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繊維スレッド

1 荷主研究者 :2003/09/24(水) 00:11
繊維関係の話題を今だからこそ熱く語り明かすスレッド。

日本化学繊維協会
http://www.fcc.co.jp/JCFA/index_j.html

信州大学繊維学部 繊維関係のリンク集
http://coe.shinshu-u.ac.jp/links/industry_j.html

538 荷主研究者 :2017/06/11(日) 12:12:40

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16873720W7A520C1TJ1000/
2017/5/26 0:37 日本経済新聞 電子版
炭素繊維のコスト削減 三菱ケミカル、量産車に採用促す

 三菱ケミカルは次世代の炭素繊維複合材を開発した。2種類の材料を組み合わせて、部品の成型にかかる時間を最短2分に短縮。従来の複合材と比べて生産コストを半減できるため、高級車が中心だった炭素繊維複合材の量産車への採用拡大につながる。欧米の自動車メーカーに試作品の供給を始めており、米国では新工場を建設する。2020年に10車種での採用をめざす。

 三菱ケミカルが開発したのは、2〜3センチメートルに切った短い炭素繊維を樹脂のなかにちりばめた中間材料に、織物状の炭素繊維を組み合わせた複合材料。中間材料は軟らかく金型の隅々に行き渡りやすいため、プレス機で短時間で加工できる。炭素繊維を短く切ることで落ちる強度を、織物状の複合材で補強する。

 炭素繊維複合材は鉄と比べて6〜7割軽く、自動車の燃費性能を高めるのに欠かせない材料とされる。ただ、数メートル単位の長い繊維だけを使う従来工法は成型時間が10分近くかかり、量産性の低さが課題だった。複雑な形の部品だと成型時のムダも多く、製造コストがかさむ要因になっていた。

 三菱ケミカルは短い炭素繊維を使う複合材に力を入れており、日本に年3千トン、欧州に年1千トンの工場を持つ。18年には約10億円を投じて、米国にも数千トン規模の工場を建設する方針だ。今年3月には同複合材の設計技術を持つ、米国のベンチャーも買収した。

 炭素繊維は鉄やアルミと比べて加工コストがかさむため、主に販売価格が500万円を超える高級車に採用されてきた。三菱ケミカルの新加工技術が広がれば、300万円前後の価格帯のクルマにも構造部材として使いやすくなる。

 調査会社の仏JECグループは各社の技術開発が進むことで2016年に13万5千トンだった自動車向け炭素繊維複合材の市場が20年に8割増の24万トンになると予測する。

 炭素繊維は糸の段階では東レ、帝人、三菱ケミカルの3社合計で世界シェア6割を握る。ただ炭素繊維と樹脂を組み合わせた複合材や、部品に加工する技術では欧州企業に分があった。

 日本勢は海外メーカーを買収し、糸の「川下」にあたる複合材の加工技術を取り込もうとしている。帝人は今年1月、自動車向け複合材を手掛ける米コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP)を840億円で買収。東レもイタリアなどで炭素繊維をシート状の複合材に加工する企業を買収した。

 炭素繊維複合材は米ボーイングの「787」など航空機では主要材料の地位を得たが、自動車向けは黎明(れいめい)期で炭素繊維メーカーと樹脂メーカーが入り乱れた競争状態にある。

 ガラス繊維と樹脂の複合材を手掛ける三井化学は今春、傘下の金型メーカーと組んで炭素繊維複合材を提案する体制を構築した。加工法まで教えることで、5年後をめどに自動車向けの販売を3倍に増やす。独化学大手のエボニックは三井物産や同社が出資する独設計会社と組み、日本の自動車メーカーへ炭素繊維複合材の営業を始めた。東レも名古屋市にある研究所で、短い炭素繊維を使う複合材の加工技術の開発に力を入れる。

539 荷主研究者 :2017/06/11(日) 13:02:25

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO17043380Z20C17A5TJ2000/
2017/5/29 23:32 日本経済新聞 電子版
旭化成、高機能繊維に100億円 エアバッグ用など増産

 旭化成は自動車シートやエアバッグ用の高機能繊維を増産する。タイで増産する紙おむつ用の不織布も含め100億円強を投じる。旭化成は汎用品の生産から撤退した後、付加価値の高い繊維事業に経営資源を集めている。品質だけでなく規模も追求し、グローバルな競争力を底上げする。

 旭化成は長浜地区(宮崎県延岡市)でエアバッグやタイヤの補強材に使われる、高強度で耐熱性が高いナイロン繊維の新ラインを増設。生産能力を2割増強する。

 エアバッグは中国やインドなど新興国で自動車の安全規制が強化されており、標準装備が一般的になってきた。欧米でも「サイドカーテンエアバッグ」という側面に取り付けられる面積の大きいエアバッグを標準装備する動きが広がる。メキシコや中国など世界の自動車生産拠点でエアバッグ用繊維の需要は拡大しており供給力を高める。

 カーシートや天井に使うポリエステル繊維の人工皮革も岡富地区(同)で5割増産。独創性のある染色や肌触り、燃えにくさなど付加価値の高い人工皮革で、旭化成はほぼ全ての欧州自動車メーカーに供給。高級車中心に売り上げを伸ばしているが近年、一般車にも人工皮革の採用が広がっており対応を急ぐ。自動車関連で約55億円を投資する。

 おむつ用の不織布も約50億円を投じてタイで新ラインを増設。年産能力を5割増やす。

 世界の繊維市場は今後、年率3〜5%成長する見通しで、新興国での生活水準の向上に伴い高機能品需要も世界で拡大する。旭化成は繊維製品の売上高を25年3月期に2000億円と、17年3月期比約6割伸ばす計画だ。

540 荷主研究者 :2017/06/11(日) 14:28:34

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00430574
2017/6/2 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミ、車向け炭素繊維加工の新工場 埼玉で来年稼働

PCM工法で製造したCFRPの自動車部品

 三菱ケミカルは炭素繊維加工の新工場を建設する。子会社のチャレンヂ(埼玉県狭山市)が工場を建設し、早ければ2018年半ばに稼働する。主に熱間プレス成形法(PCM工法)を使った自動車向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品などを開発、量産する。投資額は最大で40億円とみられる。

 三菱ケミカルは炭素繊維の生産規模で東レに次ぐ業界2位。近年、CFRP部品の開発を強化しており、自社に一定量を生産できる拠点を整備する狙いがある。

 新工場はCFRP部品の開発と製造を手がけるチャレンヂの本社工場近隣地に建設する。敷地面積は約1万6000平方メートル。生産設備の詳細は明らかにしていないが、プレス機などを数台導入し、PCM工法を使った自動車や航空機向けのCFRP部品を量産するとみられる。

 PCM工法は三菱ケミカルが4月に統合した旧三菱レイヨンとチャレンヂが共同開発した成形法。炭素繊維織物を型内に置いた後に樹脂を含浸して硬化させるRTM(レジン・トランスファー・モールディング)法に比べ、工程数が少ない。さらに成形作業時間は5分前後と量産に向く。

 CFRPのPCM工法は欧州や日本の自動車メーカーが採用したほか、米大手部品メーカーなどと実証実験に入っていた。

(2017/6/2 05:00)

541 荷主研究者 :2017/06/25(日) 10:57:32

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00431472?isReadConfirmed=true
2017/6/9 05:00 日刊工業新聞
帝人、松山で繊維設備増設 極細ポリエステル、国内生産を維持

極細のポリエステル短繊維

 帝人は松山事業所(松山市)に不織布などに加工する極細ポリエステル短繊維の生産ラインを1本新設して2本体制とする。構造改革の一環でポリエステル繊維生産の海外移管を進める中、産業用に需要が底堅い極細ポリエステル短繊維は国内生産を維持し、製品開発などを加速する狙い。早ければ2017年半ばにも商業運転を始める。投資額は最大で10億円とみられる。

 帝人は現在、松山と徳山事業所(山口県周南市)の両事業所に能力が同水準の生産ラインを1本ずつ持ち、直径3マイクロメートル(マイクロは100万分の1)を中心とする極細ポリエステル短繊維を生産する。このうち徳山は17年度末に操業を全面停止するため、その減少分を松山への再投資で補う。生産能力は公開していない。

 同社の極細ポリエステル短繊維は不織布に加工し、産業用フィルター材料に多く使われる。足元の需要は安定しており、用途開拓により今後の拡販も期待できるとみる。

 帝人は新興国との競争が激化するポリエステル繊維の構造改革を14年に公表し、タイ生産拠点の拡充と国内生産拠点の再編を打ち出した。シェア首位級で大量生産が必要な抄紙用ポリエステル繊維などは製造費を抑えられるタイに移管する。一方、需要が底堅く汎用品よりも高値販売が期待できる極細ポリエステル短繊維は、日本でこれまでの生産規模を維持することになる。

 今後は市場拡大が続くリチウムイオン二次電池用セパレーター(絶縁体)向けにも同短繊維を使った不織布を提案する。採用が進めば、ポリエステル繊維事業の収益底上げにつながりそうだ。

(2017/6/9 05:00)

542 とはずがたり :2017/06/30(金) 22:41:12
東レ、ニット世界首位に600億円出資 筆頭株主に
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ30H36_Q7A630C1MM0000/?n_cid=NMAIL002
2017/6/30 14:00日本経済新聞 電子版

 東レは香港の繊維製品大手、パシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス(PTHD)に約30%出資し筆頭株主となる方針を固めた。出資額は約600億円。さらに来年にも追加出資して子会社化することも検討する。ニット生地で世界首位のPTHDが持つ顧客基盤を活用。各国の有力アパレルに高機能繊維から生地加工、縫製までを一貫して手掛けるグローバルな事業体制を構築する。

http://tohazugatali.web.fc2.com/industry/1831092030062017MM0001-PB1-6.jpg

 東レはPTHDの主要株主から発行済み株式の30%前後を約600億円で取得する。PTHDを持ち分法適用会社とし、東レグループのグローバル戦略を推進する中核企業に据える。経営権を取得した場合の効果とリスクを見極めたうえで、来年までに出資比率を過半に高めることも検討する。東レにとって2014年に580億円で買収した炭素繊維大手の米ゾルテックに並ぶ過去最大級の出資案件となる。

 東レはこれまでPTHDに繊維(糸)を供給してきたが、今回同社と資本提携することで、糸を編んで「テキスタイル」と呼ばれる生地に仕上げたり、染色・縫製したりする川下事業を世界規模で拡大できるようになる。PTHDの顧客である世界のアパレル各社との関係を深められるメリットも大きいと判断した。

 東レは吸水・速乾性や伸縮性、保温性などに優れたポリエステルやナイロン繊維に強みを持つ。こうした高機能繊維とPTHDのテキスタイル技術を組み合わせて付加価値の高い繊維製品を共同開発し、各国の大手アパレルに売り込む考えだ。

 東レは中国や東南アジアに織物、縫製を手掛ける自社生産拠点を構えており、アパレルの製造小売り(SPA)やスポーツブランドから生地や衣料品の開発・生産を請け負っている。代表例がユニクロを展開するファーストリテイリングとの協業で、10年をかけて8500億円規模の事業に育てた。こうした成功事例をPTHDと組んでニットなど他の衣料素材や世界各国に広げる狙いだ。

 新興国の経済成長を背景に化学繊維の世界市場規模は拡大を続けており、20年の総生産量は7695万トンと16年比で18%増える見通し。同市場でインドのリライアンス・インダストリーズや中国勢などの繊維メーカーが存在感を強めるなか、東レはPTHDと組むことで対抗する。

 東レの18年3月期の繊維事業の売上高は9250億円、営業利益は760億円と過去最高に達する見通し。全体の連結営業利益の45%程度を占め、炭素繊維複合材事業の約3倍の規模となっている。

 ▼パシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス 1997年設立の繊維製品メーカー。香港株式市場に上場しており、ニット(編み)加工や染色、プリント生地を得意としている。40カ国以上の衣料品関連各社と取引しており、特にスポーツウエアに強い。生産拠点は中国とスリランカで従業員数は約5000人。2017年3月期の売上高は約800億円、純利益は141億円。

543 荷主研究者 :2017/07/02(日) 11:38:15

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00432341?isReadConfirmed=true
2017/6/19 05:00 日刊工業新聞
セーレン、複合繊維の生産能力10%増強 スポーツ衣料など堅調

ナイロンとポリエステルを1本の長繊維として紡糸する「ベリーマX」

 セーレンは2017年中に、コンジュゲート糸(複合繊維)の生産能力を10%増強する。化学繊維の製造子会社、KBセーレン(大阪市北区)の北陸合繊工場(福井県鯖江市)で生産設備を増設する。投資額は約7億円。旺盛なスポーツやファッション衣料向け需要に対応するほか、中核事業の自動車用シートなど車両資材で複合繊維の使用を増やす。

 セーレンは高度な製造技術を持つ化学繊維の国内生産を続ける方針を掲げる。複合繊維など新興国と競合しない高機能繊維の生産を拡大し、競争力を維持する狙いだ。

 製造子会社のKBセーレンは約40種類の複合繊維をそろえる。ナイロンとポリエステルを1本の長繊維として紡糸する「ベリーマX」は、超極細の化学繊維をつくる。高度な製造技術を生かして開発した。

 複合繊維は透湿性や伸縮性、導電性など多様な機能性を生地に持たせられるため、スポーツやファッション衣料向け需要が伸びている。セーレンはさらに主力の自動車シートにも複合繊維を取り入れ製品の機能性を高められる点を自動車メーカーなどへ訴求する。

 今後も需要は堅調と判断し、KBセーレンの北陸合繊工場で汎用ポリエステル繊維の生産ラインを複合繊維用に改造し、17年末をめどに稼働する。生産能力は非公表。

 KBセーレンの16年度売上高は182億円。このうち約40%を複合繊維関連が占める。設備の増強後は複合繊維関連の売上高が約20%増える見込みで、本格販売が始まる18年度の全社売上高は200億円に迫りそうだ。

(2017/6/19 05:00)

544 荷主研究者 :2017/08/06(日) 22:15:10

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00435965?isReadConfirmed=true
2017/7/17 05:00 日刊工業新聞
挑戦する企業/旭化成(5)希少価値の繊維

祖業の拡大路線推進

最終商品への高い意識はグループの手本となる(キュプラ繊維「ベンベルグ」)

【人材供給基地】
 「繊維の営業をやった社員はどこでも通用する。ケミカルに行こうが、住宅に行こうが―」。旭化成上席執行役員繊維事業本部長の工藤幸四郎はそう自負している。

 「モノの流れを全部分かって営業しているからだ。糸、生地、製品、他素材、そして海外も頭に入っている」と、万能さはグループでも珍しい。

 ユニクロやストッキング大手のアツギなどとの共同開発といった川下企業とのつながりは、他事業部門にないほど強固だ。用途開発を担う商品科学研究所所長の池永秀雄も「顧客とのコラボレーションで価値商品を生み出す」と最終商品への意識は段違いだ。全社目標に掲げる「自動車市場の開拓」のカギも、まさに自動車メーカーとの接点拡大にあり、繊維は良き手本だ。

 工藤の言葉を証明するように、繊維事業本部は人材供給基地と化している。「社内フリーエージェント(FA)制度があり、最近は出て行く方が多い。移籍先でみな活躍しているらしい」と工藤の心境は複雑だろう。

 ただ、1990年代から“繊維冬の時代”が長く続いた。90年代初頭にナイロン6繊維、02―03年にレーヨンとアクリル繊維、そして09年にポリエステル繊維から撤退して一連の構造改革が終わった。工藤は「繊維はお荷物との感覚が社内に多少あった」と当時を振り返る。

【宮崎の工場増強】
 そこから回復して、繊維事業の売上高営業利益率は15年度に10・5%まで戻した。一方で、設備投資などを絞ってきたため、現状の生産体制では今後の伸びしろは限られる。営業利益率は10%程度を維持しながら、「増設で売上高を伸ばすのが今後の課題だ」と工藤の使命は明確だ。

 まず発祥の地である宮崎県延岡市の人工皮革とナイロン66繊維工場で増強に乗り出す。タイ工場でも紙おむつ向け不織布を増設する。キュプラ繊維など高付加価値品の集合体へ事業構造転換はほぼ済んでおり、これからは矢継ぎ早の投資で規模を追う時代に入る。祖業の拡大路線は当分続きそうだ。(敬称略)

(2017/7/17 05:00)

545 荷主研究者 :2017/08/14(月) 16:35:16

http://www.nikkei.com/article/DGXLASJB01H3O_R00C17A8LB0000/
2017/8/2 6:02 日本経済新聞
炭素繊維 50億円事業に 小松精練、25年度メド 耐震補強に力

 小松精練は炭素繊維事業を強化する。独自の耐震補強材が2018年をメドに日本工業規格(JIS)の認証を受ける見通しとなり、ビルや民家など幅広い建築物向けに売り込む。19年3月期にかけて5億円を投じ設備の集約と強化に着手。さらに受注動向をにらみつつ、約40億円かけて石川県内に新工場を建設する方針だ。25年度には売上高50億円を目指す。

 中山賢一会長らが1日に東京都内で開いた事業戦略説明会で明らかにした。小松精練の炭素繊維事業の主力製品は、ロープ状の炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロッド」。さびや結露が生じないうえ、鉄に比べてしなやかで伸びる。鋼製ワイヤと比べて強度は大幅に高いが、重量は5分の1と軽い。

 これまでに同社の旧本社棟や長野県の善光寺の重要文化財「経蔵」などで耐震補強に使用。今後はJR西日本が駅に設置する昇降型のホーム柵の採用が増える。18年4月から休業する富士屋ホテル(箱根町)の耐震改修にも使われるという。18年にJISの認証を受ける見込みで、採用事例をさらに増やす戦略だ。

 需要の拡大を見越して生産能力を増やす。19年3月期までに本社工場(石川県能美市)内の生産や検査の設備を1カ所に集約するほか、設備を増強。現在は月産1万メートルの生産能力を3〜5倍に引き上げる。その後は25年度の売上高目標に合わせて新工場を建設し、生産能力をさらに高める。

 現状のストランドロッドの価格は1メートルあたり3000円で、鋼製のワイヤとの比較では10倍程度高い。だが、巻いたまま手で持ち運びでき、軽量なため施工の作業効率も優れる。施工工程まで含めると鋼製のワイヤと比べて、価格差は2〜3倍程度にまで縮まるという。今後は製品の量産化や施工方法の改良に取り組むことで、同等以下にまで抑える考えだ。

 同社では文化財のほか、木造および非木造の建築物に使われる耐震補強材の市場規模を試算。13年度時点では150億円とみるが、老朽化する建物が徐々に増加することから20年度には300億円を見込む。市場が同規模で推移するなら25年度はこのうち1割を取りこむ計画を描く。

 小松精練は炭素繊維事業でストランドロッドのほかに、老朽化した道路標識や信号の鋼管柱を補強するシート状の製品などを手掛ける。18年3月期の売上高は1億5000万円を見込む。炭素繊維製のボルトやナットのほか、木材を炭素繊維で補強する技術の開発にも着手。25年度にはストランドロッドで30億円、同事業全体で50億円規模にまで育てる。

546 荷主研究者 :2017/08/27(日) 21:37:42

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07IH6_X00C17A8000000/
2017/8/7 17:37 日本経済新聞
最高益に挑む東レ、炭素繊維の回復に時間

 東レが7日発表した2017年4〜6月期連結決算は、純利益が前年同期比12%減の260億円だった。過去最高益を掲げた18年3月期の通期見通しは据え置いたが、雲行きが怪しいのが炭素繊維複合材事業。風力発電設備など汎用品で価格の下げ圧力にさらされているうえ、航空機向けは在庫がはけるまでなお時間がかかる。フィルム、電子材料など自慢の化成品群が不振の炭素繊維を支えるが、過去最高益達成は綱渡りとなりそうだ。

 「炭素繊維は価格競争が激しくなっている」「原料価格の上昇もあり厳しい」。7日の決算説明会で日覚昭広社長は時折、険しい表情をみせた。

 東レの4〜6月の5つのセグメント別営業利益のうち、減益だったのは繊維と炭素繊維複合材料。ただ、繊維が1%減だったのに対し炭素繊維複合材料は約42%のマイナスと足を引っ張った。東レは期初計画から落ち込みを予想していたが、過去最高益達成に向け順調とはいえないスタートとなった。理由は2つある。

 1つは汎用品の採算悪化だ。米子会社ゾルテックは風力発電設備など産業用の低価格品を得意としており、メキシコとハンガリーの工場はフル稼働だが、販売価格が下落。繊維原料のアクリロニトリルの価格上昇にも見舞われたことで収益が圧迫され、これだけで25億円の減益となった。

 もう一つは米ボーイングの中大型機「787」に供給する高機能品の出荷停滞がある。

 ボーイングはここ1〜2年、コスト削減を狙って炭素繊維製部品のサプライヤーを新興国の調達先を含め相次ぎ変更。それに合わせ東レも日米の工場から供給先を広げていたが、「モノの流れや在庫などサプライチェーンの実態が見えていなかった」(東レコンポジットマテリアルズアメリカの大西盛行社長)。

 日米では在庫が膨らみこの1〜3月から生産能力比2割の減産を強化。4月からは1割減に緩め、7〜9月からようやくフル稼働に入る計画だが、日覚社長は「10月に在庫調整が完了するかどうか慎重にみている」と話した。

 19〜20年にかけて「787」の月産機数は12から14機に引き上げられ、19年からは次期大型機「777X」向けの量産も本格的に始まるとあって先行きは明るい。ただ、汎用炭素繊維の市況を含め成長が踊り場に入り、今期はどこまで減益を耐え忍べるかが課題だ。

 他方、繊維に次ぐ営業利益を占めるフィルムや電池材料など機能化成品は好調。フィルムのなかでも特にリチウムイオン電池セパレーター(絶縁材)は日韓で増産に次ぐ増産で収益を押し上げた。

 電気自動車(EV)など車載用電池の需要は右肩上がりで、20年の生産能力を19億5000万平方メートルと3倍に増やす。リチウムイオン電池世界大手の韓国LG化学や同サムスンSDIが今年までに東欧に相次ぎ工場を完工。この動きに追随し「地産地消を進め、欧州だけでなく米国への進出も検討する」(日覚社長)という。

 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムでは世界で東レと帝人しか作れないとされる積層セラミックコンデンサー用も「需要をまかないきれない」(井上治常務取締役)といい、増産に入る。利益率が高い有機EL(エレクトロルミネッセンス)材料も収益の下支え役となっている。

 一部の化成品は中国メーカーとの価格競争が過熱しており収益を圧迫しているが、強度や耐熱性など高機能品は一日の長がある。炭素繊維が次の成長に向け身をかがめるなか、こうした高付加価値材料の面々がどこまで健闘するかが東レの過去最高益の行方を決める。

(上阪欣史)

547 荷主研究者 :2017/09/09(土) 19:12:26

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO19906840Q7A810C1TJ1000/
2017/8/10 23:10 日本経済新聞
東レ、高強度の炭素繊維を開発 愛媛工場に新設備

 東レは10日、新しい炭素繊維を開発するための新設備を導入すると発表した。2019年初めに、愛媛工場(愛媛県松前町)で稼働させる。投資額は50億〜100億円の見通し。原料段階から一連の製造プロセスを見直し、強度など炭素繊維の性能を向上することなどで、炭素繊維で世界最大手である競争力をさらに高める考え。

 原料の化合物を重合してアクリル繊維を作る工程から、高温で焼き上げて炭素繊維にする工程まで一貫して製造する設備を導入する。原料段階から製法を再検証して、従来品よりも強度が高い炭素繊維を低コストで生産する方法を確立する。

 炭素繊維は鉄の約10倍の強度を持つ軽量素材。航空機材料やゴルフシャフトなど幅広い分野で利用されている。超高圧の水素を貯蔵する圧力容器や軽量化を急ぐ自動車の構造材など、今後も用途開拓が進む見込み。東レでは年率約10%で市場成長が続くとみている。

 東レは世界シェア約4割を持つ最大手。愛媛工場は炭素繊維の開発を主導するマザー工場の役割を担っている。

548 荷主研究者 :2017/09/14(木) 23:18:21

https://www.nikkei.com/article/DGXLZO20212020R20C17A8LX0000/
2017/8/21 22:15 日本経済新聞
富士紡HD、大分市にシリコンウエハー研磨材工場 50億円投資

 富士紡ホールディングス(HD)子会社のフジボウ愛媛(愛媛県西条市、木原勝志社長)は21日、大分市の大分臨海工業地帯への進出を表明した。総額50億円を投じて精密加工用研磨材の工場を建設し、2019年秋に操業を始める計画だ。

 進出先は大分県が造成した同工業地帯「6号地C―2地区」の約8ヘクタールで、取得額は約18億8000万円。第1期工事として約2.5ヘクタールで、半導体に使うシリコンウエハー向け研磨用パッドの生産ラインを建設する。工場棟の詳細は今後詰める。地元から20〜25人を雇用する。

 あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が広がる中、半導体の需要増が見込まれる。同社は災害に備えたBCP(事業継続計画)の一環で、愛媛県内の主力工場を補完する拠点の進出先を探していた。富士紡HDの中野光雄社長は「残る土地は今後の売り上げに応じて整備を考えたい」とし、将来的な工場増設も視野に入れる。

 「6号地C―2地区」は1993年に大分県が約70ヘクタールを造成したが、半分が未利用だった。県は遊休地の一括売却から、分割して売却する方針に転換。7月の公募にフジボウ愛媛が応じた。記者会見した広瀬勝貞知事は「地方創生の面でも歓迎する。円滑な操業へ応援したい」と述べた。

549 荷主研究者 :2017/09/14(木) 23:27:21

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ23HJS_T20C17A8TJ2000/
2017/8/23 19:27 日本経済新聞
東洋紡、次世代ディスプレー向けフィルム生産 長瀬産業と

 ■東洋紡 23日、画面が曲げられるディスプレー向けフィルムの生産を始めると発表した。2018年4月に設立する長瀬産業との共同出資会社を通じて30億円を投じ、福井県内に工場を新設する。電子ぺーパーや有機ELなどに使う部材として販売する。長瀬産業が持つパネルメーカー向けの豊富な販路を生かし、薄く、軽く、曲げられる新素材として販売拡大を狙う。

 東洋紡の敦賀事業所(福井県敦賀市)内に新設する。共同出資会社には東洋紡が66.6%、長瀬産業が33.4%出資する。生産するのは高い耐熱性や絶縁性が特徴のポリイミドと呼ばれるフィルム。電子ぺーパーや有機ELの基板材料として、ガラスなど無機材料の代替品としての展開を狙う。

550 荷主研究者 :2017/09/14(木) 23:28:14

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ23HGM_T20C17A8TJ1000/
2017/8/23 19:01 日本経済新聞
三菱ケミカルの炭素繊維複合材料、アウディ車の屋根材に採用

 三菱ケミカルは23日、自社の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が独自動車大手アウディのスポーツカーの屋根材に採用されることが決まったと発表した。従来のアルミニウムに比べ、重量が約4割軽くなる。成形方法を工夫し、炭素繊維が交互に重なった織物模様がきれいに残るようにしたのも採用の決め手になった。

 CFRPは炭素繊維を樹脂に浸して作る。軽さと強度を兼ね備え、これまでは燃費を重視する航空機や風力発電の羽根などで採用が進んできた。最近では燃費競争で軽量化を急ぐ自動車にも用途が広がっている。

 三菱ケミカルのCFRPはアウディが6月に発売した「RS5 クーペ」に採用された。欧米では黒い炭素繊維が縦横に走る織物の模様を好む消費者もいるため、屋根材に塗る塗装を減らし、CFRP表面に見える織り柄をそのまま生かす。

 採用されたCFRPは炭素繊維で織り上げた生地を樹脂に浸してシート状に加工し、成形機で部材の形状にする。従来は成形過程で織物模様が崩れがちだったが、生地の織り方や成形方法を工夫して織り柄が整然と残るようにした。

 三菱ケミカルは東レ、帝人に並ぶ炭素繊維の大手。トヨタ自動車のプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」ではバックドアの骨格に使われるなど、採用事例を増やしている。

551 荷主研究者 :2017/09/16(土) 19:07:47

https://www.nikkei.com/article/DGXLZO20708140T00C17A9TJC000/
2017/9/3 22:58 日本経済新聞 電子版
三菱ケミや東レ、繊維技術で車用吸音材 自動運転の普及にらむ

 自動車の音漏れを防ぐ吸音材に三菱ケミカルと東レが参入する。自動運転が普及すれば静かな車内空間で映画や音楽を楽しむ需要が生まれ、吸音材の採用が拡大するとみている。騒音規制の強化にも対応する。素材となる合成繊維は衣料向けでは生産が縮小しているが、日本メーカー各社は新たな需要に対応し、改良を加え、高機能品に育てる。

 三菱ケミカルは極細のアクリル繊維を3〜4センチの長さに切断して吸音材に使う。試験ではエンジン音に近い音を効率よく低減できたという。このほど自動車メーカーに売り込みを始めた。

 吸音材は再利用したポリエステルなどの繊維を加工し、エンジンルームやトランクルーム、ドアパネル、床下、ルーフなど車の各所に使われている。三菱ケミカルは既存製品にアクリル繊維を重量比で30〜50%混ぜる使い方を想定する。従来と同性能の吸音材を作る場合、より軽い吸音材に仕上がるため、燃費向上にもつながる。

 ウールに似た肌触りで保温性もあるアクリルはセーターなど衣類や生活雑貨が主用途。2000年代に入ると、中国勢に押されて日本勢は生産縮小が続いてきた。三菱ケミカルは後進の中国勢には安定生産が難しい極細繊維で新たに吸音機能を打ち出し、事業再構築をはかりたい考えだ。

 東レもナイロン系の極細繊維を使った吸音材を開発中で、自動車メーカーと性能試験を近く始める。2018年度にも生産を始め、年産1000トン規模の事業に育てる。これまでは吸音材用に短く切った繊維のみを供給していたが、吸音材そのものを手掛け、自動車メーカーなどと取引を始める計画だ。

 自動運転車が普及すれば、車内で映画を見たり、音楽を聴いたりする時間が増える。車内空間を静かにする必要があるほか、音響も考えると、自動車の静音化が大きなトレンドになるとみられる。

 自動車のエンジンによる騒音を巡っては、国内外で規制強化の議論が進んでいる。日本でも4月から先行する欧州の事例を参考にして、環境省が現行よりも厳しい騒音規制の検討を始めた。20年春をめどに審議会が答申案をまとめる考えだ。

552 荷主研究者 :2017/09/16(土) 21:02:03

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170908/bsc1709080500003-n1.htm
2017.9.8 05:00 Fuji Sankei Business i.
旭化成、人工皮革を増産へ新工場棟

 旭化成は7日、人工皮革「ラムース」を増産するため、宮崎県延岡市の工場内に新工場棟を建設すると発表した。投資額は数十億円で、9月中に着工し、2019年9月までに生産開始する。増強により、生産能力は従来の1.5倍となる900万平方メートルに拡大する。ラムースは3層構造をしたスエード調の人工皮革で、上質な肌触りやデザイン性の高さに加え、環境特性にも優れているのが特徴。自動車の内装用に需要が拡大しているため増産を決めた。

553 とはずがたり :2017/09/23(土) 21:58:03
繊維と云えばバングラだけど今は北朝鮮だったのか?

兎にも角にも中国が真面目に取り締まるかどうかだけど。。

2017/09/15 11:30
北朝鮮が激怒した「アパレル輸出禁止令」 900億円の損失に
https://forbesjapan.com/articles/detail/17389

9月15日朝、北朝鮮は再び太平洋に向けてミサイルを発射した。ミサイルは日本の北海道上空を超えて太平洋に抜けた模様だ。北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過するのは今回で6回目となった。

今回のミサイル発射の背後には9月11日に国連安全保障理事会が採択した、追加制裁決議がある。今回の決議は、北朝鮮向けの石油輸出の規制に初めて踏みこんだ厳しい内容となった。また、北朝鮮製の繊維製品の輸出を禁じる条項も盛り込まれ、これが北朝鮮の怒りを買った可能性もある。

BBCのアジア担当記者のカリシュマ・バスワニは先日公開した「あなたも実は北朝鮮製の服を持っている?」と題された動画で、中国製と記載されたTシャツ等の衣類の多くが、実は北朝鮮で製造されている問題を指摘していた。

2015年の北朝鮮の対外輸出貿易額は23億ドルだった。輸出相手国としてはインドやパキスタン、さらには北朝鮮の親友である中国があげられる。また、輸出品目のなかで大きな割合を占めるのが繊維製品で、その額は約8億ドル(約880億円)に達するとみられている。

欧州のアパレル企業の多くも、北朝鮮の非常に安い労働力に頼っている。アパレル企業のアウトソーシングのコンサルタントを手がけるオランダ企業GPI Consultancyは「衣類加工業は北朝鮮にとって最も利益が生めるビジネスとなっている」と述べた。

北朝鮮は今回の制裁措置に強く反対し、国営メディアの朝鮮中央通信は「米国が主導した今回の決議は、悪意と卑劣さに満ちた許しがたいものだ」と伝えていた。

衣類製造業は北朝鮮の輸出額の約4分の1を占めている。「今回の制裁措置が北朝鮮の外貨収入を大きく減少させることは確実だ」と韓国の梨花女子大学の国際学部助教授のLeif-Eric Easleyは述べた。

「外貨収入の低下は北朝鮮のミサイル開発の継続を困難にする。また、政府高官らの海外の贅沢品の購入にも影響を与えることになる」

安保理では今回、北朝鮮に対する石油輸出の完全禁止も検討されたが、結果的に輸出量の30%削減で合意していた。さらに強硬な石油禁輸措置をとれた可能性もあるが、中国やロシアの同意を得ることは難しかった。

編集=上田裕資

554 とはずがたり :2017/09/26(火) 07:54:41
なんと。。
>現在の法律では、「長期間放置品」を店側が一方的に処分できない

穢いクリーニング屋どもは利権屋自民党と結託して容器包装リサイクル法の適用を免除されてた筈だから長期放置品の処分を認める代わりに容器包装リサイクル法の適用免除を外してちゃんと負担させるべきだな。

当該レスが判らんからてきとーに此処へ。

クリーニング店の悩み…「長期間放置品」
http://news.livedoor.com/article/detail/13662538/
2017年9月25日 20時32分 日テレNEWS24

 衣替えの季節を迎え、この時期に夏服をクリーニング店に持ち込む人も多いのではないだろうか。そのクリーニング店の約9割がある問題に頭を悩ませているという。一体何が起きているのだろうか――

 手早く行われるプロのアイロン掛け―25日、私たちは都内にあるクリーニング店を訪れた。この時期、夏物の衣服が多く持ち込まれるという。そんな中、この店ではある問題に頭を悩ませている。

 自宅となっている2階の一室に案内してもらうと…。

 GINYOSHA・小黒一也社長「こちらが長期お預かりしている商品になります」

 クリアケースの中には、長い間預かったままのシャツやトレーナー、また、浴衣などの衣服が詰められていた。さらに…。

 小黒社長「こちらの商品は結構いい商品なので『もったいないな』と私も思うんですけど」

 高級そうなスーツやコートなども。これらは全て客がクリーニングに出したものの、数年間、引き取りに訪れない「長期間放置品」と呼ばれる品物。伝票を見せてもらうと――

 小黒社長「(預かり日は)2006年2月19日なのでちょうど11年越えたくらい」

 10年以上引き取りに来ない品物も多いという。こうした「長期間放置品」は現在約200点。店舗に置ききれないため、居住スペースでの保管を余儀なくされていた。また、カビ防止のため5月から11月の間はクーラーが効く部屋で保管。そのため、電気代もかさむという。

 小黒社長「お客様の所有物なので絶対捨てるわけにはいかないですし、捨ててしまうと後々お客様とのトラブルの一番の原因にもなります」

 こちらの店では、客が引き取りの予定日から1か月間取りに来なかったら来店を促す電話をかけ、それでも取りに来なかった場合は保管料が発生するという通知をハガキで送っているという。

 こうした問題は取材した店だけではない。今年8月、クリーニング店の業界団体が全国の事業者を対象に調査を行ったところ、「長期間放置品」があると答えた業者は87.4%にのぼったという。

 なぜ、店に放置されたままとなるのか?実際に引き取りを忘れたという人は――

 会社員(32)「主人が取りに行ってくれているものだと思っていて、すっかり忘れちゃって」

 自営業(31)「冬物を4月くらいに出して、取りに行ったのが7月、覚えてなかったです。出したことをすっかり忘れていて」

 業界団体によると、客がクリーニングに出したことを忘れてしまうことに加え、引っ越しや死去などが放置の理由の多くを占めるという。

 全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・金子征実事務局長「(すでに)10年、20年経過したものを、この先30年、40年、本当にずっと保管し続けなければいけないのかとなると、非常に大きい問題ですので、一定のルールを作れるようにしていきたい」

 現在の法律では、「長期間放置品」を店側が一方的に処分できないため、一定の保管期間を過ぎた場合のルール作りなどを国などに求めていくという。

555 荷主研究者 :2017/11/19(日) 12:14:41

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00451096?isReadConfirmed=true
2017/11/17 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(1)東洋紡、エアバッグで4番打者に

高強力ポリエチレン繊維「イザナス」

 日本のお家芸ともいえる高機能繊維。低コストを武器に汎用製品を展開する海外勢に対抗し、国内の繊維メーカーが開発力を生かし競争力を維持できる分野でもある。エアバッグを筆頭に自動車向けなど産業用途が堅調に推移する中、高機能繊維にかける各社の動向を追う。

【エアバッグ】
 エアバッグ事業を4番打者に―。東洋紡は2020年度までに同事業で100億円を投じ、エアバッグ用ナイロン原糸や基布の生産能力を拡充する。さらに5拠点目となる基布工場がドイツで19年に稼働する予定だ。飯塚康広執行役員・機能材本部長は「ようやくグローバル供給体制が整った」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。

 東洋紡のエアバッグ用原糸の供給量は、14年にタイの繊維大手と共同で買収した独PHPと合わせ、世界市場で4割を占める。ただ基布のシェアでは現状10%前後。「20年までには“織り”でも20%ぐらいまではシェアを取り込んでいく」と飯塚氏の鼻息は荒い。

 グローバル生産を強化してきたことで「日系のモジュールメーカーだけでなく、海外メーカーにも供給している」(飯塚氏)。18、19年度の自動車の新型モデルへ採用も進み、着実に足腰を鍛えて“ホームラン”を狙う。

【“スーパー繊維”】
 高強度、高弾性率といった性能を持つ“スーパー繊維”。東洋紡はスーパー繊維事業の拡大を狙い、16年に高機能ポリエチレン繊維を生産する敦賀事業所(福井県敦賀市)で、20億円の増産投資を行った。

 高機能ポリエチレン繊維が使用される用途は、船舶係留ロープや球場の防球ネットなど。耐切創性に優れているため、最近では安全手袋用途が伸びている。「日米欧に加え、安全意識が高まっているアジア圏でも安全手袋が広まっている」と飯塚氏は期待を寄せる。

 同繊維の用途開拓に向け、飯塚氏は「ニッチなところだけでなく“量”が出る分野を探している。高強力繊維なので、コンポジット(複合材料)系が狙い目だ」とし、川下分野も含めた調査も進めていくという。

【スパンボンド】
 東洋紡は産業資材に使われるポリエステル(PET)スパンボンド不織布を61年から手がける。「土木建材関係で築いてきた高い国内シェアをしっかり押さえつつ、自動車向け用途を伸ばしたい」(飯塚氏)。16年からは中国の現地自動車メーカーへの新規採用も始まっている。

 高機能繊維で競争力を維持するため、飯塚氏は「顧客に“これを使って下さい”ではダメ」で、「顧客と一緒に商品を開発していく姿勢が大事」と強調する。価格の安い中国品などとは徹底し差別化することも必要だ。価格競争とは距離を置き、「特性を上げて東洋紡の製品が“使える”と言われるようにしていく」姿勢を貫く。(大阪・日下宗大)

(金曜日に掲載)

(2017/11/17 05:00)

556 荷主研究者 :2017/12/02(土) 19:37:08

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23321150Z01C17A1LB0000/
2017/11/9 22:00 日本経済新聞 電子版 北陸
高強度ロープ用途拡大へ 小浜製綱、産業資材など視野 工場新設

 船舶用ロープを製造する小浜製綱(福井県小浜市)は、織物の技術を応用した独自の高強度ロープの製品群を拡充する。複数の織り機を導入した新工場を福井県おおい町に立ち上げ、11月下旬から稼働させる。総投資額は約2億円。高強度ロープの主用途は今のところ船舶の固定だが、順次、太さや断面形状が異なる製品を開発して用途を拡大、価格競争にさらされにくい収益構造を目指す。

 同社は2015年から織物の技術を生かした独自の高強度ロープ「クエストライン」を本格製造している。直線状に束ねた糸に軽くよりを掛けて芯材とし、その外側を織り上げた繊維で覆った2層構造が特徴だ。直径は40〜75ミリメートル。素材を強くより合わせて造る通常のロープに比べ価格は高めだが、太さや重さが変わらず強度は最大で約2.5倍になるという。

 超高密度のポリエチレン糸とポリエステルを使用しているが、基本的にほかの素材でも応用できる。例えば、ねじれに弱い炭素繊維でもこの製法なら無理なく使うことができるという。

 11月下旬に立ち上げる新工場は延べ床面積約2600平方メートル。既存の物件を取得、改修した。まずはクエストライン用の織り機を6台設置し、生産能力を月10トン程度に高める。これまで外注していた分も含め全て内製できるようになり、利益率が1〜2割改善する。

 今後はクエストラインに続く、織物の技術を使った高強度ロープのラインアップを拡充する方針だ。年内をめどに、別の種類の織り機を2種類導入、直径3〜16ミリメートルの細いロープの開発に着手する予定だ。用途は今後詰めるが、通信関係や産業資材として使える可能性がある。

 新工場への投資額は2億円で、クエストラインの年間売上高と同規模だ。日本政策金融公庫の融資を受けながら資金を確保しており、積極的な開発投資と位置づけている。木下善裕社長は「新工場は研究所でもあり、新しい加工法や製品開発で実験的な試みができる」と期待する。

 同社によると、国内外の同業他社との競争により、ロープの新製品を市場に出しても10年程度で陳腐化、価格競争に巻き込まれるという。企業の成長には常に新しい製品を生み出せる体制が必要だとして投資を決めた。

 同社は船舶の固定や漁業の底引き網など幅広い分野のロープなどを造る業界大手。2017年3月期の売上高は22億円だった。

557 荷主研究者 :2017/12/02(土) 19:38:30

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00450507?isReadConfirmed=true
2017/11/14 05:00 日刊工業新聞
国産「釣り糸」の魅力 一貫生産の東レ系に 繊維の東洋紡

 年間を通して楽しめるレジャー「釣り」。一時に比べ釣り人口は大幅に減少したが、ここ数年は700万人前後と横ばいに推移する。日本釣用品工業会(東京都中央区)が今年まとめた調査では、釣り用品の2015年国内出荷規模は4年連続のプラス成長。釣り用品の中でも、釣り糸は魚のヒットを左右する重要な用品だ。釣り糸にかける国内メーカーの動向を追った。(大阪・日下宗大)

【「人口」は横ばい】
 釣り糸の素材は大きくナイロン、PE(ポリエチレン)、フロロカーボンの3種類。一時のナイロン素材から、高強度で魚の当たりが分かりやすいPE素材へとニーズが変化している。国内で釣り糸を販売するメーカーは70数社ほどとされるが、糸の開発から販売までを手がけるメーカーは少ない。

 東レ・モノフィラメント(愛知県岡崎市)はその1社で、本社工場で釣り糸の一貫生産を行う。「釣り糸にはでこぼこのない均一性が強く求められる」と山﨑一彦取締役は強調。安定品質を保てるから、日本製の釣り糸は「海外でも評価を受けている」と胸を張る。

 国内生産だからこそ可能な“とがった”製品も出ている。兵庫県加東市の工場で釣り糸を生産するゴーセン(大阪市西区)は、ナイロン製釣り糸で断面を星形にし、さおの糸を通すガイドリングとの摩擦を減らす商品を展開。PE製釣り糸では、リールでの巻きが従来よりなめらかになる「16本組み」に挑戦する。

 東洋紡は釣り糸の原料となる高強力ポリエチレン繊維「イザナス」を国内生産する。国内で主流のPE製釣り糸の8割はイザナスが原料という。釣り糸メーカーが海外販売を加速したのも追い風に「釣り糸用途は12年以降、毎年10%増の状況」(藤井俊哉スーパー繊維事業総括部長)。6月には耐摩耗性を向上した第3世代イザナスを発売した。早期により強度に優れた新素材も投入予定だ。

【第4の素材】
 釣り糸でPE素材の勢いが高まる中、第4の素材を模索する動きも出てきた。ゴーセンは「“ポストPE”を早く出したい」(淺山英明執行役員)とする。ユニチカは宇治事業所(京都府宇治市)で釣り糸を生産するが、次世代品で性能を発揮できるポリマーを探索中。産業繊維事業部の赤松久史繊維資材営業部長は「20年までには作りたい」と開発に意欲を燃やす。

【いいもの提供】
 地味な存在ともいえる釣り糸メーカーだが、メード・イン・ジャパンに誇りを持ち、ユーザーにいいものを提供したいという思いが強い。メーカーの熱い挑戦は続いている。

(2017/11/14 05:00)

558 荷主研究者 :2017/12/02(土) 20:23:06

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23695520Q7A121C1000000/
2017/11/20 18:45 日本経済新聞
ショベルの「心臓」メーカー、新たな繊維で事業拡大

 建設機械向けフィルターで世界最大手のヤマシンフィルタが20日、作動油のフィルターに用いる新たな繊維素材を開発したと発表した。太さ1ナノ(ナノは10億分の1)メートルと従来素材に比べて100倍以上、細いのが特徴だ。まずは油圧ショベルへの採用を目指すが、本丸は建機以外への応用だ。吸音材などを念頭に、新ビジネスで事業拡大をにらむ。

フィルターの「ろ材」以外への応用を目指す(東京・中央)

 新素材「合成高分子系ナノファイバー」の量産技術を確立したと発表した。事業化に向け、12月1日、神奈川県横須賀市内に開発拠点を開き、数年後をメドに次世代油圧ショベル向けのフィルターで中核となる部分「ろ材」への採用を目指す。

 同社によると、新素材は「綿あめ」のように軽量で柔らかい繊維。ポリエチレンテレフタレート(PET)など複数の原料を使って、ガラス繊維に比べて100〜200分の1の細さに量産する独自技術を開発した。ガラス繊維に比べて細く均一な細さに加工できるという。

 ヤマシンフィルタは作動油を心臓部の油圧ポンプに戻す際にゴミを取り除く「リターンフィルタ」という要の部分で世界一を誇る。最大手の米キャタピラーや2位のコマツなどに標準搭載される隠れたトップ企業だ。

 同社が「ろ材」向け新素材で業界をリードしたのは初めてではない。1980〜90年代、建機向けフィルターの素材をペーパーフィルターから現在の主流であるガラス繊維にいち早く移行し、建機の省エネ化に貢献した。

 一方、新素材の用途は未知数だ。新素材は火を近づけても結晶化するため、燃え広がりにくいのが特徴。断熱材として建材への活用や、静音性を売りとする電気自動車(EV)向け吸音材として活用するなどの新たな用途を見込む。衣料やライフサイエンス関連などへの応用も検討する。

 同社は「9割を建機業界に依存している。事業が好調なうちに建機以外の事業の柱をつくりたい」(山崎敦彦社長)と意気込む。建機の黒子として確固たる地位を固めているヤマシンフィルタが、新素材を武器に違った分野での存在感を示していけるかが注目される。(牛山知也)

559 荷主研究者 :2017/12/02(土) 20:25:24

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23695640Q7A121C1X12000/
2017/11/20 18:34 日本経済新聞
東レグループ、カーリットと電池分析で提携
EV向け、グループで「呉越同舟」

 東レリサーチセンター(TRC)と化薬大手の日本カーリット(JCC)は20日、リチウムイオン電池の受託試験・解析事業で提携すると発表した。提携は車載用の全固体電池も対象。全固体は親会社の東レが強いセパレーター(絶縁材)が不要になる。提携は東レグループで「呉越同舟」の格好になるが、覚悟のうえだ。

会見するTRCの川村社長(左)とJCCの金子社長

 「自動車メーカーが最大のターゲット。電池劣化の原因や急速充放電への対応などでカーリットと協業していく」。20日、都内で会見したTRCの川村邦昭社長は電気自動車(EV)の開発などを進める自動車・電池メーカーからの受注を目指す方針を力説した。

 爆薬大手のJCCは電池の発火などの危険性を評価する試験事業でも一日の長を持つ。赤城工場(群馬県渋川市)にある複合試験施設は国内最大級。充放電を繰り返したり、圧力や振動を受けた電池にどんな現象が起きるか、試験する設備・知見を取りそろえる。

 TRCは電池の劣化メカニズムや電池を構成する電極や電解質など部材のデータ分析はお手の物。「これまで危険性の評価設備がなく、顧客からの受注機会を逃していた」(川村社長)が、カーリットと組むことで「ワンストップで電池メーカーからの試験を受託できるようになる」(JCCの金子洋文社長)。

 例えば電池が燃えた時に発生するガスの分析や、劣化した電極に急速充電した時にどんな状態になるのかといった材料解析も一体でできるようになる。EV開発を進める自動車大手にとってリチウムイオン電池は競争を勝ち抜く要。「協業はEVの開発加速につながる」(JCC)。

 「東レと我々は別会社の位置づけ。全固体電池の受託も拡大していく」。会見でTRCの橋本秀樹常務取締役は強調した。全固体式は現行の液体電解質のリチウムイオン電池の次に登場するとみられ、液体に比べ容量が大きく長寿命が特徴だ。

 全固体ではセパレーターは不要になる。電解液に入って正極と負極を隔てるセパレーターの世界大手である東レには全固体は脅威だ。

 全固体について東レは「量産化はかなり先」とみているが、トヨタ自動車が10月に「2020年代前半の実用化を目指す」と宣言。他の電池メーカーや欧州の自動車大手も開発を急いでいる。

 このため性能や安全性など受託試験の需要は増えており、TRCは親会社には遠慮せずにJCCと市場を開拓する考え。東レグループで呉越同舟になるが、東レの日覚昭広社長は懐が深い。互いに技術を磨きながら市場全体を広げる腹づもりかもしれない。

 リチウムイオン電池の受託試験をワンストップでできるのは、日本ではJFEホールディングス系や神戸製鋼所系など3社に限られる。EV向け2次電池の世界の市場規模は2025年に3兆9300億円と、17年見通しの約5倍に膨らむと予測されている。EV用電池というフロンティアを前にカーリットと組んだ東レが、競合にどんな戦いを見せるのか注目だ。(上阪欣史)

560 荷主研究者 :2017/12/02(土) 20:26:20

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2017/11/20-31754.html
2017年11月20日 化学工業日報
日東紡 福島工場でガラス繊維増強

 日東紡は、マザー工場と位置づける福島工場(福島県福島市)で競争力向上に向けた投資に乗り出す。来春、福島第1工場でガラス繊維用の溶融炉1基の冷修を行う際に品種構成を見直し、長繊維強化樹脂ペレット用のロービングの生産能力を20%引き上げる。あわせてヤーンの製造設備の増強により20%生産能力を高めるとともに、チョップドストランドも既存設備の改造により5%能力増強する。第2工場でもガラスクロスから集束剤を除去するための処理機の能力を年内に20%高めるなど、旺盛な需要に対応するための施策を相次ぎ打ち出している。

【写真説明】熱可塑性樹脂用ロービングやガラスクロス向けヤーンを増強する福島第1工場

561 荷主研究者 :2017/12/02(土) 20:42:29

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23818330S7A121C1TJ1000/
2017/11/22 21:26 日本経済新聞
東レ、全固体リチウムイオン電池の材料開発を検討

 東レは22日、全固体式リチウムイオン電池の材料供給を検討していることを明らかにした。東レは液体リチウムイオン電池のセパレーター(絶縁材)世界大手で大規模な増産投資を続けている。全固体式はセパレーターが不要になり、需要を奪われる可能性もあるが、全固体用材料の研究開発も進め市場に柔軟に対応する考えだ。

 東レの日覚昭広社長は同日の経営説明会で「(リチウムイオン)全固体電池の動向をウオッチしており、我々の素材を提供していけることも考えている」と述べた。全固体電池は現在主流の電解液と異なり、硫化物系の粉末を固めて使う。液体式より大容量、急速充電できるのが特徴だ。車載用ではトヨタ自動車などが開発を進めている。

 全固体式は東レが手掛けるセパレーターを使わないため、日覚社長は「脅威」と指摘。一方で「(車載用など)全固体は大容量になると技術的な課題が出てくる」と述べたうえで、「例えば正極材だと熱で膨張すると形状を保てないといった問題が起き、素材と加工の開発力がいる」と説明し関連する研究開発を進める考えを示唆した。

 東レは電極同士の導電性を高めるグラフェン(シート状炭素分子)という素材を開発しており、電池の材料にもなる。日覚社長は同日の説明会で具体的な材料名には言及しなかったが、こうした新材料も念頭に置いているとみられる。

562 荷主研究者 :2017/12/10(日) 10:29:12

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00451931?isReadConfirmed=true
2017/11/24 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(2)旭化成、祖業拡大 新ステージに

ラムースは自動車用途の拡大が進む

【積極投資】
 旭化成は繊維事業の拡大へ、ギアを上げる。1990年代に始めた汎用繊維の縮小・撤退にめどが付き、再投資の“駒”がそろったためだ。いずれも品質や機能性で同業製品を先行する付加価値商品で、中には業界で同社のみが生産するオンリーワン製品もある。祖業の再建は規模拡大を追う新ステージに入る。

 「グローバルに産業資材用の繊維需要を取り込み、もう一度飛躍する」。繊維事業を統括する工藤幸四郎上席執行役員は、今後の基本戦略と将来像を明確に語る。同社は19年に始まる新中期経営計画策定の準備作業に入り、積極的な設備投資を繊維事業計画の骨子とする方針だ。事業改革で選抜した高機能繊維への投資と海外需要の開拓を同時に進め、成長軌道に乗せる。

【100億円規模】
 自動車用エアバッグなどに使われるナイロン66繊維は大規模な増産を検討する。エアバッグ搭載車の増加を受け、唯一の拠点である宮崎県延岡市の工場を増強してきたが拡張余地は限られ、新工場設立が喫緊の課題だ。

 現在、ベトナムを有力候補地に据え、決まれば投資額は100億円規模とみられる。工藤上席執行役員は「エアバッグは世界的に伸びる。当社はアジア市場の強化を最優先し需要を取り込む」と話す。

 今はエアバッグ基布メーカーにナイロン繊維を供給するだけだが、業界の通例では“糸売り商売”の利幅は小さい。一連の構造改革で重視した利益率の改善に沿えば、エアバッグ業界の再編が進む中で基布製造を検討する可能性は十分にある。

 国内工場の50%増産を9月に決めたスエード調の人工皮革「ラムース」も海外工場の設立は悲願だ。車の用途が急速に増え、供給のタイト感が続く中、「早期に海外生産したい。事業化調査しており、19年以降に必ず意思決定する」(工藤上席執行役員)と、具体的な構想を描き始めたようだ。

【唯一無二の素材】
 再生セルロース繊維「ベンベルグ」は同社だけが生産を残す唯一無二の素材だ。その滑らかな手触りから高級服の裏地や民族衣装、肌着などに用途を広げる。延岡市の工場で14年に10%の増産に踏み切ったものの、最近は中国市場でベンベルグの快適さが評価され、輸出が伸びる傾向にある。「事業部の士気を高める意味でも次の増産は否定しない」(同)と強調。14年と同様に設備を新設し、年産1500トン規模で大きく増やすか、旧来設備を改修し数百トンの増産とするか、慎重に見極める方針だ。(小野里裕一)

(金曜日に掲載)

(2017/11/24 05:00)

563 荷主研究者 :2017/12/10(日) 10:53:26

http://www.kagakukogyonippo.com/headline/2017/11/27-31830.html
2017年11月27日 化学工業日報
クラレ ポバール/エバール 世界制した企業文化

 「世のため人のため、他人のできないことをやる」という企業文化そのままに、クラレは独創技術によるオンリーワン、ナンバーワン製品を多数持っている。その多くは、同社が世界のパイオニアとして育ててきたビニルアセテート(VA)関連事業群にある。日本で生み育て、輸出をベースに海外市場を開拓し、さらに海外供給拠点の設置や大型M&A(合併・買収)を駆使して強固なグローバル・ネットワークを構築してきた。「エバール(EVOH)樹脂」の世界シェアは65%と圧倒的だ。「ポバール(PVA)樹脂」も中国を除くシェアは約4割に達している。VAセグメントの売上高営業利益率は2017年上期で24%にも達しており、全社の営業利益の8割超を稼ぎ出す大黒柱だ。渡邊知行ビニルアセテート樹脂カンパニー副カンパニー長・兼ポバール樹脂事業部長は、「VA事業群はどれも、顧客とともに新たな用途を発見しながら領域を広げてきた」と語り、需要家ニーズに素早く応える開発力がビジネスモデルの核だったことを明かす。なかでもエバールは、VA事業のグローバル展開を牽引した。山口勝正エバール事業部長は、「一大市場の米国で思い切った先行投資を実施し、海外での市場拡大の成功モデルを構築できた」と振り返る。両製品は、日本が誇る化学系素材の代名詞と言っても過言ではない。

564 とはずがたり :2017/12/13(水) 18:52:55
カジュアルウェアのウィゴー、新株主と創業者復帰でリスタート
https://news.goo.ne.jp/article/tsr_net/business/tsr_net-16471.html
15:00TSR速報

 10代後半から20代前半をターゲットにした低価格カジュアルウェアショップ「WEGO」を展開する(株)ウィゴー(TSR企業コード:571565204、渋谷区)が、今年(2017年)3度目の社長交代と大株主の異動を明らかにした。
 2017年8月に取締役1名を除き、創業社長の中澤征史氏など経営陣が退任して注目を集めた。その後の10月に再び社長が交代し、10月25日に新株主が説明会を開いたばかりだったが、みたび11月下旬に株主が変動した。
 ウィゴーに何が起きているのか――。東京商工リサーチ(TSR)情報部は、一連の動きを取材した。 

 ウィゴーは「WEGO」ブランドで約170店舗、その他の形態で10店舗、合計約180店舗を全国に展開している。路面店やショッピングモールなどに出店。2006年3月期の同社の売上高は44億3,967万円だったが、2017年2月期の売上高は362億2,730万円と、10年で約8倍に伸びている。
 ウィゴーを名実ともに牽引したのが、創業者の中澤征史氏だ。株式の大半を保有する中澤氏は大阪・アメリカ村の古着店からスタートし、ウィゴーの顔でもあった。最先端の流行を取り入れたデザイン、若者に支持される劇場型の店舗展開、芸能人とのコラボ企画など、次々と打ち出す新機軸で会社を成長させ、経営手腕は高く評価されていた。

突然の創業社長の退任
 ところが2017年8月に突然、中澤氏ら取締役が1名を除き退任し話題になった。
 中澤氏が株式を売却したのは(株)オーチャードコーポレーション(TSR企業コード:300089520、伊藤忠寛社長、以下オーチャード)だった。オーチャードはかつて上場企業への投資実績もある投資会社である。
 最近では新興市場に上場する企業の子会社やアパレル、アウトドア用品メーカーなどにも出資し、ウィゴーも事実上、同社の支配下に置かれることになった。
 だが、オーチャードから派遣された新社長のA氏は、わずか2カ月で退任した。10月に空席となった社長の跡を継いだのはオーチャード代表の伊藤氏。10月25日には取引先を集め、都内で大規模な説明会を開催した。伊藤氏は大手証券会社を経て、国内外でコンサルティング会社の経営にも携わった経歴を持つ。伊藤新社長は、オーチャードが株式の88.5%を所有(残りは従業員持株会)し、創業者の中澤氏を取締役に就かない会長とする新体制を発表した。説明会の席上、将来的には上場を目指す事業計画などを力強く語っていたのだが・・・。

2度目の株主交代が明らかに
 それからひと月後の11月下旬。またもやウィゴーの株主が変化した。ウィゴーの担当者によると、11月21日付でオーチャードから中澤氏と(株)アラタマコーポレーション(TSR企業コード:402456343、名古屋市、安井信之社長、以下アラタマ)に株式が売却されたという。出資比率は明らかにしないが、アラタマが組成するアラタマ1号投資事業組合が過半数を握る筆頭株主となった。役員体制は、米国公認会計士の資格を持つ高橋英朗氏を新社長として外部から招聘し、中澤氏も取締役に復帰して会長に就任した。
 オーチャードから派遣された役員は1名を除いて退任し、伊藤氏も退いた。一方で、オーチャードが大株主になった時に退任したウィゴーの元役員の一部が復帰するという(12月12日現在、登記事件処理中のため商業登記簿は未確認)。

565 とはずがたり :2017/12/13(水) 18:53:08
>>564
度重なる株主交代の背景は?
 一連の経緯について、ウィゴーの担当者は静かに語った。それによると「中澤氏の株式売却はウィゴーの安定成長への一環だった」という。これまで金融機関からの資金調達や店舗の賃貸借契約において中澤氏個人の連帯保証を求められ、中澤氏の負担が過大になっていた。一方、ウィゴーの2017年2月期の増収幅は2.8%にとどまり、これまでの成長カーブに比べると鈍化が明らかだった。中澤氏の後継者問題も含め、今後の安定成長には外部からの経営者招聘が最善だと結論付けたという。
 事業売却の提案に複数の企業が名乗りを挙げたが、ウィゴーの担当者は「最も経営の自由度が高かったオーチャードに株式を売却した」と話す。
 だが、オーチャードが経営に参画すると、事業の方向性でウィゴーとの間に齟齬をきたすようになった。金融機関などステークホルダーも、オーチャード体制による経営と中澤氏が経営から外れることに難色を示した。関係者によると、オーチャードの背景が不透明だったことも影響したようだ。
 新体制になって間もないにもかかわらず、社内からは中澤氏の復帰待望論が高まった。こうした状況から、ウィゴーは再度売却先を選定することになりアラタマと中澤氏が株式を買い戻すかたちで落ち着いたという。
 アラタマはミシン大手のブラザー工業(株)(TSR企業コード:400008408、名古屋市、東証1部)の創業一族である安井家の資産管理会社(ブラザー工業との資本関係はない)。度重なる株主と経営陣の交代に揺れたウィゴーだが、筆頭株主のアラタマが招聘した新社長と、中澤会長の双頭体制でリスタートする。果たして覆水盆に返るのか。中澤氏の力量と真価が問われることになる。

 ウィゴーは近く、取引先などに新株主、新社長就任の報告を兼ねた挨拶状を通知する。一連の経緯についてウィゴーの担当者は「お騒がせした」と率直に詫びた。
 会社の急成長で大きくなった創業者負担を軽減する打開策だったはずのM&Aが混乱を招いた。経営陣や社員、取引先や金融機関など様々な利害関係人が交錯し、思惑通りにいかないこともある。企業と社長は一体という考え方が根強く、その線引きは口で言うほど簡単でない。これが経営者保証ガイドラインの鈍い普及や、事業承継が難しい背景にもなっている。
 「安定的な成長を目指すという基本姿勢は今後も変わらない」とウィゴー側は説明する。混乱の数カ月を経て、新株主と創業者の復帰という折衷に落ち着いたウィゴーはこれから、どう事業の軌跡を描くのか。今後の展開が注目される。
 (東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2017年12月13日号掲載予定「取材の周辺」を再編集)

566 とはずがたり :2017/12/13(水) 19:52:27
ユニクロvs.ZOZOTOWN 柳井社長が一番嫌いな言葉 文春オンライン 2017年12月2日 17時00分 (2017年12月3日 16時41分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20171202/Bunshun_5196.html

 週刊文春に横田増生のユニクロ潜入記が掲載されたのは、1年前の12月1日発売号でのこと。2011年に著した 『ユニクロ帝国の光と影』 に対してユニクロが訴訟を起こし(結果は出版社側の勝訴)、その後に柳井社長がユニクロを批判する人には「どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」と発言したこともあって、アルバイトとしてユニクロに入り込んだのであった。


■横田さんがZOZOTOWNについて記事を書いている!
 バレないよう名字を変えてまでの潜入取材に、そこまでするのか! と話題になり、敬意なのか何なのか「横田さん」とさん付けで呼ばれがちとなる。このルポは10回続き、先月、それをまとめた単行本 『ユニクロ潜入一年』 が刊行されている。

 今週の文春には、その横田さんによる 「ZOZOSUITで追い込まれるユニクロの未来」 が掲載。ファッション通販サイトZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが、プライベートブランド「ZOZO」の立ち上げに続いて、「ZOZOSUIT」を発表したのだ。

 これのどこがユニクロを追い込むのか。今週号の記事と、この裏にある『ユニクロ潜入一年』から解き明かしていく。

 ZOZOSUITは、着るだけで《身体の寸法を瞬時に採寸することのできる伸縮センサー内蔵の採寸ボディースーツ》(注)で、これにより試着が不要となるため、客は通販でも安心して購入ができるようになる。しかもこのスーツは無料で配布される。


 横田さんによれば、ユニクロも採寸に注力しており、潜入中の2016年にセミオーダーのメンズスーツを発売するが、採寸に失敗して返品となる事故が発生するなど、事業としてはうまくいっていないという。

■柳井社長が一番嫌いな言葉
 またZOZOSUITの登場によって、「これまで柳井社長の号令一下、人海戦術で数々難題をクリアしてきたユニクロ」といえども、採寸による顧客データを先に他社に押さえられてしまうため、店舗での売上に影響しかねないと指摘する。

 ここで「人海戦術で数々難題をクリアしてきたユニクロ」と述べているのは、一見、組織力を評価しているかのようにも思えるが、実は横田さんは嫌味をいっているのである。

 なぜなら柳井社長が一番嫌いな言葉が「人海戦術」だからだ。


『ユニクロ潜入一年』にはこうある。「柳井社長が好きな言葉に〈少数精鋭〉というのがある。できるだけ少ない労働者で、店舗の運営を効率よく回し利益を上げていくことを意味している。嫌いな言葉は、〈人海戦術〉。多くの人件費が発生しながらも、仕事がはかどらない状態を指す」と。

 なお『ユニクロ潜入一年』によれば、少数精鋭とは裏腹の店舗で“人海戦術”の一員となった横田さんは、バイトをはじめて最初の2、3ヶ月で10キロも体重が落ちるのであった。

567 荷主研究者 :2017/12/20(水) 22:44:56

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24102090Q7A131C1TJ2000/
2017/11/30 19:22 日本経済新聞
帝人、米国に炭素繊維工場 航空機向け

 帝人は30日、米国に炭素繊維工場を新設すると正式発表した。投資額は国内の原料供給拠点の増設も含め350億円。航空機や自動車用で軽量高強度の炭素繊維の市場は拡大中。最大需要地の米国で現地生産に乗り出し競争力を高める。

 12月中に帝人全額出資の子会社を米国サウスカロライナ州に設立。同州ではすでに約180万平方メートルの土地を取得しており、新工場を20年度をめどに稼働させる。生産能力は明らかにしていない。炭素繊維の拠点は日本、ドイツに次ぐ3拠点目となる。

 合わせて三島事業所(静岡県三島市)にもアクリル繊維という炭素繊維の原料を製造する設備を増設する。この繊維を米国に持ち込み、1000度〜2000度で焼き、炭素繊維に仕上げる。

 新工場は欧州エアバスなどの工場にも近く、同社と取引する炭素繊維部品メーカーなどに供給する計画。航空機業界では軽量高強度の炭素繊維の採用が増えており、エアバスの最新旅客機「A350XWB」は機体の材料の50%強が炭素繊維でできている。近年は自動車でも鋼鉄の外装材や補強材に代わり炭素繊維の採用が増えており、こうした需要も取り込む。

 炭素繊維市場は国内勢が世界シェアの過半を握り、帝人は東レに次ぐ世界2位。同日、帝人は子会社で炭素繊維事業を手掛ける東邦テナックスを18年4月に統合すると発表した。グループで技術や人材など経営リソースを一元化し、競争力を強化する。

568 荷主研究者 :2017/12/20(水) 23:08:58

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24244490U7A201C1LB0000/
2017/12/4 22:30 日本経済新聞 北陸
敦賀のフィルム生産増強 東洋紡、20人雇用

 東洋紡は4日、電子部品の製造工程で使うフィルムを増産するため、敦賀事業所(福井県敦賀市)の工場を増設すると発表した。2019年7月の稼働を目指して、新しい工場棟を設ける。投資額は30億円。新たに20人を雇用する予定だ。足元の需要増に対応するのが狙いだ。

既存工場棟に隣接して、新しい工場棟(中央)を設ける(福井県敦賀市)

 同社はスマートフォンなどに組み込むセラミックコンデンサー(セラコン)の製造に使うフィルムを手掛けており、敦賀事業所が拠点の一つだ。セラコンの市場は年10%の成長が見込まれており、生産能力の増強が必要と判断した。

 新工場棟は2階建てで延べ床面積が約3700平方メートル。18年7月に着工する予定。村田製作所など電子部品のメーカーに出荷する。東洋紡は「生産額は公表できないが、能力は当初で3割、フル稼働すると5割高まる」としている。

 フィルムの製造工程のうち、仕上げの加工は大阪府内の関連会社で担当していた。新工場棟が稼働すると、敦賀での一貫生産が可能になり、効率化にもつながるという。需要をにらみながら、さらなる設備の増強も検討していく。

569 荷主研究者 :2017/12/28(木) 22:48:25

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00453778?isReadConfirmed=true
2017/12/8 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(4)帝人 衣料・産業で売る力育成

ソロテックスを使ったベッドパット。寝装具用途でも採用が進む

【祖業の将来左右】
 帝人は「衣料用」と「産業用」の両にらみで繊維事業の拡大を図る。繊維メーカーの多くが不採算の衣料用を縮小する中、事業領域を絞らずに広く繊維需要を取り込む戦略だ。2014年に始めたポリエステル繊維の構造改革にもめどが付き、積極的な投資も増えてきた。今後数年間で機能性繊維やエアバッグなどの有望分野を確実に成長軌道に乗せられるかが、祖業の将来を大きく左右しそうだ。

 「良い製品や技術は持っているが、売るのが下手だ」。帝人の繊維子会社、帝人フロンティア(大阪市北区)の日光信二社長は課題を明確に話す。高付加価値の繊維や繊維製品を多く抱えながら、顧客の評価を得られない事例が目立つという。機能性が高い素材であっても、“使い方”が分からないと顧客は採用に二の足を踏む。

【成長の原動力】
 特に製品開発機能を縮小するアパレルブランドは、この傾向が顕著。「顧客の課題を解決するソリューションをいかに提供できるかが重要」(日光社長)とし、“売る力”の育成を今後の事業成長の原動力と考える。

 人の体の動きに合わせて伸縮する「ストレッチ素材」は、衣料用繊維・生地の稼ぎ頭の一つだ。同素材はスポーツ衣料を普段着に取り入れる「スポーツカジュアル」の流行を受け、市場拡大が続く。「スポーツなくして当社のアパレル事業は成り立たない」(同)と強調するほど、帝人はスポーツやアウトドア用の機能性繊維・生地に強く、同素材の開発にも積極的な投資を続けてきた。

 中でもポリエステル生地「ソロテックス」は柔らかな風合いとストレッチ性、形態回復性が特徴の主力ブランドだ。11月には蓄熱や保温機能を持たせた新商品を発表。今後も意欲的にラインアップを拡充し、訴求対象の顧客層を広げる。併せて人の動きや生体情報を計測できる生地の開発も一層推進し、衣料用繊維を底上げする。

【次の投資】
 一方、産業用で次の投資対象は自動車用エアバッグ基布だ。帝人は後発ながら中国工場(江蘇省)の整備と顧客開拓を着々と進め、足元では新工場建設の検討に入ったようだ。「自動車需要を取り込むのは重要戦略の一つ」(同)と考え、厳しい品質や価格要求を満たすために、生産管理の強化や生産効率の向上を一層加速する。

 タイ拠点の拡充と国内生産の集約で懸案だったポリエステル事業の構造改革に道筋が付いた今、帝人は祖業の復権に向け、事業拡大のギアを上げようとしている。

(小野里裕一)

(金曜日に掲載)

(2017/12/8 05:00)

570 荷主研究者 :2017/12/30(土) 21:40:36

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24825580Z11C17A2TJ1000/
2017/12/20 1:31 日本経済新聞
帝人、250億円投じオランダで高機能繊維を増産

 帝人は自動車など向けに強度や耐久性に優れた高機能繊維を増産する。オランダの工場に約250億円を投じて設備の入れ替えや新規のプラントを導入し、生産能力を約4割引き上げる。高強度の産業用繊維は自動車やインフラ分野の需要が拡大している。東レや旭化成も能力増強に動いており、帝人も積極投資で競争力を高める。

 増産するのは子会社のテイジン・アラミドB.V(オランダ)が手掛ける「アラミド繊維」。引っ張り強度は鋼鉄の6倍と高く、耐熱性も高い繊維で米デュポンと世界シェアを二分する。

 総額250億円を投じ、最終的に生産能力を4割程度高める。まずは2020年までに溶かした樹脂で糸を紡ぐ装置を改良したり、設備を入れ替えたりして生産能力を25%増やす。原料のポリマー(高分子)樹脂を製造するプラントも新規に導入する。

 アラミド繊維は自動車タイヤの補強材やゴムホース、ベルトなど駆動系部品の材料に多用される。鋼鉄製に比べ軽いため、巻き上げロープなど建設インフラ関連でも需要が増えている。

 アラミド繊維の市場は今後、年率約8%成長していくとみられるが、供給元が帝人とデュポンの2社に限られるため、需給が逼迫している。帝人は増産でコスト競争力も一段と強化し、デュポンに対抗する。

 産業用の繊維を巡っては、東レもエアバッグ用のナイロン繊維や紙おむつ用不織布を増産している。旭化成も不織布や自動車用内装材の人工皮革の量産規模を拡大している。

571 荷主研究者 :2018/01/02(火) 10:59:38

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00455385?isReadConfirmed=true
2017/12/22 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(6)住江織物 太陽光発電繊維で新用途

太陽光発電繊維を織り込んだ布

【絶対的な自信】
 「対“繊維”では場数を踏んできている」。住江織物の三村善英取締役技術・生産本部長は自社が培ってきた繊維加工の技術や評価レベルについて絶対的な自信をのぞかせる。

 同社は1998年、「トリプルフレッシュ」という消臭剤を使った繊維の加工技術を開発した。「においを異なった香りでまぎらわすのでなく、におい自体を消す“本当の消臭”」(三村取締役)ができる。現在は加齢臭など人のにおいにも対応できる“第4世代の消臭剤”を投入する。

 カーペットを手始めに自動車の内装材など繊維製品に同薬剤を用いた加工を展開している。「車メーカーからの引き合いも多い」(同)といい、他社製品との差別化を図る切り札の一つだ。

 消臭力をアピールするため、同社は繊維製品の消臭試験方法を確立した。その試験方法が14年、国内の規格を飛び越え、国際標準化機構(ISO)の規格に採用された。同社の評価技術が国際的にも優れている証左だ。

【最高の評価技術】
 繊維製品に対して長年積み重ねてきた評価技術の結晶とも言えるのが、同社グループ会社の関西ラボラトリー(大阪市中央区)。住江織物の試験部門から分離独立した同社は大阪と奈良に評価施設を持ち、難燃性や耐候性などを測る国内トップクラスの試験装置をそろえる。最高の評価技術を保有しているからこそ「開発スピードが上がり、迅速な商品化につながる」と三村取締役は力を込める。

 高い評価能力を持つ関西ラボラトリーには他社から、また繊維以外の業界からの評価依頼も多く舞い込む。独立した試験機関としての信頼もあり、「外部受注件数は8年前で10%程度だったが、現在は50%近くを占めている」(三村取締役)という。

【大化けに期待】
 住江織物が現在、用途展開で力を注いでいる開発品が「太陽光発電繊維」だ。同繊維は光を受けて電力を生み出せる。布状にすることで太陽電池として使うことができる。この布帛(ふはく)型太陽電池の発電量は10平方センチメートルで150マイクロワット(マイクロは100万分の1)と微弱だが、ウエアラブル製品と組み合わせることで「大化けする」と三村取締役は期待を寄せる。

 既存の“太陽電池”の多くが屋外での使用に対し、布帛型太陽電池が勝負する空間は屋内。室内環境などを測るセンサーの自立電源としては「“太陽光”と言ってはいるが、室内光で十分な量を発電できる」(三村取締役)。18年は実用化に向けて大きな一歩を踏み出す考えだ。(大阪・日下宗大)

(金曜日に掲載)

(2017/12/22 05:00)

572 荷主研究者 :2018/01/02(火) 11:43:17

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25118200W7A221C1LC0000/
2017/12/27 1:31 日本経済新聞 中国・四国
クラレ、岡山事業所を増強 合繊新ライン 岡山市が補助金

 岡山市は26日、クラレが岡山事業所(岡山市)の設備を増強することが決まったと発表した。投資額は約11億3000万円で、一部は岡山市の補助金制度を活用。セメント補強材や漁網、ロープなどに使われる合成繊維のビニロンを効率的に生産できる新しいラインを導入する。

 既に2017年9月に着工しており、19年4月の完成、5月の操業開始を予定している。地元周辺で新たに15人程度の採用を見込んでいる。クラレは岡山事業所で、ビニロンを年間4万トン生産している。

 岡山市は17年に「岡山市再投資・拠点強化促進奨励金」制度を新設。市内にある操業開始から10年が過ぎた工場を対象として、機能の統合や集約による競争力の強化を支援している。

573 荷主研究者 :2018/01/02(火) 11:50:53

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00456224?isReadConfirmed=true
2017/12/29 05:00 日刊工業新聞
高機能繊維・成長への道筋(7)東レ エアバッグ用基布でトップに

エアバッグを搭載した車のイメージ。設置箇所も増えている

【足場固め】
 「2019年度までにエアバッグ用基布で世界トップシェアを目指す」。東レの大矢光雄専務繊維事業本部長は高らかに宣言する。同社のエアバッグ用基布の世界シェアは16年時点で約20%の2位。1位との差は数ポイントだ。

 トップメーカーに躍り出るため、着実に足場を固める。18年にエアバッグ用原糸から基布まで一貫製造できる工場をメキシコに設ける計画。世界生産体制は原糸が3拠点、基布が6拠点となる。「我々のビジネスは基布をどう拡販するかだ」(大矢専務)とし、基本的に原糸は売らず、基布を最終製品として販売する。

 今後は「エアバッグ需要の拡大が速いアジアやインドと、当社がシェアをさらに伸ばすべき米州や欧州に注力する」(同)。直近ではアジア、インド、メキシコでさらなる生産拡充を図りたい考え。「応分に増やしていく」(同)と話す。

【車用途が堅調】
 自動車資材分野では、内装材にも使われる人工皮革「アルカンターラ」と「ウルトラスエード」にも力を入れる。

 どちらも自動車用途が堅調。アルカンターラは今後5年で生産能力を倍増させる。

 ブランド戦略はイタリア発“ラグジュアリー”のアルカンターラと、日本発“先端素材”のウルトラスエードで市場にうって出る。「人工皮革のサプライヤーが少ない中、顧客が購入しやすいブランド戦略を敷き売り上げを拡大する」(同)。

 衣料分野では一貫生産型のサプライチェーン(供給網)の拡充を掲げる。東レは17年、香港の繊維製品大手パシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス(PTHL)へ約590億円を出資した。同社はニット(編み)に強みを持つ。

【出資の背景】
 従来、東レの海外でのテキスタイル(生地)生産能力は染色能力で月約4500万メートル。そのうち大半が織物で、ニットは同100万―200万メートルだった。東レが筆頭株主となったPTHLのニット染色能力は同約4000万メートルで世界首位級。

 今回の出資に踏み切った背景には、高機能品でのニット需要の高まりがあった。「良いモノはきちっと日本で作れるが、供給能力はしっかり確保する必要があった」(同)。

 海外の供給能力確保は、国内サプライチェーンが持つ高次加工技術の維持・発展にもつながる。

 大矢専務は「国内は常に新しいモノを生み出していく必要がある」と強調する。国内で高付加価値品を開発し、海外で量産する。このサイクルで「国内繊維産地のさらなる活性化につなげる」(同)と力を込める。(大阪・日下宗大)

(おわり)

(2017/12/29 05:00)

574 荷主研究者 :2018/01/28(日) 10:14:18

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25485210Z00C18A1LKA000/
2018/1/10 2:00 日本経済新聞 関西
東洋紡、妊婦用スマート衣料を開発 産後うつの研究に

 東洋紡は9日、東北大学やユニオンツールと共同で、妊婦用のスマート衣料を開発したと発表した。導電性の素材を使用し、妊婦は着るだけで心拍数などを計測できる。今後は東北大で産後うつの研究に活用し、早期発見や発症の予測につなげる狙いだ。

生地の裏側に導電素材が使われている

 開発したのは下着型のスマート衣料。生地の裏に東洋紡のフィルム状導電素材「COCOMI(ココミ)」を使い、胸部にユニオンツールが開発したセンサーを取り付けている。

 心拍数や体表面の温度のほか、交感神経と副交感神経のバランスなども計測できる。東北大の研究グループは衣料のデザインに関わった。妊婦の意見を取り入れ、体に与えるストレスを減らしており、着脱しやすいという。妊娠中からデータを測定することで産後うつの研究に役立てる。商用化は未定。

 ココミは薄く伸びやすいため、体の動きに追随するのが特徴で、自然な着心地で生体情報の取得ができるという。東洋紡はすでにユニオンツールとスマート衣料を用いて居眠り運転を検知するシステムを共同開発している。

575 荷主研究者 :2018/01/28(日) 10:16:03

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25484930Z00C18A1LKA000/
2018/1/10 2:00 日本経済新聞 電子版 関西
栗本鉄工所、炭素繊維素材で車部品 滋賀に新工場棟

 栗本鉄工所は炭素繊維を使った新材料による自動車部品の量産を始める。湖東工場(滋賀県東近江市)の敷地内に工場棟を設け、2020年3月までに稼働させる。投資額は約11億円。従来の鋼材などに比べて軽く丈夫なのが特長の材料で、各社が開発にしのぎを削っているが、同社は材料費を10分の1に抑える技術を確立。価格競争力を武器に需要を掘り起こす。

 新材料は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と呼ばれ、樹脂を炭素繊維で強化することで、樹脂単体よりも高い強度や剛性(変形しにくさ)を持たせている。航空機や高級自動車などで先駆けて利用されているが、製造コストの高さが課題となっており、化学メーカー各社が低コストでの開発に力を入れている。

 栗本鉄工所はCFRPを生産するため、湖東工場に工場棟を建設する。18年6月に着工する。敷地面積は約2000平方メートル。自社開発のプレス機や混練機(ミキサー)を導入する。生産する部品によって異なるが、おおむね年間1万個を製造できる設備を設けるとしている。

 ドアやドアミラー、窓の柱「ピラー」などの一部、シート内部の構造部品などで採用を狙う。すでに床材を試作品として日産自動車に提供しており、量産設備を整えることで受託製造を中心に提供先を開拓する考えだ。今回の設備投資で「自動車メーカーとの直接取引に入っていく準備」(福井武久執行役員)を整えるという。CFRP関連で20年までに年間売上高30億円を目指す。

 栗本鉄工所の武器となるのはその製造法だ。一般的なCFRPの製造法は、炭素繊維に樹脂を含ませ、シート状にした「プリプレグ」などの中間材料を化学メーカーから仕入れて加工する。プリプレグ自体が炭素繊維原料に比べて高価という。

 同社の装置は比較的安価な炭素繊維と樹脂を直接混ぜて成型する。このため中間材料を使う必要がなく、材料コストを10分の1に低減できる。実際に製品価格をどの程度下げるかについては「非公表」としているが、価格を他社よりも引き下げやすくなるうえ、CFRPの普及に弾みがつく可能性がある。

 同社はCFRPの生産設備を主力の住吉工場(大阪市)で製造しており、装置の外販も目指している。

■機械・化学のノウハウ活用
 栗本鉄工所は水道向けの鋳鉄管製造が主力で、クボタに続き業界2位だ。国内シェアで3割を占める。ただ市場は成熟しており、今後大きな伸びは見込みにくい。成長分野の開拓を模索して2012年に関連プロジェクトを発足、16年には湖東工場に炭素繊維強化プラスチックの開発拠点を開設した。

 新事業を模索する上で強みとなったのが、「機械と化学製品の両方を手がける会社は少ない」(同社の福井準コンポジットプロジェクト室副室長)点だ。

 栗本鉄工所は17年3月期の連結売上高1016億円のうち、鋳鉄管事業が6割を占めるが、水道管などに使うガラス繊維強化プラスチックの製造も手掛ける。一方で、産業機械も戦前から手掛けており、プレス機やミキサーなどを扱っている。

 今回のCFRPの製造法は、自ら手掛けている化学製品用のミキサーのノウハウを活用。繊維が適度な長さに保たれるように低圧で炭素繊維と樹脂を混ぜられるよう装置を工夫し、成型の温度などの知見も生かしている。

 機械、化学の双方の分野をまたぐ優位性を生かし、自動車部品市場への食い込みを図る。(赤間建哉)

 ▼炭素繊維強化プラスチック(CFRP) 炭素繊維を重ねてプラスチックを強化した複合材料。炭素繊維は鉄に比べ重量が4分の1だが、約10倍の強度を持つ。

 まずゴルフクラブのシャフトや釣りざおなどで普及、航空宇宙分野に拡大した。2017年には三菱ケミカルのCFRPが、トヨタ自動車「プリウスPHV」のバックドアに採用されるなど、自動車向けにも採用が広がりつつある。

 調査会社の富士経済(東京・中央)によると、2030年の自動車向けのCFRPの世界市場は3952億円と15年比で4.3倍になる見通し。ただ鋼材に比べ10倍以上の価格がネックになっている。

576 荷主研究者 :2018/01/28(日) 10:48:04

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25740640W8A110C1000000/
2018/1/16 14:18 日本経済新聞
東レ、人工皮革6割増産 滋賀・岐阜工場で35億円投資

 東レは16日、人工皮革の国内生産能力を現行の1.6倍に増強すると発表した。約35億円を投資して、滋賀事業場(大津市)と岐阜工場(岐阜県)の設備を増強する。高級車の内装や電子デバイスの表面材といった用途に人工皮革の需要が伸びていることに対応する。

東レの「ウルトラスエード」はスマートフォンのカバーなどにも用途が拡大している

 東レのスエード調の人工皮革「ウルトラスエード」は滋賀事業場で原糸を不織布(繊維を織らずにシート状にしたもの)に、岐阜工場で不織布を皮革に加工する工程がそれぞれ行われている。投資額約35億円のうち滋賀の前工程で4割を、岐阜の後工程で6割をそれぞれあてる。2019年9月に稼働を開始し、年産1000万平方メートルに能力を引き上げる。

 ウルトラスエードは、国産の高級スエード調人工皮革として自動車や電子デバイス向けの需要を伸ばしている。特に自動車の内装材では、従来のシート材に加え、天井やドアパネルなどに用途が拡大。天然皮革の代替にもなるとして、東レは当面、年率約7%のペースで需要が伸びるとみている。現在の生産能力では19年にも需要に追いつかないことから能力増強に踏み切る。

 東レは17年3月、イタリア産のスエード調人工皮革「アルカンターラ」の現地工場に5年間で約350億円を投じて生産増強すると公表した。イタリア産と並び国産ブランドの供給能力を引き上げ、人工皮革市場で両ブランドの存在感を高める。

577 荷主研究者 :2018/01/28(日) 10:50:38

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00457904?isReadConfirmed=true
2018/1/16 05:00 日刊工業新聞
東洋紡、液晶フィルム1.5倍 70億円投じ、愛知・犬山工場のライン増設

 東洋紡は液晶ディスプレー向けフィルムの生産能力を、2018年中にも現状比1・5倍に引き上げる。犬山工場(愛知県犬山市)に約70億円を投じ、同フィルムの専用設備を1ライン増設して2ライン体制とする。4月に始まる22年3月期までの4カ年の次期中期計画では同フィルムの増産投資を含め、現中計比微増の最大800億円規模の設備投資を行う計画だ。液晶ディスプレー向け超複屈折フィルム「コスモシャインSRF」は、韓国や台湾などでの需要を中心に伸びている。現在、生産している敦賀事業所(福井県敦賀市)の1ラインと合わせて計3ライン体制とする。

 コスモシャインSRFは液晶ディスプレーの色むらを抑える独自のポリエステル材料を使った超複屈折フィルムで、13年に市場投入した。まず犬山工場で生産体制を整え、16年に敦賀事業所でも生産を始めた。同フィルムの18年3月期の売上高は前年同期比約2倍の100億円程度を見込む。当面の目標で液晶ディスプレー向けフィルムの世界シェア25%を目指す。

 策定中の次期中計では、工業用フィルムや自動車用エアバッグ基布の増産、包装用フィルムの海外展開などに重点投資する予定。エアバッグ用基布は、世界シェアを現在の約10%から将来的に30%を目指す。このため世界で生産能力を増強し、IoT(モノのインターネット)を活用した生産管理や増員を実施する。M&A(合併・買収)も進める。

(2018/1/16 05:00)

578 とはずがたり :2018/02/08(木) 19:56:08

和装業界、販売手法の問題指摘も はれのひ騒動で信頼回復へ
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/business/kyoto_np-20180208000057.html
11:37京都新聞

 振り袖販売・レンタル業はれのひ(横浜市)が、成人式の晴れ着や着付けの注文を受けながら突然休業した問題から、8日で1カ月になる。来年以降の成人式に向けた振り袖商戦が活発化する中、和装業界では消費者を保護する方策の検討が始まっている。関係者の間では、契約方法や販売手法の見直しが必要との意見もある。

 1月下旬、八幡市の呉服店、京都まるなかは、来年以降の成人式に向けて振り袖を注文する若い女性らでにぎわっていた。母親も同店で振り袖をあつらえたという客もいた。中西英章社長は「はれのひの問題で逆に、早めに予約しようと意識する人が増えた」と話し、自社への影響が少なかったことにほっとした表情を見せた。

 和装の市場規模は、1975年ごろの約1兆8千億円をピークに減少傾向が続き、近年は3千億円を割り込んでいる。着物を購入する人が減ったためだが、対照的に活況なのが、約10年前に呉服店などが力を入れ始めた振り袖レンタルだ。2011年設立のはれのひも、レンタル業で短期間に急成長した。

 レンタル市場の拡大につれて競争も激化し、事業者は消費者を囲い込むため、成人式の2年以上前から勧誘するようになった。一方の消費者も、着付け予約を確実に押さえようと、早期に支払いを済ませる傾向が強まった。そうした商習慣の抱えるリスクが、今回の問題で一気に噴き出した格好だ。

 和装業界も課題を認識している。京都織物卸商業組合の野瀬兼治郎理事長は「消費者が安心して支払える形態を作るのが急務だ」と話す。着物小売最大手のやまと(東京都)は4月以降、振り袖レンタルについて成約時と成人式当日に50%ずつ支払う方法を導入する。

 一方、全国の織物産地でつくる日本絹人繊織物工業会(同)は8日、業界内の商慣行の改善などを訴える文書を各産地の団体に送る予定だ。渡辺隆夫会長(西陣織工業組合理事長)は「不透明な販売手法から脱却し、消費者の信頼を取り戻さなければならない」と強調する。

 和装業界では、消費者の情報不足につけこんだ高額販売や、プレゼントなどで消費者を勧誘する販売手法が、過去に何度も問題視されてきた。06年には、着物を必要以上に売りつける過量販売が問題となり、呉服チェーン2社が破たんした。渡辺会長は「はれのひ問題の後も、被害者への便乗商法と言われても仕方がない業者さえあると聞く」と憤る。

 経済産業省の和装振興協議会は昨年、強引な販売手法や、長期手形などの前近代的な商慣行が、消費者の「きもの離れ」を招いている一因と指摘した。やまとの矢嶋孝敏会長は「資金や信頼のない業者の成長を許したのは、業界固有の商取引に問題があるからではないか。消費者の安心や満足に反する取引からの決別が突きつけられている」と危機感を示す。

579 荷主研究者 :2018/02/10(土) 22:42:41

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00458695?isReadConfirmed=true
2018/1/22 05:00 日刊工業新聞
旭化成、ナイロン66繊維を15%増産 エアバッグ需要に対応

 旭化成は自動車用エアバッグやタイヤ補強材などに加工するナイロン66繊維「レオナ」を15%増産する。宮崎県延岡市のナイロン繊維工場で生産能力を2019年度上期までに年5000トン増やし、同3万8000トンにする。投資額は数十億円とみられる。海外を中心に伸びるエアバッグ需要に対応する。

 2月に着工し、18年度中に整備を終える計画だ。エアバッグは自動車生産台数の伸びに合わせて世界的に引き合いが強まるほか、車の安全基準の高まりから1台当たりの使用量も増える傾向にある。このため需要のさらなる伸長をにらみ、次の増設も検討するとしている。

(2018/1/22 05:00)

580 荷主研究者 :2018/02/10(土) 22:52:17

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00459025?isReadConfirmed=true
2018/1/24 05:00 日刊工業新聞
帝人、極細ポリ繊維の生産能力2倍に 松山に新ライン、フィルターなど需要拡大

松山事業所で増産するマイクロファイバー(断面)

 帝人は「マイクロファイバー」と呼ぶ極細ポリエステル繊維の生産能力を2019年に現状比2倍にする。約10億円を投じ、松山事業所(松山市)に製造ラインを1本新設する。生産量は非公開だが、設備の増設後は年間数千トン規模となる見通し。フィルターや人工皮革の材料として需要が拡大しており、大幅な増産が必要だと判断した。付加価値品のマイクロファイバーの増産は、19年度以降の繊維事業収益の底上げにつながりそうだ。

 帝人は現在、国内中核拠点の松山事業所に2本のマイクロファイバー製造ラインを持つ。18年度中に紡糸機など新たな生産設備の建設に着手し、19年度初頭をめどに3本体制で稼働する方針だ。同事業所では17年にも設備を増設したが、高水準の操業が続いていた。

 帝人のマイクロファイバーは直径2マイクロ―5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)のポリエステル短繊維で、不織布などに加工し産業用を中心に供給する。

 中でも空気清浄用のフィルター材料や、生活資材などに加工する人工皮革の基材として需要拡大が見込まれる。

 生産体制を先行して拡充し、新たな顧客開拓を進める狙いもある。

 帝人は汎用化が進むポリエステル繊維生産の大部分をコスト競争力があるタイ工場に移管した。

 一方、マイクロファイバーなど一部の高機能品は開発を進めやすい国内工場にとどめ、生産技術の高度化や用途開発などを推進する。

 ただタイ工場でも高機能品の生産を始めており、受注が急拡大すれば海外生産も視野に入りそうだ。

(2018/1/24 05:00)

581 荷主研究者 :2018/02/18(日) 11:11:27

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26323480Q8A130C1LKA000/
2018/1/30 19:00 日本経済新聞 関西
旭化成、繊維の技術系人材を増員 10年で3〜5割

 旭化成は30日、人手不足となっている繊維事業の技術系社員を今後10年で3〜5割増やす方針を明らかにした。繊維事業を担う大阪支社の社員や滋賀県守山市の研究所で働く所員のうち、協力工場と技術的なやりとりができる人材を増員する。

 同日の記者会見などで工藤幸四郎上席執行役員が明らかにした。工藤氏は繊維の生産現場と糸を加工する協力工場の間に入る「川中の技術陣の人員不足が顕著となっている」と説明。素材の加工方法などをめぐって工場に技術を支援する人材や、工場から得た情報を商品開発にフィードバックできる人材が不足しているという。

 「短期的にキャリア(中途)採用を積極的に進め、中長期的には職人的な知識や技術を持った人材を育てる」とした。ただ現時点でどの程度の技術系社員がいるのかは明らかにしていない。

 旭化成の繊維事業はスーツの裏地などに使われる繊維「ベンベルグ」や不織布、エアバッグ用の糸などが主力。2000年代後半まで縮小傾向だったが、付加価値の高い製品に投資を集中させることで再び拡大を図っており、高い技術力を持つ人材確保が課題となっている。

582 荷主研究者 :2018/02/25(日) 21:03:40

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26569850W8A200C1X93000/
2018/2/6 13:21 日本経済新聞
帝人、半導体関連の多孔質膜を量産 松山に新設備

 帝人は6日、高機能の多孔質膜を量産すると発表した。30億円を投じ松山事業所(松山市)に設備を新設。2019年の稼働を目指す。膜は半導体製造に使う液状のフォトレジストろ過用に供給する。世界的な半導体需要の増加に対応する。

 量産を始める「ミライム」は膜の厚みや穴の口径、穴の空隙率などを顧客のニーズに合わせて細かく制御できるのが特徴。各要素を制御しながら、フォトレジストに含まれる1ナノ(ナノは10億分の1)メートルクラスの不純物を除去できる。

 膜の口径1ナノからさらに微細な膜も開発中で、新設備でも生産できるようにする。生産規模は明らかにしていない。

 半導体は回路線幅の微細化が年々進んでおり、最先端の線幅は10ナノ。これに合わせフォトレジストも高い純度が求められており、帝人は高度な需要に対応する。半導体以外にも熱交換器や燃料電池用で採用を狙う。

 同日、リチウムイオン電池用セパレーター(絶縁材)を手掛ける韓国子会社が約20億円を投じ生産能力を7割増強することも正式発表した。主にスマートフォン用電池など民生向けだが、市場が急成長する電気自動車(EV)など車載用でも生産したい考え。

 帝人はポリエチレン製の膜を調達し耐熱性に優れるアラミド繊維と、電極への接着性能が高いフッ素化合物の材料をコーティングして供給している。車載用は民生用に比べ格段に高い安全性を求められるほか、電極に使われるシリコン系などの新素材にはセパレーターとの高い接着力が求められる。帝人は独自のコーティング技術でこうした需要を取り込む。

583 荷主研究者 :2018/03/06(火) 23:21:00

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00462530?isReadConfirmed=true
2018/2/20 05:00 日刊工業新聞
三菱ケミカル、防虫繊維を開発

 三菱ケミカルは蚊などの害虫を寄せ付けない防虫効果のある化学繊維「クリーンライフNeo(ネオ)」を開発した。ポリプロピレン(PP)繊維に、害虫忌避剤のピレスロイド様化合物を練り込み、害虫忌避効果が長期間持続する。家庭で20回程度洗濯した後も、害虫の忌避率は90%を維持するという。また、ベースの繊維に複数本の単糸をより合わせたマルチフィラメントを使い、従来にない柔軟性を持たせた。防虫グッズ用素材などとして採用を見込み、2018年中に発売する。

(2018/2/20 05:00)

584 荷主研究者 :2018/03/26(月) 23:35:01

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00466317?isReadConfirmed=true
2018/3/20 05:00 日刊工業新聞
東海染工、複合繊維に本格参入 浜松事業所に染色機増設

 【名古屋】東海染工は主力のアパレル生地の染色加工事業で、複合繊維分野に本格的に乗り出した。約7000万円を投じて浜松事業所(浜松市東区)に複合繊維に対応する染色機を増設、稼働した。これまで綿100%生地の染色が大半だったが、アパレル素材の需要変化に対応し、受注の確保を図る。

 同社は綿にポリエステルやレーヨンなど他素材を組み合わせた複合繊維について、これまで少量しか手がけてこなかった。しかしアパレル業界では軽量化やシワ抑制などの機能性付加のため、複合繊維の需要が伸長している。

 対応するため綿織物の染色がメーンだった浜松事業所に複合繊維の受注を本格化できる体制を整えた。さらに、複合繊維によるニットについても対応できるように準備を進める。

 同社は複合繊維のニットについては綿よりも経験値が乏しいため、ニットの染色を手がける岐阜事業所(岐阜県羽島市)でムラなく高品質に染色できる技術の確立を急ぐ。

 古澤秀充社長は「加工量をキープするため、マーケットの変化に工場を合わせていかなければならない」と語る。

(2018/3/20 05:00)

585 荷主研究者 :2018/04/22(日) 11:28:20

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29261790R10C18A4000000/
2018/4/11 18:16 日本経済新聞
東レ、電子部品の回路印刷向け微細繊維を開発

 東レは11日、電子部品の微細な回路設計に利用するスクリーン印刷の版材向けに液晶ポリエステル(LCP)繊維を開発したと発表した。1本の繊維で糸を構成する「モノフィラメント」という構造で、世界で最も細くすることに成功。耐摩耗性にも優れるという。電子部品の小型化でスクリーン版にも精細化が求められており、機能性で他社に差を付ける狙いだ。

 LCP繊維は「スーパー繊維」の一種。機能性が高く版材用の織物素材に適しているとされてきた。ただ製造工程で摩耗しやすいという欠点があった。開発品はLCP繊維の糸を熱加工し、摩耗の原因となる結晶化を抑えることに成功した。

 さらにモノフィラメント構造は繊維を細くできる。開発品の直径は20マイクロメートルと、モノフィラメントでは世界で最も細いという。東レは原糸を織物メーカーに販売する。東レは版材向けのLCP繊維の市場は、将来的に数億〜10億円規模に拡大するとみる。

 スクリーン印刷は、電気を蓄えるのに使うセラミックコンデンサーやタッチパネルなどに用途が広がっている。電子部品の小型化に伴って版材にも精細さが求められ、繊維は強度を維持しながらも、できるだけ細くする必要がある。これまで版材に使われていたステンレスやポリエステルは細くすると寸法の安定性や強度に課題があった。

586 荷主研究者 :2018/04/30(月) 22:38:04

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29487180X10C18A4X93000/
2018/4/17 17:32 日本経済新聞
ユニチカ、産業用繊維増産 10億円投じ年産能力3倍に

 ユニチカは17日、愛知県の岡崎事業所で産業資材向けポリエステル長繊維を増産すると発表した。10億円を投じて生産ラインを増設。2019年9月に稼働し、年産能力を現状比で3倍強の1000トンに引き上げる。同繊維は都市部の再開発などで需要の増加が見込まれており、増産体制を整えて供給力を高める。

 ユニチカはポリエステル長繊維を岡崎事業所でのみ生産。同繊維では22年に50億円の売上高を目指す。同繊維の用途は土木・建築用のネットや自動車部品向け強化プラスチックなど。金属製品の置き換えなどでも堅調に需要を伸ばし、工場はフル稼働が続いている。

 ユニチカはポリエステル長繊維の大手メーカー。複合繊維を紡糸する独自技術を活用し、強度や軽量性に優れているのが特長だという。

587 荷主研究者 :2018/05/20(日) 18:33:16

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30533530V10C18A5LA0000/
2018/5/15 18:02 日本経済新聞 中国・四国
帝人、松山にゴム補強材工場 車向け、アジアなど出荷

 帝人の繊維子会社・帝人フロンティア(大阪市)は松山事業所(松山市)内で、自動車向けゴム補強材の工場を開設し、生産を始めた。投資額は非公表だが約5億円とみられる。同社は新工場の稼働を弾みに「今後拡大が期待されるアジア・中国地域の自動車産業に向けて、グローバルでの販売展開を加速していく」としている。

帝人グループが開設した自動車向けゴム補強材の工場(松山市)

 新工場は松山事業所の既存の建物内に設けた。従来は帝人の三原事業所(広島県三原市)内でゴム補強材を製造していたが、設備などを移設した。

 同社の松山事業所には、強度や耐熱性に優れたアラミド繊維の製造・研究開発拠点がある。新工場では、アラミド繊維を中心とした高機能素材を使用。自動車の排気用ホースや、エンジン周りのベルトなどの補強材を生産する。年間生産能力は約600トン。国内外の自動車メーカーに出荷する。従業員は37人で、新規雇用の予定はない。

 帝人は注力分野の1つとして、自動車関連などの「モビリティ」を掲げている。中国や東南アジアでもゴム資材の生産・販売体制の構築を進めている。


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