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【ミ】『彩の箱庭』
1
:
『胎より産まれ棺に朽ちる』
:2015/10/31(土) 22:28:47
「俺は、『密室トリック』より『密室』の方が好きなんかもしれん」
「――こんなミステリはどうかな。
不思議、としか言えん密室状態での殺人事件が起きる。
居合わせた者たちはただ呆然とし、恐怖する。
やがて探偵はみんなの前に進み出、
黙ったままそのドアを板と釘で打ちつけると一同を振り返り、
ひと言だけ告げる。『さぁ、帰りましょう』……」
――――有栖川有栖『孤島パズル』より引用。
2
:
『胎より産まれ棺に朽ちる』
:2015/10/31(土) 22:29:48
【『白の洋館』】
会場:【ミ】『フリー・ミッションスレッド その2』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1378128776/618-785
<登場人物>
真現 :―――『被害者』、『スタンド使い』。
スタンドの名は『 N』。
反町: ―――『襲撃者』、『スタンド使い』。
スタンドの名は『チョコレート・ソルティ・ボール』。
万起男:―――『遭難者』、『スタンド使い』。
スタンドの名は『ブラッド&ブラックレース』。
紫斜六:―――『名探偵』、『スタンド使い』。
スタンドの名は『アームチェア・トラベラー』。
<あらすじ>
ゲレンデでスキーを楽しむ中、コースアウトによって雪原に投げ出された『万起男』と『斜六』。
真っ白な視界の中、偶然出くわした二人が発見したのは真っ白な『洋館』だった。
『暖炉』に暖められた館内、安堵するも束の間、『ハチ』の群れが二人に襲い掛かる。
咄嗟に群れから逃れる二人だが、刺された掌は能力に侵されて変質を始める。
二階へと駆け上がり、手近な扉を開けた二人。そこには一人の老人が倒れていた。
能力に支配され、身動きの取れない老人の手に握られた『トランシーバー』。
室内に飾られた無数の『人形』の見詰める中、トランシーバーから男の声が聞こえる。
『人形師』である『真現』の『“遺産”』を狙い、ハチのスタンドで襲撃を行った男。
分前を引き換えに『遺産探し』の協力を依頼する男だが、二人はその要求を拒否する。
交渉は決裂、襲い掛かる『チョコレート・ソルティ・ボール』の前に、二人は逃げるしかない。
『蜂の巣』、この屋敷に存在する擬似的な『本体』こそが『C・S・B』の弱点である。
真現に告げられた二人はそれぞれの『スタンド能力』を駆使し、蜂の巣を探す。
紫斜六の『アームチェア・トラベラーズ』は古今東西の『名探偵』を降臨させ、
習得した『技術』や相棒とも言える『道具』、何よりも明晰なる頭脳からなる『助言』を取得する能力である。
『オーギュスト・デュパン』、『阿古十郎』、『刑事犬カール』、『桜井京介』、『フィリップ・マーロウ』、『シャム猫ココ』、
そして『シャーロック・ホームズ』、数々の『名探偵』に支えられ、己の理智を活かし、
――――『斜六』は遂に『 』に隠された『蜂の巣』を発見する。
万起男の『ブラッド&ブラックレース』はあらゆる『刃物』を『刀獣』に変えて使役し、
頭角から発する『超音波』によって命令を与え、実行させる能力である。
『ペーパーナイフ』、『彫刻刀』、『中華包丁』、様々な刃物達を操る万起男はハチ達から道を切り開き、
倒れた『斜六』の代わりに『蜂の巣』を破壊、『C・S・B』の本体である『反町』を『再起不能』に追い込んだ。
『吹雪』に覆われた『洋館』から脱出した二人、さて次なる『密室』は――――
3
:
『黄の石窟』
:2015/10/31(土) 23:19:23
ブ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ・ ・ ・
「さあ、いよいよ『山道』ですよー。
スゴく揺れますので、おトイレに行く方は注意して下さいねー」
「わあ、見てください、
南アルプスが『赤一色』!
日本三大崩れの一つ、『大谷崩れ』です!
1707年の『宝永地震』で南アルプスの一部が崩れ、
こーんな大迫力の『急斜面』が出来たんですねぇー」
『戸影温泉日帰りバスツアー』、トイレも設置された『大型バス』、
高速道路のインターチェンジを抜け、車両は山道へと差し掛かる。
バスガイドの『大田原美衣子』がハシャいで案内する先には、
悠々と反り立つ崖山が紅色に飾られた雄美な光景が見られる。
『不法投棄やめろ!』
『キレイな山、キレイな心』
山道には不法投棄を禁じる看板がしばしば見受けられる。
住民達の必死の抵抗なのだが、その効果は疑わしい。
大きな『業務用冷蔵庫』が四つ、谷底に捨てられているのを目撃する。
――――そう、四人は『グルーポン』の格安チケットで日帰りのバスツアーに繰り出した。
知り合い同士の『鈴元』と『久染』はともかく、『しづゑ』と『真理亜』は別々での応募だ。
そして五十人は越える他の旅行者達も、他人同士であるのは想像に難くない。
時折、老夫婦の会話が聞こえてくるが、後はポツポツと話し声が聞こえるだけだ。
これから向かう『戸影温泉』に限らず、『S県』は有数の『温泉地帯』として有名だ。
しかし、『伊豆』、『熱海』、『伊東』、海沿いの温泉地帯と異なり、『戸影』はマイナーな部類だ。
『一時間』は続くと聞かされている険しい山道がそれを表している。圧倒的な『インフラ不足』だ。
4
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/10/31(土) 23:54:47
>>3
「うわっ、すごいよ涼くん! 見て見て!」
「こんな デッカい山麓が、
絵の具撒いたみたいに真っ赤だよ!」
「自然ってほんとスゴイね〜〜〜〜〜っ。
最高のキャンバスだよ」
(たぶん)隣席に座る友人の『鈴元』に
興奮ぎみに話しかける。
静かめな車中だとソコソコ目立ちそうなボリュームだが、
あんまりそーいうのは気にしないのだ。
「いや〜〜〜楽しみだね、『秘境の温泉』!
涼くんが付き合ってくれて本当に良かったよ〜〜ッ」
いい気分なので、『不穏』なものは目に入らないのだ。
うきうきニコニコ顔で流れゆく景色を眺めている。
【能力】
本体が目視した『インク』を、文字や絵の姿のまま
『平面上』を泳ぐ『魚』の実体化スタンドとして操る。
『魚』たちはサイズに比例した『接着力』と、
取りついた標的を『平面に沈める』能力を持つ。
『インク・フィッシュ』
破壊力:E〜B スピード:B 射程距離:A(200m)
持続力:B 精密動作性:D 成長性:B
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/725-726
【持ち物】
・ スマホ、財布、画材(油性ペンと水性コピック)、スケッチブック(A4版50枚)、着替え、ネックウォーマー
・ を入れた大判プリントのリュック
【外見】
・ そこそこ長い髪をヘアゴムで束ねた筆ペン頭。
・ 総柄フード付パーカー、ロゴTシャツ、ペンキ柄のペインターパンツ、スリッポン
5
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/01(日) 00:20:34
>>3
「けしからんのう」
ゴミを一瞥すると、再び紅葉に目をやった。
「しかし温泉旅行は久しぶりじゃ。
精精堪能させてもらおうかのぉ〜〜〜〜〜〜〜、ヒィ〜〜〜ッヒッヒッヒ」
【能力概要】
『脱皮』することで本体の『外傷』を癒すと同時に、『若返らせる』能力。
本体は『脱皮』した『抜け殻』を操作可能。
『バタリオン・オブ・セインツ』
破壊力:C〜D スピード:B〜D 射程距離:B(25メートル)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:E
【能力詳細】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/723
【所持品】
スマホ タブレット 傘 旅行かばん リュックサック 大量の着替え(履物など含む) 財布
【外見】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311711936/204
※現在は『九十歳時』のもの
6
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/01(日) 00:20:44
>>3
(GM)
>>4
(久染さん)
アコ
「いや、お山さん彼岸花みたいに赤うてきれぇやねぇ。」
「これも四季の彩りやわ。」
はしゃぐ久染に言葉を返す。
その声量は心持小さい。
友達と話すのは楽しいし、こういう経験も楽しいが、やはり車内だ色々弁えたいところである。
「『友達』と温泉まで遊びに行くやで?
断る気ぃなんかせぇへんよぉ。」
ちらりとなにか冷蔵庫らしきものが見えたが、気のせいだろう。
触らぬ神にたたりなし。
仏の顔も三度までというが、四つの冷蔵庫は仏的には一度に入るのだろうか。
ともかく、外の風景を楽しみつつ、到着を待つ。
【スタンド】
手で揺らした物体から『目も心も奪う』『花びら』を作る。
『ザ・ギャザリング』
破壊力:C スピード:C 射程距離:B
持続力:D 精密動作性:C 成長性:B
能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/727
【持ち物】
財布、スマホ、着替え、巾着袋(大福二つ、羊羹二つ)
着替えは風呂敷に包んでいる。
【外見】
肩まで伸びた黒い癖毛と白い肌。少し女性的な雰囲気。
墨色に銀杏の着物。羽織。袴。靴は編み上げのブーツ(女物)
7
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/01(日) 00:21:29
>>6
訂正が可能でしたら持ち物に和傘を追加。
8
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/01(日) 00:36:44
>>3
「まぁ! とってもきれ、い………」
「あ」
「あぁ……なんて……なんという……ことですの……まさか、こんな……」
谷底に不法投棄されるゴミを見て頭をふるふる。
声もぷるぷるしている。
「流石にあの大きさは持ち帰れませんわ……」
心優しい真理亜は捨てられたごみをなるべく持ち帰るつもりだが、冷蔵庫は予想外だったようだ。
「仕方ありません……今は美しい風景に見とれていましょう……」
「ああ、それにしても、風景もさることながらバスガイドさんも綺麗ですわね……」
「あなたもそう思いませんこと? ええと……私は浜梨真理亜と申しますの」
「偶然隣に座った、これも何かの縁。袖擦り合うも多生の縁。仲良くいたしましょう」
「ちなみに多生の縁とは前世で結ばれた因縁のこと……前世の因縁……あぁ、なんて運命!」
「そう、私たちの出会いは運命だったのですわ! うふふふふふ……」
「あっ……ごめんなさい、私ったらつい……」
と、となりの席の人に話しかける……まくしたてる真理亜だが、案の定暴走して引かれている。
三つ子の魂百までというかなんというか。まぁ、反省があるだけ成長した方か。
【能力概要】
全三体の『犬』のヴィジョン。
吠え声による『人払い』の能力。
逃げられない相手に向かって吠えた場合、
パワーCのラッシュ相当のダメージと圧力を与える。
『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
破壊力:D スピード:C 射程距離:B
持続力:C 精密動作性:D 成長性:D
【能力詳細】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/729
【持ち物】
着替え、歯磨きセット、パジャマ、生理用品、ハンカチ、ティッシュ、小さい救急セット
タオル、スマホ、財布、筆記用具、ビニール袋(複数・大きめ)
携帯型スマホ充電器、ゲーム機&ソフト、トランプ、UNO、お菓子(ラスクの類)
こんじきモザイク(4巻)、オモチャのロザリオ、トング、大幣(巫女さんが持ってるアレ)のオモチャ
マフラー、手袋、使い捨てカイロ6個入り2袋、折り畳み傘2本
in旅行鞄
少しはしゃぎ過ぎたかもしれないとちょっと反省しているらしい。
【外見】
肩のあたりまで伸びた金髪碧眼(スカイブルー)。シスターのコスプレをしている。
靴は歩きやすいブーツ。色は黒。
目を開ければジト目だが、常にニコニコしている。
首からぶら下げているロザリオはオモチャだが、一応金属製。
シスター服から覗く足は、がっちりと引き締まっている。
冬場なので勿論ストッキングは履いている。
胸の大きさについては特筆すべきところなし。
息をのむほどデカくないし、鼻で嗤うほど小さくもない。
9
:
『黄の石窟』
:2015/11/01(日) 01:11:12
>>4
,6-7(久染、鈴元)
気心知れた友人である二人は、共に『温泉旅行』に出掛けた。
未成年の二人だが、『日帰り』かつ『ツアー旅行』ということもあり、
互いの両親も承諾したのだろう。
「グゴー、グゴー」
「ヒィ〜〜〜〜〜;ッヒッヒッヒ」
「ちなみに多生の縁とは前世で結ばれた因縁のこと
……前世の因縁……あぁ、なんて運命!」
「そう、私たちの出会いは運命だったのですわ!
うふふふふふ……」
二人の背後で大いびきが聞こえてきた。奇怪な笑い声と電波な会話も聞こえてくる。
声量を小さく、周囲に気を使って話していた二人だが、どうやら大丈夫そうだ。
>>5
(しづゑ)
『しづゑ』は久しぶりの『温泉』に期待を隠せない。
『戸影温泉』は南アルプスには珍しい『硫黄泉』、
東海一ともいわれる濃厚な『白濁湯』は『美人湯』の評判も高い。
「この辺りは工場の解体工事もあったからな。
目に付かぬところはヒドイ有様だ。やれやれ、けしからんことよ」
隣に座る老人も同調するように溜息を付いた。
>>6
(真理亜)
「あら、面白い考え方ね。
なあにそれ? 『こすぷれ』?
なんか変な格好ねぇー、山の中じゃあ汚れちゃわよ」
真理亜の隣に座るのは頬骨のしっかりした金髪の白人だ。
老人層が中心の車内には珍しい。真理亜とセットで同じ席にした理由もそれだろう。
>ALL
「はーい、皆さん実は!
このバスにはー、『カラオケ』を用意してるんですー!」
「歌いたい人、いますかぁー!?
山道が続きますので、座ってお願いしますねぇー!」
天井から吊り下げられていた『薄型テレビ』のスイッチが入り、セカオワのMVが流れる。
他人だらけのツアーバスで十八番を披露する者は、果たしているのだろうか……?
10
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/01(日) 01:45:22
>>6
(鈴元)
「へへへ…」
「涼くんには いつかまとめて
お礼をしなきゃと思ってたんだ」
『アリーナ』土産の『シュウマイ』を家族に提供することで
かわりに得たのがこの『日帰り温泉旅行券』。
『アリーナ』のあの光景は
いまだに瞼の裏に焼き付いている……
だからこそ、友人とひとときの旅行は
『心の洗濯』としてとても大事な時間に感じる。
「……それにしてもこの車中、
なかなか濃いメンツが揃ったっぽいね」
>>9
(GM)
「おっ。涼くん、『セカオワ』知ってる?」
「僕の知識は
『ドラゲナイ』で止まっちゃってるからなあ……」
いかなトラベラーズ・ハイとはいえ、
知らない曲は歌えないしな……。
とりあえず『イントロ』までは様子を見てみよう。
11
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/01(日) 02:01:06
>>9
(GM)
(なんや濃ゆいねぇ。)
(どんなお人さんらやろか。)
軽く辺りを見回してみよう。
一応このバスの男女比も確認しておく。
姉や兄やお弟子さんたちは仕事と言って一緒に来れなかったが
友達がいれば寂しさも消える。
このまま平和に行けばいいが。
>>10
(久染さん)
「お返しやなんて……別にエエよぉ。
僕は墨彦さんとおれたらそれだけで嬉しいんやから。」
「……セカオワ?」
思わず小首を傾げてしまう。
癖毛が軽くゆれた。
「兄がなんかドラゲない〜ドラゲない〜言うてはったけどぉ……
ドラゲが無いってどういう意味の歌詞なんやろかぁ?」
どうやらよく知らないようだ。
この曲において鈴元が出来ることはないかもしれない。
12
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/01(日) 13:03:51
>>9
(GM)
「…………! ………。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
まぁ……! 私の話に楽しそうに乗ってくれたわ! ああ、ああ……ありがとう神様!
「えへへ……とっても嬉しい……私も愛し……ん、んん……」
危ない。このまま暴走してしまっては以前の二の舞。ゆっくりとじっくりと、這い寄るように距離を詰めますわ!
……と、すんでのところで思いとどまる真理亜。割とアウトな気もするが。
「ええ、そう……コスプレですわ。可愛いかしら? 変? うふふ、ありがうございますわ〜」
ニコニコと微笑みながら、無難な会話をする。ここから少しずつ距離を縮めていくものだと、以前教わった。
「汚れちゃう……確かに……。で、でも大丈夫ですわ。この服黒っぽいから、きっと汚れは目立ちませんもの」
根本的な解決にはなっていなかった。
「カラオケ……カラオケはあまり得意ではありませんわね」
真理亜は友達が少ない。
「『セカオワ』……ん〜、残念ながら詳しくない曲ですわ……」
真理亜が歌える曲と言えば日常系アニメのOPEDくらいだ。『ご注文はうさぎでよろしかったですか?』とか。
流石にそれしか知らないということはないが、少なくとも『セカオワ』は守備範囲外だったらしい。
「ん〜……知ってるラブソングのデュエットでしたら隣の方と一緒に歌うのも吝かではないのですが……」
「あとは聖歌……は、こういうカラオケ向きではありませんわね」
13
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/01(日) 22:31:43
>>9
「全くじゃ、目に映らぬところにこそ気を配らねばならぬというに。
『人も通わぬ山奥に、咲いた紅葉の心意気』よ」
スルメを齧りながら(歯は全部自前のものが残っている!)、したり顔でうなづく。
「『セカオワ』は持ち歌にはないのぉ。『ももクロ』はないんか?」
14
:
『黄の石窟』
:2015/11/01(日) 23:02:46
>>10-11
(久染、鈴元)
>>12
(真理亜)
>>13
(しづゑ)
「おおっ、あったぞ!」
「『ももクロ』があったぞい!」
前列の老人達がデンモクを操作し、『ももクロ』を選択した。
この曲は――――、『しづゑ』の十八番だ!
15
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/01(日) 23:38:04
>>11
(鈴元)
「ず、ズコーッ」
「いやいや涼くん、
ドラゲナイっていうのはね……(略)」
涼くんらしいなと苦笑しつつ
彼の誤解を解こうと口を開きかけたところで……
「…………!?
こ、これは……!?」
>>14
(GM)
「これは!
このイントロはッ!」
突如耳に飛びこんできたのは、
聞き覚えのあるポップ&スパイス!
キャッチーなだけじゃないエッジの効いたメロディ!
のこり『一時間』もあるこの往路、
老人だらけの車内カラオケで、
『初手』にして この『勝負曲』ッ!
いったい誰が……!
. . .. .. .. ..
「誰がマイクを握るんだッ!?」
シュバッと座席から腰を浮かし、
『マイク』の行方を見届けるッ
16
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/01(日) 23:54:40
>>14
「ヒヒ〜〜ッ、でかした!」
ガ シ ィ
マイクを受け取る。
曲は勿論────
ttps://www.youtube.com/watch?v=XlbrTlhX_Ww
──『GOUNN』!小節を効かせて唄う。
(十二歳モードならもっと普通に唄うところだが、年相応というやつだ)
17
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/01(日) 23:57:55
>>14
(GM)
>>15
(久染さん)
「いや、ドラゲないって意味や無いねんやぁ。」
感心したようにうんうん頷く。
そんなに感心するようなことでは無いだろう。
「あ、ももクロ?っちゅうんは知ってるわぁ。」
「兄がよう歌ってるから。」
こんな見た目だが、別に演歌ばかり聴く、という訳ではない。
歌えそうな感じだしマイクを握るのもいいが、他にもいるならその人にマイクを譲ろう。
人の歌を聞くのもいいものだ。
18
:
『黄の石窟』
:2015/11/02(月) 00:21:10
>>16
(しづゑ)
ガシィッ!
『GOUNN』、ガンダーラを連想させる雄大なイントロ。
そして、それを歌うのは小柄な老婆。――――『臥蛇 しづゑ』。
しっかりした歯列を光らせ、小節の効いた歌唱力を見せる。
パンッ
「おおッ! テクいのうバアさん!」
「極楽が見えるぞい!」
パンッ
曲を入れた老人達が絶賛する。
隣に座る老人も迷惑な顔をせず、仏頂面のまま手を叩いている。
>>15
(久染)
>>17
(鈴元)
『GOUNN』、ガンダーラを連想させる雄大なイントロ。
それを手にしたのは老婆。両目を煌煌と光らせ、伸びた灰髪は『ヤマンバ』を連想させる。
生えそろった『歯』は健康的なはずが、むしろ不気味さを際立たせている。
――――♪
――――♪
――――が、『巧い』。
流石に声調までは老いたモノだが、独特のテンポをガッチリと合わせている。
車両を見回す二人だが、そのほとんどが『老人』だ。独特の加齢臭が車内を満たしている。
その他には斜め後ろの座席に並ぶ、『金髪』の女性が二人。両方共染めていない、自前だ。
片方はシスター服を着ているが、質感が妙にテカテカしており、『コスプレ』であると示している。
その隣には頬骨のしっかりした、『ミス・ユニバース』系の顔立ちをした女性が両目を丸くしている。
後ろでグースカと寝ているのは、肉体労働者と思われる中年男性だ。
冷え性なのかトックリのセーターを着こみ、両手に手袋をハメたまま、イビキをかいている。
>ALL
そして、一曲目が終わった。
「ステキでしたねぇー!
まだまだ元気ですねぇー、私も負けられない!」
「さあ、お次はどなたが歌いますか!?」
『大田原』が拍手の後にコメントを入れ、次の歌い手を呼びかける。
19
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/02(月) 01:29:35
>>18
(GM)
「不気味な老婆!」
意外すぎるマイクの持ち手に驚きを隠せない。
だがその歌声を効いたとたん、驚愕は驚嘆に変わるッ
「す、すごい……!
『声帯の年季の違いを思い知らせてやる』
って感じのテクニカルな小節の波だ!」
「いいぞーおばあちゃーん!ワー ワー」
オリエンタルなアウトロまでしっかり聞き惚れ、
感動の拍手を老婆に送る……そして。
「………………
………………涼くん、聞いた?」
おもむろに隣に座る鈴元の顔を真剣な目線で射る。
「あのおばあちゃんのおかげで車中は今、
確実にあれ以上の『オリエンタル』を求める流れ」
「そしてマイクは今『フリー』………」
鈴元の両肩に手を置き、グッと力を篭める。
「君の『和の心』を歌い上げるなら、
それは今しかないのではッ!?」
で、出た――――ッ
墨彦の『無茶振り』だァ―――――――――ッ
20
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/02(月) 02:38:55
>>16
(しづゑさま)
>>18
(GM)
「Wow! とても美しい『コブシ』……これがジャパニーズENKA……!」
などと、思わず胡散臭い外国人のようなリアクションをしてしまう。
「私、正直アイドルには詳しくありませんが……」
アイドルたち個人個人に夢中過ぎてグループ名とかが頭に入ってこないようだ。
「それでも! この歌が素晴らしいのはわかる……耳で、皮膚で、骨で、全身で! この曲への『愛』を感じますわッ!」
いくらなんでも評価過剰かもしれないし、おそらく次の曲でも同じことを言うかもしれない。
……が、真理亜は愛に生きる女(自称)。真理亜の『愛』に関する評価は全て誇張のない『本気』のものだ!
「そして……そこの男性……私と同い年かしら。あとで声をかけてみましょうか……のおっしゃる通り、
『オリエンタル』な雰囲気……曲を求められていますわ。ここは聞き役に徹しましょう!」
『墨彦』に狙いを定めつつも(狙いも何もないけど)、この『オリエンタル』な流れで聞き役……『聴衆』に徹しようとする。
日本暮らしが長いとはいえ本質はハーフ(正確にはクォーターだろうが)。賢明な判断だろう。
21
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/02(月) 22:47:17
>>18
「ヒヒヒーッ、ざっとこんなものじゃわい!
若いもんの文化もよいところは認めて取り入れる!年寄りだからこそ人生エンジョイアンドエキサイティングよ!」
ニヤァ
にっかりと笑うと、マイクを突き出した。
…余り年寄りばかりでマイクを回してしまうと、ますます若者組が手を上げ辛かろう。ここは若手にバトンタッチするとしよう。
「ほうれ、年寄りばかりに盛り上がらせとらんで、次はお前らの番じゃ」
22
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/02(月) 23:17:54
>>18
(GM)
>>19
(久染さん)
>>21
(臥蛇さん)
「いや、お上手ぅ。」
まさかこんなハイカラなご老人が居るとは思わなかったのだろう。
手拍子を打ち、盛り上げの手伝いにかかる。
歌が終わると鈴元は久染に優しく笑いかけ
「あ、僕墨彦さんの歌聞きた――――」
>「君の『和の心』を歌い上げるなら、
それは今しかないのではッ!?」
「かってんけどぉ?」
いきなりの無茶振りである。しかしこの男、他人の頼みそれも友達の頼みを無碍には出来ない。
(『オリエンタル』ってどういう意味?って、なんやろあのお人さん、こっちにマイク……)
もうこれは観念するしかないのだろうか。しかし―――
ウト
(なにを歌うたらエエんやろか。ご老人さんの前で演歌は厳しいしぃ……えっと、和ぁな曲なんよねぇ?)
(あ、アレやったらエエやろか?お兄ちゃんが前言うとった
えっとテレビでやってる漫画の女の子が歌うてるやつ。)
それは俗に言うアニソンだとか言われるものだ。
ご老人の理解できる部類かどうかは分からないし、まずこの場に居る人間の誰がそれを分かるだろうか。
(でも、僕はこれが好きやし、エエよね?)
心の中で自分に問いかける。きっと先ほどのご老人はももクロが好きだったのだろう。
だからこそあの歌声だろう。『好きな歌を歌えばいい。何度も何度も歌えば、後は勝手に上手くなる』
それは鈴元が板踏甲賀から教わった心構えだ。何度も歌った好きな歌がこれなのだ。
だから、これでいくのだ。
ttps://www.youtube.com/watch?v=R9N8STPI4IU
『金魚の接吻』だ。
腹式呼吸と笑顔を武器に、一音ずつ大切に歌おう。
23
:
『黄の石窟』
:2015/11/02(月) 23:56:03
>>21
(しづゑ)
「うーむ、豪胆よのう」
「いいぞーおばあちゃーん!ワー ワー」
パチパチ
パチパチ
最後まで歌い終え、マイクを若者へと差し出した。
手近にいたのは中高生と思われる小柄な二人組だ。
どちらも今風のチャラけた印象は薄い、素朴なイメージを与える。
>>19
(久染)
>>22
(鈴元)
卓抜した歌声に称賛の声を上げる二人。
満足気に笑った老婆は、そのマイクを二人へと差し出す。
「ほうれ、年寄りばかりに盛り上がらせとらんで、次はお前らの番じゃ」
「君の『和の心』を歌い上げるなら、
それは今しかないのではッ!?」
そろそろ『若さ』を見せてほしいといったところか。
そのバトンを『鈴元』へと託す『久染』、理論はともかく『期待値』は本物だ。
『鈴元』は一曲をセレクトする。何度も何度も歌った歌、『鈴元』の十八番だ。
――――♪
――――♪
「ほほう……」
「身に染み入るわい」
「テクいのう……」
老人達も嘆息を漏らして曲に聞き入っている。
彼等の知る曲ではないだろうが、純然に『鈴元』の歌声を楽しんでいるのが伝わる。
>>20
(真理亜)
>『オリエンタル』な雰囲気……曲を求められていますわ。
>ここは聞き役に徹しましょう!」
「ヘイ! そんなの知ったこっちゃあないわ!」
「どうせ『赤の他人』同士、
楽しんだもの勝ちよ! プレスリーだってそういうわ!」
「アンタ、我が強いのに変なところで遠慮することないのよ!」
『真理亜』の消極的な発言に白人女性が文句を付けてきた。
どこからともなくマイクを受け取ると、それを『真理亜』へと握らせる。
「みんな! 次はこの娘が歌うわよ!」
>ALL
グ ゥ
ゥ
ン/
・
山道は強烈なカーブに差し掛かり、半ば車体を振り回すように切り抜ける。
道は二股に分かれており、その間を抜けるように小さな『山路』が設けられていた。
小さな看板には『源泉洞行き』と書かれており、どうやらハイキングコースのようだ。
――――この辺りから、崖下の『廃棄物』が増えてきた。
24
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/03(火) 01:03:37
>>21
(しづゑさま)
>>22
(涼さん)
>>23
(GM)
「この曲は……『絶望教師』の……」
お年寄りが多い中で、アニメソング……しかもこのアニメは割と最近の物だ。
つまり『アウェー』である……しかし、鈴元君は歌った、歌い切った!
「そう……歌うならともかく、聞く分には曲の知識は必要ありませんわ。
『いい歌』を歌えば、『歌への愛』を見せればそれだけ『心』に響く……」
「アウェーも何もありませんでしたわね。いえむしろ、アウェーだからこそ……自分だけの十八番だからこそ、何よりも心に響く……!」
と、連載が進んでインフレ化したバトル漫画よろしく解説役にシフトした真理亜。
このままガヤ要因としてこのカラオケ大会を乗り切るのだろうか!?
だが、しかし。
>「アンタ、我が強いのに変なところで遠慮することないのよ!」
>「みんな! 次はこの娘が歌うわよ!」
「ふぇっ!? わ、私!?」
不意打ちだ! まさか自分が歌うとは思っていなかったが……マイクを受け取った以上、『歌わない』わけにはいかない!
真理亜はデンモクを使い、曲を探し始める……
………少し、時間がかかりそうだ。
……しばらくして。
(連続で『アニメソング』に行ってみるのも悪くないのかもしれませんわ)
そう思い、曲を検索し、入力する。
これは真理亜が大好きな作品のOP。原作から愛読しているアニメの、一期OP。
ttps://www.youtube.com/watch?v=eP-KqpT5emU
『Pastel Pure』。
『マリア様はみてる?』の曲だ。真理亜だけに。
……という、駄洒落の為に選んだ曲ではないが。
今まで歌ったのは『健康的な老女:アイドルソング』と『中性的な和風男子:アニメソング』。
ならばここは、花も恥じらう女子高生の特権(ソプラノ)を使おうではないか。
透き通るような声で、十年想い続けた相手に愛を囁くように、語りかけるように、歌おう。
……隣の人も知っているのなら、デュエットしようかな。
25
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/03(火) 01:04:49
>>24
「それにしても……増えてきましたわね……ああ、どうしてでしょう。地面はゴミ箱じゃあありませんのに……」
26
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/03(火) 01:15:24
>>23
(GM)
「おおきに。」
歌い終わり、ぺこりと一礼。
やはり歌うのは楽しい。こういう経験もまたいいものだ。
鈴元自身、すっきりしたというか気持ちいい気分であった。
「いや、次はあっちのお人さん?」
「退屈せぇへんねぇ。」
歌は心を潤してくれる。
楽しいバス旅行に彩を加えてくれることだろう。
(……まぁ、楽しい気分だけじゃおられへんよねぇ。)
『廃棄物』の数が増えてきたことにため息を漏らす。
なんというかこれも人間の業だろうか。
人は大地を支配しようとする。決して自然を凌駕する存在にはなりえないのに。
見たくもないが、人の振り見て我が振り直せ。
同じ過ちを自分が犯さないように
どんな廃棄物が捨ててあったか目に焼き付けておこう。
27
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/03(火) 01:22:42
>>22-23
(鈴元・GM)
「やったあ、さすが涼くん!
その選曲、想像以上の『妖しさ』だけどッ!」
「キミが歌う姿に不思議としっくりきてるッ!
一気に乗客の心を奪ったぞ!」
「最高だよ涼くん! ピュ、ピュ――イ」
大健闘の友人に万雷の拍手、
そして慣れない『指笛』まで使って精一杯称える。
「で、次に歌うのがあの『シスター』だって!?
こりゃ面白くなってきたぞ〜〜〜〜〜〜、と、おっと、と……!」
身を乗り出した身体が、カーブでグィィと外振りに傾ぐ。
その流れで視界の隅に『廃棄物』が入ってくれば、眉間にシワがギュッと寄る。
『わざわざこんなところにまで捨てるかフツー』……って不快感だ。
「って、それで旅行を
楽しめなくなったら元も子もないよな〜〜〜〜」
ブンブン首を振って視線を車中に戻す。
今は次の『ライブ』、キャラの濃いそ〜〜な
コスプレシスターの『ステージ』を楽しもう。
28
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/03(火) 02:18:53
>>22-23
なかなか今時珍しいタイプに、好感が持てる。
(だが臥蛇しづゑはチャラけた今風の若い男も決して嫌いではない)
そして流れるイントロ。
「ほほう…よいではないか、よいではないか」
一転、スローテンポでしっとりとした曲調の歌が、車内に流れる。
座席に深く身を沈めて、聞き入って……。
(それだけに目障りなものよ、全く…。
これはもう単なる不法投棄ではないな、会社ぐるみでやっておるのじゃろう)
タブレットを弄ってこの辺りの地名や『不法投棄』『反対運動』と言ったワードで記事を検索してみた。
29
:
『黄の石窟』
:2015/11/03(火) 23:09:34
>>28
(しづゑ)
『S県S市A区戸影町 不法投棄』で検索を掛ける。
幾つかの個人ブログがヒットするが、ニュースサイトには当たらない。
不法投棄がごくごく最近の出来事で記事にする間もなかったのか、
あるいはこの手の騒動はどんな田舎にでもあることなのか――――
ブログの記事も『旅行にいったら不法投棄がヒドかった』以上の感想はない。
>>24
(真理亜)
――――♪
――――♪
フルートの旋律に合わせ、語りかけるように愛の詞を紡ぐ。
「ほほう、しっとりめじゃのう」
「癒されるのう……」
「へーい、ヒュー、ブラボー!」
最後まで歌い終えると、老人達の拍手がまばらに起こる。
……どうやら、乗客のほとんどはグッスリと眠ってしまったようだ。
隣では白人女性が一際強烈な拍手を鳴らしている。
>>26
(鈴元)
>>27
(久染)
廃棄物にそれぞれ不快感を示す二人。
ゴミのほとんどは大型の家電製品、業務用の机・椅子だ。
そうこうしている内に、シスターのカラオケが始まった。
車内でも概ね好評のようだが、ほとんどはグッスリと寝ている。
>ALL
「はーい、皆さん!
到着しましたー、『戸影温泉』は此方ですー」
山道を抜けたバスは『集落』へと到着した。
テレビで特集される『温泉街』と違い、木造の建物や湯けむりは少ない。
白い外壁のモルタル作りの建物が多く、それも所々ヒビが入っている。
畑を開墾して作ったのであろう『テニスコート』や『パターゴルフコース』は、
整備された様子もなく、ハッキリ言ってしまえば『寂れた』雰囲気が現れている。
だが、濃厚な『湯の花』が香る雰囲気は温泉街らしいものだ。
旅館の駐車場に停車したバス、そこに浴衣を着た女将と従業員が出迎える。
「では皆さん、荷物を持って大広間まで移動して下さいねー」
「どうも、遠路遥々お越し頂き、ありがとうございます」
「どうぞ、ごゆるりとなさってくださいね」
バスを降りていく乗客達に、女将と従業員は丁寧に頭を下げていく。
30
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/03(火) 23:30:57
>>29
「これは……またとびきり優しい旋律だ。
午後の斜陽が差し込む穏やかな教会にいるよう……」
「バスの…………揺れに合わせて……
これは…………心地……」
「zzz…… ハッ!?」
『フルート』の風に乗る美麗な『ソプラノ』に思わぬ『癒やし』の効果でもあったのか?
気づけば僕もウトウトしていた。
いつの間にかバスは長い山道を抜け『目的地』に到着している……
「ん〜〜〜〜〜っ 到着か〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ
長かったよーなあっという間だったような!」
ギュ〜〜〜っと思いっきり伸び、そして元気よく立ち上がる。
荷物棚からリュックを降ろし、朗らかにバスを降りて風景を見渡す。
そしてスゥ――――っと深呼吸!
「……『風趣』があって、なかなかいい感じじゃん!
あ……荷物持てます? 運びますよ〜〜〜」
荷降ろしに困ってるおじいちゃんおばあちゃんがいたら手伝ってあげよう。
とにかく、到着だ!
涼くんを待って、一緒に入館の流れを進むとしよう。
31
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/03(火) 23:44:17
>>29
(GM)
(酷いねぇ。)
電化製品の不法投棄はよく見かける、というかよくある風景ではある(もちろん見かけたいものではない)
しかし業務用の机や椅子までも捨てられている。
よっぽどこの辺の人間は良心にかけるか、自然に対する敬意がないのではないか?
四季折々の美しさにこういうモノは必要ないのだ。
(でも、きれぇやし。旅先やし……)
修道女風の女性に聞きほれる。
癒しだ。不快なものを見た後は綺麗なもので心を癒すに限る。
そうこうしている内に旅館に着いたらしい。
バスから下り、ゆっくりと旅館やその周辺に目をやる。
(……まぁ、有名なトコやないみたいやし。)
寂れている。手入れが行き届いていないのは資金不足かそれともただ放置しているだけか。
鈴元の故郷からすればあまり考えられない外観だが。
「人間も旅館も見た目やないよねぇ。」
中身が重要だ。もちろん第一印象が、外見・外観が悪ければ悪いほど巻き返しは骨が折れる。
「はんなりいこかぁ。」
ご老人達が何か困ってるなら手伝いつつ、久染と共に行こう。
彼が先に行っているなら一人で行こう。
まぁ、先ほどのももクロ老女や修道女風少女と共に行くのもいいかもしれない。
32
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/04(水) 00:40:42
>>29
「ん、ん〜〜〜〜〜〜〜」
「不法投棄は気分が悪いですけれど、歌うととっても気持ちがいいですわね〜〜〜〜」
「カラオケはあまり経験がないから声が出なかったらどうしよう、とも思いましたが……杞憂だったようですわ」
「皆さまご清聴ありがとうございましたぁ!」
歌い終わり、満面の笑みでお辞儀。カラオケはそういうものではない気もするが、ともかく気持ちよくなれた。
「うふふ……」
どうやら隣の白人女性に懐いたようで、かなり顔やら体やらを近づけている。
「あら……皆様寝てしまったようですわね……」
「私達も……一緒に寝る……?」
と、隣の白人女性に語りかけるが、ヘンな意味はない。たぶん。
「あら、着いたのですね……ここが温泉。他の人達と一緒にお風呂に入るというのは、なかなかできない体験ですわね」
「他の人と一緒にお風呂……裸の付き合い……ふふ」
などとつぶやきつつ、荷物を背負ってバスを降りる。
「皆様、重かったり体勢が辛かったりいたしませんこと? 手伝いますわ〜〜〜〜」
と、聖女らしくみんなのお手伝い。人助けというのは気持ちがいいものだ。
33
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/04(水) 22:18:24
>>24
>>29
>>32
「おうおう、これはまた良いチョイスじゃ。
………少しばかり良すぎたようじゃが…」
寝息を立てている同輩を見やると、歌い終わった真理亜に声をかける。
「気を落とすでないぞ、良い音楽を聴いて眠るのは一番の贅沢じゃと…………誰の言葉じゃったかの…シューベルト…いや違う…」
…思い出せないままでいるうちに、バスは目的地へと到着していた。
「ヒッヒッヒ……結構結構、これくらいのほうが静かでよいものじゃて」
主に大量の『着替え』の入った旅行かばんをガラガラと押していく。
34
:
『黄の石窟』
:2015/11/06(金) 00:44:33
>>30
(久染)
強張った身体に大きく伸びを入れ、筋骨を解していく。
老人達の荷物を持とうとするも、彼等は笑顔でそれを断る。
「なあに、気を使うんじゃあない」
「ちょっと汗をかいた方が、
名湯のありがたみが解るものよ」
日帰り旅行ということもあり、乗客の荷物も大したものではない。
先ほどの老婆もキャリーケースを軽快そうに引きずっている。
後から降りてきた『鈴元』と連れ立ち、旅館のロビーへと足を運んでいく。
>>31
(鈴元)
『鈴元』は旅館の外観や周囲の光景を観察する。
午後の秋晴れと紅葉の色付き、安倍川のせせらぎが心を癒やしてくれる。
老人達は足腰も安々と大型バスから降りていく。
先に降りていた『久染』と共に旅館のロビーへと足を運んでいく。
>>32
(真理亜)
「気を落とすでないぞ、良い音楽を聴いて眠るのは一番の贅沢じゃと
…………誰の言葉じゃったかの…シューベルト…いや違う…」
近くに座っていた老婆がフォローの言葉を入れてくれたが、
何やら後半はモゴモゴとしゃべっていた。
――――そうこうしているうちに、目的地へと到着する。
「おぉー、ずいぶんとボロっちいのね!」
『真理亜』は手荷物を背負ってバスから降りる。
白人女性はバックパックを肩に担ぎ、ストレートな感想を述べていた。
従業員が横目でニラんだのが、『真理亜』の視界に入った。
「いいや、結構結構。
自分で歩くよ、先に行きなさい」
老人達は身体を伸ばしてはいるが、自力でバスを降りている。
『真理亜』の申し出を断った老人も、杖を器用に操って歩いている。
日帰り旅行に行くだけあって、まだまだ体力は残しているようだ。
>>33
(しづゑ)
慰めの言葉を掛けようとするが、ついついド忘れをしてしまう。
目的地に到着すると、『しづゑ』はキャリーバッグを押して、旅館へと向かう。
今日は『日帰り旅行』だが、乙女の準備とは何かと物要りなのだろう。
>ALL
『旅籠 小茂戸荘』、古めかしい看板に木造モルタルの二階建て。
旅館というよりは『合宿場』を連想させる、独特の雰囲気のある建物だ。
「大きなお荷物はここのエントランスに預けて、
貴重品はご自身での管理をお願いしまーす!」
「ここから先は各自、自由行動になります!
温泉、トレッキング、テニス、パターゴルフ、
18時の夕食までには大広間に戻ってくださいねー」
現在は『12時』、四人はバスの途中で昼食休憩も挟んでいる。
このまま『温泉』に直行するも良し、スポーツで汗を流すのも良いだろう。
最も、後者の設備については保証出来ないだろうが――――
「各施設の『温泉』に入るときには、
皆さんにお配りしている『あったかパス』を見せて下さいねー!」
「もしも失くしちゃった人は、
この旅館の人に言えば、再発行出来ますからねー」
『あったかパス』、四人に配られた厚紙をラミネートしただけのカードだ。
中には湯に浸かった『トカゲ』がホッコリしている、謂わば『フリーパス』だ。
35
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/06(金) 00:56:38
>>34
(GM)
(エエ雰囲気、やねぇ。)
自然はいい。人の手が加えられていなければ、それらはどこまで自由でまさに自然体だ。
もちろん、庭師など自然を人間的な美しさに変える仕事があるのもまた事実である。
「小茂戸荘。」
「あ、荷物はエエですぅ。」
荷物全てが貴重品だ。
「自由行動やて。」
「どうやろか墨彦さん。一緒にお散歩せん?」
まぁ、久染にしたいことがあるならそれを優先したいところだ。
友達と言えどずっと一緒にいなければいけないという法もない。
「どこになにあるか把握も出来るし、エエ思わん?」
そういえば、友達との旅行ではしゃいでいたが
鈴元涼、その背中には桜の刺青がある。
人に見せびらかすものではない。それにこういう場合、刺青が入っている人間がお風呂に入れるのだろうか?
「すんません。」
「なんでこれぇ、トカゲさんなんやろか?
それと、何個か聞きたいことあるんやけどぉ。」
近くにいた従業員に声をかけよう。
とりあえず、風呂に入るときのルールやこの旅館の歴史でも聞いておこう。
もちろん刺青が入った人間が入浴できるか聞いてみよう。
自分が刺青を彫っているとバレないように。
36
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/06(金) 17:28:34
>>34-35
(GM・鈴元)
「『汗をかいた方が 名湯のありがたみが解るもの』。
人生のご先達方は、実に『歌心』に富む言葉を
授けてくれることだなあ……」
しみじみ頷いたのち、
鈴元に振り返ってフッフと笑う。
「というわけで散歩? 行かいでか!」
ビッと指を突きだしYESのサイン。
「荷物は僕も持って行こうっと。あとは……そうだ。
このヘン、近くにオススメの『名所』とか『見所』あります?」
隣に立つ鈴元の心慮などつゆ知らず、
のんき顔で同じく従業員に訊いてみる。
でも……(キョロキョロ)
さすがに期待薄かなあ?
37
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/06(金) 23:29:28
>>34
「ヒッヒッヒ………まあ儂だけではないからの…」
誰に対してかは不明だがそう呟くと、貴重品と着替えだけを分けた鞄を手に温泉へ。
スポーツも結構だが、まずは長時間座席に座って凝り固まった身体を解したいところだ。
胸の『刺青』は…まあ湯浴み着でも着て誤魔化そう。
38
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/07(土) 04:43:38
>>34
「いえいえ、いいんですのよ。私の歌を聞いて眠ったということは、私の歌で安らいでくれたということでしょう?
……むしろ嬉しいですわ。でも……ありがとうございます」
と、フォローする老婆に対してはにかみながら答える真理亜。
真理亜はポジティブだ。良くも悪くも。
「ああ、私知ってますわ。こういうの『老舗』っていうんですのよね」
と、隣に座っていた白人女性のフォローをする。
「あらあら。とっても元気で羨ましいですわ。愛おしいですわ」
元気の秘訣はやはり温泉だろうか。いや、温泉の為の運動かな。
「そーいえば……よく考えたら日帰り旅行でしたわね……着替えとか色々張り切って持ってきちゃいましたわ」
真理亜の持ち物はかなりの大荷物だ。……寝ぼけていたのか、遠足前特有のテンションか、泊まるものと思っていたらしい。
「旅籠……タビカゴ、かしら? 素敵な名前ですわ……こういうの、『おもむきがある』っていうのかしら?」
「ええと、それでは荷物を……これは貴重品だから預けられない、これは持ってないと意味がないし、これも……」
「あっ……預けられる荷物がない……」
「ま……まぁ! いい運動になるでしょう。実際、小さいのが沢山あるだけですし!」
切り替えていこう。
「さて、それでは……」
描写の通り、真理亜の旅行かばんは背中に背負えるタイプだ。ランドセルとかみたいに。
その状態で、手近な場所にビニールを4つ装備し……そして、トングも装備して、準備完了。
「さっきは大きなゴミに度肝を抜かれましたが……大きいものがあるということは、小さいものもあるでしょう」
温泉に入るまでの運動にもなりますし、この風景を心地よく見ることが……完全にとは言いませんが、出来るはずですわ、と。
真理亜はどうやら『ゴミ拾い』に行くようだ。このシスター服のコスプレは、どうやら『汚れてもいい服』らしい。
「あなたもご一緒にいかがかしら?」
と、丁度近くにいたさっきの白人女性を誘ってもみる。
断られても問題ないが、一人でやるより二人の方が楽しいはずだ。
ちなみに、真理亜の持ってきたトングは無論大型……所謂、火ばさみと呼ばれるものだ。
39
:
『黄の石窟』
:2015/11/07(土) 23:27:54
>>35-36
(鈴元、久染)
共に行動することになった二人。
まずは話を伺おうと、手近な従業員に声を掛ける。
「『見所』、……でしたら『源泉洞』はいかがですか?
ここから歩いて『30分』ほどですが、
トレッキングの目的地にはちょうどいいですよ」
若い女性従業員が応える。
回答までに少々時間が掛かったのは、
『名所』と呼べるものは何もないからだろう。
「このトカゲは、この温泉地一帯が『戸影』と呼ばれてるのですが、
この辺りは昔から『家康公』の『隠し湯』として、知られていたんです。
ある日の夜、湯治を終えた『家康公』が床に就いた時、
障子戸を覆うほどの巨大な『影』がブワァーと迫り、
そのまま気を失った『家康公』が起きた時には、何もなかったとか」
「影の正体は『カモシカ』とも『クマ』とも言われてますが、
読みの同じ『トカゲ』というのが周囲に定着しまして、
それにあやかって『トカゲ』をマスコットキャラにしているんです」
『怪物』の所業を由緒とするのは、命名としてはメジャーだろう。
例えば『岩手県』は岩に手形を残した鬼の伝説が由来であり、
東京の『代田』は『だいだらぼっち』から取られている。
「『刺青』、……ああ、実を言うと此方では禁止していないんです。
けれど、あまり大きな声では言わないで下さいね」
>>37
(しづゑ)
カバンを取り出し、旅館内の温泉へと向かう。
> 「『刺青』、……ああ、実を言うと此方では禁止していないんです。
> けれど、あまり大きな声では言わないで下さいね」
従業員と話す二人組とすれ違う際に、チラリと会話が聞こえた。
刺青の禁止には法的な根拠はないので、旅館の裁量に任されている。
だが、大っぴらに喧伝したくないのは『そうした』客層を控えたいからだろう。
――――カポ ーン
『しづゑ』は温泉へとやってきた。
『硫黄』の濃厚な香りが漂う『白濁湯』、屋内のタイル風呂には先客がいる。
「あぁ…… ええわあ」
「ええねえ、蘇るわあ」
既に何人かの老婆が湯船に身体を浸からせている。
外には露天風呂もあるようだ。
>>38
(真理亜)
「はぁ〜〜〜〜〜ッッ??
とんだクレイジーガールね、びっくりしたわ。
何が悲しくて温泉でゴミ拾いやらなきゃいけないのよ」
白人女性は呆れた声で『真理亜』を窘めた。
彼女は『真理亜』を背にし、さっさと浴場へと向かう。
40
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/07(土) 23:55:19
>>39
(GM)
「はぁ、家康公にトカゲさん?」
家康公、鈴元の記憶では長い間幕府を開いた人間。
そして、東えびすの大狸。東の都にいる食わせ者だ。
「刺青、へぇ。まぁ、最近は刺青でもエエとこ増えてるみたいやしねぇ。」
日本でもファッションとして認められてきたのだろうか。
「じゃあ、墨彦さん。その『源泉洞』ってトコ行ってみる?」
「往復一時間やしエエ汗かけるやろうし。」
やはり汗をかき、疲労した肉体にこそ風呂のありがたみがしみるというものだ。
それに洞窟になっていたら冒険でも出来そうだ。
久染はそういうのが好きかもしれない。
41
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/08(日) 18:31:57
>>39
(ほおお、珍しいのぉ〜〜〜〜〜?)
面倒ごとはとにかく避けるのが、一番のトラブル回避方法だ。
それを敢えて禁止しないとは、これは地味だが英断と言える。
………もしかしたら、『そういう組織に属してないけど』『そういう理由でお断りされている』人々の需要を見込んでいるのかも知れない。
(それはそれで一つのビジネスモデルとして面白い)
「おうおう、よいではないか、よいではないか」
着物を脱ぐと、手ぬぐい片手に、風呂桶を探して一つ拝借。露天風呂へと勇んでいく。
42
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/08(日) 18:50:03
>>39-40
(GM・鈴元)
「涼くん………
僕がそこで『NO』と言うヤツだと思うかい?」
ウズ
ウズ
そわ
そわ
「当然『GO』さ!
行こー行こー『源泉洞』!」
矢も盾もたまらずって感じで鈴元の肩をグイグイ揺する。
「えっと、目印とか道程とかカンタンに教えてもらえますっ?
あと万が一迷っちゃった時のために旅館の電話番号とか……」
「あっ、都合一時間の山歩きなら
飲み物買っといたほうがいいよね〜〜〜っ」 「涼くん、何飲む?」
シュババッと旅館の自販機でペットボトル飲料を2人分購入。
あとは鈴元の用意ができしだい、そのまま出発する心持ち!
43
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/08(日) 21:58:53
>>42
(久染)
「ひゃっ。墨彦さんびっくりさせんといてぇ。」
急に肩をゆすられれば誰だって驚く。
いつもニコニコ笑っている鈴元だが感情がないわけではない。
「じゃあ、行こか。」
「あ、飲みモンはお茶でお願い。」
(……なんか足らんモンないかな。)
雨が降ってもいいように傘はあったはずだ。風呂敷の荷物は持っている。
スマホも持っている。
杖?杖がいるか?いや、邪魔になるし、あるという保障もない。
……多分大丈夫だろう。
久染と『源泉洞』に向かおう。
44
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/08(日) 22:07:55
>>39
「えへへ……」
と照れるが、褒められてはいない。
「振られてしまいましたわ……残念。私一人で行きましょう」
軽い気持ちで誘っただけなので、強制するつもりはない。
一緒に入れないのは少し残念だが、その分後で特産お喋りしよう。
肉体の触れ合いだけが愛ではないのだ。
「まずは手始めに、適当に周囲を回りましょう」
真理亜のゴミ拾い活動スタートだ。
あまり遠くに行きすぎるのもあれだし、まずは近場から始めていこう。
45
:
『黄の石窟』
:2015/11/09(月) 23:10:59
>>40
(鈴元)
>>41
(久染)
>>43
(鈴元)
二人は飲み物を購入し、準備を済ませる。
旅館の電話番号は地図の右下に記載されている。
XX-1048-5969(湯治は極楽)、覚えやすい語呂合わせだ。
「『源泉洞』までなら『電波』も通じますから、
もしも迷ったりしたら、早めに連絡を下さいね。
すぐに、若い者を向かわせますからね」
従業員に強く念押され、二人は旅館を出る。
外はチラホラと観光客らしき老人達や、地元の住民を見かける。
『源泉道』は山道を直進し、先ほどの二股カーブを縦断する形になる。
ブブブ・・・・
ブブブ・・・・
虫の羽音が聞こえてくるが、田舎では決して珍しくはない。
やがて、二人は山道の入り口へと到着した。
二人を出迎えるのは、赤々と鮮やかに色付いた紅葉のドームだ。
但し、色彩に見惚れていると雨にぬかるんだ地面に、足を滑らせるのは必至だ。
>>41
(しづゑ)
木製の湯桶を手にし、露天風呂にやってきた。
先客がいる。三人の中年女性だが、バス内で見かけた顔ではない。
恐らくは地元の住民か、別経由でやってきた観光客だろう。
「あらー、貴方のところにも来たのー?」
「そうよー、旅館のところに足運べないじゃない?
ウチは主人が役場の方だからねー、
まぁー、配慮しなくても、って考えてじゃあないのお?」
「にしてもねぇー、もう二週間でしょう?
こっちは夫も息子も駆り出したっていうのに、
被害者面ァされたらかないませんよねェ」
「わざわざ何しに来たのか知らないけどねェ、
……まるで『神隠し』じゃあないの、イヤになるわあ」
三人はウワサ話を囁いていたが、
『しづゑ』が近づいてくると口を噤んで軽い会釈をした。
>>44
(真理亜)
ゴミ袋と火バサミを持ち、『真理亜』は周辺を散策する。
住民達は怪訝な様子で遠巻きに眺めているが、声を掛けることはない。
……そして、寂れても『観光地』。ゴミと呼べるものは大して見当たらない。
『真理亜』が手を入れずとも、旅館の周囲は立派に掃除がなされている。
「おねーさんさー、何してるの?」
「……あのさー、ゴミ掃除?
だったら、ボクもうやっちゃったよ。
朝6時から、……ニンニンジャー見れなかったし」
「おねーさん、掃除したいの?
『雪かきボランティア』とか、そーいう感じで来たの?」
『真理亜』のゴミ袋に何の収穫も入らないまま、一人の少年が話しかけてきた。
小学校1〜2年生くらいだろうか。野球帽からはみ出た襟足が長く、ヒネた表情をしている。
『真理亜』の周辺をウロウロしている。どうやら、興味があるようだ。
46
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/09(月) 23:41:52
>>45
(GM)
「なんやエラい念押しされてもうたねぇ。」
「……しょうがないんかな。」
『源泉洞』に行くまでの道で鈴元は久染に言った。
この旅行における時間の都合だったりを気にしているのだろうか。
まぁ、地元住民ではないし大人という年齢でもない二人だ。
色々心配をかける年頃ではある。
>ブブブ・・・・
>ブブブ・・・・
「僕、あんまり虫さん得意やないんよねぇ。」
虫除けスプレーでも持って来ればよかったか?
夏場ではないにしろ虫のいる季節だ。
なるべく近寄っては欲しくないものだ。
「墨彦さんは、こういうん大丈夫なん?」
むしろ好きそうな印象はある。
…… …… …… ……
「墨彦さん、見てぇ。」
「きれぇやねぇ。」
四季の美しさにため息が漏れる。
やはり美しいものは素晴らしい。
「足元、気ぃつけなね。」
「うふふ。転ぶん心配やったら手ぇでもつないでみる?」
と言っても着替えの風呂敷と和傘を持っているため両手はふさがっているも同然である。
いつもの冗談だろう。
47
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/10(火) 17:50:29
>>45-46
(GM・鈴元)
「……え? 涼くん、虫ダメなの?
僕はヘーキ、っていうか見るのも描くのもけっこう好きだったりして。
もちろんカユイとか毒とかはイヤだけど」
羽音を目で追いつつ歩く。
……と、視界の先に広がる朱色。
いつの間にか朱色の庇の下にいる。
しばし足を止め、自然の色彩に見とれる。
「…………」
「綺麗だねえ………」
鈴元に同意するようにつぶやく。
「ふつう赤っていうのは 『注意』や『食欲』を呼び起こす『喚起の色』だけど……
紅葉の赤はなんてゆーか、感情や思いを穏やかに『引き受ける色』。
トクベツな『静謐の赤』って感じがする」
>「うふふ。転ぶん心配やったら手ぇでもつないでみる?」
「あはは。いいよ。
転んだら涼くんも道連れにしてやる」
鈴元の冗談にこちらも軽口でつきあう。
大げさに腕を引っぱる身振り。『巻き添え』のジェスチャーだ。
「冗談はさておき、ここは僕が先に行こうかな……
涼くん着物でしょ。
よく知らないけど、汚れたらスゴイ大変そう」
一歩前に出て、足元の感触をグッグッと確かめる。
そのまま紅葉の回廊をゆっくり進んでいこう。
48
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/10(火) 20:46:54
>>45
「あら? なんだ、もうやってありましたの。考えてみれば温泉旅館のそばですし、当たり前ですわね」
「ええ、ゴミ拾いでもして気持ちよくお風呂に入ろうかと……」
「ボランティアで来たってわけじゃありませんわ。旅行ですのよ」
と、少年の質問に笑顔で答える真理亜。
「可愛らしい子ですわね……私、浜梨真理亜と申しますの。あなたのお名前は?」
49
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/10(火) 20:59:30
>>45
ザバァ
「ヒッヒッヒ…失礼」
会釈を返すと、きちんとかけ湯をし、身体と足を洗ってから風呂に浸かる。手ぬぐいは桶に入れ、湯に直接つけない。
温泉の基本マナーだ。
温泉の広さはどれくらいだろうか。
50
:
『黄の石窟』
:2015/11/11(水) 01:18:39
>>46-47
(鈴元&久染)
サ ア ア ア ア ア ア ア . . .
キョ―――― ロロロロロロォォ
赤一色の天井に覆われた空間は、さながら異界のようだった。
一陣の風が枝葉をさざめかせ、それに応じるように山鳥が鳴いた。
寄り添うように連れ立つ二人。冗談を交わし、互いに笑い合った。
グィッ
...トン
まるで誘われるようだった。
和服の袖から伸びる白い腕が戯けるように引かれ、
泥濘に足を取られた『鈴元』はその矮躯を投げ出した。
狐目の貌は『久染』の薄い胸板に収まり、彼は背後の樹木へ寄りかかる形となる。
サ ア ア ア ア ア ア ア . . .
>>48
(真理亜)
「ええー、珍しいねえー。
お兄ちゃんお姉ちゃんくらいだと、
空きカンもフーセンもタバコもなんでも捨ててくから、
おねーちゃんはエライなあー。将来、リッパになるよ」
ヒネた表情は相変わらずだが、好奇の目で『真理亜』を見ている。
『黄金町』とは違い、付近には『中高生』の姿は見かけない。
近隣では通学も不便だ。『秋映学園』のような寮制の学校に通っているのだろう。
「ボク、ボクは『金辺よしき』。
だから、マリちゃんも『よっちゃん』って呼んでいいよ」
「旅行って、誰かに教えてもらったの?
ここ、あんまり人来ないからさ、
マリちゃん、誰かに教えてもらったの?」
『よしき』はさっきよりも砕けた声で問いかけている。
>>49
(しづゑ)
湯船の広さは『六畳間』ほどだ。
周囲には洗い場、水風呂、注意書きの彫られた木板が飾られている。
【戸影温泉は東海一の硫黄泉です。
入浴は三〜一○分に留め、
間に水風呂や内風呂の薬草湯を挟むようにしてください】
温泉とはいえ、『硫黄』だ。適度に接さなければ『毒』となる。
『しづゑ』は身を清め、湯船に身を浸からせる。
骨身に染み渡る暖かさ、旅の疲れを癒やすには最適な温度だ。
「へぇー、ムードがあるのね」
バシャァ
バス内にいた白人女性が露天風呂へと現れた。
周囲を一瞥すると身体を清めることなく、そのまま湯船に浸かる。
どうやら、温泉のマナーを知らないようだ。
51
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/11(水) 01:57:29
>>50
(GM)
「そやねぇ。汚したらちゃんとしたトコに持ってくんやけどぉ……」
ここで着物を扱えるような店があるとは思えない。
汚したら汚しっぱなしだ。
あまり好ましいものではない。
まぁ、汚れたら汚れたらでしょうがないが。
「ひゃんっ。」
大自然の赤に見惚れているのも束の間、鈴元の体が倒れこむ。
が、久染が居てくれたおかげで転倒は免れたらしい。
「うふふ。すんません。墨彦さん。」
「なんや、気ぃつけなアカンのは僕のほうやったねぇ。」
そのままの体勢で荷物を落としていないか確認。
ついでに周りの様子を伺う。
なにか居ないだろうか。
自分の腕を引いたモノがいるかもしれない。
そうでなければ今回の事はただの不注意だが。
52
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/11(水) 14:30:47
>>50-51
(GM・鈴元)
「おわっ……と、と」
ギュム
「ちょっとちょっと涼くん、
だいじょうぶ?」
運良くキャッチ。
『6cm』の身長差が活きた。
「涼くん……身体軽すぎるんじゃない?
ちょっと風が吹いたくらいで転んじゃうなんてさ〜〜」
今の転倒、さっきの冗談の延長線かなって気持ちが半分だ。
からかいの言葉をかけつつも、
鈴元の肩を支えて彼が立ち直るのを手伝う。
「これぞ『秋の声』ってやつ?」
鈴元が離れるまでのんびり待つ。
背にした樹を見上げ、穏やかな葉擦れの音に耳を傾ける。
53
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/11(水) 22:51:31
>>50
入浴の仕方をきちんと外国人客にわかるように告知している温泉宿は、意外と少ないものだ。
ルール違反を責めるのは容易だが、ルールを告知しない側にも問題はある。
「まァ〜〜〜〜〜てェ〜〜〜〜〜〜〜い」
ゾゾゾ
水面を泳ぐ蛇めいて迫る。コワイ!
「………温泉に入る前に、足と身体に湯をかけて清めるのじゃァ〜〜〜〜〜〜〜」
54
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/11(水) 23:25:55
>>50
「うふふ、人として当たり前のことをしているだけですわ。ありがとうございます……」
「……ん? ちょ、ちょっと待ってくださいまし……。空き缶やフーセンはともかく……タバコ?」
「私、見ての通り花の女子高生なんですけれど……(ハマナスだけに)」
「私くらいの子がタバコ? ほ、本当ですの……?」
自分と同年代の人間の不良化に驚きを隠せない真理亜。服装のせいで年上に見られたという可能性もあるが……そういうニュアンスではないように聞こえた。
「金辺よしきくん……よっちゃん。よろしくおねがいしますわ、よっちゃん!」
「マリちゃん、マリちゃんかぁ……うふふふふふふふ」
『初対面であだ名で呼ばれる』。『あだ名で呼び合う』。それは、真理亜にとって初めての体験であった。
(小学生だけど愛さえあれば関係ないよねっ)
「えっ、あ、ああ!」
と、いつものように過剰な愛情が暴走しかけたところで正気に戻った。
小学生相手は流石に事案だし事件だ。愛があっても駄目絶対。
「ええ、愛……こほん。友達が『格安で旅行できる』って話しているのを聞きまして」
友達ではないし、立ち聞きである。
「『グル―ポン』で安い日帰りバスツアーのチケットを購入しましたの」
55
:
『黄の石窟』
:2015/11/13(金) 00:39:15
>>53
(しづゑ)
ぬばあああぁぁぁぁ〜〜〜〜〜っっ
「ぎゃああ!! モノノケ!!」
白人女性は仰け反って飛び上がり、湯船から脱した。
『しづゑ』の忠告に従い、女性は洗い場に腰掛けると湯を掛けていく。
ブロンドヘアーはちゃんと結われており、湯に浸かる心配はなさそうだ。
チャポ・・・
「そーゆーマナーだったとは、知らなかったわ。
ありがとうね、ええと、『ももクロ』のおばあちゃん」
女性は『しづゑ』のことを覚えていた。『ももクロ』も覚えていたらしい。
バス内には『おにあい』の白人女性が二人、並んで座っていたのを『しづゑ』は覚えている。
慰めの言葉を掛けようとするも、何やらモゴモゴしてしまった時だ。
>>54
(真理亜)
「よ、よろしくー」
暴走寸前の『真理亜』に対し、『よしき』は怪訝そうにしている。
友達から、と聞くと『よしき』は両目を見開いた。
「え、えっ、トモダチって『サリちゃん』?」
『サリちゃん』と呼ばれそうな名前に、『真理亜』は心当たりがない。
しかし、『真理亜』の様子を伺う『よしき』の表情は真剣そうだ。
>>51
(鈴元)
>>52
(久染)
『久染』に支えられる『鈴元』、ペンダコの跡が残る掌に何処か男らしさを感じられる。
そのまま周囲を確認するが、荷物を落としたり何か不自然を覚えたりはしない。
どうやら、純粋な『事故』のようだ。特にケガもない。
二人は山道を真っ直ぐ進み、――――遂に『源泉洞』に到着した。
傍には大きな『看板』が立てられ、温泉の由来が書かれている。
『空海』の発見した温泉であり、かつては平家の落人が根城にしていたとも伝えられ、
『武田信玄』の湯治場として愛用されていたが、『徳川家康』の領地となっては彼に目を掛けられる。
『温泉伝説』を一通り網羅したような内容だ。……信ぴょう性は怪しいかもしれない。
ガ シィ――――ン
『洞窟』の入り口には鉄製の扉が設置されている。
『源泉洞』という名前通り、ここはマンションでいうなら『貯水槽』に当たるのだろう。
衛生面の関係で厳重に管理されているのだろう。
「あ、あああ〜〜〜〜〜〜っっ」
「くっそ、なんだこれ!?
入れねえじゃねえか!」
二人の背後で野太い声が響いた。
とっくりセーターにコットンパンツ、コートに革手袋という出で立ちの男だ。
無精ヒゲと青白い表情に対し、体格の良さがアンバランスな印象を与えている。
その手には手ぬぐいを入れた『風呂桶』を持ち、明らかにひとっ風呂浴びる気だったようだ。
「おい、オメェら。
鍵とか持ってねぇのか?」
56
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/13(金) 01:07:54
>>52
(久染さん)
「僕、食が細うて。」
「食べてもお肉あんまつかへんし。」
「背ぇも小さいから女の子に間違えられたりとか……」
「結構難儀しとるんよ?」
声色からあまり気にしている様子は感じない。
ささやかな悩み、程度の話か。
>>55
(GM)
「まぁ、こんな感じよねぇ。観光地って。」
怪しげな温泉伝説だ。
いや、土地に根付いた伝説というのはどこにでもあるモノで
鈴元の生まれた京の都も嘘か本当かという伝説はある。
だから見慣れないものではないし、驚くということもない。
「ちゅうか、エラい厳重。」
それだけ重要な場所なのだろう。
はっきりと立ち入り禁止の意思が伝わってくる。
「で、あんさんはどちらさん?」
振り向いて男と向き合う。
男を頭から足先まで観察する。
(……肉体労働のお人さん?)
(仕事、やないね。多分。桶持ってはるし。)
「鍵は持ってへんよぉ。僕らは観光っちゅうかお散歩でココ来たから。」
正直に答えよう。
嘘をつく必要はない。
57
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/13(金) 02:06:29
>>55-56
(GM・鈴元)
「女の子に……(ゴメンちょっと分かる)
ま、まあ着物は似合ってるし、
別に無理することはないよ」
スゴイ『絶好球』を振り逃した気がするが、
ともかく鈴元との会話を楽しみつつ、無事山道を登りきった。
「ふぅっ。よっしゃ到着〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
「って、なんじゃこりゃ!
カンペキ封鎖されてる!」
「うえ〜〜〜、たしかに従業員さん、
『中に入れる』とは一言もいってなかったけど……」
悔しまぎれに扉をガチャガチャやっていると、
背後から男の声がして振りかえる。
「ん? なんかどっかで見たことあるような……
いや看板の内容のことじゃなくて…いや看板の内容もそうなんだけど。
え〜〜〜〜〜と、
ひょっとして、バスで一緒でした?」
「どうしよう……ここまで来といて、
扉を見て帰るだけってのはちょっと。
裏口かなんかないんですかね〜〜」
周囲を見回す。扉にはスキマもないのだろうか。
どうにか中を覗けたりはしない?
58
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/13(金) 03:59:12
>>55
「ヒッヒッヒ…礼には及ばん。
なあに、日本という国の悪いクセじゃ…『言わなくてもそれくらい解るだろう』とかいう考えはのォ〜〜〜。
200年前ならいざ知らず、今では通用せぬことを知るべきなのじゃが、これが中々…」
チャプ…
顔を拭う。
「『ももクロ』だけではない、『キスマイ』や『AKB』も聞くし歌えるぞい、ヒッヒッヒ…。
……しかしそれにしてもじゃ、外国人客が温泉地に増えておるのは知っておるが…何ゆえここに?
もっとメジャーな、箱根や伊豆ならまだしも………まあ、値段も安い上に、逆説的に人も少ない…目の付け所としては良いと言えるか」
59
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/13(金) 20:08:57
>>55
「『サリちゃん』……? ……いえ、その方とも友達になりたいとは思っていますけれど、
心当たりがありませんね……」
自分の記憶を遡ってみるが、その名前には心当たりがない。
「参考までに、特徴……大体の歳と、性別……見た目や癖とか、あとはフルネームを教えて下さる?
あと、その『サリちゃん』っていうのはよっちゃんのお友達なのかしら?」
と、よしきの真剣そうな声色に、こちらも真剣になって尋ねる。
よしきのニックネームの付け方からして、名前の最初に『サリ』がつく人……そんな人に心当たりはないが、もしやということもあろう。
―――――――PCが失踪事件のことを知り得ない場合、以下のレスは無視して構いません―――――――――
「言いにくいんですけれど、もしかして最近帰ってこない、とか……?」
それに、『失踪事件』のこともある。
聞きかじった程度だが、その『サリちゃん』とやらが巻き込まれたとしてもおかしくない。
よっちゃんくらいの年齢の子供が居なくなっているようだし。
60
:
『黄の石窟』
:2015/11/14(土) 23:45:48
>>58
(しづゑ)
「はぁー、そーいうものなのね。
妙に看板が少ないとは思っていたけど、
この分だとまだまだ知らないルールがありそうね。
――――やっぱり、誘っておけば良かったわ」
ジャボッ・・・
白人女性は素直に感心している。
肩まで湯に浸かり、時折両の手を擦り合わせている。
「私も『熱海』や『伊豆』にするつもりだったのだけど、
この『温泉』の噂を聞いてね、試しにやってきたのよ」
「――――『療養温泉』、傷の癒えが早くなるそうよ。
それも『奇跡的』って位に、ね。
大事故で『全身麻痺』にまでなった患者を、
リハビリを兼ねて温泉に浸からせていたら、
今ではケンケンで歩けるまでになった、そういう話」
にわかには信じ難い話だが、白人女性は真剣味を帯びた口調だ。
『東洋の神秘』では済まされないのだろう。
>>59
(真理亜)
「クセとかよく解かんないけど、
トシは『マリちゃん』よりちょっと上、だったよ。
髪は短くて、バレーボールやバスケやってる感じで――――」
>「言いにくいんですけれど、もしかして最近帰ってこない、とか……?」
そっと問い質すと、『よしき』は神妙な表情のまま頷いた。
『二週間前』から行方が解らなくなっている女子大生、『絵川紗梨』。
ニュースを詳しくは見ていなかった『真理亜』だが、
どうやら失踪現場はこの付近だったようだ。
「『マリちゃん』、旅行で来たみたいなんだけど、
いっしょに遊んでくれて、ボクも遊び場教えて、
……それと、『おまもり』もくれたんだ。これ、ナイショだけど」
観光客からむやみにモノはもらっちゃいけないと、母親から教えられているのだろう。
思い出したかのように『よしき』はポケットを探り、『おまもり』を『真理亜』へと差し出した。
『交通安全』のおまもりだ。中に入っている、『紙の巻かれた木の板』が少しだけはみ出している。
どうやら、一度は『開封』された後のようだ。
>>56
(鈴元)
>>57
(久染)
秋口だというのに頭から爪先まで分厚い『衣服』で覆われた男だ。
顔色の悪さから伺うに、相当の『寒がり』なのだろうか。
背中に背負った巨大な『ナップザック』がやけに似合っていない。
「ああ? 良く覚えてねえが、俺もバスで来たぞ。
すぐに寝ちまったからな、何やら盛り上がってたみてぇだが……」
背後で大いびきを掻いていた乗客が、男の正体のようだ。
二人の会話もそこそこに、『源泉洞』の周囲を探る男。
「チッ、やっぱり入り口はここだけか。
クソッ、散々歩かせといてこのザマかよ!」
ゴガァ!
男は鉄扉を思いっきり蹴り飛ばし、鈍い音が秋の静寂を破った。
あまり素行の良いタイプではないようだ。
ブブブブ
ブブブブ――――
「やむを、得ねえな……。
おい、ガキ共。回れ右して、まっすぐ帰れ。
オメェらは精々、麓のぬるま湯でバチャバチャしてるんだな――――」
四方八方から『羽音』が聞こえてくる。
迫り来るモノの正体は『ハチ』だ。『ミツバチ』のヴィジョンが周辺の森から現れる。
1,2,……10以上だ。ちょっとした大群となって、『鉄扉』へと迫っていく。
61
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/15(日) 00:02:52
>>60
「んむ?誰ぞ連れ合いでも………ああ」
問いかけ、そのまま一人で得心する。
そう言えば………もう一人、白人の女性が居たか。
「ついでに言うとここの泉質は身体にはやや刺激が強い、あまり浸かりすぎるのは身体に毒じゃ。
…………と、そこの看板に書いてある」
注意書きを指差した。
「ほう、そんな効能がのォ〜〜〜〜。
じゃがお前さん、こう言っては何じゃが、特に怪我をしておるようには見えぬが……?」
内臓疾患だろうか。ともあれその辺りは非常にプライベートな事象だ。向こうが口にしない限り、詳く聞く気はない。
62
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/15(日) 00:07:27
>>60
(GM)
(なんであないに大きな荷物を持って?)
着替えか?
それにしても大きい。
よっぽど大事なものが入っているか。
その大事なものがとても大きいかだ。
「……」
(四季の美しさを感じへんお人さん?)
それともそれを感じられるほどの事情でもあるのか?
「っ!」
羽音に思わず体が強ばる。
ほんの少し姿勢を低くし、久染の方へと寄る。
(こないな季節に『ミツバチ』?)
「はぁ、そやねぇ。どないする?墨彦さん?」
(ほんであんさん、なにしはるおつもり〜?)
横目で男に注意しつつ、久染に質問を振ろう。
あの男、何かよからぬ事をしようとしているのかもしれない。
63
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/15(日) 20:18:59
>>60
(GM)
>>62
(鈴元)
「!」
「この蜂、『スタン――」
うっかり口に出してから『やばっ』と思った。
だが『羽音』に反応してしまった以上、シラを切ったって仕方がない。
グッと腹を決めて一歩踏み出し、男の背中に声をかける。
「わ……わざわざ『スタンド』を出してまで、
何をするつもりです?」
体調の芳しくなさそうな男の様子、
そして男が抱える風呂桶をチラと見る。
「そっちだって別に、
『回れ右して麓の温泉』でもいいんじゃあないですか?
それに……」
「それにもしスタンドを使って悪いことをしようとしているなら、
だ、黙って見過ごすわけにはいきませんッ」
大見得を切ってから、
自分のちっぽけな正義感に鈴元を巻き込んでいることに気づく。
『あっ!』という顔のあと、鈴元に視線でゴメン……と謝る。
64
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/16(月) 00:30:22
>>60
「バレーかバスケをやってる短髪の先輩……サリちゃん……うーん、やっぱり知り合いではないですわね」
「『旅行客』……私と同じ……。失踪事件の現場はこのあたりでしたのね……」
必ずしも地元の人が被害に遭うってわけでもないんですのね……と、神妙な面持ちだ。
「あら、ありがとうございます。お守り……ですか。少しよろしいかしら」
と、差し出されたお守りを手に取り、よく見てみよう。
「お守りと言えば、『お守りを開けると効果がなくなる』とか、『お守りの中身を見ると効果がなくなる』なんて言いますけれど……。
これは開けた痕がありますわね……。『サリちゃん』の『失踪』の『手掛かり』を探ろうとでもしましたのかしら?」
と、尋ねてみよう。
「まぁ、効果がなくなる云々は気持ちの問題でしょうけど。謎のままの方が神秘的、みたいな」
「……私も、少し中身を見てよろしいかしら?」
尋ねてみよう。
65
:
『黄の石窟』
:2015/11/16(月) 22:04:22
>>61
(しづゑ)
『しづゑ』の注意を受けると、女性はギョッとして水面を凝視した。
どうやら、看板の文字は全く読んでいなかったようだ。
そもそも、読めなかったという方が正しいのだろうか。
「ちょっと最近、ノドと目をやられたけれど、
……アウトドアな趣味を始めたの、
『ボルタリング』とかそーいうの、生傷が絶えなくって」
『内臓疾患』を疑うも、眼前の女性は健康そうだ。
割れた腹筋や張った二の腕は、筋骨の優秀さを感じさせる。
>「んむ?誰ぞ連れ合いでも………ああ」
「……あの娘はたまたま、バスで乗り合わせただけよ。
それだけ、妙に人懐っこいし、オトボケた脳みそしてるから、
付き合いきれなくて置いていったけれど、
…… どっか山の奥でゴミ拾いでもしてるんじゃあないかしら」
ムッと眉を潜めた女性は、不機嫌そうに言葉を吐いた。
ふと、周囲がどよめく。離れて湯に浸かっていた、三人の中年女性だ。
「アンタ、山の奥って、
……そりゃあ、マズいんじゃあないかい」
「ちょっと前に、行方不明者が出たばかりよ」
「あんまりお客さんに言うことじゃあないけれど、
最近は『不法投棄』なんかやってる、アブないヤカラもいるからね、
アンタ、知り合いだったら今すぐ引き返させた方がいいよ」
野次馬半分の口調ではない。参った、と言わんばかりに三人は顔を突き合わせている。
>>62-63
(鈴元&久染)
近付く『ミツバチ』の群れに二人を身を強張らせる。
口を噤んで注意を払う『鈴元』だったが、『久染』は先んじてしまった。
> 「それにもしスタンドを使って悪いことをしようとしているなら、
> だ、黙って見過ごすわけにはいきませんッ」
「ほう、テメェ……いや、テメェらか。
俺の『チョコレート・ソルティ・ボール』が見えている、
惹かれ合った『スタンド使い』ってところか。
ウワサを聞きつけた『アリーナ』の連中じゃあ、あるまいなぁ〜〜〜ッッ」
ギロリ、と男は二人を睨み付ける。
不健康な顔色も伴い、さながら『鬼気迫る』表情だ。
『鉄扉』に向かっていたミツバチ、その総数は『20体』に及ぶか。
ブブブブ
ブブブブ
「『交渉』はしねェ、『油断』もしねェ、
最初っから『フルパワー』で、テメェらを『隔離』する」
ブブブブ
ブブブブ―――――――
相手を睨み付ける『久染』、目を逸らさぬ強気さが『男』の不自然さを捉えた。
二人がスタンド使いと解ると、『男』は背の荷物を庇うように、岸壁に背を隠した。
一方の『鈴元』は周囲から『甘い』匂いが立ち込めているのに気付く。
『甘さ』だけではない、パラフィン紙のような『化学臭』も微かに混じっている。
66
:
『黄の石窟』
:2015/11/16(月) 22:05:03
>>64
(真理亜)
「うん。……このあたりかどーかは、解らないけど。
どこで消えちゃったかも、良く解ってなくて。
きっと、ここじゃあなくて、もっと山の奥なのかな?
あっちは近づいちゃだめだって、ママに言われてたけど」
『よしき』は迷った表情を作って、山の向こうへ振り向いた。
その先には『散歩道』のような『山道』があり、ゴミ拾いの最中に誰かが通って行った気がする。
『真理亜』は『おまもり』を受け取ると、それについて『よしき』に聞いてみた。
「あっ、『マリちゃん』も知ってたんだ。
ボクもママにそう聞いてたから、開けてないよ。
―――――えっ、開いてるの?
ねえ、ねえねえ、何か入ってるの?」
不思議そうに首を傾げているが、『よしき』も中身を知りたそうにしている。
持ち主の了承を得た『真理亜』は、『おまもり』の中身を恐る恐る開けて見る。
『交通安全』のおまもりには、折り詰められた『レシート』が入っていた。
ギチギチに折り重ねられた『レシート』を、『真理亜』はそっと開けてみた。
『表面』には買い物の詳細が刻印されている。駅前のコンビニで『水』と『パン』を買ったらしい。
特に何の変哲もない。これはたまたまポケットに入っていたのだろう。
『皺』の寄ったレシートの『裏面』を、『真理亜』は見てみる。
レシートにはこう書かれていた。
夕 :.
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/ :.:.;
..
67
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/16(月) 23:39:37
>>65
(GM・質問)
・岸壁に背を向けた『男』、20体の『蜂』、
『久染』、『鈴元』、それぞれの位置関係を知りたい。
・この一帯の地面はどういう状態?
(ぬかるんでいる、草が生えているなど)
・『風向き』はどうなっている?
68
:
『黄の石窟』
:2015/11/16(月) 23:51:00
>>67
(久染)
>・岸壁に背を向けた『男』、20体の『蜂』、
>『久染』、『鈴元』、それぞれの位置関係を知りたい。
岩岩樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.w. ↑North
岩岩w.w樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.
岩岩w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.
岩扉男 ̄ ̄ ̄久 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
岩看_____鈴_____________
岩岩w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.w.
岩岩w.w樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.
岩岩樹.w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w.樹w.w.w樹.w.w.w樹.w.
※『ミツバチ』の群れは『男』と二人を分かつように、
『半円』を描いて『男』を守るように浮遊している。
二人の距離は『5m』前後。
※『看』=『看板(2m×50cm)』、『扉』=『鉄扉』。
>・この一帯の地面はどういう状態?
>(ぬかるんでいる、草が生えているなど)
泥濘んでいる。草はまばら。
山道から逸れると『脛』を撫でる程の雑草が生えている。
>・『風向き』はどうなっている?
『西向き』、二人にとっては『追い風』。息を吹きかける程度の風量。
69
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/17(火) 00:47:24
>>65
(GM)
>>63
(久染さん)
「墨彦さん……」
「そのすぐに手ぇ出そうとするんやめぇ?」
悪いことを止めるのはいいことなのだが、時と場合というモノがある。
この状況、悪くなればなるほど危険である。
この場でこの男に二人揃って再起不能にされる―――なんてこともなきにしもあらずなのだ。
戦闘向けのスタンドでないであろう久染と、戦闘は出来るが人間並みの鈴元だ。
「『アリーナ』?」
いつか行った闘技場のことだろうか。
この男、関係者か?
「話し合い、せんみたいやねぇ。」
鈴元は争いが苦手だ。遠まわしに回りくどく悪意を生八つ橋に包んで召し上がれ、としてきた家系の子だ。
適当に煙に巻くほうが好きだし、平和的だ。
「すんすん……なんや変な匂いもしてるし、嫌やわぁ。」
「おいでませ『あんさん』」
『ザ・ギャザリング』を発現。本体から和傘を受け取り、開かせる(パス精CCC)
開いた和傘は男と蜂の方へと向ける。
蜂が突きにきても防げるようにだ。『ザ・ギャザリング』は鈴元より前に発現する。
本体は男と蜂を観察する。
70
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/17(火) 00:50:48
>>65
「ま、何事も過ぎたるは及ばざるがごとしと言う訳じゃのォ〜〜〜ヒヒッ」
ザバァ
笑いながら、立ち上がる。
「違うのか。それにしてもゴミ拾いとは感心感心。まだ世の中も若いもんも捨てたものでは……なんじゃて?」
三人の言葉を聞きとがめる。
そう言えば先ほど、何か話していたようだが…。
「そうは言われてものォ。
…………行った先に心当たりはあるのかの」
白人女性に問いかける。
……正直行きずりの相手と温泉と、天秤にかけると温泉のほうが勝つ。が………。
71
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/17(火) 19:50:42
>>68
(GM・質問)
回答感謝。つづけて質問。
・『鉄扉』の形状は、格子状ではなく『一枚板』という認識でよい?
(※『一枚板の鉄扉』のイメージ:
ttp://tsclip.net/wp-content/uploads/2013/04/otarumaikaru2.jpg)
・『看板』に書かれているのは文字だけ? (絵や図柄はない?)
『20cm』以上の大きさの図形を看板に確認できるだろうか?
>>69
(鈴元・会話)
「うぐっ」
いつも温和な友人の、自分を戒める声がチクリと刺さる。
こないだもそうやって右手を折ったばっかりだ。
(彼が僕を気遣う気持ちは、その時痛いほど知った)
「後先考えないのは僕の悪いクセ……
涼くん、いつも君を巻き込んじゃってゴメン」
「でも……僕には君の力が必要だ」
ぬかるむ地面をジャッと鳴らして立つ。
そうして鈴元のつぶやきを聞く。
「『匂い』?
僕には特に違和感は……
いったい『どこから』?」
匂いの発生源を鈴元に問いかける。
72
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/17(火) 19:52:55
>>66
ひとつだけ質問があります
.:.:.
丶/ :.:.
. ̄ :;.
―ー /
―z_  ̄
/ :.:.;
この部分はレシートの『皺』と考えてよろしいでしょうか?
文字、ないし鉛筆やペンの跡ではない?
73
:
『黄の石窟』
:2015/11/17(火) 21:56:51
>>72
(真理亜)
>この部分はレシートの『皺』と考えてよろしいでしょうか?
>文字、ないし鉛筆やペンの跡ではない?
他と同様、鉛筆で書かれた『文字』です。
74
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/17(火) 22:16:31
>>71
(久染さん)
「そう、匂い。」
「甘い匂いはエエ匂いやけど、別の匂いも混ざっとる。」
すんすんと鼻を動かし、匂いの存在を再確認する。
「どこからぁ?」
「えっと、よう分からんけど、周りから?」
詳しい場所は分からない。
鈴元は犬ではないし、よしんば犬だったとしても把握できるかは分からない。
しかし一体何の匂いだ?
「なんや分からんけど、あのお人さんのせい……なんかな?」
「さっきまではこんな匂い、してへんかった思うけど。」
75
:
『黄の石窟』
:2015/11/17(火) 22:18:14
>>71
(久染)
>・『鉄扉』の形状は、格子状ではなく『一枚板』という認識でよい?
その通りです。
>・『看板』に書かれているのは文字だけ? (絵や図柄はない?)
> 『20cm』以上の大きさの図形を看板に確認できるだろうか?
下部に押された『村印』が『20cm』以上の大きさに見えます。
76
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/17(火) 22:44:02
>>75
(GM・回答レス)
回答感謝。
>>65
(GM)
ビリビリと肌に突き立つ男の『戦意』。
気圧されまいと覚悟を決める。
「『アリーナ』……?」
「『アリーナ』ならこの前行ったけど……
アンタなんか全然知らないぞッ!」
『誰何』の含みを込めて、挑発的な返事をする。
(男が名乗ってくれるなら、それで得られる情報があるかもしれない)
> 「『交渉』はしねェ、『油断』もしねェ、
> 最初っから『フルパワー』で、テメェらを『隔離』する」
背負っていた『リュック』をドサッと右前方に降ろし、
『パーカー』を脱いで右手に持つ。
戦闘の緊張で高鳴りはじめた鼓動を抑えるように、
左手を胸に当ててゆっくりと息を吸いこむと……
男に向かって吠えるように吐き出す。
. .. . .
「…………やってみろッ!」
蜂と男、
そして男の背の『荷物』を注意深く見据えながら、
一歩、泥濘を前進する。
77
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/17(火) 23:11:53
>>69
>>74
>>76
(久染さん)
「いや、墨彦さん、かっこエエねぇ。」
「うふふ。あんさん。足元気ぃつけや。」
周囲の匂いがどこからきているか、注意して匂いの元を探す。
78
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/17(火) 23:26:36
>>73
ありがとうございます
もう一つだけ確認なのですが、
『折詰められたレシート』は「水とパンを買ったレシート」で、
『皺の寄ったレシート』、つまり『裏にメモが書かれたレシート』とは別の物?
それとも同一の物?
79
:
『黄の石窟』
:2015/11/17(火) 23:27:32
>>78
(真理亜)
同一です。
80
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/17(火) 23:40:40
>>79
ありがとうございます
>>66
「……ねぇよっちゃん。よっちゃんは最近、一人で駅前のコンビニで『パンと水』だけを買ったりしていませんわよね?」
レシートの裏の走り書きを見ながら、真理亜は言う。
「よしんば買ったとして、レシートの裏にこんなこと、書いた覚えはありませんわよね……?」
言いながら、よっちゃんにもレシートの裏の文字を見せよう。
「最後の方が雑になって……きっと急いで書いたのでしょう。『タスケテ オンナノヒト オトナヲヨンデ』……と、読めますわね」
「ねぇ、よっちゃん。たとえば最近怪しい女の人を見たとか、このあたりに女性の『霊』や『妖怪』が出るだとか……」
「そういう話を大人の人から聞いたり……友達の間で噂になってたりとか、そういうことはありませんこと?」
「それと、このお守り、いつもらいましたの? 『サリちゃん』が居なくなるどのくらい前かしら?
あと、貰った時はこんな風に中身が少しはみ出たりしていたのかしら? いえ、これは覚えていないのならそれでもいいんですわ」
居なくなった『サリちゃん』。サリちゃんがよっちゃんに渡した『お守り』に遺されていたメッセージ。
……この二つの物事を結びつけないことはできなかった。
関係している――――と真理亜は思ったし、きっと誰だってそう思う。
81
:
『黄の石窟』
:2015/11/18(水) 00:49:53
>>70
湯船から立ち上がる『しづゑ』。
火照る身体に冷たい風が当たり、心地良さを覚える。
「ハッキリ言って、全く解らないわ。
でも、『観光地』にゴミなんて落ちてるはずないし、
まさか『不法投棄』のゴミなんか漁りに、
山の奥まで行ったんじゃあ、……いや、まさか……」
白人女性はアゴに手を当てて逡巡する。
一方で『しづゑ』が気乗りせずとも、無理のない話だ。
何せ『観光地』で『温泉』、骨身もトロケるほどの『名湯』とくれば、
もう一巡りしてもバチは当たらないだろう。
「……なんか、ちょっと気になるわね。
おばあさん、色々と世話を焼いてくれてありがと」
「『行方不明』、なんてちょっとイヤな響きだしね」
バシャ ァ
白人女性は湯船から立ち上がり、内風呂へ続く扉に手を掛ける。
>>70
,
>>76
(鈴元&久染)
>>77
(鈴元・追記)
> 「『アリーナ』ならこの前行ったけど……
> アンタなんか全然知らないぞッ!」
「誰の試合を見たか知らんが、
それは随分と物足りなかったんじゃあないのか?」
「『チェーンソーパフォーマー』の『反町創三』。
だが、テメェらを留めるのに『ノコギリ』は必要ねェ〜〜〜なぁぁ〜〜〜ッッ」
ブブブブブブ
ブブブブブ
『久染』の『挑発』に対し、『反町』と名乗る男は簡単に乗ってきた。
リュックを投げ捨て、絞り切るような大声を放つ。
> . .. . .
> 「…………やってみろッ!」
「――――やってやらァ!」
一歩、前進する『久染』。
一方の『鈴元』は匂いの根源を探そうとするが、
その『匂い』は森全体から感じられる。その詳細は掴めない。
ズ オ ォ ・ .
だが、周囲を見回した時に気づいた。
『樹木』の一部に根本を『オリーブ』に変色したものが存在する。
その数は5〜6本。位置はまばらだ。
>>80
(真理亜)
「もらったのは、『サリちゃん』が帰る時くらい。
……ひ、ぇ、なにコレ、こ、怖い……」
言い知れぬ恐怖を感じたのか、『よしき』は怯えている。
書き殴った文字には必死さが表れているが、
この祈りとは裏腹に『助け』は呼ばれなかったのだ。
「『ユーレイ』かどうかは知らないけど、
……なんか、『廃ホテル』があるんだ。
『源泉洞』の近くなんだけど、
前にトモダチのお兄ちゃんが、変な女の人を見たって」
「――――もしかして、『サリちゃん』なのかな?」
『よしき』はすっかり怯えきっている。
言葉足らずが目立ち始め、視線も彷徨わせている。
82
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
83
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/18(水) 23:37:21
>>81
(GM)
「物足りん?や、すごい闘い見してもろたけど。」
男から眼を離さないように軽く一礼。
礼儀と言うのは大切だ。実生活はモチロンこういった戦いの場においてもそれが変わることはない。
お辞儀をするのだ。
> 「…………やってみろッ!」
> 「――――やってやらァ!」
(いや、やられたら困るんやけどぉ。)
(あ。)
「墨彦さん。なんや、変色しとる木ぃがあるみたいやわ。」
視界に変色した樹木が写る。
あれが原因か?いや、分からない。しかしあの男が何かした可能性はある。
この男の方から何か仕掛けてきているのかもしれない。
(アカンなぁ。あのお人さん、墨彦さん狙ってくるんちゃうやろか。)
(啖呵切ったんは墨彦さんやし、真っ先に襲ってきても不思議やないわなぁ。)
それは大丈夫なのか?
思えば、久染のスタンドの戦闘力を気にしたことが前にもあった気がする。
「うふふ。やらんとしゃあない。やから、やるで。」
「今度こそ。」
開いた和傘を『ギャザリング』にくるくると回させる(パス精CCC)。
和傘の傘布部分を『花びら化』する。偶然にも追い風だ。
どれだけ風が弱くても反町の方へ向かうだろう。
84
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
85
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/19(木) 05:34:22
>>81
「ふぅ〜〜〜ム。困ったもんじゃの」
本人は親切のつもりでも、時と場所においては親切が親切にならない場合もある。
この場合がまさにそれかも知れない。
「と、言ってものぉ。山奥に行ったかどうだか、儂らの知り及ぶところでは無い。
……案外、そこらでスイーツでも食っとるやも知れん。焦って山に突っ込んで、お主が迷い子にならぬようにの。
ま、心配ならばまずは人に尋ねよ。官憲を頼るのもよい。あの風体じゃ、否応無く目立つわい」
白人女性にアドバイスをしておく(いわゆる老婆心というやつだ)。
「それと………足はきちんと拭いておくのじゃぞ。スリッパを濡れた足で履くのもルール違反じゃ!!」
自分は淵に腰掛け、足だけ浸かり、先客の方を向いた。
「時に……行方不明じゃと?
まったく恐ろしい世の中じゃわい。しかし───ニュースではそんな話、みた記憶がないがのぉ…?」
軽く話を振ってみる。
田舎の人間はよそ者には排他的だが、元来女は当事者にならない限りゴシップ好き、温泉と言う場所の開放感も加われば口も緩もうと言うものだ。
86
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/19(木) 10:33:30
>>81
(GM)
>>83
(鈴元) (レス訂正)
「『チェーンソーパフォーマー』の……『反町』?」
男の口上にピクリと反応する。
その名前を、あの日の『観客席』で聴いた覚えがあった。
ハッキリと覚えているわけではない。
けど確か、客席のウワサだと彼は――
>「墨彦さん。なんや、変色しとる木ぃがあるみたいやわ。」
「!」
「どういう能力か
ぜんぜん分かんないけど……」
右手のパーカーを適当に腕に巻きつけたあと、
両手で地面の『大判プリントリュック』を拾い上げる。
(『大判プリントリュック』のイメージ:
ttp://imgr.dena.ne.jp/exr1/cb/8/7426008/3/mb/167963379_1.jpg)
そして表面のプリントを『インク・フィッシュ』化する。
(これでこのリュックは『スタンドに干渉可能』になる)
「僕たちの能力をブツけてやるだけだ」
鈴元が和傘を回し始めるタイミングに合わせて、
そのリュックを、
「おりゃあああ―――――ッ!」
『反町』に向かって思いっきりブン投げるッ!
(できれば『回避方向』を誘導するように、
『気持ち右寄り』=北方向側に投擲する)
狙いはハデな『飛来物』に男の注意を向けさせて、
ギャザリングの『花びら』の付着が妨害されないようにすることだ。
もちろん、投擲進路上にいる蜂を叩き落とすのも狙いの一つ。
首尾よく『花びら』が男にくっついたなら……
あとは『タイミング』だけだ。
87
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/19(木) 21:17:07
>>81
よっちゃん……『よしき』が怯えるのを見て、真理亜は考えるよりも先に、口を開くよりも早く。
よっちゃんを『抱きしめた』。
「大丈夫、大丈夫ですわ。落ち着いて。私がついていますから……」
もちろん、真理亜がついていたところで安全が保障されるわけではない―――つまり気休めだ。
しかし、どうしようもなく怖い気持ちの時は、その気休めが何より必要だったりする。
だから、気持ちが落ち着くまで、震えが止まるまで、心が安らぐまで。
抱きしめながら優しく言葉をかけ続ける。
………続けながら、真理亜はよっちゃんから聞いた情報を整理する。
ひとつ、『サリちゃん』が帰るときくらいにこのお守りを貰った。
ふたつ、『源泉洞』近くの廃ホテルで『変な女の人』を見た人がいる。よっちゃんの友達のお兄さんである。
88
:
『黄の石窟』
:2015/11/21(土) 15:03:09
>>87
(真理亜)
『真理亜』は怯えて震えるだけの『よしき』を抱き締めた。
その小さな頭を撫でていく内に、『よしき』の震えは収まっていく。
しゃくりあげながら、『よしき』はか細くも言葉を重ねていく。
「きっと、その『ホテル』に、まだ隠れてるんだ……。
ケガとかして、出られなくなっているのかも、
もう、お巡りさんも引き上げちゃって、
村の人ももう誰も、『サリちゃん』を探しちゃあいないんだ」
行方不明からおよそ『二週間』、一般的には『捜査』も打ち切られるだろう。
……それは『生存』の見込みの薄さを表している。
「たすけて、『マリちゃん』」
「『マリちゃん』、いっしょに『サリちゃん』を探して……。
ボクが、ボクが『オトナ』の人を呼ばなかったからだ、
呼んでたら、きっと―――― ぐ、えぐっ……」
メモ書きの詳細こそ未だ解らないが、その『切実さ』は子供にも感じ取れる。
そして、それと同様の『必死さ』を、『真理亜』は『よしき』から感じているだろう。
>>85
(しづゑ)
「はいはーい、気をつけるから!」
ガララララッ
背中越しに軽く片手を上げ、女性は屋内へと戻っていく。
露天風呂に残った『しづゑ』は世間話の体で先客に話を振った。
「ちょっとは報道されたけど、
ノーベル賞やTPPで色々あったでしょう?」
「私達も『ツアー客』の方だったら、そりゃあ騒ぐけれどねえ、
若い人がこっちに来ても、別に村に泊まるわけじゃあなし」
「バーベキューのゴミは散らかすわ、釣り針やテグスは置きっぱなし、
ゴツい車で来て暴れたりされてもねぇ、その娘がどーだかは知らないけど」
話こそ出来たが、予想通りに『排他的』な反応だ。
だが、『廃棄物』然り、それだけの『被害』を受けてきたのだろう。
「例の『廃ホテル』だって、さっさと壊してくれればいいのにねえ」
「『廃墟マニア』だか、訳の解らないのが来るじゃない」
「何かしらね、そこで『幽霊』だか何か見たって話。
落ち武者だったかしらね、ええと――――」
「『簗瀬』さんのところでしょう? 落ち武者じゃなくて『女』の。
まぁー、昔から遊び呆けてるから、アニメかなんかの影響でしょ」
>>83
(鈴元)
>>86
(久染)
フワァァァ〜〜〜〜〜っっ
『ザ・ギャザリング』は『和傘』を回転させ、その表面を『花びら』に変える。
瞬く間に『花吹雪』が生まれ、その代償に和傘は『骨組み』だけとなる。
「ぐおっ、 なんじゃこりゃ!?」
『花びら』に視界が妨害され、『反町』は思わず顔を背けた。
そして、その『反町』目掛けて投げつけられる『リュック』――――
ボスッ!
「痛ェ!」
『反町』の腕に命中するが、然程のダメージはないはずだ。
だが、『反町』は大げさにも悪態混じりの悲鳴を上げる。
同時に、軌道上に浮遊していた『ハチ』の数体を弾き飛ばす。
ジュォォォ . . .
「テメェ、覚悟しやがれ!」
グラァァァ―――
突如、二人の真横に立つ『樹木』が倒れ込んできた。
『折れる』ような前兆は全くなかった。――――明らかな『スタンド攻撃』だ。
『鈴元』はその『樹木』が変色していたものだと、理解した。
変色部が『溶解』し、支えを失った『樹木』が倒れこんだのだ。
89
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/21(土) 18:37:38
>>88
(GM・質問)
質問:
・反町に『花びら』がくっついたかは確認できる?
・倒れてきた樹の大きさ(全長&幹の直径)はどれぐらい?
90
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/21(土) 20:53:54
>>88
「ははあ…成る程のぉ。
下手に観光地になるのも考え物じゃな」
その『ツアー客』のおかげで懐が潤うものは良いのかも知れないが、直接関係のない村民にしてみればまあこんなものだろう。
むしろ騒音だのなんだの、辟易しているもののほうが多いくらい、か。
「そんなものまであったとはの。
確かに、物好きな若いもんにしてみれば、そんな噂を聞けば肝試しの一つもしに来てみたくなろうと言うものじゃ。
…その程度ならまだしも、浮浪者などが住み着かれても困る。あんたがたも随分苦労しておったんじゃなあ……いやはや」
とりあえず同情の念を示しておく。
「に、しても、取り壊されん理由でも………ああ、重機をここまで入れるとなると、壊すにも金がかかると言うことか。
とは言え治安に関わる問題じゃ、ケチっとる場合ではなかろうに。
しかし……『幽霊』か。ふぅーム………………いや、ま、そんな事はあるまいが………」
スタンド
『幽波紋』。
知っているとついつい、その可能性を考えてしまうが…。
91
:
『黄の石窟』
:2015/11/21(土) 21:05:50
>>89
(GM・質問)
>・反町に『花びら』がくっついたかは確認できる?
髪や服に付いています。
>・倒れてきた樹の大きさ(全長&幹の直径)はどれぐらい?
一抱えほど。ぶつかれば『致命傷』。
92
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/21(土) 22:02:24
>>88
(GM)
「花びらやで?」
「蛇の目が崩れて骨んなったわぁ。」
『骨組み』だけとなった和傘を見て呟く。
職人が和紙を張る一歩手前だ。
物作りの過程を感じる
「へ?いや、なんちゅうことを。鋸も使わんと木ぃ……」
「墨彦さん、木ぃ倒れるで!」
なんという規模の技だ。
この男、やはり仕掛けてきた。
しかも変色した木は複数あったはずだ。
それはつまり、まだ倒れてくる可能性があるという事ではないのか?
「蜂さんに刺されたら僕もあないな色になってまうんかなぁ?」
「ちゅうか、木ぃ倒すんがあんさんの能力なん?」
適当なこと言いながら、傘を前に差したままギャザリングを前に出す(スC)
そして本体も追従するように前へ(スC)
倒れてくる木をよけるための前進だ。
蜂や変色した周りの木など攻撃してくるであろう対象への注意は欠かさない。
「『チェエンソオ……』なんやっけ。道具使わんでも出来るんちゃう?」
この男がただの木こりだったなら便利な能力じゃないのか?
いや、人生そう簡単に行くものではないが。
93
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/22(日) 17:40:38
>>88
(GM)
>>92
(鈴元)
「! え」
「やば―――」
頭上を覆う影に息を呑む。だが、対応の猶予はあるハズだ。
『根元』からの倒壊なら、全体が勢いづくまでほんの少しだけ時間がかかる。
「前は……」
「( 蜂に囲まれたら、 )」
「……ダメか! くそッ!」
瞬間的に後ろへの回避を選択する。
ぬかるみに足をとられないように最大限注意して後ろに跳ぶ。
倒壊した樹から『蜂』が飛び出してくる可能性がある。
回避に成功したら急いで前方を警戒し、『近づく羽音』などの異音に注意を払う。
会話する余裕があるなら、『反町』に問いかける。
「アンタ………アンタが、あの『反町』?
たしか『銃弾でも死なない』っていう……」
万全でないその表情、おぼろげな記憶の中の『ウワサ』、
そこに先ほどの大げさな『痛がり方』が重なる。
「なら、ココに来た理由は…………」
「『湯治』?
それとも他になにか理由があったりするのか?
僕たちを排除しようとする理由が?」
94
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/22(日) 18:30:02
>>88
「……人は」
真理亜は口を開く。
「人は何も食べなくても水さえ飲んでいれば2,3ヶ月くらい生きられるそうですわ……理屈では」
「この期間はあくまで理屈……実際にこんなに長く何も食べずに健康でいられるのはまず不可能、ですわ」
「そして……水を飲まなければ4〜5日くらいで死んでしまいますの。つまり……」
「『サリちゃん』が行方不明になってから二週間。そのまま飲まず食わずならはっきり言って生存は絶望的ですし……
場合によっては凍えてるって可能性もありますわ。……だから、みんな探すのをあきらめてしまったのかもしれません。ですから―――――」
「ですから、迅速に……確実に見つけ出して、その上でアフターケア……栄養補給だとかをしっかりやらないといけませんわ。
見つけたら救急隊とかに連絡する必要もありますわね……!」
快諾、である。もとより真理亜に、サリちゃんを見殺しにするという選択肢も、よっちゃんを見捨てるという選択肢も、『ない』。
「ですが、心苦しいことに私たちは『子供』……出来ることは限られていますわ。ですので、他の方々にもお願いしましょう。大人の人とか」
「村のだれも探していないといっても、お願いすればきっと聞いてくれるはずですわ。それに、聞いてくれなかったとしても、今日は観光客の方々もいます」
真理亜は、基本的に人を疑うことを知らないタイプである。
「ところでよっちゃん、『警察の方がた』は『廃ホテル』を捜索したのかしら? 警察が探したうえで見つからないとなると、結構嫌な予感がしてまいりますわ……」
ふと思いついたように、よしきに尋ねてみる。
ホテルを探したかどうかまではともかく、近くにパトカーとかが止めてあったとか、そういうことはあっただろうか?
95
:
『黄の石窟』
:2015/11/24(火) 22:19:03
>>90
(しづゑ)
「私達も『観光』の方は歓迎しますけれどねぇ」
「ねぇー、でも学生さんじゃあ、ねぇ……」
「あそこは権利関係もうるさいから、
取り壊されないのもあるじゃあない?」
どうやら、もう聞くべき話もないようだ。
>>94
(真理亜)
「無理だよ……。
特に今日は、ツアーの『かきいれ時』だから、
オトナはいつもよりももっと、かまっちゃあくれないよ!」
「それに、言っちゃあなんだけど、
お風呂にのんびり浸かりたいのに、
『おつかい』を頼んで引き受けてくれるなんて、
そんなの『マリちゃん』くらいしかいないよ!」
『よしき』の言うことを『信じる』のであれば、
『応援』は頼めないだろう。
「あそこは、どうなんだろう?
たぶん、調べたんじゃあないかな……」
『調べた』かどうかは、定かではないようだ。
>>92
(鈴元)
>>93
(久染)
バキバキバキィィ――――
どさぁ!
『直進』する『鈴元』、『後退』する『久染』。
二人の『退路』を絶つように、『樹木』が倒れ込んだ。
「チッ、知ってやがったか。
そうだよ、『湯治』だ。
理由は解らんが、この『戸影温泉』には奇怪なパワーがある。
身体を浸からせただけで、『リハビリ』の効果が劇的に上昇したヤツがいる。
何度か試しちゃあいるが、『村』の温泉じゃあ効果が出ねぇ。
なら、『源』に行けば、と思いきや、テメェらに出くわしたわけだ」
悪態を吐く『反町』だが、『会話』には付き合うスタイルのようだ。
それは『時間稼ぎ』こそが彼の『有利』になるからに他ならない。
バキャキャッ
バキキッッ
「どうする、俺はいくらでも『倒木』を作れるぜ。
林業で慣らした『チェーンソーパフォーマー』の俺が、
ワナの『巻き添え』になることは、絶対にねェ……」
複数の木が倒れ込むも、少し離れていたことも幸いし、二人には向かってこない。
へし折れた木から抜ける『景色』、そこからもうもうと立ち上がる『湯気』が見える。
「なんだ、ありゃあ?
こんな近くに、なんで湧いてやがる……?」
そこに見えるのは古い『ホテル』だ。
林に続く急斜面の『崖』から見下ろせる建物、
その奥に見える『露天風呂』から『湯煙』が立ち昇っている。
96
:
鈴元 涼『ザ・ギャザリング』
:2015/11/24(火) 23:29:17
>>95
(GM)
「いや、難儀してはるんやねぇ。」
だからと言って攻撃しないかといえば微妙なところ。
向こうも自分も攻撃手段を取っている以上、手心を加える必要があるかは微妙だ。
そうこうしている間にも時間は奴に味方するだろう。
(どないしよかな。目ぇ奪えたら勝負になるかも知れんけど。)
奪えなければ不利なのは自分?
「ん?」
湯気?なぜ湯気が立つ?
「あれ……なんやろ。」
湯気、温泉でもあるのか?
いや、露天風呂がある。温泉がある。
あそこはホテルがあり温泉があるのだ。
「ねぇ、あんさんの行きたいトコってあそこやったりせん?
あそこやったら、『スタンドを使うた悪さ』をせず『湯治が出来る』んとちゃう?」
「いっぺん話しあわん?」
もちろん、スタンドを解除して、だ。
97
:
久染 墨彦『インク・フィッシュ』
:2015/11/25(水) 16:36:57
>>95-96
(GM&鈴元)
「! 涼くん……」
鈴元の『武装解除』と『和平交渉』。
その度胸に驚いたが、自分も続くことにした。
(もともと争いごとを望まない彼を
戦いに巻きこんでしまったのは僕だ)
「…………
その話がホントなら」
遠くから両手を挙げて、
自分にも害意がないことを反町に示す。
「これ以上戦う理由は僕にもない……
…………『湯治』が目的なら、
僕にも手伝えることはあると思う」
脳裡に蘇るのは、あの日の『客席』の話し声だ。
┌──────────────────────────────────…
│62 名前:『六道辻』 投稿日:2015/09/19(土) 22:09:51
│
│ 「『振動障害』、『難聴』、ファイターとしては『再起不能』だろ――――」
│
└──────────────────────────────────…
「…………僕は、
あの『住職』と戦ったアンタに敬意を表する」
98
:
臥蛇 しづゑ『バタリオン・オブ・セインツ』
:2015/11/25(水) 20:03:56
>>95
「………ま、儂には関係のない話じゃな」
あっさり結論付けた。
警察なり何なりがどうにかするだろう(できなくても知った事ではない)。
適度に温泉を楽しんだ後、部屋に戻る…また後で浸かりに行くとしよう。
部屋は個室だろうか?
99
:
浜梨真理亜『ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド』
:2015/11/26(木) 22:39:50
>>95
「た、確かに……。観光客へのおもてなしでお忙しい大人の方々に迷惑をかけるのはよくありませんわね……」
「それに、ゆっくりゆったりお湯に浸かりたい方々に水を差すのも忍びありませんわ……」
そうなると、やはり大人の人達を頼りにすることはできないのだろう。
「ええ、分かりましたわ。それでは、私達だけでなんとか頑張りましょう。……それで、暇そうな人を見かけたら積極的に声をかけていきますわ」
「んー、確かではないのですね……。では、よっちゃんにいくつか聞きたいことがありますわ。
……私たち二人の中で、サリちゃんの鍵を握っているのはよっちゃんですから」
「まずひとつ。サリちゃんは、よっちゃんにお守りを渡した後、どちらの方向に行きました?」
「ふたつ。そのお守りを渡すとき、サリちゃんのようすはどうでした? 焦っていたり、怯えていたりしていました?」
「もし、怯えていたりしていたのなら……。逆に、怯えていない、普通の様子が最後に見られたのは、いつ、どのあたりでのことかしら?」
と、いくつか質問をしてみよう。
100
:
『黄の石窟』
:2015/11/29(日) 00:03:48
>>98
(しづゑ)
『無関心』を結論付け、温泉から上がる。
……これで本当に良いのだろうか?
>>99
(真理亜)
「じゃ、じゃあ早く行こう!」
グイッ
グイッ
承諾をした『真理亜』に対し、『よしき』は腕を引っぱってくる。
後についてくるよう、促しているようだ。
「よ、よくわからなかった!
でも、こっちの方に行ったんだ!」
三つの質問に対し、『よしき』は曖昧な返事しか返せない。
『小学生』という点を考慮すれば、これも已むを得ないのかもしれない。
>>96
(鈴元)
>>97
(久染)
二人はスタンドを解除する等、『停戦』の意思を示す。
二人を訝しげに睨んでいた『反町』だが、
自身の『不利』を感じ取ったか、『ミツバチ』達を解除する。
「……チッ、尾いてこい。
遠くからチマチマと攻撃されたら、厄介だからな」
『反町』は二人に背中を向け、山道を下っていく。
その腕は震え、明らかに覚束ない。
>「…………僕は、
> あの『住職』と戦ったアンタに敬意を表する」
「下らねェこと、言ってんじゃあねェ」
二人に聞こえるか否か、小さな呟き声が風にかき消された。
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