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東方魔弾撃

1終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/03/02(火) 23:24:53 ID:7QMizcUo
俺がグダグダ書く小説です。
諸事情により、過去より未来を大切にするみんなの板から移転してきました。
呼んでくれたら俺が喜びます。
なお、ここには俺以外書き込みをしないでください。
指摘、感想等はお喋り広場に書き込んでください。

61終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/16(金) 23:10:33 ID:7QMizcUo
俺はフライングアーマーに乗り、最高速で低空飛行し永遠亭に急ぐ。
そして、大急ぎでM21狙撃銃を持ってきて大空に舞い戻る。
空に戻ると、目の前に離れていく、もう1機のフランカーを確認できた。
相手は俺に気づいたらしく、旋回する。
俺はすぐさま、降下し前と同じように、地面ギリギリで機首をあげ、低空飛行をする。
しかし、相手はそれが分かっていたらしく俺の後ろを追いかけてきた。
将「同じ手は2度も通用しないか・・・。」
このままでは、俺は撃墜されるだけだ。どうにかしないといけない。
すると、相手はミサイルを撃ってきた。
見たことのない形のミサイルだ。
普通のミサイルなら急旋回すれば、ふりきれるので、上に急上昇する。
ギリギリまで迫っていたミサイルはそのまま直進・・・するはずだった。
だが、ミサイルは俺の後を追ってくる。
特殊ミサイル・・・!?とてつもない追尾能力を持ったミサイル・・・なら手はある!
俺は急旋回し、フランカーに向かって突っ込んでいく。
機関砲を撃ってきたが気にせず突っ込み、フランカーの上スレスレを抜ける。
刹那、後方で爆発。それは、敵のフランカーが自分の放った特殊ミサイルに当たった爆発だった。
その爆風で吹き飛ばされる。
フライングアーマーからは振り落とされずにすんだが、期待の制御がとれない。
俺は、そのまま霧の湖に墜落した。

62終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/17(土) 23:36:54 ID:7QMizcUo
気がつくと俺は湖のほとりに横たわっていた。
悲鳴をあげる関節を無理に動かしながら俺は立ち上がる。
左足が焼けるように痛い。どうやら、火傷をしているようだ。
近くにフライングアーマーも置いてあった。
軽く点検をするがやはり飛行する事はできない。
仕方ないなと肩を落としていると後ろから声がした。
大妖精「あ、もう大丈夫なんですか?」
将「ああ、一応な。それより、大妖精がここまで運んでくれたのか?」
大妖精「はい、湖でその重い板の上で倒れていたのでなんとかここまで運んできたんです。」
将「ありがとうな。」
俺は大妖精の頭をなでてやる。
大妖精「どういたしまして。」
大妖精は子供のように微笑んでいた。
将「俺は行く。今日は助かった。」
大妖精「本当に大丈夫ですか?」
将「ああ、問題ない。」
俺はフライングアーマーを担ぐ。足が悲鳴を上げるが無視をする。
大妖精「そうですか・・・?ならいいですけど。」
将「じゃあな。」
大妖精「はい。さようなら。」
俺は、足の火傷を大妖精に悟られないようにしながら、紅魔館に向かって歩いていく。
美鈴にでも言えば、温湿布ぐらい持ってきてくれるだろう。
足が痛みを堪えながらなんとか紅魔館の正門にたどり着いた。
門番を起こしに・・・・かからなくていいようだ。今日はめずらしく起きているようだ。
美鈴「あれ?将さん、どうしたんですか?」

63終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/19(月) 22:00:52 ID:7QMizcUo
将「今日は起きてるのか?」
美鈴「いや〜ちょっと前にものすごい音がありましてね。それで起こされたんですよ、アハハ。」
どうやらあの爆発で起こされたようだ。
そろそろ足がヤバイのでその場に座り込む。
将「ちょっと温湿布か軟膏かないか?」
美鈴「え?中に入ればありますけど・・・どうしてですか?」
将「これだ。」
俺はズボンの裾をめくり上げる。
案の定、足は赤く火傷みたいになっていた。ただれてないだけマシだろう。
美鈴「うわ、ひどい火傷。何したんですか!?」
将「ちょっといろいろあってな。」
美鈴「ちょっと待っててくださいね、今軟膏持ってきますから!」
そういうと美鈴は紅魔館の中に走っていった。
俺は足を確認する為に靴を脱いだ。
さすがに足の甲も火傷しているようだ。
すると咲夜が目の前に現れる。
咲夜「はい、軟膏よ。」
将「すまない。」
咲夜「さっきの音と関係ありそうね。」
俺は軟膏を塗りながら先ほど起こった事を全て話した。
咲夜「なるほどね、そんなものが・・・・。」
将「早く何とかしないと・・・。」
俺は靴を履きなおし立ち上がる。
咲夜「その足でどこに行く気?」
将「にとりのラボだ、こいつの修理を頼まないといかん。」
咲夜「今日はここに泊まって行ったら?」
将「遠慮しておこう。夜中に血を吸い尽くされそうで怖いぜ。」
咲夜「そう、なら止めないわ。」
将「これは返しておく。助かった。じゃあな。」
咲夜「ええ、また。」
俺はフライングアーマーを担ぎにとりのラボに向かって歩き出す。
こんな時に骸骨には襲われたくないな。
そんな事を考えながら足を動かしているとラボのエレベータの前まで来ていた。
そのエレベーターを使って地下に下りラボに行く。

64終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/22(木) 00:22:33 ID:7QMizcUo
にとり「あれ?なんでソレ担いでるの?いつもならそれに乗って来るのに。」
将「フライングアーマーの修理頼む。」
にとり「いいよ〜。何かあったの?」
俺はにとりにフライングアーマーを預けながら言う。
将「戦闘機が出てきた。」
にとり「え!?そっちの世界の兵器だろぅ!?」
俺はこれまでの事をにとりに話した。
にとり「なるほど、大体分かったよ。それは私たちは手出しできないなぁ・・・。」
将「向こうがその気ならこっちも考えがある。」
紫「あら?あなたも居たの?」
振り返るとそこにはスキマから上半身をだした紫の姿があった。
にとり「何か用かい?」
紫「アレを取りに来たのよ。」
にとり「あ、はいはい。出来てるよ。」
にとりが渡したものはどうみてもダ○ソンの掃除機だった。
将「渡したものには突っ込まない事にして、紫頼みがある。」
紫「あら、何かしら?」
将「俺を向こうの世界に連れて行ってくれ。」
すると、紫の目つきが変わった。
紫「なぜ?」
将「愚問だな、お前なら知っているだろう?この世界に出現した戦闘機の事を。」
紫「ええ、知っているわ。」
将「アレとまともに戦うにはこっちも戦闘機を使うしかない。」
紫「・・・3日後よ。」
将「3日後?」
紫「3日後私の屋敷に着なさい。場所は博麗神社の反対側にあるわ。そこで話があるわ。」
将「わかった。」
そういうと、紫はスキマの中に消えていった。
にとり「とりあえず、用件はフライングアーマーの修理だけかい?」
将「おっと、これも頼む。」
俺は持ってきていた、M21狙撃銃も渡す。
将「あと、ヒーリングカプセル空いてるか?」
にとり「1台だけ空いてるよ。」
将「借りるぜ。」
にとり「はいは〜い。どんなに早くしても1時間はかかるけど大丈夫?」
将「問題ない。」
にとり「なら、ついてきてよ。」
俺はにとりについていき、ヒーリングカプセルに入った。
そして、深い眠りについた。
にとり「よしっと。じゃあ、次はフライングアーマーの修理だね。」
にとりはフライングアーマーをいじり始めた。
そして20分後。
にとり「ふぅ、終わった終わった。次は・・・うわぁ!」
ドンッという鈍い音と共にゆれがラボを襲う。
にとりは走ってモニターの元に走っていき、愕然とした。
にとり「うそ・・・いつの間に!?」
モニターには大量の骸骨の群れと、地下へ続くエレベーターを破壊している骸骨の姿があった。
にとり「うわ・・・どうしよ・・・。」
考えている間も音とゆれは増す一方である。
???「もう、何なのよ?!ゆっくり寝ても居られないじゃない。」
後ろを振り返るとそこには、一人の女性の姿があった。

65終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/23(金) 23:55:41 ID:7QMizcUo
〜Episode愛里〜

私はゆれで目が覚める。
そこはカプセルの中だった。
おぼろげだが、前に1度この中で目を覚ました記憶がある。
「将がここに居る」そう言われたことだけは覚えている。
さっきまで寝ていたのにまだ少し眠い。
・・・・よし、2度寝しよう。
そのまま、まぶたを閉じる。
しかし、ゆれは一向に収まらず、ドンッという鈍い音までしてきた。
どうやら、2度寝は出来そうにない。
仕方ないので、カプセルを押してみる。すると、案外すんなりと開いた。
カプセルから出てみると、一人の少女が居た。
名前は・・・河・・・思い出せない・・・。ええい、もうなんでもいいわ。
愛里「もう、何なのよ?!ゆっくり寝ても居られないじゃない。」
少女は振り返ると目を丸くしていた。
愛里「で?一体どういう状況なの?」
???「え?ああ、骸骨に襲われているんだよ!これ見て!」
少女は一つのモニターを見るように促した。
モニターにはRPG-7を撃っている骸骨の姿があった。
愛里「これなん映画?すごいわね・・・。」
その時はどうせCGか何かだろうと思っていた。
???「あ!エレベーター破壊された!入ってくるよ!隠れて!」
愛里「面白い冗談ね。」
???「冗談じゃないんだよ!もうすぐ来るよ!」
少女は大きな通路らしき穴の入り口に駆けていった。
1分間の時が過ぎた。
愛里「ほら、来ないじゃない。」
???「そんなはずは・・・来たよ!」
通路の奥から何かが来ている。
それは、間違いなくモニターに映し出されていた骸骨であった。
愛里「うそ!?あれ、CG冗談じゃなかったの!?」
???「冗談じゃないって言ったよ!・・・あ、もうこんな近くに!?仕方ないなぁ・・・水符河童のポロロッカ」
少女は弾幕を放つ。そして、骸骨は弾幕に当たって砕け散っていく。
愛里「もしかして奥にこいつらがいっぱい居るの?」
???「奥じゃなくて地上だね、ここは地下だからね。それより服きたら?」
愛里「え?・・・あ、私裸だったのね。服はどこ?」
???「あれ、キャァァとか叫ばないんだね?服は愛里さんが入っていたカプセルの横にたたんであるよ。」
愛里「裸を見られたくらいで騒いでたら、戦争なんてやってられないわよ。」
わたしは、カプセルに近づいて行き、その周りを調べると確かに横にたたんで置いてあった。
私は服を着て少女に声をかける。
愛里「この上にさっきの骸骨が居るわけね?」
???「そうだよ、頭を打ちぬかないと復活するから厄介なんだ〜。」
愛里「なら私は上の奴らを掃討するわ。武器はある?」
ふと、目を横にやると机の上にM21狙撃銃が置いてあった。
愛里「これ・・・私のM21じゃない!」
???「あ、それは今修理中だから使えないよ。武器はそこの倉庫の中に入ってるよ。」
愛里「え?ああ、分かったわ。」
M21を机に戻し言われた倉庫に入ってみる。
そこは武器の宝庫だった。

66終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/25(日) 23:40:39 ID:7QMizcUo
私は、手近にあったRPG-7を3つと、AK-47、ダガーを2本、それにドラグノフをオートマグⅢを1丁拝借し倉庫を出ようとする。
その時、倉庫の片隅に機関銃が置いてある事に気づく。
近寄ってみるとそれはM134機関銃であった。
さすがに持ちきれないので、RPGを2つほど元の場所に戻しM134を担いで出てくる。
愛里「どうやって上に上がるの?」
???「え〜とねぇ上には・・・うわ!それ持って行くの?それなら小型エレベーターかなぁ。」
愛里「え?それはさっき潰されたじゃない。」
???「それは別。そこに小型のエレベーターがあるんだよ。」
愛里「へぇ。」
私はこの状況にもかかわらずただただ感心するしかなかった。
???「こっちだよ。」
私は少女の後についていきエレベータに乗る。
愛里「そういや、あんた名前は?」
???「やっぱり覚えてないか〜。私は河城にとりだよ。それよりここ上がると敵のど真ん中に出るから注意してね。」
愛里「分かったわ。やってやろうじゃないの。」
そういうとエレベーターはゆっくりと上昇し始める。
その間に、私はM134を射撃可能状態にして、持ってきた武器の確認をする。
とりあえず、手近にあったものを持ってきたから、弾薬等の確認が出来ていなかったのだ。
確認をしていると、ダガーが使えない事が判明した。
刃こぼれしているのだ。それも2本とも。
それ以外は完全な状態だった。いつでも発砲できる。
エレベーターが上がるにつれてゆれが強くなり、鈍い音も爆発音に変わってきた。
上から光がさす。もうすぐ地上なのだろう。
愛里「寝起きで戦闘って私の運が悪かったのかしら?」
そうこう言ってるうちにエレベーターが地上に近づいてくる。
地上に頭がでた。目に飛び込んだ光景は、荒れた大地とそこでRPGをぶっぱなつ骸骨の姿であった。

67終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/26(月) 23:08:45 ID:7QMizcUo
用語解説:RPG-7=RPG ここでは勝手にRPGと略称で書かせていただきます

私はすかさずAK-47を構え手近な骸骨に銃弾を叩き込んでいく。
弾があたった骸骨はバラバラになって崩れ落ちたが、すぐに元の戻った。
愛里「うそ!?復活した!?・・・そういや、ヘッドショットじゃないと復活するって言ってたわね・・・。」
私は、狙いを定めて骸骨の頭を撃ち抜く。すると、その骸骨は灰となって消えて行った。
だが、誰も攻撃してこようとはしない。
ただ、一心不乱に地面にRPGを撃ち込み続けている。
???「お・・・おーい・・・もしも・・・し。」
ポケットから声がする。私はポケットに手を入れ確認すると、そこには小型の無線インカムが入っていた。
それを耳につけるとにとりの声が聞こえてきた。
にとり「おーい、聞こえるかーい?・・・へんだなぁ・・・。」
愛里「聞こえるわよ。」
私はインカムごしににとりと通話を開始する。
但し攻撃の手は緩めない。
にとり「あ、やっと繋がったよ〜、そっち大丈夫?」
愛里「ええ、私は全然大丈夫よ。それより、こいつら攻撃してこないわ。単純バカなのかしら?」
にとり「なら、ちゃっちゃとやっちゃってよ。揺れが激しくて天井が崩れてきそうだよ。」
愛里「分かったわ。」
私はAK-47を背中に回しRPGを構える。ちょうど向こうに骸骨共がかたまっているのでそこに弾を撃ち込む。
弾はうまい具合に当たり、骸骨共は灰となって消えていった。
撃ち終わった、RPGの本体を投げ捨て機関銃を構え、骸骨に向かって掃射する。
骸骨共は面白う具合に弾け飛び、崩れ、灰になっていく。

68終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/27(火) 23:30:24 ID:7QMizcUo
誤字発見 前レス最終行 面白う具合→面白い具合
ご迷惑をおかけしました

私はその勢いで周りの骸骨も吹き飛ばしていく。
あらかた排除しただろうか、機関銃の残弾も寂しくなってきた。
後はざっと数えて10体ぐらいだろう。
機関銃から手を離し、AK-47で近くの骸骨を、ドラグノフで遠くの骸骨を、それぞれ的確に頭を打ち抜いていく
愛里「これで全部・・・っと。」
にとり「おつかれさまー。エレベーター降ろすよ〜。」
愛里「ええ、いいわ・・・・ちょっと待って!」
にとり「どうかしたの?」
愛里「団体様のお出ましみたいよ。」
にとりに報告しながら私が目にした光景は、機関銃やら、ショットガンやらを持った骸骨が群れで歩いてきていた。
にとり「団体様・・・?」
愛里「増援よ増援。」
にとり「ええ!?増援だってぇ!?・・・あ、将もういいの?・・・うん分かったよ。今からエレベーター降ろすよ。」
愛里「え?ええ、分かったわ。」
私を乗せたエレベーターがゆっくりと下りていく。
そして、地下ラボが見えてきた。
その時、目にした光景は・・・。
愛里「将・・・やっと会えた・・・。」
私は気づかぬうちにぽろぽろ涙を零していた。

69終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/30(金) 00:20:27 ID:7QMizcUo
エレベータが完全に下りると、私は将に向かって走っていく。
愛里「将!」
将「愛里!?」
私は将に抱きついた。
愛里「将、会いたかった・・・。」
涙があふれ出る。
普段は誰にも見せない姿だが、この時ばかりは隠し切れなかった。
愛里「もう、会えないかと思った・・・。」
将もやさしく抱き返してくれた。
将「ああ、俺も会いたかった。」
そして、私たちは見つめあい顔を寄せてキスを・・・
にとり「あ〜いい雰囲気の所悪いんだけど、敵がもう近くまで接近してきてるよ。」
将「おっと、すまない。愛里、続きは後だ。」
愛里「そのようね。全く、こんな時くらいはゆっくりしたいのに。」
そして、私たちは第2波の迎撃のため動き出す。
〜Episode愛里END〜

70終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/04/30(金) 22:39:16 ID:7QMizcUo
変更:読み返しててスペルカードの見分けがつきにくかったのでスペルカードの部分だけ
[]で囲います。今更変更申し訳ございません。

俺はカプセルの中で目を覚ます。
足に痛みはなくもう大丈夫のようだ。
俺はカプセルから出る。
すると・・・、大きなゆれと共に爆音がラボを襲う。
将「ぐおっ!?」
俺は体勢を崩ししりもちをつく。
将「いって〜。いったい、なんなんだ!」
なおも、ゆれと爆音は続くが少しづつ間隔が開いていってるようだ。
ゆれが収まった瞬間に、立ち上がりにとりを探す。
すると、奥ににとりを見つけた。なにやらマイクに向かって叫んでいる。
にとり「ええ!?増援だってぇ!?」
将「おい!にとり!」
にとり「あ、将もういいの?」
将「ああ、それよりどういう状況だ?」
にとり「あの後、骸骨の大群が攻めてきて、上で応戦してもらってるんだよ。」
にとり「今、全滅させたけど、増援が来たらしいんだよ。」
将「なら上にいる奴を下ろせ、俺のスペルで殲滅する。」
にとり「うん分かったよ。」
そしてマイクに向かって言う。
にとり「今からエレベーター降ろすよ。」
そういうと、にとりは近くのボタンを押し、エレベーターを下ろす。
その下りてきたエレベーターには先ほどまでカプセルの中に居た、愛里が立っていた。
愛里「将!」
将「愛里!?」
愛里はエレベーターが完全に下りるなり、俺に抱きついてきた。
愛里「将、会いたかった・・・。」
愛里が泣いたところを見たのは久しぶりだ。
愛里「もう、会えないかと思った・・・。」
俺は愛里を優しく抱き返す。
将「ああ、俺も会いたかった。」
そして、俺たちは見つめあい顔を寄せてキスを・・・
にとり「あ〜いい雰囲気の所悪いんだけど、敵がもう近くまで接近してきてるよ。」
将「おっと、すまない。愛里、続きは後だ。」
愛里「そのようね。全く、こんな時くらいはゆっくりしたいのに。」
仕方ないので俺は第2波殲滅作業に入る。
将「にとり!敵の位置は!?」
にとり「ここの真上から大体・・・100m先に居るよ!」
将「OK! [空爆 空からの死]!」
・・・何も起こらない。
すると、どこからともなく声が聞こえてくる。
???「What is your master?(あなたがマスターですか?)」

71終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/02(日) 00:16:29 ID:7QMizcUo
注意:英文はほとんどがグーグル翻訳(句読点は書かずに)で翻訳したものです。英文のミスはお目にみてやってください。
   英文の文末にカンマがありませんが、決してミスではなくわざとそうしておりますのでご注意ください。

その声は澄みわたったような、女性の声だった。
しかし、俺の周りにはにとりと愛里しかいなく、2人とも当たりをキョロキョロと見回している。
将「お前は誰だ!?」
???「Irene is my overall traffic controllers Gleipnir(私はグレイプニル総合管制官アイリーンです。)」
愛里「グレイプニルですって!?あれはあの時撃墜したはず・・・。」
確かにその通りだ。3年前俺がまだナイト隊に居たころ、俺達は空中要塞グレイプニルを撃墜した。
だが、声の主は自分がグレイプニルの総合管制官といっている。
将「どういうことだ!説明しろ!」
アイリーン「I was created by the imposition of your spell cards(私はあなたの発動したスペルカードによって生み出されました。)」
なるほど、そういうことか。俺の発動したスペルカードが原因・・・なら・・・。
アイリーン「What is your master?(あなたがマスターですか?)」
将「ああ、そうだ。俺は闇影 将お前を生み出した人間だ。」
アイリーン「Master certification is complete(マスター認証完了。)」
将「よろしくな。」
アイリーン「Thank you(よろしくお願いします。)」
にとり「そんな悠長な事してる場合じゃないよ!もうすぐこの上に来るよ!」
将「おっと、そうだった。アイリーン、現在可能な攻撃兵装は?」
アイリーン「Possible attack weapon, 25mm Gatling gun, 40mm gun, 105mm howitzer, canon shock, SWBM, is
     (攻撃可能兵装は、25mmガトリング砲、40mm機関砲、105mm榴弾砲、ショックカノン、SWBM、です。)」
グレイプニルの兵装にAC-130Uスプーキーの武器まで積んでやがる・・・。こいつはかなり強力な兵器だ。
将「地面に、骸骨は確認できるか?」
アイリーン「Yes, it can not determine whether a skeleton until we see an army of white
     (はい、骸骨かどうかまで確認できませんが、白い大群を確認しました。)」
将「よし、それを殲滅しろ。但し極力地面に衝撃を与えるな。武器選択はお前に任せる。」
アイリーン「OK master」
その直後、ちょっとしたゆれが1分間ほどあった。
にとり「うわぁ〜。」
愛里「ちょっと、将!見に来なさいよ!すごいわよ!」
愛里に言われモニターを覗くと骸骨が何らかの攻撃でどんどん灰になって言っている。
そして、スレが収まると同時にアイリーンお声が聞こえる。
アイリーン「Complete annihilation(全滅完了しました。)」
将「了解した。それよりお前はどんな姿をしているんだ?」
アイリーン「I figure itself Gleipnir(私の姿はグレイプニルそのものです。」)
将「なら姿を見せてくれ。」
アイリーン「Yes, please come out to your outdoor(はい、皆さん屋外に出てきてください。)」
将「2人とも外に出るぞ。」
愛里「分かったわ。」
にとり「わかったよ。」
俺たちは階段で外に出る。
だが何も居ない。
すると、一瞬空が陽炎のようにぼやけ、空中要塞グレイプニルが姿を現した。

72終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/03(月) 23:44:51 ID:7QMizcUo
夕焼けの中に現れたその姿はまさに3年前俺たちが撃墜したままだった。
愛里「空中要塞・・・・グレイプニル・・・・。」
アイリーン「I figure this is my(これが私の姿です。)」
にとり「うわーお、こいつはすごいね。」
将「味方なんだな?」
アイリーン「Yes(はい。)」
将「そうか、分かった。ありがとう、戻ってくれていいぞ。」
そう告げると、グレイプニルはゆっくりと消えていき変わりに手元に1枚のカードが現れた。
愛里「さて、1段落したことだしどういうことか説明してもらいまいましょうか?」
将「ああ、分かった。」
俺はこの世界の事、スペルカードのこと、異変の事全て話した。
愛里「なるほど、そのイリスって奴が的の頭ってことね?」
将「まあ、大まかに言えばそういうことだ。」
にとり「そろそろ日も暮れるし続きは明日にしたら?」
愛里「そうね。じゃあ、またあした。」
将「おいおい、どこに泊まるつもりだ?」
愛里「え?ここだけど?」
そういいなが愛里は地面を指差した。
にとり「わたしは、ぜんぜんいいよ〜。」
将「そうか?なら俺は永遠亭に帰るぞ。」
にとり「はいよ〜。フライングアーマーの修理は終わってるよ。」
将「サンキューな。」
俺は修理されたフライングアーマーに乗って永遠亭に帰った。
その日の夕食の時。
将「報告だ。愛里が目覚めた。」
うどんげ「え!?本当?おめでとう!」
将「ああ、ありがと・・・こらてゐ!人の焼き魚食うな!」
てゐ「お祝いに貰ってやるうさ!」
将「誰もお前にやるって言ってねぇし、普通逆だろ!」
てゐ「私には常識が通用しないんだ!」
将「威張るな!」
永琳「ぜひ1度会ってみたいものね。」
将「明日幻想郷を案内する予定だから、ここにもつれてくるよ。」
永琳「ええ、お願いね。」
そんなこんなで翌日俺は愛里に幻想郷を案内した。

73終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/05(水) 23:23:50 ID:7QMizcUo
博麗神社でお賽銭の代わりに麦茶をもらい、アリスの家で紅茶を飲み、永遠亭で玄米茶を飲み、紅魔館で咲夜から紅茶の葉をもらい、
香霖堂でなぜか7.62x39フルメタルジャケット弾を1発もらい、にとりラボに戻るときゅうりのQちゃんをもらった。
もう夜だったので、俺はすぐに永遠亭に帰った。
その帰り道の迷いの竹林であの占い師が現れた。
占い師「どうも、お久しぶりです。」
将「お前は・・・・あの時の・・・。」
占い師「覚えていてくれたのですか、光栄ですね。」
将「で、今日は何の様だ?」
占い師「今日も2つ3つ助言を・・・と、思いましてね。」
将「ほう、聞かせてもらおうか。」
占い師「ます1つ目、5日後に敵の大規模戦闘機部隊による幻想郷制圧作戦が開始される、とのこと。」
将「なんだと!?」
占い師「2つ目、戦闘機を持ってくるなら2機持ってきたほうがいいでしょう。
    そして3つ目、2人で出撃すれば確実に殺される、以上です。ご質問は?」
将「その情報は信用するに値するのか?」
占い師「あとの2つはともかく、最初のは紛れもない事実です。」
将「どうやってその情報を手に入れた?」
占い師「秘密のルートですよ。フフフ。質問は以上でよろしいでしょうか?」
笑い方がどうも気に食わないが前回の情報は確かな物だった。信用してもいいだろう。
将「あと1つ、お前の名前と俺に助言をする理由は?」
占い師「あなたに教えるにはまだ、早いのでお教えできません。ですが、これだけは言っておきましょう。
    私にとってイリスは敵であるとね。おっと、そろそろ時間です。それでは。」
将「おい!ちょっと待て!」
占い師は俺の制止も聞かずに闇の中に消えて行ってしまった。
しかし、5日後に制圧作戦・・・急がないと・・・。

74終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/07(金) 00:08:54 ID:7QMizcUo
その後、永琳に報告をして俺は部屋に戻る。
明日は、にとりにカタパルトの増築を頼まないと・・・。
そんな事を考えながら俺は眠りにつく。
翌日、俺は早速にとりのラボへと向かった。
カラパルトの設置と大型の倉庫の増築のために。
将「にとり!」
にとり「今日は何の用だい?」
将「地下に大型の倉庫とカタパルトを作って欲しい。」
にとり「なんでまた?」
将「戦闘機を持ってくる。」
にとり「ええ!?本当に!?」
将「ああ、ちょっと事情があってな。明日紫に掛け合ってくる。」
にとり「一応聞いておくけどサイズは?」
将「倉庫の方はこのラボ5つ分ぐらい欲しいな。」
にとり「・・・カタパルトの方は?」
将「全長: 30m、全幅: 18m、全高: 10mの機体が射出できる程度のものだ。」
にとり「期限は・・・?」
将「倉庫の方は明日までに1機分だけ用意してくれればいい。無理ならばれないようにカモフラージュでもかまわん。
  カタパルトは明後日までに確実にたのむ。でないと発進できないからな。
  それと着陸用の平地の手配も頼む。」
にとり「・・・ふふふふふ、OKOK!久々に腕が鳴るよ!今すぐ取り掛かるから!また明日ね!」
将「頼んだぞ。」
俺はにとりに無理難題を頼むだけ頼んで、紫の屋敷の確認に向かう。話では聞いていたが、実際行った事のない場所なので下見に行かないと・・・。
迷ったら困るからな。
話によると・・・博麗神社の反対側・・・、多分博麗神社を魔法の森を挟んでちょうど反対側に当たる位置だと思うが・・・。
考えていても仕方ないのでフライングアーマーを速度を上げる。
一方、愛理は・・・寺小屋でガキ共と遊んでいた。

75終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/08(土) 22:50:59 ID:7QMizcUo
森の上空を飛んでいると、一軒の家が見えてきた。
旋回しながら様子を見ていると、誰かが庭で洗濯物を干している。
よく見ると背中の辺りに黄色い物体が付いているが気にしない。
たぶんここで間違いないだろう。
目星がついたので俺は引き返す。
そのまま帰って明日に備えよう。
大体迷いの森の上空辺りまで戻ってきただろうか、
戦闘機の操縦方法を思い出しながら飛んで居ると後ろから声がする。
文「あやや〜将さんじゃないですか〜。」
俺は無言で速度を上げる。
文「無駄ですよ〜。」
俺の後ろにぴたりと付いてきやがる。面倒な奴だ。
将「今日はなんの取材だ?」
正直に言うと、俺は取材が嫌いだ。
なぜなら、そのまま新聞に掲載されたりするから最新の注意を払わなければならないからだ。
だが、ここは幻想郷でこいつはでっち上げのスペシャリスト、そこら辺は適当に答えていいから楽なのだが
変に答えるとへんなでっち上げ方をするので案外注意が必要なので嫌いなのは変わらない。
文「今回は、にとりさんに頼んだ依頼の件についてです。」
将「さっきラボで話したばかりなのに・・・・。」
文「やはりそうでしたか、いや〜誘導尋問したかいがありました。」
将「しまった・・・・。」
誘導尋問だったか・・・だが、こいつならどんな極秘情報もたちまち新聞に掲載されるので、隠し事は出来ないのが事実だ。
文「さぁ、納豆のようにしつこくねばねば取材させてもらいますよ。」
意味が分からないが、素直にに答えたほうが楽だろう。
将「向こうの兵器を持ってくる。以上だ。」
文「ほ〜、妹紅の兵器を持ってくる・・・と。」
ちなみに妹紅とは、迷いの竹林に住んでいる藤原妹紅(ふじわらのもこう)のことだ。
将「妹紅じゃない、向こうだ!現代の世界からだ。」
文「あやや〜、冗談ですよ。」
将「そのために明日、紫に掛け合ってくる。」
文「と、言いますとまだ持ってくるのは未定だと?」
将「そういうことだ。」
文「なるほど、なら持ってきたら報告のほうよろしくお願いしますね〜。」
将「報告しなくても多分分かる。」
文「と、言いますと?」
将「それは秘密だ。」
文「あやや〜、いいじゃないですか〜。」
こいつがどう言おうとこれは言う気はない。
なぜなら、後々面倒だから。
将「却下。」
文「ぶ〜、仕方ありませんね、また明日取材にきますよ。」
将「そうしろ。」
文「でわでわ、さよなら〜。」
そういうと、文は霧の湖の方に消えていった。
その後永遠亭に帰り、てゐとひともんちゃくあったのは別のお話。
そして翌日の朝、紫の屋敷に向けて空に飛び上がった。

76終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/10(月) 23:40:24 ID:7QMizcUo
俺は例の家の上空まで来た。
そしてゆっくりと高度を下げていく。
すると、紫が縁側に座っているのが確認できた。
確認が出来たので玄関の近くに着陸し、玄関を開け紫を呼ぶ。
将「ごめんください」
すると紫が奥から現れた。
紫「待っていたわ、こっちにいらっしゃい。」
紫はいつにもまして真剣な顔をしていた。
将「失礼します。」
紫についていくと客間に案内された。
紫「まぁ、くつろいでちょうだい・・・といっても無理ね・・・。」
将「ああ、顔を見れば分かる。」
紫「なら結構、本題に入らせてもらうわ。私と出会ったときのこと覚えてるかしら?」
将「ああ、無論だ。」
紫「あの時、なぜあなたに被弾したかわかるかしら?」
将「それは気になっていた。あの時後方には敵は居なかった。でも、俺は背中に被弾した。
  狙撃兵も考えたが、その距離であの連射は不可能だ。なら一体・・・。」
紫「それは、私があなたにスキマを使って撃ったものよ。」
将「何だと!?貴様・・・・!」
俺は紫に掴みかかった。
拳を上げる
だが、紫は至って冷静だ。
紫「殴るなら殴りなさい。それであなたの気が晴れるのならね。
  でも、これだけは言っておくわ。今の幻想郷にはあなたが必要なのよ。」
俺は怒りを抑えて、拳を下ろす。
紫「どうしたの?なぜ殴らないの?」
将「やり方は気に食わんが、俺をこちら側に連れてくる確かな理由がある。だから殴らない。」
紫「そう・・・。」
将「だが、これだけは言っておこう。俺はまだお前を信用していない。」
紫「それでもいいわ。」
将「なら、こちらの用件を言わせてもらう。」
紫「ええ、いいわよ。」
将「3日後に敵の大規模戦闘機部隊による幻想郷制圧作戦が開始されるという情報を手に入れた。」
紫「なんですって!?」
この情報はさすがの紫も持っていなかったようだ。
将「だから、俺も戦闘機をこちらに持ってこようと思う。」
紫「それでスキマを開いて欲しいのね?」
将「そうだ。」
紫「分かったわ。それより、その戦闘機の置き場は考えてあるんでしょうね?」
将「それは、にとりに緊急の作業を依頼済みだ。」
紫「ならいいわ。それで?いつ向こうに送ればいいの?」
将「先に向こうの情報も手に入れたいから今日中に1回、前日の夜に1回頼む。」
紫「場所は?」
将「太平洋管轄の超大型攻撃空母シーモンスターの甲板に頼む。」
紫「今すぐ行くわよ。」
将「今、何・・・ぬぉ!?」
あの感覚、そうスキマに落とされたのだ。
将「イタタ、あの野郎・・・この甲板・・・シーモンスターか。・・・久しぶりだな。」
それは懐かしい光景だった。
ここは、かつて俺が所属していたナイト隊の所属している空母だ。
すると、上から俺の靴が降ってきた。
俺は靴を履き、司令室に向かって歩きだした。

77終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/12(水) 23:10:36 ID:7QMizcUo
俺が飛行甲板を歩いていると前から兵士が走ってくる。
兵士「貴様、どこから侵入した!」
顔に見覚えはない。階級のワッペンを確認すると二等兵、俺がここを下りてから配属された新人兵士だろう。
通じるかどうか分からないが、あの暗号を言ってみる。
将「グラナダの女神。」
二等兵「何を言っている?それより、どうやって進入したか言え!」
将「ったく、ちゃんと新人教育ぐらいしとけよ・・・。」
二等兵「なにをごちゃごちゃ言っている?それより早く言え!」
すると、一人の兵士騒ぎを聞きつけたと思われる。
兵士「どうした!?」
二等兵「エレクリア軍曹!侵入者を発見いたしました!」
アレクリア「侵入者?・・・少佐ではありませんか!やはり生きて居られましたか。」
こいつはアディス・エレクリア。ヘリのパイロットでこの艦に居る数少ない黒人の男だ。
将「エレクリアか、久しぶりだな。それより、特殊VIPの暗号が通じなかったぞ。どうなってんだ?」
エレクリア「それは、失礼いたしました!以後徹底して指導いたします!」
二等兵「えっと・・・軍曹、この方は?それに、グラナダの女神とは・・?」
エレクリア「バカ!この人は元ナイト1で2回も地獄から這い上がってきた男とも言われ、先月行方不明になったとされる
      闇影 将少佐だ!」
二等兵「ええ!?この人が!?大変失礼いたしました!」
将「お前、名前は?」
二等兵「は!西江 裕二等兵であります!」
将「そうか、お前はこれから強くなるだろう。目を見れば分かる。精進しろ。」
裕「は!ありがとうございます!」
将「エレクリア、艦長はどこに?」
エレクリア「現在、艦長室に居られます。」
将「案内を頼む。一応な。」
エレクリア「は!了解いたしました!裕、お前は元の持ち場に戻れ!」
裕「は!失礼いたします。」
裕二等兵は駆け足で持ち場に戻っていった。
将「さて、行くか。」
エレクリア「そうですね。」
俺たちは艦長室に向かって歩き出す。
将「そういえば、大山艦長は元気か?」
エレクリア「大山艦長は先月引退なされました。」
将「なんだと!?で、今の艦長は?」
エレクリア「竜 凱泉大佐が艦長に就任されました。」
将「ほう、あいつがねぇ・・。」
そんな話をしているうちに艦長室の前に着く。
エレクリアがノックをする。
???「誰だ?」
エレクリア「アディス・エレクリア軍曹です!客人をお連れいたしました。」
???「入れ。」
エレクリア「失礼いたします!」
将「失礼いたします。」
エレクリア「艦長、こちらの方です。」
俺は、一礼をする。
艦長「少佐・・・!?・・・エレクリア、お前は下がれ。」
エレクリア「は!失礼いたします。」
エレクリアは出て行った。
竜「隊長、久しぶりですね。やはり生きて居られましたか。」
将「久しぶりだな、竜。いや、ナイト3。」

78終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/14(金) 23:01:18 ID:7QMizcUo
竜「元ですけどね。」
こいつは、竜 凱泉。元ナイト3にして現在の超大型攻撃空母シーモンスターの艦長だ。
将「それを言ったら俺はどうなるんだ?」
竜「ハハハ、確かにそうですね。」
将「今のナイト隊はどうだ?」
竜「強いですよ。ですが、あの時よりは弱体化してますけど。」
将「あの時は最強の戦闘機部隊だったからな・・・。」
それは、俺がまだ、ナイト隊の隊長だったときの事だ。
その時は、俺たちのナイト隊が世界最強の戦闘機部隊だった。
すると、竜が真剣な顔で話しかけてくる。
竜「それで、今日はなぜここに?しかも、こんな急に。」
将「いろいろあってな、・・・こっちの方が早いか。・・・紫!」
紫「はいは〜い、呼んだかしら?」
俺が呼ぶとスキマから紫が上半身だけ出す。
竜は目を丸くしていた。
将「こういうことだ。」
竜「・・・・・・・・。」
紫「私から説明するわ。」
俺が説明しようと思っていたが紫に先を越されてしまった。
竜「なるほど、そんな事になってたんですか。」
将「信じられないと思うが、事実だ。」
竜「信じるしかありませんよ。目の前でこんなものを見せられたんですから。」
将「ありがたいな。・・・それでだ、3日後の早朝02:00時に歴戦の騎士を貸して欲しい。」
竜「3日後の早朝、02:00時ですね?歴戦となると・・・・・ナイト4、ナイト6、ナイト7、ナイト10になります。」
将「残りは?」
竜「転属ですね。ナイト3の私はこの艦の艦長に。ナイト5は夢のアクイラ隊に。ナイト8はイエロージャケット隊に。
  ナイト9はグリフィス隊にそれぞれ転属になりました。」
将「ほう、あいつららしいな。それと、俺のファルケンを先行して持って行く。2日後にワイバーンを持っていく。
  開いた、部分は新しい機体を積み込んでもらってかまわない。もう、ここに戦闘機を持ってこないからな。」
竜「わかりました。格納庫の方にはこちらから使えておきますね。」
紫「なら、私は外で、スキマの用意をしてるわ。」
将「頼んだ。」
そういって紫はスキマの中に消えていった。アレの名前スキマであってるのか・・・。
将「じゃあ、俺は格納庫に行く。・・・またいつか会おう、ナイト3。」
竜「はい、またいつか会いましょう、ナイト1。」
俺は艦長室を後にし、格納庫に向かう。

79終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/15(土) 23:49:34 ID:7QMizcUo
注意:無線通信は<>で囲ってあります。

俺はゆっくりと格納庫に向かう。
ゆっくりこの艦を歩けるのはこれが最後だろう。
そう思いながら格納庫に到着する。
エレベーター付近にはもう、俺のファルケンが準備されていた。
ADF-01 FALKEN。これがこの機体の正式名称だ。
この機体は俺が1年前に艦長にいただいた最新鋭の戦闘機でオーバーテクノロジ−が使用されているという
噂まである機体で、本来は機体の上半分が赤く塗装されているが、俺のトレードカラーの黒に塗り変えてあり、
真っ黒の機体になっている。
俺が近寄ると、一人の青年が整備を行っていた。
将「DRGN、久しぶりだな。」
こいつはDRGNといって、年は俺の2つ下。
この機体を調整できる数少ない整備士の一人だ。
DRGN「将、久しぶり!」
将「機体の調子はどうだ?」
DRGN「バッチリだよ!」
グッドサインをする。
こいつのグッドサインは本当に調子がいい時にしかしない。
将「そうか。」
DRGN「そっけないな〜。話は艦長から聞いてるよ。本当に俺が居なくて大丈夫?」
将「ああ、問題はない。こっちには機械のプロフェッショナルが居るからな。」
DRGN「そう、なら心配いらないね。奥にパイロットスーツが置いてあるから着替えてきなよ。」
将「わかった。ありがとうな。」
そういって更衣室に入り着替えを済ませる。
服はマントで包んで一まとめにしてある。
そのままコックピットに乗り込み出撃用意を済ませていく。
DRGN「これで、将と会うのも最後かな・・・。」
将「いや、もう一度ここに来るがその時が最後だろうな。」
DRGN「そう次がさいご・・・か。」
DRGNがしゅんとしている。
無理もない。こいつは俺を兄のように慕っていた。
将「俺が消えても絆は残る。心配はない。それにコミックトレジャー等のイベントには参加する予定だしな。」
DRGN「絆・・・そうだよね!なら心配ないね!」
コミックトレジャーはスルーかよ・・・。
将「そうだ、その意気だ。・・・そろそろ行く。紫が文句言ってそうだからな。」
一方の紫は・・・。
紫「へっくし!誰かが噂してるのかしら?それより将は遅いわね・・・。」
DRGN「うん!行ってらっしゃい!」
将「おう、行ってくる。」
俺はエレベーターに向かって機体を移動させる。
DRGNが手を振っているので、俺はグッドサインを返す。
エレベーターが起動してゆっくりと機体を上に持ち上げていく。
ガンッという衝撃と共に、エレベーターが停止する。
俺は機体移動させカタパルトに接続する。
正面には紫の巨大なスキマがパックリと口を開けている。
正面左側にはLSO(着艦信号士官)がカタパルト接続完了の合図をしている。
すると無線から声が聞こえてくる。
<こちら管制。少佐、発進準備完了しました。発進をお願いします。>
将<了解した。闇影 将、発進する。>
俺はファルケンを発進させる。
カタパルトのおかげで勢いよく飛び出したファルケンを旋回させ、車輪を格納する。
<高度制限を解除します。少佐、御武運を。>
それを聞いて俺はスキマに突っ込む。
そして、ファルケンは幻想郷の空に現れた。

80終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/17(月) 23:19:43 ID:7QMizcUo
俺は、幻想郷の上空を飛行する。
そう、この機体を幻想郷の住民に知らしめる為に。
湿地帯の上空であろうか、ここから人里を確認する事もできる。
すると、前方の地面が不自然な動きをしたかと思うと、大地が割れ、滑走路がせり上がってくる。
それに驚きながら上空を旋回していると、無線から声が聞こえてくる。
<・・・きこ・・・・しょ・・きこえ・・・将、・・こえる?>
将<こちら闇影 将聞こえるぞ愛里。>
愛里<今せり上がった滑走路が確認できる?>
将<ああ、確認した。>
愛里<そこに着陸して。いいわね?>
将<了解した。>
俺は、大きく旋回し滑走路に進入し、着陸を完了する。
すると、地面から誰か出てきて、前進の合図を出しているので、機体を前進させる。
近づくにつれて、合図を出しているのが愛里だと判別できた。
合図が前進から停止に変更されたので俺は機体をゆっくりと停止させる。
すると、ゆっくりと機体が地下に下りていく。
愛里は地面のハッチを開け下りていった。
俺が地下に下りた頃には愛里はもう地下にいて、前進の合図をしているので、ゆっくりと機体を前進さえる。
愛里は先にバイクで走り抜けていった。
ファルケンを進ませた先にあったのは巨大な格納庫だった。
そこには、にとりと愛里はもちろん地下に住む怪力をもつ鬼の星熊 勇儀(ほしぐまゆうぎ)や、見た目は子供なのに大酒豪の伊吹 萃香(いぶきすいか)の
ほかにうどんげや文、魔理沙まで居る。
機体を停止させ、コックピットから降りる。
将「にぎやかだな。」
にとりが近寄ってくる。
にとり「まぁね、これが戦闘機か〜。すごいとしか言いようがないね。」
すると、にとりの横に愛里が立って文句を言ってくる。
愛里「将!持ってくるんなら一言言いなさいよ!私だって、フランカー持ってきたのに。」
その愛里の上から文が話しかけてくる。
文「ほ〜、これが戦闘機ですか〜。中見せてくださいよ。」
愛里の横に魔理沙が歩いてくる。
魔理沙「すげ〜な〜、これの火力はどんな感じなんだ?」
萃香と勇儀は奥で酒を飲みながら、大声で話しかけてくる。
萃香「大きいな〜大きさはどんな感じだ〜?」
勇儀「お前もこっちに来て酒飲めよ〜。」
うどんげ機体の回りを見て回っていた。
将「いっぺんににしゃべるんじゃねぇ!返答できんわ!」
そんなこんなでこの1日は終わった。

81終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/18(火) 23:37:15 ID:7QMizcUo
翌日(制圧作戦まであと2日)
いつもどうり起きるが頭がガンガンする・・・二日酔いか・・・。
仕方がないので台所に行く。
将「うどんげ〜いるか?」
うどんげ「あ、おはよう。どうしたの?」
将「二日酔いに効く薬ないか〜?」
うどんげ「あ〜、あれだけ飲んだら二日酔いにもなるわね・・・朝食終わったら、薬持ってきてあげるわ。」
将「お〜頼んだ〜。」
そのままフラフラと居間に向かって歩いていく。」
輝夜「あ、将!今夜モンスターハンター2○dGのG級のクシャル○オラ狩るの手伝・・・酒臭!」
将「モン○ハン2Gの件はOKだ。酒臭いのは二日酔いだ。」
輝夜「昨日何やってきたのよ・・・。」
将「萃香と勇儀に飲まされてた。」
輝夜「あ〜あの二人なら仕方ないわね。」
うどんげ「将、姫様、朝食ですよ〜。」
将「お〜、分かった〜。」
輝夜「わかったわ〜。」
その後朝食を取り、二日酔いの薬を飲んで2度寝した。」
起きたのは昼前、二日酔いはすっかり収まっていた。
その後、うどんげの代わりに薬を売って回って、輝夜と狩りをしてその日は終了した。

82終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/19(水) 23:41:48 ID:7QMizcUo
翌日(制圧作戦まであと1日)
この日は、紫にたのんで外の世界に愛里と買い物に来ていた。
銃弾、新しい銃、フラッシュバン(スタングレネード)、スモークグレネード等々の調達と
俺と愛里の新しい服を買うためだ。
荷物が多くなりそうなのでレンタカーのジープに乗ってきている。
俺たちはまず、裏路地にある小さなガンショップに訪れた。
将「う〜っす。爺さん居るか?」
老店主「おお、将か。今日は何を買いに来たんじゃ?」
この爺さんは、このガンショップという名の武器屋「メタルジャケット」の店主だ。
将「まずは、スタンとスモークとノーマルを箱で。あとP90とデザートイーグルのマガジンを箱で。」
老店主「ちょっとまっとれ。」
爺さんはすぐに店の奥から大きな缶を2つ持ってきた。
老店主「ほれ、グレネードとマガジンじゃ。」
愛里「私はM21のマガジンとグレネード一式。」
爺さんは店の奥から大きな缶を2つ持ってきた。
老店主「ほれ、これじゃ。」
愛里「あとは・・・オススメのサブマシンガンあるかしら?」
老店主「そうじゃな・・・、スコーピオンがオススメじゃの。」
愛里「なら、それを1丁おねがい」
将「ついでにバレットM82と例のアレを頼む。」
老店主「わかった、アレじゃろ?」
老店主は奥からアタッシュケースを大中1つづつと大きな縦長の鞄を持ってきた。
老店主「こっちがスコーピオン、この鞄がバレットM82、そして、このマーク入りのアタッシュケースが
    例のアレじゃ、スコーピオンのマガジンも要るか?」
愛里「そうね、お願いするわ。」
爺さんが大きな缶を持ってきた所で俺は大きなアタッシュケースを2つ渡す。
将「つり銭あるか?」
老店主「そうじゃの・・・・武器の代金と、わしの生活費と、武器の収集した時にかかった技術料と・・・・
    5万のお釣りじゃ。」
将「たけぇな・・・・。」
老店主「武器だけでも本当に5万きっかりしか残らんぞい。それと鞄と缶ケースはサービスじゃ。」
将「いつもすまないな。」
老店主「お前と何年取引しとると思っとるんじゃ。わしとお前との仲じゃろ?」
将「そうだな。」
老店主「行くのか?」
将「ああ、お別れだ。」
老店主「そうか、とうとう去ってゆくか。今までこんな古びた店に通い続くけてくれてありがとうな。」
そう言って、老店主はやさしく微笑んだ。
俺は無言だが力強く、グッドサインを出した。
ジープに武器を載せ終え運転席に座る。
将「俺たちはもう行く。」
老店主「そうか、本当にお別れじゃな。」
将「そうだな。」
俺はゆっくりとジープを走らせながら叫ぶ。
将「さらばだ!そして、また会おう!」
愛里「ガルドミラの創始者にして我らが英雄アル・グラートに敬礼!」
俺は運転しながらゆっくりと敬礼をした。
その後、荷物をにとりラボに移し、2人で服を買いに行った。
その際なぜか輝夜が引っ付いてきた。

83終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/20(木) 22:54:05 ID:7QMizcUo
将「お前も服を買いに行くのか?」
輝夜「いいえ、PCパーツよ。」
将「ですよね〜。」
愛里「向こうにもPCあるの?」
将「ある、俺がこの目ではっきりと見た。」
愛里「へ〜。」
輝夜をソフマップに放置して、俺たちは本来の目的である服を買いに行った。
俺たちは、いつも行く服屋に訪れた。
俺は代えの服と上着を買っただけで愛里が見るだけ見たが代えの服を買っただけだった。
ついでに、うどんげとてゐにワンピースを買ってやった。
サイズは・・・・多分大丈夫だろう。
その後、ソフマップで袋を大量に抱え背中にダンボールを背負った輝夜を捕獲して幻想郷に撤収した。
愛里は、にとりのラボで銃の調整をすると言って、帰ってしまった。
愛里の家はにとりのラボで落ち着いたらしい。
永遠亭にて。
将「ただいま。」
うどんげ「あ、お帰りなさい。・・・・・・すごい荷物ね。」
将「ほれ。」
俺はうどんげとてゐのワンピースの入った袋をうどんげに投げる。
うどんげ「うわ!ちょっといきなり投げないでよ!それよりこれは?」
将「お前とてゐの服。」
うどんげ「え!?ホント!?」
将「本当だ。」
うどんげ「ありがと!・・・・将って私達の服のサイズ知ってたっけ?」
将「知らん!だが、多分ちょうどいいはずだ。」
うどんげ「不安ね・・・・じゃあ、ちょっと着てみるわ。」
将「分かった。」
俺は部屋に持って帰って来た荷物を移す。
大きな鞄のチャックを開け、バレットM82を取り出す。
こいつがあると俺は超長距離射撃が可能になる。
すると、うどんげが部屋に入ってきた。純白のワンピースを身にまとって。
うどんげ「あなたの言ったとうりサイズはピッタリだったわ!ありがとう!」
将「気に入ってくれてなによりだ。」
うどんげ「大切にするわ。・・・・・大きな銃ね。」
将「これは対物ライフルといって、超長距離での狙撃が出来るほかに壁に隠れた敵も打ち抜ける大型のライフルだ。」
うどんげ「へ〜、外にはすごい武器があるのね。」
将「まぁな」
うどんげ「汚れたらいけないからそろそろ脱いで夕飯を作るわ。」
将「分かった。」
そういってうどんげは部屋を出て行った。
その後、部屋にこもりながらニヤニヤしていた輝夜を引きずり出し夕飯を食べ、風呂に入ってから
俺は少し眠る事にした。
そして、深夜0:00分に俺は目を覚まし紫の屋敷へ向かった。
その際、パイロットスーツの回収ついでに愛里をたたき起こしたので愛里は機嫌が悪かった。
屋敷に着くと入り口で紫が待っていた。
紫「来たわね。」
将「スキマを。」
紫「わかったわ。あなた達が向こうに行ったら戦闘機用のスキマの準備にかかるわ。」
将「了解した。」
紫が無言でスキマを開いたので、俺達はスキマの中に入って行き・・・・シーモンスターの甲板に移動した。

84終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/21(金) 23:15:54 ID:7QMizcUo
俺たちは竜に会うべく艦長室に向かう。
愛里「ここも久々ね。」
将「俺はちょっと前に来たがな。」
愛里「ふーん。」
将「ちなみに現在の艦長は竜だ。」
愛里「え!?あいつが艦長!?」
将「そうだ、大山艦長は引退したらしい。」
愛里「へ〜あいつが艦長ねぇ・・・・。」
そんなことを話してると艦長室に着いた。
俺はノックをして声をかける。
竜「誰だ?」
将「古き騎士のエースといえばいいか?」
竜「隊長ですか、お入りください。」
俺たちは、艦長室に入っていく。
竜「隊長騎士たちは・・・・副隊長!?」
愛里「ハァイ!竜、あんたが艦長なんですって?」
竜「ええ、そうです。」
愛里「せいぜいがんばりなさいよ、艦長!」
竜「はい、がんばります。」
将「ところで、騎士たちは?」
竜「呼び出したらすぐに来ます。呼びますか?」
将「いや、いい。格納庫で会う。」
竜「了解いたしました。そちらに向かわせますね。」
将「分かった。」
愛里「会って早々だけどお別れかしら?」
将「そうだな。これでここに来るのも最後になるな。」
竜「そうですか・・・。隊長いままでご苦労さまでした。」
将「ああ、シーモンスター艦長、竜 凱泉に敬礼!」
俺と愛里が竜に向けて敬礼をする。
すると、竜も敬礼を敬礼を返してくれた。
そうして、俺らは格納庫に向かった。
格納庫には、6機の戦闘機が整備をされ、並んでいた。
???「隊長じゃねぇか!」
???「闇影隊長、また這い上がってこられたんですか?」
???「・・・・生きていたか。」
???「おー隊長やないか。」
???「また、あんたと飛べるとは光栄だねぇ!ガハハハハ!」
将「お前ら、久しぶりだな。」
愛里「ちょっと、私をスルーしないでよ!」
???「わかっとるわ。副隊長も忘れとらへんで!」
愛里「ぶー、もういいわよ。」
???「・・・・拗ねたな。」
愛里「拗ねてないわよ!」
こいつらが、今もこの艦に居るナイトのメンバーだ。

86終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/23(日) 23:43:30 ID:7QMizcUo
一番最初に話しかけてきて豪快に笑ったやつがナイト4のガウス・エリムスでイギリス人だ。
二番目に話しかけてきた敬語の奴はナイト6の日本人の莱 叫夜(らいきょうや)で、
三番目に話しかけてきた、無口というかあまりしゃべらないのがサスケ・フレイマスでナイト7、
最後に話しかけてきた、関西弁の奴はナイト10の大西 猛(おおにしたけし)で、本人曰くえせ関西弁らしい。
将「さて、作戦内容を話す前に甲板の待機エリアまで移動だ。お前らは先に行ってろ。俺と愛里は着替えてから向かう。」
叫夜「分かりまました。」
猛「みんな〜行くぞ〜。」
あいつらが戦闘機に登場しかけたので俺たちも着替えに向かう。
着替えが終わって持ってみると、愛里が戦闘機に乗りかけていたので俺も戦闘機に向かう。
機体に乗り終えエレベーターで甲板に上がると甲板には前に通ったスキマが開いていた。
待機エリアに移動して戦闘機のコックピットから降りるとサスケが話しかけてきた。
サスケ「・・・・あれはなんだ?」
将「あれが入り口だ。」
サスケ「・・・・行ってる事がよくわからないのだが。」
将「これからの作戦内容説明で分かる。」
サスケ「・・・・分かった。」
将「集合だ!作戦内容を説明する!」
メンバーが集まって来る。
将「おまえらもアレを見て分かると思うが、今回は異世界に行く。」
ガウス「おいおい、冗談もほどほどにしてくれよ。」
将「残念だが、冗談ではない。」
叫夜「と、いいますと本当に異世界に?」
将「ああ、なんならちょっと見てみるか?」
猛「マジか!?そんなら、見てみたいな〜。」
将「なら来い・・・といいたいところだが、向こうも夜だからよく見えない。」
ガウス「向こうに行ってからのお楽しみってわかけ。」
俺は、スキマに顔を突っ込んで紫を探すと紫はにとりと話していた。

87終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/26(水) 00:11:27 ID:7QMizcUo
お詫び:前レスで一部漢字が間違っておりましたお詫び申し上げます。
    修正点「叫→叶」

将「紫、にとり、そろそろそっちにいくぞ。」
紫「分かったわ。」
にとり「わかったよ〜。」
俺はスキマから顔を出し、全員に言う。
将「これより、このスキマを使って向こうに行く!各員、このスキマに向かって前進しろ!
ただし、カタパルトは使用しない!以上!」
猛「ほんまに、これを通るんかいな。」
ガウス「隊長さんよぉ、信用していいんだな?」
将「ああ、信用しろ。」
ガウス「ならあんたに託すぜ。」
将「各員搭乗し、ナンバー順に突入せよ!」
全員「了解!」
俺たちは戦闘機に搭乗し、俺から順にスキマを通って幻想郷に突入する。
叶夜<こちらナイト6。ここは・・・普通の滑走路に見えますが・・・。>
ガウス<こちらナイト4。ここは一体どこなんだ?>
愛里<こちらナイト2。どこまで、前進するの?>
猛<こちらナイト10。なんや、暗うてよう見えへんなぁ〜。>
将<全機に告ぐ。ようこそ幻想郷へ。>
俺は機体を停止させ、機体から下りる。
にとり「これだけ集まるとすごいね〜。」
将「そうか?俺は普通だがな。」
にとり「へぇ〜ふつうかぁ〜。いいなぁ。」
俺がにとりと話してると全員が集まってきた。
ガウス「隊長、これからどうすんだ?・・・こいつは?」
にとり「私は河城にとり。機械好きの河童だよ、よろしく!」
猛「河童なら頭に皿乗っけてるんやろ?」
にとり「河童でも一概には、そういえないんだよ。」
将「夜が明けるまでは待機だな。」
愛里「ならシャワー浴びてきていい?」
将「あるのか?」
愛里「地下にあるわよ。」
将「ならOKだ。」
叶夜「おっと、もう夜明けですか・・・。」
太陽がゆっくりと上っていく。夜明けか・・・・。
将「[空爆 空からの死]」
アイリーン「Good morning(おはようございます。)」
ガウス「なんだ!?」
サスケ「これは・・・・?!」
叶夜「これは一体・・・?」
猛「だれや?」
将「アイリーン、工学迷彩解除だ。」
アイリーン「OK(わかりまいした。)」
工学迷彩が解除され、空中要塞グレイプニルが姿を現す。

88終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/27(木) 00:16:41 ID:7QMizcUo
ガウス「おいおい・・・嘘だろ!?」
サスケ「空中要塞・・・グレイプニル・・・。」
猛「なんであいつがここにおるんや!?」
叶夜「隊長今回の敵はまさか・・・。」
将「残念な知らせだ。あれは味方だ。」
愛里「私も最初は驚いたわよ。まぁ、攻撃してくる気はないみたいだしいいんんじゃない?」
ガウス「2人がそういうのなら・・・。」
将「アイリーン、仲間だ。挨拶しておけ。」
アイリーン「Irene is my overall traffic controllers Gleipnir(私はグレイプニル総合管制官アイリーンです。)」
すると、魔法の森のほうから文がやってきた。
文「文々。新聞で〜す。・・・あややや、これはすごいですね〜。」
将「どっから情報仕入れてきたんだ・・・。」
俺は頭を押さえながら、ため息をつく。
文「私の情報網を舐めてもらっては困りますよ〜。」
アイリーン「Many from the northern end of the heat source, like a fighter
     (北の端から熱源多数、戦闘機のようです。)」
将「数と機種は?!」
アイリーン「The model B-2, F-15E, MiG-23, F-117, a mixture of more than 200 total in formation
      (機種はB-2、F-15E、MiG-23、F-117、の混合編隊で総数200以上です。)」
叶夜「200以上!?多すぎます!」
将「・・・SWBM発射用意!目標、敵戦闘機部隊!」
アイリーン「SWBM provides complete, verify the target(SWBM用意完了、ターゲット確認。)」
将「発射!」
グレイプニルの背面サイロから弾道ミサイルが発射される。
数十秒後、SWBM独特の爆発音が聞こえた。
アイリーン「I destroyed the enemies of the target point, there is still aircraft
     (目標地点の敵を破壊しましたが、まだ残っている機体があります。)」
将「機種と数は!?」
アイリーン「The model F-15E, the number is 48(機種はF-15E、数は48です。)」
将「分かった。全機出撃用意だ!急げ!」
猛「へいへい、隊長も人使いが荒いなぁ〜。」
ガウス「いっちょやりますか!」
そういって、全員機体に乗り込んでいった。
将「紫、霊夢に結界を。文、取材はこれが終わってからだ。」
紫「わかったわ。」
文「そこは、お気になさらずに。現場で取材しますから。」
将「だめだ、こっちの弾幕ごっことは訳が違う。」
文「いいえ、行かせてもらいます。」
将「・・・好きにしろ。ただし、俺たちの邪魔はするなよ。」
文「もちろんですよ。」
俺はしかたなく、文にOKを出して戦闘機に乗り込んだ。
将<こちらナイト1。遅れてすまない。全機出撃だ!>
ガウス<ヒーハー、天使とダンスの時間だぜ!>
叶夜<こちらナイト6。ナイト4、撃墜されても知りませんよ?>
サスケ<・・・・・浅はかなり。>
猛<こちらナイト10。ナイト6、そう硬い事言わんでええやないか。>
叶夜<こちらナイト4。そういうあなたもですよ、ナイト10>
愛里<あんた達、ちょっとは静かにしなさいよ!>
将<お喋りはここまでだ。敵さんのお出ましだ!>
遠くのほうから戦闘機の集団が接近しているのが、目で分かる。
もう、こんな距離まで接近していたのだ。
将<さぁ、開戦だ!>

89終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/05/29(土) 00:39:23 ID:7QMizcUo
お知らせ:<<内容>>←の表示は、敵の無線を意味しており、将たちには聞こえないものです。

にとり<こっちからも支援するよ。>
将<助かる。>
アイリーン「E will be here to help(こちらからは電子支援をいたします。)」
叶夜<ありがとうございます。本当に気がききますね。>
アイリーン「No, I do(いいえ、そんな事ありません。)」
将<お二人さん雰囲気のいい所で悪いが、もうすぐ交戦だ。>
叶夜<おっと、失礼しました。>
ガウス<いくぜ!ナイト4交戦!>
サスケ<・・・ナイト7交戦。>
愛里<ナイト2交戦よ!>
将<ナイト1交戦!>
叶夜<ナイト6交戦です。>
猛<ナイト10交戦や!>
俺たちは圧倒的数の戦闘機集団の中に突っ込んでいった。
ついでに、6機ほど撃墜していく。
将<各機南のほうに村を確認できるか?>
愛里<人里ね?>
サスケ<・・・確認した。>
叶夜<確認できました。あそこに行かせなければいいのですね?>
将<そういうことだ。>
猛<確認OKや。>
ガウス<あそこにねぇ・・・無茶言うぜ。まぁ、もう慣れちまったがな。>
サスケ<・・・4機撃墜。>
将<5機目撃墜だ。>
愛里<3機目撃墜よ。>
ガウス<お前らはえぇよ!>
叶夜<3機目撃墜です。ナイト4も遊んでる場合じゃありませんよ?>
ガウス<あ〜もう今から一気に撃墜だ!>
???<<やはり、骸骨共だけじゃダメか。>>
???<<そろそろ行こうか?>>
???<<いや、あいつらが全部落とされてからだ。>>
???<<そういうと思ったよ。>>
その後も敵は単純な動きしかせず、簡単に殲滅することが出来た。
猛<案外らくやったのぉ。>
アイリーン「Please note, the reinforcement(注意してください、増援です。)」
将<増援!?数は!?>
アイリーン「Number 10, an F-22 aircraft(数は10、機体はF-22です。)」
???<<さて、俺たちの出番だね、力也>>
???<<アイオーンだ!ラグナ・ゼロいい加減にこっちで呼べ!>>
ラグナ<<はいはい、わかりましたよ〜だ。>>
アイオーン<<ゴースト・・・いや、ナイト1、今回こそ潰す!>>
そういって敵は2機の戦闘機を中心に真っ直ぐナイト隊に向かって飛んできた。

90終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/01(火) 22:40:45 ID:q2rPdsZs
そして・・・交戦。
ガウス<動きが違う・・・どうやら、エースのようだぜ?>
サスケ<問題はない・・・排除するのみ・・・。>
叶夜<でも注意してくださいね、明らかに手馴れのようですよ。>
将<手馴れどころの騒ぎじゃねぇ・・・あの赤い天使のエンブレム・・・やつらだ・・・。>
猛<赤い天使ってゆーたら・・・アーカライル隊かいな!何でこんな所におんねん!>
愛里<こっちが聞きたいくらいよ!>
将<ナイト1から全機へ、赤い天使の掃討戦だ!ナイト4、ナイト10はグレイプニルの援護、
  それ以外は全力で排除だ!>
一同<了解!>
そして、空の決戦が始った。
それは何時間にもわたる激しい戦いであった。
3時間後・・・
戦況は俺たちがゆっくりと押していた。
愛里<後は特に動きのいい2機だけよ!>
将<全機残弾確認!>
ガウス<こちらナイト4、ミサイルがそろそろヤバイぜ。>
叶夜<こちらナイト6、全体的にそろそろ心細くなってきましたね・・・。>
愛里<こちらナイト2、特殊ミサイルが切れてそれ以外もヤバイわね。>
猛<こちらナイト10、少なくなっとるけど、問題ないぞ。>
サスケ<・・・問題ない。>
将<よし、全機残りの2機を撃ち落すぞ!>
その掛け声で、全員が残りの2機に襲い掛る。

ラグナ<<力也!そろそろやばいよ!>>
アイオーン<<だから、アイオーンだ!・・・まさかここまでやるとは・・・・。>>
ラグナ<<撤退だね。>>
アイオーン<<・・・仕方ない・・・か。>>

ガウス<見ろ撤退していくぞ。>
将<させるか!全機追撃だ!>

91終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/03(木) 23:03:38 ID:q2rPdsZs
俺はブーストを最大出力で噴かす。
すると、相手が旋回したのでまかれまい旋回しおかける。
体にとてつもないGがかかるが構っている余裕などない。
このまま追いかけっこしてても、らちがあかないないので一旦離れ片方の真正面に自機を持ってくる。

ラグナ<<ヘッド・トゥ・ヘッド!?・・・やらせないよ!>>

将<終わりだ。>
俺はミサイルを一斉に発射する。
すると、相手もミサイルを撃ってきて・・・相殺。
珍しい事もあるな・・・って、そんな事考えてる場合じゃない。
俺は機関砲の発射トリガーを引き機関砲を撃ちながら敵機のすぐ脇を通り抜ける。

アイオーン<<ラグナ!大丈夫か!?>>
ラグナ<<大丈夫・・・・って言いたい所だけど、残念だね・・・。>>
アイオーン<<ならお前は今すぐに撤退を・・・。>>
ラグナ<<無理だよ。エンジンが打ち抜かれて出力が落ちてきてるし、右肩を打ち抜かれてあそこまで機体をコントロールできないよ。
    それなら、あの村に突っ込んで・・・。>>
アイオーン<<黙れ!俺が奴らの動きを止めるからその間に撤退しろ!いいな!>>
ラグナ<<分かったよ>>

確認すると、撃墜できなかったみたいだがエンジンから煙が上がっている。
墜落も時間の問題か・・・。
猛<ナイト1、とどめさすんか?>
将<ナイト10、ああ・・・そうだ。>
サスケ<・・・一気にしとめるぞ。>
将<ナイト7、人のセリフをとるな。>
俺たちは一気に散開して6方向からしとめにかかる。
これで終わる。
そう、自分に言い聞かせ2機に向かって一斉にミサイルを放った。

92終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/05(土) 23:34:10 ID:q2rPdsZs

アイオーン<<クソ!総攻撃か!>>
ラグナ<<・・・アイオーン、今までありがとうね。・・・・さようなら。>>
アイオーン<<おい!ラグナ応答しろ!ラグナ・ゼロ!応答しろ!>>

1機は垂直に上昇して、損傷した機体は機首を下げて降下していく。
その先には・・・・・・人里があった。

一方人里
私こと博麗 霊夢は今、寺小屋で慧音とお茶をすすっている。
霊夢「ちょっと慧音、あれこっちに向かってきてない?」
慧音「・・・・・そのようだな。」
あんなもの突っ込んできたら、結界持たないわよ!?」
慧音「まぁ、ガンバレ。なに簡単な事、人里がなくなるかどうかだはあなたにかかってるだけだよ。」
霊夢「今、ものすごい事をさらっと言ったわよね!?」
慧音「気にするな。」

所戻って空
愛里<ナイト1、あの機体真っ直ぐ人里に突っ込む気よ!>
将<全機、あいつを阻止しろ!俺は・・・・上の奴を叩く。>
ガウス<任せたぜ、ナイト1!>
俺は機首をを上げ上昇していった機体を追いかける。
大体高度25000フィート辺りだろうか。
俺は機体を水平にしてあのF-22「ラプター」の正面に構える。
ヘッド・トゥ・ヘッドだ。
将<決着の時だ・・・。>

アイオーン<<今日こそは・・・・、今日こそは!>>

俺は機関砲を撃ちながら、すれ違う。だが、ダメージは少ない。
・・・もう1回いける。
そのままの速度で旋回すると、向こうも、旋回してきている。
俺と相手は再び向かい合う。もう一度・・・ヘッド・トゥ・ヘッドだ。
今度は、機関砲にあわせてミサイルも放つ。
そして、すれ違った数秒後・・・・・・戦闘機の爆発音。
どうやら撃墜できたらしい。
旋回しながら、確認すると、パイロットは脱出していた。
すると、まるで蜃気楼であったかのようにパイロットは消えていった。
そのまま、人里を確認する。
人里は・・・・・今も変わらない様子で幻想郷に腰を下ろしていた。

93終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/09(水) 22:56:33 ID:q2rPdsZs
将<ナイト2、そっちはどうだ?>
愛里<5人がかりで何とかしたわ。>
ガウス<ったくよぉ、あの状態で機関砲避けやがるんだよ。>
叶夜<そのあとナイト4がキレてミサイル打ち込みましたけどね。>
愛里<このバカ、あそこに破片が落ちるからミサイルは使うなって言ってたのに・・・・。>
サスケ<・・・・浅はかなり。>
にとり<それで?もう終わり?>
将<ああ、帰還の準備頼む。>
にとり<お〜けぇ〜。宴会の準備して待ってるよ!>
猛<宴会かぁ!ええなぁ!>
愛里<ぱーっと行くわよ!ぱーっと!>
俺たちは着陸し、文のしつこい取材を受けながら、博麗神社にて大宴会。
その後、酔いを醒ますしてから、4人はシーモンスターに帰っていった。
宴会の場から離れ博麗神社の石段に座った。
将「・・・・・ふぅ。」
うどんげ「将、どうしたの?」
将「ここ最近、忙しくてな。やっと一息つけたぜ・・・。」
うどんげ「おつかれさま。ゆっくり休んでね。」
将「ああ、そうするよ。」
愛里「ちょっと、そんな所に居ないでこっち来なさいよ!お酒なくなるわよ!」
仕方ない、もうちょっとだけ・・・、この宴会に付き合ってやるか・・・。
そして俺はまた、宴会の中に戻っていった。

94終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/11(金) 23:10:24 ID:q2rPdsZs
お知らせ今回は試験的にセリフの前のキャラ名をはずしてみます。
分かりにくかったら戻します。

〜Episode文〜

その日私は新聞のネタが切れたのでネタを探しにフラフラと空を飛んでいた。
「あやや〜、今日も平和ですねぇ〜。」
すると、後方から大きな音が聞こえてきた。
聞きなれない音に振り返ってみると、黒い大きな物体が空を飛んでいった。
続けざまに、地面のほうから変な音がしたかと思うと、地面が割れ何かせりあがってきた。
その隅から魔理沙さんがひょこっと顔を出したので、話を聞きに行ってみる。
「あやや〜、魔理沙さん一体これは何ですか?」
「うお!?文か・・・驚いたぜ。」
「別に驚かしたつもりはないんですがね。」
「ま、中に入れよ。話はその後だぜ。」
「それもそうですね。」
私たちは変なものの中に入っていく。
魔理沙さんが中に居たので一向に問題はないだろう。
これの正体を聞きながらエレベーターなる乗り物で地下に下りると、
この前目覚めたらしい南・F・愛里さんと入れ違いにエレベーターを下りる。
どうやらこれは将さんの戦闘機なるものの離着陸をするための滑走路らしい。
すると、魔理沙さんは箒にまたがって飛び始めたので私も飛んで魔理沙さんと並んで飛ぶ。
「で、その戦闘機って具体的にはどんなものなんですか?」
「私もよくわからないが、さっき空飛んでたアレらいいぜ。」
「あれですか・・・。後ろからちょっと見ただけでよくわかりませんでしたが、なんなんでしょうか?」
「私に聞くよりもにとりに聞いたほうが早いと思うぜ。」
「あはは、そうします。」
そうこういってるうちに私たちは広い空間にでた。
そこには、にとりはもちろんのこと勇儀さんや萃香も居た。
「あやや〜、広いですね〜。」
「そりゃあ、かなり大きいものらしいからね。」
と、にとりがしゃべりかけてくる。
「いきなりですがにとりさん、戦闘機って何ですか?」
「なんでも空飛ぶ鋼鉄の塊らしいよ〜。ちょっと前に現れた、空飛ぶ大きい変な奴、アレも戦闘機らしいよ。」
「へぇ〜あれが戦闘機・・・。」
すると、私たちが入ってきたほうから、変な音が聞こえて来る。
振り返ると、愛里さんが何かに乗ってこっちに来ていた。
「にとり、将が来るわよ。」
「お〜けぇ〜。」
その後に、遅れて何かがやって来た。
それはさっき見たあの黒い大きな物体だった。
これが戦闘機・・・。
間近でみると、一層大きく感じる。
すると、手前の、部分が開き、誰かが降りてきた。
何かを被っているのでよくわからないが、将さんとみて間違いないだろう。

95終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/13(日) 23:20:59 ID:q2rPdsZs
被り物をはずした姿はやはり将さんだった。
「にぎやかだな。」
すると、奥からにとりさんが将さんのほうに近寄って行った。
「まぁね、これが戦闘機か〜。すごいとしか言いようがないね。」
そういいながら苦笑いしてると愛里さんも近寄っていった。
「将!持ってくるんなら一言言いなさいよ!私だって、フランカー持ってきたのに。」
将さんに文句を言っているように見えるがそれはさておき、フランカー?なんだろう、あとで取材しとかなきゃ。
「ほ〜、これが戦闘機ですか〜。中見せてくださいよ。」
と、わたしも言いながら飛び上がりいつでも近寄れるように準備もこめて、愛里さんの上に上の後方に移動する。
すると、魔理沙さんも近寄ってきた。
「すげ〜な〜、これの火力はどんな感じなんだ?」
やはり、火力優先ですか。
「大きいな〜大きさはどんな感じだ〜?」
「お前もこっちに来て酒飲めよ〜。」
と後ろから萃香さんと勇儀さんが順に質問してくる。
鈴仙さんは戦闘機の回りをうろうろしながら、戦闘機を見上げている。
「いっぺんににしゃべるんじゃねぇ!返答できんわ!」
ごもっともなツッコミが入った。
まぁ、確かにそうだろう。
「愛里、お前のフランカーは今度ワイバーン取りに行く時にまとめて持ってくる。」
「文、触らないなら、見てもいいぞ。」
あ、すんなりOKもらえた。
長期戦予想してたんだけどなぁ。
「はいはーい、触りませんよ。」
と、でまかせを言いながら将さんの降りてきた部分を覗き込む。
そこには一脚の椅子らしきものとそれを取り囲むように円形物やら棒やらが所狭しと並んでいる。
珍しいので、ここぞとばかりに撮影しまくる。
ついでに、外観も撮影しておく。
これで明日の新聞のネタは出来た。
帰ったら忙しくなりそうだ。

96終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/15(火) 23:02:37 ID:q2rPdsZs
翌日、新聞の評判はよかったので私はもう1度あの地下倉庫に行ってみた。
「お〜う、今日も来たのかい?」
と、にとりさんが例の戦闘機の上から話しかけてくる。
「ええ、今日もこれの取材ですよ。」
にとりさんの話によると、この戦闘機の名称はADF-01ファルケンという機体で
TLS(彼曰く、戦略レーザー)というメガワット級の出力を持つ化学レーザー砲ユニットを搭載した強力な機体らしい。
あとは、ここに一時的に計6機の戦闘機が集まるらしいが、日にちまでは教えてもらえなかったので、永遠亭に行ってみることにする。
とりあえず、永遠亭に来てみたが本人に直接聞いても教えてくれなさそうなので、
永琳さんに聞いてみようか。奥の手もあるし、うしししし・・・・。
「え?戦闘機が集まる日にちですって?」
「はい、あなたなら知っているでしょう?」
「ええ、知ってるわ。」
「で!いつですか!?」
「あなたには教えられないわ。将から口止めされてるの。」
予想どうり、奥の手を持ってきて正解だった。
「こんな写真があるのですが・・・。」
「これは!・・・・・分かったわそれをくれるなら、教えてあげるわ((`・ω・) キリッ)
「交渉成立ですね。」
「ええ。」
こうして、永琳さんから日時を聞き出すことに成功したのだった。
え?奥の手?それは・・・鈴仙さんの入浴中の盗撮写真!しかも雲山さん抜き!(雲山「よんだ?」)
私は当日まで大人しくしておこう、それでここぞとばかりに取材攻めにしてやるんだ!(文「いいえ、お帰りください」)

97終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/16(水) 23:50:23 ID:q2rPdsZs
当日の早朝、私はわくわくしながらあの倉庫に向かってみた。
ついでに魔理沙さんも誘おうとしたが、アリスさんとお楽しみの最中だったので
盗撮だけして帰った。
するとそこには、6機の戦闘機が止まっていた。
にとりさんと紫さんはもう来ていた。
将さんを見つけたので声をかけてみる。
「文々。新聞で〜す。・・・あややや、これはすごいですね〜。」
「どっから情報仕入れてきたんだ・・・。」
「私の情報網を舐めてもらっては困りますよ〜。」
上空にはなにやら大きな物も浮いているがスルーの方向で行いこう。
とりあえず、私は6機の戦闘機の写真を取りまくる。
戦闘機の名称は・・・あとに将さんか、にとりさんにでも聞いたらいいだろう。
写真は撮り終わったので一人一人インタビューをして行こうかな・・・。
「全機出撃用意だ!急げ!」
将さんが叫んだので急いで将さんの元に向かう。
「紫、霊夢に結界を。文、取材はこれが終わってからだ。」
「わかったわ。」
「そこは、お気になさらずに。現場で取材しますから。」
「だめだ、こっちの弾幕ごっことは訳が違う。」
「いいえ、行かせてもらいます。」
「・・・好きにしろ。ただし、俺たちの邪魔はするなよ。」
「もちろんですよ。」
これで現場での撮影許可は下りた後は現場での取材だけだ。
私はわくわくしながら将さんたちと空へ上がる。
この後に起こる壮絶な戦いも知らずに。

98終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/18(金) 23:08:16 ID:q2rPdsZs
一緒に飛んでいると戦闘機隊は急に高度を落としてあの大きな物の下に移動するので私もそれに続き高度を落とす。
すると、その大きな物の上から円柱状のものが飛び出し、上空に飛んでいった。
私はそれが何か分からず将さんの乗っている戦闘機の横まで行き、例の椅子の部分(にとりさん曰くコックピット)を覗き込む。
あのヘルメットとか言う衝撃吸収用の被り物を被っているので表情は分からない。
とりあえず、写真を撮り、他の機体も撮影しようと将さんの戦闘機から離れた瞬間、空に爆音が響き渡った。
私は、とっさに耳を塞いだ。それほど大きな音だった。
北の方の上空が赤く燃え出したかと思うと、色がなくなりながらゆっくりと地面の方に消えていった。
すると将さんたちは高度を上げながら加速していく。
私も遅れないように後ろをついて行く
すると向こうから何か近づいてくる。
あれは・・・・戦闘機!?
多分間違いないだろうと私の第6感がそう告げている。
将さんから少し前に戦闘機での戦いは危険だと聞いていたので、私は戦闘機隊から離れ遥か上空から見下ろす事にした。
そして・・・2つの戦闘機隊がすれ違う。
その際、敵の戦闘機が6機ほど、地面に向かって落ちていく。
私は、撮影も忘れて絶句した。
戦闘機にはそれを操るパイロットが必要だとにとりさんから聞いた。
そして、パイロットを乗せた、戦闘機が砕け散ったり、地面に向かって落ちていく。
それはパイロットの死を意味していた。
私は初めて外の世界の戦いの恐ろしさを知った。
私は、無我夢中で撮影した。
でっち上げなんて考えている暇はなかった。
外の世界の戦いを知ってもらいたい、だたその一心で撮影した。
正式な数は分からないがこちらより遥かに多かった敵はいつの間にかいなくなり、
6機の戦闘機が優雅に空を舞っているだけになった。
すると、将さん達は旋回して、北の方を向いた。
そこには新たな戦闘機隊がこちらに向かっていた。
私は、カメラのフィルムを取替え、撮影に向かった。
新たな敵との戦い。
それは、さっきの戦いとは比べ物にならないくらい凄まじいものだった。
なぜなら、その戦いは高速を超え音速の戦いになっていたからだ。
私は無意識につぶやいてしまった。
「これが天空の弾幕ごっこ・・・。私達とは違う・・・。」
その戦いは将さん達が勝った。
その後の宴会で、私はメンバー全員の名前と搭乗機体を教えてもらった。
もちろん、あの大きな物体、グレイプニルのことも。
私は新聞にこう書いた。
「外の世界の弾幕ごっこは音速の殺し合いでした。 遊びの「ごっこ」ではない 私達とは違う・・・」
それが、真実だったから、本当のことを知って欲しかったから。そんな思いで、今新聞を書いている。
最後にメンバーの名前と搭乗した戦闘機の名前を書いておくことにしよう。

闇影 将・・・X-02 Wyvern(ワイバーン)
南・フィリア・愛里・・・Su-33 Flanker-D(フランカーD)
ガウス・エリムス・・・XR-45 Cariburn(カリバーン)
莱 叶夜・・・XFA-27
サスケ・フレイマス・・・Su-47 Беркут(ベルクート)
大西 猛・・・YR-302 Fregata(フレガータ)

〜Episode文END〜

99終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/20(日) 22:17:18 ID:q2rPdsZs
その後1週間は復旧作業に追われた。
撃墜した戦闘機の後始末や文の取材やらで忙しい1週間だった。
その後1ヶ月は骸骨はでるものの平穏な1ヶ月だった。
その間、俺は製作したスペカの能力の確認も行った。
製作者から見ても強力すぎたスペルカードだった。
そんなある日・・・。
俺はいつもどうり、目を覚ます。
何かがおかしい。
何かがおかしいのは分かってるが何がおかしいのがわからない。
仕方ないので永琳の元に行ってみる。
診断の結果・・・・不明。
「月の頭脳と言われた私でもこれは始めてよ。」
「そうか。」
「明日まで待ってちょうだい。きっと調べ上げて見せるわ。」
「頼んだ。」
俺は永琳の部屋を後にて出かける。
いつものように上空から人里の周辺を見て回ってから魔法の森の方へ向かう。
すると魔法の森に入っていこうとする骸骨達の姿が見えた。
数は5。俺はM82を構え上空から狙撃する。
全弾命中、全て灰となって消えていく。
俺は骸骨の行動が気になったので魔法の森へと入っていった。

100終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/22(火) 22:17:50 ID:q2rPdsZs
数分移動するとふっ人影が見えたので俺はフライングアーマーから降りて接近し近くの茂みに隠れる。
そこにはよくわからぬ器材と迷彩服を着た骸骨に少女が1人が居た。
多分あの迷彩服を着た骸骨は前に交戦した軍服を着た骸骨と同類だろう。
「あな・・・あんた達はここの周辺の警備をしてなさい!私はここで時限瘴気放出爆弾の完成まで待ってま・・・待ってるわ!」
爆弾の名前がまんま過ぎる・・・・。
「これを人里に仕掛ければ・・・・。」
なんだと!?
そんな事すれば人里が壊滅するじゃねぇか。
絶対に阻止しなければならない。
というか、よく聞けばあのガキ、悪役っぽくしゃべってるだけだが話の内容はヤバイ。
そんな事を考えていると・・・。
1匹の骸骨がこちらにM4A1カービンを構えて近寄って来る。
ばれたか!?
俺は音を立てないようにP90を構える。
どうやらアタリのようだ。完全にこちらに標的を絞ってきている。
仕方ないので一気に飛び出し近場の骸骨を灰にする。
「うわぁ!何!?何!?敵!?」
約一名混乱してる間にも骸骨達は器材の裏や、木の陰に隠れて応戦してきている。
俺も銃弾を避けながら木の影に隠れ、応戦する。
「えっと、えっと、こういうときはどうすれば・・・・・って考えてる場合じゃありません!これ守らないと!」
するとバシューッという音と共に器材の左側、少女の手前に黒い球体というか、爆弾といって思い出すような某ボンバーマンのアレが
器材から転がり出てきた。
「私はこれ持って逃げますからから後は頼みました!」
というと少女は爆弾を抱えて逃げ出した。
「待て!」
そういって俺も追いかけたいが、骸骨共の弾幕がひどく・・・って増えてる!?
そんな事を考えていると森の奥のほうから声がする。
「ふっふっふ。ゴースト、こいつ等にはお前もお手上げか?」
「アイオーン・・・。」
ついつい言葉が漏れる。
「真理絵!お前は逃げろ!」
「はい!分かりました!」
そういって少女が逃げていってしまった。あの爆弾も一緒に・・・。
「今回はお前にかまってる暇はないんでな。とっとと人里に設置してこないといけないからな。」
「クソッ・・・。」
「せいぜい頑張るんだな。」
そういってアイオーンは消えていく。
そこから時間との戦いが始った。

101終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/24(木) 22:47:28 ID:q2rPdsZs
だが、こいつらに構ってる余裕も無かったので早々に殲滅する事にした。
「[開錠 バーストアウト]」
そして木の陰から飛び出し、次々と倒していく。
なんとか5分で殲滅ができたのでフライングアーマーに飛び乗って人里に急ぐ。
空でも下から骸骨共が鋼鉄の弾幕を張ってくる。
もうすぐ人里の上空という所でフライングアーマーを揺れが襲い、高度が下がってくる。
後ろを見るとブースターがから黒煙が立ち上っている。
「チッ・・・ブースターが・・・こんな時に!」
俺はそのまま人里に降下していく。
このまま行くと・・・人里の入り口に墜落か・・・。
ならば・・・。
たまたま、持ってきていたグレネードを入り口付近に投げ、周囲の骸骨を吹き飛ばす。
そして墜落寸前にジャンプして、何とか墜落だけは回避する。
「[兵装 バルドブラック]」
そのスペルを発動と同時に俺の体を闇が包んでいく。
あの時と同じように・・・。
そして、その闇に亀裂が入り・・・・砕け散った。
中から現れたのは漆黒の全身鎧に身を包んだ1人の騎士であった。

104終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/27(日) 00:23:50 ID:q2rPdsZs
騎士の姿となった俺は骸骨を倒しながら人里を走り抜ける。
場所が分からない以上、全部回るしかないが、1つだけなら、おおよそ人里の中心に設置するのが、一般的だろう。
だが、複数個あるなら話が別だ。
と思いつつ、人里の中心であろう位置まで走っていく。
だが、そこには爆弾は無かった。
骸骨を倒しつつ辺りを探すが見つからない。
仕方ないので手当たりしだいに探していく。
骸骨を倒しながら辺りを捜索して寺小屋の付近まで来ていたときだった。
「キャァー、先生ー!しっかりして!」
悲鳴は寺小屋の方からしたので急いで駆けつける。
そこには、傷ついた慧音と、それを囲むようにしておびえる子供達、それを取り囲むように骸骨が居た。
骸骨共は今にも発砲しそうな状態であった。
「[爆炎 フレイムハリアー]」
スペルを宣言して手近な骸骨5体を吹き飛ばして残りを剣で切り伏せる。
「お前は・・・?」
慧音が話かけてくる。
「そんな事はどうでもいい。人里に変な球体のものが運び込まれたはずだ。知らないか?」
だが俺はあえて名乗らず、爆弾の情報だけ聞く。
「それなら、ついさっきここにも落ちてきた。」
「落ちてきた?」
思わず聞き返した。なぜなら、空を飛んでいたのは俺だけで他に何も無かったからだ。
「ああ、それが爆発してこいつらが出てきたんだ。」
意味が分からないが、今はそんな事考えている場合いではない。
一刻も早く人里から骸骨を殲滅しなくてはいけないのだから。

105終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/06/28(月) 22:49:31 ID:q2rPdsZs
話を聞いていると、どうやらこんな事態になったのはほんの数十分前らしい。
突然空から黒い球体が降ってきたかと思うと、爆発して骸骨共が出てきて人里を襲いだしたらしい。
村人はとっくに避難しているが子供達がパニックを起こしたので、ここだけ避難が遅れたらしい。
とりあえず慧音と子供達を寺小屋の中に避難させ、とりあえず寺小屋の周囲の骸骨を倒して回る。
俺は寺小屋を中心にして人里を占領している骸骨の掃討戦を始める。
数時間かけて人里の内部はあらかた一掃できたはずだ。
残るは外に居る奴等だけだが・・・・。
なぜか外側から順に地面の中に消えていっている。
要するに撤退していっているのだ。
数では圧倒的に俺が不利であったのだが・・・。
その後、どこからともなく、村人達が帰って来た。
それを確認した後に誰にも悟られないように帰る。
俺はスペルを解きフライングアーマーを引きずって徒歩で帰っていく。
だが妙に心臓の辺りが苦しい。
永遠亭に近づくにつれて症状が悪化していく。
途中で休憩を入れるが、悪化は止まら無い。
だが、俺は無理な体を引きずって、永遠亭まで歩く。
このままここで倒れてもうどんげかてゐが見つけてくれるだろうが、性格上歩ける所までは歩きたい。
何とか、永遠亭の玄関まではたどり着いたもののそこで俺は意識を失った。

106終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/01(木) 00:16:18 ID:q2rPdsZs
〜Episode鈴仙〜
とある朝、私は師匠に呼ばれ、師匠の部屋に向かって歩いている。
「師匠、用事ってなんですか?」
そこには師匠・・・と、将が居た。
「あら、ちょうどよかったわ、お使いに行ってきて欲しいんだけど。」
「はい、分かりました。」
「急ぎじゃないけど、香霖堂に頼んでおいたものを取ってきて欲しいの。」
「わかえりました、行ってきますね。」
「頼んだわ。」
師匠が香霖堂で頼むなんて珍しいなと思いつつ、私は香霖堂までその頼んでおいたものを取りに行った。
「こんにちは〜」
森近は、妙な椅子に座っていた。
「やぁ、今日は何のようだい?」
「師匠に頼まれまして、こちらに頼んだものがあるらしいんですが・・・。」
「ああ、アレだね。ちょっと待っててね。」
そういって森近さんは店の置くに入っていった。
数分後、ちょっと大き目で鉄製の箱を抱えて出てきた。
「よっこいしょ、これが例の物だよ。くれぐれも取り扱いには注意してね。」
「こ・・・これは・・・?」
箱の上にはでかでかとハザードマークが描かれている。
「さぁ?でも彼女はスピアって読んでいたかな?」
「スピア・・・。」
「ああ、今後重要になってくるんだとか。」
「へぇ〜。とりあえず、これはいただいてかえりますね。」
「ああ、わかったよ。」
私はこの重い鉄の箱を持って永遠亭に帰った。
「師匠〜ただいま帰りました〜。」
「あら、お帰りなさい。早かったわね。」
「これは一体なんなんですか!?」
「これはね・・・まぁ、そのうち分かるわ。」
「そんなぁ〜。」
私はしゅんとしながら、自分の部屋に戻っていく。
その日は余りいい事はなかった。
その日の夜・・・。
「師匠、将、遅いですね・・・。」
「え?将なら玄関でぶっ倒れてたけど?」
「え!?てゐ、それ本当!?」
「う、うん。」
私は大急ぎで玄関に向かう。
だがそこには居ない。
てゐの嘘?
でも、一応念のために玄関戸をあけてみる。
すると、そこには将が倒れていた。

107終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/03(土) 00:03:29 ID:q2rPdsZs
将の呼吸が荒い。
これはちょっと危険かも・・・。
私は、将を担いで部屋まで・・・・って重!
将ってこんなに重かったっけ?
とりあえず移動させないと・・・。
「師匠!手伝ってください!」
すると、師匠が早歩きで来た。
「・・・遅かった。」
「え?何がです?」
「後で説明するわそれより早く将を部屋へ!」
「は、はい!」
私は師匠にうながされるまま将を一人で部屋に運ぶ。
「とりあえず、将の武器をはずしてちょうだい。」
「はい。」
私は師匠の指示の元、将の武器をはずしていく。
案外色々出てくる。
全部装備をはずしてから思ったこと。
どれだけ持って行ってるのよ!と心の中でつっこんでおく。
その後服を脱がせると・・・その肉体からは黒い何かが火のように立ち上っていた。
「し、師匠・・・・これは?」
「将の使う闇の力よ。」
「え?ああ、アレですか。」
その力は黒い鎧の騎士の状態とあの狼みたいな妖獣見たいな状態で使う力。
「その力があまりにも強力すぎて、将はその力に飲み込まれたの。その結果がこれよ。」
「え!?じゃあ・・・・。」
「大丈夫、今は死んでないわ。」
私は師匠の言った「今は」という単語に不安を覚えた。
「え!?どういうことですか?」
「これは将の精神の問題。もし将の精神が負ければ・・・。」
「どうなるんですか?」
「闇の力に体を乗っ取られるわ。」
「もし、そうなったら?」
「闇の力に乗っ取られたらどうなるか分からないわ。でも多分・・・・殺すことになるでしょうね。」
師匠の口からそんな単語が出るなんて思わなかった。
でも・・・もし乗っ取られたら、どうなるんだろう?
「将は絶対に負けません!いつもここに帰って来ました!だから今度も・・・きっと・・・」
私の声がしだいに小さくなっていくのがわかる。
だってもう家族なんだから・・・。
「・・・そうね、私が間違ってたわ。うどんげ、将が起きるまで看病は任せたわよ。」
「はい!」
将は今精神の中で戦っている。
もしかしたら、負けるかもしれない。
そうならないためにも私ががんばって看病しないと・・・・ね?
〜Episode鈴仙END〜

109終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/04(日) 23:46:37 ID:q2rPdsZs
ゆっくりと意識が戻っていく。
そして、目を開けるとそこは一面真っ黒な空間・・・・。
言い換えれば闇の中とでも言うべきか・・・。
だが、自分の姿ははっきりと見ることが出来る。
一言で言えば、よくわからない空間だ。
俺はゆっくりと立ち上がる。
すると俺は違和感に気づく。
マントが無い。
いや、マントだけではない。武器もスペルカードすらも無かった。
今の状態は完全に丸腰だった。
すると俺の前、3メートルぐらい向こうに、いつの間にか二つの黒い炎のヒトダマみたいなものが浮かんでいた。
そのヒトダマはみるみるうちに姿を変え交差する剣の模様と遠吠えする狼の模様に姿を変えた。
正体不明の模様にうかつに近づかないように、動かないようにする。
数分間の無意味な時間が過ぎていく。
すると、二つの模様は消え、足元から剣と盾、刀、大鎌、槍が現れる。
これ、どれか1つ取ったら残り消えるパターンじゃねぇか・・・?
この場合は・・・、右手に剣、左手に大鎌を握り同時に引き抜く。
・・・・案の定、抜けない。
一回やってみたかったがこうなのか・・・。
俺は無言で大鎌を引き抜く。
そして、頭上で振り回す。
なぜか、手になじむ。それに懐かしい感じがする。
ここで立ち止まっていても仕方が無いので俺は大鎌を手に奥へ進んでいく。
どれだけ歩いただろうか?
無駄に歩いた気がする。
少し疲れたので俺は座って休憩する。
すると・・・。
「そこで、立ち止まるか。死神よ。」
どこからともなく声が聞こえてくる。
「誰だ!」
俺はただ真っ暗な空間に向かって叫ぶ。
「私は黒騎士。誇り高き騎士なり。」
「黒騎士・・・まさか!?」
「そうだ、お前がスペルカードによって生み出した私達はお前に4つの選択肢を与えた。」
「選択肢だと!?」
「そうだ。騎士になるか、武士になるか、死神になるか、槍使いになるか、だ。」
「それがどうした!?」
「死神、死をつかさどる神・・・。それは全ての敵を殲滅する力さえも有する。」
「・・・・。」
「その力、私を従えるに値するのかこの私に証明してみせよ!」
黒騎士はそう言い放つと剣を抜き、襲い掛かってきた。

110終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/06(火) 23:16:10 ID:q2rPdsZs
俺は、襲い掛かる黒騎士の攻撃を大鎌で受け止めつつ、反撃をする。
しかし、俺の攻撃は全て防がれてしまう。
黒騎士の攻撃はとても正確で、もし防ぎ切れなかったら致命傷は確実まぬがれないだろう。
そんな事を思いながら尚も戦いは続く。
その後も俺の攻撃は通らず防戦一方だった。
だが明らかに戦況は黒騎士が有利になっていた。
強い・・・。俺とは比べ物にならないぐらいに強い。
そして・・・とうとう俺は片膝をついてしまう。
その体には無数の傷と血痕が付いていた。
「クソッ・・・・。」
「どうした?お前の力はその程度か?」
「まだだぁ・・・!」
俺は傷だらけの体に力を入れ立ち上がる。
「お前はなぜそうまでして戦う?」
質問の意味が分からない。
だが、今までと同じ答えを返す。
「決まっている!それが俺の仕事・・・・いや、宿命だからだ!」
「本当にそう思っているのか?」
「ああ!そうだ!」
「なら、お前は絶対に勝てない。」
「どういうことだ!?」
「お前の心に聞くんだな。」
そう言って、黒騎士は背を向け闇の中へ消えていった。
俺はただ呆然と見ているしかなかった。
久しぶりの敗北。チームとしてでは無い、己自身の戦いでの敗北。
久々に味わった、敗北感。
それは敵への憎しみと同時に俺を絶望へと追い込んだ。

111終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/07(水) 23:33:44 ID:q2rPdsZs
俺は座り込んでしまう。
何もやる気が起きない。
その時俺はふと呟いた。黒騎士の言った言葉を。
「本当にそう思っているのか・・・か。」
俺が戦う理由、戦いが仕事だから。
あの時、両親を殺した軍隊は俺達が壊滅させた。
あの時は憎しみが俺を突き動かしていた。
なら今は?
「・・・あいつらを守りたいから。」
あいつらって誰だ?
ここには陸上部隊のメンバーは居ない。
なら・・・誰だ?
ふと脳裏をよぎったのは愛里の顔、そしてうどんげの顔であった。
そうか・・・俺にもまだ、守りたいものがあったんだな・・・。
「自分の力は自分で始末をつける・・・。」
そうつぶやき俺は立ち上がる。
そして、俺は黒騎士を探して歩き出した。

112終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/10(土) 00:49:45 ID:q2rPdsZs
俺は道なき道を真っ直ぐに歩いていく。
すると、闇の中から黒騎士が現れた。
まぁ、これはこれで好都合だ。
「どうやら、見つかったようだな。」
「おかげさまでな。」
「なら、お前の真の力見せてみよ!」
その言葉を合図に俺と黒騎士は走り出し、ガキィンと金属音をたてて剣と鎌がぶつかり合う。
俺は黒騎士の攻撃をバックステップで何とか回避しながら黒騎士の脚を狙って攻撃をしていく。
しかし、盾こそ使わないもののバックステップと剣でうまく回避する。
それどころか、鎌をはじき返して体勢を崩そうとすらしてくる。
一瞬の気の緩みが命取りな戦い、だが・・・・今は互角にわたり合うことかできた。
「ほう、これほどの力を力を持っていたとは・・・。なら私も本気をだそう。」
黒騎士がそう言ったとたん、戦い方が一変して距離をとって戦うようになった。
いうなればヒットアンドアウェイ。
ただ、その一撃があまりにも重く鎌で防いでも2・3歩下がってしまうほどの威力を持っていた。
これを食らったらひとたまりも無いな・・・。
俺は賭けに出てみる。
それは、黒騎士が攻撃に来た時に鎌で剣を弾き体勢を崩させるというものだ。
成功すれば隙ができるが失敗すればこちらが隙だらけになってしまう。
すると黒騎士が攻撃の態勢に入ったのでこちらも鎌を構える。
そして俺の攻撃は・・・・失敗。
黒騎士は急旋回して切りつけてくる。
俺は遠心力のかかる鎌を無理やりに引き寄せ防御しようとするが・・・。
俺の鎌は弾かれ黒騎士の後ろの方に突き刺さった。
「発想はよかったが、それが運の尽きだったようだな。」
「クソッ・・・。」

113終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/12(月) 22:21:35 ID:q2rPdsZs
「冥土の土産にいいことを教えてやろう。
ここはお前の精神世界。お前の肉体は眠っている。」
精神世界・・・これで俺が丸腰な理由、黒騎士が現れた理由の謎が解けた。
なら・・・この闇は俺の心の中って事か。
俺らしいぜ・・・。
「なら、俺にも勝機はあるな。」
「強がりもほどほどにしておくんだな。」
「さぁ、それはどうかな?」
そう言って俺は左手を横に振る。
そして引き戻すと、その手には黒いマントが握られていた。
「何をした!?」
「ここが俺の精神世界だとしたら俺なら何でも出来るはずだ。」
正直賭けだったが、やってみれば出来るもんだ。
そして右手を掲げるとその手の上には自分でもわかるぐらい禍々しい力を放った大鎌が浮いていた。
その大鎌を掴み頭上で振り回し体の前で構える。
「黒騎士・・・ここからが本番だ。」
「ふっ・・・そうでなくてはな!」
黒騎士との戦いはまだつづく・・・。

114終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/14(水) 23:42:42 ID:q2rPdsZs
ガァン!ガァン!と、剣と鎌がぶつかり合う。
お互いもう防御などしない攻撃と攻撃のぶつかり合い。
それは壮絶な戦いだった。
先ほどは俺が1度鎌を振る間に2発の斬撃を入れてきていたが、
今はもう1振りにつき1発になった。
それは、向こうが手を抜いているのか俺が強くなったのかは分からない。
だが、チャンスは今しかなかった。
俺は鎌の反対側で剣の柄の部分をたたき上げる。
「なに!?」
まさかすんなり当たると思っていなかった俺も驚いたが
黒騎士もまさか当たるとは思っていなかったらしい。
俺はそのまま黒騎士を蹴り飛ばして体勢を崩させる。
そして・・・一閃。
その一閃は黒騎士の首を切り飛ばしていた。
どうやら、ぎりぎり盾は間に合わなかったらしい。
「まさか、やられるとわな。」
どこからともなく黒騎士の声が聞こえてくる。
まだ、戦わないといけないのかと思い、すぐさま鎌を構えなおす。
「構えなくてもいい、私の負けだ。」
俺は構えは解くがいつでも攻撃出来るようにしておく。
「お前は私を倒した。すなわち私を従えるに十分な力を有しているという事だ。」
「なら、どうなんだ。」
「今後、お前は私を自由に使えるようになる。どういうことか分かるか?」
「いや。」
「スペルカード無しでも私の姿へなる事が出来るという事だ。」
「それは便利だな。」」
「なら、我が力受け取るがよい。」
黒騎士がそういうと、俺の前にあった黒騎士の鎧から黒く光る玉が出てきた。
その玉は俺の前までゆっくり来ると、左手の甲に吸い込まれるかのようにして入っていった。
するとすぐに左手に激痛。
その痛みは1分ほど続くと無くなった。
俺は気になって服の袖を捲り上げると、その左手の甲から左腕にかけて、
剣と盾のような紋様が描かれていた。
「ふん、あいつはやられたか。」
俺は声のした方を見ると、そこには黒い炎のヒトダマが浮かんでいた。

115終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/16(金) 23:17:28 ID:q2rPdsZs
そのヒトダマは見る見るうちに黒獣へと姿を変えた。
「さぁ、あいつを倒した力見せてもらおうか!」
「望む所だ!」
俺は鎌を構えなおし真っ向からぶつかり合う。
黒獣は爪で切り裂こうとしてくるが鎌で受け止めつつも斬撃を入れていくが当たらない。
そんな事が数分続いた。
「ほう、俺相手になかなかやるな。なら、少し本気を出すか。」
これでまだ、本気を出してなかっただと!?
そんな事を考えていると、どこからともなく黒騎士の声が聞こえてくる。
「気をつけろ。あいつの力は私を遥かに超えている。」
「まだ、話せるのか?」
と、俺は黒獣に聞かれないようにつぶやく。
「ああ。それに、この声はやつには聞こえないし、
 お前は考えるだけで私に言葉を伝える事ができる。」
「便利だな」
「ごちゃごちゃ独り言を言ってる余裕なんてあるのか?」
と言って黒獣が突っ込んでくる。
だが、そのスピードは先ほどとは比べ物にならないほど早かった。
黒獣は1発の攻撃を入れるとそのまま俺の脇を走りぬけ距離をとった。
もちろん、その攻撃は防いだ。
戦い方が変わった、ヒットアンドアウェイか・・・厄介だな。
尚も黒騎士は話しかけてくる。
「お前にいいことを教えてやろう。」
「なんだ?」
「この空間では、本来出来ない事が可能になっている。」
「それは?」
そんな事を脳内で黒騎士と会話している間も黒獣の攻撃は続く。
「まず、お前もやってのけたが物体を生み出す事、次に魔力の使用、そしてお前の真の力の解放だ。」
「俺の真の力?」
「ああ、今のお前ではまだ使えない真の力の解放。それを発動するためには一言つぶやくだけだ。"殲滅開始"とな。」
俺の真の力・・・。
そんなものがこの体に秘められていたなんて・・・。
「だが、これは最終手段だ。使うタイミングを間違えないでくれ。」
「ああ、わかった。」
俺は手始めに愛用のP90を生み出す。
「チッ、その能力を使えるようになりやがったか・・・。」
そのP90を左手で構えフルバーストで一気に放つ。

116終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/19(月) 21:29:51 ID:q2rPdsZs
しかし、黒獣はP90の弾をやすやすとかわしながら俺に攻撃を入れていく。
この攻撃は防ぐ事が困難なので、サイドステップや緊急回避でなんとか避けているが、
この攻撃は前よりスピードが上がっておりわき腹を切り裂かれてしまった。
「んぐ・・・。くそ、やられたか・・・。」
「ほう・・・いい血をしている。戦いを求めつづける狂戦士の血と同じ色をしている・・・。」
黒獣は俺の血をなめながら感想まで言ってやがる。
それだけ余裕があるってことか。
すると黒騎士が声をかけてきた。
今度は何だよ・・・。
「そういえば、言い忘れていたが黒騎士化と黒騎士の状態のスペルは
 スペルカード無しで使えるからな。」
「先に言え!」
黒騎士に文句を言いながらも、これでかすかな勝機が見つけることができた。
俺は黒騎士になるためスペルを宣言する。
「[兵装 バルドブラック]」
そして俺は黒騎士と化した。

117終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/22(木) 00:08:56 ID:q2rPdsZs
「チッ合身しやがったか・・・。」
そうつぶやいた黒獣は戦い方を近接戦闘に変え一気に距離を詰めてきた。
この剣では黒獣との近接戦闘は無理と考え闇の中から双剣を生み出し黒獣と戦う。
だが、その戦いはさっきまでとは違った。
黒獣の動きがゆっくりに見えたのだ。
それはまるで黒騎士が俺に乗り移っているような感じだった。
俺の双剣と黒獣の爪がぶつかり合う。
すると黒獣が一気に離れる。
「けりがつかねぇな。どうだ?お互いこの1撃できめねぇか?」
それは明らかに黒獣が有利な提案だった。
なぜなら俺は黒獣には遠距離で大火力のスペルを黒騎士には近距離で破格の威力を誇るスペルを
作っていたいたからだ。
だだ、俺の答えは決まっている。
「いいだろう!」
なぜそう答えたか、それは俺はもう勝つ方法をかんがえていたからだ。
ただし、それが成功するかは五分五分だ。
だが、それ以外に方法はなかった。
俺自身、今回何度目になるかわからないが賭けに出るしかなかったが、
余り心配はしていなかった。
今の俺は黒騎士の力を持っている。
それに、勝たないといけないいう意地もあったからだ。
「3、2、1、で宣言だ!いいな!」
定番過ぎる合図で笑いそうになったが堪える。
「いいだろう。」
「3・・・2・・・1・・・[破撃 バスターブレス]」
「[暗黒一閃]」
黒獣のバスターブレスと俺の暗黒一閃がぶつかり合う。
そして・・・・バスターブレスが縦に真っ二つになり俺の横を通り過ぎていった。
「俺の負けだわ。」
黒獣は両手を挙げ投降の意思を示した。
それは己の戦いの終了と同時に勝利を意味していた。

118終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/23(金) 23:00:08 ID:q2rPdsZs
正直、俺はこんなにあっさり負けを認めるなんて思ってなかった。
「さて、とっとと契約しようや。」
と、黒獣がしゃべりかけてきた。
「契約?」
「あいつ、契約の事言ってなかったのかよ・・・。
 契約って言うのは俺達の力をスペルカード無しでなんちゃらかんちゃらって聞いただろ?」
「ああ、それの事なら聞いた。」
「それを契約って言うんだよ。とっととやっちまうぞ!」
そう言って黒獣は口をあけるとそこから光る玉が出てきた。
その玉は俺の右手の甲に入っていくと、黒騎士の時のように激痛が走った。
右の袖をめくり上げるとそこには狼の紋様が描かれていた。
「ふぅ、これで俺も安心して腰を下ろす人間が出来たわけだ。」
黒獣が話しかけてくる。
「黒獣よ、言った通りだろう?」
「ああ、お前の言った通りだったぜ。」
「どういうことだ?」
「この黒騎士はお前が新しい主になる事を予言してたんだよ。」
「ああ、確かにあの時は何が本当の気持ちなのかわかっていなかった。だから弱かっただけで、
 本当の気持ちに気づいたお前は強くなった。強くならないのであればあの時切り伏せて居た。」
「こいつは人を見る目だけは一流なんだよな。」
「だけは余計だ。それより、新たな主、死神いや・・・闇影 将、これからよろしく頼む。」
「俺も、よろしく頼むぜ。」
「ああ、よろしくな2人とも。」
そうして俺は新たな力を手に入れた。
騎士と獣の2つの力を。
「さて、そろそろ向こうに帰っていいか?」
「ああ、そうだな。」
「主よ、現実世界でもこの精神での会話は可能だ。わすれるなよ。」
「ああ、わかった。」
すると、急に立ちくらみがしたかと思うと、そのまま意識が遠のいていく。
そして・・・意識を失った。

119終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/25(日) 23:05:09 ID:q2rPdsZs
俺は頭痛と共に目を覚ます。
なぜか腹の辺りが重い。
体を起こして腹の辺りを確認するとうどんげがスヤスヤと寝ていた。
おまけに足も乗っている。・・・愛里の足かよ。
愛里は俺の腹に足を乗せて爆睡していた。
俺は、布団を出ると。近くにたたんであった装備の入ってないマントをかけ外に出る。
縁側に出ると風が涼しかったので、そこ座る。
「もう起きたのね。」
その声の主は永琳だった。
「ああ。」
「後であの2人にお礼を言っときなさい。1晩中あなたを看病していたのよ?」
「そうか、なら後で言っておこう。それより俺はどれだけ寝ていたんだ?」
「丸一日よ。」
「そうか、そんなに寝ていたのか。」
「そんな事はいいわ。ちょっと私の部屋に来なさい。検査をするわ。」
そういって、俺は永琳の部屋に連れて行かれ一通り検査をされた。
「・・・あなたの中にあなたを含め3つの精神が入っているわね。
 しかもお互いが拒絶する事は無くそれどころか完全に調和しているわ。
 ・・・・こんな事例は初めてね。研究のしがいがあるわ。うふふふふ。」
一瞬永琳の目が光ったように見えた。
それに加え嫌な予感がしたので、永琳の部屋を早々に後にして部屋に戻った。
2人共まだ起きていなかった部屋の障子を開け外を見る。
するとその庭先には大鎌が突き刺さっていた。
あの精神世界で俺が生み出した禍々しき大鎌が。

120終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/28(水) 21:48:59 ID:q2rPdsZs
俺は俺の中に居る黒騎士と黒獣に話しかけてみる。
「お前ら、俺の使った大鎌持ってきたか?」
「いや、私は知らない。」
「俺もしらないぜ。」
なら、どうしてここにこの大鎌が・・・。
俺は庭に出てその大鎌を引き抜く。
そのまま部屋に戻りこの前買っておいたフード付のマントを羽織り、弾薬が置いてある所から
アタッシュケースを引っ張り出して来て、それを開ける。
そこには、ドクロの仮面とサーマルスコープ、そしてハートビートセンサが入っていた。
俺はその仮面を手に取り、庭に出る。
仮面をつけ大鎌を頭の上で振り回し構える。
すると大鎌が光だしそれに続いて仮面、マントと装備が光りだした。
俺は眩しさのあまり目を閉じる。
そして、目を開けたときには大鎌はもちろん仮面もマントも無くなっていた。
その代わりに1枚のカードが浮かんでいた。
それはスペルカードだった。
「[魔装 死神開放]・・・・。」
それは俺の新たなスペルカードだった。
その後、部屋でスペルカードを確認していると、[兵装 バルドブラック]が無いことに気づいた。
それは、契約したことによりスペルカードが不要になったことで、
スペルカードとしての意味がなくなったので消滅したと黒騎士が教えてくれた。
「あ、将・・・・よかった・・・。」
振り向くと、うどんげが起きていた。
「ああ、お前が看病してくれたらしいな。ありがとな。」
「そんなこと別に・・・。それよりもう大丈夫なの?」
「ああ、永琳に検査してもらって体の方はOK貰ったから問題ない。」
「そう・・・。」
「それより、何でここに愛里が?」
「それは、撃墜されたフライングアーマがにとりさんのラボに持ってこられたからとか何とかいってたわ。」
「あいつらしいな。」
その後、愛里が起きて一通り文句を言われたのは言うまでもない。

121終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/07/31(土) 00:36:17 ID:q2rPdsZs
朝、俺はいつものように起きた。
だが、いつもと何か違う。
それは俺が立ち上がると引っかかるようにロープが張ってあった。
その先には・・・タライ。
しかも2個もセットされている。
そのロープに引っかからないように立ち上がる。
とりあえず、昔暇な時を利用して覚えた、ナイフ投げを利用して、
少し離れた場所からタイガーナイフを投げてロープを切る。
予想どうり、俺がいた場所にタライが2個とも落ちてきた。
すると、襖が少し開いた。
俺は気づかれないようにゆっくりと襖に近づく。
襖は少しづつ開きやがててゐが頭を出した。
その頭を後ろから平手でひっぱたいた。
「いてて・・・。あれ?引っかかって・・・ない?」
「当たり前だ。あんな分かりやすいもの引っかかるよ。」
「チッ・・・今度はすごいのにしてやるウサ・・。」
そんなこんなで、今日もいつもの見回り・・・といいたいが、愛里の話によると
フライングアーマーは今修理中らしい。
なので、今日は歩きで見回りにでる。
人里の辺りは今日は平和だった。
博麗神社ですこし雑談と情報提供を行い魔法の森に向かった。
とりあえず、アリスの家と魔理沙の家の近くを通って、霧の湖に出た。

122終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/01(日) 22:32:52 ID:q2rPdsZs
変更:黒騎士、黒獣との会話を「」から「「」」に変更します。

霧の湖は相変わらず深い霧につつまれている。
サーマルスコープをP90につけてもいいが、霧の水滴がレンズに付着して
意味が無さそうだったのでつけてきていない。
とりあえず湖に落ちないように注意しながら歩いていく。
もちろん紅魔館による気はない。
「あれ?将さんじゃないですか!?」
振り返るとそこには居眠り門番の美鈴が大きなカゴを背負って、歩いていていた。
「今日は門番はサボリか?」
「いえ、私はこうしてたまに、山菜採りに行ってるんですよ。」
「ほう、山菜か。ご苦労さんだな。」
「いえいえ、それより少し紅魔館によっていきませんか。山菜のスープご馳走しますよ?」
「いや、遠慮しておこう。前にレミリアぶっ倒したからあまり行きたくない。」
「ああ、それならお嬢様がもう1度戦ってみたいって言ってましたよ。」
「もう1度戦ってみたい・・・・か。いいだろう、その挑戦受けてやろう。」
「そうですか、なら先に帰ってそう伝えておきますね。」
「ああ、頼んだ。」
そう言い終えたとたん美鈴の目にも留まらぬ速さで走って・・・いや、跳躍していった。」
どういう原理かは分からないが、ものすごい速さだ。
「「あれは・・・気を使っているな。」」
俺の疑問に黒騎士がすぐに答えを出してくれた。
とりあえず、行くと言ってしまったので、歩きながら話す事にする。
「気ってあの気か?」
「「ああ、おそらくお前が考えているもので間違いは無いだろう。」」
「気の使い手か・・・。それより、さっきに話は聞いていたな?」
「「ああ、俺の出番か?」」
この問いには黒獣が先に返事をしてくれた。
「そうなるな。」
「「あいよ、思いっきり暴れるぜぇ!」」
「「ほどほどにしておけよ。」」
「「わかってるよ!」」
3人で話してるうちに紅魔館の近くまで来ていた。
紅魔館はいつ見ても大きい。
いつもは空から見ているから余計に大きく見えるのだろう。
「あ、来た来た。こっちですよ〜。」
門の前で美鈴が手を振っている。
そんな事をされなくても迷わないのが普通だろう。
そして久々に紅魔館での戦いが幕を開けるのだった。

123終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/03(火) 22:41:10 ID:q2rPdsZs
!新たなスペルカードが正式に追加されます!
・魔装「死神開放」
漆黒のフード付きマントに禍々しき大鎌と、
最新鋭の性能を誇るドクロ仮面型フェイスアーマーを装備した死神の姿になる。
ハンドガンはそのまま使用可能。

前と同じようにレミリアの居る大きな部屋に案内されたが今回は咲夜ではなく美鈴に案内された。
案内された部屋は前と同じ大きな部屋でその中央の奥に無駄に立派な椅子がありそこにレミリアが座っている。
「よく来たわね。」
「俺と戦いたいそうだな。」
「ええ、今度はスペルカードを制限してやろうと思うの。」
「いいだろう、だが俺は前より強くなってるぞ。」
「問題ないわ。私が勝つ運命だもの。」
運命・・・か。
「なら、その運命とやらをひっくりかえしてやろう。」
「ふふ、そうこなくちゃ。制限内容はスペルカード枚数は3枚、使用回数は各1回よ。いいわね?」
「ああ、問題ない。」
俺はポケットからカードを取り出し3枚スペルカードを抜き取り美鈴にカードを渡す。
「これでいいだろう?」
「ええ、それとあなたはその腰の銃とか言う武器も使用禁止よ。異論は認めないわ。」
「いいだろう。」
そういって美鈴に武器預けるついでにスペルカードを変更しておく。
「用意はいいかしら?」
「ああ、いつでもいい。」
[必殺 ハートブレイク]
[霊撃 闇霊撃] 
俺の霊撃がレミリアのスペルを相殺する。
先ほど紅魔館に着くまでに黒騎士に合身の意味と発動方法を教えてもらったので
早々に使用させてもらう。
「合身黒騎士。」
そうつぶやくと俺の体を闇が被いその闇を砕き黒騎士の姿になってレミリアの前に現れた。

124終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/05(木) 23:48:00 ID:q2rPdsZs
俺は黒騎士の姿になると同時にスペルを発動する。
「[炎矢 ファイヤーアロー]・・・燃えつきろぉ!」
そういいながら突き出した左腕から高速で炎の矢が掃射される。
「ふっ甘いわ![獄符 千本の針の山]」
レミリアの放った弾幕で俺の矢は相殺される。
それどころか、向こうの弾幕の方が数が多いので相殺仕切れなかった分が俺の足元や
鎧のすぐ脇を通りすぎていく。
矢を打ちながら周囲を確認するが弾幕を防げるようなものは・・・・あった。
俺は直撃コースの弾幕を相殺し太く大火力の相殺しきれない弾幕を回避しながら
柱の裏へ飛び込む。
柱で弾幕を防いでる間に大きく深呼吸し精神を集中させる。
そして全てが遅くなる。
今までの状態でもそれなりに遅く見えていたので紙一重で弾幕を避けることが出来たが
見えていなかったら確実に弾幕をくらっていいただろう。
これで世界がまるで少しスローモーションになったかのように見える。
しかし、俺自身の動きもスローモーションになってしまっている。
この状態で、全ての弾幕を避けながらレミリアに確実にダメージを与えていく。
やがて、レミリアの弾幕は弱まっていき・・・完全に消滅する。
「くっ、やるわね・・・。でも、これで私の勝ちは決まったわ。」
「さて、それはどうかな?俺はまだカードを2枚しか使っていない。」
「そんなハッタリは通用しないわ。」
本気で嘘だと思っているようなのでポケットから最後のスペルカードを人差し指と中指の間ではさんで見せてやる。
「ほら、どうだ?」
「う、嘘よそれは4枚目のカードだわ!」
「ざんねんだな。お前も見ていただろう?俺は武器も残りのスペルカードも全部美鈴に預けている。」
「うっ・・・、まあこれぐらいのハンデがないと面白くないわ!さあ続きを始めるわよ!」
「望む所だ。合身黒獣」
そう言いながらマントの端を持ちマントを翻しながら後ろを向く。
するとマントは大きくなっていき俺の全身をつつんだ。
そのマントはみるみるうちに形を変えドラゴンに生えているような翼になる。
その翼が開くと中から黒獣となった俺がその姿をあらわした。

125終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/08(日) 23:30:38 ID:q2rPdsZs
「その姿・・・あの時の・・・。」
そういったレミリアは少し怯えてるように見えた。
「グルルル・・・。」
「わ、わたしがそんな事で怯えるとでも思ってるの?」
よく見るとレミリアの足がわずかに震えている。
トラウマになったらしい。
「いくぞ・・・。」
「く、来るなら来なさい!」
俺は無言で走り出す。
するとレミリアは空中に飛び上がったので、俺は真下より少し手前から垂直にジャンプして、
レミリアの正面まで飛び上がる。
「[紅魔 スカーレットデビル]」
俺は翼を羽ばたかせレミリアから距離をとろうとするがそのスペルをまともにくらってしまった。
吹き飛ばされながら見たそのスペルは巨大な赤い十字架型のビームだった。
そして俺は地面に叩きつけられた。
「グハァッ!」
全身に痛みが走る。
だが、その痛みはすぐに収まった。
なんて強靭な肉体なんだ・・・普通なら少しの間立つ事もままならないのに・・・。
「どう?そろそろ降参したらどうかしら?」
俺は何事も無かったかのように立ち上がり宣言してやった。
「これで俺の勝ちは決まった。」
「ちょっと待ちなさい、あのスペルをくらっておきながら・・・・普通に立っているですって!?」
「諦めて降参するんだな。」
「だ、誰が降参なんか・・・!」
「なら仕方ない・・・・。[破撃 バスターブレス]」
俺は手を地面に着いて大きく空気を吸い込みチャージを開始する。
すると、頬が膨らんでいき・・・・限界だと思ったところで口を開き一気に放出する。
口から放出された極太ビームは床や壁こそ壊れないもののきっちりと焼け焦げた跡を付けている。
当のレミリアは当たる寸前の所で空中ににげていた。
だが、これはゲームではない。
ビームの発射方向を変えることだって出来る。
なので俺は首の向きを変えビームの向きを変える。
少しゆっくりとしたスピードでしか帰ることは出来ないもののそれは射線上の全てをなぎ払った。
そして・・・・レミリアを捉え吹き飛ばした。

126終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/10(火) 22:48:12 ID:q2rPdsZs
スペルが発動し終えビームが消えていく。
ビームが消えた跡を見て俺は目を疑った。
その跡にはレミリアの姿が無かったからである。
俺はこの目で確かに俺のスペルがレミリアを飲み込んだことを確認した。
蝙蝠が現れなかったから避けられたわけでもない。
ならどうして・・・・。
「ふふふ、私はここよ。」
振り返ると、そこにはレミリアと咲夜の姿があった。
避けられた・・・・だと・・・?
俺は姿勢を低くして肉弾戦の構えに入る。
「待ちなさい、この戦いは私の負けよ。」
俺は構えを解かずそのまま質問する。
「どういうことだ?」
「あの時私は確かにあなたのスペルに巻き込まれたわ。
 ただ、その直後に咲夜が助け出してくれたのよ。」
正直、意味が分からん。
あの時咲夜は居なかった。
だが、レミリアは咲夜に助け出されたと言っている。
・・・・・どういうことだ?
「いまいちよくわかってそうにないから教えてあげるわ。咲夜の能力は時間を操る程度の能力。
 時間を遅くしたり止めたり出来るわ。それで時間を止めてる間に私を助け出したというわけよ。」
時間を操る程度の能力・・・・厄介だな。
いくら音速まで加速できても時間を止められては手も足も出ない。
今のレミリアからは戦意を感じられないので俺は警戒しつつも構えを解く。
「私の目に狂いは無かったわ。咲夜!」
「分かりました。」
咲夜が返事をしたとたん、その姿はなくなっていた。
それはまるで瞬間移動したかのようだった。
「あなたには私の妹と弾幕ごっこをやってもらうわ。今、咲夜に妹をつれてきてもらってるわ。」
選択肢無しかよ・・・・。
俺は警戒しながらも美鈴の元へ行き合身を解いて銃を装備しなおす(ちゃんとスペルカードも回収する。)。
「お待たせいたしました。」
その声の方を振り向くとそこには・・・。
「あなたが遊んでくれれるの?」
レミリアと同じぐらいの身長の女の子が立っていた。

127終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/12(木) 23:24:52 ID:q2rPdsZs
「フラン、この人があなたと遊んでくれるんですって。存分に遊んで貰いなさい。」
「はい!お姉さま!」
話を勝手にすすめるなよ・・・。
「先に言っておくわ。この子は強いわよ。下手したら死ぬわよ。せいぜい頑張りなさい。」
「こんな所で死んでたまるかよ・・・。」
俺はふとフランとか呼ばれた少女の方を見ると・・・顔つきが変わっている・・・・そして殺気・・・。
こいつ・・・戦いを楽しんでやがる・・・。
俺の感がこいつは危険だと告げている。
「さぁ、弾幕ごっこを始めましょう。」
俺はP90を構える。
「[禁忌 クランベリートラップ]」
俺はP90をフルオートで放ち前面の弾幕を相殺していく。
「ふーん、なら次はこれだよ![禁忌 フォーオブアカインド]」
これも同じ方法で・・・とは行きそうにない。
今回は大火力の相殺しきれない弾幕も混じっていたのでそれは回避せざるを得ない。
相殺できない弾幕を2、3発食らいながらもこの弾幕も対処する事ができた。
「あなたすごいね!じゃあ、これならどう?[禁弾 過去を刻む時計]」
「[地雷 トリックボム]」
とりあえず、地雷を設置しておく。
そろそろ、うっとおしくなってきたので合身してケリをつけるか・・・・。
「合身黒騎士」
闇を砕いて黒騎士の姿になると同時に盾を構え弾幕を防ぐ。

128終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/16(月) 00:24:30 ID:q2rPdsZs
「ふーん。変身もできるんだ・・・[禁弾 スターボウブレイク]」
黒騎士になったおかげで盾が使えるようになったので楽に弾幕を防ぐことが出来るので
この弾幕はさほど苦労しなかった。
全てが遅く見えることもあり簡単に隙が見つけられたので[爆炎 フレイムハリアー]をお見舞いする。
「その丸いの反則だよ。」
すると俺の盾が急に爆発した。
「なんだ!?何が起こった!?」
「その丸いのが反則だから破壊したの。」
「あなたにいいことを教えてあげるわ。」
急にレミリアが話しかけてくる。
「この子の能力はありとあらゆるものを破壊する程度の能力よ。
 あなた自身が破壊されないように注意することね。」
また厄介な能力を・・・・!
「そのまま、戦っても面白くないね。・・・少し遊んであげる。」
スペルカードを使用せず通常弾幕を展開してきた。
これは簡単にかわすことができた。
「もう決めちゃうよ。[禁忌 禁じられた遊び]」
十字型のビームを放った大型弾幕を展開してきた。
一回に展開できる数は少ないものの一発の威力は相当大きそうだ。
注意しなければ・・・。
俺はスペル[真空 かまいたち]を使い、相手の弾幕をかき消して残りを回避する。
そして、全部回避し終えた。
「後ろががら空きだよ!」
「[禁忌 レーヴァテイン]」
どんなスペルかは分からないが背中からまともに当たってしまった。
俺はその衝撃で吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「まだまだいくよ![QED 495年の波紋]」
その弾幕はまるで水に波紋が広がるかのように展開されていくようだった。
このままじゃこの弾幕の餌食になってしまう・・・。
黒獣ならなんとかなるかもしれんな・・・。
「合身黒獣」
そして俺は黒獣の姿へと変わる。
「また変身?変身したところであのスペルをくらってこの弾幕をよけれるの?」
背中の痛みはゆっくりと引いていってる。
黒獣の回復能力に感謝だな。
この弾幕は黒獣になったおかげでやすやすと回避できる。
「なんだ、まだ遊べるんだ。なら、もっと遊んでよ。[秘弾 そして誰もいなくなるか?]」
そのスペル宣言後フランと呼ばれた少女の姿が消えた。

129終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/17(火) 23:46:39 ID:q2rPdsZs
すると大きな弾が1つ現れそこから小さい弾を出し弾幕を作りながら近寄ってくる。
弾幕自体は遅いものの弾幕は密集しており弾幕の数の多い。
だが黒獣と合身した今なら・・・・・見える。
俺は弾幕をやすやすと回避しながら[咆哮 バインドボイス]を発動する。
するとその場に居た全員が耳を塞いだ。
もちろん俺は塞がない。
弾幕は消滅したものの少女は一向に姿を現さない。
すると・・・・正面と左右から急に弾幕が発生して近づいてくる。
ご丁寧に後ろにも弾幕が発生しており、どんどん密集してきている。
俺は走って正面の弾幕の間をすり抜ける。
密集した弾幕がどうなるか気になり、振り返ると密集していた弾幕が拡散してきている。
なんて面倒な弾幕・・・・。
本来なら、接近してぶっ飛ばすものを・・・見えないならどうしようもない。
見えない・・・・?
そうか、確かにあの少女は消えた。
だが、消滅したわけではないはず・・・・なら!
俺は部屋の端に移動して背中からガトリング砲を引っ張り出して肩に担ぎ、掃射する。
ガトリング砲の向きを変えながら部屋中に球撒き散らす。
その際、直撃コースの弾幕を相殺しながら、部屋を蜂の巣にしていく。
「きゃっ!」
声とともにドスンという音がして少女が現れる。
「いたた・・・・。」
俺はここぞとばかりに接近してスペルを宣言する。
「[破撃 バスターブレス]」
「しまっ・・・」
少女は俺の放ったビームに飲み込まれた。

130終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/20(金) 00:14:02 ID:q2rPdsZs
ビームが消え、射線上を確認するとその少女は目を回して倒れていた。
俺は合身を解き、深呼吸する。
「咲夜、フランの手当てを頼むわ。美鈴は早く門に戻りなさい。」
「分かりました。」
「あ、はい!失礼しました!」
レミリアはてきぱきと従者に命令をしていく。
「おい、あの子はいったい?」
「そういえば紹介してなかったわね。あの子はフランドール・スカーレット。私の妹よ。」
なんつー展開・・・。
「あの子・・・普通と違うな。」
「ええ、あの子は昔から少し気がふれていて生きていた時間のほとんどを地下に幽閉されて過ごしてきたの。
 だから時々ああやって遊ばせてあげないとあの子は暴走してしまうのよ。」
「幽閉・・・残酷な・・・暴走して当たり前だ。」
「残酷ですって?暴走して当たり前ですって?あなたにあの子の何が分かるっていうの!?」
「お前らは何年生きた?吸血鬼でその力なら100年は生きてるだろう?何の目標もなく、誰からも必要とされず、
 ただ生かされてるだけの無意味な生。そんなのが100年も続いてみろ。
 普通なら発狂して精神崩壊ぐらいはしてるところだ。」
「だからどうしたの!?私達は吸血鬼よ!人間じゃないわ!」
その言葉に俺の堪忍袋の緒が切れた。
「吸血鬼といえど、人間と同じように歩き、人間と同じように話し、人間と同じように感情がある。
 大本を言えば人間と一緒だ!」
「あの子は特殊な吸血鬼だった・・・だから、もし人前で破壊をすればあの子は殺されてしまう。
 この幻想郷から追われてしまう・・・やっとあの子と見つけた平穏が壊されてしまうのが嫌だった・・・。」
「それは嫌だったんじゃない。ただ怖かっただけだ!」
「違う!」
「違わないさ!それに、平穏に暮らしたかっただけなら幽閉しなくてもこの紅魔館の中で遊ばせておけばいいだけだろう!?」
「そんな事したら壁を壊してすぐにでもここから逃げてしまうわ!幽閉しか無かったのよ!」
「幽閉しかなかっただと?本当にそれ以外の手段は無かったのか?それ以外の手段は試したのか!?
 本当にそれでよかったのか?」
「この私が考えないわけ無いでしょう!?でも、どれもこれも試す価値すらなかったわ。」
「試す価値すらなかっただと?本当に妹のことを考えてるのならば100分の1%の奇跡にでも賭けるのが当たり前だろう!?」
「ぐぬぬ・・・・出て行きなさい!あなたと関わった私が馬鹿だったわ!」
「ふん!言われ無くても出て行ってやるよ!」
俺はぶん殴りたい気持ちを押さえ込みながら、紅魔館を出る。
門では美鈴が話しかけてきた。
「あ、将さん。おつかれさまです。」
「ああ、お前もな。」
「お嬢様と妹様の戦い見てましたけどすごいですね。今度私と手合わせしてもらえませんか?」
「ああ、今度な。」
「約束ですよ?」
「分かった。」
今度・・・か。今度はいつ来る事になるんだろうな。
あの地下で幽閉されているフランドールって子を外に連れていっててやりたいな・・・。
そんな事を考えながら永遠亭に向かって歩いてゆく。
帰る頃には空は真っ赤に染まっていた。

131終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/21(土) 23:53:33 ID:q2rPdsZs
翌日、俺は久々に10マイル武装走をする事にした。
特に理由は無いが最近トレーニングをしてなかったので体が鈍ってる気がしたからだ。
とりあえず、迷彩服と防弾ベストを着て銃とグレネードを装備してバレットM82の入った鞄を担いで
玄関に向かう。
「あら?将、そんな格好でどこに行くのかしら?」
後ろから永琳が声をかけてきた。
「ちょっとしたトレーニングだ。」
「ちょっとしたトレーニング・・・ねぇ・・・。」
「ああ、10マイル武装走っていうトレーニングでな。俺は基本フル武装で走ってるんだ。」
俺は近くに立てかけておいたダネルMGLを掴み扉を開ける。
「いってらっしゃい。」
「ああ、いってくる。」
そう言って俺は走り出した。
今回はグレネードスモークグレネードを共に4個ずつとデザートイーグル、P90を2丁、
背中にバレットM82の入った鞄を背負い手にダネルMGLを持ってはしっている。
これだけで相当の重さがあるがこれに防弾ベストに入っている予備マガジンも含めるとかなりの重さだ。
しかも迷彩服は長袖長ズボンで防弾ベストを装備している為、熱がこもり易い。
その状態で10マイル、約16kmを走ることになる。
俺はただ淡々と走っていく。
途中で文に見つかって、面倒だったが軽くあしらっておいた。
俺はただ淡々と魔法の森を抜け紅魔館に近寄らないよう注意しながら霧の湖を抜け折り返す。
永遠亭に着く頃には息があがっており全身汗まみれだった。
「トレーニングご苦労様。」
顔をあげるとうどんげが手ぬぐいを差し出してくれていた。
「すまんな・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
俺は受け取った手ぬぐいで顔の汗を拭く。
「あ、これが水。それにしても重そうね・・・。」
「ありがとう。後で部屋にきたらもたせてやるぞ。」
「じゃあ後で行くわね。」
「ああ。」
俺は部屋に戻り全身の汗を拭きつつ、いつもの服に着替える。
とりあえず、グレネードを缶の中に戻していると・・・。
「将、入るわよ。」
と、言ってうどんげが入ってきた。

132終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/25(水) 00:01:07 ID:pLjHIZUI
「来たか。」
「ええ、どれから持たせてくれるのかしら?」
「まずは、これを着てくれ。」
俺は近くに置いてある防弾ベストを指さす。
「これね?」
うどんげがゴソゴソと防弾ベストを着ている間にバレットM82の入っている鞄を
うどんげの近くまで持って行く。
「次はこの鞄?」
「ああ。」
「よいしょっ・・・・ちょっ・・重っ。」
そんなのお構いなしに次々と武装を渡していく。
「こいつを鞄に引っ掛けて、これとこれを持つ。」
俺は鞄にP90をひっかけダネルMGLとタイガーナイフを持たせる。
「お・・・重い・・。」
「本来ならこれにグレネードが付く。
「そのグレネードって何?」
俺は缶からグレネードを取り出す。
「こいつだ。簡単にいうと爆弾だ。他には爆発後煙を出すスモークグレネードと
 爆発後強力な光と共に大きな音を出すスタングレネード、別名フラッシュバンがある。」
「ふーん。」
うどんげにグレネードをわたしながら言う。
「こいつを4つづず2種類、計8つを持っていく。」
「これを8つも・・・・これだけでも重いのに・・・大丈夫なの?」
渡したグレネードを受け取り缶に戻す。
「俺は慣れてるからな。」
そんなやり取りで平穏な1日が終わった。

133終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/26(木) 23:49:47 ID:pLjHIZUI
ある朝、朝食にて。
「将、3日後の夜に人里と博麗神社で大きなお祭りがあるわよ。愛里さんと一緒にどうかしら?」
と、永琳。
「祭りか。宴会はよく行くが祭りは初めてだな。」
「楽しんできなさいね。」
「ああ。」
その後、俺はにとりのラボの方にむけて歩き出す。
修理されたフライングアーマーの回収と祭りの事の相談だ。
俺はこの祭りにフランドールを連れ出してやろうと考えている。
愛里には紅魔館の地下に幽閉されている少女を祭りに連れて行くから手伝えって言えば手伝ってくれるだろう。
問題は咲夜とレミリアか・・・。
美鈴は居眠りしてるだろうから問題外。
もし起きていても進入は門と反対側の塀を越えて進入すればいい。
ここは黒獣は出番だな。
黒騎士は廊下で戦闘になった場合圧倒的に不利だ。
この作戦はスピードが鍵となる。
だが、むやみに音速をだしてその後動けなくなるんじゃ意味が無い。
まぁ、それは行き当たりばったりでいいか。
そんなこんなで、にとりラボに到着した俺は愛里とにとりに事情を説明し
本格的にこの作戦に向けて行動する事になった。

134終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/29(日) 23:58:08 ID:pLjHIZUI
フライングアーマーは新品同様に修理されていた。
そのフライングアーマーに乗ってにとりのラボを飛び出す。
まずは、紫に頼んで現世に行き、物資の調達をする。
装備ショップに行き、愛里用の特注ギリースーツとC4を数個調達する。
その後に、大手ショッピングセンターでカロリーメイトとどんべぇを大量に購入しておく。
昼飯は某マクドで適当に食べ、幻想郷に戻った。
幻想郷に帰るとすぐに、にとりのラボに向かった。
そこで、愛里にギリースーツを渡し当日の作戦を考える。
「紅魔館ねぇ・・・。」
「ここの難関は3つだ。まず、一番の難関かつ厄介なのはここの主レミリアの専属メイドの十六夜 咲夜だ。」
「なんでメイドが?」
「こいつは能力で時間を操りやがる。確認出来ているだけで時間の停止だ。」
「時間の停止・・・・厄介ね。」
「次は紅魔館の主、レミリアだ。こいつは吸血鬼だ。」
「じゃあ、にんにくとか十字架とか効くんじゃないの?」
「いや、効かないだろう。あいつのスペルの中に[紅魔 スカーレットデビル]というスペルがある。
 それは巨大な赤い十字架型のビームだった。」
「なによそれ!?じゃぁ・・・。」
「ああ、よく聞くニンニクとか銀の銃弾の類も一切効かないだろう。」
「ちなみに、あいつの能力は運命を操るらしいが未来まで見ることはできないらしい。」
「宝の持ち腐れってやつね。」
「さぁな、それで最後なんだが・・・・。」
「なによ?」
「フランドールの幽閉されている部屋が地下としか判明していない。」
「バカじゃないの?」
「うるせぇ、とにかく地下が広くない事を望みたいところだ。」
「まぁいいわ。それで私は何をすればいいの?」
「愛里は陽動を頼みたい。やり方は任せる。必要なら俺のバレットM82も貸す。」
「分かったわ、バレットM82貸しなさいよ。」
「ちなみにメイドは咲夜以外に居るがすべてザコだ。ぶち抜いて構わん。」
「OK、それだけ?」
「ああ、それだけだ。」
「そう、なら私は狙撃の訓練に行ってくるわ。」
「ああ、行ってこい。」
作戦会議は終わり、フライングアーマーに乗ってC4の分だけ重くなった装備と共に永遠亭に帰った。
ちなみに、買ってきたカロリーメイトとどんべぇは各1/4づつ提供でにとりのラボで一時保管することになった。

135終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/08/31(火) 22:37:38 ID:pLjHIZUI
祭り当日の夕方・・・・。
作戦は実行された。
俺は遠くから紅魔館の入り口を確認する。
相変わらず美鈴は鼻ちょうちんを作って寝ている。
俺は美鈴の横を抜けて紅魔館に侵入する。
俺はにとりのラボをあさっているとたまたま見つけた無線を使って愛里に連絡をする。
「こちらゴースト、門を通過した。陽動を開始してくれ。」
「こちらヴァルキリー、了解したわ。」
すると、紅魔館の2階の窓が急に割れた。
美鈴は相変わらず爆睡中だ。
窓は次々に割れていく。
紅魔館の入り口の扉を少し開けて中を覗くと誰も居なかったので、
以前地下の大図書館に行ったときと同じように地下へ下りていく。
手にはデザートイーグルとタイガーナイフを握り、出来るだけ素早くかつ音を立てずに
地下に下りることができた。
誰にも気づかれないように地下を捜索していると、コツッコツッと足音が聞こえてくる。
俺は慌てて近くの物陰に隠れた。
足音が聞こえてきた方からは一人の少女が大量の本を抱えて歩いてきた。
耳と背中から悪魔の羽・・・・見たこと無いな・・・。
その少女は俺とは別の方に歩いていったので気づかれる事は無かったからよかったものの危ない所だった。
少女に気づかれないように少女が歩いてきた方を覗くとフランドールと書かれた部屋があった。
一応無線を入れておこうか・・。
「こちらゴースト、小包があるとおぼしき部屋を発見した。これから進入する。」
「了解よ。もう少し陽動をするわ。」
「頼んだ。」
無線をしまい、部屋の前に行く。
その部屋にはしっかりとフランドールと書かれていた。
俺はゆっくりと扉を開け部屋の中へ入っていく。
すると奥から声がした。
「あなたはだあれ?」

136終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/01(水) 21:33:32 ID:pLjHIZUI
その声は確かにフランドールの声だった。
「よう。」
俺は中に入って扉を閉じる
「あなたはあの時遊んでくれた人!」
「ああ、そうだ。」
「とっても楽しかったよ!」
「そりゃよかった。自己紹介がまだだったな、俺は闇影 将だ。」
「私はフランドール・スカーレット。フランって呼んでいいよ。」
「分かった。ならフラン君はいつからここで幽閉されてるんだ?」
「すっとだよ。たまに脱走して、お姉さまに叱られるけどね。」
「そうか、今日は外で祭りがあるんだ。そこで君を連れて行ってやろう。」
「ほんと!?」
「ああ、でも条件がある。まず、弾幕ごっこのをしないこと。それと能力を使わないこと。この2つだ。」
「え〜・・・。」
「俺は君と弾幕ごっこをしてるからわかるんだ。君は強すぎる。無抵抗な人間の周りでそんな力をつかってみろ
 ・・・・わかるだろ?」
「う〜わかったよ。」
「よし、いい子だ。」
俺は帽子ごしに頭をなでてやる。
すると、少しづつではあるが外が騒がしくなってきた。
俺は扉越しに耳をすますと・・・・妹様の部屋に誰かが入って行っただの、
私は見たんです!だの聞こえてくる。
しまった・・・・誰かに見られてたのか・・・。
「どうやら見つかってしまったようだ。」
「??」
そんな事を言っているうちに外はどんどん騒がしくなっていく。
仕方ない・・・いっちょ派手にいきますか。
近くにC4を置いておき合身する。
「合身黒獣」
「それってあの時の変身?」
「ああ、背中につかまりな。」
「うん。」
俺が屈むとトンッと背中に乗ってきて手を首にまわしてきた。
「しっかり掴まってろよ。」
俺はC4を掴み、扉にセットし・・・吹き飛ばす。

137終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/04(土) 00:01:02 ID:pLjHIZUI
扉を飛び出すと、大量の妖精メイド達が倒れていた。
もろに爆風を浴びて焦げている者、前の妖精メイドに押し倒され気絶している者、
その妖精メイドに押し倒され頭を押さえている者、色々居たがのんきに観賞している暇も無く、
すぐに階段方に走っていく。
そして1階・・・・、玄関ホール・・・・、門を飛び蹴りで開けてすぐに空へと舞い上がる。
「あなた、妹様をどこに連れて行く気?」
後ろをを振り返るとそこには咲夜が居た。
「お前に答える必要は無い!」
そう言い放って、愛里との合流地点へと向かう。
「あなた、私の能力を分かっるの?あなたに勝ち目は無いわ。」
そう言いつつ咲夜が目の前に現れる。
「それはどうかな?」
俺は右手を挙げる。
「何をす・・・っ!?」
そういいかけた時、咲夜は地面に向かって落ちていった。
下には木があるので死にはしないだろう。
そうして合流地点のにとりのラボへ向かった。
その途中・・・。
「ねぇ、咲夜はどうしたの?」
「ん?ああ、愛里が狙撃したんだ。多分死んでない。」
「多分?」
「愛里が頭打ち抜いてなかったら生きてる。」
「ふーん。」

138終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/06(月) 00:15:39 ID:pLjHIZUI
俺が合流地点に到着する頃には愛里はもう到着していた。
「遅いわよ!・・・あなたがフランドールちゃん?」
「うん、フランでいいよ!」
「そう、ならフランちゃん、浴衣に着替えましょうか。」
「浴衣?」
「ええ、紫に頼んで倉庫から浴衣を持ってきたのよ。」
「ほう。」
「とりあえず着替えてくるわね。」
「了解。」
愛里とフランはラボの中に下りていく。
俺は外で待機か・・・。
あたりは真っ暗になり空には星が輝いている。
その夜空は綺麗だった。
こんな風に感じるのは何年ぶりだろう・・・。
俺達はいつもいつも戦って・・・・夜空なんてゆっくり見ていなかったな・・・。
「おまたせー。」
どうやら来たみたいだ。
振り返るとそこには青の浴衣に身を包んだ愛里と赤の花柄の浴衣に身を包んだフランが居た。
「ほー、馬子にも衣装とはこれの事か。」
「潰すわよ?」
「冗談だ。似合っている。」
「当たり前よ。」
「動きにくいよ・・・。」
「我慢我慢、見つからない為の変装も兼ねてるんだから。」
「う〜。」
「さて、行くか。」
俺はフライングアーマーに3人乗せて祭りの会場まで移動する。
祭りの会場は結構な賑わいを見せていた。
「わぁ〜これがお祭りかぁ!」
「こら、はぐれるから勝手に行くんじゃない。」
「はーい・・・。」
その夜は、とても楽しいものだった。

139終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/07(火) 23:35:15 ID:pLjHIZUI
「ほーこれは結構大きな祭りだな。」
「そうね、これだけ大きな祭りは久々ね。」
「早く行こうよ〜。」
「はいはい、分かったわよ。さて、いきましょうか?」
「そうだな。」
愛里はフランに手を引かれてすこし急ぎ足で祭りの屋台を回っていく。
そのフランはとても楽しそうだ。
あの時俺と戦った時には想像もつかないほどの笑顔だ。
こうして見ていれば、はしゃいでいる子供と母親にも見えるだろう。
俺は後ろから付いていくことにした。
「あれひゃ何?」
「あれはりんご飴って言っていう食べ物よ。」
「へ〜食べてみたい!」
「はいはい。」
うん、どう見ても親子にしか見えない。
「あ、焼きそば!フランちゃんちょっとまっててねー。」
「はーい。」
フランほっといて焼きそば買いに行くか・・・・。
「おまたせー。」
なんかお好み焼きとたこ焼きまで持ってやがる。
その後も2人で綿菓子だの射的だのお面だの買いまくっていた。
買える頃には両手いっぱいの食べ物やらぬいぐるみやらを抱えていた。
「さて、帰るか。」
「そうね。」
「え〜もう帰るの?」
フランは子供のように駄々をこねている。
その時。
ヒュ〜ドォン!ヒュ~ドォン!
「うわぁ・・・。」
「綺麗な花火だな。」
「そうね、こんな格好で花火見るなんて何年ぶりかしらね。」
「そうだな。」
そうして俺達は花火が終わるまですっと見ていた。
そうしてフライングアーマーに乗って帰路に着く。
まず、にとりのラボまで愛里を乗せていって、そのままフランの服を持ってフランを紅魔館に連れて行く。
「フランお嬢様、やっとお帰りに・・・うっ。」
「おい、鼻血でてるぞ。」
「失礼しました。フランお嬢様があまりのにも可愛いもので。」
「おいおい。」
「それにしても、フランお嬢様のあのよう笑顔は久しぶりに見ました。その件についてはお礼申し上げます。」
「気にするな。じゃぁ俺はこれで。」
俺はそのまま永遠亭に帰っていく。
帰るなり俺の持ってた焼き鳥やらたこ焼きやらは全て永遠亭の住人に持っていかれてしまった。
仕方がないのでそのまま部屋に戻り、そのまま就寝する。
今日はある意味いい1日だったな・・・。

140終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/10(金) 23:23:07 ID:v4S0Z.t2
「あとがき」ならぬ「さきがき」
咲夜のフランの呼び方が違う?
突っ込んだら負け!(素で間違えますたwwwスマソ)
咲夜も違う呼び方をしたいんじゃないかな?www
では本編をどうぞ!


それはある朝のできごとだった。
「将、今日白玉楼(はくぎょくろう)に行って欲しいんだけれど。」
「わかった。で、場所は?」
「案内人を用意したわ。その人についていったら行けるはずよ。」
「分かった。ほかには?」
「白玉楼の主人にある荷物を渡して欲しいのよ。後で渡すから私の部屋に来てちょうだい。」
「了解。」
話しが終わると手早く飯を胃袋に収め武装をして、永琳の部屋へ向かう。
「永琳〜来たぞ。」
「ちょうどよかったわ。これが例の荷物よ。」
それはお札で厳重に封をされた大き目の木箱と巻物だった。
見た目からして相当ヤバイ物らしい。
「一応危険なものだから落としたりしないように頼むわね。」
「一応ってなんだ、一応って。」
「まぁ・・・ね?」
「むぅ〜。まぁいい、行ってくる。」
俺は荷物をフライングアーマーに固定して迷いの竹林の外に抜ける。
すると・・・。
「あやややや、将さん遅いですよ。」
案内って文のことか・・・・。
「案内するんで、きっちり取材させてもらいますよ!」
また厄介なのにつかまったなぁ・・・・。
「はぁ・・・、分かったよ。」
こいつと2人で場所も分からない白玉楼まで案内されながら、
取材という名の取調べかよ・・・。
帰りたいぜ・・・・。

141終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/12(日) 23:50:49 ID:v4S0Z.t2
「さぁ、そろそろですよ〜。」
「やっと・・・開放される・・・。」
あの後、俺はここまで移動している間、ずっと取材されていた。
悪夢としか言いようが無い。
「ここから冥界に行きます。」
「ここから?」
「ええ、ここが冥界の入り口なんですよ。」
「ほう。」
そのまま進んでゆくと・・・眼下に突然階段が現れた。
「何だ!?ここは・・・?」
「ここが冥界ですよ。この先に白玉楼があります。」
「ここが・・・冥界・・・。」
「さ、いきますよー。」
「へいへい。」
尚も文の少し後ろをフライングアーマーでついて行く。
すると、屋敷の門が見えてきた。
近づくにつれてその屋敷の全体が見えてくる。
その屋敷はとても立派な豪邸であった。
「これが白玉楼・・・立派だな。」
「そうですね。あ、妖夢さん〜お客さん連れてきましたよ〜。」
文は庭に向かって話しかけて居る。
そこには1人の少女が庭の掃除をしていた。
「あれ?あなたが人を案内するなんて珍しいですね。」
「永琳さんからこの将さんから取材させてもらえるという報酬付きで引き受けたんですよ。」
永琳の仕業かよ・・・。
「将さん?」
「私だ。」
俺はゆっくりと降下し、庭に降り立つ。
「私は闇影 将。外の世界の人間です。」
「あなたが噂の・・・。私は魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)です。よろしくお願いいたします。」
「こちらこそ。ところでこの屋敷の主人はご在宅で?」
「ええ。幽々子(ゆゆこ)様に何か御用でしょうか?」
「永琳から荷物を預かってまして、その荷物をここの主人に渡して欲しいと頼まれまして。」
「そんな話しは聞いておりませんが?」
「とりあえず、私は荷物を渡して来いといわれただけなので・・・。」
「あなた本当に永琳さんの使いの方ですか?」
「ええ、もちろんです。」
「先代が真実は斬って知ると言っておられました。なのであなたを切らせていただきます。」
「なにを・・・うおっ!?」
妖夢という少女はその言葉を最後に刀を抜ききりかかって来た。
陣室は斬って知る・・・・こいつ、完全に意味を勘違いしてやがる。
そういうことなら、俺も剣で戦うしかないか。
本当の意味を教えてやるためにも、この戦い・・・負けられない。

142終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/14(火) 23:52:27 ID:v4S0Z.t2
「合身黒騎士」
俺は黒騎士そ姿にになる。
ガキィィィン!
妖夢の刀と俺の剣がぶつかり合う。
俺はバックステップで後退し、アレを使う。
大きく深呼吸し・・・集中する。
時間が遅くなる。
正確には遅く見えているだけだが、これでも結構便利だ。
その力のおかげで剣の間合いまで踏み込んで確実に斬撃を入れられる・・・はずだった。
ガキィィン!
それは刀と剣がぶつかり合う音だった。
防がれた!?
ガキィィン!
ガキィィン!
ガキィィン!
何回切りつけても防がれる。
「その程度ですか?なら今度はこちらから行きますね。[獄界剣 二百由旬の一閃]」
妖夢からは大量の大きな弾幕が展開され、その弾幕の一部が分裂し小さな弾幕をばら撒く。
この状態じゃ、避けきれないか・・・!?
「[真空 かまいたち]」
俺は思いっきり剣を横に振る。
すると、真空の刃が発生し、妖夢の弾幕を吹き飛ばしながら突き進む。
しかし、その先に妖夢は居なかった。
後ろから殺気・・・!?
俺はとっさに盾を構えながら振り向くと妖夢の持つ刀が横向きに盾に刺さっていた。
妖夢が盾から刀を抜くと盾にはピシッという音と共に真横に大きなヒビが入っていた。
こいつ・・・強いぞ・・・。
すると妖夢は刀を構え真正面から突っ込んできた。

143終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/16(木) 22:55:13 ID:v4S0Z.t2
俺はすぐさまサイドステップで右へ回避する。
そして[爆炎 フレイムハリアー]を使うも避けられ、
今はお互い様子見のため間合いを取りながら円形に移動している。
すると、妖夢が刀を微妙に構えなおした。
それを合図にお互いが飛び出す。
妖夢は真っ直ぐに俺のほうに突っ込んで来ていたので妖夢の刀がぶつかるギリギリで
左に跳び、ターンしながら切りつける。
すると妖夢は腰の小刀を抜き俺の剣を防ごうとするが、遠心力でスピードが乗った剣に
弾き飛ばされたので遠心力を無理やり押さえ込みながら大地を蹴り、大きく跳躍する。
そして妖夢に馬乗りする形で妖夢の首に剣を突きつける。
「俺の勝ちだな。」
「くっ・・・・。」
妖夢の上から退いて合身を解除する。
「騒がしいけど何事かしら〜?」
「幽々子様!?寝ておられたのでは!?」
「あれだけうるさければ誰だって起きるわよ〜。」
「幽々子・・・あなたがこの屋敷の主人で?」
「ええ、そうよ。私は西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)よ。よろしくね。」
「私は闇影 将と言うものです。永琳から荷物を預かってまして、あなたに渡してくれと言われまして。」
「話しは聞いているわ。妖夢、受け取ってちょうだい。」
俺はフライングアーマーから木箱と巻物を取り外し妖夢に渡す。
「以上です。」
「今日は、助かったわ〜。それと妖夢が迷惑をかけてごめんなさいね。」
「いいえ、私も色々発見があったので。」
「あらそう。うふふ・・。」
「それと、妖夢さん。」
「ふぇ?・・は、はい、なんでしょうか!?」
こいつ・・・自分に話を振られるとは思ってなかったらしいな・・・。
「あんたの先代が言っていたことの意味をもう一度よく考えるんだな。」
「へ・・・?」
「以上です。それでは、私はこれで。」
「気をつけて、帰ってくださいね〜。」
俺はフライングアーマーに飛び乗ると冥界を後にする。
「いや〜、いい写真が撮れましたよ!」
「まだいたのかよ・・・。」
「そりゃ、居ますよ。いやーいいネタができた!では、私はこれで。」
文はそのまま妖怪の山の方へと飛んでいった。
俺もそろそろ帰るかな・・・。
その後、新聞の例のネタの記事を見つけ笑ったのは言うまでもない。

144終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/18(土) 22:58:43 ID:v4S0Z.t2
〜〜〜敵本拠地にて〜〜〜

「ふっふっふ、ようやくこの力が・・・・。」
「やっとか、待ちわびたぞ。」
「それはそれは・・・これであいつらを絶望のどん底に・・・ふっふっふ。」
「フンッ、楽しそうだな。」
「ああ、昔の仲間との殺し合い・・・聞くだけで楽しみだ。」
「趣味の悪い奴だ。」
「どうとでも言うがいい。でもこの力を見て今のように言えるかな?」
「なっ・・・これは・・・」

〜〜〜敵本拠地にてEND〜〜〜

145終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/21(火) 00:03:45 ID:v4S0Z.t2
それは、なにげない昼下がりのできごとだった。
俺は愛里と共に安芸の元を訪れていた。
「はいこれ、あんたの為にいじったハンドガンよ。」
そういって愛里は腰からグロック26を取り出し安芸に渡す。
「ありがとう。これで、安心して仕事ができるよ。」
「そいつは、反動をギリギリまで押さえ込んで使いやすさを重視したものだ。
 前より少し威力が落ちてるから注意しろ。」
「なるほど、注意するよ。」
「それ以外は、前と一緒よ。」
「なるほど。・・・・それにしても外が騒がしいな・・・。」
「骸骨だ!骸骨が出たぞぉ〜〜!!」
それを耳にした瞬間俺達は立ち上がり表へ出る。
すると、近くで騒いでいた男が駆け寄ってきた。
「おお、あんたらか!骸骨だ!骸骨が出たんだ!」
「あんな大声で騒いでたら嫌でも分かるわよ。で、場所はどこなの?」
「西の入り口に向かって歩いて来てるんだ、早く何とかしてくれ!」
「はいはい、わかったわ。将!」
「ああ。」
俺達は西の入り口に向かって走り出す。
西の入り口っていえば一番大きな入り口だな。
なんであんな所から堂々と・・・。
現場につ到着すると、そこには白い集団いや・・・白い波と言うべきか、
その骸骨共が人里に向かって進行していた。
「愛里!」
「ええ。[空爆 空からの死]」
空中からアイリーンの操るグレイプニルが出現し、骸骨共を灰へと変えてゆく。
なぜ愛里が[空爆 空からの死]を使えるのか。
それは前に愛里がスペルカードを作成した時に俺が譲渡したのだ。
骸骨はすぐに殲滅できた。
愛里は入り口の付近から狙撃銃で敵を探し、俺は人里から飛び出し、あたりを確認する。
「アイリーン、敵勢反応は?」
「It is enemy reactive and doesn't exist. (敵反応ありません。)」
「わかったわ。」
「Several enemy reaction appearance and 1.(敵反応出現、数1。)」
「了解。将、そっちに敵が居るわ。」
「いや、こっちは確認出来ない。」
「In addition, 2, 3, 4, and the enemy reaction are increasing. (2、3、4、敵反応さらに増加中です。)」
「なんですって!?将、敵が増えてるわ。」
「何!?でもこっちには・・・、何だあれは?」
俺の目の前の地面が急に盛り上がって来ていた。
そこからは・・・死体が這いずり出てきていた。

146終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/22(水) 23:24:39 ID:v4S0Z.t2
「ゾンビだと・・・!?」
「口はいいから手を動かす!」
愛里は既に狙撃銃でゾンビを倒している。
「どこのバイオハザードなんだよ!」
そう愚痴をこぼしながらP90を引き抜いて、銃弾を叩き込んでいく。
しかし、倒しても倒しても次から次へと地面からでてきやがる。
そこに、ゾンビ共が密集しているところがあったのでグレネードを投げ込む。
ゾンビ共はグレネードを気にする事も無く歩き続ける。
そして、爆発。
ゾンビ共は爆風で吹き飛ばされる。
グレネードに近かった奴らは腕や腰から下がもげたり血や肉片をぶちまけながら飛んでいく。
その間も俺と愛里はゾンビを倒していく。
ゾンビ共はゲームやアニメのように足を引きずってゆっくり歩いてきている。
たまに、全力疾走でこちらに跳びかかってくるゾンビも居るが、そこまで強くないのであっさり片付けられる。
最後のゾンビを倒し終える頃にはあたりは死んだゾンビの山と化していた。
「ふははははは、さすがだ!闇影 将!南・F・愛里!」
あたりを見回すが声の主は居ない。
「誰だ!出て来い!」
「嫌だね!自分達で見つけるんだな。」
「「将、ちょうど左にほんのわずかな霊力を感じるぞ。」」
「サンキュー黒騎士!」
俺はそのまま銃口を左に向けトリガーをひく。
「おっと、よくわかったな。」
何も無い空間から灰色の何かが現れた。
よく見たら服を着た人のようだ。あれが俗に言うローブというものだろうか?
まぁいい、雰囲気やさっきの話しからしても多分敵で間違いないだろう。
また厄介な奴が出てきやがったぜ・・・。

147終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/24(金) 22:36:38 ID:v4S0Z.t2
「俺の名はガルータス・スロウワード又の名をゾンビマスター!」
「ゾンビマスター?もしかして骸骨もお前の仕業か!?」
「もちろんさ。私の骸骨達が毎回お世話になってるね。そこで、君たちにプレゼントだ!」
すると、空間が割れた。いや・・・・崩れていった。
そこから5人の兵士が出てくる。
その中の1人に見覚えがあった。
「おい・・・・ハンクじゃねぇか・・・・。」
「なんで・・・死んで火葬されたはずよ!?」
「ふはははは、その人間に纏わる物さえあれば、完全復活させる事など簡単だよ!
 いやー、彼は厄介だったよ。完全にこだわった結果記憶も完全に覚えててね、結果洗脳で操るしかなかったんだよ。」
やるしかないのか?
戦うしかないのか?
洗脳しかない・・・ならもしかして・・・。
俺はゆっくりと後退し愛里の横まで行く。
「どうした?怖気ずいたか?」
「さぁな。」
俺は相手に聞こえないように愛里に話しかける。
「愛里、永遠亭に行ってうどんげか永琳つれて来い。」
「なぜ?」
「あいつらなら洗脳が解けるかも知れん。」
「分かったわ。」
「何をごちゃごちゃ言ってるか知らないが、お前達!やってしまえ!」
兵士達が銃を構えた。
それと同時に俺は人里の入り口にいある壁の裏へ、愛里は裏路地へ飛び込み、
それぞれの行動を開始する。
空間の割れ目はいつの間にか塞がっていた。

148終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/26(日) 23:50:02 ID:v4S0Z.t2
変更:一人称視点のキャラ変更時の表記を変更します。
  〜Episode○○〜 ↓ 〜Episode○○END〜
    上記から   ↓
  キャラ変更時に〜○○〜だけにします。


5人の兵士の内1人はハンク、残りの4人は見覚えが無い
どうやらそこらへんの兵士の死体をよみがえらせたのだろう。
ダダダダダダダダ!
5人は巧みなコンビネーションでこちらに少しずつ詰め寄ってくる。
俺は寄せまいと、人里の入り口でP90で応戦する。
きりが無いな・・・。
「[炎弾 クリムゾンレイル]」
火炎の弾をハンク以外の敵兵に・・・・当たらない。
こいつら、クリムゾンレイルを避けやがった!?
「ふははははは君のスペルかとっくに研究済みだのだよ!」
「クソッ!」
その後も一進一退の銃撃戦が続いた。

〜愛里〜
私は、路地に飛び込み人里の正反対の位置にある出入り口の門まで走り抜ける。
なぜなら、そこに将のフライングアーマーと私のバイクがおいてあるから。
私は誰も居ない商店街を走り抜ける。
人里の住人は家の中に篭るか寺小屋に避難するか、人里の外に逃げるかしたのだろう。
私は門を通過して、隠しておいたバイクに飛び乗りエンジンをかける。
ついでに、将のフライングアーマーをオートパイロットで私の後を追わせよう。
そして、フライングアーマーと一緒に迷いの竹林の中の永遠亭に向かって走り出した。

149終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/28(火) 22:48:13 ID:v4S0Z.t2
急がないと将が危険だ。
すると、正面に道を塞ぐかのように骸骨共が立っている。
「こんな時に・・・ジャマなのよ!」
私はスコーピオンを取り出し、正面の骸骨を灰へ変えてゆく。
倒しきれなかったのはバイクで弾き飛ばしてタイヤで潰した。
見えた!迷いの竹林。
迷いの竹林に最高スピードのままで迷いの竹林に入っていく。
入ったのはいいが、竹が乱立しているので交わし切れそうにないので
減速して竹林を進む。
そして永遠亭に到着する。
バイクを停めると急いで永遠亭に駆け込んでいく。
とりあえず居間の襖を開けるとうどんげがお茶をすすっていた。
「どうしたんですか?そんなに慌てて。」
「うどんげ、あなた洗脳解除できる?」
「え?洗脳ですか?やってみないとどうにも・・・。」
うどんげが、言葉に詰まっていると奥から誰かが歩いてきた。
「あら、愛里さんどうしたのかしら?」
「ちょうどよかったわ。永琳さん、洗脳って解除できる?」
「洗脳ねぇ・・・、私は専門外よ。こういうのはうどんげが専門分野じゃないかしら?」
「う〜ん、状態がわからないことにはなんとも・・・。」
「なら来なさい!細かい事は後で言うわ。」
「え?あ、ちょっと待って下さい!」
「ちょっとうどんげ借りるわね〜。」
「いってらっしゃい。」
私はうどんげを強制連行してフライングアーマーの上に乗せ、私はバイクに飛び乗り
人里の将の元へもどる。
将・・・絶対に耐えてなさいよ・・・!

150終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/09/30(木) 23:13:44 ID:v4S0Z.t2
スペル追加:以下のスペルを追加します
※死神専用
・影符「幻影の戦士」
    3体の戦士の幻影を生み出す。一定時間経過後消滅する。
・消符「姿無き者」
    自身が透明化する。その際鎌をしまっておかないと効果が無い。
・斬符「黒き満月」
鎌に闇の力を乗せ円形に切り裂く。その際鎌の刃に紫色の光が発生しその場に長く残る。
残った闇は強力な毒霧となる


〜〜将〜〜
愛里が永遠亭に向かってから数十分後・・・・。
その戦場は少し変わっていた。
敵の銃弾が尽きたのだ。
「ふむ、弾切れか。仕方ないな。」
ガルータスが指を弾くと空が割れ、割れ目から大型ナイフや軽機関銃、
そしてM10サブマシンガンを落とした。
敵は銃を捨て、落とされた武器の元に走り出す。
俺は、落とされた武器の周りに集中砲火する。
普通ならこの銃弾の雨の中に突っ込んでくる奴は居ない。
だがこいつらは普通じゃなかった。
とある兵士を先頭に銃弾の雨の中に突っ込んできた。
銃弾は確かに兵士達の体に当たっている。
しかし、銃弾があたった反動で武器を構えるのジャマするの程度が関の山で何の反応も無い。
こいつら、傷みを感じない!?
でも、この状況からそう考えるのが妥当だろう。
敵は体に銃弾をうけながら銃を構え撃ってきた。
相手が軽機関銃を持ってる以上迂闊に飛び出せないか・・・。
仕方ない、アレを使うか。
「[魔装 死神開放]」
そして俺は死神の姿となった。

151終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/03(日) 21:41:03 ID:v4S0Z.t2
俺は、スモークグレネード(煙幕弾)を取り出しピンを抜いて敵に向かって投げつける。
グレネードからは煙が噴出し、辺りは煙に包まれた。
俺は、仮面のスイッチを入れサーマルモードに切り替える。
これで、人間が白く浮かび上がって見えるはず・・・・。
敵の5体の兵士が白く浮かび上がって見える。
「[影符 幻影の戦士]」
俺の目の前に3体の幻影の兵士が現れる。
その兵士に手早く敵のかく乱命令を出して次の行動に移る。
「[消符 姿無き者]」
このスペルの効果で俺は姿を消す事ができるステルス系のスペルだ。
ただ、大鎌を取り出すと無効化されるので注意が必要だ。
追加でスモークグレネードを投げ込んで煙幕の中へ突入する。

152終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/05(火) 21:34:55 ID:v4S0Z.t2
ガスマスクを着けている兵士はハンクだけだったはず、
なら、ガスマスクを着けていない兵士を始末すればおのずとハンクだけが残る。
俺は手近な兵士の後ろに回りこみ、大鎌を引き抜き首を切り落とす。
ボトッという頭が落ちた音の後にドサッという体が倒れた音がする。
周りの兵士たちはその音が聞こえのだろうか銃を乱射し始めた。
大鎌をすぐにしまって流れ弾に当たらないように次の兵士の後ろに回りこむ。
刹那、俺と敵を突風が襲った。
その突風で大鎌は取り出せなかったので腰からデザートイーグルを抜き後頭部に一撃。
すぐにデザートイーグルをしまったので大丈夫だとは思うが、見られてしまっただろうか?
「2体やられたか・・・・。どんな手を使ったかは知らないけど早く出てきて死んでいってくれよ、
こちらとしては時間が惜しいんでね。」
よし、向こうには見えてない。
「まぁ、奥の手はある。」
すると、三度空間がわれ変な長方形の機械が落ちてきた。
ガルータスはその機械をいじりだす。
その機械からパラボラアンテナみたいなものがたくさん出てきていて、頂上には青いランプが点灯している。
やるなら今か。
俺は、ガルータスに向かって走り出す。
「これまでだ、闇影 将!」
すると青のランプが赤に変わった。
その瞬間、体に異変が起こった。
体が重い。
すると、体から光が弾けて2枚のスペルカードが地面に落ちた。
嘘だろ・・・・スペルが解除されてるだと!?
「さぁ、これでチェックメイトだ。」
後ろを向くと敵が、銃を構えていた。
周りには隠れられるような場所は無い。
この状況はまさに、絶体絶命だ。

153終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/07(木) 23:13:37 ID:v4S0Z.t2
〜愛里〜
私は大急ぎで人里までバイクを飛ばし、人里の中を走り抜ける。
「ちょ、待って下さいよ。」
「そんな暇ないわ。あの敵相当強そうだったし、ハンクが居るのよ!勝ち目なんて・・・・。」
私達は尚も人里を全力疾走で駆け抜ける。
「見えた!」
私は門の裏に飛び込み狙撃銃を構える。
「ヤバイわね・・・。うどんげ、あの銃構えてる黒い兵士の洗脳解除できる?」
「銃構えてる黒い兵士ですか?・・・・やってみます。」
「待って、先に将を救出するわ。うどんげ、私が銃1発撃ったらこれをこのピンを抜いて投げて。」
そういってうどんげにスラッシュバン(閃光弾)を渡す。
「え?あ、はい分かりました。」
私は狙撃銃を構え一番右の敵兵の頭に照準を合わせ、トリガーを引く。
すかさず、うどんげがフラッシュバンを投げる。
右の敵兵は頭部を打ちぬかれてその場に倒れ、残りの敵兵はスラッシュバンで目がやられたらしく、
あたりに乱射している。
その隙に将はこっちに走って来て、門の裏に飛び込んだ。
「助かった。」
「何がどうなったの?」
「あの機械でスペルが強制解除されたんだ。」
将の指差したのは妙な機械だった。
「アレを破壊しない事にはスペルが使えない。」
「厄介ね・・・C4は無いの?」
「残念ながら持ち合わせていない。グレネードが4個あるだけだ。」
「うどんげ、スペル無しで洗脳解除ってできるの?」
「ええ、一応スペル無しでできますよ。でも高度な洗脳だとスペルで気絶させた方がやりやすかったりしますけどね。」
「ならお願いするわ。」
「愛里。とりあえず、あの機械の破壊が優先だ。」
「分かったわ。」

154終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/09(土) 23:52:47 ID:v4S0Z.t2
〜将〜
愛里に助けられ
門の裏に逃げ込んだ俺は愛里達と状況確認したあと、2人に指示をして突撃の用意をする。
3.2.1.でうどんげが門から飛び出す。
「見せてあげる私の狂気を!」
そして、すぐに門の裏に戻る。
「これで、相手は私達が見えないはずよ!」
それを合図に俺は門を飛び出し再度ガルータスに向かって走り出す。
それと同時に愛里が門に隠れながら敵兵に向かって狙撃する。
敵兵は何の抵抗も無く頭部を打ちぬかれ敵兵が1人倒れる。
それを合図にしたのかは分からないがハンクがこっちに向かって走ってきた。
その手にはナイフを持っていて真っ直ぐ俺に向かって来ている。
俺は右手のP90をしまって、ナイフを引き抜く。
俺とハンクが格闘できる範囲まで接近した時、右に跳びハンクを回避する。
だが、ハンクは俺を見向きもしないで走っていく。
その方向には愛里が居た。
音を頼りに走っているのか。
俺は、足止めのためにハンクの足に向けてP90を撃つ。
俺の狙い通りにハンクの足を銃弾が貫き、転倒する。
それを確認すると、ナイフを口にくわえ、スペルを使えないようにしている機械に向かってグレネードを投げる。
そのグレネードは機械の上部で爆発して、パラボラアンテナやランプを吹き飛ばすが機械自体は壊れていない。
「この機械になんてことをするんだ!」
ガルータスがそんな事を言っている間にも左手のP90で機械の1箇所を撃ちまくるが傷は付くものの致命的なダメージにはならない。
「無駄だよ。この機械はそんじょそこらの機械とは訳が違う。」
俺は尚もP90を1箇所を集中的に打ち続ける。
すると、機械の弾が当たって居る部分から徐々に煙が出始め、小さな爆発が起こった。
もしかすると・・・。
「[破砲 バスターレイル]」
スペルが発動し銃口からビームが放たれる。
そのビームはいつものバスターレイルよりは弱いものの紛れもないバスターレイルだった。
そのビームが機械のど真ん中を貫く。
機械で発光している様々なランプが消え、バスターレイルが貫いた穴からはバチバチと電気がショートしていた。
「まさか・・・機械が・・・キサマァァァァ!」
その咆哮は怒りと憎しみの篭ったものだった。

155終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/12(火) 22:29:33 ID:v4S0Z.t2
「いけぇ!ゾンビ共ぉ!」
そこは自分で突っ込んで来いよ!と心の中で突っ込みつつゾンビに構える。
地面からわらわらとゾンビが這い上がってくる。
残っている敵兵は最初何もせずその場に立ち尽くしていたが今は銃声のする方に無駄弾をばらまいている。
しかし、それはただのゾンビじゃなかった。
それは、背中にC4爆弾、頭にクレイモア地雷がセットされている爆弾ゾンビだった。
全くどうやって設置したんだか・・・。
とりあえず遠方の背を向けている爆弾ゾンビの頭を打ち抜く。
ずると、倒れながらクレイモア地雷が爆発し、次にC4が爆発した。
その爆発による爆風で周りの数体倒れるもクレイモア地雷、C4共に爆発はしなかった。
爆弾ゾンビの性能は分かった。
改めて爆弾ゾンビの進行先を見てみると・・・・人里の入り口、愛里とうどんげが隠れている所だった。
そして、ハンクは頭を抱え、うめき声を上げながら暴れていた。
「ふはははは、いくら姿を見えなくしたからといってこれならどうだ?」
「[地雷 トリックボム]」
とにかく、進入されてはマズイので入り口を塞ぐ形で半円形に地雷を設置する。
入り口は愛里達に任せ、俺は元凶のガルータスをしとめに走る。
俺はナイフを持ち直しガルータスの背後に回り一閃。
「まだ・・・わたし・・・には・・・。」ゾンビの元凶ガルータスは死んだ。
これで、終わったかと思った時、ゾンビ共が叫びだした。
俺は大急ぎで人里の入り口まで戻る。
「将、いったい何したの!?」
「敵の頭ガルータスを殺しただけだ。」
「じゃぁ・・・。」
「ああ、もうゾンビは増えないだろう。」
「やったわね!でも、アレは一体・・・。」
「大方リーダーを失って、暴走しているんだろう。」
「あの、将。」
「うどんげ、どうした?」
「黒い兵士の洗脳が・・・。」
その時、爆発音が辺りに響いた。
誰かが、ゾンビを殺したのだ。
爆発音がした方を向くと誰かが走っている。
だが、ゾンビがジャマでよく見えない。
そいつは敵兵の背後に回りこんで・・・真後ろまで首を捻った。
あの技・・・処刑を使うのは奴しか居ない・・・。
倒れた敵兵の後ろのに立っていたのは、紛れもないハンクだった。

156終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/14(木) 23:29:29 ID:v4S0Z.t2
「うどんげ、俺達を相手から見えるように戻すんだ、急げ!」
「え?でも・・・。」
「いいから!急げ!愛里、後方支援は任せたぞ!」
「分かったわ。」
「後方支援ね?まかせて!」
俺は門を飛び出し、敵を倒しながら突き進む。
そのまま、ハンクの横を通過する。
その時俺は何かを感じた。
それと同時にハンクも動き始めた。
俺とハンクは爆発に巻き込まれないように距離を取りながらゾンビの頭を打ち抜いていく。
俺とハンクの間を縫うように愛里の銃弾が通過し、奥のゾンビが爆発する。
そこは俺達の独壇場だった。
全てのゾンビを倒し終わり、俺とハンクは向かい合う。
そして、お互い銃を突きつける。
しばしの静寂が辺りを包む。
「変わらないな、将。」
「お前もな、ハンク。」
お互い銃を下ろし握手を交わす。
「とりあえず、人里に戻るぞ。」
「ああ、分かった。」
そして、俺とハンクは人里に戻っていく。

157終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/17(日) 21:21:47 ID:v4S0Z.t2
「久しぶりね、また会えるなんて夢にも思わなかったわ。」
「俺もだ。お前らとまた会えるとはな。」
俺はふと、うどんげを見ると何が起こったかわからないらしくポカーンとしている。
とりあえず、うどんげを呼ぶ。
「うどんげ、こっち来い。」
「・・・・ふぇ?・・・あ、はい。」
「ところで幻想郷とは一体・・・。」
「記憶があるのか?」
「ああ、洗脳されていた時の記憶はある。」
「そうか、とにかく永遠亭に行こう。話しはそれからだ。」
「わかった。」
その後俺達4人は戦場になった場所の後始末をしてから永遠亭へと向かった。
永遠亭に着くと俺の部屋でこの世界のこと、敵の事、俺達の事を全て話した。
「なるほど・・・・。そんなことが・・・。」
「ああ、とにかくだ。これでまた3人で戦えるな。」
「そうね、あんたがどうなるかは分からないけどね。」
「俺の体・・・。本当に同なんだろうな。」
「後で永琳にでも頼んで調べてもらった方がいいかもな。」
「ああ、そうするよ。」
その後、検査の為ハンクを永琳に任せ、その間俺と愛里はうどんげと縁側でお茶を飲んでいた。

158終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/20(水) 23:15:27 ID:v4S0Z.t2
「熱い茶が旨いぜ・・・。」
「そうね。そんな季節でもないのに不思議ね。」
「あ、おかわりどうぞ。」
「すまない、うどんげ。」
今はこうして3人でのほほんとしている。
「のほほんとしている所悪いんだけど、彼の検査が終わったわ。来てちょうだい。」
「分かった。」
「了解よ。」
俺たちは、永琳の部屋まで行き言われた椅子に座った。
隣にはハンクも居る。
「で、俺はどういう状態なんだ?」
一番最初に口を開いたのはハンク。
自分の体の事だ、仕方ないだろう。
「はっきり言うわ。今のあなたは泥人形よ。」
「泥人形!?一体どういう事なんだ?」
「まず、あなたの体のことよ。今、あなたの体は、泥で出来ているわ。
 それの証拠に、あなたの体には、内臓はおろか、血液すらないわ。」
「でも、採血の時には・・・。」
「確かにその時は血液だったわ。あの後、泥水に変化したわ。」
「なんて事だ・・・。」
「あと、いつ体が崩れるかは私にも分からないわ。あと数時間後に崩れ始めるか分からないし
 1ヶ月もその体が持つかもしれない、私は専門外だから何とも言えないわ。」
「そうか・・・。」
「ハンク、そう気を落とすな。」
「そうよ、あんたらしくないわよ。」
「・・・そうだな。まだ、すぐに崩れ始めると決まったわけではないんだ。
 それだけで十分な収穫だ。」
それから、愛里は帰り、ハンクはこの永遠亭で生活する事になった。
ハンクは体が泥人形なせいか、食事が不要らしい。
俺たちが食事をしている間は武器の掃除をしている。
それは、3年前に見られなくなった懐かしい光景だった。
ハンクはいつ体が崩れ始めるのかは分からない。
だが、それまでは・・・・俺たちの仲間だ。

159終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/21(木) 21:35:30 ID:v4S0Z.t2
とある朝、俺は永琳の部屋に来ていた。
「永琳、スピアが必要なんだが・・・。」
「分かったわ、ちょっと待っててちょうだい。」
そう言って永琳は机を離れ、部屋の置くの方に入っていく。
少しして、スピアの入った、鉄の箱を持ってきた。
「これね?」
「ああ、助かった。」
「それよりこれは一体何なのかしら?」
「これは・・・核だ。」
「核ですって!?」
「ああ、正式には大型バズーカ、「アトミック・バズーカ」で発射する戦術核弾頭だ。」
「あなたがあれほど危険だと言っていた核を、どうしてあなたが・・・・。」
「多分、敵も核弾頭ぐらいはとっくに用意しているだろう。だからだ。」
「だからだって・・・、まあいいわ。あなたに任せるわ。」
「すまない。」
「で、そのアトミック・バズーカっていうのはあるのかしら?」
「ああ、にとりに作成を頼んでおいたんだ。目をキラキラさせながら引き受けてくれたぞ。」
「あの河童らしいわね。」
「さっき、完成したと連絡が入ったから、これから色々と試験運用をしてくる。」
「試験運用って、まさかこれを撃つの?」
「まさか。撃ちはしないさ、せいぜい、これが入るかの確認と機動性の確認程度だ。」
「そう・・・。」
「じゃあ、行ってくる。」
「ええ・・・わかったわ。」
俺はズピアを抱えて永遠亭を出てにとりのラボに向かう。
「来たね。完成してるよ。」
そういうと、にとりは俺をとある格納庫のハッチの前につれて来た。
「開けるよ。」
にとりがハッチの横のボタンを押すとそのハッチが左右に開いてゆく。
そこには、ガンダム試作2号機「サイサリス」が鎮座していた。

160終わり無き刃黒騎士 ◆/U2i7AL6pc:2010/10/23(土) 22:07:50 ID:v4S0Z.t2
だが、そのサイサリスは・・・・小さかった。
それもそのはず俺の体に合わせた強化アーマーを前提に作ってもらったからだ。
「あ、スピア受け取るよ。」
「ああ、これだ。」
俺は持って来ていた、スピアを渡す。
にとりはスピアを機体の横の金庫にスピアをしまい、機体の横に立つ。
「とにかく、装着してみて。説明は後からするからさ。」
「ああ、分かった。」
にとりは機体から離れ壁のボタンを押すと、天井からアームが下りてきて、機体前面の外され
腕部と頭部が切り離される。
「さぁ、入って。あ、腕の部分は自分で引き寄せてね。」
「分かった。」
俺は、脚部に足を入れ切り離された腕部を掴んで引き寄せ、腕を通すと連結部から音がして腕部が連結された。
「頭動かさないでね。」
そういってにとりはもう一度ボタンを押すと頭部が下りてきて頭に被さり前面装甲がはめられる。
ガチンという連結音と共に期待が完全連結されると、真っ暗だった頭部の中は正面のモニターが点等し、機体が起動し始める。
そしてモニタから外の映像が見えるようになると、バッシャーという排気音が聞こえてくる。
この機体・・・スピーカも搭載されているのか。
「どう?私の声聞こえる?」
「ああ、聞こえるぞ」
「よし、まずは順調だね。」
普通にしゃべっただけだが、外に声が届いている・・・。マイクも付いているのか。
「まず、頭部の中の機器の説明からするよ。」
そうして、長い内部機器の説明のあと移動訓練を経てようやく機動性の試験ができるようになった。
「よし、大体分かったぞ。」
「なら、本番の試験だね。」
「ああ、そうなるな。」
「とりあえず、最初に居た格納庫に戻って。カタパルトまで移動させるから。」
「分かった。」
俺は格納庫に戻ると先ほどにはなかった物があった。
「格納庫の中に機体ハンガーがあるから、その真下に移動して。」
俺は指示どうり、ハンガーの下まで移動すると、上にあったアームが下りてきて、肩が固定されてハンガーに吊り下げられる。
そのままハンガーは移動して、ラボの一角でとまり、その両サイドの床から壁がせり上がってくる。
正面の壁と床が開き長いカタパルトが姿を現した。


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