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【ミ】『彩の箱庭』
27
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/03(火) 01:22:42
>>22-23
(鈴元・GM)
「やったあ、さすが涼くん!
その選曲、想像以上の『妖しさ』だけどッ!」
「キミが歌う姿に不思議としっくりきてるッ!
一気に乗客の心を奪ったぞ!」
「最高だよ涼くん! ピュ、ピュ――イ」
大健闘の友人に万雷の拍手、
そして慣れない『指笛』まで使って精一杯称える。
「で、次に歌うのがあの『シスター』だって!?
こりゃ面白くなってきたぞ〜〜〜〜〜〜、と、おっと、と……!」
身を乗り出した身体が、カーブでグィィと外振りに傾ぐ。
その流れで視界の隅に『廃棄物』が入ってくれば、眉間にシワがギュッと寄る。
『わざわざこんなところにまで捨てるかフツー』……って不快感だ。
「って、それで旅行を
楽しめなくなったら元も子もないよな〜〜〜〜」
ブンブン首を振って視線を車中に戻す。
今は次の『ライブ』、キャラの濃いそ〜〜な
コスプレシスターの『ステージ』を楽しもう。
28
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/03(火) 02:18:53
>>22-23
なかなか今時珍しいタイプに、好感が持てる。
(だが臥蛇しづゑはチャラけた今風の若い男も決して嫌いではない)
そして流れるイントロ。
「ほほう…よいではないか、よいではないか」
一転、スローテンポでしっとりとした曲調の歌が、車内に流れる。
座席に深く身を沈めて、聞き入って……。
(それだけに目障りなものよ、全く…。
これはもう単なる不法投棄ではないな、会社ぐるみでやっておるのじゃろう)
タブレットを弄ってこの辺りの地名や『不法投棄』『反対運動』と言ったワードで記事を検索してみた。
29
:
『黄の石窟』
:2015/11/03(火) 23:09:34
>>28
(しづゑ)
『S県S市A区戸影町 不法投棄』で検索を掛ける。
幾つかの個人ブログがヒットするが、ニュースサイトには当たらない。
不法投棄がごくごく最近の出来事で記事にする間もなかったのか、
あるいはこの手の騒動はどんな田舎にでもあることなのか――――
ブログの記事も『旅行にいったら不法投棄がヒドかった』以上の感想はない。
>>24
(真理亜)
――――♪
――――♪
フルートの旋律に合わせ、語りかけるように愛の詞を紡ぐ。
「ほほう、しっとりめじゃのう」
「癒されるのう……」
「へーい、ヒュー、ブラボー!」
最後まで歌い終えると、老人達の拍手がまばらに起こる。
……どうやら、乗客のほとんどはグッスリと眠ってしまったようだ。
隣では白人女性が一際強烈な拍手を鳴らしている。
>>26
(鈴元)
>>27
(久染)
廃棄物にそれぞれ不快感を示す二人。
ゴミのほとんどは大型の家電製品、業務用の机・椅子だ。
そうこうしている内に、シスターのカラオケが始まった。
車内でも概ね好評のようだが、ほとんどはグッスリと寝ている。
>ALL
「はーい、皆さん!
到着しましたー、『戸影温泉』は此方ですー」
山道を抜けたバスは『集落』へと到着した。
テレビで特集される『温泉街』と違い、木造の建物や湯けむりは少ない。
白い外壁のモルタル作りの建物が多く、それも所々ヒビが入っている。
畑を開墾して作ったのであろう『テニスコート』や『パターゴルフコース』は、
整備された様子もなく、ハッキリ言ってしまえば『寂れた』雰囲気が現れている。
だが、濃厚な『湯の花』が香る雰囲気は温泉街らしいものだ。
旅館の駐車場に停車したバス、そこに浴衣を着た女将と従業員が出迎える。
「では皆さん、荷物を持って大広間まで移動して下さいねー」
「どうも、遠路遥々お越し頂き、ありがとうございます」
「どうぞ、ごゆるりとなさってくださいね」
バスを降りていく乗客達に、女将と従業員は丁寧に頭を下げていく。
30
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/03(火) 23:30:57
>>29
「これは……またとびきり優しい旋律だ。
午後の斜陽が差し込む穏やかな教会にいるよう……」
「バスの…………揺れに合わせて……
これは…………心地……」
「zzz…… ハッ!?」
『フルート』の風に乗る美麗な『ソプラノ』に思わぬ『癒やし』の効果でもあったのか?
気づけば僕もウトウトしていた。
いつの間にかバスは長い山道を抜け『目的地』に到着している……
「ん〜〜〜〜〜っ 到着か〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ
長かったよーなあっという間だったような!」
ギュ〜〜〜っと思いっきり伸び、そして元気よく立ち上がる。
荷物棚からリュックを降ろし、朗らかにバスを降りて風景を見渡す。
そしてスゥ――――っと深呼吸!
「……『風趣』があって、なかなかいい感じじゃん!
あ……荷物持てます? 運びますよ〜〜〜」
荷降ろしに困ってるおじいちゃんおばあちゃんがいたら手伝ってあげよう。
とにかく、到着だ!
涼くんを待って、一緒に入館の流れを進むとしよう。
31
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/03(火) 23:44:17
>>29
(GM)
(酷いねぇ。)
電化製品の不法投棄はよく見かける、というかよくある風景ではある(もちろん見かけたいものではない)
しかし業務用の机や椅子までも捨てられている。
よっぽどこの辺の人間は良心にかけるか、自然に対する敬意がないのではないか?
四季折々の美しさにこういうモノは必要ないのだ。
(でも、きれぇやし。旅先やし……)
修道女風の女性に聞きほれる。
癒しだ。不快なものを見た後は綺麗なもので心を癒すに限る。
そうこうしている内に旅館に着いたらしい。
バスから下り、ゆっくりと旅館やその周辺に目をやる。
(……まぁ、有名なトコやないみたいやし。)
寂れている。手入れが行き届いていないのは資金不足かそれともただ放置しているだけか。
鈴元の故郷からすればあまり考えられない外観だが。
「人間も旅館も見た目やないよねぇ。」
中身が重要だ。もちろん第一印象が、外見・外観が悪ければ悪いほど巻き返しは骨が折れる。
「はんなりいこかぁ。」
ご老人達が何か困ってるなら手伝いつつ、久染と共に行こう。
彼が先に行っているなら一人で行こう。
まぁ、先ほどのももクロ老女や修道女風少女と共に行くのもいいかもしれない。
32
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/04(水) 00:40:42
>>29
「ん、ん〜〜〜〜〜〜〜」
「不法投棄は気分が悪いですけれど、歌うととっても気持ちがいいですわね〜〜〜〜」
「カラオケはあまり経験がないから声が出なかったらどうしよう、とも思いましたが……杞憂だったようですわ」
「皆さまご清聴ありがとうございましたぁ!」
歌い終わり、満面の笑みでお辞儀。カラオケはそういうものではない気もするが、ともかく気持ちよくなれた。
「うふふ……」
どうやら隣の白人女性に懐いたようで、かなり顔やら体やらを近づけている。
「あら……皆様寝てしまったようですわね……」
「私達も……一緒に寝る……?」
と、隣の白人女性に語りかけるが、ヘンな意味はない。たぶん。
「あら、着いたのですね……ここが温泉。他の人達と一緒にお風呂に入るというのは、なかなかできない体験ですわね」
「他の人と一緒にお風呂……裸の付き合い……ふふ」
などとつぶやきつつ、荷物を背負ってバスを降りる。
「皆様、重かったり体勢が辛かったりいたしませんこと? 手伝いますわ〜〜〜〜」
と、聖女らしくみんなのお手伝い。人助けというのは気持ちがいいものだ。
33
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/04(水) 22:18:24
>>24
>>29
>>32
「おうおう、これはまた良いチョイスじゃ。
………少しばかり良すぎたようじゃが…」
寝息を立てている同輩を見やると、歌い終わった真理亜に声をかける。
「気を落とすでないぞ、良い音楽を聴いて眠るのは一番の贅沢じゃと…………誰の言葉じゃったかの…シューベルト…いや違う…」
…思い出せないままでいるうちに、バスは目的地へと到着していた。
「ヒッヒッヒ……結構結構、これくらいのほうが静かでよいものじゃて」
主に大量の『着替え』の入った旅行かばんをガラガラと押していく。
34
:
『黄の石窟』
:2015/11/06(金) 00:44:33
>>30
(久染)
強張った身体に大きく伸びを入れ、筋骨を解していく。
老人達の荷物を持とうとするも、彼等は笑顔でそれを断る。
「なあに、気を使うんじゃあない」
「ちょっと汗をかいた方が、
名湯のありがたみが解るものよ」
日帰り旅行ということもあり、乗客の荷物も大したものではない。
先ほどの老婆もキャリーケースを軽快そうに引きずっている。
後から降りてきた『鈴元』と連れ立ち、旅館のロビーへと足を運んでいく。
>>31
(鈴元)
『鈴元』は旅館の外観や周囲の光景を観察する。
午後の秋晴れと紅葉の色付き、安倍川のせせらぎが心を癒やしてくれる。
老人達は足腰も安々と大型バスから降りていく。
先に降りていた『久染』と共に旅館のロビーへと足を運んでいく。
>>32
(真理亜)
「気を落とすでないぞ、良い音楽を聴いて眠るのは一番の贅沢じゃと
…………誰の言葉じゃったかの…シューベルト…いや違う…」
近くに座っていた老婆がフォローの言葉を入れてくれたが、
何やら後半はモゴモゴとしゃべっていた。
――――そうこうしているうちに、目的地へと到着する。
「おぉー、ずいぶんとボロっちいのね!」
『真理亜』は手荷物を背負ってバスから降りる。
白人女性はバックパックを肩に担ぎ、ストレートな感想を述べていた。
従業員が横目でニラんだのが、『真理亜』の視界に入った。
「いいや、結構結構。
自分で歩くよ、先に行きなさい」
老人達は身体を伸ばしてはいるが、自力でバスを降りている。
『真理亜』の申し出を断った老人も、杖を器用に操って歩いている。
日帰り旅行に行くだけあって、まだまだ体力は残しているようだ。
>>33
(しづゑ)
慰めの言葉を掛けようとするが、ついついド忘れをしてしまう。
目的地に到着すると、『しづゑ』はキャリーバッグを押して、旅館へと向かう。
今日は『日帰り旅行』だが、乙女の準備とは何かと物要りなのだろう。
>ALL
『旅籠 小茂戸荘』、古めかしい看板に木造モルタルの二階建て。
旅館というよりは『合宿場』を連想させる、独特の雰囲気のある建物だ。
「大きなお荷物はここのエントランスに預けて、
貴重品はご自身での管理をお願いしまーす!」
「ここから先は各自、自由行動になります!
温泉、トレッキング、テニス、パターゴルフ、
18時の夕食までには大広間に戻ってくださいねー」
現在は『12時』、四人はバスの途中で昼食休憩も挟んでいる。
このまま『温泉』に直行するも良し、スポーツで汗を流すのも良いだろう。
最も、後者の設備については保証出来ないだろうが――――
「各施設の『温泉』に入るときには、
皆さんにお配りしている『あったかパス』を見せて下さいねー!」
「もしも失くしちゃった人は、
この旅館の人に言えば、再発行出来ますからねー」
『あったかパス』、四人に配られた厚紙をラミネートしただけのカードだ。
中には湯に浸かった『トカゲ』がホッコリしている、謂わば『フリーパス』だ。
35
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/06(金) 00:56:38
>>34
(GM)
(エエ雰囲気、やねぇ。)
自然はいい。人の手が加えられていなければ、それらはどこまで自由でまさに自然体だ。
もちろん、庭師など自然を人間的な美しさに変える仕事があるのもまた事実である。
「小茂戸荘。」
「あ、荷物はエエですぅ。」
荷物全てが貴重品だ。
「自由行動やて。」
「どうやろか墨彦さん。一緒にお散歩せん?」
まぁ、久染にしたいことがあるならそれを優先したいところだ。
友達と言えどずっと一緒にいなければいけないという法もない。
「どこになにあるか把握も出来るし、エエ思わん?」
そういえば、友達との旅行ではしゃいでいたが
鈴元涼、その背中には桜の刺青がある。
人に見せびらかすものではない。それにこういう場合、刺青が入っている人間がお風呂に入れるのだろうか?
「すんません。」
「なんでこれぇ、トカゲさんなんやろか?
それと、何個か聞きたいことあるんやけどぉ。」
近くにいた従業員に声をかけよう。
とりあえず、風呂に入るときのルールやこの旅館の歴史でも聞いておこう。
もちろん刺青が入った人間が入浴できるか聞いてみよう。
自分が刺青を彫っているとバレないように。
36
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/06(金) 17:28:34
>>34-35
(GM・鈴元)
「『汗をかいた方が 名湯のありがたみが解るもの』。
人生のご先達方は、実に『歌心』に富む言葉を
授けてくれることだなあ……」
しみじみ頷いたのち、
鈴元に振り返ってフッフと笑う。
「というわけで散歩? 行かいでか!」
ビッと指を突きだしYESのサイン。
「荷物は僕も持って行こうっと。あとは……そうだ。
このヘン、近くにオススメの『名所』とか『見所』あります?」
隣に立つ鈴元の心慮などつゆ知らず、
のんき顔で同じく従業員に訊いてみる。
でも……(キョロキョロ)
さすがに期待薄かなあ?
37
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/06(金) 23:29:28
>>34
「ヒッヒッヒ………まあ儂だけではないからの…」
誰に対してかは不明だがそう呟くと、貴重品と着替えだけを分けた鞄を手に温泉へ。
スポーツも結構だが、まずは長時間座席に座って凝り固まった身体を解したいところだ。
胸の『刺青』は…まあ湯浴み着でも着て誤魔化そう。
38
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/07(土) 04:43:38
>>34
「いえいえ、いいんですのよ。私の歌を聞いて眠ったということは、私の歌で安らいでくれたということでしょう?
……むしろ嬉しいですわ。でも……ありがとうございます」
と、フォローする老婆に対してはにかみながら答える真理亜。
真理亜はポジティブだ。良くも悪くも。
「ああ、私知ってますわ。こういうの『老舗』っていうんですのよね」
と、隣に座っていた白人女性のフォローをする。
「あらあら。とっても元気で羨ましいですわ。愛おしいですわ」
元気の秘訣はやはり温泉だろうか。いや、温泉の為の運動かな。
「そーいえば……よく考えたら日帰り旅行でしたわね……着替えとか色々張り切って持ってきちゃいましたわ」
真理亜の持ち物はかなりの大荷物だ。……寝ぼけていたのか、遠足前特有のテンションか、泊まるものと思っていたらしい。
「旅籠……タビカゴ、かしら? 素敵な名前ですわ……こういうの、『おもむきがある』っていうのかしら?」
「ええと、それでは荷物を……これは貴重品だから預けられない、これは持ってないと意味がないし、これも……」
「あっ……預けられる荷物がない……」
「ま……まぁ! いい運動になるでしょう。実際、小さいのが沢山あるだけですし!」
切り替えていこう。
「さて、それでは……」
描写の通り、真理亜の旅行かばんは背中に背負えるタイプだ。ランドセルとかみたいに。
その状態で、手近な場所にビニールを4つ装備し……そして、トングも装備して、準備完了。
「さっきは大きなゴミに度肝を抜かれましたが……大きいものがあるということは、小さいものもあるでしょう」
温泉に入るまでの運動にもなりますし、この風景を心地よく見ることが……完全にとは言いませんが、出来るはずですわ、と。
真理亜はどうやら『ゴミ拾い』に行くようだ。このシスター服のコスプレは、どうやら『汚れてもいい服』らしい。
「あなたもご一緒にいかがかしら?」
と、丁度近くにいたさっきの白人女性を誘ってもみる。
断られても問題ないが、一人でやるより二人の方が楽しいはずだ。
ちなみに、真理亜の持ってきたトングは無論大型……所謂、火ばさみと呼ばれるものだ。
39
:
『黄の石窟』
:2015/11/07(土) 23:27:54
>>35-36
(鈴元、久染)
共に行動することになった二人。
まずは話を伺おうと、手近な従業員に声を掛ける。
「『見所』、……でしたら『源泉洞』はいかがですか?
ここから歩いて『30分』ほどですが、
トレッキングの目的地にはちょうどいいですよ」
若い女性従業員が応える。
回答までに少々時間が掛かったのは、
『名所』と呼べるものは何もないからだろう。
「このトカゲは、この温泉地一帯が『戸影』と呼ばれてるのですが、
この辺りは昔から『家康公』の『隠し湯』として、知られていたんです。
ある日の夜、湯治を終えた『家康公』が床に就いた時、
障子戸を覆うほどの巨大な『影』がブワァーと迫り、
そのまま気を失った『家康公』が起きた時には、何もなかったとか」
「影の正体は『カモシカ』とも『クマ』とも言われてますが、
読みの同じ『トカゲ』というのが周囲に定着しまして、
それにあやかって『トカゲ』をマスコットキャラにしているんです」
『怪物』の所業を由緒とするのは、命名としてはメジャーだろう。
例えば『岩手県』は岩に手形を残した鬼の伝説が由来であり、
東京の『代田』は『だいだらぼっち』から取られている。
「『刺青』、……ああ、実を言うと此方では禁止していないんです。
けれど、あまり大きな声では言わないで下さいね」
>>37
(しづゑ)
カバンを取り出し、旅館内の温泉へと向かう。
> 「『刺青』、……ああ、実を言うと此方では禁止していないんです。
> けれど、あまり大きな声では言わないで下さいね」
従業員と話す二人組とすれ違う際に、チラリと会話が聞こえた。
刺青の禁止には法的な根拠はないので、旅館の裁量に任されている。
だが、大っぴらに喧伝したくないのは『そうした』客層を控えたいからだろう。
――――カポ ーン
『しづゑ』は温泉へとやってきた。
『硫黄』の濃厚な香りが漂う『白濁湯』、屋内のタイル風呂には先客がいる。
「あぁ…… ええわあ」
「ええねえ、蘇るわあ」
既に何人かの老婆が湯船に身体を浸からせている。
外には露天風呂もあるようだ。
>>38
(真理亜)
「はぁ〜〜〜〜〜ッッ??
とんだクレイジーガールね、びっくりしたわ。
何が悲しくて温泉でゴミ拾いやらなきゃいけないのよ」
白人女性は呆れた声で『真理亜』を窘めた。
彼女は『真理亜』を背にし、さっさと浴場へと向かう。
40
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/07(土) 23:55:19
>>39
(GM)
「はぁ、家康公にトカゲさん?」
家康公、鈴元の記憶では長い間幕府を開いた人間。
そして、東えびすの大狸。東の都にいる食わせ者だ。
「刺青、へぇ。まぁ、最近は刺青でもエエとこ増えてるみたいやしねぇ。」
日本でもファッションとして認められてきたのだろうか。
「じゃあ、墨彦さん。その『源泉洞』ってトコ行ってみる?」
「往復一時間やしエエ汗かけるやろうし。」
やはり汗をかき、疲労した肉体にこそ風呂のありがたみがしみるというものだ。
それに洞窟になっていたら冒険でも出来そうだ。
久染はそういうのが好きかもしれない。
41
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/08(日) 18:31:57
>>39
(ほおお、珍しいのぉ〜〜〜〜〜?)
面倒ごとはとにかく避けるのが、一番のトラブル回避方法だ。
それを敢えて禁止しないとは、これは地味だが英断と言える。
………もしかしたら、『そういう組織に属してないけど』『そういう理由でお断りされている』人々の需要を見込んでいるのかも知れない。
(それはそれで一つのビジネスモデルとして面白い)
「おうおう、よいではないか、よいではないか」
着物を脱ぐと、手ぬぐい片手に、風呂桶を探して一つ拝借。露天風呂へと勇んでいく。
42
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/08(日) 18:50:03
>>39-40
(GM・鈴元)
「涼くん………
僕がそこで『NO』と言うヤツだと思うかい?」
ウズ
ウズ
そわ
そわ
「当然『GO』さ!
行こー行こー『源泉洞』!」
矢も盾もたまらずって感じで鈴元の肩をグイグイ揺する。
「えっと、目印とか道程とかカンタンに教えてもらえますっ?
あと万が一迷っちゃった時のために旅館の電話番号とか……」
「あっ、都合一時間の山歩きなら
飲み物買っといたほうがいいよね〜〜〜っ」 「涼くん、何飲む?」
シュババッと旅館の自販機でペットボトル飲料を2人分購入。
あとは鈴元の用意ができしだい、そのまま出発する心持ち!
43
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/08(日) 21:58:53
>>42
(久染)
「ひゃっ。墨彦さんびっくりさせんといてぇ。」
急に肩をゆすられれば誰だって驚く。
いつもニコニコ笑っている鈴元だが感情がないわけではない。
「じゃあ、行こか。」
「あ、飲みモンはお茶でお願い。」
(……なんか足らんモンないかな。)
雨が降ってもいいように傘はあったはずだ。風呂敷の荷物は持っている。
スマホも持っている。
杖?杖がいるか?いや、邪魔になるし、あるという保障もない。
……多分大丈夫だろう。
久染と『源泉洞』に向かおう。
44
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/08(日) 22:07:55
>>39
「えへへ……」
と照れるが、褒められてはいない。
「振られてしまいましたわ……残念。私一人で行きましょう」
軽い気持ちで誘っただけなので、強制するつもりはない。
一緒に入れないのは少し残念だが、その分後で特産お喋りしよう。
肉体の触れ合いだけが愛ではないのだ。
「まずは手始めに、適当に周囲を回りましょう」
真理亜のゴミ拾い活動スタートだ。
あまり遠くに行きすぎるのもあれだし、まずは近場から始めていこう。
45
:
『黄の石窟』
:2015/11/09(月) 23:10:59
>>40
(鈴元)
>>41
(久染)
>>43
(鈴元)
二人は飲み物を購入し、準備を済ませる。
旅館の電話番号は地図の右下に記載されている。
XX-1048-5969(湯治は極楽)、覚えやすい語呂合わせだ。
「『源泉洞』までなら『電波』も通じますから、
もしも迷ったりしたら、早めに連絡を下さいね。
すぐに、若い者を向かわせますからね」
従業員に強く念押され、二人は旅館を出る。
外はチラホラと観光客らしき老人達や、地元の住民を見かける。
『源泉道』は山道を直進し、先ほどの二股カーブを縦断する形になる。
ブブブ・・・・
ブブブ・・・・
虫の羽音が聞こえてくるが、田舎では決して珍しくはない。
やがて、二人は山道の入り口へと到着した。
二人を出迎えるのは、赤々と鮮やかに色付いた紅葉のドームだ。
但し、色彩に見惚れていると雨にぬかるんだ地面に、足を滑らせるのは必至だ。
>>41
(しづゑ)
木製の湯桶を手にし、露天風呂にやってきた。
先客がいる。三人の中年女性だが、バス内で見かけた顔ではない。
恐らくは地元の住民か、別経由でやってきた観光客だろう。
「あらー、貴方のところにも来たのー?」
「そうよー、旅館のところに足運べないじゃない?
ウチは主人が役場の方だからねー、
まぁー、配慮しなくても、って考えてじゃあないのお?」
「にしてもねぇー、もう二週間でしょう?
こっちは夫も息子も駆り出したっていうのに、
被害者面ァされたらかないませんよねェ」
「わざわざ何しに来たのか知らないけどねェ、
……まるで『神隠し』じゃあないの、イヤになるわあ」
三人はウワサ話を囁いていたが、
『しづゑ』が近づいてくると口を噤んで軽い会釈をした。
>>44
(真理亜)
ゴミ袋と火バサミを持ち、『真理亜』は周辺を散策する。
住民達は怪訝な様子で遠巻きに眺めているが、声を掛けることはない。
……そして、寂れても『観光地』。ゴミと呼べるものは大して見当たらない。
『真理亜』が手を入れずとも、旅館の周囲は立派に掃除がなされている。
「おねーさんさー、何してるの?」
「……あのさー、ゴミ掃除?
だったら、ボクもうやっちゃったよ。
朝6時から、……ニンニンジャー見れなかったし」
「おねーさん、掃除したいの?
『雪かきボランティア』とか、そーいう感じで来たの?」
『真理亜』のゴミ袋に何の収穫も入らないまま、一人の少年が話しかけてきた。
小学校1〜2年生くらいだろうか。野球帽からはみ出た襟足が長く、ヒネた表情をしている。
『真理亜』の周辺をウロウロしている。どうやら、興味があるようだ。
46
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/09(月) 23:41:52
>>45
(GM)
「なんやエラい念押しされてもうたねぇ。」
「……しょうがないんかな。」
『源泉洞』に行くまでの道で鈴元は久染に言った。
この旅行における時間の都合だったりを気にしているのだろうか。
まぁ、地元住民ではないし大人という年齢でもない二人だ。
色々心配をかける年頃ではある。
>ブブブ・・・・
>ブブブ・・・・
「僕、あんまり虫さん得意やないんよねぇ。」
虫除けスプレーでも持って来ればよかったか?
夏場ではないにしろ虫のいる季節だ。
なるべく近寄っては欲しくないものだ。
「墨彦さんは、こういうん大丈夫なん?」
むしろ好きそうな印象はある。
…… …… …… ……
「墨彦さん、見てぇ。」
「きれぇやねぇ。」
四季の美しさにため息が漏れる。
やはり美しいものは素晴らしい。
「足元、気ぃつけなね。」
「うふふ。転ぶん心配やったら手ぇでもつないでみる?」
と言っても着替えの風呂敷と和傘を持っているため両手はふさがっているも同然である。
いつもの冗談だろう。
47
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/10(火) 17:50:29
>>45-46
(GM・鈴元)
「……え? 涼くん、虫ダメなの?
僕はヘーキ、っていうか見るのも描くのもけっこう好きだったりして。
もちろんカユイとか毒とかはイヤだけど」
羽音を目で追いつつ歩く。
……と、視界の先に広がる朱色。
いつの間にか朱色の庇の下にいる。
しばし足を止め、自然の色彩に見とれる。
「…………」
「綺麗だねえ………」
鈴元に同意するようにつぶやく。
「ふつう赤っていうのは 『注意』や『食欲』を呼び起こす『喚起の色』だけど……
紅葉の赤はなんてゆーか、感情や思いを穏やかに『引き受ける色』。
トクベツな『静謐の赤』って感じがする」
>「うふふ。転ぶん心配やったら手ぇでもつないでみる?」
「あはは。いいよ。
転んだら涼くんも道連れにしてやる」
鈴元の冗談にこちらも軽口でつきあう。
大げさに腕を引っぱる身振り。『巻き添え』のジェスチャーだ。
「冗談はさておき、ここは僕が先に行こうかな……
涼くん着物でしょ。
よく知らないけど、汚れたらスゴイ大変そう」
一歩前に出て、足元の感触をグッグッと確かめる。
そのまま紅葉の回廊をゆっくり進んでいこう。
48
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/10(火) 20:46:54
>>45
「あら? なんだ、もうやってありましたの。考えてみれば温泉旅館のそばですし、当たり前ですわね」
「ええ、ゴミ拾いでもして気持ちよくお風呂に入ろうかと……」
「ボランティアで来たってわけじゃありませんわ。旅行ですのよ」
と、少年の質問に笑顔で答える真理亜。
「可愛らしい子ですわね……私、浜梨真理亜と申しますの。あなたのお名前は?」
49
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/10(火) 20:59:30
>>45
ザバァ
「ヒッヒッヒ…失礼」
会釈を返すと、きちんとかけ湯をし、身体と足を洗ってから風呂に浸かる。手ぬぐいは桶に入れ、湯に直接つけない。
温泉の基本マナーだ。
温泉の広さはどれくらいだろうか。
50
:
『黄の石窟』
:2015/11/11(水) 01:18:39
>>46-47
(鈴元&久染)
サ ア ア ア ア ア ア ア . . .
キョ―――― ロロロロロロォォ
赤一色の天井に覆われた空間は、さながら異界のようだった。
一陣の風が枝葉をさざめかせ、それに応じるように山鳥が鳴いた。
寄り添うように連れ立つ二人。冗談を交わし、互いに笑い合った。
グィッ
...トン
まるで誘われるようだった。
和服の袖から伸びる白い腕が戯けるように引かれ、
泥濘に足を取られた『鈴元』はその矮躯を投げ出した。
狐目の貌は『久染』の薄い胸板に収まり、彼は背後の樹木へ寄りかかる形となる。
サ ア ア ア ア ア ア ア . . .
>>48
(真理亜)
「ええー、珍しいねえー。
お兄ちゃんお姉ちゃんくらいだと、
空きカンもフーセンもタバコもなんでも捨ててくから、
おねーちゃんはエライなあー。将来、リッパになるよ」
ヒネた表情は相変わらずだが、好奇の目で『真理亜』を見ている。
『黄金町』とは違い、付近には『中高生』の姿は見かけない。
近隣では通学も不便だ。『秋映学園』のような寮制の学校に通っているのだろう。
「ボク、ボクは『金辺よしき』。
だから、マリちゃんも『よっちゃん』って呼んでいいよ」
「旅行って、誰かに教えてもらったの?
ここ、あんまり人来ないからさ、
マリちゃん、誰かに教えてもらったの?」
『よしき』はさっきよりも砕けた声で問いかけている。
>>49
(しづゑ)
湯船の広さは『六畳間』ほどだ。
周囲には洗い場、水風呂、注意書きの彫られた木板が飾られている。
【戸影温泉は東海一の硫黄泉です。
入浴は三〜一○分に留め、
間に水風呂や内風呂の薬草湯を挟むようにしてください】
温泉とはいえ、『硫黄』だ。適度に接さなければ『毒』となる。
『しづゑ』は身を清め、湯船に身を浸からせる。
骨身に染み渡る暖かさ、旅の疲れを癒やすには最適な温度だ。
「へぇー、ムードがあるのね」
バシャァ
バス内にいた白人女性が露天風呂へと現れた。
周囲を一瞥すると身体を清めることなく、そのまま湯船に浸かる。
どうやら、温泉のマナーを知らないようだ。
51
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/11(水) 01:57:29
>>50
(GM)
「そやねぇ。汚したらちゃんとしたトコに持ってくんやけどぉ……」
ここで着物を扱えるような店があるとは思えない。
汚したら汚しっぱなしだ。
あまり好ましいものではない。
まぁ、汚れたら汚れたらでしょうがないが。
「ひゃんっ。」
大自然の赤に見惚れているのも束の間、鈴元の体が倒れこむ。
が、久染が居てくれたおかげで転倒は免れたらしい。
「うふふ。すんません。墨彦さん。」
「なんや、気ぃつけなアカンのは僕のほうやったねぇ。」
そのままの体勢で荷物を落としていないか確認。
ついでに周りの様子を伺う。
なにか居ないだろうか。
自分の腕を引いたモノがいるかもしれない。
そうでなければ今回の事はただの不注意だが。
52
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/11(水) 14:30:47
>>50-51
(GM・鈴元)
「おわっ……と、と」
ギュム
「ちょっとちょっと涼くん、
だいじょうぶ?」
運良くキャッチ。
『6cm』の身長差が活きた。
「涼くん……身体軽すぎるんじゃない?
ちょっと風が吹いたくらいで転んじゃうなんてさ〜〜」
今の転倒、さっきの冗談の延長線かなって気持ちが半分だ。
からかいの言葉をかけつつも、
鈴元の肩を支えて彼が立ち直るのを手伝う。
「これぞ『秋の声』ってやつ?」
鈴元が離れるまでのんびり待つ。
背にした樹を見上げ、穏やかな葉擦れの音に耳を傾ける。
53
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/11(水) 22:51:31
>>50
入浴の仕方をきちんと外国人客にわかるように告知している温泉宿は、意外と少ないものだ。
ルール違反を責めるのは容易だが、ルールを告知しない側にも問題はある。
「まァ〜〜〜〜〜てェ〜〜〜〜〜〜〜い」
ゾゾゾ
水面を泳ぐ蛇めいて迫る。コワイ!
「………温泉に入る前に、足と身体に湯をかけて清めるのじゃァ〜〜〜〜〜〜〜」
54
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/11(水) 23:25:55
>>50
「うふふ、人として当たり前のことをしているだけですわ。ありがとうございます……」
「……ん? ちょ、ちょっと待ってくださいまし……。空き缶やフーセンはともかく……タバコ?」
「私、見ての通り花の女子高生なんですけれど……(ハマナスだけに)」
「私くらいの子がタバコ? ほ、本当ですの……?」
自分と同年代の人間の不良化に驚きを隠せない真理亜。服装のせいで年上に見られたという可能性もあるが……そういうニュアンスではないように聞こえた。
「金辺よしきくん……よっちゃん。よろしくおねがいしますわ、よっちゃん!」
「マリちゃん、マリちゃんかぁ……うふふふふふふふ」
『初対面であだ名で呼ばれる』。『あだ名で呼び合う』。それは、真理亜にとって初めての体験であった。
(小学生だけど愛さえあれば関係ないよねっ)
「えっ、あ、ああ!」
と、いつものように過剰な愛情が暴走しかけたところで正気に戻った。
小学生相手は流石に事案だし事件だ。愛があっても駄目絶対。
「ええ、愛……こほん。友達が『格安で旅行できる』って話しているのを聞きまして」
友達ではないし、立ち聞きである。
「『グル―ポン』で安い日帰りバスツアーのチケットを購入しましたの」
55
:
『黄の石窟』
:2015/11/13(金) 00:39:15
>>53
(しづゑ)
ぬばあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っっ
「ぎゃああ!! モノノケ!!」
白人女性は仰け反って飛び上がり、湯船から脱した。
『しづゑ』の忠告に従い、女性は洗い場に腰掛けると湯を掛けていく。
ブロンドヘアーはちゃんと結われており、湯に浸かる心配はなさそうだ。
チャポ・・・
「そーゆーマナーだったとは、知らなかったわ。
ありがとうね、ええと、『ももクロ』のおばあちゃん」
女性は『しづゑ』のことを覚えていた。『ももクロ』も覚えていたらしい。
バス内には『おにあい』の白人女性が二人、並んで座っていたのを『しづゑ』は覚えている。
慰めの言葉を掛けようとするも、何やらモゴモゴしてしまった時だ。
>>54
(真理亜)
「よ、よろしくー」
暴走寸前の『真理亜』に対し、『よしき』は怪訝そうにしている。
友達から、と聞くと『よしき』は両目を見開いた。
「え、えっ、トモダチって『サリちゃん』?」
『サリちゃん』と呼ばれそうな名前に、『真理亜』は心当たりがない。
しかし、『真理亜』の様子を伺う『よしき』の表情は真剣そうだ。
>>51
(鈴元)
>>52
(久染)
『久染』に支えられる『鈴元』、ペンダコの跡が残る掌に何処か男らしさを感じられる。
そのまま周囲を確認するが、荷物を落としたり何か不自然を覚えたりはしない。
どうやら、純粋な『事故』のようだ。特にケガもない。
二人は山道を真っ直ぐ進み、――――遂に『源泉洞』に到着した。
傍には大きな『看板』が立てられ、温泉の由来が書かれている。
『空海』の発見した温泉であり、かつては平家の落人が根城にしていたとも伝えられ、
『武田信玄』の湯治場として愛用されていたが、『徳川家康』の領地となっては彼に目を掛けられる。
『温泉伝説』を一通り網羅したような内容だ。……信ぴょう性は怪しいかもしれない。
ガ シィ――――ン
『洞窟』の入り口には鉄製の扉が設置されている。
『源泉洞』という名前通り、ここはマンションでいうなら『貯水槽』に当たるのだろう。
衛生面の関係で厳重に管理されているのだろう。
「あ、あああ〜〜〜〜〜〜っっ」
「くっそ、なんだこれ!?
入れねえじゃねえか!」
二人の背後で野太い声が響いた。
とっくりセーターにコットンパンツ、コートに革手袋という出で立ちの男だ。
無精ヒゲと青白い表情に対し、体格の良さがアンバランスな印象を与えている。
その手には手ぬぐいを入れた『風呂桶』を持ち、明らかにひとっ風呂浴びる気だったようだ。
「おい、オメェら。
鍵とか持ってねぇのか?」
56
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/13(金) 01:07:54
>>52
(久染さん)
「僕、食が細うて。」
「食べてもお肉あんまつかへんし。」
「背ぇも小さいから女の子に間違えられたりとか……」
「結構難儀しとるんよ?」
声色からあまり気にしている様子は感じない。
ささやかな悩み、程度の話か。
>>55
(GM)
「まぁ、こんな感じよねぇ。観光地って。」
怪しげな温泉伝説だ。
いや、土地に根付いた伝説というのはどこにでもあるモノで
鈴元の生まれた京の都も嘘か本当かという伝説はある。
だから見慣れないものではないし、驚くということもない。
「ちゅうか、エラい厳重。」
それだけ重要な場所なのだろう。
はっきりと立ち入り禁止の意思が伝わってくる。
「で、あんさんはどちらさん?」
振り向いて男と向き合う。
男を頭から足先まで観察する。
(……肉体労働のお人さん?)
(仕事、やないね。多分。桶持ってはるし。)
「鍵は持ってへんよぉ。僕らは観光っちゅうかお散歩でココ来たから。」
正直に答えよう。
嘘をつく必要はない。
57
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/13(金) 02:06:29
>>55-56
(GM・鈴元)
「女の子に……(ゴメンちょっと分かる)
ま、まあ着物は似合ってるし、
別に無理することはないよ」
スゴイ『絶好球』を振り逃した気がするが、
ともかく鈴元との会話を楽しみつつ、無事山道を登りきった。
「ふぅっ。よっしゃ到着〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
「って、なんじゃこりゃ!
カンペキ封鎖されてる!」
「うえ〜〜〜、たしかに従業員さん、
『中に入れる』とは一言もいってなかったけど……」
悔しまぎれに扉をガチャガチャやっていると、
背後から男の声がして振りかえる。
「ん? なんかどっかで見たことあるような……
いや看板の内容のことじゃなくて…いや看板の内容もそうなんだけど。
え〜〜〜〜〜と、
ひょっとして、バスで一緒でした?」
「どうしよう……ここまで来といて、
扉を見て帰るだけってのはちょっと。
裏口かなんかないんですかね〜〜」
周囲を見回す。扉にはスキマもないのだろうか。
どうにか中を覗けたりはしない?
58
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/13(金) 03:59:12
>>55
「ヒッヒッヒ…礼には及ばん。
なあに、日本という国の悪いクセじゃ…『言わなくてもそれくらい解るだろう』とかいう考えはのォ〜〜〜。
200年前ならいざ知らず、今では通用せぬことを知るべきなのじゃが、これが中々…」
チャプ…
顔を拭う。
「『ももクロ』だけではない、『キスマイ』や『AKB』も聞くし歌えるぞい、ヒッヒッヒ…。
……しかしそれにしてもじゃ、外国人客が温泉地に増えておるのは知っておるが…何ゆえここに?
もっとメジャーな、箱根や伊豆ならまだしも………まあ、値段も安い上に、逆説的に人も少ない…目の付け所としては良いと言えるか」
59
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/13(金) 20:08:57
>>55
「『サリちゃん』……? ……いえ、その方とも友達になりたいとは思っていますけれど、
心当たりがありませんね……」
自分の記憶を遡ってみるが、その名前には心当たりがない。
「参考までに、特徴……大体の歳と、性別……見た目や癖とか、あとはフルネームを教えて下さる?
あと、その『サリちゃん』っていうのはよっちゃんのお友達なのかしら?」
と、よしきの真剣そうな声色に、こちらも真剣になって尋ねる。
よしきのニックネームの付け方からして、名前の最初に『サリ』がつく人……そんな人に心当たりはないが、もしやということもあろう。
―――――――PCが失踪事件のことを知り得ない場合、以下のレスは無視して構いません―――――――――
「言いにくいんですけれど、もしかして最近帰ってこない、とか……?」
それに、『失踪事件』のこともある。
聞きかじった程度だが、その『サリちゃん』とやらが巻き込まれたとしてもおかしくない。
よっちゃんくらいの年齢の子供が居なくなっているようだし。
60
:
『黄の石窟』
:2015/11/14(土) 23:45:48
>>58
(しづゑ)
「はぁー、そーいうものなのね。
妙に看板が少ないとは思っていたけど、
この分だとまだまだ知らないルールがありそうね。
――――やっぱり、誘っておけば良かったわ」
ジャボッ・・・
白人女性は素直に感心している。
肩まで湯に浸かり、時折両の手を擦り合わせている。
「私も『熱海』や『伊豆』にするつもりだったのだけど、
この『温泉』の噂を聞いてね、試しにやってきたのよ」
「――――『療養温泉』、傷の癒えが早くなるそうよ。
それも『奇跡的』って位に、ね。
大事故で『全身麻痺』にまでなった患者を、
リハビリを兼ねて温泉に浸からせていたら、
今ではケンケンで歩けるまでになった、そういう話」
にわかには信じ難い話だが、白人女性は真剣味を帯びた口調だ。
『東洋の神秘』では済まされないのだろう。
>>59
(真理亜)
「クセとかよく解かんないけど、
トシは『マリちゃん』よりちょっと上、だったよ。
髪は短くて、バレーボールやバスケやってる感じで――――」
>「言いにくいんですけれど、もしかして最近帰ってこない、とか……?」
そっと問い質すと、『よしき』は神妙な表情のまま頷いた。
『二週間前』から行方が解らなくなっている女子大生、『絵川紗梨』。
ニュースを詳しくは見ていなかった『真理亜』だが、
どうやら失踪現場はこの付近だったようだ。
「『マリちゃん』、旅行で来たみたいなんだけど、
いっしょに遊んでくれて、ボクも遊び場教えて、
……それと、『おまもり』もくれたんだ。これ、ナイショだけど」
観光客からむやみにモノはもらっちゃいけないと、母親から教えられているのだろう。
思い出したかのように『よしき』はポケットを探り、『おまもり』を『真理亜』へと差し出した。
『交通安全』のおまもりだ。中に入っている、『紙の巻かれた木の板』が少しだけはみ出している。
どうやら、一度は『開封』された後のようだ。
>>56
(鈴元)
>>57
(久染)
秋口だというのに頭から爪先まで分厚い『衣服』で覆われた男だ。
顔色の悪さから伺うに、相当の『寒がり』なのだろうか。
背中に背負った巨大な『ナップザック』がやけに似合っていない。
「ああ? 良く覚えてねえが、俺もバスで来たぞ。
すぐに寝ちまったからな、何やら盛り上がってたみてぇだが……」
背後で大いびきを掻いていた乗客が、男の正体のようだ。
二人の会話もそこそこに、『源泉洞』の周囲を探る男。
「チッ、やっぱり入り口はここだけか。
クソッ、散々歩かせといてこのザマかよ!」
ゴガァ!
男は鉄扉を思いっきり蹴り飛ばし、鈍い音が秋の静寂を破った。
あまり素行の良いタイプではないようだ。
ブブブブ
ブブブブ――――
「やむを、得ねえな……。
おい、ガキ共。回れ右して、まっすぐ帰れ。
オメェらは精々、麓のぬるま湯でバチャバチャしてるんだな――――」
四方八方から『羽音』が聞こえてくる。
迫り来るモノの正体は『ハチ』だ。『ミツバチ』のヴィジョンが周辺の森から現れる。
1,2,……10以上だ。ちょっとした大群となって、『鉄扉』へと迫っていく。
61
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/15(日) 00:02:52
>>60
「んむ?誰ぞ連れ合いでも………ああ」
問いかけ、そのまま一人で得心する。
そう言えば………もう一人、白人の女性が居たか。
「ついでに言うとここの泉質は身体にはやや刺激が強い、あまり浸かりすぎるのは身体に毒じゃ。
…………と、そこの看板に書いてある」
注意書きを指差した。
「ほう、そんな効能がのォ〜〜〜〜。
じゃがお前さん、こう言っては何じゃが、特に怪我をしておるようには見えぬが……?」
内臓疾患だろうか。ともあれその辺りは非常にプライベートな事象だ。向こうが口にしない限り、詳く聞く気はない。
62
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/15(日) 00:07:27
>>60
(GM)
(なんであないに大きな荷物を持って?)
着替えか?
それにしても大きい。
よっぽど大事なものが入っているか。
その大事なものがとても大きいかだ。
「……」
(四季の美しさを感じへんお人さん?)
それともそれを感じられるほどの事情でもあるのか?
「っ!」
羽音に思わず体が強ばる。
ほんの少し姿勢を低くし、久染の方へと寄る。
(こないな季節に『ミツバチ』?)
「はぁ、そやねぇ。どないする?墨彦さん?」
(ほんであんさん、なにしはるおつもり〜?)
横目で男に注意しつつ、久染に質問を振ろう。
あの男、何かよからぬ事をしようとしているのかもしれない。
63
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/15(日) 20:18:59
>>60
(GM)
>>62
(鈴元)
「!」
「この蜂、『スタン――」
うっかり口に出してから『やばっ』と思った。
だが『羽音』に反応してしまった以上、シラを切ったって仕方がない。
グッと腹を決めて一歩踏み出し、男の背中に声をかける。
「わ……わざわざ『スタンド』を出してまで、
何をするつもりです?」
体調の芳しくなさそうな男の様子、
そして男が抱える風呂桶をチラと見る。
「そっちだって別に、
『回れ右して麓の温泉』でもいいんじゃあないですか?
それに……」
「それにもしスタンドを使って悪いことをしようとしているなら、
だ、黙って見過ごすわけにはいきませんッ」
大見得を切ってから、
自分のちっぽけな正義感に鈴元を巻き込んでいることに気づく。
『あっ!』という顔のあと、鈴元に視線でゴメン……と謝る。
64
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/16(月) 00:30:22
>>60
「バレーかバスケをやってる短髪の先輩……サリちゃん……うーん、やっぱり知り合いではないですわね」
「『旅行客』……私と同じ……。失踪事件の現場はこのあたりでしたのね……」
必ずしも地元の人が被害に遭うってわけでもないんですのね……と、神妙な面持ちだ。
「あら、ありがとうございます。お守り……ですか。少しよろしいかしら」
と、差し出されたお守りを手に取り、よく見てみよう。
「お守りと言えば、『お守りを開けると効果がなくなる』とか、『お守りの中身を見ると効果がなくなる』なんて言いますけれど……。
これは開けた痕がありますわね……。『サリちゃん』の『失踪』の『手掛かり』を探ろうとでもしましたのかしら?」
と、尋ねてみよう。
「まぁ、効果がなくなる云々は気持ちの問題でしょうけど。謎のままの方が神秘的、みたいな」
「……私も、少し中身を見てよろしいかしら?」
尋ねてみよう。
65
:
『黄の石窟』
:2015/11/16(月) 22:04:22
>>61
(しづゑ)
『しづゑ』の注意を受けると、女性はギョッとして水面を凝視した。
どうやら、看板の文字は全く読んでいなかったようだ。
そもそも、読めなかったという方が正しいのだろうか。
「ちょっと最近、ノドと目をやられたけれど、
……アウトドアな趣味を始めたの、
『ボルタリング』とかそーいうの、生傷が絶えなくって」
『内臓疾患』を疑うも、眼前の女性は健康そうだ。
割れた腹筋や張った二の腕は、筋骨の優秀さを感じさせる。
>「んむ?誰ぞ連れ合いでも………ああ」
「……あの娘はたまたま、バスで乗り合わせただけよ。
それだけ、妙に人懐っこいし、オトボケた脳みそしてるから、
付き合いきれなくて置いていったけれど、
…… どっか山の奥でゴミ拾いでもしてるんじゃあないかしら」
ムッと眉を潜めた女性は、不機嫌そうに言葉を吐いた。
ふと、周囲がどよめく。離れて湯に浸かっていた、三人の中年女性だ。
「アンタ、山の奥って、
……そりゃあ、マズいんじゃあないかい」
「ちょっと前に、行方不明者が出たばかりよ」
「あんまりお客さんに言うことじゃあないけれど、
最近は『不法投棄』なんかやってる、アブないヤカラもいるからね、
アンタ、知り合いだったら今すぐ引き返させた方がいいよ」
野次馬半分の口調ではない。参った、と言わんばかりに三人は顔を突き合わせている。
>>62-63
(鈴元&久染)
近付く『ミツバチ』の群れに二人を身を強張らせる。
口を噤んで注意を払う『鈴元』だったが、『久染』は先んじてしまった。
> 「それにもしスタンドを使って悪いことをしようとしているなら、
> だ、黙って見過ごすわけにはいきませんッ」
「ほう、テメェ……いや、テメェらか。
俺の『チョコレート・ソルティ・ボール』が見えている、
惹かれ合った『スタンド使い』ってところか。
ウワサを聞きつけた『アリーナ』の連中じゃあ、あるまいなぁ〜〜〜ッッ」
ギロリ、と男は二人を睨み付ける。
不健康な顔色も伴い、さながら『鬼気迫る』表情だ。
『鉄扉』に向かっていたミツバチ、その総数は『20体』に及ぶか。
ブブブブ
ブブブブ
「『交渉』はしねェ、『油断』もしねェ、
最初っから『フルパワー』で、テメェらを『隔離』する」
ブブブブ
ブブブブ―――――――
相手を睨み付ける『久染』、目を逸らさぬ強気さが『男』の不自然さを捉えた。
二人がスタンド使いと解ると、『男』は背の荷物を庇うように、岸壁に背を隠した。
一方の『鈴元』は周囲から『甘い』匂いが立ち込めているのに気付く。
『甘さ』だけではない、パラフィン紙のような『化学臭』も微かに混じっている。
66
:
『黄の石窟』
:2015/11/16(月) 22:05:03
>>64
(真理亜)
「うん。……このあたりかどーかは、解らないけど。
どこで消えちゃったかも、良く解ってなくて。
きっと、ここじゃあなくて、もっと山の奥なのかな?
あっちは近づいちゃだめだって、ママに言われてたけど」
『よしき』は迷った表情を作って、山の向こうへ振り向いた。
その先には『散歩道』のような『山道』があり、ゴミ拾いの最中に誰かが通って行った気がする。
『真理亜』は『おまもり』を受け取ると、それについて『よしき』に聞いてみた。
「あっ、『マリちゃん』も知ってたんだ。
ボクもママにそう聞いてたから、開けてないよ。
―――――えっ、開いてるの?
ねえ、ねえねえ、何か入ってるの?」
不思議そうに首を傾げているが、『よしき』も中身を知りたそうにしている。
持ち主の了承を得た『真理亜』は、『おまもり』の中身を恐る恐る開けて見る。
『交通安全』のおまもりには、折り詰められた『レシート』が入っていた。
ギチギチに折り重ねられた『レシート』を、『真理亜』はそっと開けてみた。
『表面』には買い物の詳細が刻印されている。駅前のコンビニで『水』と『パン』を買ったらしい。
特に何の変哲もない。これはたまたまポケットに入っていたのだろう。
『皺』の寄ったレシートの『裏面』を、『真理亜』は見てみる。
レシートにはこう書かれていた。
夕 :.
:.: :.
オ ス
オ ン .:.
.:. ケ.:
├ ナ
:.:. ノ テ
ナ :.
を ヒ .;.;
ョ ト
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丶/ :.:.
. ̄ :;.
―ー /
―z_  ̄
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..
67
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/16(月) 23:39:37
>>65
(GM・質問)
・岸壁に背を向けた『男』、20体の『蜂』、
『久染』、『鈴元』、それぞれの位置関係を知りたい。
・この一帯の地面はどういう状態?
(ぬかるんでいる、草が生えているなど)
・『風向き』はどうなっている?
68
:
『黄の石窟』
:2015/11/16(月) 23:51:00
>>67
(久染)
>・岸壁に背を向けた『男』、20体の『蜂』、
>『久染』、『鈴元』、それぞれの位置関係を知りたい。
岩岩樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.w. ↑North
岩岩w.w樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.
岩岩w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.
岩扉男 ̄ ̄ ̄久 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
岩看_____鈴_____________
岩岩w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.
岩岩w.w樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.
岩岩樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.w.
※『ミツバチ』の群れは『男』と二人を分かつように、
『半円』を描いて『男』を守るように浮遊している。
二人の距離は『5m』前後。
※『看』=『看板(2m×50cm)』、『扉』=『鉄扉』。
>・この一帯の地面はどういう状態?
>(ぬかるんでいる、草が生えているなど)
泥濘んでいる。草はまばら。
山道から逸れると『脛』を撫でる程の雑草が生えている。
>・『風向き』はどうなっている?
『西向き』、二人にとっては『追い風』。息を吹きかける程度の風量。
69
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/17(火) 00:47:24
>>65
(GM)
>>63
(久染さん)
「墨彦さん……」
「そのすぐに手ぇ出そうとするんやめぇ?」
悪いことを止めるのはいいことなのだが、時と場合というモノがある。
この状況、悪くなればなるほど危険である。
この場でこの男に二人揃って再起不能にされる―――なんてこともなきにしもあらずなのだ。
戦闘向けのスタンドでないであろう久染と、戦闘は出来るが人間並みの鈴元だ。
「『アリーナ』?」
いつか行った闘技場のことだろうか。
この男、関係者か?
「話し合い、せんみたいやねぇ。」
鈴元は争いが苦手だ。遠まわしに回りくどく悪意を生八つ橋に包んで召し上がれ、としてきた家系の子だ。
適当に煙に巻くほうが好きだし、平和的だ。
「すんすん……なんや変な匂いもしてるし、嫌やわぁ。」
「おいでませ『あんさん』」
『ザ・ギャザリング』を発現。本体から和傘を受け取り、開かせる(パス精CCC)
開いた和傘は男と蜂の方へと向ける。
蜂が突きにきても防げるようにだ。『ザ・ギャザリング』は鈴元より前に発現する。
本体は男と蜂を観察する。
70
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/17(火) 00:50:48
>>65
「ま、何事も過ぎたるは及ばざるがごとしと言う訳じゃのォ〜〜〜ヒヒッ」
ザバァ
笑いながら、立ち上がる。
「違うのか。それにしてもゴミ拾いとは感心感心。まだ世の中も若いもんも捨てたものでは……なんじゃて?」
三人の言葉を聞きとがめる。
そう言えば先ほど、何か話していたようだが…。
「そうは言われてものォ。
…………行った先に心当たりはあるのかの」
白人女性に問いかける。
……正直行きずりの相手と温泉と、天秤にかけると温泉のほうが勝つ。が………。
71
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/17(火) 19:50:42
>>68
(GM・質問)
回答感謝。つづけて質問。
・『鉄扉』の形状は、格子状ではなく『一枚板』という認識でよい?
(※『一枚板の鉄扉』のイメージ:
ttp://tsclip.net/wp-content/uploads/2013/04/otarumaikaru2.jpg)
・『看板』に書かれているのは文字だけ? (絵や図柄はない?)
『20cm』以上の大きさの図形を看板に確認できるだろうか?
>>69
(鈴元・会話)
「うぐっ」
いつも温和な友人の、自分を戒める声がチクリと刺さる。
こないだもそうやって右手を折ったばっかりだ。
(彼が僕を気遣う気持ちは、その時痛いほど知った)
「後先考えないのは僕の悪いクセ……
涼くん、いつも君を巻き込んじゃってゴメン」
「でも……僕には君の力が必要だ」
ぬかるむ地面をジャッと鳴らして立つ。
そうして鈴元のつぶやきを聞く。
「『匂い』?
僕には特に違和感は……
いったい『どこから』?」
匂いの発生源を鈴元に問いかける。
72
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/17(火) 19:52:55
>>66
ひとつだけ質問があります
.:.:.
丶/ :.:.
. ̄ :;.
―ー /
―z_  ̄
/ :.:.;
この部分はレシートの『皺』と考えてよろしいでしょうか?
文字、ないし鉛筆やペンの跡ではない?
73
:
『黄の石窟』
:2015/11/17(火) 21:56:51
>>72
(真理亜)
>この部分はレシートの『皺』と考えてよろしいでしょうか?
>文字、ないし鉛筆やペンの跡ではない?
他と同様、鉛筆で書かれた『文字』です。
74
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/17(火) 22:16:31
>>71
(久染さん)
「そう、匂い。」
「甘い匂いはエエ匂いやけど、別の匂いも混ざっとる。」
すんすんと鼻を動かし、匂いの存在を再確認する。
「どこからぁ?」
「えっと、よう分からんけど、周りから?」
詳しい場所は分からない。
鈴元は犬ではないし、よしんば犬だったとしても把握できるかは分からない。
しかし一体何の匂いだ?
「なんや分からんけど、あのお人さんのせい……なんかな?」
「さっきまではこんな匂い、してへんかった思うけど。」
75
:
『黄の石窟』
:2015/11/17(火) 22:18:14
>>71
(久染)
>・『鉄扉』の形状は、格子状ではなく『一枚板』という認識でよい?
その通りです。
>・『看板』に書かれているのは文字だけ? (絵や図柄はない?)
> 『20cm』以上の大きさの図形を看板に確認できるだろうか?
下部に押された『村印』が『20cm』以上の大きさに見えます。
76
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/17(火) 22:44:02
>>75
(GM・回答レス)
回答感謝。
>>65
(GM)
ビリビリと肌に突き立つ男の『戦意』。
気圧されまいと覚悟を決める。
「『アリーナ』……?」
「『アリーナ』ならこの前行ったけど……
アンタなんか全然知らないぞッ!」
『誰何』の含みを込めて、挑発的な返事をする。
(男が名乗ってくれるなら、それで得られる情報があるかもしれない)
> 「『交渉』はしねェ、『油断』もしねェ、
> 最初っから『フルパワー』で、テメェらを『隔離』する」
背負っていた『リュック』をドサッと右前方に降ろし、
『パーカー』を脱いで右手に持つ。
戦闘の緊張で高鳴りはじめた鼓動を抑えるように、
左手を胸に当ててゆっくりと息を吸いこむと……
男に向かって吠えるように吐き出す。
. .. . .
「…………やってみろッ!」
蜂と男、
そして男の背の『荷物』を注意深く見据えながら、
一歩、泥濘を前進する。
77
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/17(火) 23:11:53
>>69
>>74
>>76
(久染さん)
「いや、墨彦さん、かっこエエねぇ。」
「うふふ。あんさん。足元気ぃつけや。」
周囲の匂いがどこからきているか、注意して匂いの元を探す。
78
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/17(火) 23:26:36
>>73
ありがとうございます
もう一つだけ確認なのですが、
『折詰められたレシート』は「水とパンを買ったレシート」で、
『皺の寄ったレシート』、つまり『裏にメモが書かれたレシート』とは別の物?
それとも同一の物?
79
:
『黄の石窟』
:2015/11/17(火) 23:27:32
>>78
(真理亜)
同一です。
80
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/17(火) 23:40:40
>>79
ありがとうございます
>>66
「……ねぇよっちゃん。よっちゃんは最近、一人で駅前のコンビニで『パンと水』だけを買ったりしていませんわよね?」
レシートの裏の走り書きを見ながら、真理亜は言う。
「よしんば買ったとして、レシートの裏にこんなこと、書いた覚えはありませんわよね……?」
言いながら、よっちゃんにもレシートの裏の文字を見せよう。
「最後の方が雑になって……きっと急いで書いたのでしょう。『タスケテ オンナノヒト オトナヲヨンデ』……と、読めますわね」
「ねぇ、よっちゃん。たとえば最近怪しい女の人を見たとか、このあたりに女性の『霊』や『妖怪』が出るだとか……」
「そういう話を大人の人から聞いたり……友達の間で噂になってたりとか、そういうことはありませんこと?」
「それと、このお守り、いつもらいましたの? 『サリちゃん』が居なくなるどのくらい前かしら?
あと、貰った時はこんな風に中身が少しはみ出たりしていたのかしら? いえ、これは覚えていないのならそれでもいいんですわ」
居なくなった『サリちゃん』。サリちゃんがよっちゃんに渡した『お守り』に遺されていたメッセージ。
……この二つの物事を結びつけないことはできなかった。
関係している――――と真理亜は思ったし、きっと誰だってそう思う。
81
:
『黄の石窟』
:2015/11/18(水) 00:49:53
>>70
湯船から立ち上がる『しづゑ』。
火照る身体に冷たい風が当たり、心地良さを覚える。
「ハッキリ言って、全く解らないわ。
でも、『観光地』にゴミなんて落ちてるはずないし、
まさか『不法投棄』のゴミなんか漁りに、
山の奥まで行ったんじゃあ、……いや、まさか……」
白人女性はアゴに手を当てて逡巡する。
一方で『しづゑ』が気乗りせずとも、無理のない話だ。
何せ『観光地』で『温泉』、骨身もトロケるほどの『名湯』とくれば、
もう一巡りしてもバチは当たらないだろう。
「……なんか、ちょっと気になるわね。
おばあさん、色々と世話を焼いてくれてありがと」
「『行方不明』、なんてちょっとイヤな響きだしね」
バシャ ァ
白人女性は湯船から立ち上がり、内風呂へ続く扉に手を掛ける。
>>70
,
>>76
(鈴元&久染)
>>77
(鈴元・追記)
> 「『アリーナ』ならこの前行ったけど……
> アンタなんか全然知らないぞッ!」
「誰の試合を見たか知らんが、
それは随分と物足りなかったんじゃあないのか?」
「『チェーンソーパフォーマー』の『反町創三』。
だが、テメェらを留めるのに『ノコギリ』は必要ねェ〜〜〜なぁぁ〜〜〜ッッ」
ブブブブブブ
ブブブブブ
『久染』の『挑発』に対し、『反町』と名乗る男は簡単に乗ってきた。
リュックを投げ捨て、絞り切るような大声を放つ。
> . .. . .
> 「…………やってみろッ!」
「――――やってやらァ!」
一歩、前進する『久染』。
一方の『鈴元』は匂いの根源を探そうとするが、
その『匂い』は森全体から感じられる。その詳細は掴めない。
ズ オ ォ ・ .
だが、周囲を見回した時に気づいた。
『樹木』の一部に根本を『オリーブ』に変色したものが存在する。
その数は5〜6本。位置はまばらだ。
>>80
(真理亜)
「もらったのは、『サリちゃん』が帰る時くらい。
……ひ、ぇ、なにコレ、こ、怖い……」
言い知れぬ恐怖を感じたのか、『よしき』は怯えている。
書き殴った文字には必死さが表れているが、
この祈りとは裏腹に『助け』は呼ばれなかったのだ。
「『ユーレイ』かどうかは知らないけど、
……なんか、『廃ホテル』があるんだ。
『源泉洞』の近くなんだけど、
前にトモダチのお兄ちゃんが、変な女の人を見たって」
「――――もしかして、『サリちゃん』なのかな?」
『よしき』はすっかり怯えきっている。
言葉足らずが目立ち始め、視線も彷徨わせている。
82
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
83
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/18(水) 23:37:21
>>81
(GM)
「物足りん?や、すごい闘い見してもろたけど。」
男から眼を離さないように軽く一礼。
礼儀と言うのは大切だ。実生活はモチロンこういった戦いの場においてもそれが変わることはない。
お辞儀をするのだ。
> 「…………やってみろッ!」
> 「――――やってやらァ!」
(いや、やられたら困るんやけどぉ。)
(あ。)
「墨彦さん。なんや、変色しとる木ぃがあるみたいやわ。」
視界に変色した樹木が写る。
あれが原因か?いや、分からない。しかしあの男が何かした可能性はある。
この男の方から何か仕掛けてきているのかもしれない。
(アカンなぁ。あのお人さん、墨彦さん狙ってくるんちゃうやろか。)
(啖呵切ったんは墨彦さんやし、真っ先に襲ってきても不思議やないわなぁ。)
それは大丈夫なのか?
思えば、久染のスタンドの戦闘力を気にしたことが前にもあった気がする。
「うふふ。やらんとしゃあない。やから、やるで。」
「今度こそ。」
開いた和傘を『ギャザリング』にくるくると回させる(パス精CCC)。
和傘の傘布部分を『花びら化』する。偶然にも追い風だ。
どれだけ風が弱くても反町の方へ向かうだろう。
84
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
85
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/19(木) 05:34:22
>>81
「ふぅ〜〜〜ム。困ったもんじゃの」
本人は親切のつもりでも、時と場所においては親切が親切にならない場合もある。
この場合がまさにそれかも知れない。
「と、言ってものぉ。山奥に行ったかどうだか、儂らの知り及ぶところでは無い。
……案外、そこらでスイーツでも食っとるやも知れん。焦って山に突っ込んで、お主が迷い子にならぬようにの。
ま、心配ならばまずは人に尋ねよ。官憲を頼るのもよい。あの風体じゃ、否応無く目立つわい」
白人女性にアドバイスをしておく(いわゆる老婆心というやつだ)。
「それと………足はきちんと拭いておくのじゃぞ。スリッパを濡れた足で履くのもルール違反じゃ!!」
自分は淵に腰掛け、足だけ浸かり、先客の方を向いた。
「時に……行方不明じゃと?
まったく恐ろしい世の中じゃわい。しかし───ニュースではそんな話、みた記憶がないがのぉ…?」
軽く話を振ってみる。
田舎の人間はよそ者には排他的だが、元来女は当事者にならない限りゴシップ好き、温泉と言う場所の開放感も加われば口も緩もうと言うものだ。
86
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/19(木) 10:33:30
>>81
(GM)
>>83
(鈴元) (レス訂正)
「『チェーンソーパフォーマー』の……『反町』?」
男の口上にピクリと反応する。
その名前を、あの日の『観客席』で聴いた覚えがあった。
ハッキリと覚えているわけではない。
けど確か、客席のウワサだと彼は――
>「墨彦さん。なんや、変色しとる木ぃがあるみたいやわ。」
「!」
「どういう能力か
ぜんぜん分かんないけど……」
右手のパーカーを適当に腕に巻きつけたあと、
両手で地面の『大判プリントリュック』を拾い上げる。
(『大判プリントリュック』のイメージ:
ttp://imgr.dena.ne.jp/exr1/cb/8/7426008/3/mb/167963379_1.jpg)
そして表面のプリントを『インク・フィッシュ』化する。
(これでこのリュックは『スタンドに干渉可能』になる)
「僕たちの能力をブツけてやるだけだ」
鈴元が和傘を回し始めるタイミングに合わせて、
そのリュックを、
「おりゃあああ―――――ッ!」
『反町』に向かって思いっきりブン投げるッ!
(できれば『回避方向』を誘導するように、
『気持ち右寄り』=北方向側に投擲する)
狙いはハデな『飛来物』に男の注意を向けさせて、
ギャザリングの『花びら』の付着が妨害されないようにすることだ。
もちろん、投擲進路上にいる蜂を叩き落とすのも狙いの一つ。
首尾よく『花びら』が男にくっついたなら……
あとは『タイミング』だけだ。
87
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/19(木) 21:17:07
>>81
よっちゃん……『よしき』が怯えるのを見て、真理亜は考えるよりも先に、口を開くよりも早く。
よっちゃんを『抱きしめた』。
「大丈夫、大丈夫ですわ。落ち着いて。私がついていますから……」
もちろん、真理亜がついていたところで安全が保障されるわけではない―――つまり気休めだ。
しかし、どうしようもなく怖い気持ちの時は、その気休めが何より必要だったりする。
だから、気持ちが落ち着くまで、震えが止まるまで、心が安らぐまで。
抱きしめながら優しく言葉をかけ続ける。
………続けながら、真理亜はよっちゃんから聞いた情報を整理する。
ひとつ、『サリちゃん』が帰るときくらいにこのお守りを貰った。
ふたつ、『源泉洞』近くの廃ホテルで『変な女の人』を見た人がいる。よっちゃんの友達のお兄さんである。
88
:
『黄の石窟』
:2015/11/21(土) 15:03:09
>>87
(真理亜)
『真理亜』は怯えて震えるだけの『よしき』を抱き締めた。
その小さな頭を撫でていく内に、『よしき』の震えは収まっていく。
しゃくりあげながら、『よしき』はか細くも言葉を重ねていく。
「きっと、その『ホテル』に、まだ隠れてるんだ……。
ケガとかして、出られなくなっているのかも、
もう、お巡りさんも引き上げちゃって、
村の人ももう誰も、『サリちゃん』を探しちゃあいないんだ」
行方不明からおよそ『二週間』、一般的には『捜査』も打ち切られるだろう。
……それは『生存』の見込みの薄さを表している。
「たすけて、『マリちゃん』」
「『マリちゃん』、いっしょに『サリちゃん』を探して……。
ボクが、ボクが『オトナ』の人を呼ばなかったからだ、
呼んでたら、きっと―――― ぐ、えぐっ……」
メモ書きの詳細こそ未だ解らないが、その『切実さ』は子供にも感じ取れる。
そして、それと同様の『必死さ』を、『真理亜』は『よしき』から感じているだろう。
>>85
(しづゑ)
「はいはーい、気をつけるから!」
ガララララッ
背中越しに軽く片手を上げ、女性は屋内へと戻っていく。
露天風呂に残った『しづゑ』は世間話の体で先客に話を振った。
「ちょっとは報道されたけど、
ノーベル賞やTPPで色々あったでしょう?」
「私達も『ツアー客』の方だったら、そりゃあ騒ぐけれどねえ、
若い人がこっちに来ても、別に村に泊まるわけじゃあなし」
「バーベキューのゴミは散らかすわ、釣り針やテグスは置きっぱなし、
ゴツい車で来て暴れたりされてもねぇ、その娘がどーだかは知らないけど」
話こそ出来たが、予想通りに『排他的』な反応だ。
だが、『廃棄物』然り、それだけの『被害』を受けてきたのだろう。
「例の『廃ホテル』だって、さっさと壊してくれればいいのにねえ」
「『廃墟マニア』だか、訳の解らないのが来るじゃない」
「何かしらね、そこで『幽霊』だか何か見たって話。
落ち武者だったかしらね、ええと――――」
「『簗瀬』さんのところでしょう? 落ち武者じゃなくて『女』の。
まぁー、昔から遊び呆けてるから、アニメかなんかの影響でしょ」
>>83
(鈴元)
>>86
(久染)
フワァァァ〜〜〜〜〜っっ
『ザ・ギャザリング』は『和傘』を回転させ、その表面を『花びら』に変える。
瞬く間に『花吹雪』が生まれ、その代償に和傘は『骨組み』だけとなる。
「ぐおっ、 なんじゃこりゃ!?」
『花びら』に視界が妨害され、『反町』は思わず顔を背けた。
そして、その『反町』目掛けて投げつけられる『リュック』――――
ボスッ!
「痛ェ!」
『反町』の腕に命中するが、然程のダメージはないはずだ。
だが、『反町』は大げさにも悪態混じりの悲鳴を上げる。
同時に、軌道上に浮遊していた『ハチ』の数体を弾き飛ばす。
ジュォォォ . . .
「テメェ、覚悟しやがれ!」
グラァァァ―――
突如、二人の真横に立つ『樹木』が倒れ込んできた。
『折れる』ような前兆は全くなかった。――――明らかな『スタンド攻撃』だ。
『鈴元』はその『樹木』が変色していたものだと、理解した。
変色部が『溶解』し、支えを失った『樹木』が倒れこんだのだ。
89
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/21(土) 18:37:38
>>88
(GM・質問)
質問:
・反町に『花びら』がくっついたかは確認できる?
・倒れてきた樹の大きさ(全長&幹の直径)はどれぐらい?
90
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/21(土) 20:53:54
>>88
「ははあ…成る程のぉ。
下手に観光地になるのも考え物じゃな」
その『ツアー客』のおかげで懐が潤うものは良いのかも知れないが、直接関係のない村民にしてみればまあこんなものだろう。
むしろ騒音だのなんだの、辟易しているもののほうが多いくらい、か。
「そんなものまであったとはの。
確かに、物好きな若いもんにしてみれば、そんな噂を聞けば肝試しの一つもしに来てみたくなろうと言うものじゃ。
…その程度ならまだしも、浮浪者などが住み着かれても困る。あんたがたも随分苦労しておったんじゃなあ……いやはや」
とりあえず同情の念を示しておく。
「に、しても、取り壊されん理由でも………ああ、重機をここまで入れるとなると、壊すにも金がかかると言うことか。
とは言え治安に関わる問題じゃ、ケチっとる場合ではなかろうに。
しかし……『幽霊』か。ふぅーム………………いや、ま、そんな事はあるまいが………」
スタンド
『幽波紋』。
知っているとついつい、その可能性を考えてしまうが…。
91
:
『黄の石窟』
:2015/11/21(土) 21:05:50
>>89
(GM・質問)
>・反町に『花びら』がくっついたかは確認できる?
髪や服に付いています。
>・倒れてきた樹の大きさ(全長&幹の直径)はどれぐらい?
一抱えほど。ぶつかれば『致命傷』。
92
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/21(土) 22:02:24
>>88
(GM)
「花びらやで?」
「蛇の目が崩れて骨んなったわぁ。」
『骨組み』だけとなった和傘を見て呟く。
職人が和紙を張る一歩手前だ。
物作りの過程を感じる
「へ?いや、なんちゅうことを。鋸も使わんと木ぃ……」
「墨彦さん、木ぃ倒れるで!」
なんという規模の技だ。
この男、やはり仕掛けてきた。
しかも変色した木は複数あったはずだ。
それはつまり、まだ倒れてくる可能性があるという事ではないのか?
「蜂さんに刺されたら僕もあないな色になってまうんかなぁ?」
「ちゅうか、木ぃ倒すんがあんさんの能力なん?」
適当なこと言いながら、傘を前に差したままギャザリングを前に出す(スC)
そして本体も追従するように前へ(スC)
倒れてくる木をよけるための前進だ。
蜂や変色した周りの木など攻撃してくるであろう対象への注意は欠かさない。
「『チェエンソオ……』なんやっけ。道具使わんでも出来るんちゃう?」
この男がただの木こりだったなら便利な能力じゃないのか?
いや、人生そう簡単に行くものではないが。
93
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/22(日) 17:40:38
>>88
(GM)
>>92
(鈴元)
「! え」
「やば―――」
頭上を覆う影に息を呑む。だが、対応の猶予はあるハズだ。
『根元』からの倒壊なら、全体が勢いづくまでほんの少しだけ時間がかかる。
「前は……」
「( 蜂に囲まれたら、 )」
「……ダメか! くそッ!」
瞬間的に後ろへの回避を選択する。
ぬかるみに足をとられないように最大限注意して後ろに跳ぶ。
倒壊した樹から『蜂』が飛び出してくる可能性がある。
回避に成功したら急いで前方を警戒し、『近づく羽音』などの異音に注意を払う。
会話する余裕があるなら、『反町』に問いかける。
「アンタ………アンタが、あの『反町』?
たしか『銃弾でも死なない』っていう……」
万全でないその表情、おぼろげな記憶の中の『ウワサ』、
そこに先ほどの大げさな『痛がり方』が重なる。
「なら、ココに来た理由は…………」
「『湯治』?
それとも他になにか理由があったりするのか?
僕たちを排除しようとする理由が?」
94
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/22(日) 18:30:02
>>88
「……人は」
真理亜は口を開く。
「人は何も食べなくても水さえ飲んでいれば2,3ヶ月くらい生きられるそうですわ……理屈では」
「この期間はあくまで理屈……実際にこんなに長く何も食べずに健康でいられるのはまず不可能、ですわ」
「そして……水を飲まなければ4〜5日くらいで死んでしまいますの。つまり……」
「『サリちゃん』が行方不明になってから二週間。そのまま飲まず食わずならはっきり言って生存は絶望的ですし……
場合によっては凍えてるって可能性もありますわ。……だから、みんな探すのをあきらめてしまったのかもしれません。ですから―――――」
「ですから、迅速に……確実に見つけ出して、その上でアフターケア……栄養補給だとかをしっかりやらないといけませんわ。
見つけたら救急隊とかに連絡する必要もありますわね……!」
快諾、である。もとより真理亜に、サリちゃんを見殺しにするという選択肢も、よっちゃんを見捨てるという選択肢も、『ない』。
「ですが、心苦しいことに私たちは『子供』……出来ることは限られていますわ。ですので、他の方々にもお願いしましょう。大人の人とか」
「村のだれも探していないといっても、お願いすればきっと聞いてくれるはずですわ。それに、聞いてくれなかったとしても、今日は観光客の方々もいます」
真理亜は、基本的に人を疑うことを知らないタイプである。
「ところでよっちゃん、『警察の方がた』は『廃ホテル』を捜索したのかしら? 警察が探したうえで見つからないとなると、結構嫌な予感がしてまいりますわ……」
ふと思いついたように、よしきに尋ねてみる。
ホテルを探したかどうかまではともかく、近くにパトカーとかが止めてあったとか、そういうことはあっただろうか?
95
:
『黄の石窟』
:2015/11/24(火) 22:19:03
>>90
(しづゑ)
「私達も『観光』の方は歓迎しますけれどねぇ」
「ねぇー、でも学生さんじゃあ、ねぇ……」
「あそこは権利関係もうるさいから、
取り壊されないのもあるじゃあない?」
どうやら、もう聞くべき話もないようだ。
>>94
(真理亜)
「無理だよ……。
特に今日は、ツアーの『かきいれ時』だから、
オトナはいつもよりももっと、かまっちゃあくれないよ!」
「それに、言っちゃあなんだけど、
お風呂にのんびり浸かりたいのに、
『おつかい』を頼んで引き受けてくれるなんて、
そんなの『マリちゃん』くらいしかいないよ!」
『よしき』の言うことを『信じる』のであれば、
『応援』は頼めないだろう。
「あそこは、どうなんだろう?
たぶん、調べたんじゃあないかな……」
『調べた』かどうかは、定かではないようだ。
>>92
(鈴元)
>>93
(久染)
バキバキバキィィ――――
どさぁ!
『直進』する『鈴元』、『後退』する『久染』。
二人の『退路』を絶つように、『樹木』が倒れ込んだ。
「チッ、知ってやがったか。
そうだよ、『湯治』だ。
理由は解らんが、この『戸影温泉』には奇怪なパワーがある。
身体を浸からせただけで、『リハビリ』の効果が劇的に上昇したヤツがいる。
何度か試しちゃあいるが、『村』の温泉じゃあ効果が出ねぇ。
なら、『源』に行けば、と思いきや、テメェらに出くわしたわけだ」
悪態を吐く『反町』だが、『会話』には付き合うスタイルのようだ。
それは『時間稼ぎ』こそが彼の『有利』になるからに他ならない。
バキャキャッ
バキキッッ
「どうする、俺はいくらでも『倒木』を作れるぜ。
林業で慣らした『チェーンソーパフォーマー』の俺が、
ワナの『巻き添え』になることは、絶対にねェ……」
複数の木が倒れ込むも、少し離れていたことも幸いし、二人には向かってこない。
へし折れた木から抜ける『景色』、そこからもうもうと立ち上がる『湯気』が見える。
「なんだ、ありゃあ?
こんな近くに、なんで湧いてやがる……?」
そこに見えるのは古い『ホテル』だ。
林に続く急斜面の『崖』から見下ろせる建物、
その奥に見える『露天風呂』から『湯煙』が立ち昇っている。
96
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/24(火) 23:29:17
>>95
(GM)
「いや、難儀してはるんやねぇ。」
だからと言って攻撃しないかといえば微妙なところ。
向こうも自分も攻撃手段を取っている以上、手心を加える必要があるかは微妙だ。
そうこうしている間にも時間は奴に味方するだろう。
(どないしよかな。目ぇ奪えたら勝負になるかも知れんけど。)
奪えなければ不利なのは自分?
「ん?」
湯気?なぜ湯気が立つ?
「あれ……なんやろ。」
湯気、温泉でもあるのか?
いや、露天風呂がある。温泉がある。
あそこはホテルがあり温泉があるのだ。
「ねぇ、あんさんの行きたいトコってあそこやったりせん?
あそこやったら、『スタンドを使うた悪さ』をせず『湯治が出来る』んとちゃう?」
「いっぺん話しあわん?」
もちろん、スタンドを解除して、だ。
97
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/25(水) 16:36:57
>>95-96
(GM&鈴元)
「! 涼くん……」
鈴元の『武装解除』と『和平交渉』。
その度胸に驚いたが、自分も続くことにした。
(もともと争いごとを望まない彼を
戦いに巻きこんでしまったのは僕だ)
「…………
その話がホントなら」
遠くから両手を挙げて、
自分にも害意がないことを反町に示す。
「これ以上戦う理由は僕にもない……
…………『湯治』が目的なら、
僕にも手伝えることはあると思う」
脳裡に蘇るのは、あの日の『客席』の話し声だ。
┌──────────────────────────────────…
│62 名前:『六道辻』 投稿日:2015/09/19(土) 22:09:51
│
│ 「『振動障害』、『難聴』、ファイターとしては『再起不能』だろ――――」
│
└──────────────────────────────────…
「…………僕は、
あの『住職』と戦ったアンタに敬意を表する」
98
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/25(水) 20:03:56
>>95
「………ま、儂には関係のない話じゃな」
あっさり結論付けた。
警察なり何なりがどうにかするだろう(できなくても知った事ではない)。
適度に温泉を楽しんだ後、部屋に戻る…また後で浸かりに行くとしよう。
部屋は個室だろうか?
99
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/26(木) 22:39:50
>>95
「た、確かに……。観光客へのおもてなしでお忙しい大人の方々に迷惑をかけるのはよくありませんわね……」
「それに、ゆっくりゆったりお湯に浸かりたい方々に水を差すのも忍びありませんわ……」
そうなると、やはり大人の人達を頼りにすることはできないのだろう。
「ええ、分かりましたわ。それでは、私達だけでなんとか頑張りましょう。……それで、暇そうな人を見かけたら積極的に声をかけていきますわ」
「んー、確かではないのですね……。では、よっちゃんにいくつか聞きたいことがありますわ。
……私たち二人の中で、サリちゃんの鍵を握っているのはよっちゃんですから」
「まずひとつ。サリちゃんは、よっちゃんにお守りを渡した後、どちらの方向に行きました?」
「ふたつ。そのお守りを渡すとき、サリちゃんのようすはどうでした? 焦っていたり、怯えていたりしていました?」
「もし、怯えていたりしていたのなら……。逆に、怯えていない、普通の様子が最後に見られたのは、いつ、どのあたりでのことかしら?」
と、いくつか質問をしてみよう。
100
:
『黄の石窟』
:2015/11/29(日) 00:03:48
>>98
(しづゑ)
『無関心』を結論付け、温泉から上がる。
……これで本当に良いのだろうか?
>>99
(真理亜)
「じゃ、じゃあ早く行こう!」
グイッ
グイッ
承諾をした『真理亜』に対し、『よしき』は腕を引っぱってくる。
後についてくるよう、促しているようだ。
「よ、よくわからなかった!
でも、こっちの方に行ったんだ!」
三つの質問に対し、『よしき』は曖昧な返事しか返せない。
『小学生』という点を考慮すれば、これも已むを得ないのかもしれない。
>>96
(鈴元)
>>97
(久染)
二人はスタンドを解除する等、『停戦』の意思を示す。
二人を訝しげに睨んでいた『反町』だが、
自身の『不利』を感じ取ったか、『ミツバチ』達を解除する。
「……チッ、尾いてこい。
遠くからチマチマと攻撃されたら、厄介だからな」
『反町』は二人に背中を向け、山道を下っていく。
その腕は震え、明らかに覚束ない。
>「…………僕は、
> あの『住職』と戦ったアンタに敬意を表する」
「下らねェこと、言ってんじゃあねェ」
二人に聞こえるか否か、小さな呟き声が風にかき消された。
101
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/29(日) 01:03:02
>>100
温泉から上がると、みやげ物のコーナーで饅頭と茶を買い込み、部屋に戻り、浴衣を脱ぐ。
そしてそのまま、もう一枚───『脱ぐ』。
ズズズズ
「さて、夕飯までの腹ごなしに、散歩でもしてくるかのお、ヒッヒッヒ………」
『十二歳』に若返ると、ここに来る時着ていた紬を着込み、ウサギのぬいぐるみを模したリュックを開き、『皮』を畳んで押し込む。
湯冷めしないようもう一枚コートを上から羽織ると、今買った饅頭、茶…それから着替えをもう一組、これもリュックに入れると背負い、部屋に鍵をかけて散歩としゃれ込む。
とりあえず…ここらで一番高いところを探そう。見て回るにはまず、周辺地域を把握する必要がある。
(みやげ物屋やフロントに案内パンフなどがあれば、買い物後手に入れておく)
102
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/29(日) 01:03:52
>>101
追記。スマホと財布も持っていく。
103
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/29(日) 01:33:58
>>100
(GM)
「おおきに。」
「僕らは争いが得意やないからねぇ。」
にこりと笑う。笑顔こそが鈴元涼の象徴的表情だから。
「はいなあんさん。」
(僕らも背ぇ向けた後襲われたらかなん。)
遠くから攻撃できる鈴元、だが背を受けた時に相手が攻撃をしてきたらひとたまりもない。
この男がそんなことをするのかは分からない。
しかしもしもされたらと思うと血の気も下がる。
「墨彦さん、いこか。」
そう言うと久染の元へとぱたぱたと歩み寄り、少し背伸びして耳打ちする。
「大丈夫、やんね?ここで嫌ぁ言うたら余計難儀なことなりそうやし。」
「あ、後な。一つ聞きたいことあるんよ。」
少し、間があってからこう言う。
「さっき、あのお人さん、なんちゅうたか分かる?ほら、墨彦さんが敬意を表するぅ言うた後。」
「よう聞こえんかったわぁ。」
花びら化を解除、『元に戻す』を選択して和傘を『花びら化』する前に戻したい。
それが出来たらスタンドを解除し、久染の準備が出来ているようなら行こう。
104
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/29(日) 11:43:51
>>100
(GM)
>>103
(鈴元)
『ミツバチ』が解除されるのを見て、
フゥ――――っと深く、息を吐く。
鈴元の耳打ちに少しの沈黙。
たどたどしく山道を下りていく男の背中を見つめる。
「…………」
「分かんない」
「僕みたいなガキが
カンタンに踏み込んでいい話じゃ
なかったかもしれない。
でも……僕の本心だ」
さっきブン投げたリュックを拾い上げる。
鈴元にうなずき、男の後ろに続く。
105
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/29(日) 21:19:16
>>100
「そちらですわね! ありがとうございますわ……とっと……」
引っ張られる方向に、小走りで進んでいく。
「まぁ、よくわからないのも無理はありませんわ。方向が分かっただけでも十分です。
……必要なら調べればいいんですし、分からなくてもサリちゃんを取り戻せれば御の字ですもの」
と、いいつつ先導しているであろうよしきについていこう。
あくまでよしきの後ろについていくスタイルだ。こちらが先陣を切っても行き先が分からないし、
何よりよしきを視界から外したくない。サリちゃんという前例に倣うのならむしろ真理亜の方が行方不明になる可能性は高いのだろうが、
それでも用心に越したことはない。
ゴミ拾いの為に用意しておいた袋などもしまっておこう。
106
:
『黄の石窟』
:2015/11/30(月) 23:02:27
>>101
(しづゑ)
ズルルルルッ
自身の『皮膚』を脱ぎ、『しづゑ』は『若返る』。
湯治の比喩でもなんでもない。『少女』へと変貌を遂げたのだ。
荷物をリュックサックにまとめ、最も『高い』場所を探す。
村の外れに崩れかけた『ジェンガ』にも似た『展望台』が設置されていた。
『ふるさと創生事業』の一環として建設されたようだが、
あまり観光の役に立ってるとは言い難く、誰かが昇った形跡もない。
とりあえず『頂上』まで足を運んだ『しづゑ』は、村を見下ろした。
遠くから『湯煙』が見える。――――あれは、話に聞いていた『廃墟』の方角だ。
>>105
(真理亜)
「こっちが近道だから!」
『よしき』の言葉を信じ、小さな背中を追って『40分』が過ぎた。
踏み固められた山道は『散歩道』とは異なり、村人が日常で用いているのだろう。
『よしき』はスイスイと歩いて行き、その後を『真理亜』が追う。
「うわぁー、キタねぇー……」
『真理亜』と『よしき』は『廃ホテル』へと辿り着いた。
『廃ホテル』の周囲はゴミが散らかり、駐車場のアスファルトはヒビ割れている。
『退廃的』などと情緒に浸るまでもない、純粋に『汚い』のだ。
「――――や、やっぱりいないのかな?
いくらなんでも、こんなところに……」
ヂシシシ
ヂヂヂヂ ・ ・ ・
この『惨状』に心が折れかけている『よしき』。
あまりにも『無責任』だが、――――『真理亜』の耳に何かが聞こえた。
まるで『家鳴り』のような音、何かが『擦れ合う』音が『中』から聞こえてくる。
……どうやら、『よしき』には聞こえていないようだ。
>>103-104
(鈴元、久染)
『反町』が倒した樹木がジャマをし、足場の悪くなった山道を進む。
山道を外れるように下って行くと、もうひとつの細い道にぶつかった。
「この辺りは『林業』もやってるからな。
観光用の『散歩道』とぶつからねぇように、
『裏道』を整備してるってわけよ」
ザザッ
二人の視界の端へ逃れるように、何か大きなモノが走った。
それは立ち止まり、二人を見つめると再び、二人から離れていく。
「おっ、『カモシカ』ッ
散歩道じゃあ中々見られねぇんだがな、
中々どうして、運が回ってきてるみてぇだな……」
107
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/12/01(火) 00:09:01
>>104
(久染さん)
「……さいですか。」
「まぁ、嘘がないんやったらエエ思うよ。」
なぜか分からないが、そんな言葉が口から出た。
鈴元は久染のようにあの男を見られないだろう。
しかしなにか、感じるものはあったのかもしれない。
>>106
(GM)
「林業?」
あまり馴染みのあるモノではない。
しかし散歩道にぶつからないように、というのはなんとなく判る気はする。
「色々知ってはるんやねぇ。」
「ただ湯治に来てるだけやあらへんのとちゃう?」
男に問いかけてみる。
この辺りに足を運んだことがあるのだろうか。
それとも単純にどこかで見聞きしただけか?
いずれにせよ彼が答えねば分からないことだ。
「やん、かいらしいねぇ。」
「カモシカさんや。」
まさかこんな所であるとは思わなかった。
散歩道では、という言い方からして別のところには居るのだろうが
なんにせよこういった出会いがあるのはいい。
なにより和みが存在する。心が安らぐ。
「運命の女神さんでもおるんとちゃう?」
「それか、神さんがあんさんを応援してるかのどっちかやねぇ。」
108
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/12/01(火) 00:59:00
>>106-107
(GM&鈴元)
「まさかこんな
『隠しルート』があったなんて……」
体の調子が悪そうだし、
たぶんマトモに山登りしたんじゃなくて
なんか『アシ』があったんだろうなと思ってたけど……
もしかしてコレを通って来たのか?
「えッ? 『カモシカ』?
どこどこ?
…………じゃなくて!」
背中から一瞬スケッチブックを
サッと取り出しそうになったが、
自分を戒めて前をゆく反町に問いかける。
「この道、どこに続いてるんですか?
さっきの『ホテル』?」
「にしてもさっきはなんか、
すごく『意外』っぽい感じで驚いてませんでした?」
109
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/12/01(火) 21:03:53
>>106
「廃屋とか廃墟とか……そういう感じじゃなくて何というかこう……あれですわね」
ゴミの散らかる廃ホテルを見て、溜息を吐く真理亜。
「幽霊とかよりゴキブリの方がでそうですわ……ええ」
あれはあれで愛おしいですけど。
「ん……?」
中から聞こえる音に聞き耳を立てる。
「……中から何か聞こえますわ。ヂシシシシとか、ヂヂヂヂとか……。家鳴り? 何かが擦れ合う感じの……。
よっちゃんは聞こえませんの?」
中から聞こえてくる音をオノマトペで表現しつつ、よしきにも聞こえるかどうか確認する真理亜。
「何の音かしら……虫の足音にしては大きすぎると思うし、誰かいるのかしら?」
「そーいえばよっちゃん。今……『いくらなんでもこんなところにいないんじゃないか』って言いましたわよね?
『こんな汚い所にサリちゃんがいるわけない』……。
もし、もしもですけれど……それと同じことを、大人の方々……警察の方々も思って……ここを、捜さなかったとしたら。
『サリちゃん』がここにいる可能性は高い……そう、思いませんこと?」
と、心が折れかかっているよしきを激励することも忘れない。
110
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/12/01(火) 21:45:40
>>106
「ヒヒヒーッ!!やはり若い身体は良いのォ〜〜〜〜ッ!!」
老いて尚矍鑠としてはいるが、それはそれ、これはこれだ。
いや……老いているからこそ、その素晴らしさが解かると言うべきか。
矯めつ眇めつ、この山奥の温泉郷を見回し───
「ふゥーム……あれかの?
しかし湯煙が出ておるように見えるが………………ははあ、さては温泉を引き込んだのではなく、温泉のある場所に無理やりブッ建ておったな?
工費をケチっていい気になったものの、ホテルまで道を引く銭のほうがよほど掛かる事に後になって気づいて放置したと見た」
ちらりと、時間を確認する。
正直、ただの『廃墟』なら興味はなかったが………。
「ヒヒヒ……面白い、急げば間に合うか?」
そこに『秘湯』があるなら、話は別だ(ゴミで汚れていなければ、だが)。
『廃墟』のある方向を山の稜線や目印になりそうな地形を元に記憶しておく。
その間にリュックから『皮』を操作して出し、予備の着物を『皮』に着せた上で着物ごと『皮』をたたみ、再度リュックにしまっておきたい。
「乙女の柔肌をさらす訳にはいかんからの…ヒッヒッヒ………」
『展望台』を降りると、近くのみやげ物屋で手ぬぐいかタオルを購入する。
111
:
『黄の石窟』
:2015/12/02(水) 22:45:42
>>107
(鈴元)
>>108
(久染)
>「ただ湯治に来てるだけやあらへんのとちゃう?」
「……『里帰り』も兼ねて、な。
別に、家族や思い出が残ってるわけじゃあねぇが、
――――昔は簡単に入れた『源泉洞』も、
今じゃあ保健所の指導か何かで、カギまで掛かってやがる」
『反町』は恨めしげな文句によって言葉を濁した。
『久染』の追求に対しても、眉を顰めて応える。
「『ホテル』の話は聞いてたんだがな、
問題なのは廃業したのに『湯煙』が出てるってことだ。
ああまで厳重に『源泉』を管理しているってことは、
廃業したホテルに『湯』を供給するわけがねぇだろ?
……もしかしたら、あの『ホテル』に何かあったのかもな。
最近は『地震』も多いから、『地殻変動』ってこともあるかもなぁ〜〜〜ッッ」
『山道』を抜けると車の通れるだけの『道路』へと抜け出た。
周囲には缶ビールのゴミやフーセン、タバコの吸殻が落ちている。
遠目に見える『ホテル』の外壁は、随分と小汚いようだ……。
>>109
(真理亜)
「……?
聞こえるような、聞こえないような……」
曖昧な返事で応える『よしき』。
しかし、『誰かいるかもしれない』という可能性には、敏感な反応を返した。
「――――じゃ、じゃあ、早速入ろう!
ボク、ボク、『ライト』持ってきたから、はいッ!
後、ヘルメット!」
『よしき』は『真理亜』に真っ黄色の『工事用』のヘルメットを渡した。
当の自分もクリーム色の『自転車用』をかぶっている。
周囲を確認すると、割れた『窓』の一つから中へと入れそうだ。
早速、『よしき』がその辺に落ちていた『木箱』を足場に、中へと侵入する。
「はやく! はやく!」
>>110
(しづゑ)
ズルルルルッ
『着物』を纏わせた『人皮』を畳み、地上へと戻る。
『土産物屋』で『日ノ丸手ぬぐい』を購入する。(枚数は自由)
「アンタさぁ、外人見なかった?」
「ええー、何だよそれ?」
「いや、外人に『外人見なかったか?』って聞かれて」
「どういう話だよ。全く読めねえよ」
観光客の立ち話が聞こえてくる。
どうやら先ほどの女性は、人探しを始めているようだ。
112
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/12/03(木) 00:46:56
>>111
(GM)
「いや、このへんの出身なん。」
どおりで詳しいわけだ。
地元のことなら嫌でも耳に入る可能性は十分ある。
しかし、鈴元はそれ以上聞く気は起きなかった。
興味が無い、というより言葉を濁した男が気になって、聞くことが出来なかったのだ。
「うん。あんさんの言う通りや思うわ。」
(地殻変動……まぁ無いことはないわな。)
スタンドを知ってしまえばあらゆる可能性に対して寛容になれる、気がする。
(きたな。)
汚い。なぜこんな所までごみを捨てるのだろうか。
(え?)
なぜこんなところにごみが捨てられているのだろうか。
つまりはここに人が出入りしているということではないのか?
タバコや缶ビールから考えるに成人している……いや、そうとは限らないが。
この場所に人がきているのではないのか?
湯煙に誘われたのかは分からない。だが、人がココに寄って着たのは確かではないのか?
「ねぇ。ゴミをこないなとこまで捨てに来るお人さん、おる思う?」
ゴミを捨てるだけの目的でココに来る人間が居ると思うか、と二人に問う。
113
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/12/03(木) 20:03:13
>>111-112
(GM・鈴元)
鈴元の問いに、ゴミを一瞥して渋面。
「う〜〜ん。
道路通ってるし、単純に『缶ビール』と『吸い殻』見て、
僕は『地元の不良たちの溜まり場』を連想したけど……」
鈴元は別の可能性を見ているんだろうか。
自分も地元民らしい反町の回答をうかがう。
「にしても、汚い外壁……
廃業しっぱなしなのは事実みたいだ」
「でも露天風呂から『湯煙』昇ってたのはこの目で見たし、
ホントに地殻変動で湯が通ったっていうなら、
『運が回ってきた』どころの騒ぎじゃないかも」
奇跡への期待に足取り軽く、
ホテルへ近づいていく。
114
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/12/03(木) 20:16:00
>>111
「………まるでコントじゃの」
物好きで世話焼きなことよと半ばあきれ返りつつ、方角を覚えておいた『廃墟』を目指す。
もたもたしていては日が暮れてしまう。流石にそれは避けなくてはならない。
115
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/12/03(木) 23:14:04
>>111
「わ、わっ……ありがとうございますわ」
よしきからヘルメットを受け取り、被る。
「少々お待ちくださいまし……」
大きさは丁度いい。顎紐をしっかりと閉じ、外れないようにする
「あんまり慌てちゃいけませんわよ……っと」
真理亜もよしきに倣い、木箱に登る。
「んー……この隙間は……」
『割れた窓ガラス』を確認。『真理亜』の体型でも問題なく進入できるか確かめる。
硝子の切り口で身体を切ったら大変だ。廃ホテルでもあるし、感染症の心配もある。
「ん、大丈夫そうですわね……」
問題ないようなら、このまま侵入しよう。
116
:
『黄の石窟』
:2015/12/04(金) 21:54:28
>>112
(鈴元)
>>113
(久染)
「『産業廃棄物』ってのは、結構そこら辺に捨てられてるぜ。
こーいう『廃墟』なんかに捨てて、発覚を遅らせるってのも、常套手段だ」
「『ゴミ』を『ゴミ箱』に隠すよーなもんだわなァァ〜〜〜ッッ
建築関係の『資材』なんかは、
それこそ『廃墟』に放り込めば、
元々あった『廃棄物』と一緒くただろうしなァァ〜〜ッッ」
『鈴元』は疑問を呈するが、『反町』は簡単に一蹴する。
『嫌味』や『皮肉』というよりも、これが『常識』だとばかりの話し方だ。
「ん? おい、ちょっと待て!
――――『人』だ。近くにいるぞ、……『女』だ」
『反町』は片手を突き出して二人を制し、ホテルの外壁を指差す。
シスター服らしい何かを着た少女が、ヘルメットを被っている。
窓に手を掛けているが、どうやら内部に侵入するつもりのようだ。
「『行方不明』の事件もあったってのに、物好きなやつだな……。
――――おい、ちょっとアレを止めろ。
真っ裸で通報でもされたら、たまったもんじゃあねぇぞ」
『反町』の指示がどうこうよりも、あまり『安全』な場所でないのは確かだろう。
>>115
(真理亜)
窓枠に『ガラス』は残っていない。全て外されている。
本来は『ベニヤ板』を打ち付けていたのだろうが、
何者かによって取り外されたらしい。
「早くついてきて! 『マリちゃん』!」
『よしき』の声が聴こえるが、子供のように身軽にはいかない。
木箱を蹴って窓枠を乗り越えるのは難しく、窓枠に跨る形となった。
>>114
(しづゑ)
『廃墟』には『山道』を通って行く必要がある。
踏み固められた『山道』を進み、『しづゑ』はしばし紅葉を愉しむ。
途中、何故か『樹木』が数本、へし折れて地面に転がっていた。
その傍に『獣道』が続き、別の『山道』へ繋がっているのを確認出来る。
どうやら、先客がいるようだ。この道は『廃墟』につづいている……。
117
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
118
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/12/04(金) 23:46:00
>>117
(GM)
「そういうモンなんかな。」
地元民、ということもあるし一先ずはその考えを受け入れ、信じてみようと思う。
あまりにもゴミに対して過敏でありすぎたのかもしれない。
ここは自分の生まれた土地などではない。
他所の地では他所の地の姿がある。それだけだ。
「人?」
「いや、ホンマや。」
(……あのお人さん、どっかで見た?)
何をしにきたのだろうか。
冒険か?それとも温泉か?それとももっと別のものか?
いずれにせよ、引き止めておいて理由を聞き出すべきだろう。
「『行方不明』?ホンマ?」
「あんさん。そこで何してはるん?」
女に声をかけたい。
119
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/12/05(土) 16:34:31
>>116
(GM)
「そんな言い方……
それじゃこの町自体が
『ゴミ箱』みたいじゃないですか」
『それが当然』のような反町の口調にも
問題の根深さを感じて口ごもる。
自分が何もできない子供なことも含め、
やりきれなさだけが積もり、足取りが鈍る。
「…………っと。
まさか先客がいたなんて」
「ていうか修道服見るの『本日二度目』なんだけど、
もしかしなくても別人じゃないよね……?」
シスターへの応対は鈴元がやってくれるみたいなので
(女性に話しかける手際の良さに『場数』の違いを見た)、
自分は直前に引っかかった単語の詳細を
反町に訊ねることにする。
「……って、『行方不明』?
最近このあたりで何かあったんですか?」
120
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/12/05(土) 19:23:26
>>116
「チッ…………折角の儂の秘湯が……。
大人しく村の温泉に入っておればよいものを………………」
露骨に舌打ちしつつ、どうやってへし折られたのか、折れた樹木の『折れ目』を観察。また幹に傷がついていないかも。
「流石の儂でも、羆や猪相手ではちと分が悪いからのぉ〜〜〜〜〜ッ。
まあ、そういうものが出没するなら、ガイドあたりが警告はするはずじゃが…」
121
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/12/05(土) 22:52:39
>>116
(GM)
「んしょ……ま、待ってくださいましよっちゃん! 結構登るの難しいですわ……」
と、窓枠に跨ったところで、
同年代くらい? の男子に声をかけられた。
さっき「金魚の接吻」を歌っていた人だ。
「! よっちゃん! 動かないで待っていてください! 人がいらしましたわ!」
と、そこで待っているように伝えた後、(可能ならば『BD3B』のうち一体を発現し見張りにつけておきたい)
>>118
「御覧の通り、この『窓』から『進入』しようとしていますの」
と、「金魚の接吻」の青年に答える。
「というのも深い事情がありまして、ほら、『行方不明事件』ってあったでしょう?
どうやらその『行方不明事件』が起こっていたのはこのあたりらしくて……。
それで、今既に進入している『よっちゃん』のお友達……『サリちゃん』がその事件に巻き込まれてしまったかもしれないそうなんですの。
実際、2週間も前からいなくなっているようですし……それで、『よっちゃん』曰く最後に『サリちゃん』はこちらの方向に向かっていたそうなので、
『ここにいるかもしれない』と思い、探し出して助けようと思っていますの」
丁寧に事情を説明し、
「ああ、申し遅れましたわ。私浜梨真理亜と申しますの。よろしくおねがいしますわ、親愛なる……お友達、たち」
お辞儀をして、自己紹介。大丈夫、ちゃんとできた。
「それで、ここで会ったのも何かの縁、袖擦り合うもということで、折り入ってお願いがあるのですけれど……」
「もしお時間のご都合がよろしければ……あなたがたも一緒に、『サリちゃん』を探すのを手伝っていただけませんこと?」
『温泉を楽しみにしている観光客』の一人かもしれないので、無理は言えない。
しかし、捜す人数は多い方がどう考えてもいいはずだ。
真理亜は深くお辞儀し、この場に来た『3人』にお願いをする。
122
:
『黄の石窟』
:2015/12/06(日) 20:27:13
>>118
(鈴元)
>>121
(真理亜)
>「あんさん。そこで何してはるん?」
>「! よっちゃん! 動かないで待っていてください! 人がいらしましたわ!」
『鈴元』の問い掛けに対し、『真理亜』は『よしき』を呼び止めた。
しかし、『よしき』は返事をしない。――――それどころか、姿も見えない。
『鈴元』は『真理亜』から『人探し』のお願いを受ける。
彼女の言う『よっちゃん』という人物は、その姿を見せない。
――――ゴスッ!
ふと、『真理亜』の足元から鈍い音が聞こえてきた。
『真理亜』は『BD3B』の一体を発現し、『よしき』を探させる。
ブワァァァァァァ〜〜〜〜〜ッッ
ヒドく汚れた『廃墟』だ。どこにも『よしき』の姿は見えない。
だが、『真理亜』が足を付けるべき『床』に、大きな『穴』が空いている。
この『奈落』の底、先ほどは確かに『落下音』が響いた――――
>>119
(久染)
「二週間前、この辺りをウロウロしてた女子大生が『行方不明』になった。
――――最も、警察は『遭難』や『遺棄』から、
下山後の『誘拐』に捜査方針を切り替えたがなァァ〜〜〜〜ッッ
ソイツの持っていた『自動車』が湖畔の『駐車場』に乗り捨てられ、
そっちが『事件現場』だと、早々に方向転換をしたってわけだ。
湿地帯で争った痕跡や血痕があったからな、つまりここは『無関係』――――」
どこかの『週刊誌』から情報を得たのか、『反町』は詳細な情報を語った。
女子大生の行方不明は、チラリとニュースで耳にしたかもしれない。
「だ・か・らァァ〜〜〜〜ッッ 『探せ』って言っても、いねぇのよ。
『警察』や『住民』が山狩りしたってのに、見つからないってことはだなァァ……」
「――――お、おい、なんだアイツ!?
スタンドだぞ! お前らの仲間か!?」
『反町』は冷や汗を流し、『シスター服』を指差す。
その身体から『犬』のヴィジョンが抜け出し、廃墟の中へと飛び込んでいった。
>>120
(しづゑ)
『樹木』を観察すると不可解な現象に気付いた。
『折れた』わけでも『切られた』わけでもない、
まるでアイスクリームを『掬った』ような、キレイな『破損痕』だ。
123
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/12/07(月) 01:34:51
>>121-122
(真理亜・GM)
うなずきながら真理亜と反町、
ふたりの会話の内容を聴きまとめる。
「2週間前に『行方不明』になった
女子大生『サリちゃん』。
(警察は『湖畔で誘拐』と判断)」
「先に中に入ったのは
その友人の『よっちゃん』。
(最後に彼女の姿をこの辺で見たらしい)」
「あなたはよっちゃんに頼まれて、
捜索を手伝っている『真理亜さん』
…………」
> 「――――お、おい、なんだアイツ!?
> スタンドだぞ! お前らの仲間か!?」
「…………
『スタンド使い』の『真理亜さん』」
「こりゃあ手伝うとか以前に
どうにも普通じゃない雰囲気だ……!」
反町と目を合わせる。何があったかわからないが、
窓枠へ駆けよって自分も内部を覗きこむ。
灯りが足りない場合はスマホを取り出してライト機能を使う。
124
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/12/07(月) 01:53:47
>>122
(GM)
>>123
(久染さん)
「よっちゃん?」
「……大体分かったわ。」
「でも、探すんは『サリちゃん』やなくて『よっちゃん』の方からやけどねぇ。」
『ザ・ギャザリング』を発現する。
「浜梨さん、さっきまで……僕が声かける前、そのよっちゃんとかいいはるお人さんはなにをどうしてはったか。」
「もっぺん教えてもらえるやろか。」
状況をもう一度確認。
必要ならば『ザ・ギャザリング』に捜索させる。
『20m』たったそれだけの距離だが、そこまでなら行ける。
「あと、僕は鈴元涼。よろしゅうに。」
125
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/12/08(火) 00:45:40
>>122
「こりゃマズいの…………熊や猪よりも、面倒なのがおるようじゃわい」
スタンド
『幽波紋使い』………が。
「全く、儂ァ秘湯に入りたいだけだと言うに、何故このような…………ええい、まあ良い。
出会ったら出会ったときの事じゃ、どうとでもなるわい」
リュックの口を緩めて、何時でも『皮』が出せるようにしておいてから、先に進む。
126
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/12/08(火) 22:05:10
>>122-124
(GM,久染さん、鈴元さん)
「……! 今の音……まさかよっちゃん……!」
「『穴』……おっきな『穴』が……よっちゃんまさか……ああ、なんてこと……私がついていながら……!」
『ボンゾドッグ』で見える状況から、自分の不注意を悔いる真理亜。
「……え、ええ。そうですわね……。 『よっちゃん』はこの『窓』から侵入しようとしましたの。
それで……ええ。窓の下には大きな『穴』……。迂闊でしたわ。私が先に偵察していれば防げた自体ですのに……」
鈴元の『再確認』で落ち着きを取り戻す。
「状況から見れば、その『穴』に落っこちた……と考えるべきですわね」
「よろしくお願いしますわ、鈴元涼さん」
>>123
「ええ、浜梨真理亜……スタンド使いですわ。
『犬のスタンド』なのに『鼻が利く』わけじゃあないという……この状況ではちょっぴり残念な子ですけれど……」
「あら? ということはお三方も……?」
「あ、気を付けてください、髪を縛った殿方。その下には穴がありますわ……。身を乗り出し過ぎると危険ですの」
「皆さま……ご協力感謝いたします……愛してますわ……」
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