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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説第100話
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魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所の2スレ目です。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
前スレ
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説第99話
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12448/1243670352/
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はじめまして。
このたび、しょうもないSSを完成させまして、恥ずかしながらお披露目にまいりました。
わずかでもスレッドの滋養になれば幸いです。よろしくお願いします。
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・お読みになる前に
このSSはキャラクターの崩壊が激しく、さらには、下ネタ・お下劣なネタが絡んできます。
stsの後、ティアナとヴァイスのフラグが成就した状況から話がはじまります。
あらかじめご了承ください。
「小さいことはいいことだ」
ん?今何を考えた?
おまえだ。そこのおまえ。
まさかやましいことを考えていないだろうな。
私を見て私の外見から、私の言葉を聞いて私の外見から、何を想像した?
当ててやろう。
おまえはロリコンだ。
おまえはちちゃい娘が大好きだ。
おまえは貧乳あるいはつるぺたが大好きだ。
おまえはつま先立ちをしても唇が相手に届かずムキになる程度の身長が大好きだ。
おまえはくりんとした眼を無垢に輝かせるぷにぷにした頬ときらきらさらさらの髪を持つ頭部が大好きだ。
おまえは未成熟でスレンダーというにも肉付きの足りない身体が――
そこまで喋ったところで、チンクはギンガに小突かれた。
「あう」
ギンガはチンクを小突くにあたって移動する必要すらなかった。
なぜならば、チンクは自分の大腿の間におさまっていたからであり、ついでに言うとその下半身は二人ともコタツの中なのである
。
「ギンガ、なぜ叩く」
「何を一人ではしゃいでるのよ」
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ナカジマ家のコタツは大きい。そうでなければならなかった。
昔は小さかったのだが、なにしろ家族が倍以上に増えてはこたつを大きくする以外の方便はなかった。
4人用のコタツも、母がいないといえ育った娘二人プラス父でおおむねいっぱいだったのだ。
しかもTVなど見ようものなら必然的に座る位置はかぎられる。TV側の面は使えない。
あれ以来、家族は7人に増えたので、ゲンヤは家電量販店に足をはこび、コタツを買い求めた。
しかし7人入れるほど巨大なコタツなどそうは置いていない。今までの倍のサイズだから当然だ。
そのうえ娘たちは例外一人をのぞいて、どいつもこいつも立派に育ったボディの持ち主である。
「私がギンガの膝の上におさまったとき、あいつは一瞬だがいやらしい目で私を見たんだぞ、まちがいない」
「それは貴女が問題発言をするからよ」
ましてや客人などあろうものなら大変である。
スバルと仲の良いティアナはよく来る。アルトは来なかった。原因はヴァイス。詳細はこのさい棚に上げておけ。
客が来るとさらに狭い。ぎゅうぎゅう詰めである。そのため料理担当か元気の子、前者はギンガとかディエチ、
後者はノーヴェとかスバルがコタツの外部に出たりするのだが、それでも足りない場合は最期の手段が用いられる。
『機人合体!』『コタツフォーム!!』
の掛け声と共にどっこいせとチンクが誰かの膝の上に納まるという寸法である。
ちなみに機人合体なのでゲンヤさんのとこには来てくれない。残念。
ティアナ?ヴァイス?あいつら人間だし。
とりあえずコタツの話はこのへんにしておこう。
要するに、コタツフォームと叫んでは、いそいそとギンガの膝の上におさまって、ちょこんと鎮座したチンクが幸せそうに冒頭の台
詞を吐き、それに対するヴァイスの反応を目ざとく見つけて、セクシャルハラスメントだと扱っているのである。
それは隣のティアナの顔を憮然としたものにさせるには充分であったし、ギンガが突っ込むのも無理からぬ話。
「だいたいね」
だが、ギンガの突っ込みで事態は収束を向かえるだろう。誰もがそう思った。
「ヴァイス陸曹がロリコンだったら、ティアナの保険に私にツバつけとくわけがないじゃない」
そのような皆の想いは容赦なく打ち砕かれる。
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場の空気が凍て付いた。否、宇宙船の気密が破れたような状態であった。
突然の減圧で視界は霧に覆われホワイトアウトし、耳はキンキンして何も聞こえず、凄まじい激痛が身体を襲うような。
一方のギンガとチンクは飄々としたものである。
その言葉は嘘か真か、チンクの頭の小突いた部分を優しく撫でる彼女からは邪なものは見られない。
「なるほど、では誰でも良かったのだな。ロリコンではなく女の敵だ」
チンクもチンクである。驚くでもなく、かような発言で火に油を注ぐのだ。
隣のティアナの表情は憮然を通り越して、ひきつっている。
たまらず彼女はのたもうた。
「ねぇ二人とも、冗談はほどほどにしてよ」
「まぁ冗談だけどね。二人の愛がどれほど確かなものなのか試すのはいけないことかしら?」
ギンガの返事は優美な流し目を伴い戻ってくる。
「私だって将来有望な素敵な殿方を前に座しているほど女を捨ててないの。安心して緩んでると、貴女――」
長い髪をかきあげる仕草、獲物を前にした肉食獣の眼。そしてその口から妙に妖艶な響きを含ませた言葉が放たれるのであっ
た。
「盗っちゃうわよ?」
ぞくり。一瞬、ティアナはこの女がギンガの姿をしたドゥーエなのではないかと疑った。
「そうだそうだ、とってしまうぞ」
なぜかチンクも一緒にそんなことを言うのである。
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「ふ、ふん。そんなことできるもんですか。彼と私は恋人同士なんだからもう」
「一体その自信はどこからわいてくるのかしら?」
「……いつもキスしてるもん」
「ハん、お子様ね。キスくらいで自分の男にできるほど恋愛は甘くないの」
「じゃあ貴女はどうなの?まさか横恋慕してどうこうするつもり?」
「まさか。でもあれくらい狡猾にはなりたいわね」
そこまで話したところで、ティアナははっと気がついた。
チンクがギンガの膝の上から姿を消しているのである。
そして一瞬ギンガがちらっと視線を向けた先では、ヴァイスが、膝の上におさまったチンクに困った様子で、救いを求めるような眼
差しを、ティアナに向けていたのである。
「ちょっとチンク!貴女!」
「やっぱりヴァイスはロリコンだったぞ、ギンガ。ぜんぜんイヤがらない」
「子守り気分だけどな」
ヴァイスの言葉は余裕に満ちているものの、冷や汗が伝う顔から見て、心中が平静でないのは明らかである。
なにしろプチ修羅場が演じられている状況、ゲンヤとの会話に逃げていたところで、コタツの中を通ってチンクが強襲してきたの
だ、彼は問答無用で戦いの場に引き込まれた。
「私の妹にセインというのがいてな、今は聖王教会のほうにいるが、あれの得意技だ」
コタツもぐりをディープダイバーになぞらえるチンクの視線は、ティアナに向けられている。
ヴァイスは知るよしもないが、その表情はというと、勝ち誇ったような、格下を見下すような、嘲ったものなのである。
ティアナが怒ったのも当然であろう。
「ちょっとヴァイス!貴方!」
「仕方ないだろ、三佐の前でむげに扱うわけにもいかないし……」
「お父上、また家族が一人増えるけど、良いかな」
ヴァイスは噴出し、ティアナは絶句し、ギンガは抑えきれないらしく顔をにやにやとゆがめている。ゲンヤさんは呆れ顔。
他の姉妹は「ああ、またはじまったよ」とでも言いたげな顔か、あるいは我関せずといった状況だ。
孤立無援のティアナは、自らの親友に助けを求めた。
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「スバルー、あなたのお姉さんが苛める……」
「しらないよ」
「え」
やけにそっけない返事が聞こえたのは気のせいだろうか。
見ればスバルは、ティアナたちに背を向け、TVの前で正座しながら映画を鑑賞していた。
そういえば話がはじまってからずっと蚊帳の外だったような。
「えーと、スバルー?」
再度の催促に、今度こそ振り向くスバルだが、さきほどの返事は聞き間違いや面倒くさいの類のものではなかった。
ティアナは絶望することになる。
答えはこうだ。
「……だからしらないよ。ティアは私やアルトよりヴァイスさんのほうが大事なんでしょ?勝手にしてよ」
うわぁ。
スバルも相手をこんな冷たく睨むことができるのか、その事実に愕然とするティアナであった。
「私の妹がこんな傷ついてるのに気づかないなんて、ひどい友人よね」
「くっ!」
追い討ちをかけるかのようにさめざめと泣く仕草がわざとらしいギンガ。
チンクは漁夫の利のごとくヴァイスのお腹を枕がわりにして寝ているし。
それを攻撃しようとティアナがコタツの中で足を伸ばして蹴ってみればヴァイスが顔をゆがめて痛いと申す。
「ティアナ、それ俺の脚だ」
「あ、ごめん」
「ひどい女だぞ」
「あんたはうるさい」
「ひどい女ね」
「うるさいわよ」
「ひどいよねティア」
「ごめんなさい」
親友には弱いティアナであった。
-
・
「すいませんすいません、うちの姉たちが」
玄関先で帰る二人を見送りつつ、ぺこぺこと謝るのはナンバーズ屈指の良識者ディエチ。
キッチンで夕食を作りつつも、ずっと居間の様子が不安だったのでした。
姉たちよりずっとよくできた子なのです。
「よくできた妹だとぉぉお!!」
なにやら怒拳四連弾されそうな地獄すら生ぬるい声が聞こえたが、皆シカトを決め込む。
おそらく今頃、第六無人世界の軌道拘置所2番監房あたりでは、いまいち萌えないメガネっ娘が吼えているだろう。
「いえ、私も大人気ないことをして、お恥ずかしいです」
ティアナも頭を下げているのは、玄関先でゲンヤさんが一緒であることもあったが、それ以上に、親友に帰宅することを告げたと
きのスバルの反応が彼女の腰を低くしていた。
帰宅する旨を告げられたスバルは、映画も終わってテープ巻き戻し中の、いわゆる砂嵐画面をずっと凝視しながら、振り返りもせ
ずにこう言ったのである。
「ぁ。そ。じゃーね」
そんな具合なものだったから心に隙間風が通るのも当然だ。
まさか自分の親友が、男っ気のないことをここまで気にしていたことに気づかず、恋人を連れ込むとは友人失格である。
レバー入れ大ピンチ。くすん。
「まぁ、ほとぼりが冷めたらまた来いよ……スバルは最近スれてるが、経験がないからな。男のひとつでもできれば考えが変わる
だろ。それより心配なのはギンg「お父さんそれ以上言ったらドリル」……悪ィな、気をつけて帰ってくれ」
「……すいません」
年頃の娘ばかり6人も抱え込んだゲンヤの気苦労が垣間見える訪問を終えた二人は、ナカジマ邸を後にした。
ディエチが、こちらの姿が見えなくなるまでずっと玄関先に立って見送ってくれていたことに、彼女の優しさを垣間見た気がした
が、家の中からドリルの回転音と怒声と爆音が響 いてきたのには閉口したものである。
-
・
一番フェイト
二番チンク
三番ギンガ
四番スバル
野球なら満塁ホームランも不可能ではない面子である。燃えよドラゴンズ新暦76年版があったらそのまま歌にできそうだ。
しかし、その面子でもって以下のようなことを叫んでいるのだから手に負えない。
「男漁りしよう」
「うむ、男漁りだ」
「男漁りよ」
「男漁りだね」
だめだこいつら、はやくなんとかしないと……
・
今をさかのぼること一週間前。
「本作戦の目的は、我ら"魅力的だがなぜかフラグが立たない女性陣の会"が男漁りをすることを目的とした男狩りでありジェント
ルメン・ハンティングである」
四畳半のブリーフィングルームでギンガが熱弁をふるっていた。詳細はあまりに醜悪なので省かざるを得ない。
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「こんな綺麗で公務員で気立てが良い私になんで男はなびかない!私になびかない男なんてみんなクズだ!」
ギンガさんそんなこと言ってるから男どもが逃げるんですよ。
「ティアとアルトは奪いっこする仲なのに私だけ蚊帳の外。こんなの不条理だ。いいよ私あんなのよりもっと良い……ブツブツ」
スバルさん目が死んでますよ大丈夫ですか何があったんですか。
「最近なのはがヴィヴィオにばっかりかまけて私の相手をしてくれないの。寂しいから浮気してやるんだから」
フェイトさんそんな倦怠期の主婦みたいなこと言わないでください。
「更正組最年長として妹たちの手本とならねばならない!」
なんとなく動機不純ですよチンク姉。
そんなこんなで周辺に連絡を取り合って合コンのセッティングを推し進める一同は、作業に一週間をついやした。
最終的な日程が決定したときは拍手喝采、四畳半のブリーフィングルームでは発泡酒で乾杯が行われ、ゲンヤさんに今何時だと思ってるんだと怒られたのである。
・
結果から言うとこの合コンは失敗に終わった。
コンパだと聞いて旧知のみんなが、あるだけ大勢集まってきてしまったからだ。
「え!?違うの!」
シャマルさんは四人が自分へ向ける怒りと失望の眼差しにそう答えるよりなかった。
流石は管理局屈指の天然である。
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だが真の地獄はそこからだった。
なにしろ酒の勢いである。酒の勢いとは恐ろしい。ひょっとすると酒こそ最大のロストロギアかもしれない。
たとえば酒の回ったティアナとアルトが泣き上戸でヴァイスを奪い合っていたら、キレたスバルが振動破砕を放ち、危うくヴァイスが男性でなくなるところだったり。
自分にしなだれかかって言い寄るフェイトに「小娘に興味は無い」とかキツいことを言っちゃったザフィーラが主におしおきされ、
泣いて走り去ったかに見えたフェイトは酔った状態で全力疾走したものだから(血が滲んで読めない)。
ヴェロッサに近寄ろうとすればシャッハさんカリムさんに猫っ可愛がられてそのままお持ち帰りされるギンガがあったり。
あと司書長は、なんか教導官がくだ巻いてるのに付き合わされてたり。
シャマルさんがウィスキーをストレートであけながら「殿方なんてつまらないわ、みんな先に死んでしまうんだもの」とか普段のほんわかな雰囲気からは考えられぬことを言っていたり。
エリオがキャロとルーテシアにトイレに連れ込まれたまま戻らなかったり。
ヴィータがリィンとユニゾンしては分離を繰り返して紅白めでたい宴会芸を披露してるうちに赤と白の縞模様になってしまい道頓堀川に投げ込まれたり。
ゲンヤさん腹踊りしてー!なんて誰かが言ったもんだから上半身を脱ぐと隆々たる筋肉と傷跡だらけの肉体が出てきたりなんてことは流石になかった。
ところでチンク姉は一味違った。
なにしろ姉である。姉とは恐ろしい。ひょっとすると姉こそ最大のロストロギアかもしれない。
「最初にガンガン飲ませてあることないこと口走らせて弱みを握ったあとでおもちかえりするのだ」
この作戦は見事に当たった。
スバルとティアナとアルトが三人で喧嘩して泣いて羽交い絞めになってぐるぐる巻きにして泥酔してつぶれたのを見計らって、や
っぱり泥酔して寝ているヴァイスを機人のパワー でひょいと持ち上げて、スタコラもっていってしまったのである。
ちなみにお持ち帰り以外は実話である。
女とは恐ろしい。ひょっとすると(以下略)。
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・
「とったどー!」
お留守番だったディエチ――詳細に言うと水色のシャツに膝下までカットオフのデニムの上からピンクのエプロンという完璧な姿のディエチである――は、そんな姉の帰宅に頭を悩ませていた。
「チンク、なんでまたこんなややこしい男性を好き好んで持ってくるの」
「そこはそれ、この男がいなくなればスバルとティアナの仲も元通りだ。あと私が入籍すればギンガの姉様も焦燥感を募らせてイヤがっているお見合いに前向きに」
どこからともなくドリルが飛んできて壁を貫いたので、チンクはそこで発言を停止せざるをえなかった。
「私にはずいぶん乱暴な発想に思えるのだけど……」
「まぁ見ていろ、既成事実さえ作ってしまえばこちらのものだ」
なんて言いながら部屋にヴァイスを連れて行くチンクである。
しかしディエチはどうにもいい予感がしなかった。
・
「うぅ、飲みすぎた……」
八神はやてはザフィーラに背負われて帰宅の途上にあった。
普段のストレスのせいかやりすぎたらしい、その表情は青ざめている。
「気分悪ぅ……」
「もう、はやてちゃんは身体が小さいんだから飲みすぎるなっていつもいってるのに……」
並んで歩くシャマルは呆れ半分心配半分といった顔であった。
傍らには寝てしまったヴィータを同じく背負って歩くシグナムの姿があるが、あちらもだいぶ酔っているのか言葉数が少ない。
「うぅ、あかん、シャマル、戻しそう……」
いよいよ限界になってきたはやてである。
はやてはザフィーラの背中から降りると、周囲に茂みとか公衆便所とかが無いか探したのだが見当たらず、絶望的な気分になった。
シャマルがはやての背中をさすりながら問う。
「ほんとにだめ?吐いちゃう?」
「……もうだめ、おねが……」
シャマルはものすごく渋い顔をしながら、"旅の鏡"を展開した。A'sでなのはのリンカーコアを抜こうとしたアレ。
今回の使い方はなるべく聞かないほうがいい。推して知るべしである。
はやての嗚咽と共にマジカルミストがほとばしり、それらは"旅の鏡"の向こうへ消えていった。
-
・
うふふ、なんで自分がここにいるかという顔をしているな。
おっと動こうとしてもむだだぞ、お前の身体は既に拘束している。
なに、別にとって食おうというわけではない、私に協力してくれればいいんだ。
お前がティアナとわかれて私とくっついてくれればそれでいい。
そうかそうか、こころよく引き受けてくれるというのだな。それはありがたい。
ところでその手段だが、確実を期するためにお前と私の子供が必要だと思うのだ。
そうかそうか、こころよく引き受けてくれるというのだな。ありがたいありがたい。
大丈夫、心配することはない。私はこれでも初潮がきているから妊娠できる体だ。
うれしいだろう、こんな可愛い子とできるのだからな。もっと喜べ。
えーと、まず脱がないことには話がはじまら……
仰向けに寝かせられているヴァイスは、自らの上にまたがっている銀髪の少女の頭上に、何か緑色の光の渦が出現したのに気づいていたが、
口にガムテープを貼られているので指摘することができなかった。
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おしまいです。
申し訳ございません、うっかりしていたもので
最初のところで名前欄に題名を入れ忘れてしまいました・・・
内容の見苦しさとあわせて、お詫び申し上げます。
それでは皆様、よい週末を。
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乙。
なんてカオスな話なんだ……。男あさりとか言うフェイトさん(25?)とギンガ(xx)の切実さが感じられるようだ。
最後のチンクは因果応報なのか……シャマルさんヒドス
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どう考えてもシャマル確信犯だろ……きたない流石シャマルきたないな
とても楽しまさせてもらいました
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初投下乙です!
いやぁ、姉が可愛いですねぇww
こういうほのぼのした話は大好きなので嬉しかったです。
しかし、ヴァイスは受難する話が似合うなぁ。
そして、さらりと北斗なネタなんかが入っていて笑えましたw
次回作などもお待ちしております。
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wwwww
なにこれ、面白すぎだろ!
チンク姉可愛す。
ジェラってるスバル可愛す。
シャマルさんマジ策士
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乙です! カオスってる状況が素敵!
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>>463GJ!
久しぶりに心から笑える作品だった。
しかしギンガさん、あんたはフラグ立ってる男性は一応いるだろwww
たしか、ラッコだかラットだか……
いや、違うな。やっぱりいなかったかな?
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トイレに行ったっきりのエリキャロルー…修羅場なのか三人よろしくやってるのか気になる
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以前あった、フェイトのお見合いSSの続きが読みたい。
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>>463
GJ!面白かったですwwww
できればこれからもジャンジャン投下して常連の職人さんになってください
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>>463
GJ よかったです
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>>473GJ
教導官に管を巻かれる司書長
このごろフェイトのテクが単調でつまらない。なっか良いレズテクの本、見つけてくれないかなユーノくん?に1000ダウト
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最近サイヒさん見ないなぁ。どうしたのだろうか?
ファンの戯言
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業務連絡です。
99スレの保管完了しました。
職人の方々は確認お願いします。
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大変乙でございます orz
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いつも感謝です、乙
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いつもいつもご苦労様です。
乙です。
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>>476
保管ありがとうございます。
では今度は需要があるか否かは別として、フェレットユーノ×アギトを書きます。
・フェレットユーノ×アギト
・「本当は恐ろしいフェレットさん」とは関連無し
・エロ
・獣姦ユニゾン注意
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アギトはフェレットに意地悪をしてやろうと決めた。かつてはリインに対する意地悪の第一人者、
世界的権威とさえ言われた彼女ではあったが、最近はどうも乗り気がしなかった。
何故ならば今のアギトは立派な八神家の一員であり、リインともすっかり仲良くなっていた故
リインに意地悪をするのは何か申し訳ないとさえ思えて来ていたのである。
「よし決めた。今日からリインの代わりにフェレットに意地悪するぞ。」
リインに意地悪をするのは何か申し訳ないからと、アギトは代わりに何故かフェレットに照準修正する
決意を固めた。理由はやはりサイズ的にフェレットが一番丁度良いからだ。犬や猫はアギトと比較して
大き過ぎて負けてしまいそうであるし、逆にネズミやハムスター等は小さすぎて何か面白く無い。
そして虫類はグロテスクで意地悪どころの騒ぎでは無い。それ故にアギトとほぼ同体格のフェレットに
白刃の矢が立ったのであった。
「けど…フェレットって何処にいるんだ?」
フェレットに意地悪するのを決めたものの、アギトは周囲を見回しながら困った。
何故ならば、その肝心のフェレットが見当たらないのであるから。
それからアギトはフェレットを求めて彼方此方探し回ったり、それに関しての情報収集を始めた。
何かすっかり目的と手段が入れ替わっている様な気もするが、本人はまるで気にしてはいなかった。
「フェレットはいたけど……どこも変な問題起こりそうな所ばかりだな〜。」
アギトの情報収集の結果、フェレットの居場所を幾つか掴む事は出来た。しかし、だからと言って
本来の目的を実行する事は出来なかった。何故ならば、アギトの見付ける事が出来たフェレットは
ペットショップの商品だったり、また誰かに飼われている物が大半だったのだから。
ペットショップのフェレットに意地悪をすれば、その店との問題に発展するし、
誰かに飼われているフェレットに意地悪をすれば、その飼い主との問題に発展する。
故にアギトは行動に移す事が出来なかった。
「は〜…どこかに野良フェレットとか転がって無いかな〜。」
さんざ歩き回ってすっかり疲れた為に本局に戻って来たアギトは失意のまま本局通路をトボトボと
歩いていたのだが、そんな時に彼女は後の運命を大きく変える事となる出会いを果たすのである。
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「あ………フェレット…………。」
アギトは見た。本局の通路をトコトコと歩く一匹のフェレットの姿を。薄黄土色の毛並みと翠色の瞳をし、
頭に二本のアホ毛が生えているとても可愛らしいフェレット。
「ゆ…夢じゃないのか…? ここ本局の中だぞ。何でフェレットが歩いてるんだよ…。」
先に説明されている通り、ここはミッド地上では無く本局と言う人工的に作られた施設の通路内。
そこをフェレットが歩いていると言うのは実に不自然であったが、今のアギトにとっては好都合。
「よ…よし。何でこんな所にフェレットがいるのかは分からないけど、コイツなら…コイツなら
意地悪しても大丈夫だ。」
何を根拠として大丈夫なのか分からないが、アギトはこのフェレットに意地悪をする事を決めた。
そしてまず意地悪の第一段階として、歩いているフェレットの後を付いて行く手を取っていた。
「おいフェレット。お前何処へ行くんだ?」
「きゅっ。」
同じく意地悪の一環として話し掛けてみたアギトであったが、フェレットはかすかに聞こえる程度の
小さな声で一鳴きするだけであり、構わず歩き続ける。それがアギトには面白くない。
「おい。聞いてんのかよ。何処へ行くんだって言ってるんだよあたしは。」
アギトはフェレットの頭を小突いた。こうすればフェレットは情け無い泣き声を発して痛がると
アギトは考えていたのだが、フェレットは意外にも冷静であり、ゆっくりとアギトの方にふり向いていた。
「きゅ〜。」
「お! やんのかこら!」
アギトを睨み付け威嚇を始めたフェレットに対しアギトはファイティングポーズを取った。
こうして襲い掛かって来たフェレットを軽くあしらってどちらが上か思い知らせてやろうと考えていたのである。
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「きゅ〜!」
「遅い!」
勢い良く跳びかかって来たフェレットの突撃をアギトは華麗にかわし、腹部にカウンターの蹴りをお見舞いした。
アギトはこの後フェレットは腹を押さえてのた打ち回るはずだからそこを笑ってやろうと考えていたのだが…
「きゅっ。」
「あれ…? 確かに腹蹴ったはずなんだが…。打ち所間違えたか?」
腹を蹴られたのにも関わらずケロリとしているフェレットにアギトは若干驚いた。
フェレットはその外見の通り胴が長い故、腹部への蹴りは当てやすいし、実際アギトの蹴りは
フェレットの腹部に命中していたはずなのだが…
「ならもう一度蹴り飛ばしてやるよ。」
アギトは今度こそフェレットをのた打ち回させようと今度は自分からフェレットを蹴りに行こうとしたのだが、
その時だった。アギトの着ていた服に僅かな切れ目が生じ、その切れ目がまるでたった一つの穴からダムが
崩壊して行くかの様に衣服全体にまで広がり細かく切り裂かれ、忽ちの内に全裸にされてしまったのだ。
「キャァァァァァ!! な…何が起こったんだよぉぉ!」
アギトは思わず顔を真っ赤にさせ、両手でそれぞれ胸と股間を押さえて蹲ってしまった。
アギトには何故自分の着ていた衣服が突然全て細かく切り裂かれ、全裸にされてしまったのか
ワケが分からなかった。が、その時にアギトは見た。フェレットの前足の指先から伸びている
爪が照明の光を反射して光っていた所を…
「ま…まさか…お前がやったのか…。」
「きゅっ。」
如何にも人懐っこそうな可愛らしい声で一鳴きするフェレットだが、アギトは逆に真っ青になった。
アギトの衣服を切り裂いたのは他の誰でも無いフェレット。ここに来て初めてアギトは自分の行いの
間違いに気付いていた。
「あ! あああ………。」
次の瞬間アギトのとった行動。それはフェレットの爪で細かく切り裂かれた衣服を掻き集め、
それで何とか胸と股間を隠しながら逃げ出す事だった。自分はとんでもない相手に喧嘩を売ってしまった。
勝ち目が無い。アギトが自分の間違いに気付いた時には既に遅く、今度はフェレットがアギトを
追い駆ける番だった。
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● < 69_264氏乙!
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒) / /|
)))))) / / |
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
))))))
Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`) < 残暑見舞い、潮風と共に君に捧ぐ
⊂ つ \_______________
\ \/ ̄\
\/ 涼/
/納 /
\_/
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
))))))))
-
「きゅっきゅっ。」
「だっ誰か! 誰か助けてくれぇぇぇぇぇ!!」
フェレットが可愛らしい声で鳴きながら追い駆けて来る中、アギトは必死に助けを求めながら
本局の通路を駆けた。だが不思議な事に、何時もなら多くの人が歩いているはずの通路は
人っ子一人いなかったのだ。
「え!? 何で!? 何で誰もいないんだよぉぉぉぉ!!」
「きゅっきゅっきゅっ。」
通路は愚か本局全体が完全に無人化してしまったかの様に無音だった。アギトが必死に助けを求め
叫んでも、ただそれが響くのみ。そしてアギトが後ろを向くと、フェレットが舌を出して追い駆けて来る。
そのフェレットの口から覗く牙がまた鋭く、照明の光を反射して輝いており、アギトの恐怖感を掻き立てた。
「うっうああああああ!!」
「きゅっきゅっ。」
誰も助けの来ない孤独と言う名の恐怖の余り、アギトの目からは涙が流れ飛び散り、あろう事か
失禁までしてしまっていた。必死にフェレットから逃げるアギトの股間から尿が流れ落ち通路を汚して行く。
「きゅっ!」
フェレットに対する恐怖の余り失禁したアギトの尿が全て流れ落ちた次の瞬間だった。フェレットが
勢い良くアギトに飛び付き押し倒していたのである。そしてアギトに組み付いたままゴロゴロと
通路の床を勢い良く転がって行く。
「きゃぁぁぁぁ! いやぁぁぁぁぁ!」
「きゅっきゅっきゅっ。」
アギトは思わず悲鳴を上げてしまった。例えるならば、素人が柔道の達人から何パターンもの寝技を
連続で仕掛けられているかの様なイメージ…いやそれよりももっと酷いと言わんばかりな状況であった。
それだけフェレットの猛攻に対し、アギトは何も出来なかったのだ。
-
「(こ…コイツ…力強……何で!? フェレットってこんな強かったのかよぉぉ…………。)」
アギトはフェレットに何度も転がされる中で己の愚かさを悔やんだ。当初アギトはフェレットについて
鳴き声をあまり発する事は無く、ペットとして飼いやすくと言う評判から、大人しくて弱々しい小動物であると
考えていた。しかし実際は違う。フェレットがペットとして家庭で飼われる様になったのは比較的近年に
なってからであり、元々はウサギやネズミを狩る狩猟用動物として扱われていたのである。そしてペットとして
家庭に飼われる様になった後も、フェレットが自分より大きな猫や犬に襲い掛かった等と言う事例も
さり気無く存在する。そう。つまりフェレットは決してアギトの考えていた様な甘い動物ではなく、
れっきとした肉食獣。猛獣だったのである!
「きゅ〜。」
「うあああああ!!」
眼前で大きく開かれた口から覗くフェレットの鋭い牙を目の当たりにして、アギトは思わず悲鳴を上げた。
「くっ食われる………あたしフェレットに食われちまうぅぅぅぅぅぅ!!」
アギトの目からは大量の涙が飛び散り、残った体力を振り絞って必死に逃れようともがいた。
確かに一連の事態に関して非があるのはアギトの方であるが、だからと言って食われてしまうのは嫌だ。
うつ伏せにされていた状態から何とか起き上がり、フェレットから脱出しようとするが………
「うっ!!」
次の瞬間アギトの全身が硬直した。そして股間部に何か固く巨大な異物が押し込まれた感触と激痛が彼女を襲う。
「あ……あぁぁ………。」
「きゅっ。」
アギトが全身をプルプルと痙攣させ、己の身に起こった事態を把握した時には既に遅かった。
うつ伏せ状態から起き上がろうとしていた途中の四つん這い状態の際、フェレットが背後から
アギトの背に覆い被さっており、その拍子にフェレットの固く怒張した肉棒がアギトの処女を奪っていたのだから。
「いっいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「きゅ〜。」
何故かアギトとフェレットを覗いて人っ子一人いなくなった本局通路内にアギトの悲鳴が響き渡った。
それは偶然か、はたまた必然かどうかは分からない。しかし、フェレットの怒張した肉棒がアギトの
膣口に深々と突き込まれ、その処女膜を容易く貫いていた事は紛れも無い事実であった。
-
「いったぁぁ………。」
「きゅっ。」
アギトはフェレットによって処女を奪われた。それはすなわち獣姦。アギトは当初サイズ的に丁度良い
と言う事でフェレットを狙ったが、それが逆に仇となってしまった。そう。アギトの膣は、フェレットの
怒張した肉棒を挿入するのにも丁度良いサイズであったのだ。
「きゅっきゅっきゅ。」
「あっ! あっ! あ〜っ!」
そして次に始まった事。それはフェレットの激しい突きであった。まるでピストン運動の様にフェレットは
勢い良く腰を振り、抜いては突き、抜いては突きを繰り返す。それはアギトの体さえも無理矢理に突き動かす程の
激しい代物であった。
「きゅっきゅっきゅっきゅっきゅ。」
「あっ! もうっ! ダメッ! やぁっ!」
疲れを知らないと言わんばかりに突き続けるフェレットに対し、アギトの全身は汗だくとなっていた。
そしてフェレットが突けば突く程アギトの膣はフェレットの肉棒によって開発されて行く。
「きゅ〜。」
「あっ……………。」
今度はフェレットの体がプルプルと震え始めた。アギトが何か嫌な予感を感じたその時だった。
どびゅっ びゅびゅびゅっ
「んぁ…………。」
出した。フェレットがアギトの膣内に勢い良く射精していた。濃く大量の精液がアギトの膣と子宮に
満たされ、フェレットが肉棒を引き抜いた膣口からもそれが溢れ出て来る程であった。
-
「やられちまった………あたしは………何もかも奪われちまった………。次は……あたし……本当に
食われちまって………命も奪われるんだな…………。ゼストの旦那……あたしが旦那の所に付いたら…
迎えてくれな………。」
アギトは己の死を覚悟した。この後フェレットの鋭い牙によってアギトの体は噛み千切られる……
と思われていたのであったが、意外な事にフェレットはこれ以上の事は何もせず、去って行く事であった。
「え…? 何でだよ……何で食わねぇんだよ………約束が違うじゃねぇか………あたしは覚悟したのに……
なんでお前はあたしを見逃すんだよ………何でだよぉぉぉ………。」
普通なら命が助かったと言う事で、見逃してもらえた我が身喜ぶべきなのだが、アギトには
それが逆に自身の価値を貶められた様に感じられ、悔しかった。そしてアギトはその場に倒れたまま、
かすれた声でフェレットに呼びかけるも空しく、フェレットはそこからトコトコモサモサと去って行くのみであった。
「何で…何でなんだよ…フェレット…フェレットォォォォ…………。」
それから数日後、本局の通路を一人彷徨うアギトの姿があった。
「何処だ? 何処にいるんだよ…フェレット〜………。」
アギトはフェレットを探していた。フェレットに対する復讐の為にフェレットを探していると
思われていたが、その目はどこか違っていた。まるで離れ離れになった想い人を探している様な
その様な雰囲気が感じられた。
「一体何処に行っちまったんだよ〜…。」
「やあアギト。一体誰を探しているんだい?」
そんなアギトに問い掛けたのは、たまたまそこを通りがかった無限書庫司書長のユーノ=スクライア。
しかし、アギトは相手をする暇は無いとばかりにそっぽ向いていた。
「うっせぇよ! お前なんか関係無いだろ!」
「手厳しいな〜。」
アギトはユーノに構わずフェレットを探し続けた。フェレットは本局の通路を歩いていたのだから
本局内を探していれば再びフェレットに会えるに違いない。再びフェレットに出会う日を求めて
アギトは探し続ける。
「フェレット〜…一体何処へ行っちまったんだよ〜…。また出てきてくれよ〜…。」
おしまい
-
以前フェレット形態のユーノの可愛らしさを前面に押し出した(つもりの)話を書いたら
「フェレットは猛獣だぞ」「フェレットは肉食獣だぞ」ってレスが返って来ました。
この時の経験が今回フェレット形態のユーノを猛獣的に描く際に大いに役立ったのですから
世の中何が幸いするか分かった物ではありませんね。
-
◆6BmcNJgox2氏、すみませんでした
投下中に、割り込んでしまって本当に申し訳ない
油断してリロードしてなかった・・・吊ってきます
-
うーむ。ベルカのミニユニゾンデバイスはフェレットと身体の相性が抜群なのか? 一発で虜になっていやがる。
乙
-
乙です! カオスってる状況が素敵!
-
また書き込みがなくなったな。
まぁ投下もないし話題になる話もないからな。
という訳で復活して欲しい職人さんを挙げてみる。
俺は640氏
-
なのはさんの教導の続きを待っているんだが
-
さて、記念すべき100スレ目での初投下行きます。
タイトル「自分探し」
救い? ハッピーエンド? なにそれ美味しいの?
非エロ 欝?
全7レス
あぼんはコテか鳥で
-
1
絶え間ない違和感が、フェイトの身体を覆っていた。
もう、その原因はわかっている。
世界そのものが異なるのだ。違和感を感じない方がどうかしている。
そして――
世界が消えていく。
母さんのいた世界が。
姉さんのいた世界が。
リニスのいた世界が。
「さよなら、フェイト」
フェイトは目を覚ました。
そして、違和感が消えたことを知る。
違う。この世界は違う。
自分の中の何かが告げる。この世界は違う世界なのだと。
限りなく優しく、限りなく温かく、そして限りなく異なる世界。
それが、ついさっきまで存在していた違和感。
優しい母のいる世界。
元気な姉のいる世界。
決して存在してはならない世界。
とても存在して欲しかった世界。
それが、ついさっきまで自分のいた異世界。
闇の書の幻により生み出された世界。自分の中の記憶と願望により生み出した世界。
世界は消えた。自分は幻の誘惑に打ち勝った。
フェイトは、なのはの姿を探していた。
なのはがいてくれたから。
なのはが名前を呼んでくれたから。
だから、自分はこの世界に帰ってくることができた。
だから、なのはの姿を探す。
闇の書を倒し、はやてを救う。それが今のなのはの望み。そして、なのはの望みは自分の望みでもある。
-
2
……強いな。
……ええ、思ったより障壁は強いようですね。
……レベルを上げるとどうなるかね?
……フェイトお嬢さまに恒久的な障害が残る可能性があります。
……ふむ。肉体的な障害かね?
……それならば、ドクターの前では何の心配もないでしょう。しかし、この場合は精神的な障害です。
……ああ、それは少々困る。仕方ない、もう少し様子を見ようか、ウーノ。
……はい。ドクター。
フェイトは、どこからか聞こえてきた小さな声に耳を澄ます。
ドクター?
ウーノ?
一体誰なんだろう……。
心当たりなど……いや……これは……
違う。何故自分はそんな名前を知っているのだ。
無限の欲望
ナンバーズ長女
どこからそんな言葉が出てくるのか。
どうしてそんな言葉を知っているのか。
「フェイトちゃん!」
なのはが呼んでいる。そうだ、じぶんはなのはに必要とされている。それ以外、何が重要だというのだろう。
「なのは! 今行くよ!」
……本当に?
疑惑がフェイトの足を止める。
自分はなのはに呼ばれている。本当に?
「フェイトちゃん、どうしたの?」
闇の書の夢から抜け出したところ?
そう、闇の書の見せる幻から抜け出したところ。
ただし、二回目。
すでに闇の書はない。ここにあるのは、いや、はやてが所持しているのは闇の書ではない。
リインフォースもいない。そこにいるのはリインフォースツヴァイ。
-
3
この世界そのものが見せかけ。
この世界は、フェイト自身の記憶から捏造された偽りの世界。
だから、フェイトはドクターを知っている。
ドクターと呼ばれる者の正体を。
ウーノと呼ばれている者を。
ならば。
……ドクター、精神活動が異常活性しています
……面白い。外部からの干渉に堪える精神力か。リンカーコアから力を引き出しているのか?
……AMF濃度を上げますか?
……いや、私も見てみたくなった。フェイト嬢の精神力とやらを。
……では、トーレとセッテに待機させます
……用意がいい。さすがウーノだね
……ありがとうございます。
夢だ。
これは幻の世界、と自分に言い聞かせる。
あの時、闇の書の呪縛から抜け出した自分なら。
今も同じ。きっと、なのはが待っている。エリオが、キャロが、はやてが、シグナムが。
だから、抜け出してみせる。
スカリエッティの作り出した世界から。
この世界を脱出する。幻を破壊し、現実を構築し、再帰する。
……面白い。これほどの抵抗値を示すとは。さすがは、あのプレシア・テスタロッサがその叡智を懸けて作り出した存在、と言うべきかな?
……ドクター、このままでは理論計測値を超えます。
……そこまでか……。仕方ない、
「フェイト……ちゃん?」
なのはが呆然と自分を見ている。
フェイトは微かに胸の痛みを感じていた。それでも、そこにいるのは幻影のなのは。
アジトに潜入した自分を捕らえたスカリエッティが、自分の記憶から構築した幻影。
少しずつ戻り始めるフェイトの記憶。
はこぶね破壊に出向いたなのは。
スカリエッティ逮捕に出向いた自分。
そして、トーレとセッテを相手取り、いったんは勝利を収めるものの、ルーテシアと闘うキャロとエリオの姿に注意を奪われ、捕らえられてしまった。
それが、今の自分。
スカリエッティに幻覚を見せられているのだ。その理由は未だわからない。
しかし、闇の書と対峙した際の記憶を微妙に改竄されているところを見ると、偽りの記憶で自分を操るつもりなのかとも思える。
……無駄だ
とフェイトは呟く。
-
4
偽りの記憶など、真実の前では色あせる。どれほどの甘言に溢れた世界であろうとも、現実の前では色褪せるだろう。
幻は現実に敗れる。それはすでに、過去の自分たちが証明してきたことではないか。
だからこそ、フェイトは目前のなのはを黙殺した。
「フェイトちゃん?」
なのはではない。どれほど似ていたとしても。それはなのはではない。
フェイトはも、微かに心に浮かぶスカリエッティの声を探していた。
まるでノイズのように薄く、ランダムに発生しては消えていく言葉。それが現実の言葉。
……気付くのは、時間の問題かな。
……どうされます? ドクター。
……ナニ、気付いたところで拘束している事実は変わらない。慌てる必要はないさ。
今にもかき消えそうな囁き声ほどの音量に、フェイトは精神を集中する。
自分の中に生み出す、確固とした指標。
……私は、私の世界に。
……私のいるべき世界に。
……私が厳と存在する世界に。
……導となる錨を撃ち込む。
……確固たる我のある世界。
……導き、固着せよ。
……世界へと。
……我の世界へと。
一瞬、フェイトの瞳に映るなのはの姿がぶれた。まるで、壊れかけたディスプレイの映像のように。
フェイトはその現象に意を強くする。
「フェイイイイイイトトトトトトちゃああああんんん」
音声までがぶれはじめ、フェイトは嫌悪に表情を歪める。
「フェイト・テスタロッサ! 君は自分が何をしているのかわかっているのか!」
なのはの姿に重なる白衣の男。
ジェイル・スカリエッティ。
「やめたまえ! 君はわかっていない! これは、君一人の……」
-
5
ぶつん、という音が聞こえたような錯覚。それとともになのはの姿が消え、周囲の景色も消えていく。
フェイトは身構えた。
そこにいるのはナンバーズウーノとスカリエッティのはず。
二人を確保し、すぐにはやてに連絡しなければならない。
……否
……否
心の中の錨が唱える。ここは自分の世界ではないと。もっと確固たる世界があるのだと。
否!
否!
心は叫ぶ、ここは違うと。
もう、闇の書との戦いは終わったのだ。今は、ナンバーズとの戦いなのだ。
否!
否!
心はさらに叫ぶ。
フェイトは心の叫びに戸惑う。
否!
否!
何故、否定する? ナンバーズとの戦いを否定する?
ここが自分の世界ではないのか。
ここは、自分の世界ではないのか。
否!
否!
風が吹いた。
フェイトは目を閉じる。
-
6
……嘘だ。
吊り下げられた腕が痛む、それでも、痛めつけられた身体の各所の上げる悲鳴の前では腕の痛みなどは些少なことだろう。
「貴方は、どうして私を失望させるの?」
お母さんがいる。プレシア・テスタロッサが。
「フェイトぉっ!」
アルフの叫びが聞こえる。
「何をぼうっとしているの? 人の話を聞いているの? それとも考え事!?」
ああ。
いっそ懐かしい想いに、フェイトは笑い出したいのを堪えた。
ここは時の庭園。そして、母親に折檻を受ける自分。
闇の書事件のさらに前。どうして、こんなところまで。
さらなる、幻覚なのだろうか。
こことて、自分の世界ではない。
否!
否!
ほら、心が叫んでいる。
ここは自分の世界ではないと。
ここは違う。
否!
否!
そして、闇の書との戦いも違う。
否!
否!
ナンバーズとの戦いは?
否!
否!
否!
否!
一体、どれが幻影なのか、何処が真実なのか。
全ての世界に、フェイトの心は否を唱えている。
戻らなければならない。
自分の世界へ。
自分の本当の世界へ。
否!
否!
否!
否!
……
否定が止まる。
ああ、ここが自分の世界。
幻影を全て失った自分の世界。
本当の自分の世界。
幻影を見せていたのは……
全てに気付いたときには、悲鳴を上げることすらできなかった
-
7
研究室に入ると、使い魔のリニスがモニターを睨みつけてゲームをしていた。
「また、そんなことやってるの?」
言葉とは逆に、プレシアの表情は笑っていた。
「あら、また培養モニターの方に繋いで遊んでるのね」
プレシアは、モニターに映っているゲームに目を向ける。そこでは、魔道師や半機械の戦闘員が画面狭しと闘っていた。
画面に「スカリエッティ」「ナンバーズ」「なのは」「アルフ」などと書かれているのは使用キャラの名前だろうか。
「ああ。すいません。しかし、こちらの方がモニターが大きいのです。それに、定時のチェックは怠っていません」
「この部屋の管理は貴方に任せているから、やり方に口は出さないわ」
「ま、培養ポッドを弄らなければ構わないけれど」
「勿論です。ですが」
リニスが笑った。
「この者にもゲームくらいさせてもいいかもしれませんよ? お嬢さまのお役に立つという任務を果たしているのですから」
「自意識もない、ただの献体に?」
「冗談ですよ、プレシア」
そこにあるのは、娘アリシアのクローン体。一応脳はあるが、機能はしていないはず。
病弱な娘のために、臓器パーツの提供元として母親が製造したクローンの身体。
戯れに「フェイト」という名前を付けられたそれは、いつものように培養液の中で静かに浮いている。
「……これも、夢を見たりするのかしら?」
プレシアは誰にともなく呟くと、実験室を後にした。
-
以上、お粗末様でした。
……次こそはエロエロ書きたいな。
無論はやてちゃん○才(with車椅子) で。
-
鬱というか、ホラー?
世にも奇妙な物語な感じですな。
途中の、スカリエッティが止めろと制止してきた辺りの件が、読解力のない自分にはよく分からなかったです。
ジュエルシードで、変な風に願い、というか念じていた思いを叶えてしまった、ということなのだろうか。
-
スカリエッティやなのは、闇の書の出来事全てが最後のゲーム中の世界ってことなんだろか
で、それを幻だと決めつけたフェイトの思い込みでスカ達を道連れにその世界もぶっ壊れたってことなんんかね
それはさておきGJっしたー
-
>>503
GJ
-
>>493
彼は今でも書いてるじゃまいか。個人サイトだし、エロもないけど。
>>503
GJ!
-
GJ、これ見てたらフォールアウト3のトランキルレーン思い出したよ…
-
Cursed lilyの続きマダー?
-
野狗氏GJ
相変わらずこういう短編は上手いですね
そして俺は、ておあーさんのSSの続きも見たい!!
-
リリカルフェイトを……
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>>509
俺もずっと全裸で待ってる
-
サイヒさんのあの日見上げた空へってもう終わりましたっけ?
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>>513
色々あって連載中断。
再構成して復活の可能性は消費税ぐらいのパーセントだと思っといてください。
中途半端なことしてすいません。
データ吹っ飛んで数十kb分がパーになったりリアルで職が変わったりして
モチベが下がってたんですがぼちぼち復帰予定。
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>>サイヒ氏
楽しみに待ってます。
個人的にはクロはや「しんじるものはだれですか?」も気になってる。
あの作品って確か第7話まで書かれてましたよね?
そこで中断していて…。
保管庫には第6話までしかアップされてないですけど…
-
>クロはや
最新話までちゃんと更新されてない?
-
>>サイヒ氏
ご帰還をお待ちしております。
>>「しんじるものはだれですか?」
あれはいい作品だ。壊れたクロノが魅力的過ぎて他のキャラとのSSも読みたくなる。
ぜひとも復活してほしい。
-
4の422氏とさばかん氏の復活を願う私
-
っつうか、凌辱がないでしょうッ!
-
陵辱、つまりぬるぽ氏のヴィヴィオSSか
-
ユーノマニア氏とシナイダ氏の復活を待ち焦がれてる
-
ディフェンスに定評のある池上
陵辱に定評のあるぬるぽ氏
-
燃えに定評のあるB・A氏
鬱に定評のある246氏
ソープに定評のあるシガー氏
-
アンチに定評のありすぎる( ゚д゚)氏
-
>>524
あの人個人ブログサイトに移ったんだが…因みに全年齢な。
俺は、ユノギンスバという類を見ないシチュでエロ・完成度共に高かったKogane氏。
-
俺は伊達眼鏡のアルカディア氏。
-
復活して欲しい作者なのか
好きな作者なのか
はっきりするんだ
-
個人的にまた来てほしいな。
-
4の422氏にはチョッピリ「私をクロなの好きにした責任、とってもらうんだからね!」的な感情ががが
原作クロスが途中なんだよなあ…
-
魔法少女リリカルふぇいとが、このスレを見つけた発端で、未だに続きを待ってるなぁ。
そろそろ一年経つのか。
-
こんばんは。
ふとした思い付きから始まったネタSSも最後。
【キャラ崩壊注意、特にはやて・スカリエッティ】【他作品パロ要素多数注意】
・脱ぐけど非エロ
・はやてが麻雀最強な作品のオーラス
・10割ネタ。元ネタ探しクイズ的な作品。全部分かったら多分幸せになれるかも。
ではどうぞ。
-
「古い結晶と無限の欲望が集い交わる地、死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る……カン」
「レリック事件」の起こる数年前、ベルカ自治領にある聖王教会本部の中の一室。
カリム・グラシアは、ぶつぶつと言葉をつぶやきながら鳴く。
カン材を放ってしまったのは、カリムの上家にいる八神はやて。
「死者達が踊り、なかつ大地の法の塔はむなしく焼け落ち」
(あ……あかん、その嶺上牌は……!!)
カリムの手が王牌に伸びる。
それだけなのにはやての顔の血の気は引き、体の震えが止まらない。
はやての直感が、先ほどの一瞬の気の緩みがとんでもないゲームセットを引き起こすことを予見していた。
「それを先駆けに数多の海を守る法の船もくだけ落ちる……」
カリムは、引いてきた牌を思い切り卓のエッジまで叩きつけるように引き寄せた。
乾いた音が部屋に響き渡り、同時にカリムの役が皆に晒される。
「ツモ。大三元ね、騎士はやて」
(ぐ、は……やってもうた……わ……)
はやての視界がぐにゃあと歪んでいく。役満にしかも責任払いありのルール。
はやては久しぶりにハコを被り、そのショックで頭から卓に崩れ落ちた。
盛大に牌が全自動卓の上にばら撒かれ、惨めさをより引き立てていた。
ムダヅモ無き管理局改革 〜「響け終焉の笛!」勃発! ラグナロク大戦〜
―――――その半荘一回戦での負けから、すべてが始まった。
はやてはカリムの予言を信じざるを得なくなり、機動六課の設立に奔走する。主に麻雀で。
同時に、魔導士としての素質と雀士としての素質を併せ持った人間も探していたが、
そちらの方はあまり結果が芳しくなかった。
「……だからといって、私たちがこんな所に居るなんて」
「しゃあ無いやんかカリム。唯一打ち筋が好きやったティアナは前線に送り込んでもうたし」
はやては当時をしみじみ懐かしみながら、全自動卓のボタンを押す。
一方、『こんな所』になぜか連れてこられたカリム。
カリムの対面には、今回の事件の要である戦闘機人・トーレが座っている。
そして、はやての対面には。
「思い出話はそのくらいにしたまえ、私は早く君と麻雀がしたくてたまらないのだ。八神はやて」
純白の白衣に身を包んだ、ジェイル・スカリエッティの姿。
彼の『無限の欲望』は誰もが思いもしなかった形でその真の姿を表した。
スカリエッティ本人が、自分の研究所にはやてとオヒキ一人を無防備に招待したのだ。
「ミッド一麻雀が強いと言われている君を、私のこの手で早く捻りつぶしたいよ……!」
-
研究所の一角にあった全自動麻雀卓。
17牌2列の山が雀卓からせり上がってくる前から、スカリエッティの興奮は最高潮である。
胡桃の殻があったらメキメキと粉砕してしまいそうなほどに手をぎゅっと握り、準備は万端のようだ。
東・スカリエッティ。南・カリム。西・はやて。北・トーレ。
全員慣れた手つきで、ビシビシとフェルト地の卓に不要な牌を捨てていく。
その姿を、はやての護衛も兼ねて進入してきたフェイトと、それを遮るセッテが見守っていた。
(ジェイル・スカリエッティ。違法研究者でなければ、間違いなく歴史に残る雀士……やなかった、天才)
……麻雀がミッドチルダに持ち込まれたのは、新暦が始まって間もない頃。
ほぼ地球の麻雀と同じような進化を遂げていたが、最大の違いはその待遇。
管理局最高評議会の面子が暇を持て余したときに嵌ったのがきっかけで、特に管理局内では絶大な人気を誇っていた。
評議会の面子の嵌りっぷりは尋常でなく、『アンリミテッドデザイア』についうっかり、
『管理世界最強の雀士になる』という夢を刷り込んでしまったほどであった。
「おっとツモだ。チャンタ・白・發にドラ6、12000オール」
「お、親っパネ!?」
スカリエッティの上がり役を見た瞬間、カリムは思わず大きな声を上げてしまった。
噂には聞いていたが、これはスカリエッティの実力の片鱗でしかない。
はやてはそれを知っているのかどうなのか、食らっても何食わぬ顔である。
「これくらいで驚いたらあかんよ。教会の騎士の名が泣いてまう」
「そ、そうね……ごめんなさいはやて、最近すっかり打ってなかったものだから」
軽く頬を叩き、カリムは気合を入れなおす。
とは言え事件が大きくなってからは本当に打つ機会が少なくなっていた。
はやての小四喜の気配を察知し、大明カンからリンシャンツモで大三元をぶち当てた、全盛期の頃の勢いは取り戻せていない。
おまけに、はやての腕にくくりつけてある手錠のようなデバイスが気になって仕方ない。
「くくく……八神はやて、あまりゆっくり仕掛けているとリンカーコアが無くなってしまうぞ?」
スカリエッティの出した条件はこうだ。
スカリエッティは自分の研究成果・ナンバーズ12人を賭け、全員奪われた上でスカリエッティがハコを被れば無抵抗で逮捕。
その代わり半荘を終えた時点ではやてが負けていれば、負けた点数に応じて等分されたリンカーコアを吸収されてしまう。
これをスカリエッティが逮捕されるか、はやてが倒れるまで続けるのだ。
しかもかつてレジアス戦で披露した魔法轟盲牌を封じるために、牌の一つ一つに防御のための術式が編みこまれている。
名づけて『スカリエッティ麻雀』。地球にも似たような麻雀を考えた閻魔の闘牌をする老人が居たがあまり関係ない。
「はやて、大丈夫? 確かに貴方はスロースターターだけど、そろそろ南二局よ?」
一回目の半荘が始まってからずっと焼き鳥(アガっていない)状態のはやてを、さすがにカリムは心配していた。
しかし当の本人はと言えば騎士甲冑の胸元からタバコチョコを取り出して口に咥え、
あからさまに余裕を見せ付けている。
「だーいじょうぶやて、任しとき。ポン」
局が始まって間もなく、南牌が勢いよく三枚除けられる。
次の順ではやては山から牌を引き、指先の感触だけでアガりを確信。
「カン」
(これでアガって点棒を取り戻せば、南場二局もあれば捲れるやろ)
もう一枚牌を寄せ、さらに手を王牌へと伸ばす。
思わずはやての頬が緩む。
アガり牌はそこにある。はやては本能的に察知していた。
-
「……ロン、槍槓」
「ぶっ!?」
察知していたのだが……。
スカリエッティにしっかりと狙い撃ちされ、珍しい役でアガられてしまった。
さすがにはやてもタバコチョコを吹いてしまい、何度もスカリエッティの役を確認する。
(しかもドラが7やて!? あかん、ゆっくりしすぎた結果がこれや……!!)
「御無礼、早速トビだ八神はやて。ではリンカーコアを1/12頂こうか」
手錠型のデバイスがぼんやりと光り、はやての騎士甲冑の胸の辺りに光の玉が現れる。
リンカーコアが一回りほど小さくなるまでに、はやては歯をぎりっと噛んでその苦痛に耐える。
まさか元・闇の書の主が魔力蒐集を食らう羽目になってしまうなどとは、今日のこの瞬間まで思ったことが無かった。
「う……くああぁっ、ぅ……はぁ、何や……まだ大したことないやん」
「そう言ってられるのも何時までかな? さて、次の半荘を始めようではないか」
そこからのスカリエッティの麻雀は、最初のはやての予想をはるかに超えていた。
あっという間にはやての点棒とリンカーコアが奪われていく。
「ロン。リーチ面前断幺九平和三色ドラ1」
「くっ!!」
「ツモ。四暗刻の親っ被りだな」
「ぐぅ……っ!!」
半分以上リンカーコアを削られ、段々はやての顔色が悪くなっていく。
目の前がくらくらしてくる。
かつて闇の書事件のとき、なのはやフェイトや守護騎士たちはこんな状態だったのか。
(あ……あかん……これは)
盲牌できない。
手の先の感覚がもう無くなってきた。
はやての頭がくらくらと揺れ、がくんと垂れ下がる。
辛うじて卓の牌をぶちまけるような事態は免れたが、はやてが動かなくなってしまった。
「はやて……? はやて!! はやてっ!?」
上家のカリムが思わず立ち上がる。
騎士甲冑の帽子がはらりと落ち、まるではやての力が潰えたことを暗示しているかのようだった。
「はやて―――――っ!!」
-
「……ん、眠い……」
はやてが目を覚ますと、そこは真っ暗な闇の中だった。しかし自分の姿は見えていて状態が確認できる。
今まで騎士甲冑に身を包んでいたはずが、なぜか陸士の制服に着替えておりしかも車椅子に座っていた。
「何や……? 私、生きてるんか?」
アームレストに肘をかけ、背もたれに体重を預けて座っていると自然と眠気が襲ってくる。
かつてはやてはこんな状態を味わったことがある。そう、闇の書事件のときの状況に限りなく近い。
そうなれば、当然『彼女』がはやての前に現れる。
「リイン、フォース……?」
「お久しぶりです、主」
あの冬の日に消えていった、当時の姿のまま。
銀色の鮮やかな長髪も、黒一色の服を自ら拘束具で戒めた特徴的な格好も。
「何や、私このまま負けるんかな……?」
はにかみながら、はやてがそんな言葉を口にした。
スカリエッティの闘牌に付いていけず、リンカーコアも風前の灯。
弱気になったはやてに、リインフォースは厳しい目を向けた。
「……主、諦めたらそこで試合終了ですよ」
「っ!!」
その真紅の瞳の奥にはやてへの強い思いを秘め、リインフォースがはやてと視線を合わせる。
ぎゅっと手を握り、はやてにまるで何か力を送り込んでいるかのようだ。
きっと送り込んでいるのは魔力でも体力でもなく、雀力だろう。
「狂気の沙汰ほど面白い、と先人は言っているではありませんか。このまま引いてどうするのですか?」
今まで諦めかけていた自分が情けなくなった。
さっきまでの死にそうな顔や諦めの感情が出ている顔をすべて振り払い、
はやては顔をきりっと引き締めた。
「……せや、あきらめたら終わりやったね。ありがとう、リインフォース」
そう。まだ諦めてはいけない。
そういえば、卓の上のはやての味方はカリムだけではなかったのだ。
はやては目を閉じ、口ずさみ始めた。
「……あきらめたーら おーわーりー 気もーちを リセットしてー……」
「はやて……!? 大丈夫!?」
はやての意識が戻り、顔が上がった。
心配して声をかけ続けていたカリムに応えると、帽子を拾ってまた深く被る。
帽子と前髪に隠れたはやての目が、一瞬光ったような幻想を対面のトーレが見た。
「大丈夫やカリム、任しとき」
「はやて……!!」
-
思わずカリムの目に涙が光る。
もうこの半荘も南三局だが、やっとはやてが本領を発揮してくれるのだ。
「ん〜…おっしょ―――――い!!」
気合を入れるためなのか、はやては謎の掛け声を研究所の天井目掛けて叫んだ。
その声はあまりに大きくかつ内容は意味不明。
少なくとも、か○ぐち○いじの漫画が読めないミッドの人間にとっては。
「……咆号、か?」
「あまりの点差にネジが飛んだのでしょうか、ドクター」
「さぁ……? でも彼女が相当追い詰められているのは確かだ」
トーレとスカリエッティは首を傾げるが、局はそのまま続行される。
はやての上家のカリムは、はやての復活にほっと胸をなでおろしていた。
点数云々はまだ問題山積ではあるが、とにかくやる気だけは復活してくれた。
カリムは場を見ながら、索子を捨てる。
萬子と筒子の多いはやての河から、索子の染め手狙いではないかと察しを付けての判断だ。
「ロン」
「っ!? しまった!!」
一瞬の気の緩みだったのだろうか。スカリエッティの事をまるで考えていなかった。
笑みを浮かべながらロンアガりを宣言するスカリエッティ。
これでもうほぼ終わり。はやてはスカリエッティに追いつけない。負け確定。
振り込んだカリムの視界がぐにゃあと歪んだ。
「ロン!! ロン!! ロンロン!! ロンっ!! ふはあはははははははははっ!!」
スカリエッティを駆け巡る脳内物質。
β-エンドルフィン。チロシン。エンケファリン。
バリン。リジン、ロイシン、イソロイシン。
「たまらないよこの感覚!!」
思わず椅子から立ち上がり、スカリエッティが咆号を上げる。
狂気の表情、狂気の思考、狂気の麻雀。
ついにスカリエッティははやてを突き放し、見事にはやてのリンカーコアを破壊しつくした。
「ロン」
「は……?」
……と思っていた。
伏せていたはやての目線がいつの間にか上がり、スカリエッティに刺さる。
さっき起き上がるまでの力の無い表情などどこへ行ったのか。
明らかに何か企んでいるような瞳を向けていた。
「聞こえんかったんか? ジェイル・スカリエッティ、頭ハネや。『湖の騎士・シャマル(緑一色)』!!」
「や、役満……っ!?」
「カリム、ごめんな直撃してもうて」
「いえ……はやてが、これでスカリエッティを捲くってくれたから……どうってこと無いわ」
はやての復活に、カリムはつい口に手を当てて嗚咽を漏らしながら涙を流す。
死ぬかと思っていた。ずっと一人で戦っているような気がして怖かった。
-
その結果が今やっと開いたのだ。まるで嶺の上に咲き誇る一輪の花のように。
「さーて……まだや。まだ終わらんよ」
はやては騎士甲冑の腕を捲くり、タバコチョコを咥え、卓へ意識をダイブさせる。
仕掛けるタイミングが早くなる。完全に自信も点棒も取り戻した。
緑一色を機に役も作りやすくなり、ナンバーズをどんどん手の中に収めていく。
「ロン。『鉄槌の騎士・ヴィータ(紅一色)』、オットー頂きや」
「ツモ。『剣の騎士・シグナム(紅朱雀)』、ウェンディを貰うで」
「ロン。『盾の守護獣・ザフィーラ(青洞門)』、ウーノと引き換えようか」
はやてがアガる役はローカル役ばかり。
今回のルールでは役満になるわけでもなく、あまり意味の無いことの様にも映る。
しかし、はやてはその役一つ一つに自らの守護騎士にちなんだ名前を個人的に付けて打っている。
それだけではやての後ろに騎士たちがいるかのような安心感。強運……いや、豪運。
完全にはやては場のペースを操っていた。
「……ははっ」
数回目の半荘、はやての親が回ってきた。
すでにナンバーズは全員はやての物になっており、最後はスカリッティの逮捕のみ。
しかも既に一回跳満をぶち当てており、逮捕まであと一手……いや、テンパイ状態。
いつものように牌を集め手元で目を通すと、はやての口から笑みがこぼれた。
「なぁスカリエッティ。この牌、イカサマでけへんように作ってあるんよね?」
「ああ、この牌にはどんなすり替えも削り取りも無意味だ」
「……そうか。ならこの牌は不良品やね。カン」
はやてが牌を山から取ってくると、直ぐにその牌を含めた四枚の白牌を寄せる。
体力の限界に近づいてきた体に鞭を打ち、嶺上牌へと手を伸ばす。
「カン」
珍しく引いてきた牌でまた鳴けるようだ。
しかし、ここではやての指先に明らかに異変が見て取れた。
カリムもトーレも、思わず声を上げた。
「え?」
麻雀牌の防御壁と、はやての手の先の魔力刃がぶつかり合う。
まるで全開バトルの時のような火花がはやての手先から散り、ギチギチと麻雀牌が音を立てる。
そして、バキンという大きな音と共に真っ白い『五枚目の白牌』が現れた。
「え、ちょ、ま、はやて!?」
続いてフェイトも声を上げる。
はやての騎士甲冑は、リンカーコアの小ささに比例して防御力が下がっている。
防御壁とぶつかったことによる火花だけで、少しづつ甲冑がぼろぼろと剥がれていった。
それでもはやては気にしない。手先に力と魔力を込め、牌に白い命を吹き込んでいく。
甲冑の上着が無くなりアンダーウェアだけになっても、はやては止まらない。
そのまま六枚、七枚、八枚と白を作り、牌を寄せた。
「もいっこカンや!」
アンダーウェアに火が点いた。
その火はやがて大きな炎となり、まるではやて自身ががレヴァンティンにでもなったかのよう。
紅蓮の炎に身を焦がし、歯を食いしばりながら、なおもはやては鳴き続ける。
-
「はやて!? やめてっ!! そんな事したら、はやてが塵になっちゃう!!」
あまりに痛々しい姿になっても闘牌を続けるはやてに、思わず後ろのフェイトが叫んだ。
目には涙を浮かべ、今にもはやてに駆け寄り麻雀を止めてしまいそうだ。
しかしはやてはフェイトに顔を向け、その闘志に満ち溢れた目でフェイトを制した。
「塵……? ならその時は。フェイトちゃん、その塵を集めてスカリエッティの前に置いてくれんか?」
「えっ」
「たとえこの身が塵芥に成り果てようとも……私はこの世界を守るんや!! カン!!」
遂にアンダーウェアも燃え尽きた。
形の整った美しい肢体のすべてを晒しながら、はやての腕は嶺上牌へともう一伸び。
乳房を揺らしながら椅子から立ち上がり、思い切り振りかぶる。
はやては力の限り卓にツモった牌を叩きつけ、場に稲妻を叩き落した。
「……リンシャンツモ。字一色、三暗刻、四槓子、白4。青天井ルールで無いだけ安心しいや」
すでに炎は消え、はやては全裸で卓の前に仁王立ちしていた。
右手を卓の真ん中に置き、左手は腰に添え、スカリエッティににじり寄る。
はやては自分の麻雀力だけでは無く、ベルカの騎士としての力、魔法の底力を見せ付けたかった。
だからあえてイカサマ手でトばしたのだ。
「び……『天地創造(ビギニング・オブ・ザ・コスモス)』……だと?」
「せや。 『御無礼、トビですね。スカリエッティ』」
機動六課に魔物は二人いた。
一人は、どんなに打ちのめされても最後には必ず勝利をモノにする不屈のエース・オブ・エース、高町なのは。
もう一人は、麻雀牌に愛され麻雀卓の上でその黒い翼を広げる夜天の主、八神はやて。
「待て! 明らかに轟盲牌を使ったイカサマ……!!」
「いや、良いんだよトーレ」
言い掛かりをつけようと席を立ったトーレを、スカリエッティが手で遮る。
完全にハコを被ったスカリエッティは椅子に背中を預け天を仰ぎ、そして高らかに笑い始めた。
「くっくっく……あっはっはっはっ!! そうか、私の欲望はこれでは達成できるわけが無いな」
「ミッドチルダにこんな魔導士、いや、雀士が居るなどとは!! 負けたよ……」
完全敗北。自ら作り上げた可愛い戦闘機人たちが捕まっていく知らせもモニターに映し出されている。
笑いが止まり、スカリエッティはがくんと首をうなだれた。
そして静かに両手首を差出し、はやての後ろに居るフェイトに向かって呟く。
「約束だ。私は逃げも隠れもしない」
「ジェイル・スカリエッティ……貴方を逮捕します」
フェイトは淡々とスカリエッティを拘束し、次にトーレとセッテを拘束しようとするが、
ガシャンと牌をぶちまける音がして思わず卓を見た。
「は、はや……て……?」
はやての真っ白い背中と卓のグリーンの対比が鮮やか過ぎて、なぜか恐怖を覚える。
ぎりぎりまでリンカーコアをすり減らして闘ってきた集中力が、ついに切れてしまった。
まさに全力全開で、はやてはきっちり力を使い切ったのだ。
-
「ブラスタースリー!! ディバイン……バスタ―――――っ!!」
「きゃあああぁぁあぁっ!!」
スカリエッティがハコを被ったのとほぼ同時刻。
なのはの全力全開が、逃げ惑うクアットロに直撃した。
瓦礫の中で空間モニターを開くと、フェイトに無抵抗で連行されるドクターの姿が見える。
満身創痍の体で虚空をつかむように手を伸ばしたクアットロ。
いったい、自分たちには何が足りなかったのだろうか? その答えが、モニターに映っていた。
「八神はやて……! お前の運をワタシにくれや、ドクターに……くれや……」
それだけ力なく呟くと、クアットロの視界が暗転した。
―――――数ヵ月後。
すっかりピンフ、ではなくて平和を取り戻した機動六課の指揮官のデスクで、はやてがモニターを開いている。
スカリエッティ麻雀で削られたリンカーコアも無事全快。またいつもの様に仕事に戻る……
「ロン。メンタン三色やで、クアットロ」
「くぅ……っ!!」
……わけが無かった。
空間モニターは軌道拘置所の三つの部屋につながっている。
スカリエッティの監房、トーレの監房、クアットロの監房。
はやては仕事の合間を縫って、よくこの三人とネット対戦麻雀をするようになった。
「しっかし、あの時で一生分の勝負運を使い果たしてしまったような気もするわ……あ、カン」
モニターをタッチして牌を四枚寄せる。
それだけで画面にミッドチルダ語で『和了(アガリ)』と表示され、役が画面に晒された。
「お、リンシャンツモや」
『くっくっく、嶺上開花だけでも十分強運だと思うがね』
囚人服を纏ったスカリエッティが、はやての愚痴に苦笑する。
軌道拘置所に入りはやてと麻雀を打ち始めてもう2ヶ月。
モニター越しとは言えトリオ打ちになっているはずの拘置所組は、未だトータルでだれもはやてに勝って終わったことが無い。
さすがに地下施設内での闘牌のような悪魔じみたオーラはもう出ないが、それでも十分やっていけるはず。
「それがあかんのよ。これじゃ来年の予算を『ごっそり』取れへんもん……」
(確かにドクターの言った通りです。この狸……じゃなかった。この女、底が知れない……!!)
モニター越しにくねくねと体をくねらせながら、親指を咥えて愚痴をこぼすはやて。
その姿を見て、トーレはいろんな意味で背筋がぞくっとした。
自分はこんな人間と戦っていたのか。戦力と言うより、器の違いが感じられる。
「せやから、今のうちにこうやって勝負勘を……お、リー」
「あ―――――っ!! はやてちゃんがまたサボってるですっ!!」
リーチボタンに手をかけようとしたはやての耳に、甲高い声がビリビリ伝わってくる。
ふよふよと浮かびながらはやてに近づくのは、我等がちっちゃい上司・リインフォースⅡ。
はやての目の前に現れ、腰に手を当ててプリプリと頬を膨らませている。
「全く、今は勤務中ですよっ! 幾らマイスターでもこれだけはガツンと言わないと気が済まないですっ!!」
「あ、あはははは……トイレの窓から逃げたるっ!!」
「何でトイレなんですかっ!! 許しませんよはやてちゃんっ!!」
一瞬の隙を突き、はやてが部屋のドアまでダッシュ。
リインはその後を追いかけ、燃費も気にせず高速ではやてを目掛け飛んでいく。
残されたのは、開きっぱなしの空間モニター。
「……どうします? ドクター」
「まぁ、今日はこれでお開きだろうな。それともサンマ(三人麻雀)に切り替えるかい?」
「ぜひともやりましょう!」
トーレとクアットロが、スカリエッティの案に乗る。
となると、今の局は強制リセットで閉じられてしまう。
はやての画面が消える前に最後に映っていたのは、筒子の一気通貫・東二枚・北二枚の『東北新幹線』シャボ待ちテンパイ。
なんとも『はやて』らしい役が、麻雀という底の知れない闇に舞い降りていた。
終了。
-
以上、お付き合いありがとうございました。
おかげで麻雀のいい勉強になりました(?)
司書様へ。
前々作・「ヤガミ 〜闇に降り立った夜天の主〜」と
前作「ムダヅモ無き管理局改革 〜ミッドチルダ電撃作戦〜」と今作の三作を、
「夜天牌 〜リリカル麻雀飛竜伝説〜」のタイトルでまとめていただけますでしょうか。
では、またお会いしましょう!
おまけ
―――闘牌指導(嘘)―――
○永 咲様
原○ 和様
片岡 優○様
池○ 華菜様
東横 ○子様
○木 し○る様
鷲○ 巌様
○泉 ジュ○イチ○ー元総理大臣様
麻○ タ○ー総理大臣様
ジ○ージ・W・○ッシュ大統領様
ベ○ディ○ト1○世教皇聖下様
阿○田 ○也様
○南 善一様
爆○ 弾○郎様
人鬼様
哭きの○様
雨○ 賢様
植○ 佳奈様
小山 ○志様
―――スペシャルサンクス(本当)―――
n氏
G氏
-
修正
>>541
「〜のタイトルでまとめて」→「〜のタイトルで長編3作扱いに」
よろしくお願いします。
-
投下乙っした!
相変わらず氏のSSは面白いっすねww
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なんという超人麻雀
-
>>541
麻雀よく知らないけどワラタwwww
GJ!!
-
ども。また欝だけど、まあ思いついてしまったのだから。
二レスです。
欝・グロ注意 あぼんはコテかIDで
タイトル「無知は危険」
-
1
ごぼっごぼっ
嫌な音。
息が漏れている。漏れたところから血が出てる。漏れた息と流れる血が混じって、血の泡がもこもこと。
痛いよ、痛いよ、痛いよ。
助けて、助けて、助けて。
助けが来ないことは、自分が誰よりもよく知っている。
誰も来ない。自分がここにいることは誰も知らないのだから。
誰にも内緒で、一人だけでここまで来たのだから。
囓られているお腹。割れた皮を左右から引っ張られて、内圧で臓物がはみ出ている。
もう、手も足も動かないから、抵抗はできない。柔らかいところから食べられていくだけ。
お腹を囓られて、開かれて、内臓を引きずられて。
それは温かい臓物を食べている。血にまみれて、体内から漏れ出す独特の臭気に包まれて。
ねえ、美味しいの? と聞きたくなった。せめて、そうであって欲しい。
だって、食べられているのに。
この自分の命を奪っているのに不味いだなんて、それはあまりにも酷すぎる。せめて、美味しく食べて欲しい。
何でこんなになって自分は生きているんだろう、という疑問はなかった。
当たり前だけれど、死ぬなんて初めてのことなのだ。だから普通なんてわからない。皆が皆、こんな風になるのかと考えている。
痛みはない。もう麻痺している。痛いというより、辛くて苦しい。
可愛らしい子供を見つけたから。だから、お友達になろうと思っただけ。
親がいるなんて思わなかった。いや、親がいても別に構わないと思った。だから、気にしなかった。
子供と一緒に遊んでいると、親が来た。
親に、牙をむかれた。
喉笛を噛みきられた。
手足の関節を噛み砕かれた。
それでもう、動けなくなった。
痛かったのは最初だけ、すぐに痛覚が麻痺してしまった。
違うんだ、と最初に思った。
これが本物なんだ、と何故か思った。
教えてくれれば良かったのに。
これが本物なんだと、教えてくれれば良かったのに。
ママは、なんてうっかりさんなんだろう。
ママはきっと泣くんだ。とっても、とっても泣くんだ。
ごめんね、ママ。私、賢くなかったんだよ。
皆が言うほど賢くなかったんだよ。
ごめんね、なのはママ、フェイトママ。
だって……だって……
ヴィヴィオは、ザフィーラしか知らなかった。
狼とは、皆ザフィーラのようなものなのだと思ってしまった。
だから、野生の狼を見つけてもすぐに分かり合えるのだと信じた。
それは、大きな間違いだった。
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2
「って言うことがないように、ちゃんとヴィヴィオにザフィーラのことを教えておいた方が良いと思うんだ。なのはもそう思うよね?」
「うん。わかったけどフェイトちゃん、ちょっと落ち着こう、怖いよ?」
終
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以上、おそまつさまでした。
アルフ? 彼女は、ヴィヴィオには人間モードで接していいると思うんだ。
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>>549
んー……
何だかなぁ…、オチが有るとは言えやり過ぎとしか言い様がない気が…
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