したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【ミ】『ギャザリング・ガーデン』其の二

1『誰かさん』:2017/09/12(火) 01:53:18



願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃

2『一彩合彩』:2017/09/12(火) 23:33:28
ミッションのあらすじ

夜。硯と斑鳩はある店のシャッターにスプレーを吹き付ける夏目慶という少年と出会った。
そして夏目慶を追って『ストリート・サグ』を名乗る集団が現れる。
「俺の喧嘩につき合ってもらえませんか?」
ストリート・サグの集まるバーで三人と四人の喧嘩が始まった。

3『一彩合彩』:2017/09/12(火) 23:36:38
>>998 (硯 前スレ)

ピアスは冷えている。
この店の空調などによって冷やされているのだろうか。
指先から伝わる感覚は冷たいものであった。

球体の操作。
それが集中を必要とするものだと考える。
がら空きのロックの背中に『オーバードライブ』の蹴りがめり込んだ。
みしりと彼の背が曲がり、その勢いで彼は倒れた。

>>999 (斑鳩 前スレ)

悲鳴は上げない。
例え悲鳴が生物の進化であったとしてもだ。
代わりに拳が握られる。
まだ動く左腕。その二本が迫りくる塊を迎撃する。
はずだったが、塊は来なかった。

>>ALL

『オーバードライブ』の蹴りによってロックはうつぶせに倒れた。

ロック:「ぶはぁ!」

彼が大きく息を吐いた。
塊はまだ存在するがぼろぼろと破片が零れ落ち始める。

ロック:「疲れるなぁ……」

    「ちょっと待ってよ。あぁ、命乞いじゃない。俺だけが逃げるつもりはない」

ゆっくりとロックが姿勢を変える。
胡坐をかいた姿勢。
肩で大きく呼吸をしながらロックは言う。

ロック:「K。お前、まぁサポートなんだろうけど、もうちょっと頑張りな。喧嘩するならな」

    「冷蔵庫の中にポカリが入ってる。そこの兄ちゃんに渡しといてくれ」

    「それと! 車輪の兄ちゃんにはパイナップル・エード。鎖の兄ちゃんにはコンクラーベだ」

    「ノンアルコールカクテル。作り方教えたろ? 作ってやれよ。慶」

塊がゆっくりと動き出す。
彼の周りを反時計回りに旋回する(パスCB)。
パズルのピースが回転の勢いでさらにはがれていく。
徐々に輪が広がる。それは射程を広げていく行為。
斑鳩達の方向へ塊が迫っていく。

□□□□□□□□□□□□□□□
◇□□□■□□□□□□□□◎◎
◇九□□■□□□□□□□フ●●
◇□□□□車□□□□□□□●●
□□□□鎖ろ□□□□□□□敵敵
□□□□□塊□□□□□□□□□
■■■■■□□□□◎□□□□□
□◎□◎□□□□□□□□□◎◎
□□□□鳥□□□□◎□□□●●
□□□□□□□□□□□□□敵◎
□□□□□□□□□□□□□□□
□◎◎□□□□敵◎□□□□□□
□●●□□□□●●□□□□□□
□◎◎鳥□□□◎◎□□□□□□
□□□□□□□□□□□□慶□□

車:硯
鎖:斑鳩
慶:慶
敵:不良
大:ビッグ
九:G9
フ:フック
ろ:ロック
酒:酒瓶
塊:パズルの塊。一つのマークにつき二つ。
■:バーカウンター
◇:棚
●:机。四つで一つ
◎:座椅子。固定はされていない。

4硯 研一郎『RXオーバードライブ』:2017/09/13(水) 20:47:51
>>3(GM)


   「やっぱりだ」

   「ロックさん、君は優しい人間だ。
    俺が君ならば、あんな『不意打ち』をした俺を汚く罵る。
    その潔さ、美しさすら感じる――」


「翔ちゃん、
 真剣勝負に『割り込んだ』俺を汚い人間だと思うかい?
 俺はとても『卑劣』な行為だと思う。
 
 だから、『ロック』さんとの決着は君が付けるといい。
 もっとも『G9さん』は俺が貰うがね」


    シュババババババッ!!!

『ロック』との決着は『斑鳩』に任せ、
弧の軌道で飛来する『塊』を『オーバードライブ』のラッシュで迎撃したい。
パス精BAE

5斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/09/13(水) 22:12:18
>>3

影と自分の拳が空を切る
ボロボロと崩れる塊を眼前に鎖の中の眼が見開かれる

(塊が崩れた……僕の拳じゃあない『能力』が解除された?)

闘争の空気が霧散したのを感じて
何とか体を起こそうとする 右腕を使おうとして走る痛みに、咄嗟に動かすのをやめた

(右腕を動かすは出来ないな……全身も痛い
何とか足3本で立てるか……?)

――影の足を支えに立ち上がろうとする
立とうとする姿は酷く不器用な生き物のように見える

(僕がいる場所は元バーカウンターの場所だ…が
ここからどいたほうが良い……かな。)

「――喧嘩は、終わりですかロックさん。」

(遠くから聞こえるのは研一郎君の声か……?)

6『一彩合彩』:2017/09/13(水) 23:34:21
>>4 (硯)
>>5 (斑鳩)

ロック:「よせよ。優しかったらこんなことしてねぇ」

ロック硯の顔も見ずにそんなことを言った。
硯は斑鳩に決着を任せることにした。
回転する塊の前に立ちラッシュを放つ。
向かってくるものを殴るだけだ精密性も塊の大きさからすれば大した問題は無い。
それは粉々に砕かれた。

一方の斑鳩はロックに言葉をかけた。
その言葉にロックは笑う。

ロック:「終わりって言うのは俺がお前達を店から出すか、俺が倒れることを言うんだぜ」

「すっとろい」

『ジグソー』が動いた。
真っ直ぐに立ち上がろうとする頭に向かってカカト落としを放つ(パス精CBB)


□□□□□□□□□□□□□□□
◇□□□■□□□□□□□□◎◎
◇九□□■□□□□□□□フ●●
◇□□□□車□□□□□□□●●
□□□□鎖ろ□□□□□□□敵敵
□□□□□□□□□□□□□□□
■■■■■□□□□◎□□□□□
□◎□◎□□□□□□□□□◎◎
□□□□鳥□□□□◎□□□●●
□□□□□□□□□□□□□敵◎
□□□□□□□□□□□□□□□
□◎◎□□□□敵◎□□□□□□
□●●□□□□●●□□□□□□
□◎◎鳥□□□◎◎□□□□□□
□□□□□□□□□□□□慶□□

車:硯
鎖:斑鳩
慶:慶
敵:不良
大:ビッグ
九:G9
フ:フック
ろ:ロック
酒:酒瓶
塊:パズルの塊。一つのマークにつき二つ。
■:バーカウンター
◇:棚
●:机。四つで一つ
◎:座椅子。固定はされていない。

7斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/09/14(木) 00:42:06
>>6

(――悲しいけど、男なんだな僕達。)

「……殴られて解った、貴方のスタンド スピードと精密さは有るけどパワーは人並だ。」

眼前に迫るかかと落としの位置を、肩にずらしつつ前に出ようとする
直撃してもそのまま体を起こそうとする

「その速さ、僕に回避は出来ない、だから避けられないのは『黙って受ける』」

右腕の鎖を解除する、同時に影の右腕の拳を固く握る

「僅かでも前に出ながら受ければ蹴りの打点は浅くなる、鎖の耐久力なら十分致命傷は避けられる」

3本の足で痛みにふらつく体を支えながら
左腕の二本と右腕の一本を『ジグソー』へのラッシュの為に構える


「――『ロスト・アイデンティティ』」

『ジグソー』へ再び3本の腕でラッシュを叩き込む
(パス精CCC)(パス精CCB)

「――aaaAAAshuraaaaaaaaa!!!」

8硯 研一郎『RXオーバードライブ』:2017/09/14(木) 03:17:47
>>6(GM)


「翔ちゃん、
 邪魔してくれるなよ」


ゆらり      ゆらり

『ロック』の相手は『斑鳩』に任せた。
カウンターの奥で呑気している『G9』に、
ゆっくりとゆっくりと近づいていく。
 

              「G9さん」

「これで残るは君と俺だけだ」

9『一彩合彩』:2017/09/14(木) 23:22:02
>>7 (斑鳩)
>>8 (硯)

『ジグソー』の踵落としが斑鳩の左肩に命中する。
それは重みを持った一撃だがそれが勝負の決定打にはなっていない。
斑鳩は右腕の鎖を解除する。
影の腕のヴィジョンが揺らぐ。
本体の右腕の状態が良くないからかヴィジョン自体も少し傷ついたような様子である。

ロック:「ふぅ」

『ロスト・アイデンティティ』のラッシュがロックを襲う。
彼は防御の体勢を取らない。
両腕を後ろに回し、背中側で手を組んでそのラッシュを食らう。
体を中心にラッシュが叩き込まれ、ヴィジョンが消えると同時に彼が膝をついた。

ロック:「ごほっごほっ……疲れたよ」

二度三度咳ごみそのまま床に倒れた。

G9:「……」

G9はそれをただ見ている。
助けに行くでもない。彼らをけなすでもない。
ただ静かにその場に立っていた。
しかしそれも硯の接近を確認するまでだ。

G9:「ストリート・サグは俺の国だ」

   「こいつらは俺の事をどう思ってるか知らねぇが」

   「俺はこの場所を手放す気はねぇ」

スタンドを解除する。
そして尻のポケットから何かを取り出した。
それにつけられたケースを取り外す。
ナイフだ。彼の右手でナイフが光る。

G9:「出来るかなじゃねぇ。やるんだよ」

ナイフが突き出される。
およそ人の速度で。

□□□□□□□□□□□□□□□
◇□□□■□□□□□□□□◎◎
◇□九□■□□□□□□□フ●●
◇□□車□□□□□□□□□●●
□□□□鎖ろ□□□□□□□敵敵
□□□□□□□□□□□□□□□
■■■■■□□□□◎□□□□□
□◎□◎□□□□□□□□□◎◎
□□□□鳥□□□□◎□□□●●
□□□□□□□□□□□□□敵◎
□□□□□□□□□□□□□□□
□◎◎□□□□敵◎□□□□□□
□●●□□□□●●□□□□□□
□◎◎鳥□□□◎◎□□□□□□
□□□□□□□□□□□□慶□□

車:硯
鎖:斑鳩
慶:慶
敵:不良
大:ビッグ
九:G9
フ:フック
ろ:ロック
酒:酒瓶
塊:パズルの塊。一つのマークにつき二つ。
■:バーカウンター
◇:棚
●:机。四つで一つ
◎:座椅子。固定はされていない。

10硯 研一郎『RXオーバードライブ』:2017/09/14(木) 23:54:33
>>9(GM)


「俺は『暴力』の沼に沈んでいるのか。どうなんだ?
 なぁ、それとも『狂気』の風か?ええと。なァ?どうだ。
 知らずに『安全』という泥水に肩まで浸かっているのか?
 きちんと『己』を『鎧』で護れているか…いや、
 今日の俺はどうにも『ポエット』だな。これは、駄目だ…」

              
「けれど、君達が俺をそうさせた」


「G9さん、もう1度尋ねる。
 だから頼む。きちんと答えてくれ」
 

            「なぁ」


「G9さん、俺は狂っているのかな。
 君の目には――俺はどう映る?」


            ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴーッ!!


破れかぶれに『ナイフ』を持って向かってくる『G9』。
あちらも全力ならばこちらも出してやるのが道理。
『オーバードライブ』の全力のラッシュを『G9』へと叩き込む。

11斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/09/15(金) 00:16:55
>>9

倒れたロックを斑鳩は見つめる、僅かに微笑みながら。

(――『恨み』だとか、『怒り』だとか『僕』は彼らにそんな感情は『まったく無い』)

 (もし、彼らが『復讐』して来たらその時僕は更に大きく『恐怖』するだろう)

(『恐怖を乗り越える時、人は成長する』感傷は単なる心の傷、成長とは真逆だ。)

 (だからここにきた、『未熟なスタンドの成長と完成』それが僕の求める『奇跡』に近づく手段だから)

(『悪意』を踏み台にして、『幸運』に手を引かれれば……何方一方よりは早く掴める筈だから。)

 (そうして『完成したスタンド能力』が発生する『重力』が僕の『奇跡』を引き寄せるだろうから)

(感傷を挟まず、全てを踏み台に『両親を救うための周り道』かつ『最短距離』、そして勝った……だのに。)



「……殴った方の拳も痛いなあ。」


――そう呟きながらロックから目を離してG9の方に向き直る
肩の赤いマフラーを外しながら。

12『一彩合彩』:2017/09/15(金) 00:41:49
>>10 (硯)
>>11 (斑鳩)

斑鳩はロックを見ている。
そして斑鳩の思考は現実との答え合わせの中でどうなるのか。
それは分からない。
ただ拳の痛みだけが分かる。

G9:「……」

G9はあくまで人間だ。
後出しじゃんけんでも『オーバードライブ』が動けば彼の行動は成功するかどうかわからない。
それでも動いたのは彼なりの意地だったのかもしれない。

G9:「馬鹿言え」

硯にG9はそう言った。
迫る拳のラッシュを前におびえるでもなく逃げるでもなくそういった。

G9:「テメェなんぞ、狂ってねぇ」

   「暴力の沼に足を入れちゃいるが狂えちゃいねぇ」

   「人の狂気、力の狂気を語るにしちゃあまだまだお優しいぜ。ボケが」

彼の体に、顔に拳がめり込んだ。
抵抗することもなく吹っ飛んだ彼は酒の棚に当たり、いくつかの酒瓶が倒れて割れる。
あたりにアルコールの香りが漂う。

終わりだ。闘いは終わった。

慶:「……」

慶が無言で近づいてくる。
それから深く頭を下げた。

□□□□□□□□□□□□□□□
◇□□□■□□□□□□□□◎◎
◇九□□■□□□□□□□フ●●
◇□□車□□□□□□□□□●●
□□□□鎖ろ□慶□□□□□敵敵
□□□□□□□□□□□□□□□
■■■■■□□□□◎□□□□□
□◎□◎□□□□□□□□□◎◎
□□□□鳥□□□□◎□□□●●
□□□□□□□□□□□□□敵◎
□□□□□□□□□□□□□□□
□◎◎□□□□敵◎□□□□□□
□●●□□□□●●□□□□□□
□◎◎鳥□□□◎◎□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□

車:硯
鎖:斑鳩
慶:慶
敵:不良
大:ビッグ
九:G9
フ:フック
ろ:ロック
酒:酒瓶
塊:パズルの塊。一つのマークにつき二つ。
■:バーカウンター
◇:棚
●:机。四つで一つ
◎:座椅子。固定はされていない。

13斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/09/15(金) 00:58:14
>>12

「……慶君か、見ての通り終わったよ『喧嘩』は終わった。」

「――勝ったよ。」

(――勝った気しないなんて『侮辱』だ だから言わない。)

肩から外したマフラーを影の左腕で再び首に巻く
寒気を感じたのではなく、ただ『何か』を振り払いたかった為に。

「うん――こうしてアドレナリンも切れて冷静になると人間……全身すっごい痛い、特に右腕」

「顔に傷がつかないのは流石僕の『スタンド』って所だけどさ
いや研一郎君が大体倒して僕大体殴られて、だけだけどさ。
……もう誤魔化し効かない上に傷害とか器物破損とか右腕のイカレ具合どうしよう。」

表情が苦笑いしつつ少し青ざめている

「祖父母に言い訳できないかなあ!ねえコレ、(腕を)スタンドで動かせば
だますの嫌だけど……いけると思うぅ〜?」

「――やっぱ無理かなぁ どう慶君!研一郎君!」

――痛みを誤魔化すため、早口にさらりと苦笑いしつつ腕時計のゼンマイを再び巻く

14硯 研一郎『RXオーバードライブ』:2017/09/15(金) 05:00:56
>>12>>13(GM・斑鳩)

「慶さん、終わったよ。
どうやらG9さんは俺に勝利とこの組織を譲ってくれたらしい」

『RXオーバードライブ』を解除し、
自身の怪我の具合を確認する。

「翔ちゃん、大丈夫だろう。
バイクか何かに轢き逃げされたとか言えば誤魔化せるだろう」

15『一彩合彩』:2017/09/15(金) 22:55:32
>>13 (斑鳩)
>>14 (硯)

慶:「えぇ見てました。全部」

二人の体は傷だらけだ。
斑鳩は右腕を明らかに骨折しているし
硯は腕や服で見えないが腹などにも打撲痕がある。

慶:「腕は……まぁ転んで折ったとかにすれば……」

曖昧に慶は答えた。

慶:「さて……後始末を……」

慶の足がロックの脇腹をつつく。
それに彼の体がびくりと反応した。

ロック:「今いい具合にやられてたろうが……」

慶:「後始末」

ロック:「あいあい……ビッグとかの治療の手配とG9の連れてきた客は帰してやる」

ロックは立ち上がりG9の連れてきた男たちの顔を平手打ちする。
能力の効果が抜けて切っていないのか誰も彼もがぼんやりとした顔だ。
そんな人たちを彼が誘導する。

慶:「どうぞ……」

慶が椅子を持ってきた。
その後はカウンターに引っ込みカウンターの下に備えてあった冷蔵庫から何か取り出して混ぜ始める。
カクテルを作っているのだろう。

16硯 研一郎『RXオーバードライブ』:2017/09/15(金) 23:09:50
>>15(GM)

        
               「ロックさん」

               「ビッグさんとフックさんを
                優先して見てくれないかい。

                つい熱くなったとは言え、
                明らかにやりすぎた気がする」


ガタッ

後始末は『ロック』に任せて、
慶が用意してくれた椅子に座り
慶がカクテルが出してくれるのを待つ。


「恥ずかしい話だが、
 俺は高校生にもなって喫茶店にも行った事すらないんだ。
 いきなり階段1段飛ばした気分だよ」

17斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/09/16(土) 00:07:09
>>15
>>16
   「バイクか転ぶかか……うーん悩ましいな、バイカーの皆さんに厳しい世の中だ。」

苦笑いのまま肩をすくめ 真剣に言い訳をどうするか考え始める

   「スタンドで骨を折りましたって言っても信憑性0だものなあ。」

  ストン

右腕を使わないようにしながら右腕を鎖で巻き付けて固定し
そのまま慶君のもって来てくれた椅子に腰かける

――頭部の鎖を解除して出した影の頭部で言い訳を考えながら



「まあ研一郎君、控えめに言っても見た目金髪ヤンキーだしね
 僕もこんな喧騒のバーに入るの初めてだけど
 ……喫茶店、今度一緒に行くかい? 多分ガラガラに席が空くと思うんだよね。」 ――ニッ

18『一彩合彩』:2017/09/16(土) 00:29:01
>>16 (硯)
>>17 (斑鳩)

ロック:「んー。医者にも選ぶ権利ってのがあるからなぁ」

    「俺が治す訳じゃないし」

G9とフック、ビッグを引きずって一所に集めた。
その横に座り込みスマホをいじりはじめる。
疲れた顔のロックは静かに一つ一つ行動をとる。

慶:「喫茶店なら、あの店に行けばいいじゃないですか。『Cafe Carnival』だったか」

  「家の隣なんですから」

慶が二つのグラスをカウンターに置いた。
硯の元には黄色い色のもの、斑鳩には白い色のものを。

慶:「パイナップルエードとコンクラーベです」

二人で喫茶店に行くのもいいだろう。
ただそれは少なくともこの夜が明けてからだろう。

19硯 研一郎『RXオーバードライブ』:2017/09/16(土) 17:40:30
>>18(GM)

「そうか、そうだった」


ハッとした顔をする。
そして差し出された『パイナップルエード』のグラスを手に持ち


「何はともあれこれで一件落着、かな。
この後お巡りさんがやって来て色々訊いてくるかもしれないが。
大丈夫、『尻尾』と『マッポ』と『ベロ』を巻くのは得意だ。
帰って泥のように眠りたいが、とりあえず」

「乾杯」

ーーゴクッ

20斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2017/09/16(土) 19:54:13
>>18

「ありがとう、慶」

 (コンクラーベ、か牛乳に木苺のシロップとオレンジジュース
   何方にしろアルコールはまだ早いな。)

  「――終わってみたら色々あったけど
   しばらくは殴るのも殴られるのも勘弁、かな
   警察よりは祖父母と2人が心配だし……結構長い夜だったな。」

初めて人を殴るという経験だが
それで後悔をしない、というのも貴重な経験だろう

   「乾杯。」

影の右腕で肘をつきつつ
白いカクテルをそっと喉に流しこむ。

21『一彩合彩』:2017/09/16(土) 23:15:33
>>19 (硯)
>>20 (斑鳩)

乾杯を交わしノンアルコールカクテルを飲む二人。
その二人に慶は再び頭を下げた。
ロックはそんな三人を見つつあくびを一つ。

夜は更ける。
しかし明けない夜はない。
二人が交わったこの夜も明けていく。
そうすればまたいつもと変わらない日々が返ってくる。
ほの暗い世界から離れていくのだ。

後日、二人の家の郵便受けに茶封筒が入れられていた。
表には夏目慶。
そして中には金と一通のお礼状と書かれた手紙があった。

『一彩合彩』→終了

斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』→『右腕骨折』
                       『全身打撲』全治一か月二週間。
                       『30万円』獲得

硯 研一郎『RXオーバードライブ』→『全身打撲』全治二週間。
                      『30万円』獲得

G9/ダドリー・アーント『カルト・オブ・パーソナリティ』→『肋骨骨折』
                                  『顎骨骨折』
                                  『右腕骨折』
                                  『鎖骨骨折』
                                  『鼻骨骨折』他

ミスタービッグ/クリス・モリッシー『アウトキャスト』→『顔面裂傷』
                                『表情筋損傷及び一部断裂』

フック/三舟海『スターシップ』→『頭がい骨骨折及び脳挫傷』
                   『歯の損失』
                   『脊椎骨折』
                   『右腕粉砕骨折』
                   『一部臓器損傷』他

ロック/譲治・ジェームス『ジグソー』→『全身打撲』
                       『肋骨にひび』

22『一彩合彩』:2017/09/16(土) 23:30:04
★氏名―G9/ダドリー・アーント
★スタンド―『カルト・オブ・パーソナリティ』
★能力―煽るマイク
★性別―男 ★年齢―24 ★血液型―A
★おうし座生まれ ★髪の色―金 ★瞳の色―黒
★趣味―大食い
★好きな映画―ウエストサイドストーリー ★好きな色―緑
★性格―勝気。侮られることを嫌う。
★外見―背丈は小さく、モヒカンのような形で髪の毛を上げている。
    ジーンズにタンクトップを着て、ジーンズに黒地に緑柄のバンダナを巻いている。
★備考―ストリートギャング、『ストリート・サグ』のリーダー。
    戦闘能力は一番低く、背も一番低い。

【ヒップホップ・ギャングスタ】G9ことダドリー・アーントの持つスタンド。
心臓とコードで繋がるコンデンサーマイクのヴィジョン。
他人の感情を『煽る』能力。

人間が持っている感情を増幅させる。
それによってG9への小さな信頼を増幅させ妄信的なまでのレベルまで引き上げることもできる。
ただし付き合いが長ければボロも出る。

思い込みの力を起点とするためか『疑念』や『強い意志』に弱い。

『カルト・オブ・パーソナリティ』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:なし
持続力:C 精密動作性:なし 成長性:D

23『一彩合彩』:2017/09/16(土) 23:30:27
★氏名―ミスタービッグ/クリス・モリッシー
★スタンド―『アウトキャスト』
★能力―範囲内の物事のスピードやテンポを合わせる。
★性別―男 ★年齢―24 ★血液型―B
★やぎ座生まれ ★髪の色―黒 ★瞳の色―黒
★趣味―音楽鑑賞
★好きな映画―ブルーズブラザーズ ★好きな色―緑
★性格―口数は少ないが冗談好き。
★外見―背が高い。黒い髪をコーンロウにしている。
      ジーンズにタンクトップ、頭に黒地に緑柄のバンダナを巻いている。
★備考―ストリートギャングである『ストリート・サグ』の一員。
      G9とは幼馴染でなんだかんだで一緒にいる。

【音の裁縫】ミスタービッグことクリス・モリッシーのスタンド。
ヘッドホンの象徴ヴィジョン。
周囲の行動のスピードやテンポを合わせる能力を持つ。

彼の半径『10m』以内に存在する生物、非生物のスピードやテンポを合わせる。
範囲内に時速60kmで動く車があった場合、彼の指定した人間や動物も時速60kmで動くことが可能になる。
能力の発動には基準となる対象の動いている姿やスピードを認識していなければならない。
単純にスピードを合わせるだけでなく、他人の歩く時のリズムを音楽のリズムと同調させることもできる。

『アウトキャスト』
破壊力:― スピード:― 射程距離:D
持続力:B 精密動作性:C 成長性:E

24『一彩合彩』:2017/09/16(土) 23:31:01
★氏名―フック/三舟海
★スタンド―『スターシップ』
★能力―物体を物体や空間に固定する錨を発現する。
★性別―男 ★年齢―21 ★血液型―O
★いて座生まれ ★髪の色―金髪 ★瞳の色―こげ茶
★趣味―ブレイクダンス 大食い
★好きな映画―ファイトクラブ ★好きな色―緑
★性格―アップダウンの激しい性格。
★外見―ジーンズにタンクトップ。右腕に黒地に緑柄のバンダナを巻いている。
      短髪で目の上に傷がある。
★備考―ストリートギャングである『ストリート・サグ』の一員。
      喧嘩が好きだが頭は悪い。

【闘争本能の男】フックこと三舟海の持つスタンド。
水兵服を思わせる纏うタイプのスタンド。
『錨』を発現することが出来るが、本質は『錨』によって固定する能力。

『錨』は手のひらサイズから身の丈ほどのサイズまで発現できる。
一度に発現できる数は『5つ』まで。
『錨』を物体に触れさせることで『鎖』で『錨』と対象を繋ぐことが出来る。
本体は『錨』を固定することが可能。
固定は空中に固定するか物体に『錨』を透過させて固定するかの二通り。
『錨』を固定することで物体と『錨』は衝撃によって移動することがなくなる。
『鎖』の長さは最大『3m』
固定の解除方法は『錨』自体を解除するか『錨』を引き戻して『鎖』を縮めるか。

『スターシップ』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E
持続力:B 精密動作性:B 成長性:C

25『一彩合彩』:2017/09/16(土) 23:34:03
★氏名―ロック/譲治・ジェームス
★スタンド―『ジグソー』
★能力―物体をパズルに変え成形する。
★性別―男 ★年齢―28 ★血液型―AB
★牡牛生まれ ★髪の色―黒 ★瞳の色―こげ茶
★趣味―飲酒
★好きな映画―デッドプール ★好きな色―白
★性格―おちゃらけた性格でいつも余裕がありそうに振る舞っている。
★外見―ジーンズにタンクトップ。左腕に黒地に緑柄のバンダナを巻いている。。
★備考―ストリートギャングである『ストリート・サグ』の一員。
      日本人と外国人のハーフである。
      普段はバー『Parade』を運営するバーテン。
      最近『Cafe Carnival』という喫茶店兼ケーキ屋の運営も手伝っているらしい。

【すかしたバーテン】ロックの持つ人型スタンド。
触れたものを『パズル化』させて成形する。

『ジグソー』の触れたものは表面に線が現れる。
それを『パズル化』と呼ぶ。
『パズル』となった物体は本体が意識することで自由に操作が可能。
『パズル』を組み合わせて違う形を作ることもできる。
ただし『パズル』の操作には集中を要するので複数の物体を動かすときはおおざっぱな動きになる。

『ジグソー』
破壊力:C スピード:B 射程距離:D
持続力:C 精密動作性:B 成長性:D

26『一彩合彩』:2017/09/16(土) 23:34:36
★氏名―K/夏目慶
★スタンド―『クラウンシティ・ロッカーズ』
★能力―空間や物体に色を吹き付け、描いた絵に命を吹き込む。
★性別―男 ★年齢―17 ★血液型―B
★おとめ座生まれ ★髪の色―黒 ★瞳の色―黒
★趣味―カラオケ グラフィティ
★好きな映画―スーサイド・スクワッド ★好きな色―青
★性格―丁寧な言葉遣いを意識しているが内心的には面倒だと感じている。精神的に無礼
★外見―オールバックにした髪。動きやすい服を好む。
★備考―元『ストリート・サグ』ロックと話し合い、入れ替わりで組織を抜けた。
      抜ける際にG9から恨みを買い、彼らとの喧嘩に巻き込まれ友人が負傷したため
      『ストリート・サグ』とG9に強い嫌悪感を抱く。

【スプラッシュ・カートゥーン!】Kこと夏目慶の持つスタンド。
彼の手に発現する一本のスプレー缶のヴィジョン。
空間にスプレーで着色し、それに生命を吹き込む。

スプレーから出る塗料の色は自由に決めることが出来る。
また何もない空間に放つことで狙った空間を着色することが出来る。
完成した作品に本体が手で触れることでその作品には生命が吹き込まれる。
生命を吹き込まれた作品たちは単純な指示を聞くことは出来るが細かい動作は出来す、非力な存在でもある。
壁に描かれたものは壁や床などの繋がっている空間を自由に進んでいく。

元が塗料であるが故か、ハゲたり塗り潰されたり弱い。
特に空中に描かれたものは水で流されやすく、熱によって乾燥し行動不可能になりやすい。
壁や床に描かれたものは水や熱に多少の耐性があるが、塗りつぶされたり汚されることで傷ついてしまう。

『クラウンシティ・ロッカーズ』
破壊力:― スピード:― 射程距離:E(能力射程:C)
持続力:D 精密動作性:― 成長性:C

『カートゥーン』
破壊力:D スピード:C 射程距離:C
持続力:D 精密動作性:C 成長性:C

27名無しは星を見ていたい:2017/09/26(火) 01:08:26
前スレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1459695075/

28『便利屋一座、取引中』:2017/10/04(水) 02:04:35
ttps://www.youtube.com/watch?v=b_j0LjvTQLw

「ストリート・サグ、やられたって」

暗い部屋の片隅でそんな声が現れた。
ベッドに座った少女の高い声だ。
天上の真ん中に吊られた裸電球がオレンジ色の明かりを部屋に広げる。
ただしもう切れかけなのか光は弱く、部屋の隅には闇があった。

「ねぇ、どう思う? あいつら、いけ好かない奴らだったし、接点も特にないけど」

       「羽振りは良かった。だろう?」

少女の背後からの声。
部屋の闇に隠れた男が発した。
どうやら少女は彼を椅子代わりにしているらしかった。

「そう! 羽振りは良かった。どこから出てきたのかは知らないけど」

       「でもお前好みじゃなかった」

今度は別の男だ。

「うん。全然。でもあいつらを乗せて遊ぶのは楽しかったね」

       「趣味が悪い」

また別の男が言って、その男を少女がぽかりと叩いた。
三人の男を少女ははべらしている。
満足げに笑いながら。

「私思ったの、そろそろ私達も何かしない? 雇われ稼業だけど、たまには遊んでみない?」

       「それはいい。やるか?」

       「やろう」

       「野蛮だ」

「いーの。野蛮でもなんでも」

       「それで、どうする?」

       「何が必要だ」

       「殺しはなしだ。話が大きくなる」

「大丈夫。私もうちゃんと目星はつけてるの」

三人の男が顔を寄せ合い、少女が耳打ちをする。
少女の話を聞いて男たちは頷いた。
また満足げに少女は笑い男たちに口づけした。

「奪いましょ。白い本を」

「きっと面白いものだから」

29『European Swing、分析中』:2017/10/04(水) 02:35:53
ttps://www.youtube.com/watch?v=aUKz3KgGbMo

四人の男が拳を突き合わせる。
全員が制服のようにモッズコートを羽織っている。
髪型やコートの下の服は全員バラバラだが。

「いいニュースと悪いニュースがある」

「なんだ? いいニュースってのは」

「いいニュースは我々の総資産が増えたこと」

「悪いニュースは」

「ストリート・サグが倒れた。悲しいことだ、かつての仲間が負けるとは」

いかにもといった感じで一人の男が顔を伏せる。
しかし二人の男はそれをにやにやと笑いながら見ている。

「しょうがないな。あんなチンピラじゃあな」

「違いない」

「まぁ待ちたまえ」

笑う二人に声をかけたのはこれまで話さなかった男だ。
品のいい感じの腕時計が光る。

「世界の新秩序に彼らは不要でした。ですが一応隣人です。この瞬間だけは家族のように思ってやりましょう」

「それと話は変わりますが見つかりました、秩序をなす道具が」

男の言葉に三人の目が開かれる。

「世界を変えましょう。この世をより良くするために」

30『月蝕愚連隊、祭り支度中』:2017/10/07(土) 23:55:59
ttps://youtu.be/x7FHSd8oFnM

道が開けた。
夜の街、赤い顔をした酔漢やきらびやかなドレスを身にまとった女がいる。
しかしモーセが割れた海を進むかのように道の真ん中を進む彼らはそのどれとも違う。
揃いのオレンジのツナギ、黒の安全靴。
そして各々のバラバラのフェイスペイント。
一人はスマホを耳に当て誰かと会話をしているようだ。

「おう、譲治か。どないした。おいなんやいきなり謝んなよ。あ? フック? あぁ三船か」

男達は三人。
皆周りの目を気にしない。

「あー? ったくしゃあないなぁ。別に構わんわ。他人に貸したもんが同じ状態で返ってくるなんて思わへんし」

その時反対側からも人が現れた。
派手なスーツ、酔っているらしい赤ら顔、そして胸元のボタンホールには代紋。
いかにもスジモノでございと言わんばかりの男とその周りにお付きのチンピラ数人。

「ちゅうかなんや、そんなやられるくらいのやつと喧嘩したんか。そっちのが驚きや」

お互いに相手をかわさない。
ツナギの彼らは余裕から、スーツの男達は酔った勢いから。
どんと親分の方と通話中の男の方がぶつかる。

「おいなんだテメェ」
「この国で出来る喧嘩はもうちんけなもんくらいやと思うとったけどなぁ」
「テメェ耳ついてんのかおい!」
「すまんのう。今電話中じゃ。ちぃと黙っててくれんかのう」

絡み出す男に待ったをかけたのはツナギを来た男の一人だ。
通話中の彼は構わず話し続ける。

「おん、分かった。心躍るな。それは……でなんや、オッサン」
「なんやじゃねぇ。テメェどこに目ぇつけてんだ」
「お互い様やろ。それは」
「テメェ、俺を誰だと思ってる」
「誰や。カーネル・サンダースさんか」
「ちゃうよぉ。このお人さん、スジモンやね」
「スジモン?」
「うんうん。でもあかんよ。上の組はえらい大きぃとこやけど、この人の組は末席も末席。まぁ世間一般ではそれでも通用するけどぉ、うちら相手はねぇ」
「はぁ……しょうもな」

そのまま行こうとする彼らの前にチンピラが立って邪魔をする。
この男達の見た目を冷静に見られたなら絡む必要のある相手ではないとわかるはずだろうに。

「テメェのお陰で肩が痛くてよォこれは慰謝料がいるよなァ?」
「ほら、えらい組の組員さんが当たり屋する思う?」
「せんな」
「せんじゃろうな」
「……ま、治療費はなんとかしたるわ。その前にマジの怪我してもらうけどな?」

次の瞬間、男のスマホが親分の首元に叩き込まれる。
呼吸と動きが止まった相手を蹴り飛ばし、それが合図となった。

「そろそろ刺激が欲しなってきたところや」

喧嘩が始まる。

31『劇団Guroriasu、上演準備中』:2017/10/07(土) 23:57:32
ttps://youtu.be/E7oMBq1vkCM

「へぇそれで?」

「便利屋一座とEuropeanSwingから取引連絡っすね。本を回してくれって」

「あたし回し読みってきらーい」

声の主はプレハブハウスにいた。
二階建てで二階を住居スペースにしている。
一階はガレージのようになっているのか一枚の壁がシャッターになっている。
そんな場所の床にマットを敷き詰めソファーやら何やらを置いている。

「月蝕愚連隊は?」

「彼らは特には……一応話は聞くと」

「へぇ、今までなら話も聞かなかったのにねぇ」

けらけら笑った女性がソファーの上から転げ落ちる。
その様子を青年は静かに見ていた。

「ま、仕入れは安定してないし向こうさんにも効果を見せてやらないといけないわけだ」

「そうっすね」

「種はまいたんでしょー?」

「もちろん」

「狙いは?」

「星彩亭一門」

女性はへらりと笑って首を捻る。

「なにそれ」

「落語家さんっす」

「へぇ。ま、とにかくとにかく結果を見ないとねぇ」

立ち上がった女性はソファの上に立ち指を一本立てた。
そしてその指を目の前の青年に向ける。

「やるわよ」

「うす」

「『エクリプス』に雇われた『便利屋一座』よりも『エクリプス』を見限った『EuropeanSwing』よりも『エクリプス』から分かれた『月蝕愚連隊』よりも」

「『エクリプス』を塗り替えようとした『ストリート・サグ』よりも」

「一番ホットはあたし達、『エクリプス』を演じきった『劇団Guroriasu』よ」

32『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/13(金) 01:41:49
「ちょ、待って! 待ってって!」

「待ってって言われて待つ気分でもないのさ」

三人の男が走る。
それぞれが金銀銅の派手な上着を着ている。
彼らが走るのに合わせて上着のフードが揺れている。
三人は誰かを追っているらしい。

追いかけられているのは一人の子供。
薄い金の髪に汚れのない真っ白なリボンをつけている。
子供は身軽に走っていく。その子の動きに合わせて長いカーディガンが揺れる。

「俺達は君に危害を加えない! 約束する!」

「保証がないのさ。それに、ちょっとしつこいよ?」

ポロリと男の一人の金の上着、そのポケットから鍵が滑り落ちた。
それをあなたが拾うかどうかは自由だ。
彼は鍵が落ちたことに気付いていない。呼び止めて拾わせるのも自由だ。

ミッション詳細
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453051014/145

33夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/16(月) 21:55:07
>>32

「お芋さんうめー」

ついさっき見かけた移動販売車で買った焼き芋を食べながら歩いていた。
やっぱ秋はイモだよね。
そんなことを考えていると、四人が追いかけっこしている光景が視界に入る。

「お?お、お?」

珍しいことに出会えそうな匂いを感じ取り、サングラスの奥の瞳がきらりと輝く。
なんか面白そうなことやってるじゃない。
私も混ぜてもらお。

「――不思議の国へのショータイジョーかな?」

鍵を拾い上げてポケットに入れる。
そして、溢れる好奇心に従い、四人を追いかけて走り出す。
彼らのジジョーは知らないけど、とりあえずついて行こう。

34『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/16(月) 23:29:43
>>33

焼き芋を食べていた君の前に飛び出したのはおかしな四人だ。
瞳が輝き、鍵をポケットに入れる。
君は四人についていくことにした。

子供:「しつこいなぁ……タマキが起きちゃうよ……」

銅:「ほんとになんにもしないからさぁ!」

銀:「止めとけよ。あんまり大きな声出すとマジで変質者と思われるぞ」

そうこうしているうちに子供が角を曲がる。
それを追いかける君達。
行き止まりだ。高いコンクリートの壁がある。
前後左右、防がれてしまった。

子供:「うそ……」

銅:「やっと、落ち着いて話せる」

子供:「酷いよ四人で追いかけるなんて」

銅:「ごめんごめん。え、四人?」

金銀銅の男三人の視線が後ろの君に注がれる。
それぞれが君と初対面だ。
そして彼らは後ろを見ていたから気付いていない。
君だけが気付けたことだ。

子供が舌を出して目の下を指で引っ張った。あっかんべーだ。
その時、子供の傍に小さな地球のヴィジョンが現れる。
それは半透明であり、君はそれが『スタンド』だと理解できた。

子供が飛び、壁を蹴る。
すると子供の体がまっすぐに男たちの方へと進んでいく。
一人の後頭部を踏み台に大きくジャンプした。

銅:「あいたっ!」

子供:「ごめんね。ボクも色々あるんだ」

金:「あーどうするよ」

  「とりあえず、あんたもちょっと手伝ってもらえるかな」

あんたとは君の事だ。

35夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/16(月) 23:53:42
>>34

「よっ」

まるで町で偶然知り合いに会った時のように、気さくな調子で四人に挨拶する。
挨拶はコミュニケーションの基本だっていうし。
あっちにコミュニケーション取る気があるかどうかは置いといて。

「ん?おお?」

「三角飛びだ!!」

「――合ってる?」

誰に聞くわけでもなく、最後に付け加えた。
うん、スタンドだ。それは分かった。
何かよくわからんけど、スゴイ動きができるらしい。あと、足癖が悪そう。
あれを捕まえるのは大変そうだ。
別に私が捕まえるわけじゃないんだけど。

「手伝ってもいいんだけど、あんたらナニモン」

36夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/16(月) 23:58:52
>>35

「あと、あの子だれ?」

「なんで追いかけっこしてんの?」

「まず、そこら辺を説明してくんない?」

「なんなら走りながらでもいいけど」

とりあえず状況が分からないと手伝いようもない。
タマキとか言ってたけど、人の名前だろうか。
私の知り合いじゃないのは間違いないね。

37『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/17(火) 01:17:49
>>35

銀:「よ、じゃない」

  「誰?」

金:「三角っていうか四角」

そうこうしている間に子供は走っていく。
先ほどよりも軽やかな動きだ。
話の続きは走りながら聞くことになりそうだ。

銅:「俺達は『大江山3M』っていうなんだろうチーム?」

金:「名を名乗って、名を。俺は……エッジでいい」

銀:「じゃあ、俺、ラッキー」

銅:「俺は九鬼誠。セイって呼んでくれたらいい」

どうやら彼らはチームのようだ。
金銀銅のフード付き上着は彼らなりのユニフォームなのだろう。

セイ:「正直言って、俺達はあの子の名前を知らない」

ラッキー:「でも、あの子の持ってる白い本、知りたいことがある」

      「あの子、なんか勘違いしてる、から」

セイ:「まず冷静に話し合わないといけない」

エッジ:「だけどそうも言ってられないから。まずは『逃げる気』をなくしてもらわないといけない」

白い本。ラッキーは確かにそういった。
彼らの顔は真剣でその言葉に嘘はない。
また子供を傷つけようとする気もない。信じるか信じないかは君次第だが少なくとも彼らの中での彼らの認識は悪人ではないようだ。

エッジ:「ところで、あなた。これが見える?」

エッジの隣に人型の形。
これもまたスタンドだ。

38夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/17(火) 22:09:35
>>37

「ふんふん、チームねー」

なんのチームなんだろう。
チーム名もヘンテコだし。
詳しく知りたい気持ちもあるけど、今は子供の方を優先しよう。
子供との距離はどれくらいだろう?
それと、子供と私らの走るスピードに差はあるだろうか。
もしかして、子供の方が速かったりする?

「じゃ、私のことはアリスって呼んでね」

名乗られたら名乗り返すのが礼儀ってモンだし、こちらも名乗っておこう。
自分で自分に付けたニックネームだ。
この三人に混ざるには、なかなか悪くない名前なんじゃない?

「これのこと?」

こちらもスタンドを出してみせる。
両手に鋭い爪を持った盲目の人型。
そのスタンドは、何か呟いている。
意思を持つのではなく、ただの独り言だ。
傷の付いたレコードのように、一つの単語を切れ切れに、無機質な声で呟いている。

『 L 』 『 I 』 『 G 』 『 H 』 『 T 』

「名前は『ドクター・ブラインド』」

39『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/17(火) 22:59:23
>>38

エッジ:「なるほど。運がいい」

ラッキー:「スタンド使いは、惹かれ合う」

セイ:「だから君の力を貸してほしい」

子供との距離は8mほどだろうか。
だが少しずつ離されている。
子供のスタンドの力か先ほどより速く、君達よりも少し速く移動している。

セイ:「とにかく今は追うしかない」

    「どっかのタイミングでなんとか出来ねぇか試してみる」

今の所策はない。
ただし、追い続けなければ目標は達成できない。

(能力詳細URLをレスに付けてください。次レスにてお題が出ます)

40夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/17(火) 23:18:01
>>39

「おいおい」

「これさあ、向こうの方が速いんじゃないの?」

「このペースじゃ、さっきみたいなラッキーでもないと――」

「あ、ラッキーってラッキーのことじゃなくて」

「あの子、最初からコレ使ってりゃあ楽に振り切れたと思うんだけど」

走りながら考える。
どうして最初から使わなかったんだろう。
ずっと使ってられるわけじゃないとか?
だったら、いつかはペースが落ちるはずだけど。
うーむ、わからん。

「ま、とにかく――」

「今は白ウサギを追いかけるしかないよね」

「あとさ、三人ともスタンド使いって思っていいの?」


☆★☆★能力詳細☆★☆★
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/56

41『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/17(火) 23:42:36
>>40

ラッキー:「そう、向こうが速い」

エッジ:「なんか向こうにも事情があったんじゃないかな」

     「もしくはこっちが三人ともスタンド使いだと思わなかったか」

子供の足が少しぎこちなく動いている。
あのスタンドに何か一筋縄ではいかない部分があるのかもしれない。

#1 『かくれんぼ』

君達が子供を追いかけていると交差点に出た。
信号は赤だ。

セイ:「チャンスか」

だがその赤もちかちかと点灯する。
子供も律儀に信号待ちをしている。
どんどんと距離が縮まっていくが、後5mといったところで信号が青に変わった。

ラッキー:「違うみたい」

交差点を抜けると今度はアーケード。
なにやらわらわらと人がたくさんいる。
どうやらこの辺り一帯の店がバーゲンをしているらしい。

子供:「はぁ……はぁ……」

子供は一度立ち止まって振り返ったが君達を見るとまた走り出す。
その時だった。

子供:「うわっ!」

人の塊だ。
向かい同士で売り上げを競い合っているのかなぜかそのあたりだけが異常に人が集まっている。
その中に子供が飛び込んだ。
文字通り、大きく飛んだのだ。

エッジ:「マジか」

ラッキー:「どうするの。あんまり目立つことしたくないけど」

セイ:「服装がまず目立ってんだよなぁ!」

    「いいか。人にぶつかるとその分タイムロスだ。だがぶつからない様に慎重になるとそれもタイムロス」

    「『人にぶつからないように進む』それが必要」

エッジ:「待った。人の塊に飛び込んで、それから姿が見えてない以上、どこかに隠れてるかもしれない。店の中とかにね」

     「『人にぶつからないように進む』が難しいなら『子供がどこかに隠れているか確認して欲しい』」

エッジ:「アリスさん、任せられる?」

追跡を続けるのなら『人にぶつからないように進む』必要がある。
探索に切り替えるのならば『子供がどこかに隠れているか確認する』必要がある。
どちらを選ぶかは君次第だ。

(どちらが正解というわけではありません。お好きな方をお選びください)

42夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/18(水) 00:04:51
>>41

「でも、スタンド出したのはあの子が先でしょ?」

「だったら、私らがスタンド使いだって知らなかったんじゃないの?」

「あの子の前でスタンド出したことがあるってんなら別だけど」

なんか走り方がぎこちない?
自分で走ってるっていうより、まるで誰かに背中を押されて無理やり走らされてるような……。
なんかわからんが、そこに秘密があるな!
まあ、単にスタミナ切れかもね。
なんにしても、あのスピードを保つのは長続きしなさそうだ。

「よっしゃ、止まっ――」

「え?バーゲン?私も行ってくる!!」

子供のことを忘れて店に突っ込もうとしたが、セイとエッジの言葉を聞いてギリギリで足を止める。

「オーケー、エッジ!探すのは得意だ!」

「でも、この場所がなあ……」

「まあ、やってみるか」

子供が消えた方向に近付きつつ、耳を澄ます。
『ドクター・ブラインド』の超人的な聴覚で子供の足音とか息遣いとか声とか探したい。
ノイズが多すぎるなら、少し人だかりから離れて探知してみる。

43『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/18(水) 00:17:44
>>42

セイ:「細かいことは後から説明するよ」

子供のスタンドや子供について考えるが答えはまだ分からない。

セイ:「女ってのはみんなバーゲンが好きなのか?」

バーゲンに行こうとした君を見てセイが頭を掻く。
しかし君は引き返せた。
それは大事なことだ。

#1 『かくれんぼ』→Great!

超人的な聴力は『ドクター・ブラインド』の特権だ。
他のスタンドにはない機能。それを君は使って子どもを探すことにした。
ノイズ。当然、店員や客の声が聞こえる。
だが離れてしまえば、子供の吐息などすぐにかき消されてしまう。
……見つけた。

店の中から子供の吐息が聞こえる。

44夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/18(水) 00:36:04
>>43

「――アリスからは逃げられないぜ、白ウサギちゃん」

ニヤリと笑う。
そして、子供の吐息までの方向と距離を確認する。
それと、そこはどんな感じの店なんだろうか。
別に何か買おうとは思ってない。
たぶん。

「場所はわかった。やっぱ店の中に隠れてるみたい」

ひとまず、子供の居場所を三人に教える。

「で、どうする?二手に分かれて挟み撃ちとかしてみる?」

「かたっぽが入り口の近くで待ち構えて、もうかたっぽが店に入って追い込む」

「そんなんでどうよ」

「他に作戦があるなら聞くけど」

音を聞き逃さないように集中しつつ提案してみる。

45『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/18(水) 00:45:46
>>44

店は洋服屋のようだ。
アーケード、商店街の店ゆえかあまり若者向けの服はないように思える。
そんな店の中に少年がいる。

セイ:「OK。挟み撃ち。了解了解」

    「理解したぜ」

子供は動いていない。
行くなら今だ。

46夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/18(水) 00:57:38
>>45

「うーむ」

あまり自分の趣味じゃない店だった。
ガッカリはしてない――はず。

「よし、じゃ私とエッジは入り口で待ってる」

「エッジ、それでいい?」

「セイとラッキーは店に入って、あの子を入り口まで追い込んでよ」

「あの子が店から出ようとしたところを、前と後から通せんぼする」

「今度は頭踏まれないように注意してね」

三人に他の意見がないなら、これでいこう。
入り口近くに身を隠して待機する。
その間も子供の息遣いや音には注意しておく。

47『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/18(水) 01:29:00
>>46

セイ:「あいよ」

エッジと君が入り口。
ラッキーとセイが誘導だ。
さながら追い込み漁の如く子供を誘導し捕まえるのだ。

子供:「わ。びっくりした」

子供の声が聞こえる。
それと足音もだ。こちらに寄ってきている。

エッジ:「……成功かな」

その時、足にぐっと強い感覚が現れる。
まるで植物の蔦のようなしかし色は赤黒く筋肉や血管を思わせる謎の触手がエッジと君の足に絡まっている。

エッジ:「アリス。君の能力じゃないよね」

ぐっと足が後ろに引かれ体勢が崩れる。
そして地面を張っていた触手が一本、ぐいっと持ち上がる。

子供:「……! 響」

触手を踏み台に子供が大きく跳躍。
それと同時に足元の触手の拘束が緩む。

#2 『とおせんぼ』

子供が跳んだ方向を見ればそこにはもう一人子供がいた。
色素の薄い肌。結んだ黒髪。まるで尻尾のように短い髪の塊が首筋に当たっている。
その子供は響と呼ばれていた。

響:「カレン。ここは任せて」

カレン:「え、大丈夫なの?」

響:「時間稼ぎくらいは出来るから」

  「スタンドで走ると危ないからね。いつもみたいに跳べばいいのに」

カレン:「目立っちゃうよ」


ハイタッチをする二人。
カレンはそのまま逃げていった。傍らに地球儀のヴィジョンはない。
今はスタンドを使っていないようだ。

響:「すいません。ちょっとだけ、お邪魔をさせてもらいます」

  「『モンスター』」

響は顔をしかめる。
何か痛みに耐えている顔だ。

響:「……」

いくつもの触手が君達へと向かってくる。

エッジ:「アリス。彼をなんとかしないといけない」

     「倒すまでいかなくていい。無力化するまでもいかなくてもいい。ここをなんとか通り抜けよう」

     「攻撃を一撃一撃叩き落してもいいけど、あの数だと手数が問題だ」

     「『なるべく手短に彼をすりぬける』それか『彼を無力化する』」

     「任せられる?」

48夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/18(水) 20:09:07
>>47

「おおおッ!?」

なんかグロテスクなのが足に絡まってる!?
これが映画だったら、私は悲鳴を上げながら引きずられていくんだろう。
そんで、その終点で見るもムザンな死体になってることだろう。
そうならなくて良かった。
映画だったらつまんないけど、現実だからコレでよし。

「なんだなんだ!?『エイリアン』か!?『ザ・シング』かッ!?」

どうやら名前は『モンスター』というらしい。
シンプル・イズ・ベストって感じだ。
とりあえず態勢を立て直そう。
新手の出現は想定外。
うまいこと逃げられてしまった。

「エッジ、ちょっとの間だけ盾になってくんない?」

「触手の相手しながら、あの響って子に向かって進んでよ」

「私のスタンドが後ろからついていくから」

「そんで、触手に隙ができた瞬間に『ドクター・ブラインド』が突っ込んでムリョクカする」

エッジに小声で耳打ちする。
エッジが了解してくれたら行動開始する。

49『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/18(水) 22:51:21
>>48

エッジ:「あんまり時間ないので、手早く終わらせる」

     「『クラック・ア・ボトル』」

再び、エッジの傍に人型のヴィジョン。
まるで瓶の首のような突起が背中や腕に存在する。
そのうち右腕の突起から何かが漏れ出す。
それは霧のような見た目である。
そして辺りに甘く、それでいてアルコールの混ざった匂いがする。

エッジ:「勝負は一瞬だ」

エッジのスタンドが触手を弾いていく。
力負けしていない。
そして彼まで近づき、そのまま右腕を前に突き出した。

響:「……!」

響の動きが一瞬止まる。
彼の腕から生えたいくつもの触手も精細さを欠いた動きをしている。
これは隙だ。
明確な隙。

50夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/18(水) 23:22:22
>>49

「――もらった!!」

その一瞬の隙を突いて、『クラック・ア・ボトル』の背後から『ドクター・ブラインド』が飛び出す。

「ごめんね、ちょっとチクッとするよ」

すぐさま響の肌に爪で軽く触れて、目で見ることが難しいくらいほんのちょっとの傷を付ける。
こっちも本気の殴り合いがやりたいわけじゃないから、できるだけ手加減する。
そして行動が成功したなら、『存在しない視覚』を移植して、響の視界をブラックアウトさせる。
その間に通り抜け、エッジ達にもジェスチャーで移動するよう合図しよう。
周りにはバーゲンの騒音がある。
視力がなくなれば、こっちの居場所を知ることはできなくなるはず。
10秒後には解除されるけど、その間に振り切ってしまえばいい。

脱出と同時に超聴覚でカレンの息遣いや足音を探し、現在位置を掴みたい。

51『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/18(水) 23:38:29
>>50

#2 『とおせんぼ』→Good

君は響に存在しない視覚を移植する。
被害を最小限の傷にとどめつつだ。

響:「え」

見えない敵を攻撃するには大雑把な攻撃しかない。
手数の多い彼ならばなんとかなるかもしれないが、精彩さのない触手には無理なことだ。

聴覚をもってカレンを探す。
いた。
前方にいる。少し遠いがスタンドは出していない。
全力で走れば近づけるだろう。

52夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/18(水) 23:52:24
>>51

「今、あの子は目が見えてないから今の内に遠ざかろう」

「10秒経ったら元に戻っちゃうから」

「それと、あのカレンって子は前方にいる。距離もそんなに離れてない」

エッジ、セイ、ラッキーにカレンの居場所を伝える。
これ以上距離を離されないように走りながらだ。
響からも離れなければいけない。

「どうする?このまま四人で固まって追いかける?」

「それだと、また同じような展開になりそうなんだけど」

「どっか回り込めそうな場所があったら、また二手に分かれた方が良くない?」

またスタンドを使われたら厄介だ。
とりあえず、今は距離を詰めるしかない。

53『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/19(木) 00:24:46
>>52

エッジ:「俺は残る」

     「この子が追ってこないようにしないといけないし、それに話して分かってもらわないと」

エッジがその場にしゃがみこむ。
『クラック・ア・ボトル』の右腕から霧が放出される。
周りの客の足取りが少しおぼつかなくなる。

セイ:「じゃあ、俺とラッキーで別のルートを探す」

    「アリスはそのまま追ってくれ」

再びラッキーとセイが回り込む形だ。
走ろう。
時間はない。

54夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/19(木) 00:37:07
>>53

「よし、任した」

エッジの提案に従い、彼に響を任せる。
話し合うことは大事だ。
それに、もし響がこっちの事情を理解してくれたら、カレンを説得してくれるかもしれないし。

「しっかし、その匂い……」

「もしかしてアルコール?」

「こっちまで酔っ払いそう」

『ドクター・ブラインド』は嗅覚も超人的だ。
もしかしたら、普通よりも効くかもしれない。
もし匂いが『クラック・ア・ボトル』の能力に関係しているなら、吸わないように気をつけよう。

「オッケイ!!」

サムズアップでラッキーとセイに応じる。
そして突っ走る。
アリスは白ウサギを追うものだ。

55『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/19(木) 00:55:38
>>54

エッジ:「そう。『クラック・ア・ボトル』」

     「『酒気帯び』が能力」

君はエッジに見送られ走り出した。
セイとラッキーは途中、アーケードから出る道があったので別れることが出来た。
カレンを追う。

カレン:「はぁ……はぁ……しつこいって……」

流石にペースが落ちてきたのかカレンが立ち止まる。
ぜぇぜぇ息を吐いていると服から何かがぽろりと落ちた。
真っ白な本だ。何も書かれていない。

セイ:「いたぁ!」

カレン:「も、やだぁ」

本を拾うとカレンは近くのビルの中に入っていった。

セイ:「アリス! 追ってくれ、戻ってきたところをなんとかする」

セイとラッキーは入り口で待ち伏せだ。
どうやらこのビルは使われていないビルらしい。
三階の一室に飛び込んだカレンを追いかけ、君も部屋に入った。
片付けが終わっていないのか置いて行かれたのかごちゃごちゃと物が転がっている。

カレン:「はぁ……はぁ……」

本を片手にカレンが君を見ている。
カレンの手が窓を開けた。

#3 『たかおに』

カレン:「何者ですか……あなたは……」

カレンが窓枠に足をかける。
そしてまた小さな地球のヴィジョン。
顔には玉のような汗が流れている。

カレン:「はぁ……はぁ……さよなら」

カレンが軽くジャンプすると空中でその体が止まる。

カレン:「『フィール・インヴィンシブル』」

空中。それが彼の逃走経路らしい。
宙に浮いた彼を捕まえなければならない。
時間はない。距離を詰めるなら一気に詰めるしかない。
物を投げたりした後では間に合わないだろう。
連続した間があれば逃げられてしまう。

『彼をここで捕まえる』必要がある。
それは急がないと無理なことだ。

56夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/19(木) 01:31:39
>>55

「白ウサギを追いかけてる通りすがりのアリス」

「こっちにも深いジジョーがあってさ」

「別に何かしようってわけじゃなくて、ちょっとお話したいだけ」

「喉渇いてるでしょ。その辺のカフェでドリンク奢るから」

「おいおい、子供が危ない遊びをしちゃいけないって教わらなかっ――」

「――なあにいいいッ!?」

こいつはヤバイぜ。
このままだと逃げ切られちまう!
ああもう、こうなったら腹くくるしかねえッ!

「セイ!ラッキー!今から落ちると思うから、なんとか受け止めて!!!」

下にいる二人に呼びかけながら窓に向かってダッシュする。
そしてジャンプしてカレンに飛びつき、体でも服でもどこでもいいから掴みたい。
同時に超嗅覚で汗の匂いを探知して、成功する確率を少しでも上げたい。

57『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/19(木) 01:46:09
>>56

#3 『たかおに』→Great!

君は嗅覚で精密さを補助しながらカレンに飛びついた。
予想外の事だったのかカレンが目を丸くする。

カレン:「キミも落ちたらどうするつもりなんだい……」

落ちない。
二人は重力に逆らうように浮いている。

カレン:「『フィール・インヴィンシブル』」

     「『自分にかかる重力を操る』」

下からセイの声が聞こえる。

カレン:「降参だよ。でも、この本は絶対に渡さない」

響:「カレン!」

響とエッジも追いついたようだ。

58夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/19(木) 02:10:09
>>57

「どうするって……まあそこは下にいる二人を信用してたってコトで」

「あいつらとは長い付き合いだから」

「初めて出会った時のことを思い出すなー。あの頃は私も荒れてて行きつけのクラブで喧嘩を……」

ありもしない過去の思い出を語りつつ、下にいるセイとラッキーにスタンドで手を振る。
内心落ちたらどうしようかと思ってたことは黙っとこう。
けど、こうして空にいるのもオツなもんだね。
傘はないけど、メリー・ポピンズみたいだ。

「いや、だから私らはお話したいだけだって」

「さっきも言ったけど、どっかのカフェでさ」

「ほら、あの店なんか良くない?」

空中から町の一角にあるカフェを指差す。

「お、グッドなタイミング」

「おーい、そっちはどんな感じー?」

響とエッジに声を掛ける。

59『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/19(木) 22:34:01
>>58

カレン:「嘘はつかないでもらおうかな」

ため息気味にカレンがいう。
子供の割には落ち着いた雰囲気だ。

カレン:「ボクはどこでも」

ゆっくりと地上に下りてきた。

響:「カレン。また無茶して」

カレン:「ごめん。心配かけたね」

響:「べ、別に?」

エッジ:「ありがとう。アリス」

エッジが傍に来て頭を下げた。
ラッキーとセイもその場で礼をする。

エッジ:「とりあえず話そう」

カレン:「この人がそこの喫茶店なんかはと」

エッジ:「じゃあそこにしよう」

君達は喫茶店に入ることにした。
案内され店の奥の席についた。

カレン:「それでボクらはどうすればいいのかな」

セイ:「その本」

カレン:「渡しません」

セイ:「いやそうじゃなくてさ」

60『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/19(木) 22:34:15
>>59
メ欄ミス

61夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/19(木) 23:53:51
>>59

「すぐに見破るとは、白ウサギちゃんは天才か?」

「よし、そんじゃ行こう」

地上に下りて他のメンバーと合流する。

「なーに、どうってことないよ」

「ま、アリスにとっては楽な冒険だったね」

「最後のはちょっとヤバかったけど」

見たことのないスタンドもいくつか見られて、色々と珍しい経験もできて、なかなか楽しかった。
挨拶もそこそに、喫茶店に向かう。

「――じゃ、私これにしよ」

カレンとセイのやり取りを横目で見つつ注文する。
ミルクたっぷりのカフェオレに生クリームを乗せてチョコレートパウダーをかけたやつだ。
運動して疲れた後は甘いものが必要だ。

「支払いは奢りでいいよね?体張って手伝ったんだから」

さて、話を聞こう。
思えば、私も詳しいことは何も知らない。
カレンと響のこととか、白い本のこととか、なんで『大江山3M』がそれにこだわるのかとか。
興味津々な表情で話に集中する。

62『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/20(金) 00:27:23
>>61

ラッキー:「奢るよ。セイが……」

ラッキーもエッジもパフェやらなにやらを頼んでいる。
財布は基本的にセイ持ちらしい。

セイ:「その白い本がどういうものなのか、知ってるのか?」

カレン:「よくは知りません。でも、これを探してる変な人達がいるというのは知ってます」

セイ:「それであってるけど……その本は『スタンドを作る本』だ」

    「なにが引き金でスタンドが作られるかは分からないが、それはガチだ」

    「お前らは……いや、対抗できるかも知んねぇけどさ」

63夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/20(金) 00:46:38
>>62

「よし、セイに任せた」

「あと季節限定のパンプキンパイも追加で」

奢りなのが分かると更に注文する。
一つくらいヘーキでしょ、たぶん。

「なッ――!?」

オーバーな仕草を付けて派手に驚いた。
あやうく店内で大声を上げそうだったけど、そこはなんとか我慢した。
迷惑な客認定されて冷たい視線を浴びなくて良かった。

「まー、そんなもんがあったら絶対狙われるね……」

「ブガイシャの私でも分かるもん、うん」

「っていうか、カレンはなんでそんなもん持ってるの?」

「あと、セイ達はどうする気?」

「その白い本を探してる人達ってのは別人っぽいけどさ」

64『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/20(金) 01:09:32
>>63

君のオーバーな仕草に反応したのはエッジの方だ。

エッジ:「何を急に……」

頼んだものが次々とテーブルの上に置かれていく。
ちょっとしたバイキングのような様相だ。

カレン:「ボクはこれを預かっているんです」

     「星見町のはずれにあるお屋敷……古本堂って呼ばれてるんですけど、そこのご主人から」

カレンが白い本のページをめくるが表紙同様中にも文字は書かれていない。

セイ:「俺達がこの本について知ったのは一か月前だよ」
  
    「旅行でこっち来てたんだがエッジが『千羽書房』って古本屋からこれを一冊譲られてきた」

エッジ:「そしたら、突然これに文字が浮かんで化け物が」

     「まぁ、倒したけどね」

セイ:「で、これはやべえってことでこの街に戻ってきた。分かったことは千羽書房の店員もこれについては深く知らないってこと」

    「千羽書房はその古本堂から本を卸していること」

    「最近この本を大量に譲ってくれと言ったやつがいること」

    「俺らの推理ではこれを使ってなにかしようと考えている奴らがいる。そいつらが悪事を働くのであればそれを阻止する」

セイの目は本気だ。
エッジとラッキーはそれに頷きながらパフェを頬張っているが。

セイ:「見つけ次第本は焼却するつもりだったが、お前らが渡さないってのなら責任をもってそれを扱って欲しい」

カレン:「はい。渡せません。この本がスタンドを生むという事はこれまで何となくだったけど、今ので確信した」

     「これを悪事には使わない。約束する。この本がどういう本なのかの分析も出来たらそっちに情報を渡すのもアリだ」

65夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/20(金) 01:29:16
>>64

「いや、だってそんな話聞かされたらビビるでしょ」

「ぜんぜん驚かない方がどうかしてると思うね、私は」

まあ、それはいい。
カフェオレを飲みつつパイを食べる。
もちろんメインディッシュは白い本についての話だ。

「思うんだけどさ」

「その本が狙われてるんなら、古本堂のご主人が真っ先に狙われるんじゃない?」

「本の大本なんだし」

「あと、その人は白い本がスタンドを作れるって知ってるの?」

「そのご主人は悪者じゃないってことでいいいんだよねえ?」

そのご主人っていうのも、本を狙うやつらと同じく、私にとっては謎の存在だ。
本の秘密を知っていて卸してるなら、何か目的があるとも思える。
まあ、卸しちゃった後で気付いたのかもしれないけど。

「でさ――」

「その白い本のことでなんかトラブったら、私も協力するよ」

「グーゼンとはいえ、ここまで首つっこんだよしみってことで」

また好奇心が強くなるのを感じる。
目の前に不思議な世界があれば迷うことなく飛び込んでいく。
それがアリスだ。

66『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/20(金) 01:57:33
>>65

ラッキー:「俺らは、知ってるから」

      「エッジも、最初は驚いてた」

エッジ:「いらないことは言わなくていいから」

君の反応ももっともなのかもしれない。

セイ:「さあね。古本堂の主人手のはスタンド使いじゃない。それに古本堂ってのはでけぇ蔵に山ほど本を置いてるらしい」

カレン:「あの人を狙っても特になることはないかな。まぁ、狙われてるかもしれないけど、そもそも世界中飛び回ってる人だから……」

     「白い本も変な本って認識しかしてないと思う。悪人じゃないよ」

主人がどうとかその辺りは彼らにも分からない部分らしい。

セイ:「……そうしてくれるとありがたいよ」

ラッキー:「でも、危険」

セイ:「無茶はしないでくれ。それだけは言える。俺らだってこの件については分からない事のが多い」

    「いざっていう時に力になれるかも分からない」

好奇心。
それが君と彼らを繋いだ。
しかし好奇心は猫をも殺す。
危険な目にも遭うかもしれない。その本を探しているものがどんなものか分からない以上は。

セイ:「ただ、そう言ってくれたことはありがたい。協力者は多い方がいい」

    「それとこれはお礼。生で悪いが」

財布から四枚一万円札を取り出し、折って机に置いた。
謝礼らしい。

67夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2017/10/20(金) 02:20:21
>>66

「ふーん……」

とりあえず主人の方はそんなに気にしなくもいいらしい。
まだ分からないことはあるけど、ひとまず今は納得した。

「もちろん危ないことは分かってるつもり」

「でも、私は協力したいと思ってる」

「まあ、なんか分かったら連絡してよ」

私が入れば三人にとっては戦力になるはず。
そして、私にとっても好奇心を満たすという意味がある。
たとえ先に危険が待っているとしても、関わるだけの価値がある。
冒険に危険はつきものだ。
少なくとも今この時は、私の意志が揺らぐことはない。

「おお」

「さすが、セイ。気前がいいねえ」

「そういうとこが好きだな、私は」

ありがたく四万円を受け取って自分の財布に入れる。
ついでに連絡先とか交換しとこう。

「さっきも言ったけど、なんかあったら教えてよね」

「『大江山3M』feat.アリスってことで」

そういえば、なんか忘れてる気がする。
なんだっけ。
――ま、いいか。

ポケットに入れていたエッジの鍵?のことはすっかり忘れていた。

68『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』:2017/10/21(土) 01:08:22
>>67

強い好奇心。
それを根に持つ意志は揺らぎはしない。

セイ:「金は払うぜ」

    「気前よくな」

連絡先も交換しオープンチャレンジは幕を閉じる。
ポケットに忘れられた鍵を残しながら。

『オープンチャレンジin星見町』/『白い本をめぐって……編』

一件落着

夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』→『4万円』獲得
                         『古びた鍵』獲得

69『シャープセンセーション』:2018/02/27(火) 00:01:42
「よし、出来た……そっちは?」

「こちらも準備出来た。いけるよ」

「あいよ。今日はオレたちが来訪者だ。いくぜ、弟」

「うん。いこうか姉さん」

70『シャープセンセーション』:2018/02/27(火) 00:20:50
>>ALL

宗像征爾と一抹貞世の二人は自分たちがいつの間にか知らない場所にいることに気付いた。
それまで自分が何をしていたのかは思い出せるが、どうやってここに来たのかは分からない。
気が付けばここにいた。それだけは確かだ。

ここは薄暗い部屋だ。
天井から一つだけ電球が吊り下げられており、それだけが視界の助けをしてくれた。
スポットのライトのような光の下に人がいる。
黒い革靴。暗い紫色のズボンにジャケット。黒いシャツとワインレッドのネクタイ。
手にはステッキ。頭にはハット。顔には髭を蓄えた男。
いかにも胡散臭げな雰囲気。
だが男はにこにこ笑いながら話しかける。

「お待ちしていましたお客様。私(わたくし)の事はロッキーまたはミスターをお呼びください」

「本日は皆さまにある挑戦をしていただこうと思いまして、お呼び出しさせていただきました」

帽子を押さえながら軽く男が頭を下げた。

(・簡易的なプロフィール ・能力詳細のURL ・持ち物 ・外見情報 などを併記の上レスをお願いします)

71宗像征爾『アヴィーチー』:2018/02/27(火) 01:52:32
>>70

俺の仕事は配管工事だ。
道路の下や建物の中に管を敷設し、点検し、修理する。
それが俺の仕事であり、俺にとっての全てだ。

今の俺には、生き甲斐と呼べるものが何もない。
だが、仕事をしている時だけは、仮初の目的を得ることができる。
だからこそ、仕事は俺にとって何よりも大切なものだ。

ところが、今日はそれがない。
何故なら、仕事が休みだからだ。
この休みというものには、いつも悩まされる。

俺には仕事以外にすることがない。
よって、仕事がない日は何もすることができない。
困ったことだ。

こんな時、俺は特に目的もなく街を歩き回ることにしている。
気休めにもならないが、形ばかりの慰めという奴だ。
今日も、いつもと同じ――筈だった。

「今日は酒を飲んだ覚えはないが――どうやら意識は正常のようだな」

目だけを動かして、自分の周囲を確認する。
見覚えのない場所、見覚えのない男、そして見覚えのある少年。
それらを確かめてから、再び男に向き直る。

「では、ロッキーと呼ばせてもらう。
 今の状況に対して質問したい気持ちはあるが、ひとまず話は聞こう。
 丁度することがなくて困っていた所だ」

訳の分からない状況だが、挑戦とやらが仕事の代わりになるかもしれない。
そう考えると、あながち悪い状況でもない。
ロッキーに話の続きをするように促しつつ、自分と同じく呼び出されたであろう少年に顔を向ける。

「一抹――君と会うのは二度目だったな。
 まさか、こんな奇妙な状況で再会することになるとは思わなかった」


■簡易プロフィール
 元殺人犯。
 婚約者の命を奪った相手を復讐のために殺害し、懲役二十年の刑期を終えた後に出所した。
 愛する者も憎むべき相手もいなくなり、生きる目的を失ったことで、生きていることに大きな虚無感を抱いている。

■能力詳細
 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/71

■所持品
 財布、携帯、かつての婚約者の写真

■外見
年齢44歳、身長185cm、
屈強な体格、黒髪の短髪、抜き身の刃物のような鋭い双眸、
カーキ色の作業服、セーフティーブーツ、革の手袋

72一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/02/27(火) 02:50:58
>>70
学校が終わり日課の自販機巡りをすべく寄り道もせずに家まで走った。
絶対に誘拐される隙はなかったし、不審人物と遭遇した記憶はない。

「あっ、私は一抹 貞世です。 よろしくお願いします」

反射的に名乗り返し頭を同じように下げる。
背負ったランドセルの重さで前のめりになりながら周囲を確認。
ランドセルにねじ込んだリコーダーを取り出そうとして宗像おじさんに気づく。

「そのやさぐれた感じは宗像おじさん! また会えた!
そちらのロッキーおじさんとは初対面のようですね」

警戒をするがスタンドは出さない。
宗像おじさんの隣に走り合流しよう。

『簡易的なプロフィール』
教会の老夫婦に拾われた元捨て子。
臆病でマイペース。自販機が好き。
爪が甘く騙されやすい。

『外見情報』
血管が薄っすらと見える透き通った肌、淡い青色に微かなエメラルドの反射が混じる瞳が特徴。
小学六年生。上下ともに制服。安めの運動靴。

『持ち物』
使い古したランドセル(教科書入り)、リコーダー、縄跳び用のロープ(2.7m)

『能力詳細』
手で触れた者の悪感情を、触れている限り『鎮静』する。
また手の甲から『刃』を伸ばし、『苦痛を伴わない』斬撃が可能。

『インダルジェンス』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:B 精密動作性:A 成長性:B

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/66

73『シャープセンセーション』:2018/02/27(火) 23:00:08
>>71 (宗像PC)
>>72 (一抹PC)

それぞれの生活の中に挟み込まれた異常。
ロッキーは一抹の自己紹介に帽子を上げて答える。
少なくともロッキーに敵意はなさそうだ。

「では話の続きを……」

「挑戦というのはいたって簡単。あなた方にあるスタンド使いと戦っていただきたいのです」

「別に相手は悪人という訳ではありません。しかし、挨拶としてこの町のスタンド使いに挑戦したいと考えている」

ステッキを持っていない手がジャケットの内ポケットに突っ込まれる。
手を出した時には一つの鍵が握られていた。
ロッキーはそれを宙にかざすと鍵を開けるように動かした。

     ガチャリ……

何もないはずの空間から音がして、次の瞬間にはロッキーの手の鍵が一台のタブレット端末になっていた。

「この二人です。どうぞ近くにお寄りください」

近づけばタブレット端末には少年と少女がうつっているのがわかるだろう。
少年はスーツを着込み、青いネクタイをしている。
少女は和服を着崩し、癖のあるぼさぼさの髪を整髪剤で後ろに上げている。

74一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/02/27(火) 23:41:21
>>73
言われた通りタブレット端末に近寄る。
これはこれで貴重な体験となるだろう。
おそらく自分と同じ力を持つ者だろうから。

「目覚めたてのスタンド使いでもよろしければ、挑戦を受けます。
何とも風変わりなスタンドですが頑張ります」

「招いた理由からして宗像おじさんもスタンド使いですね?
流石に一人では、ちょっと、困るので…」

宗像おじさんのスタンド能力が如何なるものか。
意外とファンキーな見た目のスタンドだったりするかもしれない。

75宗像征爾『アヴィーチー』:2018/02/28(水) 00:18:30
>>73
>>74

「ああ、俺はスタンド使いだ。
 とはいえ、俺もスタンドに目覚めてから、まだ日が浅い。
 君の足を引っ張らないという保証はしかねるな」

一抹少年に言葉を返し、再びロッキーの話に耳を傾ける。
ロッキーの動作を目で追い、その言葉通りに近付き、タブレットに写る少年と少女の姿を確認した。
そして、先程聞いた挑戦の概要を大まかに把握する。

「大体の事情は理解した。
 言ってみれば親善試合といった所か。
 仕事の代わりとしては悪くはないな」

当然だが、まだ色々と疑問はある。
ここは何処なのか、ロッキーと名乗る男は何者なのか、少年と少女は何者なのか、
どうやって俺達を呼び出したのか、何故俺達が選ばれたのか。
だが、そういった疑問は、脇に退けておくことにした。

既に異変の中に身を置いている以上、細々とした謎に拘るよりも、動き続ける現状に向き合うことを優先すべきだ。
事態が進む内に分かることもあるだろうし、何より俺自身そういったことに対する関心が薄い。
よって、今は流れに身を任せることにした。

「話によると、君達が挑戦者という訳か。
 礼儀というものに従って、まずは挨拶させてもらう。
 宗像征爾だ。無理にとは言わないが、君達の名前を聞かせてもらえないか?」

淡々とした口調で、そのように言葉を告げる。
まずは軽く相手の反応でも見させてもらおう。
だからどうだということもないが。


■能力詳細
 『ノコギリザメ』の意匠の右腕を持った人型スタンド。
 なんらかの相手による傷害(損害)をスイッチに、右腕を自動操縦スタンドの『ノコギリザメ』として分離することができる。
 分離した『ノコギリザメ』は『シャークトレード』(悪徳交換)を強制し、等価以上の傷害(損害)を相手に与えるまで暴れまわる。

 『アヴィーチー』(人型)
 破壊力:B スピード :C 射程 :E(1m)
 持続力:C 精密動作性:C 成長性:C

 『ノコギリザメ』
 破壊力:A スピード :B 射程 :A(100m)
 持続力:A 精密動作性:E 成長性:C

 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/71

76『シャープセンセーション』:2018/02/28(水) 00:54:28
>>74 (一抹PC)
>>75 (宗像PC)

「親善試合! まさにそんな具合でございますお客様!」

疑問を胸に持ちつつもロッキーの話は進行していく。

「ま、お二人ともご参加いただけるという事で。結構結構」

そんな風に彼は頷いている。

『ご丁寧にどうもありがとうございます。初めまして、私は……』

「おっと、折角ですしここでご対面と行きましょう」

今度はズボンのポケットに手を突っ込み鍵を取り出す。
鍵の先でタブレットの液晶を二度叩く。
すると液晶が水面が揺れるように波紋を生み出し、鍵が中に差し込まれた。
再びの開錠。
ロッキーがタブレットを天井に向かって放り投げるとタブレットの代わりに少年と少女が落ちてきた。

「ロッキー。いきなりは止めろ。あー……えっと、そうか。オレは和国眞白」

着物の少女が言った。

「私は和国玄と申します」

今度はスーツの少年が言った。

「お前らが相手してくれんだ。よろしくな」

二人が右手を差し出す。
握手をしたいのだろう。

77宗像征爾『アヴィーチー』:2018/02/28(水) 01:31:54
>>76

差し出された手を一瞬だけ見つめる。
何もないとは言い切れないが、何かあるとも思えない。
おそらく他意はないだろう。

「――ああ、宜しく頼む」

俺の両手は、仕事用でもある革の手袋で覆われている。
握手というのは、手袋を外してから行うのが礼儀だそうだ。
本来であれば、俺もそうするべきなのだろう。

しかし、俺の手は穢れている。
汚れた手で触れるというのは、それこそ礼を失するというものだ。
だから、俺は手袋を外さず、そのまま二人と握手を交わす。

「君にも言っておこう。宜しく頼む」

続いて、一抹少年にも同じように言葉を掛ける。
二対二という状況であるなら、言わば俺達はチームメイトという訳だ。
最後に、再びロッキーに視線を向ける。

「それで、これから行う親善試合の内容というのは、具体的にはどんなものなんだ?
 細かい事をあれこれと聞く気はないが、最低限の説明はしてもらいたい」

78一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/02/28(水) 01:40:10
>>76
差し出される手を前に躊躇する。
接触発動するスタンド使いなのではないかと。
ヴィジョンらしきものは見えないが安易に手を握って大丈夫なのだろうか?

「一抹 貞世です。お二人とも、よろしくお願いします。
真正面から戦うのは怖いけど頑張りますね」

少し迷ったがスーツの少年と握手をする。
正直、私は頭の良いタイプではないので出せる手札を考えておこう。
『インダルジェンス』の精密性を活かせる戦場であることを祈るしかない。

「なるべく痛くないようしなきゃ…!
宗像おじさんのお役に立てるように頑張ります」

「そういえば、貴方たちは何処から来たのですか?」

ロッキーの口振りからして星見の住人ではない気がした。

79『シャープセンセーション』:2018/02/28(水) 23:21:23
>>77 (宗像PC)
>>78 (一抹PC)

少年少女と君たちは握手をした。
手を離しスーツの少年が頭を下げると、色素の薄いおさげにした髪が揺れた。

「どこから? 私はデトロイトからでございます」

そんなことをさらりと言ってのけてロッキーは笑う。
玄と眞白は答えない。

「ルールは簡単。これから移動する場所でお二人を探してもらいます」

「しかし見つければ勝ちという訳ではありません」

「二人が持っている鍵を回収していただきます。またお互いに相手を殺さないように気を付けてくださいね」

それがルールらしい。
他に聞きたいことがあるのならば聞いた方がいいだろう。

80一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/02/28(水) 23:57:42
>>79
ほんの一瞬だけ表情が固まる。
このおじさんが相手だったら罪悪感を持たずに殴れたのに。
人生とは難しいものである。

「出身地の話題はなかったことにしましょう」

「飛ばされる場所はどんな所でしょうか?
鍵を私たちが二つとも奪った時点で勝利した扱いになりますか?」

殺す殺されるの話は物騒だが不安要素でもある。
上手く戦って奪えるだろうか…?

「鍵とやらはロッキーがポケットから出していたものと同じ?」

ルールが単純で聞くことが思い浮かばない。
宗像おじさんが質問を終えるまで待とう。

81宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/01(木) 00:13:13
>>79

(――何もなしか)

やはり、本当に握手だけだったらしい。
もっとも、それほど気にしていたという訳でもない。
仮に何かされたとしたら、運が悪かったと思って諦めるつもりだった。
だが、今回は運があったようだ。
ここで運を使い切ったという可能性もあるが。

「なるほど。単に面と向かって殴り合いをするという訳ではないようだな」

要するに、この二人から鍵を奪うのが最終的な勝利条件と考えていいようだ。
そのためには、まず発見する所から始めなければならないだろう。
しかし、『アヴィーチー』の能力では、少々難しいものがある。
そういう意味では、俺のスタンドには余り向いていないのかもしれないな。
一抹のスタンドが、こういった分野に秀でた力を備えていることを期待させてもらうか。

「それは無論だ。俺も殺されたくはないからな」

言葉の内容とは裏腹に、その口調には感情が篭もっている様子は見られない。
事実、別に殺されたくないなどとは思っていないからだ。
生きる目的を失った俺の命に価値はない。
何時何処で死んだとしても、そこに大きな違いが生じることはない。
だからといって、今すぐ殺されたいと願っている訳でもないが。

「ルールは理解した。俺からは特に質問はない。
 そちらに問題がなければ、早速始めさせてもらおう」

ロッキーと二人に告げ、後は黙る。
そのまま一抹少年の質問が済むのを待つことにする。
始まった時、どう動くか――実の所、これといった考えなどは何もない。
まず、実際に自分自身が事に当たる。
考えるのは、そこからだ。

82『シャープセンセーション』:2018/03/01(木) 01:07:13
>>80 (一抹PC)

「貴方から聞かれましたのにつれない事ですね」

ニコニコ笑っているロッキー。
その尻に眞白の蹴りが叩き込まれた。

「場所は……スーパーにするか。もの多いし。棚あって、嫌いじゃない」

「おう。奪われた段階でオレたちは脱落だ。それ以上攻撃はしない」

「あと、鍵はこいつが持ってたんと同じだ。こいつの作りもんだし」

ロッキーの代わりに少女が答えた。
一抹は宗像の質問の終わりを待つ。

>>81 (宗像PC)

何もしない。
それは余裕ではなくする必要がないからだろう。

「えぇ。私たちはこの町のスタンド使いの方と勝負をしてみたかったのです」

「でも、力任せな殴り合いではスタンドの強みが分からない事もある」

ロッキーの代わりに少年が答えた。
そして殺されたくないと言葉と頭の中が少しだけ離れる。
宗像は質問の終わりを待つ。

>>ALL

二人の質問が終わる。
それを確認して少年と少女は顔を見合わせて頷く。

「では始めましょう。ロッキー」

「お前、今度はちゃんとやれよ」

「はいはい」

三度、ロッキーの手に鍵が握られ今度は床を二度叩いた。
湖面のように表面が揺れる床。
差し込まれる鍵。開錠され床に網目状に線が走り、ばらばらと床が抜けた。

「では行きましょう。お互いいい勝負をしましょう」

「玄ちゃん。真面目……」

83『シャープセンセーション』:2018/03/01(木) 01:12:47
ttp://download2.getuploader.com/g/goldenrectangle/88/Superflykogane.PNG

君達は気が付けばスーパーにいた。
怪我はない。着地した覚えもないが確かにここに立っている。

二人がいるのはレジ付近(M-8)だ。
少年と少女の姿は見えない。
どこか別の所にいるのだろう。

(一マスは2m×2mとして扱います)

84宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/01(木) 01:58:06
>>83

いつの間にか別の場所にいるという奇妙な感覚。
あるいは、最初に俺達が呼び出されたのも、この能力によるものかもしれない。
だが、それは今はどうでもいい。
重要なのは、これから始まる戦いに集中することだけだ。
何しろ、俺にとっては仕事の代わりとなるものなのだから。

「――ここが会場か。広くはないが狭くもないな」

普通なら、買い物客や従業員が行き来している筈だ。
その場所が、今はスタンド使い同士の争いの場になっている。
これがスタンドによる空間でなければ、大騒ぎになる所だろう。

「確かに遮蔽物は多いようだ。だが、それだけで隠れ続けていられるというのも考えにくい。
 もしかすると、何か身を隠すのに都合がいい能力でも持っているのかもしれないな」

店内を見渡しながら、独り言のように呟く。

        ドドドドドドドドド

その背後に、自身の精神の象徴であるスタンドヴィジョンが佇んでいる。
右腕にサメの意匠を持つ人型スタンド――『アヴィーチー』だ。
本来であれば、右手には『ノコギリ』が備わっているが、今は発現させていない。
この戦いは、まだ始まったばかりだ。
こちらの手の内を曝け出すのには、まだ早い。

「これが俺のスタンドだ。名は『アヴィーチー』。
 俺から離れられる距離は短い代わりに、人間以上のパワーがある。
 それ以外は並程度といった所だ」

一抹少年に対し、自分のスタンドについて簡潔に説明しておく。
同時に、レジ後ろにあるテーブルに視線を向ける。
そのテーブルが、『アヴィーチー』の片腕でも振り回せそうかを確認したい。

85一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/01(木) 03:44:28
>>83
転移する前に蹴られたロッキーに視線を向ける。
聖職者の息子として暴力を見過ごせないが今回は話が別だ。

「ヨシ、イイゾ…あちらでまた会いましょうね!」

転移後、近くを見渡してチャッカマンと使い捨てカイロを探す。
殺虫スプレーも有ると楽だが過度な期待はしない。

「身を隠しながら攻撃する類のスタンド使いでしょうか?
それとも応用力が高いタイプかもしれません」

「逃げられないように毒ガスでも炙り出しますか?
砂糖と使い捨てカイロを適当な容器に入れて簡易煙幕玉も作れますが。
あっ、巻き込まれるから簡易煙幕玉の方が良さそう」

毒ガスと勘違いして出て来たところを叩く考えだ。
都合良く出て来るはずがないと思うけど提案しておく。

「私の『インダルジェンス』は自販機をギリギリ持ち上げる怪力。
高精度な機械に匹敵する器用な動きが可能です。移動速度は人間と大差ありません」

「そして、肝心の能力が『悪感情』の鎮静。触れないと無意味らしいです
隠し武器に両手の甲から伸びる小包丁ぐらいの刃。切れ味はそれなりにあるようです。
これは斬撃に苦痛を伴わないのだとか。折られた場合は前腕の骨が使えなくなります」

十字架の意匠が各部に見られる人型のスタンドを発現させる。
提案を伝えて上記の探し物が置かれていそうなコーナーを探そう。

86『シャープセンセーション』:2018/03/02(金) 00:23:57
>>84 (宗像PC)

店内に人はいない。
不気味に静かな空間である。
スタンドの発現、説明。
そして近くのテーブルを『アヴィーチー』の片手で扱える確認した。

『アヴィーチー』の膂力を持ってすれば持ち上げるのは問題ない。
ただ問題があるとすればサイズだ。
かなりの長物であるテーブル。
持ち上げ、振り回せるが細やかな扱いは難しいだろう。

>>85 (一抹PC)

佐藤と使い捨てカイロの簡易煙幕について話し、場所を確認する。
スーパーの天井から平たく薄い看板が吊り下げられている。
看板を確認すればどの位置に何があるか確認出来るだろう。

現在地
宗像:レジ付近(M-8)
一抹:レジ付近(L-7)

>>?

(どうする玄ちゃん)

(お互いの居場所はわかりませんから……探しましょうか)

(『ティーンエイジドリーム』)

87宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/02(金) 01:26:46
>>86

「まだ何とも言えないが、可能性はある。ただ、それに拘っていても足元を掬われかねない。
 今は頭の片隅に留めておく程度でいいだろう」

「煙幕については君の判断に任せる。君が必要だと思ったのなら試してみてくれ。
 生憎、俺は教養がある方ではないからな。そういった知識に関しては、君の方が得意そうだ」

言葉を返しながら、値踏みするようにテーブルを見下ろし、頭の中で考えを巡らせる。

「重量は問題ないか。しかし、この長さでは少々持て余しそうだ」

大雑把な使い方さえできればいいと思っていたが、やはり使いにくさは否めない。
『アヴィーチー』は器用なスタンドではないことは分かっている。
それを補うためには、多少の工夫をする必要がありそうだ。

「君のスタンドは、俺のと似たタイプのようだな。
 基礎的な性能の面だけでなく、武器という点でも似通った部分がある」

そう言って、『アヴィーチー』の右腕から『ノコギリ』を生やす。
長さは『50cm』程度でいいだろう。
残る左腕で、テーブルを掴んで固定する。

「俺のスタンドも武器を持っている。見ての通り『ノコギリ』だ。
 長さは、最大で今の二倍程ある」

言葉を続けながら、『アヴィーチー』の『ノコギリ』でテーブルを切断して、扱いやすい長さに詰める。
見たところ4m程ありそうだが、ひとまず3mの長さに詰めることにする。
それが済んだら、『アヴィーチ』の片腕で軽く素振りして、少しは扱いやすくなったか確認したい。
まだ扱いにくさを感じるようなら、さらに1m長さを詰めて、2m程にしておく。
扱いにくさの度合いが大きくなければ、テーブルの長さは3mに留めておき、『アヴィーチー』の左腕に持たせる。

「だが、君のスタンドと俺のスタンドは、大きく違う部分もある。
 俺のスタンドには、沈静効果や苦痛を与えないような力はない。
 むしろ、その逆だな。俺のスタンドは、苦痛を与えるために存在しているようなものだ」

「――俺の能力は『復讐』だ。
 俺に傷を負わせた相手に、それと同等以上の傷を与えるまで追跡し、自動的に攻撃し続ける。
 それが『アヴィーチー』の能力だ」

「正直に言うと、この場で使うべき能力ではないと思っている。
 本体である俺が言うのも妙な話だが、危険すぎるからだ。
 さっき、『殺してはいけない』という話が出たが、一歩間違えば、そのルールを破ってしまう可能性すらある」

「俺は、まず店の中を一通り見て回るつもりだ。
 何か異常があれば、すぐ君に知らせよう。構わないか?」

一抹少年に声を掛けてから、一旦レジの方へ向かいたい。

88宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/02(金) 01:30:35
>>87

テーブルを詰める作業が済んだら、『ノコギリ』は消しておく。

89一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/02(金) 16:28:55
>>86
取り出しておいたリコーダーの先端を『慈悲の刃』で斜めに斬り落とす。
斬り落とした部位は本体がキャッチして落下音を防ぎたい。
長さは心許ないが槍の代わりになるはずだ。さらに切っ先の内側を削り刺さりやすく改造。
勿論、『慈悲の刃』の露出は最低限に抑える。

「私たちは精神の在り方が似てるのでしょうか…?
有り余る憎悪がスタンドのヴィジョンにわかりやすく出たとか」

「宗像おじさんのそれは並大抵のスタンドが退けられるものではないと思います。
痛みという薪を焚べることで往時の勢いを再現するのですから」

「『インダルジェンス』の負の感情を徹底的に削ぐ方向性も、きっと憎悪に根ざしたもの。
やり過ぎないように気をつけなきゃ駄目ですね」

『慈悲の刃』を収納した後は、レジの棚に隠れながらタバコ置き場まで移動したい。
ライターが狙いで本命は敵の位置を探ることだ。 

「離れすぎないことを心掛けます。先にタバコ棚の方向に行きます
異変を察知した場合は合図か、声に出しますので」

今度からは校則違反だろうがスマホを持ち歩こう。
折角、メアドを交換したのに活かせないとは…

90『シャープセンセーション』:2018/03/02(金) 23:40:33
>>87 (宗像PC)

右腕から現れる『ノコギリ』
恐ろしくも強力な武器だ。
一抹に『ノコギリ』や自身の能力について話してテーブルの切断を行う。
テーブルは2mほどの長さに切断された。
これなら問題なく扱えるだろう。

切断を終え、宗像はレジの方向に向かう。
今は一番近いレジに向かった。
(どのレジかが明記されていなかったのでMAP上のレジ1付近にいる状態です。訂正があれば修正します)

>>89 (一抹PC)

リコーダーの先端を『慈悲の刃』にて切り落とす。
まるで竹槍のように斜めに切断され、切っ先が生まれる。
リコーダーとしての機能は失われるが楽器でなく武器に変わった。

そして煙草の棚を目指して進む。
隠れ、周囲を伺いながらのため進む速度は遅い。
しかしあと少しで煙草の棚だ。

現在地
宗像:レジ付近(M―8)
一抹:レジ付近(J―11)

91宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/03(土) 00:28:15
>>89
>>90

「――これを現実でやったとすれば、疑う余地もなく『犯罪』だな」

一番近いレジに歩み寄り、そこから小銭を失敬する。
五百円でもいいが、一枚毎の大きさよりも枚数を重視したかった。
よって、百円玉か十円玉を一掴み手に入れたい。
入手できたら、それを『アヴィーチー』の右手に握らせておく。
小銭がなければ、電池のコーナーにあるであろう『ボタン電池』で代用することにする。

「ああ、お互いに気を付けなければならないな。
 もし、俺がやり過ぎてしまいそうになったら、君が止めてくれ。
 その代わり、君がやり過ぎそうになった時は、俺が止めよう」

一抹少年の言葉に対し、呟くような口調で返答する。
精神の在り方が似ている――か。
もしかすると、そんなこともあるのかもしれない。

あるいは、こうして出会ったのも何かの縁なのか。
罪を犯した人間と聖職者の息子。
客観的に見ると、全く正反対の存在だ。

普通に考えれば奇妙な巡り合わせだろうが、俺達の精神に共通する何かがあったとすれば、
そう不思議なことでもないかもしれない。
俺には、確かなことは何も言えない。
だが、今この場所で、俺達が同時に立っていることは事実だ。

「俺は店内の外周を一回りして、目で見える範囲にいないか探してみることにする。
 そう簡単に見つかるとも思えないが、念の為に確認しておきたい。
 それと同時に、俺が向こうの注意を引く役も引き受けよう」

「俺の方から離れてしまうかもしれないが、相手が何か罠を張っているとしたら、
 余り近くにいすぎても都合が悪いかもしれない。
 近くにいる場合でも、ある程度の距離は保っておいてくれると有り難い。
 そうすれば、何かあったとしても被害は抑えられるし、いざとなれば君に援護して貰うこともできる」

「『インダルジェンス』と言ったか。
 その高精度な動きなら、遠距離からの投擲の精度も完璧だろう。
 俺のスタンドにはそれが出来ないから、囮になるなら俺の方が適切だと考えているが、
 君の考えを聞かせてくれないか」

大まかな作戦を提案しながら、一抹少年に続いて自身も歩き出す。
レジとテーブルの間にある通路を通り、惣菜コーナーの端辺り(K―21付近)を目指して移動したい。
現時点では積極的に使う気はないとはいえ、『自動追尾』の発動条件から言っても、
俺が最初に攻撃された方が都合はいい。


(レジの位置に関しては、こちらも同じ認識なので問題ない。配慮に感謝する)

92一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/03(土) 00:46:35
>>90
買ってくれた義父には勿体無いことをしたと思う。
縄跳びの縄をランドセルから取り出し、ランドセルのかぶせに生じる隙間にリコーダーを突っ込む。

(見つからない。奥の方で物騒なものを拵えてないだろうか)

身を隠しつつタバコ棚に接近。ライターを回収しよう。
ここまで来て二人組が見つからない場合は、さらに奥の酒コーナーに向かう。
宗像おじさんの位置を見失わないように振り返るのを忘れない。

(見つけてしまえば、先に手傷を追わせられるはずッ…!)

H16の位置から様子を見たい。僅かな物音で拾えればチャンスに繋がるだろう。

>>91
「えへへ、私も銃刀法違反で捕まりそうです。
下手なものを投げても無駄ですから、相手に刺さる物を用意しました」

「宗像おじさんを囮にするのは、かなり嫌ですが掩護役に向いているのは事実。
ちょっと後ろの方から追う感じで物色します」

93『シャープセンセーション』:2018/03/03(土) 02:18:16
>>91 (宗像PC)

人はいないもののレジは正常に作動した。
右手に十円玉を握りしめる。
左手にテーブル、右手に小銭で両手が塞がっている状態だ。

刃を生み出す能力。
その性質は違うがスタンドが精神に関わるものならば二人には似ている所があるのだろう。

歩き出すが目的地は少し遠い。
また、二人の姿は見えない。

>>92 (一抹PC)

縄跳びを抜き、代わりにランドセルへリコーダーが差し込まれる。
そしてライターを確保し、また動き出す。
何かが視界の端で動いた。カップ麺の棚の方だ。

現在地
宗像:レジ付近(M―14)
一抹:酒棚付近(H―16)

94『シャープセンセーション』:2018/03/03(土) 02:23:47
>>?

(姉さんコッチに)

(分かった)

(スタンドはまだ戻ってきてませんから。こっち来てたら対応お願いしますよ)

(あいよ。『ブルー・マンデイ』)

95一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/03(土) 03:39:53
>>93
買い物客が一人も訪れないスーパーの怪し気な気配。
やはり、二人組の片方だろう。離れて行動はしないはずだ。
こちらは二人共が近距離に対応可能だが、あちらがそうであるとは限らない。

(宗像おじさん…! 怪し気な動きがカップ麺の棚の方で見えました!
ですが、敵の罠かもしれません。監視を続けて隙を狙います)

そう遠くまで宗像おじさんは移動していないはずだ。
スタンド会話で敵らしき存在の動きを察知したと伝えつつ、酒置き場側からF17に移動。
ひっそりと様子を探りたい。

(悪名高きスピリタスの悪用はやめよう。
うっかり落としたら何をされるか分からない)

天井から看板を吊す紐が切断可能な物であるか確認。
棚の方は『インダルジェンス』の怪力で倒せるだろうか…?

(可能ならスタンドのヴィジョンも拝見したい
それで奇襲の方法を決められる…! )

96宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/03(土) 16:39:57
>>93
>>95

≪分かった。あまり深追いしないように注意してくれ。
 範囲内に踏み入った時点で、何らかの能力が発動することも考えられる≫

スタンド会話で返答しつつ、移動を続行する。
一抹が見たというものも気になるが、今は移動が最優先だ。
念の為、カップ麺の棚がある方向には注意を払っておく。

目的地に辿り着いたら、西側を警戒しながら北上していく腹積もりだ。
店内を移動していた何かというのは、十中八九あの二人の内のどちらかか、あるいはそのスタンドと見て間違いない。
俺が囮の役割を始めるより先に一抹の方が攻撃されてしまった場合、作戦を変えなければならなくなるだろう。

(『アヴィーチー』の能力なら、隠れている相手の居所も掴めるが、最初にこちらが攻撃を受ける必要がある。
 今は相手から仕掛けてくるように仕向けて、出方を待つしかないか。
 俺の能力を使う必要がなければ、それが一番だが)

97『シャープセンセーション』:2018/03/03(土) 23:33:07
>>95 (一抹PC)

スタンド会話によって宗像に意志を伝える。
ただし気を付けなけなければならない。
スタンドでの会話はスタンド使いであれば感知できる。
この場合、敵もスタンド使いであれば敵にも聞かれかねないということだ。

無事移動が終わる。
天井から吊られた看板はチェーンで繋がれているようだ。
切断できそうだが高さが足りない。
本来脚立などを使って整備するのだろう。
固定はされていないため、棚に足をかけたりすれば動かすことは出来るだろう。
なお、看板と看板は十字を描くような状態である。
棚の側から動かせるのは看板の横側だ。

酒の棚からは冷気が漏れている。
二人のスタンドは高いパワーを持つが商品がしっかりと入ったこの棚は動かせないだろう。

……カップ麺の棚の方に何かが浮いている。
丸い、球のようななにかが。
突然、球が膨らみ爆発した。

>>96 (宗像PC)

一抹の言葉にスタンド会話で返答する。
そして移動の継続。
警戒をしておくが距離があるため大きな動きでもない限り見つけにくいかもしれない。
目的地に到着。そして北上……
敵の姿はまだ見えない。

>>ALL

            ズドンッ

爆音。
音はカップ麺の棚の方からだ(C-15)
そして次にカラカラと何かが落ちる音が聞こえる。

現在地
宗像:レジ付近(H―21)
一抹:酒棚付近(F―17)

98宗像征爾『アヴィーチー』:2018/03/03(土) 23:50:46
>>97

「――相手が動いたか」

爆発音のようなものを耳にして、一瞬だけ立ち止まる。
どうやったかは知らないが、爆破のようなことができるらしい。
十分に警戒すべきだ。

現在地から、さらに移動を続ける。
突き当たった後は、そのまま壁に沿うような形で、精肉コーナーを西に進んでいきたい。
爆音が聞こえた辺りからは目を離さない。

「爆破したのは何の為か。問題は、そこだ」

自分から居場所を教えるような真似をしたのが、単なるデモンストレーションである訳はない。
何かしらの目的がある筈だ。
あるいは、それは俺達を誘き寄せるためなのかもしれない。

「動くように仕向けられているのは、こちらの方かもしれないな」

仮にそうであったとしても、進むしかない。
爆発のあったらしい場所からは、俺よりも一抹の方が近い。
そちらで何か起こらないかが気掛かりだ。

99一抹 貞世 『インダルジェンス』:2018/03/03(土) 23:56:49
>>97
即座にD17まで引っ込み爆風から身を守る。
何らかの破片が飛散してもランドセルが盾代わりになるはずだ。

(これはッ! 宗像おじさんの言う射程圏内に入ると発動する罠!? )

爆風が止んだ後は、第二の爆弾が設置を疑い周囲を見渡す。
同一の物体が近寄って来る、もしくは異常を感じ取れたら酒棚の位置に退避。
追撃の気配を感じ取れない場合は棚の隙間から爆心地を覗きたい。

100『シャープセンセーション』:2018/03/04(日) 01:05:40
>>98 (宗像PC)

敵の攻撃を認識しつつさらなる北上。
その時だ。

《次はぁ〜『ヴィヴァ・ラ・ヴィダ』 『ヴィヴァ・ラ・ヴィダ』》

声。遠くからの音。そしてまた音が来る。

ドウッ!

今度は先ほどとは違う。近い音を言うとすれば発砲音。
しかし自分になにかが向かっている様子はない。
何処かから音は自分の上だ。
近く(E-21 F-21)を覆うように真黒な幕のようなものが揺蕩う。

ドウッ ドウッ ドウッ

立て続けに三度。
今度は先ほどとは違う。近い音を言うとすれば発砲音。
しかし自分になにかが向かっている様子はない。
真黒な幕に飛んできた何かは飲み込まれる。

幕の中は無数の煌めきがある。
まるで宇宙のようだ。

>>99 (一抹PC)

前方に飛び込む。
爆風は訪れない。爆発の性質が違うのかもしれない。
移動の際にカップ麺の棚の中が見える。
爆発の影響か棚の一部が円形に削られた様な痕が残っている。
それと床にカップ麺がいくつか散乱している。
棚同士にに隙間はなく棚から向こうを見ることは困難そうだ。
また、何かが接近してくる様子はない。

《次はぁ〜『ヴィヴァ・ラ・ヴィダ』 『ヴィヴァ・ラ・ヴィダ』》

爆発が起きた場所より奥から声がする。
続いて発砲音が四つ。しかし自分を狙ったものではない。
異変に対して反応し酒棚の近くに移動した。

現在地
宗像:パン棚付近(G―21)
一抹:酒棚付近(F―17)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板