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おんJ艦これ部SSの会

1名無しのおんJ提督:2015/10/29(木) 13:12:22 ID:RHlKpXUc
えすえすをとうかするところ

2名無しのおんJ提督:2015/10/29(木) 13:15:17 ID:RHlKpXUc
もしも初期艦が大戦艦大和だったら。
発端はこ↑こ↓
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1446032616/918-



薄汚れた壁紙、段ボールの転がる小さな部屋で、ただ二人の体温だけがあった。
そんな時代を思い出しながら、少女は自らを慰める。
二人で肩を寄せ合った部屋と同じ狭さの個人部屋に、今は独り。
それが日常だった。

輝かしい戦功と裏腹に、彼女の気持ちは鈍く曇っていた。
二人きりのあの頃とは違い、大所帯となった鎮守府ではたくさんの艦娘がせわしなく生活している。
今となっては自分も艦隊の火力の一員でしかない。
いや、大飯食らいで入渠ドックを占拠する分厄介者なのではないか。
自分が傷を癒している間に、彼は欲を癒しているのだろう。
自分以外の誰かと。
やはり戦艦と?自分によく似て、しかしより燃費のいい後輩と?
それとも軽巡や重巡のような身軽さが本当は好みだろうか?
空母たちも、魅力的な人ばかり。そういう対象になっても不思議はない。
駆逐艦や潜水艦のような子を手にかけてはいないと思いたい。
最近は直接戦闘に関われない者も、異国からの新人も増えた。
彼女たちが、彼に取り入るために?
そこまで考えて、はっと頭を振った。
傷に身を痛めようと、不満を心に溜め込もうと、健気な仲間たちを貶めることを考えてはならない。
のぼせているのは薬湯にではなく、自分にだったらしい。
小さく頬をはたき、ため息をつき、そして目を閉じる。
思い出すのは戦火の中の仇敵でも、陽だまりの中の仲間でもなく。
ただ、深い夜の中のあの人だけ。
心身共に火照るのは、これもまた、薬湯のせいではないのだろう。

3名無しのおんJ提督:2015/10/29(木) 13:16:43 ID:RHlKpXUc
目を覚ますと、そこは真白だった。
いつか北方で見た白よりも無機質で、いつも思い出す白よりも純潔な色。
耳を澄まさずとも、はしゃぐ駆逐艦の子たちの声が聞こえる。
涼やかな風と花の香りに紛れて、薬品臭がつんと鼻腔を刺す。
喉の渇きを癒そうと体を起こして、やっと自分が浴衣を着ていることに気付く。
本当にのぼせて医務室に運ばれたのだと理解するまでにそう時間はかからなかった。

それからしばらくしないうちに、カーテンが手繰られた。
顔を覗かせたのは、「しばらく安静」のメモを残した明石ではない。
意外と言うべきか、ちょうどと言うべきか、提督その人であった。
「大戦艦が倒れた」と、その片言だけを真に受け駆け付けた彼は、この季節にあって大粒の汗をかいていた。
艦隊を束ねる勇士らしからぬ表情は、かすり傷におろおろしていた新人君と同じ顔で、思わず笑みがこぼれる。
それを、快復ととったか皮肉ととったかはわからない。けれど、釣られて彼も笑ったことは紛れようもなく事実だ。
二人きりで笑顔になれば、当然話も弾む。
新任の提督に手違いで配属された日のこと。仲間が増えていったこと。
最近の間宮の新メニューのこと。秋祭りのこと。クリスマスのこと。
いつの間にか手が重なっていること。赤く染まったお互いの顔のこと。

彼の口づけが昔よりも不器用になっていること。
彼女の薬指だけに輝くことになるこれからのこと。

二人の話は終わらない。

4名無しのおんJ提督:2015/10/29(木) 13:27:47 ID:RHlKpXUc


5名無しのおんJ提督:2015/10/29(木) 19:10:37 ID:D/nlOWdo
乙やで

6名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:40:12 ID:G/jPi8z.
書いたので一応投稿しておきますが、内容がまとまってない上に文章力も酷いのでご注意下さい。

「榛名は大丈夫です。」
彼女はいつもそう言っていた。
榛名を置いて最終決戦に出撃したあの日も、他艦娘に指輪を渡したあの日も、榛名はいつも通り私に微笑みかけてくれていた。
だから私は気が付かなかったのだ。
彼女の想いを・・・、そして彼女の苦悩を・・・。

7名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:41:05 ID:G/jPi8z.
榛名を一等秘書艦娘に指名したのは、まだ戦艦も数隻しか着任しておらず、ろくな戦力が揃っていない弱小鎮守府の頃であった。
「嫁艦(ヨメカン)」。提督個々人が様々な理由をもって特別に感じる特別な艦娘・・・私の鎮守府にもその嫁艦が初めて誕生したのだ。
艦娘が嫁艦たる存在になる経緯は鎮守府ごとに様々だ。
容姿や性格、愛しさ、衝撃的な出会い・・・色々ある。私の鎮守府の榛名の場合は「絶大な信頼」というものが嫁艦に選ばれる最大の理由であった。

着任した当時の榛名はとてもか弱く見え、先に着任した戦艦たちと比べてどこか頼りなく思えていた。
思わず本当に戦艦なのか心配になってくるほどだった。
しかし彼女は私の予想を大きく反した活躍を見せた。
我が鎮守府初の高速巡洋戦艦であることを武器に、彼女は他の艦とは比べ物にならない戦果の山を築いていった。
そんな彼女に私は知らぬ間に魅了されていた。

8名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:41:42 ID:G/jPi8z.
ある日、大本営から書類が送られてきた。
「ケッコンカッコカリ許可申請書」と書かれたそれは、所有艦娘の強化改修を拡充できる申請書であった。
欲を言えば所有艦娘全員分を申請したかった。だが当時大本営は一隻分しか寄越さなかった。まぁ向こうの懐事情もあるのだろう・・・。
私は迷うことなく榛名に対してこの申請を行った。
これは私が榛名に対する信頼の気持ちを初めて形として表した瞬間であった。
加えて執務室隣の部屋を改装し、ケッコン艦専用の個人部屋を作った。(通常艦娘の部屋は相部屋なので、これは破格の待遇である。)
大本営から承認艦を識別するために指輪をつけさせろと指示が来たので、私は有り金を全て叩いて指輪を作り、彼女に渡した。
彼女は精一杯の平静を装っていたが、指輪を受け取るその手は小刻みに震え、目は潤んでいた。私はそれを見てとても嬉しかった。そして心の底から今までの頑張りに感謝した。
それ以降、榛名を主軸とした私の鎮守府は数々の作戦で奮戦し、遂に現存艦娘をすべて保有する大規模戦力にまで発展した。
私も多くの艦娘を従えることが出来て楽しかったし、榛名も大艦隊を束ねることに尽力してくれた。

9名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:42:23 ID:G/jPi8z.
しかし、今思えばこの頃から少しずつ環境が変わっていったのである。
大規模作戦における超強力な敵艦隊、それに対抗する新改装技術の導入や大火力を持つ大和型の配備。
榛名に対する信頼は変わらなくとも、大規模拠点として勝利を掴むという義務に縛られた新戦力の投入が活発になり、相対的に榛名が作戦の第一線へ出撃する機会は減っていった。

そんな中ある夏の日、私は大本営に書類を出した。大和のケッコンカッコカリ申請だ。
新戦力として加入した彼女は重要作戦で大戦果を挙げ、私はその感謝の気持ちを込めて指輪を贈ったのである。
その1年後、続けて比叡にも指輪を渡した。彼女も数々の作戦遂行の功労者であった。
このころになると、私は榛名に対して特別な行動を起こすようなことをしなくなっていた。
「榛名は何もしなくても私の鎮守府の最高戦力であり、もっとも信頼のある艦娘だ。それは決して揺るがない。」そう思っていたからだ。
そして榛名も私にいつも通り微笑みかけてくれていた。その心に抱える不安を押し殺して・・・。

次第に榛名の戦果が落ち込んできていることに気付いたのはそれから暫くしてからのことであった。
私は榛名を執務室に呼んだ。

10名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:43:15 ID:G/jPi8z.
「榛名、最近出撃してもあまり良い戦果をあげてないようだがどうかしたのか?調子でも悪いのか?」
「い・・・いえ、榛名は大丈夫です!戦況に余裕がありそうでしたので他の子に経験値を譲ろうと思いまして・・・。」
「そうか。お前がそう判断したんだったらそれで良いんだ。すまんなわざわざ呼び出して。」
「すみません提督、ご心配おかけして・・・。」
「いや、別にいいんだよ。ちょっと心配になっただけだから。」
「・・・・・。」
「何かあったのか?」
「!?・・・あ、いえ、ええっと・・あ、さ・・・秋刀魚漁の方はどうなってるのかなーと気になりまして・・・。」
「ああ。あっちは比叡が頑張ってくれてるよ。数を確保するために出撃が多いからね。高速戦艦でケッコンしてる彼女のおかげで助かってるよ。」
「・・・そうですか。・・・では私は用事があるので失礼致します。」
「ああ。」

私はこの時何も違和感も感じなかった。なぜなら榛名が私に隠し事をすることは今まで一度も無かったからだ。
私は榛名を心の底から信頼している。だから榛名の行動・言動を探るという発想には至らないのだ。
しかしこれは私の慢心だった。この時既に私の知らないところで榛名には限界が来ていたのである・・・。

11名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:43:46 ID:G/jPi8z.
その日の夜、日付も変わり演習リストの更新手続きをしていると、執務室のドアをノックする音が聞こえた。
遠征艦隊は1時間前に長時間遠征に出撃したばかりだし、ほかの艦娘はもう就寝している時間だ。
一体誰だろうと扉を開くと、そこには大和が立っていた。

「大和?こんな夜更けにどうしたんだ?今日は秘書担当艦でもないだろ?」
「提督、少しお話を聞いて頂いても宜しいですか?あ、ほら!大和ホテルの特製クッキーも持ってきましたので。」

笑顔を交じえ気楽そうにそう話す大和であったが、その眼から普段感じない真剣な面持ちが感じ取れた。
私は彼女を部屋に入れた。

「で、話ってなんだ。」
普段座っている執務机の長い背もたれ椅子ではなく、応接用の対面ソファーに座りながら大和に尋ねた。
「まぁまぁ、とりあえずクッキーでも食べて気楽にしてください。」
大和はテーブルにクッキーの入ったカゴを置き私の対面に座った。
大和とはこういった感じでよく2人で話をする。流石に今日は来る時間が異例ではあるが、彼女は大戦艦であり我が艦隊のエース艦だ。
作戦についてだったり鎮守府運営についてだったり、積もる話はある。
ただ今回はいつもと少し違うようだ・・・。

12名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:45:36 ID:G/jPi8z.
「来月開始されるっていう秋作戦についての相談か?」
小さめのクッキーを口に入れながら気楽に尋ねた。
「いえ・・・、その話ではなくて・・・。」
「だろうな。」
「こういうことをするのは提督に大変失礼だと思うですが・・・。」
「前にここで金剛と砲戦おっぱじめて、1週間私が工廠で寝る原因となった君が今度は一体どんな失礼をしてくれくれるのかな?」
私は軽い冗談を言った。堅苦しい空気が嫌いなのである。
「・・・・。」
大和が無言になった。これは本当に大事な話なのだと再認識した。私は姿勢を正した。
「すまん、言ってくれ。大事な話なのだろう?」
「・・・はい。」
大和が重そうな口を開いた。
「先ほど榛名が私の部屋に来ました。」
「・・・榛名?」
「はい。とても落ち込んでいました。あんな榛名を見るのは初めてでした・・・。」
「は、榛名が?さっき会ったが、いたって普通だと思ったが・・・。」
「・・・提督、今から無礼なことを申しますがお許し頂けますか?」
「ああ、続けてくれ。」
「最近の榛名をどう見ておられましたか?」
「榛名を・・・?」
「彼女は今とても不安に襲われています。不安で不安で、でもどうしようもなくてとても精神的に弱っています。」
「不安・・・?あいつは今まで激戦を戦い抜いてきた私の自慢の艦娘だぞ?一体どんな不安が・・・」
「そうじゃないんです。」
「え・・・?」
「・・・提督は、榛名という子をどう想っておられるのですか?」
「・・・。」
「いえ、わかってます。榛名はこの鎮守府の中心艦娘・・・提督も彼女には全幅の信頼を寄せていらっしゃいます。」
「私はうちの子はみんな信頼している。まぁその中でも彼女は特段信頼しているよ。」
「榛名は、この鎮守府がまだ未熟な時期からここにいます。」
「ここに来て、一生懸命頑張って戦果をあげて、提督に信頼され、そしてケッコン艦になるまで成長しました。」
「・・・・。」
「つまり榛名は、今まで出撃を重ねに重ね、提督との信頼を築いてきたんです。」
「まだ着任して1年ちょっとしか経ってないのによくそこまで理解できるな、お前は。」
「吹雪ちゃんが話してくれるんです・・・、この鎮守府の歩みを。1つ1つ丁寧に・・・。」
「初期艦の鏡だな、あいつは。」
「でもここ最近、提督は榛名を第一線から退かせましたよね?」
「ああ・・・、私も作戦成功の責務があるからな。最近の作戦は君みたいな高火力艦や防空艦のような特殊艦の運用に重きを置いているよ。それがどうかしたのか?」
「榛名は・・彼女はそれでとても不安だと言っていました・・・。」
「不安・・・?」
「『私は提督の信頼を失ってしまったのだろうか?』『私はこの艦隊の戦力にはなってないのだろうか?』と。」
「馬鹿を言うな!彼女は私が持つ最高で最強の艦娘だ。誰が何と言おうとそれは変わらん!」
思わず語調が強くなってしまった。しかし大和は冷静だった。

13名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:46:07 ID:G/jPi8z.
「では、彼女にそれを伝えたことはおありですか?」
「・・・!」
「提督は彼女に思っていること、感じていること、そういったものを行動で示したことはおありですか?」
「・・・あまりないな。」
「そうでしょう。私も提督からそのようなお言葉を頂戴したことはありません。」
「でもいいんです。言葉にしなくても伝わってくるんです。提督が私たちをどれくらい信頼しているのかが・・・。」
「・・・そうか。」
「私は指輪を頂いた時、提督は私のあるべき姿というのを一度だけ教えてくれました。」
「『我が鎮守府で君を常用するのは無理かもしれない。ただ君は我が鎮守府の砦だ。これからの戦いにおいて最後には必ず君に出番が来る。だからその時までしっかり準備をしておいておいてくれ。』と・・・。」
「・・・。」
「そうおっしゃって下さったので、私は出撃がなくこうして鎮守府でのんびりしていても何も思うところはありません。(少しは寂しいですが・・・。)」
「比叡には聞いていませんが、彼女は今秋刀魚漁に出撃していたりと出撃が忙しい身。特に思うところはないと思います。」
昼間の榛名との会話が頭をよぎった。
無神経にも彼女の前で比叡の活躍を口にしていたことを思い出した。
「でも榛名は違います。彼女はそういうボジションに居たくないんです。」
「榛名は・・・提督と一緒に出撃して、一緒に戦って、そして提督に自分を見ていてほしいんです。」
「・・・榛名。」
「だ、だが、それなら何故そのことを相談してくれないんだ・・・?榛名が隠し事なんていままでしたことなんか・・・。」
「提督!」
大和が突然叫んだ。大和級の威圧が私の全身を走り回った。
「まだお分かりにならないのですか・・・?」
その眼には涙が浮かんでいた。
「榛名は言わないんじゃくて言えなんです・・・。」
「何も言わないのに私たちへの思いを伝えている提督に、言葉にして伝えるなんて考えに彼女がなるとお思いですか?」
「・・・。」
「ああ見えて彼女はプライドの高い子です。提督と長年付き合っている彼女なら、提督みたいに言葉にしなくても伝えられると考えるでしょう。」
「・・・。」
「提督は明らかに私を信頼してくれている。でも最近提督が私を必要と思ってない気がする・・・。でもそれを言葉にして聞けば自分の未熟さを提督に見せてしまう。」
「その葛藤が彼女を苦しめているのです・・・。お気づきでしたか?」
私は頭を垂れた。発する言葉が思い浮かばなかった。大和を見てられなかった。
私は提督・・・いや人間として失格なのだと思った。
そう昼間の会話、あの時気づくべきだったのだ。秋刀魚の話をしたとき、私は比叡の話をした。
彼女も榛名と同じ高速戦艦のケッコン艦だ。そんな比叡が出撃して自分が出撃しない。そのことを疑問に思わないわけがない。ちょっと考えればわかることだ。
私は身勝手だったのだ。榛名という子を勝手に自分の理想的な存在と決めつけ、何もせず、何も与えず、何も気にせず、ただ放っておいたのである。
榛名ならわかってる。榛名ならわかってくれる。そういって彼女のことを考えるのを怠ったのである。これほど腐った人間は他にいないだろう。

14名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:46:48 ID:G/jPi8z.
「私は・・・私は上に立つべき人間ではないのだな。大和・・・私はどうしようもなく無神経な人間なんだな・・・。」
そんな事を言った瞬間、とても温かい抱擁が私を包み込んだ。大和だった。
「提督、・・・私は提督からたくさんのものを頂きました。多くの幸せ・出会い・感動、そして数えきれない思い出を頂きました。」
顔は見えなかったが、明らかに涙声だ。
「着任歴が浅い私がこんなに沢山の物を頂いたんです。きっと榛名は、私の何倍も素晴らしいものを頂いているはずです・・・。」
「些細なことなんです。榛名に言葉にする勇気を与えてあげてほしいんです。」
「提督・・・あの子を助けてあげてください。私の知ってる提督ならそれができるはずです。」
大和は抱擁を解きながら両手をそっと私の両顔に添えた。左手の薬指に嵌った指輪が頬に触れた。
ヒヤリと頬に感じた感覚が自分のすべきことを教えてくれたかのようだった。私の決心が固まった。
「ありがとう大和・・・、お前もケッコン艦だもんな。迷惑をかけたな・・・。」
「いいえ、提督。今夜は冷えますので、早めに寝室にお戻りくださいね。」
大和が優しく微笑み彼女の頬を涙がつーっと流れた。
「ああ、行ってくるよ。」
私は立ち上がり、出入り口に向かった。
扉に手をかけたところで私は立ち止まり、大和の方を見た。
「大和」
「はい?」
「言おうか迷っていたが、やはりちゃんと言っておこうと思う。」
「何をです?」
「クッキー、何か分量を間違えてるぞ。」
驚いた顔をした大和が慌ててクッキーを口に含んだ。
「・・・提督・・・それは伝えるべきことではないのでは?」
大和は顔を赤くしながら頬を膨らました。
「ははっ。」
私は大和を残して執務室を出た。

15名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:47:30 ID:G/jPi8z.
榛名の部屋は執務室の隣だ。大和と比叡の個室と3部屋並んでいる。
ノックをしたが返事はなかった。扉が閉まりきっていなかった。鍵は開いているようだ。
「榛名、入るぞ。」そういって部屋に入った。艦娘の自室に入るのはこれが初めてであった。
真っ暗な部屋には誰も居なかった。大和は榛名を自室に帰したと言っていたが、どこかに行ってしまったのだろうか・・・。
「ん?」
よく見ると奥の隠し扉が開いた形跡があった。有事の際にとケッコン艦の3部屋に取り付けたもので、扉の先は私の自室と繋がっている。
私は隠し扉を開け自室にそっと入った。

明かりが消えた暗い部屋に秋月の青白い光が差し込み、部屋の一部を明るく照らしていた。
その奥の暗闇に、ぼんやりと人影がベッドの上に横たわってるのが見えた。榛名だった。
姿ははっきりとは見えない。でも彼女とは長い付き合いなのだ。雰囲気で分かる。

「お前が私の部屋に来るのはあの日以来か。」
そんな話し出しだった。
「覚えていらっしゃいましたか。」
暗闇からこの鎮守府で一番聞き覚えのある声が聞こえた。
「ああ、あの日は特別な日だからな。今でも鮮明に覚えているよ。」
あの日・・・彼女に指輪を渡した日だ。
「普段自分のお気持ちをあまり言葉にしない提督が、形あるもので私への思いを伝えてくれたのはあの時が初めてでした・・・。」
「そうだったな。」
「榛名はとても嬉しかったです。提督のお心を初めて目で感じる事ができた気がしました。」
「ああ。」
私は月明かりで照らされたベッドの縁に腰掛けた。すると彼女は上体を起こ直ぐ側まで寄ってきた。
こんなひどい仕打ちをした私にそれでも寄ってきてくれる榛名を見て胸が痛かった・・・。
「でも、最近提督は榛名のことをあまり気になさらなくなりました・・・。」
「・・・。」
「最初は特に何も感じなかったんです。提督は私に雰囲気で伝えてくれていました。私への信頼を。」
「でもそれに対してだんだん自信がなくなってきてしまったんです・・・。」
「他の子達が頑張ってるのに、私には出番が無いことが多くなってきた・・・。それが不安になってきたんです。」
「提督は今まで言葉にしなくても伝わるものというのを私に見せてくれました・・・。」
「だから私も提督のように・・・いつか自分も言葉にせず自分の思いを伝えられると・・・そう思っていました。」
「でも出来ませんでした・・・。大和に・・・そして提督に打ち明けてしまいました。やはり私は未熟でした・・・。私は嫁艦失格で・・・」
私は榛名を抱きしめた。
「え・・・ていとく・・・?」
「もういいんだ。そういうのはいいんだ。そんなのに縛られなくていいんだ、榛名。」
「・・・でも私・・・提督との信頼関係を壊したくなくて・・・」
声が震えていた。顔は見えなくても泣き出しているのがわかった。私は彼女の背中をポンポンと叩きながら言った。
「私は間違っていたよ。私は君に理想を押し付けていただけなんだ。君は悪くないんだ。」
「ううう・・・。」
「私は実に不甲斐ない男なんだ・・・。君の優しさに甘えていただけなんだ・・・。すまない・・・。」
「提督・・・私は・・・。」
「・・・言葉にするべきなんだ。言いたいことはきちっと言うべきなんだ。」
「提督・・・私・・・提督のお側を離れるのは嫌です・・・。少しでいいので榛名にそのお心をお聞かせを下さい・・・。」
絞るような声で榛名が訴えた。

16名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:48:30 ID:G/jPi8z.
私はやっと自分の罪深さを実感した。私はなんと愚かだったのだろうか。なんと自分勝手だったのだろうか。
これまで彼女に行ってきた行動や言動が走馬灯のように頭を流れた。
今まで私は気持ちを率直に言葉にすることを躊躇っていた。恥ずかしかったのだ。だから私は言葉にしなくても伝わるという考えに至ったのだ。
榛名は優しく、そして強い子だ。だからこんなことが許されたのだ。私は彼女のそういうところに甘えたのだ・・・。
今までは運良く私の思いが彼女に伝わっていたのかもしれない。でも今は違う。きちんと伝えなければいけないのだ。自分の言葉で。自分の声で。

17名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:49:05 ID:G/jPi8z.
私は抱擁を解いて彼女の顔を見た。月明かりに照らされた彼女の顔は、この世のものとは思えないほど美しかった。
彼女の目元に溜まった涙を拭って言った。
「榛名、君は私の唯一の嫁艦だ。君も大和も比叡もケッコン艦だ。でも榛名、嫁艦はこの鎮守府に一人しかいないんだ。それが君なんだ。」
「君の指にはまっている指輪・・・それは特別なものなんだ。うちに1個しかない、君だけの指輪なんだ・・・。」
「でも指輪は・・・。」
「確かに大和と比叡にも指輪を贈った。もちろん2人上げた指輪も特別だ。しかしあれは彼女らの功績を讃えたものだ。君のとは少し違うんだ。」
「君の指輪は、信頼の証・・・。私が君に思っている感情を全て込めたんだ・・・。」
「私は昔も今も君を中心にしか物事を考えられないんだ。だから榛名、どうか私のそばから離れないでくれ・・・お願いだ。」
私は頭を下げた。すると彼女が両手を差し伸べ私の顔を上げた。
「提督・・・それは榛名には勿体無いお言葉です・・・。」
「勿体無くなんかない。言い足りないぐらいだ。」
「提督はずーっと榛名に示していてくれていたのですね・・・。」
「示してないよ。示していても伝わらなけでば意味が無いんだ・・・。」
「でも提督、榛名には今しっかりと伝わりました。そしてこれからもずっと伝わり続けます。ありがとうございます、提督。」
「榛名・・・明日も私のために頑張ってくれるか?」
「はい!」
この曇りのない彼女の笑顔を、私は忘れないだろう。この教訓とともに・・・・。

18名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:49:57 ID:G/jPi8z.
榛名を部屋に戻し執務室に帰ろうとすると、榛名もついてきた。
もう夜遅いので休めといったのだが、今日は執務作業を手伝いたいらしい。私も断りきれなかった。
執務室に入ると大和と比叡がいた。
「比叡?どうしたんだこんな時間に。」
「あ!司令!戻ってきましたね!執務が大変だと思ったので、私お夜食を作ってきました!!」
「え・・・?」
「お姉さま・・・この時間にカレーは・・・。」
「あれ?榛名?どうしたのこんな時間に。」
「ええっと・・・それは・・・・。」
「・・・私が連れてきたんだ。悪いか?」
「ひえーっ!もしかして、執務室でいかがわしいことをするつもりで・・・ゴクリ」
「なわけあるか。ところで比叡、どうしてこの時間まで起きてる?いつもはとっくに寝てる時間だろ。」
「え!?ええっと・・・それは・・・。」
姉妹揃って困惑すると同じ反応か。
「比叡も榛名と提督が心配だったんですよ。」
大和が割って入ってきた。
「い、いやいやいや!違うし!ほら、金剛お姉さまの夢を見ていたらたまたま目が覚めちゃって・・・。(ちょっと大和ぉ!)」
「そうか・・・ありがとな比叡。」
比叡が黙りこんだ。おー、赤くなってる赤くなってる。
「さぁ、揉め事は片付いたみたいですし、4人でちゃっちゃと執務終わらせちゃいましょう!」
「はい!」
「・・・はーい。」

19名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:50:49 ID:G/jPi8z.
私は仲良く作業をしている3人をじっくりと眺めた。
私は幸せものだな。これほど頼りになる子たちを持つことができて・・・・。

「榛名、大和、比叡。」
私は3人を呼んだ。
「もうすぐ秋イベだ。気を引き締めていくぞ。」
「「「はい!」」」

終わり

なにを言いたかったというと、まぁ榛名は強くて可愛いってことです・・・。

20名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 08:52:12 ID:G/jPi8z.
あ・・・すみません最後ミスりました。

私は仲良く作業をしている3人をじっくりと眺めた。
私は幸せものだな。これほど頼りになる子たちを持つことができて・・・・。

「榛名、大和、比叡。」
私は3人を呼んだ。
「もうすぐ秋イベだ。気を引き締めていくぞ。」
「「「はい!」」」
「榛名、いつもどおりお前が総旗艦だからな。しっかり頼むぞ。」
「はい!榛名は大丈夫です!」

言葉にしなくても通じ合う信頼関係いうものは確かにある。だが、言葉にしなくては伝わらないこともいっぱいあるのだ。
そんなことを学んだ、とある秋のある鎮守府のお話である。

終わり

こうです・・・。

21名無しのおんJ提督:2015/11/03(火) 21:35:04 ID:RHlKpXUc
男はいつも傲慢だ。そうは言うけど、ついわかってるって思っちゃうのよね…
いいお話をありがとうございました。

22名無しのおんJ提督:2015/11/13(金) 15:22:06 ID:J4j6LpMo
暇だし書いたろ!



着任して数日後。秘書艦に怒られてばかりだけど、少しは慣れてきた気がする。
ドンドン ガチャ
「手紙よ!何度言わせんのよ、このクズ!」
とまぁこんな感じに・・・。鬼教官に謝ってばかりだ。提督とは何だったのか。
「まぁいいわ。話があるからついてらっしゃい。」
あっ…(察し)
また説教か(心が)壊れるなぁ。


「司令官、嫌なら変えていいのよ。秘書艦。」
説教じゃなかった。
「毎日怒られるだけで嫌になるでしょ。遠慮しなくていいのよ。そう言っても遠慮するかもしれないから、一週間日替わりで変えてみなさい。所属艦も増えたし、相性の良い秘書艦がいるかもしれないわ。」

23名無しのおんJ提督:2015/11/13(金) 15:23:31 ID:J4j6LpMo
月曜日
「もーっと頼っていいのよ?」
火曜日
「司令官!ご命令を。」
水曜日
「那珂ちゃんスマイルー!」
木曜日
「不幸だわ…」
金曜日
「駆逐艦?あぁ、ウザイ。」
土曜日
「なんだー?司令官。」
日曜日
「白雪です。よろしくお願いします。」

というわけで一週間後。
「クズ司令官、話って?良さそうな子は見つかった?何?用があるなら目を見て言いなさいな!」
「あー、それだけど、やっぱり秘書艦は霞に戻す。」
「はぁ?何で?」
「えっと、深い理由は無いんだけど・・・何て言うか、いつか認められたいからな?」
「ふーん・・・手加減しないからね。」
本当は違うけど。本当は、放っておく遠くに行ってしまうような気がしたから。何となく。
「あともう一つ大事な話が。」
「何よ。」
「今から補給。」
「何よ、補給なの!?…まあ、必要だけど。」


おわり

24名無しのおんJ提督:2015/11/14(土) 21:47:17 ID:LQlclkZ2
瑞雲太郎

昔、とある鎮守府に提督と秘書艦である鳳翔が居た。
鳳翔は今月のEOを進めるため対潜哨戒、一方の提督は戦力増強をと建造をするとの事だった。
次の日、鳳翔が資源を見ると驚愕した。資源がまるで深海棲艦にでも襲われたかの如く減っているのである。
「提督!一体どうなさったのです!?」思わず声を上げて聞くと提督はこう答えた。
「ただの建造をしただけだ」声だけでも大ウソと分かるぐらいに上擦っているのが分かる。大型建造と間違えてしまったのだ。
「してしまったものはしょうがありません、一体誰を建造したのですか?」ため息を付きながらも鳳翔は問いかけた
「貴方が提督か?」
答えるように伊勢型2番艦、日向が工房から姿を現した。


提督と鳳翔はそれは立派に日向を育てた。しばらくすると日向は10レベルになってた。
もうその時分には立派な航空戦艦となっており、早くその力を試したくってうずうずしていた。
その頃、鎮守府内ではとある噂が流れていた。なんでも深海棲艦の中でも強い「鬼」と呼ばれる深海棲艦が鎮守府に攻撃をかけようとしているらしい。
話を耳にした日向は執務室へ行くと「提督、私に鬼のいる海域攻略をさせてほしい」と自信に満ちた態度で言い放った
提督はびっくりして「しかしまだお前のレベルでは…」と尻込むも日向の「多分大丈夫だ」の強引な一言により攻略をすることを許した。
鳳翔は「あのような鬼を倒しにいくには装備がいるでしょう」と瑞雲を開発し、それぞれのスロットに装備させた。
「それでは、航空戦艦日向、出撃するぞ!」


なんでこんな物書こうと思ったんや…

25名無しのおんJ提督:2015/11/14(土) 23:47:31 ID:RHlKpXUc
シンプルに信頼の芽生えを感じるほっこり話と剛腕で信頼を勝ち取っていく瑞雲

26名無しのおんJ提督:2015/11/17(火) 23:03:31 ID:2xnjYf0w
「満潮、ちょっと話が。」
「何?」
「今度の共同作戦についてちょっと。作戦要領はこれ。」
「・・・・・・。」
概要
南方の諸島に飛行場が発見され、他鎮守府と合同で叩きに行くこととなった。他艦隊が円滑に作戦を実行できるよう、敵護衛隊を飛行場から引き離して戦力を分散させよ。敵はそこまで強力ではない。練度の高い艦を出すように。


「上層部はバカなの?近くの海域で戦艦や正規空母が沢山出るのに、強力じゃないわけがない。」
「そうなんだ。見直すように進言したが聞き入れられなかった。」
「・・・で、どうするの?」
「えーそれだが・・・。」
「何よ。」
「旗艦は満潮にしたい。」
「えっ・・・」
「今の艦隊のエースなんだ、一番強いのを出せと言われているのもあるが、一番信頼できる。最も可能性がある。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「そう・・・。」
「できることは全てする。」
「私がいなくても困らないよね。他の子も増えてきたし。」
「そんなこと」
「こんなつまらない作戦、誰がやっても同じ。上の命令だから仕方ないわよね。明後日ね、それじゃ。」
そう言うと、足早に部屋を出ていった。

27名無しのおんJ提督:2015/11/17(火) 23:10:51 ID:2xnjYf0w
作戦の日の朝、提督と満潮は鎮守府の屋上にいた。
「今日の海は穏やかね。補強増設、数日前までなかったはずなんだけど。どこで手に入れたのかしら?」
「さぁな。」
「急に応急修理女神が6個納品されたし。」
「さぁな。」
「出撃する子にどこまで話したの?」
「全部話した。補強増設も揃えておいた。」
「帰還が前提なのね。」
「上はどう思ってるか知らないけど。つまらない作戦は70年前に滅んだ。」
「ふーん。そんなことより、わざわざ呼んだ理由は?」
「うむ・・・。これを、受け取って欲しいんだ。」
「えっ・・・はぁ?・・・最初よりはマシな戦いになってるんじゃない?・・・・・嫌いじゃないわ。」
「ありがとう。」
「明日にはいないかもしれないのに・・・いいの?」
「今日も明日も5年後もずっといるぞ。」
「相変わらずバカな司令官ね・・・」ムギュ
「そうだな・・・」
「しばらくこのままにさせて」
「そうだな・・・」

「そろそろだな、ほっぺ拭いとけよ。」
「ぐす・・・ふん。」

穏やかな秋の海に、6人の艦娘が並んだ。
「今度は僕がみんなを守るから。」
「対空戦なら摩耶様に任せとけ!」
「さぁ、行きましょう!やるわよー!」
「はい、榛名は大丈夫です。」
「榛名がいれば今度は大丈夫デース!アイライクハルナサン!」
「旗艦満潮、出るわ!」

鎮守府の全員に見送られて、6人の艦隊が水平線に消えていく。
「空母がいないっぽい?」
「提督に聞いてみたけど、空母4隻くらいじゃ艦載機が足りないって。」
「時雨ならきっと大丈夫っぽい。」

28名無しのおんJ提督:2015/11/17(火) 23:21:34 ID:2xnjYf0w
・・・・・・・・・・・・
「被害状況は!?」
「満潮以外は大破だよ。中破1大破5。護衛隊は振り切ったけど、帰るまでが任務とは言ったものだね。」
「軽巡くらいなら私がなんとかするから!索敵を怠らないで!」
「ん・・・。10時の方向に戦艦ル級2、重巡リ級1、軽巡へ級1、駆逐ハ級2。さすがにこれは」
「支援射撃くらいはできマース!Fire〜!」
「勝手は!榛名が!許しません!」
「駆逐艦2隻撃沈デース。でもここまでみたいデース・・・。」
「満潮、あとは僕達が引き付けるから・・・。」
「ふざけたこと言わないで。すぐに片付けるわ。」
「いやっさすがにあれは」

・・・・・・・

「それで、ル級を投げ飛ばして全部撃破してた。」
「えぇー!凄い人かも!」
「大井さんが教えてくれたの。本当にやる機会があるとは思わなかったけど、っていうか時雨、なんで全部知ってるのよ!?」
「青葉さんが・・・いやなんでもないよ。そんなことがあったりして、満潮がこの鎮守府を支えてきたんだ。頭にフレンチクルーラー乗せてるけど凄いんだよ。」
「時雨には失望したわ・・・。」
「ふふ。今日はあれからちょうど1年だからね、何か買ってきてくれるんじゃないかな。」
「榛名、提督がケーキ屋に入っていくところを見ました。」
「全員分買ってきてくれたり、しないかな?」
「持ちきれないでしょ。」
「大艇ちゃん使えば運べるかも!様子見してくるかもー。」



なんかしっくりこないな

29名無しのおんJ提督:2015/11/24(火) 01:01:11 ID:EmvzrzuQ
「あぁ^〜薄い毛布をかけて寝る、最高やな」
「執務室で寝るんですか…あと何故寒がりの癖に薄いのを選ぶんですか?」
「軽いから」
「え?」
「『布団の重みは人生の重み』って言わへん?重すぎると辛い。かと言って重みが全く無いのもダメ」
「言わないし聞いたこともないです。また司令官の思いつきですよね?」
「せやで」
「重い布団が好きではないと言うことですね」
「そういうこと。ほな、おやすみ」
「おやすみなさい」

何やろこの文

30名無しのおんJ提督:2015/11/25(水) 02:05:24 ID:vo3i/US2
こういうさらっとした文から誰やろ?って考えるのもええなぁ
ワイには不知火が見えたわ

31名無しのおんJ提督:2015/11/27(金) 12:57:47 ID:NzG5i6wI
ワイは鳥海

32名無しのおんJ提督:2015/11/29(日) 23:44:07 ID:h3z3.s2E
「ごめんね・・・迷惑かけて・・・」
今日はバニラ湾の殲滅作戦。なのだが、急に大破が続いて足踏みしている。
「大破1中破1ほか無傷。夜戦は楽しいね!」
「まろ〜ん・・・」
「お疲れ様。しばらく休憩。ドッグも空けてある。それじゃ解散。」
各々部屋を出て思い思いの方向へ散らばっていった。執務室には自分と時雨だけになった。
「どうした、何か用か?」
「提督・・・やっぱり怒ってるよね・・・僕が大破ばかりで・・・僕のせいで・・・。」
「いや、そういうときもある。気にするな。」
「提督は優しいね。でも申し訳ないよ。だから提督のこと、気持ちよくしてあげるよ。」

言われるがまま仮眠用のベッドに横になった。
「それじゃ触るね。」
時雨の暖かい手の感覚が伝わってくる。
「すごい硬くなってるね。」
「そりゃまぁ・・・うっ」
「くすぐったかったかな。」
「いや、最高だ。」
「それはよかった。」
時雨との二人きりの時間がゆっくり過ぎていく。
「実は初めてなんだけど、どうかな。」
「気持ち良すぎて逝ってしまいそうだ・・・」
「ここらへんとか・・・気持ちいいかな。」
「ああ^〜」
「ふふっ・・・本で勉強しといた甲斐があったね。」
「初めてとは思えない手付きだ・・・」
「こことかも・・・」
「ああ^〜Fooooooo↑」

・・・・・・・・・・

「こんなところかな。」
「最近仕事が多くて肩凝ってたんだ。助かったよ。」
とても初めてとは思えないマッサージで体が軽くなった気がする。
「ねぇ提督・・・本当は少し怒ってるでしょ?」
「いや・・・命懸けで任務に当たってくれているんだ、感謝してるよ。俺にはできないことだしさ。」
「やっぱり提督は優しいね。」
「あー、その格好は風邪引くから早く直した方がいいぞ。」
「ん・・・そうだった。ドッグ入りするね。」
本当はもうちょっとだけ見ていたかったけど、時雨に悪いからね。
この海域は簡単にはいかないかもしれないけど、時雨がいればきっと大丈夫。

33時雨食わせニキ ◆W36K5qGE4Q:2015/11/29(日) 23:55:27 ID:w8/UJCug
もっと書いて。あくして

34名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 01:31:51 ID:WWC4aFlE
ここってR18描写満載でも投下してええんかね?

35名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 03:37:25 ID:s.mvhQlI
ワイも思った、まあ投下してええやろ 

ピュアJ民なんかこんなところには来ない

36名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:31:05 ID:s.mvhQlI
という訳で、ワイがエロSS一発目や

37名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:31:47 ID:s.mvhQlI
「司令官、こんなことしてどうするつもりなのさ?」

「敷波…今日はちょっと俺の趣味に付き合ってもらうぞ」

「へ?」

状況はこうだ、アタシは全裸でX字に拘束されてて司令官と部屋に二人っきり
部屋には特に家具そのはなく殺風景としている
こんな部屋が鎮守府にあったのかと半ば驚いてる

「どうせエロいことしたいんでしょ?
でもケッコンしてるんだしさ?拘束解いてくれない?逃げたりしないよ」

「絶対ダメだ」

「何その顔怖い…」

「でも全裸拘束されてる敷波はかわいい」

「それが趣味?」

「半分合ってるけどそうじゃない」
と、男はローションの瓶とタオルを持ち、女に近づく

「ま、最初は慣らさないとな…」
手にローションを馴染ませながら男は笑う

女も特に憶することは無かった、いつもの笑顔に安心したのだ

38名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:32:27 ID:s.mvhQlI
「拘束されてる以外はいつもと一緒だね」

「まあな、正直前戯のほうが好きだ。」
鎖骨の辺りからじっとりとローションを塗す
あまりローション塗れにせず、指の感触がはっきりわかる様にするのが俺のやり方
と、言っていたことを女は思い出す

両の腕は鎖骨、二の腕、手先へと伸び、じっくり体を解していく

「司令官ってマッサージ得意だよね絶対」
「わかるか?これでも部下にやってやったこともあるんだぞ」
「アタシにもやってほしいよ〜」
「子供はダメだ」
「今の状況で、よくいうよ…」クス

男の手は女の脇腹に伸びていた、手のひらを使って揉み、離すときに指先で引っかくように刺激する

「く、くすぐったい…」
「敷波はここが弱いなあ」グニグニ
「あっ…はっ…… なんか今日気合入ってない?」
「そりゃ、こういうシチュエーションだからな」

しばらく二人っきりの甘い時間を過ごす、体の自由が利かない以外はとても幸福な時間だった

「あれ…下半身はしないんだ…」
「今日は後でな」
「う〜」
「拗ねるな」
「あ…あのさ…30分以上やってるのに胸まだやってくれてない」
「じゃあやる?」
「うん」コクコク

(素直になったなあ…最初は言うまで焦らして遊んでたのに…ちょっと残念)

39名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:32:57 ID:s.mvhQlI
男は女の後ろに回って乳房を抱えるように持った
まあ房というほど豊かでもなく、後ろから女を抱きしめるような格好だが

「まあ正攻法も…あれだしな」
ちょっと悪戯心で不意に乳首を摘んだ

「あひゃっ…」
「お〜いい反応…やっぱ敷波かわいいわ」
今度は手のひらを胸の上で滑らせる
「うるひゃい…あんっ」

まるでおもちゃのように跳ね動く女の肢体を
男はまるで童子のように弄んだ

転がす、滑らせる、摘む

「やっぱ司令官、なんか今日キツイよぉ…」
吐息が荒い
「言ったろ?趣味に付き合って貰うって」
「胸だけでイかせるのが趣味?」
「ちょっと合ってるけど違う」
「早く教えてよ〜」
「そんな気分じゃないから、いじめちゃう」

さっきよりも力を込める
「あひん!!!」
「まだまだ」
しばらくおもちゃ遊びが続いた、「休憩!休憩させて!」の声が響くまで

40名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:33:48 ID:s.mvhQlI
「はあ…はあ…  司令官…ちょっと気になったんだけどさ…このお腹にあるの、何?」
休憩(と言っても責めが弱まっただけだが)のおかげか、少し息を整える余裕ができると、女は下腹部に違和感を感じた
そこにはタオル地のような包帯が巻かれていて、ローションを吸って重い不快な感触を与えていた

「ん?ああ、不純物が入らないようにな。ローションとか」
「?」
理解が追いつかない
「ちょうど良いな、良い感じだろう。例の作業行ってみよう」

男は銀色のトレイとヘラのような物を取り出した
そして女の股間に顔を近づけた

「濡れ濡れの宝箱だな」
「ちょっ!」
「冷たいけど我慢しろよ」

と、ヘラを太ももの付け根にあてがい、べっとりと濡れた柔肌を掬い取るように滑らせる
そして器用に付着した液体をトレイに集めだした

「や、やめっ…て…おかしくなる…」

ヘラは縦横に動くが、秘部を直接刺激することはしない 爆発しそうでさせてもらえないもどかしさが女を襲う
ただただ、液が掬い取られる感覚に耐えるしかなかった

「やべえな…どんどん溢れてくる…キリがない」
自然と語調が興奮を帯びる
そんな男が普段見せない変化を察する余裕もなく、女は淡い甘美に嬌声が漏れるのを堪えるしかなかった

永遠に思われた快楽がふと止んだ

「だいぶ採れたな…くっくっく…」
「あ、ああ…」

銀盤に光る滴を眺める男

「こう容器に移すと、艶っぽさが増すよなあ」
「うう…この…ヘンタイ…それが趣味だったのか」
怒りに任せて吐き捨てる
だが恥辱と憤り以外の感情が彼女の中でふつと湧いた

41名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:35:04 ID:s.mvhQlI
「やっぱり…怒ってる?ごめん、こういう趣味なんだ…俺…」

「違う、そうじゃない、怒ってなんかない、司令官の馬鹿……」

「そりゃ恥ずかしいさ、恥ずかしいよ?顔真っ赤っかでしょ?怒ってるよ。
 でもなんでいままで言ってくれなかったのさ?それが一番悔しいよ…」

「え…?」

「だって、アタシを一番に思ってくれてるんじゃないの?だったら言ってくれればいいじゃん
今思えばクンニとかしてくれたことないし…気を遣ったんだろうけど、それはアタシが望む司令官じゃない
そりゃ確かにヘラで愛液集めるのが趣味って言われて、はいそうですかってわけじゃないけど
それも司令官の一部だと思うし、隠し事は良くないとおもうなあ」

(敷波…クンニとか何処で覚えたんだ…確かにやると理性が吹っ飛びそうだったから自粛していたが…)
「いや、そのな…敷波 こんな司令官でもいいのか?」
「そんな事どうでもいいくらい、司令官が好きだよ!」

「あ…」(司令官に初めて好きって言っちゃったかも…いままで夜戦でも言わないようにしてたのに)
「え?」(好き…か…初めて聞いた…良い響きだな…)

「ねえ司令官?」モジモジ
「ん?」
「アタシの体液好きなんでしょ?じゃあさ…ここ早くして?」
「あ、そうだな!そうだよ!調子狂うなあ アハハ」
「あとさあ、拘束解いてよ、たぶん引かれると思ったからなんだろうけど、そんな気全然ないし」
「アッハイ」

自由が得られた体、解放感ってこんなに大きかったっけと小さな胸で感じた

「さあさあ、自由にすると良いぞ」フン!
ベッドに座った女は言い放つ

攻勢逆転である

42名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:35:44 ID:s.mvhQlI
「じゃあ、頂きます!」

男は獣が池の水を貪るかのように女の秘泉に食いかかった

女の肢体が跳ねる、今まで体験し得なかった感覚にすぐにでも堕ちてしまいそうになる

男は全く配慮ということもせず、湧き出る泉から離れようともしない

むしろこぼれるのを惜しむかのように深く深く溺れるように潜っていく

女も呼応し、拒むことなく一緒に堕ちるように快感の沼に沈んでいく…




「司令官!司令官!」

「なになに今忙しい…」

「なんかおしっこでそう!」

「そういや利尿剤飲ませてたの忘れてた!」

「なんだよ〜先に言ってよ〜 ちょっと待ってて、トイレ!」

「ダメだ!それも立派な“体液”だ!」

「え…やっぱりそう来るの…」(あと、まだイキそうでイッテないんだけど…)

「じゃ、じゃあ…だ、出すよ…」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「唐突だが、深雪様だぜ!」
「吹雪です…」
「ここからは自主規制だぜ!」
「えぇー!?あと急にギャグぽくなってません?」
「まあ、しっくりこないってのもあったらしい、規制されたシーンは

夏の部活終わりの学生が水道の蛇口に食いつくようなもん とでも想像してくれ!」

「あっ…そうですか…」

43名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:36:23 ID:s.mvhQlI
(人に飲まれるの見るのってちょっと興奮するかも…)ドキドキ

(ああ、なんかおかしくなりそう…散々焦らされたから…)

(このまま本番…敷波!機関はバッチリ準備オーケーです! なんて…エヘヘ…)ニヤニヤ

「敷波?」

「あっ…はい!」

「その…ありがとうな…付き合ってくれて…」ズイ

「え!! えっと最初はビックリしたけど、別にいいかな〜って」ニヘラー(顔近い!近すぎるよー)

「あ、あのさあ…司令官…つづk「サンプル採ったから、鮮度が落ちない内にちょっと調べたいので俺もう行くわ」

「ファッ!?」

「すぐ戻るから心配すんな〜」ドアシメー


「…」


「司令官の馬鹿! 甲斐性なし! 一度でも許したアタシが馬鹿だったよ!」

結局、司令官は戻ってきませんでしたよ〜

意地でも慰めたりしないって思ったけど、朝までもちませんでしたよ〜

44名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 04:37:08 ID:s.mvhQlI
―翌日―

今日も変わらない鎮守府の朝は気持ちいいですね
でもちょっと執務室で事件みたいです
いつもどおり司令官にお茶を入れに行こうとしたら…

「? 磯波ちゃん?」
「あ、綾波ちゃん…ちょっと提督が敷波ちゃんと喧嘩してるみたいで困ってるんです…」

『ちょっと!昨日のことはどうなのさ!』
『大変、反省しております…興奮のあまり研究室で完徹してて…』
『謝ってすむ問題じゃない!』

「これ、止めに入ったほうが…」
「ううん、それはしなくても良いかも知れませんよ?」
「え?」

『えっと…ちょっと待って!? 服引っ張っちゃ、やだあ』
『昨日!司令官の部屋に夜襲をかけたけど居なかったんだ!もう我慢の限界だよ!』
『ふええ…敷波のキャラがなんかおかしいよぉ〜』
『服ぬげ! 今ぬげ!朝から夜戦の時間だああああ!!』
『ご無体でござる!ご無体でござる!』


「でしょ?」
「あわわわ…」(敷波ちゃん…恐ろしい子…)


「今日の午前はお休みになりそうですね、うふふ」

―おわり―

45名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 11:27:15 ID:vo3i/US2
研究してどうする気なんだ…香水でも作るつもりなのか…

46名無しのおんJ提督:2015/11/30(月) 19:36:56 ID:09CC36qU
あ、キスシーンのこと完っ全に忘れてましたね(痴呆)

研究は組成調べて、艦娘冷却水(意味深)製造したい…したくない?

47名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 01:01:37 ID:EmvzrzuQ
したい

48名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:18:57 ID:vwIN8G02
とある所で投稿してた奴で申し訳ないんやが、投稿させてもらうやで

霞ちゃんのR18や

49名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:20:54 ID:vwIN8G02



「こ、こんなの……着させるなんて、ほ、ほんと何考えてんの!?」

 そう喚く霞の姿を、提督は満足気に眺めていた。
 壁に立てかけてある時計の短針は23の時を指し示している。夜が更けていく時刻。鎮守府周りも、明かりこそ灯っているものの、昼時のような喧騒さは無く、夜の静けさに呑まれていた。そんな夜更けの提督の自室。何時ものように、営み……を交わす筈だった。提督が何もしなければ、そうなるはずだった。

「こ、これ……か、隠す場所……ないじゃないの!」

 灯籠が淡い光を照らす室内に浮かぶ霞の身体には恥部や胸といったところに布生地が申し訳程度しか覆われていなかった。俗に言う、マイクロビキニである。その上、ただのマイクロビキニではなく、布生地が特殊な素材で出来ていた。
 シースルーという、透明性が高い生地である。要所要所マイクロビキニが隠してはいるものの、この生地のせいで布越しの大事な部分は全て丸見えだった。

「……似合ってるぞ?」
「ば、ば……っ! っ……」

50名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:21:55 ID:vwIN8G02
 似合ってる、その一言で羞恥が鬼灯色に染まり、反射的に言い返そうとした言葉を飲み込んで霞の唇を閉ざした。下唇を噛み締め、僅かに目元は潤み、何処か色気に満ちた雰囲気を醸し出す。
 何も喋らず、沈黙に佇む霞の様子に彼は胡座をかきながら手招きをした。次いで、ポンポンと太ももを叩き、ここに来るように合図をすると、彼女は下唇を噛み、彼を一瞥すると徐に近づいた。

 ゆっくりと、対面座位の形で彼に寄り添うと彼女は彼の頬に触れた。彼は彼女の左手にある銀色に光る物の冷たさを感じながら、視線を交わす。
 彼女は彼の体を沿うように、手をゆっくりと、ゆっくりと這わせていく。頬から首、首から胸部、胸部から服の裾へと……彼の体躯や体温を味わうような、愛撫に近い触り方は僅かに興奮を誘う。
 裾まで手をかけ、彼はされるがままにシャツを脱がされる。露わになった肉体を彼女に触れられつつ、尚も視線は外さない。

「……」

 鬼灯に染まった彼女の頬は、羞恥によるものではなく段々と愛欲の色に移り変わっていく。形の良い眉を八の字に顰め、何時もの鋭い目つきは愛しい彼にだけに見せる潤んだ瞳に変わっていた。温もりを求めるように忙しなく彼女の手は彼の躰に触れ、彼を見つめる。

「霞……」

 彼女の名を呼びながら、顔を近づけた。それだけで彼が何をしようとし、何を望んでいるのか理解出来た。吸い込まれるように、そっと……口づけを交わす。互いの温もりを確かめ合うような、やんわりとした物。

51名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:22:32 ID:vwIN8G02
「っ、ふ……ん……」

 ふぅ、ふぅと小さく吐息を漏らす彼女が艶めかしくも愛おしく思う。保った意識はだんだんと愛欲に塗られていき、理性を容易く溶かしていく。優しげな唇の触れ合いに対して、彼は彼女の背を、彼女は彼の首を、もう離さまいとばかりに激しく掻き抱く。
 密着する体躯。燻る劣情に、肌は熱を帯び始め、滲み出る汗で空気を湿らせる。

「ふ、ぅんん……ぷぁ……はぁ……」

 名残惜しく、切なげに唇を離す霞。彼への愛情と肉欲が、確実に、着実に、正確に……彼女の理性の箍を外しているのは言うまでもない。同時に、彼もまた……彼女と同じように、彼女の色香と表情、彼女そのもの……どれ一つとして、彼を狂わすのには十分なものだった。

「もう……終わり……?」

 桜色の唇から囁くように言い、挑発的に微笑んだ。自信家であり勝気な彼女だからこそ似合う仕草。その裏には、もっと彼を求めて止まない自分を押さえ付けて彼から自分を求めて欲しい、彼だけに見せる彼女らしい感情があった。
 無論、彼はそれに気づいている。素直ではない彼女の、誘い文句。売られた言葉に買わない訳もなく、要望に応えるように彼女の背中にあった手を蠢かせる。
 未熟ながらも女性らしく発達している身体つきに、女性特有の柔肌。華奢な彼女を壊れ物を扱うかのように、丁寧に指を這わせる。

「ぁ、っ……ふ……」

 こそばゆそうに身を捩るが、決して拒否しようとはしない。寧ろ、嬉々として受け入れているようで、挑戦的な微笑みから色欲に染まった、悦びの微笑みに変わっている。
 つつ、と指は肌の感覚を確かめるように、ゆっくりと辿る。背からくびれ、くびれから胸部へ……指先が示す目的は、既に見えている。

「っ、っ……」

 詰まったような息遣い。指先は丸見えの蕾の輪郭をなぞるように這う。こそばゆく、優しげな愛撫は何とももどかしく、脳に甘い痺れを齎し、興奮を煽る。それ故か、薄桜色はピンと布越しからでも分かるほど張っていた。
 目に見えるほどの主張。しかし彼は決して総本山に触れようとはせず、あくまでも控えめな乳肉に触れる程度に留めている。やわやわとした手つきで、密かに膨らんだ胸の周りを弄ぶ。

52名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:23:24 ID:vwIN8G02

「……ぁ?」

 しかし、唐突に去った感覚。疑問を覚える彼女は彼を見ると、彼はマジマジと白磁のような乳肉に咲く、淡い桜色の乳頭を見ていた。何をしているのかと思えば、じわりじわりと顔を近づけて――――

「――――――――っ!!」

 突然、霞の視界が明滅した。次いで、胸から強い快感が身体中を走り、緩んでいた筋肉が強張る。ピンと張っていた蕾に湿った何かが這う感覚……正体は明らかだった。そう、彼は敏感になっていた彼女の其処に向かって吸い付いたのだ。ちゅるちゅる、と水っぽい音を響かせ、シースルー素材のビキニ越しから彼女の胸を味わう。

「ぅんんっ、んっ……!」

 先程の優しげなものから一変して、空いた片方の胸には指を這わせ、勃っていた乳頭を軽く摘んだり弾いたりして双方から彼女を責め立てる。閉ざした口は小さい嬌声が漏れ始め、丁寧な愛撫でありながら暴力的な快楽に身を任せる。

「ぅ、ふぅ、っんんっ……あ、あんたってば……ほん、とに……あっ♡おっぱいが、すきね……♡」

 嘲るような物言いだが、彼女の行動は反していた。彼の頭に腕を回し、嬉しそうに微笑みながら受け入れている。母性がありながら何処か淫猥な笑みを浮かべて、一生懸命に胸に啜りつく彼を見つめ、優しく抱き留めている。

「はぁ、っぅん……っ♡」


 断続的な快楽に、僅かながら湿り気を覚える下腹部。とうにスイッチの入った彼女の身体は、彼を受け入れる準備を始めていた。その証拠に……シースルーで出来たボトムには汗とは違うもので濡れ滴り、ただでさえ透明性の高い素材のためか彼女の秘所をより一層露わにしてしまっている。

 そこから見えるピタリと閉じた、小さな蜜壺。駆逐艦や幼い体躯のせいもあるだろう、まだ毛一つも生えておらず外見相応の見た目だが、それに反し止めどなく溢れる蜜液は彼と重ねた情事の数を物語っている。
 直ぐにでも彼を求め、小さな胎は疼いてやまないが、彼女は直接触れて欲しいとは言わない。芯が強い性格ゆえもあるだろうが、それ以上に彼に気が済むまでやらせておきたい、そんな気持ちもあった。しかし、されるがままというのは性分には合わないのが彼女である。
 吸い付く彼をよそに、彼女は回していた手を下に潜り込ませた。彼女の嫋やかな指先が彼の身体を這い、その指は彼の下腹部を捉える。

53名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:25:06 ID:vwIN8G02
「っ」
「はぁ……♡ん、っ、がちがちね……♡」

 下着越しでも分かる硬質感と弾力感が指先から伝わる。生地が張って形が浮かぶ下着をなぞり、瞥見すると悪戯っぽく表情を変える。そして、何度も触れ合いを通して分かった彼の弱点を中心に、布越しから指を優しく這わせる。

 限界まで屹立した陰茎の裏筋を、撫で上げる。それだけでピクリと震え、亀頭部分にあたる布がじわりと湿り始めた。それを一瞥すると、慣れた手つきで前開きから肉幹を露出させた。ぶるんと、反り返り赤黒い肉棒。パンパンに張った亀頭からは止めどない先走り汁で溢れ、彼がどれだけ興奮状態にあるのか表しているよう。優しく小さな掌で包み込むと、ピクリと震えて僅かに彼の腰が浮かんだ。

「……っ」
「ふふっ……きもち、いいのね……♡」

 溢れる我慢汁で滑りを持たせ、適度に力を加えつつ撫で上げる。果てるまではいかない、弱々しい快感。しかし、時折掌で亀頭を責め立てるため、突然の強い快楽に肉槍が跳ねる。あまりの快感のためか乳頭を咥えていた彼の口元は緩み、彼女の手淫に陶酔する。その反応に霞は嬉しそうに淫らな笑みを浮かべていた。
 不意に彼女は手を止めるとクスクスと微笑みを湛えたまま、彼の上半身を押し倒し、対面から騎乗位に近い状態に持ち込む。

54名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:26:06 ID:vwIN8G02
「……お楽しみは……これからよ、司令官……♡」

 彼の太腿に手を置くと、引き締まった太腿で彼の肉棒を挟み込んだ。ぎゅっと、適度な力が入り、快感と共に締め上げる。彼女の、傷一つない白い肌の太腿が、黒々とした肉槍を包み込んでいる。幼い外見の彼女が行っているからなのか、何とも淫猥な光景で背徳感を唆る。
 舌舐めずりをしながら、パンパンに張った怒張を擦る。全体的に扱くように撫で上げたかと思えば、部分的に挟むことに力を入れたりと、責める場所を転々とする。たらたらと垂れる先走り汁に太腿を濡らしつつ、ピクリと跳ねる肉槍を愛おしそうに見つめ行為を続けていく。立て続けの愛撫で、もう限界が近いせいもあってか彼が達するのにそう時間はかからなかった。

「はぁ……っ、ん、ほら……もういきそうなんでしょ……? さっさと、出しなさいよ……♡」
「っ、くぁ……!!」

 そう言って霞が軽く締めた事を皮切りに、彼の腰が浮き、白濁液が飛び跳ねた。勢いよく飛び出た精液は、彼女の太腿から鼠蹊部に渡り白く汚した。彼は荒い息を漏らしつつ、彼女に目をやると満足げな面持ちをしていた。

「はぁ……はぁ……」
「……♡」

 青臭い独特の仄かな性臭、鼻につく匂いに彼女は蕩けたような悦楽に顔を歪ませる。
 粘つく子種を拭く間もなく、そのまま彼に背を向けて膝立ちになる霞。彼の目の前に映るのは彼女のほっそりとした体型。傷ひとつない、可憐な肌と華奢なボディラインが印象的である。
 霞はチラリと横顔を向けると、尻を突き出した。小ぶりながらも、程よく肉付いたヒップ。ゆらりゆらりと揺れる様は魔性の魅力を秘めている。まるで男を誘う娼婦の様だった。

55名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:27:04 ID:vwIN8G02

「ふふ……♡」
「っ……」

 しかし、娼婦にしては成熟していない体躯……幼さ故に、蠱惑的な劣情を持ち、矛盾した魅力は背徳感を煽る。愛しくも幼い彼女の劣情を唆る姿に、精を吐き出したばかりだというのに硬度を持ち始める。
 彼女は下腹部から感じる熱と硬さに目を細め、更に強調するように尻肉を見せつける。最早、水着として機能していないボトムからはピッタリと張り付いた彼女の秘所が見える。既にそこはしとどに濡れ、際限無く溢れる蜜露は彼が来るのを今か今かと待ち望んでいるようだった。


「……霞……そろそろ」

 彼女の気持ちを汲み取ったのか、それとも彼の我慢の限界が近いせいなのか、そう彼が声を掛ける。すると……彼女は動きを止め、自分の腰あたりに手を置いた。熟した果実をまだ取ろうとはしない……甘美な果実を啜るのは、後からでも遅くはないからだろう。

 そしてポールダンスで踊る艶美な女性こように、手は彼女のボディラインに這う。やおら、ビキニとして形を保たせている紐に手を掛けた。蝶結びであるそれを解いてしまえば……

「……」

 もう間もなく、である。焦らされているからだろうか、何とは無しに緊張混じりの興奮が心臓を高鳴らせ、煽情的な仕草に呼吸が更に速くなる。するり、するりと……少し力を入れて引っ張るだけで最も簡単に解け、重力に従って落ちる。
 落ちる瞬間……媚糸が引いていたのは見間違えではないだろう。その証拠に、ぬらぬらとした光沢を帯びた媚肉がほんのりと鬼灯色に染まり艶かしく蜜露を滴らせている。

56名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:29:48 ID:vwIN8G02


「……あんたの、せいなんだから……♡」

 非難めいた言葉を吐き捨て、尻たぶを広げて彼に濡れそぼった秘所を見せつける。 とろとろになったそこは、白く濁った愛液を溢れさせ、彼の腹部を濡らした。その体勢から、彼の剛直に手をかけた。優しく包み込み、数回ほど感触を確かめるように扱く。

「……責任、とってもらうわよーーーーーー」

 小さく呟いて、やおら腰を下ろす。その先にあるのは屹立した、彼の肉棒。しとどに湿った陰唇に先端が宛てがわれる。つぷりと、亀頭が膣内に入ると、ゆっくりとゆっくりと……飲み込まれていった。とろとろになった膣内が迎え悦ぶように、小さく痙攣しながら奥へ、奥へと導いていく。


「んんん……っ♡」

 下唇を噛み締めながら、背筋に走る快感に耐え忍ぶ。体格差のある彼女との交わり。身体に見合った狭さの膣内はぎゅうぎゅうと締め上げ、じくじくと愛液を滲ませる。奥まで到達したのか先端に膣内とは違う、僅かに硬さを持った物に阻まれる。子宮の手前まで、飲み込んだのだ。

「はぁぁぁぁ……♡」

 甘美な感覚に陶酔する溜息。その感覚を反芻しているのだろう、ぺたりと彼に背を向けながら跨るような体勢のまま特に動きもなく、甘い吐息ばかり吐いていた。

「か、霞……」
「ん……♡」

 彼の呼びかけに頷き、腰を徐に上げていく。ぞりぞりと狭い襞が肉槍を締め付け、張った亀頭が粘膜を擦る。それだけで今にも果ててしまいそうな快感が走り、衝動的な興奮が互いに襲いかかる。しかし、まだ限りある理性が踏みとどらせ、淀んだ快楽を味わう。
 そして、ずるずる、と、抜けそうなまでに持ち上げて――――

「っっっっ――――♡♡♡」

 一気に、躊躇いもなく腰を落とした。彼女の比較的弱い部分である膣奥に、あまりにも強い衝撃か駆け抜け、同時に暴力的な快感が巡り、彼女の視界が明滅した。弓形に背筋を反らした後は、はぁ、はぁ、と息も絶え絶えな様子で小さく痙攣していた。

「っっ、はぁーーーー♡はぁーーーー♡」
「……いったのか」
「ぅ、るさい……♡あんた、はぁ……だまって……見て、なさいよ……♡」

 吐き捨てて、先ほどよりか幾分か速い速度で腰を持ち上げて、降ろした。達したお陰か、幾分か余裕があり、多少速度を上げてもオーガズムまでは遠かった。とはいえ、達した身体は筋肉が強張り、敏感になった膣内は擦れるだけで視界が眩むような明確な快感で惑わしてくる。プルプルと震える足を使い、懸命に断続的に腰を揺らす。湿ったようなぶつかる音が部屋に響いて、むせ返るような官能的な空気が立ち込めていた。

「ふっ、んっ、っ、んんっ♡」

 小ぶりな尻が跳ね返り、結合部から泡立った愛液が溢れ、交わりで熱くなった肌からは汗で湿る。理性なぞとうに擦り切れていた。縋り付くものもなく、あるのは愛に濡れた劣情のみ。沼のような、ドロドロとした愛情を交えつつまぐわう。

57名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:30:39 ID:vwIN8G02


「っ、っ、あっ、ぅん、っ♡」

 断続的だった速度が、緩やかに速さが増していく。ぶつかる音も大きくなり、無数の襞は早く達せと急かすように蠢いている。彼の限界はとうに近かった。愛撫で焦らされ、遠慮のないストローク、彼女とは違い一度も達してない事が積み重なり、最奥部に亀頭が到達した瞬間。いとも簡単に限界点は決壊した。

「っ、でる……っ……!!」
「っっ、ぅぅんんんんっ!??」

 彼は彼女の嫋やかな腕を掴んで引き寄せ、力の限り腰を押し込んだ。ゴリュッ、というあまり聞きなれない感覚は子宮口が勢いのあまりに穿たれた証拠。最奥部を貫かれて驚く彼女を見向きもせずに、彼女の胎を白濁液で汚す。一度二度弱く脈打ち、次いで勢いよく精液が溢れる。彼は吐精の心地よい悦楽に酔いしれ、彼女は子宮に直接注がれて感じる熱と劣情、何度も何度も痙攣する肉棒の快感に意識を飛ばしかける。

「そ、ん……な、ぃ、ぃきな……りぃ……♡♡」
「っっ、ぐっ……ぅ……」

 甘ったるい声で非難する彼女を余所に、彼女を孕まさんとばかりに太腿を掴んで、更に奥へと精液を吐き出す。子宮口を穿たれながら注がれるのが心地いいのか、膣内は忙しなく痙攣していた。子種を更に強請るようにきゅっと締まる。

「ま、まだ……でて……♡」
「か、すみ……かすみ……っ」

 吐精はまだ止まらず、ドクドクと、力強い脈打ち、子宮一杯に子種を満たす。粘り気のある白濁液は小さな胎をあっという間に満たし、膣内には許容量を超えた白濁液が子宮から溢れて汚していた。

「っ、はぁ……っ! はぁ……っ!」
「ん、んん……♡」

 掴んだ腕から手を離し、背後から掻き抱く。小柄な彼女はすっぽりと彼の腕の中にはまり、密着した状態となる。彼の温もりに包まれ、汗ばんだ肌が熱い。なんとはなしに、抱き着かれると愛おしさと下半身の疼きが満たさられるような感覚を覚える。一頻り、射精が続くと彼がブルブルと震えて僅かに脱力した。数分間に及ぶ、長い吐精が終わったからだ。


「っ、っ、……♡も、う、いっぱいぃ……♡」

 回された腕を、銀色に輝く指輪の付いた左手で優しく撫でなから震えた声で呟く。彼女のうっとりとした表情は、余韻を反芻している証拠だろう。彼はというと、荒い呼吸のまま彼女のうなじに顔をくっつけていた。汗ばんだ肌から香る匂いは甘酸っぱく、愛おしい彼女の匂いだけでなく興奮によるものだろうか、官能的とも言える彼女の香りを胸いっぱい取り込むだけで興奮を駆り立てた。そんな彼を察しないわけもなく、彼女は膣内で未だ硬さを保っている彼の肉槍を感じながら彼の頬を撫でた。

「霞……」
「……わかってるわよ、まだまだ……これから、でしょ……♡」

58名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:31:57 ID:vwIN8G02
――――――――


「……霞……今度は……俺から、していいか」

 背面座位で、挿入したまま優しく抱き留めてながら囁いた。腕の中で包み込まれている彼女は嫌とは言わなかった。沈黙は肯定ともいう。彼女は嫌な事は嫌だというはっきりとした意思表示をするし、肯定する時も直接言う性格だった。しかし、2人きりで営みを共にしているときは……そのイエスという言葉は沈黙に変わるときがある。
 意識的にしてるのか無意識的にしてしまっているのか分からないが、彼女は何も言わずにただひたすら黙り貫いている。彼女の答えは自ずと理解できた。

「……」

 彼は回した腕をゆっくりと解くと彼女のくびれの上に手を置いた。くびれをなぞるように、円を描くように。優しく、撫でるような手つきで愛でる。

「っ、んん……♡」

 くすぐったそうに、笑みをこぼす。艶やかながら未熟な身体を一つ一つ手に取って確かめるが如く……感触を味わう。温もりを帯びた柔肌は何処か魅力に満ちていて、ずっと触っていたくなるような柔らかさだった。女性らしい肉付きはまだないが、スレンダーで引き締まった身体は所々女性らしい柔らかさに富んでいた。艦娘と言えど、幼い身体。駆逐艦である彼女なら殊更で、背徳感がないわけがない。
 この営みはケッコンカッコカリにより合法的に許されてる。それにも関わらず、未成熟な果実は彼を惹かせるのに十分な材料だった。あまりの背徳感に膣内を貫いている肉槍が僅かに震える。

「んっ……♡」

 彼に嬌声を聴かせるのは恥ずかしいのか、彼女は無意識的に、唇を噛み締めてくぐもった声を漏らしていた。無論、彼は彼女の性格からそのことは重々承知だった。気が強く、素直になれない気性。反面、裏は健気で甘えたがり。そんな彼女が尚愛おしく思えた。

「ふ、ぅぅ……♡」

 焦らすような愛撫は興奮を燻り、吐息は熱く帯びる。優しげな手の感触は安心するような心地よさがあり、彼女は好きだったが……段々とそれだけでは物足りなくなってくるのだ。
 たまに彼が堪らなく欲しくなる。貪欲な部分がある事は彼女自身理解していた。そんな自分を浅ましく、馬鹿らしいと思える。一昔の前自分に、今の自分を見せると何と言われるだろうか。恋に現を抜かすなと言われるのは容易く想像出来る。

 彼女は貪欲な部分が嫌と感じているが治そうとは思っていない。治すのにも苦労はするだろう。それもあるが、決定力に欠ける理由だ。

本当の理由は――――――――

59名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:33:32 ID:vwIN8G02


「っっ、っんんんっっ♡♡」

 直接的な快感に視界が眩み、声が湧く。彼の太い指が、胸にある小さな蕾を摘み上げていた。はっきりとした快楽に身体が強張り、思考が霞む。


 ――――――――彼が、満たしてくれるからだ。


 渇いた愛欲は、彼という甘い蜜を求めている。その彼が、無償で、ひたすら注いでくれる。わざわざ治す必要性もなかったのだ。

「っぅ、んぅ、く……ぅんんんん♡♡」

 欲望は滴る蜜を吸い、興奮を更なる高みに押し上げる。布越しとはいえ、指の腹が擦り上げるだけで軽く達した。それを見計らったかのように、彼は腰を突き上げた。下半身から甘い痺れが走り、逃げ場のない快感は断続的な快楽の波の幅を更に大きくさせる。

「ふぅっ……! ふぅっ……!」
「だ、だめ、そ、そこ……そこ……♡♡」


 密着してるせいか動きも取れず、深く突き刺っている肉棒は膣奥を短い間隔で抉る。弱い部分でもある所を短いスパンで責められては彼女も耐えられるわけがなかった。頭を横に揺らし、逃れようのない快感に喘ぐ。彼女の色気に当てられた彼は理性的に踏み止まる事もなく、既に彼女という甘美な沼に沈んでいていた。

「っ、ぅ、ぁ、ふ、ぅうう♡♡」

 彼女の二回りほど太い彼の腕は彼女の体躯を逃さないように包み込み、彼女の動きさえも封じている。

 ――――――――こ、これだめ、これだめ……♡♡

 狭い膣内を何度も何度も貫かれて、身体は肉感的な快楽に痺れて痙攣しっぱなしだった。その中で、僅かに残っている彼女の理性が警鐘を鳴らしていた。とはいえ何度も襲いかかってきている狂いそうな感覚、最早理性を留まらせるのは難しい。

 ――――――――うごけない……こ、こんなの……も……もう……♡♡♡

 彼の腕の力は一向に緩む気配はない。それが警鐘を鳴らしている理由だった。犯されているような感覚。強姦されてるわけではないが、彼にされるがままで動きが取れない。それだけの要因だけだが、彼女にとってはそれでも十分だった。拘束されて、狂いそうな快楽から逃げられない。そう理解するだけで……容易く理性が壊れた。

60名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:36:10 ID:vwIN8G02


「――――――♡♡♡♡♡♡♡♡」

 声にならない絶頂。ふわふわとした感覚の後、スパークしたかのように視界が弾ける。身体は大きく痙攣し、思考は瞬間的な快楽に漂う。緩んだ口からは舌を覗かせ、潤んだ瞳からは快楽の涙が伝う。筋肉が弛緩し、余韻に震える彼女を気にせず責め続ける。収縮して締められる快感を貪欲に貪る。敏感な膣内が、快楽の悲鳴を上げる。


「ふぅ……♡ふぅ……♡」
「かすみ……かすみ……っ!」
「……っ、ま、まって、まだ、いった、ばかりぃっっ♡♡」

 余韻を味わう余裕もなく、彼の腕の中では休息を取ることさえ許して貰えない。だが、やめてとは一言も言わないのはこれが彼女が望んでいる事に他ならない証拠。
 彼女は基本的に彼を組み敷いている。生活面でもそうだし、艦隊業務や、秘書艦としても彼を組み敷いていた。
 だが、この夜の営みでは別である。主導権は最初こそ彼女が握っているのが殆どだが、途中から彼に押されてしまう。何処か抜けていて、寡黙な彼が夜では獣のように、彼女を食らう。

「か、すみ……!」
「あ……♡」

 背面座位から、うつ伏せになるよう押し倒される。その状態から彼に覆い被さられ、動きをさらに拘束される。うつ伏せになり体重は腕などを通して分散しているお陰か、ほどよい圧迫感と先程よりも増した密着感が心地良かった。
 それ以上にこの体勢のためか、ある程度体重が掛かった下半身が先よりも一層深く貫き、彼女を狂わせる。



 ――――――――ふ、ふかいぃ……♡


 甘く苦しい波に溺れる。呼吸も、動きも、何もかも制限されている。それだけで、支配されている喜びが身体全体に染み渡る。数往復ほど慣らすように軽く小突いた後、乱暴と言えるほどストロークを繰り返す。一往復の度に下腹部から痺れるような重い快感が響き渡る。

「ふっ♡ふっ♡ふぁ、っんんっ、ぅっ、うっ♡」

 男らしく筋肉質な彼の身体が彼女の華奢な体を遠慮なく貪る。傍から見れば年端もいかない少女が屈強な男に犯されている。しかも押さえつけて。壊れてもおかしくない勢いでも、彼女は全て快感として受け入れている。流石艦娘だろうか。
 提督はというと、ただひたすら彼女に溺れていた。彼にしては珍しくテクニックも何もない、ペース配分を考えない営み。肉と肉のぶつかり合い。愛こそはあるが本能的に近い交わり。最早、交尾とも言えるような物だった。

「かす、みっ……かすみっ……好きだ、愛してる……っ」
「っ、ぅ、っ♡あ、っんぅ、ぅぅん♡」

 彼が愛おしい彼女の名前を呼びながら、彼女に対する純粋な感情をぶつけながら、狂ったように腰を振るう。彼が熱っぽく自分の名前を呼びながら愛を囁く。
 それだけで彼に対する愛おしさと歯止めのない劣情が、彼女を壊す。子宮は震え、甘い痙攣に酔う膣内は彼の精液を求め始める。視界は既にぼやけ、思考や理性的な判断能力も粉々になっていた。


 ――――――――だめ、だめ……好きって言われる、と……♡♡


 正直な身体は、彼がする事全てを受け入れている。乱暴なピストンは暴力的な快感として視界を揺らし、それに対し囁くような甘い言伝。相反する行為は彼女をいとも簡単にオーガズムに導く。
 彼女は彼の下で壊れたようにぶるぶると震える。その度にじゅんと濡れた感触が広がると膣内は短い間隔で収縮し、狭い秘肉が肉棒を締め上げる。

61名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:38:35 ID:vwIN8G02


「っ、っっ、っぅ、っっ♡♡♡」

 身体全体が、熱に溶け込んでしまっているのではないか、そう思える程の快楽が何度も何度も駆け抜ける。逃れようのない、強過ぎる快感。呼吸もままならず、もう何回と絶頂に喘いでいる。瑞々しい素肌からは雫が滴り、だらけきった口元はくぐもったような嬌声が漏れ、黄金色の瞳は愛欲に染まりきっている。

「そろ、そろ……いくぞ……っ、中に、だすからな……っ」
「っ、っ♡ぅ、ぅ♡っっ♡」

 彼女の限界を知らない絶頂と見境のない収縮に彼も限界が近いのか、耳元で呟く。数え切れないほどのオルガズムに痺れた口はまともに声を出すのすらままならないのか、小さく頷いた。
 ラストスパート。最奥まで強く、深く、刻むように突き挿れ始める。腰を揺する様にして奥の奥まで突き入れる、乱暴なもの。カリ首が襞を強く撫で上げ、膣奥が断続的に抉られる度に生まれる暴力的な快感が霞の脳髄奥深くに叩き込まれる。単純な運動故に生まれるはっきりとした快楽。

「っ、ぅぅぅ♡♡ふぅぅ♡♡ぅ、っぅう♡♡」
「っ、ぐ、ぅ……も、もう……出るっ……! 」

 歯をかちかちと音を鳴らすほどの快感から湧き上がってくる絶頂。眩みそうな意識の中、彼女を本能的に求める。段々と速くなる音が、もう終わりまで間もない事を告げている。彼が最後の重い一突きをした瞬間……互いの限界は決壊した。


「うぐっっっ♡♡♡♡ぅうっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「ぐぅぅ……あっ……くっ……」

 背骨から下半身にかけて砕けるかのような凄まじい快感が襲う。淀んだ意識とぼやけた視界はオーガズムによりはっきりとした感覚を取り戻す。粘り気の強い精液を吐き出しながら脈打つ肉棒。その微かな動きさえ気持ちいいのか、肉棒が跳ね返る度に彼女の身体が震え、注ぎ込まれる大量の精液をまるで喉を鳴らして飲み干すように膣が収縮を繰り返している。

「っ、っっ♡♡ふぅ、ぅ……♡♡♡」
「う……っ、ぅ……」

 彼女は枕に頭を押し付けて、ただひたすら彼の吐精を受け入れ、彼は限界まで腰を突き入れて子宮口をぐりぐりと圧迫しながら射精を繰り返す。満たされる感触。子宮からは灼ける程の熱を感じ、幸福感を覚える。射精はまだ止まらない。彼女を孕ますまで止めないとばかりに肉棒は子種を吐き出す。

 ――――――――膣から溢れた精液が彼女の太腿から滴るまで注いだ頃、やっと長いオーガズムが終わった。お互いに息も絶え絶えで、長い時間行為に勤しんだ筋肉は絶頂のためか震えていた。程よい気怠さと余韻が浸る。

「はぁ……はぁ……抜く、ぞ……」
「ふぅ……♡♡ん、ぅ……♡」

 甘美な余波に浸りつつ、半ばまだ硬度のある肉棒をゆっくりと引き抜いた。2回戦も立て続けにやったせいだろう、抜くと同時に粘っこい白濁液の残滓がこぷりと音を当てて溢れる。桜色の、充血した膣内は彼の肉槍をずっと受け入れていたからか開きっぱなしで止めどなく精液を溢れさせていた。

62名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:39:52 ID:vwIN8G02


 ーーーーーー仰向けに直り、外に溢れる子種を感じ、自らの腹を撫でながら霞はうっとりとした声で呟いた。


「こど、も……出来ちゃう、かもね……♡」

 艦娘といえど女性であり、人間の男と交じり合えば妊娠をする事もある。無論、人間と女性と比べ受精する確率は低いが、彼女と彼のように毎晩のように枕を交わし、遠慮無く、何度も何度も膣内出しを繰り返せば子供が出来る可能性だって高くなる。当然の事だった。彼はそれを聞いて怒ったり、慌てふためいたりする様子はなく、愛おしげに彼女の腹部にある手を重ねながら言った。なんとはなしに、独り言のつもりで言った言葉だった。

「……子供、か……悪くないかもな」

 彼が黙っているであろうと思っていた彼女は驚いた。それに子供を産める環境でもなければ産む暇もない環境だからだ。彼だって提督という海軍としては重要な役割を置く人間である。その人間との子となれば騒ぎが起こるし、何より前線で戦っている自分が妊娠した事で前線から下がらなければならない。つまり……双方にとってデメリットにしかならないのだ。
 その彼が、否定しなかったのだ。

 彼女は嬉しそうに微笑みながら、何時ものような強気な言葉を投げつける。

「……あんたってば、物好きね……あたしの子供よ? 生意気で可愛げのない子供に決まってるわ」
「あぁ……それなら余計欲しいな……」
「どうせ口に悪いわよ? あたしに似るだろうからね」
「……なら俺似の子供も……作らないとな」
「ふふっ……それも、良いわね」


 霞は彼に寄り、徐に身体を持ち上げると腹部に跨った。頬を撫でながら艶美に微笑んだ。


「……じゃあ頑張らないといけないわね、司令官……?」
「……お手柔らかに……な」





 ――――――――

63名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:40:32 ID:vwIN8G02
ーーーーーーー



 午前10時半過ぎ。窓の外では鎮守府の喧騒が飛び交い、眩しいほどの太陽の光が地平線の海を照らす。
 そんな外とは対照的に、執務室は静かだった。その理由は誰が見ても明白だった。口煩くも的確に指示を飛ばす霞の姿も、その傍らで椅子に腰掛けている提督の姿も無かったからだ。

「……もー……鈴谷待つの嫌いなんだけどぉ……」

 淡い緑髪を揺らして提督の机にへばりつく鈴谷。ここで霞がいるならば、こんなことをしている鈴谷に喝を入れるものだが……その霞もいない。
 そう、何時も通りならば、提督も霞もいて、10時になれば今日行う作戦の説明等をされる筈なのだが、肝心の2人がいない。鈴谷の様子に、ソファーに腰掛けて提督を待つ最上が苦笑い気味に返答する。

「まぁまぁ……もしかしたら何かあったのかもしれないし、もうちょっと待とうよ」
「……」

 もう一人、彼らを待つ艦娘もいた……朝潮型ネームシップの朝潮だ。長い事、提督や妹の霞を影ながらずっと見守っていた。

 心配そうに時間を見ながらせわしなく動く朝潮。もう既に30分近く過ぎている。
 朝潮は霞と相部屋。霞がケッコンしてから部屋に帰る事は少なくなったが、随時、連絡のやり取りはしていた。故に、心配だった。昨日も何時も通り、あいつの部屋で寝るからという事だけ伝えられただけ。それならば何時も通りの時間に来てないとおかしい……何があったんだろうか、という気懸りと焦燥が朝潮の心に忍び寄る。

 
 そんな時、ドタバタと騒がしい足音が響き渡り、そのまま執務室の扉が勢いよく開かれた。そこには、皺のあるワイシャツを着た提督と、しっかり者の霞が珍しく、髪を結ばず、ワイシャツのボタンを着けきっていなかった。身支度が明らかに整っていない様子が見て取れる。

「……す、すまん、遅れた」
「……ごめん、少し寝坊したわ」

 同じようなことを言う2人はぜえぜえと息を切らしながら最上が腰かけているソファーに座った。

「しっかし、珍しいねぇ。提督と霞ちゃんが寝坊だなんて」

 何かやってたのかなぁ、と言わんばかりににやけ顔を浮かべる鈴谷は2人が遅れた理由を何となく察しているようだった。霞は鈴谷を睨みつける。鈴谷は即座に謝り、最上はそれを見て苦笑い気味にお疲れ様、と言い、朝潮は2人に水を手渡していた。

「どうぞ、急いでいたから2人とも喉渇いてるてしょう」
「……ありがとう」
「あぁ、ありが……とっ!?」

 朝潮から手渡されたグラスを受け取ろうとしたところ、手元が狂ったのか水が霞の身体を濡らした。グラスは透明な飛沫を上げて、霞のワイシャツを湿らせてしまった。

「つめたっ……」
「大丈夫!?」
「平気よ、別に怪我したわけじゃないし……ただ、肌に張り付いて気持ち悪いわね……」

 ビショビショになったワイシャツを気持ち悪そうに仰いで立ち上がるとタオルを探し始めた。タオル、タオルと呟きつつ、部屋にある箪笥に向かった。彼女の後ろ姿を視線で追う鈴谷がふと疑問を投げかけた。

「霞ちゃんブラは?」

「え、着けてるわよ」

 ほら、と向き直った彼女を見て提督は驚愕の面持ちになり、鈴谷は吹き出し、最上は苦笑いを浮かべ、朝潮は目頭を押さえた。首をかしげ、何でそんな反応するのか腑に落ちない様子の霞は自分の姿を見て瞬間に確信した。
 そして、見る見るうちに顔が真っ赤に染まり、言葉に詰まった。

「……」

 それもその筈……昨夜着けていたマイクロビキニを、そのまま着けていたのだから。水で透け透けになったワイシャツは、シースルー素材のビキニを容易く透かし、彼女の小さな乳房を露わにしてしまっていた。

「……」
「……」

 沈黙に立ち尽くす2人。提督は無言のまま、箪笥の中のタオルを引っ張り出すと彼女に羽織らせ、着替えるよう促した。霞は茹で上がったタコのように顔を赤く染めたまま、何も言わずに去っていった。






「やっぱお楽しみだったんだねぇ……」
「こらこら……」


おわり

64名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 19:41:08 ID:vwIN8G02
お目汚しセンセンシャル!!

いやらしい霞もいいかなぁって……

65名無しのおんJ提督:2015/12/01(火) 22:23:05 ID:RgMurCNY
おつやで

こいつはいい(恍惚)

66名無しのおんJ提督:2015/12/02(水) 00:57:47 ID:vo3i/US2
いいですねぇ、いいと思います

67名無しのおんJ提督:2015/12/04(金) 15:06:49 ID:BJz40fog
艤装を外された伊勢へ次々と暖かみを帯びた湿り気のある触手が襲いかかる。
「ちょ、やめてってば!」
必死に体を動かし、手足に纏わり付こうとするそれを避けようとするが、艤装が無ければただの人間も同然である。
痺れを切らした触手たちによって、狙われていた手足から下腹部へと鋭い一閃が走る。
「あがっ……」
腹へと強い衝撃を受け、だらしなく開いた口元から涎を垂らしながら身悶える。
その瞬間を狙わずに待っているなどと言う情、情けは持っていないのだろう。次々と襲いかかる触手になすすべもなく手足を絡めとられてしまった。

68名無しのおんJ提督:2015/12/04(金) 15:07:41 ID:BJz40fog
しまった、という顔を浮かべ伊勢は必死にもがき、触手を振りほどこうとする。が、先程のダメージがまだ残っているのか、体を上手く動かすことが出来ない。
手足を完全に拘束しきった触手たちは次の段階へと移行した。
体に巻き付いた触手が次々と伊勢の体中を服の上からなぞり始める。
「あっ…やめて……あっ…!」
伊勢の制止を求める声を聞く様子もなく、撫で上げるスピードは上がっていく。
撫で上げる箇所も脇腹、腰、臀部と徐々に際どいものとなっていく。
その体験した事の無い快感に思わず顔を赤らめ、声をあげる。
「うっ……くぅっ……!」

69名無しのおんJ提督:2015/12/04(金) 15:11:02 ID:BJz40fog
なぶるように体中をまさぐる触手の群れは増えることはあれど減ることはない。
その中に今まで現れなかった奇妙な触手が現れた。
まるで注射器のような先端部分を持ち、他の触手よりも一回りちいさいその2対の触手は未だ他の触手たちの接触の無かった胸部へと向かう。
快感に身悶える伊勢の乳房へと触手の先端が突き刺さり、ドクドクと何らかの液体を流し込む。
「あっ…胸が…胸が…!」
変化は一瞬であった。瞬く間に乳房が膨らんでいき、タイツがその膨張に耐えられずに弾ける。心なしか、腰や太ももの肉付きもよくなってきている。

70名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:05:09 ID:vwIN8G02
ーーーーーーー


 深くなり始めた夜、時刻は既に11時を指していた。既に職務は全うし、夕食も終え、風呂も入り、1日すべきことは殆ど終わらせた2人には就寝という選択肢を選ぶのは必然であろう。
 窓の向こうはしとしとと雨が降り、部屋には雨の雫が地を叩く音と時計が時を刻む音、2人の静かな呼吸音だった。

 ――――雨で濡れる夜、カッコカリ記念に贈呈された煎餅布団に2人は潜り、提督は小さな明かりとなる灯篭を手元に寄せて仰向けの状態で読書に勤しみ、反対に霞は彼に背を向けるようにして丸まっていた。

 特に会話もなく、ゆっくりと流れる雨音と共に時間が進んでいく。



 ――――暫くして霞はモゾモゾと身体を動かした。
 寝返りを打った訳ではなく心寂しさを紛らわす為に動いたのだが……一向に寂しさは消える様子はない。ならば、と目を瞑り眠ろうとするが、中々寝付けない。胸奥に何か張り付いたような物悲しさが、全ての試みを邪魔をする。
 やがては、火に油を注いだの如く小さな寂しさは直ぐに身体全体へと回ったーーーー

71名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:05:47 ID:vwIN8G02

 ーーーーーこの心寂しさは彼を求めれば消えるだろうが彼女の性格による強過ぎる自制の意思が、そうはさせまいと理性を踏みとどませる。

 しかし、自分を抑え付ければ抑え付けるほど、比例して反動が大きくなるのは言うまでもない。
 彼に抱かれた時に感じた、充足感と幸福感が頭を過る――――。

 ――――大きな腕に抱かれ、彼に求められ、時には獣のように後ろから組み敷かれ、時には優しく手を繋ぎあったり、抱き合いながら。
 抱かれる情景を思い出したところで、心臓が高鳴った気がした。次いで、自分の中の悪魔が想像に甘い毒を添えて理性を溶かしてくる。


 ――――想像してみなさいよ。


 ――――あの口で愛を囁かれたら。

 愛してる、その言葉を耳元で呟かれた事を想像するだけで甘美な陶酔に襲われ、思考が鈍る。

 ――――あの指で好きなように身体を弄ばれたら。

 ゴツゴツとした指先は、外見に似合わず繊細な動きで弱い所を狙って快感を高めてくれるだろう。そう思い浮かべるだけで、身体はたちまち甘い痺れに囚われる。

 ――――あの逞しい物で突かれたら。

 下腹部辺りが熱く疼く。女としての本能なのか……求めて止まず、胎は彼の物で満たされる事を望んでいる。熱持った身体は今にも暴走しそうな、欲望に染まりつつある。

 ――――本当、いやらしいわね。

 違う、違う――そう否定したいが、彼に馴染んだこの体躯は、想像だけでもう蜜が滲み始めている。考えてしまうだけで、この心は、この身体は彼を欲してしまう。

 ――――でも、彼はこんなあたしでも受け入れてくれるわ。
 悪魔が、そう呟く。媚びるような、艶やかな声で。

 ――――そう、彼が愛しているのはあたしだけ。あたしも愛しているのは彼だけなんだから――――

72名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:06:39 ID:vwIN8G02

 ――――彼女は今まで向けていた背を逆にし、向き直った。彼の横顔に黄金色の瞳を移すと、彼の服の裾を引っ張った。興奮して、速くなった吐息や鼓動に気付かれないよう願いながら。

「ねぇ……」
「ん?」

 そして、声を掛けると腕を掴んで小さな体躯を彼の腹部の上に動かし、馬乗りのような体勢となった。掛けて合った掛け布団は捲り上がる。
 本を退けると視界一杯に彼女の身体が映る。彼の顔は疑問が映り、彼の瞳から見える彼女の顔は期待しているような面持ちだった。

「……どうした」
「……言わないとわからないの?」

 僅かに孕む怒り気味の声色、小さな左手で頬を触られる。ほんのりと温もりと冷たさを帯びた掌が心地よい。灯篭の明かりが照らす彼女の顔は声に反して赤らんでいるように見える。何時もは結んでいる銀色の髪は解けていて、何処と無く色気づいているように感じられた。
 その様子にふ、と彼は微笑むと本に栞を挟まず、畳に置くと彼女の顔をゆっくりと引き寄せた。静かに口付けを交わす。
 最初は啄ばむような、優しい接吻から、身体を擦り付けるマーキングのような深い口付けになる。吐息も段々と速い物となり、血液がふつふつと滾るような火照りを帯びる。

「ちゅ、る、んっ、ふぅ……ん」
「っ、ぅ、ちゅ……ぅ、ふ……」

 ふぅふぅ、と彼女の弱々しい吐息が当たってなんともこそばゆい。
 彼も、強弱をつけながら彼女との深い接吻を楽しむ。

「ん、ふっ……ぅ、ちゅる……」
「く、ふ……ぅんん……」

 搦めるように這わせ、2人の間からには唇と舌が絡む音が漏れている。唾液が混ざり合い、 舌が擦れる度に走る仄かな快感に身を任せる。
 それでも足りないと言わんばかりに滑りを纏った小さな舌がより深く求めるように蹂躙する。興奮も昂まり、程よい劣情が2人を蝕み始めた頃になると口が離れた。
 彼女は口付けの余韻を反芻するように味わっていると、跨った箇所から熱を感じた気がした。

「……もう大きくなってるわよ、変態司令官……?」
「……誰のせいだか、な?」

 挑発的な発言に応えるように、彼は器用に片手で彼女のパジャマのボタンを外していき、対して彼女は彼の身体に指を這わせつつシャツを捲り、剥き出しになった肌を撫でる。
 彼女の指が悩ましげに彼の胸を伝っていると既にボタンは全て外され、パジャマが取られた。幼さが残る彼女のシミ一つない体躯を露わにした。女性的な成長を感じさせつつも未成熟さがある身体つき。幼さ故に肌はハリがあり、瑞々しさがある。
 また、最前線の戦場に常に立ち、駆逐艦故に他の艦より速く動く事は多々ある。その運動の賜物だろう、腹回りは引き締まっていて、ボディラインをはっきりとさせている。

「……綺麗だ」
「あんた、いつ見てもそればっかね」

 呆れたように言う霞だが、声質は優しげであり、口元は少しであるが微笑みを浮かべている。

73名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:07:51 ID:vwIN8G02

「……触るぞ」


 短く呟くと、くびれが出来始めた腰に手を触れる。まだ成熟しきってないせいか、ほっそりとしてはいるものの、成長過程である彼女の体は肉が付き始め、女性らしい柔らかさが掌に馴染む。

「あ、ぅ……くすぐったいわ……」

 ぺたり、ぺたりと身体の触り心地を確かめ、手は上へ上へと進む。やがては胸を覆う布……ブラジャーへと辿り着いた。少し膨らむ双丘を柔柔と触れる。布越しでありながら、柔らかさと弾力が伝わる。
 食い入るように見つめ、壊れ物を扱うかのような手つきと彼の真面目な様子にふ、と霞は微笑を湛えた。

「……あ、あんたってば、本当……胸好きよね……」
「……惚れた女の胸は男なら誰だって……触りたがるものだろう」
「そういうものかしら……っ、ぁ……♡」
「……少し、大きくなったか……?」
「……っ、ん……ぁ……確かめて、みる……?」

 小さな甘い吐息を漏らしていた彼女はそう提案すると、彼は小さく肯定した。焦ったそうに声を漏らしていた霞は彼の手をやんわりと退かす。不思議な表情を浮かべる彼をよそに彼女はスポーツブラジャーとも呼ばれるそれを脱ぎ捨てて、胸を晒した。

「……」

 彼は思わず固唾を飲んだ。なだらかでありながら、白磁の肌の中でツンと上を向き、淡い桜色に色づく乳頭。幾度も見たが、何度見ても止まぬ新鮮味と慣れぬ劣情。
 乳房はうっすらと形状を表す程度の大きさでしかないが、形は整っていて清楚な雰囲気を感じさせられる。
 徐に、触れる。霞はピクリと反応しながら、切なそうな顔を浮かべつつ受け入れる。まだ芯の残る乳頭の弾力と、相反した乳房の柔らかさ。掌に収まらない大きさに得も言われぬ背徳感が興奮をそそる。

「っ、んっ、ぅ……ふぅ……」

 今度は円を描くように、優しく揉む。手に吸い付くような、しかしながら一方で吸い寄せられるような魔性の魅力を放つ小さな乳肉は感度は良好で、こうやって静かに愛撫されているだけで、弱々しい心地よさが霞の身体をくすぐる。

「……可愛いな」
「ぁ、っう……ば、ばか……♡」

 手にとって一つ一つ揉み解くような、丁寧な愛撫。じんわりと、馴染ませるような快感が興奮を燻る。細い喉から出る小さな嬌声が段々と大きくなっていく。
 彼は頃合いを見計らい胸から手を離すと、指でピンと主張する淡い桃色の小さな乳首を弾いた。

「ぁあっ♡」

 敏感になっていた部分に、幾分か強い刺激。あまりの刺激に腰が浮くが、それだけでは終わらなかった。

「ふ、ぅんんっ♡」

 彼は指の腹で摘みあげた。断続的な快楽の波が局部に集中し、あまりの暴力的な快感に抑え気味だった口元が緩む。一気に押し寄せる快感に肌には汗が浮かび、身体が火照る。
 しかし、攻めに徹していた彼は急に手を止めた。かと思えば、霞の身体をゆっくりと押し倒し、慣れた手つきでズボンを取り去ってしまった。

「あ……」

 露わになる淡い水色のショーツ。彼が見つめる先のクロッチ部分が、生地の色より濃く染まっているのは錯覚ではない。
 流石に、間近で見られるのは抵抗があるのか華奢な太腿を寄せて隠そうとする。彼はその様子に釘付けになりつつも、自らのズボンも脱ぎ捨てた。
 互いに、下着一枚。隔てる物は、殆ど無くなった。

「……んっ、む……ふぅ」
「ちゅる、ん……ぅ、ぅん……」

 再び、深い接吻。今度は抱き合いながら、身体を擦り合わせつつ交わす。肌と肌が重なり、温もりが直に触れ合う。
 すっかり情欲に染まりきった興奮は簡単に理性の箍を外す。より深く、より強く求めるように、彼は彼女の背中に手を回し、抱き締める力を強める。

74名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:08:28 ID:vwIN8G02

「ぅ、んふ……ちゅ……」
「っ、ぅぅ……ふぅ……っん!?」

 口付けをしていた霞の表情が驚きの表情を浮かべると、唇の間から嬌声混じりの水音が漏れる。それもそのはずである、彼女の引き締まった美尻が揉みしだかれてるのだから。
 胸とは違い弾力性が強いが、もっちりとした柔らかさがある彼女の尻は揉む事に適している、そう思える程の物で、夢中になって愛撫を続ける。
 彼女は嫌がる素振りが少しはあったものの、直ぐに受け入れ順応する。昂ぶった性的興奮は収まる事を知らず、寧ろ先程感じた嫌悪も快感として変換されているようで、強く揉まれて、屹立とした物を押し付けられてるだけで彼女の下腹部には熱が集まる。

「っ、んんぅ、ふぅう……ぷぁ、はぁ……♡」

 離れた口から漏れる甘い息。さりげない仕草でも劣情を燻り、幼い外見に似合わぬ色香と艶やかさで一層、彼を惑わす。
 愛欲に濡れた意識の中、彼女は膝立ちになると、スルスルと蜜を吸った下着をまるで見せつけるように脱いでいく。興奮によるものなのか、濡れやすい体質のせいなのか、クロッチ部分から媚糸が引いていた。

「……っ」

 一糸纏わぬ彼女の身体。傷一つなく、瑞々しい素肌には熱りからか汗が伝う。下腹部には、ぬらぬらとした光沢を帯びた媚肉がほんのりと鬼灯色に染まり艶かしく蜜露を垂らしている。灯籠の明かりで照らされる姿は何とも妖艶で彼の視界を揺らす。
 媚態に見惚れて動けない彼を余所に彼女は彼にしなだれかかると、下着に手をかけて少しずつ、少しずつ脱がして行く。自己主張するそれに引っかかったものの、慣れた手つきで難なく脱がす事に成功した。

「はぁぁ……♡」

 待ちに待った物が手の届くところにあるという喜びの溜息。
 それは限界まで勃起していて肉幹は全体的に薄黒く、血管が浮き出てグロテスクな印象を受ける。ふっくらと膨らむ亀頭からには我慢汁が止めどなく滴る。
 裏筋に指先を這わせばピクリと揺らし、僅かな快感に震える。

75名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:09:28 ID:vwIN8G02

「ぅあっ……」

 霞は桜色の唇を舌舐めずりすると、人差し指で亀頭周りを刺激し始める。カウパーの雫を指の腹に塗ると、鈴口から肉竿にかけて全体にまぶす。弱々しい悦楽、もどかしい愛撫はなんともむず痒い。絶頂とまでは至らない快感に身を任せていると、彼女は指を離し、我慢汁で濡れた人差し指を親指で弄ぶ。粘り気が強く、糸を引く光景を数回程眺める。

「……ん♡」

 仄かに鼻につく雄臭い性臭。それだけで、思考がぼやけ、蜜が垂れ、表情も悦楽に蕩ける。
 霞は指についた先走り汁を舐めとると、そのまま膝立ちの姿勢から彼の肩を掴み、馬乗りに転じた。腰の下ろした位置が丁度、肉竿が彼女の恥丘に下敷きの形へとなった。

「じゅる……はぁ、っぅん、ぁっ……はっ……♡」

 溢れかえる蜜露を擦り付けるように、腰を前後に動かす。湿った水音が耳を刺激し、先程よりもはっきりとした快楽に視界が眩む。
 霞も霞で、腰を巧みに使うことで小さな肉芽を擦り上げて、砕けそうな快感に意識が淀む。蜜は既に彼の太腿を濡らす程まで溢れかえっており、我慢していたせいもあるのか霞の限界も遠くはなかった。

「はぁ、はぁっ、んっ、ぁ、ぁっ♡」

 淫する霞の腰の揺れる速度は遅くなる所か速くなっていた。愛液でしとどに濡れた陰茎は擦られる度にくぐもった淫猥な音を奏でる。
 数往復ほど、回数を繰り返した時だった。体重を支えている彼が矢庭に動いた。
 持ち上げた両手を小ぶりな胸へと矛先を向ける。しかし、柔らかな触り心地を堪能するわけでもなく目的はピンと主張して震える小さな乳首。指の腹で捕らえると、優しく捏たり少し力を入れて引っ張ったりと弄ぶ。

「―――――――ッ♡♡♡」

 それだけで容易く限界点が決壊し、声にならない詰まった嬌声を彼に囁く。
 許容を超えた快感が津波の如く押し寄せ、彼女を思考もろとも飲み込む。過剰な快楽の余波が下腹部から背筋を通り抜けて、目の前が白く光ったかのような錯覚の後、陶酔感と脱力感の残滓がそっとのしかかる。

「――――はぁ……♡♡はぁ……♡♡んっ♡」

 暫く小刻みに躯を痙攣させて心地よい確かな余韻を味わうと、彼に接吻を交わしつつもたれ掛かった。オーガニズムによる快感が身体の中から抜け切っていないのか震えは止まらず、交わした口付けは覚束ない物だった。それでも、最後の一滴まで搾り取るように貪り合う。

「っ、ん……ちゅる……っ♡」

 暫し抱き合いつつ、安心感のある快感を感じあっていると絶頂の海に漂っていた霞がやおら動いた。肩で息をして、持ち上がった白い身体はうっすらと血色良く紅色に色付いている。
 動向を見守っていると、華奢な体躯を布団の上に広げた。そのまま、肩で息をしつつ脚をM字に折り畳むと小さな声で呟いた。

76名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:10:10 ID:vwIN8G02

「……そろそろ……お願い」

 無いなだらかな恥丘。陰唇は閉じていて幼い印象を与えるが、箍が外れた肉壺は汗と共に愛液が滴り、灯篭がほとを暗い中でも反照させ卑猥さがより一層強調されている。

「はやく、しなさいよ……♡」

 強烈な視覚的刺激。それを更に追い討ちをかけるかのように、彼女は自らの蜜液で潤った陰唇を人差し指と中指で開き、挿入を誘う淫靡な格好で彼を煽る。にちゃりと卑猥な音を立てて、白く濁った愛液が垂れる。
 普段はしっかり者として振舞っている彼女が目の前で、娼婦のように誘って来ている。普段とは違う、蠱惑的な魅力に心臓は早鐘を打ち鳴らす。なくなった理性を袋叩きにし、脳が彼を本能的な衝動に駆り立てる。
 淫らな甘い匂いに誘われるがまま、彼女に寄り掛かる。小さな輪郭に合わせるように身体を重ねと、彼女は来て、と囁いた。
 ぬらぬらと濡れる陰唇に先端をつぷり、とあてがう。潤滑油が充分過ぎるぐらいに溢れかえってるせいだろうか、少し力を入れるだけで亀頭は埋まり、すんなりと入ってしまった。

「ん、はぁぁぁ……♡」

 とろとろに蕩けた粘膜。狭い襞を掻き分け、ゆっくりと、ゆっくりと押し進める。膣肉は待ち望んだ物を歓迎するように歓喜に震え、潤んだ膣内を更にじくじくと蜜を溢れさせる。

「くっ、はぁ……」

 張ったエラが擦れる度に腰が浮きそうな快感とこのまま一気に突き込んでしまいたいという獣の本能が意識に混じるが、まだこの幸せに満ちた充足感と甘美な悦楽は手放したくはなかった。

「んんっ……♡」

 纏わり付く膣肉を抉った先には、コツンと膣内とは違った感触が。膣奥まで到達した、そう理解すると同時に彼女はくぐもった喘ぎ声を漏らす。体格差があるせいか4分の1程秘肉に埋まり切らず、肉竿の根元が見えている。

「はぁっ……♡はぁっ……♡」

 彼女は息も絶え絶えといった様子だが、愛液をだらしなく垂らす肉壺は意思を持っているかのように蠢き、もっと動けと言わんばかりに締め付ける。

77名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:11:56 ID:vwIN8G02

「……動くぞ」

 言葉が出る頃にはもう行動に移していた。恋人繋ぎで彼女の片手を絡め、太腿を掴んで動きを固定すると、密着状態だった子宮口に先端で小突く。それだけで彼を逃がさないようにと膣内をきゅうきゅうと収縮させるが、そんなことはお構いなしに節操のない肉棒は収縮する襞を無視して容赦無く穿いて引き抜き、より強く突き入れた。

「あっ、ぁん、ふぅ、んんっ♡」

 胎の隔てる入口を突かれる感触は筆舌に尽くし難い気持ち良さがあるらしく、トントンと小刻みにノックされたり、押し付けられる圧迫感だけで身体の芯から快楽の波が響き、ゾクゾクと皮膚の逆立つような感覚が彼女は好きだった。

「っ、ぅ、んぅぅ、あっ、ぅっ♡」

 初めのうちは単調な前後の往復だけだった動きが縦長の螺旋を描くように、膣奥から膣の側壁までくまなく刺激する。そして、ある程度彼女の反応を確かめるとピストン運動に切り替わる。
 しかし、先程のような小刻みな振り幅ではなく、一往復毎にゆっくりではあるが間隔は大きくなって、肉棒が抜けるぎりぎりから一気に腰を叩きつけて奥の奥まで突き入れる、乱暴な挿入と抽出だった。
 カリ首が襞を強く撫で上げ、膣奥が断続的に抉られる度に生まれる暴力的な快感が霞の脳髄奥深くに叩き込まれる。単純な運動故に生まれるはっきりとした快楽。
 肉と肉がぶつかるような音が、部屋を支配する。

「っふ、ぁ、ぁあっ、んんぅ♡」

 立て続けに襲う快楽に瞳に涙が零れ、噛み締める力もなくなったのか、緩んだ口元から段々と嬌声が漏れる。結合部には泡立った愛液で溢れ、行為の激しさが増しているのを表している。

「っ、っ、ふぁ、んっ、ぅ、ぅ♡」

 瞳を閉じて半開きの小さな唇からは、切なげな吐息が漏れている。往復する腰は段々と動きが速く、そして振り幅が大きくなってくる。数往復毎に彼女の身体がぶるぶると震える。その度にじゅんと濡れた感触が広がると膣内は一瞬収縮する。

「っ、っっふ、っんん♡♡」

 肉棒が子宮口を穿つ毎に詰まったような嬌声を上げて、形の良い眉に皺を寄せて唇から先よりも幾分か甘い声を上げた。軽く達したのだろう。その証拠に子種を強請るようにぎゅうぎゅうと肉壺が引き攣っている。
 狭い秘肉が搾り取ろうとしてくる。乱暴にストロークを繰り返している彼も、余りの快感につられて絶頂しかけるものの歯を食いしばって、悦楽に震える筋肉を無理やり動かす。

「っ、っ、っ……」
「ひ、ぃ、ひってる♡ひってるから、ぁぁっ♡」

 舌が攣っているのか、呂律は回っていない。オーガズムを迎えたばかりの膣内は敏感で、それこそ肉芽を弄られたかのような強過ぎる快感が連続して襲ってきている。

78名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:17:40 ID:vwIN8G02


「っ、ひぅ、ぁっ、あっ、ぁくっ、あっ♡♡」

 膣奥まで到達する度に、子宮口を押し拡げられる。その都度、彼女は壊れそうな刺激に何度も何度も絶頂を迎え、弓なりに痙攣しっ放しである。律動的に腰を揺すると、一突き毎に悲鳴が上がり、絶頂。引き抜けば張ったカリ首が敏感な襞を抉り、また絶頂。それでも彼女の膣内は彼を離そうとしない。
 挿入する度に肉棒を締め上げる膣内。限界を知らない絶頂と見境のない収縮に彼も限界が近づく。ラストスパートに入口から最奥まで強く、深く、刻むように突き挿れる。

「はっ、はっ、はっ……!」
「ひ、っ♡あっ♡っ♡ま、またっ♡」
「ぐ、ぐっ……っっっ!!」
「く、は、ぃ、い、いっひゃぅぅうっ!! ああぁぁぁっっ!!!! ――――っっっっっっ!!!!!」


 最後の一突き、奥に到達した瞬間。彼女の絶頂の断末魔が響いた時。彼の目の前が白く弾け、同時に背骨から衝撃が突き抜け、下半身が砕けるかのような凄まじい快感が襲う。二度、三度と弱く脈打ち、次いで歯止めが利かなくなった欲望の塊が一気に噴き出して、子宮一杯に拡がっていく。

「――――――っっっ♡♡♡♡」

 何度も何度も脈打つ肉棒。その微かな動きさえ気持ちいいのか、同じリズムで肉棒が跳ね返る度に身体が震え、注ぎ込まれる大量の精液をまるで飲み干すように、膣が収縮を繰り返している。だが、射精はまだ止まらない。彼女を孕まさんとばかりに肉棒はまだ子種を吐き出す。


 ――――――5分をも時間を掛けて漸く射精が治まった。
 彼は大きく息を吐き出す。強張った身体から力が抜け、心地良い余韻が訪れる。強張った筋肉は緊張が解け震えているものの、まだ動かせる。

「はっ♡ひっ……♡ぁ……♡♡」

 吐精が終わったのを見計らい、結合部に目をやると白濁液が胎入り切らずに漏れ出ていた。まだ硬度がある肉槍を引き抜けば、膣内に残った白濁液の残滓がこぷりと溢れてシーツを汚す。何度も突き上げたせいだろう、陰唇は閉じず膣内がヒクついて愛液と混じった子種汁が流れる様子を露わにしてしまっていた。
 その淫猥な光景にまた肉棒が臨戦態勢に入るが、彼女の事が気にかかった。
 視界を彼女の方に向けると、余韻を反芻しているのか少し視線が危うい。しかし、まだ意識はあるようで瞳は虚ろではなかった。絶頂の連続で体力は相当消耗した筈だというのに平気な辺り流石、艦娘だろうか。

「はぁ……♡はぁ……♡……ん……っ……はぁぁ……♡♡♡」

 陰唇を拡げ、零れる子種を見て嬉しそうに笑む。それだけで、彼に再び火を付けるには充分だった。徐に近づいて彼が優しく覆いかぶさる。彼女は僅かに驚いた様を見せたが、直ぐに抱き留めた。
 掻き抱くように、温もりを離さまいと言わんばかりに強く強く力を込めて、彼の欲望を受け止めた。
 夜の暗がりが昇り始めた朝日が空を青く色付けるまで……営みは続く。

79名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:19:09 ID:vwIN8G02
――――――――


 朝。昨夜の雨はもう止んでいて、外には何時も通りの、鎮守府の喧騒が窓の外で慌ただしく鳴り響いている。喧騒に混じるように、目覚まし時計が起きる時刻だとけたたましく騒ぎ立てる。

「んん……ぁ……?」

 顔に感じる温もり。頭が何かに包まれているような感触もある。耳に聞こえる騒がしい音と共に、ゆっくりと彼は目を覚ました。
 寝惚け眼に映る視界は肌色と淡いピンクの……
 脳がそれが何であるか認識すると、その正体が動いた。

「ぅ、ん……」

 頭上から聞こえる愛らしい声。何かに包まれて動けない頭を動かし何とか上げてみればーーーーー

「……あら、やっと起きたのね。お寝坊司令官」

 うっすらと目を開けて、優しげに微笑みを湛える彼女と目が合った。何気無く彼女の小さな左手で頬を撫でられ、温もりと冷たさを感じる。
 同じように彼が彼女の頬を撫でればくすぐったそうに笑って言った。



「おはよう」と。


 そして、おかしそう言うのだ。


「酷い顔よ。一緒にシャワー浴びなきゃね」と。

80名無しのおんJ提督:2015/12/06(日) 01:19:39 ID:vwIN8G02
過去作品ばっかですまんな、終わりやで

ほなまた……

81名無しのおんJ提督:2015/12/07(月) 20:15:05 ID:IleeSgxg
瑞加賀やで






 今日は冬の風が吹く12月7日。

 明日、12月8日はかの昔、真珠湾攻撃があった日である。ある空母娘はその当時を想起し、噛み締め、またある空母は栄光の日々を懐かしんでいた。はたまたある空母は自身が経験したことがないこの出来事の大きさを味わっていた。

 ここに2人、空母娘がいた。名前は加賀と瑞鶴、どちらもあの大海原の戦いに口火を切った者である。

「加賀さん、なんか用事?寒いんだけど。」
「少しぐらいはいいじゃない、瑞鶴。」
「だーから用事ってなんなのよ!少しぐらいは、ってどういうことなのよ!?」
「突然だけど、貴方に明日のプレゼントを予約済みなのよ。」
「え?プレゼント?」
「ええ、食べ物よ。意外と思ったかしら、瑞鶴?」
「いや、別に……明日はただ、真珠湾攻撃があった日だけじゃない?確かに私の初陣だけど……記念日とはちょっと違うと思うんだけど……。」
「まあ、いいじゃない。初出撃記念日なんだから。」
「そうね……ちょっと不思議な感じはするけど、もらっておくものはもらっておくことにするわ。で、プレゼントは何?」
「七面鳥。」
「七面鳥ですって!?冗談じゃないわ!ってなんでなの?」

 七面鳥。瑞鶴はその言葉に一瞬凍りつき、そして苛つきを覚えた。瑞鶴にはマリアナの戦いで艦載機が七面鳥撃ちと揶揄されるほど撃墜されていった記憶があるからだ。そして、加賀の口からたびたび煽り文句として耳にタコが出来るほど聞かされているということもある。ヒートアップする思考を抑えつつ、瑞鶴は理由を尋ねる。
「あら、どうしたの瑞鶴、要らないの?それなら葛城にあげようかしら。彼女ならきっと喜んでくれると思うわ。」
「そ、それは……」
 ずるい。葛城は瑞鶴を尊敬している空母娘である。しかし、葛城には七面鳥のくだりを知らない。彼女なら純粋に豪華な食事の前で目を輝かせるだろう。そして、瑞鶴自身も葛城から尊敬される先輩でありつづけるため、出来る限り不甲斐ないところを見せたくはなかった。今でも、葛城に見せたくない姿であるのに。
 加賀は瑞鶴の案の定の反応に見て、さらに追撃をかける。
「と言うより、もう予約しているからキャンセルは出来ないわ。」
「ったくー!最初から食べさせる予定だったでしょう!?」
 瑞鶴はやっぱりな、と思いつつ、美味しそうな七面鳥に想いを馳せていた。
「ええ、ただの七面鳥よ、瑞鶴?おいしそうな七面鳥。せっかく私が予約したから、食べてほしいわね。」
「加賀さんったら……もう……わかったわ……七面鳥いただくわ。」
「決まりね。明日の夕方には自室で待機しておくのよ、瑞鶴。」
「分かったわ……。」
「自室にいなかったら私が食べることになるから。」
「わかった、わかったわ。そうね!七面鳥を食べたかっただけだから!!もう!!!」
 瑞鶴はそう早口でまくし立てると、そそくさと自室へと戻っていった。
 こうして瑞鶴は加賀の作戦にまんまとはまり、七面鳥を食べることとなった。

82名無しのおんJ提督:2015/12/07(月) 20:16:48 ID:IleeSgxg
 12月8日当日。日が落ち、小宴会場では8名ほどの正規空母が騒いでいた。机の上にはサラダ、焼き鳥、七面鳥、そして鍋とごった返していた。特に瑞鶴はジューシーな七面鳥に夢中である。
「ん〜最高!加賀さんありがとう!」
「食べる方の七面鳥は良いでしょう、瑞鶴?」
「もちろん!葛城もほら!」
 既に葛城も七面鳥を頬張っていた。葛城は食べることに夢中になっており、ただただ無言で幸せそうに七面鳥にありついていた。

 正規空母の会の夜は長い。

(終)

83たまにはジョイナス:2015/12/08(火) 05:20:26 ID:ahcvioM2
秋イベ反省 おちんぽジョイナスだ!


高木「さて今日でイベントもおしまい秋刀魚からの長い秋もおわりです。でもおじいちゃんは寒い冬は苦手ですねえ」
福谷「今回のメンテナンス・アップデートではクリスマスmodeやクリスマスボイスを用意しているそうですね。
   やはり今回のアップデートの目玉は今まで無かった高雄型への追加要素があるというところですね」
高木「クリスマスmode?性なる夜にはやはりちんぽがふさわしい。
   田島!寒空に高々とちんぽ出せ!」
浅尾「田島君は年棒大幅アップでホクホク中だ!シーズンの反省も含めて僕が代わりにジョイナアアアアスゥ!」
小田「イベント反省! THE END猛省! こんだけやっても図鑑未完成! 備えろ遠征! 次の育成駆逐が安定!」
高木「小田、ロリコンだったのか(呆れ)憲兵には通報しておいた
   しかし、あのJP?、なんですかあれは、私の自慢の駆逐艦たちの主砲がまるでジョイナスできないじゃないですか」
福谷「監督、ジェルミー・パウエルではありません、PTです…
   これでも史実どおりのステ調整だという意見もあります。
   ただやはりS逃しの原因になりやすいので、おっしゃってることはよくわかります」
荒木「群れる馬…?落合さんならただ一人の駿馬を愛してくれるから、こんな敵実装しないのに」ヒヒーン
高木「黙れ素人が! あの幼子イメージはおじいちゃん新たな境地に辿りつきそうです」
坂井「もうすぐ3周年でも新たなエロ需要を提供し続けるその姿勢
   艦これの未来は明るい(ガッツポ)」
吉見「なんてことだ…なんてことだ…」

84名無しのおんJ提督:2015/12/17(木) 01:04:41 ID:h3z3.s2E
昨日から新たな海域の輸送作戦が始まった。歴戦の猛者はもうバニラ湾まで達したらしい。一方で戦力に乏しい我らは先任者の情報を待つことにしたが・・・。


提督「もう我慢できねぇ!出撃だ!」
霞「待ちなさいクズ!約束が違うでしょうが!」
提督「だって他所の提督は出撃してるのに・・・ちょっとくらいなら・・・」
霞「情報が揃うまで待機って何度言えばわかるのよこのクズ!朝まで待機!」
提督「うぅ・・・E1くらいなら・・・」
霞「あーもうめんどくさい縛り付けてやるわ!」
提督「えっ・・・ま、待っ・・・」



提督「何も手も足も縛らなくてもいいのではないでしょうか」
霞「だめです」
提督「うぅ・・・」
霞「小娘にこんなことされて恥ずかしくないの?」
提督「恥ずかしいです・・・」
霞「みじめよね。ふふっ…」スリスリ
優しく股間を撫で始めた。
提督「ぅ・・・」 
霞「もうおっきくなってきたわ」ジジー
社会の窓が開かれ、イチモツが溢れてくる。
提督「うっ・・・」ボロンッ
霞「ちょっと触っただけでビンビンね」シコシコ
提督「くっ・・・あっ・・・アーイキソ・・・イクイク」
霞「誰がイっていいって言ったかしら?」
提督「もうイきそうです・・・イかせてください・・・」
霞「どうしようかしら」シコシコ
提督「くっ・・・」
霞「まだ駄目よ」 
提督「そんな・・・」



およそ30分に渡る寸止め地獄で、イチモツはパンパンに膨れ上がり、我慢汁でベトベトになってしまった。
提督「うぅ・・・許して・・・」
霞「出してないのにビクビクしてるわ」
提督「はぁはぁ・・・」
霞「さて」
そう言うと、向き合う形で私の上に股がってきた。すぐ目の前に霞の頭が見える。
提督「まてまて、付けないとまずいだろ」
霞「そうね、出したら妊娠しちゃうかもね・・・んっ・・・」
いきり立ったイチモツが霞の中に飲み込まれていく。極限までシゴかれたイチモツは気を抜けばすぐにでも爆発しそうだ。
霞「いくら提督でも妊娠させたらマズいわねぇ」
そういいつつ腰を動かしていく。
提督「うっ・・・くうっ・・・」
霞「んっ・・・出したら妊娠しちゃうかもね・・・我慢しないとね」ズンズン
提督「そんなっ・・・うっ」
霞「ほら我慢しなさいな」ズンズン
提督「もう出るっ・・・!」
焦らされ続けたイチモツから精液が鉄砲水のように溢れ出し、目の前が真っ白になった。
1分も持たずにぶちまけてしまった、




提督「ふぅ・・・たっぷり出してしまったな」
霞「出しすぎよ、本当に妊娠しちゃったかもね」
提督「そしたら二人で育てていけばいいんじゃないかな」
霞「そうね・・・」
提督「さて、一発出したし何発出しても同じだな」
霞「随分と元気なのね、いいわよ」







朝霜「よっ!昨夜は帰ってこなかったけどどうしたんだ?」
霞「ちょっと仕事が終わらなくて」
大淀「その割には目がキラキラしているようですが」
霞「な″っ」
足柄「ふぅ〜ん?そっか〜そうだったんだ〜」
霞「な何よ司令のこと少しくらい感謝してるし…ち違う!」
清霜「まだ司令も何も言ってないよ」
大淀「熱い夜を過ごされたようでなによりです」
霞「〜〜〜〜ッ!!」




って感じの薄い本を読みたい。

85名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 04:48:14 ID:2QA0o0tE
しば駆でジョイナス!2016元旦ともに!

敷波「みんな新年あけおめことよろだよ、正月といえばビッグな臨時収入!司令官!お年玉は?」

綾波「司令官はいま1-3任務の羅針盤とダンス中です、だから代わりに綾波が明〜けました〜!!!!!!」

深雪「オショウガ・ツー! カドマ・ツー! 改ツーフラグもいよいよ立った! 
   晴れのしおいは 彼の気負い! きたよーきたきた期待の時が!」

敷波「深雪ちゃん、今年も衝突には気をつけるんだよ。でも2016年は何か起こる気がするよね…」

白雪「駆逐はもちろんほかの艦種でも機運が高まってますね。ちなみに改二候補有力な初雪ちゃんのコメントはこちらです」

『ちゃんと挨拶できたし、もう今年はがんばらなくても良いや…』

叢雲「そんなことより、私の僚艦の機運も高まっているのよ? なっ!別に一人で寂しいわけじゃないんだから!」ツンデレー

吹雪「艦これのメイン絵師の復活…、3周年を迎えてもまだまだ私たちの活躍は終わらないんだから!」ガッツポ

磯波「なんてことだ…なんてことだ…」

86名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 04:51:44 ID:2QA0o0tE
あ、アゲとこ

磯波はぶったのはもう許せるぞオイ!

深雪磯波ラインとはなんだったのか…

87名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 16:32:15 ID:eq2u.35M
サカサカサ…スタコラー

「ZZZ…」

「ちゃんと寝てますね…皆さん、用意はいいですか?」
「バッチリだよー」
「ウイー」ヒック
「ムニャ…ムニャ…眠い…帰りたい…」
「ダメだよ、折角今日はみんなで迎えるって決めたんですから」
「そうだぜ、お祭りは楽しまなくちゃな!」
「あ、そろそろですよ。3…2…1…」


 2 0 1 6 年 1 月 1 日 00:00


綾波「しんねん!あーけましら〜!!」チュドーン!!

「ファッ!?」

深雪「深雪スペシャル!2016verだぜ!」カタメー

「」

深雪「落ちたな(確信)」

吹雪「私がやっつけちゃうんだから!」ドサー

(おお…視界がめっちゃ白い…)

吹雪「着地をミスった!?」

白雪「吹雪ちゃんは相変わらずね。司令官 明けまして、おめでとうございます」ニッコリ

「あ…おめでとうございます… えーと…これはどういうことなのかな…?」

吹雪「そりゃもちろん!新年の挨拶ですよ!挨拶!」

「パンツも含めてちょっと刺激的じゃないですかね…あと寝正月にしたいから起こしたりするなって言ったような…」

敷波「そんなの水臭いんだよね〜あったあったポチ袋♪」

「あ、こら勝手に引き出しを漁るな」

敷波「いいじゃんいいじゃん♪………!?」

メッチャスクナイ…
ニンズウガオオイカラネ…

88名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 16:33:16 ID:eq2u.35M
初雪「ん…」ポンポン

「え?」

初雪「……」ブツブツ

「はい?」

初雪「明けまして…おめでとうございます!」キリッ

「お、おう…」

初雪「じゃあ…もう寝る…」ピュー

「そこ俺の布団…」

初雪「あ! そうそう艦娘対抗歌合戦で優勝したんだよ、じゃあ」バサ

「だから俺の布団… そうなんか寝てる間に昨日はみんなでそんなことやってたのか…」

深雪「全く子供みたいな奴だよなー司令官はよー 8時に寝るとかいろいろ正月を損してるぜ」

吹雪「司令官がいなくても大晦日のイベントは楽しかったですけど、ちょっと寂しかったんですよ」

白雪「そうですよ、隼鷹さんたちも飲ませて潰す奴がいないって残念がってましたし」

綾波「エッヘヘーwwおかげでしれーかんの分まで一杯のめらしら〜」フラフラー

敷波「もう綾波は帰ったほうがいいんじゃないかな…(綾波の分チョロまかそうっと…)」

「付き合い悪くてすまんな、ちゃんと蕎麦食べたときまではいただろ?たっぷり寝られる幸せを子供は理解できんのだよ」

吹雪「毎日疲れてるから、お正月くらい休ませてあげても良かったんですけど折角なので」

深雪「明日寝ればいいじゃん!今日の昼間は羽根突きで動きまくってもらうからな〜ぼろ雑巾のようにしてやるぜ」

敷波「初詣とか…行ってもいいんだよ?あ、みんな一緒でいいから」

「そうなるから今日寝ようって思ってたんだがな…」

綾波「らめですよ〜きょうは〜ねかせませんからね〜」ダキッ

(酒臭い綾波……ええな…)

「しょうがない子やな〜w」

吹白深敷(なるほど…酔ってたら許されるんだ…)


白雪「さて、まあこの時間なら今から寝ても大丈夫でしょうから、私たちはお暇しますね」

吹雪「朝8時に起こしに来ますからね」

深雪「まあこの深雪様は日の出まで起きてるけどな!」

敷波「じゃあまた朝にねー ちょっと綾波連れていくから誰か手伝って」

深雪「しかたねえな〜」

ヤンヤヤンヤ…



「行ったか…やれやれ…とんだ年越しだったな…でも来年からは日付変わる瞬間まで起きてやるとするか…」
「まあいい、来年の話をいまからしたら鬼が笑うどころじゃないしな、さて寝正月の続きを…」

膨らんでいる布団

「おいおい…初雪忘れてるじゃねえか…」
「しかたない…一緒寝てても大丈夫だろう」フトンメクリー

初雪「ハッ!」

「ちょっと待て!布団の中でPC出して何やってるんすか!初雪さん!てかどこからPCでてきた」

初雪「待って、今大事なところ…司令官の布団の中から生放送してるから…視聴者数100超えてる…」ビッ

「そのサムズアップはなんなの…」

初雪「視聴者から 凸キタコレ!とか、追い出して寝室占拠しようずwww とかっていうコメントがたくさん…」

「艦娘がコメントしているとはにわかに信じがたいな」


初雪「ということで、ちょっとこの部屋借りるから出てって…」
「ええ…」

初雪「全艦娘が注目してるんだよ?」

「マジかよ…逆らったら、後日大変な目に遭いそうだな、わかった好きにしな、なんか物が無くなったりしても何も言わない」

初雪「話がわかる人でよかった…しのびねえな」

「かまわんよ」



―――
――――――
―――――――――――――――

89名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 16:33:59 ID:eq2u.35M
「さて、というわけで無事追い出され、手持ち無沙汰な俺は外で一服してるわけだが…」

「寒い…寒すぎる…上着着ただけで寝巻きだし…それに日の出まであと6時間以上あるんだよなあ…」

「簡単に部屋を明け渡したのは間違いだったな…」

「どこかに人がいそうなところは… ! 食堂だ!あそこならおせちやら何やらで人がいるはず」

「鳳翔さんなら、どこかで寝させてくれるかも知れん、行くぞ」


  (移動中…)


「着いた!明かりもついてる!ここが避難所や!」

「おじゃましまーす!」バーン!

「!?え!誰ですか!?」

「鳳翔さんじゃない!?」

「磯波!? どうしてここに!? あとここには磯波しかいないのか?」

磯波「え、あ、はい…おせちはもう出来てあるのでもうここには私以外誰もいません」

「そうなのか…そういえばさっきの騒動のときに磯波はいなかったな…」

磯波「そ、それは…これをお持ちしようかな〜って…でもちょうど良かったです今出来たところなので…
   参加しないか?って深雪ちゃんに誘われたんですけど、その話を聞いて私も何かしてみようって思って…
   でもやっぱりなんかおかしいですよね…」

「…… いやおかしくなんかないぞ、すごく嬉しいぞ磯波…」

磯波「本当ですか!あ、いまお持ちしますね。はい、お汁粉です。」

「お汁粉かあ、外寒かったから地獄に仏だよ…」イタダキマスー

磯波「お雑煮にしようと思ったんですけど、好みを聞き出せなくて…」 

「お汁粉のほうが俺は好きだぞ。うむ、間宮のと比べて小豆の粒が残ってて俺好みの味だ。暖かい甘さで生き返るようだよ」

磯波「嬉しいです!お代わりもあるんですよ。」

「いいねいいね!」

磯波「よかった頑張って…提督が起こされたあと寝ちゃうと思ってたので、朝の忙しい時間だと迷惑かな?と思ってたんです」

「あーそうだな、朝は絶対やつらに囲まれてると思うわ、ある意味初雪はグッジョブだったな」

磯波「へ?初雪ちゃんが?」

「まあこんなことになっててな…(事情説明)」

磯波「じゃあ今日は朝まで部屋に帰れないんですか…」

「そうなるな、悲しいことに」

磯波「提督の睡眠時間が心配ですぅ… は! じ、じゃあ隣の宿直室なら気兼ねせず眠れますよ!私がここを使った後そこで寝るつもりだったので」

「本当か!良かった、これで寝られる…」

磯波(良かった…朝一で届けようと思ってた準備がうまくいったみたい…)
  「じゃあ私は後片付けするので、提督は先に行っててください」

「いや俺も手伝うよ、それから一緒に行こう」

磯波「え?いいんですか?」

「少しくらいはお礼をしないとな」


―――――しばらく後――――――


提督!泡が残ってますよ!
きゃあ!水出しすぎです!

90名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 16:34:33 ID:eq2u.35M
「布団はあったけえなあ…」

「でもちょっと疲れました…」

「ホントごめん…」

「あんなに下手クソだとは思わなかったです」クス

「家事は向いてないって良くわかった」

「私は毎日手伝ってますよ、でも冬の洗い物はつらいので今回提督に押し付けようと思ったら逆効果でしたね」

「水跳ねさせて磯波にかけてしまって、すまん」

「良いんですよ…提督にくっついてると本当に暖かいです」

「手…大分冷たいな…ヒンヤリして落ち着かん」

「ご、ごめんなさい…」

「安眠を邪魔する冷たい手はこうだ!」

「ひゃあ!急に握らないでください! は、恥ずかしいです…」

「でもこうしないと温まらないだろう?」

「ううう…」

「そもそも、二組布団敷こうって言ったのに、一緒に寝るって言ったのは磯波のほうなんだよなあ」

「もうやめてください!それは水かけた提督も悪いんですよ!」

「だから謝ってるだろう?それじゃあこうしよう」

「きゃあ!?」

「そら逃げられないぞ、このまま磯波が寝るまで俺が抱きかかえたままだからな」

「うう意地悪ですぅ…」

「おやすみ、磯波」

91名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 16:35:12 ID:eq2u.35M
深雪「ちっくしょー!寝過ごした!日の出まで起きようと思ってたら知らない間に寝ちまってたぜ!」

深雪「ん?なんか食堂のほうが騒がしいな…」

ワイワイガヤガヤ…

深雪「すまん、何かあったのかい?通るよ!通るよー!あっ…」


司令官「スヤァ…」
磯波「スヤァ…」


「一部の過激派が発見し、ここで晒すように仕向けたらしい」
「これ起きたらどうするんだろ」
「新年早々ネタですか!?」
「さすがにやめたほうが…」

「Don't touch ! デース! 規制線の中には立ち入らないで欲しいデース!」



深雪「新年早々大変だなあ、司令官…」


―おわり―

92名無しのおんJ提督:2016/01/01(金) 16:37:57 ID:eq2u.35M
(*^◯^*)磯波の正月ボイスがないから無理やりポジってやったんだ!後悔はないんだ!

(*^◯^*)嫁をお年玉要求銭ゲバ野郎にキャラ崩壊させるのは意外と楽しかったんだ!後悔はないんだ!


あけましておめでとうなんだ!これからもよろしくなんだ!

93名無しのおんJ提督:2016/01/03(日) 10:02:43 ID:flTzcc1E
う〜んこのほのぼの感 ええねぇ…
よろしくやで〜

94名無しのおんJ提督:2016/01/03(日) 23:24:10 ID:ZNlifuIA
読みづらいですが、投下しておきますね
取り敢えず突っ込みどころがあったらアドバイスの方をお願いします
艦娘との出会い

西暦2027年12月10日
F135エンジンの唸る愛機のF-35の前に私は緊張しながら乗り込もうとしていた。訓練ではなく初めての実戦に行くからである。
 西暦2025年12月7日に突如米国ハワイを襲った生命体、深海棲艦は各地で撃破されつつも数が減ることなく、物量を生かして着実に制海権を奪いつつあった。そしてその魔の手は日本にも及ぼうとしており、既に硫黄島付近に連中の姿は見せ始めていた。それを迎撃するために日本に取り残された米国海軍第7艦隊および国防海軍(海自)や国防空軍(空自)が展開しつつあった。それに私も加わろうとしていた。
管制塔「発進を許可、幸運を祈ります」
私は「了解」と言い、スロットルを思いっきり引いて空に上がった。
「隊長、敵は遠距離からの攻撃で仕留められるらしいですよ。これだと訓練よりは楽かもしれませんね」
慢心は駄目だと私は言ったが、各国からの戦闘記録を見てから私も楽勝だとは思っていた。
「隊長、下を見てください、すごいですよ」
と別の部下が言ったので下を見たら、下に第7艦隊と第1護衛隊群の艦隊が見えた。あまりの壮大な姿に息をのんでいたが、突如無線が入ったので、慌てて応答した。
「こちらはAWACS、敵機の大編隊を確認、直ちに米軍や他の飛行隊と協力して迎撃せよ」
私は了解と答えると前方から来ている敵編隊50機のうちの2機にロックオンしてアムラームミサイルを撃ち撃墜した。他の飛行隊の迎撃もあって第一次攻撃隊は壊滅させた。
この調子なら初陣は無事帰れそうだと思っていた時に突如海上の旗艦いずもから緊急通信があり別の敵飛行隊がこちらに来ていると通信があった。レーダーを慌てて確認すると微弱ながら反応があったので他の飛行隊とその方向に行き、迎撃したがかなりの数が残っていたので、
ドッグファイトに持ち込むことにして敵機に接近して絶句した。
ほぼ球体ものが空を飛んでいたからである。しかもそれは生きているかのように口を上下に動かしながら編隊を組んでいるのである。腰が引けながらも他の友軍と機関砲で撃墜しながらも数が減らずに艦隊上空までドッグファイトしていたその時、
一機の敵機がイージス護衛艦こんごうに体当たりをしようとしていた。それを見て私はとっさに操縦桿を下げ脱出し機体を敵機に体当たりさせた。私はこんごうを守れたことに安堵しつつ艦隊の外れの海面にパラシュートで落下したが対艦ミサイルの迎撃を生き残った敵戦艦の砲撃が艦隊を襲い始めていた。

95名無しのおんJ提督:2016/01/03(日) 23:29:16 ID:ZNlifuIA
もう駄目だと思ったとき海面を浮ぶ深海棲艦とは違う人型の姿が複数見えた。彼女たちは弓を持っており、弦を引いて矢を放つとそれらがかつての太平洋戦争で活躍した零戦や97艦攻、99艦爆になって飛び立っていった。
それとは別方向から私に接近してきた彼女はセーラー服を着ており、私があっけにとられているとこう言った。
「私は大日本帝国海軍所属駆逐艦吹雪です。大丈夫ですか?」
言葉も出なかったが無線の「海に少女が浮かんいでる!」「敵戦艦、沈黙!当方の攻撃ではありません!」や「隊長が…」という声で我に返った。
その後、私はその吹雪を名乗る少女にお助け出され、海戦自体はいくつかの艦艇の損傷があったぐらいと数機の戦闘機を失ったことで勝ち、さらに深海棲艦により対抗できる存在である艦娘を手に入れ、人類は本格的な反攻を作戦が始まろうとしていた。
それから2週間後、私は初めて艦娘と遭遇した人物として「提督」に選ばれ、海軍に出向し、他の「提督」に選ばれた人たちと練習巡洋艦の3人(香取、鹿島、香椎)から指導を受けた。
その後に海軍の航空隊の基地がある鹿屋基地に隣接している鹿屋鎮守府に着任することになった。
私が鎮守府に入り、執務室に入った時に配属されている艦娘が入ってきて敬礼した後に横一列に並んで自己紹介を始めた。
祥鳳「私は軽空母祥鳳です。小柄ですが、妹の瑞鳳と頑張ります。」
瑞鳳「私は瑞鳳です。練度が上がれば正規空母並みの活躍をして見せます」
伊勢「航空戦艦伊勢です。この部隊に配属されて光栄です。」
日向「同じく航空戦艦日向だ、航空戦艦の戦い方を見せてやるさ。」
摩耶「よ、アタシ、摩耶ってんだよろしく!」
鳥海「摩耶が失礼な言葉遣いしてすいません、あ、私は鳥海と言います。」
秋月「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。ここに推参致しました。防空戦闘はお任せください!」
照月「秋月型防空駆逐艦、二番艦の照月よ。秋月姉さん同様、どうぞよろしくお願いします。」
皐月「皐月だよっ。よろしくな!」
卯月「卯月でっす! うーちゃんって呼ばれてまっす!」
深雪「深雪だよ。よろしくな!」
吹雪「はじめましてってあれ?…失礼しました!吹雪です。よろしくお願いいたします!」
一通り自己紹介が終わったので私が自己紹介をした後に訓示を言って解散させた後に吹雪を引き止め礼を言った。
「あの時はありがとう。吹雪。」
吹雪「いえ、その…私は当然のことをしただけです…それよりもこれからよろしくお願いします。」
その後私はこの部隊の特性を見極めるため資料を見た。
どうやら他の部隊の防空の手助けや対潜戦闘をするための遊撃隊染みた部隊のようだ。
資料を一通り読み終わって窓開け海を覗きながら私はこれからの事を考えてため息をついた。
-終わり―
戦闘シーンはないですがこんな感じです
続編は評判次第で書こうと思います
しつこいですがアドバイスの方をオナシャス

96名無しのおんJ提督:2016/01/03(日) 23:53:01 ID:ck0Ms3To
真面目路線いいゾ〜これ

ここは気軽に投下してええから、どんどんやってクレメンス。
これでS(しばふ)S(専)の会にせんでええわ

97名無しのおんJ提督:2016/01/04(月) 00:07:36 ID:ZNlifuIA
>>96
サンガツ
しばふニキについて話し合うのも楽しそうやな

98名無しのおんJ提督:2016/01/04(月) 00:16:32 ID:ck0Ms3To
早めにするんやで、ワイがしばふ艦SS降下作戦考えてるから(制作中並感)

99名無しのおんJ提督:2016/01/04(月) 18:04:11 ID:ZNlifuIA
>>95の続編やで
初めての演習
時間が昼を回っていたので食堂に行くことにした。食堂には鎮守府の設立を祝って給糧艦間宮を名乗る子が横須賀から来ていた。聞くところによると彼女も艦娘だという。私は金曜だったので海軍の風習に従ってカレー(中辛)を頼んだ。そして配属された子達が机に固まって雑談しながら昼食を食べていたのでそこに向かうことにした。
「祥鳳だっけ?ちょっとそこに座っていいかな?」
祥鳳「提督!ええ大丈夫です!」
私は座るとともに質問攻めにあった
特に聞かれたのは空軍とはどんな組織だということと、なぜパイロットの私が提督になったのかということだったので一から説明することにした。
提督「空軍、もとい日本国防空軍は航空自衛隊という組織の発展で…」
といった具合にカレーを食べながらかれこれ20分間説明し最後に提督になった理由を答えた。

提督「私は味方の船を守るために敵に体当たりをして脱出し、海面に漂っていたところを吹雪に助けてもらったのが世界で初めて艦娘と遭遇した事例らしくそのおかげでな。」
深雪「お、吹雪赤くなってるぜ」
吹雪「深雪ちゃん!」
摩耶「それにしてもあたしらが海の底にいる間に色々あったんだな」
日向「そうか瑞雲みたいな水上機は消えたのか…」
伊勢「そういえば日向、私たちは水上機を訓練でしか積んだことないのになんで日向は瑞雲などの水上機の事が気になるのさ?」
日向「なぜか知らんが、この体を手に入れたら瑞雲や空を飛ぶものにあこがれるようになってな…」
鳥海「そういえば私も摩耶みたいに防空改修してないのに対空戦闘が気になります」
秋月「私と照月も元から対空艦なのですが、同じような事思っていました。」
照月「私も秋月姉と同じものを感じます」
提督「そういえば気にしているメンツが護衛艦に居るから関連があるのかもしれんな」
卯月「うーちゃん、難しい話ししていて退屈だぴょん」
皐月「卯月ちゃん、失礼だよ」

提督「卯月の言っている事も一理あるな…そうだな、君たちの興味を持ったことや趣味とかについて話そうか」
瑞鳳「私は最近、料理にはまっていますね。」
祥鳳「私は茶道とか気になりますね…機会があればやってみたいです!」
日向「私は艦載機の整備だな…」
伊勢「私も同じだなあ…物をいじくるのが好きになったなあ」
摩耶「あたしは趣味なんてないし…」
鳥海「そう言ってるけど雑誌のモデルの服装見てショッピングとかに行きたいって言ってたでしょ」

100名無しのおんJ提督:2016/01/04(月) 18:09:38 ID:ZNlifuIA
摩耶「そんなことねえし…」
提督「まあ戦闘が落ち着いたら暇ができるからそれまでの辛抱だな」
鳥海「そうですね」
秋月「私は照月と共に鎮守府の裏で野菜を育てようと思ってます」
照月「テレビを見て新鮮な野菜が食べられたらいいなと思っていてそこからですね」
提督「野菜つくりは大変だからたまには手伝うよ、こう見えても実家は農家でよく手伝いをしてたからね」
秋月照月「その時はよろしくお願いします」
皐月「ボクと卯月ちゃんは趣味決めてないなあ」
卯月「うーちゃんは楽しければ何でもいいぴょん!」
吹雪「私は釣りですかね…深雪ちゃんとテレビの釣り番組見ていたら興味を持っちゃって…」
深雪「私も吹雪と同じだぜ!」
提督「そうか…近くにちょうど海沿いだし、釣り道具は近くのお店から調達してこよう」
吹雪「司令官がそんな事しなくても大丈夫ですよ」
提督「恩返しみたいなものだから気にしないでいいよ、さて食器を戻すか…」
そして私は食器を戻し執務室に戻った。

連絡があったみたいなので折り返し問い合わせたら、明日の10時にあぶくま(Ⅲ)型護衛艦×4隻とこちらの駆逐艦で演習してほしいとの事だった。
目的は人型の深海棲艦に対抗するためのデータ取りらしい。
そのことを鎮守府内放送で伝えて鎮守府の散策したのち、工廠に居た整備の人達と妖精さんに挨拶して、みんなと夕飯を食べたのちに21時に就寝することにした。
そして翌日私は演習するメンツと呉にUS-2で行き、艦娘の体に演習用の器具を取り付けさっそく演習を開始した。

敵役の護衛艦は防御重視の輪形陣を取りながらMk45 5インチ砲の射程距離に詰め寄ろうとしていた。
提督「モジュール装備の対艦ミサイルはないのか…単縦陣で移動だ!小回りを利かして敵艦隊の左側面に回れ!」
吹雪「はい!私が先頭で深雪ちゃん、皐月ちゃん、卯月ちゃんの順で行きます!」
綺麗な単縦陣になり敵の左側面に突入した。敵役からは砲撃を表す演習器具の光が頻繁に見えるが吹雪たちには当たる様子はない。
そうこうしているうちにあっという間に左側面にいた「じんつう」の右側面に攻撃が命中し、撃沈判定を貰ったらしく、機関と砲撃が停止した。
その後輪形陣の後ろにいた「なか」が左翼に行こうと移動したが後方に回り込んだ吹雪たちにより艦尾に攻撃が当たり撃沈判定を受けた。
その後敵役の艦隊の後ろに回りながら、右側面後方に回り込み敵役の「せんだい」、「あぶくま」に攻撃をし、演習上では撃沈する形になった。
わずか30分にも満たずに演習は終わった。演習後のミーティングが終わりUS-2で鹿屋基地に戻った。
吹雪たちは疲れていたため寝ていたが私は今回の演習で彼女たちに恐ろしさを少し感じていたが気にしないことにした。

101名無しのおんJ提督:2016/01/04(月) 18:11:53 ID:ZNlifuIA
最後に用語解説
あぶくま(Ⅲ)型護衛艦(現DE-X)
先代あぶくま型(今は現役)などの一部護衛艦の後継として開発建造されたコンパクト護衛艦で配備数は25隻。
モジュール装備によって装備の入れ替えが可能になっており対艦仕様、掃海仕様などになったりする。小中規模の作戦においては艦娘の指揮所兼母艦として活躍する。
武装(素の仕様)
Mk45 5インチ砲、MARLIN-WS×2門、ヘリコプター格納庫上にSeaRAM×1基
参考画像
http://i.imgur.com/heKs3AQ.jpg
http://i.imgur.com/BYG1XSS.jpg
http://i.imgur.com/L1xs8o2.jpg

US-2
みんな大好き大艇ちゃんの子孫。本来の用途は救難だが、哨戒機や輸送機として運用されている。

なんか気になるところや誤字があったら意見をオナシャス


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