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【イベントC】永劫を超越せし異能都市【LV5】
296
:
ゼオラ=アドヴァルド & 栖狩ビィ / レラの暇がちな昼下がり
:2017/10/18(水) 01:28:01 ID:hCYAXhNw0
―――数時間後
「あぁ、身体が硬い……」
重々しく開くドア、それに似通った足取りで部屋へと戻ってきたレラ。
部屋へと逃げ籠ったはいいが、レラの私室にベッドやソファといった身体を休められるような物はない。
結局、作業用の椅子で仮眠を取ったのだが、それが良くなかったというのは起きてすぐに理解できた。
両手を上げ背筋を伸ばせば幼く瑞々しい身体に反して骨がはじける音が響き、淀んだうめき声まで。
なんとかソファまでたどり着けば崩れ落ち、突っ伏してまた呻く。
「アウテリートめ……」
さらに時間がたって。
また落ちくぼんでいたレラの意識が、玄関のノブが回る音で取り戻された。
ぱた、ぱた。足音が聞こえてくれば、その聞きなれたリズムに裂いた意識を緩めて迎え入れる。
ただ、いつもより踏む音が強く聞こえるのは、頭をソファに預けているからか。
違和感を覚えはしたが、悠長に構えていたレラ……が、違和感は間違いでなかったらしい。
揺り起こされて、目を開く。その先に映る河平という人間は予想通りだったが、顔つきが妙に硬い。
「レラ。あなた、ビィに何を吹き込んだのでしょう?」
「んぁ……?」
「先ほど、私に訪ねてきたのですが。
不在の間、一緒に居てもらっていた間に、何をしていたのですか?」
首を前後に振られれば、流石に意識が鮮明になっていく。
が、どこまで行っても河平の質問を察することが出来ず、当然答えも見つからず押し黙るのみ。
ただ一点、読み取れたのは、河平の笑みは口こそ歪めど目は不動……すなわち、怒っている。
程なく、言外に突きつけられるプレッシャーに急かされた脳が、ただ一言「まずい」という結論を出した。
ビィと河平間のやり取りは想像できない。それこそが邪悪の根源だ。
すっぽかして眠り耽っていたとは口が裂けても言えない、それはビィと河平間のやり取りを肯定するハメになる。
レラとビィとの空白の時間。その埋め合わせをした『彼女』の影響が、河平のこの表情を作り出したのだと気づくには、そう時間は掛からなかった。
(アウテリートめ……!!)
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