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【個】『学生寮 清月館』

1『星見町案内板』:2016/01/24(日) 23:51:17
月面を連想させる『灰色』のレンガで出来た『洋館』。
親元を離れた子供達だけでなく、一般学生もしばしば遊びに来る。
『自立心』、『向上心』を培う為、多くの『家事』は学生自身で行っている。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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416御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 17:50:00
>>415

「あ………………」

言われてみて気が付く。
無意識の内に、自分の中で呼び方を変えていた。
世良楽を『セララ』と呼んでいるせいもあるかもしれない。

「………………いいよ」

      ボソッ

そういえば、世良楽からも名前で呼ばれている。
咲良といい最近そういうのが多い。
まぁ、『名前呼び』くらいならどうという事もない。
『セララ』と『サクラ』、ちょっと似てる?
これも『引力』なのかもしれないけど関係ないかもしれない。

「あ………………そういえば………………」

「『フラジールさんの時は』って言わなかった?」

「『フラジールさん』………………『襲われた』の?」

うっかりして危うく聞き逃す所だった。
少なくとも『やろうとした』という事は、
『襲われる場面』に出くわしたと考えられる。
一体『誰』に襲われたのか?
そこが重要だ。
ろくでなしに喧嘩でも売られたのか、
それとも『危険なスタンド使い』だろうか?

417飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 18:07:54
>>416

「やった!
 憂さん…憂さん♪」

ちょっと小さくガッツポーズ。
呼び方が変わるときって、特別な気持ちになるよね。嬉しい。

「あ、フラジールさんですね。
 んと、LINEでちょっと話したのとあんまり変わんないんですけど、
 襲われてる人を見つけて護りたい!って思わないと『シスター』は本来の力を使えないってことを話したら、
 フラジールさん、スタンドで自分を襲わせて、私に護らせたんです」
「それで、こんな感じで…」

『シスター』を背中にくっつけたままアッパーする真似をしてみる。
たぶんこんなだったような…?

「フラジールさんの子にパンチしたら吹き飛んで消えちゃいました」

(フラジールさんとの絡み)
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1591247432/641-658

418御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 18:29:38
>>417

「あぁ………………『あれ』………………」

そういえば聞いてたような……。
さっきから調子を狂わされているせいか?
今が『危険な状態』でなかったのは幸いだ。

「『魔法使い』みたいな格好してたって………………」

「何か………………すごいね………………」

改めて考えても怪しげな外見だ。
当然、自分自身の姿は棚に上げている。
『一生』も似たような格好をしているし、どっちもどっちだ。
咲良には一緒にいる所を見られたが、
それは世良楽も知っている。
問題はない。

「今日………………『泊まっていい』?」

        チラ…………

「ダメだったら帰るから………………」

横に置いてあるバッグを一瞥する。
『DVD(ブルーレイ見られるか分からないから)』を持参してきた。
もし泊まる事になった場合は、
ついでに『鑑賞会』でもやろうという腹だ。

        ――――『ジャンル』は言うまでもない。

419飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 18:42:06
>>418

「面白いですよね。
 スタンドと本体が同じ見た目なんてあるんですね…?」


「ぜひ!
 やったー!お泊まりパーティーだ!」

あ、でも…寮の部屋、少し狭いけど…大丈夫かな…?
一応、床にクッションを置いてバスタオルかぶって私は寝るつもりだけど、

「おふとん…私のしかないんですけど、
 そこに寝てもらっても、大丈夫ですか…?
 私は床で寝ますから!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうやら飯田の部屋にはノートパソコンがあるようだ。
DVDは再生することができるだろう。

420御影憂『ナハトワハト』:2021/05/23(日) 19:00:34
>>419

「………………いいの?」

「じゃ………………遠慮なく………………」

もしかすると、また『ツネハラ』が現れるかもしれない。
その時は、そちらの情報も取れるだろう。
心の中では、そういう算段もあった。

    ――――――そして数時間後、『夜』が訪れた。


「『これ』………………持ってきたやつ………………」

          スッ

「………………『おすすめ』」

持参した『DVD』をパソコンに挿入すると、『映画』が始まる。
ひたひたと背後から迫ってくる恐怖が特徴のジャンル。
もちろん――――『ジャパニーズホラー』だった。

421飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/05/23(日) 19:16:35
>>420
                     「ぴゃっ!?」
           「ぎゃー!!!!!」
「え、あの人、えっ…えっ…!?」
           「な、なな、なに、水ぅー!!!!」
   「やだやだやだ、憂さんたすけて…!?」
               「やめてやめて、後ろ、後ろ!!」
     「休憩、そうです、休憩しましょう??ね???」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その晩、飯田の部屋からは絶えず悲鳴が上がっていたようだった。おそらく近くの部屋まで聞こえてしまっていただろう。
飯田は布団の心配をしていたが、御影の腕に縋りついて眠れない夜を明かした為、無用の心配で終わったようだった。

422常原ヤマト『ドリーム・ウィーバーレス』:2021/05/23(日) 23:44:24
「お嬢様がたが夜中に遊んでおられまして」

  廊下を掃除している。

「ほかのお部屋のかたの事を考えると、
 注意のひとつでもした方がよいかとも思ったのですが…」

しかし…できなかった…
あんなに楽しそうにしているのに…
止めに入るなんて……

 「俺は……弱い………ッ!!」
 「いったいどうすれば良かったのでしょうか……師匠………!」

苦悩のあまり独り言をつぶやいている。

423ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 22:40:58
>>422

「モグモグ」


駄菓子を食べながら金髪の子供が廊下を歩いてきた。
外見的には小学校低学年くらい……寮というのはこの年齢の子も入れただろうか……?
食べかすがポロポロとこぼれ落ちる。


「ほお……」


そして道端で猫を見かけた時のように足を止め、メイドの小芝居を興味深そうに眺めた。

424常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/25(火) 23:09:09
>>423
「いけませんよ! 歩きながらお菓子を食べては」
「ああ… そんなにこぼして」


 急ぎ駆け寄る。寮の誰かのきょうだいだろうか。
 食べかすを拭く……

 「いや……しかし」
 「こういった時は……無理にでもお菓子を取り上げるべきなのでしょうか…」
 「分からない…俺は弱い…………」

 筋骨隆々で眼帯をつけてメイド服を着た漢が苦悩している。

425ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 23:17:42
>>424

「おお?
 ああ、すまん」


足元に寄ってきて床を拭く、奇矯な姿の男性に対して、軽い驚きの声をあげる。
その拍子にひときわ大きな『美味い棒』の欠片がこぼれ、メイドの頭に乗っかった。


「……何をそんなに苦悩しておる?
 大丈夫か?」


足元に這いつくばる(ような体勢の)メイドの頭を、撫でるように菓子の欠片を払いながらそんな事を言う。
心配そうな声色に、幼い優しさがにじむ。
頭から落ちた菓子の欠片は今拭いたばかりの廊下に転がった。

426常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/25(火) 23:33:34
>>425
「いえ、ご心配なさらず
 またこぼされましたね……綺麗にいたします…」

 床を布巾でぬぐう。
 と。頭に感触。これは……

「………………?」
「お…おお…」「う……うッ」
「うおおおお………っッッッ」

   ポロ ポロ

  なんと、奇矯な姿の男性は身を震わせて涙をこぼしている。
 学生寮の廊下で女装した不審成人男性が泣いている。

427ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/25(火) 23:42:51
>>426

「!? どうした?
 なにか痛かったか?」


慌てて自らも這いつくばるようにして、メイドの顔を覗き込む。
両手を地面につけると、手に持っていた『美味い棒』は潰れ、
こなみじんになって廊下にカスが散らばった。


「げ、元気を出せ……
 お菓子食べるかの?」


そう言うと『美味い棒』の袋が消え、ポップな赤いカラーの『ペロペロキャンディ』が現れる。
『ペロペロキャンディ』が差し出されるが、両者とも地面に這いつくばるような体勢なので、
メイド男性の視界はペロキャンで埋まった。

428常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/26(水) 00:08:41
>>427
キャンディーを受け取り、泣きながらなめる。

 ペロ…ペロ…  「うっ…ウッ…」

  ペロ…………

「撫でられるということが久しぶりだったもので
 …感極まってッッッッ!!!!!!俺は!!!!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ガリガリガリガリガリ!!!
     バリバリバリバリ!!!!

不審な男性が幼女からキャンディーを奪い貪っている。
ちょっと元気になったみたい。

429ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/26(水) 00:17:16
>>428

「大変なんじゃな。
 よくわからんが……」


さっきのは頭に乗った食べカスを払いのけただけだが……
今度こそ慰めるようにヨシヨシと頭を撫でる。


「普段なら『交換』というところじゃが、今回は無料としておこう。
 おおう、健康な歯じゃな。
 わしは中々噛むのがうまくいかんで食べるのに時間がかかるんじゃが」


豪快に噛み砕かれる飴に感心する子供。
その小さい口では、飴をバリバリと食べるのは難しいらしい。
ちなみに『ペロペロキャンディ―』はイチゴ味だった。

430常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/26(水) 00:46:43
>>429
「グスッ… !施し、ありがたく頂きます!!
 身に余る光栄です!!!! ……恐縮です…勿体ない限りです…!」

撫でられ、落ち着いてきたみたいだ。
若干、身を縮め申し訳なさそうにしている。

 「ウッ ウッ  愛……これが愛!!!!!!!!!!」
 「歯磨きを…しっかりするよう両親に教えられ――――――――」


 「!!!!!!!!!!!!!!」
 「わかった!!!!わかったぞッ!!!!」

 メイド男は、急に立ち上がると、
 近くにある掃除用具を載せたカートに駆け寄る。
 そして、何かを取り出すと、君に差し出してきた。

「……お嬢様!!お菓子を食べたら歯磨きをしっかりなさってください!!!」

 『歯ブラシ(未開封)』だ。

431ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/26(水) 00:56:52
>>430

「うん? うん……なにがじゃ?」



『モグの狂信者』みたいなことを言い出したメイドに、首をかしげる。
『わからなかった』ようだ。


「う、ん……まあ、よくわからんが、わかった。
 ではこれと『交換』してしんぜよう。『メロン味』じゃ」


行動の流れはよくわからなかったが、
『歯ブラシ』を渡してきている。歯を磨けと言っている。
という行動と単純な発言の意味は理解できたようだ。
『歯ブラシ』を受け取り、ポケットからまたも『ペロペロキャンディ』を取り出し、渡す。
赤いイチゴ味と違い、緑色だった。

432常原ヤマト『ドリーム・ウィーバー』:2021/05/26(水) 01:21:26
>>431
 「ええ!この『常原(ツネハラ)』、道が見えて参りました」

 「………………『正しさ』と『愛』」
 「『正しさ』なんて……とっくの昔に諦めております…」

緑のキャンディをグっと握りしめると、空(天井)を仰ぐ。

 「お嬢様とお坊ちゃま、皆様にはのびのび過ごしていただいて!!!」
 「俺が掃除をする!!洗濯を!!家事!!!」
 「『正しき道』ではなくとも!!過保護と呼ばれても!!俺はしかし!」

 「やはり『愛』なのです!!!!!」
 「うおおおおおおおおおお失礼いたします!!!!!!」

眼帯メイド漢、思考や行動の流れがよくわからなくなりがちのようだ。
掃除用具を引っ張り廊下を走り去り……

 「歯は磨いてくださいね!俺との約束ですよ!」
 「それと!お菓子を食べるときは、
  できれば『食堂』などで座ってください!!!」

一回だけ振り返り、君にこう言い残した。

433ナイ『ベター・ビリーブ・イット』:2021/05/26(水) 01:30:04
>>432

『迷ったのなら掃除するのはやめなさない』と主は言った(言ってない)
だがもう『迷い』は無い。
『新しい道』への扉が開かれたのだ……


「よくわからんがよかったの。
 歯は……うむ」


歯ブラシを握りしめて、メイドガイを見送った。


「家が無くなったらここに住むのもいいかもしれんな。
 候補にいれておくとしよう」


子供も、どこか(勝手に)住めそうな場所を探して、寮の探索へ戻っていった。

434一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/26(水) 22:34:39
「よいしょ…よいしょ…」

デカイ保冷バッグを背負った少年が寮の入り口に到着するとスマホを手に取る。
容姿だけ見ると外国人留学生に見えなくもないが…

「来る前に全部作ってしまいましたね…
 お、重い…『インダルジェンス』助けて…」

僅かながらスタンドに荷物を持ち上げさせて七篠先輩が迎えに来てくれるまで耐える。

435七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/26(水) 22:58:37
>>434

「一抹くん!」

 焦げ茶の髪を背中に流した少女――七篠が正面玄関から声を上げる。
 遊びに来るにしても少し大荷物ではないかと訝しむが、ひとまず一抹に近寄り荷物を持つ。
 高校生女子と中一男子の筋力はそこまで大きく変わらないだろうが、年上の意地だろう。

「ごめんなさい、気付くの遅れちゃって。
 待たせちゃいましたか…?」
「こっちから上がってください。クーラーボックスの中身は……食べ物ですよね?
 ひとまず台所に置いてきましょうか」

 七篠は一抹を寮の中に案内するようだ。

436一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/26(水) 23:16:43
>>435
「あっ、七篠先輩! スタンドを使ったら楽でした!」

割りと元気そうな表情で七篠先輩にお辞儀をする。
背後には『インダルジェンス』が発現していた。
保冷バッグはずっしりとしていて甘い抹茶の香りが漂う。

「来る前に作れるだけデザートを作ってきました!
 この前のクッキーのお返しですよ」

「砂糖などはケチってないから味はするはずです。
 来月分の食費を使っただけあって人間の食べる形
 をしてるから七篠先輩も安心…?」

テクテクと七篠先輩の後を追って寮に侵入する。

437ヤジ『一般人?』:2021/05/26(水) 23:33:14
>>435-436(良かったら、ちょっと混ざりたいかなー なんて……)

〜〜〜♪

「うーっし いい感じでベーコン焼けたぜ。
スクランブルエッグも、よし 焦げ目はないな」

不良っぽい感じの茶髪に、イアリングをしている清月の制服を
着くずしている男がフライパン片手に台所で軽く調理をしている。

 ピー……ッ

「お 湯も丁度よく沸いたな。さて、と
インスタントでは、オニオン クリームポタージュ……うーん
これって感じのがねーな」

438七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/26(水) 23:35:21
>>436

「大丈夫ならよかった…」

 七篠は意外と元気そうな一抹を見てほっと息を吐く。
 そして続く言葉に目を伏せて考え込む。

――来月の食費を削ってる…?
――もしかしてそのために雀を捕まえてこようとしたのかな…。

「お返しなんていいんですよ。
 クッキーは一抹くんへのお詫びなんですから」
「食費は削ったらダメですよ?
 一抹くんは成長期なんですから、身長伸びませんよ?」

 七篠はすこし腰を曲げるようにして一抹に目線を合わせる。
 年齢差があるのもあり、今は七篠の方が大きいがそのうち一抹の方が高くなるだろう。食事をきちんと摂れば、だが。



「台所はここです。共用スペースなのでデザートを冷蔵庫に入れる前に名前だけ書いておきましょうか」

 七篠は一抹を先導し、台所へ誘導する。
 そういえば今は何時ぐらいだろうか。

439七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/26(水) 23:37:47
>>437

「あ、先客がいらっしゃいましたね」
「すみません、お邪魔します。いい匂いですね」

 焦げ茶の髪の女子が挨拶をする。
 後ろについてきているのは弟だろうか、髪の色や諸々違うようだが。

440一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 00:08:45
>>437
「こんにちは。お邪魔してます」

今の今まで小汚いYouTuber崩れのオッサンからケバいホモのオッサンなど社会の極点を見た一抹は図々しく不良っぽいヤジに挨拶をする。
そう、紫の法衣を着ていた闇金詐欺師よりは真っ当だ。

>>438
「背が伸びる以前に私が中学卒業まで死なないか、って
 問題がですね…」

「おっと、仕舞わないと…」

              ドザァ…

妙に重い保冷バッグの中から『自家製練乳チョコ』『もっちり偽アイスプリン』『バナナカラメルパイ』『偽造チョコレートムース』『バームクーヘンブリュレ』と書かれたパックを取り出す。
しかも、かなりの量だ。殺人的カロリーの軍団が圧を放つ…

「牛乳と卵だけあれば、大抵の物を作れるようにと
 義母が教わった品々です」

「ちょっと人探しもしようかなー、と思いましたが
 彼なら生きてそうですから」

441ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 00:21:54
>>439-440(許可 感謝です)

>すみません、お邪魔します。いい匂いですね

「ん? あー、気にしないでくれ。すぐ自室に戻るから
ルームメイトが普段なら作ってくれるんだけど、最近どうもフラッと
外に出ちまうから急遽自分で作らなくちゃいけなくてよ」

ヤジって皆から言われてんだ。宜しく

そう、焦げ茶の髪の毛の女性と雪のような白さが見える男の子に
見た目は少し厳ついが、気さくな笑顔で不良っぽい男は応対して名乗る。

>ちょっと人探しもしようかなー、と思いましたが

「おいおい、すげー量のデザートだな。なに? 此処で今日
パーティでもやんの? なんだったら俺も参加させてくれよ。
ちょっとした隠し芸で盛り上げぐらいやっから。代わりに少し
つまみ食い許してくれたら嬉しいなーってな。

ん? 人探しって何か困り事か?
俺で良ければ手伝うぜ」

男子(一抹)のデザートを仕舞うのを少し手伝いつつ
人探し、と言う言葉に反応して返答する。

442七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 00:30:19
>>440

「え、一抹くん、身体弱いんですか…?
 それとも、なにか…」

 七篠の脳裏に先程の『土下座をしている一抹の写真』がちらつく。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/170

――中学を卒業するより前に殺されてしまうような、そんなバイオレンスな家庭環境…なの…?

 七篠は顔を青くしながら、ひとまずクーラーボックスから冷蔵庫にスイーツを移すのを手伝う。
 種類も量も多く、女子高生としてはこのカロリーと戦うのは気合いが必要そうだった。

「人探し…? 一抹くん探してる人がいるんですか??」

――人探しももちろん気になるけど、それより『義母』って言葉が不安…。再婚家庭…なのかな…。

>>441

「ヤジさん、ルームメイトさんがふらっとなんて…大変ですね…。
 あ、私は『七篠(ナナシノ)』といいます。よろしくお願いします」

――なんだか、ちょっと不良で怖そうかもって思ってたけど…気安い、いい人…なのかも。
――……ヤジ、野次…うーん、矢地さん…とかかな。あとで表札見てみたらわかるかな?

443一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 01:12:15
>>441
「幾つかは持っていっても構いませんよ!
 七篠先輩が私を忘れないようにと死ぬほど作りました」

「そうですね。『偽造チョコレートムース』と『バームクーヘンブリュレ』がオススメです」

『バームクーヘンブリュレ』の例
ttps://delishkitchen.tv/recipes/164108059679916524
がパック詰めされて差し出された。
その隣に切り取られてパック詰めにされた『偽造チョコレートムース』が置かれる。
一例:『チョコレートムース』
ttps://m.youtube.com/watch?v=LY7W7nT5yZ0&t=34s

「お手伝いしてくださるなら嬉しいのですが…
 文系青年の小林さんって名前の方です」

「たまに古文? 何かの詩? を唱え始める不思議な方で
 制服をバンカラマントみたいに着てたり…」

「あっ! ヤジさんみたいにピアスして気がします!」

あれ以来、生死不明の小林さんが持つ特徴を思い出していく。
それなりの変人さんだったから有名かもしれない。

>>442
「一年前までは弱かったですけど宗像さんっておじさん
 と会ってからは元気が出まして…」

「この間みたいに轢かれるのが軽い部類の『不幸』が
 定期的に降り注ぐのです。最初は拉致でしたね。
 次は本格的に死にかけて危なかったですけど、
 過ぎれば良い思い出です」

懐かしそうにするが次々と物騒な言葉が繰り出される。
『家庭』というレベルを越えて一抹個人に生死を争うような『不幸』が引き寄せられているらしい。

「探し人は小林って名前の変人さんで私の同類。
 一緒に事故った仲間です。生きてる…はず…」

444ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 01:32:02
>>442-443

>ルームメイトさんがふらっとなんて…大変ですね

「ななしのちゃんね、よろしくー。あぁ、因みにヤジってのは
あだ名でさ。本名は……あぁ、名前は宮田だから。
そーなんだよ、なんか誰か探してるみたいでさ。すげー謝らなくちゃ
いけない気がするけど、思い出せねーとかで……」


>文系青年の小林さんって名前の方です

ポロッ

「うぉっとと……。
……なんだ、ジョーの事を探してんのか。君」

不良青年は、まじまじと君(一抹)を見つめる。
そして、少し困ったように眉の片方を上げて頭を掻いて呟いた。

「あー、多分。君が探してるの、俺のルームメイト兼相棒で
たぶん間違いねーよ。そんな説明の奴、この街に二人もいねーだろうし。
……けど、参ったな。
ジョーの事探してくれてるのうれしーけどよ。これ、俺が言っちまって
いいか迷うけどさ……。
――ジョーは、君の事『忘れてる』かもしれねー」

445七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 07:47:49
>>444(ヤジさん)

「ヤジさんは宮田さんなんですね。
 あ、それなら、もしよければ私のことも『ユズ』って呼んでくれたりすると嬉しいです。
 下の名前が『譲葉(ユズリハ)』なんです」

――次に譲る葉より、大馬鹿十八年の柚子でいたい。

 七篠はその気持ちを口に出さず、ただあだ名として『ユズ』を提案する。

>>443(一抹くん)

「一抹くんを忘れるなんてそんなことないですよ。
 この間のことがあって忘れちゃうなんて、できませんから」

 先日の『オジロ』との一件。
 年下の少年が両腕をあんなにしてしまい入院し、七篠自身は無傷だったことで七篠は後悔を抱いていた。
 おそらく忘れることは不可能だろう。


「不幸が…それもこの間のが軽い…んですか…。
 その『宗像』という人に…なにかされたんじゃないんですか…?
 オカルトみたいですけど…」

 七篠はヤジを気にして『スタンド』とは言わなかった。

――健康にする代わりに不幸を呼ぶ『スタンド』があってもおかしくない、よね。
――光に当たったら後ろ向きに歩いたり、本から食べ物出したり、『普通じゃないことができる』んだから『不幸を呼ぶ』ことだって…。

 想像が正解かどうかはわからない。
 だが、七篠は『宗像』という人を警戒した方がいいのではと考える。

>お二人(小林さんについて)

「小林…さん…ですか?
 うーん、小林さんって名字の方はクラスにもいますけど、そんな感じじゃないし…。
 もし見つけたら一抹くんに教えますね」

「……ルームメイトさんが、一抹くんが探してる小林さんで、その…『記憶喪失』…なんですか…??
 た、大変です…!」

446一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 11:04:03
>>444
「やっぱりですか…」

夢は所詮、夢でしかない。死んでしまったら忘れてしまう。
私を弟のように見てくれた小林先輩とは一生会えない。
これが宗像さんの抱える虚無感だろうか?
既に『タカ』は刑務所の中。怒りが胸に灯ることもなく失ったものを想うことしかできない…

「でも、生きてるって分かっただけでも良かった…
 小林先輩が忘れても私が覚えていれば、私の知る
 小林先輩は生き続けるのですから」

「それはそうと忘れられたのが悔しいので会ったら
 小林先輩に頭突きします…」

私は自身の心を『墓碑』として亡き小林先輩を想い続けることにしよう。
祈るように今を生きる。小林先輩の言葉を胸に刻んで…

>>445
「宗像さんは私に何もしていませんよ。
 ただ、大切な人の死を心に刻んで『墓碑』のように
 多くを語らず生きる人ですからね」

「会えば分かる、としか言い様のない方です。
 確か配管工をしてるらしいのでマンホールの下に居る
 かもしれませんよ?」

『不幸』だとは思うがスタンド使いとして力を得てからは、あらゆる『不幸』が『試練』へと転じた。
抗いようのないものは『不幸』だ。
しかし、スタンドを手にした時から切り開くという選択肢も同時に得た。

「そういった人が七篠先輩にも現れるといいですね」

と、思うが七篠先輩は普通のままでも良いかもしれない。
特別な出会いより日常を積み重ねる方が彼女には合っているはずだ。気性も大人しく雀に似ている…

447ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 13:04:54
>>445-446

「おぅ ユズちゃん。うん? ちゃん付けは流石になれなれしいか?
 まぁ、そのほうが親近感出ると思うから、そう呼ばせてや」

俺は単なるヤジで良いから、と笑いつつ七篠に告げ。

>やっぱりですか…

「『やっぱり』って、事は。なんか死ぬような目に遭ったのか?
それとも、なんかスタンド能力で此処を弄られたのを一抹君は
目撃したって感じか?
 ……あぁ、俺は使い手じゃないけど、知識あるから全然べらべら
喋ってくれて構わねぇよ。何人かと仕事の一環で鉄火場は経験あっから」

多分、使い手の知り合いだろうし。こっちの女の子(ユズ)も
十中八九お仲間だろうと見当つけた上で、此処と言う強調の際に
頭の部分を指すジェスチャー混じりで話す。

>忘れられたのが悔しいので会ったら小林先輩に頭突きします…

「………うーん、それはちょっと 今は 止めとくほうがいいんじゃないか?」

不良青年は、困ったように眉間を細めて忠告する。

「会ったら、多分。ジョーはぶっ倒れるか何なり良い事おきねーと思う」

448七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 13:15:31
>>446

 七篠は一抹の言葉にすこしほっとしたような表情を浮かべる。
 一抹は『宗像』に対して好感をもっているように思えた。七篠が懸念していた『不幸を呼ぶスタンド使い』のような人物ではないのだろう。

「ごめんなさい、変なこと言ってしまって」
「マンホールの下に…。もしかしたら、いつか会えちゃうかもしれませんね。
 もし会えたらお話ししてみたいかもしれません。
 一抹くんの言う『そういった人』がどんな人なのか、気になりますし」

>>447

「流石にちょっと、呼び捨て…?はハードルが高いかもです。
 ヤジさんって呼ばせてください」
「ヤジさん、スタンド知っているんですか…!
 この街ってたくさんスタンド知ってる人がいたんですね…!」

――スタンドって、もしかして結構ポピュラーなのかな…?
――私が知らなかっただけ…?

449一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 16:54:13
>>447
「スタンド使いじゃないのにスタンドを知ってる…
 さては『アリーナ』の黒服さん! 違うか…」

夕立先輩救出後に『タダヒト』って人が沢山率いてたけど彼等は何者なんだろう。
『アリーナ』のランカーとは違う感じはしたが…

「それはそうと一年前に私と小林さんは『ウルトラ星見ボーイズ』と名乗る連中に夢の中で殺害されました」

「他にも矢貫さん、夢見ヶ崎先輩さんって方々が居て
 2つのチームに別れて報復を行いました。
 私は小林さんと組んで構成員二人を『再起不能』に」

「しかし、私たちの方にリーダー格が来て二人一緒に
『夢』の中で殺されてしまいました。
 リーダー格の名前は『タカウジ』。元は闇金の男で
 『押し売り強盗』の首魁もやっていたらしいです」

「『夢世界』にて人々を殺害して自分たちの『王国』を
 作り上げるのが目的で、私たちに反撃されて逮捕され
 たようですね」

「結局、連中の背後には『殺意』と『悪霊』を操る蛇尾川
 って黒幕が居たり、『エクリプス』全盛期に存在した
 最悪のスタンド使いが暗躍してたり…」

「小林先輩は文学青年さんだから『ネタ』になるかな?
 これが小林先輩と私に起きた事件の全貌となります。
 親友の貴方から教えれば、きっと信じてくれるはず」

運が悪かったら『運命』とやらに引っ張られた小林先輩とも朝陽先輩の『夢』で再開していたかもしれない。
『アダージョ』の言っていたホームレスさんが使うスタンドならば…

>>448
「七篠先輩でも少しだけ頭突きしようかと思いました。
 嘘です。本当だったら軽く『慈悲の刃』で…」

冷蔵庫に無数のデザートを突っ込みながら笑顔を見せる。
ラベルの上に七篠先輩の名前を書いておけば、盗み食いする者など現れまい。

「この町にはスタンド使いが沢山居ますよ。
『音仙』『和国姉弟』の二人が増やしてるみたいです。
 私も『音仙』さんによって目覚めたタイプです」

「他にはスタンド犯罪者の集まり『エクリプス』残党。
『タダヒト』って人曰く、現代のナチスらしいです。
 構成員二人と遭遇しましたが…クズでしたね」

「スタンド使いだからといって全員が味方ではなくて
 潜在的な敵と考えた方が良いですよ。
 仲良く出来ない者は絶対に現れる。仲良く出来ない
 だけならマシですが…」

イマイチ気が合わないから戦おうって思うのは子供だ。
ある程度の譲歩は社会を生きる上で必要な処世術。
しかし、七篠先輩は気が弱いから心配だ。やはり、しばらくの間は彼女を見守った方が良いかもしれない。
無理難題を押し返す気概が身につくまでは…それに『冷房』の恩恵もある…

450ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 20:36:33
>>448-449

>さては『アリーナ』の黒服さん! 違うか…

「あー、いいとこ突いてるよ。黒服ではねーけど、アリーナ勤めなんだ。
ユズちゃん驚いてるけど、スタンド使えなくてスタンド知ってる奴って
そんな滅多にねーって」

雑談交えつつ、静かに一抹の話に耳を傾けた。
そして、一通りそれが終わってから抑揚つけて返答する。

「あー、なる程。夢の中のスタンド……か
どうりでジョーとは頻繁に会うけど、怪我もねぇのに突然なんの兆候なしに
魘されて『すまない』『いかないでくれ』『ゆるしてくれ』とか何度も
呟くと思ってたよ。んでもって起きてる間に聞いても、余り要領得ない感じだし。

……いま、一抹君が会ってもさ。ジョーには多分『覚悟』って言うか
そう言うもんが足りないんだと思う。あいつは、どんな空間や理由があれど
君を守れなかった事がだいぶショックだったんじゃねーかなぁ」

俺には推測しか語れないけどさ。そう、彼にとって君の歩んだ道程は
傍観者の立場であるが故に、その意見だけで話題は更に踏み込むのは避けた。

>『エクリプス』残党。現代のナチスらしいです。
>構成員二人と遭遇しましたが…クズでしたね

「その二人の名前は? 俺、もしかしたら知ってるかもしれねー。
今さっき話した通りアリーナ勤めだから、どんな奴等だったか聞いてみてーわ」

お菓子の名前登録を手伝いがてら、もう少しヤジは君等と世間話を続けるようだ。

451七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 20:58:53
>>449

――『慈悲の刃』でなにされちゃうの…!?

 七篠は驚き、思わずといった様子で自身を確認する。一抹が七篠の名前を容器に書いていることには気付いていないようだ。

 『無痛の刃』と以前形容していたそれであれば、七篠が気付かないうちに傷ができていてもおかしくはない。
 そして、(おそらく)何事もなかったことを確認すると一抹に顔を向ける。

「あれ、一抹くんも『音仙』さん……先生に会ったことがあるんですか?
 なんだか、兄弟弟子みたいですね」

「スタンド使いは基本的に敵…。
 私より経験の豊富な一抹くんが言うならそうなんだろうとは思います。
 ……次こそは、一抹くんが怪我しないで済むように頑張りますから」

 『エクリプス』、現代のナチス。
 以前七篠が聞いた『アリーナ』は危険は伴うが街の大企業のような存在だった。
 『エクリプス』はそれとは違う、もっと危険な存在ということなのだろう。

 今ちらりと出た『タダヒト』という人物が何者かはわからない。
 だが、一抹との面識があり『エクリプス』がそのような存在だと教えてくれるということはいい人なのだろうと七篠は考える。

――年上として、一抹くんに迷惑をかけないようにしないと!

 七篠がそう決心していると、一抹がヤジに『夢の中で殺された』と話してるのを聞き、ぎょっとしたようだ。

――迷惑とか怪我とかそういうレベルじゃなかった…!?

>>450

「あ、そうなんですね…?
 じゃあ知っていたら『アリーナ』の人なのかなと思うことにします…!
 ヤジさんは『アリーナ』でどんなお仕事をされているんですか…?」

 七篠にとって『アリーナ』は野良犬の捕獲に15万円出す組織だ。
 他の仕事はどのようなものがあるのか、気になったらしい。

452一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 22:29:41
>>450
「詳しい知らないってことは『タダヒト』さんの派閥と
 違う。別の派閥にヤジさんは属している…?」

クァンガンさんの話によると『アリーナ』は複数の派閥が牽制し合っているらしい。
そんな世界に何故、ヤジさんが身を置いているのだろうか。

「『夢』の世界は魂を希釈し、再構築する際に生まれる
 不思議な空間らしいです。人は毎夜、死んでは再構築
 されては生まれ変わると『タカ』は言ってました」

「小林先輩は『魂』の再構築が上手くいってないのかも
 しれません。そんなに落ち込まずとも良いのに…」

「もう一回死んだから大丈夫ですよ!」

もう『夢』を見ることは叶わないが朝陽先輩と夕立先輩に助力できたのだ。これ以上は行く機会もあるまい。
また『悪霊』が現れでもしない限りは…

>その二人の名前は? 俺、もしかしたら知ってるかもしれねー。

「裏切りの太門と愛欲のアダージョ。一度は死んだ二人
 ですが『悪霊』となって生きてました」

「でも、上の人に聞いたら起こられるかもしれません。
 名前を知る人達全員から死ぬほど恨まれてました
 私も、うん、複雑な気持ちがあります…」

哀れな二人組だったがド畜生であることに変わりはない。
あの場所で死んでくれて本当に良かった…

>>451
「先生と彼女を呼んでいるのですね。立ち位置は近い。
 弟子とは違うような…医者みたいな感じです…」

「潜在的な敵ってだけで上手く立ち回ればいいのです。
 過剰に警戒しても疲れるだけです。最低限の警戒
 を怠らなければ怖い人達じゃないですよ」

少し脅かし過ぎたかもしれない。やんわりと微妙に訂正。
割りと七篠先輩は誰にでも好かれそうだが…

「あの程度の傷は大したことありません。
 ご自分を責めないでくださいね。私の方こそ弱くて…」

453ヤジ『一般人?』:2021/05/27(木) 22:51:27
>>751-752(ここら辺で自分は引きます。お付き合い感謝です)

「うん? 別にユズちゃんが想像するような面白い事は特にないぜ。
万引きG見たいに、スタンド見えない軽犯罪者ひょっ引く担当もいれば
児相とかで、最近息子や娘が変なもんが見える出るって話を聞いたら
スタンド出てるか調査に乗るとか。俺はスタンド使えないから
主にそんな人達の実務報告を記録で整理したりとか雑用よ」

七篠に、そう淡々と語る。

「魂の再構築……か」

そう、相棒(小林)の状態については少し間を形成し一考する素振りをしつつも
それ以上語る事をヤジはしなかった。

>裏切りの太門と愛欲のアダージョ

「ア アダージョっ? おいおい、こんな場所で
んなビッグネーム聞くとは思わなかったぜ……」

一抹の言葉に、明らかにヤジは驚愕を表情に浮かべた。

「散々、敵味方も巻き込んで暴れる奴だったからな。
ん、あぁアリーナでも有名なブラックリストよ。死霊になっても執拗に
迷惑かけてたって聞いても、全然不思議に感じねぇわ。
いや、すげーな一抹君。アダージョと遭遇して生き延びて……いや、厳密には
夢で敗北したとしても、他の仲間達の勝利に貢献したんだろ?
そんで、いま目の前で生きて立ってんだ」

そりゃ、誇っていいよ。と、ヤジは学生にしては随分と大人びた
小林にも少し似た感じで一抹を労った。

「……なんか二人とも、俺が『アリーナ』にスタンド使いでないのに
身を置いてんの不思議そうだけど。色々とこっちにも過去があんのよ
ほら、スタンド使いの所為で身内に不幸が起きて済し崩しみてぇな……けど
こんな辛気臭い話しても、飯食うのに不味くなるし」

俺の事は、そんな気にしなくて良いよ。と話を切り上げた。


「いや、色々話してくれて最近気になってた事も納得したし、貴重な事も聞けたよ。
ユズちゃん、また色々楽しい話を聞かせてや。
一抹君、今はジョーもジョーで自分自身と闘ってる最中なんだよ、きっと。
いずれ俺は、君とジョーが再び知り合いになった切っ掛けの過去に清算つけて
再会出来るって信じてるよ」

つーか、何なら連絡先交換しとくぜ? その方がスムーズにジョーも
君(一抹)と出会えるだろうし。と提案を最後に持ち掛けた。
受ければ、何時か星間通信あたりで小林が『思い出せば』
一抹君に連絡してくれるだろう。

「そんじゃ、二人とも邪魔したな。俺は自室戻って飯食うから」

そう、調理したものを抱えてヤジは去っていく……。

454七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 23:02:01
>>452

「最低限の警戒…難しいですね…。
 知らないことが多くて、なにから警戒していいのかもわからないので…。
 私にはいろいろ足りないところがありますし、すこし大袈裟に警戒しておこうかなと…」

 七篠にはまだまだ不足している部分が多い。
 スタンド使いとしての経験もだが、敵意を持ったスタンド使いとの関わりはこの間の『岩川』が初めてだった。
 知識の不足もあり、警戒してしたりないということはないだろう。

 そして七篠は顔を曇らせて言葉を続けた。

「一抹くん、私は年上です。
 本来、年下の一抹くんを助ける側です。
 だけどできなかったんです。だから、私は悔やんでいるんです。
 私自身が、悔やんでいるんです」

>>453

「本当に生活支援課みたいな感じのお仕事だったりするんですね。
 雑用でも、学生でそんなにいろいろしてるのはすごいと思います!」

455一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/27(木) 23:33:19
>>453
「天然モノのスタンド使い確保と独り歩きスタンドの警戒
 そんなことまでしていたんですか…」

経済活動を重視する彼等にとっては『治安維持』も必要な活動らしい。
スタンドの見えないヤジさんの身が心配だ。
小林先輩と一緒でも近距離パワー型の護衛無しは厳しいものがあるはずだ。

「いや、私は運良く太門の首を落とせただけで…
 本当の意味で奴を救ったのは…」

それにしても明るい人である。この人なら信用して協力
しても大丈夫だ。
連絡先と自分のスタンドについて書いたメモをヤジさんに手渡す。

「何かしら人手が必要な時は使ってください。
 一回に付き十万からで! 小林先輩のことをよろしく
 お願いします!」

自室に帰るヤジさんにお辞儀をして見送る。
見た目はファンキーだが明るく優しい人だった…

>>454
「私は人の役に立つべくスタンドを使っています。
 だから過程で骨折しようが臓腑を抉られようが些細
 な事なんですよ? 分かってください」

「しかし、その悔しさは七篠先輩の強くすることでしょう」

「そのためなら傷を負ったのも無意味ではなかった。
 寧ろ、もっと私は傷つくべきでしたね」

デザートの山を仕舞い終えて七篠先輩に向き合う。
もっともっと七篠先輩は強くなれる。
そのためなら半死半生の状態になってもいい。

「……ところで七篠先輩のお部屋は何処ですか?
 お昼寝しましょう! 私は床で! 硬い床が好きです!」

456七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/27(木) 23:51:21
>>455

「些細なことって言われても…わかってくださいって…、それでも…」
「それでも、傷ついたらダメですからね。
 ……心配しますからね…?」

 七篠は俯きながら一抹の言葉に納得できていないようだ。
 思いのほか、頑固らしい。

 七篠は一抹を自室に案内しようとする。
 一抹が異性だという意識はないらしい。高校生女子からすると、小学生から中学生に上がってすぐの子は異性には思えないのかもしれない。

「こっちです。
 うーん、ベッドは一つしかないですけど、タオルケットとか予備の毛布はあるのでお昼寝はできると思いますよ」

 部屋に入るとベッドが一つに勉強机、食卓として使う折りたたみ式のちゃぶ台、飲み物用の小さな冷蔵庫。
 壁には手のひら大の付箋があちこちに貼られている。

 七篠は収納からタオルケットと予備の毛布を出した後、『リルトランク』を出した。
 そして付箋に触れさせ『ラベンダー』を咲かせる。

「よく眠れますよ」

457一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/05/28(金) 00:16:40
>>456
「私は人のために生きていくのが一番楽しいのです。
 そして、死に近づいた時こそ…」

部屋に入る直前で何かを口走るが部屋を案内されて要らない話題を打ち切る。
一抹にとって知り合いの女性の部屋に入ることは恐れるものではない。本当に恐ろしいのホモだ。

「女の子の部屋って感じですね。お邪魔します!」

部屋に入って早々に便箋を気にしたりと興味津々だ。
電子レンジが無いみたいだからホームレスのおじさんに直してもらったのを譲ってみようか。

「毛布だなんて駄目ですよ。私は部屋の隅で寝ます…
 あと、暑くなったら…定期的にお邪ま…」

部屋の隅に一抹は横になると即座に寝てしまった。
寝れる時に寝て起きる。それを体言する寝方だ。
今なら風呂に沈めても起きないかもしれない…

458七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/28(金) 00:28:05
>>457

「ね、寝ちゃった…」

――ラベンダーがあったにしても、早すぎない…?

 七篠は驚きながら、流石に部屋の隅に寝かしておくのはと思い、『リルトランク』と二人(?)がかりでベッドに移した。
 『リルトランク』はパワーD…つまり、七篠と大差ない力しかない。だが、二人であればこのくらいの年の子供を移動させるのは難しくないはずだ。
 ベッドの上で眠る一抹に冷えすぎないようにタオルケットをかけて見守る。

「よく寝てるなぁ…。ほっぺたぷにぷにだね」

 ベッドの横に座り込み、意味もなく頬をつついてみる。起きる様子はない。
 そうしているうちに、七篠も眠くなってきたのだろう。ベッドにもたれかかりながら小さく寝息をたてはじめた。

 エアコンが除湿をかける快適な室内で、ラベンダーの香りとともに二人は眠ってしまった。

459七篠 譲葉『リルトランク』:2021/05/28(金) 00:39:25
>>457-458

460村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/03(木) 20:00:59
「〜♪」

カリカリ バキ !
           カッ カツ! メキョ

鼻歌まじりに、寮のキッチンで何やら動いている。
同時に何かを引っ掻くような音も聞こえてくる。

461赤月『サクソン』:2021/06/03(木) 22:59:30
>>460

「なんだ、あの音は?」

学校を終え、学生寮へと帰ってきた赤月であったが、
キッチンで何やら奇妙な音が鳴っているのに気が付いた

思わず、好奇心からキッチンの中を覗き込んでしまう

462村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 00:40:52
>>461
カリカリ… パキャ!

キッチンでは男子生徒が小刀のようなものを片手に、『貝』を剝いていた。
大振りで、小学生が想像するような見た目・・・『ホタテ』だ。

 「〜〜♪〜♪」


貝の横から小刀を差し込み、貝紐を下に落としながら貝柱を断ち切って貝を開け・・・
鼻歌交じりに、慣れた手つきでホタテを剥いていく。

463赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 00:51:59
>>462

(何だあれは? 貝類?)

(この国に帰って来てから、食卓に海産物を見る機会が増えたが、
 流石にまだまだ、あれを生で食べたいとは思えないな)

小気味よく貝を捌く青年に好奇の目を向ける
そうやって、背後からこっそりと見ていたのだが

    コツッ

とうとう物音を立ててしまう

464村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 01:29:23
>>463

  ピタ !

 「・・・『物音』。」

 「別に見てても構いやしないが・・・入ってくるなら、一つ条件があるぜ。」

物音のほうに首を向けて、言葉をかける。

 「『手は洗え』だ。消毒もな。」

周囲に目をやると、キッチンの入り口に洗面台、消毒用アルコールが配置されているのがわかるだろう。

465赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 13:46:59
>>464

「気付かれてしまったか・・・・
 すまない、盗み見をするつもりはなかった」


物陰に隠れたまま、応える
その声は落ち着いた口調の割に甲高く、女の声のようだ

「手は、洗ってこよう
 しかし、少し意外だな、君のような男子でもその辺りは気になるのか」

偏見に満ちた受け答えをしながらも、
指示には従い、おとなしく手を洗うこととした

466村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 16:17:15
>>465
 「メシが不味くなるのだけはごめんこうむるというだけの話だ。
 こういう血の気の少ない食材で当たると、概ねひどい目に遭うと相場が決まってる。
 ふふ…まぁ、滅多にあることじゃないが。」

あらかた剥き終えたのか小刀を置き、
ホタテを『貝柱』と『その他の部位』により分け始めた。

 「『紐と肝』は後で甘辛く煮つけて食うとして…今日の本命は『貝柱』だ。
 そうだな…半分を昆布締めで、もう半分を『ユッケ風のタレ』に絡めて『ホタテ丼』で食うとするか…」

上機嫌のまま、作業を進める。
どうやらこの後の献立も決まっているらしかった。

467赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 18:57:12
>>466

「器用なものだな・・・・これはまとめて調理してはいけないのか?」

手洗いを終え、キッチンの中に顔を出す
中学生くらいの少女だ・・・・背はいくらか高いが、顔つきにあどけなさが残る
学年を示す校章は中学二年生のものだが、着用している中等部の制服は新品のように新しい

「わざわざバラバラにするのは面倒だし、
 腹に入ればだいたい同じなのではないか?」

そんな彼女は、食を蔑ろにするような発言しながら、村田の手元を見ている

468村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 19:59:42
>>467
 「その辺は気分次第だ。『M県南三陸産の活けホタテ』。
  良いものはどう食っても美味いが…今日は『いいこと』があった祝いだからな。
 多少面倒でも、手をかけて美味いものを食いたい気分の時はある。」

取り外した紐と肝から、さらに食べない部位…『ウロ』

469村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 20:02:51

>>467
 「その辺は気分次第だ。『M県南三陸産の活けホタテ』。
 良いものはどう食っても美味いが…今日は『いいこと』があった祝いだからな。
 多少面倒でも、手をかけて美味いものを食いたい気分の時はある。」

取り外した紐と肝から、さらに食べない部位…『ウロ』を取り外していく。
この部分は悪くなりやすく、当たると酷い目にあう。

 「…見ねえ顔だ。もっとも、おれもその辺の連中と親交があるわけじゃ無いが。」

470赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 22:05:31
>>469

「そうか、この料理は祝いの品であったか
 うん、祝いの席には特別なモノを食べるものだ」

在りし日の事を思い出す
兄がいた頃はちょっとしたお祝いがとても嬉しかったものだ

「・・・気づいたか?
 ああ、私は今月から清月学園に転校してきた者だ
 名を赤月ナカレという」

6月と言う時期、転校してくるにしてはだいぶ時期が外れている

「そうか、君は高等部の生徒か
 そうなると、『先輩』という言葉を使うのが妥当なのだろうか?」

471村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 23:02:05
>>470
「よしてくれ。そんな上等な人間じゃない。
 おれは『村田』だ。ま、今後何処かしらで会うこともあろうさ。」

喋りながらも手は止まらない。
小刀で取り分けた貝柱を4等分に切り付け、酒をかけて馴染ませる。

 「珍しい名前だな。ハーフとか、そんな感じだ。」

472赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 23:20:48
>>471

「なるほど、先輩と言う言葉は適当でなければ無理に使う必要はないのか
 では、君の事は村田と呼ぶ事にしよう」

「私の名前は、兄がつけてくれたものだ
 名前の由来はわからないが、結構気に入っているよ」

正直に言えば、名前の由来はわからない、といった方が正しい
物心ついた頃には親はなく、親代わりの兄からそう呼ばれていた
だから、実際の所、これが本当の名前なのかも、自分が日本人なのかもわからない

(『後見人』からはこの名前にあった戸籍も用意してもらっているが・・・
 考えてみれば、彼も随分と謎の存在だな)

そんな事を思っていると、村田の料理が完成に近づいてきたようだ

  ぐぅ〜〜〜〜〜〜・・・

転校初日で環境に慣れるのに疲れたせいかお腹が盛大に鳴る

473村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/04(金) 23:44:53
>>472
 「ハラ減ってんのか・・・ま、一人分作るのも、二人分作るのも大して変わりはしない。
 『昆布締め』は後の楽しみに取っておくとするか。」

手を止めて小刀をまな板に置くと、冷蔵庫へ向かって中身を漁り・・・
カウンター式の食卓を指さす。

 「15分待て。おとなしく座ってろ。」

――――――――――― 15分後 ―――――――――

 「まぁ喰え。味は保証する。」

しばしのち、『赤月』の前に料理が差し出される。
炊きたての白米と・・・『揚げ物』だ。

◆今日の献立
 ・ホタテの貝柱のフライ定食(赤月のみ)
 ・ホタテ貝柱と紐のユッケ丼(村田のみ)

474赤月『サクソン』:2021/06/04(金) 23:57:52
>>473

「そうだな、まあこの辺はコンビニエンスストアも近いし、
 ちょっと走って行けば・・・・む?」

当初、村田が何をしようとしているのか、理解が及ばなかった
しかし、時間が経過するにつれ、美味しそうな匂いがあがりはじめると
村田の狙いが理解できた

「ゴクリ・・・・ これを食べていいのか?
 し、しかし、私の所持金はそれ程多くはない、後で金を払えと言われても払えないぞ!」

純粋な好意から食事を作ってもらった経験は、残念ながら乏しい
来たばかりの土地だという事もあり、不安が顔に上がる

475村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/05(土) 00:21:39
>>474
 「これだけあってもおれだけじゃ食い切らない。
 朝市から仕入れると美味くて安いのはいいが、一人ぶんの量というわけにはいかないからな。
 斑鳩や鉄、小林あたりに押し付けてもよかったが、せっかくだ。」

隣に座って、どんぶりに向かって手を合わせ、食べ始める。

 「んん。初夏のホタテは『貝柱』が特に美味い。
 歯応え、甘味、大きさ・・・冬のホタテでもかなわないだろうよ。」

476赤月『サクソン』:2021/06/05(土) 00:37:40
>>475

「・・・・ありがとう
 それでは、遠慮なくいただこう」

サクサクとした衣の中にプリプリの貝柱が身を潜める
 
   「熱っ」

揚げたてのフライだ
時折、予想外に熱い部分に舌が触れてしまうが、
口を丸く開け、外気で熱を冷ましながら、食を進めていく

      「はぐっ」

その次は白米だ
箸を使った食事にまだ慣れないため、フォークで米を掬い取る

「美味しい・・・・ こんなに美味しいものを食べたのは初めてだ
 君は実は凄い料理人なのではないか?」

477村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/05(土) 01:04:12
>>476
 「素材がよけりゃ、美味いものを作るのは簡単だ。
 ひとえに第一次産業を営む皆々様の努力の結果を、こうしていただいているに過ぎない。
 実際のところ、家庭料理の味なんてのは素材が8割だ。」

甘辛いコチュジャンベースのたれをかけた貝柱丼をかきこむ。
強い甘味としっかりとした歯ごたえ。活けものならではの新鮮さ。えぐみのかけらも感じない。

 「別に料理人を見下すわけじゃないが、本当に偉大なのは農家、漁師、畜産家・・・
 そういう人たちだってことだ。とても真似できることじゃねぇ。」

もう食べ終わったのか、箸をおいて手を合わせた。

478赤月『サクソン』:2021/06/05(土) 01:27:06
>>477

「そういうものなのか・・・」

過去の食生活を振り返ってみると、素材に拘った事など今までなかった
食事は常に兄が用意した加工食品であったし、
そもそも、常にキッチンがあるとも限らなかったため、料理などほとんどやってこなかった

「それならば、君はそういった人達の代弁者だな
 素材の声を聴いて、私にこうして伝えてくれたのだから」

「だから、私も素直に言おう、ご馳走様、美味しかったよ」

これはこの国に来てから使うようになった言葉の一つだ
食事に対する感謝の言葉・・・・食事を誰かと一緒にするのも久しぶりだ

「『目的』を果たすために来た地なのだが、
 思ってた以上に『好き』になれそうだ・・・・それではな」

そういうと、少女はキッチンを離れて部屋へと帰っていく
真新しい家具を置いたばかりの自室へ・・・

479村田 瑛壱『ディズィー・スティック』:2021/06/05(土) 04:55:24
>>478
 「そういうもんだ。お粗末様。」

赤月が去って行ったあと、食器を流しに出して、手早く後片付けをする。


 「・・・さすがに誰かいたんじゃ、呑むわけにいかないからな。」

後片付けが終わった後、下処理に使った日本酒をグラスに注いで、
残ったホタテをひとつ剝いてしまう。
 
   トライコーン 
 「『三人組』の門出に。」

グラスを掲げ、ホタテを口に放り込み酒で流し込む。

彼らに対してできることは、もはやない。
あの三人の道行が幸福なものであることを願って、盃を干した。

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<削除>

481りん『フューネラル・リース』:2021/06/06(日) 06:49:38
客間
「知らないという罪と…
 知り過ぎる罠…」

10歳程の『頭 に 鈴 蘭 を 咲 か せ た』少女が
ソファに腰を掛け、元気無く歌っている
頭の鈴蘭も項垂れている…様に見える

当然ながらこの花はこの寮の住民ではない

482大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/06/06(日) 09:48:37
>>481(りんちゃんさん)

「おや、こんにちは、素敵なおチビさん ボクらよく似ている。」 (↓ハスキーボイス↓)
黄リボン付シルクハットを被った緑髪・右青目・左赤目・改造済清月学園黒制服の男装少年(16歳 女子)が現れて挨拶をした。

「はじめまして、だよね?
 初めて見るけど、初等部の子かな?
 それとも、ここの寮の関係者さんかな?
 お兄さんかお姉さんがいるのかい?」   (↓ハスキーボイス↓)
話しかけてきた。

「ああ、家政夫の常原クンの妹かもしれないな。」   (↓ハスキーボイス↓)

「その『花』、素敵だね。 ボクのこのシルクハットにも負けないぐらい、素敵だ。」 (↓ハスキーボイス↓)
シルクハットをいじりながら、花を褒めてきた。
どうも『りん』の頭の『花』を、帽子か、カチューシャか、花飾りと勘違いしているようだ。

483りん『フューネラル・リース』:2021/06/06(日) 10:15:26
>>482
「…あぁ、こんにちは、人間のお兄さん…」

大神に話しかけられても、ぼーっとした感じだ
死んだ魚の様なハイライトの無い目で大神を見やる

「どれも違うよ…
 ここで人間達に会えば元気になるかなと思って来たけど…
 全然元気になれないや…」

>その『花』、素敵だね。

「!!」

『花』について触れた時、突然頭を押さえて震え出した
よく見れば、花の周りの所に怪我をしたような痕跡がある

484大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/06/06(日) 10:48:43
>>483(りんちゃんさん)
「おや、どれも違うのかい。」 (↓ハスキーボイス↓)

「ちょっと、待ってくれたまえ! その頭……怪我をしているじゃないか!」 (↓ハスキーボイス↓)

大神さんブレインが高速思考を始めた!

 ①頭に怪我
 ②怪我をした上で治療がされていない
 ③死んだ表情をしている
 ④言動にネガティブさが見られる
 ⑤暴力や怪我に対する極度の恐怖心が見られる
  →被虐待児の可能性

 ⑥寮関係者ではない
 ⑦関係者ではないに関わらず、この寮に入らざるを得ない状況
 ⑧親族・縁者が頼りにならない状況
  →適切な保護を受けられずに、この寮に駆け込んだ可能性

「……分かった。」 (↓ハスキーボイス↓)

「じゃあ、こうしよう。今からキミは、『ボクのお客さん』だ。」 (↓ハスキーボイス↓)

「これなら、キミは寮の関係者。寮に入っても大丈夫だ。」 (↓ハスキーボイス↓)

「まずは、その頭の怪我の治療をしよう。ちょっと楽にしていてくれたまえ。ソファで横になったっていい。今、寮に備え付けの応急治療キットを出すから。」 (↓ハスキーボイス↓)

大神さんは寮の戸棚を漁って、備え付けの応急治療キットを出すことにした。

485りん『フューネラル・リース』:2021/06/06(日) 11:04:59
>>484
(すいません、怪我は残っていますが一応治療は施してあります。
 描写不足で申し訳ありません)

「…?」

お兄さんが何か言ってるけど、よく分からない…
頭がぼーっとして、あまり考えが纏まらない…
考えがそっちに向かない…

「…あのね…
 ずーっと考えてたんだ、うちって何だろうって
 たくさん考えたけど、分かんないんだ…」

ソファの横になり、虚空に向けて語り出す
語り掛けている相手は、大神か?自分か?

この場にいない、誰かか?

486大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/06/06(日) 11:22:28
>>485(りんちゃんさん)
(承知しました)

机の上に、戸棚から出した、お客様用のお菓子(クッキー)と、お茶(麦茶)を出す。

「飲みたければ飲んで。 食べたければ食べて。 休みたければ休んで。」 (↓ハスキーボイス↓)

「ゆっくりしていって。」 (↓ハスキーボイス↓)

ソファでリラックスして横になった、りんを見て、少し安心する。
まずは、ゆっくりしてもらって、話を聞いてみよう。

「考えても分からないなら、考えるのをちょっと一休みしちゃっても、いいんじゃないかな。」 (↓ハスキーボイス↓)

「ボクもボクがよく分かってないもの」 (↓ハスキーボイス↓)

人の温度が伝わるように、そっと『りんの隣』に座る。

            ・ ・ ・ ・ ・
「ああ、こういう時は『こっちの声』の方が、キミは安心するのかな? こんな格好だけど、ボクはお兄さんじゃないんだ。 」 (16歳少女 相応の声)

487りん『フューネラル・リース』:2021/06/06(日) 11:51:48
>>486
「……おねえさん?」

隣に座り、本来の声で語り掛ける大神を
少し意外な顔で見る

「うん…何か落ち着く…
 ありがとね、うちに合わせてくれて」

自分の事を気遣ってくれる大神の思いやりが、りんには嬉しかった
少し、ほんの少しだけ笑顔になった

      (こういう優しい人もいるから、人間って大好き)

「おねえさんも、自分が分かんないんだね…
 うちは、うちがわたしなのか、うちなのか
 ずっと考え続けて疲れちゃった…
 おねえさんの言う通り、ちょっと休んじゃおうかな…?」

「けど、休む前におねえさんの意見も聞いてみようかな…?
 ねぇ、おねえさんから見てうちってどう見える?


            うちは人間?花?       」

488大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/06/06(日) 12:12:14
>>487(りんちゃんさん)
「ああ、休んでていいよ。」 (16歳少女の声)

大神さんは、ソファで横になったりんに『自分の上着』をかける。

「『ボクにキミがどう見えるか』だって?」 (16歳少女の声)

「どう見えるかで言えば、『人間』かな。ボクにはキミが『人間』のように見えるよ。」 (16歳少女の声)

「ただ、それって、そんなに大事なことかい?
 ボクなんて見ての通り、ボクだったり、オレだったり、ワタシだったり、アタシだったりするぜ?」 (16歳少女の声)

「そうだよね? ポッポくん、はーちゃん」 (16歳少女の声)

りんにかけた、大神さんの上着から 『ポッポくん』(ハト。手品の相棒) と 『はーちゃん』(ハムスター。手品の相棒) が出てきた。

  ポッポくん 「ポッポー」

     はーちゃん 「ハムハムハムハム」

489りん『フューネラル・リース』:2021/06/06(日) 12:42:04
>>488
「…おねえさんも、自分の中にいっぱいの自分がいるんだね
 …うちはうちがわたしであってもうちであっても、うちだよね」

>「そうだよね? ポッポくん、はーちゃん」
「わっ」

かけられた上着から突然出てきた1匹と1羽の、手品の相棒達

「ハトさん!ハムちゃん!かわいい!
 おねえさんの友達?」

『ポッポくん』と『はーちゃん』の可愛さに身を起こし
興味津々な目で見ている

490大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/06/06(日) 13:04:17
>>489(りんちゃんさん)
「まぁね。 人それぞれ、十人十色の花模様ってやつじゃないかな。」 (16歳少女の声)

「そう、ポッポくんとはーちゃんは、ボクの大事な友達、手品の相棒をしてくれてる。」 (16歳少女の声)

  ポッポくん 「ポッポー」

     はーちゃん 「ハムハムハムハム」

  手品の相棒と言うだけあってか、ハトもハムスターもなかなか『人馴れ』しているようだ。

  二匹とも『りん』を恐れる様子もなく、じっと見ている。

  ……と思ったら、机の上のクッキーを食べ始めた。 食い意地である。

  ポッポくん 「ポッポー」 サクサクサクサク

     はーちゃん 「ハムハムハムハム」 サクサクサクサク

「ハトのほうがポッポくん、ハムスターのほうがはーちゃんさ。」 (16歳少女の声)

「そう言えば、名乗ってなかったね。

 ボクは 大神 或真 (おおがみ あるま) 。 この寮の住人さ。」 (16歳少女の声)

491りん『フューネラル・リース』:2021/06/06(日) 13:27:17
>>490
机の上のクッキーを食べるポッポくんとはーちゃん

「可愛いなぁ〜、動物って」

グゥ〜
クッキーを貪る動物達を見て、りんも食欲を刺激された

「うちもお腹減った
 待ってポッポくん、はーちゃん、うちも食べるよ〜!」

パクッ、サクサクサクサク

2匹に負けじと夢中でクッキーを食べる
口の中いっぱい頬張り、はーちゃんと同じハムスターのようになっている
麦茶で一旦口の中の物を胃袋に洗い流して

「美味しい!美味しいよ!
 美味しい物を味わえるって、生きてるからだよね!」

美味しい物を食べられるのは、人間だから、生きているから
未だに答えを見出せていないりんだが、とりあえず一旦は
そう結論付け納得する事にした

「大神 或真…えぇと、えぇと…
 あるちゃんって呼んでいい…?
 うちはね、りんって言うんだ!覚えてくれると嬉しいな」

492大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/06/06(日) 13:59:46
>>491(りんちゃんさん)

  ポッポくん 「ポッポー」 サクサクサクサクサクサクサクサク

     はーちゃん 「ハムハムハムハム」 サクサクサクサクサクサクサクサク

  りんちゃんに負けるまいと二匹は食べるペースを上げる。 ……などということはなく、単なる畜生ゆえの食い意地である。

「その呼び方でいいさ、『りんちゃん』。」 (16歳少女の声)

「気が向いたら、また寮に来るといい。ボクの名前を出せば邪険にはされないだろうさ。」 (16歳少女の声)

「お腹が空いてて、美味しいモノを食べたいのならアレだね。
 今度、常原サンを紹介するよ。料理が得意な『かせいふ』サンだ。ボクの方から、声をかけておくよ。」 (16歳少女の声)

 (↑あえて常原さんの性別を曖昧にしておく姑息なテクニック↑)

「少々、ビックリするような外見かも知れないが、内面がいい人なのは、ボクが保証しよう。」 (16歳少女の声)

493りん『フューネラル・リース』:2021/06/06(日) 14:27:06
>>492
「『かせいふ』さん?会ってみたいなぁ〜その人」

常原さんに会った時、りんはどんな反応をするか…
しかしりんは無類の人間好きだ
例え女装したゴッツイおっさんだったとしても
それはその人間の個性として気に入るかもしれない

そのりんが嫌うような人間は…

そうこうしているうちに、クッキーもお茶も完食してしまった

「ごちそうさま〜、美味しかったよ!
 うち、元気出てきたよ
 美味しい物を食べるのってやっぱり大事だよね
 うち、やらなきゃいけない事を思い出したよ」

スクッと立ち上がり、憑き物が落ちたような晴れやかな顔で言う

「音のおねえさんやあやちゃん達に食べてもらえるような
 美味しい鈴蘭料理を作らなきゃ!」

りんは手を振り、学生寮を後にする

「ありがとうね、あるちゃん
 今度は鈴蘭料理と鈴蘭茶を持ってくるから
 ここの人間達みんなで食べようね〜!」

                 毒 殺 宣 言

494大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/06/06(日) 14:44:55
>>493(りんちゃんさん)

「ああ、またおいで、りんちゃん。」 (16歳少女の声)
手を振り、りんを見送る。

「はて、鈴蘭料理……?
 聞いたことがないな。
 確か、この前の『彼女』(七篠さん)は植物に詳しそうだったから、どんな料理か聞いてみることにするか。」 (16歳少女の声)

495赤月『サクソン』:2021/06/09(水) 23:15:37

「おかしいな」

ここは学生寮の共同キッチンだ
中学生くらいの女の子が、鍋をコンロにかけて何かを煮ている

「どうしてこんな事になったのだろう」

鍋の中身は『カレー』だ・・・・・恐らくは
それというのも、カレーの香りはするものの、中身はかなり水っぽく
茶色っぽい煮汁といった方が正しいくらいの代物になっているからだ

496飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/09(水) 23:26:14
共同キッチンにはもう一人、茶髪をツインテにまとめた少女――飯田が缶詰を見つめていた。

>>495

「缶詰にはちょっと飽きたかも…」

正直私は料理ができない。
お母さんが料理下手だったから、ぶっちゃけた話、私も下手。
なにか他に食べるものないかなぁと周囲を見回すと最近クラスに転入してきた女の子が鍋と向かい合ってるのが見えた。

……カレーの匂いがする…?

「カレーですか?赤月さん」

そういえばクラスで赤月さんと話したことあったっけ、どうだろう。

497赤月『サクソン』:2021/06/09(水) 23:35:31
>>496

「君は確か・・・」

目の前の少女の顔を見て、記憶を思い出す
確か、学校で同じクラスの・・・・

「そう、『飯田咲良』・・・だったかな?」

鍋から目を話し、話しかけて来た彼女に応答する
『転校初日に行ったおかしな自己紹介に怯む事無く話しかけてきてくれた子』・・・だったような気がする
・・・・・もしかしたら完全に勘違いかもしれないけど

「うん、カレーを作ろうとしていたのだけれど・・・」

鍋の中身を飯田に見せる
鍋の中には茶色いお湯、バラバラの生煮え野菜、赤みが残る豚肉、ルーの溶け残り
そんな感じだ

「何がいけないのか、こんな感じになってしまってね
 咲良には何がいけないのかわかるかな?」

498飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/09(水) 23:51:09
>>497

そうだ、確か…初日に挨拶でこんなこと言ってて…。

>「この街に潜む『影の組織』について知っている者は私のもとに来てくれ
>私が言いたい事はそれだけだ」

変な組織なら『アリーナ』っていうのを『フラジール』さんに教えてもらったからそれで気になって話しかけたんだった。
『血気盛んな人に』って言われたし、盛んかわかんないからまだ話してないけど…。


そんなことを思い出しながら鍋の中を見てみる。
うーん、なにがいけないんだろ…。

「こういうときは、まず火が通ってるかみるって聞いた気がするから…」

鍋から『にんじん』を一つ取り出して箸をぶっさしてみる。固い…。

「もっと煮込めばいいのかも!」

味付けはわからないけど、そもそも固かったら食べれないし…。
とりあえず煮込んでみるのを提案する。

499赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 00:04:48
>>498

「なるほど! 煮込み方が足らなかったのだな!」

うんうん、と笑みを浮かべながら頷く
鍋に蓋をして、火を強火に調整・・・・!

   ゴォォォォオオオオ・・・・

「やはり頼りになるのは心強い友だという事か
 うん、正しい料理の仕方を教えてくれてありがとう」

「ところで、先程から缶詰を見つめていたようだけど、
 開けなくていいのかな?」

ふと、飯田の眺めていた缶詰に目を移す

500飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 00:10:58
>>499

ゴオオオオと音を立てるコンロに、グツグツと勢いよく鳴る鍋。これぞ料理!って気がする。
あれ?そういえば…お母さんもこんな感じだったような…?

「お役に立てたならよかったー」

「缶詰、缶詰ね…。
 実は私、料理そんなできなくて、缶詰とレトルトで繋いできてたんだけど飽きちゃって…。
 もしよかったらなんだけど、一緒にカレー食べたらダメかな…?」
「この缶詰あげるから、おねがいっ!」

今日の缶詰は『鯖の煮付け』だ。
暖めてご飯の上に乗せるつりだったけど…流石に飽きた!

501赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 00:21:06
>>500

    ゴオオオォォォォ・・・・

「なるほど、君の缶詰と私のカレーとの物々交換と言うわけだな
 私は一向にかまわない! むしろ・・・・」

同年代の子と食べ物を交換する・・・
その発想に思い至った時、赤月の心が知らず知らずのうちに昂った
今までに感じた事がなかったその感情に戸惑いながら、答える

「むしろ・・・・うん、なんだろうか、とても喜ばしく感じる
 是非とも交換をして欲しい・・・・・む?」

     ゴオオオォォォォ・・・・

そんな事を言っている間にも火は燃え続けており・・・・
あれ? 何か鍋から白い煙が上がっているような?

502飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 00:31:04
>>501

「やった!今日の御飯はカレーだ!
 赤月さんありがとうー!」

小さく万歳をして、缶詰から逃げれた喜びを表現…したところで目がコンロに釘付けになった。

「け、けけけけむりー!!」

えっと、えっと、どうしたらいいんだろう。
とりあえず火を消さないと!
慌てながらコンロに近付いて火を消そうとする。

き、きえた…?

503赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 00:48:45
>>502

「ふふふ・・・・」

飯田程ではないが、目を細め、小さく笑みを浮かべる
友達と食べ物を交換するという行いを面白く感じているのだ

  ゴォォォオオオオ・・・・・

>「け、けけけけむりー!!」

「しまった!」

        ガバッ!

飯田がコンロの火を消したのに気づかずに、思わず鍋の蓋を開けてしまう!
その瞬間! ぼんっという小さな破裂音とともに、熱々の内容物が周囲に飛び散る!

504飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 01:03:06
>>503

「ぴゃっ!!?」

鍋からすごい音がしてびっくりして音の元を見たら…飛んでくるアツアツ野菜!
もちろん、飛んでくる過程で多少冷めてる、はず。でも熱そう!!

『シスター・ゴールデンヘアー』を出して赤月さんの持ってる鍋のふたを奪取!
飛んでくる野菜を蓋で叩き落とす…!

子供の私よりも『シスター』の方が力があるし、早いから多少は対応…できるはず…!
赤月さんからしたら…鍋の蓋が宙に浮いたように見えるのかな…?

「こ、こわかったね…」

505赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 01:13:08
>>504

   パァンッ!

「・・・・・! 『サクソン』!」

熱々の野菜が弾ける瞬間に、赤月は己を守るために行動を起こす
自身のスタンドの内、『トレンチコート』のみを発現し、
その布地で火傷から身を守ろうとしたのだが・・・・

「あ・・・」

その瞬間に『シスター・ゴールデンヘアー』が鍋の蓋を奪い、
飛んでくる野菜を叩き落とした!

「咲良・・・・君のそれは・・・・」

『トレンチコート』のヴィジョンを着こむ赤月と
『人型のスタンド』を発現した飯田・・・・両者が鍋の前で向かい合う

506飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 01:28:58
>>505

……?
赤月さん、早着替えした…?

「もしかして…見えてたり…?」

赤月さん、『シスター』のこと『それ』って言ってるし…見えてるよね…?
転校生が『お仲間』ってなんだか小説とかマンガみたい!
赤月さん、主人公なのかな?それともヒロイン?

私はこの間、憂さんに言われた『世の中には悪い人もいる』『そういう人がスタンドを持ったら』って言葉を忘れて、ちょっと浮かれちゃった。
だって主人公みたいだし…。

「えと、この子は私のスタンドで…『シスター・ゴールデンヘアー』っていって、
 危ないと思ったからつい出しちゃった、ごめんね…?」

どうしよう、消した方がいいかな?
悩みながら『シスター』に手を挙げさせて敵意はないよーとアピールしてみる。

507赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 18:23:21
>>506

「・・・・謝る必要はない」

赤月は自分を守ってくれた『シスター』の正面に立ち、
値踏みするかのような目つきで見つめていた
数秒間程度、その姿勢を続けた後、苦笑するように表情を和らげる

「むしろ、私はお礼を言わなければならないな
 私が危ないと思って助けてくれたのだろう? ・・・・ありがとう」

飯田に向き直り、ぺこりと頭を下げる
だが、顔を上げた時、その目つきは厳しさの色を帯びていた

「しかし・・・・ 君がスタンド使いだというのであれば、聞かなければならない事がある
 君は『アリーナ』という言葉を聞いたことはないか?
 この町に住まうスタンド使いが作り上げた・・・・『影の組織』の名前なのだが」

508飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 18:44:40
>>507

謝る必要はない、その言葉にちょっとほっとした。
マーブル模様の『シスター』を眺める赤月さんの表情は少し柔らかい。よかった。

「びっくりしたよね、怪我もなくてよかった…!」

続く赤月さんの言葉にちょっと首を傾げる。
『アリーナ』。知ってはいるけど詳しくはないそれを赤月さんに教えていいのかちょっとわからないし…。

「……答える前に二つだけ聞いてもいい?」
「ひとつ、赤月さんはどうして『アリーナ』について知りたいの?
 ふたつ、赤月さんは『血気盛ん』な人?」

憂さんは『アリーナ』のことを『乱暴』って言ってたし、『フラジール』さんも『血気盛んな若人なら喜ぶ』って話してた。
きっと、危なくて大変な場所なんだと思う。
そんな場所をクラスメイトに紹介していいのか、私にはわからないから。

509赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 21:03:44
>>508

(どうしよう・・・・)

先日、歓楽街で出会った男性と同じように、質問を返される
正直に答える事は一向に構わないと思っているが、それで飯田が巻き込まれてしまう事は・・・・

(咲良は良い人だ この町に来て何もわからなかった私に、こんなにも親切にしてくれた
 彼女が私の味方になってくれると嬉しいけど・・・ 危険な事に巻き込むわけにもいかない)

「兄に・・・・ 私の兄を酷い目に合わせたスタンド使いが『アリーナ』にいる」

『殺意』は覆い隠す
だが、飯田と秘密を共有したいという衝動を抑える事が出来なかった
詳しい事情は離さないように、少しだけ自分の事を伝える

「だから、そいつを探し出して『文句』を言ってやりたいんだ
 それが、私が『アリーナ』を探す理由で・・・まあ、今の言葉でそれなりに私が血気盛んだって事がわかるだろう?」

正直に真実を話さない事、卑怯にも自分にとって都合の良い部分だけ話す事
それらが赤月に罪悪感を抱かせ、お腹の奥が重くなるような痛みを感じさせる

510飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 21:32:27
>>509

私は赤月さんの言葉を聞いて、自分に置き換えて考えてみる。

……お姉ちゃんが、『乱暴』な『アリーナ』の人に酷い目に遭わされたら。

お姉ちゃんは私が知る限り、スタンドを持っていなかった。
少なくとも、見たことはない。
そんなお姉ちゃんがなにかされたら、本当に『酷い』ことになると思う。

そしたら、私はお姉ちゃんを越えることはできなくなる。
この町に来た理由がなくなる。それは…許せない。

「…私にもお姉ちゃんがいるから、怒る気持ちも『文句』言いたい気持ちもわかる…かも。
 ……『文句』だけ、だよね?
 それなら…教えてもいい…かな…?」

「えっと、まず私は『アリーナ』って言葉は知ってる。
 これは『フラジール』さんって『スタンド使い』に教えられたこと」
「次に、私は『フラジール』さんからもらった『アリーナへの紹介状』を持ってる。
 赤月さんが『文句』を言いに行くのに使えるかはわからないけど……」
「……必要…だよね…?」

『アリーナへの紹介状』は部屋の机の中。
もし必要なら渡そうと、そう考えた。

511赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 21:55:43
>>510

「『アリーナへの紹介状』・・・・! 『フラジール』・・・・!」

予想以上に重要な情報の存在に目を丸くして驚く
このまま『紹介状』を飯田から受け取れば、『目的』に向けて大きく前進できるはずだ

「ああ、必よ・・・・・」

だが・・・・『必要』という一言を言う寸前に躊躇する
自分は今、目の前の少女を言いくるめる様にして情報を手にしようとしている
親切で・・・・友達になれるかもしれない相手に対して、だ

(もしも・・・・このまま『紹介状』を受け取ってしまったら、
 私は咲良に対して今後、どんな顔で接すればいいのだろう
 私はこの子と友達になりたい・・・・ でも!)

(こんな騙すような事をしてしまって・・・・本当に友達になれるのか・・・・?)

「か・・・ぁ・・・・    ・・・・・すまない」

声を絞り出すようにして、謝罪の言葉を口にする
覆い隠そうと思っていた本音が、アスファルトを捲る様に顔を出す

「私は君に・・・・ 本当の事を伝えてなかった・・・・
『文句』だけではない、本当はそいつを・・・・そいつを・・・・」

「殺したい・・・・と、思っているんだ
 兄の・・・・仇なんだ、そいつは・・・・・」

512飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 22:17:00
>>511

「お兄さんの…『仇』…」

私は思わず赤月さんの言葉を繰り返した。
『酷い』以上の、つらいことだった。

転校してきた日に赤月さんが言っていた『訳あって越してきた』という言葉が頭をよぎった。
お兄さんを殺した相手を殺すために、この町にやってきたんだろうって、理解しちゃった。

軽く深呼吸をして目を伏せる。

「もし…もしも、私が赤月さんみたいにお姉ちゃんを殺されたら、
 私は私の目標を失っちゃう」
「私はお姉ちゃんを探しに、お姉ちゃんを越えるためにこの町に来たから、
 そんなことをされたら…許せないと思う…」

一呼吸置いて、赤月さんの目を見る。

「だから、赤月さんがそう考えて行動するのを止められない。
 人を傷つけるのはよくないことだと思うけど、だけど『仇討ち』は止められない」
「本当のことを教えてくれてありがとう。
 改めて、こう言うね。もし、必要なら『アリーナへの紹介状』を渡すよ」

513赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 22:33:22
>>512

「・・・・・・・・。」

言ってしまった・・・・
罪を告白した解放感とともに、友を巻き込んでしまう事への恐れが心中に巻き起こる
自身の『殺意』を曝け出した事が、今後の活動の妨げになるかもしれない
あるいは・・・・・

(咲良が裏切って・・・・ 『アリーナ』に告げ口をする事も・・・・?)

ぞっとするような恐怖心が湧いてくる
もしも、目の前の少女に裏切られてしまったら、と思うと今更ながら自身の行いが怖くなる

「あ・・・・」

>「もし…もしも、私が赤月さんみたいにお姉ちゃんを殺されたら、
> 私は私の目標を失っちゃう」
>「私はお姉ちゃんを探しに、お姉ちゃんを越えるためにこの町に来たから、
> そんなことをされたら…許せないと思う…」


>「だから、赤月さんがそう考えて行動するのを止められない。
> 人を傷つけるのはよくないことだと思うけど、だけど『仇討ち』は止められない」
>「本当のことを教えてくれてありがとう。
> 改めて、こう言うね。もし、必要なら『アリーナへの紹介状』を渡すよ」

「・・・・・・・。」

飯田の言葉からは赤月に対して真摯に向かい合う気持ちが感じられた
ありがたい、という感情と同時に、そんな相手を一瞬でも疑ってしまった事を恥じ、
羞恥心から無言で目を伏せてしまう

「そうか、君にも『姉』がいるのか
 ふふ・・・きっと君に似て優しい人なのだろうな」

「・・・・『必要』なんだ、君の持つ『紹介状』が」

514飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/10(木) 22:43:42
>>513

赤月さんの言葉に軽く笑って返した。

「私が優しいかはわかんないかな。
 だって、私、赤月さんが『仇討ち』するのを止めないんだよ?」

「ちょっとここで待っててもらってもいい?
 『紹介状』、私の部屋の机にしまってあるから」

そう言って振り返ったところで、周囲の惨状が目に入る。
そういえば、ご飯を作ろうとしてたんだった。

「……そうだ、なんなら部屋まで一緒に来てついでにご飯食べちゃわない?
 カレーは爆発しちゃって食べれないかもだけど、
 私が飽きちゃった缶詰でも二人ならきっと美味しいよ」

ここを軽く片付けてからだけど。
そんな風に小声で口に出して様子を伺ってみる。

515赤月『サクソン』:2021/06/10(木) 23:12:19
>>514

「それでもだ
 私の『目的』を知っても離れていこうとしなかっただろう?
 それは咲良が優しいからだ、と思う」

周囲の惨状、飛び散ったカレーや焦げた鍋を見る
なかなか酷い有様だ・・・・片付けにはそれなりに苦労するだろう

「うん、わかった
 ただ、この惨状を起したのは私の責任だ だから私に任せてくれ」

そういうと、赤月は鍋やキッチン周りの掃除に取り掛かる
ゴシゴシと力を込めて洗うが、なかなかの重労働のため額に汗がにじむ


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