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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説第100話
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偽りの記憶など、真実の前では色あせる。どれほどの甘言に溢れた世界であろうとも、現実の前では色褪せるだろう。
幻は現実に敗れる。それはすでに、過去の自分たちが証明してきたことではないか。
だからこそ、フェイトは目前のなのはを黙殺した。
「フェイトちゃん?」
なのはではない。どれほど似ていたとしても。それはなのはではない。
フェイトはも、微かに心に浮かぶスカリエッティの声を探していた。
まるでノイズのように薄く、ランダムに発生しては消えていく言葉。それが現実の言葉。
……気付くのは、時間の問題かな。
……どうされます? ドクター。
……ナニ、気付いたところで拘束している事実は変わらない。慌てる必要はないさ。
今にもかき消えそうな囁き声ほどの音量に、フェイトは精神を集中する。
自分の中に生み出す、確固とした指標。
……私は、私の世界に。
……私のいるべき世界に。
……私が厳と存在する世界に。
……導となる錨を撃ち込む。
……確固たる我のある世界。
……導き、固着せよ。
……世界へと。
……我の世界へと。
一瞬、フェイトの瞳に映るなのはの姿がぶれた。まるで、壊れかけたディスプレイの映像のように。
フェイトはその現象に意を強くする。
「フェイイイイイイトトトトトトちゃああああんんん」
音声までがぶれはじめ、フェイトは嫌悪に表情を歪める。
「フェイト・テスタロッサ! 君は自分が何をしているのかわかっているのか!」
なのはの姿に重なる白衣の男。
ジェイル・スカリエッティ。
「やめたまえ! 君はわかっていない! これは、君一人の……」
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