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507ミナクチ『』 黒蔵→巴津火 叡肖:2011/08/17(水) 01:17:32 ID:1gBuqmPQ
>>499
叡肖「いや、元々俺は水妖だし、しばらく水も滴る良い男、で居ることにするよ。
    それに炎が扱えるなら、後で祭りの〆に打ち上げ花火でも派手に頼むぜ?」

衣蛸は和戌姉に軽く片目を瞑った。
良い感じだし後でデートでも持ちかけよう、という腹積もりだったのだが、
その思惑を打ち壊すものが居た。

『叡肖さん!新しい桶は無いですか?!』

カップルだらけのこの場で、一人切羽詰っているのは小さな水神である。
本体から分かれたこの小さな欠片の身では、溢れた海を制御しきれないで居た。
じわじわと溢れた海水が広がりつつあるその様子に、黒蔵の表情が変わる。ここは山の「上」なのだ。

「四十萬陀ごめん。俺、もう行かなくちゃ」

織理陽狐に貰ったあの守り袋から翡翠の輪を取り出す。

(これは、巴津火の大事なもの)

たった一つの窮奇の形見の品、それを黒蔵は海水へ投げた。

「貴様ぁぁぁっ!!!」

ほんの一瞬で、黒蔵の内側の巴津火が怒りで飛び出した。
同じ身体を共有している最上級の蛇神は、翡翠の輪を取り戻そうと海水へ飛び込んだ。

>>505
叡肖 「OK、ならばそうしようか。ちょっと勿体無いけどね」

縮み行く水面に鯨を放り込んだのは、ぎりぎりのタイミングだった。
鯨が水に落ちたあと、小さくなった水面に顔を出した巴津火は、息も荒く翡翠の輪を握り締めていた。

「ミナクチも何をしているっ!!さっさとこんなもの片付けてしまえ!」

その叱責はミナクチにも飛んだ。その怒りは海を押し返し、水面はどんどん小さくなって消えた。
後にはずぶ濡れの和戌姉、叡肖、巴津火が残るばかりである。

叡肖「釣り屋台は店仕舞いだね。そろそろ祭りも最後の盛り上がりかな」


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