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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説第100話

499野狗 ◆NOC.S1z/i2:2009/09/17(木) 00:27:27 ID:i6/mDVG6
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 偽りの記憶など、真実の前では色あせる。どれほどの甘言に溢れた世界であろうとも、現実の前では色褪せるだろう。
 幻は現実に敗れる。それはすでに、過去の自分たちが証明してきたことではないか。
 だからこそ、フェイトは目前のなのはを黙殺した。

「フェイトちゃん?」

 なのはではない。どれほど似ていたとしても。それはなのはではない。
 フェイトはも、微かに心に浮かぶスカリエッティの声を探していた。
 まるでノイズのように薄く、ランダムに発生しては消えていく言葉。それが現実の言葉。

 ……気付くのは、時間の問題かな。
 ……どうされます? ドクター。
 ……ナニ、気付いたところで拘束している事実は変わらない。慌てる必要はないさ。

 今にもかき消えそうな囁き声ほどの音量に、フェイトは精神を集中する。
 自分の中に生み出す、確固とした指標。

 ……私は、私の世界に。
 ……私のいるべき世界に。
 ……私が厳と存在する世界に。
 ……導となる錨を撃ち込む。
 ……確固たる我のある世界。
 ……導き、固着せよ。
 ……世界へと。
 ……我の世界へと。

 一瞬、フェイトの瞳に映るなのはの姿がぶれた。まるで、壊れかけたディスプレイの映像のように。
 フェイトはその現象に意を強くする。
 
「フェイイイイイイトトトトトトちゃああああんんん」

 音声までがぶれはじめ、フェイトは嫌悪に表情を歪める。

「フェイト・テスタロッサ! 君は自分が何をしているのかわかっているのか!」

 なのはの姿に重なる白衣の男。
 ジェイル・スカリエッティ。

「やめたまえ! 君はわかっていない! これは、君一人の……」




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