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【イベントC】永劫を超越せし異能都市【LV5】

1342:『血に濡れた涙』:2016/04/25(月) 23:04:23 ID:p1won6CY0
>>133
「お前、ペルソナが扱いを間違えたら、
心を破壊するものだって、解ってるだろ!」
「解ってるよ!俺が一番良く知ってるさ。
でも大丈夫だ、あの子はペルソナに負けない…!」

天沢は映二にはっきりと言い切っていた。
短い間しかいなかったが、彼女の痛みに耐える強さを信じきっている眼だった。

「……はー…どうして俺の周りにはこういう奴が多いんだ…」

映二は頭を抱えながら言うと、頬を叩いて。
覚悟を決めたように。

「解った、この子は任せろ。
起きてからも無茶はさせない」
「すまない!助かる!」

そう言うと、防人の方へ天沢は駆け寄る。

135防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/04/25(月) 23:11:50 ID:fiIg3ak20
>>134
(扱いを間違えたら…危ない…)
彼らの話を聞く限りでは
どうやら危ない力…ということらしい。

(…しょうがない…
 これも…私の不注意が原因……)
だからといって彼を責める気などさらさら無い。
自分はそれを受け入れた。
後はどう向き合うかなのだと感じた。

(……こっちに…きた…)
声を出そうとするが…
「ん…う……」
まるで寝言のようにはっきりと声を出せなかった。
意識を取り戻したばかりだからなのだろうか。

「う……」
…体を動かすのもまだ億劫な感じがする…
それでも、周りから見れば、意識があるように見えるかもしれない。

1362:『血に濡れた涙』:2016/04/26(火) 22:07:28 ID:iCQU7WVA0
>>135
防人に耳打ちにするように静かに。
耳元で天沢は話しかける。

「鶫。
ペルソナの力に惑わされるな。
お前はお前のために、護りたいものを護り、
自分が出来ることをやればいい。
――じゃ!映二!頼むな!」
「へいへい…さっさといけよ、ルディアが帰ってくる」

映二はパーマがかった髪をかきあげると。
気合を入れるように頬を叩いた。
天沢も、窓を開き隣のビルへと飛び移っていった――。

137防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/04/26(火) 23:07:09 ID:fiIg3ak20
>>136
(……自分ができることですか……)
心の中でそう答えると

「……ん……」
僅かにうなずいて答える。
そろそろ体を動かせる所まで来たかもしれない…と思う。

「…うう…」
段々と身体の重さが消えていく感じがした。
そろそろ動ける…だろうか

1382:『血に濡れた涙』:2016/04/26(火) 23:54:22 ID:p1won6CY0
>>137
「起きたか。しばらく動かないほうがいいぞ。
体はだるいし気持ちは沈んでるし、何より疲れたろ」

映二はそう言うと、立ち上がってキッチンへ歩いて行く。
包丁の音や火をかける音がする。
料理をしているようだ。

「まあ、しばらく休め。
明日になれば体も満足に動く」

139防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/04/27(水) 00:17:21 ID:fiIg3ak20
>>138
「あー…ん……起きました……」
まだ彼女の声は気だるい雰囲気だ。
疲れが大きそうだ。

「そう………ですね…
 今日は………満足には…無理です……」
ソファに座り込んだまま空を見上げる。

「またしても……すいません……
 お世話になって…しまいまして……」
それは単なる疲れではない、と鶫は感じていた。

(力が……だいぶ奪われた……)
そう考えると、彼女は改めてため息を付いた。

「…これからどうするか…明日考えます……」

1402:『血に濡れた涙』:2016/05/01(日) 11:34:00 ID:p1won6CY0
>>139
「おう、寝とけ寝とけ。
もうすぐ帰ってくる奴の言うことは聞いとけよ。
俺は少し出るんでな」

そう言うと、帽子をかぶりコートを羽織って。
扉を開けて出て行った。

間も無く、防人は自分の力と向き合うことになるだろう。
もっとも恐ろしいか、それとも最も手強いカタチで――。

//了
ありがとうございました

141防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/05/01(日) 23:29:24 ID:zRcK1b2o0
>>140
「わかりました……
 あなたも…お気をつけ……て」
そう言って彼の背中を見送ると、
疲れたように目を閉じた。

彼女がこれから向き合う己の力…
それは希望なのか破滅への道なのか…
それは彼女次第である。

//どうもありがとうございました〜。
//今後も期待していきます。

142にじ ◆6xc12amlNk:2016/05/08(日) 22:01:26 ID:qgZ7ENks0
>>65
「そうか!そうかそうかそうか!!君はまだ生きていたいか!ゼオラもまだ消えたくないか!!」

白い少女の発言を聞いた男は不適な笑みを浮かべる。
知らぬ者が見ると邪悪を感じさせる表情だった。ともすれば嘲笑うかのような
だが、その男を知る者が見るその表情は違う。
優しさを感じさせる表情、あるいはすぐにでも男から離れて距離を取りたくなる、そんな表情

つまり、街中でよく見る男の表情
何かを不意に思い付いて、すぐに試そうとする表情だった

「君の力を元素として定義する…名前は何でも良い、仮に無の元素とするよ
私の力は元素を操る力…わかるかな?」

男の操る元素は名ばかりは元素というが、実際はマナを基本とした属性を操る力なのだ
炎素 木素 金素 風素 闇素 などと言った属性を元素として定義し、それらを意のままに操る能力
もともとは物質を元素へと還元し、自分の力源、材料として扱う力だったがそれらを鍛練していく内にその領域まで練り上げた
今回もその応用のひとつだ…要するに少女の力をあるひとつの元素として、属性として、マナとして操ろうとする魂胆だ

「君私の力通じないなら、逆に君の力を利用する、それで君にダメージを与えられずとも、私も君の力を掌握しダメージを受けない
さて、うまくいくと良いが」

143上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/08(日) 22:44:23 ID:qgZ7ENks0
>>142
名前間違ってるやんけ!

144ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/09(月) 02:11:37 ID:SrMYpqxs0
>>142

虹と真紅の双眸を結ぶ景色は黄金に包まれていた。
その色の出所は、彼女の持つ力、彼女自身の。その双方の色が込められて居た。
彼女の持つ力。全てを無効にする能力を構成するのは無の元素と呼ぶに相応しいだろう。
彼女自身の力。英雄神<ウルスラグナ>の名を持つに違わない黄金色のオーラは神聖と呼べるだろう。

その両方を一つにした光が爆ぜる。
無に帰す神の威光が、全てを、元通りに。


輝きが収束するその後に残っていたのは、ただ一人の少女ははにかみながら手を差し出した。
「あぁ、疲れたよ。……戻ろうじゃないか、ゼオラの元に」

145上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/09(月) 23:33:48 ID:qgZ7ENks0
>>144
「……」

光が収まると男は周りを見回し、何も起きない事を確認する
しばらくすると男は目頭を押す仕草を見せ、どこからか取り出した仮面を身に付ける

「そうだな、私もかなり疲れたよ…これはどう言った結果なのかな?」

仮面を着けたあとに続けて取り出した液体
それを一飲みすると深く息を吐く
手を差しのべる白い少女に近付き、その手を握った

146ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/10(火) 14:26:08 ID:SzqF3BEc0
>>145

「答えははっきりと。
 しかし、そこに結果は存在しないさ」
握り返された手に微笑みを強める。

「今、此処には二通りの未来が存在する。
 ……まさか、それがひとつしかない。なんてことは無いだろう。
 確定的ではあるが、これも想定、僕の思想の一つでしかないのだから」

「ともかく、その限定を無視して。
 ……僕は、キミの声が聞きたかった。
 そして一度、キミの力を見てみたかっただけさ」

そう語る内に屋敷の前まで戻ってきていた。
見上げると、窓際から外へと視線を馳せる彼女の姿が見える。

「やはり見覚えもあるわけだ。この景色には」

147上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/10(火) 19:39:58 ID:qgZ7ENks0
>>146
「ふむ……なんともまぁ……いや、何も言わないでおくよ、君が満足したならそれでいいさ」

屋敷の前にたどり着き、男は一連の出来事が終わったのかと軽く息をつく
白い少女は満足気だし、見上げれば彼女が存在する
もう心配することは無い筈だ、男は笑って二人の少女を眺めていた

「さて、君はこれからどうするんだい?」

148ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/10(火) 21:59:16 ID:SrMYpqxs0
>>147

「……何か?」
振り返った少女の瞳は訝しんで歪められていた。
男の口振りに不満さを抱いているのがありありと。

「どう、って……。
 では逆に聞こう。キミはこれからどうするつもりかな?」

149上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/11(水) 22:55:59 ID:qgZ7ENks0
>>148
「いやいや、すまないなんでもないさ
最近は独り言が多くてね、気を悪くしたのなら謝るよ」

少女が振り向くと両手を振りながらなんでもないと否定する仮面を付けているのでもう表情は口元しかわからないが

「私はこれから何をしたいか?そうだな……まずは少し休みたいな、本気を出したせいでヘロヘロさ……
あとは家で妻や娘…マナ達とイチャイチャしたいかな?ゼオラももふもふしたいな!」

さっきまでの男はもういない、そこにいるのはただ仮面を付けた変人だけだった

150ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/11(水) 23:19:55 ID:SrMYpqxs0
>>149

「本当かい?
 ……まぁ、無用な詮索だと思って止めておくよ」
仮面のせいだろうか。
視線は晴れずに見つめ続けて。

「先に上がっているといい。僕は少し汗を流したいかな」
戦闘の名残で、汗の滴る前髪を抓みながら。
館へと踏み入ると、先に階段を上がるように促した。

151上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/11(水) 23:58:42 ID:qgZ7ENks0
>>150
「ははは、なんでもないなんでもない!
じゃあ、私はお言葉に甘えて先に入らせてもらうよ!」

わざとらしく指パッチンして、そう答え屋敷に入っていく男、もし仮面が無ければウインクしていたのが見えていただろう

152ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/12(木) 00:20:06 ID:SrMYpqxs0
>>151

ゼオラの屋敷の頂上では、二人が思い思いの時間を過ごしている。
黒黒いドレスを纏ったゼオラは窓枠に腰かけたまま、外の景色に顔を向けていた。
初めと同じように、カップのコーヒーを嗜む少女時代のゼオラが男に気付くと、目線を向けた。
「……お疲れさま」

153上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/12(木) 20:24:33 ID:qgZ7ENks0
>>152
「ああ、お疲れさま……全く酷いじゃないかゼオラ、あの子に加勢するなんて」

大袈裟な動きで腕を手招きの様な動作で上から下へと降り下ろしながら近くの椅子に座る

「こっちは苦手な戦闘にてんてこ舞いだったてのに、君もそう思うだろ?」

椅子に座ったまま大人の方のゼオラに同意を求め

154ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/12(木) 23:16:23 ID:SrMYpqxs0
>>153

「……ひどくない」
向かいの椅子に腰を下ろす上弦にチラリと視線を向ける。
そして一言だけ返したと思えば、また口を閉じる。

「―――、」
会話に応じようとしていたのか、頭の中に声のような物が流れてくる。
音よりも小さく、意志よりも薄い。生命の灯火とも呼べる反応。
風に乗ってきた、花のつぼみを手に取れば、ぎゅっと握りしめて。
開けば花びらの命を増幅させて、一人の少女の形を作る。
『でーもぉ、カッコよかったよぉ?』
ゼオラと同じデザインの、桃色の衣装を着こんだユリウスが、口を開く。

155上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/13(金) 01:01:25 ID:qgZ7ENks0
>>154
「そうか、酷くないか…中々サディスティックな所があるね」

唯一見える口元だけが男の表情を察する道具だ
口元は白い歯を見せている、おそらくニヤニヤした笑みだろう

突如として出現した少女に驚くことなく、男は手をパタパタと振りながら挨拶を交わす

「やぁユリウス、元気かい?
君の言う通りさ、格好良かっただろう?何事にも真剣な男は格好良いのさ……まぁ、私はいつも格好いいけどね!?」

キュピーンと仮面と歯が光った気がする
親指を立ててサムズアップして見せる男は三人に対してそんなことを言ってアピール

156ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/13(金) 08:35:57 ID:CC9nA6W60
>>155

「……別に」
相変わらずの口数の少なさで、返す言葉はやはり一言。
視線すら向けなくなってしまえば、カップの中に写る自分と向き合うのみで。

『わ��っ!』
無邪気に駆け寄ってきたユリウスは、どこまでも止まる素振りを見せなくて。
ドン。
当たり前のように突撃してきて、椅子の上の男へと跳び乗ってくる。
向かい合うようにして膝上に座れば、マスクをペタペタと触りながら笑いかける。
『えへへぇ��』

157上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/13(金) 21:39:46 ID:qgZ7ENks0
>>156
「相変わらず寡黙だね、まぁ君はそこが魅力だよね、ユリウスは逆におっとっと!」

ユリウスは元気が魅力だと言おうとしたら、そのまま突っ込んでくるので反射的に受け止め

「まったく、君はいつも甘えんぼうだね?まぁ格好いい私に甘えたいのはわかるさ、娘もいつも抱き付いてくるよ」

仮面をペタペタされながら、男はユリウスの頭を撫で

158ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/13(金) 22:27:09 ID:SrMYpqxs0
>>157

『ん〜、だって気持ちいんだもん?』
撫でる手を嬉しそうに迎え入れるユリウス。
身体を寄せると抱き付いて、胸に頭を擦り付けて甘えてた。

「……」
顔を上げ、その様子を眺めるゼオラ。
金の瞳その後ゆっくりと横に逸れ、窓の外を向いた。

159上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/14(土) 00:36:21 ID:qgZ7ENks0
>>158
「気持ちいいか、ならば存分に撫でてあげよう!よぉーしよしよしよし」

痛くないし髪も絡まないそんな加減をしながらワシャワシャと頭を撫で
撫でながらふとゼオラを見て、釣られて窓に目をやる

160ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/14(土) 02:10:53 ID:SrMYpqxs0
>>159

『〜♪ だーいすきっ』
花の妖精に違わぬ心地よい香りを漂わせながら、頭を差し出し。
視線の先を同じにしていたゼオラは、ふと、反対側のドアへと向けた。

丁度その時、ドアが開かれて純白の衣に身を包んだ少女が現れた。
目が合ったゼオラに軽く微笑みかけると、首元のタオルで髪を撫でながらその隣へと歩んでいく。
「相変わらず、仲が良さそうだね」
ユリウスの物とはまた違い、科学的だが良い香りを漂わせながら微笑んだ。

161上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/14(土) 04:32:32 ID:qgZ7ENks0
>>160
「ふふ、ユリウスは元気な所が魅力だね…おっととこのままじゃあ二人が嫉妬しちゃうかな?ははは」

そんな軽口を叩けば不意に扉が開き、白い少女が帰ってくる
それを片手を上げて向かえる

「やぁおかえり、もちろん、私達は仲良しさ!」

162ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/14(土) 19:33:23 ID:SrMYpqxs0
>>161

優しい表情のまま二人を見つめて、
手持ち無沙汰の右手で、柴色の髪を擽る。
見上げた少女と顔を合わせれば、その頬に左手を差し向ける。
「あぁ、今日も可愛いね、ゼオラ」
思わず、目線を背ける黒衣の少女の姿をも堪能した後、椅子に座るもう一人の男へと向き直る。

「それは良いことだ。
 ……ところで、僕達に聞きたい事はあるかい?
 何、僕のわがままに付き合ってくれた礼のような物だと思ってくれて構わないよ」

163上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/14(土) 21:39:35 ID:qgZ7ENks0
>>162
「ほら、見てみなユリウス……あれが女たらしだよ、気を付けるんだぞ?」

ニヤニヤしながら二人の様子を見て、冗談混じりにユリウスに注意を促し

「しかしなぁ、聞きたいことと言ってもなぁ何から聞けば良いのか……」

ん〜と唸ってから、何処ともつかない場所を眺め

164ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/14(土) 23:35:33 ID:SrMYpqxs0
>>163

『きゃーっ、こわーい』
上弦に抱き付きながら、ウルスをニヤニヤとした笑顔で煽る。
呆れた表情で溜息をつくと、ゼオラから離れると思いきや手を伸ばし、頭頂のシルクハットを奪った。
「だが、ゼオラも別に嫌がってはないだろう?」
微かに朱に染まる頬を見逃すわけないと言いたげに抓んで。

「この際、何からでも」
男の視線が外れればユリウスへと向いて、目が合えば微笑みかける。

165上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/15(日) 01:18:36 ID:qgZ7ENks0
>>164
「ラブラブだね、てっきりゼオラはレラみたいな子が好きだと思っていたが……私の時も無反応だし……そう言うのがタイプか……」

この男、こう言うのが好きである
ニヤニヤ顔(と言っても口元だけしか見えないが)を浮かべ聞きたいことを考えるが

「今思えば……長い付き合いだと思っていたが私は君達の事を何も知らないな、だから何かをピンポイントで聞くことなど出来ないよ、なんでも良い…逆に何を話してくれるのか聞きたいよ」

ユリウスを膝から下ろしながらそう言うと、足を組んでそこに肘を付く

166ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/15(日) 01:50:01 ID:SrMYpqxs0
>>165

「……うるさい」
頬に掛かった手を跳ねのけると顔を背けてしまう。
ウルスは軽く頭を撫でてから、小さなシルクハットを返した。

「では、改めて僕の自己紹介を……まずは名前だね。
 ウルスラグナと呼んでくれて構わないが、これは正確には正しくなくてね。
 というのも、僕こそがこのゼオラ=アドヴァルドという少女の未來の姿だからさ」

167上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/15(日) 07:28:16 ID:qgZ7ENks0
>>166
「あーらら、もうちょっと見ていたかったのに……」

誰に聞かせる事もなく、男はそう呟く
まぁおふざけはここまでと言うように、白い少女の話に耳を傾けて

「なるほどな、ウルスラグナ……もしかしてなんだけども、君はそこのゼオラ…ああ、大きな方ね。
そのゼオラと分裂した姿とかじゃないよね?」

いや、なんか二人とも雰囲気が似てなさすぎると付け加え

168ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/15(日) 08:50:05 ID:9lZplNhQ0
>>167

「……さぁ、どうだろうね。
 ついでだから、彼女について僕が聞いたことの説明もしておこうか」
男への返答の一言目は曖昧なもので。
「今、正しければゼオラ=アドヴァルドは18歳。
 彼女の年齢はそれから10年先だということが解った」
内容の中心人物へ、視線の先を同じにする。
当の本人は、掌に生み出した珠状の小さな闇の塊を幾つか漂わせているだけ。
「それが僕にとっての未来にもなるかどうかまでははっきりとはしていない。
 しかしながら、僕個人の意見を言わせてもらうならば……こうはなりたくないものだね」

169上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/15(日) 21:07:48 ID:qgZ7ENks0
>>168
「つまり、28歳か……まだ私より若いな、いやそもそも見た目も若々しいよな」

小さなゼオラと大きなゼオラ、そしてウルスラグナを見ながら腕を組む

「うむ、自分と同じ存在にそんな辛辣なことを言うとはね……何か理由はあるのかい?
とりあえず、続きを聞かせてくれるかい?」

170ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/15(日) 22:23:52 ID:SrMYpqxs0
>>169

「僕にはやるべきことがある。
 元の持ち主と雖も、この身体を返すわけには行かないのさ」
全身を白で固めた姿には、彼女が彼女であることの証が込められていて。
その中で煌めく真紅の左手は、双眸と共にトレードマークとして存在していた。

「まぁ……それほど気にしてはいないさ。
 彼女はどうやら、単にこの世界の時間を伸ばしただけの存在でないらしい。
 要するに、別の未来からということさ。恐れるならば、気づく前に何かが起こる前だと思うしね」
窓際のゼオラの姿を眺めながら、足を運んでいく。
頭に手を触れ、微笑めば。少女時代のゼオラよりも長く伸びた柴色の髪を撫でて行った。

171上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/16(月) 23:14:08 ID:qgZ7ENks0
>>170
「ん?その肉体、別の人間の物なのか?聞けば聞くほど謎が増えるな君達は……」

次々と語られる新事実に男は思考を巡らせる
足を組んだまま腕を伸ばし、ユリウスの頬をムニムニ

「あれって、一応同一人物同士なんだよな……セルフか……しかし、別の未来か……」

ここには無い何かを見つめるような表情のまま、男は呟いた

172ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/16(月) 23:34:04 ID:SrMYpqxs0
>>171

「この身体が、ゼオラの物さ。
 死した肉体が何故か再び血を巡らせ、僕の意識が芽生えた……やはり、謎だがね」
幼くして命を落としたゼオラ=アドヴァルドという少女。
その肉体は他の人間に受け継がれ、魂は仮初の肉体を得て再び巡り合ったということ。

頬をムニムニされたユリウスは気付いたように微笑むと見上げてくる。
目を合わせると笑みを一層強めて両手を伸ばし、抱き付きをせがんでくる。

「別の、10年後の未来からやってきた人間からの言葉だ。
 彼らにしても、この瞳は、何処の先を向いているのかは知りえないそうだがね……」
少女時代の姿から、20年の飛躍を得たゼオラの顎に手を当てて。
目隠し越しに無理矢理目を合わせるが、フッと息を吐いてあきらめたように戻ってくる。
「困った姫様だ……」
ザ・キザな笑み。

173上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/17(火) 00:45:12 ID:qgZ7ENks0
>>172
「なるほどな、君の体が本来のゼオラの体…魂は別物って事で良いのか?」

声は真剣そのもの、しかし一連の動きは真剣なのかどうなのか解り難く
両手を伸ばすユリウスの腋下に手を入れて持ち上げ、再び膝に座らせる

「この子の、ユリウスの事も何か知っているかい?って言うか君はさっきから何をしているんだい?」

ユリウスの頭を撫でながら、キザな笑いを浮かべるウルスラグナに問い掛け
様子見に大人ゼオラといつものゼオラを交互に見て

174ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/17(火) 01:24:51 ID:SrMYpqxs0
>>173

「疑問はそこさ」
尋ね口調の上弦に指を突き出し。
「僕の魂はどこから来たのか。
 それが解らない限りは真の意味で僕が誰なのかはっきりとしない」
至って彼女は真剣なのだろう。真紅の瞳は鋭くなる。
彼女が得た名前は、環境・精神、色々な物に影響を及ぼしているようだ。
「だが、おぼろげだがヒントのような物は思い出しつつあってね」
足掛かりに過ぎないがそれを手に入れたことは、安らぎにもつながったらしくて、転じて浮かべられた笑みは柔和。

上弦の手が伸びてくるとわくわくした表情を見せ。
視界が高く昇るときゃっきゃと喜んでみせたが、膝の上に戻ると一気に不服そうな顔に。
『ぎゅってしてほし〜の!』
「……僕かい? キミなら解るはずだが。
 このゼオラの姿に心惹かれたのも、因果を知るとまた必然だったのかな、って」
顎に乗せた手を頬、うなじへと持っていき後ろ髪を優しく書き撫でる。
指先を透けて通る柴色の髪を見つめて、過ぎ去れば拳を握る。
「その子については彼らも知らなかったよ。
 勿論僕も、そこのゼオラですら、名前に心当たりは無い」
話を振られると、上弦の対面に座っていた少女は無口にシルクハットを揺らすのみ。

175上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/17(火) 12:02:04 ID:qgZ7ENks0
>>174
「確かに、ゼオラ小さくても謎の魅力あるし、大きなゼオラも妖艶な魅力があるね…
しかしウルスラグナ、ちょっとキザ過ぎる気が……」

まるで若い頃の自分を思い出すとこぼし
それでも進展はあったのだと聞くと、興味深そうに息を吐き

「君の望む真実が近付いてきたって訳か……いいね、私も錬金術師としてその気持ちは理解できるさ
しかしユリウスは謎のままか…ユリウス、君は何かわかるかな?」

ウルスラグナに真実を追い求める者として共感を覚えると同時に、不満そうなユリウスに気付き
質問をしながらモフモフ

176ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/17(火) 15:35:59 ID:SrMYpqxs0
>>175

「この身体が僕の物でないとしても、僕らしくありたい。それだけのことさ」
二人のゼオラの中間に位置する彼女は、幼さと大人加減を共有する頃の筈で。
顔の作りは二人と相違ないものだが、自信に溢れた雰囲気・表情は間違いなく彼女特有のものだ。

「望むかどうかで言えば、まだハッキリとはしていない。
 真実を受け入れるかどうか。その前に知ることからさ。
 ……錬金術師。そういえば未来から来ていた人物の一人が、キミに会いたがっていたよ」
キーワードだったのだろう。唐突にそんな事を言い出した。

『んー、わかんないっ。
 でもね、ユリウスはおねーちゃんとずっといっしょに居れるだけでいいよ?』
モフモフを嬉しそうに受け入れながら上弦の手を上から握り返す。

177上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/18(水) 01:18:26 ID:qgZ7ENks0
>>176
「そうか、まぁ私としては見ていると楽しくはあるから特に問題はないんだけどね
ゼオラ照れるなんて滅多に見れないからね、ふふ」

ウルスラグナと二人のゼオラ顔を見渡し、先程の事を思い出しでもしたのか、唯一見える口元は楽しそうに形を変えていて

「それに、ユリウスも言っていた通り、君達には一緒に居て、いつも仲良くしていてもらいたいからね」

握り返すユリウスの手を男が見ると、一瞬だけ……確認できるか出来ないかの本当に一瞬だけ、キラキラと光る物が手の周りを一周

男は心の中でだけ オマジナイさ と呟く

光の正体はなんて事の無い、似たような物は幾数千と存在する他愛の無い物
幸運の御守りとかパワーストーンとか、願いが叶う石とか、そんな眉唾物のアイテム(錬金術士版)をバレずに、まるで手品のように使っただけである

「さてと、それで?私に会いたい人だって?それとも錬金術士なら誰でも良いのか?」

男は最近出不精であるため、必要がなければ娘を向かわせる事だろう

178ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/18(水) 14:52:43 ID:10jV87xA0
>>177

「フフ、案外かわいいところもあるんだよね」
視線の向く先は異なる未来から、辿ってきた過去の少女へと。
視線を向けられた側は逃れるかのように上弦の方へ。
しかし、上機嫌そうに歪む口元を見れば、期限悪そうに頬が膨らむ。

『♪』
輝きなど気づく素振りも見せず、抱き抱えられるとそれだけで嬉しそうで。
キラキラを漂わせながら微笑む姿は、何時もよりも愛らしく。

「あぁ、それについての詳細は知らないよ。
 ただ呆然とキミを探しているといっていただけさ。
 特段、焦る様子も無さそうだったから気にする必要はないと思うよ」

179上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/18(水) 23:01:12 ID:qgZ7ENks0
>>178
「………そうか、急いではいないか…だったら、私が今度出掛けるときにでも探してみるかな
君が先にまたその人達に会ったときは、私が会おうとしてると伝えてくれ」

そう答えて、男は視線を再び少女達に移す

普段は無表情なゼオラが見せるいつもと違った表情、先程まで戦っていたウルスラグナが見せるキザな笑い、いつも自分に甘えてくるユリウスの愛らしい姿、そしていつもと変わらぬ大人ゼオラの佇まい

男にとってとての喜ばしい空間が出来上がっており、自然と笑ってしまうのだ

「ははは、どうしたゼオラ?頬なんて膨らませて?綺麗な顔が可愛らしくなってるぞ?」

ユリウスを抱き抱え、ゼオラにそう問い掛ける、オマジナイアイテムの光はもう消えている

180ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/19(木) 00:34:51 ID:SrMYpqxs0
>>179

「その時はただの偶然だろうね。まぁ覚えておくよ。
 ……そうだ。その序に、人探しをもう一人引き受けてはくれないか?」
変わらず外を眺め続けるゼオラの元から、3人の座るテーブルの方へと戻ってくる。
人探しというワードに釣られてやってきたらしく、その足取りは急いていた。
「いや何、キミにとっても気になる話ではないのかと思って」
よく似た四人を見つめる上弦に視線を向けて、観察する顔は悪戯っ気の強い子どもの表情で。
「さて、次いでの序だ。キミにもう一つ問題といこう。
 そもそも、だよ。僕とゼオラの繋がりは理解していたと思うが、足りないとは思わないかい?」
テーブルに肘をつき、椅子に座るゼオラと目線を同じにして視線を投げる。

「……」
不満も受け入れられないゼオラは諦めたらしく、頬が窄み元通り。

181上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/19(木) 17:16:28 ID:qgZ7ENks0
>>180
「なんだい、どうしたんだいゼオラ?ちゃんと言わないと分からないぞ〜?
まぁ、やはり君はいつもの表情が似合うよ」

別に意地悪をしている訳では無いのだが、仮面で表情が隠れている為、そう見えるのだろう
余裕があればゼオラに構ってあげたいのが本心だが、男はウルスラグナの話に集中する事にした
この子達の助けになるならと言う気持ちだが、仮面で隠れた顔からは伝わることはないのだろう

「さて、それで人探しか……どんな人かな?
まさかその、ここに足りない人物を探して連れてこいって事かな?」

また真面目な話だ、男はユリウスをいつでも膝から降りられるように開放する

182ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/19(木) 17:36:52 ID:8zjPTCxc0
>>181

「むっ……」
おどけた口調に微かな呟き。不足した音でも怒りの片鱗が見え。
テーブルの下。上弦の影を操り腕を作り出せば足首を掴んで握る。
言外に口を止めようとした、その手段は直接的。

「連れてこいとは言わないさ。序で構わないよ。
 僕達も探しているんだが、ヒントが少なくてね。
 実質手探りなのさ。単純に人は多いほうがいい……それだけさ」
雰囲気を読み取り、膝から降りていくユリウス。
窓際に寄っていけば、『姉』の手に導かれて彼女の膝上に。
「彼女が都市にいること。
 8歳から13歳の内であること。
 何かしらの特殊な能力を持っていること。これだけしか解らない」
示して立てた三本指は、どれも弱々しく握り拳へと戻っていった。

183上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/19(木) 23:38:49 ID:qgZ7ENks0
>>182
ユリウスが大人ゼオラのもとに辿り着いたのを見届けてから、男は口を開いた

「ついでね、それくらいなら言われなくても協力しようじゃないか
そう都合よくいくかはわからないが、こういう話を聞くと意外に」

184上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/19(木) 23:45:10 ID:qgZ7ENks0
>>183ミスった

>>182
ユリウスが大人ゼオラのもとに辿り着いたのを見届けてから、男は口を開いた

「ついでね、それくらいなら言われなくても協力しようじゃないか
そう都合よくいくかはわからないが、こういう話を聞くと意外と簡単に見つかるかも知れないからね」

ウルスラグナの話を聞き、能力が悪い働きをしなければなと付け加え
その依頼というか頼みを引き受ける、男自身も気になっていることだったから

「さてと、ではどうするか……」

話を続ける最中、男は自身の足を掴む影に視線を落とす
しばらくその様子を眺めてから、ウルスラグナに話を中断するといったジェスチャーを行ってから、立ち上がる
足を掴まれているから動けるかわからないが、ゼオラの近くに寄ろうとしているようだ
先にゼオラの機嫌を直そうと考えたのだ

185ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 00:42:25 ID:SrMYpqxs0
>>184

話の転換。上弦の持ち出した待ったに潔く了承のサイン。
テーブルから肘を離し、さらに一歩身を引くと上弦を通した。

「……なに」
飽くまでも痛みだけで動き出すのを制御する程拘束力はなく。
難なく振り切れば、普段と変わらぬ表情のゼオラが見上げる。
いつも通りの口調と雰囲気。無愛想な様はいつも怒っている様にも見える。

186上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/20(金) 01:20:56 ID:qgZ7ENks0
>>185

ウルスラグナに無言のまま手の動きだけで感謝と謝罪を送り、ゼオラの近くに立つ
男は身長が高いため、ゼオラの座る椅子の背もたれに手をかけ、身を屈めて視線を合わせる

「ふふん、ちょっと君の機嫌を直しに来たよ、私に何か言いたいんじゃないかな?」

先程までとは違い、意地悪な雰囲気は存在せず、優しい声が発せられる
いつもは無口な少女はクールな立ち振舞い故に不満があっても特にリアクションはしなかったと記憶していたが、今回は直接的な行動をしたため男は少し気になった

「ほら、今なら私にしか聞こえないよ?」

仮面の男が優しい声色でそう言うと、指を一本立てる、何かしたようだが別に気にする必要はないだろう

187ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 01:55:40 ID:SrMYpqxs0
>>186

「別に……」
結んだ口を微かに開けば、抑揚のない声が返るのみ。
金の瞳は逸らされて、マスクの奥から落ちていく。
「……興味ない」

188上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/20(金) 14:51:32 ID:qgZ7ENks0
>>187
「わかったわかった!わかったよゼオラ、謝るよ、意地悪してごめん!機嫌直してくれよ、な?」

頑固なのかなんなのか、頑なになってしまった少女を解きほぐす為に謝る
ゼオラの手を握って仮面越しに目を合わせようとしてみる

189ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 15:49:08 ID://Xu7/RM0
>>188

「うるさい……」
ぽふ。と胸に頭を預けていく。
呟きはほぼ無音で、それこそ上弦にしか届かないくらいで。
見上げる金の瞳は再びマスクの奥を捉え。
「……。……わかってない」

190上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/20(金) 19:33:44 ID:qgZ7ENks0
>>189
「あぁなんてこった、事は意外に大きなものだったのか」

胸に預けられた頭を撫でながら、どうするか考える
この少女の不満の原因はなんだろう?
ウルスラグナとの一連の流れを楽しんで見ていたからだろうか?それとも

「あ、もしかして私の仮面の中がみたいのかな?違う?君の機嫌を取るためになんでもしてあげるよ?」

最終手段、なんでもするを使う事にした男は着け始めてから人前では外す事の無い仮面すら外す心構えをゼオラに示す

191ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 21:40:08 ID://Xu7/RM0
>>190

伸びた手は、マスクに触れる。
人肌と違い、固く、冷たい金属に、白くか細い手が触れる。
「……違う」


『ん? なぁーに、おねーちゃん?』
窓際で遠くを見つめていた女は、唐突に腕の中の少女を抱く力を強めた。
珍しい。彼女からのアピールに首を傾げたが、少女は微笑んで受け取った。
逆に、積極的に応えていく少女は女の顔を見上げ、手を伸ばして顔に触れようとしていた。

192上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 00:05:20 ID:qgZ7ENks0
>>191
「……?」

仮面に触れられながら、ちらりと大人ゼオラとユリウスの様子を見て
まさかとは思うが、これか?とでも言うかのように体をゼオラに向け

「ユリウスが羨ましくなったのかな?全然、君なら私はいつでも大歓迎だよ?」

思い当たることはなんでも行動して試してみるのが男の信条だ
両腕を広げて目を合わせてみる

193ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/21(土) 01:01:45 ID:SrMYpqxs0
>>192

騒がしく目を向けられれば、
無言のままそっと目線を逸らして。

差し出された身体と腕には、
素直に従って重なっていく。

どれほどこうしていただろうか。
音もなく黒、白、桃の三人は部屋を離れていて。気付けば二人。

194上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 01:23:28 ID:qgZ7ENks0
>>193
「珍しいねゼオラ、君が素直に私の腕の中に来るなんて」

ユリウスにしたように優しくもふもふ、戦闘終わりにウルスラグナに言っていた事が叶う

気付けば、みんな席を外している
ゼオラも恥ずかしがる事はないだろうと男は考える

「機嫌は直ったかい?」

195ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/21(土) 01:34:00 ID:SrMYpqxs0
>>194

「別に……」
どういう風の吹き回しか。それは感じさせない。
何故なら少女は空虚で、無言だから。
空洞に思えた心は寂しさを覚えたのか、上弦にすり寄ってきて。
ガラス玉に思えた瞳は、愛しく見えたのか頭を擦り付ける。
「……まだ」

196上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 07:35:23 ID:qgZ7ENks0
>>195
「そうか、だったら機嫌が直るまでこのままでいないとね」

少女を持ち上げ、男は椅子に座る
そのまま、またもふもふを始めたのは長期戦を考えての事だった
頭を撫でながら男は口を開く

「別に寂しがる必要はないさ、君が寂しく感じる事があれば直ぐにみんなが助けてくれるよ
私だって君が寂しい思いをする前に君の所に飛んでくるさ」

197ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/21(土) 11:50:55 ID:.x0kYX0I0
>>196

「うん……」
身を預け、男の腕に包まれていく。
続く言葉に返答は無く、ただ静かに収まっているだけ。
見れば、少女は微睡み始めその瞳は閉じかけていた。

198上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 23:32:06 ID:qgZ7ENks0
>>197
「おっと……」

会話を続けようとするが、微睡み始めた少女に気付き言葉を切り
何も喋らずにその表情を見つめて一人で小さく呟く

「安心感を与える事が出来たかな?」

199ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/22(日) 00:16:34 ID:SrMYpqxs0
>>198

少女の身体は酷く軽く、人の重みを感じさせず。
冷たく、人の温もりを感じさせず。動かず、生命であると感じさせない。
まさに人形。今の姿もだが、ゼオラ=アドヴァルドそのものを形容するに相応しい言葉。
しかしながら、その吐息は安らぎから出たものに違いなく。


どたどたどた。
全くの静寂を保っていた空間に、激しく床を鳴らす音。
なにやら誰かが廊下を走っていて、次第に大きくなる音はこの部屋が目的だと告げていた。

ばん! どんどんどんどんどん……ごんっ。
勢い余ってか扉に激突し、後ろから続く足音もその勢いに飲まれて連鎖する。
最後に少し大きな音が続けば、また静寂が返ってくる。

「……ん、っ、ぅう……」
眠りに入ったばかりの少女がうめきをあげる。
外の様子を見に行くか、このまま少女を起こさずに居るかは上弦の自由だろう。

200上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/22(日) 23:03:30 ID:qgZ7ENks0
>>199
「……」

少女を抱き抱えながら男は騒がしい音を聞く
腕の中の少女の表情は安らかであり、自分の近くで安心してくれたのだと思うよ頬が緩む
しかし、聞こえてくる騒音は少女の安らぎをもしかしたら邪魔してしまうようなもので

「全く、何事だ? ウルスラグナ達が騒いでいるのか?」

少女を抱き抱えたまま静かに立ち上がり、辺りを見回して、確か天蓋付きのベッドがあったような
無いなら男の得意な瞬間錬成で作り出すだけだが

どちらにせよ、男はゆっくりと少女をベッドに寝かせ、毛布をかけると頭を優しく撫でる

「ちょっと行ってくるよ……」

パチンと振り向き様に小さな硝子玉を砕くと水色の光がキラキラと広がって消えていく
少女の眠りを妨げないよう、防音効果のある何かを使った様だ

「さてと…」

息混じりの声を出すと、歩き出し扉を開けた

201ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/23(月) 00:36:55 ID:SrMYpqxs0
>>200

天蓋付きのベッドは上弦の見知らぬ間に部屋から失われていた。
今、この部屋にあるのは上弦達の座っていた椅子とテーブルのセットのみ。
……娘ならばその所在は知っているだろう。
レラの家に運び込まれているあのベッドはここから持ち出されたものである。

作り出されたベッドに乗せられたゼオラも、物音に気付いていて、眠気の遠ざかった目を擦る。
身体を起こそうとしたが、優しく撫でられる頭を心地よく感じて、素直にベッドに身を預け再び目を閉じた。


扉の前では、見覚えのある赤い塊ががっていた。
よくよく見れば、それはアリスとその従者たちの群れだということが解るだろう。
「なんで扉が閉まってるのよ!」
先頭を走っていた結果後から続いた従者達に埋もれたアリスの声が響いてくる。
その従者たち塊の一番上には彼らを下敷きにする形で赤い服を纏った見覚えのない闇色の髪の少女が蹲っている。

202上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/23(月) 23:15:58 ID:qgZ7ENks0
>>201
「……」

仮面に隠れた表情は全くわからないが、もし仮面が無かったならば男の露骨に嫌そうな顔が見えた事だろう

いきなりこんな集団で屋敷に踏み込んでくるとは何が目的なのか……それにウルスラグナ達は何をしているのか、色々考えては見たが一番最初に言わなければならないことがある

「扉はいつも閉まっているよ、だから自分で開けなきゃいけないんだよ」

203アリス=ジャバウォッキー:2016/05/24(火) 00:06:44 ID:SrMYpqxs0
>>202

従者たちがクッションになって一番ダメージ軽かった頂点の少女が動き始めた。
山から下りると慣れた手つきで一人ずつ従者を掴んで崩していく。
その内、赤いドレスに包まれた手が山を掻き分けて出てくると、それを掴んで引き抜いた。
「ご苦労」
胸に抱えられたまま一言口にすると今度は上弦を向いて。
「……なによ、その顔」
目敏く指摘してくるアリスの顔こそ不機嫌そうで。
その陰で意識を取り戻し始めた従者たちが扉を開けると部屋の中に入っていこうとする。

204上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/24(火) 20:37:30 ID:q0xOa4pA0
>>203

「いや、待て 今この部屋には入れない……というか入ったら駄目だ」

扉の前に立ちはだかり、アリスを始め従者達にそう告げる
アリスと従者のリーダーだろうか?その二人に仮面越しの視線を向け

「そもそも、何か用があったのか?残念ながら今あの子は睡眠中なんだよ」

205アリスと赤の従者達:2016/05/24(火) 22:03:56 ID:SrMYpqxs0
>>204

「どうして?」
闇色の髪をした少女に抱えられていたアリスが、上弦の言葉に不満そうな顔を浮かべる。
しかし、続けられた理由に残念そうな顔を見せた。

「そう……せっかく遊びに来たのに、残念ね。
 ……それと、もういいわ。降ろしてちょうだい」
抱えられていた腕を二度、叩きながら後ろの少女へと向けた。
言いつけられた側は膝を曲げると、腰まで伸びた長い髪を地面に垂れさせながらアリスを優しく床に着地させた。
彼女はレラやゼオラ、ウルスラグナ達と同じくらいの年齢に見える。身体は細いがアリスを抱えている間一切口を開くことなく、表情も何一つ変えることは無かった。
「じゃあ、代わりの案を考えないといけないわね」

206上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/24(火) 23:59:58 ID:qgZ7ENks0
>>205
「……君達が聞き分けのいい集団で助かったよ、こんな集団でなんて少し驚いたがね」

一歩前に歩み出ると後ろ手で扉を閉める
アリスと闇色の少女、そして奥に控える従者を眺めて心の中で思う

こんなに友達がいるなら寂しくないだろうな

遊びに来たという言葉を信じながら、男は唯一見える口で笑った
さて、この集団はこのあとどうするのだろうか

「あまり騒がないでくれよ?やっと機嫌を取り戻してくれたんだから」

207アリスと赤の従者達:2016/05/25(水) 01:28:23 ID:SrMYpqxs0
>>206

「だって私は赤の女王ですもの。従者や騎士は必要よ?」
赤い燕尾服で揃った、同じ風貌の少年達が誇らしげに並ぶ。
以前は完全に同一だった彼らだったが、今は何パターンかに別れていた。
羽根飾りのついた帽子に、弓矢を携えた物や、
他より裾の長い燕尾に、レイピアを腰に差しているものなどが居た。

「ねぇ、あなたは何かない?」
提案を尋ねられた傍らの少女は、少し首をかしげてから小さく横に振った。
序に発せられた言葉は「別に」という小さく抑揚に乏しい声。
「うーん。そうねぇ……あなた。私たちはどうやって遊べばいいと思う?」
困り果てた様子のアリスは、上弦にそう尋ねる。

208上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/25(水) 23:10:53 ID:qgZ7ENks0
>>207
「なるほどな、赤の女王ね……私の知っている物語だと赤の女王って敵キャラだった気がするな」

君は敵キャラなの?と言うように視線を向けて
その後は誇らしげに立つ少年達に視線を移し、眺めながら問いについて考える
この人数ならなんだって出来そうなものだが

「野球……?」

209アリスと赤の従者達:2016/05/26(木) 00:12:52 ID:SrMYpqxs0
>>208

「私は物語の全て。だって女王ですもの」
頭頂の王冠で、金の囲いの中にある真っ赤で大きな宝石がキラキラと輝く。
それを魅せつけるようにぐっと胸を張った。
「……というか、あなた、今日はずいぶんと辛口ね?
 私って、何か悪さをしたかしら……嫌われるようなことをした覚えはないのだけれど」
今度は一転して弱気な口調になると、騎士と呼ばれた少女の後ろに隠れながら。
従者もそれに群がるように集まってきて、足元を埋め尽くされた少女は硬い表情の眉を微かに顰めさせた。

210上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/26(木) 00:43:49 ID:qgZ7ENks0
>>209
辛口と言われ、意外そうな表情を浮かべてアリスの顔を見て

「そうかな?さっきの戦いの熱が残っているのかな?それとも君達が部屋の前で騒いでるからかな?
逆に君は今日は大人しいね?私の記憶が正しければ君はもっと唯我独尊な性格で私が何を言おうが突っ走るような子だった気がしたが、まぁ気分を害したなら謝るよ、すまないね」

レラに負けず劣らずアリスは自信家でわがままな我が道をいく少女だったと男は記憶していた
しかし、従者に囲まれる少女を見ていると自分の記憶違いだったかと疑問を持ち、仮面越しの額を指先で二回叩いた

211アリスと赤の従者達:2016/05/26(木) 02:11:50 ID:SrMYpqxs0
>>210

「だって今のあなた、怖いもの……」
少女の後ろに隠れるアリスは、顔だけを覗かせる。
闇色の瞳を持つ少女と共に、視線が向けられるのは上弦の瞳。
胸一つ抜けた少女からの瞳は、とある者からの物と同じく空虚に見えて、意志を感じて。
次の瞬間、従者たちを掻き分け一歩踏み出せば、物言わぬままマスクにへと手を伸ばす。

212上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/26(木) 10:19:13 ID:qgZ7ENks0
>>211
「怖い……?私が!?」

ショックそうな表情、まさか久しぶりにそんな事を言われるとは思ってなかった
この男、今も昔も子供好き(中身は何歳でも構わない)である、そんな彼が少女からそんな事を言われてしまうとは、かなりのダメージである

「は、HAHAHAHAHA!ほ、ほら怖くないよ
?私だよ〜?、あ!仮面は取っちゃ駄目だ!」

仮面に手を伸ばされるが、手でガード
男自身、仮面は取ってと言われれば取るのだが、彼の目付きは鋭く、余計怖がらせるかと考える

213アリスと赤の従者たち:2016/05/26(木) 14:06:42 ID:0qSjiB160
>>212


おどけた様子の上弦に、アリスも普段の調子を取り戻し。
素早く少女の背中から飛び乗り、肩車の形になって。
「いきなさい! あのマスクを奪うのよ!」
防がれた少女の手が、上弦の腕を掴み。
細く、華奢な筈の身体からは想像できない怪力で抵抗を制してきて。
防御が手薄になったところで、アリスの手がマスクへと伸びる!

214上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/26(木) 20:27:43 ID:qgZ7ENks0
>>213
「いや、だから仮面を取ると余計……ぬぅっ!?」

なんだこのパワー……!?
男は一瞬の事に驚きの表情を浮かべる、自分が戦闘で疲れたから力が入らない訳では無さそうだ
受け流すのは容易いが、男は現在扉の前にいる
前には少女二人に従者の少年多数、下がれば黒い少女の睡眠を邪魔しかねないし、受け流せば誰かに怪我をさせるかもしれない
そうなったらさらに怖がられてしまうことだろう

「クッ!狙いはこの仮面か!でも仮面を取ったらまた怖がられてしまうだろうに!だから一旦落ち着いてくれ」

下がらず進まず、その場で停止するように闇色の少女の怪力を受け止めようと必死の抵抗
仮面は無防備なのですぐに取れるだろう

215アリスと赤の従者達:2016/05/27(金) 00:24:30 ID:SrMYpqxs0
>>214

闇色の瞳で上弦を見つめたままの少女。
顰めていた眉も平常に戻り、上弦を制している間も一切動かず。
人形ではないことは明らか。見た目では見つけきれないが、人ならざる者であることもまた、明らかだった。
「もらったわっ!」
真下の少女の優性に好色を浮かべたアリス。
二人重なれば上弦が長身と雖も、容易に届く高さになっていて。
完全無防備となったマスク目がけて手を伸ばすとついに取り去った。
露わになった瞳を見つめると、アリスはにんまりと笑みを浮かべた。
「そうね。こっちの方が私はお気に入りよ?」

216上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/27(金) 22:27:41 ID:qgZ7ENks0
>>215
仮面を取った男の瞳は紫水晶……ではなく
瑠璃色の瞳がそこにはあった、アリスは知らぬことだが、先程の戦闘で力を使い過ぎた故に紫水晶から瑠璃色に戻っていた

「こ、これで満足かい?余計に怖がると思ったが気に入ってくれてるようで何よりだよ
こんな事せずとも言えば取ってあげたものを……それより」

闇色の少女のパワーを前に男は動かぬよう抵抗するので精一杯だった、今でも限界以上の力で耐えているが、そろそろ力尽きそうである

「満足したのならこの子に退くよう言ってくれないか?私の体力がもたない……!ぬぅ……」

力一杯抵抗しているため目付きは相当怖いことになっている

217アリスと赤の従者達:2016/05/27(金) 22:50:22 ID:SrMYpqxs0
>>216

「もちろんよ。
 あなた、目つきは怖いかもしれないけれど、
 その目が優しいこと、わたしは知っているもの」
ぴょん。と少女の肩を飛び降りるとマスク越しに上弦を見上げて、マスク無しで上弦を見て。
アリスは関係ないようだが、背後の少年従者たちは目つきがより険しくなった上弦に少しばかり精神ダメージを受けているようだ……。

目の前の闇の瞳も歪まずに。
瑠璃の瞳を見つめていたが、アリスが肩から降りていくと手を離す。
「ごめん。痛く、ない?」
抑揚に乏しい声で、目線は掴んでいた手首に下ろされながら。

218上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/28(土) 00:16:12 ID:qgZ7ENks0
>>217
「ふぅ、いやありがとう…私は大丈夫さ、君が手加減をしてくれたお陰だよ」

自分の鋭い目を間近で見て無反応な闇色の少女に驚きを見せながら、素直に礼を言う
自身の手首を撫でながら問題が無い事も告げる

「いやぁしかし、そこまで言われてしまうと流石の私もニヤけてしまうな……
今日の君は優しいね?最初に警戒して損したよ
おっと、少年達もすまなかったね?安心してくれ、私は悪い錬金術士じゃないよ?」

アリスに目を合わせながら、ニヤけながら礼を言うと、少年達に向き直り、ウインクと指パッチン

219アリスと赤の従者達:2016/05/28(土) 00:30:11 ID:SrMYpqxs0
>>218

「なら、良かった」
そう、平坦な口調で告げる。
アリスの連れてきた新たなる従者、闇色の瞳をした少女。
変わらず崩れない表情で案ずるような仕草。
穏やかな意志こそ感じさせるものの、感情として表立たない表情。
瞳と同じく闇色の艶のある長い髪、華奢な身体。やはり、全てが、似ていた。

「もう一つ、親切ついでにあなたを幸せにしてあげるわ。
 だから、このキレイなマスク、少し借りてもいいかしら?
 大丈夫。あなたが起きたころには枕元に返してあげるから」
奪い取った上弦のマスクと指先に乗せてクルクルと回したり、
背後に並ぶ従者たちの一人の顔に被せてみたりして遊びながら。
少年従者達も親し気なアリスと和やかな上弦の雰囲気に馴染んだのか普段通りの柔らかさを取り戻した。

220上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/28(土) 15:19:34 ID:qgZ7ENks0
>>219
「私の仮面を?変わってるね、まぁすぐに返ってくるなら問題はないさ、私の目も今は問題ないみたいだからね」

幸せにという言葉に少し期待を抱きながら快く貸し出しを許可する
代わりの仮面も持っていることを考えると特に貸し出しを渋る必要は無い

「しかし、アリス……この女の子、従者のリーダーかな?似ているね?」

闇色の少女をみたがらアリスにそう問いかけると、ちらりと自分の背後の扉に視線を移し

「君、名前は?」

221アリスと赤の従者達:2016/06/02(木) 09:27:00 ID:SrMYpqxs0
>>220

「その子は私の騎士よ」
赤の礼装に身を包んだ少女は再び上弦と目を合わせる。
背後に並ぶ少年兵士たちと衣装は基本は相違ないが、
豪奢な装飾が追加されていることから、彼女の立場は上弦の思う通りだろう。

「僕は、柊宇都綾」
相応に年齢を重ねているからか、かの少女よりもはっきりとした喋り口。
整然とした立ち居振る舞いは騎士と呼ばれるにふさわしいものであった。

貸し出しの許しを得たマスクを兵士の一人に預けると彼らを帰るように促していく。
その背を見送ると、上弦に向き直った。
「さて、ゼオラが休んでるんじゃ仕方ないし私は帰るわ
 またあなたのお店に遊びに行かせてちょうだい」
「何かあったら、また」
別れの言葉を告げ、アリスも踵を返していくと、騎士の少女は頭を下げてそれに続いた。

222上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/03(金) 02:33:55 ID:qgZ7ENks0
>>221
「そうか、君達が一緒にいるなら私の予想通りだったとしても安心かな?」

アリスの紹介で闇色の少女に応えるように自己紹介をする

「私は上弦…錬金術師をしているよ、君の主人……でいいのかな?アリスとは長い付き合い……だと思うよ」

滅多に会わないが、知り合ったのはかなり前の話だ
それでも親しく接してくれてるアリスは仲の良い人物なのだと男は答え

「ああ、いつだって来ると良いさ、場所はわかるかい?
その時には娘を紹介するよ、またね」

おとなしく帰って行くアリス達が、ゼオラを大切に想っていると言う考えは確信に代わり、男は安心してアリスと騎士団を見送った

「あの三人もしっかりした騎士ならなぁ……」

アリスと騎士団の後ろ姿を眺めながら、自分の屋敷にいるダメな騎士三人組を思い出し、苦笑を浮かべるのだった

223上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/12(日) 22:03:41 ID:qgZ7ENks0
「さて、騒がしい子達も帰ったことだし、私も帰るとするか、さすがに戦闘で体力を使いすぎた」

首に手をあて、グリグリと首を動かしため息をつく
そうだ、帰る前に挨拶をしておかなくては、そう考えた男は踵を反して扉を開く

「しかし、他の子達はどこに行ったのか……」

扉をくぐりながらそうこぼし、とりあえず部屋に戻って見ようと考えたのだった

224ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/12(日) 23:12:02 ID:SrMYpqxs0
>>223

去る間際に創りだした天蓋付きのベッドに眠った少女。
挨拶の為に上弦が近づくと身体を起こし、目を擦る。
いつも以上に眠たげな眼でぼっと見つめていて。
「なに?」
と、返す。

225上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/13(月) 02:45:29 ID:qgZ7ENks0
>>224
「ゼオラにお客さんだったよ、アリスだった
君が寝ているからと言ったら大人しく帰っていったよ」

部屋を出るまでは仮面を着けていた男が戻ってくると仮面をしていない
それからは相手が大人しくはしていなかったという事は察せてしまう

「私もそろそり帰って休もうかと思ってね、挨拶に来たよ
寝ていたらウルスラグナ達に任せてそのまま帰るつもりだったんだが、いないからどうしようかと考えていてね」

226ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/14(火) 00:31:09 ID:SrMYpqxs0
>>225

「……そう」
アリスについて、興味なさげに一言下しただけの少女の瞳が揺れる。
見上げた視界から仮面が無くなっていることに気が付くと、首を微かに傾けた。
重なっていた毛布を剥ぐと、ベッドからも降りて上弦の元へ寄ってくる。
「……帰る」

227上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/14(火) 03:00:08 ID:qgZ7ENks0
>226
「君は相変わらずクールな女の子だね?」

アリス達の反応を想像しながら、微笑みながらそう言うと、近寄ってくる少女に目線を合わせる
帰ると言った少女にふと疑問を抱く

「君の家ってここじゃなかったっけ?最近物忘れが多くてね、まぁそれなら一緒に行くかい?」

少女に手を差し伸べながらそう言うと、さっきまで仮面で隠れていた笑顔がしっかりと確認出来る

228ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/14(火) 23:09:21 ID:HvhVTp8o0
>>227

「べつに……」
黒と赤。二人の少女の対比は記憶に焼き付いていることだろう。
アプローチを仕掛けるアリスに対して、ゼオラはいつも静かに返す。
少し不憫にも見える光景だが、本人達はそういう物だと思って受け入れられているのだ。

「……引っ越した。レラの家」
この、ゼオラの部屋から更に生活感が抜けた原因だった。

まだこの都市へやってくるよりも前の話。
初めて上弦と出会った頃のように、二人は再び同居を始めていた。

229上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/15(水) 01:32:56 ID:qgZ7ENks0
>>228
「まぁ、君もアリスも仲が良いのはハッキリとわかるから気にしないさ」

さっきのアリスの反応も、今のゼオラの反応も、仲が良い者同士特有の匂いを感じ取る事が出来る

「レラの家か……そうか!そうかそうか!」

レラの家と聞き、男の声が少し大きくなる
一言一言口にする度に嬉しそうにテンションが上がっているのがわかる

「ふふふふ、君達が相変わらずの仲良しで良かったよ、君達が仲良しだと私も嬉しいからね
さて、だったら早く帰らないとね?私がしっかりと送り届けてあげよう!」

230ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/15(水) 01:49:39 ID:SrMYpqxs0
>>229

「……ふふ」
元気を取り戻す男の声に、ゼオラは声だけで笑い。
差し伸べられた手を取りさらに、ぐっ。と突き出した。
「もっと」

231上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/15(水) 23:32:34 ID:qgZ7ENks0
>>230
「お?やっと笑ったね!久しぶりに君の笑い声を聞いたよ
このまま楽しく帰ろうじゃないか!」

男は勝手にテンションが上がって歩き出そうとするが、手を取る少女の発言に足を止めて少女を見る

「ん?ゼオラ、もっとって、何をだい?」

232ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/16(木) 02:35:56 ID:SrMYpqxs0
>>231

上弦に並ぶように歩いていたが、
止まると同じように足を止め顔を見合わせて。
尋ねる上弦をよそに一人先行したと思えば前に立ちふさがるようにして向かい合う。
「ん……」
片手じゃあ物足りないアピール。
今度は両手を伸ばして、催促する。
その目は伏せられて、気恥ずかしそう。

233上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/16(木) 03:40:43 ID:qgZ7ENks0
>>232
「……」
自分の前に立ちふさがり、両腕を伸ばす少女を黙って見ていると、ああと何かを察し
少女に近付き、抱き締めるようにして頭を撫でると、そのまま持ち上げ、お姫様抱っこを行う

「これでいいかな?」

嬉しそうに笑うその顔は優しく、少女が素直に物を言ってくれたのが嬉しいようで

234ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/17(金) 00:57:30 ID:SrMYpqxs0
>>233

見た目以上に軽い身体は簡単に持ち上がり。
腕の中に収まると思った以上に華奢で小柄。

すっぽりと腕の中に収まると肩に手を掛け身体を起こしてきて、
マスクが無くなった顔を至近距離で見つめようと顔をあげ、ペタペタと頬を触っていた。

235上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/17(金) 23:19:26 ID:bDVjUUZI0
>>234
「うむ、君はやっぱり軽いね、これならこのままずっと歩いていられそうだ」

帰りまで抱き上げたままでも問題ない事を少女に伝え、近づく顔に微笑みかける
そしてそのまま前を向いて歩き出すのだが、少女が自分の頬に触れると不思議そうに尋ねる

「ユリウスも仮面越しによくそれをやるね?ゼオラがこう言うことするとは意外だったよ
まぁ、私は嬉しいから好きなだけ良いぞ」

ペタペタ触られるのが心地いいのか、くすぐったいのか、白い歯を見せて笑い

236ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/23(木) 00:58:53 ID:SrMYpqxs0
>>235

「……別に」
ユリウスの名を出されるたが興味なさげに一言だけ口にして。
しかし言動は逆に、身を乗り出して上弦の視界を奪うほど。
じっと、何も映さない暗い瞳が上弦の瞳を捉えたまま。
さらに近寄ればこつん。と額と鼻先がぶつかるまでに。

数秒の後、そっと離れていくと静かに腕の中に戻っていった。

237上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/26(日) 23:00:29 ID:qgZ7ENks0
>>236
「そうか…」

特に何も言わぬクールな少女にお約束感を感じで少し笑ってそう受け答え
一時的に戻った瑠璃色の瞳で少女の瞳を見つめ返し、そのまま額が触れるのを受け入れる

「さて、じゃあそろそろ行くとするか!」

少女が離れ、腕の中に戻るとそれを見て変わらぬ微笑みを浮かべる
そして今度こそ男は少女を抱えたまま歩き出した

238ゼオラ=アドヴァルド:2016/07/15(金) 00:29:46 ID:8AT6droo0
>>237

「うん」
今までの変貌はどこへやら。
普段と何一つ変わらない答え。
動かないところをみると、まだ上弦の腕の中に納まるつもりらしい。


//このまま締めでも、レラハウスにの中もやってもいいですよ!

239上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/07/19(火) 11:56:07 ID:qgZ7ENks0
>>238
「よし、このままレラハウスに出発だ!」

屋敷を出て草原を越え、夜の都市を少女を抱えて闊歩する
その姿はとても楽しそうで、見る者は怪しんだり怪しまなかったり、でも怪しんだり
しかし怪しまれるのはいつもの事、男は気にせず、逆にいつもより嬉しそうにレラハウスに歩を進める

「ん〜!この帰路は楽しいものになりそうだ!」

この後、アウテリートとレラにその姿を目撃され大変なことになった

240レラ=バニッシュ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/27(月) 22:42:50 ID:jJ1k1Sfg0
レラ=バニッシュは暇を持て余していた。
尤も、レラという人間は暇という者を嫌う人間なので問題は無い。
もっと言えば、暇という者は極力愛する人間故に、こうして謳歌しているのだ。

昼下がりのレラハウス。
昼食で腹ごなしを済ませた身体にて午後を如何に過ごすか考える。
テーブルに広げたままの機械の球体を弄ろうにも、満腹感が邪魔して気分が乗らず。
午後一をソファに横になるところからスタートするのであった。

こんなときに何度か呼び出した、数少ない友人の存在を思い出す。
ふと、後頭部に感じる傍らの存在を目にかけ、読んでみるのも一興か、と連絡を付けてみるのであった。
文面はいつも通り簡素に「暇。遊びに来い」とだけ。

241アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/27(月) 23:35:08 ID:3Xd28DNY0
>>240
連絡を終えてもレラのもとに返事はない
しかし数分後の事、外から騒がしい音が聞こえ始めた
耳障りで不快なという訳ではないが、普段なら外から絶対に聞こえるはずのない音がどんどん近付いてくる、音の正体は音楽だ
音楽と一緒に足音がトコトコ、次いでノックの音がコンコンと聞こえてきた
しかし、ノックの返事を待たずに大きな衝撃音と共に白い影が飛び込んでくる

〜♪〜♪
『あ・な・たは一体誰なの♪』

ドアを突き破り現れた少女は短いスカートを翻しながらポーズを決め、ひとさし指を横にちょいちょい動かしてレラにウィンクをプレゼント、ハートのエフェクトがレラに向けて移動していく

『わ・た・しの名〜前はアウテリート♪錬金術士の女の子よ♪』

ウィンクをした後はクルクル回ってまたポーズ、ミニスカートから見える太股とかなり長いニーハイの絶対領域が惜しげもなく晒す
彼女の名前はアウテリート、凄く可愛い錬金術士である、以上

『魔法の道具をつ・く・る♪不思議な力を持〜っているの♪魔法はぁみんな〜♪私のお友達〜♪』

腕をブンブン、足をカツカツ、スカートをヒラヒラと舞わせて踊る少女は凄く可愛い、美少女である
最後にクルクル回りながら少女はレラに近寄ってくる、それはもう急接近である。
顔がくっつかんばかりの急接近を行うと、眩しい笑顔でまた指をちょいちょい動かす

『あ・な・たは一体誰なの♪』

242レラ=バニッシュ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/28(火) 00:14:59 ID:jJ1k1Sfg0
>>241

返事の無さを気にするまでもなく、日当たりの良さに微睡み始めていて。
意識を取り戻したのは耳に届いてくる軽快な音楽からだった。
「この喧しさと厚かましさ……」
目を擦り自力で微睡みから目覚めようとしたところ、ドアの騒音によって飛び起きる。
寝起きの呆けた頭のままアウテリートのダンスををぼーっと見つめる瞳は普段よか幾分丸く。
軽快な音楽を口ずさみながら軽やかなステップを刻み可愛さを振りまくアウテリートを前に、次第に目の鋭さが戻ってきて。
最後に急接近したアウテリートと目を向かい合わせる頃には眉間にしわを寄せる普段通りの表情が戻ってきて。
「うっわいわ」
ロングTシャツの裾で口元を拭いながら可愛らしい眉間を突いた。

243アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/28(火) 00:31:05 ID:3Xd28DNY0
>>242
「ひゃんっ!あらやだ私(わたくし)とした事が、はしたない声を出してしまいましたわ、でぇもレラは今の声で興奮してしまいましたわよねぇ?
いいんですのよ!恥ずかしがらずに私に想いを伝えてくださっても!さぁ!可愛いって思ってますわね?さぁ!さぁ!」

眉間をつかれても怯むことはなく 、むしろさらにグイグイと顔を近付け、ただでさえ近いのに、少女は一言一言にオーバーな動きを付け加えてくるのでかなり鬱陶しいもとい可愛い

「あらあら、よだれ垂れてましてよ?は!?まさか暇という口実で私を呼び出して何か如何わしいことを考えていますのね!?ぐへへ!お嬢様め何もしらずにまんまとやって来たな!って感じですのね!?
ダメダメ駄目ですわ!私にはお父様が!え?そんなに私は魅力的?困りますわ〜!私はお父様一筋ですのよ!」

244レラ=バニッシュ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/28(火) 01:07:08 ID:jJ1k1Sfg0
>>243

「あぁ。そうかもな。可愛いかもしれん」
アウテリートの望む言葉を口にするが、口調はワードとは真逆に淡泊で。
適当加減がありありと伝わるような、むしろ、わざと醸して流してしまおうとか、そんな風。
「そういうのは教育に悪い。やめろ」
そういう彼女の隣。膝枕をして微睡んでいた相手が隣に居た。
かの少女は二人を不可思議そうに見つめてから、レラのシャツの裾を引っ張る。
『レラ、だれ?』
「ん、こいつはだな……」
傍らの、レラの見た目上の年齢と釣り合う少女に対しては優しい視線、言葉を投げかける。
口を閉ざしてアウテリートの方に目を向けて、続く言葉に悩む様子……。

245アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/28(火) 08:34:48 ID:3Xd28DNY0
>>244
「あらぁ〜!今日は素直なことですわねレラ?もぉ〜言われなくても私が好きってわかってますわよ〜?本当にツンデレさんですこと!」

適当だろうが淡白だろうが一切気にせず瞼をパチパチさせながらレラの頬を指でグリグリ
ウィンクするたびにハートのエフェクトや星のエフェクトが産み出されていく

「あらぁ〜!可愛らしい子ですわね!私はアウテリート♪レラの片想いの相手ですわよぉ!はぁ私って罪な女ですわね……」

さて、レラをひたすら弄くったあとに膝元にいるもう一人の少女に気付く
誰と聞かれ、レラがどう答えようか考えあぐねているとそれを遮るかのようにお嬢様が口を開きドンドン話を広げ始める

「そう、私はアウテリート!その美しさ、可愛さから同性にまで愛されてしまう魔性の女、神は私に二物いや三物……いいえ!七物くらい与えてしまったのですね……
可愛さ、錬金術の才能、妖艶さ……魔性……可愛さ……可愛さ、あと可愛さ!
あぁ〜!なんて罪な女♪」

246レラ=バニッシュ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/28(火) 21:47:44 ID:jJ1k1Sfg0
>>245

「あぁ……」
レラの意図すら跳ねのけるアウテリートの勢いに返す言葉も見つからず、気の抜けた相討ちを返すのみ。
ずい、と寄った分だけ頭を下げるがソファに阻まれて退路を封じられたところで頬が指先に捕まってしまう。
ハートや星を間近え受け続けるレラは寝起きにも関わらず疲れ切った顔をしていた。

首元の黒いスカーフが特徴的な黄色い髪の少女はそんな二人をぼーっと見つめている。
瞳こそ柔和だが、表情は硬く微塵も変化を露わさずお嬢様の独り舞台をじっと見たままで。
レラがため息に合わせて身体を傾けると黄色いワンピースの裾を捲り、レギンスに包まれた太腿に頭を乗せてやった。
『アウテリート、可愛い?』
「やっぱ間違ったか……頭痛くなってきた」
そう。膝枕してもらっていたのはレラの方なのだ。

247アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/28(火) 22:18:49 ID:3Xd28DNY0
>>246
「そう!私は可愛いアウテリート!いい子ですわね、良くできました!全くレラったらこの子を少しは見習いなさいな、アウテリート好き好き〜(はーと)さん、はい!」

黄色い少女の無表情なんてなんのその、アウテリートはそんなことを気にするお嬢様ではない、でも初対面で何もしないほど無礼でもない
いたいけな少女を侍らせ、膝枕なんてさせるレラを訝しげに一瞥すると

「レラ、あなたがロリコンだってことは知っていますわ、でもまずはその子を私に紹介してくださいな、その子だって私のような超絶美少女が目の前に現れたら恐縮してしまいますわよ?それに暇だというから来て差し上げたのに、随分楽しそうじゃありませんこと?
私はレラの友達なので安心していいんですのよぉ〜?」

レラに用件を尋ねてぷんすこすれば、直ぐ様輝く笑顔を黄色い少女に向けて安心するように優しく声をかける

248レラ=バニッシュ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/28(火) 23:09:32 ID:jJ1k1Sfg0
>>247

『アウテリート、好き好き』
今度は疑問符を付けることなく完璧に復唱する。
抑揚に乏しく、感情の籠らない機械的な返答だが、こういう返答には慣れたものだろう。
「誰がだロリコンだ、全く……ん、おぉっ?」
黄色と黒の膝の上。閉じていた目を反論の為に目を開けて。
眼前に飛び込んできた煽りカットのアウテリートの迫力に思わず感嘆の声が漏れる。
寝転がったまま、眼前に広がる胸元を見つめながら(一応その奥の顔に向かって話しているつもりで)口にする。
「コイツは栖狩ビィ。
 世話役が捌けていてな。子守りに丁度いいと思ってお前を呼んだ」
『ビィ、アウテリート、♪』

249アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/28(火) 23:32:12 ID:3Xd28DNY0
>>248
「はぁ〜!可愛らしいですわぁ!私の母性が満たされていきましてよ!それに比べてレラ、貴方と来たら……胸を見すぎでしてよ?ほぉら、ビィ?レラのスケベ!さんはい!」

世話役を自分に任せようとしたということは、黄色い少女ビィは世話が必要な証拠ということだろうか、それなのにそんな子に膝枕をさせて、しかも胸をガン見しているレラに呆れたように、そして少しお灸を据えるため、なんだか変なことをビィに吹き込み

250レラ=バニッシュ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/28(火) 23:59:55 ID:jJ1k1Sfg0
>>249

『レラ、すけべ……?』
「お。おい! 何を教え込んでるんだ!」
思わずアウテリートの下から抜け出し、ビィと反対側のソファの縁から顔を出す。
因みに、レラの力では肩を押しても退かせそうになかったからである。かしこい。

「それに、別に見たかったからじゃない!
 お前のそれがデカすぎて邪魔なだけだ!」
普段自分のペースから下りないレラも、アウテリートと一緒に居る時だけは狂わせて。
声を荒げながらの様子は、慌てている様子が明らか。
「変なことを吹き込むな! 僕が怒られるんだぞ!?」

251アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/29(水) 00:31:37 ID:3Xd28DNY0
>>250
「ふん、私は大きすぎる訳じゃありませんわよ?"大きめ"ですわ、そんなに私の胸が気になりまして?貴方も結構立派なもんでしてよ?ビィ?レラは胸が好き、さんはい!」

怒られるのが嫌なら最初から自分でお世話をしなさいなとレラを叱るかのように言葉を投げ掛けると、またもやレラを反省させるために変なことを吹き込んで

「いいですこと?レラ、お世話を人に押し付けちゃいけませんのよ?こぉんなんに可愛らしいのに……っていうか貴方暇って言ってましたわね!?やっぱりどう考えても暇じゃないですわ!ビィ?レラのサボリ魔!さんはい!」

252レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/29(水) 01:00:44 ID:jJ1k1Sfg0
>>251

「わー! もういい!」
ビィを抱え込むと口を押え復唱させるのを阻止。
いつも以上の焦り様は、ビィへの悪影響を真に恐れているらしかった。
それでも、やはりというかアウテリートの真意は伝わらずに。一息つけばビィを手放しアウテリートに押し付ける。

「僕も押し付けられたんだがな。
 貴様が言ればビィも丁度暇をしないと思ってな。
 そんなに可愛いなら任せてやる。適任だろうが」
『レラ、さぼりま?』
不満そうな悪態を吐きながら呼吸を取り戻してソファにふんぞり返る。
長袖の裾を引かれても取り繕う気もないし、サボリ魔は訂正しないらしい。

253アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/29(水) 22:38:04 ID:3Xd28DNY0
>>252
「ビィに悪影響を与えたくないなら貴方もしっかりとしなさいな、開き直っちゃって…」

腰に手を当て、ため息混じりに言葉を溢せば視線はレラとビィを交互に捉えてしばらく思案
その後、時間を置いて再びため息混じりに仕方ありませんわとでも言うように頭を振ると大きな縦ロールが揺れた
アウテリートのシャンプーだろうか、良い香りが一瞬だけ鼻を掠める

「まぁいいでしょう!私ほどの完璧美少女となれば面倒見も素晴らしいのは当然、今日は私が二人の保護者でしてよ!おーほっほっほっほ!」

二人の保護者、ビィは勿論の事だが何故かレラもカウントされている

254レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/29(水) 23:34:42 ID:jJ1k1Sfg0
>>253

アウテリートの一挙手一投足を見つめる赤色の瞳。
黄色の髪をくゆらせる、黒いスカーフの少女栖狩ビィ。
小さな身体からわかる通り、まだ幼いらしく、外見だけならばレラと同じ程度。
尤も、ずれているのはレラの方で、むしろアウテリートと並ぶ程なのだが。
そんなレラは小さな腕を伸ばしテーブルの上に広がった小さな機械のパーツ群を掌で押しのけ、その奥のお菓子が乗った皿を手繰り寄せる。
指先でチョコレートを抓み口元に運びながら気だるそうにアウテリートを眺めていた。
「……お前、そういえば幾つだ」
ふと、何の気なしに尋ねる。
ビィもクッキーを手に取りながらレラとは反対側のソファの淵に身を寄せる。アウテリートのスペースを確保したようだ。

255アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/30(木) 00:25:57 ID:3Xd28DNY0
>>254
「私?私は花も恥じらう16歳ですわ!若い!可愛い!セクシー!三拍子揃った完璧錬金術士ですわね!」

スペースが空いたのを目にすると、厚意を素直に受け取り、空いたスペースに座る、ビィとレラに挟まれる形だがお嬢様なら喜んでいるだろう
間に座れば衣類や身体、髪から良い匂いがふわりと香り

「とは言え、お世話って何をすればいいのかしら?私こう見えてのお嬢様ですの、お世話される事に慣れていても、する方はあまり慣れてませんわ」

256レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/30(木) 01:08:44 ID:jJ1k1Sfg0
>>255

「は?」
半分だけ齧ったチョコレートの残りが手から落ちる。
胸元を転がり、太腿の間にできたロングTシャツのくぼみに落ちるまで動かず。
正直、同じくらいだと思ってた18歳。なんとも言えず口を噤む。
思わず横に座したアウテリートのつま先からロールの先までを眺め、ひざ元のチョコを拾い上げてから咳き込んだ。

その間にビィは席を立ち、キッチンの方へ向かっていく。
黄色いワンピースの背は大きく開いていて、そこからは光を取り込んでキラキラと輝く者が伸びていた。翅だ。
「僕に聞くな。
 お前が普段付き添いにしてもらってることでもやってやれ。……そういえば今日は居ないようだが」
基本的にメイド執事たちとは折り合いが悪いレラ。
彼ら無しでアウテリート単独で、というのに物珍しさを感じながら、どこか安心を覚えていた。
「アイツもアイツで色々と希薄だろうからな。その点も扱いは得意だろう?」
キッチンから三人分のコップとジュースのボトルを持ってくるビィを一瞥してから、横目でアウテリートを捉えた。

257アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/30(木) 21:45:11 ID:3Xd28DNY0
>>256
「なんですの?人をジロジロと……は、さては変なこと考えてますわね!?やっぱりそれが狙いだったんじゃありませんの!」

自分の身体を抱き締めるように腕を回し、レラに引いたように距離を置く、軽蔑の眼差しを向けてはいるが、なんだか眼がキラキラしているようで、そんなことをやっているとビィの背中がお嬢様の視界にはいる

「あらぁ?はね?妖精みたいなやつが生えてますわね?はねの生えた子が喜ぶようなお世話……うむむむ〜」

ビィが何者なのか、どうやって二人をお世話しようかと考えているお嬢様
そんなお嬢様をいつも取り巻いている召使い達がどこにいるかと言うと

レラハウス周辺に身を隠すかのように様子を見ていた
防衛システム的なものがあるのかはわからないが、間違いなくそこにいた

焦げ茶色の髪の少女のメイド長、木のマナで上弦が若い頃から兄妹で一緒にいた子だ

橙色に燃える髪に角を持つ執事、火のマナ
実際に髪は燃え移らぬ不思議な火で出来ており 、色んな意味で個性豊かなアウテリートのお付きの中でかなりの常識人だ

三人の鎧騎士、本来は上弦を討ち取り昇進を狙っていた三人組だがあまりにも弱すぎて所属していた組織からは忘れ去られるは半ば追放状態だはで散々である
でも何故か上弦の屋敷でアウテリートのボディガードとして雇ってもらってるよ!良かったね!
そして最後に人語を話す三頭の馬
真っ白で美しき鬣に角、見る者の心を奪う大きな翼、見た目は大変美しいが喋り方が非常に残念な白馬

他の二頭とは二回りほども体が大きく、爛々と光る真っ赤な眼は見るものを恐怖させ、まるで闇がそのまま馬の姿で現れたかのような、めっちゃ丁寧で腰の低い黒馬

暗闇でも光輝く体毛、まさに黄金の光をその身に纏い、全ての悪を瞬く間に浄化……出来そうな筋トレ趣味の金馬

この面々が草むらの中で息を潜めてレラハウスを見守っていた

258レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/30(木) 22:33:38 ID:jJ1k1Sfg0
>>257

「デカいな……」
多くを語ることはせず、アウテリートのおふざけに乗ることも無く。
ただ一言だけを返す口調は感慨深そうに。何処か恨めしさすら。
……単にレラが小さ過ぎるだけなのだが、勿論禁句。

テーブルの上には漆黒に輝く鋼鉄に覆われた小さな機械が置かれていた。
未だ完成品では無いらしく、回路部が剥き出しになっていて、パーツらしきものが大量に散らばっている。
ビィは三人分のコップとジュースのボトルをテーブルの隅に置くと、それらのパーツを慎重そうに手に取りテーブル脇の箱に収納していく。
そうしてテーブルが片づいてから、三人分のオレンジジュースを注いで回っていた。
レラは彼女から受け取る前に、優しく頭を撫でてやる。
その仕草はレラにとっては不自然さすら見受けられるような、慣れた手つき。
続いてアウテリートの前にも現れてコップを差し出すと微かな笑みを浮かべた。
表情には乏しいながらも、変化自体はしっかりと感じられる訳で、その笑みには人懐っこさすら。

「ん……?」
何かを感じ取ったのか、表情を曇らせるレラ。
背もたれに身体を預けた状態で大きく息を吸い込んだ。
次には逆に、ゆっくりと長い時間を掛けて息を吐き続けていく。
その20秒ほどの間……レラの瞳が不自然な煌きを見せて、その末にため息を吐いてソファの肘掛けに身を流れさせた。
特に何かが起こった訳では無いが、空気が震えたような感覚がアウテリートを襲うだろう。
ビィは的確にレラの方を見つめ、首を傾げていた。

259アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/31(金) 00:01:45 ID:3Xd28DNY0
>>258
「でかい?あ、やっぱり私の胸を見てますわね!あぁ〜やっぱりそう言う目で私を!?いけませんわ!私にはお父様が!……あらビィ、ありがとう…なんて親切な子なのかしら」

相変わらずそっち方面で騒ぐお嬢様だが、ビィが戻ってくるとスッと姿勢を整えカップを受け取り
ビィの頭を撫でるレラを目の当たりにすると、押し付けられたなど、なんだかんだ言っての仲良しなんだなと微笑ましく思い、嬉そうな表情のままカップに口をつける

「私も撫でてあげますわよぉ〜!ほら、よしよし!ん?レラ、何かありましたの?」

ビィの頭に手を伸ばしながら、レラが何かしていることを感じ取り、不思議そうに尋ねる

260レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/03/31(金) 00:46:51 ID:jJ1k1Sfg0
>>259

レラの周りの16歳と言えば、緑髪のツインテールがもう一人思い浮かぶ。
川堀アミルという彼女もよくちょっかいを掛けてくるレラの悩みの種の一つ。
「うるさい。何でもない」
アミルもまた、程々に大きかったことを思い出し、不貞腐れていた。

今、視線はレラハウスの庭へと向かっていた。
誰が整えたのか芝は丁寧に狩り揃えられていて、整備は行き届いている様子。
尤も、引き篭もりのレラと陽を嫌うゼオラが住人なので庭が使われた形跡は無く少々寂しい空間となっている。
「いや、特には……」
実は、先ほどの深呼吸で『周囲の状況を偵察していた。
身体を襲った揺さぶられるような感覚はレラのサイコパワーが人の感覚を働きかけた結果によるもの。
放出した『感覚』の戻り方で周囲を探った結果、メイドや執事、馬の存在に気付いたがためのため息。
しかも、たまたま庭に潜んでいた物陰を見つけてしまい、視ないふりをして視線を屋内に戻していく。
ビィとアウテリートのやり取りを見つめ、今度は安堵したような息を吐いでひじ掛けに仰向けに凭れた。
「……カーテン、閉めるか」

261アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/03/31(金) 23:16:24 ID:3Xd28DNY0
>>260
「あ、もしかしてレラ貴方…自分の体が小さいのがお悩みなんですの?」

アウテリート、この少女は人の気にしていることをズバリと言ってしまう、別に悪気があるわけではないのだ、アウテリートにとってはレラの体の小ささなど特に気にする事でも無いだけで……本人からしたら大問題だろうが

「今のレラだって可愛いですわよ!私が保証してあげましてよ!ほら!証拠に!チューしてあげましてよぉ〜!カーテンなんて閉めなくて良いですわ!見せつけてやるんですのよ!ほら、ビィもレラをおさえなさいな!」

ガシッとビィの頭を撫でていた手を素早くレラの頭に移し、しかも両手でしっかりとホールド
ん〜と声を出しながらわざとらしくゆっくりと顔を近付けていき、この少女…自分で自分を美少女と言えるほどの美少女である
そこらの女の子より群を抜いて可愛いのは事実だが、こんなとんでもないことをおっ始める困ったちゃんでもある

262レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/01(土) 00:03:30 ID:jJ1k1Sfg0
>>261

レラという少女は控えめに言っても小さい。
何故かどうしてか、物心ついた時から一切成長しなくなっていた。
ゼオラが細く、長い体型であることも災いして、何かと比べて辟易することも多い135cm。
現に、12歳であるビィ(141cm)と比べても見劣りする。年相応にみられることは決してないだろう。

元々、人前には出る方ではなく、四足の機械に乗ったまま外出することも多かったのだが、
最近では様々な事情から露出の機会も多くなり『この外見』を厄介に思っていたのは確かだった。
「あぁっ!?」
それだけに、アウテリートの発言は確信を突く物で。
思わず身を乗り出して牙を剥き、殴りかかろうとしたところ真正面から捉えられてしまう。
じたばたと抵抗するが、生粋のもやしなので相変わらず抑え込むのは容易。
「むがっ!? おいっ……おいっ? 冗談じゃないぞ!」
なんだか前にもこんなことがあったような。
触れたような触れてないのか、詳細は思い出したくもないがその時の感覚はなんとなく残っている。
顔を背け逃げようにも、手足は取られているので限界というものがあるだろう。
さらに、ビィはことの重要性を理解していないのか、二人をそわそわと見つめているだけ。

263アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/04/01(土) 22:55:02 ID:3Xd28DNY0
>>262
「ん〜!さぁさぁ!私の愛を受け取りなさいな〜♪逃げ場なんてありませんのよ?ほら、女の子同士だからノーカンだって前にも言いましたわよね?ハァ…ハァ…!」

アウテリートの顔が近付くにつれて、シャンプーの良い香りがレラを包み込み
お嬢様は抵抗できないレラに遠慮など一切する気など無く
外の召使いが止めてくれるかと思いきや、まさかの外でシートを敷いてお茶会を始めちゃっており
いよいよ、アウテリートの顔が、唇がレラと数センチ……そして次の瞬間

「チュ〜(はーと)」

なんと本当にレラにキスをしてしまった……と思いきや、なんだか感触がおかしい
柔らかいことは柔らかいがなんだか甘い、苺味だ

「んっふっふ〜!驚きました?レラも女の子ですわね〜!私は本気でしても良かったんですわよ?でもビィが見ているし……ね?」

レラの唇に触れていたのはアウテリートが手に持っていたお菓子…グミである
駄菓子屋によくあるアレだ
思えばアウテリートの父親もどこからともなくお菓子を取り出して来る人物だった
意味深な台詞を吐けば何度も見たハートエフェクトを発生させるウィンク

264レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/02(日) 00:28:48 ID:jJ1k1Sfg0
>>263

「ノーカンとかノーカンじゃないとかそういう問題じゃないだろ!?
 お前本気か? 本当に本気かっ!? うわあああぁぁっ!?」
言葉通り信じられないといった顔を浮かべ顔を引きつらせる。
逃れようとしながらも美少女が迫り見つめあうと頬が赤らみを帯び始め。
数センチを切ると観念したのか目を閉じて受け入れるような素振りすら。

「んっ……ん?」
直前まであれだけ抵抗していたのが嘘のように、可愛らしい声を漏らして静かに受け入れた。
……が、その違和感に気付くとそっと身を開けてネタばらしを目にすると顔の朱が一瞬で増して。
「お、お前っ……騙したなっ……!?」
気が動転しているのと恥ずかしさからか口が回らずに、頑張った結果精一杯の言葉で返す。

265アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/04/02(日) 10:41:23 ID:3Xd28DNY0
>>264
「おーほっほっほ!まぁまぁ!レラったら真っ赤でございますわねぇ♪なんて可愛いのかしら!ビィもほら、ちゅー!」

顔を真っ赤にして怒るレラをおちょくりながら、ビィにもグミをピタッとくっ付ける
チラっと流し目をレラに向けるとまた楽しそうにクスクス笑い

「うふふ、ほらビィ、レラ可愛いっと言ってごらんなさい!楽しいですわよ?」

現在お嬢様絶賛煽り中、しかし忘れてはならない……このお嬢様は誰も見ていなかったらマジでやっていた可能性があると言うことを

266レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/02(日) 16:46:49 ID:jJ1k1Sfg0
>>265

『んーっ……♪』
アウテリートに習うように唇を差し出して。
グミを受け取ると真っ赤な紅玉のような瞳を緩やかに曲げ、口元も楽し気な吐息を口ずさむ。

「お前は! いつもいつも……! ぐぬぬ……っ!」
全身で露わにした怒り堪えることに必死らしく。
ソファの上で涙を浮かべながらプルプルしているのはとてもかわいい。

『レラ、かわいい』
「……ッ!! アウテリート、貴様ぁ……!」
ビィの言葉も重なると悶えも重なって。
お嬢様を睨みつけながらビィに頭を撫でられている。

267アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/04/02(日) 23:27:20 ID:3Xd28DNY0
>>266
「あら〜!なんて良い光景なのでしょうか!たまりませんわね!まぁまぁそんなに怒っちゃ嫌ですわ〜♪」

まぁまぁと両手をチョロチョロ振ってレラをなだめるが、今の光景がアウテリートには眼復過ぎてついついにやけてしまう

「これで今日来た甲斐がありましたわ!そう!これがお世話なんですのね!可愛い子を可愛がり交流を育む……あぁなんて尊いのかしら!」

色々めちゃくちゃにした感じはあったが、暇な一日を吹っ飛ばすくらいの衝撃は与えられたのでは無いだろうか
アウテリートはうふうふ笑ったまま二人の様子を眺める

268レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/03(月) 00:08:37 ID:jJ1k1Sfg0
>>267

「貴様ァ……!!」
時間も立って興奮もドキドキも収まってきて。
怒りのみが後に残るとカラダを起こして。
普段からずっと怒っている分か、その迫力は小ささにそぐわないもの。

「そ・ん・な・ワ・ケ・が・あ・る・か!」
身の危険も顧みず飛びかかって来てアウテリートに掴みかかった!
上手く跳びつくことが出来ればそのままソファに押し倒して馬乗りになる! ビィはジュースを飲んでいる!
「もうガマンならん!
 貴様がビィの前だと言ったが、僕は容赦せんぞ!」
転生の悪辣さを覗かせて両手の指先を手鳴らしと言わんばかりに蠢かせながら一息ついて。

269アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/04/05(水) 00:01:22 ID:3Xd28DNY0
>>268
「あ、ちょっと!いやん、もう…強引ですわね?」

隙をつかれたお嬢様は簡単に押し倒されてしまうが意外と余裕タップリ
翡翠色の髪を広げわざとらしいクネクネした動きをしてからパチパチと目配せ
腰に手を当てながらめちゃくちゃ誘っているが怒り心頭レラには火に油である

「ビィ、見ちゃ駄目ですわ〜!まだ早いですわよ!レラがもう飢えた狼みたいになっちゃって!あぁ〜!これはいけませんわ〜♪」

なんだか嬉しそうではあるがビィにはまだまだ早い光景だと判断
どういう意味にせよ見てはいけないと念押し

270レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/07(金) 02:07:51 ID:jJ1k1Sfg0
>>269

「フフ……いままで、今日だけでなく!
 散々やってくれたなぁ……? 良い眺めだぞ、アウテリート」
国の秩序を取り締まる立場とはとてもじゃないが思えない笑み。
いつも以上に外道感あふれた表情で見下ろす様子はやけに充実して居るように見える。
それもそのはず。アウテリートにはなんだかんだ普段からやられっぱなしだったのだ。
仕返しのタイミングを前に、その中越姦に浸っているらしく勿体ぶってみたり。

「さぁて、そろそろ好きにさせてもらうと―――」
上から見下ろされることになるアウテリートの姿を十分に堪能したのか。
見せつけてた両方の指先を迷わず落とそうとした――――その瞬間のことであった。

『……ただいま』

自由の効かない耳にもドアが開いた音と、その後に聞こえた聞きなれたか弱い声が伝わるだろう。
傍らで二人の光景を眺めるビィと同じく、抑揚に乏しく声量の貧しいもの。
アウテリートにとっては聞きなれたダウナーボイスが、どんな感情を届けるのか。
『何、してるの……?』
「ぜ、ゼオラ……い、いや! 違うんだ、これは!」
レラにとっては恐怖でしかないらしく。衣服に掛かりかけた手w即座に跳ね上げて無実を示そうとする。
ただ、ゼオラの『先ほどまで微塵も感じられなかった気配』はレラの方へ一直線に……。

271アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/04/09(日) 00:36:07 ID:3Xd28DNY0
>>270
「んふふ…良いんですのよ遠慮しなくて!さぁ!貴方の爛れた愛を私にぶつけなさいな!受け止めてあげますわよ!」

押し倒されても余裕の表情、むしろ色っぽく誘っているようにも見えるが、上に乗られて身動きが取れないのも事実
レラが散々優越感に浸りながら自分を見下ろしてるのを見るとなんだかゾクゾクとしてきた
ついにレラがその手を衣服にかけて来た瞬間、アウテリートの脳内には小さなレラが何をする気なんだろうか?という好奇心が生まれたが、聞こえてきたダウナーな声、アウテリートにとっては可愛らしいとしか言えない声が聞こえる

「……あら?これって…………ニヤリッ」

すぐにレラが手を引っ込めて言い訳に口を震わせるのを見て、アウテリートはお嬢様特有の邪悪に満ちた、それでいて可愛らしいニヤニヤ小悪魔スマイルを浮かべて

「…うぅ……ぐすんっ……わ、私……レラ汚されてしまいましたわ……」

シュババッとスカートや胸元を自ら乱すと、よよよと泣き崩れる演技を行う
むしろ汚したのはアウテリートの方だが

272レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/11(火) 00:05:10 ID:jJ1k1Sfg0
>>271

足音は音もなく。けれど隠しようがない気配は一直線に。
それもまた一つの想いなのかもしれない。けれども向けられた側は焦るばかりで。
こういうとき、素直になれないのがレラの悪い所だったりする。
ゼオラと向き合えずに弁解の言葉を未だ口にするが、アウテリートの訴えにゼオラの表情がほんの僅かに眉を顰める。
彼女にとっての変化はそれで充分でることを知るレラだからこそ。猶更の言い訳が必要なもののアウテリートの行動に驚きを隠せないのか。
「えっ? えっ!?」
ただただの焦りと混乱で普段の聡明さは欠片もなくあたふたとするだけ。
アウテリートに対するツッコミよりも迫るゼオラの威圧が勝っているらしく。
最早目を合わせることもできずに、最後に頼っろうとして視線を向けたのは下に敷いたアウテリートで。

273アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/04/12(水) 00:27:15 ID:3Xd28DNY0
>>272
「……あら?……ん〜?」

最初は事を面白がって見ていたが、レラがあまりにもあたふたするもので、なんだか様子がおかしいのでは?とレラとゼオラの表情を交互に見比べて様子を探っていた
そんな折りにレラが自分に視線を向けてくる、助けを求めているのだろうか?
ゼオラが酷いことをするとは思えないが、事実レラはどうにも様子がおかしい
今のレラの姿を見てるとどうにもやるせない気持ちになってしまう、アウテリートは悪戯っ子ではあるが根は優しい子だ

「ふぅ……仕方ありませんわね……ゼオラ!
今のは冗談ですわ!ちょっと悪戯し過ぎて怒られていた所でしたの、変なことはしてませんわ!」

さっきまではわざと抵抗しなかったのか、簡単に起き上がると両手をパタパタ振りながら先程のは冗談で、何も変なことはしていない、だから怒らないでと弁明する。

274レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/17(月) 02:43:17 ID:jJ1k1Sfg0
>>273

音はない。しかし確実に近づいてくるのが解る。
意志を見せることのないゼオラだが、レラの怯えようを介してただならない感じが伝わってくる。
一方で、レラという人物は武器やマシンを持たない生身の状態ではほぼ脅威が無く。
最近、脳波を介した超能力を身に付けはしたがゼオラとの力の差が覆るようなものではないとわかるはず。
「うぐぅ」と小さく、切羽詰まったような声を上げたと思えばアウテリートにしがみ付き助けを求めて。
『? そう……』
ただの悪戯であると認識したゼオラの手が降りると周囲に張りつめていた緊張のような空気管がっふっと消え失せる。
それによって難を逃れたと判断すれば胸の中で安堵した溜息を吐くレラ。元々この状況を作ったのもアウテリートなのだが。

275アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/04/26(水) 01:11:12 ID:3Xd28DNY0
>>274
「全く…これに懲りたら傲慢ちきな態度は止めるんでしてよ?」

しがみつくレラの頭をなでなで、自分の事を棚にあげて何故かレラに注意の言葉を告げるが、表情だけは慈愛に満ちているのが腹立たしい、でも可愛い

「おほほほほ!今の私は母性の塊ですわね!さぁ!ビィもゼオラも私の所にいらっしゃいな!今なら私の優しい抱擁がプレゼントされましてよぉ♪」

レラを自分の大きめな胸に埋めさせながら、まだまだ貪欲にも二人の少女に手招き
ちなみにこのお嬢様、凄く良い匂いがする

276レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/04/27(木) 00:42:33 ID:bju5L4WA0
>>275

「誰が傲慢ちきな物か。僕の当然の権利だぞ」
アウテリートへの反論に一瞬で普段の雰囲気を取り戻す。
ただ、取り戻したのは雰囲気だけで身体はしがみ付いたまま胸に顔を埋めたまま喋るのでちょっとくすぐったい。

『ビィ、いく』
「ん……」
寡黙で細身な少女二人。
似通った顔つき、同じガラス玉のような瞳をしていても、纏う雰囲気だけは正反対。
口元を目一杯嬉しそうに歪めレラとの間に潜り込もうとするビィと、端の方からそっと身を寄せてくるゼオラ。

277アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/05/17(水) 01:24:37 ID:3Xd28DNY0
>>276
「おひょ〜!胸にレラ、お腹にビィ!そして傍らにはゼオラ!こ、これはたまりませんわ〜!もうみんな愛してあげちゃいますわ♪」

この中で一番大人っぽいのが恐らく、多分アウテリートだが、こう言う所はやべーやつである
でもやっぱり優しく三人を包み込む少女は母性に満ちていた

「んふふ〜、満足いくまで良いですわよ?このまま一緒に寝ちゃっても良いですわよ!おほほほほほ!」

色々と騒がしい出来事はあったが 、結果的にレラがアウテリートを呼び出した事は正解だっただろうか、それは四人だけが知っている

278レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/05/18(木) 23:10:16 ID:jMrRCTK60
>>277

「おい、僕の話を……ふん、まあいいだろう」
見た目三人ともランドセルを背負うのが似合うような歳に見えるが、
両端の二人はアウテリートより二歳も年上。しかもレラの方が激しい甘えっぷり。
レラの胸の下、二人のお腹に頭を寄せてはしゃぐビイを優しく撫でて受け止めながら、レラ自身もアウテリートに顔を擦り付ける。
そして、傍らのゼオラがそっと身を寄せてくる。目を向ければ見詰め返す瞳があった……。

279アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/06/14(水) 22:18:02 ID:3Xd28DNY0
>>278
「全く、レラが一番甘えんぼなんて、正直予想通りでしたけど実際に見るとなんとも言えませんわね……
貴方一応リーダーの立場ですのよね?」

そんなことは言ってもしっかりとレラの頭を撫でて甘やかしまくっているお嬢様がそこにいた

レラを母性で包んでいると、不意にゼオラも寄り添ってくるので、いつでもウェルカムと言うように視線を向ける
自分を見つめるゼオラの瞳に、お嬢様の角度によって色が異なる虹色の瞳が向き合う

280レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/06/15(木) 00:30:18 ID:jMrRCTK60
>>279

「フン……。
 今はビィの目もあるからな。この程度にしておいてやる」
指摘されると急に身体を逃してソファの反対側に凭れる。顔真っ赤。
撫でられた頭を手櫛で整え、アウテリートの感触を消し去ろうとしていた。

代わりにゼオラとビィが左右を挟み、幼さの強い瞳を向ける。
「『……♪』」

281アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/07/17(月) 19:42:10 ID:3Xd28DNY0
>>280
「あら、もういいんですの?まぁ、顔真っ赤にしちゃって……またいつでもしてあげてもいいんですのよ?二人っきりの時とか……ね?」

自分から離れるのを確認するともう満足なのかと質問をぶつけるが、顔を真っ赤にして髪を整えるレラを見た瞬間、また好きな時に相手をしてあげると告げる
そう、また相手をすると言った瞬間、ほんの一瞬だけ、アウテリートの表情が変わる
見る者によってはどう見えるか
獲物を狙う狩人か、妖艶な魅力を放つ魔性の存在か、そんな表情を一瞬だけ見せて

「はぁ〜ん、可愛い子が私をサンドイッチしてますわぁ〜!これは辛抱たまらん!ってやつですわよねぇ〜!!」

二つの瞳を向けられるお嬢様はもう、興奮収まらぬ感じで二人を抱き寄せる
気分はもうハーレムである

282レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/07/17(月) 23:02:19 ID:jMrRCTK60
>>281

手串の隙間から返事の為に視線を向ける。
その瞬間に垣間見えてしまった表情に背筋がしびれるような感覚を覚える。
「……一応、覚えておいてやる」
立ちすくむような数秒な間の後、徐に席を立ち。
アウテリートから遠ざかるようにわざわざソファを周りこんで隣の部屋へ逃げるように消えていく。
「程々に遊んだら帰るんだぞ」

抱き寄せられて両脇に抱え込まれる少女二人。
どこまでもよく似た二人は問題点もやはり同じ。
「『……?』」
何もしゃべらない。

283アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/07/18(火) 00:02:15 ID:3Xd28DNY0
>>282
「もう、わかってますわよ!自分から呼んだくせに……それよりも、あぁ〜!この二人の柔らかさと言ったらなんてことでしょう!抱き枕にして寝たいですわ〜!」

むーっと少しだけ不満気に頬を膨らませながらレラを見送る
見送った後はゼオラとビィの体温を味わう事を邪魔をするものなどいない静かな空間が出来上がる
最初はおーっほっほっほ!と笑い続けたアウテリートだが、二人とも口数が少ない事に気付く、または思い出すとどうしたものかと二人を交互に見て
その際でも肩に回した手をチョロチョロと腰に当てようと邪心はいっぱいである

284レラ=バニッシュ&栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/07/18(火) 00:23:05 ID:jMrRCTK60
>>283

「『?』」
アウテリートの邪心には気づく素振りも見せず。
若しくは、気づいているのかもしれないが顔には出ずに。
左右から金と黄の双眸を見つめ上げられるばかりでいたが。
ふと、金目の少女ゼオラの方がこくりと首をもたげた。
「んぅ……」
と声のような吐息を漏らして、アウテリートに身を寄せてくる。

285アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/07/19(水) 00:32:27 ID:3Xd28DNY0
>>284
「もう少し…もう少しで可愛い女の子の細い腰に…ぬぅ…ッ!」

そろそろ腰に手を当てられる、そう邪悪な野望が成就する直前に突如として少女がもたれ掛かって来るものだから驚いた
静かな空間を壊さないよう極力声を下げての吐息混じりの声を上げてしまう
バレたか?怒られちゃう?そんなことを考えていたがどうやらそういう事では無いらしい

「あら?あらあら?ゼオラ?…もしかして寝ちゃいましたの?」

ビィとゼオラを交互に見るともたれ掛かって来たのはゼオラの方らしい、吐息混じりの可愛らしい声から察するに、寝てしまったのだろうか?それは聞いてみないとわからない
もし寝てたら起こさないように、起きていたなら聞こえるように、上手く声量を調整してビィとゼオラに問いかける

286ゼオラ=アドヴァルド & 栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/07/20(木) 21:49:02 ID:jMrRCTK60
>>285

「ん……ねむい」
すりすりと横から身を寄せてくるゼオラ。
闇夜を好むゼオラにとって今の時間は眠い時間。
同じようにビィも横並びで身を寄せてきて首を傾げる。
『ぜおら、ねむい?』

287アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/07/20(木) 22:51:47 ID:3Xd28DNY0
>>286
「あら、眠いんですの?じゃあほら、私が膝枕してあげますわ、お父様もお母様も、マナ達も私の膝枕でイチコロでしてよ?ほらほら、遠慮なさらずに!」

ミニスカートとニーハイの間に生まれた絶対領域!長めのニーハイと短いスカート!
膝枕をしたらなんと!仰向けなら後頭部!横向きなら頬で直接!お嬢様の白くて美しいスベスベなふとももに触れることが出来るぞ!

「ビィは大丈夫でして?二人とも小さいから同時でも私はよろしくてよ?」

288ゼオラ=アドヴァルド & 栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/07/21(金) 00:08:02 ID:jMrRCTK60
>>287

「ねる……」
アウテリートの手から離れると太腿に身体を預ける。
ミニスカートとニーハイの間の絶対領域に顔を起き、頬と太腿をすり合わせる。
見上げる表情は微かに安らいでいるように見えた。

『ビィ、ねむくない』
傍らの黄目の少女はテーブルのオレンジジュースのカップを持ち上げながらどこか自慢げに答えた。

289アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/07/23(日) 00:12:06 ID:3Xd28DNY0
>>288
「あ゛〜!ふとももにゼオラの頬の感触がたまりませんわ゛ぁ〜……っといけないいけない、お淑やかにお淑やかにっと」

普通は膝枕をされたほうがリアクションを取るとは思うが、ゼオラの反応の少なさをお嬢様は知っている
しかしそれを抜きにしても何故かお嬢様の方が逆に膝枕をすることに喜んでいた
垂れそうになった涎をずずっと吸い込み、もはや手遅れであるが精一杯取り繕いながらゼオラの頭、オデコよりに手を添えて安心して眠れるように撫でる

ゼオラを撫でながら自信満々のビィに視線を移し、くすくすと優しく笑いかける

「あらあら、ビィは大人なんですのね?」

別にゼオラを子供扱いしているわけでは無いが、ビィが何故か誇らしげなので褒めることに

290ゼオラ=アドヴァルド & 栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/07/23(日) 02:56:51 ID:jMrRCTK60
>>289

「うるさい」
アウテリートの一人はしゃぎようにs両目がパチリと空いて。
流石のゼオラも口を開き一言示して、またパチリ。
『ビィ、はやねはやおき』
その一方で褒められたビィは嬉しそうに頬を緩める。
ゼオラと違い、硬いながらも幾分か表情の変化はあるようで。

「子どもじゃないけど」
対照的に子ども扱い去れたと思ったのか、またパチリと開いた目がアウテリートを見詰めている……。

291アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/07/25(火) 01:26:57 ID:3Xd28DNY0
>>290
「そう、健康的な生活をしてビィも私の様なナイスバディになるんですのよ?」

表情の豊か(ゼオラ比)なビィにうんうん早寝早起きは大事だと同意を示しながら自分の様に成長してもらいたいと願うお嬢様

やはりと言うか、騒いでいるため膝枕中のゼオラに注意を受けてしまう
しかも子供扱いをしたと勘違いされてしまう始末

「もう、貴方が立派なレディだってわかっていますわよ…まぁ胸は私の方が立派ですけど!ほら、疲れているのでしょ?静かにするからもうお休みなさいな」

ゼオラは一人前のレディだと理解していると、勘違いを弁明、しかし一部自慢のようなおちょくりが入って
それに突っ込まれぬように、ゼオラの頭を撫で、オデコから優しく目蓋の上に掌を置く
お嬢様からは花の様なとても良い匂いがして、恐らくゼオラをリラックスさせるだろう
少なくともお嬢様に膝枕をしてもらったマナ達は皆一様に、一連の動作で心地よい微睡みに誘われる

292ゼオラ=アドヴァルド & 栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/08/01(火) 02:00:19 ID:jMrRCTK60
>>291

「ないすばでぃ?」
色々と疎そうなビィにはやはりというかわからなかったようで。
ぱちぱちと瞬きを繰り返しながらも首を傾げるばかりでいた。

微かな表情の変化、それは眉を顰める抗議のような目でいて。
それを見るに、きっと弁解の言葉にも納得していないのだろう。
「……うざっ」
胸の話をした途端にはたから見ても解るまでの不機嫌さを醸し出す。
ただ、手のひらで撫でるように優しく、瞼を覆えば目線が通ることもなくなり。
一見、変化を感じられることはなかったが、次第に呼吸の音が聞こえ始める。
普段は物音を何一つとして立てないゼオラが、安らいでいる証拠なのだろう。

293アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/10/14(土) 22:05:17 ID:8ypaOhOo0
>>292
「んふふ…可愛らしいこと…ゼオラ、ゆっくりとお休みなさいな」

やはりお嬢様、母親譲りなのかそれともマナ達と関わる内に培ったものなのか、安らぐ呼吸音に耳をすませて柔らかく微笑み
ビィに視線を移して人差し指を自身の口許に添える

「ナイスバディと言うのは私の事でしてよ?ちなみにレラのはどちらかと言えばマニアックなので一緒にしてはいけませんわよ?」

膝元のゼオラを起こさぬよう、静かにゆっくりとした口調でビィの疑問に答え
でも、この話はおしまいと付け加えてビィとゼオラの様子を見守る

294ゼオラ=アドヴァルド & 栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/10/15(日) 02:22:41 ID:hCYAXhNw0
>>293

眠りに入ったゼオラは呼吸音すら耳に届かない。
直接触れた太腿から、息づいている振動や微かな重みを感じ取ることはできる。
普段、無である少女の確かな存在がしっかりと伝わっている。

「レラ、まにあっく、ぅ……?」
今一ピンと来ていないような返しの言葉。
少し目線を落として咥えた人差し指を見つめながら、小さく唸る様子からもまた知らない単語だったことが伺える。
「かわひら、聞く」
ないすばでぃとまにあっく。おしまいと言われたので彼女も持ち越すことにした。
……この選択が後ほど(レラに)大きな波乱を生むことになるのだが、ビィがそれに気づくことは無さそうだった。

295アウテリート ◆6xc12amlNk:2017/10/15(日) 23:35:18 ID:8ypaOhOo0
>>294
「そうですわね、今度じっくり聞くんですのよ?可能であればレラも一緒にね?」
(…なんか楽しそうな事になりそうですわね)

心の中で若干邪悪な事を考えながら、ゼオラの頭を撫でながらビィが質問する事を後押し、きっとなんだか騒がしいことになってしまうだろうが、今はこの空間を楽しもう
まだまだ時間はある、この空間、空気はしばらくの間は続くだろう、アウテリートは今日ここに誘ってくれたレラに心の中で感謝するのだった

296ゼオラ=アドヴァルド & 栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり:2017/10/18(水) 01:28:01 ID:hCYAXhNw0
―――数時間後

「あぁ、身体が硬い……」
重々しく開くドア、それに似通った足取りで部屋へと戻ってきたレラ。
部屋へと逃げ籠ったはいいが、レラの私室にベッドやソファといった身体を休められるような物はない。
結局、作業用の椅子で仮眠を取ったのだが、それが良くなかったというのは起きてすぐに理解できた。
両手を上げ背筋を伸ばせば幼く瑞々しい身体に反して骨がはじける音が響き、淀んだうめき声まで。
なんとかソファまでたどり着けば崩れ落ち、突っ伏してまた呻く。
「アウテリートめ……」


さらに時間がたって。
また落ちくぼんでいたレラの意識が、玄関のノブが回る音で取り戻された。
ぱた、ぱた。足音が聞こえてくれば、その聞きなれたリズムに裂いた意識を緩めて迎え入れる。
ただ、いつもより踏む音が強く聞こえるのは、頭をソファに預けているからか。
違和感を覚えはしたが、悠長に構えていたレラ……が、違和感は間違いでなかったらしい。
揺り起こされて、目を開く。その先に映る河平という人間は予想通りだったが、顔つきが妙に硬い。
「レラ。あなた、ビィに何を吹き込んだのでしょう?」
「んぁ……?」
「先ほど、私に訪ねてきたのですが。
 不在の間、一緒に居てもらっていた間に、何をしていたのですか?」
首を前後に振られれば、流石に意識が鮮明になっていく。
が、どこまで行っても河平の質問を察することが出来ず、当然答えも見つからず押し黙るのみ。
ただ一点、読み取れたのは、河平の笑みは口こそ歪めど目は不動……すなわち、怒っている。
程なく、言外に突きつけられるプレッシャーに急かされた脳が、ただ一言「まずい」という結論を出した。
ビィと河平間のやり取りは想像できない。それこそが邪悪の根源だ。
すっぽかして眠り耽っていたとは口が裂けても言えない、それはビィと河平間のやり取りを肯定するハメになる。
レラとビィとの空白の時間。その埋め合わせをした『彼女』の影響が、河平のこの表情を作り出したのだと気づくには、そう時間は掛からなかった。
(アウテリートめ……!!)

297魁<さきがけ>:2018/04/28(土) 03:03:34 ID:4f1Ss7Xw0
ふと思い至り、女はかつての都市を訪れた。
何時訪れても其処は夜。夜で無くてはいけない区域。夜でなくては生きてはいけないこの体。
そう、彼女は永劫を生きる吸血鬼。
とはいえ、生きた年月は見た目相応、人と変わらぬ新参者。

月影の下、人気のない公園。
彼女はひとりブランコに座る。風紀風情は様になる。錆びた金属の奏でる音が心地よい。
過去を振り返り、脳裏に描かれる思い出。
止めどなく溢れるノスタルジイ。この小さな体には収まりきらないほどのジュブナイル。
学友は元気かしら?
ご近所さんは健在かしら?
今はただ――そんなことばかりを想起している。
出会いと別れを繰り返し、たまには足跡をたどってみる。
それもまた、歴史のひとつとして刻まれるのだろう。

「閑話休題(それはさておき)――」

今宵は風が、気持ち良いな、など。

298黒沢小百合:2018/04/30(月) 22:05:27 ID:ikac95mQ0
>>297

「懐かしい顔ですね。」

ふと、背後から声がかけられた。
完璧に仕立てられた黒いスーツ、夜風になびく長く艶やかな黒髪。
そして、切れ長の瞳を持つ長身の女。

都市機構の中枢を支える生きた歯車たる存在、黒沢小百合その人であった。

299:2018/06/14(木) 02:13:28 ID:4f1Ss7Xw0
>>298
「懐かしい、か。時間というのは残酷なモノ。
 過ぎ去った時は、新たな出会いに塗り潰されて消えていく
 経済成長に起因する都市開発は郷里の面影を排し、思い出は心の中にだけ残っていく
 それはあまりに辛すぎると思わない――小百合さん?」


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