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闘争の系統 〜ネタバレノート〜

1ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/06/21(土) 16:38:22
こちらは、闘争の系統に在籍するSS執筆者さんたちが、
温めてあるネタがあるけれど、シナリオ進行上の順番の問題や、
今現在まだテレビで番組が放送中などで、ルール上まだ本編に
投稿できないなど、披露したいけれどできない構想をここで
明かしちゃおうというスレッドです。

ここはタイトル通り、ネタバレ上等なスレッドです。
物語の核心に関わる事実に触れられる場合もありますので、
ネタバレが嫌いな方は、閲覧にはくれぐれもご注意を!

■設定資料集(まとめサイト)
ttp://www.geocities.jp/oa002843/index.html

101ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/08(月) 10:59:46
ジラの襲撃を受けて、昨日から調達していた食糧は
全滅してしまう。

ハチロー「うう、お腹を減ったよ」
ナミダ「今から、また食糧を調達をするのかな?」

ジラの大群がキャンプ場を襲ってきた事で、食糧も無くなり、
不安とストレスから子供達の間に、どよめきが起きる。

学「(いかん、皆に動揺が起きている。どうすれば...)」
パタリロ「これは、やはり島からの脱出を考えた方がいいかもしれないな」
皆本「パタリロ殿下」

皆の動揺に学がどうすればいいかと考えている時に、パタリロが
タマネギ部隊に扇を煽られながら発言する。

皆本「しかし、海には船を破壊したエビラがいます。
   脱出となると、相手をするには危険すぎます」
パタリロ「だが、いつまでも救援を待つだけという訳にはいかないだろう?
      通信機も使い物にならないし、下手すれば救援が来る前に
      全滅という事もありえる。脱出とまではいかなくても現状を知らせる
      メッセンジャーを送る必要はあると、僕は思うんだけどな」

幸いにもレッドキングと戦って以来、島に近づいてこないエビラだが
皆本はそれを危険視する。だが、パタリロは現状、通信機が
回復するかも分からないし、他の怪獣によって全滅という場合を
想定して、脱出もしくは外部に現状を知らせるメッセンジャーを送る
必要があると説いた。

学「・・・確かに、殿下の言う事にも一理あるな...」
パタリロ「だろ?それに、ここに参加している者の中には
      生身で巨大な相手に戦った事がある奴らだっているし」チラ

パタリロの言葉に、学は一理あると感じた。そのままパタリロは
言葉を続けて、自分の何倍ものの大きさや力を持った敵と戦った事の
ある刃や青銅聖闘士達に目を向ける。

刃「・・・確かに、図体はデカイかもしれないが様はでっかい海老みたい
  な物だろう?鬼丸やかぐやみたいな敵じゃないしな」
蒼摩「俺達も、マルスやサターンと戦ったんだ。やれない事はないぜ」
レミ「でも、もしそれが元で陸へと来てしまったら...?」
大介「それなんだが・・・先程、森へ逃げたジラを少し追跡した時に
    見つけたんだが、この木の実を見つけた」

刃や蒼摩達はこれまで魔人や神といっても良い強大な敵と戦ってきたので
怪獣を相手にやる気を見せる。だが、レミはそれが元で陸へと上がってきて
危険を増すのではないかと危惧する。そんな時、大介(アマゾン)は
ある木の実を皆に見せた。

大介「エビラはある木の実から作られる黄色い汁が苦手なんだ。
    これを海に撒けば、エビラは島に近づいてこない筈だ」
宗介「そういえば、ミスリルの資料にも『赤イ竹』と呼ばれる秘密結社が
   レッチ島の秘密基地で使用したという記述を見た事がある」

大介はエビラが弱点としている木の実から作られる黄色い汁を説明し、
海に撒いてバリケードの役割を与える事を提案。宗助も以前、ミスリル
の資料で呼んだ『赤イ竹』の記述を思い出す。

健「だげど、エビラまでどうやって移動するんだ?」
賢「それなら、僕達のデジモンで移動させましょう。アーマー進化
  させれば、空と海で移動できます」
学「・・・良し。エビラへは刃君や聖闘士を乗せたデジモン達が。
  その間、他の怪獣に警戒しつつ万が一に備えて海にバリケード
  として黄色い汁を撒くとしよう」

話し合いの末、エビラに対する作戦が決定した。エビラへはアーマー
進化したホルスモン、サブマリモン、ぺガスモン、ネフェルティモンを
移動役として、その背中にパートナーの子供達と青銅聖闘士達。
メッセンジャー役には刃のお供である庄之助が現状を知らせる為の
手紙を足に括り付けて同行。残りは、怪獣の警戒及び黄色い汁を
海に撒く作業をする事に決まったのであった。

102ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/08(月) 12:22:31
空からホルスモンの背に京とユナ、ぺガスモンの背にタケルと蒼摩、
ネフェルティモンの背に光と龍峰。海からはサブマリモンと伊織が
向かうのであった。

ユナ「宜しくね、京」
京「ふふ、まっかせなさーい!」
タケル「頑張りましょう、蒼摩さん」
蒼摩「応、タケル!」
光「宜しくお願いします、龍峰君」
龍峰「こちらこそ」

それぞれエビラを向かう前、お互いを健闘しあう。

大輔「くぅ〜、光ちゃんと一緒に乗るなんて羨ましい〜〜」
ブイモン「しょうがないよ。ライドラモンは陸上しか移動できないし、
      フレイドラモンやエクスブイモンだと人を乗せにくいし」

光と一緒にネフェルティモンに乗る龍峰を羨む大輔だが、ブイモンの
言うとおり人を乗せるとなるとライドラモンが適しているが、陸上でしか
移動できないし、フレイドラモンは乗せるスペースが無い。エクスブイモン
は肩に乗せる事は出来るが、戦闘して海に落ちる可能性があった。

刃「庄之助、頼んだぞ!」
庄ノ助「ピエー」

刃に励まされた庄之助は、羽を広げてガッツポーズをする。

学「蒼摩君、このメンバーの中では一番の年長者は君だ。
  彼らを任せたよ」
蒼摩「応!」
葵「いざとなれば、私がテレポートで皆を助けるで」
伊織「お願いします。葵さん」

学は、年長者である蒼摩に京達を任せる。そして万が一の時には
葵がテレポートで助ける手筈となった。
そして、エビラへと向かう蒼摩達。そして残りは大介(アマゾン)
指導の下、木の実から黄色い汁を作り出して海に撒き始めた。

〜ブリアン島・近海〜

エビラへと近づく、選ばれし子供と青銅聖闘士そして庄ノ助。
だが、そこに突如、海から何かが飛び出した。

タケル「な、何だ!?」
京「た、タコ〜!?」

それは昨日、西の岬に現れてカマキラスを食べてしまった
大ダコ怪獣スダールだった。スダールの足が、デジモン達に
襲いかかる。

蒼摩「皆、逃げろ!」

蒼摩に言われ、空を飛んでいたホルスモン達はそこから離れて
スダールの攻撃を躱す。

ホルスモン「―テンペストウィング!」
ぺガスモン「―シューティングスター!」
ネフェルティモン「―ナイルジェリー!」

すかさずホルスモン達はそれぞれの得意技でスダールへ反撃。
しかし、スダールは怯まずにいた。

伊織「サブマリモン、僕らも攻撃です!」
サブマリモン「了解だぎゃ。アクアバルカン!」

海中にいる伊織とサブマリモンも攻撃を行う。
だが、スダールはものともせずに何と、足でサブマリモンを
絡めとってしまう。

光「伊織君、サブマリモン!」

攻撃をしていたデジモン達も伊織とサブマリモンがスダールに
捕まったので、攻撃を止める。

〜ブリアン島・東の海岸〜

仁「お、おい!?でっかいタコが出てきたぞ」
両津「あれは確か・・・大ダコ怪獣スダール!」
吼児「知っているんですか、両津さん!?」
両津「ああ、何でもコンパス島って所のタコの怪獣だ。
   あの長い足で、いくつのもの漁船を沈めたんだが
   確か何本もの槍に刺されて、仕留めたって聞いた事がある」

東の海岸から見ていた仁がスダールに襲われるデジモン達を
見つけ、怪獣に詳しい両津がスダールの情報を教える。

賢「伊織君とサブマリモンが捕まった!」
大輔「助けねえと!」

捕まった伊織とサブマリモンを助けるべく、大輔はブイモンを
進化させようとするが、その時、異変が起きる。

カマキラス「キキィ―」
浩美「今度は、でっかいカマキリが出た!」
学「あれは、カマキラスか!?」
数美「変身して、子供達を守りましょう」
大介「うん。変身アーマーゾーン!」

カマキラスの登場に、事態は大混乱。カマキラスから子供達を
守るべく学達、星川兄弟は「ファイブマン」へ。大介は仮面ライダー
アマゾンへと変身。その他、変身出来る者達も変身して子供達を守る。

スダール「―!」
龍峰「皆の方にも怪獣が!」
ユナ「あの怪獣、皆の方へ移動するわ!」

カマキラスに気が付いたスダールは、カマキラスを捕食しようと
他のブレイバーズの下へ移動した。

103ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/08(月) 12:58:03

ライドラモン「―ブルーサンダー!」
スティングモン「スパイキングフィニッシュ!」
カマキラス「キキィ―!!」

一方、ブイモンが友情のデジメンタルで進化したライドラモンと
ワームモンから進化したスティングモン等の活躍により、
カマキラスが仕留められる。そこへスダールが現れた。

アマゾン「あれでは、伊織が...」
両津「ええい、ここは一か八かだ。どりゃぁぁぁぁ!!」
スダール「・・・」

両津は槍をスダールの眉間に向けて投げるが、足ではじいた。

両津「くっそ〜、なかなか手強いぞ。このスダール」
伊織「・・・だ、だったら、ここから攻撃だ。サブマリモン!」
サブマリモン「―アクアバルカン」
スダール「―!」

捕まっていたサブマリモンは、アクアバルカンでスダールの顔面を
攻撃。それにより、スダールはサブマリモンを捕まえていた足を離す。

ファイブレッド「よし、今の内に一斉に攻撃だ!」
蒼摩「よし、焼きダコにしてやる!」

サブマリモンと伊織が助かったので、スダールに向けて
一斉に攻撃を行う。

スダール「―」バターン
大輔「よっしゃー、倒したぜ!」

スダールが倒れた事により、喜ぶ一同。そんな中、両津とパタリロは
じっと、倒れたスダールを見ていた。

パタリロ「お前達、喜べ。食糧は手に入ったぞ!」
あきら「え、もしかして・・・このタコを食べるの?」
ヨッパー「いくら何でも、怪獣を食うなんて」
ときえ「大丈夫なの?」

突然、パタリロがスダールを食糧にするという発言に
一同は怪獣を食べるという事に不審に思う。

学「確かに、スダールはタコが巨大化しただけの怪獣。
  食べられないという事は無いと思うが...?」
蓮太郎「・・・マジかよ(汗」

学の説明に蓮太郎も呆れる。

両津「安心しろ、わしがちゃんと調理してやる。ボルボ、ジョディー
    手伝え!」
ジョディー「OK!」
ボルボ「今は困難な状況だ・・・仕方がない」
宗介「うむ。戦場でも、食糧の確保は重要だ」
かなめ「マジで、食べるの?」

両津は早速、ジョディ―とボルボに手伝ってもらいながら
解体作業を始める。食糧の調達の重要さを知っている宗介も
この件に肯定した。

その後、無事エビラ対策の黄色い汁を海に撒く作業も終わり
両津によってタコ料理が出された。始めは嫌な顔をしていた
子供達だったが、食べてみると、意外と美味しく皆、完食した。
怪獣との戦闘で、お腹が空いていた事もあり、より美味しく感じたのだろう。

庄ノ助「ピエー」
刃「今回、ダメだったけどお疲れさん、庄ノ助。これでも食べな」

結局、エビラを倒せずメッセージも届けられなかったので
落ち込む庄ノ助に、刃は励ましてタコ料理を食べさせるのであった。

104ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/09(火) 01:21:10
2ch専用ブラウザに保存してあった過去ログから発見しましたので、
こちらに記載します。

65 名前:凱聖クールギン ◆COOLqGzyd. [超人機メタルダー] 投稿日:14/02/26(水) 00:04:49 ID:fGZFW7aH [1/2]
いい機会なので、
私のオリキャラ案について少しここで開示しておこう。
あくまで原案であり、変更の可能性についてはご了承を。
オリキャラの名前は「超獣機グライアー」。
以下は、その超獣機を誕生させるための極秘計画についての説明だ。


≪超獣機計画≫
 打倒メタルダー(更には打倒ブレイバーズ)のため、ネロス帝国で極秘に進められている、
究極最強の怪人生成計画。
 帝王ゴッドネロス=村木國夫が古賀竜一郎博士の助手時代に携わった超人機計画のノウハ
ウを応用し発展させたもので、かつてのゴリゴン計画の要素も受け継いでいる。ゴリゴンの
姉妹的存在という意味で、誕生した新怪人はギリシャ神話から名を取ってグライアーと呼ば
れる。
 戦闘兵器でありながら一種の良心である自省回路を持ち、人と変わらぬ心をプログラムさ
れた超「人」機に対し、戦うためには人の心など不要であり、猛獣や怪獣のように凶暴たる
べし、とのコンセプトで作られたのが超「獣」機である。ネロス帝国四軍団の特徴を併せ持
ち、バイオモンスターをサイボーグ改造して体の各部を機械化し各種兵器を装備させたもの
であるため、全身メカニックの超人機とは異なり生体部分も多い。
 現在、計画について知っているのはゴッドネロスとクールギンのみであり、クールギンは
密命により計画推進のため奔走中。拉致された望月敏郎博士や、ドグマから匿われたゾルベ
ゲール博士ら、各方面から集められた人材がスタッフとして計画に参加している。凶暴性と
巨大なエネルギーをどう制御するかが目下の技術上の課題で、試作機は暴走事故を起こし、
暴れ出したところをクールギンに斬られて殺処分されてしまった。
 なお本心では、クールギンは暴走のリスクに加え、無事完成した暁には既存のネロス軍団
員達の上位に置かれ、彼らがないがしろにされることになりかねないグライアーの存在に、
密かに不満と不安を抱いている模様…。


まずはグライアーそのものよりも、
その誕生までの経緯をめぐってストーリーを展開することになる。
工程としてはまずバイオモンスターを生成して
これをサイボーグ化・メカ化し兵装を取り付けていくことになるわけだが、
今はまず素体となるバイオモンスターをどう作るかの実験をしている段階で、
まだプロジェクトの初歩の初歩。先は長い。

既にボー・ガルダン殿のSSで望月博士をヒドーマンが脅迫し、
謎の研究をさせようとしていると描写して下さっているが、
それがこの超獣機のバイオモンスター作りだと考えてよろしかろう。
私ことクールギンが実は内心不満を抱いているというのも、
以前シャドームーン殿のSSで伏線と取れそうな場面は書いていただいた。
これからも少しずつ計画を進めながらネタを小出しにしていく予定だ。
皆様からご意見・ご感想・アイデアなどあればぜひ賜りたい。

105ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/09(火) 01:24:48
73 名前:凱聖クールギン ◆COOLqGzyd. [超人機メタルダー] 投稿日:14/03/01(土) 10:24:38 ID:pkQXjDON [1/2]
>>69 ユガミ博士 ◆uV/51FXesE
>また少し違うのだが、某スレで見つけた会話文にゴジラシリーズの
>ヘドラをヘドリアン女王やガイアークの3大臣等がヒーローから
>守ろうするのを見かけた。
それは面白い。
ヘドリアン女王なら幼体のヘドラをペットとして可愛がりそうだ。
あの怪獣、恐ろしい汚毒の塊のくせに目だけはキュートだからな。

>>70 ティアラロイド ◆EeTIARA9jE
>ゾルベゲール博士はなかなかの曲者よ♪
>果たしてネロスの客分研究員の立場にずっと黙って満足しているかしらん。
>ネロスに匿ってもらっている身とはいえ、かつては自分を再生してくれた
>テラーマクロを暗殺しようとした恩知らずだし。ウフフフッ…。
そう、帝王は純粋に彼の科学者としての腕を買って雇っておられるが、
ドグマでクーデターを起こした奴の前科が気になるところだ。
ひょっとしたらグライアーに
勝手に何かの細工を仕込んだりもしないとは限らん。

>確か、突如としてブレイバーズ、Gショッカー両勢力の前に現れた
>謎のヒーロー・シグフェルも、グライアー研究の上で
>ネロスによって参考にされる予定でしたわよね?
史上最強、究極の超怪人作りには何かが足りない…
太古の猛獣サーベルタイガーの細胞を使ってもまだ究極にはほど遠い…
と悩んでいたゾルベゲールら研究班が、
ではそこに謎の強力戦士シグフェルの細胞をプラスすれば? 
と考える展開を構想している。
そして優秀な人材を素体に選び、
シグフェルの細胞を注入して改造したのがサーベルタイガーグライアー…。
ただし、謎の戦士だけにその生体システムは解明しきれない部分も多く、
実用化に踏み切ったはいいが想定外の事故で制御不能となってしまう。
やがて死期を悟った彼はネロス帝国を脱走し…
などという展開でいかがかな?
結局、シグフェルグライアー計画はここで失敗し、
最終的にはゴジラの細胞を使って再度グライアーを完成させることになる予定。

イラストはまだ用意できていないが、
グライアーの外見はゴジラを怪人体型に落とし込んだデザインを考えている。
ゴルゴムのトカゲ怪人が一番近いかな。
あれの全身にヨロイやメカや武装を加えた感じだ。

106凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:18:16
≪グライアー計画≫とは、ネロス帝国で進められている新怪人の生成計画。
かつてのゴリゴン計画の後継で、ゴリゴンの姉妹作という意味から
ギリシャ神話にちなんで新怪人はグライアーと呼ばれる。

バイオモンスターであったゴリゴンとは異なり、
グライアーは人間を素体にした改造人間である。
計画は数年前から極秘裏に進行しており、
素体には桐原コンツェルン専務・彩堂寺惟政の息子である彩堂寺戒が選ばれ、
将来の怪人化に備えて徹底した英才教育が施されてきた。

開発主任は、ドグマから招聘された元ナチスのゾルベゲール博士。
しかし研究は難航し、ゴッドネロスの望みに適う超怪人をなかなか造れずにいた。
そんな折、謎の超戦士シグフェルが出現しGショッカーを震撼させる。
あのシグフェルの細胞を使えば最強の怪人が生み出せる――。
ゾルベゲールの進言により、ネロス帝国はシグフェルの細胞奪取に動く。
イーバとの戦いに勝利したシグフェルだったが、
クールギンの不意打ちの一撃で傷を負い、その剣に付いた血から細胞を採取されてしまった。

シグフェルの細胞を手に入れたネロス帝国は、
戒を拉致してゴーストバンクへ連行し、改造手術を行なう。
こうして、シグフェルと同等の能力を持つとされるグライアーは完成した。
だが、かつてドグマで反乱を起こしたゾルベゲールは今度も帝位簒奪を企て、
自分のみに従う服従カプセルを密かにグライアーの脳に仕込んでいた。
ゾルベゲールの命令でゴッドネロスを倒そうとするグライアーだが、
その時、体に異変が起こり苦しみ始める。
シグフェルの不完全なコピーに過ぎないグライアーは体内に変調を起こしたのだ。
グライアーが倒れてしまったため、寸でのところで謀反が失敗したゾルベゲールは処刑される。

服従カプセルを切除され、救命処置がされたグライアーだったが、もはや余命が短い事が判明する。
ゴッドネロスはグライアーを失敗作と切り捨て、死ぬまで前線で使い潰せと命令。
それまで四軍団長以上の扱いだったグライアーの地位も目に見えて低下し、冷遇されるようになる。
苦悶と苦悩の中、「シグフェルの魂を奪えば生き永らえる事ができる」とイーバに吹き込まれたグライアーは
ネロス帝国を脱走、独自にシグフェルをつけ狙う。

グライアー計画はこうして失敗に終わり、グライアーはネロス帝国の敵となった。
しかしゴッドネロスは「これもシナリオ通り」とほくそ笑む。
一連の筋書きは全て、より本格的な大計画のためにデータを集める予行でしかなかったのだ。
ゴッドネロスは遂に最終プロジェクト≪超獣機計画≫の発動を指令する。
それこそ古賀博士の超人機計画を超えるため、
ゴッドネロスが長年温めていた究極の戦闘マシーン製造計画であった。

107凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:22:34
ここから先は、メタルダー編の最終章のシナリオとなる。
実現するのはいつになるか分からないが、現時点での私の構想をここに記してしまおう。



超人機に対抗して造られた超獣機ダークメタルダーは、アンチ・メタルダーとでも呼ぶべき、
超人機とは真逆のコンセプトで設計されたロボット兵器である。
(古賀博士を超えるため、ゴッドネロスは敢えて超人機と正反対の性質のものを目指した)
自省回路を持ち、人間と変わらぬ心を組み込まれた超人機に対し、
戦うためには人の心など不要であり、むしろ獣のように凶暴たるべし、という設計思想から
超獣機は冷徹な破壊マシーンでしかなく、複雑な感情を持たない。
また肉弾での格闘に特化した超人機に対し、超獣機は全身を重武装した武器の塊である。

ロボットとしての性能ではメタルダーを明らかに凌駕するダークメタルダーは、
メタルダーを圧倒的な戦闘力で撃破する。
大敗を喫して挫折したメタルダーに対し、戸隠流師範の山地哲山は、
「メタルダーにあってダークメタルダーにないもの、それは心だ」と助言する。
心を鍛え、心眼で敵を破るべく、メタルダーは戸隠忍者の里に籠もって磁雷矢と共に修行する。

一方、ダークメタルダーの運用に固執する余り他の軍団員を捨て駒のように扱い、
チューボやゴチャックら多数の勇士を無碍に戦死させたゴッドネロスに対し、
これまで長く軍団を統括する立場にいたクールギンは不満と怒りを募らせていた。
「帝王はもはや、超獣機しか眼中にない。このままでは、帝国全体の先行きが危うい…」
遂に謀反を決意したクールギンはサラジアのアルハザード副大統領とも呼応し、
ゴッドネロスを弑逆、自らネロス帝国の帝王となる。

ダークメタルダーを停止させ封印したクールギンは、残った軍団員達を総動員して大攻勢を企図。
修行中のメタルダーが不在の中、
仮面ライダーやキカイダーらとネロス帝国との一大決戦が展開される。

大激戦のさ中、修行を終え遂に帰還するメタルダー。
優勢に戦っていたクールギン率いるネロス軍団は仮面ライダー1号らに撃破されていく。
一方ゴーストバンクでは、機能停止したはずのダークメタルダーが不気味に動き出していた…。

108凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:27:13
***剣道場***

桐原(影武者)「今日は、ここまでにしよう」
戒「ありがとうございました!」

剣術稽古を終えた彩堂寺戒は、
週に一度、師範として個人レッスンをしてくれている
父親の上司の桐原剛造に深く一礼した。
この桐原が実は影武者に過ぎないことは、彼はまだ知らない…。

桐原(影武者)「随分と様になってきたぞ。
 柳生新陰流の極意が、少しずつ見えてきているようだな」
戒「は、はい…!」
桐原(影武者)「君にはまだ中学生の頃から剣術を教えてきたが、
 実に呑み込みが早く、鍛え甲斐のある生徒だった…。
 ここまで上達してくれた事が、私にとっても実に嬉しい」
戒「先生のご指導のお陰です…!」
桐原(影武者)「フフ…。相当息が上がっているな。よく休みなさい」

文武両道の天才である戒は運動神経も抜群だが、
その彼をもってしても桐原の稽古は厳しく感じる。
ただのスポーツや精神修養というレベルではとどまらない、
それこそ本物の戦場での殺し合いでも想定しているかのような、
激しい戦いの訓練なのである。

桐原(影武者)「長年育てた教え子を手放すのは、
 寂しいものよな。彩堂寺専務」
惟政「…!? では、いよいよ戒を…?」
桐原(影武者)「うむ。時は遂に満ちたのだ。
 君のご子息を、ネロス帝国に差し出してもらう」


***ゴーストバンク***

クールギン「ただ今戻りました」
ゴッドネロス「ご苦労…。
 して、改造被験体の様子はどうであったか」
クールギン「良好です…。
 知能・体力テストはいずれも一定して高い数値を示し、
 かねて教え込んでいた剣術の腕も、
 あの歳の若者にしては突出した水準にまで上がりつつあります」
ゴッドネロス「では被験体として問題あるまいな」
クールギン「御意。
 …ただ、あれほどの才気盛んな若者を姿醜き怪物に変えてしまうのは
 いささか惜しい気も致します」
ゴッドネロス「情が移ったか、クールギン」
クールギン「いえ決して。
 しかし、あの青年をヨロイ軍団員として我が配下にもし下されば、
 グライアーなどに改造せずとも一級の戦士に育て上げられようものをと、
 少々勿体なく感じた次第」
ゴッドネロス「グライアーとなれば、
 あの青年はそれよりも遥かに強大なパワーを手に入れることになる。
 それこそが彼にとって無上の栄誉となるはずではないか、クールギンよ」
クールギン「…仰せの通りにございます」
ゴッドネロス「明日、素体をゴーストバンクへ連行して最終チェックを行ない、
 異常がなければすぐに改造手術に移る。
 そのための手筈を急ぎ整えよ」
クールギン「ははっ」

109凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:32:27
***ゴーストバンク***

翌朝…。
ゴーストバンクの闘技場では、
クールギンが部下のタグ兄弟に戦闘訓練の稽古をつけていた。

タグスキー「なっ!?」
タグスロン「うわあっ!」
クールギン「どうした! この程度で押されているようでは、
 ブレイバーズの戦士どもを相手には通用せんぞ!」
タグスキー「ははっ…! も、申し訳ありません軍団長殿!」
クールギン「二人とも、まだまだ修行が足りん…!
 もっと自覚を持って日々の鍛錬に取り組まねば、
 お互い明日の命はどうなるかも分からぬ身なのだぞ」
タグスロン「面目次第もございませぬ…!」
クールギン「鍛えてもう一度出直して来い。
 一週間後に、また相手をして成果のほどを見てやる」
タグスキー「ハハーッ!」

凄まじい剣技でタグ兄弟を圧倒したクールギンは、
いつになく厳しい態度で不満げに立ち去って行った。

タグスキー「ううむ…。軍団長殿に比べれば、
 我らはまだまだ己を甘やかしていたということか」
タグスロン「しかし、最近の軍団長殿はどうされたのだ?
 我らに急に厳しくなったと言うか、
 覇気や闘志が段違いになられたような…」
タグスキー「ブレイバーズが結成されてメタルダーもその一員となり、
 我らの戦いは一層激しく険しいものとなった。
 それで気合を入れ直しておられるのだろう。
 我らがうかうかしていてはお叱りを受けるのは当然だ」
バルスキー「…果たして、それだけの理由かな?」

いつからか二人の背後に立っていたバルスキーは、
腕組みをしながら小首を捻る。

タグスロン「バ、バルスキー殿!?」
バルスキー「クールギンの奴、何か焦っている…。
 何かに急き立てられて危機感を強めているような…。
 そんな気がしないか」
タグスキー「い、言われてみれば確かに…」
タグスロン「しかし、軍団長殿ほどのお方が、
 一体何にそこまで急き立てられているというのです?」
バルスキー「それは分からん。
 だが、強くなろうという奴の心に一抹の雑念が読み取れるのは気にかかる…。
 何かおかしな事にならなければいいがな。
 お前達はクールギンの側近として、
 くれぐれもしっかり支えてやってくれよ」
タグスキー「ははっ、我ら兄弟、命に代えても!」

110凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/10(水) 01:34:37
闘技場を後にしたクールギンは地上に出て岩山の上で座禅を組み、
そこで気を統一させていた。
己につきまとう雑念を必死に振りほどこうとしているかのように…。

バルスキー「修行に精が出るな、クールギン」
クールギン「バルスキーか」
バルスキー「タグ兄弟が腰を抜かしていたぞ。
 お前ともあろう者が、何をそんなに苛立っているのだ」
クールギン「苛立ってなどいない…。
 …いないように、自分を制しているつもりだ」
バルスキー「何があったというのだ?
 今朝、ゲバローズとロビンケンが密命を帯びて出動したようだが、
 それと関係があるのか?」

クールギンはすぐには答えず、また座禅の姿勢を正した。
長い沈黙が二人の間に流れる。

クールギン「ここだけの秘密だが…。
 今朝の密命のことは、明日には皆に明かされる。
 お前にだけは先に話しておこう」
バルスキー「む…?」
クールギン「帝王が以前から進めておられる極秘の研究だが…。
 あれは究極の力を持った、恐るべき超怪人を生み出すプロジェクトだ。
 かつてのゴリゴン計画の後継とのことで、
 帝王はこれをグライアー計画と呼んでおられる」
バルスキー「グライアー計画?」
クールギン「今日、ロビンケンとゲバローズに命じられたのは
 その新怪人――グライアーの改造被験体の確保だ。
 被験体に選ばれたのは彩堂寺惟政専務の息子、彩堂寺戒」
バルスキー「あの、お前がよく武術を稽古しているという若者か」
クールギン「ネロス帝国に、強大な力を持つ戦士が加わるのは良いことだ。
 だが私の見る限り、グライアー計画にはまだまだ技術上の問題が多い。
 特に、謎の戦士シグフェルの細胞を注入して作るとなれば、
 想定外の事態が起きるリスクは避けられんだろう。
 しかもそのグライアーは、完成した折には四軍団のいずれにも属さぬ帝王の直属兵として、
 我らの上に立つことになるという」
バルスキー「そうなれば、ネロス帝国は変わるな。
 何もかもが今のままでは行かなくなる…。
 それを怖れていたのか」
クールギン「怖れてなどいない。
 ただ、グライアーさえあれば我ら四軍団はもはや不要…と
 帝王はお考えになっておられるのではないかと、ふと不安になる時があってな」
バルスキー「帝王を信じることだ。
 帝王の第一の重臣たるお前が、帝王を信頼申し上げていなくてどうする」
クールギン「帝王のことは無論信じている…。
 だがグライアーのことは、たやすく信じるわけには行かん。
 あのような不確定要素の多い新兵器に頼るよりも、
 今ある軍団をしっかり鍛えて行く方がずっと確実というものではないか」
バルスキー「気を揉んでも仕方のないことだ。
 グライアーが問題を起こせば、その時は我らの出番じゃないか。
 ただ俺としては、問題の種を敢えて仕込みかねない、
 あのゾルベゲールという博士のことは気がかりだが…」
クールギン「奴のことは厳しく見張っておく。
 何にせよ、今は大事な時期だ…!」

111ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/11(木) 20:54:27
<今後の外宇宙編ネタバレ>

三次元宇宙の銀河系(天の川銀河)最大の版図を持つ大星団国家――
――神聖銀河帝国(第三銀河帝国)ローエングラム王朝・帝都星フェザーン。
建国の父である獅子帝ラインハルトの死から17年後。
第二代皇帝アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム(以下、アレク)は、
流木野サキらマギウスたちの養育もあり、17歳の立派な若者に成長していた。

そんな中、星間評議会最高議長ユーガー王子と首脳会談すべく、
アレク皇帝の大艦隊を率いたエンペリアス星までの行幸が決定する。
窮屈な船旅を嫌い、アレクは行幸について重臣たちに条件を提示。
それは出発から到着までの旅の全行程の間、アレク自身は一行の艦隊を抜け、
一介の旅人として通すというものだった。
アレクの母・摂政権皇太后ヒルダや重臣たちは当然の如く猛反対。
しかしアレクは伯母のアンネローゼ大公妃まで自分の味方に付けて、
母や重臣たちを説き伏せてしまうのだった。

これに危惧を抱くは建国以来の重臣である筆頭元帥のミッターマイヤーである。
実はミッターマイヤーは、配下の宇宙海賊・鉄の髭から、アレク皇帝暗殺計画の
情報をキャッチしていた。アレクからのプランを渋々呑んだミッターマイヤーは、
僚友ビッテンフェルト提督とも相計らって、アレクと歳や背格好も似ている
連坊小路を影武者に急遽仕立て上げることにする。

こうしてアレク皇帝と、その親友であるフェリックス・ミッターマイヤー中尉、
帝国に仕官して一旗挙げようとフェザーンに来ていたところを偶然知り合ったデスカル三将軍、
それを影ながら護衛する鉄の髭率いる宇宙海賊船パラベラム号、
そして連坊小路扮する影武者を擁する帝国旗艦ブリュンヒルトという、
惑星エンペリアスを目指しての奇妙な珍道中ともいうべき諸星漫遊の忍び旅が始まるのだった。

旅の途中では、海賊戦隊ゴーカイジャーや、銀河帝国とは三次元宇宙の覇を争う緊張関係にある
ガルマン・ガミラス帝国の総統アベルト・デスラー、亡き父の好敵手であったヤン・ウェンリーの
養子にして後継者であるユリアン・ミンツなど、様々の人々との出会いがアレクを待ち受けている。

一方その頃、地球教徒の一派がアレク皇帝暗殺を狙って暗躍していた…。

112ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/11(木) 22:31:59
>>108-110補足

その日の生徒会の仕事が遅くまで続き、
沢渡優香は下校する時間がすっかり夜遅くなってしまった。
近道をしようと裏路地を通ったのが運の尽き。
チンピラたちに絡まれてしまう。

チンピラA「おいおいお嬢ちゃん、こんな夜遅くにか弱い女一人とは危ないな」
チンピラB「俺たちと一緒に面白いところに行こうぜ!」
優香「何するんですか! いや、放して! 誰か助けて〜!」

そこを偶然通りかかった彩堂寺戒がたちまちチンピラたちを叩きのめし、
優香を助け出すのだった。

チンピラA「ち、ちきしょーっ! 覚えてやがれ!」

チンピラたちは一目散に逃げ出した。

優香「た、助けてくれてありがとう…」
戒「その制服、同じ学校の生徒か?」
優香「もしかしてあなた、G組の彩堂寺戒くん?」
戒「俺の事を知っているのか?」
優香「そりゃ勿論、学校じゃ全学年成績トップの有名人だもの。
 私、A組の沢渡優香。よろしくね」
戒「………」

優香は握手を求めるが、戒はそれを無表情にスルーする。

戒「ここは夜遅い時間はゴロツキどもの溜まり場になるんだ。
 危ない目に遭わないうちに早く帰った方がいい」
優香「………」

この時から優香は戒の存在が気になりだす。
翌朝、優香から昨夜の一件を聞いた光平は、
ガールフレンドを危険から救ってくれた戒に一言礼を言おうと
戒のクラスを訪れるが、戒は光平にそっけない対応をとる。

一方その頃、密かに内偵を続けていた沢木朱音は、
彩堂寺戒がネロス帝国の改造被験体候補である事を突き止め、
天童菊之丞に報告してその指示を仰いでいた。

朱音「御前、いかが致しましょう。彩堂寺戒がネロス帝国に
 拉致される前にこちらで保護いたしますか?」
菊之丞「いや、保護するには及ばぬ。消せ」
朱音「御前!?」
菊之丞「よいか、その彩堂寺戒という少年の身柄がGショッカー、
 ブレイバーズ、どちらにも渡らぬ前に必ず消すのじゃ!」
朱音「……心得ました」

こうして彩堂寺戒を拉致連行しようとするネロス帝国のロビンケンとケバローズ、
その現場の瞬間を偶然目撃し、戒を友達として守ろうとする光平=シグフェル。
さらには戒の身柄がネロス帝国に渡る前に抹殺せんとする天童の刺客集団により、
三つ巴の戦いが展開されることになる。

113ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/12(金) 01:00:29
ネロスや天童の追っ手から必死に逃げる
光平、慎哉、優香、そして戒。

戒「どういうつもりだ牧村?」
光平「どういうつもり…って、俺たち、同じ学校の友達だろ?」
戒「俺はお前たちと友達になった記憶もなければ、
 助けてくれと言った覚えもない」
慎哉「こいつ…! せっかく助けてやったのに何だよその言い草は!?」
光平「あいつら(ゲバローズとロビンケン)について何か心当たりは?」
戒「ない! あんな化け物に襲われる覚えなんかあるわけないだろ」
光平「いいか彩堂寺、落ち着いてよく聞くんだ。
 桐原コンツェルンの本当の実態はネロス帝国と言って、
 Gショッカーの一部を成している悪の地下組織なんだ!」

光平のこの言葉に、普段から桐原剛造を師と仰いでいる戒は激しく反発する。

戒「牧村、お前寝ぼけてるのか?」
優香「光平くんの言っていることは本当よ!
 お願い、信じて!」
戒「…そうかわかったぞ。お前ら、成績上位者である俺の事を妬んで
 そんな出まかせを並べてるんだな?」
光平「彩堂寺!」
戒「これ以上は余計なお世話だ! 自分の身くらい自分一人で守れる。
 放っておいてもらおう」

ここで優香が、戒の頬に一発平手打ちをお見舞いする。

戒「……!?」
優香「いい加減にして! 光平くんも朝倉くんも私も、
 本気であなたを心配しているのよ!」
戒「沢渡……」

そうしている間に、くノ一装束姿の沢木朱音以下、天童の刺客たちに
包囲されてしまう光平たち。

くノ一(朱音)「彩堂寺戒をこちらに渡しなさい!
 そうすればあなたたちに危害は加えないわ」
光平「どうしてだ! なんで彩堂寺を狙うんだ!?」
くノ一(朱音)「あなたたちには関係の無いことよ」
光平「………(この女忍者の声、どこかで聞いたような…?)」

押し問答が続く中、ロビンケンたちがてこずっているようだど、
凱聖クールギン自ら現場に乗り込んできた!

クールギン「邪魔だ女! どけ!」
くノ一(朱音)「――うぐっ!!」

朱音はクールギンに剣で肩からバッサリ斬られて負傷し撤退。
驚く光平がシグフェルに変身する間もないまま、戒を当て身で眠らせ
一瞬のうちに連れ去ってしまうのだった。

114ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/13(土) 13:35:54
日頃より"日本国内の一自治領"という範囲を逸脱しているとして
学園都市統括理事会の増長ぶりを快く思わず「学園都市から自治権を取り上げるべし!」と
強硬に主張している国会議員や日本政府高官が襲撃され命を落とす事件が連続して発生する。
学園都市から送り込まれた"暗部"による、日本政府に対する威嚇目的の犯行だった。

***江田島平八邸***

天童菊之丞配下のくノ一・沢木朱音は、この件にもブレイバーズが関わってくると睨み、
江田島平八邸を見張っていたが、秘書の富樫源次に見つかってしまう。

富樫「…ん? お前さんは確か、牧村光平の通っている学校の先生じゃねえか?」
朱音「す、すみません…! 広いお屋敷なものでつい迷い込んでしまって…」

朱音はその場をどうにか取り繕うが…

富樫「へぇ…それで、最近天童の御前のご機嫌はいかがだい?」
朱音「天童?? いったいなんのことかしら…(汗」
富樫「まあいいや。これからその天童の御前に会って来るところだ」
朱音「えええっ!?」
富樫「なんで驚くんだ? お前さんには関係の無い話だろ?( ̄ー ̄)ニヤリ」
朱音「………」

富樫の運転する江田島を乗せた黒塗りの高級車は、一路天童菊之丞邸へと向かう。
朱音もこうしてはいられないと大急ぎで天童邸へと戻る。

***天童菊之丞邸***

秘書官「閣下、江田島平八先生が急遽ご来邸にございます!」
菊之丞「なに、江田島翁が!? すぐにお通しせよ」

江田島平八は邸内の茶室へと通された。

菊之丞「江田島殿、急な当屋敷へのご来邸。いったい何用にござりまするか?」
江田島「なに、他意はない。菊之丞よ、こうして久しぶりにおぬしと
 二人きりで茶が飲みたくてな」
菊之丞「これは…嬉しいお言葉にございますな」

一見、にこやかな会話が交わされるが、両者とも目は全く笑ってはいない…。
江田島は菊之丞の差し出した椀の中身を飲み干した後、
いよいよ本題に入り、例の政府高官連続襲撃事件の犯人を捕まえるべく、
菊之丞自らが囮になるように勧める。

菊之丞「ほぉ…しかしそれがし如きの名前で、果たして犯人が
 おびき出されてきますかな?」
江田島「必ず来る。これまで数々の政敵を抹殺してきた
 おぬしを殺したい人間など、山ほどいよう!」
菊之丞「…ハハハハ。これはまた手厳しいご冗談を」
江田島「ぬはははは!!!」
菊之丞「フハハハハ…」

江田島平八が帰って行った後…

菊之丞「江田島め、言いたい放題抜かしおって…」
朱音「………」
菊之丞「それで、真犯人の目星は掴めたか?」
朱音「ハッ。学園都市の中でも幾多の非人道的な研究にも
 深く関与しているとされる木原一族に関わりのある者と思われます」
菊之丞「木原一族…やはりアレイスター・クロウリーの手下か!」

***江田島平八邸***

天童邸から帰宅した江田島は、警視総監・加賀美陸と密かに密会。

江田島「天童菊之丞と話はつけてきた。これでよいのだな?」
陸「この度は江田島先生にご足労頂き、かたじけなく存じます」

全ては犯人一味を検挙するための加賀美警視総監の発案であった。
翌朝、官報が一斉に掲示され、聖天子付き補佐官・天童菊之丞自らが
襲撃事件犯人との一騎打ちを所望するという挑発の檄文が張り出された。

<日本政府側と学園都市統括理事会側との水面下での抗争を描くシナリオ。
今後さらにどのように話を膨らませていくかはまだ未定。>

115凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/13(土) 17:25:48
4日目

宗介「千鳥、ちょっと一緒に来てくれないか」
かなめ「えっ…?」
宗介「他の皆も、手が空いている者は来てくれ。
 これから岩場で魚釣りをする」

スダールを皆が美味しく食べ終えた頃、
釣り道具を担いだ相良宗介は千鳥かなめと他の子供達を誘って
海岸の岩場へ行き、釣りを始めた。
既に陽は沈みかけ、海原を赤く染め上げている。

かなめ「綺麗な海…。
 メリダ島で二人きりで釣りしたのを思い出すわね。
 ソースケが教えてくれた、あの秘密の場所でさ」
宗介「ああ。今回は、あの時よりちょっと賑やかだけどな」
かなめ「でも食糧の調達なら、さっきのタコ怪獣で十分なんじゃないの?
 まだまだ食べ切れないくらい大きいんだし」
宗介「肯定だ。今釣っているのは俺達が食べる分じゃない」
かなめ「じゃあ何のため?」
宗介「安全上の措置、といったところかな。
 できればマグロが望ましいが、種類は問わない。
 とにかくたくさんの魚が欲しい」
かなめ「何だかよく分からないけど、了解」

目的不詳の夕釣りはしばらく続いた。
陽が沈む頃には、バケツに一杯の魚が釣れ上がっていた。
宗介はそれを皆が食べるクーラーボックスには入れず、
自分のテントの中に仕舞い込んでしまう。
そして夜、宗介はバケツを持って森へ出かけて行き、
何やら怪しげな作業に一人勤しんでいた。

かなめ「ソースケ、何してるのかしら…?」

不審に思いながらも敢えて咎める気にもなれず、
かなめはテントの寝袋の中で眠りに就いた。
こうして4日目の夜も更けて行った…。

116凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/14(日) 20:47:37
5日目


宗介「さあ、来い…!」

迷彩服を着込み、草木や小枝を無数に貼り付けたネットを頭から被って、
森の茂みに溶け込みながら相良宗介はじっと息を潜めていた。
釣った魚を山積みにして置いておき、ひたすら待つ事数時間。
ゲイリースーツに全身を包んだ宗介は身動き一つせず潜伏を続けている。

ジラ「グゥゥ…」

生臭い魚の匂いに誘われて、ジラが一匹、また一匹と魚の山に近付いて来た。
餌だと分かると、ジラは魚を口先で突いて食べ始める。
だが、そのすぐ傍の茂みに隠れている宗介の存在には、
野性動物の鋭敏な本能をもってしても気付く事はできなかった。

宗介「いいぞ…。罠にかかれ」

ジラの一匹が、雑草で巧妙に隠されていた落とし穴に片脚を突っ込んだ。
穴はジラの膝ほどまでしかない浅いものだが、
ドロドロの粘液が中に満たされており、
それがジラの片脚を捕らえたまま見る見るうちに硬化していく。

ジラ「クァァ――!?」

もう一匹が、更にまた別の一匹が、次々と落とし穴に嵌り、
スライム状の粘液に脚を固められて動けなくなる。
宗介が仕掛けておいた特殊ウレタン樹脂の罠は、
たちまち全てのジラを捕らえて動けなくした。

宗介「よし…。退避」

ジラが身動きできなくなったのを見届けると、
宗介はネットを脱ぎ捨ててその場を離れ、キャンプ場の方へ駆け出した。
十分に距離を取ってから、起爆装置のスイッチを押す。
魚の山の下に設置されていた爆弾が爆発し、炎がジラの群れを呑み込んだ。

ジラ「キャォォォ――ン!!」

かなめ「なっ、何!?」
宗介「ミッション完了だ。
 森に魚を置いてジラの群れを呼び寄せ、特殊ウレタン樹脂で拘束、
 仕掛け爆弾で殲滅した」
かなめ「ああ、あのみんなで釣った魚を使ったのね。
 昨日わざわざ釣りしてたのはこのためだったんだ」
宗介「魚肉の餌でジラを誘う作戦は、以前に米軍も実行して成果を収めている。
 今回はそのデータを活かした応用だ」
かなめ「しっかしあんたねえ…。
 何て危険なモノを船に積んでたのよ。
 まかり間違えば船が私達ごと木端微塵だったでしょうが!」
宗介「輸送中の安全対策は完璧だ。
 万一にも、船内で暴発する事はない。
 しかし、こんな事なら巨大怪獣も吹き飛ばすスパイナーか、
 N2爆雷でも持って来ていれば良かったが…」
かなめ「持って来んでいい! …って言いたいところだけど、
 今回ばかりはそうでもないか」

森の木々を焼き払い、空に立ち昇る爆炎を眺めてかなめは溜息をつく。
宗介の罠によって、一度に十匹のジラが焼死する戦果が上がったのだった。

117凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/14(日) 20:53:15
レッドキング「グゥゥ…!」

森で起きた突然の大爆発は、昼寝をしていたレッドキングを目覚めさせた。
巨体を揺すって起き上がり、レッドキングは不機嫌そうに低く唸る。

カマキラス「キキィ――!」

森に隠れていた三匹のカマキラスも、爆発音に驚き、
一斉に反対方向へと逃げ出した。
そして彼らは、知らずしてレッドキングの縄張りに侵入してしまったのである。

レッドキング「キシャ――ォ!!」
カマキラス「キキィ――!!」

縄張りを侵されて怒ったレッドキングは咆え猛って威嚇する。
カマキラスもレッドキングを敵と認識し、三方に散って戦闘体勢を取った。

カマキラス「キキィ――!!」

右側に回ったカマキラスがレッドキングに飛びかかり、
上から覆い被さって前足の鎌で頭を突く。
しかしレッドキングはこれを掴み、一本背負いで背中から地面に叩きつけた。

カマキラス「キ……ィ…!」

大ダメージを負ったカマキラスはしばらくもがいていたが、やがて動かなくなった。
だがすかさずもう一匹がレッドキングを襲撃し、
背中から馬乗りの体勢になる。

レッドキング「キシャ――ォ!!」

カマキラスを背中から振り落とし、首を絞めると、
そのまま逆さにしてレッドキングはパイルドライバーを決めた。
頭から地面に衝突し、首を折られてそのカマキラスは即死する。

カマキラス「キィ――!!」

残る一匹のカマキラスは岩をぶつけられ、たまらず逃亡。
レッドキングは力強く胸をドラミングし、勝利の雄叫びを上げた。

118凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/14(日) 20:59:00
マグネドン「グォォ…」

磁力怪獣マグネドンはブリアン島の中心に陣取り、
うとうとと午睡にまどろんでいた。
このマグネドンの発する強い磁気が通信障害を引き起こし、
島外への連絡を不能にしているという事をブレイバーズはまだ知らない。

カマキラス「キキィ――!!」

レッドキングの前から逃げ出したカマキラスは、
今度はマグネドンの巣に迷い込んだ。
戦闘に敗れた後とあって、ここで連戦を仕掛ける余力はない。
カマキラスは退こうとしたが、マグネドンは獲物を逃がさなかった。

マグネドン「グゥゥ…!」

マグネドンの背中に生えた赤い角に閃光が走り、強烈な磁力が発生する。
磁力はカマキラスの体の鉄分にさえも作用し、
逃げようとするカマキラスを磁石のように吸い寄せた。

カマキラス「キキィ――!?」

背中の角に吸い寄せられて動けなくなったカマキラスを、
マグネドンは角から放たれた光線で焼き殺した。
こうして、この島に五匹いたカマキラスは全滅してしまったのである。

ムササビードル「見つけたぞ。基地を破壊した怪獣め…!
 奴の発する強い磁気が通信不能の原因に違いない。
 だが、あれを捕獲すれば利用価値はあるぞ…」

一部始終を見ていたショッカー怪人ムササビードルは、
その場を飛び去って西の岬のGショッカー基地へと舞い戻った。

119ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/15(月) 10:21:56
***キャンプ場***

Gショッカー秘密基地で、子供達の救出作戦が行われているその頃。
万が一に備えて、キャンプ場には青銅聖闘士やガイストクラッシャー、
ガンバ―チーム等といったメンバーが残っていた。

タマネギ部隊A「殿下に申し上げます。怪獣ジラの卵がある巣を発見致しました!」
パタリロ「何だと!?卵があるのなら、これ以上ジラの脅威に悩まされる
      心配が無くなるぞ〜。よし、相良軍曹から購入したあの『ボン太くん』の
      性能を試す絶好の機会だし、殲滅だ!」
タマネギ部隊A「はっ!」

ジラの巣を発見したという報告を受けたパタリロはタマネギ部隊に
宗介から購入した量産型ボン太くんの性能を試す機会を含めて、
ジラを殲滅するように命令する。

イスカンダル「余も同行させてもらうぞ。余の魔力も完全に回復し、
         いつでも宝具を出す事が出来る!」
パタリロ「確か、征服王の宝具には空も飛べる戦車があったな。
      それじゃあ、空から航空爆撃で卵を焼き尽くしてくれ!」
イスカンダル「うむ、任された!ありったけの爆弾を用意してくれ」

イスカンダルは戦士の姿に変え、魔力が完全に回復した事を
パタリロに告げる。それを聞いたパタリロはイスカンダルに
空から卵を航空爆撃で焼き尽くす事を提案する。それを了承した
イスカンダルは戦車に積めるだけの爆弾を用意するように言う。

パタリロ「おそらく、幼生体のジラもまだまだうようよいると考える。
      聖闘士やガイストクラッシャーのお前達にも手伝ってもらうぞ!」
蒼摩「応!」
レッカ「燃えてきたぜ!」

蒼摩やレッカ達、青銅聖闘士やガイストクラッシャー達は心をたぎらせて
張り切る。

虎太郎「ちぇー、まーた俺達は留守番かよ!」
エリ「文句を言わない。留守番も大事な事よ」

またもガンバ―チームが留守番な事に、虎太郎は文句を言うが
同じく留守番のエリが留守番も大事だという事を教える。
そして、準備を終えてメンバーはジラの巣へと向かった。

120ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/15(月) 11:12:17
***ジラの巣***

ジラA「ギシャァァ!」
ジラB「ギシャァァァ!」
量産型ボン太くんA「ふもっふ」ドドドドド
量産型ボン太くんB「ふも〜」ドドドド

ジラの巣へとやってきた、量産型ボン太くんを装着したタマネギ部隊達は
幼生体のジラにマシンガンを雨の様に撃つ。

イスカンダル「ふむ、こいつに乗るのも久しぶりだのう。では・・・
       蹂躙の開始だ!」
タマネギ部隊C「爆弾投下、開始!」
タマネギ部隊D「投下、開始!」

神威の車輪に乗るイスカンダルは卵のある位置の上空へとやって来ると、
同乗しているタマネギ部隊に、持ってきた爆弾を投下する。

ドカーン、ドカーン

爆弾の雨によって、ジラの卵は燃えて近くにいた幼生体のジラも
爆弾によって、蹂躙されていく。

栄人「あっけないな」
クラマ「俺達も来る必要なかったんじゃないのか?」

同行していた青銅聖闘士とガイストクラッシャー達はジラを倒していくが、
空からの航空爆撃によって殆どが全滅した。

ズシーン、ズシーン

ハヤト「何だ、この大きな足跡は!?」
ユナ「見て!?」

大きな足跡がして、一同が驚いていると森から現れたのは
完全に成長したジラだった。

ジラ(完全体)「キシャァァァァ!!」
イスカンダル「くっ、あれほど成長しておる者がいたとは!?」

巨大なジラが出現し、喰われそうになったので急いで『神威の車輪』を
移動させる。

量産型ボン太くんA「ふも〜(撃てー!)」
量産型ボン太くんB「ふもも、ふもっふ(怯まずに撃て!!)」

量産型ボン太くんを装着しているタマネギ部隊はマシンガンで応戦するが、
あまり効果は無かった。

イズナ「ここからが、俺達の出番のようだな」
シレン「ああ、アンコールの開始だ」

完全体のジラの登場に、青銅聖闘士とガイストクラッシャー達は
気をとりなおして、構え直すのであった。

***ブリアン島・森林地帯***

一方、Gショッカーの秘密基地から助けられた子供達は、秘密基地の場所を
教えてくれたピグモンや助けに来た高木はるか達に護られながら、キャンプ場
へと戻るべく森林地帯を走っていた。

ズシーン、ズシーン

吼児「この地面の揺れは!?」
沙斗里「あ・・・あそこにいるのは、もしかして!?」
バラゴン「ガァォォォー!」
充紀「バラゴンや!レッドキングを倒したバラゴンがおるで!」

地面の揺れに驚く吼児。そして選ばれしドライバーである
美輪沙斗里や羽根充紀は、森から現れたバラゴンの登場に驚愕する!

はるか「皆、バラバラにならないで!急いでこの場から離れて、
    キャンプ場へと戻るのよ!」

はるかはクナイを構え、皆がバラバラに行動にしないように注意しつつ
急いで、キャンプ場へと戻ろうとするのであった。

121ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 00:01:03
<暴れん坊将軍スペシャル 吉宗落涙!天一坊事件始末>

出張で紀州山中へと蟲退治に来ていた、蟲奉行所・市中見廻り組同心である
月島仁兵衛と火鉢は、自分たちと同世代で天一と名乗る少年剣士と、
天一の幼馴染・お美津と偶然出会い、すっかり仲良くなり意気投合する。
だがその天一の背後には、山内伊賀介なる謎の怪人物が控えていた…。

それから数ヵ月後、京の都に将軍吉宗のご落胤・天一坊が名乗りを上げた。
一味の参謀と思しき用人格は山内伊賀介、家老を務めるは赤川大膳と藤井左京。
対応に苦慮した京都所司代・板倉周防守からの要請を受け、ご落胤の真偽を確かめるべく
蟲奉行は無涯を供に連れて京の都を訪れる。

京についた虫奉行と無涯は、接待を受けた料亭で、
店の主人や芸者に化けていた刺客の襲撃を受ける!

無涯「尾張柳生と見た。尾州家が何の用だ?」
刺客「問答無用!」

難なく刺客たちを退ける無涯。
刺客を放ったのは、御三家筆頭・尾張藩惣目付・須藤采女であった。

伊賀介「尾州家の方々が、天一坊様を擁し奉る我等一同に肩入れをするは、
 宿敵ともいえる八代将軍吉宗公に揺さぶりをかけ、あわよくば天下を伺うため」
采女「さよう。しかし明日、天一坊殿には、京都所司代・板倉周防に会われるとか。
 ここで疑いを招くようなことがあっては…」
伊賀介「心配はござらん!」
采女「いや、そのために板倉は蟲奉行を呼び寄せて、真偽を探ろうとしてござる」
伊賀介「蟲奉行?」
采女「万一見破られてはと思い、しかるべき手は打ってござる」
大膳「なんと!?」
伊賀介「早まったことを」
采女「島原の廓におびき寄せて、今頃は…」

そこに逃げ帰ってきた刺客が報告に現れる。

采女「戻ったか。して仕留めたか?」
刺客「申し訳ございません!」

刺客は蟲奉行暗殺失敗を告げる。

大膳「愚かな! 下手な小細工を弄しては、かえって若様の御身に
 疑いが降りかかるではないか!」
伊賀介「構わん。今のうちに疑うだけ疑わさせておけ。
 明日、その疑いを覆してみせれば、信用の方が強まるものだ」

122ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 00:01:36
翌朝、京都所司代・板倉周防守の役宅にて蟲奉行と天一坊は対面した。

板倉「ようこそおいでくださいました。天一坊様にはご機嫌麗しく
 恐悦至極にござる。これなるは天樹院様ご養女にて従二位別格老中・蟲奉行様。
 天一坊様とはご遠縁にあたられる御方にござる」
伊賀介「天一坊様の御側御用を務めまする、山内伊賀介にござります」
蟲奉行「ときに伊賀介とやら、天一坊殿ご落胤たる証拠の品がおありとか?」
伊賀介「いかにも。これい」

伊賀介は証拠の品々を運ばせてくるが、なんとそれらの品々は
毒蛇の入った虫篭のなかに収められていた!?

蟲奉行「………」
板倉「こ、これはいったい何の真似でござる!
 蟲奉行様に対し無礼でござろう!」
伊賀介「いやいや、蟲奉行様に証拠の品々をご覧頂くのは
 願ってもないこと。聞けば蟲奉行様におかれては、
 強烈な毒を自在に操ることがお出来とか。
 なれば毒蛇に噛まれても平気なはず。
 ささ、手にとってしかとお確かめくだされ」
板倉「座興にも程がある!」
蟲奉行「妾は構わぬ」

蟲奉行はそう言うと籠の中に手を伸ばし、
毒蛇に噛まれつつも平然とした顔で証拠の品々を取り出し、
じっくりと鑑定を始める。

蟲奉行「恐れ入り奉る。縁頭(ふちがしら)から鐺(こじり)まで葵の紋散し。
 中身は志津三郎の名刀。お墨付きは紛れもなく、将軍家ご直筆と存ずる」
伊賀介「さすがは蟲奉行様。そのご鑑定、我等一同にとって心強い味方にございます」
蟲奉行「………」

蟲奉行から早馬で手紙を受け取った、江戸城の将軍吉宗は、
直ちに天一坊一行に江戸へ向かう許可を出す。

吉宗「どうだ忠相、佐和が生んだ子に間違いないと思うか?」
忠相「………」
吉宗「どうやら、まこと俺の子らしいな」

実は吉宗にはまだ紀州家に部屋住みだった頃、
生き別れとなった初恋の人・沢ノ井ことお佐和の方がいた。
天一坊はその佐和との間の子らしいのである。
もし天一坊が本当に吉宗の子であれば、世継ぎである長福丸家重よりも
年長の兄ということになる。

123ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 00:02:13
一方、姿を消した幼馴染・天一を追って江戸に来ていたお美津は、
火焔大魔王残党の妖怪たちに襲われる。その窮地を救ったのは、
かつて火焔大魔王との決戦で命を落としたと思われていた、
白獅子仮面=南町奉行所武装同心隊影与力・剣兵馬であった。
お美津の話では、幼馴染の天一こそが、今巷で有名なご落胤天一坊なのだという。
剣兵馬はお美津を南町奉行所に保護する。

相変わらず貧乏旗本の三男坊・徳田新之助として江戸市中を散策する吉宗。
偶然蟲奉行所の面々とも知り合い、蟲奉行所で息子・家重とバッタリ。

新之助「家重!?」
長福丸「父上!?」
仁兵衛「なんと、新さんと長福丸殿はお知り合いでござったか!?」
新之助「…あ、いや、長福丸殿と俺は遠い親戚でな。ハハハ…」

大岡越前は剣兵馬に吉宗を紹介する。

忠相「兵馬、ここにおわすは上様にあらせられる」
兵馬「徳田さんが上様!? 知らぬこととは申せご無礼の段、
 何卒お許しください」
新之助「よい。ここにいるのはあくまで貧乏旗本の三男坊・徳田新之助だ。
 剣兵馬、いや、白獅子仮面、俺に力を貸してくれるな?」
兵馬「ハハッ、この命にかえましても!」

ついに江戸に到着する天一坊一行。
親子対面を執拗に阻止しようとする大岡越前は
吉宗の逆鱗に触れる!?

吉宗「その忠義面! もう見たくもないわ!
 その方本日只今より出仕には及ばず!」
忠相「…上様!?」

はたして大岡越前を追放した吉宗の真意とは?
火焔大魔王の残党や蟲人までもが暗躍を開始する中、
尾張藩や天一坊一味をも裏で操る真の黒幕、
京の公卿・六条大納言行平卿の企てる幕府転覆の陰謀とは!?

いつも心が乾いているお毒見役や葵を名乗る青年剣士、
隻眼隻腕の素浪人や喧嘩屋の夫婦など、
享保年間に活躍した正義のヒーローオールスター集合は実現するのか!?

乞うご期待!

124ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 20:24:26
>>23補足

***日本海溝・ブレイバーベース***

ギルモア「よく来てくれたのおパーセプター」
パーセプター「これはギルモア博士、その後ブレイバーベースの
 メインシステムの調子はどうですかね?」

このブレイバーベースの設計にも関わっているサイバトロンの科学者パーセプターは、
要塞機能の最終段階の調整に携わるため、わざわざ月のムーンベースから
ここ地球のブレイバーベースを訪れていた。

パーセプター「何やら騒がしいようですが?」
ギルモア「うむ、実はな…」

パーセプターは何やら司令部の様子が落ち着かないことに気づき、
ギルモアに仔細を尋ねる。ギルモアの話では、
数日前に日本の横浜から出航し、南太平洋のブリアン島で
キャンプ合宿を行っているはずの子供達から急に連絡が途絶えたのだという。
この事態に佐原博士を始めとする上層部は、何かあったのでは無いかと話し合っていたのである。

佐原「…子供達がブリアン島へ行ってから数日。
 とっくに帰ってきていてもおかしくない筈なのだが」
ギルモア「ファイブマンや仮面ライダーアマゾンをはじめ大人たち、
 それも歴戦の勇士たちが一緒におるんじゃ。まさかとは思うが…」
パーセプター「それは心配ですね…」

その時、要塞ナビゲーターのエルファから通信が司令部に入る。

エルファ「佐原博士!ギルモア博士! キャンプに参加していた
 アトムくんが海を漂っている所を発見されました!」
佐原&ギルモア「「何だって!」」

エルファから、アトムが海を漂っていた所を
近くの漁船に発見され回収された事が告げられる。
回収されたアトムは、レッドキングのパンチの衝撃を受けた事で所々破損個所があり、
すぐ様科学省長官であるお茶の水博士を呼んで、たまたま居合わせた
パーセプターも加わり修理作業が行われた。

それからしばらくして、無事修理作業が終わりベッドで
寝かされていたアトムが目を覚ます。

アトム「ん…ここは?」
お茶の水「ブレイバーベースの内部にある医療施設じゃよ、アトム。
 お前さんは海を漂流していたのを回収され、ボロボロじゃったから
 修理したんじゃよ」
アトム「お茶の水博士!?そうか、レッドキングのパンチで…」
佐原「目が覚めたばかりで済まないが、何があったのか教えてくれないか? アトム君」

目覚めたアトムは状況を確認した後、お茶の水博士達にブリアン島
にレッドキングやエビラといった怪獣が目覚めてキャンプに参加している
子供達に危険が迫っている事を教える。

ギルモア「何という事だ!?」
佐原「すぐに出撃メンバーを揃えて、救出に向かわねば!」

アトムから島の状況を知らされ、直ちに佐原博士は救出に向かう
メンバーの編成を始める。

アトム「僕も…!」
エルファ「その身体ではまだ無理よアトムくん!」
お茶の水「お前さんは、まだ修理したばかりじゃ!おとなしく寝ていなさい」
アトム「いいえ、博士!あそこには新しく出来た友達がいるんです。
 行かせて下さい!」

修理が終わったばかりのアトムに寝ているように言うお茶の水博士とエルファだが、
アトムは友達を助けたいと真剣な眼差しでお茶の水博士に訴える。

お茶の水「…はぁ〜、分かった。わしの方から佐原博士に
 救出メンバーに加えてもらえるように言っておこう」
アトム「博士!」
お茶の水「その代わり、無茶をするんじゃないぞ!」

125ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 20:25:19
こうしてアトムも再調整を手早く済ませて救出メンバーに加わることになった。
それを見ていたエルファも意を決して佐原博士に願い出る。

エルファ「お願いです佐原博士、ブレイバーベースもブリアン島まで
 出動させてください!」
佐原「それはできん。今ブレイバーベースを不用意に移動させ、
 海上へ浮上させることにでもなれば、敵対勢力にこちらの手の内を
 明かすことにもなりかねない」
パーセプター「しかし佐原博士、こんな事態に不謹慎な物言いなのは
 重々承知だが、これはブレイバーベースの変形機構の最終チェックには
 最適な機会かもしれない」
佐原「パーセプター、君まで…」
エルファ「お願いです!」
佐原「わかった。許可しよう!」
エルファ「ありがとうございます!」

エルファの真摯な訴えに、佐原博士もつい折れた。

004「責任を感じているのか?」
エルファ「………」

ゼロゼロナンバーサイボーグのメンバーである004がエルファに尋ねる。
そもそも最初にブリアン島が安全な地域だと進言したのは、他ならぬエルファなのである。

エルファ「アトムくんの必死な姿を見て、居ても立ってもいられなかっただけです」
002「居ても立ってもいられなかったって…コンピューターなのにか?」
003「ちょっと002!!」

側で聞いていた003が、002の失言を強く嗜める。

エルファ「いいんですフランソワーズさん――いえ、003。
 所詮、私はこの基地のコンピューターですから…」
003「エルファ…」
004「ブリアン島の事前調査で危険を見抜けなかったのは
 直接現地に赴いて調べた俺と002も同罪だ。
 決してアンタだけの責任じゃない」
エルファ「………」


***シン・ザ・シティ 破嵐財閥本社***

ブリアン島に向かった一行が遭難したとの急報は、
破嵐財閥本社の社長室で執務中だった破嵐万丈にももたらされた。

万丈「子供たちが乗っていた船は、確かうちのグループの所有だったね?」
ギャリソン「さようにございます」
万丈「ギャリソン、午後の四菱会長との会食その他は全てキャンセルだ!
 先方には申し訳ないが、そのようにお伝えしてくれ」
ギャリソン「ですが万丈様、もし四菱との商談が破談となりますと、
 ビジネス上の損失は百数十億円にも達しますが?」
万丈「仮に百数十億円の損失でも、お客様の安全には代えられないよ。
 違うかい? ギャリソン」
ギャリソン「いいえ、万丈様の仰るとおりでございます(*^ー゚)」

そんな万丈の言葉を待ってましたとばかりに、
ギャリソンはすでにダイターン3の出撃準備を準備万端整えていた。
こうして破嵐万丈も救出作戦に参加すべく、
直ちにブレイバーベースへ急行するのであった。


○パーセプター→ブレイバーベースの変形機構の最終チェックのため、ブレイバーベースを訪れる。
○アイザック・ギルモア→ブレイバーベースにやって来たパーセプターを出迎える。
○佐原正光→ブリアン島への救出隊を編成する。
○アトム→ブレイバーベースに回収され、修理される。その後、救出隊に志願する。
○お茶の水博士→ブレイバーベースに呼び出され、アトムを修理する。
○002→ブリアン島への救出作戦に参加する。
○003→ブリアン島への救出作戦に参加する。
○004→ブリアン島への救出作戦に参加する。
○破嵐万丈→午後の重要な商談をキャンセルして、ブレイバーベースへと急行。
○ギャリソン時田→万丈の指示で、午後のビジネスの予定を全てキャンセルする。
○エルファ→佐原博士に、救出作戦へのブレイバーベース参加を訴え出る。

126ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 22:40:38
<闘争の系統 最終回の構想その1>

ブレイバーズの活躍により、大方の悪の勢力は全滅していき、
牧村光平=天凰輝シグフェルの宿命のライバルである、
牙冥甲ザジロード=彩堂寺戒も一対一の決闘の末に光平たちと和解。
ブレイバーズにさらに心強い仲間が加わった。
シグフェルとザジロードは共闘の末に、ついに堕神界を壊滅に追い込む。
こうして残る敵はGショッカー唯一つを残すのみとなった。

Gショッカーの次期創世王を決するバトルファイトを最終的に制したのは、
悪魔に覚醒した門矢士=魔王ダークディケイドだった!

マッドギャラン「じじい! いったいどこから入って来た!?」
栄次郎「マッドギャラン、誰に向かって口を聞いておる?
 我こそは…死神博士なるぞ!」

光栄次郎はガイアメモリを首筋に差込み、
黒マントが飛来し、死神博士へと姿を変える。

死神博士「Gショッカーの偉大なる次期創世王、ダークディケイド様に乾杯!」
士「お前たちはこれから俺の手足となって働くのだ!」

逆らう者を力でねじ伏せ、ダークディケイドはGショッカーに君臨した。
死神博士はダークディケイドの後見人となり、
表舞台に出てきた暗黒銀河女王と共にGショッカーの№2となる。
表裏六柱の至高邪神の意思に身体を乗っ取られた状態の門矢士…。
だが門矢士の本当の狙いは、表裏六柱の至高邪神の霊魂を
自分ごとブレイバーズに倒させることにあった!
まだ門矢士は正義の心を失ってはいなかったのだ。

ついに現れたブレイバーズ最大の敵、究極の闇。
それは至高邪神に憑依された門矢士の肉体をコアとして、
今までに倒された全ての邪悪なる者たちの集合体である。
士=ディケイドの真意を悟ったブレイバーズの戦士たちは
涙を拭ってついに究極の闇を倒すことに成功する。
ブレイバーズは勝利を得たが、失った犠牲も大きかった…。

宇宙から全ての悪がいなくなり、平和が戻ったかに見えた。
だが、ここからが真の最後の戦いの序章となろうとは、
まだ誰も気づいてはいなかった。

127ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 22:41:11
あらゆる全ての時間・時空・世界をも飲み込んでしまうという
超巨大な暴走時空クレバス――グランドクレバス。
銀河バイブルに予言されていた「闇の勝利」。
しかし究極の闇を倒したことで予言内容が覆ってしまったため、
この世の秩序を司る大いなる意思のシステムが作動し、
全ての世界を無に返すために作動し始めたのだ!
星間評議会では直ちにグランドクレバスへの対策が開始される。

星間評議会最高議長ジュリアス・カミュエルは、
行政府首相、星間評議会軍総司令官、宇宙警察総裁などの
あらゆる要職を兼任し、今や絶大な権力が集中している身であった。
実はカミュエルの正体は、堕神の大審官アークシセイザーであり、
全ての戦乱の筋書きを書いて裏から操っていたのはこの男だった。
堕神界が壊滅した後も何食わぬ顔でのうのうと生き延びており、
ついに自らの野望の最終段階にとりかかるために動き出す。

カミュエルはまず知りすぎた男として天凰輝シグフェルを
ブレイバーズから引き離し、排除へととりかかる。
まんまとカミュエルの罠にかかった光平は生死不明の状態となってしまう。
そしてカミュエルから特殊爆弾を渡されたブレイバーズ主力部隊は
グランドクレバス殲滅へと発進していく。
それがカミュエルの策謀だとも知らずに…。

カミュエル「ありがとうブレイバーズ。そして、さようなら」

一方、仮面の女=ユーフェミア・リ・ブリタニアは、
スザクやルルーシュたち懐かしい人々とも再会を果たし、
周囲から元のギアス世界への帰還を勧められていたが、
カミュエルことアークシセイザーの真の野望の意図を見破っており、
それを阻止しようと奔走していた。
彼女はカミュエルと刺し違える覚悟である。

ユーフェミア「カミュエル卿、最低限の少ない犠牲で、
 全ての世界に平和をもたらすと言ったあの時の言葉、
 あれは偽りだったのですか?」
カミュエル「フフフ…まだを信じていたのですか、
 あのような戯言を! 全ての世界に新たなる秩序を
 もたらすためには、夢物語では叶いません。
 歴史とは常に、血を求めるもの。まもなく全宇宙は
 火の海に包まれることになりましょう」
ユーフェミア「そんなことは私が許しません!」
カミュエル「ユーフェミア姫、すでに究極の闇も倒され、
 光と闇の戦乱が終結した今、もはや貴女の役目は終わった!
 これからは大人しくしていていただこう」
ユーフェミア「カミュエル卿、お願いです。
 どうか恐ろしい企てはおやめください。私も全ての
 責任を背負います。あなたも身をお引きください」
カミュエル「フハハハ! この世は全て金と力だ。
 虫けらの如く生きよとは笑止千万! 私の望みは誰にも
 止められん!」

ユーフェミアはついに懐の短刀に手をかける。

ユーフェミア「悪魔め! お止めなさらんと言われるか!」
カミュエル「………」
ユーフェミア「ジュリアス・カミュエル卿、醜き私欲のため、
 これまで多くの罪なき人々を死へと追いやってきたその罪…
 …私と共に死んでお詫びいたします!」

短刀を抜いてカミュエルに襲い掛かるユーフェミア。
だが哀れなるかな、か弱い女の身では敵うはずもなく
返り討ちに遭い、駆けつけて来たロロたちの眼前で
カミュエルにその胸を刺し貫かれてしまうのだった。

128ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 22:41:52
虫の息のユーフェミアは病院へと担ぎ込まれる。
ベットの上で彼女はジュリアス・カミュエルの正体が
堕神アークシセイザーであることと、シセイザーの真の目的を告げると、
スザク、ルルーシュ、ナナリーたちの見守る中、静かに息を引き取った…。

宇宙警察の捜査で、本物のジュリアス・カミュエルなる人物は、
実は5年前に死亡しており、アークシセイザーがそれに成り代わって
星間評議会で権力を握っていた事実が判明。
グランドクレバス殲滅に向かったブレイバーズに急いでこの事実を
伝えなければならないが、すでにエンペリアス星は完全に封鎖されていた。
そこで毒島嵐と尾村豪が、事前にユーフェミアから遺命を託されていた
ロボマゼンダに案内されてシステムセンターへと忍び込む一方、
ヌマO長官、ゴードン長官以下宇宙警察首脳部は、精鋭を率いてカミュエルとの対決に向かう。

ヌマO「ジュリアス・カミュエル最高議長、あなたを逮捕します!」
カミュエル「これは星間評議会に対する反逆か?」

ついにアークシセイザーの正体を現したカミュエルは、宇宙警察部隊を軽々と返り討ちにし、
これによりヌマO長官とゴードン長官も生死不明となってしまう。
一方、システムセンターでは、ロボマゼンダの命がけの行動によって封鎖が解除された。
だが無理が祟りメカの身体がオーバーヒートした結果、ロボマゼンダは炎に包まれ
命を落としてしまう。ロボマゼンダも最初から死を覚悟しての行動だったのだ。
炎上するシステムセンターから脱出する直前、ロボマゼンダの姿が人間・仙田ルイへと
戻る瞬間を目撃した毒島嵐と尾村豪。果たしてそれは死の直前に奇跡が起きたのか、
それともただの幻だったのか、それは今となっては誰にもわからない…。

封鎖が解除されたことで、ルルーシュたちギアス勢は、
ユーフェミアの遺志を継ぎ、ブレイバーズに危機を伝えるべく
エンペリアス星から脱出する。

星間評議会を永久解散に追い込み、新たに超次元星間帝国の成立を
宣言するアークシセイザー。

シセイザー「全次元の知的生命体に告げる! これより全ての世界は
 超次元星間帝国の支配下に置かれる。無駄な抵抗はするな。
 反逆者には死の裁きがある!」

尾村豪と共に超次元星間帝国に抵抗するレジスタンスと合流し、
エンペリアス星の地下へと潜伏した毒島嵐は、
アークシセイザーの演説の映像を苦々しく見つめている。

嵐「アークシセイザー、落とし前は必ずつけてやるぜ!」

129ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/16(火) 22:42:24
グランドクレバス直前へと迫るブレイバーズ主力部隊。
ここに至り、渡された特殊爆弾がとんだ紛い物であり、
カミュエルに騙されていたことにようやく気づくが後の祭り。
ギアス勢も駆けつけるが、迫るグランドクレバスに全てが
飲み込まれようとしたその時、死んだと思われていた
門矢士=仮面ライダーディケイドと牧村光平・天凰輝シグフェルが
颯爽と救援に参上し、ブレイバーズはグランドクレバスからの脱出に成功する。
天凰輝シグフェルはパワーアップし、スーパーシグフェルとなって生まれ変わっていた。

ブレイバーズでは合議の結果、まずはグランドクレバス対処よりも
星間評議会本府のあるエンペリアス星の奪還を目指し前進することにする。
エンペリアス星でブレイバーズを待ち受けていたアークシセイザーは、
巨大バイオ獣化アーマー「パラロイドメア」に自ら搭乗し迎撃に出る。
激戦の末にパラロイドメアを倒すブレイバーズ。
しかしアークシセイザーは今際の際に不気味な一言を残したのだった…。

シセイザー「見事だ。だがこれで私の計画が終わったわけではない」

アークシセイザーは倒したものの、未だ解決したわけではないグランドクレバスの脅威。
果たしてこのまま全ての世界と時間はグランドクレバスに飲み込まれ消滅してしまうのか?
そして、アークシセイザーは本当に死んだのだろうか…?

リナ「じいさん、アンタいったいどっちの味方よ!」
栄次郎「わしの目的はあくまでも見届けが役目。どちらの味方でもないよ」

死神博士だったのに、まるで何事もなかったかのように
皆の前でティータイムを楽しんでいる光栄次郎の姿に思わずズッコけ、
ツッコミを入れるリナ・インバースに、栄次郎は意味ありげな返答を返す。

続きのネタバレは後日に…。

130ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/17(水) 00:31:06
<闘争の系統 最終回の構想その2>

ユーフェミアの遺していたデータから
グランドクレバスを消滅させる方法を見出したブレイバーズ。
最高総司令官タシロ提督自らの指揮の下、ついに最後の戦いへと
出撃するブレイバーズ軍団!

しかし、グランドクレバスを消滅させることは、
他の時空クレバスも発生しなくなり、ディオドスシステムすらも機能しなくなる。
それはすなわち、他所の次元世界や時間からやって来ている者たちが
元の世界に帰れなくなることを意味していた…。
三次元宇宙在住組は異世界組に事前に帰還することを勧めるが、
異世界組は全員すでに腹を括っており、最後まで共に戦い抜く覚悟だ。
そしてついにグランドクレバスを消滅させることに成功した!

副長「全艦、ワープアウト! ブレイバーズ各艦、健在です!」
タシロ「しかし、バスターマシン3号の中心にいたタカヤ君とオオタ君は…」
竜馬「ノリコ…カズミさん…」
凱「間に合わなかったのか…」

甲児「お、おい…あれは…」
リュウセイ「ガンバスター…! ガンバスターだ!!」
ノリコ「お姉様…見えます…?」
カズミ「ええ…見えるわ。あれはヱルトリウムの灯よ…」

ユング「お帰りなさい、ノリコ…カズミ…」
ノリコ「ユング…みんな…」
カズミ「ガンバスター…ただ今、帰還しました…」
ノリコ「お姉様も…私も…健在です!」

宇宙空間に歓声が湧く。

シンジ「僕達…勝ったんですね…!」
フォッカー「ああ、そうだ! 俺達はグランドクレバスを打ち破ったんだ!」
タシロ「まさに奇跡が起きたか…」
アメリア「でもこれで私たちは元いた世界にはもう帰れないんですよね…」
ゼルガディス「アメリア…」
ディアッカ「リュウセイさんよ! あんたの次元斬とかで、どうにかなんないのか?」
リュウセイ「………」
ライ「リュウセイ…」
リュウセイ「駄目だ…。やっぱり、クロスゲートも何の反応も示さねえ…」
ヴィレッタ「バンプレイオスでも無理か…」
リュウセイ「すまねえ、みんな…。何の役にも立てなくてよ…」
アデュー「………」
ジュード「………」
アレン「………」
ライダー1号「すまない。元はと言えば我々の世界で起こった事のために…」
ノリコ「他の世界のみんなまで巻き込んでしまって…」
ハクオロ「どうか気にしないでもらいたい。これは私たち自身の意思で決めたことだ」
リナ「大丈夫よ。きっと何とかなるって♪」
ノリコ「でも、もし帰れなかったら…?」
アスベル「その時は、生きていきますよ。この世界で…」
エミリア(恵美)「私達が全てを懸けて守った世界です。きっと、希望に満ち、平和な世界でしょう」
エルルゥ「ハクオロさん、地球に着いたらいろいろ案内してくださいね」
ハクオロ「ああ、一段落ついたらあちこち案内しよう!」
万丈「やれやれ…僕らも彼らのポジティブさは見習わなくてはいけないな」
カズミ「ノリコ…」
ノリコ「はい…! ありがとう…ありがとう、みんな!」
タシロ「諸君、よくやってくれた。現時刻をもって神壱号作戦の終了を宣言する!」
ヒイロ「…任務完了、確認」
ブライト「了解です」
マリュー「こちらも了解です」

131ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/17(水) 00:31:41
洸「………」
マリ「どうしたの、洸…? 何だか顔色が悪いけれど…」
洸「……(何だ…この感覚は…)」
マイ「アヤ…」
アヤ「悪寒が…消えない…」
真吾「…どうにもな…」
キリー「ああ…」
レミー「さっきからゴーショーグンのパワー…下がんないのよね…」
竜馬「………」
隼人「リョウ…」
竜馬「…わかっている。このゲッターの反応は…」
デク「コ、コスモ…!」
コスモ「…黙ってろ、デク…! ゲージが下がらない以上…何かが起こる…」
カーシャ「それって…」
コスモ「………」

ザジロード「どうした、シグフェル?」
シグフェル「まだ終わっていない…。いや…最も恐るべき敵が俺達に迫っている…」
ザジロード「何だって!?」
シグフェル「来る…。圧倒的な悪意を連れて…!」

ハタリ「前方の宙域に重力場異常! 何か来るぞ!」
カララ「あ…ああ……」
ベス「どうした、カララ!?」
カララ「お腹の中のメシアが言っている…。敵が来る…と!」
ベス「敵だと!? この何もない宙域にか!」

ついにブレイバーズの前に現れた最終ボス。
その名は「破壊女神ニューリス」!
全ての時間と宇宙に破滅と新生をもたらす者であった。

万丈「ジュリアス・カミュエル!――いや、アークシセイザー!
 生きていたのか!?」
シセイザー「言った筈だ。私の計画はまだ終わったわけではないとな!」

アークシセイザーは自らの真の目的を語る。

シセイザー「そもそも"征服""変革""世直し"などという時点で
 全てが間違っていたのだよ。いかに優れた指導者がこの世を統べようとも、
 一人残らず全ての愚民を正しく導くなど不可能! どんな体制もいずれは必ず
 矛盾が生まれるものだ。ならばその矛盾の根源そのものを絶ってしまえばいい。
 だから私は全てを滅ぼす。私と、この私を愛し庇護してくれる神を除く全てだ!
 これで世界からは矛盾と争いは取り除かれ、この私の意志と決断こそが
 自動的に唯一絶対の正義となる。なぜなら、もう私の意志に反抗する者も、
 私の意志によって傷つく者もいなくなるからだ! 私の欲望も満たされる!
 これこそが真の絶対真理! この私が残された資源も、権益も、利潤も、
 そして神の愛をも全て独占するのだ!」

アークシセイザーの真の目的は、自分以外の生命と世界を全て滅ぼし、
自分と自分だけを愛してくれる神ニューリスだけで、新たな世界に君臨することだったのだ!

カミーユ「この男…完全に手段と目的をはきちがえている…!」
シャア「人間の醜いエゴもここに極まったか!」
セーラームーン「全ての世界の生命を根絶やしにしようとする破壊女神ニューリス!」
甲児「その存在…! 許すわけにはいかないぜ!」
竜馬「どうやら、これが本当に俺たちの最後の戦いのようだ!」
アムロ「行くぞ、みんな! 奴を倒さなければ、宇宙に平和は永遠にやってこない!」

開始されるファイナルバトル!
果たしてブレイバーズは破壊女神ニューリスとアークシセイザーを倒し、
全ての宇宙に真の平和をもたらすことはできるのであろうか!

132ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/17(水) 10:56:02
スダールを仕留め、食事を終えたブレイバーズの子供達は各々の
テントで眠りについた。寝静まったその夜...。

沙斗理「・・・う〜ん」
りんね「・・・(沙斗理さん?トイレかな?)」

りんねと同じテントで寝ている仲間の選ばれしドライバー、美輪沙斗理が
寝惚け眼でテントを出た。りんねも気が付いたが、トイレだろうと思い、
また眠りにつく。
そして、案の定トイレだった沙斗理はそのまま自分のテントに戻る筈だったが
やはり寝惚けていて、森の中へと人知れず消えてしまう。

5日目の朝。
起床した子供達は、朝食を食べる。本日のメニューは、昨日同様
スダールを材料にしたタコ料理である。

充紀「・・・道具さえあれば、たこ焼きが出来るやけどな〜」
駆流「でも、このタコ飯も美味いぜ」

選ばれしドライバーで、大阪生まれのミッチーこと、羽根充紀は
タコ料理を食べている内にたこ焼きが食べたくなったが、駆流は
そんな事を気にせずにタコ飯を食べる。そして、りんねがやってくる
のだが、様子がおかしかった。

壮太「どうかしたの、りんね?」
りんね「うん。それがね―」

りんねは今朝から、沙斗理がテントに戻っていない事を駆流達に話す。
そして、その事を学達にも話し、沙斗理の捜索が行われた。

学「いたか!?」
健「いや、こっちにもいない」
数美「どこいったのかしら?」
両津「お〜い、こっち来てくれ!」

探せども、キャンプ場にはどこにもいなかった。そんな時に、
両津が皆を呼び寄せる。そして向かうと、足跡が森の方へと
続いていた。

りんね「沙斗理さんの足跡!?」
宗介「森の方へと続いている、彼女が危険だ!」
かなめ「でも、森の中で見つかるのかしら?」
刃「だったら、任せろ。カゲトラ、お前の出番だ!」
カゲトラ「ガウ!」

森の中へと消えた沙斗理を探すべく、刃はカゲトラにニオイで
追跡さえる事にした。その後、彼女を探索するべく探索チームが
結成されて、その後を追った。

〜ブリアン島・森林地帯〜

カゲトラを先頭に探索チームは周囲を警戒しながら、森の奥へと
足を進める。

トシ「・・・にしても、沙斗理のねーちゃんにも困った物だぜ!」
ソウシ「船の中でも、迷っていたよね?」

探索チームに加わったトシとソウシは歩きながら、沙斗理の事を話す。
沙斗理は極端な方向音痴で、尚且つ風水等の占いで行動する為、
目的の場所になかなか辿り着けない事が多い。島へと向かう船の
中でも迷っている事が多かった。

薫「でも、ドジっ娘のメガネ美人ってかわいくね?」
紫穂「薫ちゃん、また親父が入っているわよ」
葵「ま、同じ京都人同士。私が助けたるしかないわ!」

薫は沙斗理のドジっ娘でメガネの似合う美人である事に
興奮しながら語る事に、紫穂が冷静に突っ込む。葵は
同じ京都出身である為、助けだす事に張り切っていた。

皆本「お前たち、何があるか分からないんだ。無駄話をしているじゃあない」
カゲトラ「ガウガウ」
刃「どうした、カゲトラ?この先にいるのか?」
飛鳥「この先は・・・谷になっているわね」

皆本はチームの引率者となり、お喋りしている薫達を注意する。
すると、カゲトラが何かを嗅ぎ付けた様で吼えている先を見ると
いつの間にか森を抜けて、谷間に訪れていた。

133ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/17(水) 13:12:47
森林地帯同様、周囲を警戒しつつ不気味な雰囲気が漂う谷間を
一同は歩いていた。

カゲトラ「ガウガウ!!」
刃「カゲトラ、見つけたのか!?」
イサミ「あ、あれは...!」
トシ「何なんだよ、あれ...」

カゲトラが吼えたので、一同が見つけたのは何と巨大な蜘蛛の巣だった。
そして蜘蛛の巣には、沙斗理が捕まっていた。

宗介「この巨大な蜘蛛の巣は一体?」
延珠「・・・沙斗理は、死んでしまっているのか?」
蓮太郎「分からねえ。まずは巣から降ろさねえと...」
皆本「待て、何か来るぞ!」

宗介はこの巨大な蜘蛛の巣に疑問を抱き、延珠は捕まっている
沙斗理の様子を見て、死んでしまったのかと心配するが、
蓮太郎は沙斗理を巣から降ろそうとする。しかし、皆本は
何かが近づいて来る気配を感じ取り、皆を制した。

クモンガ「チュ、チュウ―」
トシ「で、でっかいクモが出た〜!?」
皆本「あれは、クモンガか!」
薫「知っているの、皆本!?」

皆本は以前見た資料で、大グモ怪獣クモンガの事を知っていた。
その事を皆に話す。そして、クモンガは巣に捕まっている沙斗理の
下へと向かいだした。

トシ「あの、巨大グモ。沙斗理さんを喰う気か!?」
薫「だったら、私が助ける!」
皆本「待て、薫。クモンガの糸は鉄よりも強度が高い!」
薫「それじゃぁ、切れないじゃん!」

クモンガの糸の特性を聞いて、薫は助ける事が出来ないと言う。

宗介「だが、確かクモンガは火で簡単に焼き切れる筈だ」
ファイブブルー「だったら、俺がファイブブラスターで!」

同行した健は、既にファイブブルーへと変身してファイブブラスターの
ビームで糸を焼き切る。

飛鳥「ハッ!」シュタ
皆本「良し、気を失っているだけみたいだな。しんせん組の皆は
    彼女達を連れて逃げるんだ」
宗介「足止めは、俺達がする!」
イサミ「はい!」

飛鳥が沙斗理を受け止め、皆本は彼女が気絶しているだけだと
確認した後、イサミ達しんせん組に、沙斗理を連れて逃げるように
指示を出す。その間、残ったメンバーがクモンガの足止めをするのであった。

>>24に繋げる

134ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/17(水) 14:23:23
巨大なジラを前に苦戦を強いられる青銅聖闘士やガイストクラッシャー達。
このままでは全滅すると思われたその時、ジラに攻撃する者が現れた。

蒼摩「な、何だ!?」
レッカ「あれは!?」

攻撃した方向を見ると、巨大な鳥の姿をしたヘリコプターと
その傍らに鶏の様なヘリコプターと虎の姿をしたジェット戦闘機がいた。
巨大なヘリコプターは通信が回復した事で、シュリケンジャーが呼び出した
天空神。その傍らのヘリとジェット機は、異世界から地球へと帰還した
ゴーオンウィングスのそのパートナーの炎神、トリプターとジェットラスである。

アトム「皆さん!ご無事ですか?」
イエローガンバー「助けにきたぜ、兄ちゃん達!」
龍峰「君は、アトム!?」
レッカ「虎太郎も、何でここに?」

満身創痍となっていた青銅聖闘士達の前に現れたのは、
レッドキングに吹っ飛ばされたアトムとキャンプ場で留守番していた
ガンバーチームだった。

アトム「はい。あの後、漁船に発見されてブレイバーベースで修理を
    受けていたんです」
レッドガンバー「それで、修理を終えたアトムは他のブレイバーズの
    皆さんと救援として駆けつけたんです」
ブルーガンバー「そしたら、怪獣の叫び声がしたので、天界君が
    天空神を呼び出して、こうして助けを連れてやって来ました!」

アトムやガンバ―チームの説明を受けた一同は、再び救援に
駆けつけたヘリコプターの方を見た。彼らは俄然、ジラに攻撃を加える。

シュリケンジャー「飛翔変形、天空神!」
ゴーオンゴールド「ミッションスタートだ!トリプターパトリオット!」
トリプター「OK、アニキ!パタパタパタ」
ゴーオンシルバー「シュリケンジャー達のサポートをするよ!
      ジェットラストラホーク!」
ジェットラス「了解だ、バディ。ギーン!」

天空神に乗り込むシュリケンジャーは、天空神をロボットモードへと
変形させる。ゴーオンゴールドとゴーオンシルバーはパートナーの
炎神であるトリプターとジェットラスと共に、天空神のサポートを行った。

ジラ「―ギャォォォオオオ!」
シュリケンジャー「天空手裏剣!」

ゴーオンウィングスの攻撃に怯むジラに対して、シュリケンジャーは
天空神の胸の着いている天空手裏剣で攻撃。だが、負けじとジラは
尻尾を大きく振り回して、天空神に攻撃した。

ゴーオンゴールド「シュリケンジャー、トリプター達が元の姿でいられる
   時間がそろそろ危うい。トドメを任せたぞ!」
シュリケンジャー「了解。シノビメダル、セット!」

炎神はヒューマンワールド(地球)では、長時間その姿をしていると
存在が崩壊してしまうので、炎神キャストと炎神ソウルに分かれてしまう。
そして、元の姿でいられるのは10分間でしかなかった。
シュリケンジャーは「廻」と書かれたシノビメダルをセットし
カラクリボール10のスピンビーを発動させる。

シュリケンジャー「究極奥義『暴れ独楽』」
ジラ「―ギャァァァス!!」

蜂の姿をした巨大独楽・スピンビーで必殺の究極奥義を発動させる。
究極奥義を受けて、ジラはついに倒れるのであった。

イスカンダル「う〜む、余の戦力に欲しいものだ」
アトム「さぁ、皆さん。今の内に、キャンプ場へと戻りましょう!」

天空神とジラの戦いを見ていたイスカンダルは、将来自分の戦力に
欲しいと思った。そして、アトムによって一同はキャンプ場へ戻るのであった。

135ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/17(水) 14:45:35
<『聖天子が消えた!?』構想案>

近々日本を訪問する某国王族の饗応役の責任者に、
天童菊之丞が任命されることになった。

菊之丞「お言葉ながらそれがしは無骨者。
 とてもそのような大任は…」
聖天子「菊之丞さん、もはや謀略だけで政治を動かす時代ではありません。
 たまにはこのような仕事に携わるのもよいのではありませんか?」
菊之丞「………」

だが数日後、なんと聖天子が聖居から姿を消すという大事件が発生する!

侍従「申し訳ございません! ほんの僅かに目を離した隙に、聖天子様のお姿が…!」
菊之丞「直ちに聖居の全ての門を封鎖せよ! 何人といえども聖居から出してはならん!」

里見蓮太郎の住むアパートにも聖居の護衛隊が捜索に押し寄せる。

蓮太郎「なんだよ」
隊長「聖居の者だ! 理由は言えないが、中を改めさせてほしい」
蓮太郎「なんでそんなことしなきゃならねえんだよ。
 令状がないなら帰ってくれ」
隊長「そういうわけにはいかん!」

護衛隊はアパートの部屋の中をくまなく捜索するが、
聖天子の姿を見つけることはできなかった。
騒々しい状況から、蓮太郎は聖天子の身に異変が起こったと察する。

一方その頃、首相官邸でも警視総監・加賀美陸から
剣桃太郎内閣総理大臣が報告を受けていた。

陸「天童菊之丞補佐官より内々の厳命があり、
 "純白絢爛のお召し物を着た尊いお方"を都内くまなく
 お探しせよとの指示がありました」
桃太郎「……!! 聖天子様が聖居から誘拐されたのだ」
陸「なんと!? 総理!!」
桃太郎「"純白絢爛のお召し物を着た尊いお方"といえば、
 聖天子様をおいて他にいない」

136ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/17(水) 14:46:07
捜査が進んだ結果、一色外務大臣が容疑者として浮上する。

桃太郎「一色にクーデターを起こすだけの器量があるとは思えん。
 おそらくその目的は、天童菊之丞殿の失脚だ。間近に迫る
 某国王族の訪日の日に聖天子様がいないとなると、国賓饗応役である
 菊之丞殿は責任を取らされ詰め腹を切らされることになる」
蓮太郎「つまり、聖天子様がすぐに殺されるような心配はないってことだな?」
桃太郎「うむ。おそらく今の聖天子様は媚薬を嗅がされ、
 夢遊夢幻の床におわすはず…」
木更「おかわいそう、聖天子様…」

さっそく剣桃太郎と里見蓮太郎は外務大臣私邸に乗り込み、
事件の首謀者・一色と対決。
その隙に木更と護衛隊たちが地下の座敷牢に監禁されていた
聖天子を救出する。

侍従長「聖天子様、お気を確かに!」
聖天子「……( ゚д゚)ポカーン」
木更「侍従長、剣総理がこの薬を飲ませれば、
 聖天子様は元通りになると…」

一方、一色とその一味の成敗を終えた桃太郎と蓮太郎の前に
天童菊之丞が現れる。

蓮太郎「菊之丞…!」
菊之丞「剣総理、この度は礼を言わなければなりませんな。
 おかげで命拾いを致し申した。…だが、この度の一件、
 もし陰謀の首魁が実は剣総理ご自身であったとしたら、
 どうなりますかな? フフッ…」

なんと菊之丞は、今回の事件の黒幕が剣桃太郎であると
でっちあげる魂胆だという。

蓮太郎「ジジイ! てめえ、なんてこと言いやがる!」
桃太郎「待て、蓮太郎!」
菊之丞「日本国と聖室の安泰のため、剣総理、お命頂戴仕る!」

両者衝突寸前の一触即発の事態となるが、
そこへ目を覚まし正気を取り戻した聖天子がやって来た。
それを察した天童菊之丞たちは、その場から引き上げていく。

聖天子「剣総理、里見さん、またあなたたちに助けられました。
 心より礼を申します」
桃太郎「ハハッ」

自邸に戻った菊之丞は、茶室で配下からその様子の一部始終の報告を受ける。

配下「剣総理は、聖天子様に御前の事は一切一言も…」
菊之丞「あの御仁に告げ口は似合わん。だが、その甘さがいつか
 かの御仁の命取りとなるやも…」

137ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2014/09/17(水) 15:26:36
一方、バラゴンに襲われる子供達。何とか、喰われないように
キャンプ場を目指して逃げているが体力的にそろそろ、限界が
来ていた。

バラゴン「ガォォー!」
洋二「ああ〜、もうダメだ!」
拳一「弱音を吐くんじゃねえ!」

絶対絶命のピンチのその時、子供達のピンチを救う者が現れた。

ファイバード「大丈夫か、皆!?」
ケンタ「火鳥兄ちゃん!」
ハルカ「火鳥さん!」
ジェットセイバー「キャプテン、助けに来ました!」
星史「ジェットセイバー、お前が来てくれたのか!」

助けに来たのは、宇宙警備隊の所属にして、地球では天野平和
レスキューの一員でもある火鳥勇太郎ことファイバードと
北太平洋をパトロールしているジェットセイバーが駆けつけた。

バラゴン「ガォォオ―」
ファイバード「いかん!」

攻撃された怒りから、バラゴンは口からを熱線を吐き出したので、
子供達を守ろうとファイバードが盾となり、その熱を一身に受ける。
続いて、バラゴンを炎を吐くのを止めて、突撃を仕掛けた。

俊介「させるか、ファントムレイン!」
ハルカ「ギガントキャノン!」

だが、またしても救援に駆け付けたのはアルカディアの選ばれし
ドライバーである速水俊介とそのパートナー、ハルカが
ジャイロゼッター、フェアレディZとヒッポカノンに乗って現れた。
彼らの攻撃で、バラゴンは動きを止める。

俊介「大丈夫か?駆流、皆」
駆流「俊介、お前レースに出場していたんじゃなかったのか?」
俊介「お前達が、島で危険な目にあっているって聞いたからな。
    レースをしている場合じゃない!」
ハルカ「ここは、私達が引き受けるから先に行って!」
駆流「分かったぜ!」

世界で開かれるカーレースに出場するべく、今回のキャンプに
参加しなかった俊介だったが、仲間の危機にパートナーのハルカと
共に駆け付けたのである。そして、この場はファイバード達に任せて
子供達はキャンプ場へと急いで、戻るのであった。

ファイバード「ジェットセイバー、俊介、ハルカ。怪獣を止めて
        皆を止めるぞ!」
ジェットセイバー「了解!」
俊介「応、一斉攻撃だ」
ハルカ「私が、ヒポちゃんで後方支援するわ!」

ハルカのヒッポカノンはミサイルを後方から発射した。ミサイルの
雨にバラゴンはこれ以上の攻撃を受けまいと、地中に潜ろうとする。
しかし、ファイバード、ジェットセイバー、俊介のZはそれぞれ
フレイムソード、ジェットソード、ジャスティスソードを構えて
バラゴンに向かって突撃する。

俊介「ファイナルバースト・ファントムレイン」
ジェットセイバー「ジェットディスポーザ」
ファイバード「フレイムソードチャージアップ」
バラゴン「ガォォォォ!」

ミサイルの雨と3機の必殺技によって、地底怪獣バラゴンは
ついに最後を迎えるのであった。

138ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/17(水) 15:52:52
<ネタバレシナリオ案 オカルト編>

ある日、CLAMP学園の現理事長・妹之山残は首相官邸に呼び出され、
内閣官房参与就任を打診される。
現在、日本政府内の妖怪や魔物、オカルト対策のための組織は
幾つもの官庁に分散しており、縦割り行政の弊害が出ていた。
そのために指揮系統を一元化する必要に迫られているのだという。

残「待ってください! 僕はオカルトの専門家ではありません。
 そのような重大な任務は…」
桃太郎「しかし天の龍と地の龍の戦いでは、天の龍の能力者たちを
 後方からよく支えた実績もあり、丁姫からも絶大な信頼をお持ちだ」
土橋「是非引き受けてください」
残「………」

内閣官房参与を引き受けた残は、直ちにオカルト関係の現状を把握するため、
側近の鷹村蘇芳と伊集院玲をそれぞれ現地に派遣して調べさせることにした。
蘇芳には森羅の有栖零児と小牟が補佐に付き、烏森と長月市へ。
玲には獅子王機関の煌坂紗矢華が補佐として同行し、笹塚と駒王学園と絃神島へ
向かうことになる。

笹塚近辺を訪れた玲と紗矢華。休憩に入ったマグロナルド幡ヶ谷駅前店で、
テーブルの上に魔王サタンや悪魔大元帥アルシエル、勇者エミリアらが
戦っている様子が収められた写真を数枚拡げる。

魔王サタン・ジャコブこと真奥貞夫は、戦いの度に自身の残された魔力を用いて、
戦いの目撃者からは記憶を消し、防犯カメラの映像も全て消去していたはずだった。
しかし彼は気づいていなかった。街中に設置された監視カメラの中には、
獅子王機関や正史編纂委員会が設置した特殊なカメラもあり、そうしたカメラには
魔力結界が施されていて、真奥たちが変身して戦っていた様子も
バッチリ収められていたということに…。

さらにプロの政府工作員である紗矢華は見逃してはいなかった。
店内でたまたま写真を見かけた店員の佐々木千穂が一瞬動揺した様子を…。
そして、これまたたまたま故障したフライドポテト揚げ器を、
真奥が僅かな魔力を使って直した瞬間を…。

一方、Gショッカー・ネロス帝国の同盟者であると同時に、
異世界・魔界同盟とも密かに誼を通じる魔道師バルゴグこと
サラジアのアルハザード副大統領の命を受けて、
秘書Nと秘書Rの二人が偽造パスポートで密かに日本に入国。
日本の東京・笹塚地区に感じ取った魔族の活動の痕跡を調べるためである。

こうして、真奥サイド、恵美サイド、玲&紗矢華、秘書NとR、
四つ巴の心理戦が開始されることになる。

139ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/18(木) 09:06:13
宗介の作戦によって、十匹のジラの群れが炎に包まれて
それが要因となり、島のカマキラスが全滅したその日の夜。
食事を終えたブレイバーズの子供達は各々のテントで眠りについた。
寝静まったその夜...。

沙斗理「・・・う〜ん」
りんね「・・・(沙斗理さん?トイレかな?)」

りんねと同じテントで寝ている仲間の選ばれしドライバー、美輪沙斗理が
寝惚け眼でテントを出た。りんねも気が付いたが、トイレだろうと思い、
また眠りにつく。
そして、案の定トイレだった沙斗理はそのまま自分のテントに戻る筈だったが
やはり寝惚けていて、森の中へと人知れず消えてしまう。

6日目の朝。
起床した子供達は、朝食を食べる。本日のメニューは、昨日一昨日
同様スダールを材料にしたタコ料理である。

ハチロー「また、タコ料理か...」
護「しょうがないよ。昨日はそんなに、食糧が見つからなかったし」

ハチローは一昨日から続くタコ料理に、少しうんざりな気分だったが
護が言うように5日目はそれ程、食糧となる魚や木の実が見つから
なかったので、仕方が無いともいえる。

レミ「・・・同じ料理が続いて、子供達の中に飽きてきた子がいるみたいね」
鵺野「食糧であるスダールはまだありますが、食糧の調達は継続していかないと...」
大介「もう少し、調達する場所の範囲を広げてみよう」

子供達の反応を見たレミ達は、食糧を調達する場所の範囲を
広げようか話し合いが行われる。

充紀「・・・道具さえあれば、たこ焼きが出来るやけどな〜」
駆流「でも、このタコ飯も美味いぜ」

選ばれしドライバーで、大阪生まれのミッチーこと、羽根充紀は
タコ料理を食べている内にたこ焼きが食べたくなったが、駆流は
そんな事を気にせずにタコ飯を食べる。そして、りんねがやってくる
のだが、様子がおかしかった。

壮太「どうかしたの、りんね?」
りんね「うん。それがね―」

りんねは今朝から、沙斗理がテントに戻っていない事を駆流達に話す。
そして、その事を学達にも話し、沙斗理の捜索が行われた。

学「いたか!?」
健「いや、こっちにもいない」
数美「どこいったのかしら?」
両津「お〜い、こっち来てくれ!」

探せども、キャンプ場にはどこにもいなかった。そんな時に、
両津が皆を呼び寄せる。そして向かうと、足跡が森の方へと
続いていた。

りんね「沙斗理さんの足跡!?」
宗介「森の方へと続いている、彼女が危険だ!」
かなめ「でも、森の中で見つかるのかしら?」
刃「だったら、任せろ。カゲトラ、お前の出番だ!」
カゲトラ「ガウ!」

森の中へと消えた沙斗理を探すべく、刃はカゲトラにニオイで
追跡さえる事にした。その後、彼女を探索するべく探索チームが
結成されて、その後を追った。

〜ブリアン島・森林地帯〜

カゲトラを先頭に探索チームは周囲を警戒しながら、森の奥へと
足を進める。

トシ「・・・にしても、沙斗理のねーちゃんにも困った物だぜ!」
ソウシ「船の中でも、迷っていたよね?」

探索チームに加わったトシとソウシは歩きながら、沙斗理の事を話す。
沙斗理は極端な方向音痴で、尚且つ風水等の占いで行動する為、
目的の場所になかなか辿り着けない事が多い。島へと向かう船の
中でも迷っている事が多かった。

薫「でも、ドジっ娘のメガネ美人ってかわいくね?」
紫穂「薫ちゃん、また親父が入っているわよ」
葵「ま、同じ京都人同士。私が助けたるしかないわ!」

薫は沙斗理のドジっ娘でメガネの似合う美人である事に
興奮しながら語る事に、紫穂が冷静に突っ込む。葵は
同じ京都出身である為、助けだす事に張り切っていた。

皆本「お前たち、何があるか分からないんだ。無駄話をしているじゃあない」
カゲトラ「ガウガウ」
刃「どうした、カゲトラ?この先にいるのか?」
飛鳥「この先は・・・谷になっているわね」

皆本はチームの引率者となり、お喋りしている薫達を注意する。
すると、カゲトラが何かを嗅ぎ付けた様で吼えている先を見ると
いつの間にか森を抜けて、谷間に訪れていた。

140凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/18(木) 19:47:33
ファイブレッド「行くぞ! Vソード!」
ジャガーバン「来い! ジャガー剣〜!」

Gショッカー基地ではファイブマンらのヒーローと怪人軍団が戦闘を行なっていた。
ファイブレッドは主将格のジャガーバンを相手に、
剣同士の激しい斬り合いを展開する。

ファイブレッド「トァッ!!」
ジャガーバン「ぐわぁっ!?」

ファイブレッドの斬撃がジャガーバンの盾を破壊した。
不利と見たジャガーバンは逃げ出すが、ほどなく海岸の崖に追い詰められる。

ファイブレッド「そこまでだ! ジャガーバン!」
ジャガーバン「フハハハハ! これで勝ったと思うな!
 貴様ら、このボタンが何か分かるか?」
ファイブレッド「何っ!?」
ファイブブルー「まさか…!」
ジャガーバン「フフフ…。そうよ。これは時限爆弾のスイッチだ。
 これを押せば、この島は30分後に大爆発して消滅する!」
ファイブブラック「何だって!?」
ジャガーバン「我々も、貴様らも、子供達も皆一緒にこの島ごと消えてなくなるのだ。
 さあ用意はいいか。三途の川の向こうへ団体旅行の出発だ!」

ジャガーバンはそう言って時限爆弾のスイッチを押した。
島の地下に埋められたバリチウム弾が点火され、
30分後の爆発に向けてカウントダウンが始まる。

ジャガーバン「行くぞファイブマン!
 この世の名残りにもうひと暴れだ!」
ファイブレッド「くっ…! 狂ったかジャガーバン!」

再びジャガーバンと剣で切り結ぶファイブレッド。
空高くジャンプしたファイブレッドは空中回転からの必殺技を決めた。

ファイブレッド「Vソード・アタック!!」
ジャガーバン「ぐわぁぁぁっ! ネオショッカー万歳〜!!」

Vソードで真っ向から斬られたジャガーバンは崖から海へ転落し、爆死した。

ファイブレッド「やったか!」
ファイブブルー「でも兄貴、爆発まであと30分しかないぜ」
ファイブピンク「このままじゃ、みんなここで死んでしまうわ!」
サボテン将軍「フフフ…。お前達の運命もこれまでだな」

死なば諸共とばかりに、怪人軍団は次々と襲いかかって来る。
爆弾を止める手立ても、島から脱出する方法もない。
このままではブレイバーズのキャンプメンバーはここで全滅である。
絶体絶命のピンチ…!

141ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/19(金) 10:04:54
>>44加筆

ガメラによってクモンガは倒され、沙斗理も無事にキャンプ場へと戻ってきた。
今、沙斗理は意識を取り戻し、体調に異常が無いか伊達やエリに診てもらっている。

伊達「うん。意識もはっきりしているし、外傷も無いから大丈夫だろう」
エリ「よかったね」
沙斗理「ご迷惑をお掛けしました。目が覚めたら、知らない場所にいたので
   元の場所へ戻ろうと占っていたら迷ってしまい、気が付いたらあの場所にいて
   気を失っていました...」
蓮太郎「・・・今度からは、注意してくれよ」

沙斗理から迷った経緯を聞かされ、蓮太郎は呆れて注意をする。

ソウシ「そういえば、宗介さんや延珠ちゃん達は?」
蓮太郎「延珠達なら、他の食糧を調達しているチームの方へ行ったぞ」

沙斗理を助けた後、既に延珠達は食糧を調達している防衛組や
ザウラーズの方へ合流していた。

***ブリアン島・河川***

ブリアン島を流れる河川では、地球防衛組の今村あきら、ヨッパー、佐藤大介
ザウラーズの武者小路叉音泰(あだ名はボン)と関和孝(あだ名はチョビ)
大牙剣の仲間である団五郎(あだ名はダンゴ)は釣りで魚を調達していた。

あきら「魚、釣れたか?」
ヨッパー「全然...」
ダンゴ「おっ、魚か?・・・何だ、ただの枝か。」
ボン「これじゃあ、今晩のおかずが食べられないぜ」

皆、魚が釣れない事に不安を覚える。実家が魚屋であるダンゴは
釣れたと思いを竿を引き上げるが、ただの枝だったので肩を落とす。

チョビ「ん?大介、竿引いているんじゃないのか!」
大介「え、本当だ!・・・けっこう、デカいぞ」
ヨッパー「マジかよ!」
あきら「俺達も手伝うぜ!」

すると、大介の竿が動き出しチョビがそれに気づく。
大介も気づき、竿を引くがかなりでかいらしく、あきら達も
一緒になって大介の手伝いを始める。

大介「うぉぉぉぉ」

ザッパーン

竿を引き上げると、そこから現れたのは何と巨大なワニだった。

ワニ?「ぐわぁぁぁ」
5人「「「「「うわぁぁぁぁあ」」」」」

そして、6人はそのワニ?に引きずり込まれるのであった。

***ブリアン島・森林地帯***
 
一方、森林地帯ではアマゾンこと山本大介が引率して主に
女子グループが食糧となる果実を探していた。

ときえ「アマゾンさん、この果物は食べられますか?」
大介「どれどれ・・・大丈夫、食べられる実だ」

野生児である大介は、森の果実に詳しく地球防衛組の坂井ときえは
大介に食べられないか聞く。(因みに防衛組にも同じ名前の大介が
いるので、間違えないようにアマゾンで通している)

ゆう「このキノコは、確か・・・食べられるキノコだったわね」

同じく地球防衛組の泉ゆうも森に生えているキノコを採っていた。

少年?「好〜きです〜か、好〜きです〜か」
ゆう「あの子は?」

ふと、どこからか歌が聞こえてきたので、森の奥を見ると
学生服に半ズボン、そして瓶底眼鏡を身に着けた少年がいた。
少年はそのまま、森の奥へと姿を消してしまう。

ゆう「待って、森の奥はあぶないわ?」
かなめ「ゆうちゃん?」
ときえ「待ってよ、ゆう!」

ゆうは森の奥にはまだまだ危険な怪獣がいるので、その少年を追って
森の奥へと行ってしまう。それに気づいたかなめとときえも、その後を追う。
しばらくすると、広い場所に3人は出た。

ときえ「もう〜、ゆうどうしたの?」
ゆう「こっちに男の子が走っていったんだけど...」
かなめ「男の子?どこにもいないじゃない...」

3人が話していると、突然地面から長い紐が出現して、
3人を引きずり込む。

3人「「「きゃぁぁぁあ」」」
宗介「かなめの声!」
大介「他の2人の声・・・ゆうとときえか!?」

悲鳴を聞いた宗介と大介は駆けつけるが、その場には
既に誰もいなかった...

142ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/19(金) 10:28:40
>>77加筆

〜Gショッカー秘密基地〜

サボテン将軍「ふっふっふ、さぁお着替えしましょうねえ」
瑠璃「離して!」
延珠「妾に触るでない!」
バラナイトメア「おとなしくしろ。さもないと、他の子供がどうなるか
    わからんぞ」
延珠「くっ...」

サボテン将軍とバラナイトメアは捕まえた子供達の中で、
特にかわいいと感じた瑠璃、延珠、りんねを別室に連れて行き
人形にしようとしていた。

???「そうはいかんぞ!」
サボテン将軍「だ、誰よ!?」
ドッコイダー「いたいけな幼女を、危険な変質者から守る戦士ドッコイダー参上!」
蓮太郎「大丈夫か、延珠!?」
駆流「りんねから、離れやがれ!」
瑠璃「コ・・・ドッコイダー!」
延珠「蓮太郎!」
りんね「駆流!」

別室に入ってきたのは、変身したドッコイダーと
合流した蓮太郎、そして助け出された轟駆流だった。

サボテン将軍「私の人形遊びを邪魔しないで頂戴。コットポトロ!」
バラナイトメア「バーロ兵!」

人形遊びを邪魔されて憤慨したサボテン将軍とバラナイトメアは、
兵士コットポトロとバーロ兵を呼び出す。

ドッコイダー「裏返しいらずの炭火焼きファイアー」
コットポトロ「ぎゃああああ」
蓮太郎「おりゃ」
バーロ兵「ぐわぁあ」

ドッコイダーは手から必殺の「炭火焼きファイアー」でコットポトロ達を
丸焼きに、蓮太郎もバーロ兵を殴り倒していく。その間、駆はりんね達に
近づき助け出した。

りんね「ありがとう、駆流!」
駆流「逃げるぞ!」
バラナイトメア「逃がすか!」
延珠「もう、お前達なんか怖くないぞ!」
瑠璃「エメロード一族の誇りに掛けて、貴様の所業を許すわけにはいかん!」

助け出された延珠達は人形の服を脱ぎ去り、戦いに参戦。
瑠璃も本来の姿であるエーデルワイスへと変身した。

サボテン将軍「だったら、アンタ達はここでくたばりなさい!」
エーデルワイス「きゃあ」
ドッコイダー「エーデルワイス!」

サボテン将軍は火を吹きだし、エーデルワイスに攻撃。
その拍子で倒れたエーデルワイスの懐から粘土人形が飛び出す。
それは以前、両津が制作した甲冑の粘土人形だった。

エーデルワイス「この人形ならば...」

エーデルワイスは自身の血を人形に垂らす。
すると、人形は大きくなりゴーレムへと変化した。

サボテン将軍「ちょ、何なのよ!?」
エーデルワイス「良し、ゴーレムよ。そこの下衆を倒せ!」

エーデルワイスの命令を受けたゴーレムはサボテン将軍へと
突撃し、パンチをお見舞いしてする。

ドッコイダー「両津さんの作った粘土人形、何て強さだ!」
エーデルワイス「おお、その強さ気に入った。お前の名は・・・
          『アルフォンス』じゃ!」

エーデルワイスはゴーレムの強さを気に入り、アルフォンスという
名前を付ける。エーデルワイスは知らない事だが、その名前と
ゴーレムの姿はとある錬金術の世界で活躍した兄弟の弟と酷似していた。

143ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/19(金) 10:31:41
※誤爆しました。

〜Gショッカー秘密基地〜

サボテン将軍「ふっふっふ、さぁお着替えしましょうねえ」
瑠璃「離して!」
延珠「妾に触るでない!」
バラナイトメア「おとなしくしろ。さもないと、他の子供がどうなるか
    わからんぞ」
延珠「くっ...」

サボテン将軍とバラナイトメアは捕まえた子供達の中で、
特にかわいいと感じた瑠璃、延珠、りんねを別室に連れて行き
人形にしようとしていた。

???「そうはいかんぞ!」
サボテン将軍「だ、誰よ!?」
ドッコイダー「いたいけな幼女を、危険な変質者から守る戦士ドッコイダー参上!」
蓮太郎「大丈夫か、延珠!?」
駆流「りんねから、離れやがれ!」
瑠璃「コ・・・ドッコイダー!」
延珠「蓮太郎!」
りんね「駆流!」

別室に入ってきたのは、変身したドッコイダーと
合流した蓮太郎、そして助け出された轟駆流だった。

サボテン将軍「私の人形遊びを邪魔しないで頂戴。コットポトロ!」
バラナイトメア「バーロ兵!」

人形遊びを邪魔されて憤慨したサボテン将軍とバラナイトメアは、
兵士コットポトロとバーロ兵を呼び出す。

ドッコイダー「裏返しいらずの炭火焼きファイアー」
コットポトロ「ぎゃああああ」
蓮太郎「おりゃ」
バーロ兵「ぐわぁあ」

ドッコイダーは手から必殺の「炭火焼きファイアー」でコットポトロ達を
丸焼きに、蓮太郎もバーロ兵を殴り倒していく。その間、駆流は
りんね達に近づき助け出した。

りんね「ありがとう、駆流!」
駆流「逃げるぞ!」
バラナイトメア「逃がすか!」
延珠「もう、お前達なんか怖くないぞ!」
瑠璃「エメロード一族の誇りに掛けて、貴様の所業を許すわけにはいかん!」

助け出された延珠達は人形の服を脱ぎ去り、戦いに参戦。
瑠璃も本来の姿であるエーデルワイスへと変身した。

サボテン将軍「だったら、アンタ達はここでくたばりなさい!」
エーデルワイス「きゃあ」
ドッコイダー「エーデルワイス!」

サボテン将軍は火を吹きだし、エーデルワイスに攻撃。
その拍子で倒れたエーデルワイスの懐から粘土人形が飛び出す。
それは以前、両津が制作した甲冑の粘土人形だった。

エーデルワイス「この人形ならば...」

エーデルワイスは自身の血を人形に垂らす。
すると、人形は大きくなりゴーレムへと変化した。

サボテン将軍「ちょ、何なのよ!?」
エーデルワイス「良し、ゴーレムよ。そこの下衆を倒せ!」

エーデルワイスの命令を受けたゴーレムはサボテン将軍へと
突撃し、パンチをお見舞いして基地の外へと吹き飛ばす。

ドッコイダー「両津さんの作った粘土人形、何て強さだ!」
エーデルワイス「おお、その強さ気に入った。お前の名は・・・
          『アルフォンス』じゃ!」

エーデルワイスはゴーレムの強さを気に入り、アルフォンスという
名前を付ける。エーデルワイスは知らない事だが、その名前と
ゴーレムの姿はとある錬金術の世界で活躍した兄弟の弟と酷似していた。

144ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/19(金) 11:20:34
場所は基地の外へと移り、基地の制圧を行っていた宗介・・・いや
3匹のボン太くんが現れる。

ボン太くん「ふもふも、ふもっふ(敵怪人、発見。攻撃に移る!)」
量産型ボン太くん・ボルボ「ふもっふ(了解)」
量産型ボン太くん・両津「ふもも、ふもふも(マシンガンを喰らえ!)」

バババババ

ボン太くん達は所持しているマシンガンをバラナイトメアやバーロ兵達に
向けて、撃ち続ける。バーロ兵も負けじと剣やビームで対抗する。

ボン太くん「ふもももも、ふもふも、ふもっふ(気を付けろ、バーロ兵の
        ビームはビルをも破壊する)」
ドッコイダー「・・・何をいっているのかは分からないけど、あのビームが
        危険だという事は分かった!」

ボン太くんはビームの危険性を説いて、ドッコイダーは言葉は
分からないが、言いたい事は一応、理解した。

バラナイトメア「(・・・今の内に)」
ファイブブラック「Gショッカーの怪人、逃がさんぞ!」
ファイブイエロー「メロディータクト!」

どさくさに紛れて、バラナイトメアはこの場を逃げ出そうとするが
ファイブブラックとファイブイエローが見逃さず、ファイブイエローの
メロディタクトでバラナイトメアを拘束する。

バラナイトメア「しまった!!」
ファイブブラック「パワーカッター!これで・・・グワァ!」
ファイブイエロー「文矢!」

ファイブブラックはパワーカッターで攻撃しようとするが、
突然、何者かの攻撃を受ける。

量産型ボン太くん・ボルボ「ふも!?ふもっふ!(何!?うわぁ!)」
蓮太郎「くっ・・・誰が攻撃してんだ!」
ボン太くん「ふもももも、ふもっふっふ(敵のステルス攻撃か!?)」

突然の見えない攻撃にボン太くんや、蓮太郎達は翻弄されてしまう。

バラナイトメア「ふっふっふ、ドーラゴブリンは大人には見えもしないし
     聞こえもしない。お前達に勝ち目などないのだ!」
ドーラゴブリン「(そういう事だ)」

実は見えない攻撃をしていたのは、ドーラモンスターの1体である
ドーラゴブリンであった。ドーラゴブリンは大人には見えないという
特性があり、その為、ボン太くん達には見えない攻撃に翻弄されていた。

145ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/19(金) 13:02:17

ドーラゴブリン「(・・・よ〜し、今度はこいつをぶん投げてやる)」
エーデルワイス「危ない、ドッコイダー!アルフォンス、奴を倒せ!」
ドーラゴブリン「(ぐふぇ!」

ドーラゴブリンは、ドッコイダーをぶん投げようと近づくが、エーデルワイスが
ゴーレム/アルフォンスを使って、ドーラゴブリンを阻む。

バラナイトメア「何故、ドーラゴブリンが見えるんだ!?」
エーデルワイス「ふん。大人には見えずとも、子供である妾には
  はっきりと姿が見えておるぞ(・・・あんまり、子供って言いたくないけど)」
延珠「妾も、はっきりと見えるぞ」
ドーラゴブリン「(しまった!)」

大人には見えないドーラゴブリンだが、子供であるエーデルワイスや延珠には
その姿をはっきりと見えているのである。

バラナイトメア「だったら、ドーラゴブリンに近づかせなければいい。
    コットポトロ、バーロ兵!」
延珠「離さぬか、貴様ら!」
エーデルワイス「ええい、邪魔だ!」
蓮太郎「延珠!」
ドッコイダー「エーデルワイス!」

ドーラゴブリンに近づかせない為に、バラナイトメアは残ったコットポトロや
バーロ兵を呼び出して、延珠とエーデルワイスを阻む。

ファイブブラック「このままでは・・・(待てよ、そう言えば!)
   おい、ドーラゴブリン。お前の靴は反対になっているぞ!」
ドーラゴブリン「(何だと!?)」

突然、ファイブブラックに言われて、ドーラゴブリンは履いている靴を
左右履き替える。すると、今まで大人には見えていなかったドーラゴブリンの
姿が見えるようになった。

ドッコイダー「見える、見えるぞ!」
蓮太郎「どうなっているんだ?」
ファイブブラック「昔読んだ伝説によると、ゴブリンは履いている靴を
  左右逆に履くと、大人でも姿が見えるようになるんだ」
ドーラゴブリン「くっそ〜、騙された!」
量産型ボン太くん・両津「ふももも、ふもっふ(流石は、国語の先生だ)」

ファイブブラックが昔読んだ、ゴブリンの伝説を思い出して
見事ドーラゴブリンを騙す。その様子に両津は、感心した。

ボン太くん「ふもも、ふもっふ、ふももも(姿が見えるのであれば、恐れる事は無い)」
量産型ボン太くん・ボルボ「ふももも(倍返しだ!)」
量産型ボン太くん・両津「ふもももも(喰らえ!)」

姿が見えるようになった事で、ボン太くん達が一斉にマシンガンを
ドーラゴブリンに撃ち続ける。

ドーラゴブリン「ぐ〜〜」
ファイブブラック「トドメだ!パワーカッター!!」
ドーラゴブリン「ぐわぁぁぁ!」

マシンガンに怯むドーラゴブリンに、ファイブブラックは
トドメのパワーカッターで体を切り倒し、ドーラゴブリンは敗北するのであった。

バラナイトメア「くっ!」
ドッコイダー「後は、貴様だけだ!微塵切りエルボー!」
エーデルワイス「行け、アルフォンス!」
延珠「妾達の怒りを受けよ!てりゃぁ」
蓮太郎「天童流戦闘術、一の型・火焔扇!」
バラナイトメア「ぐわぁぁぁぁ」

後に残ったバラナイトメアはまず、ドッコイダーのエルボーを受け、
エーデルワイスのゴーレム/アルフォンスのパンチで後方へ吹き飛び、
続いて延珠の鋭い蹴り、最後に蓮太郎の渾身のストレートを受けて
ボディが耐えられず、爆発して最後を迎えるのであった。

ファイブイエロー「やったわね」
ファイブブラック「さぁ、学兄貴達の方へ行こう!」

ドーラゴブリンとバラナイトメアを倒した一同は、他の戦いへ
赴くのであった。

146ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/19(金) 13:12:51
>>120修正

***ジラの巣***

ジラA「ギシャァァ!」
ジラB「ギシャァァァ!」
量産型ボン太くんA「ふもっふ」ドドドドド
量産型ボン太くんB「ふも〜」ドドドド

ジラの巣へとやってきた、量産型ボン太くんを装着したタマネギ部隊達は
幼生体のジラにマシンガンを雨の様に撃つ。

イスカンダル「ふむ、こいつに乗るのも久しぶりだのう。では・・・
       蹂躙の開始だ!」
タマネギ部隊C「爆弾投下、開始!」
タマネギ部隊D「投下、開始!」

神威の車輪に乗るイスカンダルは卵のある位置の上空へとやって来ると、
同乗しているタマネギ部隊に、持ってきた爆弾を投下する。

ドカーン、ドカーン

爆弾の雨によって、ジラの卵は燃えて近くにいた幼生体のジラも
爆弾によって、蹂躙されていく。

栄人「あっけないな」
クラマ「俺達も来る必要なかったんじゃないのか?」

同行していた青銅聖闘士とガイストクラッシャー達はジラを倒していくが、
空からの航空爆撃によって殆どが全滅した。

ズシーン、ズシーン

ハヤト「何だ、この大きな足跡は!?」
ユナ「見て!?」

大きな足跡がして、一同が驚いていると森から現れたのは
完全に成長したジラだった。

ジラ(完全体)「キシャァァァァ!!」
イスカンダル「くっ、あれほど成長しておる者がいたとは!?」

巨大なジラが出現し、喰われそうになったので急いで『神威の車輪』を
移動させる。

量産型ボン太くんA「ふも〜(撃てー!)」
量産型ボン太くんB「ふもも、ふもっふ(怯まずに撃て!!)」

量産型ボン太くんを装着しているタマネギ部隊はマシンガンで応戦するが、
あまり効果は無かった。

イズナ「ここからが、俺達の出番のようだな」
シレン「ああ、アンコールの開始だ」

完全体のジラの登場に、青銅聖闘士とガイストクラッシャー達は
気をとりなおして、構え直すのであった。

***ブリアン島・森林地帯***

一方、Gショッカーの秘密基地から助けられた子供達は、秘密基地の場所を
教えてくれたピグモンや助けに来た高木はるか達に護られながら、キャンプ場
へと戻るべく森林地帯を走っていた。

ズシーン、ズシーン

吼児「この地面の揺れは!?」
クーコ「あ・・・あそこにいるのは、もしかして!?」
バラゴン「ガァォォォー!」
充紀「バラゴンや!レッドキングを倒したバラゴンがおるで!」

地面の揺れに驚く吼児。そしてザウラーズのクーコや選ばれし
ドライバーである羽根充紀は、森から現れたバラゴンの登場に
驚愕する!

はるか「皆、バラバラにならないで!急いでこの場から離れて、
    キャンプ場へと戻るのよ!」

はるかはクナイを構え、皆がバラバラに行動にしないように注意しつつ
急いで、キャンプ場へと戻ろうとするのであった。

147ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 14:44:40
<対エビラ戦部分>

***ブリアン島沖・海底***

エルファ「ブリアン島にまもなく到着します」
佐原「よし。直ちに救出部隊は出撃準備だ!」

その時、ブレイバーベースが大きく揺れる。
ブリアン島に近づくブレイバーベースに、
エビラが体当たりを仕掛けてきたのだ!

ギルモア「何事じゃ!?」
パーセプター「心配ない。セイバートニューロン合金で覆われた
 このブレイバーベースには、この程度の突撃などビクともしない!」
万丈「僕がダイターン3で出よう。エルファ、援護を頼む!」
エルファ「了解です!」

ダイターン3がブレイバーベースから出撃し、
エビラとの水中戦が展開される!
すぐさまダイターン3を捕食対象と見做したエビラが、
巨大な右腕の鋏をハンマーのように振り下ろして攻撃して、
もう一つの槍のような細長い鋏となっている左腕に突き刺そうとする。

万丈「そうはさせるか! サン・レーザー!」

ダイターン3は頭部からレーザー砲を発射してエビラを牽制。

佐原「ブレイバーベースもダイターン3を援護する。攻撃開始!」
エルファ「光子魚雷発射!」

ブレイバーベースに備え付けられている60門の水中専用誘導型光子魚雷が一斉に発射され、
ほぼ全弾がエビラに命中した!

エビラ「ぎゅああいいいん!!!!!!!」

今の魚雷攻撃によるダメージで、エビラの硬い装甲も相当に劣化した。

エルファ「万丈さん、今から太陽エネルギーをそちらに送信します!」
万丈「了解だ!」

普段なら太陽下でなければ使用できない必殺技サン・アタックも、
ブレイバーベースから充填された太陽エネルギーを送信されることにより、
太陽の光が届かぬ深い海底でも使用可能となるのだ!

万丈「日輪の力を借りて今、必殺のサン・アタック!」

ダイターンクラッシュで粉砕されたエビラは、
粉々に爆散するのであった…。

佐原「すぐに救出部隊を島に上陸させるんだ!」

148ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 14:45:09
<対レッドキング戦部分>

エルファ「ブレイバーベース、トランスフォーム! ロボットモード!」

海上に浮上したブレイバーベースは、巨大人型ロボットモードへとトランスフォームした!
その変形システムは、サイバトロンの要塞型トランスフォーマー、メトロフレックスと
フォートレスマキシマス、さらにはバトル級超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母の
トランスフォーメーション機能をも参考に設計・開発された。
身長3000メートルに達する、文字通りの正義の巨神である!

ブレイバーベースロボ「………」
レッドキング「――!? グォォォォ!!!」

体長45メートルに過ぎないレッドキングなど、
もはやブレイバーベースロボから見れば、
そこら辺の蟲を踏み潰すにも等しい有様である。

大輔「すげぇ…!」
イエローガンバー「なんだありゃ…」

まだ島で戦っている子供たちも、
目の前のあまりの巨体に呆気にとられている。

エルファ「…ホーミングレーザー、発射!」

ブレイバーベースロボから発射された
曲進性レーザーの雨がレッドキングに降り注がれる。
レッドキングは断末魔の叫びすら上げる間もなく
あっという間に蒸発してしまった…。

149ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 14:45:44
<全ての戦いが終わった後の部分>

***無幻城・秘密警察長官執務室***

アポロガイスト「………」

アポロガイストは、ブレイバーベースロボがブリアン島沖で戦っている様子が
収められた映像をまじまじと分析しながら見つめていた。
ブリアン島の戦いで一人逃げ帰ってきた怪人(誰にするかはまだ未定)が、
これら映像を録画して持ち帰ってきたのだ

アポロガイスト「ブレイバーズの秘密要塞がこれほどまでの
 力を秘めていようとは。まさに恐るべき相手だ…!」
怪人「どうかこの映像データで一つ、作戦司令部のお偉方には
 何卒落としなしを。へへっ…」
アポロガイスト「フフフ…○○よ、よくぞこの映像を持ち帰ってきてくれた。
 秘密警察長官として礼を言うぞ」
怪人「へへへっ…ありがとうごぜいやす」

だが次の瞬間にはアポロガイストのアポロフルーレが
怪人の急所を貫いていた!

アポロガイスト「用の済んだ奴は死ねいっ!」
怪人「そんな…ひどい! ウギャアアア!!!!」

怪人の身体は跡形もなく蒸発してしまった。

アポロガイスト「さてと、直ちに対策を練らなければ…」

冷酷非情なアポロガイストは、直ちに持ち帰られた映像データの
更なる詳細な分析を部下たちに命じるのであった。

150ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 17:30:32
<対エビラ戦部分 >>147修正>

***ブリアン島沖・海底***

エルファ「ブリアン島にまもなく到着します」
佐原「よし。直ちに救出部隊は出撃準備だ!」

その時、ブレイバーベースが大きく揺れる。
ブリアン島に近づくブレイバーベースに、
エビラが体当たりを仕掛けてきたのだ!

ギルモア「何事じゃ!?」
パーセプター「心配ない。セイバートニューロン合金で覆われた
 このブレイバーベースには、この程度の突撃などビクともしない!」
万丈「僕がダイターン3で出よう。エルファ、援護を頼む!」
エルファ「了解です!」

ダイターン3がブレイバーベースから出撃し、
エビラとの水中戦が展開される!
すぐさまダイターン3を捕食対象と見做したエビラが、
巨大な右腕の鋏をハンマーのように振り下ろして攻撃して、
もう一つの槍のような細長い鋏となっている左腕に突き刺そうとする。
レッドキングにもぎ取られた左の鋏は、いつの間にか再生していた。(←修正した箇所ここ)

万丈「そうはさせるか! サン・レーザー!」

ダイターン3は頭部からレーザー砲を発射してエビラを牽制。

佐原「ブレイバーベースもダイターン3を援護する。攻撃開始!」
エルファ「光子魚雷発射!」

ブレイバーベースに備え付けられている60門の水中専用誘導型光子魚雷が一斉に発射され、
ほぼ全弾がエビラに命中した!

エビラ「ぎゅああいいいん!!!!!!!」

今の魚雷攻撃によるダメージで、エビラの硬い装甲も相当に劣化した。

エルファ「万丈さん、今から太陽エネルギーをそちらに送信します!」
万丈「了解だ!」

普段なら太陽下でなければ使用できない必殺技サン・アタックも、
ブレイバーベースから充填された太陽エネルギーを送信されることにより、
太陽の光が届かぬ深い海底でも使用可能となるのだ!

万丈「日輪の力を借りて今、必殺のサン・アタック!」

ダイターンクラッシュで粉砕されたエビラは、
粉々に爆散するのであった…。

佐原「すぐに救出部隊を島に上陸させるんだ!」

151ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:24:28
>>138関連

***東京・幡ヶ谷駅前近くの交差点***

深夜の時間帯。その日の勤務を終えた真奥貞夫は、
魔王城=渋谷区笹塚にあるオンボロアパート、ヴィラ・ローザへの帰路についていた。
すでに周囲の店はどこも閉まっており、人通りの絶えた交差点を照らすのは、
今や外灯と明滅する信号機のみである。

真奥「……!?」

横断歩道を渡り、レストランの角を曲がった辺りのところで、
真奥は何者かが自分を尾行していることに気づく。
真奥は急に猛ダッシュして、尾行者をまくことにする。

真奥「俺に何か用か?」
???「――!?」

尾行相手を見失った正体不明の人影が路上をウロウロしているところに、
タイミングを見計らった真奥が背後に回りこみ、不意に声をかけた。

真奥「あれ、アンタは昼間の…」
紗矢華「………」

目の前に立っていた尾行者の姿は、ポニーテールの髪形をした女子高生だった。
真奥は記憶を手繰り寄せ、この女子高生が昼間、マグロナルド幡ヶ谷駅前店に
もう一人の若い男と来ていた客だと気づく。

紗矢華「今日のお昼にあなたを偶然見かけてから、
 ずっと閉店まで観察させてもらったわ」
真奥「観察…?」
紗矢華「カメラに収められていた画像とあまりに外見が違いすぎるし、
 気のせいかとも思ったけれど、あなた、昼間故障したフライヤーを
 一瞬で修理したでしょ。それも魔力を使って…」
真奥「――!!」
紗矢華「あなたの事も調べさせてもらったわ、真奥貞夫さん。
 ちょうど一年前からこの近くのマグロナルド幡ヶ谷駅前店で働き始める。
 現住所は渋谷区笹塚×-×-× ヴィラ・ローザ笹塚201号室。
 しかしそれ以前の経歴は全く不明…。あなたの戸籍には偽造の疑いがあります!」

どうやらエンテイスラからの刺客ではなさそうだが、
真奥は目の前の女子高生からただならぬ殺気を感じた。

紗矢華「あなた、未登録の魔族ね!?」
真奥「アンタ…何もんだ?」
紗矢華「問答無用! 真奥貞夫、私と一緒に来てもらうわ!
 話なら獅子王機関でゆっくり聞きましょう!」

152ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:24:59
紗矢華は銀色の洋弓を構え、真奥に狙いを定めて弦を引き絞る。

紗矢華「――獅子の舞女たる高神の真射姫が讃え奉る!
 極光の炎駒、煌華の麒麟、其は天樂と轟雷を統べ、憤焔をまといて
 妖霊冥鬼を射貫く者なり――!」
真奥「お、おい、ちょっと待て!!」

放たれた呪矢が上空へ舞い上がったかと思えば、
すぐに光の矢弾となって地上の真奥めがけて降り注ごうとする!

千穂「真奥さん!!」
真奥「ちーちゃん!? だめだ危ない! 来るな!」
紗矢華「――!!」

真奥を心配してこっそり後を付けていた佐々木千穂は、
紗矢華が真奥を襲撃している現場に出くわし、思わず真奥を庇おうと飛び出した。
意外な展開に戸惑う真奥と紗矢華。間一髪でビルの庇の下の影に隠れて
一部始終を観察していた伊集院玲が二人を助ける。

千穂「真奥さん、大丈夫ですか!?」
真奥「アタタタタ…ちーちゃんこそ怪我はないか?」
玲「どうやらお二人ともご無事のようですね」
紗矢華「あなた、真奥貞夫と同じ店でアルバイトしてた娘ね。
 やっぱり真奥が人間じゃないことを知ってるようね…」
千穂「何なんですか! あなたたちは!
 いきなり真奥さんを襲うだなんて!」
玲「失礼。実は僕たちは日本政府の意向を受けて動いている者です」
紗矢華「笹塚や幡ヶ谷周辺でここ最近、かなり高度で強力な魔力を持った
 魔族が潜伏しているようだとの報告を受けて、内偵を続けていたのよ。
 そしたら真奥貞夫、あなたに行き当たった」
玲「戸籍や住民票が偽造された疑いのある未登録魔族が
 東京都内に潜伏していたとなると、不法入国に問われる可能性があります」
千穂「もしかして…真奥さんを捕まえちゃうんですか!?」
紗矢華「それはこの男の返答次第ね。場合によっては佐々木千穂さん、
 あなたにも詳しく事情を聞く必要があるわ」
真奥「待てよ。ちーちゃんは関係ねえ!」

真奥は玲と紗矢華を睨みつける。
そこへ突然どこからか黒いバンが突っ込んで来たと思うと、
あっという間に真奥を車の中に強引に連れ込み、連れ去ってしまった!

真奥「な…なんだ!? うわっ!!」

玲「しまった!」
紗矢華「いきなりなんなの!?」
千穂「真奥さあ〜ん!!!!」

153ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:25:35
***渋谷区笹塚 ヴィラ・ローザ201号室***

芦屋「魔王様が誘拐された!?」

佐々木千穂は大急ぎでヴィラ・ローザ201号室に駆け込み、
芦屋四郎に急報を告げた。すぐに警察に通報するように
千穂は訴えるが、同じ部屋に漆原を匿っている件もあり、
真奥家には警察には訴えづらい事情があった。

漆原「誰だろうね。真奥を誘拐するだなんていう物好きは…」
芦屋「落ち着いている場合か! しかし困った。もし身代金の要求がきたとしても、
 我が家にはとてもそんな支払いに耐えられる余裕は…」
千穂「とにかく、遊佐さんや鈴乃さんにもこの事を伝えないと!」
芦屋「ところで佐々木さん、そちらの方たちは?」

芦屋は伊集院玲と煌坂紗矢華のいる方向を指差す。

玲「はじめまして」
紗矢華「………」

千穂「ああ…この人たちは――」


一方、その頃…。

***東京都内某所・廃倉庫***

真奥「………」

真奥貞夫は廃倉庫の中の薄暗い奥の一室で、
椅子に縛り付けられていた。

秘書N「そんな怖い顔をしないでいただけます?
 我々は貴方を助けて差し上げたのですよ」
真奥「どこの世界に助けた相手を縛り上げて
 監禁している人間がいるんだよ!」
秘書R「あのまま放って置いたら、貴方は今頃、日本政府に引き渡されて
 強制送還されていたのかもしれないのですよ」
真奥「………」

事は一週間ほど前に遡る。
サラジアの副大統領官邸で、秘書NとRの二人は
アルハザード副大統領からある密命を受けていた。

秘書N「我々二人が日本へですか?」
アルハザード「そうだ。2〜3ヶ月前の事だが、
 日本の東京都内の笹塚と呼ばれるエリアとその近辺で、
 強大な魔力反応が観測された」
秘書R「しかし現地マスコミの報道では、その笹塚と呼ばれる地区で
 魔力絡みの事件が起こったとの報道は全くありませんが…?」
アルハザード「だからこそ怪しいのだ。聖域条約で定められた魔族特区でもない場所に、
 どうして著しい魔力反応が示されたのか? お前たち、行って詳細を調べて来い。
 もしかすれば、今後魔界同盟との交渉を有利に進めるための
 重要なファクターが見つかるかもしれん…」

こうしてアルハザードの命令を受けた秘書NとRの二人は、
偽造パスポートを使用して日本に密入国し、伊集院玲と煌坂紗矢華の目の前で
真奥貞夫を拉致したのである。

真奥「言っておくけどな。俺を誘拐しても一銭にもなんねーぞ!」
秘書N「お金が目当てではありません」
秘書R「貴方が本当はどこから来たのかも私たちには興味はありません。
 ですがどうでしょう。我々と手を組みませんか? もし話に乗るなら、
 私たちの主人が貴方の失われた魔力を取り戻せるように取り計うとお約束しましょう」
真奥「………」

果たして捕らわれた真奥貞夫の運命やいかに!

154ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 19:49:59
○真奥貞夫→煌坂紗矢華に尾行され襲撃される。その後、秘書Nと秘書Rに拉致される。
○佐々木千穂→煌坂紗矢華の攻撃から真奥貞夫を庇う。その後、真奥が拉致されたことを芦屋たちに報せる。
○芦屋四郎→佐々木千穂から真奥が拉致されたと知らされる。
○漆原半蔵→佐々木千穂から真奥が拉致されたと知らされる。
○煌坂紗矢華→真奥貞夫に接触するが、秘書Nと秘書Rに真奥を拉致されてしまう。
○伊集院玲→真奥貞夫に接触するが、秘書Nと秘書Rに真奥を拉致されてしまう。
●秘書N→アルハザードの密命を受け、日本に密入国。真奥貞夫を拉致する。
●秘書R→アルハザードの密命を受け、日本に密入国。真奥貞夫を拉致する。


○伊集院玲=怪人20面相(CLAMP学園探偵団/20面相におねがい!!/X)
 妹之山残の側近。小学生時代は初等部4年生時に学生会に会計として所属し、この頃から残に仕えていた。
 料理の腕前は一流コック以上。素直で心優しい性格。鷹村蘇芳の陰に隠れがちであるが、
 彼もかなりの武術の使い手である。争いごとは好まない。実は怪人20面相というもう一つの顔を持つ。
 大川財閥令嬢・大川詠心と結婚している。

○煌坂紗矢華(ストライク・ザ・ブラッド)
 獅子王機関に所属する舞威媛(まいひめ)。六式重装降魔弓(デア・フライシュッツ)
 “煌華鱗(こうかりん)”と呼ばれる可変式の武装を用い、剣形態では接近白兵戦と
 擬似的な空間切断、弓形態では音による多彩な魔術を行使する。
 親友であり妹のような存在である姫柊雪菜を大切にしている上、
 過去のトラウマに由来する男嫌いも相まって、暁古城と出会った当初は彼に強烈な敵愾心を向けていた。
 だが幾度かの共闘などを経るうちに、彼に好意を抱き始め、現在では立派なツンデレになっている。

○真奥貞夫=魔王サタン・ジャコブ(はたらく魔王さま!)
 異世界エンテ・イスラを支配しようとしていた魔王。エンテ・イスラを支配する寸前の所で
 勇者エミリアによる反撃を喰らい、部下の悪魔大元帥アルシエルともどもエンテ・イスラから逃げ出し、
 現代日本に流れ着く。日本では魔力そのものが存在しないため回復する手段が無く、
 体も魔王モードを保てずに普通の人間の姿となってしまい、生きるために生活費を稼ぐために
 アルバイトを始め、現在はマグロナルドの幡ヶ谷駅前店で働くフリーター生活を送っている。
 しかし人間の負の感情から魔力が生成されることから、周囲が危機に陥っている時には
 颯爽と魔王モードになって見せ場を奪う生粋のヒーロー。ただし獲得した魔力は
 その直後に現場の修復保全などでほぼ使いきってしまうのがお決まりのパターンである。

○芦屋四郎=悪魔大元帥アルシエル(はたらく魔王さま!)
 真奥貞夫こと魔王サタンの腹心の部下。魔王とともに勇者エミリアに追い詰められ、
 現代日本に流れ着く。真奥(後に漆原も)と同居しながら、専業主夫として
 彼らの生活を支えている。戸籍上は20歳だが、悪魔としての実際年齢は1500歳以上。

○漆原半蔵=悪魔大元帥ルシフェル(はたらく魔王さま!)
 真奥貞夫こと魔王サタンの部下。元天使であり、いわゆる堕天使である。
 魔王軍に所属していたが、真奥を裏切り、天界復帰を条件に元恵美の仲間、
 オルバ・メイヤーと結託して恵美と真奥の命を狙っていた。しかし、2人に敗れ、
 真奥家に居座ることになる。日本では1日中家に引きこもってニートをしている。
 天才的なハッカーの腕前を持つ。

○佐々木千穂(はたらく魔王さま!)
 真奥貞夫のバイト先であるマグロナルド幡ヶ谷駅前店の後輩で、東京都立笹幡北高校2年生の女子高生。
 目標に向かって働く真奥を慕って、密かに恋心を抱いている。真奥たちが異世界からやって来た人間で
 あることを知っている数少ない存在。

155凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/19(金) 20:48:28
ファイブレッド「爆発まであと20分…。どうすればいいんだ!」

怪人軍団と戦いながら、ファイブマン達は焦りを募らせていた。
例えここで勝っても、島から脱出する事ができない以上、
20分後には全員島ごと海の藻屑となるのである。

アルマジーグ「さあ、時間がないぞ!」
モグラング「諦めろ。ここがお前達の死に場所なのだ!」

その時、海に轟音と共に巨大な水飛沫が上がった。
エビラを倒したブレイバーベースが海面に浮上したのだ。

ファイブレッド「あれは、ブレイバーベース!」
ファイブブラック「俺達を助けに来てくれたんだ!」

ブレイバーベースから一機の小型輸送機がこちらへ向けて飛び立ち、
そこから救援部隊の戦士達が飛び降りると、岩山の上に並び立った。

1号「仮面ライダー1号!」
2号「仮面ライダー2号!」
V3「仮面ライダーV3!」
RX「仮面ライダーBLACK! RX!!」
サンバルカン「太陽戦隊! サンバルカン!!」
ソルブレイバー「特救指令! ソルブレイン!!」

仮面ライダー1号、2号、V3、RX、サンバルカン、ソルブレイン。
救助隊として選抜された十人のブレイバーズ・ヒーローが揃って名乗りを決めた。

ファイブレッド「おお…! みんな!」
1号「みんな、無事だったか!」
2号「あんまり帰りが遅いんで、迎えに来たぜ!」
V3「Gショッカーの怪人達を倒して、
 早くブレイバーベースでこの島から脱出するんだ!」
アルマジーグ「そうはさせん!
 貴様ら全員、島ごとあの世行きだ!」
ソルジャンヌ「子供達は、絶対に助け出してみせるわ!」
バルイーグル「行くぞGショッカー!」
RX「許さん!」

こうして、集結したヒーロー達と怪人軍団の決戦が始まった。

1号・2号「「ライダーダブルパンチ!」」
ワニ獣人「グォォ…!」

1号と2号は息の合ったコンビネーション攻撃でワニ獣人を叩きのめし、
止めの同時パンチで絶命させた。

RX「RX! ロボライダー!」

ロボライダーにフォームチェンジしたRXは、
同じく硬い装甲を誇るアルマジーグに戦いを挑む。

ロボライダー「ボルティックシューター!」
アルマジーグ「ギャァッ!!」

ロボライダーのビーム銃はアルマジーグの甲羅も破壊した。
のたうち回るアルマジーグの腹に、RXに戻ったロボライダーは必殺剣を突き立てる。

RX「リボルケイン!!」
アルマジーグ「ぐ…おおおおっ!!」

光の刃で貫かれ、アルマジーグは爆死した。

ソルブレイバー「ギガストリーマー!」
ムササビードル「ぎゃぁぁぁっ!!」

ソルブレイバーのギガストリーマーが
上空のムササビードルを蜂の巣にし、墜落させた。

V3「今だ。V3・回転フルキック!!」

仮面ライダーV3のキックがムササビードルに炸裂。
ムササビードルは大爆発する。

バルイーグル「ニューバルカンボールだ!」
バルシャーク「レディー・セット!」
バルパンサー「GO!」

サンバルカンの三人はニューバルカンボールをセットし、
バルパンサーがキック、バルシャークがパンチでパスを繋ぎ、
最後にバルイーグルがシュートを決める。

バルパンサー「ワン!」
バルシャーク「ツー!」
バルイーグル「アタック!!」
モグラング「ぐおおおっ!!」

ニューバルカンボールをぶつけられ、モグラングは弾き飛ばされ爆発した。

ソルドーザー「つあっ!!」
ソルジャンヌ「さあ、みんな早くこっちへ!」

激戦のさ中、ソルドーザーがGショッカー基地の壁を突き破り、
ソルジャンヌが助け出した子供達の避難誘導をする。

アマゾン「大切断!」
カニバブラー「ギェ――ッ!!」

アマゾンライダーの大切断で胸を斬り裂かれたカニバブラーは、
もがき苦しみながら海岸へと逃げて行く。

イクサ「待ちなさい!」
カニバブラー「おのれ、ここで死んでたまるか〜!」

海へ飛び込んだカニバブラーは、そのまま逃亡したのであった。

156ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:41:21
<シグフェル編シナリオ>
独自に謎のヒーロー・シグフェルの正体を追う、やり手の美人TVキャスターである
八神冴子は、軍の立場からシグフェルの行方を追う剣持隊長とは
共に同じくブレイバーズ関係者でありながらも必然的に張り合う立場に。
剣持は、冴子のことを表面上は鬱陶しく思いつつも、対ドラゴ帝国戦争での
功労者である冴子の事は内心高く買っている。

そんなある日、八神冴子は偶然、まさか相手がそのシグフェル関係者とも知らずに、
沢渡優香と知り合うことに。優香は、シグフェルの正体を突き止めたら、
メディアを通して世間に公表するつもりなのか?と冴子に尋ねる。

冴子「それは時と場合によるわね」
優香「時と場合…?」
冴子「私はシグフェルがどういう事情で戦いに身を投じているのか、
 それが知りたいの。もし彼に孤独に戦わなければならない
 何か特別な理由があるのであれば、その手助けをしたいだけ…」
優香「………」

アルジェの石油王・アルシャード財閥の令嬢、フィリナ・クラウディア・アルシャードが
お忍びで来日し、タクシーに乗ってある場所へと向かっていた。
そこを突然襲ってきたのは、以前三枝かおるを狙ってジャンパーソンに敗れた
国際兵器マフィア・ジェフ権藤とその一味だった。
危うく拉致されようとしていたフィリナだったが、間一髪でそれを救ったのは
天凰輝シグフェルだった。

シグフェル「大丈夫か、フィリナ!」
フィリナ「…その声、まさか光平なの!?」

いったん朝倉家に腰を落ち着かせるフィリナと光平たち。
フィリナは従弟の光平の身の上に起こった出来事を説明されて驚くが、
すぐに事情を飲み込んだ。

フィリナ「まさか噂の謎のヒーロー、シグフェルの正体が光平だったとわね。
 正直驚いたわ…」
優香「お願いですフィリナさん、この事は誰にも秘密にしておいてください!」
慎哉「俺からもお願いします!」
フィリナ「……わかったわ。それよりも光平、慎哉くん、優香、
 これからどこかにでも遊びに行かない?」

フィリナは光平たちを誘って、街中へ遊びに出かける。
一方、フィリナ・クラウディア・アルシャードがジェフ権藤の一味に襲われたところを
シグフェルに救われたという情報は、スマートブレイン社長・村上峡児の耳にも届いていた。

村上「妙ですねえ…。今までイーバ絡みの事件にしか顔を出すことのなかったシグフェルが、
 今回に限ってなぜ…? これは調べてみる必要がありそうです」

村上はシグフェルの正体がフィリナの知己の人間だと睨み、
ジェフ権藤と接触して手を結び、フィリナの周辺を洗い出し始める。
シグフェルは襲ってきたオルフェノクたちをなんとか撃退し、
フィリナも無事に離日して帰国の途についたが、
Gショッカーのシグフェル追及の手は着実に光平の近辺へと迫っていた…。

157ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:41:55
ある日、光平と慎哉は近所のスーパーに買出しに来ていたところ、
何かの菌に寄生されたと思しき買い物客の主婦が倒れる現場に遭遇。
光平はシグフェルとしての透視能力で、
主婦を収容していった救急車が偽者だと見破るが、
慎哉は怪しい救急車の跡を追おうとした光平を止める。
こういう事件は本来、警察かブレイバーズが対応すべき仕事である。
一般人である光平が無理に首を突っ込むべきではないと言うのだ。
光平と慎哉は警察に通報するだけに留め、その日は帰宅した。

通報を受けて出動したブレイバーズは偽救急車から主婦を無事保護する。
検査の結果、主婦はバルボレラ菌に感染していた事が判明。
バルボレラ菌は、スペースマフィアに所属していたエイリアンたちの食糧の原料である。
Gショッカーがこの近くに食料生産工場を秘密裏に建設しているのだ!
さらに他にももう一つ気になるのが、匿名の通報者の存在。
無知識な一般市民がバルボレラ菌を見分けるなど、普通なら不可能だ。
いったい通報してきたのは何者なのか…?
ブレイバーズは調査を開始する。

一方その頃、エゴスの基地では、エゴス一の鑑識とプロファイリングの達人である
ホウタイ怪人が、今まで収集し分析したデータを元に、いよいよシグフェルの正体の核心に
迫ろうとしていた。シグフェルの人間としての姿である牧村光平の顔と名前以外全て、
なんと海防大付属高校に通う男子生徒というところまで突き止めていたのである。

ホウタイ怪人「シグフェルは歳は16〜7、性別は男、海防大付属高校に通う
 高校生と思われる」
ヘッダー「さすがは神子! そこまで突き止められるとは見事でございます!」
サロメ「フン…。肝心の顔と名前が解らないんじゃ、意味ないじゃないか」
ホウタイ怪人「それももう時間の問題だ」

翌朝、学校で昨日のスーパーでの一件を聞いた優香は、
警察に届け出ただけで主婦を直接助けようとしなかった
光平と慎哉を非難し、いつしか口論へと発展する。

優香「そんなひどい! もしそれでその主婦の人に
 万一の事があったらどうするつもりだったの!」
慎哉「警察にはちゃんと届けておいたぜ。
 そもそもシグフェルはブレイバーズみたいな
 正義の味方じゃないんだ。そこまでする義理は
 ないはずだ。下手に首を突っ込んで、またこの間みたいに
 光平が面倒事に巻き込まれたらどうするんだよ!」
優香「でも光平くんには…シグフェルには
 人を助ける力があるのよ!」
慎哉「何言ってるんだ! 元はと言えば光平はお前の身代わりになって!!」
優香「…!!」
光平「―慎哉っ!!」

光平に制され、慎哉も思わず発してしまった失言にハッとなる。
数ヶ月前に優香の身代わりとなって東条寺理乃に謎の人体実験を施され、
人ならざる肉体へと変貌してしまった光平。優香は今でもその事を
悔やんでいると、慎哉自身もよくわかっていたはずなのに…。

慎哉「…ごめん。俺も言い過ぎた」
光平「いや違うよ。俺が悪いんだ。やっぱりあの時、
 偽の救急車に乗せられた人を、俺がシグフェルに変身して
 助けるべきだったんだ…」
優香「光平くん…」

その日から、光平たち3人の間はギクシャクし始め、
気まずい雰囲気が続くことに…。

158ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:42:45
ある日の日曜。慎哉は早朝の日課で、
愛犬のくらのすけを連れて散歩に出ていたところ、
この間見かけたものと同じ、例の怪しい偽救急車に遭遇した。

慎哉「光平の手を煩わせるまでもない!
 こうなったら俺自身の手で奴らのアジトを突き止めてやる!」

慎哉は救急車を尾行し、郊外の廃病院の地下へと迷い込む。
そこは誘拐してきた大勢の人間たちを肥料として、
バルボレラフーズやゴルゴメスの実を大量生産し備蓄している
Gショッカー怪人たちのための食糧生産工場だったのだ!
慎哉はつい足音を立ててしまい見つかり、捕まってしまった。

慎哉「ちきしょう! 放せ! 放せよ!」
ゾドー「小僧、いったいどこから入って来た!?」
リーガ「ちょうどいい。お前もバルボレラ菌の餌食になってもらうぞ!」
慎哉「や、やめろ〜!!」

慎哉の首筋に注射器の針が迫ろうとしていたその時、
突然飛んできた小柄が、リーガの右手から注射器を叩き落した。

リーガ「何奴!?」
ホウタイ怪人「しばらく! あいやしばらく!」

小柄を飛ばしてきたのは、ホウタイ怪人とサロメだった。

ゾドー「エゴスがここにいったい何の用だ?」
サロメ「その小僧の始末、しばらくお待ち願いたい」
リーガ「なにっ!」
ホウタイ怪人「我がプロファイリングに基づく推理の結果では、
 その小僧、あのシグフェルの縁者である可能性が極めて高い!」
ゾドー「なんだと! それは本当か!」
ホウタイ怪人「この小僧を餌にしてシグフェルをおびき出し捕獲することに
 成功すれば、方々にも至高邪神のお覚えはめでたかろう」
サロメ「小僧、大人しくおし。大事な獲物が罠にかかる前に、
 餌に騒がれては困るからね!」
慎哉「何すんだ!やめ…むぐんんんっっ!?」

サロメは慎哉の口に猿轡を押し込む。

159ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/19(金) 23:43:24
慎哉から遅れて起床した光平は、
朝の犬の散歩から慎哉の帰りが遅いことを心配する。
そこへ一匹だけ戻ってきたくらのすけが、
必死に吠えて主人の危機を光平に伝えようとする。

くらのすけ「ワンワンワンワン!!!!!!」
光平「くらのすけ、どうしたんだ!?
 もしかして慎哉の身に何かあったのか!?」
くらのすけ「ワンワンワンワン!!!!!!」
光平「よしっ、案内してくれ!」

光平は、たまたまその場に居合わせた優香と共に
くらのすけに案内されて廃病院へと到着する。

優香「この中に慎哉くんが…」
光平「いいか優香、もし30分経っても俺が戻って来なかったら
 警察を通してブレイバーズに通報してくれ!」
優香「光平くん…」

優香とくらのすけを病院玄関前の通りに残し、
単身地下へと潜入する光平。そこで見たのは
捕らわれた慎哉の姿だった。

光平「慎哉! 今助ける!」
慎哉「んんんーっ!!!(…ダメだ光平! 来るな!)」

慎哉の側まで近寄ろうとしたその時、
天井から降ってきた捕獲用の網に絡め取られてしまう光平。
その瞬間に高圧電流がネットに流れる。

光平「うわああああっっ!!!!!!」
サロメ「5万ボルトの高圧電流だ。普通の人間なら
 一瞬で黒焦げになるはず。だがお前はなんともない」
光平「……くっ」
ホウタイ怪人「さあ、大事なお友達の命が惜しければ、
 貴様の正体を教えてもらおうか!」

ついにシグフェルの正体がGショッカーにバレてしまうのか!
果たして光平たちの運命やいかに!?

160ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/20(土) 09:31:06
子供達を助けにファイブマン達と共に来た仮面ライダーアマゾン。
他に捕えらえていないか、戦闘員達と戦いながら基地の中を進む。

アマゾン「・・・他に子供達は?」
あきら「―た、助けてくれ!」
アマゾン「この声は!」

あきらの声がしたので、アマゾンが駆けつけるとあきらやヨッパー達が
ワニ獣人や赤ジューシャ達に調理されそうになっていた。

ヨッパー「うわぁぁ、俺なんか喰っても不味いって(泣」
マーボー「食べるのは好きだけど、食べられるのは嫌だ〜!」
アマゾン「まてぃ!」
ワニ獣人「ぐぅ〜、貴様はアマゾンライダー!」
アマゾンライダー「ワニ獣人、貴様もこの島に来ていたのか。あきら君達を離せ!」
ワニ獣人「黙れ、このガキ共は大事な食糧となるのだ。邪魔はさせんぞ!」

調理の支度をしていた赤ジューシャ達はアマゾンに襲い掛かり、ワニ獣人も
強力な尻尾を振り上げる。

アマゾン「ケケーイ」
赤ジューシャA「キャッ!」
赤ジューシャB「グゥ!」

しかし、アマゾンは赤ジューシャ達を蹴散らし、ワニ獣人の尻尾も躱して
捕まっているあきら達の前へとやって来る。

アマゾン「さぁ、もう安心だ。この基地から脱出してくれ!」
あきら「ありがとう、アマゾン!」
ヨッパー「助かった!」
大介「早く、逃げないと...」

アマゾンはその爪で、身動きできないあきら達の枷を壊して
脱出させる。

ワニ獣人「ぐぅ〜、貴様!」
アマゾン「来い、ワニ獣人!」

ドカ〜ン

残ったアマゾンとワニ獣人は戦いの末、基地の外へと飛び出す。
ワニ獣人が大きな口で噛み砕こうとして、アマゾンも爪を立てて
応戦する。

バース・プロトタイプ「アマゾンライダー、手を貸すぜ!」ババババ
ワニ獣人「何だ、これは!?こんな物が効くか!」

アマゾンとワニ獣人の戦いに気が付いたバース・プロトタイプは
バースバスターからセルメダルのエネルギー弾をワニ獣人に
浴びせるが、ワニ獣人はあまり効いていなかった。

アマゾン「隙有りだ」ザシュ
ワニ獣人「ぐわぁ!」
アマゾン「大切断!」ザシュザシュザシュ

バース・プロトタイプのバースバスターに怯んでいる隙をついて、
アマゾンは両腕の鋭利なヒレで、ワニ獣人の頭や体を斬り裂いた!

アマゾン「ありがとう、バース」
バース・プロトタイプ「良いってことよ。さぁ、まだ戦いは終わってねえぜ!」

アマゾンはお礼を言うが、バース・プロトタイプはそれを気にせず、
まだ終わらない戦いへと共に赴いた。

161ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/20(土) 10:51:48

※レッドキング戦・前半

バラゴンからも逃げ延び、高木はるか等に率いられキャンプ場に子供達が戻ってきた。
マグネドンやジラ、バラゴンと戦ってくれた救出部隊も戻ってきて、一同はとりあえず安堵する。

ゴセイピンク「皆、無事でよかった〜」
はるか「でも、まだGショッカーの基地には星川先生達が戦っているわ。
     助けにいかないと...」

皆が無事に戻ってきた事で、留守番をしていたゴセイピンクは安堵する。
だが、はるかの言うとおりGショッカーの基地ではファイブマン達が
戦闘中である。一刻も早く助けに行かなければならない、その時!
地響きが起きる。

レッドキング「キシャァァァ―オ!」
仁「だぁぁ、まだコイツ(レッドキング)がいたんだった!」

再び現れたレッドキングに、その場にいる面々は動揺が走る。

大輔「チビモン、もう一度進化出来るか!」
チビモン「ダメだよ、大輔〜。さっきの戦いで力を使い果たしたよ」
ゴーオンゴールド「トリプター達も、さっきまで元の姿になっていたからな」
ゴーオンシルバー「少し、時間を置かないと...」

大輔達のデジモンも戦った後なので、力を使い果たし皆幼年期に退化。
ゴーオンウィングスのパートナーの炎神もさっきまで、元の姿だったので
力を使い果たしている。その他にも、ファイバードや天空神達も先の戦闘で
レッドキングを相手にする程のパワーが残っていなかった。

アトム「もう一度、僕が...」
ニンジャホワイト「いいえ、あなたもまだ修理を終えたばかりだわ。
           ここは私が!」

なおレッドキングに挑もうとするアトムを制して、ニンジャホワイトは
「巨大獣将之術」で、ホワイトカークを召喚、さらに「獣将ファイターの術」で
分身であるバトルカークも呼び出した。

ニンジャホワイト「カークビーク!」
レッドキング「キシャ―!」

45mのレッドキングに対して、ホワイトカークは31m、バトルカークは
25mなので、レッドキングよりかは小さいが、武器のカークビークや
空中戦法で立ち向かう。しかし、レッドキングは島が騒がしい事で
気が立っているせいなのか、全然怯む様子は無かった。

レッドキング「キシャァァ!」
ニンジャホワイト「キャァ!」

レッドキングのパワーによって、ホワイトカークやバトルカークは
消え去り、ニンジャホワイトも地上へと落ちてしまう。

斑鳩「鶴姫さん!」
ゴセイピンク「ウィンドライブカード・テンソウ」

ゴセイピンクは風を操るウィンドライブカードをテンソウダーにセットし
風を操って、ニンジャホワイトが地上へと衝突するのを防いだ。

鷹介「ほっ、よかった」
鵺野「だが、このままでは...」
パタリロ「・・・いや、もうすぐ来るぞ!」
鵺野「えっ?」

ニンジャホワイトが無事で、鷹介は安堵するが、依然として立ちはだかる
レッドキングに鵺野は焦りを感じるが、そこにパタリロが「何か来る」と
発言する。

ザッパ〜〜ン

すると、海の方を見るとエビラとの戦いを終えたブレイバーベースが
浮上するのであった。

>>148へ続く?

162凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 14:40:01
>>155修正

ファイブレッド「爆発まであと20分…。どうすればいいんだ!」

怪人軍団と戦いながら、ファイブマン達は焦りを募らせていた。
例えここで勝っても、島から脱出する事ができない以上、
20分後には全員島ごと海の藻屑となるのである。

カニバブラー「さあ、時間がないぞ!」
モグラング「諦めろ。ここがお前達の死に場所なのだ!」

その時、海に轟音と共に巨大な水飛沫が上がった。
エビラを倒したブレイバーベースが海面に浮上したのだ。

ファイブレッド「あれは、ブレイバーベース!」
ファイブブラック「俺達を助けに来てくれたんだ!」

ブレイバーベースから一機の小型輸送機がこちらへ向けて飛び立ち、
そこから救援部隊の戦士達が飛び降りると、岩山の上に並び立った。

1号「仮面ライダー1号!」
2号「仮面ライダー2号!」
V3「仮面ライダーV3!」
RX「仮面ライダーBLACK! RX!!」
サンバルカン「太陽戦隊! サンバルカン!!」
ソルブレイバー「特救指令! ソルブレイン!!」

仮面ライダー1号、2号、V3、RX、サンバルカン、ソルブレイン。
救助隊として選抜された十人のブレイバーズ・ヒーローが揃って名乗りを決めた。

ファイブレッド「おお…! みんな!」
1号「みんな、無事だったか!」
2号「あんまり帰りが遅いんで、迎えに来たぜ!」
V3「Gショッカーの怪人達を倒して、
 早くブレイバーベースでこの島から脱出するんだ!」
アルマジーグ「そうはさせん!
 貴様ら全員、島ごとあの世行きだ!」
ソルジャンヌ「子供達は、絶対に助け出してみせるわ!」
バルイーグル「行くぞGショッカー!」
RX「許さん!」

こうして、集結したヒーロー達と怪人軍団の決戦が始まった。

RX「RX! ロボライダー! ボルティックシューター!」

ロボライダーにフォームチェンジしたRXは、
武器のビーム銃でショッカー戦闘員の群れを薙ぎ倒して行く。

アルマジーグ「俺が相手だ。喰らえ!」
ロボライダー「うわっ!?」

背中を丸めて球体となったアルマジーグの体当たりが、ロボライダーを弾き飛ばす。

1号・2号「「ライダーダブルパンチ!」」

1号と2号の同時パンチがアルマジーグを跳ね返した。
元の姿に戻ってのたうち回るアルマジーグに、
RXに戻ったロボライダーは必殺剣を突き立てる。

RX「リボルケイン!!」
アルマジーグ「ぐ…おおおおっ!!」

光の刃で貫かれ、アルマジーグは爆死した。

ソルブレイバー「ギガストリーマー!」
ムササビードル「ぎゃぁぁぁっ!!」

ソルブレイバーのギガストリーマーが
上空のムササビードルを蜂の巣にし、墜落させた。

V3「今だ。V3・回転フルキック!!」

仮面ライダーV3のキックがムササビードルに炸裂。
ムササビードルは大爆発する。

バルイーグル「ニューバルカンボールだ!」
バルシャーク「レディー・セット!」
バルパンサー「GO!」

サンバルカンの三人はニューバルカンボールをセットし、
バルパンサーがキック、バルシャークがパンチでパスを繋ぎ、
最後にバルイーグルがシュートを決める。

バルパンサー「ワン!」
バルシャーク「ツー!」
バルイーグル「アタック!!」
モグラング「ぐおおおっ!!」

ニューバルカンボールをぶつけられ、モグラングは弾き飛ばされ爆発した。

ソルドーザー「つあっ!!」
ソルジャンヌ「さあ、みんな早くこっちへ!」

激戦のさ中、ソルドーザーがGショッカー基地の壁を突き破り、
ソルジャンヌが助け出した子供達の避難誘導をする。

アマゾン「大切断!」
カニバブラー「ギェ――ッ!!」

アマゾンライダーの大切断で胸を斬り裂かれたカニバブラーは、
もがき苦しみながら海岸へと逃げて行く。

イクサ「待ちなさい!」
カニバブラー「おのれ、ここで死んでたまるか〜!」

海へ飛び込んだカニバブラーは、そのまま逃亡したのであった。

163凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 14:47:19
ファイブマン「ファイブマシン、発進!」
サンバルカン「ジャガーバルカン、発進!」

ファイブマンとサンバルカンの声に応えて、
両戦隊の巨大メカがブリアン島へ向けて発進する。

ファイブレッド「合体! トリプルジョイント!」

スカイアルファ、キャリアベータ、ランドガンマが変形し合体。
ファイブロボが完成した。

バルイーグル「合体! グランドクロス!」

コズモバルカンとブルバルカンも変形・合体し、
サンバルカンロボとなった。

紐男爵「おのれ〜! 紐電撃〜!!」

紐男爵はファイブロボに紐を巻き付け、高圧電流を流す。

ファイブレッド「ツインカノン!」

ファイブロボの腕のカノン砲から放たれるビームが、
紐男爵の紐を焼き切った。

サボテン将軍「サボテン火炎放射!!」

サボテン将軍の頭部の火炎放射機が火を吹くが、
サンバルカンロボはバルシールドでこれを防ぐ。

バルイーグル「ファイヤーパンチ!」

サンバルカンロボの拳にエネルギーを集中させ、
炎に包まれた強烈なパンチをサボテン将軍の腹に叩き込んだ。

ファイブレッド「止めだ。超次元ソード!」

コクピットのキーボードを操作し、
ファイブレッドは必殺剣・超次元ソードを呼び出す。

ファイブマン「未来を作る子供達の、無限のパワーを知れ!!」
紐男爵「うわぁぁぁっ!!」

必殺の斬撃が紐男爵を斬りつけ、爆死させた。

サボテン将軍「サボテン爆弾〜!」

一方、サボテン将軍はサボテン爆弾をサンバルカンロボに投げつけるが、
サンバルカンロボは取り出した太陽剣で全て叩き落とした。
そして剣にプラズマエネルギーが迸り、サンバルカンロボの必殺技が発動する。

バルイーグル「太陽剣・オーロラプラズマ返し!」
サボテン将軍「きゃぁぁぁっ!!」

横一文字の斬撃がサボテン将軍を斬り裂き、大爆発させた。

164凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 15:00:12
<ベビーゴジラ誕生編>

東京郊外の恐竜博物館にデートに来た光平と優香。
この地域ではゴジラザウルスの化石が多数発掘されており、
博物館の展示もそのゴジラザウルスがメインである。

光平「ゴジラザウルスはジュラ期の日本や太平洋地域に生息していた恐竜で、
 その骨格などの形質はティラノサウルスなどの獣脚類に近いが、
 水中生活にも適応して進化した非常に特殊な種族である……か。なるほどね」
優香「ゴジラはこのゴジラザウルスが水爆実験の放射能で変異したものと考えられており、
 ゴジラが度々日本の太平洋側に襲来するのは、
 元々この地域を棲みかとしていた恐竜時代の帰巣本能によるとする説もある……だって。へぇ〜」

そして、二人の最大のお目当ては、地下1階で展示されている、
数日前にこの近くで発掘されたゴジラザウルスの卵の実物である。
非常に保存状態が良いが、生きているか死んでいるかは不明との事。
卵の前に立った優香は何かテレパシーのようなものを感じるが、
はっきりとは分からないまま、気のせいだろうと思って博物館を出る。

館内の見学を終えて外へ出た二人は、裏手の丘陵地帯を散策。
喉が渇いたので、光平は自動販売機にジュースを買いに行く。

優香「…な……何…? 私を呼んでる」

先ほどの謎のテレパシーに導かれて、
優香は卵がある博物館の地下へ一人で戻ってしまった。
優香が見守る中、鼓動を始めた卵はとうとう孵化し、
中からゴジラザウルスの赤ちゃんが誕生する。

その時、博物館の1階で爆弾が爆発、火災が発生する。

ヘビ獣人「この博物館から謎の怪電波が出て、
 ゲドンの作戦行動を妨害している! 破壊してしまえ!」

テレパシーが妨害電波となって計器類を狂わせていたため、
ゲドンはこれを除去するため博物館を襲撃、地上部分を爆破したのである。

ベビーゴジラ「クェ〜!」
優香「かわいい…」

非常警報が鳴り響き、博物館の1階でヘビ獣人が館員達を虐殺している中、
誕生したベビーゴジラは、優香を母親だと思い込んで甘えていた。

ヘビ獣人「妨害電波を出していたのはこいつか。
 俺様が喰ってやる!」
優香「きゃあっ!」

地下へ乗り込んできたヘビ獣人は、優香の目の前で何とベビーゴジラを丸呑みにしてしまった。
腹を大きく膨らませたまま、博物館から撤退するヘビ獣人。

光平「優香、大丈夫か!」
優香「私は平気。でも……恐竜の赤ちゃんが!」

ベビーゴジラが発するテレパシーを頼りにヘビ獣人を追跡するシグフェル。
丸呑みにされたベビーゴジラはまだ生きている。
ベビーを助けるためには、敵を爆殺するような必殺技は使えない。
危険を承知で、シグフェルはヘビ獣人に接近戦を挑む…!

165ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/20(土) 21:33:57
<アポロガイスト暗殺計画>

その日、Gショッカー秘密警察長官アポロガイストは、闇女王同盟の三巨頭に謁見していた。
秘密警察就任の挨拶がてら、闇女王同盟のお偉方にあまり羽目を外さぬよう釘を刺すためである。
男子禁制の闇女王同盟の後宮ではあるが、秘密警察長官には後宮を外部から監察する立場として、
後宮内への出入り自由の特権が至高邪神から直々に認められていた。

アポロガイスト「つきましては、本日よりこの女を後宮に入れたいと存じます」
ユウキ「………」

アポロガイストはファンガイアのクィーン・ユウキを三巨頭に引き合わせる。

ヘドリアン「誰じゃその女は?」
アポロガイスト「"キバの世界"におけるファンガイア族の女王にて、我が妻めにございます」
ヘドリアン「妻じゃと?」
パンドラ「これは驚きました。血も涙もないGODの殺人マシーンと恐れられていた貴方が、
 よもや妻帯して家庭を築いていたとは…!」

自分の妻を後宮に奉公に差し出すというアポロガイストだったが、
その真意は自分の息のかかった女怪人を後宮の中に送り込み、
これまで以上に闇女王同盟を厳しく監視するつもりであることは明白だった。

ヘドリアン「おの〜れアポロガイストめ!
 アマゾンキラーよ、なんとかならぬのか?」
アマゾンキラー「女王様、私にお任せください」

まずアマゾンキラーは、アポロガイストに恨みを抱いているという
GODの悪人怪人マッハアキレスに接近する。

アキレス「もし…」
アマゾンキラー「なんですか? 遠慮なく言ってください。
 私たちは信頼しあう同志です」

アマゾンキラーは自分の色香でアキレスを惑わし、言葉巧みに操ろうとする。

アキレス「もし…もしもだ。アポロガイストの奴が死んだらどうなる?」
アマゾンキラー「その時はヘドリアン女王様が、貴方を世紀王候補の一人として
 バトルファイトに推挙してくださいます」
アキレス「無理だな。奴はあらゆる戦闘術の達人だぞ」
アマゾンキラー「ですが近々、アポロガイストはXライダーと決闘します」
アキレス「でも十中八九アポロガイストの奴が勝つな!」
アマゾンキラー「しかし相手はあのXライダー。もし勝てたとしても
 アポロガイストも無傷では済まない筈です。その隙に殺しなさい…!
 そうすれば貴方には栄達の道が開けるのです」
アキレス「………」

こうしてまんまとマッハアキレスを暗殺実行犯として計画に引き入れることに
成功した策士アマゾンキラーは、次に後宮総取締役のシスタージルをも抱き込みにかかる。
最近、アポロガイストが公務と称して闇女王同盟内部へ口出しする機会が増えていることに、
シスタージルも内心不満が募り始めていたのだ。

シスタージル「アポロガイストがXライダーを倒した時、一緒にアポロガイストも
 まとめて仕留めてしまえばいいのよ。至高邪神様は、アポロガイストはXライダーと
 戦って名誉の戦死を遂げたと思われることでしょうね。フフフッ…」

166ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/20(土) 21:34:31
Xライダーと戦うアポロガイスト。しかし暗殺計画の存在を事前に察知していた
アポロガイストは、容易くマッハアキレスを返り討ちにして始末する。

Xライダー「アポロガイスト!」
アポロガイスト「Xライダー、今日はとんだ邪魔が入ったが、
 いずれ勝負は後日に改めてつけるぞ!」

一方その頃、無幻城ではシスタージルとアマゾンキラーの二人が、
アポロガイストの乗ったシャトルの帰りを待っていた。

シスタージル「首尾よくアキレスがアポロガイストの亡骸を
 持ち帰ってきたようね…」
アマゾンキラー「貴女と彼の合同葬儀は、とても盛大に挙行して差し上げます」
シスタージル「くだらない冗談はやめなさい。私は闇女王同盟の総取締役よ。
 将来は次期創世王としてGショッカーの頂点に立つ身に対して無礼よ」
アマゾンキラー「儚い夢に終わりましたね! さあ、シスタージルを逮捕しなさい!」

アマゾンキラーに命令された衛兵二人が、シスタージルの両脇を拘束する。

シスタージル「ふざけた真似はやめなさい! いったい何の罪なの!?」
アマゾンキラー「秘密警察長官の暗殺を命令した罪です」
シスタージル「証拠はあるの?」

そのシスタージルの言葉を待ってましたとばかりに、アマゾンキラーは右手に持っていた
ICレコーダーの再生スイッチを入れる。

レコーダーの再生音(ジルの声)「アポロガイストがXライダーを倒した時、一緒にアポロガイストも
 まとめて仕留めてしまえばいいのよ。至高邪神様は、アポロガイストはXライダーと
 戦って名誉の戦死を遂げたと思われることでしょうね。フフフッ…」

レコーダーから再生される自分の声を聞いて青ざめるシスタージル。
実はアマゾンキラーは、自分とシスタージルとの間に交わされた謀議の様子を
密かに録音していたのだ。そして自分の発言が録音されている部分のみ
都合よく削除し、暗殺計画の証拠として提出したのだった。
アマゾンキラーは邪魔者のアポロガイストを暗殺するのみならず、
事のついでにシスタージルも追い落として、再びヘドリアン女王を
後宮総取締の座に返り咲かせる魂胆だったのだ。

シスタージル「おのれ!謀ったなアマゾンキラー!!」

だがそこへ、なんとアポロガイストが生きて戻ってきた。

アマゾンキラー「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」
シスタージル「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」

アポロガイスト「どうした二人ともその顔は? 幽霊でも見たのか?」
アマゾンキラー「Xライダーはどうしました!?」
シスタージル「マッハアキレスはどうなったの!?」
アポロガイスト「このアポロマグナムでXライダーを撃とうとした時、
 運悪くアキレスの奴が間に入ってきてな。奴の事は名誉の戦死とでも報告しておこう」
アマゾンキラー「………( ゚д゚)ポカーン」
シスタージル「………( ゚д゚)ポカーン」
アポロガイスト「Xライダーもブレイバーズも想像以上の強敵だ!
 これからも手こずりそうだぞ。ゆっくり取り組もう。ゆっくりとな。フフフッ…」

悠然と去るアポロガイスト。後には互いに激しく睨みあう
アマゾンキラーとシスタージルの二人だけが残されたのであった…。

167ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/20(土) 21:37:13
>>165
訂正
× GODの悪人怪人マッハアキレスに接近する。
○ GODの神話怪人マッハアキレスに接近する。

168凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/20(土) 22:53:27
学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。

169ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 07:52:55
>>168加筆
学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。

***ブレイバーベース***

ブレイバーベースでブリアン島から脱出した子供達は今までの緊張が途切れ
とにかく用意された料理を食べていた。島ではずっと魚と果実だったので、久しぶりの
久しぶりのパンラーメン、肉料理にサラダとひたすら食べるのであった。

大輔「よっしゃ、久しぶりのラーメンだ!」ズズズ
レッカ「うぉぉぉ、爆盛りだ!」バクバク
駆流「ご飯、おかわり!」
006「ホホホ。慌てなくても、まだまだ料理はたっぷりあるヨ。
    どんどん食べるよろし!」

子供達の為に、006を始めとする料理人達がたっぷりと料理を
振る舞う。

ハルカ「はい、俊介。あ〜ん(愛」
俊介「美味しいな、はるか...」
イサミ「・・・あの、有名レーサーの俊介君に恋人がいたなんて〜(泣」
トシ「・・・イサミ(汗」
クッキー「ショック〜」
ひろし「・・・クッキー...」

有名なレーサーであり、イケメンの部類である速水俊介に恋人が
いる事にショックを受ける面食いなイサミを始めとする女子達。
そんな中、アマゾン・・・山本大介は海を見つめいた。

本郷「どうかしたのか、大介?」
大介「先輩・・・あの時、カニの怪人(カニバブラー)を取り逃がした事が
    気がかりで」

海を見つめている大介に本郷が聞くと、大介はカニバブラーの事を話す。
島での戦いで、大介はカニバブラーの胸を斬り裂きはしたが、奴は
そのまま海へと飛び込み逃げてしまった。大介はこれが気がかりに感じていた。

ギルモア「・・・何事も無ければいいのだがのう」

話を聞いていたギルモアも少し、不安を抱えながら
海を見つめるのだった。

>>149に続く。

170ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 08:11:55
>>134修正
巨大なジラを前に苦戦を強いられる青銅聖闘士やガイストクラッシャー達。
このままでは全滅すると思われたその時、ジラに攻撃する者が現れた。

蒼摩「な、何だ!?」
レッカ「あれは!?」

攻撃した方向を見ると、巨大な鳥の姿をしたヘリコプターと
その傍らに鶏の様なヘリコプターと虎の姿をしたジェット戦闘機がいた。
巨大なヘリコプターは通信が回復した事で、シュリケンジャーが呼び出した
天空神。その傍らのヘリとジェット機は、異世界から地球へと帰還した
ゴーオンウィングスのそのパートナーの炎神、トリプターとジェットラスである。

アトム「皆さん!ご無事ですか?」
イエローガンバー「助けにきたぜ、兄ちゃん達!」
龍峰「君は、アトム!?」
レッカ「虎太郎も、何でここに?」

満身創痍となっていた青銅聖闘士達の前に現れたのは、
レッドキングに吹っ飛ばされたアトムとキャンプ場で留守番していた
ガンバーチームだった。

アトム「はい。あの後、漁船に発見されてブレイバーベースで修理を
    受けていたんです」
レッドガンバー「それで、修理を終えたアトムは他のブレイバーズの
    皆さんと救援として駆けつけたんです」
ブルーガンバー「そしたら、怪獣の叫び声がしたので、天界君が
    天空神を呼び出して、こうして助けを連れてやって来ました!」

アトムやガンバ―チームの説明を受けた一同は、再び救援に
駆けつけたヘリコプターの方を見た。彼らは俄然、ジラに攻撃を加える。

シュリケンジャー「飛翔変形、天空神!」
ゴーオンゴールド「ミッションスタートだ!トリプターバタリオット!」
トリプター「OK、アニキ!パタパタパタ」
ゴーオンシルバー「シュリケンジャー達のサポートをするよ!
      ジェットラストラホーク!」
ジェットラス「了解だ、バディ。ギーン!」

天空神に乗り込むシュリケンジャーは、天空神をロボットモードへと
変形させる。ゴーオンゴールドとゴーオンシルバーはパートナーの
炎神であるトリプターとジェットラスと共に、天空神のサポートを行った。

ジラ「―ギャォォォオオオ!」
シュリケンジャー「天空手裏剣!」

ゴーオンウィングスの攻撃に怯むジラに対して、シュリケンジャーは
天空神の胸の着いている天空手裏剣で攻撃。だが、負けじとジラは
尻尾を大きく振り回して、天空神に攻撃した。

ゴーオンゴールド「シュリケンジャー、トリプター達が元の姿でいられる
   時間がそろそろ危うい。トドメを任せたぞ!」
シュリケンジャー「了解。シノビメダル、セット!」

炎神はヒューマンワールド(地球)では、長時間その姿をしていると
存在が崩壊してしまうので、炎神キャストと炎神ソウルに分かれてしまう。
そして、元の姿でいられるのは10分間でしかなかった。
シュリケンジャーは「廻」と書かれたシノビメダルをセットし
カラクリボール10のスピンビーを発動させる。

シュリケンジャー「究極奥義『暴れ独楽』」
ジラ「―ギャァァァス!!」

蜂の姿をした巨大独楽・スピンビーで必殺の究極奥義を発動させる。
究極奥義を受けて、ジラはついに倒れるのであった。

イスカンダル「う〜む、余の戦力に欲しいものだ」
アトム「さぁ、皆さん。今の内に、キャンプ場へと戻りましょう!」

天空神とジラの戦いを見ていたイスカンダルは、将来自分の戦力に
欲しいと思った。そして、アトムによって一同はキャンプ場へ戻るのであった。

171ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 10:22:49

紐男爵「私(ワタクシ)の紐拳を喰らいなさい!」
サボテン将軍「私(ワタシ)のサボテン針鼠も付けるわよ!」
ファイブブルー「うわぁ!」
ファイブピンク「キャァ!」

ゴーマの怪人、紐男爵とサボテン将軍の攻撃を受けるファイブブルーと
ファイブピンク。

ファイブブルー「このぉ、ツインアレイ!」
ファイブピンク「キューティーサークル!」

負けじとファイブブルーとファイブピンクは、それぞれツインアレイと
キューティーサークルで、紐男爵とサボテン将軍を斬り倒す。

紐男爵「くっ。」
サボテン将軍「や、やるわね!」
ファイブレッド「スーパーファイブボールだ!」

いつの間にか他のファイブマンも集まり、スーパーファイブボールを
次々とパスしていき、5人のエネルギーが注ぎ込まれる。

ファイブレッド「スーパーファイブボール!」
紐男爵「ぐぉぉぉぉ!!」

最後にファイブレッドが蹴り上げ、紐男爵は強烈なシュートを受けて
盛大に爆発した。

バース・プロトタイプ「ファイブマン、俺も手を貸すぜ!」

バース・プロトタイプはバースドライバーにセルメダルを投入しセルバッシュモードを
発動し、抽出したエネルギーを290%にまで高めると、セルメダルを一杯にまで
入れたセルバレルパッドを銃口に接続して発動する。

― ―セルバースト!!

バース・プロトタイプ「おりゃー!」
サボテン将軍「ぎゃぁぁ!」

セルバーストを受けて、サボテン将軍はその場で倒れる。

紐男爵「ううう、まだ終わりませんよ...」
サボテン将軍「そうよ、ここからが本番なんだから・・・巨大化爆弾!」

一度は倒れた紐男爵とサボテン将軍だったが、立ち上がって
巨大化爆弾を発動させ、2体のゴーマ怪人は巨大化するのであった。

172凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/21(日) 14:32:47
>>169加筆

学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。


***ブレイバーベース***

ブレイバーベースでブリアン島から脱出した子供達は今までの緊張が途切れ
とにかく用意された料理を食べていた。島ではずっと魚と果実だったので、久しぶりの
久しぶりのパンラーメン、肉料理にサラダとひたすら食べるのであった。

大輔「よっしゃ、久しぶりのラーメンだ!」ズズズ
レッカ「うぉぉぉ、爆盛りだ!」バクバク
駆流「ご飯、おかわり!」
006「ホホホ。慌てなくても、まだまだ料理はたっぷりあるヨ。
    どんどん食べるよろし!」

子供達の為に、006を始めとする料理人達がたっぷりと料理を
振る舞う。

ハルカ「はい、俊介。あ〜ん(愛」
俊介「美味しいな、はるか...」
イサミ「・・・あの、有名レーサーの俊介君に恋人がいたなんて〜(泣」
トシ「・・・イサミ(汗」
クッキー「ショック〜」
ひろし「・・・クッキー...」

有名なレーサーであり、イケメンの部類である速水俊介に恋人が
いる事にショックを受ける面食いなイサミを始めとする女子達。

ピグモン「キュキュー」

皆と一緒にブレイバーベースに収容され、島から脱出していたピグモンは、
そんな子供達の間をおどけたように跳び回っている。

健「怪獣の中にも、こんな心優しい奴がいたなんてな」
文矢「ああ。Gショッカーの基地を見つけて子供達を助け出せたのは、
 このピグモンのお陰だよな」
レミ「でも、この子の故郷の島も、もう無くなってしまったのね…」
クーコ「ねえ先生、このピグモンどうするの?」
きらら「お別れなんて事には、ならないよね?」
学「そうだなあ…。帰る場所がないわけだし、
 このブレイバーベースの中で保護する事はできないだろうか?」
ギルモア「それはいい。エルファ、どうじゃ?」
エルファ「賛成です。
 ピグモンの毎日の体調管理は、私が担当します」
吼児「じゃあ、またこれからもピグモンに会えるんだ!」
鵺野「ああ。ここに来れば、いつでも会える」

子供達がピグモンを取り巻いて喜びの声を上げる。
そんな中、アマゾン・・・山本大介は海を見つめていた。

本郷「どうかしたのか、大介?」
大介「先輩・・・あの時、カニの怪人(カニバブラー)を取り逃がした事が
    気がかりで」

海を見つめている大介に本郷が聞くと、大介はカニバブラーの事を話す。
島での戦いで、大介はカニバブラーの胸を斬り裂きはしたが、奴は
そのまま海へと飛び込み逃げてしまった。大介はこれが気がかりに感じていた。

ギルモア「・・・何事も無ければいいのだがのう」

話を聞いていたギルモアも少し、不安を抱えながら
海を見つめるのだった。

173ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/21(日) 14:58:43
>>164<ベビーゴジラ誕生編>続き

ベビーゴジラ「クェ〜!」
慎哉「………( ゚д゚)ポカーン」

無事にヘビ獣人からベビーゴジラを救い出すことに成功したシグフェルだったが、
光平と優香はひとまずベビーゴジラを朝倉家に連れ帰ることに。
当然の如く、ベビーゴジラを目の当たりにした慎哉は腰を抜かして放心状態に。

優香「お願い朝倉くん! しばらくこの子をここで預かって!」
慎哉「じょ…冗談だろ! どうやってこんな化け物をウチで面倒見るんだよ!
 ご近所さんの目だってあるだろ!」
光平「落ち着く先が決まるまで、ほんの2〜3日でいいんだ!」
慎哉「う〜ん…」

光平と優香に懇願され、家主代理の慎哉は渋々ながら承諾した。

ベビーゴジラ「クェ〜!」
くらのすけ「ガルルルルッ!!」

玄関先でベビーゴジラは犬小屋の方向を興味深く見つめ、
一方のくらのすけもベビーゴジラを強く睨み返す!

慎哉「なあ、まさかコイツ、くらのすけを食べたりしないよな…?」
光平「ま、まさか…アハハハ(汗」

光平はブレイバーベースに連絡を入れる。

光平「剣持隊長に連絡した。今急ピッチで受け入れ先の準備をしているから
 2〜3日だけこちらで預かってくれってさ」
慎哉「やっぱりどうしても2〜3日はウチで預かるのか…。onz
 そもそもコイツ、餌とかは何を食べるんだ? 排泄の処理とかどうすんだよ…」
光平「そこはそれ、凄腕のハッカー様のお力でいろいろと調べてくれよ」
慎哉「調子のいいこと言いやがって…」

その時、朝倉家の居間に電話のベルが鳴った。
応対して受話器を取った慎哉の顔が急に青ざめる。

慎哉「……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク」
優香「どうしたの、朝倉くん?」
慎哉「マズイ……」
光平「何が?」
慎哉「姉ちゃんが帰ってくる…」

光平「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」
優香「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!」

慎哉の姉・朝倉麻美は女子大生であり、現在は家を出で都内のアパートで一人暮らしをしている。
幼少の頃から慎哉はよく姉からプロレスごっこの実験台にされており、しかも成人してからは
酒癖ももの凄く悪い。さらには事前連絡もなしに今でもちょくちょく家の方に顔を出しては、
弟を執拗にからかうのみならず、光平にまで色香を惑わして近づいてくるのである。
麻美の怖さは、面識のある光平や優香もよく知っていた。

慎哉「よりにもよってこんな時に…! 姉ちゃんに見つかったら大変だ!
 急いでそいつをどこかに隠せ!」

174ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/21(日) 14:59:11
ベビーゴジラ「クェ〜!」
光平「ごめんな…」
優香「狭くて暗いけど、少しの間だけじっとしていてね…」

光平と優香はベビーゴジラを、2階の光平の部屋の押入れの中に押し込んだ。
その時ちょうど、朝倉家の玄関のチャイムが鳴る!

麻美「たっだいま〜!!」
慎哉「や…やあ、姉ちゃん。久しぶり…(汗」
麻美「元気にしてたか愛しの弟よ♪」
光平「あ、麻美さん…」
優香「ご無沙汰してます…」
麻美「あら光平くん、それに優香ちゃんもいたのね」

麻美は大きなスーツケースを家の中に運び込む。

慎哉「ね、姉ちゃん…その荷物どうしたんだよ?」
麻美「ああ、しばらくここで厄介になるからね!」
慎哉「えーっ!? いきなりなんでだよ!?
 アパートの方はどうしたんだよ!」
麻美「ほぉ〜アタシにそれを聞きたいか…? いい度胸だ弟よ」
慎哉「……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク」

麻美は殺気を満面に浮かべた不気味な笑みを弟に向ける。
これだけで慎哉は全てを察した。どうせまた大学で彼氏にフラれたのだろう。
その傷心を癒すために実家に押しかけてきたというわけだ。実は麻美がこうした事情で
いきなり実家に戻ってくるのは、これが初めてではない。これでいったい
何回目の失恋になるのだろう。姉は外見上のルックスは申し分ないのだが、
そのガサツな性格なゆえに、恋愛はいつも長続きしない…。

麻美「やっぱり年上の男はダメね。光平くんみたいな年下の可愛い男の子の方が
 アタシの好みなのよ。ねっ、光平くん♥」
光平「……えっ、いや、その(///)」
優香「――!!(怒」

露出した服装の麻美に迫られ、思わず赤面してしまった光平を見て、
優香は嫉妬の感情を露にし、光平の左肘を思いっきりつねる。

光平「――痛ッ!!」

175ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/09/21(日) 14:59:45
麻美はスーツケースを2階に運ぼうとする。

慎哉「どこ行くんだよ!」
麻美「決まってるでしょ。荷物をアタシの部屋に運ぶのよ」
慎哉「2階はダメだ!」
麻美「…なんでよ? ねえあなたたち、さっきからアタシに
 何か隠してない?」
光平「ま、まさかそんな…アハハハ(汗」
優香「そんなわけないじゃないですか…(汗」
麻美「まあいいわ…」
光平「荷物なら俺が運んでおきますよ」
麻美「そう。ならお願い」
優香「光平くん、私も一緒に行くわ!」

光平と優香はスーツケースを運んで、まるで逃げるように
2階の今は空いている麻美の部屋へ…。

光平「ふぅ〜なんとか誤魔化せたか…」
優香「でもどうするの? これ以上はとても隠し切れないわよ」
光平「そんな事言ったって…。俺に聞かれてもなあ…」
優香「しっかりしてよ、もう!」

すっかり考えあぐねる光平。優香は光平の部屋にベビーゴジラの様子を見に行くが、
すぐに真っ青になって光平のところに戻ってきた。

優香「大変よ光平くん! ベビーゴジラがどこにもいないわ!」
光平「なんだって!!」

一方その頃、1階の浴室では、シャワーを浴びようと裸になった麻美と、
浴槽の中で戯れていたベビーゴジラがバッタリと遭遇していた…。

麻美「………??」
ベビーゴジラ「クェ〜!」

次の瞬間、麻美の悲鳴がご近所にまで響き渡ったのは言うまでもない。
そしてその様子を密かに伺っている怪しげな車が一台あった。
中に乗っていたのは悪の帝王ゴッドネロスに仕える美人秘書のKとSである。

K「ベビーゴジラは牧村光平の家に匿われている模様…」
S「直ちにゴッドネロス様に報告よ」

ネロス帝国はG細胞を採取するため、密かにベビーゴジラを狙っていた。
果たしてベビーゴジラの運命は!?

176ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 17:31:13
>>172追記・修正

学「爆発まであと5分しかない。みんな急ぐんだ!」

Gショッカーと怪獣達を何とか全滅させ、東の平原のキャンプ場に全員が合流した時には
既に爆発のタイムリミットは目前に迫っていた。

ギルモア「さあ、早くブレイバーベースに乗るんじゃ!」
鵺野「慌てるな。まだ時間はある!」
宗介「パニックを起こすな! 整然と行動しろ!」

総勢百人を超えるキャンプ参加者達が続々とブレイバーベースに乗り込み、
全員が収容された時には、もう爆発1分前になっていた。

佐原「ようし、全員乗ったね?」
数美「大丈夫です。全員いるのを確認しました」
ギルモア「エルファや、急いでブレイバーベースを発進させてくれ」
エルファ「了解。ブレイバーベース、離陸します」

ジェット噴射で空へ急速上昇するブレイバーベース。
そして爆発の刻限が迫る。
5…4…3…2…1…0!!

ドゴォォォォン――!!

バリチウム弾の大爆発によって、
ブリアン島は跡形もなく吹き飛び、海の藻屑となった。

薫「うわぁ…!」
拳一「すげえ…!」
ケンタ「島がぶっ飛んじゃったよ…」
イサミ「綺麗で素敵な島だったのに…」

楽しい事も、大変な事もあった。
新しい友達もできたし、未知の敵とも戦った。
7日間のワイルドでスリリングな思い出を刻んだブリアン島は、
今、轟音と共に地上から姿を消したのであった。


***ブレイバーベース***

ブレイバーベースでブリアン島から脱出した子供達は今までの緊張が途切れ
とにかく用意された料理を食べていた。島ではずっと魚と果実だったので、
久しぶりのパンやラーメン、肉料理にサラダとひたすら食べるのであった。

大輔「よっしゃ、久しぶりのラーメンだ!」ズズズ
レッカ「うぉぉぉ、爆盛りだ!」バクバク
駆流「ご飯、おかわり!」
006「ホホホ。慌てなくても、まだまだ料理はたっぷりあるヨ。
    どんどん食べるよろし!」

子供達の為に、006を始めとする料理人達がたっぷりと料理を
振る舞う。

ハルカ「はい、俊介。あ〜ん(愛」
俊介「美味しいな、はるか...」
イサミ「・・・あの、有名レーサーの俊介君に恋人がいたなんて〜(泣」
トシ「・・・イサミ(汗」
クッキー「ショック〜」
ひろし「・・・クッキー...」

有名なレーサーであり、イケメンの部類である速水俊介に恋人が
いる事にショックを受ける面食いなイサミを始めとする女子達。

ピグモン「キュキュー」

皆と一緒にブレイバーベースに収容され、島から脱出していたピグモンは、
そんな子供達の間をおどけたように跳び回っている。

健「怪獣の中にも、こんな心優しい奴がいたなんてな」
文矢「ああ。Gショッカーの基地を見つけて子供達を助け出せたのは、
 このピグモンのお陰だよな」
レミ「でも、この子の故郷の島も、もう無くなってしまったのね…」
クーコ「ねえ先生、このピグモンどうするの?」
きらら「お別れなんて事には、ならないよね?」
学「そうだなあ…。帰る場所がないわけだし、
 このブレイバーベースの中で保護する事はできないだろうか?」
ギルモア「それはいい。エルファ、どうじゃ?」
エルファ「賛成です。
 ピグモンの毎日の体調管理は、私が担当します」
吼児「じゃあ、またこれからもピグモンに会えるんだ!」
育代「よかったね」
美紀「うん」
鵺野「ああ。ここに来れば、いつでも会える」

子供達がピグモンを取り巻いて喜びの声を上げる。
そんな中、アマゾン・・・山本大介は海を見つめていた。

本郷「どうかしたのか、大介?」
大介「先輩・・・あの時、カニの怪人(カニバブラー)を取り逃がした事が
    気がかりで」

海を見つめている大介に本郷が聞くと、大介はカニバブラーの事を話す。
島での戦いで、大介はカニバブラーの胸を斬り裂きはしたが、奴は
そのまま海へと飛び込み逃げてしまった。大介はこれが気がかりに感じていた。

ギルモア「・・・何事も無ければいいのだがのう」

話を聞いていたギルモアも少し、不安を抱えながら
海を見つめるのだった。

177ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/21(日) 17:57:08
○星川学→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
     ピグモンをブレイバーベースで保護する事を提案する。
○アイザック・ギルモア→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○鵺野鳴介→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○相良宗介→子供達をブレイバーベースに乗せて、脱出させる。
○佐原正光→ブレイバーベースを発信させる。
○エルファ→ブレイバーベースを離陸させる。そしてピグモンの体調管理を担当する。
○006→子供達に料理を振る舞う。
○速水俊介→ハルカから料理を食べさせてもらう。
○ハルカ→俊介に料理を食べさせる。
○花丘イサミ→面食いなので、俊介に恋人がいた事にショックを受ける。
○真野美紀→ピグモンが保護される事に喜ぶ。
○大山育代→ピグモンが保護される事に喜ぶ、
○山本大介→カニバブラーが逃亡した事が気がかりになる。

【今回の新登場】
○真野美紀(絶対無敵ライジンオー)
 地球防衛組・出席番号18番。エネルギーチェック、バクリュウオー各種武器類
 セーフティー管理担当で、バクリュウカッター発射担当でもある。飼育委員で
 動物の世話をしている。犬嫌いだったが、後に飼い犬となるシッポと出会った 
 事で克服した。将来の夢は獣医師。

○大山育代(熱血最強ゴウザウラー)
 動物好きで飼育委員であるザウラーズの一員。マッハプテラの動力を
 担当している。マーボー程ではないが、食べる事が好きで、少々太目の
 体型が特徴。

178ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/22(月) 10:59:48
『悪魔と祓魔師と学校霊(仮)』

一見普通の学園だが、そこに通う生徒の中には魔界から来た悪魔や
その眷属が通う学園―駒王学園。部員全員が悪魔であるオカルト
研究会の面々は部長で、主でもあるリアス・グレモリーから、はぐれ悪魔が
悪さをしている事を聞かされる。

リアス「はぐれ悪魔を放っておく事は出来ないわ。皆、出動よ!」
一誠「よーし、覚悟しろよ。はぐれ悪魔!」

人間から悪魔へと転生し、リアスの眷属であり恋人でもある兵頭一誠は、
はぐれ悪魔退治にやる気を見せる。

夜。はぐれ悪魔を見つけたオカルト研究会一同は、はぐれ悪魔を追跡して
廃工場に追い詰める。

一誠「追い詰めたぞ、はぐれ悪魔!」
ドラグ「ブースト!!」
はぐれ悪魔「ゲゲ!」

追い詰めた一誠は自身の体内に宿る神器<セイクリッド・ギア>
『赤龍帝の籠手』を発動させ、はぐれ悪魔に襲い掛かろうとした。

???「うぉぉぉぉ!」
一誠「?!」


そこへ青い炎で燃えている刀が、一誠と同時に飛び出して
一誠の『赤龍帝の籠手』とかち合ってしまう。その隙を突いて、
はぐれ悪魔は逃げ出してしまう。

???「だあ〜、逃げちまった!」
一誠「お、お前は誰だ!」すt青い炎で燃えている刀を持った、その人物は頭部からも青い炎が
燃えていて、文献に登場する悪魔の様に尻尾が生えており、学生服を
着用していた。

???「俺か?俺は奥村燐。祓魔師(エクソシスト)だ!」
一誠「エクソシストだと...!?」

学生服の少年―奥村燐は、一誠にそう名乗った。エクソシストと名乗った事で
一誠は『赤龍帝の籠手』を構える。

リアス「どうしたの?一誠!」
雪男「兄さん、悪魔はどうしましたか!?」

そこへリアス達、オカルト研究会と燐の双子の弟であり、同じ祓魔師の
奥村雪男と燐と同じ祓魔塾の面々が集まってくる。

一誠「部長、気を付けてくれ。こいつら、エクソシストだ!」
リアス「エクソシスト!」
雪男「兄さん、彼らはもしかして悪魔なのか!?」
燐「ああ、俺達が追っていた悪魔を倒そうとした時に邪魔しやがったんだ」
一誠「邪魔したのは、そっちだろ!」
燐「何!?」

一誠と燐はそれぞれの仲間に、先程の状況を伝える。一誠と燐は
お互いはぐれ悪魔を退治するのを邪魔したというので、睨み合いをする。

???「双方、お待ちなさい!」

一触即発というその時。白いシルクハットとタキシードを着込んだ
怪しげな人物が、双方に割り込んできた。

雪男「フェレス卿・・・あなたが何故、ここに?」
リアス「(フェレス卿!?)」
メフィスト「双方、お互いに事情がある様子。ここは、まず話し合いの
      テーブルに着きましょう」

突然、現れた白いタキシードの人物―メフィスト・フェレスの登場に
よって一同は鉾を治めるのであった。

179ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/22(月) 12:09:45
***駒王学園・オカルト研究部部室***

メフィスト・フェレスが現れ、その場を治められた一同はお互いの事情を知るべく
駒王学園のオカルト研究部の部室へと移動した。そして、テーブルにはリアスと
メフィストが席に着く。

リアス「・・・まさか、ここでかの有名なフェレス卿に会えるとは思ってもいなかったわ」
メフィスト「私も、現・魔王サーゼクス・ルシファーの妹君にしてグレモリー家のご息女
   で在らせられるリアス嬢にお会い出来て、光栄の極みです」

リアスの事も、メフィストの事もお互いの事は聞いているようだった。

一誠「あのメフィストって胡散臭い奴は、そんなに有名なのか?」
木場「メフィスト・フェレス卿。エクソシストの組織、正十字騎士團の
   エクソシストで、日本支部の支部長。表向きはヨハン・ファウスト5世
   を名乗っているけど、その実態は200年前に人間に味方した悪魔だよ」
一誠「あいつ、悪魔なのにエクソシストなのか?」

一誠は隣に立っている木場祐斗にメフィストの事を聞いて、彼が悪魔で
ありながらエクソシストである事に驚く。

メフィスト「私はあなた方が、平和的で人間との共存を望んでいる事を
  存じていてます。ゆえに人間界で悪さをしているはぐれ悪魔の退治
  している事も・・・そこで、どうでしょう?お互い協力して、あの
  はぐれ悪魔を退治するというのは?」
雪男「なっ!?」
燐「いいのかよ、そんな事をして?」

メフィストの共闘宣言に部屋にいる一同は驚き、騒ぎ出す。

メフィスト「皆さんが、混乱するのは必然でしょう。しかし昨今の情勢で
 我々の知る虚無界(ゲヘナ)や魔界、天界等とは異なる世界からも
 この物質界(アッシャー)を狙ってくる輩がいます。未知なる脅威に
 我々エクソシストでも、限界があるという物。ならば、あなた方との
 お力も借りたいと思うですが、如何ですかな?」
リアス「・・・いいわ、あなた方に協力しましょう」
一誠「部長?!」

メフィストの説明を聞いて、リアスは協力する事を了承する。
その事に一誠は驚いた。

リアス「確かに。今、世界では死んだ者が生き返る『黄泉還り』や
 異なる世界や時間軸に繋がると言われている『時空クレバス』が
 発生していて、魔界や冥界でも問題になっているわ。お兄さんからも
 場合によっては人間との協力が必要になるかもしれないと言われているし」

驚く一誠に、リアスから昨今の情勢から魔界や冥界でも問題となっており、
人間との共存が必要である事を説いた。あまり納得が言っていないという
雰囲気はあれど、一応協力関係を結んだ両陣営は逃げたはぐれ悪魔を探す事になる。

メフィスト「放った使い魔によりますと、はぐれ悪魔が逃げた先には・・・
 斉東高校がある地域にようですねえ」
雪男「さ、斉東高校ですか!?」
燐「ん?その学校がどうかしたのかよ」

斉東高校がある地域に、はぐれ悪魔が逃げたと聞いた途端、騒ぎ出す。
だが燐や一誠はあまり状況が分かっていなかった。

勝呂「斉東高校っていう学校は、恐山のイタコも逃げ出す程の心霊
  スポットなんや」
出雲「今まで、色んなエクソシストが除霊しようと挑戦したけど
  あまりの霊の多さに、誰も除霊したがらなくなったのよ」
朱乃「そちらのエクソシストさん達の言う通りよ。それ程の心霊スポットなのも
 教会、神社、お寺が三角形に結ばれていて巨大な霊場となっているの」

祓魔塾の生徒で、寺の息子である勝呂竜士と巫女の血筋である神木出雲が
燐に説明し、加えてオカルト研究部の副部長である姫島朱乃が補足した。

一誠「霊が大量に出没する学校って、どういう場所だよ」

悪魔に転生した身であるものの、人間生活が長い一誠は霊が大量に出没する
学校が想像つかなかった。

180ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/23(火) 10:35:21
駒王学園でオカルト研究部と祓魔塾が協力関係を結んでいた、その頃。
先程、難を逃れたはぐれ悪魔は斉東高校の近くにある公園に来ていた。

???「おい、そこの悪魔よ...」
はぐれ悪魔「ぎぎ!」

難を逃れた事で安堵していたはぐれ悪魔だったが、突然声を掛けられ
ので、後ろに下がる。

???「安心しろ。私の名はDr.ベルフェゴール。貴様と同じ悪魔だ。
  見た所、低級の悪魔だが・・・まあ、いい。我が部下として働いてもらうぞ」

現れたのは、Dr.ベルフェゴールという天使界と悪魔界の和解に反対して
愛天使と争う悪魔だった。ベルフェゴールの後ろには様々なはぐれ悪魔が
控えていた。追われていたはぐれ悪魔は自分よりも上のベルフェゴールに
従う事にした。

ベルフェゴール「ふっふっふ、見ているがいい。愛天使共よ」

ベルフェゴールは不気味な笑みを浮かべながら、ある企てを行うのであった。

***斉東高校***

翌朝。はぐれ悪魔を追うため、オカルト研究部と祓魔塾のエクソシスト達は
斉東高校の前へとやって来る。

燐「ここが、斉東高校か...」
一誠「全然、幽霊が出そうな感じはしねえけど」

燐や一誠は、斉東高校を見て、どこにでもある普通な高校みたいだと
思い、本当にここが日本屈指の大霊場なのかと疑問に思う。

メフィスト「既に、私から連絡をいれてあります。では、行きましょう」

引率者として付いてきたメフィストは既に、斉東高校に連絡を入れて
おり、学校見学の名目で入る事になっている。

一誠「本当に、学校霊とか出るの・・・か・・・よ?」

学校の中へ一歩入った一誠の前を通り過ぎたのは、何と学校には
必ずあるであろう二宮尊徳像。さらに走る二宮尊徳像、スキップする
二宮尊徳像と何体もの二宮尊徳像が学校の運動場で動いていた。

一誠「な・・・何じゃこれは〜〜!!」
燐「なあ、この石造って何体もある物なのか?」
勝呂「うなわけないやろ!」
木場「ここの理事長が、大のオカルト好きで全国から曰くつきの
   グッズを集めているらしいよ」

大勢の動く二宮尊徳像に一誠は驚き、木場からこの学校の
理事長がオカルトグッズを収集している事を話す。

リアス「そんなに驚く事じゃないわよ、イッセー。只、ゴーレムが動いていると
    思えばいいんだから」

リアスは驚く一誠に、動く二宮尊徳像をゴーレムと称して驚く程じゃないと
言う。そんなやり取りをしている時に、校舎から3人の男女がやってきた。

遥都「初めまして、駒王学園と正十字学園の方々ですね?斉東高校
  聖徒会会長を務めています北城遥都です。皆さんをご案内しに参りました」
睦月「聖徒会副会長、朝比奈睦月です。それでこっちは・・・」
和御「・・・」
遥都「和御君?」

オカルト研究部と祓魔塾を案内する為に現れた斉東高校の聖徒会
執行部である北城遥都と朝比奈睦月が自己紹介するのだが、
最後の一人泉龍寺和御の様子がおかしかった。

和御「ニャァー!!」
出雲「な、何よ。いきなり奇声なんか発して!」
子猫「・・・この人、猫の霊に憑りつかれている」

執行部の一人である和御は霊にとり憑かれやすい体質で
猫の霊が和御の中に入った事により、奇声を発する。
それに出雲がビックリし、オカルト研究部の一人である
塔城子猫は猫の霊がとり憑いた事を見抜いた。  

睦月「ああ〜、もう面倒くさいわね。朝比奈スペシャル!」
和御「ぐはぁ・・・あ、睦月さん!あざぁーす」

神社の娘である朝比奈睦月は慣れた手つきで、和御に憑いた
猫の霊を追い出す。霊が追い出された事で、和御は正気を取り戻した。

遥都「お見苦しい所を、お見せして申し訳ございません」
メフィスト「いえいえ、彼女の除霊は完璧。我々がスカウトしたいぐらいです」

遥都は見苦しい所を見せたと謝罪するが、メフィストは気にせずに
睦月の除霊を褒める。そして一同は聖徒会執行部の部室へと場所を移す。

181凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/23(火) 12:54:55
サラジア共和国副大統領、アフマド・アルハザード。
彼の前半生は謎に包まれており、サラジアでは誰もそれを知らない。

旧日本軍の仁科宗禎技術大尉は、南方での戦病死を装って日本での自分の存在を消し、
戦後サラジアへ渡り整形手術してアルハザードとなった。
十数年後、突如としてサラジアの政界に姿を現したアルハザードは
優れた指導力と政治的手腕をもって国民の支持を集め、のし上がって行くのだが、
その栄達の裏では彼の政敵となった人物が何人も変死している。

まだ政情不安定だった当時のサラジアでは、
政治の世界にテロリズムが持ち込まれる事は決して珍しくなかった。
アルハザード自身も、何度か政敵に暗殺されそうになりながら生き延びている。
護衛、また殺し屋として、アルハザードは外国人を含めた凄腕の傭兵を多数雇っていた。

アルハザード「ふうむ…。君の名前は?」
宗介「カシム、であります」
アルハザード「いくつかね」
宗介「14歳であります」
アルハザード「出身は? アラブ系の顔には見えんがね」
宗介「日本であります。ただし、幼少の頃にいただけですので、
 日本の事はよく憶えておりません」
アルハザード「ほほう日本人か。面白い。採用しよう。
 しばらく私の屋敷で他の兵士と一緒に見張り番でもしていなさい。
 家の中の雑用も君に任せよう」

カシムこと相良宗介が日本人だという事に興味を引かれ、
傭兵集団の中に雇い入れてみたアルハザードだったが、
まだ年少という事もあり、その実力には半信半疑であった。
提出された履歴書にはソ連の特殊機関ナージャだの、ヘルマジスタンのゲリラだのと
大層な所属経験が書かれているが、余りに凄すぎて逆に本当かどうか疑わしい。

秘書N「あのような子供が、役に立つのでしょうか…?」
アルハザード「役に立たなくとも良い。
 なかなかの美少年ではないか。傍近くに置いておくだけでも目の保養になる」

ところが、そんな宗介に本領発揮の機会が訪れる。

宗介「危ないっ!」
アルハザード「む…!」

ある日、アルハザードの屋敷が敵対者の手先の襲撃を受け、
防戦する歴戦の傭兵達が次々と倒されていく中、
宗介は孤軍奮闘で敵を撃ちまくり、アルハザードを守ったのであった。

アルハザード「凄まじい奴だ…!」

興味本位で雇ってみただけの少年が相当の実力者だった事を知り、
驚愕するアルハザード。あの壮絶な履歴書は嘘ではなかったのである。

だが、結局アルハザードは宗介を長くは傍に置いておかなかった。
金で動く傭兵というものは敵に買収されるのも珍しくない。
この男がもしいつか豹変して敵に回ったら? という怖れが内心あったのである。
羽振りのいいアルハザードから多額の報酬を受け取った宗介は
また次の傭兵稼業へと旅立って行った。
彼がミスリルに所属するようになるわずか1年前の事である。


それから数年後――。
ミスリルから宗介に任務が下る。

マデューカス「近年のサラジアの急速な軍事力強化は
 中東のパワーバランスを大きく変動させるものだ。
 アフマド・アルハザード副大統領は覇権主義の野心家であり、
 将来的には中東戦争をも引き起こさんとは限らない」
テッサ「サラジアは砂漠の科学都市テクノグラードに秘密の研究所を建設し、
 そこでゴジラ細胞の軍事応用を推し進めている疑惑があります。
 もし事実であれば、これは世界の脅威です」
宗介「そのテクノグラードを調査し、
 もしゴジラ細胞の件が事実ならば、その破壊工作を行なう、と?」
マデューカス「本来ならば、本件はインド洋戦隊の管轄だが…。
 敢えて君を選んだ理由は一つ。君はかつてアルハザードの傭兵部隊に属しており、
 サラジアに土地勘があるばかりか、アルハザードの手の内をよく知っている」
テッサ「アルハザードの抱える傭兵部隊は強力です。
 しかし相良さん、あなたは彼らについて、ミスリルの他の誰よりも知識があります」
宗介「了解しました。
 相良宗介軍曹、サラジアへ出動します!」

こうしてかつての雇い主アルハザードと対決する事になった宗介。
襲い来るアルハザードの傭兵部隊を切り抜けてテクノグラードへ侵入し、
アルハザードの野望を砕く事ができるのか?

アルハザード「貴様、あの時のカシムか!?」
宗介「俺は昔あんたを守った事を後悔している…。
 気のいいご主人様の正体が、こんな悪魔だったとはな」

182ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/09/25(木) 12:22:57
ドバイ同様、科学技術で発展し続けるサラジア共和国の首都。
その首都を今のご時世にしては、古めかしいアラビアナイトに
登場するような出で立ちをした3人の男女が歩いていた。

アリババ「一体、ここは何処なんだよ」
モルジアナ「・・・このような巨大な建物は、今まで見た事がありません」
アラジン「ここは、僕達がいた世界とは別の世界だね」

魔法のある「アラビアナイト」の様な世界から、時空クレバスで
地球へと来てしまったアリババ、モルジアナ、アラジンは元の世界へ
帰る方法を探して、サラジアの首都を歩いていた。

警察官「おい、そこの3人組。妙な格好をしているが旅行者か?
     パスポートを見せてもらおう」
アリババ「パスポート?・・・あ、いや俺達は...(汗」
警察官「見せられないのか?まさか、お前達不法入国者か!?
     詳しい話を聞かせてもらうぞ」
モルジアナ「・・・アリババさん達に、手出しはさせません」
警察官「ぐはぁ!」

その恰好から、警察官に呼び止められてパスポートを見せるように
言われるが、当然この世界のパスポートを所持していないアリババ達は
お茶を濁してしまい、警察官が連行しようとしたのでアリババ達を護ろうと
モルジアナは警察官を蹴り飛ばしてしまう。

警察官「お、応援を要請しろ!こいつらを逮捕だ〜〜!」

その様子を見ていた他の警察官によって、アリババ達を逮捕しようと
警察官達が集まってくる。捕まるわけにはいかないと、アリババや
アラジンも剣や魔法で抵抗する。

一方、公務の為に車を走らせるアルハザードは偶然にもアリババ達が
警察官を相手に抵抗し続ける様を目撃する。

アルハザード「・・・あれは、魔法か?しかも、私が知らない魔法だと?
   ・・・面白い。(ニヤ」

アリババ達が使う未知の魔法に興味を抱いたアルハザードは、
眠りの魔法を使用する。

アラジン「・・・(今、魔法が!?)」
アリババ「急に、眠気が!」

アラジンも魔法が発動した事に気付くが、眠りの魔法に掛かり
3人は捕えらえ、アルハザードの命により彼の屋敷に捕えられるので
あった。

183凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/29(月) 21:27:20
***東京・都立陣代高校***

林水「なるほど…。夏の終わりのちょっとした冒険といったところか」

ブレイバーズのブリアン島キャンプから何とか無事帰国した千鳥かなめは、
陣代高校の生徒会室で、生徒会長の林水敦信に長々と土産話を語っていた。

かなめ「ちょっとどころの騒ぎじゃありませんでしたよ。
 もう怪獣は出るわ、Gショッカーには攫われるわ、
 終いには島は大爆発して消し飛んじゃうわで、本気で死ぬかと思いました」
林水「…と言う割には、まんざらでもなかったような顔だが?」
かなめ「まあ、楽しかったって言えば楽しかったですけどね。
 海は綺麗だったし、大勢の子供達と仲良くなれたし、
 後はみんなでバーベキューにして食べたタコの怪獣が、なかなか珍味でした」
林水「ともかく、キャンプの手伝いの任務ご苦労だった。
 ところで相良君はどうしているかね?」
かなめ「ソースケは…、何かまた急用みたいで、
 5時限目から欠席してます」

ミスリルのサージェントである相良宗介は、
ブリアン島から戻って早々、新たな任務のためメリダ島基地へ召集されたのだった。

林水「ふむ…」

林水は思案顔で机の上の新聞を手に取り、国際面を開いて流し読みする。
サラジア軍がアダブとの国境近くで挑発とも取れる軍事演習を行ない、
あわや中東戦争勃発の危機になった――と、その新聞は報じていた。

林水「…嫌な雲行きだな」



***サラジア共和国・副大統領官邸***

サラジア共和国副大統領、アフマド・アルハザード。
彼の前半生は謎に包まれており、サラジアでは誰もそれを知らない。

秘書N「昨日のサラジア軍による大規模演習について、
 アダブ共和国政府から改めて抗議の文書が届いています」
アルハザード「フン、相当怖気づいたようだな。
 アメリカ政府は何と言っている?」
秘書R「アメリカはこの件に関して沈黙を守っています。
 現在まで、いかなる声明もホワイトハウスからは発表されていません」
アルハザード「マイケル・ウィルソンめ。
 アメリカの手前勝手な中東政策など、
 いつか根底から覆してくれるわ」

熱いコーヒーをすすったアルハザードは、
机の上の書類をまとめている二人の女性秘書を眺めて満足そうにほくそ笑んだ。

秘書N「副大統領、いかがなされましたか…?」
アルハザード「いや、どうしたという程の事でもない。
 ただ、お前達も随分大きくなったと思ってな」
秘書R「急に何を仰せられます…?」
アルハザード「憶えているか?
 お前達はまだ小さかった頃、身寄りのない孤児だったのを私が拾い、
 今日まで手塩にかけて育てたのだ」
秘書N「そのご恩は、一生忘れません」
秘書R「副大統領のためならどんな事でも行ない、
 恩義に報いたいと思っています」
アルハザード「フフフ…。それは祝着。
 だが、私は今になって一つ後悔している事がある…。
 昔、私に仕えていたカシムという少年兵を憶えておろう。
 今では立派な若者になっておるはずだが、
 もしあの男を手放さず、お前達のように懇ろに育てていれば、
 今頃は奴もお前達と同じく、私の忠実な部下として働いていたのではないか…? とな」

アルハザードはそう言って回想に浸った。
カシムという少年が彼の元にいたのは数年前の事である。
今、そのカシムがどこで何をしているのかアルハザードには知る由もない。
いや、ないはずであった――。

184凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/29(月) 21:30:41
それは、アルハザードが副大統領になる前の事である。

秘書N「お屋敷の門前で、アルハザード様にお仕えしたいと申している者がいますが…」
アルハザード「ほう、傭兵の志願者か。ここへ通せ」

まだ政情不安定だった当時のサラジアでは、
政治の世界にテロリズムが持ち込まれる事は決して珍しくなかった。
一議員から副大統領へ昇り詰めるまでの間に、
栄達の影でアルハザードが暗殺してきた政敵は数知れないし、
アルハザード自身も、何度となく政敵に暗殺されそうになりながら生き延びている。
護衛や殺し屋として、多数の傭兵を配下に抱えていたアルハザードはある日、
仕官してきた一人の少年兵を面接した。

アルハザード「ふうむ…。君の名前は?」
宗介「カシム、であります」
アルハザード「歳はいくつかね」
宗介「14歳であります」
アルハザード「出身は? アラブ系の顔には見えんがね」
宗介「日本であります。ただし、幼少の頃にいただけですので、
 日本の事はよく憶えておりません」
アルハザード「ほほう日本人か。面白い。採用しよう。
 私の屋敷で働きなさい」

カシム――本名は相良宗介。
日本人という点に興味を引かれ、アルハザードはこの少年を雇ってみる事にしたのだが、
まだ年少でもあり、その実力には半信半疑であった。

秘書N「提出された履歴書によれば、
 彼はソ連の特殊機関ナージャで訓練を受けた後、
 ヘルマジスタンでゲリラとして活動していたとの事ですが…」
アルハザード「本当かどうかは分からんな。
 自分を高く売るためのでたらめかも知れんが、まあ構わん。
 子供の背伸びだとしたら可愛いものだ」

余りにも波乱に富んだ宗介の生い立ちについては、
さすがのアルハザードもすぐには信じる気になれなかった。

秘書R「あのような子供が、役に立つのでしょうか?」
アルハザード「役に立たなくとも良い。
 なかなかの美少年ではないか。傍近くに置いておくだけで目の保養になる」

アルハザードに気に入られ、
ともかく他の傭兵達と屋敷の警護をするようになった宗介。
そんな彼に、本領発揮の機会が間もなく訪れる――。

185凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/09/29(月) 21:34:23
その夜、アルハザードは不吉な夢を見た。
蒸し暑い南の国で、自分がマラリアに苦しみ死んで行くという悪夢である。
この夢を見たのは一度や二度ではない。
目を覚ましたアルハザードは立ち上がり、水を飲もうと寝室を出た。
寝室が轟音と共に真っ赤な爆炎に包まれたのは、その直後であった。

アルハザード「…!?」

ロケットランチャーの一撃が窓ガラスを破り、彼のベッドに命中したのだ。
そんなはずはない……とアルハザードは訝った。
屋敷の内外では、精強な傭兵達が寝ずの見張り番をしている。
彼らを倒さない限り、狙撃などできるわけがないのだ。

アルハザード「何事だ!?」

室内で銃声が聞こえたので、アルハザードは戦慄した。
敵がもう屋敷内に踏み込んで来たのか…?
しかし、リビングルームで銃を撃っているのは敵ではなかった。

アルハザード「…カシム!?」
宗介「ご主人様! 敵襲です!
 殺し屋がこのお屋敷を包囲しています!」

そう言いながら、宗介は窓の外に向けてアサルトライフルを撃ちまくる。
庭の木の上にいた敵が撃ち落とされたのが、闇の中でも分かった。

宗介「使用人のハッサンが敵に内通し、
 庭へ殺し屋を入れてしまったようです。彼は逃げました」
アルハザード「他の兵どもは何をしている!?
 ユーゼフ! アブー! オベイド! 早く馳せ参じぬか!」
宗介「三人とも既に射殺されました。
 残っているのは自分だけであります」
アルハザード「何だと…!?」

アルハザードは驚愕した。
信頼を置いている三人の屈強な傭兵がいとも簡単にやられた事も驚きだったが、
それ以上に信じられないのは、彼らを倒すほどの強敵を相手に、
この少年が一人で互角に渡り合っているという眼前の事実である。

宗介「ここは危険です。お下がりを!」

ソファーを盾にしてアサルトライフルを撃ちながら、
声に一分の焦りもなく宗介は言う。

アルハザード「(あの経歴は本物だったか…)」

ソ連の特殊機関ナージャで訓練され、
ヘルマジスタンのゲリラとして鍛え抜かれた宗介の確かな実力を
アルハザードもここに来て認めざるを得なかった。

アルハザード「お前達は無事か」
秘書N「アルハザード様!」
秘書R「このような不始末、申し訳ございません!」
アルハザード「早く私を夜の闇に包め…!」

屋敷を包囲していた暗殺者達が一瞬で死体に変わったのは、
それから数分後の事であった。
これには宗介も驚いたが、とにかく敵が一掃されたのを確認し、
アルハザードの元へ駆け寄る。

宗介「ご主人様、お怪我はありませんか」
アルハザード「おおカシムよ…。よくやってくれた。
 お前のような優秀な戦士を配下に持てて光栄に思うぞ…」

宗介の強さを大いに称えたアルハザードだったが、
同時に底知れぬ恐怖も感じていた。
もし敵に買収されたのがハッサンではなくこのカシムだったら、
さしもの自分も命は無かったのではあるまいか――。

結局、猜疑心に苛まれたアルハザードは、
宗介を長くは傍に置いておかなかった。
理由をつけて契約を更新せず、宗介を解雇したのである。
羽振りのいいアルハザードから多額の報酬を受け取った宗介は多くを語らず、
また次の傭兵稼業へと旅立って行った。
彼がミスリルに所属するようになる、わずか1年前の事であった。

186ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/02(木) 10:49:29
アルハザードの部屋から、何かしらのカルテを手に入れた宗介は
さらに屋敷の中を探索する。そして、捕えられているアラジン、アリババ
モルジアナの3人を発見した宗介は只事では無いと思い、牢から彼らを
助け出す。だが、背後から大きな火球が宗介達を襲った。

アリババ「危ない!」
宗介「―!」

アリババが咄嗟に気付いて声を掛けたので、宗介は3人と一緒に
火球を避ける。

???「ほう・・・俺のファイヤーボールを避けたか」
宗介「貴様、何者だ!」

宗介の前に現れたのは、RPGに登場する戦士の様な衣装で
大きな杖を持っていた。宗介は3人の前に立ち、銃口を向けて
何者なのか問う。

メンヌヴィル「・・・俺の名は、『白炎』のメンヌヴィル。といっても、
        貴様に名乗った所で知らんだろうがなあ」

メンヌヴィルを名乗る男―彼は地球とは別に存在する異世界
『ハルケギニア』で傭兵をしていたメイジ(魔法使い)である。彼の世界
で死亡したメンヌヴィルだったが、黄泉還った後に時空クレバスを通り
地球へとやってきて、アルハザードの保護を受けて雇われるのであった。
彼は、呪文を唱えると再び大きな火球を作り出し、宗介達にぶつける。

アラジン「ポルク!」
メンヌヴィル「ムッ!」

アラジンは防御魔法(ポルク)を唱えて、宗介達の前にバリアーを
張り、メンヌヴィルのファイヤーボールを防いだ。

宗介「(今のは・・・いや、今はこの危機から逃れるのが先決だ)
    そこの3人、目を閉じろ!」

宗介はアラジン達に目を閉じるように叫ぶと、装備していた
スタングレネードを発動させ、強力な閃光を放つ。相手が光で
目をやられている隙に、この場から離脱しようとする。しかし―

メンヌヴィル「・・・逃がしはせんぞ」
宗介「何っ!?」

メンヌヴィルはスタングレネードの光にも怯まず、離脱しようとする
宗介の肩を掴み、部屋の奥へと投げ飛ばしてしまう。

アリババ「だ、大丈夫か!?アンタ」
メンヌヴィル「何かをした見たいだが、おそらく強力な光で目くらましでも
  したんだろう。だが、生憎俺には通じない」
宗介「・・・き、貴様、目が!?」

宗介はメンヌヴィルの顔をよく見ると、彼の目が義眼である事に
気が付いた。

メンヌヴィル「ふふふ、そうとも。俺は目が見えないんでね・・・だが、
  俺にはお前達がどこにいるのか分かるぞ。お前達の発する熱を
  俺は捉える事が出来る」

不気味な笑みを浮かべながら、自分の事を話すメンヌヴィル。そして
騒ぎを聞きつけた屋敷を警備している兵士が集まりだす。

モルジアナ「・・・私が道を開きます。飛び出したら、私に続いて下さい」
アリババ「モルジアナ...」
アラジン「モルさん...」

モルジアナは両手両足に枷を付けられていたが、彼女の一族「ファナリス」
特有の身体能力で跳躍し、両手を床につけたと同時に足枷を怖し、
そのままメンヌヴィルの顔面に強烈な蹴りをお見舞いする。彼女は今まで
アリババ達の身を案じて力を温存していたのであった。

メンヌヴィル「ぐほぉ」
宗介「よし、行くぞ!」

顔面にダメージを受けたメンヌヴィルは壁にぶつかり、同時に宗介達は
入口へと飛び出す。入口に集まっていた兵士達はモルジアナの蹴りで
一掃されていき、一同は部屋から逃亡するのであった。

メンヌヴィル「くっ・・・今のは声からして小娘か。しかし何という蹴り・・・
  ふふ、ああいう女程焼きたくなる・・・・そっちに4人逃げた。足止めは
  任せたぞ...」
???「キヒヒヒ。アイ、アイサー!」

メンヌヴィルはふらつきながら、耳に着けている通信機で、この世界で
得た相方に宗介達を足止めするように通信をいれる。

187ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/02(木) 11:35:11
廊下を走る宗介、アラジン、アリババ、モルジアナの4人。宗介は
彼らがアルハザードに取り上げられた剣や杖を取り返したいというので
急いで彼らの持ち物を回収し、脱出に向けて走っていた。

???「おっと、ここから先は立ち入り禁止だぜ」

走っていた4人の前に立ちふさがったのは、カウボーイハットに
煙草を吹かす西部のガンマンの様な風貌をした男だった。

宗介「・・・(屋敷の警備をしている奴か。だが・・・銃も何も装備していない。
    何かの武術でも使うのか?)」

ガンマン風の男は、銃等の武器は装備していなかった。しかし、男の顔は
余裕のある顔をしていたので、宗介は素手で戦う武術家なのかと警戒した。

メギャン

宗介「―!」

男が拳銃を構えるような仕草をすると、宗介達の足下に銃弾が
撃たれたような跡が出来る。

宗介「(何だ!?奴が拳銃を撃つような動作をしたが、奴は銃を持っていない!
    背後からレーザーを撃ったというわけでもない・・・これも魔法という奴なのか?)」
アリババ「な、何だ!あいつも魔法を使うのか?」
アラジン「いや、アリババ君。あのおじさんから、魔法は感じなかったよ。
      でも、何かを撃ったのは間違いない...」

男が行った『見えない攻撃』に宗介やアリババは魔法の類なのかと困惑するが、
アラジンは魔法の気配は感じられず、それでも何かをしたのは理解出来た。

???「足止めはしたぜ、メンヌヴィルの旦那!」
メンヌヴィル「・・・よくやった、ホル・ホース!」

ガンマン風の男―ホル・ホースが叫ぶと、宗介達の背後からメンヌヴィルが
近づき、今度は別の呪文を唱えて杖の周囲に魔力を絡ませて刃状にする
魔法『ブレイド』を使い、刃となった杖で斬りかかる。

ガキン

アリババ「・・・ぐぅ〜〜!」
メンヌヴィル「・・・ほう、ブレイドを受け止めるとは面白い!」
ホル・ホース「旦那、手を貸すぜ!」

メンヌヴィルのブレイドに対して、アリババの短剣が受け止める。
それに対して、ホル・ホースは再び拳銃を構える仕草をする。
宗介やアリババ達には見えないが、ホル・ホースはかつて吸血鬼DIOに
雇われていたスタンド使いの殺し屋で、DIOを倒した承太郎一行との戦いで
重体となっていた体も完治して、現在はアルハザードに雇われいて
メンヌヴィルとコンビを組んでいた。そして、彼の能力であるスタンド
『皇帝<エンペラー>』は銃そのもののスタンド。銃弾もスタンドの一部で
あり、弾道も自由自在に変更できる。その弾丸をアリババに向けて放った。

アラジン「ポルク!」
ホル・ホース「何だと!?」

だがアラジンは、スタンドを見る事は出来ないが、ホル・ホースが
アリババに何かをするのは分かったので、防御魔法を使いアリババの
危機を救った。

モルジアナ「ふん!」
ホル・ホース「ぶべら!」

その隙を突いて、モルジアナはホル・ホースを蹴り飛ばし、さらに
壁を破壊して大穴を開ける。

宗介「そこから、逃げるぞ!」ドドドド
メンヌヴィル「むっ!?」

壁に開けた穴から逃げ出すべく、宗介はメンヌヴィルに銃を撃って
牽制し、その隙にアリババはメンヌヴィルから離れてアラジン達と共に
屋敷から脱出した。

メンヌヴィル「・・・逃げられてしまったか。まあいい、焼く楽しみが増えたぞ。
    ふふふふ...」

メンヌヴィルは宗介達を逃がしてしまったが、彼らを自分の火の魔法で
焼く楽しみが出来たと笑みを浮かべるのであった。

188ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/06(月) 09:45:06
アルハザードの屋敷から脱出した宗介は助け出したアラジン、アリババ、
モルジアナを逃亡用に用意していたジープに乗せて、国外へと脱出する
べく車を猛スピードで走らせていた。

アリババ「あ、あの...!」
宗介「喋るな!舌を噛むぞ」

そのスピードにアリババが口を開こうとすると、宗介は運転に
集中するべく黙らせる。一行を乗せた車は首都の郊外を出た。

モルジアナ「―!向こうに誰かいます」
宗介「何!?」

モルジアナが指を指すと、宗介達を乗せた車の遥か先には
一体の人影が見えた。その人影こそ、アルハザードが変身した
魔導師バルゴグである。

アリババ「何だ、アイツは!?」
アラジン「気を付けて、あの人・・・すごい魔力(マゴイ)を感じるよ」
宗介「・・・あいつが、バルゴグという怪人か!」

バルゴグの出現にアラジンはバルゴグから発する強大な魔力を感じ取り、
宗介はあの怪人が、バルゴグという事に気付く。

バルゴグ「このまま、逃がしはせんぞ!」

バルゴグはXライダーやスーパー1と戦った時のように、杖から
光線を出して時空クレバスを発生させ、時空の彼方からモンスターを
召喚する。

ブラックディノ「グワァァァオ!」
ダークハム「キヒヒヒ!」

時空クレバスから召喚されたのは、実際この地球でもテレビゲームとして
存在している『モンスターファーム』の世界からブラックディノという黒い恐竜
の様なモンスターとダークハムという人間大で目付きが悪い黒い兎のモンスター
が大勢、出現した。

バルゴグ「かかれ!」
ブラックディノ「グォォォオ!」
ダークハム「ムハー!」

バルゴグの命令で、ブラックディノとダークハムの大群は宗介達の
車に向かって、突進してくる。

宗介「くっ、ここは突っ切るしかない!」
アラジン「お兄さん、ここは僕らが何とかする。お兄さんはこれ(車)の
  操縦に集中して」
宗介「・・・仕方が無い。頼む」

宗介はモンスター達の相手をアラジン達に任せると、アクセルを踏み込み
車を加速させていく。近づいてきたブラックディノとダークハムに対して、
アラジンは魔法で、風魔法の『突風<アスファル・リーフ>』で吹き飛ばし、
アリババやモルジアナも剣や蹴りで、飛びかかって襲い掛かるダークハムを
蹴散らしていく。

バルゴグ「まだ向かってくるか・・・ファイガ!」

なお車を走らせる宗介達にバルゴグはファイガを始めとする魔法を
使って攻撃するが、宗介はその運転技術でかろうじて躱していく。

バルゴグ「ならば、拘束魔法で動きを...」
アラジン「雷電<ラムズ>」
バルゴグ「―くぅ!」

バルゴグは相手を拘束する魔法で車を止めようとするが、アラジンは
いち早く気づき電撃を飛ばしてバルゴグの魔法発動を阻止する。
そして、宗介達の車はバルゴグの隣を通り過ぎようとした。

バルゴグ「―!(あの運転している人間はどこかで・・・カシムか!)」

倒れる中、車を運転している人間―宗介の顔を見たバルゴグは
その人間がかつて自分が雇っていた傭兵のカシムだという事に気付く。
一方、宗介はバルゴグが自分のかつての雇い主という事に気付く事も
無く、アラジン達を乗せた車は夜の砂漠へと消えるのであった。

189凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/10/06(月) 21:15:48
宗介「アルハザードの屋敷には秘密の地下室がある…。
 誰も足を踏み入れてはならないと言って、
 あそこだけは使用人も決して入らせなかった。
 よし…。その部屋を探ってみるか」

屋敷の奥にある扉をそっと開け、
階段を下りて禁断の地下室へ宗介は潜入する。

宗介「ここは…」

地下室は石畳に床を覆われた広い空間になっていた。
電気照明はなく、壁にかけられた松明に火が灯されている。
一見して、ここは黒魔術を行なう部屋だと宗介は理解した。
大小様々な壺や水晶玉、魔法陣やタロットカード、
他にも用途不明の不気味な形状のオブジェなど、
怪しげな魔道具らしき物品がいくつも陳列されている。

宗介「確かにアルハザードにはオカルト趣味らしきものがあったが…。
 ここまで本格的に魔術に凝っていたとは」

軽い戦慄を覚えながら、大きな壺の中を覗き見る宗介。
紫色の奇妙な粘液が溜められ、鼻を突くような異臭を放っている。
宗介は素早くスポイトとビーカーを取り出し、中の液体を採取してポケットに仕舞った。

宗介「…こいつは何だ?」

部屋の隅にある本棚に宗介は目をやった。
並んでいるのは古い魔術書や宗教書がほとんどだったが、
一番上の棚には本ではなく、ファイルが収納されていた。
中の一冊を選んで取り出し、宗介はぱらぱらとページをめくる。

宗介「旧日本軍の機密資料…。
 終戦間際にシンガポールで行なわれていた、
 捕虜を使った生体実験のカルテだ」

戦時中、旧日本軍の科学班が密かに南方で行なっていた、
人体改造実験のカルテがそのファイルには綴じられていた。
米軍の何人もの捕虜が、どのように身体の一部を改造され、
それによってどのように運動能力や体調を変化させたかの詳細な記録である。
まだ未完成で問題のある改造技術を使っていたらしく、
カルテの多くは被験者の容体の急変と、直後の死をもって書き終えられている。

宗介「残酷で非人道的な実験だが…。
 それにしても、なぜ旧日本軍の資料がアルハザードの屋敷に…?」

不審に思いながら、宗介は次々とファイルを開いて流し読みしていく。

宗介「…待て、これは捕虜じゃない。日本人の名前だ」

一つだけ、別綴じにされた分厚いファイルが宗介の目に止まった。
他のものと同じく人体改造のカルテだが、
被験者の名前はアメリカ人ではなく、日本人になっている。

宗介「仁科宗禎 陸軍技術大尉…。
 一人だけ、軍人で改造手術の被験者になった者がいる」

これは何かある、と興味を持ってページをめくろうとする宗介。
その時、部屋の奥からうめくような声がした。
誰かが助けを求めているのだ。
宗介はファイルを本棚に仕舞い、声のする方へ向かった。

190ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/09(木) 10:26:15
サラジアから脱出し、異世界人であるアラジン達を保護した宗介達は
ブレイバーベースへと帰還した。しかし、未だにディオドスシステムは
未完成の状態にあり、アラジン達の世界を特定するのに困難な状態と
なっていた。

アリババ「・・・それじゃ、俺達は帰れないのか!?」
佐原「済まない。我々も尽力で完成を急いでいるのだが...」

帰る事が出来ない事にショックを受けるアリババ達だった。

エルファ「―!佐原博士、ディオドスシステムが起動しています」
佐原「何故、突然システムが動きだしたんだ!?」

ディオドスシステムは動き出し、その先がアラジン達のいた世界
という事が判明。そして3人は別れを告げて元の世界へと戻るのであった。

191ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/11(土) 12:22:03
宗介によってアラジン、アリババ、モルジアナの3人は
ブレイバーベースへと連れてかれる。サラジアでも巨大な建築物に
驚いていた3人だったが、ブレイバーベース内部はそれ以上の
衝撃だった。

アリババ「あ・・・(汗」
モルジアナ「・・・」
アラジン「・・・すごいね」

異世界の概念は理解しているアラジン達だが、まさに開いた口が
塞がらないという状態である。まるで一つの都市と言っても過言では
ない人の数、ジンを超える鋼鉄の巨人(MSを始めとする各種の
ロボット)や見た事も無い技術で造られた道具や兵器で溢れ返っていた。

エルファ「宗介さんが連れて来た異世界の方々ですね。案内役を
   任されましたエルファです」
スワン「同じく、案内役をするスワン・ホワイトでーす。よろしくお願いしま〜す」
アリババ「あ、よろしくお願いします(///)」
アラジン「はは、きれいなおねいさ〜ん!」
スワン「Oh〜!」
アリババ「ば、馬鹿!やめろよ、アラジン(汗」

案内役としてエルファとGGGの研究開発オペレーターであるスワン・ホワイトが
アラジン達の前に現れる。エルファの可愛さにアリババは赤面し、お胸の大きい
きれいなおねえさんが好みのアラジンはスワンはまさにストライクだったので
彼女に抱きついてしまう。アリババは慌てて、アラジンを引き離した。
そして、エルファ達に案内されて3人はブレイバーベースの司令室まで案内される。

***ブレイバーベース・司令室***

佐原「ようこそ、ブレイバーベースへ。この基地の総責任者を務める
    佐原正光だ」
ギルモア「わしはその補佐をしているギルモアじゃ。遠路はるばる
   疲れたじゃろう?」
アリババ「お気遣い、ありがとうございます」

司令室では佐原博士とギルモア博士が控えており、アリババが
代表して返事をする。

佐原「さて、君達を元の世界を帰したいのだが、君達を帰す為の装置
 ―ディオドスシステムというのだが・・・まだ未完成で帰すとなると
 困難なのだ」
アリババ「・・・帰れないんですか?」
ギルモア「確かに、元の世界へ帰れないというのはつらい事じゃろう。
  しかし、わし等はかならず君達を元の世界へ帰すと約束しよう!」

佐原からディオドスシステムが未完成な事で、元の世界に帰還する事が
困難な事を聞かされ、アリババ達はショックを受ける。ギルモアは
かならず元の世界へ帰すと約束した。

ピピ

佐原「私だ・・・何、ディオドスシステムが勝手に起動している!?」
ギルモア「何じゃと!?」

通信を受けた佐原は内容を聞くと、開発部からディオドスシステムが
勝手に起動している事という報告を受ける。佐原とギルモアは
エルファやアリババ達を連れて、開発部へと向かった。

192ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/11(土) 13:05:15
***ブレイバーベース・開発部***

開発部に一同はやって来ると、起動したディオドスシステムは
小規模な時空クレバスを起こしていた。

佐原「何故、このような事態に!?」
Drウルシェード「おお、来てくれたか!」
弥生「システムチェックをしている途中、急にシステムが起動して
   時空クレバスを発生させたんです」

システムのスタッフであるDrウルシェードと弥生から、システムが
発生した状況を伝える。そして、時空クレバスの先に何やら風景が
映し出される。

モルジアナ「・・・あれは!」
アラジン「マグノシュタットだ!マグノシュタットのある海岸だ!」
ギルモア「あの時空クレバスの先にある世界は、お前さん達の世界なのか?」

時空クレバスの先にある世界―それはアラジン達の住む世界で
レーム帝国と魔法都市マグノシュタットの決戦が行われた場所だった。

アリババ「・・・あれを通れば、俺達は帰れるのか」
アラジン「アリババくん、モルさん!」
モルジアナ「はい」
佐原「帰ろうとするのかね!だが、もし何かあれば...」
ギルモア「いや、この機会を逃してしまえば彼らが元の世界へと
  戻れるのが、何時になるのか分からん。ここは彼らの意志に任せよう」

3人は時空クレバスの前に立つ。佐原はこの状況で時空クレバスを
通る事に異議を唱えるが、ギルモアは3人の意志に任せるべきだと主張する。

アリババ「短い間でしたけど、ありがとうございました」
モルジアナ「お世話になりました」ペコ
アラジン「さよなら!・・・またね」

そして彼らは時空クレバスの中へと消えていき、クレバスが消えると
共にディオドスシステムも停止した。

ギルモア「彼らは行ってしまったか...」
佐原「エルファ、彼らの世界を特定する事は出来ないかね?」
エルファ「やってみます!―逆探知の結果、この時空クレバスは
 座標R28fc04x3の世界に繋がっていた事が分かりました」
ギルモア「それが、彼らのいた世界じゃな」

こうして砂漠の国に迷い込んだ異世界の3人は元の世界へと帰還した。
ただ、4番目のマギであるアラジンは再び、彼らと出会うのでは無いかと
そう感じるのであった。

193ユガミ博士 ◆UMgG0HhEo2:2014/10/15(水) 10:21:25
外宇宙編。
コズモレンジャーJ9達と別れ、エイジの言っていたレジスタンスに
合流しようと外宇宙を旅するダバ達ターナ一行。
その最中、一行はGショッカー・ゴズマ軍と交戦中である
ロミナ姫のエルシャンクと弾劾チームに合流した。

ダバ「あれは、エルシャンクや弾劾チーム!」
ジョウ「ダバか!?」
ロール「ペンタゴナワールドも、Gショッカーの脅威に晒されていると聞いていたが
    心強い」

合流した一行は、ダバの乗るエルガイムMr−Ⅱが出撃し、ジョウ・マヤの飛影、
ロール・クラン達弾劾チームのダンガイオーはゴズマ軍と戦闘。
だが、ゴズマ軍は更なる戦力を投入して事態はピンチに。そこへ援軍が駆けつけた!

イーター「はぁ〜はっは!正義の宇宙海賊、イーター・イーザック参上!」
シリウス「同じく、弟のシリウス参上!」
シーマ王女「ロミナ姫、ご無事ですか!?」

援軍に駆けつけたのは、イーターことワルター・ワルザックの乗る海賊戦艦
にしてレジェンドラの勇者でもあるキャプテンシャーク達とシーマ王女や
フラッシュマン達が乗るスターコンドルだった。彼らの合流により、事態は
終息して合流するのであった。

ロミナ姫「・・・ブレイバーズですか?」
シーマ「はい、先日星間評議会と地球連邦政府に間で取り交わされた協約に
 基づいて結成された部隊です。我々レジスタンスの方でも、星間評議会から
 打診を受けました。その中で、全宇宙の王女やご令嬢によって結成された
 支援組織プリンセス・ユニオン(PU)があるのですが、ロミナ姫にはPU
 のメンバーになっていただきたのです」

合流したシーマから、星間評議会からロミナ姫にプリンセス・ユニオンの一員と
なってほしいという打診があった事を話すのであった。

194凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/10/15(水) 22:00:15
≪ゴジラ×九龍≫

ゴジラには、渡り鳥の発する超音波に反応して引き寄せられるという性質がある。
南米の反米テロ組織「南アメリカ革命軍」はこの性質を利用し、
小型衛星からの超音波でゴジラを遠隔操作するコントロールマシンを開発した。
革命軍はこれを使ってゴジラをコントロールし、
逮捕されている自分達の同胞を釈放しなければゴジラにアメリカ全土を破壊させると脅迫。
予告通り、コントロールされて棲みかの日本近海を離れたゴジラは、
最初の示威行動としてハワイを襲撃した。

ウィルソン「革命軍の持つコントロールマシンを破壊すれば、
 ゴジラは操られなくなって太平洋へ戻るはずだ」

ブレイバーズに属するアメリカのヒーロー達は、
南米のアマゾン奥地にある革命軍の根拠地を攻撃。
アーム・スレイブや改造兵士なども動員し抵抗する革命軍だが、
アイアンマンやスパイダーマンらに次々と撃破されていく。
根拠地を壊滅させたアメリカのブレイバーズだったが、
肝心のコントロールマシンは発見できず、
世界のどこかから操作されたゴジラは遂にロサンゼルスに上陸した。

ガウルン「テストはもう十分だ。
 ゴジラさんには、今度は俺の言う事を聞いてもらおうか」
革命軍幹部「何だと? 勝手な真似は許さん。
 アメリカ全土を徹底的に破壊するまではゴジラは…」
ガウルン「黙れよ。死にてえのか」

革命軍を影から支援していたアマルガムのガウルンは、
組織の主導権を強奪してゴジラを意のままに操り、
ウィスパードである千鳥かなめの身柄引き渡しに応じなければ
ゴジラで東京を壊滅させると日本政府とミスリルに通告する。
「一人の命と引き換えに東京を守れるならば…」と考えた政府の一部勢力は
かなめを革命軍に引き渡してしまった。

剣「ゴジラ接近のため危険という名目で、
 全ての飛行機と船の運行を一時ストップさせろ。
 何人死ねば何人助かるなどと命の計算をする奴は男じゃねえ!」

剣桃太郎首相の機転を利かせた措置により、
かなめを拉致した革命軍メンバーは日本国内から出られず立ち往生する。

ガウルン「しょうがねえ。そっちがその気なら思い知らせてやるさ。
 さあいらっしゃい、ゴジラさ〜ん!」

遂に東京に上陸するゴジラ。
だがミスリルは、ふとしたヒントからガウルンの現在地を割り出す事に成功した。

テッサ「まさに灯台下暗し、ですね」
マデューカス「奴らのアジトが、
 まさか日本にあるとは思いもしませんでしたな」

そう、ゴジラコントロールマシンは実は最初から日本にあり、
ガウルンは日本に潜伏しながらゴジラを操っていたのだ。
マシンを破壊しかなめを助け出すため、相良宗介は単身ガウルンの待つアジトへ乗り込む…。

195凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2014/10/15(水) 22:06:13
≪キングコング空輸作戦≫

アルジェの石油王一族の令嬢フィリナ・クラウディア・アルシャードは、
石油採掘権の買い取り交渉のため南洋のファロ島へ赴くが、
石油が眠っている場所は島の聖地だと島民に拒否され、交渉は不調に終わる。
島民の意向や伝統を無視してまで採掘を進めるわけには行かないと、
やむなくフィリナは断念するが、嵐のため帰りの船が出せず、
その日は島に宿泊する事にした。

だが、同時に島に来ていたサラジア・オイルコーポレーションの一団は、
島民の反発を無視して強引に地上げを行ない、調査のため聖地へ乗り込んで行く。
彼らはそこで、島の守り神として崇拝されているキングコングを発見。
フィリナに興味を示したコングは彼女と仲良くなるが、
コーポレーションの調査団はコングをサラジアへ運んで見せ物にしようと、
麻酔弾で眠らせ空輸する。
だが、アフマド・アルハザード副大統領の狙いは別にあった。

アルハザード「大猿なんぞを連れて来られても興味はない。
 どうせ見せ物にするなら、もっと舞台を工夫してもらわねばな」

アルハザードがサラジアから送らせた麻酔弾はわざと効果が弱められており、
空輸中に目覚めたコングはサラジア到着前に暴れ出す。
やむなく太平洋に落とされたコングは、そのまま泳いで北上、
日本に上陸して街を破壊し始めた。

フィリナ「やめてコング! 大人しくするのよ」

フィリナの制止で暴れるのをやめたコングは睡眠薬を飲まされて眠り込む。
この間にファロ島へ空輸して連れ戻そうと考える日本政府や自衛隊だったが、
コング殺害を主張する強硬派は高性能爆弾による爆破作戦を決行。
だが爆破に耐えたコングは凶暴化して暴れ出す。
そこにウルトラマンが登場、コングと戦う。

フィリナ「ウルトラマン! コングを殺さないで!」

スペシウム光線の発射を思いとどまるウルトラマンだが、
猛獣と化したコングの攻撃に痛めつけられてしまう。
ウルトラマン危うし。果たしてフィリナの願いは届くのであろうか…!

196ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/16(木) 12:15:02
>>194≪ゴジラ×九龍≫加筆・一部改変

日本政府内部の一部勢力による千鳥かなめの身柄引き渡しの企ては、
聖居にいる聖天子の耳にも届いていた。聖天子はその企てを阻止しようと
自らも動くが、その前に補佐官・天童菊之丞が立ちはだかる。

聖天子「菊之丞さん、そこをどきなさい!」
菊之丞「いいえ、ここをお通しするわけには参りません!
 剣総理から何を吹き込まれたかは存じませぬが、
 大の虫を活かすためには、小の虫を殺す例えもございます」
聖天子「どちらが大でどちらが小です!?
 人の命に大小の区別などありません!」
菊之丞「やむを得ませぬな…」

菊之丞の指示で、屈強な黒服のSPたちが
聖天子の周囲を取り囲む。

聖天子「何の真似です?」
菊之丞「聖天子様はこれより自室にてご休養なされる。
 お部屋へお連れせよ!」
聖天子「くっ…!」
菊之丞「あなた様をお守りすることこそが先帝より仰せつかった
 私目の役目。ご無礼の段、何とぞお許しを…」

聖天子は菊之丞によって聖居の一室に事実上軟禁されてしまった。
しかし、転んでもタダで起きるような聖天子ではなかった。

聖天子「ケイさん、いますか?」
恵美破「はい聖天子様、ここにおります!」

廊下の見張りに気付かれないように、
天井裏に潜んでいた姫忍・恵美破が降りてきた。

聖天子「書状をしたためます。これを大至急
 月野うさぎさんに届けてください」
恵美破「はい、必ず!」

恵美破から聖天子のお墨付きを受け取ったセーラー戦士は、
千鳥かなめの身柄を移送中の公用車の車列を
成田(or羽田)空港に着く直前のところで強制的に停車させる。

官僚A「な、何事だ!」
かなめ「セーラームーン!?」
ムーン「やあやあ頭が高い! これが目に入らぬかぁっ!」

セーラームーンは聖天子のお墨付きを堂々と示すが…。

かなめ「セーラームーン、それ逆さま…」
ムーン「えっ!?…(汗」

慌てて書状を上下逆に持ち直したセーラームーンは、
気を取り直してお墨付きの中身を開いて読み聞かせようとするが、
難しい漢字ばかり書いてあり全然読めない…。

ムーン「………(汗」
かなめ「おいおい…」
マーキュリー「あのねセーラームーン、(小声で)ゴニョゴニョ…」

背後からセーラーマーキュリーにこっそり読み方を教えてもらう
セーラームーンの情けない姿に、千鳥かなめは助けに来てくれたことには
感謝しつつも半ば呆れ気味である。

ムーン「じょ…上意である! 千鳥かなめの身柄を引き渡すこと、
 断じてまかりならん! 直ちに車列を東京まで引き返すべし!」
マーズ「剣総理からの命令で、すでに日本国内の全ての
 空港は閉鎖されたわ!」
ジュピター「さっさとかなめちゃんをこっちに引き渡しな!」
官僚B「ハ…ハハーッ!!」
官僚C「直ちにそのように取り計らいます!」

こうして千鳥かなめの身柄引き渡しは間一髪で阻止された。
そして剣桃太郎首相の機転を利かせた措置により、
革命軍メンバーも日本国内から出られず立ち往生する。

ガウルン「しょうがねえ。そっちがその気なら思い知らせてやるさ。
 さあいらっしゃい、ゴジラさ〜ん!」

遂に東京に上陸するゴジラ。
だがミスリルは、ふとしたヒントからガウルンの現在地を割り出す事に成功した。

テッサ「まさに灯台下暗し、ですね」
マデューカス「奴らのアジトが、
 まさか日本にあるとは思いもしませんでしたな」

そう、ゴジラコントロールマシンは実は最初から日本にあり、
ガウルンは日本に潜伏しながらゴジラを操っていたのだ。
マシンを破壊しかなめを助け出すため、相良宗介は単身ガウルンの待つアジトへ乗り込む…。

197ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/16(木) 21:01:13
≪聖天子暗殺!宇都宮釣天井≫

人間が駆逐され、未だガストレアや幻獣の勢力圏となっている北関東のT県。
その最前線の地で戦う自衛隊や民警、学徒兵部隊を督戦・激励すべく、
聖天子が栃木県辺りまで行幸することとなった。
大阪エリア統治者・斉武宗玄は、テロ組織・独立幻野党と手を結び、
この機に聖天子暗殺を計画する。

宗玄「聖天子と天童菊之丞さえ片づけてしまえば、
 残る難敵は剣桃太郎と江田島平八だが、
 首尾よく暗殺が成功した暁には、その混乱に乗じて
 一気に始末してしまえばよい」

斉武宗玄の企てを察知した東京の日本政府。
普段は対立関係にある剣桃太郎首相と天童菊之丞補佐官だが、
今回は聖天子を守るという共通の目的で一致し、
一時休戦する形で共闘することに。

剣桃太郎は聖天子を守るため、国家警備機構の密使、
静弦太郎と霧島五郎の二名を極秘裏のうちに宇都宮へと派遣した。
宇都宮城の御休息所に仕掛けられた釣天井の罠が
刻一刻と聖天子の身に迫る!

198ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/18(土) 14:20:15
≪聖天子暗殺!宇都宮釣天井≫

***T県と栃木県の県境付近***

ここは北関東エリアにおけるT県と栃木県の間の
県境付近である。険しい山々と深い山林に囲まれ、
言うまでもないことながら周囲に人家などは全くない。
プロの登山家ですら滅多に立ち入らないこの地域を
ひたすら突き進む二人の青年の姿があった。

五郎「お〜い弦の字、ちょっと待ってくれよ〜!
 いい加減そろそろ休もうぜ!」
弦太郎「大の男が女みたいな情けない声出すんじゃねえやい!」
五郎「だってよぉ! もう三日も山ん中を
 飲まず食わずで歩きづめなんだぜ」

国家警備機構の密使、静弦太郎と霧島五郎。
南会津から出発し、関門海峡のビルドベースを目指しながら
只今隠密の旅の真っ最中であり、ちょうど北関東エリアの奥地に
入った頃合いであった。

弦太郎「てめえ元々登山家だったんだろ。
 こんな程度でへたばるとは情けねえやつだな」
五郎「登山の専門家だから言ってるの!
 だいたいここをどこだと思ってるわけ!
 T県だよT県! 昔住んでた人間は完全に駆逐されて、
 今や幻獣やガストレアが我が物顔で跳梁跋扈する巣窟じゃねえか!
 ここを通る途中でどんだけ気持ちの悪い化け物の群れに
 追いかけまわされたと――」
弦太郎「うるせえ! こっちの方が近道なんだよ!
 ぐだぐだ文句を言ってると置いてくぞ!」

公共の交通機関を利用せず、徒歩で移動していた弦太郎と五郎は、
実はガストレアや幻獣の完全な占領下にある"T県"の山中に
足を踏み入れていたのだった。

弦太郎「そういえばあれから不知火の連中も
 すっかり鳴りを潜めちまったみたいだが…」
五郎「何事もないに越したことなし。平和が一番よ」
弦太郎「それならとっとと次の目的地に到達しないとな」

その時、弦太郎と五郎の二人は、
いつの間にか容易ならぬ殺気を放つ集団に
囲まれていることに気付いた。

五郎「…おや、お客さんですかい?」
弦太郎「どうやらそうみたいだな。ちょうどいい。
 相手をしてやらあっ!」

腰のアイアンベルトに手をかける弦太郎。
大きな猛獣らしき影が数体、一斉に暗闇の中から
弦太郎と五郎めがけて襲いかかる!?

199ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/18(土) 14:20:53
***東京・首相官邸***

聖天子暗殺の陰謀を事前察知した聖居と首相官邸の両サイドは、
剣桃太郎首相と天童菊之丞補佐官の他に、
土橋内閣安全保障室長や冴島内閣危機管理監も同席して
その対応を協議していた。

土橋「なんとか聖天子様にご翻意していただくわけには
 参りませんか?」
菊之丞「無理だな…。これまで何度もご説得申しあげたが、
 ガストレアや幻獣に侵された国土回復のために
 危険な最前線で戦う自衛隊や民警の兵士たちを
 御自ら慰問なさりたいというのは、聖天子様の以前からの
 強いご希望でな。そのご意向は固い…!」
桃太郎「やはり現地での警護に万全を期すしかないか…」
菊之丞「………」

菊之丞は桃太郎の顔を何やら意味ありげにじっと見つめている。

桃太郎「菊之丞殿…?」
菊之丞「剣総理、先程からなにゆえあの男の名を口に出そうとなさらん?」
桃太郎「あの男とは?」
菊之丞「おとぼけ召さるな。里見蓮太郎のことだ。
 正直不本意ではあるが、あの男の他に聖天子様の警護に適任の者はおらん」

天童菊之丞は、天童家から出奔した里見蓮太郎と天童木更が
幾度も聖天子や剣桃太郎に重用されることを快く思ってはいなかったが、
現実、聖天子の身に危険が迫っている今となっては、
つまらぬ私情を優先させるような菊之丞ではなかった。

桃太郎「里見蓮太郎は今、藍原延珠と共に北陸エリアのN県における
 ガストレア繁殖地域の制圧任務に赴いている。そのことは菊之丞殿が
 一番よくご存じのはず」
菊之丞「………」

実は里見蓮太郎を聖天子の近くから遠ざけるために、
天童民間警備会社に仕事を依頼する形で、蓮太郎を危険な
北陸戦線に追いやるよう裏から手をまわしたのは、菊之丞本人だった。
だがそれは、今回の暗殺計画が露見する前のことである。

桃太郎「今から呼び戻すのでは時間がかかりましょう」
菊之丞「この菊之丞、一生の不覚であった」
桃太郎「これに懲りましたなら菊之丞殿、今後ご貴殿らしからぬ
 下手な小細工は差し控えられることです」
菊之丞「う〜む……」
土橋「しかし総理、どちらにしろ聖天子様のお側近くで
 警護につく人間はどうしても必要です」
冴島「その点につきましては総理、それに天童閣下、
 代わりに聖天子様の護衛にうってつけの人材がおります」
桃太郎「…それはもしや"あの二人"のことか?」
冴島「今ならそろそろ北関東の辺りに
 差し掛かっているはず…」

200ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/10/18(土) 14:21:34
***T県と栃木県の県境付近 第105山岳師団野営地***

弦太郎「………」
五郎「………」

静弦太郎と霧島五郎はロープで縛られて地面に座らされていた。
それを取り囲んでいるのは、どこぞの高校の制服に身を包んだ少年少女たちだが、
全員、銃や大剣で武装している。

グリンガム「ガルルルッッ!!」
ジジ「グゥゥゥッ!!」

その他にも虎ともライオンともつかぬ猛獣が数匹、
囚われの弦太郎と五郎をじっと睨みつけている。

五郎「や、やめてよ! 俺…美味しくないぜ…。
 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
弦太郎「コイツらは雷電だな…」
五郎「…らいでん?? なんだいそりゃ?」
弦太郎「俺も現物を見るのは初めてだが、
 対幻獣戦用に遺伝子操作で生み出された
 生物兵器の動物兵だと聞いたことがある…」

武装した少年少女の一団の中から、
黒髪を後ろで三つ編に束ねたキツい目つきの少女が
弦太郎と五郎に尋問する。

美姫「あなたたちはいったい何者なの?」
弦太郎「だからさっきから言ってるじゃねえか。
 俺たちは国家警備機構の隊員だ」
紫苑「それなら身分証は?」
弦太郎「あいにくとそんな堅苦しいもんは
 普段から持ち歩いちゃいねえなあ…。なあ相棒!」
五郎「そうそう!」
美姫「怪しい…」
弦太郎「そういうお前らこそいったい何者だ?
 そんな物騒な得物をぶら下げてるんだ。
 まさかただの高校生ってわけじゃねえだろ」
紫苑「僕らは第105山岳師団・第7芝村中隊の者だ。
 自分は隊長代理の竜造寺紫苑」
美姫「アタシは金城美姫」
火焔「結城火焔だ」
源「……源健司」

これまで広島を主な任地としていた第7芝村中隊だが、
北関東戦線への増援としてこの地まで赴任してきていたのだった。

弦太郎「お前ら学徒兵か?」
源「…だったらどうした?」
弦太郎「まだお母ちゃまから乳離れもしていない
 お子ちゃまだってことだよ!」
源「…んだとゴラッ!?」
五郎「おい弦太郎! あんまりこの坊主…じゃなくて
 この方たちを怒らせるな! 今の俺たちの置かれてる
 状況わかってるの!?」
美姫「源も簡単に挑発にならない!」
源「うるせえっ! 面白れえっ。
 相手になってやろうじゃねえか!」

源健司は静弦太郎の縄をほどき、周囲が見守る中
互いに素手で取っ組み合いを始めた。激しい殴り合いの末に
ぶっ倒れる双方…。

弦太郎「ガキのくせになかなかいいパンチだ…。
 へへっ…気に入ったぜ…」
源「おめえもな…オッサン…」
弦太郎「オッサンだぁ…? バカヤロウ…。
 俺はまだ23だ……」

拳と拳で培われた漢の友情に、
事態を見守っていた周囲はすっかり呆れている。

美姫「男ってどうしてみんなああなのかしらね…」
五郎「同感…」

そこへ、連絡を受けた陸上自衛隊の尾上せいあ一佐に案内されて、
国家警備機構の藤森典子がやってきた。

典子「不審者を発見・拘束したと聞いて来てみれば案の定だわ!
 静君、霧島君、やっぱりまだこんなところで油を売ってたのね!」
弦太郎「テンコ!? お前いったいなんでこんなところに!?」
五郎「これぞ地獄に仏だ! 観音様だ! 典子様だ!
 おいっ、早くこのロープを解いてくれよ〜!」

果たして静弦太郎&霧島五郎のコンビを
今後どのような事態が待ち受けているのだろうか?
つづく…。




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