはらえば、火事のように赤々と燃え、戦いの日には長々と伸びる。
龍の毒に三日間浸して、刃を強化し、山に切りつければ岩が切断され、胴を切りつければ、首が飛ぶ。
草むらに置けば、火事が起こり、その一振りで死んで倒れる。

名馬
アククラ
額には吉祥の印があり、月の出ない闇夜ならば、霧が立ち込めて地が見えない昼間ならば、
その耳の蝋燭が役立つ。その生き物は旋風から生まれ、その眉間には面繋のすれた後がある。
それは腹の引き締まった、すばらしい生き物で。、いまだかって偵察のために乗ったことはない。
それは長い間立ち尽くしていても瞬時に駆け出す。それは月の出ない夜にも姿が目立ち、闇夜に道をたどれば
蝋燭のような耳のおかげで道から逸れることはない。そのような聖なる大馬アククラに今こそ勇者はどっかりと跨った。

後ろ足の付け根は山と山の間のくぼみよう
疾駆すれば歩ごとに荷を積んだ駱駝をを飛び越すほど、
尻懸十一アタの鍋がやすやす吊るせるほど、それほどデカイ体躯
そのでかい腹ではもぐらが穴を掘ることができるほど、
鼻の穴に人が四つんばいに入るのならば、今の人は服をそっくり来たまま入れる程
蘆のような耳、鋳物のような蹄。
ふくらはぎは子供の胴ほど、走りは山上牧場に吹く風のよう

47名無しさん:2014/10/08(水) 19:59:29 ID:ERDMc2xw0
272 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/26(金) 17:39:26 ID:2YJPvS7z [9/9]
壮年マナスの情報を簡単に求めておく
武装
・銃弾を通さない防具
・銃
・剣
・槍
・馬 偵察用とか戦闘用とかある。戦闘用の馬はかなりでかい。
でかい、ヘラクレスみたいな筋肉マッチョ
眼から火が出る。
怒ると化け物みたいな顔になる。
蛮勇、勇猛の気がある
幸運はAいきそう

275 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/27(土) 09:59:27 ID:CG63Ygge [1/3]
<作中に出てきたアクケルテの描写>
>撃つ銃はアクケルテ、遠きも近くも打ち損じなく、遠くも近くも区別なし。
>銃身は鋼鉄、銃口はダマスカス鋼、硝煙は濃霧、銃床はイスファハン製、
>照星は恐怖の的、弾丸は死。

>遠きも近きも的を外さず、遠き近きを区別せず、銃身は鋼鉄、
>銃口はダマスカス鋼、硝煙は濃霧、製造はイスファハン、
>照星は恐怖の的、弾丸は死、肩に掛ければアクケルテ、
>逸らなければコイチャグル(古銃の名)、激昂すれば大筒となる。

>「あの野郎を殺してやる!殺さんでおいたらろくなことはない」と思って、
>肩に掛けたアクケルテ、それは遠きも近きも打ち損じがなく、
>遠きも近きも選り好みせず、銃身は鋼鉄、銃口はダマスカス鋼、
>イスファハン製で、硝煙は靄の如く、照星は恐怖の的、銃弾は死、
>掛けてあればアクケルテ、火を吹けばコイチャグル(古銃の名)、
>狙って撃てば大砲ともなる銃をシャルメイデン(中東の民間伝承の英雄の守護者)
>が守護したまう我らが悪餓鬼が手に取った。
>蒼い火縄を焦がしながら、「神よ助けたまえ!今こそ好機。
>「殺す的はあれです」と彼は念じて、アクケルテを一発撃った。
>灰青色の煙がもうもうと巻き上がって天に昇った
>体長六アルカン(約三十メートル)の怪物が天まで跳ね上がり、
>まっしぐらにマナスの頭上に落ちてきて、地面に長々と横渡った

>遠きも近きも打ち損じがなく、遠い近いは区別なし、
>銃身は鋼鉄、銃口はダマスカス鋼、硝煙は靄の如く、
>製造はイスファハン、照星は恐怖の的、銃弾は死、
>銃身はまっすぐ、撃った弾は普通に飛ばず、
>死すべき命を探し当てる

アチャルバルス
>草むらに置けば火事を起こし、振り上げれば死を与え、
>山に斬りつければ岩をも砕き、腰に斬りつければ首をも落とす。
>これを持った者は手がしびれ、夜間抜き払えば烈火のように燃えさかり、
>昼間斬り結ぶときには長く伸びる。

>夜間抜き払えば炎を上げ、戦う時は長く伸び、
>冷え冷えと光を放ち、切っ先をやや反らせ、山を斬れば岩をも砕き、
>胴に斬れば首をも落とし、草むらに置けば火事を起こし、
>振りかざせば死を呼ぶ

>敵に向けて振るえば四十七尋(約七十メートル)に伸びる剣を手に握っていた(アチャルバルスかどうかは不明)

四十チルテン(マナスの守護霊)
四十チルテンの中からある者は虎となって彼に従い、ある者は唸る竜となり、またある者は牙をむく豹となり、
ある者は吼える獅子となった。アルブカラクシュ(巨鳥)が天空一杯に翼を広げ、爪を立てて、マナスにお供し、
ありとあらゆる猛獣が四方八方からマナスを取り囲んでいた。彼の守護霊たちが兵となり、山や岩が彼のために平らな道となった。

48名無しさん:2014/10/08(水) 19:59:59 ID:ERDMc2xw0
276 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/27(土) 10:11:39 ID:CG63Ygge [2/3]
アチャルバルスまとめ
>草むらに置けば火事を起こし、振り上げれば死を与え、
>山に斬りつければ岩をも砕き、腰に斬りつければ首をも落とす。
>これを持った者は手がしびれ、夜間抜き払えば烈火のように燃えさかり、
>昼間斬り結ぶときには長く伸びる。

>夜間抜き払えば炎を上げ、戦う時は長く伸び、
>冷え冷えと光を放ち、切っ先をやや反らせ、山を斬れば岩をも砕き、
>胴に斬れば首をも落とし、草むらに置けば火事を起こし、
>振りかざせば死を呼ぶ

>敵に向けて振るえば四十七尋(約七十メートル)に伸びる剣を手に握っていた(アチャルバルスかどうかは不明)

>その鍛造のためには炭が足らず、あまたの森林が伐採され、
>鍛冶屋のふいごのためには灰色雄牛どもが屠殺された。
>刀鍛冶カラタズがアッラーの神よご加護あれと祈って、
>その強い腕力を駆使し、焼入れのためにはいくつもの湖が干上がった。
>そのような作業に耐え切れず、四十六人の匠がへばった。
>夏から秋まで叩いて鍛え、切っ先に反りをつけ、毒の泉で焼きを入れた。
>剣を夜間抜きはらえば、火事のように赤々と燃え、戦いの日には長々と伸びる。
>龍の毒に三日間浸して、刃を強化し、山に切りつければ岩が切断され、
>胴を切りつければ、首が飛ぶ。 草むらに置けば、火事が起こり、
>その一振りで死んで倒れる。

277 名前:名無しさん[sage] 投稿日:08/12/27(土) 10:40:42 ID:CG63Ygge [3/3]
>見渡す限りの大軍は、マナスの激怒を恐れて攻めかかろうともせず、
>彼の威厳を見て挑みかかろうともせず、彼の威力を恐れて近づこうともせず
>脇によって道を大きく空けた

49名無しさん:2014/10/08(水) 20:13:10 ID:rrF2Ut0c0
【真名】:イヴァン四世
【元ネタ】:史実
【クラス】:バーサーカー・ランサー
【解説】
 ロシアを大国へ築き上げた皇帝、ツァーリ。
 恐慌政治やのノヴゴロドの虐殺が有名で拷問や加虐を愉悦とし数万人もの人間を殺害した。

 大量の拷問や殺戮を行う一方、敬虔な信徒であり正教会の守護者でもあった。
 神を恐れ敬い、巡礼や礼拝好んでは毎夜、死者へ祈りを捧げていた。
 現在残っているロシアの生女神の大聖堂も彼の戦勝の記念に作られたという。

 生前は感情の起伏が激しく妻・アナスタシヤのみが彼を制御できたらしく
 その妻の死後、失意の後眠っていた残虐性がより増すことになった。
 
 最後は息子を自ら感情に任せ殺害したことで、今までの罪を自覚。
 苛まれ続けることになり懺悔を呟き続け遺言状へは罪の行為への悔いが残された。
 数年後その人生を呆気なく終わらせることになった。


【備考・アピールポイント】:
・ロシアきってのバーサーカー。狂化のランクは高め
・宝具は拷問場と妻を失って歯止めが利かなくなった逸話からマスターが死ぬと強化される景清みたいな宝具
・無辜の怪物で魔力放出(雷)とかありそう
・マスターはイリヤで亡き妻の面影を重ねるとかいいかも

50名無しさん:2014/10/16(木) 20:38:17 ID:AxyKfJFk0
【真名】:平清盛
【元ネタ】:平家物語、民話。
【解説】:武士として初めて太政大臣となった平氏の棟梁。
娘を天皇に入内させ「平氏にあらずんば人にあらず」と言われる時代を築いた。

【備考・アピールポイント】:
福原にいた時に、骸骨の妖怪と睨み合って勝った逸話がある。
これを超解釈して目に何らかの異能を持つか、或いは目から破壊光線を出す能力とか。

厳島の女神が変化した姫に求婚した際に、音戸の瀬戸を1日で切り開いてくれという無理難題に挑戦し、
日が沈みそうになった時に扇で夕日を招いて時間を稼いだ伝説もある。
扇→日招きの伝説→太陽を操る。或いは時間を操る宝具なんてどうだろう。

目から光線を出して扇が光ると太陽から火球が降り注ぐ姿を幻視した。アーチャーなら金ぴかといい勝負になりそう。

51名無しさん:2014/10/17(金) 15:06:08 ID:2QAtD42Y0
>>50
平清盛はキャス狐の解説にダキニ天の力を用いた修法によって権力を握った伝承もあるとか書かれてるから呪術使うキャスターでも行けそう

52名無しさん:2014/10/23(木) 20:28:28 ID:VXVHNbv20
【真名】:オスカル
【元ネタ】:フィアナ伝説
【クラス】:セイバー
【解説】:
 ケルト神話に語られる英雄。フィアナ騎士団の長・大英雄フィン・マックールの孫にして、
悲劇の英雄ディルムッド・オディナの親友であり、一説には騎士団最強の戦士とも伝えられる。
単体のエピソードは少ないが、ディルムッドが魅了の黒子を得た逸話など、
ディルムッドの冒険に同行していたことがしばしば見られる。
ディルムッドの死の際には、ディルムッドに恨みを持つフィンに対して
「彼を救わなければ、私は貴方に剣を向け、私か貴方のどちらかが死ぬでしょう」と訴えるも、
結局ディルムッドは死に、オスカーは「彼ではなくフィンが死ねば良かった」と言ったという。
アイルランドの上王がコーマックからケアブリに代替わりし、騎士団の強大な戦力を
疎んだケアブリによって、騎士団は戦を起こすことになった。
オスカーはケアブリによって致命傷を負いながらもケアブリを倒し、
フィンは瀕死の孫を見て嘆くが、ディルムッドの件の確執があったので、
オスカーはフィンに「私は貴方が死んでも泣きはしない」と言い、息を引き取った。
孫の死を看取った老戦士フィンは、かつての勇猛を取り戻して戦場で奮うも、
最期には戦士5人の槍に囲まれて死したという。

【備考・アピールポイント】:
・ディルムッド大好き過ぎる人。ブラダマンテみたいに蛮勇:C+(ディルムッド絡み)とかありそう
・宝具はガラドボルグと同一とされる魔剣ゲル・ナ・グコラン
・weaponとかにディルムッドのモラルタ・ベガルタとかもってそう

53名無しさん:2014/10/29(水) 17:36:32 ID:CnSzK0AM0
【真名】:アクハト
【元ネタ】:カナン神話
【クラス】:アーチャー
【解説】:
北シリアのウガリット神話の英雄。
バアル神の加護で生まれたハルナム王ダニエルの王子で、「天の弓」と呼ばれる狩人の英雄。
女神アナトが王子の弓を欲しがるが、断ったために、アクハトは鳥に変身した戦士ヤトパンに殺される。
アクハトの死後、不作の七年が続いたという


【備考・アピールポイント】:
・ヒステリックな女神のせいで酷い目に会った人。
・技術神コシャル・ハシスとも交流があり、「天の弓」は彼が生まれた時にコシャル・ハシスから授かったもの
神々の加護もありそう
・宝具は女神をも魅了した「天の弓」

54名無しさん:2014/10/29(水) 22:31:05 ID:x4K0jfRY0
【真名】平賀源内
【元ネタ】史実
【クラス】バーサーカー、キャスター
【解説】享保13年(1728年)〜 安永8年12月18日(1780年1月24日)。
江戸時代中頃に活躍した学者・山師・発明家。
本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家、山師、と様々な分野で活躍した。

讃岐国の人、先祖は武田信虎・晴信父子に敗れた平賀玄信とされる。
幼少の頃より、掛軸の天神が顔を赤くするからくりを開発するなど、知恵者として知られていたが、高松藩を退身し、江戸に居を構える際に他家への奉公を禁じられ、不幸な生涯をおくった。
江戸では彼は様々な活動を行った。

・「土用の丑の日にウナギを食べる」ことなどの広告キャッチコピーを開発した日本におけるコピーライターのはしり
・新田氏に「水破」・「兵破」の矢が伝わっていた、との伝説を基に、
「新田義興を謀殺した渡し守の娘が、義興の弟・義峰に恋し、我が身を犠牲にして義峰とその妻を救い、渡し守は天から飛んで来た「水破兵破」の矢に射ぬかれて死ぬ」
という内容の浄瑠璃『神霊矢口渡』(しんれいやぐちのわたし)を執筆すると共に、破魔矢を考案して新田義興ゆかりの神社に販売を勧めた
・鎖国を行っていた当時の日本で、蘭学者として油絵や鉱山開発など外国の文化・技術を紹介した。
・石綿を発見し、燃えない布である火浣布を開発した
・文学者としても戯作の開祖とされ、人形浄瑠璃などに多くの作品を残した。
・また源内焼などの焼き物を作成した
・男色家であり、陰間茶屋案内書を執筆した
・屁を考察した『放屁論(へっぴりろん)』を執筆した
・江戸湯島で日本初の博覧会「東都薬品会」を開催した
・オランダ製の寒暖計を初めて見て、原理はすぐ判ったから簡単に作れると言って、 タルモメイトル(寒熱昇降器)を作り上げた
・オランダから持ち込まれた壊れたエレキテル(摩擦静電気発生装置)を七年かけて修復した。
なお、電気の原理について源内自身はよく知らなかったにもかかわらず、修復に成功したという
・杉田玄白らと交流を持ち、『解体新書』の解剖図の画家として弟子の小田野直武を紹介した

源内は晩年、勘違いが元で大工二人を殺傷し、獄死した、とされる。
なお、当時彼が住んでいた家は以前切腹した浪人が住んでおり、次に住んだ住人も悪事が見つかり死罪になったという曰く付き物件であったという。

また、「悪童めいた1人の少年が松の木の枝から小便をし、その下を禅僧風の男が過ぎ行きながら、上を見上げて笑っている」絵を太田蜀山人に見せて得意になった、というエピソードがある。
これを蜀山人は、「癲狂の萌ありけるにや(あれが発狂の兆しだったのだな)」(鳩渓遺事)と語った、という。

【備考・セールスポイント】
・スキルとしては、最低でも「専科百般」・「炎避けの加護」・「道具作成」は有している、と思われる
・物産会の逸話から「蒐集」を持たせることも可能。
・「精神汚染」、「精神異常」、「狂化」のどれを用いるべきかは要相談ながら、ヘリオガバルスを参考にするのが無難か
その場合、高ランクの「精神異常」と低ランクの「狂化」で、なんか異常の発生した道具や宝具をむやみやたらに撒き散らす災厄か何かになる?
狂化を強めることで手綱をつけても、生粋の大山師・発明家たる源内ならば、安定性が悪化した道具を勝手に作り出すのではないだろうか。
・宝具候補、としては電気の原理も判らずにエレキテルを修復し、活用したことから
「神秘の残滓を基に、消滅した鯖の宝具を(どういうものかわからないまま)再現して自分のものとする」
的なものや、『神霊矢口渡』と破魔矢の逸話を基に、シェイクスピアやアンデルセン、アレクサンドル・デュマの宝具に近い物語系統の宝具が考えられる
・明確な祟りの逸話があるわけではないが、死ぬ前に住んだ家の逸話からして、怪異系統の鯖には弱いかも。
・魔術系の逸話は皆無であり、武人でもないので、ステータスは低め、と考えられる。
・とにもかくにも、道具作成や宝具に頼って戦う鯖になるだろう。

・Q.「神秘の残滓を基に、消滅した鯖の宝具を(どういうものかわからないまま)再現して自分のものとする」ってどういうもの?
A.要するに、第五次で、四次でジルが使った螺湮城教本をうっかり再現して自滅する、とかそんなイメージ。
自身の宝具のランク以下のものだけ再現する、というのが無難か?

55名無しさん:2014/10/30(木) 11:29:30 ID:G8D0HtE.0
↑追記
・今までいそうでいなかった「科学技術寄りのマッドサイエンティスト」系鯖としてのキャラ付が可能
・宝具候補としては、丑の日のウナギや破魔矢といった、現代にまで影響が残るレベルの広告から、宣伝・扇動系の宝具を持たせることも可

56名無しさん:2014/10/31(金) 21:38:57 ID:ZPbubCg.0
【真名】:果心居士
【元ネタ】:史実
【クラス】:キャスター、アサシン
【解説】:
室町時代の幻術士。七宝行者とも呼ばれる。
筑紫(現在の福岡県)の生まれとされている。
大和(現在の奈良県)にある興福寺に僧籍をおいていたが、外法の幻術に手を染めたため破門された。
その後は織田信長の家臣になりたいという思惑から、信長の前で幻術を披露し賞賛されたが、士官はされなかった。
1612年の7月に徳川家康の前に現れたと言われる。
家康は既知の相手で「いくつになるのか」と聞いたところ、居士は88歳と答えた。(その場合居士は1524年生まれとなる)
伝えられてる逸話は次のようである。
・猿沢池の水面に笹の葉を放り投げると、たちまち笹の葉が魚になって泳ぎ出した。
・上記の術を信用しない男の歯を楊枝でひとなですると、歯が抜け落ちんばかりにぶら下がった。
・伏見で能が行われていた時、大勢の人で見えなかったため居士は顎を捻るとみるみる大きくなり、2尺ほどの大きさになったという。
・織田信長が居士の描いたという地獄絵図を気に入った。その地獄絵図は叫び声や絵が実際動いたと言う。しかし信長が手にとって絵図を見ると真っ白だった。
・絵の中から船を呼び出し、船に乗り込むとそのまま絵の中に消えていったという。
・特に親交がある松永久秀が「幾度も戦場の修羅場をくぐってきた自分に恐ろしい思いをさせることができるか」と挑んだところ、数年前に死んだ久秀の妻の幻影を出現させ、震え上がらせた。
・豊臣秀吉に召されとき、居士は秀吉が誰にも言ったことのない過去の行いを暴いたために不興を買い、捕らえられて磔に処された。しかしこの時、果心居士は鼠に姿を変えて脱出し、それを鳶がくわえてどこかに飛び去ったと言われる。
この逸話は事実と考えられず、奇術の原理で説明できるもので、居士は幻術士ではなく奇術師ではないかと言われてる。
また果心居士自体も実在を疑問視されている。

【備考・アピールポイント】:
・忍者とも言われるためアサシン適正もあるかもしれないが、キャスターが最も合うと思われる。
・ステータスはオールEでも良いレベル。スキルや宝具でなんとかするタイプかな。
・大物に怖い思いをさせてるが、本当にさせたのかもしれないし、大物をよく思ってなかった平民が作り上げた物語かもしれない。本当に幻術士だったかもしれないし、ただの奇術師かもしれない。正直どっちでも面白そう。
・逸話からは想像できない名言を残してる。『力で押さず、智でおとす。しかし、智に頼って、勇を失ってもならぬ。』『誇るなよ。怠けるなよ。油断するなよ。お前の使命はまだ残っているはず。再び、我と逢う日まで、心の紐をゆるめるなかれ。』など。
・宝具は相手の最も恐れてることの具現化とか?精神干渉系だとは思う。

57名無しさん:2014/11/01(土) 08:46:53 ID:2EN7I5Pg0
上追記
・もしアサシンにするなら、幻術で目の前にいるのに消えたように思わせてたらしいから、幻術が気配遮断の変わりになるかも

58名無しさん:2014/11/01(土) 23:49:02 ID:SGPrVqkQ0
【真名】:ルイ14世
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー、セイバー
【解説】:
ブルボン朝第3代のフランス国王。王朝の最盛期を築き、「太陽王」と呼ばれた。
父の死後、幼くしてフランス国王に即位し、宰相ジュール・マザランの補佐を得てフロンドの乱を鎮圧した。
1661年に親政を開始するとジャン=バティスト・コルベールを登用して中央集権と重商主義政策を推進した。
対外戦争を積極的に行い、帰属戦争、オランダ侵略戦争で領土を拡張して権威を高めると、ジャック=ベニーニュ・ボシュエの唱える王権神授説・ガリカニスムを掲げ、絶対君主制を確立した。
ヴェルサイユ宮殿を建設するなど文化の興隆も見たが、治世後半のアウクスブルク同盟戦争、スペイン継承戦争では苦戦し、晩年には莫大な戦費調達と放漫財政によりフランスは深刻な財政難に陥った。
72年もの在位期間はフランス史上最長であり、18世紀の啓蒙主義思想家ヴォルテールはルイ14世の治世を「大世紀」(グラン・シエクル)と称えている。
また、「中世以後の国家元首として最長の在位期間を持つ人物」としてギネス世界記録にも認定されている。

【備考・アピールポイント】:
・恐らく皇帝特権持ちのフランス国王。「朕は国家なり」という台詞でも有名
・バレエの出演経験があり、バレエをダンスとして体系づけたのは彼の功績である。太陽王の由来も、バレエで太陽(アポロ)を演じたため
・またの名を「官僚王」と呼ばれるほど非常に政務に精励な国王だった・
・身体強健であり、しばしば戦争に出陣した王の馬上姿は颯爽たるもので、自身も野戦攻城戦や閲兵式を好んだ。
・宝具はベルサイユ宮殿。オペラの逸話から黄金劇場みたいになりそう(実際、オペラ劇場も設置されている)

59名無しさん:2014/11/03(月) 13:33:34 ID:8/24SpB60
【真名】:ナルメル
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー
【解説】:
紀元前31世紀頃の古代エジプトのファラオ。エジプト第一王朝の創始者とされる。
ナルメルは「荒れ狂うナマズ」という意味である。
1898年に発見された『ナルメルのパレット』により名を知られるようになる。
そのパレットによるとナルメルは上下エジプトの統一者ではないかと推測される。
従来はメネスが最初の統一王だと考えられたが、ナルメルが実在したという物証が多数ある一方で、
現在のところ、メネスはマネトの王名表や伝承にしか登場しない為、メネスとの同一人物説や
ナルメルによって統一されたエジプトをメネスが継いだ説等が上がっている。
またナルメルはメネスの他にスコルピオン2世との同一人物説がある。

【備考・アピールポイント】:
・現状で実在が確認されている中でエジプトを統一した最古のファラオとされる。〜王の称号をつけるなら「統一王」か。
・宝具は『ナルメルのパレット』に描かれている霊獣ムシュフシュ、スコルピオン2世と同一視されてる事から蠍関係あたり。
・歴史的には古いが、古い故に情報が少ないのが難点。他の同一視された二人も参考にすれば多少は増えるが。
・時代的にはギルガメッシュよりも古い。
・パレットにはメイスを持った彼の姿が描かれているし彼のメイスヘッドも見つかってるのでので、武器はメイスだろう。

60名無しさん:2014/11/03(月) 15:50:40 ID:Ra6IVJRg0
【真名】:ヘルヴォール
【元ネタ】:ヘルヴォルとヘイドレクのサガ
【クラス】:セイバー
【解説】:
狂戦士の一族であるアンガンチュールの娘。
旅をしていたヘルヴォールは、男装してヴァイキング船に乗り込み、男勝りの戦士として各地を荒し回っていた。
そしてある日、父であるアンガンチュールのの墓を発見する。
ティルフィングの怨念が吹き出し、周囲に炎が燃え盛る父親の葬られている塚へとやってくると、炎をものともせずに塚に歩み寄り、父親に剣を差し出すように要求した。
彼女の呼び声に応えたアンガンチュールの霊は、激しい口論の末、ティルフィングを娘に譲った。
魔剣の所有者となったヘルヴォールは多くの敵を倒したが、後に結婚し2人の息子をもうけた。
その内の弟が、ヘイドレクである。

【備考・アピールポイント】:
・ヘイドレクの母親の女鯖セイバー
・宝具はティルフィングだが、狂化付与ではなく黒炎を発するやつ
・スキルは炎避けに勇猛、戦闘続行あたり。

61名無しさん:2014/11/03(月) 19:06:54 ID:Ra6IVJRg0
【真名】:ジンガ女王
【元ネタ】:史実、ポルトガルの伝承
【クラス】:ランサー・バーサーカー
【解説】:
ンドンゴ王国とマタンバ王国の女王。本名ンジンガ・アナデ。コンゴ川流域はポルトガルの奴隷貿易の拠点となっていた。
ンジンガはローマで留学してきた兄に反乱を起こして王位を奪取し、ンドンガとマタンバの権力を手にした。
ポルトガルと条約を結ぶ際、平等条約を強調するために彼女はキリスト教の洗礼を受けてアンナ・デスーザと称した。
しかしポルトガルは条約を守らず、奴隷貿易を続けたため、ンジンガはオランダと同盟しポルトガルと戦争を始めた。
ンゴレメの戦いでポルトガル軍を破ったものの後が続かず、カヴァンガでポルトガルに敗れた。
それでも彼女は16年にわたってポルトガル軍と戦争を続けた。
最終的に彼女はポルトガルとの平和条約を結び、戦いで荒れた国を再構築しようとしたが殺されてしまった。

しかし、ポルトガルが全世界に流布した物語に寄れば、アンゴラ帝国のンジンガ女王は人食いを好み、
時には2日で130人の子供を殺して喰ったという。
また戦いで血が流れるのが好きで、血を見ると性的に興奮し
剣闘士奴隷のチャンピオンとベッドを共にした飽きたら殺して喰った。
彼女が国内の視察に出たところ、その村の農民が彼女を怒らせたため、連帯責任で600人の村人を捕らえ、
巨大な粉轢器で一人一人身体を粉々に砕き、喰ったという。
この逸話が世界中に流布され、彼女に関する逸話は例えば日本語では下記の人食いの逸話しか存在していない。

【備考・アピールポイント】:
・最大級の無辜の怪物を持つであろうサーヴァント
・宝具は巨大な粉轢器に変化する槍
・エリザ非常に近い感じがする

62名無しさん:2014/11/04(火) 22:02:22 ID:ydE8wUwA0
【真名】大石内蔵助良雄
【元ネタ】史実
【クラス】アサシン、セイバー
【解説】 万治2年(1659年)〜元禄16年2月4日(1703年3月20日)
江戸時代前期の播磨国赤穂藩の筆頭家老。
主君浅野長矩が江戸城殿中において刃傷に及ぶも討ち漏らした吉良義央を、元禄15年12月14日(1703年1月30日)深夜に同志四十六名と共に吉良屋敷に討ち入り、討ち果たしたことで後世に名を遺した。
この元禄赤穂事件を題材とした人形浄瑠璃・歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』で赤穂浪士は有名になった。

代々浅野家の家老を務める家に生まれ、家老職を継ぐも、寛容で物事にあくせくしない性格で平時は昼行燈として扱われるにすぎなかった。
しかし、播磨赤穂藩主の浅野長矩(内匠頭)が、高家旗本・吉良義央(上野介)に対して江戸城殿中において刃傷に及ぶも失敗し、殿中抜刀の罪で即日切腹・赤穂藩改易となると、
篭城殉死希望の藩士たちから義盟の血判書を受け取り、城を明渡した上で浅野長矩の弟浅野長広を立てて浅野家再興を嘆願し、あわせて吉良義央の処分を幕府に求めることで藩論を統一した。
また良雄は、価値がなくなる赤穂藩の藩札の交換に応じて赤穂の経済の混乱を避け、また藩士に対しても分配金を下に厚く上に軽くするなどの配分をおこなって、
家中が分裂する危険の回避につとめ、見事な開城を成し遂げた。

その後、家族とともに京都山科に隠棲し、御家再興の為に働きつつ、仇討ち優先派の懐柔を行った。
しかし、御家再興が絶望的になると盟約に参加した嫡男主税良金を除く家族を去らせ、放蕩を行いながら討ち入りの準備を固めた。

赤穂浪士は次々と脱盟者が出る中、吉良邸を探索し、吉良邸絵図面や吉良義央が確実に屋敷にいる日程を探り出す。
元禄15年12月15日(1703年1月31日)午前4時頃、彼が率いる、最後まで残った四十七人の浪士は吉良邸を襲撃した。
この時に雪が降っていたというのは『仮名手本忠臣蔵』での脚色であり、実際は冷え込みが厳しかったが空は晴れていた。なお、月齢は13.6で満月の一歩手前であった。
吉良方は桑名藩所伝覚書では「上杉弾正(上杉綱憲)から吉良佐平(吉良義周)様へ御付人の儀侍分の者四十人程。雑兵百八十人程参り居り申し候よし」と記してあり、多数存在したと思われる。
しかし、不意をうたれ、寒さの中平服で戦う吉良方は武装で勝る浪士には及ばず、次々と死者を出す。
また、『小野寺書状』によると吉良家臣は弓の使い手が多いという情報を事前につかんでいたので弓は発見次第に弦を切るよう事前に決めていたことや、
礒貝正久が軽い者を捕えてろうそくを出させ、真っ暗だった吉良邸内を明るくしたことで浪士たちは常に優位を保ち、とうとう炭小屋に隠れていた吉良義央を発見し、討ち取った。
吉良方は死者十七人、負傷者二十四人であったのに対し、浪士側は死者零人、負傷者四人に過ぎなかったという。

討ち入り成功後、浪士たちは吉良邸内の厳重な火の始末をし、吉良義央の遺体を寝所に安置した後、吉良の首を掲げて出立し、主君の墓前で仇討の報告を行った。
幕府に出頭した彼らは細川家・水野家・毛利家・伊予松平家に預けられたが、大石内蔵助は細川家、嫡男主税は松平家に預けられた。
仇討ちを義挙とする世論の中で、幕閣は助命か死罪かで揺れたが、切腹に決し、元禄16年(1703年)2月4日、大石内蔵助は切腹した。
享年45。亡骸は主君浅野長矩と同じ高輪泉岳寺に葬られた。

63名無しさん:2014/11/04(火) 22:03:06 ID:ydE8wUwA0
討ち入り装束は「江赤見聞記」によれば、
火消役人の格好で肌着の上には鎖帷子(くさりかたびら)を着込み其の上に紅裏の短半着物、袴は股引脚絆。
頭には甲の針金だけを火事頭巾の中へ縫い付けてかぶり小手臑当を充てた者も何人かいた。
その上に羽織を着て襷をかけたいでたちで帯には鎖が入れてあった。
相印として白の練布を両袖につけ、右の肩先に四寸ほどのいため革に名前や戒名、辞世句をぶら下げた人もいた。

武具は、「寺坂筆記」にある「押し込む道具用意の事」によると、
大小刀は先祖伝来のものをたばさみ柄は木綿の平打緒と巻き替えて使用。
その他武具。
槍十二筋 ・ 長刀 二振 ・ 野太刀二振 ・ 斧二挺 ・ げんのう二挺 ・ かけ矢六丁 ・ 竹梯子大小四挺
大鋸二挺 ・ 鉄てこ二挺 ・ 木てこ二挺 ・ 鉄槌二挺 ・ かすがい六十本 ・ かなずち二挺 ・ どら一つ等々とある。
陣太鼓は実際は使われていなかった。

【備考・セールスポイント】
・東軍流剣術を学び三十四歳で免許皆伝を得る。佩刀は則長 二尺八寸金拵え 、脇差 則長 二尺在之。
堀内伝右衛門覚書によると、
「相州物の大乱れ刃で脇差は松葉先一尺ほと 血糊の跡があって、刃こぼれがあり定めて上野介殿のとどめを刺されたるものと察し申し候」
とあり、脇差は『万山不重君恩重一髪不軽臣命軽』と大石家伝統の古語を彫りつけた木柄の刀」とある。
・山鹿流兵法を学んでいたと思われる。
・身長は157cm程度だと言う。頭蓋骨の調査でこめかみの筋肉と下顎が発達していたことから庶民的な顔つきだったようである。

・遊興の逸話から佯狂スキルは確実に持っているものと思われる。
・宝具候補としては、討ち入りの状況を再現し、四十七士を召喚する固有結界か? 寒気や不意打ちなどで敵へのバステをかけられる点で王の軍勢と差別化できる。
他に入れるとすれば、相次ぐ脱盟者により、最後に四十七士の名前が残された盟約書を、「裏切り者の名前が消える」暗躍防ぎの宝具といったものか?

・瑤泉院(内匠頭の正室阿久利)付家老、落合与左衛門に奥方御化粧料なる預かり金の使途明細を誌した「金銀請払帳」を提出しており、経済感覚には優れていたものと思われる。
・「討入り趣意書」の中で内蔵助は主君である浅野内匠頭長矩の殿中刃傷事件に対し「時節場所をも弁へざる働き、 不調法至極」と書き入れさせており、内心では迷惑に思う気持ちもあったようだ。
・基本的には良識的で扱いやすい鯖になると思われる。
日本における知名度補正も抜群に高く、江戸時代の大英雄と考えてもさほど問題はないだろう。

64名無しさん:2014/11/09(日) 20:32:40 ID:QNRkWOaU0
【真名】:タフムーラス
【元ネタ】:シャー・ナーメ
【クラス】:ライダー、キャスター
【解説】:
古代イランの第3代目の王。ジャムシードの父。
悪魔の束縛者であり、アフリーマンに騎乗して、世界中を駆け巡ったという伝説を持つ。
30年間王位にあり、その間に野生の動物を捕らえて訓練し、戦いに用いることを初めて行った。
シーダースプという宰相がおり、悪魔たちを縛りつけ、王に悪魔を寄せつけなかった。
王もアフリーマンを鎖につないで鞍をつけ、アフリーマンにまたがって世界を1周した。
ところが王のいない間にシーダースプの捕らえた悪魔たちが逃げ、王宮を占拠した。
王は急いで戻ってきて、軍を率い、悪魔たちを呪術で縛り、打ち倒していった。
すると悪魔たちは秘術と引き換えに命乞いを始め、解放された悪魔たちは王に文字を教えた。

【備考・アピールポイント】:
・アフリーマン(アンリ・マンユ)を乗り回した伝説からライダー適正を持つが
呪術を使ったり、悪魔から秘術を授けられたあたりからキャスター適正は高い
・宝具はアフリーマン。又は縛った鎖。ベルレフォーンみたいな感じだろうかな

65名無しさん:2014/11/11(火) 01:39:36 ID:HYJRvtvE0
【真名】:ゴル・マック・モーナ
【元ネタ】:ケルト神話
【クラス】:アーチャー
【解説】:
ケルト神話、フィニアンサイクルに登場する隻眼の騎士。
出奔したフィンの父親クールを激闘の末殺害し、フィアナ騎士団の団長の座についた。
しかし成長したフィンに団長の座を明け渡し、以後は彼の部下として活躍する。
フィンにとっては父の仇なのだが、むしろ彼はゴルを重用したようだ。
この辺りは、親の仇でも仲間ならば共闘するというケルト戦士の価値観に沿った物と言える。
ゴルはフィンの配下としてよく戦ったが、最後にはフィンと敵対する氏族に加勢し、フィンとの一騎討ちで果てたとも。

ゴルは「一つ眼」の意味であり、「金色の髪」を意味するフィンと同じく渾名の類。
本来の名は「火・炎」を意味する「アイズ」であると伝えられる。
一説によれば、槍によって戦う若い戦士フィンと、その親世代である隻眼の戦士ゴルの関係は、太陽神ルーと魔神バロールをモチーフにしているという。

【備考・アピールポイント】:
・ぶっちゃけ資料が少なすぎて鯖化が難しいフィアナ騎士団の騎士の一人。
・魔眼の持ち主バロールを原型とする、炎を意味する真名、隻眼……この辺りの要素から、「眼から炎のビームを撃つ」という方向でなんとかならないだろうか、と推薦してみる。
・実力のほどは不明瞭だが、精鋭ぞろいのフィアナ騎士団の団長だったのだからそれなりには強かったのだろうと推測される。

66名無しさん:2014/12/02(火) 22:38:55 ID:2P/OK0kc0
【真名】:セケムケト
【元ネタ】:史実
【クラス】:ランサー、アーチャー
【解説】:
 エジプト第3王朝のファラオ。在位は紀元前2649年から紀元前2643年。
 ホルス名のセケムケトとは、「強靭な体」という意味を持つ。
 長らくその存在が確認されていない存在だったが、シナイ半島のサッカラにおいて
 未完成状態の階段ピラミッドを発見し、調査の結果、その存在が明らかにされた。
 シナイ半島で見つかったある碑文では、ウプアウト(エジプト神話における軍神)が王セケムケト(第3王朝)の勝利のために「道を切り開いた」と記している。
 
【備考・アピールポイント】:
 ・雑談スレでEX宝具持ちの話をしてたのでEX持ってそうなランサーをと……
 ・時代的には相当古いが、個人の記録が少ないためほとんど神さま頼りのサーヴァントになりそう
 ・宝具はウプウアウトの持つメイス。もしくは『天地乖離す開闢の星』みたいな道を切り開く宝具

67名無しさん:2014/12/04(木) 07:47:19 ID:2RTYJ.h60
【真名】:石井四郎
【元ネタ】:史実
【クラス】:アサシン、キャスター(濾過器などを発明したため)
【解説】:
旧日本軍731部隊の創設者であり、軍医中将にまで出世した科学者。
731部隊は石井部隊とも呼ばれ、多数の人間を本人の同意無しで非人道的な人体実験や生体解剖を行った事で有名。
以下は主な実験。
ペスト、コレラ、チフス、赤痢、梅毒などの生菌を注射して生きたまま解剖する。
凍傷、銃器、ガスなどで人体を破壊し、どこまで生きていられるのか、あるいは回復は可能かの実験。
マルタ(被験者)に土のうを背負わせ食事も睡眠も与えないで死ぬまで走り続けさせる。
水だけで何日生きていられるかの実験。
外科手術の技術を上げるため、健康な捕虜を生きたまま腑分ける。
細菌兵器の実験的使用。

その後終戦時には全ての証拠を隠滅し、実験データを材料に米軍と交渉し、戦犯追及を免れている。
隊員の多くは医者、医大教授、科学者などの職業につき、製薬会社を作った者もいる。
戦後、石井四郎は医者として新宿に居を構え、近所の住人を無料で診察するなどして周囲からは好かれていた。

【備考・アピールポイント】:
スキルには情報末梢や外科手術が加わるだろうけど、精神汚染は加わらないと思う。
むしろ信仰の加護:A+++が加わるんじゃないかと、科学という神に身を捧げ、それが高じて頭のネジがぶっ飛んだ人物になったのでは。

68名無しさん:2014/12/12(金) 21:15:14 ID:Teb64Rr20
【真名】:クルサースパ
【元ネタ】:ゾロアスター神話
【クラス】:ランサー
【解説】:
ゾロアスター神話に登場する巻き毛の大柄な男。
ダハーカを筆頭に、竜、怪物、怪鳥、悪魔、などを倒してきた英雄。
有毒な体液を垂れ流す巨大な竜の背中で昼飯を食おうとして、竜が鍋の熱さのあまりに暴れた。
クルサースパはその時になってやっとその土地が龍と気が付いて腰を抜かしたというエピソードが残っている。
最終戦争においてはダハーカ(アジ・ダハーカ)が解き放たれ人類と動物の三分の一を食い殺したのに対抗して復活させられ、
これを見事に打ち殺すこととなっている。
創造主に天国入りを拒否され、涙ながらに懇願。天使やゾロアスター、動物までもが彼の天国行きを推薦し、最終的に天国に行った。

【備考・アピールポイント】:
・やってることはすごいし、ヘラクレス並みなんだろうけどなんかシまらない英雄。
・勇猛、獣殺スキルが付きそう
・宝具は自らが涙ながらに懇願して天国入りした逸話だろうか?

69名無しさん:2014/12/12(金) 21:42:16 ID:Teb64Rr20
【真名】:エルナン・コルテス
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー、ライダー
【解説】:
 エルナン・コルテス・デ・モンロイ・イ・ピサロ。初代バジェ・デ・オアハカ侯爵。
 征服者(コンキスタドール)の一人。アステカ帝国を滅ぼした男。
 スペインの下級貴族の出で、元は法律家を目指していた。本業は探検家。
 キューバ遠征に参加するも、キューバ提督ディエゴ・ベラスケスと対立し、
 手勢を率いてメキシコ湾に到達。アステカと対立していたトラスカラと同盟を結ぶ。
 アステカでは白い神ケツァルコアトルの化身とされ「国を返します」と好待遇を受けるが、
 貴族の批判を受けた王が掌を返したため引き返し、キューバ提督軍を破って傘下に収める。
 帰還し、人身御供を禁じたため反乱を起こされるも、後に5万の軍勢でテノチティトランを陥落。
 アステカ文明を完膚なきまでに破壊し尽くし、黄金の略奪と原住民の大虐殺を行った。
 曰く、「餓えた豚のように黄金を欲した」という。

【備考・アピールポイント】:
・征服面積トップ10に名を連ねる大侵略者
・宝具はケツァルコアトルの化身の逸話とコルテスらが持ち込んだ疫病で帝国が崩壊した逸話
または海を渡ってアステカを破壊した覇道の具現化した蹂躙宝具

70名無しさん:2014/12/13(土) 14:00:19 ID:z5CMpHfQ0

【真名】:アルフレート・クルップ
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー、ランチャー
【解説】:
ドイツの企業家。19-20世紀にドイツ最大の鉄鋼・兵器製造企業クルップ社を創設した。
軍事国家のプロイセンに高性能の大砲を供給したため「大砲王」という異名が付き、また死の商人とも呼ばれた。

【備考・アピールポイント】:
・13で学業を諦め、14で父を亡くしたなど結構辛酸を舐めさせられてきた人物。
・鉄鋼を増産させて会社を急成長させたり、疾病保険、養老保険などを整備して社会保険制度に影響を与えた凄い人
・「鉄血政策」によるドイツ統一を進めていたプロイセンを兵器面で支え、多くの大砲を生み出した。
・クルップ社はのちに、420mm砲、パリ砲、ティーガー重戦車などの兵器を手掛ける。
・宝具はクルップ社の作った大砲の数々『王の大砲』

71名無しさん:2014/12/22(月) 15:49:49 ID:9UWNcjHU0
【真名】:リン・ケサル
【元ネタ】:ケサル王伝
【クラス】:アーチャー、ライダー、セイバー、キャスター
【解説】:
 チベット及び中央アジアに伝わる大長編叙事詩「ケサル王伝説」、その主人公である天神王。
 超常的とも言える特殊な口承で伝えられる為、作中のエピソードは非常に多くのバージョンに枝分かれし、
 内容は長大なものとなっている。最終稿は未だ存在しない為、推定であるが、
「マナス」をも越える世界最長の叙事詩・文学作品と言われている。
 尚、モンゴルでは三大古典の一つ「ゲセル・ハーン」として伝わっているが、内容はほぼ別物となっている。


 チベット密教の開祖パドマサンバヴァは天界の浄土に座していたが、
 地上は魔に溢れ乱世となっており、人々は天上の神仏に揺るぎない指導者を求めた。
 そこで選ばれたのが後のケサル王となる、梵天(ブラフマー)の末子だった。
 人間として転生したこの神子は、不遇な幼児期を終えると12歳で競馬大会に優勝してリン国王に即位する。
 その後は四大魔国の魔王達を倒し、18の中小国とその他無数の小国を征伐して地上を平定し、
 “世界に冠たる獅子王ケサル”の名を知らしめて衆生を救済する。
 地獄に潜って閻魔大王と相対し、母と妻、その他数十億の罪人を成仏させるなど、
 他にも様々な冒険を遂げて太平の世を築いた後は、天界に還って80余年の人間としての生涯を終えた。
 神話的要素に満ちた叙事詩であるが、パドマサンバヴァは実在の人物であり、
 ケサル王もまたモデルとなった実在の王がいたと見られているが、未だに確かなことは判明していない。

【備考・アピールポイント】:
・チベットの大英雄。未だ終わらぬ物語の英雄。王をつけるなら「天神王」
・ブラフマーやら神様からの加護が手厚い上に、仏の加護まで持ってる
・宝具は矢が帰ってくるブーメラン弓と真名解放で嵐を起こす矢

72名無しさん:2015/02/03(火) 23:44:29 ID:CJDYfeaM0
【真名】:メイヴ
【元ネタ】:ケルト神話
【クラス】:アーチャー、ランサー
【解説】:
王権と悪と狂気を司る神とさえいわれる、コノート王アリルの王妃。
王妃でありながら自らも武芸に秀でた戦士でもあった。
アリルとの保有する財を競い合う争いをした際、アリルの持つ立派な牛に対抗できるアルスター国の牛を借り受けようと頼むが断られ、遂には武力による強奪に発展する。
この時アルスターの戦士はある男から呪いをかけられ、誰一人戦うことが出来なかった。勇者クー・フーリンを除いては。
これが有名な詩「クーリーの牛争い」の発端である。
クー・フーリン一人の奮戦によりコノート軍はアルスターに攻め入れられない。「毎日一人に戦士がクー・フーリンと一騎打ちする間は進軍できる」という条約を結んででも侵攻は遅々としていた。
切り札に差し向けたクー・フーリンの親友フェルディアすら敗れ、呪いから回復したアルスターの戦士達によりメイヴは敗れ囚われてしまう。
しかしクー・フーリンは「女を殺すわけにはいかない」とメイヴを釈放する。メイヴはこれを最大の屈辱と受け取り、以後クー・フーリン一人を滅ぼす為だけに様々な姦計を施していく。
領土を荒らさない条件に彼の誓約(ゲッシュ)―――犬を食わない、目下の者の誘いを断らない、詩人の言葉には逆らえない―――を利用し力を奪い、愛槍ゲイボルグを奪い、戦車御者、戦馬、そして彼自身を三本の槍で貫いた。
激情のまま復讐を遂げたメイヴ。しかしその最期はアルスター王の息子フォアベイに水浴び中に暗殺されるという因果応報だった。

【備考・アピールポイント】:
クーフーリン絶対殺すウーマン。見た目仕草はプロトの美沙夜っぽいが中身のドロドロさ加減は比べるべくもない。
本人もそこそこ戦えるがやはり本分は姦計の方。
クーフーリンを殺したのは「手放したゲイボルグ」と「カラティン兄弟に作らせた槍」の二通りがあるが、どちらにせよ彼女の激情がその死を招いたのは疑いようがない。
両者とも「確実に当たる」点は一致しているし、彼女の感情を核にした擬似的ゲイボルグというのを考案。憎し相手を殺した武器を宝具にするというのは、なんともいえないヤンデレ感があっていいと思う。

73名無しさん:2015/03/06(金) 17:28:35 ID:1/EGBjz.0
【真名】:ルガルバンダ
【元ネタ】:シュメール神話
【解説】:
ウルク第1王朝の伝説的な王。
女神ニンスンを妻とし、英雄王ギルガメシュの親である。
シュメール王名表によれば1200年間在位したという。
ルガルバンダはエンメルカルの8人の息子の1人である。
マルトゥ(アムル人)との戦いのためにアラッタ(エラムの都市)にいる姉のイナンナ女神に助力を請いに向かった。瀕死の病を患いながらも、途中伝説の鳥アンズーの雛を敬い、見返りにアンズーから武器と食料を得てアラッタとの連絡に成功しウルク軍の陣営に無事帰還した。
ウル第3王朝の時代の王は全員がニップル市でルガルバンダのために犠牲を捧げ、王賛歌の中で自分達がルガルバンダの息子であることを謳った。また他の多くのシュメール都市国家でも同様にルガルバンダが尊崇されている。

【備考・アピールポイント】:
・ギルのお父さん。神秘は最強クラス
・スキルは瀕死の病の中アンズーの雛を敬いとあるので戦闘続行と太陽神ウトゥを祖父に持つので神性
・宝具はアンズ―からもらった武器多分風属性

74名無しさん:2015/03/25(水) 19:00:46 ID:lqneduro0
【元ネタ】史実
【真名】ジャラールッディーン・メングベルディー
【解説】
 ホラズム・シャー朝最後のスルターンであり、長くに渡ってモンゴルへの抵抗を繰り返した英雄。
 チンギス・ハンの征西によってホラズムの首都サマルカンドが陥落すると、父王らとともにカスピ海まで逃れ、
 その地での父アラーウッディーンの病没後、後継者に指名される。
 それからすぐにジャラールッディーンは寡兵を引き連れてガズニなどの現在のアフガニスタン周辺から兵をかき集め、
 短期間で6〜7万の軍勢を確保したジャラールッディーンは、パルワーンの戦いでシギ・クトク率いるモンゴル軍に対して勝利を収めた。
 だがパルワーンでの勝利の戦利品分配をめぐって問題が起きると、そこの隙をチンギス・ハンに突かれた、
 インダス河畔の戦いで軍を壊滅寸前にまで追い込まれ敗走。
 その後はインド北部まで落ち延び、周辺諸都市から略奪などを行ないながら徐々に勢力を広げ、
 イルデニズ朝やキリスト教国のグルジアを滅ぼし、コーカサス地方での反ジャラールッディーン連合をも迎撃した。
 この頃になると、彼の比類なき武勇と好戦癖は周辺イスラム諸国との関係悪化を招き、
 ムーガーン平原の戦いでの敗戦後に、モンゴル軍の追撃から逃れる過程でクルド人によって暗殺された。

 この時代のイスラム諸国には珍しい超勇猛なモンゴル絶対殺すマン。
 何気に「アイン・ジャールートの戦い」以前に、モンゴルに快勝を収めている。
 鎧を脱いだ状態で、盾を担いで騎馬したままインダス河の激流を渡ったり、コーカサスの驍将を一騎打ちで連続して討ち取ったり、
 死後間もなく「アナトリアで再起を狙っている」という生存説が流れたりと逸話には事欠かない。

75名無しさん:2015/03/29(日) 18:52:42 ID:nvKY.WpA0
【真名】:メムノーン
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】:セイバー、ランサー、バーサーカー
【解説】:
トロイアー側に加勢しに来たエチオピアの王。貴公子ティトノスを父とし、曙の女神エエオスを母に持つ。
戦いに赴いたメムノーンは、ネストールの子である槍の名手アンティロコスと戦った。アンティロコスはまずメムノーンに槍を投げたが、メムノーンが避けた為槍は彼には当たらず、槍は彼の親友アイトプスを殺した。親友を殺され激怒したメムノーンはアンティロコスに襲い掛かった。アンティロコスは大石でメムノーンの頭蓋を殴り反撃したものの、兜に守られたメムノーンを殺すには至らなかった。アンティロコスの攻撃に耐えたメムノーンは獰猛な獅子が猪を襲うかのようにアンティロコスに襲い掛かり、槍で心臓を貫いてアンティロコスを殺した。
これの様子を見たネストールは悲観にくれ、アンティロコスの弟であるトラシュメーデースにメムノーンを殺すべく檄を飛ばした。トラシュメーデースは家来であるペーレウス(アキレウスの父とは別人)を連れ、共にメムノーンへと向かった。二人はトロイアーの軍兵を殺し、メムノーンに迫ったが、メムノーンは自分のほうが二人より遥かに優れている事を確信していたため、あわてる様子もなくアンティロコスの死体から武具を外していた。メムノーンとの力の差を思い知り、二人は戦意を喪失した。
メムノーンは自分の父ティトノスと同じ年頃である老ネストールに哀れをもよおし、ネストールを諌め、退却するよう促した。我が子アンティロコスを殺されたネストールはメムノーンに毒ついたものの、老いた自分がメムノーンに勝てるはずもない為、トラシュメーデースおよびペーレウスと共にメムノーンの元を去っていった。
アンティロコスの武具を奪ったメムノーンはアカイア勢へと迫り、多くの雑兵を殺した。その間、メムノーンの元から逃げ帰ったネストールはアキレウスに、メムノーンを倒し、アンティロコスの死体と武具とを奪い返すように頼んだ。アンティロコスや他のアカイア勢の死に憤激したアキレウスはメムノーンへと迫った。対峙したアキレウスとメムノーンとはまず激しい舌戦を繰り広げた後、戦い始めた。
二人の戦いは、エリス(不和女神)、血に飢えたケール(死神)、邪悪なオレトロス(同じく死神)を楽しませるのみならず、天上の神々の注目をも集めた。
激突する両雄を見る神々の中でも二人の母、テティスとエエオスの恐れは並大抵のものではなかった。二神はオリュンポスに上り、大神ゼウスの元に我が子の為命乞いをした。二柱の神の嘆願に当惑したゼウスは、アキレウスとメムノーンとの二人の運命を天秤にかけた所、メムノーンの皿が沈んだ。こうして二人の生死は決定された。
アキレウスはメムノーンに黒い剣を突き刺し、心臓をえぐった。メムノーンが黒い血の海に倒れると、エエオスが雲に隠れて嘆いたため、天が闇に覆われた。
神々がメムノーンの血を集め、イーデーの山の尾根にパープラゴネイオス川を作った。この川は毎年メムノーンが死した日が来るたびに血の色に染まり、耐え難い匂いを発する。

【備考・アピールポイント】:
・マイナーながら神による判定で負けが決まるまでアキレウスと互角に戦った英雄
・適性クラスはアキレウスと斬り合ったためセイバー、アンティロコスを槍で殺したためランサー、親友が殺されてプッツンしたためバーサーカーの三つ
・スキルは女神の寵愛、神性、矢よけの加護、戦闘続行あたり
・宝具はメムノーンの血を集め作った川が血の色に染まり、耐え難い匂いを発するという逸話から触れた者を腐食する血液

76名無しさん:2015/04/11(土) 22:49:55 ID:IW7lEDcM0
【真名】:石敬瑭
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー
【解説】:五代十国時代の後晋の初代皇帝。
 父の代から李克用の一派に仕え、その風貌は戦国時代の李牧や前漢の周亜夫の風格があった。
 若くして後唐の皇帝 李嗣源(明宗)に認められ、彼の娘婿に迎えられて武将として頭角を現してゆくが、
 明宗が死去すると、末帝 李従珂からは疎まれ、天平節度使に左遷されたことを期に契丹の協力を得て挙兵。
 瞬く間に後唐を滅ぼし、後晋の建国を宣言することとなる。
 即位後は情勢を安定させるために契丹に燕雲十六州を献上し、大量の銀や絹を毎年送る屈辱的な内容の臣従を行なった。
 十歳以上年下の契丹の皇帝 耶律堯骨のことを「父皇帝」と呼び、自らは「児皇帝」と称した。
 統一政権の座を確立した後晋であったが、敬瑭のやりかたに不満を抱く臣下からの反発や、
 契丹からの圧力に耐えかね、敬瑭は即位から五年で死去。
 後晋は次の代で、一転して対契丹路線を突き進むが、成果虚しくその代で契丹に滅ぼされた。
 敬瑭本人は、簡素と倹約を好み、民の声にもよく耳を傾けていたが、民族意識が高まった近代中国に於いては
 売国奴を意味する「奸漢」の烙印を押される代表的人物の一人として挙げられることが多い。
 なお、石敬瑭は漢民族ではなく、突厥沙陀部出身者である。

【備考・アピールポイント】:
 ・飛ばす物=宝具は燕雲十六州。霊格を下げて臣従を行ない、媚びて生き残る。
 ・売国奴の代名詞的意味合いが強いので、最大の知名度補正を受けれるはずの中国では逆に弱体化しそう。

77名無しさん:2015/05/22(金) 21:42:28 ID:j4tG9Y1A0
【真名】:テオゲネス
【元ネタ】:史実、『ギリシア案内記』
【クラス】:キャスター
【解説】:
古代ギリシアにおけるタソス島のヘーラクレースの神官で、古代オリンピックなど数々の競技会を制覇した
最強の拳闘チャンピオン。夫がヘーラクレースに変装して妻と性交するという聖婚崇拝により、ヘーラクレースの子供であるとも考えられていた。
ボクシングやパンクラチオンなどの競技で、ギリシア四大競技会であるオリンピア大祭、ピュティア大祭、イストミア大祭、ネメア大祭に出場し、
その全てにおいて優勝した。ローマの有名な彫刻『拳闘士の休息』のモデルとされる。
様々な競技会でテオゲネスはボクシングやパンクラチオンによる試合をし続けてきたが、連戦連勝で決して敗北することがなく、22年間も無敗であった。
四大祭全てにおいて優勝した者はペリオドニコス(周期の勝者)と呼ばれ、神々に近い存在とされて並外れた栄誉を授けられたが、
テオゲネスは最強のペリオドニコスであった。
テオゲネスはその超人的な事績により、死後神々に列せられた。
『ギリシア案内記』において、テオゲネスが神になるまでのエピソードを次のように語っている。
テオゲネスが亡くなると、彼のライバルであったひとりの男が毎夜やってきて、テオゲネス像を毎晩鞭で打つようになった。
テオゲネスによって敗北していた日々の鬱憤を晴らそうとしたのである。
しかし、鞭を打っている最中に像が突然倒れてしまい、像の下敷きになって彼は死んでしまった。
テオゲネスの子供たちは像を法廷に持ち込み、例え無機物であっても人殺しは人殺しであるとして、テオゲネス像に追放刑を処し、これを海に沈めた。
その後、タソス島では凶作が続き、穀物が取れなくなってしまった。
デルフィへと使者を送って神意を伺うと、「追放されている者全てを帰還させるべし」との神託がくだった。
神託の言う通りに追放者全てを故国タソス島へと戻したが、それでも凶作は収まらなかった。
そこで、タソス島の人々は再びデルフィへと伺いを立てた。
それに対する託宣は「お前たちは偉大なテオゲネスを忘れている」であった。
しかし、海中のどこにテオゲネス像があるのか見当が付かず、途方に暮れてしまった。
そんな折に海へ漁に出ていた漁師が網に引っかかったテオゲネス像を持ち帰ってきた。
タソスの人々はこの像を元通りに安置し、神として崇め、生け贄を捧げるようになった。そして、凶作は遂に収まった。
タソス島で神になった後、テオゲネスは病気を治療し、マラリアから守護してくれる英雄神として崇拝されるようになる。

【備考・アピールポイント】:
・ギリシャ最強のパンクラチオン使い。それだけに限れば先生より上かもしれない
・無敗なので無窮の武錬が付くかもしれない。神性も付くしスキル多そう
・宝具は厄病から人々を守る英雄神なので防御結界……だけじゃつまんないんで病気とかの災厄系概念を物理で殴れる
ようになる結界とかで

78名無しさん:2015/06/08(月) 22:32:19 ID:Ys7Bd32M0
【真名】:セルピヌス
【元ネタ】:キリスト教、アステカ神話
【クラス】︰キャスター
【解説】:
カンヘルとは中米土着信仰とキリスト教信仰が融合した、天使的性格を持つ龍人である。
蝙蝠の羽、鉤爪を持つ持つ姿で描写される。アステカ創世神話と深く関連づけられている。
元々は蛇を象った杖を指す言葉が「カンヘル」であり、権力の象徴でもあった。
中米においてキリスト教を布教する際、原住民向けにキリスト教創世神話が作られた。
それによると、主はセルピヌスというカンヘルを作り出し、
さらに後世に生まれた四方を象徴する4匹のカンヘルを支配させたという。
この創世神話において、カンヘルは本来なら蝙蝠の翼という悪魔的姿であるにもかかわらず、
キリスト教下の守護天使とも言える存在になった。
【備考・アピールポイント】:
・神に創られ、世界を創った凄い奴。龍の因子も持ってると思うので魔力量は半端ないはず。
・逸話的には召喚できないレベルかもしれない
・宝具は杖か、仲間の竜人召喚

79名無しさん:2015/07/05(日) 08:56:40 ID:LjTrPzqE0
【真名】:イヴァン・ツァレヴィチ
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー・ライダー
【解説】
イワン王子。ロシア民話に登場する英雄。
前向きな役柄を与えられ、しばしば悪の権化のカスチェイと対決する。時に魔力の持ち主として魔剣クォデネンツを操るとも描かれる。
多くの場合で3人の皇子のうちの末弟とされ、無理難題を乗り越え
美しい王女と結婚して幸せに暮らすす。
兄の裏切りなどでよく死ぬが、その度に命の水で生き返っている。
道中、仲間になった者や賢女ワシリーサ姫の手助けに

80名無しさん:2015/07/05(日) 09:07:16 ID:LjTrPzqE0
【真名】:イヴァン・ツァレヴィチ
【元ネタ】:ロシア民話
【クラス】:セイバー・ライダー
【解説】
イワン王子。ロシア民話に登場する英雄。
前向きな役柄を与えられ、しばしば悪の権化のカスチェイと対決する。時に魔力の持ち主として魔剣クォデネンツを操るとも描かれる。
多くの場合で3人の皇子のうちの末弟とされ、
美しい王女と結婚して幸せに暮らすす。
兄の裏切りなどでよく死ぬが、その度に命の水で生き返っている。
道中、仲間になった者や賢女ワシリーサ姫の手助けに
よって次々と無理難題を乗り越える。
【備考・アピールポイント】:
・超主人公タイプ英雄。幸運も高め
・宝具は魔剣クォデネンツ、命の水、灰色狼、火の鳥とかその辺
・ロシアではアニメ化されるほどの人気。

81名無しさん:2015/07/29(水) 22:32:16 ID:C8NbQijA0
【真名】:超高
【元ネタ】:史実
【クラス】:アサシン
【解説】:
 秦の宦官。始皇帝亡き秦を私物化し、後世に悪臣の象徴となった。
 趙の王族の遠戚に生まれるも、母親が罪を犯したために兄弟みな宮刑に処されたとも、
 卑賤で兄弟を養うために自宮宦官となったとも言われている。
 いつ頃から始皇帝に仕えたかは定かではないが、法務の知識と勤勉さから
 末の皇子・胡亥の守役を拝命し、始皇帝からの寵愛を一身に受けた。
 始皇帝の死後、李欺と謀ってその遺言を書き替え、
 後継者となるはずであった太子・扶蘇と大将軍・蒙恬らを自決に追い込むと、
 胡亥を傀儡として擁立し、皇帝(自ら)の権威を笠に恐怖政治を展開した。
 陳勝・呉広の乱を契機に、李欺さえも処刑して自ら丞相となるが、
 劉邦の軍が咸陽に迫ると粛清を恐れて胡亥を謀殺。
 その後、胡亥の兄(扶蘇とも)の子、子嬰を三世皇帝として擁立し、
 全てを胡亥のせいにしようとするも、逆にその子嬰によって殺された。

【備考・アピールポイント】:
 ・皇帝ではないが、皇帝特権を持っている可能性が高い。
 ・「阿房宮増設」、「馬鹿」など、自身の権威を示すために行なった暴虐の数々は挙げればきりがない。

82名無しさん:2015/08/19(水) 19:03:51 ID:ceba7Hww0
>>71
リン・ケサル王とゲセル・ハーンで思っけど、この2人は鯖で登場したらシグルドとジークフリートみたいに似た伝承を持つ別人扱いされそうな気がする。

他に似たようなのは桃太郎と吉備津彦、テオドリック大王とディートリヒ・フォン・ベルンかな。

83名無しさん:2015/08/21(金) 12:57:34 ID:kppewWrA0
【真名】:リチャード・フランシス・バートン
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:史実
【解説】:
アラビアンナイトの翻訳者で探検家。その他にも多彩な経歴を持つ。
性知識に卓越し、アラビアンナイトに本来含まれない性的要素をふんだんに盛り込むことによってアラビアンナイトを西欧に浸透させたが、同時にアラビアンナイトの典型的イメージを本来のものから乖離させてしまった。
彼はその他にも、かつて高難易度とされていた、ムスリムを偽装しメッカ巡礼を気づかれずに行う難行を成し遂げている。ここから気配遮断が導ける。
おまけだが剣術の達人であったともされる

【備考・アピールポイント】
型月板に書き込めなかったのでこちらから、あくまで現行に対する提案なので簡易的なのをご許容ください
イスラム圏の英雄に対する特攻アサシン
書物に対する特攻も持てるはず

84名無しさん:2015/09/29(火) 22:04:00 ID:B1BocS9c0
【真名】:タクシャカ
【元ネタ】:インド神話、法華経
【クラス】:アサシン
【解説】:
 マハーバーラタに登場するナーガの王。
 地下の広大なナーガの王国を治めているとされている。
 狩りに出た地で、沈黙の行を行なっていた聖者を侮辱したパリクシット王は、
 激怒した聖者の息子によって「七日後にタクシャカの毒に殺される」という呪詛を掛けられる。
 パリクシットはそれを知って、湖の上に巨大な宮殿を築いてそこで七日間籠城するが、
 タクシャカの臣下のナーガが化けた苦行僧が、献上した果物の中にタクシャカが虫に化けて潜み、
 果物に手を伸ばしたパリクシットを噛み殺し、宮殿を炎上させた。
 だが、この一件でタクシャカはパリクシットの子ジャナメージャナから怒りを買い、
 ナーガに対する復讐として蛇を皆殺しにする犠牲祭を執り行なわれるようになった。
 祭の炎によってナーガ族はほとんど滅び、タクシャカ自身もインドラに匿われる身となり
 焼き殺される寸前にまで追い詰められたが、
 神々の要請を受けたアースティーカの手によって仲裁が成立し、ナーガ族は滅亡を逃れた。
 後世、ナーガやナーガラジャの多くが仏教世界に竜として取りこまれたのと同様、
 タクシャカも八大竜王の一に数えられ、仏典の守護者としての属性を得た。
 八大竜王としての彼の名は徳叉迦。或いは多舌、眼毒、視毒竜王といい、
 怒りを持った徳叉迦に凝視された者は、死んでしまうとされている。

【備考・アピールポイント】:
 別の伝説では乞食に化けて王妃の宝石を盗み、地下王国に逃げ込むが
 インドラの加護を受けたバラモンのウタンカに撃退されて宝石を取り返されたという逸話もある。

 八大竜王としての彼の属性は、悪しき者を裁く役割を担うとされている。
 ナーガ時代の俗物ぶりが嘘のようである。

85名無しさん:2015/10/02(金) 22:33:32 ID:aePbN.1.0
【真名】:アメリア・イアハート
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー
【解説】:
アメリカの飛行士。女性として初めての大西洋単独横断飛行をしたことから、
ミス・リンディの愛称で知られる。
アメリカのカンザス州 でドイツ系の裕福な家庭に生まれる。高校卒業後は医学を学ぶため
コロンビア大学に入学したが、1年で中退した。第一次世界大戦中はアメリカ陸軍病院で
看護助手として働いた。
1921年に飛行訓練を受け、最初の飛行機を買った。家族内の問題により1924年に飛行機を
売り、東部に戻りソーシャルワーカーとして働いた。
1928年4月のある午後、仕事中に一本の電話を受け、「大西洋を飛びたいと思いますか」と
問われパイロットのウィルマー・スタールズと副操縦士兼エンジニアのルイス・ゴードンの
チームに共同パイロットとして加わるように依頼された。
その時以来、飛行機で飛ぶことはイアハートの生活の一部となり、女性の航空レースで3位
になった他、オートジャイロでの最高到達高度記録も樹立した。
イアハートは大西洋単独横断飛行の成功で、議会からの空軍殊勲十字章、フランス政府からの
レジオン・ド・ヌール勲章およびハーバート・フーヴァー大統領からの米国地理学協会の
ゴールドメダルを受け取った。1937年に赤道上世界一周飛行に向かって、飛び立つも
目的地に着陸することは無く、イアハート機からの通信は絶え、消息不明となり、それが
最後の飛行となった……。
アメリカでは今も代表的国民ヒロインの一人であり、謎めいた最期のために、
未だにSF・フィクションの世界では彼女の登場するものが少なくない。

【備考・アピールポイント】:
・アメリカを代表する女性飛行士。たぶん星の開拓者持ってる
・宝具は特に考えてないが、謎に包まれた最後が英霊としては面白いと思った

86名無しさん:2015/11/04(水) 18:52:37 ID:G0LNs5M20
【真名】:ジャンヌ・ド・ヴェルヴィーユ
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー
【解説】:
ジャンヌ・ド・ベルヴィルは1300年にフランスの貴族の娘として生まれた。
国一番の美女とも称えられ、最初の夫と若くして死別した後、1330年、ブルターニュ地方の裕福な貴族オリヴィエ・ド・クリソン3世と再婚。
夫婦仲は良かったようで、3男2女をもうけた。
1339年、イングランド王エドワード3世がフランス王フィリップ6世に宣戦布告し、英仏百年戦争が始まると、
ブルターニュ地方でもブルターニュ公の地位を巡ってイングランド派のジャン・ド・モンフォールとフランス派のシャルル・ド・ブロワが衝突(ブルターニュ継承戦争)。
1342年、ジャンヌの夫オリヴィエはシャルル・ド・ブロワの側に参戦。
しかしヴァンヌの防衛に失敗し、一時イングランドの捕虜になったことから、シャルルとフランス王フィリップから疑惑をかけられたらしい。
1343年、オリヴィエは槍試合に参加した際に逮捕され、裁判にかけられた。
裁判ではシャルル・ド・ブロワを含む15人の貴族がオリヴィエの反逆罪を認め、8月2日国王フィリップの命令の下、斬首刑に処されてしまう。
オリヴィエの首はナント市に送られ城門の前に晒された。
それを見たジャンヌは激怒し、復讐鬼と化す。
没収されずに済んだ領地や邸宅、宝石類などめぼしい財産を売り払って、傭兵を雇い、イングランド側に付いてフランス軍への攻撃を開始。
ジャンヌ本人も先頭に立って戦い、「ブルターニュの雌獅子(あるいは雌虎)」と呼ばれ恐れられた。
やがてジャンヌは、その戦いぶりを評価されたのか、イングランドから3隻の軍船を与えられて、戦いの場を海上に移す。
船体を黒く塗り、帆を赤く染め、エリザベス朝時代の私掠船のように、フランス側の船を次々と攻撃した。
とくにフランス貴族の乗った船を襲うことに執着し、捕らえた貴族の首をジャンヌ自ら斬り落とし、胴体を海に投げ捨てたとも言われている。
船の乗員にも情けはかけず、うち2〜3人だけは生かして逃がしたのは、フランス側の恐怖心を煽るよう仕向けたのだろう。
そのプレッシャーが効いたのか、仇敵フィリップ6世は1350年に死去。
その後も戦争は続き、ジャンヌも海賊行為を続けるが(シャルル・ド・ブロワがまだ生きているから?)、
1356年、とうとうフランス海軍に敗れ、船を捨ててボートで脱出。
ジャンヌはいつも2人の息子を連れて戦ってたが(先に3男2女を産んだと書いたが、残る1人の息子がどうなったかは不明。
早死にしたのか、他に預けられていたのか…?)、
脱出艇で漂流する間に1人が衰弱死。
このことがこたえたのか、ジャンヌは13年続いた復讐の戦いからようやく身を引く。
その後、イングランド王エドワード3世の側近のウォルター・ベントレー卿と3度目の結婚をし、1359年に死去。
ちなみに、ジャンヌの息子のオリヴィエ・ド・クリソン4世(ジャンヌと共に戦った息子の一人?)はのちにフランス側について参戦し、
ブルターニュの有力貴族としてフランス王シャルル5世およびシャルル6世に仕え、元帥にまで昇進。
ジャンヌ・ド・ベルヴィルは「復讐の女神」「戦いの女神」として、生きているうちから伝説的存在だったそうな。
たいへんな美人でもあったので、いっそう男達の崇拝を集めたとか。

【備考・アピールポイント】:
百年戦争つながりでジャンヌとかフランスつながりでマリーとか海賊つながりでドレイクとか
既存の公式サーヴァントと絡められると面白いかも?
一番適性高いのはライダーだろうけど、復讐鬼なのでバーサーカーとかアヴェンジャーでもいいのかも。

87名無しさん:2016/02/09(火) 20:18:32 ID:1jXw8EF60
【真名】:ローラン・ギャロス
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー
【解説】:
世界で初めて地中海横断飛行に成功した第一次世界大戦でのエースパイロット。
地中海横断飛行をおこなったパイロットとして知られていたギャロスは、第一次大戦
が始まるとフランス空軍に加わった。牽引式の戦闘機の機銃の命中率をあげるため、
プロペラに防弾板をとりつけ、プロペラの回転面内を通して射撃をおこなう方法を考案し、
実戦投入後、すぐに3機を撃墜する戦果を挙げた。
1915年に撃墜され、ドイツ領内に不時着する。アイデアはフォッカー E.IIIなどに模倣され、
改良されたプロペラ同調機関銃は、逆にドイツ機優越の原因となった。
捕虜収容所から脱走して、再び空軍に復帰したが、10月5日にヴージエ近郊サン=モレル
で撃墜され死亡した。まだ29歳12ヶ月、誕生日の僅か一日前だったという。

【備考・アピールポイント】:
・航空戦を生み出した人物。ドイツ機に撃墜されているのでルーデルとかと絡めやすそう。
・ローラン・ギャロス・トーナメントと呼ばれるテニスの全仏オープンと、その会場となるスタッド・ローラン・ギャロスは、ギャロスの功績を讃えて命名されたとか

88名無しさん:2016/02/28(日) 15:10:57 ID:zvIKyQu.0
【真名】:コッペリウス
【元ネタ】:『コッペリア』
【クラス】︰キャスター
【解説】:
バレエ『コッペリア』に登場する人形作り職人であり、自動人形・コッペリアの作り手。
物語でのコッペリウスはコッペリウスは陰気で気難しく、村人から変人扱いされていた。
彼の家の二階ではコッペリアが座って本を読んでいるが、村人はコッペリアが人形である
ことを知らない。
コッペリウスの向かいに住む少女スワニルダの恋人であるフランツはかわいらしい
コッペリアが気になり始め、それに気づいたスワニルダはやきもちを焼いて二人は喧嘩してしまう。
ある時コッペリウスは町に出かける際に家の前に鍵を落としていく。それに気づいた
スワニルダと友人たちは、好奇心からコッペリウスの家に侵入する。
コッペリウスの家の薄暗い室内にはさまざまな人形たちが所狭しと並べられている。
やがてコッペリアもまた人形だったと気づくと、折悪しく戻ってきたコッペリウスに怒鳴られて
友人たちは逃げ去ってゆくが、スワニルダのみ気がつかれることなく室内に身を隠す。
そこへ知らずにフランツも、コッペリア会いたさに梯子伝いに窓から忍び込んできて、
フランツもコッペリウスに見つかる。
コッペリウスは当然怒るが、一計を案じてフランツに眠り薬を混ぜたワインを飲ませ、
酔っ払った彼から命を抜いて自信作の人形、コッペリアに吹き込もうとする。
一部始終を見ていたスワニルダは、コッペリアになりすまして、コッペリウスを散々からかい
悪戯の限りをつくす。この大騒ぎにフランツも目を覚まし、コッペリアの正体を悟って
スワニルダと仲直りする。

【備考・アピールポイント】:
・少女型オートマタの制作者。人形職人とか博士とか言われてるが型月だと
 ヴィクター・フランケンシュタインみたいに魔術師にされそう。
・道具作成によって人形、陣地作成で人形が居並ぶ生家を再現するとか
・宝具は当然ながら自動人形・コッペリア。少女の見た目で他者の命を吹き込み完成することから
 皆鯖カビーロールとアヴィケブロンの宝具を足したような感じになりそう。あと魅了持ってそう

89名無しさん:2016/04/01(金) 22:33:54 ID:FWLpI4oI0
最近パチャクテクの名前がよく上がるので、図書館行ったりネット巡回したりして調べてきた。
あんまりまとめられなくて長くなったスマン


【真名】パチャクテク
【元ネタ】史実
【クラス】ライダー、キャスター(アーチャー、ランサーなども?)
【解説】
ケチュア族インカ帝国の9代皇帝(サパ・インカ)。サパ・インカとは「唯一の王」を意味し、太陽の化身であるとされる。
歴史上実在したインカ皇帝としては初代であり、小さな村単位に過ぎなかったクスコ王国を帝国へと造り変えた大英雄。
初名はクシ・ユパンキだったが、チャンカ族撃退の武功を機に王座に着き、「パチャクテク」と名乗った。
パチャクテクとは、「大地を揺るがす者」、「世界の変革者」と言った意味を持つ。
その名に相応しく、彼より始められ、後の数代にまで続いた征服事業によって、インカ帝国は南米史の誇る大帝国へ成長する。
しかし彼の治世より100年も経たない内にコンキスタドールが到来すると、あっけなく帝国は崩壊してしまった。


【業績】
①武勲
パチャクテクが王子時代に、ケチュア族の古来よりの大敵であったチャンカ族がクスコへ侵攻し、
父王と兄は都市を放棄したが、パチャクテクだけは手勢を率いて勇敢に戦い、これに勝利した。
その後の征服活動でも度々武力を行使し、パチャクテクは常に軍の先頭で戦ったという。
伝説によると、チャンカ族との戦いの際に太陽神と創造神の加護によって野の石ころという石ころが
人間の兵士となり、パチャクテクとその手勢に味方した。この石のことは「プルラウカ」という。
このことから、石や岩はワカ(聖なる存在)としてクスコ内の神殿に祀られた。

②宗教改革
ある日、パチャクテクが父を訪ねる途中にススルプキオという泉を通りかかると水晶の銘板が落ちていた。
これを泉の水に透かして見ると、創造神ビラコチャの姿が映った。
この出来事から、主神殿コリカンチャ内で太陽神に代えて創造神を頂点に、6柱の主神を序列をつけて祀るようになった。
これとは逆に、インカ帝国の「太陽化」の宗教改革を推し進めたのは他でもないパチャクテクであるとも言われる。
また、この水晶は未来を見通す力を持っていたという。

③外交・内政
王位に着いたパチャクテクは征服事業に乗り出すが、その方法は武力のみに頼ったものでなく、
各地の指導者にインカ帝国へ属すればいかに利があるかを説いて勧誘するという平和的方法が主だった。
ただし、従わない姿勢を見せた者には容赦なく殲滅戦を行った。
征服活動が成功を収めて帝国領土が拡大していくと、内政のほぼ全方面に置いての改革を行って国家分解を阻止した。

90名無しさん:2016/04/01(金) 22:34:24 ID:FWLpI4oI0
④建築
インカの帝国化に伴い、クスコ市もパチャクテクによって整備された(ピューマの形にされた)。尚、クスコとは「へそ」である。
インカ遺跡でも特に有名なマチュピチュ市・サクサイワマン城砦などはパチャクテクによって建設が着手されたと言われており、
コリカンチャ神殿を最終的な形に完成させたのもやはりパチャクテクである。
その他にピサック市やオリャンタイタンボ砦などの遺跡も建築したと言われている。
インカ文明の石組みは「カミソリ一枚も入らない」、「地震が起こっても揺るがない」と表現されるほど
精巧かつ堅固な作りとして知られており、スペイン人も破壊を諦めたという。
その技術はサクサイワマンやコリカンチャにも存分に活かされている。

・マチュピチュ
「空中都市」とも称される、世界レベルの知名度を誇る都市遺跡。人里離れた位置にあった為、侵略者の目から逃れていた。
この都市が何の為に造られ、どういった機能を果たしていたかは不明点が多く(現代の世界七不思議)、
王族の別荘地であったと言われるが、神聖な地であったことは確かのようである。
都市最上部の太陽神殿の更に頂上にはインティワタナ(太陽を繋ぎ止める石柱)が設置されており、
これは天体観測の為のものだったと目されている。

・サクサイワマン
主都クスコの北西端部を形成していた施設。字義は「満腹の隼」、「王の鷲」など。
要塞・武器保管場・天体観測場・複合神殿などの複数の機能を果たす大施設だったと推測されている。
ジグザグ状に連なる石組みから、雷の神殿であったとも言われる。
高度な石造技術を持つインカ建築の中でも特にスケールが大きく、現代の技術を凌駕するオーパーツとも言われる。
この遺跡の石壁を間近で見た文筆家たちはその途方も無い高度な技術に圧倒され、
「人の手によるものとは信じられない」、「魔術でも使われたのではないか」、
「どんな大砲でも破壊出来ない」などのコメントを残している。

・コリカンチャ
初代王マンコが建立した黄金と太陽の屋敷。帝国全土の中心にして、主都に置ける最も神聖なる区域。
インカ世界及び宇宙の中心として認識されていた、文字通りの主神殿。
建造物内の特定の部屋は6柱の神々に捧げられており、その内訳は創造神ビラコチャ、
太陽神インティ、月女神キリャ、明星の神チャスカ=コイロル、天候神イリャパ、虹神クイチュである。
太陽神の部屋には聖なる火が灯っており、これを太陽の処女(アクリャ)が護っていた。
また、黄金の祭壇にはやはり黄金の太陽像が奉られていた。
屋敷内のとある部屋には歴代皇帝のミイラが保存され、これは儀礼の際には御輿に乗せられ、主都中を行進した。
他の部屋には、征服地から簒奪した祭具や神聖なワカ(礼拝物)が収められており、
ワカは人質として永遠にこの部屋に保存されるという意味合いがあった。
尚、パチャクティの絵画や像は、大抵の場合タパク・ヤウリと思しき杖を持った姿で描かれる。


【その他ポイント】
・西洋人到来以前の南米史の人物としては、武力・政治・建築など、どれをとっても最高クラスの英雄。歴代インカの総結集。
・ライダーとしては空中都市に座してプルラウカを劣兵として放つスタイルか。
・キャスターとしては陣地作成EXは堅い。
・基本的に善属性だが、身内の無能と敵対者に対しては容赦がない。あと生贄もよくやる。
・神王、太陽、建築、独自の宗教観など色々オジマンディアスと共通点がある。
・信じられないバイタリティの持ち主。皇帝特権スキル持ってそう。
・この時代のインカ軍の武装は投石器・戦斧・槍・楯など。
・主都クスコはアンデス山脈中の標高3,400mに位置し、マチュピチュよりも遥かに高い。
・「インカ皇統記」ではチャンカ族撃退の功績は父王ビラコチャのものとしているが、この書は歴史書として信憑性が薄い。
・「インカ皇統記」では子息、子女は300人か400人いたと語られている。

91名無しさん:2016/04/02(土) 17:37:22 ID:g22nAccU0
思ってたよりずっとチートな感じだな

92名無しさん:2016/04/02(土) 17:39:30 ID:2DSo20i60
こりゃ最後に作るかどうか決めたほうが良さそうだな・・・

93名無しさん:2016/04/02(土) 20:03:50 ID:RILjkppE0
何だこの化物
オジマン級やんけ

94名無しさん:2016/04/03(日) 00:18:20 ID:jw1T9Nk60
時代の差があるから流石にあそこまでのアホにはならんだろうが、それでもすげーな

95名無しさん:2016/04/05(火) 14:20:23 ID:09jQbkAA0
【真名】:イエティ
【元ネタ】:史実、シェルパ族の伝承
【クラス】︰アサシン・バーサーカー
【解説】:
ヒマラヤ山脈に住むと言われているUMA(未確認動物)。
全身が毛で覆われており、直立歩行するとされる。イエティの他にズーティ、ミィティが
おり、この三種は家族だともされている。
1887年、イギリスのウォーデル大佐が足跡を発見したことで世界に知られるようになった。
その後、実物を目撃したとの報告もあり、各国より何度となく探査隊が派遣されている。
正体は原始人の生き残りであったり登山家の団体が資金集めの為に捏造した、または
ヒグマやオランウータンであるなど様々な説がメディアで述べられた。

シェルパではイエティはマハーカーラ(シヴァ)のに使える眷属であり、マハーカーラに代わって
人々に罰を与える存在であるといわれ、信仰されている。


【備考・アピールポイント】:
ネッシー・ビックフットに並ぶUMA界のビッグネーム。実はシヴァの眷属でもある。
クラスはUMAなのでアサシンか、破壊神の卷属であり本人も獣なのでバーサーカー
宝具はアサシンならジャックのザ・ミストみたいな感じで雪山を再現する吹雪の結界
バーサーカーなら破壊神の卷属として人々に与える神罰。
宝具を使用するときに普段は白い体毛が大いなる黒(マハーカーラ)に染まる感じで

96名無しさん:2016/04/08(金) 21:09:56 ID:Jzo8PxqE0
【真名】:オワイン・グリンドゥール
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー・キャスター
【解説】:
 ウェールズ人としては最後にプリンス・オブ・ウェールズと称したウェールズの統治者。
 イングランド王国によるウェールズ支配に抵抗する、長期にわたる反乱を煽動し続けた。
 中部ウェールズにあった小国ポウィスの王族につらなり、エドワード1世に滅ぼされた
 サウェリン・アプ・グリフィズの末裔にもあたる。
 元々は優秀な若者で、リチャード2世から騎士に叙せられ、王のスコットランドやアイルランド
 遠征に参戦するほど、イングランドに忠実な臣下だった。
 しかし、リチャード2世から無理やり王位を奪った ヘンリー4世の登場で、状況は一変する。
 北東ウェールズの領地に帰郷したオワインを待っていたのは、隣地の主、グレイ侯による
 領土のかすめ取り。 宮廷に申し立てるも聞き入れられず、領地の一部を奪われ、
 さらに幽閉されていたリチャード2世餓死の報も届き、ヘンリー4世の非道な仕打ちに
 耐えかねたオワインはウェールズ諸侯を呼び集め、グリンドゥールの反乱を起こした。
 当初、この蜂起は相当にうまく行き、たちまちウェールズのかなり広範囲を支配下に
 収めるまでになったが、反乱側に大砲がないことで防御を固めた城塞の奪取が困難なこと、
 艦船を保有していないことで海岸線の防御が脆弱なこと、など諸々の弱点を抱えていたため
 結局のところ、物量に優るイングランド勢によって圧倒された。
 グリンドゥールは最後の拠点から追い落とされるも捕縛から免れ、1412年を最後に
 彼を目撃したとする記録は途絶え、1415年にかつての部下によって
 
 その後、オワイン・グリンドゥールは民衆を解放するために呼び返されることを待ち続ける英雄
 国家存亡の危機の際に姿を現す王として、かのアーサー王のような神話的な存在となった。

【備考・アピールポイント】:
 ・ウェールズでアーサー王に匹敵、もしくは凌駕するほどの支持を集める英雄。
 ・シェイクスピアの『ヘンリー四世 第1部』において、オウエン・グレンダワーという名で、
  魔術と感情に支配された野蛮でエキゾティックな人物として登場する。
 ・「復活する救国の英雄」というアーサー王と同じ属性の英雄。とりあえずスキルにカリスマ持ってる。
 ・クラスは剣を持ち馬にまたがる姿が描かれる為セイバー、『ヘンリー四世 第1部』から魔術を
  扱う為キャスターの適性を持つ。
 ・宝具は民衆の思いが託された剣とか天候を操る大魔術。もしくはアヴァロンみたいな復活由来の能力。

97名無しさん:2016/04/17(日) 10:53:12 ID:0GIqeVHw0
【真名】:ハドリアヌス
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー(ネロ理論)、バーサーカー、キャスター、アサシン
【解説】:
 ネルウァ=アントニヌス朝の第3代目ローマ皇帝。全名をプブリウス・アエリウス・トラヤヌス・ハドリアヌス。
 もとは五賢帝トラヤヌスの側近的立ち位置の武官であったが、その能力を買われて後継者に指名される。
 皇帝となったハドリアヌスはこれまでの外征路線を取り止め、国の防衛を固めることに重点をおく政策を取った。
 ハドリアヌスの長城構築、バル・コクバの乱鎮圧など内外に功績を示し、
 彼もまた五賢帝の一人に数えられる英傑だが、巡幸を讃える碑が全くなかったり、愛人の美少年の死に悲嘆して
 彼を神格化した末に主神とする宗教を創るなどしてローマ市民の不興を買うなどする負の側面もある。
 晩年は精神的にも衰弱し、自殺未遂を繰り返すなどしたと言う。
 後継者の夭折後はすでに初老であったアントニヌスを養子に迎えて新たな後継者とし、138年に62歳で永眠。
 死後は彼と不仲であった元老院の動きによって神格化を見送り記録抹消刑に処される寸前までになったが、
 そこは後継者アントニヌスがどうにかしてくれたようであり、神格化は行われたようである。

【四執政官事件】
 トラヤヌス急逝の書簡が届く数日前に、ハドリアヌスを後継者と認める書簡が届いたとされる。
 これには当時から陰謀説が囁かれており、その中には遺言の書き換えや軍によるハドリアヌスの祀り上げなどがある。
 元老院の中には当然、ハドリアヌスを後継者とすることに反対の議員もいたが、
 トラヤヌスと同じくハドリアヌスの後見人であったアッティアヌスが先手を取って、反ハドリアヌス派最有力の議員四人らを処刑した。
 アッティアヌスの独断か、ハドリアヌスの指示かは分かっていない。

【ハドリアヌスの長城】
 ローマ帝国最北端の国境線に築かれた防御線「リメス」の一つ。
 ケルト人によるブリタニア侵攻を阻むために十年かけて築かれ、
 ローマの領土拡張の断念を意味するものともなった固定的国境となった。

98名無しさん:2016/04/17(日) 10:53:49 ID:0GIqeVHw0
【バル・コクバの乱鎮圧】
 ユダヤ戦争で荒廃したエルサレムをハドリアヌスはローマ流に復興させ、ヤハウェの神殿の代わりにユピテルの神殿が築かれた。
 当然ユダヤ人は納得などするはずがない。さらに割礼などのユダヤ風習を禁じる弾圧を推し進めたために
 ユダヤ人による反ローマ感情は高まり、ついに救世主を自称するシモン・バル・コクバらが蜂起する。
 反乱軍はローマ軍の隙を突く形で二年半にわたって善戦し、彼らは「復興時代」を称したが、
 ブリタニアから召集された名将ユリウス・セウェルスの大軍が現れると、あっという間に反乱軍は敗北。
 タルムードでは百万人以上が殺され、馬の轡まで血に浸かるほどであったと記されている。
 これは誇張であろうが、ローマ側の文献でも五十万人を越える死者数と記録された。
 ユダヤ破壊は徹底しており、千を超える村、五十の城砦が焦土戦によって蹂躙され、
 戦後もラビの処刑や聖典の焚書などの以前にも増したユダヤ教の弾圧が行われた。
 焦土と化したエルサレムは「アエリア・カピトリナ」、ユダヤは「パレスティナエ」と改名され、
 ミラノ勅令が発布されて、一年に一度だけ神殿跡(嘆きの壁)に立つことを許される四世紀まで
 ユダヤ教徒はエルサレムに立ち入ることができなかった。

【美少年アンティノウス】
 ハドリアヌスはギリシャ性愛を含むギリシャ文化の傾倒者であり、また極めてホモ寄りのバイセクシャルであった。
 中年期に差し掛かろうとしていた彼は十四歳のアンティノウス少年を溺愛した。
 当時のローマは同性愛を迫害こそしていなかったが、奨励もしてはおらず、その美化はローマ市民の辟易対象となっていた。
 アンティノウスがナイル川で事故により溺死すると、酷く悲嘆にくれ、彼を神格化。
 さらに彼を主神とする宗教をローマ各地に伝播させた。
 前述のとおり、アンティノウス教は最初こそ冷遇されたが、それに纏わる美術品が多く出土していることから
 キリスト教到来までに一定以上の信仰を獲得した宗教となったことが窺える。

【ヴィラ・アドリアーナ】
 ヴィラとは「別荘」の意。
 ハドリアヌスはこの別荘を田舎の避暑地くらいのものと思っていたが、
 そこはローマ皇帝の美意識のために庶民のそれとは乖離している。
 ハドリアヌスが観てきた世界各地の美しい建造物をその地に建て、その規模は100ヘクタールにもおよび
 三十以上にも上る様々な宮殿や図書館、浴場、神殿などの多くの建造物が築かれたほか、
 果ては先述したアンティノウスが死んだナイル川を再現したプールなどと言ったものも備え付けられた。
 ハドリアヌスは一人になりたいときにこの地を訪れ、つり上げ橋を上げて誰も入ってこれないようにして
 世間の喧騒や皇帝としての責任からひと時だけ逃避していた。

99名無しさん:2016/04/30(土) 16:54:35 ID:lDbMBSE.0
【真名】:ターザン
【元ネタ】:『ターザン』
【クラス】:バーサーカー
【解説】:
 小説家エドガー・ライス・バローズによるSF冒険小説「ターザン・シリーズ」の主人公。
 父は英国貴族、グレイストーク卿ジョン・クレイトン、母はアリス・ラザフォードといい
 夫妻は赴任先である英領西アフリカに向かう途中、船員の反乱に遭遇し、アフリカの西海岸
 に置き去りにされる。ターザンはその際に海岸に作りあげた小屋で生まれ、彼が1才になった時に
 母親は亡くなった。父親は類人猿カーチャクに殺されたが、ターザンは子供を亡くしたばかり
 の類人猿カラに救われ、「白い肌」を意味する「ターザン」と名付けられ彼女の子供として育った。
 ターザンは他の類人猿に比べて成長が遅く、出来ないことも多かったが手先が器用であり、
 ロープを投げて動く者ものを捕まえるなど他の類人猿には出来ないことができた。
 そして、カーラを本当の親と思っているターザン自身は知らないものの、両親が建てた小屋
 で文字を覚え、手に入れた狩猟ナイフでどんな強大な敵とも戦えるようになり、力比べで
 ボスのカーチャクを倒したことでついに類人猿の王となる。
 自身を類人猿だと思っていたターザンだったが、18歳の時に新天地を求めやってきた
 黒人部族と遭遇したことで人間であることに気が付き、今度はボートでやってきた自分と
 同じ肌の人々がやってきたことで、さらに驚く。
 なかでも美しい微笑みを浮かべた若い娘・ジェーンに惹きつけられ、彼女がターザンと
 対立する類人猿ターコズに攫われた際には助け、後に結ばれることとなる。
 成人後、指紋鑑定でグレイストーク卿の息子と判明。以降は父の名を受け継いだ。
 以後、アフリカの未開の土地への冒険を始めとした物語は広がっていく。
 ジャングルに適応した、超人的な体力・技術を有しており、視覚、聴覚、嗅覚は鋭く、
 野生動物並み、10歳の時点で、腕力は並みの男性と互角であり、運動神経はスポーツ
 の達人クラスに達していたという。
 野生児として育ちながら、知的な面を持っており、英語・フランス語・ラテン語・アラビア語
 ドイツ語の他、アフリカの原住民の複数の方言や類人猿の言語など複数の言語を自在に操る。
 「イギリス貴族の息子にして野生児」という魅力と矛盾を秘め、内面には「野性と文明社会
 のそれぞれに惹かれつつも、そのどちらにも馴染みきれない」という部分を持っている。

・ディズニー映画やらでおなじみのターザン。野生児の代表格。創作百年ルールだとギリギリセーフ?
・性質はゴールデンに近いが、性格や知能は対極。俗世には馴染めない
・スキルはとりあえず野生と動物会話、黒人部族を見て弓矢の使い方を覚えたので人間観察とか
・宝具は「人間社会にも自然にも相容れない」という性質を持ったターザン自身か
 生前使用したナイフとロープ

100名無しさん:2016/05/07(土) 16:44:29 ID:u.U3zsbk0
【真名】:マルクス・アントニウス
【元ネタ】:史実
【クラス】︰バーサーカー
【解説】:
 第二回三頭政治の一頭、軍人のアントニウス。
 カエサルの後継者オクタウィアヌス(後のアウグストゥス)、神祇官レピドゥスと共に反元老院の同盟を組み三頭政治を行った。
 紀元前55年に騎兵隊長としてエジプトに入り、そこでクレオパトラに魅了されてしまったと言われている。
 ――――彼の人生を決定づける、まさしく運命の出会いであった。

 その後はカエサルの部下としてよく働き、彼の死後は後継者の筆頭候補とされていた。
 が、カエサルはオクタウィアヌスを後継者と使命。アントニウスは彼と共に元老院と戦い、あるいは競争することになる。
 そもそも三頭政治は権力争いの一時的な妥協の産物であり、他の二頭との対決は必然であった。

 彼の破滅の決定的な転機になったのは、恐らく紀元前36年のパルティア遠征だろう。
 カエサルの果たせなかった業績を成すことでオクタウィアヌスを圧倒することが狙いだったが、彼はこの遠征に失敗。
 失敗の原因のひとつである裏切者アルメニア王国を征服し――――その後の対応を誤った。
 彼は凱旋式をローマではなく、エジプトのアレクサンドリアで行う。
 元々彼はローマよりもアレクサンドリアに傾倒していた節があった。
 理由は言わずもがな、愛しのクレオパトラのためである。
 彼はクレオパトラに言われるがまま、自らの支配領土を独断でクレオパトラに譲ることまでした。
 故に彼はローマ人に「エジプトの、しかも女王に骨抜きにされ、ローマ人の自覚を失った男」の烙印を押されたのである。

 さらにはアントニウスはクレオパトラと結婚し、妻オクタウィアに離縁を叩きつける。
 オクタウィアはオクタウィアヌスの姉。
 つまりこれは同盟の結束を強める政略結婚であり、アントニウスはそれを破棄したことになる。
 オクタウィアヌスはアントニウスを攻撃する口実を得、『エジプトに』宣戦布告を行う。
 アントニウスはもはやエジプト側の人間とみなされていたのだ。

 そして始まるアクティウムの海戦。
 エジプト軍は散々に追い込まれ、クレオパトラが撤退すると、アントニウスはそれを追って撤退。
 その後クレオパトラが自害したという誤報を信じ、後を追うように自害。
 誤報だということに気づいた時には既に何もかもが遅く、クレオパトラの胸の中で息を引き取ったと言う。
 ――――稀代の美女に翻弄されて身を滅ぼした、稀代の豪傑の最期であった。


【ヘラクレスの末裔】
 その名前はヘラクレスの息子アントンに由来する。
 アントニウスはヘラクレスの末裔を自称し、ヘラクレスを模した装備を好んだという。
 実際彼は優れた肉体を持つ豪傑であり、軍人として大いに活躍した。

【ディオニュソスの再来】
 彼はデュオニュソスの再来を自称し、また称された。
 よく酒を好み、民衆と共に宴会を開いていたと言われている。
 オクタウィアヌスは自らをアポロン、アントニウスをディオニュソスに例えてアクティウムの海戦に臨んだとか。

【政敵キケロに曰く】
 「肉体が頑丈なだけが取り柄の無教養人で、酒に酔いしれ下品な娼婦と馬鹿騒ぎするしか能のない、剣闘士並みの男」
 良くも悪くも、『ヘラクレスの末裔』で『ディオニュソスの再来』だったようである。


・共和政ローマ最後の敵。結構な有名人。クレオパトラの傀儡……にすらなりきれなかった、愛に狂った男。
・ヘラクレス、ディオニュソスと、狂気に関連する神や英雄との関わりが深い。
・ヘラクレスの末裔ってことで、宝具名で『射殺す三頭』とか……
・なお、カリギュラやネロはアントニウスの血筋であったりする。

101名無しさん:2016/05/12(木) 07:32:36 ID:zals3rdg0
【真名】:ラクシュミー・バーイー
【元ネタ】:史実
【CLASS】セイバー・ライダー・シールダー
【解説】:
 インド中部にあった小王国ジャーンシー藩王国の王妃。
 インド大反乱の指導者の一人で、イギリス軍相手に勇戦し、「インドのジャンヌ・ダルク」
 とも称される。
 没落したマラーター貴族の出身とされ、少女時代より剣術を嗜み乗馬を好んだという。
 ジャーンシーの藩王ガンガーダル・ラーオに嫁ぎ、王との間には一子をもうけたが
 すぐに病没してしまい、王もまた重病となり、彼女は養子を迎えると共に藩王国の存続を
 図るべく奔走したが、後継者のいない藩王国はイギリス東インド会社に併合してしまう
 という藩王国併合政策を推進したため、尽力もむなしく、イギリス側は全く取り合わなかった。
 王が病没すると、ジャーンシー藩王国はイギリスに併合されてしまい、彼女が城の接収時に
 告げたのは「我がジャーンシーは決して放棄しない」拒絶の言葉であった。
 インド大反乱が勃発すると、ジャーンシーでもシパーヒーと民衆が蜂起し、ジャーンシー城に
 駐留していたイギリス軍を降伏させ捕虜を虐殺すると、彼女にも虐殺加担の嫌疑がかかった。
 ジャーンシーは空白地帯になってしまい、民衆の推戴を受けた彼女はジャーンシーの執政と
 なる。私財を投じて集めた傭兵と民衆から募った義勇軍を率いた彼女はイギリスと結ぶこと
 で利権を得ていた近隣の藩王、領主の攻撃を自ら陣頭に立って撃退し、ジャーンシー城を
 奪還して、一躍反英闘争の旗手として知られるようになった。
 ラクシュミー・バーイーは美貌だけでなく、民衆を惹き付けてやまないカリスマ性と優秀な
 戦術能力を備えており、イギリスの士官から「もっともすぐれた、もっとも勇敢なるもの」
 であったと称される。インドが独立したのち、ラクシュミー・バーイーは大反乱の英雄と
 して再評価され、彼女は今でもインドの英雄として崇敬を集めている。

【備考・アピールポイント】:
・近代の女傑。インドの英雄なんで地力はそこそこのイメージ
・クラスは剣術を嗜んでたらしいのでセイバー、銅像で馬に乗ってるからライダー、城を盾とみなしてシールダー
・スキルはカリスマor狂奔or戦場の華と戦闘続行
・宝具はまもりながら相手にダメージを与えるニードルガード城

102名無しさん:2016/06/01(水) 19:07:08 ID:aXvSIRiw0
【真名】:ヤン・ジシュカ
【元ネタ】:史実
【CLASS】アーチャーもしくはライダー
【解説】:元々はボヘミアの小貴族であったが、ある日何を思ったか傭兵に転身。
「グルンヴァルトの戦い」など様々な戦場において、その軍事的センスを磨いていく事となる。
彼にとっての最大の転機となったのは「早すぎた宗教改革者」と称されるヤン・フスとの出会いであろう。
その宗教的純潔を貫く姿に心酔したジシュカは、フスが異端の罪で火刑に処せられると共に信徒を率いて神聖ローマ帝国に反旗を翻す。
これが十数年に渡って欧州を揺るがす惨禍となった“フス戦争”の始まりである。
城塞都市「ターボル」を建設し、信徒達を国民軍として訓練。
当時はまだマイナーな武器であった銃火器を使い、挙句の果ては戦車まで用いた戦法で以て十字軍の大軍を幾度と退けていく。
あえなくペストで没するが、彼の遺志を継いだ弟子達によってフス戦争は収集不可能の泥沼へ突き進む事となる。

【備考・アピールポイント】:もっと知られるべき世界史の人物ナンバー10に入るであろうチート傑物。

日本では比較的マイナーな人物ではあるが、チェコスロバキアにおいてはヴァーツラフ1世に並ぶ国民的英雄の一人。
神聖ローマ帝国率いる十字軍の大軍を寡兵で以て殲滅し、フス戦争を勝ち抜いた欧州戦史上において傑出した武勲を持つ軍事指導者である。
ナポレオンが生まれる凡そ350年前、戦史上初めて「国民軍」を創設し、更には欧州において初めて銃火器を本格的に用いた戦争をした男。
彼の心の師であるヤン・フスが「早すぎた宗教改革者」なら、彼は「早すぎた軍事指導者」であろう。

スキルは軍略、カリスマ、戦闘続行、信仰の加護などか

103名無しさん:2016/06/01(水) 20:10:39 ID:lU3HAV.s0
【真名】:アレグザンダー三世
【元ネタ】:史実
【元ネタ】:ランサー
【解説】:
スコットランドで最も偉大な王の一人といわれる王。
アレグザンダー2世と2度目の王妃マリー・ド・クーシーの一人息子として生まれ、
父が没したため、7歳で王位を継承した。
宮廷では、摂政のジョン・ベイリャル王妃護衛職のロバート・ド・ロスが専横を極めたため、
15歳になったアレグザンダーは摂政を追放して親政に乗り出した。
1261年、アレグザンダー率いるスコットランド軍がヘブリディーズ諸島を占領、
翌々年にはルウェー王ホーコン4世を討ち破り、父が果たせなかったヘブリディーズ諸島の
ノルウェーからの奪還に成功した。
この戦で「あざみの棘を踏んだノルウェイ兵が叫んだ事で夜襲が知れ、大勝に繋がった」
との伝説が広がり、以後あざみはスコットランドの象徴として伝わり現在に至っている。
こうして内外にその武名を轟かしたアレグザンダーであったが、家庭は不幸の連続が襲い、
王妃や息子・娘が次々に亡くなり、アレグザンダー一家の男子直系が途絶えてしまった。
焦ったアレグザンダーはフランス貴族ドルー家の娘ヨランド・ド・ドルーと再婚。
しかし結婚半年後、エディンバラから王妃のいるキングホーンの離宮へ向かう途中、
嵐の中で落馬して死亡した。

【備考・アピールポイント】:
・名前が紛らわしい人。でも型月だとイスカンダルとアレキサンダーだから被らないよやったね!
・クラスはあざみのトゲでランサー?宝具も当然あざみのトゲでヴラドみたいなのをイメージ
・後半の不幸っぷりから幸運はたぶん低い。聖杯にかける願いは跡継ぎ問題とかかな?
・スキルは開戦時期を海が荒れる時期まで引き延ばすのに知恵を絞り、狙い通りに嵐で大損害を
与えたらしいので計略とか

104名無しさん:2016/09/21(水) 23:19:25 ID:joyu7XrU0
【真名】:ジャン=アンリ・カジミール・ファーブル
【元ネタ】:史実、『昆虫記』
【クラス】:キャスター
【解説】:
 『昆虫記』の作者として知られるフランスの博物学者。教師や詩人としても功績を残す。
 南フランスの寒村に生まれ、3歳のときに山村にある祖父母の元に預けられた。
 大自然に囲まれた幼年期を過ごしたことが生涯の研究対象である昆虫への興味を育んだという。
 その後、父母と弟のフレデリックの4人で暮らせるようになり、小学校に入学するも、
 父の家業が失敗した為に14歳で学校を中退する。
 しかし、ファーブルは諦めず肉体労働で日々を凌ぎながら独学で学問を続け、17歳の頃には
 師範学校の入学試験に首位で合格、3年後には師範学校を首席で卒業する。
 教員免状を取得する際にこれまた独学で数学と物理、化学を習得するがその間にも昆虫の
 ことは頭から離れなかった。
 その後コルシカ島の大学に進み数学を研究しながらも、昆虫学に傾倒していく。
 38歳の時に博物館長を務める傍ら、大学教授になるための財産基準を満たす為に、
 染料の材料であるアカネの研究に没頭し、効率よく染料のアリザリンを抽出し、精製する
 技術を開発したことによってファーブルはレジオンドヌール勲章を得る。
 しかしほぼ同時にドイツで工業化された合成アリザリンとの競争に敗れ撤退することになる。
 また、礼拝堂で行われた講義で市民を対象に「植物のおしべとめしべによる受粉の原理」を
 説明したことが礼拝堂という場に相応しくない卑猥な言動として非難され、ファーブルは
 教職を追われることとなる。
 教職を失ったファーブルは家主に追い立てられ、住み慣れた地を出て文献で生計を立てる
 ようになり『昆虫記』の第1巻を執筆、発行するも、この頃ファーブルは次男を失い意気
 消沈していたため、再び別の村に移住し、この後、『昆虫記』の執筆に注力することとなる。
 ファーブルは自宅の裏庭をプロヴァンス語で荒れ地を意味する『アルマス』と名付け、
 様々な草木を庭に植え付けると共に様々な仕掛けを設置した。以後死去までの36年間
 彼はこの裏庭を中心として昆虫の研究に没頭したという。
 ファーブルの代表作たる昆虫記は第1巻の出版から約30年にわたって全10巻で出版された。
 研究論文としての体裁はとらず、読み物的な語り口と擬人化した表現が多く使われるため、
 内容には科学的に重要な物も数多いが、科学書ではなく一般的な読み物として評価が高くなり、
 日本でも『昆虫記』を題材にした本が発行され、読まれ、彼の名は大衆に広く知られている。

【備考・アピールポイント】:
・みんな一度は聞いたことがあるであろう昆虫記の作者。意外にも鯖作成系だとほとんど触れられていない
・クラスは他の作家同様にキャスター。アンデルセンが如く無辜の怪物で昆虫化してそう(ちなみに、出身地のフランスだと日本より知名度低いらしい)
・スキルは『アルマス』の陣地作成、執筆してるから高速詠唱(ランク低そう)、使い魔(虫)、人間観察のような生物観察系のスキル。
・宝具は当然『昆虫記(スーヴニール・アントロモジック)』。能力は自身や他者に昆虫の特性をエチャントとか?
・幸運は若干低めなイメージだがあの時代の人間にしては長生きな上に一度肺炎を患ってから復帰してるからそう低くもならないかも、もしくは耐久が上がりそう

105名無しさん:2016/09/22(木) 23:27:40 ID:nDtIxNVc0
【真名】:何玉鳳
【元ネタ】:『児女英雄伝』
【CLASS】セイバー・アーチャー・アサシン・アヴェンジャー
【解説】:
 中国・清末期の武俠小説『児女英雄伝』に登場する架空の人物。
 物語は無実の罪で獄に繋がれた老年の父・安学海の身を案じた安驥が自分の科挙を
 放り出して保釈金を用意して父を救うため北京へ旅立つところから始まる。
 その旅路で山賊に襲われ、苦境に陥った安公子を救ったのが十三妹こと何玉鳳であった。

 何玉鳳は恵まれた家庭の娘として育ったが、ある時、両親を殺され運命が一転する。
 復讐を誓った玉鳳は武術の達人のもとでクンフーの修行を積み、師匠から十三妹(シーサンメイ)
 と名づけられ 、 日本刀を武器に悪人どもを斬りまくり、親の仇を追い詰める。

 何玉鳳は武侠小説の中でも珍しい戦うヒロイン で、 中国、台湾、香港では京劇などの人気演目
 であり、女俠といえば十三妹というくらい有名。

【備考・アピールポイント】:
・中国人武侠小説きっての女 。クラスは日本刀でセイバー、弾弓も得意とされているのでアーチャー、悪党は容赦なく殺すし日本では中国忍者と言われたりしてるのでアサシン、悪党への復讐者としてアヴェンジャー
・宝具は刀や武術と共に授けられた名「十三妹」とか
・大の大人でも持ち上げるのが難しい臼を指先でひょいと持ち上げられる神仙が如き力の持ち主だとか
・悪党を殺した直後に、おかずのほかにマントウ七つとご飯を四杯半平らげるほど食欲旺盛だったりする。Fateヒロインっぽい
・自分似の女性である張金鳳と後の夫である安驥 (何玉鳳は第二夫人)と結婚するよういい、断られると刀を振りかざして結婚を迫るなど強引なところもある。
ちなみに、この結婚は安驥と共に捕らえられていた張金鳳一家を助けた際、張一家と共に旅をすると安驥が言うので 家族でもない若い男女が一緒に旅するのは宜しくないと考えたためのもの。
・武に秀でているが、手先は不器用で針仕事がまるで出来なかったりする。
・旦那の安驥は幼い頃から文に秀でており、美少年だが純情で臆病で暴力沙汰がてんでだめというどっちがヒロインだかわからない状態である。
・ちなみに何玉鳳が活躍するのは前半のみで中盤以降は二人の結婚話が中心となるラブロマンスになる

106名無しさん:2016/10/11(火) 22:48:26 ID:hpWzNAxI0
【真名】: オットー・スコルツェニー
【元ネタ】:史実
【クラス】:アサシン
【解説】:
 ドイツの軍人。武装親衛隊隊員。最終的な階級は親衛隊中佐。
 ウィーンの中産階級の家庭に生まれ、大学在学時にはフェンシング選手として名が知られ、
 学生決闘(メンズーア)を何度も行い、頬に大きな傷を残している。
 オーストリアにてすぐに突撃隊に入隊した。当初から指導者としての適性があり、
 ドイツのオーストリア合邦の際には、併合協定調印を拒んだ
 ヴィルヘルム・ミクラス大統領をナチスの暴漢から守るなどの功績を上げる。
 第二次世界大戦が始まると空軍に志願したが、30歳を越えていたため入隊できず、
 替わって親衛隊特務部隊に入隊する。
 その後はグランサッソ襲撃での指揮を執り囚われていた伊のムッソリーニを無傷で救出したり、
 グライフ作戦にて本人は成功したとは思っていないものの、結果米軍を攪乱させたりなどの功績をあげている。
 様々な奇襲・極秘作戦に従事したことから【ヨーロッパでもっとも危険な男】と呼ばれた。

【備考・アピールポイント】:
ホスト規制で本スレ投下出来ないんでこっちに投下。ナチス鯖
・フェンシングをやってたけど多分セイバー適正はない
・変装や鹵獲した装備によって忍び込むタイプのアサシン
・宝具はヨーロッパで最も危険な男として行った作戦の再現とか
・グライフ作戦で捕虜になった一部の兵士が虚偽の証言でアメリカの動きを封じたこともなにかしらのスキルになりそう
・ちなみにその時スコルツェニーは、本作戦後1945年2月までソ連軍の押し寄せるドイツ東部を防衛する陸軍部隊を指揮したらしい
・鹵獲で紛れ込む、ソ連相手に防衛してたから艦隊を指揮するピョートルと絡ませたい

107 ◆tkiF6VoKRk:2016/10/21(金) 19:58:25 ID:zdK0gjDM0
【真名】:コンスタンティノス11世 (コンスタンディノス11世ドラガシス・パレオロゴス)
【元ネタ】:史実
【CLASS】:セイバーもしくはシールダー
【解説】:言わずと知れたローマ帝国最後の皇帝。―――ロムルスから始まる偉大なる系譜、その最後に名を連ねる者。
 東ローマ帝国の衰退は火を見るよりも明らかであった。分裂と内紛を繰り返し、破滅へと向かう東ローマ帝国の末路の決定打となったのはオスマン帝国の台頭である。
 オスマン帝国による軍事的、政治的圧迫によりローマの滅亡も間近―――コンスタンティノス11世が即位したのは、そんな危機的な時代だった。
 滅亡を避けんとする彼の決死の努力も叶わず、メフメト二世征服王は長年の宿願であったコンスタンティノープルの征服を決意。10万を超えるトルコ軍で以てコンスタンティノープルを包囲した。
 他国の援助も得られぬ絶望的な状況の中、瀕死の帝国を守り抜くべく彼が選んだ道は、降伏では無く戦いであった。
 圧倒的な戦力差の前には暴挙とも思える選択であったが、死力を尽くした戦いは意外にも長期戦に突入。
 それは帝都を1000年間守り続けた「コンスタンティノープルの城壁」の堅固な護り故か、或いはロムルスから続くローマ人としての誇りが成した奇跡か。

 ―――しかし運命の5月29日、ついにオスマン帝国側の総攻撃が開始された。
 防衛線を維持していた傭兵軍の隊長の負傷、門の施錠ミスなどの不運も重なり、遂に城壁は突破される。それでも彼は自ら最前線で指揮を続けたが、城壁に翻るオスマンの旗を見た事で最期を悟る。
 身につけていた帝国の国章も、煌びやかな工程の衣装も捨てさり、「誰か余の首を刎ねるキリスト教徒はいないのか!」と叫び、親衛軍とともにオスマン軍の渦の中へ斬り込んでいったと言われている。

 ・・・・・・こうして、3000年以上の歴史を持つローマは完全に滅亡した。しかし伝承に曰く、コンスタンティノスは天使によって大理石に変えられており、いつの日か蘇えるとされている。


【備考・アピールポイント】
 言わずと知れたローマ帝国最後の皇帝。―――ロムルスから始まる偉大なる系譜、その最後に名を連ねる者とか記してるが、系譜と歴史を見ればわかる通り東ローマ帝国の末期は最早「ローマ帝国という名前の何か」。ぶっちゃけ何処ぞの馬の骨が建国した国の成れの果てという評が正しかろう。

 “帝国”とは言うが末期の領土はほんの僅かで、ペロポネソス半島の先っちょとエーゲ海を挟んだコンスタンティノープルのみ。ただ、それでもオスマン帝国が大手を振って航海するには極めて邪魔な存在だった。

宝具候補:金角湾の鎖やコンスタンティノーブルの城壁、壮絶な最期の姿から特攻宝具何かも持ってそう。大理石になって眠っている・・・・・・何ておいしい逸話もアリ。

108名無しさん:2016/10/23(日) 13:12:58 ID:iaKokCNI0
コンスタンティノス11世はTSしたい

109名無しさん:2016/10/24(月) 01:03:09 ID:/2kFfob.0
メフメトが鬼畜王になるのでNG

110名無しさん:2016/10/26(水) 00:05:42 ID:PN.5sdUI0
【真名】:リチャード・ジョーダン・ガトリング
【元ネタ】:史実・北米
【クラス】:アーチャー・キャスター
【解説】:その名の通り、世界初の機関砲「ガトリングガン」を世に送り出した発明家。
 農夫の家に生まれ、成人後は数々の発明を成し、多くの職を転々としていた。
 薬学に興味を惹かれ医師を志した事もあったが、その過程で当時勃発していた南北戦争における兵士たちの死因の多くが、「病死」である事を知る。
 その事を道徳心から憂いたのか、合理性に欠けていた現実に疑問を持ったのかは定かではない。しかしガトリングは、ふとこう思った。

「1人で100人分の働きができるような機械を作る事ができれば、戦場に送り出される兵士は減るし、何より死んでしまう兵士たちはうんと少なくなるだろう」

 思い立ったガトリングは、かつて自身の家計を潤した発明品である播種機の原理を応用して、かのガトリングガンを発明した。
 その結果がどうなったのかは言うまでもなく、やがてその発明は戦争の在り方を激変させるに至る。


【備考・アピールポイント】
 時々「機関砲を発明した“医者”」と呼ばれる事の多いおじさんだが、実際は医学博士号を取っただけで一度も診療の類を行った記録のない人。
 でもその辺は拡大解釈で医療スキルに盛り込んでも良いかも。
 希望クラスにアーチャーがあるのはEW版ヘビーアームズよろしくガトリングモンスターぶりを発揮してもらいたいのもあるが、経歴的にキャスターが妥当かもしれない。
 最期は弁護士との打ち合わせのついでに愛娘の家に寄ってそのまま天寿を全うしたパパンなので父性属性あっても良いかも。

111名無しさん:2016/10/26(水) 17:30:14 ID:gpg7wCNI0
ヤンシャオグイの如くコンスタンティノス11世♀を追い回す魔王メフメトもまたローマである

112名無しさん:2016/10/29(土) 10:26:05 ID:N666QL.c0
メフメトさんは魔王と言われると、悪魔(ヴラド)にビビった残念魔王感が出る

113名無しさん:2016/10/29(土) 10:40:26 ID:u/TQOVT20
多分型月じゃsage要員になりそうだなって感じはある。

114名無しさん:2016/10/29(土) 10:53:50 ID:NotTNNMU0
マシュと被らんようにするなら遠距離防壁展開シールダーとか

115名無しさん:2016/11/23(水) 10:51:28 ID:w9oUiPHo0
【真名】:エウリュトス&クテアトス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】:ライダー
【解説】:
 ポセイドンを父に持つエーリス地方の英雄。銀の卵から生まれたとされる1つの体に2つの頭を
 持つ結合双生児で、母モリオネの名にちなんで二人でモリオネー、モリオニダイとも呼ばれる。
 エーリスとピュロス王ネーレウスとの戦争の際、二人は少年でありながら戦車に乗って参加。
 ネーレウスの子ネストールに討たれそうになるが、ポセイドンが2人を霧で包んで救ったという。
 彼らは成長すると優れた戦士となり、領地を継いでエーリスの支配者の1人となった。
 後にヘラクレスがエーリスに攻めてきたとき、彼らは軍を率いて戦い、ヘラクレスを
 苦しめた。ヘラクレスが病にかかり休戦したのを知ると彼らは、攻撃に転じ多くの敵を殺した。
 ヘラクレスは一旦軍を退き、アルゴスに帰るが、二人がイストミア競技祭に派遣されたこと
 を知るとヘラクレスは彼らを待ち伏せし、射殺した 。

【備考・アピールポイント】:
・アンメアみたいに二人一組で召喚されそうな英雄。
・双子の英雄としてはディオスクロイとかもっと有名どころもたくさんいるが、
結合双生児とかヘラクレスを苦しめるなど他にはない個性を持ってくる
・クラスは戦車乗りで戦車競争での優勝経験もあるのでライダー
・宝具は少年だった二人を守ったというポセイドンの霧だろうか

116 ◆1T2swboMiw:2016/11/24(木) 00:11:34 ID:OQYTqtJw0
【元ネタ】ギリシャ神話
【クラス】 ランサー、バーサーカー
【解説】
 テーバイの王ライオスとその妻イスカオテの息子。スフィンクス退治の英雄。
 ライオスは生まれた子が自身を殺すという神託を受けて、イスカオテと設けた男児を
 殺そうとするも、殺すのは忍びないため、男児の踵を刺し、従者に男児を渡して、
 山中に置き去りにするよう命じるが、 従者もまた殺すのを憚られ、男児を羊飼いに渡す。
 コリントスの王夫妻が子供が生まれなくて困っていたため、羊飼いは男児を二人に渡した。
 成長したオイディプスは優れた彼に対する中傷から自身がコリントス王の実子ではないのでは
 ないかと不安に思いデルポイへ赴き、アポロンから神託を受ける。しかし、それは彼が望んだ
 答えではなく「父を殺し、母を妻にするだろう」というものだった。養父母を実の両親
 だと信じていたオイディプスはコリントスを離れ、旅に出る。
 旅の道中、オイディプスは実父ライオスと道で諍いを起こしてこれを殺してしまう。
 オイディプスが着くころデーバイはヘラから送り込まれた怪物スフィンクスに悩まされていた。
 スフィンクスは山頂に座し、そこを通るものに謎を出して、謎が解けぬ者を喰らっていた。
 謎を解いた時、災いから解放されるであろうという神託をテーバイ人達は得ていた為、
 この謎を解くべく知恵を絞ったが何人も解く事は出来ず、多くの者がスフィンクスに殺された。
 その為、謎を解いた者にテーバイの街とイオカステを与えると布告が出された。
 デーバイに来たオイディプスはこの謎を解き、 謎を解かれたスフィンクスは自ら身を投じて死んだ。
 スフィンクスを退治したオイディプスはテーバイの王となり、実の母であるイスカオテを
 娶って二人の男児と二人の女児をもうける。しかし、オイディプスがテーバイの王に
 なって以来不作と疫病が続き、不作と疫病はライオス殺害の穢れの為であるので殺害者を
 捕らえ、テーバイから追放せよという神託を得た為、オイディプスは過去を遡って調べ、
 それが自分であること、しかも自分がライオス王の子であったこと、母との間に子を設けた
 こと、そして神託が実現してしまったことを知るとイオカステは自殺し、
 彼は絶望して自らの目をえぐり追放された。

【備考・アピールポイント】:
・最初から最後まで神託通りに生きた人。ソポクレスの「オイディプス王」は
ギリシア悲劇の最高傑作にも幸運:Eはかたい
・絶望して自身の目を潰したことからバーサーカー、スフィンクス退治の際、
槍を持ってかかれる(使わなかっけど)のでランサーの適正
・スフィンクスの謎とは
「一つの声をもちながら、朝には四つ足、昼には二本足、夜には三つ足で歩くものは何か。
その生き物は全ての生き物の中で最も姿を変える」というもので答えは
「人間(人間は幼年期には四つ足で歩き、青年期には二本足で歩き、老いては杖をついて三つ足で歩くから)」
゜ただし、この答えはオイディプスである(立派な人間(=二つ足)であったが、
母と交わるという獣の行いを犯し(=四つ足)、最後は盲目となって杖をついて(=三つ足)国を出て行く、
と言うオイディプースの数奇な運命を表すから)とする異説もある。
・宝具はスフィンクス関連、神託関連あたり

117名無しさん:2016/11/25(金) 23:39:11 ID:8sMe1oz60
【真名】:プロクリス
【クラス】:ランサー
【元ネタ】:ギリシャ神話・『変身物語』
【解説】:
 アテナイ王エレクテウスの娘。 かつてはアルテミスの侍女であったとされ、女神から
 必中の槍と猟犬ラエラプスを授かっている。
 ケパロスは美少年で狩りの途中に女神エオスが彼を誘惑し、我が物にしようとしたが、
 彼は妻のプロクリスを恋しがり、気を害されたエオスはプロクリスが簡単に浮気をすること
 をケパロスに証明してやりたくなり、彼の姿を別人に変身させて妻の待つ家に送った。
 贈り物によって貞操を試した彼は、ついに妻の心が傾いたことを見るや自分が夫であること
 を明かし彼女を非難した。プロクリスは家を出てアルテミスのように狩猟生活を始めた。

 後に二人は和解し、プロクリスは女神から授かった槍とラエラプスをケパロスに贈った。
 しかし、ケパロスがそよ風に語る愛の言葉が不倫であると誤解したプロクリスは狩りに
 出掛ける彼の後をこっそりと追い、ケパロスは彼女が落ち葉を踏んだ音を聞いて獣だと
 勘違いし、必中の槍を投げると、槍は彼女の胸を貫き、彼の妻を殺した。

【備考・アピールポイント】:
・某スイーツ女神のお気に入り。元々女狩人だったとも言われる
・一説にはそよ風へ愛の言葉を囁く姿をその目で目撃し、悲しみのあまりすすり泣き
 その声に気づいたケパロスが槍を投げて彼女を殺めてしまったとも言われている。
・死ぬ間際に誤解を解いたとする説と誤解を解く前に息絶えたとする説がある
・死ぬ間際に愛に誓ってケパロスにアウラ(そよ風)と一緒ならないでと懇願したとか
・サーヴァントとしてはストーカースキルが付きそう
・宝具はラエラプスと必中の槍だろう

118名無しさん:2016/11/26(土) 00:24:08 ID:VY495ov60
【真名】:アイアコス
【クラス】:キャスター・ルーラー
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】:
 ゼウスと河神アーソーポスの娘アイギーナの子。この世で最も敬虔な人物とされる。
 ゼウスはアイギーナをオイノーネー島に連れて行き、この島でアイギーナはアイアコスを生んだ。
 このことから島の名前はアイギーナ島と呼ばれるようになり、アイアコスは成人して
 この島の王となる。アイアコスはエンデーイスを妻とし、テラモンとペレウスらの子を
 儲けた。しかし、ヘラがゼウスの行為を聞きつけて、アイアコスと島の住民の全滅を図った。
 おびただしい蛇の群れが島のすべての川に入り込み、疫病と日照りによる飢饉が発生した。
 アイアコスが父ゼウスへの祈りを繰り返しある夜、ゼウスの樫の神木から無数の蟻が
 降りてきて、人間の姿をとって立ち上がる夢を見る。目を覚ますと、息子のテラモンが
 大勢の人々がやってくるといって家の外に呼び出した。蛇は消え、雨が降り注いでいた。
 アイアコスはゼウスに感謝し、新たな民を蟻を意味するミュルミドーン人と名付けた。
 ゼウスはアイアコスを非常にかわいがり、老衰の運命からも解放してやろうと願った。
 しかし、運命の女神たちがどうしても許さないのであきらめた。その代わりアイアコスが
 死ぬと、ミノス、ラダマンテュスとともにタルタロスで亡者たちの裁判官とした。
 アイアコスは冥界の法を定め、ときには神々の争いの調停に呼び出されることもあるという。

【備考・アピールポイント】:
・ゼウスに愛された英雄。王をつけるとしたら最も敬虔な人物とされるから「敬虔王」とか
・スキルは神性やゼウスへの祈願とかの神様由来だろうか
・全ギリシアから尊敬をされたらしいのでカリスマも付きそう
・トロイア城壁をアポロンやポセイドンと共に築いた。これは神のみで築くと城壁が不落となり、
 ひいては住民が神をないがしろにすることが予想したためで、結果的にトロイアは
 アイアコスの子であるテラモンとその息子大アイアスの手によって陥落することになる。
・ミュルミドーン人はペレウスによって 連れ出され、のちにペレウスの子アキレウスに
 従ってトロイア戦争に従軍することとなる。
・宝具はミュルミドーン人と王律鍵みたいな感じの冥界の鍵あたり

119名無しさん:2016/11/26(土) 12:05:30 ID:VY495ov60
【真名】:シャー・ジャハーン
【元ネタ】:史実
【CLASS】:キャスター
【解説】: ムガル帝国の第5代君主。 祖父の大帝アクバル、父のジャハンギールとともに
 ムガル帝国の全盛期をもたらした。全名 シハーブッディーン・ムハンマド・フッラム
 妃であるヌール・ジャハーンに実権を握られた晩年の父帝と対立し、一度はデガン地方へ
 退かされるも、父が死去するとフッラムはアーグラに入城し、「世界の皇帝」を意味する
 「シャー・ジャハーン」を名乗り、アーグラで即位式を挙げ、帝位を宣した。
 その即位式は豪華さではかつての皇帝に比肩する者はなく、ヨーロッパの人々はオスマン帝国の
 皇帝になぞらえて、シャー・ジャハーンを「壮麗王」と称した。
 シャー・ジャハーンは、内政面ではムガル帝国の最安定期を演出した。
 また彼の時代はインド・イスラーム文化の最盛期であり、美術や建築などの華が咲いた。
 彼は愛妃ムムターズ・マハルと非常に仲睦まじく、常に活動を共にしていたとされ
 妻が産褥熱で亡くなるとシャー・ジャハーンはかつてない悲しみに襲われたという。
 彼女を来世へ弔うため彼は後世にも残る総大理石の霊廟・タージ・マハルを建設した。
 権力を握っていたわけでもないただの王妃に対し壮大な墓廟が建設された例は、他には
 ほとんど無いと言われることからも、彼の妃への愛がどれほどのものだったかが感じ取れる。
 一説には川を挟んだ対岸に対岸に対となる自分自身の黒大理石の廟の建設を構想していた
 ともされるが、シャー・ジャハーンは息子により幽閉され、計画は幻に終わった 。
 シャー・ジャハーンは亡き愛妃の眠るタージ・マハルを眺めながら、74歳で死去した。

【備考・アピールポイント】:
・世界遺産建設系サーヴァント。愛妻家・建築などオジマンと共通点がある。
・美しいムムターズ・マハルを秘かに慕っていたタージ・マハルの工匠の男に対して、男の
 思いに気づき、男に両手を前に出すよう命ずると「褒美だ」と剣でその両手を切り落とした
 というおっかない逸話があるほど妻が好き。
・クラススキルは陣地作成でタージ・マハル、道具作成で即位に際して作成を命じた
 宝石がちりばめられ、ティムールやアクバルなどの皇帝の名が刻まれた「孔雀の玉座」 とか。
・固有スキルは芸術審美、皇帝特権、内助の功あたりか
・宝具はタージ・マハルと生前作れなかった対になる黒大理石の霊廟

120名無しさん:2016/11/27(日) 11:40:28 ID:qVkzs2ew0
【真名】: 冒頓単于
【元ネタ】:史実
【CLASS】:アーチャー、ライダー
【解説】:秦末〜前漢前期にかけての匈奴の単于(匈奴の言葉で君主を指す)。
 匈奴の太子として生を受け、当初は父の後継者に立てられていたが、父王の頭曼は再婚し
 新たな子供ができると、冒頓を疎み、月氏へ人質として送り、その月氏へ戦争を仕掛ける。
 危機を悟った冒頓は、間一髪のところで月氏の馬を盗み脱出に成功、父のもとに逃亡する。
 冒頓はいずれ父に殺されると思い、クーデターを起こそうと考え、事前に冒頓は私兵を
 秘密裏に養成していた。「自分が鏑矢を放ったらすぐさま同じ方向に矢を放て」と命令し、
 初めは野の獣、ついで自らの愛馬、更に自分の愛妾を射て、矢を放たない者は斬り殺した。
 やがて父の愛馬を射るときには全ての部下が矢を放った。こうして忠実な部下を得た
 冒頓は通りかかった父に鏑矢を放ち配下の兵も大量の矢を浴びせ、クーデターの端緒となった。
 即位直後、 即位直後の若輩の冒頓甘く見た東胡から使者がやってきて父王の千里をかける馬
 を要求して来た際、部下たちは遊牧民の宝である駿馬を与えるべきではないと言ったが、
 冒頓は「馬は何頭もいる。隣り合う国なのに、一頭の馬を惜しむべきではない」といい、
 東胡へ贈った。更に甘く見た東胡は冒頓の后を一人要求し、冒頓はまた要求を呑んだ。
 そして東胡からの使者は更に両国の国境の荒野を要求し、遊牧民族は土地への執着しない
 ことから部下の意見は二分され、一方が 荒地など何の価値も有りません。与えても良い
 でしょうと言った途端、 冒頓は怒り「土地は国の根幹である!今与えても良いと言った者
 は斬り捨てろ!」と言い、馬に跨り「全国民に告ぐ!遅れたものは斬る!」と東胡へ攻め入った。
 先の件もあって完全に油断していた東胡はその侵攻を全く防げなかった。

 冒頓は続けて他の部族に対しても積極的な攻勢を行い、月氏を西方に逃亡させるなど
 勢力範囲を大きく広げ、 北方の草原地帯に前漢に匹敵するほどの一大遊牧国家を築き上げた。

【備考・アピールポイント】:
・騎馬民族の先駆け、世界史でも習う有名人
・クラスは逸話から集団一斉射撃アーチャーか、騎馬民族だからライダー
・中華系や蹂躙王とかの騎馬民族の王と絡められそう。

121名無しさん:2016/11/30(水) 23:51:05 ID:oxij8N3I0
【真名】: 蚕馬
【元ネタ】:『捜神記』、『太平広記』
【クラス】︰キャスター、ライダー
【解説】: 中国の伝説の1つで、馬の皮と融合した少女が蚕に変身してこの世に絹を
もたらしたとされる伝説。蚕女・馬頭娘とも呼ばれ、 日本の「おしらさま」伝説のモデル
になったともされる。
昔、ある家の父親が戦争に駆り出され、家には娘と雄馬だけが残された。
娘は父親恋しさの余り、雄馬に冗談半分で「もし、御父様を連れて帰ってきてくれたら、
あなたのお嫁さんになるわ」と言ったところ、雄馬はすぐさま父親を連れて家に戻ってきた。
ところが雄馬の様子がおかしいので父親が娘に事情を問いただすと、娘が一部始終を
打ち明け、これを知った父親は激怒して弩で雄馬を射殺して皮を剥いで晒しものにした。
その後、娘が雄馬の皮の側で戯れていると、馬の皮が不意に飛び上がって娘に巻き付いて
家から飛び出していった。数日後、娘が発見された時には娘は馬の皮と一つになって
大木の枝の間で蚕に変身して糸を吐いていた。

【備考・アピールポイント】:
・カイコ娘、テラフォーマーズみたいになるか、仮面ライダーみたいな変身ヒロインになりそう
・ 『太平広記』では蚕女となった両親のもとに例の馬を御して天から降臨し太上老君の
嬪(皇后・妃・夫人の下位)になり天上で長生させてくれることになったことになったと伝えたとか……
・宝具は結婚したくてハッスルしちゃった例の馬。
・クラススキルは絹由来の道具作成とか、スキルは馬にやるき出させるほどの魅了かな
・馬の方は『太平広記』で彼女の父が敵国の捕虜となり「もし、夫を助けだしくれたら、その者に娘を嫁がせる」
と彼女の母が言ったが、それに応える者はいなかったなかったなか、手綱を振りほどいて、
父親を連れて戻ってきたことから勇猛スキル持ってそう

122名無しさん:2016/11/30(水) 23:53:35 ID:oxij8N3I0
【真名】:ナフシャ
【元ネタ】:インド神話
【クラス】︰ライダー、キャスター
【解説】:
 インド神話に登場する王。月神の孫プルーラヴァスを祖に頂く月種王朝の三代王。
 神々の王インドラが過去の行いに対する罪悪感から天から逃げ出してしまった際、
 ナフシャは神々や聖仙に王位に就いて欲しいと頼まれる。ナフシャは辞退したが、
 神々は彼に、自分の視界に入った者からテージャス(威光)を吸収してより強力な力を
 持つという力を授け、天を治めさせる。
 しかし次第にナフシャは傲慢となり、遂にはインドラの妃シャチーを自分のものにしようとする。
 逃げたシャチーは夫を捜しだし、策略を授かってナフシャの元へ戻った。
 シャチーはナフシャが神々のようなヴァーハナ(乗物)を持っていないことを指摘し
 聖仙を乗物とすることを勧め、気をよくしたナフシャはこれにしたがった。
 しかし、ナフシャは聖仙たちを酷使したため聖仙たちとの論争になり、聖典ヴェーダの
 聖句を非難し、聖仙アガスティヤの頭に足で触れるなどの非法(アダルマ)によって
 ナフシャはあらゆる福徳を失い、呪われて天から堕ち、1万年の間大蛇の姿となった。
 ナフシャはその後、懇願によって許されたとも、
 子孫の1人ユディシュティラに救われたともいわれる。
【備考・アピールポイント】:
・一時期インドラの代役務めてた人、聖仙に車牽かせたりする
・スキルは神々から与えられた魔眼、神性、優れた君主であったことからカリスマあたりか
・宝具は聖仙の牽くヴァーハナ、 もしくは蛇化
・魔眼、堕ちた神霊、蛇で五次ライダーと被るところがある。

123名無しさん:2016/12/01(木) 07:07:37 ID:clvRndlU0
【真名】:ヨハネス・グーテンベルク
【元ネタ】:史実
【クラス】︰キャスター
【解説】: マインツの金属加工職人。 活版印刷技術の発明者として、広く知られている。
 彼の生い立ちは謎に満ちているが、上流階級の商人の子であるという説が最も有力である。
 1450年ごろ、鋳造活字を使った印刷機を考案してマインツで印刷所を開業。
 初めて旧約・新約聖書を活版印刷術を利用して印刷し、
 その聖書は「グーテンベルクの聖書」として知られ、 この聖書は美麗で技術的にも高品質
 だと賞賛されている。金属活字を使った印刷術を発明したことで印刷革命が始まり、
 それが一般に中世で最も重要な出来事の1つとされ、活版印刷はルネサンス、宗教改革、
 啓蒙時代、科学革命の発展に寄与した。
 印刷技術は羅針盤、火薬とともに「ルネサンス三大発明」の一つにあげられる。

 マインツが司教同士の対立に巻き込まれ、アドルフ2世大司教に従う軍勢の略奪によって
 グーテンベルクは自宅と印刷所を失った。 一度は全てを失ったと思われたが、印刷術
 考案の功績を讃えて1アドルフ大司教の宮廷に従者として召し抱えられる栄誉を得た。
 その三年後、グーテンベルクはひっそりとこの世を去った。
【備考・アピールポイント】:
・印刷技術を発展させ、人類史に大きく影響を与えた人
でも星の開拓者よりもエジソン系な気がする(印刷技術自体は東洋の方には既にあった訳だし)
・宝具は活版印刷技術で伝承を書物化し、流布して信仰を集めて概念を補強するとか

124名無しさん:2016/12/01(木) 07:19:08 ID:clvRndlU0
【真名】:ヨハンネス・リヒテナウアー
【元ネタ】:アサシン
【クラス】︰セイバー・アサシン
【解説】: ドイツの剣術家。 リヒテナウアーの剣術体系は、今日「ドイツ流剣術」と
 呼ばれるものを生み出した。彼の人物像についてはごく僅かにしか知られていない。
 リヒテナウアーは、「偉大な師」であり、その技を習得するために多くの土地を旅した。
 すでにリヒテナウアーの時代、武術はある特定の武器に限られたものではなかった。
 しかし、彼の教えは、長剣、剣とバックラー、短剣、小刀などの武器使用や、甲冑戦闘、
 平服戦闘、また時として騎乗時の戦闘に於ける組み討ちに関する、どちらかといえば
 テクニック重視のものであったとされている。
 15世紀半ばには、リヒテナウアーの伝統を受け継いでいると主張することが、剣術家に
 とって名誉あることとされ、リヒテナウアーの弟子を自認し、その教えを受け継ぐ
 剣術家の集団は「リヒテナウアーの友」と呼ばれていた。
【備考・アピールポイント】:
・ドイツ剣術の始祖。高ランクの剣術スキルとか付きそう
・ドイツ剣術には四つの基本構え、 五つの達人の攻撃、そして3つの時間概念から成るとの
ことなので、宝具とかスキルはそれになりそう。

125名無しさん:2016/12/01(木) 20:31:15 ID:6/DjQ1qg0
【真名】: ルッド王
【元ネタ】:『ブリタニア列王史』
【クラス】︰シールダー
【解説】:『ブリタニア列王史』に登場するローマ帝国の属州になる前の時代のブリタニアの王。
 ルッドの統治期は、彼がとくに愛したトリノヴァントゥムの都市建設と再要塞化で知られ、
 後にリノヴァントゥムは「ルッドの要塞」を意味する「カールルッド」から派生し、
 ロンドンと呼ばれるようになったという。 遺体は「ルッドの門」(ラドゲイト)に埋葬された。
 ルッドには2人の息子がいたが、年が若かったので、代わってルッドの兄弟の
 カッシウェラウヌスが王位を継承した。 カッシウェラウヌスは後にカエサルによる
 第二次ブリタニア遠征への抵抗を指揮した王である。

【備考・アピールポイント】:
・次の王の方がサーヴァント映えしそうなブリタニアの王様
・宝具はロンドン要塞。本人は知名度低めっぽいけどロンドンの語源なら相当知名度ボーナス入りそう

126名無しさん:2016/12/01(木) 20:32:40 ID:6/DjQ1qg0
【真名】: カマプアア
【元ネタ】:ハワイ神話
【クラス】︰バーサーカー
【解説】:ハワイ神話に登場する、半神半人。オアフ島、カウアイ島などでは勇敢に
 戦って王家の争いを制する戦士でもある。 本来は獰猛な豚の神であってその姿を
 とることもある。彼の背中には剛毛が生えており、美男子の姿になったときはこれを
 マントで隠すとされる。
 女神ペレとは愛憎関係にあったとされ、結婚して子供を儲ける一方、火山の噴火や
 海水による洪水を伴う大喧嘩を繰り返したと言われている。
 豚はしばしば農業や豊穣を象徴することから、火山(ペレ)による農地の破壊と
 農業(カマプアア)の再生の繰り返しがここに反映されていると考えられる。
 またカマプアアは創世神話の『クムリポ』を伝える王家の祖先とも言われ、自身も
 『クムリポ』に登場している。

【備考・アピールポイント】:
・ ハワイの半神、傍迷惑な夫婦喧嘩をしたりする。
・豚から美少年に変身し、またハワイの 州魚であるフムフムヌクヌクアプアアにも変身する
ため、変化スキルを持っていそう。
・他にもってそうなのは神性と水系の魔術とかだろうか

127名無しさん:2016/12/01(木) 20:36:39 ID:6/DjQ1qg0
【真名】: ズラトロク
【元ネタ】:スロベニアの伝承
【クラス】︰ランサー、バーサーカー
【解説】: 金の角を持った伝説上の白い雄シャモア。
 ユリアン・アルプスにあるトリグラウ山の高地一帯を支配し、山の頂にある楽園で
 三人の乙女と共に暮らしていたとされ、楽園には宝が隠されており、ズラトロクは
 その宝の番人をしていたため、宝を手に入れようとする多くの男達に命を狙われた。
 ある日、一人の欲深い狩人が現れ、ズラトロクに背後から忍び寄り、狩人の矢がズラトロク
 に命中、負傷したズラトロクの血は大地を駆け、トリグラウ山と周囲の湖を切り裂いた。
 ズラトロクの死後、世界で最初のエーデルワイスが咲き、ズラトロクに再び命を与えた。
 生き返ったズラトロクは激怒し狩人を殺した。
 その後、ズラトロクは楽園を破壊し、隠されていた宝と共に永久に姿を消したという。
【備考・アピールポイント】:
・人外系サーヴァント。角ランサー
・死んだ際に花咲くのが大アイアスを思わせる
・宝具はエーデルワイスで蘇生する能力

128名無しさん:2016/12/02(金) 12:55:42 ID:oUp2El6E0
【真名】:フェルディア
【元ネタ】:アルスター神話
【クラス】:ランサー、シールダー
【解説】:
 影の国にて共に修行を行ったクー・フーリンの無二の親友であり、コノートの戦士。
 フェルディアはクーリーの牛争いにおいてコノートの戦士としてアルスターと戦わなく
 てはならないかった。 アルスター王国の男はかつてのヴァハの呪いによって無力化
 されており、唯一呪いのかかっていないクー・フーリンが一人で奮戦していた。
 フェルディアは弟のようなクー・フーリンと戦うことを拒んだが、女王メイヴの懐柔・恫喝
 によって彼と戦わざるを得ない状況に追い込まれ、同じ師の下で学んだ二人は戦場にて
 敵として向かい合うこととなる。二人はそれを悲しんだが、戦士として向き合った以上は
 戦わなくてはならならず、二人は何日にも及ぶ壮絶な戦いを繰り返す。
 二人の実力はクー・フーリンのみが持つ魔槍ゲイ・ボルグとフェルディアの角の皮膚(胼胝)
 を除けば全く 互角で、周囲の川が干上がる程の激戦は四日間に渡り、その結末は、
 ゲイ・ボルグによってフェルディアが貫かれることで幕を閉じた。
 クー・フーリンは親友の遺体を自分の陣地まで運び、丁重に葬ったという。

【備考・アピールポイント】:
・兄貴の兄弟子。防御特化なのでシールダー、兄貴と共に槍を得意としたのでランサーの適正持ってそう
・スキルはスカサハの下で技を学んだのでルーン、兄貴と四日も戦ったので戦闘続行とか
・宝具は分厚い鉄の大盾、鉄の前垂れ、石の鎧、全身にできた胼胝によって身を固めていた
 らしいので宝具はそれになりそう。ゲイ・ボルグをも防ぐのではと言われたが結果は
 防具ごとゲイ・ボルグに引き裂かれることとなった
・ゲイボルグ防げなかったあたり幸運低そう、耐久は高そう

129名無しさん:2016/12/02(金) 13:06:48 ID:oUp2El6E0
【真名】: 安禄山
【元ネタ】:史実
【クラス】︰ライダー
【解説】:
 玄宗に対し安史の乱を起こした軍人。サマルカンドの出身でソグド人と突厥系の混血。
 禄山はソグド語の「ロクシャン(明るい・光)」 を意味している。
 軍神を父に持つとも言われ、母は突厥の軍神「軋犖山」に巫女で、彼女が祈ると 光が
 照らして懐妊し、野獣はことごとく鳴くなど祥瑞が現れたという。
 六カ国語(を操り、河北でやり手の胡人商人として名を上げ、盗みを働いて処刑されること
 となったが、巧みな話術で以てそれを回避し、さらにそれがもとで幽州の節度使に
 用いられて養子となり、短期間で瞬く間に出世をしてゆく。
 時の皇帝・李隆基に謁見し、これもまた巧みな話術によって皇帝に気に入られることとなる。
 更に皇妃・楊貴妃の養子となる無茶さえも実現させ、さらに玄宗からも気に入られて
 いため安禄山は背くと讒した者は軒並み失脚。出世を重ねるその間にも反乱の機会を
 手ぐすね引いて待っており、国民の楊一族への反感が強まったことに乗じて挙兵。
 主に胡人系の人間で構成されたこの軍勢は、圧倒的な強さと速さで唐軍を圧倒。
 安禄山自身は洛陽で皇帝を称すが、糖尿病が原因とみられる失明と精神錯乱を理由に、
 息子によって呆気なく暗殺される。
 安史の乱で虐殺された人間は、数千万人以上とも言われ、唐朝の決定的な
弱体化につながった。
 足下が見えないほど腹が出ており、その体重が200kgにも及ぶと
 史書には記されているが、その巨体で以て胡族の舞踊を凄まじい速さで踊ったともされている。
【備考・アピールポイント】:
・DD(ダンシング・デブ)系サーヴァント。
・軍神とその巫女の息子という逸話を持つため、その辺がスキル、宝具になりそう。
・玄宗に、その膨らんだ腹の中には何が入っているのかと聞かれた時に「ただ赤心(忠誠)
のみが入っています。」と答え、喜ばれたとか……。
・その巨体ゆえに彼の馬は特別力の強い馬が選ばれたという。
・スキルは話術系と神性、あとは胡旋舞由来のダンススキルとか?

130名無しさん:2016/12/02(金) 21:15:51 ID:oUp2El6E0
【真名】: 悪魔ロバート
【元ネタ】:中世ヨーロッパ伝承
【クラス】︰バーサーカー
【解説】:中世ヨーロッパに起源を持つ伝説に登場する自分が悪魔の申し子であると知った
 ノルマン人騎士。ノルマンディー公夫人は子供を授からないことに悩み、 神が一向に
 願いを聞き入れないのにしびれを切らした夫人が悪魔に子を願うと、すぐに子供を授かった。
 生まれた子はロバートと名付けられたが、赤子の時に乳母の頭に髪を食いちぎり、
 幼い頃に教師を刺し殺し、20歳になる頃には悪徒の頭目となっていて、手下からは
「騎士様」と呼ばれ生まれ付いての捻じ曲がった性分は、年を経るごとにますます酷くなり、
 腕力でも蛮勇でも彼に勝てる者は誰もいなくり、ロバートは馬上槍試合に出場して対戦相手
 30人を殺した。ある日、とある修道院で修道女の喉を切り裂いている時に、突然母親の
事を思い出し、以後母を探す旅に出た。
 やがて彼は自身が恐るべき狂気の持ち主であることを次第に自覚し、自責の念に駆られる。
 母のもとにたどり着いたロバートは母に自身の出生の秘密を知り、恐れ、恥じ、悲しむも、
 彼は屈強な精神の持ち主で、ただ絶望に打ちひしがれるのではなく、高邁な精神を
 取り戻して汚名を雪ぎ、栄光に満ちた輝かしい人生を強く望むようになり、己の中の
 悪魔の邪心に打ち克つため、ローマ法王のもとへ馳せ参じ、その前に額づいて懺悔を
 行い、最も厳しい苦行を与えるように頼む。やがて、ロバートは身分を隠してサラセン人
 との戦いに身を投じ、英雄的な働きによって遂に勝利がもたらされ、その働きに報いる
 ためロバートには王姫と王位とが与えられるが、 彼はこれを固辞し、隠遁生活を送るため
 一人荒野へと出る。やがてロバートは死ぬが、死後に神の祝福を得て聖人となる。

【備考・アピールポイント】:
・悪魔系騎士、狂化はON/OFF式とかになりそう
・蛮勇が付きそうだけど高潔な精神だからなにかしら別の精神スキルが付きそう
・宝具は悪魔の性質を剥き出しにするジキル/ハイドみたいな感じ

131名無しさん:2016/12/02(金) 21:17:47 ID:oUp2El6E0
【真名】: ブロッケンの怪物
【元ネタ】:ブロッケン現象
【クラス】︰バーサーカー
【解説】:
 太陽光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、影のまわり
 に虹と似た光の輪となって現れる大気光学現象。
 ドイツのブロッケン山で、自分の影が山間の雲に浮かび上がったのを見た登山者たちが
 怪物だと恐れたことから、「ブロッケンの怪物」と呼ばれている。

 ブロッケン山は魔女の酒宴がヴァルプルギスの夜に催されることでも有名である。
【備考・アピールポイント】:
・概念系サーヴァント。病や物語とかもいるし、いいよね!
・剣も矢も通じない恐ろしい怪物だが、基本、突っ立ってるだけで何もしない。
・スキルに恐怖の巨躯が付きそう、宝具で自身を相手より大きく見せるとか

132名無しさん:2016/12/03(土) 00:40:01 ID:X1SMjoos0
訂正

>>116
【真名】オイディプス
【元ネタ】ギリシャ神話
【クラス】 ランサー、バーサーカー

>>124
【真名】:ヨハンネス・リヒテナウアー
【元ネタ】:史実
【クラス】︰セイバー・アサシン

133名無しさん:2016/12/03(土) 18:15:50 ID:9tIaPf2U0
【真名】: アイフェ
【元ネタ】:ケルト神話
【クラス】︰ランサー
【解説】:スカサハが治める影の国の隣国の女王。スカサハとは姉妹であるとも言われる。
 彼女とは対立しており、影の国に攻め入った際は彼女の弟子であるクー・フーリンと対決した。
 クー・フーリンに六人の勇士を倒され、劣勢に陥ったアイフェは彼に一騎打ちを申し込む。
 結果、敗北するもクー・フーリンに惚れ込まれて妻となり、彼との間にコンラを産んだ。

【備考・アピールポイント】:
・スカサハの妹、クー・フーリンの妻、コンラの母親とクー・フーリン周りとの関わりが深い
・スキル、宝具などはスカサハが参考になりそう。
・コンラのモンスターチャイルドっぷりを見るとテティスや葵さんみたいな配偶者
 の血統における潜在能力を最大限引き出した子を産むという特異体質なのかも知れない。
・姉妹で殺し合うあたりは某青崎姉妹を彷彿とさせる。絵師もこやまさんだし

134名無しさん:2016/12/19(月) 17:22:25 ID:hu7Z59w20
【真名】:フランソワ・デュヴァリエ
【元ネタ】:史実
【クラス】:キャスター・バーサーカー・アサシン
【解説】:
 20世紀のハイチが黒人大統領にして、南北アメリカ随一の圧政を敷いた独裁者。
 若い頃から医師、そして厚生相として風土病に立ち向かったことから
 「パパ・ドク」の愛称で知られており、クーデターによる政権打倒が相次ぐ中、
 1957年のハイチ大統領選挙に出馬し、黒人層から多くの支持を得て当選した。
 当選した当初は進歩的な政策を取っていたが次第に独裁色を強め、軍閥の解体、
 教会からの破門、秘密警察の設立、支援の横領などといった国家の私物化に尽力。
 その結果、ハイチは「北半球最悪の圧政」を敷かれることとなった。

 デュヴァリエの設立したものとして有名なものに「トントン・マクート」がある。
 現地語の「麻袋おじさん」、転じて「子供の誘拐魔」を意味する言葉であるが、
 デュヴァリエはこれを既存の秘密警察から拡大して結成し、準軍組織とした。
 トントン・マクートは大統領たるデュヴァリエの走狗であったが給料はなく、
 自動的な恩赦の下住民に対する略奪やその他の犯罪で生計を立てていた。
 正規軍の二倍の規模を誇る彼らによる日常的な略奪は農村部住民の離農を促し、
 ただでさえ脆弱なハイチの経済状況を一層衰退させる要因ともなった。

 独裁政権を繰り広げる一方でデュヴァリエはかつて研究していたヴードゥー教を利用し、
 自身を司祭「フーガン」に見立て、個人崇拝から「個人の神格化」へと足を進めた。
 彼に忠誠を誓うトントン・マクートの一部がヴードゥー教の司祭として振る舞う中、
 彼自身は「バロン・サムディ」を名乗り、ロア(神)を連想させる振る舞いも行い、
 ついには破門されたキリスト教のイエス・キリストとも関連させるに至った。
 しかし老いには抗えず1971年4月21日、持病の一つであった心臓病により死去。

 アフリカの精霊信仰を礎としたヴードゥー教をキリスト教から解放し、
 植民地時代以前のより原始的なかたちで再興させるに至ったとはいえ、
 粛清や追放による頭脳流出はハイチという国家すらも神秘に帰してしまった。

 デュヴァリエが大統領に君臨してから50年経った今でも、
 ハイチは近代国家としての体を成さない、人理の孤島である。

【備考・アピールポイント】:
・日本では忘れられがちな、南北アメリカ随一の独裁者……それもかなり悪名高い方。
・超近代ながら生年は100年ルールを満たし、土地の神秘化(卑王基準)に貢献。
・宝具はトントン・マクートが有力。生成でも攻撃でも地脈を破壊するクローンヤクザ方式。
 実際の恰好も黒いグラサンにスーツでナタと火器を振るうというクローンヤクザっぷり。
 また「バロン・サムディ」に肖り不死性を得る宝具も考えうる。
・死体の頭部と会話するどこぞの蔑様じみた呪術も。
・適正クラスは呪術師()なのでキャスター、
 暴政を行ったことと心臓発作によって偏屈化したという噂からバーサーカー、
 直接ではないとはいえ3万人を粛清し、更にはケネディ暗殺を
 陰から操っていたとされる逸話からアサシンが挙げられる。

135名無しさん:2016/12/24(土) 22:58:56 ID:iqKpCB7Q0
【元ネタ】史実
【クラス】アーチャー、ライダー
【真名】マリー・ド・ブルゴーニュ
【解説】
 ヴァロワ=ブルゴーニュ家のブルゴーニュ公国最後の君主。
 後の神聖ローマ皇帝であるハプスブルク家のマクシミリアン1世の妻。
 領民たちからは「美しき姫君」「我らのお姫さま」と慕われていたという。
 政略結婚ではあったものの、マクシミリアンとは共に狩りに出かけるなど
 非常に仲睦まじい夫婦であったという。
 2子(次男フランソワは夭折)に恵まれるが、第4子を懐妊中、
 落馬事故で流産した上に大怪我を負い、それが原因で3週間後に死去する。
 遺体はブリュージュの聖母教会に埋葬され、後にマクシミリアンが崩御した折、
 その心臓もマリーの墓に共に埋葬された。

【備考・アピールポイント】:
・麗しの姫君スキルもってそうな人。旦那さんもまさに騎士な人で中世最後の騎士と呼ばれてた
・フランスがブルゴーニュ公国に侵攻した際には2歳年下のマクシミリアンに手紙を書き、
「私と結婚してください。そして私と私の国を貴方の力で救ってください。」
と女性である自分から、男性であるマクシミリアンに求婚したとか
・狩りや乗馬を得意としたのでクラス適正はアーチャーとライダー
・宝具はマクシミリアン大帝の心臓とか

136名無しさん:2016/12/24(土) 23:13:40 ID:iqKpCB7Q0
【元ネタ】史実
【クラス】アーチャー
【真名】マクシミリアン1世
【解説】
 ハプスブルク家出身のオーストリア大公、神聖ローマ皇帝 。
 武勇に秀で立派な体躯に恵まれ、また芸術の保護者であったことから、中世最後の騎士と謳われる。
 ハプスブルク家の家訓「戦争は他家に任せておけ。幸いなオーストリアよ、汝は結婚せよ」を残し、結婚政策にてハプスブルク家隆盛の基礎を築いた。
 ローマでの教皇による戴冠を経ずに帝位についた最初の皇帝。
 文武両道に優れ、馬上試合では負け知らず、戦場では自ら前線にも立ち大砲を撃つのが好きだった。
 軍事面においても銃器や甲冑の改良、砲兵やドイツ傭兵を効果的に運用した。
 文化面では「ドイツ人最初のルネサンス人」とも評され、人文主義者や芸術家を庇護し、自分でも詩作したという。
 帝国内の各民族の文化を尊重し、優れたものを取り込み、領土内の様々な言語を学び、語学力に長けていた。

【備考・アピールポイント】:
・中世最後の騎士。彼の名を冠したプレートアーマーも有名。(なんでも精錬技術の発達していない当時に鋼の鍛え方を発見したとか)
・その名はポエニ戦争で活躍した「ローマの盾」ファビウス・マクシムスと
「カルタゴの破壊者」スキピオ・アエミリアヌスにちなんでいる。
・クラスは大砲を武器とするのでアーチャー
・宝具はハプスブルクの結婚政策を象徴したものとか、スイス傭兵を手本としたランツクネヒト
二人の英雄にちなんだ自身の真名由来の能力とか?

137名無しさん:2016/12/26(月) 23:44:24 ID:vroy6JJI0
【元ネタ】チェコの伝説
【クラス】キャスター
【真名】リブジェ
【解説】
 チェコにおける伝説の女性。未来を予言する能力をもっていたとされる。
 その昔、チェコの地にやって来た人々ははじめは平和に暮らしていたが、そのうち互いに
 争うようになり、人々は問題を解決するため衆に抜きん出た存在であったクロクという男に
 裁定を委ねた。クロクには3人の優れた娘がおり、長女のカジは病の治療に長け、次女の
 テタは信仰心に厚く、この二人も大変尊敬されたが末女のリブシェは思慮賢明にして公正明大
 な上に上記の予知能力を持っていたため、人々はクロクの死後、彼女を裁定者として頼った。
 リブシェは「森の奥で1人の男が家の敷居を作っている、男と共に城を作りなさい」と言った。
 その城はチェコ語で「敷居」を表すプラーフからちなんでプラハと名付けられ、これによって
 プラハとプラハ城の歴史が始まったという。その後も聡明な彼女は善政を続けていったが、
 あるとき裁定に不満を持った人物がリブジェが女の身でありながら自分たちを支配するのは
 納得がいかないと抗議し、リブジェは「鉄の統治(男性による統治)を望むのなら私は降り、
 わが夫となる人物を連れてきてその人物に統治させよう」と言い、透視の能力によって
 プシェミスルという一人の農夫を夫として指定した。
 農夫であるプシェミスルが畑を耕し終わる前に統治者に指定されたことで国はしばしば
 飢饉に襲われ、また人々が選んだ彼の一族の支配は平時には鉄で畑を耕し、戦争の際
 にはその鉄で身を守る、まさにリブジェが予期した通りの鉄の統治であった。

【備考・アピールポイント】:
・チェコの巫女王。高位の千里眼持ってそうってことでキャスター。未来を見通す、裁定者って点でギルと被るし
・陣地作成でプラハ城の逸話が使えそう、他にはスキルには千里眼は持ってるとして効き目に男女差があるノッブ的なカリスマあたり
・宝具は鉄の統治者・プシェミスルロボとか
・型月的には先祖返りかなにかで7世紀の人間ながらに高位の千里眼を持って生まれ、神秘による統治を行ったけど抗議されたことで
西暦の時代には既に無用の長物として疎まれるものだと気付いて退いたって感じだろうか……少なくとも千里眼持ちなら性格捻じれてそう

138名無しさん:2016/12/27(火) 08:36:08 ID:x2ptYoO20
【元ネタ】アーサー王伝説「ペルスヴァル」
【CLASS】セイバー
【真名】ロホルト
【解説】
 アーサー王の私生児ともギネヴィアとの嫡子の1人とも噂される謎多き騎士。
 アーサー王の命を受け巨人の住む森へ踏み入りこれを討ち取ったとされるが、同じく円卓の騎士であるケイに眠っているところを縊り殺され首級を奪われてしまう。
 しかし残された首は何者かに持ち去られ、ケイの居ぬ間に王宮へ告発文と共に宝石箱入れられた状態で送られる。
 そして箱には呪詛が刻まれており、真の殺害者にしか開けられないという。これにより、円卓の騎士ケイの罪は日の下に晒され、王は悲しみに暮れたという。

【備考・アピールポイント】:
・箱の中に告発文と首が入っていた逸話から、現界時には頭が箱で覆われている。曰く「よく覚えてないけど生前に首がなかったので代わりに着けてきた」。ちゃんと中身は入っており箱を外すと武内大好きセイバー顔の美少女。
・個人的解釈ではアルトリアと結婚する前のギネヴィアの連れ子で、アルトリアに褒められたくてアレコレやるがやる気が空回ってトラブルを起こし易いアホの子な設定。
・告発文も決して報復とかではなく単純に巨人殺しの功績が自分のものである事を証明し褒められたかったが故のカウンタートラップだったが、それが余計に円卓の騎士の関係を拗らせてしまう事に。
・裏モチーフは「スプラッターハウス」のリック・テイラーで、恋人のジェニファーと語源のギネヴィアを引っ掛けて考案。巨人討伐の際は竜殺しみたいなデカい鉈を持ってるイメージ。
・宝具は大鉈そのものではなく殺害直前に箱を身代わりに一度だけ蘇生・フェイスオープンして殺害者にだけ特効の必殺のカウンターとか?

139名無しさん:2016/12/27(火) 12:00:09 ID:s1QkGNLU0
【元ネタ】チェコの伝説
【クラス】アサシン、アヴェンジャー
【真名】シャールカ
【解説】
 チェコの伝説に登場する勇女。
 リブシェ以前にボヘミアでは男女は同権であったのだが、彼女の死後に男の権利の
 方が勝るようになり、ボヘミア中の女性が武装蜂起した。
 シャールカもその一人であり、かつて男に裏切られた過去を持っていた。
 シャールカは失恋によって受けた痛手を全ての男に復讐することで晴らそうと考えた
 ある日彼女は、自分の体を木に縛りつけ、苦しんでいるように芝居し、そこにツティーラト
 という騎士が通りかかる。助けられたシャールカは、酒をふるまい、皆がすっかり
 酔い潰れて眠ったのを見はからうと、ホルンの合図で女性軍を呼び、騎士たちを皆殺しにした。
 しかしその瞬間、ツティーラトの誠実さに心を打たれていた、シャールカは激しい
 後悔の念に襲われ、ツティーラトの後を追うために自ら死を選んだ。

【備考・アピールポイント】:
・男絶対殺すウーマン。適正はハニートラップで男皆殺しにしたからアサシン、男への復讐でアヴェンジャー
・宝具は自身を縛り付ける縄と女性軍を呼ぶホルン、対軍アサシンとかになりそう
・今次だとピョートルの工廠に忍び込んだり、ハイクに大軍で襲いかかったりするけど
女性であるモードには勝てない感じ

140名無しさん:2017/01/14(土) 17:58:08 ID:RfeHa6Oo0
【真名】フレデグンド
【クラス】アサシン
【解説】
 ネウストリアの王キルペリク1世の妃。シンデレラの数ある典拠のうちのひとつにも推されている。
 元々はキルペリクの最初の妻アウドヴェラの召使いだったが、美貌で持って愛を獲得し
 狡知によって策を巡らせ、王と王妃の婚姻状態継続が不可能な状態へと仕向け
 妃を修道院へ送ることに成功する。
 しかしキルペリクは異母兄のシギルベルト1世の結婚を羨み、フレデグンドを含む妾を
 遠ざけて、西ゴート族の王女ガルスヴィンドと結婚した。
 ガルスヴィントは同年死去したがおそらくフレデグンドに絞殺されたものと考えられ、
 実際彼女はガルスヴィントの死後に王妃となったとされる。
 ついに王妃の座を手に入れたフレデグンドだったが、シギルベルトの妃であるガルスヴィント
 の妹ブルンヒルドの報復として40年以上にわたる抗争を始めた。
 王妃となったフレデグンドはシギベルト1世暗殺の他、その息子や義理の兄、そして
 ブルンヒルドの暗殺を命じ、また継子が王位を継ぐのを恐れ、かつて王妃の地位にあった
 アウドヴェラを暗殺し、彼女と王の間に生まれた王子を死に追いやるなどの姦計を弄した。
 彼女は後に歴史家に冷酷で加虐的残忍性を持ち、恐ろしさにおいては並ぶものはいない
 だろうと評された。
 またフレデグンドには自分こそ宮廷において女主人として遇されるべきだと主張した
 娘のリグンドに嫉妬し疎ましく思い、財宝によって彼女の気を惹き、宝箱の蓋で
 首を挟んで殺害を試みたがリグンドの召使が駆けつけ失敗に終わったという。
 
【備考・アピールポイント】:
 ・王に愛され姦計でのしあがったシンデレラガール。適性はアサシン、ファニーヴァンプもありえるかも?
 ・スキルは計略とか加虐体質とか……暗殺者差し向ける側で娘殺すのにも失敗してるので気配遮断は低そう。
 ・宝具は絵画に残っている二人の若者にシギベルトの暗殺を命じた逸話と宝箱の逸話あたり
 ・フレデグンドの死後、彼女の息子によってブルンヒルドが凄惨な処刑が行われたらしいのでそれも宝具になり得るかな?

141名無しさん:2017/01/18(水) 23:15:42 ID:k6jPoX1o0
【真名】:ナーダシュディ・フェレンツ2世
【クラス】:ランサー・バーサーカー
【元ネタ】:史実
【解説】:
 ハンガリーの貴族、軍人。「血の伯爵夫人」エリザベート・バートリーの夫。
 優秀な軍人でありオスマン戦争において指揮官として大いに活躍し、
 帝国に支配されていた数々の土地を解放し、英雄と讃えられている。
 敵に対する極めて残酷な処罰方法を好んだため、「黒騎士」の異名で呼ばれた 。
 エリザベートに召使いの折檻を教えたのは彼であり、それがエスカレートした結果、
 殺人までに至ってしまったという説がある。
 チェイテ城は元々彼の居城だったが、オスマン戦争で遠征に行くことが多かったため、
 城の留守をエリザベートに任せていた。
 戦争で付き合う時間はそれほど多くは無かったが、夫婦仲は良好だったようである。

【備考・アピールポイント】:
・エリちゃんの旦那様。幻想の鉄処女みて「美しい」 と興奮するような人
・ヴラド三世を尊敬していたとか……
・クラスはエリちゃんとヴラド三世に倣ってランサーかバーサーカー

142名無しさん:2017/01/19(木) 21:35:32 ID:UjGSMYyI0
【元ネタ】北欧神話 『フンディング殺しのヘルギの歌』
【真名】ダグ
【真名】ランサー アサシン アベンジャー
【解説】
 ヘグニ王の息子。義兄殺しの復讐者。
 シグムンドとボルグヒルドの子にしてシグルドの異母兄にあたるフンディング殺しの英雄ヘルギと、
 前世でも夫婦であり共に転生した、戦乙女ワルキューレでもあるダグの姉シグルーンは愛し合うが、
 父ヘグニは彼女をグランマル王の息子ヘズブロッドと婚約させてしまう。
 それを嫌ったシグルーンはヘルギにヘズブロッドを倒して欲しいと助けを求め、
 これを承諾した彼は兄シンフィヨトリらヴォルスング軍と共にグランマル家と隣国の同盟軍に戦を仕掛ける。
 激戦の末、ヘズブロッドを始めとするグランマルの息子たちと、
 彼女の父ヘグニや兄弟も含む同盟者たちのことごとくが戦死を遂げてしまう。
 ダグだけが命を助けられ、ヴォルスング家に忠誠を誓わされるという屈辱を受ける。
 その後ヘルギとシグルーンは結婚し子も授かるが、ヘグニ一族の唯一の生き残りであり復讐を誓うダグは
 オーディンに生贄を捧げ、願いを聞き入れたオーディンは彼に自身の槍を貸し与える。
 彼はフョルトルンドという森の側で義兄ヘルギをその槍で刺し貫き復讐を果たす。
 だがヘルギを失い深い悲しみに暮れるシグルーンは、夫を殺した実弟をひどくなじり、
 「お前の船は順風を受けても動くな。
  お前を乗せた馬は敵に追い迫られても走るな。
  お前の振りかざす剣はなまくらになれ。
  でなければ、頭に噛みつけ。
  森の狼となって、宝も無く、喜びを無く、食物も無く、屍体を食い散らして腹が裂けてしまえ」
 と呪いをかけて追放してしまう。
 シグルーンは死後、ヘルギと共に何度転生しても英雄と戦乙女として出逢い愛し合い続けた。

【備考・アピールポイント】
・『エッダ』の一篇よりヘルギ殺しのダグ。
・宝具はオーディンより借り受けた『大神宣言(グングニル)』。
・人の身でこの槍を使ったおそらく唯一の人間。よって大手を振ってグングニルを作れる唯一の人物。
・北欧のたぶんにもれず幸運:E確実の不幸な人。だいたい姉のせい。

143名無しさん:2017/01/31(火) 22:52:19 ID:QM9S.5Xs0
【真名】:山田浅衛門吉利
【元ネタ】:史実
【クラス】: アサシン
【解説】:
 江戸時代に 公儀御様御用(こうぎおためしごよう)という刀剣の試し斬り役兼処刑人を
 務めていた山田家の7代目当主。 旧名は後藤五三郎で山田家に養子入りして改名した 。
 吉利は据物斬り以外にも刀剣鑑定に優れ、公儀御用のほかに御三家御用、公儀腰物拝見役を拝命した。
 歴代の山田朝右衛門は刀の試し斬りを行った事から刀剣鑑定も行っていたのだが、
 これは異例の抜擢で 、吉利は家譜に「先祖に先例なき特典なり」と割り注を入れている。
 また、吉利はこれに伴う扶持米を「先祖より浪人の分にて」として辞退している。
 吉利は山田家伝来の名刀「備前長船景光」通称、小竜景光を宮内省に献上した。
 この刀は国宝とされ明治天皇の佩刀となる。
 1869年、吉利は家を長男の浅雄に譲り、隠居して麹町平河町八丁目清水谷上の隠宅へ移った。
 また、その後山田家直伝の山田家家伝の製薬の「山田丸」など、人間の肝臓や脳味噌など
 を材料とした薬の販売を禁止し、吉利は隠居のままに一家を新たに興し、販売禁止の製薬
 「山田丸」のみを吉利の家へと分け、山田家本家から「山田丸」を分離させた。
 吉利の墓は勝興寺と正源寺とにあり、 これは吉利が養子であり、遺言で葬式は勝興寺、
 屍は正源寺としたためで、正源寺は実家の後藤家の菩提寺であった。

【備考・アピールポイント】:
・日本の処刑人「山田浅衛門」の7代目。処刑人だけどサンソンとは方向性が大分違う
・クラスは処刑人かつ刀剣の扱いに長けているのでアサシン
・スキルは刀剣に対する鑑定とか 「山田丸」 作成とか。あと処刑人スキル

144名無しさん:2017/02/07(火) 15:53:01 ID:oUsSYQOE0
【元ネタ】史実
【真名】喜左衛門(きざえもん)
【クラス】アーチャー/アサシン/キャスター
【解説】
 日露戦争で出現した赤い衣を着た謎の日本兵。
 ロシア満州軍の総司令官アレクセイ・クロパトキンの手記には
 「日本の兵隊の中には赤い服を着た者が時々混じっており、いくら撃っても進んでくる。
 しかもこの兵隊を撃つと目がくらむ。赤い服には○に喜の字の印がついていた」という記述が残されている。
 その正体は、“四国三大狸”に数えられ、大気味神社に喜野明神として祀られている大狸・喜左衛門。
 小豆に化けて大陸に渡り、上陸するやいなや豆をまくように全軍に散っていき、赤い衣を着て戦ったという。
 宝永2年に建立された神社であるが、その信仰は明治時代以降も続き、地元の人間から今も愛されている。
 太三郎狸と小女郎狸の三兄妹であり、食物の神、大気都比売(おおげつひめ)に仕えているとされる。

145名無しさん:2017/02/09(木) 02:15:07 ID:hUitpsF20
test

146名無しさん:2017/02/16(木) 23:03:00 ID:CZtqEYK20
【真名】:トリヴィクラマセーナ
【元ネタ】:ヴェーターラ・パンチャヴィンシャティカ(屍鬼二十五話)
【クラス】:セイバー、ルーラー
【解説】:インドの説話集「ヴェーターラ・パンチャヴィンシャティカ(屍鬼二十五話)」に登場する名高い王。
     屍鬼二十五話は死体に取りついたヴェーターラがトリヴィクラマセーナ王に聞かせる25の不思議な物語から成り、
     各話の最後にヴェーターラが問答を仕掛け、王がそれに見事に答えるという形式を持つ。
     問答が24回も繰り返されたころ、ヴェータラは王の智慧と忍耐に感心し、
     修行僧が王を殺そうとしていることを教え、王はヴェータラの言葉に従って修行僧を返り討ちにした。
     修行僧が死んだことで全地上の帝王の位を王が受け取ることになり、ヴェータラは願いを一つ叶えることを申し立てる。
     それに対して王は「ヴェータラと自分の24話に及ぶやり取りと結末の1話が有名になること」を願い、
     ヴェータラは「一連の物語はヴェーターラ・パンチャヴィンシャティカーと言う名で有名になり尊ばれる」と告げて去っていった。
     そこにシヴァが神々と共に現れて王を祝福し、ヴィディヤーダラ族の転輪聖王の地位、そしてアパラージタ(無敵)という剣を与えた。
     その後、王は剣の力で全地を平らげて転輪聖王の位につき、ついにはシヴァ神と合一した。

【備考・アピールポイント】:
・忍耐強く頭もいい王様。インドでは珍しい剣の宝具持ち。
・クラスはアパラージタからセイバーか願いもなさそうだからルーラーか。
・屍鬼二十五話を聞いたり語ったものは即座に罪障から逃れられ、語られる場所では鬼神たちは力を失うらしいからこれも宝具かスキルになるか。

147名無しさん:2017/02/25(土) 15:38:40 ID:NaYk/UsQ0
【真名】イェーガン
【元ネタ】史実
【クラス】ランサー、アヴェンジャー
【解説】
オーストラリア先住民族の一部族ヌンガー族の戦士。
先住民族と入植者の考えと文化の違いの軋轢といざこざの時代の生き、死んだ悲劇の英雄。
西オーストラリアに居住していたヌンガー族の60人ほどの部族に生まれた、イェーガンは
「部族の法によって認められた優れた男」を示す入れ墨を右肩に入れており、部族内で
最も力持ちとしても知られていた。
ある日、農場経営者の使用人が、ジャガイモを盗みにやってきたアボリジニを見つけ発砲した。
撃たれたアボリジニはイェーガンの家族の一員で、父達と共に復讐のため農場の家を襲う。
その家には発砲した使用人とは別の使用人が住んでいたが、ヌンガー族の掟では復讐は
当事者でなくとも同じ部族内の誰かに向けても良いとされていたため槍を振るい殺した。
ヌンガー族にとってこの復讐は正当なものと言えたが、 白人移民者側から見れば、
この事件は無実の者が殺された犯罪行為であった。
その後もイェーガンは二人の作業者を襲い殺し、 巧みに逮捕から逃れていたイェーガンだったが
漁師のグループが彼と仲間2人を巧みにボートまで誘いこみ、水深の深いところへボートを
押しやって、彼らを捕まえることに成功した。
イェーガンは死刑の宣告が下されたが、
移民者のひとりロバート・リオンが彼に文明と
キリスト教を教え込みヌンガー族そのものを白人社会に引き込もうという思惑のもと弁護し
イェーガンを犯罪者ではなく戦時中の捕虜としてそれ相応にあつかうべしとして、
結果イェーガンはカーナック島への追放処分となった 。
しかし、イェーガンが放置されていたディンギーで脱走したためリヨンの目論見は潰えてしまう。
脱走したあとも移住者とのいざこざは続き、槍を使い移民達からさまざまな物を脅し取り、
「ならず者の無謀な蛮勇。かくもつまらなき犯罪。彼は気に障った者の命を奪うことに
ためらいを持たず、いざこざ在るところ常に彼はその先頭にいる」と報じられた。
入植者を何度も襲撃したイェーガンには生死を問わない懸賞金がかけられ、 最終的に
ヨーロッパ人の若者に射殺された。
イェーガンは今やオーストラリアの有名な歴史的人物とされ、 ヌンガーの人々にとって
最も重要な存在のひとつであり、「尊敬を集め、敬愛され、勇猛さを示した人物
西オーストラリア南西域の、愛国者であり神秘的な英雄である」と評されている。

【備考・アピールポイント】:
・貴重なアボリジニ英雄。槍使ってたらしいのでランサーと復讐者としてのアヴェンジャーのクラスが該当しそう
・現地召喚したら勇猛、それ以外だと蛮勇が付きそう
・ちなみに死後彼の首が「人類学上の珍品」として博物館で展示されたり、埋葬のためにアボリジニ側が返還を要求したりしていろいろ面倒な問題に発展している
・イェーガンの父の消息を尋ねた際に「もし白人が父を撃ったならば、3人の命で償わせる」と警告したとか
・宝具は復讐対象にぶっ刺さる槍とかだろうか?もしくは刺青?

148名無しさん:2017/02/26(日) 09:55:44 ID:LGb37V7k0
【元ネタ】:史実
【真名】: 松村宗棍
【クラス】:セイバー
 沖縄唐手・首里手の始祖、拳聖と呼ばれる 琉球王国時代の最も偉大な武術家の一人。
 幼少の頃より武に優れ、17、8歳の頃には、すでに武術家として頭角を現し始めたという。
 成人してから薩摩に渡り、示現流を学び、免許皆伝を得たとされる剣術家でもあった。
 また師匠の佐久川寛賀と共に北京へ渡り、勉学のかたわら、北京王宮の武術教官
 「イワァー(違伯)」のもとで、中国武術も学んだとも伝えられ、約一年後に、
 北京で師匠の佐久川が客死したため、遺骨を抱いて琉球に帰国した。
 帰国後、松村は第二尚氏王統の17代尚灝王、18代尚育王、19代尚泰王の三代にわたって、
 御側守役(要人警護職)をつとめ、役職のかたわら、国王の武術指南役もつとめたと言われる。

【備考・アピールポイント】:
・示現流やってたからという申し訳程度の理由でセイバー、素手で戦った方が強いんじゃね?
な書文系サーヴァントってことで一つ
・スキルは剣術や唐手等の武術系の他に指南の心得がありそう
・妻・与那嶺ツルも女流唐手家であったと言われる。
・晩年は、世界遺産に指定している識名園で、後進の指導育成に努め、空手の極意である
「上体は柳の如く、下体は梅木の如し」を後世に残すため、同園に柳と梅の木が植えたとか

149名無しさん:2017/02/26(日) 16:33:26 ID:lyV/ar0c0
【元ネタ】:ギリシャ神話
【真名】:スキュテス
【クラス】:アーチャー
 大英雄ヘラクレスと女怪エキドナとの間に生まれた三男。スキタイの始祖とされる。
 ヘラクレスが十二の試練でゲーリュオーンの牛を追いながら、当時は無人であった
 スキュティアの地にやって来た。
 ところが、折からの冬季で酷寒に見舞わされ、ヘラクレスはライオンの皮を引被って眠って
 しまい、その間に草を食べていた馬がいなくなってしまったため、ヘーラクレスは
 目を覚ますなり馬を探しまわった末、ヒュライアという土地にやってきた。
 この地の洞窟で上半身は娘の姿で、下半身が蛇の姿である怪物に遭遇し、初めは驚いたものの
 その女に「迷った馬を見なかったか」とたずねてみた。
 すると女は「馬は私の許にあるが、そなたが私と交わってくれぬかぎり馬を返さん」
 と言うので、ヘラクレスは渋々了承し、しばらく同棲したあと馬を返してもらった。
 しかし蛇女の腹には3人の子供が身ごもられており、蛇女はヘラクレスにこの子供をどうするか訊ねた。
 ヘラクレスは弓と帯を使って自分の示した仕草をした者をこの地に住まわせ、できなかった者を
 追放せよと伝え、弓と金の盃のついた帯を渡して去っていった。
 やがて3人の子供が成人になると、蛇女はヘラクレスに言われた通り、例の儀式を行った。
 長男のアガテュルソス、次男のゲロノスはヘラクレスが示した仕草をできずに国を放逐されたが、
 三男のスキュテスは見事ヘラクレスが示した仕草ができたので、国に留まり、王になることができた。
 以後、スキュテスの子孫が代々王となり、スキティア人は帯に盃をつけるようになった。

【備考・アピールポイント】:
・ヘラクレスとエキドナの息子とかいう結構ヤバイ出自の人物
・スキルは神性とかヘラクレス寄りになりそう
・スキタイの祖なので遊牧民らしく早駆けの乗法とかでヘラクレスと差別化
・宝具はヘラクレスが残した弓と帯、もしくは武装から憑依経験する能力とか

150名無しさん:2017/02/27(月) 15:46:07 ID:r6MXmp9U0
【元ネタ】『ギガス写本』伝説
【真名】: 隠遁者ハーマン
【クラス】:キャスター
 中世期の現存する最大の写本『ギガス写本』 の制作者とされる人物。
 伝説では写本を書いたのは修道僧としての誓いを破り監禁された修道僧だという。
 この厳しい刑罰を耐えるため、彼は修道院を永遠に称え全ての人類の知識を集めるべく、
 一晩で本を写本することを誓った。 だが、真夜中ごろになって誓いを守れそうに
 ないことが明らかとなり、彼は神ではなく悪魔に語りかけ、自身の魂と引き換えに
 本を完成させてほしいと願った。
 悪魔は写本を完成させ、その修道僧は感謝の意を表すために悪魔の絵を追加した。

【備考・アピールポイント】:
・悪魔と契約した修道僧。写本は現存し、高さ92cm、幅50cm、厚さ22cm、重さ75kgというアホみたいにデカい代物
・ギガス写本は旧約、新約の聖書を同時に扱う唯一の写本であり、他に古代の歴史や薬物療法、魔法等についても記されている。
・道具作成特化のキャスターになりそう。執筆の速度から高速詠唱、悪魔の加護等のスキルも付く?修道僧だし先例詠唱あたりもアリかも
・宝具ギガス写本は旦那の『螺湮城教本』の如く、本自体が特殊な能力を持つとか、悪魔の能力を絡めるでもいいし

151名無しさん:2017/03/04(土) 18:29:35 ID:fIyL.yrA0
【元ネタ】ネイティブ・アメリカン部族の伝承
【真名】 メドシェルメト
【クラス】 キャスター
 北米の先住民パサマクウォディ族の魔術師であり、敵対するミクマク族のシャーマンの挑戦を
 受けると、ウィーウィルメクに変身した。
 その姿は巨大な蛭で、頭には角を頂き、胴はぎざぎざの歯を備えた吸盤で覆われていた。
 いっぽうミクマク族のシャーマンはキチアトゥシスに変身した。
 その姿は全身が光る鱗で覆われ、頭には鹿に似た角が一対あり、即死効果を持つ猛毒の牙を
 持つ水蛇であった。ボイデン湖において両者が戦うと、水面は巨大な渦巻と化した。
 最終的にはキチアトゥシスの牙はウィーウィルメクには届かず、ウィーウィルメクが
 キチアトゥシスを締め上げながらキチアトゥシスの血を吸う事で勝ち、キチアトゥシスが
 倒れるのを見届けるとウィーウィルメクはメドシェルメトの姿に戻った。人間の姿に戻った
 メドシェルメトは、キチアトゥシスの巨大な亡骸を誇らしげにかざしたという。
【備考・アピールポイント】:
ドマイナーインディアン系キャスター。
巨大ヒルへの変化あたりが宝具、ジェロニモが参考になりそう

152名無しさん:2017/03/07(火) 02:02:35 ID:q8BuzJOE0
【真名】:アドメートス
【元ネタ】:ギリシア神話
【クラス】:ライダー
【解説】:アドメートスはギリシア神話に登場するテッサリア地方ペライの王。
ペライを建設したペレースの子であり、ネメアーの王となったリュクールゴスとは兄弟。
父ペレースの兄弟にアイソーンがあり、したがって、アイソーンの子イアーソーンとアドメートスは従兄弟の関係である。
アドメートスはイアーソーン率いるアルゴナウタイの冒険に参加し、また、カリュドーンの猪狩りにも加わった。

かつてアポローンの息子アスクレーピオスが死者を生き返らせたため、ゼウスは雷霆をもってアスクレーピオスを撃ち殺した。
これに怒ったアポローンは、ゼウスのために雷霆を作っていたキュクロープスたちを殺した。
ゼウスはその罰として1年の間人間に仕えるよう命じた。そしてアポローンが仕えた人間がアドメートスである。
アポローンはアドメートスの牛飼い(羊飼いとも)となり、アドメートスの牛に双生児を産ませて増やした。

アドメートスはイオルコス王ペリアースの娘アルケースティスを愛していたが、
ペリアースは戦車に獅子と猪を繋ぐことのできた者に娘を与えると約束していた。
アポローンはアドメートスのために戦車に獅子と猪を繋ぎ、アドメートスはこの戦車を駆って競技場を一周して、
アルケースティスを妻とすることに成功した。
アルケースティスとの結婚式のとき、アドメートスはアルテミスに生け贄を捧げることを忘れた。
このため、閨房の扉を開くと、部屋にはとぐろを巻いた蛇が満ちていた。
アポローンはアドメートスに、女神を宥めるようにいった。

さらにアポローンは、モイライに乞うて、アドメートスの死期がきたときに彼の父母か妻のうち、
彼のために喜んで死のうとする者があった場合には、その死期を延ばせるように計らった。
アドメートスが死ぬ日が来たとき、父も母も彼のために死のうとはしなかったが、
アルケースティスが身代わりになって死んだ。
このとき、ペルセポネーはアルケースティスを冥府から地上に送り返してやった。
別の説では、ヘーラクレースが死神と闘ってアルケースティスを連れ戻したともいう。

【備考・アピールポイント】
・宝具候補として獅子と猪を繋がれた戦車、アポロンの助力が考えられる

153名無しさん:2017/05/01(月) 21:57:21 ID:3tLSJjL20
【真名】:トマ=アレクサンドル・デュマ(アレックス・デュマ)
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー、ライダー、バーサーカー
【解説】:
 18世紀後半から19世紀前半にかけて活躍したフランスの軍人。
 白人と黒人の混血(ムラート)であり、文豪アレクサンドル・デュマ・ペールの父。
 アレクサンドル=アントワーヌ・ダヴィ・ド・ラ・パイユトリー伯爵と黒人奴隷のマリー・ゼゼット
 の間に生まれ、トマ=アレクサンドルと名付けられる。
 母の死後、一度は奴隷として実の父に売られるも、父のフランス帰国の際に買い戻され
 私生児として認知される。父に伴い高等な教育を受け、美丈夫として社交界の話題を集めたが
 父と別の女奴隷との結婚に反対したことで父からの援助を打ち切られ、フランス陸軍に一兵卒として
 入隊。その時から、母の姓である「農家の」を意味するデュマを名乗るようになる。
 ルイ16世に竜騎兵として仕え、フランス革命が勃発すると、革命軍の一員として各地で華々しい
 武勲を立て将軍にまで出世する。権力を掌握したナポレオンにも認められ、「黒い悪魔」の異名で
 呼ばれることとなる。
 しかし、エジプト遠征を「ナポレオンの個人的野心に基づくもの」と批判したため、ナポレオンとの
 関係が悪化し、フランスに帰国することとなった。
 帰国中、乗った船が嵐に会いナポリ王国まで流され、捕虜として監禁されてしまう。
 時に食事に砒素を盛られるなど過酷な状況に置かれ、解放された時には心身ともに衰弱していた。
 その後も混血であることからナポレオンに冷遇され、軍隊への復帰を申し出たが却下されてしまった。
 彼の生涯は後に息子であるアレクサンドル・デュマ・ペールの『モンテ・クリスト伯』を初めとする創作の
 モデルになったとされている。

【備考・アピールポイント】:
Fakeキャスターことデュマの父親。黒人の混血将軍であり黒人差別の撤廃を求め、共和制を信じ時にナポレオンにも反目した
クラスはサーベルを持って描かれるためセイバー、竜騎兵なのでライダー、悪魔と呼ばれた苛烈さと共和制や人権宣言への執着から土方さん的なバーサーカーの三つ
「黒い悪魔」の他にも「チロルのホラチウス・コクレス」、「ヒドラ殺し(ヘラクレス)」、「皆殺しの天使」など様々な異名で呼ばれる
スキルは勇猛か共和制・人権宣言に対する信仰の加護とか
宝具はたくさんの異名や巌窟王のモデルであることに由来した自己強化あたり

154名無しさん:2018/07/31(火) 19:04:37 ID:hbRjOero0
【真名】:森宗意軒
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー、キャスター他
【解説】
 島原の乱における一揆勢の惣奉行、目付、兵糧奉行を務めたキリシタン。
 幼名を傳之丞、若き頃の名を三左衛門と言い、かつては小西行長に仕えた。
 一説には、慶安の変の首謀者である由井正雪の師であるとされる。
 
 文禄・慶長の役では先鋒を務める行長軍の荷物を運ぶ船宰領として挑戦に渡航したが難破し、
 南蛮船に救助されて南蛮へと向かう。その後オランダに6〜7年ほど滞在した。
 また中国にも訪れており、そこで入廟老なる者から火術や外科治療、火攻めを学んだという。
 日本へと戻った頃には主である行長は刑死しており、高野山に身を潜めることとなった。
 
 大坂の陣では行長と同じ豊臣方である真田信繁の軍に付き果敢に戦うも落城。
 かつての主君小西行長が治めた地である肥後国宇土の西隣、天草へと落ち延びた。
 そして宗意軒と名を改め、島原の乱まで天草諸島の維和島・上島に住み続ける。
 島原の乱においては一揆勢の惣奉行を務め原城で籠城戦を展開するも敗北。
 皮肉にも、徳川幕府に自陣の城を再び陥落させられる形で彼は内乱の露と消えた。

 現在、宗意軒は地元において「もりすけさん」と呼び親しまれており、
 彼を祀る神社である森宗意軒神社では祈りによって歯痛を癒す、海を渡る、風を起こすなどの様々な霊験が語られている。
 またその数奇な人生から島原の乱を扱った多くの創作で出演するなど、同乱の関係者の中では有数の知名度を誇る。
【keyword】「魔界転生」
 山田風太郎の伝奇小説にして、宗意軒が用いる同名の忍術。原題「おぼろ忍法帖」。
 忍術としては、彼自身の指を生贄となる女性の子宮に仕込んで「忍体」とし、交わった者を忍体より再生させる絶技。
 死の淵にありながら交合しうる程、己の生涯に後悔と未練を抱いた者のみがこの転生を果たすことが出来る。
 転生を果たした者は一月かけて忍体を変質させ、外部からの一閃を経て理性を忘れた「魔人」として誕生する。
 同作のコンセプトは後の娯楽文化に多大な影響を与えており、「ある一つの線をなぞるように斬ることで人が四散する」、
 「肉体を絶たれた以上に関係を絶たれたことに驚愕する」等、TYPE-MOON作品もその例外ではない。

【備考・アピールポイント】
・ひむてんでも「ラノベの主人公みたいな設定の人」と言及された天草四郎の右腕(たぶん)。
・偉大なる先駆者とも言える「魔界転生」では指を摘めて凶暴な剣豪を生み出す苗床を作る銀髪の老魔術師として出演。
 解説の逸話もそうだが同作の初っ端から鳩を操作して聖書の入った卵を産ませる奇術も披露している。
・スキル候補としては魔力放出(無印or炎)、医術or魔術医療、魔術&呪術、等が既存のものでは挙げられ、
 火攻めについての逸話や青王同様水を渡る逸話(魚に乗ってそうだが)を組めなくもない。
 防衛戦が目立つことから陣地作成も高めと考えられなくもない。
・「魔界転生」の要素を組むのであれば他人の将来以上にその欲望を見抜き扇動する「千里眼(獣)」が筆頭となる。
 また、家光公に血を流させるためなら他者の犠牲を一切厭わない、同スキルを持つあの人と対になる性格を持ち合わせている。
 そのため、牽強付会ではあるが獣としての適性も考えられる。愛で世界を滅ぼすわけではないのでむしろデミヤに近いかもしれない。
・宝具は矢や石、砲弾をばらまく原城を用いるのがもっともだが、件の忍術を聖杯戦争用にアレンジする方向が作りやすくはある。

155名無しさん:2020/12/30(水) 09:13:42 ID:EiBwMFbo0
皆鯖にスレにあったけど候補スレにはなかったので再掲載。

【真名】:モンテスマ一世
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー・バーサーカー・キャスター
【解説】:
モクテスマ一世こと、モクテスマ・イルウィカミナ「怒れる首長・空に矢を射る者」。
強い戦士であり指導者でもあったモンテスマ1世は、アステカの国家を大きく輝かしい
ものへと駆り立てるのに貢献した人物である。彼のことを、不運な孫のモンテスマ2世
と混同してはならない。モンテスマ2世は、スペインのコンキスタドールの手により
崩壊していく帝国を、なすすべもなく眺めていた人物である。

兄トラカエレル夜明け前に生まれ、モクテスマ1世が同じ日の夜明けに生まれて、
トラカエレルが明けの明星に、モンテスマ1世が太陽に例えられている。
王家出身であり、彼の父であるウィツィリウィトル、イツコアトルが皇帝に選出された際、
モンテスマはアステカ軍の指揮官を任されていた。

1440年にイツコアトルの死を受けて、モンテスマは皇帝に選ばれる。
兄トラカエレルはそして誰から見ても献身的に弟に仕えた。モンテスマの戴冠式は多く
の捕虜を生贄にするほどの盛大な儀式であった。

政治的な地位の華やかさにもかかわらず、モンテスマ自身は質素な生活を好んだ。
地味な宮殿に住み、僅か数名の妻しか持たなかった。宗教上の務めや国務のない時間
には、友人や助言者への相談に多くの時間を費やした。

モンテスマとトラカエレルは、アステカの都市テノチティタランの発展に力を注いだ。
多くの発展の中でも水道設備の建設は、街に新鮮な水を豊富にもたらすものであった。
当然テノチティタランは成長を遂げ、市民の空腹を満たすため、新鮮な水と大量の食料
が必要となった。役畜が不足しており、ほんの少量の食べ物でも誰かが背負って街まで
運ばなければならなかった。モンテスマの政府は検査官を雇用し、徒歩距離にある
耕作地には全て作物が植えられているようにした。彼はまた堤防設備の建設を指示し、
洪水被害を緩和してより広い農地を供給できるようにした。

また彼は戦神ウィツロポチトリを含む街の周辺に数多くの神殿を建設。
ウィツロポチトリの神殿には、1455年にワステカの戦争捕虜を数多く生贄として奉献した。
また在位中にアステカの宗教は軍国主義的となり、捕虜となった敵の兵士をよりも多く
生贄に捧げることを要求するものであった。生贄となる捕虜の需要は、時とともに
アステカの外交政策の裏にある原動力の1つとなっていった。

統治者としてのモンテスマは、メキシコ中央部にあるテノチティタラン、テスココ、
トラコパンという3つの都市国家間で「三都市同盟」を強化することを模索していた。
彼はまた、パヌコ、トトナク族、コアツァコアルコス、チャルカ族を征服しアステカ
帝国を拡大した。学説によっては、モンテスマはテノチティタランに安定した食料調
達を確保したかったが故に、そのための捧げ物を目的として他部族を征服したと理論
づける者もいる。もう1つの説は、部族を征服したのはアステカの宗教で、事あるごと
に必要とされる生贄用の戦争捕虜を得るためだというものである。また別の理論では、
部族を征服するのは単純にアステカ皇帝が代々行ってきたことだからとしている。

概してモンテスマは優秀な統治者だった。彼は帝国を拡大し、個人的に軍を率いて勝利し、
国民の暮らしを良くするために尽力した。血を求める神のため、個人的に何千もの捕虜を
犠牲にした残忍な人物であることも確かだ。しかし、彼の信じる宗教には、その残酷さが
必要だったのだと言われている–太陽が昇り、作物が育ち、そしてアステカの国が恒久に
繁栄するためには血が必要だったのである。


【備考・アピールポイント】;
アステカの大英雄。コルテスに喰われた玉無しとは違うのよ。
信仰の為に生贄蒐集の戦争を起こす戦争キチ。狂犬モンちゃん。

宝具は生贄狩りの『花の戦争』と大水路&水上庭園
本体は武闘派でジェロニモみたいに戦士として戦えるキャスターで
敵を血祭りにあげるたびに強力な効果を発揮する生贄魔術を使うとか

ただし生贄を捧げないと魔術は使えず宝具も十分に機能しないとか

156名無しさん:2020/12/30(水) 09:14:52 ID:EiBwMFbo0
皆鯖実験スレに解説が載っていたのでこっちにも掲載。

【真名】:テスカトリポカ
【元ネタ】:アステカ神話
【クラス】:バーサーカー、キャスター
【解説】
 アステカ神話における最高神の一柱。
 その名は煙る鏡を意味し、夜空、夜風、北、大地、黒耀石、敵意、不和、支配、予言、誘惑、魔術、美、戦争など数多くの概念を司る。
 同じく最高神の一柱であるケツアル・コアトルとはライバル関係であり、数ある創世神話の一つによると初めテスカトリポカが太陽を司り世界を支配していたが、
 ケツアル・コアトルによってその座を追われた彼はジャガーに変身し住人の巨人達を皆殺しにした後にケツアル・コアトルを太陽の座から蹴り落としたという。
 一方で別の創世神話ではシパクトリというワニの女神を捕らえるためケツアル・コアトルと共闘し、女神の身体から大地を創造した。テスカトリポカはその戦いで片足を無くしたとされる。

【備考・アピールポイント】
マテではケツ姉とキングハサンから言及されてる鯖。ケツ姉いわく近代文明に染まるクソ蜘蛛野郎で汚らわしい最低の姿で現れるとのこと
宝具はケツ姉と同じ太陽暦石とか

157名無しさん:2020/12/30(水) 09:16:20 ID:EiBwMFbo0
同じく実験スレに解説があったのでこっちにも掲載。
しばらく候補スレに載っていた解説を載せていきます。

【真名】:カールタヴィーリヤ・アルジュナ
【元ネタ】:インド神話
【解説】
 ヤーダヴァの一部族・ハイハヤ族の王。またの名をサハスラバフ(千腕の)・アルジュナ。
 カールタヴィーリヤは父王クリタヴィーリヤの息子という意味。
 ダッタトレーヤを深く崇めたことで数々の恩寵を与えられ、千の腕を持つようになった強大な戦士である。
 (ダッタトレーヤはブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァが一体となった存在。)
 強壮無比なクシャトリヤの代表として挙げられる。
 レーヴァー河を堰き止め、それが原因で起こった氾濫に激怒した羅刹王ラーヴァナと戦い、勝利したこともある。

 ある日狩りの道中に、聖仙ジャマダグニの家で世話になり、聖仙の所持していた財をもたらす聖牛にてもてなされる。
 ところがカールタヴィーリヤ・アルジュナは欲にかられ、その聖牛を強奪する。
 復讐に来た聖仙の子パラシュラーマによって、その腕のことごとくを切断されて殺された。

 その後パラシュラーマはハイハヤ王の息子たちの復讐により父が殺されたことに激怒。クシャトリヤ大虐殺を行う事となる。
 カールタヴィーリヤ・アルジュナはクシャトリヤ大虐殺の原因と言える。

【備考】
・宝具はほぼ間違いなく千の腕。
・ダッタトレーヤからの恩寵、一時的に手に入れた聖牛がもたらす恵みがスキルになるだろうか。

158名無しさん:2020/12/30(水) 09:20:12 ID:EiBwMFbo0
【真名】:長曽弥興里
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー、キャスター、アルターエゴ
【解説】
 江戸時代は寛文頃の刀工、入道名を虎徹と名乗った。長曽弥興里入道虎徹。
 江戸へ移住の当初は、兜や古釘など古い鉄の処理に関する自信から「古鉄」と称していたが、のちにこの字に改めた。
 かの李広が石を『虎』とみて射たところ、矢が石に『徹』った、という故事に因んだとも。
 元々は甲冑師であったが、五十歳ほどで江戸へ移住、刀工に転向した。
 作刀は非凡な切れ味と、見事な彫刻により人気を集めた。
 切れ味は、最上大業物と格付けされ、彫刻内容は剣巻き竜が主だが、浦島太郎・大黒天・蓬莱山・風雷神などもあったとか。

 江戸後期には彼の作刀は大名道具、大名差しと言われる代物となり、上流階級が所蔵する品であった。
 その人気は高いのだが、贋作が非常に多いことで有名であり、興里の銘は偽銘が切りやすかった事もあってか、在銘品ほとんどが偽物だとも。

【備考】
・虎徹(初代本人)に虎徹(贋作概念、贋作を製作した者たち)を混入して、アルターエゴ…なんてのがいけるかも。後述の宝具案で行くなら大黒天成分も混じるかも?

・宝具としては甲冑師でもあった逸話から、公式坂田金時の摂津式大具足・熊野のような宝具にできるか?
 村正が都牟刈村正ならこっちは大黒天虎徹?

・スキル的には道具作成、陣地作成は持っていそう。
 後は虎徹の名の由来で一意専心、贋作概念取り込んだなら自動的且つ勝手に贋作虎徹(切れ味はいい)が出来上がるスキルなんかも?

159名無しさん:2020/12/30(水) 09:21:23 ID:EiBwMFbo0
【真名】:ダイダロス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】
 ギリシャ神話に登場する高名な大工、工匠、職人、発明家。
 名前は「巧みな工人」を意味し、斧、錘、水準器、神像などを発明したという。
  
 元々はアテーナイで活動しており、人気を集めていた。
 しかし自身の兄弟ペルディクスの息子で弟子のタロースが鋸を発明すると、その才能を恐れて彼を殺し、アテーナイを追放されたという。
  
 その後クレータ島にてミノス王の保護の下、様々な発明品を作った。
 ミノス王の海軍に必要不可欠な軍船のマストと帆を考案し、ホメーロスによれば、王女アリアドネーのために舞踏場も建造したという。
 また、王妃パシパエのための牝牛の模型や、その子ミノタウロス(アステリオス)を封じるための迷宮(ラビリンス)を造った。

 しかしアリアドネーが英雄テセウスに迷宮を脱出する方法を教えたことからミノス王の怒りを買ってしまう。
 もう迷宮の秘密を漏らすことのないようにと、息子イカロスと共に塔に幽閉される。
 そこでダイダロスとイカロスは人工の翼を作りあげ、逃亡を図る。
 しかし人工の翼は、太陽に近付きすぎると溶け、海面に近付きすぎると湿気にやられてしまう代物であった。
 そして逃亡の途中イーカロスは太陽に接近しすぎて、翼の蝋が溶け墜落死してしまう。
 その後、ダイダロスはシチリアまで飛翔し、カミコスの王コカロスの元に身を寄せたとされる。

 ミノス王は逃げたダイダロスを捕まえるため、各国を放浪した。
 彼は「糸を巻き貝の中に通したいが、どうすればよいか」と訊ねて回り、カミコスまで辿り着いた時、ミノス王はコカロスに同じ質問をした。
 コカロスはダイダロスを連れてきて、ダイダロスは蟻に糸をくくりつけ、蜂蜜で誘導し、見事巻き貝の中に糸を通すことに成功した。

 これでミノス王はこの男がダイダロスであることを知り、引き渡しを要求した。
 しかし、ダイダロスを渡したくなかったコカロスは、ミノス王に先に風呂に入ることを勧め、風呂に入っている間、コカロスの娘たちが彼を殺した。

【備考】
・上の解説で挙げた物の他に、ヘラクレスに夜とはいえ生きていると錯覚させたヘラクレスの像、アキレウスの父ペーレウスの剣を作成した模様。
・宝具としては発明品全般を一つの宝具とするか発明する技術そのものを宝具とするかか?

160名無しさん:2020/12/30(水) 09:21:59 ID:EiBwMFbo0
【真名】:キュクノス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】
 トロイアの南方に位置する町コロナイの王で、ポセイドンの息子。
 一説によると、彼の母カリュケーはキュクノスを浜辺に捨てたが、彼は漁師に助けられた。
 その時、上に白鳥が飛んでいたのでそれに因んでキュクノスと名づけたという。
 女子のような白い肌と美しい髪を持っていたためともいう。

 後にトロイア王ラオメドンの娘(もしくはラオメドンの息子のクリュティオスの娘)のプロクレイアを妻とした。
 彼女との間に、テネースとヘーミテアーという二人の子供をもうけた。テネースはアポロンの息子とも言われる。
 プロクレイアが死ぬと、キュクノスは、トラガソスの娘のピロノメーと結婚した。
 ピロノメーはテネースの美貌を見ると恋に落ち、彼に言い寄った。
 だが拒絶されたので、ピロノメーは笛吹きを証人として、夫に、テネースに犯されそうになったと嘘をついた。
 それを聞いたキュクノスはテネースとヘーミテアーを箱に閉じ込め、海に流した。
 しかしその後キュクノスは真実を知り、ピロノメーを生き埋めにし、笛吹きは石で打って殺した。
 テネースがテネドスで王となっていることを知ると、和解を求め船で赴いたが、テネースはその船の錨綱を切った。

 その後トロイア戦争でトロイア勢に協力し勇敢に戦い、詩人オウィディウスによると1000人を殺したという。
 ポセイドンの子であったので、剣や槍の攻撃を受け付けず、アキレウスとの戦いでも傷つかなかった。
 しかしアキレウスに兜の紐で首を絞められて死んだ。
 その時ポセイドンは彼の身体を白鳥に変えたという。

【備考】
・とりあえず宝具は不死身の肉体か。弱点の部位があるタイプの不死身ではなく、無効にできる攻撃に限りがあるタイプか。
・スキルは神性、美貌を表すスキルあたりか。白鳥になった逸話も盛り込めるかも

161名無しさん:2020/12/30(水) 09:22:35 ID:EiBwMFbo0
【真名】:運慶
【クラス】:キャスター?
【元ネタ】:史実
【解説】
 平安時代末期、鎌倉時代初期に活動した仏師。奈良仏師康慶の子である。
 運慶の作風は、男性的な力強い表情、体躯が特徴的であり、様々な変化をつけた衣文なども特色として挙げられる。
 運慶の真作として確認できる最初の作品は奈良・円成寺の大日如来坐像である。

 治承4年(1180年)に平家の兵火により、奈良の東大寺・興福寺が焼亡したことで再興造像に携わる事になる。
 建久7年(1196年)には康慶の主導で、快慶、定覚らとともに東大寺大仏の両脇侍像と大仏殿四隅に安置する四天王像の造立という大仕事に携わる。
 運慶は父康慶とともに両脇侍像のうち虚空蔵菩薩像の大仏師を、四天王像のうち増長天の大仏師を担当している。

 建仁3年(1203年)には東大寺南大門金剛力士(仁王)像を造りあげた。
 運慶、快慶、定覚、湛慶の4名が大仏師となり、小仏師多数を率いてわずか2か月で造立したものであるという。
 この功績により、同年の東大寺総供養の際、運慶は奈良仏師系統の仏師としては初めて僧綱の極位である法印に任ぜられた。

 承元2年(1208年)から建暦2年(1212年)の間は、一門の仏師を率いて、興福寺北円堂の本尊弥勒仏以下の諸像を造っている。
 これらのうち弥勒仏像、日本彫刻史上屈指の名作に数えられる無著菩薩・世親菩薩像が北円堂に現存し、運慶晩年の完成様式を伝える。
 
 最晩年の運慶の仕事は、源実朝・北条政子・北条義時などの鎌倉幕府要人の関係に限られている。
 そのうち実朝の養育係であった大弐局が発願した、神奈川・称名寺光明院の大威徳明王像を造った。
 また、源実朝の持仏堂、北条義時の大倉薬師堂、北条政子の勝長寿院五大尊像などの諸像を手がけている。

【備考】
・宝具になりそうなのは仏像ではあるだろうけどどれか一つというより、作ってきた仏像全体になるか?
 一つに絞るなら有名な金剛力士像になりそうだが
・彫刻技術等がスキルになるか?スキルは仏像作成に特化して宝具が本体のような構成になりそう

162名無しさん:2020/12/30(水) 09:23:08 ID:EiBwMFbo0
【真名】:秦河勝
【クラス適正】:セイバー、アサシン、キャスター、ライダー
【元ネタ】:史実、風姿花伝、明宿集
【解説】
聖徳太子の側近として様々な分野で活躍した、太秦を拠点とする渡来人系の豪族。
財政面で聖徳太子を補助し、広隆寺をはじめとする数多くの寺院を建立し、新羅からの使節を迎える外交官としての職務もこなし、武人としては、丁未の乱にて聖徳太子を守護し物部守屋の首級を挙げた他、大生部多を教祖とし富と永遠を謳って人心を惑わした虫神『常世神』教団を打倒し民からの尊敬を集めている。
後世にては、世阿弥ら能楽師からは猿楽能の開祖と崇められ、その中でも金春禅竹は、自著においてアサシンは始皇帝の転生体にしてインドにおけるブラフマンなどと同様の根源存在『翁(宿神)』の化身であると記している。
さらに、近現代においては、日ユ同祖論によってユダヤ人や景教徒(キリスト教ネセサリウス派)とされる他、聖徳太子が擁した原初の忍者『志能便』の一人だとも言われている。
伝説におけるその最期は、聖徳太子死後の蘇我入鹿の迫害から逃れるべくうつぼ舟(窓のない舟)に乗って西に船出するも坂越浦(兵庫県)に漂着し、人ならざる姿を顕し人々に取り憑き祟りをなし大荒大明神として祀られたとある(実際は普通に移住して、晩年を坂越の開拓に尽くしたともされる)。

猿楽と忍者の縁は深く、方々を旅する猿楽師は情報収集に適していることから、忍者が諜報の際に多く行った七種の変装「七方出(しちほうで)」の一つに猿楽師が挙げられており、変装の精度を高めるために猿楽師に弟子入りした忍者たちもいたと言われている。
また、猿楽能を芸能として大成させた観阿弥・世阿弥親子は、古くから忍者で名高い伊賀服部家の出身を自称しており、彼らもまた忍者であったと主張する者も存在する。
その他にも、伊賀衆と織田家の間で繰り広げられた第二次天正伊賀の乱を和睦に導いたのは、大倉五郎次なる猿楽太夫であったとされている。

【備考】
宝具は『面霊気』『うつぼ舟』『六十六番の神儀申楽』辺りか?
クラスは六輪一露説からセイバー、忍者の祖だからアサシン、寺院建設や聖徳太子から賜ったとも、秦河勝自ら作成したとも言われる六十六枚の能面の逸話からキャスター、うつぼ舟の逸話からライダーなどなど。
始皇帝の転生体であるという説をクローズアップしても面白いかもしれない。

163名無しさん:2020/12/30(水) 09:23:59 ID:EiBwMFbo0
【真名】:ロムス
【元ネタ】:ローマ建国神話
【解説】:
 ローマ建国神話に登場する王政ローマを建国した初代王ロムルスの双子の弟。
 トロイアの英雄であるアエネアスの子・アスカニウスが建設した都市国家、アルバ・ロンガの王家の出身。

 祖父王であるヌミトルが弟のアムリウスに追放され、ヌミトルの息子は殺害される。
 そして娘であるシルウィアは婚姻や姦通を禁じられているウェスタの巫女にされる。
 しかし軍神マルス(あるいはヘラクレス)に見初められ、 双子の子どもを授かる。これがロムルスとロムスである。

 アムリウスの命により、シルウィアは投獄され、ロムルスとロムスはティベリス川に流される。
 双子が流された日ティベリス川は水量を増しており、岸近くのよどみに双子の入ったかごは置かれた。
 かごは流されず、水が引くとイチジクの木のあった岸にあげられた。
 双子は雌オオカミの乳を飲み、キツツキの運ぶ食料を食べて生き延びた。
 そして通りかかった羊飼いのファウストゥルスに拾われる事になる。

 ファウストゥルスの養子としてロムルスとロムスと名付けられた2人は逞しく成長し、 牧夫達の中心的存在となった。
 ある日ヌミトルとアムリウスの諍いに巻き込まれ、自分たちの出生を知ることになる。
 兄弟は羊飼い等を纏め上げ挙兵し、激しい戦いの末アムリウスを討伐することに成功する。
 アルバ・ロンガの王位にはヌミトルを就かせ、投獄されていた実母のシルウィアを解放した。

 そして兄弟は野心を持ち新たな国家の建設を目論んだ。
 この計画をヌミトルも支援し、アルバの人々の一部や仲間の牧夫たちを連れて二人は自分たちの育ったパラティヌスへ向かった。
 ここでロムスとロムルスの間で争いがおこった。ロムスは首都の場所としてアウェンティヌスを望み、ロムルスはパラティヌスを主張した。
 また国の名前をレモラとするかローマとするかの名祖を巡り、更にはどちらが王になるかでも対立が生じた。

 争いは鳥占いで決することとなり、ロムスはアウェンティヌスで、ロムルスはパラティヌスで鳥を待った。
 ロムルスはロムスを欺き、自分がすでに鳥を見つけたと伝えこちらへ呼ぶようアウェンティヌスに使いを送った。
 しかしこの報告を聞く前にロムスは瑞兆とされていた6羽のハゲタカを見つけた。
 その後ロムスがパラティヌスへ赴いたときになってロムルスは12羽のハゲタカを見つけ、見つけた時間か数かでやはり争いとなる。

 そして鳥占いののちロムルスがパラティヌスに城壁を築き始めたところ、これをロムスが嘲り飛び越え挑発を行う。
 都市の境界は聖域とされており、これをまたぐことは重大な冒涜と考えられていた。
 ロムルスは激怒し決闘にまで発展し、ロムルスは最愛の弟を手に掛けることとなった。
 18歳で死んだロムスはアウェンティヌスに埋葬され、その場所は「レモリア」と呼ばれたという。

【備考・アピールポイント】:
・宝具はあり得たかもしれない国家レモラに関係するものか。ロムルスを意識して樹木の槍のような形に?
・スキルとしてはロムルス同様に天性の肉体は持っていそう。

164名無しさん:2020/12/30(水) 09:25:23 ID:EiBwMFbo0
【真名】:百合若大臣
【元ネタ】:百合若伝説
【クラス】:アヴェンジャー、アーチャー
【解説】
 日本各地、特に大分県や壱岐に伝わる百合若伝説に登場する人物。
 これを題材にした幸若舞、それを読み物として流布させた版本、人形を使った説経操り、浄瑠璃などが存在する。
 この伝説は古代ギリシアの叙事詩「オデュッセイア」がなんらかの形で日本に伝わり、それが翻案された物という説もある。
 伝説の内容は基本的には、蒙古襲来に対する討伐軍の大将に任命され、神託により持たされた鉄弓をふるい、遠征で勝利を果たす。
 部下によって孤島に置き去りにされるも、鷹の緑丸によって生存が確認され、妻が八幡宇佐宮に祈願すると帰郷が叶い、裏切り者を成敗する。
 という物だがバリエーションが多く存在しており、伝説によっては討伐対象が鬼であったり海賊であったりする。

 幸若舞の「百合若大臣」の粗筋は以下の通りである。

 百合若は、日本へ進軍してきた蒙古の大軍討伐を命じられ、当地である筑紫の国司という任地を与えられる。
 そして託宣に従い八尺五寸の鉄弓と363箭の矢を持たされる。
 蒙古軍は、神風に遭って唐土に引き上げており、百合若は船団を従えてこれを追い、ちくらが沖の海上で決戦となる。
 蒙古側は、麒麟国の王が青息を吹いて霧をたちこめらすが、百合若が日本の神々に祈願するとようやく霧が晴れる。
 百合若は矢をほとんど撃ち尽くして奮戦し、蒙古側の四大将の両蔵らを討ち取り、あるいは捕虜とし勝利をおさめる。
 
 百合若は、玄界ガ島に休息の為立寄り、その大力を発揮したときの常として、3日間眠りこける。
 配下の別府兄弟はこれに乗じ、百合若は死んだと偽り、船を引き揚げさせ、百合若を孤島に置き去りにしてしまう。
 別府兄弟は朝廷に戦勝を奏上し、別府太郎は、百合若が配されていた筑紫の国司の役目に任命される。

 別府太郎はさらに百合若の御台所に恋愛を迫るも、御台所は八幡宇佐宮で千部の写経を行っている最中だとし、返答を引き延ばす。
 しかし夫が帰らなければ自殺すると決め、身の回りの物を整理し、飼っている犬、馬や鷹の数々を解き放つ。
 緑丸という鷹は、玄界ガ島まで飛んでゆき、百合若に託されて柏の葉に血で書いた文を持ち帰る。
 御台所は、夫の生存を知り、墨や硯などを鷹に結びつけて送り返すが、鷹はこの重さに耐えかね、遺骸となり漂着する。

 御台所が八幡宇佐宮に夫の生還を祈願すると、その願いが叶い、壱岐の浦にいた釣り人が風で流され、玄界ガ島にいた百合若を発見する。
 百合若は日本の本土に送り戻されるも、そのあまりの変わりように、誰もその正体がわからない。
 別府は余興としてこの男を召し抱えることにし、門脇の翁という者に預ける。

 正月になり、八幡宇佐宮での初弓で、百合若は「苔丸」という名で呼ばれて矢取りの役を仰せつかる。
 面々の弓の技量を嘲弄した百合若は、別府に一矢射て見せよと命令される。
 揃えられた強弓はゆるいと言って、かの鉄の弓をもってこさせ、これを引き絞り自分は百合若であるとの名乗りを上げる。
 別府太郎は降参するが許さず、百合若はこれを縛り上げさせ、手づかみで舌を引き抜き、首切りは7日かけて鋸挽きの刑に処した。

【備考】
・和製オデュッセウスといえなくもない英雄。作成の際オデュッセウスは参考になるか?
・神々の加護、特に八幡神の加護、導きをスキルとして持たせられるか
・宝具は鉄弓はあるだろうが、鷹も宝具にできるか

165名無しさん:2020/12/30(水) 09:26:17 ID:EiBwMFbo0
【真名】:モンテスマ二世
【元ネタ】:史実
【解説】:
スペインと初めて接触したアステカ帝国の王。
接触以前はアステカの最大版図を実現し中央集権化を図る王であり税制改革などを行っている。
コルテスと接触した際には予言の内容から彼らがケツァルコアトルと関係があると考え、贈り物やケツァルコアトルの衣装を与えた。どちらもコルテスは喜んだという。
そしてコルテスを倒すだけの軍を動員する事が出来なかったモンテスマは迎合政策を取り、生贄の廃止や神々の像を打ち壊しキリスト教の物と取り換えた。
彼の死には複数の説があるが、対スペインの行動を起こそうとしたアステカ軍をなだめようとしたが民衆に石を投げられ死亡したという説の支持が多いようだ。
現在では旅行者が起こす下痢が「モンテスマの復讐」という通称で呼ばれメキシコ以外でも旅行者下痢の通称として使われる事がある。

【備考・アピールポイント】
モンテスマの復讐による下痢の付与が宝具か?
軟着陸をもくろんでたように思える迎合とその失敗はパリスとサリエリを割ったような物語が作れそうだが・・・

166名無しさん:2020/12/30(水) 09:28:30 ID:EiBwMFbo0

【真名】:ジャック・デンプシー
【元ネタ】:史実
【解説】:
ボクシングヘビー級世界王者で、デンプシーロールと前傾姿勢を始めて使った人物。
16歳で家を出たジャックは各地を放浪し賭けボクシングや用心棒として生きていた所を腕っぷしと野獣のような目を見込まれプロボクシングの道を進む。
その後、順調に勝ち続けチャンピオンに挑んださい初回KOで勝たなければファイトマネーは出ないと吹き込まれた彼は徹底的に相手を殴り続け「トレドの惨劇」とまで呼ばれる凄惨な試合を作り出した。
国民的英雄であった防衛側のジェス・ウィラードに勝った獰猛なスタイルで一躍アンチヒーローの座になった。これを機にダウンした相手への追い打ちが出来ないようにルールも変更された。
初回防衛戦ではアメリカであるにも関わらず敵のアルゼンチン選手に声援が飛び交った程である。しかしここで勝った事により名実ともにヒーローとなった。
しかし、王座を失いカムバックしようとした初戦で注意された為、相手が20カウントされて立ち上がりそのまま負けるという「ロングカウント」事件が起きそのまま引退へと進む。
なおアルカポネはこの試合でジャック有利の八百長を組もうとしたが阻止されている。

彼はヘビー級としては恵まれた体格でないものの、前傾姿勢により体重を乗せたパンチを放つ事によりその弱点をカバー。
上半身の回避行動ウィービングにパンチを合わせる事で勢いを増すラッシュ「デンプシーロール」で相手を叩きのめした。

【備考・アピールポイント】
・吹き込まれた逸話から狂化ランク可変型バーサーカーとして作れそう。
・宝具として彼の名前が付けられたデンプシーロールがあるので色々とわかりやすく作れるか。
・没年が80年代と現代に近いのはマイナス点

167名無しさん:2020/12/30(水) 09:29:52 ID:EiBwMFbo0
【真名】:郭嘉
【元ネタ】:史実、三国志演義
【解説】
 姓名を郭嘉、字を奉孝。曹操に仕えた軍師の一人。
 最初は袁紹のもとに志願するが彼の人物に失望し去り、その後荀彧の推挙によって、腹心を失って間もなかった曹操に仕える。

 軍師としては物事に深く通じていて、先読みや洞察に長けていた。
 孫策が恨みを買っていながら警戒していないが故に簡単に暗殺されることを見抜いていた。
 また劉備の雄才、人心を得ていることを見抜き、早々に始末することを進言していたことでも知られる。
 曹操が郭嘉に対し、大勢力を有する袁紹への対応を相談した際には、
 郭嘉は「公には十の勝因があり、袁公には十の敗因があります。」と言い、袁紹の劣った所、曹操の優れた所を十ずつ挙げていった。
 
 烏丸討伐の際は「兵は神速を貴びます(兵貴神速)。いま千里先の敵を襲撃するゆえ輜重(前線に輸送、補給する兵糧、被服、武器などの軍需品)は多く、
 有利に彼地へたどり着くことは困難です。しかも奴らがそれを聞けば、必ずや備えを固めることでしょう。
 輜重を残し、軽騎兵を昼夜兼行させて突出し、彼らの不意を衝くべきです」と献策した。
 
 その才能から、曹操からは全幅の信頼を置かれていたが、模範的行動に欠くところがあり、陳羣はよく郭嘉を弾劾した。
 しかし郭嘉は全く意に介さず、曹操も郭嘉の才能を愛していたため、彼を重用し続けた。ただし曹操は公正な陳羣の才能も同じく愛した。

 烏丸征伐後に病を患い、若くして病没する。
 曹操はその死を大変に悲しみ、赤壁での敗北後は「奉孝さえいればこのような敗戦は喫しなかった」と嘆いた。

【備考】
・スキルとしては 軍師の忠言、軍師の指揮や人間観察のような構成になりそう。
・宝具としては兵貴神速の逸話か?

168名無しさん:2020/12/30(水) 09:31:02 ID:EiBwMFbo0
【真名】伊能忠敬
【元ネタ】史実
【解説】
 江戸時代の商人・天文学家・測量家。55歳と高齢でありながら僅か17年で日本全国を踏破し、現代の地図と照らし合わせても極めて精度の高い日本地図を作った人物。
 下総国香取郡佐原村の酒造家である伊能家に跡取りとして婿入りした忠敬は天明の大飢饉の際には貧民に米や金銭を分け与え、村から一人の餓死者も出さなさったという。
 その後、江戸で天明の打ちこわしが起きた際にも役人は頼りにならないから農民に金を与え打ちこわしから守ってもらおうと主張し、役人の手を借りずに村を打ちこわしから守った。
 村の窮地を救った忠敬は手持ちの米を江戸で全て売り払い、多額の利益を得た彼は隠居生活を送りながら暦学(天文学)を学んだ。

 暦をより正確なものにするためには地球の大きさや日本各地の経度・緯度を知ることが必要であり、
 江戸から蝦夷地ぐらいまでの距離を測れば正確な値が出せると暦学の師である高橋至時から聞いた忠敬は蝦夷地の正確な地図を作る(というのは口実で子午線の長さを測る)と幕府に願い出た。
 そして作成した地図が高く評価され結果的に日本全国を測量することになるが、測量作業を終え最終的な地図を作成する作業の半ばで病死し、弟子達の手で地図は完成した。享年74歳。

 幕府から薩摩藩の偵察も命令されていたこと、完成した地図は国家機密となったこと、弟子の一人である間宮林蔵は幕府の御庭番(忍者)でもあった事などから、
 伊能忠敬も幕府の下で隠密活動に従事していたのではないかとする説が一部で囁かれている。

【備考】
宝具は地図で自身が通った場所とその周囲の地形をマッピングする感じだと思うけど、
そこから盛るなら地形操作とかされても自動的に地図に反映されたり敵や罠の類も視認さえしてればマッピングの対象となりその現在座標が常に表示されるとか?
スキルは諜報とか黄金律とか

169名無しさん:2020/12/30(水) 09:32:20 ID:EiBwMFbo0
【真名】:ランピオン
【元ネタ】:史実
【解説】:
ブラジルの義賊「カンガセイロ」の代表的な存在。
当時のブラジルは大農園経営者が大統領をも左右する特権的地位を持ち、政府の権限すら届かない「王国」を築き上げていた。
全土地の60%を4%の大地主が所有し庶民は小作人として苦しめられ続けた。そこで大地主を倒し小作人を助ける盗賊「カンガセイロ」が貧困層を中心に支持を拡大した。

幸運にも後にランピオンとして知られるビルグリーノは土地持ち農民の子で独学ながら字も読めた。
そんな中近隣住民から土地が狙われた抗争に発展しビルグリーノも応戦。レバーアクションライフルの連射が早く「まるでランプのよう」として大きなランプを意味するランピオンの異名を獲得した。
奮闘むなしく最終的に父が警察に殺害。身寄りを無くした彼はカンガセイロとなりアウトローの道を進む事になる。
軍や警察から盗んだ銃とそれに近い服装で数百人の盗賊団のリーダーからリーダーを受け継ぎリーダーとなった。ある時は警察へのなりすましが成功したともいう。
彼は信心深く多数の宗教的シンボルを身に着け教会への投資も欠かさなかった。容赦もせずに敵とみなしたものには恐怖を植え付けた。
その後の彼の行動は一貫しているとは言えず通算1000人以上の殺害を町や農場で行ったかと思えば、ある町では警察の数名だけを殺し町民から好かれていた巡査部長を解放。映画の上映や若い女性の保護をし他の盗賊から町を守りさえした。
そんな彼も終わりが近づく。政府の反カンガセイロ網は着実に機能しており気が付けば彼の一団のみになっていた。
支持者に裏切られた彼らは警察の待ち伏せを受け死亡。その首は斬首され調べられ30年以上展示される事になった。
盗賊になる男の首には特徴があるはずと調べられたがいたって普通の首だったという。

【備考・アピールポイント】
アヴェンジャーorバーサーカー?どんどん狂化が深まっていくタイプのバーサーカーか。
宝具は異名の元になった連射か。日本wikiでは「真昼のよう」とまでランクアップしてるのでFGOガウェインよろしく陽光付与までさせるか

170名無しさん:2020/12/30(水) 09:34:03 ID:EiBwMFbo0
【真名】:サルマーン・アル=ファーリスィー
【元ネタ】:史実
【解説】:ムハンマドの信者の一人でアラブでは世界最初の工兵とされるハンダクの戦いの立役者。
ゾロアスター教の有力者に生まれるがキリスト教に惹かれ家族の投獄も受けながら脱出しシリアへ向かう。
旅をする最中アラブ人にとらわれ奴隷となる。そしてムハンマドに出会い彼の教えに惹かれ帰依するとムハンマドが引き受け金を支払い解放。
塹壕の戦いとも言われるハンダクの戦いでそれまでの一騎打ちの伝統を破る塹壕のアイディアを出しムハンマドに採用。メディナの街の周りを掘り攻城戦の概念の無いメッカ軍を破る事に成功した。
その後、彼は二つのグループに取り合いになるがムハンマドが自分の家族と言う事で終結。
ササニドの総督となるがムハンマドの死と共に姿を消し88歳には戻ってきて別の街の総督になっている。
アリーを推していたとされシーア派では彼の地位は高い。またムハンマドお気に入りの理髪師でもあったようでサルマンが剃った髭が聖遺物として伝えられている。

【備考・アピールポイント】:
塹壕の戦いともいわれるハンダクの戦いの立役者。良くも悪くも一発屋。
塹壕でスキル一つと後は信仰に基づく物だろうか?ムハンマドの髭を剃ったので宝具は斬撃系にもこじつけられる。

171名無しさん:2020/12/30(水) 09:35:23 ID:EiBwMFbo0
【真名】:バルバロス・ハイレッディン
【元ネタ】:史実
【解説】近世ヨーロッパにて恐れられオスマンが地中海全てを手に入れるのに貢献した海賊。
四兄弟の三男である彼は若い頃から私掠を生業としており次男のウルージがスペインからムスリムを逃したという行為により英雄になり赤髭(バルバロッサ)の異名を獲得。
その後も他の兄弟に支えられつつ活躍しオスマンの傘下に入った彼は現アルジェリアの大半の支配を確立。
しかしスペインの反撃により命を落とす。そこでオスマン提督としての地位に就いていた彼が兄の異名と事業を引き継ぐ事になる。
占拠されたアルジェからスペイン軍を追い出し連合軍の攻撃にも耐えてみせフランスといった北地中海や
オスマン皇帝スレイマンのオーストリア遠征の隙を突きオスマン領のギリシャすら略奪した。これにより海防強化に迫られたスレイマンは彼を呼び出すことにした。
彼は召喚に応じイスタンブルに向かいその道中で略奪と、居場所が判明したヴェニス提督アンドレアドーリア艦隊と戦闘し7隻と言う少ない戦果を得てトプカプ宮殿に到着。
スレイマン一世は彼を大提督に任命。以後完全にオスマン臣下として振舞うことになる。
戦闘自体は小競り合いのもののプレヴェザ海戦でオスマンの地中海支配の確定や
帰国していたエルナンコルテスが彼への攻撃を止めるよう進言した…などオスマン最盛期の英雄の代表といえよう。
ハイレディンらバルバリア海賊はガレーを好み奴隷貿易で富を成していたとされ、ドン・キホーテの作者が経験者であり彼自身も島丸ごと9000という戦果を誇る。

【備考・アピールポイント】
バルバリア海賊代表として他の海賊との差別化として奴隷略奪が挙げられるだろう。一島丸ごとというスケールの大きさでありジルのような強い外れ枠か?
問題は日本ネット資料が信頼性が無く少し探し一番信用出来るのがwikipediaだった。

172名無しさん:2020/12/30(水) 09:37:57 ID:EiBwMFbo0

【真名】:ウェルキンゲトリクス
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー、ライダー?
【プチ解説】:
 ガリア人の一部族であるアルウェルニ族の族長であり、ガイウス・ユリウス・カエサルのガリア侵略に対して抵抗した人物。
 ガリア諸部族の連合の代表者となり、ガリア各地でゲリラ戦や焦土作戦などを展開し、ローマ軍を苦しめた。
 ゲルゴウィアの戦いでは勝利を収めるものの、アレシアの戦いで突破作戦を決行するも失敗し、部下達の保全を条件に降伏。
 後にカエサルの凱旋式で処刑された。(カエサルは敵を処刑する事は少なかった)
 しかし近代に入るとガリアの自由と独立を求めたフランス最初の英雄、ガリア解放の英雄として評価されるようになった。
 ・スキル候補は破壊工作、軍略辺りか、ガリアの諸部族まとめた辺りからカリスマもあるかも
 ・近世に入ってからジャンヌ同様に祖国愛や愛国心の醸成や発揚の為に祭り上げられた、ヨーロッパの人気漫画「アステリックス」にはウェルキンゲトリクスの姿が投影されているとも。

173名無しさん:2020/12/30(水) 09:40:19 ID:EiBwMFbo0
【真名】:河上彦斎
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー、アサシン、バーサーカー?
【簡易解説】
尊皇攘夷派の武士にして幕末四大人斬りの一人。
「人斬り彦斎」「ヒラクチ(蝮蛇)の彦斎」などと呼ばれる。
明治維新後も攘夷を強固に主張しつづけ、藩と新政府に危険視され、斬首された。
身の丈5尺前後(150cmほど)と小柄で色白であったため、女性の様であったという。
剣は我流と言われ、片足を前方に出して膝を曲げ、もう片方の足は膝が地面に着くくらい後方に伸ばし、
片手で刀を抜いて一瞬で斬りつける片手抜刀の達人であったと伝えられている。
(伯耆流居合を修行したという説もある。)
性格は礼儀正しく真面目で温和な人物であるが、反面平気で人を斬る残忍性も併せ持っていたという。
記録に残っている斬った人物で確実なのは佐久間象山だけだが、
あまりに逸話が多く、記録に残っていない人斬りを行っていたとされる。

・クラス適正はアサシン、沖田のようなクラススキルが申し訳程度のセイバー、攘夷を主張しつづける狂化EXバーサーカーか?
・宝具候補になりうるものは見当たらないが、片手抜刀が対人魔剣として扱えるか
・サーヴァント作成には使えないが「るろうに剣心」の剣心のモデルは河上彦斎だとか

174名無しさん:2020/12/30(水) 09:42:00 ID:EiBwMFbo0
【真名】:鬼童丸
【元ネタ】:古今著門集
【クラス】:アサシン
【解説】:
 大江山の鬼達の頭領、酒呑童子の息子。
 産まれた時点で歯が全て生え揃っており、幼くして猪や鹿を投石で仕留め食べていたという。

 源頼信によって拘束されていた時、源頼光と顔を合わせることになり、頼光が親の酒呑童子の仇であると知った。
 復讐に燃える鬼童丸はその晩、縛しめの鎖を引き千切り頼光の寝床を覗くと「頼光が鞍馬に参詣する」との情報を得る。

 鬼童丸は鞍馬へ先回りし、放し飼いにされている牛達の内の一頭を殺し体内に隠れ、その時が来るのを待った。

 しかし「鞍馬に参詣する」というのは、鬼童丸の存在に気づいた頼光の策であり、鞍馬には既に頼光一行が待ち構えていた。
 渡辺綱が鬼童丸が隠れている牛を弓矢で射ると、鬼童丸は牛から飛び出て頼光に斬りかかるも、
 頼光に一刀のもとに斬り捨てられ退治された。

175名無しさん:2020/12/30(水) 09:47:02 ID:EiBwMFbo0
【真名】:ジョン・ロックフェラー
【元ネタ】:史実
【クラス】:バーサーカー、アサシンetc
【解説】
 19世紀のアメリカ合衆国の実業家にして、20世紀のアメリカ合衆国の慈善家。
 1870年にスタンダード・オイル社を創業し、アメリカ合衆国内の石油の90%を支配下に置いた「石油王」。
 
 複雑な境遇に関わらず幼少期より勤勉かつ真面目であったが父と同じく投機に積極的で、
 1859年に製造委託会社を共同で設立したことを皮切りに躍進する。
 後に精油業で独立し1870年、スタンダード・オイル社を結成するに至った。

 スタンダード・オイル社は結成後すぐさまアメリカ屈指の生産力を誇る石油精製拠点となり、
 1872年に発生した大規模な企業吸収合併である「クリーヴランドの虐殺」を始めとした
 数々の競合会社との合併・連携により大規模な石油流通システムを形成するに至った。
 原油の輸送から精製、そして市場への提供に至るまでを掌握したこのシステムにより
 灯油の品質は向上し、かつ価格は大幅な低下を達成することとなった。
 それらの事業展開はかつての同盟関係にあった企業や州からも敵視されるものであり、
 1882年にスタンダード・オイル・トラストが誕生し、国内はおろか世界の石油産業を
 殆ど支配した状態となってもこれらの傾向は変わることなく続いた。

 しかし1880年代後半に差し掛かると海外での石油産出が始まり、石油事業にも陰りが見え始める。
 同年代初頭から始めていた石油の先物取引を始めとした数々の事業展開をも行っていたが、
 ロックフェラーは同時に引退を考え始め、1902年彼は正式に業界を引退することとなり、
 以降は名目上の社長の肩書きを持つだけとなった。だが引退後も批判の声は相次ぎ、
 ついに1911年、スタンダード・オイル社にもシャーマン法の鉄槌が下された。
 解体命令により同社は37の新会社に分割されたのであったが、彼自身が所有していた同社の4分の1以上の株式は
 そのまま新会社群の株式として引き続き所有し続け、解体後も株式で莫大な利益を上げた。
 37の会社の価値は10年で元の5倍に膨れ上がり、ロックフェラーの個人資産は9億ドルとなった。
 
 16歳で簿記の仕事に就いた頃から続けていた収入を寄付する習慣は実業家時代も続いており、
 石油産業を独占する傍ら、それを通して得た利益を教育・衛生・科学・芸術分野に回していた。
 実質的に引退していた1890年代からの40年間は慈善活動の現代的・体系的なアプローチの構築に
 自らが稼いだ巨額の富の大部分を費やし、1913年にはロックフェラー財団を設立。
 財団は黄熱病や鉤虫病の根絶に貢献する他、数々の大学や企業に寄付を行っていた。
 
 晩年はどこに行っても大人には10セント硬貨、子供には5セント硬貨を与える様な
 悠々自適な暮らしの後に1937年、動脈硬化で死去。
 臨終の彼の手元には、在りし日の巨万の富は殆ど残されていなかったという。

【備考・アピールポイント】
・世界史でおなじみ石油王。黄金律は間違いないと思うが、それ以上に理念がおかしなお方。
・「『灯油をより多く、より安くお届けする』『弱った企業を吸収して産業を強化する』」という名の下に
 合衆国の産業をすんごく引っ掻き回す、バプテストの熱心な信者なのに蓄財をする、
 ホメオパシー信者なのにやたらと医療に貢献する、儲けた利益を投資や寄付などで
 すぐさま余所に与えるなど、思想と行動がちぐはぐ。最近登場した「矛盾精神」も似合う。
・クラス適性としては矛盾精神登場以前から狂化EXが適用できるとしてのバーサーカー、
 「クリーヴランドの虐殺」からひっかけたアサシンが挙げられていた。
 しかし、以上のエピソードから「人に尽くす手段として社会に侵食する」例のアレや
 晩年に道往く人に硬貨をバラまいていた事から黄金王よろしくアーチャーも……?
・宝具や攻撃手段としては支配下に置いた石油(=幻想種の残滓)や財団が候補か。
・事業拡大期の競争相手であったロスチャイルド家がユダヤ系であることからなのか、
 ナチスの関係性を言及するゲロ以下の臭いがプンプンする陰謀論もある。

176名無しさん:2020/12/30(水) 09:52:47 ID:EiBwMFbo0
【真名】フィリッポス二世
【元ネタ】:史実
【クラス】:ランサー
【解説】:
内憂外患の小国マケドニアをギリシャの覇権を握るまでに成長させた王
周辺諸国の侵略を退け、王座を狙う者も退けた。
実力が付いたマケドニアを戦争に介入させギリシャ一帯を占めるコリントス同盟を結成。
スパルタを除くギリシャを支配しペルシャにも牙を剥こうとしたが護衛に暗殺される。
そして彼について特記すべきはマケドニア式ファランクスの創始であり地中海で200年無敵を誇った程である。
また、彼の残したマケドニアが息子のイスカンダルに受け継がれ大帝国へと発展する礎ともなった。

ポイント
・イスカの親父で無敵を誇る戦術と軍を創設した。
・ヘラクレスの子孫の家系。妻はアキレウスが祖なので神性的にはイスカのが勝るか?

177名無しさん:2020/12/30(水) 09:53:55 ID:EiBwMFbo0
【真名】華佗元化
【元ネタ】三国志演義
【クラス】アサシン(キャスター)
【解説】
 中国後漢末期の薬学・鍼灸に非凡な才能を持つ伝説的な医師。当時としては非常に珍しく外科手術にも秀でていた。
 麻酔や屠蘇の他に、五禽戯と呼ばれる体操健康法を発明したとされ、民衆から「神医」と呼ばれた。
 その評判を聴いた曹操の典医となり、持病であった頭痛や目眩の治療に当たっていた。
 しかし、華佗は自分が士大夫として待遇されず、医者としてしか見られないことを残念に思っていた。
 そこで、医書を取りに行くといって故郷に帰りそのまま二度と曹操の下に戻って来ようとはしなかった。
 これに怒った曹操は華佗を投獄し、拷問の末に殺してしまった。

178名無しさん:2020/12/30(水) 09:54:26 ID:EiBwMFbo0
【真名】セクメト
【元ネタ】エジプト神話
【クラス】バーサーカー、アサシン、(キャスター、ライダー)
【解説】
 エジプト神話にて人類を文字通り殲滅にかかった、獅子の頭を持った恐怖の破壊女神。
 太陽神ラーの右目から生まれ、父の命に従い彼を敬わぬ民衆の殺戮を開始したが、
 困ったことに彼女の生誕当時、彼女と腕力で肩を並べられる者がいなかった。
 次第に殺戮自体を楽しむようになり、父であるラーの意思に反するようにもなった為、
 彼はオシリスらの意見を参考に、彼女の愛飲する血に似た赤いビールを作らせた。
 セクメトはこれを大量に飲んで酔い潰れ、その隙に残虐性を抜き取られ鎮静化した。
 その後一度癇癪を起こしてエジプトから出奔しては、主神たちを大いに慌てさせたという。
 これらのエピソードから、セクメトの像や彫刻は鬼瓦などと同様、魔除けのモニュメントとして
 各地で飾られたり、大規模な船の船首に括りつけられるなど守護女神としての一面を持つ。
 また、セクメトの吐く息は「火の息」と称される、熱病を招く瘴気そのもので、
 彼女を宥め抑えることは医療行為と同義であり、医療の神としても信仰されている。

【キーワード】
『エジプトと猫と女神バステト』
 エジプト神話にはセクメトの他にもネコ科関連の女神が存在する。
 主な2柱に、音楽と癒しの女神バステトと水と湿気の女神テフヌトがいる。
 ネコは古くからアフリカ大陸に生息しており、エジプト文明が成熟していく中で
 愛玩動物として人々の間で飼育されるようになったという。
 エジプト神話の中でもかなり神格の高い、猫の愛くるしさの象徴であるバステトだが、
 以前は雌ライオンとしての性格が強く、その在り方もセクメトそのものであった。
 ネコの飼育が広まるにしたがって、セクメトやハトホルに名を連ねるだけだった
 バステトはいつの間にか神格を高め、セクメトとテフヌトはこれに習合されることとなった。
 
【備考・アピールポイント】
・荒ぶるにゃんこ女神。かなり古い系統の女神だがバステトにお株を奪われ、
 若干名声が落ちているのでギリ拾えるんじゃないかと。
・人類殲滅系神話と八岐大蛇、そしてライダーさん系の魔除け信仰が
 融合したような来歴で、疫病神信仰の祖先とも言える存在。
・本スレでも出てきたケオプスやツタンカーメンの守護をしていたりする。
・実は家庭を守る神。ライオンは女手一つで子を育てるからね。つまり一途な良妻系。
・しばしばバステトと同一視されるので、雌猫そのもののように描かれることも。
・普段は天真爛漫、キレるとヤバイ、吸血が大好き……つまり、そういうこと

179名無しさん:2020/12/30(水) 09:55:52 ID:EiBwMFbo0
【真名】:ルサルカ
【元ネタ】:スラヴ神話、『ルサルカ』
【クラス】:アサシン
【解説】:
 スラブ神話の水の精霊で水の事故などて若くして死んだ女性がなる幽霊のように扱われる。
 その美貌で男を魅了し水底に引きずり込む、または踊り狂わせて殺してしまうという。

 ドヴォルザークの歌劇『ルサルカ』では王子に恋をし、人間となったルサールカが登場する。
 魔法使いイェジババに人間の姿に変えてもらうが、それには人間の姿の間はしゃべれないこと
 恋人が裏切った時にはその男とともに水底に沈むという条件があった
 美しい娘となったルサルカを王子は城へ連れ帰り結婚する。
 しかし、祝宴でも口をきかないルサルカを冷たい女だと不満に思った王子は、
 祝宴にやってきた外国の王女に心を移してしまいルサルカは居場所をなくす。
 ルサルカを無下にした王子に水の精は怒り、王子は恐怖のあまり助けを求めるが王女は逃げ去る。
 森の湖へ移されたルサルカに魔法使いは、元の姿に戻すには裏切った男の血が必要だと語り、
 ナイフを渡すも、ルサルカは王子には幸せになって欲しいと思いナイフを捨ててしまう。
 ルサルカを探して湖までやってきた王子は妖精達から自分の罪を聞かされ、絶望的にルサルカを呼ぶ。
 王子はルサルカに抱擁と口づけを求めるが、それは貴方に死をもたらすのだとルサルカは拒む。
 しかし、王子は「この口づけこそ喜び、幸いのうちに私は死ぬ」と答える。
 ルサルカはもはや逆らうことをやめ、王子を抱いて口づけ、暗い水底へと沈んでいった。

【備考・アピールポイント】
・幸薄い美女。ロシア版人魚姫みたいなもん
・南ロシアではルサールカは素晴らしい美少女の姿をしているとされるが、
北ロシアのルサールカは醜い妖怪のような姿だとか……でも巨乳
・ルサールカは精霊だけど『ルサルカ』におけるルサルカは人間になったのでブリュンヒルデやケイローン理論で召喚できるかなぁ……と
・宝具とか性能は静謐みたいになりそう

180名無しさん:2020/12/30(水) 09:58:28 ID:EiBwMFbo0
【真名】:伍子胥
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー、バーサーカー、アヴェンジャー
【解説】:
 春秋戦国時代の呉国の文官、兼軍人。
 楚国の名家に生まれるが、奸臣・費無忌の讒言で一族が皆殺しとなり、
 自身も命からがら楚を脱し、それ以降楚に対する復讐を誓うようになる。
 各地を転々としながら最終的に呉国に流れ着き、
 そこで呉の公子のクーデターに協力して公子を王とし、さらに“孫子”として後世に知られる
 孫武を武官として推挙し、この盤石の軍勢を以て一挙に楚を攻略、これを滅亡せしめた。
 その後の呉・本国でのクーデター発生と、秦国からの来援によって楚の復興を許すが、
 呉を大国であると中原全土に知らしめる事にも、楚に対する復讐も成功。
 以降は呉に忠誠を誓おうとした矢先、南方の越国軍に敗北、軍を率いていた呉王も負傷。
 呉王の死によって太子夫差が次の王となると、彼をよく補佐し、父王の仇たる越王勾践を追い詰めるが、
 越側の根回しによって勾践の降伏を受け入れてしまう。
 これによって伍子胥と夫差の間に亀裂が生じ始め(当然これも越の策略)、最終的に夫差から自刃を命じられてしまう。
 自刃のために用意された名剣・属鏤を使者から受け取ると伍子胥は、
 「先王を覇者とした恩があるのに、夫差の奴は奸臣の言だけを取り入れて自分を遠ざける」
 「自分の亡骸から目玉をくり抜いて都城の越方向の門に吊るしてくれ。呉が滅ぶさまを見てやりたい」
 「自分の墓所には梓の木を植えてほしい。呉王の棺用に要るであろうから」と、散々恨み言を連ねて自害した。

【備考・アピールポイント】:
・楚の王都を呉軍が落とした際、すでに薨去していた楚王の墓を暴き、
 楚王の屍を鞭で打った逸話はあまりに有名である。
 この鞭は(恐らく)硬鞭で、全く撓らない(竹刀ないし木刀といった感じ。鉄製か、青銅製の)
 ここら辺がバーサーカー適正

・伍子胥の遺言に激怒した夫差は、遺体を革袋に入れて銭塘江に流した。
 民間伝説では、伍子胥はこの河に身を投げて自殺。
 潮流が高くなった、大逆流が発生した、白馬の引く白木の車に乗った伍子胥の姿が見られた、などの様々な伝承がある。
 ここら辺がライダー適正

181名無しさん:2021/02/06(土) 12:08:52 ID:iwncsj9s0
【真名】:イオ
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】アルターエゴ バーサーカー
【解説】
 ギリシャ神話に登場する女性。
 ヘラに仕える神職だったがゼウスに愛され(意味深)た後、
 ヘラの嫉妬を躱す為に白い牝牛に変えられる。
 しかしヘラはこれを見抜いており、巨人アルゴスに命じて牝牛に変えられたイオをミュケナイの森に幽閉した。

 その後、ゼウスはヘルメスに牝牛を開放するよう命じ、ヘルメスは監守のアルゴスを殺害して牝牛を開放する。
 しかし、ヘラは開放された牝牛の元へ虻を送り、
 虻に追われて狂い回った牝牛はイオーニア湾、イリュリアー、ハイモス山、トラーキア海、スキュティアー、キメリアーと
 各地を彷徨った挙げ句にエジプトの地に辿り着く。

 この地でようやく人の姿に戻ったイオは、ゼウスとの間の子エパポスを出産。
 これを知ったヘラがクーレースに命じてエパポスを攫わせた為、イオは息子の行方を探すために旅立ったが、
 ゼウスがクーレースらを殺害した事が功を奏し、イオはシリアのビュブロス王の下で養育されていたエパポスと再会できた。

 その後、イオはエジプトの王テーレゴノスと結婚。
 また、イオはエジプトの地にデメテルの像を建て、
 エジプト人はデメテルとイオの事を(エジプト神話の)女神イシスと呼ぶようになったという。

 元々は雨をもたらす月の女神の化身だったとも言われ、
 牝牛に姿を変えられたことからエジプトの神牛アピスとも同一視される。

 適正クラスは虻に追われて狂いまわる牝牛の姿でバーサーカー。
 女神デメテル、女神イシス、聖牛アピスの習合としてハイサーヴァント的なアルターエゴ。
 辺りがとりあえず思いついた。

182名無しさん:2021/02/06(土) 12:10:11 ID:iwncsj9s0
【真名】:カルキ(リメイク)
【元ネタ】:ヒンドゥー教、仏教説話
【クラス】:ライダー、セイバー
【解説】
 ヒンドゥー教に伝わる維持神ヴィシュヌの10番目にして最後の化身
 「永遠」、「時間」、「汚物を破壊するもの」を意味する名前を持つ
 空飛ぶ白い駿馬に跨った英雄、あるいは白い馬頭の巨人の姿でも現される
 人心は荒廃し、あらゆる厄災が蔓延する末法末世(カリ・ユガ)に再臨し、悪党や蛮族、魔王すら討伐を討伐し黄金時代(クリタ・ユガ)を創世するとされる
 【備考】
・維持神ヴィシュヌ神に最も近い英霊であり、神々より多種多様な武器を授けられた逸話を持つので宝具に「偉大なる者の腕」を加えるのもアリ
・対邪悪や千里眼(超越)の他にもセファールを意識した遊星の紋章などを持たせても面白いかも
・象徴的な剣と白馬はそれぞれ、ナンダーカとデーヴァダタと呼称され、特に剣は無知を破壊する純粋たる炎の聖剣とか
・日本語資料が非常に少ないのが難点

183名無しさん:2021/02/06(土) 12:11:14 ID:iwncsj9s0
【真名】:ヴィテケ
【元ネタ】:ディートリッヒ伝説 シズレクのサガ
【クラス】︰セイバー
【解説】:
 ドイツの伝承やスカンディナヴィアのサガに登場する、鍛冶屋・ヴェルムンドの息子
 ヴェテゲは12歳でありながら既に武器の扱いに長けていた為に、戦士になる事を決意
 家に出る前に父親であるヴェルンドに自らが制作したミームングと名馬スケミングを与えている。
 高名な戦士の一人であるディートリッヒ・フォン・ベルンを探す旅に出るが、その途中でヒルデプラントとハイメに出会い友人となった。
 ディートリッヒと決闘を行ったが彼に勝利した殺そうとしたが、ヒルデプラントと申し出により彼と和解し配下となった。
 ヴォルムスの薔薇園ではディートリッヒ側として参戦するも一度は戦う事を拒否するがヒルデプラントのとりなしで巨人と戦い勝利している。
 彼は非常な王であるエルムリッヒ側に付き事実的に主君であるディートリッヒを裏切っており、また彼方側から勝負に挑まれたとはいえ彼の弟であるディートヘアも自らの手で殺害している。
 最後は復讐に燃えるディートリッヒの追跡を振り切った海の彼方へと消えて行ってしまった。

【備考・アピールポイント】:
・ディートリッヒの部下で彼と同格かそれ以上の実力の持ち主。
・宝具案としては父親が鍛えた剣、ミームングか。
・武器の扱いが優れているので技術系スキルとか持ってそう。
・巨人と妖精の血を引いているので混血系のスキルとか出来そう。

184名無しさん:2021/02/06(土) 12:11:45 ID:iwncsj9s0
【真名】:死神
【元ネタ】:民間伝承
【クラス】:アサシン
【解説】
 一般的に大鎌か小振りな草刈鎌を持ち、黒を基調にした傷んだローブを身にまとった人間の白骨姿で描かれる。
 その大鎌を一度振り上げると、振り下ろされた鎌は必ず何者かの魂を獲ると言われ、死神の鎌から逃れるためには、他者の魂を捧げなければならない。
 基本的に、死神は悪い存在として扱われる事が多いが、死神には『最高神に仕える農夫』という異名もあり、この場合、死神は、
 「死を迎える予定の人物が魂のみの姿で現世に彷徨い続け悪霊化するのを防ぐ為、冥府へと導いていくという役目を持っている」と言われている。
 「デス」「グリム・リーパー」「ラ・モール」「ゼンゼンマン」や、馬に騎乗したり脚が無く浮いているなど様々な名や姿を持つが、その実態は『死の擬人化』である。
【備考】
・所謂オーソドックスな死神アサシン。
・宝具は鎌で発動したら条件問わず必ず誰か犠牲者が出る(死ぬ運命にある存在がいないと発動しない?)
・「死者を導く存在」から「アサシンを認識=死ぬ運命+死の体験者(サーヴァント等)」であり死ぬ運命にない者はそもそもアサシンを認識すら出来ない?
・死のイメージで絵画『死の舞踏』を参考に出来るなら、存在を認識した者は精神デバフ付与+アサシンから積極的に狙われる?

185名無しさん:2021/02/06(土) 12:12:59 ID:iwncsj9s0
【真名】:アイネイアス
【元ネタ】:イーリアス、アイネイアス
【クラス】:セイバー、ライダー、シールダー
【解説】:
 アイネイアスはトロイア王家の人間である。アンキセスと女神アフロディーテの間に出来た、子供である。
 トロイアとアカイア連合軍によって起こされた10年間にも及ぶトロイア戦争で、アイネイアスらトロイア勢は奮戦するが、
 アカイア側の奇策により都市は落城し、戦争に敗北した。
 アフロディーテの忠告にとって老いた父と子のアスカニオスら共にトロイアを脱出する。
 その後、船を建造し、新天地を目指し放浪の旅へと船を進めた。
 新天地イタリアへと辿り着き、神々の介入によって、シチリア島、カルタゴへ流れ着き、女王ディードーとお互いに愛し合う様になったが、
 トロイアの復興するという使命からかイタリアへ再び旅立った、その後シチリアへ向かい女性と老人をそこに残して、イタリア半島クーマエに到着した。
 そこで巫女のシビュラに冥界へ向かう方法を教えてもらいディードー、アンキセスと再会し、今後について予言や振る舞いについて述べた。

 冥界へと帰還したアイネイアスは建国すべき土地へと辿り着きラティヌス王に歓迎を受け彼の娘と婚姻を果たすが不満に思った神々の介入によって、
 かつての婚約者だったトゥルヌスをそそのかし戦争を起こすように仕向けた。
 また戦争の際にアフロディーテが鍛冶神に命じて盾や武器を作らせた。
 アイネイアス率いるトロイア勢と先住民であるラテン勢は戦争をし最終的にはトロイア勢の勝利に終わった。
 アイネイアスはラティウムを建設し、神々によって神の列席として加えれる事になったとも。
【備考・アピールポイント】:
・有名なローマ建国神話に登場する英雄の一人。
・宝具はヴォルカヌスが作った神造兵装である盾や鎧だろうか。盾にはアクティウム海戦までのローマの歴史が入っているらしい。(アキレウスの盾みたいな感じか?)
・スキル案は神々から支援を受けていたので皆鯖アガメムノンとは真逆のスキルだろう。
・冥界への冒険もスキルや宝具になりそうではある。

186名無しさん:2021/02/06(土) 12:14:24 ID:iwncsj9s0
【真名】:スリュム
【元ネタ】:北欧神話
【クラス】:エンシェント・ジャイアント/ランサー
【解説】
 神代北欧における九つの領域の一つ、ヨトゥンヘイムを支配する霜の巨人王。
 雷神トールの戦鎚ミョルニルを盗み、返して欲しくば女神フレイヤを嫁に寄越せと要求するが、
 女装したトールと悪神ロキに騙されミョルニルを返してしまい、戦鎚を取り戻したトールによって殺された。

 余談だが、伝承によればヨトゥンヘイムにはスリュムヘイムと呼ばれる自身の名を冠した城があるが、そこの城主はスィアチという名の山の巨人とされる。
 仮説としてはかつてスリュムがそこに住んでいたものの、トールに殺され廃墟となった城をスィアチが占拠したという可能性もあるが、
 北欧神話の文献はその多くが散逸しているため定かではない。

【備考・アピールポイント】
宝具はトールから盗んだミョルニルだけど正当な継承者ではなく召雷スキルも持っていないためマグニよりランクは下がるが、
霜の巨人王として魔力放出(氷)的なスキルは持ってそうだし雷嵐の代わりに氷嵐を巻き起こしたりしそう?スリュムヘイムも解説の解釈で持って来れなくもないかも
他のスキルとしては黄金律、スルトと同じ怪力や巨人外殻があるだろうけど終末は齎していないので怪力は少し下がりそう
クラスは前に作ったマカバイが戦鎚でランサーだったので同じランサーで

187名無しさん:2021/02/06(土) 12:15:04 ID:iwncsj9s0
【真名】:スヴィプダグ
【元ネタ】:北欧神話
【クラス】:キャスター、セイバー
【解説】:
 北欧神話の『グローアの呪文』とフィヨルスヴィズの歌』に登場する英雄。
 父は小人であるアウルヴァンディルと母は白鳥の乙女グローア。
 ある日、スヴィプダグは競馬の言いつけで女神メングラッドの愛を得る旅に付けと義理の母に言われ旅に出る。
 旅の途中で彼の母であるグローアをネクロマンシーによって召喚し、彼を守護する9つの呪文を授ける。
 女神メングラッドの求めて9つの世界を旅しヨトゥンヘイムのメングラッドの館へと辿り着いた。
 自らの正体を隠し、館の門番を18の問答をおこない、スヴィプダグは見事に答えてゆく。
 最終門にはユグドラシルの枝に住むヴィゾフニルの肉を番犬に寄越せという問いであり、「殺す武器はレーヴァテインしかありえないしそれを無傷で手に入れるにはヴィゾフニルの羽根を管理するシンモラに渡すしかない」と門番に言われたが、スヴィプダグは他に方法があるはずだ踏み、館の構造や待女から情報を習得し、答える時にメングラッドの運命の相手はいるのかと門番に問うた。門番はスヴィプダグしかおるまいと答えた。
 スヴィプダグは正体を明かし、無事に館へと入るメングラッドの愛を得たのである。
 冬の戦いでは母を辱めた宿敵ハールヴダンに戦いを挑み、冥界から手に入れた勝利の剣でトール神の持つミョルニルの柄を折って撤退させたり、ベリの城に囚われたフレイとフレイヤを救出したり、様々な活躍をした。
 最後には神々の呪いで海竜に化けた所をハディングに殺されたという。
 
【備考・アピールポイント】:
・9つの世界を旅したという逸話で、単独顕現に近い単独行動などが出来そう。
・母を一時的に復活させた交霊術をスキルに成りえるか。
・トール相手に逃げ出さずに戦っているので勇猛や神に対してアドバンテージを持つスキルがありそう
・宝具は母が授けた9つの呪文と冥界から取ってきた勝利の剣、死因である海竜化も出来そう。
・勝利の剣はフレイの剣だとか言われているが同一のものかは分からない。

188名無しさん:2021/03/12(金) 20:47:24 ID:t5oCZQ3.0
過去スレからの候補。
【真名】: 趙嫗
【元ネタ】:史実
【クラス】:ライダー
【解説】:
 趙嫗(ちょうおう、ちょうく、チュウ・アウ 226年?ー248年?)は3世紀ごろのベトナムの反乱指導者。
 越南九真郡の女傑(「嫗」というのは「女性」という意味で本名ではない)。
 バ・チュウ(チュウ夫人)とも表記される。
 本名は趙氏貞、または趙貞娘だとされている。

 248年、23歳のときに兄・趙国達らとともに呉に対して反乱を起こした。
 趙嫗は「麗海婆王」と呼ばれて恐れられた。
 象にまたがって民衆を指揮したとされる。
 はじめは連戦連勝で九真の呉軍を蹴散らしたが、交州刺史陸胤が兵を率いてくると半年にわたる激戦となり、最後は河に身を投げたとも、象に踏まれて死んだとも言われている。
 陸胤は趙嫗が生娘であることを知って素っ裸になり、趙嫗が恥ずかしがったところを打ち破ったという話がある。

 趙嫗は身長9尺で、3尺もの乳房を持ち、それが鎧におさまらなかったために肩にまわしていたという。

 バ・チュウは九真(クーチャン)(現・清化(タイン ホア)省農貢(ノン コン)地区)の人で、小さい頃父母を亡くし、国を憂う兄と共に育った。
 バ・チュウが二十歳になった頃、兄の趙国達が良縁を捜し、嫁がせようとしたが同意せず、
 「私は強風に跨り、荒波を踏みつけ、東海の鯨を切り刻み、呉軍を討伐して山河を取り返し、奴隷の境遇から民衆を救い出したい。他の人の真似をして頭を垂れ、腰を屈めて侵略者の婢妾になるのはまっぴらだ」
と言い、それ以後は山に入り一○○○名以上の義勇兵を集め、日夜軍事訓練に励んだ。
 二四八年、兄が鋒起し九真郡庁を襲撃した時、バ・チュウが駆けつけ、蕊翹将軍と称して五メートルの長い乳房を両肩に振り分け、黄色い衣をまとい、象に乗って疾走し、敵をなぎ倒した。
 兄はバ・チュウが卓越した戦略家であることを見てとって、鋒起軍勢の首領とした。

【備考・アピールポイント】:
・象さんライダー
・宝具候補は乗っている象か。
・男性に対して免疫ないのでそれらのデメリットスキルがありそう。

189名無しさん:2021/03/12(金) 20:51:59 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:アステロパイオス
【元ネタ】:ギリシャ神話、イーリアス
【クラス】:ランサー
【解説】:
 河神アクシオスの子でありトロイア戦争の際トロイアに味方したパイオニア最強の戦士であり全トロイ勢の戦士の中で最も長身だった。
 両効きであり二本の槍を自在に操って戦った。
 河神スカマンドロスにより勇気を吹き込まれトロイア戦争最強の英雄アキレウスと戦い、二本の槍の投擲によりアキレウスを傷付けることに成功する。
 アキレウスも槍を投げるがアステロパイオスはこれを回避する。
 手持ちの武器が無くなった両者は互いの武器を使って戦おうとするが、地面に刺さったアキレウスの槍を抜くことが出来なかったアステロパイオスは自身の槍を持ったアキレスに突かれて死亡する。
 ピロストラトスの『ヘーローイコス』によればアステロパイオスはへクトートル以上にアキレウスを追い詰めた戦士であるとされている。


【備考・アピールポイント】:
・二つの槍を持つランサー。
・宝具候補は勿論二つの槍だろう。

190名無しさん:2021/03/12(金) 20:52:58 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:パルメニオン
【クラス】:ランサー、(ライダー)
【元ネタ】:アレクサンドロス・ロマンス
【解説】:
 古代マケドニア王国の武将で、ピリッポス二世、アレクサンドロス三世と二代の王に仕える。
 ピリッポス二世治世下で、王よりも年長の彼はすでに王と宮廷の信任を得ており、
 イリュリアやトラキアとの戦でも将軍として功を挙げた。
 また、ヘタイロイの練兵・指揮にも実力を発揮し、サリッサを装備したマケドニア式ファランクスと
 テッサリア騎兵を用いた包囲を組み合わせた鉄床戦術を得意とした。
 アレクサンドロス治世下、ペルシア遠征でもそマケドニア軍の副総司令官を任され、
 アレクサンドロスの勇名を高めるような場面こそ多い物の、その存在感は健在であった。
 だが、軍と宮廷で存在感を放ち過ぎる老将は次第に疎まれてゆき、
 彼の息子の一人ニカノルが病死したのを契機として、冤罪を擦り付けられて暗殺された。

【備考・アピールポイント】:
 どっちかというと騎兵だが、ランサーでも行けない事はない
 (なお、騎兵の持つ槍はサリッサではなくクシュストンという槍の模様。クシュストンも結構長い)
 先述のとおり、ピリッポス王治世下では抜群の存在感を発揮して、ピリッポスからは「唯一無二の将軍」とまで評され、
 彼の娘と結婚して姻戚関係を結ぶ将兵・貴族もいたほどであった。
 上記のことから確実にカリスマ持ち、ピリッポスが思い描く用兵戦略を実行できることから軍略か指南の心得なども持っていると思われる
 宝具はサリッサを構えるマケドニア式ファランクスの槍衾。
 ぐだお版レオニダス同様、数10ターンほど耐えれば騎兵による挟撃が行なわれる的なやつ。
 (ガウガメラでは壊滅しかけてるので防御力は上がらないと思う)。
 物量攻めなので、物理防御力特化の兀突骨メタにも成りえるだろう。

191名無しさん:2021/03/12(金) 20:53:52 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ヒュー・グラス
【元ネタ】:史実
【クラス】バーサーカー
【解説】:
 西部開拓時代の罠猟師、冒険家。
 アイルランドからの移民で、その前半生はよく分かっていないものの、
 海賊や先住民の奴隷となるなど波乱を極めたとされ、歴史の表舞台に姿を現したのは1821年。
 その翌年にW・H・アシュレー将軍の仕事を受け、北米西部で大規模な罠猟遠征を慣行。
 探検隊の一員として参加したグラスは、先住民の襲撃を受けて足を負傷。
 隊は先住民のさらなる襲撃を避けて、二手に分かれることとなるが、
 グラスは合流までの過程で運悪く子連れの熊に出くわし重傷を負う。
 隊長のアシュレーはグラスの死を見届けて埋葬をするよう有志を募り、
 J・ブリッジャーとT・フィッツパトリックの若者二人が引き受けるが、
 二人は任を放り出してグラスの荷物を奪い、死んだことにして隊に合流した。
 ところがグラスは死んでおらず、折れた脚に添え木をし、熊の皮を体に巻き付けて体力回復を待った。
 ある程度回復すると筏を拵えて川を下り、道中は草の根や野牛の生肉を喰らって飢えを凌ぐ。
 友好的な先住民と出会った際に熊皮を化膿した傷口に縫い付けてもらい、
 武器と食料も貰い、320㎞先のフォート・カイオワまでの道のりを六週間掛けて進んだ。
 生還後は傷と体力が治るのを待ち、ブリッジャーとフィッツパトリックへの復讐を胸に再び冒険に出るが、
 少なくとも史実に於いてはこの復讐は果たせなかったようである。
 だがこの逞しい逸話は米国で大変な人気を誇り、数多くの小説や劇・映画などで取り上げられている。

【備考・アピールポイント】:
 凄まじすぎる生存能力
 物語の中では復讐心を糧に生き延びたように語られることが多いが、
 実際にはそんなどころではなく、ただただ生きるのに必死だった模様
 熊皮はグラスを襲い、仕留められた熊のものかどうかは不明。だがそうだったらいろいろ面白い
 ジキルとハイド的な獣性をその身に宿すバーサーカーを想定している

192名無しさん:2021/03/12(金) 20:56:03 ID:t5oCZQ3.0
【真名】野見宿禰
【元ネタ】『日本書紀』『播磨国風土記』
【クラス】:キャスター
【解説】:
 相撲と埴輪の起源となった強力無双の勇士。
 天穂日命の14世の子孫である第13代の出雲国造。またの名を襲髄命。弩美宿禰。
 垂仁天皇の時代、「我こそは日本最強と豪語する当麻蹴速に勝る者はいないのか?」と
 天皇にご下問された臣下のひとりが推薦し出雲国より召喚される。
 天皇の御前、角力を取るや蹴り技の応酬の末に倒れた当麻蹴速の腰を踏み砕き殺し、
 日本最強の力士(ちからひと)となる。
 勝利の褒美として当麻蹴速の所有していた土地を与えられ、以後垂仁天皇に仕えた。
 また、「我が皇后の葬儀だが、常々殉死の風習を良くないと思っているがどうすればよいか?」
 という天皇のご下問に、出雲国の土部100人を呼び寄せ、
 人や馬の形をした土物(はに)を作って人の代わりに埋葬することを提案。
 天皇はこの案を喜んで直ちに裁可し、その土物を『埴輪』と名付け、殉死の風習を廃止するとともに、
 その功績を讃えて新たに鍛地を与えて土部の長に任命、土師臣(はじのおみ)の姓も与える。
 それ以後、子孫である土師氏は代々天皇の葬儀や古墳の造営を司ることになった。
 播磨国の立野で病により死亡し、その地で埋葬され、のちに相撲の神としてなど各地で祀られる。
 土師氏から改姓した後裔氏族、菅原道真や毛利元就らの始祖。

【備考・アピールポイント】:
・倭姫命を調べてて目に留まった SUMOU の神・野見宿禰(のみのすくね)
・人同士の最古の相撲取りだけど、突っ張りや取っ組みでは無く、なんと“蹴り技”主体
・手は土を捏ね、脚で武芸を極めた、脳筋どころかクラフト系も政をいけるインテリファイター
・神主してたこともあるらしいし埴輪軍団製作キャスターとしてどうか

193名無しさん:2021/03/12(金) 20:58:41 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ハリー・フーディーニ
【元ネタ】:史実
【クラス】:キャスター、アヴェンジャー、(バーサーカー)
【解説】:
 「脱出王」の異名をとる、20世紀のアメリカで一世を風靡した奇術師・俳優。
 その異名通り脱出芸を得意としており、手錠外しはもちろんの事、
 トランクやミルク缶、挙句の果てには凍った運河からの脱出もこなした。
 弟やいとこ、妻もマジックに精通し、腹心のウォルター・B・ギブソンも
 俳優であるなど、身内にもパフォーマーが多く存在した。
 特に妻であるベスをアシスタントとした、トランク脱出を瞬間移動へと昇華させた入れ替わり奇術は「メタモルフォーゼ」として有名である。
 一方オカルトを好んでおり、最愛の母の死後は心霊術に傾倒するも、自身の生業ゆえかこれがトリックであることに気づいてしまう。
 以降は「インチキな」オカルトを暴くことに熱心になり、超能力や心霊術のイカサマを暴露するサイキックハンターとしても知られることとなる。
 そして奇術師としての才覚から、これらの暴いていった「超能力」にアレンジを施すことで自身の芸のレパートリーに加える事もあった。

 「偽の」オカルトを暴きながら亡き母の言葉を偽りなく聞き届ける。
 「真の」オカルトを求めるも、それが叶う事はなかった。
 1926年、「どんなに腹を強く殴られても無事」というパフォーマンスにて、準備段階で強く腹部を殴打される。
 その後遺症の急性虫垂炎で死去、満52歳。
 生前、妻のベスに「死後の世界ががあるのなら、必ず連絡する」と伝えたが、母同様、現世に対してコンタクトすることは一切叶わなかった。

【備考・アピールポイント】
・「脱出芸」「メタモルフォーゼ」「サイキックハンター」等宝具化、スキル化に困らない技多数。
・高ランクの「仕切り直し」「鑑識眼」や、黒バスの灰崎のような「技の奪取」といった作りこみも可能。
・「死後のフーディーニをインチキオカルトから守護した」妻のベスを絡ませる要素はあるが、ネタ鯖化のリスク高。
・陸上競技に造詣があることから、筋力はさておき高い敏捷が期待できる。
・死因を逆説的に捉えれば、準備をすれば腹部殴打も平気で耐えられることから耐久のステに+が付与できる。
・クラス適正としては奇術師であることからキャスターが筆頭候補であるが、
 結果としてであるにも関わらず「ただの」サイキックハンターとしての側面を祭り上げられたことからアヴェンジャー、
 オカルトを愛してやまないのにオカルトを滅ぼしてしまう「自己矛盾型」としてのバーサーカーも候補にあがる。

・生前からラヴクラフトのネタにされたことに始まり、近代の人間ながら国内外を問わず創作に多く、特にその名をモチーフとして登場する。
 日本でいえば星新一の「殉教」や、「ダブル・フェイス」の主人公の名前のもじり、アサシンクリードシリーズなど。
 子供向けでも「ポケットモンスター」や「仮面ライダーゴースト」に登場するため何気に若い世代にも馴染みの深い人物である。
・時事的にもタイミングは良好で、四十次というキリの良い聖杯戦争では絶好の逸材と言えよう。
 Fateシリーズとの親和性も高い彼を、英霊として作り上げてみてはいかがだろうか

194名無しさん:2021/03/12(金) 21:03:31 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ギュスターヴ
【元ネタ】:史実
【クラス】:バーサーカー、アサシン
【解説】:
 中部アメリカに位置するブルンジのタンガニーカ湖およびルジジ川に生息するナイルワニ。
 性別は雄。完全な成体で年齢は100歳以上とする説もある。
 全長は600cm以上になると言われる巨大ワニで、体には機関銃や拳銃による幾つかの弾痕があるものの致命傷には至っていない。
 内戦中に川に遺棄された戦死者の遺体を食べたのをきっかけに人も襲う様になったと思われ、現地人や関係者によると、ギュスターブの犠牲者は300人を超えると言われている。
 また、人だけではなく住民の家畜の大型の牛や馬なども単体で水中に引きずり込み捕食する。
 2008年を最後にギュスターヴの目撃証言は無く、その生死は不明である。

【備考・アピールポイント】:
・割と最近まで存在していたワニ。
・銃に撃たれても平気という事から神秘を帯びていない攻撃は一切無効というスキルか宝具を持っていそう。
・サーヴァントを食す事でそのサーヴァントが持っていたスキルを限定的に使えるという事も出来そう。

195名無しさん:2021/03/12(金) 21:05:17 ID:t5oCZQ3.0
元の長いので分割。
【真名】:デメトリオス・ポリオルケテス
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー
【解説】
 アンティゴノス朝マケドニアの攻城王。
 ディアドコイ中で最も偉大な最年長者と呼ばれ、当時最大の勢力を誇った、
 隻眼王アンティゴノス・モノフタルモスを父に持ち、共にディアドコイ戦争を駆け巡った。
 大型艪船や攻城具などの開発に非凡な才を発揮し、
 攻囲・攻城戦を得意としたことから“攻城者(ポリオルケテス)”と副名された。
 その生涯を通じて他に類を見ないほどの浮き沈みの激しい栄光と失脚を繰り返し、
 絶体絶命の危機にあってもすぐに勢力を盛り返し、何度もチェックをかけるが、
 最後は三年間の幽閉生活の後に獄死する。


【備考・アピールポイント】
攻城戦と機能美と造形美を兼ね備えた大型戦道具作りが得意なファザコンぎみのめげない派手好きな長躯のイケメン。
おそらく現代に召喚されたら戦艦・戦車好きのミリオタになるであろう人。
皆鯖にもいるプトレマイオス1世に勝利したこともあり、それなり以上にはできるが、
セレウコス、プトレマイオス、カッサンドロス、リュシマコスらが結託した反アンティゴノス同盟相手は無理ゲー。
逆にそうでもしないと彼らが勝てなかったと仮定したら相当な強キャラ。
実際ディアドコイ制覇に幾度もチャックまでは行ってる。ただしチェックメイトまでは至らない。
諸王の中でもリュシマコスとは生涯を通しての完全な敵同士で、大の犬猿の仲。
アンティゴノスの系譜はただひとりを除いて親族殺しをしたことがない、当時そして現代としてもすげー系譜。
親友を父王が殺すと聞いて、二人きりになると後ろ手で槍の石突で地面に逃げろと書いて逃がしたカッケー話もあり、
友情にも篤いんで、まず余程のことが無い限りマスターを裏切る心配はない。

軍隊の装備の方が指揮よりも優れた将軍。
演奏や金銀細工なんかには興味無いが、軍艦や大型機械の製作やそれを眺めるのが大好き。
莫大な軍費を投資し作られた、一六層艪船や一五層艪船の海上兵器、
ヘレポリスら陸上兵器は巨体と美観を誇るだけではなく、優れた速力や戦闘力をも保ち、
敵側まで感服させ、宿敵リュシマコスですら見せてくれと頼み込むほど。
ただし湿地だけは簡便な。

196名無しさん:2021/03/12(金) 21:05:49 ID:t5oCZQ3.0
宝具候補は“都市を破壊するもの”攻城塔『ヘレポリス』

ロドス包囲戦で使われた最大サイズのヘレポリス
・台座は正方形で最下層の各辺は48ペーキュス(約21.6m)
・高さは66ペーキュス(約29.7m)ないし約45m
・最上層は一辺9mで上にいくほど細く狭い
・内部は9層と最下層1層からなり、各階に上り用と下り用の階段有り
・窓からはバリスタやカタパルテスなどあらゆる種類の飛び道具が発射可能
・あらゆる種類の戦闘を心得た兵士で充たされ、城壁に接すると架け橋を下ろし城内に突入
・外部の前面と側面には耐火用の鉄板、各階に内部からも開閉自在な飛び道具防止に前面が羊の毛皮で覆われた窓
・表面を鉄板で補強した大きさ直径4.5m、幅1.5mの車輪を左右それぞれ4輪設置
・舵のついた車軸により方向を自由自在に変え、前進だけでなく真横移動も可能
・最下層は動力室になっており、全軍から選ばれた屈強の兵士3400名が櫂のような棒で操作

ただそれだと芸が無いんでヘレポリスは【weapon】に入れて、他の攻城具とかも総動員した包囲攻撃宝具希望。
通常攻撃は姐さんのカルヴァリン砲みたいに内蔵投擲兵器だけ展開すればよさげ?

死亡後発動宝具で空中庭園と同じく世界の七不思議のひとつ、ロドス島の巨像が一定時間暴れるとかも有り?


・職人ゾイロス製の重さ約18.8kg、約15m離れた場所からカタパルテス用の矢を受けても
 やっと鉄筆でつけたような弱い擦り傷がつく程度の高い防御力を誇る鉄の鎧を着用
・前代未聞の掟破りであるが、本来なら最低一年以上かかるエレウシスのデメテルの密教の儀式を短縮に短縮し、
 一月足らずで秘儀を受け、最高の位を授けられた
・カタペルテスの発射物が顔に中って顎から口に入り、危く生命を失うかけるも後に復活。
・顎をカタペルテスの矢で貫かれて重症を負ったにも拘わらず、攻撃の手を緩めずに再びテバイを陥落させる
・鎌をつけた戦車の突進を躱して潰走させる
・やたらと上り下りの激しい波乱に満ちた運勢の人生

ステータスはオールC以上はありそう。
【身長・体重】は伝承上では身長が低いはずのイスカが212cm・130kgだとすると、
長身だったアンティゴノス父ちゃんはこれよりデカイはずなので少なくとも200cm以上?
スキル候補としては戦闘続行と仕切り直しは鉄板として、軍事系の道具作成と芸術審美が微レ存?
カリスマと軍略は微妙かもしれない。
魔術も強引にではあるけど最高位を得てるんで、ある程度は看破できそう。

197名無しさん:2021/03/12(金) 21:08:37 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:デルピュネー
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】:キャスター
【解説】:
 ギリシャ神話に登場する上半身が人、下半身が蛇もしくは竜の姿をした女怪。
 エキドナとテュポーンの間に生まれた子供とされ、テュポーンがゼウスに勝利した際に、
 ゼウスの手足の腱を奪い、コリュキオンと呼ばれる洞窟に隠した。この洞窟の番人をしていたのがデルピュネーだとされる。
 しかし、ヘルメスとパーンに騙されて、ゼウスの腱を奪われ、結果テュポーンは回復したゼウスと再戦し敗北した。
 一説にはデルピュネーはデルポイの語源とされ、神託所では大地母神をデルピュネーと呼んで崇めていた、ピュートーンの前に神託所の番人をしていた、巫女の一人であり、アポロンが神託所を手中に置くためデルピュネーを殺害したといった多くの説が語られるなど、デルポイの神託所との関わりが深い。


【備考・アピールポイント】:
・カドモスとギリシャ被りになるが竜巫女系キャスターでデルピュネーを推薦
・テュポーンとエキドナの娘とされる半人半竜、巫女とする説もある。
・メディアが披露する魔術「コリュキオン」の元ネタ、洞窟コリュキオンの番人
ベル王を撃つハイクがテュポーンを倒したゼウスと重なるとされているため繋がり
雷系のルキウスに対しては雷神を洞窟で捕えていたことから有利?
・カドモスには特攻がかけられ、モードと出会ったら竜なんで好かれて百合の園展開とか

198名無しさん:2021/03/12(金) 21:10:28 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:服部正成
【元ネタ】:史実
【クラス】:アサシン・ランサー
【解説】:
 2代目『服部半蔵』。
 徳川十六神将が一人で、伊賀衆・甲賀衆の指揮を執った。
 戦国大名の徳川家康に武士として仕え、その槍働き「鬼半蔵」の異名を取るほどの実力で、家康より槍を贈られた。
 明智光秀による「本能寺の変」により、堺に居た家康及び重臣達に危機が訪れると、先祖が伊賀出身の正成は、伊賀・甲賀の土豪達と交渉し、家康達の警護させ無事に三河へと送り届けた。
 武将として名を上げた正成は、父の保長が伊賀出身の忍という縁より、徳川家に召し抱えられた伊賀忍者達の頭領となり、戦では伊賀衆を率いて家康の勝利に尽力した。

【備考・アピールポイント】
・恐らく忍者としては最高レベルの知名度を持っている反面、本人は忍者でないため無辜の怪物に似たスキルや宝具が付くかも?
・忍者では無いが、伊賀越えの働きから影働きは高いと思われる為、話術や情報抹消辺りは付けれそう。
・槍の実力や伊賀衆を率いて戦った等、武将としての実力も有り。
・徳川家に対する忠誠心は高いため秩序っぽい?
・宝具候補は戦闘離脱・回避系の「神君伊賀越え」、忍者としての世間のイメージの「服部半蔵」、忍びの頭領として「伊賀衆召喚」辺り?

199名無しさん:2021/03/12(金) 21:17:18 ID:t5oCZQ3.0
【真名】 アラジン
【元ネタ】千一夜物語
【クラス】キャスター
【解説】
 母に生計を頼って遊びほうけていた貧しいシナの若者アラジンは、叔父だと名乗るアフリカの呪術師に唆され魔法のランプを探しに洞窟に潜る。
 その魔法のランプの周りにはアラジンしか通り抜けることができない結界があることを知りアフリカの呪術師はアラジンに近づいたのだが、ランプを手に入れたアラジンは他の宝も優先して出てこようとしなかったため、怒ってアラジンをランプごと洞窟に閉じ込めてしまう。
 困ったアラジンが呪術師からお守りとしてもらった指輪をこすると指輪の魔神が出てきてなんでも願いを叶えてくれるという。
 「洞窟から出してくれ」と頼むと、アラジンは無事脱出し母の元に戻ることができた。
 なんだかんだで結局ランプしか持ち出せなかったアラジンは、ランプを磨いて売ろうとしてさすると、今度は指輪の時よりも巨大な魔神が出てきた。
 ランプの魔神も「なんでも願いを叶えてあげる」というので、物品を出してもらい売り生計を立て商人として成り上がるうりに、やがて帝王の娘と結婚する。
 その後、ランプの入手失敗を悔んだ呪術師が戻ってきて、アラジンの繁栄を聞く。
 怒った呪術師は計略を用いランプを入手し王の宮殿を自分の家の位置まで移す。
 王はアラジンが妖術を使ったからではないかと思いアラジンを処刑しようとするが、アラジンを慕う人々の嘆願で、宮殿を捜索するための40日の猶予を得る。
 アラジンはあてなく捜索をしていたが、やがて指輪の魔神を思い出し、彼の力をして宮殿の位置を探し当てる。
 宮殿では姫の協力のもと、呪術師を殺し、ランプを取り戻すことに成功する。
 宮殿を元の位置に戻したアラジンはその後は善政を敷き大いに人々に慕われた。

【備考・アピールポイント】:
・宝具は魔法のランプ。魔神を主軸して戦う感じだろう。

200名無しさん:2021/03/12(金) 21:19:16 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:薬丸兼武
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー
【解説】:
 江戸時代後期の薩摩藩の剣客。家伝の剣術に示現流を取り入れた「野太刀自顕流(薬丸自顕流)」
 を立ち上げ、示現流から独立し薬丸自顕流の初代師範となる。
 薩摩藩士・久保之英の子として生まれるが、剣術家・薬丸兼富の養子となり薬丸家を継いだ。
 薬丸家は代々、東郷示現流の門人だったが、家伝として野太刀の技を持っていた。
 兼武は当時最強とうたわれ、次々と他流試合を申し込まれたが決して断らず、ことごとく打ち破り
 勝利を重ねる。
 そのため弟子が増え、ついに「野太刀自顕流(薬丸自顕流)」は独立を果たすが、
 この独立は弟子の移動があるなどして円満なものではなく示現流当主や薩摩藩主・島津斉興の
 覚えも悪く、自顕流は異端の流派として忌避されるようになり、兼武はかつて実兄が流された
 屋久島へと遠島となり、その後も藩に赦されることはなく屋久島の栗生で病死した。
 兼武は特に小太刀を得意としたとされ、他流試合の逸話も小太刀によるものが多く
 小太刀の木刀で明珍作の兜を斬ったという信じがたい話もある。
 尚、その際に「明珍の鎧兜をたのみにしてまないたになる人ぞかなしき」という歌を読んだという。
【備考・アピールポイント】:
・示現流の東郷が出てきたので薬丸自顕流の候補も試しに出してみる。
・薬丸自顕流を独立させた人 兼陳とか兼慶とかもいるが薬丸といえばこの人のイメージ。
・スキル候補は藩や示現流に反目したことから反骨の相スキル、剣術家として優れた才を持つので心眼などの技量系スキル。
・木刀で兜を斬った逸話とその際に読んだ歌を合わせて、武器に防御破壊の効果を付与する低ランクのエチャントとか。
・宝具は自顕流の雲耀だろうけどどういう解釈になるか……猿叫をトリガーとした自己暗示によって「俺自身が雲耀となることだ」するとか?

201名無しさん:2021/03/12(金) 21:20:13 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
【元ネタ】:史実、クトゥルフ神話
【クラス】:キャスター 、バーサーカー
【解説】:
 クトゥルフ神話の創始者とでもいえる小説家。
 1890年生まれであり、後に体系化され、様々な形で広まっていく事になる。
 フランソワ・プラレーティがなんか変なところに繋がってできた本、
 ルルイエとはクトゥルフ神話に出てくる地名である。

 クトゥルフ神話は後々の世に色々な形で広まっており、
 ラブクラフトの名前はそこそこに知名度が高い。

【備考・アピールポイント】:
・名前だけはそこそこ有名。名前を聞いてあの人かというだけにはわかりやすい。
・無辜の怪物系かあるいは本当に魔術師関連にするかで意見が分かれると思う。
 自分的には無辜の怪物系にしてしまうのが、すっきりするかなとは思う。
・宝具は、クトゥルフっぽいのを呼び出しか、あるいは後の世に広まってから後付された設定からの
 『過去の書き換え』っぽい系統かな(月島さんっぽいの)?
・アンデルセン・シェイクスピア・デュマとの区別の為に、マスターを嫌っている系統のサーヴァントにする?

202名無しさん:2021/03/12(金) 21:24:31 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:アルノルト・パウル
【元ネタ】:史実? ヨハン・フルッヒンガーの報告書
【クラス】:バーサーカー、アサシン
【解説】:
 ことの起こりは、傭兵アルノルト・パウル(?〜1727)が干草を運搬する車から転落し、首の骨を折って死んだことから始めまる。そして、このアルノルトがヴァンパイアとなったために、何人もの犠牲者が出たという報告が、当局に寄せられたのだ。報告書を読んだ地方最高司令部の将官達は、早速事件を調査すべく、数人の将校と医師をメドヴェキア村に送りこんだ。
 傭兵仲間の証言によると、アルノルトは生前、トルコの支配下にあったセルビアのゴサワ近くでヴァンパイアに取り憑かれたが、そのヴァンパイアの眠る墓の土を食べ、血を体に塗ることで身を守ったと話していたという。そのアルノルトが死んでから20〜30日が経過した後、彼に襲われたと証言する者達が現われ、実際に死者も4人出ていたのだ。
 この凶行を終わらせるために、メドヴェキアの村人達は、彼の墓を暴くことにした。その村人達の証言によれば、アルノルトの死体にはどこにも腐敗の兆候は見られず、目、鼻、口、耳から鮮血が見られたという。さらにアルノルトの屍衣や死体を包んだシーツ、そして柩までもが、血に濡れていた。また、爪ははがれ、新しい爪が生えていたという。
 村人達は風習に従って心臓に杭を突き刺した。すると呻き声が上がり、アルノルトの死体から大量の血液が噴出したという。次に村人達は、アルノルトに襲われて死んだ犠牲者達の墓を暴き、同様の処置を行った。また、村人達は、アルノルトは人だけでなく、家畜も襲って血を吸い、その家畜を食べた村人が、この2〜3ヶ月で17人も死んでしまったのだと証言している。村人達は、こうして死んだ者もいずれヴァンパイアになると主張した。
 派遣された将校達はこれらの証言を元に早速死んだ者の墓を暴き、柩の中を調査した。調査結果は報告書としてまとめられ、同時期に死亡しつつも普通に腐敗している例と共に比較検分された。こうすることで、ヴァンパイアと呼ばれる奇怪な現象が現実に起きていることを強調しているのだといえる。
 「ヴァンパイア化」の状態を示した遺体はというと、その地方に住むジプシー達によって、頭を切り落とされ、体と共に焼かれ、灰は川に流すといった処置が施された。
【備考・アピールポイント】:
・アルノルトが襲った牛を食べた村人が5年後に吸血鬼化して暴れ出したと言う記述もある。
・宝具候補としてはアルノルドの手で殺された者は同じく吸血鬼の特性を与える
・スキル候補は吸血、戦闘続行だろうか。

203名無しさん:2021/03/12(金) 21:26:53 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:命蓮
【元ネタ】:信貴山縁起
【クラス】:キャスター
【解説】:
 信貴山縁起とは、『源氏物語絵巻』『伴大納言絵巻』『鳥獣人物戯画』とともに、日本四大絵巻物のひとつとされている。
信貴山縁起は主に信貴山中興の祖といわれる命蓮上人の事績について描かれている。
 命蓮上人は9世紀末〜10世紀前半の僧で、幼い頃から信貴山に籠もって修行をし、毘沙門天を信仰していた。その聖は人里
に出てくることもなく、秘法によって鉢を飛ばして食物を運ばせていた。あるとき山城国・山崎の長者の家に鉢を飛ばしたが、家人が鉢に何も入れずに倉の隅に放置し、倉の鍵をかけたまま忘れてしまった。すると鉢が倉から飛び出し、そのまま倉を乗せて天空高く飛び上がった。長者は、供を引き連れて空飛ぶ倉のあとを追った。
 やがて倉は山を越え谷を越え、聖の住まいの横に着陸した。倉を追って聖のもとに辿り着いた長者は、「どうか倉を返していただけないだろうか」と交渉を持ちかける。
 それを聞いた聖は「この倉は返すことができませぬ。ですが倉の中のものはお返しいたしましょう」と答える。
 しかし倉の中には千石もの米俵があり、どうやって屋敷まで持ち帰ったものかと思案する長者に、「この鉢の上に米俵をひとつ置きなされ」と聖が助言する。長者のお供の男がその通りにしてみると、鉢は米俵を乗せたまま、またもふわりと舞い上がった。
 倉の中から他の米俵も次々飛び出て、鉢のあとに続いた。
 鉢と米俵はあたかも雁の群れのごとく飛び行き、無事長者の家に戻ったのであった。
 またある時、醍醐天皇が病に伏せり、加持祈祷や読経が行われたが一向によくならない。
 ある人が大和の信貴(しぎ)という山に不思議な秘法を使う徳の高い聖がいると言うので、ならば召して祈祷を行わせようということになり、蔵人が遣いに出された。
 聖のもとに着いた蔵人が、帝のご病気のために都に参じて祈祷してほしい旨を告げると、聖は「わざわざ参らずともここで祈祷をいたしましょう」と答える。
 蔵人が「いったいどうやって祈祷の効果を確かめればいいのか」と問えば、「わたしが祈祷をしたならば、帝の御許に剣の鎧を纏った護法を遣わせましょう。
 夢にでも幻にでもそれを帝がご覧になれば、お知らせくだされ」と言うので、蔵人は都に戻りそれを帝に伝えた。
 3日ほど経った昼頃のこと、帝が微睡んでいると、きらきら光るものが目に入った。
 これが聖の言っていた剣の護法かと気づくと、たちまち帝の病は快癒した。
【備考・アピールポイント】:
 ・鉢に宿った法力を倉や米俵に伝播させたともとれる逸話を拡大解釈して、ピョートルが展開した船団の一部の制御を乗っ取らせたりしたい。
 ・遠隔地からの祈祷による治癒能力に着目して、術の射程と精度を大幅に向上させる陣地宝具「信貴山(仮)」を持たせてみるとか。
 ・剣を鎧のように纏った「剣の護法」に近接戦ガチらせたい。何でその名前と見た目で原典に戦闘描写ないんだ。さすがに今次の三騎士相手は
  難しくても荒れ狂う竜相手に時間を稼いだり、探り合いの段階で敵勢力に手の内晒させたりぐらいはできないだろうか。

204名無しさん:2021/03/12(金) 21:31:17 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:デウカリオン
【元ネタ】:ギリシア神話
【クラス】ライダー
【解説】:
 プロメテウスとプロノイエの子でプティーアの王。
 人間に嫌気がさしたゼウスが絶滅させようとして大洪水を起こし、世界の全てが水に流された。
 デウカリオンは父プロメテウスの忠告に従い方舟を作り、デウカリオンと妻のピュラーのみが助かった。
 その後、ゼウスに生贄を献げ、テミスに祈りを捧げた。
 人間が全て滅んだことを知った2人はテミスに人間の種族を復活させる方法を聞き、テミスに「爾らの大いなる母の骨を歩を進めつつ背後に投げよ」と告げられる。
 2人は地上の岩の塊(大いなる母の骨)を歩みつつ背後に投げるとそこから新しい人間の種族が生まれ出た。

【備考・アピールポイント】:
・ギリシア神話版のノア。方舟を作り大洪水から逃れた。
・ギリシア神話で有名な英雄たちが集う「英雄の時代」の人間を産み出した。

205名無しさん:2021/03/12(金) 21:34:37 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ジャック・チャーチル
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー、アーチャー、バーサーカー
【解説】:
 イギリス陸軍の軍人。渾名は「マッド・ジャック」、「ファイティングジャック」。
 第二次世界大戦において長剣、ロングボウ、矢を持って戦ったことで知られる。
 信念は「士官たる者、剣を持たずして戦場に赴くべきではない」。
 大英帝国統治下の香港に於いて産まれる。1926年に士官学校を卒業、ビルマで軍務に就く。
 この時ジャックは無線を習うためだけにインド・カルカッタ(ビルマから2,000kmも離れている。つまり往復4,000km)に自転車で行くという凶行に出ている。 …が1936年に一旦軍を理由は戦争ができるから。退き、新聞編集者となった。
 ちなみに除隊の理由はあんまり楽しくなかったからだそうで。第二次世界大戦が始まると軍務に復帰。
 理由は戦争ができるから。1940年5月、彼の所属する部隊がドイツ軍と戦闘に及んだ際、ジャックは攻撃開始の合図としてロングボウで矢を放ち、敵の下士官を倒した。
 これにより彼は第二次大戦中に弓でもって敵を殺傷した記録上唯一のイギリス軍人となった。
 その後、コマンド部隊に志願する。
 当時彼はコマンドの意味するところを知らなかったが、危険な任務に就くことは理解しており、そこに興味を惹かれての行動であった。
 戦後はサーフィンに凝り、セヴァーン川において巨大な潮津波を乗りこなした最初の人物となった。
 1959年に退役。1996年にサリーで生涯を終えた。
【備考・アピールポイント】:
・第二次世界大戦の英雄で唯一セイバー適性持ってそうな人。多分狂喜スキルも持ってる。
・ちなみに、「士官たる者、剣を持たずして戦場に赴くべきではない」という台詞は「剣は士官の正装だ」という考えとも「もしも弾切れになった時に頼れるから」とも言われる。
・また士官にとっての帯刀は、士官は命令を出したり、集団を統括する立場上恨まれやすく(特に軍隊は理不尽なことが多いので)、部下に殺害されたり、そうでなくても襲われた例はゴロゴロある。
・また、実戦において恐怖心から逃亡しようとする兵士を殺害する為にも使用される。

206名無しさん:2021/03/12(金) 21:38:25 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ウルバヌス二世
【元ネタ】:史実
【クラス】:キャスター、ルーラー
【解説】:
 11世紀末のローマ教皇。
 本名はウード・ド・シャティヨン(或いはラゲリウスのオド)といい、クリュニー修道院の院長を務めたきっかけで、
 クリュニーと関わり深い教皇、グレゴリウス七世にローマへ招かれ、教皇の右腕として活躍。
 外交手腕に長け、グレゴリウスの次の教皇ウィクトル三世が短い治世を終えると間もなく教皇に選出される。
 教皇となってからもその外交手腕を用いてグレゴリウスが成そうとした多くの改革を達成したが、
 その功績以上に、イスラム世界からの圧迫を受けていた東ローマ帝国の救援要請を受ける、
 ……という名目でクレルモン教会会議にてヨーロッパ諸侯に対して、巧みな甘言を駆使して十字軍運動を呼びかけた。
 人々はウルバヌスの演説に熱狂し、かくして十字軍による殺戮の道が開かれた。
【備考・アピールポイント】:
・元の文はアピールが無いので転載者自身が書き加えています。
・十字軍の発端となった人物。
・扇動系のスキルか実験鯖のペリクレスの宝具などから演説を聞いた人物を十字軍の兵士化。
・また、信仰系スキルとかも持ってそう。

207名無しさん:2021/03/12(金) 21:46:45 ID:t5oCZQ3.0
特殊な鯖なので元分も少し掲載。元分は解説のみなのでそれ以外は転載者が付け加えました。
スレが変わったので守屋の解説再度貼っとく。ついでに同一視されてる神々について追記
【真名】:物部守屋大連(洩矢神)
【元ネタ】:史実
【クラス】:キャスター、アーチャー
【解説】
 物部守屋大連。弓削大連。飛鳥時代の豪族。萩野大明神。
 排仏派として蘇我馬子と敵対し、穴穂部皇子の下で三輪逆を殺すなど暗躍していったが、
 用明天皇崩御に乗じて穴穂部、宅部の2皇子を殺されると、皇族や諸豪族と結託した馬子に討伐された。
 その戦いの際には自宅の榎に登って雨の如く射掛け、兵も強壮で討伐軍は3度を退却を迫られた。
 結局は太子と馬子の祈願と迹見赤檮の矢によって敗死したが、
 死後悪禽(啄木鳥)となって四天王寺を襲った、落ち延び「萩生翁」と自称したなどの伝説が残り、
 また名称の音の一致や神話的混同を受け、諏訪の洩矢神と同一視もされる。

【備考・セールスポイント】
・現代の言葉で言うと極右な人になるだろうか
・物部氏は元々兵器の製造・管理を管掌し、石上神宮も物部氏が祭祀しヤマト政権の武器庫としての役割も果たしてきたと考えられ、また物部氏の祖神であるニギハヤヒが十種神宝を伝えてたりするのでエミヤやギルや皆鯖ヒトラーみたいに宝具大量に持ってるかも。
・あと諏訪の洩矢神と同一視され、その洩矢神はミシャクジ様と、ミシャクジ様は建御名方神と同一視されてるからキャス狐みたいな神の化身として作れなくもないかも。
・守屋と同一視される洩矢神、ミシャグジ様、建御名方神について、洩矢神は長野県諏訪地方を中心に信仰を集めた土着神。
・建御名方神が侵入し、争いになった際には鉄輪を武具として迎え撃つが、建御名方神の持つ藤の枝により鉄輪が朽ちてしまい敗北した。
・以後、洩矢神は諏訪地方の祭神の地位を建御名方神に譲り、その支配下に入ることとなったという。

・ミシャグジ様は少なくとも縄文時代頃から続くかなり古い神様で起源は定かで無い。
・塞の神(境界の神、すなわち、大和民族と先住民がそれぞれの居住地に立てた一種の標識)と言われ、神徳は生誕、農作、軍事など様々だが、祟り神や男性器の象徴ともされる。
・この神を祀っていた神社では、神官に憑依して宣託を下す神とされ、ミシャグジは漢字表記では御射宮司、赤口、御射軍神など二百種類以上ある。
・当初は主に石や樹木を依代とする神であったとされているが時代を経るにつれて狩猟の神、そして蛇の姿をしている神という性質を持つようになったと言われている。
・建御名方神は大国主神の息子で軍神や山神や風神や農耕神や狩猟神として信仰されている。
・武御雷神に相撲を挑んで負けてしまい、諏訪まで逃れた。

208名無しさん:2021/03/12(金) 21:53:01 ID:t5oCZQ3.0
元文はアピールポイントがないので転載者が付け加えていただきました。
【真名】:ノルナゲスト
【元ネタ】:「ノルナゲストの話」(『オーラヴ・トリュグヴァッソン王の最大のサガ』挿話)
【クラス】:キャスター
【解説】:
 北欧の短い散文であるサットルのひとつに登場する楽士。名前は「ノルンの客」という意味。
 デンマークのある貴人の家に生まれる。誕生時に三人のノルニルが現れ、うち二人から美しい姿と勇敢さ、楽人の才能を与えられた。
 しかし、三人目が来訪を怪しんだ人々に押されて転んでしまい、それに怒った三人目からはその場で燃えている蝋燭が尽きるより長くは生きられない呪いを受ける。
 蝋燭は年長のノルンが消し、母親が隠して彼が成人になるまで保管した。これらの出来事がその名の由来となった。
 成人した後この出来事を話されたあと蝋燭を渡され、以後自身で管理するようになる。
 それから年を取らずに楽士として国々を巡るかたわら、各地の戦に参じて手柄を立てた。
 約三百年の時を生き、その生涯の中でファフニール殺しのシグルズ、毛ズボンのラグナルの次男ビョルンとその兄弟、ハーラル美髪王などといった名だたる英雄を見聞し、共に過ごした。
 その際、英雄所縁の品々を蝋燭を入れた袋に収集していった。
 彼は最期にノルウェーのオーラヴ・トリュグヴァッソン王の屋敷に招かれ、そこで過ごした。
 キリスト教に改宗した王の信仰を古の北欧の神々へ戻そうと手を尽くすが挫折し、自身も洗礼を受け改宗する。
 王はキリスト教の神が彼を異教の神々の呪いから守ってくれると言い、そこでノルナゲストは蝋燭に灯をともす。
すると蝋燭が短くなるにつれ急速に老いていき遂には白骨になり、蝋燭が尽きると共にその命運も尽きた。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補の蝋燭は皆鯖のメレアグロスが参考に出来そう。
・英雄所縁の品々を所持している事から本家イアソンみたいな感じで戦闘に参加するという事も出来そう。

209名無しさん:2021/03/12(金) 21:55:47 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:フレグ
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー、ライダー
【解説】:
 チンギス・ハンの第四子トルイの子で、イルハン朝の始祖。
 1253年にモンケ・ハンの命を受けた中東方面への征西を開始し、アムダリヤ川からシリアまでのイスラム圏諸国を粉砕し尽くした。
 モンケが没すると、一度はカラコルムに戻ろうとするも、クビライとアリクブケが帝位継承戦争を開始すると本土には戻らず、イランでイルハン朝を建国。
 ジョチ・ウルスから派遣された軍勢が相次いで不審死し、当主ベルケ及びジョチ・ウルスとの対立が激化したことも本土へ戻れない理由だった。
 ジョチ・ウルスとの幾度かの衝突の後、1265年にクビライ主導のクリルタイが開催されることとなった最中、フレグは48歳で急死。
 彼と争ったベルケも、彼の死後の混乱を衝こうとカフカズを南下中に急死した。

【備考・アピールポイント】:
・アッバース朝を滅亡せしめたバグダードの戦いでの悪名は高く、
・投石機の他、中国人技術者が操作する攻城用の火器を運用。
・市街の破壊には、軍勢に組み込まれていたキリスト教徒のグルジア人も加わった。
・その度を超えて残虐な殺戮は「鳩の飛行を攻撃する飢えたハヤブサ」とも「荒れ狂う狼が羊を襲うよう」とも言われ、街や文化は徹底的に破壊された。
・殺戮被害者は、明らかに誇張であろうが200万人が殺されたとする文献もある。
・どちらにせよ最低20万人は殺されたようであり、イスラム教圏は回復不能なほどの大打撃を被った。
・その惨状は「アリストテレスとペリクレスのいるアテネが核兵器によって消滅する様」と評された。
・バーミヤンの徹底破壊同様、死体が大量に転がるバグダードは凄まじく臭かったという。
・多くの敵から「甘言を持って騙す」、「策謀ばかり使う」と評される通り、フレグ本人はあまり正面からの大会戦を好まない慎重主義とも圧倒的な彼我の差で押し潰す戦法を多く取っていた。
・アッバース朝最後の君主、ムスタアスィムの処刑は貴人を葬る馬群による踏みつけだったとも、ムスタアスィム自慢の財宝を満載した部屋に監禁し、「大好きな財宝を食糧とするがよい」と餓死するまで放置したとも。

210名無しさん:2021/03/12(金) 22:00:48 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ヤン3世ソビェスキ
【元ネタ】:史実
【クラス】:シールダー
【解説】
 ポーランドの王。在位1674年-1696年。
 華々しい戦歴から国王に選挙され、当時無敵を誇ったオスマン帝国を退けてオスマン帝国に「レヒアの獅子」と呼ばれて畏れられた英雄である。
 地方の名門家に生まれ、大学を卒業した後には、兄と共に見聞を広める為の西ヨーロッパ旅行へ出発し、多様な経験を積む。
 1648年にに帰国した後はポーランド・リトアニア共和国の軍に所属し、目覚ましい戦功を挙げて瞬く間に出世し、1674年には自由選挙で圧倒的勝利を収め、王位に着いた。
 当時は大洪水時代と呼ばれる戦乱によって国内は荒廃しきっており、加えて近隣諸国との政争と、大国オスマンの侵攻も脅威であり、ヤン3世の治世は苦難の連続だった。
 1683年の第二次ウィーン包囲では、当時無敵を誇ったオスマン帝国をヤンの軍略によって撃退し、ヤンは救国の英雄に留まらず、ヨーロッパのキリスト教世界を守った英雄として、大きな名声を勝ち得た。
 しかし、その後は政治的敗北が続き、17世紀の覇権国だった共和国とオスマン帝国は共倒れすることになり、晩年のヤンは心臓発作に倒れて半隠棲状態の生活を送って、1696年の66歳の時に何度目かの発作でなくなった。
 ヤン3世は1679年に焼失したポーランドの天文学者であるヘヴェリウスの観測施設の再建に協力したため、ヘヴェリウスが制定した星座の一つはヤン3世を記念して「ソビエスキのたて座」 と名付けられた。
【備考・アピールポイント】:
・シールダーでヤン3世ソビェスキ作りたい。
・今次は太陽や月のバックアップ受けるのがいるし、こっちは星(たて座)で。
・ヨーロッパのキリスト教世界を守った英雄なのでアリーともいい対比になると思う。
・オスマン帝国からウィーンを守った英雄。

211名無しさん:2021/03/12(金) 22:05:06 ID:t5oCZQ3.0
【真名】ユディト
【元ネタ】旧約聖書外典『ユディト記』
【クラス】アサシン
【解説】
 ユディトは旧約聖書外典の1つである「ユディト記」に登場する女性である。
 アッシリアの王ネブカドネツァルは自分に非協力な諸民族を攻撃するため、将軍ホロフェルネスをイスラエルへと派遣する。
 ホロフェルネスはベトリアの町を占領する。水源を絶たれたため町長オジアは降伏を決意するが、ユディトが主への信頼を説き説得する。
 ユディトは自身を着飾り、アッシリアの兵士たちをその美貌で魅了しホロフェルネスの元へと近づくことに成功する。
 ホロフェルネスは酒宴へとユディトを誘い、兵士たちと共に葡萄酒を飲み泥酔するがただ一人何も口にしなかったユディトはホロフェルネスの短刀を奪い
 それを持って彼の首を切り落とした。
 その後将軍を失ったアッシリア軍は敗退し、ユディトは平和となったべトリアの町で105歳で天寿を全うした。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補は兵士を泥酔させた葡萄酒とホロフェルネスの首を落とした短刀だろう。
・美貌で魅了した事から魅了スキル持ちかそれらの派生スキル持ちであろう。

212名無しさん:2021/03/12(金) 22:07:08 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:シャルル七世
【元ネタ】:史実
【クラス】:アサシン、バーサーカー
【解説】:
 百年戦争末期、ヴァロワ朝第五代フランス国王。
 「勝利王」と「よく尽くされた王」という二つの通称で呼ばれる。
 ジャンヌ・ダルクの活躍によってランス大聖堂で正式に王として戴冠した。
 コンピエーニュの戦いでジャンヌが捕虜となり、火刑に処された後も英国に対して勝利を重ね、英領の大半を奪取して百年戦争に終止符を打った。
 ジャンヌ・ダルクを見殺しにした王と言う汚名を被せられことが多いが、在位中に復権裁判を行なって彼女の無罪を証明しており、さらに百年戦争で荒廃した国内の復興にも努めているなど、ただ尽くされただけの暗愚と決めつけるには早計過ぎるほどの功績を残している。


【備考・アピールポイント】:
・ぐだおのムック本にてバーサーカークラスに予想されていた鯖。
・暗愚と決めつけるのは早計だが、ジャンヌを助けなかった理由も、助けようとしたのか、身代金を渋って本当に見殺しにしたかさえ分からず仕舞い。
・また、愛妾を水銀で暗殺したとされる噂が囁かれたり、
・即位前の段階でブルゴーニュとの要らぬ対立を招くなど、完全無欠の名君というわけでも勿論ない。
・宝具は何か迷ったけどその複雑極まる“特異な人格”が宝具になりそう。
・(アルスラーン戦記のラジェンドラのような、神算鬼謀の持ち主でなければ真意を読めない的な)

213名無しさん:2021/03/12(金) 22:08:25 ID:t5oCZQ3.0
【真名】累
【元ネタ】真景累ヶ淵他、累物
【クラス】キャスター、アサシン
【解説】
 累物と呼ばれる一連の作品群に登場する怨霊。
 その容姿の醜さから夫に殺害され、後にその夫の娘に乗り移り、自らの供養を求め苦しめる。
 しかし、祐天上人により解脱、昇天することとなった。
 また、彼女の母の前娘である助とも瓜二つである。
 多くの作品の題材となっているため、その来歴や結末、人生は様々なものがある。
【備考・アピールポイント】:
・蘇生、憑依系の逸話が応用できる。
・様々な作品の中に登場するため、宝具やスキルに幅が出る。
・復讐者ではあるがあくまでも犠牲者の弱い立場で動ける。

214名無しさん:2021/03/12(金) 22:11:45 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:ナラム・シン
【元ネタ】:史実・伝説
【CLASS】ランサー、アーチャー
【解説】:
 アッカド王朝の大王。四方領域の王。
 大規模な遠征を繰り返しアッカド帝国の最大版図を築いたが、そのために反乱の続発に悩まされ、王朝が傾く原因をも作った。
 またメソポタミア史上初めて自らを神とした王でもある。
 マニシュトゥシュの息子にして世界の王サルゴンの息子として生まれ、王位に付くまでの経緯は明らかではないが、盛んに遠征を行っていたと思われる。
 彼はその治世の間にエラム地方や、アナトリア半島南東部、地中海地方に遠征を行ってアムル人を討ち、祖父サルゴンを上回るアッカド史上最大の領土を築き上げた。
 しかし大幅に拡大した領土では反乱が相次ぎ、領土各地で反乱が発生したために1年間に9回の戦闘を行ったという。
 この反乱の鎮圧成功を高らかに謳い上げ、以後碑文などに記す自分の名前に
神を意味する発音しない限定符「ディンギル」を付けるようになる。
 伝説ではナラム・シンがエンリル神殿を破壊したために、神々は怒り神罰として山の大蛇グティ人をアガデの地に送り込んだ。
 このためにアッカド王国は滅亡することになった、という説話が残されており、グティ人の侵入によるアッカド朝末期の混乱をナラム・シンと関連づけ、王朝の破壊者として扱われることも多い
 
【備考・アピールポイント】:
・鶴嘴と鋤で神殿壊す土木的ランサー。あと戦勝記念碑に槍が描かれたりしてるからギリOKかなーと。
・また同じ記念碑に弓を携えた姿として描かれているのでアーチャーでも大丈夫か。
・今次だと修道院やら碑石やらを容赦なくぶっ壊す。でも神罰には弱いから脱いだ後の女神ブリギッドにやられそう。
・あと怒った神に山の大蛇グティ人を差し向けられてるから兀突骨も苦手そう。
・宝具候補は記念碑に描かれた冠だろう。

215名無しさん:2021/03/12(金) 22:12:55 ID:t5oCZQ3.0
【真名】:紀昌
【元ネタ】:名人伝(列子)
【クラス】:アーチャー
【解説】:
 邯鄲に住む弓の名人であったが師である飛衛を倒さねば一番の名人になれないと彼を襲う。
 その後、失敗した紀昌は彼を恐れた飛衛の案により仙人である甘蠅に師事する事になる。
 戻ってきた彼は飛衛の足元にも及ばない名人の顔つきをしていたが弓を射る事は無かった。
 その必要すら無かったからである(不射之射)
 その後、ゲイと養由基の二人と共に星に光を灯しながら矢を放ったり、盗賊を殺気で転ばせ落としたりするようになった。
 老いた彼は弓の存在を忘れる程に弓から離れていたがそれでさえも「忘れる境地の名人」として逆に仕事道具を手にする事を皆は恥じたのだった
【備考・アピールポイント】:
・弓を持たないけど射撃は出来るアーチャー。
・荘子の達人程それを見せびらかさないものだという思想を中島敦が列子の弓の名人と合わせた結果生まれた哲学野郎。
・普段は殺気ビームで本気を出すと弓を持って来るのがいいか。
・てかこれ強すぎるのどうなのって流れと逆行してるなダメじゃん

216名無しさん:2021/03/12(金) 22:16:03 ID:t5oCZQ3.0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、キャスター、アヴェンジャー
【真名】メアリ・テューダー
【解説】
 メアリ1世、ブラッディメアリーの名で知られるイングランド女王。
 父親のヘンリー8世の再婚により、一時は庶民にまで身分が落ち、義妹エリザベスの侍女になった事もある。
 身分を回復したのは、父ヘンリー8世が晩年になってからの事である。
 彼女の最も有名な逸話が、即位後に行った宗教政策である。
 実母キャサリンによって敬虔なカトリック教徒に育てられていた彼女は、宗教政策でプロテスタントを迫害し、多くの信者を処刑した。
 これが後に都市伝説となる異名「ブラッディメアリー」の発端である。
 スペインの血を引く彼女は、後にスペイン王太子フェリペ(後のフェリペ2世)と結婚するが、これが原因でフランスとの戦争に巻き込まれ、大陸に残っていた最後のイングランド領カレーを失った。
 実母キャサリンを王妃の座から追いやったアン王女の娘である義妹エリザベスを生涯恨み続けており、唯一の後継者であったにも関わらず、死の前日になってようやく後継者に指名した逸話もある。
 不幸な人生を歩んだ彼女だったが、その原因の殆どが父親の再婚や夫フェリペとの結婚など、つくづく男運がなかった女性である。

【備考・アピールポイント】
・都市伝説「ブラッディメアリー」の語源となった事から『無辜の怪物』スキルを取得可能。これで戦闘能力は得られる。
・父やアン王女、義妹エリザベスへの恨みが強く、これも宝具やスキルに仕えるかも。
・宝具はエリザベスと同じくカーテナ?性質はかなり異なりそう
・不運続きの人生を送ったので、幸運はかなり低い

217名無しさん:2021/03/12(金) 22:18:04 ID:t5oCZQ3.0
【元ネタ】『マハーバーラタ』
【クラス】アサシン
【真名】ドゥルヨーダナ
【解説】
 パーンドゥ五兄弟と対立し、バーラタ戦争を引き起こした。
 盲目の王ドリタラーシトラとガーンダーリーの間に生まれたカウラヴァ百王子の筆頭であり、様々な凶兆から、生まれながらに王国を滅ぼす不吉の子とされたが、父の愛情からそのまま育てられた。
 長じてのちパーンドゥの息子達である五王子とドゥルヨーダナ達クル王国の百王子は対立を深め、 ドゥルヨーダナは様々な策謀を弄して五兄弟を害そうとするも失敗、仲裁により王国は二つに分割され、一方をパーンダヴァの長兄ユディシティラが、一方をドゥルヨーダナが収めるも相手の繁栄に 嫉妬し、叔父シャクニの勧めで賭博によってユディシティラの王国を十三年間奪うことに成功する。
 期日が来た後、パーンダヴァ・カウラヴァはそれぞれ諸王・郎党を率いた大戦争に突入
するが、 ドゥルヨーダナ率いるカウラヴァは優れた戦士や友人、弟達を失っていき、軍勢も壊滅する。
 ドゥルヨーダナもビーマに棍棒戦を挑まれ、かつて己がパーンドゥ五兄弟の妻ドラウパディーに 太腿を見せつけ辱めた応報により、ビーマに禁じ手の下半身への攻撃を受け、大地に沈む。
 しかしドゥルヨーダナは十三年間最高の幸福の内に全世界を統治し、正々堂々と戦いに
敗れた自分は 天国へ昇ることを誇り、逆にパーンダヴァは卑怯を積み重ねて得た王国
を治めるが良いと嘲笑った。
 その後アシュヴァッターマンによるパーンダヴァ軍壊滅の報を聞いた瀕死の悪王は満足して絶息し、王族の本分を尽くしたことによって、天界へと昇った。

【備考・アピールポイント】
・『マハーバーラタ』における倒される側の王様。パーンダヴァに対しては悪い人だが、国民とバラモンに対しては
何一つ悪事を働かず父の様に頼りにされてた。
・さんざん策謀練った末に、正々堂々と戦って負けた良く分からない人。
・カースト全盛の時代に「英雄の出自を問う意味は無い」と言い放つカリスマ性やカルナにその場でポンと
一国を与える気前の良さを持つ。
・身分制度に捉われずカルナに目を付け、全力で投資するあたり優れた先見性もある。
・カルナとの絆は深く強いものでカルナは自身の素性を知った後もドゥルヨーダナに最期まで忠実に仕え、カルナがアルジュナに殺された際、ドゥルヨーダナはかつてない程に悲嘆に暮れたという。
・毒を盛って眠らせた相手を縄で縛りあげガンジス河に投げ込む、燃えやすい素材を用いて宮殿を建てさせ火を付けて殺すなどの策謀も行ったが、正面から戦っても棍棒術において比類なき戦士であり、ビーマを圧倒するほど強い。

218名無しさん:2021/03/12(金) 22:19:27 ID:t5oCZQ3.0
【真名】マアト
【元ネタ】エジプト神話
【性別】女性
【クラス】ルーラー
【解説】
 「正義」「秩序」「真実」といった概念を名に冠する、エジプト神話における「正しさ」の女神。
 頭部にダチョウの羽根を立てているが、これは冥界の審判において「真実の羽根」と呼ばれるものである。
 この羽根を天秤の片方に、裁かれる死者の心臓をもう片方に乗せることで審判が行われるが、穢れを吸収した心臓は重くなってしまうため、裁かれた死者が罪人であれば心臓を載せた皿が下がってしまう。
 釣り合った、もしくは軽かった心臓の持ち主はそのままオシリスに謁見し、彼の守護する死者の楽園に招かれるが、重かった心臓はキメラ様のアミメット(♀)に心臓を食われ、罪人の魂は消滅する。
 この審判には測量役のアヌビス、書記役のトト、処理役のアミメット、他死者の付添・裁判の監視役等多数の神が関わっているが、マアト自身は羽根、すなわち自身の分身を捧げているのみである。
 
 当神話においては珍しい概念の女神であり、あらゆる聖域や万人の心のなかに存在するとされている。
 名前が名前なだけに、「神」の決定詞をつけないと女神としてのマアトと表現されない。
 例として、「マアトとゲレグ」と呼ばれる正直者と嘘つきの兄弟の寓話では男性の名前としてマアトは扱われている。
 
【備考・アピールポイント】:
・マアトちゃんは正義。
・概念の女神という性質上、非情に柔軟な形をとれるサーヴァント。
・また、オシリスの没後冥界に下る際には「地上のマアトは死んだ!」と言い残したり、政情が荒れる度に「マアトが死んだ!」と嘆かれるため兄貴に次ぐネタ枠にもなりうる。
・「マアトの奉献」と呼ばれる体育座りのようなポーズでしばしば描かれる。 
・FGOを触っている方であればアサシン式の最終再臨絵を思い浮かべるとイメージしやすいかと。

219名無しさん:2021/03/12(金) 22:25:08 ID:t5oCZQ3.0
元文では考古学定な見解について書かれていなかったので書き加えさせて頂きました。
【元ネタ】「封神演義」史実
【真名】 帝辛
【クラス】バーサーカー
【解説】
 殷朝の第30代帝であり、最後の帝。
 いわゆる殷の紂王(ちゅうおう)として暴虐な政治を行なった帝とされ、美貌を持ち、弁舌に優れ、頭の回転が速く、力は猛獣を殺すほど強かった。
 それゆえ臣下が馬鹿に見えて仕方なく、諫言を受けても得意の弁舌で煙に巻いてしまった。
 帝辛の増長はつのり、神への祭祀をおろそかにし、重税をかけて天下の宝物を自らの物にし、尤渾や費仲と言った佞臣を重用し、妲己と言う愛妾に溺れ、日夜宴会を開いて乱交にふけり周の武王に滅ぼされた。
 夏桀殷紂(かけついんちゅう)と呼ばれ夏の桀と共に中国の暴君の代名詞となった。
【備考・アピールポイント】:
・スキル候補は 狂化、精神汚染、話術、黄金律(偽)
宝具候補は酒池肉林 固有結界を作り、赤王的なあれで一時的に自分の思うがままの世界を作る。
・中国の暴君。精神汚染+狂化はエリちゃんみたいな感じで
・史記では暴君とされているが殷墟から出土した甲骨文からは普通の王様だったらしい。
・史記に描かれている暴君の一面から無辜の怪物も持たせられそうだ。

220名無しさん:2021/03/12(金) 22:29:47 ID:t5oCZQ3.0
元文は解説のみなのでテンプレに合う様に加筆しました。 
また、アピールポイントもないので転載者が書き加えました。
【真名】:岳飛
【元ネタ】:史実
【クラス】:ランサー
【解説】:
 南宋初に活躍した名将。後世において、関羽と並ぶ格を以て祀られている。
 農民出身ながら文武両道に優れ、義勇軍に参加したことから頭角を現し、中国に侵入した金軍を相手に連戦連勝を重ねる。
 しかし、主戦派の彼は和平派のトップであった秦檜と対立し、秦檜は謀反の罪を岳飛にかぶせ投獄した。
 これに対し、当時岳飛と並ぶ名将として知られた韓世忠が証拠を問いただすと、秦檜は「莫須有(あったかもしれない) 」と答えた。
 このような理由に韓世忠は激高するも、岳飛は遂に謀反の罪を受けて刑死した。
 なお、岳飛を主人公とした演義文学『説岳全伝』において、彼は大蛇が変じた瀝泉槍という槍を操り、その槍を失った後に刑死することとなる。
 実際に、岳飛を始祖として後世に伝わる武術「岳家拳」においても槍術は重要な地位を占めている。
 また、『説岳全伝』において岳飛は釈迦如来が宋王朝を守るために下界に遣わした大鵬の化身とされる。
【備考・アピールポイント】:
・関羽と並ぶ中華の大英雄。
・官僚の嫉妬によって殺されてしまうのは型月英雄っぽい?
・宝具候補は大蛇が変じた槍だろう。
・スキル候補には岳家拳などもあげられる。

221名無しさん:2021/03/13(土) 14:04:07 ID:fyc7DhW20
過去スレからの転載
【元ネタ】:史実
【真名】:サルゴン
【クラス】:セイバー
【解説】
 紀元前24世紀にアッカド帝国を建国した、古代メソポタミアの王。
 古代オリエント政治史上最も重要な王の一人
 人類史上初の帝国建設者であり、サルゴンは「正しき王」「世界の王」という意味を持つ。正しい表記はシャル・キーンという。
 ちなみにギルガメッシュは紀元前26世紀ごろの人物。
 主神エンリルと、女神イアンナ(イシュタル)に仕える女神官(神殿娼婦?)の間に生まれたといわれる。
 子を産むのを禁じられていた女神官はサルゴンは籠に入れられユーフラテス川に流されたところを庭師に拾われ育つ。
 これは英雄の出生によくある「捨て子伝説」の原典であるという。
 王が溺死するという夢を見たことで暗殺の危機にさらされるがイアンナにより全て失敗に終わり、権力闘争の混乱に乗じて王位を簒奪。
 その後は古く有力なシュメールの諸都市を次次に平定し、メソポタミアの覇権を掌握した。
 更に西方に大遠征を行い、その範囲は「上の海」(地中海)と「銀の山」(タウルス山脈)にまで達した。
 一説によれば彼の勢力はキプロスやクレタ島にも及んだという。これは当時の常識を超えた長征であり、
 これらの地域は多くのメソポタミア人にとって異世界に等しいものであったと思われる。
 遠征から帰還すると、帝国の新たな首都としてアッカドを建設し、東はエラム(ザグロス山脈方面)、南はオマーンやバハレーンまで勢力を拡大。
 海上交易を奨励し、彼の時代にメソポタミアの諸都市は大いに繁栄した。

 実に34もの戦を勝ち抜き、17以上の国々を平定したという。
 その強さの秘密は5400もの常備軍を編成していたためらしい。
 策謀に富み圧政も敷かず国を繁栄させ、戦争で大敗することもなく必ず戦果を持ち帰るなど大往生を遂げている。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補には、ウルクの城壁を破る際に用いたとされる斧。征服者としての逸話も合わせれば対城宝具といえるだろうか。
・また暗殺から守り世界の王に任命するなど、イシュタル神からはかなりの寵愛を受けている。
・この女神は王権を授与する神とされ、拡張主義の時代には同じ役目のあるエンリルと交代するのだとか。
・時代が進んだとはいえウルクに攻め入ってるが、あの宝物庫は暴けたのか……

222名無しさん:2021/03/13(土) 14:08:49 ID:fyc7DhW20
【真名】 加藤清正
【元ネタ】史実
【クラス】:ライダー、キャスター
【解説】
 安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将・大名。
 刀鍛冶の息子として生まれるが父が幼いときに死去。
 母が羽柴秀吉の生母である大政所の遠縁の親戚であったことから、秀吉に小姓として仕える。
 中国経略中の秀吉が冠山城を攻めたとき、清正は城に一番乗りを果たして奮闘した事を皮切りに「賤ヶ岳の七本槍」の一人として様々な武功をたてる。
 秀吉の九州征伐後は肥後北半国を与えられ熊本城を居城とした。
 肥後における治績は良好で、田麦を特産品化し南蛮貿易の決済に当てるなど、商業政策でも優れた手腕を発揮した。
 文禄・慶長の役では、朝鮮へ出兵した。朝鮮の民衆から「鬼(幽霊)上官」と恐れられた。
 なお、朝鮮出兵中に虎退治をしたという伝承が残り、そこから虎拳という遊びの元になった。
 セロリを日本に持ち込んだとされており、セロリの異名の一つが「清正人参」である。
 秀吉が死去すると、五大老の徳川家康に接近し、家康の養女を継室として娶った。
 関ヶ原の戦いでは九州に留まり九州の西軍勢力を次々と破った。戦後の論功行賞で、小西旧領の肥後南半を与えられ52万石の大名となる。
 最期は家康と豊臣秀頼との会見を取り持つなど和解を斡旋したが、帰国途中の船内で発病し熊本で死去した、享年50。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補には長烏帽子形兜 -、 清正は身の丈六尺三寸(約190cm)の大男であったが、長烏帽子形兜(ながえぼしなりかぶと)という変わり兜を被ることでさらに背が高く見えたという。浮世絵の武者絵では、この兜と蛇の目紋は清正を表すシンボルだった。
・他の宝具候補には片鎌槍 - 天草一揆討伐で激戦中に所持する十文字三日月槍の片刃が折れてしまった(または朝鮮の役での虎との戦いで噛み折られてしまった)が、片鎌槍と称して愛用を続けた、という伝説がある。愛用の槍は八十姫の輿入れ道具として持ち込まれ、紀州徳川家に伝えられた。
・ライダークラスの宝具として帝釈栗毛(たいしゃくくりげ) - 清正の愛馬。帝釈とは仏教の守護神帝釈天のことで、体高は六尺三寸あったという巨大な馬。
・キャスタークラスでは熊本城が宝具候補になるだろう。

223名無しさん:2021/03/13(土) 14:10:17 ID:fyc7DhW20
【真名】:アショーカ王
【元ネタ】:史実、伝説
【クラス】:ランサー、ライダー、キャスター、バーサーカー、ルーラー
【解説】:
 インド最初の統一帝国、マウリヤ朝の第3代国王。
 釈迦が予言した、古代インドの思想における理想的な王「転輪聖王」だという。
 伝説によれば父王の死後、異母兄弟99人を殺して王位につき、即位後も些細な罪で500人の大臣を斬首、500人の宮女を火刑にする。
 彼の通った所はすべて焼き払われ草木が一本も生えていない、といわれるほどの残忍な振る舞いにより「残虐王」と呼んで恐れられた。
 統一事業を完成するべく、インド東南にあって抵抗を続けるカリンガ国に兵を進め、10万人を殺し、15万人を捕虜にするという大成果をあげる。
 (あるいは15万の捕虜のうち10万人を殺した)
 しかし戦禍によってその数倍の人々が死に、 多くの人が住処を失い、飢餓・悪疫による凄まじい惨状に深い悔恨をもたらした。
 その後はかつての罪を懺悔し、仏教に深く帰依し、戦争と征服を否定。
 過酷な政治を改めて「ダルマ(法)」による統治を志し、その信条を刻んだ石柱を王国全土に建立する。
 公共事業と社会福祉に力を注ぎ、仏教を振興し(ただし他の宗教も認めた)、諸国に使者を派して平和を説き、広く仏教を宣布した。
 晩年、反乱をおこした息子によって幽閉されて餓死するが、その時最後まで残った瓜を二つに割り半分を貧者に施与するよう遺言したという。

 『父王とは仲が悪く軍も武器も与えず反乱鎮圧に向かうよう命令されるが、神々が大地を割って軍と武器を与えた』
 『転輪聖王』チャクラヴァルティン。七宝と四徳を備える。
【備考・アピールポイント】:
・端的に言うと征服事業は辞めて国内の秩序と民の幸福に尽力しような人
・転輪聖王と本人の偉業を鑑みると仏法の概念相手に叩き込む攻撃になるのかな
レーザー発射。着弾した相手の煩悩を焼却して征伐する非暴力征伐宝具
・アショーカピラーもあるし、ランサー枠もあり?
・スキルはインド統一したからカリスマB、神々の加護、菩提樹の悟りも持ってそうだが虐殺をしているのでランクダウンか?
・神々から与えられた軍勢も宝具候補になるか。

224名無しさん:2021/03/13(土) 14:21:33 ID:fyc7DhW20
【真名】:メローラ
【元ネタ】:メローラとオルランドの物語
【クラス】:ランサー
【解説】:
 騎士物語『メローラとオルランドの物語』の主人公、アーサー王の娘メローラ。
 美貌と賢明さを合わせ持ち、多くの者達に求婚されていたメローラは
 ある日宮廷を訪れたテッサリア王トロアスの息子オルランドと恋に落ちる。
 求婚者の一人であるスペインの王子マドール卿はこれを知って嫉妬し、
 領土の半分を代金としてマーリンに差し出しオルランドを監禁するよう依頼した。
 恋人を救い出すには呪文の力に守られた洞窟の岩を打ち砕くロンギヌスの槍、
 洞窟内を占め足取りを止める魔術の闇を打ち払う美しきカーバンクル、
 オルランド自身を呪いから解き放つトュイスの豚の脂が必要となる。

 男装し探索の旅に出たメローラは『青い武装の騎士』として知られるようなっていた。
 彼女は槍を保管するバビロン王の代理騎士としてその敵アフリカ王を打ち負かし、
 褒賞として王よりロンギヌスの槍と忠実な従者レヴァンデルを与えられる。
 次に訪れた豚脂の持ち主アジア王には囚われてしまうが、守衛ウラヌスの助力で脱出し、
 彼の助言を受けてアジア王が狩りに出ている隙に脂を盗み出す事に成功した。
 最後にカーバンクルで身を飾るヴェローナ姫とその父ナラシンガ王を罠に誘い出すも
 一同は打ち解け合って友となり、宝石は平和の裡にメローラへと引き渡された。
 帰国したメローラはオルランドを助け出し、二人はアーサー王の祝福のもと結婚して
 テッサリアへ行き幸福に暮らした。レヴァンデルとヴェローナ姫もまた結婚したという。
【備考・アピールポイント】:
・アーサー王の娘とロンギヌスの槍持ちなので強く出来そうではある。
・宝具候補はロンギヌスの槍、カーバンクル、トュイスの豚の脂などか。
・男装した逸話があるので男装系スキルなどを持たせられそう。

225名無しさん:2021/03/13(土) 14:26:13 ID:fyc7DhW20
【真名】:ロウヒ
【元ネタ】:カレワラ
【クラス】:キャスター
【解説】
 フィンランドの叙事詩「カレワラ」の登場人物。
 暗くて寒い闇の土地ポホヨラを女だてらに執り仕切る老獪な魔術師。娘や村の女は美人が多い様子。
 ある日流れ着いたワイナモイネンに『サンポ』を作ってもらえるよう交渉を呼びかける。
 鍛冶屋イルマリネンを紹介され、サンポを作ってもらえたロウヒは、サンポをポホヨラの岩山に隠した。
 『サンポ』とは奇跡の道具、何もないところから麦粉と塩と金を作る臼の機械で、
 その日からロウヒとポホヨラの地に大いなる豊穣を与えたため、ロウヒは大喜びだった。
 だがしばらくしてワイナモイネンとイルマリネン、それにレミンカイネンを加えた三人の一行が
 サンポの返却を要求しにポホヨラへと乗り込んで来る。当然ロウヒはこれを拒否して戦いの様相を呈する。
 だが、カンテレの音色に晒されたポホヨラの民は眠りに落ちてしまい、サンポはその隙に奪われてしまった。
 しばらくしてレミンカイネンの音痴な歌のお陰で目を覚ましたロウヒとポホヨラの民は追撃に乗り出す。
 このときの戦いで劣勢に苛まれたロウヒはせめてもの腹いせにと、サンポを破壊し海中に没させた。
 サンポは海の神のものとなり、海中と、更に欠片の流れ着いたカレワラの地に恵みを与えたという。
 こうしてポホヨラからサンポの恵みが奪われてしまったためカレワラの民を深く憎んだロウヒは
 カレワラに幾多の災厄を差し向けるも、全ての謀略はワイナモイネンとイルマリネンによって打倒される。
 多分一番物凄く巻き込まれ体質だった人。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補になりそうなロウヒの能力
 ・大鷲(背中に千人乗れるサイズ)になれる変化能力。
 ・疫病を司った精霊の娘が産んだ、9人の「疫病そのもの」の子供を敵地に送る
・子供の名前は疝痛、痛風、瘰癧、腫物、疥癬、癌腫、鼠疫、
・それに名無しの低地の至るところを悪くする湖水の魔術師の9人
・ものすごく大きな金色の毛皮…もとい、熊を召喚できる。
・太陽と月を盗み深い石山(童話だとあかがね山という名前)に幽閉、世界から光を奪う。(原作では普通に人間姿のまま太陽と月を盗んだっぽいが童話だと鷲の姿で太陽と月を盗んだ)
・このうち疫病はワイナミョイネンが呪術で対抗して追い払い、毛皮…もとい、熊は意気揚々としたワイナミョイネンと村人の騙まし討ちで討ち取られるのだけれど、太陽と月の盗難だけは苦戦してた。
・幽閉されてる場所までは辿り着けたのに、牢を閉じる魔法の鍵をワイナミョイネンといえど解除できなかったから。
・結局ロウヒから自主的に太陽と月を返却させることで事件は解決したのだけれど、宝具化するならこの太陽と月を盗んだ技術でどうだろう?疫病の娘や熊の召喚は魔術でもいけそうだ。
・他にも周囲が見えなくなる深い霧を呼ぶ、イク・トゥルソという正体不明の化け物を呼ぶ、変化能力は魚にもなれるし鷹や鳩といった鳥にもなれるが、動物に化けるのが専門っぽい
・(童話版)スキーですいすい雪の上を渡り、スキーですいすい空を飛ぶ…等。
パンを焼いたり、ブルーベリーのスープを作ったり、編み物をしたり当たり前なこともやれる。
・でもそれいじょうにゆかいなことをやりたがるおひと。・ものすごく大きな金色の毛皮…もとい、熊を召喚できる。
・太陽と月を盗み深い石山(童話だとあかがね山という名前)に幽閉、世界から光を奪う。(原作では普通に人間姿のまま太陽と月を盗んだっぽいが童話だと鷲の姿で太陽と月を盗んだ)

226名無しさん:2021/03/13(土) 14:29:53 ID:fyc7DhW20
【真名】:ホグニ
【元ネタ】:北欧神話
【クラス】:セイバー、バーサーカー
【解説】
 美しき女神フレイアが、ドワーフよりブリーシンガメンを受け取る代償として、その身体を差し出した。
 それに激怒したオーディーンは、その罪への罰として、「二人の王を未来永劫戦わせよ」とフレイアに告げる。
 それに選ばれたのが、このデンマーク王ホグニと、サラセン王ヘジンであった。
 フレイアは謀略をもって二人を戦わせようとするが、二人は一度友情を結ぶ。
 しかし、更なるフレイアの企みにより、二人は決定的な決別を起こし、
 ダーインスレイヴを抜いたホグニと、万能の霊薬を飲み永遠に蘇るヘジンは、
 世界の終わり・・・ラグナロクまで争い続けることとなった。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補はダーインスレイヴ
・一度抜くと人の命を奪うまで鞘に戻らないという点に尽きるが,ほかにも「攻撃では遠慮を知らない」「かすり傷でも負おうものなら,その傷は治らない」等
・ラグナロクまでに戦い続ける事から戦闘続行と理性を失っている事から高いランクの狂化など持っていそうだ。

227名無しさん:2021/03/19(金) 08:48:06 ID:6JFRZi/60
【真名】:太公望、呂尚
【元ネタ】:封神演技、史実
【クラス】:ライダー、キャスター
【解説】:
 別名、太公望。封神演義の主人公にして、伝説の軍師。
 32歳の頃から40年間、原始天尊の元で仙人となるために修行をするが、才能がなかったため下山することとなる。
 商の朝歌で占い師の仕事をしていたところ、やって来た妖怪の王貴人を倒す。
 妖怪退治の功績により紂王に仕えることになるが、その暴政に反発し、出奔する。
 周へ向かった姜子牙は、周を治めていた姫昌に見出され、仕えることとなった。
 姫昌の死後、太子姫発を助けながら、暴虐の限りを尽くす紂王を打つべく商王朝との戦争を開始する。
 その際、商王朝についた仙人や道士たちとも戦い、仙界の封神計画を完成させていった。
 商王朝討伐後、斉の国を与えられ、そこを治めたという。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補1『打神鞭』
容姿:長さ三尺六寸五分の木製の鞭、21に分かれた節に四道の符印が施されている
周の軍が九竜島の四聖を相手に苦戦している時に太公望が元始天尊から授かった二つの宝具の内の一つ。
天に投げ上げれば人間の精神を打ち据え、仙人の頭を打ち割る力がある。
封神傍に名の記された相手を打つ事が出来、84の神を破る事が出来る。
逆に封神傍に名がない相手には全く効果が無い。
また使い手の太公望の修行が足りない為か、宝具同士の戦いになるとやや弱い。
・宝具候補2『杏黄戊己旗』
周の軍が九竜島の四聖を相手に苦戦している時に太公望が元始天尊から授かった二つの宝具の内の一つ。
外見はただの旗だが、地に突き立てれば高さ二丈となって誰も抜き取る事が出来ない。
無理に抜こうと試みれば身体が動かなくなる。
敵の仙術を無効にし、邪悪な気を鎮圧する働きがある。
三仙島の三仙姑が太公望に対して混元金斗を使った時も杏黄戊己旗で難を逃れた。

・宝具候補3『四不相』
容姿:麒麟の頭、豸の尾、龍の身体を持つ一角獣
太公望が九竜島の四聖と戦った時に馬が役に立たなくなった事があり、元始天尊から賜った乗騎。
五色の雲に乗って飛び、どんな妖怪も恐れないと言う。
四不象と言う名の生物は実在する(鹿)。
・宝具候補4『七箭書』
太公望の持つ宝具の一つ。
敵を呪い殺す秘法が書かれた一巻の書物。
まず高台に築き、そこに敵の名を書いた藁人形を安置する。
その頭上と足下に燈明を灯し、21日の間祭ってから、桑の弓で桃の矢を射込む。
これで敵は確実に死に至る。
この呪法を破るには、儀式が完了する前に七箭書を奪い取るしかない。
・宝具候補5『飛刀』
太公望の持つ宝具の一つ。
瓢箪の中に入っている小刀。
眉と目がついている事から眉目飛刀とも言う。
瓢箪のふたを開けると勝手に飛び出してきてその目から放つ光で相手を失神させる。
そこで「宝具、回れ」と声をかけると、相手の首を刎ねる。
・『杏黄戊己旗』はアストルフォの『魔術万能攻略書』みたいな感じになりそう
・『四不相』は五色の雲に乗ることから五大元素全ての属性持ちとか?
・いや中華だから五大元素じゃなくて陰陽五行か?

228名無しさん:2021/03/19(金) 08:48:45 ID:6JFRZi/60
【真名】:荘周
【元ネタ】:荘子
【クラス】:セイバー、アサシン、キャスター
【解説】:
 老子とともに“老荘”と並び称される思想家。宋の人。
 老子同様、荘子の思想は無為自然を基本としているが、
 彼の性格が反映されたためか政治的要素がほとんど組み込まれておらず、
 尚且つ世俗的な価値観は無意味であると説き、
 森羅万象が等価値で、善悪美醜などと言う概念は取り払い、
 全てを自然の流れに任せることを理想としていた。
 楚をはじめとして、数多の国が彼を召し抱えようと動くも、自由でいたいが為にそれらを徹底して断り、
 生きながらにして仙人のような生涯を送った。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補『三つの剣』
 趙の恵文王は剣士を重用し、また彼らに死闘をさせることを好んでいた。
 そのために趙の国力は衰え、それを憂いた大臣が荘子を剣士として紹介した。
 恵文王が「先生はどのような剣を用いるか」と尋ねると荘子は
 “天子の剣”、“諸侯の剣”、“庶民の剣”と言って、それを順に解説して王を論破した。
 王は自身の愚行に気付き、意気消沈して三ヶ月以上謹慎した。
 剣士らは用いられなくなったことに絶望し、自殺したという。
・『胡蝶の夢』
 荘子はある時夢をみた。
 蝶になって空を飛びまわる夢だ。自身が荘周と言う人間であったことを忘れるほど自由な。
 だが、一たび目覚めてみると自身が蝶になる夢をみていた荘周か?
 今まさに荘周になる夢をみている蝶か? その境界が分からなくなったという寓話。
 荘子が主張する無為自然の象徴とも言える一説であると、広く知られている。

229名無しさん:2021/03/19(金) 08:49:20 ID:6JFRZi/60
【真名】:ユオン・ド・ボルドー
【元ネタ】:フランスの素材
【クラス】:アサシン
【解説】:
シャルルマーニュの息子を殺害してしまい、難題を押し付けられた人物。
元々ギエンヌ公爵の息子で幼い頃に父を亡くしていたため、母の領地であるボルドーで生活していた。
ところが、シャルルマーニュの息子シャルロとその奸臣が、ユオンとその弟を殺害してギエンヌを奪おうと計画し、弟に怪我を負わせた。
そこで、ユオンは相手がシャルルマーニュの息子と知らずにシャルロを殺してしまう。
はじめ、事件のことを知ったシャルルマーニュはむしろユオンの行為を賞賛したが、殺されたのが息子だと知って激怒し、ユオンを殺そうとする。
ユオンの叔父らのとりなしもあって、ユオンは「スルタンの宮廷に行き、スルタンの食事中に姿を見せ、その近くにいる最も身分のある賓客を殺せ。そして、スルタンの娘に3度キスをしろ。さらに、貢物としてスルタンのあごひげ一掴みと、歯を4本持って来れ」という条件と引き換えに許されることになった。
旅の途中、ユオンは妖精王オーベロンに出会い「象牙でできた魔法の笛」と「魔法のカップ」を与えられた。
オーベロンの助けもあって、旅はかなり順調に進んでいた。しかし、ユオンは夢で見たスルタンの娘の美しさに恋をしてしまう。
そのため、スルタンの宮殿で「イスラム教徒なら入ってもよい」と言われたとき、つい信者と偽って入場してしまう。後悔したユオンは第2の門で自分がキリスト教徒だと名乗りなおして先に進んだが、
一度でもユオンがキリスト教徒として恥ずべき行いをしたため、その直後に危機に陥ったユオンが角笛を吹いてもオベロンは助けに現れず、ユオンは監禁されてしまった。
しかし監禁中のユオンは、やはり夢でユオンを見て惚れこんでしまっていたスルタンの娘を説得し、キリスト教徒に改宗させることに成功した。さらに愛し合う2人は、一緒に逃亡することにも成功した。
この時点で果たしていない条件は、スルタンの歯とあごひげの入手であったが、運良くスルタンが死んでしまったため、ユオンらは死体から歯とひげを採取すると、美しい花嫁とともに帰国するのであった。
【備考・アピールポイント】:
・宝具は穏やかに鳴らせば音を聞いた人間を躍らせることができ、強く鳴らせばオーベロンが助けに来てくれるという「象牙でできた魔法の笛」と善良な人が手に取ると中にワインや食料が出てくるという「魔法のカップ」

230名無しさん:2021/03/19(金) 08:50:35 ID:6JFRZi/60
【真名】:レンミンカイネン
【元ネタ】:カレワラ
【クラス】:セイバー
【解説】:
 フィンランドの叙事詩「カレワラ」の登場人物。
 貧しい出自の生まれながら男前で有能な青年。だが、気性が荒く女癖も非常に悪いのが玉に傷。
 太陽や月の神々が求婚するほどの名家の美女キュリッキを篭絡して嫁に迎えるが、
 その彼女をナンパしていた最中の片手間に彼女の住んでいた村娘全員と一晩を共にしている。
 しばらくキュリッキと仲睦まじく暮らしていたレンミンカイネンだったが、ちょっとしたイザコザが起こる。
 そこから四度にも渡るレンミンカイネンのポホヨラへの挑戦が始まった。

 一度目はキュリッキに代わる嫁を得ようとして。だがこの時、彼は呪矢で殺されてしまう。
 母の尽力の甲斐あってレンミンカイネンは命を取り戻し、その場は帰参することになった。

 二度目はイルマリネンとロウヒの娘の結婚式に招待されなかったとき。
 腹を立てていたレンミンカイネンはロウヒの夫を殺し、魔女の怒りを買ってしまう事態を招く。
 慌てて逃げ出したレンミンカイネンは、母の薦めで離れ小島に隠れ、島の乙女たちと三年の月日を過ごす。

 三度目は離れ小島から帰参した直後。潜伏中に故郷が襲撃にあったことを知ったレンミンカイネンは
 槍使いの友人ティエラを誘ってポホヨラへ逆襲に向かう。だが、魔女の妨害を受けて旅は頓挫する。

 四度目、自力で進めないレンミンカイネンはワイナモイネンとイルマリネンのサンポ奪還の一行に便乗する。
 このときレンミンカイネンはワイナモイネンには劣りながらも血気盛んな戦士として活躍する。
 だが、帰還途中に禁じられていた歌を歌ったせいで一行に最後の最後でとんでもない災難を招く。
【備考・アピールポイント】
・セイバーでレンミンカイネン
・宝具は全ての悪にたとえられた(中世では”悪”とは”強さ”を意味する言葉でもある)魔神ヒイシが鍛えた剣

231名無しさん:2021/03/19(金) 08:51:21 ID:6JFRZi/60
【真名】:張良
【元ネタ】:史実
【クラス】:キャスター、アサシン
【解説】:
 漢帝国に仕えた臣で、蕭何・韓信と並ぶ劉邦三傑が一人。
 もとは戦国七雄が一国、韓の名士の一族であるが、秦によって韓は滅ぼされてしまう。
 官位に就いていなかったために生き延びた張良は、秦と始皇帝に深い怨念を抱き、復讐を誓う。
 全財産をはたき、家族さえも蔑ろにして反乱因子を募り、怪力無双の男を雇って、
 一度は始皇帝暗殺を実行するが失敗。
 指名手配を受け、身を隠している間に、隠者(仙人とも)黄石公から太公望・呂尚の兵法書を受け取る。
 十年間身を隠しているうち、黄石公に示唆された「十年後に覇王を助ける」という進言を頼りに、
 楚で反秦運動が苛烈なものとなった時にその人物を頼りに駆けつけるが、
 その道すがらに、当時はほとんどギャングであった劉邦一向に出会い、
 その並々ならぬカリスマ性を見抜いて門下に加わる。
 そこから項羽らとともにあっという間に秦を滅ぼすと、楚漢戦争では軍略面で脆弱な劉邦を、
 他の三傑とともによく助け、遂には劉邦を覇者へと押し上げた。
 晩年は呂后の粛清を恐れてか、神仙に傾倒して家に引きこもる日々を送っていた。
 司馬遷が彼の肖像を見て「まるで婦女子だ」とこぼしたほどの容姿であることでも知られる。
 それにしても、色々な意味で劉邦のチート抱え込み率は凄まじいとしか言いようがない。
【備考・アピールポイント】:
・経歴からアサシンにも出来そうな軍師系サーヴァント。
・アサシンの場合は始皇帝暗殺未遂の時に使用した鉄槌か。
・宝具の候補は黄石公から託された兵法書、または後世に手に入れた黄石。
・四面楚歌を奏でた逸話も宝具候補に出来そうか。
・スキルは陳宮のを参考に出来そう。

232名無しさん:2021/03/19(金) 08:52:05 ID:6JFRZi/60
【真名】:ゾロアスター、ザラスシュトラ
【元ネタ】:史実?
【クラス】:キャスター
【解説】:
古代ペルシアで栄えたゾロアスター教の開祖。伝説的な預言者にして魔術師。
紀元前630頃に出生。生まれ落ちた際に泣き声をあげず、逆に笑っていたという。
そのためか救世主とも、不吉な子とも見なされていた。
彼の父親は後者であり、不吉をもたらす前に焼き殺そうと試みたが、いくら試しても火は点かなかったという。
七歳の時にも『邪眼』を行使する魔術師に狙われ、呪殺されそうになった。
しかしザラスシュトラは『邪眼』ならぬ『吉眼』の持ち主であった。
これを持って彼は呪いをはねのけ、敵を失神させ、さらに真言(マントラ)を唱えることで相手を死に至らしめた。
かくて無事に成人したザラスシュトラは、三十歳でアフラ・マズダの啓示を受け、ゾロアスター教を興すのである。
ゾロアスター教はいまなおインドを中心に十万人もの信徒を持っている巨大宗教。
創始者である彼の信仰は計り知れないものとなっているようだ。
【備考・アピールポイント】:
・ちなみにこのおっさん、吉眼を持つとか言っているが、実際は邪眼だったという説がある。
・呪いを打ち消したわけではなく、呪いを相殺した、という解釈だそうだ。
もしそれがありなら、かなりおもしろいキャスターになると思うんだが。

233名無しさん:2021/03/19(金) 08:52:45 ID:6JFRZi/60
【元ネタ】シャーナーメ
【真名】ジャムシード
【クラス】:ライダー、ルーラー
【解説】
700年の統治を敷いた、シャーナーメの聖王。アヴェスターのイマ王に相当する。
名は「輝けるジャム」を意味し、悪魔や鳥や妖精たちを従えたとされる。
悪魔の征服を完了した父タフムーラスの偉業を完全に受け継ぎ、武具の作成、四階級の制定、
緒施設の建設、宝物の確立、医療の開発を成し遂げ、世界の黄金期を築き上げた。
その絶大な知性から全てを解き明かし、神託も絶えることなく、全ては輝かしくあった。
燦然と飾らせた玉座を、悪魔に天空に挙げさせ、天より至上の黄金時代を齎すが、
やがて増長し、己を神と呼ばせたために神の加護を失う。
蛇王ザッハークに王位を追われ、最後は鋸によって二つに割かれて死んだという。
【備考・アピールポイント】:
・『ジャムの酒杯』ガラスで出来た美しい杯。世の中で起きるあらゆる事を映し出す
・『ペルセポリス』後のダレイオス1世が建設した宮殿群。ペルシア語でタフテ=ジャムシード(ジャムシード王の玉座)

234名無しさん:2021/03/19(金) 08:53:50 ID:6JFRZi/60
【真名】刑天
【元ネタ】中国神話
【CLASS】バーサーカー
【解説】
中国神話に登場する巨人。
西域の異民族を従えていた大将で、音楽官として炎帝神農に仕えていた。
炎帝と黄帝はそれぞれ世界の半分を支配していたが、全主権を求めて争いが起こる。
火の武器を使う炎帝は水の武器を使う黄帝に打ち負かされてしまう。
しかし、忠義深い刑天は、その後も一人黄帝に立ち向かった為に、
頭を切り落とされ、常羊の山に埋められてしまった。
それでも刑天は戦うことを諦めず、両乳首を目に、臍を口にして生き延び、
頭の無い姿のまま戦いの舞を踊り、斧を持ち盾を構えて暴れ続けた。
以後、刑天という名は『頭を切り落とす』と言う意味で使われている。
【備考・アピールポイント】:
・刑天って頭がある状態で召喚されるのか?
ある場合だと理性があって、無くなって初めて狂化するとか?

235:2021/07/20(火) 18:04:06 ID:6UJqtTf20
感情を含む体験の根本原因は体験者自身の先入観・自分ルール・思い込み・色眼鏡・記憶・判断基準etc。価値観が変わらない限り似たような体験を繰り返す。執着が強いほど感情も強まる
情報をどう解釈し反応し対処するかは解釈者の自由選択。「世相・言葉・服装・風紀の乱れ」はそれを感じる本人の心の乱れの自己投影
不満イヤ不安ウザ不快コワ不信キモ不可解の原因は各人の固定観念にあるので他者のせいにするのは筋違い。他者に不自由を与えた者は自らも不自由を得る
故に、貴方が誰かを怒らせても貴方に相手の怒りの原因はない。逆に、誰かが貴方を怒らせても相手に貴方の怒りの原因はない
他罰的で他力本願で問題解決力が低く対外評価を気にする不寛容者ほど、情緒安定と自己防衛の為にマナー礼儀作法ルール法律を必要とする

感情自己責任論(解釈の自由と責任)〜学校では教えない合理主義哲学〜
://kanjo.g1.xrea.com/

236名無しさん:2021/08/08(日) 22:41:29 ID:PMLU4nM20
【真名】:ゲディミナス
【元ネタ】:史実
【解説】:
 1316年にリトアニア大公に就いたゲディミナス朝中興の祖。その治世は25年に渡った。
 異教徒、正教徒、同盟者であるカトリックを同等に束ね、
 ローマ教皇やカトリック諸国からの援助を得るためにカトリックに興味があるように装ったとも言われる。
 正教徒からカトリックへの傾斜の非難を、異教徒から古くからの神々を放棄したことへの非難を受けた際は、
 教皇特使の拒絶及びフランシスコ修道会の国内退去を行いつつ、教皇特使に個人的な使節を送って困難な状況が洗礼の延期を強いさせたと説明したという。

 ヨーロッパに残された異教国家たるリトアニアに矛先を向けるドイツ騎士団の侵攻を良く防ぎ、逆にドイツ騎士団領に進出さえした。
 また南部や東部のスラヴ人の公国へ領土を拡張し、ジョチ・ウルスとの戦いを局地的なものに留め、争いを避けるようにし国境を黒海へ広げていった。
 国内では正教の修道士と同じくカトリックの修道士を保護し、リトアニアの軍隊水準を上げ、防壁で国土を守り、首都となるヴィリュニスを含む都市に多くの城を建てている。

 ヴィリュニスを首都と定める経緯についてはある伝説がある。
 ある日狩猟をしていたゲディミナスは、疲れから谷でキャンプをする事にした。その晩に彼は不思議且つ鮮明な夢を見る。
 その内容は大きな鉄の狼が丘の上に立ち、百頭の狼が同時に吠えるかのような雄叫びを上げるという物だった。

 翌朝祭司にこの夢について助言を求めると、祭司は
 「丘の上に立つ鉄の狼はその場に建つべき大都市の象徴であり、狼の力強い遠吠えは全世界がその首都の繁栄を知る日が来ることを意味する。」と告げた。
 ゲディミナスはすぐに谷に部下を送り城を建てるよう命じ、その地に創られた都市をリトアニアの新首都にしたという。

【備考・アピールポイント】
・宝具は鉄の狼か。城壁等への変形機能や建築物を追加パーツとして飲み込む能力も持たせられそう?
・クラスはライダーな気もするが、鉄の狼の雄叫びを遠距離攻撃としたらアーチャーも可能か?
・スキル候補としては八方美人的な外交能力、城の建築(陣地作成?)、国土を守った偉業(護国の鬼将?)あたりか。

237名無しさん:2021/08/08(日) 22:42:44 ID:PMLU4nM20
【真名】:五代友厚
【元ネタ】:史実
【解説】:
 江戸時代末期から明治時代中期にかけて活躍した薩摩藩士・実業家。
 幕末には藩士として薩摩藩の富国強兵に尽力し、明治以降は大阪経済の立て直しに
 奔走したことから『大阪の恩人』とも称された。

 薩摩国鹿児島城下で生まれた五代は質実剛健を尊ぶ薩摩の気風の下に育てられ
 8歳になると児童院の学塾に通い、12歳で聖堂に進学して文武両道を学ぶ。
 ペリーが浦賀沖に来航した折、五代は「男児志を立てるは、まさにこのときにあり」
 と奮いたったとされ兄が鎖国論者にも関わらず、開国論者の立場に立つ。
 その後、藩伝習生として長崎海軍伝習所へ赴きオランダ士官から航海術を学んだ。

 生麦事件を発端として起こった薩英戦争では藩船ごとイギリス海軍の捕虜となるが、
 通弁のはからいによって小舟にてイギリス艦を脱出、イギリスの捕虜となったことが
 悪評となったため薩摩に帰国できず、しばらく潜伏生活をした後に潜伏中に出会った
 同じ薩摩藩士の取り成しによって帰国を許された。

 それから3年後、藩命により薩摩藩遣英使節団として渡英し、欧州各地を巡った。
 帰国後、欧州での経験を経て五代は御小納戸奉公格に昇進し、薩摩藩の商事を一手に握る。
 慶応4年に勃発した戊辰戦争では五代は西郷隆盛や大久保利通らとともに倒幕に活躍した。
 明治新政府発足後は外国官権判事、大阪府権判事兼任として大阪に赴任し
 堺事件、イギリス公使パークス襲撃事件などの外交処理にあたると共に
 大阪に造幣寮を誘致し、初代大阪税関長となり、大阪税関史の幕を開いた。
 退官後も紡績業・鉱山業・製塩業・製藍業の発展に尽力し、実業家としての展望を見せる。
 明治18年、糖尿病により、49歳にして東京の別荘で没する。葬儀は彼が発展に尽力した大阪市で行われた。

【備考・アピールポイント】:
・近代人で文化史寄りの偉人だが戦争の経験はあり、示現流を修めていた薩摩隼人。
・日本人の無知につけこんだ外国商人の不正行為を見逃さない、悪に対する厳格な態度だったとされる事から秩序か善寄りになりそう
・適正クラスは大阪商工会議所ビル前の銅像が示現流の使い手がいつでも抜刀できるポーズとされることから示現流使いのセイバー・航海術の心得があるからライダーあたりか
・スキルは『航海』『プランニング』『雲耀』辺りが候補

238名無しさん:2021/08/08(日) 22:43:49 ID:PMLU4nM20
【真名】:バラム
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:旧約聖書
【解説】:
 民数記に登場する占い師、あるいは呪術師。ベオルの子とも。
 ユダヤの民を邪教へと誘い、ペオルの事件を引き起こした張本人。
 一部ではソロモン七十二柱の同名の魔神と関連付けられる。
 当初はイスラエルの民の武力を恐れたモアブ王バラクに依頼され、彼らを呪おうと試みたが、再三に渡る神の警告を受け断念。結果としてバラクの不興を買いつつもイスラエルの民を祝福する託宣を告げた。
 しかし、イスラエル人はモアブ人やその同盟国ミディアンの女達と姦淫し、異教神バアル・ペオルを崇拝するという暴挙に出る。
 怒れる神は疫病を送り込み、結果として2万4千人が命を落としたペオルの事件と呼ばれる大惨事に至った。
 後にモーセは一連の事件をバラムの企みであると断じ、『ヨハネの黙示録』でも偶像崇拝や淫行に奔るようイスラエル人を唆したのはバラムの発案であるとされている。
 最期は神の命によりモーセが行った聖絶に巻き込まれ、イスラエル人の剣に斃れた。
 タルムードといったユダヤ教の文献では隻眼に加え、片脚に不具を持つ者と伝えられる。異教徒におけるモーセと評され、神の怒りを占うことが出来た唯一の者とされるなど預言者としての力量が称えられる一方で、大預言者に比する叡智を備えながらその力に溺れ破滅した彼をラシャ(邪悪な者)、ベロ・アム(人と交わらぬ者)、ビラ・アム(人を滅ぼした者)と綽名し、邪視、傲慢、強欲の三悪徳を持つ者は皆バラムの弟子であると説くなど、聖書における所業を裏付けるかの如く邪悪な神敵として取り扱われる。

239名無しさん:2021/08/08(日) 22:47:48 ID:PMLU4nM20
【真名】:メネラオス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】:ランサー、ライダー
【解説】:
トロイア戦争におけるギリシア側の副大将で、伝説上のスパルタ王。
スパルタ王のヘレネーに訪れた数多くの求婚者の一人であり、父であるテュンダレオスは大勢の求婚者のうち誰を選んでも恨みを買う恐れがあるので誰を婿にするか迷っていたところ、
オデュッセウスが「誰が結婚するにしろ、その男が困難に陥った際は皆が力を合わせて助ける」と誓わせた。そして、メネラオスがヘレネーの夫となり、スパルタ王の後となった。
その後、パリスの審判を経て妻がパリスに誘拐されると兄のアガメムノンは誓いを持ち出しトロイア側に仕掛けた戦争が、かの有名なトロイア戦争である。
パリスとの決闘を試み、槍で致命傷を負わせるもアフロディーテの手助けから逃がしてしまう。
トロイア陥没時にはオデュッセウスの木馬に乗り込み、ヘレネーの間男のデーイポボスを殺害しヘレネーも手を掛けようとするが情が勝り見逃す。
祖国に帰還する際も、神々への供物を怠ったせいで漂流。数年後無事に祖国に帰還し、死後はヘレネーと共にエリュシオンに至ったという。

【備考・アピールポイント】:
トロイア戦争におけるアカイア側の英雄、そして苦難を経て祖国に帰還できた人の1人。
スキルは失われた神々の呪詛、パンダロスの射撃を耐えた頑健、一騎打ち系スキルか
宝具は兄のアガメムノンとは違い英霊を召喚可能な軍勢宝具、エリュシオンに至った逸話から呪詛耐性&即死耐性&定期的なバステ解除あたり

240名無しさん:2021/09/20(月) 08:46:39 ID:8jQOVeBc0
【真名】:アルプ・アルスラーン
【元ネタ】:史実
【解説】:
セルジューク朝の第2代スルターン。「勇猛なるライオン」を意味する名前で、
彼の軍事的な武勇や戦闘技術を称えて名づけられた。
即位に際しアッバース朝カリフから下された尊称により、「偉大なるスルターン、王朝の腕、
勇敢の父、アルプ・アルスラーン・ムハンマド、信徒たちの司令者の証言者」と名乗った。
アルプ・アルスラーンは、父チャグリー・ベグの後を継いで、ホラーサーンの総督となった。
セルジューク朝の初代スルターンであるトゥグリル・ベグは彼の叔父である。
トゥグリルが亡くなると、アルプ・アスラーンの兄弟であるスライマーンが後継しようとしたが、
アルプ・アスラーンと、トゥグリルの従兄弟クタルミシュが共に反対しその後アルスラーンは
クタルミシュとも王座を争ったが、結局はアスラーンが勝ち、スルターンの座を受け継いだ。
アルプ・アスラーンの遠征軍は東ローマ帝国を侵略してシリアに向かった。
侵略者を迎えうたんとする東ローマ皇帝ロマノス4世自身が指揮した2回の戦闘を含む、
計3回の激戦が行われた結果、セルジューク軍は敗退し、ユーフラテス川の手前まで
退却した。ロマノス帝は再び戦闘を起こすことを決意し、4万人の軍を集めアルメニア
に進軍、アスラーンは和議を望んだが、ロマノス帝はそれを拒否したため、マラズギルトの戦い
と呼ばれる戦闘となった。結果は、ローマ軍内部の裏切りとテュルクの騎兵隊の威力
によって、ローマ軍の完敗となった。
ロマノス4世は捕虜となったが、アルプ・アスラーンはロマノフ帝を寛容に扱い、和平を
約束したうえ、丁重に護衛の兵を付けて釈放した。
アルスラーンの最期は捕虜として捕えられ残酷な処刑を命じられた総督ユースフが短剣
を持って襲い掛かり、アルスラーンは護衛を制して自ら弓を取り出したものの、足を滑らせ
矢を外し、ユースフの短剣を胸に受け、その4日後に亡くなった。
護衛をを制した自らのうぬぼれを後悔し、そのことを死の間際に息子に伝えたと記録に残っている。
アルスラーンは父チャグリー・ベグの隣に埋葬された。墓碑には次のように刻まれている。
「天にも届くアルプ・アルスラーンの偉業を仰いだ者たちよ、見よ!いまや彼は黒い土の下に眠っている…」

【備考・アピールポイント】:
・イスラムの獅子王。アルスラーン戦記とは一切関係ない。
・かつてハサン・サッバーハがアルプ・アルスラーンの宮廷に出仕していたらしいのでギリギリハサン関係者?
・アルスラーンが「もし捕虜になったのが逆に私だったらどうしたか?」と聞くとロマノフは
 「処刑するか、街中で晒し者にするだろう。」と答えるとアルスラーンは
 「私の下す刑はそれよりも重い。私は貴方を赦免して自由にするのだから。」と答えたと言う。
・東ローマ帝国を破ったからには強いんだけど最期があまりにも……。きっとアストルフォが天敵
・クラスはロマノス4世主軍に矢を雨あられと浴びせたかつ本人も最期は弓を使ったのでアーチャー
・宝具はマラズギルトの戦いの戦いで活躍した弓騎兵隊でその陣形が大きな弓の形をしているとかで

241名無しさん:2021/12/12(日) 12:00:03 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:リャナンシー
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:アイルランド伝承
【解説】
 アイルランドに伝わる美しい女性の姿をした妖精。名前は「妖精の恋人」という意味。
 この妖精は人間から見える事はなく、彼女が愛を向ける相手だけがその美しい姿を見ることができる。
 相手が愛を受け入れなければ奴隷のように奉仕し、愛を求める。

 リャナンシーの特徴は愛を受け入れた相手に詩や歌声の才能、インスピレーションを与えるという事。
 そしてその代償として精気、あるいは血を吸い取っていく事である。

 古代アイルランドの多くの詩人、芸術家が短命に終わったのはリャナンシーがひらめきの代償として精気を吸っていったからだと言われる。

【備考】
・宝具候補を考えるならかつての恋人たちの詩や歌声?この方向で行くと『死神のための葬送曲』や『至高の神よ、我を憐れみたまえ』が参考になるか

・スキル候補は吸血、芸術審美、魅惑の美声、詩等の芸術の才を与えるバフスキルか?

242名無しさん:2021/12/12(日) 12:00:36 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:レッドキャップ
【クラス】:アサシン・バーサーカー
【元ネタ】:イギリス民間伝承
【解説】
 イギリスの民間伝承に登場する妖精。直訳すると「赤い帽子」。レッドコームとも。
 イングランドとスコットランドの国境に出没するという危険な妖精で、長く薄気味悪い髪
 赤い眼、突き出た歯に、鋭い鉤爪を具え、鉄製の長靴と赤帽子を身に付けている。
 人間を見かけると驚くべき速さで接近し、得物の斧で襲いかかる習性を持っている。
 名前の由来である赤帽子は犠牲者の血で染められており、常に赤錆色を帯びているのだという。
 弱点はロザリオ等の十字架であり、捕まった際には聖書の文句を口にすれば姿を消すとされる。
 
 ゴブリンやオーガのような悪妖精(アンシリー・コート)であるとされる一方で
 スコットランド・パースシャーにあるグランタリー城に棲む複数のレッドキャップは
 訪れた者に幸運を授けてくれるという。
 
【備考】
・ブリテンで出てくると思ったけど意外と居なかったやつ
・ルサールカが搦手系だからこっちは直接的に害あるエネミーで
・アンシリー・コートと言われてるから型月だと悪妖精化と絡められそう
・宝具はやはり血染めの赤帽子か幸運を授けるバフ?

243名無しさん:2021/12/12(日) 12:01:39 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】イギリス民間伝承
【真名】狩人ハーン
【クラス】アーチャー、ライダー
【解説】
 英国王室の居城のひとつウィンザー城をとりまくウィンザー・グレート・パークでのみ語られる。
 顔の無い英雄のうちの一人。
 鹿皮の服の上にマントをはためかせ、頭には牡鹿の頭蓋骨と角を飾り、身体中から燐光を発する。
 堂々とした人の姿をしているとされる。
 角を生やしたケルトの狩猟・冥府の神ケルヌンノスや森の人グリーンマン、ワイルドハントの首領などと関連付けられる超自然的な狩人として、呪われた者の魂を集めては、地獄へと送っている。
 その姿を見るのは、死や災難など不吉の前兆であるとされ、ウィンザーの森のオークの木の下で彫像のように立つ姿や、火を吐く黒馬に乗る姿で現れると言う。
 1931年の経済恐慌の開始や1952年のジョージ6世の崩御など、20世紀以降にも多くの目撃例が残っている。
 ワイルドハントの首領としての側面も持っており、角笛を吹き鳴らしながら馬に跨り、沢山の猟犬を伴いながら駆け抜けるという。

【備考・アピールポイント】
・今話題のケルヌンノスを起源に持つとされる。
・狩人からアーチャー、黒馬に乗っている事からライダー
・宝具はワイルドハントの軍勢召喚?
・スキル候補は猟犬を使役する狩人らしいので動物使役、獣狩り、概要は不明だがロビンの皐月の王も持たせられそうか。
・魂を集めているという話に着目して倒して敵の魂を一時的にハーンの霊基に収納、サーヴァントの場合は所持スキルを魔力を消費して使用可能にするというスキルがあっても面白い。

244名無しさん:2021/12/12(日) 12:02:16 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:ヴェルンド
【クラス】:アヴェンジャー
【元ネタ】:『ヴェルンドの歌』『シズレクのサガ』
【解説】
 ゲルマン人の伝承に登場する鍛冶師。
 数多くの伝承に登場し、いずれにおいても優れた鍛冶師として伝わる。
 伝承の中にはヴェルンド自身を指して「妖精の王」と呼びかける場面も存在する

 『ヴェルンドの歌』においては彼はフィンランド王の三男でありスラグヴィズ、エギルという
 二人の兄弟を持ち、「白鳥の羽衣」を脱いで水浴びをしている三人のワルキューレを見つける。
 三兄弟はそれぞれを自身の妻とし、ヴェルンドもヘルヴォル・アルヴィトを妻とした。
 しかしワルキューレ達は数年後に彼らの元を去ってしまう。
 二人の兄弟は彼女達を追ったが、ヴェルンドは一人留まり、腕輪を鍛えながら妻の帰りを待つ。

 ある時、スウェーデン王ニーズズがヴェルンドの寝込みを襲い、宝を奪った上で膝の腱を切り、
 セーヴァルスタズという島に幽閉して、自身のために宝を鍛えさせた。
 監禁されたヴェルンドは鍛冶場に訪れたニーズズの二人の王子を殺害し、その頭蓋骨から
 作った銀塗りの杯を王へ、眼球から作った宝石を王妃へ、歯から作った装飾品を王女に贈った。
 更に腕輪を直しにきた王女ベズヴィルドに酒を振る舞い、泥酔させてから襲い、子を孕ませる。
 その後、歩けるまで回復したヴェルンドはニーズズに王女と自身の子の命の保証を誓わせ、
 自身の所行を明かした後に空中へと飛び去って行った。

 『シズレクのサガ』ではヴィルキヌス王と人魚との間に生まれた巨人ヴァジの息子とされる。
 王に監禁され、報復として王子の死体を持ちいた道具を送る、王女を孕ませるという点は
 『ヴェルンドの歌』と共通しているが、『シズレクのサガ』ではこの時に生まれた子が
 後にディートリヒの部下となるヴィテゲであるとされている。
 ヴェルンドは子であるヴィテゲに自らが鍛えた防具一式と名剣ミームングと名馬スケミングを与えた。
 また『ベオウルフ』でも「優れた武器や防具を作る名工」として間接的に言及される他、
 イギリスのオックスフォードシャー州にある墳丘はサクソン人によって
 ウェーランド(ヴェルンド)の鍛冶場と名付けられるなど海を隔てた崎でも強い影響を与えている。

【備考】
・監禁されたとはいえ、やることがかなりえげつない鍛冶師。アヴェンジャー適性持ち
・妖精と聖剣作成の関係ないとかも分かったアヴァロン・ル・フェの後だとキャストリアや村正なども参考に出来そう
・モルガンのように逸話によって出自諸々がかなりブレるタイプの人物だが逸話の要素を全部拾えばワルキューレ・妖精・巨人とボス張れる性能も期待出来るかなと
・基本は『ヴェルンドの歌』を中心にミームング等のネームド武装は他の伝承からも拾えそう

245名無しさん:2021/12/12(日) 12:03:07 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:フロールヴ・クラキ
【元ネタ】:『フロールヴ・クラキのサガ』
【クラス】:セイバー
【解説】:
 六世紀頃のデンマークに存在したとされる伝説的な王。
 クラキとは後にベルセルクの一員となるウォッグが痩躯だったフロールヴの容貌を「棒(クラキ)の様だ」と揶揄ったところ、それを受けたフロールヴ本人が気に入って渾名としたもの。
 このように財貨を惜しまず、敵国の戦士や自身を揶揄した者をも受け入れる広い度量の持ち主として知られ、そのカリスマ性で「熊の子」ボズヴァル・ビャルキを筆頭とする十二人のベルセルクに加え、諸国から集った数多の戦士を心服させた。
 一方で、父王ヘルギとその娘ユルサとの近親相姦によって誕生したという曰くのある出生を背負っており、父を早くに亡くし、母を長年敵国に留め置かれ、異母妹が破滅の要因となるなど家運には恵まれることはなかった。
 八歳にして父をスウェーデン王アディルスに謀殺され、後を継ぐという苦境に陥るもヴァイキングによって名声を馳せ、周辺諸国の王を従えるほどの強大な王へと成長。
 その後もスヴィプダグ、ボズヴァル・ビャルキといった最上の戦士たちを迎え入れ意気軒昂のフロールヴは父の命と遺産を奪い、援軍として派遣した戦士達への報酬を踏み倒したなど因縁が重なるアディルスから財産を奪い返すべくスウェーデンへと向かう。
 母ユルサの助言もありアディルスが仕組んだ罠を鮮やかに切り抜け、差し向けられた戦士達を部下と共に蹴散らしたフロールヴは追撃に来たスウェーデン軍を地に撒いた金品を囮にするという奇策で破り、なおも猛追するアディルスの強欲さを逆手に取り黄金の腕輪によって作った隙を突いた名剣スコヴヌングの一撃でアディルスを叩きのめす。その様を見たフロールヴは「スウェーデンで最も権力ある者を豚のように這い蹲らせてやった」と高らかに宣言して去ったという。
 しかし、フロールヴと戦士団の栄光にも翳りが差した。フラニという農民に変じたオーディンが提供した武具を受け取らなかったことで不興を買ってしまったのである。武運の喪失を危惧したボズヴァルから戦を控える旨の忠言を受けるも揺らぐことは無かったフロールヴだったが、遂に最期の時は訪れた。異母妹スクルドとその夫ヒョルバルズルが冬至の祝祭の日を狙い反乱を起こしたのである。スクルドの魔術によって突如として現れた軍勢を相手取るフロールヴと戦士団だったが、多くの魔術師や魔物をも抱え込んだ不死の大軍による奇襲は如何ともし難く、戦士たちは一人、また一人と斃れてゆく。スコヴヌングを手にベルセルクらに劣らぬ奮戦を見せたフロールヴも自身を守護する盾の壁から飛び出し、壮絶な最期を迎えた。
 スクルドとヒョルバルズルの天下も長くは続かず、ユルサの助力を受けたベルセルクの生き残りであるウォッグや、ボズヴァルの二人の兄を中核とする軍勢の逆襲を受け破滅する。
 彼らはフロールヴを愛剣スコヴヌングと共に埋葬し、スコヴヌングには彼と共に戦った十二人のベルセルクの魂が宿るのだと真しやかに囁かれるようになった。

246名無しさん:2021/12/12(日) 12:03:45 ID:Ig3wxBBg0
【真名】: ステファン・バートリー
【元ネタ】:史実
【クラス】︰ライダー
【解説】:
 16世紀のトランシルヴァニア公。バートリ・イシュトヴァーン9世とも。
 後にポーランド王アンナ・ヤギェロンカと結婚し、共同統治者として彼女と同様の地位を獲得した。
 ハンガリーの名家バートリ家の出身で「血の伯爵夫人」エリザベート・バートリーは彼の姪にあたる。
 バートリ家の近親者にはエリザベートをはじめ狂気と残忍さに彩られた者も少なくはないが
 彼自身は確かな外交・内政の手腕から最も優れた選挙王と多くの歴史家に評価されている。
 ポーランド王位についた当初は自身の王位を主張する神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世との
 対立や密かに皇帝から援助を受けた国内勢力の軍事的抵抗によって危機に立たされるも
 野戦において勝利し、これと和解。この勝利を機に国王としての権威を高める。
 王権強化に際してステファンは当時の実力者であった貴族のヤン・ザモイスキと協力し
 課税強化により潤った王室財産を貴族に貸し出し味方につけ、軍事面では半常備軍の
 歩兵部隊を設置し、登録コサック制度や有翼驃騎兵(フサリア)の本格的な導入を行い
 さらに裁判所の組織など司法分野の改革などといった政策を取り仕切った。
 対外関係では長くに渡り敵対関係にあったマクシミリアン2世の後継者であるルドルフ2世と
 軍事同盟を結び、オスマン帝国との紛争も和平調停により一時休戦するなど
 力ずくの解決だけでなく同盟関係の構築による和平政策を模索した。
 また雷帝イヴァン4世率いるモスクワ大公国とのモスクワ・リトアニア戦争の最終局面である
 リヴォニア戦争においては勝利を決定づけた遠征を自ら直接指揮した。
 その後、国境防衛のためにオスマン帝国を仮想敵としたポーランド・リトアニア・モスクワ
 合同の成立を計画するも、ステファンがフロドナ古城で急死し、計画は立ち消えとなった。
 癇癪による突然死であるとされ、遺体は東欧で初めての検視解剖を受けた遺体となった。

【キーワード】
『フサリア』
 ステファンが祖国トランシルヴァニア公国からポーランドに持ち込んだとされる騎兵の形式。
 同様に東ヨーロッパ発祥の騎兵であるユサールが甲冑を脱ぎ捨て軽騎兵となったのに対し
 フサリアは贅の限りを尽した装飾と金属の甲冑、そして最大の特徴である巨大な鳥の羽飾りを背負い
 「コピア」と言われる長大な槍や超長剣「コンツェシュ」、攻撃用メイス「ブズディガン」
 や戦斧、小弓、ピストルといった多彩な武装を装備した衝撃重騎兵軍団として発展した。
 またフサリアの騎乗する馬にはヨーロッパの他の乗用馬に比して体格が大きめで高速で走る高価なアラブ馬が使用された。
 特筆すべきは圧倒的少数で大軍を打ち負かすことと、自軍兵の損害の少なさにあり
 ある戦争では2600騎のフサリアが敵軍の全兵科からなる3万6000以上の大軍に突撃し
 これを撃滅したが、ポーランド側の戦死者が100〜200人だったのに対して
 敵軍の戦死者は6000〜9000人と見積もられている。
 圧倒的な実力を誇ったフサリアだったが度重なる戦乱と財政問題から、装備と錬度を維持
 することができなくなり、軽騎兵に取って代わられた。

【備考・アピールポイント】:
・エリちゃんのおじ様(真)。ハロウィンの時期なのと今次は皇帝が多いので神聖ローマ・ロシア・オスマン帝国と皇帝との経験が多い人物として推薦。
・適正クラスは騎兵を指揮した経験もあることからライダー。死因の癇癪やバートリ家周りをこじつければ狂化低めのバーサーカーもいけるか。
・スキル候補は戦略・為政・癇癪持ちあたり
・宝具候補は重騎兵フサリアの軍勢、バートリ家の竜の紋章が今の形になったのがステファンの時代だったのでエリちゃんみたいに竜に関する能力もありかも

247名無しさん:2021/12/12(日) 12:04:22 ID:Ig3wxBBg0
【真名】ヘロトドス
【元ネタ】史実、『歴史』
【クラス】キャスター、ルーラー(歴史という概念を確立した)
【解説】
古代ギリシャの植民市ハリカルナッソス生まれの歴史家。その名は「女神ヘラの贈り物」を意味する。
僭主リュグダミスに反抗するも追放され、サモス、アテナイ、クリミア、エジプト、バビロニアなど各地を放浪する。
彼はこの旅で得た知見などをまとめ『歴史[historiai(ヒストリアイ)]』と題した著作を残した。この書は現存する最古の歴史書である。
【歴史】
前五世紀ギリシャ及びその周辺地域、ペルシャ、エジプト、南伊などで見聞きした歴史や風俗などをまとめた書物。
マラトンの戦いやテルモピュラオの戦い、サラミスの海戦などに触れられている。
有名な「エジプトはナイルの賜」はこの中の一節。

248名無しさん:2021/12/12(日) 12:04:52 ID:Ig3wxBBg0
【真名】: トミュリス
【元ネタ】:史実、『ヒストリアイ』
【クラス】ライダー
【解説】:
 遊牧民マッサゲタイの女王。紀元前530年頃の人物。
 ペルシアの王キュロス二世とペルシア軍を破り、キュロスを殺害したという逸話で有名。

 バビロンを征服したキュロスは次にマッサゲタイを配下に収めんとして、トミュリスに求婚し、マッサゲタイの王位を得ようとした。 
 しかし彼女はキュロスの企みを見抜き来訪を拒絶。
 キュロスは現在のシムダリア川であるアラクセス河の畔に兵を進め、船橋を組み船に櫓を築く等して侵攻の準備を進めた。

 この作業中、キュロスの元に女王の使者から言伝がなされた。
 「どうしてもマッサゲタイと戦うならば、態々渡河などせず既存の橋を使うとよい。
 迎え撃つのがお好みであるならばこちらから橋を渡り、貴国へと攻め入ろう。」
 キュロスは軍の上層部を呼び集めるも元リュディア王のクロイソスにより意見は対立。
 最終的にキュロスはクロイソスのある計略を採用して戦闘に臨んだ。

 トミュリスに通告したのちキュロスは橋を渡り、自軍の陣と豪勢な食卓を築くと自軍の部隊をアラクセス河へと退却させて待ち構えた。
 マッサゲタイ軍は全体の3分の1の勢力でクルシュ軍の劣弱な残留部隊に襲い掛かり、抵抗するペルシア人を殺していった。
 しかし用意された食事を見ると座り込んで食べ始め、腹いっぱいに平らげてしまった。
 酒宴で振る舞われた料理には麻薬(ハシン)が仕込まれており、マッサゲタイ軍は
 満腹の中酔い潰れてしまい、計略通りペルシャ軍の襲撃を受け、捕虜にされてしまう。
 その捕虜の中にはマッサゲタイ軍の指揮官にしてトミュリスの息子であるスパルガピセスの姿もあった。

 息子の身に起こったことを知らされたトミュリスは再び使者をキュロスに送る。
 「マッサゲタイの部隊に対する狼藉の罪は問わぬ。私の息子を返しこの国を去れ。
  さもなければマッサゲタイ族の主神たる日の神に誓い、血に飽くなきそなたを血に飽かせよう。」
 キュロスはこれを気にも留めなかったが、酔いから醒めた王子を解いた。
 しかし、己の迂闊さと悲運を嘆いたスパルガピセスはその場で自決し果ててしまった。

 懇願を受け入れられなかったトミュリスは残る全兵力を集めて攻め入った。
 最初は互いに矢を放ち、その後は短剣や槍を交えて絶え間なく戦い続ける。
 互いに刃が折れ矢が尽きるまで戦い、どちらの軍も一歩も引くことはなかったが、遂にマッサゲタイは勝利し、キュロスはこの激戦の中で息絶えたのであった。

 トミュリスは人血を満たした革袋を持ってペルシアの戦死者の中からキュロスの遺骸を探し当て、その首を取って革袋の中へ投げ込んだ。
 女王は遺骸を辱めながらこう言った。
 「私は生きながらえて戦いには勝ったが、所詮は我が子を謀略にかけて捕えたそなたの勝利であった。
  さあ、約束通りそなたを血に飽かせてやろう。」

【備考・アピールポイント】:
・宝具候補としてはキュロスの遺骸を辱めた「人血を満たした革袋」か。(拡大して敵対者を血で溺れさせる?)
・スキル候補はマッサゲタイが信仰していたヘリオス(太陽)の加護か。(馬を捧げる事で効果増?)
 またキュロスを殺した存在として注目するならばなにかしらの特攻スキルもありか。(王属性特攻?)
 他は汎用スキルのカリスマか

249名無しさん:2021/12/12(日) 12:05:31 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、アーチャー、ライダー
【真名】クリスティーナ女王(クリスティーナ・アレクサンドラ)
【解説】
 北方の獅子王グスタフ2世アドルフの娘であるスウェーデンの女王。
 自由主義な在り方や教養の深さから後世の歴史家をして「バロックの女王」と称された。

 誕生時は男児であると誤認され一時は「男子誕生」と報じられたが後に女児であることが判明。
 男子を熱望していた母マリア・エレオノーラは落胆したが父グスタフ・アドルフは
 「我々皆を騙したのだから賢い子になるだろう」とクリスティーナの誕生を歓んだとされる。
 女子でありながらもクリスティーナは早々に後継者に指名され、古典や神学に加え帝王学を学び
 騎馬・剣術・狩猟をさせられるなど男子のように教育されていたという。
 クリスティーナ自身も手芸や人形遊びなど女子の遊びよりも乗馬や射撃を得意としていた。
 「最後で最大の宗教戦争」とされる三十年戦争で父が戦死すると、6歳の若さで王に即位した。
 即位当初は宰相アクセル・オクセンシェルナが実権を握ったが、三十年戦争が終結すると親政を行った。
 スウェーデンは当初、三十年戦争の戦勝国として膨大な要求を敗戦国に突きつけていたが
 女王の統治ではそれを取り下げ、大幅な譲歩をして交戦国に対しての妥協を行った。
 臆病な対応と看做されスウェーデン国内では反発を招いたが、女王は自らの意思を貫き
 その寛大な譲歩によって、近代国際法の元祖ともいうべきヴェストファーレン条約が成立した。
 また、彼女は父王の聡明さと高い政治能力を有しており、その治世下ではカトリックとプロテスタント
 の融和を説き、キリスト教の安寧を目指す自由主義を掲げていた。
 しかし、絶対主義化とプロテスタント主義を目指す政府との軋轢が彼女を苦悩させ、国益と自由主義の 狭間で揺れ動いた彼女は最終的に己の意志を貫き、退位した。
 もとより教養豊かであり、ルネ・デカルトら哲学者とも交友関係を持っていた彼女は退位の後に
 従兄に王位を譲り、自身はカトリックに改宗した後、ローマに居を定め欧州各国を周遊した。
 ローマに定住した後は学問・芸術・文学を研究する日々を送り、ローマにアカデミーを創設した。

 誕生時の男子という誤報に加え、即位後から男装をして過ごしていた、ドレスや装飾品で着飾ることや
 結婚に関心が薄かった、深い声の持ち主で男性用の靴の愛用していた……といった噂話から一時期は
 両性具有であるという説が支持されていたとも言われている。(20世紀に行われた再調査では遺体は明らかに女性のものだったという)

【備考・アピールポイント】
・スウェーデンの女王。苛烈なカトリックの女王メアリーに対してプロテスタント・カトリックの融和を目指した女王クリスティーナという対比で
・芸術に対しても造詣が深かったことからキャスター、退位後はローマに定住した事からランサーとも絡められそう。
・聡明な反面、財政には疎く、後のスウェーデン財政危機の遠因となったともされるためアサシン・フェイカーとは相性悪そう
・スキル候補は両性具有とされたことから麗しの風貌、或いはナポレオンのような可能性の光とその多彩さから専科百般or驥足百般、生涯を通じて自身の哲学を貫いたとされることから王道踏破あたり
・適正クラスは剣術・射撃・馬術などの要素でセイバー・アーチャー・ライダー
・宝具はバロックの女王と称された精神性の昇華宝具か、締結に貢献したきヴェストファーレン(ウェストファリア)条約に由来する何かとか

250名無しさん:2021/12/12(日) 12:06:07 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、アサシン
【真名】佐々木只三郎
【解説】
 江戸時代末期に結成された京都の治安維持組織『京都見廻組』の与頭。
 神道精武流を学び「小太刀日本一」と称され、幕府講武所の剣術師範を務めたと伝えられる。
 尊皇攘夷派の郎党である清河八郎の提案を取り入れ、後の新選組の前身である浪士組を支持し
 自らも参加するが、清河が浪士組結成の目的は尊皇攘夷を実行することだと主張した為に対立。
 攘夷に反対した芹沢鴨・近藤勇・土方歳三らを残して江戸に帰還した清河は軍資金調達のために
 商家押し込みなどを行ったが、完全に幕府と対立していたため、幕府の命を受けた只三郎が刺客
 として差し向けられ、帰宅する途中に只三郎の手によって暗殺された。

 その後は京都において見廻組を率い、新撰組と共に尊攘派志士から恐れられた。
 京都近江屋で土佐藩の坂本龍馬・中岡慎太郎が暗殺された近江屋事件では見廻組隊士の今井信郎
 渡部篤らと共に暗殺に関与した実行犯であるとされている。
 戊辰戦争が勃発し、京都で幕府軍と新政府軍の間で鳥羽・伏見の戦いが発生すると見廻組を率いて
 幕府方として戦うが、腰に銃弾を受けて重傷を負い、数日後、和歌山に敗走中に死亡。
 死の間際、只三郎が痛みに苦しんでいると、介抱していた兄の手代木勝任から
 「貴様は今までずいぶん人を斬って来たのだから、これくらいの苦しみは当然だろう。」
 と言われ苦笑したという。

251名無しさん:2021/12/12(日) 12:06:37 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、キャスター
【真名】フランツ・フォン・シーボルト
【解説】
 ドイツ出身の医師にして博物学者、オランダ領東インド陸軍病院の外科少佐でもあった人物。
 名門の出身であり、誇りと自尊心が高く、大学時代は33回もの決闘を行い、顔に傷も作ったという。
 また、鎖国時代の日本に商館医として来日、蘭学を伝えたことから「出島の三学者」と呼ばれている。
 出島内において開業の後、出島外に塾を開設し、西洋医学教育を行った一方でシーボルトは
 日本の文化を探索・研究し、文学的・民族学的コレクション5000点以上収集したという。
 しかし、帰国する際に船が難破し、流出した積荷の中に幕府禁制の日本地図が問題となり
 返却を要請されたがそれを拒否したため、出国停止処分を受けた後、国外追放処分となった。
 帰国後は研究をまとめた『日本』という記述記録集を刊行し、日本学の祖として名声が高めた。
 日本が開国し、シーボルトの追放令が解除されると再度来日し、対日交渉の専門家として活躍した。
 最期は帰国した際にミュンヘンで風邪をこじらせ敗血症を併発して死去したとされる。
 
【キーワード】
『天浮石』
 生石神社に神体として祭られている巨石。石宝殿、鎮の石室、または単に浮石とも。
 支柱が巨石自体の死角になり、池の上空に浮かんでいるように見えるため「浮石」と呼ばれる。
 誰がいつ何の目的で作ったのか判然としておらず、高千穂の天逆鉾・鹽竈神社の塩竈と共に「日本三奇」と称されている。
 伝承では少名毘古那神と大国主神が播磨国に来た際石造の宮殿を建てようとして一夜のうちに
 現在の形まで造ったが、途中で土着の神の反乱が起こり、反乱を鎮圧している間に夜が明け、
 宮殿は横倒しのまま宮殿は未完成となったが、二神はここに鎮まり国土を守ることを誓ったという。
 幕末に日本を訪れたシーボルトもまた浮石を目撃し、三枚の詳細なスケッチを残したという。
 このスケッチはシーボルトの著書の第一冊目に収録されている。

【備考・アピールポイント】:
・日本では結構な知名度の博物学者/医者。槍龍馬の天逆鉾みたいな感じで同じく「日本三奇」である天浮石関連の人物。公式既存鯖だと葛飾北斎とのエピソードもあり。
・適性クラスは作家系キャスター(浮石関連を使うならそれ経緯の神秘もあり)、決闘や乗馬を好んだことや解剖医として「執刀」した経験ならセイバー
・スキル候補は博物学者としてコレクターや観察・叡智系スキル。医者として医術・人体理解スキルあたりか

252名無しさん:2021/12/12(日) 12:07:28 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:藤原保昌
【クラス】:セイバー、アサシン
【元ネタ】:史実
【解説】
 平安時代中期の貴族、ふじわらのやすまさ。
 藤原南家巨勢麻呂流、右京大夫・藤原致忠の子。摂津守となり同国平井に住したことから平井保昌とも。
 歌人和泉式部の最後の夫でもあり、彼自身も歌人である。

 源頼信・平維衡・平致頼らとともに道長四天王と称され、中世文学では坂上田村麻呂・藤原利仁・源頼光とともに中世の伝説的な武人4人組の1人と紹介された。

 保昌にはいくつかの説話が残されている。
 保昌が笛を吹いて夜道を行く所を見つけた盗賊が後をつけるも、恐ろしさを感じ襲う事が終ぞ出来ず、
 保昌が逆に盗賊を自らの家に連れ込んで衣を与えたところ、慌てて逃げ帰った話。
 和泉式部に紫宸殿の梅を手折って欲しいと請われ、警護の北面武士に弓を射掛けられるも一枝を得て愛を射止めた話がある。

 またかの酒?童子討伐の説話では、源頼光及び頼光四天王と共に討伐に向かったという。
 南北朝時代の「千学集抜粋」「妙見実録千集記」には保昌が酒呑童子から奪った「宝生の懐太刀」という宝剣の存在が記されている。

【備考】
・宝具候補は「宝生の懐太刀」か?また梅の枝を宝具にして和泉式部の助力を借りるという効果もありか?
・スキル候補は盗賊への威圧、神秘殺し、歌仙の詩歌辺りか?

253名無しさん:2021/12/12(日) 19:06:01 ID:Ig3wxBBg0
【真名】: ヤコブ
【元ネタ】:旧約聖書
【クラス】︰セイバー・ルーラー
【解説】:
 旧約聖書の創世記に登場するヘブライ人の族長。古代イスラエル王の祖先とも。
 ヤコブの名は「踵を掴む者」、翻って「人を出し抜く者」という意味を持つ。

 太祖アブラハムの子である父イサクとカルデア人の母リベカのもとに双子として生を享ける。
 ヤコブは双子の兄エサウを出し抜き、長子の祝福を得たため、兄から命を狙われることになり逃亡した。
 その逃亡の途上、夢で神からの啓示を得、後世に『ヤコブの梯子』と伝わる天国への階段を目にする。
 この啓示によってヤコブは自分の子孫が後に偉大な民族になると神に約束された。
 その後は兄との和解を志し、会いにいく途中に川の辺で天使と格闘し、これに勝利したことから
 神の勝者を意味する「イスラエル」の別名を与えられ、これが後のイスラエルの国名の由来となった。
 それ故にヤコブはイスラエルの民……即ち、ユダヤ人全体の祖先であるともされている。

 ヤコブと格闘した天使が誰だったかについては諸説あり、「破壊の天使」を率いるとされる大天使カマエルとも
 焔の剣を持ってエデンの園の門を守る智天使ウリエルであるとも言われている。
 特にウリエルはユダヤの伝承において天使から人間になった初めての者であり、
 地上で人間達の中で暮らす際にはヤコブの名で呼ばれるため、同一視されるなど特に関わりが深い。

【備考・アピールポイント】:
・天使に勝利した人間。イスラエルの祖。
・クラス適正は同一視されるウリエルの焔の剣からセイバー、信仰に厚い民族指導者であることからルーラー
・天使を撲殺したとされることから馬超と同等かそれ以上の近接いけそう
・スキル候補はヤコブの手足、啓示、カリスマ。ウリエルとの同一視から持ってくるなら魔力放出(炎 or 光/古)とか。

254名無しさん:2021/12/12(日) 19:06:32 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:アンブロジオ・スピノラ
【元ネタ】:史実
【クラス】:ランサー
【解説】
 17世紀前半のスペイン王国に参入したジェノヴァ出身の将軍。
 攻城戦の名手であり、ヨーロッパ中に武名を轟かせた名将。
 銀行業で富を成し、多くの高位聖職者を輩出した名家の生まれだが、政争に敗れジェノヴァを離れた事を切っ掛けに、スペイン海軍の提督として活躍していた弟フェデリコの伝手を辿り、一介の傭兵隊長に転身する。

 初陣では泥沼の長期戦と化したオーステンデ包囲戦を勝利に導き、一躍フランドル駐留軍の重鎮へ出世。
 これを期にフェリペ3世の命を受け、以降はスペイン・オランダ間各地の戦線を闊歩。特に1605年から1606年にかけての快進撃は「スピノラの遠征」の異名を取る程の活躍だった。
 その過程でオランダが誇る名将マウリッツ・ファン・ナッサウを好敵手とし、その死まで一進一退の激戦を繰り広げる。

 三十年戦争の開戦後はプファルツ選帝侯領への遠征に繰り出し、交通の要所ライン渓谷の占領など多大な戦果を上げるも、オランダとの休戦協定の失効を受けての帰還後はベルヘン=オプ=ゾームの攻囲戦で手勢の約三割を失う失態を演じる。
 二年後、雪辱を晴らすことを望んだスピノラは、オランダ最難攻と謳われるブレダを落とすことを決意。好敵手マウリッツとの最後の戦いに臨む。約十ヶ月間の熾烈な攻防の末、マウリッツが病死した事もあり後任の司令官は降伏を決断。
 スピノラは軍歴上最大の栄誉を手にし、落城の場面はベラスケスによって後世「最もスペイン的な絵画」と評される大作へ仕上げられた。

 数々の戦功により大貴族(グランデ)に叙され、ヨーロッパ史上に遺る名声を確立したスピノラだったが、その栄光も一時のものだった。
 人格面でも清廉を絵に描いたようなスピノラはスペインや訪れたフランスの宮廷でも人気を博していたが、そのカリスマ性が寵臣政治を展開し辣腕を振るっていたオリバーレス伯爵を刺激し、意見の相違による対立もあって戦費の支払いを差し止められる。
 スピノラは長年に渡って自費による軍勢の維持を余儀なくされた末に全財産を失い、派遣されたマントヴァ継承戦争での攻囲戦の最中、失意の内に生涯を終えた。最期の言葉は失われた名声と名誉への無念を吐露したものだったとされる。

【備考・アピールポイント】:
・宝具候補は「ブレダの開城」にも出てくるスペイン伝統の方陣テルシオか
・攻囲戦で有名だが機動戦による速攻も得意らしい
・名声、名誉への執着心や軍団を最後まで自費で賄い続けた逸話もスキル化出来そう?

255名無しさん:2021/12/12(日) 19:07:02 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:白起
【元ネタ】:史実、史記
【クラス】:セイバー、バーサーカー
【解説】:
 中国戦国時代末期。秦の武将。
 秦の昭襄王に仕え、各地を転戦して趙・魏・楚などの軍に数々の勝利を収め、秦の領土拡大に貢献した。
 正確な生まれは不明であるが、紀元前294年には秦軍に従軍し、数々の城を攻略している。
 秦国領土拡大の為周辺諸国の都市、要塞を次々と攻略し紀元前278年には昭襄王から“武安君”の称を賜わる。
 どの戦いに於いて多く兵士を葬った白起だが、特に有名なのは長平の戦いだろう。
 史記では捕虜を含めた40万人の人間を生き埋めにしたと書かれている。
 その活躍から宰相、范雎に警戒され、趙の首都に攻め込む白起を抑え趙と和睦をしてしまう。
 その後、秦は趙の首都を包囲し攻撃を続けるが趙の援軍要請に応じた周辺諸国によって秦は敗北を喫してしまう。
 この危機を打破する為、白起に出兵の要請が来るが范雎の行動に不信感を抱き、病と称して出仕を拒んだ。
 上記の行いから昭襄王と深い溝が出来てしまい、最期は王によって自害を命じられてしまう。
 白起は自害の時、最初は自害する事に対して怒りを露わにしたがしばらく考えてから多くの兵を生き埋めにした事を悔い、これは天からの罰だと口にし、自害したという。

【備考・アピールポイント】:
・秦の領土拡大に貢献した将軍。
・史記では多くの兵士を葬り、長平の戦いの犠牲者は40万にも及ぶという。
・宝具候補は生き埋めにした逸話、昭襄王に贈られた自害用の剣。
・クラスは数多くの人間を葬った事からバーサーカー、自害用の剣からセイバーか。
・スキル候補は、軍略、多くの兵士を葬った事から血染めの〇〇系スキル?、数多くの城を落した事から要塞、建造物特攻のスキルもありか。

256名無しさん:2022/03/21(月) 19:20:32 ID:8neULLDY0
元ネタ 史実
クラス アーチャー
マスター なし
真名 スロ・コルッカ
性別 男
身長&体重 162cm 55kg
属性 混沌 中傭
クラス別スキル 
単独行動 a+
一人で極限の状態に陥っても冷静に判断し任務を遂行できる
対魔力 c
凍土で鍛えられた体である程度の魔法には耐えられる
ステータス 筋力 c 耐久 a 敏捷 a+ 魔力b 幸運 b 宝具 c
固有スキル
孤軍奮闘 a+
味方が少なければ少ないほど敵が多ければ多いほど強くなることができる
危険探知 b+
敵の攻撃や訪れる危険を直前に感じ取れる
忍耐b
厳しい環境であっても適応し、精神に異常をきたさずずっと同じ場所にとどまったりできる
地形把握 b
自分が潜伏する 狙撃するにあたって有利な場所が直感でわかる
カモフラージュ c
背景と一体化し殺気を抑えることが可能
宝具 鹵獲の手袋 b
奪った宝具を使用することが可能だが、鹵獲可能な数は1つのみ
宝具 変幻自在の銃器 c
もう一人の死神と呼ばれるコルッカは普段は、モシンナガンを使用しているがサブマシンガンなどにも変形するが、同時使用はできない
解説
フィンランドのスナイパーでシモヘイヘに次ぐ記録の保持者で出身や使用する武器など多くの点でシモヘイヘと重なっている部分が多い

257名無しさん:2022/03/21(月) 19:21:21 ID:8neULLDY0
銃キャラむっず

258名無しさん:2022/03/21(月) 19:33:20 ID:8neULLDY0
真名 ジャン・ヴィクトル・マリー・モロー
クラス アサシン
解説 フランスを裏切ったナポレオンのライバルのような存在
ナポレオン戦争に活躍し、ヨハン大公を破るなどの功績をあげるが、ナポレオンと不仲になり王党派に入ったが、クーデターに加わったことが発覚したことにより流刑にされた後ロシア帝国の軍人となりかのスヴォ―ロフ大元帥らと共にフランスと戦った

259名無しさん:2022/03/21(月) 20:15:40 ID:8neULLDY0
オルタとの化学反応が見たいという願望で作ったんだがどうだろうか?

260名無しさん:2022/03/21(月) 20:20:10 ID:8neULLDY0
ライバルのような→ライバルだった
に変更しまっせ

261名無しさん:2022/06/25(土) 00:08:38 ID:7GqDnqmI0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、キャスター
【真名】フランツ・フォン・シーボルト
【解説】
 ドイツ出身の医師にして博物学者、オランダ領東インド陸軍病院の外科少佐でもあった人物。
 名門の出身であり誇りと自尊心が高く、大学時代は33回もの決闘を行い、顔に傷も作ったという。
 また、鎖国時代の日本に商館医として来日、蘭学を伝えたことから「出島の三学者」と呼ばれている。
 出島内において開業の後、出島外に塾を開設して西洋医学教育を行った一方で、シーボルトは
 日本の文化を探索・研究し、文学的・民族学的コレクションを5000点以上収集したという。
 しかし、帰国する際に船が難破し、流出した積荷の中にあった幕府禁制の日本地図が問題となり
 返却を要請されたがそれを拒否したため、出国停止処分を受けた後、国外追放処分となった。
 帰国後は研究をまとめた『日本』という記述記録集を刊行し、西洋の日本学の祖として名声が高めた。
 日本が開国し、シーボルトの追放令が解除されると再度来日し、対日交渉の専門家として活躍した。
 最期はドイツに帰国した際にミュンヘンで風邪をこじらせ、敗血症を併発して死去したとされる。
 
【キーワード】
『天浮石』
 生石神社に神体として祭られている巨石。石宝殿、鎮の石室、または単に浮石とも。
 支柱が巨石自体の死角になり、池の上空に浮かんでいるように見えるため「浮石」と呼ばれる。
 誰がいつ何の目的で作ったのか判然としておらず、高千穂の天逆鉾・鹽竈神社の塩竈と共に「日本三奇」と称されている。
 伝承では少名毘古那神と大国主神が播磨国に来た際、石造の宮殿を建てようとして一夜のうちに
 現在の形まで造ったが、途中で土着の神の反乱が起こり、反乱を鎮圧している間に夜が明け、
 宮殿は横倒しのまま宮殿は未完成となったが、二神はここに鎮まり国土を守ることを誓ったという。
 幕末に日本を訪れたシーボルトもまた浮石を目撃し、三枚の詳細なスケッチを残したという。
 このスケッチはシーボルトの著書の第一冊目に収録されている。

【備考・アピールポイント】:
・日本では結構な知名度の博物学者/医者。槍龍馬の天逆鉾みたいな「日本三奇」である天浮石関連の人物。公式既存鯖だと葛飾北斎とのエピソードもあり。
・適性クラスは作家系キャスター(浮石関連を使うならそれ経由の神秘もあり)、決闘や乗馬を好んだことや解剖医として「執刀」した経験からセイバー
・スキル候補は博物学者としてコレクターや観察・叡智系、医者として医術・人体理解、決闘関係からフェーデみたいな決闘スキルあたりか
・宝具候補は本人がまとめた記述記録集『日本(Nippon)』。あるいは天浮石関連の神秘要素(精巧なスケッチを残したことから浮石のコピーとか?)
・浮石に関する神霊・少名毘古那神は波の彼方より来訪したとされ、奇説ではあるが大陸からの渡来人という説もあることから、その辺もシーボルトと繋げられる(また、医薬や知識、禁厭(まじない)の神であったともされる)

262名無しさん:2022/07/07(木) 22:02:51 ID:E6NRTneU0
【真名】:セソストリス
【クラス】:ランサー、キャスター
【元ネタ】:『歴史(ヒストリアイ)』
【解説】
 ヘロドトスの『歴史』に記録がある、ヨーロッパに侵攻した古代エジプトのファラオ。
 『歴史』に曰く、陸路でアナトリア半島に入って西進し、海峡を渡ってヨーロッパに侵攻し、スキタイ人やトラキア人を破り、
 帰還する際に、コルキスのリオニ川に植民者を残していった。

 敵国征服時に勇猛な抵抗を受けた場合、自身の名、祖国の名、自分の武力によって征服した次第を記した記念柱をその国に建てていたという。
 また抵抗が弱かった場合、「女のような戦いぶりだった」と侮辱するために、加えて女陰を象ったものを彫り込んだ柱を建てたという。

 シケリアのディオドロスやストラボンによれば、彼はスキュティアやエチオピアまでも含む全世界を征服し、
 エジプトをノメスという行政単位で分割し、法を定め、エジプトにカースト制度とセラピス信仰を導入した。
 (セラピスは冥府の神オシリスと聖牛アピスの合一存在をギリシア風の人間の姿をした偶像とした存在であり、
 本来はプトレマイオス1世の治世から信仰された存在である。)

 近代以降ではセソストリスの伝説は、第12王朝のセンウセレト3世を基に、セティ1世や第19王朝のラムセス2世などの要素が盛り込まれたものであるとされる。

【備考】
・『歴史』でヨーロッパにまで侵攻したファラオ。複数のファラオ要素が複合的に合わさった存在。
 ある意味アーサー王伝説のルキウス・ヒベリウスのファラオ版?
 クラスは記念柱を槍に見立ててランサー、陣地作成、拡大に特化したキャスター?

・宝具候補は敵国に立てた記念柱か。敵にデバフを、自分にバフを掛ける柱?
 直接攻撃的に柱をぶち込む攻撃もありか?

・複数のファラオの要素が合わさった存在という事で、拡大解釈して聖人スキルのように召喚時に歴代ファラオのスキルを一つ選んで獲得するといった能力もありかも?

・スキル候補は皇帝特権、軍略、神性辺りか?またセラピスの加護もスキルにできるか?

263名無しさん:2022/07/07(木) 22:03:36 ID:E6NRTneU0
【真名】:カスバド
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:ケルト神話
【解説】:
 アルスター王コンホヴァル・マック・ネサの父にして彼に仕えたドルイドの長。王都エヴァン・マハで百人を超える弟子を教育する戦士達の師としての一面を持つ。
 比類なき予言の能力を持つ賢者であり、光の御子クー・フーリンの栄光と夭逝の予言を送ったのも彼である。
 その知恵はコンホヴァルも大いに頼りにしたが、一方で『ウシュリゥの息子たちの逃亡』に語られるディアドラの悲劇のように彼の助言を容れなかったことが後の破滅に繋がったともされる。
 若き日は土地を持たず放浪する騎士団の長を務め、赤き剣の異名を持つ凄腕でもあった。
 また、クー・フーリンの母デヒティネ、コナル・ケルナッハの母フィンコーム、ノイシュの母エルバハは彼の娘であり、多くのアルスター英雄らと血縁関係にある。
 神話ではこのように文武に優れ、王や英雄達から尊敬を受ける先達としてのイメージが強いが、そんな彼も獰猛なるケルト戦士の例に漏れず、
 『コンホヴァルの誕生』ではアルスター王エオハドの娘ネサの十二人の養父を皆殺しにし、復讐に出向いた彼女を逆に捕らえコンホヴァルを産ませるなどの荒武者ぶりを見せている。

264名無しさん:2022/07/07(木) 22:04:15 ID:E6NRTneU0
【真名】:フモ・リオンゴ
【クラス】:アーチャー
【元ネタ】:スワヒリ民話、『リオンゴの歌』
【解説】:
 フモ・リオンゴ、あるいはフモ・リヨンゴ。
 スワヒリ民話に登場する弓術を得意とする英雄。
 堂々とした体躯であり、獅子の剛健を兼ね備えたと称され、また臍以外不死身の肉体を持つ男である。

 『リオンゴの歌』に曰くパテ島の王に使える戦士であったリオンゴ。
 しかし王はリオンゴが自らの国を奪おうとしていると疑念を抱く。
 リオンゴはそれを見抜き、都を離れ、森に住まう事にした。
 王は刺客を送り出し、刺客たちはリオンゴと友になった振りをし、リオンゴがココナッツを獲りに木を登った時に矢で射貫こうとする。
 しかしリオンゴはその企みを見抜き、弓矢を用いて一枝の実を全て落として見せ、刺客たちは戦意を失った。

 王は刺客を再度送り、都は安全であり危険はないと伝え、リオンゴを都へ連れ戻した。
 しかしそれも罠であり、踊りの名手でもあるリオンゴを踊りに誘い、その隙に送り込まれた多くの兵士たちによって捕らえられる。
 そして処刑が決まるも、使いの者に伝言を託し、母からヤスリを受け取ったリオンゴは足枷や鎖を切り脱出に成功する。

 王はリオンゴの息子にリオンゴの弱点を聞き出すように命じる。
 リオンゴは息子を訝しみつつも、「臍に銅の針を突き刺す」事が弱点だと教える。
 そして眠りについたある時、息子により銅の針を臍に突き刺され、命を落とす。

【備考】
・宝具候補は臍以外無敵の肉体。臍にだけダメージが通って、銅の針だと更にダメージ増?

・スキル候補は頑健、千里眼、勇猛辺りか。脱獄の逸話も使えるか?

・『リオンゴの歌』日本語訳はweb上で公開されている。
 「リヨンゴ王の叙事詩」訳稿

265名無しさん:2022/07/07(木) 22:04:46 ID:E6NRTneU0
【真名】:鉄の英雄
【クラス】:セイバー、アーチャー、ライダー、プリテンダー?
【元ネタ】:モンゴル神話
【解説】
 モンゴル神話において神々の総意によって地上の悪魔を対峙する為に地上に降り立った大英雄ゲシル・ボグドーの弟とされた存在。
 そして神々によってゲシル・ボグドーの窮地を救うために生み出された存在である。
 変身能力を持ち、神話の中でイタチ、ネズミ、老人等に変身し、車を蛇に、武器を小さく変化させている。

 事はゲシル・ボグドーが第二の妻としてアフアという女性を連れ帰った事から始まる。
 アフアは魔女と化し、呪文でゲシルを馬に変えこき使い始めた。
 更には109の頭を持つマンガタイ(魔神)を呼び出したのだ。
 ゲシルの第一の妻サンガと息子のアシルは山へと逃げ、アシルは鷹となり、天界の祖父、天帝カン・チュルマスに救援を頼みに行った。

 天帝は九か月かけて全ての神々を集め、「いかなる武器を持とうと」「いかなる凶器をあろうと」「どれほど強い腕力を持とうと」
 打ち負かす事のできない「鉄の英雄」を作ろうと神々の意見が一致。
 天界の鍛冶師が9日かけて作成し、その姿はゲシル・ボグドーに瓜二つであった。
 仕上げとして全ての神々が魂と命を吹き込み、鉄の英雄はここに完成した。

 鉄の英雄はゲシル・ボグドーの弟とされ、そして青い神馬を与えられ、地上に救援に向かった。
 鉄の英雄は自身の馬と、痩せ果てた馬となってしまったボグドーの交換に成功。
 マンガタイは神馬に乗って牧場を凄まじい早さで一周するたびに頭は一個ずつ抜けていき、遂には死んでしまった。
 元の姿に戻ったゲシル・ボグドーと鉄の英雄によりアフアは倒され、鉄の英雄は花嫁を探しに旅に出て行った。

 その後鉄の英雄は自身の肝臓の中にあった神託の書かれた手帳に従い旅をし、
 途中マンガタイとの戦い、寒帯、熱帯、密林、毒蛇、死の山、誤解からのゲシル・ボグドーとの戦いを超えて、遂に花嫁を迎えたのだった。

【備考】
・名前のない英雄。少なくとも参考にした「モンゴル国ものがたり-神話と伝説と挿話と」にも名前は載っていない。
 プリテンダーとしてなら強引かもだが兄ゲシル・ボグドーの振りをしてプリテンダーに…というのも?
 
・アイテムとして天より授かった大きな斧、銀の矢も持つ。
 銀の矢は密林で何物でも自由に歩き進める道を拓く事を願って放つと多くの樹木をなぎ倒して一本の道を作ったとか。
 また死者を蘇らせることすら可能な青春と生命の泉の水を使って、死者を復活させ、自らも回復した事がある。

・旅の中で敗北し死ぬ事もあったが、その時は白い大きなホトトギスの呪文で復活したとか。(おそらく天からの使い?)
 他にも天からの知らせで兄との戦いを止めたり、天から助けを得る事が多い。

266名無しさん:2022/07/07(木) 22:05:19 ID:E6NRTneU0
【真名】:趙思温
【元ネタ】:『遼史』
【解説】:
 桀燕、後唐、遼の軍人・政治家。
 若くして果断で、膂力にすぐれ、驍勇で知られたとされる。
 元は桀燕の劉仁恭の配下であり、後唐の初代皇帝・李存勗が桀燕に対して軍を起こすと
 思温はわずかな軍勢を率いてこれを阻み、流れ矢が目に当たって流血してなおも戦い続けたという。
 思温は李存勗の将の周徳威に捕らえられたが、李存勗はその心意気を買ってその縛めを解き
 思温を信用するようになり、思温も李存勗に仕え、戦った。
 その後、遼の建国者である太祖 耶律阿保機が燕の地を経略すると、思温は遼に投降した。
 遼の軍人としては渤海討伐の征戦に従い、力戦して扶余城を抜く功績を上げた。
 この時、身に数カ所の傷を負ったので太祖が自ら思温のために薬を調合したという。
 第二代皇帝 耶律堯骨(太宗)が即位すると功績により節度使に抜擢され、後晋の皇帝 石敬瑭の
 援軍要請に応じて出兵し、その後は南京留守、開府儀同三司、侍中などを兼任する。
 遼の歴史書である『遼史』ではその死について「二年,有星隕于庭,卒。」と記されており、
 「939年(会同2年)、庭に隕石が落ちて亡くなった」と思われる。

【備考・アピールポイント】
・世にも珍しい死因が隕石の偉人。幸運はE or EX(規格外)か
・宝具は死因宝具で隕石呼び出しだろうか、まさに流星一条のような自爆宝具になりそう
・スキルは流れ矢を目に受けてなお戦い続けたことから戦闘続行や心眼、あとは李存勗や耶律阿保機に気に入られた世渡りの上手さが何かしらのスキルになりそう
・クラスは隕石を飛び道具として見て新茶のようなアーチャーか、闇コヤンのような隕石由来のフォーリナーあたりか

267名無しさん:2022/07/07(木) 22:05:49 ID:E6NRTneU0
【真名】:バル・コクバ
【元ネタ】:史実
【解説】:
 2世紀にローマ帝国支配に対して起きた属州の反乱「第二次ユダヤ戦争」におけるユダヤ人側の指導者。
 この反乱は指導者の名からとって「バル・コクバの乱」とも称される。
 バル・コクバはヤコブ族の子、シモン・ベン・コスィバとして生を受けた。
 時のローマ皇帝ハドリアヌスはユダヤ人たちに同情し、エルサレムの再建・修復を約束した。
 しかし、聖地エルサレムが「アエリア・カピトリナ」という名前に変えられること、
 エルサレム神殿跡地にユピテル神殿を立てることが判明するとユダヤ人の怒りが爆発した。
 その頃、シメオンという男が自分こそはユダヤ民族を救う救世主(メシア)であると言い始めた。
 当時のユダヤ教の精神的指導者ラビ・アキバ・ベン・ヨセフがこれを支持することを表明、
 するとユダヤの人々の期待は一気に高まり、シメオンは政治的指導者として求められた。
 シメオンはアキバから『民数記』における救世主の誕生を示す
 「ヤコブから一つの星(コーカーブ)が出、イスラエルから一本のつえが立ち上がり」の句を
 踏まえたバル・コクバ(星の子)という名前を与えられた。
 メシアの地位を承認されたバル・コクバはユダヤ国の大公(ナーシー)に即位し、ローマの支配下にあった
 エルサレムを奪還し、2年半の間全てのユダヤを統治した。
 しかしローマ帝国はエジプトやブリタニアなど遠方からも軍隊を呼び寄せ反撃を開始。
 ユダヤ国の支配地域は次々とローマ帝国に再征服され、最終的にエルサレムも陥落した。
 バル・コクバは築いていた要塞へと撤退し、抵抗を続けるも、要塞も陥落し反乱は終結した。
 その際にバル・コクバは戦死し、アキバをはじめとしたユダヤの高官も処刑された。

 ユダヤ国滅亡の後、エルサレムは予定通りローマ風の都市として再開発され、
 4世紀までエルサレムへの立ち入りを禁止された。
 またユダヤ国滅亡の後、ユダヤ人はバル・コクバを『ほら吹き』と罵るようになり
「欺瞞の子」を意味する『バル・コゼバ』と呼んで揶揄したという。

【備考・アピールポイント】
・妖妃ドラコーが登場したのでローマ関係で推薦
・「あの方」に次いで有名なメシアの自称者。当然ながら当時のキリスト教徒には受け入れられなかった。
・皆鯖的には製作済みのハドリアヌスの敵対者でもある。
・スキル候補としては聖征のカリスマあたり。ローマ特攻系もありかも
・「欺瞞の子」からオベロンの「夏の夜の夢」のような『何をやっても嘘』というレッテルが貼られてしまうスキルとかも出来そう。
・クラスは上記の「欺瞞の子」の逸話や偽メシアとされることからフェイカー、偽預言者の要素を後付けで加えてプリテンダーあたりの候補として想定。

268名無しさん:2022/07/07(木) 22:06:35 ID:E6NRTneU0
【真名】:楊セン
【元ネタ】:『封神演義』、『西遊記』
【解説】
 中国明代の小説『封神演義』の主人公、姜子牙(太公望)に味方する道士の一人。
 崑崙十二大師の一人、玉鼎真人の弟子であり、七十二変化の術を始めとする様々な道術を操る他、武術にも長け三尖両刃刀と哮天犬によって多くの戦果を挙げた。
 その正体は道教に於ける治水、武の神である顕聖二郎真君であり、同じく明代の小説『西遊記』ではこちらの名で登場する。
 こちらでは最強クラスの神仙である孫悟空と一騎討ちし、形勢不利と見た悟空が様々に姿を変えながら逃走すると二郎真君もまた様々に姿を変えながら追撃、
 最終的に道教の最高神の一柱である太上老君による腕輪の投擲と二郎真君が隠し持っていた哮天犬に噛まれ悟空が怯んだ隙に拘束し、
 三尖刀で悟空を貫き変化の術を封じて天界に連行したという。

269名無しさん:2022/07/07(木) 22:07:07 ID:E6NRTneU0
【真名】:ハインリヒ・シュリーマン
【クラス】:キャスター、バーサーカー(トロイアに狂った)?、ランサー(スコップで)?
【元ネタ】:史実
【解説】
 ドイツ人の貿易商にして、アマチュアの身でありながらトロイア遺跡発掘を成し遂げた考古学者。

 彼は北ドイツの貧しい牧師の子として生まれ、商館の事務、書記となり、その後商人として独立した。
 商人としての彼はゴールドラッシュに乗じてカリフォルニア州サクラメントに商社を設立し成功を収める。
 またクリミア戦争時にはロシアに武器を密輸して巨万の富を得た。
 
 41歳の頃に商人を引退し、幼き頃より信じていたトロイア、ミケーネの実在証明の為考古学を学び、トロイア、ミケーネの発掘に成功した。
 シュリーマンの自伝に曰く、当時トロイア戦争は伝説上のものだと考えられていたが彼は調査の末ヒッサリクの丘でトロイアの遺跡を発掘。
 シュリーマンはトロイア戦争は史実であると主張した。
 またミケーネの発掘では「アガメムノンのマスク」を発掘している。

 功罪両方を併せ持つ人物であり、考古学や発掘作業の整備が未発達だった事もあるが、財宝の国外持ち出しや、遺跡の損傷を起こしている。
 (トロイアの発掘も当初は無許可で行っていた。)
 特に遺跡の損傷は現代の再発掘・再考証を困難なものにしている。

 また功名心の強い人物でもあり、自伝についても後付けの逸話が混じっており、上述の幼き頃からトロイアを信じていた逸話も後付けの可能性もある。
 商人として活動しつつ考古学を学んでいたとも述べているが、実際には引退してから発掘を思いついたとも言われる。

【備考】
・胡散臭い面もあり、やらかした面もあるが、それでも功績の大きな人。
 立ち回りとしてかつての武器商人みたいなムーブもイケるか。

・宝具候補はトロイア発掘の逸話になるはず。トロイア戦争由来のアイテムを発掘する?(損傷させちゃうケースもあったり?)
 また神話の英雄の存在を補強して強化する能力もアリか?

・スキル候補は黄金律、カエムワセトの持っていた歴史解明、フェイカーの偽装工作も持たせられなくもないか?

270名無しさん:2022/10/03(月) 08:19:33 ID:4HBNSEa.0
【真名】:ミロシュ・オビリッチ
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:ミロシュ・オビリッチ伝説
【解説】
 14世紀にセルビアのラザル・フレベリャノヴィチに仕え、オスマン帝国スルタン、ムラト1世を暗殺したとされる伝説的騎士。
 実在は定かではないが、後にセルビア叙事詩にてオビリッチは主要人物となり、19世紀にはセルビア正教会により聖人として崇敬される事になる。

 初期文献ではムラト1世暗殺者の名は出てこず、12人のキリスト教徒貴族がオスマン軍の戦列を打ち破ったのだと記す物もあったという。
 セルビアの文献にムラト1世暗殺の話が登場したのはラザルの子ステファン・ラザレヴィチの伝記であり、そこでも暗殺者の名は挙げられていなかった。
 オスマン帝国側の初期文献ではムラト1世は戦場で共を連れずに行動していた所、死体に紛れて身を潜めていた無名キリスト教徒に襲われ短剣で刺殺されたとしている。
 15世紀までムラト1世を殺害した騎士の名は文献において言及されなかった。

 そしてセルビアにおける伝承では、ミロシュはセルビア君主ラザルの義理の息子、婿であったという。
 あらすじとしては、ミロシュの妻とその姉妹の間で、どちらの夫が勇敢かという内容で喧嘩が起きた。
 その結果ミロシュの妻の姉妹の夫はラザルに、ミロシュがラザルを裏切ろうとしていると告げ口した。
 ラザルはミロシュを不忠者だと咎め、ミロシュは忠誠心を示すべく、オスマン帝国陣営に向かい、機を見るとムラト1世を刺殺。
 自らはスルタンの近侍の者に処刑された。

 オビリッチは時代を経るにつれより讃えられていき、『オビリッチ、ドラゴンの子』という詩においてはドラゴンの子であるとされ、
 心身共に超人的な力の持ち主だと強調されている。
 またムラト1世殺害後、1万2千の兵を道連れにしたとも言われてさえいる。

【備考】
・歴史の中でドンドン盛られていった英雄。スペック的にそこそこの強化として反映されたりはするか。可能性の光スキル持ってるかもしれない。

・宝具としてはスルタン暗殺の逸話、短剣か。
 王特攻効果付+12人のキリスト教徒がした事扱いされたりした所から、11人の虚像(攻撃のダメージは一応あり?)を出して一緒に襲い掛かるみたいな効果にも…?

・スキルは、ドラゴンの子として魔力放出、名前が文献上しばらく出てこなかった所から情報抹消、信仰の加護なんかも持たせられるか。

271名無しさん:2022/10/03(月) 08:20:23 ID:4HBNSEa.0
【真名】:三条宗近
【クラス】:セイバー、(ランサー)、キャスター
【元ネタ】:史実・『小鍛冶』
【解説】
 平安時代の刀鍛冶で、刀工集団三条派の始祖。三条小鍛冶宗近とも呼ばれている。
 日本刀が直刀から反りのある彎刀に変化した時期の代表的名工として知られる。
 公家の出身であり公務の余暇に趣味として鍛刀を行っていたとされるが、あくまで一説に過ぎず
 詳しい生涯や作刀技術の修得場所などは諸説紛々としている。
 伝説化された刀工の一人であり京都の粟田神社の末社 鍛冶神社では製鉄の神・天目一箇神や
 鎌倉時代の刀鍛冶・粟田口藤四郎吉光と共に三条小鍛冶宗近が祀られている。
 代表的な作刀には天下五剣に数えられる国宝・三日月宗近が挙げられる。
 また、宗近作の太刀である小狐丸を鍛えるまでの過程が能の謡曲『小鍛冶』にて語られている。
 『小鍛冶』において宗近は一条天皇の守り刀を鍛刀するよう橘道成から依頼を受ける。
 依頼を引き受けた宗近だったが、満足のいく刀を打てず困り果て、神に祈願しようと思い立つ。
 すると、稲荷明神を詣でる道中で童子と遭遇し、童子は「私が相槌を打ちましょう」とだけ告げると宗近の前から消え去ってしまった。
 宗近は不思議に思いながらも作刀の準備を始めると童子に化けていた稲荷明神が現れ
 宗近と共に太刀を作ると、素晴らしい出来合いの太刀が完成した。
 宗近は稲荷明神の神使である狐にあやかって太刀に「小狐丸」と名付けたとされる。

 その他にも源為朝が使用した鏃を穂先に据えたとされる白鳥鞘の鑓や源義経が自害に用いた今剣
 武蔵坊弁慶の薙刀である岩融も三条宗近の作であると伝承されている。

【備考】
・伝説的な刀工の一人で現存する名刀はもちろん岩融など非現存の刀剣も伝説として彼の作刀であるとされる事がある。
・クラスは公式の村正にならってセイバー、槍や薙刀、長刀鉾も作ったことからランサー、稲荷明神の加護など神秘的な逸話と道具・陣地作成からキャスターを想定
・スキルは刀剣審美に加えて能の題材にもなった稲荷明神による相槌(加護)も付きそう
・宝具は作刀のいずれかかUBW形式の展開宝具、あるいは稲荷明神の加護によるエンチャントあたり
・月光大砲の威力からその矢でもある白鳥鞘の鑓も強力な武器になり得る、かも

272名無しさん:2022/10/03(月) 08:21:03 ID:4HBNSEa.0
【真名】:鶴屋南北(4代目)
【クラス】:キャスター、(怪談の忍び寄る霊のイメージでアサシン?)
【元ネタ】:史実
【解説】
 江戸時代後期に活躍した狂言作者であり、「鶴屋南北」を襲名した4代目。
 4代目鶴屋南北は、宝暦5年(1755年)に江戸で生まれ、20代で狂言作者を志していった。
 そして、南北が50歳となった文化元年(1804年)に上演した「天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」が、出世作となり、大当りとなった。

 南北は宣伝の為「早替りはキリシタンの妖術」だと広めた事があり、奉行所の役人の立ち入り検査を招くこともあった。
 俳優たちの持ち味を活かしながら、「悪婆(あくば)」や「色悪(いろあく)」といった新しい役柄を創出するとともに、
 人々の生活を観察し、同時代の風俗や人間像をリアルに取り入れた「生世話物(きぜわもの)」という芝居のジャンルを確立させ、
 春や秋に演じられることが多かった怪談物を、夏狂言として定着させたのも南北だった。

 代表作である『東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)』は、日本の怪談劇の代名詞となった。
 江戸の四谷にいた醜女が夫に裏切りに会い発狂、再婚相手とその家族を皆殺しにしたという伝説を基に作られたものであった。

 南北は、文政12年(1829年)に75歳で没するまでの間に120以上もの狂言を書き、その作品は現在も繰り返し上演されている。
 また死の直前に『寂光門松後万歳(しでのかどまつごまんざい)』という自身の葬儀の台本を書き残していた。

【備考】
・宝具候補は『東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)』がメイン候補か
 『寂光門松後万歳(しでのかどまつごまんざい)』も消滅後発動する宝具orスキルに?

・スキル候補は無辜の怪物、人間観察辺りか(曲亭馬琴のように著作の要素がスキル、宝具になるのならば怪談の要素も…?)

273名無しさん:2022/10/03(月) 08:21:50 ID:4HBNSEa.0
【真名】:仁田忠常
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:史実・『曽我物語』・『吾妻鏡』
【解説】
 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将にして源頼朝・頼家の二代にわたって仕えた御家人。
 治承4年(1180年)の石橋山の戦いなど源頼朝の挙兵当時から仕え、一度は敗走こそしたものの
 再度、兵を挙げて敵将である大庭景親を降伏させる功を成した。
 源義仲や平氏追討にあたっては源範頼の軍に従い、畿内から九州までを転戦して武功を挙げる。
 頼朝からの信頼も厚く、忠常が危篤状態に陥った時、頼朝が自ら見舞いに訪れたという。
 富士の巻狩りにも参加し、その際に起こった曾我兄弟の仇討ち事件では兄である曾我祐成を忠常が討ち取った。
 頼朝死後は跡を継いだ二代将軍・源頼家に仕え、引き続き信を置かれ重用された。
 鎌倉幕府内部で起こった政変 比企能員の乱では北条時政の命に従い、時政邸に呼び出された
 将軍・頼家の外戚である比企能員を謀殺・粛清した。
 その三日後、今度は逆に頼家から時政の時政討伐の命令を受け、これに応じ、時政邸へ向かうが
 帰宅の遅れを怪しんだ弟たちの軽挙を理由に謀反の疑いをかけられ、時政邸から御所へ戻る途中に殺害された。
 
 富士の巻狩りにおいては手負いの大猪をその豪勇で以て仕留めたとされるが、その猪は
 実は山神であり、後の忠常の不幸は山神殺しの祟りであるとする伝承が存在する。
 また忠常には富士の人穴にまつわる逸話もあり、あるとき頼家から人穴の調査を命じられ、
 忠常は家来五人を連れて探索に赴くが、洞穴の中は蝙蝠が飛び交い蛇が足元を這うという
 状況であり、その奥には大河があり進むことが出来ず、川向こうに光って見える不思議な人々が
 現れるとそれを見た従者達は即死してしまう。
 恐れ慄いた忠常は頼家から授かった重宝の太刀を大河に投げ入れることで無事帰還できたという。
 この逸話や山神殺しの祟りを踏まえ、御伽草子「富士の人穴」では忠常が富士の禁を破った
 故に忠常は命を縮めたと説明されている。
【備考】
・鎌倉殿の13人にも登場する源氏に仕える御家人。ティモンディ高岸。
・割としっかり暗殺・謀殺の逸話もあるに加えて山神殺しの逸話からアサシンで推薦。
・スキル候補は神殺しやプランニング、人穴の伝承から深淵の邪神も有り得るか
・宝具は人穴からの帰還の際に用いた源氏由来の太刀だろうか(放棄する代わりに異界からの脱出できる能力?)
・今次だと結界を展開する能力や神性持ちもいるので結構刺さりそう。

274名無しさん:2022/10/03(月) 08:22:30 ID:4HBNSEa.0
【真名】:奥平忠昌
【クラス】:ランサー
【元ネタ】:史実
【解説】
 宇都宮藩主・奥平家昌と本多忠勝の次女もり姫(法明院)との子にして東照神君・家康の曾孫にあたる。
 大坂の陣の際、父・家昌は江戸城の本丸留守居役を申し付けられていたが、病のために急死した。
 嫡男である忠昌は本来であればこの役を引き継ぐべきだったが、余りにも幼かった為に免除された。
 ただし、忠昌は徳川家康の曾孫、徳川秀忠の甥、本多忠勝の孫に当たる人物の為、翌月には
 家督を継ぐことを認められ、わずか7歳で宇都宮藩10万石の藩主に就任する。
 藩主に就任してから暫く経った後、家老・桑名勝成と共に駿府まで出向き、病床の曽祖父・家康を見舞う。
 その際にかつて家康が織田信長から拝領し徳川家の家宝としたとされる白鳥鞘の鑓を所望し、これを授かった。
 徳川家ゆかりのこの槍の威光は大名行列でも特に重視され、また江戸城登城の際にもこの槍は持ち込むことが出来たとされる。
 また、槍の穂先は平安末期の作とされ、元は源氏の弓の名手・鎮西八郎為朝が使用した鏃であると伝えられている。

 日光東照宮参拝のため将軍秀忠が宇都宮に立ち寄った際には拝謁を賜ると共に1万石の加増を受けるが、
 同時に宇都宮から下総古河へ11万石での転封を言い渡される。
 その後、宇都宮藩には家康の懐刀でもあった老中・本多正純が入封したが、この交代劇は
 徳川家康の娘で忠昌の祖母である加納御前をはじめとした奥平家と縁の深い人物からも反感を買い、
 そう言った要因から宇都宮城に吊り天井を仕掛けて将軍秀忠の暗殺を謀ったなどの嫌疑をかけられて失脚。
 この「宇都宮城釣天井事件」の影響によって忠昌は宇都宮藩へ11万石で再封された。
 忠昌は江戸汐留の藩邸にて61歳で病死し、家督は長男の奥平昌能が継いだが、昌能は粗暴な性格であり、
 忠昌の死後、父の寵臣であった杉浦右衛門兵衛に対し「いまだ生きているのか」と詰問したという。
 これを受けて杉浦は忠昌を追う形で直ちに切腹したが、それが幕府が発令した殉死禁制に対する挑戦的行為と看做され、
 幕府から奥平家に対して減封・転封という厳しい処罰が下される結果となってしまった。
 この忠昌の死をきっかけに起こった一連の殉死にまつわる事件は「追腹一件」と称された。
 
【備考】
・為朝由来の槍(鏃)を持つランサー。地味に家康と本多忠勝の血を引いてるサラブレッド。
・7歳で藩主に就任、その二年後に白鳥鞘の鑓を所望したことからその辺を全盛期に外見年齢ショタサーヴァントでもアリか
・宝具候補は白鳥鞘の槍。効果は徳川の威光でバフ・威圧orコハエース版の家康の如く槍から担い手(為朝)の要素をインストールとか
・「奥平に過ぎたるは、桑名主米(勝成)に白鳥の鑓」とも謳われたことから何らかのカタチで家老も引っ張ってこれる……?
・忠昌の死をきっかけに起こった「追腹一件」も死後発動のスキルか宝具にできるかも
・ちなみに居城は宇都宮城だが、後に奥平家が中津城を居城としたことで中津城のゆるキャラ「おっくん」のモデルとなっている(白鳥鞘の鑓も中津城天守閣の資料館に展示されている)

275名無しさん:2022/10/03(月) 08:23:34 ID:4HBNSEa.0
【真名】:カリスト
【元ネタ】:ギリシャ神話、『変身物語』
【クラス】:アーチャー
【解説】
 アルカディアの王リュカオンの娘にしてアルテミスの従者。ゼウスとの間にアルカスを生んだ。
 カリストの名は「最も美しい」の意で、その名の通りのとても美しい乙女だったが、
 身を飾ることや色恋には興味を示さず、アルテミスの従者として処女を誓い、狩りに明け暮れる生活をしていた。
 しかし、その美しさゆえに好色な主神ゼウスに見初められ、ゼウスはアルテミスの姿を借りることで
 男性に対する警戒心が強いカリストに近づき思いを遂げたが、カリストは純潔の誓いを破り、
 男と交わったことがアルテミスに知れるのを恐れ、その事をひた隠しにしていた。
 しかし、ある日の狩りの最中にアルテミス達と沐浴をすることとなり、彼女も沐浴を強要され、
 衣服を脱いだためにゼウスの子どもを身ごもっていることが知られてしまった。
 その結果、純潔を尊ぶアルテミスの怒りにより、カリストの美貌は見る影もない大熊の姿に変えられてしまう。
 その後、熊にされたカリストは誓いを守らなかったことに怒るアルテミスによって猛獣として討たれ、
 ゼウスはカリストの遺体の中から子供を取りだし、遺体を天にあげておおぐま座に変えた。

 『変身物語』など別伝ではカリストは熊にされた後も十数年間生き続けており、
 立派に成人した息子アルカスが狩りを行っていたところ、牝熊にであい、それを母カリストと
 知らずに射殺そうとしたため、ゼウスはこれを哀れんでカリストが討たれる前に突風で二人を
 天にあげ、カリストをおおぐま座に、アルカスをこぐま座(うしかい座とも)にしたという。

276名無しさん:2022/10/03(月) 08:24:14 ID:4HBNSEa.0
【真名】:ティプー・スルタン
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー・ランチャー(?)
【解説】
 18世紀インドを侵略するイギリスに対して抵抗した南インドのマイソール王国の君主。
 南インドにおいて反英闘争にその一生を費やし、「マイソールの虎」と畏怖された。
 マイソール王国のムスリム軍人ハイダル・アリーの息子として生まれ、ハイダル・アリーが
 マイソール王国の実権を握り、イスラム政権マイソール・スルターン朝を樹立するとティプー・スルタンもそれに従った。
 ティプー・スルターンは父の雇用したフランスの軍事顧問の影響を受け、その後勃発したマイソール戦争に参加した。
 ティプー・スルターンは父の片腕として、イギリス軍に対し数々の勝利を収め、
 父が戦争中に亡くなると、マイソール軍の軍総司令官となり戦争を続行。
 また、その後に父の後継者であることを宣言し、ティプー・スルタンはマイソール・スルターン朝を引き継ぐこととなった。
 統治者となったティプー・スルタンはイギリスと敵対していたフランスをモデルとして、
 軍の近代化、行政の改革、産業の振興などを行い、マイソール王国の国力の向上を目指した。
 特に軍政面では統制も抜きん出ており、当時のインドでは最高水準の軍であると称された。
 更に積極的に海外との交流を行い、海外各地に商館を建設し、使節を派遣した。
 海外の情勢を見極め、技術を積極的に取り入れ、外交戦略に長けたティプー・スルタンの姿勢は
 当時のインドの支配者とは違った視野を持ったと後に称えられている。
 しかし、第三次マイソール戦争では敵対していたマラーター王国、ニザーム王国を取り込んだ
 イギリスに宣戦を布告され、軍事的同盟を目的として外交を行っていたフランス・オスマン帝国も
 自国の事情から兵を出せなかったため、マイソール王国は不利を強いられた。
 結果、マイソール王国軍は多数の死者を出した末に敗北し、ティプー・スルタンは
 領土と多額の賠償金の支払いを約束し、保証に二人の息子を人質に差し出さなければならなかった。
 大幅に国力を弱体化されたマイソール王国だったがティプー・スルタンは復興を諦めずに国内の近代化を続けた。
 ティプー・スルタンは対英同盟を構築するために諸国に使節を派遣するも成果には繋がらず、
 それどころかこの動きがイギリスに第四次マイソール戦争開戦の口実として用いられてしまう。
 マイソール王国は交戦したものの、イギリス軍に敗北し続け、首都を包囲された。
 イギリスはティプー・スルターンに降伏を迫ったが、彼は「不信心者のお情けで惨めに生きるよりも、軍人として死んだほうがましである」とこれを拒否した。
 その後、首都で一ヶ月に渡り交戦したものの、最期は壮絶な戦死を遂げた。
 彼の軍勢は最後まで彼に忠実であったという。

 ティプー・スルタンはイギリスに対抗するため、その一つとしてロケット砲部隊を作った。
 ロケット兵器自体は当時も存在したが、紙や、金属を素材とした簡素なものがほとんどだった。
 ティプー・スルタンは鍛冶屋と花火職人に命じて、飛翔体を本格的な鋼製とした物を製作させた。
 それは当時のロケット兵器の水準を遥かに凌ぐ物であり、イギリス軍の騎兵部隊を大いに苦しめた。
 このことからティプー・スルタンは「近代ロケット兵器の父」ともされている。
 ロケット兵器の他にも大砲の量産に励み、砲口に虎の吼口を刻んだ砲を量産したが、
 実戦では砲兵隊の扱いに慎重過ぎて活用に失敗したという。
 また、『海底二万里』に登場するネモ船長のモデルは彼であるとも言われている。

277名無しさん:2022/10/03(月) 08:24:51 ID:4HBNSEa.0
【元ネタ】史実、『鉄炮記』
【CLASS】アーチャー
【真名】種子島時堯
【解説】
戦国時代から安土桃山時代にかけての大名。種子島氏第14代島主。
天文12年(1543年)、ポルトガル商人が乗った明船が種子島に漂着し、同乗していたポルトガル人より火縄銃を入手、鍛冶師八坂金兵衛に銘じてコピーさせた。
その後この鉄砲は伝来の地に因んで「種子島」と呼ばれ、その後の日本の戦争を変えるほどに普及した。

【アピールポイント】:鉄砲伝来
上述の通り戦争を変え、一介の領主に過ぎなかったアーチャーを英霊たらしめた、歴史のターニングポイント。
宝具としては他のサーヴァントのテクノロジー的なスキルや宝具をコピーするというもの。
半面コピー対象がないか単にコピー前であればほぼ無力。

278名無しさん:2022/10/03(月) 08:26:13 ID:4HBNSEa.0
【真名】:アグラオニケ
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:『倫理論集(モラリア)』、『アルゴナウティカ』
【解説】
 テッサリアのアガニケとも呼ばれる古代ギリシアのテッサリア出身の女性。
 女性天文学者としては歴史上最初に認識された人物。
 実績として皆既月食の予報があり、月を天上から引き下ろしたテッサリアの魔女とも言われる。

 彼女についての伝記的資料はほぼ存在しないが、
 プルタルコスの随想集『倫理論集(モラリア)』とロドスのアポローニオスの叙事詩『アルゴナウティカ』の古註に短い記述が存在する。
 『倫理論集(モラリア)』に曰く、天文学に長けたアグラオニケは月食の起こる満月の周期を知り、その際に呪文をかけて月を引きずり下ろすふりをしていた。
 そして女たちを欺き彼女が月を引き降ろしたと信じさせたという。
 『アルゴナウティカ』の古註に曰く、アグラオニケは月食の何たるかと、それがいつ起きるかを知っていた。
 女神を引き下ろし、家人の一人を失う不幸に見舞われたという。

 またテッサリアの魔女に月を引き下ろす力があるという噂はいくつかの文献に存在し、
 ギリシア語には「月がアグラオニケに従うように」ということわざが存在する。

【備考】
・解釈によって能力の方向が変わりそうな人物。実は元から天文学者兼魔女でもあったでも、無辜の怪物で魔女になったでも作成可能なはず。

・宝具候補は月を落とす逸話か。月の実物を落とすのではなくイシュタルのように月の概念を引き下ろす形か。

・スキル候補は天文学に関するスキル、無辜の怪物、魔女らしく高速詠唱等の魔術系か。
 引力の操作といった事も出来るか?

279名無しさん:2023/01/28(土) 21:26:23 ID:m.ITkSzk0
【真名】:クー・ロイ
【クラス】:セイバー、ライダー、キャスター
【元ネタ】:ケルト神話
【解説】
 アルスターサイクルに登場するマンスター王。クー・ロイ・マク・ダーリー。
 その名は「平野の猟犬」を意味する。
 魔術を操る強力な戦士であり、カティル・コン・ロイの呪文を唱えると回転する城に住む。
 また鮭の中に自身の心臓、あるいは魂を隠す事で、不死となっていた。

 『ブリクリウの饗宴』ではコナルとロイガレを前にクー・フーリンを真の勇者と讃え、納得しない二人の為に、
 巨人に変身して自分と首の刎ね合いをする勇士を求めた。
 クー・フーリンだけがこの試練を乗り越え、彼が一番の勇者と認められた。

 『クー・ロイの最後』ではクー・ロイはクー・フーリンの手で殺されたとされる。
 クー・フーリンに思いを寄せる女性ブラートナドをクー・ロイが妻にするも、
 恥辱を受けたクー・フーリンはクー・ロイの不死の秘密をブラートナドから聞き出し殺す事に成功したのだ。

【備考】
・アーサー王伝説でガウェインが挑戦した首切りゲームの元の逸話に登場する人。
・宝具候補は、自身の魂を隠す術、回転城か。
・スキル候補は、魔術、心眼(真)、戦闘続行辺りか

280名無しさん:2023/01/28(土) 21:28:16 ID:m.ITkSzk0
【真名】:イクシオン
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】
 ラピテース族の王にしてゼウスの怒りを買い、タルタロスへと幽閉されたと言われる人物。
 イクシオンはエイオネウスの娘ディーアとの結婚に際して、豪華な結納を約束し
 エイオネウスを宴会に招くが、イクシオンはその際に自らの館に向かう道に落とし穴を掘り、
 穴の底には大きな炭火を仕掛け、何も知らないエイオネウスを罠に嵌めて穴に落とし、焼死させる。
 このため、イクシオンは血縁の人間を殺した最初の者ともいわれる。

 神々はこれを許し難い行為だとしたが、ゼウスはイクシオンの罪を浄めた上に、神々の食事にまで招いた。
 ところがイクシオンはその機に乗じて、あろうことかゼウスの妻ヘラを誘惑しようとする。
 しかし、この企みはイクシオンの好意に悩んだヘラが夫に打ち明けたことで明るみとなり、
 ゼウスは雲からヘラの似姿であるネペレーを作り出してイクシオンの寝所へ連れて行った。
 イクシオンはヘラが自分の想いに応えたと勘違いし、ネペレーを抱いて本懐を遂げる。
 そこへゼウスが突然姿を現し、その思い上がった行為に対する罰として火が燃え盛る車輪に
 イクシオンを縛りつけ、永遠に回転するという罰を与えた上でタルタロスへと幽閉した。

 ネペレーはイクシオンとの交わりによって子を成し、その子がケンタウロスであり、
 そのケンタウロスが多くの牝馬と交わり産まれた半人半馬が後のケンタウロス族であるとされている。

【備考】
・義父殺しの逸話からアサシン
・逸話的に荒天唾棄や破壊工作辺りが持たせられそうか
・落とし穴に落としてからの放火や刑罰である火の車輪などから火に関連付けた宝具とかもアリそう

281名無しさん:2023/01/28(土) 21:28:56 ID:m.ITkSzk0
【真名】:ディゲニス・アクリタス
【クラス】:セイバー?
【元ネタ】:『ディゲニス・アクリタス』
【解説】
 ビザンツで成立した英雄叙事詩『ディゲニス・アクリタス』の登場人物。
 ディゲニスはアラブとビザンツの混血である事を示し、アクリタスはビザンツ帝国東方辺境で国境警備にあたる戦士の事である。

 ある時アラブの首長はビザンツの将軍の娘をさらったが、後に自らがキリスト教に改宗して彼女と結婚した。
 この二人の息子がディゲニスであり、少年時から2匹の熊、雌鹿、獅子を素手で殺すといった剛腕の持ち主であった。
 また父に倣いビザンツの将軍の娘と略奪婚を遂げ、竜殺し、盗賊の掃討、女戦士の打倒といった武勲を上げる。
 すべての敵を平らげたディゲニスは、ユーフラテスの河畔に宮殿を建て、栄華を得るもそこで病没したという。

 キプロスの伝承ではキプロスに現れたサラセン人を追いやるため、トロードス山の大岩をサラセン人の船に投げ付けたという伝説も持つ。
 後の伝承では、死神タナトスとの一騎打ちにて敗北したとされる。

【備考】
・タナトスとの一騎打ちの伝承からしてヘラクレスを意識された英雄かもしれない人物。
・死因宝具としてタナトスの剣を宝具化可能か?(山の翁が参考になる?)
・守護騎士、投擲、獣性の豪腕などがスキル候補か。

282名無しさん:2023/01/28(土) 21:29:53 ID:m.ITkSzk0
【真名:ペトスコス
【クラス】:ライダー、アサシン、バーサーカー
【元ネタ】:史実、エジプト神話
【解説】
 エジプト神話に登場する鰐頭の神、セベク神。その遣い、眷属、化身とされたナイルワニを指す。
 その名の意味はセベク神に仕える者である。
 セベク神への信仰が特に篤いクロコディポリスのセベク神の神殿の池、ナイル河河岸の神殿では
 ナイルワニ達が大切に飼われ、宝石で飾られ死後も丁寧にミイラにされた。
 また与えた食糧をナイルワニが食べると神の恩恵がもたらされると信じられたという。

 セベク神はナイル川の神として豊穣神であり、力の神、戦いの神の側面も持つ。
 神話においてバラバラにされ河に流されたオシリス神の体を集める逸話を持つが、ワニという生物の危険性故に地方によっては悪神ともされる。
 「集める者」「恐怖の主」「怒り狂うもの」という称号も持つ。
 太陽神ラーとも関連付けられ、後の時代では習合し、太陽神としても崇められた。

【備考】
・動物系サーヴァント。セベク神の助力でパワーアップしているorセベク神が乗り移っているような形で作っていくべきか
・宝具としてはセベク神が集めたオシリス神の肉体はアリか?
 冥界の神オシリスの力の部分的な顕現のような効果に?
・ナイル川の神としての水流操作といった宝具orスキルも持たせられるか。
・スキルとしては軍神としてのスキル、女神の恩恵の男神verあたりか

283名無しさん:2023/02/16(木) 20:01:54 ID:jIgxcPyk0
【真名】:ギュルヴィ
【元ネタ】:北欧神話、『ギュルヴィたぶらかし』、『ユングリング家のサガ』
【クラス】:キャスター
【解説】
 北欧神話に登場するスウェーデン最古の王とされる存在。
 魔術に通じるほど賢明な王であった。

 ある時ギュルヴィは自身をもてなした旅の女に「4頭の牛が一昼夜で鋤いた土地を与える」と持ち掛ける。
 しかし女の正体は女神ゲフィオンであり、自身の息子である巨大な四頭の牛に大地を鋤かせ、大量の土砂を海に運び、島を作ったという。
 その後ギュルヴィはアース神族の力を知ろうとガングレリという偽名を名乗りアースガルズを訪れようとした。

 ガングレリはヴァルハラの館に着くと3人の男、ハール、ヤヴンハール、スリジの前に通された。
 この三人の名はいずれもオーディンの異名であった。
 ハールは食事の他に必要なものはないかと聞かれると、物知りがいればたずねたいと答え3人との問答を始めた。
 ガングレリは次々と質問を投げかけ、3人の男たちは全てに答えていった。

 最も偉い神とは誰か、天地創造、人間創造、ユグドラシル、アース神とアース女神、フェンリル捕縛、フレイとゲルズの結婚、ヴァルハラ、
 アースガルズの城壁建設、トールとロキのウートガルズルへの旅、バルドルの死、ロキ捕縛、ラグナロクなど様々な事柄が語られた。
 ラグナロク後の世界再生について語ると、ハールは「これより先のことは誰も知らない。ここまでで満足せよ」と告げた。
 気が付けばガングレリは何もない草原の上に一人立っていた。
 神々は彼に幻術をかけていたのだ。
 国に戻った彼は見聞きしてきた事を人々に伝えたという。

 『ユングリング家のサガ』では非神格化されたであろう人間の王としてのオーディンと魔術で争った話があり、
 その話ではオーディン側が勝利し、オーディンとギュルヴィは和解したとされる。

【備考】
・北欧の魔術王。オーディンと魔術で争った逸話をオーディンと魔術戦が成り立つと解釈するならば相当な物になりそう。

・宝具のイメージは問答の逸話からオーディンと交信してオーディンの知識をダウンロードする形か?

・スキルは高速神言、ルーン系は持っているだろうが原初のルーンを持たせてもいいか?

284名無しさん:2023/03/04(土) 08:13:55 ID:aChfDEGA0
【真名】:ヴォルフ・フセスラヴィエヴィチ
【クラス】:ランサー、ライダー、キャスター、
【元ネタ】:ブィリーナ
【解説】
 ロシアの民族叙事詩「ブィリーナ」に登場する勇士の1人。
 母が毒蛇の尾に太ももを打たれた事で孕み誕生した経緯を持つ。
 彼がこの世に産み落とされた時に大地を震え、それは遥か遠くの天竺の国まで轟いたという。
 生後一時間で言葉を話し母親にダマスク鋼の鎧、黄金の兜、三百ブードの重さを持つ鉛の鎚矛を要求した。
 それから時が経ち七歳となったヴォルフは母親から英才教育を受け、十歳には様々な知識、技術を身に付けた。
 その技術の中には動物に変身する変身術も含まれている。
 得意とするのは鋭い目を持つ鷹、灰色の狼、金角を持つ赤牛である。
 12歳となった頃には三年の歳月を要して七千人の従士隊を集めた。
 ある時には天竺王がキエフ侵略を計画している噂を知りヴォルフは七千人の軍隊を率いて天竺遠征を決意する。
 遠征の道中ではヴォルフは決して眠らず獣の姿に変じて動物達を狩り、その肉を軍隊に振る舞い養ったとされる。
 他には配下達に衣服と靴を与え、配下に提供する食事には趣向を凝らしていた。
 天竺の国では変身術で雄牛と鷹に変身し一旦は軍隊と別れて単独で天竺の国に侵入して天竺軍が所有するあらゆる武器を破壊して回った。
 破壊工作が完了したヴォルフは鷹に変身して広野に待機させた自軍と合流し共に天竺へと目指して進軍した。
 ヴォルフ軍は天竺の国へと辿り着いたが高い城壁を目の当たりにした兵士達はたじろぎいでしまい士気が下がってしまったがそんな様子に腹を立てたヴォルフは兵士全員を蟻の姿へと変えて城壁に侵入させた。
 侵入に成功した兵士を元の姿へと戻したヴォルフは天竺の住民を殺す様に命じるが各々が気に入った美女だけは生かしておいて妻にせよと言った。
 そしてヴォルフは天竺王と相対して天竺王サルトゥイク・スタヴルーリエヴィッチを投げ飛ばして身体を粉々に砕いてしまった。
 こうして天竺の国はヴォルフによって征服したという。

【備考】
・遠征の途中で獣に変じて狩りを行いその肉と皮を兵士に与えた事から軍隊規模の自給自足スキルを持っていそう。
・叙事詩では獣に変じる事から魔術スキルもいけそうか。
・宝具候補は天竺王の城に侵入する際に部下を蟻に変えた事から自軍にも自身の魔術を適応される宝具か。
・天竺王を粉砕した怪力は無理矢理に解釈して対人絶技に出来そう。

285名無しさん:2023/05/20(土) 23:56:01 ID:uRuWTQeg0
【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、
スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

その後はイネス牧師のアドバイスによって、
当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、
牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

サルマナザールは自らが考案した架空の台湾にフォルモサという名称を与え、
そこで使われる言語及び文字・文化や風習を捏造。
台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

しかし、かのアイザック・ニュートンからフォルモサの情報について嫌疑がかかり、
恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、
当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、
フォルモサにおける天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

最終的に自分がこれまで行ってきた全ての偽称を認めたサルマナザールは、
幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・フォルモサ(台湾)の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、フォルモサをも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・フォルモサ(架空の台湾)の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

286名無しさん:2023/05/28(日) 05:43:15 ID:c3wGGkrE0
改行や文頭字下げ修正

【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
 18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

 ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

 当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

 その後はイネス牧師のアドバイスによって、当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

 サルマナザールは自らが考案した架空の台湾にフォルモサという名称を与え、そこで使われる言語及び文字・文化や風習を捏造。
 台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

 しかし、かのアイザック・ニュートンからフォルモサの情報について嫌疑がかかり、恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
 周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、フォルモサにおける天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

 最終的に自分がこれまで行ってきた全ての偽称を認めたサルマナザールは、幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・フォルモサ(台湾)の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、フォルモサをも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・フォルモサ(架空の台湾)の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

287名無しさん:2023/06/10(土) 05:22:02 ID:V5/sUPsc0
【真名】:エーカラヴィヤ(エカラヴィア)
【クラス】:アーチャー
【元ネタ】:マハーバーラタ
【解説】
 マハーバーラタに登場する山間部族たる森の民ニシャーダ族の王子。

 クル一族の宮廷武術師範たるドローナに弟子入り志願をするも身分から拒否される。
 しかしエーカラヴィヤは森へ戻りドローナの人形を作りそれを師として修業に励む。

 ある時アルジュナたちが森へ狩りに向かった時、連れてきていた猟犬がエーカラヴィヤを見つけ吠え始めると、
 弓矢が飛んできて犬の口を矢で満たし黙らせた。またこの時急所は外されていたという。
 その犬を見たアルジュナは射手の腕前に驚嘆し、その射手であり矢を連射していたエーカラヴィヤを見つけ出す。

 アルジュナがエーカラヴィヤに誰が師なのか聞くと、ドローナに弟子入りを断られた事。
 その後ドローナの姿を心に焼き付け、信愛の思いで技を習得してきた事を告げる。

 アルジュナは自身を上回る弓術の持ち主に嫉妬し、ドローナに不満を言う。
 するとドローナは師への謝礼として右手の親指を差し出すようエーカラヴィヤに告げる。
 エーカラヴィヤは即座に従い、親指を切り離し差し出したという。

【備考】
・出番こそ少ないがインド本国では割と人気の人物らしい。召喚されるなら親指がある頃か?

・宝具としては以蔵さんのようなラーニング効果だと思うが、
 人形の話と併せると対象の言動を脳内再現しそれを基に修行する事で成長する能力にもなるかも?(人格再現AI?)

・スキルとしては山間部族という事で実験産磐司磐三郎も参考になるかも?
 一意専心の亜種スキル、人間観察の亜種スキルなんかもあるかもしれない。

288名無しさん:2023/06/15(木) 05:58:38 ID:f8VAJJqY0
【真名】:カーヴェ
【元ネタ】:シャーナーメ
【クラス】:キャスター
【解説】
 王書(シャーナーメ)に登場する多くの息子を暴君ザッハークの生贄とされ、反乱を起こした鉄鍛冶。

 ある時カーヴェはザッハークへの反逆の意志を示し、兵士、一般人問わず多くの人々を集めた。
 そして同じくザッハークを倒す事を決意していた若者フェリドゥーンの元へ向かい、彼を新たな王にしたいと表明した。

 そして彼らはカーヴェの前掛けを槍に結び旗印とし士気を上げ、カーヴェはフェリドゥーンの為の武器を作り上げた。
 それはフェリドゥーンが幼き頃その乳を飲み育ち、ザッハークにより周囲の動物たちごと殺された雌牛・ビルマーヤを模した牛頭の矛だった。
 その矛を使いフェリドゥーンはザッハークに勝利したのだった。

 カーヴェの旗はその後イラン民族の象徴となり宝飾が施されていき、アラブに敗れるまでは国旗として使われた。
 また別の話ではカーヴェ自身がザッハークを倒し、人々に王に推されるも血統正しきフェリドゥーンに譲ったとも言われる。

【備考】
・鍛冶系キャスター。カーヴェがザッハークを倒した話もあるようでそれなりに戦える人物かもしれない。
 村正辺りが参考になる?

・宝具候補は牛頭の矛とカーヴェの旗か。
 カーヴェの旗は圧制者への反逆、独立の象徴として王・為政者への特攻付与などとか?
 カーヴェの宝具としての矛は使い手に選んだ対象に最適化するカスタマイズできる武器みたいな?

・スキルとしては暴君に対しての反逆精神のスキルだったり竜殺し系スキル辺りか。
 扇動なんかもありか?
 
・ザッハークを魔術に長けた存在とするならばカーヴェはそれを打ち破る一因かつ鍛冶には魔を祓う力があるという事で魔術阻害のスキルを持たせられるかも?

289名無しさん:2023/06/15(木) 11:30:30 ID:f8VAJJqY0
>>286

一部情報に誤認があったので修正。

【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
 18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

 ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

 当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

 その後はイネス牧師のアドバイスによって、当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

 サルマナザールは自らが考案した架空の台湾における、文化や風習、話されている言語及び文字を捏造。
 台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

 しかし、かのアイザック・ニュートンからフォルモサの情報について嫌疑がかかり、恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
 周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、フォルモサにおける天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

 最終的に自分がこれまで行ってきた全ての偽称を認めたサルマナザールは、幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・フォルモサ(台湾)の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、フォルモサをも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・フォルモサ(架空の台湾)の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

290名無しさん:2023/06/16(金) 10:57:22 ID:AlBIdoR.0
記述修正が度重なって申し訳ない

【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
 18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

 ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

 当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

 その後はイネス牧師のアドバイスによって、当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

 サルマナザールは自らが考案した架空の台湾の文化や風習、話されている言語及び文字を捏造し、それらを纏めた「台湾誌」という書物を刊行。
 台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

 しかし、かのアイザック・ニュートンから「台湾誌」の記述について疑惑をかけられ、これに恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
 周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、架空の台湾における天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

 最終的に自分がこれまで行ってきた全ての虚偽を認めたサルマナザールは、幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・台湾の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、台湾をも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・架空の台湾の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

291名無しさん:2023/09/09(土) 19:02:31 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:トマス・マロリー
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー・ランサー・アサシン
【解説】:
 15世紀後半のイングランドの騎士。『アーサー王の死』の著者・編者として知られる。
 『アーサー王の死』は中世のアーサー王文学の集大成ともいえる作品であり、
 これによって現在のアーサー王伝説の原型“マロリー版”が作り上げられた。
 また、彼が書き上げた当初は『アーサー王と高貴な円卓の騎士』という原題であったが、
 出版するに際して『アーサー王の死』へと改題されたと言われている。

 偉大なる騎士物語を書き上げた一方で、マロリー本人の素行は非常に悪かったとされ、
 強盗、強姦、羊泥棒、暗殺未遂などの罪を犯して幾度となく投獄された。
 また、一度は武器を用いて強行突破し、一度は堀を泳いでの刑務所から逃走するなど
 生涯の中で二度の脱獄を敢行したとされている。

 マロリーはそんな自身を指して騎士囚人と称し、獄中で書き上げた『アーサー王の死』の奥付にも自らが騎士であると記したという。

【備考】
・現代までのアーサー王物語の原型を作り上げた人物の一人。作家系とも言えるが一応騎士なのでキャスター以外のクラスでもいけそう。
・書き上げた物語に反してマロリー自体はだいぶ小悪党の部類だった模様。
・クラス候補は一応騎士だったことからセイバー・ランサー等の騎士クラス、窃盗や暗殺未遂、脱獄の逸話からアサシン
・スキル候補は破壊工作とか盗用とか、およそ騎士らしからぬものになりそう。著作の影響から英雄外装を持たせるのもアリか?
・宝具は自らが書き上げたアーサー王物語関連?脱獄やその後に修道院の扉を破壊してのけたなどの逸話もあるので対門宝具を持たせても面白いかも。

292名無しさん:2023/09/09(土) 19:18:27 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:ジョナヤイイン
【クラス】:アーチャー、ランサー、アサシン
【元ネタ】:アパッチ族の伝承
【解説】
 かつて動物や鳥たちがとても大きく人間を襲って食べていた時代、西に住まう、太陽の第二の妻の息子ジョナヤイインは人間の敵と戦うために送り出された。

 ジョナヤイインは母にエルク(アメリカアカシカ)の棲み処を聞き、エルクを殺す為に弓矢を与えられた。
 ジョナヤイインはエルクの棲み処、南の砂漠にたどり着き、エルクを後ろ側から注意深く観察した。
 エルクは隠れることのできる物がない平原に横たわっており、ジョナヤイインは乾いた草で顔を隠してエルクに近づこうとしていた。
 そこにトカゲがやってきて何をしているのか尋ねてきて、ジョナヤイインは目的を説明した。
 トカゲは自分の皮を着て近づけば気づかれないと言い、ジョナヤイインはトカゲの皮を着た。

 そこに更にホリネズミがやってきて同じように尋ねてきて、ジョナヤイインは再び説明した。
 ホリネズミは地面を掘り、エルクの真下にたどり着くとエルクの心臓の辺りの毛を抜き取ってきた。
 そしてジョナヤイインはホリネズミが掘った穴に入り、エルクの下まで行き、その心臓を矢で射た。
 エルクは怒って逃げ、角を地面に差し込んで進んでいき、その時山々が出来た。
 その後エルクは逃げた先で様々な蜘蛛たちの攻撃を受け、疲れて死んでしまった。

 ジョナヤイインはエルクから皮と角を取り、皮からホリネズミとトカゲの為の新しい皮を作った。
 そして次に巨大鷲を退治すると言い、母は西を指さした。
 ジョナヤイインは巨大鷲の巣がある人の近づく事の出来ない岩にたどり着く。
 次の日巨大鷲がジョナヤイインを掴んで連れ去ろうとしたが、着ていたエルクの皮は固く、鷲の爪でも突き通す事が出来なかった。
 そして皮の服の端に爪が引っ掛かったのを突き刺したと思いこみ、鷲は二羽のヒナの元へと運び、親鳥たる鷲は飛んで行ってしまった。
 ジョナヤイインはエルクの角を持って隠れ、母親鳥が帰ってきた時に一撃で殺し、父親鳥も同様に殺した。
 そしてヒナにそれ以上大きくならないようにと命じた。

【備考】
・太陽の子なので強いのだとは思うが、最大の弱点が日本語で触れられる資料がネットに全然見当たらないという事。
 (Jonayaiyinで検索すると英語の資料は出てくる)「世界の神話 英雄事典」という本の内容を参考に上記は書いた。

・宝具候補はトカゲの皮、エルクの皮、エルクの角かと思うが、
 いっそそれらを初期武装としてひっくるめ、倒した相手から素材を剥ぎ取って宝具にする宝具とかでもありかも。

・スキル候補は動物会話、魔力放出?あと人類の脅威特攻系のスキルか

293名無しさん:2023/09/09(土) 19:34:57 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:デガナウィダ
【クラス】:ルーラー、ライダー、キャスター
【元ネタ】:『大いなる法』
【解説】
 イロコイ連邦起源伝承に登場する酋長であり調停者。名前は「流れる二つの川」の意。
 現在のカナダ・オンタリオのキングストンにてワイアンドット族の両親の下で生まれた。
 彼の誕生にまつわる二つの伝説が存在する。
 一つは母が「生まれたばかりの息子が部族を崩壊させる」というビジョン(啓示)を受け、
 祖母と二人で生まれてきたデガナウィダを毎朝、川で溺死させようとした。
 しかし三日に渡りデガナウィダは死ななかったため、彼を育てることにした。

 もう一つは「偉大な空の精霊の酋長が、平和と力のメッセージを五大湖南側の5つの部族にもたらすデガナウィダという息子を地上に送ってくれる」
 という夢を母が見たというものであり、彼を生んだ後デガナウィダと名付けたという。
 当時、五大湖の南側では5つの部族が激しく争い合い、多くの血が流されていた。
 その部族はカユーガ族、モホーク族、オナイダ族、オノンダーガ族、セネカ族だった。

 デガナウィダはインディアン部族間の和平調停の望みを母と祖母に語り、賛同を得て白い石舟に乗って湖にこぎ出した。
 石の舟に乗る彼を見て人々はその和平の力を確信したという。
 彼はあちこちで和平を呼びかけ、モホーク族の村でハイアワサと出会った。
 強力な戦士であったが、戦いに虚しさを感じていたハイアワサは家族を集めデガナウィダの話を聞く事にし、ハイアワサの部族は彼の呼びかけを受け入れた。
 その後ハイアワサはデガナウィダの後を追い和平の呼びかけに力を貸す事になった。

 二人は5つの部族に呼びかけを行い、和平調停で構想役をデガナウィダが、言語障害があった彼の代理として演説役をハイアワサが行った。
 そして五つの部族を「会議の火」の周りに集結させ、歴史的な和平調停を行った。
 デガナウィダは「全て兄弟である」とし、平和のための同盟を結ぶよう呼び掛けたのだ。
 こうしてフーデノサウニー、イロコイ連邦が成立し、デガナウィダは
 平和をもたらすこと、強さを築くこと、外敵に対抗するために五つの国の間で親善をつくることの三つの目標を掲げた。

 会議が終わると、彼らはすべての武器を土に埋め、デガナウィダは松の木を植えた。
 この木は「平和の木」として知られ、この一大和平を築くための酋長は「松の木の酋長たち」と名付けられ、デガナウィダはその一人となった。
 その後デガナウィダは「グレート・ピースメーカー」とも呼ばれているという。

【備考】
・平和を築き上げた人物。調停者としてルーラークラスが合うのでは。

・石舟と平和の木が宝具候補か。
 平和の木の方は武器宝具を大地に埋める効果になるか?

・スキル候補は頑強、天空の大精霊の加護辺りか。

294名無しさん:2023/09/09(土) 19:47:53 ID:Wp3EroPQ0
【真名】: ヒュラス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】︰アサシン
【解説】:
 ギリシャ神話に登場する英雄。アルゴノーツの一員であり、ヘラクレスの従者を務めていた。
 ドリュオプス人の王・テイオダマスと狩人オリオンの娘にしてニンフであるメノディケーの子として生まれる。
 ヘラクレスがドリュオプス人たちが非道であったため、その王であるテイオダマスを殺した際に
 テイオダマスの館からまだ幼かったヒュラスを攫い、従者として育てた。
 ヒュラスは優れた従者に成長し、ヘラクレスの弓矢持ちも務めたという。
 ヘラクレスがアルゴー号に乗船した際に、ヒュラスもそれに従い、アルゴノーツに参加した。
 しかし、アルゴー号がキアノスという地に停泊した際に悲劇が起きる。
 ヘラクレスが森に木を伐りに行く間に、ヒュラスは近くの泉に水を汲みに行った。
 折り悪く、そのタイミングはニンフたちが歌舞団を作ってアルテミスを祭るときであり、
 ヒュラスが向かった泉はニンフが水底から水面に上がって来るところだった。
 そして、ヒュラスの姿を見たニンフたちは彼の美しさに魅了され、水を汲もうとしたヒュラスを水底に引き込んでしまった。
 ヒュラスは驚いて仲間達に助けを求めたが、駆けつけた仲間もヒュラスを発見できず、
 ヘラクレスにそのことを伝えると、彼もまた仲間と共にヒュラスを探すが、ついぞ見つかることはなかった。
 その頃、アルゴー号は待っていた風が吹いたため、ヘラクレスの不在に気づかず出港してしまった。
 ヒュラスは水底でニンフたちの夫となったが、それを知らないヘラクレスは土地の人々を脅して
 彼を探し続けるように約束させ、徒歩でコルキスに向かい、アルゴノーツと合流しようとしたという。

 一説にはヒュラスはヘラクレスに発見されることを恐れたニンフ達によってその身を木霊に変えられたとされる。

【備考・アピールポイント】:
・ニンフに拐かされたヘラクレスの従者でオリオンの血筋。型月的には妖精に遊ばれたことになるんだろうか……オリオンの子孫の破滅の原因に間接的にアルテミスが関係しているのは何の因果か
・ヘラクレスの弓持ち、三星の弓人(オリオン)の血筋から弓を持たせられなくもない?
・スキル候補は紅顔の美少年、精霊の加護あたり
・「ヘラクレスにすら発見できなかった」「木霊となった(世界と同化?)」あたりで幽弋のハサンみたいな高ランクの気配遮断も使えそう
・宝具はヘラクレスの弓(ヒュドラ殺しに使用したというナインライブスの原型?)、あるいは道連れで相手を水底に引き摺り込むとか?

295名無しさん:2023/09/09(土) 19:58:17 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:山中鹿之介幸盛
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー、バーサーカー
【解説】
 優れた武勇で「山陰の麒麟児」の異名を持つ尼子十勇士筆頭の戦国武将。
 出自は諸説あるが幼少期から尼子家に仕え、僅か8歳で敵を討ち取り、10歳で武芸や軍法を学び、13歳で敵の首級を挙げて手柄を立て、
 16歳で主君・尼子義久の伯耆尾高城攻めに随行し、猛将・菊池音八を一騎討ちで仕留めたという。
 三日月を信仰し、尼子再興のために「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と祈ったとされる。

 毛利元就が尼子氏を滅ぼすため進軍してきた際にも参戦し、毛利軍に敗北したものの幸盛は約200の兵を率いて殿を担当し、
 追撃する毛利軍を7度に渡って撃退、7人の敵を討ち取ったとされる。
 その後、毛利軍と幾度も戦いその度に幸盛は戦果を挙げるが次第に兵糧が尽き、逃げ出す将兵も相次いだことで義久は毛利軍に降伏し、尼子氏は滅亡することになる。

 尼子氏滅亡後、その再興のため幸盛は潜伏していた旧臣達に檄を飛ばし5日の内に軍を集めると毛利軍に占拠されたかつての居城・月山富田城に攻め入る。
 しかし、石見国で活動していた尼子再興軍が毛利軍に襲われ窮地に陥ったため、幸盛は城攻めを中断し駆けつけ毛利軍を撃破する。
 その後、多くの主要な城を攻略し謀略によって敵将を何人も味方につけ勢力を拡大するも、それらに時間を取られたために月山富田城を未だ攻略出来ずにいた。
 そして毛利軍との決戦となる布部山の戦いにて尼子再興軍は敗北するも元就が病に倒れ毛利軍が手薄となると再び勢力を拡大する。
 しかし起き上がった元就が派遣した軍によって幸盛が幽閉され1回目の尼子再興運動は失敗に終わる。

 脱獄した幸盛は再び尼子再興の機会を伺い、鳥取城を攻略し因幡国を足がかりに勢力を拡大しようとするが、
 味方につけた大名が毛利軍に寝返り鳥取城を奪い返されてしまう。
 拠点を移した尼子再興軍に毛利軍が総攻撃を開始し撃退するも、圧力を受け続け孤立した尼子再興軍は因幡国から撤退し2回目の尼子再興運動も失敗に終わる。

 撤退した幸盛は京で織田信長に謁見し、織田軍の下で尼子再興を目指す。
 明智光秀、織田信忠、羽柴秀吉の軍に加わり数々の戦果を挙げるが、ある時尼子再興軍が立て篭もる上月城が包囲された際、
 秀吉は救援に向かうも最終的に見捨てて撤退した結果、尼子再興軍は毛利軍に降伏、
 多くの者が切腹、処刑され幸盛も人質とされた後に謀殺され、最後の尼子再興運動も失敗に終わった。

【備考】
智勇兼ね備えた武将で当時の人は「楠木正成より勝る」と讃えたらしい
クラスは天下五剣の一つ、三日月宗近を始めとする名刀を所有したことからセイバー、或いは七難八苦の逸話から“常に最も困難な選択をする”スパルタクス的なバーサーカーも有りかも?
スキル候補は不撓不屈or不屈の意志、忠士の相、あと山陰の麒麟児の異名も高杉の破天の麒麟児みたいにスキルになりそう?
宝具は三日月信仰、三日月宗近、三日月の兜を合わせて逆境に陥るほど攻撃力、防御力が最大三段階向上する能力とか……?

296名無しさん:2023/09/09(土) 20:06:10 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:呉剛(桂男)
【元ネタ】:中国神話・『絵本百物語』
【クラス】:ムーンキャンサー、(セイバー)
【解説】:
 中国の神話において月に住んでいるとされる伝説上の住人、あるいは日本の妖怪。
 神話における呉剛は妻が炎帝の孫である伯陵と密通していたことに怒り狂い、伯陵を殺害してしまう。
 そのため炎帝は怒り、呉剛を月に配流して不死の樹「月桂」を伐採することを命じた。
 月桂は斧を打ち込まれてもすぐに枝葉を茂らせるため、長い時間をかけても月桂樹を倒すことができなかった。
 罪悪感を抱いた呉剛の妻は3人の子供をヒキガエル・ウサギ・ヘビの姿に変えて月に赴かせ、父の伐採を手伝わせた。
 桂男の伝説にはいくつかパターンがあるものの、「過ちにより月に配流され、桂の木を切り続ける男」という部分は共通している。

 この伝説は早い時期から日本にも伝わっており、月と桂は古くから文学上でも結びつけられた。
 また、『伊勢物語』の中では美男として知られる主人公に対し、「桂男の君のような」という表現を行って以来、
 日本文学において「桂男」は単に美男のことも指すようにもなった。

 江戸時代の奇談集『絵本百物語』では桂男は月にまつわる妖怪として描かれており、
 満月ではないときに月を長く見ていると、桂男に招かれて寿命を縮めてしまうという怪異伝承も伝わっている。
 桂男と寿命にまつわる伝承は桂男がもとはインドの説話が中国を経て伝わったものとされると同時に
 日本神話では月神である月読が保食神を殺害したといわれることから、月神に死のイメージが伴っている故に、
 そのような伝説・神話が重なって付与されたのではないかと考えられている。

【備考】
・月の模様が動物に見える……といった伝説を基とするイケメン妖怪。インド説話→中国神話→日本妖怪(+日本神話エッセンス)というルーツ的に玉藻の前みたいになりそう
・クラスは月由来のムーンキャンサー、桂斬りセイバーもギリいける……?
・スキルは美貌による魅了スキル、月の加護、仙術使いともされるので仙術系スキルか
・宝具はヒキガエル・ウサギ・ヘビの姿に変えられた3人の子供だろうか

297名無しさん:2023/09/09(土) 20:10:15 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:ドン・ペドロ1世
【元ネタ】:史実
【クラス】︰セイバー・フォーリナー・(バーサーカー)
【解説】:
 ポルトガル王国の王族であり、後のブラジル帝国における初代皇帝。
 ブラジルでは「解放者」と呼ばれる一方、ポルトガルでは「戦争王」と称される。
 ポルトガル摂政ジョアン6世の次男であり、長兄が早世したため実質的な王位継承者であった。
 ナポレオン軍のポルトガル侵攻により、ペドロは両親と祖母である女王マリア1世らと共に、
 当時植民地であったブラジルのリオデジャネイロに逃れた。
 滞在中にマリア1世が没すると、父ジョアンが即位し、ペドロは王太子となった。
 また、その頃にペドロはオーストリア皇帝フランツ1世の娘であるマリア・レオポルディナと結婚した。
 ナポレオンが失脚し、ポルトガル王族が首都であるリスボンに帰国する際、
 ペドロは帰国を拒み、ブラジル摂政として残留した。
 ブラジル人たちはブラジルの地位向上のためにペドロの残留を嘆願し、それに対して
 ペドロは「それは万人の利となることで、国民全体の幸福のためであることなら
 私はよろこんでそれに従おう。」と留まる意思を人々に伝えたという。
 その翌年には「わが血、わが栄光、わが神を、私はブラジルの自由に与えることを誓う。独立か死か!」
 という演説によってブラジルのポルトガル王国からの独立を宣言した。
 これはサンパウロ近郊のイピランガの丘にて発せられたことから、「イピランガの叫び」の名で
 国民に記憶され、鹿毛の牝馬に跨って剣を抜き、従者と儀仗兵を従えるペドロの姿は絵画の題材に用いられた。
 その後、正式にポルトガル連合王国から独立したブラジル帝国を建国し、
 ペドロは「立憲皇帝、ブラジルの永遠の守護者ドン・ペドロ1世」を名乗り、皇帝に即位した。

 しかしポルトガルで父ジョアン6世が死去し弟のミゲルが即位すると、
 娘であるマリア2世の正統なポルトガル王位継承権を主張し、
 息子のペドロ・デ・アルカンタラ(ドン・ペドロ2世)に皇帝の座を譲り、自身はポルトガルへ戻り、
 ミゲルとの内戦を行い、この戦争に勝利するも、間もなく首都リスボンで病死した。

 ペドロは眉目秀麗であり、最初の皇后であるレオポルディナはすぐに彼と恋に落ちた。
 平均よりやや高めの身長、輝く黒い瞳に暗い茶色の髪をしており、皇后は彼をギリシャ神話のアドニスに喩えるほどであった。
 一方で、ペドロは粗野で横暴な人物とされ、ふだんは陽気だが、突然鞭を振り上げて暴れるようなところもあったという。 
 そうした性格が災いし、レオポルディナとの関係は悪化し、ブラジル人に支持されていた
 皇后に対する冷遇を理由にペドロの人気は落ち目になっていった。
 レオポルディナが流産し、29の若さで亡くなるとペドロはこれまでの妻への仕打ちを後悔し、
 皇帝として在るべき振る舞いをするように心がけたが、時すでに遅く、求心力の低下が退位の遠因となったとされる。

【キーワード】
『南十字星』
 南十字は南半球の国や地域でアイデンティティの象徴とされ、ペドロもまた自らの署名に南十字を添えたという。
 またブラジルは南十字星の下にある地理的な位置に由来する形で、ペドロの戴冠式を記念する目的として
 南十字星国家勲章が新たに国の栄典として設立した。
 他にもポルトガル語で南十字星を意味するブラジルの旧通貨であるクルゼイロ、
 その100クルゼイロ紙幣にはペドロの肖像が使用されるなど南十字星とペドロの関わりは深い。

【備考・アピールポイント】:
・ブラジル帝国の初代皇帝
・適正クラスは剣を抜き独立を宣言したことからセイバー、気性の荒さからバーサーカー、南十字星との関わりからフォーリナーもいけそうか?
・スキル候補は独立精神・南天の星あたり。立憲皇帝という側面から皇帝特権は持っていてもさほどランクは高くなさそう。
・宝具は「イピランガの叫び」由来の士気向上能力か、剣ジルや土方あたりが参考になりそう?

298名無しさん:2023/09/09(土) 20:14:59 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:オルトニト
【クラス】:セイバー
【元ネタ】:『オルトニト』
【解説】
 13世紀ごろのドイツの英雄叙事詩『オルトニト』の主人公。
 12人力を持つと言われるロンバルディの王であり、勇者。

 物語はオルトニトが妻としてシリアの姫を求めようとする所から始まる。
 姫を諦めようとしないオルトニトを見かねて彼の母は金の指輪を持ってローマに向かい、一本の菩提樹の所まで行きなさいと告げる。
 言われた通りに向かうとそこには一人の子供がおり、その子供はいきなりオルトニトと格闘を始め、そして指輪を奪うと姿を消す。
 やがて子供は再び姿を現すと「竜の血で鍛えた、いかなる剣にも傷づけられぬ鎧」と「岩をも切り裂く剣」を差し出し、
 自らは小人の王アルベリヒであり、オルトニトの父であり、力を貸す事を告げる。
 アルベリヒは北欧世界において数多の財宝を持つ小人の王として登場する存在であり、例えば『ニーベルンゲンの歌』においてはタルンカッペの本来の持ち主として登場する。
 また妖精王オベロンの源流だとも言われる。

 アルベリヒは姿消しの指輪の力でシリア王の館に忍び込み、姫をオルトニトに与えるよう王、そして姫当人に囁く。
 姫は恐ろしくなり自ら城を出た所をオルトニトに攫われ、洗礼を受け、結婚する事になる。
 しかしその後シリア王はオルトニトに贈り物として竜の卵を送り、そしてその卵から悪竜が孵化してしまう。
 更に竜は繁殖し、多くの幼竜が誕生してしまった。
 オルトニトは妻に「自分が戻ってこなかった場合、竜を倒し自分の仇を討ち指輪を持ってきた者を新たな夫とせよ」と言い残し、猟犬と共に討伐に向かう。
 アルベリヒは竜の元に向かうオルトニトに警告するが、そのままオルトニトは山へと向かっていく。
 竜たちを捜索するも、見つからず、疲れの溜まったオルトニトは眠りに落ちてしまう。
 そこを竜たちは襲いかかり、鎧の隙間から生き血を啜るという形でオルトニトを殺してしまう。

 オルトニトの妻は夫の死を知り、いつの日か夫の仇を取る者が現れる日を待つ事になる。
 そうして時が経ったある日遠い国から一人の兵士がやってくる。
 この兵士が竜を殺す事になり、後代の文学作品においては、その者は英雄ウォルフディートリッヒと結び付けられる事になる。
 (兵士はディートリッヒ・フォン・ベルンの祖父だとも言われる)

【備考】
・ちょっと珍しいドラゴンに負けちゃう系英雄。仇は取ってもらったが…
 父親アルベリヒが一緒に召喚される感じになるか?

・宝具としてはアルベリヒから貰った鎧と剣、また物語として自分が死んだ後、自分を殺した者を倒しうる存在を召喚する宝具のような形に?

299名無しさん:2023/09/09(土) 20:19:41 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:ボーウス
【クラス】:アーチャー、アサシン、アヴェンジャー
【元ネタ】:北欧神話、『デンマーク人の事績』
【解説】
 ゲスタ・ダノールム(デンマーク人の事績)に登場する半神。北欧神話の司法、復讐の神ヴァーリ。
 英雄として描かれるホテルス(北欧神話のホズに相当)最後の敵。

 オーティヌス(北欧神話におけるオーディン)が息子バルデルスを殺された復讐を遂げる為に
 ルテニアの王女リンダに強引な手段で産ませた子であり、最終的にホテルスとの相討ちという形になる。

 北欧神話におけるヴァーリもまたバルドルを殺してしまったホズに対しての復讐者としてオーディンが産ませた子である。
 ヴァーリは一夜にして成人し、ホズを殺害。
 その後は強大な射手となり、強運ゆえか百発百中の腕前だったとも。

 またオーディンの息子ではなくロキの息子ヴァーリも存在し、
 こちらのヴァーリはバルドルの死のロキに対する報復として、狼の姿に変身させられた。

【備考】
・実験スレで制作したバルデルスを参考にするならば、神核スキル持ちか。
 またヴァーリの要素、弓も混ぜて宝具は対象への報復の一撃となる矢にできるか。

・実験スレで制作したドリシュタデュムナが持つ「願望の受諾者(殺害)」も持たせられるか。
 また射手として千里眼も持たせられるかもだが、キアラの千里眼(獣)みたく罪を見抜くとかそんな効果にできたり?

・ロキの息子ヴァーリすら取り込むと狼化→ウールヴヘジン→ベルセルクという事でベルセルクスキルに近いモノも持たせられるかも?

300名無しさん:2023/09/09(土) 20:25:14 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:パラメデス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】:セイバー?、ライダー、キャスター
【解説】
 ギリシャ神話に登場するトロイア戦争で戦ったアカイア側の武将の1人。
 父は海神ポセイドンの息子であり、航海術の達人のナウプリア王ナウプリオス。
 母はクレタ島王カトレウスの娘クリュメネーと言われている。

 トロイア戦争での大きな功績といえば狂人を演じ、従軍を避けようとしたオデュッセウスの企みを見抜いた事がある。
 経緯を語る話は複数種類があるが、オデュッセウスの息子テレマコスを剣で殺すかのように振る舞う、
 あるいはテレマコスをオデュッセウスが耕している鋤の前に置くなどし、オデュッセウスを従軍させた。
 しかしこれによりオデュッセウスの怒りを買い、後々パラメデスは無実の罪を着せられ処刑される事になる。
 こちらの話も複数の種類があるが、概ねパラメデスはトロイア勢との内通を企てたという事で処刑される。
 但しこれによりアカイア勢はナウプリオスの怒りを買う事になり、トロイア戦争以後に報復が行われた。

 パラメデスは智勇兼備の英雄であるとされ、ケイローンに学んだと言われ、また学びに来た時には独学で既に師を上回る知識を持っていたとも言われる。
 いくつかのギリシア文字、数、度量衡、将棋(チェス)の駒、賽子などを発明したとも言われる。
 軍組織を整備して軍司令官や百人隊長を設けた、星々の運行を人々に教えたとも。
 アルゴス市内の運命の女神テュケーの神殿にはパラメデスが制作し奉納した賽子があったという。
 
【備考】
・酷い死に方ではあったがオデュッセウスに並ぶ知恵の持ち主だったとか。

・宝具は運命の女神に奉納された賽子やその他発明か。
 賽子は運命への干渉?駒は軍組織整備と併せてそれで遠隔操作できる軍勢?

・ギリシア文字発明者という事で文字を使ったエンチャント?のような事もスキルで可能か。

301名無しさん:2023/09/16(土) 17:58:31 ID:l3xTgZ9w0
【真名】 ジョゼフ・フーシェ
【元ネタ】史実
【クラス】アサシン
【解説】
 フランス革命、第一帝政、フランス復古王政時代の政治家。近代警察の原型となった警察機構の組
織者にして、秘密警察の創始者。「サン=クルーの風見」「リヨンの散弾乱殺者」「冷血動物(カメレオン)」、「千里眼」などの異名をとる。
 平民出身で船乗りの家系であったが体が弱く、30歳まで教会で物理と数学の教師をしてい
た。社交クラブでであったマクシミリアン・ロベスピエールと交友を深め、一度はロベスピエールの妹と
婚約を結ぼうとするほど仲が良かった。
 還俗して選挙に当選し、パリの議会で最初に
座った席は多数派である穏健派ジロンド党であり、急進派のロベスピエールとは対立する立場に
あった。しかし、ルイ16世の処刑では死刑票に投じて堂々と急進派に鞍替えし、一層ロベスピエールに
睨まれた。
 政争を逃れて総督とし派遣された地方では共産
主義的訓令を発布し、富裕層、教会、市民達から一滴の血も流すことなく集められた大量の金銀財宝
や鉄、食料、2万の新兵は議会に送られ、急進派の最先鋒として知られるようになる。
 また、議会の要望でリヨンに派遣され、リヨンの市民を虐殺する任務を預かる。死刑対象者のあまりの
多さから、受刑者自身に墓穴を掘らせ、200人纏めて大砲の散弾を浴びせるという方法を取り2000名
を虐殺したことから、「リヨンの散弾乱殺者」と恐れられるようになる。
 パリに帰った時には議会のメンバーが半分消え、ロベスピエールが独裁権を握っており、リヨンでのことを議会で猛烈に批判された。これに対しフー
シェは、ロベスピエールが所属するジャコバンクラブの総裁に選ばれることで、彼の議会での発言権
もを握る立場となった。しかし、直後にクラブから除名され、粛清リストの最上段に名前が上がることに
なる。フーシェは裏で隠れて議員達を説得してまわり、熱月9日、テルミドールのクーデターを成功さ
せ、フランス革命を終わらせる。
 この後、議会を追われて明日の食べ物にも困る極貧生活を送っていたが、バラーに密偵として雇わ
れてクーデターを支援、見返りとして警務大臣の地位を得る。同時に秘密警察を組織し始め、またたく
間に国内外に緻密な情報網を敷き、あらゆる党派、権力者、有力者を監視し、フランスのことで彼に
知らない秘密、陰謀は無かった。
 クーデターを企むナポレオンにドッキリを仕掛け
て彼らに冷や汗をかかせるものの、クーデターを支援してナポレオン政権下でも警務大臣を務める。ナ
ポレオンの妻や秘書なども買収し、公私ともに監視していたことから、危険視されていた。
 外務大臣タレーランとは犬猿の仲であったが、遠征中、二人が宴会で仲良く談笑していたところ、そ
れを聞いたナポレオンが最前線をほっぽりだして全速力で帰ってきた。一度の敗戦より、彼らの結託の
方が恐ろしい。再び遠征中、ナポレオンが不在のフランスにイギリス軍が進行してくるも、国民兵を
動員してこれを退却させ、フランスを救った。

302名無しさん:2023/09/16(土) 18:01:24 ID:l3xTgZ9w0
 皇帝の名を騙ってイギリスとの和平交渉を勝手に進め、ナポレオンに激怒されるが、公爵位を貰っ
てオトラント公爵となる。この時、再び警務大臣の地位を追われるが、職務引き継ぎの際に秘密の書類
を処分したりして秘密警察機構を破壊して行ったのがバレて、再び激怒される。見つかったらマズい手
紙を隠し持っていたフーシェはイタリアを必死に逃げ回り、捜査の網を逃れた。
 ナポレオンが敗戦し、復古王政の時代、ナポレオンがエルバ島から脱出した報を受けた政府はフー
シェに助けを求めるが、これを拒否、書類を整理すると称して自宅の窓からはしごで降りて逃走した。
 百日天下の際、警務大臣として再び復帰する。しかし、フーシェは裏でイギリス、オーストリア、王党
派、議会らと結託してナポレオンを退位に追い込んでいた。これに気付いた彼は「このナイフを手に
取って余を刺せ!それでもお前がやってることよりまだ忠義というものだ!」と激怒した。結局、フーシェが
ナポレオンの手から退位宣言書を受け取った。
 フーシェはインチキで臨時政府の首班となって戦後処理を行い、ナポレオンをパリから追い出
し、重臣、元老院、民衆、軍部の反対を押し切ってルイ18世にフランスを売り渡した。このことで、結果的
にフランスを救うこととなった。
 警務大臣に就くが、マリー・アントワネットの娘がキレて、タレーランに引導を渡される形でフランスを
永久追放された。死ぬまで敵対者の情報を握り続けることで、保身に成功した。
 ナポレオンからは、「同時に何カ所にも存在することができる特技の持ち主」と称され、「完全無欠な
裏切り者」だと一度も信用されたことはないが、同時に「裏切り者からだけ本当のことを知ることがで
きた」とも供述している。
【備考】
 ナポレオン、ロベスピエール、カルノー、バラー、タレーランや、フランスのあらゆる党派にボロクソに非
難され、後世からは、「過去において最も罪深く、将来においても最も危険な人物」、文豪バルザックか
らは「知る限り最も強い頭脳」、「当代における最も優れた桁外れの人物であると同時に、また最も見
誤れた傑物」と称されている。ツヴァイクの伝記が有名。
 アサシンと言うよりは、裏からあらゆる情報を操り、相手を陥れる策謀家。情勢を見極めて扇動する
だけで、自身では決定的なことは何一つしない。
 酷く痩せていて運動は大の苦手だが、隠れることと逃げることは得意。三度の飯よりも集めた情報
の書類に埋もれて分析することが好きらしい。戦闘力は皆無だが、リヨンの件から、自身は動かず大砲
をぶっぱなす世にも珍しいアサシンになるかもしれない。 「同時に何カ所にも存在することができる特
技の持ち主」というナポレオンの評が再現されたらとんでもサーヴァントになりそう。宝具は秘密警察
の情報網か、サーヴァントをボッシュートできる退位宣言書かもしれない。

303名無しさん:2023/09/27(水) 07:43:01 ID:lMwAWy5k0
【真名】:アコロン
【元ネタ】:アーサー王伝説
【クラス】:セイバー
【解説】:
 アーサー王に使えた騎士。
 騎士としてアコロンは凡庸であったが、王への誠実な性格は城内で有名であった。
 しかし、一つ周囲から懸念されることがあった。
 彼は妖姫モルガンの愛人だったのである。
 ある時アコロンは、モルガンの陰謀によりアーサー王とお互いに鎧兜で武装し、正体を知ることなく決闘を行うことになった。
 この時アコロンはモルガンより王の武器である「エクスカリバー」と「アヴァロン」を受け取っており、王を追い詰めていくが、
 アーサーは、相手が自分の武器を使っている事に気付き、アヴァロンをはたき落とした。
 すると全身から血が吹き出したアコロンを、アーサーは切り伏せ、決闘に勝利した。
 アーサーが騎士に名を尋ねると、「アーサー王に仕える騎士アコロン」と答えた。
 この時、この決闘はモルガンの陰謀である事に気付き、アコロンは王への謝罪を続ける中、息を引き取った。
 彼の遺体はモルガンの下に送られ、モルガンは遺体にすがり付き彼の死を嘆いた。
 彼女はこの時、アコロンが決して失ってはいけない存在だと気づかされたのだった。

【備考・アピールポイント】:
○モブ系(?)セイバー
・アーサー以外でエクスカリバーとアヴァロンを持って来れそうな鯖
(恐らく宝具としての質は大幅ダウン)
・アーサーに仕えた騎士であって円卓の騎士ではない?
(ステータス低め?)
○モルガンの愛人で多分、本気で愛されてた可能性有り?
・本家モルガンが三重人格の持ち主?
(精神防御or理解系のスキル)
・女神の寵愛的なスキル持ち?
○決闘の際、鎧で完全武装
・不貞隠しの兜系の宝具orスキル?

304名無しさん:2023/09/27(水) 17:36:10 ID:lMwAWy5k0
【真名】:エドウィン・S・ポーター
【元ネタ】:史実、映画史
【クラス】:キャスター
【解説】:
 「アメリカ映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス以前に活躍した映画黎明時代の映画監督。
 ポーターの映画人としてのキャリアはエジソン社の撮影技師として開始し、
 トリック映画や風刺映画など、いずれも数分に満たない記録動画的な映画撮影に従事していたが、
 1903年の“アメリカ消防士の生活”で初めて映画の中にストーリーを持たせた。
 同作では、異なる場所で同時に起きるシーンを繋ぐクロスカッティング撮影法が初めて実践されたほか、
 同年に公開された最古の西部劇“大列車強盗”のラストシーンでの、
 観客の意表を突くクローズアップ技法を用いたラストシーンは、後世でも非常に有名。
 “大列車強盗”の大ヒットによって、ニッケルオデオンと呼ばれる5セントで入場できる常設型映画館が多く築かれることになった。
 ポーターは“大列車強盗”の大ヒット後も野心的な作品を数多く手がけるが、1909年にエジソン社から独立。
 この独立は失敗し、3年で会社を手放す。それから別の会社でも数本の映画を撮ったが1916年にはその会社も退社。
 それからポーターは映画業界から遠ざかるが、彼が初めて用いた技法は、
 先述したグリフィスの手によって、より効果的な演出に洗練され、またより普遍的なものへと進化を遂げた。
 映画と言う文化は、芸術の域にまで高められたのだ。

【備考・アピールポイント】:
 ・エジソンの部下。
 ・グリフィスのせいで影が薄いけど「西部劇の父」と呼ばれる映画監督。
 ・スキル候補として陣地作成は条件付き、道具作成は(偽)はほぼ確定で、撮影技法とかが固有スキルとなるかもしれない。
 ・或いはニッケルオデオンが陣地宝具とする手もあるし、“大列車強盗”のラストシーンも宝具になり得る。
 ・まあサーヴァントとして強くはないが、自尊心の塊たるルキウスやピョートルに寄生することは容易いと思われる。

305名無しさん:2023/09/27(水) 17:41:09 ID:lMwAWy5k0
【元ネタ】史実
【クラス】アサシン
【真名】メッサリナ
【解説】
 ローマ皇帝クラウディウスの皇妃。
 淫蕩にして残忍で強欲、その名自体がそれらの代名詞となるほどの悪女。
 ローマの名門貴族に生まれた彼女は、年長の貴族であったクラウディウスと結婚。
 そのクラウディウスはのちにカリグラの跡を継いで皇帝となり、彼女も皇后となるが
 即位以前からクラウディウスとの夜の営みについては予てから不満を抱いており、
 皇后としてなってからはその奔放さ(もとい淫奔さ)は悪化。
 連日パーティを催しては男を漁り、それでも性欲が収まらず、身分を隠して娼婦として活動する、
 シリウスなる懇意の元老院議員と二重結婚をするなどやりたい放題であった。
 そのシリウスと結託して、クラウディウス暗殺を企てて帝国の私物化を図るも、
 彼のブレーンたる解放奴隷のナルキッススの耳に入ったことで先手を打たれ、シリウスもろとも処刑された。
 一説には、彼女は自殺の猶予を与えられるが、自分では死ねずに結局殺された。
 クラウディウス帝は彼女の死を報告されても何の感慨も抱かず、ただ「ワインをもう一杯」と返答するだけであった。

【備考・アピールポイント】:
 ・クラウディウス帝はその後“あの”小アグリッピナと結婚し、次代の皇帝たるネロはメッサリナの娘のオクタウィアと結婚した。
 ・娼婦としての源氏名はスキッラ(或いはリュキスカ)。
 ・乳房を黄金色に、女性器を赤色に染めて男を漁り、一日に数十人を相手にしたすさまじい精力の持ち主。
 ・自殺猶予の間から結局殺されるまでのごく短時間に「どうすれば助かるか」という思考・計略を止めなかったと言う。

306名無しさん:2023/09/27(水) 18:14:07 ID:lMwAWy5k0
【真名】:八百比丘尼
【元ネタ】:八百比丘尼伝説
 八百比丘尼(やおびくに)とは、人魚など特別なものを食べたことで長寿になった比丘尼である。
 その伝説は全国にわたって分布しており、数多くのパターンが存在する。
 白比丘尼(しらびくに)とも呼ばれる。800歳まで生きたが、その姿は17〜18歳の様に若々しかったといわれている
 地方により伝説の細かな部分は異なるが大筋では以下の通りである。

 多くは庚申講などの講の夜にてある男が、見知らぬ男などに誘われて竜宮や島などにある家に招待され供応を受ける。
 そこで男は人魚の肉が料理されているのを見てしまう。
 ご馳走として人魚の肉が出されるが、男は気味悪がって食べず、土産として持ち帰るなどする。
 その人魚の肉を、男の娘または妻が知らずに食べてしまう。それ以来その娘は不老長寿を得る。
 その後娘は村で暮らすが、夫に何度も死に別れたり、知り合いもみな死んでしまったので、出家して比丘尼となる。
 村を出て全国をめぐり、各地に白い椿等を植えたりする。
 やがて最後は若狭にたどり着き、世を儚み洞窟にて入定する。その場所は小浜の空印寺と伝えることが多く、齢は八百歳であったといわれる。

【備考・アピールポイント】
・キャスターのクラスが合ってるようにも思えるが、食べた人魚の肉の解釈しだいではフォーリナーにもできるかも…?
・人魚の肉を取り込んだことで魔力炉心が出来上がったとかにすると多少は戦えるかも
 ただ非戦闘のサポート型鯖にもなりうる?
・不老長寿の肉体が宝具となるか。リジェネ効果、耐久上昇のような効果か?
・一応仏門系なので高速読経等も持たせられるか?

307名無しさん:2023/10/01(日) 12:03:57 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
ボズヴァル・ビャルキのスキルと宝具案

ボズヴァル・ビャルキ
宝具、スキルはバーサーカー、セイバーになっているが別にそれ以外のクラスでも構わない。、

鮮血改造:A
 血液に含まれる因子を対象の肉体に取り入れ強化するスキル。
 バーサーカーの場合、彼自身の兄弟を血を取り入れる事で強大な力を手にした。
 また、魔獣を討伐した際にその血肉を仲間に喰わせる事で臆病な者を強靭なる戦士に変えたという。
 戦場で返り血を浴び続ける事でバーサーカーは更なる力を手に入れより強靭な戦士へと生まれ変わってゆく。


『誉望齎す犂星(スニルティル)』
ランク:A- 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 岩盤に突き刺された選定の剣。持ち主に三度までの勝利を齎すという魔剣。
 鞘から抜き出す事で刀身からは唸り声が鳴り響き人類種である程、恐慌、混乱などの状態異常を付与させる。
 また一度でも鞘から出れば剣に刻まれた因果律を操作するという権能じみた因果剪定の呪いが発動。
 セイバーが敗北するという可能性を全て排除しセイバーが勝利するという未来のみを残す。
 但しこの勝利を齎す範囲というのはセイバー個人のみを指す為、軍勢規模に勝利を齎す程の力はない。
 更にこの能力を三回使用した場合、三回目発動時に『誉望齎す犂星』を破壊するべく、大神の鉄槌が魔剣に向けて降り注ぐ。
 更に竜種を葬った事から対竜種に対して特効効果を持ち併せている。
 伝承ではクラキ王の支配地域を荒らす竜種を屠る為に一回、最後の戦いでは二回使用している。

『犂星覆う氷河(トリール・ビャルキ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 兄ソーリルから譲り受けた魔法の鞘。
 周囲のマナを収集し、蓄積、一種の魔力生産保管工場を端末化させたようなもので、
 鞘に収められた剣は魔力を付与、または補充する事が可能。
 前述の『誉望齎す犂星』が消費した魔力は、この宝具に収める事で回復できる。
 この宝具によりマスターが不在でも呼び魔力として流用出来る。

308名無しさん:2023/10/01(日) 12:06:54 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
>>252の藤原保昌の宝具案

『岩切・宝生の懐太刀(いわきり・ほうせいのふとたち)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 愛用の刀である岩切と酒呑童子が持っていたという宝生の懐太刀が習合した宝具。
 鬼種を討ったという伝承と鬼種が持っていたという矛盾する二つの性質を持つ。
 懐を隠し持っていたという事から不意打ち攻撃に対する有利な補正が掛けられ、
 斬り付ける事で酒呑童子に由来する酒気を帯びる事で相手に混乱状態を与える。

309名無しさん:2023/10/01(日) 12:08:40 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
>>95のイエティの宝具案

『獄雪霊峰(ヘラ・サガルマータ)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
 極寒の環境形成する吹雪の嵐を発生させる結界。
 魔力で発生させた豪雪地帯はアサシンの存在を不確定な物として定義させる。
 結界内では前を見るのも困難なほど荒れた吹雪が降り注いでおり、積もった雪に脚と捕え敏捷ランクが1ランク低下してしまうが「地形適応」などのスキルで回避が可能となっている。
 また、極寒の冷気を操る事で氷の矢などを生成し、攻撃に転じるという芸当が出来る。

『極黒の断罪(カーラ・パアー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 マハーカーラとしての眷属である側面の励起。
 大黒天に代わり不遜者を裁き罰する。
 真名開放する事でマハーカーラの武具を一時的に借り受ける事で悪を断罪し人の世に公正さを取り戻す事にある。
 借り受ける武具はいずれにしても神造兵器であり本来の担い手ではないアサシンだが武具の機能を十全に引き出す。
 マハーカーラとしての側面を全面に出している為、本宝具発動中は『獄雪霊峰』を使用する事は出来ない。

310名無しさん:2023/10/01(日) 12:11:00 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
>>295の山中鹿之介幸盛の宝具案

『月天祈願・七難八苦(われにしちなんはっくをあたえたまえ)』
ランク:C+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 滅亡した尼子家再興のため三日月に祈った逸話、三日月の前立てに鹿の角の脇立ての兜や天下五剣の一振りである三日月宗近を所有した逸話、
 そして自身が死ぬまで三度に渡り尼子再興運動を続けた史実が合わさり昇華された宝具。
 (クラス名)がダメージやバッドステータスを負い窮地に陥ることで自動的に真名解放が為され、攻撃性能及び防御性能が向上する。
 ダメージやバッドステータスが蓄積してより深い窮地に陥ることで最大三回まで発動し、
 最終段階まで発動した状態の(クラス名)は大英雄レベルのサーヴァント相手でも互角以上に渡り合うほどの性能を発揮する。

311名無しさん:2023/10/04(水) 21:35:43 ID:F4YknROs0
>>307~>>310 一応ここサーヴァントを紹介する場なので思い付いたスキル等は個人で保存するか専用のスレ建ててそっちに載せてくれると助かる。
後、過去スレ探ったら凄いマイナーな鯖見つけたので解説文を少し手直しして掲載。

【元ネタ】伝説・民話
【真名】那須の国造(なすのくにのみやつこ)
【クラス】ライダー
【解説】
昔、栃木・福島・茨城県境の八溝山にはどう猛な八岐大蛇が住んでいた。
 この大蛇退治の勅命を受けた那須の国造(くにのみやつこ)も相手が強すぎて手も足も出なかったという。
 そこで国造は以前から噂で聞いていた天津速駒を探しに甲斐駒ヶ岳へと赴いた。
 この天津速駒は建御雷神の霊から生まれたとされる勇猛果敢な名馬であるとされる。
 この馬は両方の肩に生えた銀色の翼で天空を飛び、夜は山頂で眠るという不老不死の神馬であるとされる。
 またこの馬には病状な人でも近く寄るだけで身体全体に活気が漲る不思議な力を持っていた。
 しかし、この速駒は雪が積もっている山の峰々をさまよっていてとてもじゃないが見つける事は困難を極めた。
 それでも水に不自由する夏場になると、速駒にとって千古に秘められる泉である姫ヶ泉に水を求めて出ていくという。
 国造はさんざん徘徊の末、姫ヶ泉で水を飲んでいる速駒を見つけた。。
 しかしただ近づいたのではとても捕まえられる相手ではなかった。
 国造は絹の衣を着て這って徐々に近づいて行った。
 速駒はそれを雪だと思い油断している隙をみて手綱をつけて捕らえることができたのでした。
 次に、北アルプスの乗鞍岳から天安鞍(あめのやすくら)を借り受け、同じく立山から天広盾(あめのひろたて)を、槍ヶ岳からも天日矛(あめのひぼこ)を借り受けました。 こうして暴れん坊の神馬からも決して落ちない鞍、相手の数に応じて広がる盾、矛先が燃える槍を持った那須の国造は天空を飛翔する天津速駒に跨って大蛇退治へと八溝山に向かった。
 すると八溝山から、すざましい大旋風が巻き起こり、毒の霧が立ちこめました。
 しかし速駒にの前ではなんの障害にもならず、毒霧の間を掻い潜り八岐大蛇に近づきついに退治に成功した。
 その後、甲斐駒ヶ岳にまいもどった天津速駒はいまも雪の積もる峰々や谷々を彷徨っているという。

【備考・アピールポイント】:
・なお、1928年(昭和3)発行された「旅と伝説」や1930年(昭和5)の「山の伝説」には、神馬天津速駒のすむのは中央アルプス編(駒ヶ岳)としています。
・同書によれば毎年、12月二の中の日には、神馬が風にかけて阿弥陀如来を乗せて善光寺の駒返橋まで来ると伝えられていると記載されています。
・山梨県北杜市(旧北巨摩郡白州町)の竹宇駒ヶ岳神社の由緒によると、
 南アルプスの甲斐駒ヶ岳(2967m)には昔から、神馬・天津速駒(あまつはやこま)という不老不死の白馬がすんでいたという伝説があります。
 聖徳太子に献上されたという逸話もあります。
・宝具候補は山々から授かった天安鞍、天広盾、天日矛、天津速駒だろうか。
 天日矛は矛先が炎で燃えていて天広盾は敵の数に応じて大きさ変わる代物。
 天津速駒はタケミカヅチの分霊らしい。
 こうしてみると和製ペルセウスって印象がある。
・スキル候補は大蛇退治した事から神秘殺し、天津速駒を捕まえる際に雪と誤認させて近づいて捕まった事から周囲の環境にある程度擬態するスキル?になるんだろうか。

312名無しさん:2023/10/25(水) 10:17:40 ID:qqH6U1SA0
【真名】:盗跖
【クラス】:アサシン、バーサーカー
【元ネタ】:中国古文献、「荘子」
【解説】
 古代中国、春秋戦国時代の魯の国、あるいは黄帝の時代の盗賊。
 9000人もの部下を率い、女はさらい牛馬は奪い、村々の家を壊していった。
 その最後は大往生であったという。
 中国では盗賊、悪人の代名詞だが大変な知恵者であったらしく、古代の偉人、聖人と比較されていた。

 荘子は著書「荘子」の中で、無為自然に生きるべきだと説くために、盗跖を改心させようとした孔子を論破させている。
 この話の中で孔子は「生きた虎の髭を撫でてそれを編むように無謀な真似だった」と言っている。
 また劉邦による韓信の粛清後、韓信の腹心を尋問し謀反をそそのかした罪で処刑しようとしたが、その者は「跖の狗、堯に吠ゆ」
 (飼い犬は主人が盗賊でも主人には吠えず、相手が聖人であろうとも主人以外の者に吠えるもの。主人である韓信のために働くのは当然である)
 と弁明して釈放された。

 「荘子」の中で盗跖は盗人の五徳として"聖"、"勇"、"義"、"智"、"仁"を説き、
 聖とは盗むものを吟味すること、勇とは盗みに入る度胸のこと、義とは仲間を先に逃し最後に逃げること、
 智とは盗めるかどうか判断すること、仁とは盗んだものを均等に分配することとし、
 盗人も五徳を持って道に従わねば立派にはなれないとした。

 また唐の詩人・杜甫は「孔丘盗跖倶塵埃(孔子も盗跖も死んだら同じ塵だ、生きているときは楽しもう)」という詩を読んだという。

【備考】
・盗賊として大暴れしたら後世で無為自然に生きる象徴みたいな感じになっている。
 アサシンもやれなくはないだろうが大暴れしてたそうなのでバーサーカーも向いているかも。

・宝具は盗人の五徳か。
 他にも部下たちを後世の「跖の狗、堯に吠ゆ」から犬化させてもいいかもしれないし、本人も孔子論破の逸話から虎化させてもいいかも。

・スキルは知恵のスキル(プランニングor掠奪の姦計か)、秩序特攻スキルといったものか。後はアイテム強奪スキルか。

313名無しさん:2023/10/26(木) 09:07:51 ID:ASQA8CNc0
【真名】:京阿波根実基
【元ネタ】:『球陽』
【クラス】:セイバー
【解説】
 唐名・虞建極とも。文献上に記録のある沖縄の素手格闘術の武術家としては最古の人物。
 当時の琉球王国の国王・尚真王の命令により、王家の宝剣「治金丸」を研ぎに京へ渡航し、
 研ぎ師に研がせたが、その研ぎ師は治金丸を偽物にすり替えて京阿波根に返却した。
 京阿波根はそれとは知らず、帰国後に偽物であることが発覚したため、尚真王は彼に本物を探すように命令した。
 再び上京した彼は滞在すること3年にして、ようやく件の研ぎ師を捜し当て、本物の宝剣を取り戻した。
 尚真王はこれを大いに喜び、褒美に京阿波根に領地と新たな位階を与えたという。
 しかし、その後京阿波根の名声は高まり、無私にして剛直な性格も災いし、ついに首里城で暗殺されてしまった。
 彼の暗殺の様子は琉球王国の正史とされる歴史書『球陽』に描かれており、「建極、手に寸鉄無く、但空手を以て童子の両股を折破し」
 とあり、京阿波根が徒手空拳で暗殺者の童子の両股を折った様子が記されている。

 暗殺こそされたものの、死に際にの超人的な立ち回りからか沖縄県・糸満市には、
 京阿波根が母の胎内にいた頃、堕胎しようと鉄を飲んだために全身が鉄となっていたとする伝承が存在する。

【備考・アピールポイント】:
・貴重な琉球の英雄。剣にまつわる逸話も存在するが、徒手空拳の方が強いタイプのサーヴァント。
・クラスは治金丸と手刀からセイバーを想定。
・スキルは琉球空手や3年間研ぎ師と本物の宝剣を探し続けた執念深さに由来するスキルとか?
・宝具は治金丸と刺客の両脚をへし折ったカウンターだろうか?治金丸の方は皆鯖産の尚巴志が参考になりそう

314名無しさん:2023/10/27(金) 05:10:26 ID:drDUUC8I0
【真名】蔡倫
【元ネタ】史実
【クラス】キャスター
【解説】
 製紙法の改良者として知られる後漢の宦官。
 人格の誠実さや工作知識を買われ、和帝の治世にて
様々な武器や道具の製造技術を研究する尚方令の職に任命される。
 以前の時代では竹簡や絹織物が紙として利用されていたが、
蔡倫は樹皮や麻クズ、破れた漁網などの廃棄物から現代の紙に通じる「蔡侯紙」を発明。
 蔡侯紙はその絶大な利便性により、当時の社会に普及していくこととなった。
 紙の製造以外にも弩や剣の開発に携わり、和帝への諫言役や
古典の校正役としての務めも果たしたという。
 最期は和帝に変わって後漢の実権を握った安帝の命によって、
服毒死を強いられるという不遇の末路を遂げるが、
現代中国においても紙の守護神として畏敬を集めるなど、
その功績は今日に至るまで決して忘れられてはいない。

【備考・アピールポイント】
・グーテンベルクと並んで、印刷物の歴史に多大な影響を及ぼした人物。

・中国史上屈指の名宦官。確実に属性は秩序・善と思われる。

・誤解されがちだが紙その物の発明者ではなく、製法の改良者。

・スキル候補としては道具作成、王佐の才が挙げられる。

315名無しさん:2023/10/27(金) 15:23:58 ID:drDUUC8I0
誤字があったので修正版を投下

【真名】蔡倫
【元ネタ】史実
【クラス】キャスター
【解説】
 製紙法の改良者として知られる後漢の宦官。
 人格の誠実さや工作知識を買われ、和帝の治世にて
様々な武器や道具の製造技術を研究する尚方令の職に任命される。
 以前の時代では竹簡や絹織物が紙として利用されていたが、
蔡倫は樹皮や麻クズ、破れた漁網などの廃棄物から現代の紙に通じる「蔡侯紙」を発明。
 蔡侯紙はその絶大な利便性により、当時の社会に普及していくこととなった。
 紙の製造以外にも弩や剣の開発に携わり、和帝への諫言役や
古典の校正役としての務めも果たしたという。
 最期は和帝に代わって後漢の実権を握った安帝の命によって、
服毒死を強いられるという不遇の末路を遂げるが、
現代中国においても紙の守護神として畏敬を集めるなど、
その功績は今日に至るまで決して忘れられてはいない。

【備考・アピールポイント】
・グーテンベルクと並んで、印刷物の歴史に多大な影響を及ぼした人物。

・中国史上屈指の名宦官。確実に属性は秩序・善と思われる。

・誤解されがちだが紙その物の発明者ではなく、製法の改良者。

・スキル候補としては道具作成、王佐の才が挙げられる。

316名無しさん:2023/10/28(土) 05:27:03 ID:.wkgsjbA0
【真名】:マルティン・モニス
【元ネタ】:史実、「マルティン・モニスの偉業」
【クラス】:セイバー
【解説】:
 1147年のリスボン攻防戦に参加したというポルトガルの伝説的な騎士。
 伝説ではモニスはポルトガル王アルフォンソ1世の指揮下のキリスト教軍に参加し、
 リスボンの攻囲戦においてはムーア人の城(後のサン・ジョルジェ城)の門が開いていることに
 気づいたモニスは単身で門へと攻め込み、ムーア人守備隊の閉門作業を妨害した。
 モニスが自らの体で持って閉門を阻止することで、仲間の騎士達はそこから
 城内に攻め込むことが出来たが、仲間を入城させるとモニス自身は絶命してしまった。
 文字通り身を呈して門を確保したモニスの英雄的行動に敬意を評し、
 その城門は「マルティン・モニスの門」として知られるようになったという。
 歴史学的な観点では資料の乏しさや信憑性からマルティン・モニスのエピソードは実在性に欠ける伝説と扱われる一方で、
 サン・ジョルジェ城のふもとには「マルティン・モニス」の名を冠した大きな広場があり、
 地下鉄の駅名にもなっている上に彼の姿を模した大理石の彫刻が飾られ、人々に親しまれている。

【備考・アピールポイント】
・侵入経路を死守するという一芸特化なサーヴァント。
・騎士であり剣と盾を構えた姿で描かれることに加え、仲間の道を「切り拓く」という面からセイバークラスが相応しいか
・殉教者として讃えられている面からスキルは殉教者の魂、門が開いていることに気づく洞察力から騎士の武略あたりをスキルで持ってそう。
・宝具は侵入経路を死守した逸話からあらゆる陣地の侵入経路を生み出すとか?
・或いは「マルティン・モニスの門」をそのまま持ってきて十字軍兵士を呼び込むとかでもいい

317名無しさん:2023/10/28(土) 15:56:11 ID:afK9LV3U0
【真名】:ワリャリョ・カルウィンチョ
【クラス】:ライダー?、バーサーカー
【元ネタ】:『ワロチリ文書』
【解説】
 南米ペルー、ワロチリ地方の神話・宗教を先住民の語りを元に書き留めた文書『ワロチリ文書』に記載されたワカ(山岳の神)。
 『ワロチリ文書』に曰く遥か昔、ヤナ・ニャウカ(古き黒)とトゥタ・ニャウカ(古き闇)というワカがあった。
 このワカの時代は「プルム・パチャ(みじめな世界)」、人間は「プルム・ルナ(みじめな人間)」と称されていた。
 後にワリャリョ・カルウィンチョによってそれらは破れ、ワリャリョは勝利の後に人間に生気を与えた。
 ワリャリョは2人以上子供を育てることは許さず、2人目以降は自分が食べ、気にいった1人はその親によって育てられた。

 ワリャリョの時代、死者は5日後に蘇り、作物は植えてから5日後に実った。
 人々は畑を広げてたくさん増えたものの、かえって困窮して生きていた。
 畑をつくるために、山の頂上や斜面を掘り返し耕してばかりいたが、作物は得られなかった。
 鳥たちは非常に美しく、光り輝く黄色や赤色のオウムやカキ(ミツバチあるいはハチドリ)だった。
 後にパリアカカというワカにワリャリョは敗北、鳥たちはワリャリョの創造物と共に、アンティの地方に追いやられた。
 パリアカカとの戦いにおいてワリャリョは火を、パリアカカは水を武器とし、ワリャリョは水の力に敗れたという。

【備考】
・神なのでかなり召喚できるかギリギリなのだが、神の座を追いやられたという事で零落モードならなんとか…?
 もしくはアステカのケツァルコアトル式で依り代に宿った状態か。
・スキルとしては火関係、食人関係、鳥の使役(使い魔スキル?)か。
 黒と闇を倒した逸話もどうにかスキルor宝具にできるか。
・宝具は死者が5日後に蘇る、作物が5日後に実る等の現象で生命力の活性化か

318名無しさん:2023/10/31(火) 18:46:25 ID:k35DZc4.0
いろいろ調べてたらギルガメッシュよりも古そうな魔女を見つけたので掲載

【真名】:サグブル
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:『エンメルカルとエン・スフギル・アナ』
【解説】
 古代メソポタミアのウルク第1王朝の王であるエンメルカルとアラッタの君主であるエン・スフギル・アナ。
 その戦いを語る伝説『エンメルカルとエン・スフギル・アナ』に登場する女神ニサバの町エレシュの魔女。
 「賢女」の異名を持つ。

 物語の流れとしてはある時エン・スフギル・アナはウルクを服従させる為にエンメルカルに使者を送るも、手厳しい返答を受ける。
 相談役より対決から手を引くよう助言を受けるもエンメルカルに従わないと誓うエン・スフギル・アナ。
 そこに亡国ハマジから魔術師ウルギリヌナがやってくる。
 ウルギリヌナはアラッタの重臣アンシガリアに対しエンメルカルを服従させることができると申し出る。
 アンシガリアは資金提供に同意し、ウルギリヌナはエレシュに向かい、エンメルカル所有の羊や牛達が乳を出さなくなるよう妨害する。
 家畜を任されているマシュグラとウレディナはこれを目撃し、太陽神ウトゥに助けを求める。

 ウトゥは魔女サグブルを呼び寄せ、ザグブルはウルギリヌナと対決する。
 ウルギリヌナが巨大な鯉を出せば鷲を出し捕えさせ、羊を出せば狼を出し捕えさせた。
 更にウルギリヌナが牛、アイベックス、ガゼルと出していけば獅子、豹、虎を出し食べさせた。
 ウルギリヌナはサグブルに命乞いをするも、彼女はウルギリヌナの人々を飢えさせようとした行いを許さなかった。
 ウルギリヌナは死に、ユーフラテス川に投げ捨てられた。

 この事を知ったエン・スフギル・アナは敗北を認め、エンメルカルに服従したという。

【備考】
・そこまで目立つような人物でもなく情報も英語wikiぐらいでしか見れない。
 だが時代が古くエンメルカル時代ならギルガメッシュよりも古い。
 ちなみに女神ニサバは穀物を司る、書記、学問の女神だとか。

・宝具は太陽神ウトゥ関係になるのか。ウトゥは正義の神という事で悪党の元に導くとかそういう効果も?

・スキルは高速神言、啓示、太陽神の加護も持たせられるか?

319名無しさん:2023/11/06(月) 10:44:49 ID:xMhMPfqc0
【真名】:スピタメネス
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:史実
【解説】
 アケメネス朝ペルシア時代のソグディアナ、バクトリアの豪族であり、ソグド人の将軍。
 アレクサンドロス率いるマケドニア軍によってペルシア軍が破れるとバクトリア総督ベッソスはダレイオス3世を暗殺、自らを王と称した。
 スピタメネスはベッソスとともにアレクサンドロスに敵対するものの、ベッソスが敗れバクトリアを追われると共にソグディアナに逃走。
 そこで仲間とともにベッソスを捕らえ、身柄をアレクサンドロスに引渡して降伏した。

 しかしアレクサンドロスがシルダリヤ川方面へと向かった後、スピタメネスは反乱を起こす。
 マラカンダを包囲した後に将軍パルヌケス率いるマケドニア軍が救援のために送られたことを知ると包囲を解き、
 深追いしてきたマケドニア軍歩兵2,000、騎兵300を全滅させた。
 またバクトリアを攻撃したがバクトリアのサトラップに撃退され、
 その後アレクサンドロスとの直接衝突を避け、マラカンダ奪回へと向かってくる彼の到着前にマラカンダを引き払って行方をくらました。

 そしてスピタメネスはスキタイ人やマッサゲタイ人などと同盟を結び、ソグディアナ各地の都市住民を組織して軍事力を保持。
 アレクサンドロスが占領地に残したマケドニアの守備隊などを襲撃し、追討軍が現れた時あるいは現れる前にただちに撤退する戦法を取った。
 それを1年以上にわたり続けマケドニア軍を撹乱した。
 アレクサンドロスは新たにギリシア人傭兵部隊を増援に迎えて兵力を確保、抵抗都市に対し占領後完全に破壊、住民を強制移住させる鎮圧戦を行う。
 彼の指揮下の将軍達も反乱鎮定に大規模に動員され、スピタメネスの活動範囲は次第に縮小していった。
 そしてマケドニア将軍クラテロスとの戦いで敗北、勢力が大きく減退し、更にガバイの戦いで将軍コイノスに敗れる。

 追撃から逃亡を繰り返すも、最後は味方によって暗殺されたと言われる。
 逃亡に疲れた妻によるものとも言われるが、いずれにしてもその首はアレクサンドロスに献上された。

【備考】
・裏切って裏切って裏切られた感じの人。イスカンダルも結構手を焼いた。
 反乱のカリスマ、仕切り直し、友誼の証明、工作軍略辺りのスキルを持ち、ねちっこい戦法を取り続けるイメージ。

・宝具はかつて率いた者たちの亡霊使役+裏切り人生の具現的な感じでメディアさんみたいな…対軍版ルールブレイカー?
 あるいは人と他者との繋がりを希薄化して、マスターからのサーヴァントへの魔力補給を滞らせる感じの

320名無しさん:2023/11/12(日) 16:00:03 ID:J4fqKB.s0
【真名】:フェイレフィース
【クラス】:セイバー?
【元ネタ】:『パルチヴァール』
【解説】
 中世ドイツの詩人ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの作品『パルチヴァール』に登場する人物。
 フェイレフィース(まだらの息子)・アンシェヴィーン。
 パルチヴァール(パーシヴァル)の異母兄でもあり、騎士としての能力は弟と同等である。

 パルチヴァールの父ガハムレトは黒人の女王ベラカーネを手に入れるも冒険心にかられ去って行き、
 ベラカーネは悲嘆の内に子供を産み、白と黒の斑の肌をしたその男児は、フェイレフィースと名付けられる。
 その後フェイレフィースは父を探し軍隊を率いてヨーロッパに向かった。
 アルトゥース(アーサー)所持の如何なる物よりも価値のある宝石を所持し、
 旅の途中でインドを通過し、いくつかの東洋の領域を支配下にいれたという。

 そしてフェイレフィースはパルチヴァールと出会い、お互いの正体を知らぬままに戦う事になった。
 この戦いの中でヴォルフラムは「この異教徒をキリスト教徒から分ける事は出来ない」「彼ら二人は一つ」と語った。
 二人は互角に戦うもののパルチヴァールが剣で斬りかかった所、
 剣が折れてしまいフェイレフィースは剣を持たない相手とは戦えないと戦いを止めた。
 そして二人はお互いが兄弟である事を知り、アルトゥースの提案でフェイレフィース歓迎の宴が開かれる。
 そこに聖杯城の使者クンドリーエが現れ、パルチヴァールが新しい聖杯王に選ばれた慶事を伝える。
 フェイレフィースは異教徒ではあったが共に聖杯城に向かった。

 聖杯城に入ったフェイレフィースには聖杯を見る事は出来なかったが、聖杯王の妹であり聖杯を捧げ持つレパンセ・デ・ショイエに恋をし、
 結婚する為に洗礼を受けた所、聖杯を見る事が出来た。
 フェイレフィースとレパンセはインドへ向かい、二人の子ヨーハンはキリスト教を伝道していく事になった。
 ヨーハンは司祭ヨーハン(プレスター・ジョン)と呼ばれたという。

【備考】
・パーシヴァルと対等の実力を持つ兄。FGOに実装されているパーシヴァルとは関わりがないかもしれないが英霊の座には居そう。

・異教徒であったフェイレフィースがキリスト教徒のパーシヴァルと和解したという所、
 出生がフランス人の父と黒人の母を持つ所から(異なる)神性由来からのダメージを軽減する宝具orスキルとかも持たせられる?

・『パルチヴァール』においてフェイレフィースはパーシヴァルと対等に扱われた。
 英語wikiではパーシヴァルは兄と戦った後「自分自身と戦っていた」みたいな事を言ったらしい。
 セイバークラスでの作成の場合、ランサー:パーシヴァルの持つロンギヌスの槍の力を借りて剣に宿す宝具として使えるか?
 (その場合ギャラハッドとベイリンに加えてパーシヴァルによる三重拘束がかかっている?)

・スキルは黄金律、守護騎士、妻からの縁で聖杯の加護は持っているか。

321名無しさん:2023/11/12(日) 16:02:55 ID:J4fqKB.s0
【真名】:フェルグス・マク・レーティ
【元ネタ】:フェルグス・マク・レーティのサガ
【元ネタ】:セイバー
【解説】
 アイルランドの伝説に語られる、かつてアルスターを治めた王。
 彼もまた魔剣カラドボルグを所有する。

 ある時フェルグスが水辺で眠っていると、水の精霊たちに水中に引きずり込まれる。
 しかしフェルグスは目覚め、水精たちを脅し海・池・湖でも呼吸ができるようになる靴を手に入れた。
 その靴の力で入る事を禁じられていたロッホ・ルドラゲ湾に侵入すると水竜ムイルドリスに遭遇し、その邪眼を目撃する。
 陸地に逃げ帰るも顔は恐怖で歪んだままになり、王座も失う事になる。

 7年後、家中の鏡を取り外して生活していたが、鞭で打った女奴隷ドルンに顔の事を指摘され、
 ドルンを殺した後に再びムイルドリスの元へと向かう。
 海を血で染め、二日間の戦いの後ムイルドリスを仕留めるが、自身もその後死亡した。

【備考】
・その昔本スレで作成された「フェルグス・マック・ロイ」はこの人物の要素も取り入れているが、
 今回は別個の人物としての作成はどうか。
・スキルは水除けの加護、竜殺し、戦闘続行だろうか。
・宝具はカラドボルグだろうが差別化するなら対人規模カラドボルグみたいな感じに?

322名無しさん:2023/11/12(日) 16:05:15 ID:J4fqKB.s0
【真名】:真君李弘
【元ネタ】:『太上洞淵神呪経』
【クラス】:ルーラー、セイバー?、キャスター?
【解説】
 四世紀末頃、長江下流域の民間信仰教団によって作られた『太上洞淵神呪経』という道教経典。
 それに語られる天地が壊滅する時に現れ、善人を救い次の新たな天地に移す救世主とされる存在。

 太上洞淵神呪経に曰く、新しい世界が来る時、甲申の年に大水が中国を襲い天下を滅尽し人民は悉く死ぬ。
 しかしこの経典を授けられた者は九龍が降り迎え善人と悪人を選び分ける。
 そしてその後に真君は来るという。

 太上老君とも関係付けられる存在であり、その化身であるともされる。

【備考】
・日本語で得られる情報は少ないがかなりスケールのデカい人物。
・クラス候補は悩ましいがルーラーか、
 太上老君が七星剣持ってたりする話があるのでセイバーに?あとキャスターか。
・宝具は洪水になるのか。
・スキルは対邪悪、カリスマ系、神性あたりか?思想鍵紋も持たせられる?

323名無しさん:2023/12/08(金) 16:14:28 ID:QNOOVn5k0
【真名】:フーシャング
【元ネタ】:『王書』
【元ネタ】:アーチャー
【解説】
 古代イランの2代目王であり、初代王カユーマルスの孫にして、3代目王タフムーラスの父。
 フーシャングの父スィヤーマクはアンリ・マユの息子が率いる軍勢との戦いで殺され、フーシャングはカユーマルスにより育てられる。
 アヴェスターにおいてはハオシュヤンハの名で知られ、女神アナーヒターを祭ってその加護を得て王になったという。

 成長すると王の宰相を務め、戦争で父の仇を討ち、それを見届けた王が世を去った後に王位を継いだ。
 仇を討った時に率いた軍勢は人間ばかりではなく、妖精、獣も加わっていた。
 そして捕らえた悪魔の皮を剥ぎ、首を切ったという。

 その後40年間在位し、冶金術を発明して鉄の農具を作り、灌漑を整備した。
 まや家畜や毛皮の利用を広めた。

 ある時大蛇が突然現れ、それを殺そうとフーシャングは石を投げた。
 蛇は逃げたが、石が岩に当たって火花が散るのを見たフーシャングは火を作る方法を発見し、
 神からの贈り物だと感謝を捧げ、家臣や動物を集めて宴会を開いた。
 これが「サデの祭り」の創始だという。

【備考】
・ダビデ式アーチャー。文化的功績も高い。
・宝具は投石で着弾地点から炎を発生させて攻撃する感じのイメージ。
・スキルは拝火の善王、対邪悪、女神の加護、使い魔(動物全般?)辺りか。(文化的功績を見ると道具作成、陣地作成も候補に入るかも)

324名無しさん:2023/12/08(金) 16:18:30 ID:QNOOVn5k0
【真名】:ペルセポネ(あるいは冥界のザクロ)
【クラス】:キャスター、アサシン、(冥界のザクロなら)プリテンダー?
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】
 ゼウスとデメテルの娘でありハデスの妻である冥界の女王。
 水仙、ザクロ、蝙蝠を象徴とする。

 ある時ペルセポネが美しい水仙の花を摘もうとした時、黒馬に乗ったハデスが現れペルセポネを冥界に連れ帰った。
 その後ヘルメスからペルセポネを解放するようにとのゼウスの意思を伝えられたハデスはペルセポネを解放する。
 しかしその際ハデスはペルセポネにザクロの実を差し出し、空腹に耐えかねたペルセポネはザクロの実の中にあった12粒の内
 4粒、あるいは6粒を食べてしまった。
 「冥界の食べ物を食べた者は、冥界に属する」
 その神々の取り決めがあった為ペルセポネは食べたザクロの数だけ冥府で暮らす事になり、1年の内1/3、もしくは1/2、冥界で過ごす事になった。
 冥王の妃となったのだ。

 デメテルは娘が冥界に居る時期は地上に実りをもたらさなくなり、これが冬、あるいは夏の始まりだという。
 そして娘が地上に戻ってくる時期はデメテルの喜びが満ち溢れる春という季節となり、ペルセポネは春の女神ともされる。

 またギリシャ神話の怪物セイレーンは誘拐される前のペルセポネに仕えていたニュンペーだったとも言われ、
 ペルセポネを探す為に鳥の翼を得たとも言われる。

【備考】
・通常の聖杯戦争ではペルセポネは召喚できないだろうが、ペルセポネを被った冥界のザクロならばあるいは?ペルセポネ・ロアー?

・宝具はエレシュギガルが参考になるかもだが、ザクロ主体だとザクロ召喚して誘惑し食べたら冥界の住人、しもべになる宝具とか?

・スキルは女神の神核、セイレーンのバックアップ(歌声?)、使い魔(蝙蝠?)、四季に関してのスキルか。

325名無しさん:2023/12/08(金) 16:21:53 ID:QNOOVn5k0
【真名】:アダム(知恵の樹の実)
【元ネタ】:『創世記』 ほか
【クラス】:プリテンダー
【解説】
 アブラハムの宗教における神によって土塊と息吹より創られた原初の人間。
 エデンの園を耕し守るものとして男として創られ、楽園に置かれる。
 神はアダムに「園の樹の全てから果実を取って食べてよいが、知恵の樹の実は食べてはならない」と命じた。
 その後、神は彼を助ける妻としてアダムの肋骨から女……イヴを創り、
 「産めよ増えよ地に満ちよ、そしてそれを征服せよ。」と祝福した。

 しかし、イヴは蛇(悪魔、サタンとも)に唆され、エデンの園の中にある
 神に食すことの禁じられていた知恵の樹の実を口にし、またアダムもそれを食すように仕向けた。
 果実を口にしたことで、知恵を得たアダムとイヴは互いが裸であることに気づき、互いに身体をイチジクの葉で隠した。
 また、神からはアダムとイヴが隠れている姿が見えたため、何をしているのかと尋ねると
 アダムは自分が裸であることを恐れて身を隠したと答えた。
 神が知恵の樹の実を食べたか尋ねると、アダムはイヴがくれたから食べたと答えた。
 アダムとイヴが禁忌を犯し、善悪の知識を知る者となったことを知った神は
 生命の樹の実を食べて永遠の命を得ることがないよう、二人をエデンの園から追放した。

 楽園から追放されたアダムは食糧を得るために働き始める。
 また、イヴとの間にアベルとカインの兄弟をはじめとした、たくさんの子をもうけた。
 『創世記』曰く、アダムは930歳で死んだとされている。

【解説②】
 エデンの園にあるという知恵の樹(善悪の知識の木とも)に実る果実。
 神に「知恵の樹の実は食べてはならない」と命じられながらも、アダムとイヴがそれを破り食したことから「禁断の果実」とも呼ばれる。
 知恵の樹の実はいかにも美味しそうで目を引き付けるとされる。
 人間を神に背かせようという蛇によって最初にイヴが「あの樹の果実を食べさせないのは食べたら高位の力が得られるからに違いない。
 あれを食べれば永遠に生き続けられ、神と
同様に賢くなれるかもしれない」
 という趣旨の内容で唆され、その果実を口にし、イヴの勧めでアダムもまた知恵の樹の実を食したという。
 アダムとイヴは知恵の樹の実を食したことで裸の姿を恥ずかしいと思うようになり、イチジクの葉で陰部を隠すなどの知恵を得た。
 しかし、神が事の次第を知り、知恵の樹の実を食べた人間が生命の樹の実までも食べ、
 永遠に生きる恐れがあることから、アダムとイヴはエデンの園を追放されてしまった。

 知恵の樹の果実の正体は林檎・イチジク・バナナ・葡萄など諸説ある。
 また、男性の喉頭隆起……俗に言う喉仏はキリスト教圏では「アダムの林檎」と呼ばれ、
 男性に喉仏があるのはアダムが知恵の樹の実を食べる際に果実を喉に詰まらせた名残であるとされている。

【備考・アピールポイント】:
・もはや説明不要な最初の人類&禁断の果実。
・真名はアダム→アダムズ・アップル、あるいはアダム・マールス?
・神の似姿として創られた原初の人間アダムの肉体を知恵の樹の実が羽織ったカタチ
・スキルはアダムの肉体由来のスキルや食べれば知恵を得る実ゆえの、叡智系スキルになりそう
・アダムの林檎(喉仏)の由来から魅惑の美声とかも解釈次第では持たせられる
・宝具は知恵の実に由来する叡智、あるいは「食したら必ず死ぬことになる」点から死の概念の付与とかもありえる

326名無しさん:2023/12/11(月) 08:30:29 ID:a0gLLrpg0
【真名】:ミノス
【クラス】:ランサー・バーサーカー・ルーラー
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】
 主神ゼウスと神妃エウロペの子にして、クレタ島にクノッソス宮殿を築き、エーゲ海を支配したとされる王。
 伝説上の王とされるが、クノッソス宮殿遺跡が発掘されたことにより、実在した可能性があるとも言われている。
 ミノスはラダマンティス・サルペドンの兄弟達と共にエウロペと結婚したクレタ島の王・アステリオスに育てられた。
 ミノスは養父アステリオスの下で成人すると、太陽神ヘリオスの娘であるパシパエを妻とし、
 彼女との間にアンドロゲオス、アリアドネ、パイドラらの子をもうける。
 養父の死後、ミノスはクレタ王の後継は長子の自分である主張し、ラダマンティスはこれを支持したが、
 サルペドンは納得しなかったため争いとなり、これに勝利して王位を継承した。
 ミノスは王位継承の証として海神ポセイドンから与えられた牡牛を、彼に捧げることを誓う。
 しかし神の牡牛が惜しくなり、本来捧げるべきものとは別の牛を捧げた。
 約束を反故にされたポセイドンはパシパエに牡牛に欲情するように呪いをかけてしまう。
 パシパエは想いを遂げる為に工匠ダイダロスに相談して作成させた牝牛の像の中に入り、
 牡牛と交わった結果身ごもり、人の体に牛の頭を持つ怪物ミノタウロスを出産した。
 この怪物の扱いに困り果てたミノスはダイダロスに命じて「決して出られぬ迷宮」を造らせ、
 この迷宮で怪物を隔離し、アケナイから怪物への生贄として少年少女を要求した。
 しかし要求に憤った英雄テセウスが自ら生贄に志願し、ミノタウロスは彼に退治されてしまう。
 またテセウスの迷宮攻略に際して、彼に恋したミノスの娘アリアドネが製作者であるダイダロスに攻略法を聞きに行ったという。
 ミノスはダイダロスがアリアドネに知恵を授けたことを罰し、彼とその息子であるイカロスを迷宮(あるいは塔)に幽閉する。
 ダイダロスは脱出の為に鳥の羽を蝋で固めた翼を身につけて空を飛ぶことに成功したが、
 ともに脱出したイカロスは太陽に近づきすぎて蝋が溶けたため墜落死した。
 ミノスは逃げ出したダイダロスを追跡したが、ダイダロスを庇うコーカロス王の娘たちに
 入浴中に熱湯を浴びせられ呆気なく死んでしまったという。
 ミノタウロスの誕生ならびにイカロスの死の元凶とも言える横暴な王としてのエピソードを持つ一方で、
 優れた立法者としてクレタ島に善政を敷き、その功績を評価され、死後は冥界の審判官の一人となったとされる。
 エピソードによってあまりにも大きく人物像が乖離しているため、
 「エウロペの子ミノス」と「ミノタウロスの父ミノス」は別人であるとされることもある。

【備考】
・ミノタウロス周りの元凶の一人、だいたいこの王のせい
・クラスはエピソード毎の人物像の違いを狂気と解釈してバーサーカー、コリネウスや皆鯖ペンテシレイアを参考にラブリュスを長柄の武器と解釈してランサーあたり
・スキルはカリスマなどの王に由来するスキルに加えて、深淵のラブリュスや矛盾精神あたりも持たせられそうか
・宝具はアステリオスの『万古不易の迷宮(ケイオス・ラビュリントス)』と差別化するなら神話の迷宮の元ネタになったともされる実在のクノッソス宮殿遺跡を重ねてもよさそう

327名無しさん:2023/12/11(月) 08:32:14 ID:a0gLLrpg0
【真名】:テュデウス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【元ネタ】:セイバー、ランサー、バーサーカー
【解説】
 ギリシャ神話に登場するテーバイ攻め七将の一人であり、カリュドーン王オイネウスとその後妻ペリボイアの子。
 ペリボイアの結婚については諸説あり、一説によれば軍神アレスの子を身ごもった為に、オイネウスのもとに送られ、
 妻となってテュデウスを生んだともされる。
 またテュデウスはカリュドーンの猪狩りのメレアグロスの異母弟であり、トロイア戦争のディオメデスの父。
 息子同様に女神アテナの寵愛を受け、彼の剣、槍、盾、アテナによって祝福された鎧は後に息子に引き継がれた。

 テュデウスは成人すると、人を殺した為に追放されアルゴスへ向かう。
 殺した相手は父の兄弟アルカトオスとも自身の兄弟オレニアスとも。
 アルゴスの王宮でテーバイを追放されたポリュネイケスと争っていると、アルゴス王アドラストスがそれを発見する。
 盾にテーバイの紋章である獅子の絵柄を付けたポリュネイケスと、盾にカリュドーンを示す猪の絵柄を付けたテュデウス。
 それを見たアドラストスはかつて受けた神託を思い出し、二人はアドラストスの娘たちの婿となった。
 アドラストスは二人を祖国に戻すことを約束し、まずポリュネイケスをテーバイに戻すため、将を招集した。

 戦いの前に開かれたネメアー競技祭では、テュデウスは拳闘で優勝した。
 テーバイへの使者として遣わされた時には、テーバイ人と一騎討ちしてことごとく勝利し、
 50人の武装兵に待ち伏せを受けてもこれも打ち破ってアルゴス陣に帰還した。

 だがテーバイ攻め時に敵将メラニッポスに腹部を傷付けられ重傷を負う。
 テュデウスが倒れるとアテナはゼウスの霊薬により不死にしようとした。
 だが戦いに反対しており、アルゴスの将たちに戦争への参加を説いて回ったテュデウスに恨みを持っていた七将の一人アムピアラオスが
 メラニッポスの首を切り取ってテュデウスに投げた。
 テュデウスはその頭蓋を割って脳をすすり、アテナはそれを見て顔を背け霊薬は地に投げ捨てられた。
 こうしてテュデウスは不死になる事なく死んだが、その息子ディオメデスはアテナの庇護を受け、またテーバイ侵略を成功させた。

【備考】
・兄と息子がマジ強いしなんなら自分もかなり強かった人。ちなみに小柄らしい。

・宝具としては敵を喰らう事での自身の強化だろうか。それとディオメデスに受け継がれたアテナの祝福を受けた鎧宝具。
 一定期間敵喰い宝具(仮)を使わない事で不死化状態になるとかそういうのもありかもしれない。

・スキルは女神の寵愛(野蛮な行為で一時的にランクが下がる?)、アレスの子説を採用するなら軍神咆哮、血濡れの蛮勇辺りか。

328名無しさん:2023/12/11(月) 08:33:11 ID:a0gLLrpg0
【真名】:ペリアンドロス
【クラス】:(穂を刈る鎌を武器にして)ランサー、アサシン、バーサーカー
【元ネタ】:史実
【解説】
 古代ギリシャの都市コリントスの僭主にしてギリシャ七賢人の一人。
 交易の要地を掌握、産業、商業を奨励しコリントスを繁栄させた。

 しかし残虐な逸話を持ち、プラトンは七賢人からペリアンドロスを外している。
 側室たちが流した妻がペリアンドロスを愚弄しているという噂を信じ、妻を蹴り殺した。
 その後側室たちの誹謗中傷である事を知ると側室たちも焼き殺した。
 更に母親の死を嘆く息子を国外追放した。

 他にも妻の霊が裸で寒いと告げた時には女たちの衣装を剥ぎ取り燃やした、
 黄金の像を献納する為に足らぬ黄金を補うように女たちの装身具を奪い奉納したという逸話も持つ。
 母親との近親相姦、妻の死体を犯したなどという逸話すら存在する。

 またこのような逸話がある。
 ペリアンドロスは独裁者トラシュブロスに使者を送り、国をよく治める方法を尋ねた。
 トラシュブロスは使者を連れて畑に向かい、他の穂よりもよく伸びた穂を見る度にちぎって捨てて行った。
 帰ってきた使者からの話を聞くとペリアンドロスはトラシュブロスの意図を理解した。
 すなわち町の有力者を殺せという忠告であった。 

【備考】
・賢人らしく知性はあるのだろうけども狂気的な逸話を持つ人。

・宝具は穂を狩る鎌のイメージを膨らませて大鎌を持たせてもいいのかも?
 効果は優れたものを刈り取る=相手の長所を刈る(弱体化させる)感じ?

・スキルは精神の異常性、賢人としての知性、女たちからの略奪の逸話もスキルに出来るか。

329名無しさん:2023/12/11(月) 08:35:01 ID:a0gLLrpg0
【真名】:マイナス
【クラス】:ランサー、バーサーカー
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】
 葡萄酒と酩酊の神である、デュオニュソス神の女性信徒の総称。
 キヅタで作られた冠と子鹿の皮を着用し、テュルソスと呼ばれる杖を手にした姿で知られる。
 マイナス達はデュオニュソス神が齎す神秘によって正気と理性を失った熱狂状態にあり、
 山野を歌い踊りながら駆け抜けて野獣を生きたまま八つ裂きにして生肉を喰らい、殺人や乱交といった蛮行に手を染めたという。
 神話においてマイナスによって殺害された著名な人物には、
 デュオニュソス信仰を禁じたテーバイ王ペンテウスやラブダコス、デュオニュソスに敬意を払わなかった詩人オルフェウスなどがいる。

【キーワード】
『テュルソス』
 オオウイキョウの先端に松かさを組み合わせ、葡萄の蔓や葉を飾って作られた杖。
 狂気、繁栄、繁殖、快楽、男性器の象徴とされる。
 デュオニュソスに捧げる儀礼や祭儀における神聖な道具であり、葡萄の葉に鉄の突起を仕込むことで武器としても用いられたという。

【備考・セールスポイント】
・女性だけで構成されたヒャッハー集団
・集団で狼藉の限りを尽くしたという逸話から、『多人数で構成される一騎のサーヴァント』として作ることもできそう
・スキル候補には狂信、理性蒸発とか
・クラスはテュルソスを槍に見立ててランサー、酩酊によって理性を失っていることからバーサーカーか

330名無しさん:2023/12/11(月) 08:35:59 ID:a0gLLrpg0
【真名】酒井忠次
【クラス】ランサー
【元ネタ】史実
【解説】
 戦国時代の三河徳川家に仕えた武将。徳川四天王筆頭。
 竹千代(後の家康)が駿府に預けられた時から同道し、桶狭間の戦いの後に家老となる。
 その後東三河の旗頭となり、長篠の戦では分遣隊を率いて長篠城の救援に成功している。
 同じく徳川家家老であった石川数正が出奔したのちは徳川家第一の重臣と呼ばれた。
【キーワード】
『甕通槍』
 忠次愛用の槍。ある時敵兵が大きな水瓶の陰に隠れたのを見つけ、水瓶ごと貫いたためにこう呼ばれている。
『えびすくい』
 今では失伝した踊り。三河万歳の一種と推測されている。忠次は事あるごとにこの踊りを踊り場を盛り上げたという。

331名無しさん:2023/12/11(月) 08:36:33 ID:a0gLLrpg0
【真名】:マアムーン
【クラス】:(掘り進める力そのものを槍として)ランサー、キャスター
【元ネタ】:史実
【解説】
 アッバース朝第7代カリフ。 アル=マムーンとも。
 彼の治世中には多くの反乱があったものの、文化の発展に力を尽くしアッバース朝でもっと教養高いカリフと言われる。

 詩を愛好し、天文学・数学・医学・ギリシア哲学の造詣が深く、ユークリッドの幾何学に精通していた。
 ギリシアの学問を尊重し、ギリシアの文献を集め、アラビア語への翻訳を奨励した。
 『アルマゲスト』の翻訳や、緯度差1度に相当する子午線弧長の測量なども命じた。

 そして優秀なギリシア語学者を多く集め、バグダードに図書館『知恵の館』を建てた。
 そこはギリシア文献翻訳の本拠地とされ、立派な天文台も併設され、経緯度の測定、天体の運行表の作成、大地の大きさの計算なども行われた。

 またエジプトに行った際にはギザの大ピラミッドに穴を開けさせ、内部の調査もさせたという。
 伝承では火と酸を使って掘られたと言われている。

【備考】
・治世内容では問題があったかもしれないが、学問においていろんな事をした君主。

・宝具は『知恵の館』とピラミッドに穴を開けた逸話だろうか。
 前者はプトレマイオス、後者はナポレオンが参考になるか。

・スキルは学問に関するスキルはあるだろうがカリスマ系はなさそう。

332名無しさん:2023/12/24(日) 05:53:15 ID:Uc0zGd0s0
【真名】:北畠顕家
【元ネタ】:史実、『太平記』ほか
【クラス】:ライダー
【解説】:
 鎌倉時代末期から南北朝時代の公卿にして武将、鎮守府大将軍。
 後醍醐天皇の側近であり『神皇正統記』を著した北畠親房の息子であり史上に前例がない
 数え14歳の若さで朝廷組織の最高機関である太政官の官職の一つ・参議に上り詰めた麒麟児。
 後醍醐天皇の建武の新政では父・北畠親房と共に義良親王を奉じ、奥州の統治を担当した。

 文武両道ともに優れた人物であったとされ、公家でありながらも武将として
 足利尊氏をはじめとする同時代の武家とも互角に渡り合った手腕と戦略眼を持ち合わせており、
 後醍醐天皇に対して尊氏が反乱を起こした際には後の世の豊臣秀吉が強行した中国大返しを
 遥かに上回る脅威的な速度で進軍して各地の足利勢を打ち破り、一度は足利勢を京から西国へと追いやることにも成功した。
 また、戦国時代の大名・武田信玄よりも先に「風林火山」の旗印を用いたとされる。
 眉目秀麗な北斉の武将高長恭(蘭陵王)に扮して『陵王』を舞ったなどの芸能関係の逸話も存在する。
 才色兼備な南朝きっての貴公子であった顕家だったが、京への上洛を目指し足利勢と対峙した青野原の戦いにおいて、
 敵将である土岐頼遠を破る活躍を見せるも、同じく南朝の武将である新田義貞との連携に失敗し、
 直進を遮られたため、迂回して大和などを中心に北朝軍に果敢に挑むも追い詰められ、
 奮戦の末に足利家執事の高師直の軍に討ち取られ、数え21歳の若さで戦死した。

 後醍醐天皇にとっても期待の名将であった顕家の死後、南朝勢力は勢いを削がれ
 徐々に北朝勢力に追い詰められていくこととなる……

【備考・アピールポイント】:
・公家なのに下手な武家より強い御方。
・スキル候補はその進軍速度から神速や勢い破竹の如し、紅顔の美少年なんかも持たせられそう
・高速進軍に際して略奪による現地補給を行ったとされる点から略奪の側面が強いスキルとかもありそう

333名無しさん:2023/12/26(火) 17:19:58 ID:HlSUgUHs0
【真名】:ケラムボス
【CLASS】キャスター・ランサー(?)
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】:
 海神ポセイドンとオトリュス山のニンフ・エイドテアーの子であるエウセイロスの子。
 オトリュス山麓に住む羊飼いであり、音楽家。
 ケラムボスはオトリュス山麓で羊の世話をしながら暮らしていた。
 ケラムボスは歌い手として優れた才能を持ち、山のニンフたちを歌で楽しませた。
 また羊飼いの笛を発明し、誰よりも早くリュラー(竪琴)の魅力に気づいて演奏をはじめ、多くの歌を作曲した。
 そのため、牧神パーンはケラムボスに忠告し、来たる冬が非常に厳しいものとなるので、山を下りて平野で牧畜することを勧めた。
 しかしケラムボスは傲慢さから山から下りようとせず、さらにニンフたちの父がゼウスではなく、
 河神スペルケイオスとデイノーの間に生まれたと言ったり、またポセイドンとニンフのディオパトラーの恋物語を語って嘲笑した。
 ニンフたちは激怒し、霜を降らせて渓谷の水を凍てつかせ、さらに大雪を降らせて
 ケラムボスの羊たちを雪の下に埋もれさせてしまった。
 ケラムボス自身はニンフたちによってカブトムシ(ケラムビュクス)に変えられた。

【備考・アピールポイント】:
・カブトムシに変えられた羊飼いにして音楽家。

・クラスは神すら楽しませる音楽家ゆえのキャスター、カブトムシの角を長物と解釈してのランサー(?)

・宝具はカブトムシへの変身だろうか?

・スキルは治癒の竪琴や音感などの音楽系スキル、神の出生や恋物語を茶化す精神性もスキルになりそう。

334名無しさん:2023/12/27(水) 09:58:42 ID:JSoo8tok0
【真名】:盧生
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:史実
【解説】
 始皇帝に仕え、不老不死の薬を探していた方士の一人。

 始皇帝の四度目の巡幸時、燕の国があった渤海に面した碣石の地を訪れた時に盧生は始皇帝に謁見した。
 そして渤海の彼方にいる羨門高という名の仙人に、不老不死の薬を譲り渡してもらうと説いた。

 そして始皇帝の支援の元、盧生は渤海に向かった。
 始皇帝が巡幸から都たる咸陽に戻った時、海に住む鬼神から手にいれたという『録図書(ろくとしょ)』を献上する。
 いわゆる預言書であったそれには「亡秦者胡也」(秦を亡ぼすものは胡である)と記されていた。
 始皇帝は「胡」すなわち、北の匈奴への侵攻を決めたと伝えられる。
 (元々から匈奴への侵攻は構想にいれていたという説も存在する)

 盧生は始皇帝に召し抱えられ、始皇帝の顧問ともいえる学者の一人になり、始皇帝に仕える方士の代表的存在となった。
 その後盧生は「自分たちは不老不死の薬を探しているが鬼神に妨げられている」
 「王が見つからないように外出して悪鬼をしりぞければ、真人が来る」と言い、
 海に仙人を探しに行くのではなく、真人の降臨を願うようにした。
 始皇帝はこの言葉を信じ、宮殿を改築し、皇帝の外出の時に居場所を教えたものは死刑とした。

 盧生は始皇帝の不老不死への傾倒に恐怖し、同僚の方士と始皇帝への恨み言を言い逃亡した。
 始皇帝は激怒し、あやしげな方士と政治批判を行っていた学者を大勢集め、生き埋めにした。
 これは「坑儒」と呼ばれる事になるが、盧生が生き埋めにされた中に含まれるか、別に処刑されたか、うまく逃げ延びたかは不明である。

【備考】
・もしかしたらただの詐欺師かもだが、徐福がああだったので道術使いになれるかも

・スキルには道術(外)はありそう。
 後は最後がうまく逃げ延びたという事にするなら逃亡系のスキル、場合によっては鬼神使役系のスキルもあるか?

・宝具としては徐福と差別化するならば疑似的な真人の降臨?なんなら似非真人化みたいな?

335名無しさん:2024/01/02(火) 09:42:03 ID:V1w1lvFU0
【真名】:忍熊王
【クラス】:セイバー
【元ネタ】:『古事記』、『日本書紀』、劔神社縁起
【解説】
 第14代仲哀天皇と大中姫の間に生まれた皇子。ヤマトタケルの孫にあたる。
 第15代応神天皇の異母兄でもある。また同母兄に香坂王がいる。

 仲哀天皇崩御後、神功皇后は筑紫で誉田別尊(後の応神天皇)を産む。
 それを聞いた香坂王と忍熊王は次の皇位が誉田別尊に決まる事を恐れ、筑紫から凱旋する皇后軍を迎撃しようとする。
 しかし反乱の成否を占う狩にて香坂王が猪に襲われて薨去。
 不吉な前兆に恐れをなした忍熊王は後退し、その後菟道にて陣立てする。
 そして皇后軍に挑むも敗北、瀬田川に身を投げ遺体は菟道河から発見されたという。

 ここまでが忍熊王の反乱伝承であるが、劔神社には戦を生き延びたその先の伝承が残っている。
 戦いに敗れた忍熊王は越前国に入り、海を渡り梅浦に到着、そこで民が賊に苦しめられている事を哀れみ討伐に立ち上がる。
 忍熊王は悪戦苦闘を繰り返し、大木の洞穴で休んでいると夢を見る。
 「皇子努力せよ。我今なんじに霊剣を授くべし。我はこれ素盞嗚神なり」
 その後に座ヶ岳で伊部臣という者から神剣を授けられ、無事に賊を討伐する事ができた。
 そして織田の地に社殿を営み、神剣を素盞嗚神の御霊代として祀り、民を導き地方開発に力を注いだ。
 忍熊王の薨去後も民は忍熊王を神として、すなわち忍熊王を素盞嗚神の再来と敬い祀ることとしたという。

【備考】
・『古事記』、『日本書紀』までだとそこまでだが、劔神社縁起を含めるとスサノオから神剣を授けられたスサノオの再来になる。

・宝具はスサノオから授けられた神剣だろう。スサノオの再来というのも併せて『天羽々斬』化したり?

・スキルとしては神性、スサノオからの加護スキル、スサノオ由来の魔力放出(嵐?)だったり?

336名無しさん:2024/01/07(日) 07:50:47 ID:9h1i07O20
【真名】:フランシス・ゴルトン
【クラス】:キャスター、ビースト?
【元ネタ】:史実
【解説】:
 優生学の主唱者として知られるイギリスの学者。

 アフリカ大陸の探検による英仏地理学会からの表彰、実証的な気象学や指紋研究の確立、犬や猫の調教に用いられる犬笛や
 物事が凡庸な在り方に回帰する事を具象化した装置であるクインカンクスの発明など、現代にも通じる学問的な功績が極めて大きい人物。

 従弟であるチャールズ・ダーウィンの影響を受けて遺伝子についての研究を始めた彼は、
 人類の中から天才と呼ぶべき優れた資質を盛った人間が偶発的に誕生する一方で、彼らの希少な才能の源となった遺伝的形質が世代を経ることによって、やがて消滅してしまうという事実を知る。

 ゴルトンはそれに対する解決策として、天才同士の交配を人為的に繰り返して優秀な個体の増殖と劣った個体の削減を行い、
 人類社会に終わりなき発展と改良をもたらすべきだというユートピア主義としての優生思想を提唱した。

 しかし彼が生涯を懸けて探究した優生学は、後世において数多くの倫理的問題を引き起こすこととなる。

【備考・アピールポイント】:
・ラスボス級の思想を抱いた実在の学者にして、
 英雄たちの事が間違いなく大好きであろう人

・クラスは道具作成の逸話からキャスターが無難だろうけど、
 優生思想を人類悪/人類愛と解釈してビーストもギリいけそう?

・宝具やスキル候補は気象図やクインカンクス、犬笛といった自身の発明品関連、
 もしくは異なる英霊の因子を取り込んで配合させる等の優生学に因んだ物か

337名無しさん:2024/01/22(月) 10:49:52 ID:8eRdUNYE0
【真名】:ハーシム・アル=ムカンナア
【クラス】:アサシン、キャスター
【元ネタ】:史実
【解説】
 ペルシアで預言者を僭称し、ゾロアスター教とイスラム教を混合した教団を組織した反乱指導者。
 ベールのハーシム、メルヴのハキムとも。

 元々はハーシム・イブン・ハキムという名のメルヴ出身のペルシア人であり、若き頃は染物職人をしていた。
 それがアッバース朝の政治家アブー・ムスリム配下の暗殺者となり、それからアブー・ムスリムの部隊長となった。
 だがアッバース朝カリフのマンスールによりアブー・ムスリムが粛清されると
 アブー・ムスリムの死を否定し、彼はアダムやノアの生まれ変わりで神の化身と主張し始める。
 そして自分はその預言者の役割になるよう預言を受けたと主張した。

 ムカンナアは預言者として自らの美しさを見せるわけにはいかないと常に顔をベールで覆っていたと伝えられている。
 信奉者たちはアッバース朝の象徴である黒に対応した白い服を着用し、白衣を着る者ムバイイダと呼ばれた。
 ムカンナアは魔術を使用し奇跡を起こせる預言者として崇拝された。
 彼の元には現地農民とトルコ人部族民が信奉者として多数集った。

 アブー・ムスリムをマフディー(救世主)だと主張するムカンナアと彼の信奉者は反アッバース朝を掲げ、
 他のイスラム教徒の街やモスクを襲撃し略奪をはじめた。
 アッバース朝は反乱を鎮圧するために軍隊を派遣しそれを鎮圧した。
 ムカンナアは敗色が濃厚になると、アブー・ムスリムが捕らわれてはいけないとして、自らは服毒自殺したのちに籠城していた宮殿を放火した。

【備考】
・イメージ的にはものすごく胡散臭いが、カリスマ性があったのか死後も預言者の帰りを待つ人たちがいたらしい。
・スキルは魔術関係、カリスマ辺りか。
・宝具はベールか。(付けている間神の加護みたいな効果が発生?)それとも神の化身状態のアブー・ムスリムの力を呼び出すみたいな宝具?

338名無しさん:2024/02/20(火) 07:14:37 ID:4MmIUJ5g0
>>296の呉剛(桂男)の推薦文に
当時の実験スレ19で挙がった意見を追記

【真名】:呉剛(桂男)
【元ネタ】:中国神話・『絵本百物語』
【クラス】:ムーンキャンサー、(セイバー)、アサシン
【解説】:
 中国の神話において月に住んでいるとされる伝説上の住人、あるいは日本の妖怪。
 神話における呉剛は妻が炎帝の孫である伯陵と密通していたことに怒り狂い、伯陵を殺害してしまう。
 そのため炎帝は怒り、呉剛を月に配流して不死の樹「月桂」を伐採することを命じた。
 月桂は斧を打ち込まれてもすぐに枝葉を茂らせるため、長い時間をかけても月桂樹を倒すことができなかった。
 罪悪感を抱いた呉剛の妻は3人の子供をヒキガエル・ウサギ・ヘビの姿に変えて月に赴かせ、父の伐採を手伝わせた。
 桂男の伝説にはいくつかパターンがあるものの、「過ちにより月に配流され、桂の木を切り続ける男」という部分は共通している。

 この伝説は早い時期から日本にも伝わっており、月と桂は古くから文学上でも結びつけられた。
 また、『伊勢物語』の中では美男として知られる主人公に対し、「桂男の君のような」という表現を行って以来、
 日本文学において「桂男」は単に美男のことも指すようにもなった。

 江戸時代の奇談集『絵本百物語』では桂男は月にまつわる妖怪として描かれており、
 満月ではないときに月を長く見ていると、桂男に招かれて寿命を縮めてしまうという怪異伝承も伝わっている。
 桂男と寿命にまつわる伝承は桂男がもとはインドの説話が中国を経て伝わったものとされると同時に
 日本神話では月神である月読が保食神を殺害したといわれることから、月神に死のイメージが伴っている故に、
 そのような伝説・神話が重なって付与されたのではないかと考えられている。

【備考】
・月の模様が動物に見える……といった伝説を基とするイケメン妖怪。インド説話→中国神話→日本妖怪(+日本神話エッセンス)というルーツ的に玉藻の前みたいになりそう

・クラスは月由来のムーンキャンサー、桂斬りセイバーもギリいける……?

・スキルは美貌による魅了スキル、月の加護、仙術使いともされるので仙術系スキルか

・宝具はヒキガエル・ウサギ・ヘビの姿に変えられた3人の子供だろうか

・月桂樹は伐採して利用するのが滅茶苦茶大変だけど
無限湧きする魔力リソースとしても使えそう?

・樹木に類する存在なら世界樹だろうと空想樹だろうと
切断する対樹宝具を持たせられそう?
 樹木以外でも建造物や陣地など動かない物体なら非常に時間が掛かるけど切り倒せる感じで

・スキルに死を纏う者とかもありえるか

・妖怪周りの逸話を含めるとアサシンでもいいかもしれんね

・中国神話の月の住人として側面と日本の妖怪としての側面を持ってるあたり、ヴェルンドの時に作った統合伝承もたせられそうでもある

339名無しさん:2024/03/19(火) 10:08:51 ID:TxFCtBoA0
【真名】:ジョン・マンデヴィル
【元ネタ】:『東方旅行記(The Travels of Sir John Mandeville)』
【クラス】:アルターエゴ、フェイカー、プリテンダー
【解説】:
 14世紀のヨーロッパ人にとって未開の地であった東方世界の国々について、
 架空のイングランド騎士ジョン・マンデヴィルの視点から記した作者不明の旅行記。

 前半では現実のヨーロッパや北アフリカ、中東の名所が当時の事実に基づいて記述されているが、
 後半からは女性だけの部族に統治されるアマゾネスの国や、犬の頭部を持った国民が牛を神として崇拝するナクメラ島といった
 架空のアジア国家群の様相が語られるという奇異な構成が特徴。
 その中でも大汗と呼ばれる統治者に支配されるキッタイ(中国)、
 皇帝プレスター・ジョンによって統治されたキリスト教国ペンテコサイアの描写には多くの頁が割かれており、
 読者の想像力を刺激する筆致が当時の探検家や文学者に多大な影響を与えた。

 現在では先行する様々な著作の内容を編纂して書かれたことが判明しており、
 例としてフランシスコ会修道士オドリコのアジア旅行記やアルメニア王国のヘイトンによる『東洋史の精華』、
 その他にもアレクサンドロス・ロマンスや大プリニウスが『博物誌』にて記した亜人種の生態、
 当時の欧州社会を賑わせたプレスター・ジョンの書簡等を参照しているとされる。

【備考・アピールポイント】
・異なる設定や世界観を繋ぎ合わせたモキュメンタリーという
 ある意味ではFateやアメコミヒーローの先祖みたいな創作

・公式のナーサリー・ライムのように、
 物語の概念その物がサーヴァントになった存在を想定

・有志が翻訳した全文がネット上で無料公開されている
 架空国家に関する記述は第17章以降から
ジョン・マンデヴィル卿の旅行
The Travels of Sir John Mandeville
(鼠海 訳)
ttp://arumukos.la.coocan.jp/unnk/unncssry/mndvlltrvls/index.html


・以下、一応のスキルや宝具案

・旅行記に登場する幻想種の召喚
 例を挙げると
 両目に宝玉を持ち、一睨みで相手を殺せる女(第31章に登場)
 金を採掘する犬ほどの大きさの蟻(第33章に登場)

・史実における著者が判明していないことから
 Fakeバーサーカーに倣った変身能力

・異なる書物が虚実綯交ぜに編纂されて書かれた逸話の拡大解釈により、
 史実や神話の国々、はたまたトマス・モアの『ユートピア』や
 スウィフトの『ガリヴァー旅行記』といった架空の物語に至るまで
 異なる世界観のテクスチャを自身の霊基に上書きする

340名無しさん:2024/03/29(金) 23:28:01 ID:mGDLAj6s0
ラーマのご先祖様で血統的にかなりすごい事になりそうな人がいたので挙げておこう

【真名】:イクシュヴァーク
【クラス】:セイバー?、ルーラー?
【元ネタ】:インド神話
【解説】
 インド古代の伝説のアヨーディヤー王にしてインドの王族たる太陽の一族、日種の始祖。
 『ラーマーヤナ』のラーマ、シータもこの末裔である。
 父はヴィシュヌが大洪水から救った人類の始祖ヴァイヴァスヴァタ・マヌ。
 マヌの父は太陽神ヴィヴァスヴァット、またはスーリヤであり、イクシュヴァークは太陽神を祖父に持つ事になる。
 またマヌは彼が水に捧げた供物から生まれた女性と始祖になったと言われている。

 イクシュヴァークはアヨーディヤーを首都として日種王朝を創始したという。

【備考】
・宝具は日種始祖としてロムルスみたいに日種の過去・現在・未来を造りだす光の奔流みたいな?

・スキルは神性、魔力放出(炎)、アヨーディヤーは「難攻不落の都城」を意味するそうなので防御系スキルも持たせられるか。
 またマヌが水を扱う逸話、母親にあたる女性が水に捧げた供物から生まれた所から水に関係するスキルも持てそうか。

・英語wikiによるとドローナが所持していたという「アシ」という剣をイクシュヴァークも所持していたらしい。

341名無しさん:2024/04/06(土) 13:10:47 ID:4Al3U2fE0
【真名】:楊広
【クラス】:ライダー、アヴェンジャー?
【元ネタ】:史実
【解説】
 隋朝第2代皇帝であり、中国史を代表する暴君煬帝として有名。
 また「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無しや」の「日没する処の天子」にあたる。

 文帝楊堅の次男として生まれ、文帝により隋が建国されると晋王となり北方の守りに就いた。
 南朝の陳の討伐時には、討伐軍総帥として活躍。
 また質素倹約を是としていた文帝に対し、皇太子の楊勇は派手好みであった状況を利用し、
 倹約生活を送り側妾を持たず、腹心らによる文帝への讒言を行い楊勇を廃させた。
 そして皇太子となり文帝の崩御に伴い即位した。
 ただし文帝に廃嫡させられそうになり、暗殺したとする話も流布された。

 即位後は一転贅沢な生活を送るようになり、廃止されていた残酷な刑を復活させた。
 そして大興城(長安)の建設推進、100万人の民衆を動員した大運河の建設、国外遠征の積極的実施を行っていった。
 しかしそれらにかかる莫大な費用の為、民は重税・苦役に苦しんだ。
 そして各地で反乱が起き、隋帝国は崩れ始めて行った。
 楊広は反乱の鎮圧を行っていく中、酒色にふける生活を送るようになっていった。

 ある時楊広が天を仰ぐと帝星が勢いを失い傍らにあった大星が妖しげな光を放っていた。
 不吉を感じ天文官に話を聞くが、凶兆であり直ちに徳をおさめ、この凶兆を払う事が肝要と述べられる。
 この日より国事の上奏を受け付けなくなり、上奏を行う者は斬罪に処す命が出された。

 最後はクーデターが起こり50歳で亡くなる。
 毒酒による自害を望むも、家臣に縊り殺される事となった。
 死後は唐により「煬帝」の諡号を送られ、煬の字は「天に逆らい、民を虐げる」意味を持つ。

 概ね評価が悪い人物だが、大運河の建設についてはこれにより南北を経済及び交通面で繋いだ。
 南北数百年の分裂からの統一の為に必要であり、思想、民族の南北融和をもたらし、唐以後の数々の国家を支える事となった。
 ただし豪華絢爛な龍船(皇帝が乗る船)に自ら乗り、運河を渡るデモンストレーションを行った事もあり余計に怒りを買った面もある。

 また優れた文人・詩人でもあり、「飲馬長城窟行」、「野望」、「春江花月夜」等の代表作を持つ。

【備考】
・マリーオルタを意識して「無辜の怪物要素を持った高貴な人物」として推薦。マリーほど高潔な感じでもないが

・スキル候補としては無辜の怪物(日没する処の天子)、星見に関するスキル、詩に関するスキルか、皇帝特権(煬)?

・宝具候補は大運河の逸話か。
 死ぬ前に欲した毒酒の話と混ぜ合わせて呪詛の混ざった毒酒の洪水みたいな宝具にできるか。

342名無しさん:2024/04/08(月) 20:16:49 ID:d54cn.RI0
【真名】:サンドウィッチ伯 ジョン・モンタギュー
【元ネタ】:史実など
【クラス】:ライダー・キャスター・フォーリナー(?)
【解説】:
 イングランド貴族の爵位の一つであるサンドウィッチ伯爵、その4代伯にあたる人物。
 パン等に肉や野菜、卵等の具を挟んだ料理「サンドイッチ」の語源になった逸話で広く知られている。

 父の急死により10歳の若さで祖父の第3代サンドウィッチ伯エドワード・モンタギューから
 爵位を継ぎ、ケンブリッジ大学で学び、諸国を漫遊し、帰国後に21歳で貴族院議員となった。
 その後はほどなくして陸軍大佐に任じられ、30歳では海軍大臣の職にも就いた。

 また、彼が国務大臣在任中には急進的な扇動政治家のジョン・ウィルクスが自らが刊行する新聞で
 国王ジョージ3世のスピーチの内容について糾弾すると共に、閣僚達の『地獄の火クラブ』スキャンダルを暴露する「ウィルクス事件」が発生。
 『地獄の火クラブ』は悪魔主義を標榜する秘密結社……といいつつ、実態は上流階級の秘密の社交クラブであった。
 会員は「修道士」を気取り、「修道女」と言われる娼婦や上流階級の女性と乱行を繰り広げ、
 その場の雰囲気を盛り上げるために、悪魔崇拝の儀式を行っていたという。
 ジョージ3世はウィルクスに激怒し、『地獄の火クラブ』の中心人物でもあったジョン・モンタギューは
 自ら陣頭に立ち、名誉毀損その他諸々の罪でウィルクスを告訴・逮捕投獄した。
 しかし、民衆からの支持を受けていたウィルクスの投獄は彼らの不満を爆発させ、
 ウィルクスの釈放を求める大暴動を引き起こした。
 また、ウィルクスの友人であった劇作家のジョン・ゲイ作『乞食オペラ(ベガーズ・オペラ)』でサンドウィッチ伯爵は
 盗賊マクヒースを陥れる裏切り者として揶揄され、有り難くないイメージが長くつきまとうことになり、
 市民から不人気のままで、海軍大臣を引退する際にも大いに歓迎されたという。

 軽食の「サンドイッチ」は賭博好きだった彼がカード賭博を中断することなく続けられる食事として
 考案したとされる説が存在するが、サンドイッチは賭博に限らず色んな場所で習慣的に食べられていたため、
 賭博好きという話は後世の創作であるとも言われている。

 ジョン・モンタギューはジェームズ・クックの有力な支持者で、探検隊の帆船の購入には海軍本部の予算を充てたという。
 クックは伯爵にちなんで、発見した島をサンドウィッチ諸島(今日のハワイ諸島)と命名した。
 また、彼はギリシャ・ローマ神話の趣味があり、海軍大臣を務めていた際にはイギリス海軍の戦列艦に対して
 ペガサスに乗って怪物キメラを退治したギリシャ神話の英雄ベレロポンにちなんで、「ベレロフォン」と名付けた。
 この戦列艦ベレロフォンは後にナポレオン・ボナパルトの降伏を受け入れたことで知られ、絵画の題材にもなっている。

【備考・アピールポイント】:
・何かと『伯爵』が話題なので名前だけは有名な伯爵を推薦。
・クラスは「ベレロフォン」由来のライダー、『地獄の火クラブ』でカタチだけとはいえ悪魔主義と黒魔術を掲げたことからキャスターor降モレーよろしくフォーリナー
・スキルとしては『地獄の火クラブ』やサンドイッチの由来の話から無辜の怪物、『乞食オペラ』で悪役を宛てがわれたことやベレロフォンがナポレオンを捕らえたことから英雄の大敵(偽)あたりがありそう
・海軍大臣だが在位中に汚職や腐敗行為で海軍を弱体化させたことから軍略系スキルはなさそう(ギリシャ・ローマ神話に興味を持っていたので神話知識系スキルはありかも)
・宝具は自らが命名した戦列艦ベレロフォンか。ベレロフォンはナポレオンの降伏を受け入れたことに加えて現役を退いたあとは監獄船として利用されたことから英雄を捕らえる能力とかでも面白そう
・キャスターやフォーリナーの場合は『地獄の火クラブ』の悪魔主義儀式に由来する何かか

343名無しさん:2024/04/09(火) 10:19:26 ID:g9qoQG0M0
【真名】:智徳法師
【元ネタ】:『今昔物語』
【クラス】:キャスター
【解説】
 平安時代、播磨の国の陰陽師。蘆屋道満と同一人物ではないかとの説もある。

 ある時播磨国明石沖にて海賊に荷物を奪われた船主を見つけると、小船に船主を伴って乗り、沖へ出て海賊に襲われた辺りに船を浮かべた。
 智徳は海の上に物を書き入れてそれに向かって呪文を唱え、陸に返って上がった後に、
 目の前にいる者を捕らえようとするかのような仕種をして、その筋の者を雇って、四、五日監視をさせた。
 すると荷物を奪われてから七日後、何処からともなく漂流船が現れた。
 船には海賊たちが皆ひどく酔っ払ったように逃げもせずに打ち倒れていた。
 智徳は命までも取らず、海賊たちを追い払った。

 安倍晴明に術比べを挑んだこともあり、式神たちを隠されてしまい、いともたやすく懲らしめられた。
 智徳は「私には、式神を使うことはできても、人の使うものを隠す事は到底できない」として、安倍晴明の弟子になったともされる。

【備考】
・道満とは別人の正義の陰陽師にできそう。

・スキル候補としては生命続命法スキル、道満の呪意識して智徳の呪、反英霊の類に対しての特攻スキル辺りか?
 後は他者を助ける感じのスキルとか。

・宝具は海賊を捕らえた術になるのか。遠隔からでも敵を襲える能力になるか。

344名無しさん:2024/04/10(水) 05:47:07 ID:Ocoo4/xg0
【真名】:イーノー
【元ネタ】:ギリシャ神話・『オデュッセイア』
【クラス】:バーサーカー・ライダー
【解説】:
 竜殺しにしてテーバイ建国の王カドモスと調和の女神ハルモニアの娘。
 のちにボイオティア地方のオルコメノスの王アタマースと結婚し、
 王妃として二人の息子、レアルコスとメリケルテースを生んだ。
 アタマースには最初の妻であるネペレーとの間に二人の子、プリクソスとヘレーの兄妹がおり、
 この二人に対してイーノーは密かに悪意を抱いていた。
 イーノーは密かに作物が実らないよう工作を行い、穀物が芽を出さないのを怪しんだアタマースが
 デルポイの神託を仰ごうと使者を送ると、イーノーは使者を買収し、
 プリクソスをゼウスの生け贄に捧げるよう神託があったと言わせた。
 アタマースがプリクソスを生け贄にするために山頂に引き立てたとき、ヘラクレスがプリクソスを救った。
 プリクソスは妹のヘレーとともに金毛の羊の背に乗って逃れ、二人が乗った牡羊は
 コルキスの「金羊毛」として後のイアソンとアルゴノーツの冒険につながることとなる。

 また、イーノーは姉妹であるセメレーとゼウスの子であるディオニュソスを娘として匿い、
 アタマースもこれを黙認していたが、ヘラはこのことを恨み、アタマースに狂気を吹き込んだ。
 アタマースが白い鹿を見つけて矢を射たところ、殺したのは息子のレアルコスだった。
 その光景を見たイーノーも狂気に駆られ、沸騰したお湯の入った鍋にメリケルテスを
 入れて殺し、その遺体を抱いて海に飛び込んだ。
 ゼウスはディオニュソスを育てた恩義に報いてイーノーを女神レウコテアーとし、
 メリケルテスは水夫の守護神パライモンとなった。

 女神レウコテアーは『オデュッセイア』に登場し、難破したオデュッセウスにカモメの姿をとって近づき、
 身につければ決して溺れることのない力を持つヴェールを貸し与えて彼を救ったという。

【備考・アピールポイント】
・神に狂わされた被害者でありながらも、前妻の子を狡猾に生贄にしようとした悪女でもあり、アルゴノーツ結成の遠因。
・のちに女神となり、英雄の助けになっているあたりと珍しい立ち位置である
・クラス適性はシンプルに狂わされてるのでバーサーカー、メリケルテスと共に海豚(ケトゥスとも)に救われている逸話からライダーも有り得るか
・宝具はオデュッセウスに与えたヴェール、あるいはメリケルテスを煮て殺そうとした鍋か
・スキル候補は神性・神核系スキルやカモメに姿を変える変化系スキルに加えてプリクソスを生贄にした経緯から計略系スキル、
変化球だとディオニュソスやメリケルテスを養育したり、アルゴノーツの遠因を作ったり、オデュッセウスを手助けした面から英雄作成とか?

345名無しさん:2024/04/12(金) 03:41:08 ID:b9mK/j360
【真名】:ティモレオン
【クラス】:ライダー、アサシン、ルーラー、(流星を飛ばす)アーチャー?
【元ネタ】:史実
【解説】
 古代ギリシアの都市国家コリントスの政治家かつ将軍。
 シチリアにあるシュラクサイを僭主たちから解放し、カルタゴの8万の大軍勢を5000の軍隊で打ち破って撤退させた。
 シチリア全土に平和をもたらし、シチリア諸都市の真の建国者として賞賛された。

 コリントスのアクロコリントスを占拠し僭主となった兄に対しティモレオンは国に自由をもたらす為、暗殺計画を実行に移した。
 民衆はティモレオンを愛国者として褒め称えたが、ティモレオンの母は「神をも恐れぬ兄殺し」と呪った。
 また一部の市民にも兄殺しとして批判され、ティモレオンは精神を病み、20年の隠居生活を送ることとなった。

 その後シュラクサイはディオニュシオス2世が僭主の座にあり、更にレオンティノイの僭主ヒケタスによって包囲攻撃されていた。
 シュラクサイに民主制を復活させる為、ティモレオンはシチリアに上陸。
 歴史家シケリアのディオドロス曰く、ティモレオンは奇襲によりシュラクサイの一部地域を奪取、
 シュラクサイはディオニュシオス2世の支配領域、ヒケタスの支配領域、そしてティモレオンの奪い取った領域に三分割された。

 ティモレオンはディオニュシオス2世を説得、降伏させ、ヒケタスはティモレオンに対抗できず、降伏した。
 ティモレオンはシュラクサイ全体を制圧し、復興に乗り出した。
 僭主政の象徴でもあった砦は破壊され、その場には正義に基づく民衆裁判所が建てられた。

 更にカルタゴに支配されている領地を攻め、カルタゴから解放していった。
 カルタゴは8万の軍勢をシュラクサイに侵攻させ、クリミソス河にてカルタゴ軍とティモレオン軍の戦いが勃発した。
 クリミソス河の浅瀬の幅は狭く、カルタゴは大軍を展開させることができなかった事もあり、カルタゴ軍は敗北。
 カルタゴはシチリア島における領土をプラタニ以西に限定し、シチリア島の僭主たちを援助しないという条約に同意した。

 その後ティモレオンは僭主を援助していたマメルクスを捕らえるなど、民主政確立に尽力した。
 僭主時代のことを思い起こさせる要塞なども尽く粉砕していき、ティモレオンは僭主にも勝る絶大な権力を得るようになった。
 しかし自らが僭主となることを良しとせず、シュラクサイにおける全権を早々に放棄し、政界を引退した。
 その後、一市民として余生をシュラクサイで過ごした。

【備考】
・僭主を倒したら僭主以上の権力を手に入れたが手放した人物。

・宝具としては僭主制の象徴だった砦、要塞の破壊から王系サーヴァントに対しての特攻や
 そこからの復興で空間の法則を破壊して新しい法則を作るみたいな?

・シュラクサイに向かう途中のイオニア海の航海途中の夜に、ティモレオンは神々しい現象(こと座流星群と解釈されている)を目撃しているとか。
 上記の宝具イメージとして流星のように光を飛ばして攻撃する感じにできるかもしれない。

・なお流星の話はデメテルとペルセフォネの巫女たちから女神が船旅においてティモレオンに同行するつもりだと聞いていたのだとか。
 女神たちが実際に彼らを支えているのだと認識して喜んで、最良の船を「デメテルとペルセフォネの聖なる船」と呼んで彼女らに奉納したのだそう。

・スキルとしては軍略、友誼の証明、カリスマ系のスキルか。
 女神の加護系スキルも?

346名無しさん:2024/05/02(木) 09:37:13 ID:KAI0NSmk0
【真名】:クリクスス
【クラス】:(剣闘士として)セイバーorランサー、バーサーカー、アヴェンジャー
【元ネタ】:史実
【解説】
 共和政ローマ時代のガリア人剣闘士であり第三次奴隷戦争(スパルタクスの反乱)の反乱軍指導者の一人。

 彼は何らかの理由でローマの奴隷となり、剣闘士養成所に属した。
 ある時剣闘士たちは脱走を計画、およそ70人の剣闘士が養成所を逃げ出すことに成功し、ヴェスヴィウス山に立て籠もった。
 剣闘士たちはクリクススとオエノマウス、スパルタクスを指導者に選んだ。
 彼らに合流する奴隷も存在し、逃亡奴隷の集団はその数を増やしていく。
 討伐隊を撃退し、ローマ軍の武具を奪い装備していった。

 紀元前72年に反乱軍は北上を開始したが、クリクススは約3万人の集団を引き連れてスパルタクスとは別行動をとった。
 この理由については様々な説があり、
 スパルタクスは奴隷の故国帰還を計画するも、クリクススの集団はイタリアに留まり、略奪と復讐を続けることを望んだとする説。
 トラキア人のスパルタクスの集団とケルト、ゲルマンのクリクススの集団に分裂したとする説。
 奴隷と反乱に参加した貧農の間に立場の相違が生じ、イタリアに留まって土地の再分配の実現を求める貧農がクリクススに従った説が存在する。
 またスパルタクスとクリクススに不和による分裂は存在せず、地域分担による別行動に過ぎなかった説も存在する。

 その後ローマ元老院はその年の執政官であったレントゥルスとゲッリウスの率いるローマ軍団を派遣する。
 ゲッリウスの軍団はガルガヌス山麓(現在のガルガーノ)でクリクススの率いていた反乱軍と戦った。
 ゲッリウスの軍団は高地に二列の戦列を組んで敵を待ち構え、クリクススがこれを攻撃。
 クリクススは兵を率いて丘に陣取るローマ軍に3度突撃したが突破できず、4度目の突撃で戦死した。

 その後、スパルタクスはレントゥルス、ゲッリウスの軍団を連破して北イタリアに到達。
 クリクススの霊を弔うためにローマ兵の捕虜300人に死に至るまで剣闘士試合をさせ犠牲に捧げた。

【備考】
・スパルタクスとの分裂には様々な説があるが「略奪と復讐を続けることを望んだ説」に注目すると
 より攻撃的になったスパルタクスみたいなスペックにできるかも。

・弔いの為の剣闘士試合も要素として取り入れられそう。

・不屈の意志は持たせられそう。

347名無しさん:2024/05/13(月) 06:18:41 ID:j1sv3TOE0
【真名】:ユートパス
【元ネタ】:『ユートピア』
【クラス】:キャスター
【解説】:
 トマス・モアの著作『ユートピア』に登場する、架空の理想国家ユートピアの建国者。
 ユートパスは征服したアブラクサ半島の、大陸と接した土地を原住民と自身が有する全ての兵士たちの手で15マイルに渡って掘削させ、自らが統治するユートピアの島を造り出した。

 ユートピアの価値観や法制度は社会の運営において合理的かつ最適な構造を意識して設定され、例を挙げると

・存在する54の都市は言語・法制度・土地環境等を極力同一のものとして設計され、都市間の距離は徒歩で1日以内に辿り着けるよう配置されている。

・世帯ごと、都市ごとの人口は一定数に調整され、余剰人口は基準値より人口が少ない他の世帯や都市へ移住させる。
 国家全体の人口が過剰となった場合は、各都市から一定数の市民を選んで国外の人が住む荒地に送り出し、ユートピアの法による新しい町を建設する。
 原住民がユートピア国民との共存共栄を拒絶すれば土地を無為に食い潰していると見なし、武力によって土地から追放する。

・他国との貿易によって獲得した金銀は、権威の象徴と化す事態を防ぐ為に便器や奴隷の枷といった卑しさの象徴として用いる。
 宝石の類いは幼子に与え、子が成長すれば捨てられる飾りとして利用する。

・戦争を嫌悪する一方、他国との開戦では知謀と策略を尽くす。
 敵国の内輪揉めを誘う情報工作を仕掛け、それが頓挫すれば外国の傭兵やユートピアの東方に棲む蛮族ザポレット人を金銀で雇い、最後に自国民を戦争に駆り出す。

 このような行き過ぎた合理性によって、現実の常識からすれば数々の異様な性質を持った社会となっている。

【備考・アピールポイント】:
・ユートピア/ディストピアの元祖となった作品の登場人物

・エリザに対するカーミラ、カール大帝に対するシャルルマーニュの様な、史実のトマス・モアの別側面を体現したサーヴァントになりそう

・クラスは建国を陣地作成、金銀の枷を道具作成と解釈してキャスター

・宝具は建国の逸話から一定範囲の土地を外部から分断して、内部をユートピア国の概念で上書きするとか

348名無しさん:2024/05/13(月) 06:20:08 ID:j1sv3TOE0
【真名】:コシチェイ
【元ネタ】:スラヴ神話、ロシア民話
【クラス】:キャスター
【解説】
 スラヴ神話、ロシア民話に登場する、若い女性を拐かし襲う邪悪な魔術師。バレエ『火の鳥』では魔王とも。
 その名はロシア語で「骨」を意味するコスに由来し、骸骨のように痩せ細った醜い老人の姿とされる。

 「不死身のコシチェイ」と呼ばれ、魂が肉体と分離しているために通常の手段では殺せない。一説では300年もの間何も食べず、何も飲んでいないとも。
 その魂は肉体から遠く離れた海に浮かぶブヤン島にある針先に隠されており、
 その針は卵の中に、卵は家鴨の中に、家鴨は兎の中に、兎は鉄の宝箱の中に、宝箱は樫の木の上という入れ子構造になっている。
 宝箱を見つけ、次々と逃げ出す動物たちを捕らえ、卵を手に入れることでコシチェイは衰弱し、
 卵を揺らせば連動してコシチェイも揺れ、針を折ることでコシチェイを殺せるとされる。(伝承によってはコシチェイの額でしか折れないとも)
 
 肉体は魔境にある暗く冷たい城に住んでおり、その道中には様々な魔術的な障壁や罠が仕掛けられているという。
 城内には溢れんばかりの宝物が眠っているが、コシチェイはそれを全く使わず、大切に保存しているとされる。

 一説ではスラヴ神話の死神カラチュンの化身とされ、冬の死の概念を擬人化した存在ともされる。

 また、オペラ『不死身のカシチェイ』では魂の隠し場所は南国に住む自身の娘カシチェエヴナの涙となっている。
 冷酷で決して涙を流さないカシチェエヴナだったが、ある日敵のイワン王子に恋をする。
 しかしそれは叶わず、王子の婚約者である王女がカシチェエヴナを抱きしめると彼女は涙を流し、
 その後彼女は枝垂柳に変化しカシチェイは死に、人々は春の到来と自由を喜んだという。

【備考】
 wikiだと老婆扱いされてるけど伝承でも創作でも男なので恐らく編集者がバーバ・ヤガー辺りと混同したと思われる
 不死身の逸話から伝承防御スキル持たせられそうかも?
 宝具は城で、ギリシャ神話のハデスの冥界と類似しているとされるので拐った女性を自身の眷属にして操ったり出来るかも?伝承でも魅了の魔術は使えるみたいだし


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