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イベント優先スレ
495
:
送り妖怪勢/天ッ堕
:2011/08/17(水) 00:46:20 ID:0rvvBuFg
>>491
「むっ」
機嫌悪そうにする三鳳の言い草に、五月がむかちんと来たようだ。
「……まあ、いいわ」
(どこか休憩できる場所はないかしら……)
双葉はさっさと飛葉の頭を占領してしまっている。
このまま飛び続けるのは、流石に辛い。
(むう〜〜っ、双葉の馬鹿!)
ゆったり休憩する双葉を睨むが、無口な送り雀は素知らぬ顔である。
>>492
夷磨璃の手を握り、すたすたと歩いていく。
着いた先は無人の焼きそば屋。
店主はいないのだろうか?
「……」
しかし、いないのをいいことに、天ッ堕は店の裏側に回って、商品の焼きそばに手を出そうとしていた。
止めなければ叱られるかもしれない!
496
:
露希
:2011/08/17(水) 00:48:04 ID:BQ990e1A
>>493
(氷亜さんに抱かれている…氷亜さんに抱かれている…
ボクをクジラから庇ってくれた……出血しながらも…
こんなボクを氷亜さんは……)
「ごめんなさい、しないよね!うん、氷亜さんはしないよっ!!
氷亜さんは絶対に浮気しないし、絶対にボクのだっ!!!
もう離さないよっ///////」
氷亜が仕事中にもかかわらず、手を後ろへ回し、ぎゅっと…。
これでは出血が止まらずに死んでしまうのでは…?
それに、簡単には露希も離れる気は無い。
497
:
叡肖「」 鹿南『』
:2011/08/17(水) 00:49:40 ID:1gBuqmPQ
>>492
『カキ氷ね。行きましょ』
空っぽのカキ氷屋台へ向かう危険なカップル。
>>486
>>493
>>496
他方、そのカキ氷屋台の店主を、釣り屋台の店主はニヤニヤと見ていた。
「二人ともお熱いねぇ」
あそこまで派手に鼻血を吹きつつカッコつける男は、叡肖でも見たことが無い。
「ところで瞳ちゃん、君、この鯨どうする?」
じたばたと暴れる鯨はまだ蛸の衣に包まれている。
持って帰るにしても、到底消費しきれる大きさではない。
498
:
夷磨璃&零
:2011/08/17(水) 00:54:24 ID:BQ990e1A
>>495
「あれ?送り雀…ですか?どうしたの?」
たまたま、そこを通りかかった少年。
疲れた表情を見て心配しているようだ。
「ここ、澪殿のお店でござるよ。
澪殿〜。…いないでござるね。」
ふと天ッ堕を見たら焼きそばに手を出してた!
「天ッ堕お兄ちゃん、それは駄目でござるよ。
これなら暖かいし、美味しいでござるよ。」
え、なんか違う気がするけど…。
無料だし、問題ない!
499
:
送り妖怪勢/四十萬陀
:2011/08/17(水) 00:54:58 ID:0rvvBuFg
>>494
「いやぁ……あんまり大丈夫じゃないな……」
テンションだだ下がりの和戌姉は、溜め息をついてびちゃびちゃの浴衣を脱ぎ捨てた。
サラシと布のハーフパンツのみの、ラフな格好になる。
あのまま濡れた浴衣を着ているより、幾分かマシだと考えた結果だ。
「お兄さんこそ大丈夫かい?」
同じくずぶ濡れになった叡肖に尋ねる。
「なんだったら乾かすよ?」と平然と言って、その口端から少しばかりの炎を覗かせた。
「わっ、と」
(ほっ……)
抱き留められ、四十萬陀は転ぶことなく無事に済んだ。
後ろで翠狼が安堵の息をつく。
「あ、ありがとじゃん、黒蔵君」
照れながらもお礼を言って、袖を握る。
(おアツいぜよー。しかし初めて会ったが、あれが七生姐さんの想い人ぜよ?
つまり……犬御兄貴の恋敵!!)
ぎらん、と翠狼の瞳が光る。
この狼、昔東雲に喧嘩を売って返り討ちにあってから、東雲を兄貴と慕っているのである。
敵意をもった視線が、黒蔵に向けられる……。
500
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 00:58:10 ID:bJBnsqT6
>>497
彼らが向かった先で、店番をしていたのは知らない顔であった。
ねじり鉢巻とはっぴ姿、少女か少年か分からない中性的なその子は、
どうやらこの祭りのお囃子を担当している者の様だ。
「・・・もう、氷亜さんめ。
せっかく僕が演奏を楽しんでるときに変われだなんて・・・ひどい人です」
ぶつくさと、ぎりぎり身長が届くためカウンターに肘をついて愚痴る華音。
しかし二人のお客に気づいたのか、ぱあっと顔が笑顔になった。
「いらっしゃいませです!!店長は完全な私用でいませんが、
この音楽の華音がお相手します!!」
夜店でよくある、どこかのヒーローのお面をつけて、
陽気な接客を始める。
>>497
彼の声に気づいて氷亜は、ゆっくりと顔をそちらに向ける。
そしてにやっと笑い返した。鼻血は今も放流中であるのにも関わらず。
「いいでしょ?こんなに可愛い子といれて。
でも熱くはないな。だって今血が抜けて涼しくなってるし」
501
:
三凰&飛葉&夢無
:2011/08/17(水) 01:00:46 ID:SmXQZqJk
>>495
夢無「あの、良ければ私のところへ…」
三凰「放っておけ。あんな奴。」
まだ、機嫌が悪そうな三凰。
飛葉「まあまあ、三凰坊ちゃま。」
502
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 01:03:21 ID:bJBnsqT6
>>496
「な、なるほど・・・
(これがサマージャンボか・・・)」
なにやら理解できない納得をして、彼は噴水のように鼻血を噴き出す。
くらっとそれによる急性貧血で倒れそうになるが、
なんとか体勢を整えて、露希からそっと体を離した。
「ふ・・・ふふ。
分かってくれてるのならいいよ・・・。
そうだ、僕このお祭りでお店出してるんだけど、
どう?一緒に来ないかい?」
血の気が引ききって、白い肌がむしろ青くなりながら、
彼はカキ氷屋を指差した。
503
:
稀璃華
:2011/08/17(水) 01:06:03 ID:BQ990e1A
>>497
,500
「えぇっと…鹿南さん、何かお勧めはあるか?
それと…一緒に喰わないか?」
華音から見れば、普通のカップル…でもないが、まだ行ける範囲だと思うかもしれぬ。
だが…いけないのだ!!許されないよ、危険カップル。
男同士で一緒にかき氷を食べるなど聞いたことが無い。
504
:
送り妖怪勢/天ッ堕
:2011/08/17(水) 01:11:38 ID:0rvvBuFg
>>498
>>501
「翼休めの場所がなくて困ってるのよ……相棒はあんなだし……」
零に尋ねられ、にくったらしげに飛葉の上の双葉を睨む。
だがそこへ、夢無が助け舟を出してくれた。
「本当?」と言い返そうとするが、三鳳がそれをせき止める。
「むっ! 何よあんた! つつくわよ!」
三鳳に突っかかるように言う。
と、そこでふと思い出したように零を見た。
「……ってそういえば、あなた誰?」
>>498
「?」
夷磨璃に差し出された焼きそばを受け取る。
確かにこちらの方が、暖かい。
天ッ堕は素直に焼きそばの蓋を開けた。
「……」
ここまでは良いが、実は未体験の食べ物である。
しばらく迷った天ッ堕は、結局、焼きそばに手を突っ込もうとした。
505
:
瞳
:2011/08/17(水) 01:11:49 ID:SmXQZqJk
>>497
「うーん、持って帰るわけにはいかないしな…」
しばらく考えた後、結論をだす。
「海に帰してやれないか?」
506
:
露希
:2011/08/17(水) 01:13:17 ID:BQ990e1A
>>502
「ちょ、ちょっと待ってよ?顔色悪いし、大丈夫?
勿論、行くよ!そこまで支えて行くから、肩貸して。」
鼻血の原因が自分のせいだとは思っていないようで、
再び体が接触してしまう。
そして、現在、かき氷屋で何が起きているのか知る筈もない露希達。
507
:
ミナクチ『』 黒蔵→巴津火 叡肖
:2011/08/17(水) 01:17:32 ID:1gBuqmPQ
>>499
叡肖「いや、元々俺は水妖だし、しばらく水も滴る良い男、で居ることにするよ。
それに炎が扱えるなら、後で祭りの〆に打ち上げ花火でも派手に頼むぜ?」
衣蛸は和戌姉に軽く片目を瞑った。
良い感じだし後でデートでも持ちかけよう、という腹積もりだったのだが、
その思惑を打ち壊すものが居た。
『叡肖さん!新しい桶は無いですか?!』
カップルだらけのこの場で、一人切羽詰っているのは小さな水神である。
本体から分かれたこの小さな欠片の身では、溢れた海を制御しきれないで居た。
じわじわと溢れた海水が広がりつつあるその様子に、黒蔵の表情が変わる。ここは山の「上」なのだ。
「四十萬陀ごめん。俺、もう行かなくちゃ」
織理陽狐に貰ったあの守り袋から翡翠の輪を取り出す。
(これは、巴津火の大事なもの)
たった一つの窮奇の形見の品、それを黒蔵は海水へ投げた。
「貴様ぁぁぁっ!!!」
ほんの一瞬で、黒蔵の内側の巴津火が怒りで飛び出した。
同じ身体を共有している最上級の蛇神は、翡翠の輪を取り戻そうと海水へ飛び込んだ。
>>505
叡肖 「OK、ならばそうしようか。ちょっと勿体無いけどね」
縮み行く水面に鯨を放り込んだのは、ぎりぎりのタイミングだった。
鯨が水に落ちたあと、小さくなった水面に顔を出した巴津火は、息も荒く翡翠の輪を握り締めていた。
「ミナクチも何をしているっ!!さっさとこんなもの片付けてしまえ!」
その叱責はミナクチにも飛んだ。その怒りは海を押し返し、水面はどんどん小さくなって消えた。
後にはずぶ濡れの和戌姉、叡肖、巴津火が残るばかりである。
叡肖「釣り屋台は店仕舞いだね。そろそろ祭りも最後の盛り上がりかな」
508
:
三凰&夢無
:2011/08/17(水) 01:19:53 ID:SmXQZqJk
>>504
三凰「フン…やれるものなら、やってみろ。」
夢無「三凰様!喧嘩はよくないですよ!」
三凰の態度に困っている夢無。宝玉院家では、よくある。
509
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 01:20:20 ID:bJBnsqT6
>>506
露希が体を寄せたことで、
自分の為に気を使わせてしまったことに気づいた氷亜は恥じて、
すっと無理をして一人で立ってみせる。足元はふらつくが何とかいけるようだ。
「だ、だいじょうぶさ。
露希、君はどんな味が好きかな?
なんでもあるよ。だってここは」
ぶしゃああああ。
時間差的に彼の粘膜は再び決壊し、鼻血が強めに噴出した。
赤い血のせいで、いみじくもイチゴシロップのかかったカキ氷のようだ。
510
:
夷磨璃&零
:2011/08/17(水) 01:21:53 ID:BQ990e1A
>>504
「なるほど、ね。それでこんなことを…。私なら構わないよ。」
周りには三凰もいたが、苦い思い出しかないので関わろうとはしなかった。
「私?私は零、七生さんの知り合い、ってところかな?」
ニコニコと笑って答えた。
夢無に乗るか、零に乗るかは自由だ。
割り箸を取って、割ろうとした時だった。
「ござるっ!?ち、違うでござるよ。
これをこうパキンって折ってね、それで…」
正直、びっくりしたのだ。
それでも夷磨璃は優しく割りばしの使い方を教えてあげる。
511
:
瞳
:2011/08/17(水) 01:23:38 ID:SmXQZqJk
>>507
「鯨を捕るのは、なんだか危ない気がするしな。」
鯨を捕るのはまずいかもしれない。捕鯨的な意味で
「なんだかすごいことになっているが、大丈夫か?」
512
:
鹿南
:2011/08/17(水) 01:23:38 ID:1gBuqmPQ
>>503
「この店のお勧めはアタシに聞くよりこの子に聞かなくちゃ」
華音を差して鹿南はそう答えた。
「それにアタシを誘ったんだから、何にするか決めるのも、
一番美味しくあるべきなのもアンタでしょ」
ニヤリと笑った隻眼の男は、稀璃華を喰う気ならあるらしい。
513
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 01:28:38 ID:bJBnsqT6
>>503
、
>>512
「華音のお勧めはイチゴとメロン、そしてレモンのトリプル練乳かけですぜ!!
見た目も綺麗さもさることながら、四つの味というお得感!!」
びしっ、と三本指を立てて熱弁をする華音。
その様子から見ると、目の前のカポーの異様さには気づいていないようだ。
「でもジンとかテキーラもあるくらいです!!
お好きなようにどぞですぜ!!」
ぐいっとカウンターの下から取り出したのは、
確かに度数の高いような洋酒のビンであった。この様子なら焼酎などもあるのだろう。
514
:
送り妖怪勢/四十萬陀
:2011/08/17(水) 01:34:26 ID:0rvvBuFg
>>507
「あぁ、あの狐さんも似たようなこと言ってたな。」
叡肖のウインクを軽くスルーし、頭をがしがしと掻く。
「それより……アレはいいのか?」
ミナクチが焦っている様子を横目に、和戌姉が言う。
明らかに切羽詰まった状態のミナクチに、周囲もざわついてきた。
黒蔵に目を向けていた翠狼も、様子がおかしいことに気付き、そちらに視線を向けている。
「黒蔵君?」
表情が変わった黒蔵を見て、四十萬陀が不安そうに呟く。
そして、翡翠の輪を海水に投げ入れた途端、黒蔵は黒蔵ではなくなった。
「――っ!!」
海水へ飛び込んだ巴津火を追い掛け、鯨が放り込まれた後、慌てて水際から水面を見下ろす。
心臓の動きが早い。その表情は、四十萬陀自身思ってもいないほど緊迫していた。
だから、水面から巴津火が顔を出した瞬間、吐き出した安堵の溜め息は深いものだった。
「だ、大丈夫じゃん? ……巴津火君」
よかった、と動いた唇は、少し乾いていた。
「はー……お騒がせだな」
「全くぜよ」
和戌姉と翠狼が、うんうんと頷く。
515
:
露希&稀璃華
:2011/08/17(水) 01:35:03 ID:BQ990e1A
>>509
「えええっ!?氷亜さんっ?!
誰か、誰か助けてください!!!」
と言っても助けてくれそうにない為、結局は自分がなんとかするのである。
そして、そんなフラフラな氷亜に、お決まりのパターンで止めを刺そうとした。
「ボクが好きな味……それはね…。<氷亜さん>と言うプレーンな味だよ♪」
>>512
「私だったら、苺&メロン&練乳、かな。それにしても鹿南さん…
いえ、やっぱりなんでもないです。(駄目だ、素敵過ぎる!!いっそ食べられたい…!)」
過激な妄想が広がって、もう手の着けようがない。
516
:
送り妖怪勢/天ッ堕
:2011/08/17(水) 01:43:41 ID:0rvvBuFg
>>508
>>510
「きーっ! もう怒った! ほんとに突いてやるんだからっ!」
ついに腹を立てた五月が、三鳳の頭に突撃する。
「……五月、やめろよ」
「!! 何よ双葉まで! 知らない!」
だが、双葉にそれを止められてしまった。
納得いかない様子の五月は、ピーピー鳴きながら文句を言っている。
双葉はいつものことのように、再び飛葉の頭で丸くなった。
(向こうには気に喰わない奴もいるし、こっちにしよっ)
「頭、借りるわよ」
そう言うなり、五月は零の頭に飛び乗った。
ふう、と息をつく。これでやっと落ち着ける。
「七生の知り合いなの? なあんだ、早く言いなさいよ」
>>510
「? ?」
もっぱらスプーンかフォークな天ッ堕は、箸の使い方を知らないようだった。
夷磨璃に教えられながら、不器用に箸を握る。
「……」
何度かやってみるが、上手く取れない。
段々と不機嫌になってくるのが目に見えるようだ。
しばらくして箸を使うのを諦めたのか、天ッ堕はちょっと頭を捻った結果、割り箸を握り焼きそばを掻き込み始めた。
517
:
巴津火「」 ミナクチ『』 叡肖
:2011/08/17(水) 01:47:29 ID:1gBuqmPQ
>>511
>>514
叡肖「鯨は海の幸だよ。誰が食べてもいいのさ」
鯨を放すなら貰って食べれば良かった気もするが、
今は陸上、食べれば身体も重くなる、と思い直した。
「面、無くしたな」
それでも、コレだけは無くさないですんだ。
偽物の翡翠の輪、しかし、巴津火にとっては本物の、かけがえの無い大事なものである。
泥をそっと袖で拭って、握り締めた。
(あいつめ…)
後で黒蔵には仕返しをしてやらねばならない。
『お詫び申し上げます。しかし助かりました』
客と巴津火にミナクチが頭を下げた。それを無視して巴津火は翠狼に向かう。
「お前、何ださっきの目つきは」
翠狼に睨まれていたのは黒蔵なのだが、紫濁の瞳は自分にも向けられたぞと意地悪く睨んでいる。
叡肖「まあまあ、何はともあれ落ち着いたんだろ?八つ当たりは良くない」
しかし叡肖は叡肖で、巴津火の成長に少々驚いてもいた。
まさか巴津火が進んで収拾をつけるとは思わなかったのだ。
(このまま行くとこの坊ちゃん、真っ当に神格に育つのかねぇ?)
叡肖「それに、そろそろ花火の時間だろ?灯篭流しもできるしさ?」
翠狼と巴津火にここでガルガルされても、叡肖も困るのだ。
袂神社を貸してくれている織理陽狐の手前、面倒は起せない。
518
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 01:48:36 ID:bJBnsqT6
>>515
地面に倒れこんだ。
それによって、後頭部とかが結構痛くなっているのに、
泣きっ面に蜂、というかなんというか、彼には更なる追撃が。
「我が妖生に・・・悔い無し・・・!!」
仰向けでこぶしを高く上げた氷亜は、
その言葉を最後にして、貧血のあまり気絶した。手がどさりと悲しい音を立てる。
「はい〜どいて〜、回収しますよ〜」
するとそこに、氷亜と同じ格好をした男性がやってきた。
どうやら彼は氷亜の後輩のようで、カキ氷店の店員だ。
彼は気絶したままの氷亜に肩を預けさせて、そのまま店に連れて行こうとする。
519
:
三凰&夢無
:2011/08/17(水) 01:56:09 ID:SmXQZqJk
>>516
三凰「フン…」
夢無「ごめんなさい。三凰様が…
でも、三凰様、これでも優しいところあるんですよ。」
今言うのは、説得力が無い。
520
:
鹿南「」 美雪『』
:2011/08/17(水) 01:56:47 ID:1gBuqmPQ
>>513
>>515
「じゃ、アタシこれもらうわ」
カキ氷のカップに削れてない氷をイン。そこに直接ジンを注ぐ。
「はいどうぞ」
あろうことか鹿南はそれをそのまま稀璃華に差し出した。
その頃、踊り疲れた妖怪達が三々五々、下の川原のほうへ降りてゆくのに気づいた美雪は、
枝角の面をつけてその後に続く。
(何があるんだろ?)
川原へ降りていくと、子供の妖怪達が笹の葉を千切って舟を作っていた。
『笹舟かぁ。ここの笹大きいのね』
それを真似て、美雪も笹舟を折る。
さあどうするんだろうと見ていたら、一人の妖怪の所へ皆が並んでいるではないか。
(並ぶの?)
とりあえず列があったら並んでみる性質の人間、美雪。
521
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 02:02:35 ID:bJBnsqT6
>>515
、
>>520
ぽかんと、稀璃華の妄想暴走を口をあけて途方にくれ眺める華音。
華音には今彼が、なにを妄想しているかとか、
そもそも妄想しているかどうかなどはわからない。
「・・・決めて欲しいです」
ぽそりと口から小さく声を漏らすと、鹿南のほうが注文をしようとしていた。
少し安心して、ため息はつかないもののビンをカウンターに置く。
だが、華音の期待に反して、まさかの鹿南のダイレクトドリンキング。
「・・・削れよ」
そんな不思議な二人をさらにあっけにとられて、見つめるだけだった
522
:
送り妖怪勢/四十萬陀 七生
:2011/08/17(水) 02:02:55 ID:0rvvBuFg
>>517
「あ? 何って……」
こちらへ向かってきた巴津火を見て、翠狼が顔を顰める。
(この少年、さっきと雰囲気違くないか?)
そう感じたのは勘違いではない。
だが事情を知らぬ翠狼は、自分の勘違いだろうとその違和感を隅に置いた。
隣で息を付く四十萬陀に話し掛ける。
「……兄貴の敵は俺の敵、ってことぜよ。な、七生姐さん」
「え、う、うん……?」
よく分かっていなさそうに、四十萬陀は小首を傾げた。
そして、こちらを睨む巴津火に視線をやる。
黒蔵の中にいるオロチに、複雑な心境を覚えながら。
「んじゃ、さくっと花火でも打ち上げようか。
狐さんは鳥居の上かな」
叡肖の言葉に、和戌姉がぐいっと伸びをした。
花火を上げるには織理陽狐の手助けが必要だ。
朱鳥居にいるであろう織理陽狐のところへと駆けていく。
523
:
零&夷磨璃&澪
:2011/08/17(水) 02:03:27 ID:BQ990e1A
>>516
「いや、だって言われなかったし…。
とりあえず落ち着いたのならよかったよ。」
零はさりげなく飛葉の横に立ち、辺りを見渡している。
「うぅむ…」
「あれ、夷磨璃君。その子は確か…」
ノワールで良く見るあの子だった。
天ッ堕の行動を見て、それを直ぐに察した駄目店長はフォークを何処からか取り出した。
「はい、どうぞ。使う?」
澪は優しく声をかけてフォークを差し出した。
524
:
零&夷磨璃&澪
:2011/08/17(水) 02:10:13 ID:BQ990e1A
>>518
「お願いです、氷亜さんを助けてください!!」
病院に運び込まれる、ドラマのようなワンシーンになった気がした。
「…大丈夫、なんかよく分かんないけどボクがいるからね。」
>>520
「ダイレクトだな、鹿南さん。では、頂きます。」
ぐびっとそれを飲み、華音にお代わりを頼む。
2杯飲んでも足らず、瓶ごとお願いする。
「鹿南さんもどうだ?一杯。」
525
:
送り妖怪勢/天ッ堕
:2011/08/17(水) 02:11:48 ID:0rvvBuFg
>>519
>>523
「へぇーふーん、信じられないけどねー」
零の頭の上でぶつくさ言いながら、相変わらず三鳳を睨んでいる。
零が飛葉の隣に立ったことで、自然と五月と双葉が並んだ。
ナイスよ! と内心ガッツポーズ。
「……どうでもいいけど、そろそろ花火の時間ね。
動くのも面倒だし、一緒に見てあげてもいいわよ?
べっ別にこのまま双葉と並んで花火見たいわけじゃないんだからね! 本当なんだからっ!」
テンプレである。
>>523
差し出されたフォークを見て、天ッ堕の顔が輝く。
こちらは使い慣れているらしく、フォークを使って焼きそばを食べ始めた。
「♪」
幸せそうに頬を緩める様子は、かわいらしいと形容できるものであった。
526
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 02:16:09 ID:bJBnsqT6
>>524
抱えて向かう途中に後輩は、
その声に聞き覚えがあり、くるっと顔だけをそちらへ向ける。
「あ、露希の姉さんじゃないっすか。ちゃーす。
多分、増血剤なり何なり打ったら直ぐおきると思うんで、
その間になんかカキ氷いかがっすか?御代は氷亜さんのおごりなんで」
顔見知りである顔だと気づいてニカッと笑う。
尊敬はしているようだが、呆れたような目線を氷亜へと向け、
またカキ氷店へと向かった。
527
:
瞳/三凰
:2011/08/17(水) 02:18:05 ID:SmXQZqJk
>>517
,
>>525
瞳「お、もうすぐ花火なんだな。」
期待している様子の瞳。
三凰「花火か…」
三凰もなんだかんだで期待しているのだろうか?
528
:
巴津火→黒蔵「」 ミナクチ『』
:2011/08/17(水) 02:19:01 ID:1gBuqmPQ
>>522
敵、と言われて巴津火の妖気がざわりと膨らむ。しかしその肩に手を乗せて叡肖が抑えた。
叡肖「お祭り、だよ?判るね?」チッチッチ
しぶしぶと巴津火が引き下がる。そして、四十萬陀の手を掴んだ。
「お前…あの時、助けてくれた」
叡肖が自分に書いた文字をこの少女が消してくれたのを、巴津火は覚えている。
「ありがとな、七生」
この夜雀がどこか微妙な態度なのを感じて、巴津火は本当はまだ何か言いたかったのだが、
少し躊躇いがちにそう言うだけに留めた。
(この女にも、ボクはいらない存在なのか)
窮奇に捨てられたと思いこみ、まだ傷が癒えていない巴津火は諦めたように消えた。
それはつまり、黒蔵が戻ってくる事でもあった。
「水、水は引いた?…あ」
自分の掌に翡翠の輪があることに気づき、黒蔵はそれをそっと守り袋へと戻す。
(巴津火、ごめん)
『そろそろ花火ですね。私たちも川原に行きましょうか』
水を通じて帰る死者を見送らねばならない。
529
:
夷磨璃&澪&露希
:2011/08/17(水) 02:29:03 ID:BQ990e1A
>>525
澪「夷磨璃君、そろそろ花火が始まるらしいから、
その黄色い子と一緒に見ると良いよ。」
夷磨璃と天ッ堕の頭を撫でると、走って何処かへと向かう。
>>527
澪「間に会った、かな。三凰。」
もっと仲良くなっておきたかった澪は、一緒に見ようと考えていたのだ。
>>526
露希「ああ、君は確か…。まぁ、大丈夫そうだね。
じゃあ、お言葉に甘えて…あ、友達のところ行かなきゃ!!
ごめん、また後で行くよ!」
鯨を釣った瞳を置いてきてしまったのだ。
だから、この隙に戻るつもりだ。
530
:
鹿南「」 美雪『』
:2011/08/17(水) 02:29:53 ID:1gBuqmPQ
>>524
>>526
「そうね、アタシは宇治金時にするわ。一つ頂戴」
華音にそう頼む鹿南。
稀璃華には飲ませるだけで自分は飲まないのか。
そしてやがて店主がカキ氷の屋台へと戻ってくる筈だ。
そして美雪はと言うと。
(あ、桔梗の花持ってきても良かったのかー)
妖怪が川原に立つ狐に笹舟や花を手渡し、そこに小さな狐火を点してもらうのを見ながら
美雪も自分の番を待っていた。
狐は、美雪の笹舟にも熱くない静かな火を点してくれた。
『ありがとう』
他の妖怪たちと一緒に美雪も川に近づき、彼らと同じようにその火の灯った笹舟を水に載せた。
(もしかしたら、あたしの産みの親も帰ってきていたのかな)
ゆらゆらと幾つもの火が流れてゆくのを、ちょっぴり複雑な気持ちで眺める。
でも、逢ったとしても何も話せることは無いのだ。
531
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 02:35:01 ID:bJBnsqT6
>>524
華音はぽかんと口をあけたまま、稀璃華に機械的にお替りを渡す。
首をかしげながらなのは、いまだに納得がいっていないのだろう。
「(削らせて・・・削らしてください・・・)」
しかし今度は、鹿南はちゃんと注文をしてくれた。
そこでようやく華音はぱあっと明るい笑顔になって、
はい、と大きな声で返事をした。
「あ、もうそろそろ灯篭と花火ですね。
華音としては華音の音楽でよりムーディーにしなくては!!
代金は後からやってくる方に渡してください」
そして宇治金時を鹿南に渡したかと思うと、
最後にそう言い残して全速力でひとごみの中に消えていった。
532
:
稀璃華
:2011/08/17(水) 02:35:02 ID:BQ990e1A
>>530
「あれぇ、鹿南さんは飲まないの//」
彼は結構な量を飲んだため、酔いつぶれてしまった。
結局、鹿南とのデートはパーだったのかもしれない。
それでも、彼と過ごしたほんのひと時は幸せな時間だった。
533
:
夜行集団
:2011/08/17(水) 02:38:31 ID:bJBnsqT6
>>529
「ああ、そうっすか。
わかりましたでは、また後で」
走っていく露希の背中へ挨拶をする。
そして彼女が見えなくなった後、後輩は先輩を店の隅に連れて行き、
顔をはたきもって増血剤を打つことにしたのであった。
534
:
鹿南
:2011/08/17(水) 02:42:48 ID:1gBuqmPQ
>>531
>>533
「あらおいしそう。演奏頑張ってねー」
宇治金時を受け取り華音を見送ると、鹿南は代金をちょっと多めに屋台に置く。
華音の頑張りへの応援のつもりだ。
>>532
「んー?もちろん飲むわよー?でも、アンタを美味しく頂いてからね」
余裕綽々で宇治金時を平らげ、酔いつぶれた稀璃華を抱え上げると鹿南は山へと消えていった。
…ひょっとしてテイクアウト?
眠くなって重くなった石の泣塔は、途中で一休みと降ろされるかもしれない。
稀璃華が逃げ出すならそこがチャンス、そうでなければお泊りコースとなるであろう。
【鹿南退場】
535
:
稀璃華
:2011/08/17(水) 02:47:05 ID:BQ990e1A
>>534
酔いつぶれては起きることも逃げることも出来ず。
あっけなくテイクアウトでお泊まりコース行きである。
ちなみに、寝言で鹿南さんをずっと言っているだろう。
稀璃華、テイクアウトー
536
:
送り妖怪勢/四十萬陀 七生
:2011/08/17(水) 02:50:58 ID:0rvvBuFg
>>528
「え?」
礼を言われたのが意外で、四十萬陀は思わず声を上げた。
しかし何か言う前に、巴津火は引っ込んでしまう。
「……」
ぽかん、としていた四十萬陀だったが、なぜだか嬉しくなり、
ふわりとくすぐったい微笑みを浮かべた。7
「じゃあ行こっか、黒蔵君」
水辺に向かうミナクチたちに着いていこうと、黒蔵に手を差し出す。
「なーんか蚊帳の外ぜよ……?
……まあいいか、俺はこのまま退散するぜよ」
537
:
送り妖怪勢/天ッ堕
:2011/08/17(水) 02:54:08 ID:0rvvBuFg
>>527
>>529
「♪」
打って変わって上機嫌になった五月が空を見上げる。
すると段々、提灯の灯が消え始めてきた。
盆祭りの最期を締めくくるように、美しく炎を瞬かせながら、一つ一つ消えていく。
>>529
一緒に見るといい、と言われたても天ッ堕には通じず、
焼きそばに夢中である。
「……」
ずるずるずる……。
花より団子、といったところだ。
538
:
夷磨璃
:2011/08/17(水) 03:00:15 ID:BQ990e1A
>>537
「天ッ堕お兄ちゃん、美味しいでござるか?」
焼きそばに夢中であっても、彼の幸せそうな顔を見れば嬉しくなる。
二人はしばらく、共に時間を過ごすだろう。
539
:
黒蔵
:2011/08/17(水) 03:00:48 ID:1gBuqmPQ
>>536
「うん」
なぜ四十萬陀があんな笑みを浮かべたのか、よく判らないままに黒蔵はその手をとって
一緒に水辺へと向かう。
そして川原にて花火の打ち上げを待つ間、黒蔵も笹舟を作った。
ミナクチに点してもらった蛍火色の小さな火は、ゆらゆらと黒い水面に浮かんで流れていった。
水際にしゃがみこんでそれを見送る。
『後ろ、ふりむくなよ』
その時耳元で、聞き覚えのあるその声が聞えた。
しかし振り向いてもそこには誰も居ないのだ。
(嘘っ!)
目を見開いて立ち上がり、辺りを見る。
黒蔵が注意深ければ、自分の流す笹舟に小さな蟹が乗っているのに気づいたかもしれない。
『振り向くなよ、って、言ったじゃないか』
もう一度だけ、遠く小さく、僅かに笑いを含んであの声が聞えた気がした。
540
:
ミナクチ『』 叡肖「」
:2011/08/17(水) 03:09:46 ID:1gBuqmPQ
>>537
『そろそろ始まりますね』「ああ、皆が帰るな」
暗さを増す夜空を見上げて、彼らも待っていた。
『ところで、叡肖さんは気づいてました?』
「んぁ?そういうのは口に出したら野暮だろ?
ああいうのは逢いたい奴だけが見れば良いんだ」
暗がりで、小さく抑えた笑い声がした。
「お、始まるぞ」
打ちあがる前の、最初の火花がちらりと見えた。
541
:
送り妖怪勢/天ッ堕/四十萬陀 七生/織理陽狐
:2011/08/17(水) 03:14:27 ID:0rvvBuFg
>>538
>>540
笹船を作り、そっと川に浮かべていると、突然黒蔵が立ち上がった。
なんだか分からず、四十萬陀は困惑したそうに首を傾げる。
「黒蔵君?」
しかしその時、ふと四十萬陀は感じた。
(あ、)
胸の奥がきゅっと熱くなる感覚。
ずっと昔、自分を守ってくれた、あの暖かさ。
(なんだろう……暖かい……。
懐かしい――)
『黒蔵君、ってこの子なのね。
ふふ、僕、七生を頼んだわね』
白鼬はくすりとほほ笑むと、川の向こうへと消えていく。
そして――。
「さあ、思い残すことはないな!
盛大な送り火を、今こそ上げるのじゃ!」
織理陽狐の高らかな声が響き、高い夏の空に、花火が上がった。
それは人の上げる花火とは違う、炎を作る妖怪が打ち上げる、力強い火の華。
狐火と願いの炎も織り交ぜられたそれは、見る者の心を揺さぶる力があった。
>>583
「……」
先程まで、焼きそばに夢中だった天ッ堕も、自然に夜空を見上げる。
まっさらな無垢な瞳に、生者の、死者の、想いのつまった花火が、焼付いた。
542
:
祭りの終焉
:2011/08/17(水) 03:22:10 ID:1gBuqmPQ
華やかに打ちあがる花火、静かに流れ行く灯。
どちらも死者を送る火である。
『逢えたかい?』「逢えたね」『見てただけだったよ』「それでもいいのさ」
死者の魂が送られて、この世を離れる。
炎の消えた祭りのあとの静けさは、ほんの少しの寂しさと秋の気配を告げるもの。
盆の祭りが終わった。
地獄の釜の蓋もまた、ぴたりと閉じたのである。
543
:
瞳/三凰
:2011/08/17(水) 03:42:26 ID:SmXQZqJk
>>529
澪と共に花火を見る三凰。
三凰「ま、当初は祭りなんて乗り気じゃなかったが、案外いいものだな。」
満足そうに言う。
三凰だけでなく、夢無も飛葉もきっと満足しただろう。
鯨を釣ったり色々あった瞳だが、今は落ち着き花火をみている。
瞳「綺麗…だな…」
何故だか、涙が流れてくる。感動したからだろうか?
もしかしたら、どこかで風月と春花が見ているのを感じたのかもしれない。彼らはきっと、瞳のことを見守っていたのだから。
544
:
イベント予告(戦闘ロールの可能性有り)
:2011/08/17(水) 23:52:11 ID:bJBnsqT6
>>430
8月20日の午後9時頃から、
牛神神社へ結界の破壊者が訪れるクエストを行う予定です。
人数の指定やキャラ数、種族も問いませんが、
破壊者たちの実力は非常に高く設定してあるので、実力者なキャラでのロールをお勧めします。
他にも神格を持ったキャラを使うと彼らは激昂するため、
あらかじめご了承の上ご参加ください。
ですが姫さんたちのリアクションによっては思った以上に早く、
ロールが終わる可能性も無きにしも非ず、です。
もちろん破壊者側のキャラのご参加も歓迎。
545
:
零
:2011/08/19(金) 23:09:47 ID:HbHPxpxY
少し嬉しそうな顔をした少年は、繁華街を歩いていた。
紺色のポロシャツと、ジーンズ、それから首飾りを付け、この少年にしては珍しい。
「紅茶でも買って行こうかな。」
目指すはコンビニ、数百メートル先のそこに足を運ぶ。
546
:
???
:2011/08/20(土) 21:47:19 ID:bJBnsqT6
この街で、数ある神社仏閣の中でも特に異質なそこ、牛神神社。
神格を持たない身でありながらも、甚大な実力者の姫さん。
巫女という聖職でありながらも、常識の枠からも飛び出した巫女たち。
そんな奇妙な者たちが集まる神社に
彼らは訪れた。彼らの理由である坊ちゃんが為に。
果たして、その訪問は予知や予見はされていたのであろうか。
この形容の余地もないほどに邪悪で、
そして神聖な彼らの来襲を、牛神の者達は知っていたのであろうか。
しかしそれがもし予知されて、奇襲や強襲などの、防衛に戦闘準備が備えられたとしても、
あまり意味を感じず拍子抜けするかもしれない。
精神体調を共に整え、非戦闘員を逃がし、
武器を手にとって牛神神社に警戒を張り巡らした彼女たちは、
それが徒労だと思ってしまうかもしれない。
「さて、ここが牛神神社か」
「神格を感じないというのはありがたいな!!いらいらしない!!
ノンストレッサーだ!!」「うるせえよ」
なぜなら彼らは、軍団など率いることなく二人っきりで、
そして正門からゆっくりと歩いてくるという暢気さと、牧歌的なやり取りがあまりにも、
これからなにがしかを破壊しようという者たちの態度ではないからだ。
だが、彼らはやはり多大な脅威なのである。
547
:
巴津火
:2011/08/20(土) 22:04:04 ID:1gBuqmPQ
>>546
かねてからあの大きな木へは一度登ってやろうと思っていた。
そして今、牛神神社はなにやら慌しくて巴津火に構うものは居ない。
(あれが無くなるのなら、今のうちに登ってやろう)
半分は神格、半分は邪神の巴津火にとって、今最も身近な神界と繋がる場所がこの大樹である。
あの金髪の男は、この結界の支柱に天界が関わると言っていた。
ならば、この木に天界への道の手がかりもあるかもしれない。
それが巴津火がこの御神木の下へ向かう理由であった。
548
:
牛神神社
:2011/08/20(土) 22:12:02 ID:c1.PBF/s
>>546
そんな彼等が第一に見たものは
姫「それロン!!」バッ
巫女B「えっ…嘘?」
巫女A「悪い……ダブロンだ」バッ
鬼「アルジ…トビダゼ…コリャ」
……………………………………………………………………………………………………………………………………
神社の庭で麻雀してる!!!
巫女A「そういうわけで今回の買い出しはお前だ。頑張りな」
巫女B「……先輩の馬鹿ぁぁぁ!!!」
泣きながら巫女Bと鬼が彼等の横を通りすぎていった。
巫女A「ん……参拝客……ではないか」チャキッ
姫「あ…麻雀やってて、結界破られてたみたい」
………姫!!!!!!!!!
なんかカオスな雰囲気の中、巫女Aはタバコをくわえながら銃を用意し
姫はテヘッ♪と舌を出していた。
だがこんな馬鹿やってる二人だがただではスマナイ相手だと貴方達はわかるだろう。
一人は元裏の住人
そしてもう一人は牛御前
さあ…貴方達はどう対応する?
549
:
???
:2011/08/20(土) 22:24:05 ID:bJBnsqT6
>>547
、
>>548
こうも易々と入れたのだ。牛神神社は、彼らの訪問を知らなかったらしい。
だが、彼らも知らないことがあった。
「なるほど、麻雀か!!頭を使うあれは面白いからな!!
気づかないのも無理は無い!!って馬鹿!!」
「うんにゃ、むしろコレは好都合だな。
事は意外と穏便に行くかも知れねえ」
まさか彼女達が卓を囲んでいるとは。
しかし律儀に突っ込む包帯の男とは違って、
農家の男は、その様子にむしろ喜んで顔には笑みを作っていた。
「あんま構えんでええ、おら達は参拝客みてえなもんだ。」
彼は殺意も悪意も無く、手を力なく振って参道を歩いてみせる。
その態度に、包帯の男は首を傾げるも止める理由は無く、
彼の後ろに黙ってついていく。
「ここは少し変わった神社と聞いてな。
ちょっとこの土地を調べさせてもらってもいいか?
おらは、よくわからんこんな感じの場所が好きでな、よくこうやって散策してんだ。」
ざりざりと、その草鞋の様な粗末な履き物で、
参道にある石たちを鳴らしながら男はのんきに笑っていた。
その裏で、巴津火が動いていると言うことも、妖気で感じていたのだが。
550
:
巴津火
:2011/08/20(土) 22:29:05 ID:1gBuqmPQ
御神木の下には、既に先客が居た。
>>548
そのうち、金髪の男には見覚えがあった。
巴津火は彼を見て口を尖らせる。
「なんだよ、迎えを寄越すって言ってたくせに」
抜け駆けしてこの支柱を壊そうと思っていた巴津火の言う事ではないが、
彼らの迎えがあったなら巴津火もあの双剣を用意してここへ来ていた筈なのだ。
しかし結果として巴津火は素手であり、この辺り一帯が土砂に埋もれることだけは回避されることになった。
>>549
巴津火はまだ麻雀を見たことが無い。
故に彼らが何をしているのかなんて知らないし、木登りするつもりには何の代わりも無いのだ。
ただ、ちょっとばかし彼らの居る場所が邪魔ではある。
「そこ退いて。ボクは木登りするんだから」
麻雀に突っ込みを入れるでもなく攻撃するでもなく、ただ神木の根元に近づくだけである。
近づいてみて初めて、神木の梢からさらに上へに伸びる太い気があるのを巴津火は感じた。
結界を支えるこの大樹に、今、巴津火は登ろうとしている。
しかしこの社の聖域と結界の両方を支えているこの樹に、さらに半分とは言え神格の負担がかかったなら
この樹はどうなるだろう。
まだ幼体ではあるが、最上級の蛇神の神格でもある。
この巨木はその負荷に耐えうるのだろうか。
551
:
巴津火
:2011/08/20(土) 22:30:11 ID:1gBuqmPQ
//安価ミス。逆でした。
552
:
牛神神社
:2011/08/20(土) 22:44:29 ID:c1.PBF/s
>>549
>>550
巫女A「おいおい。ハツビ少し待て。お菓子やるから」ホイッ
麻雀卓に一緒に置いてたチョコレートをハツビーを大人しくさせようと渡そうとする。
一応ハツビーの扱い方は夜に言われてる為、お菓子で釣るようだ。
姫「うんうん。麻雀って結構、頭使うよねー」
なんかニッコリと笑いながら包帯の人に言い
姫「……の割には結界破壊しちゃってるじゃない。小さくだけど」
少し真剣な眼でマンドラゴラを見つめ
姫「……っで本当の用件は?
あっ、ハツビー!あの人達知ってる?教えてくれたら今日は宴会するよ」
553
:
???
:2011/08/20(土) 22:54:21 ID:bJBnsqT6
>>550
ニコニコとまではいかないが、
それでも敵意の無い笑顔で近寄る農家だが、心の中で小さく舌打ちをしていた。
包帯の男は農家のその態度で、大体の事情は把握する。
「(あの坊主、黙って破壊すりゃあ良いものの。
あれはあんまり信用すると、こっちが痛え目を見るタイプの奴だな)」
牛神神社の者達に気づかれること無く、目の前のそれへ攻撃を済ませば終わったと言うのに、
彼が喋りかけてしまったせいでそれはし難くなった。
彼の中で巴津火の評価が、ある程度下がった。
今すぐにでも、悪態を彼に向けたいという衝動を勤めて押さえ込むが、
それは直ぐに解消されることになる。なぜなら、
巴津火が既に、遠いところで目的のものに攻撃を与えていたからだ。
>>552
ペテンを行う農家とは違って、少し緊張した風の包帯の男は姫さんに話しかけられ、
長い沈黙の終わりに安堵したのか、包帯の向こうで笑った気がした。
「しかも賭けの度胸も必要だからな!!俺には無理だ!!
度胸なし頭脳なし、それに幸薄だからな!!できるはずがない、はっはっは!!」
「おい、黙らねえとその包帯、牛乳を拭いてそのままにするぞ。」
「それだけは勘弁だ!!あの白い液体の殺傷能力は高すぎる!!」
そんなのんきな会話を楽しんでいる流れで、
姫さんの次の言葉にも農家は笑顔で答える。片目をつぶって意地悪げに。
「おら達は妖気の都合上、こんな場所には行きづれえんだ。
それともあれか?おら達邪悪なものが参拝するのは、いけえねえか?」
姫さんのその目にも、一切の動揺を見せずに彼は歩き、
ついには彼女達との距離は10メートルよりも近くなってしまう。
554
:
巴津火
:2011/08/20(土) 23:02:09 ID:1gBuqmPQ
>>552-553
間近に寄った幼い邪神を厭うたか、御神木の梢が風も無いのにざわめいた。
そのざわめきは姫さん達に不吉な予感を伝えるかもしれない。
「お菓子!」
お子様邪神は麻雀卓の上のチョコレートにあっさり釣られた。とろける甘さは巴津火の大好物なのだ。
瞬く間にチョコレートは巴津火の口の中へと消える。
その二股の舌は、チョコレートの甘さを得て滑らかになったらしい。
「あの二人のうち金髪の一人とはこの前会ったぞ。この樹を壊すんだって言ってたな。
だからボクは、この樹がなくなる前に登りに来たんだ。
…ねえ、これも食べて良い?」
はつびー、それはチロルチョコのホワイトではなく白牌だ。食べてもきっと美味くはないぞ。
しかし巴津火がお菓子と宴会に釣られたせいで、謎の二人組の目的についての情報は得られた。
そして二人の侵略者を他所に、巴津火はまだ他にお菓子が無いかと
麻雀卓の周りをうろうろと探している。
555
:
牛神神社
:2011/08/20(土) 23:23:41 ID:c1.PBF/s
>>553
>>554
あっさりチョコレートと宴会に釣られたハツビーに
巫女A「それは食べられないぞ…。コレを食べなさい」ハァ…
白牌を取り上げ、新たなお菓子を取り出しハツビーに渡そうとする。
とりあえず、二人の対応は姫さんに任せる事にして、ハツビーの相手をする事にした。
姫「それは、確かに向いてないかもしれないね…
けど一回やってみる?賭け無しで。人間が造った遊びは本当に面白い!だから私は人間が大好きなの」ニコニコ
楽しそうに包帯の男にフレンドリーに話しかける。
姫「参拝は構わない!!!……っでハツビーがそう言ってるんだけど目的は御神木って訳ね」
そう言いながら姫もマンドラゴラに近づき
姫「あの御神木を壊すなら、代わりのモノを用意しなさい?あと壊した結界の修理も手伝ってね?もしくは私と戦う?」ニコッ
相手が何を仕掛けるかわからないのに、まるで警戒してないかのような感じで微笑みかける。
だが放たれるプレッシャーは……そこら辺の神格には負けない。
556
:
???
:2011/08/20(土) 23:35:00 ID:bJBnsqT6
>>554
お菓子に釣られた、約束をしたはずの巴津火に包帯の男は、
頭に血が上って今すぐにでも彼に制裁を加えようと、少し身を乗り出そうとする。
それを農家は、巴津火にも彼女達にも気づかれないほど自然に、
体を包帯男の前に進み出て、彼を止めた。
「(・・・駄目だこりゃ)」
だが、彼も仮面のしたでは憤怒の感情が、ふつふつと煮えたぎっている。
>>555
先ほどから、ペテンのような仕草を行う農家とは打って変わって、
包帯な彼は馬鹿なのだろうか、姫さんの言葉にぱあっと喜んだ雰囲気を漂わせていた。
「そうだな!!なにごともやらなくては何も得られないからな!!
では、レッツ麻雀だ!!自分の可能性を信じる!!」
「おらはお前の可能性を見限った」
わくわくとした足取りで麻雀卓に歩み寄り、
どかっと胡坐を掻いて一角に座り込んだ。どうやら本当にやるつもりらしい。
その様子を農家は、生ゴミを見るような目つきで見ていた。
「あんたが物分りのええ奴でよかった。
この馬鹿と、あの馬鹿がしでかしたときにゃあ諦めていたが、
ここは平和的解決ができそうだな」
そういうと彼は、その身から少しの妖気を発する。
それからしばらくたたぬうちに、地面が大きく隆起し、
ご神木よりも、高さも周囲も圧倒的に大きな巨木が地面から召還された。
「御神木っつっても、所詮は木だぜ。
それにあんたがいりゃあ、この木も直ぐに神聖を手に入れるさ」
姫さんのプレッシャーにまったく応えるそぶりの無い彼は、
その巨木の横をぺちぺちと叩き、顎をくいっと姫さんに向けて笑った。
557
:
巴津火
:2011/08/20(土) 23:42:51 ID:1gBuqmPQ
>>555
「わーい、お菓子お菓子♪」
しかし巴津火の胃袋を満たすなら菓子問屋が一軒必要だろう。
巫女Aさんの手持ちのお菓子は、瞬く間に食い尽くされた。
「もっと無いの?」
お菓子をくれなきゃ悪戯するぞと、
一年中がトリックオアトリートなちび邪神の目は、再び御神木へと注がれる。
にへら、と企みを含む笑みはカボチャ提灯のそれにも似ていた。
御神木のピンチ?
>>556
新たな大樹が現れたものの、その梢からは気が立ち上っていない。
(あれに登っても、多分天界へは行けないな)
巴津火は立ち上がると、御神木のほうへと歩み寄る。
新たな樹へと姫さん達の注意がそれている間に、身体を蛇身に変えてよじ登るつもりなのだ。
558
:
牛神神社
:2011/08/21(日) 00:09:30 ID:c1.PBF/s
>>556
>>557
巫女A「あぁ、待ってな。今頼むから」
そう言いながらケータイを取り出し、巫女Bにメールをいれた。
何処かで巫女Bの喜びと悲しみの絶叫が響いたような。
そしてハツビーの顔を見てて、勘弁しろ…って苦笑いする。
巫女A「んじゃあ、やる?今メンバー呼ぶな」
そう言いながら、何かの端末を弄り他の巫女を呼び始める。
巫女D・E「「……呼ばれて来たら麻雀でしたか」」
現れたのは双子の巫女だ。彼女達は左右に座り、巫女Aは対面に座る。
そして麻雀をイカサマ無し東風戦をやるだろう。
姫「私は楽しければいいの。だからあのミイラさんは結構気に入った」ニカッ姫さんは楽しそうに笑いながらできた木を見上げる。
姫「この大きさは大変ね。あとで柚梨とセツコにこの木を御神木にする作業しないと
ハツビー!怪我しないでね」
昇るハツビーにそう声をかけ
姫「……っであの木を壊す理由は何かな?それくらいは聞かないとね。メリーから聞いた悪人さん?
あと、もうすぐ宴会やるから貴方も一緒に楽しみなね」
559
:
???
:2011/08/21(日) 00:21:30 ID:bJBnsqT6
>>557
なんとか事が収まりそうだと、農家は胸をなでおろして安心した。
しかし、またあの問題児が動き出したのだ。
だが今回は邪魔、が入るわけではなさそうなので、
幸運なことに彼のストレスゲージは上昇していない。
「(またあの坊主はよく分からんことを・・・
まあ・・・ええか)」
その一方でなぜか農家は、彼の動きについて若干の諦めを感じていた。
壊すかと思えば壊さないし、遊ぶかと思えば壊そうと言うのだ。
確かに一々一喜一憂するほど、彼はお人よしでも付き合い良くもない
>>558
嬉々として麻雀卓に向かう包帯男。
彼も一応、数箇所地点を破壊した存在だと言うのに、その威厳は皆無。
普段は坊ちゃんの制御係な彼は、牌を前に座っている。
そんな彼を農家はもはや無視して、姫さんと向き合う。
「いい性格だな。だが、あれは好かれるようなもんじゃねえぜ。
メリーと交流があったことには驚いたが、まあ、つまり俺達は悪、だからな」
これでようやく一段階が終了するのだ。
そのことに彼の心は、いろいろあったが高揚していた。
「良い、せっかく大人しく引いてくれたんだ。
その分のことくらいは喋ってやってもええよな
最終的なことはメリーから聞いただろうが、かいつまんで言うと、
その木は街に張られた巨大な結界の、支柱となる箇所の最終地点だ。
つまり、それを破壊すれば、うざったい結界は力をなくすんだ」
560
:
巴津火
:2011/08/21(日) 00:28:42 ID:1gBuqmPQ
>>552-553
(あの気を辿れば、天界へ行けるんだろうか)
その問いに答えは無い。登ってみなければ判らないのだ。
引き寄せられるように神木の根元に寄って、巴津火はその身を蛇体へと変えた。
黒く蟠った長い蛇身はゆるゆると樹の根元に絡みつき、ゆっくりと這い上がってゆく。
太い杉の幹がぎしりと不吉な音を立てた。
はつびー「ちょっと登りますよ」
御神木 「ちょwwwwwおまwwwwwwww登ってくんなしwwwww」
流石蛇神の最上級、八岐大蛇の重みは半端じゃないぜ!
一番下の太い枝に巴津火がその身をかけたとき、耐え切れなくなった生木の裂ける音がした。
枝の根元が裂けて枝先がだらりと垂れ下がる。
ずり落ちかけた巴津火は慌てて次の枝へと這い上がる。しかし登るほどに幹は細って弱くなるのだ。
バキバキと音を立てながら折れた枝が地上へと落下してゆく。木の下の者にはそれ自体が警告となるだろう。
(もう少し、あと少し)
ついに梢から上昇する気の流れを捕らえた時、巴津火はふわりと身体が持ち上がる感覚を覚えた。
しかし杉の大樹のほうは限界だった。一番下の枝から縦に幹を分かつ裂け目が根元近くまで伸び、
樹は巴津火どころかそれ自身の重みにすら耐えられなくなっていたのだ。
ぐらり、と樹が傾ぐ。
同時に梢の先から立ち上る気の柱が細って消え始め、その中を昇って行こうとしていた巴津火の身体も落ちた。
折れて傾いだ杉の老木にはそれが駄目押しの一撃となった。
こんもりとした杉の樹冠がどさりと上空から落ちてきた大蛇を受け止め、その重みがさらに裂け目を大きくする。
ゆっくりと、しかし確実に御神木は倒れていった。
こうして無邪気な邪神によって、結界の支柱は破壊されたのである。
(むーーーっ!!!)
杉の葉に埋もれて、天界へと上り損ねた巴津火は機嫌を損ねていた。
561
:
牛神神社
:2011/08/21(日) 00:40:56 ID:c1.PBF/s
>>559
>>560
巫女A「それで、ルールはわかるか?」ジャラジャラ
牌を掻き交ぜ山を作りながらミイラに聞く。
姫「それで、素晴らしい人間と妖怪の間に産まれた素晴らしい存在が来れるのね」
うっとりした顔で、マンドラゴラを見る。
姫「メリーから大体は聞いたけど、コレは私の予想ね
人間と妖怪と天界に復讐するつもりかな?」
その表情は凄く楽しそうだ。
何故?
彼女は人が好きだ。
自分達を恐れる人が好きだ。自分達を怖がらない人が好きだ。妖怪を倒す人が好きだ。妖怪を助ける人が好きだ。妖怪に助けられた人が好きだ。成長の可能性がある人が好きだ。自分を倒す人が好きだ。自分を倒す為にどんな手段を使う人が好きだ…っと狂っている程、人を愛してる。
だから……人間と妖怪の間に産まれた子供はどんな素晴らしい存在なのか?
彼女は楽しみだった。
そして木が倒れた時に姫が派手にやったなーと笑う。
巫女B「ショタがいると聞いて!!!!」
そんな時、馬鹿巫女が買物袋を持った鬼達を引き連れやってきた!!
巫女Bの持ってる買物袋には大量のお菓子が…
562
:
???
:2011/08/21(日) 00:51:40 ID:bJBnsqT6
>>560
麻雀の包帯男には、意外や意外、とても良い役がそろっていた。
包帯男は自分の集めたその役に興奮し、包帯を通しても彼の喜びようが伺えた。
それが、彼の賭け事に負ける理由の一つ。感情が、包帯がさえぎっても丸分かり。
「やはりやってみるものだ!!今この場には最高の役g」
その刹那、御神木が倒壊した。
衝撃は思った以上に大きく、牛神神社を全体的に振動させるほど。
そして、麻雀卓を振動させるほど。ご想像通り卓の上は、牌が混ざり混ざって役どころではない。
これが彼も負けるもう一つの理由。絶対的な幸薄加減。
「〜〜〜〜〜っ、理不尽だ!!」
包帯男が悲しみを天に咆哮した時、この街の上空から地中までを、
それも超越的に巨大な範囲で覆っていた、街とその周辺全てを覆った球体な神々の張った結界が、
まるでガラスの割れた時の様な音をそこら中に響かせ、崩壊した。
「良くやった坊主!!」
この街にいた全ての者たちは、どこか、いいしれない喪失感を感じるだろう。
それは、今まで当然のように傍にあったものが、突然失ったかのような。
農家は顔に、激しいほどの歓喜を浮かべていた。
その喜びようは大きく、珍しくも小躍りをしたほどだ。
>>561
農家の小躍りは、姫さんが再び話しかけるまで続いた。
いかに嬉しいといえど、話しながら踊るほど彼はファンキーではないのだ。
だが、姫さんの言葉を彼は聞くことになるので、
たとえそんな性格であっても彼は、踊りを止めるのだろう。
「素晴しい?」
今までは歓喜が、男の顔を覆っていたのに今は、
その顔にあるのはとても苦々しげなものだった。
「復讐・・・人や妖や神にか。
それが本当なのかもどんな存在なのかも、
坊ちゃんを、見れば分かる知れば分かる感じれば、理解する。お前の言葉がどういう意味を持っているのかを」
彼の発した言葉には、これ以上の質問は受け付けない、
というような強い拒絶があった。
563
:
巴津火
:2011/08/21(日) 00:56:18 ID:1gBuqmPQ
>>561-562
「浮いたのに!昇れるはずだったのに!これだけ大きい木なら大丈夫だと思ったのに!」
蛇体の重みではなく、神格の重みのほうに杉の老木は耐え切れなかったのだが。
農家の男に褒めちぎられても、お子様の巴津火は悔し泣きしている。
尚、その尻尾でペシペシと地べたを叩きながら泣いているので、その間は包帯男が麻雀牌を
並べなおしても振動でまた崩れてしまうかもしれない。
そして巫女Bさんには残念な事に、ショタではなく丸太のような大蛇のままである。
とは言えお菓子を貰ってよしよしと慰められたら、あっさりショ体化するのかもしれないが。
564
:
牛神神社
:2011/08/21(日) 01:10:11 ID:c1.PBF/s
>>562
>>563
巫女A・B・D・E「「「「!?」」」」
結界が破壊された事により、巫女達はその違和感に気付く。
巫女A「ちっ……麻雀も途中で中断しちゃうわ。嫌な感じがするわ……ウチは物騒な事が多いな」プハァー
タバコを吸いながら、空を見上げる巫女A。
巫女D・E「「……姫の気まぐれには頭を抱える」」
双子は無表情で頭をおさえながら同時に言う。
姫「なら会いに行くわ。私の友達にも会いに行きたいしね」
マンドラゴラのその変化した表情を見ながら狂ったように楽しそうに笑う。
下手したらこっちも悪人か?というように……
この姫は……最初から結界を壊し、坊ちゃんと姉妹に会うのが目的だった。それに……天界の思い通りにされるのは気に食わなかったのだ。
巫女B「あ……蛇状態か
ハツビー泣かないの。ホラホラお菓子だよ」
ハツビーにお菓子を渡しながら蛇の頭を優しく撫でるだろう。
565
:
???
:2011/08/21(日) 01:22:35 ID:bJBnsqT6
>>563
先ほどとは違って、高揚感は少し冷めて農家は大人しくなったが、
それでも顔には再び笑みを浮かべる。
駄々をこねるような巴津火へと、農家は声に歓喜を含まして話しかけた。
「うんにゃ、もしかしたら思った以上に、早く天へ行けるかも知れねえぞ。
天のやつらが見てたらだがな」
一方包帯男は、何度も牌を元に戻そうと苦心していたが、
その度に崩壊するものだから、諦めて横に悔しがって寝そべっていた。
「なんというか、著しく不服だ!!これ以上のはそうないぞ!!
アイキャントヴィリーブだ!!」
「どうでもいいが、believeのところをヴィで発音するあたりが腹立つな」
>>564
農家は、姫さんのその精神傾向にめんどくさく感じたのか、
頭を無造作に掻き、深くため息をついた。
「あんたは本当に、『良い』性格だな。この悪人が。
それにあんたは、もしかしたら後悔しないでいてくれるかもな。」
意味深な言葉を、こぼす様に口から発して、
彼は寝そべっている包帯男の首元を乱暴に掴んだ。
最後に姫さんと巴津火のほうを交互に見やる。
「お前らもコレで、ペテンの加担者だ。
お前らは悪ではねえが、責任はしっかりこうむってもらうぜ」
悪意のこもった笑みで、
口角を不気味に歪めたかと思うと男と包帯の男は、地面へと消えていった。
/僕のほうはコレで落ちにさせていただきます!
/絡みありがとうございました!!
566
:
巴津火
:2011/08/21(日) 01:29:11 ID:1gBuqmPQ
>>564-565
「ひっく……ぐすっ」
べそをかきながらもお菓子はしっかり口に入れてもらうのだ。
そして手が無ければパッケージをあけられない事に気づいて、ゆっくりと人の姿に戻る。
巫女Bさんに撫でてもらいながら、それでもお菓子を口に運ぶのは忘れない。
「あの、ね。身体、浮いたんだ。天界まで、昇れそうだったの。でも、駄目だったの」
今までこんな風に慰めてもらう事なんて無かったせいで、すっかり幼児退行してしまっている。
だが、こんなおガキ様にへし折られた御神木の方のほうが、余程泣きたい気分だろう。
倒れる直前には主からも、「貴方が居なくても代わりが居るもの」と言われてしまったのだから。
「…ホント?」
天へ行ける、という農家の男の言葉に泣き止む巴津火。しかし口にお菓子を運ぶのは止めない。
本当に泣いてたのだろうか、嘘泣きと違うのか?
「ペテン?」
よく判らないけれど、巴津火にとって難しい事はどうでもいいのだ。
泣き止んだ今は、このお菓子を食べる事が一番の目的なのである。
巫女Bさんにモフられながら、お菓子の山を食べつくす頃には
元通りの我侭な坊ちゃんに戻っていることだろう。
//では自分もこれで落ちます。お二人とも、どうもありがとうございました。
567
:
牛神神社
:2011/08/21(日) 01:45:17 ID:c1.PBF/s
>>565
>>566
巫女B「よしよし、悔しかったんだね。ハツビー
大丈夫だからね」ハァ…ハァ…
優しく撫でる彼女の言動と表情は子供を慰めるお姉さんのようなのに、息が荒く興奮している変態だった…
姫「褒め言葉ありがとう
……気になる言葉ね」クスッ
姫「ペテンね。何に対して欺くのかしらね」
そして消えた二人を見て
巫女A「おいおい……天界と争う気か?姫」
姫「えっ?利用したのはあっちよ?私が気付かない間に勝手に小細工して
だから私なりの天界への文句よ」
呆れたような巫女Aと悪戯っぽく笑う姫。
絶対、巫女Cはこの件で頭を抱えてるだろうが
姫「じゃあ、みんなにこの倒れた御神木の供養お願い!それが終わったら宴会よ!!!!」
今日も牛神神社は平和だった
/皆さんお疲れ様でしたー
/絡みありがとうございます
568
:
露希「」&黒龍『』
:2011/10/31(月) 22:13:19 ID:BQ990e1A
10月31日、その日の晩には魔女や悪魔が訪れると言う。
それから身を守る為に、お面を被り、色々とするらしい。
…ってことで、今日はハロウィンです。
商店街はハロウィンっぽく、かぼちゃとか、仮装した人で賑わっている。
「黒龍、トリックオアトリート!」
『………俺なんも持ってないよ!!!
にしても露希の仮装…何それ。』
「え?んーとねー。魔王?ww」
『あー、うん、そうだよな。魔王しかないもんな。』
露希は黒いマントで身を包んだ魔王。
黒龍は魔女(某アニメのコスプレ)をしてきている。
今日の長いハロウィンの夜が、幕を開ける!
569
:
閑古鳥
:2011/10/31(月) 22:26:29 ID:1gBuqmPQ
>>568
「悪戯ガイイカー、オ菓子ニスルカー?悪イ子イネガー?ワハハハハー!」
耳障りで出鱈目なお喋りと、甘い匂いの食べ屑が、頭の上から降ってくる。
「オー怖イ怖イ!魔王モ怖イガ、ココラデチョットオ茶ガ怖ァーイ!」
食べかけのカボチャ饅頭を片足に掴み、電線の上で騒ぐあいつは閑古鳥。
まだ完全な修理の済んでいない木の翼をカタカタと鳴らしながら、
洗濯屋のお喋り九官鳥は確保したお菓子を貪っているところだった。
570
:
夜行集団
:2011/10/31(月) 22:36:47 ID:bJBnsqT6
>>568
ただでさえ賑やかなこの繁華街が、
なにかイベントの口実を得たときのはしゃぎようといったら、
それはもう街を上げてのお祭り騒ぎである。
だから、当然のごとく街は様々なお化け、もとい仮装で溢れていた。
「ひっひっひwwwwトリ〜ックオアトリ〜トォオ!!」
そんな各々が精を尽くして着飾った、渾身の仮装で満ち溢れる通りの中、
一人だけやけに完成度が高すぎるのでその中でも、
がっつり浮いてしまっている者が、彼らの間を闊歩していた。
「ひっひwwwおっ、露希ちゃんじゃねえかっていうwww」
そして、しばらく歩いていると人ごみの向こうに知った顔が。
その為通行人から視線をかなり集めた彼は、
大きく手を振って向こうの彼らに呼び掛けた。
ちなみに彼が今扮しているお化けは、もちろんナイト○アー・ビフォア・クリスマスである。
571
:
十夜「」&七郎『』
:2011/10/31(月) 22:38:59 ID:SmXQZqJk
>>568
,
>>569
『なんか世間の様子がいつもと違うなーと思ったら、今日はハロウィンか。
日本じゃ、まだあんまり浸透してねぇイベントかと思ったが、そうでもないみたいだな。先にはクリスマスもあるってのに……なんつーか、みんな祭り好きなんだろうな。』
「まぁ、賑やかなのはいいことだと思うよ。僕も好きだし。」
歩いているのは、人間形態の七郎と十夜。七郎は、街を見た感想を述べながら呑気に歩き、十夜はその隣りでどこか楽しそうに歩いていた。
572
:
露希「」&黒龍『』+フォード
:2011/10/31(月) 22:45:21 ID:BQ990e1A
>>569
『へ?何アレ?』
「怖いね、ああいうのはスルーが一番だよ。」
カンちゃん、華麗にスルーされました。
その光景を見て、ニコニコと笑っている白髭の老人が居た。
フォード「あれは面白いな」
>>570
「ああ、虚冥さn……(クオリティーが半端ない!)」
『う、うわっ、俺アイツ苦手、ちょっとぶらついて来る!』
その姿を見る限り、まさしく格好その物である。
露希はそれを苦笑いしながら見ている。
黒龍は以前、散々弄られたので虚冥恐怖症になったらしい。
>>571
『…ったく、誰か知ってる奴いねーかな…。』
きょろきょろと辺りを見渡す黒龍。
まだ二人の存在には気づいていない。
573
:
閑古鳥
:2011/10/31(月) 22:50:53 ID:1gBuqmPQ
>>571
>>572
「オ?オ?華麗ニスルーシヤガッタゼ魔王ノコンチクショゥ!
…ッテアリャ十夜ジャナイカヨ、オイオイ元気ダッタカァ?」
騒々しく十夜の肩にとまろうとする図々しい閑古鳥。
元気つーか本調子じゃないのは最近のお前だよカンちゃん。
修理したとは言え完全復活はしていないのだ。
幸い、この祭りに水を差さずにすむ位弱体化しているので、ここに居ても問題は無いらしい。
574
:
虚冥
:2011/10/31(月) 23:01:17 ID:bJBnsqT6
>>573
あまりの人の多さなため、始め頭上の存在には気づかなかった。
しかし、流石に空から菓子屑が、目の前の露希たちに降り注げば気づかないはずがない。
何事かと思って頭を上げたナイトメアが見た者は、なんと喋る鳥。
「・・・っていう」
虚冥、あえてのスルー・・・!!
自分よりも近い場所にいるはずの露希が、あまり触れずに置いているのだから、
それをわざわざほじくり返す必要もないと虚冥は判断する。
それにあの鳥が騒ぎになった時、
絡んでいる姿を他の通行人に見られるのも、多少分が悪いのだ。
>>572
あちらも気づいたようなので、虚冥はつかつかと歩み寄って行く。
すると彼の歩こうとする道の前方の人たちが、
距離を置いて虚冥をかわしていくのでまるでモーゼの如く、
露希まで続く一本の道が出来上がっていた。
「おっすwww
てかwwwさっき逃げてった奴誰だっていう?www」
しかしあれだけ奇妙な光景にも関わらず、虚冥は気にする様子は無い。
けろっと笑いながら話しかける虚冥は、今しがた消えていった人影のことが気になった。
>>571
へのレスは今のところスルーです
575
:
十夜「」&七郎『』
:2011/10/31(月) 23:07:24 ID:SmXQZqJk
>>572
『ん?よぅ、黒龍。ずいぶんと、ハロウィンに乗り気じゃねぇか。』
「誰?」
『ちょっとした友人だよ。悪い奴じゃねぇから安心しろよ。』
ちょっと不安がる十夜に安心するよう七郎は言った。
>>573
「わ、久しぶりだね。う、うん、元気だよ。」
七郎(あり…こいつなんか変わったか?)
肩にとまられ、戸惑っている十夜。七郎は、彼が本調子でないことを見抜いたようだ。
576
:
黒蔵
:2011/10/31(月) 23:10:06 ID:1gBuqmPQ
(お店の宣伝、なんだよねぇ)
祭りの賑わいからぽつねんと取り残されたような、どんより不幸オーラを纏った奴が一人
人の流れの中に立っていた。
手には『Perfect incompleteness』の宣伝用キャンディーの詰まった籠を持っている。
(なのにどうして俺、こんな格好させられなくちゃいけないんだよ!)
トリックオアトリート、と声を掛けられたらこの飴を渡すんだよ、と言い含められている黒蔵は
何故か首輪と鎖付の狼男に仮装させられている。
こんな格好、犬御にだけは見られたくない。
(どう見ても俺晒し者じゃん?)
あお〜〜〜ん!とか叫びたいところである。
577
:
露希「」&黒龍『』+フォード
:2011/10/31(月) 23:16:42 ID:BQ990e1A
>>574
なぜか自分の前に出来る一本の道。
そこに居る自分がなぜか物凄く恥ずかしい。
「えっと……ボクの友達だよ。きっと怯えちゃったんじゃないかな(汗)」
もしも「黒龍は虚冥さんが苦手だから」なんて言ったら何をしでかすか知ったもんじゃない。
ひとまずは嘘でも言って、この話題から逸らそうとする。
「虚冥さん、お菓子ください♪」
>>573
,575
フ「お、移動するのか。ん?」
カンちゃんが向かった先は十夜君のところ。
フォードはにこっと十夜に笑いかけた。
>>575
『七郎、ハロウィンと言えばコスプレだろ?お前もなんかしろよ。
んー、猫耳のカチューシャならあるけど?』
黒龍の場合、なんかシュシが違うのだ。
仮装と言うか、何かに変装する的な捕らえ方である。
だから七郎にピンク猫耳のカチューシャを差し出したのだ。
『そこの子は…七郎の主さん?』
578
:
閑古鳥
:2011/10/31(月) 23:17:57 ID:1gBuqmPQ
>>575
「オウ、コノマエチョットバカシ、火アソビシチマッテナ!ハハハハハ!」
カッコつけていう閑古鳥、しかし火遊びの意味が違う、意味が。
リアルにファイアーダンス踊っちまった事は内緒にして、十夜に豪快に笑ってみせるが
嘴に黄色く付いている饅頭屑のせいで、どうにもしまらない。
「誰カト思エバ、コッチノハ兄チャンハアノチビ狐ジャナイカヨウ。同ジ妖気ダ!」
頭を低く下げて羽を少し広げ、七郎を警戒する閑古鳥。
579
:
虚冥
:2011/10/31(月) 23:28:04 ID:bJBnsqT6
>>577
「でもあれが男だったら気をつけろよっていうwww
氷亜がまた爆発しかねないしなwww」
ただの友達ならば気にすることは無いと、これ以上の質問はしなかった。
何の気なしにその後ろ姿を見ているので、
彼が黒龍だとは気付いていないようである。
「お、そこはトリック・オア・トリートじゃねえのか?www」
すると露希がお菓子を要求したのでそちらからは視線を外し、
くるっと顔を彼女に向けた。
それから虚冥は笑いながら数個、ミルク味のテニスボールなみの飴を手渡した。
どこで見つけたのだと言いたくなるような大きさである。
>>576
露希へけらけら笑いながら話しかけていると、
視界の端に不幸のオーラーが入ってきた。
悪戯好きの性によって反射的にそちらへ振り向く。
目の前にいたのはトリック重視の虚冥お待ちかね、黒蔵君であった。
「黒蔵〜。
トリック・オア・ミルクトリート?」
すると虚冥はとてつもなく邪悪な笑みを浮かべながら、黒蔵に近づく。
しかも要求はただのお菓子でなく、ミルク要素のあるお菓子だ。
手にはなにかが既にセットされていた。
580
:
澪
:2011/10/31(月) 23:30:55 ID:BQ990e1A
>>576
昨日、たくさんの食材を買ったと言うのに、一日で無くなってしまった。
そんな訳で、今日も買い物に来た澪。
特に仮装とかはせず、緑のパーカーである。
「Perfect incompleteness?」
ふと目に付いた先には、狼の格好をした宣伝をしてる人だった。
結婚するのだから、きちんとした仕事しようかなと考えている澪。
何の仕事かな、と尋ねることにした。
ちなみに中身が黒蔵なんて知る訳がない。
581
:
露希
:2011/10/31(月) 23:36:04 ID:BQ990e1A
>>576
,579
「いやいや、魔王がトリックオアトリート♪なんて恥ずかしいよッ。
にしてもこれ……」
一番初めにアンタ言ったよ、トリックオアトリートって!!
虚冥から受け渡された飴の大きさに驚いている。
(どうやって舐めるの、これ。)
そして虚冥が話しかけた狼の着ぐるみ。
どうやら中身は黒蔵らしい。
「黒蔵君、お菓子頂戴ー!」
582
:
十夜「」&七郎『』
:2011/10/31(月) 23:37:17 ID:SmXQZqJk
>>577
「?」
十夜(誰だろう?あのおじいさん)
笑いかけたフォードに対し、疑問符を浮かべる十夜。
『おい。なんつーもん取り出してんだよ。俺は、狐だぞ?猫耳はねぇだろ。猫耳は。』
七郎の口から出たのは、似合う似合わない以前に狐に猫耳はねぇだろという意見だった。まぁ、実際長身の男にピンクの猫耳は似合わないだろうが。
『ああ、こいつは十夜っつてな、なんつーか俺の弟のようなもんだ。』
十夜の頭をぽんぽんと軽く叩きつつ言った。
>>578
「えええ!?火遊びって、危ないよ!」
『そうそう、危ないことはやめとけよ。下手したら焼き鳥になっちまうぞ。
おう、よく気づいたな。正解、俺だよ。』
ヘラヘラと笑いながら、冗談を言う七郎。十夜は、真剣に心配しているようだ。
583
:
黒蔵
:2011/10/31(月) 23:37:38 ID:1gBuqmPQ
>>579
黒蔵が振向いた先には不幸の化身がいた。
あの目の輝きからは尋常じゃない不幸が予測されているのに、動けなかった。
「み、みるくとりーと?虚冥さん?」
籠の中の飴を一つ手にして渡そうとするが、途中でその手がピタリととまる。
(お店の宣伝なんだよねこれ?同じ店のホストに渡す意味って、何?)
>>580-581
「あ、はい。そうですよ?って、うわぁ露希!」
横から澪にも露希にも話しかけられて、店名の書かれたちょっぴり扇情的な赤い包み紙の
キャンデーを手にした黒蔵は隙だらけであった。
584
:
閑古鳥
:2011/10/31(月) 23:43:35 ID:1gBuqmPQ
>>577
>>582
「アノ爺サン、十夜ノ知リ合イカ?」
フォードの視線に閑古鳥も気づいたがしかし、それより面白いものもやってきた。
「猫耳イイネェ、ツケチャエヨ!似合ウゼ!」
ずずいっと嘴を挟んで勝手に煽るのは空気なんて読まないから。
黒龍が知り合いでなくてもお構いなしである。
「十夜ダッテ、コイツが猫耳ツケルトコ見タイヨナー?」
そして巻き込まれる十夜君。
585
:
黒龍
:2011/10/31(月) 23:46:35 ID:BQ990e1A
>>582
「猫耳駄目か?七郎なら喜ぶと思ったんだけどな。」
いや、絶対喜ばないし。
そんな考えされてる七郎君がかわいそすぎるから!!
「あ、じゃあさ、その弟君に猫耳はどうだろう。
ちょっとした仮装気分になれていいと思うぜ?」
ショタっ子十夜君がこんなことしたら、全国のショタコンが集まる気がする。
586
:
黒龍&フォード
:2011/10/31(月) 23:50:24 ID:BQ990e1A
>>584
「だよな、七郎なら凄い萌えると思う。って…さっきの。」
『ははは、若い子はいいな、楽しそうで。わしも混ぜてくれないか?』
先程、スルーした方が良いと言われてしまった奴がここに。
黒龍はカンちゃんと話すか迷った。
逆にフォードはカンちゃんをじぃっと眺めている。
587
:
虚冥
:2011/10/31(月) 23:50:47 ID:bJBnsqT6
>>581
虚冥にも、露希が恥ずかしがった理由は分からないらしい。
何とも言えない表情をしながら見つめるだけである。
しかし、魔王の部分の理解はできたらしい虚冥はにんまりと笑って、
もう一度黒蔵のほうへと向きなおった。
魔王とはどういうものか見ておけ、とでもいうように。
「知っているか黒蔵?www
トリック・オア・トリートって言葉の意味はなwww
[お菓子がなければ悪戯していい]ってことなんだっていうwww」
意味深な言葉を発してからの虚冥の動きは、とても速かった。
虚冥の手に握られていたもの、それは、
あっつあつのトマトジュースの入った理科などで使われるスポイトである。
その激熱の液体を、黒蔵の丁度首筋に少しだけ注入した。
彼が着ぐるみを着ている分、外からいくらパイなどを投げようが効果は無いが、
中に熱いジュースである、脱ぎにくいだけ効果は抜群だ。
588
:
rei
:2011/10/31(月) 23:51:25 ID:BQ990e1A
>>583
589
:
虚冥
:2011/10/31(月) 23:52:19 ID:bJBnsqT6
安価ミスです
>>587
には
>>583
へも入っています、スイマセン
590
:
露希「」&澪『』
:2011/10/31(月) 23:56:15 ID:BQ990e1A
>>588
ミスです、すいません。
>>583-587
『これって、きちんとした仕事ですよね?詳しく教えてください。』
目を輝かせ、黒蔵に聞いてみる。
これが虚冥の働いてる仕事先と知ったら、澪はきっと落ち込む。
「虚冥さん……。それはある意味、後輩のいじめってやつですよ。
まぁ、ボクも魔王だし楽しもうかなっ?」
魔王は着ぐるみが脱げないよう、黒蔵にしっかりと抱きついた。
そして虚冥に気づいた澪は言葉を失っていた。
591
:
閑古鳥
:2011/10/31(月) 23:57:52 ID:1gBuqmPQ
>>586
「ナンダナンダ爺サン?オイラニ何カ用カイ?
オ菓子ナラモウ食ベチマッタカラ、他ヲ当タッテクレヨナ?」
様子のおかしい黒龍よりも、まじまじと見つめてくるフォード老人のほうに戸惑って
十夜の肩で落ち着かない様子の閑古鳥は足を踏み変えた。
十夜君はちょっと肩が痛いかもしれない。
592
:
十夜「」&七郎『』
:2011/11/01(火) 00:04:25 ID:SmXQZqJk
>>584
『おい!似合わねぇから!ぜってぇ似合わねぇから!』
全力で否定する七郎。猫耳なんてプライドとかがいろいろ許さないようだ。
「え?ええと…ちょっと見てみたい…かも…」
『十夜、お前……』
>>585
『喜ばねーよ。お前の中で俺はどんな奴なんだよ。』
「え?ぼ、僕?そ、それはちょっと……」
やっぱり恥ずかしいのか、拒否する十夜。
593
:
黒蔵
:2011/11/01(火) 00:05:12 ID:1gBuqmPQ
>>587
>>590
「え?え?あの、そんな一気に話しかけられても」
聖徳太子ではないのだ。
対応しきれずにあたふたしている間に、狼男はスポイトの餌食になった。
「痛っ!!熱っ!ちょ、露希ま……ぐえっ」
スポイトの先端が首に当たって痛かった。
それに露希が抱きついたとき、ぶら下がった鎖も巻き込まれて、黒蔵の喉元に首輪が食い込む。
(お菓子ある!あるってば!虚冥さん、持ってるの見えてる癖に!)
しかし喋れない。
不幸猛ラッシュに涙目の黒蔵は、何とかして熱さから逃れようと、
着ぐるみの頭部分を脱いで背中の後ろに追いやったので
澪にはばっちり黒蔵の顔が判る筈である。
594
:
虚冥
:2011/11/01(火) 00:12:38 ID:bJBnsqT6
>>590
スポイト攻撃が成功した虚冥は、笑顔のまま露希のほうへ振り向く。
だが、露希の言葉を聞いた虚冥は居住まいを正し、
人差し指を一本だけ立てて悪戯気に笑って言った。
「これが違うんだなっていうwww
丁度これと同じことを別の奴にやってしばかれたばっかだっていうwww
俺は悪戯するかわりにwww殴られても怒らねえんだwww」
虚冥の悪戯には、基本彼なりのルールがある。
悪戯する以上は、その反撃は甘んじて受ける、というものだ。
その為彼は黒蔵の前にも今日、道行く誰かに殴られたらしい。
魔王であるということは、いつ勇者にやられても文句は無いということなのだ。
それと、隣で愕然とした表情をしている澪には、
虚冥のこれでもかというほどの挑発するような笑い顔が贈られている。
>>593
熱がる黒蔵に向かって、またも虚冥はニヤニヤ笑う。
顎に手をやった彼の顔は、してやってというような顔だ。
「違うぜ黒蔵。
俺が望んだのは、“ミルクの菓子”か悪戯だぜ?」
今までもたくさん悪戯を仕掛けた虚冥は黒蔵の顔が見えなくても、
悪戯の種類や状況で、
なんとなくのリアクションや言いたいことは分かるようになっていた。
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