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【デルタフォース】クラスの三バカの日常Part5
675
:
ё
:2011/11/04(金) 22:36:34 ID:QcYjSwYE
「た、確かに上条当麻への恩は忘れてはいませんし恩返しもしたいと思ってます! で、ですがわ、私が上条当麻を大好きということには……その」
『そんなこと無いですよー♪ 火織お姉ちゃんが男性の中で一番当麻お兄ちゃんを意識してるってこと、分かってる人は分かってますから』
「くうっ、飾利が私を理解してくれているのは喜ばしいことなのですが他にも知っている者達が居るとは……って違いますから!」
今さら何言ってやがんですか、アニェーゼがそう呟いたのを聞いて神裂はいつか彼女にお仕置きしようと密かに誓った。
そして神裂は少し考えた後で今までの上条への恩義を思い返し、
「分かりました飾利。このGWで上条当麻に受けた恩義、全て行動で返します! 決して上条当麻が大好きというわけではありませんからね!」
『はいはい♪ じゃあ私とアニェーゼさんはこの辺で。後片付けとか介抱とかありますから』
「そちらで何かあったのですか?」
『うちの女子寮で初春さん歓迎パーティーを盛大に開いたんですよ。キャーリサ様とかヴィリアン様とか最大主教とかシスター達とか……。私ら以外は全員酔っ払って倒れちまって燦々たる有様ってやつですよ』
ルチアがキャーリサ様に無理矢理飲まされて気絶したのは痛手ですよ、アニェーゼのその愚痴を最後に初春との電話は終わったのだった。
――――――――――
「とまあ、このような経緯があって今に至るというわけです」
「でも今、午後8時ですよ。どうして来るのが遅くなったんです?」
神裂からここに至る経緯を聞いた美琴が冷静なのは、上条が大好きというフレーズを削ったお陰である。
遅くなった理由を神裂は語り出す。
「どうしたら上条当麻への恩を返せるか悩んだ後で、私が居ない間の教会の食事をどうしようかと考えていたらつい……」
「そこでアルバイトという形でインデックスさんやアンジェレネさんのお相手をしてくださっていた双子の弟さんに私が頼んだのでございますわよ」
「当然、弟さんは快く引き受けてくれました。茜川と彼のお姉さんも一緒という条件で。ただ、アルバイトではなく無償のボランティアとして引き受けてくれたことが申し訳無くて……」
インデックスとアンジェレネ相手にボランティアは割に合わなさ過ぎるな、上条は誰にも聞こえないようにボソッと呟いた。
その上条、いつもなら神裂の押しかけを断るのだが度々恩を返すと言われるのは流石に嫌なので今回だけ受け入れることにしたのだ。
ちなみにオルソラ同伴の理由を本人に尋ねた所、神裂の監察という至極真っ当な答えに上琴も少しビックリしていた。
「では早速恩返しの内容を伝えましょう。上条当麻、あなたには世間一般から見て御坂に釣り合う立派な男子になってもらう為にGW中、鍛えてあげましょう」
「…………鍛える?」
「ええ。確かに上条当麻、あなたは御坂に相応しい男性です。ですが一般人から見ればただのレベル0のフラグ魔と第三位、釣り合っていません」
(確かに当麻がアクセラ倒したのだって知ってる人間なんて裏の事情に通じてる人間しか知らないものね……)
「ただしあなた一人だけ鍛えるわけではありません。土御門の青髪の少年、それに浜面も一緒に鍛えてあげましょう」
一方通行と真夜が居ないことに抗議した上条だが一方通行は第一位、真夜は恋人のレベルも釣り合ってるし教会の食事を任せているということで却下された。
上条は土御門、青ピ、浜面に明日からGWの間、泊りがけで恋人を連れて遊びに来いと電話で誘うように神裂に命令された(鍛えることは伏せて)。
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