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【デルタフォース】クラスの三バカの日常Part5

334:2011/06/13(月) 21:09:45 ID:NcHUVPb2
「はーい。天草式の聖人さーん。こちらオリアナ・トムソン。
 貴方とまあた遊べなくなっちゃったのは残念だけど安心してえ。
 プロの『運び屋』の名に懸けて貴方の可愛い妹ちゃんはお姉さんが責任を持って
運んであげるからね♡」
「また…?」
「あっ。いやいや、こっちの話よん。」
 何だか気になることを言われたのだが神裂にとってそれ以上に気になることは。
(な……何ていうか……私とはとても相いれなさそうな危険な香りを感じさせる女ですね。
 こんな女に本当に飾利を預けて大丈夫なんでしょうか)
 若干の不安を感じつつも、とりあえず飾利の『輸送』についての確認を慎重に取ることにした。
 だがこの後の彼女の卑猥極まりない発言の連発により飾利の身を別の意味で非常に案じることになるのだった。

 一方盛り上がっているパーティーの中、その誰にも気付かない異変に気付いたのは同じく誰にも気づかれずにいたとある少女だった。
「……服部君と。半蔵君は。どこ?」

・男子トイレ
『えー。そっちの方に参加するんですか―?』
「ほんっとゴメンな。まさか正直お前らが来てくれてたとは知らなくて……」
『仕方ありませんね。後日2人の為に別に打ち上げ用意してあげますよ。主役なんですから。』
「いやもうほんとすまん!!」
 半蔵は別の場所でパーティーを開催していたスキルアウトの仲間達と連絡を取り合っているところで、側では浜面もメールで謝罪していたのだが。
「……ん?お、おい!半蔵!代われ!貸せ!」
「どうした浜面?」
 半蔵から携帯をもぎ取った浜面は電話の向こうにいるスキルアウトに確認した。
「植森、本当か!お祝いとして京都に行けるって!費用なしで!」
「なにーーーーー!!」
『ああ、言い忘れていましたね。ほら、新坂と苑内の奴らも来てて、ノリで一緒に楽しんでたんですが……』
「ゲッ!まじかよあの化け物カップルが!!」
「ええ、それでですね……」
 それから浜面は、彼らが新坂と苑内のトトカルチョの外ウマとして乗ったこと。
 その結果乗った苑内に勝ったということで、天然坊ちゃん新坂礼男の費用持ちで、夏休みの蛍体験もできる京都観光旅行に行ける旨を知らされた。(ついでに学園都市統括理事会が友愛高校のマネージャーになる件も)
「うわー!マジかよ!!」
『ほんっとあなたたちさまさまですよ。行きますよね?』
「あったりめえだろ!なあ、半蔵!」
「異議なし!!」
『あ。ですが一つ補足が……』
「ん?何?」
『俺達とお2人さんと新坂、苑内を入れたらあと1人しか連れてこれないらしいんですよ。
予算の都合で。
 ですからその、2人の恋人に関しては……』
「………」
「………」
 互いに顔を見合わせる浜面と半蔵。しかしやがて
「…譲るよ。半蔵。」
「…い、いいのか?だって、お前も、その、あいつと…」
「滝壺は暗部で稼いだ貯金があるって。
 だけど……」
「?」
「こういうのってさ……男の方が他人に出してもらって、女には自費でって……何かかっこ悪いだろ?」
「………」
「だからだ、その……もし行くとしたらさ……何とかバイトでも何でもしてちゃんと稼いで……自分の分は自分で支払いたい。
 というわけだ植森。
 俺の分は空けて郭ちゃんを入れてくれ。」
『浜面さん……』
 思ったら初めてかもしれない。
 それまで裏路地の汚い仕事で金を得てきたただの高校生の浜面が、全うな方法で金を得たいと思ったのは。
 それはもしかしたら、それまでの不良少年としての人生からの決別をはっきりと決意した故だったかもしれない。とにかく。
『分かりました。でわ……』
「ちょっと待って。」
「「え?ひ…姫神様?」」
 球戯大会が終わったにも関わらず、特訓によって背後から感じてしまった威圧に思わず振り向いた2人。その目の前には。
「聞かせてもらった。その話の流れだと。あと1人分は空くんだよね。」
『「「そ、その通りですが……」」』
 物静かな威圧を込めた声に、彼女と話したことのない植森ですら敬語になった。
「2人を率いて。抜群の。チームワークを見せて。チームに貢献した私を外すって話は。無いよね。」

335:2011/06/13(月) 21:12:15 ID:NcHUVPb2
そういうばかなり昔の話なんですけれど
月夜の超能力者昇格パーティーで、一方通行と土御門が
「よく人を殺した後に飯なんか食えるな」って言い合っていましたが
店に行く前に「グループ」として何か仕事していたんでしょうか?

336:2011/06/13(月) 21:19:10 ID:NcHUVPb2
 その結果乗った苑内に勝ったということで、
 ↓
 その結果乗った苑内が勝ったということで、

以後の本編で絡ませるべきか外伝で出すか迷うエピソード

・学校全体のパワーバランスを保つために苑内に呼び出された絹旗。
 その場に同行した佐天(苑内×新坂の関係は知らない)が、苑内に新坂への想いを打ち明けてしまい……

後日談
・新坂と佐天のデートをセッティングしてしまい、浮かない気持ちでいた苑内。
 絹旗達と会ったことでB級映画で憂さ晴らししようとし。

337:2011/06/13(月) 21:26:50 ID:NcHUVPb2
余談ですが、苑内と新坂は
現在それぞれの家に帰っています。彼らは健全な青少年ですので。

338:2011/06/13(月) 23:41:47 ID:NcHUVPb2
パーティー本会場では、別の人物の電話も鳴っていた。
「ん?母さんか。ああ、真夜は今パーティーの調理中。
 そっちは?ああ、父さんと。」

339ё:2011/06/14(火) 20:45:35 ID:EbLoHZv.
 真昼に電話をかけて来たのは母親でもある朝陽、子供達(茜川含む)への釘刺しが主な用件だった。
 朝陽に言われるまでも無く真っ直ぐ家に帰るつもりだった真昼は少しうんざりしながらも母親の忠言を最後まで聞いた。
 真夜と茜川はともかく真昼は羽目を外しまくると予想していた朝陽は娘の態度に安堵した後で、

『それはそうと真昼。さっきから私や真羅のことを母さんとか父さんって言ってるけどどうかしたのか? いつも通り』
「ちょ、ちょっとは女らしくしようって思ってだな……。いつまでも母ちゃんや父ちゃんじゃ女らしくねぇだろ?」
『無理する必要は無いと思うぞ。真夜だってありのままのお前に惚れたんだろ? だからそのままでいろ、変わる必要なんてどこにも無いんだからな』
「……ありがとな母ちゃん。今日は父ちゃんと飯食えるといいな」
『どうせ今日も研究に没頭して泊り込みってパターンだろ。ま、そうなったら2人分の飯を私が食えばいいだけだし』

 我が娘の追求する女らしさのズレに呆れながらも真昼に自分らしくあれと諭した。
 ちなみに井ノ原家の父でもある真羅だが、自身の研究に没頭する癖があり約束を忘れることもあるのだが家族全員慣れっこだったりする。

「んじゃそろそろ切るな。母ちゃんは父ちゃんが喜んでくれそうな美味い飯でも作ってやれよ」
『ああ。それとな真昼、女らしいお前を想像してみたんだが正直に言う。親の私から見てもすっげー不気味だぞ。じゃあな♪』

 最後にとんでもない暴言を残して電話を切った朝陽に最初は怒った真昼だが、冷静に考えてみて自分でも不気味だと納得してしまいちょっと悲しくなった。
 気晴らしに真昼は【線形視認】を使って周囲の感情のベクトルを見ていると面白い動きをしている2つのベクトルに気付く。
 その2人が何かコソコソと話しているのに気付いた真昼は会話内容を聞きたいと思ったが当然ながら小声の会話など聞こえるはずもない。
 するとどうゆうわけか1人寂しくブラックコーヒーを壁にもたれてストローで飲んでいる一方通行を発見すると、

「おーいアクセラ。何1人で黄昏てんだよ?」
「ンだよ姉の方か。今、打ち止めが上条と御坂の所に行ってて暇してンだよ。そうゆうテメェは俺に何か用事でもあンのかァ?」
「あそこに吹寄と紫木が皆から離れて話してんだろ。紫木はともかく吹寄がオレンジとピンクの入り混じったいい感じのベクトル出してんだよ」
「確かオレンジは好意でピンクは愛情……それがゴチャゴチャになってるベクトルをデコ女が出してるってかァ。面白ェ会話が聞けそうじゃねェか」

 球技大会を経ていい感じになっている吹寄と情報屋の会話を盗み聞きさせるようにベタながらも誘導、一方通行もあっさり受け入れた。
 一方通行は少し精神を集中し、周囲の声を遮断しながら吹寄と情報屋の声のみをよく聞こえるようにベクトルを操作し始めた。

――――――――――

「というわけで初春は無事にイギリスまで送り届けるから安心なさい。第二王女と第三王女たっての頼みでもあるし。あ、お姉さんのおっきな胸でもあの子を守ってあげるから♪」
『どうやら移動手段には別段問題は無さそうで……待ちなさい! 誰の胸で飾利を守ると?』
「お姉さんの胸でよ♪ 何だったらこの柔らかくて気持ちいい胸であの子を抱きしめちゃおうかしら? 一緒に添い寝もいいわね〜♪ そうそうお風呂も一緒に」
『そこで待っていなさい破廉恥魔術師! 私の唯閃では、放しなさい土御門! 建宮にシェリー、あなた達ま』

 イギリスまでの移動手段を神裂に説明した後、気紛れに神裂をからかったオリアナだが予想以上の反応に途中で電話を切った。
 少しやり過ぎたと反省していると初春、対馬、闇咲から窘められてしまう。

340:2011/06/14(火) 21:11:19 ID:X9rjNO4o
いや、単に忘れていただけです。
真昼が両親を「母ちゃん」「父ちゃん」と呼ぶこと。

もし、戦争における対抗戦案を採用するのなら、「ブレイン」の幹部達の総称ですけれど、
「ジャック・スポット」っていうのはどうですか?

341:2011/06/14(火) 21:11:59 ID:X9rjNO4o
違った、「ジャックポット」だった。

342:2011/06/14(火) 21:15:03 ID:X9rjNO4o
メンバーについては色々思い浮かぶんだけど
みなさん新キャラ増加についてこれていないみたいで……
もし気があるのならちょっと設定とか載せてみます。
あと、>>336のエピソードっていつかやる予定…あります?

343ё:2011/06/14(火) 21:25:25 ID:EbLoHZv.
「ダメですよオリアナさん。火織お姉ちゃんは純粋な上にいい意味でも悪い意味でも真っ直ぐな人なんですから」
「初春の言う通りだ。私は君とは初対面だがただの好奇心で人をからかうのは良くないな。もう少し大人の対応を望む所だ」
「確かにからかいが過ぎたわ、反省してる。……それよりも対馬って言ったわね。お姉さんの喉元に突き立ててる物騒な物を引っ込めてくれない?」

 初春と闇咲は割と軽めの窘めだが天草式の対馬は女教皇である神裂へのからかいを許せず、迷い無くオリアナの喉元へレイピアを突き立てる。

「ご心配なく。きちんと認識阻害の術式をかけてますので。先程の女教皇様への態度を改めると誓ってくれればすぐに下げますのでご安心を」
「わ、悪かったわよ。これからは天草式十字凄教のトップに相応しい対応をするから、ね?」
「対馬さんもこの辺で許してあげて下さい。オリアナさんも悪気があったわけじゃなくて火織お姉ちゃんとコミュニケーション取りたかっただけなんです。悪乗りが過ぎたとは思いますけど……」
「……まだ反省の色が見えない気はするけど初春もああ言ってくれてることだし許してあげるわ」

 多少納得出来ない所はあれど初春からの言葉も受けてオリアナを許した対馬、スムーズにレイピアを袋に収めた。
 そして搭乗手続きを済ませた初春たちはオリアナの案内で自分達が乗る飛行機がある場所へと向かう。

「それにしても王族の専用機に乗れるなんて夢みたいです♪ てっきり噂に聞く超音速旅客機に乗らされるとばかり思ってましたから」
「第二王女と第三王女からのお達しでね。イギリスまでの空の旅を快適かつ幸せなものにしろって話なのよ。ホントに貴女ってあの2人に愛されてるのね」
「アハハ……。じゃあステイルさんも?」
「ステイルって確かルーン魔術の子でしょ? あの子は問答無用で超音速旅客機よ。最大主教が結構怒っててね、地獄の空の旅を提供するみたい」

 ステイルに同情しながらも対馬と闇咲は初春と同行するだけでVIP扱いされることをラッキーと思っていた。
 そして王族の専用機に乗り込んだ初春一行はイギリスに着くまでの長い間、快適かつ幸せな空の旅を堪能することに。

――――――――――

 その頃、吹寄と情報屋の会話を聞く為のベクトル操作を終えた一方通行はかなり楽しみにしていた。
 聞こえてきた内容、それは今日の決勝の頑張りと明日の学校で課題を受け取った後のデート(吹寄曰く遊び)についてだった。

――――――――――

☆さんの>>336のエピソードは外伝でお願いします。
こうゆう本編にあまり関係無さそうな話こそ外伝でやって欲しいと思うので。

344■■■■:2011/06/14(火) 23:39:28 ID:LFJ/Wzgg
ついてこれないというか、あまり登場させ過ぎて原作から離れすぎるのが嫌なんじゃ無いかと
特に原作キャラとオリキャラのカップリングとかは嫌悪感とまで言っていいかは分かりませんが
好み時では無い方も多いでしょうしね。

そういう意味で原作キャラとオリキャラの日常パート以外の絡みは
外伝スレの方でやった方がいいかと

345■■■■:2011/06/14(火) 23:42:07 ID:LFJ/Wzgg
訂正

好み時では無い方も多いでしょうしね。

好みでは無い方も多いでしょうしね。

346:2011/06/15(水) 00:42:40 ID:bnl1b3DM
ありー、柵川中学も友愛高校並みの曲者ぞろいにしたかっただけに残念。
個人的には原作キャラ×オリキャラ(土御門×月夜)なんかより
白井黒子×青髪ピアスのカップリングの方に違和感を感じますね。

どうでもいい話。

登場させる気は毛頭ないんですが、この調子だともし月夜の母親なんてのがいたとしたら、
「黒夜」は被るから「闇夜(やみよ)」といったところでしょうか。
白雪闇夜……なんか悪の親玉みたいだな。

347■■■■:2011/06/15(水) 01:07:57 ID:h1rqyeZg
どうでもいい話のベクトルがその文体だとわからねェんだが
上下どっちに向いてるんですかァァァ

348:2011/06/15(水) 12:45:56 ID:o.Hd9lWY
下。のつもり。
でも上もどうでもいいっていえばどうでもいい。

349■■■■:2011/06/15(水) 16:58:52 ID:4fg0njdY
勃起不全のおっさんvsヤリマン娘w※画像有り
ttp://yariman.zxq.net

350:2011/06/15(水) 17:58:38 ID:dqk4y2Yk
>>344
え?>>336の佐天×新坂って
日常パートの絡みだと思っていました。

351■■■■:2011/06/16(木) 00:44:00 ID:yuKoYgm6
>>350
日常ではあるかもしれませんがスレタイにある通りここは上条さんの
高校が主であって佐天さんの在籍している中学は本編とは違うと思うのです

その考え故に外伝の方かなと

352:2011/06/16(木) 01:32:46 ID:8L/4o3qw
分かりました。

353:2011/06/16(木) 01:35:04 ID:8L/4o3qw
じゃあ……本編でそれとなく佐天さんが新坂君を意識しているぐらいに
留めておきます。

354:2011/06/16(木) 01:36:36 ID:8L/4o3qw
本編で→本編では

355■■■■:2011/06/21(火) 23:53:16 ID:vpI5mGGg
www

356±:2011/06/22(水) 22:22:16 ID:qRjedTeM
皆さん、お久しぶりです。
ここ最近テストが近づいてきたのでこの場に足を運ぶ事が少なくなり、書き込む事が出来なくなってきました。
とりあえず7月はじめにテストが終わるので、それまではあんまり来れませんが、暇があれば書き込むので、その時はよろしくお願いします。
………受験生はつらいぜ

――――――――――

「………ところで、情報屋。課題貰ったあとの遊びに行く計画はちゃんと出来てるのか?」
「ああ、それなら―――――もしかして楽しみにしてくれてるのか、吹寄――?」
「ちょっ!!な、何を急に言い出すのだ、貴様はぁ!ただ聞いただけだろう!自惚れるな!」

 顔を真っ赤にしながら完全否定し始める吹寄。
 端から見たら完全にツンデレなのだが、それを聞いた情報屋は精神的に大ダメージをおっていた。

「そっか……吹寄は俺と出かけるのがそんなに――」
「――そ、そんな事は言ってない!………で、結局どこに行く予定だ?」

 自分が言った言葉が情報屋を傷付けた事に責任を感じた吹寄はすぐさま話題を変えた。
 そのあと、情報屋は自分の考えている計画を話したが、それが実は聞かれており、当日に様々なメンバーがその場に集まって来ることをまだしらない。

――――――――――

 一方、そのころ青ピと土御門は会場の中心で論議を繰り広げていた。
 その論議の内容とは…………………………

「何をいってんねん、ツッチー!チアの服が一番似合うのは黒子はんにきまっとるわ!」
「青ピ………それには賛同できないにゃー。チアが一番似合うのは月夜以外いないぜい!」

 ――ただの自分の彼女が一番チアが似合うという事を主張してるだけだった。
 当然、この状況でその会話を止める奴はおらず、むしろ会話に加わる者もいた。

「何言ってんだ。美琴がこの世で一番かわいいに決まってんだろ!」
「チアは関係ないが、真昼さんと赤音さんが一番に決まってる」
「あっ、淡希だって負けてないよっ!」
「馬鹿め!滝壺が一番だぁ!」
「さすがにそれには賛同出来ないぞ、浜面。郭が一番似合ってた」

 なんとクラス内の彼女持ちの奴らが一同に集まって彼女自慢を始めてしまった。
 一方で、それを聞いている彼女たちはそれぞれ様々な反応を示していた。

357:2011/06/22(水) 22:31:22 ID:FG.Gj4jg
ジャージや和風やメイド雪女や変態のチアってどんななんだろ。

358:2011/06/22(水) 22:39:33 ID:FG.Gj4jg
あと真夜、こればっかりは1人に決めてくれ。

359:2011/06/23(木) 19:56:05 ID:IAS.sh5s
訂正
>>95
父さんと母さん→父さん 新坂家の設定ができたのはこの後です。
>>297
一週間→二週間
>>127
『アイテム』ほど彼女を邪険にすることこそなかったものの→『アイテム』に対するほど邪険にすることこそなかったが、

――――――――――――――――――――――――――――――――

 治療を終えたセレナが返った後の研究所では、帰り支度を始めていたレイシェルが、論文を書き続けている師に話しかけた。
「せんせー、息子さんとは会えたんですか?」
 それを聞いてピタ。と真羅が手を止めてしばらく時間が止まり、やがて彼は切り出した。
「いや。あのあと優勝パーティーにまっすぐいっちまってね。また会えずじまいさ。」
「そうですか。」
 なんとなく聞いただけだったのでそのまま帰ろうとしたら、真羅がぽつりと続けた。
「……いつもそうなんだよなあ。」
「は?」
「あいつらが中学生の頃の一端覧祭、見に行くって約束してね。
 前日は学会での発表のみにした。」
「ふーん。それで?」
 口調は変化無し。その代わり真羅はそこでギリッと止まっていたペンの筆圧を上げた。
「当日。バカな教授達への分かりやすい説明を求められるやらやら、挙句の果てには
『実際見せてくれ』ということでの実習まで行って結局午後までかかって
会えずじまいだったさ。」
「……あー……」
「翌年の大覇星祭にも、参加することを約束した。」
「……どうしたんですか?」
「当日、何か暗部でごたごたがあって私の力がいるとかでひっぱりだこになった。」
「……天才って辛いですね……」
「んで、久々に一家団欒になったら、知らん間に娘と息子がインモラルになってて、妻が
当たり前のようにそれを受け入れていた。あと、これは私個人のことなんだが……」
「はい?」
「実家の実父の危篤を受けて、急いで実家に帰ろうとしたら……」
「間に合わなかった。」
「ああ、仕事を『最低限』に抑えて急いだにも関わらず20分程遅く、死に目に立ち会っていたのは
息子ではなく義理の娘と孫達というのを見てどうにもな……」
 ふう、と溜息をついた男にレイシェルは話しかけた
「今からでも帰ったらどうです?」
「だよなあ。このペースだと子供達の結婚式や葬式にも遅れちまう。(まあ恐らく真夜と茜川とかいう方とだろうな……多分。)
 だから……浮気なんかもされるんかいなあ。」
「え?されてるんですか?」
 思えば教職上の理由と言っていたが、夫婦であるはずの彼等が息子の活躍の日に別行動をしていたのはていたのはそんな事情があったのだろうか?
「お前、妻を見たろう、いくつに見える?」
「30代でしょうか?」
「正解は41。私と同年代だ。」
「…若々しいですね。」
「美人か?」
「醜くはないですね。」
 正直で悪くないはずの答えを聞いた真羅は心配ごとが当たった風にげんなりと溜息をついた。
「はあ、やっぱりか……正直年相応の見た目だったらまだ安心できんだけどな。
 なんか最近態度が急に優しいし……」
「いいことじゃありませんか?」
「子供には分からんさ。」
「?えーっと……じゃあ、そっちは浮気とかしないんですか?
 ほら、同僚の研究者にも美人なのとかが確か……」
「こういうのに携わっているとな。人間の見た目の美しさにどうもあんまりビビッと
こないんだよ。」
「ああ、何か分かります。」
13歳で大学を卒業して学園都市の最先端研究にも携わっている天才少年をして「天賦の才」と言わしめた程の研究者を見たレイシェルはなんとなく納得した。
(そりゃぁ普段から人の体いじくりまくってたらねえ。むしろ実験に性的に近い興奮感じるような人ですから。もちろん子供いるから普通の性欲もあるでしょうけどね。)
 そしてもしここにセレナかミランダがいたなら、恐くてとても口に出せはしないものの思っただろう。

 必要ないだろう。普段から自分を含めて老若男女問わず、主に「置き去り」なんかを実験(凌辱)しまくっているあんたには。

 そしてそんな師匠の窮状に流石にいたたまれなくなった少年は話題を戻すことにした。
「帰ったらどうです本当に?」
「ああ。そうするよ。球技大会の勢いにでも乗る気だったが明日にでも仕上げるかこれは。
 ありがとう。」
 真羅はそう言って書きかけの原稿を放っておいて帰り支度をして呟いた。
「でも結局子供達は恐らくまだパーティーだろうな。家にいるのは妻のみだろ。」
「いい機会じゃありませんか。しっぽり愛し合いましょうよ。」
「馬鹿!師をからかうな!」
 レイシェル・フーバーは、顔を赤くして怒った師を見て、とりあえずドームでのお返しができたことに満足した。

360:2011/06/23(木) 20:19:56 ID:IAS.sh5s
真夜の浮気なんかとは無縁な気質は
こういうところを受け継いだのかもしれませんね。

361:2011/06/23(木) 21:38:31 ID:IAS.sh5s
返った→帰った

362ё:2011/06/25(土) 21:38:55 ID:GSyT8o5k
「○○さま、黒子をそのように想って下さるだなんて感激ですわ! 今宵は黒子流フルコース夜伽をギャフンッ!」
「バカなこと言ってんじゃないわよ、というかフルコース夜伽って何よ……。どうかした? 滝壺さん」
「しらいに雷撃お見舞いしたのにみさかの顔にやけてる。やっぱりかみじょうにこの世で一番かわいいって言われて嬉しい?」
「……ちょっと言いすぎかもって思ったけどやっぱり嬉しいものは嬉しいみたい。滝壺さんも人のこと言えないと思うけどなー」

 髪の毛をもっさりアフロにして気絶した黒子をスッパリ忘れて自分の恋人の言葉を嬉しく思っている美琴と滝壺、分かりやすい位に顔が緩んでいる。
 美琴と滝壺が静かに喜んでいるのとは対照的にテンション高めで喜んでいるのは郭。

「聞きましたよね白雪氏、茜川氏! あの半蔵様が私のことを皆さんの前で、皆さんの前で……キャーッ! 私、幸せすぎて困っちゃいます!」
「く、郭さん落ち着いて……って無理だね。会話の内容はともかくやっぱり好きな人に一番って言われるのって嬉しいよ♪ 赤音ちゃんは……ちょっと違うかもだけど」
「私? 私はいーのっ♪ 私と真昼ちゃんを同じ一番に想ってくれてこその真夜君だもん。私としては料理の手を休めて発言してくれたことがポイント高いよ〜」

 郭のテンションの高さに圧倒されつつも、やっぱり自分の恋人に一番と言われて嬉しい白雪と茜川であった。
 ちなみに真夜があの集まりに参加したのは発言したほんの一瞬、発言後はすぐさま厨房へと戻って料理作りを再開させている。
 そして本来なら翔太の発言を聞いてハッスルしそうな結標だがここには居ない、心理掌握の能力で友情が一番状態が継続中で【歩く教会】チームのパーティーに参加しているのだ。
 そんな中、1人だけあの集まりに恋人が参加してなくて寂しげな打ち止めが美琴の制服の裾をクイクイッと引っ張った。

「打ち止め、もしかしなくてもアクセラが一番って言ってくれなくて不満なんでしょ。でも仕方ないわよ、あいつってそうゆうことあまり人前で言うタイプじゃないし」
「分かってるけどやっぱり言って欲しかったなぁってミサカはミサカはパパに一番って言われたママがすっごく羨ましいって僻んでみる!」
「はいはい分かった分かった。とりあえずアクセラ呼んで……って珍しい組み合わせね」

 むくれてる打ち止めを宥めるように頭を撫でる美琴が一方通行を探すとすぐに見つかったのだが真昼と一緒ということに少し驚いていた。
 その一方通行は真昼を連れて厨房のカウンターから顔を覘かせて真夜を呼んでいる所だった。

――――――――――

「明日の紫木と吹寄さんのデートを尾行するぞって何でそれを俺に言うんだ? 一方通行」
「しゃあねェだろ、姉の奴がテメェの許可が下りねェと参加しねェって抜かすンだからよォ。で、どうなンだ?」
「なぁいいだろ真夜。俺の【線形視認】があればあいつらのフォローもしやすいし。それに何より吹寄にも分かってもらいてぇんだよ、愛の素晴らしさってやつをさ」

 真夜は少し悩んだ後で許可を出した、その間も料理を作る手を休めずに。
 一方通行と真昼はそのまま上条たちの所にも報告しようとするが、真夜から待ったがかかる。

「ただし。面白半分で2人を尾行したりしないこと。俺はあくまで紫木と吹寄さんが上手くいくように動くつもりだからさ」
「オゥ、当然じゃねェかァ。俺は基本、カップルの味方だからよォ」
「真昼さんは聞くまでもなかったね。俺は昼から参加する、当日の尾行するみんなの分のお弁当作るから。後で何人参加するのか教えてね」

 真夜は一方通行の答えがとても頼もしかったが、他に誰が尾行に参加するのか気になると同時に不安になった。
 今度こそ一方通行と真昼が上条たちの所へ向かおうとするが、今度は呼び止められたのではなく目の前に置かれたデザートに足を止めた。

363ё:2011/06/25(土) 22:14:04 ID:GSyT8o5k
「ンだ、これ?」
「コーヒーパフェ♪ 一方通行が好きって聞いて試しに作ってみたんだ。で、こっちが」
「マンゴーシャーベットだぞー。数量限定の珠玉の一品だー」

 コーヒーパフェ、要はコーヒーゼリー、コーヒークリーム、コーヒーアイスなどコーヒー味満載のパフェである。
 マンゴーシャーベットは舞夏製作で、味も三ツ星クラスではあるが20個と数に限りのあるものだった。
 一方通行はコーヒーパフェ、真昼はマンゴーシャーベットをそれぞれ口にすると、

「う、うっめェ!! コーヒーの苦味とパフェを形作る甘味がいい具合にマッチしてやがる! うめェ上に俺好みの味、やるじゃねェか弟ォ!」
「こっちのマンゴーシャーベットも絶品だぜ! シャーベットそのもののシャキシャキ感にマンゴーの果肉が残すほんの少しの柔らかさ。しかも瑞々しい甘さ、最高だぜ♪」

 これ以上無い高評価を聞いて真夜と舞夏はハイタッチで喜んだ。

「これでみんなのリクエストに応じたパフェがいけるな♪ あくまでパフェに出来そうなリクエストに限るけどみんなきっと分かってくれるから安心かな」
「マンゴーシャーベットは私の今日の自信作だからなー♪ 美味そうに喰ってくれて一安心だぞー。さー2人とも、それを食べながらそれとなく宣伝してこいー」

 舞夏に促されるまま、一方通行と真昼はコーヒーパフェとマンゴーシャーベットを食べながら上条たちの所へ今度こそ向かった。
 2人が去った後、舞夏と真夜はパーティーのお開きの時間を考慮し、デザートの準備に本格的に取り掛かるのだった。

――――――――――

「つーわけでテメェら明日、紫木とデコ女のデートを尾行するぞ。参加してェ奴は手ェ挙げろ」
「言っとくが面白半分とかは認めねぇからな。あくまで紫木と吹寄のカップル成立のフォローをするんだからな」

 上条たちと合流した一方通行はコーヒーパフェを、真昼はマンゴーシャーベットを食べながら明日の情報屋と吹寄のデート尾行の参加を募った。
 そして返答だが上条、土御門、青ピ、浜面、半蔵は手を上げて参加決定、翔太1人が手を挙げないというものだった。

「ゴメン、明日は前々から淡希が2人っきりで過ごしたいって言ってたから……」
「ま、しゃあねェか。結標の奴がこうゆうのに興味あるとも思えねェし、久々に2人っきりでいちゃつきてェだろうしな」
「となると残るは俺たちの恋人の方だな。とりあえず美琴にも話を……ってちょうと皆一緒にいるじゃねぇか。おーい美琴ー、みんなー」

 情報屋と吹寄のデート尾行参加を決めた上条だが恋人達にも伺いを立てようと思い、偶然にも美琴、黒子(気絶中)、打ち止め、滝壺、郭、白雪、茜川が一箇所で固まってるのを発見。
 上条に呼び出された恋人達は一方通行に代わり、こうゆう説明が得意な土御門が情報屋と吹寄のデート尾行について説明した後で参加するかどうかを尋ねた。

364:2011/06/25(土) 22:35:03 ID:R7wnQMz6
・裏設定
 騙され易く世間知らずな性格故に家計は妻に管理されていますが、
天才科学者である真羅の収入は朝陽よりずっと多く、井ノ原家の生活自体は
彼1人の収入でも維持できます。

365:2011/06/26(日) 21:12:58 ID:ykHja6pc
「見た目年齢30代の、そこそこの器量の女性」
井ノ原朝陽さんの外見に関する描写はこれでいいでしょうか?

366:2011/06/29(水) 23:22:21 ID:dzEwXbGk
・二人目の達成者

 友愛高校チームが宴たけなわの真っただ中、「歩く協会」チームの方はと言うと……
「こまりましたね。」
「困ったねえ。」
「超困りました。」
「困ったもんだねえ。」
 とぼとぼとぼとぼと商店街を徘徊していた。(御坂妹は、妹達の打ち上げの方に参加していた)
「うー!も、もうお腹と背中がくっつきそうなんだよご飯ご飯ごはーん!!」
「インデックスさん、皆気持ちは同じなんですよ。わがまま言わないでください。」
 心理掌握に窘められて駄々をこねているシスターを見たチームの幾人かは軽い殺意を覚えた。というのも、
当初予定していた【喰わせ殺し】での打ち上げが頓挫したのは彼女に依る所がおっきかったからだ


遡ること数時間前
「すっすまねえ皆、今日ばっかりはリクエストに答えられそうにねえ!」
 店に来たところでいきなり店長に頭を下げられて告げられた言葉に慌てふためいた
チームの皆が理由を尋ねた所、店主からの返事は更に衝撃的なものだったのだ。
「いや出ちゃったんだよ!」
「出たって何がだい?」と、顔なじみのステイルが詰め寄ると、店長は頭を掻きながら答えた。
「ここの1500円コース完食に挑戦して今、まさに制覇せんとしている兵が!」
「「「「「「「「「な、何―――!!!」」」」」」」」」
「そ、その人ちょっと見ていいかい?」
「おう、あそこだ。」
 そう言ってくい、と、店長が指差した先にいたのは。
「いやあ、あの娘にしろインデックス譲ちゃんにしろ、まさかこんなかわいい女の子達に
うちが喰い殺されるとは……分からないもんだな世の中は。」

 その少女の食べっぷりは、インデックスとは全く違っていた。
 がつがつとした、セレナが「貪るように」と形容して嫌悪を催したインデックスのそれとは違い、ごく普通に食べているといってよかった。
 ただ普通と違ったところは。
 気迫。
 一心不乱に、話をするでもなく、ただただ目の前の器や食材と格闘している、
そう形容するのが相応しい。
 背筋をぴんと伸ばしたままカッカッカッと丼を丸ごと掻き込み終えたかと思うと、味噌汁に
手を伸ばしてズズズズズ、とすすり上げ、脇の小鉢を箸でつまみ上げて食し、その次には皿に盛られた
ハンバーグをスプーンとフォークで切り分けて食す。
 動作一つ一つ自体はインデックスが挑戦したときと比べると非常に普通で、丁寧なもの
なのだが、まるでやりてビジネスマンかマシーンが高速で処理しているかのように手早くパキパキと
済ませていた。今にも手に残像がかかって数本に見えてもおかしくなさそうだ。
やがて全ての皿の料理を高速処理し終えた少女が店長を呼び、「これで完食でいいの?」と確認し、
店長からの言質を取ったところ、パチン、と、持っていたスプーン(最後に食べていたのはスープだった)を卓上に置いて手を合わせて
「ごちそうさま」と告げた。
 店内が水を打ったように静まり返る中、少女の脇にいてその様を眺めていた少年が店長に
「じゃあ、僕の分はただでいいんですか?」と尋ねるた。「おお、いいとも!」と太鼓判を押した店長は、入り口に戻ってステイルに頭を下げた。
「というわけなんだよ。2人だけとはいえただでさえ食べ放題モードになっちゃっててそっちを優先させなきゃならん今、インデックス譲ちゃんや他のみんなのお腹まで満足させられる器量が
うちにはなさそうなんだ。勘弁してくれ。」
「いや……なら仕方ないさ。悪かったね店長。」
 申し訳なさそうに何度も謝罪を繰り返す店長の様にいたたまれなくなったステイルは絶望と空腹でげんなりしている
インデックスを連れてチームの皆と徘徊する羽目になったのだった。
 その去り際、本来の恋心を押さえられたままの結標淡奇がなんとなしに呟いた。
「いけないいけない、てっきりあの男の娘にビビッときちゃった……」
 そしてボブカットの少女が、その男の娘のことを思い出して苦い表情を浮かべていたことは誰も気付かなかった。

367:2011/06/29(水) 23:24:15 ID:dzEwXbGk
「ここにしましょう。」
「はい?」
 先ほど史上2人目の偉業を成し遂げた巻き毛の女王、苑内麗奈の言葉に、板についたテーブルマナーで無料の西洋料理を食べていた
男の娘、新坂礼男が反応した。
「この店。料理のバリエーションも店内の環境も、店員の態度も、どれを取っても上位ランク。
 おまけにさっきのやり方でグループは無料。
 ここなら、今後の剣道部の皆の打ち上げや歓迎会なんかにうってつけじゃない?」
「はい。僕もそう考えていましたよ。」
 自らの意を得た答えに満足し、以後はバーにいるかのように目を瞑って一人ごちている
少女の様を見た少年はつくづく思った。
(ほーんと。嘘みたいだなさっきまでの。
 普段はあんなんじゃないのに。)
 苑内は普段から大喰らいなわけではなく、むしろ普段の食事は常人以上に簡素で
少量だ。だがその反動からか本気で。つまり満腹まで食べるとなれば、
さっきまでの取りつかれたような様相を見せ、【喰わせ殺し】の1500円コースを食べて切ってまだ余裕綽々といった表情を浮かべるほどだ。
(バレンタイン以外で生かせるとはねこの性質。)
 バレンタインには学校内の誰よりも女子からのチョコをもらってしまい、
「本人の気持ちを無碍にしたくはない」というので時間がかかりつつもちゃんと食べて丁寧に返事を出して、
そしてまた女子生徒からの好感度を上げてしまっている苑内。
 そんな生真面目な彼女が、新坂は大好きだった。

368:2011/06/29(水) 23:36:42 ID:dzEwXbGk
>>337とかなり矛盾してしまいました………

369:2011/06/30(木) 00:31:07 ID:H3TDUs3w
>>366
器量→容量

370■■■■:2011/06/30(木) 00:34:45 ID:FIJ6gGsY
誤字とかそんなれべるじゃなく読みづらいな
なんだこれ

あえて晒しage

371:2011/06/30(木) 00:39:08 ID:H3TDUs3w
あれ?読みづらい?確かに
量が
うちにはなさそうなんだ。勘弁してくれ。」
は失敗だったけれど
なるたけ丁度よく改行したつもりが裏目に出ましたかね?

372■■■■:2011/06/30(木) 00:43:15 ID:FIJ6gGsY
改行とかそんなこと言ってんじゃなくて、
全体的にごちゃごちゃっとしすぎてるんじゃねって言いんだが

セリフと地の文の間に空行挟むとかさ、もちょっとなんかゴニョゴニョ

373:2011/06/30(木) 01:10:31 ID:H3TDUs3w
分かりました。
皆さんからの要望ということでしたら、そうするよう努めます。

374:2011/06/30(木) 01:17:08 ID:H3TDUs3w
(バレンタイン以外で生かせるとはねこの性質。)

は、設定上新坂君の考えです。分かりづらかったかな?

375目から汗が…乙です:2011/06/30(木) 01:47:42 ID:LVRRxcKo
とりあえずハンバーグはナイフとフォークで食べるもんだと
思うんだが……

376涙目:2011/06/30(木) 08:36:05 ID:YcJBd1/c
他のSS作者の文面と比較すれば判ると思うんだけど
読みやすいかどうかなんて

377:2011/06/30(木) 12:10:09 ID:XNkzlGqU
>>375
すいません、間違えました。

読み易い文を目指して、もっと精進します。

378:2011/06/30(木) 14:30:17 ID:XNkzlGqU
 そんなわけで代わりの店を探してさまよう羽目になった「歩く教会」チーム。
 基本的に無言だったのだが、先ほど愚痴を窘められてふてくされていたインデックスの、

「でもでもなんなんだよ新参者なのに私とステイルのポジションを奪おうとしているあの
クルクルビューティーにサラサラ男女は。」

と、いう不平には皆一斉につっこんだ。

379:2011/06/30(木) 14:32:40 ID:XNkzlGqU
こんな感じでしょうか?

380涙目:2011/06/30(木) 18:14:48 ID:YcJBd1/c
376です
空行入れると入れないとでは違いますよ

楽に文を追っていけます
好きなリレースレなんで、小言を申し上げてしまいました

職人さんの苦労を理解できないのに意見ばかり申し訳ありません
今後の展開も期待してます!

381:2011/06/30(木) 19:09:47 ID:H3TDUs3w
もうひとつ、絹旗と新坂の因縁ですが、
やがて外伝に投下予定の短編では、
浜面が来る前に「アイテム」の仕事として彼の暗殺を請け負った結果
返り討ちにされた過去があったということにしています。
(このときはフレンダ、絹旗、滝壺で相手をしたため麦野には会っていない)

追伸
 現在ここの舌のブログ記事に出ているデカ目中国少女(賛否両論あるので
〝美″はつけませんでしたが、私にとっては慣れればそれなりにいいと思う。)
の反響を見ていると、ノクターンが実在したら「美少女」になるのかちょっと不安になってきました。

382:2011/06/30(木) 20:01:36 ID:H3TDUs3w
舌じゃなくて下…

383:2011/07/01(金) 15:06:07 ID:25PCAtBk
 しかし、そんな彼等に希望が舞い降りた。
「あれ?【歩く教会】チームの皆さん、どうしたんですか?」
 と、ある男に声をかけられた。
 サポーターの1人かとでも思ったステイルが軽く事情を話して受け流そうとした所、
「なら私に奢らせてください。」
「えっ、いいんですか?」
「ええ、負けたとはいえあなたたちもよく奮闘したそうですし、
あっちの方だけがパーティーで盛り上がるっていうのは不公平でしょう?」
 その声に、それまでしょぼーんとしていたインデックスがパア―っと顔を輝かせた。
「おじさんいい人!」
「ありがとう。」
 ステイルが念を入れて名前を尋ねると、男は眼鏡を押さえて答えた。
「井ノ原真羅といいます。友愛高校チームの井ノ原真夜の父ですよ。」
 それを聞いた海原と心理掌握は、言われてみれば彼にどことなく似ている風貌の男に対して
(やっぱりあの人の父親だけあっていい人だ)と思った。
 かくてインデックス達がうきうきと周囲の飲食店を物色している中、当の真羅は苦笑しながら自虐的に呟いた。
「まあいいか…あいつにとっても、私に早く帰ってきてもらわない方がいいだろうし。」

384:2011/07/01(金) 15:07:10 ID:25PCAtBk
喰わせ殺しにて優雅に西洋料理を食べていた新坂礼男は、ふと、自分の父親のことを思い出していた。
先ほどかけたところによると、彼はまだ帰ってきていないようだ。

(父さんもレストランで舌鼓を打っているか、仕事か……或いは……
やっぱりアサヒさんのところかなあ。)

 頭に浮かぶのは、最近かなり父と親しげな雰囲気の若々しい女性。
 この球戯大会でも、2人はかなり近いところにいた。競技が終わった後も、それこそ学校内でも自分と苑内のように何気ない調子で1言2言言葉を交わしていた程度だったのだが、
同じような隠れた関係を持っていた礼男にはなんとなく分かってしまっていた。

(新しいお母さんか……うーん……)

 物心着いたころから父や使用人に囲まれて育った彼からしてみれば、もちろん乳母なんかはいたものの、
所謂「お母さん」のポジションに位置する年上の女性と上手く付き合う方法などよく分からなかった。正直な話、変な異物感を抱えながら生活するよりは、
今のままの父子家庭でいいとさえ思っていた。

(それにあの人の側にいた赤髪や黒髪の子共達……連れ子かな……とも一緒となると、なんかちょっと色々とややこしそうなことになりそうだし………)

385:2011/07/01(金) 15:08:00 ID:25PCAtBk
すいません、まだ空白行を開けるのに慣れなくて>>383で忘れてしまいました。

386:2011/07/01(金) 18:37:10 ID:25PCAtBk
気になる表現は出しちゃいましたが、
前にも言いました通り私は新坂道男をこの本編に直接登場させる気はありません。

387■■■■:2011/07/01(金) 20:55:27 ID:25PCAtBk
>>384
ややこしいことになりそうだし………

ややこしくなりそうだし………

どうでもいいけどこっちの方がすっきりするかなと。

388■■■■:2011/07/01(金) 21:02:08 ID:25PCAtBk
ややこしいことになりそうだし………

ややこしそうなことになりそうだし………

元の分もまちがっていた。ホント、くどくどしい表現だな。

389±:2011/07/02(土) 16:28:21 ID:4aaCo0gE
テスト終わりましたー!
いや、正確に言えば終わったのは昨日だけど色々と忙しくて今日になってようやくこれました。
じゃあ、いつもどおり始めたいと思います。

――――――――――

「―――って感じだけどどうするんだにゃー?」
「「「「「「行くっ!!(ってミサカはミサカは断言してみる!)」」」」」」

 土御門が説明し終えて参加を聞くと同時に参加を表明する彼女達6人(集まった7人のうち黒子は未だに気絶中)
 さすがに速攻での参加表明に男性陣は驚いたが、こうなるであろうと予測していた土御門は淡々と今回の計画の説明を始めた。

「―――っと、あとは現地で説明するからこの集まりはいったん解散だにゃー」
「ん?どうしてだ土御門?ここで一気に説明してしまった方が―――」
「―――バカだぜい、カミやん。こんな風に集まってたら吹寄と情報屋が気付くにゃー。あくまで今回は見守るんだからにゃー」
「………あぁ、そっか。流石だな土御門」

 土御門の説明に納得する上条たち。
 でもまあ。と土御門は続けた。

「――この場で全部の計画を話しても、カミやんや浜面みたいなバカは明日には忘れてしまうってのもあるにゃー」
「ちょっと待て、土御門!上条はともかく俺がバカってのは酷いだろ!」
「大丈夫、はまづらがバカでも私は見捨てない」
「うおぉぉぉ!!!滝壺ぉぉぉおぉおーーーぉぉ!!!!!!」
「ちょっ!なんで上条さんへのフォローはないの!?」
「だって………当麻がバカなのは否定できないし…………」
「がはぁ!!!!」

 美琴の容赦ない一言で上条はその場に倒れふした。
 そしてその様子を見てたメンバーは言われたとおり吹寄と情報屋に気づけれないように散りはじめた。

――――――――――

ここに☆さんの>>366から>>384までを入れる予定

――――――――――

 そしてようやくパーティ会場にたどり着いた【歩く教会】チーム。
 ここまでの長い道のりのせいか、はたまた【喰わせ殺し】で出会った連中のせいか、インデックスの食いっぷりは半端ないことになっていた。

390ё:2011/07/02(土) 19:25:01 ID:6BwPC/lM
 インデックス達【歩く教会】チームが選んだパーティー会場、それは上条のクラスがパーティーをしている友愛高校の食堂だった。
 本来、真羅のおごりでパーティーをしようとしていた【歩く教会】チームが上条達のパーティーに現れたのには理由があった。
 インデックスを中心に飲食店を物色している所に真羅に電話があり、

「はいもしもし」
『真羅、お前仕事はもう終わったんだよな?』
「朝陽……あ、ああ。今日はこれから」
『だったら早く帰って来い。せっかく作った料理が冷める』

 朝陽からの帰宅を促すものだった。
 真羅は戸惑いながらも断ろうとするのだが、

「わ、悪いけど今日は外で食べたい気分なんだ。それに僕が居てはご飯も美味しくなくな」
『はぁ? 何言ってんだ真羅。私はお前と2人でご飯食べたいから待ってるんだぞ。下らないこと言ってないで』
「下らなくなんかないさ! 朝陽は魅力的だからモテるし朝陽も僕と居るよりも他の男性と一緒の方が」
『いい加減にしろこの馬鹿。私の事を魅力的と言ってくれたのは嬉しいが、私が浮気してるとか勝手に決めるな』

 スパッと真羅の断りを拒否、さらにはグチグチ言っている真羅を嗜めた。
 朝陽は自分の夫のネガティブっぷりに呆れ、長いため息を吐いた後で真羅に自分の気持ちを伝える。

『最初に言っておく。私は真羅、お前の事を愛してる。たとえお前が嫌だと言っても離れてやるつもりはない。私は自分の家族が大好きだからな』
「ほ、本当かい? そ、それは僕にとっても嬉しい言葉だけど君が前に新坂統括理事と親しげに話してるのを見たって助手が……」
『……あれは私を自分の部下になるように誘ってきた、それだけだ。ったくあの阿呆には困る、アレイスターの奴にも釘刺しされてるだろうに』

 真羅は朝陽からの愛の言葉と誤解を払拭する真実を聞いて、憂鬱な気持ちから一転して幸せな気分になった。
 ちなみに朝陽を暗部に引き戻さないようにと指示を出しているのはアレイスターで、自分の手元に置いておくには厄介極まりないというのが理由。
 過去に自分の家族を盾に暗部へと朝陽を引き戻そうとした者も何名か居たが、その悉くを完膚なきまでに叩き潰した実績も持っているほどだ。

『とにかくあの阿呆のことは心配するな、二度と下らん誘いをしないように手は打っておく。だからさっさと帰って来い真羅。2人っきりのディナー、楽しみにしてるからさ』
「分かった! 今すぐ帰るから待っててくれ! じゃあまた後で」
『ああ。けど帰ったら一発殴るから覚悟しとけよ。下らんこと抜かした罰だ』

 朝陽に殴られることを告げられた後で電話を切った真羅、しかしこればっかりは仕方ないと思い素直に受け入れることに。
 真羅は自分の妻とのディナーが入ったことを告げた後で謝罪すると、インデックス達も何も言えず素直に真羅を帰した。
 その際、真羅が何気なく自分の息子たちのパーティーに参加してはどうだろうと提案したのを受け、

「それもアリかも。皆、とうまの高校に乗り込んでとうま達を驚かせるんだよ! そしてご飯を乗っ取ろうよ!」

 他の【歩く教会】チームも了承して友愛高校で開かれている上条のクラスのパーティーに乱入を決意するのだった、ご飯を乗っ取ることはするつもりゼロで。

――――――――――

「うまうまうまうまうまーーーーっ!」
「うめぇ! うめぇじゃねぇかこのメシ! 料理人の根性がたっぷり入ったうめぇメシだ!」
「うまい、超うまいですよ! 【喰わせ殺し】のメニューに勝るとも劣らない超素晴らしい料理です! コックさんたち、じゃんじゃんおかわりを超要求です!」
「最愛落ち着いて食べようよ、美味しいから気持ちは分かるけど。すみませーん、あたしもおかわり♪」

 舞台は再び友愛高校の食堂、舞夏と真夜の料理を大絶賛しながら猛然と食べているのはインデックス、削板、絹旗、絹旗と一緒だった佐天。
 その一方でステイル、エツァリ、ショチトル、心理掌握の良識派の面々は小萌に謝罪しながら自分達のパーティー参加を頼んでいた。

391:2011/07/02(土) 20:01:42 ID:rIshvmwQ
朝陽さんって暗部に属していたんかい。
両親揃ってとんでもねえカップルだなあ。

392ё:2011/07/02(土) 20:10:34 ID:6BwPC/lM
「うーん、先生としては皆さんの参加は断る理由も無いんですけどそろそろお開きにしようと思ってましてですね……」
「そんな……何とかならないんですか?」
「ステイルちゃんの頼みでもこればっかりは……ってシスターちゃん達は既に愉しんでますね。厨房の2人に聞いて」

 小萌が厨房に居る舞夏と真夜に相談しようとする前に厨房から声がかかった。

「大丈夫ですよ小萌先生! 俺達も食材もまだまだ余裕はあります。それに料理を求めてくれる人達を無碍にしたくありませんから」
「真夜の言う通りだぞー。私たちはシスター達の乱入でへこたれるような柔な人間じゃ無いんだぞー。相手を持て成さずに帰すのはメイドの恥だからなー」

 真夜ちゃんはメイドじゃないですよー、小萌は心の中でツッコミを入れながら厨房の2人の意思を尊重してパーティー終了を1時間延長することに。
 小萌の決断に良識派の面々は何度もお礼を言った後で自分達もパーティーを愉しむ為に思い思いに移動を始めた。

「僕はインデックスの所に行くよ。ま、今回は彼女のフォローだけじゃ済みそうに無いだろうけどね」
「私は白雪さんの所へ参りますわ。新たに第五位となった彼女と一度ゆっくりとお話したいと思ってましたの」
「意外だなメン子。私はてっきり一方通行の所へ向かうとばかり思っていたのだが」
「あいにくとアク様はあの少女と楽しそうにしてますので今回は……。そうゆうショチトルさんは?」

 心理掌握の質問にショチトルはエツァリの首根っこを捕まえながら、

「エツァリの付き添いで上条当麻の所だ。先の試合で出した結論を上条当麻と御坂美琴に伝える為にな」
「ちょ、ちょっとショチトル! じ、自分はまだ気持ちの整理が付いてなくてですね! 貴女にぐえっ!」
「気持ちの整理なら着く前に付けろ。まったく往生際の悪い。じゃあなメン子、お互いパーティーを愉しもう」

 上琴の所へと向かった、引きずられるエツァリが苦しんでるのは気にしないで。
 【歩く教会】チーム乱入に驚いている上琴の所に到着したエツァリはショチトルが見守る中、自分の導き出した心情を上琴に告げる。

――――――――――

何か朝陽の浮気っぽいフラグがありましたが、朝陽は浮気するキャラじゃないのでそのフラグは折らせてもらいました、☆さんには申し訳ないですが。
朝陽とアレイスターの関係性はこちらのレスでは書く気は全くありません、書くとしても外伝の方でしょう。
ちなみに朝陽自身は暗部に所属していたことは無く、警備員時代の活躍を知って暗部側がスカウトに来てただけのことです(この話を膨らませる気はありません)。

393±:2011/07/03(日) 09:02:33 ID:kSCvkOvQ
「上条当麻………話があります」
「海原――いや、エツァリ……………何だよ」

 美琴とショチトルが見守るなか、向かい合った上条とエツァリ。
 そしてエツァリは上条に自分の心のうちを話し始めた。

「………自分は前から本当は気づいていたのです。……自分と御坂さんは釣り合わない。彼女と隣にいるべきなのは上条当麻―――あなたが一番ふさわしいという事に」
「エツァリ……」
「でも、自分はそれを認める事が出来ませんでした。――気持ちの上で分かっていても、心のどこかで認められなかった」

 だから自分はこの試合に望んだのです。とエツァリは今までの心境を吐露し、上条はそれを黙って聞いていた。
 そしてその様子を近くで見守っている美琴やショチトルも同じ様に静かに聞いていた。

「この試合を通して、心のどこかでアナタを認めきれない自分を何とかして、自分も次のステップに進もうと」
「………それで答えは出たのか?」
「ええ、ようやく」

 そう上条に言ったエツァリは今度は美琴の方を向いて言った。

「御坂さん、最後に1つ聞かせて下さい。―――アナタは今、彼と共にいて幸せですか?」
「……はい、とっても」
「ならば、いいんです。……自分もやっと彼女と向き合える」

 エツァリの問いに笑顔で答える美琴。
 その笑顔を見たエツァリは満足した顔を見せて、今度はショチトルの方を向いた。

「………終わったのか、エツァリ」
「ええ、アナタには長い間待たせてしまいましたが………ようやく自分の答えを言う時が来たようですね」

 エツァリはそう言うと、ショチトルの肩を掴んだ。
 そして何も言わずにその唇を奪った。

「―――これが自分の答えです」
「………言葉でも…………………言ってくれ………………………」
「……ええ、分かりました」

 エツァリはそう言うと、少し顔を離してからショチトルに向かってこういった。

「好きです、ショチトル。どうか自分の恋人になってくれませんか?」

394:2011/07/03(日) 11:23:16 ID:ryn4DZIc

・新坂邸

「ただいま。」
「おかえりなさいませ若―。」 

豪奢な西洋風建築の屋敷に帰って来た新坂礼男は、瑠璃色の髪と目をしたまだ少女といっていいような年齢の使用人に尋ねた。

「ただいまルリー。父さんは?」
「もうお帰りになりましたよー。」
「ちょっと会ってきてもいい?」
「どうぞー。」

 ルリーというらしき少女の案内で、書斎に言った礼男はそこの机で髪を掻き上げて上を向いている父を見つけた。

「ただいま。」
「ああ、礼男か。」
「…父さん、朝陽さんの所へ行ってきたの?」

 若干緊張して尋ねた所、道男はふー、と肩の荷を下ろしたように息を吐きながら続けた。

「会ったさ。だがまあ……」
「?」
「恐らくこれっきりだな。」
「……振られちゃったんだ。」
「まあな。」
「…そう…あ。それとさ。」

 礼男はそこで重要な要件を思い出し、自身の携帯からあるサイトを出して父に見せた。

「この日程でさ、部長やある団体達と京都旅行に行くことになって、費用は僕持ちになっちゃったけどいいよね?」
「……ふーん、蛍観光か……まあ、好きにするがいいさ。」
「うん。ありがとう。じゃあね、お休み。」
「ああ。」

 そう言って礼男が去った後の書斎に残された男は、やがてパソコンを取りだして「仕事」の指令を打ち込んだ。
『イギリス留学中の初春飾利の監視。彼女とイギリス清教、イギリス国家の関係性の変化等の確認、及び彼女と【ブレイン】との交渉内容、そして。

その背後に蠢いているであろうローマ正教の内偵。』

(去年の大覇星祭と同じく、この【ブレイン】の騒動の背後にも十中八九ローマ正教の野望があるだろうな。
 全く、哀れで見苦しいことこの上ない。)

 こうして今後の予定を仕切り直して一息ついた道男は、自分が振られたことを切りだしたときに隠そうとしながらもホッとした様子を見せた息子のことを思い出していた。
 写真や映像を一切処分し、関わりを絶った気でいたにも関わらず、どんどんありし日の妻に似てきている息子。(周囲はその美貌を父譲りだと考えていたようだが。)
 そして全くの作為の余地なく、彼が付き合い始めたある女性のことを考えながら平坦な声で言った。

「運命の悪戯か、あるいはまだお前とよりを戻せということなのか、
なあ……玲於奈(れおな)。」

 そう一人ごちた彼の耳目に浮かんだのはかつての妻と。

 つい先ほど彼をこっぴどく振った、それこそあの妻とは似ても似つかぬようあ女性。

395:2011/07/03(日) 11:23:45 ID:ryn4DZIc
勝手に契約破ってしまって誠に申し訳ありませんん。

396:2011/07/03(日) 11:25:16 ID:ryn4DZIc
似つかぬようあ女性。

似ても似つかぬようなある女性。

397:2011/07/03(日) 13:45:57 ID:ryn4DZIc
・ルリー=アージェネット

 繚乱家政学校の生徒(舞花の後輩)で新坂家の使用人。
 主な仕事は新坂礼男の護衛やお世話。
 元は奴隷として身売りに出されていて、「ルリー」という名は
その目や髪の色から新坂道男に付けられた。

 実は外伝に出ていて、当初はセレナの同級生(柵川中学在住)にする予定
だったのですがやっぱりメイドとなると……まあいいか。

398:2011/07/03(日) 18:19:34 ID:ryn4DZIc
ところで自分で立てといてなんですけど
京都旅行編はどんな感じにしましょう?

399:2011/07/04(月) 00:27:21 ID:Mi5Hz0wg
終わった恋(新坂×朝陽)、始まった恋(エツァリ×ショチトル)、続いている恋(朝陽×真羅)、昔の恋(礼男×玲於奈)。
大人と子供で様々な恋が繰り広げられている……

400:2011/07/04(月) 00:29:19 ID:Mi5Hz0wg
昔の恋(道男×玲於奈)だった。

401■■■■:2011/07/04(月) 01:02:54 ID:RyCEIkN2
そろそろ空気読もうか……

オリキャラ出したいのはわかるが
自分の考えたキャラ出したいならSS速報とかPixivとかで
自分のSS書けばいいと思うよ

ここは皆でリレーしてSSを書く場所であって
自分の考えでやりたい放題する場所では無いんだよ

スレ汚し申し訳ないです

402読者:2011/07/04(月) 07:48:42 ID:YqMWP7Jk
一読者として、言わしてもらいますが
☆さんが書いてる、セレナや新坂などのシーンは正直、このスレとかみ合ってない気がします
しかも、オリキャラが多過ぎて、話についていけません

まぁ、結局のところ、書くなら外伝で書いて欲しいと言う事ですね

一読者としての意見ですので、スルーしちゃっても構いませんw

403:2011/07/04(月) 09:04:38 ID:Mi5Hz0wg
自分の未熟ぶりを指摘してくださいまして
有難うございます。

404ψ:2011/07/04(月) 21:30:51 ID:x94IMXsg
こんにちは、もはや意見しか言っていないψです〜
本当なら復活して書こうと持ったけど、余り時間が取れないです……

とまぁ、本題を話しますか。
>>401>>402が言ったとおり、オリキャラは正直なところを言うと出しすぎです。
前にもいった気がしますのに、余り変わっていないと思うのですよ。
出しすぎるともはや禁書の二次創作というわけではなく、同じ名前を使った物語という考えになってしまい、最悪な事になってしまいます。
そのようになってしまったものが現に居ますので、そのような事にはなって欲しくないのです。
なので今まで黙っていたけど、少し本音を言います。
正直な話、>>402のようにセレナや新坂などのシーンはたまによく分からなくなる時がありましたね。
外伝は読んでいますけど、それでも分からなくなる時がありましたので。
もっと言えば、セレナが出る前まではまだ内容が理解できましたね。
なので俺的にはもうwikiで紹介されているだけで十分だと思います。
これ以上増やすのも最低限度でも良いと思うし、外伝のオリキャラは外伝だけにして欲しかったです。
とまぁ、これは俺の意見ですが、俺と同じような事を思っている方は結構居ると思います。
もう一つ良いますと、前に読み専の人が書きづらいと言いましたが、実は俺も書きづらいと思っています。
俺の場合は他の方とは違うのですが、理由はオリキャラが増えすぎたおかげで内容が追いつけず、どのように書けば良いのかというのが分からないのですよ。
なので読み専の方が入りやすいように、オリキャラはwiki内だけのキャラを使うだけにし、外伝のオリキャラは球技大会の章だけで終わらせてくれると嬉しいです。
それでは。


……ぶっちゃけた話、セレナや新坂などのシーンはすっ飛ばしていたという。それでも内容は何とかつながったし。

405■■■■:2011/07/04(月) 21:32:35 ID:bILcDZDI
などと意味不明な供述を続けており

406:2011/07/04(月) 23:24:21 ID:YYBj8Fp.
正直な話、私自身にとっては突き刺さるような言葉ですが同時に
非常に価値がある箴言です。
「外伝と本編の交錯がどこまで許されるか」の実験の結論であり指針でもあると
思います。
よく胸に留めておきます。

407:2011/07/04(月) 23:41:26 ID:YYBj8Fp.
あと、確かに井ノ原真羅のキャラはこの物語に出すには毒が強すぎたと痛感しました。
子供達や住人達の人権、未来、安心、そういったものを
尊重し、守り続けている朝陽さんと
否定し、踏みにじり続ける真羅さん(まあ、彼の研究が大いに人々に貢献している面もあるのですが)とでは、
学園都市の明暗をくっきり現していて興味深いカップルだと個人的には思います。
多分そういう自分を相容れない所をよくよく了解した上で相手を愛している朝陽さんは
本当にすごい人だなあと思います。

408:2011/07/04(月) 23:45:51 ID:YYBj8Fp.
しかし裏設置にもあったように
井ノ原家の一家団欒が夫の収入によって成り立っているというところに
この学園都市の「本質」があったりするんじゃないかなあと思っています。
あの「家訓」って多分本来真羅さんのものなんだよな……

409ψ:2011/07/05(火) 00:03:14 ID:Gv.sNDss
☆さん。
すみません。さすがに言い過ぎました。
別に☆さんを批判している訳でなく、ただ外伝のオリキャラを余り出してほしくないのです。
なのでリレーに参加してくれるのは嬉しい事なのでこれからも書いてくれると嬉しいです♪

410:2011/07/05(火) 00:04:04 ID:cvcj2CMI
ありがとう

411:2011/07/05(火) 00:10:49 ID:cvcj2CMI
こうしてみると皆さんに受け入れてもらえるような小説を作るのって
やっぱり難しいなと痛感。

412■■■■:2011/07/05(火) 00:53:30 ID:KvMDTvLY
ぶっちゃけオリキャラが飽和状態なんだよ
基本原作に出てくるキャラで話を展開して
どうしても必要な時に追加すればいいと思う
それと☆さん、デルタフォース以外ではコテハン外せよ
かなり前に一度言ったと思うが

413■■■■:2011/07/05(火) 16:08:14 ID:P4/xklkA
オリキャラが増えすぎて見にくくなっているのは事実
あと、元々デルタフォースの日常を書くスレだったのに、
青ピ・土御門・上条さんがほとんど出ていなくて残念

414:2011/07/05(火) 16:37:20 ID:obLFRE/g
必要最小限での登場となれば
セレナか新坂道男くらいでしょうか?
とくに新坂さんは、例えばバレンタインの
2つのイベントの両方(月夜の測定、フィアンマ×一方×上条)に
首突っ込みそうです。

>元々デルタフォースの日常を書くスレだったのに
まあ、真夜のキャラが出来すぎていることと、初春がある意味超人っぽくなってきいているせいで
主役を食いかねないでしょうからね。(特に初春はもう原作とは完全に別人になっちゃっている)
あと、青髪ピアスがどうにも活躍させにくいのも理由のひとつでしょう。

あと東原はデート尾行に参加しないのかな?
情報屋と仲いい感じがしたんだけど。

415:2011/07/05(火) 16:44:08 ID:obLFRE/g
ついでに言いますとオリキャラじゃないんですけど
垣根に関しては本編で初春と絡めたいなとも考えていましたが
一方通行×打ち止めの焼き直しみたいになって面白くなさそうだという考えから
打ち止めときちんと向き合った一方通行とは対照的に、
彼女から逃げ続けるキャラとなってしまいました。

416:2011/07/05(火) 16:48:29 ID:obLFRE/g
まあですが本当にWikiのオリキャラだけでいいとなったら
以後それでいきます。

417ψ:2011/07/05(火) 18:05:01 ID:K.M4RPGQ
そもそもオリキャラの事ですが、考えてみれば合宿の前からだと白雪(もう一人言うなら情報屋)しかオリキャラを使っていなかったのですよね。 他はリレースレが出来た時にみんながオリキャラをどんどん付け足していたが余り使われていなかったし。
それから何故か余り使われていなかった赤音や井ノ原姉弟がカップルになったりとなってある意味ここから始まったとも言えるのかもしれませんね。
まぁ、彼らはメインというより補足している部分を彼らで補っているような感じだったので必要といえば必要なんですけどねww それ以外は自然と必要になっただけのオリキャラなのでやはりこの球技大会からなんですかね?
野原や東原は球技大会だったから必要になっただけであるけど、この二人はもう余り出す必要も無いと思われますね。
なので最低限オリキャラを使うとするならば、白雪、赤音、井ノ原姉弟、情報屋、翔太だけで良いんじゃないかと思います。
まぁ、打ち止めのクラスのシーンはこの先もあると思われますので、その時に朝陽、赤見、黒井を使えば良いかと思います。
これでも多いと思うのなら赤音、井ノ原姉弟の出場回数を減らせば良いんじゃないかと。
これが俺が思う最低限度だと思います。
実際に球技大会まで文句が言われる事は無かったので俺はこれだけで良いと思います。

それにカップルの数も増えてきたので、後必要になると思うのは五和ぐらいじゃないかと。
初春はまぁ、あの位置で良いんじゃない? あれを変えるのはどうかと思うし。
☆さんが言った初春と垣根の絡み合いですが、個人的に言うとどっちでも良い。
けど今の初春の位置を変えなければの話です。
ってか初春と垣根の絡み合いって多分やれないような気がしますよ。次の章は初春が出るとしてもキャーリサとヴィリアンのくだりだけじゃないかと思うし。どうなるかは知らないですけど。
後、もう一つ言うならば外伝と本編に入れて欲しくないので、そうなるとやはりないかと思います。

まぁ、俺が一番思っているのは球技大会より前みたいな感じでいきましょうということです。
ってか球技大会の章が長すぎたかと思います。前スレの>>528から球技大会が始まっていますからね。大体650レスぐらいを球技大会で使っているんじゃないかと思いますし。
とまぁ、さっさと球技大会を終わらせて次の章に入りましょ。ってかいつでも入れるような気がしますが。

それと☆さん、もう一つ言いたかったのですが、訂正するのは良いのですけど、連レスを余りして欲しくないかなと。
纏めて書き込んでくれると無駄にレスを消費しなくて済みますのでそこだけ言っておきます。

後、俺も雑談をしているので余りいえないのですが、雑談をそろそろ終わらせません?

418:2011/07/05(火) 19:07:49 ID:jMqGhz3U
すみません。
投稿してから後にどんどん間違い違いが見つかってしまって
自分の表現力のまずさに頭を痛めています。

どうも皆さんスポーツものはかなり苦戦したようです。
私も観客席ばっかり書いていましたからね。

最後に確認しますが、
垣根帝督は以後(「次」以後)もここに出る予定はないとみていいでしょうか?

419ψ:2011/07/05(火) 19:26:49 ID:K.M4RPGQ
☆さん
まぁ、それは分かりませんよ。この先がどんな事になるのか分からないのですから。
登場するかもしれないし、しないかもしれませんからね。


とりあえz、雑談をやめましょうか。

420:2011/07/05(火) 19:36:48 ID:jMqGhz3U
エツァリの告白を受けたショチトルは、彼の耳元に唇を寄せてそっと呟いた。

「遅すぎだ。どれだけ……その言葉を待っていたと思っている。
 勝手に学園都市に行くやら、そこで変にいついちゃうやら…。」
「………申し訳………ありません。」
「全く…」

 情報屋のデート尾行の打ち合わせに一人混じらなかったある男に、井ノ原真昼は問いかけた。

「東原、どうしたんだお前?お前確か情報屋とは仲が良かったと思ったんだが。」
「……ん?ああ…俺は、行かない。」

 教師の目が届かないことをいいことについだ酒を、離れたソファーでチビチビと呑みながら彼はポツリと返答した。

「えー、なんでだよ?」
「井ノ原。俺の情報屋への感情、どうなっている?」
「友情だな。」
「よかった。皆が花を持たせて応援したとはいえ……」
「あ。でも嫉妬も若干混じってるぞ。やっぱ自分を差し置いて彼女出来たことが
羨ましいんだろ。」

 否定できずにいた東原は、続いて真夜への感情を読み取らせる。

「嫉妬と羨望だな。確か合宿の時にもお前、情報屋と組んで俺達を裏切ろうと……」
「スッストップストップ!今は別に……」
「そうか?ならいいんだが…でもよお、なんでわざわざそんなことを俺に聞いたんだ?」
「…………」

(言えないよな…正直あいつをかなりかっこよく感じたから、俺も木山先生の特訓受けようなんて)

 女運を掴んだかどうかは分からないが、彼は彼なりにちゃんと成長を遂げていたようだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ёさん、浮気フラグ折ってくれてありがとうございました。
 正直朝陽さんと真羅さんが本当に愛し合っているのか私自身にも自信なかったので
その確認の為に敢えて浮気フラグを立ててみましたが、
これで彼等の関係が掴めました。

421:2011/07/05(火) 19:37:58 ID:jMqGhz3U
どうでしょこんな感じで?

422ё:2011/07/05(火) 21:10:10 ID:J5we0oQc
 いいと思います、まあ私が言うことじゃない気はしますけど。

――――――――――

「おめでとさんだにゃーエツァリ&ショチトル♪ オレ達の前でのキスからの告白、ホントにいいモン見せてくれたぜよ」

 すっかり幸せムードに浸っていたエツァリとショチトルを現実に引き戻したのは土御門からのからかい混じりの祝福の言葉。
 そこでエツァリはようやく思い出す、ここで上条のクラス主催の球技大会優勝記念パーティーが開かれている事を。

「あーーーーーーーーっ!! こんな大勢を前にしてあのような行動……自分としたことが迂闊過ぎました。おまけに知り合いだらけという最悪のロケーションで……」
「私は気付いていたぞ。あそこまで盛大な告白をしてくれたのなら浮気もそう簡単には出来ないだろう」
「ショ、ショチトル! 貴女、自分のことを信用してくれないんですか?」
「海原の姿でも今の姿でもお前は女に愛想を振り撒き過ぎるんだよ、エツァリ。お前と初めて出逢った時から一途な私と違ってな」

 かつて美琴に惚れて【翼ある者の帰還】を抜けたエツァリにショチトルへの反論など出来るはずもなかった。
 そこへエツァリをよく知る人間が集まり、彼を徹底的に冷やかしにかかる。

「よかったなエツァリ。公衆の面前での告白なんて上条さんにだって出来なかったことをやってのけるとは!」
「変装したり暗部に入ったり好きな子をストーキングする変態なエツァリがまっとうな愛に目覚めてオレとしても嬉しいことですたい♪」
「やったなロリコンストーカーァ! テメェの横にいるその女、死ンでも離ごふっ! み、御坂テメェ……」
「当麻をロリコンみたいな風に言うな! えっと海原……エツァリさん。色々あったけどショチトルさんを幸せにしてあげてね♪」

 上条、土御門、一方通行の冷やかしは無視して美琴の言葉に感動を覚えたエツァリ。
 しかしここで同じ【グループ】の結標が何も言ってこないことを不思議に思ったエツァリは土御門の彼女の所在を尋ねると、

「あいつなら心理掌握にかけられていた友情優先を解除された反動で翔太を連れてどっかに消えたぜよ、文字通り」
「消えたって……いいんですか?」
「いいも悪いも無いだろ。あの2人は立派な高校生なんだ、それなりに弁えてるはずぜよ」

 最悪ともいえる返答が返ってきたことに不安を覚えるエツァリだが土御門はそれほど気にした様子は見せなかった。
 結標のことを考えるのを止めたエツァリは本気で今後の身の振り方を考え始める。

「しかしこれからどうしましょうかねぇ? 今の【グループ】に自分を引き止めるほどの強制力はありませんし、かと言って【翼ある者の帰還】に戻るのも無意味ですし」
「だったらイギリス清教に入ったらいいんじゃないか? なぁ、土御門」
「カミやん随分と言うようになったな……。けどま、それも悪くないかもしれんにゃー。原典所持者が居るなら最大主教も文句は言わんだろうし。後でこっちから掛け合ってやるぜい」

 上条の言葉に土御門は思う、初春ちゃんが言いそうなことを言ったと。
 土御門はエツァリとショチトルのイギリス清教入りのことはGWが終わってから考えることにすると白雪の所へと戻るのだった。

――――――――――

 その頃、エツァリ&ショチトルカップル誕生を心底羨ましそうにしている五和の姿があった。
 いつもなら美琴からの雷撃覚悟で上条にご奉仕アタックを敢行するのだがパーティーを台無しにしたくは無かったのでレタス炒飯を食べて大人しくしていた。

423:2011/07/05(火) 21:16:48 ID:gGCuiXjg
でも新キャラが出ないとなると
戦争はどうするの?
確か対抗戦にするって案があったけど。(早速新坂道男が出しゃばりそうな「面白そうな」イベントです!)

私が考える限りでは
「各々の個人的理由や、そもそもトップの『ブレイン』の独断でやる気がなかったため
7人中1人しか参加表明しなかった」といったところでしょうか。

424■■■■:2011/07/05(火) 21:26:57 ID:3Vqk.8VM
めんどくせぇ奴だなお前

425ё:2011/07/05(火) 21:33:14 ID:J5we0oQc
「珍しいですね五和。あなたが上条当麻を前にして行動を起こさないとは。自重をすることを覚えたとは成長しましたね」
「……女教皇様、一体私をどんな非常識人間だと思ってるんですか。私だってTPOは弁えますよ」
「とか言って厨房に入ろうとして土御門の妹に追い出された挙句、パーティーでは静かにしろって叱られただけなのよな」
「たっ、建宮さん見てたんですか! ……くっ、パーティーで料理を当麻さんに振舞って惚れさせるいいチャンスだったのに」

 見直して損した、神裂はそう思いながらさっきのちょっとした感動を返せとか意外と真剣に考えていた。
 五和は五和で会場入りした時に見かけたシェリーが居ないことに気付いた。

「そういえばシェリーさんは?」
「シェリーなら疲れたと言って帰りました。オルソラとアンジェレネが到着してるどうかの確認も兼ねてですが」
「あの2人が初春さんと入れ替えで来ると聞いた時には驚きましたよ。私としては初春さんが居ない方が色々とあだだだっ!」
「飾利が居ない方がいいなどと間違いでも口にすることは許しません。まったくあなたはいつになったら飾利の可愛さに気付いてく」
「女教皇様、五和もう聞いてねぇのよ。アイアンクローで気絶しちまってるのよな。それより俺も戻るのよね。あの2人が着いてるか心配ですし」

 初春のイギリス留学を喜んでる節のある五和をアイアンクローで黙らせた神裂、建宮と共に教会へと戻ることにした。
 正直な話、アンジェレネはまだしもあのオルソラが一緒ならタクシーを使っても教会に辿り着けずに迷子になれそうな気がしたのだ。
 気絶した五和を抱えた神裂と建宮が食堂を去ったすぐ後に、真夜のリクエストパフェ10人分と舞夏特製のマンゴーシャーベット19個を賭けたジャンケンが始まるのだった。

――――――――――

「オルソラさん、ここに本当に私達がお世話になる教会ってあるんですか?」
「おかしいですわね〜、留学生が沢山いるので間違い無いと思うのですが。タクシーさんにも正しく伝えたはずなのでございます」

 空港に到着したオルソラは確かにタクシーの運転手に言った、教会がある学区まで行って欲しいと。
 ただしそこに『沢山』というフレーズを付け加えた結果、タクシーは第一二学区へとオルソラとアンジェレネを運んだのだ。
 そんなわけで迷子になっていることに気付いていないオルソラはマイペースに、アンジェレネは空腹に目を回しながらありもしないイギリス清教学園都市支部の教会を探し続けるのだった。

――――――――――

 時間は過ぎ、球技大会優勝記念パーティーがお開きになり上琴は自分達の家へ帰る途中だった。

「いやー、今日は珍しくラッキーだったなー♪ まさか俺が舞夏のマンゴーシャーベットを食えたなんてな。しかもすっげー美味かったし」
「私は真夜さんのリクエストパフェ食べたけど凄かったわ……まさかゲコ太パフェを作ってくれるなんてね。ゲコ太を忠実に再現するなんて素晴らしい腕の持ち主ね」
「あいつの場合は日頃から料理作ってるし当然といえば当然だろ。けど上条さんは驚きましたよ。まさか美琴がゲコ太の形をしたパフェを食べるとは」
「食べるのが勿体無い位の出来だったから躊躇ったけどあのパフェが言うのよ、私に食べて食べてって。そう言われたら断れなくて。味が抹茶風味でちょっとビックリしたけど本当に美味しかったわ♪」

 パーティーの話に華を咲かせながら歩いていたせいなのか、いつのまにか上琴ハウスが見えていた。
 早く帰って明日の吹寄と情報屋のデートに備えたかった上条だが玄関から声がしたので警戒を強めて足を止める。

「ど、どうしたの当麻?」
「しっ、誰か居る。もしかしたら俺達を襲うために来たのかもしれない。少し様子を見よう」

 上条の真剣な表情を美琴はカッコいいと思いながらも、玄関から聞こえてくる声に耳を傾けた。
 そして聞こえてきた声と会話内容に上琴は揃ってまだ襲撃者の方がマシだったと本気で思うはめに。

426ψ:2011/07/05(火) 21:37:39 ID:K.M4RPGQ
さっき読み直した。

そういえばそんな事ありましたねww(←素で忘れてたww
まぁ、それは仕方ない事ですので、登場させるしかないですね。
……で、かなり先のようなことですけど、こういう事でフラグを折る事はしたくないので多分それは続くでしょうね。
ってか部下が捕まっているのに『ブレイン』が動かないと言うのもおかしいので。


後、どうでも良いけど、元ローマ正教の人間なのに『ブレイン』という英語の名前というのはなんだろうと超今さらながら思ったりww

427ё:2011/07/05(火) 21:45:51 ID:J5we0oQc
「あーあ、ミサカ1度でいいから第三学区の高級サロンに泊まりたかったなー。お母さんが沢山お金持たせてくれたってのに、レッサーのどケチ」
「どケチじゃないですよ美雷さん。キャーリサ様が持たせてくれたお金には私達の帰りの飛行機代が含まれてるんです。高級サロンで2週間泊まったら帰れなくなりますよ」
「それでタダで泊まれそうなお姉様(オリジナル)とその旦那の家に泊めてもらうってのはいいけど本人達いつ帰ってくるのよ? ミサカそろそろ飽きてきたー」
「我慢して下さい。上条さん達との交渉が済んだらアクセラさんを性的に襲いに行っても構いませんから。ちなみに私は上条さん篭絡の準備は済ませてます、ほら♪」
「ぎゃっはっはっはっ! レッサーあんたそんなエロい下着着けてヤル気満々じゃん!」
「でも美雷さんは天然でせくしぃで羨ましいですよ。私達と同じ制服着ててベイロープを凌ぐせくしぃさってどんだけですか……。スカートは短すぎるかもですけど」

 上琴ハウスの玄関の前に居たのは上琴を待っているレッサーと番外個体こと美雷だった。
 これならまだ自分達の命を狙う襲撃者の方がいくらかマシだったと思った上琴(特に美琴)。
 これ以上こんな会話をされた自分達のご近所の評判が悪くなると思った美琴は美雷には悪いと思いながら2人目掛けて雷撃を見舞った。

428:2011/07/05(火) 22:49:42 ID:gGCuiXjg
これまでの議論をよく踏まえて、最後の大博打を打ちます。
ついさっき外伝スレに投稿してしまった2スレ分の展開。もし、これまでの
雑談(議論)が無かったら、私は迷うことなくここに投下してしまったでしょう。
この展開をここで採用しないのなら、以後セレナはこのスレに出さないことを誓い、
彼女の秘密(及び真羅の専門分野)については外伝(パラレルストーリー)のみで
明かすことにします。

如何ですか?

429■■■■:2011/07/05(火) 22:59:53 ID:3Vqk.8VM
いらんです

430:2011/07/05(火) 23:01:28 ID:gGCuiXjg
わかりました。

431:2011/07/05(火) 23:37:42 ID:6k6M8DxY
>>426
「脳」はイタリア語では
チェルベッロっていうらしいんですが…まだ『ブレイン』が
イタリア人と決まったわけではないですし。

432■■■■:2011/07/12(火) 03:26:09 ID:UmyhR5I6
まじカオス

433:2011/07/16(土) 21:56:17 ID:dBKsq3Kg
雑談時の活発さに比べて
ストーリー投下が停滞状態になっているという矛盾。

434:2011/07/17(日) 00:04:25 ID:DqeivDoo
一つ確認したいんですが、
「戦争」にも、青髪ピアスを何らかの形で関わらせなければなりませんか?

435■■■■:2011/07/17(日) 11:40:47 ID:gSTQ2zLc
出したく無いならば、☆さんが書く時は出さなくてもよろしいかと
出したい人はどう出せばいいか考えているでしょうし

436ψ:2011/07/17(日) 22:22:09 ID:emUtyTcc
☆さん
>>435に同感。
それは書いている人の自由ですから出したいなら入れればどうかと思います。
俺もここで書いているときはいろいろとやりましたからねww
例えばあの新居パート2だって元々は俺が考えた事だしww
まぁ、☆さんがやりたいようにやれば良いのですよ。オリキャラや外伝のキャラをこれ以上増やすだけはやめて欲しいけどww

437:2011/07/17(日) 22:51:17 ID:SBdRh4Ck
いや、このスレのタイトルや性質上、どの章においても(あくまで私自身が書くかどうかはさておいて)
上条、土御門、青髪を関わらせるのかなと。つまり、関わらせる必要がないとなれば
出さずにいるということもできるのかなと。

あと、ψさんとёさんも、>>428には不賛成ということでいいですか?
現在実質作者になっているのは私とёさんだけといっていいせいか更新が
極端に遅い……

438■■■■:2011/07/17(日) 23:00:21 ID:DHwV07TU
あんまり意見おしつけんなよ

439:2011/07/17(日) 23:00:27 ID:SBdRh4Ck
「ブレイン」幹部で考えている案(オリキャラ)

・その体質を利用して多くの吸血鬼達を従えて「吸血鬼の女王」として君臨する「吸血殺し」

………ダメ、かな?

440±:2011/07/18(月) 06:21:56 ID:qGku69JA
皆さん、お久しぶりです。
二週間ぐらい来れなかったら、☆さんに忘れられていてちょっと寂しい±です。
別に泣いてませんよ。

久しぶりに投稿、の前に一言。
幹部の事はまた近くなってから決めればいいのでは?

――――――――――

「あっ、カミジョウにミコ――――ギャアァアーーーーッ!!!」
「うっわ、相変わらず容赦ないねー、お姉様」

 美琴の放った雷撃の槍をくらい気絶するレッサーと華麗にかわしてみせる美雷。
 上条はその場で倒れられていると近所付き合いがかなり最悪になるのでとりあえずレッサーを中に運び、美雷を中に招き入れた。

「どうして美雷とレッサーがコッチに?」
「うーん、お母様にお小遣いを貰ったから久しぶりに里帰りしよう、としたらレッサーがついてきた感じかな?」
「とりあえずレッサーは縛り上げておきますか。前に当麻を襲おうとした前例があるわけだし」

 そうぶつくさいいながら、どこからともなく縄を取り出す美琴。
 そして3人でレッサーを簀巻きにしてその辺りに転がして、上琴は就寝、美雷は空き部屋に止めてもらう事にした。

――――――――――

 そして翌日、友愛高校の前。
 そこにいたのは1組の男女――情報屋と吹寄だった。

「課題は………まあまああるわね」
「いや、多いぞ!この量は!見た感じ難しそうだし」
「………一度自分の力で解いて、それでも分からない所があるなら教えてやる」

 そっぽを向きながらそんな事を言う吹寄。
 端から見れば両思いなのは一目瞭然なのだが、当の本人達は気付いてないようだ。
 そして彼らが気づいてない事はもう一つ。

「こちら真昼。ターゲットらは甘い雰囲気を周りに出しまくってるぞ!ベクトルの色も凄まじい事に!どうぞ」
「同じく、こちら赤音ー。会話の節々から甘い雰囲気が伝わってます!どうぞー」

 そう、物陰からトランシーバーで連絡を取り合っている『吹寄と情報屋の恋を応援し隊』の面々がいることだった。

441:2011/07/18(月) 06:34:24 ID:tEisPSRo
「こちら野原、現在の吹寄の乳の揺れ具合は……」
「野原君、いい加減にしないと……」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

±さん、忘れて申し訳ありません!!ようやく投稿再開されましたか!
20日まで無かったらここに来るのやめようかなと本気で思っていた所でした!

それで苦言を呈するのは辛いんですけど、いきなり時間が飛び過ぎてまいっています。
「あれ」の確認の為に、せめて迷子のシスター2人がどうなったのかくらいは書いてほしかったです。

442ё:2011/07/18(月) 07:50:29 ID:wpXxLQEU
☆さんのオルソラとアンジェレネの外伝の展開ですけどちょっと無理があるんじゃないかと。
第一二学区は神学系の学校が集まり各種宗教施設が多く並ぶ多国籍な町並みの雰囲気がある所。
セレナを出すとしたらの場合、留学生が多く集う第一四学区の方でしょう。
……というよりもいくらオルソラとアンジェレネでも初春の名前を出したとはいえ初対面の少女に自分達の内情をべらべら喋るとは思えませんし。

ここから本編投下ですけど、ちょっと人数減らそうかと思いますのでご容赦を。

――――――――――

 白雪はナチュラルに混ざっていた野原の実況に苛立ちを覚え、野原本人を氷付けにした。
 とはいえ命に別状が無いように数時間後に自動解凍されるように設定はしてある(今の白雪はこれ位は可能)。

「元春ー、トランシーバーでの連絡は色々とまずいと思うから他の手段を求めるよどうぞー」
『了解だぜい。つーか最初から手はすでに考えてるから月夜、それに井ノ原姉と茜川は一度教室に戻ってきてくれ』

 通信を切られた白雪は土御門の策が何なのか不思議に思いながらも真昼と茜川に連絡、野原は放置して2人と合流して教室へと戻る途中で、

「あれ? 吹寄さんと紫木くんの所に居るのって井ノ原くんじゃない?」
「ホントだ。あんな所で何やってんだ? あいつ。あっ、ちょっと話してすぐに離れた」
「何だったんだろうねー。真夜君のことだから2人の雰囲気を壊すようなことはしないって……メールだ。ふむふむ、へぇ〜♪」

 真夜が吹寄と情報屋に接触しているのを発見、何をしているのか不思議に思っていたが茜川に送られたメールで疑問は解決した。
 茜川へのメールによると真夜は土御門に頼まれて超小型で高性能、しかも自動変色機能付きというばれにくい盗聴器を情報屋の制服に取り付けたのだ。
 3人はこれならばれる心配をそれほどすることなく2人を追えると安心して教室へと入った(真夜は皆の昼食作りで家に直帰)。

「さっすが元春、やることがえげつないよ。……あれ? 気のせいか人数が」
「気のせいじゃなく減ってるんだぜい。アクセラは打ち止めちゃんが学校サボらないように、半蔵と郭ちゃんは半蔵の実家から同棲の件で呼び出されて学園都市の外だ」
「浜面はどうしたんだよ? 滝壺が居るってのにあいつが居ないのって変じゃねーか」
「はまづらはきぬはた、私たちの後輩の中学通学祝いにむぎのに借り出された。私が残ってるのははまづらにここを託されたから」

 教室に居たのは上条、土御門、青ピのデルタフォースに滝壺と意外なほどに少なかった。
 ここに居ないメンバーの内、一方通行は本当は参加するつもりだったが番外個体こと美雷が学園都市に居ることを知らされて慌てて回収に向かったのが本当の理由。

「後で美琴ちゃんと黒子ちゃんが合流するにしても随分と少なくなっちまったがこれはこれで好都合だ。小回りが利くからにゃー♪」
「……つっちー、黒子はんも来られへん。風紀委員の仕事サボろうとしたら寮監補佐の浦上はんに捕まってもうたってメールが来た」
「黒子ちゃん、風紀委員の仕事あるのにサボろうとしてたのか……。それならしゃーないにゃー。カミやん、美琴ちゃんの方は大丈夫か?」
「美琴なら問題無い、ちゃんと来る。ただな土御門、もしかしたら余計なのまで付いてくるかもしれんから覚悟してくれよ」

 上条の言葉に嫌な予感を感じながらも土御門は教室に居るメンバーを引き連れて美琴が待っている友愛高校の近くの公園へと向かった。

443ё:2011/07/18(月) 07:58:35 ID:wpXxLQEU
「おーい当麻ー♪」
「みんな遅い。私なんて巫女服に。着替えるくらいの。余裕があったのに」
「あっ上条さーん♪ おや土御門さんに滝壺さんまでご一緒でしたか。お久しぶりですー。……御坂さん、そろそろロープ解いてくれませんか?」
「ダメに決まってるじゃない。あんたを自由にしたら当麻に色目使いまくるもの。ま、当麻なら誘惑されるなんて絶対に無いけどね。私のこと愛してるもの!」

 公園に居たのは美琴だけでなく制服から巫女服へと着替えた姫神、そしてロープで縛られて地面に転がっているレッサーだった。
 姫神のことはいいと踏んだ土御門だがレッサーがここ(学園都市)に居ることに驚き、小声で上条に説明を求めた。

――――――――――

オルソラとアンジェレネの方は私の方で考えてさせてもらっています、次の投下の時に書こうかと。

444:2011/07/18(月) 09:56:17 ID:tEisPSRo
個人的には多国籍的町並みなもんだから、
ローマ正教徒であるセレナのことを考えたらむしろ14学区に次いで彼女がよく行く所だと……

柵川中学ではなく、12学区の神学校の寄宿制という設定にした方が
自然だったかもしれませんが……

445:2011/07/18(月) 10:06:52 ID:tEisPSRo
あと、前々から言っていたようにセレナは「誰が」「今」「どこに(学園都市内限定)」いるのかが
分かる力があるので
むしろ初春と入れ替わりにやってきた2人の人物にあらかじめ「当たり」をつけたといったほうが
いいかもしれません。

446:2011/07/18(月) 18:52:27 ID:6nzCmz2s
次の投下は一週間は先かな…?

447■■■■:2011/07/20(水) 15:28:23 ID:iQ/RsSEY
「ええっと……そういえばレッサー、お前、何でここに?」
「大方、当麻をまた陥れようとしたんでしょこの泥棒猫が。」
「いっいえいえ、そりゃまあ、ついでにそんな感じのことも……」
「ほらみなさい。」
「でっでも!ちゃんと仕事もあるんですよホント!」
「「「は?」」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ある小学校近くでは、そこにいた2人の人物の招待を知っているものからすれば
とても驚嘆すべきであろう光景が繰り広げられていた。

「離せ!離せッつぅんだヨ!
 あそこで打ち止めがいじめられてンの見て指くわえて見ていられるか!」
「一方通行様!子供同士のスキンシップを邪魔するものではありませんわ!
 ここで乗り込んだらあなた、完全に不審者ですの!」
「それがどォしたッてんだァ!あいつを守る為だったらどんな汚名でも……。」
「変なことを言わないでください、一歩間違ってしまえば単なる変質者の発言ですわよ!」
「ンだとォ!」

 単体で軍隊並みか、いや、一方に関してはそれ以上の戦力を持つ
学園都市最高峰の存在が2人。
 悪戦苦闘しているとはいえ一方通行の激情や攻撃性を必死に調整して、
本来なら赤子の手をひねるように自分をけちらしていたであろう相手を押さえつけて続けている辺り、心理掌握はさすが
精神系能力者の頂点に君臨する存在といえよう。
 そしてそういった「操作」と同時に一方通行がかき集めた「音」と、彼が双眼鏡で見ている映像を読み取った心理掌握は、必死に彼を説得していた。

「あれはどう見ても打ち止めさんを『助ける』場面ではないでしょう!むしろ……」

448:2011/07/20(水) 15:29:02 ID:iQ/RsSEY
「ムー!勉強ぐらい教えてあげるってミサカやミサカは……」
「いいよお前になんて!誰が習うか!」
「ま!お姉さまからのご指導をこうもきっぱりお断りするなんて、
なんと無礼で贅沢な!」
「ほんまや。芳川ちゃん勉強スッゴクできるってのに……」
「喜んで受けるのはおめーらぐらいだよあんな指導!」

 ウン、ウン(他の男子)

「ム!ミサカの教え方そんなに悪いっていうのかってミサカはミサカはプライドを傷つけられてプリプリしてみる!」
「まことにその通りですわ!お姉さまの
『間違ったらスタンガン!ハラハラビリビリ特別講義』を思い出しただけで、白子はもう、
シビレが…ハア…ハア…」
「お前、もしかして時々わざと間違ってねえか?」
「うふふふふ………さあ、どうでしょう………ゲヘへへヘ………」
「キモ!いいよもう、こんなヘンなしゃべりのアホ毛に教わらなくたって……」
「キー!ミサカのコンプレックスをよくもよくも!くらえ!ミサカキーックって
ミサカはミサカは生意気な貴方に正義の鉄槌を食らわす!」
「グエ!アベ!ギャ!」
「お、お姉さま!そのようなクソザルにそんなことを…」
「いいの!こいつ一度しっかり懲らしめないとってミサカはミサカは…」
「だからって……

 なぜそのようなクソザルにそんなサービスショットを!パンチラキックに、7
私ですら見ることのない、お姉さまの絶対領域まで!!!」

 そこでようやく打ち止めは冷静になった。
 怒りに身を任せて彼を蹴り上げた際、思いっきり足を高く上げてしまったこと。
 そして今、あの少年は自分が踏みつけて仰向けにされていて、しかも頭が彼女の増したにあるわけで必然的に……

「ギャー!エッチヘンターイ!!って、
ミサカは、ミサカは、ウ…ウエーン!」

ビリビリビリビリー

「ギャー!」

ーーーーーーーーーー

「あ、あのクソガキガァァァァァ!
 殺す!ぜェッテェに殺してやるーーーーーー!」
「だぁぁから落ち着きなさいって!過保護が過ぎますわよ!」
「テメェが口出しすんじゃねェババア!
 俺の打ち止めがあんな奴に汚されやがって!」
「ここでぶちのめしてしまったら打ち止めさんに友達できませんことよ!」

 そこで一方通行はようやく動きを一旦止めて心理掌握の方を向いた。

「ンだそりゃ、どォいうことだ?」
「あの2人の関係、どことなくですけれど、イチャイチャする前の美琴さんと
『幻想殺し』に似ていると思いません?」
「あァ?悪ィが俺ァその2人はよく知らねェンだが、あんなんだったってェのか?」
「とにかく、あれで出てきてしまっては、打ち止めさんにはまともに話し掛ける人すらいなくなりますわよ。
 あなたのことを恐れて渋々従うか、腫れ物のように避けるか。それでいいんですの?」

 そこで一方通行の動きがピタッととまった。
 そのときの彼の脳裏に浮かんだのは、他でもない、
特殊で巨大すぎる才能を持ったが故に普通の生活を送ることを許されなかった彼自身の生活だった。

「…ケッ。一昔前は『放置プレイマニア』なンぞと呼ばれていたが…ガキの扱いってのは
本当に難しいぜ。」
「『最強』のあなたや精神系のエキスパートの私にとっても。だからこそ、一生懸命になるのでしょう?」
「……フン。」

 傍目からその2人を見た通行人は思った。

 まるで、子育てをしている夫婦のようだと。





449:2011/07/20(水) 15:38:00 ID:iQ/RsSEY
(……ああ……私も、五和さんのことを笑えませんわね。)

 改めて打ち止めを静かに見守ることにした1組の男女。しかし、心理掌握の
内心を占めていたのは、胸を張り裂けんばかりの思いであった。
 彼を押さえつける為に覗いた際、後から後から溢れ出てきて精神系能力のエキスパートであるはずの彼女でも
御し切れなかった、打ち止めへの思い。不意に彼の脳裏に浮かんできた、
『最強』故の孤独。もし打ち止めと一方通行の関係が、『それ』に深く
関わっているとするならば……正直な話、心理掌握自身、
少なくとも『今』は……まだ、打ち止めと一方通行の関係に
自分のそれが遥かに及ばないことを認めざるを得なかった。

(あの子(クソガキ)…真昼さんがいないから、正確なところは分かりませんけれど多分……)

 心理掌握は、打ち止めが追い掛け回している、たいへん活発そうな印象を受ける少年に対して
テレパスなどを使わずそっと心の奥底だけで「伝えた」

(もし、打ち止めさんに対してその気があるのでしたら……苦労しますわよ。)

450:2011/07/20(水) 15:40:41 ID:iQ/RsSEY
オリキャラとして出す気はないんです。
ただ、打ち止めクラスの日常が、パクリの変態キャラによるものというのがどうかと思ったので
まっとうなクソガキに登場してもらいました(「となりのトトロ」のカンタ君をモデルにしています)

ですので名前や設定は考えていません。モブだと思ってください。

451■■■■:2011/07/21(木) 03:44:59 ID:20yq404M
☆さん、その「パクリの変態キャラ」という言い方はあの二人を登場させた他の執筆者の方に対して少し失礼ではないでしょうか。
言いたいことは何となく分からないでもないですが、もう少し言葉を選ぶべきかと。
単なる一読者がこんなことを言うのもおこがましいとは思うのですが、どうしても気になったのでこれだけ書き込ませていただきました。

452:2011/07/21(木) 06:22:29 ID:vvETtr0U
まことに仰るとおりです。
ёさん、申し訳ありませんでした。
もっと言葉をもっと慎重に選ぶよう努めます。

453■■■■:2011/07/21(木) 12:19:37 ID:.vBe.pmg
お前らには、速さがたりねぇ

454:2011/07/21(木) 14:22:17 ID:.D.OQepU
は?

455■■■■:2011/07/21(木) 14:33:37 ID:gm4JNBOk
複数の書き手が居るスレで>>450の書き込みは致命傷だろう…
一応謝罪しているが軽く感じるね、宣言をすぐ翻しているし他スレでテスト投下しているしね
個人の単独スレ建ててそっちで好きなように書いたらいい、他の書き手に気を遣う事もないだろうし

ぶっちゃけ本音を明かしたら?

456:2011/07/21(木) 15:25:51 ID:TKtQCJPo
……………………………………書き込み……………………………………やめる踏ん切りつきました。

457:2011/07/21(木) 15:55:51 ID:TKtQCJPo
本音を言うと……白子と赤見がちょっと……少なくとも私にとっては、その……
微妙でした。

458■■■■:2011/07/30(土) 00:27:06 ID:m2esVHCw
☆さんを責めるつもりではありませんが・・・
一読者としてあなたのオリキャラの登場や連スレの方が微妙でした。
でも☆さんが嫌いではありません。
まだまだ書き続けて欲しいです。
頑張って下さい。応援してます。
読者のくせに生意気言って申し訳ございませんでした。

459■■■■:2011/07/30(土) 00:40:29 ID:Ew0JYeQE
このスレは好きだが他の書き手に敬意を払えない奴は支援できない。
その内我慢できずにまた暴走するよ。

失われた信用を取り戻すのは難しい。

460■■■■:2011/07/30(土) 02:57:57 ID:/5mjyGaM
期待あげ

461:2011/07/30(土) 23:29:49 ID:ngbzhl0c
漫画は読んでいないんだけれど、
とうとう食蜂さんが出てきてここが少々苦しくなってきたかな?

462ё:2011/07/31(日) 15:22:18 ID:P03nbCgA
 正直、投下していいのかどうか悩みましたが雑談ばっかりというのも何ですので。

――――――――――

 そこへ番外個体こと美雷が現れ、一方通行へと挨拶をする。

「おーい第一位ーっ、あなたのミサカが来てやったぞー♪」
「ンげっ! 何でアイツが! チッ、考えてるヒマは無ェ!」
「アクさウッ! ど、どうし……」

 美雷の登場に焦った一方通行は心理掌握に思考を読まれる前に、そして有無を言わせずに当身で彼女を気絶させた。
 一方通行の唯一の幸運、それは心理掌握の後方から美雷が現れた、つまり心理掌握に顔を見られなかったことである。

「あーらら、第一位ったら一般人に攻撃するなんていっけないんだー。ミサカだってそんなことしないのに」
「誰のせいだと思ってンだコラァ!」
「さぁ? まさかミサカじゃないよね? だってミサカ、この女と会うの初めてだし」
「テメェがそのツラで堂々と歩いてっと色々と問題が出てくンだよォ! ちったァ御坂のクローンって自覚持ちやがれェ!」

 美雷は【妹達】とは産まれた経緯は違えども美琴のクローン、そんな美雷が堂々と顔を晒して歩くと色々と面倒なことになりかねない。
 一方通行の懸念などお構いなしな美雷は彼の右腕を掴んで自分の方へと引き寄せる。

「じゃあさじゃあさ、ミサカにサングラス買ってよ。それで問題解決でしょ?」
「ふざけンじゃねェ! 何で俺がテメェに奢ンなきゃいけねェンだァ! 大体俺は打ち止めを監視する役目が」
「それって過保護過ぎじゃない? 最終信号が大事なのは分かるけどあの子も周りももっと信用しなって。まっ、ミサカが言えた義理じゃないけど」

 美雷に言われた思う所があった一方通行は舌打ちしながら美雷を振りほどいて、小学校から離れようとした。
 すると打ち止めの教室から朝陽と目が合った一方通行は気絶している心理掌握のことを頼んだ、不器用なジェスチャーで。
 しかし不器用なジェスチャーでも伝わったのか、朝陽はOKサインを出して一方通行の視界から消えた。

「ンじゃ行くぞミサカワー……美雷。テメェの目立ったツラを隠す為のサングラス買いに行くぞ」
「え? 何? 第一位がミサカにプレゼントしてくれるってワケ? やっりー♪」

 自腹に決まってンだろボケ、一方通行は少女の淡い(?)希望をスパッと断って今度こそ小学校を後にした。

――――――――――

 その頃、ロープから解放されたレッサーはポケットから手紙を取り出した、イギリス王室の紋章が刻まれた封蝋付きの。
 その手紙を土御門に渡すと、

「はい、これで私のお仕事は終わりです♪」

 レッサーはあっけらかんとそう告げた。

463:2011/07/31(日) 15:36:06 ID:o3n1BuwU
>>460
書き手側から言うと投下や雑談以外では、無闇に上げない方がいいよ。ぬかよろこびだし、
1日でトップ10から、3〜7日でトップ30から外れちゃうの見ると
やりきれない。

464:2011/07/31(日) 15:44:33 ID:o3n1BuwU
物理系最強の一方通行と
精神系トップの心理掌握って
何気に最強カップルかもしれない。

465ё:2011/07/31(日) 16:17:36 ID:P03nbCgA
「ちょ、ちょっと待てレッサー! まさか土御門にラブレターを渡すのが仕事だったのか?」
「私としてはあんたが当麻を諦めてくれるのはすっごく嬉しいけど土御門さんはちょっとヤバくない? 月夜さんも居るのにさ」
「いやーモテる男はつらいぜい。けど悪いなレッサー、お前さんはオレのタイプじゃない。だから諦めてくれ。それにオレには月夜が居るしな♪」
「ち、違いますから! 私は上条さんラヴですからね! それにこの手紙は学園統括理事長宛てです!」

 上琴はアレイスター宛ての手紙を土御門が貰ったのかよく分かっていなかったが本人はすぐに理解した。

「要はオレにこの手紙を持ってアレイスターと交渉しろってことだろ? オレしか適任者が居ないっつっても面倒なことこの上ないにゃー」
「交渉じゃなくてただの配達人ですから。それにその封書の内容、詳しくは知りませんけど脅迫状らしいですよ」
「脅迫状ってまた物騒な……。いくら王室派の人間が常識から外れてるっつってもそこまでは」
「上条さんは知らないでしょうけど実はキャーリサ様、学園都市に戦争しかけるつもりだったんですよ。美雷さんから聞かされた【第三次製造計画(サードシーズン)】の件で」

 レッサー曰く、キャーリサが美雷から【第三次製造計画】の内容を聞かされ、その流れで【絶対能力進化計画】についても知ってしまったとのこと。
 その命を弄ぶ所業に怒り心頭なキャーリサが本気で第4次世界大戦を引き起こそうとしていたのだが、周囲と美雷本人、それに初春の説得もあって未遂に終わる。
 あのキャーリサが個人的感情で動いたことに驚く上琴と土御門だがレッサーに言わせれば本人のワガママと母親としての自覚があればこそらしい。

「というわけでその件に関しては目を瞑ってやるからその代わりに夏の戦争に一切の介入を許さない、決着はこちらで着けるという感じの内容です」
「ちなみにさレッサー、【絶対能力進化計画】と【第三次製造計画】について知ってるのって他に誰か居るの? それとさ、その、私のことは」
「エリザード様にヴィリアン様、あとは騎士団長と【新たなる光】のメンバーだけです、当然ながら堅く口止めされてますよ。それと御坂さんのことは特に何も。御坂さん本人は悪くありませんし」
「レッサー……ありがと」

 美琴に優しく頭を撫でられたことで一瞬、ほんの一瞬だが上条との仲を認めようとしたレッサーだったがすぐさま持ち直すが、美琴に対する警戒心はかなり弱まった。
 そこへ吹寄と情報屋の尾行を土御門から任されていた先行グループを代表して白雪から土御門に電話が掛かって来た。

『もしもし元春、そっちの話は終わった?』
「おお、今しがたな。そっちの方は何かあったのかにゃー」
『吹寄さんと紫木くんだけど映画館に入っちゃったよ。でも大丈夫、姫神さんが2人の後ろにピッタリ付いてどの映画を見るのかチェックしてるから』
「でかしたぜい! じゃあ今からカミやん達とそこへ向かうから独断行動なんてしないで待ってることですたい」

 その後、白雪から映画館の場所を聞いた土御門は彼女からの電話と切ると上条達に説明、走ってその映画館へと向かった。
 なおレッサーが付いてきたことに上琴も土御門も気づいていたが、ここに来てのけ者にするのは気が引けたので黙認することに。

――――――――――

 映画館に到着した上琴、土御門、レッサーは白雪が気を利かせて先に買ってくれていた映画のチケットを受け取っていた。
 しかし美琴とレッサーは青ざめてしまう、美琴は映画が怖いと大評判のホラー映画だったことに、レッサーはかつて襲われた挙句に服をひん剥かれた黒子の恋人の青ピを目にして。

466±:2011/07/31(日) 20:21:11 ID:1mhQlTgc
「ちょっ………この映画、凄い怖いって有名な奴…………と、当麻助けてーぇ!!」
「大丈夫だ、美琴!俺がっ!!俺がついてるからっ!!!」

 公衆の面々の前でいちゃつきだすバカップル。
 周りの面々はその2人を呆れたような目で見ていた。
 その一方でレッサーはと言えば………

「ななな………」
「ん?どうしたんや、お嬢ちゃん?ボクの顔になんかついとるん?」
「あ、あの悪魔の彼氏ぃーー!!なんでこんな所に!?」
「ちょっ、黒子はんを悪魔呼ばわり!?それは許さへんでー!」
「止めるんだにゃー、青ピ!お前じゃ勝てねえぜい!」

 レッサーの黒子に対する発言に珍しくキレかかる青ピ。
 しかし明らかに青ピが勝てないのがまるわかりなので、土御門はすぐさま青ピを押さえつけた。

「放してツッチー!男にはやらねばならない時があるんや!!」
「騒いだら中の2人に気付かれるでしょ!頭冷やしなさい!!」
「アダッ!!」

 騒ぎ出した青ピのせいで中にいる吹寄と情報屋に気付かれるといけないと思った白雪。
 青ピの頭を冷やす(物理的に)ため、ある程度の大きさの氷を青ピの頭上に作り出した。
 当然、効果は抜群。
 青ピは頭に氷をくらったことによって、小一時間気絶するはめになってしまった。

「さあ、みんな。追いかけるよ」

 白雪の号令によって全員が中に入っていった。

467:2011/07/31(日) 22:11:09 ID:o3n1BuwU
ёさん、アレイスターへの釘さしって、
作者的に一体どんな意図があるんですか?
もし……もしこれから先書くことがあったらですけど、
展開上の留意点として参考にしたいです。

468ё:2011/08/02(火) 19:54:16 ID:sSvPkcg2
……どんな意図があるって聞かれても正直困ります。
そこまで深く考えないといけないのかと思い悩みました。
考えた理由としてはシンプルで魔術師間での争いに科学側の大々的な介入で借りを作りたくない為。
キャーリサとしてはアレイスターに私闘で借りを作るなんてまっぴらゴメンというシリアスじゃない理由です。

――――――――――

「悪いけど先行っててくれ。俺、ポップコーンと飲み物買うからよ」
「じゃーオレも。ホットドッグ食いながら見たいしにゃー♪ あ、ポテトも買っとくぜい」

 映画館に入るや否や、土御門と真昼は食べ物と飲み物を買いに売店へと向かった。
 今回観る映画のポスターを見て飲み食いする気が湧いている2人を前に、

「……何であの2人、内臓とか筋繊維とか諸々が剥き出しのゾンビが出る映画で食べる気が湧くんだ?」
「ゾ、ゾンビだけじゃないわよ。ゆ、幽霊も出るしグロテスクな蟲のクリーチャーも出てるじゃない。しょ、正直、2人の神経を疑うわ……」
「普通に観る分には。問題無いけど。食べたり飲んだりしながらは。絶対無理」
「こ、これは数々の修羅場を潜り抜けた私でも見るのは遠慮したい気分です……。学園都市で生活してる男の人は恐ろしいですね」

 正気すら疑っているのは上琴、姫神、レッサーで全員が全員、レッサーの発言に大きな誤りがあることに気付かないほどに冷静では無くなっている。
 驚いてはいるものの、4人よりは冷静どころか土御門と真昼寄りなのは2人にそれぞれ近しい白雪と茜川だ。

「元春、あの映画は3時間の長丁場だからホットドックとポテトは2人前がいいと思うよ。あ、私にはオレンジジュースのL、お願いね」
「真昼ちゃん、ポップコーンのLを2つは欲張り過ぎ。私はジンジャーエールのLだけでいいから1つだけにするんだよ〜」

 上琴、姫神、レッサーのように何も飲み食いしないで観る客がこのホラー映画では常識で吹寄と情報屋もこちら側にあたる。
 ポスターを見ながら早速ポテトやらポップコーンを平然と食べてる土御門と真昼を白雪と茜川以外の入場していない客(上琴たち含む)は、かなり引いていた。

「んじゃさっさと入場しちまおうぜい。席は吹寄たちにばれないように月夜が買ってくれた席に座ってくれ」
「私は。吹寄さんと紫木くんの。真ん前だけど。ばれたりしない?」
「問題無いにゃー。あの2人は観察してた所、既に映画の方に気が行ってる。姫神ならばれる心配は無いってもんですたい」
「俺と赤音はあいつらのやや後ろか。ま、暗くても感情のベクトルは見えるし赤音も充分に声を拾える距離だな」
「姫神さんの方が会話拾いやすいかもだけど私も一応2人の会話、聞くようにするね〜」

 そして上琴と土白のカップルは吹寄と情報屋とは遠めの席でいちゃつく腹積もりだが、上琴はそれどころではないかもしれない。
 一番ごねたのは気絶中の青ピと隣の席に座らされるレッサーだが、上条の説得と美琴と白雪の軽めの脅しもあって渋々納得した。

469ё:2011/08/02(火) 20:01:50 ID:sSvPkcg2
「んじゃ早速入るとするか。その前にマナーとして携帯の電源をオフっと。……美琴、本当に大丈夫か?」
「だ、だだ大丈夫……。とっ、とととと当麻が居るから、うん」
「あ、映画始まる前に真夜君にメールしないと。それに合わせて昼食作ってくれるし♪」

 そして午前10時15分、映画が始まった。

――――――――――

「赤音さんからメールだ。ふむふむ……あのホラー映画を見てからの昼食となると軽めの方がいいかな」

 赤音からのメールを見た真夜、皆が観ている映画の評判を知っていたので肉を使った料理を取り止めることにした。
 ちなみに真夜、麦野と出会うまではホラーは少し苦手だったが麦野に出会って以来、ホラーに対する耐性が付いてしまい平気だったりする。

「真昼さんと赤音さんは大丈夫だろうけど他の皆も大丈夫って保障は無いし、サラダとかフルーツサンドとかヘルシーな弁当の方が無難か。よし、そうしよっと」

 気配りのレベルが一般の高校生を超えている真夜は鼻歌を歌いながら真昼と赤音、ならびに上条達の昼食作りに取り掛かった。

――――――――――

 午前11時、初春が居なくてテンションガタ落ちの神裂と建宮はというと、

「「はぁ…………」」

 必要悪の教会学園都市支部の教会でだらけきっていた。
 そこへ今日から個展を開くシェリーが出かける支度をして現れる。

「オイオイお前らなぁ……。飾利が居ないからってテンション落とし過ぎだろ」
「私には解せません。どうしてシェリー、貴女はそんなに平静を装っていられるのです? 飾利が可愛くないとでも言うつもり」
「ねぇよ。飾利が可愛い、そんなのは当たり前だろ。私はあの子が心配しないようにいつも通りに過ごすって決めてるのさ」

 大人なシェリーを前に神裂と建宮もさすがに反省したのか、いつも通りにしようとするもののそう簡単にはいかず動く気力までは湧かなかった。
 ダメダメな2人に呆れたシェリーは、

「ホントにしょうがねーな、てめぇらは。今、クレインが手の平サイズの飾利の粘土人形(クレイドール)作ってるからそれで元気出せよ」
「そ、それはホントですか! 私だけの飾利の粘土人形を作られているというのは!」
「プ、女教皇様だけではなく俺の分もあるんだろうな! もし無かったら暴動起こしてやるのよな!」
「叫ぶ気力は取り戻したか。じゃあ動く元気まで出たらオルソラとアンジェレネを探して来いよ。ステイル見送りに行ったインデックスと合流してな」

 はーい、神裂と建宮がそう返事したのを受けてシェリーは教会を後にし、個展会場へと向かうのだった。
 心の片隅で未だにこちらに顔を出さないオルソラとアンジェレネという迷子の2人を心配しながら。

――――――――――

 時間は過ぎて午後12時30分、映画館では色々と大変なことになっていた。
 青ピが意識を取り戻し、映画を見た途端に叫びそうになったのをレッサーが鋼の手袋レッサースペシャルカスタムで殴って気絶もさせた。
 姫神と茜川は映画を観ながらも吹寄と情報屋の会話に耳を傾けている中、土御門と真昼はホットドックとかを食べながら映画を楽しんでいたりする。
 そんな中、上条は困っていた、美琴が恐怖のあまり上条の膝の上に座ってぎゅっと抱きついているせいで。

470:2011/08/03(水) 01:38:34 ID:yq.cJSqk
……ほんと、なにやってるんだシスターさんたちは?

471■■■■:2011/08/03(水) 04:17:05 ID:RZtLfy3c
まだいたんだ☆……踏ん切りとか言ってたくせに……

472■■■■:2011/08/03(水) 17:29:49 ID:P5sOD5..
>>470
ここでは名無しに戻れば?

473ψ:2011/08/03(水) 22:52:11 ID:/5fG3eBY
久々に来てみたのは良いのですけど……

これはひょっとして俺も戻したほうが良い空気ですか?
書く暇がないと言えばないのですが、書こうという意欲はまだあるんだよな……
書ける時間があれば、書きたいのですけどね……

474±:2011/08/04(木) 13:15:41 ID:g4LlFIYk
ψさん
別にとる必要はないと思いますよ

最後に一つ
………新しい書き手さん、本当に来て下さい

――――――――――

(…………………これは………もう、何というか………………)
「とっ……当麻ぁ…………………」

 凄まじい怖さのあまり、思いっきり抱きついてきている美琴。
 自称、鉄壁の理性の持ち主である上条の理性にもひびが入りつつあった。

(待て待て待て!!今俺達は情報屋の恋を応援してるんだ!だから素数を数えて心を落ち着かせるんだ………1、2、3、5――――)
「ウゥ…………怖いよ〜〜当麻ぁ…………………」
(7、9、11、13、15………無理だぁーーー!!!)

 もはや心ここにあらず素数すら数えられなくなってしまった上条。
 またこの場でいちゃつきだそうとしたとき、背後から声が聞こえた。

「………上条くんー、さすがにここでいちゃつくのはどうかと思うよー」
「……………茜川、何時の間に?」
「私、耳良いからー」

 上条が行動を起こす前に釘をさしにいった茜川。
 茜川のおかげでなんとか本能を抑えつけた上条はなんとか映画の終了まで乗り切ったのだった。

――――――――――

「……………まさか吹寄、こんなのが好きだったとは流石に思わなかったぞ………」
「あたしも流石にこんなに怖いとは思わなかったわよ、バカ………」

 映画も終わり、ようやく映画館から出てきた2人。
 その一方、2人を尾行していた連中はと言えば………

「いやー、なかなかの迫力だったにゃー!」
「そうだね、元春!大切な人を守るために拳銃一本で化け物に立ち向かうシーンとか最高に盛り上がったね!」
「いや、むしろ俺は右肩からへんな赤い腕をはやした男を殴り飛ばすのが良かったぞ!!」
「うーん、私的には巨大な棒を持った大男が一振りで50体ぐらいのゾンビを吹き飛ばしたのが良かったかなー」

 映画の感想を言い合っていた。
 なお、話に参加していない連中はおおかたダウンしていた。

475:2011/08/04(木) 14:16:44 ID:b395q.tQ
>>471
以後は雑談や感想もやめます。

476■■■■:2011/08/04(木) 19:49:10 ID:8.Z7E0og
>>473
同じく戻す必要ないっす

477■■■■:2011/08/04(木) 23:16:05 ID:AWQ1KOwM
>>473
同じで必要ないんじゃないかな?
☆さんは……ですが

478ψ:2011/08/05(金) 16:39:54 ID:rVgqNIV6
じゃあ、今まで通りで行きます。
それと思っていた事なのですが、ここって鳥は付けないの?
一時期なりすましもたまに出ていたから、どうなのかなって。
まぁ、今はそれほどでもないのですけどねww

479ψ:2011/08/05(金) 16:47:07 ID:rVgqNIV6
連投すまん。言い忘れたことがあったので。

気になったけど、>>174の尾行していた人たちの感想って元春と月夜と真昼と赤音だよね?
なぜ姫神までダウンしているのか分からないのですが^^;
別におおかたダウンしていたと書いてあるからそれほど影響はないとは思いますけど。

480ψ:2011/08/05(金) 16:48:08 ID:rVgqNIV6
またしても連投すまん。
>>174じゃなくて>>474でしたね……

481±:2011/08/05(金) 18:55:27 ID:xnZcXL2Y
あ、いや……………その…………
姫神の存在、完全に忘れてました………

482±:2011/08/05(金) 19:14:16 ID:xnZcXL2Y
連投すいません。
感想の人はそれであってますよ。

483ё:2011/08/07(日) 18:14:51 ID:kanz6QS6
「何やよう分からんうちに映画終わっとってしかも顔面がメッチャ痛いんやけどレッサーちゃん? やったっけ。キミ、ボクに何したん?」
「……目が覚めたあなたが叫ぶのを防ぐ為にレッサースペシャルカスタムで殴っただけですが何か問題でも?」
「ありありやんか! 何で加害者のキミが開き直っとんの! 女の子には優しいボクかて怒る時はおこブフォッ!」
「五月蝿い人ですね、まったく。こっちはあの映画のグロさに参ってるというのに……。鳥人が死んでその脳が3つに割れて動き回ってたのは……うぷっ」

 悪いとは思いながらも執拗に食い下がる青ピを今度はアッパーで黙らせたレッサーだが、本人も映画で相当参っていた。
 まあ、3つに割れた脳ミソが脈打ちながらべチャべチャと音を立てて動き回るのを観れば仕方ないだろう。

「当麻ぁ、怖い、怖いよぉ……。き、黄色と緑の半魚人と、う、裏切った女の子の上半身と下半身がさ、裂かれてもう、動いてて……」
「よしよし、美琴の気持ちが落ち着くまで上条さんがギュッとしててあげませう(あんだけ機敏に、しかも臓物巻き散らかして動けばなぁ)」
「かみじょう、みさか、大丈夫?」
「おっ、悪いな滝壺。……あれ? 滝壺って俺達と一緒じゃなかったよな?」
「私、映画観ると眠くなるから。だから騒がしい映画より静かな映画で眠りたかったからアレ観てた」

 上琴に飲み物を差し出してくれた滝壺が指差した先には、感動必至と大評判の恋愛映画のポスターがあった。
 実は美琴が観たかった映画なのだが上条は滝壺が寝てる=つまらないと解釈し、その映画を観ることを少し考えることに。
 ちなみに内容は歳の離れた騎士とお姫様の身分違いの恋愛という映画でも現実でもありがち気味なものだったりする。

「……私は。本物の蟲が。死体を食い破るように。湧き出したシーンから。吹寄さん達どころじゃ無かった……」
「アレも確かに凄ぇけど上条さん的にはゾンビ共が死体の肉や内臓を食べるシーンが……『スタッフが後で美味しく食しました』のテロップはいらねぇだろ」
「あんな映画が全年齢指定って学園都市の価値観っておかしいです。外だったらZ指定モノですよ!」
「れっさー、それは学園都市だから仕方ない。ちなみに3DでR指定だよ」

 な、何もかも規格外過ぎです、レッサーは力無くそう呟くことしか出来なかった。
 そこに映画平気組が合流し、土御門が滝壺の足元にある大きな包みに気付く。

「にゃー、映画の後は腹が減っちまったぜい。滝壺ちゃん、もしかしてその包みってオレ達の弁当?」
「うん。みんなが出てくる前にいのはら弟がやって来て食べてくれって。本人は急用が出来たからってどっか行っちゃったけど」
「ちぇー、ようやく真夜と合流出来ると思ったのによー。滝壺、急用って何か聞いてねぇのか?」
「急いでるみたいだったから詳しくは。行き倒れを助けに行くとしか」

 真昼と茜川は真夜が合流しないことにガッカリしつつ、その理由を聞いて実に彼らしいと思っていた。
 そんな中、土御門は盗聴器からの音声で吹寄と情報屋が近くの公園で昼食を摂ることを聞くと上条たちを率いて公園へと向かうことに。

――――――――――

 その頃の映画館からやや離れたスイーツ専門の喫茶店、真夜は目の前の光景に自分の行動を少し後悔していた。

「はむはむ、もぐもぐ、ごっくんっ。はーっ、ようやく生きた心地がしてきましたー♪」
「そ、そう、それは良かった……。ところでアンジェレネちゃん、ケーキやパフェを15人前も食べて大丈夫?」
「ふぇ? あ、ああっ! ご、ごめんなさい……。で、でもでも、私、学園都市に来てから何も食べてなくて……。あの、チョコラータ・コン・パ」
「待って! それ以上は流石に今の持ち合わせじゃあキツイから我慢して! 後で作ってあげるから、ね?」

 真夜が出会ったのはアンジェレネで上条たちの昼食を運ぶ途中で涎を垂らしてこの喫茶店を食い入るように眺めていたの発見、声をかける。
 少し待ってるようにアンジェレネに告げた後、先に映画館を出ていた滝壺に弁当を渡し、戻ってこの喫茶店に入ってアンジェレネに事情を聞いて今に至る。

484ё:2011/08/07(日) 18:16:11 ID:kanz6QS6
「アンジェレネちゃんはシスターさんで連れの人と第一二学区からこの第七学区まで歩いて来たんだよね。連れの人とどこではぐれたか分からないかな?」
「ご、ごめんなさい分からないですぅ。けど目的地の教会がこの学区にあるのは分かってますから大丈夫です、きっと」
「そっか、それなら警備員や風紀委員のお世話になる必要は無さそうだね。教会のある場所は分かるよね?」

 真夜の質問にアンジェレネは少し考えた後で、教会の場所を知らないことに気付いて顔を赤くさせて素直に分からないと返事を返した。
 そこで真夜が警備員か風紀委員に保護してもらうように提案しようとしたのだが、

「じゃ、じゃあ教会まで案内してもらえませんか? しょ、初対面の人にも、申し訳ないとは思いますけど……」

 アンジェレネから教会までの道案内を頼まれてしまう。
 老若男女、困ってる相手を放ってはおけない重度のお人好しの真夜に断る術は無く、首を縦に振った。

「あ、ありがとうございます! えっと」
「そういえば名乗ってなかったね。俺は真夜、井ノ原真夜。じゃあ行こっか、アンジェレネちゃん」
「はいっ井ノ原さん」

 随分と大きな迷子を拾ったと思いつつ、真夜はアンジェレネを連れてイギリス清教学園都市支部の教会へと向かうことに(本人は普通の教会と思っている)。
 なお、お会計で自分の所持金が残り300円になったことはアンジェレネのことを考慮して言わないことにした。

――――――――――

『美味い、美味いよ吹寄! いやぁこんな美味しい弁当が食べられるなんて幸せだぜ俺!』
『か、勘違いしないでよ。あたしはただ自分で作った方が安上がりだって思っただけで別に貴様に喜んでもらおうと思っては……』

 公園で昼食を摂りながらも吹寄と情報屋の会話を聞いている上条一行、こちらも真夜が作ってくれた弁当を食べている最中だった。

「まったく吹寄はわっかりやすいツンデレさんだぜい。しっかしこのレアステーキのサンドウィッチ、実に美味だにゃー♪」
「土御門、お前って奴は……」
「その台詞、そっくりそのままカミやんに返すぜい。一体いつまで美琴ちゃんを抱っこしてるつもりだ?」
「しょうがねーだろ、美琴が中々離れてくれねーんだからさ。けど真夜の気遣いには助かったぜ。俺たちとお前たち、タイプごとのサンドウィッチを作ってくれて」
「あらまあ、とうまさんとみことさんは相変わらず仲がよろしいようで。土御門さん達もご一緒で何をしてるのでございますか?」

 美琴にサンドウィッチを食べさせながら土御門と会話をしていた上条は聞き覚えのある、しかしここに居ることが不自然な人物の声を聞いて固まった。
 声のした方へと視線をやると、そこにはのほほんとしたオルソラがおり上条だけでなく土御門を始めとする彼女と面識のある者たちも驚きを隠せずにいた。

485:2011/08/07(日) 18:50:43 ID:cY7vuWzI
すいませんёさん、言いたいことがあったので、
多分本当にこれでここへの書き込みを終わらせます。

分かりました。セレナは以後ここには出さないということですね。

486:2011/08/07(日) 21:39:52 ID:cY7vuWzI
真羅についても同様ですか?

487■■■■:2011/08/08(月) 01:13:11 ID:pnK.WUhM
正直言っていらない子だろ
書き手さんも苦労してるように思えるよ外伝キャラには

ここはデルタフォーススレであってオリジナルキャラのスレじゃないし

他の書き手さんも気分的に楽でしょう…使わないほうが

488:2011/08/10(水) 02:28:33 ID:VMVdnvhQ
みなさんあまりロイヤル一家をお気に召さなかったようで残念です。

489■■■■:2011/08/10(水) 02:46:36 ID:PsKtRNPc
気に召すとかではなくて、ここはデルタフォースのスレであり
スレの前提としてデルタフォースとその近くにいる人たち以外は基本モブに
近いものであり、そちらがメインになるのはスレの趣旨とは
違うからかと、

☆さんがオリスレでオリキャラ満載の話を書くなら何の問題もないかと

490■■■■:2011/08/10(水) 06:55:17 ID:WLA1CwuQ
>>489
禿同
オリキャラは基本モブだよな
ここでは

引退マダァ?KY☆

491■■■■:2011/08/10(水) 07:38:46 ID:1aoFUzA.
☆さん、ご存じかもしれませんが、「Mary Sue」という言葉があります。
これに留意するか、別サイトを立ち上げるか、書くが発表しないかでしたら
特に問題ないのではないでしょうか?

492:2011/08/10(水) 08:08:31 ID:VMVdnvhQ
書き込み引退宣言。

493■■■■:2011/08/10(水) 08:55:53 ID:PsKtRNPc
>>☆
引退する必要は無いかと、このスレはスレの趣旨に従って
みんなで書いていくものであって、このスレの方向性に沿い
話を作っていく分には何の問題も無いと思います。
しかしながら、個人のエゴを押し付けるのではみんなで話を作るという事を
否定する事にもなりスレの否定につながる事を考えていただければ
何の問題も無いかと

494■■■■:2011/08/10(水) 22:54:38 ID:VMVdnvhQ
Mary Sueって確か、
「2次創作において、作者の願望が実現したようなご都合主義的なキャラ」のこと?

495■■■■:2011/08/11(木) 10:53:52 ID:7Uv0pn4U
井ノ原真羅をこの本編で出してもいいのでしょうか?

496■■■■:2011/08/12(金) 21:46:38 ID:4w93B36Q
↑☆さんかな?
引退したから違うと思いますが
基本オリキャラはモブですよね

497■■■■:2011/08/12(金) 23:23:13 ID:UUlUIO5g
はい、正解。
いや、真羅の方はどうなのかなって。
一応、少なくとも設定上はいることになっているから……
オリキャラ=モブ……月夜や井ノ原姉弟も?

498■■■■:2011/08/13(土) 00:57:40 ID:f6Sbv/jU
誰であれ、外伝のオリキャラの話はもう見たくないです。

499:2011/08/13(土) 01:01:04 ID:KddlEauA
……ねえ、雑談や感想ぐらいなら……参加してもいい?
本編にストーリーを書きこむことは…少なくとも当分は自重するからさ……

外伝のオリキャラとここのオリキャラってやっぱりそんなに違うと感じるのですか…

500■■■■:2011/08/13(土) 02:13:30 ID:nBedW5dc
月夜みたいに純正キャラとの絡みありき(土御門的な意味で)ならいいんだけどオリキャラ同士の絡みなんぞ見てても面白くないな
モブキャラの域を逸脱して欲しくないのが正直なところ、出来れば要らない

501■■■■:2011/08/13(土) 02:31:18 ID:RWu8ax.s
>>498
同意

>>499
わからねぇ?
本スレ読者全員が外伝見てるわけじゃねぇんだよ
外伝で先に登場させていきなり本スレで色々と絡ませてもよくわからんのよな
なら外伝も読めってのはナンセンス
☆が先に本スレで登場させてたってなら別だけどな!
だが、あくまでもオリキャラはモブだ
井ノ原も同様
白雪は土御門の相方設定だからデルタフォース繋がりで絡ませられるからメイン迄とは言わないが、サブとして許容できると俺は思う

でもまぁ、なぜそこまで外伝キャラに拘る?

あと、書き手が減った原因
①以前からの書き手さんが外伝を見ていない
②いきなり外伝キャラ登場させてもらってもよくわかんねぇよ!(以前からの書き手談)
③外伝キャラ>>>>デルタフォース④疲れる…もういいわ

②については友人談だ、
思うに、他の書き手さんを無視した結果こうなったんだよ

☆にとっては外伝が本スレなんだろうけどな

502■■■■:2011/08/13(土) 03:55:36 ID:XqDNOPuQ
>>☆
まず外伝と言う言葉の意味を調べてみましょう。そして外伝のキャラが
本編においてどういう存在なのかも考えてみてください

>>他の皆さん
せっかくの良スレなのですから、荒れるようなレスではなく
まったり逝きましょうwwwwww

503:2011/08/13(土) 09:27:36 ID:KddlEauA
成程………ようやく掴めた……気がします。

504:2011/08/13(土) 09:28:50 ID:KddlEauA
そうか……他でもない自分のせいで書き手が減ったのですか……
確かにそれは……問題です。
こことあっちは別………よく肝に銘じておきます。

505■■■■:2011/08/13(土) 11:10:10 ID:2lQx9wwo
前から見させて貰っていますが、正直な感想を述べます。
☆さんのサイトな訳ではないですし、好きにしたいなら他で自分の作品をしたらどうですか?
書き手やめます云々とかレス乞いみたいにしか見えません。
此処を貴方のスレにサイトにしないで下さい!!
他の書き手さんを無くさないで下さい。
理想境やなろうやpixivとか自分だけでして下さい
これに返事とか書かないで結構です

本当に………お願いします

506±:2011/08/13(土) 16:54:56 ID:joVzcib6
「って、オルソラッ!?どうしてこんな所に!?」
「あっ!確かカミやん家で会ったシスターはん!」
「……質問に答えるなら見てのとおり昼食ぜよ」
「はい。初春さんの代わりに学園都市の視察に来たのでございます」
「……いや、だからなんでここに?」
「つーか、ちゃっかり井ノ原弟の弁当食べてるぜよ……」
「とても美味しかったのでございます」
「………普通に入ってきてるけど、上条くん達の知り合い?」
「………ベクトルを見た感じだとそうみたいだぞ、赤音」

 いきなり現れて弁当を食べているオルソラに全員が驚いた。
 彼女を知るメンバーはこの場に現れた事に。
 彼女を知らない者達はまるで当然のように弁当を食べてる事に。

「実は………アンジェレネさんが迷子になってしまって」
「はぁ?」

 オルソラの話からアンジェレネもこちらに来ている事に驚く上条。
 そしてオルソラはこちらに来たわけをちゃんと魔術の事を伏せて話し始めた。

――――――――――

 その頃、第3学区の個室サロン。
 そこでは浜面と麦野が絹旗の入学祝いパーティの準備をしていた。

「絹旗の為とはいえ…………なんで俺が麦野と一緒に準備なんか」
「あん?なんだ浜面。私と一緒が嫌とはどういう事だぁ?」
「いや、そのまんまの意味………すまん滝壺、俺死ぬかも」
「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね!!」

 早速【原子崩し】を浜面に向かって放とうとする麦野。
 もはや、絶体絶命のピンチというところに浜面に最後の希望が舞い降りた。

「お客様、失礼します」
「うわっ!店員さん!?どどどどうかしましたか!?」
「いえ、ただあなた様を探している方がいたのでお連れしました」
「にゃあ」

 店員さんの後ろにいたのは10歳ぐらいの金髪の少女―――フレメア=セイヴェルン。
 かつて『アイテム』の一員であったフレンダの実の妹であった。

「喧嘩、ダメ」
「あっ、ああ……」

 フレメアに言われるまま【原子崩し】の使用を止める麦野。
 麦野がとりあえず収まった事を確認した浜面はフレメアに何故ここに来たのか尋ねた。

――――――――――

前にフレメア出してって誰かが言っていたのを思い出したので出させてもらいました。

とりあえず読み専の皆様
雑談はホドホドに

507ё:2011/08/14(日) 20:07:56 ID:5te2TWc2
「んーとねー、大体、浜面と遊びたいから探してたの。でも浜面見つからなくてどうしようって思ってたら」
「あたし達がフレメアちゃんを保護してここに連れて来たんですよ。最愛から今日のパーティーは浜面さんと麦野さんのおごりって聞いてましたし」

 フレメアの後ろから姿を現したのは佐天で、絹旗は彼女の姿を見ると嬉しそうに駆け寄ってハグをした。
 そこへ更に絹旗を心から喜ばせる嬉しいサプライズが巻き起こる。

「こーら最愛ちゃん、私たちに内緒で飾利ちゃん達の学校に転入したって聞いて驚いたわよ。前もって言って欲しかったわ、義理でもあなた達のママなんだから」
「あらあらその制服、最愛さん的にお気に入りみたいね〜。とっても似合ってるわよ最愛さん」
「み、美鈴ママさん、それに詩菜ママさんも! ちょ、超嬉しいです!」

 佐天に続いて現れた詩菜と美鈴の登場に絹旗の喜びは最高潮になり、満面の笑顔で2人に抱きついた。
 ちなみにこのことを知らせたのは佐天で、絹旗に詩菜と美鈴の訪問を知らせなかったのは彼女なりのプレゼントだったりする。
 この展開についていけていないのは浜面、麦野、フレメアで麦野は初対面の詩菜と美鈴について浜面に尋ねる。

「なぁ浜面。あの2人、誰だよ? しかも絹旗の義理のママとか言ってるけど」
「上条と美琴ちゃんの母親。義理のママって言った方が美琴ちゃんの母ちゃんな」
「ふーん(確かに御坂のやつにそっくりだな、胸以外。けど絹旗の義理の母親って何よ? あいつと初春と佐天が義理の姉妹ってのと関係あるのかねぇ)」

 表面上は平静を装っているが、それでも絹旗と詩菜&美鈴の関係には内心では不思議で一杯だった。
 絹旗が詩菜&美鈴とじゃれ合っているのを見ていた浜面のジャージをフレメアが引っ張って、

「にゃあ。浜面、お腹すいた。大体パーティーはまだなの?」
「あ、ああ。そうだったな。おーいみんなー、そろそろパーティー始めようぜー」
「ところで浜面さん、理后さんはご一緒ではないのですか?」
「あ、あいつなら今日は別行動っす(自分達の子供と一緒に他人のデートを尾行してるなんて言えねぇよな……)」

 パーティー開催を促すと浜面は麦野と一緒にテキパキと準備を終え、主賓とゲスト達に飲み物を出した。
 そして浜面が乾杯の音頭を取って、絹旗の柵川中学転入記念パーティーが幕を開けるのだった。

――――――――――

「なるほどなぁ、あそこの教会で勤めとる人らの監察とはえらいご苦労さんやねぇ」
「いえいえそんなことはないのでございますわ。ところでアンジェレネさんが迷子になってしまったのですけど」
(話がいきなり巻き戻るの相変わらずなのね……)

 こちらは昼下がりの公園、マイペースなオルソラにようやく映画の恐怖から回復した美琴は妙な安心感を覚えていた。
 一方でオルソラとは完全に初対面の姫神、真昼、茜川はオルソラのキャラに少し驚いていた(レッサーはイギリスで面識有り)。

「変わった人。これはもしかしなくても。私という素晴らしい個性の。ピンチかも」
「大丈夫だよ姫神さん。姫神さんも姫神さんで充分にキャラ立ってるから。……真昼ちゃん、どうかした?」
「あのシスターの姉ちゃん、おっぱいでけぇなぁって思ってさ。俺もあれの半分くらいの大きさがあれば女らしくなれるかもってさ」
「何を血迷ったことを言ってるんですか。男性が女らしさを求めるなんてどうかしてますよ。そもそもその女装、似合って無いにも程がげふっ!」

 実は会った当初から真昼のことを言葉遣いや仕草から男だと思っていたレッサー、真昼に性転換願望があると思い込んでストレートに注意した。
 しかし当然ながら真昼は女性なわけでレッサーの発言は失礼以外の何物でも無く、怒りに任せてレッサーの側頭部に体の回転を加えた肘鉄を叩き込む。

508ё:2011/08/14(日) 20:10:42 ID:5te2TWc2
「てめぇこのガキ! 俺のどこが男だ! どっからどう見ても立派な女だろうが! ホラ見てみろ! おっぱいもちょっとはあるしちゃんと男に付いてるモンも付いてねぇだろ!」
「ほ、本当ですね……。し、信じられません、御坂さんよりもせくしぃの素質が感じられない女性が世の中にギャンッ!」
「レッサー、あんた何どさくさに紛れて私がセクシーじゃないって言ってるのよ。雷撃は目立つからこの砂鉄のハリセンで往復ビンタね♪」

 真昼がどうやって女性であることを証明したのかは各々の想像に任せることにしよう。
 驚きを隠せないレッサーが何気なく洩らした美琴の悪口を本人に聞かれてしまい、砂鉄製のハリセンで往復ビンタされているのはレッサーの運の無さ故だったりする。

「美琴が元気になったのはいいことだけど吹寄たちにバレたりしねぇかな?」
「その心配は無用だぜいカミやん。あの2人、こんだけ騒いでるオレらに気付かねぇくらいに2人の世界作っちまってるし」
「相変わらずとうまさんはみことさんが大好きなのでございますね。ところで皆さんはここで何をしているのでございますか?」

 冷静に美琴と真昼によるレッサーへのお仕置きを眺めている上条と土御門にオルソラが割って入り、この集まりについて尋ねた(2回目)。
 土御門はかいつまんで説明をするとオルソラは、

「成程、つまりみなさんはあのお2人を見守りつつ恋人にしようとしているのでございますね。実に素晴らしいことでございますわ。私も微力ながら力になりましょう」
「そ、それはちょっと……。それにオルソラはアンジェレネを探して教会に行かなきゃいけないんだろ? 土御門、お前からも……土御門?」

 吹寄と情報屋の恋を応援する気満々のオルソラを上条は断ろうとしたが、

「分かったぜいオルソラ。お前さんの協力、心より感謝する。それとアンジェレネのことは心配無用ぜよ、おそらくオレらの知り合いが保護してるからな」
「まあ、それはよかったのでございます」
「おい土御門、いいのかよ? オルソラも連れてって」
「むしろ必要な人材ですたい、オルソラは。吹寄と紫木はオルソラの顔を知らない、つまり堂々と接触させて2人の仲を進展させるってわけだ」

 土御門はオルソラなら怪しまれずに吹寄と情報屋に接触出来ると踏んでオルソラの同行を許可した。
 上条も土御門の説明に納得し、その後で推測ではあるがアンジェレネが真夜に保護されていることを聞かされてオルソラの同行を認めた。

「元春、2人が動きを見せたよ。話を聞いてる限りだと服を買いにSeventh Mistに向かうみたい」
「どうやらゆかりきがふきよせに服をプレゼントするみたいだからこれは2人の仲を進展させるいい機会かもしれない」

 そこへ真面目に吹寄と情報屋の会話を聞いていた白雪から2人の次の行き先と目的地の情報が入った。
 上条たちは急いで片づけを済ませて、吹寄と情報屋の尾行を再開させた。

――――――――――

 その頃のイギリス清教学園都市支部の教会では、神裂が捕虜(?)の1人でもあるクレインが作ってくれた初春の粘土人形にクレームを付けている所だった。

509■■■■:2011/08/14(日) 21:15:02 ID:X3NNhlEo
☆さんいなくなったのかな??よかったらオリキャラスレに来てみませんか??上のような人もいませんし、☆さんのように世界観を理解してキャラを大好きな人の作品を見てみたいです。
お待ちしてますね

510■■■■:2011/08/14(日) 22:13:05 ID:ZbaMjW12
>>506-507両氏の投下は良いですね。フレメアが登場しましたし、実はお姉ちゃんは生存していた…って展開は難しいですね(笑)

また、以前ご兄妹で投下されてた方も復帰しないものですかね…


>>509氏へ
貴方は少し勘違いされていらっしゃいますね。
このスレに関して言えば、上で苦言を呈している方が的を得ていると思いますが?
この件に関しては2月頃からオリジナルキャラの扱いに関して色々と意見が出てましたし、デルタフォースを中心としたスレですから☆氏の投下内容に違和感を感じるのは当然かと……

外伝スレにも同様なレスをされてますが、こちらにもレスする必要はありましたかね?

オリジナルキャラ出すなとは申されてないと思いますし、問題とされたのは扱いだと思います。多少キツい表現で苦言されているとは思いますが。

>>509氏、☆氏がここで書かれた内容も理解されてますか?過去の投下者を否定するような書き込み…他の投下者からも苦言を申されてます。

このスレの趣旨も理解せず、>>509のような言葉で意見されるのは如何なものか?

同じくオリジナルキャラを愛する同志が否定されたのが悔しかったのかわかりませんが、言葉を選んで欲しいものですね。
実に残念です。

511±:2011/08/15(月) 13:30:54 ID:8JHvOi..
「………これは飾利ではありません!アナタは飾利の何を見ているのですか!!」
「えっ、いや、その……………」
「そうなのよな!飾利姫はもっと美しく!!そして愛らしさがかけているのよな!!!」
「流石建宮!やはりコレは飾利の紛い物でしかありませんね!!」
(粘土人形なんだから完全に再現なんて無理に決まってるじゃないか!!フィギュアでも作れと言いたいのかコイツらは!!)

 完全に悪徳クレーマーに成り下がっている神裂と建宮。
 せっかく頑張って作った初春の粘土人形をけちょんけちょんに言われて傷つくクレインの為にハイドンは2人に向かって言った。

「粘土人形なんだからしょうがないだろ?」
「何言ってんですか!クレインはやるって言ったんですよ!飾利そっくりにするって!!」
「そうなのよな!」
「………それだったらフィギュア作っている会社にでも頼めよ………あっ!」

 クレインの実力を信じてなのか完璧にそっくりにしてくれると信じて疑わない2人。
 フィギュアと言ってハイドンはあることを思い出した。

「そうだ。アレなら……………」
「アレ?アレとは何ですか、ハイドン」
「………前に秋葉原に言った時に初春にそっくりなフィギュアが置いてあったような―――」
「――――それは本当なのよな?」
「―――――嘘だったら七閃で斬ります」
「いや、そんな気がしただけ―――」
「――確か今、GWで休暇を貰った牛深が近くによるはずです」
「よし、買ってきて貰うのよな!!」

 ハイドンの話を聞かずにどんどん話を進めていく2人。
 結果、そのフィギュアが来るまでという期間付きなのでそのダメ出ししまくった粘土人形で我慢することとなった。
 余談だが、その2人の頼みでフィギュアを二つ買いに行くはめになった牛深はいろいろと恥ずかしい目にあう事となる。

――――――――――

 一方、紫木と吹寄は楽しそうに買い物をしていた。

「吹寄ー、コレなんかいいんじゃないか?」
「ああ、ありがとう紫木………お前って意外とセンスあるんだな」
「まあ、頑張ったからな………」

 実はこの日の為に紫木は服の組み合わせについて勉強してきたのだった。
 そのおかげか、吹寄に似合う服を探す事が出来たのだった。
 しかし、彼らは気付かない。
 背後から近づいてくる巨乳シスターの存在に………

512■■■■:2011/08/18(木) 17:03:16 ID:Za1LFxjc
☆氏wwwww

513ё:2011/08/19(金) 21:20:01 ID:mLsCnQNU
『いらっしゃいませお客様。当店の服はお気に召しましたでしょうか?』
『はい。とても』
『あらあら♪ 当店の服というよりも彼氏さんのコーディネイトがお気に召したようでございますわね〜』
『かっ、かかかか彼氏とかそんなんじゃなくてこいつは、紫木はその……一番気を許せる異性の友人です!』

 セブンスミストの制服を着て店員になりすましたオルソラの言葉に吹寄は柄にも無くアタフタしてしまう。
 その様子をばれない所から眺めているのは吹寄と情報屋のデートを見守る面々だ(声は盗聴器で拾ったもの)。

「あんな風に顔を真っ赤にさせてるのって俺を怒ってる時しか見たことねぇぞ……」
「カミやんの場合は大抵が自業自得だから同情は一切してやらんですたい。にしても吹寄が乙女してるってのも変な感じぜよ」
「確かに吹寄さんのキャラじゃないよね。ところで2人とも、気付いてる? 吹寄さんが紫木くんのことを情報屋じゃなくて紫木って呼んでるの」
「「おおっ、確かに!!」」

 白雪の指摘に気付いた上条と土御門、これは小さいながらも大きな前進と素直に喜んだ。
 すると吹寄が情報屋の選んでくれた服を持って試着室に入っていくのが見えた。

「ゆかりきの選んだ服をふきよせがちょっと嬉しそうに抱いていた。ゆかりきは見た目によらずなかなか出来る。はまづらにもあれ位の甲斐性は欲しいかも」
「(滝壺ちゃん、浜面に求めすぎだろ……)さて、これで吹寄の会話は拾えなくなった。後はオルソラの手腕に期待するかにゃー」
「土御門くん。あのシスターさんに。指示とかは。送らないの?」
「無駄なんだよ、オルソラは超が付く程の天然だからさ。上条さんもあの人の天然は未だに理解できませんのことよ」

 上条のオルソラについてのキャラクターを聞いた姫神は土御門がバクチを打ったと思っているが実はそうではなかった。
 オルソラが何をやらかしてもいいように第二、第三の刺客(?)を用意しているのだ。

「レッサーと青ピの準備は茜川1人に任せてるからいいとしてだ、美琴ちゃんと井ノ原姉は?」
「何か2人してランジェリー売り場に行ったぞ。ここを離れる前に井ノ原姉が言ってたけど吹寄のベクトル、好意のオレンジに愛情のピンクが混じり始めたってさ」
「ほほぅ、ならば一気呵成に押しまくってカップルへと2人を進展させてや」
「そんないい雰囲気なのに青髪くんを投入して大丈夫? 青髪くんの髪を黒く染めれば別人って上条くんの戯言信じちゃって」

 白雪の鋭い、というより当然の指摘に土御門は少し考え、そして後悔し始めたがもはや引き返すことなど出来るわけもなかった。
 上条が白雪の言葉に落ち込んでいるのを励ましつつ、土白と姫神と滝壺はただただ事の成り行きを見守るのだった。

514ё:2011/08/19(金) 21:21:30 ID:mLsCnQNU
 時は少し遡り神裂(+建宮)がクレインにクレームを言い終えた頃、迷子のアンジェレネは真夜に連れられて無事にイギリス清教学園都市支部の教会に到着した。
 真夜はこれで晴れてお役御免になれたと思ってアンジェレネと別れようとしたのだが、

「ここがアンジェレネちゃんの探してる教会だよ。じゃあ俺はこれで」
「あ、ありがとうございます井ノ原さん。でも……私にチョコラータ・コン・パンナを作ってくれる約束は?」
「そういえばそうだったね……。今日じゃないと駄目かな?」
「そ、そんなことないんですけどでもでもやっぱり今飲みたいって思ったら飲まないとダメかなって思って……」
「分かった。じゃあすぐに作ってあげるよ」

 控え目のようでそうでないアンジェレネのワガママを突っぱねることなど出来るわけも無く、アンジェレネにチョコラータ・コン・パンナを作ることにした真夜だった。
 アンジェレネは素直に喜んだが彼女は気付いていない、こんなワガママは真夜だから通じるのであって自分の知り合いだったら有無を言わさずに却下されることを。

「じゃあまずは調理室、もしくは食堂を探さないと。アンジェレネちゃんは場所は分かる……わけないよね」
「ごめんなさい、分かりませ……あっ! 確か寄宿舎の方に食堂があるって聞いたことがあります!」

 アンジェレネの言葉を受けて、真夜は教会から少し離れた所にある寄宿舎を発見してアンジェレネと一緒に向かうことに。
 それから少しして神裂が教会から出て来たのだが、

「おや? 寄宿舎に入っていったのは確か双子の弟さんと……アンジェレネ? いやいや、有り得ない組み合わせです」
「女教皇様、どうかされたのよな?」
「いいえ別に。ただありもしない幻を見ただけです」

 自分の脳内だけで有り得ないと判断、アンジェレネと真夜の2人を幻だと思い込んでしまうが初春が居なくてポンコツ状態のせいである。
 そして神裂はオルソラとアンジェレネの捜索、建宮は警備員の仕事へと向かうのだった。

――――――――――

 舞台は再びセブンスミスト、試着してる吹寄を待っている間にオルソラが悪意ゼロの天然行動に出てしまう。
 オルソラが手にしている服、それはかつてシェリーに着せようとしていた女神様ゴスメイドを情報屋に勧め出したのだ。

515±:2011/08/20(土) 20:37:11 ID:tEqD3zBo
「彼女さんにはコレが似合うと思うのですけど」
「確かに………ってアホかぁーー!!こんなの見せたら完全に嫌われるわー!!」

 オルソラが持ってきた女神様ゴスメイドを見て一瞬似合うと思ってしまった紫木。
 しかしそんな事頼んだら完全に嫌われるという事に気付き速攻で却下した。
 だが、相手はオルソラ。
 ただ断ったぐらいでそう簡単に何とかなる相手ではなかった。

「お気に召さないのでしたら、こちらの堕天使エロメイドの方も似合うかと………」
「いやいやいや!!確かに気には召したけどそういう問題じゃない!」
「ならば女神様ゴスメイド―――」
「いや、さっき断ったから、それ!つーか何で土御門が好きそうなゲテモノメイドの奴ばかりすすめるんだよ!」

 オルソラのスキル『お婆ちゃん』の発動によりオルソラの会話がループし始めた。
 それによって紫木はループ地獄へと落とされるはめとなったが、一方その会話を聞いていた尾行組は色んな意味で大変な事になっていた。

「………アレって元春の指示?」
「ちょっ!月夜、待つぜい!流石の俺でもあんな指示は出さないにゃー!!」
「流石の私でも。ひく」
「ひっ、姫神まで!?」
「大丈夫、そんなつちみかどを私は軽蔑している」
「それ、大丈夫じゃないぜい!」
「土御門……ドンマイ」

 土御門が白雪、姫神、滝壺の3人に軽蔑したような目で見られたのを見て上条は心の中で冥福を祈った。
 なお、その一方で暴走(天然)したオルソラを止めるべく、第2の刺客である青ピが飛び出していた。

「ちょっとちょっとオルソラはん!彼氏さんにそんなんすすめたら彼女さんに嫌われてしまうでー!」
「―――って、ちょっと待て青ピぃ!!何でお前こんな所にいるんだよ!」
「何言うてんねん、彼氏さん!人違いやで!!僕は――えーと………黒ピや!!」
「ふざけてんのか!!髪黒く染めただけで騙せると思うな!」
「………何を騒いでいるんだ、紫木?」

 髪を黒く染めた青ピ――こと黒ピは当然ながら紫木に速攻でバレてしまった。
 その事で騒いでいると、試着に行った吹寄がようやく戻ってきた。
 このままでは尾行がバレる!と上条、土白、姫神、滝壺は思ったが、神は彼らを見放さなかった。

516±:2011/08/20(土) 20:37:47 ID:tEqD3zBo
「まったく………こんなに騒いで、他の客に迷惑じゃないか。すいません店員さん」
「ちょっ、待て吹寄!それはどう見ても青ピだ!」
「………他人の空似だろ?青ピがパン屋にいるならともかく、こんな所に居るはずがないだろう?」

 まったく正体に気付いていない吹寄。
 まさしく神の奇跡か、と全員が思ったが、その原因は吹寄もこのデートに多少なり浮かれていたからであった。

「それより紫木。あたしに何かいう事があるんじゃないか?」
「えっ……………ああ、凄く似合ってるぞ吹寄!すげー可愛いぞ!!」
「かわっ――!!!なっ、何を急に言い出すんだ貴様は!!?」

 可愛いと言われた事に思いっきり照れてしまった吹寄。
 照れ隠しに紫木に怒鳴りつけ始めるが尾行組はその光景を微笑ましく見ていた。

「吹寄ってあんな表情出来たんだな……」
「上条君。それは吹寄さんに。凄く失礼」
「だけど、今のふきよせは本当にかわいい」
「確かに………まあ、月夜が一番だがにゃー!」
「元春、照れちゃうよー」

 そして彼らはその微笑ましい光景を楽しむ事にした。

――――――――――

 その頃、一方通行と美雷もセブンスミストにいた。
 その目的は一つ。
 美雷に着けさせるサングラスを買うためだった。

「〜〜〜♪」
「お前なンか浮かれてねェか?」
「ん〜〜♪別に〜〜♪」
(………なンだ、コイツ。変な物でも食ったのかァ?)

 普段とは違い、嬉しそうに一方通行に寄り添っている美雷。
 当然、その様子に困惑しながらも何もしてこないでいるので一方通行はそのまま放置した。

「オイ、着いたぞ」
「ね〜ね〜、どれが似合うと思う?」
「……………アレなンかいいンじゃねェか」
「んー、じゃあそれ。買ってくるねー♪」

 一方通行が適当に選んだのをそのまま買いにいく美雷。
 嬉しそうに買いにいく様子を見て、一方通行は考えていた。

(………アイツにも女らしいところがあるンだなァ)
「あれ?一方通行、何でココにいるんだ?」
「確か打ち止めのところ行くって言ってなかったけ?」

 急に声をかけられ振り向くと、そこには尾行組とは別行動をとっていた美琴と真昼がそこにはいた。

517ё:2011/08/21(日) 19:30:44 ID:4rQbktHw
「ンだァ? テメェらがここに居るってこたァデコ女と紫木がここでデートしてるみてェだな。で、何でテメェらだけしか居ねェンだ?」
「私がどうにか出来るような展開じゃなかったからついでに女性らしい下着でも見ようかなって思って」
「俺も一緒に付いて来たってわけだ♪ 興味もあったし。吹寄と紫木の互いのベクトルがいい感じになってたから見張る必要も無かったしな」

 コイツら確かに女らしさに欠けまくってるよなァ、一方通行は2人が持っている袋を見ながら表情には出さずに失礼な事を考えていた。
 普通の人間ならこれ以上のツッコミは入れないのだが感情のベクトルが視認出来る真昼が居たので、

「げふっ! テ、テメェ姉この野郎、いきなり右ストレートかますたァどうゆう了見だァ!」
「てめぇこそ俺と美琴が下着買っただけで小馬鹿にしたようなベクトル向けやがって! 俺らが女らしいこと求めるのがそんなにおかしいか!」
「えっ、真昼さんそれホント? アクセラ、いくらアンタが打ち止めの彼氏で当麻の友達でもそれは許せないわ!」
「ちょ、待て話せばギャンッ!! ……久々で効いたぜ、ぐふっ」

 一方通行にはもれなく乙女2人からの制裁がプレゼントされた(手加減はされている)。
 真昼に殴られた顔面を押さえながら、美琴の雷撃の痺れが取れたことを確認した一方通行は興味本位で2人に尋ねる。

「ところでよォ、テメェらその下着を着けた所を彼氏に見せンのか? ソッチ方面じゃ健全なカップルのテメェらがよォ」
「ん? まぁ一応な。さすがにちょっと恥ずいけど寝る時は下着(スポーツタイプ)と上に一枚着るだけだし。普段とちょっと違うって程度だな♪」
「ええっ! ま、真昼さん、真夜さんに見せるんですか? というかいつもそんな格好で寝てるって……大人ですね」
「そっか? けど俺からしてみりゃ美琴の方が女らしいって思うぜ。あんなほとんど紐で隠せる場所が少ねぇ下着買うなんてよ。上条も喜ぶかもしれねぇな」
「とっ、とととと当麻の前であの下着を着けた私を……無理無理無理! か、からかわないで下さい真昼さん!」

 歳の差など関係無いといった感じで仲良くしている美琴と真昼を見て一方通行は思う、テメェらちったァ場所選べと。
 乙女2人がはしゃぎ出したので暇になった一方通行、何を思ったのか出来心で美琴が買ったと思われるエッチぃ下着を着けた打ち止めを想像した結果、

「……何? 床に赤い水たまりが……アクセラ! アンタいきなりどうしちゃったのよ!」
「ベクトルが七色にフィーバーしてるとかワケ分かんねぇけどしっかりしろ! 今すぐスタッフに」
「ひ、必要ねェ……。ちいとばかしの、のぼせちまっただけだァ……。血なンざ俺にかかれば」

 美琴と真昼が驚くほどの鼻血を噴出、膝を付いて苦しそうにはするものの電極のスイッチを入れてベクトル操作で血液の流れを押さえ込んだ。
 七色に光り輝く感情のベクトル、実はそれは煩悩を意味しているのだが真昼がそのことを知るのはまだ先のことである。

「も、もう行けよ。俺のことなら心配すンな。血を流すのは慣れっこだしよォ。それに上条たちと合流しねェとまずいだろ……」
「「あっ!!」」

 一方通行の指摘からすぐに美琴には上条から、真昼には茜川から移動の旨を伝えるメールが来た。
 美琴と真昼は一歩通行を気にかける言葉を何度も投げかけながら尾行組と合流してセブンスミストを後にするのだった。

「おっまたせー♪ ミサカにサングラスって結構似合うってあれれ? どうしたのその血だまり。もしかしてミサカでエロいことでも」
「それだけは絶対にねェ……チッ、血は止めたが失った分が多すぎたか。しゃあねェ、メシにすっぞ」
「やっりー! 今度こそあなたの奢りでよろしくー♪」

 喰わせ殺しなら量のわりに安いからおごってやるか、一方通行は美雷と一緒に遅めの昼食を摂る為に喰わせ殺しへと向かった。
 ちなみに美雷の購入したサングラスは目元まで覆うタイプのものだったのでこれ以降、周囲の視線を集めることはかける前よりも減っていたりする。

518ё:2011/08/21(日) 19:32:07 ID:4rQbktHw
 そしてセブンスミストでいい買い物&いい雰囲気をゲットした吹寄と情報屋は仲良さ気にセブンスミストを出た、尾行されていることに気付かずに。

「井ノ原姉、2人のベクトルはどんな塩梅かにゃー?」
「驚いたな、吹寄の感情のベクトルの愛情を占める割合が増えてるぜ。それでも紫木のと比べると釣り合いは取れてねぇけどな」
「よしよしいい感じだ……ってレッサー、何でそんなに拗ねてるのでせう?」

 尾行しているメンバーは概ね機嫌は良かったが、レッサーだけは少し拗ねていた。
 上条が理由を尋ねた所、オルソラと青ピだけで吹寄と情報屋のムードが良くなったことが面白くないらしい。

「せっかく私も頑張って着替えてスタンバイしてたんですよ! それなのに2人だけで終わらせるなんて……」
「大丈夫なのでございますよレッサーさん。汚名を返上するチャンスはまだまだ」
「私別にヘマなんてしてませんから! というわけで土御門さん、私にあのカップルの仲をぐっと引き寄せる名誉挽回の機会を!」

 土御門はレッサーが間違った言葉を使っていることにツッコミを入れようと思ったが、

「そんなに慌てなさんな。レッサーには次の店でさっきと同じように店員になりすましてもらうぜい」
「おおっ、それは素晴らしい! それでそれで? 次の店というのは」

 食いつくレッサーを少し鬱陶しいと思いながらも土御門が指差した先、そこには健康グッズ専門店があった。
 吹寄と情報屋が入って行ったのを確認した一行は裏口から周り、土御門が店の店長と交渉した末に自分達の行動を了承してもらうことに成功する。

「れっさーファイト。これで頑張ったらかみじょうもみさかもれっさーのことを見直してくれるかも」
「滝壺さん……ありがとうございます! おかげでモチベーションが上がりました! というわけで行って来ます!」

 滝壺の言葉で俄然やる気を出したレッサー、土御門の指示も待たずにいきなり吹寄と情報屋に接触を図る。

519±:2011/08/22(月) 16:31:13 ID:AwCGM.Ek
「紫木、どっちの方がいいと思う?」
「…………えーと」

 紫木が完全に迷っていた。
 目の前に出されたのは、『食べるだけでみるみる強度が上がる20の栄養素が入った超絶パン!パンナコッタΩ!』と『刮目せよ!!脳が超能力者なみに冴え渡る究極のドリンク!オロナミソG!!』
 見るからに胡散臭い商品のうちどちらかを選ばなければならない紫木。
 もはやご愁傷様といわざるおえなかった。

「ふふふ、そんなバチモンよりこちらの方がよいですよ」
「ん?何コレ?………『身体に塗るだけで肌が綺麗になる魔法のクリーム』?」
「そうです!コレを彼氏にでも塗ってもらえば一石二鳥です!!」
「「……………………………………」」
「な、何で急にだんまりなんですか!?まさかその巨乳からいってもう必要ないという事ですか!?」

 宣伝からセクハラへと暴走し始めるレッサー。
 明らかに2人はひいており、さらに見ていた尾行組も全員ひいていた。

「………おい、コレどうするんだよ土御門……」
「黙ってろ!今考えてる!!」
「やっぱり、れっさーはれっさーだったね」
「冷静に言ってる場合じゃねーぞ!あの2人アイツに対して不審のベクトル向けてるし!」
「だっ、誰かが止めに行った方がいいんじゃないの?」

 レッサーの暴走に焦りはじめる上条と土御門、それをいつもと変わらない様子で眺めている滝壺。
 そんな中、真昼があの2人がレッサーを不審がっていることを伝え、美琴が止めようと動こうとした。
 しかし、それを姫神が止めた。

「しかしそんな事をしたら。尾行がバレる」
「でっ、でもコレじゃあ時間の問題です!」
「あらあら大変な事でございますね」
「こうなったら最後の手段だにゃー!茜川!月夜!」
「えっ!もしかしてアレ!?」
「アレってなんなの、月夜ちゃん!?」

 かくかくしかじか、と土御門はみんなを集めて耳打ちをする。
 その作戦を聞いた白雪と茜川は顔を真っ赤にして拒否するが、時間がないのを理由にその作戦は決行された。

520±:2011/08/22(月) 16:31:54 ID:AwCGM.Ek
 その一方、話せば話す程酷くなっていくレッサーとどうにかしてこの状況を脱出しようと試みる紫木と吹寄。
 そんなどうしようもない状況に救世主(ヒーロー)が舞い降りた。

「そこまでです、悪の幹部レッサー!」
「あなたの悪事、ここで終わらせます!!」
「―――誰ですか、いきなり人を悪者呼ばわりするのは!!―――って白雪さんと茜川さん?」

 レッサーが振り向くとそこにいたのはゲテモノメイド服に身を包んだ白雪と茜川。
 一応顔を隠すためにつけたらしい何処で売ってるか分からない蝶を象った眼鏡をつけているが、正体はバレバレだった。

「わっ、私は白雪などではないっ!えっ、えーと…………メっ……メイドホワイトだぁ!」
「…………あ、じゃあー私はメイドレッドって事でー」
「………………えーと、私はどう反応したらいいんですか?」

 唐突に変な名前を名乗り出す白雪と茜川にどうリアクションしたらいいか分からないレッサー。
 そんなレッサーはおいといて白雪と茜川は呆然としている紫木と吹寄に声をかけた。

「さあ、私たちがアレを引きつけている間に早く!」
「…………」
「紫木!なんか分からないけどとっとと逃げるわよ!」

 いまだに状況を理解できず呆然としている紫木を引っ張っていく吹寄。
 引っ張られていってようやく状況を理解した紫木は吹寄に小声で質問した。

「なあ、吹寄。アレって白雪と茜川だよな?」
「あたしも一瞬そう考えたけど、よく考えたら白雪さんと茜川さんがこんな公衆の場であんな格好すると思う?」
「………思わない」
「つまり、アレは多分他人の空似よ。そうに決まってるわ!」

 何とか上手く自分に言い訳してアレは2人ではないと思い込もうとしている吹寄。
 その考えの裏には、自分たちが尾行されているのではないかという可能性を消そうとしていたりする。
 そして2人が立ち去ったその場所では大変な事になっていた。

「ちょっと!せっかく私が頑張って2人をくっつけようとしたのになんですかいきなり!!」
「………るさい」
「へっ?」
「うるさい!レッサーがいなければ私は元春以外の人にこんな姿見せずにすんだのに!」
「そうよ!どうせ見せるなら真夜くんの前が良かった!」

 そう2人が叫んだ途端氷と音の攻撃がレッサーに決まった。
 そして騒ぎが終わった後には凍りついたレッサーがそこに転がっていたとか………

521ё:2011/08/26(金) 21:19:29 ID:qkxvxfDA
「はぁ〜、今日も完璧に雲川さんにやり込められてしまいました……」
「五和のそのチャレンジスピリッツには脱帽ものだがそろそろ諦めた方がいいんだぞー。雲川にとっては誰でもちょろい相手だからなー」

 その頃、他の中学高校と違って今日が休みでは無かった繚乱家政女学校の講師の五和と生徒の舞夏は歩いていた。
 会話の大まかな内容は繚乱きっての才女でもある雲川鞠亜に五和が講師としての威厳を示す為に挑んで敗北、というもの。
 落ち込んでいる五和を微妙に励ましている舞夏の構図は微笑ましいものがある、2人がメイド姿というのもポイントだろう。

「舞夏さんは雲川さんとお友達ですよね? 何かこう年上の威光を示せるような」
「無いぞー♪ 雲川に弄ばれて授業が終わるお決まりのパターン突入だなー」
「即答ですかっ! はぁ、1度でいいから雲川さんを……あれ? 女教皇様じゃないですか」
「おや、五和に土御門の妹さんですか。五和、堕天使メイドを止めたようで何よりです」

 メイド2人の前に現れたのはオルソラ&アンジェレネを探していた神裂だった。
 実は繚乱に勤め始めた当初、五和は堕天使メイドだったのだが神裂自らの折檻の末に普通のメイド姿へと落ち着いたのだ。
 神裂は五和にオルソラ&アンジェレネの件を報告して別れようと思ったのだが、

「……あ、あの〜女教皇様。どうして私たちをじっと見てるんでしょうか?」
「いえ、飾利が居ないGWでやろうとしていることの選択肢の一つと思いまして。では私はこれで失礼します」

 2人のメイド姿を見て何かを思案した後で改めてオルソラ&アンジェレネ探しを再開させた。
 神裂と別れた五和と舞夏はやることも無かったので暇つぶしがてら、適当ではあるがオルソラ&アンジェレネを探すのだった。

――――――――――

「ふぇー、学園都市にこんないい店があるなんて意外ー。ミサカちょっとだけ第一位のセンス見直しちゃった♪」
「がっはっはっはっ! 初めての嬢ちゃんに褒められるたぁ光栄だねぇ! モヤシ坊主が小っこい嬢ちゃん以外の子を連れてくるたぁ思わなかったがなぁ!」
「るせェ……。つーかテメェ店長だろうが、こンな所で油売ってねェで仕事に戻れ」

 ゆっくりしてけよぉ! そう言い残して『喰わせ殺し』の店長が去って行くのを見送った一方通行と美雷。
 2人は今、遅めの昼食を摂っている所で一方通行が最初に取って来た料理をまだ食べてる中、美雷は第3ラウンド突入した所だった。
 一方通行が美雷の食欲に呆れながら料理をつまんでいると、取り皿大盛りに料理を積んだ美雷が帰って来た。

「またテメェはそンなに取りやがって……。アッチでまともなメシ食わせてもらってねェとか言わねェよな?」
「ぜーんぜん♪ 高級料理ばっかり食べてるよ。でもここに同レベルの料理があったことにミサカ驚いてるけどね」
「じゃあ何でそンなに張り切ってンだァ?」
「騎士団長のジジイが口うるさっくてさー、マナーがどうとか淑女ならどうとか。だから伸び伸びと食べるのミサカ久々なんだー」

 第二王女キャーリサの義娘になった美雷のことを思っての騎士団長の行動に納得できた一方通行だがその反面、美雷にマナーとか似合わなさ過ぎとか思っていた。
 騎士団長に少しだけ同情しつつ、一方通行はこの後でそろそろ打ち止めを迎えに行こうとか考えていた。

522ё:2011/08/26(金) 21:22:37 ID:qkxvxfDA
「ステイルはイギリスに行っちゃったしスフィンクスはここ数日見かけないし一気に暇になったんだよ……」

 こちらはステイルを見送りに行ってイギリス清教学園都市支部前まで戻って来たインデックス、昼食は空港で済ませている。
 ステイルが居ない影響なのか、上条たちと遊ぶという選択肢が思い浮かばなかったインデックスが久しぶりに祈りを捧げようとした所、

「くんくん……寄宿舎の食堂からおいしい匂いがしてるんだよ。私をのけ者にして美味しいものを食べてるなんて許せないんだよ!」

 寄宿舎食堂から漂ってきた匂いを察知し、いつもの食いしん坊に戻ったインデックスがダッシュで寄宿舎へ突入、わき目も振らずに食堂へと入った。

「どうだったアンジェレネちゃん、俺の作った苺のミルフィーユは?」
「とっても美味しかったです! 井ノ原さんには私のワガママに付き合ってもらってありがとうございま」
「あーっ! アンジェレネばっかりずるいんだよ! 私にもおいしいものを要求するからね!」

 チョコラータ・コン・パンナを作った後もアンジェレネのリクエストに応えてスイーツを作っていた真夜、なかなか充実した時間を過ごせたとか思っていた。
 でもそろそろ真昼と茜川(+上条たち)と合流したかったのでそろそろここを出ようとした所に運悪くインデックスが登場。
 結局、インデックスのリクエストにも応えることになってしまい、真夜が尾行組と合流出来るのが先延ばしになってしまう。

――――――――――

 その頃の尾行組はレッサーの件以降、これ以上怪しまれることは出来ないので本当に見守るだけになってしまった。
 凍りついたレッサーを転がしながら移動する尾行組は順調にデートしてる吹寄と情報屋を見て和んでいたりする。

「いやー、実に初々しい。俺と美琴にもあんな時期がありました。でもドキドキは今でも継続中だったりするわけで」
「もー当麻ったら♪」

 いちゃつくなら他所でやれ! 尾行中の上琴がイチャイチャしていることに気付いた残りの尾行組は揃って同じ事を思っていた。
 時刻は午後4時前、事前に2人が最後に向かう場所を遊園地と突き止めていた土御門が行動に出る。

「さて、オレはちょっくら行ってくるぜい。最後の後押しってのをやってくる」
「最後の後押しって?」
「それは見てのお楽しみだにゃー。あの2人の先回りしなくちゃいかんから皆はゆっくり来てくれていいぜよ」

 土御門がダッシュで移動したので上条たちも土御門を見失わないように移動を開始する。
 その間に土御門は移動しながら変装するという荒技をしながらも吹寄と情報屋の先回りに成功、事前に用意していた路上のテーブルの前に座った。

「あの姿。もしかして」
「間違いなく易者だね。なるほど、つちみかどもいい手を考える」

 土御門の後押し、それは易者に変装して吹寄と情報屋を占うというもの。
 しかし土御門は陰陽師とはいえ占いは魔術使用となってしまうので占いの内容は全部嘘の土御門のシナリオ。
 易者を装って吹寄と情報屋を呼び止めた土御門の完璧なペテンが今ここに披露される。

523±:2011/08/27(土) 08:34:33 ID:WUHNnOGY
「ちょっとそこの2人」
「………占い師?」
「何かあたしたちに用でもありますか?」
「いや、ちょっと珍しいなと思ってのう。まあ立ち話もなんじゃから座りなされ」
「あ、わざわざどうも」
「……ありがとうございます」

 どことなく古臭い口調で話しかける土御門。
 得意の話術で上手いこと2人を座らせ話し始めた。

「お主らを呼び止めたのは他でもない。今時のカップルでは珍しく赤い糸で結ばれているのが見えたからじゃ」
「「あっ、赤い糸ぉおぉ!!!!!??」」
「まあ、最近は増えてきたがのう。ウニ頭の男しかり、青髪の男しかり、白髪モヤシしかり」
「「(アイツ等の事か!!)」」
「ワシも老い先短い。だからそういうカップルを見つけると声をかけずにはいられないんじゃ。最近の若者は些細な事で別れるからのう」
「「……………」」

 この科学の街なら普通信じられない占い。
 しかしそれに最もらしい理由をつける事で土御門は紫木と吹寄に信じ込ませた。

「まあ、お主らみたいないいカップルが別れる事はないだろうがのう。いらぬお節介じゃったか?」
「いえ……ありがとうございます」

 そういって頭を下げて立ち去っていく2人。
 2人が完全に見えなくなったのを確認してから土御門は変装を解き一息ついた。

(まあ、ざっとこんなもんだぜい)
「「土御門ぉー(ツッチィー)!!!」」
「うわっ!!カミやん!?青ピ!?どうしたぜい?」
「ついさっき言ったこと本当か!?俺と美琴は赤い糸で繋がれてるって!」
「僕と黒子はんも!?」
「おっ、俺はそう思ってるだけだにゃー!確証はないぜい」
「まあ、もとより俺は美琴一筋だけどな!」
「僕も黒子はん一筋やでー!」
「………ノロけはいいけど、尾行はどうなってるんだにゃー?」
「美琴と滝壺、それに姫神が続けてるぞ」
「まあ、そろそろ追いつかないといけないから行くでー!」

 そう行ってさっさと行ってしまう上条と青ピ。
 残された土御門は立ち上がって追いかけようとすると背後に白雪がいるのに気付いた。

「……月夜?」
「ねえ、元春。私たちにもあるよね、赤い糸」
「……………当たり前だぜい」

 そういって土御門は白雪の手をとり先に行った2人を追いかけはじめた。

――――――――――

 2人のデートも終盤。
 場所は上琴の初デート場所でもある遊園地だった。

524ё:2011/08/28(日) 19:54:09 ID:oKSYwMhw
『じゃ、じゃあ入ろうか』
『え、ええ。ゆ、紫木、その……ほら』
『……吹寄? えっと、この差し出された手はうわわっ!』
『か、勘違いしないでよ! あたしはただ貴様がはぐれないようにと思ってだな……さっさと来い!』

 盗聴器からの会話を聞きながら吹寄が情報屋の手を握って引っ張って入園して行くのを尾行組は微笑ましく見ていた。
 デートしている2人が遠くなったのを確認した土御門は他の皆に指示を送ろうとしたが、

「これが学園都市の遊園地ですか、きっと凄いハイテクな乗り物ばかりなんでしょうね! さあ楽しみますよーっ!」
「こらレッサー! 自分勝手に突っ走るんじゃねぇ! 俺も一緒に楽しむんだからよ!」
「ちょ、ちょっとレッサーに真昼ちゃん! そんなにテンション高いと2人に見つかっちゃうよ! ええい、久々だけどとりゃー!」
「「うわっ! ぎゃんっ!!」」

 遊園地を見てテンションが上がって遊ぶ気満々の氷付けから解放されたレッサーと真昼に水を刺されてしまうものの、白雪が足元に氷を張って滑らせて事なきを得る。
 滑って転んだ(受身は取っている)2人に呆れながらも土御門は上琴に指示を出す。

「んじゃカミやんと美琴ちゃん、今日のところはご苦労様。後はオレ達に任せて2人仲良くこの遊園地でデートでもするといいにゃー♪」
「土御門……ありがとな! 吹寄と紫木のこと、頼んだぜ。じゃあ行こうぜ美琴」
「うんっ♪」

 そして上琴はお互いに腕を絡ませながら吹寄と情報屋の2人とは比べ物にならない程のラブラブオーラを撒き散らし、遊園地へと入園した。
 上琴を追いかけようとしたレッサーを絞め技で落とした土御門に白雪が尋ねる、彼氏の手際に少し引きながら。

「元春、上条くん達を自由にさせていいの? 美琴ちゃんならまだしも上条くんが吹寄さん達に会ったらボロが出るかもしれないよ」
「なーに心配無用だぜい。カミやん達は吹寄達には顔を見られていない。園内で会ってもデートに偶然出くわしたと思う程度だにゃー。それに」
「かみじょうもみさかも多分こっちのことは忘れてデートを楽しんでると思う。だからバレないしかみじょう達の雰囲気にふきよせとゆかりきに中てられれば」
「吹寄さんと紫木くんはより一層。気持ちを近づけることが出来る。そうゆうことでしょ? 土御門くん」

 上琴をリリースした理由の大半を滝壺と姫神に話されて少し拗ねた土御門だが、特に文句を言うことはしなかった。
 そこへいつの間にか集団から離れていたオルソラが全員分のチケットを購入して戻って来たがその行動が土御門に不幸をもたらす。

「さあさあ皆さん、私たちも中に入るのでございます。それと土御門さん、チケットのお支払いをお願いしますわ」
「何となく予想は付いてたものの釈然としないぜい……。青ピ! お前さんもチケット代払うんだにゃー。同じ男としてな」
「つっちーひどっ! 男はボクらだけや無いで、井ノ原あブフォッ! うぎゃーっ! ……ほ、ほんばにずびばぜんでじだ……」

 正月の件もあって予測はしていたもののやっぱり納得が出来ない土御門は青ピを巻き込んで入場券の支払いを済ませ、尾行組を伴って入園するのだった。
 ちなみに青ピは真昼を男扱いしたことで本人からのアッパーと茜川の音の衝撃波による制裁で気絶、レッサーに嫌々引き摺られながら入園する羽目に。

「ふぅ、これだけ探しても見つからないとはあの2人はどこで油を売ってるのでしょう? 遊園地……アンジェレネが好みそうな場所ですね。念の為に探してみましょう」

 少しして神裂がオルソラとアンジェレネが居る可能性を考えて、悩みはしたものの遊園地へと入園することにした。

525ё:2011/08/28(日) 19:59:46 ID:oKSYwMhw
「はぁ〜、○○様は今頃何をしておいでなのでしょうか? 何かこう、やる気が全く起きなぎゃんっ!」
「黒子ちゃん、愚痴をこぼしながら風紀委員の仕事しちゃ駄目でしょ。もっと真面目にやらないと、ね?」
「りょ、了解ですわ浦上様……」

 青ピが気絶してることなど夢にも思わない黒子は初春の代わりに彼女のパートナーを務めている浦上と一緒に、風紀委員の仕事に従事していた。
 時折、黒子を叱咤しながらも真面目に仕事をこなす浦上を見て固法はちょっと感動していた。

(これよ、これこそ風紀委員の仕事の雰囲気よ! 初春さんには悪いけど絹旗さんが出てくると風紀委員というよりも別の何かって思われるものね……)

 固法は2週間程度とはいえ初春が絹旗を連れてくるようになる前の風紀委員のやり方に戻ることに妙な充足感を覚えるのだった。
 まあ、絹旗が初春の手伝いと称して風紀委員の仕事をすれば病院のお世話になる人間が激増するから当然なのかもしれない。

――――――――――

(ネットの噂だとここの遊園地の観覧車に乗って一番上に行った時に告白すると必ず結ばれるってあった……絶対に決めてみせる!)

 遊園地に入園した紫木は最後に観覧車に乗って告白することを決意しており、それまでの間はひたすら吹寄の好きなようにさせると決めていた。
 しかしその選択が紫木自身を苦しめることになってしまう。

「よし紫木、まずは小手調べであれに乗るわよ」
「あ、ああ……え゛? スーパーロングマッハコースター……」
「ん? どうした紫木、顔色が悪いぞ。あたしはこの遊園地の絶叫マシーンを制覇するつもりなんだが嫌だったら」
「だ、大丈夫だ。俺なら平気だからさ……あはは(告白する前に心停止で死ぬかもしれない、俺……)」

 そう、情報屋こと紫木友は絶叫系の乗り物が大の苦手で吹寄の絶叫マシーン制覇もしたくは無いのだが彼も男の子、好きな女の子の前ではカッコつけたいのだ。
 かくして紫木の生死を賭けた遊園地デートが幕を開ける。

――――――――――

 その様子を眺めていた尾行組、盗聴器からの会話で紫木が明らかに怖がっているのを察知して心配していた。

「情報屋の奴、絶叫マシーンが苦手みたいやね。つっちー、フォローせんでええの?」
「駄目だな。これは紫木の心の問題だ、オレらにはどうすることも出来んですたい」
「こればっかりは紫木君の頑張りに期待するしかなさそうだね〜。……真昼ちゃんにレッサーちゃん、ウズウズする気持ちは分かるけどここは我慢してね」

 茜川の言葉通り、今のメンツでは情報屋の吹寄への想いの強さに賭けることしか出来ない土御門だった。

「ようやく見つけましたよオルソラ。こんな所で遊んで……土御門、それに皆さん。こんな所で何を?」

 そこに後から入園してきた神裂が声をかけた、土御門達が居ることに驚きつつも全員が一度は会ったことがある点を幸運と思って。

526■■■■:2011/09/10(土) 01:27:57 ID:cdR7C6jw


527■■■■:2011/09/13(火) 11:01:32 ID:f2L18nTo
もう潮時だね

528ё:2011/09/13(火) 20:35:55 ID:NrdibdpU
……書くのを止めたわけではなく、連続で投下に気後れしてるだけです。
私以外の書き手の±さんが来られない今、書いてるのが私だけという現状が……。

新しい書き手さんが現れて欲しいものですが、とりあえず明日あたりにでも投下しようかと思います。

529:2011/09/13(火) 21:43:21 ID:nMPgwydI
ёさんは私が外伝に投下した裏話、どう思います?
続き投稿するのはやっぱりダメでしょうか?

530■■■■:2011/09/13(火) 22:02:16 ID:f2L18nTo
正直言って新しい書き手を求めるのは無理かと。

この現状を見て私は投下する気にならない。

リレースレって大変なんですよね。例えば、レス借りますってな感じの短編ネタスレだったら考えたけど。

531■■■■:2011/09/13(火) 22:59:54 ID:FFbU9/kw
>>529
オイ★さンよぉ
もうこっちにはこないンじゃなかったのかァー?

532:2011/09/13(火) 23:01:19 ID:nMPgwydI
あり?雑談ならOKかと。
あと、どうしても書き手さんの意見が欲しかったんです。
また、皆さんの妨害にならないかと……

533■■■■:2011/09/14(水) 00:30:31 ID:iStLQ3us
>>529
★氏それは外伝スレのレス番368の事?もしその事だったら外伝スレで問うべきじゃない?
あとご指名で問うのは非常にKYだと思うのだが?

「外伝スレなら好きにすればいいんじゃない?」

多分、このように思ってるじゃない?俺も思ってるし。この板自体住民も少ないし、感想等欲しいと思ってるなら期待しない事。

534:2011/09/14(水) 00:42:26 ID:0032Ow4w
ええっと…好きにしていいなら、あっちにて好きに投下させてもらいますはい。

535■■■■:2011/09/14(水) 00:49:07 ID:iStLQ3us
>>534
好きにすりゃいいと思ってるのは俺なんで他の人は知らんよ?
あとこっちを巻き込むな。

536■■■■:2011/09/14(水) 10:50:24 ID:.BtPbhcU
デルタフォースの日常ってタイトルは名ばかりで日常的な話があんまりないなぁ…。

まとめサイトで読んで参加したいと思ったんだが、話がもうついていけないのが本音。
でもリレーSSの中では続いてる方なのかな?

537:2011/09/14(水) 10:51:55 ID:0032Ow4w
ついていけないって具体的には、
これまでの話を読むのが疲れるって意味で?

538■■■■:2011/09/14(水) 18:38:24 ID:YwQBdqpE
そりゃリレーSSにこれまでの展開を把握せず全オリキャラの性格等を理解せずに途中参加するのは不可能だし(古参に迷惑)
けど連載が長く続けば、余程興味がないと長大化したログを追う気力も起きないなんて普通でしょ
結果新しい書き手は現れず、古参の書き手が頑張るしかない
一度どんな形であれゴールを迎え、設定諸々をリセットして再スタートとか手を打たない限りは現状のままだと思われ

539ё:2011/09/14(水) 20:24:51 ID:aTDjPk.U
……投下、ちょっと見送らせていただきます。

他の皆様の意見を考慮してから投下するつもりです。

540■■■■:2011/09/14(水) 20:47:47 ID:g1ItBrZ6
オリキャラ出した時点でこういう展開になるのは予想出来た筈だが

541531:2011/09/14(水) 21:04:46 ID:ghElZOgs
だから原作に登場するキャラで話を進めたほうがいいと小一時(ry

542:2011/09/14(水) 22:26:10 ID:0032Ow4w
いやもうほんとスミマセン。
ひとまずのゴールっていうと、夏の『戦争』辺りでしょうか?

543:2011/09/14(水) 22:26:41 ID:0032Ow4w
或いは、現在2年の上条クラスの卒業とか?

544■■■■:2011/09/15(木) 02:35:50 ID:CqUUqaK2
>>542>>543
ゴールせんでも普通に打ち切りでいいんじゃね
だらだら続けても今までと何も変わらんし

545:2011/09/15(木) 09:51:01 ID:zY09WBWw
上条「俺達の日常(闘い)は」
一方「これからだァ!」

ご愛読ありがとうございました!
ええっと…次が思いつかん。何を楽しみにすればいいんだっけ?
まあ、こんな感じ?

546:2011/09/15(木) 09:55:09 ID:zY09WBWw
ちなみに始まったのは
2008,5,14だから3年間は続いていたことになりますねはい。

547■■■■:2011/09/15(木) 18:48:24 ID:i8c2kNIA
別にアンタが終わらせる必要は全く無いけどな。
しばらく放置しておけばいいんじゃね?
その間に流れも変わるかもしれんし。

548§:2011/09/17(土) 03:44:23 ID:vCFrtf1o
長い間来てなかったけど終わりそうなの?

549:2011/09/17(土) 10:45:10 ID:OhQ0EbF2

続かないといったほうがいい。

550■■■■:2011/09/17(土) 12:14:13 ID:zSiZSHCo
>>549
散々掻き回しておいて何を言っている
元気になったなお前

551■■■■:2011/09/17(土) 12:49:52 ID:5LyL9/52
>>549
だからさァもう書き込みしないって言っていたよなァ
いつまでいるつもりなンですかねェ

552■■■■:2011/09/17(土) 18:31:39 ID:kzq/kBiI
読み手としては楽しめているので、これで終わりというと寂しいですね

新しい書き手さんは気長に待ちつつ、続けて貰えると嬉しいです

553■■■■:2011/09/18(日) 23:49:17 ID:YM2FBV4c
このSS面白いから終わってほしくない

>>95 >>96 >>98 >>99 >>124 >>127 >>144 >>149
>>168 >>193 >>201 >>239 >>242 >>260 >>261 >>262
>>263 >>274 >>275 >>276 >>278 >>297 >>310 >>311
>>312 >>316 >>317 >>334 >>359 >>366 >>367 >>383
>>384 >>390 >>394 
をなかったことにして

>>209 >>217 >>328 >>339
を訂正すれば元に戻れると思う

数字ばっかりだけど言いたいことが伝わっているとありがたい

554■■■■:2011/09/19(月) 01:48:42 ID:LfgZOf.o
わざわざ乙wwwww

555■■■■:2011/09/19(月) 08:20:29 ID:Ea8vDJoU
簡単に言うがまとめ編集者の苦労を考えろ
>>553
お前★か?乙乙www
まとめの訂正お前がやるか?
返答よろ

556ψ:2011/09/19(月) 09:07:12 ID:gn6jpy5s
……来ないうちにこんなことになっているとは。

やっぱり、球技大会のが原因なのかな?

俺としてもこのスレが終わって欲しくないですね。 このスレは俺にとって小説を書くきっかけになりましたし。

とりあえず、今の問題は書き手ということですね。
参加したいけど、それが出来ない

557ψ:2011/09/19(月) 09:09:18 ID:gn6jpy5s
すみません。途中で投稿しまったorz

とりあえず書き手をどうにかしてふやさない

558ψ:2011/09/19(月) 09:23:14 ID:gn6jpy5s
もうやだ…… スマホで書くのは今日でやめよううん。

とりあえず書き手をどうにかして増やさないといけませんね。

まぁ、書き手になるのは個人の事なので、やはり書いてくれる人を志願してくれれば良いのですけどね。

一応これだけは言っておくけど、続けて欲しいのなら、自分から書いていった方が良いのではないでしょうか?
まぁ、俺は書きたいけど書けないというのが現状ですし……
とまぁ、どうなるかは読み專に掛かっていると思いますので。 俺も含めてですがww

それでは。

559:2011/09/19(月) 11:52:43 ID:6TDgko9Q
その場その場でだらだら続けるんじゃなくて、
前もって誰かが大筋(プロット)を考案して、基本的にそれに沿うようにするか、
普通のSSスレみたいに各々の人が最初から最後まで自分で作ったSSを投下するというスタイルにするとか(互いに齟齬がなければ、2つ以上の物語が同時並列しているのもOK)?

後者だと如何にも「日常」っぽくなるけれども、リレー小説と呼べなくなりそう……

560:2011/09/24(土) 23:37:54 ID:EXKrZaN2
思いつかないこともないんだけど、続き書きこんでいい?

561:2011/09/25(日) 00:12:04 ID:kKWu1TUc
…すいません。やっぱりやめます。

562■■■■:2011/09/25(日) 09:12:48 ID:BZCmLXXg
江本海馬

563:2011/09/25(日) 13:33:27 ID:dERwY8hY
その心は?

564■■■■:2011/09/25(日) 23:48:58 ID:BZCmLXXg
★悪かったな、温泉ツーリングに行ってて遅くなった。

それはさておき、このキーワードでググってくれたかな?そんな事はどうでもいいか…
これはあるSSに登場したオリジナルキャラだ。しかも作者は痛々しく黒歴史(ブラック・ヒストリー)とも言われている。
気が付いたのだが、黒歴史という点で共通しているね?
ただ、この作者は身を引いた点が違う。

はっきり言う。お前がいるだけで投下は止まる。現状を考えると書き手が増えるとは思えん。禁書はただでさえキャラが多いのに、オリジナルキャラが乱立しちゃ収集が着かないだろう。

さらに投下していい?辞めます?

く う き よ め よ

流行りで言えば

詠 矢 空 希 か?

お前はリレースレには向いてないよ?理由はわかるだろう?

あとは、自分でスレを立てて1人で黙々とやればいいさ。好きなだけ『オレ無双』すればいい。

これだけは言っておくよ。デルタフォーススレ気に入ってたんだよな…バレンタインイベント〜打ち止め入学あたりまでは。
少し離れていたら見知らぬオリジナルキャラがまぁ(笑)

★…ぶち壊してくれてありがとう。

565:2011/09/25(日) 23:58:49 ID:QY6O8Cvs
一本取られました。

566:2011/09/26(月) 00:05:38 ID:bUOy.lsg
ちなみに>>560で投下しかけたのは、
打ち止めの学校に引き取られた心理掌握の場面ですが、このスレの流れに確かに合わないですね。
どうも脇道や裏話みたいなことばっかり思い浮かんじゃって……
外伝の方に投下させてもらいます。

567■■■■:2011/09/26(月) 03:06:07 ID:rkWJXz4U
★さんよぉ
お前がなに書くつもりだったかなんて興味ねぇんだよ
てか、自分が潰したくせによく来れるよな
おかしいと思わないの?
頭だいじょうぶ?

568■■■■:2011/09/26(月) 03:07:36 ID:rkWJXz4U
★さんよぉ
お前がなに書くつもりだったかなんて興味ねぇんだよ
てか、自分が潰したくせによく来れるよな
おかしいと思わないの?
頭だいじょうぶ?

569■■■■:2011/09/26(月) 08:35:11 ID:dnH9AxjM
数年ぶりに覗いてみたらなんというカオスに…
長文とオリキャラ導入は新参が入り難いべ

570■■■■:2011/09/27(火) 00:06:48 ID:s1jLyiMU
正直、オリキャラのキャラクター像を把握しなきゃ書けない。
でも、オリキャラ多すぎるし、ログは長すぎる。
しかし、その長いログを熟読しなきゃキャラクター像は掴めない。

そんなんじゃ書き手は集まらないでしょう。

個人的意見だけど、3バカが毎日あれこれバカやるのが3バカの日常だと思ってるんですよ。
上条さんの夏休みのような非日常なる前の日常のようなものを想像してたんだけどなぁ…
なんか言いたいこと上手く書けないや。
好きなオリキャラもいるけど、いっそのことリセットしたほうが良さそうだと思います。

571■■■■:2011/09/27(火) 01:30:29 ID:svl26gqU
そもそも超能力者を5人も有して、主人公になりうる人物3人が皆通っている学校の日常が
「普通」の訳ないよな。

572■■■■:2011/09/27(火) 03:07:38 ID:ZnWBcf0E
>>570
「漂流教室」みたいな大地震か、過去を変えようとする大規模魔術によって、
上条さん達がこのシリーズが始まったときにタイムスリップしてしまい、
そのとき以後のキオクが丸ごと失われてしまい、
バカップルが誕生した合宿が何らかの手違いで行われなかったために
歴史が変わってく……みたいなの?

573■■■■:2011/09/28(水) 01:02:26 ID:RrEU94PQ
上琴がくっついた時は嬉しかったなぁ…
とりあえず、もう新たにリレー作りませんかね?
このシリーズを続けたい人はこっちで続ければいいし、リセット希望の人は新しい方でやればいいし。
まぁシリーズの名前は変えざるを得ないけど、あれこれ考えるならいっそ両方やればいいのでは?

と、少々でしゃばってしまいましたが、如何でしょうか?
まぁ、リレーに参加していない私が言っても仕方ないのですがorz

574■■■■:2011/09/28(水) 10:10:12 ID:tqNBBwBo
>>572の勢いで作ったネタ。
無視してくれてかまいません。

575■■■■:2011/09/28(水) 10:11:32 ID:tqNBBwBo
・素粒子研究所

「間違いない!ニュートリノは光より速い!この発見を利用すれば、もはや
タイムマシンも夢ではないぞ!」
「続いてはこの量でもっと大規模な実験を!」


数十分後
「グワアアアアア!な!何だ!周囲が歪む〜!」
「まっまさか!これは我々の方がタイ………」


 こうしてこの瞬間、学園都市のある研究所の実験により、
世界は一度滅亡した。






「…にゃー。……Zzzzz」

男子A「俺・・・、実は舞夏ちゃんのことがだいすきでさー 」

ガバッ! 
ここで土御門の目が覚める。
が,はやくも生徒の話題は変わっていた。

「うにゃ?何か壮大な夢でも見ていた気が……」

 ぼんやりした頭で夢のことを考えて、思わずその場の男子の別の話題に加わり損ねた土御門。
 そんな彼の前では、早くも上条当麻がクラスの全勢力によりフルボッコにされるといういつも通りの日常が繰り広げられていた。

「にゃー、月夜、あいつらまとめて凍らせて……月夜?」
「え?それって私のこと土御門君?無理だよ私の能力じゃ。」
「あ?あっれー?なーんか……何でお前のこと名前で呼んじまったんだ?さっきまで見た夢でも関係してるのかにゃー?」
「どんな夢だったの?」
「……よく覚えてないぜい。頭が未だフラフラで思いだせないしよ。」
「そう。ならきっときれいなお月さまが出てた一五夜の夢でも見たんだよ。」
「そ、そうかもしれないぜい。」

 あと、何でせいぜい吹雪を巻き起こす位の能力しか持たない月夜に、目の前の戦場を無理やりおさめさせることなんか期待したんだろう、何て苦笑しつつ、土御門は
なんとなく戦場(そこ)に声をかける。

「今度は一体何が原因だにゃー?」

 ピタ。
 その途端、それまでの喧騒が水を打ったように静まり返り、考えてみれば
そう大したことない理由で争っていたことを皆が思い知る。
 そしてその途端授業の予鈴が鳴り。

「はーい、それじゃあ朝のHRを始めるのですよー、皆さん席についてくださーい。」

 担任教師の到着で、予定通りに一日が始まり。
 そして歴史が変わりだす。






「うーん………初秋の頃にタイムスリップしてしまったようだな我々は。」
 20名ほどのとある研究員たちは、とある素粒子研究所で皆どうすべきか話しあっていた。
「今のデータ、取れたかね?」
「所長、この過去の世界では未来の研究結果なんてありませんよ。」
「チックショー、せっかく世紀の大発見だったっていうのに………」
「あきらめるな、ニュートリノが高速を超えることだけは分かったんだ。ただ………
加減にはもっと最新の注意を払おう。」

576■■■■:2011/09/28(水) 15:11:52 ID:xWCMa/4M
・その日の放課後、職員室

子萌「やれやれ、今日は居残りも無く、職員会議に遅れなくてよかったですよ。」
校長「ええ子萌先生、あなたのクラスも合宿に参加するんですから、担任の意見を是非お聞きしたい。」
子萌「どれどれ〜………」

 合宿の計画表を見て、沈黙する月詠子萌。
 始めは気にしなかった教師陣も、長くなるその沈黙に耐えかねたように切り出した。

教頭「あの、子萌先生、何か問題が……」
子萌「こ、これって……決定ですか?」
教頭「い、いえ、さっきも仰ったように、一応担任の意見を聞いてから………」
子萌「じ、実はですねえ、先生はついこの前、教師としての仕事で偶然、
 常磐台の教師と話すことになりまして。」
教師A「そ、それで…?」
子萌「その常磐台の修学旅行先も、この温泉なのですよー」

 担任からのその情報に、場の空気が一変する。

教師B「そ、それは…ちょっと……」
校長「うーむ、確かに……」
教頭「エリート校との鉢合わせに、もしわが校が迂闊に恥をさらすようなことがあれば……」
教師A「しかも常磐台といったら超お嬢様学校、場合によっては我々よりもそういった礼儀といってものに敏感なはず…」
教師B「お金持ちのお嬢様達の感覚からしたら、私達の学校や生徒がとんでもなく貧相で野蛮に見えてしまうかも……」
教師C「言っちゃあなんですが、その中でも子萌先生のクラスの生徒は何と言うか、元気がいいのは分かりますが……特に男子達のはっちゃけぶりが……女子高生たち相手にはちょっと……」
子萌「はい〜……」(それに、女子高と鉢合わせとなると、上条ちゃんのフラグ体質やらそれに感化された他の男子達が……はう〜上条ちゃん、どこまであなたはこうなのですか〜)

 本人が聞いたら理不尽極まりなさそうな苦言を呈しつつ、まあ、それでも今回は防げそうで何よりと気を取り直した子萌先生は、新たな方向を示唆することにした。

子萌「な、なら温泉はやめて、せっかくなので北……東北とかどうでしょう?
 本当なら夏がいいのでしょうけれど、あっちも本格的に寒くなる前でしょうし……」
校長「おお、それはいいのかもしれませんな。」
教頭「農業生活でもさせれば勉強になりますし。」

 皆が賛同しかけたとき、男性教師Aがからかい半分に尋ねた。

「そこもまた誰かと鉢合わせになるんじゃないんですかぁ?」

 すると女性教師Bが手を上げた。

「あのー、実は柵川中学の合宿が……」

 しかし、男女共学であることと、上条達の高校とは同程度のランクであること、
 むしろ他校との交流の機会が増えるということで概ね万場一致の了解を得るに至った。
 かくして上条の高校の合宿先は、東北の農業体験に決定した。
 一方却下された温泉の方では、『必要悪の教会』と常磐台の鉢合わせが、変な騒動を巻き起こすこととなるのだが、それは別の話。

校長「さて、次に明日来る転校生のことですが……」

577■■■■:2011/09/28(水) 21:36:38 ID:dq2CKUpE
ちょっとこの流れに乗っかって。
止まってる本筋の方は10月に入ってから地道に再開させます、軌道修正しながら。

その日の放課後、帰宅途中の上条当麻

(……おかしい。何で気付いたら去年の秋頃になってんだ? こうなる前に妙な感覚に襲われたのは覚えてるんだが)

 幸か不幸か【御使堕し】の時と同じとはいかなくとも記憶だけはしっかりと残っている上条。
 周囲の反応から異質なのは明らかに自分だと理解している上条は学校では下手な事を口にしなかった。

(となると美琴とのラブラブ生活さようなら、おかえりなさいインデックスとの共同生活。…………超不幸だーーーーーーーーーっ!)
(けどもしかしたら俺みたいに記憶が残ってる奴が居るかもしれねぇな。土御門がアウトだったのは痛かったけどクヨクヨしててもしゃあない、頑張るとすっか)

 【幻想殺し】が宿った右手をじっと見ながら上条は前向きに動き出すことにした。
 しかし彼は知らない、美琴と出逢って今の自分がどれだけ不幸なのかということを。

同じく放課後、教室の井ノ原真夜

 目を瞑って自分の能力の数値が100に戻ってることを1人教室で確認している真夜。
 この当時の彼ならパニックでおかしくなっているのだが、【瞬間超人】で強化していたお陰で記憶だけ無事なのでいたって平静である。

「能力だけじゃなくて身体の方も戻ってる、か。タイムスリップしたみたいだから当然といえば当然かな」
「もしかしたら俺みたいな境遇の人間が居るかもしれない。ゆっくり探すとする……のはいいんだけど」

 真夜が思い悩んだこと、それはポリアモリーで付き合っていた真昼と茜川のこと。
 タイムスリップする前なら今のままでいいと考えてはいたが、今の現状を思い返すとどうしたものかと悩むのだった。

夕方、風紀委員第一七七支部の初春飾利

 仕事をしながらも初春が考えていること、それは精神のみタイムスリップしている今の状況だった。
 彼女もまた前述の2人同様に記憶が消えることは無く精神のタイムスリップを果たしている。

「う、初春? 今日のあんたちょっと変だよ。急にボーっとしたかと思ったら顔つきが何ていうかその、ちょっと大人びたというか……」
「大丈夫ですよ、る……佐天さん。私なら平気ですから(きっと火織お姉ちゃんが作ってくれた花飾りの護符のお陰だろうけど……寂しいですね)」

 初春の記憶が無事な理由、それは神裂が作ってくれた花に見立てた主に脳を護る護符の力によるものだった。
 上琴、佐天と絹旗、神裂、そして多くの絆を喪ったことを寂しく思った後で初春は状況把握と自分に出来ることを探し始める。

夕方、黄泉川のマンションの一方通行

「……チッ、胸糞悪ィ揺れだったぜ。しかも揺れが収まったと思ったらタイムスリップ……ふざけてやがる」

 タイプスリップにも誤差はあり一方通行が精神のタイプスリップを果たしたのはついさっきのこと。
 彼が記憶を残している理由は偶然にもその時、ベクトル操作を【反射】で設定していたお陰だったりする。

「この様子だと俺以外に記憶が無事な奴……上条はまず間違いねェ。他の奴らはどうにも分かンねェからとりあえず上条にあたるとすっか」
(……おそらく打ち止めとの関係もチャラだなァ。クソッ、上条じゃねェが不幸だって叫びたくなるぜェ……)

 一方通行は【幻想殺し】の力を、そして上条当麻という人間を信頼して上条を探しにマンションを飛び出した。

舞台は学園都市を離れてイギリス清教女子寮、神裂火織

「……何の悪夢ですか、これは。目が覚めたら女子寮……飾利が居ないじゃないですかっ! 私の大好きな可愛い妹の飾利がっ!」

 神裂の記憶が無事な理由、それはひとえに運である。
 初春が居ないことで冷静じゃない神裂は精神だけタイムスリップしたことに気付いていない。

「うっせえぞ神裂! 朝っぱらから喚いてんじゃないわよ!」
「シェリー! まさか貴女、飾利に何かしたわけじゃないですよね? 事と次第によっては」
「カザリ? 何言ってんだお前?」

 シェリーの言葉に疑問を持った神裂は考え出した、自分の今の状況について。

578:2011/09/28(水) 22:19:22 ID:qeF7UHsE
リセットし過ぎ!
整理するとえーっとこういうこと?

タイムスリップした理由:ニュートリノによるタイムスリップ研究の失敗(科学)

無事だった者達の理由
上条当麻:幻想殺し(これって「異能の力」なのかなあ?)
一方通行:ベクトル操作(何を反射したんだろう)
初春飾利:護符
神裂火織:運(?)
井ノ原真夜:?

納得がいく理由なのは飾利のみじゃねえか………

579:2011/09/28(水) 22:25:28 ID:qeF7UHsE
あと、本編の方でもこの場面で土御門が煽って上条リンチが始まったと考えると、(「全部カミやんが悪いんだにゃーっ!! 」 )
記憶を失っているはずのこの人が自覚しないうちに
歴史を変えるトリックスターになっちまってるじゃねえか。

580■■■■:2011/09/29(木) 00:05:00 ID:Oeljl.96


581:2011/09/29(木) 00:08:25 ID:irnSnP6o
すみません。引退宣言しましたが
このリセット展開に合いそうなのが思いつきました。
単なる戯言だと思ってなかったことにしてくれてかまいません。

582:2011/09/29(木) 00:10:28 ID:irnSnP6o
(時間は…去年の初秋!?タ、タイムスリップ!?ば、馬鹿な!どのような……そんな魔術、聞いたことが……ハ!?)

 そこで神裂が思い出したのは、あまり思い出したくないのだが、【御使堕ろし】という、
『不幸』により発動してしまった大規模魔術。
 あれによる影響は、体と心の入れ替わりという目茶目茶なものだったのだが、
土御門によると『儀式場』の状態によっては、風水のエキスパートである彼にすらも分からない術式が発動する可能性もあったという。
 もしかしたら……

(そ、そんな……じゃあ、またこの広い世界のどこかで、『術者』が『儀式場』探し………)

 外見ですぐ分かる【御使堕ろし】とは違い、今度は未来の記憶を持っている人物の捜索。
 まるで砂漠でダイヤを探すようなものだ。
 絶望に切羽詰まった神裂は、次の刹那、ドアの外の気配を感じると同時に、ようやく気付いた。
 侵入者によるもの以外、何一つ物音がしないことと、周囲の違和感。先ほどから周りがあまりに「変わらなさ過ぎて」いることに。
やがて女子寮のドアがキイ、と開き……

583:2011/09/29(木) 00:10:38 ID:irnSnP6o
数十分後、イギリスの日本人街

「ほう、ならばあなたの(義理の)妹の飾利さんも……」
「ええ!間違いありません!あの娘に渡した術式が役に立つとは!ああ!例え離れていても、私は飾利の役に…!」

 感極まって恍惚とした表情を浮かべる神裂を、綺麗な年増の女性が苦笑しながら優しく見守っていたが、やがて落ち着きを取り戻した神裂は、非常に真剣な面持ちでその女性に尋ねた。

「ところで神楽氏、これは魔術ですか?」

 その言葉に、神楽と呼ばれた女性は顔をしかめた。

「正直に言えば…科学…それも不慮であってほしいというのが私の見解ですね。」
「何故?」

 神楽と呼ばれた女性はそこではーっと息を突き、遠い所を見る目で言った。

「時間とは…現在の魔術でも触れることが許されない禁断(タブー)。神の領域……
 せいぜいできることといったら『予言』や『幻視』…それも、果たして当たるかどうか分からないような、その程度のもの。
 恐らく魔術、科学関わりなく、人が迂闊に手を出してはいけない宇宙の絶対的真理……時間の専門家である私ですら、できることといったらこの程度。」

 そう言って彼女は懐から取りだしたラットに手をかざすと、やがてそのラットが
みるみる小さく、幼くなり、やがて元の大きさの何分の一かという赤ん坊になったかと思うと、今度はみるみる大きく、やがて元の大きさを超え、動きが鈍くなった。
 ラットが完全に老化したと思ったらすぐ若返り、当所の若さを取り戻した。

「ごめんねボナフェテイーナ。見せしめのためとはいえ毎度毎度こんなことに使ってしまって。」

 文字通り実験動物(モルモット)にされたにも関わらず、ラットがよく懐いた様子で女性の懐に戻ると、女性は話を続けた。

「このように、物の時間を操ることと、あとは、時間を止めることくらい。今のように。」

 今。
 建宮が、五和が、浦上が、対馬が、諫早が、牛深が、香焼が、いつも通りの「日常」を送ったまま止まっている状態。
 「動き」を、「時間」を持つのが、ちゃぶ台で談笑している2人の女性のみという状態。
 神裂は、謙遜気味に言うこの女性の、現在の科学、魔術を以ってしても不可能とされている「時間」を操る力に底知れないものを感じつつも、
恐らくそのおかげでタイムスリップを逃れたのだろうといっていたこの時間のエキスパートの女性により、それまでの混乱状態とは段違いの心強さを感じた。
 神楽というらしき女性が立ち上がった。

「丁度いいじゃないですか。私と、貴方と、さっきまで私と話していた初春さんが大丈夫となれば、学園都市に行くことには何ら異議はありませんね。」
「ええ!予定が正しければ、この後数カ月もすれば学園都市に行く手はずになってありますし!」
「私は『本業』がありますのでこれで。『原因』を突きとめられることを心よりお祈りしてますよ。分かりましたら私にもお知らせください。」
「は、はい!本当に有難うございます!神楽玲於奈様!」

 ぺこぺこと頭を下げ続ける神裂を見て、女性、神楽は困ったように言った。

「あの、できれば私のことは誰にも、そう、飾利さんにも秘密でお願いできます?
 もしかしたら来年、貴方達と戦わなければなりませんから。ブレインの幹部、『ジャックポット』の一員として。」
「ええ!それはもう!」
「ふふ、信用していますよ。
 そうそう。私がここを出て帰る間、そう、10時間後位にはここの時間は動きますから。」

 そう言って帰りかけた女性は、ふと振り返って最後に言った。
 そして何気なくかけられたその言葉により、神裂は一気に絶望の底にたたき落とされる。

「ま。言っては何ですが、恐らくバック・トゥ・ザ・フューチャー(未来への機関)は無理でしょうね。過去にすらこのような『ズレ』が出始めているようでは。
 『原因』には興味はありますが……この『過去』の世界で生き続けることを早く受け入れた方がよろしいですよ。」

584■■■■:2011/09/29(木) 00:10:56 ID:Oeljl.96
あぁなんか間違って書き込んでしまった…orz
申し訳ない。

結局続けるのかね?
とりあえず、リレーの失敗するパターンは無意味にキャラを増やし過ぎる点だと思う。
原作キャラだからって出し過ぎるのも良くないんじゃなかろうか。

585:2011/09/29(木) 00:11:16 ID:irnSnP6o
神楽玲於奈(かぐられおな)

586:2011/09/29(木) 00:11:47 ID:irnSnP6o
ああ、じゃあこの展開やめときます。

587:2011/09/29(木) 01:29:45 ID:irnSnP6o
上条宅では、当麻がインデックスに追い詰められていた。
と、いってもいつものように歯をギラギラさせられているわけではない。
ただ、上条にとっては1秒1秒がそれこそ地獄に匹敵する瞬間だった。

「ねえ、とうま……とうまは私といたくないの?」

588■■■■:2011/09/29(木) 01:48:48 ID:tu7Zgfw2
なんだか混沌としてきたなあ…

それでも何も言わない現書き手さん、本当に新しい書き手に来てほしいの?

589■■■■:2011/09/29(木) 02:18:36 ID:prKxV98Y
せっかくここまで書きての皆さんがリレー形式で作って来たわけですし、
元々の流れでオリキャラを消して(出さないようにして)続ける方が良いかと
私は思うのですが如何でしょうか?

590■■■■:2011/09/29(木) 05:34:22 ID:dGkCw.qc
>>587
オイオイ★さンよォ
今まで散々ひっかき回していたくせに、何事もなかったのようにヌケヌケと戻って来るなンてェ、どういう了見だ
引退すンじゃなかったのか?

しかも性懲りもなくオリキャラなンぞだして

591±:2011/09/29(木) 07:31:50 ID:Lzr6CkoI
すみません、本当に一ヶ月も来れなくて……………
自分としては>>589さんの意見に賛成です。
とりあえずいらないオリキャラは消し去って(出番をなくして)いかなければたぶん新規書き手は増えないでしょうね………
まあ、書き手が増えないと自分かёさんのどちらかが来れなくなったら終わってしまうし…………(主に来れないのは自分だが)

個人的には過去に戻るのはしたくないですね。
今まで書いてくれていた書き手さんにも失礼でしょうし。

最後に一言
これって本編投下してもいいの?

592ё:2011/09/29(木) 08:33:21 ID:27m16pdg
±さん、過去戻りはあくまでネタ的なものだと思うので気にしなくてもいいかと。
本編投下は望む所、というかしてくれると本当に嬉しいです(私も戻りやすいですし)。

593:2011/09/29(木) 11:24:19 ID:aVE2nfnI
……関係無い複数の話が同時並行して進んでいる!?
まるでSSスレみたいに…。
「日常」を書くってこういうこと……?

594±:2011/09/29(木) 19:54:24 ID:Lzr6CkoI
文章の量が少ないかもしれませんが、投下させていただきます。

――――――――――

「……………なるほど、そのようなことがあったんですか」
「そうだぜい。オルソラのおかげで上手くいったんだにゃー」
「そうそう!だからオルソラさんをあまり怒らないであげてね、神裂さん」
「まあ、貴方達がそういうのであれば」

 オルソラが時間になっても来ない事に怒ろうと思っていた神裂。
 しかし、土御門と白雪の説得のおかげでその怒りを収めていた。

「しかし、件の二人の事は放っておいていいのですか?」
「あ、二人がいなくなってる………」

 神裂の一言で今の状況に気がついた真夜。
 それにつられて他のメンバーも焦り出すが、土御門は一人何食わぬ顔をしていた。

「もっっ、元春ぅ〜!!どうすんのこれ!!」
「落ち着け、俺らは盗聴器をもっているにゃー」
「「「「「「「「あ」」」」」」」」

 すっかり盗聴器の存在を忘れていた土御門を除くメンバー。
 かくして、尾行組は盗聴器から流れてくる音を頼りに吹寄と情報屋を探すこととなった。

――――――――――

 一方、その頃吹寄と情報屋は近くのベンチで腰かけていた。
 理由は簡単。
 絶叫系のアトラクションに乗りまくったため、情報屋がダウンしてしまったからであった。

595■■■■:2011/09/29(木) 22:17:35 ID:hUf4DEjI
オリジナルキャラの採用
設定上の矛盾
キャラクターを増やした結果、原作の設定に対してズレが生じる可能性が原作キャラのみの二次創作よりも増えてしまう。
カッコ良くて腕も立ち……といろいろ完璧超人なオリジナルキャラが主人公たちを差し置いて大暴れし、他の原作キャラを存在感・活躍で完璧に食ってしまう。
オリジナルキャラクターを使用した二次創作によくある話で、オリキャラが「メアリー・スー」「ゲイリー・ストゥー」と呼ばれるタイプに陥ってしまうケース。端的に言えば「ぼくのかんがえたさいきょうキャラ」。
「なんで○○の二次創作でオリキャラ無双やってんだ!」とキレられるパターンである。
(潜在的に「オレTUEEEEがやりたいだけ」というのがこの手合いの作者に多い。そして、そういう作品は 非常に薄っぺらく、なおかつイタい 物語になりがちで、読み手からすれば非常につまらない場合が多い)

596:2011/09/29(木) 22:23:32 ID:06.8Cp3w
…念のため訊くけどどのキャラのこと言っているの?

597■■■■:2011/09/29(木) 23:13:13 ID:5rVb6rRk
オオカミ少年★ふざけんなよ?
神楽何とかとか…
躊躇せずまた新キャラ出してさ、オリキャラ自重とか話してんのに…何考えてんの?バカなの?死ぬの?
空気読まない、他の書き手さん無視、言葉は軽い。こんなんじゃリレーなんて無理だろ?男か女か知らんが、男だったらケジメ付けろ。
新たな書き手が来れない状況をさらに悪化させているの分からんか?意図的にやってるんだろうけど。
外伝で好きなだけやれ。俺は文句は言わん。ただ、そちらに新たな書き手さんが来るとも思ってないがね。

598■■■■:2011/09/29(木) 23:36:35 ID:prKxV98Y
±さん乙です

>>★さん
以前☆さんにも言わせていただきましたが、オリキャラを
出したいのならば自分でスレを立てるか、もしくは他の書き手の人に
大まかなプロットなどを書き、聞いてみてみるのが筋かと思います

あと、どのオリキャラが云々より個人個人で勝手にキャラを増やし
元々の流れや禁書の世界観を壊してしまうのが問題かと

599■■■■:2011/09/29(木) 23:41:19 ID:5rVb6rRk
>>596
あくまでも仮定だが、>>595の言いたい事は

オリジナルキャラ>>>>>>>原作キャラ

って事をいいたいんじゃない?
このスレの状況を…キャラ単体じゃなく。オリジナルキャラを出したいが為に話を作ってるとか。

ここはデルタフォーススレなんでオリジナルキャラは自重。

600:2011/09/30(金) 00:02:55 ID:vNUdcIKQ
・プロット

神楽玲於奈
 『ブレイン』の下に集う幹部の一人。
 能力はチートなのだが平和主義者で、今回の学園都市との『戦争』も乗り気でないために、
交渉といった裏方に徹し、戦闘には不参加というスタンスを取っているのだが………

 本業は南米の小学校の先生。
 趣味は映画観賞。絹旗とは違い、CGや最新技術を駆使した一流映画を嗜むのだが
趣向がグロ・ホラーであるため、ある意味彼女よりも趣味が悪く、生徒達の間では、
「神楽先生の家へ遊びに行ったらテレビや映画のことに触れてはならない」というのが
暗黙の了解になっている。

 こんな感じ?

 まだ先のことですが、『ブレイン』との戦いとなると、(ましてやそれが「対抗戦」ともなれば)
どうしてもオリキャラの登場を避けることはできないと思ってしまったので……

601:2011/09/30(金) 00:17:24 ID:vNUdcIKQ
付け加え
 彼女は正確には時を止める(0にする)のではなく、
自分や対象の時間を早めているだけで、
例えば彼女が自分の時間を3600倍にすれば、
外からの1秒が彼女にとっては1時間になっているという具合です。

602■■■■:2011/09/30(金) 00:23:50 ID:6TF1tR/.
>>★

つプロット=話の展開

603:2011/09/30(金) 00:27:09 ID:vNUdcIKQ
安心してください、本編にはこのキャラ出しません。
番外っぽい過去編のみです。

604■■■■:2011/09/30(金) 00:33:06 ID:6TF1tR/.
つまりこのスレには出さないと
ならば最初から外伝のスレの方に出せばよかったのでは?

605:2011/09/30(金) 00:40:16 ID:vNUdcIKQ
ええ、そっちにはもっと前から出てました。
ただ、>>575からのノリに乗っかかってしまう形でつい……

人物設定っていったら、
そろそろボスキャラであるブレインとスカルのキャラ(正体)を
はっきりさせといた方がいいのでは……?

606■■■■:2011/09/30(金) 00:40:51 ID:lvCl/6vc
いい加減★は消えなさい。
引退宣言したんだろ?ん?

607■■■■:2011/09/30(金) 00:50:12 ID:L6IMJg5s
みんな専ブラ導入して★NGにすれば時々レス飛ぶだけで今居る書き手・ROM専にとっては解決になるんじゃないか
新規参入にはテンプレで★NGして貰う方向で・・・その内消えてくれる事を願いつつ

608■■■■:2011/09/30(金) 00:54:56 ID:Vafl1XEU
10レス目から指摘されているだろうに。ノリに乗ってとかってさ、他の書き手さんの事眼中無しじゃねぇかよ。今までそのノリで出してきた結果がこの有様じゃね?

出したもん勝ちだもんな?他の書き手さん、好きに使ってください!これでOK!このノリだろ?

609■■■■:2011/09/30(金) 03:25:08 ID:JdRWp5hg
ぶっちゃけオリキャラもあれだが、義妹設定とかなんじゃそりゃって感じでもある。まぁ2次創作だから気にしすぎちゃいけないけど、なんだかね。

とりあえず、☆さんは何がしたいんですか?
まだ書きたいならまずはスレの流れを理解して下さい。
自分のやりたい事だけやって、他は無視っていうんじゃ荒らしと同じレベルです。
そんなに自分の考えたキャラクターを出したいなら、スレを立てるか、オリジナル小説を書いて下さい。

610■■■■:2011/10/02(日) 02:09:29 ID:cy4jtnxc
軌道修正して続けるなら、戦争は中止にすべきだと思う
日常とかけ離れるし、オリキャラが増えるし、長丁場になりそうだし

新キャラ引っさげてカムバックしようとしている人もいるみたいだしね

611■■■■:2011/10/02(日) 20:59:12 ID:Wn8Lwlto
初になるのでしょうか?

こちらのサイトでは読み専な者でございます。

さて、★さんにご提案があります。

まずこのサイトの二次創作、つまり三次創作という形で
貴方の構想を完全に独立させ、他の二次系小説投稿サイトで作品を発表してみてはいかがでしょうか?

そうすれば貴方のオリジナルキャラたちはそこで日の目を浴びますし、こちらの書き手さん+読み手さんにとってもそれがいいことのように議論の推移から推察いたします。

たぶんこのスレの最初の目的は、それこそ三バカが昨日学校帰りに何食ってうまかったとか、そこにアクセらとか絡んでなんか大事になったとか、そんなネタがやりたかったのでは? とか思っちゃってます。

ですので、残念ながら★さんのやりたい大きめな話は他の方がやりたいことと乖離しているかと思いますので、ここでの活動はもうかなり難しいのではと思ってしまいます。

ぐだぐだ書きましたが、ご一考いただければ幸いです。

他の書き手の方、読み手の方駄文失礼致しました。

612■■■■:2011/10/02(日) 21:10:28 ID:B4lI.c9s
問題はいくら言っても効き目がないことなんだよなあ
さっさと引退して欲しいんだが

613■■■■:2011/10/02(日) 21:34:27 ID:k7E3w5TI
このスレも末期だな
比べたりするつもりは無いけど、このままだと上手いSS書ける職人さんがSSスレとか他サイトに流れていってしまいそうだ
実際SSスレは過疎気味だけど安定してる。投下すれば感想は必ずつけてくれるし、SSを書きたい人からしたらそっちのが環境は良い
このスレで書きたい!って人も居るだろうけど、この流れじゃ気楽に投下はできないだろうな

614ё:2011/10/02(日) 22:07:03 ID:mT98o3q.
本編続きを投下します、2レスほど。

―――――

「大丈夫か? 紫木。まったく無理をして、ほら」
「あ、あぁ、ありがと……。んぐんぐ……ふうっ」

 吹寄から差し出してくれた麦茶を飲み干してようやく情報屋は気持ちを落ち着かせた。
 絶叫マシーンのはしごを耐え抜いた情報屋だが、自分を心配そうに見つめる吹寄を前に申し訳ない気持ちで一杯に。

「ゴメンな吹寄、結局、し、心配させたみたいで……。吹寄の楽しみを邪魔したくなくて我慢してたけど結きょ」
「まったくだ。苦手なら苦手とそう言いなさい。あたしは無理して付き合ってもらっても嬉しくないわ」
「はは……か、返す言葉も無い。ホントにごめへぶっ!!」

 何度も謝る情報屋をビンタで黙らせた吹寄は、情報屋にそっぽを向いて情報屋にとって思いもしない言葉を口にする。

「今度からはあたしに相談すること。貴様が楽しまないとあたしだって本当の意味で楽しめないから。いい、分かった?」
「そ、それってへぶらっ!」
「う、うるさいっ! とにかくそうゆうことだから貴様は今は休みなさい! か、肩くらいは貸してあげるから。最後は紫木、貴様のリクエストに応えてあげる」
「あ、ありがとう、じゃ、じゃあお言葉に甘えて……か、観覧車」

 吹寄の照れ隠しのビンタに苦笑しつつも情報屋は彼女の肩に頭をもたれ掛けて休むことにした、観覧車での告白に備えて。
 ちなみに吹寄が情報屋に肩を貸したのは彼女なりに勇気を出した行動だと付け加えておく。

―――――

「ふー、一時はどうなるかと思ったがいい雰囲気をキープしてくれて安心したぜい」
「でもさ元春。あそこは肩じゃなくて膝枕じゃない? 私だったらそうするよ」
「白雪、それは貴女たちのようなカップルの常識です。吹寄の行動も充分に勇気あるものだと思いますよ」
(神裂はん、ナチュラルにボクらと一緒におるけどオルソラはんを連れて帰らんでええんやろか……。爆乳が爆乳を気にかけるとは絶対言えんけど)

 その様子を把握していた尾行組は更に仲良くなった2人を見て安心していた。
 2人の雰囲気を前に尾行組にも動きが出始めた。

「この調子ならもう安心だね〜。土御門君、月夜ちゃん。私はもう行くから真昼ちゃんのこと、よろしく〜♪」
「あ、赤音ちゃん?」
「真夜君がなかなか合流してくれないから心配になっちゃって。教会に居るって話みたいだから迎えに行くの。真昼ちゃんは楽しんでていいからね〜」
「おうっ! 俺は最後まで見届けるぜ。家に帰ったらお前と真夜にバッチリ報告してやっからよ」
「では私も失礼させていただくのでございます。アンジェレネさんの無事をこの目で確認したいですから」

 よほどのことが無い限り、吹寄と情報屋のカップル成立は間違いないと確信した茜川はオルソラと一緒に真夜が居るであろう教会へと向かうことに。
 それから少しして神裂も後ろ髪を引かれつつもオルソラと茜川を追いかけて教会へと向かった、オルソラが心配というその1点で。

(あの2人を見て私も上条さんを御坂さんから華麗に奪い返す策を立てなくては!)

 ただ1人、尾行する理由が異なるレッサーも居るが尾行組は特に問題無く吹寄と情報屋を見守るのだった。

615ё:2011/10/02(日) 22:08:24 ID:mT98o3q.
 その頃、上琴は思いっきりデートを楽しんでいた。

「あー、何か久々に2人っきりのデートって感じがするなー」
「実際そうじゃない。何だかんだでみんなと一緒に行動することが多くなったもの」
「そうゆうのが慣れっこになってるからすっかり麻痺してる気がするな……。美琴と2人っきりのデート、もっと増やすか」
「私も当麻に賛成♪ ついでにたまには当麻と手合わせしたいなー、というのは冗談だけど」

 美琴さん少しバチバチしてるでせうよ! 上条は美琴が少し帯電してるのを感じ取って恋人の冗談に疑問を感じていた。
 上条が自然な感じで帯電している美琴の頭に右手を乗せて帯電を収めた後で、優しく頭を撫でると美琴はくすぐったさに笑顔を浮かべた。

「じゃあ最後に何か乗って帰るとすっか。美琴、何乗りたい?」
「観・覧・車♪ そこで今の続きをしたいんだけどダメ?」
「もちろんダメじゃないでせうよ! ただし、あまり羽目を外さない程度にすること。分かったか?」

 うんっ♪ という美琴の返事に少し不安を覚えたものの、上条は美琴と手を繋いで観覧車へと向かうのだった。

―――――

 そして上琴が観覧車に乗り込んで少しして吹寄と休んで元気になった情報屋が観覧車に乗り込んだ。
 その後で尾行組もばれない程度に間隔を空けて観覧車に乗り込むと、盗聴器から吹寄と情報屋の声が聞こえてきた。

616■■■■:2011/10/03(月) 00:50:29 ID:cmIgRMcA
読み専でここに追いついたものです。

なんで★はオリキャラを出すことをごり押ししてくるのか謎。
自身が書いてるSSと、こっちを併せたいというだけでオリキャラ出すのはどうかと。

リレーの流れを絶つどころか、意味も無く自分好みのキャラを作っても共感は得られないですよ。
一応オリキャラの設定を作ってるみたいですけど、共感どころか「そんなのいらねぇ」と見られてるのでは?と思います。

読む立場ですので発言するのもあつかましいとは思いますが、世界観(この場合このスレでの内容)を乱してまで自己を突き進むのはどうかと・・・

他の方が共感してるのならその方の文章で出てくるとは思いますが、独りよがりな設定はリレー小説では無理があると思います。

617■■■■:2011/10/04(火) 02:33:26 ID:WbQK/gCg
まぁ世界観はともかく、随分前から色々キャラ崩壊してますけどね…

618±:2011/10/04(火) 07:38:41 ID:gLAt8Zbs
まあ、それを言ったら………
では本編

――――――――――

『うーん、うわさ通りのいい眺めね』
『ああ、そうだな(これなら告白も………)』

 盗聴器から聞こえてくる音から感じ取られる向こうのいい雰囲気。
 それを聞いていた尾行組の土御門と白雪もいい雰囲気になっていた。

「いやー、初々しくていい感じだぜい」
「ん〜、今度二人きりでデートしよ、元春!」
「いや、あえてどこかで泊まりがけで旅行ってのもいいんじゃないかにゃー」
「あっ!いいね、それ!」

 観覧車内でいちゃいちゃオーラを放ち始める二人。
 そのオーラによって周りにすごい影響が出始めた。

「…………黒子はん、ああ黒子はん、黒子はん………………」
「なんで。五七五なの。○○くん(青ピの本名)」
「あっちでイチャイチャ、こっちでイチャイチャ………これならコーヒーをブラックで飲めます!」
「…………………俺も帰ったら真夜と赤音とイチャつこう」

 完全に甘い雰囲気を出し始めた結果、何とも言えない状況となった観覧車内。
 こんな状況でも彼らの耳にはちゃんと盗聴器の音だけは聞こえていた。

――――――――――

 そして時間がたち、情報屋たちの観覧車がだいぶ上に近づいたころ。
 ちょうど上琴の観覧車が頂上にたどり着きそうになっていた。

619■■■■:2011/10/04(火) 20:56:09 ID:2dx8a0og
>>616
とりあえず★さんが少し自重してくれれば、流れ自体は前通りに回復するのかな
多分、新参の書き手さんは殆ど来ないと思うけど。SSスレに流れるよこの有様じゃあ

620■■■■:2011/10/04(火) 23:52:51 ID:NCW9JIYc
>>619
自重どころか来ないでもらいたいよ
来る度にこのようになるから
もう新規の書き手を望むのは無理っしょ?過去ログどころか外伝も目を通さなけりゃ書けないだろうし…途中で折れるよ(笑)

621■■■■:2011/10/05(水) 03:49:43 ID:sAWg9N7Y
外伝なんかあるの?
本編の球技大会までしかまだ読んでないけど、段々面白くなくなってしまった。
なんか、読み始めたから仕方なく読んでる感じになる。

そもそも魔術サイドが関わった時点で非日常じゃないのかなぁって思う。
誰かリレー仕切り直しやってくれないかな…。
長すぎて途中参加できない。

622■■■■:2011/10/05(水) 07:04:18 ID:S3sARbcU
>>621
あるよ。☆がスレ立てた。外伝もリレー形式みたいだけど。
こっちよりもオリジナルキャラが多い。なぜか本スレよりも先に多くのオリジナルキャラが登場し、混乱の一端を担っている。

今回の事で改めて思った。
オリジナルキャラはSSを駄目にすると。

623■■■■:2011/10/05(水) 11:09:01 ID:sAWg9N7Y
>>622
わざわざありがとうございます。
オリキャラがSSをダメにするってのは極論だけど、このスレのタイプのオリキャラはSSをダメにするタイプだと思う。

原作キャラと絡まずにオリキャラだけの話がある時点でアウトじゃないかな。
なんの為に出したのかわからないキャラが多すぎる。

624■■■■:2011/10/05(水) 11:41:20 ID:GVsWKAgM
リレー小説においてキャラを増やしていく行為自体が愚行そのもの

本来ならタイトル通りデルタフォースの三人だけで十分の筈

625■■■■:2011/10/05(水) 15:25:40 ID:pbJVvZYc
・このスレの執筆者とROMが望んでる二次創作
  原作キャラのみでリレーを行い、原作キャラを深く描写するタイプ
・☆氏のやりたがっている二次創作
  原作世界をシェアワールドとして、各執筆者のオリジナルキャラを中心に交流するタイプ

自分にはこう見える。
☆氏の遊び方も愛好者同士でやる分にはいいんだよ。Pixivの版権企画とかモロ後者だし。
この二つの遊びが別物で決して混り合う事は無いと☆氏が理解しない限り、
スレルールにオリキャラ禁止と明記するしかないと思う。

626■■■■:2011/10/05(水) 22:15:08 ID:9sdoXyfw
別にオリキャラはSSを駄目にしたりしないと思うよ
ストーリーと文章力でいくらでもカバーできる……けど、
リレーの場合はどちらもバラつくし、ストーリーに至っては前と後にも合わせなきゃならない
個人SSならオリキャラ出しても面白い人いるけど、多人数SSだと、なあ……

★さん、SSスレ行けば良いんじゃね? 職人足りないし歓迎されると思うんだけど

627ё:2011/10/09(日) 21:58:40 ID:1UAwtiiA
本編投下です、2レス。

――――――――――
「相変わらず観覧車からの眺めは絶景だなー。ホラ、美琴も見てみろよ」
「んー、あとで。今は当麻の膝枕を楽しみたいもん♪ キスしていちゃつくのダメなんだからこれくらいはいいよね?」

 今、上条は観覧車での必要以上のいちゃつきを美琴に禁止した代償として美琴のリクエストで膝枕をしている所だ。
 最初は駄々をこねた美琴だが土御門たち(というか土御門だけ)が居ることを思い出して妥協することに。

「土御門さんに下手なところ見られたらまたからかわれるから仕方ないものね。それでも当麻の膝枕ゲットで私は嬉しいけど♪」
「それは光栄の至りだけどそろそろ下りるだけなので上条さんも美琴たんの膝枕を所望したいのでせうが?」
「たん言うな。でも当麻のリクエストに応えてあげるから入れ替わ伏せてっ!」

 上条への膝枕を実行するべく身体を起こした美琴だが、何かを発見して上条もろとも床部分へと身を隠す。
 いきなり引っ張られて訳が分からない上条が何事かと尋ねようとしたが慌てて鼻ごと口を塞がれてしまう。

「静かにっ! さっき吹寄さんが見えたの! 見つからないように大人しく……だ、大丈夫?」
「ぷはっ! はーっはーっはーっ……窒息死するかと思ったわ! それに声なんて聞こえないんだから鼻と口塞がなくてもいいだろ!」
「ご、ごめん……。で、でも見られるのはまずいから少しの間はこのままがいいと思うのよ。ね?」

 そ、それもそうだな、上条はそう呟いて美琴を抱きしめて安心出来るまで大人しくすることにした。
 そして見つからない所まで進んだと判断すると、上琴は吹寄と情報屋に見つからない為に観覧車を出たらすぐさまダッシュで逃げる決意を固めるのだった。

――――――――――
「しっかしなかなか喋らないにゃー、この2人。観覧車に乗ってからずーっと無言って息が詰まると思うんだけどな。井ノ原姉、ベクトルはどんな感じぜよ?」
「安定してピンクだから問題はねーぞ」
「それならいいんだけど元春の予想ならここでロマンティックに告白でしょ? このまま何も無いのは良くないよ」
「せやけどボクらには何も出来へんで。というかバレるのもあかんし。姫神はんと滝壺はんは許してもらえるかもし……あれ? 2人がおらへギャフンッ!」

 吹寄と情報屋に見つからず、それでいてあまり離れない観覧車に乗り込んだ尾行組はそれなりに楽しんでいた。
 青ピが姫神と滝壺が居ないことを口走ると存在感の薄い姫神の魔法のステッキで殴打されてしまう。

「青髪くん。こんなに近くに私が居るのに。失礼すぎる。滝壺さんなら。最初から乗ってなかったよ」
「あ、滝壺さんなら帰りましたよ。いきなり目をくわっとさせて浜面さんが悪の道に走ってるとか言いながら」
「レッサー、そうゆうことは先に言って欲しいぜい。ま、滝壺ちゃんが居なくても」
『きょ、今日はありがとな、ふ、吹寄』

 青ピが姫神に殴打されて痙攣していることを完全無視して残る尾行組は盗聴器から聞こえた情報屋の声に聞き耳を立てた。
 そしてその期待通り、いよいよ情報屋が吹寄に告白するという一大イベントが幕を開ける。

――――――――――
 その少し前、絹旗の柵川中学転入を祝うパーティー会場では、

「ううっ! な、何だ? きゅ、急に寒気が……」
「どうした浜面、風邪ひいたのか? バカなのに。よし、そんなバカな浜面を私が暖めてやろう♪ もちろん裸で抱き合ってな」
「にゃあっ! そんなの大体ダメーっ! 浜面がもしも風邪ひいてるなら私が看病するのーっ!」
「む、麦野もフレメアも落ち着けって! 麦野はマジで脱ごうとすんな! フレメアは麦野に立ち向かうなって!」

 謎の悪寒に襲われた浜面を巡って麦野とフレメアが小競り合いをしている最中だった。
 それを少し離れた安全圏で佐天と絹旗、それに詩菜と美鈴が眺めていた。

「あらあら仕上さんってばうちの刀夜さんと当麻さん的な感じなのね〜。これは当麻さんもろともお説教かしら?」
「超心配無用ですよ詩菜ママさん。浜面はお兄ちゃん達とは超違います、あれは珍しい動物に構ってるとかそんな感じですよ」
「仕上くんには悪いけど理后ちゃんが居るのに浮気なんて出来るとは思えないわよ。理后ちゃんの尻に敷かれてるもの」
(浜面さん、散々な扱いだなぁ……。否定しないあたしもヒドイかもだけど)

 パーティーは特に大きな問題も無く、それでいて平和的に盛り上がっていた。

628ё:2011/10/09(日) 21:59:45 ID:1UAwtiiA
「い、いいわよ礼なんて。これはあくまで球技大会での約束を果たしただけだし、あ、あたしも楽しかったし」

 観覧車が頂上に着いた頃、吹寄と情報屋はようやく口を開いた。
 土御門たちに盗聴されてることなど露とも思わず、2人はいい雰囲気で話し続ける。

「そ、そっか、楽しんでくれたんだ……よ、良かったぁ」
「まったく貴様は……。じゃ、じゃあ改めて。紫木、今日はとっても楽しかったわ、ありがとう」

 お礼を言い終えた吹寄の笑顔が情報屋には直視できなく、ついついそっぽを向いてしまった。
 情報屋の急な行動を心配に思った吹寄が情報屋の顔を覗き込むと、顔を真っ赤にさせた情報屋と見つめ合ってしまうことに。

「だっ、大丈夫か? 紫木。あたしが気に障ることをしたのなら謝るけど」
「ぜ、全然吹寄は悪くない! 単にお、俺が吹寄の笑顔が可愛すぎたから直視出来なかっただけで……あっ!」

 吹寄は情報屋の言葉にハッとなって慌てて距離を取った、顔を真っ赤にさせながら。
 何度か深呼吸をした後で、吹寄は情報屋に自分の偽らざる気持ちを打ち明ける。

「紫木、今日は本当に楽しいデートだった。男と一緒でここまで楽しいと思ったのは生まれて初めてだとあたしは思う。きっと紫木、貴様と一緒だからだ」
「吹寄……」
「けど貴様にほ、惚れているかどうかと言われたら……違うとしか言えない。だから」
「……だから?」

 吹寄は椅子から立って触れるか触れないか、絶妙なキスを情報屋にした後で続きを言った。

「あたしを貴様に惚れさせなさい! そうしたら貴様の恋人にでも何でもなってやるわ! 分かった?」

 情報屋は吹寄の宣言&ファーストキスの衝撃が強すぎたのか言葉を発せず、コクコクと頷くことしか出来なかった。
 言いたい事を全て言い終えた吹寄はようやくいつもの調子を取り戻した、顔の赤みは少し残ってはいるが。

「シャキッとしなさい! 言っておくけど貴様への印象、球技大会が始まるまでは低かったわよ。サバイバル合宿では簡単に裏切ってるし、情報をよからぬことに使おうとするし」
「…………あ、う、うん。以後気をつける。……はは、すっごい凹むな」
「だからシャキッとしろ! 球技大会中の貴様は一生懸命で前向きだったでしょ! あたしをガッカリさせないでよ!」

 カップル成立、とはいかなかったものの吹寄相手にかなり前向きな答えを貰った情報屋はこれからも自分を磨く決意を固める。
 吹寄は吹寄で自分の気持ちを恋と認めると世界が変わったような感じを受けて、情報屋に期待を持つのだった。

――――――――――

 吹寄と情報屋のやり取りを一部始終聞き漏らさなかった尾行組、彼らのテンションはとても高いものへと変わっていた。

629±:2011/10/11(火) 17:29:58 ID:j7xRIpyM
「キタァァァアアアーーーーーー!!!」
「とりあえず届いてないだろうけどおめでとう!吹寄さん!!」
「これでもうすぐ吹寄も俺らの仲間入りか………嬉しいぜ!」
「これで主要キャラ独り身は。私だけ………ふふふ」
「メタ発言が控えるぜい、姫神」
(……………やはり私のセクシーな身体を見せつけるのが一番……)

 どこの宴会会場だ、と言わんばかりに一気にハイテンションとなった尾行組。
 むろん、それはついに結ばれた(正式にはまだだが)二人を祝ってのことであるが(レッサー一人だけ何か違うが)。
 そして観覧車から降りてから土御門がこの場を仕切ってこういった。

「ふぅ〜、ようやくこれで情報屋の件も終わったし、これで解散ってことでいいかにゃー?」
「よーしっ!俺はちょっと走って真夜と赤音につたえてくる!じゃあ、またな!!」
「僕も黒子はんに伝えにいくで〜。またな〜ツッチー」

 自分の恋人たちに伝えるためにこの場を離れていく青ピと真昼。
 それを見送ったあと、土御門は白雪に話しかけた。

「………俺らも帰るぜい」
「うん!いこっ!!」

 そう言って土御門と白雪もこの場を去って行った。

――――――――――

 そして、観覧車から降りた情報屋と吹寄は仲良く手をつないで遊園地の出口へと向かっていた。
 しかし、その出口付近で遭遇した。
 珍しく財布を落として探している上条と美琴に……

630■■■■:2011/10/14(金) 02:18:26 ID:ZUkhaxIU
カップリングが好きなだけに悲しいが、このスレも終わらせて再スタートor終了した方がいいんじゃ?

このまま続けてもキャラが多すぎて書き手も増えないし、長さも相まって読み手すら減りそうだし。

再スタートは最初こそ微妙だろうけど、流れに乗れば今よりはよくなると思うのよ。
今までここに書いてくれた書き手には悪いけどさ…

631■■■■:2011/10/14(金) 16:45:25 ID:VLAKqT7g
新たにここに書きこむ者です。
とりあえず次の物語の繋ぎみたいなものを書きますが、
オリキャラを利用しているため、展開に賛否両論かもしれません。

――――――――――――――――――――――――――――――――――


「上条、貴様らどうしてここに?」
「ふ、吹寄?いや、美琴とデートしに来たんだけど財布を落としちまって………不幸だ………。」
「貴様の口から聞くのは久しぶりねそのセリフ。」
「どんな財布?俺達はここら辺で探しとくから遺失物コーナーへ行った方がよくない?」
「サンキュー情報屋。」

 こうしてカップル2組は、2手に分かれて財布を探すことにした。

「紫木。そう簡単に見つかるの?」
「運がよければ。
 あーあ、誰か黒革の折りたたみ式の財布見かけてないかな―。」

 一見何気なく、しかし周囲が聞こえるように言ったその言葉に、側にいた少年が、

「あっ。それだったらさっき拾って遺失物コーナーに届けましたよ。」

 と、応じた

「サンキュー。行こうぜ吹寄。」
「何かあっさり分かっちゃったわね。」
(何気に運がいいなあいつ。
 まさか周囲に拡散させて発した俺の思考漏洩で、こうも簡単に分かっちまうとは。)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 その頃、白雪と共に帰途についていた土御門の下に一通のメールが届いた。

「誰からのメール?」
「バイト先からの連絡。」

 そう言って見せた画面には、確かに何時何分までにとあるコンビニに来るようにと
事務的に書かれていた。
 そして土白カップルを追い越す形で、少女のような顔をした―――先ほど上条の財布のありかを教えた少年が、
唄いながら通り過ぎた。

632■■■■:2011/10/14(金) 16:46:21 ID:VLAKqT7g
「にゅー。ちょっと舞花の所へ行ってくるぜよ。先に帰ってくれ月夜。」
「うん。分かった。」

 こうして、白雪と分かれた土御門は、耳を塞ぐようにしながら先ほどの少年の、普通の人には単なる鼻歌にしか聞こえない「それ」とメールの翻訳内容、

『イギリスの初春飾利から連絡あり。
 現地の日付が代わるまでに、私の邸宅に来るように。』

を確認したと同時に、そのメールの主が頭の中に現れ、
楽しそうに言った。

「さあ、日常(子供の遊び)は終わりだ。」


 とある小学校の校庭のある場所の近辺では、異様な緊張感が生じていた。

「以後よろしくお願いします。芳川美咲華さん。」

 その声の主、心理掌握の視線の先は、昼に打ち止め、いや、芳川美咲華と一悶着起こした
例のクソガキの視線と真正面からぶつかっていた。
 真昼の能力を使わなくても分かるほどに、じりじりと射ぬくような、
それでいてその種類がよく分からない―――嫉妬、疑念、侮蔑、羨望―――それらを始めとした様々な感情を
ないまぜにしたような不気味な感情のベクトル。
 クソガキは、その視線に震えを起こしながら、しかし後ろの少女を守るように超能力者に対峙して言った。

「お姉ちゃん………誰?」

633■■■■:2011/10/14(金) 17:47:54 ID:1Wz0ZwzU
おィおィまさか★さンじゃあねェよな?

634■■■■:2011/10/14(金) 18:47:54 ID:o67v5UzQ
>>633
書き方から言って★ではないと思う
オリキャラの追加は勘弁だぜ……

635ψ:2011/10/14(金) 19:33:36 ID:otLvlAZI
お久しぶりです。
いつの間にか進んでてちょっと驚きましたww

で、再スタートという件がでていますけど、やはり私もそうした方が良いと思いますね。
でも、再スタートとしても、やはりカップリングだけは変えてほしくないというのがありますね。
今の今までそのカップリングできましたので、それだけは正直嫌だなと思いますし。
なのでカップリングは、上条×美琴・土御門×白雪・青髪ピアス×白井・一方通行×打ち止め辺りまでは変わってほしくないかと。 浜面と滝壺?個人的にマイナー好きな私ですから、個人的に変わってもww(オイ

ってか、それ以前に再スタートって最初から始めるのですか?
正直それは嫌というのがあるのですが……
せめて途中からが私にとっては嬉しいのですけど。

まぁ、もはや読み専になりつつある私に言う権利とかあるのかと思いますがww

とりま、どうなるかは任せますね。 私自身たまにしか来れませんし。
それでは。

636■■■■:2011/10/14(金) 21:29:58 ID:1Wz0ZwzU
>>634
しかしオリキャラで色々議論になっているのにあえて空気読まず投下するなんてなあ……

637±:2011/10/14(金) 21:35:04 ID:4w4TC08o
まあ、オリキャラは置いといて
とりあえず>>631さんは次回投稿時からコテハンをおねがいします。

638■■■■:2011/10/14(金) 22:05:41 ID:o67v5UzQ
>>636
KYなところが★に見えなくもないけどねww

>>635
現在のカップリングを維持するなら白雪は特例としてオリキャラはNGとテンプレに記載して再スタートもアリだと思う。題材も学校生活にあるイベント、大覇星祭など本当の意味で学園都市のとある学生の日常生活みたいな……

せっかく再スタートとなるのなら、ていとくんやフレンダ、木原クンなどは生存している等……

再スタートについてはまだ議論は必要でしょうねぇ?

再スタートの場合、外伝は本スレとは関係無しとテンプレに記載しなくてはね。

639■■■■:2011/10/20(木) 01:58:24 ID:bc98X3G2
Let's 再スタート

640■■■■:2011/10/20(木) 14:39:29 ID:L3HcCuuI
新スレ立てて
新約とか始める気ですか?
戦争編辺りから。

641■■■■:2011/10/20(木) 18:12:58 ID:XHvRN3ms
ああ、恋愛戦争をな
火種はあるし

642■■■■:2011/10/20(木) 18:40:05 ID:OkNDvoT6
どこに?

643ё:2011/10/20(木) 20:32:46 ID:YHFdXwC.
…シリアスな流れをどう絶とうか考えてるうちに忙しくなって書く暇が無くなって今に至ってます。
明日には余裕が出来るのでSSの続きを投下します。

新スレも再スタートもそれまで待って頂けたら幸いです。

644■■■■:2011/10/21(金) 12:25:36 ID:1LFmDmIM
新スレで新たにスタートとかなら、時系列はあまり細かく決めなくていいんじゃないかね?

新訳編からとか決めると、δフォースに絡む話に持っていき辛い。
あと個人的なもんだが、キャラ崩壊はしないで欲しい。
魔術サイドのキャラとか結構崩壊してるじゃん?
あと義妹組とか。

645ё:2011/10/21(金) 14:09:53 ID:V0hXAau2
本編投下、2レスです。

―――――
 怯えながらも毅然と自分と対峙する少年に心理掌握は少しの驚きと共に感心していた。
 心理掌握は少年を安心させる為に威圧を解こうとしたのだが、

「(さて、脅すのはここまでにしましょうか)はじめまして。私はきゃんっ!」
「何大人げねェマネしてンだテメェは」

 年甲斐も無く子供に絡んでいると思い込んだ一方通行の一撃で昏倒させられてしまう。

「ヨォ、大丈夫かテメェら……って打ち止めじゃねェか。それに」
「何だかよく分かんないけど助かったよってミサカはミサカはお礼を言ってみたり。ところでこの人だれなのってミサカはミサカは尋ねてみたり」
「コイツァ心理掌握だ、別に覚える必要ねェからな。それよりガキ、テメェも何か言えよ」

 自然な雰囲気の一打を前に少年は自分でも理解出来ないムカムカを感じ、その気持ちを素直に口にした。

「だっ、誰が助けてくれって言ったんだよ! お節介なんだよバーカバーカ白髪バーカ! ロリコンモヤシジジー!」

 少年は一方通行にあっかんべーをしながら暴言を吐くという命知らずの行動をして走り去ってしまった。
 元来超が付くほどの短気の一方通行は能力発動させて本気で病院送りにしようと思ったが、打ち止めの献身的な説得&抱きつきで気持ちを落ち着かせた。
 冷静になった一方通行は気絶させた心理掌握をどうしようかと頭を悩ませると、そこに第一七七支部で戻ろうとしていた黒子と浦上を発見する。

「おいテメェら、この女を保護しろ。俺はコイツ連れて帰ンなきゃいけねェンだ。こうゆうのもテメェらの仕事なンだろ?」
「それはそうですけど……。ですがわたくしとしてはどうして心理掌握さまが気絶してるのか気になりますわ」
「単なる正当防衛の結果だ、気にすンな。じゃあ後は任せたぞ」

 黒子がなおも詰め寄ろうとしたのを浦上が抑えてくれたことに感謝しつつ、一方通行は打ち止めと一緒にその場を後にした。
 マンションへの帰り道、一方通行が番外個体こと美雷が居ることと行動を共にしていたことを告げたせいで打ち止めにヤキモチを焼かれたのは当然のことである。

―――――
 その頃、とある邸宅の応接間へと通された土御門は邸宅の無駄な豪華さを愚痴りながらコーヒーを口にした。
 邸宅の主は苦笑しながらも土御門をたしなめる。

「人様の家に来た早々に文句を並べ立てるのはどうかと思うがね。これから大事な話をしようというのに」
「オレはこれでも驚いてるんだ。まさか戦争の件であんたが出てくるは思わなかったぜ、貝積統括理事。リラックスに家の悪口くらい言ってもいいだろ?」
「おやおや、お前でも驚くという感情があるとはな。私としてはそっちの方が驚きだけど」
「アンタまで一緒かよ雲川センパイ(初春の名前を挙げたということはこの2人ともコネクションを持ったということか。頼もしいやら恐ろしいやら)」

 土御門を呼び寄せたのが学園都市統括理事の1人でもある貝積継敏と統括理事会のブレインこと雲川芹亜という事実に土御門本人は柄にも無く驚いていた。
 学園都市、科学サイドでのことならまだしも魔術側の件で呼ばれるなど露とも思っていなかったのだ。

「お前のその驚き顔を見られただけでも私としては満足だけど。まあ魔術なんて力がある方が私としては驚きに値するけど」
「…………私は今でも理解に苦しんでる。とはいえ初春の言うことだ、信じないわけにはいかないのだが」
「初春とアンタらってどんな関係ぜよ?」
「孫のように可愛らしい聞き上手の子供」
「なかなか楽しいメル友だけど」

 初春効果でシリアスな雰囲気が壊れたと感じた土御門、連絡役に寄越した少年について尋ねたが伝言内容を理解していない部下の1人という答えが返ってきた。
 それを聞いて安心した土御門は早速戦争の件を尋ねたのだが、貝積の口から信じられない言葉が出てきた。

646ё:2011/10/21(金) 14:11:00 ID:V0hXAau2
「夏の戦争だがな、回避できたとのことだ」
「回避出来たというよりは戦争の理由そのものが無くなったということだけど……どうした?」

 貝積と雲川の言葉に土御門の頭は真っ白になった、2人の言っている言葉が理解出来なかったのだ。
 雲川に数回往復ビンタをくらってようやく正気に戻った土御門は自分の考えていた話し合いとは違うことに脱力してしまう。

「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜、とんでもない肩透かしを食らった気分ですたい。で? どうしてそんなことになった」
「簡単な話だ。君達が身柄を預かっている捕虜の2人が正式にイギリス清教に属したということさ」
「正しく言うなら初春の部下だけど。それでも奴らの戦争を起こす大義名分が無くなったという事実は揺るぎ無いものだけど」
「成程な、ハイドンとクレインは戦争を起こす口実を作る為にここに来たってことか。任務達成できようが捕虜になろうが死のうが、どうでもいい駒って所か」

 土御門の理解力の良さに雲川も貝積も頼もしさを覚えていた。
 そこへ更に雲川から今後の予想しうる展開が語られることに。

「駒とはまた随分な言い方だな。私もその辺は否定しないけど。でもこれで奴らは下手に行動出来ないし戦争も起こせない」
「何故そう言いきれる? 敵のブレインやスカルが属する組織が戦争を起こすとは考えないのか?」
「その線は無いだろうな。戦争を起こすにしろ行動を起こすにしろ、やるのなら第3次世界大戦終結後に間髪入れずにやっている。立派な理由が奴らには必要なのさ」
「仇討ちにしろ下っ端の部下を助けるにしろ美談ある戦いはそれなりに擁護されやすい。戦争後に支持されなければ意味が無い、それだけのことだけど」
「ただの蹂躙行為ではなく、世間的に素晴らしい理由を掲げた聖戦を奴らは求めたというわけか」

 3人は確信していた、敵がこれで戦争を起こすことは皆無に等しいということを。
 肩の力を完全に抜いた雲川は土御門に今後について伝える。

「おそらく初春から電話があるだろうがハイドンとクレインはロンドン送りが決定してるけど。出立日は」
「それならお前さんに聞くまでも無く察してるから安心するぜい。うちの監察役と一緒に帰るって所だにゃー」

 土御門の答えに雲川は言葉ではなく口元に笑みを作って肯定の意を示した。
 ここでの用事は済んだと思った土御門は席を立って去ろうとしたが、

「ところでどうして初春ちゃんはアンタら2人に先に伝えたんだにゃー?」
「第二学区の貸切を許可してるのが私たちだからだけど。色々と根回しが面倒なんだぞ、意外だろうけど」

 そうか、疑問の解答が納得できるものだったので土御門はそう呟いて貝積邸を後にするのだった。
 戦争中止の件のメールを関係者全員に送ろうと思った土御門だったが、白雪が急に恋しくなったので先送りすることに。

―――――
「上条さん、美雷さんは今日帰らないみたいですよ。アクセラさんのマンションに泊まるってメールがありました」
「そっか。じゃあ今日は俺と美琴とレッサーの3人か」
「よしレッサー、あんたもどっか行きなさい。せっかくの当麻との2人っきりの時間を邪魔しないでよ」
「いえいえそうはいきません。何せこれから上条さんのお母さんとのご対面という大事なイベントが控えていますから」

 夜、上琴とレッサーは姫神とも別れて上琴ハウスへと向かう途中、レッサーから思いもしない言葉を聞いていた。
 レッサー曰く、絹旗とメールをやり取りしていて佐天、詩菜、美鈴と行動を共にしていると連絡を受けて上琴ハウスで落ち合う約束を交わしていた。
 上琴がどうしようか悩んでいるうちに上琴ハウスが見え、ちょうどいいタイミングで逆方向から佐天、絹旗、詩菜、美鈴が現れて鉢合わせてしまう。

647■■■■:2011/10/21(金) 17:50:23 ID:oPj0wzUI
あれ?てっきり連絡役の男の娘とメールの送り主って
新坂親子かと思った。

648■■■■:2011/10/22(土) 00:48:39 ID:g5mlPkfc
土御門を呼んだのが貝積の方だとすると、
>>631>>632って、
一部書きなおす必要ありますかね。
それから
番外個体→御坂美雷
打ち止め→芳川美咲華
でいいんでしたよね確か。

649キラキラ:2011/10/24(月) 18:54:52 ID:7k5Bzirg
>>638により、コテハン入れて投稿します。(>>648も私です。)

――――――――――――――――――――――――――――――――

 土御門が去った後、貝積と雲川がいる部屋に連絡が響いた。
 連絡の相手は、土御門への連絡に寄与した少年だった。

「邸宅へ侵入者出現。」
「詳細は?」
「映像を出します。」

 直後、貝積の部屋の壁に設置されたディスプレイにその侵入者が映し出された。

「!?こ、こいつは………」
「貝積、即刻目をそらせ。直視しないようにしろ。」
「言われなくても。」

 雲川は少年に、その侵入者をここへ通すように指示を出した。

「確かにかつて統括理事に狼藉を働いた過去はあったものの、
今更そんなことをやる理由もないと思うけど。」
「念のため『オジギソウ』を始めとした無人迎撃態勢は整えておく。」
「賢明だけど。私としては、2回も同じ説明をしなければならないことにうんざりする。
 だがまあ、向こうの立場上、土御門の時よりは少しは詳しく話しとくか。」

 こうしてある程度の準備が整ったところで、少女のような少年にエスコートされた
『侵入者』が、応接室に到着した。

「初めまして『前方のヴェント』。
 念のため訊くけれど、貝積を潰しに来たのか?」
「ハッ。少女の傀儡になっているようなジジイなんかヤル価値あるかい。」
「だ。そうだけど。」
「………否定はできんな。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 その、絹旗のお祝いという名目で上琴ハウスへの訪問は許可された者レッサーは、
届いたメールを読んで愚痴り始めた。

「ったく。私の働きなんだったんですか一体。」

650■■■■:2011/10/25(火) 00:47:45 ID:r/BtFMbE
外伝の話の続きになってる…

651■■■■:2011/10/25(火) 00:50:29 ID:5Nrh5rL2
いや、そっちを見てなくても分かると思う。
要は土御門と同じく交渉の顛末を尋ねに来たってことで。

652■■■■:2011/10/25(火) 23:02:49 ID:4F9J0XZs
だいたい>>649は本当に★じゃないのか?

653■■■■:2011/10/26(水) 10:41:10 ID:zU9CzFyU
もう話が進むのを楽しみとも思えないんだが

654■■■■:2011/10/26(水) 19:55:31 ID:Yia78XJM
>>652
★臭がぷんぷんするなww

ここまで叩かれて投下してたとしたら大したもんだよ。書き手としては最低だけどね。

>>653
同じく。もう投下されても、『とりあえず目を通すか』ぐらいしか思わない。

655ψ:2011/10/27(木) 23:37:38 ID:Q9zqYDrs
ふと思ったことなんですが、新スレのこまごまとしたことを決めるのに、デルタフォース専用の議論スレを作ってみるのはどうでしょうか?
このままこのレスを使ってもよさそうですが、かなりのレスを使いそうですし、雑談も一部増えているような気がしますので。
議論スレなら、いろいろな案を見るのに分かりやすいし、新スレの内容が決まった後でも、次の章の内容を読み専と一緒に決めたり、質問や疑問(←まぁ、これは今まで通りでもいっかww)、外伝スレについてなどと使い道がありそうですので。
それに投票を私がやった時に思ったのですが、読み専が余り参加していないのですよね。 当時は参加しにくいというのもあったからかもしれませんがww
まぁ、参加しにくかったとしても、議論スレなら読み専の方でも参加しやすいようにしようと思ってます。
また、これは新スレの方とこちらのスレの雑談を控える事にもなりますので、個人的にはいいと思ってます。
とりま、皆様の意見を聞きたいので、書かせてもらいました。
ちなみに、議論スレが建つなら私が建てようと思っていますので。最近はこちらを見ていたことが多かったのでたぶん大丈夫かと。
それでは。

656■■■■:2011/10/28(金) 00:48:36 ID:0UJQSkxI
建てても糞スレ扱いされんじゃない?ゴタゴタが続いているし。まぁ、気にしないけど。

建てても、外伝は除外だろ。あっちは好きにやるようなので。
もう外伝はデルタスレを名乗るには相応しくないしね。

個人的には早めに完結させて、仕切り直しのほうがよろしいかと思うが。

657ψ:2011/10/28(金) 07:24:35 ID:SyRjuUz.
>>656
それは私も考えたのですが、やはりそうなりますかね?
外伝については確かに除外しても良いかも知れませんね。あっちは書きたい人が書いてるだけですし。

とりま、まだ一人しか聞いていませんが、やはりいらないですかね?

658■■■■:2011/10/28(金) 07:59:17 ID:0UJQSkxI
>>657
ご苦労お掛けしますね…
気にしても仕方ないし、建てて頂いた方が良いかなぁ?他に駄スレも存在してるわけだし(笑)

新スレへ移行するに前に議論する事も多々あるし、反発は甘受する事として私は建てて頂く方向でお願いします。

659■■■■:2011/10/28(金) 10:34:02 ID:zhkiCihg
なんかもう無理矢理シリアスに持っていく流れに疲れ果てました。
軌道修正かけてもシリアスの流れになってくのでいっそのこと新スレ移行でもいいかって思ってます。
どうするのかは議論スレが必要なので私も建てる方に賛成ということで(あまり長くならないように)。

660ψ:2011/10/28(金) 16:58:03 ID:SyRjuUz.
>>658
駄スレになるかもしれないけど、建てた方が良いと……

>>659
確かにシリアス方向になぜか向かっていますね……
それと、やはりこのままここでやっていったとしても、かなりレスを使いそうですよね……

……もう少し待ってみますが、その間にスレを建てる準備でもしておきます。

661■■■■:2011/10/28(金) 17:26:33 ID:0UJQSkxI
>>660
いやいや議論スレが駄スレになるという事じゃありません。書き方が悪かったですね…申し訳ない。他の人がどう思うかわかりませんが…結局建てたけど過疎ってるスレが多いスレの事です。

662ψ:2011/10/28(金) 17:46:27 ID:SyRjuUz.
>>661
あぁ、そういう意味ですか。確かに過疎っているスレが多いですねww

後、建てる場合なのですが、スレタイをどうしましょうか?
『【デルタフォース】クラス三バカの日常 議論スレ』だとしても、新スレのスレタイも考えると別のスレタイにした方がよさそうですので。


また、スレを建てる場合の最初のレスはこんな感じで大丈夫でしょうか?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『【デルタフォース】クラス三バカの日常』と、新たに建てる新スレなどについての疑問や質問、次の章の内容などを決めていくスレです。

《注意事項》
・荒らし禁止。
・このスレはsage進行でお願いします。レスする際には必ずメール欄に半角で『sage』と入力してください。
・【デルタフォース】シリーズに関係ないレスは止めてください。
・このスレは議論スレですので、書き手だけでなく読み専である方もなるべく参加してくれるとありがたいです。


【デルタフォース】クラス三バカの日常Part5
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1296914079/

デルタフォース外伝
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1287183024/

【デルタフォース】クラス三バカの日常 まとめwiki 
ttp://www31.atwiki.jp/kinsho_second/pages/14.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

一応外伝スレのリンクもつけておきましたが、とりあえず意見をください。

663■■■■:2011/10/28(金) 19:06:45 ID:AnyU7Gw2
まずこの議論でかなり消費しそうですから、
雑談スレでやった方がよいのでは?
基本、新スレは、そこで伺いを立てるそうですから。

664ψ:2011/10/28(金) 19:21:54 ID:SyRjuUz.
>>663
……言われてみればそうかも^^;
でもここまで言って雑談スレに移動したとしても、なんかこっちにレスをしてきそうなのは気のせいでしょうか?
それに後は議論スレを建てるかどうかの意見だけですから、今更雑談スレでこの意見を聞くことにするというのもなんかどうかと思うし……
かといって、これ以上レスをここで無駄にするというのもな……

……なので、もう決議とりますわ。なんかそれが一番よさそうですので。
デルタフォースの雑談スレを建てることに賛成もしくは反対だけしかいなかった場合はその時点で決定します。
一応今日の日付が変わるまで待ちます。私が起きていればの話ですがww 寝てたら明日の午前9時頃まで。
それでは待ってます。
後、勝手に決めてすみません<(_ _)>

……ちなみに私の票は入れた方が良いのでしょうか?

665±:2011/10/28(金) 20:54:14 ID:U14pG5lw
ψさん
久しぶりに来てみれば議論が進んでるだけ、みたいなことがここだとよくあるので自分的にはそういうスレがあったほうが嬉しいです。
それとψさんも票を入れてもいいと思いますよ〜

そしてキラキラさん
こんな状況でよくきてくれました!
これからよろしくお願いします!
あ、シリアスは控えめにしてくださいね
そして前の投稿とつなげないと投下しにくいからそこには気を付けてくださいね

では、久しぶりに本編投下させていただきます

――――――――――

「おや、今日は運が超いいですね。こんなに早くお兄ちゃん達にあえるなんて」
「何いってんのよ、最愛。当麻兄さんと美琴姉さんだよ。待ってたに決まってんじゃん」
「そうですよ。当麻さんはともかく美琴さんは気が利きますから」
「えーと………その黒髪の子が最愛が言ってたレッサーちゃんだっけ?」

 こちらが気づくとほぼ同時に向こうを気づき声をかけてきた。
 自分の話題が上がっていることに気付いたレッサーはすぐに詩菜達に向かって走って行った。

「あっ、はいそうです!私がレッサーです!えーと………」
「そうか〜、あ、私は御坂美鈴」
「私は上条詩菜です。ところでレッサーさん」
「あっ、はい何でしょうか?」
「当麻さんは美琴さんのです。あなたが入る余地はありませんよ」

 にこっと笑ってそんなことを宣言する詩菜。
 その一言に完全に固まったレッサーを横から見ていた美鈴が絹旗と佐天に声をかけた。

「最愛ちゃん、涙子ちゃん、レッサーちゃんを私たちが止まってるホテルに運ぶわよ」
「超了解しました!」
「はーい!」

 そしてそのまま絹旗と佐天がレッサーを持ち上げてそのまま運んで行った。
 そして詩菜と美鈴は上条と美琴に声をかけた。

「じゃ、レッサーちゃんは私たちが預かるから二人で仲良くね」
「当麻さん。わかったいるとは思いますが浮気はだめですよ」

 そう言い残して去っていく二人。
 一瞬の出来事に終始唖然としていた上条と美琴はそのまましばらくそこに立ちすくんでいた………

666■■■■:2011/10/28(金) 21:14:59 ID:UrQd4mW2
議論スレ立て、賛成です。
そして±さんが久々に投稿…正直、もう来られないかと思ってたので驚いてます。
SS投下はもう諦めていたけど少し思い直してみようかと。

667■■■■:2011/10/28(金) 21:35:43 ID:0UJQSkxI
スレ建て賛成でお願いします。

668ψ:2011/10/28(金) 23:18:40 ID:SyRjuUz.
……反対がなさそうなので締め切りますね。
ってなわけで、スレを建てようと思います。
スレタイは……『【デルタフォース】シリーズ 議論スレ』でいいでしょうか?
新スレの事も考えたらなんかこうなりましたので。
とりま、このスレタイでよければ建てようと思います。

669■■■■:2011/10/28(金) 23:31:29 ID:0UJQSkxI
スレタイはそれでいいのではないでしょうか。宜しくお願いします。

670ψ:2011/10/28(金) 23:33:05 ID:SyRjuUz.
>>669
了解しました。それでは建ててきます。

671ψ:2011/10/28(金) 23:41:07 ID:SyRjuUz.
とりあえず建てました。

【デルタフォース】シリーズ 議論スレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1319812621/

672ψ:2011/10/28(金) 23:46:30 ID:SyRjuUz.
あ、外伝スレのリンクもそのまま貼ってしまった…… ま、別にいっかww

673■■■■:2011/10/28(金) 23:55:07 ID:0UJQSkxI
乙です。
まぁ、外伝の件は何とかなるでしょうwww

674ё:2011/11/04(金) 22:35:03 ID:QcYjSwYE
新しい方がまだ議論中なのでここに続きを投下します、2レス。
シリアスに行く気はこれっぽっちもありません、あしからず。

――――――――――
「行っちゃったわね、みんな……」
「ああ、そうだな……。とりあえず家入ろうぜ、メシ喰いたいし」
「そうですね。では今日はご恩返しの第一歩に私が腕を振るいましょう」
「神裂さんのご飯、久しぶりで楽しみでございますわ」

 とりあえず気を取り直した上琴が上琴ハウスへ入ろうとしたその時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
 慌てて振り返るとそこにはクリスマスパーティーでのメイド服に身を包んだ神裂と修道服のオルソラがそこにいた。

「かっ、神裂! 何だその格好! というかオルソラまで一緒って何コレ?!」
「何だと言われるのは心外ですね。言ったはずです上条当麻、あなたへのご恩返しをしに来たと」
「だっ、だからってそのメイド服でしかもオルソラさんまで一緒にってどんな恩返しするつもりなんですか! とっ、当麻を誘惑しないで下さい!」
「あらあら〜相変わらずみことさんはとうまさんが大好きなのでございますわね〜。ダメですよ神裂さん、とうまさんを誘惑しては」

 御坂はあなたにも言ってるんですが、神裂はオルソラへのツッコミをせずに流すと上琴ハウスへ入るように促した。
 それから美琴が神裂の食器や食材を把握する鋭い視線を受けながらも、慣れた手つきでお茶とお菓子を出した。
 上琴が気持ちを落ち着かせたのを確認すると、神裂は夏の戦争回避の件をさらっと伝えた後でご恩返しについての経緯を話し出した。

――――――――――
 時は少し遡り午後7時、教会の寄宿舎食堂で後片付けをしていた神裂に電話がかかって来た。
 既に寄宿舎食堂でインデックスとアンジェレネの相手をしていた真夜、神裂と一緒に教会に来た茜川に断りを入れた後で電話に出ると、

『もしもーし、火織お姉ちゃん。元気ですかー?』
「飾利っ!! 良かったです、貴女の元気な声が聞けて……。大丈夫ですか? 誰かに妙な真似をされていませんか? キャーリサ様とか最大主教とか最大主教とか」

 イギリスから初春から電話がかかって来たので神裂のテンションは一気にマックスまで上がった。
 苦笑した後で大丈夫との返答を聞いて安心した神裂は初春から夏の戦争回避に成功したとの報告に驚きを隠せなかった。

『私も驚きました、まさかハイドンさんとクレインさんが私の為に働いてくれるという宣言だけで戦争が回避出来たんですから』
「そ、それだけのことでですか? ……そういえばあの2人、胸に我々イギリス清教の十字架をかけていましたね。……成程、そうゆうことですか」
『さすが神裂さん、状況判断が早くて助かります。初春さんの考え無しの優しさがこうも事態を好転させちまったのは助言した私も驚いてんですけどね』

 神裂は理解した、かつて【法の書】を巡る戦いでローマ正教の問題にオルソラの洗礼を切っ掛けに介入したことを。
 そしてアニェーゼの言葉を聞いて得心がいった、今回の件にアニェーゼが助言をしたことも。

『敵は自分達の部下が捕虜になったことで戦争を起こす名目を得てやがりました。だったらオルソラさんの時のように捕虜2人をイギリス清教徒にしちまえばいいって思ったんです』
『正直、何気なくローラさんに相談してあっさりオッケーされた時はちょっと不思議でしたけどきっとこれを見越していたんですね。最大主教だけあってローラさんって凄い人です』
「(くっ、あの女狐……飾利に尊敬されるとは)しかしハイドンとクレインはロンドン送りになるのでしょう? その移送中に襲われる心配は無いのですか?」
『それは無いですよ。そうゆうことをする人たちならわざわざ宣戦布告なんてしませんし、捕虜だって平気で見捨ててるはずですから。ブレインさん達は理性的な魔術結社ですよ』

 確かに律儀に戦争の期間を宣告、仲間とはいえ下っ端2人を見捨てない、そんな幹部のいる魔術結社なら馬鹿げたことはしないだろうと神裂も結論付けた。
 その後、少しばかりのお喋りを挟んで神裂が初春と遊べなくて元気がないとぼやくと、

『火織お姉ちゃんが私と遊びたいって言ってくれたのは嬉しいです♪ でもそれじゃあダメですからその次にしたいことをやってはどうでしょう?』
「その次にやりたいこと、ですか?」
『当麻お兄ちゃんへの恩をGWで一気に返しちゃいましょう。火織お姉ちゃん、当麻お兄ちゃんのこと大好きだからモチベーション上がりますし♪』

 初春から上条への恩返しを、しかも大好きというフレーズまで付けられて提示されてしまう。

675ё:2011/11/04(金) 22:36:34 ID:QcYjSwYE
「た、確かに上条当麻への恩は忘れてはいませんし恩返しもしたいと思ってます! で、ですがわ、私が上条当麻を大好きということには……その」
『そんなこと無いですよー♪ 火織お姉ちゃんが男性の中で一番当麻お兄ちゃんを意識してるってこと、分かってる人は分かってますから』
「くうっ、飾利が私を理解してくれているのは喜ばしいことなのですが他にも知っている者達が居るとは……って違いますから!」

 今さら何言ってやがんですか、アニェーゼがそう呟いたのを聞いて神裂はいつか彼女にお仕置きしようと密かに誓った。
 そして神裂は少し考えた後で今までの上条への恩義を思い返し、

「分かりました飾利。このGWで上条当麻に受けた恩義、全て行動で返します! 決して上条当麻が大好きというわけではありませんからね!」
『はいはい♪ じゃあ私とアニェーゼさんはこの辺で。後片付けとか介抱とかありますから』
「そちらで何かあったのですか?」
『うちの女子寮で初春さん歓迎パーティーを盛大に開いたんですよ。キャーリサ様とかヴィリアン様とか最大主教とかシスター達とか……。私ら以外は全員酔っ払って倒れちまって燦々たる有様ってやつですよ』

 ルチアがキャーリサ様に無理矢理飲まされて気絶したのは痛手ですよ、アニェーゼのその愚痴を最後に初春との電話は終わったのだった。

――――――――――
「とまあ、このような経緯があって今に至るというわけです」
「でも今、午後8時ですよ。どうして来るのが遅くなったんです?」

 神裂からここに至る経緯を聞いた美琴が冷静なのは、上条が大好きというフレーズを削ったお陰である。
 遅くなった理由を神裂は語り出す。

「どうしたら上条当麻への恩を返せるか悩んだ後で、私が居ない間の教会の食事をどうしようかと考えていたらつい……」
「そこでアルバイトという形でインデックスさんやアンジェレネさんのお相手をしてくださっていた双子の弟さんに私が頼んだのでございますわよ」
「当然、弟さんは快く引き受けてくれました。茜川と彼のお姉さんも一緒という条件で。ただ、アルバイトではなく無償のボランティアとして引き受けてくれたことが申し訳無くて……」

 インデックスとアンジェレネ相手にボランティアは割に合わなさ過ぎるな、上条は誰にも聞こえないようにボソッと呟いた。
 その上条、いつもなら神裂の押しかけを断るのだが度々恩を返すと言われるのは流石に嫌なので今回だけ受け入れることにしたのだ。
 ちなみにオルソラ同伴の理由を本人に尋ねた所、神裂の監察という至極真っ当な答えに上琴も少しビックリしていた。

「では早速恩返しの内容を伝えましょう。上条当麻、あなたには世間一般から見て御坂に釣り合う立派な男子になってもらう為にGW中、鍛えてあげましょう」
「…………鍛える?」
「ええ。確かに上条当麻、あなたは御坂に相応しい男性です。ですが一般人から見ればただのレベル0のフラグ魔と第三位、釣り合っていません」
(確かに当麻がアクセラ倒したのだって知ってる人間なんて裏の事情に通じてる人間しか知らないものね……)
「ただしあなた一人だけ鍛えるわけではありません。土御門の青髪の少年、それに浜面も一緒に鍛えてあげましょう」

 一方通行と真夜が居ないことに抗議した上条だが一方通行は第一位、真夜は恋人のレベルも釣り合ってるし教会の食事を任せているということで却下された。
 上条は土御門、青ピ、浜面に明日からGWの間、泊りがけで恋人を連れて遊びに来いと電話で誘うように神裂に命令された(鍛えることは伏せて)。

676wiki見てた人:2011/12/26(月) 08:49:47 ID:hpnPwj46
誰かまとめwiki更新してください。
それと、今まで読み専でしたが、少し書きもやってみようと思います。
あと、議論になってるオリキャラですが、重要キャラ(彼氏、彼女)の白雪、井ノ原ツインズ、紫木、茜川は引き続き使って、
他のキャラは登場回数少ない順で順次減らしていくべきかと。
教室での出来事なんかは、球技大会で出た東原と姫神に語らせれば事足りると思う。
もし足りなくても、男子Aとかにするべき、これ以上オリキャラ増えるのはあまり良くないと思います。

677■■■■:2011/12/26(月) 20:13:49 ID:dK2.AVq.
ここのサイトの掲示板・・・
マジ激ヤバなんですけど
登録制だけど情報の質がパネっす
裏情報が凄すぎます
登録は無料みたいなんで
一度は、観てみる価値あり
bit.ly/vfUZoA

678■■■■:2011/12/28(水) 03:43:15 ID:omLqO6sw
今までの内容を見ておもったんだが・・・
まず、複数名で☆さんを叩きすぎ。「ネットだから誰がやってるのかわからないからいい」とかではなく、
ネットだからこそ、全員が言動に責任を持つべきだと思う。
実際、僕は自分の友人がそうやってネットで叩かれて、自殺に追い込まれたりしているのを見たりしています。
みなさんがやっていることはそういうことであるとわかっていただきたいです。(まあ、とんでもない馬鹿じゃなかったら自重するよ普通)

もう一つ(一つ目が重い話なのでこれは軽く)、登場キャラですが
まとめると
・原作登場キャラ(科学サイド)
当麻 美琴 一方通行 打ち止め 元春 黒子 青ピ 浜面 滝壺 半蔵
舞花 佐天 初春 絹旗 麦野 (食蜂) 吹寄 姫神 結標 御坂妹 番外個体
軍覇  郭  小萌 木山 親船 芳川 黄泉川 ゴリラ カエル医者 
・〃(一般サイド)
御坂・上条の両親
・〃(魔術サイド)
たるいので、イギリス清教、ローマ正教、ロシア正教他
※課題になっているオリキャラ
白雪 紫木 翔太 真昼 真夜 茜川 は現在原作キャラと恋仲にあるので外せないと思う。
井ノ原&茜川はオリキャラ同士だが、他のカップルとの関係が強いから残すべきだと思う
他は東原と野原を教室での出来事に使うくらい?だと思う。
誤字あったらスマン。あと、これを基準として「これは絶対いる」ってのを追加していけばいいと思う。
あと、魔術サイド省略してスマン

679■■■■:2011/12/28(水) 15:50:07 ID:wpQmWaII
いや☆は叩かれもしゃーないよ
それに二つ目の話題は議論スレがあるんだからそっちでしたら?

680■■■■:2011/12/29(木) 02:47:58 ID:nKcjoe2Y
>>678
私は>>679に同意
オリキャラの事もあるが他の書き手を貶めたんだから自業自得
複数の書き手によって成り立つスレでコレはいかんだろ?
同情の余地無し

681■■■■:2011/12/29(木) 09:17:33 ID:vqKBMuz6
むしろ言動に責任持ったほうがいいのは☆のほうだな

682■■■■:2011/12/29(木) 09:36:46 ID:Kbws86zQ
蒸し返すなよ。

683■■■■:2011/12/29(木) 11:48:43 ID:42XC9vxc
ここで終わり?

684Ω:2011/12/29(木) 19:53:48 ID:wnNVx2ik
どうも、676改めΩです、一応話の書き込みは本編再スタートまでしませんが・・・
名前決めたので報告だけ。

685アレイスター:2012/02/12(日) 22:37:34 ID:l0LccJdk
「くくく、もう終わりなのかね」

686名無しさん:2012/02/12(日) 22:39:24 ID:l0LccJdk
誰かいませんかーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

687■■■■:2012/02/12(日) 22:47:08 ID:UmRdFHyc
晒しageやめれw

688■■■■:2012/02/13(月) 07:38:07 ID:tJAQ1cNc
おやおや?追放された★さんチィースwww

689■■■■:2012/02/29(水) 21:19:53 ID:smCX07jc
誰もいないね……

690ちょっとWiki更新した人:2012/03/20(火) 17:13:02 ID:IoQdbmVo
あー、あー。
ども。今まで読み専だった者です。
誰か居ませんかー?
出来たらで良いんですけどWikiの題名考えてくれませんかね?
自分全然国語力ないんで<(^^;)
ヨロシクです。
後、事後報告で悪いですがWiki更新させてもらいました。
これからも時間を見つけて進めたいと思います。
良いですよね?てか、勝手に進めてきますw

691今更だが:2012/04/11(水) 23:37:57 ID:uso8I.ac
今更だが上条のクラスメートFFF団
みたいだよね

692■■■■:2012/09/06(木) 07:02:46 ID:LO2e6TIE
東原ってさ柔道すれば最強じゃね

693■■■■:2012/09/06(木) 13:23:06 ID:/V77GjL2
平凡な日常も終焉

694■■■■:2012/10/05(金) 01:28:11 ID:h1ok.Zqg
まだこのスレ残ってたのか
懐かしいレベルだ
このスレに投下されてる自分の文章読むと恥ずかしくなるね
ゴチャゴチャしてるけど再開してもいいのよ?

695■■■■:2012/10/05(金) 21:03:37 ID:r9LJ3Gq.
☆じゃ……ないよな?

696■■■■:2012/10/06(土) 03:50:12 ID:dZRO78r2
ちがうよー
もっと地味な奴だそんなに何回も書いてないよ
3回くらいかね?

697sage:2012/10/10(水) 23:34:56 ID:3UD15vrQ
________

そして、彼らのGWは、トンデモな方向に染まってしまうことを、まだ彼らが知らないのは幸か不幸か...

________

その頃
カエル顏の医者
「近いうちに、彼がまた運び込まれそうだと思わないかね?」
近くにいた看護師たちはカエル顏の医者のいみぶかな発言にただただ不吉なものを感じていた

698■■■■:697:2012/10/11(木) 00:16:31 ID:cq4CEU1Q
iPhoneからの投稿なので、かなり短い単位ですが、あげさせてもらいました

699& ◆ki3WXl8kfU:2012/10/11(木) 00:26:10 ID:cq4CEU1Q
<<697で<<698なiPh(ryユーザーです
名前だけは決めたので、報告します

700■■■■:2012/10/11(木) 03:40:25 ID:jOaLDOSM
誤爆?
じゃないとしたらどこから?

701&:2013/03/28(木) 15:37:18 ID:PpEiv4Jg
「特訓に巻き込まれたそんなはまずらを応援してる」
「え?ちょっとgshw」ばた
彼女からの微妙な応援を聞く前に浜面は撃沈した。
「はあ。この程度では話になりませんよ。もっとペースをあげて行きましょう。」
「不幸だー!」
神裂のペースアップ宣言に定番のセリフを載せることができた上条は、幸せかもしれない。すでに浜面撃沈、土御門も動いているのかわからない。つまり、神裂の相手は今の時点で上条だけになってしまった。
「2日目でこれでは、どうしようもありません。あと三日ですから、頑張って耐えてください。」
「神裂!そのお前の幻想をぶち殺す!」
「当麻!頑張れー!」
御坂はこれも当麻の為と思い、間に割って入りたい気持ちを抑えて、応援に徹する。

702β:2013/05/17(金) 19:25:19 ID:kC0FJ8gU
初めて来ました、ここのスレとSS保管庫とは話は繋がっているんですか?

703■■■■:2013/05/18(土) 00:29:58 ID:IniuyKQ.
この分野自体がオワコ・・・

704■■■■:2013/05/18(土) 17:57:51 ID:bOaY/OZA
上条当麻ラブだ

705β:2013/05/19(日) 10:53:49 ID:Si2ka57Q
このスレ、オワタの?

706β:2013/05/19(日) 11:13:25 ID:Si2ka57Q
誰でもいいから、書いてくれェ…

707■■■■:2013/05/19(日) 13:00:38 ID:zyvxOt5U
こっちは色々あってほぼ(?)終わってる状態。
第7章あたりから別のスレで再スタートっぽい感じで始まってる。
まあ、あっちもあっちで微妙ではあるけども。

あとβさん、書き込むならメール欄にsageと入力しよう。

708tips about seo:2013/12/20(金) 20:40:57 ID:YmP4AGYo
gs4vVF Awesome article post.Really looking forward to read more. Keep writing.

709■■■■:2014/09/16(火) 18:29:14 ID:4MH62v.U
このスレに影響を受けて速報にスレ建てたやっていたがエタって落ちたな
エタるとこまで影響受けなくてもいいのにな

710■■■■:2014/09/19(金) 00:17:58 ID:GDA9FG3k
晒しageやめろwww

711■■■■:2014/12/28(日) 19:46:55 ID:0OSYd8w.
カミやん………

712■■■■:2018/02/20(火) 19:13:51 ID:0l/okuUw
懐かしい

713■■■■:2018/02/21(水) 04:58:11 ID:F8wPQEAI
さらしあげですねわかります

714■■■■:2018/02/21(水) 14:49:12 ID:3sH.xsiU
もしかしたら誰か続けてくれるかな〜、なんて。
まあ、ないとは思ったけど。

715■■■■:2018/03/04(日) 03:51:43 ID:KE5Jw8QU
昔やってた人はもういないだろうし、リレー形式と言ってるけど
ぶっちゃけ昔からものすごくリレーしにくい
今から参加しようと思ったら今までの全部読まないといけないし、
何より内容が………

716■■■■:2018/03/04(日) 12:07:47 ID:N4NEPc/c
最初の温泉編まではよかった。
そのあとがぐだぐだなンだよ。
白雪とか井ノ原姉(弟)とか。

717■■■■:2018/03/07(水) 03:17:21 ID:PvkXdzLw
その白雪とか井ノ原とかのオリキャラ勢がよくわからん
取り扱いもわからんって人も多いんじゃね?
俺もぶっちゃけこいつらよくわかんないし
そのくせにデルタフォース関係なしでこいつらしか出ない話作る人もいたし

718■■■■:2018/03/08(木) 20:04:33 ID:xKwxjE3.
井ノ原の自分の分をわきまえて能力自体は強化しないとか、ほんとわかんねえよ。

719■■■■:2018/07/02(月) 11:12:34 ID:6HXxbBFQ
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃダメっす逃げちゃだめだだめだ逃げちゃ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだもう無理だ

720■■■■:2018/07/10(火) 22:02:15 ID:XYQDBXCo
またさらしあげかよwww

721■■■■:2018/11/27(火) 08:30:05 ID:AzdqECbg
僕らは逃げている
自分の弱さから

722■■■■:2018/12/29(土) 05:10:21 ID:dxyb9DTY
三竦み

723■■■■:2019/03/09(土) 14:46:28 ID:qAyyJeqA
j5得

724■■■■:2019/03/11(月) 01:21:10 ID:HUmcDKNo
gd

725■■■■:2019/05/16(木) 15:47:18 ID:909HTcMk
sdfg

726■■■■:2019/06/05(水) 23:14:34 ID:7rEgkUuE
513564132546

727■■■■:2019/07/06(土) 16:44:01 ID:1t38bzCw
46515151

728■■■■:2019/07/13(土) 03:22:05 ID:3TWPKraM
586786

729■■■■:2019/07/29(月) 16:20:15 ID:fkFcrgOE
ビリビリことみこっちゃんとツンツン当麻さんの公式カップルは最高

730■■■■:2019/10/29(火) 20:28:34 ID:abk8ed9U
ビリビリことみこっちゃんこと美琴さんとツンツンことイマブレこと上条さんは公式カップル

731■■■■:2020/03/25(水) 19:25:57 ID:MD5JUfNs
ビリビリことみこっちゃんこと美琴さんとツンツンことイマブレこと上条さんは公式カップル

732■■■■:2020/04/13(月) 21:30:36 ID:p35mXOoo
ビリビリことみこっちゃんこと美琴さんとツンツンことイマブレこと上条さんは公式カップル


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