その声は澄みわたったような、女性の声だった。
しかし、俺の周りにはにとりと愛里しかいなく、2人とも当たりをキョロキョロと見回している。
将「お前は誰だ!?」
???「Irene is my overall traffic controllers Gleipnir(私はグレイプニル総合管制官アイリーンです。)」
愛里「グレイプニルですって!?あれはあの時撃墜したはず・・・。」
確かにその通りだ。3年前俺がまだナイト隊に居たころ、俺達は空中要塞グレイプニルを撃墜した。
だが、声の主は自分がグレイプニルの総合管制官といっている。
将「どういうことだ!説明しろ!」
アイリーン「I was created by the imposition of your spell cards(私はあなたの発動したスペルカードによって生み出されました。)」
なるほど、そういうことか。俺の発動したスペルカードが原因・・・なら・・・。
アイリーン「What is your master?(あなたがマスターですか?)」
将「ああ、そうだ。俺は闇影 将お前を生み出した人間だ。」
アイリーン「Master certification is complete(マスター認証完了。)」
将「よろしくな。」
アイリーン「Thank you(よろしくお願いします。)」
にとり「そんな悠長な事してる場合じゃないよ!もうすぐこの上に来るよ!」
将「おっと、そうだった。アイリーン、現在可能な攻撃兵装は?」
アイリーン「Possible attack weapon, 25mm Gatling gun, 40mm gun, 105mm howitzer, canon shock, SWBM, is
(攻撃可能兵装は、25mmガトリング砲、40mm機関砲、105mm榴弾砲、ショックカノン、SWBM、です。)」
グレイプニルの兵装にAC-130Uスプーキーの武器まで積んでやがる・・・。こいつはかなり強力な兵器だ。
将「地面に、骸骨は確認できるか?」
アイリーン「Yes, it can not determine whether a skeleton until we see an army of white
(はい、骸骨かどうかまで確認できませんが、白い大群を確認しました。)」
将「よし、それを殲滅しろ。但し極力地面に衝撃を与えるな。武器選択はお前に任せる。」
アイリーン「OK master」
その直後、ちょっとしたゆれが1分間ほどあった。
にとり「うわぁ〜。」
愛里「ちょっと、将!見に来なさいよ!すごいわよ!」
愛里に言われモニターを覗くと骸骨が何らかの攻撃でどんどん灰になって言っている。
そして、スレが収まると同時にアイリーンお声が聞こえる。
アイリーン「Complete annihilation(全滅完了しました。)」
将「了解した。それよりお前はどんな姿をしているんだ?」
アイリーン「I figure itself Gleipnir(私の姿はグレイプニルそのものです。」)
将「なら姿を見せてくれ。」
アイリーン「Yes, please come out to your outdoor(はい、皆さん屋外に出てきてください。)」
将「2人とも外に出るぞ。」
愛里「分かったわ。」
にとり「わかったよ。」
俺たちは階段で外に出る。
だが何も居ない。
すると、一瞬空が陽炎のようにぼやけ、空中要塞グレイプニルが姿を現した。
ガウス「おいおい・・・嘘だろ!?」
サスケ「空中要塞・・・グレイプニル・・・。」
猛「なんであいつがここにおるんや!?」
叶夜「隊長今回の敵はまさか・・・。」
将「残念な知らせだ。あれは味方だ。」
愛里「私も最初は驚いたわよ。まぁ、攻撃してくる気はないみたいだしいいんんじゃない?」
ガウス「2人がそういうのなら・・・。」
将「アイリーン、仲間だ。挨拶しておけ。」
アイリーン「Irene is my overall traffic controllers Gleipnir(私はグレイプニル総合管制官アイリーンです。)」
すると、魔法の森のほうから文がやってきた。
文「文々。新聞で〜す。・・・あややや、これはすごいですね〜。」
将「どっから情報仕入れてきたんだ・・・。」
俺は頭を押さえながら、ため息をつく。
文「私の情報網を舐めてもらっては困りますよ〜。」
アイリーン「Many from the northern end of the heat source, like a fighter
(北の端から熱源多数、戦闘機のようです。)」
将「数と機種は?!」
アイリーン「The model B-2, F-15E, MiG-23, F-117, a mixture of more than 200 total in formation
(機種はB-2、F-15E、MiG-23、F-117、の混合編隊で総数200以上です。)」
叶夜「200以上!?多すぎます!」
将「・・・SWBM発射用意!目標、敵戦闘機部隊!」
アイリーン「SWBM provides complete, verify the target(SWBM用意完了、ターゲット確認。)」
将「発射!」
グレイプニルの背面サイロから弾道ミサイルが発射される。
数十秒後、SWBM独特の爆発音が聞こえた。
アイリーン「I destroyed the enemies of the target point, there is still aircraft
(目標地点の敵を破壊しましたが、まだ残っている機体があります。)」
将「機種と数は!?」
アイリーン「The model F-15E, the number is 48(機種はF-15E、数は48です。)」
将「分かった。全機出撃用意だ!急げ!」
猛「へいへい、隊長も人使いが荒いなぁ〜。」
ガウス「いっちょやりますか!」
そういって、全員機体に乗り込んでいった。
将「紫、霊夢に結界を。文、取材はこれが終わってからだ。」
紫「わかったわ。」
文「そこは、お気になさらずに。現場で取材しますから。」
将「だめだ、こっちの弾幕ごっことは訳が違う。」
文「いいえ、行かせてもらいます。」
将「・・・好きにしろ。ただし、俺たちの邪魔はするなよ。」
文「もちろんですよ。」
俺はしかたなく、文にOKを出して戦闘機に乗り込んだ。
将<こちらナイト1。遅れてすまない。全機出撃だ!>
ガウス<ヒーハー、天使とダンスの時間だぜ!>
叶夜<こちらナイト6。ナイト4、撃墜されても知りませんよ?>
サスケ<・・・・・浅はかなり。>
猛<こちらナイト10。ナイト6、そう硬い事言わんでええやないか。>
叶夜<こちらナイト4。そういうあなたもですよ、ナイト10>
愛里<あんた達、ちょっとは静かにしなさいよ!>
将<お喋りはここまでだ。敵さんのお出ましだ!>
遠くのほうから戦闘機の集団が接近しているのが、目で分かる。
もう、こんな距離まで接近していたのだ。
将<さぁ、開戦だ!>