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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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雑談、キャラクターの情報交換、
今後の展開などについての総合検討を主目的とします。
今後、物語の筋に関係のない質問等はこちらでお願いします。
規約はこちら
>>2
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俺はあまりのショックに思わず声を上げてしまった。
気づかれたか!?
慌てて少女を見やるが、彼女は俺の焦りなどどこ吹く風で検分を続けている。
そうか。声も聞こえないのか。
真人からの返事がなかったのも、そういうことだったのか。
しかし…… 貞操帯か。それはいい。
すなわち導き出される真実は2つ。
1つ この少女ロボットはセックスが出来る。
2つ この少女ロボットは処女である。
ははは、これは洒落が効いている!!
アイアンメイデンをファントムペニスがレイプとはな!!
「それにしてもこの男、期待はずれもいいところだ。
聖エクセレント女学院バスジャック事件の主犯という経歴から、
もうすこし活躍してくれるものと思っていたのだが……」
検分を終えたらしい少女はまたぶつぶつと独り言。
俺ほどの男を前に随分勝手なことを言っているが、それがいい。
生意気な女を恥と苦痛と快楽で堕とすことこそが至高の快楽なのだから。
《ならば今こそ期待に応えよう!》
リビドー、装填完了。剛直、レディーセット。
俺は両腕を広げ、がばりと彼女を抱きすくめた!
―――すかっ。
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俺がすり抜けたことにも気づかず、少女ロボットは小屋を出て行った。
まあ、そうだろう。
壁抜けができるしな。
姿も見えないしな。
声も聞こえないしな。
触れることが出来ぬのも、また必然だ。
しかし、しかしだ!
少女を犯す為に亡霊となった俺だ。
例外的に少女くらい触れるはずだと思うだろう!
少なくとも剛直だけなら突っ込めると期待するだろう!
だというのに…… なんという……
なんという絶望!!
ただひたすら少女を犯す為だけに亡霊と化したというのに、
その本願を亡霊ゆえに成就できぬとは!!
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(やっぱりくだらない)
透子は軽い眩暈を覚え、目を瞑る。
(くだらないけど……)
(この在り方は、未知)
透子思うところの「この在り方」とは、以下のようなものを指す。
・思考する
・移動する
・感情がある
・性欲がある
・陰茎が勃起する
それらは透子の知る幽霊という存在にはありえない特徴だ。
透子が認識する幽霊とは、すなわち―――
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あまりの絶望に滂沱たる涙を流し頭上を振り仰ぐ俺の耳に、声が届いた。
微かな、微かな、声が。
《ただいま、フォスター》
女の声だ。鈴を転がすような、清楚で上品な声だ。
その声だけで美少女なのだと確信が持てる、美しい声だ。
だが―――それがなんだと?
いかに美少女とて、犯すことのできない俺には意味のないことだ。
いや、目の前のご馳走に手をつけることができないのなら、
いっそご馳走に気づかないほうが幸せなのに。
《ただいま、フォスター》
だというのに俺ときたら……
なぜ、息を殺して声を捉えようとしている?
なぜ、耳を凝らして位置を探ろうとしている?
なぜ、導かれるように階段を上ろうとしている?
理性では押さえが利かぬ、これは業か本能か。
頭の中を埋め尽くすのは処女だけだ。
心に赤々と燃えているのは強姦だけだ。
無駄であっても無意味であっても、傷つく結果になるとわかりきっていても、
俺は禁断の青い果実を追い求めてしまうのだな。
虹の橋を渡らんと荒野を行く孤独な旅人のように。
《留守中ご迷惑を……》
果たして2Fで俺の到着を待っていたのは、メイド服の亡霊だった。
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情熱的な長い赤髪に、憂いを含んだ顔立ちの少女だった。
ゆらゆらと輪郭が安定していない。
足許に倒れているのは心臓と思しき位置に僅かな血痕を残す少女の死体。
俺が死んでから初めて出会う亡霊だった。
俺の唇の端が再び吊り上がる。
生身の人間には触れられなかった。
しかし、亡霊同士ならどうだ?
俺は恐る恐る手を伸ばし、メイド少女の肩を軽く叩く。
おお、やったぞ!
俺の手が少女の方に触れている!
《君はそれなりに楽に逝けたようだな》
《留守中ご迷惑を……》
《1Fに俺の死体があるのだが、笑えるぞ?》
《ただいま、フォスター》
この焦点の合わぬ目…… 成り立たぬ会話…… 繰り返されるうわごと……
まるで2回目の陵辱を加えた少女のようだな。
殺されるのも犯されるのも同じ絶望だということか。
残念だ。
正気の少女が陵辱で壊れていく様が楽しいのだが、この際贅沢は言ってられんな。
まあ、手間をかけずに犯せるというメリットもあるしな。
《まずは顔に似合わぬそのけしからん乳から味わわしてもらおうか》
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ああ、なんという胸のやわらかさよ!
普段なら鬱陶しい衣服の戦意の感触すら今は心地良い。
俺は少女の胸に顔を埋め、その青い香りを存分に吸い込む。
《ただいま、フォスター》
少女はこの期に及んでなお、錯乱したままうわごとを繰り返している。
それはいい。想定内だ。
しかし、俺の鼻腔がとらえた香りが想定外だった。
まさか、この女……
俺は重いエプロンドレスのスカートをめくり上げ、
その下のペチコートもめくり上げ、
レースの意匠がまぶしい下着に鼻先を潜り込ませた。
そして、臭いを嗅ぐ。
祈る思いで。
《頼む、俺の思い違いであってくれ……》
俺の危惧は正しく、現実は非情だった。
俺は再び絶望した。
中 古 女 だ !
こんな清楚な声と外見をしているというのに、なんという裏切り!!
ふざけるなこの糞ビッチめ!!
一瞬感じてしまったときめきを返せ!!
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(ほんとうにくだらない)
透子は頭痛すら覚え、眉間を揉み解す。
閉じた瞼のその裏で、クレアの霊体を思い返す。
(あれが普通)
そう、透子の認識する亡霊とはこのメイド服の少女クレアの如きものだった。
死を迎えた現場から動くこと無き残留思念。
死の瞬間に抱いた思いを何度も繰り返し、
記録空間にひたすらばら撒き、
ばら撒いた分だけ己を消費し、
やがて輪廻の流れに飲み込まれてゆく。
空間検索者・透子にとっては、屑データで空間を圧迫する鬱陶しい存在。
透子の世界に於いての霊とはそうしたもの。
決して能動的に行動したり新たな思念を発生させられる存在ではないのだ。
その常識を、紳一が覆した。
透子にとってはあまりにもくだらない執着によって。
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キッチンには見苦しいデブの亡霊がいた。
この男も存在が希薄で、うわごとを繰り返していた。
《エネミー》《これは毒?》《エネミー》
俺はなんとなしに理解する。これが普通なのだ。俺が特殊なのだ。
はは…… なんとも皮肉な話だ。
生きている間、心臓病で不自由な生活を送っていた俺が、
死んでしまえば誰よりも健常だというのだから。
よし、状況は飲み込めた。
メイドの裏切りには絶望したが、殺し上等のこの島ならば、
他にも死んだ少女にはこと欠かないだろうしな。
俺の欲望を満たすことはいくらでもできそうだ。
そうだ。
昼間真人とともに攫ったあの少女……
まひるといったか。
あの娘のところへ行こう。
俺たちへの逆レイプの後、あの連中はウチに帰るといって、
漁港方面へと向かったはずだ。
あの辺りの建物を虱潰せば見つかるだろう。
どうせ俺は誰にも気づかれないんだ。
まひるをストーキングしてやる。
まひるが誰かに殺されるまで尾行してやる。
そして殺されて亡霊になったら……
ははっ。
その時こそ犯して犯して犯しまくってやるぞ!
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(くだらない)
(ほんとうにくだらない)
何度目かの溜息をつく透子が漁協詰所を視界に捉えたその時、
管制室のレプリカ智機・N−22からコールが入った。
『御陵透子、聞こえますか』
「聞こえる」
『ザドゥ様と芹沢の救助に協力していただきたい』
「まだ懲りないの?」
『状況が変わりました。
現在朽木双葉の幻術は解け、ザドゥ様から救助要請が入っています。
また2人は戦線から離脱し参加者3名とは距離があります』
透子とて強い望みを持ちゲームの成功を願う者。
彼女なりに現状が主催者対参加者の構図へと書き換わりだしたと理解しているし、
ザドゥ、芹沢の2人を欠いては益々天秤が参加者に傾くことも理解している。
今、智機から入った状況の変化が事実ならば、協力するに吝かでない。
「……やってみる」
透子は強く願う。
具体的な手段などは考えない。
現出する変化は世界と指輪が勝手に決めることだから。
(ザドゥと芹沢が無事に森から脱出できるように―――)
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透子が感じる世界の読み替え。
それは感覚的なもので理屈では説明しづらいが、彼女は「通る」と表現している。
透子がルドラサウムから与えられた契約のロケット。
世界の読み替えを行うとき、ここを彼女の願い―――
彼女の感覚では思惟/情報が通ってゆく感じがするのだ。
透子の胸に、その「通った」感じがしなかった。
(願いの強さが足りないのかも)
透子はさらに念じる。
念じるがしかし、一向に通る感じがしない。
感じるとすればそれは「止められている」感覚。
『なんの変化も捉えられませんが……』
N−22の声に篭る不安の響きは、透子の不安が伝染した故か。
透子は胸に垂らした契約のロケットに指を伸ばす。
人差し指がロケットに触れた。
途端、透子の象牙細工の如き肌からさらに血の気が引き、白磁の如き肌となった。
「……読み替えは出来ない」
『どういうことです?』
「だって」
透子が持ち上げたロケットはひび割れ、色を失っていた。
↓
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【監察官:御陵透子】
【現在位置:F−8・漁協詰所付近】
【スタンス:① 紳一(亡霊)の記憶検索
② ルール違反者に対する警告・束縛、偵察】
【所持品:契約のロケット(破損)、通信機】
【能力:記録/記憶を読む】
【備考:疲労(小)】
※ 世界の読み替えに大きく制限が掛かった模様。現時点では詳細不明。
※ 記録/記憶を読む力は、世界の読み替え由来の能力ではありません。
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>>445
仮投下乙です。
紳一、おまいの気持ちはよくわかるぞ……。某スレ住人としてだが。
でももう確実な処女は双葉と透子だけなんだよなあ。
アインは黒に近いグレーだし。本感想は本投下の時に。
内容に問題はないと思います。
遅れてしまいましたが、これから新作『考える魔獣』を仮投下します。
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>>224
(二日目 PM6:10 本拠地・管制室)
主催者の基地はそれなりに広い。
地上にある病院や学校と比べてもかなり広い。
それぞれ、主催者の個室、管制室、集会場、食糧庫、武器庫、参加者の所持品保管庫、
書斎、トレーニングルームなど、大小多くの部屋や通路があり未だ使われてない部屋も多い。
その部屋のひとつは現在、加入者ケイブリスの個室として使われている。
当の彼は現在その部屋でまだ食事を取っていた。
ズズズ……。
茶をすする。
ケイブリスは目を閉じ香りを愉しみつつ、茶の味を存分に味わう。
――美味い。
今はなき友人の家にいた茶飲み友達でもあった某執事が出していたものには到底及ばないが
これは中々のものだ。丁寧に入れ方まで張り紙で説明されている。
自分に合った座布団と湯飲みがない不満はあったが、そんな不満はとうに吹き飛んだ。
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次に巨大なスプーンを冷えた鍋の中に入れ、その中身を口に運んで、味わいながら飲み込む。
デザート代わりのクリームもそれなりに美味だ。
誰が準備したか知らないが中々、気が利くじゃねえかとケイブリスは思った。
もう一度茶をすすり中身を空にする。
彼は湯のみ代わりの壷を脇に置いて仰向けに寝転がった。
何度か、げぷっ……とゲップをしている内に、心地よい睡魔が彼に訪れる。
だが、食事中にスピーカーを通じて智機から一言、
『動いてもらうことになるかも知れんから、次の連絡が来るまで寝ないでここで待機してほしい』
と言われたのを思い出して、これはまずいなと思い彼は身を起こした。
「あいつ何してんだ?」
ケイブリスは怪訝に思う。もっとも何をしてるか確かめる気はないが。
鎧の修繕もランスを探すのも今は智機に頼る他なく、ゲームの成功条件や透子の存在がある以上、
うかつに動けないのはケイブリス自身も理解していることだ。
「ち、しょうがねえ」
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ケイブリスはぶっきらぼうにそう呟くと、彼は部屋に備え付けられたスピーカーを見た。
部屋の外の音はほぼ聞こえない、防音仕様の個室。
今は静寂が包む部屋に居て、彼は思う。
あの妙な所よりはマシだなと。
□ ■ □ ■
ケイブリスがこの島に来る前、プランナーの誘いに乗ったその直後。
彼は気を失った。
気が付けば彼はあたり一面黒い部屋にいた。
地面はあるが、どこが上か下かよく解らない、周囲は黒なのにどこか明るいという妙な空間。
神はしばらくここで待てといってすぐに去っていった。
乏しいが食料が足元にあったのでとりあえず待つことにした。
10数分経った、が何の連絡もなかった。
プランナーを呼んでみたが、返事はない。
呼びかけはすぐに怒鳴り声に変わったが、それでも返事はなかった。
彼は怒鳴りちらしつつも、彼は空間内を歩き、走り、暴れた。
それでも景色は変わらず、神も現れなかった。
その後、彼は諦めてふて寝してしまった。
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ケイブリスはぶっきらぼうにそう呟くと、彼は部屋に備え付けられたスピーカーを見た。
部屋の外の音はほぼ聞こえない、防音仕様の個室。
今は静寂が包む部屋に居て、彼は思う。
あの妙な所よりはマシだなと。
□ ■ □ ■
ケイブリスがこの島に来る前、プランナーの誘いに乗ったその直後。
彼は気を失った。
気が付けば彼はあたり一面黒い部屋にいた。
地面はあるが、どこが上か下かよく解らない、周囲は黒なのにどこか明るいという妙な空間。
神はしばらくここで待てといってすぐに去っていった。
乏しいが食料が足元?にあったのでとりあえず待つことにした。
10数分経ったが、何の連絡もない。
プランナーを呼んでみたが、返事はなかった。
呼びかけはすぐに怒鳴り声に変わったがそれでも返事はなかった。
彼は怒鳴りちらしつつも、彼は空間内を歩き、走り、暴れた。
それでも景色は変わらず、神も現れなかった。
次第に彼は疲れ寝てしまった。
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気が付けば、また一面の黒だった。
それに失望しつつ 飯を食い、物思いにふけった。
思索に飽き、また寝る。
再び起きた時、プランナーが目の前に現れ告げた。
<<仕事だ>>
□ ■ □ ■
「俺様はどれくらい待たされたんだろうな?」
思い出してると腹が立って来た。
暴れたいが、怪我とお茶の葉のこともあり、自制し触手を伸ばして茶を入れる作業を始める。
「あー腹立つぜ。でも、あいつも同じ目にあったんだろうな」
ケイブリスは口元に嘲りの笑みを浮かべ、かつて敵対していたある魔人の顔を脳裏に浮かべた。
まりなの手帳で大きく要注意人物と振られていたのと同名のレイという男。
何とか読めた文章から外見的特長が一致。
ケイブリスは“レイ"を同一人物とみなし、同時に自分よりも前にあの神に使われていたと判断した。
何であの神に従ってたのかの判断まではできなかったが。
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(まあ、ここにはいねえだろうがな)
智機から説明を受けた時、運営陣の中にはレイは含まれてはいなかった。
だからケイブリスはシンプルにいないと判断した。運営陣にいないならそれに越した事はない。
そもそもこちらは恋人を人質をとって利用していたんだ、顔を合わせば確実に敵対する。
だから仲間ではない方がいい。
フンッと鼻息を立てると、彼の触手が器用に動きこぽこぽと壷にお湯を注ぐ。
(あいつを復活させるくらいならカミーラさん達を復活させろよな……)
魔獣は苛立ちに歯を噛み締めながら、思い人や茶飲み友達を想う。
ランスに対する憎悪をも募らせながら。
(終わったら、やってみるか)
この仕事を成功させ、魔王となったなら今度は知人の復活を神に依頼してみるかと考える。
魔王となった己を誇示した時の彼女らの反応も楽しみだ。
想像すればするほど心が躍り、やる気がみなぎる。
壷を手で掴み、一度臭いを嗅いで茶の湯を一気に飲み干す。
ケイブリスは壷を元の位置に戻し、胡坐をかいて同盟者である智機の連絡を悠然と待ち続けた。
↓
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【主催者:ケイブリス(刺客4)】
【スタンス:反逆者の始末・ランス優先、智機と同盟】
【所持品:なし】
【能力:魔法(威力弱)、触手など】
【備考:左右真中の腕骨折】
【現在位置:本拠地・ケイブリスの部屋】
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>>466と>>467を重複してしまいましたorz
問題がなければ月曜日の夜に本投下させていただきます。
予約は未定、まとめは今週の水曜日までにUPする予定です。
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修正
>>462の(二日目 PM6:10 本拠地・管制室)
は(二日目 PM6:10 本拠地・ケイブリスの部屋) です。
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これから本投下を始めます。
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本投下終了。
初期構想はケイブリスのエロ本探しでした。
どうしても智機とかち合ってしまうので没に。
メール欄も出す予定でしたが、入れるタイミングがなかったのでこれまた没に。
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『今一度、教えていただきたい! このゲームの有り方を! 我々の役目を!』
「役目か……」
静けさを取り戻した空間にぽつんと浮かび続けているプランナーは先程の来訪者の言葉を思い出していた。
機械と思えぬ強い意思を持った目が思い起こされる。
『……私達は……いや、私は何をすれば良いのですか!?』
「そんなことは解りきってることだ……。唯一つ我が主プランナーを喜ばせるだけ」
初めはなんだっただろう。
気づけば自分とハーモニットとローベンパーンがいた。
命じられた役割は唯一つ、ルドラサウムを楽しませる。
逆らえばその存在は抹消。
ただそれだけを永遠に行ない、これからも行ないつづける為の道具。
理不尽……と思ったことがなかったわけでもない。
見てて面白くない。
飽きた。
たったそれだけの気まぐれで何度世界をリセットし、三人で構築しなおしたか解らない。
思い望んだものとかけ離れ、自身らの判断でリセットしたこともあったが、時にはルドラサウムの気まぐれでリセットを止められ続けさせられたこともある。
トロスと呼ばれる魔王を作った。
彼に従うべき七人の魔人を作った。
やがて魔人の一人が力をつけ、トロスを倒した。
故にリセットした。
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才能限界値を取り入れた。
魔人が魔王に従うべく、魔人は魔王が作り出す存在にし血の盟約を作った。
魔王の起源は1000年とした。
臆病なスラルが他の生物達に脅かされて頼みにきたので無敵属性を与えた。
その結果、スラルは500年で死んだ。
スラルが消滅したので新たにナイチサを任命した。
ところがナイチサがあまりにも人類を殺しすぎたためにルドラサウムが飽き掛けた。
対抗策として生物の死滅数に応じて力を増し、神にすら対抗できる勇者を作った。
結果、魔王倒せるまで力の上がった勇者との戦いでナイチサは、何とか勇者を倒すものの致命傷を負い、寿命が縮まった。
次の魔王はナイチサに任命されたジルだった。
ジルはナイチサの件を反省し、人間牧場を作ることで勇者の力があがらないよう人間の数を維持しつづけた。
やがてエターナルヒーローと呼ばれる人間たちが謁見に来た。
彼らの願いを面白いように叶えてやった。
魔剣カオス、聖刀日光、これで人類にも多少の希望と反抗の目ができた。
次の魔王はジルの愛人であり、先のエターナルヒーローであるカオスの使い手であったガイだった。
二重人格の隙をつかれ、ジルに無理矢理愛人にされたガイはジルが寿命の延命を図るとカオスを用いてジルを斬り、封印した。
その時の返り血で彼は魔王になった。
こともあろうにガイは人間領に不干渉を決め込んだ。
思い望んだものとかけ離れたのでリセットしようとしたが、人間同士が争いをはじめルドラサウムが喜んでいたので取りやめた。
聖魔戦争による魔人と人間の戦いはルドラサウムを大いに喜ばせた。
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やがてガイも寿命が来た。
次の魔王はガイが異世界から呼寄せた人間の少女だった。
人間の少女は魔王に覚醒するのを嫌がり、逃走した。
これにより魔人達が真っ二つに分かれ、魔人同士の戦争が起き、プランナーのレールと違うもののまたルドラサウムを楽しませた。
その折、人間に一人の王が誕生した。
その王は今までとは桁外れのスピードで戦争を行い、次々と人間の国を統一していった。
ルドラサウムはその様子を見て今までにないほど喜んでいた。
人間の国を統一し終えたと思うと今度は魔人達に戦争を仕掛けた。
ルドラサウムは更に喜んだ。
そして予想を覆し、魔人の領土すら統一してしまった。
その後、無理な統一がたたり、各国は再びばらばらになりつつある。
「敷かれたレールか……」
どれだけ色々なものを講じたか解らない。
その度に自分が作り出し任命したものたちに覆された。
トロスを殺した魔人。
無敵を欲しがったスラル。
メインプレイヤーを全滅させかけたナイチサ。
勇者を無効化させたジル。
魔王率いる魔人と魔物が人間を蹂躙する構図を打ち破ったガイ。
魔王不在とはいえ、あろうことか魔人領すら支配下に置いた人間の王。
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彼の思い望んだ構図の通りに世界が動いていったことなど殆どない。
常に何時も彼らはプランナー達の思惑とかけ離れた行動を取り続ける。
与えられた役目にもがきつづけ、抵抗し、束縛から離れて行く。
「結局何をしても常に同じと言うわけだな……」
反乱する参加者達
願いを叶えることに躍起になる運営者達
結局今までと同じなのだ、とプランナーは思った。
違う存在があるとすれば……
「我々か……」
何をしてもルドラサウムのためだけに存在する三超神である己。
何があろうとルドラサウムのためだけに動く己。
己らだけが常に違う。
(何を考えることがある。
そうやってずっと過ごしてきたではないか。
弄ることを楽しく思わなければやっていけなかった。
……やっていけなかった?
違う、楽しんでいたのだ。
そうしなければ……)
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「下らないな……」
そこまで考えるとプランナーは思考を止めた。
「何が楽しくなければか……。
己はただそれだけ。ルドラサウムを楽しませるためだけの存在。
楽しくある必要などない」
『今後は、『許可』は行なわない。お前がどのような行動に移ろうと役目を果たしているのならば好きにするがいい。
私は『お前達』に今後『干渉』しない……』
「……だからこんなことを言ったわけではない」
不公平な肩入れは箱庭のバランスを崩してしまう。
それがプランナーの気質であり、敷くレールだからだ。
『……やり過ぎではないでしょうか?』
智機の言い分が最もであり、そう思ったから不公平を止めただけではないか。
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<<んー、いいね、いいね。盛り上がってきたよ>>
鏡を介して島を覗いているルドラサウム。
<<爆発になったおかげで反乱してるぷちぷちにも大分目が出てきたね。
ザドゥもあの様子じゃただではすまなさそうだし……。
機能停止だったら、あの後で即座に救助が可能だったのにねぇ。
もしかしたら願いを叶える場が回ってくるかな?
そしたらどんな風に叶えてやろう?
素直に適えてやろうかな、それともひねくれてやろうかな。
楽しみだな>>
<<ルドラサウム様……>>
ルドラサウムの前にプランナーが現われる。
全長2kmを超えるルドラサウムの前にはプランナーの巨体と言えど、赤子以下にすら過ぎない。
普段、ルドラサウムの前では、我侭な彼の楽しみの一環としてため口を使っているプランナーだが、このゲームにおいては主に対してと敬語を用いていた。
<<あ、プランナー。どう? さっきの爆発で反乱の成功する目も大きくなったし、楽しみが増えそうで良かったよ>>
機能停止じゃなくて爆発ってところが域だね。
と無邪気にプランナーに対してルドラサウム。
ランダムな結果ではあるが、解りきりながらもルドラサウムはそれを喜んでいる。
(結局、そうなのか……)
自分が幾ら構築しようとルドラサウムの楽しみなど彼の気分次第。
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<<そのことで一つ申し上げたい旨がありまして参りました>>
<<ん? なに?>>
<<やはり先程の爆発は少々やりすぎではなかったかと思いまして……>>
<<良いよ。おかげで盛り上がりそうだからね>>
<<いえ、そうではなく。彼女にだけ手を貸すのはやはり不公平であるべきかと……>>
<<硬いなぁ、プランナーは……。別に良いじゃないか>>
<<それに許可し続けるのは、ゲームバランスの崩壊を招いて面白くもないかと……>>
今後、彼女の許可を許しつづけていたら、引き起こされる方法がランダムであるとはいえ、
反乱者や運営内部のゴタゴタがある以上、使う機会、透子が使わざるを得ない場は何度も巡ってくるだろう。
そこで使われつづけてはつまらないものになる可能性が高い。
そのようにプランナーは進言した。
<<んー、まぁ、確かにそうなんだけど……>>
透子の性格からそうそう使うことはないともルドラサウムは思うが、プランナーの言うことも一理ある。
今はであって、なってからでは遅いだろうし、いちいちあれは許可してこれは許可しないとプランナーが判断を介入するのも
解りきったツマラナイ結果しかもたらさないだろう。
それに基本的な運営はプランナーに任せてるのだ。
せっかくの面白い舞台を潰すようなことならいざ知らず、彼は自分を楽しませる為の存在なのだ。
彼は面白くするために奔走しているのだ。
以前のように面白くて見つづけたいから続行させたい、というわけでもない彼なりの考え合ってのものだから別に良いだろう。
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<<まぁいいか。別に彼女の『読み替え』自体は前報酬じゃなくて、この世界において許してただけだしね>>
<<ありがとうございます>>
(通ったか……。所詮、ルドラサウムにしてみれば面白くなれば何とでも良いのであろうからな……)
<<用件はそれだけかな?>>
<<はい。ありがとうございました。
それでは、私の方は備えなければならないので……失礼させていただきます>>
プランナーがルドラサウムのいた場所から消え去っていく。
<<さぁて、話してる間にどうなったかな、と……>>
先程まで彼がいたことなど何事もなかったかのようにルドラサウムは再び島を覗き始めた。
(これでいいのだ……)
彼の場所へと戻ったプランナーもまた島を見出した。
これで箱庭の中の人物達は、正しく平等になっただろう。
後は各々の既に所有してるものだけ。
果たして箱庭の中の人物達はどう動くのだろうか。
また予想外のことをしでかしてくれるのだろうか。
と思いながら。
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お待たせしました。
設定をどうするか等で悩み遅れていました。
鬼畜王ということもあり、今ロワの開始時の設定でもあったトロス設定の方を用いることにしました。
途中の競合しても良い部分は新情報の設定を用いてます。
どうでもいいですね、はいorz
問題がなければ、明日の晩には本投下したいと思います。
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仮投下乙です。
問題はないと思います。
色々と参考になる話だと思いました。
前報酬は透子の読み替えを容易に行えるようにしてたのと解釈して良いのですね。
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以下8レス、「( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!」を
仮投下させて頂きます。
問題なければ週末の晩に本スレに投下しようと思います。
次回は「最優先事項」。
レプリカ智機たちが登場予定で、週末の晩の仮投下予定です。
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物が燃えるということは一種の化学反応だ。
ある一定の温度に達すると、酸素が物体と連続して結合し続ける。
故に周りを火に囲まれようとも、酸素さえなければ燃えることは無い。
これを今回の森林火災に当てはめて、導き出される解答は次の如し。
足元の草があまり燃えない楡の木広場は既に酸欠状態にある。
ザドゥが早々に広場を放棄し、風上へと移動したのはこの判断による。
全く正しい。
それが、通常の科学の範疇にある火事ならば。
結論を述べよう。
風上に向かうというザドゥの判断は誤まりだ。
ベストの選択は救援物資が届くまでその場で待機すること。
なぜならこの火災は尋常の火災ではなく、
朽木双葉とその下僕たる木々が命を削って炎の流れを制御していたから。
少なくとも双葉が絶命するまでは、楡の木広場の酸素が尽きることはない。
=-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-=
>>505
(二日目 PM6:12 G−4地点 楡の木広場・北東外れ)
楡の木広場、北東の外れ。
ザドゥは森林の手前で立ち尽くし、次の一歩を踏み出せずにいた。
風上にゆけばなんとかなる。その思いが吹き飛んでいた。
-
ザドゥの歩みを阻むは煙。
尋常の数倍ではない。異常を数倍した量と密度で煙が満ちている。
密集する木々が各々に煙を上げ、それが枝葉に絡んで滞留するからだ。
視界の確保は事実上不可能。5歩先の炎すら目視できない。
ばさりばさり。ザドゥはマントを大きく振るう。
左右に何度も繰り返し、繰り返し。
それは火の粉を払う為ではなく、煙を払う試みだ。
煙が散った。
散った煙が周囲の煙を呼んだ。
視界を占めるのは変わらぬ白煙。
試みは失敗に終わった。
ザドゥは煙を視線で殺せとばかりに睨めつける。
(立ち止まるは後退するに等しい。迷っていても埒が開かぬ。
視界が確保できぬなら、他の四感を駆使するまで!)
打つ手を失ったザドゥは森林への突撃を決意する。
即断即決。躊躇は害悪。
ザドゥのその気質、吉と出るか凶と出るか。
「よし、行くぞ芹沢!」
―――返答がない。
嫌な予感を胸に、ザドゥが振り返る。
予感は的中。
後ろに待機していたはずの芹沢が、姿を消していた。
-
=-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-=
「わったしをよーぶのはだぁれっかなっ♪
わったしをよーぶのはどぉこっかなっ♪」
誰かに呼ばれている。
ふとそのように感じたカモミール・芹沢は、ザドゥに動くなと命じられたことを
瞬時に忘れて、呼ばれたと思しき方向へと進んでいる。
姿勢は四つん這い。そのことについてはザドゥの言いつけを守っている。
《……おーい…… こじゃあ……》
また聞こえた。それは前方の炎の中からの声だった。
芹沢にとって聞き覚えのない声だった。
しわがれた老人のような、或いは煙草で喉が焼けたような。
どちらかというと不快な声質の。
「あれぇ? だーれもいないんだけどぉ?」
芹沢は大げさにきょろきょろと頭を振って周囲を確認。
人影は無い。
あるのはただ、禍々しい暗紫の刀身を炎に晒す一本の剣。
柄に施された目のような装飾がぎょろりと動いて、視線が芹沢の胸に固定された。
《わぁ〜おぅ♪ ダイナマイツ!》
親父臭い下品な野次を上げたのはその刀、魔剣カオス。
この剣は軽量化を図ったアインに捨てられていた。
-
《もうちょっと胸を突き出して。肘でこう、おっぱいを持ち上げるように!》
「んー、こう?」
《うほほほーい! 女豹のポーズ完成じゃ!
アインの嬢ちゃんみたいなスレンダーボディも悪かないが、
やっぱり女はぱっつんぱっつんのむっちんむっちんが一番じゃのう!》
「あはは、えっちな刀さんだねぇ」
《おうともエッチじゃわい。エッチが全てじゃわい。
だからもっとエッチに、そのまま尻を左右に振ってくれぃ!》
「がおー、がおー♪」
《この……ねえ、ぷりんって。お尻がぷりんぷりんってなってますよ?
ああああっ、心のちんちんを今すぐ出したい!挟みたい!擦りたい!》
そのやりとりは場末のキャバクラが如し。
生死が一瞬で交錯する火災の只中にあって信じられぬ程の能天気さを晒している。
しかし、それもむべなるかな。
未だ芹沢を蝕み続けるクスリは彼女を過剰に過ぎる多幸間で包み込んでいた。
彼女はこの状況を危機だと認識できないのだ。
「でねぇ、刀さん。どうしてあたしを呼んだのかな? おっぱいが見たかっただけ?」
《そうそう、儂、誰かに拾ってもらおうと呼びかけておったんじゃ。
のぅねーちゃん、儂を拾ってみませんか? 意外とお役にたちますよ?》
「おっけー♪」
芹沢は快諾すると即座に左腕を伸ばし、炎に巻かれるカオスを躊躇い無く掴む。
彼女はかなりの熱さを覚悟していた。
感覚がすこぶる鈍い異形の腕ならば耐えられるかな、と思っていた。
しかし、掴んだその柄は、ひんやりと心地よい温度を掌に伝えてきた。
-
「冷たくてきもちーね♪」
《このカオス、火災程度ではびくともせんのじゃよ。
じゃからね、ねーちゃん。
儂をそのぷりんぷりんの胸に、こうぎゅーっと挟み込んでくれんかの。
火照った体をひんやり冷まして気持ちいいこと請け合いですよ?》
「うんいーよー。ぎゅーーっ!」
《げへへへへ。おっぱい!おっぱい!》
芹沢の抱擁に、正確にはその胸の感触にカオスの両眼がだらしなく歪む。
ザドゥが声を頼りに芹沢を発見したのはその時だった。
「何をしている芹沢!!」
ザドゥが怒りの形相で芹沢ににじり寄る。
芹沢は振り返ってにぱっと笑い、ぶんぶんと勢いよく手を振った。
「あははー、ザッちゃん、やほー♪」
「やほーではない! あれほど俺から離れるなと……」
《まあまあザッちゃんとやら、そう憤るでない》
芹沢の胸に抱かれた刀剣から聞こえる声に一瞬身を固くしたザドゥだが、
その剣が性欲丸出しの目線を芹沢の胸に向けていることに呆れ、
ほぼ反射的にそれを叩き落した。
「ややこしい荷物を増やすな。行くぞ。もう離れるなよ」
《ああっ、捨てないで捨てないで!
この火災から脱出したいのじゃろ。ならば儂が役立つ…… かもよ?》
-
「役に立つ、と?」
ザドゥはカオスの言葉を復唱し、続きを促す。
《状況もおまえさんの精神も切羽詰っとるようじゃし、要点だけ言うぞ。
儂を振れば闘気が疾る。闘気はすなわち剣風を生む。周囲の煙を払える程度にはな》
「ほう」
視界の確保。
それは今のザドゥが最も欲している事。
《但し、儂を振るえば振るうほど、その心は闇に飲まれやすうなる。
気をしっかり持ち、心を穏やかに振るうんですよ?》
「ふん。それがどうした」
ザドゥはカオスの忠告を鼻で笑う。
笑いながら一度捨てたその剣を拾い上げて、言った。
「俺の心はとうに漆黒だ」
ザドゥはカオスを左手に握り、刃を寝かせて右肩に担ぐ。
煙に覆われた森林を向き、膝を落とす。
瞑目。深呼吸。―――瞠目。
「しっ!」
口腔より迸る気合一閃。その豪腕より放たれたるは横薙ぎ。
巻き上がる剣風が煙を鋭く切り裂いた。
……わずか3mほど。
-
「……ふん。意外としょぼいな」
《あー……済まん。威力はな、剣士としての資質に比例するんじゃ》
カオスの世界において、各種技能は単純化されレベルという単位で表される。
その格付けにザドゥを当てはめるなら、格闘レベルは伝説級の3にすら達しようか。
しかし、物事には得手不得手がある。
《わしの見立てによると、ザッちゃんの剣レベルは0の素人級じゃな。
逆にねーちゃんの剣レベルはギリギリ2の達人級かの。
上手くすれば必殺技なんかが出せちゃいますよ?》
「はいはーい! あたしがやりまーす! ひっさーつ!」
「ダメだ!」
「びぇぇぇん! ザッちゃんが怒ったぁ!」
「今のおまえはな、芹沢……」
ザドゥはそこで口を閉ざした。
今の芹沢に余力は無い。体力も、気力も、判断力も。
そこに来て精神を消耗するこの剣を持たせることは自殺行為だ。
噛んで含めるように諭したとて今の芹沢には理解できまい。
しかし、その思いを渦中の魔剣は理解したようだった。
《……女をかばうか。男じゃな、ザッちゃん》
「女ではない。部下だ」
斜に構えた笑みを一つ。
ザドゥはカオスを擦り上げる。
↓
-
【グループ:ザドゥ・芹沢】
【現在位置:G−4地点 楡の木広場北東外れ → 東の森北東部】
【スタンス:炎から逃げつつ救助を待つ】
【主催者:ザドゥ】
【所持品:ボロボロのマント、通信機、魔剣カオス(new)】
【能力:我流の格闘術と気を操る】
【備考:軽度の一酸化炭素中毒、右手に中度の火傷あり、疲労(大)、ダメージ(小)】
【カモミール・芹沢】
【所持品:虎徹刀身(魔力発動で威力増大、ただし発動中は重量増大、使用者の体力を大きく消耗させる)
鉄扇、トカレフ】
【能力:左腕異形化(武器にもなる)、徐々に異形化進行中(能力上昇はない)、死光掌4HIT】
【備考:アッパートリップ、脱水症(中)、疲労(大)、腹部損傷】
※ カタパルトによる救助は7分後、学校からの救助は到着時間未定
-
>>484 さん
前報酬等については、以下のように考えていました。
「巡る因果」とも共存可能かと思います。
【前報酬】
パートナーの記憶/記録を島内にばら撒くこと
【契約のロケット】
世界の読み替えを制限するアイテム。
通常であれば
①透子が願う
②願いに準じた世界に読み変わる
の2ステップで発動する能力を、
①透子が願う
②プランナー(あるいはその手下)が願いを認めるか否か判定する
③願いに準じた世界に読み変わるor発動しない
の3ステップかかる&発動しない場合がある
ようにするもの。
また、ロケット破損による能力制限は(メール欄)な上に、
強くイメージしないと通らない、と考えています。
-
もう一つ。
次回予定の「最優先事項」の冒頭で、レプリカ智機の種類や残機数を
整理したく思っています。
素案を以下2レスに上げますので、ご意見ありましたらお願いします。
-
ここで、オートマン・椎名智機が保有するレプリカについて整理しよう。
レプリカには大まかに数えて3種類ある。
1つ、白兵戦仕様、Dシリーズ。識別色は赤。
1つ、通常仕様、Nシリーズ。識別色は橙。
1つ、情報収集仕様、Pシリーズ。識別色は青。
識別色はアンテナ機能を備えたカチューシャにペイントされている。
Dシリーズの機体数は3/4機(残存/開始時)。
稼働時間は戦闘モードで4時間だが、後述のアタッチメントによって増減する。
基本身体能力はランス程度、基本装甲はなみ以下。
ルドラサウムから与えられた強化パーツを取り付けた精鋭たち。
各種アタッチメントを装備することでその能力は大きく変化する。
キャタピラ、軽ジェットエンジンなどの移動機器。
耐熱装甲、工学迷彩スーツなどの装甲。
高周波ブレード、ビーム砲などの武装
無限のバリエーションであらゆる局面に対応できる万能さが魅力だ。
但し、強化パーツの制御には多大なリソースを占有する為、
オリジナルが同期できないというデメリットもある。
なお、強化パーツの一つは、虎の子として本拠地の倉庫に保管されている。
このパーツを後述のNシリーズに組み込むことで、Dシリーズに昇格させることが可能となる。
Nシリーズの機体数は38/150機。
稼働時間は戦闘モードで4時間、デスクワークモードで10時間。
基本身体能力は月夜御名紗霧程度、基本装甲は通常の作業用ロボット程度。
正しい意味でのレプリカで、ハード/ソフト共にオリジナルに等しい。
基本身体能力を超えない範囲での武装は可能で、内蔵型スタンナックルを有する。
-
Pシリーズの機体数は6/6機。
スペックその他はNシリーズに等しく、識別されるのは役割と権限の違い故。
担う役割は現場での情報収集。哨戒活動。
有する権限は情報収集端末への常時アクセス権と、優先レベル3以下の命令拒否権。
特殊装備はスタングレネードと最高速40Km/hのカスタムジンジャー(セグウェイ)、
バッテリーパック×2。
ゲーム開始前から今に至るまで島内の担当領域から情報を収集/発信し続けている。
参加者に対して隠密行動を是とし、被発見時には交戦せず闘争するよう刷り込まれている。
また、Pシリーズが破壊された場合はNシリーズに同種の装備と権限を与え、
新たなPシリーズとして登録変更される仕組みだ。
最後に、全てのレプリカに共通する特徴を記そう。
この種の機械の例に漏れず、智機も基本的に熱に弱い。
冷却ユニットは水冷式。蒸気の排出は後頭部の排気口から、冷却水の補充は口から行われる。
内臓しているのは通信機と充電コード。
充電については全機ともに本拠地と学校の専用充電機にて3時間、
島内各所の建物のいくつかに仕込まれた特殊なコンセントにて10時間が必要となる。
そして―――最優先事項に【ゲーム進行の円滑化】が設定されていること。
マザーボードに焼き付けられているそれは、決して覆ることはない。
-
ようやく本投下終了できました。
毎度の支援に感謝です。
>>497 8行目 修正
× 交戦せず闘争するよう
○ 交戦せず逃走するよう
-
さらに訂正。すみません。
起動中(&直近起動予定)のレプリカの数を抜いてました。
>>496 23行目
× Nシリーズの機体数は38/150機。
○ Nシリーズの機体数は46/150機。
-
>>483 >>485
仮投下お疲れ様でした。
ともあれ感想
>絶望
本投下乙です。
各登場人物の様々な絶望の形の表現と、記憶を辿ってのみの紳一の登場はうまいと思いました。
タカさんのまひるに対する強チン未遂は見たんだろうかw
透子達の世界の死の解釈もなるほど……。
クレア……夢はあくまで夢か。
イノケン再登場は意外でした。何故か対主催だっただけにちょっとカワイソス。
>>496-497
智機のまとめと整理参考になります。
ただ218話で説明されていた高機動型が抜けていますよ。
それと184話で鬼作に致命傷を与えたレプリカも、結構怪力だったみたいです。
もっともそれらは全部破壊されましたし、218話の機体説明は一部と取れますので
もし修正されるならちょっと補足するだけで大丈夫だと思います。
>ルドラサウムから与えられた強化パーツを取り付けた精鋭たち。
よく考えてみれば、これってメール欄のが今後使われる可能性があるって事ですよね。
それは強いわw
-
所用で休暇を取っていたので、眠くてダウンしてしまい、
昼間の投稿となりました。
この時間の支援ありがとうございました。
-
>>484
>前報酬は透子の読み替えを容易に行えるようにしてた
>>494
此方が考えていたのは245話から『存在の維持』+『記憶の維持』+『記録を島内にばら撒く事(この辺はプランナーとルドラサウムの意地の悪さですね)』でした。
ので>>494とほぼ同じです。
ですので、巡る因果においては、ルドの台詞で
読み替え自体は、世界において行使を許していただけで、前報酬ではない
という風にしました。
ですが、前報酬が具体的に何であるか明示してるわけではないので
この辺りの下りを書く時にその方がご自由に弄っていいと思います。
-
次の投下は、今週末で内容は>>422のメール欄の予定です。
その話かもしくは後編の中で
事実、智機が外へと自在に動かしきれる手駒はもはや20を切り始めていた。(ここは数を合わせれると思います)
うち10体は管制室の防衛として、そこで何が起きても対処されるべくスタンバイされている。
これを割けば、事実、丸裸を意味する。
運営本拠地の防衛に現在10体は常備している。
此方をなくせば、管制室が最初と最後の砦となってしまう。
つまり、もう無駄に投下することが厳しくなってきたと言うことだ。
というような描写をしようと思っていたのですが
>>496-497との競合は大丈夫でしょうか?
後編は( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!の投下後に取り掛かろうと思います。
-
>>501
本投下乙でした。
>巡る因果
鬼畜王の設定をうまくまとめたと思いました。
おかげでこれから先進めやすくなったと思います。
なんかプランナーが気の毒になってきた(^^;
プランナーの口調など、謎が色々と解けた内容で興味深かったです。
透子の方、こちらも把握しました。
最新262話までのまとめと地図を更新しました。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org24043.zip.html
パスは rowa です。
新コンテンツはもう少し掛かりそうです、申し訳ありません……。
アイン単体で予約します。双葉にたどり着く前です。
内容はメール欄なので、先に構わず進んでも大丈夫な内容だと思います。
新コンテンツ素材も含めて、今度の日曜日中までに仮投下する予定です。
予定タイトルは「檻の外、箱庭の中」です。
-
レプリカ智機関連のご意見ありがとうございます。
>>500 さん
Nシリーズについて、下記のような記述を追加しようと思います。
リソースを大量消費するパーツ―――
例えば高機動レッグや強化アームなどの換装も物理的には換装可能だが、
フリーズやシステムクラッシュを誘発してしまう欠点もある。
この場合、常駐ソフトを切る事で実運用可能なレベルまで緩和できるのだが、
無論、切ったソフト(例えば他のパーツ制御)に由来する機能は使用不可となる。
-
>>503 さん
「最優先事項」のあらすじは以下の通りです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
(>>505のメール欄①)した結果(>>505のメール欄②)と判明。
しかし(メール欄③)で頼れず(メール欄④)に踏み切る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
そこで提案なのですが、こんな対応はどうでしょうか。
①>>422の作品と「最優先事項」を、同じ時間の出来事とする
②>>422の作品を先に投下していただく。>>503の描写はそのまま
③「最優先事項」を後から投下する。内容は上記のまま
オリジナルの思惑をレプリカたちがいきなりひっくり返すことで、
本能に根ざした認識のズレやら落差やらが逆に強調できるのでは、
と考えます。
お手数ですがご返答または代案のほう、お願いいたします。
-
>>506
ども、ありがとうございます。
>>505->>506のメール欄は当メール欄の①と②で①ですよね。
①であるなら>>506の通りの方向で、此方で>>503を強調しつつ
①がやっちまってありゃりゃーと言う側面を混ぜ当方作で上手く合作できると思いますので
此方は>>506の案でOKです。
細かい部分での擦り合わせは作品投下しあわないと解らないでしょうからその時に。
もし②で行ないたかったというのがあれば、後編に最優先事項にあわせたシーンを挿入することもできます。
-
>>507
①です。
その頃②は>>293の後編の状態にあるのだと「最優先事項」で少し触れる予定です。
では、>>506の流れということで、宜しくお願い致します。
-
ttp://d1s.skr.jp/ergr/
>>504に対応しました。
各話のlinkだけは修正しきれてませんが、それ以外は全てweb対応にファイル名やリンク箇所の全角文字を変更できてると思います。
一応>>284氏にと圧縮したものも上げておきます。
ttp://d1s.skr.jp/ergr/negibr.zip
此方は284氏の受け取りを確認次第消します。
-
>>509
更新乙です!
圧縮したものも受け取りました。
ありがたく使わせていただきます。
それでは作業に戻ります。
-
遅れてしまいましたがこれから仮投下します。
タイトルは本投下の際に変えると思います。
描写は追加すると思いますが、それほど加えません。
まとめは先日を含めた都合により火曜日の夜のUPになりそうです。
ゴメンナサイ。
-
>>505
(二日目 PM6:13 東の森・双葉への道)
広場中央に長谷川の姿はなかった。
辺りは炎と煙に囲まれ、巨木にいたであろう双葉の姿を確認する事もできそうにない。
わたしは長谷川追跡を続行すべく即座に広場の外周を観察する。
見つけた。
一ヶ所だけ火が途切れてる箇所がある。
罠の可能性も考えて、わたしは他に抜け道がないかどうか観察する。
今度は見当たらない……長谷川はあそこから逃げたんだろうか?
顎から汗が流れ落ちた。その直後、どこかの木が爆ぜ大きな欠片が地面に落ちる音がした。
燃え盛る音と熱風が一層強くなったような気がした。
頭の奥から鼓膜にかけてキーンと耳鳴りがする。
わたしは他に道はないと悟り、抜け道の入り口まで走った。
突如、目の前が暗くなった。
「!?」
わたしは急停止して、視線を下にして目を何度も瞬かせた。
目が見えなくなったらという不安を打ち払いたくて。
地面を凝視すると火に照らされた枯れ草がはっきり確認できた。
幸いにも視力が失われた訳ではなさそうだ。
ザドゥから一気に離れたのがいけなかったのだろうか?
わたしは前を見つめ思った。
これも敵の誘いだろうか?
わたしはこれまで罠と知りつつあえて何度も敵の誘いに乗り続けた。
けど今度は違うものであってほしいと思う。
-
病院で撃った時、猛獣でさえ殺せる攻撃を当てたのにも関わらず奴は生きていた。
今度は止めを刺して、本当に死んだのかを確認しなきゃいけない。
結果、わたしが火に巻かれ命を落とす事になってでも。
「……」
不安と焦りが心を満たしつつあるのを感じ取り、振り払うようにわたしは頭を振る。
道自体が何かのまやかしか何かでないか凝視し、耳を澄ませ、決断しその道に足を踏み入れる。
両端には遠目ながらも燃え移っていない木や草がところどころ確認できた。
わたしは煙を吸わないように姿勢を屈め、ゆっくり前進していく。
きーんと言う耳鳴りは未だに続いている。
戦闘に支障がなければいいけど……。片目失明はもとより胃とわき腹も痛む。
力を出し切れるだろうか……わたしがアインであり続ける以上、命を失う事に恐れはない。
けど……長谷川に返り討ちにされるのは怖い。
人質を取っていたとはいえ、あのザドゥと長時間渡り合ったほどの相手、どんな方法で来るか。
「……………………………………………………」
ぱちっ……ぱちぱちぱちっ、バキばき……
突然、両脇の樹が爆ぜて火の粉が舞った。
まった火の粉は燃えてない木々にいくつか飛ぶ。
駄目ね……急がないと。
わずかに歩幅を広く、わずかに歩調を速めながら進む。
未だに鳴る耳鳴りに連動するように後方から熱風が流れる音が聞こえた。
そしていきなり目の前に黒い塊が降ってきて、音を立てて地面を叩いた。
「!」
遅れた!
-
大木の欠片が砕け、周囲に飛び交い、わたしは腕で防御しながら全速力で迂回、息を止め一気に前進した。
一瞬振り向き、後方から火の手が来ないのを確認。 息継ぎをしさらに前進した。
「はぁ……はぁ……ごほっごほっ……」
火の粉はわたしに移らなかったが、ちょっと煙を吸いこんでしまった。
わたしはすすを吐き出そうと何度も咳をする。
胃と肺がきりきり痛む。
そんな状態でも耳鳴りはして、ちょっと鬱陶しかった。
わたしは咳をし終え、ゆっくりと追跡を再開した。
右を見て、今いる場所の横が燃え移ってないことを確認する。
それ以外は相変わらず炎と煙に覆われている、火の手が上がるのが早すぎる気がする。
次にわたしの口から出た言葉は、思いとは別に陳腐な感想だった
「地獄のようね」
自らの不幸を嘆いてのことじゃない。
こんな陳腐な台詞口にしなきゃよかったと思ったに過ぎない。
この火災で死んだ者なんて一人も出ないかも知れないのに。
その時だった。
「……っ」
左腕が突然痛み出し、わたしは小さく声をあげた。
右目で左腕を見る。
服の裾が燃えていた。
-
「!?」
火を消そうと、身を屈み左腕を地面に擦り付けた。
左端には火の手が上がっていたのだ。
そんな、気づけなかった?
懸命に火を消そうとする。
火はすぐに消えた。
「……」
わたしは息を吐きつつ、おぼつかない足取りながら進んだ。
焼けた裾の布を払うと、左腕に火傷があった。
それは少し痛むが支障があるようには見えない軽度のもの。
だけど、わたしは少しも安心なんかできなかった。
こんな……こんなミスをするなんて……。
動悸が高まり、冷や汗が流れ落ちる。
数えられる範囲でだけど、戦闘や訓練で傷を負ったことは何度かあった。
けど、こんな事で怪我をしたことは記憶のある限り、なかった。
こつんと、つま先が何かにぶつかった。
はっとして足元を見ると、それは石だった。
自らの迂闊さに頭が痛くなってきた。
それに伴い耳鳴りも強くなった。足が重くなったような気がした。
「わたしは……」
思わず出てしまった呟きは力なかった。
その言葉には続きがある。けどその先は言ってはいけない。
-
目の前が突然真っ暗になった。
□ ■ □ ■
――今日、わたしはここを出る。
目の前には薄暗く、古びた木の板で作られた部屋があった。
そこは昨日までのわたしの居場所だった。
物心が付く前、わたしはここに連れて来られたという。
故郷から攫われ、ここに売られたのだ。
でもそれほど自分を不幸と思ったことはない。
聞いた話とラジオからの情報を合わせると、わたしの故郷と思わしき国は飢饉や暴力に見舞われて、
多くの住民は明日とも知れない日々をすごしているようだったから。
この町の外にしたって頼るものなく生きようとするのには、かなりの苦労が必要だろう。
何度も町の外を見ていただけに解る。
積極的に奪う側になるか、奪われ尽くされるかのどちらかの道を、選択せざるを得ない暴力の世界が待ってるに違いない。
いつの日だったか、憂さ払いにわたしを虐めに来た女の子を返討ちにした時でさえ、
後の非難と恨みのこもった眼差しには結構応えたんだ。
そんな道を選ぶくらいなら、まだここにいた方がいいと思った。
何だかんだで勉強させてくれたし、わたしだけかも知れないが特別扱いさせてくれたのが解ってたから。
……けど、それも今日で終わり。
わたしを引き取りに、あの銀髪の陽気な人が迎えに来る。
数日前、わたしを幼女にしたいと申し出にきたどこかの国の富豪。
店の人が身元を確認した限りでは、大丈夫そうとのことだった。
引き取り先が臓器密売所や、外国の特殊部隊だったらどうしようかと思ってただけに安心した。
ちょっと胡散臭そうなのが不安だったけど、こんな理由で拒んでも仕方ない。
おばあさん達には大金が手に入り、わたしがいなくなった分だけ食い扶持が減る。
何より周りに疎外感を味あわせなくてすむのなら、これでいい。
少し寂しいけど。
-
わたしは感慨に浸りつつ部屋を凝視する。
薄汚く辛気臭いなんの魅力もない部屋。
たまにお香が炊かれなかったら、部屋変えを頼んだかもしれない。
けど、それはもう過ぎたことだ。
わたしは口元に笑みを浮かべた。
ガタガタと窓が揺れる音が聞こえた。強い風が吹いているのだろうか?
もし心地よい風に煽られながらここを発てるなら、わたしにとってそれは幸先のいいことだ。
空が晴れてるなら、なおいい。
わたしの夢。
いつの日かわたしが見つけたいと願う、理想の場所を探す励みに――
□ ■ □ ■
意識が覚醒すると、わたしはとっさに両脚に力を入れて強く地面を踏みしめた。
息を荒く吐くと、ゆっくりと視界が開けた。
見えるのは相変わらずの灼熱地獄の中にいることを確認させられる現実。
やや上方を見る。煙が他の場所より明らかに薄くなっていた。
わたしはそれをチャンスだと思い、やや上に顔を持ち上げ、歩行スピードをちょっとだけ上げた。
先には燃え残ってる木や草が認められる。
やかましいまでの耳鳴りはいつの間にか止んでいた。
さっき浮かんだ部屋は双葉のまやかしか、カオス使用の後遺症だったんだろう。
わたしはそう思いつつ、気を引き締めながら先に進もうとした。
なのに、意に反して足は止まった。 胸の奥にむかつきを覚える。
それは幻惑され行動をまともに取れない、わたしの不甲斐なさだけから来るものではなかった。
-
「……できるの?」
わたしに。
左腕の火傷を見る。
用心すれば素人でも充分に回避できたはず。
それなのに手傷を負ったファントムと呼ばれていた暗殺者のわたし。
多少の疲れはあるけれど、長谷川を殺せるだけの余力は充分にある。
なのに……。
「死ぬのは覚悟してたけど、これは無いわね」
死ぬのはこわくない。アインという殺人人形である限りは。
もうひとつの名前のわたしにしても玲二と一緒にいられるなら、
彼を生かし続ける事が出来るなら命は惜しくは無い。
でも……この様は……。
「……!」
きーんと耳鳴りがまた聞こえ始めた。
脳裏におぼろげながら記憶に無いはずの映像が浮かんでいくのを自覚する。
わたしは縋るように空を見た。
目に入ったのは炎と黒煙。
好みじゃない。
耳鳴りはまた消えていた。
「……わたしにも……あったのね」
玲二に対して口にしないと決めてたけれど、わたしは失われた記憶に関してこう考えたことがある。
死ねば記憶も元に戻る。または思い出したくないから思い出さないのとさえ。
-
玲二が思ってるほど、失われた記憶に関してわたしは希望を懐いていない。
この島に来る前の生きる目的は玲二とマスターの存在そのもの。
島に来て、遙が死んだ今は長谷川をこの手で殺すことが生きる目的となっていた。
他の事はできるだけ思い出さないようにしていた。
なのに、こんな時に……期待してなかった事が……。
殺意で心を黒く塗りつぶさなきゃいけないのに、なんで。
「遙」
先ほどザドゥに対して願いを拒否する事をわたしは示した。
彼らの上に立つ者は少しも信用できなかったし、長谷川を殺せれば良かったとさえ思ってたから。
だけど願いを叶えさせる力が自称プランナー達以外にも利用可能ならどうなのだろう。
蘇生とまではいかなくても、何らかの形で償いが出来るなら。
たとえ可能性がゼロに等しくても。玲二に起こったような希望がここにもあるなら……。
「……」
考え込むわたしの耳に、ごぉっとどこかで炎が強くなった音が聞こえる。
わたしは深くため息をついて、言った。
「でも、どうしようもないわ」
この先進んで長谷川を絶対に殺せるまでの自信はもうない。
例え、すぐに殺せたにしてもこの火の中、自身が生き残れる手段は思いつかない。
だから叶わないだろう希望はもう考えないことにした。
ただ、今持ってる力を最大限に使う為に。
わたしはまっすぐ先を見つめて、今度こそ迷わず前を進んだ。
↓
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【アイン(元№23)】
【スタンス:素敵医師殺害】
【所持品:小型包丁2本】
【備考:軽度の一酸化炭素中毒、左眼失明、首輪解除済み、 肉体にダメージ(中)
肉体・精神疲労(中)、右腕上腕部に軽度の火傷】
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仮投下終了です。
問題が無ければ火曜日に本投下使用と思います。
もうちょっと状態表いじった方が良いかなあ。
それでは次は感想を
>( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!
本投下乙です。
カオス良かったなwある意味ランス以上に相性のよさそうな相手に出会えて。
対主催の希望が主催の手に渡り、力関係が大きく変わりそうで面白い。
相変わらず予断を許さないザドゥ達の状況も緊迫感があってよかったです。
タイトルが良いなあ。
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すいませんが明日は忙しいので、本投下は水曜日になるかもしれません。
まとめUPもそれくらいになると思います。
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明日の本投下の前に後半部分をメール欄のように変更します。
おおまかな内容は同じです。
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これから本投下します。
UPはパソコンとネット環境の都合でまだできません。
すみません。
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すみません。
規制でこれ以上本投下できません。
ks3hR5Lp0さん支援ありがとうございます。
続きはここで投下させていただきます。
コピペしていただけるとありがたいです。
そうでなくても明日の晩、続きを投下します。
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「ごめんなさい玲二」
わたしは同じ苦しみを味わっていた、ここにはいない彼の名を呼んだ。
もしわたしが今この道程を歩んでいなければ、生き残って――主催者を倒した上で
彼の元に帰る可能性が残っていたなら、互いにとって最高の喜びを分かち合うことができたに違いない。
でも、それはもう選び取る事はできそうにない。
何故なら、道はひとつしかないから。
でも、それも。
わたしは右腕の火傷を見る。
「……わたしはできるの」
長谷川に倒されてしまえば、わたしにとって最悪な結果が訪れる。
薬に打たれて、奴の欲望を叶えるだけの人形にされてしまう。
ファントムより醜く悪い存在に変えられてしまう。
今の確実に弱くなったかも知れないわたしに奴を殺すことができるの?
わたしは右手を持ち上げ、拳を音もなく額に叩き付けた。
「…………何を弱気な事を言ってるのかしらね」
痛みとともに、不安が霧散していくのを感じる。
このゲームの趣旨に反する事、自体が非常に無謀なもの。
首輪を付けられてた時点で、神のような存在に命を握られてる時点で何を。
「……」
先ほどザドゥに対して願いを拒否する事をわたしは示した。
彼らの上に立つ者は少しも信用できなかったし、長谷川を殺せれば良かったとさえ思ってたから。
だけどもし願いを叶えられる力が、自称プランナー達以外にも利用することが可能だったなら。
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蘇生とまではいかなくても、何らかの形でこれまでの償いが出来るなら。
たとえ償える可能性がゼロに等しくても。玲二の身に起こったような希望がここにもあるなら……。
魔窟堂のように他の主催者や自称神に全力で立ち向かってこそ、意味を見出せる結果を出せるかも知れない。
考え込むわたしの耳に、ごぉっとどこかで炎が強くなった音が聞こえた。
わたしは深くため息をついて、言った。
「でも、どうしようもないわ」
長谷川は主催の中の駒の一つに過ぎない。
奴相手でさえわたしは翻弄され続けた。そんな高望みはもうできない。
例え、すぐに殺せたにしてもこの火の中、自身が生き残れる手段は思いつかない。
失った記憶を戻す時間も、多分ない。
だから、叶わないだろう希望はもう考えないことにした。
ただ今は持ってる力を最大限に使う為に感情を殺し、殺意で心を満たす。
わたしはまっすぐ前を見つめて、今度こそ迷わず先を進んだ。
↓
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【アイン(元№23)】
【スタンス:確実に素敵医師殺害、双葉としおりを警戒(だが素敵医師殺害を最優先)】
【所持品:小型包丁2本】
【備考:軽度の一酸化炭素中毒、左眼失明、首輪解除済み、 肉体にダメージ(中)
肉体・精神疲労(中)、左腕上腕部に軽度の火傷、行動に支障がない程度の記憶混濁】
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終了です。
無題なのはタイトルが考え付かなかったからです。
それではまた明日。
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代理投下終了しました。
>>422遅れてます。
メール欄をつぎ込んだせいで30KBいきそうな予感が……
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230さん、先日は代理投下ありがとうございました。
現在、予約希望なしです。素材作りを続けます。
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>>422にもう少し時間がかかる模様であること、
「無題」が無事本スレ投下されたことなどから、
投下の予定を一部繰り上げたいと思います。
次回は「妄執ルミネセンス」。
双葉とアインが登場、仮投下は週末深夜を予定しています。
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以下14レス、「妄執ルミネセンス」を仮投下致します。
問題なければ火曜あたりで本スレ投下したいと思います。
次回予定は「紅蓮の挙句」。
双葉とアインの決着編で、火曜晩の仮投下予定です。
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>>627
(二日目 PM6:19 F−5地点 東の森・双葉の道)
アインは歩いていた。
双葉の道の奥へ奥へと、まっすぐに、ひたすらに。
横幅は約4m。
広場とは桁違いの音が、熱が、煙が、左右から間断なくアインを苛んだ。
それでも。
僅かな視覚。僅かな聴覚。僅かな嗅覚。
アインはその全てを研ぎ澄ませて、ここに辿り着いた。
彼女を悩ませていた頭痛と吐き気は、いつの間にか収まっていた。
しかし、それは決して回復を意味しているわけではない。
意志の力が肉体を凌駕したわけでもない。
頭痛や吐き気などのサインを脳に伝える余裕が無くなって、
彼女の全細胞全神経が生命を繋ぐことのみに注力しているからだ。
単に生命力が尽きようとしているだけだ。
例えば仮にこの奥に素敵医師がいなかったとして、
道を引き返し広場に戻るだけの体力は、もう彼女には無い。
それでも、彼女は進む。
確信しているからだ。
素敵医師はこの奥にいると。
かさり。ちいさなちいさな音。
ごうごうと唸る炎の音にかき消される前に、アインの耳がその異質な音を拾った。
それはこの道の最奥、10m程前方にある茂みの中から聞こえてきた。
アインは無言で包丁を握り締める。
-
>>530
(二日目 PM6:19 F−5地点 東の森・双葉の道)
双葉は潜んでいた。
素敵医師の死体が隠されている茂みのすぐ脇の、炎の中に。
また一体、式神が燃え尽きた。
既に10体以上を炎の犠牲としている。
そのうえ。
森の木々。素敵医師。式神星川。
双葉はそれら全てを生贄に捧げ、アインをここまで導いた。
彼女を今、最も責め苛んでいるのは眠気だった。
精神の集中を要する木々や式の使役を広範囲・長時間行ってきたことで
限界を超えた脳が、休眠を求めて意識を落としに掛かっているのだ。
自暴自棄と復讐心が油を注ぎはしたが、それも蝋燭の最後の揺らめきのようなもの。
そのことを彼女は自覚していた。
例えば仮にアインがここから引き返したとして、
アインを追って広場に戻るだけの精神力は、もう彼女には無い。
それでも、彼女は潜む。
確信しているからだ。
アインは決して引き返さないと。
ゆらり。炎に照らされて伸びる影。
もうもうと立ち込める煙のカーテンの向こうに、双葉はアインの姿を捉えた。
仇が、目測で10m程前方から近づいてくる。
双葉は心の中でカウントダウンを開始した。
-
閃光と轟音が2人を襲ったのは、その時だった。
.
-
アインは瞬時に理解した。
この種の閃光と轟音を発するものは、スタングレネードと呼ばれる兵器であることを。
理解したがしかし、対処は出来なかった。
出来るはずがなかった。
100万カンデラの閃光と、170デシベルの爆音。
それを身近に受ければあらゆる人間は機能停止に陥るが故に。
どれほどの修練を積み、警戒状態していたと、最低で2秒間は麻痺してしまう。
アインはその稀有な修練を積み、警戒心を持っている人間だ。
故に麻痺状態はデータに等しい2秒で解けた。
しかし、その2秒が致命的だった。
閃光弾の炸裂よりコンマ数秒後、更なる爆発が発生したのだ。
アインに襲い掛かったのは爆風。
そしてその風に飛ばされた炎と木の破片と土塊。
全てが灼熱の温度を伴い、アインに撃ち付けられた。
アインの麻痺が解けたのは、それらの猛威になす術も無く倒れ伏した後だった。
-
双葉は何が起こったのか判らなかった。
何処から、如何して閃光と爆音が発生したか判らぬままに意識を失い、くず折れた。
主を守ることを厳命されている式神たちとて、
意識の外から浴びせかけられた衝撃から双葉を守ることは出来なかった。
閃光弾の炸裂よりコンマ数秒後、更なる爆発が発生した。
双葉たちに襲い掛かったのは爆風。
そしてその風に飛ばされた炎と木の破片と土塊。
全てが灼熱の温度を伴い、双葉たちに撃ち付けられた。
爆発の地点は左側の人型式神の脇で、直撃を食らったのもこの式神だった。
衝撃の予兆を感じた刹那、この式神は双葉に背を向け仁王立ち、その身を双葉の盾とした。
決して怯まず、決して恐れず。
全身に燃土を浴び終えて後、膝をつき、前のめりに倒れ、その機能を終えた。
それでもなお防ぎきれなかった拳大の焼け石が、双葉の左二の腕に喰らい付いていた。
石は狂猛に皮膚を破り、肉を燃やし、脂肪を溶かし、骨を砕いた。
双葉の意識は、その痛みと衝撃によって取り戻された。
-
閃光と轟音の発生源は1発の閃光弾。
爆発の発生源は2枚のカード型爆弾。
それらは双葉が素敵医師の遺体から回収した道具の一部。
用途がわからなかった双葉はデイパックに詰め込んだまま放置していた。
兵器の知識が皆無の双葉にはそれが爆弾であると理解できなかった。
それが、高温に耐え切れなくなって爆発したのだ。
つまり、一連の出来事は双葉の策略ではない。
アインの先制攻撃でもない。
無知が産んだ、偶発的な事故だった。
-
アインが立ち上がった。
体の前面のいたるところが焼け爛れている。
木片が右の肺に突き刺さっている。
左腕は出血すること夥しい。
頬の皮がべろりと剥けている。
肋骨5本と右足の腓骨が折れている。
それでもなお立ち上がる事が出来るのは、人体の神秘か、女の執念か。
怪我の状況を確かめることも。
さらなる罠や攻撃への警戒も。
今の爆発がなぜ起きたのかも。
自分に残された時間さえも。
意識が朦朧な今のアインの頭にはよぎらない。
取り戻した遠い昔の記憶も。
ファントムという二つ名も。
かつて愛した少年の面影も。
涼宮遙への憧れすらも。
全て爆風と散弾の衝撃に吹き飛ばされた。
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双葉は動かなかった。
未曾有の痛みが双葉を襲っている。
生肉が焼け、脂肪が溶ける異臭が漂っている。
それが他ならぬ自分の腕から煙と共に立ち上っている。
常人であれば泣き喚きのた打ち回るであろう惨状だが、
それでも双葉は微動だにしなかった。
悲鳴の一つも上げなかった。
眉間に深い皺を寄せ、歯を食いしばって耐えていた。
右に侍る式神も動かなかった。
この式神は双葉に覆いかぶさることで炎から守ろうとしたが、
それを察した双葉に動くなと命じられていた。
ほんの数m先に、アインがいる。
自分の悲鳴が耳に届くかもしれない。
式神の動きが目に止まるかもしれない。
そうなったら逃げるかもしれない。
それだけは避けねばならなかった。
痛みに負けるわけにはいかなかった。
-
ガラクタに成り果て、終わりが間近に迫るアインの肉体に留まったのは、
たった4つの妄執の欠片。
長谷川。
首。
わたし。
包丁。
ただその4つの単語が、アインの命を繋いでいる。
ただその4つの単語が、アインの足を前へ前へと進めている。
-
遂に双葉の左腕が焼け落ちた。
こみ上げる悲鳴を飲み込ませるのは、どろどろと渦巻くたった4つの妄執の欠片。
星川。
恋。
アイン。
憎。
ただその4つの単語が、双葉に痛みを耐え忍ばせる。
ただその4つの単語が、双葉を炎の中に縛り付けている。
-
見つけたわ、長谷川。
アインが呟いた。
-
来たわね、アイン。
双葉が囁いた。
-
アインが茂みまであと3歩の距離に達したとき、茂みの揺れがピタリと止んだ。
―――来る。
直感したアインが包丁を腹部に対して直角に構えた。
―――行け。
飛行型式神に命じつつ双葉がポケットから何かを取り出した。
直後、素敵医師が茂みからアイン目掛けて飛び出した。
その下半身は無い。無論命も無い。
素敵医師と共に茂みの中に潜み、枝葉を揺らしていた飛行型式神が
双葉の命に従い、彼の遺体をアインに向けて弾き飛ばしたのだ。
アインが素敵医師に向けて包丁を突き出す。
双葉がアイン目掛けて炎の中から飛び出す。
研ぎ澄まされた妄執と熟成された妄執が、今、かみ合わぬまま重なった。
↓
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【現在位置:F−5地点 東の森・双葉の道】
【アイン(元№23)】
【スタンス:確実に素敵医師殺害】
【所持品:小型包丁2本】
【備考:重態】
【朽木双葉(№16)】
【スタンス:火災による無理心中遂行】
【所持品:呪符7枚程度、薬草多数、自家製解毒剤1人分
ベレッタM92F(装填数15+1×3)、メス1本】
【備考:左腕喪失、ダメージ(大)、疲労(大)、
式神たち 双葉を保護。持続時間(耐火)=3分程度】
-
>>533-547
遅れてしまいましたが、仮投下乙です。
ようやく今深夜に新コンテンツを加えたまとめが更新できそうです。
ただ扱う情報が膨大な為に完成には相当の時間が掛かりそうです。
なので今回は骨組み程度で。詳細は更新の度に追記していきます。
間に合わなくてもSSと地図の方はUPします。
まとめをチェックした所、ミスがいくつか見つかったので報告を……
「妄執ルミネセンス」内でカード型爆弾二枚と出てますが実は一枚です。
本スレ>>163では一枚に減っていたので、>>213から表記ミスが生じてしまったようです。
幸い、本編では触れられてませんので各状態表を修正すれば大丈夫だと思います。
なので本投下の際はご注意を。
本スレ>>25 で
>秋穂に関連するランスと恭也の会話内容は他の4人は知らない
との記述があったので、時間軸的には『亡きエーリヒ殿に問う』より前の
『あの頃の感覚』内にて以下の文章を入れようと思います。
「ランスを迎え入れた時の恭也とのあのやり取りの後、
魔窟堂が恭也にその詳細を聞いた事により大体の成り行きは彼に伝わっていた。
まひるはその会話を聞き取っていた。
秋穂と言う人物名を交えた恭也の語気は短くも重く、そのゆえ不用意に返答するのはためらわれた」
それと『無題』におけるアインのマスターの呼称はちょっとあれなので
サイスに変更し、所々描写の追加と修正をします。内容は変わりません。
まとめ収録時のタイトルは『終わる長い夢』です。
レスが付き次第、本スレにそれらの修正文を投稿します。
-
時間がなくなってきたので、まとめをUPします。
264話まで地図とSSを更新です。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org10797.zip.html
パスは rowa です。
カード型爆弾と秋穂関連は修正済みですが、『無題』は編集しただけです。
『無題』修正版は264+のテキストファイルに書かれてます。
548に対するレスで確認が取れ次第、本スレ及びここでの投下を考えてます。
不完全ながらアイテムリスト追加と、HP素材として使いやすいようにと思い
ファイル名を一部変更しました。
以降のUPではアイテムリストの追記とキャラクター紹介追加を行う予定です。
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すみません。
今日中に「紅蓮の挙句」を仮投下できそうにありません。
勝手ながら明日or明後日に延期させて頂きたいと思います。
「妄執ルミネセンス」の本スレ投下もその折に。
ですので、>>548の修正文の本スレ投稿はお先にどうぞ。
-
延長了解しました。
先ほど修正文を投下しましたが、『終わる長い夢』については
本スレの容量のこともありますので、投下は『妄執ルミネセンス』本投下後に
するかどうか検討します。
他にも本編の状況が状況だけに、没になりそうな6人組ネタもあるので近い内に投下しようかと。
それと予約という訳でないですが、次の次くらいの透子登場話でメール欄の
事に触れようかと思っています。
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